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ラコック 人物・経歴・略歴 ピート・ラコック(Pate LaCock) タフト高-カブス-ロイヤルズ-大洋 1952年1月17日左投左打190cm95kg 年度別成績・通算成績 シーズン打撃成績 年度 所属 試合 打席 打数 得点 安打 二塁 三塁 本塁 塁打 打点 勝点 盗塁 盗刺 犠打 犠飛 四球(故) 死球 三振 併殺 打率 長率 1981 大洋 90 344 300 36 82 16 0 10 128 36 4 0 1 1 2 41(0) 0 41 9 .273 .427 通算 1年 90 344 300 36 82 16 0 10 128 36 4 0 1 1 2 41(0) 0 41 9 .273 .427 守備成績・各種成績 シーズン守備成績 年度 総失策数 守備位置別出場数 1981 4 一84外4 通算(1年) 4 一84外4 タイトル・表彰・記録 資料情報 外部リンク ウィキペディア その他
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「総員第一戦闘配置、繰り返す総員第一戦闘配置」 艦内スピーカーからけたたましいサイレンの音と共に軍人達が走り回っている。 ある者はブリッジへ、ある者は格納庫へ、そしてある者は機体のコックピットへとそれぞれ走っていく。 ユニオンの旗艦”ニーベルゲン”では行軍の準備を行っていた。 ブリッジではオペレーターからの報告が引っ切り無しに入ってくる。 「バイラムは依然こちらに真っ直ぐ進行中!」 レーダーの青点はゆっくりと右上から中心へ進んでいく。 「各艦所定の位置に到達しました」 「ネルソン中隊は出撃! クレマンソーも遅れるなよ!」 司令が言葉を発するとオペレーターはキーボードを叩く。 「了解。ネルソン中隊は緊急発進。クレマンソー部隊は百二十秒後に発進開始」 「いそげよ! AUAやステイツに後れを取るわけにはいかん!」 そして同じようにAUAでも発進準備が行われていた。 ハンガーでは色とりどりのPMがカタパルトに足を乗せ、外へ飛び出していく。 「第一空陸部隊、発進準備良し」 「第六陸戦部隊、順に発進をお願いします」 ベルトコンベアから運ばれた朱雀や玄武たちが発進口の前に並ぶ。 そして艦内信号が青になると同時に一斉に飛び出していった。 朱雀の発進を見送った後、また別のPMを発進口に並ばせる。まるで流れるかのように。 「遅れるなよ! ユニオンやステイツたちに手柄を取られるな!」 整備班長の叫びが整備室の中にこだまする。この戦いで”何か”が決まるのをひしひしと感じているようだった。 そしてステイツでも――。 「各PM小隊は出撃してください」 既に形式化した発進コールを待機中の部隊に送るとパイロットたちが自分のポーンに搭乗していく。 「装備タイプは強襲用装備」 通信士の声と共に右奥のクレーンから大型の銃器がせり出してくる。 ある者はマシンガンを、ある者はスナイパーライフルをそれぞれ手に取りカタパルトへと向かう。 「第十七小隊、発進するぞ!」 そして順に艦の外へと飛び出していった。 「バイラム、肉眼で確認。メインモニターに映します」 オペレーターはキーを叩くとメインモニターに明かりが灯る。 メインモニターの画面にはいつも通りあの悪魔が映っていた。右の剣、左の銃。そして黒いボディ。 「よくもまあノコノコとこの地に足を踏み入れたものだ……」 バイラムを見ながら歯噛みをする司令。苛立ちを隠せないのか足を揺すっている。 「目標との接触予定時間は!?」 「あと三百二十秒後です」 感情を露にする司令の言葉に対しオペレーターは冷静に返事をする。 五分か、すこし長いな……。 「シルバーナイツは?」 「艦内に待機しています」 「すぐに発進させろ、戦力は多い方がいい」 「了解」 そういうと艦内のシルバーナイツに発進コールを送った。 一方、格納庫ではボルスがコックピットの中で最終調整を行っていた。 チェックランプは全て緑色だ。どこも問題は見受けられない。 慣らしは無しか、ぶっつけ本番でどこまで動けるかが問題だな。 「来たよ、バイラムが」 外で調整をしているケントから通信が入る。その顔はどことなく嬉しそうな顔をしていた。 「そうか……」 コレだけの戦力を相手にするつもりか? 大胆不敵だな。 思わず鼻で笑ってしまう。 「どうする? 前回みたいにビーム兵器を持っていくかい?」 ケントとボルスが格納庫の奥に目をやると大型の砲塔があった。 「いや、今回は身軽でいく」 今回は長期戦を仕掛けてみるか……。 ボルスの考えを読んだのかこんな提案をしてくる。 「分かった、じゃあミサイルはロングホーミングにしておくよ」 「頼む」 軽く笑いながらそういうとケントからの通信は切れた。 バイラム、貴様との決着を付ける! 深呼吸をし操縦桿を握りなおすと彼は黙って発進コールを待った。 ポイント167から出現したバイラムは真っ直ぐに中心部へと向かっていった。 その一方でユニオンのネルソン小隊がバイラムの方へと飛んでいく。 「いいか、くれぐれも弾を外すなよ! 味方への誤射も注意しろ!」 風が砂を乗せて大空へと舞っていく。灼熱の太陽が砂の大地を見下ろしている。 五機のネルソンは隊列を崩さず真っ直ぐに進む。 それぞれのコックピットの中ではなんともいえぬ緊迫感が溢れていた。 「各員、もうすぐ敵と接触をする。武器のロックを外せ!」 隊長の言葉とともに武器の安全装置を外す。これですぐ武器が使える。 「目標との距離、残り五千」 お互いの速度は一向に変わらない。このまま真っ直ぐに向かってくる。 距離が近付くたびに掌にじっとりとした汗が付いてきた。 「全員構え!」 ネルソンたちは一斉にライフルを構えるがバイラムのほうは何もせず悠々とこちらに向かってきた。 コックピットのディスプレイマーカーが赤になる。 「目標射程内に入りました!」 「ようし、撃てぇ!」 隊長の叫びから一斉に放たれる銃弾。真っ直ぐ飛んでくる弾を避けることなくそのまま浴びる。 数千の弾の雨を浴びながらもこちらに向かってくる速度は全く変わらなかった。 怯みもしなければ防ごうとも全くしない。これがバイラムなのか。 人知を超えた存在に額から冷や汗が噴出してくるが構わず次の指示を伝える。 「全弾撃ち込め! ミサイルもライフルも空にしてもかまわん!」 その言葉と同時に無数の追尾ミサイルが蛇行をしながらバイラムに向かっていく。バイラムは左手のビーム ガンを構えると自分に向かってくる一発のミサイルを撃ち貫いた。ミサイルの爆発が後続のミサイルにを巻き 込み次々と爆発していく。その爆発の中から悪魔が飛び出してきた。 「な!」 その叫びが彼の最後の言葉となった。なぜならその言葉を発した瞬間、彼のPMはコックピットごと真っ二 つにされたのだから。 そしてそのままスピードを落さず華麗な舞を舞うかのように剣を振るうと四体居たPMは一撃でその胴体を 二つに分けた。 まるで時間が合わさったかのように同時に爆発をする。ほんの数秒のことだった。 「居たぞ! バイラムだ!」 ネルソンを倒したバイラムの後ろから次の刺客がやってきた。 大空からやってきたのはAUAのPM。今度は青龍と朱雀の混成部隊であった。赤と青のコントラストが空 一面に浮んでいる。 バイラムは再び剣を構え混成部隊のほうへ飛んでいく。 「来たな。バスターガンの準備をしておけ!」 朱雀に乗っている指揮官の叫びが通信機から響き渡る。 バスターガン、青龍の装備の一つで大型のレーザーランチャーである。このバスターガンもナイツやビスマ ルクのビーム兵器と同じように発射には時間がかかるものの威力は折り紙付きである。 「朱雀隊はバスターガンの充電が終わるまで敵を撹乱するんだ!」 「了解!」 言葉と同時に散開した朱雀はバイラムの周りを取り囲む。高速の鳥が悪魔を中に閉じ込めると無数の砲撃開始された。 バイラムはただ身を固めるだけだった。 「いかにバイラムといえどこの朱雀のスピードに――」 付いてこれるわけが無い、そう侮った時点で彼の死は決まっていた。 突如バイラムは背面のバーニアを光らせると高速で飛び回っている朱雀の足を無造作に掴んだ。 「うわぁぁ!?」 慣性の法則でコックピットの中に凄まじいGが掛かる。 そして掴んだ朱雀を鈍器の要領で別の朱雀の頭に振り下ろした。激しい衝撃と火花がコックピットや動力部 に伝わると炎と煙と共に砂の大地へ落ちた。千切れた朱雀の足を無造作に後ろへ放り投げる。 「おい、応答しろ! チャン! キム!」 突然の事にうろたえる隊長に対しバイラムは隊長機に接近する。 「はっ!」 気が付いた時には遅かった。バイラムが無慈悲に剣を振るうと彼の乗った朱雀は半分になった。 彼もまた、悪魔の生贄にしか過ぎなかったのだ。 「くらえぇぇぇ!」 破壊した朱雀の背後から眩い閃光が突然飛び出してくる。流石のバイラムも避けることが出来ず光に包まれた。 閃光の正体は青龍部隊のバスターガンだった。 「やった……隊長、やりましたよ!」 歓喜の声をあげるパイロットに対し別のパイロットが戦慄していた。 「お、おい、生きてるぞ……」 「バ、バイラムは未だ健在!」 そう、バイラムは生きていた。バスターガンの直撃を喰らい砂の大地に叩きつけられた。 が、それだけなのだ。装甲表面には目立った傷は無く、どこかを損傷したといったのも見られない。 「バ、化け物なのか!? あのバイラムとかいうPMは!」 慌てふためくパイロットたちに対しバイラムは立ち上がるとビームガンの銃口を青龍たちに向け光の矢を一 発ずつ放った。まるでクレー射撃のように胴体を、頭を、胸を一撃で貫かれる青龍たち。 「くそ!」 最後の一機が再びバスターガンをバイラムに向けるがそれより早く光の矢がバスターガンごと貫かれた。 敵がいなくなったのを確認するとバイラムは銃を降ろし大空へと飛び上がろうとする。 その時だった。 「居やがったな、黒いの!」 今度はポーンの部隊であった。数は青龍と朱雀の部隊より多く、数は十五機。 しかもその後ろには大型の航空巡洋艦が威風堂々とその姿を現した。 やってきたポーンたちを見ながら再び剣を構えた。 バイラムとの戦いが始まって早くも数十分が経過しようとしている。 ここ、伏儀の格納庫内ではようやく鳳凰と麒麟の発進準備が整おうとしていた。 鳳凰のコックピットで調整をしているとリーシェンはどうもおかしな部分に気が付く。 「水原、鳳凰の出力がやたら高い気がするがどういう設定をしたんだ?」 そう、エンジンが従来のPMより高めだ。下手をしたらエンストを引き起こしかねない設定になっている。 「何言ってるんですか、鳳凰のバイパスは複雑だから出力を高めに設定して機体を暖めるんですよ」 リーシェンの質問に奈央は不機嫌そうな声で答えた。 鳳凰の特徴であるスピードと攻撃力。それを両立する為に従来のエンジンより高出力の物を積まなくてはな らなかった。しかし高出力のエンジンは機体の自壊を引き起こす可能性があり非常に危険だった。そこでエン ジンバイパスをまるで迷路のように機体に取り付けることによって急停止や過剰エネルギーの発散に成功した。 しかし、その分暖めるのが困難となり、起動時には普通のPMより少し高めの出力で起動させなくてはならなかった。 「マニュアルくらいちゃんと読んでおいて下さい、リーシェン曹長殿」 皮肉めいた言葉をぶつけてくる奈央に思わず眉間に皺を寄せるリーシェン。 一方のパーチャイはとても嬉しそうな顔をしている。 「なかなか良い感じだ、さすが奈央ちゃん。こいつはかなりの上物だぜ」 吹かしたエンジンの音と装備設定を見ながら麒麟が良い機体だという事を実感する。 「分かるんですか?」 パーチャイの言葉に目を輝かせる奈央。どうやらかなりいい物を使っているらしい。 「ああ、特に電子戦装備。いいソフトがそろってるな」 「ソフトだけですか?」 少し落胆した顔を見せる彼女を見て思わず噴出してしまう。 「おいおい、エンジンがいい物だってちゃんとわかるんだぜ。 これ、元々ロケットのエンジンなんだろ?」 「そ、その通りです! よく分かりましたね!」 玄武と白虎の装備を取り入れた麒麟は今までのAUA製PMよりかなり重く、従来のエンジンではかなり スピードが殺されていた。だがロケットのエンジンを積み込むことにより重装甲でありながらもその速度は かなり上がり、普通の電子兵装を背負いながらもかなり高速移動ができるようになったのだ。 「まぁな」 褒められて思わず照れ笑いをしてしまう。意外にも恥ずかしがり屋なのかもしれない。 「そろそろ発進だ、準備はいいか?」 ナタリアがコックピットにいる二人に準備の有無を聞く。 「問題ありません」 「あいよ、せっかくだから敵の首を取ってきてやるよ」 二人の返事にナタリアは顔を変えずに指示を出す。 「期待しないで待っていよう。鳳凰、麒麟、発進!」 ナタリアの声と共に鳳凰と麒麟は外へと飛び出していく。今、二機のPMが砂の大地へ出陣した。 二人とも頑張ってください。 奈央は飛び立つ二機をそのまま見送った。 「第五PM部隊壊滅!」 「第五四番艦、撃沈!」 次々に入ってくるのは味方の損害ばかりでバイラムが破損したという情報は全く入ってこない。 これほどまでに兵力を動員しているというのに……。 衰えを知らないバイラムの脅威と不甲斐ない味方に苛立ちを隠せずにいる。 「シルバーナイツはどうした!?」 「既に出撃してます」 艦内ではケントが整備の手伝いをしていた。レンチやドライバーをポケットに入れながら壊れた部品を交換 していく。その手際は並みの整備員よりも早く、的確だった。 「ポーンの整備、完了したよ」 「ありがとうございます、ベルガン主任。次はエンジンのほうを見てきてください」 「わかった」 ポーン脚部の装甲版を元に戻すと機関室へ向かおうとする。 しかしそれを遮る通信が入った。 「ベルガン主任、至急ブリッジにお越し下さい」 目の前の通信士の言葉に首をかしげる。 一体何の用なんだ。 そう思いながらブリッジへと足を向ける。 ブリッジに着くと早速艦長からこんな言葉を言われた。 「ベルガン主任、バイラムのデータはこれだけなのか?」 早速、嫌味か……ここは戦場なんだけどなぁ。 ケントは軽くため息を付きがなら言葉を返す。 「はい、これだけです」 「間違いないな?」 睨みつけて来る艦長に対しケントは堂々と胸を張って答えた。 「間違いありません」 艦長とそんなやり取りをしているとオペレーターからさらに被害の報告が入ってきた。 「第12部隊、音信不通!」 「第3部隊から救援要請が入っています」 メインモニターにはバイラムが映っていた。飛んでくる銃弾を掻い潜り一撃でPMを屠る。 相変わらず、化け物だね……。 「ん? なんだ?」 いつものバイラムとは違う……。 ケントは以前のバイラムとの違いに少し戸惑った。 良く見て見ると腰に何かをつけている。一体これは何だ? ケントはバイラムの腰につけられているものを凝視する。 黒のバイラムに似つかわしくない小さな銀色の筒。まるで大事な赤子を守るかのように身を挺して守っている。 弾が当らないように、斬撃を喰らわないように。攻撃を紙一重で避けるのではなく大きく確実に避け、場合 によって自分の体でそれを守っていた。 嫌な予感がする。 「ちょっと失礼します」 ケントはオペレーターシートに座るとバイラムが持っている物に対し分析を始めた。 同時刻、水原奈央は凄まじく気分が悪かった。その足取りは重く、一歩ずつ足を動かすたびに体が揺れ動く。 風邪の時とも生理の時とも違う……この気分の悪さは一体なんなの? ふら付く足取りで待機室へ向かう。が、途中で膝を付いてしまった。 「い、行かないと……」 決死の思いで立ち上がろうとするが足に力が全く入らない。 気分の悪さはいつまでも続いており頭も割れるように痛かった。 一体何がどうしたっていうの? 自身の不調の原因が分からない。しかし、だからといって休んではいられない。 奈央は必死の思いで待機室に着くとそこには黒の悪魔が待機室のモニターに移っていた。 「バイラム……」 実戦で見るのは初めてなせいか思わず見入ってしまう。 バイラムがネルソンを斬り付けようと向かってくるがネルソンもソードを使いそれに対抗する。 案の定ソードは折れバイラムの剣がネルソンの首元へ入るとネルソンの首は宙を舞いながら大地へと堕ちた。 「あんなのと戦うんだ」 目の前の光景に思わず言葉が出てしまう。 切られたネルソンの後ろから突然ポーンが飛び出してきた。 バイラム目掛けナイフを付きたてようとするが、その前に左手でポーンの胸を掴む。 そして背負い投げの要領で地面に叩きつけた。 「!?」 その光景を目撃した奈央は昔の思い出が一瞬のうちに甦った。昔、同じ事が彼女の中であった。 しかしそれを頭で振り払う。気持ちを切り替えないと……。そう思い頭を動かそうとする。 「要件を済ませちゃわないと……」 奈央は待機室に置いてあるサポートコミュニティのマニュアルを手に取ると再び整備室へと向かおうとする。 だが、彼女の視線はモニターの悪魔へと注がれていた。 「似てるだけ……だよね?」 自分自身に言い聞かせるかのように呟いた。 さらに同時刻。 「うーん…」 マールは頭を抱えていた。初めてバイラムと戦う彼女なのだがその戦術に疑問点が浮んでいる。 いくらバイラムが強いっていってもなんでこんな敵のど真ん中に来るのかな? それだけじゃない、一機で捌ける量はたかが知れてるしこっちにはバイラムと拮抗した実力を持った人はい っぱいいる。特攻? ちがう、特攻ならこんな場所じゃなくて都市部を狙った方が効率がいいわ。 「マール! こっちにも出撃許可を頂戴!」 考え事をしているマールに突然通信ウィンドウが現れる。 通信の主はファルだった。かなりイラ立っているのか口をへの字に曲げている。 「ネルソンとクレマンソーはもう出てっちゃったわよ! これで遅れたら新型の意味がないわ!」 「でも……わたし、バイラムの事あんまり知らないよ」 「そんなことはどうでもいいの! ここで戦果を上げないと無用の長物扱いされるわ!」 只でさえこのビスマルクはアジア統連やステイツから駄作扱いされてるんだから。 エースとしての意地なのかそれともビスマルクへの愛情なのか分からないが彼女は厳しい表情をしている。 なんとしてもこの子の評価をひっくり返したい。 その一念が通信ウィンドウから伝わってくる。 しかしファルの気持ちを理解しつつも納得がいかないのか彼女は眉間に皺を寄せている。 そして少し考え込むと命令を出した。 「……わかったよ、でも帰って来てっていったらすぐ帰ってきてね」 「了解!」 彼女はそう言うと通信ウィンドウが切れてしまった。 「ビスマルク、発進。使用装備は高速戦闘装備のFパーツ」 「了解しました、ビスマルク、各員装備が整い次第発進せよ。装備はF」 オペレーターが格納庫へ通信を送る。 整備員は奥のハンガーからFパーツの装備をビスマルクの背面に装着させる。 「F装備は脆いから気をつけろ」 班長の言葉に全員が頷く。もう覚悟は出来ているのだ。 「了解! みんな、バイラムに勝ってビスマルクをバカにした奴らを見返してやるわよ!」 「おお!」 雄叫びと共にビスマルクは発進した。血と鉄による鉄槌をバイラムに与える為に……。 「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」 真っ二つにされた玄武がパイロットの絶叫とともに爆発した。そして黒煙の中から飛び出しさらに敵を駆逐 しようとする。 「や、やめ――」 逃げる間もなくバイラムの剣がネルソンの胸を貫く。そして貫かれたネルソンを身近にいたポーンへと投げつけた。 「ひっ!」 突然の事に回避行動が遅れ、ポーンはぶつかった拍子で爆発を引き起こし、炎と共に霧散した。 時間にして一時間、バイラムが倒したPMの数は三百を超え、落とした空中艦の数は十を超し、さらにスコ アを伸ばしていく。砂の大地には無数の鉄の破片とPMの首や腕が所々に散らばっており凄惨な様子を表していた。 バイラムは辺りの敵をちらりと見る。 「うっ……」 眼光に押され思わず後退りをしてしまう。身動きが一切出来ない。 その様子を見て構えを解く。臆病風に吹かれた者に呆れているのか、それとも手ごたえが無いことに落胆し ているのか分からないが既に戦意は無いようだ。 「くそ、バカにしやがって!」 歯軋りをする彼だがトリガーに指をかけようとは全くしなかった。 バイラムと各陣営のPMの動きがなくなったとき、突然レーザーの光がバイラムを狙った。 だが寸での所でそれを避ける。バイラムが発射された方を見るとそこには二機のPMが居た。 鳳凰と麒麟であった。鳳凰の小型レーザーランチャーからは砲身冷却の為の水蒸気が噴き出していた。 「外したか……」 直撃をしていれば多少はダメージを与えられただろうが。 そう思いながら先ほど撃ったレーザーランチャーを背中に背負う。 「まあいいさ。いくぞ、リーシェン」 不機嫌な様子のリーシェンをパーチャイがたしなめる。 「はい!」 二機のPMはバイラムへと向かっていく。バイラムもそれに応えるかのように二機へと向かっていった。 飛び行く鳳凰の両脚部から飛び出してきた二本の棒を掴むと先端と先端を合わせ捻った。 すると棒は先端に赤い光が宿ると鳳凰よりも長くなった。これは鳳凰の装備の一つビームランサーである。 「でやぁぁぁぁ!」 リーシェンはバイラムの喉元を突こうとする。がそれを軽く首を動かしただけで避ける。 「甘い!」 今度は横に振り頭を落そうとするが今度は身を屈めてかわしたが次の手が目前に迫っていた。 リーシェンはバイラムに向けて何度も突きを繰り出すがバイラムはそれを紙一重で避けていく。 「くっ、当らない!」 焦りが頂点に達しようとした時、バイラムの背後から爆発が起きた。後ろには麒麟が居り、その砲口からは 黒い煙が天に昇っている。 「チャフグレネードの味はどうだい?」 バイラムが標的を麒麟に向けようとした瞬間、今度は鳳凰の槍が頭をかすめる。 「貴様の相手はこの私だ!」 再び鳳凰の攻撃が始まった。 鳳凰に気を配れば麒麟の砲撃が、麒麟に気を回せば鳳凰の攻撃が喉元を貫こうとする。 正に二人のコンビネーションは息がぴったりだった。 しかしそれがバイラムに火をつけたのか慌てることなく少しずつかわし鳳凰と麒麟の攻撃をじっくり見る。 そして上から飛んできた槍を受け流すかのように右手で棒の先端を掴んだ。 「くっ!」 リーシェンが槍を動かそうとするが少しも動かない。 バイラムは掴んだ槍をそのまま大地へと叩きつけようとするがリーシェンはすぐに手放した。 力を失った槍は砂を書き分ける音と金属を割れる音と共に二つに折れた。 「くそ、だが武器はまだあるはずだ」 そう思い内臓武器のリストを呼び出す。マシンガン、ミサイル、機関砲。どれをとってもバイラムには効果 がなさそうだ。レーザーランチャーは? 駄目だ、距離が近すぎてパーチャイ少尉に当ってしまう。 どうする? どうすればいい? 考えろ、リーシェン。 そんなリーシェンにお構いなく攻撃を仕掛けてくるバイラム。 「しまった!」 一瞬の隙を突かれ、背中のレーザーランチャーが縦に割られる。 さらに攻撃を仕掛けてこようとするバイラムの横から爆発が起きた。 その隙にリーシェンは離脱をはかる。 「俺も忘れんなよ!」 パーチャイは砲口をバイラムに向けるがバイラムは麒麟を無視し鳳凰へと視線を向ける。 「こら! こっちを狙えっての!」 バイラムを追いかけようとするが機動性の差が出てしまい置いていかれる形となってしまった。 「まだ追いついてくるのか!?」 追ってくるバイラムに軽く恐怖を抱く。 「くそ!」 逃げても逃げてもこちらを追ってくる事に何か執念を感じる。 仕方無しに右肩のミサイルを発射するがバイラムには効果らしいものが見えない。 どうしたらいいんだ? どうしたら…… 『リーシェン軍曹、聞こえますか?』 焦りを隠せないリーシェンに突然耳元から奈央の声が聞こえてきた。 目の前からはバイラムの剣が迫っておりそれを横ステップで飛びのく。 「奈央か? 今は戦闘中だ。用件は後にしてくれ!」 苛立ちを隠せず、つい怒りを込めて奈央に怒鳴ってしまう。 『今からサポートコミュニティを開始します、準備はいいですか?』 「サポートコミュニティ? 何だそれは」 奈央の言葉にリーシェンは思わず首をかしげてしまう。 その隙を突くかのようにバイラムの剣が振るわれるが身を返して回避する。 『マニュアルぐらい読んでおいてくださいって再三言ったじゃないですか! とにかく始めますよ!』 伏儀にある小さな個室内で奈央は備え付けてのディスプレイを眺めながらキーを叩き始める。個室の中には 様々なデータディスクが棚に並んでいた。 「それよりも奈央、こいつに使えそうな武器は無いのか!?」 熾烈なバイラムの攻撃を避けながら奈央に聞く。 『リストの物じゃ駄目なんですか?』 「あれには常識は通用しない! せめてコウシュン隊長みたいな間接技のが使えれば良いんだが……」 そう、PMで行った関節技。 あれが出来れば……。 そう思った矢先、奈央の嬉しそうな声が聞こえてきた。 『分かりました、隊長みたいなのですね?』 奈央は右手前にある棚からディスクを取り出すと足元の差込口に挿入した。 重い起動音が部屋の中に響くと画面に完了の文字が出る。 『リーシェン軍曹、鳳凰のモーションを変えました。これで隊長と同じ筈です!』 「本当か!?」 奈央の言葉にリーシェンは内心驚きつつも目の前のバイラムに神経を集中する。 「くっ!」 バイラムの鋭い突きが目の前に迫ってくる。しかし鳳凰は緩やかに両手で剣を挟んだ。 「こ、これは…!?」 操作したのは自分なのだが素直に驚いた。まさかここまでとは……。 『これがサポートコミュニティです! 戦闘によって既存のモーションパターンを入れ替えたり、組み合わ せたり出来ます』 「なるほど、なら次は格闘モーションを変えてくれ! こいつには打撃が通用するかもしれん!」 『了解!』 奈央は左手前の棚からデータディスクを出すと足元の差込口に入れた。ドライブの回転音と共に鳳凰の動きが変わる。 「はぁぁぁぁ!」 鳳凰の拳がバイラムの顔を目掛け飛んでくるがそれを難なく流していく。 しかし流されているというのにリーシェンは不適な笑みを浮かべていた。 いける! 確かに武器の力は向こうの方が上だがこういった技術を有する物は明らかに私のほうが上だ! 拳を突き出すたびに、足を蹴り上げるたびに、その確信は強くなっていく。 「でやぁぁぁ!」 鳳凰が天高く跳躍するとそのまま左足のとび蹴りへと移行する。 しかしそれを胸元に入るはずだった蹴りは左手の甲でブロックされてしまう。 だがこのままで終わるリーシェンではない。 「もう一撃!」 そのまま顔を目掛け右足を叩き込む。凄まじい金属音と共にバイラムは倒れる。 鳳凰はバック宙しながら着地をするとボクシングの構えを取った。 攻撃を喰らったバイラムの方はと言うと首を動かしながら何事もなかったのように立ち上がり鳳凰に視線を送る。 「くそ! 一体どういう装甲をしているんだ!」 弱音を吐きながら間合いを取りバイラムの出方を伺った。 一方のバイラムのほうは何もせずただ鳳凰の方を見つめている。 リーシェンは軽く息を吐き出しながらバイラムについて考え始めた。 打撃は通用しないか……なら内功で倒すしか無い。 内功、それは人体の内部にダメージを与える戦闘技法である。 PM相手にこれをやるのは生まれて初めてだが……やるかしない! 「よし!」 リーシェンは呼吸と整えると鳳凰の右手の平を前に突き出し半身分身体を引いた。 足は少し開き、いつでも動けるように大地を踏みしめる。 「奈央、内功で叩き潰す。格闘パターン七六五を送信してくれ」 『了解』 奈央は左奥の棚に入っているディスクを取り出すと足元の差込口に挿入した。 鳳凰の動きが再び変わる。 「これが通用しないのなら私は死ぬだろう。しかし、命ある限り諦めはしない!」 決意も新に一気に接近する。この速度ならいける! 「頼むぞ、鳳凰! この一撃に全てをかける!」 鳳凰の右拳がバイラムの腹部に向けて放たれようとした。 「くらえぇぇ!」 だが、バイラムはさらにその上を行った。 「何だと!」 なんと、バイラムは鳳凰の拳を避けつつ懐に飛び込むとカウンターの要領で鳳凰の上腹部に掌底を叩き込んだのだ。 わずかコンマ数秒の出来事である。 「ぐぁぁぁぁ……」 『リーシェン軍曹、応答してください! リーシェン軍曹!』 奈央の決死の叫びも空しく、コックピットの中ではだらりと力なく腕が落ちる。 バイラムは鳳凰をちらりと見た後、そのまま基地の方角へと飛び去った。 その直後、おいて行かれた麒麟がようやく鳳凰に追いついた。 「おい、大丈夫か!?」 鳳凰に向けて何度も通信を送るが一向に返事がない。 『パーチャイ少尉、すみません。私のせいで……』 奈央は泣きそうな声で謝るがパーチャイはそれを優しく窘める。 「奈央、お前のせいじゃない。それよりもデータ解析と医療班への連絡をしておけ!」 『は、はい!』 全く、俺としたことが。後輩がやばいって時に何にも出来ないなんてな! パーチャイは自虐的な笑みを浮かべながら鳳凰へと急いだ。生きている事をただ信じて……。 鳳凰との戦闘を終え、基地向かってゆっくりと飛び立っているバイラム。 彼の瞳に映るのは相変わらず砂と岩ばかりだけであった。PMの姿はどこにもない。 太陽はすでにやや西の方角にあり、長い時間が経過していたがとても疲労した様子は見えなかった。 このまま敵と出会わずに基地へと到達しそうな時だった。突然、後ろからマシンガンの銃撃を受ける。 振り向くとそこには黄色のPM、ビスマルクが数体いた。 ビスマルクは綺麗なVの字の編隊を組んでおり目の前のバイラムを睨みつけていた。 背面の大型とも思えるブースターを背負っており、マシンガンをバイラムに向けている。 「みんな! 準備はいい?」 「問題ありません」 「いつでも良いぜ!」 それぞれがファルに向かって返事をする。 これまでの借りを返すわよ、バイラム! 「各機散開!」 ファルの一声でビスマルクたちは一気に散る。 その速度は以前のビスマルクとは違い、目にも止まらぬほどの早さだった。肉眼でその姿を捉えることは恐らく 不可能だろう。 無理もない。ビスマルクが装備しているのは高速戦闘武装、Fパーツ。またの名を”フォーミュラ・アタッカー” 武装自体はネルソンと大差はないのだがこのパーツには大きな特徴があった。それは―― 「でぇぇぇい!」 ビスマルクのロングソードがバイラムを狙う。しかしそれを素早くかわすと今度は自身の剣で両断しようとする。 「甘い!」 だがバイラムの剣は届くことなく空を切った。ロングソードが当った時点で両者の間合いはかなり離れていたからだ。 「ビスマルクは一機だけじゃないぜ!」 目標を失った隙を突かれ、今度はミサイルとマシンガンが目前に迫る。 それを避けることなくそのまま受け止め今度は撃ったほうへと向かっていく。 「これでも喰らえ!」 バイラムの真上から蹴りが飛んでくる。それを身を翻して避けると次はロングソードを持ったビスマルクが 横から戦いを挑んでくる。 それをなぎ払い攻撃を加えようとするがビスマルクはすばやく退避した。それと 同時に今度は別の方向からマシンガンの弾が飛んで来る。 まるで流れるかのような連携を前にバイラムは身動きが取れずに居た。 「これでどうだ!」 ロングソードを構えた二機が前と後ろからバイラムに向かってくる、しかしバイラムは急上昇をしてビスマ ルクの目から逃れた。 膠着状態に陥った事を理解したのかバイラムは剣をしまいビームガンを構えた。 「ビームが来るわよ、各機、ミラージュダイブの起動を!」 ファルの声でビスマルクの速度が上がった。あまりの速度に空の色と完全に同化をしてしまい、もう誰にも 捕らえる事はできないだろう。 横から、背後から、前から。素早い一撃がバイラムに迫る。しかしそれを慌てることなく丁寧に捌いていく。 「当たれぇぇぇ!」 上からミサイルが跳んでくるがそれをバレルロールのように螺旋を描いて避ける。がこれは囮であった。 「本命はこっち!」 すかさず前から斬撃が飛んでくる。それを急降下でかわすとビスマルクにロックをかけた。 「しまった!」 ファルはすかさずペダルを思いっきり踏む。だが無情にもバイラムの銃から光の矢が発射された。 しかし、光の矢はビスマルクをすり抜けて天へと昇っていた。バイラムが狙っていたビスマルクは陽炎のよ うに消えていく。 Next ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) +... 名前
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SS(スクリーンショット)の撮り方 詳しくは公式HP参照 公式に行く 簡単に言うと… キーボードの[Ctrl]+[Print Screen]キーを同時押しし、[Print Screen]キーを離したタイミングで撮影されます 撮影時に[Ctrl]+[Print Screen]i以外に[Alt]+[Print Screen]キーを押すと全てのコックピット表示が消えた状態で撮影されます 撮影に成功するとチャットウィンドウに表示されます 画像の保存場所は? [C]-[Program Files]-[CAPCOM]-[Monster Hunter Frontier Online]-[スクリーンショット]フォルダ ワンポイント! メゼポルタ広場では[↑]キー(十字キー上)で画面をズームすることができます 夜の撮影は暗いです 画像掲載方法 画像を掲載するページを開く 一番上の「編集」をクリック 「このページにファイルをアップロード」をクリック アップロードする画像を選んで決定 アップロードしたファイルをクリック。画像が開く 画像が開いたらURLをコピー 画像を掲載するページを開く 「このページを編集する」をクリック 編集画面の「プラグイン」をクリック 「画像・音声・動画」をクリック 「画像表示2(ref)」をクリック 「画像のURL」にさっきコピーしたURLを貼り付ける 画像サイズを適当に調節 「入力」をクリック。完成! 画像サイズが気に入らなかったらまた編集画面だして数字を書き換える wikiの使い方はテヌまでどうぞ! -- テヌ (2009-10-07 13 47 04) 名前 コメント
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prologue 男の視界には、グリッドの中で明滅する光点や情報が更新されるグラフが何個か展開されていた。中には何種類かの動画を流しているウインドウもある。『赤外線』『可視光線』『レーダー』とそれぞれ分かれて動画を中継しているウインドウは、高高度を飛行する無人偵察機からデータリンクで送られている物だ。彼の視界には同じくデータリンクで送られてきた地上敷設型のソナー網からのデータも表示されているが、これといった変化は無かった。 「グリッドE-37、クリア。不審な動態も異常な観測結果もなし。全く暢気なもんだ」 男は両手に握る二本の操縦桿のボタンを巧みに操り、ウインドウを切り替える。一瞬の間をおいて、別の空域に待機していた偵察機から映像が送られ、瞬く間に視界がウインドウで埋まる。 『当たり前と言えば当たり前の話ですわね』 ヘルメット内臓のスピーカーから、女の声が聞こえる。聴き慣れた声色を耳にした男は、唇の端を小さく歪めた。 「ところがどっこい、ここはグループ内にも知られちゃいけない最重要施設だ。気を抜くなよ、瑞麗」 『それはこっちのセリフですわ!』 女の声色が刺々しくなる。男はやれやれと苦笑し、右端のウインドウに視線を向ける。男の視線を感知したヘルメットのセンサーが、男の網膜に新しい画像を投影する。 淡々と定められた業務をこなすだけの時間が、どれだけ続いただろうか。さっきと同じようにして最後の区画の偵察を終えた直後の事だった。 00 00 00 という表示がポップアップする。 「よし、勤務時間終了だ! 降りるぞ!」 それを見るや否や、男は操縦桿を握りしめ、視線を巧みに操りながら叫んだ。すると、男の視界一面に広がっていたウインドウが瞬く間に消え、球状の仮想空間の中で仮想キーボードを叩く漢服の中華美女----瑞麗が男の前に現れる。 『了解。偵察機とソナーのコントロール権を交代部隊へ。リンクを切断してオフラインにした後、メインシステムを待機モードへ』 瑞麗がすました顔でキーボードを叩くと、一拍遅れて男の体はシートごと下降した。一瞬の揺れと衝撃が男を襲い、男の視界を緑の文字列が埋め尽くし、それが終わると見慣れたロゴが浮かぶ。緑の三日月に金の歯車があしらわれた紅い星。システム終了シーケンスの最後に技仙公司のロゴと 025-MLSQ Sita-Custom Taishi Ci の文字が消えると、男の体はまたもやシートごと降下した。唯一の違いと言えば、さっきのは彼の機体が待機姿勢になったが故のものだったが、今はコックピットを解放したが故の物だった所だろう。 半日ぶりの自然の光を視界に入れ、男----ジョン・ウーは目を細める。玉虫色のヘルメットバイザーを上げ、光がやってくる方向に顔を向けた。ついさっきまで星々が瞬く夜空は眩い陽光に塗りつぶされつつあり、山々の稜線は白に近い金色に輝いて、太陽の到来を告げていた。 早朝の高山に特有の指す様な冷たさと、僅かな植物の存在を感じられる甘みを伴った瑞々しい空気を肺全体を使って味わう。深呼吸をしたジョンは上半身のビンディングを外し、体をシートから起こして伸びをした。 「よーし、今日も無事に日の出を拝めたか……おい瑞麗、煙草くれ」 『物理的な体を持たない私がそんなものを持っていると思って?持っていても貴方には吸わせませんわよ、ジョン』 「チェッ! 相変わらず冷てえ女だぜ、お前はよぉ」 そう言いながらジョンは再びシートに上半身を預け、操縦桿を握る。コックピットブロックが上方へとスライドし、四足の巨人の背後へと吸い込まれていく。 暫くの間、ジョンは何を言うでもなく朝日が昇る様を見つめていたが、やがて姿勢を直して操縦桿を握る。自動的にバイザーがおり、彼の座るシートは再び四足の巨人の胎にしまい込まれた。 「さて、帰るか」 『帰還ルートを表示します。走行モードでいいですね?』 「勿論だ。いたずらに推進系を使うとおやっさんにドヤされちまう」 ジョンの視界に再び一面の雲海と山肌が表示される。秘匿された地下基地へとむかう道筋が上書きされた絶景を見ながら、ジョンは最後に吸いこんだ懐かしい紫煙の味わいを反芻しようとした。
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「そうか、マグナムハウンド隊が全滅したか……」 報告を聞き、目を細める人物。元よりあの男の相手を、そこらの連中ごときができるとは思っていなかった。 全滅も当たり前だろう。あの男を倒すには、絶対的な力が要る。そう、自分のような……。 「ケーン、独善と共に来るがいい。今度こそ、この俺がその息の根を止めてやる……」 火星圏に辿り着いたアーリーバード。しかし、その進路は絶望的であった。 無数ともいえるイオカステ本星艦隊。そして対するディオニュソスの艦隊。この両者を止めるには、どんな手段があるだろうか。 更にケーンたちを苦しませる、もうひとつの現実。イオカステ艦隊が持ち出した新兵器。 衛星砲『ゼウス』。大型の隕石の内部にジェネレーターと加速器を置き、隕石丸々一個を巨大な粒子砲に改造した戦略兵器。 その一撃は、ディオニュソス艦隊を殲滅するのに充分すぎるほどだ。イオカステの切り札なのだろう。 だが、逆に言えばゼウスを破壊することができれば、戦いを終わらせることができるかもしれない。 戦力的には、ディオニュソスの方が質が優れている。隕石砲を破壊し、両者の戦力差を無くせば、戦いは膠着状態に陥り、争いそのものが中断される可能性が高い。 全力での戦いとは、彼我の戦力差が大きい時を見計らって行われるものだ。そうでなければ、戦力をすり減らすだけの自殺行為だからだ。 イオカステがゼウスを持ち出してきたのも、圧倒的戦力差を確保するためだろう。 「よし、作戦は決まった。戦いが始まると同時に突入、衛星砲ゼウスを破壊、両者の戦力バランスを変えて、戦いを中止させる。それしか方法はない」 「ケーンの立てる作戦だからな。信頼してるよ」 「はい、私もそれに賛成です」 こうして、作戦の実施が決まった。コルトは格納庫に降り、機体の整備を始める。ケーンはセラと共に、ブリッジのウィンドウから星の海を眺める。 「今度の作戦は、危険だ。できればセラには……船を降りて欲しい」 唐突にそんな事を言い出すケーンに、セラは毅然とした態度で答える。 「私は降りません。最後までケーンと一緒にいるって、誓いましたから」 「どうして、そんなに俺の事を?」 その答えは、セラにもはっきりとは分からない。しかし、彼から離れるのだけは、どうしても嫌だという気持ちは本物だ。 何も答えないセラの頭に、ぽんと手を置くと、ケーンは格納庫へと向かった。 イオカステの艦隊指揮を行う、隕石砲ゼウス内部。ひとりの男が、じっと時を待っていた。 「……そうか、分かった」 不審な船を発見したという報告を受け、男は格納庫へ向かう。 すれ違う兵士たちが、敬礼で後を見送る。それなりに軍では立場のある人間らしい。 格納庫に辿り着くと、一機の大型の漆黒の機体を見上げる。『アイガイオン』というコードを与えられた機体。 新型のデフュージョンスクリーンを装備し、高出力のデュアルプラズマトーチ、ブーステッドライフル、ショルダーバスターカノンなども備える。 自動追尾兵器のマルチプル・ガイドライン・マインディスペンサー(MGMD)、 戦術兵器オーバーエクスプロージョンミサイル(OEM)などの付属兵装。 そしてケーンの持つカラドボルグと同型のビームブレード、ティルフィングを搭載する超重機動兵器である。 たった一機で、敵の集団と戦えるように設計された機体。そのコックピットに乗り込む男。 「行くぞ、ケーン。すべてを壊したお前が正しいというのならば、その力で証明してみせろ」 同時刻。ディオニュソスの艦隊でも、ひとりの少女がアーリーバード発見の報を聞いていた。 「あのときの相手か。今度こそ、逃がしはしないよ!」 サレナ=ミッドウィル。ヴァナディースのパイロット。 以前にコルトと戦った時以来、ずっと再戦のチャンスを待ち続けていたのだ。 前回は体の不調で撤退せざるを得なかったが、今度は違う。何としても、あの時の相手を落としてみせる。 ヴァナディースに乗り込むと、即座に発進するサレナ。アーリーバードに向かって。 こうして、二機の強敵が自分達の元へ向かっている事を、ケーンたちはまだ知らない。 「ケーン、いいだろこの大砲。あの余り物だった戦艦の主砲で作ったんだぜ」 コルトが格納庫で、自慢げに先の戦いで使用した自機の装備、機動戦艦主砲転用プラズマランチャー『グングニル』を示す。 ケーンは苦笑いでそれに答える。まったく、コルトにも子供っぽいところがある。グングニルという辺りが大げさだ。 きっとカラドボルグを持ち出したのを見て、自分も必殺兵器が欲しくなったのだろう。 「これでケーンにも負けないぜ……何だ?」 ブリッジからの緊急通信がハンガーに響く。 『ケーン、コルトさん、二機の高速移動物体が、こちらに近づいてきています。敵機動兵器だと……ただ』 「ただ、何だ?」 『発進方向が別々です。イオカステ、ディオニュソス、両方の艦隊から発進したものと思われます』 「分かった。迎撃する。コルト!」 「はいはい、いつでも出られますよっと」 『待ってください、ケーン。お願いですから、ヘルメットを被っていってください。何かの間違いがあって、ケーンが酷い目にあったら……』 「ん……分かった、そうするよ」 コックピットに滑り込むコルト。それを確認すると、ケーンも自分の機体に流れる。 たった二機の敵……しかし、何故だか嫌な予感がする。そして予感は、外れてはいなかったのだ。 二機のセイバーハウンドが発進する。その前方に、ふたつの光点が迫る。 「……あれか?」 カメラをズームさせるケーン。 そこに映っていたのは、以前アーリーバードを襲った真紅の機体と、見たことも無い、背景の宇宙に溶け込みそうな漆黒の機体。 どちらも進路的に真っ直ぐに向かってくる。お互いには構うつもりはないらしい。 「コルト、お前は赤い方だ、前に戦ったことがあるなら、何とかなるだろう。俺は黒い方をやる!」 『ちょっと待てよケーン、あの赤い奴、滅茶苦茶強いんだぜ?』 しかしコルトの抗議も聞かずに、ケーンの機体は真っ直ぐ黒い機体へと向かっていく。 「やれやれ……仕方が無いか。見てろよ、赤の化け物。あの時とは違うんだぜ」 コルトも赤い相手へと向かっていく。そして、壮絶な戦闘が始まった。 真紅の敵は相変わらず触手のようなものを伸ばし、そこから雨のようなレーザーを放ってくる。それを掻い潜り、グングニルを発射するコルト。 轟音すら感じさせそうな太いビームに、触手が焼かれていく。 グングニルの再チャージの隙に、赤い敵、ヴァナディースは脳波誘導ミサイルを発射した。 コルトはプラズマトーチを抜くが、グングニルの長い砲身が邪魔をし、切り払えなかったミサイルが命中する。 吹き飛ぶ右足。オートバランサーの制御に任せ、機体を安定させる。 『あたしの前に出る奴は、みんな殺してやる!』 ヴァナディースが再びミサイルを発射。扇形に広がるミサイルが、セイバーハウンドSPを包み込む。 「何の、まだだっ!」 マルチロケットポッドから粒子弾頭ロケットを発射。散弾が、濃密な弾幕を張る。 飛び込んだミサイルは自爆、残りの散弾がヴァナディースを襲う。 ガリガリと装甲各部を浅く削られるヴァナディース。 『何すんだよ、こいつっ!』 受けたダメージで、レーザーテンタクルが使用不可能になる。再びセイバーハウンドからの砲撃。若干反応速度が鈍くなっているためか、右腕にかすってしまう。 振動の中、サレナはミサイルを第三射。これでミサイルは最後だ。そのミサイルを、スラスター全開で錐揉みをしながら避ける敵。 自分の攻撃を、ここまでかわされたことに驚きを感じるサレナ。 今まではどんな相手であれ倒してきたのだ。こんなたった一機の相手に……。 『ウザいんだよ! こうなったら、切り札を使ってでも、お前を!』 肩のバインダーから、無数の小さな飛行物体が飛び出す。 『ティンカーベル』。脳波でコントロールされる、無線誘導式の小型レーザー兵器。 強化された人間の精神力でしか扱えない、死を呼ぶ妖精。それが執拗にセイバーハウンドを追尾し、レーザーを発射する。 「この武器……実用化されていたのか!?」 コルトがまだディオニュソスにいた頃には、脳波誘導兵器は実験段階だった。 今は完成され、強化されたと思われる相手が使っている。これほど厄介な事はない。 ミサイルよりも、更に複雑で濃密な攻撃。飛び交うレーザーの雨。逃げる先にも、予測したかのように回りこんでくる。 セイバーハウンドの左腕が、レーザーの直撃を受け破損。持っていたワイヤードライフルが破壊される。 残された武器はグングニルとプラズマトーチが一本だけだ。これだけであの重機動兵器を倒さなければならない。 『ほらほらどうした! その程度で……なにっ?』 いきなりセイバーハウンドは突進をかけると、レーザーの雨を強引に掻い潜ってヴァナディースへと向かってきた。 『こいつ、この武器の欠点を知っているのか!』 ティンカーベルは脳波コントロール式。 そのために、パイロットが自分の機体をイメージしてしまうと、素直にそれを攻撃してしまうという欠点がある。 故に安全装置として、母機の周囲ではその攻撃が自動的に禁じられるようにセッティングされているのだ。 コルトが過去に覗き見たデータが役に立った。彼にしかこの弱点は分からなかっただろう。 そして、ヴァナディースには近接戦闘用の武器はレーザーテンタクルしかない。 レーザーテンタクルは先ほどの攻撃で使用不能になっている。仕方なくパンチで応戦しようとするサレナ。 しかしそれを軽々と避け、セイバーハウンドは背後へと回り込む。 『ふざけんじゃないよっ!』 サレナは毒づくと、背後へ回し蹴りを放つ。グングニルでそれを受け止めるコルト。 衝撃で、グングニルが発射不可能になる。しかし、これだけの長物ならば発射できなくとも使い道はある。 「んなろーっ!」 加速をかけ、一気に突っ込む。そしてヴァナディースのコックピットとおぼしき場所へ、全力でグングニルの砲身を叩き込む。 まさに、その使い方は騎兵の用いる『槍』と同じだ。 『あぁ、きゃあぁっ!』 前面装甲がひしゃげ、コックピットハッチに亀裂が入る。そこから覗く砲口。 「おとなしく、抵抗をやめて投降しろ! 今なら命はとらない。けど、もし抵抗すんならこのままトリガーを引くぞ!」 発射できないことを隠しての恫喝。相手が戦意を喪失してくれなければ、危機に陥るのはコルトの方だ。 咄嗟の賭け。そしてその賭けに、コルトは勝利した。 『……分かったよ、降参する。ハッチから出るから、武器をどけてくれ』 警戒しながら、いつでも発射できるぞという風に見せかけて、機体を離すコルト。するとひしゃげたハッチをこじ開けて、中から小柄なパイロットが現れた。 「女の子、だってのか?」 宇宙空間を流れてくる体を、コルトは無事な右マニュピレーターで回収する。 そして牽引ワイヤーを引っ掛け、ヴァナディースを引っ張り戦場から離脱する。 「ケーンの奴、うまくやってるだろうな……」 どちらにしても、今のこのセイバーハウンドSPの損傷では助けに向かうこともできないのだ。コルトはただ、ケーンの無事を祈った。 漆黒の機体は、猛烈な加速でセイバーハウンドASに迫り来る。中の人間すら引き裂きそうに思えるほどだ。 しかし、乗り込む男は歯を食いしばって耐えた。 搭載されたショックアブソーバーや耐Gスーツでも、完全には防げないものなのに。 鍛え上げられた肉体と精神力が、不可能を可能にしたのだ。 彼は強化されているわけではない。肉体も精神も、ごく普通の人間である。それでもなお、不可能を可能にする執念。 ミシミシとコックピットが軋み声を上げる。モニターに軌跡を描く、敵からのレーザー攻撃。 しかし、多くは機体の加速に追いつけずにかすめ去り、また直撃しても強化型のデフュージョンスクリーンのまえに無力化される。 急速に過ぎ去る一瞬を、彼は心地よく感じた。これぞ戦い、これぞ戦争! 激動の中に身を置いてこそ、人は輝くというものだと。 やがて加速を終えると、両腕を広げ、逆噴射をかける。目の前に迫る、赤い塗装の機体。 彼には分かる。そこにあの男、ケーン=エイジャックスが乗っていると。 昔からケーンはそうだった。目立つ色に機体を塗装し、最前線へと格闘戦用の機体で突っ込んでいく。彼の戦い方に、自分は賞賛を覚えたものだった。 しかし、今は違う。全てにおいて、自分の方が上なのだ。機体の性能も、操縦の腕も。 その上で、徹底的な実力差を感じさせながら、粉々に引き裂いてやる。 それがケーンに与えられた、この自分からの罰なのだからと……。 至近距離から、ショルダーバスターカノンを放つ。大口径のビームが、一瞬で赤い機体を包み込む。しかし、それを咄嗟の所で回避するセイバーハウンド。 流石に時がたっても、戦闘センスは衰えてはいないようだ。それでこそ、倒し甲斐がある。 デュアルプラズマトーチを作動させ、斬りかかる。同じくプラズマトーチで受け止めるセイバーハウンド。 何度となく斬り結ぶ。アイガイオンの圧倒的なパワーに押され、後退する赤の機体。 『どうしたケーン、その程度か?』 突然の通信に、ケーンは耳を疑う。確かに知っている声……再び斬りかかってくる敵。 『俺を忘れたか? あれほど一緒に過ごしたのにな』 「まさかお前……カイン、カイン=ゴッドワルドか!」 コックピットの中で、カインと呼ばれた男はにやりと笑う。 『そうだともケーン、お前を倒すために、地獄から舞い戻ってきたぞ!』 「そんな……馬鹿な……」 カイン=ゴッドワルド。ケーンが軍から脱走する時に戦い、ケーン自身が機体を破壊してしまったはずだ。 死んでいるとまでは思わなかったが、こうして再び自分の前に現れるなんて……。 『お前にやられた右目が疼くのだ。仲間が欲しいとな! だからケーン、お前を俺の右目と同じ場所へ送ってやる!』 カインの右目。そこには、一本の傷跡が走っていた。ケーンに撃破されたときに、負傷した右目だ。 傷はこの五年間、ずっとカインを苦しめてきた。パイロット復帰は絶望的と伝えられたこともある。 しかし、彼はそれを乗り越えた。胸に抱いた暗い想い。それを果たすためにも。 そのために、血反吐を吐くような訓練を繰り返してきた。そして得たのだ。右目がなくとも、凄まじい戦闘能力を得る事を。 『どうした! 反応が遅いぞ! その程度が貴様の正義か!』 「カイン……そんな、そんな事が……」 ケーンにとって、親友だった男。そしてライバルでもあった男。 それがこうして、自分の前に立ち塞がっている。とても信じられない。 勢い、操縦も散漫になる。その隙を突き、カインはMGMDを発射した。 複数の誘導される浮遊機雷が、ケーンを襲う。 「うっ……くっ!」 咄嗟にプラズマトーチで切り払う。しかし、その爆発は装甲を焼き、機体に少なからぬダメージを与える。 残った機雷も誘爆し、爆発の中にセイバーハウンドを包む。 『情けないな、ケーン。だがその程度で死んだわけではないだろう。早く俺に立ち向かって来い!』 爆炎の中から姿を見せる赤い機体。各部が焼け、ボロボロになっている。それでも何とか体勢を立て直し、カラドボルグを構える。白熱したビームが、そこから迸る。 『そうだケーン、それでいい。さぁ、戦争を楽しもうじゃないか』 漆黒のアイガイオンもティルフィングを抜き、ビーム刃を形成させる。そしてふたつの機体は衝突した。 交差するビームの刃、飛び散る火花。どちらの攻撃も、直撃すればただではすまない威力を持つ。気を抜いたほうが、負ける。 『貴様はいつもそうだったな。接近戦では敵うものがないと言われたお前だ。だがそのお前と、こうして打ち合えるようになった俺は、お前を超えたのだ!』 カインはあえて積極的な射撃戦には持ち込まないようにしていた。 どのみち、ケーンの乗るセイバーハウンドに、大した射撃武器が搭載されてはいない事は承知しているのだ。 射撃での戦いになれば、圧倒的に自分が有利だということ。火力も、機動性も、運動性も、すべてアイガイオンのほうが優れているのだ。 それでもなお、格闘戦での決着を選ぶ。まさしくカインの自負心が現れていた。 『そうだ、その勢いだ。正義と共に生き残りたければ、死ぬ気でかかって来い!』 何度目の斬撃だろうか、ふいにセイバーハウンドの持つカラドボルグの出力が弱まる。 連続しての高エネルギー消費に機体のジェネレーターが持たず、パワーダウンを起こしてしまったのだ。 だが、カインはその手を休めることはない。受けきれずに、残撃を食らってしまうセイバーハウンド。 左腕が切り裂かれ、爆発を起こす。残った右手でカラドボルグを保持しながら、ケーンは体勢を立て直す。 息は荒く、額に汗が流れる。ここでカラドボルグを捨てれば、パワーダウンは免れるだろう。 しかし、ただのプラズマトーチだけでカインの機体に勝てるとは思えない。パワーダウンの事は忘れて、全力で戦うしかない。 ところがケーン自身の気力はまだ残っていたが、流石に機体の限界が近づいていた。 すでに各部は破損し、出力も上がらない。スラスターは咳き込み、まともな機動もできない。 『どうやら限界のようだな。そろそろ死ね、ケーン! そしてあの世でセラに詫びろ!』 止めの重い一撃が振り下ろされる。出力の低下したカラドボルグでは受けきれずに、そのまま直撃を受けてしまうセイバーハウンド。両断されていく正面装甲。ここまでか……。 「すまない、セラ……」 無意識の言葉は、失ってしまった彼女へ向けてか、それとも帰りを待つ少女に向けてのものか……本人にも分からない。 そして、セイバーハウンドASは爆発した。 「……ケーン?」 コルトが敵機を捕獲して帰投する様子を眺めていたセラは、不意にケーンの声を聞いたような気がした。 彼はここにはいない。空耳に過ぎない。だが、それでも鳥肌が立ち、嫌な予感が胸を覆う。 「ケーン、早く戻って……」 宇宙を漂流するケーンの体。爆発の寸前に、脱出装置が働いて彼の体を排出したのだ。 今回に限ってセラの忠告どおりに、ヘルメットを被っていたのが正解だった。 それでも、体のあちこちに痛みが残る。あばらの数本は折れているらしい。口の中も、血の味がする。 「俺もここまでか……」 諦めて目を閉じる。いずれ酸素もなくなる。30分もかからず、死は訪れる。 今まで自分が成してきたことの、すべての報い。それがここにきて襲ってきたのだ。 ならば、あとはただ受け入れることしかできない。それが、彼の責任だ。 その時、こちらに近づいてくる巨大な船。オリュンポスという名の大型の船。ノイエ=フォン=ミュールの乗る船だ。 そこから小型艇が発進すると、ケーンを回収しにかかる。体を襲う痛みの中、ケーンは複雑な気持ちと共に意識を失った。 ・第九話へ続く……
https://w.atwiki.jp/rfactorseries/pages/43.html
Japan rF modders(仮) rFactorのModに興味のある人を集めて情報交換&Mod製作。 このページとIRCのチャンネル #rFactorM の方で色々なmodを作れる人材を募集したいと思います。 Mod作りの手引きのページも充実させていく予定です~ 現在参加を募集しているmodとそのパート Dallara F308 車体のスキン、ヘルメットスキン、コックピット、パーツなどのテクスチャの製作してくれる方を募集。 写真、映像などの資料を提供してくれる方も募集しています。 ホームページデザインの出来る方 rFactorSeriesでのシリーズ戦などのページ作成など モデリング、テクスチャ製作、サウンド製作、挙動製作など出来る方も随時募集中~ その他共同でのMod製作の企画の持込などもお待ちしておりますw 連絡について 連絡はIRCのMod製作用チャンネル #rFactorM またはフォーラムまでどうぞ。IRCの導入はこちらから。 とりあえずやる気はあるけど何もスキル無いかもって人は、チャンネルに来て色々会話を見てるとこから始めるのもいいかもです。 質問がありましたらこちらからもどうぞ Vehicle Viewerを利用してマシンのスケールを計ろうとしているのですが全く表示されません、MASファイルを展開してもダメな場合もあります。何か解決策をご存知方はいらっしゃいませんか? -- masa (2012-07-24 01 42 53) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/lucina_memo/pages/68.html
その他(データ類) コメント ~ピットの概要~ 速さとリーチに優れた多彩な攻撃手段を持つ(遠距離あり)。 5段ジャンプと飛距離のある復帰ワザを備えるバランス型のファイター。 癖の無いワザと復帰力の高さが魅力。 反面、ジャンプ動作はモッサリしているので空中動作が遅く、浮かされると何も出来ない事もしばしば。 ~ピットの主な立ち回り~ 基本的には飛び道具で隙を伺いつつ、攻撃を仕掛けて行くスタイル。 連携ワザは主に「下投げ→上スマ」がお手軽かつ強力(高%だと入りづらい)。 主なバースト手段は「前投げ」と「横B」。リーチは短いが「空後」もバーストワザの1つとして用いられる。 また、5段ジャンプを活用して「空前」でバーストラインまで輸送する事も可能。 =ルキナ側の対策= ~ルキナ側の立ち回り~ ピットの遠距離ワザをかわしつつ、間合いを詰められるかが課題。 基本的には「歩き+ガード」で間合いを詰めて行く(この時、掴まれないように注意)。 ピットは浮かされると弱いので「下投げ」か「横B(上)」で浮かした後、「空上」でお手玉にしてダメージを稼ぎたいところ。 その他(データ類) バースト%、ダウン%など コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/medadictionary/pages/2085.html
ロンテーコック メダロット一覧 ⇒ ら行 - 9 尾長鶏メダロット(OMG) 登場作品 9 ロンテーコック 機体説明メダロット9 関連機体 機体性能メダロット9 機体説明 卵を温める「尾長鶏(オナガドリ)」がモチーフのメダロット。 名前の由来はそのまま「Longtailcock(「ロン」グ「テー」ル「コック」)」から取ったと思われる。 メダロット9 初登場。 同じく初登場したドローン二種を持つ稀有な機体で、更にファイトドローンはこの機体しかもっていない。 野良メダロットとして登場する場所が一度離れると二度と入れない期間限定エリアな為、パーツ共々貴重なメダロット ▲ページ上部へ▲ 関連機体 構成メダロット一覧 ▲ページ上部へ▲ 機体性能 メダロット9 名称:ロンテーコック (パーツ性別:男) アルバム:No.203 型番:OMG00 抜け落ちることなくどこまでも尾羽が伸び続ける尾長鶏がモチーフのメダロット。早朝からけたたましく鳴き叫んで味方の目を覚まし味方の攻撃に連携する卵を戦線にこっそり隠す。 頭部:オナガホーン 装甲 成功 威力 充填 冷却 回数 攻撃対応 スキル / サブスキル わざ Hv 180 - - 53 38 5 不可 たすける / なし レーダーサイト - 右腕:テールハンド 装甲 成功 威力 充填 冷却 攻撃対応 スキル / サブスキル わざ Hv 150 - - 41 17 防御可能 しかける / なし ファイトドローン - 左腕:テールアーム 装甲 成功 威力 充填 冷却 攻撃対応 スキル / サブスキル わざ Hv 150 - - 36 22 防御可能 しかける / なし シュートドローン - 脚部:テールレッグ 装甲 機動 格闘 射撃 タイプ 攻撃対応 脚部特性 森 岩 砂 平 水 空 凍 ホ サ Hvリミット 260 18 33 33 多脚 回避可能 ヴィジランス 3 4 3 2 2 2 3 4 4 2 ▲ページ上部へ▲ メダロット一覧 ⇒ ら行 - 9
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新生MABIの新たな量産機。 開発者:K・ヤスデ 武装の異なる様々なバリエーション機が存在する。 Golem-Mk5は開発途中でMABIの裏切りが発覚した為、 未実装となった。 Mk4とMk5は高性能特別機として設計されていたが、 Mk6は戦力の再編成が必要になった為、汎用性の高い 機体として設計されている。 Mk6-S 「シーフ」 分類 人型機動兵器 形式 ky-big-golem-Mk6-s 全高 16.5m 全長 8m 全幅 13m 本体重量 26.3t 装甲材質 黒レンガブロック 出力 1000kw 兵装 TNTバルカン×2 レーザークロー×2 生産コスト 1000万リラ 接近戦に比重を寄せた無人機として調整されている。 コックピットに(いくらでも湧いてくる)村人を乗せて戦わせる。 村人は薬物投与で強化されており、「ブーステンデット」と呼ばれる。 Mk6-P 「ピーパー」 分類 人型機動兵器 形式 ky-big-golem-Mk6-p 全高 16.5m 全長 8m 全幅 13m 本体重量 27.5t 装甲材質 黒レンガブロック 出力 1000kw 兵装 長距離レーザー砲 生産コスト 1200万リラ 高性能センサー搭載のヘッドパーツに、 右腕を大型エネルギータンクに換装した、 長距離狙撃&偵察型の機体 Mk6-YAMADA 「ヤマダム」 分類 人型機動兵器 形式 ky-big-golem-Mk6-yamada 全高 17m 全長 10m 全幅 13m 本体重量 30.2t 装甲材質 黒レンガブロック 出力 1800kw 推力 88,800kg 兵装 TNTマシンガン×2 レーザークロー ロングレンジTNTカノン レーザー砲 生産コスト 2100万リラ 背中にロッケトブースターを装備した 高性能特別バージョン機。 YAMADAの専用機であるため、 表示スペックが正しいかは不明。
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登録日:2015/11/14 Sat 12 39 32 更新日:2024/05/15 Wed 23 00 24NEW! 所要時間:約 18 分で読めます ▽タグ一覧 2004年 「バスト、ウエスト、ヒップのサイズは?」 おば様の推理ショー まじっく快斗 ゆりかもめ アニメ アニメ映画 サファイア ジョゼフィーヌ スターサファイア ナポレオン パトカー パラグライダー モラハラ ロミオとジュリエット 函館市 函館空港 劇団 劇場 劇場版 北海道 古内一成 名探偵コナン 名探偵コナン劇場版項目 告白 埠頭 大惨事 室蘭市 山本泰一郎 怪盗キッド 旅客機 旅行 映画 東京都 東宝 毒殺トリック 汐留 港区 滑走路 演劇 直接対決 空港 自動操縦→児童操縦 舞台 運命の宝石 銀翼の奇術師 飛行機 挑め!上空1万フィートの 絶体絶命(クライム)サスペンス。 監督:山本泰一郎 脚本:古内一成 主題歌:愛内里菜「Dream×Dream」 『名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン)』とは、劇場版名探偵コナンシリーズの第8作目のタイトルである。2004年4月17日公開で上映時間は107分。興行収入は28億円。 【概要】 怪盗キッドが登場する劇場版作品の2作目。前半は夜の摩天楼を舞台にコナンとキッドが激しい対決を繰り広げ、後半は飛行機内で殺人事件が発生してコナンが解決に導くという二段構造となっている。 ラストにかけては飛行機が墜落の危機に瀕するため、コナンとキッドが共同戦線を張ってこのピンチを切り抜けているのも特徴。 またキッドの影に隠れがちだが、今回は『瞳の中の暗殺者』とは逆パターンで、蘭が新一に告白するシーンがある。 終盤の展開によるものか、終了後に「この作品はフィクションです」というテロップが流されている。 【音楽】 『世紀末の魔術師』の劇伴の再録や挿入歌「ぼくがいる」の高山みなみverなど音楽面の特徴は多め。しかし『魔術師』の時よりもサスペンス曲が多く、前後の劇場版作品のそれよりもTV版への使用回数は多かった。 TV版への楽曲導入は翌年9月の『完全半分犯罪の謎』からスタートした。劇場版の楽曲の導入がほとんどなかった時期ではあったが、前後の劇場版作品よりは定着した楽曲もあり(*1)、中には原曲こそ使われなかったものの、2007年のリニューアル以降から使われるようになったものもある。 以下、ネタバレにご注意ください。 【ストーリー】 ある日、毛利探偵事務所に女優の牧樹里とマネージャーの矢口真佐代が依頼を持って訪れる。 今朝彼女の下に、怪盗キッドから彼女の所有する「運命の宝石」と呼ばれるスターサファイアを狙うとの予告状が届けられたらしく、小五郎にその宝石の警備の依頼をするために事務所を訪れたのだという。 樹里に問題の予告状を見せてもらった小五郎は、彼女が出演している舞台『ジョゼフィーヌ』の公演中に犯行を行うと推理し、夕方に汐留ビュータワー内にある劇場「宇宙(そら)」へコナンたちを連れて向かう事に。 そこでは中森率いる警察が厳重な警備体制をしいており、そこで何と新一に扮したキッドも登場する。 コナンは逃がすまいとキッドを終始マークし、彼が観客席から離れると急いで後を追う。 そしてビルの屋上へキッドを追いつめ、夜の汐留を舞台に激しい追走劇を繰り広げるが、あと1歩のところで捕り逃してしまった。 数日後、コナンたちは宝石を守り切ったお礼として、函館の樹里の別荘で行われる劇の打ち上げパーティーに招かれる。 当のコナンはキッドがあっさり引き下がった事に疑問を抱いていたが、劇に出演した役者が集合する空港ロビーで何者かの殺気を感じる。 その頃、函館に先回りしてキッドを待ち伏せしていた中森は、樹里の別荘内で怪しい人影を見つけ、それをキッドだと確信して踏み込むのだが……? スカイジャパン航空の函館行き865便に乗り込み、一行は函館に到着するまで空の旅を楽しむ。 離陸前の探偵団の他愛無い会話から、コナンはこの飛行機の中でキッドは犯行を行うと推理。 宝石を身につけている樹里を静かに監視していたが、そんな中、チョコレートを口にした樹里が突然苦しみ出し、スターサファイアの指輪をはめた手を伸ばしてそのまま絶命する。 当初は現場の状況から、チョコレートに毒が入っていると考えられたが、チョコに毒が入っていたなら同じくチョコレートを食べた小五郎もただでは済まないはず。なのになぜ樹里だけが絶命したのか。その後小五郎は、毒は田島天子が樹里にあげたビタミン剤に入っていたと推理を訂正して彼女を犯人だと名指しする。 その一方でコナンはいつもどおり冷静な推理をして犯人を導き出すが、その裏で予想だにしない恐怖が彼らに忍び寄っていた…… 【事件関係者】 牧樹里(まき じゅり) CV 戸田恵子 舞台女優。37歳。 座長を務める舞台『ジョゼフィーヌ』では主役の「ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ」を演じる。 キッドから「運命の宝石」を頂くとの予告状を受け、小五郎に警護の依頼をする。 典型的な女王様タイプの人物であり、いつも自分が中心でないと気が済まない。 俳優仲間などの身内にも厳しく接し、端役に至っては眼中にすらない模様。 それでも実は元CAであり、今回搭乗した飛行機の機長たちとは顔見知りだったりする。 スキューバダイビングが趣味だがやり始めて日は浅い。 銀座で売られている高級チョコレートが好物で、出かける際にいつも真佐代に携帯させている。 だが今回はそのチョコを口にした途端、それに仕込まれた毒によって殺害される。 矢口真佐代(やぐち まさよ) CV 久川綾 樹里のマネージャー。32歳。 彼女もなかなかの美人だが、樹里とは対照的に大人しく幸薄そうな女性。 要領が悪く気の利かないため、人前で樹里によく恥をかかされていたらしい。 彼女が買って来たチョコを食べてすぐに樹里が死亡したため、小五郎に最初犯人だと疑われる。 酒井なつき(さかい -) CV 氷上恭子 ヘアメイク。26歳。 樹里の専属ヘアメイクであるが、彼女もまた美人でかわいい。 真佐代と違って気の利く性格なため、樹里から気に入られている。 だが内心はわがままな樹里にいつも振り回されてばかりでうんざりしているらしく、他の仕事をしたいと思っていた時に邪魔された事もあると不満を漏らす場面もあった。 成沢文二郎(なるさわ ぶんじろう) CV 森功至 舞台俳優。34歳。 舞台『ジョゼフィーヌ』では「ナポレオーニ・ボナパルト」を演じる。 実は樹里の元夫で3年前に協議離婚している。だがまだ樹里に未練があるらしく、何度も復縁を迫るもその都度冷たくあしらわれているらしい。 舞台終了直後にキッドと間違われ小五郎たちに取り押さえられるが、函館に行く際にそれを笑って許してくれたいい人。 田島天子(たじま てんこ) CV 島津冴子 舞台女優。36歳。 舞台『ジョゼフィーヌ』では「テレジア・タリアン」を演じる。 樹里とは古くからの友人で仲はいいものの、夫の伴が彼女に頭が上がらない事だけは我慢がならず、そのためたまに樹里に対しきつく接する事もある。 飛行機の離陸前に樹里にビタミン剤を与えていた事から、小五郎に樹里を毒殺した犯人だと決めつけられてしまう。 伴亨(ばん とおる) CV 柴田秀勝 演出家兼舞台俳優。45歳。 舞台『ジョゼフィーヌ』では「バラス・ド・ポール」を演じる。 樹里に女優の才能を見出し、一流の女優に育て上げる。 だが現在は樹里に演出の口出しをされる事が多く、今回の舞台に至っては演出のほとんどを樹里が1人で行っていた。 その事に関して度々夫人の天子にきつくなじられる事もあった模様。 新庄功(しんじょう いさお) CV 三木眞一郎 舞台俳優。28歳。 舞台『ジョゼフィーヌ』では「イポリット・シャルル」を演じる。 樹里の現在の恋人だが、なつき曰く「もう飽きられている」らしく、何度も「誰か他にいい男がいないか」と相談されていたらしい。 体調不良を理由に今回の打ち上げは欠席する予定だったが、体調が戻ったらしく急遽参加する事を決める。 そして終盤で飛行機がトラブルに見舞われた時に大胆な行動に出るのだが……? 【レギュラー陣】 江戸川コナン/工藤新一 ご存知主人公。 キッドと対等に渡り合うために、事前にパラグライダーを用意して激しい対決を繰り広げる。キッドを逃した後どのようにして電車から降りたかは不明。 終盤で飛行機が急降下した際は、「ハワイで父親に教わった」セスナの操縦技術で飛行機の操縦桿を握り、何とか水平飛行を保った。が、たとえ技術があったとしても実際は多分こううまくはいかない。 本編に出てくる新一はキッドの変装のため、本当の新一はコナンの蝶ネクタイ型変声機による変声や背後のイメージ、蘭の回想シーンぐらいである。 怪盗キッド ご存知月下の奇術師。 大胆にも新一に変装して捜査に混ざっていたが、新一と顔立ちが似ていたためばれる事はなかった。 だが本物の新一(コナン)の前に関わらず、ドヤ顔でオヤジギャグをかましたり、阿笠級のダジャレクイズを出題するなど好き放題に振舞っていたため、コナンに呆れられる。 コナンは飛行機内で彼が犯行に及ぶと推理していたが…… 毛利蘭 ご存知蘭姉ちゃん。 新一(に変装したキッド)といきなり対面し戸惑うが、その仕草から彼がいつもの新一とは違う事を感じ取っていた。 終盤では飛行機の操縦という重要な役目を任される羽目になり…… 毛利小五郎 ご存知迷探偵。 キッドが舞台で犯行を行うと睨み、中森と一緒に出演者に紛れて張り込む。 樹里と一緒のチョコを食べ、彼女が毒で倒れた時には口をあんぐり開けて顔が真っ青になった。 コナンシリーズ全体においても数少ない顔芸である。 灰原哀 ご存知哀ちゃん。 コナンに対し「鼻をつまみ耳抜きをする顔は特に異性には見せたくないものよ」と教え、それが殺人事件解決のヒントとなる。 滑走路の長さや地盤を考慮し、飛行機が着陸できそうな場所をコナンと共に考える。 阿笠博士 ご存知天才発明家。 殺人事件の犯人が自供していた時にある言葉をかけ、優しく諭す。 今回はコナンのために、リュック型のパラグライダーを用意していた。 吉田歩美 小嶋元太 円谷光彦 ご存知少年探偵団。 個々に際立った活躍はないものの、飛行機がトラブルに見舞われた際に歩美と光彦は役立つ情報を思い出しコナンをサポートする。 元太はいつもの食いしん坊な仕草が、殺人事件解決の糸口になった。 鈴木園子 ご存知蘭の親友。 蘭が操縦を任された際、彼女をサポートを出来るのは私しかいないと率先して残る事を決意する。 妃英理 ご存知法曹界のクイーン。 蘭の計らいで飛行機に乗り合わせるが、小五郎との関係はまだまだ険悪なまま。それでも機内で事件が起きた時は協力して解明に努める。 今回はコナンの麻酔針が誤って命中してしまい、やむなくコナンは彼女を探偵役に推理を披露。 起きた後で推理を披露したことに対して疑問を感じたかどうかは不明だが、この後起きる大事件でそれどころではなくなったものと思われる。 中森銀三 警視庁捜査二課の警部。 『世紀末の魔術師』で小五郎に顔をつねられて以来犬猿の仲となり、再会した時は大人気ない意地の張り合いを見せる。 目暮十三 ご存知捜査一課の警部殿。 終盤になってようやく登場。 札幌出張の帰りに室蘭に寄り、白鳥大橋(はくちょうおおはし)を「しらとりおおはし」と間違える。 そこで数十台のパトカーを目撃し、ついていった結果大事件に巻き込まれる羽目に。……なんで? 白鳥任三郎 ご存知御曹司警部。 室蘭にある白鳥大橋を眺め、「いつか美和子さんとここに…」と思いを馳せる。 高木渉 ご存知高木君。 こちらは白鳥大橋を眺めながら「ここは絶対ペケだな…」とデートプランから外していた。 飛んでくる飛行機にいち早く気づく。 西村警部 北海道警の警部。 以前『上野発北斗星3号』で事件の捜査を担当していた。 今回はエピローグにて犯人の身柄を引き取りに現れるが、声の出演はなし。 田村刑事 北海道警の刑事。 西村の部下で同じく『上野発北斗星3号』に登場していた。 彼も西村と一緒に登場するが、こちらも声の出演はなし。 【その他】 大越(おおこし) CV 井原啓介 スカイジャパン航空865便の機長。 樹里と面識があり、舞台を真似て彼女の手の甲に口づけをする。 その後、なぜか息苦しさを感じ、そして…… 中屋(なかや) CV 中村大樹 スカイジャパン航空865便の副操縦士。 大越と同じく樹里と面識があり、彼もまた彼女の手の甲に口づけをする。 そして大越と同じく体調が悪くなり…… 三沢千秋(みさわ ちあき) CV 伊倉一恵 スカイジャパン航空865便のCA。 機内では飲み物やお菓子で客をもてなし、コックピットにコーヒーとお菓子を運んだ。 進藤玲子(しんどう れいこ) CV 引田有美 スカイジャパン航空865便のCA。 機内で事件が発生した際に、小五郎に大越の伝言を伝えた。 由紀(ゆき) CV 百々麻子 スカイジャパン航空865便のCA。 島岡(しまおか) CV 菅原正志 函館空港にいた機長。 管制コントロール室からコナンたちと連絡を取り合い、彼らに着陸の手順を説明する。 上杉(うえすぎ) CV 金尾哲夫 函館空港管制部長。 スカイジャパン航空865便に連絡をとり、その無線を上杉に取り次ぐ。 石田(いしだ) CV 藤城裕士 医師。 スカイジャパン航空865便にたまたま乗り合わせていた乗客で、大越と中屋の診断を行う。 刑事 CV 松本保典 警視庁捜査二課の刑事で中森警部の部下。 キッドを逮捕するため、総動員して樹里の別荘に先回りしていた。 【劇中劇『ジョゼフィーヌ』について】 ナポレオンの最初の妃「ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ」の生涯をモデルにした舞台演劇。 あらすじ バラス(伴)が開いたパーティで、ジョゼフィーヌ(牧)はナポレオーニ将軍(成沢)と出会い、スターサファイアの指輪をもらう。 愛しあう2人だが、ジョゼフィーヌはイポリット中尉(新庄)との恋に落ち、ナポレオーニの怒りを買う。(マリー・ルイーズと結婚することを話したのかジョゼフィーヌは気絶する。) その後、 最期の時を迎えたジョゼフィーヌはベッドで輝かしい過去に思いを馳せ、「ボナパルト、ローマ王、エルバ島」と呟き、スターサファイアの指輪をはめた手を伸ばし息絶える。 舞台は最も輝かしかった戴冠式の出来事に移り、ジョゼフィーヌとナポレオーニが「未来は私たちのもの」と高らかに宣言して幕が下りる。 あれこれ だいたい史実通りだが、名前の変化があやふやである。詳しいことは自分で調べてくれ。 ジョゼフィーヌとイポリットの関係やキス、最期は後半にも繋がる部分がある。 【余談】 新庄を演じた三木氏は『コナン』本編では萩原研二を演じており、警察学校編や『ハロウィンの花嫁』での活躍を見た後に本作を見たファンからは新庄の声を聞くと萩原にしか聞こえないと感じた人もいたとか(*2)。 また、キッドは汐留ビュータワーの警備員にも変装しており、その警備員を演じたのは本編では松田陣平を演じている神奈延年氏だった為、警察学校組の演者のうち2人が出演した事となった。 「フィクションです」と表示されるのは、元客室乗務員とはいえ単なる乗客に過ぎない人物が、コックピットに入ったシーンがあることが原因と思われる。 特に2001年のアメリカ同時多発テロ事件(9.11テロ)以降、旅客機のコックピットへの立ち入りはクルー以外は例え運航を担う航空会社の社員であっても固く禁じられているケースがほとんどである。 本作は9.11テロ事件の後に制作されているため、本来であればコックピットへの出入りなどできないはずである。 追記・修正は、持っている辞書に「不可能」の文字が無い方にお願いします。 Prev:7th『迷宮の十字路』 Next:9th『水平線上の陰謀』 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 酒井さん損害賠償キツそうだよね… -- 名無しさん (2015-11-14 13 03 10) 殺人事件はともかくその後に起きた飛行機事故が人災すぎ……伴ぇ… -- 名無しさん (2015-11-14 14 15 48) これって劇場版で初めて「この作品はフィクションです」ってテロップが流れたんだっけ?やっぱりパイロットが易々と一般人をコックピットに入れてたからかなぁ -- 名無しさん (2015-11-14 15 08 35) これ飛行機墜落未遂の責任も取らされるのかな?一般人を操縦室に入れた機長の責任だが、毒を盛らなければここまで大事にならなかったともいえるし -- 名無しさん (2015-11-14 15 46 31) ↑そこは機長の責任じゃね?いくら知り合いだからって入れちゃ駄目だろ。現実にも知り合いの子どもを操縦室に入れたせいで墜落した事件もあるくらいやし。 -- 名無しさん (2015-11-14 16 02 57) ↑この事件の後コクピットクルーに重い処分が下ったことは間違いなさそうだな -- 名無しさん (2015-11-14 16 37 02) 下手すりゃ殺人事件よりとんでもないことを引き起こしていたよな 機長と被害者にも責任あるけど -- 名無しさん (2015-11-14 21 56 11) 坂井さんの罪状及び賠償はどこまで行くのやら。殺人罪+傷害及び航空機事故(客を連れ込み「毒物を持ち込まれた」コクピットクルーの責任はある)・・・か?ここまで行くとやり直せないだろこれ・・・。 -- 名無しさん (2015-11-14 22 05 10) ・犯人に墜落させる意志は全くなかった ・テロ以降コックピットに部外者を入れるのは本当に厳しくなったのに簡単に部外者入れたのは機長たち ここから考えると、墜落未遂+空港等の被害責任は機長たち>死んでるけど被害者>犯人になりそう -- 名無しさん (2015-11-14 22 26 51) コックピットに入れても毒がなければ墜落しそうにならなかったのも事実だしなあ -- 名無しさん (2015-11-14 23 09 07) それ言ったらそもそも中に入れなかったら何も起こらなかったとも言えるしな -- 名無しさん (2015-11-14 23 18 56) 蘭「にしてもお母さんすごい推理だったね」妃「え?何のこと?」コナン「やべえ」 どうごまかしただろうか、小五郎や園子みたいに単純ではないが -- 名無しさん (2015-11-15 19 42 31) 映画館で見たが、オッチャンが顔色が変わって驚く所でみんなわらってたなw -- 名無しさん (2015-11-15 20 08 55) それにしても今回の事件は判例としてはいい議論になりそうだ。実際リアルの弁護士にコナンのファンとかいたら考えてそう。 -- 名無しさん (2015-11-15 20 50 14) アニメに突っ込むのも野暮だがこれって毒が顔についた人なら空港も通せるってことだよな -- 名無しさん (2015-11-19 20 56 19) ていうかいくらなんでも蘭ねえちゃんに座らせるのは色々と無理があったな。コナン君が動きやすいようにとのキッドの判断だとしても -- 名無しさん (2015-11-19 21 04 08) 冒頭のコナンvsキッドは監督交代の作風の変化が見て取れて面白いな。でも山本監督の劇場版コナンは地味なせいか興業収入落ちてくんだよなあ・・・。 -- 名無しさん (2015-11-21 23 17 51) 「私が天職として目指したメイクの品格、名誉、プライド!その全てをあの女は汚い足で踏みにじったんだ!」 -- 名無しさん (2016-01-22 22 20 00) ↑8 -- 名無しさん (2016-01-27 05 26 10) ↑現実だと、(事件が起きようが起こらずとも)コックピットにいれた時点で、機長たちは懲戒処分受ける可能性高かったはず。 -- 名無しさん (2016-01-27 05 28 39) 電車上でキッドに啖呵切った癖にあっけなく逃げられるコナンのあまりのダサさに泣いた。 -- 名無しさん (2016-03-03 19 54 47) 何気にトーマスとジェームス共演してるw -- 名無しさん (2016-03-28 13 36 12) 作中時間で一年も経過していない・・・墜落してしまったらもう二度と会うことはできないという状況なのに、騒ぎすぎも何もないだろ -- 名無しさん (2016-06-27 17 23 05) 親に連れられて劇場で見た初めてのコナン映画。・・・こうして振り返るとやっぱりこの映画、コナン映画としてはいろいろおとなしいよな・・・エキセントリックさが足りない。 -- 名無しさん (2017-06-07 17 27 32) ↑4、その時コナンは麻酔銃撃とうとしてたけど、命中してたらどうするつもりだったんだ⁉ハンググライダーは自動じゃ飛べないぞ -- 名無しさん (2017-06-10 17 06 10) 何というか、予告じゃ飛行機が舞台の話だと思ってたのに半分近くが劇場が舞台、エンディングの実写も半分近くが劇場の映像。それでいて劇場パートは陽動のためだけでのちの推理とはほとんど関係なし、なのがね… -- 名無しさん (2019-02-01 00 07 34) ↑これまでとは違う趣向でむしろ新鮮だったと思う。劇場パートだってまったく関係ないわけじゃないし -- 名無しさん (2019-02-02 10 35 10) 毛利さんと三沢さんの声優某スィーパーとその相棒 -- 名無しさん (2019-06-20 03 24 35) キャストが豪華だね。全コナンシリーズにおいて戸田さんがゲスト出演した唯一の話。 -- 名無しさん (2019-12-07 22 13 18) 報告のあった荒らしコメントを削除しました -- 名無しさん (2020-08-13 06 03 21) 最後の展開が意味不明過ぎる -- 名無しさん (2021-06-10 09 33 59) 女優の名声もそうだけど、今回の件でスカイジャパン航空の評判は確実に落ちただろうな。 -- 名無しさん (2021-07-23 12 57 26) 業務用航空機着陸を口頭の操作指示だけで非常着陸させた高校生3名って完全に異常事態だよな…。公式記録にも乗ることになるんだろうし、どうやって日常に戻れたのか? -- 名無しさん (2021-07-23 13 17 06) しかし被害者もこんな性格でよく座長なんてやってこれたな。 -- 名無しさん (2022-01-29 13 35 13) メーデー観てると似たような航空事件一件くらいありそうだけどな -- 名無しさん (2022-04-05 17 58 30) ある意味でコナンと萩原のタッグが見れる作品。 -- 名無しさん (2022-05-08 22 19 20) メーデー民の端くれとしては至るところにフラグ過積載で変な笑いが出てくる。 -- 名無しさん (2022-05-09 15 37 47) なんだかんだで着陸時しっかり妃さん守る小五郎のおっちゃんカッケェしエモい。 -- 名無しさん (2022-05-10 15 45 50) おっちゃんには責められたけど、使い慣れたものを凶器にするというのは理に適っているのでは?使い慣れないものでボロを出す事もあり得るわけで -- 名無しさん (2022-06-01 14 29 06) 復讐を果たすことを最優先して、自分が何より誇りに思っているメイク道具さえも血で汚してしまったことを叱ってたんかな? -- 名無しさん (2022-06-01 14 41 40) 最後は少なくとも室蘭市、埠頭で作業する室蘭開発、室蘭海陸通運が涙目過ぎる。 -- 名無しさん (2022-06-04 06 24 49) 牧樹里の名前の元ネタって、ジュエリーマキかな? -- 名無しさん (2022-06-08 22 32 11) >メーデーの類似事件 -- 名無しさん (2022-06-18 22 55 13) ミス、メーデーの類似事件だと「クルーが酸欠で動けずパイロットになりたくて勉強してた乗客が操縦」「子供を操縦室にいれて操縦桿を握らせる」「誤動作でAP解除」「雷に打たれてシステムが落ちる」とかかな。ほぼ全部乗客全員死亡案件だけど。あと管制塔で言いたくなる「あのバカきやがった」 -- 名無しさん (2022-06-18 22 58 13) 業火の向日葵の時といい結構飛行機が○○している。(全員生存してるけど) -- 名無しさん (2022-11-01 06 37 12) 元太「なんだよコナンおめぇのそのリュック。邪魔くせぇな…」←リュック含んでもおめぇの腹囲よりほせーよwwwっとツッコんだのはオレだけ? -- 名無しさん (2023-01-01 07 21 04) 新庄の時計の下り知らないな。映像でそんなのあった? -- 名無しさん (2023-01-01 11 21 18) ↑中森達に噴水まで追い詰められた時にチラッと言ってる -- 名無しさん (2023-01-01 12 02 24) ちなみにコナン達の乗った865便の機体番号は「JA412K」、由来は言わずもがな -- 名無しさん (2023-05-06 17 30 27) ハドソン川の奇跡を先どる難着陸をこなしたスーパーJKがいたらしいね -- 名無しさん (2023-05-15 15 48 50) 飛行機のことをジンの兄貴並みにポエムな呼称で呼ぶコナンくんが素晴らしい -- 名無しさん (2023-05-15 18 49 46) 誰かこの事件メーデー風にまとめて動画作ってくれないかなあ -- 名無しさん (2023-05-15 20 27 45) 仮にも仕事仲間である人物たちにあわよくば罪を着せようとしたりマネージャーに見下したような態度とったり、巻き込むつもりはなかったとはいえ飛行機事故を起こした最大の元凶でもあるから、犯人の酒井にはあまり同情できない -- 名無しさん (2023-05-28 12 23 15) アニメ劇場版だけだが二代目JOJO並みに飛行機が墜落してるコナンくん(銀翼の魔術師、業火の向日葵) -- 名無しさん (2023-08-22 19 14 12) ↑すみません、向日葵はコナンくんじゃなくて快斗でした。 -- 名無しさん (2023-08-22 19 15 46) これ事故調査官が調査したらいろんな意味であんぐりしそうやな…。機内での毒殺事件、機長が民間人をコックピットに招く、それによって操縦不能、スイッチの誤入力で燃料流出、落雷、エンジンと管制塔衝突、埠頭への着陸…何て事だ、もう助からないぞ♥️ -- 名無しさん (2023-08-22 19 36 50) 著作権保護のための編集を行いました。 -- 名無しさん (2023-08-30 14 24 41) 萩原ボイスのマジシャンの人災難だったな。 -- 名無しさん (2023-10-16 19 07 55) ↑20そういう問題じゃなく大事な仕事道具を殺人に使うこと自体がダメってことでしょ(本編でもゴルフクラブ凶器にしたゴルファーをコナンが批判したし) -- 名無しさん (2023-10-16 19 43 09) この映画サザエさんのノリスケさんの声優が出てなかったっけ? -- 名無しさん (2023-11-28 07 10 12) しっかし、改めて見ると迷惑な被害者だったな…(普段からの横暴な態度が無ければ怨まれなかったし、機長達にあんな真似させなければ飛行機が墜ちかける事なかった) -- 名無しさん (2024-04-27 15 14 03) ↑毒に関しては犯人のせいだからそれに関しては被害者のせいにするのは筋違い -- 名無しさん (2024-05-15 22 48 21) 名前 コメント