約 1,352,260 件
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8228.html
前ページ次ページ三つの『二つ名』 一つのゼロ 「じゃあなによ、結局タダメシ食えたんじゃない」 教室のドアをくぐりながらヴォルフが言う。 キクロプスの話によると、厨房で働かせてくれと頼んでみたはいいが、貴族の使い魔を横取りするようなことはできない、と断ら れてしまったらしい。 ただ、食事はまかない食でいいなら好きなだけ出す、いつでも食べに来てくれということだった。 「…………ずいぶん気のいい親父だった……親切な話だ……」 キクロプスは感動しているようだった。表情があまり動かないので分かりにくいが。 「いい奴もいたもんねぇ。こりゃラッキーだわ」 「…………全くだ」 クリフ達はルイズの後ろについて低い階段を登る。教室はちょうど大学のような浅い傾斜のある形式だった。ただ、全て石ででき ているのが違う。 へえ、とクリフは思った。自分もこんなところで講義を受けてみたかったなぁ。 クリフは三人の中で唯一多少の教育を受けているが、それはイメージとして能力を引き出すための簡単な物理学や構造学、部隊の リーダーとして機能するための教育だった。真っ白で無味乾燥な無菌室の中で、毎度変わる白衣を着た男、もしくは軍人然とした威 圧的な男達に、マンツーマンで教えを受けたものだ。 他の雑学についても、成人して正式に部隊が発足してから得たわずかな自由時間の間に、趣味で覚えた程度のものでしかなかった。 だから、こういう学び舎というものでの学業にクリフは羨望に近い感情を抱く。 ルイズが席につくと、クリフ達は生徒たちの勉強の邪魔にならないよう通路の隅に立った。 「? どうしたの、椅子に座ればいいのに」 「いや……僕達はここでいいよ」 ルイズが勧めてくるが、クリフは断った。なんというか、学生達と同じ椅子に座るのは気が引けたのだ。 先ほどからこちらに向けられる好奇な視線もそうだが、子供達の空間に大人の自分達がいるというのはどこか場違いを感じたから だ。なんだか無性に気恥ずかしい……。 とはいえ、そう感じているのは自分だけだろう。キクロプスは動きにくいところが嫌いらしいし、ヴォルフとしては単純に普通の 椅子では窮屈すぎるだけなのだろう、通路の段差に腰掛けていた。 周囲を見回すと、大小様々な動物たちが室内をうろついていた。見知った生き物も多くいるが、なによりも不可思議な生き物達が いやに目につく。 「……なんだろうあれ……」 空を浮く巨大な目玉がいる。わけがわからん……。どうやって飛んでるんだあれは……。 ルイズが席についてから、すぐに教師は入ってきた。紫のローブをまとった中年の女性だった。 「こんにちは皆さん。使い魔召喚の儀式は、大成功のようですね。私シュヴルーズは、こうして毎年皆さんの使い魔を見るのが楽し みなのですよ」 にこやかに微笑むシュヴルーズ。 「それにしても……ずいぶんと大勢召喚したものですねぇ、ミス・ヴァリエール。普通は一人一つのはずなんですけども」 多少興味深そうな顔をして、クリフ達に視線を向けた。教室がどっと笑いに包まれると、あら、とちょっと心外そうな顔をした。 「おいおいルイズ、召喚できなかったからって傭兵達でも雇ったのかよ!」 周囲から馬鹿にする声が飛ぶが、ルイズは泰然とした態度を崩さない。口元には笑みが浮かんでいる。 その様子に、ゆっくりと野次が止んでいく。白けた空気が教室に流れた。ルイズはふん、と鼻を鳴らして腕を組む。 ルイズを囃していた生徒達は、なぜか自信満々なルイズを見てクエスチョンを頭に浮かべていた。 「……なんだよルイズ、不気味なやつだな。できなかったんだろ、『サモン・サーヴァント』」 小太りの生徒がそう言うと、クスクスとした笑い声が上がった。 ルイズは意地の悪そうな声の響きに、少し気分を害したような表情を一瞬だけ見せる。 そこで、隣の通路に座るヴォルフがこっそりと呟いた。 「……なんだか知らないけど、相手の手に乗っちゃケンカは勝てないわよ。……主導権を取らなきゃ」 その言葉に、はた、とルイズはつまらなそうに頬杖をついている大男に視線を向けた。 「ほら、なにか言い返してみろ『ゼロ』のルイズ!」 小太りの生徒は少々しつこく食いついて、なおもからかおうとしている。 ルイズは少し考えるように顎に手をやり、一瞬の間を置いてから、 「……「ただの」フクロウごときの使い魔のくせして、ずいぶんと偉そうね『かぜっぴき』」 と言い返した。 「な、かぜっぴきだと? 僕は『風上』のマリコルヌだ!」 「はいはい、ガラガラうるさいから薬でも飲んで寝てなさい。デブが感染りそうだから話しかけないで」 ルイズのカウンターに周囲の女の子達がぶっと噴き出した。相手にしないといった風で目もくれずに、ルイズは淡々と机の上にあ る自分の教科書やノートを広げている。 「な、なんだと! ミセス・シュヴルーズ、ゼロのルイズが僕を侮辱しました!」 「あーあ、恥の上塗りね。男のくせに先生に言いつけ?」 「なぁ!? も、もう一度言ってみろゼロ!!」 からかったはずの男の子は、気づけばルイズとの立場が逆転していた。興奮して顔が紅潮する彼を、周囲の男子が「お前の負けだ」 「やめとけ、恥ずかしい」などと言いながら抑える。 「……言うじゃない、あんた」 横に座るヴォルフがニッと笑うと、ルイズは机の下でガッツポーズをして見せた。……なんだか、大人が子供にあまりよろしくな い影響を与えてしまっているような気がするんだが……。 「はいはい、お友達をあまり悪く言ってはいけませんよミス・ヴァリエール。授業を始めますよ」 こほん、と咳をつくと、教壇に立つシュヴルーズは軽くお辞儀をした。 「私の二つ名は『赤土』。赤土のシュヴルーズです。これから、皆さんに一年間『土』系統の魔法を皆さんに講義します」 魔法……。また魔法か、とクリフは思った。ここに来てから、幾度となく聞いたフレーズ。 「魔法の四大系統と虚無は皆さんご存知ですね? この学園で一年間学んだ皆さんは、もちろんご存知でしょうからここは省きまし ょう。しかし、基本を忘れてはいけませんよ?」 そう言って、軽く杖を振る。机の上に、突如としていくつかの石ころが現れた。あれ、なんだ? 今のはどうやって出した? 「私は四大系統でも『土』が一番重要だと考えます。それは私が『土』系統のメイジだから、判官びいきしているわけではありませ ん。『土』系統の魔法は皆さんの生活に密接に関係しているからです。これがなければ宮殿をはじめとするあらゆる建物、この学園 を建てるのにも大変な労力を伴うものでしょう」 ふと、クリフの脳裏に学園のレンガが思い浮かんだ。昨日の夜に調べた、不思議な謎の力で加工された強固なレンガ。 なんとなく、こっそりと教壇の石を『魔王』で触ってみた。これはただの石ころか? 「農作物の収穫、金属の加工、製本や綺麗なお洋服を作るのまで『土』系統の魔法に私達は大きく依存しています。いまや、虚無の ように失ってはならない、絶対に手放せない魔法と呼べるでしょう」 生活を依存するほどの『魔法』? 「そこで、本日は皆さんには『土』系統の基本中の基本である、『錬金』の魔法を覚えてもらいましょう。すでにできるようになっ た生徒もいるでしょうが、基本は大事です。まずはお手本をお見せしましょう」 ふむ……錬金。錬金術といえば中世から近世にかけて卑金属から貴金属を作り出そうとしてはじめられた試みだ。一攫千金を夢見 た山師よりも、むしろ宗教的な側面が非常に強く、不老不死などをもたらすありもしない幻の物質を求めて試行錯誤を行った出来事 でもある。 やがてその過程でなされた多くの発見が現代の化学に受け継がれていったのだが……。 シュヴルーズは何かをぶつぶつと唱えると、石ころに向けて再度杖を振った。 石ころが光り出す。輝きが去ると、そこにはキラキラと光る金属の塊があった。 ……は? え、あれ、今のはなんだ。 もう一度『魔王』で金属を確かめる。これは……銅……と亜鉛……真鍮? なぜに? ……な……!? ……どうして!? どう やったんだ、そんなバカな!? 「ゴゴゴ、ゴールドですか? ミセス・シュヴ……」 「なんだとぉ!!?」 誰かの声に被せて、思わずクリフは素っ頓狂な声を出した。 なんだ今のは、ちょっと待て、意味が分からない。何が起きた!? クリフの意識は確かに石ころに向いていた。あの状態で物質が入れ替わるのはまず不可能だ。というよりも、クリフの能力だと物 体の形状が正確に分かるため基本的にすりかえは効かない。 手品じゃない、なんだ、どうしてFeを微量に含んだただの石がほぼ純粋なCuとZnに変わる!? 自分を取り巻く視線に、はっとクリフは我を取り戻した。教室の中の全員の目が、クリフ一人に集まっている。 あ、しまった。つい叫んでしまった。 「……ゴホン、あー……その、失礼……」 驚いた拍子に乗り出してしまった身を戻し、クリフは謝罪した。クスクスと笑いが生徒達から漏れた。 「……なにしてんのよリーダー……」 ヴォルフがじとっとした目を向けた。キクロプスはよそを向いて他人の振りをしていた。椅子に座るルイズが赤面して俯いている。 「……ミス・ヴァリエールの使い魔さんにはちょっと新鮮な驚きだったみたいですわね」 シュヴルーズがそう言うと、周囲の笑いが強くなった。 ……恥ずかしい。……やってしまった……。 「……す、すまん……つい、その……」 「なにバカみたいにはしゃいでるのよ……。恥ずかしいったらありゃしないわ……」 「…………俺を、見るな……」 「やっぱり外れ使い魔だったかも……」 口々の非難するルイズ達。うう……言葉が胸に刺さる……。 ひとしきり笑いが収まると、教壇のシュヴルーズは授業を続けた。 「これは金ではありませんよ皆さん、それはスクウェアクラスだけができる技です。私はトライアングルですから……真鍮、といっ たところですね」 少し誇らしげにシュヴルーズは言う。 「では……生徒の皆さんにもやって頂きましょう。まずは、先ほどの使い魔の主さんに。ミス・ヴァリエール」 指でルイズを指名した。その声に、周囲からどよめきが起こった。 「え、あ、わたし、ですか?」 「ええそうです、ミス・ヴァリエール。立派に『錬金』して、使い魔さんの恥を雪いであげなさい」 ルイズが前を見据えてすっと立ち上がった。教室の動揺が大きくなる。急いで机の陰に隠れる者、蒼白な顔をして見ている者、止 めようと手を伸ばす者。誰かがシュヴルーズに警告していた。 クリフはというと、それどころではなかった。さっきの『錬金』を目撃した衝撃で、頭の中がぐるぐると回っていた。 一体どうしてあんなことができるのだろうか、物理的にありえないはずだ。元素変換? 粒子加速器もなく? いや、それ以前にあの質量を剥き出しでそんなことをしたら核反応で大変なことが起きるのでは? 周辺地域が焦土になりそうだ ぞ? 一体過程はどこに消えた? あまりにもメチャクチャだ、法則も何もあったものではない。 記憶から一つの言葉が甦ってくる。 魔法。 まさに魔法。そうとしか考えられない。あまりにも馬鹿馬鹿しい。だが現実は法則を否定している。冷や汗が出た。 い、異世界……。これは、ここは異世界……。異世界……。 ふと気づくと、ルイズが教壇に立っていた。シュヴルーズのようになにかを呟きながら、石ころに向かって左手をかざしている。 クリフは変な力を感じた。凄まじく濃く、濃縮された力の奔流。ん?これは知ってるぞ、たしか、あの時の爆発の……。 「……危ない!」 クリフの手が虚空を掴んだ。石ころの周囲を包むように念動のシールドを展開する。 しかし、気が抜けたように力が集まらない。あれ、おかしい。さっきと同じだ。どうしてこんな。集まれ、もっと幾重に重ねて抑 え込んで―――。 ルイズが杖を振るうと、ボヒュッ、という篭った音の爆発が起きた。 前ページ次ページ三つの『二つ名』 一つのゼロ
https://w.atwiki.jp/akureiya/pages/24.html
もくじ ★マークのある場所では、星のカケラを入手できる。 重要入手アイテムとは、ストーリー攻略には関係ないが、入手すれば探索が有利になるアイテムのこと。 ゼノ 緑の扉 赤の扉 青の扉 聖堂 ラスターム城 ジグラッド(死の火山) ラストバトル ゼノ 各キャラの最強装備や最強回復アイテムが手に入るダンジョン。隠された部屋や通路も多いので、慎重に探索しよう。 最深部にある聖堂の奥へ進むには、手前の三つのダンジョンをクリアする必要がある。 攻略メモ 浮遊大陸でボス戦はないが、雑魚敵が強いので、ほうろく玉はなるべく多く準備しよう。 この頃になれば、炎の洞窟の探索もさほど難しくはない。最深部で手に入る武器でクリフが属性付きの特殊技能を覚えるため、忘れずに回収しておきたい。 重要入手アイテム 光のしずく このページのトップにもどる 緑の扉 ★(37/39) ストーリー進行には直接関係ないダンジョンだが、有用なアイテムが入手できる。 攻略メモ 隠し部屋が三つあり、うちひとつは爆弾を使って入る。 重要入手アイテム 不思議な火薬 キラーボウガン 忙しい人向けネタバレ + ■ 隠し部屋の位置 ■ 隠し部屋の位置 このページのトップにもどる 赤の扉 ★(38/39) ストーリー進行にはクリア必須のダンジョン。 攻略メモ 爆弾を使って入る隠し部屋がふたつある。 異空間通路の部屋は、落ちるとゲームオーバーなので、慎重に移動しよう。 重要入手アイテム 星の髪飾り 忙しい人向けネタバレ + ■ 隠し部屋の位置 ■ 隠し部屋の位置 このページのトップにもどる 青の扉 ★(39/39) 視界の悪いダンジョン。構造はシンプルなので、マッピングしながら進むと楽。 攻略メモ 爆弾を使って入る隠し通路と隠し部屋が、それぞれひとつずつある。 重要入手アイテム クリスタルメイル 忙しい人向けネタバレ + ■ 隠し通路の位置 ■ 隠し通路の位置 瓦礫は下から調べる。左から調べても反応なし。 + ■ 隠し部屋の位置 ■ 隠し部屋の位置 隠し通路の先にある。 このページのトップにもどる 聖堂 奥へ進むには、突き当たりでアイテム欄から「シャーマンの針」を使う。 重要入手アイテム 光の書 ナシュアの腕輪 このページのトップにもどる ラスターム城 ラストダンジョンに向かう前に、城にもどって報告。 クリフの最強防具が手に入る。 このページのトップにもどる ジグラッド(死の火山) ラストダンジョン。 運まかせのトラップ通路(いにしえの塔の強化版)や、先に進むための強制戦闘など、逃走不可の戦闘が多い。 また、探索用に爆弾が30個ほど必要。 ほうろく玉が3〜40個あれば、雑魚戦が楽になる。ロケット花火とダイナマイトはラスボス戦で使えるため、所持限界まで造っておこう。 最初のマップ 以前の敵シンボルはいなくなっている。 階段をのぼった先で異空間マップに入ったら、↑キーかKキーを押す。 トラップ通路 緑マリモ:異空間マップに戻される(前進キーで脱出) 雷雲:全員300ダメージ。連続で喰らってもHP1で死なないので回復不要 ジョーカー:戦闘 落とし穴:ダメージ床(雑魚敵あり)から異空間マップに戻される 青宝箱:女神の薬 ハート:パーティー全回復 ミイラ四体マップ 両端のミイラは、怨霊二体と強制戦闘(逃走不可)。 忙しい人向けネタバレ + ■ いちばん左のミイラ ■ いちばん左のミイラ 回復の泉(奥の部屋でスイッチを切り替えるまでは毒の泉)。 奇妙な顔のタイルは、すべて怨霊と強制戦闘。アイテムはなし。 + ■ 左から二番目 ■ 左から二番目 最深部への入口 + ■ 右から二番目 ■ 右から二番目 奇妙な顔は左から アイテム 怨霊 怨霊 アイテム + ■ いちばん右 ■ いちばん右 奇妙な顔は左から 怨霊 怨霊 怨霊 アイテム 重要入手アイテム エアロマスター 視界不良ダンジョン ここを抜ければラスボス。 エンカウント率は低いが、即死技もちの雑魚がいる。 宝箱やアイテムはなし。 忙しい人向けネタバレ + ■ ラスボスへの最短通路 ■ ラスボスへの最短通路 一階 北or東、北東、北西、北で二階へ(赤い盾の紋章) 二階 西 このページのトップにもどる ラストバトル 名前だけは何度も出てきたあの方と、初めてのご対面。 前哨戦三連戦に勝利して、ようやく本丸のラスボス戦となる。 前哨戦〜ラスボス戦まで、すべて連戦。回復や装備の変更といった仕切り直しが挟めないので、HP/SPの残量には常に気を配っておきたい。 前哨戦、ラスボス戦ともに、効く攻撃とそうでない攻撃の差が激しく、敵によってはまったくダメージが通らないものもある。相手が替わるごとに、特殊技能総当たりで地道に探していくしかない。 第一戦 巨大モンスター 特定の属性攻撃以外はほぼ無効。 その属性攻撃も、魔法、物理ともに防御が非常に高いため、ひたすらちびちび削っていく。 忙しい人向けネタバレ + ■ 有効な攻撃 ■ 有効な攻撃 炎の一撃(クリフ) 紅蓮の炎・メティオ(マリー) ほうろく玉&ロケット花火(ティファ) 上記以外の攻撃は無効 第二戦 大蛇 ラストバトル唯一の癒し。有効な攻撃さえ判明すれば楽勝。麻痺に注意。 忙しい人向けネタバレ + ■ 有効な攻撃 ■ 有効な攻撃 冷斬剣(クリフ) ダイヤモンドダスト(マリー) 第三戦 悪魔と天使 ラスボスよりも強い、本作最凶最悪の敵。 二体で出てくるうえ、どちらも状態異常の全体攻撃と全体ダメージ攻撃があり、しかも前半後半で形態が変化するので、有効な攻撃も変わってしまう(そしてふたたび特殊技能総当たりをする羽目に……)。 さらにありがたいことに、天使の第一形態は全体大回復まで標準装備。 このゲームでは、状態異常を完全に防止する防具がないため※、最強装備で身を固めていても、普通に状態異常にかかってしまう。この点においては、市販品の方が最強アクセサリーより高性能と言えるだろう(それでもかかるときはかかる)。 とくにマリーが沈黙・凍結状態になってしまうと、万能薬でも治せない。そのためマリーにはブルーラのローブを装備させ凍結を完全に防止し、医学書で凍結治療も覚えさせておく。 沈黙は完全に防げないので、もしかかってしまったら、解けるまでパーティー全員ひたすらアイテムで回復するしかない(その間に天使が全体回復してきたりする)。 ただし回復アイテムに余裕があり、よほど運が悪くなければ、時間がかかるものの倒せない敵ではない。 ※感触としては、守りの腕輪がそれに該当するアクセサリーと推察されるが、確証はない。 状態異常について 附与してくる状態異常は以下のとおり。沈黙と凍結は、万能薬でも回復できない。 悪魔:睡眠 麻痺 沈黙 凍結 天使:混乱 よろめき 暴走 忙しい人向けネタバレ1 + ■ 有効な攻撃 ■ 有効な攻撃 第一段階 滅多斬り・ダイナマイト(クリフ) 狙い撃ち(キャノン) メティオ(マリー) ロケット花火(ティファ) 第二段階 悪魔:雷系(稲妻斬り、スパークIII)弱点 ほうろく玉有効 天使: 滅多斬り・ダイナマイト(クリフ)(悪魔第一形態と天使第二形態に有効) 狙い撃ち(キャノン)(悪魔第二形態には無効) メティオ(マリー) ほうろく玉(ティファ) 忙しい人向けネタバレ2 + ■ 具体的な戦略の一例 ■ 具体的な戦略の一例 事故が起きる可能性が高いのは、攻撃力の高いクリフとキャノンの混乱なので、クリフは英知のカブト(混乱防止)必須、キャノンもチタニアのピアスを装備する(100%防止ではないが着けないよりまし)。 ティファはアイテムでの回復と攻撃を臨機応変に使い分ける。行動不能に陥らないよう、こちらもチタニアのピアスを装備。混乱による事故防止のため、攻撃力の低い武器に持ちかえておくのも手。 回復&攻撃を担うマリーは守りの腕輪一択。 状態異常を附与してくるのはどちらも第一形態だけ。天使が大回復をしてくるのも、第一形態のみである。 つまり、第一形態の天使をどれだけ速く撃破できるかが重要になってくる。 最初はクリフはダイナマイト、マリーはメティオで二体を同時攻撃、キャノンとティファはそれぞれ天使に狙い打ちとロケット花火。天使に大回復をされても、ひたすら天使を集中攻撃。 天使が第二形態に変化しても、クリフとマリーは引きつづきダイナマイトとメティオを使う。ティファとキャノンは悪魔を攻撃。全体攻撃だけで天使は倒せる。 悪魔が形態変化したら、ティファは攻撃アイテムをほうろく玉に変更(ロケット花火節約のため)。天使が倒れたら、クリフとマリーは攻撃を稲妻斬りとスパークIIIに切りかえる。 悪魔を倒せば、つぎはいよいよラスボス戦。残り一体になった時点で、HP/SPをできるだけ回復しておこう。 ラスボス戦 本作の最終戦。ラスボスの本当の意味での「正体」がわかる。 強敵だが、状態異常攻撃がないぶん楽。 第一形態と第二形態があり、有効な攻撃が変化する。面倒だが総当たりで探していこう。 第二形態は全体大ダメージ攻撃があるので、喰らったらマリーはオーラで回復。HPは常に満タンを維持したい。足りない場合はキャノンとティファがアイテムで補う。 ラスボスを倒したら、制限時間内に脱出し、エンディングへ。 お疲れさまでした! 忙しい人向けネタバレ + ■ 有効な攻撃 ■ 有効な攻撃 第一段階 滅多斬り(クリフ) 狙い撃ち(キャノン) 紅蓮の炎>メティオ(マリー) ロケット花火(ティファ) 第二段階 稲妻斬り(クリフ) スパークIII・メティオ(マリー) + ■ 脱出方法 ■ 脱出方法 アイテム欄からサファリアの石を使う。SP残量ゼロでも使用できる。 このページのトップにもどる
https://w.atwiki.jp/mekameka/pages/1165.html
密室のサクリファイス D3 PUBLISHER 2010.2.4 PSP (UMD.DL) 地下都市に閉じ込められた5人の少女達の脱出を描いたサスペンスADV 関連 密室のサクリファイス~イトカ:ある閉鎖施設からの脱出~ 密室のサクリファイス~ミキ:ハイテンションナイト~ ま行 チラシの裏 プレイステーションポータプル な行~ 密室のサクリファイス~イトカ:ある閉鎖施設からの脱出~ 密室のサクリファイス~ミキ:ハイテンションナイト~
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8226.html
前ページ次ページ三つの『二つ名』 一つのゼロ 「うう……ん」 妙な寝苦しさに、意識が覚醒しはじめた。 やたらと背中が痛む。ベッドが、変に硬い。まるで床の上にでも寝ているようだ。 ごろり寝返りを打つと、なにかにぶつかった。 表面は柔らかいが、奥にちょっとした固さと質量感がある。なんだこれは? うっすらと目を開ける。大きな何かが目の前にあった。 なんだろうか、頭の方にピンク色の毛があって、その下に肌が覗き、白いのはTシャツ……。 「……うおおっ!?」 クリフは驚いて飛び起きた。隣で、ヴォルフが眠っていた。 なんでこいつはこんなところで寝ている。ここは僕のベッドでは? ふと、ベッドについた手に冷たさと硬質感を感じた。 下を見ると、ベッドではなく床の上に眠っていたことに気づいた。 ああ、そうか。そうだった。 僕は、僕達は昨日……見知らぬ異世界へと、飛ばされたんだった。 異世界……。 頭の中で、その単語がぐるぐると渦巻く。悪夢ではなかった。 目覚めて早々に気分が大きく落ち込む。右手で顔を覆い、嘆息した。なんてことだ……。 横で口を開けて眠るヴォルフは、クリフが飛び起きた衝撃にも意を介さずに寝息を立てていた。 クリフは寝不足のしぱしぱとする目を擦りつつ、室内を眺めた。 柔らかそうなベッドの上で、桃色の髪をした少女―――ルイズが、 あどけない顔で静かに眠っていた。ちょっとだけ羨ましい。 しかし、その寝顔がずいぶんと綺麗だった。 ヴォルフのごつい寝顔を見た後だと、余計にそう感じる。 部屋の隅で、うずくまるようにして寝ていたキクロプスの姿は見えなかった。 どこかに出かけたのだろうか、そういえば彼は朝が早い。 大方、腹ごなしのトレーニングにでも行ったのだろう。 クリフはゆっくりと立ち上がった。ひどい倦怠感が身を包む。 睡眠不足に加えて、慣れていない一晩の床での雑魚寝は、意外に体へダメージを与えていた。 大きく伸びをすると、ゴキゴキと背中の骨が鳴る。 窓の外を眺めた。朝の光は少し柔らかで、清清しいほどに晴れ渡っていた。 窓に寄り、鍵を外して開けると、気持ちのいい爽快な空気が室内に吹き込んできた。 朝の輝きに、クリフは少しだけ気分が良くなった。 とにかく、あれこれと一人で考えてもしかたがない。ルイズから、また話を聞かなければ。 チラリとルイズの寝顔を見る。 そうだ、そういえばルイズは自分が僕達を呼び出した、などと言っていた。 呼び出したというのが召喚というのを指すのならば、当然戻すこともできるのではないだろうか。 そうだ、何故僕はこんな単純なことに気がつかなかったんだ。後で聞いてみよう。 とりあえず、まだ気楽に寝ているヴォルフに近づいた。すごい勢いでよく寝ている。 その暢気な寝顔が少々勘に触る。よくもまあ、こんなに安眠できるものだ。 その肩を揺らして起こすことにした。 「……んが」 間抜けな声を出して、ヴォルフが目を覚ました。 「ずいぶんとよく眠っていたな」 ついでにチクリと嫌味を言っておく。 「……あら、クリフ。おはよー。……んんー、良い朝ねー。ふあ~あ」 ヴォルフが伸びをしながら起き上がってくる。 自分とは比べ物にならないほど大きな音を体中から出して、巨大なあくびをした。 嫌味にすら気づいていないようだ。 「……あら? ここってどこかしら」 ヴォルフは少し寝惚けた声で辺りを見回した。そのうち、ポンと手を打つ。 「ああそうそう、異世界異世界。……ってなによそれ」 いや、知らないよ。 「あー、夢じゃなかったのねぇ。ちょっとビックリしたわ」 「……僕もさ」 「ま、しょうがないわね。さぁーてとっ」 軽やかにヴォルフは起き上がると、窓の外の朝日を眺める。 「ワーオ、気持ちのいい朝ねー。とっても空気がおいしいわ。絶好の洗濯日和ね」 本当に気楽な奴だなぁ、とクリフは思う。 その気楽さには何度も助けられたこともあるのだが、時々悲愴感とは無縁にも思えてしまう。 ヴォルフが振り向き、視線をさっきまで寝ていた場所に向けた。 その先に、ルイズに昨日渡されていた白いパンツが落ちていた。 「こ~の小娘のパンツも洗わなきゃね。んじゃ、ちゃっちゃと行きましょう」 そう言うと、ルイズのベッドへと向かう。 「起きなさーい。朝よー」 「……んー……」 「ほらほら、寝てないで。授業があるとか言ってたでしょ」 「……ん……むにゃ……」 ぐっすりと眠ったルイズは、ちょっとやそっとの声では目を覚まさなかった。 「あーもうめんどくさいわねー。ほら、起きる!」 がばっとルイズの毛布をめくると、朝の冷気にルイズが驚いて飛び起きた。 「きゃっ! なになに、なにごと?」 「朝よお嬢ちゃん。今日はよく晴れてるわよー」 「はへ? そ、そうなの……。ってだ、だれよあんた!?」 寝起きの頭に巨躯の大男を見たルイズが慌てた。 確かに、朝一番でこれを見たら誰でも少しは驚く。 「使い魔ちゃんのミス・ヴォルフよ? 忘れたかしら」 「え、ああ、つかいま。使い魔ね。そうだわ、昨日召喚したんだっけ」 ふあーあ、と可愛らしいあくびをあげる。ヴォルフのでかいあくびとは大違いだった。 はたと、ルイズは何かに気づいてぼんやりと周囲を見回す。まだ眠いのか、目頭を擦った。 「……あれー? ひとりー……すくないわね……?」 「あら、そう言えばそうね。クリフ、キクロプス知ってる?」 今頃気づいたかのように、ヴォルフが振り向く。 「さあ? いつもの朝のトレーニングじゃないか?」 クリフの言葉に、ルイズはぷくー、と頬を膨らませた。 「んもー。かってに出歩いちゃダメなのにー。ごしゅじんさまをおこしもせずにー……」 うつらうつらと文句を呟きながら、のそのそとネグリジェを脱ぎ始めるルイズ。 「あーちょっとちょっと。はいはいストップ。ちょっと待ちなさい」 ヴォルフはルイズを手で押し止めると、クリフに向かって命じた。 「はい、野郎は出る! お嬢様のお着替えタイムよ。さっさと出た出た!」 そうして一も二もなく、クリフは上着とネクタイを手に廊下に追い出された。 部屋から追い出されたクリフが扉の前で何をするでもなく立っていると、 曲がり角からキクロプスが現れた。 上着を手に持ちピッタリとしたアンダーシャツといういでたちで、白いタオルで汗を拭いている。 「…………どうしたクリフ、そんなところで」 「……追い出された」 「…………? ……ああ、嬢ちゃんが着替えでもしてるのか」 「うん、それだ……あれ、お前そのタオルはどうした?」 「…………メイドに貰った」 「メイド?」 「…………学園付き、とかなんとか……」 「へえ」 貴族だとかなんだとかと聞いたが、使用人もちゃんといるのか。本格的だなぁ。 クリフの後ろでは、閉じた扉からルイズとヴォルフの騒がしい声が聞こえてくる。 また何か言い合いでもしてるらしい。 「…………立ち往生だな」 「着替えが終わるまでは入れないな……そのうち出てくるだろ。それより、顔が洗いたいな」 「…………水道はないぞ」 「……嘘だろ?」 「…………本当だ。……井戸から汲まなければ水はない」 「参ったな」 異世界かぁ……。水道がないだなんて。ってことは……トイレも汲み取り式だったらやだな……。 その時、廊下に並ぶ木で出来たドアの一つが開いた。中から、赤い髪の褐色の少女が現れる。 「ん?」 ルイズが昨日着ていた制服と同じだが、はるかに背が高くクリフと大して身長が変わらない。 色気のある香水が鼻腔をくすぐった。 出るところが出て、ずいぶんと発育のいい娘だ。 「……あら? あなたたち、確か……」 こちらに気づいて珍しいものを見るような目で眺める。 「昨日ルイズが召喚してた、平民じゃない? どうしたのよ、廊下で」 「ああ、はじめまして、かな?」 クリフが挨拶すると、軽く手をあげて気安く振り返した。 「違うわよ? 昨日はアタシもそこにいたわよ?」 「そうか、それは失礼。僕はクリフ・ギルバート。こっちは……」 「…………キクロプスだ」 「あら、礼儀正しいわね。あたしはキュルケ。微熱のキュルケよ。よろしくね?」 「ああ、よろしく。……僕達はちょっと、追い出されちゃって」 「どうして?」 「それは……ぐわっ!?」 キュルケの疑問に答えようとした時、クリフの背後で扉の開く音がし、後頭部に硬いものがぶつかった。目から火花が散る。 「あ、ごめんなさい。大丈夫?」 声に振り向くと、ルイズがドアノブを握って戸口に立っていた。 着替えが終わったのか、ドアの前にクリフが立っていたことに気づかなかったらしい。 クリフはわりと強かにぶつけた頭をさすった。いたた・・。 ちょこちょこと歩いてルイズが外に出ると、続いてヴォルフがぬっ、と多少窮屈そうに扉をくぐる。 「そんなとこにボケーッっと突っ立ってたら危ないわよクリフ? あ、キクロプスも帰ってきたのね。ちょうど良かった、これから朝ご飯らしいわよ。 ……あら、どなたかしら?」 突如隣人の部屋から抜け出てきたヴォルフの威容に、キュルケは少し驚いた眼差しを向けた。 身長というよりも、大量についた筋肉でヴォルフは横にも大きい。 それが見る者に圧力を与える。 それでもキュルケはニコッと笑いかけてひらひらと手を振った。 それから視線を下に落としルイズを見ると、少し質の違ったニヤッとした笑みを浮かべる。 「おはよう。ルイズ」 ルイズは嫌そうに顔をしかめると、平坦な声で挨拶を返した。 「おはよう。キュルケ」 「これがあなたの使い魔?」 「そうよ」 「あっはっは! すごいじゃない、本当に人間なのね! こんなにいっぱい呼んでどうするの?」 「うるさいわね」 「あたしも昨日使い魔を召喚したのよ。どこかのゼロさんと違って、一発でね。フレイム~」 ドアが開け放されたままのキュルケの部屋から、赤い何かが現れた。 「わっなにこれ!? お、大きいわね」 ヴォルフが驚いた声を上げた。 「おっほっほ! あなたサラマンダーをみるのははじめて?」 「そりゃそうよ。だいじょぶなの、首輪もしないで?」 「あたしが命令しなきゃ動かないわ。あなた体大きいのに臆病ね」 「本当にだいじょぶなのー?」 サラマンダーは最大サイズの大型犬よりも二周り以上の大きさがあった。 舌先からチロチロと火を出しながら、スッとキクロプスに近づいてきた。 「…………む? ……なぜ俺に近づく? ……いかん、火が……」 「あら? どうしたのかしら、はじめて見た人にフレイムが懐くなんて……」 「ちょっとー、勝手に動いてるじゃなーい。やめてよーアタシトカゲとかヘビはダメなのよー」 体を摺り寄せるフレイムにキクロプスが慌てるが、服に引火はしない。 「…………うん? ……この火は……」 「ああ、大丈夫よ。この子の火は点けようと思わなければ点かないわ」 「…………便利だな」 「でしょう?」 「……そんなの大したことないわ」 そっぽを向きながらけちをつけたのはルイズだ。 「あーらルイズ。そんなに羨ましいの? そうよねーこんな立派な火トカゲだものねー。ほら、この尻尾なんかすごいでしょ。 これは火竜山脈のサラマンダーよー。 この尻尾を好事家に見せたら、値段なんかつかないぐらいよー」 「……あっそ」 「ふっふーん。素直に嫉妬してもいいのよ? それじゃお先に失礼するわ。おいでフレイムー」 そう言うと、颯爽とキュルケは立ち去っていった。 その後を、少し名残惜しそうにフレイムがぺたぺたとついていく。 「…………動物にはわりと好かれる性質だがな……」 ぼそりと呟くキクロプス。 うーん、火か……発火……パイロキネシス……。 あの大きな火トカゲは何か見抜いたのだろうか……などとクリフが考えている脇で、 ルイズが真っ赤な顔で地団太を踏みはじめた。 「う~、悔しい~! なによ、いい気になっちゃって! あの女!!」 「まあまあ、そんな怒んないの。しょうがないでしょ」 ヴォルフが宥めるが、お構いなしにルイズは興奮する。 「しょうがなくないわよ! いい? 『メイジの実力を計るには、使い魔を見ろ』って言われてるくらいなのよ! なんでわたしがあんた達なのよ!」 「知らないわよそんなの。あんたのせいでしょ?」 「それこそ知らないわよ! ちょっと間違っただけよ!」 「どっちよ」 「知らないわよ!」 「それはどういう意味の知らないなの? どうしてアタシ達が呼ばれたのか、それとも自分が今言い間違えたから?」 「あーもう知らない知らないー!」 ばたばたと腕を振り、ぷんすかしながらルイズは歩いていってしまった。 「あはは、ホントにからかい甲斐のある子ねぇ」 あ、ヴォルフ。こいつ楽しみはじめてるな? 「……ほどほどにしとけよ」 クリフは一応釘を刺しておく。 ルイズが本当に機嫌を損ねたら、落ち着かせるのはおそらく自分にお鉢が回る。 「はいはい。だいじょぶよ」 「お前の大丈夫は信用できないからな……」 「あら、心外ね」 はぁ……。よく言えたもんだよ、元の世界でもどれだけサイボーグ部隊の連中とのトラブルを引っぱってきた前科があると思ってるんだ。自覚なしはいつもだけど……。 「…………いいのか?」 ぼそ、とキクロプスが言葉を挟んだ。 「なにがだ?」 「…………俺達は食堂の場所を知らない。……置いていかれたら、朝食を食い損なうぞ?」 三人は慌ててルイズの後を追った。 食堂は学園で一番背の高い中央の本塔、その中にあった。 「この『アルヴィーズの食堂』は、メイジであると同時に貴族でもある生徒のために作られたのよ。 あんた達平民なんか本当は入れないんだから、感謝しなさいよ」 ルイズの説明を聞きながら、クリフは周囲を見回した。 ふんだんに用いられた大理石や見事な壁の彫刻、高級な拵えの長い机が三つ並んでいる。 使っているテーブルクロスから燭台に至るまで、えらく豪奢な食卓だ。なるほど、貴族か。 テーブルの上には大きな七面鳥のロースト、金粉の浮いたスープや鱒のパイ、マッシュサラダや香ばしい香りのパン、上等そうなワインなどが所狭しと並べられている。 「うっひょー、こりゃ豪華だわ。おいしそうねー。うーんいい香りー」 早速、席につこうとするヴォルフ。それを、ルイズが裾を引っ張って止めた。 「? なによ」 「ご主人様より先に座らない。先にやることあるでしょ」 「ないわよ?」 「ある!! なに勝手に決めてるのよ、もう! ほら、椅子を引いてちょうだい、勝手なことしないの」 「……んもぅ、手がかかるわねー」 ヴォルフは渋々としながらも、ルイズの前の椅子を引く。腕を組んだまま、ルイズが腰掛けた。 「さて、それじゃ……」 自分も座ろうと、隣の椅子を引こうとしたヴォルフの手を、またもルイズが押さえた。 「ダメよ。勝手に座らないって言ってるでしょ」 「今度はなによ?」 「あんたはこっち」 ちょい、と下を指差すルイズ。そこには、平たい皿が三枚置いてあった。それぞれ、スープと固そうなパンが少量だけ載っている。 「なにこれ? ワンちゃんでもいるの?」 「そんなわけないでしょ。ここは貴族の食堂よ。だから、あんたは床よ」 ……。……えっ? 「……はぁ? ……なんですって?」 「本当は貴族しか入れないのよここは。 使い魔だってダメなんだけど、わたしの特別な計らいで床。ありがたく思いなさい」 「……ああん!? アタシ達犬と同じ扱いだってーの?」 ピキッと額に血管を浮き出すヴォルフ。 「犬より少しは上よ。食堂には入れないんだし」 「……ケンカ売ってんのかしらこの小娘」 「口を弁えない使い魔にはちょうどいいわ」 そこでルイズはくるりとクリフに顔を向ける。 「あなたはまだマシだから、椅子を使っていいわ。 ただし、向こうの厨房から借りてらっしゃい。背もたれのないやつよ。 でも、食べるものは一緒。差別しちゃダメだからね」 ……。これを、食えと。……。こういうのは……子供のすることとはいえ、ちょっと。 「……アッホくさ。大人をなめてるのかしら」 「なに、文句あるの?」 「あるに決まってるでしょ。やってられないわ」 ヴォルフはひょい、と勝手にテーブルの上の鱒のパイに手を出し、口に運んだ。 「あっ! こら、ちょっと!」 「あらおいしい。お、このワイン良さそうね。さ、みんな行きましょ」 大きな手でいくつかのパンを鷲づかみ、脇にワインを挟むとスタスタと歩いていってしまう。 ついでに、右手には先ほど食べたパイが載った大皿を持っていた。 流れるような動きはさすがだ。やるなあ。 「ああー! こらー!! 待ちなさーい!!」 「…………俺もいらん」 呟き、キクロプスもヴォルフの後について行ってしまう。 「あ! 勝手な真似はしないでってば! ちょっと、待ちなさいよ! こら!」 怒声を張り上げるルイズを、意にも介さない。 「無視するなー!! 言うこと聞きなさーい!! 何よ勝手にー!!」 「ええと……」 うーん、参ったな。こんな仕打ちを受けるとは。 昨日からあまり機嫌は良くなかったみたいだけど、そんなに怒らせることをしたかな……。 クリフはコホン、と一つ咳をつくと、 「……悪いけど、僕も遠慮するよ。これはさすがに、ね」 そう言って、出て行った二人を追った。 「えっ? あっ、ちょ、ちょっと待って! ねえ!」 ルイズの声が背中に浴びせられたが、構わずに外へ向かった。 食堂を出た三人は、中庭の芝生に座ってかっぱらってきた朝食を摂っていた。 「あ~もう! ムカつくクソガキね! コケにするにも程があるわ!」 憤慨しながら鱒のパイを咀嚼するヴォルフ。気分はともかく、味は気に入ったらしい。 すでに半分以上一人で食べてしまっている。 「うーん。どうしたのかな……ヴォルフ、何か癪に障ることでも言ったのか?」 寝床はまだしも、ここまでされる謂れはないのだが、とクリフは思う。 「知らないわよ。だいたい、朝だって着替えさせろとかふざけたこと言うし。 グダグダうるさいからやってやったけどさ、赤ちゃんかってーのよ」 「ううむ……」 平民がどうのと言っていたが、そういえばここは封建社会なのだろうか。 そうだな、異世界なんだし。そのへんに理由があるのかもしれない。 「それにしてもこれ、おいしいわねー。レシピ知りたいわ」 ヴォルフは次々とパイを口に運ぶ。常人より体が大きいので、当然口も大きい。 かなりのハイペースで食べてしまう。あまり僕は食べてないんだけど……。 そうだ、そういえば、元の世界に戻す召喚について、ルイズに話を聞きそびれて飛び出してきてしまった。まあ、あのコルベールとかいう教師もいたし、どこかで聞くチャンスもあるだろうが。 「ふむ……まあ、それはいいとしてだ」 それより、当座の問題が浮上している。 「昼食から、どうするか……?」 ルイズの「施し」を断ったので、次の食事からは自分達で探さなければならない。どこかでありつけるといいんだが、学園の中すら不案内の自分達では少々難しい。 「アタシはあのガキから貰うのはやーよ。冗談じゃないわ」 「…………そうだな」 すでに食べ終わり、芝生に寝転んだキクロプスも同意を示す。 ヴォルフ達はさすがにムッとしていた。誰だって、あんなことされれば怒る。 そうでなくても、自分達は化け物や実験動物と呼ばれ蔑まれてきた過去があった。 ルイズはそれを知らないが、誰にでも我慢ならないことというものはある。 極端な差別的蔑視には、少し耐えがたいものがあった。 いくら異世界の権威に属する貴族であっても、あの態度に頭を下げるのはいくらなんでも自分もご免ではある。 「じゃあなんとか探さないとな。なにかアイディアはあるか?」 クリフがそう言うと、ヴォルフは口を動かしたまま手を組んで首をひねった。 「ううん……どうしたもんかしら。何かいい手は……?」 クリフとしては、子供の頃から実験場での生活だったので食べ物に困るという状況はあまり経験がなく、こういう時に手段がいまいち思いつかない。 この中では、唯一まともに市井で暮らしていたヴォルフに意見を期待したいところなのだが……。 「いい手……いい手……そーねー、……どうしましょ?」 ぽかんとした顔でこちらを見てくる。 ダメかな……。 そこでふと、キクロプスが起き上がった。自分達が出てきた本塔の方を眺める。 「どうした、なにか思いついたか?」 「…………あれだけの食堂だ、当然……厨房も大きいだろう。……そこで働けばいい」 「あ、なるほど。それがあったじゃないのー。 食べ物はいくらでもあるし、人手が足りてないなんてこともありそうじゃない。 それでいきましょ」 ふむ、その通りだ。やはりキクロプスは誰かと違って頼りになる。 「…………最悪断られても、残飯くらい出るだろう。……あれだけの量だ」 「……残飯は嫌ねぇ」 「僕もちょっと……」 ……確かに腹は膨れることは膨れるが。戦場の男の発想、というか。 「…………大丈夫だ、食えないことはない」 「そりゃそうかもしんないけど。生理的にやーよ……」 「とにかく……聞いてみようか」 三人は立ち上がった。その時クリフの視界の端に、塔の玄関からひょいと桃色の髪が顔を出した。 ルイズだ。 きょろきょろとあたりを見回し、こちらに気づくと少し躊躇うように近づいてきた。 「あ~ら、クソ生意気な小娘が来たわよ」 ルイズに気づいたヴォルフが意地悪そうな声を出す。 ルイズはクリフ達の前まで来ると、じっと上目遣いにこちらを見て、呟いた。 「……あの……その、勝手に、……動いちゃ、ダメじゃないの……」 「ああん? そんなの知らないっての。なんであんたに断らなきゃいけないのよ?」 「それはっ! ……その……わたしの、使い魔だから……」 「あーはいはい使い魔ね。アホらしいわ、ガキのお遊びに付き合ってられるかっての」 「ガ、ガキの……! なによその言い方! 減らない口ね! わたしをなんだと思ってるのよ!」 「そっくりそのまま返すわよクソガキ。何しに来たのよ?」 「ほんっとに……! ……こ、これから授業なのよ!」 「あ、そう。行ってくれば?」 「あんた達も来るのよ! さっさと来なさい! こんなところでクダ巻いてないで!」 「悪いけどお断りよ」 「なんでよ!」 「イヤだから」 「はあ!? あんた達、使い魔でしょ! わたしの!」 「メシもまともに出せない主に仕えるなんて冗談じゃないわ。 もうちょっと考えてものを言いなさい」 「じゃ、じゃあどうするのよ! 使い魔やるって昨日言ったじゃない! あんなに頼んだから認めてやったのよ!」 「残念だけど廃業ね。アタシ達これから食堂で働くつもりだから。あんたは別のやつ探したら?」 いやヴォルフ、談判に行くだけでまだ決まったわけじゃ……。 「食堂!? 何よそれ!! ダメよ、使い魔は呼んだのが死ぬまで次のは呼べないんだから! 勝手なこと言わないで!」 「あらそうなの? でも勝手なのはそっちじゃない。あんたの都合なんて知ったこっちゃないわ」 「ダメったらダメ!! とにかくダメよ!! ダメダメダメ!!」 「はいはい、そこでワガママ言ってなさい。さ、行くわよー」 ルイズとの会話を切り上げて行ってしまおうとするヴォルフ。 その姿にカッとしたルイズが、ヴォルフの背中に思い切りケリを入れた。 「きっかないわよ~。なにそれ、蚊が刺したみたい。 アタシを止めたきゃバズーカでも持ってきなさい。あーっはっは!」 「止まりなさーい!! 止まれ、この! この!!」 叩いたり蹴ったり引っ張ったりしても、ルイズの力ではヴォルフをとても阻めない。 まるで重戦車に挑むアリだ。 飛びついても、笑いながら進撃するヴォルフに引き摺られるだけだった。 「止まれー!! 止まるのー!! と、ま、る、のー!! わ、わたしは貴族なのよ! 貴族の命令が聞けないの!? 聞けないんなら、しょ、処刑しちゃうわよ!?」 「やってみたらどう? アタシ達相手に出来たらだけど」 「ほ、本当にしちゃうわよ!? ギロチンでどーんよ!? 嘘じゃないわよ、怖くないの!?」 「はいはいムダムダ。軍隊が来たって怖くないわね」 「止ぉまぁれー!! んぐぎー!!」 ルイズは全力でヴォルフの腰を引っ張って踏ん張るが、何の効果ももたらさない。 そのうち、手が滑って勢いよく後ろ向きに転倒した。 「きゃあ!! いったぁ!!」 地面に頭を打つ。よほど強烈に入ったのか、その場にうずくまった。 「あら、だいじょぶ? 間抜けねぇ」 「おいおい、大丈夫かい?」 クリフは思わずルイズに駆け寄った。かなり痛かったらしく、プルプルと震えている。 「いたいぃ……! うう~……!」 「あー、これはタンコブになるなぁ……。危ないぞ、あんなことしちゃ」 「う~……! 勝手に、動くな~……!」 ルイズはもうホコリまみれで半泣きだ。少しチクリと胸が痛む。 「ほら、もうだいじょぶでしょ。行くわよクリフ」 「動くなー!!!」 ルイズは立ち上がると腰から杖を取り出して、背を向けたヴォルフに向かって振った。 「『ファイアーボール』!」 その時、クリフは妙な力の収束を感じた。 感じたことのない、しかも異様に濃密なエネルギーの塊。 なんだこれは、あ、まずい、障壁を! ドカン!! という爆発音が響いた。 前ページ次ページ三つの『二つ名』 一つのゼロ
https://w.atwiki.jp/round/pages/79.html
ヴァンクリフ城 5月26日アップデートで実装された高レベルダンジョン「ヴァンクリフ城」。この高難易度ダンジョン攻略の糸口とするため、情報を交換しよう。 ○概要 ヴァンクリフ城は、レベル59から入れるダンジョンであり、また3次転職のメイン舞台である。また、レベル59からは1日クエもヴァンクリフ城のものばかりになることから、何度も足を運ぶことになる。 ダンジョンは、地上1F~10F、地下1F~10F、地下11F~25Fの3つで構成されており、それぞれに一般、レア、英雄の3つの難易度がある。一般であればエンチャントMOBはほとんどが0か1だが、英雄だと地上でさえ7以上、地下25Fで待つボーンドラゴンはエンチャント15という驚異の強さとなる。なお、転職クエや1日クエはどの難易度でやっても問題ない。ボスがドロップするボーン装備作成用の素材が変わるだけである。 各階は70体ほどの道中MOBとボス戦で構成され、ボスを倒すと次の階へ進むことができる。また、ボスはボーン装備作成に必要な素材とPTメンバーで特定の階へ移動できる移動スクロールをドロップする。 このダンジョンの何よりの攻略法は、PTを組むことである。多段攻撃をするMOBが多いため、ソロは非常に厳しい。ペアでもターゲットが分散される分一気に攻略が楽になる。積極的にPTを組んで攻略しよう。 なお、移動スクロールを使用すれば強制的にヴァンクリフ城の階へ移動できるため、レベル59に達していなくてもOPMKなどで移動スクロールを入手すれば潜入可能。ただし、レベル補正で命中率はかなり下がるため、50台前半とかで行った場合の効率は…うん…。 以下、各階のボス名と要注意ボスについて載せる。 ○地上1F~10F ヴァンクリフ城でまず行くであろう場所。メイドや貴婦人系MOBが使うボイスや伯爵系MOBが使う黒い手などダウン多段攻撃をするMOBいて、ソロだとハメられたりして結構厳しい。また、9階のボスは急に難易度が上がる。HPの低い職だと即死させられる恐れさえあるため要注意。周回するなら8階まででやめておくのも一つの手。 1F カサンドラ メイド・貴婦人系 2F アルフレッド 召使い系 3F セザンヌ メイド・貴婦人系 4F セバスチャン 執事系 5F インビジブルマン 執事系 6F ラクン ねずみ系 7F グロテス 悪魔系 8F ゴールデンガーディアン ナイト系 9F バルゴ 蜥蜴男系 ★要注意★ヴァンクリフ城最初の難所。ダウン多段ブレスが高ダメージなため、慣れていても殺られる恐れがある。ブレスの動きをしたら即ダッシュジャンプで逃げること。喰らってしまったらPOTやケーキで耐えるしかないw 10F ゲートキーパー ガーゴイル系 ★要注意★ゲートキーパーは4体いて、左奥→右奥→左手前→右手前の順で一定時間経過毎に動き始める。怖いのは石化攻撃で、食らうと10秒(爪)とか30秒(光線)の間アイテムは使えるものの一切身動きできなくなり、タコ殴りされることになる。ゲートキーパーの爪が青く光ったり青い光線を打つ動きを見せたら必ず避けること。なお、最初の3体は強化であるため、凍結などのデバフが効く。デバフを利用しながら、速やかに倒して数を減らすことが重要。 ちなみに、この石化はダンサーやマーセナリーの回転凍結技が使えます。ドラゴンナイトのローリンググラウンドではできなかった…残念。 ○地下1F~10F MOBのレベル的には2番目の難易度の場所であるが、地下はラヴァロン戦や町中のように8方向に攻撃できるため、意外と楽だったりする。ボス戦も縦方向から攻撃することによって、範囲攻撃にさえ気をつければ被弾を大きく抑えることができる。 地下1F パチュリ 虫系 地下2F ネカタ 人形系 地下3F パレス ナイト系 地下4F ネコタ 人形系 地下5F 魔剣ソリック 剣系 地下6F 怨恨騎士 騎士系 ★要注意★剣を振り回す攻撃がダウン多段攻撃であるため、食らうとHPが大きく削られる。バルゴのブレスよりは範囲が狭いが攻撃時間が長いため、Hit Awayで攻めて攻撃を受けないことが重要。なお、斜め45度の位置だと当たらないという情報あり^^ 地下7F ゴーストカサンナ メイド・貴婦人系 地下8F ダークマジシャン 魔術師系 地下9F フランキー パレル系 地下10F ヴァンクリフ伯爵 吸血鬼系 ○地下11F~25F 3つの中で一番MOBレベルが高い場所。地下1F~10Fと同じく8方向に攻撃できるが、敵も結構固くなっている。21Fからはマップが暗いため、マップトラップやMOBの攻撃に気づきにくく注意が必要。また、クラ落ちしやすい場所でもあるため、負荷の大きなスキルを連発しないよう気をつけなければならない。 地下11F デストロイヤ バーサーカー系 地下12F プリソン ゾンビ系 地下13F ゴーストセバスチャン 執事系 地下14F スカルフィールド ゾンビ系 地下15F バゼト ムティシャ系 ★要注意★アラム(ゴーレム)のいない版ムティシャ。HPが少なくなった時の隕石ラッシュももちろんあるため、最大火力で一刻も早く倒すこと。また、ボスと一緒にいるMOBもダウン多段攻撃をするので注意。 地下16F ウクトゥ クンカ系 地下17F クマリ 魔術師系 地下18F デストルパ バーサーカー系 地下19F ガルム 悪魔系 地下20F ラノフ 狼男系 ★要注意★戦闘開始後すぐラノフを攻撃しても1ダメージしか与えられない。まず四隅にあるシールドを破壊する。2,3個壊せばダメージが通るようになるため、それまではボスは無視で。 地下21F ハートブレイカー バーサーカー系 地下22F シャマリ 魔術師系 地下23F ブチャ バーサーカー系 地下24F シャピロン 骨系 地下25F 復活したヴァンクリフ伯爵 吸血鬼系 ★要注意★劣化版ムティシャを連れて登場する。まず劣化版ムティシャを速やかに排除し、その後ヴァンクリフを倒す流れがおすすめ。ヴァンクリフは部屋にある棺桶からエネルギーを吸ってHPを回復する。棺桶を壊すこともできるが、結構固く数も多いため、HP回復を気にせずガンガン攻撃した方がよい。コウモリの多段攻撃はしっかり避けよう。 地下25F ボーンドラゴン ロスト ★要注意★転職クエのラストを飾るドラゴン。すごく強い。基本的に右側にいて攻撃してくる。 ロストの攻撃手段は、爪でひっかく、かみつき、飛び上がって竜巻、地面から骨で串刺し、中央奥に飛んで青い炎攻撃、左側に召還したMOBを吸いこんでHP回復である。また、かみつきを食らうとドラゴンスフィアという状態異常になって、一定時間スキルが使用できなくなる。戦い方は、ロストの攻撃に耐えながら、ロストの頭か前足に攻撃し続けるといったもの。ほとんどの攻撃が4千前後のダメージなため、ケーキと最上級POTは必須である。特に竜巻は3回続けて打ってくるため、全段食らったら即死しかねない。画面の一番右手前が竜巻の安全地帯であるため、飛び上がったらすぐ安地に行くことで即死を避けられる。また、3次職スキルの究極奥義は発動中は完全無敵であるため、緊急時に使用することで回避可能。(ただし、特にPT時はクラ落ちの危険が伴う) なお、忍者は幻影を使用することにより、ラヴァロンと同じくボスの後ろに行くことが可能。 なお、転職クエは、順番にこなしていけば、ロストを倒した後に登場する竜に話しかけて転職すると答えることで終了する。2次転職と同じく転職しないことも可能である。(ただし、無限鍵のようなメリットはないため、さっさと転職するのが吉)
https://w.atwiki.jp/walkingdesert/pages/45.html
商団 戦争とメディア 権利とうわべ カリスの危機 カリス議会情報 農民の希望 百戦錬磨のクリフ (西部警備キャンプ)ジャレット・ドモンガット 依頼:クリフの著書 ハイデルの侍従長 シアン同盟 反乱軍になった理由
https://w.atwiki.jp/booker/pages/397.html
68点 出演:シルベスタ・スタローン ロッキーがでてる映画はじめてかも。あんまり好きじゃないんですよねー。 有能な山岳救助隊員であるゲイブ(シルベスタ・スタローン)。しかし不慮の事故に責任を感じ、一線から退いていた。しかし仲違いしていた親友のハル(マイケル・ルーカー)の応援のため、再び山に入るが、救難場所にいたのは強盗集団だった。 最近邦画から遠のいてるせいか、主演が体をはっている(ように見える)アクションシーンって日本のだと見かけないなぁという印象をもちました。スタローンの場合それが過度な感じもしますが。 そのためか、映画を通してスタローンぱねぇな映画な印象。まぁその個人技だけでも見せ場はあるっちゃああるんですが、ハルとの仲違いやジェシー(ジャニン・ターナー)との関係、巻き込まれたフランク(ラルフ・ウェイト)や少年たちのフォローが後半ほぼなくなったように感じました。 敵方も全員死んで一件落着なのか?という印象。クウェイラン(ジョン・リスゴー)はキャラ的に嫌いじゃないですが、なんかいまいちやりっぱなしな感じでしょぼいなぁと思いました。 ゲイブのクライムシーンはなかなか見ごたえがあります。孤高の人とか映像化したらおもしろそーだなぁ。 クリフハンガー予告
https://w.atwiki.jp/ocg-o-card/pages/14333.html
《サクリファイスセル》 効果モンスター 星4/闇属性/魔法使い族/攻1750/守 0 このカードが召還・特殊召還に成功したときデッキから 「サクリファイス」または「イリュージョンの儀式」 を手札に加えることができる。 このカードが墓地に送られた時、 相手のフィールド上に細胞トークン(攻・守0)となり 特殊召還される。 (攻撃と生贄召還のための生贄にはできない) part22-361 作者(2007/11/13 ID ebVgh4Xk0)の他の投稿 part22-362 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/gods/pages/130226.html
ペレグリンモンクリフ(ペレグリン・モンクリフ) ペレグリンデイヴィッドユアンマルコムモンクリフの別名。
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/184.html
医療セクションに到達したキース・シルバーは、頭上から降り注ぐけたたましいアラートを聞いた。 「ふん、やっと発令したか……」 腕時計をちらと見、自分がその命令を下してからのタイムラグに軽い不満を覚える。 エグリゴリの危機管理体制について若干の修正が必要かもしれない、と。 だがそれも全てが終わってからの話であり、今はその元凶を取り除くことが最優先だ。 そう判断したシルバーは思考を打ち切ってさらに歩みを早めた。 『アラート42。アラート42。現在、当施設内において深刻なサイコハザードが発生しています。 危険レベル3。現時刻より、当施設に第三次警報が発令されます。 職員は所定のマニュアルに従って各自避難してください。ルートは19、103、330を推奨。 これより210秒後に施設内の全隔壁を封鎖、ロックコードをシャッフルします。 災害発生源は動性のため、接近遭遇は可能な限り回避してください。 発生源は人間。外見的特徴、ヨーロピアン系の少年。金髪、碧眼、身長5フィート2/8、やや痩躯。グリーンの検査衣を着用。 被験者名──』 『──クリフ・ギルバート』 「ああ、これだよ」 スピーカーから流れる無機質な声に耳を傾けていたレッドは、その声に少年の方を見た。 「……なんだと?」 聞くまでもなかった。この警告が伝える『動性発生源』の特徴は、今目の前にいる少年と完璧に合致していた。 「だから、これが僕の名前さ」 少年──クリフ・ギルバートはいともあっさりと言った。 それはまるで銀行窓口の順番待ちをしている主婦が「あら、わたしの番だわ」とでも言うような気安さで。 「そう言えば、僕は君の名前を知らないね。教えてくれないか?」 「……キース・レッド」 「そうか、じゃあレッド。早く僕を妹のところに案内してくれないか?」 耳を劈くような警報が鳴り響くなか、クリフのまとう雰囲気が、とてつもなく凶暴なものへと変化していた。 逆らえば殺す、そういった感じの有無を言わせぬ殺気が彼の身体全体から発散されていた。 だが、天邪鬼なレッドにとってそれはまったくの逆効果であり、口の端を歪めて吐き捨てる。 「『やっぱ気が変わった』って言ったらどうする気だ?」 その言葉にクリフは目を丸くし、そして、 「へえ……」 これ以上ないくらいに晴れやかに、にっこりと笑った。 次の瞬間には不可視の圧力が怒涛のようにレッドを襲い、気味の悪い音を立てて両腕があらぬ方向へ捻じ曲がった。 「がっ……!」 思わず膝を落としたレッドの頭上から、家臣に下知を垂れる王者のように傲慢な声が降ってくる。 「いけないなあ……そんなわがままを言うもんじゃないよ。 一度案内してくれると言ったものを、そんな簡単に引っくり返すなんて不親切が過ぎるんじゃないかい? え?」 「てめえ……サイコキノか……」 「そんなことはどうでもいいだろう? 君は僕を案内してくれればそれでいいんだ。そうすれば命だけは助けてあげるよ」 だらりと垂れ下がったレッドの腕を見下ろしながら、どこか嬉しそうにクリフがうそぶく。 己の力を他者に見せつけるのが、たまらなく楽しいとでも言いたげであった。 腕を苛む激痛に耐え、脂汗をだらだら流しながらも、レッドはやっとのことで言葉を搾り出す。 「──なよ」 「え? なんだって?」 「ふざけんなよ、バァカ」 「おいおい、それはないだろう」 今度は背中から強大な圧力を加えられ、地面に押しつぶされる。床に亀裂が蜘蛛の巣のように走った。 彼の念動力は圧倒的だった。この空間全てが彼の暴力的な意思に満たされていた。 その気になれば、きっと目に見える範囲全てを吹き飛ばすこともできるだろう。 レッドはその力の差を感じながらも、その一方で、彼の態度に激しい嫌悪感を抱いていた。 その嫌な感じは、誰かに似ているような気がした。 「がっかりだよ。君も他の大人たちのように、上っ面でしか物事を見てくれないのかい? あんなチャチな放送一つで、妹に会いたいという僕の気持ちを踏みにじるのかい? なあ、僕はなにかおかしいことを言っているかな」 「ズレてるよな……てめえはよ」 「なんだって?」 不思議そうに聞き返すクリフの表情が、さぁっと蒼ざめる。 「お、お前……僕の力に……」 レッドは立ち上がろうとしていた。 今この空間を支配するクリフの意志に逆らい、他者を抑圧する残酷な力を捻じ曲げ、己の意志を貫こうとしていた。 「倒れろよ!」 クリフの収斂された意識が叩きつけられ、今度こそレッドの全身が致命的なまでに捻り曲げられる。 だが、それ以上の復元力でもってレッドの骨格が、筋肉が、元の姿を取り戻そうとしていた。 今さらながらクリフは気が付く。 レッドの顔面、体表面に、奇怪な幾何学的紋様が浮かび上がっていることを。 彼の体組織が、人間のそれとは思えない奇妙な感触のものに変質していることを。 「てめえ、よ──」 あえぎ、レッドがつぶやく。 「人にモノを頼むのにその態度はないんじゃねーのか?」 クリフの視界が怒りで真っ赤に染まる。 「ふざっ、けるなぁ!」 なんの前触れもなく発令されたアラートに、セピアは驚いてスピーカーを見上げた。 ARMS『モックタートル』を発動させ、周囲を警戒する。 そこにはなんの異常も──いや。 今まで感じたことのない異様なエネルギーを、ここから直線距離でわずか数十メートルの位置で検出した。 何枚も壁を隔てた向こうのことなので、その詳細は把握できない。 「きゃ……」 セピアは強烈なARMS共振波をその肌に感じる。誰かが、いや、まず間違いなくレッドが、ARMSを戦闘状態で解放したのだ。 体中を駆け巡る、びりびりとくる振動に耐え切れず、セピアは床にへたり込む。 こっちのARMSの状態を制御して共振を押さえ込むが、まだむずがゆい感じが身体の表面を這いずり回っていた。 「なんなのよ、もう……」 さっきからやかましい放送と併せて考えるに、レッドは今その『発生源』とやらと戦っているのだろう。 レッドの元に駆けつけることを即座に思いつくが、それより先にこの子を非難させなければ──と思い直し、 「とにかく、どこか安全な場所まで避難しましょう……ってユーゴー? どうしたの!?」 セピアのすぐ横で、ユーゴー・ギルバートも同じように床にうずくまっていた。 だがそれはセピアのそれとは比べ物にならないくらいに深刻そうなもので、頭を抱えてがたがたと震えていた。 「ユーゴー、どうしたの? しっかりして、お願い」 言いながら、誰よりもしっかりしなければならないのはわたしだろう、とセピアは内心で自分の不甲斐なさを呪った。 セピアにはなにもできない。なぜ彼女が苦しんでいるのか、それすらも分からなかった。 桜色だった唇を紫に変えて、虚ろに「兄さん」と繰り返すだけのユーゴーの背を、ただ半べそをかきながら撫でるだけであった。 「ああ……どうしたらいいの……?」 だが、誰に分かるだろう。ユーゴー・ギルバートはクリフ・ギルバートの発する攻撃的な思念に当てられているのであり、 いわば彼の凶悪なサイコキネシスをダイレクトに受信しているのだということを。 お互いが未熟な能力者であり血と魂を分けた兄妹だからこそ起こった偶然の産物であり、 それは彼らを研究していたPSIラボの研究者すらも予想していなかった現象だった。