約 1,317,276 件
https://w.atwiki.jp/moshinomatome/pages/15.html
私の心は煤けた掛け時計なんだと思う。 時を刻む事を止めてしまってから、もう長い時間が経つ。私の心はあの時あの場所であっさりと壊れてしまった。 私は原因を探った。 長い時間をかけてようやく答えに行き着いた。ゼンマイが一つ足りないみたいだ。なぜ、外れてしまったのだろう。 私は足りないゼンマイを探した。いろんな所にいった。いろんな人と話した。 それでも、ゼンマイは見つからなかった。 疲れたから、諦めた。 私はゼンマイの代替品を探すことに決めた。 希少な宝石。ヴィンテージワイン。壮大な絵画。上品なドレス。そして、魔法の宿った世界に一つしかない不思議な道具。 あたりをつけたものは、全部盗んだ。 だけど、どれもゼンマイの代わりにはならなかった。 私はやっぱり欠けたゼンマイが欲しい。 心が悲鳴をあげた。 そして、私は目覚める。 トリステイン学院の保健室に、私はいた。 学院長室の扉がノックされた。 「オールド・オスマン。よろしいでしょうか?」 「入りたまえ、ミス・ロングビル」 上司の許可を得たロングビルは、入室するとオスマンに一礼をした。 「勝手なお休みを二日も頂いてしまい、申し訳ございませんでした。私の健康管理が至らなかったばかりに…」 「なに、気にすることはない。今回は相手が悪すぎたよ。のう、土くれのフーケ?」 ロングビルの眉間にシワがよった。 「何をおっしゃっているんですか?」 「そうか。この二つ名は、いまだに馴染みがないのか。では、こう呼ぼう。マルチダ・オブ・サウスゴータ君」 ロングビルの顔が蒼白になった。それはかつて捨てた、いや、捨てざるを得なかった彼女の貴族としての名だった。その名を知るものは、もうこの世にはいないはずだ。 この老人はどこまで知っているのだろたう? ロングビルの表情が代わる。もはや、従順な秘書の姿を偽る意味はない。 「あなた、知ってたの?私が、土くれのフーケだって事を。秘書として雇う前から」 「いいや、知ったのは最近のことじゃよ。君と町の居酒屋で出会ったのは本当にただの偶然だ。君を雇うと決めた事にも、それは関係ない。君が優秀な人間に見えたからじゃ。 ただ、トリステイン学院は歴史の古い由緒正しい学院じゃ。素性の分からない者を雇うわけにはいかないじゃろ?だから、勝手に調べさせてもらった。それで分かったのじゃ、君の正体がな」 「で、どうするつもり?私の身柄を王室に引き渡すの?あなたが欲しいのは名誉?それとも、私に懸かった報奨金?」 「こんな年寄りが、今更、金や名誉で動くと思うかね?」 「じゃあ、何が狙いよ?私の体?あんた、まだ枯れてなかったんだ」 オスマンは首を横にふる。 「ワシは君の本当の笑顔が見たい。希代の盗賊と知りながらも、君を雇い続けたのは、それが理由じゃ。あの日…、そう、初めて君と出会った日、酒に酔った君はころころとよく笑っとった。じゃが、ワシには寂しい笑顔にしか見えなかった」 「何を言ってるの?とうとうボケが始まっちゃったわけ?」 土くれのフーケが嘲笑う。しかし、それは自嘲を含む笑顔だった。 オスマンは席を立ち、ロングビルの側によると、いつの間にか涙を浮かべていた彼女の両肩を握った。 「君が本当の名を捨てた理由はよくわかる。そして、その後、君が盗賊としての道を歩まざるを得なかった理由もな。君は寂しかったんじゃ。だからこそ、わしはその偽りの笑顔を無くしたい…」 「……何が言いたいのよ?」 「これからも、私の秘書として働いてくれるね?」 「は……?あんた、頭の中身、温まってるんじゃない?」 反抗的な言葉を吐きながらも、ロングビルの瞳からは涙が零れ続けた。 「焦る必要など、どこにもない。君はまだまだ若いんじゃ。『居場所』などすぐに見つかるよ。もしかしたら、この学院こそが君の居場所かもな。仕事に取り組む様は、君によく似合っているよ」 長年、かすりもしなかった。必死に探したのに。 だけど、ひょっとしたら見つかるのかも知れない。 ゼンマイの手懸かりを見つけたロングビルが鳴咽を漏らす。 「これからも、よろしくお願いします…。オールド・……オスマン」 彼女が学院の保健室で寝ていた間、この老人は魔法を用いて、せっせとロングビルの心を揺らし続けた。人間ならば成長の過程で必ず備わる精神の障壁、それがロングビルの心から完全に取り除かれるまで、それは執拗に行われた。 ロングビルの心は彼女の知らぬ間に、生まれたての小鳥のような状態に陥っていたのだ。 そんな無垢な心にインプリンティングがなされた。 全ては老人の思惑通りである。 涙を流し続けるロングビルは、老人の瞳が怪しく光るのを、歪んだ視界の為に見逃してしまった。 「オールド・オスマン。ですけど……、いい加減、セクハラはご遠慮下さいね……」 確かにオスマンはセクハラまがいのことをよく行っていた。 しかし、それも仮の姿に過ぎない。 ピエロを演じていれば、まわりの人間は面白いくらいに騙されていく。 長い人生経験から、オスマンはそれを良く知っていた。 ガンダールヴによる初号機とのシンクロに致命的な欠陥が潜んでいたことに気付いたのは、フーケ事件から間もない頃だった。 ある日、トリステイン学院から歩いて三十分程の場所に広がる平原で、シンジが初号機の戦闘訓練を行っていたところ、なんの前触れもなくルーンの輝きが失せた。そして、初号機の両肩が不自然な形で沈み込むと、それを最後に、その巨体は完全に沈黙してしまったのだ。 いくら意識を集中しようとも、ルーンが光を取り戻すことはなく、シンジは慌てて学院に戻るとオスマンに相談を持ちかけた。 だが、彼も頭を傾けるだけで、これといった答えは出なかった。 しかしながら、オスマンと共に初号機の擱座する場所まで戻ると、ルーンは何事もなかった様に発光を始め、あっさりと初号機とのシンクロが確立されたのだ。 「どういうことなんでしょうか?」 「ふむ…」 オスマンはしばし逡巡した様子を見せると、何かに閃いたようで、口を開いた。 「明日の夕方、わしの前で、オーガとの同調を試してくれんか?」 「原因が掴めたんですか?」 「どうじゃろな。明日には、はっきりするかも知れん」 翌日、約束の時間に現れたオスマンの前で、シンジは初号機の起動を試みた。しかし、またもや、ルーンの反応がなく失敗に終わった。 「ふむ、やはりな…」 「なにか分かりましたか?」 オスマンが夕焼けに染まった月を指差した。 「神々の黄昏が起きている。おそらく、それが原因じゃな」 シンジが困った様な顔をした。 「月とエヴァに何の関係があるんですか?」 「この世界にも、この世界なりの事情というものがあるんじゃよ。ま、なんにしても、一日に三時間はオーガの使役を封じられるということじゃ。それと、このことは胸の内に秘めときなさい。誰にも話すんじゃないよ」 シンジにもその理由は良く分かった。 もし、再びフーケの様な存在が現れ、この弱点を悟られた場合、敵がその隙をついてくるのは間違いない。 「そうですね。後、剣の練習も始めてみます。せっかく、マゴロクソードを頂いたことですし」 オスマンが頭をぼりぼりと掻く。 「君は呆れるくらいに真面目じゃな」 「ルイズさんが言ってました。ご主人様を守ることが、使い魔に課せられた最も重要な仕事だって。だから、やれることはなんでもやっておきたいんです」 「君はミス・ヴァリエールの事が好きなのかね?」 「もちろんです。色々と良くしてくれますし。ぼくは一人っ子ですから、なんか、優しい姉が出来たような感じで…、素直に嬉しいんです」 オスマンの意図した質問の内容から考えれば、シンジの言葉はまるで見当はずれだった。 オスマンは恋愛感情の有無について尋ねたのである。 「そうか。ならば、精進を怠らないようにな」 シンジが微笑む。 「はい!」 三日経って、オスマンの憶測が事実に違いないと証明された。 何度試しても、神々の黄昏時には初号機とのシンクロが確立されなかったのだ。 ちなみに、この世界の一日の周期は地球と同じ二十四時間である。そして、神々の黄昏はそれよりも短く十九時間おきに発生する現象だ。 その為、一日毎に神々の黄昏の発生期間は微妙にずれていくことになる。 非常に対策の立てづらい欠点だった。 シンジは重なり合う月に向かって、ルーンをかざした。 ガンダールヴ、そして、空に浮かぶ二つの月。 異世界であるはずのハルゲキニアで、エヴァに干渉する事柄がいかなる理由で二つも存在するのであろうか。 「ぼくがこの世界に召還されたのは、本当にただの偶然なのか……?」 トリステイン国の姫殿下――アンリエッタが、ゲルマニア国訪問の帰りに、トリステイン魔法学院を行幸することになったらしく、学院内が騒然とした空気に包まれた。 あちらこちらで、慌しく歓迎式典の準備が行われている。 どうやら、本当に急な話だったらしい。 学院の生徒たちは、少しでも姫殿下の御覚えが良くなる様にと、必死に自分の杖を磨いていた。 シンジはというと、特に興味がわくことも無かったので、学院の隅に見つけた人気の無い静かな場所でマゴロクソードの素振りを行っていた。 先日、ガンダールヴの更なる能力に気づいたシンジは、暇を見つければ、剣の練習に勤しんでいるのだ。 剣を握るだけで、ルーンが輝きだし、シンジの身体能力が飛躍的に上昇する。 空を舞う小鳥の羽根の動きがスローモーションの様にくっきりと見え、身体は今にも飛べそうなくらいに軽くなり、両手に握った双剣マゴロークソードが、まるで自分の身体の延長にあるような一体感を覚えた。 全ての武器を使いこなした伝説のガンダールヴ、おそらく、彼もこの能力を開花させた人間だったのだろう。 正門の方から、斉唱と歓声が聞こえた。 例の姫殿下一行が到着したに違いない。 「行かなくていいんですか?」 シンジは、芝生にぺたんと座り込み本を広げているタバサに尋ねた。 「興味ない」 タバサは貴族なのだから、王室から領地を安堵されている立場のはずだ。常識的に考えて、歓迎式典に参列しないのはまずいのではなかろうか。 しかし、彼女はそれを全く意に介さない様子だった。 「他の人たちはすごい楽しみにしてましたよ」 「そう」 タバサの瞳は本のページに向けられたままだ。 「本、好きなんですか?」 「うん。碇君は?」 「好きなほうだと思いますよ」 タバサは自分のポケットから文庫本を取り出すと、シンジに差し出した。 「おススメ」 「貸してくれるんですか?」 タバサは小さく頷く。 シンジは礼を言って、本を受け取るとそれをぱらぱら開いた。 「なんだ、これ?」 ページには、今まで見た事も無い意味不明な記号の羅列が記載されているだけだったのだ。 「これなんですか?」 「本」 「あ、じゃなくて、この記号のことなんですけど…」 シンジはページを指差しながら、腰を下ろすタバサによく見える様、本を差し向けた。 「ハルケギニア語」 「はい?」 「今、私達が話してる言葉」 「日本語ですよね」 自分自身の口から出た言葉で、はたと気付くものがあった。 文化も風習も文明の源も違うハルケギニアの公用語が日本語などということがありえるのだろうか。いや、まず、ない。 では、自分がハルケギニア語を話しているのかといえば、そん感覚は微塵もなかった。 自分が口に出す言葉を、何度反芻しても、やはり、日本語に間違いない。 今、自分に起きている不可解な事態をタバサにも理解してもらえる様に、シンジは出来るかぎり丁寧に説明した。 しばしの間、青い瞳が虚空を泳いだ後、タバサはシンジの左手に刻まれたルーンを指差す。 「ルーンの特殊能力」 シンジはまじまじとガンダールヴのルーンを見つめた。 「なるほど…。このルーンにかかれば、なんでもありなんだな」 しかし、ガンダールヴの力も文字の理解にまでは及ばないようだった。 「勉強」 「しろってことですか?」 シンジの言葉を受け、タバサは小さく頷いて応えた。 「いや、大丈夫ですよ」 「駄目」 「でも、全く不便を感じてないですし…」 「いずれ、困る」 確かにタバサの言うことは正論だった。 電話もパソコンも無線機もないハルケギニアの通信手段と言えば、早馬と手紙になる。 シンジは早馬を使用できるような身分ではないので、手紙が唯一の通信手段だ。つまり、遠くの誰かと意思疎通を計る為には文字の読み書きが必須条件である。 「そうですね。勉強やってみます」 タバサが、彼女には珍しくまだ幼さの残るその顔に微笑みを浮かべた。 「頑張って」 「ハルケギニア語を覚えたら、また、改めて貸してください」 シンジは借りたばかりの文庫本をタバサに返した。 しかし、二週間後、シンジはこの文庫本を再び借りることになってしまった。 その短い期間にハルケギニア語を全てマスターしたからである。取っ掛かりを掴んだ後は、単語、文法、慣用句などを乾いたスポンジの様に吸収するシンジの姿があった。 原因は、またもやガンダールヴにある。語学勉強に励むシンジに呼応したガンダールヴの進化システムが、シンジの頭蓋骨に納まる大脳のブローカ野を作り変えたのだ。 目に見えない変化が自分の体に起きていることを、この事をきっかけにして、シンジはようやく実感し始めた。 悲劇は、近い。 その日の夜、シンジは寝具の上に座り込んで、ルイズを見つめていた。なんだか、ルイズは激しく落ち着きがなかった。 「なにか、あったんですか?」 「ううん、なんでもないの」 ルイズの目が泳いでいる。歓迎式典の最中に何かがあったのは間違いなさそうだ。 そのとき、ドアがノックされた。 「誰ですかね?」 ルイズの顔がはっとした。思い当たる人物がいるようで、彼女は慌しくドアを開く。 ドアの向こうには、真っ黒な頭巾をすっぽりと被る少女が立っていた。 辺りをうかがうように首を回すと、そそくさと部屋に入ってきて、後ろ手に扉を閉めた。 「貴方は……?」 ルイズは驚いたような声を上げた。 頭巾を被った少女はしっと言わんばかりに、口元に人差し指を立てた。 それから、頭巾と同じ漆黒のマントの隙間から、魔法の杖を取り出すと軽く振った。同時に短く魔法を詠唱すと、光の粉が部屋に舞う。 「……探知魔法?」 ルイズが尋ねると、頭巾の少女が頷く。 「どこに耳が、目が光っているか分かりませんからね」 魔法による盗聴や盗撮の心配がない事を確認した少女が頭巾を脱いだ。 現れたのは神々しいばかりの高貴さを放つ少女だった。すらりとした気品のある顔立ちに、薄いブルーの瞳、高い鼻が目を引く瑞々しい美貌を持っていた。 「姫殿下!」 ルイズが慌てて膝をつく。 シンジは、寝具にあぐらをかきながら、ぼけっとその様子をみつめていた。 アンリエッタは涼しげな心地よい声で言った。 「お久しぶりね。ルイズ・フランソワーズ」 「姫殿下!いけません。こんな下賎な場所へ、お越しになられるなんて……」 ルイズはかしこまった声で言った。 「ルイズ、そんな堅苦しい行儀はやめてちょうだい!あなたとわたくしはお友達じゃないの」 「もったいないお言葉でございます。姫殿下」 ルイズは緊張した声で言った。 「やめて、ここには枢機卿も、母上も、あの友達面して、寄ってくる欲の皮の突っ張った宮廷貴族たちもいないのですよ! ああ、もう、わたくしには心をゆるせるおともだちはいないのかしら。幼馴染の懐かしいルイズ。あなたにまで、そんなよそよそしい態度をとられたら、わたくし死んでしまいますわ」 「姫殿下……」 ルイズは顔を上げた。 「幼い頃、一緒になって宮廷の中庭で蝶を追いかけたじゃないの!泥だらけになって!」 はにかんだ顔で、ルイズが応えた。 「……ええ、お召し物を汚してしまって、侍従のラ・ポルト様に叱られました」 「それだけじゃないわ。クリーム菓子を取り合ってつかみ合いのケンカをしたこともあったわね」 ルイズが笑い声を漏らした。 「でも、感激です。姫様が、そんな昔のことを覚えて下さっているなんて」 アンリエッタは深いため息をつくと、ベッドに腰掛けた。 「忘れるわけないじゃない。あの頃は、毎日が楽しかったわ。なんにも悩みなんかなくって」 深い、憂いを含んだ声だった。 「姫さま?」 ルイズは心配になって、アンリエッタの顔を覗き込んだ。 「あなたが羨ましいわ。自由って素敵ね、ルイズ」 「なにをおっしゃいます。あなたは姫さまじゃない」 「王国に生まれた姫なんて、籠に飼われた鳥も同然。自由なんてどこにもないわ」 アンリエッタは、窓の外の月を眺めて、寂しそうに言った。それから、ルイズの手を取って、にっこりと笑って言った。 「結婚するのよ。わたくし」 「……おめでとうございます」 アンリエッタの声の調子に、なんだか悲しいものを感じたルイズは、沈んだ声で言った。 そこで、アンリエッタは寝具の上に座ったシンジに気づいた。 「あら、ごめんなさい。もしかして、お邪魔だったかしら」 「お邪魔、どうして?」 「だって、そこの彼、あなたの恋人なのでしょう?随分、幼いようだけど、ルイズは年下が趣味だったのかしら?」 「いやだわ、姫様。彼は、私の使い魔です」 「使い魔?」 アンリエッタはきょとんとした面持ちでシンジを見つめた。 「人にしか見えませんが……」 話題に上ったシンジが立ち上がる。軽く会釈をしてから、口を開いた。 「はじめまして。ルイズさんの使い魔で碇シンジと言います。あと、ぼく、人間です」 アンリエッタはシンジに微笑みかけた。 「こちらこそ、よろしくね。だけど、ルイズ。まさか、人を召喚するだなんて……」 「この子、こう見えても、結構、頼りになるんです。姫様も学院の外に安置されているオーガを御覧になられたんじゃないですか?」 「オーガ?あの紫色の悪趣味な銅像のことかしら?」 「あれは銅像ではございません。この子が使役する使い魔です。おそらく、この子はハルケギニア最強の使い魔ですわ」 ルイズが胸をはる。 ご主人様から賞賛の言葉を戴いたシンジは顔をほころばせていた。 「動くのですか……?あれが?」 アンリエッタがため息をつく。 「あなたって昔からどこか変わっていたけど、相変わらずみたいね」 「お褒めの言葉として頂戴いたしますわ」 ルイズは砕けた微笑を浮かべた。 「そういえば、姫様とご結婚される幸運な殿方はどなたで?」 「……ゲルマニアの皇帝です」 「ゲルマニアですって!」 ゲルマニア嫌いのルイズが驚嘆した。 「あんな野蛮な成り上がりどもの国に!」 ルイズの口から差別的な言葉が出てきたことに、シンジは軽いショックを受けた。 なぜなら、あのキュルケもゲルマニアの貴族だったからだ。 知り合いまで一緒くたに卑下された気分になり、シンジは例えようのない居心地の悪さを感じていた。 「そうよ。でも、仕方がないの。ゲルマニアと同盟を結ぶためなのですから」 つまりは政略結婚だ。 先日、アルビオン内において有力貴族達が反乱を起こし、今にも王室は倒れそうであった。反乱軍が勝利を収めたら、【新生アルビオン】がトリステインに進攻するのは間違いない。 反乱軍が『ハルケギニア統一』、そして『聖地奪回』を旗印にしている為だ。 聖地とは始祖ブリミルに由縁する由緒ある土地なのだが、今では亜人種である【エルフ族】に占有を許してしまっている。 エルフは強力な民族で、今までにも各国が聖地奪回の為、散発的な進攻を度々行ってきたが、全て敗退に終わっている。 アルビオンの反乱軍首脳部は、聖地奪回の為にハルケギニア統一が必須事項と考えていた。しかし、ハルケギニアの国々は全くもって手を取り合おうとはしない。 その為、武力による統一を図ったのだ。 「そうだったんですか……」 ルイズは淋しそうに呟いた。アンリエッタが、その結婚を望んでいないのが、彼女の態度から明白だった。 「いいのよ、ルイズ。好きな相手と結婚するなんて、物心ついた時から諦めていますわ…」 「姫様……」 「礼儀知らずのアルビオン反乱軍は、トリステインとゲルマニアの同盟を望んではいません。二本の矢も、束ねずに一本ずつなら容易に折れますからね」 アンリエッタが俯く。 「したがって、わたくしの婚姻を妨げる為の材料を、血眼になって探しています」 ルイズが息を飲む。 「姫様には、材料になりうる存在の心当たりがあるんですね……?」 アンリエッタが後ろめたそうに頷いた。 「それは…?」 ルイズが尋ねると、両手で顔を覆いアンリエッタが苦しそうに呟いた。 「……わたくしが以前したためた一通の手紙なのです」 「手紙?」 「そうです。それがアルビオンの反乱軍に渡ったら……、彼らはすぐにゲルマニアの皇室にそれを届けるでしょう」 「手紙の内容は?」 「……それは言えません。でも、それを読んだらゲルマニアの皇室は、このわたくしを赦さないでしょう。婚姻の話は潰れ、ゲルマニアとの同盟は反故。となると、トリステインは一国にてあの強力なアルビオンに立ち向かわらなければならないでしょうね」 ルイズがアンリエッタの手を取った。 「畏れながら、申し上げます。わたくしめが必ずその手紙を奪還して見せますので、御詳細を…」 「……アルビオンにあります」 ルイズが口元に手を寄せた。 「では、すでに敵の手中に?」 「いえ、手紙を持っているのは、アルビオンの反乱軍ではありません。反乱軍と骨肉の争いを繰り広げている、王家のウェールズ皇太子が……」 「わかりました。私が必ずその手紙を受け取ってきましょう」 ルイズは真顔になり、きっぱりと言った。 「無理です、ルイズ!今、アルビオンでは苛烈な戦争が行われているのよ。そんな所に赴くのは危険過ぎます!」 しかし、ルイズは微笑む。 「トリステインの危機を放ってはおけません。それに姫様の御為とあらば何処なりとも向かいますわ」 アンリエッタに予感めいたものが浮かんだ。 この少女と少年ならば、あるいはやり遂げるのではなかろうか。 もちろん、何の根拠もありはしなかった。しかし、アンリエッタの中に巣くっていた不安の糸が断ち切られ、ふっと力の抜けた彼女がその場にくずれ落ちた。 「ありがとう……。…わたくしの親友なるルイズ」 その時、ドアが乱暴に開かれ、金髪の少年が飛び込んできた。 もちろん、ギーシュである。 「姫殿下!その困難な任務、是非ともこのギーシュ・ド・グラモンに仰せつけますよう」 アンリエッタに向かい恭しく膝を落とすギーシュに、ルイズが怒鳴った。 「あんた、盗み聞きしてたのね!」 「グラモン?ひょっとして、グラモン元帥の……?」 アンリエッタがきょとんとギーシュを見つめた。 そして、ギーシュが頷く。 「息子でございます」 「あなたも、わたくしの力になってくれるというの?」 「何をおっしゃいます。忠誠を誓うべき主は、貴女以外に見当たりません。貴女が仰せられるのであれば、例え怨嗟轟く戦場でも赴きましょう」 熱っぽいギーシュの口調に、アンリエッタは微笑んだ。 「貴方のお父様も勇敢な貴族ですが、貴方もその猛き血を受け継いでいるようですね。では、お願い致します。この不幸な姫をお助け下さい」 「この杖に賭けて…!」 ギーシュの様子を眺めていたルイズがため息をつきつつ、アンリエッタに言った。 「では、明日の朝、アルビオンに向かって出発いたします」 「旅は危険に満ちています。アルビオンの貴族たちは、あなた方の目的を知ったら、ありとあらゆる手を使って妨害するでしょう」 アンリエッタは机に座ると、ルイズの羽ペンと羊皮紙を使って、さらさらと手紙をしたためた。 アンリエッタは、自身の書いた手紙を見つめるうちに、悲しげに俯いた。 「姫様?」 怪訝に思ったルイズが声をかける。 「……なんでも、ありません」 アンリエッタは手紙を巻くと、杖を振る。すると、どこから、現れたものか、巻いた手紙に封蝋と花押がなされた。 その手紙をルイズに手渡す。 「ウェールズ皇太子にお会いしたら、この手紙を渡してください。すぐに件の手紙を返してくれるでしょう」 それから、アンリエッタは、右手の薬指から指輪を引き抜くと、ルイズに手渡した。 「母君から頂いた【水のルビー】です。この指輪が、アルビオンに吹く猛き風から、あなた方を守りますように…」 朝もやの中、オールド・オスマンの助力を得たシンジとルイズとギーシュは、コルベールと共に初号機の改造に取り組んでいた。風石を装甲板に取り付けているのだ。 風石とは風系統の魔力が込められたものである。 先日、シンジがシエスタと共に城下町へと出かけた時、彼は主人から受け取った全財産をはたいて、【風石】を買えるだけ買っておいたのだ。 その時、シンジには見慣れない羽帽子をかぶった長身の男が現れた。 その姿に気付いたルイズが立ち上がる。 「ワルド様……」 ワ 第四話 ル ド、来訪 終わり 男 第伍話 の 戦い へ続く
https://w.atwiki.jp/tokusa/pages/270.html
■稲本潤一(WBA05-06H)(リペイント) re0022.jpg ■フィギュアデータ メーカー エポック シリーズ - チーム ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンFC シーズン 2005-2006年 ユニホーム ホーム 発売年 -年 その他 リペイント作品(譲渡品) ■フィギュア感想 ペイント自体は丁寧に仕上げてありますので満足な一品です。しかしながらWBA時代のイナに全く思いいれが無いだけに微妙なコレクションとなっていますね。 ■その他 参考:稲本潤一【wikipedia】 .
https://w.atwiki.jp/blueroses/pages/23.html
本編の進み具合によって出たり消えたりする レアファントム出現は特定のMAPのみ 妖精の森1 市街地 妖精の森5 妖精の森3 幻想の泉3 黄泉の原1 市街地(二回目) 黄泉の原3 試練の丘3 妖精の森1 敵 ノーマ LV7×2 LV5×1 LV4×2 フーラー LV6×2 経験値 CORO EXP-3000 CORO-2000 宝箱 無し レアファントム おそらく無し 市街地 敵 ノーマ LV10×1 LV8×2 LV7×2 フーラー LV9×2 LV7×2 べゴマ LV10×1 LV8×2 経験値 CORO GETITEM EXP-8000 CORO-7000 GETITEM-チョコドーナツ 宝箱 無し レアファントム おそらく無し 妖精の森5 敵 ノーマ LV10×4 フーラー LV11×2 ラフレン LV12×2 LV11×2 LV10×2 経験値 CORO(レアファントム込み) GETITEM EXP-12000(15000) CORO-9000(12000) GETITEM-メープルクッキー 宝箱 無し レアファントム ちいさなヌシ(フーラー系) Lv18 スパイクグローブ 撃退法 雷が弱点ではあるがマヒ無効 しかし、眠りが効くのでミレーユで眠りをかけてやれば楽になる 妖精の森3 敵 ノーマ LV14×2 LV12×1 フーラー LV13×2 ベゴマ LV14×2 スロラー LV13×2 LV12×3 経験値 CORO(レアファントム込み) GETITEM EXP-16000(21000) CORO-12000(16000) GETITEM-メープルクッキー×2 宝箱 レアファントム はやてキング(スロラー系) Lv20 ヘルスネックレス 撃退法 名前通り速さが高く、攻撃力も結構高いので何回か攻撃を食らう事前提でマヒ頼みボルトで攻めるのが一番だろう 幻想の泉3 敵 ノーマ LV19×1 LV16×1 LV15×1 フーラー LV18×1 LV17×2 LV16×1 LV15×1 ベゴマ LV19×2 LV18×1 ラフレン LV14×3 経験値 CORO(レアファントム込み)) GETITEM EXP-24000(36000) CORO-15000(25000) GETITEM- 宝箱 無し レアファントム くいしんぼう(ノーマ系) Lv24 ウィングヘルム 撃退法 速さの高いジェイラス、ミレーユあたりで毒をかけて、防御の高い奴がリーダーになりながら魔法で攻めればすぐに撃破できる 黄泉の原1 敵 ノーマ LV18×2 LV17×4 ベゴマ LV19×2 スロラー LV19×2 LV18×2 LV17×2 経験値 CORO(レアファントム込み)) GETITEM EXP-32000(47000) CORO-20000(32000) GETITEM- 宝箱 レアファントム あばれんぼう(ビクフト系) Lv28 ガントレット 撃退法 眠りが効くので楽勝だが、防御がかなりあるため魔法しかまともにダメージにはならないだろう 市街地(二回目) 敵 バノーマ LV20×2 LV19×2 ベゴマ LV23×2 ダ・ヨーセ LV24×2 LV22×2 LV21×2 LV19×2 経験値 CORO(レアファントム込み) GETITEM EXP-45000(90000) CORO-24000(54000) GETITEM- 宝箱 レアファントム こあくま(デ・ヨーセ系) Lv30 クイーンヒール 撃退法 マヒが効くためボルトやブリジット、ジャックのサポートでマヒにすれば楽勝 黄泉の原3 敵 ラフレン LV27×1 LV26×2 LV25×1 スロラー LV25×1 LV24×2 ハオギス LV27×2 LV26×1 LV25×2 LV24×2 経験値 CORO(レアファントム込み)) GETITEM EXP-119800(179800) CORO-26000(51000) GETITEM- 宝箱 ラトリス(アリシア):プラチナサーベル プラカブ:白金のブーメラン ラブル:エンプレス キュリー:白金の扇 アルビオン:カーマインスピア レアファントム えーせーへー(ベゴマ系) Lv35 妖精の指輪 撃退法 弱点もなく詠唱妨害無効をもっているが眠りが効くので眠らせて物理攻撃でいじめてやれば楽 試練の丘3 敵 バノーマ LV28×3 LV27×1 LV26×2 ビクフト LV29×2 ハオギス LV29×2 LV28×1 LV27×3 経験値 CORO(レアファントム込み) GETITEM EXP-180000(270000) CORO-32000(48000) GETITEM- 宝箱 ラトリス:お菓子詰め合わせ プラカブ:お菓子詰め合わせ ラブル:お菓子詰め合わせ キュリー:お菓子詰め合わせ アルビオン:お菓子詰め合わせ レアファントム しょーぐん(ブレドナイト系) Lv50 ロードヘルム 撃退法 LV30あたりあれば魔法、スキル全力使用で難なく倒せる、リーダーはアルビオン付き物理キャラで行けばダメージも大した事はないだろう どうしても辛い時は眠りが効くので活用するといい
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2236.html
前のページを読み直す / 表紙へ戻る / さらにページをめくる 「アッララララ――――――――――イ!!!」 雄叫びを挙げて跳び、ニューカッスル城に突入する蛮人トラクス。手には抜き身のデルフが握られている。 『土くれ』のフーケも後を追って城壁に降り立つ。すでにトラクスの『投石と矢』によって、こちら側の櫓や城壁の兵士は死に絶えていた。 トラクスは背後を振り返ると、鉄弓と矢を背負って背嚢を投げる。 「ロングビル、俺の荷物を持て」 「ここではフーケとお呼び。あたしは怪盗『土くれ』のフーケさ」 フーケは城壁の内側の地面から、高さ30メイルにも達する巨大な土のゴーレムを創造する。 それに二人は乗り移り、城の方へと向き直る。 「あたしが雑魚をひきつけてるから、あんたはさっさと大将首を取ってきな! 危なくなったら加勢してやるよ」 「おお、敵のメイジだぞ!!」「くそっ、一人で突入するとはいい度胸だ! なめおって」「いや、もう一人いるぞ」 わらわらと城の中から、アルビオン王党派の将兵が出てくる。 殺しは好きではないが、トラクスの殺しぶりを見ていると、躊躇っているのが馬鹿らしく思えた。 「あははははは、憎きアルビオン王党派め! この『土くれ』のフーケが、引導を渡してやるよ!!」 ゴーレムが豪腕を振るい、トラクスを城の尖塔めがけて、ふわりと投げつける。 トラクスは尖塔のテラスの手すりにしがみつき、中に入る。 「侵入者だ!」「しかもメイジではない、傭兵か!?」「剣や弓で、このニューカッスルに集いし勇士を滅ぼせると…」 ビュウ、と剣風が吹き、守備兵二人の首を刎ねる。もう一人だ。 「う、あああ、ああああ」 「おい、王様どこだ。教えろ」 デルフをひたりと首筋に当て、求める首の在処を聞き出す。聞き終わると、すっと刃を引いて動脈を切断してやった。 ついでに鉄弓を引き絞り、鉄の矢を放っては、下にいる敵兵を次々に串刺しにする。 矢を撃ち終わると尖塔を駆け下り、二つの首を目指して『礼拝堂』へひた走る。 暴れまわるゴーレムが外で陽動し、疾風のように駆けるトラクスは、すれ違い様に老若男女を切り倒していく。 前へ、前へ、前へ、前へ。血飛沫が舞い、臓腑が流れ、首や腕や手首が転がる。人々が逃げ惑う。 敵を切り殺すたび、マジナイを吸い込むたび、デルフは血と脂と魔力を喰らって輝きを増す。 その刃は妖しく光り、兇刃デルフの発する哄笑も大きくなる。 『そうだあ! トラクス、お前は始祖ブリミルにも仕えたという伝説の「ガンダールヴ」だ! あらゆる武器や兵器を自在に操り、メイジの盾となる戦士!! お前の左手のルーンはその証さあ! ご主人様のルイズはあのザマだがよおおおおお!!』 礼拝堂に来ると、宮廷メイジたちがトラクスの乱入に気づき魔法を放つが、デルフにはいい食事だ。 『そして俺様、デルフリンガーは六千年前、初代ガンダールヴが振るった魔剣!! こいつら如きのへろへろ魔法、俺様が全部食い尽くしてやるぁぁぁあああああ!!!』 何を言っているのかよく分からなかったが、自分とデルフがとても凄い存在だという事は伝わった。 少しずつだが、切り殺した相手の魂を吸ってか、この世界の知識も蓄積されていく気がした。 そして、無人の野を行くが如きトラクスの前に、細身の剣のような杖を構えた金髪の美丈夫が立ちはだかる。 「よく来たな、勇敢なる刺客よ。我が名はアルビオン・テューダー王家の誇り高き後継者、ウェールズ皇太子。 生憎だが、ここで命を落とすわけにはいかない。せめて貴族派に一矢報いたいのだ。 いざ、名乗られよ!! この僕が相手だ!! 他の者は、手を出すな」 ウェールズ。その名を聞いて、血塗れのトラクスが名乗りをあげる。 「俺は、トラクス。世界で最も勇猛で誇り高く、残忍なスキタイ人の戦士。 俺に王様も貴族もない、ただ殺す。 お前は、王子か。お前と王様の首をもらい、俺は生きて帰る」 互いに力量と間合いを測り合う。蛮人といえども、ウェールズは微塵もトラクスを見下していない。 一人の戦士として、死命を賭して戦うに相応しい相手だと見極める。 「スキタイ人・トラクスよ、いざ参る!!」 「来い、アルビオンの王子、ウェールズ!!」 ウェールズが横薙ぎの烈風を放ち、同時にトラクスへ突進する。 トラクスは風の刃を左手のデルフで切り裂きながら、沈み込んだウェールズに右腰の蛮刀を鞘走らせる。 だが、ウェールズは素早く懐へ入り、鋭い風を纏った杖でトラクスの肩を突く。 トラクスはよろめきながら避け、ウェールズの顎を蹴り上げる。 ウェールズは仰け反って衝撃を逸らし、後ろに跳び上がるや、くるくると回転して着地した。 「強い……!」「やるな、王子」 互角か。いや、トラクスの方が剣の腕は上。デルフリンガーの加護もある。 しかし、ウェールズは『風』のトライアングル・メイジ。直接攻撃魔法は魔剣で防げても、変幻自在な風は奥深い。 アルビオン王党派の生き残りは、固唾を呑んで勝負の行方を見守る。 老王ジェームズ1世は杖を握り締め、玉座を降りて非戦闘員を脱出船『イーグル』へ誘導する。 「今度は、こちらからだ!!」 トラクスが跳んだ。空中は風のメイジの独壇場、ウェールズは杖を振るい、トラクスの手足を空気の枷で縛る。 それをデルフが瞬時に切り裂き、両手で魔剣を振りかぶったトラクスは回転しながら皇太子に迫る。 咄嗟に横へ逃げたウェールズを、トラクスの回し蹴りが襲う。延髄に入った。 ぐらついたウェールズの咽喉を、右手で掴み、床に押し倒して締め上げる。 「首、もらった」 そこへ、皇太子とは別の風が吹く。トラクスは意表を点かれ、横殴りの『エア・ハンマー』に吹き飛ばされた。 「ぐがっ、何ッ!?」 「だ……誰だ!? ゴホッ」 礼拝堂の入口から現れたのは、羽根つき帽子を被り髭を蓄えた、若い貴族の男。 その後ろに、赤毛で褐色の肌の豊満な美女もいる。グリフォンから降り立ち、二人は皇太子に駆け寄った。 「ウェールズ皇太子! ご無事ですか!!」 「ああ、有難う。君は?」 「僕はジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド。二つ名は『閃光』。 トリステイン王国の魔法衛士隊、グリフォン隊の隊長です。 アンリエッタ王女の御命により、御前に参上いたしました。ご安心を」 「そして、私はゲルマニアの留学生、キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー。 二つ名は『微熱』。魔法学院の友人が蛮人に誘拐されたため、取り戻しに参りました」 「トリステインの……これは心強い!」 新手か。それも、強い。赤毛の女の方は学院で会ったが、タバサやルイズの友人らしい。 そして、ワルドという男。こいつは、ウェールズより強い。多勢に無勢が、ようやく現実の壁となる。 「山勘が当たったな。トラクスを保護した貴族派が、彼を『投入』するとしたらこの決戦場だと目星はつけていた。 三対一。卑怯とは言うまいね、蛮人(バルバロイ)のトラクスくん。さあ、ルイズを返してもらうよ」 形勢逆転。トラクスは壁際でふらりと立ち上がり、構えを解く。ワルドの放った風の槌は、左腕を骨折させていた。 「ウェールズ。お前のしている指輪は、『風のルビー』か?」 「ああ、いかにも。我が王家に伝わる、始祖ブリミルの秘宝だ」 急に問いかけられ、立ち上がったウェールズが答える。 「ここでお前を殺すのは、難しそうだ。どうせこの城は落ち、お前は死ぬ。 その指輪をもらって、そこの王様の首を刎ねて、持って帰る。いやなら、指か手首ごともらう」 (続く) 前のページを読み直す / 表紙へ戻る / さらにページをめくる
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/5148.html
登録日:2011/07/28 Thu 01 26 17 更新日:2024/09/27 Fri 17 02 00NEW! 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 0083 1991年 NTが登場しないガンダム OVA アニメ オーバースペック ガンダム ガンダムOVA ガンダムVS.ガンダム ガンダム版トップガン ガンダム開発計画 コロニー落とし サンライズ ジオンの残光 スパロボ スパロボ参戦作 デラーズ紛争 ラブストーリー ラブストーリー←だった 今西隆志 佐野浩敏 劇場版ガンダム 加瀬充子 勝利者などいない戦い 宇宙世紀 川元利浩 抹消 星の屑 映画 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 鈴木良武 青春もの 星の屑満ちる時 ガンダム再び宇宙へ 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY/ジオンの残光 1991年から1992年にかけて発売されたOVA作品。全13話。略称は「0083(ダブルオーエイティスリー)」。 ソフトは約1年をかけて基本的には1ヶ月に一度のペースで12巻に分けられて発売された。 そういう意味では話数こそ少ないものの、無駄を省いたTVシリーズのような構成の作品と言える。 【概要】 『機動戦士ガンダム』と『機動戦士Ζガンダム』の間の空白の期間を描いた物語。もっといえば、Ζガンダムで台頭したティターンズ設立のいきさつを描いた作品。 それでいて、当初のメインストーリーが未熟ながら愚直に成長していくパイロット候補生と主役機となるガンダムを開発した才媛だが不器用な美女のラブストーリー……と、恐らくはモチーフとなっているのは問答無用の名作映画『トップガン』だったのだろう。 また、この他にもハリウッド映画的な要素や作風を指摘する声もあり、そういった点でも90年代(より正確に言えば80年代の流行の総決算)的な作品と言える。(*1) 明確に前半(1〜7話)と後半(8〜13話)に分かれており、主題歌もガラリと変わるので分かりやすい。 ただし、熱い引きを受けてクライマックスが描かれる後半こそが地雷原だったりするので覚悟は必要。 前半の監督は加瀬充子。後半、及び劇場版の監督は今西隆志。 名曲揃いだが、『THE WINNER』というタイトルでありながら「勝利者などいない」という矛盾した、しかし正鵠を射た言葉を歌う前期OP、 『重戦機エルガイム』の前期OPや『聖戦士ダンバイン』で知られるMIOの歌う後期OPの『MEN OF DESTINY』は、本作の魅力とテーマを見事に歌いきった名曲として有名。方向性が『トップガン』の主題歌ぽいのも含めてね。 何なら、曲どころか1フレーズで撃ち抜かれる位にハマっている『ガンダム』シリーズ屈指の正に主題歌である。 前作『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』にて、アレックス登場回のソフトの売れ行きが突出していたことを受け、ガンダムの出番とアクションシーンが重点的に強化されている。 敵として描かれている筈のジオン残党デラーズ・フリートの面々がとにかく格好良く、特にアナベル・ガトー少佐の人気は当時から圧倒的。 ……近年でこそ、他作品と比較した場合や本作以降も後付け補完されると共に改めて検証されると共に明確にされていった一年戦争前後の情報やら政治的な動きから「(こいつらの行動)なんかおかしくね?」という声も聞かれるようになったが、ある時期までは一部のキャラ(ほぼ一人)のアレな行動を除いては反論も許さんと言わんばりのカリスマ的な人気と評価を得ていた作品だった。 実際、ビデオ、LD、DVDでのソフト売上のそれぞれで『ガンダム』関連では唯一のオリコン1位を獲得する等、売上も十分で『ガンダム』シリーズでも最高傑作と推されていた時期もあった程。(*2) 脂の乗り切った90年代OVAの中でも、とりわけ優れたアクションシーンや、渋い男たちの物語で人気を博している。 実際、どストレートに『ガンダム』していた為に、同年公開で本命と見られていた富野由悠季の新作劇場版『機動戦士ガンダムF91』よりも外伝扱いだったこっちの方がウケてしまった程。(*3) 尚、作品の熱さと視聴者のボルテージを一気に過熱させた人気作である一方で、当時からツッコミのある要素もあるのは確か。 特に 「『Ζ』より前の時代にしてはメカのオーバースペックが過ぎる」 「ガンダム対ガンダムという構図の定番化( ガンダム大量出現の兆候)」 「演出がジオン贔屓過ぎだろ……」 「連邦ヘイトをやり過ぎ」 などの方向から批判されることも多かった。 特に、後半以降の急激で一気にシリアス方面に舵を取り過ぎた展開と最後のアレについては、後半より交代した元凶とされる監督の他作品でも似たような傾向が見られることから槍玉にあげられがち。 また、メインだった筈のコウとニナのラブストーリーがジオニズム信者の交代した監督のせいで思わぬ方向に傾き、劇中では何とも煮えきらない形で終わったことで、恐らく製作が想定していないであろう「ニナ=悪女」という構図を作ってしまった。(*4) 予定通りのプロットを見事に昇華しつつ熱い展開で魅せた前半に対して、後半は感情と展開を劇的にすることを優先した結果、描写不足・説明不足となってしまっており、 正義側として描いたはずの主人公チームであるアルビオンの行動が非常に軽率なものへ傾倒し、かたやジオンにも正義はあるといった描き方をしようとしたせいで内容をロマンに振りすぎたきらいがある。 結果的に組織故に感情論で動かず、徹頭徹尾連邦軍としての体制維持を手段を選ばず粛々とこなすという悪辣に描かれた「腐った連邦軍」が一番まとも、と考察されることも多くなってしまった。(*5) 重ね重ね最後のアレやコレやで視聴者の期待に水を差し、好漢であっても悪い印象を残して終わる、という後半の展開も何かと言われがち。 ……まぁ、監督(脚本も担当)が変わってるんだから作風が違うのは当然なのだが、せめて当初からの設定をいじらなかったらなぁ……という話なのだが。 というわけで描き手が伝えたかったキャラクターや組織の印象が視聴者と噛み合ってないことが非常に多い。 その最たる例がニナとシナプス(とコーウェン)というだけで、主人公サイドはそう考えると総じて良い扱いをしようとした結果酷い印象に下げられている。 とはいえ、汚れ仕事を押し付けられた挙句に故郷も奪われ宇宙を流離うしかなかった海兵隊の存在や、 ジオンの蛮行のせいで環境を破壊され被害を被る地球や連邦軍などジオンの闇も描写されており、決してジオンマンセーなだけの作品ではない。(*6) というわけで、当時(から20年以上)はともかく、ネットや各書籍などで考察や再評価がされた結果、デラーズ・フリートは「空気を読めない時代遅れのテロリスト」と言う見方が大半になる等、評価も変わりつつある。(*7)(*8) 本作における登場するMS・MAの中には、後年のグリプス戦役よりも設定(数値)的に高性能な機体(*9)が散見されるが、これに関しては、「ガンダム開発計画」を推進していたコーウェン将軍の失脚並びにコロニー落としという“不祥事”を隠蔽したかった連邦軍上層部の意向により事実上無かった事にされた(黒歴史)というのが劇中で触れられており、設定の整合性を保っている。 『機動戦士ガンダムAGE クライマックスヒーロー』の作者・鷹岬諒のお気に入り作品でもある。 【ストーリー】 宇宙世紀0083年。オーストラリアの地球連邦軍トリントン基地に向かう一隻の強襲揚陸艦があった。 その揚陸艦アルビオンに積まれていた2機の試作ガンダム。トリントン基地に所属するテストパイロットの一人である青年、コウ・ウラキはその威容に目を奪われる。 一方、アナハイム・エレクトロニクスのシステム・エンジニア、ニナ・パープルトンは、ガンダム試作2号機が核装備であることを見抜いたコウの観察力に舌を巻いていた。 しかし、核弾頭を装填した直後、2号機はジオンを名乗る男に強奪されてしまう。 それと時を同じくして、突然の攻撃がトリントン基地を襲った。眼前で奪われた2号機を止めるため、コウは試作1号機に乗り込む。 基地から逃亡しようとする2号機の前に立ちはだかるコウの1号機。 2機のガンダムの対峙が、新たなる戦いの幕開けとなった。 【主な登場人物】 《地球連邦軍》 コウ・ウラキ少尉→中尉(戦時階級) 今作の主人公。19歳。 トリントン基地にテストパイロットとして配属され、バニングの課す訓練を受けていたが、ガンダム強奪の現場に居合わせたため、咄嗟に1号機に乗り込みガトーを追撃することに。 シリーズ初の最初から軍人の主人公(*10)で洞察力も素晴らしい(*11)のだが、猪突猛進の気がある。 ちなみにパイロットとしては珍しいぐらい、女性関係はウブ。年齢とか軍属経験を考えたら当たり前だけど。 当初は才能こそあれ(ベテランの先輩達相手にも苦労しつつも勝利する程)成長途中であり、手痛い失敗もあったもののなんだかんだで前半のラストまでには遥かに大きな壁であったガトーに自らを認識していると明言させるまでに。 後半からは、薬物なども使用していたとはいえ、明らかに普通の兵士を越える能力を発揮していたが、その結果は……。 尚、あそこまで行ったら殆どニュータイプみたいなもんじゃないかという描写まで踏み込んでるのにそうならなかったのは、富野に「ちゃんとニュータイプ出してよ」と言われたのを断ったから、とか何とか。……おそらく、当時は頼んだ方も断った方もまだまだニュータイプの定義づけがあやふやだっただけなのだろう。 「ここから出すわけにはいかない!」 ニナ・パープルトン 本作のヒロイン。 前半は年下主人公を翻弄しつつも受け止められる程に大人でもない、仕事は出来るが恋愛方面では同じ位にウブな不器用お姉さん。 後半は唐突に訳アリ彼氏に迫られて社会人経験も少ない内に言われるがままに情報ボロンッしていた過去のあるメンヘラ気質持ちの悩める女 ……とキャラ造型の時点で整合際が取れなくなっている本作の最大の被害者にして(視聴者的には)加害者。 特に、ラストの展開のアレなアレのせいで盛大にヘイトを買ってしまい紫豚という蔑称が定着してしまった。 1号機、2号機専属のシステムエンジニアであり、前半まではそれなりに活躍するのだが、本来はコウとの関係性が深くなっていくであろう後半では全くストーリー的には外野に押しやられてしまい一人で悶える姿が殆どという扱いに。 最後のやらかしのせいでガンダム三大悪女の鉄板の一人(※ちなみに三人目はよく論争が起きる)として定着してしまっているが、一応は本編の時点でもコウと結ばれる方向性には持っていかれているので、ちゃんと見てあげよう。 制作側の都合によっていいように扱われた人。 実際、担当声優も製作スタッフも後半からのキャラ変には戸惑い、苦言を呈したが聞き入れてもらえなかったらしい。 「いやぁ!私のガンダムがぁぁっ!!」 チャック・キース コウの親友でナイメーヘン士官学校時代からの悪友。眼鏡男。 どこか頼りない印象を受けるが、コウと違い女性に対してはなかなかに手が早いナンパ野郎である。 当初はヒヨッ子で、戦闘では終始怯えた様子だったが、コウがガンダム奪還の任務に就いた際は彼が行くと決めたためかMSパイロットとして乗船する。 元よりベテランジオン兵とほぼ一騎討ちで戦って返り討ちにする(*12)など素質はあったが、戦いの中でさらに成長していく。 ついでに上述の通りで真っ当な意味で恋人もゲットしており、本作では数少ない「前半からの路線をブレずに後半に引き継げたキャラ」。 「ちくしょう!今更ジオンが何しようってんだよぉ!」←ド正論です。 エイパー・シナプス 強襲揚陸艦アルビオンの艦長で、コーウェン中将の部下。謹厳実直、そして艦長としても現場指揮官(*13)としても有能な人物。 見た目通り規律には厳しくガトーにも「連邦にしては真面目な指揮官」と称賛されたほど。一方で部下であろうが自分に非があれば丁寧に謝罪する(*14)など、モーラをして紳士と称される人格者(*15)。 規律に厳格ではあるが判断自体は柔軟であり(*16)、そのことが多くの部下を救った一方で自分の命運が尽きる原因ともなった。 部隊のメンバーからもよく慕われていたが、コーウェン中将の派閥自体の立場が弱く、軍からろくな支援が得られず地上での試作2号機の奪還作戦に尽く失敗。 それが嵩んだあげくコーウェン中将が失脚すると「軍閥政治」に揉まれて力を失い、星の屑の真意を察知してからは阻止のために最後は独断で動く。 軍に背いてアルビオンを私物化同然で動かした事実は覆しようがなく、反逆罪等に問われて最後は諸々の責任を極刑という形で負うことになった。 脚本や構成の影響で劇中で見せる戦術的有能さに反して政治的動きは悪く、特に後半は重要な判断を下す際に必要な情報が不足したまま行動に移す(*17)羽目になり、後々一部のガノタから批判を受けてしまう。ニナと同様に不遇な人。(*18)。 ただし劇中では連邦の腐敗や惰性による影響をもれなく受けており、軍からの支援不足等を考慮すると同情するべき点は多い。そのため別作品では元部下が彼の処刑に不満を持つ場面も描かれた。 ちなみに中の人はガトーの中の人のお父さん。 「……この位置からでは間に合わん!」 サウス・バニング ベテランMSパイロット。階級は大尉。コウやキースの良き先輩でトリントン基地のパイロットでは一番腕がある。 恐らく劇中全体で見ても5指の腕を持つと思われる。 一年戦争当時所属していた「不死身の第四小隊」を復活させる。 問題児ばかりの第四小隊をまとめ上げたり、ひよっこたちにも厳しいながらも優しく接する等人格者なのは間違いないが、女性にだらしない一面も持つ(*19)。 奥さんと別居状態らしいことが仄めかされているが、おそらくはそのせいだと思われる。 実戦で戦った回が実は少なく、後半には戦闘中に機体が受けたかすり傷が原因の爆発事故で命を落とす。これがアルビオン隊とシーマ艦隊に決定的な因縁と確執を生んでしまった。 「ウラキ、やりよったな。帰ったらビールを奢ってやる」 ベルナルド・モンシア アルビオンの補充パイロット。階級は中尉。バニングの部下として不死身の第四小隊に所属していた。 ベテランパイロットだが典型的な素行不良兵で、酒癖が悪く態度が横柄なうえスケベ心丸出しな品のない男。こんなんでも設定上ちゃんとマリーという恋人がいる しかし腕は確かで、新米がパイロットだったとはいえGP01をジムカスタムで相手にして圧倒したり、バニングに小隊長を任されるほど信頼されている。 コウやキースを低く見ていたが、多少打ち解けてからはキースに宇宙戦のイロハも叩き込んだり、模擬戦で負かされたコウに嫉妬しつつ彼の実力を認めたりもしている。 また、バニングのことを心底尊敬しており、彼に大目玉を食らうと報告された時は狼狽し、戦死した時は人目も憚らず号泣した。 連邦にありがちなアースノイド主義なところがあり、スペースノイドを宇宙人呼ばわりしたり捕虜のデラーズ兵を個人的な感情で痛めつけたり(*20)している。 これらの素行を憎めないとするか否かで好き嫌いが激しく変わるキャラ。ただスパロボでは憎めないオッサンになったり28歳だぞ当時の漫画版ではバニングの役割を引き受けるなど扱いの差異も激しい。 「ちっ、二人も小便小僧はいらねぇよ」 アルファ・A・ベイト モンシアと同じ元バニングの部下であった補充パイロット。階級は中尉だが、のちに戦時階級で大尉となる。 パイロットとしての腕はモンシア同様に卓越している反面、モンシアと同じく素行がかなり悪い、が、それでも多少の分別はある性格。 コウが誘導灯なしに着艦出来るかどうかを賭けた際、賭けにならないという理由もあるだろうがコウがアドリブでなんとかする方に入れていた。 他にも深追いしようとするモンシアを窘めたり、バカにしながらもモンシアと違いキースを最低限は気遣うなど、見た目よりはまとも。 そのせいかバニングの殉職後はMS隊をまとめるパイロットとなっていた。 ジョークは得意なようだが教養はないようで、モーラのことを「スベタ」と罵ろうとして「スブタ」と間違えていた。 顎に傷があるがその由来は不明。 「鴨料理でも自前で作るかい!」 チャップ・アデル 同じくバニングの部下だった補充要員。階級は少尉でウラキ達と同じ。不死身の第四小隊どころかアルビオンのMS隊の中では唯一円満な妻帯者でもある。 あまり目立たないが真面目かつ冷静沈着なパイロットで、通常は支援を担当。 階級が上のモンシアやベイトにも意見を通すときは通しているため、彼等すらもアデルの言葉は無視出来ないくらい、支援の腕前は相当高いことがうかがえる。 自身の腕前を鼻にかけず、ウラキをからかうための賭けからすぐ降りたり、キースを唯一しっかりと気遣って導いていたのも彼であるなどかなりの常識人である。 口ひげがトレードマークだがあの顔立ちで24歳。うっそだろお前 余談だが目立たないことが災いしてか、過去のGジェネではゲーム内ステータスで曹長に格下げされたり、数少ない名言をキースに奪われていた。 逆にスパロボ初参戦となった第二次αでは中尉に昇進していた。 「落ち着けキース!突破されなければこちらの勝ちだ!」 ジョン・コーウェン ガンダム開発計画の責任者。階級は中将。 数少ない主人公サイドの理解者だが、弱小派閥故に最後まで自分の派閥者以外との連携がうまく取れず、デラーズフリートのされるがままになってしまう。 劇中では善良で愚直とも言える程の規律に厳しい叩き上げ肌であり、人格者として描かれている。 ……が、よく考えると抑止力目的とはいえ核装備MSを開発主導したのは彼であるなど、キャラに見合わない最大の責任を背負わされた人。 「……この一撃こそ、歴史を変える」 バスク・オム 後のティターンズ総司令官。 状況的に仕方ない部分があるとはいえ、味方艦もろともソーラ・システムⅡをぶっ放すなどこの頃から外道。 「やかましい! ヤツらを一撃せねばおさまらん!」 ジャミトフ・ハイマン 後のティターンズ最高司令官。保守派閥のコリニー大将の部下。 今作ではシーマ艦隊を買収したりジョン・コーウェンを失脚させたりなど、裏で手を回しティターンズ設立のきっかけを作る。 「フ……完璧な囲みは敵に死力を尽くさせますからなぁ」 グリーン・ワイアット コリニーとは異なる保守派の軍人で、コンペイトウにて宇宙艦隊のほぼ全てを集めた観艦式の最高責任者。 演説でスペースノイドを軽視する発言を交えるなど器自体は矮小であり、政治的な上昇欲からか独断でシーマと内通して寝返らせようとした人物。 英国紳士の振る舞いを好み、船乗りの精神を引用して説くなど気障で洒落た面も持ち、政治家としては間違いなく優秀である。 軍の意向と関係なくシーマ艦隊と密約を行おうとするも、隠蔽・対策不足からアルビオンに密約を目撃されることになり、交渉決裂&先制攻撃の鏑矢を放つハメになる。 思惑が成功すれば観艦式の運命も星の屑も結果も変わっていたと考えると結果オーライで英雄になれたかもしれない人物と言える。が、やはり詰めの甘さは否めない。 シナプスが物語上無茶を背負わされて一部で評価を落とした人物なら、こちらは悪辣な無能として描こうとした結果、全体でみるとファインプレイをしかけた人、という対照的な存在。 「キミ、レディは贈り物が好きだと相場が決まっている」 《デラーズ・フリート》 アナベル・ガトー 本作の実質的主役。「ソロモンの悪夢」の異名を持つ連邦教科書にも載るほどのエースパイロット。ロン毛 ジオン、特にギレンが作り上げたジオンの精神に陶酔した人。ガンダムを強奪し「星の屑」作戦成功に向けて動く。 こう見えて25歳アデルよりも年上なところもびっくり。良くも悪くも直情的かつ突っ走る性格。 「いいか、一人でも多く突破し、アクシズ艦隊へ辿り着くのだ!我々の真実の戦いを、後の世に伝える為に!!」 エギーユ・デラーズ ジオン軍の残党デラーズ・フリートのトップ。連邦に対し宣戦布告を行う。 ギレンのカリスマ性に惚れ込んでおり、コーウェンをして「ギレン・ザビの亡霊」と称される。 冷静に見るとかなりのロマンチストで、ギレンと比べると政治的な手腕については賛否ある人。 実は頭はスキンヘッドであって決してハゲているわけではない。 「かりそめの平和への囁きに惑わされる事なく、繰り返し心に聞こえてくる祖国の名誉の為に!ジーク・ジオン!!」 シーマ・ガラハウ デラーズ・フリートに属するシーマ艦隊の長。腕は認められているが生意気、かつ彼女の部下はならず者が多く、信用はされていない。 また、一年戦争後は海賊行為を行ってきたため、理想主義的な面があるガトーとは相容れない部分が多い。 終盤でデラーズを裏切り連邦軍に付く、ある意味第三の主人公にして、本来であれば0083における悪女になっていたはずのキャラ。 荒くれ者をまとめ上げるだけのカリスマと実力を備える一方、失敗したり戦死した部下はほぼ省みなかったりあっさり切り捨てるなど、決して人情深い人ではない。 「星の屑」作戦阻止のために尽力しており彼女が作中でもっと掘り下げられれば、本作の「ジオン贔屓すぎる」という点は解消されたかもしれない。 一年戦争、そして「ジオンの大義」の被害者の一人という立ち位置だが、そんな彼女の薄暗い過去が明確に描かれたのは本編後の別作品である。 それも相まってやや多めに同情されて、海賊行為もやむなしとされている節はある。 MSパイロットとしては劇中でも随一の腕前を持っており、あのバニングと互角に渡り合えるエース級のスキルを持つ。 「あたしは、故あれば寝返るのさ!」 ノイエン・ビッター 元ジオン公国軍少将。 キンバライド基地の虎の子のHLVに搭乗したガトーを宇宙に上げる時間を稼ぐために、ブースター付きザクⅡを駆りアルビオンを攻撃する。 キンバライドの隠し基地を0079時代から約4年にわたり、ろくな補給もなしで維持し続けていたこと、部下からも非常に慕われていたことからとても有能であることがうかがえる。 MS操縦の技能も並ではなく、ガトーをして「武人の鑑」と言わしめたのは伊達ではない。 「勝ったぞ……星の屑作戦に栄光あれ……!」 ケリィ・レズナー 元ジオン軍のパイロットだが、一年戦争時に片腕を失っている。劇中ではジャンク屋を営んでいてMAヴァル・ヴァロをレストアしていた。 ガトーとは戦友であり、実は彼からデラーズ・フリートへの参加を打診されている。 ウラキにとってのランバ・ラル枠。 「ヴァル・ヴァロだぞぉっ!」 《アクシズ》 ハマーン・カーン ミネバ・ザビの摂政でアクシズの実質的トップ。見た目はグリプス戦役当時とあまり変わらない。 大きな動きは起こさずに地球圏に先遣艦隊を送ったのみ。 ちなみにこの時点でも素晴らしい風格をお持ちだが、この時の年齢はなんと 16歳である。 16歳である。 そこらの駄目な大人はまず裸足で逃げ出すだろう。 しかも2年前までは普通に女の子してた。おいロリコンちょっとこっち来い。 「寒い……ここにあと何年……」 【登場兵器】 ガンダム試作1号機(ゼフィランサス) 前半の主役機。 2号機強奪の際にコウが搭乗しそのまま彼の乗機に。 元々が地上戦に特化した装備タイプ・調整がなされていたため、宇宙空間では使用はできるものの性能はジム以下になる(*21)。 本来は環境ごとに換装・調整することで最高峰の汎用性を得る予定だった。 ガンダム試作1号機フルバーニアン 中破した1号機を修復しつつ、宇宙戦に特化させて改修した機体。 戦況と1号機の状態を鑑みて完全な宇宙戦用MSに強化・改修されており、本来の1号機の宇宙戦用仕様とは異なる仕様になっている。 機体各部にバーニアが取り付けられているため、宇宙空間ではMA並の高い機動力を発揮する。 ちなみに機体スペックはこの後の時代に活躍したZガンダムよりも高いが、地上運用を考えればZガンダムの方が総合的な性能は上回ると思われる。 ガンダム試作2号機(サイサリス) 戦術核弾頭の運用を想定した機体。ジオン再興を望むガトーにより強奪される。 非常にゴツい見た目だが、肩の大型バインダーによって機動性自体は高い。 因みに劇中では南極条約違反と言われているこの機体だが、厳密には違反していない(*22)。 ガンダム試作3号機(デンドロビウム) 後半の主役機。MS部分である「ステイメン」がアームドベース『オーキス』と合体した超ド級"MS"。 合体時の形状やサイズからMAで通じるが、連邦軍にMAの区分は無いため、どれだけデカかろうが「外部装備を背負ったMS」という扱い。 火力、機動力、防御力の全てが圧倒的で、接近戦にもある程度対応している。 その性能からデザイナーのカトキハジメに「オーパーツ」と言わしめた機体だが、そのデカさ故運用や整備も難しいため一概にグリプス戦役のMSやMAより優れているとはいえない。 GP03S「ステイメン」 GP03のMS部分。この形態での出番はOPの他にはわずかであり、まともに活躍するのはゲーム作品がほとんど。 GPシリーズの中で唯一、劇中で一度だけコードネームの『ステイメン』の名で呼ばれた。 ジム・カスタム 当時の連邦系量産機の最上位機種。劇中では特長が無いのが特徴と言われるが、アレックスのデータを参考に開発されたために性能自体は高い。 が、コストが高かったためエース用に少数生産されたのみに留まった。 ジム・キャノンⅡ 一年戦争終結後にジムキャノン等のデータを元に支援用MSとして開発された機体。 生産ラインの大部分がジム・カスタムと共通。 チョバムアーマーを参考にした追加装甲があるが、アレックスのようにパージは出来ない。 後期量産型ザクⅡ(F2タイプ) 皆さんご存知のザク……とは細部が少し違う。デラーズフリートが使用するが、連邦も戦後ジオンから接収したものを訓練機として使用している。 ゲルググM(マリーネ) ゲルググの海兵隊仕様。シーマ艦隊に配備。しかしジムカスタム相手に旧式呼ばれされたり、地上装備の一号機に撃墜されるなど扱いは不遇。 カラーリング、武装が異なるシーマ専用の指揮官機も存在する。 ドラッツェ 破損したザクⅡF2型を改修し、なんとガトル戦闘機と組み合わせたリサイクルMS。 右腕は武器腕で、肩には丸いスラスター・ポッドを、足の代わりにプロペラントタンク兼用のスラスターを装備。 地味にカコイイ。 後にまさかのユニコーンにも登場した。 ヴァル・ヴァロ ビグロを発展させたMA。プラズマフィールドを装備し、機体表面にビームコートが貼られて遠距離からならビームライフルの直撃にも耐えられる。 劇場版では1号機との対決シーンが丸々カットに…… ガーベラ・テトラ アナハイムが極秘裏にシーマ艦隊に譲渡した機体。 その正体は"ガンダム試作4号機"。 最後は試作3号機に串刺しにされた。 ノイエ・ジール 本作のラスボス機。機体シルエットがジオン公国のマークに似ている『ジオンの精神が形となった』MA。 腕には有線アームを内蔵しオールドタイプであるガトーでも擬似サイコミュとして使用できる。 【メディア展開】 ジオンの残光 1992年に総集編劇場版の「機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光」が公開された。 内容は全編を約120分にまとめるというダイジェスト風味になっているが、新作カットもある。 なお勘違いされがちだがOVA最終巻よりも本映画の方が上映が先となっている。 言わばクライマックスの先行公開となったわけだが、曰く付きのラストシーンはOVAのみとなっている。 星屑の英雄 OVA制作当時にノベライズとコミカライズを経験している他、2000年にも松浦まさふみによる漫画『機動戦士ガンダム0083 星屑の英雄』が書き下ろしで発売された。 REBELLION 2014年からはガンダムシリーズの漫画の常連である夏元雅人が作画、OVA版の監督である今西隆志が監修を務め、 ストーリーの補完や改変等を含めた新規コミックス連載版『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』が連載開始。全16巻。 『REBELLION」はストーリーが細かに改変されており OVAで序盤に戦死したディック・アレンがしばらく生存。 3巻ラストにおいて08MS小隊のアリス・ミラー少佐、LostWarChroniclesのマット・リーヒィ(退役した模様)、ノエル・アンダーソン(トリントン基地にいた模様)が登場。 ガトーや周りに振り回されるだけであったウラキが自分の意志で戦い続ける。 上述したシーマの「掘り下げ」が進められており、彼女を慕う少女兵も登場、そして何より死なずに生き残る。 ゴロツキ紛いのモンシアが、バニングを慕っているところがわかりやすくなり、瀕死のウラキの為に感情的になったりと好漢となった。…ように見せかけてそのバニングに対する感情が暴走し、ウラキと同士討ちになるまでに発展。 ニナやシナプスなど、本編では制作の意図とは真逆の解釈をされがちな人達の立ち位置を見直して適正化させる。 など、かなりストーリーが書き換えられている。 時が経つにつれて突っ込まれることが多くなった本作を再編集しているだけあって、違和感は減少している。が、ニナは変人的な要素が際立っている。 追記・修正はコロニー落下阻止に成功した方がお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 戦闘シーンは見てきたガンダムの中では一番かっこいいんだが、「デラーズってただのテロじゃん!」って言う意見が目について、ストーリーが楽しめん 昔見た時はザクかっけ~で済んだのに -- 名無しさん (2013-08-19 10 47 47) ↑そもそも民間人の老若男女を虐殺するコロニー落としをやろうとしえいる時点で…しかもこれがきっかけとなり、ティターンズが出来てしまいあの3Dバンチ事件が起こってしまったからな… -- 名無しさん (2013-08-19 13 16 59) ↑それを考えるとデラーズ・フリートってスペースノイド(特にアクシズ)にとっては疫病神以外の何でもないんだよな……。デラーズ自体ギレンが死んだらさっさと仲間を見捨てて逃げた様なヤツだから今更なんだが -- 名無しさん (2013-08-19 13 20 30) デラーズ叩きはガノタの通過儀礼みたいなものだよな。 -- 名無しさん (2013-08-21 23 31 14) ジャミトフが「ギレンて正しくね? 俺ならもっと上手くできるけど」みたいな事を考えた時点でティターンズ結成は避けられなかったし、デラーズ・フリートはまぁ良い様にダシにされただけ。……考えれば考えるほど虚しい奴等だ、まぁ、ギレンの後継者の助けになったのだから、ある意味では満足だろう。 -- 名無しさん (2013-08-21 23 35 23) 幕末でいうところの、天誅組や生野の乱、第二奇兵隊みたいなもんだな。 -- 名無しさん (2013-12-19 15 58 51) ガンダムシリーズが、ウルトラマンやトランスフォーマーみたいに歴史の分岐を許容していたら、もうちょっと救いのある結末が描けたんじゃないだろうか。 -- 名無しさん (2014-03-22 01 42 09) 連邦の腐敗ばかり言うけど、こいつらも十分酷いのに弟は「ジオンは一部が腐っているから」と返した… -- 名無しさん (2014-03-22 11 46 15) こんなことを起こさないとなにも変わらないと感じたぐらいに連邦の戦後政策が酷かったんだろな あと↑の方でデラーズの逃亡について叩いてる奴居るけどドロス、ドロワ轟沈(ドロワは大破だけど)指揮系統が混乱という絶望的状況だということをお忘れなく…てかデラーズの項目のコメント見ろ -- 名無しさん (2014-03-22 12 42 45) でもやっぱり、ジオン贔屓すぎるよなぁ...やってることは完全にテロリストなのに、異常に持ち上げられてるね。 -- 名無しさん (2014-04-18 18 48 49) ↑「ジオンの悪の側面」の犠牲者代表であるシーマ様がもう少しクローズアップされていれば、まだよかったんだがなあ -- 名無しさん (2014-04-18 19 35 14) けっきょく僕の考えた最高のジオン軍人が大活躍みたいな側面をストーリー上で全く解決できなかった印象。ガンダムファンに多いミリオタまじりが悪い方向にでた感じ -- 名無しさん (2014-04-18 19 58 27) 新薬漫画連載してるみたいね -- 名無しさん (2014-04-18 20 04 02) ユニコーンにトリントン基地が出てきた時これもあったことにされてたのか!?って感動したよ。 -- 名無しさん (2014-04-18 20 08 46) 確かこれが日本で初めて女監督がロボアニメを担当したしたんだっけ? -- 名無しさん (2014-05-23 00 21 48) 北米だと、コロニーの落着場所ズレたりとか一歩間違えばアムロもお陀仏になってたかも とか思ったりした。 -- 名無しさん (2014-05-27 11 12 56) ↑なんだその「逆シャア冒頭でシロー死亡」みたいな話w -- 名無しさん (2014-06-16 09 53 56) デラーズフリートは「負ければ賊軍」を体現してるなぁ ティターンズ結成の大義名分を与えちまってるし -- 名無しさん (2014-06-16 21 24 08) 911以前と以降で180度評価が変わった作品だよな -- 名無しさん (2014-06-23 18 22 52) ↑それで不思議なのは、「なぜ地下鉄サリン事件ではなく9.11が評価反転のきっかけになったのか?」という点。どちらも「狂信者による凶行」に違いないのに。 -- 名無しさん (2014-07-31 19 09 42) ↑当時はOVAが高価でインターネット等も普及してないので「騒げなかった」からに他ならないと思うけど。 -- 名無しさん (2014-07-31 19 52 26) ↑長年の謎が氷解した。thx -- 名無しさん (2014-07-31 23 53 41) REBELLIONのGP01のチョバムアーマーの無骨さがかっこ良くて好きだったけど、展開やコウとの相性の悪さ的にもう出番なさそうで残念。 -- 名無しさん (2014-08-01 17 49 08) REBELLIONでガトーのポニテについて語られるかも・・・? -- 名無しさん (2014-08-04 21 45 58) シーマにそんな過去があったなんて知らんかった -- 名無しさん (2014-08-04 22 12 20) てかガンダムVSガンダムという構図が定番化~のところ、明らかに言いがかりだろ。0083でやらなくてもいずれは実現されてただろうし。 -- 名無しさん (2014-08-04 22 52 10) ↑ZZでもうやってたしね。シュツルムディアスをガンダムに含めるなら。 -- 名無しさん (2014-08-04 22 55 27) 何故GPシリーズのテストをトリントン基地でやったのか シャイアンに行けばガンダムを一番上手く使える男がいたのに -- 名無しさん (2014-08-04 23 00 34) ↑シドニー湾付近は人っ子一人いない荒野が広がってるから、アトミックバズーカ発射実験に最適だったとか。 -- 名無しさん (2014-08-04 23 01 56) ↑×2 ●恐らくトリントン周辺はほぼ無人の荒野●核保管庫があるトリントンでそのままテストをした方が警備や機密維持の点からよい●そもそも君は何故シャイアンにその男が配属されていたかを知らないと見える -- 名無しさん (2014-08-04 23 13 04) いやあの男にある程度の娯楽を与えないと。だから四年後に逃げられた。 -- 名無しさん (2014-08-04 23 20 32) シャイアンに押し込められてたら、近くにコロニーに落ちてきたんじゃなぁ…穀倉地帯とはいえたくさん死人でるだろうしNTじゃ確実に神経すり減らすな そりゃZになったらやさぐれてるわ -- 名無しさん (2014-09-26 12 28 09) 改めて見直すと、大局的にみるとリアルだったなと感じる。世界の間違い(と当人らが思った部分)を正す手段をテロに求めても世界は変えられず、そればかりか体制に弾圧のいい口実を与えるだけに終わってしまうという。本作発売開始から数年後のオウムの末路のようだ。 -- 名無しさん (2015-03-28 21 53 30) 結局主人公も敵役たちも望むを果たせず、暗躍していたものたちによって全て奪われてしまった…歴史の補間のための作品とも言えなくもない -- 名無しさん (2015-03-28 22 19 23) 実はこの作品のヒロインってキースじゃね?って思う最近 -- 名無しさん (2015-07-02 13 06 20) REBELLION5巻読んだ人はわかると思うがモンシアが原作以上に最低のやからだと思ったのは俺だけか?あとオリジナルの女性キャラも -- 名無しさん (2015-08-16 16 22 45) ↑女性キャラはまぁまぁだけどもモンシアはアレンを挑発したり彼の死を冒涜していたからわからなくはない -- 名無しさん (2015-08-16 20 54 46) 上記に地下鉄サリン事件で180度評価が変わったってあるけど、変わったのはテロリスト主人公。wで終わりだなと言われてたけどOOや残響のテロル、ギルティクラウンなんかでてきてアニメも変わった。 -- 名無しさん (2015-08-16 22 29 42) 今思うとシナプス艦長処刑って妥当すぎるよね余計なことしかしないし作戦は失敗しまくるし敵対行動はするし兵器強奪はするし -- 名無しさん (2016-01-06 11 33 10) ティターンズに栄転したアルビオンクルー達の事も考えると気が重くなる…。後年の作品を見てると左遷や降格ですらマシな部類だからなぁ… -- 名無しさん (2016-01-14 01 59 57) アトミックバズーカで観艦式の艦船ほぼ全滅しかけたのにまだ余力が有るって、一体連邦軍はどれだけの艦艇数を誇っていたのやら… -- 名無しさん (2016-01-14 02 26 34) 結果論だがやってることがジオン含むスペースノイドにとって状況悪くしてるだけなのがな…>デラーズフリート -- 名無しさん (2016-05-11 16 58 11) ↑2 そりゃあ、月艦隊もルナツーの艦隊も無傷だし本当にヤバくなったらジャブローの予備艦艇を上げることも可能だから被害にあった艦の数は大したことない。 -- 名無しさん (2016-05-11 19 16 11) コウもニナもあの扱いと終わり方はないわ.. -- 名無しさん (2016-09-19 18 00 50) コウとケリィのドラマが一番好きだな。 -- 名無しさん (2017-02-14 00 06 03) ↑4その辺は現実世界に合ってるな。 -- 名無しさん (2017-04-20 08 50 00) 高橋一門ってことガンダムシリーズでの仕事においては技術はともかく逃亡したりジオン贔屓だったり女性監督として頑張ったが降板させられて寡作とかい色々アレだなぁ(ボトムズ共々大塚親子を躍進させたりリアルロボット関連で -- 名無しさん (2017-04-22 17 32 09) 田中秀幸さんが珍しく悪役をやっている作品。あと、ガンダム奪って、核攻撃で、コロニー落とし、と言うとSEEDDESTINYと大差ない様に見える。 -- 名無しさん (2017-05-12 09 38 35) この頃から映像作品でもガンダムVSガンダムになったんだっけ。 -- 名無しさん (2017-06-16 11 15 58) 自分達だけ倒れるのが嫌だからってだけで地球にコロニー落っことして罪もない市民を大量虐殺しようとするデラーズフリートの姿が「男たちの魂の輝き」みたいに描かれてることに、正直違和感しか感じられない… -- 名無しさん (2017-06-26 07 57 28) 計算上、ファーストを小学校高学年~中学生のころに見ていた(本放送か再放送か、テレビか映画化の違いでバラつきが生じる)少年が大人になり、社会人になったばかりのころに本作がスタートしたことになる。となると、そんな「リアルウラキ」達のためにも、ウラキにはガトーの首を取ってほしかった。 -- 名無しさん (2018-03-10 00 44 45) >Ζより前の時代にしてはメカのオーバースペックが過ぎる これは08小隊もUCもだいたいおんなじような批判をされてる部分であるな。 -- 名無しさん (2019-02-02 20 10 29) ↑3 それに対するカウンターがシーマであり、ティターンズ結成という避けようのない結末だからな -- 名無しさん (2019-02-02 20 35 58) REBELLIONで603が残党に協力してるのは絶句だったわ。元々最初から上の都合で振り回され、ゲムガモフみたいな暗部も見てもなお軍人としての領分を通し続けた彼等がよりにもよってオッゴの学徒達や自分達が身を削って戦ってるのに助けにも来ず逃げ去ったデラーズフリートに手助けとかマジでどうなってんだと。 -- 名無しさん (2019-02-02 20 55 54) ↑6 そして0083からガンダムタイプの2号機はかっぱらわれるジンクスが生まれた -- 名無しさん (2019-08-26 22 37 01) ↑2その辺はただのファンサービスというかネタだろうから気にしてない。この作者元々ヨルムンガンドそっくりのビーム砲ちょびっと出したりしてるから -- 名無しさん (2019-09-04 19 44 17) クロスボーンガンダムゴーストの時代だとGPシリーズが歴史ミステリー的な扱いになってるな、存在抹消されてるから妥当かな -- 名無しさん (2019-09-12 21 52 13) つーか、デラーズ・フリートって貧乏軍隊の筈だがPS3のガンダム戦記によれば、0081年の時点で同じジオン残党に高機動型ゲルググを提供するぐらいの余裕はあるんだな…。 -- 名無しさん (2019-11-02 11 19 07) あれ、鷹岬諒さんって、その昔、KOFの漫画描いた人じゃなかったっけ? -- 名無しさん (2019-11-02 11 25 18) 違反コメントとそれに関わるコメントを削除しました -- 名無しさん (2019-12-07 23 00 11) 評価が昔と真逆になるキャラが多い印象。他だと『そういう面もある』という程度なのが多い感じなのに -- 名無しさん (2020-04-14 10 39 39) 中二真っ盛りで見るとデラーズフリートがすごくかっこよく見える。落ち着いてから見るとかっこいいこと言ってるだけの最悪レベルのテロリストであることに気づく。そんで、自分が昔騙された恥ずかしさで悪感情がより一層強くなる、そんな印象。 -- 名無しさん (2020-08-28 23 32 47) 今更すぎる返信だが、変わったのはテロリスト主人公って…少なくともヒイロとか刹那とかをいい歳して、ジオン万歳みたいな暴走した正義をわかりやすく体現している掲げてる哀れなテロリストと同じにしないでほしい。デラーズとかガトーとか頭の中ガトーだけにガトーショコラで出来てんのかってレベルだから。 -- 名無しさん (2020-10-06 20 46 20) 長々と語れる自分によってそうな人しか残ってないな -- 名無しさん (2021-01-11 03 28 08) うおおおおおおおおおおお語れる俺カッケー笑てか? -- 名無しさん (2021-01-11 03 28 37) なんか3号機のところの書き方がおかしいなこれ…ガンダム試作3号機"デンドロビウム"はMS部「ステイメン」とアームドベース「オーキス」が合体したあのデッカい形態が本来の姿扱いで、ステイメンというのはあくまで一部分のことなんだが(立ち位置としてはコアファイターと一緒)、今の書き方だと「ステイメンという名前の3号機にオプションを付けてデンドロビウム形態になる」という、逆の意味になってる -- 名無しさん (2021-03-10 23 34 52) ソフトの売り上げでシリーズに貢献したけど、ニナの扱いをもう少しどうにかしてれば、と思わずにはいられない。 -- 名無しさん (2021-03-12 19 22 17) ↑そういう細かいところの残念さが目立ってしまうのが本当に惜しい。あと、もっとシーマ様に割く尺があれば… -- 名無しさん (2021-03-12 19 34 53) ナカッハ・ナカトはリベリオンでも相変わらず嫌なキャラになっていた、GPシリーズの登録抹消を命令し服装が黒だったからティターンズ入りをしてたわ。スパロボインパクトのアンソロでも登場してたが、こっちではトーレスとサエグサに艦の被弾の揺れを良い事に袋叩きにされて医務室送りにされた。 -- 名無しさん (2021-03-20 08 55 08) ガトーやバニングみたいな男臭いキャラが大量に登場するだけに、恋愛脳のニナが浮いて見える。 -- 名無しさん (2021-03-20 11 26 36) 小説版が秀逸だった -- 名無しさん (2021-06-22 14 13 18) てか視聴者側が余計に考えすぎなだけでは?俺は気楽にギレンの胸像飾るとかぶっ飛んだことしてんな~レベルで見てると面白いぞ -- 名無しさん (2021-06-22 14 52 21) デラーズ紛争って「アルビオン隊がいなければ」派閥争いしながらもそれなりに丸く収まった事件止まりだよね…主人公勢が無能な働き者な作品って珍しい気がする -- 名無しさん (2021-08-06 21 33 07) 良かれと思ってやってた行動が実は全て裏目に出てたっていうのは、映画のミストみたいだな -- 名無しさん (2021-12-03 09 47 36) ↑1,2 まぁ仕方がない。確か、コウたちはソーラ・システムのこともシーマとの闇取引のことも知らなかったんだから、だから自分の置かれている状況や持っている情報の中で、星の屑阻止のために頑張るしかないわけで……。自分だって、あのシナプスさんの立場だったら、同じことしたかもしれん。いや、その前に参謀本部に問い合わせるか……? -- 名無しさん (2021-12-03 10 50 45) ↑シーマ艦隊と連邦艦隊が接触してた時点で上の方にどうなってんのや?って確認取りそうなもんだと思う。つまり報連相は大事。 -- 名無しさん (2022-02-16 22 21 47) 逆に連邦上層部も現場にアルビオン隊が展開してるのを承知した上情報も援軍も回さずでハブってたからね。そんなことしてればそりゃ上から見れば余計な動きをするわな -- 名無しさん (2022-05-09 14 15 25) あの状況でシーマと戦われても困るし、シーマの事くらいはアルビオンに伝えとけって言うね -- 名無しさん (2023-02-22 09 24 22) シーマとワイアットの接触を見られたのは不幸な事故だったとしても、コンペイトウ襲撃以降のアルビオン隊は完全に命令違反の暴走状態だったからな。「お前ら役に立たないから後方に下がってろ」って言われてるのに勝手に味方襲撃してガンダム奪って飛び込んでくるし。後↑、あの時点でシーマと裏取引してた部隊とアルビオンは派閥が違う上、本来はアルビオン側がいるはずない部隊だからなぁ、直前に重大任務失敗してる他所の派閥に作戦を左右する機密を流せるかと言われたら -- 名無しさん (2023-02-22 11 28 21) 漫画のモンシア中尉が性格ぜんぜん違くて挙げ句、最終回でいつの間にか死亡していることに震える。 -- 名無しさん (2023-05-13 19 31 26) 勝利者などいないとは言われるが彼女ができてティターンズ入りも回避したキースは間違いなく勝ち組だと思われる。というかゲームとかの扱いの割に活躍は多いよね彼 -- 名無しさん (2023-07-25 13 33 44) スパロボに参戦してて、ガンダム好きの兄に「どういう作品なの?」って聞いたら「現実の見えないハゲを無能な主人公たちが追う話」って言われた思い出。悪し様だけど、一言でいうと本当にそうなっちゃうから困る… -- 名無しさん (2023-07-25 22 19 13) MS・MAの性能については実の所一年戦争時代の技術の寄せ集めに過ぎず、また「MSの機動力と強度はムーバブルフレームの有無で天地の差がある」ので、稼働時間とパイロットへの負担を犠牲にスラスター吹きまくってるだけだったりする -- 名無しさん (2023-08-11 11 55 47) ぶっちゃけカタログスペックって妄信するほどの設定かと言われるとね… -- 名無しさん (2023-08-11 12 02 50) オープニングの曲が2つともカッコいい。これに尽きる。 -- 名無しさん (2023-08-31 21 54 05) 後半はともかく前半は映画『トップガン』をモチーフにしてる部分がちらほらあるんだよな。コウがマーヴェリックなのかと言われると顔と性格があまりに違うので肯定できないが -- 名無しさん (2023-08-31 22 44 14) 1話始まりのMSの模擬戦が一番好き -- 名無しさん (2023-09-18 12 08 32) オープニングはストーリーを知らなくてもラストのGP02とガトーの演出で「こいつが敵でしかもめちゃくちゃ強い」ってのが一目でわかるのがすごい -- 名無しさん (2023-09-18 13 04 40) 別のサイトでガンダムで忠臣蔵を描いたら0083だったって説が一番腑に落ちる。忠臣蔵は昔、年末時代劇の定番だったが、「要するに美談ではなく、赤穂浪士の自己満足」って評価が増えて市民権を得ると、段々作られなくなったのと0083の評価は似ていると思う。 -- 名無しさん (2024-06-03 23 07 07) 音楽がめちゃくちゃいい。特に前半の主題歌。勝利者などいない〜♪ -- 名無しさん (2024-06-10 22 24 22) 他の時期を見ても思ったけどアルビオン側への当たりが強すぎる記事が多い、エイパー・シナプスの記事を作ってもうちょい冷静に評価するべきじゃね? -- 名無しさん (2024-06-28 02 39 35) ガトーやデラーズの記事のコメント見て貰えば分かるけど0083系の記事はジオン贔屓になるように編集されている(恐らく同一人物) -- 名無しさん (2024-06-28 02 46 32) 実際アフリカくんだりの時点で連邦がちゃんと戦力割いてれば02Aの宇宙行きは阻止できたし、アフリカに展開された部隊がコーウェンが保身のために自分の傘下の部隊しか使わなかった、という話もわかんないしどこ由来なのか知りたい。というかどこでも適当に書かれるシナプス艦長が哀れすぎる。 -- 名無しさん (2024-06-28 02 50 42) 、ワイアットのところ少しおかしいですよ、密約なんですから誰にも知られないように行うのが普通なんですそもそもガンダム試作2号機の情報が漏れたのはコーウェンの怠慢が原因なのですから、そんな相手に情報を与えるなんて私が部下だとしたら止めます。救難信号も出していないのにいきなり戦闘開始してきたシナプスの方がおかしいですよ。 -- 名無しさん (2024-07-01 00 01 31) それと連邦軍がちゃんと戦力を割いていれば2号機の宇宙行が防げたといいますけれどそれは相手の目的と場所がわかっている場合です、ジャブローを狙っていたとしたら下手な戦力を割くわけにはいきませんよ。 -- 名無しさん (2024-07-01 00 16 23) 密約って公にされない契約や条約のことで、別に身内にも隠さなくちゃいけないようなものじゃないんだけど。ていうかせめてあそこで「極秘任務中につき手出し無用」とでも連絡しておけばそれ以降の惨劇はすべて防げてた可能性さえあったり -- 名無しさん (2024-07-01 00 35 54) アルビオンにはニナがいたんですからオービルのように漏洩の危険性がありました。そもそも2号機強奪の原因はコーウェンの方にあるのだから隠すのは当然、もし会っていたこと自体知られてしまったらアウトです。連絡の義務を怠っているのはアルビオンの方で状況確認を求めもしないでモビルスーツを発進させているのはどう考えてもありませんよ。 -- 名無しさん (2024-07-01 01 06 49) あと1つ断っておきますがワイアットははるか上の上官なんです、指示を請う事は考えられますが何も聞かずに独断で戦闘を始める事は普通に考えられませんよ。 -- 名無しさん (2024-07-01 01 10 03) だから信用できないんだろうから「内応工作中」じゃなくて「極秘任務中」なんだってば。それこそ高官(ワイアットはシナプスの上官ではない)のやってることなんだから詮索はできないし -- 名無しさん (2024-07-01 01 25 49) そしたらばれるでしょ、ばれたら連邦軍としても受け入れられる理由がなくなるし、デラーズフリートの中でシーマ艦隊の居場所がなくなるわけだから偶然出会って交戦したと言う形にしたんだよ。と言うよりもその辺の議論はワイアットの項目で書かれていることだからこれ以上の事はそっちで話すべきだと思うよ。 -- 名無しさん (2024-07-01 01 30 36) >それと連邦軍がちゃんと戦力を割いていれば2号機の宇宙行が防げたといいますけれどそれは相手の目的と場所がわかっている場合 アテがついてなきゃアフリカなんか哨戒しないだろ -- 名無しさん (2024-07-01 02 19 16) 大体ジャブローに戦力割いたところで敵の位置も知らないのにどうやって止めるんだよ、シミュゲじゃねぇーんだぞ -- 名無しさん (2024-07-01 02 20 29) そしたらばれるでしょ、ばれたら連邦軍としても受け入れられる理由がなくなるし、デラーズフリートの中でシーマ艦隊の居場所がなくなるわけだから偶然出会って交戦したと言う形にしたんだよ。と言うよりもその辺の議論はワイアットの項目で書かれていることだからこれ以上の事はそっちで話すべきだと思うよ。 -- 名無しさん (2024-07-01 08 04 58) すいません間違えました、書きたかった事はモビルスーツで隠密行動は無理なんだから総攻撃以外考えられないいつ来るかわからない攻撃を24時間警戒し続けるにはそう簡単に戦力を避けるものではない、シナプス自身全くあてがないと明言しているためアフリカにいたのはジャブローを守るための行動と考えるべき。 -- 名無しさん (2024-07-01 08 07 42) なんでジャブロー守るためにアフリカにいるのよ -- 名無しさん (2024-07-01 17 25 16) 敵に知られないため、シーマ艦隊が怪しまないために予め遠ざけたり隠れたりはできるはずがありません。ワイアットの怠慢ではなくて予め通信を求めなかったシナプスのミスです。 -- 名無しさん (2024-07-03 10 51 11) 通信を求めなかったミスって流石に無理がある。ってかシナプスのところ書き換えられてるけどこれ悪意持って追記してるヤツ「シーマ様可哀想」論から書いてるだろとしか。 -- 名無しさん (2024-07-03 23 48 51) ↑いや、通信を求めなかったミスはでかいですよ、上役の許可無しに行動したら問題になるでしょう? それに核弾頭の警備の怠慢はでかすぎますよ。 -- 名無しさん (2024-07-03 23 55 12) ワイアットにしてみれば勝手に戦闘を始めるMSを発艦するシナプスの行為は理解不能ですよ。普通であればバニングは通信を求め続けて敵が撃ってくるか、バーミンガムからの救難信号か交戦許可が出るまで戦闘を始めてはいけないはずです。 -- 名無しさん (2024-07-04 00 00 32) アルビオン艦長にトリントン基地の警備の責任まで負わせるのか -- 名無しさん (2024-07-04 00 01 19) アルビオン内の警備状況も核弾頭搭載機を動かせる状態で放置&身元を確認しないで部外者を入れるほど杜撰でした、停泊中の船の中の警備の責任は艦長にあります。 -- 名無しさん (2024-07-04 00 06 42) ↑3 この時バーミンガムは既に敵艦を撃沈しています。それをもって交戦許可と受け取るのは普通では? -- 名無しさん (2024-07-04 00 17 02) 残りの船に対して交戦するべきかどうかは話が別です、交戦許可はそんなものではありません。バニングやシナプスは常に説明や命令を求めるべきでした。 -- 名無しさん (2024-07-04 00 26 20) ↑目の前で既に交戦している友軍艦を見捨てるのですか?ミノフスキー粒子で通信が上手く行っていないとか、戦闘で通信設備を損傷していたり、ブリッジ要員が負傷してすぐに救援出せない状況かも知れないのに?一応言っときますが、平時じゃないんですよ。様子見してる間にバーミンガムが沈められたら誰が責任を取るのですか? -- 名無しさん (2024-07-04 00 44 15) ワイアットの件はワイアットのページでやれって言われたけど、8話の流れは アルビオンがバーミンガムとジオン艦を発見→MS緊急出動→バーミンガムに電文「敵艦居るからMS隊送りました」→アルビオンのMS隊到着前にバーミンガムがニーベルングを撃沈、シーマ隊退却開始→MS隊到着、戦闘開始。戦端を開いたのはワイアットだし状況確認してからのMS出撃では有事の際間に合わない可能性が上がるのでとりあえず先行させることは不自然ではない。あとワイアットはシナプスの上役ではない -- 名無しさん (2024-07-04 00 48 27) バーミンガムは艦隊に指令を出す船ですよ?通信できないなんてことあり得ませんよ。それに見捨てろなんて書いてありません、説明を求めろと書いているんです。それに負傷や戦闘があったなら近づいてみてみればすぐにわかるでしょう? -- 名無しさん (2024-07-04 00 50 32) ↑2 直属ではないとはいえ4階級上の者の指示を請わないのはあり得ません、それに電文が来るのはまず近くにいるバニングが普通で内容もワイアットを無視した内容でした。艦載機発進なんてミサイル発射と同じくらいのことなんですよ? -- 名無しさん (2024-07-04 00 56 12) M粒子散布下(バーミンガムが撒いてる)で通信に制限がある上遠くからでは戦闘中かどうかも判別できない(粒子散布されてる以上戦闘状態という前提で動くしかない)、MS隊が近づいて状況確認できるタイミングではバーミンガムがシーマ隊に攻撃を仕掛けていた、独自任務中に別任務中と思われる将軍を見かけたからと言って指示を請う必要はない -- 名無しさん (2024-07-04 01 41 13) そんなミノフスキー粒子を高濃度で散布をしていたら、アルビオンからの伝令が届くわけないでしょう? -- 名無しさん (2024-07-04 01 53 58) ↑3 「艦載機発進なんてミサイル発射と同じ」?ちょっと意味が分からないです。一般に艦載機の発進は偵察や哨戒でも行う事でありそれだけでは攻撃行動に限定されませんが、ミサイルの発射は明確な攻撃意図を持つ行動なので攻撃とみなされます。謎の思い込みを元に項目を編集し、あまつさえキャラ叩きに繋げるのは流石に悪質ではないでしょうか。 -- 名無しさん (2024-07-05 07 29 24) ↑5 それと度々「説明を求めろ」と主張されていますが、それで言えばアルビオンは発艦させたMS隊がバーミンガムのレーダーに捕捉される前と言う、かなり早い段階で電文を送りコンタクトを取っています。ワイアットはそれに返信する時間は十分にあったのにしなかったこと、加えて彼らに密会を察知されないよう芝居すると言う選択肢を取った時点で、説明を求めたところで結果は何も変わらなかったと断言できます。言い換えれば、説明を求められて「じゃあ攻撃中止で」と返せるくらいなら始めから交渉相手を撃沈すると言う大それた芝居なんてしません。 -- 名無しさん (2024-07-05 07 44 57) いや、近づいてきているモビルスーツのバニングが通信を求めてきていないんだから無理でしょ。そんな奴を発進させるなよ。 -- 名無しさん (2024-07-05 13 12 58) ついでに言えば発進させる前に通信するか、発信と同時に通信するべきでしょう?戦闘許可を出しているモビルスーツを発信させて交戦直前に通信するなん遅すぎるでしょて -- 名無しさん (2024-07-05 13 20 33) ↑「交戦直前に通信」と言うのが思い込みですね。(少なくともOVAでは)アルビオンからの電文を受け取るそのタイミングまでバーミンガムの艦橋ではMSの接近に気づいた様子はなく談笑しています。仮にこの入電が交戦直前だとしたら、バーミンガムのレーダーとその担当は目と鼻の先に自軍MSが近づくまで全く気付かないか、会談の邪魔になる自軍MSが接近していても上官に報告しない無能と言うことになります。(実際の所バーミンガムは艦隊指揮と砲撃に特化した最新鋭艦なので当時最高峰の索敵システムを備えていた筈で、つまりそれだけ早いタイミング=ほぼ発艦と同時に電文を入れたと考えた方が自然) -- 名無しさん (2024-07-05 13 43 34) モビルスーツ発進させる前に通信入れればよかっただけだ -- 名無しさん (2024-07-05 14 03 49) 「敵艦営ヲミユ ms急行させる」が偵察や哨戒だと思えるんじゃ話にならない。 -- 名無しさん (2024-07-05 14 44 41) 「MSを急ぎ送ります」としか言ってないんだからね。もちろん「敵艦を見つけたので攻撃 します (現代語訳)」なんて珍訳も成立しないけど -- 名無しさん (2024-07-05 16 13 21) ていうか通信が口語でなく電文調の圧縮言語で行われていることでM粒子の影響でまともな通信状態が確立できてないということが察せないものか -- 名無しさん (2024-07-05 16 16 33) ↑2 敵艦を相手に警告通信もなしに接近するモビルスーツが攻撃の意思がないとでも? ↑そういう状態での交信は時間がかかるため一文字ずつゆっくりかかるはずというのが察せられないのか? -- 名無しさん (2024-07-05 18 10 38) バーミンガムとジオン艦が接触しかけてるところに後ろからバニング隊が援護(アルビオン目線)に入る形なんだからアルビオン/バニングから警告する意味ないやん。実際目視できる距離(=光学通信が可能な距離)に到着した時にはすでに戦端が開かれてたんだし、そうでなかったとしても自前のMS部隊を持たないバーミンガムの護衛につけばいいだけ -- 名無しさん (2024-07-05 19 50 10) 倒す方を優先するか退却を優先するか、通信しなければわからないでしょ、と言うよりもいい加減項目へ移るべき。いつまでやっているんだよ。 -- 名無しさん (2024-07-05 20 10 39) とりあえずシナプスの項目を作って「無能」っていう前提で物を書かずにちゃんとフェアにやれよ、ここのCOで暴れてる奴はジオン贔屓というかシーマ贔屓がすぎる。 -- 名無しさん (2024-07-06 03 19 58) あとワイアットに通信入れないシナプスが無能無能ずっと言ってるけどアルビオンに見つかった時点で極秘という前提が崩れてより政治的にはクソまずい状態で言い逃れ出来なくなるんだからいずれ一芝居打つ羽目になるわけで、結局いるってわかってて事前対処してないワイアットがアホってことに変わりないだろ。 -- 名無しさん (2024-07-06 03 22 21) とりあえずさ、文句があるなら自分で項目作ったほうがよくない? -- 名無しさん (2024-07-06 04 26 31) 作ったところでワイアットの項目みたいにされてもだし、もうちょい中立的な立場に立てる人に基本を組んで欲しいのだけど。少なくとも83記事のあちらこちらで好き放題罵ってる人以外で。 -- 名無しさん (2024-07-15 00 36 44) シナプス擁護だけはないわ、モビルスーツが近づくまでシーマだってことをわかっていなかったんだから通信すればなんとでも言えたのに、いきなりバニング突っ込ませる蛮行かましてるからな、そもそもの問題として核弾頭を配備しているのに連邦軍の軍服を着ただけの誰ガトーに誰も止めないで強奪を許していることが一番ありえんわ、マーネリーと2人で作中最大のミスだろ。 -- 名無しさん (2024-07-16 03 37 44) シナプス擁護が過ぎる内容を修正しました、軍において上官を相手に確認もしないで独断専行する事は許されないことですし。核があるのに艦長でありながら艦内の格納庫の警備を厳重にしなかったのは擁護できません。 -- 名無しさん (2024-07-16 21 33 55) いいかげん、指揮系統を無視して階級が高いものに無条件で従ってたら軍は成り立たないって学んでくれないものか -- 名無しさん (2024-07-16 22 48 04) ↑無条件ではなく確認をとれとしか言っていませんよ、むしろアルビオンの行動を認める方が成り立ちません -- 名無しさん (2024-07-16 23 18 57) こいつ話通じないじゃん、シナプスとコーウェンは悪、ワイアットは正義という結論ありきでしか話してない。そもそも警備の粗は劇中ではトリントンの方がとりわけ描かれていたのにそれを無視してるし、コーウェン一派に責任があるとはいえ戦力十分にあるはずなのに追撃に戦力回さない連邦の保身ありきの無能さについて全部消されてるし。 -- 名無しさん (2024-07-17 01 54 29) あと確認を取れって、紛争とはいえ戦時中ぞ?そんなことしてる間に大将格が急襲されたらアルビオンの責任にもなるだろ。そんなもん結果論だわ。 -- 名無しさん (2024-07-17 01 55 33) お前の嫌いなキャラを貶めるために都合よく書いてるだけにしか見えないしあんだけ徹底的に追求するならシナプスの記事作ってからやれと。自主的に内容を中立的に戻る理性と良識が残っている人間であることをねがうよ。 -- 名無しさん (2024-07-17 01 57 59) ↑3マーネリーに非があっても、シナプスの責任がないわけではない ↑2救難信号も出していないことに気が付くべき、また理由もなしに艦隊司令が単艦で行動しているはずがない。そもそも指揮系統が別なのだから遅れてバーミンガムが轟沈してもアルビオンの責任になるはずがない。発信前に二回ほど「貴艦の付近に的艦影みゆ、説明求む」とでも出せばよかった時間にして数秒だろう ↑1あなたの歪んだ主観に付き合う義務はない -- 名無しさん (2024-07-17 04 13 27) ビームがきっちり粒子として描かれてるのが好き -- 名無しさん (2024-07-17 05 04 25) ↑2 お前が劇中の描写とは逆転した裏読みかましまくってるだけじゃん。何度も同じやりとりさせんでくれよ。公平な目線で記された評価とはとても思えないってかコーウェンとその部下のシナプス憎しでしか書いてないよね?自覚がないなら呆れるけど。歪んでるのはどっちなんですかねぇ。特に君お気に入りのワイアットは明らかに出世欲ありきかつ下心丸出しな無断行動なのに「仕方ないよね」っていう酷い贔屓目線だし。お前の持論はブログにでも書いておけだしせめて「脚本の書き方が悪くてそう見える」っていう前提は持って書いてくれ。 -- 名無しさん (2024-07-18 03 42 16) 全体的にこのアニメ、事件を起こすために誰かを無能にしてる作品だし、ガトーがシナプスの仕事ぶりを褒めているのを見ても警備おいt -- 名無しさん (2024-07-18 04 20 43) 途中で書き込んでしまった、ガトーがシナプスの仕事ぶりを褒めているのを見ても警備おいてないっていうのは最初コウとキースが搬入口に入り込んでくる時を除いて確認出来ないことだし、核の運び出しの描写を見ても「警備兵を置いていない」というより「警備兵が機能していない」と見た方が自然。それでもシナプスに責任なしとは言わないが置いてるのと置いてないとでは印象が偉い違うわけで、その可能性も併記してないところも編集者の個人的なキャラヘイトが見て取れる。少なくともこの記事で糾弾することじゃないし、何度も言うが考察したいなら個別記事を作るよう仕向けてここはもっと概略だけにしてくれ。この記事でキャラ個人の評価を両論併記するのも難しいんだし。 -- 名無しさん (2024-07-18 04 24 20) そんな妄想まで言い出したら何でもありですね。 -- 名無しさん (2024-07-18 04 34 39) 妄想って言ったら叩いてる奴のもそうですやん。警備置いてないってのも妄想だろ、核持ってくところのシーン見ても置いてないって解釈する方が歪んでるだけ。少なくとも現状のシナプスの表記方法に問題ないっていうのはおかしいと思うぞ?ここは個人の心象が悪いキャラをこき下ろす場所じゃねーんだから。 -- 名無しさん (2024-08-05 01 41 11) 警備兵が居たというのであれば何故、コウやガトーを止めなかったのでしょうか?機能しなかった理由は? -- 名無しさん (2024-08-07 00 59 16) 唯一そういう考えに至る要素があるとすれば最初にコウとキースが車で艦に突っ込んだときくらいだが、単純に連邦の意識が低下してるってことだろ?その前にトリントンのザル警備を見せてるのに。どの道アルビオンの艦内自体立ち入り禁じられていただろうに入ってきてる時点で一人も警備置いてないっていう解釈自体に無理があるよ。「甘かった」ならわかるけど「警備一人も置いてない」は流石に無理がある。コーウェン派を悪く言うために非現実的な解釈ばっかしてるからアンタは論外や言ってんねん。100歩譲って妥当だとしても一人だけ糾弾する内容が過度で公平性にも欠ける。別に必要のないことを書き散らす時点でキャラヘイト以上と意図は感じないけど? -- 名無しさん (2024-08-07 05 04 25) 止めるための警備員を配置していなかったと言う点では同じでしょう。 -- 名無しさん (2024-08-07 05 27 55) 荒らしと読み取れる編集から復元をしておきました。個人的考察は自分のブログでお願いします。 -- 名無しさん (2024-08-07 07 01 41) もう何言ってもコイツには無駄だとわかったので勝手にどうぞ。 -- 名無しさん (2024-08-08 02 43 02) しかもこの人俺のコメントも消してるの?それって良かったんだっけ。 -- 名無しさん (2024-08-08 02 43 58) 2024/08/07 (水) 06 58 08の2001 240 242a 9660 acc4 acd5 b3d6 4b89によるコメントの無断削除を荒らし報告ページに通報しました -- 名無しさん (2024-08-08 12 11 56) ↑対処お疲れ様です、この記事にどれくらい人が残ってるかわからないけど流石にもうちょい公正な内容にして欲しいです。流石にアルビオンも序盤はいくらコーウェンのポカありきでシナプス艦長にも責任があるとはいえ、この記事における当該編集者の内容は流石に過剰では?と思うので。(ワイアットの記事での謎の礼賛含めて) -- 名無しさん (2024-08-11 15 12 06) そういう話はコメント欄でするものじゃないでしょ -- 名無しさん (2024-08-11 16 57 51) 登場キャラに対する批判的な記述について作品内で明示されていない部分の削除を提案します。一週間様子を見て反対が無ければ更新していこうと思います。 -- 名無しさん (2024-08-11 19 27 48) ↑まずはどの部分なのか示してもらえなければ、議論のしようがないと思うんですが… -- 名無しさん (2024-08-11 20 22 26) かの人に異論を提起してきたものですが、主にシナプス艦長(とコーウェン中将)へのヘイトと、ワイアット大将に対する過度の持ち上げは目に余ると思っています。ある程度冗談で済む部分であれば世間一般的に言われやすい=ネタな内容であれば一定数は許容してもいいとは自分も思うのですが、0083関係におけるほぼ個人の考察レベルの域であるそれは看過できないと思った次第です。 -- 名無しさん (2024-08-11 21 23 58) その個人考察もネタにされるところをユーモアを意図して一笑いさせられるそれを目指すならいざ知らず、現状についてはキャラクター個人に対するヘイトに寄っており、正直いって本編のイメージ・描写から離れすぎているうえに自分の意図する印象に無理矢理誘導しようとしすぎていると思います。 -- 名無しさん (2024-08-11 21 28 23) 印象というか抽象的でわかりにくいので、もう少し具体的にお願いします。 -- 名無しさん (2024-08-11 21 33 04) エイパー・シナプスの項の「彼の采配次第では~違いない。」あたりは批判的すぎる上個人的な考察を多分に含んでいるのでアニメ内の描写&メディアで記述されていない部分を削除しようと思います。あとはグリーン・ワイアットの項の「密約の内容である~可能性は高い。」等も個人的な感想でしょうし削除を提案します。 -- 名無しさん (2024-08-11 23 05 54) ↑ワイアットの所ですが、地球連邦が文民統制を敷いている事は他作品で示されている事、後に同様の内通を行った人物が作中で「それでは軍閥政治ではないか」と批判を受けている事から全くの個人的感想と言うわけではないです。ただ作中で直接描写されておらず分かりづらいのは確かなので、削除が賛成多数ならば従います。 -- 名無しさん (2024-08-11 23 56 08) ↑2 シナプスについて範囲が広いので1つだけ、核弾頭の警備についてはむしろ表現が優しすぎると思います。現実に大勢の人が死んだセンシティブな話題になるべき題材であるのに、あんな簡単に盗まれるような表現では喧嘩売ってるようなものです。もしもこれが現実の世界とは違う異世界の話であったり、核弾頭ではなく、よくわからない新型爆弾と言うのであれば擁護する理由もわかりますが。核弾頭と明記されている以上制制服を着た工作員に簡単に盗まれるような警備体制であれば糾弾されたり銃殺刑も当然だと思います。警備員が全員殺されたと言うのであれば話は別ですがそういった表現は一切なかった以上これを擁護するのは普通に無理だと思います。 -- 名無しさん (2024-08-12 00 18 49) ↑ 描かれていない部分において「警備を置いていない」と断じることが印象操作だと言っているのであって、シナプスの監督不行き届きは否定はしませんが劇中でそこが突っつかれていない以上劇中描写的に大きな責任はトリントン基地のポカにあるでしょう。そもそも就航間もない寄合世帯という中、部隊内教育を行き届かせろというのは当時の情勢を省みても難しく、責任はあるけどそれを根拠にシナプスは無能とするのは流石に行き過ぎた表現かと。 -- 名無しさん (2024-08-12 01 40 02) 少なくとも当時見ていた視聴者で突っ込む人が目立っていたわけではなく、オービルに対するトリントン警備兵の反応を見ても警備を置いていないというよりは同じくゆるゆる警備だったと読み取るのが、あのシーンは妥当に思えます。少なくとも警備兵すら置いていないと断じるのは劇中の流れ的にシナプスを殊更悪く言うためにいくらでも取れる状況を断定して印象悪化に誘導しているように思います。あと再三言ったアルビオンとワイアットのそれはアルビオンのそれまで辿ってきた事情をあまりに加味していない指摘(アルビオンが確認しろ主張)ですし。仮に落とされてもアルビオンに責任がないからというのも流石に横暴な論理では?先には無視されましたが一戦交えたことのある艦が相手ですからそりゃ即決に値する状況下だと思いますが。 -- 名無しさん (2024-08-12 01 45 43) ↑言ってる言葉の意味がよく解りません、まるで私が断定しているように書いていますが、警備兵の存在を示唆するセリフや描写が一切ないにもかかわらずいたはずだと言うのは訳が分かりません。もしいたと言うのであればなぜコウやガトーを引き止めたりするような描写が一切なかったのですか?描写がないものあったのかもしれないと言うのであれば物語中のすべての過失はどうとでもなると言うことになります。印象操作を言うのであればせめて作中で何らかの描写があったことを示してください。あなた方の理屈で言えば試作3号機の強奪も作中で描写されていないだけで何らかのやらなきゃいけないものがあったと言っているようなものですよ。 -- 名無しさん (2024-08-12 06 19 51) ↑4「あんな簡単に盗まれるような表現では喧嘩売ってるようなもの」や「核弾頭と明記されている以上制制服を着た工作員に簡単に盗まれるような警備体制であれば糾弾されたり銃殺刑も当然だと思います」というのはあなたの主観的な感想ですよね?そうは思っていない人が現に複数いる以上そのまま載せるのは中立的とは言えないですし、折り合いの付けられる記述が無いのであれば削除するのが妥当だと思います。 -- 名無しさん (2024-08-12 19 33 28) 悪いんだけど、今までのガンダムのコミュニティーや考察を色々見てきたけれど、その中で0083のシナプスの擁護をしたり、ワイアットの批難をしている人は見たことないから。主観とか言われてもどうしようも無いとしか言いようが無い。いっている人議論したことないでしょ。 -- 名無しさん (2024-08-12 22 29 02) 他の緩めな百科記事でその辺りは察してるけどそれでももうちょいフォローあったよ。そら批判前提のコミュにいればそうなりますわな。 -- 名無しさん (2024-08-13 00 26 33) あなたの目から見れば全部批判前提のコミュニティーなんでしょうね -- 名無しさん (2024-08-13 00 41 22) 横からですが脇役に過ぎないワイアットの記述が長すぎるの気になります。wikiとしては最初の2行と最後の2行だけあれば十分で、あとはあの記述書いた方が個人的に同人誌かなんか作って発表するような想像の部分に見えます。 -- 名無しさん (2024-08-13 21 13 59) ↑十分って書いちゃいましたが読み直したらキャラの肝心な情報ないのが気になりました。つまり「シーマを取り込もうとしたが巡り合わせが悪く失敗、観艦式防衛は彼なりにしていたが結果として防衛失敗、GP02による核攻撃の炎の中に消えた」の記述いるんじゃないですかね? -- 名無しさん (2024-08-13 21 34 50) ↑5主観的過ぎず中立的な記述が求められているから主観的で批判に偏った記述を修正しようという提案なので、外部コミュニティでこう判断している人が云々と言われても話がずれています。↑確かに作中での行動について記述されてないですね、ご指摘の記述を入れるのが良さそうです。 -- 名無しさん (2024-08-13 22 49 07) 端的に言えばアルビオンの警備はザルだった、ワイアットには先に連絡を入れるべきだった。と言うのは疑いようもない事実、パイロットと艦長しかいないわけじゃないんだから、オペレーターに絶えず連絡を取るように命令するべきだった。軍隊では当たり前のことができていないと言うのを主観的と言われたらどうしようもない。 -- 名無しさん (2024-08-13 23 05 18) ~すべきだったと「あなた」が考えているのですから主観的ですよね。コメント欄を見返してもらえれば分かりますがあなたの言う疑いようのない事実をそうではないと考えている人がいますよ。これ以降主観と客観の区別がつかない反論には返信しないので悪しからず。 -- 名無しさん (2024-08-13 23 16 32) 中立的というのはちゃんと相手の意見を汲んだ人だけが言っていいセリフだぞ、俺はちゃんとシナプス艦長については擁護してる人でも後半の展開については庇いきれないと言ってるのに序盤の連邦の塩&雑対応を考慮に入れず全部シナプスに責任引っかぶせてるのが単なる特定キャラのsageageにしか見えないと言っている。ワイアットは正義をなすために仕事しただけってのもあれ、何度も言うがバレたくないなら事前に根回しするべきだっただけのことですよ。それでワイアットが有能というのはなんとも。 -- 名無しさん (2024-08-13 23 27 03) 軍隊では当たり前の報連相が出来てませんってのはワイアットの頭にも刺さるし、シーマとの会談に関してはアルビオン側ではなくワイアット側の不手際が大きいのでは。作中描写的にもアルビオン側の対応に不備がないからこそワイアットもその場で文句言えずぐぬぬしてたのがあのシーンではないですかね -- 名無しさん (2024-08-13 23 27 07) ワイアットに関しては後で出てきたバスクに比べれば悪さの度合い低いし、彼なりに良かれと思ってやったことだろうけど、会談の下準備にせよ観艦式の防衛抜かれた点にしても詰めが甘いのは否めないかな…もっともそこが愛嬌でもあって怒ったり慌てたりの姿も見せるので嫌いではないですよ -- 名無しさん (2024-08-13 23 44 07) ↑2そういう根回しが原因で敵にばれてしまったらおしまいです。シナプスに対しての塩対応については、核弾頭を奪われるミスをしているのですから、むしろ当然でしょう。↑逆です不備が多すぎるから「馬鹿め!」と罵っているわけです、相手が意味不明な行動をとっているから相手にできなかったんです。モビルスーツからの通信なしに勝手に戦闘を始めているのはどうしようもありません、バニングは絶えず通信を求めるべきでした。 -- 名無しさん (2024-08-13 23 45 13) 根回しや準備をしておけばよかったといっている人はデラーズフリートや他の連邦軍にも知られたくなかったということがわかってないみたいですね。 -- 名無しさん (2024-08-13 23 53 32) だからなるべく知られないように根回ししておくべきだったってことでしょ。そもそもその時点で後ろめたいことしてるのに結果論で言うならワイアットも勝手に交渉しようとして場を混乱させてる時点でシナプス以上に無能。他の辞典サイトでMS隊の重要性を認知していないわけじゃないって擁護されてたけどあのシーンではそれすら怪しい。現状の文中でコウがデラーズの仲間だったらどうするんだってアンタは批判してるがそれは信用出来るか怪しいテロリスト側の内通者を疑った様子のないワイアットにも言えるぞ。 -- 名無しさん (2024-08-14 02 33 00) だからそういう根回し自体が情報漏洩につながるんだよ、そもそもあの状況は後ろめたい以前に交渉相手と始める寸前と言う1番重要な場面でアルビオンが許可を取る前に武装したモビルスーツで来たからあぁ対応するしかなかっただけ、バーミンガムのことを心配しているのなら1人で待機している時か不審艦を見つけたときに通信すればよかった。シーマに対して疑う疑わない以前にまずは交渉内容から判断するべき、実際先制攻撃はできている状況だった。警備をおろそかにして身元の確認を怠ったシナプスとは全く違う。 -- 名無しさん (2024-08-14 02 59 28) だとしたらそんな計画そもそも独断で進めるべきじゃないで済む話、それで現場の部隊に混乱を呼んでるなら利敵行為とおなじ。上でも書いたけど相手はメタメタにやりあった艦隊なんだし即時臨戦態勢に入るのは当然。それで万が一落とされたら責任以前の問題。あと身元の確認を怠ったのはトリントン基地の警備であってシナプスじゃない。いくら核武装しているとはいえ寄港した基地の警備が信用ならないことをシナプスに予見しろっていう方が無理がありすぎる。ワイアットが出世目当てで行動してなかったならあんさんの言うことも全面的に同意できるんだけど報連相してないのは上でも言われてたけどワイアットも一緒だし結果を思えば罪の度合いは重いだろ。 -- 名無しさん (2024-08-14 03 32 19) アルビオンがシーマ艦隊と認識したのが出撃後でそれまでは不明艦としか認識できない距離だったはず、コウの身元確認を怠ったのはシナプス、寄港した基地の警備関係なしに艦内警備はドック入りの時を除いて艦長の責任。 -- 名無しさん (2024-08-14 03 43 55) ワイアット側がそんなにアルビオンを信用ならんとして警戒するならそれこそアルビオンの哨戒予定の確認とかち合わないような会談場所の設定は必須なわけで…意図して報連相しない方針なら、それをしてない時点でやはりワイアット側の落ち度になってしまうかと。会談失敗に関してはどうあがいてもワイアット側の落ち度大きいかと…核弾頭強奪時の責任はまた別の話。 -- 名無しさん (2024-08-14 07 32 55) ↑2 「忘れもしない、あの船は」って台詞、あれ既に認知したうえで言ってるとも取れると思うのだが(驚くシーンがないし、そこは尺の都合かもしれないけど)。とにかくアンタの言い方だと全部の責任はシナプスにある!!とでもいいたげな物言い、記事の書き方的にもそうだけどそこが納得いかないんだよ、だから個人的感情でアラ探ししてんだろっていう。第一警備兵一人も置いてませんなんて素っ頓狂な妄想レベルの解釈が事実だとしたらそんな無能即アルビオンから降ろされて別の有能な人間が回されるだろう。少なくともアフリカ時点で降ろされてるはず。結局あの時点で最大の責任はザル警備極まる基地側にあったんだろうし警備責任もトリントン基地にあるって解釈じゃないの?シナプス側に責任0とは言わないとは何度も何度も言ってるんだが君はシナプスにも責任あるよねと言いつつ本文の記述的に全ての戦犯をシナプスに押し付けようとしてるようにしか読み取れないんよ。コウへの連絡とてあの緊急時ぞ? -- 名無しさん (2024-08-14 07 59 44) 続き、少なくとも本編の描写意図を半分以上無視してこのページで個人を糾弾しようと考えている編集者の心理や倫理は普通ではないと思ってるよ。個人ブログでやれレベルのツッコミだしいくらか譲ってもキャラ個別のページ作って話し合いながら作るべきことだろう。架空の人物とて名誉はあるんだから。 -- 名無しさん (2024-08-14 08 03 55) ↑3哨戒予定に当たってもアルビオンが連絡をとれば何の問題もないんですよ↑2それいったのウラキですよ -- 名無しさん (2024-08-14 08 22 54) 作中の行動の是非についての考察を「いち個人として」「コメ欄などで」語るぶんには大いに結構だけれど、それを「解説を行うサイトで」「ファン間の統一見解、事実として語る」というのはかなり慎重になるべきでは、というのが第三者としての所感です。その考察が本当に概ねファン間で一致していたり、斬新であっても「そういう見方もあるのか」と受け入れられていたりしているのであれば別ですが、この議論を見ている限りでもそうではないというのがわかりますし。ましてや、自分の考えこそが正しいのだから他の意見は認めないという姿勢を「みんなで作るwikiサイトで」貫くという姿勢は大いに問題があると思います。ハッキリ言って過剰自治です。 -- 名無しさん (2024-08-14 08 24 29) ↑5ワイアットがアルビオンを警戒していたとかどこから出てきたの?むしろ無視していたのでは?↑3そんなこと言い出したらニナのほうがやばいのでは? -- 名無しさん (2024-08-14 08 46 26) >それいったのウラキですよ わかってて言ってるんだよ、そんな一兵士でも事前に把握したかのような発言ありきであの発進シークエンスまでのそれで敵艦のそれを把握出来ていないとは思えないし仮にそうだとしてもアルビオンは超現場でドンパチやってる感なのにそんな悠長なこと出来ないだろって話。だからシナプスも出撃に遅れを叱りつけてるんだし。あとそれ俺じゃないけどワイアットがアルビオンを警戒していたというのはどこから出てきた?って、警戒はともかく内情把握してたのは台詞から読み取れますよね。重大な会合を前に友軍の航路すらろくに確認してないのかってことになる。 -- 名無しさん (2024-08-14 09 13 10) 結局この人結論ありきなんだよ。シナプスというかコーウェン派無能論は記事に書いてある通り後年から「これおかしくね?」って粗探ししたがりなコミュニティから出てきた見解であって、ニナみたいに誰でも感じるようなものではなかったわけだし。そもそもシナプスの戦闘中(特に序盤)の判断は概ね有能だし軍人としてはあのガトーすら賛辞を投げるくらいなんだし。もう何回も無視されてるけどシナプス艦長個人の記事を作って話し合いのうえで考察を深めるなら同意も出来るけど、アンタみたいに一つや二つのコミュニティの粗探しを全うと判断して都合の悪い見解は全部無視って、俺編集した時アンタの記述全否定しないようCOで削ったのに荒らし扱いしたあげくコメント消したうえで戻したの忘れてないからね。何様なのよと。 -- 名無しさん (2024-08-14 09 21 30) ↑11 根回しったって会合場所と離れた宙域に「2号機らしきMSの目撃情報」とでも情報流して遠ざけて、会合が無事済んだら「すまん誤認だった」ってするだけだよね。派閥が違うと言うだけでこの程度の情報を流すのが不自然になるんだとしたら、その組織の在り方が問題って話なんだけどな。 -- 名無しさん (2024-08-14 09 21 51) なんかひどいことになってますねー ↑3まず自分の発言を見返してください、としか思えないとかかなり主観的な意見になってますよ。↑1それこそデラーズフリートに知られたら、そんなすぐバレる嘘情報を流したと言うことになりますよ。 -- 名無しさん (2024-08-14 09 29 09) ↑連邦の艦艇同士で情報をやり取りするのに「デラーズフリートに知られたら」?って前提が入るのがちょっと意味が分からない。 -- 名無しさん (2024-08-14 09 37 55) 一昔前は「賛否両論だけど人気はある作品」だったのが「人気はある」が無くなって「賛否両論作品(否の方が多め)」になって…今ではジオン星人がどうのデラーズとガトーはクズテロリストがどうのって話題でしか名前を見かけなくなっちまった。 -- 名無しさん (2024-08-14 10 00 54) ↑2連邦の内部だけだったはずの2号機の情報がなぜかデラーズフリートに漏れてましたよね? -- 名無しさん (2024-08-14 10 53 52) 正直ガンダムOVAとしては08小隊とかの方が楽しめた。ここのコメント欄見てるだけでもあまり近寄りたくないと思える作品だし -- 名無しさん (2024-08-14 11 14 11) ↑2 オービルでは?まあこれは完全に状況に基づく憶測だけど。 ↑1 一部の有識者()がぐちゃぐちゃ粗探しして気持ちよくなってるだけぞ。でも08のが頭空っぽで見られるってのはそう。なまじ軍事行動を真っ当に書こうとしてそういう連中の酒のつまみになったのが0083。 -- 名無しさん (2024-08-14 11 20 00) ↑1言いたいのはどこで漏れるかわからないってこと -- 名無しさん (2024-08-14 14 54 47) とりあえず規制された利用者が一方的に行ってた大規模編集を差し戻した、これは文句ないな? -- 名無しさん (2024-08-14 18 29 51) もっと改善というか削れるところはあると思うよ、シナプスとワイアット。あとREBELLIONの記述を各キャラ紹介に載せるべきでないってことと(ディスり目的?に見えるし)、反転で気づかなかったけど記事の末でモンシアをクズって表現してるのもどうかと思う。REBELLIONももう作品公開から時間たったし反転の解除と内容まとめていいと思うんだけどどうかね。 -- 名無しさん (2024-08-14 21 17 54) 08はリアルなミリタリー要素濃い目路線なのも0083の後に見るとノリス以外にエースパイロットが居ないし機体も超火力MAのアプサラス以外は地味だしで0083の方が俺は好きだったかな。0083も08も正直初代やZとは矛盾する点があるけどそこを許容出来るかどうかよね。 -- 名無しさん (2024-08-14 21 34 44) ↑5 2号機自体がジオン系の技術者がでかく関わってるからオービルに限らず漏れるところはいくらでもあったのかもね -- 名無しさん (2024-09-12 10 50 32) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/788.html
前ページ次ページゼロのアトリエ ひとつの世界があり、ひとつの大陸があり、ひとつの半島がある。 半島に位置する小国「カナーラント王国」。 その中にある小さな村「カロッテ村」に、ひとりの少女が住んでいた。 これは、大きな世界に比べれば、とてもささやかでちっぽけな ごくありふれた、一人の少女の物語――― 「拡張計画の相談ですか?」 「そうじゃ。二つの計画があってな…」 ある日。ヴィオラートの店を訪ねたオイゲン村長が、村の拡張計画を持ち出した。 オイゲンは威勢のいいポーズをとり、指を高く天に上げて、まず叫んだ。 「難攻不落カロッテ要塞!」 「カロッテようさい?」 「そうじゃ。なにしろ国が全面的に支援してくれるからのう。安定した生活が見込める」 一人で勝手にうむうむと納得しながら、オイゲンは懐を探り、 アジのひらきの置物を取り出してまた、叫んだ。 「驚天動地カロッテランド!」 「きょうてんどうちカロッテランド?」 「うむ。実に魅力的な提案じゃし、可能性はあると思う。が…不安定なのは否めんのう」 村長は微妙に顔を赤らめながらアジのひらきの置物をしまいこみ、改めてヴィオラートに向き合う。 「村の意見も分かれていてな。功労者たるヴィオラートの意見を聞きにきたのじゃ」 「それは…でも、あたしが決めちゃうことになるんですか?」 ヴィオラートが言葉を濁すと、オイゲンは真面目な顔になって答えた。 「いや、わしらがこうして村にいるのは、お前の頑張りのおかげじゃからのう」 しみじみと語るオイゲンに後押しされたヴィオラートは、 村の拡張計画について真剣に考えを巡らせる。 要塞化されれば廃村の危機は免れ、確実に村は活性化するだろう。 しかし、武器や爆弾の使用目的、そしてそれを求める客層。 本格的に要塞になれば、そのような人や物事を呼び込む事になる。 「村長、あたしは―――」 その日、ヴィオラートは一つの決断を下した。 その時点ではただ、何となくこう思った程度の決断であった。 しかし、たしかにヴィオラートは意思と信念を持って決めたのだろう。 無限の可能性に彩られた未来、ヴィオラートの錬金術が向かう道を。 ゼロのアトリエ ~ハルケギニアの錬金術師22~ あまりのことに、ルイズ達は口が聞けなかった。ぼけっと、呆けたように立ち尽くす。 「いや、大使殿には失礼いたした。しかしながら、君達が王党派というのがなかなか信じられなくてね」 ウェールズは、イタズラっぽく笑って言った。 「堂々と王軍の軍艦旗を掲げれば、あっという間に反乱軍に囲まれる。空賊を装うしかない、というわけさ」 そこまでウェールズが言っても、ルイズは立ち尽くすばかり。 いきなり目的の王子が眼前に現れたので、心の準備ができていないのだ。 それを見たワルドが、優雅に頭を下げて言った。 「アンリエッタ姫殿下より、密書を言付かって参りました」 「ふむ、君は?」 「トリステイン魔法衛士隊グリフォン隊隊長、ワルド子爵」 それからワルドは、ルイズたちをウェールズに紹介した。 「そしてこちらが姫殿下より大使の大任を仰せつかったラ・ヴァリエール嬢」 「こちらはその使い魔たるヴィオラート・プラターネ嬢にございます、殿下」 「なるほど!君のような貴族が後十人いれば、我らがこのような姿を晒す事もなかったろうに!」 ウェールズは大仰にそう嘆息した後、本題に入る。 「して、その密書とは?」 ルイズが慌てて、胸のポケットからアンリエッタの手紙を取り出した。恭しくウェールズに近づく。 それから、ちょっと躊躇うように口を開いた。 「あ、あの」 「なんだね?」 「その、失礼ですが、本当に皇太子様?」 ウェールズは笑った。 「まあ、無理もない。さっきまでの顔を見せられてはね。…証拠をお見せしよう」 ウェールズは自分の指に光る指輪を外すと、ルイズの嵌めた『水のルビー』に近づける。 二つの宝石は共鳴し、その間に虹の輝きを創り出す。 「水と風は虹を作る。王家の間にかかる橋さ」 ルイズは頷いた。 「大変、失礼をばいたしました」 ルイズは一礼して、手紙をウェールズに渡す。 ウェールズは愛しそうにその手紙を見つめ、花押に接吻した。 それから慎重に封を開き、中の便箋を取り出して読み始めた。 「姫は結婚するのか?あのアンリエッタが。私のかわいい…従妹は」 ワルドは無言で頭を下げて肯定した。 ウェールズは再び手紙に視線を落とす。最後の一行まで読んで、微笑んだ。 「了解した。何より大切な手紙だが、姫の望みは私の望みだ。返すことにしよう」 ルイズの顔が輝く。 「しかし、今手元にはない。空賊船に姫の手紙を連れてくるわけにはいかぬのでね」 ウェールズは笑って言った。 「多少面倒だが、ニューカッスルの城までご足労願いたい」 ルイズたちを乗せた軍艦『イーグル』号は、浮遊大陸アルビオンの海岸線を、 雲に隠れるようにして航海した。三時間ばかり進むと、大陸から突き出た岬が見えてくる。 岬の先端には、高い城がそびえているようだ。 ウェールズはルイズたちに、あれがニューカッスルの城だと説明した。 しかし『イーグル』号は真っ直ぐ城へ向かわず、大陸の下に潜り込むような進路を取る。 「なぜ、下に潜るのですか?」 「叛徒どもの、艦だ」 ウェールズは城のはるか上空を指差す。 遠く離れた岬の上から、巨大な船が降下してくる途中であった。 長さは『イーグル』号のゆうに二倍はある。帆を何枚もはためかせて降下したかと思うと、 ニューカッスルの城めがけて並んだ砲門を一斉に開いた。 砲弾は城に着弾し、城壁を砕き、火災を発生させる。 「かつての本国艦隊旗艦『ロイヤル・ソヴリン』号だ。叛徒どもは『レキシントン』と呼んでいるがね」 ウェールズは微笑を浮かべて言った。 「あの艦は、空からニューカッスルを封鎖しているのだ。たまに嫌がらせのように砲撃を加えてくる」 ルイズは、雲の切れ目に遠く覗く巨大戦艦を見つめる。 「備砲は両舷あわせ百八門。おまけに竜騎兵まで積んでいる」 なるほど、無数の大砲が舷側から突き出て、艦上にはドラゴンが舞っていた。 「さて、我々の船はあれを避けて、大陸の下から城に近づく。そこに我々しか知らない秘密の港があるのだ」 雲中を通り、大陸の下に出る。大陸の陰と雲に遮られ、視界はゼロに等しい。 そのため、反乱軍の軍艦は決してこのあたりには近づいてこないのだ。 「我々にとっては、庭のようなものだが」 貴族派、あいつらは所詮空を知らぬ無粋者さ、とウェールズは笑った。 しばらく航行すると、頭上に黒々と穴が開いている部分に出た。 『イーグル』号はゆるゆると上昇し、航海士の乗り込んだ『マリー・ガラント』号が後に続く。 ワルドが感嘆して呟く。 「まるで空賊ですな、閣下」 「まさに空賊なのだよ、子爵」 穴から港にたどりついたルイズ達は、城内のウェールズの居室へと向かう。 王子の部屋とは思えない、質素な部屋であった。 王子は机の引き出しを開き、宝石のちりばめられた小箱を取り出す。 鍵を使い蓋を開けると、そこにはアンリエッタの肖像が描かれていた。 「…宝箱、でね」 王子は中から手紙を取り出し、ゆっくりと読み返し始める。 何度もそうやって読まれたらしい手紙は、既にボロボロであった。 読み終わると、ウェールズは手紙をたたみ、封筒に入れてルイズに手渡した。 「ありがとうございます」 ルイズは深々と頭を下げ、その手紙を受け取る。 「明日の朝、非戦闘員を乗せて出航する『イーグル』号に乗って帰りなさい」 ウェールズの言葉に、ルイズはじっと俯いていたが、そのうち決心したように口を開いた。 「あの…殿下。王軍に勝ち目はないのですか?」 「ないよ。我が軍は三百、敵軍は五万。我々にできる事は、せいぜい華々しく散ってやる事だけだ」 ルイズは再度、俯いた。 「殿下の討ち死になさるさまも、その中に含まれるのですか?」 「当然だ。私は真っ先に死ぬつもりだよ」 傍でやりとりを見ていたヴィオラートはため息を漏らす。 明日にも死ぬというのに落ち着き払った皇太子の態度は、何だかお芝居の中の演技のようにも見えた。 ルイズは一礼し、さらに発言を重ねる。 「殿下、失礼をお許しください。恐れながら、申し上げたいことがございます」 「何なりと申してみよ」 「この、ただいまお預かりいたしました手紙の内容、これは…」 「ルイズちゃん」 ヴィオラートがたしなめる。さすがにそれはまずいだろうと思ったのだ。 しかし、王子はほんの少し悩んだ後、はっきりと言い放つ。 「まあ…お察しの通り、恋文だよ。ゲルマニアの皇帝と婚約するとなれば、邪魔になる類のものさ」 「姫様は、殿下と恋仲であらせられたのですね?」 「昔の話だ」 ルイズは熱っぽい口調で、ウェールズに言った。 「殿下、亡命なされませ!トリステインに亡命なされませ!」 「それはできんよ」 ウェールズはその誘いを言下に否定した。 「そろそろパーティーの時間だ。我が王国最後の客として、君達には是非出席して欲しい」 それだけ言うと、ウェールズはルイズたちを促す。 ルイズ達は部屋の外に出た。ワルドだけが、居残ってウェールズに一礼する。 「まだ、何か御用がおありかな?子爵どの」 「恐れながら、殿下にお願いしたい議がございます」 「なんなりとうかがおう」 ワルドはウェールズに、自分の願いを言って聞かせた。 「なんともめでたい話ではないか。喜んでそのお役目を引き受けよう」 パーティーは、城のホールで行われた。簡易の玉座が置かれ、 玉座にはアルビオンの王、年老いたジェームズ一世が腰掛け、集まった臣下たちを目を細めて見守っている。 明日で自分達は滅びるというのに、ずいぶんと華やかなパーティーであった。 王党派の貴族たちはまるで園遊会のように着飾り、テーブルの上には様々なご馳走が並んでいる。 ヴィオラートは憂鬱になった。死を前にして明るく振舞う人たちは、この上もなく悲しく見える。 思わず人気のない方に目をそらすと、ルイズが真剣な面持ちでヴィオラートを見つめていた。 「ヴィオラート」 ルイズは戸惑うように切り出す。 「ワルドが、皇太子に立ち会ってもらって…結婚しようって」 それだけ言うと、ヴィオラートの返事を待つかのように黙り込んだ。 「ルイズちゃん、あの人は…」 「うん、分かってる。でも、結婚してもいいかなって…そう思えるようになったから」 「…そう」 不自然である。ルイズがどれほどのものかは良く知らないが、貴族なのだ。 それが、駆け落ちでもないのに親兄弟すら招かないで結婚式を?しかもこんな状況で? 「ルイズちゃんがそう思うなら、いいんじゃ…ないかな」 ヴィオラートはそれだけ答えて、ルイズにやわらかい微笑を向ける。 ワルドとの対決は避けられないな、と思いながらも。 ルイズは少しほっとした表情を見せると、もう一つの、おそらくは本題を切り出した。 「ねえヴィオラート、皇太子を何とか…助けられない?」 ヴィオラートは躊躇せず、しかしゆっくりと首を振った。 「さすがに…五万はちょっと多すぎるかな」 「そう」 「それに…」 ヴィオラートはルイズの肩をしっかり掴んで、かんで含めるように言い聞かせる。 「ウェールズさんに加担すれば、アルビオンの犠牲者が増える事になるんだよ?」 「で、でも、それで皇太子が助かるなら…」 「ルイズちゃん。あの人はもう死ぬつもりなんだよ」 「かもしれない。けど、ヴィオラートが助けてくれれば、もしかして!」 ルイズは、熱と期待に満ちた視線をヴィオラートに叩きつけた。 「ルイズちゃん。あたしがアルビオン軍と戦う理由は…何?」 「え?」 不意を突かれて、ルイズは一瞬言葉を探す。 「だって、アルビオン貴族は敵だから…」 「敵。どうしてそう思うのかな?」 「だって、反乱を起こして、アルビオンの後はトリステインに攻め込もうとしてる…」 「うん。アルビオンの人や、トリステインの人がそう思うのは分かるよ。でもね」 そこでヴィオラートはしばらく躊躇い…意を決して、あえてルイズに問いかけた。 「でもあたしはアルビオンの人でも、トリステインの人でもないんだよ?」 ヴィオラートがそう問いかけると。 ルイズはまるで自分とヴィオラートの間に決定的な断絶を発見したかのように、立ち尽くした。 いつでも味方になってくれると思っていた。自分が望めば、力を貸してくれると思っていた。 「自分の身や、自分の故郷や…ルイズちゃんを守る為でもないのに人を殺すのは、違うと思う」 ヴィオラートは違うんだ。根本的に違うんだ。この世界とは…関係ないんだ。 「ルイズちゃんの仕事は戦う事じゃない。手紙を持ち帰ること。だよね?」 また。またそんな正しい事を言って、私を導こうとする。 「ヴィオラート」 ルイズは声を震わせてヴィオラートを見据えた。 「あなたは…帰るんだものね。この世界で手を汚したりは…したくないのよね」 永遠とも思えるような沈黙の後、ルイズは最後に言い残して、駆け去る。 「ワルドと結婚するわ。ワルドは…私が必要だって言ってくれたもの!」 ルイズが去った後、長い間彫像のように動かなかったヴィオラートは、 ウェールズが全ての義務を果たし終える頃になってやおら近寄ると、明日の予定を確認する。 決戦は明日。少なくとも、負ける気はさらさらなかった。 前ページ次ページゼロのアトリエ
https://w.atwiki.jp/pararowa/pages/370.html
白き牙の飛翔 ◆Z9iNYeY9a2 ニアは考えていた。 この殺し合いには、何か目的があると。 そして、そのためにあえて殺し合いの中に希望を残していると。 それはニアが残していたメモからも分かる。 だがニアが考えられる情報はおそらくこれ以上のものは望めまい。 動くことなく、周りに誰も置かぬ状況で更に深くを考えることはできない。 ニアのいた場所に他に誰もいなかったのは、殺害者と争った形跡も殺された形跡もないことから読み取れる。 なら俺が考えるべきはその先だ。 何故その必要があるのか。そのために用意されたこの会場から脱するための手がかりは何か。 考えてみよう。 まず、会場についてだ。 この空間は孤島のようになっているが、この外はどうなっているのか。 無論見ることは難しいだろう。何しろ島の外は海だ。 30秒の猶予でどれほどの移動ができるか。戻る時間も込ならなおさらだ。 だがもし手段があるならば―――。 そして美国織莉子から聞いた、ポケモン城のこと。 ここに何かがあるのは間違いないだろう。しかし同時に胡散臭いとも思う。 何故そんな場所を初期位置とさせる参加者がいたのか。 ランダムとするにしてもおかしい。もしそこに移動手段を持たない者がいたならば留まるしかなくなり、場合によっては殺し合いが停滞する可能性もある。 ポケモンを知るものがいたというのも偶然と片付けるにはできすぎている。 不自然な点は今挙げたように多い。ならばどうするべきか。 仮定を立てて考えていこう。 もし自分であれば、見つかって不都合なものはどこに隠す? これは場合によりけりだろう。遠くに離すことが安定だろうが、木を隠すなら森の中、灯台下暗しという言葉もあるように近くに置くことを視野に入れるケースとて有り得る。 逆にあからさまに怪しく、しかし目につかなくはない場所に置かれたものはどういうものか。 これは、いずれかのタイミングで見つけてほしいものではないかと考える。 参加者に希望を持たせるという意味ではこれらは本物である可能性は高い。だがそこにはアカギ達にとっても都合のよい何かが隠されているだろう。 だとすればどこに本命があるだろうか。 仮説ならば幾つか立てられる。 例えば会場の中心。管理にしろ監視にしろ、位置的にはうってつけだろう。 ちょうどその位置周囲には病院や遊園地をはじめ、幾つかの施設がまとまっている。 例えば別方面の会場の端。この場所なら蓬莱島なる場所が該当するだろう。 何しろポケモン城とは位置が反対だ。両方を調べるには時間がかかりすぎる。ならば普通はダミーとして置かれた怪しい方を選ぶ者が多いだろう。 さて。仮説は立てたが実証するには動かなくてはならない。 だが動くのはもう難しいだろう。あるいはここで俺は命を落とすかもしれない。 だからせめて、今挙げた考えを元に誰かが動いてくれれば。 そう思って、俺、メロはこのメールを送ろうと思う。 Lか、あるいはそれに並ぶ…ものはいないだろうがこの情報を活かして動くことができるものの手に渡ることを信じて。 ◇ 「単刀直入に言おう。 スザク、キュウべぇの言うことには何かが隠されていると思う」 巧達の出立を確認したスザクは、アヴァロンとの通信を再開した。 ルビーがいない以上、スザク個人との通信という形になったが、現状この場には他にニャースしかいないのでそこまで問題にはなっていないだろう。 そのニャースにもいくつかの仕事を任せている。 「やっぱりそうだろうね。具体的には?」 「これはヤツの言葉が信じられないっていう前提で考えたことなんだが。 情報の出し方があからさますぎると思う。わざわざ自身が矢面に立ってまでこの場に来る、果たしてそこまでしなければならないことなのかってね」 月にはその動きは、Lの名を知るために記憶を失わせてまで彼に接近しようとした自分のことを思わせていた。 まどかから聞いた話では彼らは感情はないといい、人間から見れば合理的な判断の元で行動する生き物だと言っていた。 ならば、そこには彼らにとって大きな利となるものがあるはずだ、と月は疑いを持ったのだ。 この話はキュゥべえがいる場所ではできない。 「鹿目まどかの言を聞くに、おそらくキュゥべえの言うことは真実だろう。柳洞寺に向かうことはこっちにも利になる可能性が高い。 だけど」 「その裏で何か不都合なものを隠そうとしていると」 「そうだ」 「おーい、ちょっといいかニャー!」 そこまで話したところで、ニャースの声が響いた。 コックピットから顔を乗り出し、ランスロットの破損箇所を梯子に乗って見ていたニャースに目を向ける。 「どうかな、直りそうかい?」 「腕の部分の破損と足のホイールの欠損と、あと全体的にエネルギー効率が落ちてパワーも下がってる様子ニャが。 まあ、直せないわけじゃないと思うニャ」 「そうか、ならすぐに」 「ただ問題は、時間が足りないってところかにゃあ」 それまで元いた世界では組織で自前のメカの作成、開発を行っていたということでランスロットの修繕をニャースに頼んでみたスザク。 ニャースの反応としては、不可能ではないが時間が厳しいということだった。 「…ちなみにもし現状で動かした場合はどうなると予想される?動かす上での不都合はあるだろうか?」 「にゃー、動かすの自体にはたぶん問題はないと思うにゃ。ただその場合、このメカのパワーに影響するんじゃないかにゃあ」 コックピットに戻り、電源を入れてみるスザク。 機体の部位の出力を見ると、確かに破損箇所のパワー不足が機体全体に影響している。 これだと今まで見ていたアルビオンの性能と同等、とはいかなくなるだろう。せいぜい通常のランスロットと同等程度まで落ちる。 「ということらしい。ちなみにさっき送った情報についてはどうだい?」 『こっちでも調べてはいる。だが、はっきり言おう。不可能だ』 「…そうか」 月に頼んだ事柄。 それはニャースがアクロマに報酬として譲渡されたという情報。 遊園地に、自分たちにとって有益となる何かを置いたということ。 どこにあるのか、見つけるのはそう時間はかからなかった。 遊園地において、L達が地下になにかあると考え、後々調べるとしていた空間。鹿目まどかから聞いた情報だ。 そしてその場所は、セイバーが最期にゼロに剣を振るい消滅させた地点。それが偶然だったのか彼女自身狙ったものだったのかは今となっては分からないが。 崩壊した地面はすぐに割れ、まるで地下倉庫のような施設への入口がそこにあった。 その扉の側面にタッチパネルが備え付けられており、こう書かれていた。 【あなたに必要なものを一つだけ検索し取り寄せます。希望するものを入力してください。 なお、入力内容の具体性により検索個数は変化します】 要するにアクロマは何かを準備したのではなく、必要なものを一つだけ手にする機会をニャースに報酬として与えたということなのだろう。 例えばで、武器、と入れると銃器、刀剣類、棒や何に使うのか分からないものなど多数の武器情報がモニタに陳列され。 逆に銃器を型番で入れると、その銃本体や銃弾などの部品が出てくる。 一例として夜神月の言うようにデスノートと入れると、複数の黒いノートが画面に並んだ。 複数並んでいるのは所有していた死神の違いのようで、リュークのもの、レムのもの、それ以外の知らない名前のものがあった。 本物かどうかは分からないが、この辺りの道具も用意できるのであれば何でも出せるというのは嘘ではなさそうというのが月の言だ。 そうなると当然現状必要なものは、この会場からの脱出に必要な道具だろう。 抽象的とはなってしまうが道具は絞り込んで必要そうなものを選べばいい。そう考えていた一同の希望は実際に表示された道具の数に打ち砕かれていた。 出てきた道具の数は何百万にも及び、更に道具も名前を見ただけでは分からないものも多く一つ一つの詳細を見ていかなければいけない、そんな状況だった。 禁止エリアまでの時間という制約もあり、月の方がもっと効率よく見つけられるのではないかと考えた。 だからこそ月にこの端末データを転送したのだが、その結果が先程の言葉だった。 『正確に言うなら、できなくはないだろうが、これを見るためには数日単位で時間を見る必要がある。時間が足りない』 例えば大層な名前がついているから開いてみたらただのネジだったり怪しげな球だったり時計だったり。 おそらくだが、何かしらの要素でそれを使うことが脱出に繋がる道具、その全てを表示するようにしているのかもしれない。 『条件を追加して絞ってみたりもしたんだがそれでも数万単位は残ってしまう。 意図的なものなのかは知らないが、キュゥべえがこれを放置したのは直接脱出に繋がるものを見つけ出すのは困難だと知っていたからかもしれない』 Nに意見を聞いてもみたが同じ回答だったという。 この二人で無理であれば手の打ちようはないということだろう。おとなしく別の手を考えた方がいい。それが結論だった。 「じゃあこれはどうしたらいいかな?」 『それなんだが、一つ試したいことがあるんだが。 スザクが乗っていったあのロボット、どれほどの火力がある?できれば遠距離から建造物を吹き飛ばせるくらいの威力は欲しい』 「今は、ゼロとの戦いのダメージが残っていてそこまで強い攻撃は機体できないな…」 『そうか。それだけの火力を出すことは、可能なものはスザクの知る限り存在するか?』 「なくはない、と思う。この場にはないけど……、あっ、そういうことか」 『まあ、できればでいい。できなければそこから出すものはそっちに任せる』 「ああ、分かった。じゃあこっちで取り寄せるものが決まったらアヴァロンと合流する」 通信機の電源を切り、パネルに再度検索する単語を入力する。 思いついたのはランスロット・アルビオンの代用となるもの。 戦艦を呼び寄せれば月の要求には答えられるだろうが、扱える自信がない。使い慣れたものである方が重要だろう。 もう一機のアルビオンが準備できればベストなのだが、とモニタに目をやる。 ランスロット、ランスロット・エアキャルバリー、コンクエスターなどかつて搭乗してきた乗機が並ぶ。 他にもランスロット・フロンティア、グレイル、クラブ、トライアルなどという自身の乗ったものではない機体も目に入った。 その中にアルビオンの名を見つけ、選択しようと指を近づけた時にその隣にあった名前に目を取られた。 ランスロット・アルビオンゼロ。 聞いたことのない名ではなかった。ゼロとなった自身の乗るべきKMFとして用意される予定があったという機体だ。 話としては企画段階でまだ開発されたものではなかったと思うが。 性能はアルビオンを越えたものだったはず。選択肢としてはそれ以上に優秀だろう。 しかしこの機体を選ぶのは気が進まなかった。 (優秀だが…ゼロ、か。今の僕が乗るべきものじゃないな) アルビオンゼロから意識を離すも、未来の機体の存在から、もしかしたらと考えが浮かんだスザクは指を走らせ。 そして、”それ”を見つけた。 ◇ アヴァロンを進めながらスザクの到着を待つ艦内の一同。 ニャースとの合流、及び月がスザクと共に出るために艦の速度は速すぎず遅すぎずという辺りで移動を続けている。 少なくとも月はスザクとの行動が必要なものだと言っている。 「でも、大丈夫かい?」 「分からない、だけど僕がここにいることに対する利もないからね」 ポケモンの様子見も兼ねて室内にリザードンやゾロアーク達が呼び出された空間を一瞥しながら言う。 「こういうことを言うと嫌われるかもしれないけど、僕には彼らポケモンのことがよく分からない。だから大事に思うこともできない。 場合によっては彼らを見捨てる、切り捨てる選択をするかもしれない。だけどそれは君にとっては許せないことだろう?」 「…まあ、そうだね」 本来なら時間をかけて相互理解を深めていくところだったのだろうが、如何せんそこまでを行う時間もなかった。 Nもそれを分かっているからこそ、月の言葉に怒ることも否定を行うこともなくその妥協を受け入れていた。 「キュゥべえの狙いがあるなら、なるべく急いで行動するべきだ。 もし可能なら、巧達と僕達、そして君達の目的が同時に達成されることが望ましいんだろうけど、そこまでは望めないかな」 やるとすれば次の放送までを期限として会場維持施設なるものの破壊を目指すべきなのだろう。 期限はキュゥべえから聞いたように決められているため、そこがとりあえずのタイムリミットとして見るべきだ。 まあ、間に合わなかった時はその時で誰を責めるというつもりもないが。 メロから受けたメールの考察に合わせ、ニャースが調査したというモンスターボールの情報も合わせて思考を巡らせる月。 『ボールの制御については、何か怪しい周波数を受け取っている装置があるみたいなのにゃ。 それを電気ポケモンのピカチュウに確かめさせたんにゃけど、今までは全然そんな気配を感じなかったのに病院内だとちょっとだけその電波を感じ取るところがあったみたいにゃ。 遊園地でもそんな感じはしたって言ってたし。言ったから自覚して気付いたって可能性もなくはないけど、ちょっと気になるにゃ』 ふと気になったのが、病院と遊園地というところだ。 確か3回目放送前にゲーチスを最後に目にしたという場所は病院近辺だったはずで。 その時にはあの他人を操る服などは持っていなかったという。 ニャースが言っていた、アクロマのゲーチスに対する融通、それは病院で行われたものではないか。 そしてあのアクロマが残したニャースに対する報酬。それにもアクロマが関わっている。 偶然か、この二箇所の位置は妙に近いものだった。 その時、アヴァロンのレーダーがこちらに向かって飛行する何かを捉えた。 「スザクか。ようやく追いついたみたいだな。 ……あれは、何だ?」 捉えたそれをモニタに映して拡大する。 するとそこに現れたのは奇妙な物体だった。 両腕には巨大な槍状の武器を取り付け、一面を青い鎧で覆った何か。 ひと目見た時の印象は、まるで巨大なサナギに蝶の羽が生えて飛んでいるよう、といったものだ。 騎士を思わせる外見だったランスロット・アルビオンとは大きくかけ離れている。 その背にある巨大な翡翠色の翼と、白い顔だけがかろうじてスザクが乗っていたランスロットアルビオンと連想させるものだった。 『こちら枢木スザク。ニャースも一緒だ。通信、聞こえるか?』 「こちらアヴァロン、夜神月だ。 …スザク、それは一体…」 『アルビオンは出力低下で以降の使用は厳しそうだったから、乗り換えさせてもらったよ。 例の装置で取り寄せさせてもらった新しい機体だ。 君の言っていた火力については申し分ないと思う』 「ああ、それは見れば何となく察せるな」 『ただ、機体の巨大化に伴ってアヴァロンでの格納が難しくなってしまったと思う。 乗り換えは格納庫付近で、機体を起動させたまま行いたいんだが、大丈夫か?』 「分かった、すぐそっちに向かう」 通信を切って荷物を纏め始める月。 「それじゃあN、この艦のことは任せる」 「ああ、君も気をつけて」 「お互いにな」 時間が押していることもあり、Nとまどか、アリスに別れの言葉を告げて、月はニャースと入れ替えにアヴァロンから離れていった。 ◇ 「…狭いな」 「こればっかりは耐えてくれとしか言えないな。 元々ここは一人用のコックピットだったんだから」 「それにしても、さっきのランスロットアルビオンという機体もすごかったがこいつはそれに輪をかけてすごいロボットだな」 「ランスロットsiNという機体らしい。僕も知らない、おそらく僕のいた世界より未来に作られたナイトメアフレームだろう」 「シン…、罪か」 「ああ、たぶんそうだと思う。 ランスロットシリーズはその悪の象徴的な存在から開発が凍結されていたはずだ。 もしかしたら、罪の名前を刻むことでその象徴として敢えて作られたものなのかもしれない」 ランスロットのコックピットに二人の人間が入るのはかなり厳しく、内部はかなりギュウギュウ詰めの状態だった。 かといって飛んでいる機体の外に生身の人間を出すわけにはいかない。それでも乗りこなしたセイバーと違って月はただの人間だ。 「場合によってはどこかで下ろすかもしれない、一応そのつもりで頼みたい」 「ああ、分かった」 飛行を続けるランスロット。 目指す先は遊園地だ。 「この機体は、禁止エリア外から遊園地を撃ち抜くことはできるか?」 「できると思う。説明書を見る限りではかなりの高火力が詰め込まれているみたいだからね」 既に禁止エリアに入る時間は過ぎている。 その外から施設を撃ち抜く必要がある。 Cのエリアに入るのは危険だろう。やるとするなら直下のD4のエリアからか。ちょうどここには病院もある。 「まずは病院からか。 あそこはもう施設自体がかなり倒壊している状態らしいけど、地盤自体は無事の様子だからね」 やがてその病院の直上に到着したスザク。 狙うべき病院にロックをかけ。 「アロンダイト・マキシマ、発射…!」 腕のニードルにエネルギーを集中させ、それを一気に放出。 エネルギーは赤い光線となって病院に直撃。 夜闇の中に、轟音と共に熱と光が広がって病院があった地点を吹き飛ばした。 巨大なクレーター状に穴が空き、その奥には深い闇が広がっている。何がそこにあるのかは見ることはできなかった。 「月、会場に影響はないか?」 「視認する限りじゃ分からないな。あのステッキがあれば何か感じ取れたのかもしれないが じゃあ次は遊園地だな」 そういって視線を遊園地のある方に向けた時だった。 モニターが警告のアラートを鳴らし始めた。 探知用のモニターに目をやると、北、遊園地のあったエリアから3つの影がこちらに近づいてきている。 「スザク、これは…」 「向こうの目についたらしい。おそらく迎撃に来たんだろう。 月、しっかり捕まっていてくれ。舌も噛まないように」 画面を拡大すると、迫っていたのは細身で巨大な剣を携えたグロースター、そして2機のヴィンセント。 ナイトメアフレームが3機。全てフロートユニットを装着している。 おそらくキュゥべえの言っていた、シャルルの私兵であるナイトオブラウンズだろう。 「慣れない機体でどこまでできるか分からないけど―――」 言いながら、その腕の巨大なスピアーを構えた。 【D-5/病院跡地付近/二日目 黎明】 【枢木スザク@コードギアス 反逆のルルーシュ】 [状態]:「生きろ」ギアス継続中、疲労(小)、両足に軽い凍傷、腕や足に火傷 [装備]:ランスロットsiN・ホワイトファング装備@コードギアス 復活のルルーシュ [道具]:基本支給品一式(水はペットボトル3本)、スタングレネード(残り2)@現実 [思考・状況] 基本:アカギを捜し出し、『儀式』を止めさせる 1:この場でだけ枢木スザクとして生き、皆の力となって帰還を目指す 2:中央部の施設を破壊、会場に影響を与えるかどうかを確かめる 3:目の前に現れたナイトメアフレームに対処。 【夜神月@DEATH NOTE(漫画)】 [状態]:疲労(中)、右頬に大きな裂傷(応急処置済) 、視力にダメージ(平時には影響無し) [服装]:ビジネススーツ [装備]:なし [道具]:基本支給品一式 [思考・状況] 基本:キラではない、夜神月として生きてみたい 1:情報交換を行い、これからのことを相談する 2:Lの代わりとして恥じないように生きる 3:メロから送られてきた(と思われる)文章の考察をする [備考] ※死亡後からの参戦 【E-7/アヴァロン/二日目 黎明】 【N@ポケットモンスター(ゲーム)】 [状態]:疲労(小)、ゲーチスの言葉によるショック [装備]:サトシのリザードン@ポケットモンスター(アニメ)、タケシのグレッグル&モンスターボール@ポケットモンスター(アニメ)、スマートバックル(失敗作)@仮面ライダー555 [道具]:基本支給品×2、割れたピンプクの石、ゾロアーク(スナッチボール)@ポケットモンスター(ゲーム) [思考・状況] 基本:アカギに捕らわれてるポケモンを救い出し、トモダチになる 1:ポケモン城に向かい、クローンポケモン達を救う 2:世界の秘密を解くための仲間を集める [備考] ※モンスターボールに対し、参加者に対する魔女の口づけのような何かの制約が課せられており、それが参加者と同じようにポケモン達を縛っていると考察しています。 【ニャース@ポケットモンスター(アニメ)】 [状態]:ダメージ(小)、全身に火傷(処置済み) [装備]:サトシのピカチュウ(ダメージ(中))@ポケットモンスター(アニメ)、ゴージャスボール@ポケットモンスター(ゲーム) [道具]:基本支給品一式、 [思考・状況] 基本:この場所から抜け出し、ロケット団に帰る 1:ボールの解析情報などを他の皆と共有するため遊園地に向かう。 2:できればポケモンがいなくなったモンスターボールも見ておきたい。 3:ポケモンとは――― [備考] ※参戦時期はギンガ団との決着以降のどこかです 【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】 [状態]:疲労(小)、手足に小さな切り傷、背中に大きな傷(処置済み)、強い悲しみ [服装]:見滝原中学校指定制服 [装備]:なし [道具]:基本支給品、不明ランダム支給品0〜2(確認済み)、ハデスの隠れ兜@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、咲夜子のクナイ@コードギアス反逆のルルーシュ、グリーフシード(人魚の魔女)@魔法少女まどか☆マギカ、ブローニングハイパワー(13/13)@現実、 予備弾倉(9mmパラベラム×5)、トランシーバー(電池切れ)@現実 、医薬品 [思考・状況] 1:……… [備考] 【アリス@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】 [状態]:ダメージ(小)、ネモと一体化、全身に切り傷、左肩に打撲と骨にヒビ [服装]:アッシュフォード学園中等部の女子制服、銃は内ポケット [装備]:グロック19(9+1発)@現実、ポッチャマ@ポケットモンスター(アニメ)、双眼鏡、 あなぬけのヒモ@ポケットモンスター(ゲーム) [道具]:共通支給品一式、 [思考・状況] 基本:脱出手段と仲間を捜す。 1:ナナリーの騎士としてあり続ける 2:情報を集める(特にアカギに関する情報を優先) 3:間桐桜に対して――― 最終目的:『儀式』からの脱出、その後可能であるならアカギから願いを叶えるという力を奪ってナナリーを生き返らせる [備考] ※参戦時期はCODE14・スザクと知り合った後、ナリタ戦前 ※アリスのギアスにかかった制限はネモと同化したことである程度緩和されています。 魔導器『コードギアス』が呼び出せるかどうかは現状不明です。 166 憐れみをください 投下順に読む 168 PASTS 時系列順に読む 165 消せない罪(前編) 枢木スザク 170 黄昏の騎士達の輪舞曲 ニャース 171 あなたと私は友達じゃないけど 夜神月 170 黄昏の騎士達の輪舞曲 鹿目まどか 171 あなたと私は友達じゃないけど N アリス
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4770.html
災いのタバサ読みたいぜ!そして、この発想はなかったぜ! -- 名無しさん (2008-07-03 00 45 02) 殺して! -- 名無しさん (2008-07-03 23 46 45) 支援 -- 名無しさん (2008-07-29 09 07 35) まさか未だに待ってくれている人がいたとは・・・続き書けそうに無いのに申し訳ないです -- 災いのタバサ作者 (2008-08-20 15 48 30) 支援!支援!続きを! -- 名無しさん (2009-07-09 19 03 45) 作者様、キュルケ(火系統)がガメラ召喚 親友同士の死闘。ってな展開はいかがでしょうか?(あれっ ルイズは?) -- 名無しさん (2009-07-09 20 46 57) ↑ルイズはサイト召喚しちゃってるからな〜・・・でも対決で負けてサイトがギャオスにやられて復讐で怒りに震えるルイズがイリスを召喚してギャオス、ガメラ、イリスの三つ巴怪獣決戦とか・・・作者さんどうですか。まだこのサイトを見ていたら作品の続きの参考にでも -- 名無しさん (2009-07-09 23 50 20) じゃあ後はレギオンだな さて誰に召喚させる? -- 名無しさん (2009-07-10 01 40 32) ジョゼフあたりかな〜戦うとかの意味で・・・でもここはティファとかが召喚して戦いを止める役になったら面白いと思うレギオンなら3対1でも勝てる気がする(笑) -- 名無しさん (2009-07-10 03 33 47) キュルケ:使い魔がジーダス。フレイムがギャオスの目食べて変異した ウェールズ:使い魔がレギオン。レコンキスタ殲滅後、アルビオン大陸で草体が発射され爆発の衝撃で大陸墜落 イザベラ:使い魔がギロン。タバサのギャオスともガリアのギャオスとも両者と敵対する モンモン:使い魔がバイラス、特に活躍なし ギーシュ:使い魔がジャイガー カトレア:使い魔がトト、後にガメラに成長 水の精霊:ジグラ デルフ:柳星張封印の剣 アルビオン軍:ガメラ2000のギャオス達 ヨンムンガルド:ガメラ2000のボス達 竜の羽衣:ハリアーIUK-3(ガメラ2000の自機) 虚無の4人の使い魔達はそのまま アルビノギャオスの卵から変異体イリス誕生、タバサと融合後に怪獣達や虚無3人の力を奪う ジョゼフ殺しガリアを消滅させる サイトはガメラと協力してイリスと戦うが全怪獣 3人分の虚無の力に負ける -- プロット残ってたから晒しとくby災いのタバサ作者 (2009-11-01 06 41 14) ↑さぁそれを小説にするんだ -- 名無しさん (2009-11-19 02 33 47) できれば続きを…無理か -- 名無しさん (2009-11-19 20 21 27) ガメラは負ける度に強くなる -- 名無しさん (2010-10-09 20 43 38) 地味にイザベラが最強クラス -- 名無しさん (2011-12-12 01 02 04) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5733.html
前ページ次ページいぬかみっな使い魔 いぬかみっな使い魔 第21話(実質20話) タイン陣地を撤退したレコンキスタ首脳陣は、敵の追撃をなんとか振り切る ことに成功し、撤退を続けていたものの下がり続ける士気に頭を抱えていた。 「将兵に脱走が相次いでおります!」「いかがいたします、閣下!」 「脱走に歯止めをかけられません!」「かなりが敵に取り込まれております!」 「敵は3万5千ほどにも膨れ上がっている模様です。」 「わがほうの数はすでに2万5千にまで減りました。」 「これ以上の撤退は士気の決定的な低下を引き落とします。」 「さいわいもうすぐスコットランドの主城スコッチ城だ。」 「ここで踏みとどまって反撃するべきだ!」「うむ、そうですな。」 「スコッチ城は防御に適している。」「追撃が迫っているしな。」 レコンキスタは、スコットランドの中心都市にして最も堅固な城砦都市、 スコッチ城を目指し、何とか無事に入城した。一部の部隊はここを 素通りすると、シティ・オブ・サウスゴータに向かっていた。 連合艦隊が残した駐留戦力が申し訳程度に過ぎないと看破し、 一気に取り戻す予定で急行している。そこでも反撃の準備を整える予定だ。 いまだ保有している小さな港もさほど遠くない距離にあり、 そこをレコンキスタ残存艦隊の基地とした。 問題は二つ。 一つは、件の港は小さい規模であり、レコンキスタ艦隊の半分しか停泊できない点。 残りは交代で上空警戒任務に出すしかない。元から撤退援護に必要なので 今は問題ではないが、後々艦を停泊させるため盤木を土メイジに作らせている。 これらは敵が攻め寄せたらすぐに破壊されてしまいかねないものでしかないが、 無いよりはあったほうがずっとましなのである。風石の消耗がまったく違う。 もう一つが、この城に蓄えられた兵糧が心もとないことだ。 サウスゴータに向かった部隊が奪還に失敗すれば。あるいは連合艦隊が兵糧を 奪いつくしていれば。さらに言えば兵糧の輸送に失敗すれば、彼らに未来は無い。 綱渡りのような状況が続いている。 そんな幕僚達の動揺しまくっている中でただ一人、いや、二人だけが泰然と構え、 落ち着き払っていた。まるで、この程度なんでもないとの態度である。 「やれやれ。君たちは、忘れてしまったのかね?」 レコンキスタ首魁、オリヴァー・クロムウェルが一言述べると、 その場がぴたりと静まった。 「…閣下?」 「我々は、旗揚げの直後から、長いこと寡兵で多くの敵と渡り合ってきた。 先日までのようにより多くの戦力で戦えたことなど、ごく最近になってからだ。 この程度の戦力差など、何だというのかね?」 その通りであった。王国軍に始めて勝てたのは、レキシントンの戦場での事。 それまで彼らは、地方の一揆か大き目のゲリラと大差ない存在であったのだ。 彼らレコンキスタは長いこと少ない戦力でより多くの王軍に勝利してきた。 クロムウェルの巧妙もしくは卑劣な作戦と王軍のなかから頻繁に現れる裏切り者の 活躍、豊富な資金と補給によって幾度と無く劇的な逆転勝利を成し遂げてきたのだ。 それまでと比べれば、いまだいくつもの都市を支配し、2万5千もの地上戦力と 大艦隊を持っている状況ははるかに良い。 「な、なるほど。」「しかし、士気の低下は深刻です。」「何とかせねば。」 「さよう、戦いになりませぬ。」「現状では敵が来ただけで降伏しかねませぬ。」 クロムウェルは一つうなずくと、脇に立つ青年と何事か相談し、うなずいた。 「良かろう、閲兵の準備を。私自身が将兵の士気を鼓舞するとしよう。 そう、その時には何か景気付けになるものを。そうだな、演説開始前に 全員に金貨2枚を支給。ワインを一杯与え、演説の後皆で乾杯するとしよう。」 その日の朝。レコンキスタ地上戦力全軍に対して閲兵が行われた。 その場で提供された酒は、一旦とあるテントに集められた。 その作業に従事した人夫達の中に、一人の黒髪の青年が混じっていたのであるが、 誰も特に気にしなかったという。 そう。アンドヴァリの指輪から滴った雫がぶどう酒の樽に入っても、 気にするものはいなかった。クロムウェルは演説と乾杯の後、 全軍の見守る中一人の伯爵を“虚無の魔法”によって生き返らせた。 それを見た将兵達は熱狂的な喝采を上げ、レコンキスタの士気は回復したのである。 マジックアイテムで虚無の担い手を装っているとの噂は、 彼らの頭からきれいに消え去っていた。 第9日目早朝、ランスの港。この時、啓太は一人のゲルマニア商人と会っていた。 「やあ、トルネコさん、良く来てくれました。アンリエッタ姫殿下の軍事教師 をしております川平啓太です。よろしくお願いしますよ。」 「これはご丁寧に、ケータ殿。早速商談に入らせていただいてよろしいですかな?」 「ええ、時は金なり、リソースは常に足りない。手っ取り早いのは大歓迎です。」 戦争とは数の暴力と数の暴力が鬩ぎ合うものである。 現実世界よりも個人の力量差が与える影響が顕著なハルケギニアにおいても それは変わらぬ真理であり、兵多ければ勝利の基本則は変わらない。 作戦で局所的に優位を作り、敵軍の士気や統制を崩壊させて勝利しようとしても、 数の差が絶対的に違えば話にならないのである。 となれば、数の暴力を維持しなければならない。すなわち、膨大な兵員を 食わせるための兵糧、武器弾薬、各種秘薬を必要なだけ集め、与えねばならない。 啓太は、各地で戦利品を獲得させ、大雑把な量で言えば充分すぎるほどの 物資を手に入れさせているのであるが、いかんせん細かいところではどうしても 足りないものが出てきてしまう。そのため、購入という手段も必要なのだ。 啓太は、華々しい戦闘の裏でこういった地味な部分に関しても抜かりなく 手配りをしていた。その一つが、このトルネコという太った大商人との商談だ。 本籍はゲルマニアで、ツェルプストー家の武装商船に混じってただ一隻、 他の商会から参戦している大型武装商船の持ち主だ。アルビオン内にも 多数の支店を持っているとのことで、啓太は大商人トルネコを呼んだのである。 平民出身で魔法がろくに使えないそうなのだが、大手柄を立てて貴族に叙勲され、 立派なマントを羽織ってそろばんの飾りがついたごつい錫杖を持っている。 最近ゲルマニアの商人系貴族で流行っている正義のそろばんという武器だ。 ゆったりとした上着の下には、戦地のためか軽めの鎧を着込んでいるようだ。 体の動きに無駄や隙がなく、歴戦の戦士である事にうなずける。 「このリストが当商会がすぐに供給できる主な商品の品目と量です。 こちらは多少の時間がかかるもの。こちらは確約は出来ぬものの供給できる見込み のある品のリストです。連合艦隊に必要そうなものを選びましたので、 他にもご入用な物がございましたら承ります。物によっては他から買い取る等して ご提供できるかもしれません。」 「ほう、これはすばらしい。これで時間がだいぶ節約できます。 おい、これを頼む。不足物資のリストと照合して(後略)」 啓太は、すぐにリストを薬草クラブ員達に渡し、あれこれ指示を出して 買取物資のリストを作らせ始めた。艦隊の参謀達とはすでにある程度の 相談を済ませ、段取りは整えてある。というより、参謀達のあまりに低劣な 補給計画に関する能力を知ってしまい、泣きたくなってしまってから数日たつ。 以後啓太は、各種の現代的な補給計算法などのレクチャーを 姫様や薬草クラブ員達はおろか将軍や提督、参謀達にする羽目になった。 この時代、補給計画とは将軍や提督の経験則による非常に大雑把なものでしかない。 正面戦力の必要物資の量等は割と正確に推し量れても、必要物資が距離や時間 などにより幾何級数的に増える事や、攻撃力が距離の二乗に反比例して減る事も あまり理解されていない。そんな連中を教育して補給計画立案の補助まで しなければならないのだから事実上の作戦参謀たる啓太の負担は 相当なものである。ストレスも溜まりやすいといえる。 しかし啓太は、とある事情からストレス解消の最大の方法を失っていた。 故に、ある種のイジメを薬草クラブ員達にすることでストレス解消をしていたのだ。 だが、それも限界に来ていた。これ以上は啓太とクラブ員、双方が持たない。 ゆえに。 啓太は、薬草クラブ員達にとある褒美を与えることを計画していた。 啓太の前述した悩みゆえにちょっとばかり伸びていたのであるが、 リストの中に書いてあったとある品名に気づいた時。 「これは!」 バ イ ア グ ラ !! ご褒美の即日渡しが1ミリ秒で決まった。 いや、秘薬の名前自体はもっと別のものだ。しかし、自動翻訳能力を 付与された啓太のノウミソは、その比較的レアな秘薬の効果を理解したとたん、 バイアグラという名前以外には認識できなくなった。 なってしまったのである。 「おや、ケータ殿、なにか秘薬のリストに問題でも?」 啓太が突然大声を上げたので、トルネコは心配そうに聞いてきた。 薬草クラブ員達も手を止めて啓太のほうを見た。 「い、いや、それほどの事ではありません。おいみんな、作業の手を休めるな! 物資の調達と輸送にはどうしても注文してからタイムラグが生じる。 となればあらかじめ手配しておかなきゃ必要なときに物資が 届いていない事になる。物資の不足は戦場で致命的な隙をさらす 原因となる事はわかるだろう。時間との勝負だ、急げ!」 「「「「サー・イエス・サー!」」」」 啓太の一喝に、薬草クラブ員達は作業を再開した。 「見事な統制ですな。トリスティン魔法学院の生徒達は、みなこのように 即戦力となる優秀なものたちばかりなのですか。素晴らしいですな。」 トルネコが、感心したように言う。 「ええ、優秀です。即席で叩き込んだんですが、皆訓練にかじりついてくれます。 うん、がんばってくれてるし、これは例の褒美をやらないとな。」 「「「「(キュピーン)!!!!」」」」 突然機嫌が良くなった啓太の言葉に、薬草クラブ員達の目が光った。 啓太の言うご褒美とは、高確率でエロイ事関連なのである。 間接的にエロイ事、すなわち女にモテるために有用な金や知識の供与等も含めれば その確率はさらに高くなる。その啓太が提示した今回の褒美は。 ある意味非常にでかかった。 薬草クラブ員達は、さらに猛然と作業を進めた。 「ほう! これはこれは。トリスティンの優秀さを垣間見させてもらいましたよ。」 トルネコがさらに褒める。 「はは、褒めすぎですよ、トルネコさん。さて、話を商談に戻しますが。 その、こちらの入手が不確実な秘薬のリストについてですがね。」 啓太は、勤めてさりげなくトルネコに探りを入れた。 「なんでございましょう?」 「ええ、ここからここまでの秘薬が欲しいのですが。量は、これくらい、かな。」 啓太は秘薬リストの一角を指差し、取り出した別の紙に品目と量を書いていく。 「どうです、いつぐらいまでにお願いできますか?」 啓太の目は、大いなる期待に輝いていた。 「そうですな、アルビオンの親交の在る商会と交渉して手に入り次第、ですな。 ものによっては私自身がダンジョンに直接もぐって探してきます。 期待されても困りますが、早ければこの期日、遅ければこう、(中略)それ以降は 短期間ではまず難しいためにですな、値段は(後略)」 「ふむ、おおよそ(後略)」 ダンジョンに自ら乗り込んで商品を手に入れるという、商人としては およそありえない発言であったが、地下深くの洞穴でのみ手に入る秘薬も 注文リストにあったので、啓太は特に気にすることもなく詳しい商談に移った。 そして。 勤めてさりげなく、バイアグラ(仮称)の注文交渉を織り込んだのであった。 そして。それからしばらくの後。 すなわちアルビオン上陸9日目の朝、ランス港郊外。 啓太は、数十人の漢達を前に、訓示を垂れていた。 「諸君! ついにこの日が来た!」 マントをまとったメイジ達が整列する前を、威圧的にのし歩く。 「4つのレコンキスタ艦隊を撃破し、4つの港を陥落せしめ、 レコンキスタに占領されしロンディニウムを襲撃して捕虜を奪還し、 各地の資源集積地を襲って軍需物資を手に入れ… 我々トリスティン軍はまさに獅子奮迅、連戦連勝街道をひた走った!」 集まった漢達の顔に、強い誇りと自負が浮かんだ。 1週間前には祖国を小国と揶揄していた卑下の色は、もはやかけらほども無い。 「アンリエッタ姫はアルビオン王女として、アルビオン親征艦隊司令に正式になり、 レコンキスタから開放された多くの艦艇と人員が、ゆるぎない忠誠を誓ってくれている!」 先日、念のためにと啓太が正式な辞令をアルビオン国王ジェームズ一世に 求めるように進言し、直ちにその辞令と、アルビオン王国王位継承権 第2位の認定書が送られてきたのだ。これによって、トリスティン艦隊は 名実共にアルビオン王女の直卒する親征艦隊となり、寝返ったアルビオン艦隊への 正当な指揮権が発生し、取り込み工作は実に簡便な作業へとなった。 さらに、新たな“国王候補”が誕生した事により、多くの変化が在った。 王国を滅亡させるためには国王と皇太子、首都の3つを同時に押さえねばならない。 首都は押さえ、二人をすでに追い詰めている…はずだったのに、 強い戦略眼と指揮能力、巨大なカリスマを持(っているようにみえる)ち、 巨大な戦力を手にしたアンリエッタという皇太子の予備が出現したのだ。 これをも倒さねば目的を果たせないのだからレコンキスタは消沈もする。 逆にアルビオン陣営には希望と士気の上昇がもたらされていた。 今では、レコンキスタをきりきり舞いさせている“強い王女”が。 “未来の強い女王候補”が予備として存在しているのだ。アンリエッタ王女は、 敵の後方霍乱のみならず、ガリア傭兵3千と補給物資を送ってくれ、 両軍が対峙している戦場にも一度現れ、レコンキスタ艦隊に損害を与えてくれた。 アルビオン将兵の彼女への信頼は、すでに熱狂の域にまで達していた。 それらの作戦を練り、提示することで、軍師としての地位を確定しつつある “アンリエッタ姫の軍事関連教師”である啓太は、戦闘の合間の補給と 休養のこの日…ナゼか、意欲満々な連中を前に訓示を垂れている。 「全ての作戦は、全ての戦闘は、今日この作戦の為の準備でしかなかった!」 全員、それを知って作戦の協約に署名した、固い結束を持つ連中だ。 中には、元帥の息子たる土のトライアングルメイジまでいたりする。 「わずかな齟齬が、この作戦の失敗にと繋がる。故に、間違いは許されない! 全員、充分な睡眠をとり、必要な秘薬と道具を用意してきているな!?」 啓太は厳しい目つきで、薬草クラブ員を中心として、 同じ志を持った王軍や空軍の高級士官たちを見つめる。 「段取りはきちんと頭に入っているな? よし、では、作戦開始!」 かくして、彼らは… アンリエッタ王女殿下が最初に入る事になる『 お 風 呂 』 の新築作業に入ったのであった。 事の起こりは、ラ・ロシェールに到着した晩に船上で一泊した時に遡る。 フネを降りて、女神の杵亭にて休もうとしたアンリエッタ達女性陣を、 マンティコア隊隊長ド・ゼッサールが止めたのだ。 「殿下。現在ラ・ロシェールにはレコンキスタに雇ってもらおうと アルビオンに向かう傭兵が多数おります。さらに、レコンキスタの間諜も 多数潜んで虎視眈々と監視をしております。アルビオンに攻めあがるには、 ここを拠点とする事になりますからな。となりますと、レコンキスタへの 示威行為をしているトリスティン艦隊は敵とみなされましょう。 暗殺を警戒せねばなりませぬ。襲撃しやすい地上の宿では危険すぎます。 ご不自由をおかけしますが、今夜は船室でお休みください。」 最もな話である。啓太も、すぐに賛同した。収まらないのはルイズだ。 「それでは姫様がお風呂に入れませんわ! それにベッドにせよ食事にせよ姫様に ご不自由をおかけすることになるますわ! 警備を強化すればよい話でしょう!」 これも最もな発言だ。王女となれば身奇麗にしてその美貌を公開するのは公務だ。 美しい姫のために、と将兵は勢いづき、士気が上がる。 薄汚れた姫では士気が上がらない。これは戦術上の大問題なのだ。 姫様付きの女官となればその辺りを心配するのは責務である。 「そこは濡れタオルで拭いて洗面器で髪を洗うなどしていただいて、ですな。 工夫していただきたい。無論、入浴券は数倍お出し出来ますので。」 船の上における入浴券とは、銭湯のチケットとは違う。 洗面器を持って所定の場所に行くとお湯を一杯くれる、というものだ。 洗面器一杯のお湯で口をゆすぎ、顔を洗い、体を拭かなければならない。 量が少ないために結構コツがいる。船の上では水も燃料も貴重で、 水兵程度なら週に1枚、下士官で2枚、士官で数枚という配給態勢だ。 蒸気船時代以降の海軍であれば話は別だ。蒸気機関の余熱で海水を温め、 毎日でも風呂に入れるのであるが、ここはハルケギニア。 空の上では海水すら入手は難しく、雨を集めてわずかに風呂用水にしている。 港で停泊中といえど水事情は余りよくない。世界樹が生えるのはなぜか 岩山の上で川が遠い上に井戸を掘っても岩又岩。人工的に作られた鉄塔の港でも、 さびを防ぐために乾燥した土地が選ばれる。港は真水を得にくいのだ。 故に水はまず飲料水、それも長期移動のフネに積み込む飲料水に回される。 港は農業に今ひとつ適さない事が多いから生鮮食料も遠くから運ぶ事になる。 必然的にフネでは飲み水は配給制となって1日の量が決まっており、 食事も出航後日が経つにつれ生鮮食品が減り、カビや虫の沸いたビスケットと 硬い乾燥肉だけ、なんて事になる事が多い。 だから上陸して思う存分飲み食いでき、ゆっくり風呂に入れる上陸は、 船乗りにとって何よりの休暇であり娯楽なのである。 意外な事に女を抱けるから、というのはあくまで副次的な理由なのだ。 ちなみに、庶民は蒸し風呂に入るのが普通だが、蒸し風呂は出た後冷水を 大量にかぶるのが常だ。垢をこすり落とすタオルをゆすぐのにも水が必要だ。 蒸し風呂だから温水は少なく済んでも水が大量に必要なのは 風呂に共通する補給上の問題なのである。 なおも抗議していたルイズに、啓太が懇々と諭した。 「ルイズ。これから姫様は当面こんな状況が続く事になる。 なにしろ、俺たちはレコンキスタの勢力圏に殴り込みをかけるんだ。 敵地で油断は出来ない。ずっと船にこもってもらうことになる。 幸い今日は、味方の港にいる。失敗してお湯を使いすぎても、 港から多少は補充できる。訓練のためにはいい条件だ。がんばれ。」 「それは…」 まっとうな事を言われて、言いよどむルイズに、アンリエッタが声をかけた。 「ルイズ、ルイズ、私のルイズ。国を守り民を守るは王族の義務。 そのために戦地におもむくことも義務。ほうっておけばアルビオンを 蹂躙した後に、トリスティンに襲い掛かるであろうレコンキスタを倒し、 後顧の憂いを払うのも義務。幸い私は、勝利の目算を得られた上で 戦いに望む事が出来るのです。望外の幸運です。わずかな不自由が 何だというのでしょう。この程度、甘んじて受けねばなりませぬ。」 「姫様…!!!」「きょろ~!?」 毅然としたアンリエッタに、ルイズは尊敬と感動の眼差しを浮かべた。 二人して試練に打ち勝つのがどーのこーのと手を取り合って感動している。 その二人を見て、ともはねが 「お姫様、かっこいいです!」 とうんうんうなずいていた。 その脇で啓太は、暖かいまなざしで彼女達を見守っていた。 生徒が成長していくのを見るのは、師として実にうれしいことだからである。 (「とはいえ、こんな不自由をいつまでもさせるわけに行かないよな。」) うれしくなった啓太はそんなふうに考えた。 そして啓太は、さらに考えを進める。 (「早めに姫様だけでも帰れるようにするか? ごく短期間の援護だけして 後はアルビオンに自力でがんばってもらえば…いや、それだと領土を得られない。 となると、絶対に暗殺されない方法でお風呂に入ってもらう? キュルケみたいに小型のバスタブを持ち込んで入るとか? 姫様が満足するかな? 宿で暗殺される可能性の要素はアレとコレとソレと…あ!」) 啓太が、残り湯大作戦なるものを思いつき、色々と画策しだしたのには。 こんなきっかけがあったのであった。 「と、いうわけでだ! 有志を募りたい!」 ある日啓太が執務室で計画を打ち明けると、皆が一斉につり込まれ、たりはしなかった。 「浴場を作って、褒美に二番風呂を使わせてもらう?」 「覗き部屋を作るわけでもないのにそんなかったるいことはなあ。」 「姫様たちの後に入れるだけじゃあ、さすがにやる気が起きないよ。」 「そりゃまあ名誉といえばいえるけど、2番風呂ってだけだろ?」 口々に否定の言葉を吐く薬草クラブ員達に、啓太はちっちっちっと指を振った。 「わかっていないな、君たち。2番風呂には入れるって事はだ。いいか。」 機密保持のために盗聴防止魔法を常動でかけているのに、 さらに耳を寄せさせ、声を潜めて言う啓太である。 「例えば。姫様が使った洗面器やタオルで、体を洗える!」 「おお!?」「なに!?」「姫様の洗面器で!?」「それは!」 早くも数名の男子が、前かがみになった。 「さらに。王族が入るとなれば、当然風呂用椅子を用意するよな?」 「あ、ああ。」「そ、そうだな。」「う、うん。」 「当然姫様はその椅子に座る。湯着だけのお尻で座る! 2番風呂となれば! その椅子にほお擦りなんか出来ちゃうんだぞ!」 湯着とはいわゆる脇や下が大きく開いていて体をこするタオルなどを 入れやすい、うすでの服だ。申し訳程度に体を覆う布地の裾は短く、 当然ながら下着=ぱんつはつけず、事実上椅子には生尻で座ることになる。 「「「「「う、うおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」」 雄たけびが上がった。 すでに、ほぼ全員が前かがみである。 「さらに。あの高貴なアンリエッタ姫だけでなく、キュルケやタバサ、 ルイズなんかも一緒に入ってもらう予定だ。お姫様二名に女官が二名。 あとは、護衛としてともはねにも行って貰うかな。よりどりみどり!」 「「「「「う、うおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」」 再び雄たけびが上がった。 「そしてもちろん! 風呂の残り湯、すなわちアンリエッタ姫たちが その身を浸し、汗を流した浴槽のお湯は、俺たちが好きにしていいわけだ!」 「「「「「う、うおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」」 三たび雄たけびが上がった。 「そそそそ、それは、匂いをかいだりしてもいいのか!?」 「おう、嗅げ嗅げ!」 「ひ、姫様のあんなところやこんなところを浸したお湯を触っても!?」 「おう、触れ触れ!」 「あああああ、あまつさえ、のののののの、飲んだりしても!?」 「おう、飲め飲め!」 「ううううう(鼻血)」「す、すごいよ啓太君!」「い、生きてて良かった!」 「一生ついていきます!(鼻血)」「先生と呼ばせてください!(鼻血)」 「俺は今、モーレツに感動している!(滂沱の涙)」「俺もだ!(滂沱の涙)」 「お、おれ、一生壷に入れて宝物にするよ!」「俺も!」「おれも!」 「おう! 土メイジに頼んで固定化かけてもらいな!」 このあたり、純情な童貞少年達の心理を見事に突いた啓太の作戦勝ちである。 なお、建築員たちは童貞ではなくなっているものも多いが、1回のみな上に 素人童貞であることには変わりが無かったりするので注意されたい。 熱狂の最中とはいえ、中には冷静な奴も少しはいる。 金髪の風メイジ、レイナールが疑問を呈した。 「で、でも、それだけの物を建てるとなると、結構秘薬がいるよ? それに、数時間で作るとなると、さすがに僕達だけじゃあ数が足りない。 それに設計図は? 装飾は申し訳程度で質実剛健に行くとしても、 必要なものは結構多いよ?」 「大丈夫だ。設計図は風呂屋作ったときのを取ってあるし、秘薬も在る。」 啓太は、自信たっぷりに言った。 「人数は、集めればいい。お前達は名門男子だ。コネはあるだろう? それに、いくらなんでも俺たちでお湯を使いきれるわけが無い。 残ったお湯は一般水兵さんたちなんかにも分けてやらくちゃな。有償で。」 「それは!」「な、なんだかものすごく高く売れそうだな!?」 「下手をすれば1万エキュを超えるお金になるかも!?」「うん!」 「1万で済むか、売り方によっちゃ軽く数万になるぞ!」 「それって城が買えちゃわないか!?」「田舎なら結構な領地が!?」 「おい、コレってかなりすごくないか!?」「すごい!」 口々にうなずきあう男の子達である。 「あとな。お湯の処理が終わった後は、そろそろともはねのシャンプーを してやらなくちゃいけない時期だな、と思ってるんだが、 何分時間は節約しなきゃならん。お前らと一緒にいれさせていいか?」 「「「「「う、うおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」」 今まで出最大の雄たけびが上がった。 それまで興味なさそうにしていた連中を中心として。 前ページ次ページいぬかみっな使い魔
https://w.atwiki.jp/msrw/pages/84.html
第1弾ロボットのみ500SPガシャ1 Zガンダム 百式 キュベレイ フリーダムガンダム ジャスティスガンダム ストライクガンダム アークエンジェル エターナル シグー プロヴィデンスガンダム ZZガンダム キュベレイMk-II サダラーン クィン・マンサ νガンダム ラー・カイラム サザビー リ・ガズィ α・アジール ヤクト・ドーガ ウィングガンダムゼロ トールギスIII ガンダムデスサイズヘル アルトロンガンダム ガンダムサンドロック改 蜃気楼 ガウェイン 紅蓮弐式 ランスロット ランスロット・アルビオン 斬月 神虎 ヴィンセント マジンガーZ エネルガーZ 機会獣あしゅら男爵 ガイキング 大空魔竜 ダリウス大帝