約 1,924,632 件
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/20759.html
熱炎相棒(ヒートアップ) ワトソン・ハードウィック VR 火文明 (7) ディテクティブ・クリーチャー:ヒューマノイド 7000 ■スピードアタッカー ■W・ブレイカー ■このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中にある火のディテクティブ・クリーチャーを好きな数手札に加え、残りを墓地に置く。その後、こうして墓地に置いたカードのコストの合計以下のコストを持つ相手のクリーチャーを、1体破壊してもよい。 ■相手のクライム・クリーチャーが破壊された時、このクリーチャーがタップされていれば、アンタップしてもよい。 (ディテクティブ・クリーチャーとのバトルに負けたクライム・クリーチャーは、持ち主の墓地に置かれるかわりに、牢獄ゾーンに置かれる) 作者:ザ=ガーン フレーバーテキスト DMDC-03「探偵編 第3章 激突!ジゴロックVSルパン!〜ライヘンバッハの死闘〜」に収録される、2枚目のワトソン。《助手 ワトソン》がパワーアップした姿であり、彼自身もディテクティブ・クリーチャーとなりました。 スピードアタッカーにより即座に攻撃しつつ、山札の上から3枚を見て、火のディテクティブ・クリーチャーを好きな数手札に加えることができます。そして、墓地に置いた残りのカードのコストの合計以下のコストを持つクリーチャーを、1体除去することが可能。あえてディテクティブを全く手札に加えず、除去範囲を広げるのもいいかも知れません。 ただし、カツマスターと違って1体ずつしか除去できません。 また、相手のクライム・クリーチャーが破壊された時にアンタップされるので、アタックトリガーでクライム・クリーチャーを破壊し続ければ連続攻撃も狙えます。山札切れには気をつけましょう。 名前の由来はテレビドラマ『シャーロック・ホームズの冒険』で二代目ワトソンを演じた俳優、エドワード・ハードウィックから。 (5/17) 種族を修正致しました。コピペ元(ジゴロック)と同じままになっていたという……。 評価 名前 コメント 関連 《助手 ワトソン》
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/13112.html
「断裁分離のクライムエッジ」アニメ公式ファンブック ムック発売日:9月20日 ページ数 96P 判型 B5版 仕様 キャラクターデザイン平田雄三描き下ろし表紙 版権ギャラリー キャラクター紹介 ストーリー紹介 企画ページ(背景紹介、相関図、キャラクター名場面ピックアップ紹介など) インタビュー(キャスト・スタッフ) スタッフ座談会/インタビュー 用語解説など 2013年放送。 http //crimeedge.com/ 監督 山口祐司 原作 緋鍵龍彦 シリーズ構成 浦畑達彦 キャラクターデザイン・総作画監督 平田雄三 サブキャラクターデザイン 酒井孝裕 メインアニメーター 新号靖、嶋田俊彦、宮下雄次 プロップデザイン 三股浩史、岩畑剛一 美術監督 高橋麻穂 美術設定 高橋麻穂、緒川マミオ、島村英康 色彩設計 村田恵理子 撮影監督 林コージロー 3D制作・CGIディレクター 林秀則 3DCGI 太田朋哉 編集 廣瀬清志 音響監督 鶴岡陽太 音響効果 倉橋裕宗 録音 矢野さとし 音楽 高梨康治 アニメーション制作 Studio五組 脚本 浦畑達彦 砂山蔵澄 大久保智康 森悠 絵コンテ 虎田功 博史池畠 加藤敏幸 あべたつや 日高正光 山口祐司 名村英敏 川崎逸朗 加瀬充子 祝浩司 演出 虎田功 博史池畠 上田繁 あべたつや 吉田俊司 下司泰弘 祝浩司 関屋警部補 蔵本穂高 作画監督 平田雄三 宮下雄次 本村晃一 渡辺純子 鈴木奈都子 重松晋一 酒井孝裕 藤澤俊幸 田畑昭 しんごーやすし 山中正博 秋山宏 稲田俊子 岩田竜治 ■関連タイトル Blu-ray 断裁分離のクライムエッジ 一幕オリジナルマスター版 初回封入特典 緋鍵龍彦先生描き下ろし収納ボックス 同梱CDほか 断裁分離のクライムエッジ アニメ公式ファンブック WAVE 断裁分離のクライムエッジ 武者小路 祝 断裁分離のクライムエッジ ドラマCDアルバム Kindle版原作コミック 緋鍵龍彦/断裁分離のクライムエッジ 1 断裁分離のクライムエッジ 7 ドラマCD付き限定版 OPテーマ 愛美/運命の檻 EDテーマ うたカノ/君と二人 断裁分離のクライムエッジ7.5 ガイドブック 断裁分離のクライムエッジ アンソロジー 断裁分離のクライムエッジ iPhone5専用カバーケース 断裁分離のクライムエッジ クッション 断裁分離のクライムエッジ マイクロファイバーミニタオル 断裁分離のクライムエッジ B2タペストリー 断裁分離のクライムエッジ ロックグラス 断裁分離のクライムエッジTシャツ ブラック もふもふミニタオル 祝 チャーム付きクリナーストラップ エミリー・レッドハンズ もふもふマフラータオル 切 メタルアートしおり 祝 ぷにぷにうで枕 切 フィギュア・ホビー:断裁分離のクライムエッジ 原作コミック 緋鍵龍彦/断裁分離のクライムエッジ 1
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/20492.html
傀儡師 VR 闇文明 (5) クライム・クリーチャー:オートマタ/トリックスター 4000 ■相手のクリーチャーがターン中はじめて攻撃する時、自分のクリーチャーを1体タップしてもよい。そうした場合、そのクリーチャーの攻撃対象を相手プレイヤーに変更する。 ■トリック2(このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンにあるサイコ・パスを2枚選び、表向きにしてもよい。そうしたら、このターン、このクリーチャーは次の[TK]能力を得る)TK―次の自分のターンのはじめまで、相手のクリーチャーすべてに「ブロッカー」を与え、相手のクリーチャーはすべて、可能であればブロックする。 (コストを支払ってクライム・クリーチャーを召喚するには、自身のマナゾーンにあるサイコ・パスを1枚以上タップしなければならないない) 作者:ザ=ガーン フレーバーテキスト DMDC-02「探偵編 第2章 追跡!バラバラ・ジャック!〜黄の探偵と黒の仁義!〜」収録のクライム・クリーチャー。謎の新種族オートマタ?であり、相手クリーチャーの攻撃先を相手プレイヤーに変更するという特殊な能力を持ちます。 さらにトリック2により、相手のクリーチャーすべてに「ブロッカー」を与え、なおかつ強制的にブロックさせることが可能。1つ目の能力と組み合わせることができれば、相手クリーチャーを操り同士討ちさせるという、まさしく「傀儡師」と呼ぶに相応しいクリーチャーになります。 なお、オートマタたちは自我を持たず、何者かの仕込んだプログラムに従って行動している模様。生き物というよりも完全なる「自動人形」といったイメージです(デスパペットとの違いはこのあたりで、逆に言えばあまり差別化できていないです)。 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/20203.html
誘壊犯 カミカクシーク VR 光/火文明 (8) クライム・クリーチャー:コスモウォーカー/トリックスター 12000 ■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。 ■スピードアタッカー ■T・ブレイカー ■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選び、裏向きにして、持ち主のシールドカード1枚の上に重ねてもよい。相手のシールドカード1枚もなければ、重ねるかわりに新しいシールドとして、持ち主のシールドゾーンに置く。 ■トリック2(このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンにあるサイコ・パスを2枚選び、表向きにしてもよい。そうしたら、このターン、このクリーチャーは次の[TK]能力を得る)TK―自分のクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体選び、裏向きにして、持ち主のシールドカード1枚の上に重ねてもよい。相手のシールドカード1枚もなければ、重ねるかわりに新しいシールドとして、持ち主のシールドゾーンに置く。 (コストを支払ってクライム・クリーチャーを召喚するには、自身のマナゾーンにあるサイコ・パスを1枚以上タップしなければならない) 作者:ザ=ガーン フレーバーテキスト DMDC-01「探偵編 第1章 出動!ジゴロック!〜フィオナの一雫を護れ!〜」収録のクライム・クリーチャー。登場時に相手クリーチャー1体を相手のシールドカード1枚の上に重ねることができます。相手クリーチャーをシールド送りにしつつなおかつ相手のシールドを増やしません。 さらにトリック2の効果で上記の能力を自軍全体に与えることが可能。シールド送りにするかどうかは任意なので、トリガー獣などは選ばなくても大丈夫です。 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/21476.html
天警大角(てんけいたいかく) ペルクナス SR 光/自然文明 (7) NEOクリーチャー:ジャスティス・ポリス/ホーン・タウロス 7500 ■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。 ■NEO進化―光または自然のクリーチャー ■スーパー・ポリス・ガード(相手のクライム・クリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーをタップまたはアンタップして、攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい) ■W・ブレイカー ■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から2枚を見る。その中から1枚を表向きにして、新しいゲッシュとして自分のシールドゾーンに置き、残りをマナゾーンに置く。 ■ゲッシュ・バースト:自分のシールドゾーンにゲッシュがあれば、このクリーチャーは次の[バースト]能力を得る。バースト―相手のクリーチャーのポリス・ガードされない状態はすべて無効になる。(クライム・クリーチャー以外に対しても、ポリス・ガード使うことができる) (ディテクティブ・クリーチャーとのバトルに負けたクライム・クリーチャーは、持ち主の墓地に置かれるかわりに、牢獄ゾーンに置かれる) 作者:ザ=ガーン フレーバーテキスト ジャスティス・ポリス/ホーン・タウロスのNEOクリーチャー。登場時にゲッシュとマナの追加を行い、さらにゲッシュ・バーストによって擬似的な無限ブロッカーに。とんだ冤罪ですね。 名前の由来は、リトアニア神話の雷神ペルクナスから。 今シリーズのジャスティス・ポリスは性質上ディテクティブ・クリーチャーではあるものの、立ち位置は敵サイドな模様。王族専用の護衛部隊のようなイメージです。 収録 DMDC-05「王家戦記編 序:龍撃師団と6番目の王子」 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tanosiiorika/pages/1261.html
原核フレイム・ピース C 火 1 クロスギア ■このクロスギアをクロスしたクリーチャーに火文明を追加する。 ■このクロスギアをコストを支払わずに自分のクリーチャーにクロスしてもよい。 (F)聖帝によって封印を解かれた禁忌の装置。その核たる5つのマナの結晶のうちいくつかが、何者かによって奪われる事件が発生したのだ。 作者:ペケ サイクル 文明追加クロスギアサイクル 光-原核シャイン・ピース 水-原核ブルー・ピース 闇-原核ダーク・ピース 火-原核フレイム・ピース 自然-原核エメラルド・ピース 収録 神犯編(ネセサリー・クライム) 評価 名前 コメント -
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/20888.html
犯罪皇帝(はんざいこうてい) モリアーティー wanted サイコ・パス(ゼロ)文明 (50) 進化クライム・クリーチャー:プロフェッサー/トリックスター 42000 ■マナゾーンに置く時、このカードは裏向きにして置く。(裏向きの時も表向きの時も、このカードはサイコ・パスとして扱われる) ■脱法(イリーガル)進化―自分の山札の一番下のカードを、すべてのプレイヤーに見せる。それがクライム・クリーチャーであれば、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。それ以外であれば、自分の墓地に置く。 ■虚空シンパシー:サイコ・パス(このクリーチャーを召喚するのに必要なコストは、バトルゾーンにある自分のサイコ・パスを持つクリーチャー1体につき、7少なくなる。ただし、コストは1より少なくはならない) ■バトルゾーンにあるこのクリーチャーを選んだプレイヤーは、そのターンの終わりにゲームに負ける。 ■ワールド・ブレイカー ■このクリーチャーを召喚してバトルゾーンに出した時、他のクリーチャーをすべて破壊する。 ■パーフェクト・トリック(このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンに裏向きのサイコ・パスが6枚以上あれば、それらをすべて表向きにしてもよい。そうしたら、このターン、このクリーチャーは次の[PTK]能力を得る)PTK―このクリーチャーが攻撃する時、相手はこのクリーチャーを選んでもよい。そうした場合、その攻撃を中止する。選ばなければ、相手は自身の山札の下から2枚を残し、それ以外をすべて持ち主の墓地に置く。 (コストを支払ってクライム・クリーチャーを召喚するには、自身のマナゾーンにあるサイコ・パスを1枚以上タップしなければならない) 作者:ザ=ガーン フレーバーテキスト (6/13) 選んだ時の能力の内容を変更。さらに、トリックの効果を破壊から攻撃中止にしてみました。 《死の宣告》が相対的に使われるように……ならないか。 (6/20) テキスト修正致しました(第3章の時点で結構ミスってたと言う……。そちらは後日直そうと思います)。 DMDC-04「探偵編 最終章 開眼!超探偵!〜ハートに火をつけて!〜」収録のウォンテッド・カード。サイコ・パス文明(という名の無色)の超大型進化クライム・クリーチャーであり、探偵編のラスボスです。 ワールド・ブレイカーに加え、召喚時に味方を巻き込んだ全体除去を放ちます。 さらに専用能力のパーフェクト・トリックを発動させれば、攻撃時に「このクリーチャーを選んで破壊する」か「下から2枚を残し、山札をすべて墓地に置く」かを選ばせることができます。そもそもモリアーティー自体が選んだら相手を負けさせる能力を持っている為、基本的に相手は山札破壊を取るしかないですね。その分、6枚も裏向きのサイコ・パスを用意しなければならないのがネック。 ダイハード・リュウセイ等には完全に無力です。 また、進化方法が特殊であり、脱法進化を成立させるには山札の一番下がクライム・クリーチャーである必要があります。何らかのカードで事前に仕込んでおかなければ、安定しなさそうですね。 そもそもコストが50と高く、虚空シンパシーがあるとは言え素で召喚するのは難しいでしょう。《イッツ・ショータイム》や同弾収録の《虚空の彷徨》などを使って踏み倒したいところ。 実は探偵編の中では最初期に思い付いたクリーチャー。いろいろと詰め込んだらテキストが馬鹿みたいに長くなってしまいました。実際にカード化したら《超越男》みたいになるか、イラストとテキストが被りまくりそう。 元ネタのモリアーティー教授が「暗黒街のナポレオン」と称されていたことから、名前に「皇帝」が付いてます。 評価 名前 コメント 関連 《真の黒幕 モリアーティー》 《虚空の彷徨》
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/20590.html
聖天の警視 バトル SR 光文明 (7) ディテクティブ・クリーチャー:ジャスティス・ポリス 7500 ■ポリス・ガード(相手のクライム・クリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーをタップして、相手のクライム・クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい) ■W・ブレイカー ■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、コスト3以下のジャスティス・ポリスを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。 ■このクリーチャーを召喚してバトルゾーンに出した時、コスト5以下のディテクティブ・クリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。 (ディテクティブ・クリーチャーとのバトルに負けたクライム・クリーチャーは、持ち主の墓地に置かれるかわりに、牢獄ゾーンに置かれる) 作者:ザ=ガーン フレーバーテキスト DMDC-02「探偵編 第2章 追跡!バラバラ・ジャック!〜黄の探偵と黒の仁義!〜」収録のディテクティブ・クリーチャー。登場時にコスト3以下のジャスティス・ポリスを1体、手札から踏み倒すことが可能。それに加え召喚時にはコスト5以下のディテクティブ・クリーチャーを踏み倒せるので、ジャスティス・ポリスはもちろん、同弾収録の元ネタの原作者が同じ二体も範囲に入っています。 名前の由来はアガサ・クリスティの生み出した名探偵、バトル警視から。他の二人に比べると知名度は低いです(僕も調べるまで知らなかったです)。 今弾には他にも二体、アガサ・クリスティのキャラクターにちなんだクリーチャーが収録されており、それぞれブロッカー、ガードマン、ポリス・ガードを持ちます。 評価 名前 コメント 関連 《灰色の脳細胞 ポワロ》 《翡翠の婦人 マープル》
https://w.atwiki.jp/keikenchi/pages/1451.html
大量の石が転がる急斜面を体長50cmにも満たない子タブンネたちが見上げている。 斜面の角度は45度。距離は10m。 子タブンネにとって絶望的な「壁」がそこにある。 この斜面を登らなくてはならない。そもそも登りきることができるのか。 どの子タブンネの表情もすっかり青ざめてしまっている。 タァン!という乾いた音が静かな採石場に響く。 レースの始まりを告げる火薬の音だ。 子タブンネたちは意を決し、次々と斜面を登り始めた。 レースには制限時間が設けられている。 スタート地点でもたもたしている時間はないのだ。 子タブンネたちがスタートしてから約5分。 1mと少しをのぼったところで、子タブンネたちはほぼ横一線になっている。 激しいデッドヒートなのかと思える光景だがそれはちがう。 子タブンネたちは少しも進んでいない。それどころか、落ちないように必死に歯を食いしばっている。 競り合いになっているわけではない。 子タブンネたちには、早くも登る限界がおとずれていたのだ。 子タブンネたちが情けないのだろうか? いや、ちがう。 さて、一般的に急な坂というと何度くらいをイメージするだろう。 30度だろうか? 45度だろうか? それとも60度以上だろうか?。 ここに面白い話がある。 傾斜の角度が5度を超えると、人間はそれを急な坂だと感じるという。 この5度というのは、一般的な電車であれば前に進むことすらできない。 角度が25度から30度になると、人は前かがみにならなければ歩くことが困難になり、 車に至っては特殊なモーターやタイヤでもない限り上ることはできない。 そして40度を超えると、人間であっても手を使わずに移動することはほぼ不可能となる。 人間のイメージと実際の数字には大きな開きがあるのだ。 現在、子タブンネたちが登っているのは、角度45度の急斜面。 いや、坂というより「壁」と言った方が近いかもしれない。 まだまだ筋力の弱い子タブンネが急斜面を登りきることは相当に困難なことなのだ。 それでも子タブンネたちは登らなくてはならない。 最初に登りきれなければ、待っているのは自分自身の死なのだから。 何匹かの子タブンネが動き出す。 斜面には大小さまざまな石が存在している。 石をつかみ、足場にし、少しづつではあるが体を前に進めていく。 斜面の上からは親であるタブンネたちの声が聞こえてくる。 子タブンネたちに「がんばって」と声援を飛ばしているのだ。 レースが開始してからすでに30分が経過していた。 子タブンネたちの多くが半分以上の距離を進み、トップの子タブンネはすでに9m地点を通過している。 このまま決着がつくかと思われたそのときだった。 「ミィィィィィィィッ!」 独走状態だったトップの子タブンネが斜面を転がり落ちていく。 わずか数秒で地面に到達した子タブンネの体はピクピクと痙攣している。 力なく開いた口からは「ヒュー、ヒュー」という息が流れだす。 ゴール地点近くまで到達していたせいで長い距離をはめに転がることになり、その分だけ大きなダメージを受けてしまった。 レースへの復帰は絶望的だろう。 そして、1匹のが脱落したのを合図とするかのように、次々と子タブンネたちが転落していく。 転がってくる子タブンネに巻き込まれた子タブンネもいた。 転がり落ちた子タブンネのほとんどがその場から動くことすらできない。 中には、なんとかしてもう一度登りはじめようとする子タブンネもいたが、今から制限時間内にゴールするのは不可能だろう。 レースに残された子タブンネの数は、たったの3匹だけになっていた。 「ミィィ!?」「ミッミッ!?」 次々に聞こえてくる子タブンネたちの悲鳴に、親であるタブンネたちが騒ぎ出す。 わが子の悲鳴を聞いた親タブンネは、子どもを助けるために斜面に向かってあわてて駆け出す。 しかし、斜面に近づくにつれてスピードは鈍り、斜面を目の前にするとその動きは完全に止まってしまう。 この斜面の角度は45度。 イメージしにくいかもしれないが、この角度になるともはや「崖」にしか見えなくなる。 目の前に現れた崖に対して、親タブンネは尻込みし、意気消沈して元の場所に戻っていく。 もちろん、子どもを救出しようと斜面を下りる親タブンネもいるのだが、ほとんどの場合、 足を滑らせてしまって子タブンネを巻き込んで、斜面を転がり落ちていってしまう。 タブンネの持つ思いやりが、結果として子タブンネを死なせてしまうわけだ。 さて、レースの方はいよいよ佳境に差し掛かっていた。 残った3匹はすでに斜面の終わりに手が届きそうなところまで登って来ていた。 どの子タブンネも体力の限界であるが、「助かりたい」「親に会いたい」と最後の気力を振り絞っている。 そして、ついに1匹が斜面の終わりに手をかけて登り切ろうとしたときだ。 後ろにいた子タブンネが手を伸ばし、トップの子タブンネの尻尾をつかむ。 「ミッ!?」 もともと不安定な体制であった上に、ゴール目前であったことによる気の緩み。 家族のもとまであと少しであった子タブンネは、悲鳴を上げながら斜面を転がり落ちていった。 そして、文字通り相手を「引きずり落とした」子タブンネがついに斜面を登りきる。 ゼエゼエと荒い息を吐きながら、その顔には斜面を登りきったことによる嬉しさが浮かんでいる。 もうすぐ家族と再会できる。子タブンネは家族のもとに行こうとしたのだが。 斜面を登ることで体力を使い切ってしまい、立つことができない。 親が自分を呼ぶ声は聞こえている。その姿も視界にとらえている。 それなのに、体は少しも動いてくれない。 そして、遅れて登ってきた1匹がフラフラした足取りで、力尽きて動けない子タブンネの横を通り過ぎていく。 このレースは斜面を登りきることがゴールではない。 登りきったうえで、自分の両親のもとに到達することがゴールなのだ。 絶望の涙を流す子タブンネの目の前で、最後に登ってきた1匹が親の腕の中に倒れ込む。 わが子との再会を果たした1組の家族があげる歓声。 それ以外の、子どもとの別れが決定した家族の慟哭。 そして、スタート時と同じように響く乾いた火薬の音。 異なる3つの音が、レースの終了を告げる。 レース終了後、敗れた子タブンネたちを待っているのは家族との別れだ。 子タブンネたちは口から串を刺され、次々と火であぶり焼きにされていく。 生きていようと死んでいようと、関係なく平等に。 生きている子タブンネは苦悶の声を上げて必死に抵抗し、何とか逃れようとするがやがて完全に沈黙する。 そして焼きあがった子タブンネたちは、それぞれ親の元に返される。 変わり果てたわが子の姿に、親タブンネたちはいっそう深い悲しみを覚え涙を流す。 しかし、親タブンネたちの悲しみはこれで終わりではない。 どんな姿になったとしても、わが子はわが子だ。 そんな親タブンネたちの気持ちは、容赦なく踏みにじられる。 焼けた子タブンネの死体を食わされる。 檻に入れられ、目の前で腐っていく様子を見せられる。 大事なわが子の死体を、他のタブンネたちに食べさせる。 虐待愛好会にとっては、子どもの死体すら、タブンネを虐待するための道具にしか過ぎないのだ。 そして、今回生き残った子タブンネもそのまま生き残れるとは限らない。 死への恐怖にさらされながら、体を限界まで酷使するのだ。 心身ともに消耗してしまった子タブンネは、一晩と持たずに死亡することが多い。 大量の木の実をもらい、わが子との再会を喜び、幸せな気持ちで眠る親タブンネ。 しかし、朝になってみれば、地獄から生還したはずのわが子が冷たくなって死んでいる。 このときの親タブンネの悲しみはいかほどのものだろうか。 そして当然のように、死んでしまった子タブンネの体は、他の子タブンネたちと同じ末路をたどる。 火で焼かれ、親タブンネを精神的に虐待する道具として使われてしまう。 『ヒルクライム』 それはタブンネたちにとって地獄の代名詞だ。 タブンネたちが幸せになることは、決してありえない。 (『ヒルクライム編』おわり) ダウンヒル編
https://w.atwiki.jp/fadv/pages/2005.html
悲嘆の門 題名:悲嘆の門 上/下 作者:宮部みゆき 発行:毎日新聞社 2015.1.20 初版 価格:各\1,600 宮部みゆきがファンタジーも書く作家であることは知っていたのだが、こうして手に取った新作が、そうだったと気づいたときには一瞬動揺した。というのは、ぼくはファンタジーが苦手だからだ。下手なレビューでジャンルなど確認しなければよかったのだ。 しかしどういうわけか、この本は抵抗なく読み進めることができる。どうしてこれがファンタジーなのだろう、もしやレビュワーが間違っているのでは? と、疑念を抱きつつ、上巻の後半に差し掛かった頃、いきなり小説は異世界からの闖入者たちの訪問を受けて、少しだけ様相を変えてしまうのだ。 しかし、怪物たちは言う。人間の生きる世界は異なる世界も真と言われてきたぼくらの生きる世界もすべては物語の世界であるのだ、と。歴史の真実と定義されたものさえ物語であり、仮定であり、想像であり、表現されるためのものである。人間には死と言う約束された無があるからこそ、その理解できないものに対して物語で救われようとする本能があると。 要約するとそういうことなのだが、ぼくがクライム小説で読む現実に即した設定の物語も、ファンタジーもどちらも総じて想像の世界のことであり、押しなべて物語でなのだということを作者は語りたいのかもしれない。 異世界の描写はさすがに自由度が高く、難しく冷徹なモノローグに満ちた抽象的でありながら、神話的具象に彩られた描写が多いのだが、一方でこちら側(現生)での登場人物たちはそれぞれに生活があり、家族があり、生命に満ちた親しみやすい世界の空気に浸っている。 そして親しみやすいはずの世界では、体の一部を切り取る連続殺人と思われる残虐な事件が続いている。ネットを検索して犯罪を探すというアルバイトをする大学生と退職した元刑事とが謎の連続殺人事件に挑む普通のミステリ小説としての面白さに、異世界の幻視や夢のような体験が織り込まれていると見れば、宮部世界はどこのジャンルであろうと基本的に変わらず、面白く親しみやすい世界であるのだ。 本作は事件の背後にある犯罪衝動を、ネットによる言葉の暴力やいじめの現場、残虐な写真、動画などの無軌道な流出などの社会環境を背景に描いたものとして捉える独特な視点で事件の真実を探り当てる。連続殺人事件という物語が、真実とどう隔たって構築されたものであるのかを検証しながら、多層的に楽しんでゆくことのできる新型エンターテインメント、と言っておきたい力作である。 (2015.05.12)