約 495,178 件
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/35.html
3スレ241 250物語2 241 名前:fusianasan[sage] 投稿日:2009/01/18(日) 21 04 47 222ちょっと勝手に文章にしてみた。 シェリルは、日の光に目を覚ました。 あたりを見回すが、当然、あの黒髪の男はいない。 「アルトは?」 「昨晩はシェリル様がお休みになられていたので、すぐお帰りになられました」 朝から落胆している自分に笑いがこぼれる。 たった一回寝ただけなのに。 その存在を欲してしまえば、自分はこんなにも脆い。 仕事がはかどらない。 全部あの男のせいだ。 『話すことがあるから、今日は30分早く来なさい』 都の早乙女家別邸か使用を許可している王立図書館にでもいるだろうか、 署名のない手紙を奴隷に持たせて、職務に集中した。 日も翳って来た頃、アルトが見つからないので、 手紙は早乙女家に託してきたと、奴隷が帰ってきた。 都の周覧は一通り終わっている頃だと思ったのに、あの男はどこほっつき歩いてるのかしら。 やっぱり、王宮で何か仕事をさせよう。 家督の件を見極めるにも、あの男には悪いが少しは窮屈な思いをしてもらわなければ。 アルトの自由な瞳を閉じ込めることに、シェリルは罪悪感と少し安堵をおぼえた。 いつもやってくるよりも、やや早い時間。 いつもよりも早く入浴を済ませ、自室で資料に目を通すがシェリルは落ち着かない。 しかし、アルトがやってきたのはいつもの時間。 「こんな時間まで、あんた、ドコで何してんのよ」 「いきなり、何だよ?ハスフォード先生のトコで話してきたんだよ」 「アンタね、この女王陛下が、早く来いって召喚してたのよ!」 「そんなんいきなり言われても知るかよ!」 「昨日だってさっさと帰ったくせに!」 「・・・お前寝てたじゃないか」 「そんなの、起せばいいじゃない」 「俺は、お前の体を心配してだな――」 「あんなんで、私がへばるわけないでしょ!」 (『あんなん』とか、俺がどれだけ、反芻したかもしらないで…!) アルトがシェリルをベッドに押し倒し、ストロベリーブロンドがシーツに散らばった。 「なによ、いきなり押し倒すの? アルト、あんた一回寝たくらいで調子に乗るんじゃないわよ」 シェリルは腕に囲まれ下からアルトを睨みつけた。 「初めてだったくせによく言うよ」 「たまたま、初めてだっただけじゃない」 「じゃあ、お前は誰でもよかったって言うのかよ!」 シェリルはアルトの頬を叩き、アルトの下から抜け出した。 「そんなわけ、ないじゃない!バカ!!」 シェリルの瞳から雫がこぼれた。 (この女王様は、もしかして俺に会いたかっただけなのか) アルトはシェリルを左手でしっかりと抱きしめ、右手で顎を引き、そのまま深く口づけた。 シェリルは抵抗するが、力かなわず、アルトは成すがままに口腔内を蹂躙した。 シェリルの抵抗がなくなって、息遣いが妖しくなって来た頃、 アルトも満足して唇を開放した。 「俺だって、早く来たかったんだ」 「だったら、なんで来ないのよ、バカ」 シェリルが首に手を回し、思いっきり抱きついてきた。 「おい、調子にのるぞ?」 抱きついたものの、顔を見られるのが恥ずかしくて シェリルは腕を解くことができなかった。 一方で、アルトの細身とはいえ厚い胸板や女とは違う匂いが、 先ほどのキスでヘンになった体をますますヘンにしてしまうので、離れたくもあった。 先日男を受け入れた部位がヒクヒクし、 胸の先端が妙に敏感で、腰のあたりがむずむずする。 早鐘のような鼓動や、体の火照りは きっと、この男にも伝わっているだろうと思うと、ますます恥ずかしい。 急いで離れれば、顔を見られることもないだろう、とも思ったが 男の手がしっかりと自分を抱きしめていて、それもかなわない。 男の興奮を示す、若干荒い息と自分同様に早く打つ心臓の音が伝わってきて、 シェリルは先日の夜の男を思い出し、ますます、いたたまれない気持ちになった。 あの夜は酒を飲んでいて、あまり意識がしっかりしていなかった。 ただ、アルトと一緒にいたくて、アルトを感じたくて仕方なかった。 物語の恋人たちのように寄り添えたらいいのに、と 彼の声を聴きながらぼんやりと妄想していた。 いつか失ってしまうと思うと、悲しかった。 そして、彼の瞳を見てしまったら、飲み込まれるだけだった。 初めての時は痛い、と教育されていたが、 もともと酒で体がふわふわとしていたせいで痛みはあまり覚えていない。 翌日に違和感を感じる程度で済んだのだが、今はその部位がうずいている。 アルトに揺さぶられ、こすられ、吸われ、触られた、怒涛のような刺激に 何がなんだか分かず記憶もはっきりとした形では残っていなが、 その突かれる快楽とともに、心に刻み込まれたアルトの匂いや息遣い、 やっとのことで開いた瞳に映った琥珀色の瞳が思い出されたのだった。 シェリルは、今まで、どんな恐怖も飲み込んで、立ち向かって、 誇り高く生きてきたつもりだが、 「自分が自分でいられれなくなる」という直感的な不安が襲ってきて、 彼に縋りつきたいのか、逃げだしたいのかわけがわからくなっていた。 「シェリル」 アルトがシェリルの耳元で囁いて、白い耳の裏を撫でると シェリルがびくりと身を固くした。 そっと身をはがすと、シェリルが不安そうな顔をしている。 安心させてやりたいと、頬に撫でながら、額に、頬にキスを送った。 「大丈夫だから」 背中を撫でてやると、シェリルがギュッと目をつぶったので、唇を軽く重ね、 匂い立つシェリルを堪能したいという一心で、 手に柔らかさを堪能しつつ、重力に逆らうように寄せると ナイトガウンの合わせからこぼれそうなシェリルの豊かな乳房に顔を埋めた。 「ま、待ちなさい!アルト!!調子に乗るなと言ったでしょう」 シェリルがアルトを突っぱねて身を引いた。 「へ?」 思いがけない制止にアルトがぽかんとしている隙に、シェリルがベッドから降り、 少し体勢をを崩しつつも、そそくさと距離を広げていった。 「つ、続きを話しなさい!そのために、あんたここに来てるんでしょ? 喉が渇いたから、葡萄酒を飲んでくるわ。ちゃんと、準備してなさい」 シェリルは精一杯の不敵な笑みをアルトに向け、リビングへ足を運んだ。 シェリルは葡萄果汁で心を落ち着けていた。 アルトは、ここを離れるために、話をしに来ているだけだ。 そう、彼のする話は、興味深く、包み込むように広く、時に厳しく現実的で しかし、夢があってロマンチックで、そして、優しい。 (うふふ、ツメは甘いんだけどね) 彼の、優しい声で紡がれる、夢の世界の安らぎを寵愛するのは至極自然だ。 それに、女王陛下に若い男が夜伽をしても不思議はない。 別段、特別なことではない。 シェリルは平静を保つために考えたことに苦々しさを感じつつも、 やはり、鼓動はごまかせないままに、アルトの待つベッドへと戻る。 彼と愛を交わそうが、交わすまいが、私はシェリル、この国の女王なんだもの。 「アンタにもこれあげるわ。」 持ってきた果汁をサイドテーブルに置き、シェリルはベッドに潜った。 アルトは、その薄絹一枚をまとっただけのシェリルの無防備さを恨めしく思いながら シェリルの横に横臥し、話しを始めた。 前回とはうって変わって、アルトが話し始めたのは冒険活劇だった。 夜、話すには不向きだが、前回からシェリルの様子が変だったので 新章は、明るく快活にしようと思っていた。 自分も、シェリルが無邪気に驚いたり、笑ったりして、毒気を抜いてくれなければ 何をしてしまうか分からないので、敢えて色気は抜いて話をした。 「ということで、続きは、次回な」 今日もシェリルを楽しませた達成感で、アルトもすっきりとした気分だ。 喉を潤していると、随分と興奮して聞いていたシェリルも、喉が渇いたのだろう。 自分にもよこせと、上半身を起こして、手を伸ばす。 シェリルの薄いガウンに透けた乳首の膨らみから目をそらしつつ、 アルトは杯をシェリルに渡した。 その拍子にそっと手が触れあい、アルトはついシェリルを見てしまう。 シェリルもふっと困ったように赤面したが、白い喉をのけぞらせて、一気に飲みほした。 「ご苦労さま。今日はもう帰って良い――」 その扇情的な光景に、アルトは杯を返すシェリルの腕を引きよせそのまま、抱きしめた。 「このままで帰れるかよ」 会いたかったと、抱きついてきた女を置いて帰る男がどこにいるというのだ。 それも、こんなにも気持ち良さそうな可愛い女。 実際にこの前の快楽を体が覚えているというのに。 シェリルの両肩に手を置き、アルトは勇気を振り絞って、 シェリルの意思を伺うべく瞳を見つると、シェリルも一生懸命に見つめ返して来た。 吸い寄せられるように、ゆっくりと顔を近づけると、シェリルも瞼を閉じた。 ジワリと、甘い切なさがアルトの胸に広がった。 シェリルが、受け止めて受け入れてくれる。 アルトが舌を絡めると、シェリルも稚拙ながら応じてきた。 「調子に乗るけど、いいんだな?」 アルトが問うと、シェリルが照れを隠しているのが見え見えの様子で答えた。 「今日はとっても面白かったから褒美を取らせるわ」 この前の晩と違い、シェリルの体がこわばっている。 そうか、この前は、酒が…。 女王陛下と言っても、男を初めて受け入れたばかりの少女なのだ。 その少女を、自らの手で快楽に染め上げ、膝をもじもじとすりよせては 殺すあえぎ声がたまらずに漏れるまで高めたアルトは、興奮の色を隠せない。 「シェリル、指、いれるぞ」 熱い息を吹きかけた耳たぶを甘噛みすると、首をのけぞらせたシェリルがうなづいた。 アルトはシェリルのへそに舌でくすぐりながら、シェリルの潤いつつある割れ目に指を差し入れた。 中の狭さを感じつつ抜き差してこすりあげると、嬌声とともに水音も増してきた。 徐々に指の数を増やしていき、我慢も限界にちかいアルトが、 シェリルの膝を割って間に入った。 くたリとしたシェリルを抱き起こし、 アルト自身とシェリルの水をたたえた泉をその手に触れさせた。 その刺激に耐えかねたシェリルがアルトの肩に顔を埋め、長い髪がさらりと流れた。 「ゆっくり入れるから、力を抜いて…」 アルトがシェリルの頬にキスをすると、シェリルも唇にキスを返してきた。 潤っているとはいえ、中の狭さは変わらず、 きつい抵抗を感じながら、アルトはゆっくりと腰を進めた。 シェリルが苦しげな声を出すのだが、アルトはそれすらも快感に感じてしまい、 背筋に電撃が駆け上った。 アルトをすべて受け入れたシェリルの中は 体を動かさずともうねり、アルトに耐えがたい刺激を与える。 慣れないにシェリルに出来るだけ快感を与えるべく、腰使いも我慢しようと思っていたが、 そんなの考えも吹き飛んでしまうほどに気持ちが良かった。 普通がどれほどかは知らないが、早く果ててしまったような気がする…。 並んで汗ばんだ体を休めて息を整えながら、アルトは自己嫌悪に陥っていた。 しかし、行為後の余韻に浸りつつも、シェリルは慣れない行為にぐったりとした様子で 日ごろの果敢な様子からのギャップが、色情を煽る。 「シェリル…大丈夫か……もう一回…」 まだ桃色に染まったままの乳房の柔らかさを味わいながら、 アルトは再び硬さを増してきたものをシェリルに押し当てた。 「褒美はここまでよ。また、明日来なさい」 苦しげに言うシェリルの言葉を無視し、 アルトは、突っぱねようとするシェリルの腕を掴かみ、ベッドに縫い付けた。 「こんな状態では男はやめられないんだよ、女王様」 「命令無視なんて、良い根性してるわね」 余韻で色っぽい表情をした女王が、さらに顔を赤らめて目をそらしつつ脅しても アルトには逆効果だった。 あまり深入りしないようにと戒めていたにも関わらず、 求められる喜びでアルトを許してしまったことを シェリルが後悔するのは、翌日の朝だった。 おわり 体は重ねていても、心の交流がまだまだなので、 命張るくらいまで、さらに恋に堕ちてもらいたい。 ネタも書き手も常時募集中。 保管に関しては、自分の文はするならば、どうぞ。
https://w.atwiki.jp/macross-lily/pages/33.html
こうして、2人きりの時間を過ごせるなんて、どれだけぶりなのかな。 シェリルさんの横顔を見ながら、私はそんな事を考える。 この星に移住して。それからずっと、シェリルさんと私はそれぞれの仕事に時間をとられて。 メールも電話もしてた。でも、やっぱりこうして直接会えるのが、一番嬉しい。 「……」 「お茶、替えてきますね」 久々にオフが重なった日、私は、新しい部屋にシェリルさんを招待する事にした。 最初は、色々な事を話していたんだけど。 突然、シェリルさんが「何か書くものをくれる?」と言い出してから、空気が変わった。 歌の詞が、思い浮かんだみたい。 私はすぐにメモとペンを用意して、シェリルさんはそれを素早く受け取って。 それからずっと、シェリルさんは歌詞を書くのに没頭しちゃってる。 「……ええと……」 「これ。中国茶なんですけど。どうぞ」 すぐ側に新しいカップを置いても、シェリルさんは顔を上げてくれない。 私は、側で自分の入れた中国茶を黙って飲んで。シェリルさんの邪魔にならないようにする。 もし、こんなところをナナちゃんが見たら、 「一緒にいるのに自分の世界に入り込んじゃうなんてひどい!」って言うかもしれないけど。 私は、こうして歌の世界に入り込むシェリルさんを見ているのが好き。 だって、最初はモニター越しにしか、見る事が出来なかったんだもん。 それが、今はこうして、すぐ側で。他の皆には見せないシェリルさんを独り占めできる。 これって、すごい事だよね! 「……ふぅ」 「シェリルさん。終わったんですか?」 「えぇ、浮かんだフレーズは書き終えたんだけど……これは、ねぇ」 「どうしたんですか?」 折角、新しい歌詞を書き終えることが出来たのに。シェリルさんは浮かない顔をしてる。 私がメモを覗き込もうとすると、シェリルさんはそれを手の中に隠してしまった。 「ランカちゃんには見せてあげない」 「えぇ!? どうしてですか?」 「……ちょっと、言い難いんだけど。 最近、歌詞を書くと。全部、ランカちゃんへのラブソングみたいになっちゃうのよ」 困ったわ、とシェリルさんは天井を眺めてる。 そんなシェリルさんに、客観的な事実を伝えるべきかどうか、私はちょっとだけ迷って、 「で、でも。シェリルさん。それって、今更なんじゃ……?」 「え?」 「あの、思い上がりだったらすみません。 でも、シェリルさんが前に発表した『ノーザンクロス』。 あの曲は、てっきり私に向けての歌なのかと思ってたんですけど……」 私がフロンティアを離れていた頃、初めて歌われた『ノーザンクロス』。 それを初めて聴いたのは、グレイスさんに捕まっていた最中で。 確かに届いたシェリルさんの歌声、そして何より歌詞に含まれた想いのおかげで、 私は精神的な窮地から立ち上がることが出来た。 だから、『ノーザンクロス』はシェリルさんが私を思って書いた歌だと思ってたんだけど。 違ったのかな? 「……」 「シェリルさん、もしかして無意識だったんですか?」 シェリルさんから返ってくるのは、沈黙だけ。 でも、顔を背けてしまったせいでよく見れないけれど、頬はさっき以上に赤くなってた。 隠し切れないって、こういう事を言うんだね。 「シェリルさん、可愛い!」 「ちょ、ランカちゃん!?」 照れているシェリルさんを見ていると居ても立ってもいられなくなって、私は飛びついた。 勢いが強すぎたみたいで、私とシェリルさんは、そのままソファに倒れこむ。 無理な体勢に眉を顰めるシェリルさんを見下ろしたまま、私は言った。 「嬉しいです。シェリルさん」 私への想いが込められたフレーズしか出てこないってことは。 シェリルさんの心は、私でいっぱいって事だもん。 私の心だって、負けないくらいシェリルさんでいっぱいいっぱいで。 それは、つまり。相思相愛、なんだよね? 「私も、新曲書いてみようかな……」 「そうしたら分かるわよ。今の私の気持ち。 絶対、私へのラブソングになっちゃうんだから」 悪戯っぽく片目を瞑って、シェリルさんが私の背中を抱き寄せてくる。 柔らかな胸に顔を埋めながら、私は自分の中に新しい歌が生まれつつあるのを感じた。 おしまい。
https://w.atwiki.jp/macross-lily/pages/77.html
戦いが終わって。 すれ違って、行き違って、間違って・・・ ほんとにいろんなことがあって・・・ そして、心を通わせあった私とシェリルさん。 悲しくてつらい日々を乗り越えて、結ばれた絆は確かなもので。 これは、そんなとある日の私とシェリルさんの出来事です。 『シェリルさんばっかりずるいです!!』 それは私が思わず口にしてしまった言葉。 シェリルさんはいつも私の主導権を握る。 惚れた弱みと言われればそれまでだけど、たとえペットだってたまにはご主人様に逆らいたくなる時だってあるのだ。 そんな思いが募って言ってしまった言葉。 だって、シェリルさんたら、いっつも私のことイジメて楽しんでるんだもん。 自分の弱いところなんて絶対見せようとしないくせに、私の弱いところは遠慮なく探し当てて、責めてくる。 この前なんて、泣くまで許してくれなかったんだよ!!! 『ちゃんと言わないとわからないわ、ランカちゃん。』 なんて言って微笑む姿は、まさに女王様だったんだから。 思わず私の脳裏に「ユニバーサル・バニー」が流れ出して。 黒ウサギシェリルさんの姿を思い出しちゃった。 そんな姿を思い出してしまったら、私が逆らうなんてことは絶対無理で・・・ 結局はシェリルさんの言うとおりにしちゃったんだぁ。 『・・・シェリルさんが・・・ほしいです・・・もっと・・・かわいがって下さい・・・』 今、思い出しただけでも顔から火が出るくらい恥ずかしいよぉー・・・ でもね、それを聞いた時、シェリルさんの顔が一瞬、キョトンとしたの。 あの時のシェリルさんはすごくかわいらしかったなぁ。 見たこともないような可愛らしい顔だったんだよ!!! きょとん・・・って!!! あの顔は、絶対私しか知らないと思うんだ。 他の誰かが知ってたら、すごく嫌だなぁ・・・。 『・・・ランカちゃんてほんとにかわいいわよね・・・羨ましいわ・・・』 そう言って微笑んでくれたシェリルさんの笑顔がとても優しくて。 涙を流す私の両方の瞳にキスをくれると、そのまま耳元で囁いてくれたの。 『ちゃんと言えたから、ご褒美をあげないとね、ランカ。』 なんて、シェリルさんの少し低めの声で言われちゃったら、もうどうにかなるしかないよね?! 私、これでもかっていうくらいシェリルさんに抱きつこうとして・・・ そしたら、シェリルさんは余裕の笑みを浮かべたまま、私の触れて欲しかった部分に、触れてくれたの。 ずっと焦らされてたから、少し触れられただけで声が出ちゃって。 涙も溢れちゃって。 でも、シェリルさんが触れてくれたことが嬉しくって。 抑えられない声を上げて、シェリルさんに伸ばした手はそのままベッドに落ちて、変わりにシーツをこれでもかっていうくらいきつく握りしめてたんだ。 抑えようとしても漏れる声が恥ずかしくて、なんとかしようとして、口に腕をあてたら、やんわりとそれを、シェリルさんに止められて。 『声、別に出してもかまわないでしょう?2人だけなんだし。』 言われたことに、私が大きく首を横に振ったら、可愛らしく首を傾げられたんだ。 だから、私、必死で答えたんだよ。 “恥ずかしいから、嫌”って。 そしたらシェリルさん、クスッて笑って私のこと抱きしめてくれたの。 『あたしは聞きたいけどなぁ。ランカちゃんの歌声。でも、どうしても恥ずかしいなら・・・』 シェリルさんが髪を撫でながら、耳元で囁いてくれた言葉に、私、真っ赤になっちゃって・・・ 『あたしの唇で塞いであげる。』 『ふぇ?』 情けない声を上げた私の唇に、シェリルさんの柔らかい唇が重なって・・・ 唇に当てようとしてやんわりと払いのけられた手は、そのままシェリルさんの手に捕まって指を絡まされて、強く握られた。 シェリルさんのもう片方の手は私の弱い部分に触れていて・・・ 私のもう片方の手は、ぎゅっとシーツを掴んだままで・・・ 上がる声も、跳ねる体も押さえ込まれて・・・ そしたら、何がなんだかわからなくなって・・・ 気づいたらいつも、シェリルさんが与えてくれる快感に溺れちゃってて・・・ 『ランカちゃんかわいい。こんな姿、私の前でしか見せちゃダメよ。』 って言われるんだけど・・・ シェリルさん以外の前でなんて、こんな姿、絶対見せらんないよぉ。 絶対、そのことをわかっててそんなこと言うんだもん。 ほんとにシェリルさんて、意地悪なんだから!!! 『・・・はひ・・・シェリルしゃん・・・』 なんて、呂律の回らない口で答えたら、シェリルさんはその魅力的過ぎる笑みをくれて。 『約束ね。破ったら、きつい“おしおき”だからね、ランカ。』 なんて言うんだよ。 あんな笑顔で、そんなことを言われてしまったら、 約束は絶対破らないけど・・・ ついつい “おしおき”されちゃいたくなっちゃう自分がいて・・・ そのことわかっててやってるんだよね・・・シェリルさん・・・ ほんとに、たちが悪いんだから・・・ でも、そんなところも“大好き”なんだけど・・・ だけどね。 『たまには、私だってシェリルさんを気持ちよくしてあげたいですっ!!!』 って、突然言ったことに、シェリルさん目をパチクリさせて。 かわいかったなぁ。 鳩が豆鉄砲くらったような顔ってあんな感じなのかな? そしたら、シェリルさんの笑顔が急に何かを思いついたみたいに楽しそうなものに変わって。 『じゃあ、今日はランカちゃんに甘えていいの?』 なんて、無邪気な笑顔の甘えた声でそんなことを言ってきたんだよ!!! 私の脳裏にまた「ユニバーサル・バニー」が流れ出して。 今度は白ウサギシェリルさんが現れたの!!! いつもみたいな女王様なところなんてどこにもなくて。 ただ甘える子どもみたいなシェリルさんの破壊力といったらないよ!!! アルトくんっ!!! 『じゃあ、遠慮なく甘えちゃおうかしら・・・ランカちゃん!!』 ぎゅっと抱きついてきてくれたシェリルさんをしっかりと抱きしめて。 そのふわふわの髪に顔を埋めて深く息を吸い込んだ。 同じシャンプーを使っているはずなのに、シェリルさんの方が断然いい匂いがする。 『シェリルさぁん・・・』 思わず漏れ出た私の甘えた声に、シェリルさんはクスッと笑って。 それから、私の控えめな胸に顔を埋めると、シェリルさんが上目遣いでこっちを見てきたの!!! ――― !!!!!??? わかるよね? この時、私、死んでもいいってほんとに思ったよ!!! シェリルさんの上目遣い、本当にかわいいんだから!!! 限界超えて昇天1000%だよ!!! 絶対、他の子になんて見せたくないけど、見て欲しい!!! でも、絶対見せないけどっ!!! 『ランカちゃん、優しくしてね。』 なんて、甘えた声でシェリルさんがっ!!! 白ウサギシェリルさんがおねだりしてくるからッ!!! そんなお願いされたら聞くしかないよねっ!!! 『シェリルさんっ!!!!!』 叫ぶようにその名を呼んで、気づいたらシェリルさんを押し倒してたの。 それからは、もう・・・ シェリルさんのかわいいおねだりに応えるべく、ランカ・リー頑張りました!!! あんなかわいいシェリルさん見たことなくて・・・ ちょっと、シェリルさんが自分をイジメたくなる理由がわかった気がしたよ。 シェリルさん・・・すっごいかわいいのっ!!! ほんとにかわいいんだからっ!!!!! 気持ちよくって泣いちゃったり、“もっと”ってその口で言わせてみたり・・・ ちょっと、何かに目覚めちゃって、シェリルさんのことだいぶイジメちゃいました。 ごめんなさい、シェリルさん。 でも、シェリルさんがかわい過ぎるのもいけないと思うんです。 うん、だからおあいこってことでいいですよね? 「ランカちゃんのバカ・・・優しくしてって言ったのに・・・」 って思ってたら、言われちゃいました。 こっちに背を向けて少し頬を膨らませた、ご機嫌斜めなシェリルさんに。 でも、そんな姿すらかわいくて。 思わず背中からぎゅっと抱きしめずにはいられなくて。 「そんなんじゃ誤魔化されないんだから・・・」 なんて、ぶつぶつ言いながらも、なんだかその声は嬉しそうで。 「ごめんなさぁい、シェリルさん。」 謝る私の声もぜんぜん悪いと思ってないような、嬉しそうな声になってしまって。 「絶対、許してあげない。」 なんて言うシェリルさんの声は笑っていたから、顔を覗き込んでみたら不意打ちでキスされちゃって。 真っ赤になった私に、シェリルさんは艶やかに微笑んでくれる。 「でも、今回だけは許してあげるわ。次やったら“おしおき”なんだからね。」 いつもの口調でそんなことを言って、そっぽを向くシェリルさん。 でも、髪からのぞく耳は赤くなっているのがわかった。 なんだかそんなやりとりがとても楽しくて、嬉しくて。 肩を揺らしてクスクスと笑っていたら、こっちを向いてくれたシェリルさんも同じように笑い出して。 視線が合うと二人して声を上げて笑いあった。 「シェリルさぁん・・・」 思わず呼んでしまったその声は、自分でもびっくりするような甘えた声で。 チラリと視線だけをシェリルさんに向けてみると、シェリルさんも驚いたように目を丸くしていた。 「ランカちゃん・・・誘ってるの?」 けど、直ぐさま悪戯な笑みを浮かべてそんなことを言われてしまって・・・ 「ち、違いますっ!!!」 「違うの?」 可愛らしく小首を傾げて見せたその顔に、ちょっと残念そうな表情を浮かべるシェリルさん。 絶対、わかってやってる!!! 「ち、違わないけど・・・違うんです!!!」 よくわからない返事を返す私を見ながら、心底楽しそうに微笑んでいるシェリルさん。 あれ? 今日の主導権は私にあったはずなのに・・・あれ?あれ? 「ランカちゃんて、本当にいつもかわいくておもしろいわね。見てて飽きないわ。」 私の頬に触れてシェリルさんがそう言ってくれる。 目の前には、さっきまでの悪戯な笑みじゃない、優しくて暖かくて、少し憂いを帯びたようなそんな笑みがあった。 そんな笑顔を見ると、私はいつも幸せなのに心配になる。 シェリルさんは胸の内をあまり明かさない人だから。 ヴァジュラとの戦いが終結したあと。 シェリルさんのことを何も気づけないで、独りきりにしてしまった・・・ あの日のことを思い出すから・・・ あの戦いが終わって。 私やアルトくんには家族がいて。 傍にはシェリルさんもいて、毎日笑ってたから気づけなかった。 シェリルさんが本当に独りきりだったこと。 あんなに傍にいたのに、それだけで。 帰るところがある私たちは、シェリルさんのことなんてちっとも考えてなかった。 ギャラクシーも、家族も、信頼していたただ1人の人も失って・・・ シェリルさんには、帰るところがなかったこと。 そして、気づけた時には随分と長い間、シェリルさんのことを独りきりにしていたから・・・ だから、そんな笑顔を見た時には、ギュッとシェリルさんを抱きしめる。 絶対に逃がさないように。 “ひとり”じゃないってわかってもらえるように。 できるだけの力でシェリルさんを包み込むの。 「なぁに?ランカちゃん。痛いわよ。」 クスクス笑いながら私の髪を撫でてそう言うシェリルさん。 “痛い”なんて言いながら、ぜんぜん引き離そうとしないのは、シェリルさんもこうして欲しいってことですよね? 「シェリルさんの傍にいます。」 不意に呟いた言葉にシェリルさんの体がびくっと反応した。 顔を上げてシェリルさんを見て微笑むと、シェリルさんも微笑んでくれる。 「・・・ほんとに?」 「ずっと、ずっと、傍にいますから。」 「仕事中は無理でしょう?」 「うっ・・・仕事以外ではずっと傍にいます!!!」 「ランカちゃんを独り占め?それは嬉しいわね。」 からかうような口調でシェリルさんが言葉を続ける。 「でも、ダメよ。ちゃんとお家に帰らないと。ランカちゃんには家族がいるんだ・・・」 優しい笑みを浮かべながら私を嗜めようとする唇を、自分の唇で塞ぐ。 シェリルさんが驚いて目を見開いているのが見える。 お互いに目を開けたままのキスなんて、ちょっとルール違反だけど・・・ 「・・・ちょっと黙って下さい・・・シェリルさん・・・」 笑みを浮かべてそう言うと、頬を薄くピンクに染めて視線を逸らすシェリルさん。 「ランカちゃんのくせに・・・生意気ね・・・」 いつもみたいな強気な言葉じゃなくて、かわいらしいシェリルさんの言い方に、更に頬が緩んだ。 「生意気でいいです。シェリルさん・・・」 そう言って、シェリルさんを体全体で抱きしめる。 「もちろん、ちゃんと家にも帰ります。友達とだって遊びます。仕事だってちゃんとします。でも・・・私が帰ってくるのはここですから。シェリルさんのところですから・・・。」 恥ずかしいけれど、ちゃんとわかってほしくて言葉にする。 「だから、シェリルさんもちゃんと・・・ちゃんと私のところに帰って来て下さい。シェリルさんの帰る場所は・・・ここですから。」 そう言って、シェリルさんのふわふわの髪をソッと撫でた。 そしたら、腕の中のシェリルさんがおずおずと背に手を回して、顔を胸に擦りつけてその身を私に預けてくれる。 「・・・うん・・・ランカちゃん・・・」 子どもみたいなシェリルさんのしぐさと声。 ほんとに、ほんとに、大切にしたい人。 両親も信頼してた人も亡くしてしまったシェリルさんに、 自分が独りきりだなんて二度と思わせないように・・・ 私は、私の全てをもって、シェリルさんを幸せにしてみせますから。 だから、大丈夫です、シェリルさん。 「シェリルさん・・・大好き・・・」 ギュッと抱きしめてその耳に囁くと、シェリルさんが擽ったそうに肩を竦めた。 それがかわいくて、軽く息を吹きかけてみたら、笑いながら怒られた。 「もう・・・ランカちゃん。」 「えへへ・・・」 零れる笑みが止まらない私を見たシェリルさんも笑ってくれる。 「ランカちゃん・・・」 ソッと名を呼ばれたかと思ったら、シェリルさんの顔が近づいてきた。 いつ見ても綺麗だなぁ、なんて思いながらゆっくりと目を閉じる。 「・・・ありがとう・・・大好きよ・・・ランカちゃん・・・」 そんな言葉が聞こえたかと思うと、唇に柔らかな温もりが訪れた。 おわり
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/112.html
723 名前:fusianasan[sage] 投稿日:2011/01/03(月) 14 22 15 傷の手当てをしてもらったアルトは自室へと戻ってきていた。 シェリルは水浴び後の手入れをしていることだろう。 もしかしたら、香料の入った浴室で湯浴みをし直しているかもしれない。 アルトは、夕食までに集めた資料を整理しておこうかと机に向かうが、落ち着かない。 俺は、とんでもないことを決めてしまったんだろう。 やっとのことでしがらみを振り切って国外脱出の決心をして王都へ上ってきたというのに、 それを全てかなぐり捨てて陰謀の渦中にあるシェリルとともに広く狭い都に生きることを決めてしまった。 シェリルに出会って、新しい世界に触れて、心が決まってしまっていた。 伝え聞いていた恋物語。 あんなものは自分には関係ないと思っていた。 だけど、きっと、俺は賢帝を陰で支えた愛人、なんて、後世では伝えられるのかもしれない。 後世に残るように、シェリルの命を守らなければ。 心が結ばれて舞い上がっている自分がいる。 行く末に不安を持っているのも。 シェリルも俺も、どちらも無事でいられるとは限らない。 それでも心にはシェリルを抱きしめたいという強い思いが根底にあるのを感じた。 居てもたってもいられなくなったアルトは、 もう、「許可」を待つ関係ではないんだよな、とシェリルの私室へと向かった。 ++++++ シェリルの私室へと通されたアルトだったが、案の定、部屋の主は、女官達にいろいろと塗りこまれているようだった。 (さすがに、せっかくの苦労を汗に流してしまったらいけないだろうな…) やっとシェリルが解放されたようだ。 ソファに座ったままアルトが出入り口に目をやると、シェリルが姿を現した。 シェリルは王都で最も見慣れていた夜着ではなく、色鮮やかな胸を覆う袖のない上衣と ゆったりとしたズボンをはいていて、昼らしい快活な格好であった。 衣装と同様に快活な様子のシェリルであったが、目が合うと、赤面してしまった。 釣られてアルトも顔が熱くなったのが分かった。 「あ、アルト…」 何か言おうとシェリルが口を開くが、言葉が続かない。 「あの…ここへ座れよ」 「う、うん」 隣に座ったシェリルの肩を抱くと、香油の甘い香りがアルトの鼻をくすぐった。 シェリルの体温とともにアルトの胸を締め付ける。 シェリルの頭のてっぺんに唇を落とし、ふわふわとしたストロベリーブロンドに指を通し、 甘い痛みに身をゆだねた。 「腕、ちゃんと治療してもらってきたのね」 「まあな」 「ちゃんと大丈夫なんでしょうね?」 顔を上げてシェリルがアルトに尋ねた。 急な対面にとっさにたじろぐアルトはつい赤面してしまった。 「あ、ああ」 アルトにつられてシェリルも赤面してしまい、目を下へと逸らす。 そんなシェリルを愛おしげに見つめていたアルトは シェリルの肩に手をやり、顔を近づけた。 「シェリル…」 アルトの意を悟ってシェリルがそっと目を閉じる。 唇が重なり、気持ちが重なった。 +++++++ ソファーで口付けたり触りあったりしてる間に、どうにも収まらなくなってきたので アルトはシェリルを抱えて寝台へと移動してきていた。 ここまで来たらやることは一つだ。 森とは違って、ここなら存分に抱き合える。 アルトの一挙一動を見つめる潤んだ瞳が、アルトを誘惑する。 確かに、物語を紡ぐという目的あってしか、シェリルの寝台に上がったことはなかったが 結局やることはそう変わってないはずだ。 なんだか緊張している気がする。 今ここで抱いてしまったら、「ついで」のいつもと違って、終わりを恐れていた今までと違って シェリルを壊してしまうまで離してやれないかもしれない。 「あの…いいのか?疲れてないか?」 「あんたこそ…少し休んだ方がいいんじゃないの」 お互い熱を孕んだ瞳で見つめあいながら、自制した方がいいのは分かってるけど このまま抱き合いたい、相手に止めてもらえないかなと、様子をうかがっている。 「…明後日には砂漠を越えないといけない」 (だけど、二人きりでゆっくりできるのはここにいる後僅かな間だけ) 「お前が大切なんだ。やっぱり、やめておこう」 「わたしは…!」 いいの、と胸に添えたシェリルの手をとり、アルトが手のひらを重ねた。 「と、思ったけど、離してやれないかもしれない。ごめん」 手を絡めてベッドへ押し倒し、軽く唇を重ねる。 豊かな金髪がふわりとひろがった。 鼻の触れそうな位置で二人苦笑い合った。 「あんたこそ、砂漠越えられるだけの体力は残しておきなさいよ。 私も、離してあげられないかもしれない」 アルトがシェリルの首筋に顔を埋めると、ソファーでアルトの理性を削っていった甘い香りが 再びアルトの頭をしびれさせていく。 シェリルが頭を優しくなで、その痺れが全身へと広がっていく。 「ん、ぁ」 首から、肩を通って指先までなめらかなシェリルの肌を味わう。 女官たちはシェリルに媚薬を刷り込んでいるのではないだろうか。 「くすぐったい」 指先を軽くしゃぶって。柔らかな二の腕の内側を通って、脇をなめあげた。 「あっ」 腕を押さえつけて、脇のくぼみを舌で蹂躙する。 「ん、ふ」 脇からの刺激で全身の肌が粟立ち、シェリルは己の体の淫乱さに恥ずかしさを覚えた。 体をひっくり返された瞬間、にやりと笑うアルトが見えて、小憎らしく思えた。 (アルトのくせに生意気だわ) しかし、そのままアルトの攻撃は緩まない。 肩甲骨のくぼみを舐めながら、腹に回した手でシェリルのへそをくりくりといじった。 四つん這いになったシェリルの手足が震えた。 へそは腹の奥へと直接に響くシェリルの弱い部分なのだが、 指で軽く触るだけでは刺激が足りない。 シェリルの太ももには後ろから覆いかぶさるアルトの固くなりつつあるものがぐりぐりと押し付けられていて じわりじわりとした性感がシェリルを侵していった。 「はああ」 たまらずシェリルが大きく息を吐いた。 シェリルはアルトの下から抜け出し、正面から口付けてきた。 わざと口付けをせずに、肌から高めてやっていたアルトは、自分の狙った通りだとほくそ笑んだが、 シェリルの気持ちいい反撃が始まった。 ズボンの上からアルトの一番敏感の部分をすりすりと撫で、しゃぶっているアルトの舌から反応を感じ取った。 ちょっと高まったのを見計らって、アルトの上位を取り去り、胸にキスを送る。 シェリルの長い髪がアルトの腹をくすぐった。 アルトはじれったくてたまらず、シェリルの手をズボンにいざなった。 脱がしてほしいと目で訴えると、、シェリルは勝ち誇ったようにアルトのズボンを下げ、 目の前に現れたアルトの熱にキスを送った。 シェリルの大胆な様子にアルトがうろたえた。 しかし、アルトの教えたこと以外は、ほとんど知らないシェリルである。 そこがアルトにとって一番敏感な部分とは知っていても、 こすりつけられたり、挿入されたことしかなかった。 「どうしたらいいの?」 首をかしげるシェリルは状況に反して、卑怯としか言いようのない可憐さだった。 シェリルの手を取ると、アルトは優しく握らせた。 「男の一番、デリケートなところなんだ」 「うん」 「優しくしろよな」 シェリルの手の上から、しごき方を教えるとシェリルは、嬉しそうに笑った。 「うん」 「すごく、熱くて…おっきくなってきた」 「ああぁ」 「アルト、気持ちいい?」 「ああ」 アルトの気持ちよさそうな様子にシェリルはご満悦の様子である。 アルトの先走りがにじんで来たのにシェリルは気づき、 つい、顔を近づけて唇を寄せた。 変な形で、変な色で、でもアルトの、大事なところ。 「あ、シェリ…」 アルトがさらに膨らんだ。 「そのまま、舐めて。口で優しく、マッサージして」 甘いアルトの声のままに、迷いなくシェリルはアルトの亀頭を口に含んだ。 チュッと吸って見たり、割れ目に舌を這わせたり、くるりと舐めあげてみたり。 シェリルは心のままにアルトの中心を可愛がった。 アルトが念を押すように優しく、でも、情熱的にアルトの熱を味わうと アルトがとても気持ちよさそうなのが嬉しくて、 自分の足の間がぬかるんできているのも気づかないくらいに没頭した。 「シェリルッ、顔、離して」 「えっ?」 シェリルが顔を上げると、アルトの先っぽから白い液体が噴出した。 手の中の固いものが震えるたびに吐き出している様子をシェリルは、興奮とともに眺めていた。 最後まで出させてあげようと撫で上げて、手の中でしぼんでいく熱を感じるとともに、 アルトに快楽を与えた実感が湧き、シェリルは喜びに包まれた。 「気持ちよかった?」 「…すごく」 シェリルにかかった精液を、寝台の外に周到に用意されていた濡れおしぼりで拭いながら 嬉しいやら恥ずかしいやら、アルトは複雑な気持ちだ。 射精して、冷静になると、女官や近衛兵たちの静かな注目がひしひしと感じられるのだ。 こればっかりは諦めるしかない。 恥ずかしさを紛らわすように、シェリルをぎゅっと抱きしめベッドに倒れこんだ。
https://w.atwiki.jp/macross-lily/pages/29.html
―――――――――シェリル サイド シェリルとランカ。2人合同でのコンサートは、大喝采の内に終わった。 この星に移住してからも、2人の歌姫としての活躍は止まるところを知らない。 デュエットでも、ソロでも。短期間によくもこれまで、と思える程の曲を発表している。 そんな2人が、揃って舞台に立つのだ。 チケットの争奪戦は熾烈を極め、その勝者達が集った会場は、まさに熱の塊だった。 「今回のコンサート。これまで以上に熱かったわ」 「ワタシも、これまでにないくらいの熱を感じましたヨ。 これぞ、文化の極み! ヤック・デカルチャー!」 「静かに! ランカちゃんが起きちゃうでしょう?」 「おお。そうでしたそうでシタ」 熱くなったのは、観客たちだけではない。 シェリルもランカも、熱狂の渦に吸い込まれるように、熱く熱く、歌い上げた。 そのせいだろう。ランカは着替えを済ませるなり、ぐっすりと眠ってしまったのである。 起こすのも忍びないからと、エルモとシェリルとで何とかランカを車に運び込み、 今は帰路の途中だ。 運転席にエルモが、後部座席に、シェリルと、その肩にもたれてランカが眠っている。 「あと4日、こんな調子が続くのかしらね」 「皆、お2人の歌を聞きたいと、集まってきてますからネェ。 お2人の歌と、そこから伝わる愛に痺れたいのですヨ」 「愛、か」 「以前、シェルターでお会いした時からそうでしたケドね。 今のシェリルさんの歌には、あの時以上に愛を感じマス。 やはり、あのアイランド1降下作戦の影響は大きかったのでしょうなぁ」 これまで敵とみなしていたバジュラと共に戦い、背水の陣を生き残る。 その時の高揚感、達成感は、フォールド以上の効果でフロンティア市民を1つに纏めた。 当然、最前線にいたシェリルの心境にも変化があったのだと、エルモは言いたいのだろう。 だが、シェリルは知っている。その推測が間違っている事を。 「違うわよ、社長さん」 エルモには聞こえないよう、囁くようにシェリルは否定する。 そうして、自分の肩にもたれて寝息を立てているランカを見た。 自分の歌にある愛が、深まったというのなら。 その源は、間違いなくランカなのだから。 「ん……シェリルさぁん……」 「ランカちゃん?」 タイミング良く、ランカがくぐもった声でシェリルを呼ぶ。 思わずシェリルはランカを覗き込むが、どうやら寝言だったらしい。 シェリルの片思いになど気付いていないであろう、無防備なランカの寝顔。 それでも、夢に出てくる程、シェリルの存在がランカの中で大きいものならば。 「私も、まだアルトに負けたわけじゃないってことかしら。 ねぇ、可愛いランカちゃん?」 その声に応えたわけではないだろうが、ランカの腕が、シェリルの腰を掴んでくる。 まるで甘えてくるような仕草が愛しくて、シェリルはランカの髪を撫でた。 ―――――――――ランカ サイド 夢を見ているのだという自覚が、ランカにはあった。 シェリルと2人、どこかの通りを歩いている。 2人揃って、気持ちよく歌いながら闊歩しているのに、周囲は誰も気に止めない。 だから、夢。 歩いているランカとシェリルの手は強く繋がっていて、時々目を合わせて軽くキスをする。 だから、夢。 だって、ランカとシェリルはただ、気持ちを同じくする同士というだけだ。 例えランカがシェリルを好きでも、シェリルにはアルトという想い人がいる。 いつかは、振り向かせるつもりでいる。けれどそれには時間がかかると分かってもいる。 なら、せめてこの幸せな夢だけは、1秒でも長く続いて欲しい。 ささやかな願いを砕いたのは、夢の中で発した自分の声だった。 「シェリルさぁん……」 「ランカちゃん?」 大切な名前を口にした途端、美しい光景は消え、疲労がランカにのしかかってくる。 すぐ側にいるらしいシェリルの声が聞こえてきたが、答える気力はなかった。 ただ夢と現の狭間で、意識を漂わせるだけだ。 だが、混濁した意識でも、感じ取れるぬくもりがある。 (あたし、ひょっとしてシェリルさんにもたれてるのかなぁ) 右半身に、自分とは違う熱がある事に、ランカは気付いた。 人工的な温かさではないし、規則的に微かな振動がある。 それに、先程のシェリルの声は、やけに近くから聴こえていた。 ならば、自分がもたれている相手はシェリルに違いないと、ランカは結論付ける。 (だったら、もうちょっとだけ。このままでいてもいいよね?) 普段から一緒にいても、こうして触れることはごく稀だ。 コンサートの最中に感極まって抱きついた事はあるが、 それは舞台上の事だし、シェリルに他意はないだろう。 それでも、肩を貸してくれる程に、シェリルがランカに心を開いていてくれるなら。 (いつかは、この柔らかな肌を、ひとりじめできるのかな……) そう思いながら、ランカが再び眠りに落ちようとした時。 唐突に、ランカの耳にシェリルの声が届く。 「私も、まだアルトに負けたわけじゃないってことかしら。 ねぇ、可愛いランカちゃん?」 意図を測りかねるシェリルの言葉に、ランカの意識は否応なく覚醒させられた。 シェリルが「まだランカちゃんに負けたわけじゃない」と言うのなら、分かるのだ。 ランカとシェリルは、歌い手としては同士とも、ライバルとも言えるのだし。 加えて、シェリルはランカの事をアルトを巡っての恋敵だと思っているだろうから。 だが、実際は違う。 シェリルの呟きは、アルトをライバル視しているような口振りだった。 その上、ランカの事を、可愛いと言って。 (シェリルさん……ひょっとして……でも……まさかそんな……) 喜びと不安とが、交互にランカを襲ってくる。 感情の嵐に耐え切れず、ランカは寝ぼけた風を装って、シェリルの腰にしがみついた。 おわり。
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/30.html
2スレ768 幼馴染2 お風呂 768 名前:fusianasan 投稿日:2009/01/13(火) 15 37 19 リコーダー幼馴染の、ネタ続けてみた↓ 今日もアルトの一日は、朝起きてパンツを洗うことから始まった。 昨夜見た夢は、今まで一番生々しかったように思う。 その理由は… アルトはごくん、と唾を飲み込んだ。 そう、今日から二日間、父親は内弟子をつれて地方公演に行くため、 早乙女の屋敷にはアルトとシェリルと、お手伝いの者しか居なくなるのだ。 それを聞いたときから、アルトはかつてない難解な課題をクリアする前の アスリートが如く、背筋が伸び身体がひきしまる思いがしていた。 家のものは、アルトたちの関係を何も知らない。 まだ子供だし、相変わらず兄妹のように連れ添っているというふうにしか 映らないらしい。 (俺たち、付き合ってるんだぜ) にや、と笑いそうになって、慌ててごしごしとトランクスを洗う手に力を込める。 キスもしたし、その先だって、ちょびっとなら進んだ。 (あとは、シェリル次第だよなぁ…) ぎゅっと絞って、水を切った。 アルトがどんなに望んだとしても、シェリルがそうしたいと思わない限り 意味ないことだ、というのは子供のアルトでもぼんやり分かる。 しかし、シェリルはキスはしたがるくせに、その先はあまり気乗りしない ようなのだった。というより、アルトが求めている行為を ちゃんと理解しているのかどうかも怪しい。 箱入り娘だからしょうがないけど、とベランダの物干しにトランクスを干しながら、 アルトはひとりごちた。 別にアルトも焦っているわけではない、まだ13歳だし、 これから色々二人で知っていけば良いと思う。 でも、今回の願ってもない二人っきりのチャンスを逃す気もない。 もっとシェリルを知りたいし、シェリルの全部を見たいし、 やってみたいこともたくさんある。そのうちのどれかが達成できれば、と思っていた。 もちろん、あわよくば、という可能性も捨て切れていないアルトだった。 学校が退けて、帰宅したアルトとシェリルは、いつものように アルトの部屋で共に宿題をこなした。 「やっぱり、人がいないといつもより静かね」 シェリルが落ち着かなげに言った。 アルトもさっきから、静けさのある屋敷でシェリルと二人だけという事実を 意識するあまり、貧乏揺すりをしていた。 それを見てシェリルはいぶかしんだ。「どうしたの?」 「どうって、別に」 眼を泳がせるアルトに、シェリルは「あーっ」と指をさす。 「あんた、エッチなことまた考えてるんでしょ」 「な!考えてねーよっ」 図星のアルトは、声が裏返った。 「うそうそ!今日はおじさまたちが居ないからって、あたしに やらしいことする気ね」 「やらっ・・・」ぐっと詰まって、アルトはシェリルを見据えた。 「・・・しいこと、しちゃダメなのか?」 重々しくもストレートに尋ねられて、今度はシェリルが返答に困った。 「ダメ・・・じゃないけど」 アルトがシェリルにキス以上のことをしようとしたり、 求めて来ることは嫌ではないが、気持ちに体がまだ付いて行っていないシェリルだった。 特に、アルトの眼が血走り始めると、正直怖いとしか思わない。 「ダメじゃないけど、程度によるわね」 精一杯の虚勢で、シェリルは髪をはらった。 程度・・・、アルトはその言葉を噛み締め、肝に銘じた。 程度さえわきまえれば、多少は許されるってことだよな。 部屋の時計を見たシェリルが言った。 「わたし、そろそろお風呂入る」 シェリルは夕飯の前に風呂に入るタイプなのだ。 その間にアルトは食事を作っておく予定だった。ついさっきまでは。 「俺も入る」思いついたようにアルトは言った。 脱衣所で脱ぎながら、アルトは何事も言ってみるもんだなと、自分の勇気を讃えた。 今回発見したことの一つは、シェリルは意外に押しに弱いということだった。 すっぽんぽんになり、やや緊張した面持ちで風呂場の扉に手をかける。 「入るぞ」と声をかけると、「うん」と湯気の中で響く声。 浴槽に使っているシェリルの白い肌を思い浮かべながら、アルトはガラッと開けた。 アルトの想定外は、シェリルが泡風呂にしていたことだった。 シェリルが透明の湯の中で三角座りをしているのをイメージしていたアルトは、 まあ、いいけど・・・、とほんの少し残念に思いながら、身体を軽くシャワーで流した。 ちらっと横を見ると、シェリルはこちらを見ないようにしているのか、 白い背中を向け俯いている。 どう入ろうかと一瞬考えたが、ええいままよ、とアルトは勢いよくざぶんと浴槽に身体を入れた。 勢いよく泡が飛び散り、シェリルがびくっと身動きしたのと同時に、アルトは背中に回りこむ。 「えっ、ナニナニ?なんで後ろにいくの?」 シェリルは驚いて振り向いたが、「だって、こうしないと狭いだろ」 アルトは背後から抱く形で、シェリルを定位置につかせた。 もっと幼い頃は、二人向かい合って風呂に浸かったものだが、 今では浴槽で向かい合うには窮屈なほど、いつのまにか二人は成長していた。 初めはもじもじと背中を丸めていたシェリルも、アルトが「はぁーーー・・・」とリラックスして 後ろにもたれると、やがて背中を預けてきた。 「あたしの背中を取るなんて、アルトのくせに生意気ね」 「なんでお前と向かい合って風呂入らなきゃならないんだよ」 その様を想像して、くすくすとアルトは笑う。 「なんで泡風呂にしたんだ。俺“ひのきの湯”が好きなのに」 少々不満を言うと、「あたしは泡が好きなの!」とシェリルが泡をすくってアルトに髭を付けた。 ふっとアルトが息を吹くと、シェリルの顔にぷわんっと飛んで、キャッと黄色い声が上がる。 だんだん、昔に戻ったような気分になってきた。 「ねえねえ、覚えてる?これww」 シェリルが自分の胸に泡を2球こんもり乗せて、「ボインボイン」 と上半身をくねらせた。 げらげら笑ってアルトはお湯を手ですくってかける。 「ほれ、見えちまうぞ」 「やだぁ エッチ!」 わざとらしくシェリルがしなを作って隠す。 ひとしきりじゃれあって、泡はほとんど浴槽の外に出てしまった。 再び、シェリルが背中を預けてきたので、アルトはシェリルのお腹に手をまわした。 「ねぇ、アルト」 すっかりくつろいだ気分のアルトは、シェリルの肩にあごをのせて「ん?」と聞き返す。 「あのね、お尻に何か、当たってる」 遠慮がちに言ったシェリルに、アルトは何も答えられなくなった。 そんなもの、ずっと先刻からそうだったのだ。 風呂場でシェリルに変なことをする気はなかったので、我慢していたのだが、 シェリルに自身のことを指摘されて、アルトはもうたまらなくなった。 ふいに、前で組まれていたアルトの両手が、片方はシェリルの右胸を掴み、 もう片方が足の間のその奥に入り込んできたので、シェリルは仰天した。 驚いて、立ち上がろうとすると、「シェリルッ」とすごい力で押さえ込まれ、 アルトの指がシェリルの身体の、ありえないところに侵入してきたではないか。 「いやっ!!!」火事場の底力ならぬ、風呂場の底力で、 シェリルは渾身の力を込めた肘鉄を、アルトの腹におみまいした。 「ぐはっ!」悶絶する痛みに、アルトの頭部はぶくぶくとお湯に沈む。 「バカ!そこに百数えるまで浸かってなさい!」 真っ赤になって怒りながら、シェリルは浴槽を後にした。 …押しに弱いが、押しすぎるとシェリルは強い。 アルトはもう一つ、学んだのだった。 おわり
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/175.html
745 :fusianasan [↓] :2014/02/24(月) 05 00 44.20 ラブラブ歴1年も経ってないのに、上手過ぎ!? いいの、ハイスペックCPだから!ってことで、アルト淫夢ネタの続きっぽいものです。 アルトたちに美星学園での最後の夏がやって来た。 といっても、美星学園はアイランド1内にあって夏だろうと冬だろうと気候に大きな変わりはないのだが、 夏の方が若干気温が高めに設定されているためか、この時期の水泳の授業は人気があった。 アルトには体育の単位はもう必要なかったが、彼の「女王様」につき合って水泳の授業を選択していた。 彼女のスクール水着姿が、自分の与り知らぬところで他人の目にさらされるのは我慢ならなかったのだ。 (グラビア撮影の水着に関しては、諦めざるを得ないのが、彼の悲しいところである。) この夏初めの水泳の授業を終え、帰宅するなり、アルトはシェリルを後ろからぎゅっと抱きしめた。 「いつもと匂いが違う」 水泳の授業後、シェリルと合流からずっと思っていた事を言いながら、アルトはシェリルの首筋に鼻を埋めてすんすんと香りを嗅ぐ。 「ガッコには家とは違うシャワーセットもって行ったの。こっちが好き?」 「これも良いけど、いつものがお前らしくて良いな」 「そう」 彼女なりにアルトの好みを追求していたので、ほっとしたようにシェリルが頷いた。 いつもの甘く痺れるような香りでなく、今日の彼女は瑞々しい果実のような香りだ。 おいしそうだなと、アルトはぺろりとシェリルの首筋を舐めた。 「あ、もう」 シェリルが身をよじるが、アルトがしっかり腰に手を巻き付けていて、全く離れる様子もない。 違う香りがするせいで舐めた感じも違って感じるなと思いながら、アルトはシェリルを囲い込んだまま、リビングのソファへと座り込んだ。 シェリルの帽子と髪を纏めた髪留めを外してテーブルに置くと、ふわり下りたストロベリーブロンドから香りがむせかえるように広がった。 ふたたび、シェリルを抱えて首筋に鼻を埋める。 「気に入ったの?」 「どうだろう?」 思うままに、目の前にみえるシェリルの形の良い耳を食んでみた。 「こ~ら」 くすぐったいようで、シェリルが身をよじって離れようとするが、アルトはしっかりとシェリルを背中から抱きしめていた。 甘い甘い彼女の体。 いつもと違うのも、美味しいんじゃないかな、とアルトは帰宅途中から考えていた事を実行に移す事にした。 シェリルの上着の裾からアルトは手を差し入れて、ふくよかな膨らみに手を添えるが、シェリルが制服の上から手を押さえて抵抗する。 「こら」 「今日、去年と同じ水着着てた?」 「そ、そうよ」 「去年より大きくなった?」 「な、何見てんのよ!」 アルトが憤るシェリルの耳の孔に舌を入れてなぶると、一瞬シェリルの抵抗が弱まった。 「やん」 反射的に甘い声を上げるシェリルの腕を振り切ってアルトの腕は上行し、ふっくらとした丘を包む布を避けて、先端の粒をつまんで刺激する。 「あん」 「大きくなったんだよな?」 「アルトが、こんな事するから!」 こりこりと先端を指で刺激しつつ、ふんわりとした柔らかい部分をふにゅりふにゅりと手のひらで揉んで楽しむと、 アルトの愛撫にシェリルがあがる声を殺し始めた。 「んぅ…ん…」 熱の上がりはじめたシェリルから、いつもと違う香りが立ち上って、アルトを刺激する。 「『こんな事』、嫌、か?」 首を振って答えるシェリルの体が、ぴくりぴくりと反応して、体重が自分の胸にかかってくるのを感じたアルトは、 ゆだねられた重さを愛おしく感じた。 いつもと違う香りでも、胸を締め付ける恋情は変わる事がない。 シェリルの上着をめくり上げて、リビングのソファーに寝かせると、シェリルが声を上げた。 「ちょっと!皺になっちゃう」 アルトを押しのけようとするが、アルトは構わずシェリルの背に手を回しブラジャーのホックを外して、押し上げる。 先ほどまで手で楽しんでいた豊かな膨らみが、ぷるりと揺れて、アルトの目を楽しませる。 「俺が責任もってアイロン掛ける」 言うが早いか、アルトはシェリルの胸の先端で美味しそうに揺れる赤い果実を口に含んだ。 「あっ」 舌でころころと刺激すると、胸の谷間から、いつもと違う香りがするためか、違う味のように感じる。 もう片方の乳房を揉む手のひらに感じる感触はふわふわと同じなので不思議に感じた。 口を大きくあけて、吸い付くように乳房を口で味わうが、やっぱりちょっと違う気がする。 シェリルが両手で自分の口を塞ぐので、アルトはその手をソファに縫い付けてやった。 「もう!」 「いつも言ってるだろ?声、聞かせろよ」 逆の胸もやっぱり違うのかな、とアルトは両方の胸を存分に味わうと、アルトを跨ぐシェリルの足に力が籠る。 「あ…ん、アルト…」 一心不乱に戯れていたが、シェリルの漏らした声で、アルトがふと我に返った。 狭いリビングのソファできゅっと目をつぶってアルトの与える刺激を健気に感じているシェリルの頬が上気して桃色に染まっている。 「かわいいな…」 ぼそりとアルトが口にする。 「な…!」 照れて目を開けたシェリルがぐっと身を起こした。 「感じてるシェリル、凄く、かわいい」 思ったままに言ってしまった自分の言葉に照れたアルトは、はっと口に手を当てる。 「やだ、アルト、変」 照れたシェリルが、アルトの下から抜け出して、ソファーを下りようとするので、アルトはあわててシェリルを再び押し倒した。 「きゃっ」 シェリルの高い声がアルトの中の嗜虐性を刺激した。 アルトはこのかわいらしい獲物を味わい尽くすまでは引けないと、 シェリルの膝を抱え、持ち上げると、一気にパンストごと、下着を脱がした。 「やだ、やだ」 シェリルが足をばたつかせるが、構うものかとアルトは一気に取り払って、ぽいと捨てる。 「ちょっと、ゴーイン!」 シェリルがきゅっと内股に力を入れるが、アルトがぱっくりとシェリルの膝を開くと、目の前にシェリルの秘所が咲いていた。 ボディソープも違うものを使っているのだろう、いつもとは違った香りだ。 いつもは誘うように甘く香る華であったが、今日は散らしたくなるような清楚さがあり、 この似つかわしくない卑猥な体勢を余計に淫らに感じると、ずくんとアルトの股間が反応する。 「いや!」 シェリルが手を添えて、必死に隠す。 「手、除けて」 「いや!」 シェリルからしたら、まだ日の高いうちにリビングで引ん?かれて大きく股を開かされているのだから戸惑うばかりだ。 「舐められないだろ?」 直接的なアルトの言葉にシェリルは頬を染める。 「しなくて良いわ」 「じゃあ、このまま挿れていいのか?」 至極真剣にアルトがシェリルに問う。 「な!無理!!」 「じゃあ、除けて?」 アルトが聞きそうにないので、シェリルは羞恥を堪えてゆっくりと手を外していった。 胸を存分に可愛がられた後で、花弁が露に濡れてきていたので、シェリルは淫らな体を晒すのを恥ずかしがっていた。 顔を真っ赤にして、涙目になりながら恥ずかしがる恋人をかわいいなあと思いながら、アルトはにんまりとするが、 言ったら殴られるかもしれないので、口をつぐんだ。 嬉しそうに見下ろしてくるアルトを見ながらシェリルは考えた。 こうなったアルトは止められない。 今日は一体、何がアルトのスイッチを入れてしまったのかしら、と。 シェリルは己のふがいなさを思いながら、密かな喜びも感じていた。 日頃、尊大に振る舞うシェリルの従順な態度を見て満足したアルトは、 嬲るようにシェリルと目を合わせるとにっこりと笑みを送った。 「かわいがってやるよ」 「ば、ばか」 ぎゅっと内股に力を入れてささやかな抵抗するシェリルに苦笑いしながら、誘う華にアルトはそっと美しい顔を近づけた。 花弁を軽く舐めると、ぴくりと彼女の体に力が籠る。 相変わらず、恥じらうシェリルの潮の味は変わらないが、やはり香りが違うと、ちょっと違う感じがする。 そのまま舌を這わせて彼女の蜜をほんのりと味わうと、中からも蜜がこぼれて来て、ますます瑞々しくアルトを誘ってくる。 つぼみを口に含んで舌で転がしつつ、人差し指をすっと差し入れて、上の壁のざらざらをちょろちょろと撫でると、 中がきゅきゅっと反応してきて、蕩けていく。 「やあ、んっ…、あ…いや…」 指で中をさぐりつつ、大きく広げられた滑らかな内股に舌を這わすと、さらに蜜を吐き出してとろとろだ。 女王様のご機嫌を伺うべく、ぎゅっと、はだけた胸の前で手を握って快感に身を震わせているシェリルの鼻先にキスをすると、 色情に濡れた青い瞳が長いまつげから覗いた。 ぱっくりと股を開いている淫らな姿だが、気の強い眉毛をハの字に寄せてアルトの与える性感に身を持て余している可愛らしさとのギャップがアルトの心を揺さぶる。 「制服汚れちゃう」 涙目で訴えるシェリルを、この期に及んで心配するのかと、アルトはふと笑うと、自信たっぷりに答えた。 「俺が責任もって洗濯してやるよ」 あと3ヶ月もすれば、お役御免となる制服だが、シェリルには特に愛着があるらしかった。 もう随分と重ねて馴れ親しんだ身体とはいえ、この制服に隠された肢体に焦がれ続けてきたアルトは、 このまま最後まで味わい尽くしてしまいたかったので、脱がせるという選択肢は、今日に限ってはなかった。 ぐうの字もでないシェリルに、口づけを贈ってやると、シェリルは従順にアルトに舌を絡めてくる。 ぴちゃぴちゃとアルトの舌を吸うので、歯列の裏をくすぐるように愛撫してやると、 感じすぎたのか、くたりと白い体から力が抜ける。 アルトは挿入する指を二本に増やして、中をほぐし、シェリルの体の熱を上げていく。 くちゅくちゅと淫泉から奏でられる水音、シェリルが押し殺した声にならない声とアルトの荒い息だけが静かにリビングにこだましている。 きっちりと着込んだ制服からは見える事のない、かわいい臍に舌を差し入れ、なぶると、シェリルが声を漏らした。 「ああっ…」 きゅっと締めつけるシェリルの秘唇に抵抗するように、アルトは内部のざらりとする部分をおし撫でて刺激する。 「そこ、や、あ…あん…」 その感じる部位を攻め立てると、シェリルの体にびくりと力が入って、アルトの指を強く締め付けで蠕動した。 軽くイッたシェリルの中から溢れ出した蜜が卑猥な香りを漂わせ、襞がびくりびくりと震えて、アルトを誘っている。 誘われるままに、上着を脱ぎ捨て、前をくつろげたアルトが、シェリルの膝を抱えて引き寄せると、 シェリルのスカートが背に敷かれてずり上げられくしゃりとよれた。 まるで陵辱されたかのように乱れる制服に包まれて、シェリルが幸せそうに肌を桃色に染めて体を震わせていた。 アルトを受け入れる彼女の健気な姿がじんわりとアルトの心を温かにした。 この幸せを分かち合おうと、限界まで反り上がった熱を彼女の中心に添える。 「挿れるぞ」 「ん…」 シェリルの微笑みを見たアルトは、泣きたくなるような切なさと喜びに身を震わせながら、ゆっくりと体重をかけて、彼女と一つになる。 ゆっくりと押し広げて、みちみちと彼女に包まれる幸せ。 シェリルも、俺を感じているだろうか? そっと顔を近づけると、アルトの気配を感じたシェリルが目を開けて、アルトを映し出す。 快感に耐えた表情をしていたが、アルトを認めると嬉しそうに微笑んでくれて、アルトは幸せで溜まらない。 そっと口づけて、シェリルに問うた。 「きもち、いいか?」 「うん」 恥ずかしそうにはにかむシェリルが愛しくて胸が詰まる。 ソファの背にシェリルの近い方の足を背に引っ掛け、もう片方を自分の肩に掛け、大きく開脚させると、アルトは腰を大きく揺さぶり始める。 締め付ける彼女の中を味わうように、アルトは腰を振る。 声を抑えられないシェリルは、自分の口に手を当てて喘ぎを殺そうとするが、その苦しそうな様子がアルトを煽る。 「ほら、声」 アルトはシェリルの両手をとって握ると、律動を再開した。 腰と手で繋がって、シェリルにはアルトに揺さぶられる快感がダイレクトに伝わってくるように感じられた。 「アルト…だめ…凄い…」 首を振って、アルトに与えられるものすごい快楽をシェリルは訴えてくる。 「あ…あっ、ああん、あ…」 次第にシェリルの声が荒がっていき、繋がっている部分の蠕動が激しくなって、アルトが突き上げる快楽が彼女を狂わせていくのが分かった。 先っぽを弱点に当てながら、彼女が乱れるのを見下ろす支配感が、彼女から与えられる締め付けとともに、雄の衝動を刺激して、 アルト自身もまた、彼女に狂わされていった。 シェリルの上半身がびくりびくりと震えて、その表情に恍惚が見えだした。 そろそろ絶頂だなと、アルトは締め付け留めようとする襞を振り切るように腰を振る。 「ああああっ」 ほどなく、艶やかな声を上げながら絶頂を迎えたシェリルの体が反って強く痙攣し、彼を受け止めている狭路がアルトを搾り取ろうとするが、アルトは危うく引き抜いてソレをかわした。 アルトはまだ終わるつもりはなかった。 ぼんやりとするシェリルに覆い被さって、まだ固く太いアルトの熱を滑らかな腹におし当てて、彼女への欲望を主張する。 上気した頬に口づけると、シェリルの熱とともに立ち上るシャンプーの香りがアルトの鼻腔を刺激して、ふと思い出させる。 「去年も、学校で同じシャンプー使ったか?」 「このショップずっと使ってるから、そうかもしれないわ」 まだ体を支配している快感に身を委ねているシェリルが、しどけない様子で答えた。 ああ、それでか。 この香りには彼女に焦がれた思い出が染み付いていた。 簡単に壊れそうな微妙なバランスを崩したくないのに、手を伸ばしたくなる、渇き。 その輝きがまぶしくて、でも憧れて、目を逸らせなかった。 シェリルから、時によっていろんな匂いがするのを、当時から知っていたが、 この香りは、彼女の魅力的な体を強烈に意識させられた時の香りだった。 そして、自分の中の凶暴な本能も意識させられた香りでもある。 「媚薬でも入ってんのかな?」 「え?」 アルトはぼそりとつぶやくと、再び、彼女の中に自分を埋めこんだ。 アルトの言葉の意味を考える余裕もなく、シェリルの意識はその感覚に埋め尽くされる。 一度言イッたシェリルの膣は敏感で、容易にシェリルを快楽の波へと誘った。 アルトが腰を振り始めると、完全にシェリルの思考は流れ去ってしまう。 アルトに突き上げられるたびに揺れる胸に添えられるアルトの熱い手のひらの感覚でさえ、 今のシェリルには強い快感となり翻弄する。 愉悦に蕩けたシェリルの肉壷は強くせわしなく蠢き、アルトを刺激するので、 アルトはもって行かれそうになる感覚をぐっと堪えながら、更なる高みを目指した。 息を抑えながら、色を含んだ声でアルトがささやく。 「気持ち、いい、よ」 「いい…いい…」 うなされるようにシェリルは答える。 アルトが上体を倒して、シェリルを抱きしめるようにして体を重ねると、 シェリルは腕をぎゅっとアルトの首に手を回してきた。 足もアルトの腰に巻き付けて、ぴったりと体を寄せる。 動きにくいが、熱を伝え合える体勢だ。 どちらからともなく、唇を重ねると、深くむさぼり合って、上がるお互いの声を飲み込み合う。 アルトにあわせるかのように形が変わってきたシェリルの中は、 アルトが奥を突くと、きゅっとアルトを包みこみ、アルトの背筋に快感を上らせる。 その感覚が欲しくて、アルトはシェリルの奥へ奥へと刺激を与えた。 「ここ、凄い…な」 その度に激しい快感が全身を駆け巡り、シェリルは身を悶えさせるが、 アルトはその腕に閉じ込めて、彼女をむさぼり続けた。 「あ、あ…、あ…」 シェリルはもはや声にならない声で喘ぐしか出来なくなって、アルトにぎゅっとしがみつくばかりだ。 反応した身体から歓びが次から次へとこぼれ落ち、二人の結合部をくちゃくちゃと濡らしていく。 完全に恍惚の世界へ行ってしまっている表情のシェリルの締め付けがいよいよと強くなって来て、 彼女の限界を知るとともに、アルト自身もイッてしまいそうなのを堪えて、腰を振る。 アルトが咆哮を上げるとともに、シェリルも絶頂の世界へと押し上げられ、二人は果てた。 射精したそのままの体勢で、アルトは脱力していたが、そろそろ息も整ったアルトがシェリルから離れると、 シェリルは強い快感のためか、気を失っていた。 アルトに強くすがりついていた華奢な四肢も今はだらんと垂らされている。 めくり上げられてぐちゃぐちゃになった上着とスカート、たくし上げられたブラジャーを身にまとっている豊かな豊かな曲線を湛えた白い体。 髪こそ乱れて輝きが鈍っているが、眠るまつげは長く蔭を落とし、整った顔に花を添える。 乱れた後にも関わらず、美しい女だなと、アルトは感心した。 今頃脱がせるのもなんだかなあ、と躊躇しつつも、アルトは、彼女が気にしていた制服を整える事にした。 制服を着たまま、アレだけ激しい行為をした後ながら、なんとも背徳的な行為に感じる。 胸元のリボンを解く事から始めて、美しい眠り姫を一糸まとわぬ姿にする。 すべすべの肌の感触を心地よく感じながら、つい、豊かな体を鑑賞しようとしてしまうが、 それは卑怯だとアルトは心を奮い立たせて事を進める。 賢者タイムでなければ、健全な男子ならもう一回と思ってしまったところだろう。 交わりの残滓を軽く拭き清めてやって、バスタオルでくるむと、アルトは恋人の体を大切に抱えて、 行為の疲れに任せてそのまま一眠りする事にした。 髪を梳いて整えてやっても、目を覚ます様子もない。 この彼女を包む果実の香りも、次にシャワーを浴びた時には、いつもの甘い香りに戻っているのだろう。 行為の匂いの混ざった、青い思い出の詰まった香りを胸一杯に吸い込みながら、アルトは夢の中へと誘われて行った。 この夢の中、アルトは、学校の屋上で、ソファの上でのようにシェリルを激しく抱きしめた、…かもしれない。 二人分の汗を欲望を吸ったシェリルの制服は、シェリルの目に触れる前に、 アルトが心を込めて洗濯・アイロンして、清楚な姿を取り戻したのだった。 おわり
https://w.atwiki.jp/macross-lily/pages/16.html
お気に入りの花屋に寄って、花束を作ってもらって、病院に行く。 一生懸命花を選ぶのも、こうして病院に足を運ぶのも、一体何回目なんだろう? きちんと治療をしている筈なのに。ファンの人達からのお見舞いだって届いている筈なのに。 シェリルさんの体調は、まだ回復していない。 ベッドの上で身を起こしているシェリルさんに、私は問いかける。 「シェリルさん、まだ、退院できないんですか?」 「元気は有り余ってるつもりなんだけどね。分からず屋の医者が放してくれないだけ」 「じゃあ、私のファーストライブには……やっぱり、無理ですよね」 「残念だけどね。それより貴女、ファーストライブが迫ってるんでしょう? お見舞いはいいから。ライブの準備に専念しなさい。いい?」 優しい口調で、シェリルさんが窘めてくれる。 私には、それが嬉しかった。 入院しているシェリルさんの方が辛いのに、こうして、私の事を気にかけてくれるなんて。 嬉しいのに……私の声は、どうしようもなく沈んでしまう。 「はい……」 「どうしたの? 入院している私より、ずっと元気のない声してるわよ?」 「だって。私のファーストライブ。シェリルさんに観て欲しかったから……」 「私だって、こんな状態じゃなければ、観に行ったんだけどね。 いいじゃない。アルトとか、貴女の大事なお兄ちゃんとか。ナナセって子とか。 皆、観に来てくれるんでしょう?」 シェリルさんの言うとおりだ。 お兄ちゃんも、アルト君も、ナナちゃんも、絶対に観に行くからねって言ってくれてる。 それだけじゃ足りないって思ってしまうのは、我儘なのかな? 呆れられるかもしれないって思いながら、私は本心をシェリルさんに打ち明けた。 「私は……他の誰より、シェリルさんに見せたかったんです。 シェリルさんと同じ場所で、歌えるようになった自分の姿を。 私が皆の前で歌えるようになったのは、シェリルさんのおかげだから」 「あら。この前は、アルトに感謝してたじゃない?」 「そそそ、それはそうですけど!」 アルト君には、本当に感謝してる。 私の歌を聴いてくれて。意地悪だけど、応援してくれて。私の話を聞いてくれて。 「けど、私の歌声を最初に聴いて、最初に背中を押してくれたのは、シェリルさんですから」 「……そうだったわね」 「それだけじゃないんです。 そもそも、シェリルさんがいなかったら。私は人前で歌いたいなんて思わなかった。 シェリルさんが好きだから、私もそうなりたいって思えたんです」 歌も好き。歌う事が好き。それと同じくらい、ううん、もしかしたらそれ以上に。 私はシェリルさんが大好き。 シェリルさんみたいになりたくて。歌いたくて。私はここまで来たんだ。 シェリルさんがいなかったら、私もここにはいなかった。 私がここに立っているのは、シェリルさんに出会えたから。 舞台の上から、それをシェリルさんに伝えたかったのに。 不思議と、涙が滲んできた。 こんな所で泣いちゃ、だめ。そう思った矢先、シェリルさんが語りかけてくる。 「ねぇ、この前、アルトが言ってたじゃない。 戦いの最中に、私と貴女の歌声が聴こえたんだって」 「そうですけど……」 「だったら、きっと私にも聴こえるわよ。貴女のファーストライブでの歌声と、その想いが。 何たって、私はシェリル・ノームなんだから。 そして、貴女は超時空シンデレラ、ランカ・リーでしょう?」 自信に溢れた声でそう言って、シェリルさんがウインクする。 そうだ。シェリルさんは、銀河の妖精、シェリル・ノーム。 そして私は、そのシェリルさんに導かれるように舞台に立った、シンデレラなんだもの。 例え離れていても。きっと歌声は伝わる。想いは伝わる。 「……はいっ! 私、頑張って歌います! だから聴いていてください、シェリルさん!」 「もちろんよ。まぁ……ライブより前に、貴女の気持ち、聞いちゃったけど?」 「シェ、シェリルさん!」 茶化すように言われて、私の顔が熱くなる。 いつの間にか涙は乾いて。胸にあたたかいものが宿っていた。 おしまい。
https://w.atwiki.jp/macross-lily/pages/53.html
お気に入りの花屋に寄って、花束を作ってもらって、病院に行く。 一生懸命花を選ぶのも、こうして病院に足を運ぶのも、一体何回目なんだろう? きちんと治療をしている筈なのに。ファンの人達からのお見舞いだって届いている筈なのに。 シェリルさんの体調は、まだ回復していない。 ベッドの上で身を起こしているシェリルさんに、私は問いかける。 「シェリルさん、まだ、退院できないんですか?」 「元気は有り余ってるつもりなんだけどね。分からず屋の医者が放してくれないだけ」 「じゃあ、私のファーストライブには……やっぱり、無理ですよね」 「残念だけどね。それより貴女、ファーストライブが迫ってるんでしょう? お見舞いはいいから。ライブの準備に専念しなさい。いい?」 優しい口調で、シェリルさんが窘めてくれる。 私には、それが嬉しかった。 入院しているシェリルさんの方が辛いのに、こうして、私の事を気にかけてくれるなんて。 嬉しいのに……私の声は、どうしようもなく沈んでしまう。 「はい……」 「どうしたの? 入院している私より、ずっと元気のない声してるわよ?」 「だって。私のファーストライブ。シェリルさんに観て欲しかったから……」 「私だって、こんな状態じゃなければ、観に行ったんだけどね。 いいじゃない。アルトとか、貴女の大事なお兄ちゃんとか。ナナセって子とか。 皆、観に来てくれるんでしょう?」 シェリルさんの言うとおりだ。 お兄ちゃんも、アルト君も、ナナちゃんも、絶対に観に行くからねって言ってくれてる。 それだけじゃ足りないって思ってしまうのは、我儘なのかな? 呆れられるかもしれないって思いながら、私は本心をシェリルさんに打ち明けた。 「私は……他の誰より、シェリルさんに見せたかったんです。 シェリルさんと同じ場所で、歌えるようになった自分の姿を。 私が皆の前で歌えるようになったのは、シェリルさんのおかげだから」 「あら。この前は、アルトに感謝してたじゃない?」 「そそそ、それはそうですけど!」 アルト君には、本当に感謝してる。 私の歌を聴いてくれて。意地悪だけど、応援してくれて。私の話を聞いてくれて。 「けど、私の歌声を最初に聴いて、最初に背中を押してくれたのは、シェリルさんですから」 「……そうだったわね」 「それだけじゃないんです。 そもそも、シェリルさんがいなかったら。私は人前で歌いたいなんて思わなかった。 シェリルさんが好きだから、私もそうなりたいって思えたんです」 歌も好き。歌う事が好き。それと同じくらい、ううん、もしかしたらそれ以上に。 私はシェリルさんが大好き。 シェリルさんみたいになりたくて。歌いたくて。私はここまで来たんだ。 シェリルさんがいなかったら、私もここにはいなかった。 私がここに立っているのは、シェリルさんに出会えたから。 舞台の上から、それをシェリルさんに伝えたかったのに。 不思議と、涙が滲んできた。 こんな所で泣いちゃ、だめ。そう思った矢先、シェリルさんが語りかけてくる。 「ねぇ、この前、アルトが言ってたじゃない。 戦いの最中に、私と貴女の歌声が聴こえたんだって」 「そうですけど……」 「だったら、きっと私にも聴こえるわよ。貴女のファーストライブでの歌声と、その想いが。 何たって、私はシェリル・ノームなんだから。 そして、貴女は超時空シンデレラ、ランカ・リーでしょう?」 自信に溢れた声でそう言って、シェリルさんがウインクする。 そうだ。シェリルさんは、銀河の妖精、シェリル・ノーム。 そして私は、そのシェリルさんに導かれるように舞台に立った、シンデレラなんだもの。 例え離れていても。きっと歌声は伝わる。想いは伝わる。 「……はいっ! 私、頑張って歌います! だから聴いていてください、シェリルさん!」 「もちろんよ。まぁ……ライブより前に、貴女の気持ち、聞いちゃったけど?」 「シェ、シェリルさん!」 茶化すように言われて、私の顔が熱くなる。 いつの間にか涙は乾いて。胸にあたたかいものが宿っていた。 おしまい。
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/131.html
10倍ってすごいw 「ほら、お前のペースの方がいいだろ?」 散々指と舌で喘がされたシェリルは、くるりと重力の方向が変わるのを感じた。 「え…」 上体を起こすアルトに縋って、シェリルはアルトの膝に座り込む体勢になった。 「久しぶりだから…さ」 確かにこれからアルトを受け止めるとなると、久しぶりの行為となる。 「俺が急いじまったら、お前、痛いだろ?」 アルトの欲に濡れた瞳が、優しく首を傾げてシェリルを見つめ、語りかけた。 優しく、艶めいたアルトの顔にシェリルはきゅんとしつつ、 言われた内容にシェリルは動揺した。 (そんなの、久しぶりなのに、ハードル高いわよ~~!) 数えるほどしか体を重ねたことがなく、まだ騎乗位はしたことがない。 が、恥じらうのも悔しいというか恥ずかしいというか。 (私が自分で入れたことないの知ってるじゃないの~、この男は!) アルトといるとどうしても乙女になってしまう気持ちを奮い立たせ、シェリルは言い放った。 (私はシェリル・ノームなんだから!アルトをうんと気持ちよくしてやるわ!) 「あ、アルトのくせに、気が利くじゃない」 「お前にムリさせたくないからな」 シェリルのそんな葛藤も知ってか知らずか、自分の気遣いを誇らしげに笑うと、アルトはシェリルに唇を重ねた。 (ああ~~もう、なんでこんなにかわいいのよ) 可憐なアルトの様子に、シェリルは覚悟を決め、片手をしっとり濡れたアルトの肩に乗せ腰を浮かせる。 アルトのものをそっと手に取り、ぬるぬるとお互いの興奮した明かしであるものを絡めてあてがった。 アルトがとても熱く、びくりびくりと興奮しているのがわかる。 シェリルは、息を吐きながら腰を下ろし、 先ほどまで胎内をほぐしていたものよりもずっと太いものを体の中へと導いていった。 (アルトが私の中に入ってる) ただそれだけの行為で、甘い吐息を再び漏らす。 間近にあるアルトからも気配を感じ、シェリルは顔を上げた。 「大丈夫か?」 それに気づいたアルトがシェリルの頬を撫でいたわる。 性感に眉をひそめるながらも愛情のこもったアルトの表情をみて、 シェリルの感度がさらに上がり、ぐっと締め付ける。 (ああ、アルトも感じてるわ) シェリルのこぼした愛液は十分で、ぬるりと中を広げながら奥まで侵入した。 久しぶりにアルトを受けいれた甘い痺れの中でシェリルは息を整えた。 「シェリル、動けるか?」 「ええ」 アルトの筋肉のついた肩に両手を乗せ、シェリルは腰を浮かせる。 浮かせた分だけ、アルトがシェリルの膣を擦って、熱は外へとこぼれた。 抜けきらないうちに、腰を下ろせば、ずぶりと、シェリルを押し広げて胎内を犯す。 「んん」 甘い感覚に耐えながら、シェリルは、腰を揺らした。 胸を揉みしだかれる感覚も相まって、快感は高まっていくが、もっともっと気持ちよくなれるはず。 自分の動きにじれったさを感じていたシェリルの腰を、アルトがぐっとつかむ。 細い腰を押さえ込みながら、アルトはぐっと自分のものをシェリルへとねじ込んだ。 シェリルの脊髄へ甘い感覚が上る。 アルトはシェリルともども上体を寝かし、シェリルの腰を両手でつかみ、 わが物の様に自在に上下に動かす。 シェリルはアルトの手に導かれるままに必死に動いてアルトをしごいた。 脳天までの甘い刺激がシェリルを満たしていく。 「あぁ、ああぁ」 運動と性感で息も切れ切れになってきて、シェリルはもう何が何だか分からなくなっている。 アルトがシェリルとずるっと持ち上げると、熱い塊がプルリとシェリルの中から飛び出た。 「お疲れ様」 アルトはまだぼんやりとしたシェリルを横たえると、キスを与えた。 胎内の喪失感を埋めるようにキスにおぼれようとしているシェリルの足を持ち上げると、 先ほどまでアルトをすっぽりと飲み込んで物欲しげに口をあけている淫口に、アルトは再び自分を埋めた。 十分に馴らした後なので、欲望のままに遠慮なく突き入れる。 「次は俺の番な」 ____________ お返しはご想像にお任せします。 「俺のターンだ」と書こうとしてやめましたw