約 923,517 件
https://w.atwiki.jp/hdlwiki/pages/535.html
双恋島 恋と水着のサバイバル! 【メーカー】メディアワークス 【発売日】2005/8/25 動作報告 HDL0.8b SCPH-55000MB 日立160GB 起動確認 クチコミ一覧 #bf
https://w.atwiki.jp/nobita_in_pokemon/pages/432.html
前へ 体育館の中に18名が入ってくる。 「ヒッヒッヒ、今度こそ捕らえるぞぉ~」 書こうかが意気込んで懐中電灯を照らす。 脱落者たちは光が照らされた方向へと歩みだした。 閑散とした館内に、足音だけが不気味に響き渡っている。 それを聞くと、書こうかの気持ちは高揚していくのだった。 獣のように目をぎらつかせ、獲物を探している。 と、その時だった―― 「ヒッヒ!?なんだぁ!」 書こうかが照らす手前、バスケのゴールが落下した。 丁度照らしていた場所だ。 脱落者の多くを巻き込んで、轟音が鳴り響く。 「上だ、お前らぁああ、ヒッヒ!!」 書こうかが二階の柵を照らす。 瞬間、誰かが卓球場へと駆けて行った。 「追え、入り口はあそこだ!」 書こうかが階段を照らし出す。 脱落者は相変わらず一定の速度で歩みだした。 「ぇえい、速く動けないのか。ヒッヒ、使えないねえ!」 書こうかは走り、先頭へ躍り出た。 卓球場―― 「はぁ、はぁ、くく、隠れているなんて趣味じゃねーんだよ!」 ドライバー片手に息を整えているのは、赤髪だ。 「見てろよ新カントー。てめえが気に入らなくても、俺があいつら全員倒してやるぜ」 赤髪は卓球用の球の入った箱を持ってくる。 「くくく、階段はあそこだなぁ」 いじらしく笑いながら、赤髪は階段を見た。 その方向へ、ボールを流し込む。 ずらずらとボールが階段へ転がっていった。 「ヒッヒ、今度はなんだぁ!?」 書こうかがあと一歩で階段を登りきるときだった。 突然オレンジのピンポン球が雪崩れ込んできたのだ。 「ぬぅわぁああ」 書こうかは足を取られ、脱落者の列に激突する。 どうやら脱落者たちは銃を撃つ以外の命令を持ち合わせていないらしい。 簡単に崩れ落ちてしまった。 そうして、書こうかは階段の一番下で、脱落者を足がかりに転ぶ。 「ヒッヒ、くそ野郎がぁああぁぁあああああ!!!!」 赤髪は卓球場から再び柵へ走り出す。 バスケゴールのあったところでフッと下を見た。 倒れているのは五人。 月明かりで照らされたのは――シナリオ、ワンダー、虹色、ヨーダ、コロシアムだ。 「あと……どんくらいだ?15人はいたような」 そこへ、叫び声が聞こえてくる。 「ヒッヒッヒッヒ、殺してやるぅぅぅうおおお!!!」 赤髪は気づいた――その声が書こうかの声だと言うことに。 「あ、あれは書こうかが切れたときにいう言葉だ! やべえなおい!」 赤髪は階段を駆け降り、ステージに到着する。 そのまま駆け抜けようとした時だった。 幕が作動し、上がっていったのだ。 「くそ、誰か放送室でレバー引いたな!」 赤髪が舌打ちすると同時に、懐中電灯の光が差し込んできた。 「ヒッヒ、さあ行けてめえらぁああ!」 書こうかの命令が聞こえてくる。 危険を察知した赤髪が走り出すと、後方で弾丸が発射されてきた。 「っチ、とにかく放送室へ」 赤髪はステージの裾を通り、扉を開ける。 放送室にいたのはドラミとジャイアンだ。 と、赤髪を見るなり、二人は襲い掛かってきた。 銃口が向けられる瞬間、赤髪は素早く銃を抜く。 二発の弾丸が、ドラミとジャイアンに発射された。 「……くく、やったぜ」 崩れ落ちるドラミとジャイアン。 「どうやらこの状態でも睡眠薬は効くみたいだ」 赤髪が胸を撫で下ろしていると、足音が扉の向こうから聞こえてきた。 「まずい!」 赤髪は咄嗟に扉を閉め、その上自分の体で押さえつけた。 扉の向こうで脱落者たちが叩いてくる。 次第に力が強くなり、赤髪は必死で耐えた。 「くくく、こんなとこでくたばってたまるかっての!」 歯を食いしばり、声を張る赤髪。 だが、突然その姿が照らされる。 赤髪はハッとして振り返る。 「はいざんね~ん」 書こうかが天井の穴から顔を出していた。 懐中電灯がまっすぐ赤髪に向けられている。 「ヒッヒ、扉を塞ぐのに必死で気づかなかったね~。 結構大きな音が出てたけど、大丈夫だったよ。ヒッヒッヒ!」 (くそ、あんな大きな穴開けられていたのに気づかないなんて) 赤髪は舌打ちし、それでも笑っていた。 「くく、だが書こうか。 その体勢だと俺は撃てないぜ」 今、書こうかは右手に懐中電灯を握り、左手で体を支えている。 しかも逆さまの状態だ。 懐中電灯で照らしながら銃弾を正確に当てることは難しいだろう。 「ヒッヒ、心配無用だよ。赤髪。 後ろを見てみな。ヒッヒッヒッヒ!!!」 赤髪が振り返る。 扉は木片と化して飛び散り、何も無くなった。 そこには大勢の脱落者たちが銃を持って立っている。 「ヒッヒ、てめえら、狙いはこいつだよ!」 書こうかが懐中電灯を赤髪に向け、叫ぶ。 みんなの銃口が向けられ、そして―― 懐中電灯が弾け飛んだ。 「な、何を――くっ」 壁に当たった弾丸から、催眠ガスが噴出した。 「残念だったな書こうか」 赤髪の前に出てきた人物はそう告げた。 「し、新カントー」 「書こうか。しっかり見ていたぜ。 懐中電灯を壊されたお前に、出来ることは何も無い」 新カントーは書こうかを見据える。 「ヒッヒ、よくわかったねぇ」 「お、おいどういうことだ。新カントー」 赤髪がわけのわからない様子で質問した。 「後ろを見てみろよ」 言われたまま振り向く赤髪。 そこには脱落者たちが倒れていた。 「こいつらは懐中電灯の光に反応して動くんだ。 ずっと見ていたが、こいつらは書こうかが照らしたところ目指して動いていた。 だから気づいたんだ」 「ヒッヒ、よく気づいた……おっと、もう……ダメか。ヒッヒ」 そういって、書こうかが穴から落ちてきた。 「だが、安心するなよ……ヒッヒ。 俺らはまだ先発隊だから……」 書こうかは動かなくなった。 赤髪と新カントーはステージから降りた。 「新カントー……悪かったな」 赤髪が謝罪する。 新カントーは横目で赤髪を見て、ホッと息をつく。 「いや。もういいんだ。お前がそういって」 その時、館内が明るくなった。 同時に二つの影が赤髪を捕らえる。 「どうやら先発隊は全滅したようだね」 息を呑む二人の前に現れたのは、ワタリだった。 赤髪を捕らえているのはギンガとアクアマリンだ。 今までの脱落者と同じく顔に生気は無い。 「ぐ、一体何が……」 赤髪が喘ぎながらワタリを睨む。 「おい、ワタリてめえ、何しやがる!!」 「あはは~、そんなに怒らないでよ赤髪君。 まだゲームは続いているんだよ」 ワタリは悪辣な笑顔を浮かべた。 「それに僕が用あるのは新カントー君のほうだよ」 「お前が俺に何のようだ?」 新カントーが鋭くワタリを睨む。 「実はね、取引しようと思うんだ。 これを見てご覧……ドラAAモン君!」 すると、ワタリの背後からドラAAモンが飛び出し、体育館北側の扉を開けた。 突如、驚くべき光景が目に映った。 「こ、これは……」 新カントーは絶句した。 体育館北側外には、走り幅跳び用の砂場がある。 そこに立てられた二つの木の十字架。 掛けられているのは――ルビーと携帯獣だ。 「僕の要求は簡単だよ」 ワタリが説明を始めた。 「ルビーと携帯獣の十字架に火をつけられたくなければ、降参してくれる? もし断れば二人は死ぬよ? 答えは早くね。5分で答えられなければまず赤髪君をつぶすよ」 「……ワタリ、いったいどうしてだ? どうしてこんな面倒なことをするんだ」 新カントーが慎重に質問した。 ワタリは微笑みながら、話し出す。 「あは、やっぱりそう思うよね。 でもね、無理は無いよ。僕、誰にも話したこと無いから」 すると、ワタリの顔が少し翳った。 新カントーはそれを見逃さない。 「ワタリ、それなら今、話してくれないか」 ワタリは転校生だった。 今年の春に、新カントーたちのクラスに編入してきたのだ。 しかし、すぐにギンガ率いる不良グループと絡んだから、人々から避けられていた。 いつも単調な笑いをしている少年――そんなイメージだ。 「僕はね、君らみたいな連中が憎いんだよ。 ず~っとそう思っていた」 ワタリが笑顔を変えずに言う。 新カントーは首を傾げた。 「俺らがお前に何かしたか?」 すると、ワタリは首を横に振る。 「うぅん、何にも。 君らはいつも仲間たちと共に行動していたよ。 僕みたいなまともな生徒にとって、迷惑だとも気づかずにね!」 顔を歪ませ、ワタリが銃を構える。 「あは、まだ撃たないよ。もっと苦しめてからやるんだから」 ワタリの顔は笑っている。 異常に吊り上った口端が、不気味さを煽っていた。 「君らがいつもしていたこと、僕には迷惑だよ。 いや、まともな生徒全員にとってね。 君らがサボった授業で先生を宥めるのは誰?―― 君らが汚した廊下を掃除するのは誰?―― 君らが吐いたガムを取っているのは誰?――全部、他の生徒たちだよ。 それも僕らのような真面目で、優秀な生徒ばっかり。 おかしくないかい? 何で僕らがそんなことしなくてはいけないんだ。 どうして優等生が劣等生の尻拭いしなくちゃならないのかなぁあ!!」 ワタリはより一層邪悪な顔つきになった。 「前の学校でもそうだった。 僕はいつでもこき使われていた。 先生も何もしない。ただ劣等生を追いかけて、説教とも言えない奇麗事を並べるだけ。 笑っちゃうよ。 僕らは何にも悪くない。悪いのは劣等生の方。 それなのに疲れるのは僕の方なんだ。あはは~くだらなすぎて吹っ切れたよ。 窓ガラス全部割って、ついでにそいつらの頭もかち割ってやったのさ」 興奮冷めやらぬ様子で、ワタリは呼吸をする。 新カントーは一旦目を瞑り、開くとワタリを見据えた。 「それで、この学校に来たわけか」 「そうだよ。父さんのコネで入れてもらった……おっと。 君は知っているんだよね。 新カントー君」 新カントーはつばを飲み、ゆっくり頷いた。 「お、おい新カントー、どういうことだ?」 両手を持たれて動けない赤髪が質問してきた。 「……今年の春だ。 俺は先生の呼び出しを食らって学校に来た。 その時、ワタリに会ったんだ。 ノート先生の車から降りてきたところをな。 だから察しがついたんだ。 ワタリとノート先生は、親子だって」 「あはは、その通りだよ」 ワタリは笑いながら、うんうんと頷いた。 「父さんは僕と同じ考えだった。 劣等生が蔓延り、優等生が損をする世の中の学校を憎んでいたんだ。 だから僕のことも許容してくれたよ。 校長のwiki管を脅しつけて、本来なら少年院に入るはずだった僕の入学を許可したんだ。 あはは~、本当によかったよ。父さんがいい人で」 「……許容したって?」 新カントーが鋭く訊いた。 ワタリは嬉しそうに頷く。 「人の頭かち割っといてか?」 「そうだよ。でもあまり真剣にとらえてもらっちゃ~困るよ。 米、うどん、ノビール、二代……みんな死んで当然の奴らだったんだから」 新カントーは我慢できずに叫んだ。 「それで優等生ってか? てめえらみたいのが蔓延ってる世の中の方がよっぽど腐ってるぜ!!」 「あはは~、劣等生が何いってるのさ。 所詮何も出来ないくせに」 新カントーはピクッと動きを止めた。 人質はルビーと携帯獣。 それに、長引けばもうすぐ赤髪もやられてしまう。 「……おい、新カントー。よく聞けよ」 突然、赤髪が小さな声で言ってきた。 「これから俺のすることを見るんじゃねえぞ。 絶対にあいつに隙が出来る。そこを撃て」 「ん~、何か言ってるの?」 どうやらワタリには聞こえていないらしい。 「赤髪、お前何するつもりだ!?」 「いいから、黙ってワタリだけを見てるんだ! 一緒に戦えて楽しかったぜ!」 そう言うと、赤髪はギンガとアクアマリンを振り払い、銃を抜いた。 再びギンガとアクアマリンが飛び掛ってくる手前、新カントーは全てを察した。 (赤髪――まさか!) 「くくく、ワタリ見てろよぉぉぉ!!!」 赤髪が自分の銃口をくわえた。 「な、赤髪君、まさか――」 (今だ、隙が出来た!) 赤髪が引き金を引く。 くぐもった爆発音と、乾いた音が聞こえた。 一つは、赤髪が自身を撃った弾。 もう一つは、新カントーがワタリを撃った弾。 「くく、あばよ……新カントー」 それが赤髪の最期の言葉だった。 一方、ワタリも最期の言葉を叫ぶ。 「ドラAAモン!!……着火だぁあああぁぁぁ……」 倒れるワタリ。 同時にドラAAモンが十字架に近寄る。 新カントーは急いで振り向き、銃を構える。 だが、もう火が見えていた。 パァンと、弾が爆発する。 ドラAAモンは撃たれた――何者かに。 「だ、誰だ」 新カントーは目を細める。 (俺はまだ撃っていないのに。いったい誰が) その時、誰かが砂場について、バケツで火を消した。 「お-い、新カントー!」 続けて出てきた少年が、声をかける。 新カントーは扉に駆け寄った。 「お、お前らは……ミュウ、挑戦者!」 新カントーは驚いた。 ミュウと挑戦者は意識の無いルビーと携帯獣を抱え、体育館に入ってくる。 あの時―― ミュウは職員室で挑戦者に出会ったのだ。 それからしばらく隠れていた。 書こうかの一団を発見した時、ミュウは新カントーたちから電話を受け取ったことを思い出した。 体育館にいると。 ミュウは急いでそのことを挑戦者に伝え、体育館へ向かった。 すると、今度は磔にされているルビーと携帯獣を見つけた。 ワタリの計画を盗み聞きし、バケツの水を持ってきたのだ。 そうして新カントーと合流した。 挑戦者はギンガとアクアマリンを始末した。 「それで新カントー。残りは一体誰?」 新カントーは少し考え、答えを出す。 「残りは先生方と、俺らだけだったはずだ」 「ドラーモンなら携帯獣が倒したよ!」 ミュウが溌剌と言った。 だけど、新カントーは首を横に振る。 「いや、もしかしたらゾンビのように復活させられているかもしれない」 「ふふふ、その通りだよ、新カントー君」 体育館の校舎側の扉で、声がした。 三人は振り向いた。 そこにいたのはノート。 「ふふ、ワタリが世話になったね。 だがやはり詰めが甘いな。人を殺して何になる? その人間を支配するほうがはるかに効率がいいというのにねえ」 ノートが不気味に笑いながら、新カントーたちに近づいてきた。 320 :ロッカーのだれか ◆AO0lyY40tE :07/04/24 22 46 31 ID ab3UNZ9+ 「何のようだ?」 新カントーは質問した。 「まだ俺たちに用があるのか?」 「あぁ、こうなってしまったら仕方ないよ。 ふふ、君らを裏から操ることは不可能のようだからね。 我々の力で捻り潰すことにしたよ」 ノートが一段と顔を歪ませた。 「へえ、どうやってだ?」 新カントーは強気の姿勢で言葉を返す。 「ふふ、さっき言っただろ?新カントー君。 『その通りだよ』とね!」 ノートの背後から、何かが飛び出す。 でっかいチェーンソーを振りかざして―― 「ド、ドラーモン先生!?」 ミュウが叫んだ。 そこにいたのは、狂戦士と化したドラーモンだった。 両手にチェーンソーを持ち、筋肉がボディビルダー並に膨らんでいる。 血管が浮き出ていて、まさに怪物の形相だ。 「ふふふ、彼には特別な薬を投与したんだ。 DP3先生が開発した、力を何倍にも増幅させる闇の薬をねっぇえ!! やれええ、ドラーモン先生!!」 ノートが指示を出した。 ドラーモンは雄叫びを上げて襲い掛かってくる。 「に、逃げろォォ!!」 新カントーたちは一丸となって校庭へと飛び出していった。 「や、やばいよ新カントー! 俺たち殺されるよぉ!」 挑戦者が慌てふためいて言う。 「そうだよ、あんな化け物どうするのさぁ!」 ミュウもすっかり混乱した様子だ。 新カントーは必死で冷静さを保とうとした。 ――でも無理だ。 「とにかく逃げよう! 止まったらただじゃすまねえ!食われるぞ!」 三人は校庭のケヤキのところまで来た。 「「ふふふ!驚いたかい、君たち!」」 ノートが拡声器を使って言ってくる。 「「私は考えたのだよ。 君らのような授業の妨げをする人間をどうするか。 始めは君らに友好的な方法を取ろうとした。 君らの協力で、よりソフトに勢力を緩和する方法をね! だけど君らは逃げた。だから路線変更したのだ。 ふふふ、流石のクズどもも、自分らのした遊びで人が死ねばおとなしくなるだろうからね。 悪いが生贄となってもらうよ。ふっふっふ!!!」」 「ほらみろ、完全に僕らを殺す気だぁ!」 ミュウは目を白黒させた。 三人は校庭を突き抜け、テニスコートへと着いた。 無論ドラーモンも追ってきている。 そのスピードは尋常ではない。もはや人間業では無かった。 三人はテニスコートのネットを飛び越え、フェンスを背後に立ち止まる。 ドラーモンがテニスコートの向かい側に辿り着いた。 「ど、どうするのさぁ新カントー!」 「落ち着け挑戦者。 そばのテニスボールを投げつけてやれえ!!」 新カントーも必死だった。 バケツごと、テニスボールが転がされていく。 ゾンビ化したドラーモンにとって、どうやら大きな障害だったらしい。 急に足元が覚束なくなった。 「!これはチャンスだ。逃げるぞ!」 新カントーは二人連れて野球部の領域へ駆けて行った。 その途中、後ろから雄叫びが聞こえてきた。 「「ふふふ、油断したね。 ドラーモン先生を見ていてごらんよぉぉ!!」」 ドラーモンの体が変化していく。 皮膚が血のように赤みを帯び、髪の毛が変化して角が生えてきた。 そして最後に、どこからか取り出した石の仮面を被る。 「「ふふ、彼は今進化したのだよ! 『ドラーモン作大長編』にねえええええ!!! ふふふ、彼は今三倍速さ!」」 ドンッと地響きがする。 ドラーモン作大長編が地面を蹴った音だ。 その地面では見えない波紋が広がっている。 「ば、バカな……」 新カントーが絶句する。 ドラーモンは一気に詰め寄ってきた。 ほぼ空を飛んで。 次へ
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/354.html
生存本能(サバイバル) ◆X/RX3k8bNY 「○○ちゃん、バカだから補習ですぅ~」 月詠小萌はその時不意に、学園都市の夏休み中、ある自分の教え子に電話から掛けた言葉を思い出していた。 超能力開発が主な目的で創設された学園都市において、 レベル0 「無能力」 と、周りの教師や学園都市の科学者達に烙印を押された教え子の中の一人。 月詠小萌の生徒達の中の一人であったある少年の事だ。 彼は周りの大人達から見れば、面倒事ばかり起こす厄介な生徒という印象を与えていた。 実際、彼が問題を起こす度に月詠小萌は教師として彼を叱ってきた。 だが、少年が起こす問題というのは、決して、 無能力―――持たざる者が持てる者への嫉妬でも、 リビドー 誰にでも経験があるであろう、思春期特有とも言える【有り余る衝動を誰かれ構わず相手にぶつけたいから】。 というような刹那的な理由でも、なかった。 少年はいつでも自分のやった事に対して言い訳はしない。 ただ、彼が大きな問題を起こすときは、大抵誰か自分以外の人の為にしていた事だったのだと、 月詠小萌が気付くまで、そう時間は掛からなかった―――――。 ―――――――――――――――――――――――――――― 舞台は戻る。 ここはとある真夜中の学校。 だが、月詠小萌が教鞭を振るっていた学園都市内での学び舎ではない。 月詠小萌自身もまったく見知らぬ場所の学校である。 その教室内に見知らぬ女生徒と二人きり。 勿論、これが夜通し行われる教育熱心な月詠小萌らしい補習授業でも、 かなり大きな問題があるのだが、そうではない。 今、目の前の少女は、確実に月詠小萌に対して殺意を向けている。 消火器の煙が室内に立ち込めてはいるが、まるで世界から全ての音が消えてしまったのかのような 静謐に満たされた職員室に、窓から差し込む月夜の光で妖しく照らされた桔梗色の髪。 まるで日本人形のような端整な顔立ちの少女の全身は紅い鮮血に染まり、 翠と紅に彩られた瞳はまるで宝石のような輝きを放つ。 だが、その瞳の輝きは暗く澱んでいるかのように見えるのは月詠小萌の錯覚だろうか。 何故、あんなにも簡単に人間を殺せるのか? それは今までの教員生活で数多くの生徒を育て、 その生徒達を卒業式において、万感の思いで送り出してきた月詠小萌にも理解はできない。 只、今の状況からはっきり分かる事がある。 それは、 このままでは、確実に、殺されるという事だけだ。 「凶れ」 まるで表情を変えなかった少女が冷たく言い放つ言葉。 その直後、彼女の瞳から、翠と紅の半透明蛍光色の螺旋が、あらゆるものを捻じ切る絶対的な死が、 月詠小萌に襲い掛かる!!!!!!!!!!! これは月詠小萌にとっての死刑宣告――――――。 月詠小萌の肉体はこの一言によって、本人すらも気付かぬ一瞬のうちに物言わぬ肉塊へと変貌を遂げる!! ――――――。 はずだった。 この無慈悲とも言える超常の力の前では、 単なる一教師であるはずの月詠小萌が、生き残れる要素など何一つ存在しようはずがない。 だが――――――。 浅上藤乃から放たれた魔眼――――――。 翠と紅の螺旋は、結果として職員室の床を渦上に抉り取っただけだったのである。 浅上藤乃から螺旋が放たれたその瞬間、 月詠小萌は反射的に職員室の出口に向かって跳んだのだ。 もちろん、高速で接近する浅上藤乃の魔眼に対して、 戦闘の際には超人的な身体能力を発揮する両儀式のような人間でも無い限り、 彼女の魔眼を跳んだ程度で避けきれるという事態はまず起こり得ない。 だが、浅上藤乃は魔眼が小萌の体を捻じ切らなかったと認識した刹那、 かすかに顔を歪めて思索した。 (・・・・・・。つま先から順番に捻じ切ってやろうと思ったのに――――――) さきほど放たれた浅上藤乃の魔眼の標的は、月詠小萌の命を瞬時に奪う為のものではなかったのだ。 彼女が敬愛する先輩。黒桐幹也に人殺しの自分を知られる危険を生み出し、 浅上藤乃が殺人を愉しんで愉しんで愉しみぬいて殺すつもりだった二人の獲物を逃がした月詠小萌に対し、 生きているのが苦痛になるくらいの罰を与える。 まず―――つま先を捻じ切り、その後両手首を捻じ切る。 失血死されても興が削がれる。 捻じ切った後の傷口は丹念に絞り切って、 無駄な出血などさせてやらない。 後は内臓から頭に向かって、少しずつ少しずつ少しずつ肢体を捻じ切って 心の臓が止まるその瞬間まで凶げ続ける。 せっかくの愉しみを奪われた代償は、絶対に償わせる。 そんな浅上藤乃の、月詠小萌に対しての激しい憤りが、今この瞬間の結果として、 月詠小萌の命を永らえさせたのだ。 ダッ!ダッ!ダッ!ダッ! と廊下を駆ける音が聴こえる。 跳んだ勢いで廊下に飛び出した月詠小萌は、 廊下を転がりながら、そのまま体勢を立て直し駆け出していた!! 浅上藤乃はそんな月詠小萌をその場からすぐに追う訳でもなく、 その場から動かず、ただ【千里眼】を廊下を走る月詠小萌に向ける――――。 「そう――。狐狩りは、殺すのが目的じゃないもの。」 中世ヨーロッパに於いて、貴族の嗜みともいわれていた狐狩り。 生きるために獲物を狩る狩猟ではない。 これはただ狐を狩ればいいというだけではない。 生に対し狡猾な狐をあらゆる手段で追い詰めて追い詰めて、その果てに狩るというのが、 当時廃頽的な娯楽に飢えていた貴族達の心を掴んで止まなかった遊戯である。 当時、【魔眼】に目覚める前だった浅上藤乃は、 読んでいた書物で狐狩りについて知った時、 (なんて残忍な事ができるのだろう)と眉をひそめたものだったが、 今の浅上藤乃なら、狐狩りに興じた中世当時の貴族達の心境が手に取るように分かった気がする。 「いいわ―――。遊びましょう。狐さん――――――――。」 浅上藤乃が微笑む。 だが、その笑顔は彼女が彼女であった時期―――。その少女に微笑まれた いかなる男性をも浅上藤乃に夢中になってしまうような愛らしいものではない。 唇を僅かに上部に引いただけ、まるで引き釣ったような醜悪な笑みであった。 ――――――――――――――――――――――――――――― ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダッ! 月詠小萌は走っていた。 おそらく彼女の生涯において、こんなに真剣になって走ったのはそこそこ永い生涯の中でも、 生まれて始めての経験だろう。 ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダッ! その生まれて始めてを経験する場所が、 月詠小萌が普段、生徒達に走らないよう呼び掛けていた、 学校の廊下だとは、なんとも皮肉な結果であるが。 ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダ だが、今はそんな悠長な事を考えてる場合ではない! 月詠小萌は【逃げろ】と本能に基づく脳から来る指令だけで動く体で必死でねじ伏せ、 浅上藤乃の【能力】について思考していた。 (あれはPK(Psychokinesis、サイコキネシスの略)の一種でしょうが、 学園都市でもまだあんな能力者は見た事ありませんっっっ!) 月詠小萌は体と脳を同時にフル回転させつつ、更に思考を続ける。 (でもっっっ!しっかりとは確認できてませんが、いくつか仮設を立てるならっっっ!) メキャ その瞬間、廊下を全力疾走する月詠小萌の傍にあった消火栓が、 何の前触れも無く空間ごと捻られた! ブシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!! 消火栓が設置されていた場所から勢いよく水が噴出される! その水の勢いで、月詠小萌は教室側の壁に叩きつけられた!! 「カハッっっっっ!!!!!」 叩きつけられた瞬間、思わず息を吐く月詠小萌。 前方に向かう物理エネルギーをそのまま真横に変換されたのだ。 無防備な状態で壁に激突した月詠小萌の足が思わず止まる。 壁から吹き出す激しい水音で、月詠小萌は気付いていない その遥か後方の角からは、 コツコツコツと硬い廊下を靴で鳴らしながら、 ゆっくりだが、確実に浅上藤乃が迫っていた。 壁に打ち付けられたその小さな体をヨロヨロと起こしながら、 月詠小萌は立ち上がる。 だが、その表情には絶望や恐怖の色はまったく感じられない。 (やはり・・・あの娘、直接対象が見えてないと、人間に【能力】が使えないんでしょうか・・・) 月詠小萌が周囲を見渡すと浅上藤乃の姿はまだ視界に見えない。 しかし、消火栓を凶げたのは、浅上藤乃の能力で間違いないだろう。 (だったら、なんで―――。私をそのまま攻撃しなかったんでしょう?) 仮に、浅上藤乃がいかなる場所でも自由に能力が発動できる場合、 わざわざ月詠小萌の傍の消火栓を破壊する必要などない。 月詠小萌の足でも手でも、見えない所から好きに凶げさせれば、 こんな追いかけっこをする必要すらない。 そうしないのは、月詠小萌をじわじわなぶり殺すための可能性もあるが、 ただ恐怖を与えたいだけなのなら、能力で実際に体を痛めつけた方が遥かに効果的なのだ。 全身に走る鈍い痛みに耐えながら立ち上がった月詠小萌は、 自分が打ちつけられた教室のドアを開ける。 そこは、【家庭科室】と書かれていた。 ――――――――――――――――――――――――――――― 月詠小萌の体から痛みが全て引く気配はまったくないが、 小走り程度で駆け出す程度なら、まだ痛みを我慢できる程度には回復した。 だが、教室に入った瞬間、月詠小萌の周りの棚や机が一斉に凶がりだした!!!!!!! メキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャ 月詠小萌は、教室内の次々に捻れ曲って凶がっていく棚や机には一切構わず、また小走りで走り出す。 そして、棚から零れ落ちた【小麦粉】の袋を抱えて教室から飛び出していく! だが、月詠小萌のその移動速度は、以前の全力疾走と比べると明らかにペースが落ちてきている。 体の痛みの事もあるが、何より月詠小萌の体力がもう限界に近いのだ。 その間にも、浅上藤乃は月詠小萌の目前、 すぐ横の廊下の曲り角まで迫ってきていた―――。 「そろそろ・・・追いかけっこも終わりにしましょうか。」 学園都市製の軍用ゴーグルを装着していた浅上藤乃はそう呟いた。 狐なら、ともかく人間狩りである。 獲物は無様に悲鳴を上げて、恐怖に怯えながら逃げ惑う。 それを狩るからこそ、達成感も得られるというのに――――。 【千里眼】で直接見なくても月詠小萌の様子を観察できた浅上藤乃は、 期待を裏切られたという軽い失望に苛まれていた。 (こんな事なら・・・、あの時、一息に殺しておくべきだった。) 追い詰めても追い詰めても、月詠小萌の表情に恐怖の色が宿ることは無い。 こんなことなら、この教師はもうさっさと終わらせて、2階の階段を凶げて閉じ込めた、 あの二人でうさを晴らそうか。 そんな事を思い、二人の様子を見ようと【千里眼】の視線を月詠小萌から、 2階にいるであろう琴吹紬と千石撫子に移したその瞬間、 浅上藤乃の耳に、激しく花火が打ち上がるような音が飛び込んできた。 浅上藤乃は知る由もない。 月詠小萌を追うのに夢中になるあまり、二人にまったく注意を払っていなかった最中、 まさか琴吹紬と千石撫子が、武田軍に所属するとある忍びが作成した『緊急脱出装置』を使って、 半密室であるはずの学校から脱出を図ろうとしていたなんて。 ――――――――――――――――――――――――――――― 同じくその時、その二人が脱出する瞬間をしっかり見届けた人間がいる。 浅上藤乃のいる廊下側からすると、教室の外窓側から脱出した形になるのでちょうど反対側。 浅上藤乃が月詠小萌から【千里眼】をそらした際に、 満身創痍の月詠小萌が飛び込んだ教室、【科学準備室】の窓から、 同じく花火のような音が外から聴こえてきた事に気付いた月詠小萌は、高速で飛んでいく二人の姿を眺めていた。 (よかった・・・。二人とも無事脱出できたんですね・・・。) あの二人のどちらかの支給品に、まさか脱出装置が入っていたなんて、 月詠小萌としても予想外の出来事であった。 しかし、仮に脱出装置があったとしても、月詠小萌が命懸けで時間を稼いでいなければ・・・。 先ほどの職員室で、月詠小萌が浅上藤乃にあっさり殺されていたとしたら・・・。 抗いようが無い超常の現象に、成すすべもなく蹂躙され、単なる肉塊と化した遺体が4体に増えただけだっただろう。 月詠小萌は今後の二人の無事を祈りながら、準備室の薬品棚を探る。 目的の薬品は厳重に鍵が掛かった棚に保管されていたが、 部屋の中で鍵を探しているうち、準備室を管理しているであろう教員机の中から既にその鍵を見つけていた。 だが、ここで月詠小萌の頭にある一つの疑問が浮かび上がる。 (なんで、急にあの娘の【能力】での攻撃が止んだんでしょうか・・・?) ――――――――――――――――――――――――――――― 浅上藤乃の苛つきは頂点に差し掛かっていた。 先ほどの花火のような音を聞いて、2階に【千里眼】を飛ばし、 学校の教室からトイレ・物置やロッカーの中まで、隅から隅までくまなく探しても、 琴吹紬と千石撫子、二人の姿が一向に見当たらない。 (まさか―――。さっきの花火の音は・・・) 考えたくもない。まさかそんな事は有り得ないが―――。 なんらかの支給品で半密室と化した学校から脱出を図り、それにまんまと成功せしめた。 現時点の情報では、そう結論つけざるを得ないだろう。 浅上藤乃はハッ、と気付いたように月詠小萌に【千里眼】を戻す。 (貴方だけは―――。絶対に殺す。) もう遊びの時間は終わりだというかのように、月詠小萌への殺意を増す浅上藤乃。 本人の苛々も相まってか、翠と紅色の魔眼は、今までで一番妖しい輝きを放っていた。 【千里眼】で月詠小萌に視点を戻した浅上藤乃は懸念していた。 2階の二人を探してる間、 月詠小萌にまったく注意を払っていなかったいう事実。 これで、もしもあの教師まで逃がしたら、もう・・・私は―――。私でいられなくなる―――。 浅上藤乃は一種の悲壮感すら漂う決意を胸に、【魔眼】を発動させる―――。 ――――――――――――――――――――――――――――― 月詠小萌は今、何やら棚にあるビンを色々といじっているようだ。 【千里眼】で並んでいるビンのラベルをよく見てみると、硝酸アンモニムや硫酸といった記述が見える。 どうやら、学校の化学準備室のような場所で何らかの薬品を探しているらしい。 月詠小萌はこの千載一隅とも言える、浅上藤乃最大の隙にすら、 この学校から逃げ出していなかった―――――。 この事実は、どうしようもない憤りを感じていた浅上藤乃の溜飲を下げる結果となったのだが。 「良い子ね・・・。でも、許さない―――――。」 浅上藤乃は【千里眼】に力を込める。 それに呼応するのかのように、浅上藤野の両目の魔眼が煌いた。 パリィン!パリィン!パリィン!パリィン!パリィン!パリィン!パリィン!パリィン!パリィン!パリィン!パリィン!パリィン!パリィン!パリィン! 薬品のビンのあった棚が、浅上藤乃の【千里眼】によって容赦なく凶げられていく。 「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!」 月詠小萌は思わず悲鳴を上げてしまった。 薬品棚で探し物をしていた際、急に浅上藤乃の攻撃が再開した事により、 彼女の細腕に【硫酸】と書かれたビンから割れた液体が降りかかったのだ。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!!!!!」 思わず声を上げてしまった事に気付いて、 脳から伝達させる堪えきれない程の危険信号に、必死にあがない痛みを堪える月詠小萌。 痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。 月詠小萌の陶磁器のような白い肌は、あっと言う間に赤く醜く爛れ、腫れあがっていく! このように通常、硫酸が腕などに付着した場合の処置としては、 流水で長時間、付着部分を洗い続けるといった行為がもっとも効果的、かつ適切だと言われているのだが、 浅上藤乃という、脅威が迫ってる今、そんな流暢な真似をしている時間などない。 今にも思わず泣いてしまいそうな程の激痛を堪えながら、 火傷した腕を抱え、月詠小萌はヨロヨロと、【化学準備室】と部屋の中で繋がっている【化学室】へと移動を開始した―――――。 ――――――――――――――――――――――――――――― 「なんだ・・・。そんな所にいたのね。狐さん。」 月詠小萌の悲鳴は、浅上藤乃が立っている廊下のすぐ傍。 もう隣ともいってもいいくらいの、教室の中から聴こえてきた。 どちらにしても、【千里眼】で薬品の入った棚を確認したという時点で、 学校内で薬品を管理している場所などそう多くはないだろう。 しかし、月詠小萌の悲鳴は、隠れていた狐の居場所を確認できたというだけではない。 静寂な校舎内に響き渡る、絹布を強引に引き裂いたかのような、か細い女性から吐き出される悲鳴。 琴吹紬と千石撫子、この二人をおめおめと逃がしたという浅上藤乃の苛立ちを 多少なりとも沈める効果を発揮したのである。 (今度は・・・。もう、しくじらないようにしなきゃ―――――。) 冷静になった浅上藤乃は、【化学室】と書かれた教室内に突入する前に、 昂ぶって昂ぶってはち切れそうなくらいに膨れ上がった、自身の殺人衝動を落ち着け、 月詠小萌を、この部屋で確実に葬り去る為の準備を始めることにした。 支給された軍用ゴーグルを被り直し、モードを赤外線(サーモグラフィー)に切り替える。 赤外線モードは、自身の視覚情報を、対象から発する熱源に変換する装置である。 これで、月詠小萌が【化学室】内のどこに隠れていようが、月詠小萌から出る熱を探知する事により 確実に隠れている場所を見つけ出して、凶げる事ができるであろう。 さらに、加治木ゆみから奪った拳銃、デリンジャーのマガジンを開き、 再度拳銃の弾を確認、デイパックの中から予備の弾を取り出し再装填した。 拳銃の取り扱い方法について、浅上藤乃のこれまでの人生において、まったく心得がなかったのだが、 月詠小萌を確実に殺す手段の一つとして、準備を怠る理由にはならないだろう。 そして、この部屋で確実に仕留める為に、浅上藤乃にはもう一つしなければならない事があった。 この教室、【化学室】を外界から完全に隔離しなければならない。 もう、万に一つの可能性も月詠小萌に与えてはいけないのだ。 大きく息を吸い込み、呼吸を整える浅上藤乃。 階段を凶げた時は上手くいったが、今度のものはそれより少しばかり大きいのだ 何らかの制限が掛かっている自身の能力に、幾何かの不安を覚えながら、 「凶がれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ――――――――――!!!!!!!!」 浅上藤乃は対象に向けて、翠と紅の螺旋状となった【魔弾】を放つ。 その目標は学校の廊下、 【化学室】という空間だけを物理的に、事実上の密室に仕上げる為だ。 メキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャ 浅上藤乃の思惑通りになった。 【化学室】と書かれた教室の両側の廊下は、およそ7m間隔で完全に抉り取られていた。 その抉り取られた廊下の下は、一階まで吹き抜けとなっている。 この階は3階、たとえ、そのまま月詠小萌が廊下から飛び降りたとしても、 着地の際には無傷ではすまないだろう。 これでは、浅上藤乃自身もこの空間に閉じ込められた。という事になるのだが、 先ほどのように、獲物をわざわざ逃がすという愚考よりはよほどマシだろうと浅上藤乃は考えた。 この校舎からどうやって外に出るかは、さっさと月詠小萌を始末した後にでもゆっくり考えればいい。 さて、全ての準備は整った。 【千里眼】で教室内にいるであろう月詠小萌の様子を確認する。 彼女は【化学準備室】内での机の物陰に潜んでいるようだ。 まだ何か小ざかしい事を企んでいるのか、それとも先ほど浴びた薬品の影響で 逃げ回る事すらできなくなったのか。 どちらにしても、もう月詠小萌はこの教室から逃げ出す気はないようだった。 仮に逃げ出そうとしても、ついさっき浅上藤乃が廊下ごと凶げた事により、 それは叶わぬ行為ではあるのだが。 (諦めの良い狐というのも、それはそれで興が削がれるわね・・・。) もちろん、こんな事を思ったのは、浅上藤乃が月詠小萌の退路を完全に絶ったと確信したからである。 これはいうなれば、象が蟻を踏み潰すかの如き、東から昇る太陽が西へ沈むかの如くの規定事項。 越えられない壁、超越者による絶対的勝利の確信。 後は部屋に入り、月詠小萌の肉体を、【魔眼】で思う存分陵辱した後、 先輩・・・。黒桐幹也を探しに行くだけだ。 あぁ、逃げた二人も追わなきゃならないけど、 今の私には【千里眼】もある。 先輩に会う前に二人を始末するなんて、そんなに大した問題でもないだろう。 「もう・・・。これでオシマイ。凶れ」 メキャメキャ 【化学室】と書かれたドアを開ける前に、ドアごと凶げて入り口を作る。 月詠小萌の息の根を完全に止めるため、 浅上藤乃は凶げた【化学室】の入り口から教室内に入った―――――――――。 ――――――――――――――――――――――――――――― 教室に入ったその瞬間、浅上藤乃は思わず顔を歪めた。 その【化学室】の教室内は窓が暗幕で閉め切られていて一面真っ暗。 浅上藤乃が破壊したドアから微かに光が漏れてくる程度だ。 ここで浅上藤乃の表情を曇らせたのは、その室内の暗闇ではない。 「この匂いは・・・。ガス―――――?」 そして、その間に、月詠小萌が先ほど家庭科室から拝借してきた小麦粉をぶちまけた! 白い小麦粉が部屋中に充満する! そして続けて、月詠小萌は【化学室】にあった消火器の栓を抜き、こちらも自分の傍に向けて発射していた。 小麦粉と消火器の白煙に包まれた月詠小萌。 彼女の姿は、普通の人間になら、その姿を遠目からでは認識出来ないほどの煙に包まれる。 だが、浅上藤乃の装着していた軍用ゴーグルは 体温が上昇して真っ赤な月詠小萌の姿を、はっきりと映し出していた―――――。 「凶れ」 クチャ 浅上藤乃がその台詞を発した直後、月詠小萌の絶叫が響いた。 「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」 翠と紅の螺旋が月詠小萌に襲い掛かる。 その螺旋が、消火器の栓を握っていた月詠小萌の左腕に溶け合い、有り得ない方向へと複雑に入り組んで凶がっている。 浅上藤乃の【魔眼】はここで、月詠小萌を始めて捉えたのだ。 先ほどの火傷どころの話ではない。 即座に意識を失ってもおかしくない程の激痛が、月詠小萌の全身に駆け巡る!!!!!! 月詠小萌は豚のような悲鳴を上げながら、地面に転がりかえっていた。 その悲鳴を聞いて満足げにする浅上藤乃。 彼女の加虐心は、直接自身の能力で月詠小萌の肉体に痛みを与えた事により、 硫酸を彼女に浴びせた時とは比べ物にならない程の満足感を得られたのである。 床を無様に転げまわる月詠小萌に向けて。 デリンジャーを構えながら、ゆっくりと近づく浅上藤乃。 「でも、やっぱり凶げる時は――――。自分の目で、見ながらでないとね。」 ゆっくりと、だが確実に月詠小萌に近づいていく浅上藤乃。 その思考は、もはや (次は、どこを凶げれば、悲鳴がかわるのかしら――――。) 月詠小萌の肉体を存分に思うがまま蹂躙する事で一杯になっていた。 ――――――――――――――――――――――――――――― 全身に走る激痛に思わず気を失いそうになる月詠小萌は、 全身から脂汗を流しながら、自身の意識を必死に保っていた。 ほんの少しでも気を抜けば、間違いなく彼女の意識は途絶える。 だが、今この瞬間に意識を失うという事実は、 間違いなく永遠の眠りを意味する行為であろう。 床を転げ回りながら、月詠小萌は叫んだ! 「黒シスターちゃあああああああああああああああああああああんんんんんんんんんんんんん!!!!!!!!!」 黒シスター・・・?もしかして、一見すると修道女に間違われるような礼園女学院の制服を着ている自分の事だろうか? だが、月詠小萌のこの叫びに対して浅上藤乃はまったく応えなかった。 もはやこの場所において、月詠小萌のあらゆる言葉に対して返答を返す意義がもはやない。 構わず月詠小萌に向けて歩を進める浅上藤乃に、 月詠小萌が息も絶え絶えになりながらも声かけを続ける。 「【粉塵爆発】って知ってますか?」 その時、月詠小萌の手元に注目する浅上藤乃。 無残にも折れ曲がった月詠小萌の小さな手とは逆の方にライターが握られている。 このライターは【化学室】で調達したものではない。 普段の喫煙量の凄まじさは職場の同僚から【ホワイトスモーカー】と呼ばれるほど。 口に咥えただけで煙草の品質の違いが分かるらしい月詠小萌は いついかなるどんな時でも、必ずライターだけは持ち歩いているのだ。 (不味い・・・!!もしかして・・・!!) 部屋内に充満する小麦粉と消火器の粉末、 そして屋内に充満するガス。 このガスについてはおそらく、浅上藤乃が屋内に突入する前から、 月詠小萌が【化学室】のガス栓を捻っていたのだろう。 よく見ると月詠小萌周辺の机から、ガス栓が開かれているようだ。 もはや一刻の猶予もない。と判断した浅上藤乃は 月詠小萌の息の根を即座に止める事にした。 その【魔眼】の座標を月詠小萌の体全体に設定する。 これで【魔眼】が放たれれば、また一体、人であった無残な肉団子が完成するのだ。 「凶がっ」 浅上藤乃がそう言い終わる前に、月詠小萌は床に充満するガスに向けて、ライターに火を点けた。 ――――――――――――――――――――――――――――― 部屋に充満したガスが青白い炎を上げて、部屋全体を包み込み、 浅上藤乃の視界は一瞬、一面の炎に包まれた。 だが、結果だけ言うのであれば浅上藤乃が危惧していた、部屋ごと大爆発という自体は起こらなかった。 そもそも、浅上藤乃は【化学室】のドアを壊した時点でこの部屋は密室ではない。 なおかつ、小麦粉を少々室内にぶちまけた程度では部屋ごと爆発など起こりえる訳がない。 部屋のガスは一瞬で燃え上がったものの、屋内で散布していた消火器の溶剤のおかげなのか 教室一面が火の海に包まれるという自体にはならなかった。 月詠小萌が火を点けたガス台周辺は、ガスによって木材に引火したのか メラメラと燃え上がっているが、その他の教室はあちらこちらに火の手が上がっている程度だ。 だがそのまま消火せず放っておけばこの教室は遅かれ早かれ炎に包まれる事だろう。 しかし、ここが仮に屋外だっとしても、風が少ないコンテナに囲まれた倉庫地帯だったのなら、 粉塵爆発が起こりえたかは分からないのだが。 そして、月詠小萌の狙いは、部屋ごと爆発させる粉塵爆発ではなかった――――。 「うわあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」 浅上藤乃に向けて絶叫しながら月詠小萌が走り出す!!! 浅上藤乃はこの一連の自体に戸惑いながらも 月詠小萌の絶叫を聞き、視界を月詠小萌に移すのだが・・・。 (何よ・・・。これ・・・。) 浅上藤乃の付けていた軍用ゴーグルの視界は真っ赤になっていた。 大きな火の手ではないとはいえ、部屋中のあちらこちらに火の手が上がっていれば、 熱源探査の赤外線モードは正常に働かなくなる。 月詠小萌がここまで意図していたかは分からない。 だが、結果的に月詠小萌がガス栓を捻り、ガスに火を点けたことにより、 軍用ゴーグルを装備した浅上藤乃の視界を奪う事に成功したのだ。 軍用ゴーグルをつけたままでは、直接視界で確認しないと効果を発揮できない【魔眼】は使えない。 【千里眼】では今、自分に向かってきている月詠小萌の息の根を直接止める事はできないのだ。 その間にも月詠小萌は絶叫しながら浅上藤乃に向かって来ていた。 「死ねぇええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!」 浅上藤乃は即座にゴーグルを脱ぎ捨て、突進してくる月詠小萌に向かい、 構えていたデリンジャーを発射する!!!!! パンッ!パンッ! 空気を咲く様な銃声が二発響く。 その弾丸が突進してくる月詠小萌の肩と足に命中した! だが、月詠小萌は若干体勢を崩した程度で止まる気配がない。 拳銃の扱いに慣れていない浅上藤乃は、とっさに初弾を発射した時点で、 自分の合わせた照準が、月詠小萌という小さな的の運動能力を適確に奪うためにどこを打ち抜けばいいかという、 考えは思い浮かばなかった。 拳銃は一発撃つごとに照準を合わせないと、 同じ箇所に飛ぶ事はないのだ。 やはり、扱いなれない拳銃じゃダメだ。 (・・・・・・!直接凶げれば、関係ない!) 拳銃で撃たれても止まらない月詠小萌に対して、 浅上藤乃が翠と紅の両目の【魔眼】を月詠小萌に照準を合わせたその刹那、 突進してくる月詠小萌が先ほど、ライターを着火した手にはライターではく、 小さな茶色い小瓶が握られているのに気がついた。 そしてその小瓶の中の液体が、自身にむかって振り掛けられると気付くまでの間、 瞬きをする間もないくらいほど、あっと言う間の出来事であった――――。 ――――――――――――――――――――――――――――― 「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」 この悲鳴を上げたのは、突進してくる月詠小萌に対し、【魔眼】を行使した浅上藤乃のものではない。 悲鳴を上げているのは浅上藤乃自身。 彼女は今、酢のような刺激臭に包まれながら地面を転げ回っている。 その、月詠小萌にぶっかけられたその液体は、彼女から完全に視界を奪い、 目や鼻から来る激痛にその身をもだえさせている。 全身ボロボロの月詠小萌が、浅上藤乃に浴びせた液体の正体は、酢酸。 別名:氷酢酸、エタン酸とも呼ばれる科学物質である。 この液体が皮膚に触れると重症の薬傷を起こし、 眼に入ると特に角膜障害、結膜炎を起こす。失明に至ることもある。 ちなみにこの濃度を薄めた催涙スプレーも存在し、 低濃度の場合でも、数十分間視界を奪うには充分な効果を発揮する代物である。 先ほど、職員室から逃げ回る際に月詠小萌が立てた浅上藤乃の能力への仮説は、 「視界を奪えば能力が発揮できないのではないか?」 という物だった。 確証があった訳ではない。 だが、月詠小萌がいた学園都市において、超能力というもの自体も、滑稽無等な力ではない。 ある程度の法則性があり、それを行使する為に何らかの制約、つまり 人間的な限界値が設けられている場合が非常に多いというのは、 パイロキネシス 学園都市で発火能力について専攻し、さまざまな超能力に対して、 資料の上でも触れていた月詠小萌だからこそ出せた結論なのかもしれない。 家庭科室で小麦粉を持ってきたのは、少しでも浅上藤乃の視界を奪い、 その隙に化学室なら常備しているであろう、【酢酸】に目を付けたのだ。 もちろん、浅上藤乃にかけた【酢酸】は、濃度そのままの原液ではない。 月詠小萌が浅上藤乃が入室してくる前、化学室の水で薄めた代物であるが、 市販の催涙スプレーのものよりは、遥かに高濃度のものだ。 月詠小萌も教員生活でこの薬品についての知識自体はあったのだが、 実際に調合するのはこれが初めてだ。 最悪失明するという可能性は少ないだろうが、 少なくとも1時間近くは、まともに物体を見る事は叶わないだろう。 「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」 目がああああああああああああああああああああ目があああああああああああああああああああああああ!!!!!! 激痛に耐えかね、さらに床を転げ回る浅上藤乃。 月詠小萌は腕が折られた激痛と撃たれた肩と足への痛みで、 (先生が、昔見たアニメでもこんなシーンがあったような・・・。) 意識が朦朧としながらも、支給品のバックを担ぎ上げ、教室の窓へと近づき暗幕で閉め切られた教室の窓を開ける。 部屋一面がガスと酢酸の刺激臭に包まれた3階の教室に、外の新鮮で清浄な空気が入ってくる。 そして、今にも途切れそうな自分の意識を、手に残った酢酸のビンの刺激臭を嗅いで覚醒させ、 窓の外をしっかりと眺めた。 窓の下には、植え込みされたのであろう二階までの高さくらいの木と花壇がある。 月詠小萌は未だ、痛みを叫び続ける藤乃に対して、何か声を掛けるべきかと迷ったが・・・。 結局、何も声を掛ける事もなく・・・。その窓から、飛び降りた――――――。 ――――――――――――――――――――――――――――― バキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキ!!!!! ドサッ! 月詠小萌の体が地面に打ちつけられる。 だが、しばらくすると、月詠小萌はヨロヨロと立ち上がり歩き出した。 落下した際に植え込みの木を目掛けて跳んだ事により 直接地面に叩きつけられるのは免れたのだが、枝をへし折って落ちてきた際に全身に擦り傷を負い、 地面に激突の際に、背中に軽い打撲を伴ったものの、 背中にしょっていた支給品のバックが、衝撃をいくらか分散してくれたのもあり、 その落下により、月詠小萌の命を奪うには至らなかった。 そして、月詠小萌はそのまま学校を後にした。 先ほど浅上藤乃によって、凶げられた左腕の失血自体はそれほどではない。 念入りに凶げられた事により、左腕には完全に血流が止まってしまっているので、 このまま放って置いても壊死してしまうだろう。 ヘブンキャンセラー 学園都市にいる、自分の教え子も散々お世話になった変人ドクター。冥土返し なら この左腕も何とか出来るかもしれないが、月詠小萌の素人目から見ても、 完全に元通りというのは不可能に近い。 それより問題は先ほど撃たれた肩と足。 動脈は外れていたので激しい失血ではないが 月詠小萌の意識と体力を確実に奪っていく。 このまま何の処置もしなかったら、結果は明白だ。 (これは・・・。かなり大ピンチですねぇ・・・。) もうすぐにでも途切れそうな意識を、学校で調達した【酢酸】の空き瓶の気付けで戻しながら、 学校周辺の住宅街のうちの一軒に入っていった。 玄関から入って鍵を閉め、支給品のバックを空け、救急セットを取り出し、 肩と足の銃創を止血するだけの簡易な応急処置を施す。 (見知らぬ人様の家の玄関に黙って入るなんて、上条ちゃんの事を叱れませんね・・・) そのまま治療しなければ、確実に死が待っているという最中でも、 月詠小萌はそんな悠長な事を考えていた。 簡易的な処置ながらも、とりあえず失血だけは何とか止まった事を確認すると、 月詠小萌の意識は・・・・・・・・・・・・・・・・・そこで途絶えた――――――。 ――――――――――――――――――――――――――――― 【E-2/学校近くの民家/一日目/黎明】 【月詠小萌@とある魔術の禁書目録】 [状態]:疲労(極大)、左腕完全粉砕、肩と足に銃創(止血済み)、全身に擦り傷、背中部分に打撲、腕に薬品による火傷、意識不明 [服装]:パジャマ(ボロボロ) [装備]:酢酸の空き瓶@現実 [道具]:基本支給品一式 [思考] 0:上条ちゃん及び他の学園都市の生徒を探し出して保護。 1:困っている人がいたら保護 2:シスターちゃんを絶対に助ける [備考] ※命に関わるような失血は止まったものの、 まともに動ける状態までの回復はかなりの時間が掛かりそうです。 少なくとも第一回放送開始くらいまでは起きません。 アイテム 酢酸の入ってたビン@現実 学校の化学準備室から手に入れた酢酸が入っていたビン もう中身はほとんどないが、中に入っていた溶液の刺激臭により 気付けとして使用することが可能。ものすごく酸っぱい香りがする ――――――――――――――――――――――――――――― ガス爆発による火事で、煤けた屋内の教室。 水浸しになった教室内で、浅上藤乃は憤っていた。 この水は浅上藤乃が撒いたものではない。 月詠小萌が窓から飛び降りて、しばらくした後、 学校に備え付けられている消火用スプリンクラーが作動したのだ。 この放水により、部屋の火事は消し止められ、浅上藤乃は何とか火事から一命を取り留めた。 まさか、あの教師はそこまで計算していたのだろうか。 浅上藤乃の視界は結局、月詠小萌から薬品をぶっかけられた後、一晩中戻らなかった。 おぼろげながらも視界を確保できた時点で、流水による洗眼を行ったのだが、 また【魔眼】が問題なく使えるようになったと、確認できた時には、 とっくに夜が明けていたのである。 今の浅上藤乃は怒りに震えてどうにかなりそうだった。 憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。 あの教師が、あの女だけは絶対に許さない。 100回凶げても凶げ足りない!!!!! 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!!!!!!!! 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!!!!!!!! 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!!!!!!!! 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!!!!!!!! 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!!!!!!!! 月詠小萌への殺意の塊となった、浅上藤乃の情念は凄まじい。 そして、そんな浅上藤乃のいる教室の時計は、 そろそろ朝の6時を迎えようとしていた。 【E-2/学校・3F化学室/一日目/早朝】 【浅上藤乃@空の境界】 [状態]:千里眼覚醒・健康 [服装]:礼園女学園制服(血塗れ) [装備]:軍用ゴーグル@とある魔術の禁書目録 、参加者詳細名簿@アニロワ3rdオリジナル、デリンジャー(0/2)@現実 [道具]:基本支給品一式、不明支給品×1 、かすがのくない@戦国BASARA×8本、拡声器@現実、予備弾薬@現実 [思考] 基本:幹也の為、また自分の為(半無自覚)に、別に人殺しがしたい訳ではないが人を殺す。 1:絶対に月詠小萌を殺す。その後琴吹紬。千石撫子を探し出して殺す。 2:3人を殺害した後、移動して人に会い、本当に申し訳ないが凶げて殺す。 3:幹也に会いたい。 [備考] ※式との戦いの途中から参戦。盲腸炎や怪我は完治しており、痛覚麻痺も今は治っている。 ※デリンジャーの弾数に言及がなかったので一般的に普及しているモデルと同じく二発にしました 時系列順で読む Back Unlimited Cooking Works Next 不幸 投下順で読む Back 煉獄の炎 (3) Next 三人コミュニケーション 059 凶壊ロゴス(2) 月詠小萌 103 不幸 059 凶壊ロゴス(2) 浅上藤乃 109 少女ふじの~3rd eye
https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/6880.html
完全にオレ得大会です、ありがとうございました。 解説 タイトルの通りEFZキャラ、もしくはEFZのシステムを搭載したmugenオリジナルキャラ限定のサバイバルバトル。 ルール ランダムセレクトによるシングル勝ち抜き戦 2敗で脱落、3勝以上のキャラは3敗で脱落 試合形式は3R2本先取制 出場選手 + ... 長森瑞佳 Unknown 川名みさき 上月澪 里村茜 椎名繭 七瀬留美 ドッペル七瀬 月宮あゆ 水瀬秋子 水瀬名雪(起) 水瀬名雪(寝) 沢渡真琴 天野美汐 美坂栞 美坂香里 川澄舞 倉田佐祐理 霧島佳乃 遠野美凪 神尾観鈴 神奈備命 天沢郁未 泉戸ましろ 棗鈴 朱鷺戸沙耶 関連大会 EFZランセレタッグサバイバル コメント 記事作成乙! -- 名無しさん (2012-09-20 22 22 53) 予想以上に接戦が多くて面白かった。次回のタッグも期待してます。 -- 名無しさん (2012-10-01 21 22 54) ロックされてないとはいえ全動画原作タグついてるのはどうかと思う -- 名無しさん (2012-11-04 13 15 25) EFZキャラは意外に少ないので嬉しいのですが ほぼ原作でできてしまうので、色んな作品混ぜたのも見たいです。 -- 名無しさん (2013-12-09 12 55 25) 名前 コメント マイリスト
https://w.atwiki.jp/imas_cg/pages/512.html
しょっぱなから愛野渚に3回フラれる。 ちっ...w - 2012-09-20 16 55 05 ルーレットにある黒シルエットってなんなんだろうね? - 2012-09-20 16 57 28 ツインテールのやつなら勝利ptもらえた - 2012-09-20 17 18 54 それそれ。情報thx - 2012-09-20 17 41 53 [学園祭]吉岡沙紀の顔無しオレンジ色のツインテールで、300pt獲得。吉岡倒した後だから、通常ptの吉岡分(150pt)と合わせると450pt獲得。 - 2012-09-21 00 38 16 初めてなのでルールがいまいち分かりませぬ。攻発揮値がそのままの値で気力へのダメージとなるのかな? - 2012-09-20 17 49 27 そうだね。詳しいことはここに書いてある通りだと思うけど - 2012-09-20 18 40 42 are - 2012-09-20 18 20 35 20000ptって意外ときついよなあ。普通にやってたらそこまで溜まらん…前回のレイナ様みたいなのが後々追加されれば楽なんだけど - 2012-09-20 18 42 55 全員勧誘成功して体育館クリアすれば10000は超える筈かな。それに勧誘失敗分とルーレット分を合わせれば気が付きゃいいとこ行けるさ - 2012-09-20 23 03 02 20000ptがきつい人にレイナ様倒すのは無理だと思うけど。ある程度アイドル育ってればマイドリをもらった分使う程度でたまるポイントでしかない。 - 2012-09-21 00 43 49 3倍アップってことは実値でいうと4倍ってこと? - 2012-09-20 18 47 04 言葉としてはそう読めますよね。たぶん1×3=3じゃないすかね… - 2012-09-20 21 18 40 東郷あいの絵柄変わってね? - 2012-09-20 19 20 55 俺もそう思った - 2012-09-20 19 24 41 正面サバイバルですべてが一発で勧誘できたけど、これって運がいいのかな? - 2012-09-20 19 52 20 感じ方は色々あるけど、いい方だと思うよ。ただ、残りのエリアが多いほど苦痛になるw - 2012-09-20 20 02 59 前回から最初の方は勧誘し易く、後半確率が急に下がるという報告が多い - 2012-09-21 02 20 19 注意事項の下の方だったかな・・・にSR珠美ガチャ追加ってあるけどマジか・・・ - 2012-09-20 21 00 28 学園祭のライバルアイドルとLIVE対決の表示が、高峰のあになってるぞ - 2012-09-20 22 17 32 もう、うちらにも編集権限欲しいですよねぇ… - 2012-09-21 00 19 35 海老原の気力って40000じゃなったっけ・・・ - 2012-09-20 23 26 46 体育館のアイドル全然勧誘成功しないぞ・・・8回連続友情マニーとかどういうことだよ - 2012-09-21 00 42 22 工藤忍の気力85000 勝利pt 260だったんだけど、人によって値が違ったりする? - 2012-09-21 00 48 16 [ちびっこステージ]脇山珠美 気力28万 1300pt 確認 - 2012-09-21 00 49 00 伊集院さんが別人過ぎてビックリw 何人かグラ改変したっぽい…? - 2012-09-21 01 40 37 いくらか振り分けP余らせてるんだけど、これってスタと功どっちが重要なんかね。今どっちも130くらいなんだけど - 2012-09-21 01 55 01 目的のアイドルと何度でも遭遇出来る運があるならスタミナ?遭遇出来ないならその僅かな遭遇で大ダメージの攻撃? - 2012-09-21 04 28 52 ルーレットでオレンジのアイドルアイコンのマスは何?当たらないからわかんない・・・ - 2012-09-21 03 21 11 勝利pt - 2012-09-21 03 24 50 鯖パワーはフロントかリーダーに入れないと発動しないんですか? - 2012-09-21 04 34 07 バックでも発動する。ただしバックに上がってくるまでLV上げないとね。 - 2012-09-21 08 20 59 オレンジのツインテールアイコンは勝利ptでした。(「学園祭」吉岡で300pt確認) - 2012-09-21 08 59 11 表現がわかりにくいかもしれませんがゲリラLIVEでの発揮値は(MAX攻コストを超えない範囲で攻コスト比の高い順に並べたアイドルの攻コスト比平均値)×消費攻コスト、です。 - 2012-09-21 11 07 52 なのでMAX20%コスト分のコスト比高いキャラだけ置いて残りは寮なりトレキャンした方が1コスト当たりの発揮値は高くなります。 - 2012-09-21 11 10 14 つまり完全に攻100%分の敷き詰めが終わっていない人はトレキャンするとコス比が改善するが、応援対策済みなのでメリットはそれだけ。 - 2012-09-21 13 02 56 [学園祭]工藤忍 ルーレット勝利ptが520。元の2倍? - 2012-09-21 11 56 44 伊吹ちゃん680ptだったから元々の2倍っぽいね - 2012-09-21 12 30 49 ルーレットで6個全部勝利ptだった - 2012-09-21 15 23 04 ルーレットのフラッシュ画像をリロードすると別の並びになるよ。獲得報酬は変わらないけどね。 - 2012-09-21 16 22 42 ボス狩りはほぼ不可能だねコレ。280000とかありえん - 2012-09-21 22 13 51 6時間以内に再戦すれば削った分はそのままで更に6時間延長だから根気よくやれば倒せる。 - 2012-09-21 22 44 47 どうでも良いけど6時間じゃなくて5時間だよね。 - 2012-09-22 14 15 49 呼び戻しや応援とマイドリ使えば攻発揮低くても倒せる。マイドリすら飲みたくないなら知らん。 - 2012-09-22 04 17 10 過去には60万というボスが居てだな - 2012-09-22 17 17 51 中間の後開放で出てくるだろ。多分。 28万ぐらいなら、まぁ無課金でも倒せる 倒せても勧誘できるかは知らんけど - 2012-09-22 23 13 57 姉御SR+3人くらい集めて攻コス250くらいあれば20%で15万ほどいくらしい。サバイバルパワーチートや… - 2012-09-21 22 17 53 姐さんSR+が三人いる時点でチートクラスじゃねえかww - 2012-09-23 11 41 16 工藤さん来ないw - 2012-09-21 22 59 56 スタ1本分走っても珠さんに会えず… - 2012-09-22 06 15 25 スタ30本分走っても勧誘が成功しないよ…orz マジエンドレス - 2012-09-22 11 52 37 ルレ全部勧誘マスの時があるからがんばれ - 2012-09-23 13 07 26 ただの演出だから意味はないけどな。ルレ全部勧誘の時=最初から勧誘成功する時ってことだし - 2012-09-23 14 17 44 (参戦メンバー全員の攻合計÷参戦メンバー全員のコスト)×ゲリラLIVEで使用するコスト=実際の発揮値、ってコトか…。ようやく理解 - 2012-09-22 07 12 44 この式だとトレキャン使って一人拓海すれば使用コストから拓海コストを引いたまで拓海が出ることになる。拓海分身だな。 - 2012-09-22 17 15 46 勝利ptがあるおかげで思ったよりpt増えるの早いな - 2012-09-22 14 20 55 早い段階にフリートレードで珠ちゃん買ったほうが鯖力効果で結果的にドリンク消費が少なくなりそう。 - 2012-09-22 15 07 54 ランナーなら拓ちゃんだろうしサバ終了後は珠ちゃん暴落しそうだし育成に掛かる費用と時間考えたら微課金には微妙かな - 2012-09-22 17 02 33 珠ちゃんは売って、終了後に買い直すのがいいのかな。とりあえず親愛上げよ - 2012-09-22 19 54 33 前回のサバイバルみたいに、エンドレス入ったからといって登場アイドルが増える訳ではないのね。。。 - 2012-09-23 07 32 38 登場アイドルが増えるのはいつもエリア追加後 - 2012-09-23 10 43 37 追加してくれ~ - 2012-09-23 21 33 47 バナーに追加って出ていたけど戻ったね。フライング? - 2012-09-23 22 14 47 多分時間設定のミスだと思う - 2012-09-24 13 58 42 珠ちゃん呼び戻し12000だったんで編集しといたよ - 2012-09-23 10 42 50 珠ちゃん後にガチャ追加だから終わったらレートさがるんじゃないか? - 2012-09-23 13 10 17 ガチャ追加があろうがなかろうが、イベントSRは皆手に入れられるから暴落する。BBAとドナキチ見りゃわかると思うけど。 - 2012-09-23 14 51 13 ガチャ確率1.5%のSRの中にハズレ(珠ちゃん)が出るということか・・・ - 2012-09-24 17 40 13 矢口さんの勧誘が20回くらい成功しないで思わず携帯投げたわ… - 2012-09-23 18 29 21 7回目で成功した俺はまだセーフかw体育館の他の3人は一発だったのになぁ。みうさぎトラップ? - 2012-09-23 18 42 22 私は一発でした。美羽ちゃんは悪くないよ!悪いのは運営だよ! - 2012-09-24 21 47 07 千佳たんにふられまくってロリコンの自分涙目。キュートPだからドナキチ相手にSAN値削れた前よりは気楽にやれるだけマシだが - 2012-09-23 21 22 10 自分も中庭で千佳が最後まで勧誘できずに焦ったわ。ホント運だよなぁ/確かに前回のドナキチはひどかった、2枚目自力は最初からあきらめてトレードの方が期待値的には無難だと思う - 2012-09-24 11 30 31 3回で取れた俺勝ち組 - 2012-09-25 20 42 22 初めてのサバだけど、悪くとも2回目で全員勧誘できた俺は超ラッキーだったんだね - 2012-09-23 21 58 38 自分もそんな感じでしたがドナキチがぶっ倒してもぶっ倒してもぶっ(ryだったんである程度の覚悟はいるかと。もう一枚欲しいならレートをみていいと思った値段でフリトレ入手のがいいですね - 2012-09-23 22 21 36 全員?新エリア開放されてからが本番だぜ - 2012-09-24 23 17 44 イベントレア全員防御型ってふざけてんのかサバイバルパワー()コス比低すぎて対象にならねーよ - 2012-09-23 22 30 33 それはホント思うわ - 2012-09-23 22 53 39 当然意図的だろうね。MAsuteha - 2012-09-23 23 21 28 ガチャで手に入る面子以外だと、タマちゃんがなんとかモノになるぐらいか。それ以外の三人は、ある程度戦力が揃ってる人は特訓した上でMAXでないと話にならんわな - 2012-09-24 11 56 52 ただ、ゲーム始めて間もない人なら、コスト比150~180のキャラでも十分戦力になるから、いいんじゃないかね? - 2012-09-24 11 57 31 イベント終わればアルバム埋めと親愛埋めだけのゴミとなる - 2012-09-24 13 56 08 そしてレアメダルへ・・・ - 2012-09-24 17 48 06 勧誘ボーナスって無いの? - 2012-09-24 00 52 09 どういう事? 勧誘成功したら5倍勝利Pもらえるけど。 - 2012-09-24 06 56 52 確認だけど新エリアでてる? まだだよね? - 2012-09-24 06 57 34 珠ちゃん撃破で1300pt+ルーレットで2600ptはかなり美味しい気がする - 2012-09-24 10 28 59 友情600しか当たらない… - 2012-09-24 11 06 44 以前までも高気力の相手を撃破した方がコスト比よかったが、ルーレットで2倍追加の可能性で低気力をコツコツ撃破との差が大きくなったなぁ - 2012-09-24 14 43 10 てかイベRの気力上がってね?11マソとかプロダクションメンバー呼ばんとギリギリ足りん - 2012-09-25 01 02 20 毎回少しづつ強くなってるよ - 2012-09-25 11 42 02 始めて一ヶ月くらいの知り合いは5万倒すのもメンバー呼ばないと届かないって言ってたな。ある程度戦力になる娘の育成が終わってない人には珠ちゃん一枚目も絶望的らしい。 - 2012-09-25 13 44 45 始めて5日だけど、15k超えるとプロダクション呼ばないと足りない。体育館終わって残り7000だから1枚目は何とか行けるかなってレベル - 2012-09-25 14 40 21 始めてすぐのアイサバは苦痛以外のなにものでもないよね - 2012-09-25 17 58 52 始めて5日目でイベS狙えたら十分 - 2012-09-25 20 36 00 体育館の勧誘率が正門と中庭に比べて悪いのは俺だけじゃないはずだ - 2012-09-24 23 14 52 接待モードだったのか正門キャラは全員一発で勧誘できたのに忍は6回目で勧誘成功した・・・ - 2012-09-24 23 26 34 俺モバマス始めて一週間の超初心者だけど、サバイバルって地獄だな・・・無課金プレイ決め込んでたのにいつの間にか2k注ぎ込んだ挙句スタドリもエナドリも0になった・・・もうだめぽ - 2012-09-25 16 10 37 始めて1か月だけど、フェスとマラソンはまだ良かったけどサバはかなりきついね - 2012-09-25 16 51 34 レベルあがれば結構マシなイベントかな~ - 2012-09-25 17 03 11 まず強力リーダーが揃ってるプロに入る所からだな。採用してくれるかはしらんけど。 - 2012-09-25 17 44 13 そうだね、プロダクションの質というか強さが関係してくるイベントだからね。 - 2012-09-25 20 19 11 Bランク事務所だけどリーダーが初期765とかN+の奴多すぎて困る - 2012-09-25 20 38 30 愚痴ってんなら移籍しろよ - 2012-09-26 16 33 45 強プロに入ると楽なんだけど強プロに入るにはPRA敢闘くらい無いと拾われない世界 - 2012-09-27 00 28 21 回数重ねるごとにライバルHPが増えていって初心者Pの事は考えてないね。重課金すればそれなりに闘えるけど2kじゃ無課金と同じ。 - 2012-09-25 17 46 46 致命的ミスはスタドリを使いきった事かな。こういうゲーム共通だが、回復アイテムはSRとの交換通貨と思う事。無課金でも自然入手したスタドリでSR結構集められる - 2012-09-25 22 19 34 エリクサーを最後まで使わない俺大勝利って訳か と思って相場調べたら、欲しい子100スタドリ超えだった・・・ - 2012-09-25 23 21 01 エリア追加まだ? - 2012-09-25 17 03 45 中間もまだなのに何を言ってるんだ… - 2012-09-25 20 56 18 なるべく早く来てほしいw - 2012-09-25 22 16 18 確かに早く出ないとその前にエナドリが尽きちゃうわ・・・ - 2012-09-25 23 12 12 3日で追加エリアが出たあのときが懐かしいw - 2012-09-26 03 52 18 あれはちょっと無課金勢に対して何考えてんだと思ったんだけどw - 2012-09-26 12 08 02 スタエナ、呼び戻しして倒したのに珠ちゃん勧誘マスの無いルーレットが出て絶望した。勧誘する為にやっとの思いで倒したのにこれは酷い。 - 2012-09-26 04 51 51 そもそもルーレットは当たりが先に決まっていて組み合わせはそこから作られるからね。まぁ気分いいもんじゃないが。 - 2012-09-26 08 19 12 さすがに全マスハーフエナには切れたわ…珠ちゃん30くらいでようやく勧誘とか絞られ過ぎた - 2012-09-26 08 00 41 前の時にあった,エリア制覇でのポイントで20000行っても - 2012-09-26 12 04 26 珠ちゃん出てこないとかいう問題今回はないと願いたいのだが。今回その到達pt当事者なんだけども。 - 2012-09-26 12 05 40 よし!校庭きた! - 2012-09-26 15 02 07 とりあえず、SRドナキチ40万 - 2012-09-26 15 03 49 [パワフ スマイル]中野有香 70万 パワフルすぎる… - 2012-09-26 15 08 48 ごめん[パワフル スマイル]ね - 2012-09-26 15 09 36 撃退→親愛P・・1番へこむわ - 2012-09-26 15 34 09 友情でした - 2012-09-26 15 34 42 マニーよりかはマシ - 2012-09-26 15 35 45 おすにゃんはどうせイベ終了後ガチャ投入だろ~ - 2012-09-27 08 24 46 呼び戻しで結構マニー使うんでお金くれた方が助かる - 2012-09-27 16 58 09 マニーはまだフリトレでRになるけど友情はほぼN確定だからね - 2012-09-27 19 04 58 無課金で発揮値8万程度なんだが、70万って勝てる気がしないな - 2012-09-26 21 36 07 初心者、無課金放り投げイベントだからね~ - 2012-09-27 16 59 40 似た条件で1日中頑張って10凸して倒したら、友情ptだった。もう2度とやらん - 2012-09-27 17 58 03 きましたね~ - 2012-09-26 16 41 48 追加アイドルって撃破後の勧誘で1枚と、もう1枚はトレードとかで入手という感じなのかな? - 2012-09-26 16 59 58 中野は後日ガチャで、ドナキチは前回のアイサバ報酬なんで持ってなければトレードで。(お安いですよ~) - 2012-09-27 16 55 13 ドナキチはSRの中でも格安だからなぁ。下手すると強Rや昔の限定Nより安い。 - 2012-09-27 19 03 03 高橋さんェ… - 2012-09-27 21 32 34 エリア制覇で2万ptいった人でエンドレスに珠ちゃん出た人いませんか? - 2012-09-26 18 54 13 出なかったらとっくに大騒ぎになってるな - 2012-09-26 19 06 41 珠ちゃん8回倒しても勝利Pのみのルーレットしかでないわ…まじだりぃ - 2012-09-26 22 40 19 珠ちゃんは運よく5回目で勧誘成功したが、初めて3週間(無課金)の自分には70万はきつすぎるぜ - 2012-09-26 23 15 39 気力減らすとその後出にくくなるのは俺だけ? - 2012-09-27 02 59 14 むしろスタミナも攻コストもほぼ使い果たした直後に出て為す術もなく見逃すしかない俺無課金勢 - 2012-09-27 03 16 29 スタミナと攻コスト回復待たないで進めるって戦略ミスじゃね? - 2012-09-27 10 46 44 エリア進行を優先している時は間違ってはいない。 - 2012-09-27 18 59 54 確率は一定だと思うけど、出てきにくいって多分気のせいだと思うよ - 2012-09-27 06 41 48 消費コストが上がって同一スタミナでも仕事回数が減るから時間当たりのチャンスは減る。それ故体感上は出難く感じる。 - 2012-09-27 19 18 42 気力減らす前のエンカウント率とか考えた? - 2012-09-27 19 20 20 あと2回で次のエリアへーって時の次の1回で出た時に絶望感味わった具合w - 2012-09-28 00 33 30 中野さん初撃破でいきなり勧誘成功!珠ちゃんドナキチは何回倒してもついてこないのに… - 2012-09-27 04 52 37 おめ~。5倍で16500Pか・・・でっかいなぁ - 2012-09-27 07 24 36 中野ちゃん撃退+ルーレット勝利ptだけで1万近く増えるとは・・・・鬼畜ぅ - 2012-09-27 10 08 21 拓海三倍満複数持ちの課金組みが猛威を振るうなwコンプガチャの時より格差社会になっとるわw - 2012-09-27 12 09 58 水野翠が体育館38で初めてでたんだが確率低いのか? - 2012-09-27 14 31 33 Nカード自体が少なめだけどそこまで水野の確率が低いわけじゃない。まだ30だけど5,6枚は出てる。 - 2012-09-27 18 57 25 そうでしたか、ありがとうございます。 - 2012-09-27 20 27 11 現時点で30000ptあれば30000位以内維持できるか? - 2012-09-27 16 28 46 現時点なら楽勝だけど、最後までとなるとギリギリかも - 2012-09-27 22 30 39 珠ちゃんみんなどれくらいで勧誘してるの?もう15回超えたんだけど・・・ - 2012-09-27 22 17 34 運よく3回できました、ドナキチ中野は10回以上倒しても来ないけど・・・ - 2012-09-27 22 24 15 ドナキチ安いし中野も下がってきてるしでフリトレが確実 珠ちゃんも安くなりそうだけどね - 2012-09-27 23 11 33 ドナキチ中野はいらんのよ、勧誘してポイント欲しいだけ - 2012-09-28 14 47 19 5回掛かりました - 2012-09-28 00 43 06 もう20以上珠ちゃん勧誘失敗してる、正直きつい - 2012-09-28 01 19 37 運よく一発だった - 2012-09-28 06 02 33 今のとこ珠ちゃん1回目失敗 ドナキチも1回失敗 中野は1発でデレた - 2012-09-28 21 50 01 中野ちゃん以外10回以上倒しても勧誘できーん!ドリンクも尽きたわー。 - 2012-09-28 23 25 03 勧誘失敗し続けている人は早く成功している人より沢山倒してptを稼いでいるから、最終的には順位が高くなるんだと思えばモチベーションを保てるのかな。 - 2012-09-29 08 30 35 俺はそれ以前に出会わん。計算してみたらスタミナ300消費しないと会えてないorz - 2012-09-29 15 26 17 気力の300分って途中で遭遇したらまた300分にリセットされるよな? - 2012-09-27 23 10 04 遭遇すればわかるだろ。遭遇すれば逃げてもそこから300分だ。細かいけど、遭遇して300分リセだけど数分経ってバトル押すとそこでまた300分リセだ。 - 2012-09-27 23 14 23 1回削ればそのあとの遭遇はスルーしても300分にリセットされるよ - 2012-09-28 14 45 38 ドナキチダけだけ勧誘失敗するわ・・・エナドり尽きてんのに中野さんばかりきてスタミナ無駄になるわ - 2012-09-27 23 57 26 クールPじゃないからと放置してた勝利P入手の珠ちゃんだったが、レッスン無し親愛度MAXで20%発揮にすら入り込んでた。攻2倍恐るべし - 2012-09-28 00 51 04 攻コスト消費と - 2012-09-29 19 05 34 誤爆 サバイバルでは攻コスト消費量とバックメンバーの数関係ないぞ - 2012-09-29 19 06 47 ん? - 2012-09-29 23 04 10 1200位までに入るには獲得勝利ptどれくらい必要かな? - 2012-09-28 01 54 18 今回、ptの増え幅が異常すぎて予測できんww - 2012-09-28 14 20 51 ゲリラLIVE勝利報酬で勝利ptを獲得すれば一気に跳ね上がるからねえ - 2012-09-28 14 42 37 校庭で狩りをしだすと勝利ptのインフレが始まるからなぁ - 2012-09-28 18 48 38 まだ2万ptまで行ってない・・・たまちゃん売ってスタ欲しいのに・・・ - 2012-09-28 14 26 10 スタ欲しいけどたまちゃんがかわいすぎて売れない・・・ - 2012-09-28 15 57 14 椎名たんにフラれて体力全部そぎ落とされたw - 2012-09-28 16 30 11 SRがエナンザムするほどの価値を見いだせないスペックだから細々と体育館でpt稼いでるわ - 2012-09-28 21 40 06 無課金の人珠ちゃん狩れてる?二日走ってまだ二回しか見てないんだけど。小松さんに絞っても丸一日出ないのが二回とか・・・ - 2012-09-28 23 17 18 運よく2回目で勧誘成功したから良かったけど、校庭行って絶望味わったw - 2012-09-29 06 14 56 安心しろ、まだ1回しかみてないw - 2012-09-29 08 22 06 珠美全然見ないわ ドナキチとN+ばっか出る ドナキチは+持ってるから要らんのに - 2012-09-29 19 01 01 6回目で勧誘成功。ルーレット枠が全て珠ちゃんだった瞬間俺は神を信じた。 - 2012-09-30 00 47 29 50万pt行ってエナドリが底をつきた… 1200位以内に入ればいいが、1200位とは18万差だからわからん - 2012-09-29 00 22 22 月どれくらい使ってんの - 2012-09-29 19 02 43 椎名に3回フラれ、珠ちゃんとは出会えず心折れそうでござるwww - 2012-09-29 18 24 51 珠美失踪。 - 2012-09-29 18 25 56 無課金無アイテムで半日かけてドナキチ倒す×2回 わーい、友情ポイント溜まってるよー(血涙 - 2012-09-29 22 02 24 友情ポイントでもいいじゃない。スタドリと引き換えにSRゲットしたはいいが強化材料にするアイドルが尽きて育てられないとか・・・。よし、ドナキチ撃破。友情ポイントかよ・・・ - 2012-09-29 22 43 57 同じようなペースで進んでるけど6回倒して友情pt5回とエナハーフ1個… - 2012-09-30 06 28 09 無課金でドナキチ8回珠ちゃん13回倒してんのに見向きもせず友情PT置いて逃げられる… - 2012-09-30 14 33 36 ゲリラLIVE絞られてね?スタミナ210で3回しかLIVE起きなかったんだが - 2012-09-30 00 06 27 校庭開放時点で珠ちゃんまで残り4200pt 体育館エンドレスで珠ちゃんから逃げる戦いが始まる・・・ - 2012-09-30 00 09 58 ドナキチ撃破まであと20万。しかし俺の攻撃値応援合わせてもせいぜい5万かつほぼ無課金。眠い・・・でも寝たらまた40万からやり直し・・・。黄金聖闘士より厄介じゃないですかあああ - 2012-09-30 00 46 02 やっと珠ちゃん勧誘成功。ルーレットの目が全部珠ちゃんになった瞬間、視界が滲んだぜぃ - 2012-09-30 01 01 45 羨ましい。1/2だったら2回あったけど駄目だった。クールPだから珠美だけはは欲しいけど、夜中越した繋ぎも寝過して残り1凸(80%分)がリセットするし・・心が折れそうだ。 - 2012-09-30 05 36 43 俺もオール珠ちゃんだった、けど道のりと被害が大きすぎた。 - 2012-09-30 11 39 54 珠ちゃん・・・スタドリ何個貢げば君は振り向いてくれるんだい? - 2012-09-30 01 39 54 マイ・ハーフスタエナあわせて60本以上消費してもまだ珠ちゃんが振り向かない - 2012-09-30 02 26 08 俺もマイドリンク系全部開放しながらやってるけど、誰一人として振向いてもらえない。このまま誰も勧誘できず10万pt達成して時間切れのような気がしてきた。(今6.5万pt) - 2012-09-30 05 50 01 俺もハーフあわせて50本くらい使ってやっとタマチャンきた。10回以上は倒した。みんなにも珠ちゃんがきますように。 - 2012-09-30 11 38 33 ドリンクの底が尽きたwwwさよなら珠ちゃんwwww・・・・さよなら - 2012-09-30 13 36 49 珠ちゃんはまだいいよぉ…中野さんにフラれ続けるのがダメージ大きい(TT)メンタルとかお財布とか…orz - 2012-09-30 14 01 32 まだ体育館Gなんだけど、いつになったら校庭に行けるの? - 2012-09-30 14 05 19 エンドレスでちびっこ倒しても絶対手に入らないのでしょうか?ルーレットの目が全部エナドリハーフだったのですが - 2012-09-30 16 00 45 よくあることさorzでも勧誘パネルすら無いときはへこみ方が半端ないぜw - 2012-09-30 16 43 23 出目に全く出ないことって有るのですか?今迄そんなこと一度も無かったのですが。バグとして報告しようと思ったのですが正常なのですね? - 2012-09-30 16 50 07 バグじゃなくてよくあることだよ^^ - 2012-09-30 18 14 32 ヒエ~ッwww 出目にパネルすらないとか考えたくもない・・・ - 2012-09-30 21 42 05 前回に続いてまたもドナキチ勧誘が鬼門に… - 2012-09-30 16 08 12 たまちゃん数えたら60は失敗してるわ…上位狙ってないし諦めるべきか… - 2012-09-30 19 56 36 なけなしの和泉ビスケット(パクッ - 2012-09-30 20 37 13 珠ちゃんがデレないまま10万ptに。あきらめたがいいのかなぁ - 2012-09-30 21 11 10 珠ちゃんが振りむいてくれない 1日1回トライでイベ終了までに出るかどうか・・・ - 2012-09-30 21 38 47 こっちは見つからない、スタドリ使いすぎた... - 2012-09-30 22 44 38 珠ちゃんまだ3回しか会えてねえよ - 2012-10-01 17 49 19 半日かけて珠ちゃん倒したらルーレットの目が全部勧誘でワロタ - 2012-09-30 22 47 31 珠ちゃんて報酬の1枚と勧誘の1枚で最大2枚? エンドレスごとに勧誘できて最大5枚? - 2012-10-01 00 40 35 最大2枚でございます。 - 2012-10-01 00 43 40 ありがとうございます - 2012-10-01 03 58 01 皆様、やっぱり珠ちゃんに苦戦されてますね。自分も今現在獲得できてません。1/2の確率さえも失敗したので(泣) - 2012-10-01 13 37 58 無課金歴9ヶ月・・・ついに全勧誘出来るだけの実力をつけられたのか・・・・・(感涙 - 2012-10-01 13 49 07 イベ初参加組だけど、トレでレア珠ちゃん1枚だけ買って2万の報酬の珠ちゃんと合計2枚で満足した - 2012-10-01 13 55 07 カード入手方法としては正解。イベントを楽しむ方法としては邪道。 - 2012-10-02 17 41 04 エリアによって珠ちゃんの勧誘率変わったりするの? - 2012-10-01 17 36 58 珠ちゃん1回ナンパ失敗してからどんなに校庭探しても影すら見えないって…orz - 2012-10-01 18 17 39 珠ちゃんに少しでもダメージ与えるとでてこねえw - 2012-10-01 19 31 45 2分の1失敗で気力そがれた。 - 2012-10-01 19 57 57 珠ちゃんドナともに数十回勧誘失敗、八割友情P…きついわー、このイベントいつも最後の勧誘で成功したことなくてつらくなる… - 2012-10-02 02 26 57 回数こなせれば成功率が低くてもいいんだけどイベントごとに体力上げて回数すら減って辛いわ - 2012-10-02 17 39 43 最後の一人の勧誘は確率絞ってるとしか思えん - 2012-10-02 05 00 37 最後の一人どころか、エンドレスに入ってからの奴ら勧誘できたこと今まで一度もないんですけど・・・ - 2012-10-02 06 48 10 1200位ボーダーの奴らがペースを上げてきた…大丈夫かな… - 2012-10-02 09 11 07 出現率下がった? 一時期珠ちゃんばんばん出てた(もちろん勧誘には失敗)けど最近出にくい気がする - 2012-10-02 09 59 42 最近というか今日は遭遇率低いな…。普段ノードリンクなのに今日は既に半スタ2本飲んでる。まぁ単なる乱数の偏りだろうけどね - 2012-10-02 15 09 39 珠ちゃんの出現率の低さは結構言われてるが、中野ちゃんの出現率はどうだい?Rのせいか出まくる+1発成功なんだけど - 2012-10-02 12 51 13 HP高くて相手したくないのにやたら出てくる - 2012-10-02 17 37 47 いざ狙うと珠ちゃんとドナキチしか出てこなくなる。酷い時は1回出すのにスタミナ200使った。これも乱数の偏りと心理的な作用なのだろうか・・・ - 2012-10-02 18 45 10 珠ドナ程ではないけど苦戦しまくってる人もいるっぽい HP高いし 1発勧誘はかなり幸運だったかもしれない - 2012-10-02 19 04 51 珠ちゃん0にしても、ルーレットに本人が出ません… 2回やって2回ともなんです。勧誘失敗どころか、土俵にすら立ってないという… - 2012-10-02 19 19 02 それ1回あった、絶望だよねw - 2012-10-02 19 24 01 ルーレットの中身は勧誘の成否が決まってからだと何度言えばry - 2012-10-02 20 11 15 いや、わかってはいるがあからさまに全部そうなってるとめげるじゃないかw - 2012-10-02 21 48 07 1度倒すごとに勧誘成功率が1%でも上がればいいのに - 2012-10-03 00 51 37 おとといくらいからドナキチさん出現率下がってる?代わりに中野ちゃんが上がってる気がするんだけど気のせいかな? - 2012-10-03 05 43 24 自分はその逆の現象になっています。 - 2012-10-03 13 16 16 エンドレスに勧誘できないという意味だったのか・・・ - 2012-10-03 12 23 38 もう20回ほど珠ちゃんもドナキチさんも倒してるのに未だ勧誘出来ない自分って一体? - 2012-10-03 13 12 38 普通の人 - 2012-10-03 19 21 32 校庭エンドレスの3人は勧誘できるとカードがもらえるんですか?レアカード? - 2012-10-03 14 54 48 勧誘成功とはカードが貰える事。中野がRで椎名と脇山がSR。 - 2012-10-03 19 21 06 情報ありがとうございます!SRがもらえるならがんばりたいですね・・。生半可では勧誘できないか・・。 - 2012-10-03 21 12 39 カードが欲しいだけならフリトレに行ってみよう - 2012-10-03 21 15 30 スタミナ400消費←珠美出現せず 乱数乙。 - 2012-10-03 18 42 49 1人に絞ると1エンカウント毎に大量のスタミナ消費するから、(勧誘済でも)もう1人同時に狙ったほうがいい。乱数でもう1人の方に偏るのは覚悟の上で・・ - 2012-10-04 05 29 18 でも攻100~150の間で自然回復頼みだと実質交互に狙うしかなくなるのであまり差がなかった気が。一応待ってないほうエンカウント→スルーだと時間延長があるけど気分的に損した気に - 2012-10-04 08 07 47 残り100分切れで別のがエンカウントしたら、とりあえず1凸してから、思い切ってエナドリハーフ1個使って50~75分に短縮してみては。 - 2012-10-04 13 55 41 あと3000Pくらいでガチャチケゲット・・・ハーフ系しか使ってないけど、ここまで頑張ったのは初めてだ - 2012-10-03 21 26 22 俺も初めて10万越えた。今回はポイント3倍もあるから、今までよりは楽な面はあったと思う。 - 2012-10-03 23 29 21 俺も初めてだけど、そのせいか10万pt獲得しても、1万位以内に入れないんだね。前回は知らないけど。 - 2012-10-04 05 17 00 直後にフェス来るとは思ってなかったからハーフ使いすぎて後悔している - 2012-10-04 02 09 24 結局貰ったガチャチケで出たアイドルはフェイフェイでしたとさ・・・ - 2012-10-05 00 35 07 こういう場面で『勧誘して手に入れたい』って、こだわる奴を見極める為のイベントだったりしてね。そういう奴らにローカルで良レア回して、パワーゲーム(課金)に誘うとかwww - 2012-10-03 22 55 25 珠ちゃん1発、ドナキチ2発で勧誘成功しちまった… - 2012-10-04 06 41 54 ドナキチ13連敗、珠ちゃん3連敗中… 押忍にゃんは諦め - 2012-10-04 08 03 24 ↑のコメント者だけどラストチャンスでドナキチ捕獲成功! 14回目にしてやっと… - 2012-10-04 14 45 08 うらやましい…たまちゃんもう60は倒してる…おかげで中途半端な順位になってしまった… - 2012-10-04 13 07 24 今回初めて全員勧誘できた(中野、椎名、脇山含め)ラッキーかな - 2012-10-04 15 11 34 ドナキチのせいで・・・ガチャチケもらったんだけど受け取ってもどこいったかわからない - 2012-10-04 16 22 29 結局珠ちゃんはポイントの1枚のみ 勧誘出来ず ドナキチにも逃げられ 押忍にゃんだけがデレたので2枚目買いに行くか・・・ - 2012-10-04 17 48 48 みんなお疲れ~。ドナキチが最後までデレてくれなかったおかげで意地になっちまった。ハフエナ殆ど残ってないよう・・・ - 2012-10-04 19 47 23
https://w.atwiki.jp/konanmovie/pages/53.html
事件発生場所 事件発生時刻 凶器/遺留品 被害者 加害者 加害者と被害者の関係 トリック 罪名 担当刑事 目暮警部 探偵 江戸川コナン・毛利小五郎
https://w.atwiki.jp/frontmission5/pages/1553.html
出撃パイロット 規定ステージ数がFloor40までなら、どのパイロットでもクリア可能。 規定ステージ数がFloor50以降なら、適正ジョブが「アサルト」のパイロットを選択するといい。「射撃デュエル」(Lv.5・専用)は、待機状態の敵ユニットなら反撃を受けないので、ダメージ1.2倍を活用できる。 S型デバイスつきのパイロットなら「オールヒット」(Lv.6・S型専用)も装備可能。 規定ステージ数がFloor100なら、S型デバイスつきの「メカニック」もあり。「フルディフェンス」(Lv.6・S型専用)を装備可能。 スキル 「フェイントⅠ」(ジャマーLv.2)コンテナの爆発で敵ユニットを攻撃することで、ジャマーのジョブ経験値を稼ぐ。6機攻撃すれば、購入可能になる。 両腕パーツを破壊して無力化した敵ユニットの隣に、不要なコンテナを配置して、コンテナを攻撃すればいい。ユニットの代わりに転送装置でも可。 システム障害コンテナ()を敵ユニットの周囲に4つ配置すれば、より早くジョブ経験値を稼げる。 「ディフェンスⅠ」(メカニックLv.2)回復アイテムを8回使用すれば、購入可能になる。 「ブロックDMG15」(メカニックLv.3)回復アイテムを25回使用すれば、購入可能になる。 「テラーショットⅠ」(アサルトLv.2)普通に戦闘していれば、すぐに購入可能になる。 回復・修理 回復はアイテムのみとなるので、「リペア」、「全リペア」は回収するようにする。特に序盤は必ず回収し、インターミッションで忘れずに装備する。 後半、不要になった「リペア」、「全リペア」は売却して、改造費用にすればいい。 破壊されたパーツの修理は「リペア」のコンテナを使用することでしか、できないので注意する。「全リペア」では修理できない点も注意。 装備 機体は、フロスト系で揃える。胴体パーツは「フロストC」から「フロストHW」へ改造・変更していく。Floor41以降は「フロストHW」の「SBオートリペア5%」を活用できる。 腕パーツは「フロストC」から「ブリザイア」へ改造・変更していく。「フロストHW」でもいいが、命中率補正は「4%」になる。(「ブリザイア」はRank.7から「8%」) 脚パーツは「フロスト」か「ブリザイア」を選択する。「フロスト」の場合、ユニットの回避率は「0%」になるが、「敵スクエア通行可」を活用できる。(「フェイントⅠ」は不要になる) 「ブリザイア」の場合、ユニットの回避率は「2%(Rank.7から「4%」)」になる。 バックパックは、ターボアイテムを装備する。なるべく、パーツのランクを上げるためにターボアイテムを選択。 手武器は、片方にショットガン、もう片方にマシンガンを装備する。ショットガンは、すべてのパーツへ均等に命中するため、両腕パーツを破壊しやすく、敵ユニットを無力化できる。射程「1-3」だと、爆薬コンテナ()を破壊できないので注意。また、マシンガンにも反撃不可。 マシンガンは、射程の広い武器を優先する。 肩武器は、ランクの低いミサイルを装備する。離れた敵ユニットをおびき寄せたり、遠くのコンテナを破壊するのに利用する程度なので高ランクは必要なし。 (※)Floor100まで進む場合 手武器は、攻撃属性が「」で、1発のダメージが「31」以上で総合ダメージが「165」以上のアサルト武器か、総合ダメージが「165」以上のガンナー武器を装備する。ボスのブルータルウルフは「ブロックDMG60」を装備し、属性防御「」、「SBオートリペア5%」付属のため。 バズーカの場合、爆風ダメージが無効になるので注意する。ボスのブルータルウルフは「爆風ダメージ無効」を装備しているため。 改造 改造は、パーツを優先し、特に胴体パーツを最優先して行う。胴体パーツを破壊された時点で、即ゲームオーバーになる。 RPに余裕がある場合、バックパックや手武器を改造していく。自ユニットの使用する武器の攻撃力は、スペックの約2倍に設定されているので、バックパック優先でもいい。 規定ステージ数の前に、余ったRPでサバイバルシミュレータークリア後に獲得予定のパーツなどを改造するといい。獲得ポイント以上はパーツなどを獲得できないので、改造する際は注意する。 コンテナ コンテナは隣接して、「カーゴ」を選択すれば中身を確認できるので、不要ならば敵ユニットの攻撃に利用すればいい。 コンテナと敵ユニットが隣接している場合、中身を確認後、回収したいコンテナなら、敵ユニットに最大射程まで接近して攻撃し、敵ユニットをおびき寄せればいい。ミサイルを使用するとコンテナから離すことができ、誤ってコンテナを爆発させることを防げる。 不要なコンテナの場合、そのままコンテナを攻撃して、爆発させれば敵ユニットを攻撃できる。 敵ユニットはコンテナの爆発を利用して、こちらを攻撃するように行動するので、コンテナ付近での戦闘は避けるようにする。敵ユニットは自身もろとも、こちらを爆発に巻き込もうとする。 コンテナを爆発させる場合、その他のコンテナや敵ユニットを巻き込まないように注意する。マップの高低差に惑わされて配置を見誤る場合がある。その他のコンテナを巻き込んで、その爆発範囲に自ユニットがいると、ゲームオーバーの危険がある。 その他の敵ユニットを巻き込んで、行動させることになる。 (※)Floor100まで進む場合 ブルータルウルフの撃破に必要となるので、「ジョブ経験値+」などのコンテナを回収しておく。Floor100では、撃破に利用できるコンテナが少なくなるため。 特に「爆薬コンテナ()」は、3~4個欲しい。 戦闘 敵ユニットは、索敵範囲内へ自ユニットが移動するまで、待機状態となるので、1対1で戦闘するようにする。例外もあるので注意、特にランチャーは自ユニットが索敵範囲内に移動しなくても、行動を開始することがある。 待機状態の敵ユニットを攻撃する際は、索敵範囲の手前まで移動し、次のターンで反撃可能なAPが残る位置まで最接近して、攻撃するようにする。プレイヤーフェイズは、待機状態なので反撃を受けないですむ。 エネミーフェイズは、APが残っているので、反撃できる。 行動済みの敵ユニットは、敵ユニットの射程外から攻撃する。敵ユニットの武器が射程「1-3」のショットガンなら、射程「4」のマシンガンで攻撃する。 敵ユニットの武器が射程「1」のストライカー武器なら、射程「2」から攻撃する。段差がある場合、隣接して攻撃してもいい。 自ユニットの4隅が段差(もしくは、進入不可を含む)なら、その場所から攻撃すれば、エネミーフェイズでも攻撃されないですむ。 敵ユニットにランチャーやメカニックがいる場合、先に撃破する。特に範囲攻撃武器を装備したランチャーは、コンテナや敵ユニットを巻き込むので優先して撃破する。 メカニックは、回復・修理するため。(回復・修理は3回まで) 両腕パーツを破壊して無力化した敵ユニットは、撃破しないで残しておく。他の敵ユニットを撃破後、残っているコンテナの中身を確認したり、回収を行える。 (※)複数機との戦闘 複数機を相手にする場合、敵ユニットを撃破するタイミングに注意する。 エネミーフェイズで1機目の敵ユニットが攻撃してきた際、反撃。 反撃で1機目の敵ユニットを撃破したら、爆薬コンテナ()出現。 2機目の敵ユニットが、出現した爆薬コンテナ()を攻撃。 爆発に巻き込まれて、ゲームオーバー。 爆薬コンテナ()ではなく、システム障害コンテナ()でシステムダウンにされて、次ターン以降の攻撃でゲームオーバーなんてこともある。 中間セーブ チョットのミスでゲームオーバーになることがあるので、こまめに中間セーブをした方がいい。 特別ボーナスアイテム 目当ての特別ボーナスアイテムがあるなら、直前の末尾「7」のフロアで中間セーブするといい。目当ての特別ボーナスアイテムが選ばれるまでやり直せる。
https://w.atwiki.jp/zombiea/pages/66.html
サムライガール・サバイバル ◆uFyFwzytqI セント・マデリーナ島名物の美しい自然公園に囲まれて、ひっそりとたたずむペンションがあった。 外見はB&B(Bed and Breakfast)スタイルの西洋風建築の宿泊施設で、部屋数は10部屋だった。 普段なら、その優雅なたたずまいは来訪者を優しく迎え入れて、ゆったりとした気持ちにさせてくれた事だろう。 だが、現在ペンションのロビーにいる人々の間には、そのような気配は微塵もなかった。 (んー、こりゃ気まずいなんて月並みな表現じゃ到底追っつかないねえ。まるで冤罪で死刑判決を言い渡された被告みたいだよ) 千葉紀梨乃は似たような境遇でありながら、比較的落ち着いた様子で周囲を伺っていた。 彼女の衣装は、キャミソールの上にカーディガンを羽織り、7部丈ジーンズというものだった。 このペンションには紀梨乃も含めて、約20人がゾンビから逃れて避難していた。ほとんどが自然公園目当ての観光客らしい。 テレビはさっきから警察発のライブ中継ばかり放送していた。ゾンビの群れと、必死に立ち向かう警官達が、交互に映しだされている。 「ねえキリノ、これって現実なの? さっき襲ってきたアレってゾンビ? あたし達どうなっちゃうの?」 紀梨乃の幼なじみにして親友(自信をもって断言できる)の桑原鞘子は、涙目になりながらすがるように言った。かなりの動揺が見られる。 彼女は胸に自信があるのか、チューブトップに薄手のジャケット、そしてタイトジーンズと、やや大胆な服装だった。 「うーん、そうだねえ、やっぱりゾンビ……だと思うよ。動きは鈍いし頭悪いけど、腕力があって人間を襲うっていう、ポピュラーなタイプの奴だね」 「そんなぁ、あたし嫌だよ、死にたくなんかない。キリノ、怖いよぅ」 「おーよしよし、泣かない泣かない」 紀梨乃は赤ん坊をあやすように鞘子をなだめる。紀梨乃は鞘子に比べて、比較的落ち着いていた。 (にしてもホント、サヤじゃないけど、どうなっちゃうだろうねー。あの時の福引って何か呪われてたのかなあ) 紀梨乃はこの島に来ることになった経緯について回想していた。 彼女と鞘子がセント・マデリーナ島を訪れるきっかけは、何気ない会話から始まった。 いつものように剣道部の部活を終え、帰る時に鞘子が誘ってきたのだ。 「ねえキリノ、商店街の福引券があるんだけど一緒にやらない? あたしってくじ運悪いらしくてさ、いくらやってもハズレばっかなのよ。 キリノが引いてくれたら、ガラガラの引きも変わるかな〜ってね」 「あー、お安いご用だよ、行こ行こ。ま、そんな変わるとも思えないけどね」 そう言いつつ、紀梨乃が引いた時、「特賞 セント・マデリーナ島ペア1組2名様ご招待!」が当たったのだ。 2人は思わず抱き合って喜んだが、同時に問題が発生しているのに気付いた。他の部員はどうしよう? 彼女たちが通う私立室江高校の剣道部は、男子2人に女子5人、ついでに顧問が1人の、計8人の小世帯だ。 部員同士の関係は和気藹々(わきあいあい)としたものだが、それでも「セント・マデリーナに行く」などとバレたら、一緒に行くとか何とか一騒動起こるだろう。 結局2人の秘密で、家族に伝言だけ残して出発した。今頃大騒ぎかもしれないが、「一生に一度のチャンス(大げさ?)だし、思い切りはっちゃけよう!」と2人で決めたのだ。 セント・マデリーナに着くと、ホテルのチェックインもそこそこに、外に飛び出していろんな所で遊び回った。遊ぶのに夢中で、ゾンビ発生に気付くのが遅れるぐらいに。 紀梨乃達は幸いにもゾンビが同時多発的に(いつ、どこで?)発生した時、その場にいなかった。だからゾンビの発生原因は不明だが、いきなり襲われることも無かった。 でも、もし「その瞬間」に立ち会っていたら、自分たちは何か出来ただろうか。もしかして、惨劇の火種を1つでも消せたのかも……。 (なワケないかー。あたし達、剣道好きなだけの女子高生だし、サヤがテンパってそれどころじゃなかったよ) 実際、ゾンビが人を襲っているのを見た時の、鞘子の反応は大変なものだった。泣くわ喚くわの大騒ぎで、1人で明後日の方角に逃げ出しかけた程だ。 すんでの所で紀梨乃が鞘子の手を掴んで引き止めて、離れ離れにならずにすんだ。 それから後は必死だった。ヒステリー状態の鞘子をなだめたりすかしたりして、どんどん増えるゾンビの襲撃から逃げ回る一方だった。 目印に乏しい自然公園を駆け回る内に、偶然このペンションを見つけた。幸い周囲にゾンビの姿はなかった、と思う。 こんな時でも、屋根があるという安心感は何よりも耐え難い魅力がある。鞘子はゾンビがいるかどうかの確認もせずに、ドアを激しくノックした。 「もしもし、誰かいますか。開けて下さい!」 だが、ドアが開く気配はなく、中から口論が聞こえて来た。 (もしかして、ゾンビと間違えられてる?)紀梨乃がそれに気付いた時、 「あたし達はゾンビじゃありません! 本当です! 早く、早く助けて!」 鞘子が必死に呼びかけると、やっとドアが開いた。開けたのは警官の制服を着た壮年の男だった。 ……そして現在に至る。 なぜ、地獄のような事態が島に襲いかかったのか? どれだけの人が不安を抱きながら、生き残っているのだろう。いや、生きて島を脱出できるかどうかも怪しい……。 (うわ、思考がネガティブになってる。ま、考えてもしょうがないね、今はサヤの安全が大事だし。余裕があったら他の人達も助けてあげたいけどねー) 紀梨乃は、まだ不安そうにしている鞘子と手をつなぎながら、取り留めもないことを思っていた。 剣道部部長の紀梨乃は、普段から「みんなのため」を基準にして行動する事が多い。今も自分より鞘子や他人のことを気にかけている。 もっとも、それは部長という肩書き云々より、本来の面倒見のいい性格がそうさせていた。 ペンションの至る所からトントンカンカンと金槌の音が聞こえてくる。紀梨乃達が避難した後、ドアや窓などの出入り口を塞いでゾンビの侵入防止をする事が決まったのだ。 ロビーに残っているのは、紀梨乃達を含む女子供8人だ。しばらくすると、金槌の音が止んだ。 「よし、これで出入り口はすべて塞いだぞ。ゾンビも見当たらないし、しばらくは安全だ」 警官を先頭に汗だくになった男達が板や金槌、釘を手にして入ってきた。 「あ、どうもお疲れ様です。はい、どうぞ汗拭いて下さい。冷たい飲み物はいかがですか?」 紀梨乃があらかじめ用意しておいた、冷やしたタオルと飲み物を差し出した。 「おお、ありがとう。気がきくね」 「いえいえ、大したことじゃありません。まだ冷蔵庫が使えたおかげですよ」 「このペンションも他の施設と同様、太陽光発電を取り入れているからね。電気については心配いらないよ」 ペンションのオーナーが汗を拭きながら気さくに答える。ロビーの雰囲気が少し明るくなった気がした。 「そういえば、まだ君達の名前を聞いてなかったね。私はロバート・フォスター、当ペンションのオーナーだ」 「初めまして、あたしは千葉紀梨乃といいます。よろしくお願いします。で、あの子が桑原鞘子です」 紀梨乃はフォスターに鞘子を紹介する仕草をした。 「あ、く、桑原鞘子です」 鞘子は慌てて立ち上がって挨拶した。身長170cmと日本の女子高生としては大柄な彼女だが、この中ではやはり低い方だ。 もっとも157cmの紀梨乃に至っては、小学生と間違われそうになった。(この面子じゃ仕方ないけどねー)それを思い出して、紀梨乃は内心苦笑する。 「2人ともよろしく。ところでテレビはどうなっている。状況は好転してるか? 警察署との電話はどうだった?」 フォスターが警官に尋ねた。警官は眉間に皺を寄せる。 「……駄目だ、今までと同じだ。応援を出す余裕はない、現場で持ち堪えろ、の一点張りだ」 雰囲気が再び重苦しくなった。 「(ありゃりゃ、これはマズい。えーと、話題話題)あのー、何かあたしに出来ることありますか? あ、サヤは休んでていいよ。疲れてるでしょ」 紀梨乃はフォスターに明るい口調で訊いた。同時に鞘子への気遣いも忘れない。 「いや、特にないな。心配しなくても、ここにいれば安全だよ」 フォスターは気を取り直して言った。 「うん、キリノありがとう……」 鞘子は沈み込むように座り込んだ。 紀梨乃はフォスターを説得する。 「まあまあそんな事言わずに、あたしもちょっと体動かした方が気がまぎれて良いんですよ。日本で剣道やってたし」 「ケンドー? もしかしてサムライの技を現代に伝える、あの武術か?」 「はい、日本の剣術です。カッコ良いですよー」 紀梨乃は愛想良く笑った。 「そうだったのか! 私はトーマス・クルーズの『ファースト・サムライ』を見て以来、日本のサムライのファンになったんだよ! いやあ、あの映画はいいね、感動したよ!」 「ええ、ホントいい映画でしたねー(背景の自然が微妙に日本じゃないのが、少し気になったけど)」 「そうと分かれば話しは早い」 フォスターはいきなりロビーから出て行った。 紀梨乃は呆気にとられた。 「サヤ、今あたし何か変なこと言った?」 「いや、言ってないと思うけど……」 すぐに戻ってきたフォスターは、二振りの日本刀を差し出した。 「さあ、コレをプレゼントしてあげよう。以前日本の刀鍛冶に特注して作って貰ったものだが、存分に使ってくれ!」 「(……! おお、これは良いチャンス!)ありがとうございます。これがあれば百人力です!」 紀梨乃は2本とも受け取ると、「はいコレ、サヤの分ね」と1本を鞘子に渡した。 「え、ちょっとキリノ、コレ重いよ」 鞘子は戸惑っているようだ。普段部活で使う竹刀はせいぜい500g程度だが、刃渡り80cmほどのそれは1.5kgはありそうだった。 「ま、本物だからねー。それよりサヤ、疲れてるかもしれないけど、ちょっと構えてみようよ」 「え?」 言いながら紀梨乃は刀を抜かずに「んっ!」と中段に構えてみた。確かに少し重いが、慣れれば扱いに困るということは無いだろう。 「ほらほらサヤも早く〜」 「わ、分かったわよ……」 仕方なく鞘子も紀梨乃の隣りで構えてみせる。2人の予想以上に様になっている構えを見て、周囲から感嘆の声が漏れる。 「どう、落ち着いた、サヤ?」 紀梨乃が優しく声をかける。 「う、うん」 鞘子は扱い慣れた道具――厳密にはかなり違うが――に触れて、自信を取り戻したらしい。表情が明るくなっていた。 (良かった、サヤはかな〜り繊細だからねえ。まあ、回復力はあるから、キッカケさえ掴めれば元気になるのも早いし、それほど心配しなくていいけど) その後、警官とフォスターを中心に、籠城のための食料分配や、24時間態勢の見張りについてのシフトについて話し合った。 また、フォスターの計らいで、ペンションに備蓄してあった防災グッズが全員に配られた。 紀梨乃はフォスターを手伝いながら、ペンションを歩き回り、「万一」に備えて部屋の間取りや備品について、さりげなく把握しておいた。 ――しばしの間、平穏な時が過ぎる。温かい食事も食べられた。今の紀梨乃や鞘子にとって、100カラットのダイヤモンドより貴重な休息が与えられた。 しかし、彼女達が対策を練っている間にも、人の形をした破局は着々と迫っていたらしい。 ロビーにいた紀梨乃達の耳に、階段を慌ただしく駆け下りる音が聞こえた。 「あれ、見張りの人だ。何かあったのかなあ?」 鞘子が呑気な口調で紀梨乃に話しかけた。とりあえず、いつもの調子に戻っている。 「あったんだろうねー、このまま救助されるまで平和に過ごしたかったけど、儚い望みかな」 紀梨乃は日本刀に向かって何やら作業をしていた。刀の鍔と鞘を下げ緒で結んで、抜けなくしている。 「キリノ、何でそんな事してるの?」 「ちょっとしたゾンビ対策だよ。ああ、そんな怯えた顔しなくても大丈夫だって。いやさ、あたしたち剣道やってるけど、本物の日本刀なんて使ったことないでしょ? ぶっちゃけうまく斬れるとも思えないんだよね。だからフォスターさんには悪いけど『重くて頑丈な竹刀』として使うつもりなんだ。多分この方が上手に扱えるから」 「……そういうもんなの?」 「うん、そういうもんなの」 鞘子の質問に、紀梨乃はオウム返しで答えた。まだ納得しかねる表情の鞘子だが、彼女の不安を上塗りするつもりで、紀梨乃は日本刀を握らせた。 そこに警官達が深刻な表情で入ってきた。 「みんな、落ち着いて聞いてくれ。ゾンビの群れがこちらにやって来る」 「えっ!?」 鞘子の顔が青ざめる。 「数はどれぐらいですか?」 紀梨乃は鞘子の不安を和らげるために、鞘子の肩に手をそえながら尋ねた。 「最低でも50だ。心配無用、我々は必ず守ってみせる」 警官は断言すると、男達に迎撃準備を指示する。彼等が打ち合わせ通りに持ち場につくと、「女性陣は子供をつれて2階に避難するといい」と言った。 「あたしも戦います」 紀梨乃は静かに立ち上がった。 「それは危険だ、君も2階に行きなさい」 警官がたしなめる。 「お役にたてる自信はあります。なんたってサムライガールですから!」 爽やかな笑顔で、かなり恥ずかしいセリフを言ってのけた。それでも構わない、鞘子や他の人達を守るためなら、いくらでもアピールするつもりだ。 「素晴らしい、まさにサムライの心がけだ! いいじゃないか、彼女なら立派な戦力になるぞ」 フォスターが賛成した。 「……いいだろう。ただし、くれぐれも無理はしないように」 「ありがとうございます」 紀梨乃は深々と頭を下げた。 「キリノ……」 「サヤ、女性陣はまかせたよ」 正面玄関にドシンと重い物がぶつかる音がした。続いて窓ガラスが割れる音がする。 「奴らが来た。畜生、殺されてたまるか!」 割れた所から入ってくるゾンビの手を殴りつけながら男が叫ぶ。 本格的な攻防が始まった。ゾンビの侵入を阻止するため、彼等も可能な限りの手段を取った。扉は板の補強、窓はゾンビを直接攻撃で対処する事になっていた。 バットやゴルフクラブなどで殴ったり、包丁や鉈を叩きつける。警官とフォスターは自前の銃――警官は拳銃、フォスターはライフル――を発砲した。 紀梨乃は小手打ちの要領でゾンビの手を打ち据えた。手応えからすると、骨折させているかもしれない。 序盤は比較的順調だった。ゾンビの襲撃は単調で、何のひねりも無かった。しかし、徐々に危険な兆候が表れていた。 奴らは疲れを知らない。こちらがいくら撃退しても、懲りずにやってくる。銃で撃ち殺そうとしても、警官の拳銃とフォスターのライフルの2丁しかない。 困ったことに、ゾンビは弾が命中しても簡単には死なない。頭部か心臓へ命中させる必要がありそうだった。 反対に「こちら側」は疲労が貯まっていく。(こりゃかなりヤバい事になりそうだね)紀梨乃が不安を感じた時、どこかから絶叫がおこった。 向かいの部屋で戦っていた男が疲れて息をついた瞬間、ゾンビに腕を噛まれたのだ。それを助けようと他の場所から応援が駆けつける。 「待て、そいつは私が対処する。持ち場に戻れ!」 警官が慌てて言ったが手遅れだった。1番脆くなっていた裏口が無人になっていた。そこにゾンビが体当たりしたらしく、裏口のドアが観念したように倒れてきた。 「まずい、2階に退避しろ!」 警官が全員に呼びかける。噛まれた男は――ゾンビによって外に引きずり出されていた。断末魔の絶叫が聞こえてくる。 紀梨乃は束の間目を伏せた。そして顔を上げ2階に駆け上がった。背後からさらに新しい悲鳴が聞こえてくる。何人か逃げられなかったようだ。 2階では男3人が部屋からクローゼットを担ぎ出していた。殿だった警官がそれを見て「よし、そいつを食らわせてやれ!」と叫んだ。 男達は階段をノロノロと上がってくるゾンビに、クローゼットを投げつけた。それに巻き込まれたゾンビが数体、転がり落ちていく。 それから何度もゾンビの襲撃を防いだが、投げつける物が減ってきた。男達の疲労はさらに貯まってくる。その間、紀梨乃は(申し訳ないが)休ませて貰っていた。 「限界か、最後の手段を取るしかないな」 警官が呟くと、最後の弾倉を交換してスライドを引いた。フォスターが頷いて、鞘子たちが隠れている1番大きな部屋のドアを開けた。 (最後の手段?) 紀梨乃が事情が分からずに戸惑っていると、 「体力がのこっている内にペンションから脱出する。窓から庭に下りるんだ」 フォスターがペンションにいる全員(すでに14、5人しかいない……)に宣言した。 「庭に? 一体どうやって下りるの!?」 避難していた女性観光客の1人が素っ頓狂な声を上げる。年齢は50代、少し、もとい、かなり太っている。 警官の銃声が聞こえる。発砲の間隔が長い。慎重に狙って撃っているようだ。 「この部屋に集めてあるベッドのマットレスや毛布などで即製のクッションを作ります。地面まで3mもありませんから、衝撃はそれほど無いでしょう」 「そんなこと言って、もし怪我でもしたらどうするの!」 女性はヒステリックに叫ぶ。 さすがの紀梨乃も呆れた。そんな事を心配してる場合じゃないのが、分からないのだろうか。いや、そんな判断力さえも失っているのかもしれない。 「議論している暇はありません。皆さん、手伝って下さい」 「分かりました。サヤ、そこのマットレス持って」 「う、うん分かった」 紀梨乃は中年女性に反論の隙を与えずに、鞘子に声をかけてマットレスを引っ張った。新製品なのか、思ったより軽い。すぐに男が1人手伝ってくれた。 窓辺まで持って行き、窓を開ける。幸い庭にゾンビはそれほど居なかった。代わりにペンション内にかなり侵入しているのだろうけど。 「よし、投げるぞ、そぉーれ!」 男の掛け声で庭に放ると、ゾンビが1体下敷きになった。モゾモゾとうごめいていたが這い出してくる。 「その調子だ。時間が惜しい、どんどんいくぞ!」 フォスターが続いてマットレスを落とした。それからはバケツリレーのように立て続けに物が流れてきた。時折、液晶テレビや椅子をゾンビに投げつけて牽制する。 そして、庭に大量の寝具や毛布などが散乱した。そこは一時的にゾンビの空白地になっている。 「準備ができたぞ!」 フォスターが警官に呼びかけた。「分かった」警官は答えて、行きがけの駄賃とばかりにテーブルを階段に蹴り落とすと、すぐに部屋にやって来て鍵をかけた。 「おお、良い具合に散らばってるな。それじゃあ、私とフォスターがまず飛び降りてゾンビを蹴散らす。その間にみんな飛び降りろ。防災グッズを忘れずにな!」 「ねえキリノ、他に方法はないの?」 鞘子が心細げに紀梨乃に尋ねる。紀梨乃は安心させるように微笑んだ。 「う〜ん、無さそうだねー。あれば良かったんだけど」 紀梨乃は部活の時に身につける、長い水色のリボンで髪を縛った。よし、気持ちが引き締まった。 「行くぞ!」 警官が銃と金属バットを手に飛び降りた。一瞬膝をつくが、すぐ立ち上がり、ゾンビに向かって発砲した。続いてフォスターがライフルを持って飛び降りる。 「おお、凄ぇじゃないかあの2人。もし生き残れたら勲章を申請してやろうぜ」 1人の男が言いながら飛び降りて加勢した。さらに男女混合で数人が続く。その時、扉にゾンビがぶつかる音がした。 「ちっ、ここもあまり保たないぞ、急げ!」 残った男2人が扉を押さえながら、紀梨乃達に言った。 「キリノ……」 「サヤ、行くよ。大丈夫、あたしに続いて」 紀梨乃は1度だけ深呼吸する。次の瞬間、身を翻して1番柔らかそうな所に飛び降りた。 楽な着地ではなかったが、クッションのお陰でかなり衝撃が和らいだ。素早く立ち上がり、日本刀を中段に構える。 (怖くない怖くない、いつもの部活と一緒、相手が少し違うだけ) 自分に言い聞かせて、1番近くにいたゾンビに向き合う。狙いを定め、右足を踏み出して、両手を内側に絞りながら剣先をゾンビのみぞおちに突き出した。 現在の剣道では、胸突きはルール違反だが、ゾンビ相手に遠慮は無用、というよりそんな余裕はない。みぞおちを突くと、ゾンビが体をくの字にしてのけ反って倒れた。 「キャア! あ痛たたたた」 紀梨乃の横に鞘子が尻餅をつきながら着地した。 「やっほーサヤ、よく来たね。残ってるのは何人?」 紀梨乃はゾンビに視線を向けた訊いた。 「えっと、5人、だったかな」 「りょーかい! もう少し持ち堪えるよ!」 紀梨乃はマットレスに登ろうとするゾンビの腹を突く。鞘子も立ち上がって中段に構えるが、まだ立ち向かう勇気が湧かないようだ。 「キリノ、ごめん、あたしやっぱり怖い……」 「んー、しょうがないねサヤはー、じゃあゾンビ見張ってて。あたしからは離れちゃダメだよ」 などと台詞を交わしている内に、更に母子連れが飛び降りてきた。これで残っているのは中年女性と、男2人の計3人のはずだ。 「急げ、後はアンタだけだ!」 「ちょ、ちょっとあたしには無理。どうにかしてよ!」 この期に及んで、中年女性はまだ渋っている。 「どうにもなるか! さっさと降りうわあああっ!」 男の絶叫とドアが破られる音が同時にした。中年女性の悲鳴が聞こえる。紀梨乃が見上げると、飛び降りようとした所を後ろからゾンビに噛まれていた。 「これまでだ、我々だけで脱出するぞ」 生存者は庭にいる十数人だけと判断した警官が宣言する。それだけではない、庭にもゾンビが集結しつつあり、ここに留まるのも限界だった。 前衛と後衛を男達が務め、紀梨乃達女子供は真ん中を進む。 だが、ペンションの庭から、市街地に至る道路に踏み出す瞬間、 「ぐあぁっ!」 前衛の警官が突然現れたゾンビと衝突した。思わず拳銃を落としてしまい、そこに別のゾンビが襲いかかる。 反撃する間もなく、警官が噛まれた。さらに致命的なことに前進が止まってしまった。たちまちゾンビが群がってくる。 殿でライフルを撃っていたフォスターも、弾切れの隙にゾンビ3体にのしかかられていた。 「そんな……、キリノどうしよう!? このままじゃ殺されちゃう!」 オロオロする鞘子を見て、紀梨乃は決断した。最悪でもサヤだけは助けたい。 「サヤ、今からゾンビの群れを突破するよ」 「え、ど、どうやって?」 「あたしのリボンを目印について来て。他は何も見なくていいし、やらなくてもいいから、それだけは守って。約束だよ」 「う、うん」 紀梨乃は残った全員に向かって言った。 「聞いてください! あたしが先頭に立ってゾンビを蹴散らします。皆さんはその後に続いてください。いいですね、行きますよ!」 言い終わるや、紀梨乃は走り出した。目の前のゾンビに続いて突きを繰り出した。続いて胴を叩き込む。ゾンビがよろめいて倒れた。 チラリと後ろを振り返る。鞘子の他に数人がついてくるだけだった。他は反応する前に襲われたらしい。 「よーしサヤ、偉い、その調子だよ!」 鞘子に声をかけながら、紀梨乃は出来るだけゾンビが少ない場所を選んで走り続けた。 そして、無我夢中でゾンビの群れをかいくぐって、2人はようやく連中を撒くのに成功した。後は、駄目だったようだ……。 (皆さん、助けてあげられなくてごめんなさい。今の私はこれが限界でした……) 紀梨乃の心に悔恨が残った。 ――さすがに座り込んでしばらく肩で息をしていたが、ようやく呼吸が整って紀梨乃が鞘子に向き直る。 「サヤ、大丈夫?」 「う……あ、ああ……」 頷きかけた鞘子の目が恐怖に見開かれた。 「どうかした?」 紀梨乃が鞘子の視線を追った先に、1体のゾンビがいた。距離は1mもない。 「!?」 咄嗟に立ち上がって日本刀を構えようとするが、両肩を掴まれる。振り払おうとしても、異様な怪力でどうにもならない。 「ん、くうぅ……」 苦悶の表情を浮かべる紀梨乃に、ゾンビが濁った目で紀梨乃を見つめ、赤黒い口を開けて噛みついてきた。 紀梨乃が思わず目をつぶった時、 「てやああぁーっ!」 背後から掛け声が聞こえた。耳元をビュンと風を切る音がしたかと思うと、何かが潰れる音がして、肩の圧迫感が消えた。 「……?」 紀梨乃が目を開くと、こめかみを砕かれたゾンビが仰向けに倒れていた。しばらく痙攣していたが、すぐに動かなくなった。 「ハア、ハア、や、やった……キリノを襲うゾンビ、倒した……」 鞘子が荒い息を吐いて、日本刀を突き出したまま立っていた。紀梨乃の安全を確認すると、力が抜けたのか、両膝をつく。 「あ、ありがとうサヤー!」 紀梨乃は鞘子に思い切り抱きついた。 「キ、キリノ!?」 鞘子がうろたえたような声を出す。(おそらく)運動以外の理由で、顔が赤くなっていた。 「ううー、やっぱりあたしは幸せ者だよ。人生最大のピンチで、助けてくれる友達がいるなんて!」 鞘子は少しまんざらでも無さそうな顔をするが、すぐに落ち込んだ表情に戻った。 「でも、やっぱりダメ。これだけゾンビだらけなんて、今頃島で生き残ってるのはあたしたちだけよ、きっと……」 「そんな事ないって、まだ無事な人はたくさん残ってるよ」 紀梨乃は元気づけようとして言ったものの、もちろん彼女にも確証があるわけではない。鞘子は半泣きになっている。 (う〜ん、どういう風に言えばいいのかなあ……そうだ!) 「サヤ、逆に考えるの。何が原因か分からないけど、いきなりゾンビにならずに済んであたし達は幸運だったんだよ。 しかもゾンビ発生から今までの襲撃を躱せたんだから、二重に運が良かったとも言えるでしょ」 「そうかなあ……」 鞘子はまだ納得しきれていないようだ。 (こうなったら奥の手、発動!)紀梨乃は片膝をついた状態で鞘子の頭を抱え込むと、自分の胸に抱きしめた。 「ちょ、ちょっとサヤ!?」 「ほらほら〜、サヤの泣き虫さん。今ならあたしの胸で思いっきり泣いてもいいよ。あたしが守ってあげるからねー。 う〜ん、サヤの髪はいつもサラサラで良い匂いするねえ。何ならこのまま撫で撫でしてあげよっか〜?」 「……」 (あれ? 反応がない) 鞘子は無抵抗でされるがままになっていた。強ばっていた鞘子の体から、力が抜けていくのが感じられる。 紀梨乃が何となく鞘子の髪を撫でてあげていると、鞘子の両腕が彼女の腰に回された。鞘子の成長した胸が、紀梨乃に腹部に押し当てられる。 (ええー! これはまさかの百合展開!? ってかゾンビの警戒しないと) 紀梨乃は慌てて周囲を見回す。ゾンビは見当たらないし、気配も感じられない。しばらくこの体勢が続いた。 随分長い時間だったように紀梨乃には感じられたが、実際はせいぜい1分ぐらいだっただろう。鞘子がゆっくりと紀梨乃から体を離した。 「ありがとうキリノ、あたし、もう大丈夫だから。キリノに抱かれてるとね、何だかとっても安心してきたの」 さっきまでの不安そうな雰囲気は消えて、落ち着いた表情になっている。 「そ、そりゃ良かったよ(百合じゃなくて、安らぎが欲しかったわけね……)。それじゃ、行こっか」 この状況であるはずのない展開を想像していたのを誤魔化す様に、紀梨乃は立ち上がった。 「どこ行くの?」 「とりあえず、無事な人を探そう。きっとどこかで生き残ってるよ、少なくともあたしはそう信じてる。そして、協力してゾンビに立ち向かって、島から脱出しよう」 「OK、その方針で行きましょ」 鞘子も立ち上がると、歩き出した。軽やかなステップだった。 (ポジティブスイッチが入ったかな。ま、サヤが元気になって何よりだよー) 紀梨乃は鞘子の横に並びながら歩く。サヤ、一緒に日本に帰ろうね。 【D−06/ペンション近くの森/1日目・日中】 【千葉紀梨乃@バンブーブレード】 [状態]:疲労(小)。前向き。鞘子を守る強い気持ち。 [服装]:キャミソール、カーディガン、7部丈ジーンズ。 [装備]:日本刀(刃渡り80cm、刀身と鞘を下げ緒で固定している) [道具]:防災グッズ(乾パン・缶詰×6食分、250ml飲料水パック×6)。日用品数種。携帯電話。観光用地図。 [思考] 1:サヤを守る。 2:安全な場所を見つけて一休みする。 3:無事な島の住民や観光客を助けて、協力し合う。 4:サヤが元気になってよかったー。 【桑原鞘子@バンブーブレード】 [状態]:疲労(小)。前向き。紀梨乃への依存。 [服装]:チューブトップ、薄手のジャケット、タイトジーンズ。 [装備]:日本刀(刃渡り80cm、刀身と鞘を下げ緒で結んでいる) [道具]:防災グッズ(乾パン・缶詰×6食分、250ml飲料水パック×6)。日用品数種。携帯電話。観光用地図。 [思考] 1:キリノについていく。 2:安全な場所を見つけて一休みする。 3:無事な島の住民や観光客を助けて、協力し合う。 4:キリノ、ありがとね。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/18459.html
登録日:2010/05/03(月) 00 19 11 更新日:2023/05/29 Mon 01 10 31 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 DS KONAMI LOST in BLUE ゲーム コナミ サバイバル サバイバルキッズ ニンテンドーDS 孤島 漂流 無人島 『サバイバルキッズ~LOST in BLUE~』とは、コナミより2005年8月25日にニンテンドーDSで発売されたサバイバルシミュレーションゲームである。 『サバイバルキッズ』シリーズとしては孤島の冒険者から数えて3作目にあたるが、海外では本作の副題のLost in Blueがシリーズの名称になっている。 キャラデザは加茂洋志。 廉価版とモバイル版もリリースされている。 前2作ではゲームボーイで発売されていたが、本作ではDSになったことで、グラフィックが3Dポリゴンになり、タッチペンを駆使したそれっぽいサバイバルアクションが可能となった。 ゲームの目的はサバイバル生活をしながら、無人島を脱出することで、その脱出方法によりエンディングが違う。 また加茂洋志氏のイラストを前面に押し出した宣伝はないが、彼が描いたヒロインあおいちゃんはヤバいほど可愛いので彼女目当てに脱出せずにいつまでもサバイバル生活を営むのも乙なものである。 ★ストーリー 嵐に遭遇し船が沈没してしまっただいちは、無人島に流れ着いた。「誰もいない……」と嘆くだいちだったが、島を散策し、やがて同じ船に乗り合わせていた少女あおいと合流する。 そして彼女と島からの脱出を目指した二人きりのサバイバル生活が始まった── ○登場人物 ◆だいち 操作キャラ。中学三年生。性格は優柔不断なギャルゲ主人公。 サバイバル生活は、狩猟、探索、蒔木集め等を担当。 ◆あおいちゃん 中学二年生。読書家で将来は小説家を目指している。 スゴい近眼で眼鏡をしていたのだが、だいちに出会った初っ端から眼鏡を踏み割られる。だいちGJ! その為、一人で外に出ることができず、洞窟内で独り健気にだいちの帰りを待つことに。 また、だいち一人では進めない所もあるのでその時は、彼女と手を繋いで島を探索することになる。好感度を上げると──? サバイバル生活は料理、家畜の世話、家具作り、罠作り等を担当。 ゲームを一度クリアすると彼女を操作するモードが解禁されるが、非力な為、行動範囲が限られる。 ○サバイバル生活 ★スタミナ&満腹&水分ゲージ 体力ゲージの様なもの。 満腹は主に食物を摂れば回復し、水分は水や汁物を含めば回復する。 スタミナは力仕事をする時に必要となり、休憩すれば回復するが満腹または水分ゲージが0の場合は回復しない。 だいち、あおいちゃん個別に存在し、これらが尽きるとやがて死に至る。 何も考えていないで行動するとガンガン減っていく上に、序盤は回復手段が乏しいのでまさにサバイバルである。 よくあおいちゃんが水を飲んでくれずに死ぬので気を付けるべし。 また、キノコ類を食べると──? ★火起こし サバイバルといったらコレ。 タッチペンを木の棒に見立てて、くるくる回転させていくとやがて火種ができる。 そうしたらマイクに向かって息を吹き掛ければ火を起こすことができる。面倒臭いなんて人は弓を使えば……? ★狩り タッチペンをモリや矢に見立てて、Let's狩猟生活! 矢が動物に当たらないなんて人はあおいちゃんに罠を作って貰えば楽々仕留められるように。 ★採取 無人島なので、当然調味料もなければ、日用品なんてものはない。木を揺らす、地面を掘り返す、砂浜に漂着した物を拾い集める等して必要な物を揃えよう。 これまた基本なので、ゲーム開始時に怠れば死あるのみ。 ★お風呂 無人島なのでやっぱり風呂もない。 ドラム缶は水瓶代わりに使ってるし、普段は水浴びで我慢してんのかな……と思っていた所に現れる源泉掛け流しの温泉。 そしてウキウキしながらあおいちゃんを連れていくと発生するまさかの混浴イベント。 この時に三つの選択肢が出るが、男なら正直な気持ちになろう。あおいちゃんはきっと答えてくれます。 追記・修正とかつ丼2人前お願いしま── すいません、間違えました。 助けてください! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 下手すると悪い組織に・・・。これでBADな結末に。 -- 名無しさん (2014-08-28 21 42 04) なついな~。エンディングにはマジで感動したわ。 -- 名無しさん (2016-06-30 22 03 32) Switchでサバイバルキッズの新作とか出ないものかなぁ -- 名無しさん (2021-11-29 22 55 41) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/dbdbh/pages/52.html
ルートのウルトラ・レジェンドクリア条件 (サブライセンス用の個人メモ) ASINが有効ではありません。 宇宙サバイバル開幕編では以下の仲間(バーチャルカード)から1人を選択するため、登録カードは最大6枚まで バトルに勝つと、連れていった仲間のLvが上がる Lvは各1~で、Lv3がMAX 強さ キャラクター バトルタイプ Lv2のキャラクター強化 LvMAXの習得TAA MAX達成ボーナス ★ 亀仙人 EL ガード2000アップ かめはめ波 経験値+100 ★★ クリリン HR ガード2000アップ スパーキング 経験値+90 ★★★ 魔人ブウ BS 体力2000アップ トリプル 経験値+80 ★★★★ ベジータ BS パワー3000アップ 究極バースト 経験値+70 ★★★★★ 孫悟空 EL パワー5000アップ 超エナジー 経験値+60 # ミッション難度 ミッション名 ウルトラクリア条件 レジェンドクリア条件 備考 01 ビギナーズ 天津飯を倒せ 敵を1回以上気絶させて - 02 ノーマル 孫悟飯たちを倒せ 1R以内にKO - 03 ハード キャベたちを倒せ 先行を取り続けて - 04 ハード ヒットたちを倒せ CI全勝して - 05 ボス シャンパたちを倒せ シャンパにトドメ ミスター・サタンをデッキに入れて 06 超ボス 人造人間17号たちを倒せ 全員が必殺技を発動 クリリンをデッキに入れて 下ルート、#05をクリアで解放 07 ゴッドボス ジレンにいどめ 作戦決定時、戦闘力8000以上出し続けて 孫悟空のゴッドかめはめ波でとどめ 上ルート、#05をレジェンドクリア達成で解放 ASINが有効ではありません。