約 495,198 件
https://w.atwiki.jp/macross-lily/pages/59.html
「――ふぅ」 爽やかな休日の午前、掃除を終えたランカはカウンターキッチンからこざっぱりとした部屋を見回した。 豪邸とはとても言えないが、充分な広さを持つマンションの2LDK。 兄に頼りきりだった以前の住居と違い、自分で稼いだ給金で借りた。 越してから間もないけれど、紛れもないランカの城だ。 「お疲れ様、ランカちゃん」 いや『ランカの』では語弊があった。 ソファにゆったり腰掛ける金髪の女性、シェリル。 家賃含め生活費を折半している同居人という意味でも、恋人同士という意味でも、ここは『ランカとシェリルの城』だ。 「悪いわね、掃除まかせちゃって」 「いいんですよーシェリルさん作詞中なんですし」 会話を交わしつつも手際良く茶を準備し、シェリルと自分の2人分をテーブルに置いた。 ちなみにティーカップは骨董市で掘り出したペアの物だ。 手を休めてしみじみと夫婦カップを見つめるシェリルに、ランカは首を傾げる。 「どうかしました?」 「いいお嫁さんをもらったなぁと思って」 「シェ、シェリルさん!」 途端に真っ赤になってお盆で顔を隠すランカに、シェリルはおかしそうに笑い声を上げた。 「いっつもからかうんだから……!」 「ふふっごめんなさい、ほらランカちゃんも座って一休みしましょう?」 お盆の陰からぴょこんと髪が覗いて、控えめに抗議を表した。 たぶん無意識である動作がまたおかしくて、シェリルは笑いながらランカの手からお盆を奪ってソファに誘う。 散らばったノートや資料を大雑把にどけ、テーブルの片隅に即席の小山の上が出来上がった。 それから山の上に数時間握りっぱなしだったペンを放る。 音楽に賭ける集中力こそ人間離れしたシェリルだったが、朝から休まず紙と睨めっこはさすがに疲れた。 凝った肩を回し、未だ照れて突っ立ったままのランカを急かす。 何といっても、休憩はこの、わんこみたいな娘へのスキンシップ無しでは始まらない。 猫じゃらしを眼前に揺らされた猫みたいに、早く手を出したくてたまらない。 ランカがちょこんと隣に座ったら、早速シェリルの駄目出しが入る。 「ランカちゃんの場所はそこじゃないわよ」 「え?」 「ランカちゃんは、こっち」 「え?え?」 強引に腕を引かれるままでいたら、ランカはソファよりも柔らかいモノの上に収まった。 「ええぇっっ?!」 「うーん、あったかぁい」 「な、なんで?どうして?どうなってるんですか?!」 「落ち着きが足りないわよ、スターたる者もっと堂々と胸を張ってなきゃ」 「だ、だってシェリルさんのお膝に座って堂々となんてできませんよッ!」 同棲まで漕ぎ着けた程の仲とはいえ、ランカにとってシェリルは永遠の憧れ、銀河の妖精シェリル・ノームなのだ 妖精さんのお膝に腰掛けて落ち着けるはずがない。 「いいの。このシェリルがいいって言ってるのよ?おとなしく座ってなさい」 「うぅ……」 けれども、強気な妖精さんに自信満々に命じられると逆らえなくなってしまう。 「やっぱり抱き心地いいわね、ランカちゃん」 「そ、そうかなぁ?」 「ぎゅっとすると小っちゃくって柔らかくって……特にこの髪!もふもふ!」 「きゃ!」 ボリュームたっぷりな緑色の髪に頬擦りされて、ランカは一瞬で茹で上がった。 髪が全力で万歳ポーズを取る。後ろから覗き込むシェリルの前に真っ赤な頬が直接晒された。 悪戯心がむくむく湧き上がって止まらない。 「ランカちゃん真っ赤」 わざと艶やかな低音で囁いて、耳に甘く歯を立てた。 「ひゃんっ!……もうっシェリルさんの意地悪っ」 「うふふ……ランカちゃんがそういう可愛い反応するから」 噛まれた耳を両手で押さえ腰を浮かせても、シェリルの腕が軽く引き止めたら、それだけで逃げられなくなってしまう。 そんなランカの様子がシェリルは愛しくてたまらなかった。 愛情表現が悪戯になるのは悪い癖だと自覚していたけれど。 ――――ランカちゃんが可愛いから悪いのよね、うん だからシェリルに自重という言葉は存在しない。 思う存分膝の上の可愛い子犬を抱き寄せて、全身くまなく撫で回した。 ひゃっとか、わっとか、ぴょこぴょこ慌てふためく反応がまた美味である。 「これからランカちゃんの定位置はココよ」 際どい所までひとしきり撫で倒して、仕上げに頭を優しく撫でながら宣言した。 当然だが、ランカからは不満の声が上がる。 「不満?」 「落ち着かないですよーシェリルさんの上に乗るなんて」 「ふぅん?ランカちゃんは下の方がいいんだ」 「それはだって……シェリルさんは大先輩なんだから、私が上よりは下の方が」 平時なら不適な笑顔が警戒を与えただろうが、不幸な事に散々弄られた後のランカには余裕がなかった。 「うりゃ!!」 冗談じみた、心底愉快そうな掛け声の直後、ランカの視界が回る。 どさ 大きなソファの上に引き倒されて、事態を把握できないのか大きな瞳がパチパチ開閉される。 その隙を利用して、シェリルはランカが逃げられないようしっかり組み敷いた。 「ええええ?!」 「オッケー、ランカちゃんが下!ココが定位置!決定よ!!」 「えええええええええ!!!!!」 たぶん自分はランカを困らせてばかりなのだろう。 だが、自覚はすれども自重せず、が今のシェリルのポリシーだ。 自分の下でバタバタ暴れる子犬の唇を塞いで黙らせた。 押し付けるだけのキスが、抱きしめるより激しく鼓動をかき鳴らす。 ランカの他、誰にも叩けないリズム。 ランカといると心が16ビートで躍りだして、興奮と笑みが止まらない。 「私きっと、ランカちゃんと二人きりだと甘えちゃうのね」 自覚はあるのだった。止める必要がないだけ。 満面の笑みでの爽やかな自嘲を至近距離で吹きかけられて、ランカの犬耳が困ったように垂れ下がった。 「……シェリルさん、ずるい……」 「私が誰かに甘えるのって変かしら?」 紅みを帯びた瞳が潤んで、上位置から覗き込むシェリルの影で深みを増して、真っ直ぐ見つめてくる。 「変っていうか……嬉しくてますます逃げられなくなっちゃう」 不意にランカの瞼が閉じられて、近付いた。 ワンテンポ遅れて、シェリルの瞳が驚きで丸くなる。 短いキスだったけれど、熱情を煽るには充分過ぎる。 「逃げようとしたって逃がさないんだから」 「それは私の台詞ですよ」 「言うじゃない、ランカちゃんのくせに」 子犬は随分と生意気に成長したらしい。 せめて上の立場は守るため、シェリルは下で待ち構える小さな唇を割り開き、逆襲を仕掛けた――――。 余談にはなるが、その後2人の定位置は上下交代制が採択された。 ランカが上の場合はシェリルの膝の上、もしくは間に座る。 シェリルが上の場合はランカの膝枕、もしくは全身で覆いかぶさる。 上下がどうあれ結局やりたい放題に変わりはないのだけれど。 見晴らしの良い6階、広めの2LDK。ここはシェリルとランカ2人の城。 やりたい放題を止める必要はない。 END
https://w.atwiki.jp/animesongs/pages/2164.html
マクロスF MBS・TBS系TVアニメーション マクロスF VOCAL COLLECTION 娘たま♀|菅野よう子 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 マクロスF VOCAL COLLECTION 娘たま♀(Amazon) 発売元・販売元 発売元:flyingDOG 販売元:JVCエンタテインメント株式会社 発売日 2008.12.03 価格 3619円(税抜き) 内容 DISC1 トライアングラー 歌:坂本真綾 What bout my star? @Formo 歌:ランカ・リー=中島愛/シェリル・ノーム starring May n アイモ 歌:ランカ・リー=中島愛 ダイアモンド クレバス〜展望公園にて 歌:ランカ・リー=中島愛/シェリル・ノーム starring May n Welcome To My FanClub s Night! 歌:シェリル・ノーム starring May n 射手座☆午後九時 Don t be late 歌:シェリル・ノーム starring May n What bout my star? 歌:シェリル・ノーム starring May n インフィニティ #7 歌:シェリル・ノーム starring May n/ランカ・リー=中島愛 「超時空飯店 娘々」CMソング(Ranka Version) 歌:ランカ・リー=中島愛 星間飛行 歌:ランカ・リー=中島愛 私の彼はパイロット 歌・ランカ・リー=中島愛 ねこ日記 歌・ランカ・リー=中島愛 ニンジーン Loves you yeah! 歌:ランカ・リー=中島愛 宇宙兄弟船 歌:徳川喜一郎 SMS小隊の歌〜あの娘はエイリアン 歌:SMSのみなさん アイモ O.C. 歌:ランカ・リー=中島愛 アイモ〜鳥のひと 歌:ランカ・リー=中島愛 愛・おぼえていますか 歌:ランカ・リー=中島愛 ダイアモンド クレバス 歌:シェリル・ノーム starring May n アイモ〜こいのうた〜 歌:坂本真綾(蘭雪) DISC2 ライオン 歌:シェリル・ノーム starring May n/ランカ・リー=中島愛 ダイアモンド クレバス 50/50 歌:ランカ・リー=中島愛/シェリル・ノーム starring May n シェリルのアイモ 歌:シェリル・ノーム starring May n 妖精 歌:シェリル・ノーム starring May n ノーザンクロス 歌:シェリル・ノーム starring May n ブレラと子ランカのアイモ 歌:ランカ・リー=中島愛 アナタノオト 歌:ランカ・リー=中島愛 蒼のエーテル 歌:ランカ・リー=中島愛 愛・おぼえていますか 〜bless the little queen 歌:ランカ・リー=中島愛 娘々スペシャルサービスメドレー(特盛り) 歌:シェリル・ノーム starring May n/ランカ・リー=中島愛 トライアングラー(fight on stage) 歌:ランカ・リー=中島愛/シェリル・ノーム starring May n 母と子ランカのアイモ 歌:坂本真綾(蘭雪)/ランカ・リー=中島愛 備考
https://w.atwiki.jp/macrossf-eparo/pages/253.html
スレ7 7-022(アルト×シェリル+アルト×ランカ)「…Triangular…」*微エロ ※22-23話補完 ※6-836の続き 7-056(グレイス×アルト)*小ネタ 灼けるような快楽を ※アナル描写あり ※6-971の続き 7-064(ブレラ×ランカ)「哀しみの歌」※21話前提 ※近親モノ 7-121(グレイス+ブレラ×シェリル)*小ネタ 何も言わずに俺に従え! ※7-056の続き 7-131(SMS小ネタ)*微エロ? 夏といったらやっぱり… 7-134(グレイス×アルト+ブレラ×シェリル+ランカ)*小ネタ? 更なる最高の快楽を ※7-121の続き、シリーズ完結 7-149(ブレラ×ランカ)「ランカ自慰」 ※最終話後 7-223(アルト×シェリル)「…アナタの声…」 ※シェリルの自慰 7-235(ミハエル×ランカ(+アルト))*小ネタ ランカのバルキリーコスで 7-306(アルト×ランカ)*小ネタ ※微エロ? ランカレーパンをネタに 7-320(アルト×シェリル)*小ネタ ※微エロ 杏仁マンゴー 7-360(SMS小ネタ) 矢三郎師匠の調査報告 スカル小隊 各隊員の比率 7-381(SMS小ネタ / ブレラ×上司の女性士官)*小ネタ 微エロ 「節分点描」 7-402(ミハエル×シェリル)*小ネタ 微エロ 駆け引き 7-458(マックス×ミリア)*小ネタ 微エロ 「鍛えたおっぱいはいいおっぱい」 ※マクロス7 7-630(嵐蔵×アルト)*小ネタ 微エロ? 「マクロスF 別巻之一・早乙女流奥義」 7-679(シェリル×アルト)*小ネタ 7-695(シェリル×アルト)*小ネタ 微エロ 7-723(アルト×シェリル×ランカ)TSネタ →スレ7ログ
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/67.html
「っ、......あ、あ」 ぐちゅり、と生々しい淫靡な音と共に引き抜かれた己の萎えた欲望 シェードランプに照らされた薄闇にも確認出来る欲望に濡れた己と掻き回し蹂躙した所為か充血しヒクつく桃の様な割れ目からは何度も思うが侭に吐き出した己の体液とシェリルの体液が混ざり合いシェリルの震えと共に内側から、ぷちゅ、っと小さな音と共に洩れ出してくる。 何度も何度も絶頂に押し上げて責め立てた所為だろう。 碧い瞳は長い睫毛で隠され幼子の様に体を折りたたみ、体を震わせている。 アラバスターの様に白い肌は淡く桃色に染まり扇情的この上ない。 「......すっげーエロい」 何度も吐き出して満足した筈の己がまた欲望に反応するのを感じた。 何度吐き出しても留まる事のない込み上げてくる劣情と感情 眉を潜め、うっすらと鴇色に染まった瞼や頬、 気怠げに甘い吐息を吐く薄紅色の唇 どのアングルから見ても美しいその貌。 心地よい疲労に逆らい瞼が開き碧が現れた。 だが潤んだ瞳で恨めしそうに見上げられても、いつもとのギャップに可愛いとしか思えない。 「おやすみ、シェリル」 まだ震えるシェリルを腕の中に閉じこめ心地よい眠気に身を任せ瞼を閉じた。 「......んあっ」 水音と共に艶やかな声で目が覚め、まだ霞む視界にシェリルを探すが見当たらない。 起き上がるとシャワールームから水音とくぐもった声が聞こえ、近づいた。 磨りガラスの向こうから荒い吐息と艶やかな声が聞こえる。 それに壁に背を任せ手を陰部に這わせ、突き出された胸が震える影が劣情を誘う。 一気にガラス戸を明け、シャワールームに踏み込んだ。 「まだ足りなかったのか?」 色っぽいシェリルにニヤニヤと自然に口角が上がる。 「きゃぁっ!」 碧い瞳は驚愕に見開かれた後、薄紅色した頬が更に紅く染まった。 「......ふーん」 差し込まれたままの細い指先に視線を合わせると怒声が飛ぶ。 「ち、違うわよ!あっ、アンタが出したものを掻き出してただけよ!」 そしてシェリルは今更ながらに壁に添わせ、体を支えていた腕で胸を隠す。 「出してた?」 「そ、そうよ。出さないとナカから溢れて来て大変だもの、だから出て行って!」 真っ赤な顔をして睨むシェリルを見つめながら近づいた。 「ちょ!ちょっと、アルトっ!」 「俺が出してやるよ」 そう言って壁にシェリルを押しつけ、細い指先の脇から己の指を滑り込ませた。 「んっ!」 背中に叩き付ける温い湯とは違う熱とねっとりとした感触にごくりと喉が鳴る。 「い、や!」 真っ赤になった貌は快楽に歪んで扇情的だ。 「嫌? 俺は出すのを手伝ってるだけだろ? ん? 違うのか?」 ドロドロと黒い感情が胸中を支配して行き、シェリルを辱める言葉がするりと口に上る。 「ん、ばかぁ! ぁ...ふぁ!」 ぐちゅぐちゅとシャワーの音とそうでない淫猥な音が閉ざされた空間に響く 「ほら、シェリルの指じゃ届かない所まで俺なら届くだろ?」 シェリルの指に添わせる様にして埋め込んだ己の指で内側を掻き出す様に動かす。 流石に明日の事を考えるとナカの己が吐き出した精を掻き出して終わりにしようと理性は止めているが、目の前の羞恥に震えながらも己の指の動きで淫らに乱れ、感じる愛しい女の姿を見ていると本能がむくむくと目を覚まし、一回くらいなら、と甘言が脳裏に甘く響き支配して行く。 軽く勃ちあがった己に苦い思いを感じ、自分も鎮めなければ眠れない事に気がつく。 「ああ、アルトっ」 どこか強請る様な声色にアルトの理性は砕け散る。 差し込んだ指をシェリルの腕ごと抜き、己をシェリルの付け根に添わせた。 挿れられるのかと思っていたシェリルは驚いてアルトを見上げた。 「これなら入れずにお互いイケる。 ほら、足に力を入れろ」 まだやった事は無かったが、知識としては知っていた。 お互い擦り合わせることでも十分快楽を得られる。 シェリルの程よく鍛えられた脚の筋肉と柔らかな花弁に包まれただけで気持ちがいい。 きょとん、と見上げてくる表情が愛おしい。 軽く腰を動かすと、擦れ合う場所からは十分な刺激が腰へと伝達されて行く。 「ぁんっ...!」 掴んだ腕を壁に押しつけ、艶めく吐息を塞ぐ様に唇を奪った。 段々と早さを増し、空いていた反対の手でシェリルの弱い所を刺激する。 重なった唇から苦しそうなくぐもった声が漏れ、体が小刻みに震えた。 「んぅっーーーーーー!!」 きゅうっと締め付けて来る感覚に絶頂を感じ指先でシェリルの肉芽を押し潰した。 「く、っ......」 更に戦慄く秘部と脚の締め付けにゆるりと2、3度グラインドさせ、壁に欲望を放った。 ああ......、と、もの憂気に息を吐き、力の抜けたシェリルを抱きしめて呼吸を整えた。 「......十分掻き出したし、こんだけ濡れたんだからもう溢れてこないだろ?」 自分の腿に感じたシェリルの愛液は結構な量だ。 大人しく俺の胸に体を預けていたシェリルはまた真っ赤になって睨みつけている。 普段は弱みを見せず女王様の様に振る舞うが、腕の中に閉じこめてしまうと強気な振りをしている様にしか見えない。そしてその姿がたまらなく愛おしく可愛い。 だが、何気ない事で虚勢を張って強がるシェリルを見るのは悪くない。 「っっ!! バカッ!」 だが油断していたらしい、ご機嫌斜めな女王様は俺の息子を握りしめた。 「っーーー!」 声にならない声を上げると、そこには楽しそうに睨みつける女王様が居た。 「しばらくここで反省でもするのね」 そういって戸を開けベッドルームへと戻って行く。 ……くそー。 覚えてろよ! 明日は休みだし今夜また責め立ててやる。 滲む視界に映るシェリルの後ろ姿にそう誓った。 **************** 以上です、お粗末様でした。 そういや黒アルトってのを書き忘れてすみません。今度は甘甘にしたい。
https://w.atwiki.jp/macrossf-eparo/pages/15.html
157 名無しさん@ピンキー sage 2008/04/26(土) 00 07 16 ID Z1r9duu2 流れ読まず、投下します アルト×シェリルです。 注意*アルトの自慰ネタが主です 嫌いな方はスルーして下さい 今週までに間に合わそうと慌てて書いたので、本番がぬるいです すぐ目の前に、剥き出しの細い脚があった。少女が椅子の座面に足を上げ、膝を抱いているからだ。 彼女は薄いネグリジェ一枚といういでたちで、あまり丈の長くないネグリジェは、彼女が膝を立てている所為で 下腹のあたりまで裾が落ちていた。 そのため、膝も太腿も、そして組んだ足の向こうに見える下着すらも、隠されず目の前に晒されている。 しかし彼女には、それを恥じる様子がなかった。 それは、わざと煽情的に振舞っているつもりなのかもしれないし、或いは彼に何を見られたところで何とも思わない、 ということなのかもしれない。 結局その意図を図りかねて、彼はそこから目を離した。 自分は彼女のそんなところを目にするべきではないし、彼女は、自分にそんなところを見せるべきではない。 と、そう思えば思うほどに――己の手の中で勃起したものは硬さを増すのだった。 彼女は自分の膝に顎先を乗せ、その様を興味深げに見つめながら、半ば呆れたように呟く。 「ホントにやるなんて思わなかったわ」 「……お前」 自分で命じておきながら、あまりの言い様ではないか。彼が眉根を歪めてにらみつけると、主は僅かに口元を緩める。 「でもやめたら許さないんだから」 シェリルはそう言うと、自分の額に張り付いた長い薄桃色の髪を払った。 ――奇妙な光景であった。 全裸の男がベッドに腰掛け、自らを慰めるその目の前に少女が陣取って、その様を眺めているのだ。 彼女は男の自慰行為を視ることによって辱めようというのでも、より昂ぶらせようというのでもなく、 ただ興味本位から観察しているというふうである。 ひたすら自らのものを手で擦るという単調な行為の様子と、行為によって齎される快感や、 またそんな自分の様を視られていることに対する恥辱と困惑とに歪む彼の貌とを、その瞳でじっと見比べている。 多少面白がっている表情こそすれ、シェリルは存外平然としていた。 待避壕から抜け出せた後、シェリルはアルトに、「今夜一晩使う位なら許してあげる。」と言った。 ただし、一人で、とは言ってはいない。 だって、私の胸を見たんだもの、何でも言うことを聞きなさい、とアルトを自分が泊まっているホテルに呼び出したのだった。 「ふぅん……こんなふうに、なるのね……」 充血し起ち上がったそれをまじまじと見ながら、シェリルは自らの口元に指をやって、ふっくらとした唇に爪の先を含んだ。 「ねぇ、……気持ちいい?」 何も答えようが無く、アルトは眼をそらす。 答えに窮するアルトに、何かを期待するような表情で、シェリルは首を傾げて見せる。 「わたしのことを考えてしたら、こんな風になったのよね」 「……」 「もちろん、私で気持ちよくなったんでしょ?」 シェリルは、単純に、無口なアルトをからかって面白がっているつもりなのだ。 しかし、頬は僅かに紅潮し、澄んだ青い瞳は、興奮で潤んでいるように見える。 「 最後までしなさいよ、アルト。ちゃんと終わるとこまで見せなきゃダメよ」 そう言いながら、シェリルはわずかに膝を擦り合わせ、どこか落ち着かない様子で何度か軽く腰を浮かせて座り直した。 アルトが手を動かし快感に息を荒げる度に、それを観るシェリルの頬はますます紅潮してゆく。 次第にテンポの速くなる呼吸に、胸が上下しているのが判る。 今にも弾けそうに膨脹した己を、半ば無意識に、夢中で擦り続ける。それをシェリルが観る。 もう先程のように意地の悪い言葉を浴びせるのも忘れ、見入っている。 今にも絶頂に達するというとき、アルトは眩暈にも似た感覚を堪えながら眼を開け、その視線を受け止めた。 シェリルは少し怯えるように身体を強張らせる。 途端、抗いがたい強い快感が下腹に走り、アルトは自らの手の中に、温い白濁を吐出していた。 「わ……っ」 シェリルが、露骨に驚いたような――どちらかと言えば厭そうな声をあげる。 達したばかりでまだひくついているアルトのそこや、手から床に滴る白い澱を見て、顔をしかめた。 しかしシェリルは一度こくりと小さく喉を鳴らし、動じているのを悟られまいとしてか、ふぅん、と一言つまらなさげに頷いた。 背を丸めて荒い息を吐くアルトの目線の高さに合わせ、愛らしく微笑んで見せる。 「気持ち良かったんでしょ?」 「くっ……」 まだ、うまく返事を返せない。 シェリルはアルトのそんな様子をどこか満足げに見て、よく出来ました、いい子いい子、と言わんばかりに、 やわらかい手でアルトの頭を撫でた。 「自分だけ、気持ち良くなるなんて……許さないわよ、アルト。もちろん私のことも、気持ち良くしてくれるわよね……?」 汚いから手は拭きなさいよと言いながら、シェリルはネグリジェのボタンをいくつか外し、前を肌蹴けさせる。 上半身には何も下着をつけておらず、普段日に晒されることがないだけに、ますます白い乳房が見えた。 すでに、濃い桃色に色づく小さな乳首がツンと上を向いている。 待避壕で見たときも思ったが、形のいい乳房であった。 シェリルはそのままの恰好で椅子から立ち上がり、彼の脚の間、ベッドの端に片膝を突いた。 そしてひどく興奮した様子で、アルトに微笑みかけた。 「ご褒美に、触らせてあげる。嬉しいと思いなさいよ」 そう何度も念を押し、シェリルはネグリジェの裾の中へも手を入れ、下着を降ろそうとするそぶりを見せた。 が、流石にそこまで自分から脱いでしまうのは躊躇われたのか、何もせず、結局戸惑ったように彼の首に腕を回す。 アルトは迷うことなく、目の前に差し出された白い胸に舌を這わせた。 乳首を唇に含んで舌先で転がし、余ったもう片方の乳房を、手で掬い上げるようにして揉みしだく。 すると、シェリルの肩がビクッと跳ねた。 「ンっ……!」 細い腕が、胸から離れないアルトの唇から逃れようと、彼の肩を引き剥がそうとする。 それに抗い、アルトは執拗に愛撫を続ける。 アルトの舌が、乳房を刺激し続けるにつれ、はぁっ、と、声とも息ともつかないような妙な音が、口から勝手に漏れた。 「あ、んっ……ふぁ……はぁ、はぁっ……んっ……」 シェリルはアルトの首にすがりつくように、頭を抱き込んだ。 そうすると乳房はアルトの顔に押し付けられる恰好になり、アルトは自分の唇の中で硬くなったシェリルの 乳首を緩く噛み、次いで強く吸い上げる。 「ふあぁっ!」 いっそう強い快感に、シェリルは息を詰まらせる。 脚から力が抜けて寝台の端からずり落ちそうになるのを、アルトの手が支えた。 内腿を大きな男の手で掴まれて、シェリルは小さく身震いをする。 あと五センチもその指を上へ動かせば、指は自分の裂け目に触れるのだ。 そこはたぶん潤っていて、どうも下着にも少し染みているようだとシェリルは思った。 「ア、アルト……」 名前を呼ばれ、やっと唇を離す。 淫らな色に濡れて硬くしこる乳首の先と唇の間に、唾液が透明な糸を引いた。 こちらを見上げる彼が、いつもどおりの無表情に戻っていることが、シェリルにはあまり面白くない。 ――さっきまであんなに情けない顔をしていたくせに。 「上ばっかじゃなくて。……下の方も、ちゃんと気持ちよくして」 シェリルの言葉に返事らしい返事は返さないまま、アルトはひょいとシェリルの腰と首のあたりを支えて持ち上げる。 壊れ物でも扱うかのように丁寧な動作で、シェリルをベッドボードと枕にもたれさせると、そのまま膝を割ろうと したので、シェリルは思わず膝と腿に力を入れた。 「い、言っとくけどっ」 「……触るだけ、だよな」 全てを言い終わらないうちに言葉を遮られたシェリルは、ふん、と、ばつが悪そうな顔で頷く。 そっと膝の力を抜くと、アルトはシェリルの膝を割って脚を開かせ、その間に自分が陣取った。 左手で、布越しにシェリルのそこを探る。 「んっ……」 シェリルは少し身体を震わせた。その声に、アルトが動きを止める。 どうしたのかと訊きたげにじっとアルトが顔を見るので、慌てて首を横に振った。 「や、違うのよ、その――気持ちいいとかじゃなくて、って、いいから続けなさいよ」 「ったく、素直じゃないな」 そう答えると、アルトの指は確かめるように、シェリルのそこをゆっくりと撫でる。 下着はやっぱり、かなり湿っている。 そこから得られるのは、先ほどの乳房への愛撫よりもっと直接的な、頭の芯がぼうっと呆けるような、解りやすい快感だった。 「んっ……!……あっ」 もっと触りなさいとか、触って欲しいとか言うのがどうしても恥ずかしくて、シェリルは、まるでアルトがそうしたがって いるから、それを許可するような口ぶりで、アルトに命じた。 私は世界のシェリルだから、皆が憧れるシェリルだから、私のこんなところも、 きっといっぱい触りたいに違いない。 だから私は、触ることを許可しただけだ。 誰にともつかない言い訳をしながら、シェリルはまた快感に震える。 ひとしきり布越しに撫で、シェリルの息が次第に弾むようになってくると、 アルトはシェリルの腰を浮かせて、下着を腿までずらしたかと思うと、器用に脚を抜かせた。 シェリルからは自分がどんな風になっているのかは見えなかったが、お気に入りの下着がすっかり濡れて、 汚れてしまっているのだけは、よく解った。 小さく身動きをするだけでぎしぎしと軋む古いベッドの上で、向かい合って座った二人の息遣いは荒い。 脱ぎ捨てられた二人の上着はまとめて椅子の上に載せられ、手を伸ばしてもベッドからは届かない。 深く、甘く、繋がりあい、繰り返されるリズムと共に、部屋に響くは快楽に打ち震える、少女の声。 「ぁっ……ああ、は、んんぅっ……ひぃ、んっ……」 「…………」 目の前、己の肩に縋り付いて、理性も道徳心も何もかも手放して涙ながらに喘ぐ、少女の名前を呼ぶ。 アルトが少しだけ腰を突き上げると、それだけでシェリルは甲高く啼いた。 シェリルはもとより、アルトにも既に余裕などなかった。 甘美な体、聞くだけで理性など簡単に崩れ落ちてしまう艶やかな声、快感に悶える仕種の一つ一つ、 浮かぶ涙も体温も香りも全てが自分を突き動かす。 どうしようもなくて、獣じみた欲望を限界まで駆りたてる。 シェリルは、僅かに焦点のあわない瞳でアルトを見詰め、そして、快楽に溺れながらも、にこりと微笑む。 力強く抱き締めると、早鐘のような鼓動が聞こえてきた。アルト自身と同じくらいの早さの。 同調し響きあっているような。 ああ。 ――――一つに、なりたい アルトは一際強く、己の欲望を打ちこんだ。 奥深く、子宮の奥にまで熱塊に突き上げられ、シェリルはその肢体を大きく波打たせた。 今にも達してしまいそうな声を漏らすシェリルの唇を、塞ぐように口付ける。 今度は、一緒に―――― それだけを思ってアルトは腰を揺り動かす。 激しすぎる律動に揺らされながら、シェリルはアルトの首筋に腕をまわし、縋るように抱き付いた。 「…あ、あぁあッ……ア、……アルトぉッ……!」 「――――……くっ、シェリル……」 その瞬間、ドクン、と体中に鼓動が響き。 全てが真っ白になっていく感覚と共に、二人は果てた。 END 投下初心者なので読みづらい点が多々あったと思いますが、 最後までお読み頂きありがとうございました
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/125.html
<マクロスF 赤いきつね①> 2ヶ月経過。 ヴァジュラはフロンティア船団の様子を伺いにくるだけで何故か攻撃してこない。 (アルトとシェリルが頻繁に超時空セックスをしてるため。) こちらから攻撃してもすぐ逃げられてしまう。 ヴァジュラとの戦闘がほとんど無いため、フォールドクォーツの研究も進んでなかった。 シェリルのライブ中、アルトはVF-171EXで哨戒任務についていた。 シェリルからお守りとしてイヤリングを渡されており、そのおかげかヴァジュラとの交戦は無し。 禁断のエリクシア歌ってる最中に、シェリル悪阻でライブ中断。 V型細菌により避妊パッチが効かなかったらしい。 シェリルの体調に関するウワサ(もしかして妊娠!?)が船団内を飛び交うことになる。 そんな中、アルトとシェリルはマヤン島で水着デート。 ただしシェリルは泳ごうとせずにカキ氷も食べず。 不審に思い体調を気遣うアルトに対して、桟橋でシェリルが妊娠を告白。 しかし、アルトが答えを出す前に召集命令の着信音が。 <マクロスF 赤いきつね②> ボドルザー級要塞攻略戦。アルトも参加。 先端が開かれる直前にシェリルの歌声が戦場に響く。 アルトの無事を祈るシェリルの歌が、アルトの持つイヤリングを媒介としてヴァジュラに伝わっていく。 イヤリングを身に付けたアルトは、ヴァジュラにも心があることを知る。 戦闘を止めるためにVF-171EXで両軍の間に入り、シェリルの歌をもっとヴァジュラに届けようとするアルト。 それはまるで舞のようだった。 ヴァジュラ、ボドルザー級要塞から撤収。 ヴァジュラ本星の場所が判明。 ヴァジュラ撤収後、シェリルのストーカー(ゼントラン兵)に襲われてアルト機被弾。 アルトを助けたのはSMSのYF-25ミシェル機だった。 アルトの入院した病院に慌てて駆けつけるシェリル。 屋上で車椅子のアルト、シェリルに結婚を申し込む。 その瞬間報道ヘリが襲来。レポーターが大挙押し寄せてくる。 シェリル婚約+おめでたのニュースが大々的にフロンティア船団を席巻する。 フロンティア行政府も大統領自ら会見を開き二人の婚約を祝福。 歌舞伎の早乙女一門は、フロンティア船団が地球文化の継承者であることを示す、非常に重要な財産の一つである。 その御曹司がフロンティア船団の未来のために軍役に付いただけでも民衆好みの美談であり注目度は高い。 それがヴァジュラの大群をたった一機で退けた上に、故郷を失った銀河の妖精との婚約である。 奇跡にもほどがあり、政府の支持率UPのため、フロンティア船団の格を上げるのにこの慶事を利用するのは当然だった。 全てはギャラクシーの後ろ盾を失ってしまったシェリルが、フロンティア政府に使い捨てられることを防ごうとするグレイスの策略であった。 <マクロスF 赤いきつね③> 1ヵ月後。 シェリル、前々から予定にあったアルカトラズ島での慰問ライブを実施。 ラブリーボンバーなるコピーバンドの助けを借りて休憩大目で悪阻を乗り切る。 その後、婚約の報告をするため早乙女嵐蔵に会いに行く二人。 勝手に飛び出たこともあり、ケンモホロロに追い返されるものと考えてたが、すんなりと通される。 驚くアルト。一門総出で二人を待っていた。矢三郎兄さんも登場。 めっきり躰が弱くなり車椅子生活の嵐蔵。しかしその眼光は以前にも増して鋭い。 叱責の声を覚悟するアルトであったが、掛けられた声は意外なものであった。 ボドルザー級要塞攻略戦でアルトが見せた舞を褒められたのである。 そして婚約を許す条件として、シェリルの前で歌舞伎の演目を演じることを命じられる。 既にアルトの中に女形への拘りは無くなっていた。 超時空セックスを繰り返し、すでにシェリルへの自分の全てを曝け出してしまっていた。 それでもシェリルは自分を受け入れてくれる以上、女となることへの恐怖などない。 自然と気負い無く承諾する。 早乙女の邸宅には歌舞伎の舞台があった。 この夜観客はシェリルと付き添いのグレイスの二人だけ。 シェリルは着物を纏っていた。 アルトの母である亡き早乙女美与の着物である。 そのシェリルの前でアルトが舞う。 演目はシェリルにとって思い出深い桜姫東文章。 美しさと深みを増したアルトの演技にシェリルは酔いしれた。 <マクロスF 赤いきつね④> 無事に二人の婚約が早乙女一門に認められ、シェリルとアルトはそのまま邸宅で一泊することになる。 二人が泊まったのは美与が最後の時を過していた離れ。 美与の思い出を聞きたがるシェリル。 明日は美与のお墓参りに行く約束をする。 床に付くために着物を脱ぐシェリルをアルトが手伝う。 月明かりの中、床の間には一つの布団と二つの枕。 自然と二つの影が重なり合っていった。 翌朝、いちゃつきながら着付けをしている二人の許へ、矢三郎兄さんとグレイスが現れる。 アルトとシェリルは、その笑ってるのに笑ってない二人の様子にこれはマズイとタラリと汗をかく。 「ちょっとシェリル、お話があるの。いいかしら?」と微笑むグレイスに強引に引き立てられ、涙目で連行されていくシェリル。 必死に引き剥がされまいと手を伸ばすアルトであったが、「フフフ。昨日は随分お楽しみでしたね。アルトさん」と矢三郎がそれを阻止。 無情にも絡み合った指が解けてしまう。 そしてアルトとシェリルは、別々の場所でそれぞれ矢三郎とグレイスから朝っぱらから口すっぱく注意されることになる。 妊娠初期は激しくしてはダメとあれほど言ったでしょう!と。 <マクロスF 赤いきつね⑤> 政府よりフロンティア船団がヴァジュラ本星を目指すことが発表される。 あくまで侵攻ではなく、ヴァジュラの生態圏を犯さない形での移民であることが強調される。 アルトの舞とシェリルの歌をそのためにヴァジュラと交信するためのツールとして位置づけられる。 三島としてはまずは現段階では、ヴァジュラ星を手に入れるだけで満足すべきとしていた。 バジュラクィーンのいるヴァジュラ星をフロンティア政府の管轄下に置く。 そうすればヴァジュラはフロンティア政府の保護する原生動物扱いとなり、他の船団はフォールドクォーツに手を出せなくなる。 フォールドクォーツの刈り取りに関しては、ヴァジュラ星にじっくり腰を据えて準備を進めればいいという総合的判断だった。 三島は明らかに胡散臭いが、平和的移民のために協力して欲しいと言われると、アルトもシェリルも断れるはずがない。 自分たちの舞と歌で異星生命体との共存を叶えるなど、これ以上の演者冥利は無かった。 アルト専用機としてYF-29がロールアウトされ、SMSのマクロスクォーターにシェリルの舞台が用意される。 (ちなみにYF-29の4つの賢者の石は、ギャラクシー船団の大破した難民船から発見されたフォールドクォーツを利用。) こうしてヴァジュラ本星でのヴァジュラとの和解作戦が実施される。 勿論後方では不測の事態に備えてという名目で、反応弾装備の統合軍がバトルフロンティアと共に出撃体勢を維持していた。 和解が無理な場合は、力押しという三島の考え透けて見えた。 <マクロスF 赤いきつね⑥> 作戦を前にして二人きりの時間を過ごすアルトとシェリル。 矢三郎とグレイスに散々言われるてるにも関わらず、やっぱり懲りずに盛り上がってしまい本番をしてしまう。 ちなみにグレイスは、和解が失敗したときにシェリルに強制的に歌わせるための質として、三島の命令によってバトルフロンティア側で待機中であった。 ちょっと色っぽ過ぎるシェリルのアイモが響き渡る中、マクロスクォーターが進んでいく。 ヴァジュラ本星から迎撃に出てきたヴァジュラたちは、クォーターの辺りを飛び回るだけで手を出してこない。 大気圏降下後ヴァジュラのネストに到達し、マクロスクォーターからYF-29が発進。 フォールドウェーブシステムによるツバサの舞に導かれ、ネストの中からヴァジュラクィーン登場。 そして相互理解。 ヴァジュラクィーン、長距離フォールド開始。 全てのヴァジュラたちがそれに続く。 ヴァジュラはアルトを、人間を理解してくれたが、それでも争いは起こると判断し、星自体を譲ってくれたのである。 ・・・というのは嘘で。 単純に出撃前の愛の交歓で火照った躰で歌い舞ったシェリルとアルトのラブラブっぷりに当てられただけであった。 久しぶり交尾したくなって、アイモを歌いながら仲間の群れの許に飛んでいったのである。 その感動的?な星譲りの情景を見ていたフロンティア船団の人々は大いに歓声を上げる。 去っていっくヴァジュラのフォールド光に見蕩れ、感謝の念を捧げる。 ただ一人、三島だけは想定外の展開に「ちょっま・・・っ」と愕然となっていた。 フォールドクォーツ独占という三島とLAI社の密かな野望が潰えた瞬間であった。 が、移民先確保に沸くブリッジで、ガックシと崩れ落ちた三島に気付くものはいなかったという。 <マクロスF 赤いきつね⑦> 1ヵ月後 エピローグ。 ヴァジュラ星へのフロンティア船団の移民作業は順調に進んでいた。 アルトは軍の任務でヴァジュラ星の空を飛び回り、気象データ等の情報収集任務で忙しい日々を送っていた。 そんな中、アルトとシェリルの結婚式が行われる。 開拓の立役者たちの結婚式であり、バジュラ本星で行われる一番最初の結婚式である。 フロンティア政府が主催した大々的な式となった。 未成年だけど政府公認の特例。まあいっか的な。 シェリルのウェディングドレス姿は美しいをとおり越して神々しい。 安定期に入ったところだが、まだお腹も目立ってない。(だいたい元が細すぎだ。) 例によって例のごとく式開始前の控え室で思わずドレス姿でシちゃいそうになり、グレイスに止められる二人。 最後まで色ボケである。 無事に式を終えてブーケトス。 受け取ったのは緑色の髪をした少女。 このブーケがきっかけで、この少女ランカ・リーはシェリルの産休で暇になったグレイスにマネジメントされてデビューすることになる。 やがて超時空シンデレラと呼ばれるようになり、シェリルと銀河で人気を二分する歌手に成長していくのだが、それはまた別の話。 以上 長々とすみませんでした。
https://w.atwiki.jp/macrossf-eparo/pages/67.html
6 名無しさん@ピンキー sage New! 2008/06/10(火) 14 34 50 ID YYbKxDfW ラビット1、投下開始! 内容アルシェリ。 後半かなりエロ風味! 前スレ696-701の続編! エロが苦手な者は私の視界から去れッ! いくぞおおぉぉーーーーッ!! #Another3 メイク・ミー・バースト シェリル・ノームは多大な努力を払って大あくびをかみ殺し、目の涙をこすった。 (ふあ・・ねむ。この授業、退屈なのよね・・いつも) 美星学園の航宙課パイロットコース。新地球統合軍やSMS、地球から移民星への定期航路便や貨物輸送会社など、 銀河を巡るさまざまな分野で活躍する人材を育てる過程である。 パイロットコースの座学は控えめに言っても退屈で、先週はえんえんと前世紀からの航空宇宙史を 覚えたかと思えば、次の週はポケットコンピュータ一個でフォールド座標の計算に挑戦したりしている。 将来ほんとうにパイロットを目指すなら別だろうが、正直いってシェリルがこのコースに 編入した理由は、EXギアで空を飛ぶ飛行実習が気に入っているからで、なんちゃら粒子とか ナニヤラ現象とか、フォールドにおけるタイムパラドックスの考察とかは、 彼女にとってぜんぜんエキサイティングではない。 あまりにも退屈したシェリルは、ほおづえをつきながら、彼女がこのパイロットコースにいるもう一つの大きな理由である 早乙女アルトを斜めうしろから観察して過ごすことにした。 (フフッ。マジメな顔しちゃって。なかなか凛々しいじゃない) アルトはパイロットコースで2位の成績を誇るだけあって、どんな授業でも常におろそかにしない態度で臨む。 いまも彼は右手でクルクルとペンを回し、テキストとノートにそれぞれ何か書き、軽くうなずきながら授業を聞いていた。 (やっぱり、真剣な顔してるといい男よね。アルトって) この男が自分の恋人だと思うと少し顔がゆるんでしまって、それを教師に見られぬように、 そのたびシェリルはマジメな顔に戻す努力をする。 (でも最近、全然デートしてないし、お泊まりもできないし・・つまんない) シェリルがアルトの部屋で一夜を過ごし、彼に処女を捧げたあの夜から2か月。 忙しくて時間がどうしてもかみ合わないふたりは、一度もデートをしていない。 学校では毎日顔を合わせるが、周りには2人の関係は秘密なので、それも含めてシェリルは いろいろと、ものすごく欲求不満なのだった。 (また行きたいな・・アルトのうち。今度はもっとゆっくり・・いっぱいしたい) そう思うと、シェリルの胸はドキドキしてくる。処女喪失のときは少しも余裕がなくて、 全部アルトのリードで終わった。二回目で余裕たっぷりなはずはないが、最初のときより少しはマシだろうと思える。 だが明日の休日も、運悪くシェリルの方に撮影の予定が入っていて、結局またすれちがう週末になりそうだった。 「じゃあこの質問を・・シェリル・ノームくん、答えたまえ」 「あっ!?・・えっ?はい!」完全に不意を突かれたシェリルは、そこまでの教師の声をまったく聞いていなかった。 「返事は元気でよろしい。いまの質問の答えを」光るメガネの奥から、教師が厳しい目で見つめてくる。 (質問?質問ってなんだっけ。ぜんぜん聞いてなかった・・適当にアポロ13号!とか言ってもダメよね) 「パーセク。記号はpc」シェリルにだけ聞こえるように低くつぶやいたアルトの声が、 今まで彼女が聞いたこともない単語を教えてくれた。 (何よパーセクって?pcってパソコンの事?) 「いいから、そのまま答えろよ」アルトの声にうながされた彼女は、覚悟して答えた。まちがってたら後でひどいわよ。アルト! 「ぱ・・パーセクです。記号はpc」シェリルの答えを聞いてもイエスともノーとも言わずにいる教師の態度は、 正解をギリギリまで言わない、人気クイズ番組の司会者を連想させた。 「・・正解だ。フォールド航法以前の天文学では、1パーセクはすなわち3.26光年を表した。フォールド航法を得て、超天文学的な距離を移動できる現在は・・」 授業が終わって、学生たちがバラバラと教室から出て、カフェテリアや実習などに散っていく。 「ありがとアルト。さっきは助かったわ」 自販機エリアにいたアルトとルカのところにやってきたシェリルに、ルカが言った。 「危なかったですね。質問は"フォールド航法以前の、3.26光年を1とする単位とその記号を答えよ"でしたよ」 「それが"パーセク"ね。たぶん二度と忘れないと思うわ」彼女はため息をついた。 「お前、何ボケッとしてたんだ?あの先生、航宙課の中でも厳しいんだぜ」 シェリルは自販機で紙パックドリンクを2つ買い、 「何でもないわよ!ちょっと気が抜けてただけ。これ、お礼ね」と言うと、アルトにひとつ放ってよこす。 「おっ、サンキュー」もらったそのドリンクをグッと飲んだアルトの顔に、エグ味のある表情がみるみる広がった。 「おまえ・・お礼って言いながらこれ、七色ニンジンジュースかよ!罰ゲームか!?」 アルトは(おいしくニンジーン!七種類の宇宙やさいドリンク!) と書かれた紙パックをゴミ箱に叩きこんだ。 「わあっ!もったいないですよ先輩!それ結構おいしいのに!」 (罰ゲームよ。私がボーっとしてたのはアルトのせいなんだから) シェリルが七色ニンジンジュースのマズさをルカに力説するアルトを見ていると、彼女の携帯コミュニケータが振動しはじめて、 通話が着信したことを知らせた。表示されたグレースの名前で、仕事の関係とわかったシェリルは ふたりから離れて、窓ぎわで着信を取り、話し始めた。 「もしもし。グレース?・・ええ、明日の件・・えっ!?それホントに?グレース。ええ・・ええ。わかった。知らせてくれてありがとう」 「なんか、いいことでもあったのか?」跳ねるような足取りで戻ってきたシェリルに、 口直しにコーヒーを飲んでいたアルトが聞いた。 「ふふーん、ちょっとね。あ、そう言えばルカくん。さっきナナセがルカくんを捜してたわよ」 ここからの話を聞かれないように、シェリルはルカにちょっとウソを言った。 「そうですか。じゃあ行ってみます。アルト先輩、また後で」そう言うと、 ルカはすなおにそこから去っていった。 「ねえアルト?」彼女はないしょ話をするように声をひそめた。 「ん、どうした?シェリル」 シェリルは、周りに誰もいないときだけ、彼女を呼び捨てるアルトのクセが好きだ。彼にとって、 自分はスペシャルなのだと実感させてくれる。 「今夜、アルトの部屋にお泊まりしに行っていい?あした私、オフになっちゃった」 「わあ、すごいじゃない。これ、アルトが作ったの?」 学校が終わったあと、ホテルに戻って着替えなどをすませたシェリルがいそいそとアルトの部屋にやってくると、 ちゃぶ台という和風のテーブルの上に、ローストビーフ、シーフードサラダ、パン、チーズなどが並んでいた。 「急に言いだすから、サラダと前菜ぐらいしか作る時間なくて。他は買ってきた」 「平気よ。お腹すいてたからうれしいわ」 シェリルはローストビーフをつまみ「ん、おいし」と微笑むと、持ってきた紙袋からワインボトルを出した。 「ワイン持ってきたの。冷やしたほうがいい?」 「それ、赤だよな。もうできるから、そのままでいい」 シェリルはキッチンに立つアルトの後ろから、薄くスライスしたまぐろに注意深くソースをかけるその手先に見とれた。 「ねえアルト、これは何を作ってるの?」 「炙りまぐろのカルパッチョ。この前、牛肉でカルパッチョ食べただろ?まぐろで作ってみた」 「ふふ。すごいなーアルトは。これならいつお嫁に行っても大丈夫よね」 「なんでそこで嫁なんだよ」最後にルッコラを散らして皿が完成し、簡単なディナーの用意ができた。 「さ、食おうぜ。オレも腹が減ってきた」 「アルト。ひとつ聞いてもいい?」少し酔って満ち足りた口調でシェリルが言った。 夕食は終わって皿は全部片づけられ、ちゃぶ台に半分残ったワインとチーズが残っている。 アルトの大きなワイシャツだけ着たシェリルと、部屋着のアルトは並んで、映画をやっているテレビの画面を眺めていた。 「・・内容によるってとこだな」 「この前ここで・・した時、不思議に思ったことがあったの。私はとっても気持ちよくって、 もう何がなんだかわからなくなってたけど」 シェリルの手がアルトのそれをさぐり当てて、指が絡まりあう。 「アルトがね。私に・・入ってくるとき、すごく・・冷めた顔してるのが不思議だった。どうしてこんな時、冷静な顔してられるのかって」 「そんな事、マジメに聞くか?・・なにつまんない事考えてんだか」 「つまんない事ってなによ。初心者の素朴な質問よ?答えてアルト」興味津々なシェリルが、アルトの顔をじっと見つめた。 「あのな。男はあの時・・あえて他のことを考えて、感じないようにしてんだよ」 「どうして?」 「男が女みたいに感じてたら、すぐ終わっちまうだろ?短いと、シェリルが不満かなって思うからそうするの!恥ずかしいからもう聞くな!」 一気に言いきったアルトが照れかくしにそっぽを向いてワインを飲むと、 それを見ていたシェリルはプッと吹き出すと、笑いだした。 「何よそれ。私が死ぬほど感じてるときに、アルトは頭の中でなにか計算でもしてたの?」 「オズマ隊長だよ。 その腰の振りはなんだアルト!ふざけてんのか?じじいのファックの方がまだ気合いが入ってるぞ! って怒鳴られてるとこを想像してる」 それを聞いたシェリルは腹を抱え、床に転がって笑いつづけた。 「やめてアルト・・笑わせないでこれ以上・・わたし死にそう」 (まえのデートの時も爆笑されたよな?オレ・・)アルトはシェリルを見ながら自分のグラスを空けた。 しばらくしてようやく笑いが収まった彼女は、起きあがってひとくちワインを飲むと、 トロリとした目つきで挑発的に言った。 「ふふ。おっかしい。じゃあアルトがとっても上手にしたら・・隊長さんがほめてくれるの?」 「それは、やってみないとわかんないな」彼女の気分が変わるのを察したアルトが応じるように笑う。 グラスに残った赤ワインをクイッとひとくちで空けたシェリルは、 座ったアルトの横に四つんばいで寄ってくると、彼の脚をまたいで肩に手をかけ、キスした。 唇が開かれるクチュッと小さな音と共に、彼女が口の中にためていた赤ワインが、 アルトに口移しで流れ込み、彼はそれをコクッコクッと飲んでいく。 「んふっ・・残さずぜんぶ飲まないと・・もったいないでしょ?」セクシーな気分のシェリルは、 ワインの味のする唇をペロッと舐めた。 「それなら、ここにも残ってる」 アルトはシェリルの腰を抱くと、彼女の開いたワイシャツの胸元に唇を寄せて、こぼれたワインをチュッチュッと吸った。 ワインの酔いも入ったシェリルは、体をひねると、アルトに思いきりキスをした。 「んっ、うんっ・・アルト・・大好き・・」ディープキスの粘着質の音が、燃え上がったシェリルの性感に油を注ぐ。 この部屋で初めてアルトに抱かれて2ヶ月。 その間の寂しさを埋めるように、シェリルは夢中になって彼と舌を絡め、唇を吸い、抱きしめる。 その脚の間にアルトの太股が割り込むと、シェリルの腰は無意識にクイックイッと動いた。 「んっ・・あはっ・・腰が動いちゃう・・」感じすぎて涙目の彼女に、アルトがささやく。 「シャワー、使わなくていいのか?シェリル」 「いいの・・来るまえに浴びてきたから。後でいっしょに入ってね?」 「わかった」アルトはそのままワイシャツのボタンをひとつひとつ外していき、シェリルは肩をゆすって、シャツを床に脱ぎ落とした。 うっすらと紅さしたシェリルの白い裸身と、先端が挑戦的に上向いた豊かなバストが、 明かりを落とした部屋の中でぼうっと光る。 「・・きれいだな」 彼女が軽く頭を振って髪を整えるしぐさに魅せられたアルトがつぶやくと、 彼の首に両手を回したシェリルがコケティッシュに微笑んで、鼻先が触れるまで顔を近づけた。 「今ごろそんなこと言って・・ホントにあきれた男ね」シェリルがアルトの下唇を軽く噛んで、ささやいた。 「さいしょの時より・・たくさんエッチなことして。アルト」 「あっ!だめっ、また・・クリでイッちゃ・・イっ・・クっ!あっあんッ!」 ベッドの上で、シェリルはMの字に脚を拡げられたまま、数度目の軽いエクスタシーに全身を震わせる。 アルトに後ろから抱かれたまま、指で、舌で、言葉で、もうどれほど責められ続けているのか、 時間の感覚が飛んでしまってわからない。 ぎゅっと抱かれ、突き出した舌を吸い出されながら、敏感な肉芽を巧みに弄りまわされると、 達したばかりのシェリルの秘部はとめどなく潤い、何度でもエクスタシーを求めてしまう。 「もうクリだけでいけるんだな、シェリルは」中指を第一関節までだけ膣口に入れ、 もう片手でシェリルの薄いアンダーヘアの中から尖って飛び出した肉芽を指で挟み、根本から優しくつまむ。 「あふっ・・そんな・・いっぺんにするの・・ダメっ・・」 これだけ長い責めの後で、ようやく入ってきた指をうれしそうに締めつけるたび、 入った指の周囲からトロリトロリと多めの愛液があふれ出てアナルを超え、お尻の下のシーツを汚す。 「ひとりでも・・クリでしてるだろ?何回した?シェリル」アルトがささやいた。 「やっ・・だ・・そんなこと・・して・・ない」強めにクリトリスをつままれる。 シェリルの膣口がプチュンッと音を立てて右脚が跳ね、ハイトーンの声が部屋に響いた。 「きゃっんあっ!!あっ・・い、いっかい・・だけ・・」 「ホントか?」 「んあんっ!あっ・・4回・・ひとりであっ、あんっ・・したの・・」 「正直に言えたから、ごほうび。イくときの顔、見ててやるから」 中指が根本まで挿入されると、それだけでシェリルは達しそうになる。 「やあっ・・またイくッ・・あっ・・イクッ、あっ、あッ・・」 ベッドにクタクタと横たわったシェリルの右腕を持ち上げたアルトは、わきの下の汗をベロンっと舐め取ると、 そこをちゅうちゅうと音を立てて吸った。 「あっ・・ひゃ・・そんなとこ、舐めちゃいや・・はずかしいの・・」 「なに言ってんだ。エッチなことしてって言っただろ?」 そのささやきに続いて耳を舐められる音で、また火を付くのを感じる。 「んっ、あっ・・左のほうが・・感じる・・」左のわきの下も舌でネットリと責められながら、 シェリルは自分のからだはこうして隅々までアルトのものになり、開発されていくのだと思うと、ゾクゾクと悦びに震えた。 「やぁっ・・あんっ。また感じちゃう・・もう・・おねがい。欲しいの・・アルト」 「じゃあ今夜は、ちょっと教育してやるかな」アルトはそのままベッドに横たわると、誘うように言った。 「訓練課程その2。上になって、自分で入れてみるか?見ててやるよ」 恥ずかしそうに少しうなずいたシェリルは、あおむけに寝た彼のそばに寄ってくると、 バイクに乗るように彼の腰をまたぎ、アルトのペニスを握ると、片手で体を支えて、腰をずらしながら 先端で膣口を探りあてると、少しづつ腰を落としながら挿入し始めた。 「んっ・・あッ・・どんどん・・入ってくる・・」 温かく、キツいぬめりの中に飲みこまれながら、アルトが切なそうにため息をつく。 「くっ・・きつ・・」 上からその表情を見下ろすシェリルは、自分をたっぷりと愛してくれたこの男に、 この体がなしうる最高の快感を与えたいという気持ちで胸がいっぱいになる。 シェリルはアルトに覆いかぶさると、ゆっくり挿入しながらキスをし、首筋や胸に積極的に舌を這わせながら、 意識してアルトをなかで締めつけた。 「んふっ・・んむ・・んっ・・気持ちいい?アルト・・」 「くっ・・そんなに締めると・・」 彼がクイッと鋭く腰を使うと、シェリルの奥に彼の先端が突き当たり、ビクンッと体が跳ねた。 「あんっ!・・あッ、当たってるの・・アルトの・・」 お腹の中をいっぱいに満たされる感覚に襲われ、彼女はフルフルと震えた。 「そのまま、自分で動いて」 「あっ・・うん・・やってみる・・」ベッドについたヒザの動きでシェリルは腰を使い始めた。 最初はぎこちない動きだったが、彼女の腰をつかんだアルトがスムーズな動きを教えると、 やがてシェリルは自分で滑らかに腰を動かせるようになった。 「あんッ・・あッ・・奥が・・気持ち・・いい・・」彼のペニスが出入りするたび、 部屋にズプッ、ブチュッ、と恥ずかしい音が満ち、その音でシェリルはさらに敏感になって、 彼をキュッキュッと根本から絞りあげ、汗まみれの体をのけぞらせて甘やかな声で鳴いてしまう。 アルトが上半身を起こしてシェリルを抱き寄せ、そのまま彼女の体を後ろに倒して正常位に移ると、 シェリルはシーツや枕を握りしめて、アルトが激しく動くのに任せた。 「あっ、あッ、アルト・・だいすき・・わたし・・んむっ・・」 キスをされ、肩を強くつかまれながら、シェリルはアルトの動きに合わせるように、無意識に腰を使って深くまで受け入れる。 「シェリル・・あっ・・く・・オレ・・そろそろ・・ダメだ・・」 「アルト・・今日は・・なかは危ないから・・外で・・おねがい」 「くっ・・あっ、イッくぞ・・シェリル・・うっ・・ああっ!」抜かれたペニスの先端から精液が噴き出して、 体に激しく飛び散るのを、シェリルは恍惚として眺めた。 「んっ!あッ・・あんっ・・熱い・・」精液のしぶきをすべて受け止めた彼女の横に、 最後のひとしずくまで出し切ったアルトがぶっ倒れる。 「あはっ・・すごいアルト・・こんなにいっぱい出して・・」 汗まみれのお腹から胸、首筋にまで飛び散った大量の精液を指でなぶっているシェリルに、荒い息をしたアルトが言った。 「2ヶ月・・してないから・・ちょっと・・早かった・・ごめんな」 「ううん。すごく・・気持ちよかった」 それを聞いたアルトの顔がシーツにボフッと埋まると、シェリルは力尽きた彼におねだりをした。 「ねえアルト?あとでいっしょにシャワー浴びてね」 「いいけど・・少し休ませてくれ・・」顔も上げずにアルトは答えた。 「まだ9時半だし。きっと2回目は、アルトももっと長持ちするわよ」 「いっ?お前・・なに言ってんだよ・・俺もう・・」 シェリルはアルトの頬にキスをすると、甘えた声で艶っぽく微笑んだ。 「だーめ。これから半年お泊まりできなくてもいいように・・もっと可愛がってね」 「カンベンしてくれ・・」アルトはもうダメだと言うように、両手で頭をかかえた。 了
https://w.atwiki.jp/macross-lily/pages/73.html
遠距離恋愛になら、覚えがある。 けれど、恋した人に甘えた経験なんてない。 だって、私の遠距離恋愛は、距離のありすぎる片思いだから。 「実演」 「はぁぁー」 廊下にあるベンチに深く腰掛けて、ランカは大きな溜息をついた。 軽く前屈をすると、強張っていた筋肉が、少しの刺激と共に解れる感覚がある。 相当緊張していたらしい事を自覚させられて、更に大きな溜息が漏れた。 「はぁぁぁぁぁー」 「そんなに大きな溜息つかないの、ランカちゃん。アイドルは笑顔が一番なんだから」 「シェリルさん!」 予想外の声にランカが跳ね起きると、いつの間にかシェリルが近づいてきていた。 撮影衣装らしい華美な服を纏ってはいるが、1人であるところを見ると、休憩中らしい。 ここは多くの有名人が集まるスタジオだから、シェリルがいても不思議ではない。 けれど、広いスタジオの中で、約束もなしに、こうして出会えた。 奇跡のような再会に、ランカの沈んでいた気持ちが急上昇していく。 「貴女も何かの撮影なの?」 「はい! 携帯デバイスのCM撮影、なんですけど」 「……その撮影が、溜息の原因かしら?」 「そう、です」 CMの事を思い出して、ランカの肩が下がる。 悩みの種は、そのCM撮影だった。 『携帯デバイスのCMソングだから、遠距離恋愛をテーマに』 そう言われて、切ない恋の歌を歌う……そこまでは良かった。 歌に自分の気持ちを入れ込みすぎたせいか、メーカー側から大絶賛された程だ。 問題が浮上したのは、CMフィルムの撮影である。 「ダメ出しでもされたの、ランカちゃん?」 「……実は、遠距離恋愛をテーマにした撮影なんですけど。 ドラマみたいなCMになっていて、2つのパートがあるんです。 私が1人で『誰か』を思っているパートと、『誰か』と一緒にいるパートと。 1人だけのシーンはすぐにOKが出たんですけれど。 男の人と一緒に居る部分の撮影が、上手く行かなくて」 愛しい人を思い浮かべる感じで、と言われたシーンは、難なく撮影が終了した。 それも当然だ。ランカには、「愛しい人は?」と言われた時、思い浮かぶ相手がいる。 その人の事を思うと、嬉しくもなり、悲しくもなり、切なくもなる。そんな相手が。 想い人の名は、銀河の妖精シェリル・ノーム。 最近認知度が上昇してきているとは言え、ランカは駆け出しのアイドルだ。 業界での位置からしても、一個人としての関係性からしても、距離のありすぎる片思い。 シェリルの事を思うだけで、撮影は終わった……ランカ1人のシーンだけは。 「恋人に甘えるように、って言われる通りに腕を組んだりするんですけど。 なかなか監督さんのイメージに近づけないんです。 私、恋人に甘えた経験なんてないですし。よく分からなくて」 「ランカちゃんってば、奥手なのね。 何なら、あのアルトでも練習台にすれば良かったのに」 「あ、アルト君と!? でも、私は別にアルト君とは何も!」 「ふふ。むきになっちゃって。可愛いわね、ランカちゃんは」 「……からかわないでください、シェリルさん」 シェリルさんの意地悪、とランカは心の中で呟いた。 ランカはシェリルが好きだけれど、シェリルが好きなのは、きっとアルトだ。 ショッピングモールでシェリルがアルトにキスした場面は、今も鮮明に覚えている。 言わばアルトはランカにとって恋敵だというのに。恋人役になど出来る筈が無い。 「じゃあ、私が練習台になってあげましょうか?」 「え! シェリルさんが?」 「ちょっと暇を持て余してるところだしね。 同性相手なら、ランカちゃんもちょっとは緊張せずにすむんじゃない?」 「それはそうかもしれません、けど」 ランカは別の意味で緊張しちゃいます、と叫びたいのを必死で堪えた。 ずっと憧れ、恋焦がれてきた相手と恋人のように振舞うなんて、 緊張するなという方が無理である。 だが考え方を変えてみると、これは滅多に無い機会でもあった。 好意を口にしてしまえば、破れるかもしれない片思い。 だが今なら、失恋のリスクを冒す事無く、シェリルに接近できるのだ。 このチャンスを逃すわけには行かないと、ランカは唾を飲み込み、決意を固める。 「……じゃあ、よろしくお願いします! シェリルさん!」 「お任せしなさい。えぇと、腕を組むんだったわよね?」 す、とシェリルが作った左腕と脇腹の隙間に、ランカはそっと自分の右腕を差し入れた。 次の瞬間、シェリルが余白を埋めるように、その左腕を自らに寄せる。 肩に触れた柔らかな感触に、たちまちランカの顔は赤く染まった。 豊満と言って差し支えないシェリルの胸が、当たっているのだ。 思わず右腕を引き抜こうとしたけれど、その動きを、シェリルの言葉が牽制した。 「何やってるの、ランカちゃん。まだまだこれからなのよ?」 「で、ですけど、その」 「それにしても、ランカちゃんの腕って柔らかいわね。えい」 「ひゃっ!」 空いていた右手で、シェリルがランカの二の腕を突付き始める。 腕の外側を突いていた指が、いつしか滑らかに皮膚の表面を撫で始め、 ランカは自分の中に生まれたもどかしさを宥めるのに一生懸命だった。 その指で、腕以外の場所にも触れて欲しい。そして私も、貴女に触れたい。 暴走を求める感情を、理性でどうにか押し留める。 「それで。腕を組む以外には何をするの?」 「えぇと、2人で見詰め合って」 「こうかしら?」 問いかけながら、シェリルがランカを覗き込んでくる。 最初はからかうような笑みを浮かべていたシェリルだったが、 次第に笑みが消え、まるで何かを欲しがっているような、言葉に表せない表情になった。 こんな顔は、雑誌でもプロモーション映像でも見たことが無い。 ひょっとして、これが、恋人だけに見せる、シェリルの一面なのかもれない。 ……アルトにだけ見せる、強請るような、挑発するような表情。 そう思い至って、ランカは胸が苦しくなった。 動揺を隠すべく、慌てて次の動きを伝える。 「そして、次は髪を撫でてもらって」 「髪を撫でればいいのね?」 組んでいた腕を解いて、シェリルがランカに向き直ってくる。 やがて伸びてきた右手がランカの緑色の髪に触れた。 上から下へ。何度も髪を梳く動きに、ランカの胸が熱くなる。 兄であるオズマが同じように撫でてくれた時とは、明らかに違う感触。 細く長い指と、低めの体温を感じていると、先程の苦しみが嘘のように溶けていく。 けれどシェリルの次の言葉が、ランカの身体を再び強張らせた。 「それから?」 「……キスを、するフリを」 咄嗟にランカは嘘をついた。 CMの最後はキスをする直前のカットだと聞かされているが、 雰囲気作りもあるだろうからと、キスをするかしないかはランカの自由意志に任されている。 素直に言えば、シェリルは冗談のように軽く、キスをしてくるかもしれない。 それだけは、避けたかった。 まるで本当の恋人のようである今の流れでキスをしてしまえば、 今度こそ、ランカは耐える事など忘れ、秘めていた思いをシェリルにぶつけるかもしれない。 叶わない恋だと分かっているから。せめて、嫌われたくはない。 その為にも、ここで片思いを悟られるわけにはいかないのだ。 「キス、ね」 「ふぁっ!」 艶やかな唇を舌で舐めて、シェリルがランカの顎に手をかける。 されるがままにランカが少し上を向けば、至近距離にシェリルの顔が合った。 その殆どが赤くなっていて、微かにかかる吐息は、その頻度が早い。 だがシェリルも緊張しているのだろうか、と考える余裕さえ、ランカにはなかった。 すぐ近くにあるシェリルの深い瞳と、弾力のありそうな唇に意識が引き寄せられる。 雰囲気に飲まれるように、シェリルの片腕がランカの腰を引き寄せ、 そしてランカの両手もまた、自然とシェリルを捕まえようと泳ぎ出して…… ぷぎゅぅぅぅぅぅぅぅ 唐突に割り込んできたランカの生体携帯の音が、ランカとシェリル、双方の動きを止めた。 2人してしばし無言で見つめあい、ややあって、飛び退くように距離を取る。 その時になってようやく、ランカは自分の鼓動が異様に早くなっていた事に気付いた。 もし、生体携帯が鳴らなかったら、どうなっていただろう? ランカの理性が気付かないうちに、唇を重ねて、告白でもしていたかもしれない。 そう考えてみると、ランカは生体携帯とそれを鳴らしてくれた相手に感謝したくなった。 誰かは知らないけれど、失恋という悲しいゴールを先延ばしにしてくれてありがとう、と。 安堵しながらふとシェリルの方を窺うと、 何故かシェリルがひどく動揺しているように見える。 だが、ランカの視線に気付くと、取り繕うように背筋を伸ばして言った。 「携帯、出なくていいの?」 「そ、そうですよね! ……社長からメールです。撮影再開するって」 「そう。それで、今度は上手くいきそう?」 「はい! シェリルさんのおかげです! ありがとうございます!」 まだ早い鼓動を何とか抑えようとしながら、ランカはシェリルに頭を下げる。 撮影再開と知っても、先程溜息をついていた時のような、不安感はまるでない。 何せ、本当に好きな人と、恋人のように触れ合う事が出来たのだ。 撮影ではよく知らない若手俳優が相手役だが、シェリルの姿を思い浮かべれば、 きっと監督のイメージ通り、いやそれ以上の動きが出来る自信がランカにはあった。 その自信が表情から読み取れたのだろう。シェリルが満足気に笑う。 「その様子なら、大丈夫ね。いってらっしゃい、ランカちゃん」 「はい! 行ってきます!」 シェリルの笑顔に見送られながら、ランカはスタジオに向けて走り出す。 何度となく振り返ると、シェリルの姿がその度に小さくなっていく。 やがてランカが角を曲がって、ついに互いの姿が見えなくなってしまう。 その為ランカの耳が、不意に漏れたシェリルの呟きを聞き取る事はなかった。 「……いつか、本番ができる事、願ってるわ」 おわり。
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/19.html
1スレ527 八畳一間 527 名前:fusianasan 投稿日:2009/01/01(木) 14 41 25 勢いで連れてアパートに帰ってきたものの、よく考えたら布団が一組しかない。 頑張ったら二組敷けたかも知れないが、 シェリルの荷物も増えて最早不可能な上に、やはり布団が無い。 「し、仕方ないわよ。同じ布団で二人眠れることも分かったんだし」 始めは背中向きで床に入るが、二人とももぞもそそと落ち着かない。 「やっぱり寝づらいな・・・シェリルこっち来いよ」 腕枕してしまうと、もう眼が合えば、キスに雪崩れ込むのは必死。 互いの体温を肌に感じてしまえば、もっと感じたい。 始めは腕枕からためらいがちに啄ばむようなキスをした。 互いの頬や耳介を優しく触れると、 温かくこそばゆい様な気持ちになって笑みが零れた。 やがて、シェリルの腕がアルトの首に回されて、 腕枕から抱き合う体勢になると、どちらからともなく口を開き、舌先が触れ合った。 先を絡めあって、シェリルの舌が口腔内に入ってきたところで、 アルトはシェリルの舌を吸い上げ、己の口腔内に存分に誘い込んだ。 「ん・・・」シェリルは少し驚いたようだったが、そのままアルトの歯列を辿り、アルトに応えた。 二人とも、口に集中してしまい、堅く抱きしめあう以外は、微動だにしない。 溢れた唾液が滴り落ち、二人の顔をぬらした。 アルトは自分の息が荒くなっているのを感じていた。 もっと感じたい触れたい。甘い衝動を開放したい。抱きたい。 奥から湧き出るでるこの感覚は、性的飢餓感、なのだ。 (オレはもう、誰も失わない・・・!) 潜熱となっていたあの時の焦燥が、体を奥から徐々に広がってきていた。 深く口付けながら、シェリルに覆いかぶさるような体制になり、 黒髪がさらりと流れた。 アルトは、シェリルを体の下に閉じ込め、角度を変えながら長く深い口付けを続けた。 舌で、唇で感じる彼女の味で頭の奥がしびれる。 彼女の甘い匂いで息が荒くなる。 触れるところ全てで感じる、彼女の柔らかさや滑らかな上気する肌の熱さで体の熱が上がる。 耳を刺激する彼女ののくぐもった声や唾液の絡む水音で鼓動が早まる。 そして、体をこすり付け合うことで感じる、膨れ上がる自身への刺激で頭が真っ白になっていった。 一つになりたい。 つい先日初めて経験したあの行為を、恍惚へと駆け上がるあの感覚を思い出し アルトはとっさに身を離した。 唇の間の糸が二人を繋ぐが、それもはじけてシェリルへと落ちた。 焦点が合わないトロンとした瞳、煽情的な吐息を漏らす唇。 どちらも、僅かな光でも分かるくらいに水を含みてらてらと溢れさせていた。 自分の腕の中に、凛とした女王様然とした彼女からは想像も出来ないような、 妖艶なシェリルを見出したアルトは、強い衝撃に突き上げられた。 シェリルを感じたい。 「シェリル」 震えるほどの衝動を抑えて、アルトはシェリルの瞳を見つめて努めて平静に声を出すが、 荒い息に引っ張れれ、やはり上ずってしまった。 そんな格好悪さよりも、不甲斐ないなりに男として彼女を守るほうが大切だった。 「シェリル、今日は大丈夫か?避妊具がな――」 「私、ピル飲んでるからッ」 もともと上気していた顔を更に赤くしてシェリルは目を逸らした。 その愛らしさと、気持ちが通じている嬉しさでアルトは思わず破顔した。
https://w.atwiki.jp/macross-lily/pages/75.html
新年から虎柄ビキニなんて……しかも耳と尻尾のオプション付きとか、もうどんだけ悩殺ものなんですか!? 新年あけおめポスターの撮影をしにきたスタジオの控え室。 そこで半ば虎の着ぐるみっぽい衣装を纏っているランカは、胸の中でそう叫んだ。 【 あけおめトラ娘にゃん 】 (あぅ~、もっ……シェリルさぁ~ん!!) 茶目っ気たっぷりな可愛らしいトラのきぐるみチックな衣装を纏ったランカが、胸中で奇声を上げまくる。 その視線の先にいるのは、件のセクシーな虎柄ビキニというなんとまぁ色気たっぷりな衣装を纏った銀河の妖精。 一緒に年越しは無理だったが、お正月くらい……と思っていたランカだが、どうしたってお互いに売れっ子。お正月だろうがなんだろうがお仕事があるのは当然で。 スケジュールを見て内心、かなりしょぼくれていたところに、急遽舞い込んで来た嬉しい仕事がこのポスター撮影だったのだが。 (嬉しいけど、けどぉ~!! 逢うのだって久し振りなのに、こんなのってないよぉ~!!) ちょっとこれは色々厳しいものがあるらしい。主にコチラの超時空シンデレラに。 (だってだってだって~! ずっと忙しくて逢えなくて……時間が合わなくて電話もできなくて、メールのやりとりばっかりで……) あの凛々しくてカッコいい姿が見たいとか。 無邪気に笑う顔を近くで見ていたいとか。 深い銀河の色を、星屑のミルキーウェイで淡く染めたみたいな、そんな蒼い瞳に見つめられたいとか。 優しく名前を呼んで貰いたいとか、どこか儚い響きのするあの名前を呼びたいとか。 そう思って想って、メールなんかじゃ全然足りなくて。 (もう毎日シェリルさんのCDとかライブムービーとか何回も見たりして誤魔化してたけど……) でもやっぱり映像越しじゃダメだったんだもん! 生のシェリルさんを知っちゃったら、機械越しの存在じゃ満足できないもん!! (……なんだ、けど……) チラッとシェリルの方を見る。 大事なことなので今一度シェリルの姿を説明をしよう。 我等の銀河の妖精、シェリル・ノームが纏っているのは今年の干支に合わせた虎柄のビキニ。 ふわふわストロベリーブロンドの髪間から見えるのは、三角の猫耳……じゃなくて、虎耳。 際どいビキニラインを追えば、その芸術的な形のヒップにもオプションで付いた尻尾が見えて。 引き締まった大腿部に、つるっとした膝を眺めていくと、長い足にはやはりビキニと同じ柄のブーツ。 首許には「誰が飼い主なんですか!?」と問い質したくなるような首輪……ではなく、黒のチョーカー。 そんな新年からもガッツリとセクシー全開なシェリルは、鏡と睨めっこして自身の髪を弄り、頭部に付けた猫耳……ではなく、虎耳の位置を一生懸命に微調整していた。 そんな真面目な顔して、でもやってるのが猫耳……じゃなくて虎耳を弄ることなんだから、もう可愛くて仕方ない。 (うぅっ……もっ、なんでそんなにセクシーアンドキュートなんですかぁ~) ランカは盛大に困った顔をして、赤く染まった自身の頬を両手で包んだ。 ちなみにランカが手にはめているのは触り心地抜群なプニプニ肉球グローブ。ほっぺに当たるそのプニプニの感触で、ちょっと落ち着くランカであるが、大好きなシェリルの素敵な虎柄ビキニ姿を直視しようものなら、もうどうなってしまうか分からない。 「あわわわ」と内心である意味嬉しい悲鳴を上げながら、ランカはシェリルから視線を外すことに必死だった。 (ほんとは見たくて堪らないんだけど! ほんとはもう穴が開くくらいにガン見したいけどぉ~!!) 目の前に美味しそう、いや、実際に物凄く美味しい餌がブラブラと揺れているが、虎ランカは必死に顔を背ける。 一応撮影は終わってしまっているが、でもどっかのパイロットの男の子を入れて、もう一回撮影をするかもしれないという話が出ている為、今は取り敢えず待機中というそんな曖昧な状態。 もう目の前の御馳走に齧(かぶ)り付きたくて堪らないけど、手を出してしまったら最後。 途中で止められる自信なんかない。寧ろ「止める」とかそういう選択肢自体が自分の中から排除される自信があるくらいで。 そうなったりしたら、カメラマンさんに怒られるし、社長にだって怒られて。 (それに絶対に言うんだよ。シェリルさんのメイク中、絶対にボビーさんが『あらあら。ランカちゃんってば意外に激しいのねぇ~。お兄ちゃん譲りかしらねぇ~』とかって言うんだよ! それで愉快そうに笑うんだよ、きっと!!) ボビーのにまにました笑顔が浮かんできて、ランカはふるふると頭を振った。 ついでにエルモ社長のにまにました笑顔と、「公私混同はいけませんよ」と嗜める言葉も聞こえてくる。 そしたらボビーから自分の仕事ぶりを聞いたらしいキャシーの苦笑が出てきて、連鎖的に何も分かってない二人の兄の顔までも出てきて、ランカは内心で辟易した。 正直いうと、ボビーよりもエルモ社長よりも、キャシーお義姉ちゃんのちょっと困っているような、若干照れているようなそんな苦笑が一番堪える。 兄達に秘密にしてくれているのは勿論だけど、彼女との関係を一番理解してくれていて、一番助けてくれている人で。 だから、もう、そんな顔をされると恥ずかしくて堪らないというか、なんというか。 (早く誕生日こないかなぁ。そしたら籍を入れて……『結婚披露宴 ~こんなライブ一生に一度しかないんだからね in セードーカン~』とかやりたいなぁ……) どうでもいいが、「籍入れるとか女の子同士だから無理じゃね?」とかいう突っ込みはしてはいけない。 だって超時空シンデレラと銀河の妖精に不可能なことなどないのだから。 と、まぁ、早く大人になりたいー。とか、そんな風にあーだこーだと考えて、必死にやり過ごそうとするランカ。 そんなランカに、 「ランカちゃん?」 と、鏡との睨めっこが終わったらしいシェリルの声がかかった。 「はひっ!」 物思いに耽っていたところへ喰らった不意打ちに、ランカは素っ頓狂な声を上げつつ、思わずシェリルの方に振り返ってしまった。 そこにはもう……言わずもがな、いや、折角だからいっておこう。、虎柄ビキニとオプションの猫耳……だから違くて、虎耳と尻尾を完璧なまでに身に纏ったシェリルがいた。 そして、小首を傾げてこちら見ていた。もうその首の傾げ具合も完璧とは、流石は銀河の妖精である。 「しぇ、しぇっ、しぇりりゅしゃんっ!!」 振り返った拍子に思わずシェリルの姿をガン見してしまい、動揺のあまりに名前さえもまともに呼べなくなっているランカ。 ビキニの際どいラインとか、チラリズムよろしく覗く横乳だとか。 ダイブしたくなるその綺麗な谷間だとか、うっすらと割れた腹筋だとか。 綺麗な背中だとか、長い足だとか、引き締まっているのに触り心地の良さそうな太ももだとか。 そんな太ももにさり気なく入ったハートのマークだとか。 なんだかもう言いたいことはたくさんあるような、一個しかないような、もう何もないような。 ランカはそんな心情で顔を真っ赤にさせたまま口をパクパクと開閉させた。 「ランカちゃん顔真っ赤よ? 熱でもあるの?」 きょとんとした顔で言い、顔をずいっと近づけておでこをコツンと合わせて来るシェリル。 ランカは口の中で「ひっ!」と思わず悲鳴を上げてしまった。 だって、あの綺麗な顔がこんなに近くにあって。 長い睫が当たってくすぐったくて。 吐息が頬を掠めて。 ふっくらとした、とっても柔らかそうな唇がすぐそこにあって。 いっぱいいっぱい我慢してるっていうのに、これはあんまりにも酷い。 (さわりたいぃ……ふぇ、さわりたいよぉ……) さわりたくて、たまらない。 もう、泣きそうなくらいに。 (もっ……なんでこんなにガマンしてるんだろう……) えぇ、えぇ。分かってますよ。 お仕事ですもん。ガマンしなきゃいけないんだもん。 うーっ。と歯を食い縛っていると、その内近くにあった顔は離れていく。 シェリルは「熱はないみたいだけど……」と呟いて、ランカの頬に手を伸ばした。 親指が優しく目尻を撫でて、熱いほっぺをそっと包み込む。 優しい触り方と、ちょっとひんやりとした柔らかな手が気持ちよくて、思わず溜息が漏れそうになる。 「そんな顔して……どうしたの?」 「だってぇ、シェリルさんがぁ」 「私?」 「うぅっ……なんでもないです……」 シェリルさんが魅力的過ぎるの悪いというか。 シェリルさん大好きすぎる自分が悪いというか。 もう何も言えなくて、そしてシェリルとこれ以上視線を合わせてられなくて、ランカは俯いた。 「ならいいけど……」 シェリルは頭にクエスチョンマークを浮かべたまま、再び首を傾げる。 でもこれ以上の詮索は無意味と思ったのか、ランカから視線を外してチラッと時計を見上げた。 「ちょっと遅いわね」 「そ、そそ、そーですね……」 どもりながらも相槌を打つ。 確かにスタッフからの連絡が遅い。 何かもめているのか、結局無しになったのか。 (そういえば、この後は着物で撮影だったっけ……なんだろう、この殺人スケジュール……) カッコ理性的な意味でカッコ閉じ。 きっと着物姿のシェリルさんもカッコ可愛くてセクシーなんだろうな。 と、ランカは髪をアップにしたシェリルを思い浮かべて、深い溜息を吐いた。 その無防備に晒された項にキスをしないわけにはいかない。きっといかない。カッコ本能的な意味でカッコ閉じ。 「暇ねぇ……」 シェリルがボソリと呟く。 「ですねぇ~」と相槌を打ちながらシェリルを見やれば、なんだか退屈そうに髪を弄っていた。 毛先をくるくると指先に巻きつけて、しゅるっと放して、また巻きつけて……と、そんなことを繰り返しながら、シェリルは壁の近くに置いてあったマグロ饅のクッションに寄りかかった。 それは撮影に使っていたマグロ饅型クッションで、そのふかふかの感触をシェリルが思いの他気に入ってしまった為、特別にお持ち帰りOKとなった代物である。 シェリルは直接床に腰を下ろし、膝を抱えてマグロ饅型クッションに背中を預ける。 ふかふかの感触を楽しむように、ぽふぽふと背中で何回かバウンド。 その度に髪やら猫みm……じゃなくて虎耳と尻尾が揺れ動いて誘ってくるけどもガマンガマン。 マグロ饅の感触に満足したのか、シェリルはバウンドをやめると深く背中を預けながらランカを手招きした。 「?」 ぽけっとした顔で小首を傾げていると、「いいからいいから」というような顔で再度手招きされる。 呼ばれるままにシェリルの近くに行くと、 「っわ!?」 そのままグイッと手を引かれて、抱えられてしまった。 「ふふ」 「えっ、えぇ……!!?」 片方は奇声を上げて、片方は得意げな笑い声を漏らす。 ランカはシェリルに後ろからぎゅっとされる格好で、その長い足の間で縮こまった。 細くて、でも引き締まった綺麗な腕にぎゅっとされる。 肩とお腹に回った腕の感触に、心もぎゅっとなって、顔が熱くなっていく。 「つーかまえた♪」 耳元で楽しげに囁かれる、子供みたいな言葉。 ふわふわの髪が首に当たってくすぐったくて。漂ってくる甘い香りに鼻腔をくすぐられる。 (ぅわわわ……) 大好きな温度。 大好きな匂い。 大好きな感触。 大好きな声。 全部近くにあって、触れていて。 我慢に我慢を重ねていたのに、こんな不意打ちは聞いていない。 内心で大慌ての大混乱。 でもぎゅっとされて、全身で感じてしまったぬくもりに勝てる筈もなく。 いや、始めから勝とうなんて気は無かったけども。 「……シェリルさん」 気付けば、心の奥の大事な場所が綻んでいて。 甘えるように頬を摺り寄せ、彼女の名前を呼んでいた。 「ん~」 シェリルはのんびりと返事をして、嬉しそうな顔でランカが摺り寄せてきたその頬に、自分の頬を摺り寄せた。 すりすりとほっぺたとほっぺたと軽く擦り合わせる。 スベスベの感触にうっとりしていると、シェリルは「もちもちぃ~」と楽しげに笑った。 「それにしてもカワイイわねぇ~」 「え?」 「ランカちゃんの格好」 「……そうですか? きぐるみっぽくありません?」 「そこがカワイイんじゃない」 「えー」 「まぁ、ランカちゃんなら何着ても可愛いんだけど」 「ぁ、ぅ……その……」 「ありがとうございます」と、小声で言うけれど、シェリルは「ほんとのコトを言っただけ」と悪戯っ子のような笑みを浮かべた。 ぎゅっとしてくれていた腕が少しだけ離れて、ぷにぷに肉球付きのグローブに触れる。 衣装自体は着心地も触り心地も良いタオル生地で出来ているけれど、グローブはずっと触っていたくなるような少し毛の長いファーというか。そんな生地で作られている。 シェリルは手のひらでグローブを撫でていたが、その指先がグローブの内側、ランカの手の平辺りに付けられている肉球を発見した。 「あ、ぷにぷに!」 肉球をつんつんしたり、指の腹で撫でてみたり、人差し指と親指で摘んでみたり、手全体で鷲掴みにしてみたりと、とにかく只管にプニプニしだすシェリル。 ランカは自分が嵌めているグローブを好き勝手にプニプニされて「くすぐったいですよ~」と笑いながら声を上げるが、次第にシェリルの反応が薄くなっていくのに気が付いた。 「あの……」 ぷにぷにふにふに。 「……シェリルさん?」 ぷにっふにっ。 「……えっと……あの~」 ふにふにぷにぷにぷに。 「も、もしもぉーし……」 プニプニふにふにぷにゅぷにゅ。 「シェリルさぁーん?」 ぷにゅんぷにゅんふにふにぷにゅん。 (どうしよう……夢中になっちゃった……) そんなシェリルさんも可愛いなぁ。 (じゃなくてっ!) ランカは心の中でかぶりを振る。 私よりも肉球ですか? なんて気持ちを込めて直ぐ傍にあるシェリルの顔を見つめるが、 「ふふっ。ぷにぷにぃ~♪」 シェリルは物凄く楽しそうに肉球で遊んでいて、ランカの視線に全然気付かない。 (うぅ……ひどいですよぉ~) 内心で嘆くが、シェリルには1ミリも届かない。 くっ付いてられるし、どうせ暇だし、暫くこのまま遊ばせてあげてようかな。なんて一瞬思ったが、 (……ぁ) ランカは顔の表面温度を急上昇させる。 ぷにっというか、ふにっというか、ぽよんっというか、そんな気持ちの良い感触のものが背中に当たっているコトに気付いてしまったから。 同時に、シェリルの格好を改めて思い出してしまう。 布一枚しかその滑らかな素肌を守るものがないという、水着みたいな格好が脳裏にフラッシュバックして。 ランカは思わず生唾を飲み込んで、シェリルの腕の中で更に身体を小さく丸めて、筋肉を硬直させた。 なんかもう、色んな意味で限界な気がしてならない。 さわりたい。 キスしたい。してもらいたい。 ぎゅっとしたい。 いろんなトコロにふれたい。 みたい。かんじたい。 (っ、ぅ……) 理性が軋む音がする。 その悲痛な音が、カラダの芯に熱を灯していくようで。 「なんだか美味しそうよね~」 (……ぇ?) 不意に、シェリルはランカの手を引き寄せて、その肉球に唇を寄せた。 ちゅっという音が、耳の直ぐ傍でして。 ――――ぷつん 瞬間、何か太いゴムのような物が弾け切れた音が頭の隅の方でした。 「おいしそうなの……」 ――――シェリルさんの方じゃないですか。 小さく小さく呟かれたランカの言葉。 シェリルは聞き取れずに、「え?」と問い返したが、答えるよりも早くランカはくるりと体勢を変えて、シェリルと向き合った。 「肉球なんかあげますから、代わりにシェリルさんを食べさせて下さい」 「はぁ? ちょっ、何いっ……!?」 戸惑うシェリルの口を、自身の唇で塞ぐ。 肩を押してゼロになった距離の離そうとするシェリルの手。 ランカは立て膝になって全身の体重を乗せ、シェリルの背中をマグロ饅型クッションに埋めた。 「んーっ! んんっ、んくっ……んっ、ちょっ、や……ラン、っんぅ」 押し返すことは諦めたのか、今度は肩先をトントンと叩かれる。 それでもやめずに唇を重ねて、舌をちょっと強引に入れて猫みたいに……いや、ライオン? トラ? (なんでもいいや……) ランカは舌を絡めて、シェリルの柔らかい唇を吸う。 敏感な上顎を舌先でチロチロと舐め上げて、デリケートな舌裏を集中的に攻め立てる。 ぴちゃぴちゃっ。とか、ちゅっちゅっ。とか、そんな水音が二人の唇の間から漏れて。 それと一緒にシェリルの苦しげな吐息と、どこか鼻がかった甘い声が微かに零れた。 「っ、く……やっ、も……くるしっ、んん、ふっ、く」 上手く息が吸えないのと、しつこくて長いランカの口付けに、シェリルはひくりと震えながら息継ぎさせてと訴える。 ゼントラーディのクォーターといえど、その肺活量はやっぱり人間とは違うもの。なのにランカはちゅぅーっとシェリルの唇を吸って、その訴えに応じない。 吐息を絡ませて、舌を絡ませて、唾液を絡ませて。 二人の唇の温度が一つになっても、ランカは口付けをやめなかった。 「ん、ふ、ぇふっ、ぁ……んんっ、く、んーっ」 「……ちゅっ……んっ、ちゅぅ……」 (シェリルさんの唇やっぱり柔らかいなぁ……) シェリルが、白い頬を真っ赤に染め上げて、全力疾走後のような呼吸を繰り返し、涙をぽろぽろと零すくらいになった頃、ランカは漸く口を離した。 「はっ、はっ、ぁ、くふ……もっ……はっ、ば、か……ぁ……」 「ぁ、その……す、すみませ……」 夢中になりすぎてしまった自分が恥ずかしいのと、それからシェリルの姿にランカも頬を染める。 真っ赤にそまった頬とか、唇の端から零れた唾液が顎を伝って首筋まで濡らしてるとか、激しいキスに汗ばんだ肌とか、荒い呼吸だとか、それに合わせて弾む胸だとか。 全部が魅力的すぎて、既にショートして使い物にならない理性が更に焼け焦げた。 「ご、ごめんなさいシェリルさん……ちょ、ちょっと止まれそうにないです……!!」 シェリルが「やっ、だ、だめっ! ストップぅ!!」なんて言う前に、ランカはシェリルのカラダに手を這わす。 「ひゃぁ!!?」 すると、シェリルの口から素っ頓狂な声が上がる。 シェリルはカラダをピクンッと跳ねさせて、不思議そうな顔で目を白黒させた。 「えっ、え……な、に……?」 「あ、グローブつけたまま……」 ぷにぷにの肉球に素肌を撫でられて、シェリルは戸惑ったような声を断続的に上げた。 とっても柔らかくて、弾力性に富んだ肉球。 それで敏感な箇所をなぞる度に、シェリルは可愛らしい声上げるので、なんだか徐々に楽しくなってくる。 「シェリルさん、コレきもちぃですか?」 「んぁあっ!?」 悪戯にふにゅっと大きな胸を鷲掴む。 そのまま揉みしだくと、シェリルはいやいやと首を振り、涙目でランカを見上げた。 「っ、ぁ、あ! ぅぁ……くっ、コレや、だ、ぁ……」 「そーですか? 気持よさそうに見えますけど……」 あ、どうしよう。 ちょっと楽しくなってきちゃった。 ランカは緩みそうになる口の端を堪えながら、もにゅもにゅと優しく双丘を揉む。 でも「ぅぅっ」とか、「んー」とか、下唇を噛みながら必死に声やら何やらを堪えているシェリルの姿に、うっかり口許が緩んでしまった。 (……ガマンはもういっか) 結局ガマンなんて出来なかったけれど、しょうがない。 目の前に美味しくて堪らないシェリルさんがいるんだからしょうがない。 ランカは少しだけ自分に苦笑して、手を滑らす。 脱がさなくても、そこにあるのは布一枚。 ビキニをするりと上にずらすと、ぷるりと震えながら大きな胸が零れてきた。 「な、なっ! ちょっ、待ってランカちゃん!」 「そんなぁ、ここまできて待てるわけないじゃないですか」 「だ、だってこんなところで」 「大丈夫ですよ、ちゃんとカギかけてありますし」 「そういう問題じゃっ」 わたわたと両脇でシェリルの足が暴れる。 ランカは半ば無視しながら、にこにこ笑顔でシェリルの胸に触れた。 「ふふ♪ やぁらかいですね~」 「ぁんっ、やっ、だ、ダメだって、ばぁ」 見ためは大きくて真っ白なマシュマロという感じなのに、感触はこんなグローブの肉球なんて目じゃないくらいにぷるぷると瑞々しくて、指先を弾ませるこの絶妙な弾力。 色よし形よし、ついでに味もよし。 (乳首もきれいなピンク色だし……ほんとどこもかしこも美味しそう……) こんなこと思っちゃうなんて、この衣装の所為かな? 頭の隅でふわふわ考えながら、肉球で肌を摩る。 尖った乳首を肉球でぷにぷにと摩って、柔らかい胸も一緒に揉む。 ぷにぷにと乳首を肉球で弄っていると、次第にシェリルの顔がふにゃんと蕩けて。 「んぅっ、く、ふぁ……や、だぁ……」 ぴくぴくっとカラダを跳ねさせながら、手を掴んでいやいや。 顔同様に、カラダにも力なんて入ってなくて、勿論掴んでくる手にだってほとんど力は入ってない。 ふにゃんとした顔が可愛くて、こっちもついふにゃりと頬が緩んでしまった。 「そーんなかわいい顔で嫌っていわれても困っちゃいますよー?」 「ぅ~、ひくっ、んぁ、ぁ」 ちゅぅっとほっぺに吸い付いて、涙をペロペロと舐め取る。 そうしていると「ばかぁ」という言葉と一緒に、ちぅっと鼻の頭に可愛くキスされてしまった。 「シェリルさん……シェリルさん……」 彼女からのキスが嬉しくて、ちゅっっちゅっと何度も唇を吸う。 シェリルの腕が首に回ったのを確認して、ランカはそっと下へ下へと右手を滑らせていった。 「ぁ……」 小さく声が上がる。 そこはもうトロりとした美味しそうな熱を持っていて、シェリルは恥ずかしそうに顔を逸らしてしまった。 肉球でビキニの上から擦り上げてみると、ぬちゃっというヤラシイ水音と共に、跳ねるシェリルの肢体と喉。 ちゃんと気持ちよくできていたことが嬉しくて、ランカはますます顔を緩ませた。 「シェリルさん……きもちぃ?」 「はっ、ぁ、ぁ……もっ、や、だって、いって、ぁ」 「でも濡れてますよ?」 「っ、ぁ……ば、かぁ……」 肉球が敏感な箇所に当たるように丁寧に擦り付けて、くちゅりくちゅりと動かす。 こんなに気持ち良さそうなのに、それでもシェリルはいやいやを繰り返すから、ランカも流石に苦笑してしまった。 「ぅっ、ん、は……衣装、よごれちゃ……」 「あー、そういえば……でも大丈夫ですよ、たぶん」 「もっ、大丈夫じゃないしっ、そーじゃないでしょ!」 「ふぇ!!?」 いきなりぎゅぅっと抱き締められて、口から変な声が出る。 胸に顔を埋めながらきょとんとしていると、シェリルの濡れた唇がもにょもにょと動くのが見えた。 「シェリルさん?」 「っ、だ、だから、その……」 珍しく歯切れの悪い言葉。 乱れた髪に触れて、頬を撫でて。それから言いにくそうにしている口にもキスをして。 そうしながら視線で「どうしたんですか?」と優しく問うてみるけれど、シェリルはやっぱり恥ずかしそうにしたままぎゅっとランカの頭を自分の胸に押し付けた。 「……だか、ら……」 「ふぁーぃ?」 きっと顔を見られたくないんだろうな。 ランカはそう理解して、ちゅっちゅっと胸に口付けた。 「ちゅっ……ちゅ……」 「んっ、あの、っ、ね……」 桜色の乳輪に沿って、舌で円を描くようにチロチロと舐めて。 ぷにぷにの肉球で散々弄られて、ぷくっと尖りきっている乳首を唇で食んで熱い吐息を吹き掛けて。 「ぁ、んぁ、だか、ら……」 「ぺろっ……ちゅぅ……」 ちゅるっと甘く吸って。 びくりびくりとシェリルのカラダが跳ねる。 (こんなに敏感になっちゃって、きっとナカの方とかグズグズになってる筈なのに……どうしてイヤなのかな?) 抱き締めてくる両腕に、きゅっと力がこもる。 すがり付いてくるようなその力が、なんだか酷く切なくて、名前を呼びながら抱き締め返した。 「シェリルさん……」 「はぁ……はぁ……んっ……ねぇ、ランカちゃん……」 「はい、なんですか?」 見つめながら言葉を待つ。 そこには今にも甘い雫をたくさん降らしてくるような潤んだ空があって。 「……ちゃんと、触って……」 その甘い空の色が一層甘くなって、懇願してきた。 (っ!) もう可愛いだとか、そんな言葉じゃ語り尽くせない。 でも可愛いとしかいえない。 可愛すぎて、脳みそが蕩けそうで。 「シェリルさん……もっ、なんでそんな可愛いんですか……」 ランカは堪らずシェリルに深く口付けて、グローブを取り、フードを脱ぐ。 自由になった指先でシェリルの衣装も脱がせて、ポイポイッと床に放った。 ちゃんとランカの手で、指で。手のひらで素肌で、シェリルの全身に触れる。撫でる。 苦しくないようにキスを繰り返しながら、「力、抜いてて下さいね」と囁いて、そろりそろりとシェリルの中心に指を這わせ。 ――――コンコンッ ようとしたら、ドアをノックする音が物凄くタイミング良く響いた。 「「!!?」」 二人はビクンッとカラダを跳ねさせて、バタバタと慌てる。 とりあえずシェリルが衣装に着替える前に来ていた服の上着を着せ、そこら中に散らばった衣装やら付属品やらを高速でかき集める。 「ランカさん、シェリルさーん!」と呼ぶ声に、ランカは動揺しているせいでいつもよりもずっと大きな声で「は、はーいっ!!」と返事をしてしまった。 「すみません、遅くなりました。パイロットの子到着しましたんで準備お願いしまぁーす」 「わわ、わかりましたー!」 (って、分かったって言っちゃった!!) うわぁぁぁ! ランカのバカぁっ!! 自分を自分で罵るが後の祭り。ドアの外のスタッフは爽やかに走り去っていってしまった。 「「…………」」 なんともいえない間が空く。 シェリルは顔を赤くしてマグロ饅のクッションに顔を埋めて、視線すら合わせてくれなかった。 「……あ、あの」 「…………」 「そ、その……」 ここまでシておいてお預けってどういうことなの? あんまりじゃないですか神様? 神様なんているかどうか知らないけれど、いるのならばとりあえず張り倒してやりたい。 と、泣きそうになりながら思っていると、 「……ランカちゃんのバカ」 ボソッと、小さな小さな声。 それは拗ねた時にする声音で。 「あぅ~」 可愛い。撫で繰り回したい。 押し倒して、ちゅーしたい。 「すみません……」 でも、さっき勢い良く返事しちゃったから、直ぐに行かないといけない。 どうせならもっと遅く来て欲しかった。それでなければコトが起きる前に早く来て欲しかった。 「もぉ……誰だか知らないけど……あんまりだよぉ……」 ほんとに泣きそうになっていると、ポフッと頭に何かが当たった。 「あぅ」 それはさっき脱ぎ捨てた肉球グローブ。 シェリルを見ればもう衣装をキチッと着直していて、頭に耳を付けているところだった。 「早く準備しなさい」 「でも……」 「私達はプロでしょ」 相変わらず厳しいなぁ。 ランカはしゅんとしながら衣装を直し、グローブを嵌める。 「早く行くわよ」 「むぅ……シェリルさん、さっきはあんなに気持ち良さそうにしてたのに」 「だ、誰がそ、そんな!」 あんまりにも態度がドライだから、思わず意地悪な言葉が口から出てしまう。 もうちょっと未練というか、名残惜しくというか、そんな態度とか言葉をくれてもいいと思うのに。 頬を膨らませて口を尖らせていると、その頬にちゅっと不意打ちをされた。 「……え?」 「だ、だから……早く行って、早く終わらせようって……そう言ってるんでしょう」 視線が明後日の方を向いていて、ついでに顔も全力で逸らされてしまったけれど。 そんな恥ずかしそうな姿につられて、こっちも顔が熱くなる。 「そ、そーですね……」 「そ、そうよ……」 「……えへへ」 嬉しくて恥ずかしくて、やっぱり嬉しくて笑ってしまうと、シェリルは「行くわよ」と素っ気無い態度で早足で控え室を出て行ってしまった。 「あ、待ってくださいよ~!」 慌てて追って、隣に並んで腕を組む。 「あとでいっぱい……いいですか?」 「お手柔らかに頼むわ」 「ど、努力します……」 「……ふふ」 とりあえずはこの撮影をちゃっちゃっと終わらせることからだよね。 今年もいっぱいシェリルさんといれるといいな。 勿論、パイロットの男の子とかいうのが色々と酷い目に遭ったというのは言うまでもない。 おわれ