約 2,174 件
https://w.atwiki.jp/neverland/pages/30.html
- 開ク 企業詳細代表機体量産型汎用機体ピーターパン 秘匿機体 広域殲滅型単騎特化戦力ピーターパン・オルタナティブ 個体識別名称『グリム・リーパー』強化パーツFT-Ex-01”ジャバウォック” FT-Ex-02”ティンカーベル” FT-Ex-03”マッチ売り” FT-Ex-04”玉手箱” FT-Ex-05”ラプンツェル” FT-Ex-06”北風と太陽” FT-Ex-07”7匹の子ヤギ” FT-Ex-08”泉の精” FT-Ex-09”魔法の鏡” FT-Ex-10”ジャックの豆の木” FT-Ex-11”魔法のランプ” FT-Ex-12”ガラスの靴” FT-Ex-13”妖精の粉” FT-Ex-14”ゲルダの涙” FT-Ex-15”毒林檎” FF-Ex-01"恋多き人魚姫" FF-Ex-02"兎を起こす亀" 腕部装着FT-RX-A-01”鉄の斧" FT-RX-A-01A”金の斧" FT-RX-A-01B”銀の斧" FT-RS-A-01"シルバーバレット" 肩部装着FT-RS-S-01”マッド・ティー・パーティー” 胴体装着FT-B-01”裸の王” 飲食物憧れの葡萄酒 憧れのライ麦パン 憧れの干し肉 憧れの骨付き肉 パッケージフレーム 基本パッケージ猟師 狼 魔法使い 王子 姫 テーマパッケージ姫-玉手箱投擲特化型カスタム乙型 狼-隠密浸透強襲型カスタム レッドキャップ 型番ルール 企業詳細 企業名 (有)メルヘン 読み ゆうげんがいしゃメルヘン 略称 メルヘン 主な商品 量産型汎用機体ピーターパン 創立の経緯 独特の設計思想を持つ技術者集団によって立ち上げられた企業。おとぎ話やファンタジーの登場人物及び物品をモチーフとした製品を作成している。物語における存在を兵器へ落とし込む事をコンセプトとしており活用される場面を選ぶ装備が多かったが最近ではとあるユーザーによる使用感のレポートが広まり活用出来る場面や応用の仕方を把握した顧客による注文が増えている。 企業理念・特徴 メイン商品である量産型汎用機体ピーターパンは非常にコスパや性能が良く更に蓄積された運用データからユーザーごとに最適化されたOSや装備のアップデートも行っている。既存ユーザーの評判は良く、一度使うと乗り換えようとする人は少ないようだ。 代表機体 量産型汎用機体ピーターパン 型番すらないシンプルな量産機。 全てにおいて平均的な水準を維持したまま 拡張性と各種環境への対応力に特化した汎用の名に恥じぬ機体。 何より特筆すべきは生産コストの低さと生産性の高さ ネバーランド内では自販機よりも見かけることが多いだろう。 また製造過程においてFT-Ex-11”魔法のランプ”。 が全機体に組み込まれているため乗り換え時期が分かりやすく また、FT-Ex-08”泉の精”によるOSの調整や武装の自動アップデートや 後述するパッケージシステムによるカスタマイズの簡略化など メーカー側のサポートが非常に充実しており 特に知識や拘りのない生徒層を中心に広く愛用されている。 これらの方針は全てユーザー数を増やし FT-Ex-02”ティンカーベル”の性能を最大限発揮させる為の物である。 ティンカーベルシステムの真価とは単なる情報処理システムではなく 現在運用されている全ピーターパンの運用データをネバーランド内部に設置された親機へ常時フィードバックし 蒐集された膨大な経験値を子機を介して機体やOSをリアルタイムでアップデートする並列式学習システムである。 戦闘で数体のピーターパンが破壊されたとしてもそれはピーターパンの死を意味しない 全ての経験は共有され、終わり無き成長期を続ける”永遠の少年” その根幹となるシステムでありブラックボックス。 ※補遺 開発当初と比べ、ピーターパンは既に数値にして平均2段階もの成長を遂げている。 しかし殆どのユーザーは底上げされた性能を使い切れておらず この恩恵を受けているのは極一部のユーザーに限られているのが現状。 + ... 秘匿機体 広域殲滅型単騎特化戦力ピーターパン・オルタナティブ 個体識別名称『グリム・リーパー』 ピーターパンの俗説の一つである 「ネバーランドの子供達を間引き殺す死神」 と言う側面を拡大解釈した結果 全ての攻撃が無差別広範囲攻撃であり 他者との連携を選択肢から除外した完全単騎戦緑オブリビオンマシン ティンカーベルシステムによるデータ収集において オブリビオンマシンの稼働データを収集したいという声が上がり より強力な機体ほどオブリビオンマシンに覚醒する傾向があると言うデータから 【オブリビオンに乗っ取られることを前提として作成された】ハイスペック型ピーターパン しかし肝心のオブリビオンマシンへの覚醒条件を掴む事が出来ず 表向きは最新技術のテストベッド機として改良を重ねていた ※量産型ピーターパンによる運用データの収集は本来このためであり 量産機のスペック向上はあくまで副産物である しかし20■■年 ■月■■日 オブリビオンマシンの覚醒にはパイロットの存在が必要であることを掴んだメルヘン開発部は 高品質な運用データを提供してくれるユーザーの1人をテストパイロットとして招致 無限の猿定理に挑むかのような運任せの狂気染みた試みは メルヘン開発部全員の歓喜によって迎えられた ※テストパイロットによって鎮圧された機体はそのまま譲渡された なお、グリム・リーパーに搭載されているティンカーベルシステムには受信機能のみが搭載されている 強化パーツ FT-Ex-01”ジャバウォック” 広範囲にジャミング効果を持つノイズを拡散し 無機有機問わずにセンサー異常を誘発する 隠密行動の補助機構と位置付けられてはいるが その特性上、あくまで”どこに居るか”が特定出来ないだけであり ”何かがいる”事は感知されてしまうため、効果的な利用については使用者の判断力が求められる FT-Ex-02”ティンカーベル” 量産型汎用機体ピーターパンに搭載された情報処理システム。 外部接続用浮遊ドローン型アバターも同梱されており ピーターパンの運用データを常時ネバーランド内部に設置された親機へフィードバックし 子機を介して機体のアップデートがリアルタイムで行われる。 戦闘で数体のピーターパンが破壊されたとしてもそれはピーターパンの死を意味しない 全ての経験は共有され、終わり無き成長期を続ける”永遠の少年” その根幹となるシステムでありブラックボックス。 FT-Ex-03”マッチ売り” 携帯型短期ホログラム投影装置。 箱型ケースに収められた棒状の装置の先端を摩擦する事で 予め設定されたオブジェクト(岩、瓦礫、木など)が短時間投影される。 一度に複数本を同時展開することも可能。 FT-Ex-04”玉手箱” 内部から煙幕が吹き上がり視界を阻害する投擲武器の一種。 極めて微細な粒子で構成されており、センサー類や装甲の隙間などに入り込み付着すると粘性を帯びる。 結果としてその有様は、目や耳鼻が衰え、体を動かす事すら億劫な老人を連想させる FT-Ex-05”ラプンツェル” 立体軌道及び物資運搬用携帯ワイヤーウインチ。 昇降移動用ワイヤーガンをベースに最大積載量を大幅に拡大 キャバリア単機での積み下ろし作業の効率が格段に向上する。 FT-Ex-06”北風と太陽” 敵機体の内部へ二種類の薬品を同時に注入する事で コールタールのように装甲内部や間接へ流れ込み、混ざり合った薬品はゴム状の弾性を伴い膨張する。 膨れ上がった混合物は内部フレームや間接に多大な負荷をかけ 自ら服を脱ぐように装甲は弾け飛ぶ。 装甲剥離兵器の一種であるが、実戦で使用する場合 これらの薬品を敵機体の装甲内に注入するために 貫通力の強い近接兵装の内部に仕込むなどの手間が必要となる。 FT-Ex-07”7匹の子ヤギ” 有機パーツおよび生体の生命活動を維持したまま格納するバイオコンテナ。 コンテナ自体に有機パーツが使用されており、使用していないスペースには ダミーを設置しなければ時間経過と共に使用可能スペースが狭まっていくため 管理には細心の注意が必要。 FT-Ex-08”泉の精” 投入された兵器の蓄積された運用データをスキャンし 使用者の癖や運用法に対して最適化されるようOSや内部構造のアップデートを行う 新世代メンテナンスシステム。 ティンカーベルシステムが流用されており ピーターパンの利用者は自身に合った武装や戦闘スタイルの診断も受けることが可能 特別な知識や拘りの無い一般生徒の中でよく利用されている。 FT-Ex-09”魔法の鏡” 定型ワードに沿った質問を音声入力すると 現在の戦闘エリア内全域をサーチし、回答を行う。 定型ワードは以下の通り 『ミラー、ミラーこの場で一番〇〇なのは誰?』 出力が高い、火力が高い、残り燃料が多いなど様々な質問が可能だが あくまでベストな存在しかたずねる事は出来ない。 (一番火力が低いなど、ワーストを言い換えて聞き出そうとする事は出来ない) FT-Ex-10”ジャックの豆の木” キャバリア比率で豆粒サイズに圧縮された、ダミープラント格納装置。 ”発芽”開始から瞬く間に展開し、識別コードが登録されていない機体が 効果範囲内へ接近すると即座に自爆する。 FT-Ex-11”魔法のランプ” ”どうか壊れないでください”という願いを3度まで叶える内臓式修復機構。 製造段階で組み込む必要があるため、同一機体の使用可能回数は回復しない。 ピーターパンにはデフォルトで組み込まれており 残り回数が1以下になったユーザーには乗り換えを推奨している。 FT-Ex-12”ガラスの靴” ガラス片に酷似した対キャバリア地雷。 限りなく透明なそれに足を置けば、踵や爪先は抉り取られ 倒れ伏した先で誘爆し、あたかも焼けた鉄板の上を転げ回るかのような惨状を生み出すだろう。 FT-Ex-13”妖精の粉” 機体周辺に常時散布する事で 範囲内の磁場を操作し機体重量を軽減する飛行補助システム。 これにより推進剤や燃料の消費が大幅に抑えられる。 FT-Ex-14”ゲルダの涙” 沸点と融点の間が非常に広く、極端な高温や低温を吸収し一定の温度に保とうとする働きを見せる液体。 機体内外のパイプ内を循環しており、機体温度の調整を行っている。 FT-Ex-15”毒林檎” キャバリア比率でソフトボール大の大型グレネード 内容物を選択可能であり、通常の爆薬から致死性の毒ガスや睡眠ガス 果てはトリモチなどの非殺傷武装にも切り替え可能。 FF-Ex-01"恋多き人魚姫" 陸・海・空それぞれの環境に合わせたアンダーフレーム用換装パーツ。 それぞれの環境適正をAまで引き上げることができるが、一度に向上させられる適正は3つのうち1つだけである。 FF-Ex-02"兎を起こす亀" 動作停止状態に陥ったキャバリアの破損部位にアクセスし修復する事で 高確率で極短時間の再起動を可能とする。 ただしその際、修復を行った側の機体は排熱等が必要となり、一定時間半スリープモードとなる。 腕部装着 FT-RX-A-01”鉄の斧" FT-Ex-08”泉の精”に対応した近接白兵武装 シンプルな斧型武器で鉄と銘打たれているが 実際に使用されている金属は鉄よりも頑丈な合金製。 取り回しがよく、当たればその質量で十分なダメージを与えられるため それまで剣術などの経験が無いユーザー向けの兵装。 FT-RX-A-01A”金の斧" FT-Ex-08”泉の精”によるアップデートを行い、対エネルギー装甲に特化した状態。 斧全体にエネルギー兵器を屈折、反射させる特殊コーティングが施されており エネルギー系装甲に対して高い突破力を持つ。 その際屈折したエネルギーに被弾する危険性があり 扱いには適性が必要となる。 FT-RX-A-01B”銀の斧" FT-Ex-08”泉の精”によるアップデートを行い、対物理装甲に特化した状態。 斧内部に水銀を模した超質量の液体金属が搭載されており 斧を振る際の速度と遠心力を極端に高めている。 その為内部が空洞である構造や武装サイズからは想像できない程の重量となっている。 斧全体に施された銀色の特殊コーティングは、斧自体の自壊を防ぐための物であり 非常に頑丈な仕上がりとなっている。 また最大速度でこの武器を振り切った場合、キャバリア本体を遥かに超える負荷が発生するため 扱いには適性が必要となる。 FT-RS-A-01"シルバーバレット" 基本に忠実なボルトアクション式ライフル。 装弾数は少ないがその特徴は弾薬の選択肢の広さにあり 射撃対象に効果的な物を自由に選択できる。 肩部装着 FT-RS-S-01”マッド・ティー・パーティー” 両肩に設置されたコンテナから大量のマイクロミサイルを射出。 弾頭内には水銀を模した液体金属が限界まで圧縮されており 着弾の衝撃で破裂し敵機体を内部から爆散する。 効率的にご賞味いただくためには体内に直接打ち込むのが効果的であり FT-Ex-06”北風と太陽”との併用が推奨される(弾頭交換可能)。 パーティが大人数の場合、ポット型の大型背面バックパックの取り付けも行っている。 胴体装着 FT-B-01”裸の王” 目視での確認はほぼ不可能といえる程の透明さと防御力を両立させた 外部装着式追加装甲。 機体性能の誤認を誘発し、特に近接戦闘において優位性を発揮する。 飲食物 幼い頃食べてみたかった憧れを実現させる為に企画された。 また忠実な再現よりも憧れが優先されているため 見た目と想像していた味の再現に全力を注いでいる。 憧れの葡萄酒 キャバリアのコックピット内への持ち込みを想定してノンアルコール。 スッキリとした甘みのぶどうジュース。 蓋を開けると葡萄の香りがふんわり広がる。 容器はワイン瓶風ペットボトル。 憧れのライ麦パン 香ばしい麦の香りともちもちの触感をお届け。 バターがたっぷり練り込まれたしっとり生地でふんわり焼き上げました。 (※アカシアの花はちみつ、木苺のジャム、ピーナッツバターは可愛らしい瓶で別売りしています。) 憧れの干し肉 柔らかく噛み切れる硬さでありながら しっかりした歯ごたえとジューシィな味わい。 主食にもおかずにもなる満足感あふれる一品。 憧れの骨付き肉 本製品再現のためにメルヘン開発部は独自にグリモア猟兵と接触し アックス&ウィザーズとのコンタクトに成功。 両サイドから突き出た骨に巻き付くような形のいわゆる”まんが肉” 骨部分の白さ、中央部には若干のへこみと基本を忠実に守った仕上がり。 片手持ちサイズ、両手持ちサイズの二種類があり どちらも歯で直接噛み切れる硬さとなっている。 パッケージフレーム 機体の扱いに慣れてきて、今までとは違った戦い方を試してみたい。 しかしカスタマイズの組み合わせが多すぎて何を選べば良いか分からない。 そんなライトユーザー向けのカスタマイズサポートサービス。 パッケージシステムは用途に合わせたカスタム済みの上下フレームをセットで販売しており 遠距離仕様や範囲殲滅仕様など、好みの仕様に簡単カスタマイズ。 燃料弾薬も込みのフルパッケージなので購入からそのまま戦場へ直行可能。 基本パッケージ 猟師 機体コンセプト 狙撃装備による遠距離戦仕様機体。 装備構成 射撃武装×2 近接武装×1 迷彩クローク×1 装備詳細 貫通力のある実態弾を使用した狙撃銃と拡散レーザーを広範囲にバラ撒く中距離用レーザーショットガンを装備近接武装には鉈剣型の大型ヒートナイフを一振り。迷彩クロークはある程度の熱反応を隠ぺい可能森林用荒地用で裏表リバーシブル。 特徴 アンダーフレームがキャタピラに換装されており狙撃姿勢を維持したままある程度の移動が可能。
https://w.atwiki.jp/marowiki001/pages/2682.html
目次 【時事】ニュース携帯彼女 RSS携帯彼女 口コミ携帯彼女 【参考】ブックマーク 関連項目 タグ 最終更新日時 【時事】 ニュース 携帯彼女 活動家の違法ハッキングで電子フロンティア財団がスパイウェアメーカーDarkMatterを提訴 - TechCrunch Japan デマが事実として炎上ネタに…池袋暴走事故の加害者家族が伝えられなかった本当のこと - ニュース・コラム - Y!ファイナンス - Yahoo!ファイナンス 「3歳の娘が、車のドアをロックしてしまった。鍵は中にささりっぱなしで、外から開けられなくなって...」(沖縄県・60代女性) (2021年12月11日) - エキサイトニュース 頑張る理由は「元カノとヨリを戻したい」突然の電話で直談判するが...!?:CHOTeN - テレビ東京 ネタバレ注意! 『SATC』続編『And Just Like That…』の配信開始で判明した驚きの展開まとめ(Harper s BAZAAR(ハーパーズ バザー)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース チョン・ヨビン、台湾の人気ドラマ「時をかける愛」リメイク作出演なるか…事務所がコメント(Kstyle) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「バチェラー」で“選ばれる女”の共通点|ハイスペック女子のため息 season2|山口真由 - 幻冬舎plus 生後3ヵ月乳児が風俗店で虐待死…未成年里親の「呆れた言い分」(FRIDAY) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 福原遥、『教場』中江功監督との電話で「心がポッカポカになりました」 - マイナビニュース 売れっ子子役から地下アイドル、AV女優に…営業職も始めた「27歳女性」が最近感じること - goo.ne.jp 現在ドラマ出演中若手大人気女優、薬物使用で降板か「表沙汰になったら致命的」 - goo.ne.jp 石原さとみさんの“かわいさ”大渋滞!「OCNモバイルONE」登場篇 12月10日(金)より放映開始 - 共同通信 PRWire コロナ陽性者と接触後にクラブで一晩過ごしたフィンランド首相が謝罪「賢明な判断をすべきだった」 - ハフポスト日本版 AWSの接続障害、人々はクラウド依存を実感 - Wall Street Journal 生活保護を受けるのは「他人に迷惑をかける」と姉を殺害。フランス人から見て「行政虐待」に映るこの国の福祉 - ハフポスト日本版 浅田真央“点数より自分のために”スランプの本田真凜救った温かな助言 - 女性自身 女を泣かせて振り回すダメ男と、そばにいられれば満たされる女。角田光代『愛がなんだ』の世界観は、異常で狂気的な純愛だ(酒村ゆっけ、)(好書好日) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 乃木坂46 “最年長”新内眞衣、ジェネレーションギャップに仰天 佐藤楓「ウィルコムって何ですか?」(ニッポン放送) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース GACKT 不倫疑惑を鎮火のウラで、テレビ業界からの宣告「今後はオファーしない」(週刊女性PRIME) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース あいみょん超え確実の「西宮出身のスターの卵」最強清純派女優とは? - Business Journal 「モンスト」×「明治 エッセル スーパーカップ」コラボキャンペーン「超レアカップ祭」開催(Impress Watch) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 遠距離の彼女とは毎日メール。久々に電話をかけると、彼女の母から衝撃的な事実を告げられる/意味が分かると怖い話③ - ダ・ヴィンチニュース 駅の“アナログSNS・伝言板”が復活 独特の「余白」が新たなコミュニケーションの形に〈AERA〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 演歌歌手・森山愛子 元気娘からしっとり大人へ自分を演出 新曲は感情移入せず「監督目線で」(夕刊フジ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース “イ・ビョンホンを50億で脅迫”BJキム・シウォン(「GLAM」ダヒ)、11月に5日間の配信で7億ウォン稼いだ(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 誤射事件のアレック・ボールドウィンが涙の告白。「罪悪感はない。あったら自殺をしている」(猿渡由紀) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「覚せい剤」買うために闇バイト、二度の服役…元売人「ガマンやめたらクスリもやめれた」(弁護士ドットコムニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 旭川女子中学生“いじめ”事件 助けを求めるも学校側は“いじめ”を認めず・・・いじめを防ぐには?背景には問題点も【報道特集】(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース マヂラブ・野田クリスタル、溺愛のハムスターに専用テーマパーク贈る(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 女子生徒自殺未遂訴訟、元教諭尋問「交際関係を求められた」 - 大分のニュースなら 大分合同新聞プレミアムオンライン Gate - 大分合同新聞 ミドナの魅力に惹かれて、もう15年…!『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』の光と影の冒険は今も色褪せず(インサイド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 大注目アーティスト・にしな「昔は恥ずかしくて“歌手への憧れ”を口にできなかった」“作る側”になって変化した意識とは?<インタビュー>(with online) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 肉体関係がなくても「不倫」になりますか? 経験談から浮き彫りになる複雑な情事(クーリエ・ジャポン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 野崎幸助さんは何時に亡くなったのか 自宅にいたのは早貴被告だけ【紀州のドン・ファンと元妻 最期の5カ月の真実】(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 10年前に振られた彼から、突然の連絡が。彼は何を考えているの?(FORZA STYLE) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 13歳で単身海外へ――ロシアの名門バレエ団で活躍する永久メイさんに独占インタビュー!(Harper s BAZAAR(ハーパーズ バザー)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ≪韓国ドラマREVIEW≫「海街チャチャチャ」1話あらすじと撮影秘話…ドゥシクとヘジンの出会いのシーン、監督のアイディアとキム・ソンホのアドリブ=撮影裏話・あらすじ(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース アルコ&ピース平子祐希、初の小説連載!「ピンキー キャッチ」第2回(MOVIE WALKER PRESS) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース チェ・ヒソ、映画「アジアの天使」でオダギリジョー&池松壮亮と共演…2人の印象は?(Kstyle) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ハリー王子と元カノへのハッキングを告白した私立探偵、「青春を奪った」と謝罪へ(フィガロジャポン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 尾崎亜美、母の死で「曲を作ることができなくなって…」 救われた中学校歌作曲の依頼(ENCOUNT) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 蛙亭・中野「結婚を考えてる」彼女は空気階段・かたまりの同級生だった!(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 中国の女子大生 母親との最後の1年を記録(CGTN Japanese) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 山口洋子から平尾昌晃への初電話「三谷謙君って知ってる?」【五木ひろしの光と影】(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 私たちが「何もしない」時間とともに失ったものは? 米 美術家が警鐘鳴らす「注意経済」の脅威(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 探偵がヘンリー王子に今さら謝罪 10代のころは盗聴も さすがに怒り心頭(よろず~ニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【今週はこれを読め! エンタメ編】北山猛邦初期作品の復刊を寿ぐ!~『アルファベット荘事件』(BOOKSTAND) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース イ・ミンジョン、パリの街で輝く優雅さ…いつまでも変わらない美貌(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 映画『スパゲティコード・ラブ』“あなた”がいるかも 13人・13通りのショート予告(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 中国のテニス選手・彭帥さんの安否問題…WTAは「懸念ぬぐえず」、フランスも「問題注視」=台湾報道(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース Game*Sparkレビュー:『アイドルマスター スターリットシーズン』ー長いシリーズ世界への飛び込み、他作品への足掛かりに最適な1作(Game Spark) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「オットギ3世」女優ハム・ヨンジ、大きいブランドカチューシャで小顔認証(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『顔だけ先生』で矢吹奈子が人気者の生徒役に「学生時代をやり直しているような気分で楽しんでいます」(WEBザテレビジョン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「私、やっとらんよ」切なく愛おしい傑作ドラマ――亀和田武「テレビ健康診断」(文春オンライン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『パワポケR』発売でトラウマが蘇る!?プレイヤーに衝撃を与えた「彼女キャラ」3選(インサイド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『最愛』梨央「もう会わんようにする」 追いかけ抱きしめる大輝の姿にネット感動「切なすぎる」(クランクイン!) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース “不倫疑惑”ファン・ボミ、慰謝料請求訴訟について事務所がコメント「既婚者だとは知らなかった」(Kstyle) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 人気歌手ピンク、股関節手術を受けていた!夫の献身的なケアに感謝「最初の一週間は涙と痛みで落ち込んだ・・」2人がいかに愛し合っているかわかる投稿が話題に[写真あり] - tvgroove - TVグルーヴ・ドット・コム 中森明菜の寂しきファンクラブ会報…何度も「元気」の2文字が綴られる意味深(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 女優ハン・ジミン、人形のような瞳でフォロワーたちをとりこに…清純さから魅惑的な魅力でさまざまな表情(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 片瀬那奈 女優業オファーゼロでDJ転身計画…ギャラは1回30万円(女性自身) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 実父への手紙をめぐって裁判所が「メーガン妃のメール」を公開 「王室はヘンリーを絶え間なく非難している」(Harper s BAZAAR(ハーパーズ バザー)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース IVE アン・ユジン、率直でハツラツとした自己紹介の映像を公開…愉快なエネルギー(Kstyle) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 結婚発表の菅田将暉&小松菜奈は“4億円豪邸”で新婚生活スタートか 菅田パパを電話で直撃すると…(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ポルノ・ハウス、シェフの家、哀しみの家……家政婦の目から見た、現代のアメリカ社会の課題とは?(フィガロジャポン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 彼女がキレイな理由:米倉涼子さん 「頭の中にあるノートを整頓したい」 独立後に生活一変「やりたいことが次々と」 - 毎日キレイ 歌あり、コントあり、バラエティ企画あり!「ももクロChan」10周年を“最高の笑顔”でお祝い(音楽ナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 瀬戸内寂聴さんが、私たちに残してくれたもの - 東洋経済オンライン IOI出身チョン・ソミ、aespaのGISELLEと番号交換も…意外な親交をアピール「2日に1回は会う」(Kstyle) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「SUPER RICH」5話、赤楚衛二“優”の苦悩…優を助ける町田啓太“空”の行動を讃える反応も(cinemacafe.net) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース #2 彼女の財布から溢れたレシートは下着みたいだった|明け方の若者たち|カツセマサヒコ - 幻冬舎plus 「Nintendo Switch(有機ELモデル)」は、美しい画面と長時間もつバッテリーが魅力的(WIRED.jp) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「STREET WOMAN FIGHTER」モニカ、最近の人気について言及…「意外なファンはオットギの会長」(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 夫とのセックスは…実はかなり深刻「妻たちのエッチな悩み」 - ananweb 「一緒に連れてって!」雪山で遭難し恋人を置き去りにした男、彼女の霊に足を掴まれ...:ゾクッとする怪... - テレビ東京 園子温監督初ハリウッド映画で話題の中屋柚香「ニコラス・ケイジさんはムードメーカー!」(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 北村匠海「僕の 本物の青春 と重なる」『明け方の若者たち』“マジックアワー”のような場面写真(cinemacafe.net) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ミニョン(Brave Girls)の小顔…携帯がタブレットの大きさに(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース マックスマーラのクリスマスギフト「テディベアコート」素材の携帯ケース&ビジュー輝くヘアピン - Fashion Press 「私と奥さん、どっちと一緒にいたいの?」驚くほど美人な不倫相手に迫られた夫の「意外な決断」 - 現代ビジネス 「誠意を見せろ」と怒鳴られた携帯販売員 すると、高齢の客がやってきて…? (2021年10月18日) - エキサイトニュース ある日突然「不倫相手」を喪ったアラフィフ男の涙 死後、彼女の携帯から着信が(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース Z世代のスタンダード!?「撮ってSNSアップ」に応える最新プリ機『猫と彼女。』10月より順次設置開始 - PR TIMES 山本舞香 私服姿でも一目瞭然の「感動の美腹筋」!(FRIDAY) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「古い携帯電話を返せば割引」…代理店、裸の写真を復元して流出=韓国(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 豊田市の風景に注目! 森崎ウィン&深川麻衣『僕と彼女とラリーと』デートシーン - cinemacafe.net 女優ハン・ジヘ、モデルハウスみたいな自宅公開…パジャマでもOKな美しさ(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「結局どの携帯会社が一番お得か」通信費を節約したい人にお勧めする”3つの視点” 乗り換えで「年間5万円節約」も可能 - PRESIDENT Online 「彼女は携帯も持っていない」中森明菜56歳が表舞台から姿を消して4年…実父との“断絶”、知られざる“現在のマンション生活” - 文春オンライン スマホの影響?映画に集中できない人続出「スマホOK映画館」待望論も(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 女子アナ宮崎宣子の「ドツボ脱出」彼の携帯をこっそり見て罪悪感が止まらない(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 客引きに出るガールズバーの女性が「容姿もやる気もイマイチ」である 本当の理由 携帯を見ながらダラダラしてるワケ - PRESIDENT Online ミッドレンジだけど“カメラで選ばれたい”スマホ 「OPPO Reno5 A」の実力は?:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ) - - ITmedia 黒人少年を「携帯盗んだ」と誤って非難、米女性を憎悪犯罪で起訴 - BBCニュース 水ダウで話題、スマホ「OPPO」スタジオ知名度ゼロも…「海外メーカーでは上の方」「普通に知名度高い」の声 - iza(イザ!) 彼女はこうしてテロリスト扱いされ旅券を没収された(上) - 論座 バーチャルアイドルとの会話が下心見え見え! 志尊淳のオタク役が新鮮な映画『携帯彼女+(プラス)』を無料配信中 - トレンドニュース ひとり、都会のバス停で~彼女の死が問いかけるもの - NHK NEWS WEB 携帯電話を持っているだけで殺されることも 難民・移民にとって無法国家リビアの実態とは - 国境なき医師団(MSF) 逢沢りなと三上枝織がずっとイチャイチャ!? DVD映画『携帯彼女+』舞台挨拶 - マイナビニュース RSS 携帯彼女 活動家の違法ハッキングで電子フロンティア財団がスパイウェアメーカーDarkMatterを提訴 - TechCrunch Japan デマが事実として炎上ネタに…池袋暴走事故の加害者家族が伝えられなかった本当のこと - ニュース・コラム - Y!ファイナンス - Yahoo!ファイナンス 「3歳の娘が、車のドアをロックしてしまった。鍵は中にささりっぱなしで、外から開けられなくなって...」(沖縄県・60代女性) (2021年12月11日) - エキサイトニュース 頑張る理由は「元カノとヨリを戻したい」突然の電話で直談判するが...!?:CHOTeN - テレビ東京 ネタバレ注意! 『SATC』続編『And Just Like That…』の配信開始で判明した驚きの展開まとめ(Harper s BAZAAR(ハーパーズ バザー)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース チョン・ヨビン、台湾の人気ドラマ「時をかける愛」リメイク作出演なるか…事務所がコメント(Kstyle) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「バチェラー」で“選ばれる女”の共通点|ハイスペック女子のため息 season2|山口真由 - 幻冬舎plus 生後3ヵ月乳児が風俗店で虐待死…未成年里親の「呆れた言い分」(FRIDAY) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 福原遥、『教場』中江功監督との電話で「心がポッカポカになりました」 - マイナビニュース 売れっ子子役から地下アイドル、AV女優に…営業職も始めた「27歳女性」が最近感じること - goo.ne.jp 現在ドラマ出演中若手大人気女優、薬物使用で降板か「表沙汰になったら致命的」 - goo.ne.jp 石原さとみさんの“かわいさ”大渋滞!「OCNモバイルONE」登場篇 12月10日(金)より放映開始 - 共同通信 PRWire コロナ陽性者と接触後にクラブで一晩過ごしたフィンランド首相が謝罪「賢明な判断をすべきだった」 - ハフポスト日本版 AWSの接続障害、人々はクラウド依存を実感 - Wall Street Journal 生活保護を受けるのは「他人に迷惑をかける」と姉を殺害。フランス人から見て「行政虐待」に映るこの国の福祉 - ハフポスト日本版 浅田真央“点数より自分のために”スランプの本田真凜救った温かな助言 - 女性自身 女を泣かせて振り回すダメ男と、そばにいられれば満たされる女。角田光代『愛がなんだ』の世界観は、異常で狂気的な純愛だ(酒村ゆっけ、)(好書好日) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 乃木坂46 “最年長”新内眞衣、ジェネレーションギャップに仰天 佐藤楓「ウィルコムって何ですか?」(ニッポン放送) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース GACKT 不倫疑惑を鎮火のウラで、テレビ業界からの宣告「今後はオファーしない」(週刊女性PRIME) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース あいみょん超え確実の「西宮出身のスターの卵」最強清純派女優とは? - Business Journal 「モンスト」×「明治 エッセル スーパーカップ」コラボキャンペーン「超レアカップ祭」開催(Impress Watch) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 遠距離の彼女とは毎日メール。久々に電話をかけると、彼女の母から衝撃的な事実を告げられる/意味が分かると怖い話③ - ダ・ヴィンチニュース 駅の“アナログSNS・伝言板”が復活 独特の「余白」が新たなコミュニケーションの形に〈AERA〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 演歌歌手・森山愛子 元気娘からしっとり大人へ自分を演出 新曲は感情移入せず「監督目線で」(夕刊フジ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース “イ・ビョンホンを50億で脅迫”BJキム・シウォン(「GLAM」ダヒ)、11月に5日間の配信で7億ウォン稼いだ(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 誤射事件のアレック・ボールドウィンが涙の告白。「罪悪感はない。あったら自殺をしている」(猿渡由紀) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「覚せい剤」買うために闇バイト、二度の服役…元売人「ガマンやめたらクスリもやめれた」(弁護士ドットコムニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 旭川女子中学生“いじめ”事件 助けを求めるも学校側は“いじめ”を認めず・・・いじめを防ぐには?背景には問題点も【報道特集】(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース マヂラブ・野田クリスタル、溺愛のハムスターに専用テーマパーク贈る(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 女子生徒自殺未遂訴訟、元教諭尋問「交際関係を求められた」 - 大分のニュースなら 大分合同新聞プレミアムオンライン Gate - 大分合同新聞 ミドナの魅力に惹かれて、もう15年…!『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』の光と影の冒険は今も色褪せず(インサイド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 大注目アーティスト・にしな「昔は恥ずかしくて“歌手への憧れ”を口にできなかった」“作る側”になって変化した意識とは?<インタビュー>(with online) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 肉体関係がなくても「不倫」になりますか? 経験談から浮き彫りになる複雑な情事(クーリエ・ジャポン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 野崎幸助さんは何時に亡くなったのか 自宅にいたのは早貴被告だけ【紀州のドン・ファンと元妻 最期の5カ月の真実】(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 10年前に振られた彼から、突然の連絡が。彼は何を考えているの?(FORZA STYLE) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 13歳で単身海外へ――ロシアの名門バレエ団で活躍する永久メイさんに独占インタビュー!(Harper s BAZAAR(ハーパーズ バザー)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ≪韓国ドラマREVIEW≫「海街チャチャチャ」1話あらすじと撮影秘話…ドゥシクとヘジンの出会いのシーン、監督のアイディアとキム・ソンホのアドリブ=撮影裏話・あらすじ(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース アルコ&ピース平子祐希、初の小説連載!「ピンキー キャッチ」第2回(MOVIE WALKER PRESS) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース チェ・ヒソ、映画「アジアの天使」でオダギリジョー&池松壮亮と共演…2人の印象は?(Kstyle) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ハリー王子と元カノへのハッキングを告白した私立探偵、「青春を奪った」と謝罪へ(フィガロジャポン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 尾崎亜美、母の死で「曲を作ることができなくなって…」 救われた中学校歌作曲の依頼(ENCOUNT) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 蛙亭・中野「結婚を考えてる」彼女は空気階段・かたまりの同級生だった!(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 中国の女子大生 母親との最後の1年を記録(CGTN Japanese) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 山口洋子から平尾昌晃への初電話「三谷謙君って知ってる?」【五木ひろしの光と影】(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 私たちが「何もしない」時間とともに失ったものは? 米 美術家が警鐘鳴らす「注意経済」の脅威(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 探偵がヘンリー王子に今さら謝罪 10代のころは盗聴も さすがに怒り心頭(よろず~ニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【今週はこれを読め! エンタメ編】北山猛邦初期作品の復刊を寿ぐ!~『アルファベット荘事件』(BOOKSTAND) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース イ・ミンジョン、パリの街で輝く優雅さ…いつまでも変わらない美貌(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 映画『スパゲティコード・ラブ』“あなた”がいるかも 13人・13通りのショート予告(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 中国のテニス選手・彭帥さんの安否問題…WTAは「懸念ぬぐえず」、フランスも「問題注視」=台湾報道(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース Game*Sparkレビュー:『アイドルマスター スターリットシーズン』ー長いシリーズ世界への飛び込み、他作品への足掛かりに最適な1作(Game Spark) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「オットギ3世」女優ハム・ヨンジ、大きいブランドカチューシャで小顔認証(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『顔だけ先生』で矢吹奈子が人気者の生徒役に「学生時代をやり直しているような気分で楽しんでいます」(WEBザテレビジョン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「私、やっとらんよ」切なく愛おしい傑作ドラマ――亀和田武「テレビ健康診断」(文春オンライン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『パワポケR』発売でトラウマが蘇る!?プレイヤーに衝撃を与えた「彼女キャラ」3選(インサイド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『最愛』梨央「もう会わんようにする」 追いかけ抱きしめる大輝の姿にネット感動「切なすぎる」(クランクイン!) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース “不倫疑惑”ファン・ボミ、慰謝料請求訴訟について事務所がコメント「既婚者だとは知らなかった」(Kstyle) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 人気歌手ピンク、股関節手術を受けていた!夫の献身的なケアに感謝「最初の一週間は涙と痛みで落ち込んだ・・」2人がいかに愛し合っているかわかる投稿が話題に[写真あり] - tvgroove - TVグルーヴ・ドット・コム 中森明菜の寂しきファンクラブ会報…何度も「元気」の2文字が綴られる意味深(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 女優ハン・ジミン、人形のような瞳でフォロワーたちをとりこに…清純さから魅惑的な魅力でさまざまな表情(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 片瀬那奈 女優業オファーゼロでDJ転身計画…ギャラは1回30万円(女性自身) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 実父への手紙をめぐって裁判所が「メーガン妃のメール」を公開 「王室はヘンリーを絶え間なく非難している」(Harper s BAZAAR(ハーパーズ バザー)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース IVE アン・ユジン、率直でハツラツとした自己紹介の映像を公開…愉快なエネルギー(Kstyle) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 結婚発表の菅田将暉&小松菜奈は“4億円豪邸”で新婚生活スタートか 菅田パパを電話で直撃すると…(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ポルノ・ハウス、シェフの家、哀しみの家……家政婦の目から見た、現代のアメリカ社会の課題とは?(フィガロジャポン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 彼女がキレイな理由:米倉涼子さん 「頭の中にあるノートを整頓したい」 独立後に生活一変「やりたいことが次々と」 - 毎日キレイ 歌あり、コントあり、バラエティ企画あり!「ももクロChan」10周年を“最高の笑顔”でお祝い(音楽ナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 瀬戸内寂聴さんが、私たちに残してくれたもの - 東洋経済オンライン IOI出身チョン・ソミ、aespaのGISELLEと番号交換も…意外な親交をアピール「2日に1回は会う」(Kstyle) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「SUPER RICH」5話、赤楚衛二“優”の苦悩…優を助ける町田啓太“空”の行動を讃える反応も(cinemacafe.net) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース #2 彼女の財布から溢れたレシートは下着みたいだった|明け方の若者たち|カツセマサヒコ - 幻冬舎plus 「Nintendo Switch(有機ELモデル)」は、美しい画面と長時間もつバッテリーが魅力的(WIRED.jp) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「STREET WOMAN FIGHTER」モニカ、最近の人気について言及…「意外なファンはオットギの会長」(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 夫とのセックスは…実はかなり深刻「妻たちのエッチな悩み」 - ananweb 「一緒に連れてって!」雪山で遭難し恋人を置き去りにした男、彼女の霊に足を掴まれ...:ゾクッとする怪... - テレビ東京 園子温監督初ハリウッド映画で話題の中屋柚香「ニコラス・ケイジさんはムードメーカー!」(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 北村匠海「僕の 本物の青春 と重なる」『明け方の若者たち』“マジックアワー”のような場面写真(cinemacafe.net) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ミニョン(Brave Girls)の小顔…携帯がタブレットの大きさに(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース マックスマーラのクリスマスギフト「テディベアコート」素材の携帯ケース&ビジュー輝くヘアピン - Fashion Press 「私と奥さん、どっちと一緒にいたいの?」驚くほど美人な不倫相手に迫られた夫の「意外な決断」 - 現代ビジネス 「誠意を見せろ」と怒鳴られた携帯販売員 すると、高齢の客がやってきて…? (2021年10月18日) - エキサイトニュース ある日突然「不倫相手」を喪ったアラフィフ男の涙 死後、彼女の携帯から着信が(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース Z世代のスタンダード!?「撮ってSNSアップ」に応える最新プリ機『猫と彼女。』10月より順次設置開始 - PR TIMES 山本舞香 私服姿でも一目瞭然の「感動の美腹筋」!(FRIDAY) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「古い携帯電話を返せば割引」…代理店、裸の写真を復元して流出=韓国(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 豊田市の風景に注目! 森崎ウィン&深川麻衣『僕と彼女とラリーと』デートシーン - cinemacafe.net 女優ハン・ジヘ、モデルハウスみたいな自宅公開…パジャマでもOKな美しさ(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「結局どの携帯会社が一番お得か」通信費を節約したい人にお勧めする”3つの視点” 乗り換えで「年間5万円節約」も可能 - PRESIDENT Online 「彼女は携帯も持っていない」中森明菜56歳が表舞台から姿を消して4年…実父との“断絶”、知られざる“現在のマンション生活” - 文春オンライン スマホの影響?映画に集中できない人続出「スマホOK映画館」待望論も(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 女子アナ宮崎宣子の「ドツボ脱出」彼の携帯をこっそり見て罪悪感が止まらない(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 客引きに出るガールズバーの女性が「容姿もやる気もイマイチ」である 本当の理由 携帯を見ながらダラダラしてるワケ - PRESIDENT Online ミッドレンジだけど“カメラで選ばれたい”スマホ 「OPPO Reno5 A」の実力は?:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ) - - ITmedia 黒人少年を「携帯盗んだ」と誤って非難、米女性を憎悪犯罪で起訴 - BBCニュース 水ダウで話題、スマホ「OPPO」スタジオ知名度ゼロも…「海外メーカーでは上の方」「普通に知名度高い」の声 - iza(イザ!) 彼女はこうしてテロリスト扱いされ旅券を没収された(上) - 論座 バーチャルアイドルとの会話が下心見え見え! 志尊淳のオタク役が新鮮な映画『携帯彼女+(プラス)』を無料配信中 - トレンドニュース ひとり、都会のバス停で~彼女の死が問いかけるもの - NHK NEWS WEB 携帯電話を持っているだけで殺されることも 難民・移民にとって無法国家リビアの実態とは - 国境なき医師団(MSF) 逢沢りなと三上枝織がずっとイチャイチャ!? DVD映画『携帯彼女+』舞台挨拶 - マイナビニュース 口コミ 携帯彼女 #bf 【参考】 ブックマーク サイト名 関連度 備考 allcinema ★★ 関連項目 項目名 関連度 備考 参考/ニコニコ動画 ★★ ホラー百物語 タグ 作品 最終更新日時 2013-09-01 冒頭へ
https://w.atwiki.jp/niko2/pages/524.html
第三次ニコロワ大戦Ⅳ ――Miserable fate ◆cpYAzLvx8. (非登録タグ) パロロワ ニコニコ動画バトルロワイアル 第233話 ファイナル ふいに私の光景が暗転した。 そこには遊戯もつかさも、それ以外のデジモンやクソみたいなニコレンジャー達も誰も居ない。 ただ動かすことの出来ない視界が、まだ何も出来ない頭部でしかないとHALを再認識させる。 遊戯の言った、罰ゲームとは一体何だろう。 何を持って、私が神でないと証明する気なのだろうか。 そこへふいに、見知った顔が現れた。 有希が、みくるちゃんが、古泉君が、……愛しのキョンが現れた。 二度と会うことは無いかと思った、SOS団のみんながそこにいた。 「キョン、それにみんな!」 「おや、あそこから声が聞こえますね」 古泉君が私に顔を近づけ、そして遠ざけた。 「おやおや、よく見たらただのゴミですね」 え? 古泉君が何を言っているのか、私には分からなかった。 そして、目の前に現れた有希が、何をしていたかも分からなかった。 私の顔に鋭い痛みが走らなかったら、有希が私のことを踏みつけようとしたことには一生気がつけなかったに違いない。 「汚い雌豚め」 「ぎぃやああああ!!!!」 私は有希の蹴りから逃れようと必死に顔を動かす。 死に物狂いで動こうとしても、何も出来ずに有希に蹴られるままだった。 「許して、許してぇぇえええ!」 「その汚い顔を愛しの彼に晒すんじゃ無い、不快なんだよッ!」 「有希、私が誰だか分かってるの……?」 「うるさいんだよ、この腐ったツンデレ顔面お化けがッ!」 有希に思い切り蹴飛ばされ、古泉君が更にもう一度私の顔面を勢いのままに蹴り飛ばす。 まるでサッカーボールのように蹴りまわされ、それでも私は必死にそこから逃れようとした。 キョンに会いたかった、キョンなら私のことを許してくれる、キョンなら、キョンならきっと………… 「わっ、キョン君変なものがこっちへ来ましたぁぁぁ」 みくるちゃんがキョンの肩に抱きつき、私の顔を見てガタガタと震えている。 普段ならそれは萌え行動の鏡として褒め称えているのだが、今の私にとってはそのみくるちゃんの行動が酷く不快だ。 キョンにすがり、汚い目で私のことを見るみくるの表情に、私には悪魔が見えた。 「キョン、私よ、あんたならわかるでしょ!」 「……ああ、分かるさハルヒ」 「さすがキョン、さぁわt…」 私の助けは、突如迫った足が口を踏み砕いて終わった。 それが有希や古泉君で無く、キョンと気が付いたのは、キョン自身の声が聞こえたからだ。 「その口で、それ以上俺のことを呼ぶな。……ハルヒ、いやHAL」 「なんで、なんでキョンッ!」 信じられなかった、何故キョンが、なんでなんでなんでなんで??? 「お前のやったことは全て聞いた、殺人に拷問に人食、さらに虐殺ショーだって? 人類の業を一手に背負った悪行三昧を繰り広げたそうじゃないか。それも人食の中には古泉が含まれてるらしいじゃないか」 「そ、それがどうしたって言うのよ、私は神なのよッ!」 私は神だから許される行いだ。神が何をしようが神の勝手だ。 それをキョンは分かってない、だから口を続けるのだが。 「何が神だ、仲間を食ってまで浅ましく生き延び、あげくHALHAL動画だ? ふざけるのも大概にしろ。そんな糞ッタレな神様、こっちから願い下げだ」 「何よ、何で、何で分かんないのよッッッ!!!!!」 私がどれだけ叫んでも、それはキョンにどうしても届かない。 どうして?、なんで?なんで? 「……もうお前に話すことは無い、お前は神でもなんでもない。 お前はハルヒですらない。俺達SOS団にお前みたいな糞ッタレは、必要ない」 「え?、ちょ、ちょっと待って、待って! お願いだから待ってぇぇぇええええ!!!」 私と話すのを止めたキョンが、皆を促して私の元から遠ざかろうとする。 それを引き止めるべくどれだけ叫んでも、キョンには届かない。振り返ろうとすらしない。 「キョン、お願い、お願い、私を私を……」 たすけて。 「死ね」 あ、 あ゛っ。 あっあっ。 あっあっあっ。 あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ ああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア アアアアアアアアアアアアアアAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaiya 「嫌ぁぁぁああああああああああああああああああ!!!!!!!」 ◆ ◆ ◆ 「分かったか、それがお前の罪だ、邪悪野郎ッ!」 「ああ、キョン……なんで、なんで私を助けてくれないの……ああ…………」 罰ゲームから覚めたHALは、突如発狂して助けを求める何かに成り下がった。 目の焦点は合わず、ただキョンという人間に助けを求める哀れな何かでしかない。 HALに残されたものは、もう何もない。 「……なんで助けてもらえなかったのか、私には分かる」 「なんで、なんで、ねぇ教えて、なんで!」 「あなたはキョンって人に許して貰った? ごめんなさいって謝った? 誰にも謝らないで助けて貰おうなんて、虫がよすぎるとは思わない」 「ああああああ、キョン、許して、許して私が悪かったから助けて、助けてぇぇぇええええええ!!!」 「今更謝っても遅いよ、遅すぎたんだよ。あなたがしたことはもう誰にも許してもらえない。 もう、誰にもあなたは許される存在じゃなくなったの。 だからね。 ――――さよなら」 「嫌ぁぁぁぁあああああああッ!!!!!!!」 つかさの手中から零れ落ちたHALは、HALの肉片に落下し、埋もれて消えた。 ドロドロに溶けたそれに飲み込まれたHALは、そこに何も残さなかった。 そこにあるのは、ただの有機物の残骸だけだった。 神の存在も、復活も、決してありえない。 もうそこに神も、邪神でさえも想起するものは、誰も居ない。 「いやったぁぁぁああああああ! 俺達は死ななくていいんだ!」 「ぎぃやっはっはぁ! 厨二は死んだ(笑)、もういないwwwww」 「汚い肉片だなぁ(笑)」 「臭くて仕方が無いから、おまいら掃除しようぜ!」 「萌える……いや燃えないゴミに分別しとけよ!」 緊張の途切れたゆとり達が、有機物の残骸と化したHALを散々蹴飛ばし、どこからか持ってきたゴミ袋にそれを収納し、ゴミを捨てに行ってしまった。 そのおかしな光景を見てつかさも、遊戯も、日吉も、KASも、カービィもその場に腰を下ろして緊張の糸をほぐす。 「終わった……?」 「まだ、最後にやることが残ってるよ」 レナはHALのディパックと、傍らに放置されていたレイジングハートを回収し、最後のドラグーンパーツをカービィの元へ手渡す。 休む暇も無いカービィは、すぐさまドラグーンパーツを元に伝説のエアライド、ドラグーンの構築を行い始めた。 「それに、霊夢ちゃんが……」 「そうだ、おいレムー! レムー!!! しっかりしろ!!!」 しかし霊夢の返事は無かった。 無理をして号令に参加したまでは良かった。しかしそんなくだらないことですら致命傷へと早変わりする。 それほどに霊夢の傷は深く、果てしなかった。そのためもう、起き上がることはおろか呼吸を維持するのかさえ怪しかった。 「そんな! レムー死ぬな、死ぬんじゃねぇぇえええええ!!!」 「KASさん、このままでは本当に死んじゃいます、一刻も早く医務室へ」 「頼む、レムーを救ってくれ、頼むッ!」 「ああ分かってる、分かってるとも!」 KASはゆとりと霊夢に付き添い、医務室向かって走り出す。 HALは滅び、ニコニコ動画バトルロワイヤルは終了した。 だが、すべてが終わったわけでは、無い。 「遊戯君はつかさちゃんを支えて医務室へ連れて行ってあげて、日吉君とカービィはn…… きゃあ!?」 レナの指示が、突如滞る。 ふいに皆の体が軽くなり、ボロボロに砕けた床を離れた。 そして、嫌な予感と共に思い切り床へとその身を打ちつけた。 それで済むはずも無く、崩れた瓦礫が回りに降りかかり、大パニックを起こす。 既にクッパ城は限界に達していた。飛行石を奪われ自由落下を始めていた所へ、HALのすさまじい砲撃がクッパ城中を蹂躙しつくし、更に崩壊は加速する。 そうして落下し続けていった結果、戦いが終わる頃には既に地面すれすれの所まで落下していたのだ。 それがついに力を失い、地面へと思い切り激突した。 何故力を失ったのか、何故あれだけの破壊の中で自由落下を辛うじて保ち続けられたのか? それは突如目の前に現れた、ノヴァが全てを物語っていた。 「ニコニコ動画バトルロワイヤル、完全不遂行状態を確認。 コレヨリニコニコ動画バトルロワイヤルヲ、破壊シマス」 「ノヴァ!」 カービィが反応する。 レナはノヴァの台詞を反芻していた。 ノヴァは破壊を宣言した、バトルロワイヤルが遂行できないから、破壊する。 それはすなわち……。 「みんな、今すぐハルバードに避難してッ! ノヴァは私達を皆殺しにする気よッ!」 「な、なんだってー!?」 「ぼくが、みんなのかわりにノヴァを止めるッ!」 カービィはドラグーンに跨り、飛翔した。 ノヴァの拳がレナを、重傷で搬送中だった霊夢の元へ襲い掛かる。 だが、ドラグーンの一撃がノヴァの拳の軌道を逸らし、間一髪救出を成功させる。 「悔しいけど傷ついた私達じゃどうしようもない、ここはカービィに任せてみんなはハルハードへ!」 レナもまたカービィに背を向け、崩れ落ちた城の間に停泊していたハルバードへと駆け出す。 カービィはノヴァの攻撃をドラグーンで巧みに逸らし、誰もが逃げられる時間を稼いでいた。 レナ自身も胴に深い傷を負っていて、傷ついたニコレンジャーの例に違わない。 だから失血でふらつき、思うように早く進むことが出来ない。 だからその分だけカービィの負担になることであって、何も出来ないレナにとってそれが悔しかった。 ふらふらになりながらもハルバードに到着したニコレンジャーたちは、ゆとりに先導されてコックピットへと向かう。 「マスターキーを早く見つけてください、USBメモリの形をしているんですッ!」 「マスターキーってこれか!?」 「そうです、これでハルバードが動きます、私達は助かるんです!」 KASはディパックから取り出したUSBをゆとりに指示された場所へと差し込む。 それでハルバードの全機能が復帰し、いつでも飛行可能な状態へと移行した。 「さぁ、このボタンを押して早く脱出しましょう!!!」 「駄目ッ!」 ボタンを押そうとしたゆとりの行動を、レナが阻害する。 「何でです! ノヴァもそうですけどこの世界そのものも崩壊寸前です、いつ巻き込まれても仕方が無いぐらいやばいんですよ!!!」 「カービィが戦ってるから、私達の仲間があそこで戦ってるから、私は待つッ!」 「…………好きにしてくださいよ、でも私達は絶対に死にたくないから、やばくなったら押しますからね!」 ゆとりもレナの気勢に押されたのか、レナの主張を呑んで待つ。 全ては終わりつつあった。画竜点睛たるノヴァが、最後の最後に残った。 誰もが傷つき、疲れきっていた。 それでも、大切な仲間と最高のハッピーエンドを笑いあいたいから、待ち続ける。 だから、きっとまた会えると、レナはそう思った。 ◆ ◆ ◆ ぼくの体は、もう今にもばらばらになりそうだった。 ドラグーンを操縦するのも片手では難しいし、目の調子も全然良くない。 ノヴァの攻撃を、どれだけ避けたかも分からない。 でも、まわりに誰も居なくなって、ぼくを待ってる声がふいに聞こえた。 ちらとハルバードの方向を見て、ぼくはノヴァの正面へと向き直った。 そして、勢いよくノヴァの中へ入った。 ノヴァの中の防衛システムが襲ってくるが、そんなものに構ってはいられなかった。 もう、その身が朽ち果ててしまわないかが心配で、操縦なんて出来やしなかった。 ぼくの視界がますます狭まる。ノヴァの心臓は見えない。 ぼくの足の感覚が無くなる、やっとノヴァの心臓が見えた。 ぼくの最後の腕がふきとぶ、ノヴァのハートへとまっすぐに飛ぶドラグーンが見えた。 ぼくに最後見えたのは、まぶしいまぶしい光だけ。 そこになにかひらひらとしたものが見えたような気がしたが、あれはいったいなんだったんだろう? ◆ ◆ ◆ 「レナさん! もうだめです、ノヴァのエネルギーがやばいペースで増大しています。 自爆です、自爆ですよおおおおお!!!!」 「う、うわぁぁあああああああ!」 レナは、執行した。 みんなを救うためにはそれしかないと分かっていても。 カービィを見捨てて、ハルバードは飛び立った。 コックピットの光景が暗転し、強い衝撃がハルバードを襲う。 「うっ……うっ…………」 レナは泣いていた。自分の無力さを呪い、泣いた。 最高のハッピーエンド目指して最後まで打開を諦めなかった。 でも、 ――私は、カービィを救えなかった。 「ちょ、レナさん、医療室もピンチです! 霊夢さんが、マジで死にそうなんです、やばいんですよおおおおお!!!」 悲しみの余韻を付く暇も無くゆとり達がコックピットルームに殺到する。 聞けば霊夢がやばいらしく、とにかく来てくれの一点張り。 「分かった、すぐ行くよ!」 涙を拭いて、レナは医療室へとすぐさま駆けつける。 だが、そこから聞こえる怒声は、仲間の命が新たに失わせようとする何かがいるとしか思えなかった。 それは、HALの残した呪いなのか。 「おいレムー、レムー、しっかりしろおおお!!!」 「慢性的に血液が足りてません! 誰か輸血できる方はいらっしゃいませんかあああ!」 「俺の血を使え!俺の血でレムーを助けてくれ!」 「KASさん、あんたも貧血で死にそうなのに血を抜けるわけが無いでしょうがぁ!」 「頼むよ、頼むからレムーを救ってくれぇええええ!!!!!」 「呼吸に続いて再び心臓も停止しました、もうやばい、やばいです!」 「早く電気ショックをかけろ! なんとしても死なすんじゃないッ!」 壮絶な戦場医療の現場がそこにはあった。 霊夢だけではない、KASもふんじばられて医療班の手当てを受けざるを得ない。 手足を失い、KIだけで保ってきた日吉も命に関わる重傷で今は無理やり眠らされている。 手足の骨をズタズタにされ、爪を失った激痛が響くつかさも危険だ。 比較的傷の浅い遊戯も頭骨から失われた血量はかなりのものにのぼり、立っているのが精一杯だ。 医療室へとやってきたレナも、すぐさまその傷を見て入院決定といわんばかりに医療班の間を盥回しだ。 圧倒的に人手が足りないため、満足な治療を施すことが出来ない。 それでも今は、みなの善意で霊夢に医療班のスタッフほぼすべてが回されている。 みんなは霊夢の生を願った、しかしそこへ訪れるのは何もかもが絶望ばかり。 「電気ショック完了しました、反応ありません」 「馬鹿野郎! 一回で駄目なら二度でも三度でもやれぇ!」 「やってます、でも駄目です」 「駄目なんていうんじゃねぇええええ!!!」 「不味い不味い、もう本当に不味いですよぉ!?」 「日吉さんの容態が急変しています、主治医はこっちも見てやってください」 「今それどころじゃねえんだよおおお!」 「レムー、レムー! 死ぬなぁああああ! 俺を置いて死ぬなぁぁああああ!!!」 sm233:第三次ニコロワ大戦Ⅲ ――Necro Fantasia 時系列順 sm233:第三次ニコロワ大戦Ⅴ ――Happily ever after sm233:第三次ニコロワ大戦Ⅲ ――Necro Fantasia 投下順 sm233:第三次ニコロワ大戦Ⅴ ――Happily ever after sm233:第三次ニコロワ大戦Ⅲ ――Necro Fantasia 竜宮レナ sm233:第三次ニコロワ大戦Ⅴ ――Happily ever after sm233:第三次ニコロワ大戦Ⅲ ――Necro Fantasia 柊つかさ sm233:第三次ニコロワ大戦Ⅴ ――Happily ever after sm233:第三次ニコロワ大戦Ⅲ ――Necro Fantasia 武藤遊戯 sm233:第三次ニコロワ大戦Ⅴ ――Happily ever after sm233:第三次ニコロワ大戦Ⅲ ――Necro Fantasia 日吉若 sm233:第三次ニコロワ大戦Ⅴ ――Happily ever after sm233:第三次ニコロワ大戦Ⅲ ――Necro Fantasia 博麗霊夢 sm233:第三次ニコロワ大戦Ⅴ ――Happily ever after sm233:第三次ニコロワ大戦Ⅲ ――Necro Fantasia カービィ sm233:第三次ニコロワ大戦Ⅴ ――Happily ever after sm233:第三次ニコロワ大戦Ⅲ ――Necro Fantasia KAS sm233:第三次ニコロワ大戦Ⅴ ――Happily ever after sm233:第三次ニコロワ大戦Ⅲ ――Necro Fantasia 涼宮ハルヒ sm233:第三次ニコロワ大戦Ⅴ ――Happily ever after
https://w.atwiki.jp/jaganou/pages/58.html
邪眼探偵ゆき兄捜査5【信念という名の妄執】 翌日 結局昼過ぎまで寝てしまったがとりあえず神社に行くことにした 住宅街の真ん中に唐突に現れる薄暗い森の奥にソレは存在していた 「…ほとんど廃屋だな」 まるで進化から切り離されてしまったかのような空間 俺はこの空間にある種の異様な雰囲気を感じていた 「ねっとりと肌に絡みつくような空気… …それでいてどこか拒絶を感じる…」 気のせい、といえばそれまでだが 明らかに何かを感じる 「…本殿…入れるかな」 ギシギシ軋む小さな階段を上がって本殿の扉に手をかけた その時、後頭部に強烈な衝撃が走った 同日、同時刻(高橋視点) 人気の少ない場所という漠然とした条件で犯行場所になりそうな所を探しているわけだが 意識するとどこも人気の少ないと言えるような気がしないでもない そもそも犯行時刻は基本深夜だし 深夜ならこの街はだいたいどこも人気は少ない いや、少ないってかほとんどないか しかし、なぜ地図上で9センチなんだ 何か理由があるのか、犯人の自己主張なのか… 「おい」 突然誰かに肩を叩かれた 驚いて振り向くと… 「アンタか…」 ほろにが刑事がそこにいた 「何の用だ?」 「ゆき兄に伝えろ」 「…」 「あくまでも俺は俺で動くと」 「…伝えるまでもないんじゃねぇ?」 「…だから俺は、お前らが言う通りに部下を動かしてやる、もちろん内緒だがな」 「!」 「協力はしない、だけど結果的に協力っていう形になってしまうなら不可抗力だ」 「…伝えておいてやるよ」 「…本人はどうした?一緒じゃないのか?」 「あいつは今一人で情報収集中だぜ? そうだな、不可抗力で協力するんならしょうがないよな、呼び出してやるよ」 同日、同時刻、某所 暗い 後頭部がズキズキする しくじったな、まさかあの場にいるとは… 口に何か詰め込まれて上からテープを貼られてるから声は出せない さらに両手両足がんじがらめか、参ったな その時、脳に衝撃が走った すさまじい悪臭、背骨を虫が這いずり回るような不快感 本能が拒否する、生あるが故の遺伝子に組み込まれた絶対的な死への拒絶 その死のイメージに直接働きかける悪臭、所謂腐臭 そして、血の匂い とても耐え切れるものじゃないが、動くこともままならない だがおかげで朦朧としてた頭が冴えた とりあえず臭いは鼻が慣れてくれるまで耐え切れなくても耐え切るしかない まずは状況確認だ 床は木、建物全体が恐らく木造 どれぐらい気絶してたかはしらないが殴られた時はまっ昼間だ いくら俺が軽いとはいえ気絶した男をつれて昼間に遠くに移動したとは考えにくい つーことは、普通に考えれば神社の本殿の中だな 待っていればそのうち高橋が来るはずだ… しかしそれまで生きていられる保障が無い以上ピンチには代わりがない 幸い鼻も馴れてきたし暗闇にも眼が馴れた 身をよじりなんとか這いずって前に進む ある程度前に進んだところで何かに引っ張られるように進めなくなった よく見て見ると足を縛っている縄はそのまま柱にくくりつけられていた やっぱそう上手くはいかないか 少々脱力しながら辺りを見回して見る よく見えないが、ほとんど何も無い しかし部屋の1番奥に何かが置かれているのが見える よく見えないがそれなりの大きさ 眼をこらしていると、突然音楽が鳴り響いた かなりびっくりしたが俺の携帯だった 当然出れない これで高橋が不思議に感じて助けに来てくれればいいのだが いや、でも普段から出ないこと多いしな 別段不思議にも思わないかもしれないな …正直凄いピンチだ… 同日、同時刻 「おかしいな、出ない」 出ないことはよくあることだが… 今回は出向いてる場所が場所だけにいささか心配だ 「昔から電話を無視する奴だったな、そういえば」 「しかし今回はもしかしたら厄介なことになってる可能性もある」 「確証は?」 「無い」 そう、無い だけど昔ゆき兄は俺に言った 自分に致命的に足りない慎重さを俺に補って欲しいと 「…ゆき兄は今日、ディスメンバーとなんらかの関係があると思われる場所に調査にいった もしかしたら捕まった可能性もある だから俺は今からそこに行く」 「そうか」 「ついてきてくれないのか?」 「…」 「そうかよ…まぁ好きにしろ」 ほろにが刑事を睨んだあと俺は車に乗って神社に向かった 胸騒ぎがする 同日、同時刻、神社 「人は2足歩行を覚え、足を足として確立した時に他の生物と一線を画した」 「そして手を手として確立することによって様々な物が作られ、創造された」 「それは同時に諸刃の刃として世界を絶望に満たした」 「…故に私は贖罪として手足を神へと回帰させる」 「この崇高な思想は愚劣な者たちに理解されずに私の先祖はその命を散らした」 「私が集めたのは右足、左足、右腕」 「君の左腕で儀は完成する」 冗談じゃねぇクソッタレが 突然出てきてワケわかんねぇことを延々聞かせやがって この拘束が解けたら絶対殺してやる 「…これを見たまえ」 奥に小さな光が灯った 「…!!?」 俺は声にならない声をあげた まるで、仏像のように神々しく安置された"ソレ" 光と闇の中に静かに浮かぶ"ソレ"は神々しさを感じる だが"ソレ"自身には、神々しさの欠片もない、醜悪極まりない… 「…これは依代さ、神のね」 「…両手足を切断した、僕の先祖の躯さ」 「だけど、今まで集めた手足を縫いつけ、やっとあと1つ」 「君の左腕を縫いつけた時に…完成するんだ…」 「…手足の神の元へ回帰できることを光栄に思うんだね」 「…さぁ、儀式を始めようか…」 ライトの光が何かに反射する 恐らく、刀 冗談じゃねぇ、こんなところで腕を切断されてたまるか 「うー!うー!!!」 必死に唸ってみる 「言葉なんかいらない、必要なのは苦輪の海にたゆたう絶望だけだ」 やべぇな、こいつどうやら最後にちょっと話をさせてくれる気すら持ってないのか 本当にブッ飛んだサイコ野郎だな …絶体絶命大ピンチか 「さぁ!贖罪の時だ!!」 刀が構えられ大きく切っ先が弧を描く その時、眩しい光が射し込んだ 「ゆき兄ここか?」 高橋の声!さっすが!!信じてたぜ!! いや、それどころじゃない! 目の前の刀が入り口に向かうのが俺の視界に入った 暗闇から刀の一撃、まずい!高橋よけろ!! しかし声が出せない、ええい!神様!! 「邪魔をするなッ!!!」 「なッ!?」 飛び散る血が、俺の頬に跳ねた (高橋視点) 「…咄嗟に身をよじったか」 「くそっ…!」 突然暗闇から飛び出してきた奴に刀で切りつけられるなんて一生に一度あるかないかの体験だろ… だがどうやらどうやら致命傷は避けたらしい ただし右腕が切断ではないにしろバッサリいかれてる 逃げるか…それとも… 「藪を突付けば蛇に咬まれる… 突付かずに通り過ぎれば生き長らえたものを…」 どうやら逃がしてくれる気は無いらしい 出血がヤバげだから出切れば逃げ出したいがそうもいかないというのが不幸だ 下手に動けば本当に右腕が千切れるかもしれない と、なると… 「…ゆき兄は生きてるのか?」 刀を構えた奴は頭を掻くと呟いた 「生きてるよ、まだ 正式な儀式は生かしたまま切断しなきゃいけないから 生きたまま切断することによって生への執着を手足から取り除く必要があるんだよ それがつまり…」 言い終わりを待たずに俺は飛び出した 右腕に激痛が走る 激痛なんてレベルの代物じゃないが多少痛覚が麻痺していた 刀野郎の横をすり抜け、中に飛び込んだ 「藪に飛び込む…愚か者か…」 意にも介してない…か、ムカつく野郎だ 中に入った瞬間に気づいたのはむせ返るような悪臭 入り口から射し込んだ光の先にゆき兄がいた とっととこのロープをほどけ!!と言わんばかりの目でこっちを見ていた 凄い痛いのにコイツは… なんとかほどいてやると同時に入り口から漏れる光が遮られ暗闇になった そして刀野郎の声だけが聞こえた 「鍵をかけた…もう逃げることはできない そして丸腰の生贄と、手負いの生贄志願者… どうする気だい?」 確かに俺はこれ以上動くと本当にヤバい ここはもうゆき兄に任すしかない そんな俺の考えを読んでかゆき兄が言った 「生にしがみつくような生贄に絶大な苦痛を与えて生への執着を取り除いたら それが最高の供物じゃないか? フィナーレを飾るに相応しいだろ?」 「…面白い」 「高橋」 「何だよ」 「その辺で休んどけ、後は俺がやっとく」 言われなくても、休んどく 「任せた」 「ああ、任された」 (ゆき兄視点) さて、どちらにせよ大ピンチには変わりはないか 何しろこっちは丸腰で相手は真剣だしな かといってこんな馬鹿野郎に為す術もなく切り殺されるのは御免だな 全くイライラしてくる 「そぉら!!!」 「うおっ!!!」 目の前を風が横切る感覚、前髪がパラパラと落ちた気がする クソ、真っ暗なのに…こいつはどうにかして見えてやがるな 「がっ!!」 右足に強烈な痛み 足に刀を突き立てられた 「痛いだろう?でもまだまだだ」 「いちいち腹の立つ野郎だなテメェは!!」 声の聞こえた辺りに思いっきり腕を振りぬいてみたが虚しく空をきる 「アハハ…」 離れた位置から声が聞こえる …駄目だな、これじゃ埒があかん 「はぁー…」 「どうした?もう諦めたか?」 「あー、諦めたよ、もういいや、とっとと左腕を落とせや 斬りやすいように伸ばしといてやるよ」 俺は左腕を前に突き出した 「…狙いは…わかってる… 切断のために…近くによった時を狙うんだろ?」 「…」 「図星だろ?」 「チッ」 「どいつもこいつも馬鹿な奴らだ… 目的も何も無く怠惰な日々を送り中身の生を享受する …信念を持つ私に…お前らが勝てるわけないだろ?」 「…芯のある奴は好きだったんだがな」 「ほう?」 「テメェの芯は腐ってるな、吐き気がするわ」 「…凡人が…まぁ回帰すれば君もわかるさ…」 どうせ開けても閉じても暗闇、俺は目を閉じた 目を閉じることによって視覚を完全に遮断して他の感覚を研ぎ澄ます 刃が風を切る音を感じればいい、それで奴の刀の1撃を避ければいい 意識を集中させろ、世界を収束させて… 左肩に凄い激痛が走った 余計なこと考えてるうちに斬られた 「…油断したね?」 「ぐぁぁぁ…」 「それじゃこのままゆっくり斬りおとして…ん?」 「腕の1本、くれてやるよ…!!」 右腕で刃をしっかり掴んだ 「…まさか…最初から斬られることは覚悟の上だったのか?」 「…どいつも…こいつもさぁ…信念がどうとか…贖罪だとか… もう正直めんどくせぇんだよ…!!」 「離せ…!!」 刀が傷口を広げていく だけど絶対離すものか 「何が先祖の仇だ馬鹿が…!くっだらねぇ…!!」 「貴様…!!!」 「そんな妄執に囚われてるようなチンケな野郎に…!! 殺されてたまるかってんだ!!!!」 正面を思いっきり蹴り上げた 「ごぁっ!!」 どうやらジャストミートしたらしい 男にはそこは急所だよな ただ同時に刀が手前に引かれるようにズバッと傷口を拡大させながら抜けていった 出血が半端ない、ついでに刃を掴んでた右手の手のひらもバッサリだ 「つぅ…」 「妄執だと…!! じゃあお前は何のためにこんなことをしてる!!」 「決まってんだろ」 「俺のオモチャを勝手にぶっ壊したテメェが気に食わないだけだ!!!!!」 「な…」 「お前と俺じゃあな!!スケールが違いすぎるんだよ!!!」 しばらく沈黙が場を支配した 後ろで高橋の笑い声が聞こえた 「確かにスケールが違いすぎてもう俺らにゃ理解できねえよ お前の考えはwwwww」 次の瞬間、刀野郎が叫んだ 「何をしている!!!!!!」 「動くな、動くとコイツをぶっ壊すぞ ここまでイカれたデコレーションしてんだ、大事なんだろ? 仏さんを手荒に扱うのは気が引けるんだが… 大事なのは生きてる俺たちってことでな」 チラッと後ろ見ると 高橋が切断した手足を縫い付けられた死体、刀野郎曰く神の依代を足蹴にしていた 「やめろ!!離れろ!!!!」 「ま…そこがゆき兄とお前のスケールの違いかな…」 「その通り、あんなもんが足蹴にされたぐらいでギャアギャア騒ぐから こうやって居場所がバレるんだぜ?」 姿勢を低くして、下から刀を思いっきり弾いた 「しまった…!!!」 ガチャンと刀が転がった 落ちた刀をすかさず拾った 「形勢逆転、お前は儀式がしたかったんだよな… だけどな、俺はお前を殺すって決めてるからな さて、はじめようか」 「…クッ、ハハハ、ヒヒ…」 「なーにがおかしいんだよ」 パァン!と、乾いた音がした 太ももに、激痛 思わず膝をつく 続けざまに、またパァン!と乾いた音 高橋が倒れる音 「…使いたくなかったんだけど… しょうがないから…使わせたのは…君達だから…」 ふざけんな…そんなもんまで持ってんのかよテメェは…!!! 「元気がよすぎる生贄ってのも困りものか… 結局こうなっちゃうんだからね…」 頭に硬い感触 …マズい、今度こそ本当にヤバイ… 「死んでよ」 パァン!と、乾いた音が響いた 「う…ああああ…!!!」 刀野郎は手から血を流し、その場にへたりこんだ 「…発砲許可はおりてなかったが…やむなしか」 入り口から聞こえた聞き覚えのある声 なんでコイツが…? 「結局来たのか、ずいぶん遅かったけどな」 高橋が言った え?お前らいつのまにそうなってんの? 俺だけ状況がわからないよ 「刑事としての義務は果たすさ」 扉が大きく開け放たれた 逆光の中、静かに佇んでいたのはほろにが刑事 「ここまでボロボロになるまで放っておくなんてさすが生贄刑事だな…」 「…もう否定も肯定もしないさ、ただ受け入れるだけだ」 「…いいね、たった1日で随分とエンターテイナーじゃん」 「とりあえずそいつがディスメンバーか?」 全員の視線がうずくまる刀野郎に集中した 「く、そっ…くそっ…私が…なんでこんな… ただ…この宿命を…先祖の無念を…」 うずくまりながらブツブツと呟き続ける 「儀式の完遂が目的にして3人殺した割には… 危なくなると銃とか使うか…全然おもしろくねーよお前… 芯も何もねぇただの臆病者、いや、それ以下だ」 「ちくしょお…ちくしょお…」 …深い失望 くだらなすぎる 「ほろにが刑事」 「何だ?」 「救急車2台な、あと消防も呼べばいいよ」 「救急車はわかるが…なぜ消防?」 「ま、いーからとりあえず外出ようぜ、高橋肩かそうか?」 「1人で歩けるさ」 刀野郎含め、全員が外に出た 頭が冷静になってきて激痛で意識が飛びそうになる ポケットから夜叉丸からもらった物を取り出した 「おい、ディスメンバー」 「…」 「お前の見てた夢、還してやるよ」 「何?」 布から、取り出した。 夜叉丸から受け取った、ディスメンバーの意味を粉々にする道具を それを見たほろにが刑事が言った 「お前…何をする気だ?」 「過去に幾多の人々を殺し、時が立った今も人を殺め続ける信仰なんて いっそ吹き飛ばすほうが世のためだと思ってな あ、投げたら伏せろよ」 刀野郎が叫んだ 「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉおおお!!!!」 「覚えとけ、それが今までお前が殺した人たちが味わった "どうにもならない絶望"だ」 ピンをはずし、本殿の中に投げ込んだ 「うわぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」 次の瞬間、衝撃が走り 妄執と殺戮を生み出した形の無い怪物はその拠り所を失う 柱が吹き飛ばされ重さに耐え切れなくなりメキメキと音を立てる崩れ落ちていく 刀野郎が絶叫してほろにが刑事を突き飛ばした 不意を突かれたほろにが刑事は手を離してしまった 刀野郎は絶叫を繰り返し、もはや誰にとっても神殿としての意味を成さない、崩れ落ちていく場所へと自ら飛び込んでいく 奴は出てこないまま、神殿は完全に崩れ落ちた 全てが崩れ落ち、誰もが無言でこの事件の結末を見ていた 「…最後まで妄執に憑かれた奴だったな」 「陳腐な言い回しだが、あいつも信仰の犠牲者ってことだな」 事件は終わった もうこれで誰かが手足を切断されることはないだろう …だが何かひっかかる… 本当にこれで終わりか? 些細なことを見て見ぬふりをしたせいで白やんが死んだ もう何も見逃してはいけないはずだ …だけど今は少し疲れた… サイレンの音が聞こえる… そこで俺の意識は途切れた 数日後、病院、昼過ぎ(高橋視点) 「空天しげる、幼い頃に両親とは死別 教えてもらった通り確かに手足ノ長は先祖にあたる」 ほろにが刑事が刀野郎について話している 「結局死んじまったからな 動機は先祖の仇ってか信仰の復活…のためとかでよかったんだっけか」 「ああ、確かにそういってたな」 「それと木っ端微塵になったのはしげるが負けを認めて自ら吹き飛ばしたってことにしておいた」 「サービス精神に溢れてるな」 「…で、あいつはどこに行ったんだ?」 ほろにが刑事がゆき兄の居場所を尋ねる 俺は首を横に振った 実は俺も朝から姿を見てない 「…絶対安静なのに…傷が開いたらどうするんだろうな…」 「むしろ動きまくっとけって言ったほうが安静にしてるような奴だからな…」 2人とも溜息をつく 「ま、死にはしないでしょ飽きたらそのうち帰ってくるはずだし」 ─まだ、終わってない─ .
https://w.atwiki.jp/hirireorikyara/pages/277.html
砕け散る。 元々は形を保っていた筈の無機物たちが、強大なる力の乱舞によって砕け、空気中に塵となって舞っている。 もしも並の格闘家たちがストリートファイトに興じていたとしても、こうはなるまい。 まるで、これではゲリラ戦でも行われたような惨状だ。 それも一方がその絶大な力で押しているわけではなく、双方が超人と呼ぶに差し支えなき力を存分に振るっているから質が悪い。 紅色の狐が、ひらりひらりと身をかわす。 優雅で流麗なものとはかけ離れた、とことん戦闘行為の為に極められた、粗雑ながらも確実な回避の動作。 つい一瞬前まで顔面があった場所を、鋭い拳が打ち据えていく。 狐に致命的な傷こそ与えないものの、万一回避を誤ればどんな惨状が待っているかは想像に難くなかった。 いや、それ以前に。 それほどまでに強力な老人の攻撃を連続してかわしながら、息をあげていない狐がまず、明らかに異常だ。 スーパーの鮮魚コーナーに並んでいる、『死んだ魚』のように濁った亡者の瞳――決して光の灯らない瞳で無感情に老人を見つめ、一手一手の攻撃を危なげに、しかし確実にかわしていく。 老人の動作は確かに卓越していて、まさしく武技を極めし戦士であることが窺える。 その証拠に、行動に支障はないとはいえ、紅き狐は全身へと打撲を受けていた。ダメージは決して零ではない。 彼女の手にかかってきた数多の存在が見たなら、思わず感嘆の声を漏らさずにはいられないかもしれない。 あの生物兵器と、ここまで対等に渡り合うなんて。 「…………、」 狐の挙動を待たずに、拳士は次なる一手を繰り出す。 相手に何一つとして行動を許さないその戦闘スタイルは、紅狐と互角以上に戦うことのできる有効なそれだ。 何せ、狐は軍部が公認するほど強力な生体兵器ではあるものの、老人のような武道家とは決してイコ―ルでない存在なのだから。 「確かに、見事な身のこなしだ。お主ほどの逸材は、捜したってそうそう見つかるまい」 手を休めぬまま、老人――東奔西走は語る。 狐はそれに耳を貸しているのか貸していないのか分からない。 感情の起伏が限りなく乏しいこの紅狐にも知能はあるだろうが、感性まで備わっているとは限らないのだ。 それはきっと、本人にしか分からないことなのだろう。 東奔西走は目の前の狐がどういった存在であるかを知らないゆえ、そこまで意識を回すことは当然不可能だ。 それに、言葉が通じているかどうかは、大した問題ではない。 言葉が通じないのなら実力で語り聞かせればいいだけ。 戦いに生きるものはそうでなければならない。 「だが、な」 狐の腹部へ、正拳の一撃がヒットする。 久しくなかった手応えだが、それは非常に浅い一発となってしまった。 この程度の当たりなら、町中の不良やごろつきでも問題なく反撃を返してくるだろう――東奔西走が、『並』であったなら。 当然、『敵』を抹殺せんと狐は反撃をしようとするが、行動が開始されるよりも早く東奔西走はより鋭い一撃に切り替える。 付け入る隙など与えない。 一手一手に意味がある。 たとえば何てことのない、大したダメージにすらならなかった先の正拳突きでさえ、次への連結の意味を含めての計算された打撃。 何も考えずに避けるだけでは、隙など見出せる筈もない……!! 「――お主は欠けている。お主には、魂が足りぬ」 紅色の狐・小神さくらは強者だ。 多少腕の立つ格闘家であっても、大抵はその並外れたスペックをもって無理矢理押し潰して終わらせてしまう。 散弾で何度か撃たれても倒れず、無論銃弾の一発や二発ではその生命を奪う一因にすらなることはできない。 そんな彼女がいまこうして押されている理由とは、即ち技術面だ。 攻撃を避けるのだって、全てその身体能力に頼っている。言ってしまえば、技術もへったくれもないごり押しということ。 現に彼女の動きは東奔西走の激しい攻撃の中で、攻撃を避けてこそいれど流麗な動きとはいえぬそれへと変化しつつあった。 もしも小神さくらという兵器が更に進化を遂げて、もっと確固たる自我を植え付けられたなら話は違ってくる。 東奔西走の攻撃を力押しではなく技術でかわし、彼の猛攻の抜け道を計算して行動できたなら、戦況は互角には持ち込めた筈だ。 いわば、職人と機械。 同じ作業を延々繰り返す機械は確実性こそ保証されていても、永遠に同じ場所に止まったまま決して進めない。 その点職人ならば年月を重ねるごとに技は進化を遂げ、確実性では勝てずとも、やがてその技は唯一のそれに肉薄していく。 「そのような、心の宿らぬ戦い方で」 さくらは逃れつつも、東奔西走の急所を狙う。 鍛えられたその肉体を一撃で貫けるかどうかは怪しいところだが、さくらの力も人間としては間違いなく規格外に位置する大きさ。 内臓を抉るくらいは期待できるかもしれない。 そこで生まれた隙に更に付け込んで一気にペースを奪い取れば、老人一人ごとき殺すのは造作もない話だ。 ごくごく機械的に、さくらは東奔西走抹殺の算段を組み立てていく。 体内の臓器の位置など大体の察しは付く。 仮に臓器を捉えられずとも兵器の拳で打たれれば、老いた肉体でまったくの無傷とはいかない筈。 さくらは東奔西走の上段蹴りが剛、と轟く音を聞きながら、その片腕を老人の胸の中央めがけて突き出した。 「…………!?」 がしぃぃっ、という快音が響く。 さくらは相も変わらずの濁った瞳のまま、目元を訝しむようにぴくりと動かした。 感情の機微と呼べるほど大層なものではなかったが、その機械思考にノイズを走らせるだけの効果はあったようだ。 東奔西走は小神さくらの殺人拳を腕の中央付近から掴み取り、自らの身体へのダメージを最小限に抑えたまま、身動きを封じていた。 さくらは引き抜こうとするも、東奔西走の追撃がそれを許さない。 相手の肉をも裂きかねない、小神さくらの鋭き手刀が彼の腕を潰さんと放たれるが、インパクトを受けたのはさくらの方だった。 まるで、巨大なハンマーで打ち上げられたような衝撃を感じた。 テニスボールにでもなったような、これまで感じたことのない感覚。 痛みよりも衝撃が大きい。 ごぎゃりという嫌な音は、しっかりとさくらの耳に入っていた。 「――――この東奔西走を、破れると思うな!」 東奔西走の打った打開策は限りなく単純だ。 目の前の機械のように冷徹な狐の行動をこれまでの打ち合いから推察するに、まずは不自由な片腕をどうにかせんとする筈と分かった。 後は単純、さくらが僅かにでも隙を見せたところで思い切り人体の急所の一つ、『顎』をアッパーカットで打ち抜く。 どんなに優れた格闘家であろうとも、人間の枠に収まっている限りはこの一撃を無傷で済ませることはどう考えたって不可能。 東奔西走だって、今撃破した紅狐に同じ攻撃を喰らっていたなら、手痛いダメ―ジになっていたことは間違いない。 根拠は、さくらの腕を掴んでいた左腕にある。 小神さくらの腕自体は見かけ通り少女のそれだったが、引き抜かんとする力は予想を超えた強さだった。 力が無かったなら、より高い威力での一撃を打てた。 しかも、直撃とはいかずとも腕に接触してしまったあの手刀もまた、少女の肉体からは考えられない威力だった。 骨がやられていないか不安になる――折れてはいないだろうが、鈍痛はしばらく消えないかも知れない。 しかし処置はまだ出来ない。 何故なら、 「……なん、と」 ――小神さくらは、付近の電線の上にて屹立していたからだ。 漫画や映画に代表される忍者のイメージと、まったく同じ光景。 両手を広げてバランスを取ろうとするでもなく、紅き狐はただ冷淡に佇みながら、あの濁った瞳で東奔西走を見据えていた。 瞬間、不覚にも背筋へ寒気を感じた。 彼女の濁った瞳はさっきまでの交戦でさんざん見ている筈なのに、改めて目を合わせてみるとよく分かる。 あれは――『死者』の目だ。 あんな目をした『人間』を、東奔西走は見たことがない。 四字熟語になったことで一部の記憶に欠損が出ているが、それでも断言できる。あれは、怪物であると。 「…………」 さくらのやっていることは、決して達人芸ではない。 東奔西走の猛攻をひたすらにかわし続けたのと同じように、持ち前の身体能力を駆使して強引にバランスを維持しているだけだ。 そこに『理屈』なんて欠片もない。 出来ることだから出来る。 たったそれだけの理不尽の下に、小神さくらは立っている。 忍者のように、幽鬼のように。 「…………」 身体状況、把握。 疲労・支障なし。 負傷・ 全身打撲、支障なし。 腹部へのダメージ、支障なし。 足へのダメージ、やや行動に支障あり。だが殺人続行の上で支障なし。 脳へのダメージ、脳震盪。だが、視界さえ使えれば戦闘続行に支障なし。平衡感覚など、自力で補う。 その他のダメージ、下顎部粉砕骨折。会話行動に大きな支障はあるだろうが、そもそも殺戮遂行の上で会話行為など不要。 よって、結論――戦闘および殺戮・続行。 「――――」 小神さくらは冷淡な動作で、高所からクロスボウの矢で東奔西走を射らんとする。 流石にその動きをくい止めることは出来ないが、ボウガンの矢ごときこれだけの間合いがあれば脅威でも何でもない。 十分に避けられる。 更に、回避の為に用いた運動をそのまま転換し、小神さくらの『着地点』を狙った重い一撃を打ち込むことも十分に可能。 そう、さくらは転落死も有り得る高所から、ボウガン発射後即座に飛び降りることを決行していたのだ。 超人的な身体能力を持っているとはいえ元は人間。無茶な着地を試みれば、骨が砕けるのは当然。 さくらは空中を落ちながらも、東奔西走の動きをしっかり濁りきった両の眼で捉え、彼の意図を機械的に認識する。 速い。 無策に受け身を取っては、老人の一撃が自分の頭を砕く。 ならばと、さくらはまともな人間であれば馬鹿馬鹿しいと一笑に伏すような行動を、平然と試みた。 「二段跳び、じゃとッ!?」 二段跳び――それこそ格闘ゲ―ムの中のような話であって、現実には到底無理とされる馬鹿馬鹿しい技術。 さくらはそれをやってのけた。 東奔西走は一瞬思わず瞠目したが、すぐにその仕掛けに気付く。 如何に生体兵器である小神さくらであれど、流石にそこまでの超人的技能は持ち合わせていない。 彼女がやったのは、単なるくだらない取捨選択だ。 クロスボウの矢ではなく、クロスボウ『本体』を落下しつつ片手で掴み――地面へと着地する直前に、全力で地面へと叩きつける。 本体は無惨な姿を晒しているが、この取捨選択は完全な妙手だった。 もしも武器を失うことを躊躇でもしていたら、東奔西走の渾身の一撃を無防備な体勢で直撃することになっていたのだ。 そうなれば――さしものさくらとて、ひとたまりもない。 東奔西走もまた戦闘勘を存分に働かせ、さくらのトリックを瞬時に見破り、死角へと逃れたさくらへ拳を打――てなかった。 (東奔西走……ルール、能力……!!) ぎり、と東奔西走は歯噛みする。 さくらのいる位置は、ほんの僅かではあったが東奔西走よりも『北側』だったのだ。 ほんの僅かの差異が、東奔西走の手を否応なしに鈍らせる。 ル―ル能力の制限がなければ、これほどに大きな隙を曝すことはなかった。 とことん、東奔西走は四字熟語として貶められたこの肉体を呪いたいと心から思った。 「…………」 さくらはディパックから『あるもの』を取り出した。 それは本体を失ったクロスボウの矢だ。 その殺傷能力はわざわざ試さずとも、その鋭い切っ先が、光を反射しておこる金属光沢が無言の内に語っていた。 さくらは躊躇無くそれを振り下ろす。もちろん、素手で。 《東西にしか移動できない》ルールの縛りによって、一瞬だが確かな隙を作ってしまった東奔西走は避けようとするが、遅い。 クロスボウの矢の鋭い切っ先が彼の胸板を裂いて、真っ赤な液体を漏らさせていた。 「っっ……!」 傷口は決して深くはない。 あと一瞬対処が遅れていたなら致命傷だったかもしれないが、とりあえず今のところは問題ないようだった。 東奔西走は矢を振り下ろしたことで位置が若干ながら変動したさくらへ、迷わず重い一撃を打ち込む。 それは彼女の手元の棍棒へと吸い込まれ、無惨にもクロスボウの矢はその棒状の部分から真っ二つにへし折れてしまった。 だが手はある。 クロスボウの矢を、更にディパックから取り出す。 本体を捨てたのは別に無我夢中だったとかではなく、この矢単体であっても殺人用途で十分に利用可能と判断したからでもあった。 刺し貫く。 狂い無く急所を狙ったその一撃は、回避を取っていたとはいえ東奔西走の左腕を、またも浅くではあるが確かに裂いていた。 あれでは掠り傷だ。 やはり急所を突かなければ――さくらが再び矢を東奔西走へと向けようとしたその刹那、老人の姿は視界から消えていた。 「…………? 、――――!!??」 いや、違う。 東奔西走は、全速力で小神さくらの懐へと踏み入っていたのだ。 これは危険な賭けだった。さくらの反応速度が想定より僅かにでも速ければ、一撃の代償として手痛い傷をもらう可能性がある。 しかし、この狐を沈められるならば。 そう考えた東奔西走は捨て身の一手として、この方法を選んだ。 強烈な速度で叩き込まれた正拳突きが、そのまま威力を殺せずにさくらの肉体をくの字に曲げさせて、彼方へと吹き飛ばした。 あまりにも呆気ない幕だったが、東奔西走としては珍しく冷や汗を流すに足るだけの戦いだったと、いえる。 命を奪えたかどうかはわからない。 ただ、当面の脅威は去ったといっていいだろう。 「さて、のう――」 安堵の息を漏らした途端、痛みを思い出した。 結局本来の用途での使用とならなかった矢によって切り裂かれた胸。命にも行動にも支障はないが、処置しておきたい。 腕の掠り傷もそうだが、化膿されては困る。 (ユキコたちは、大丈夫かのう……) 処置も施したいが、まずは合流が先だ。 彼は現在彼女・狭山雪子がどんな状態であるかを知らない。 知らないが、何となく言いしれぬ胸騒ぎだけは感じていた。 しかし、どうにもできない。 自分の無力を痛感しながら、東奔西走はかつて別れた、今はもう壊れてしまった少女を探して歩き出した。 四字熟語VS生体兵器――勝者、四字熟語・東奔西走。 【C-6/市街地/一日目/昼】 【東奔西走@四字熟語バトルロワイヤル】 [状態] 疲労(中)、胸に裂傷(命・行動に支障なし)、左腕に掠り傷(行動に支障なし) [服装] 特筆事項なし [装備] なし [道具] 基本支給品一式、ランダム支給品×2 [思考] 基本:殺し合いを潰す。 1:一先ずは狭山雪子と他二名に追いつく。狭山が南北に行ったのならば協力者を捜す。 2:傷の処置も余裕があればしておきたい。 3:出来ることならタクマを探す。 4:二人(行木団平、ジャック・ザ・リッパ―)には警戒しておく。 [備考] ※四字熟語バトルロワイヤル、死亡後からの参戦です ※ル―ル能力により東西にしか移動できません ◆ ◆ 小神さくらは、すっくと立ち上がった。 強く打ち付けられたことで胃液と僅かな吐血を催したものの、別段何でもないかのように立ち上がってみせた。 彼女は生体兵器だ。 それゆえにその生命力は常人とは一線を画しており、東奔西走の一撃をもろに受けてもどうにか生命を保つことには成功していた。 とはいえ、腹部へのダメージはかなり甚大だ。 徒手空拳でこれほどのダメージを背負う羽目になるとは、小神さくらにしたって思いもしなかっただろう。 さくらはボロボロだ。 だが、その生命を削りきるにはまだまだ足りない。 防戦一方のまま場所を移動しつつ戦った疲労も。 アッパ―カットにより脳は揺らされ、衝撃で半壊状態にある下顎も、見た目は深刻な損傷に見えるが、足りない。 腹部へのダメージは強大だが、やはりまだ足りない。 行動可能。 小神さくらは感慨も風情もなく、微塵の名残惜しささえ感じないままで、次なる獲物を今度こそ仕留めるべく歩き出した。 濁った、死んだ魚のような瞳のままで――― 【小神さくら@俺のオリキャラでバトルロワイアル2nd】 [状態] 全身打撲(活動に支障なし)、左足に裂傷(処置済、行動に若干の支障あり)、下顎が半壊、腹部にダメージ(極大) [服装] 特筆事項なし [装備] なし [所持品] 基本支給品一式、クロスボウの矢、ランダム支給品1~2 [思考] 基本:殺し合いを遂行する。 [備考] ※俺のオリキャラでバトルロワイアル2nd、死亡後からの参戦です ※支給品は確認しましたが、武器はもう残っていないようです ※クロスボウは破壊されました 時系列順で読む Back:優しくキミは微笑んでいた Next:行人不知 投下順で読む Back:空蝉 Next:行人不知 070:失踪する思春期のパラベラム『バーンアウト』 小神さくら [[]] 070:失踪する思春期のパラベラム『バーンアウト』 東奔西走 [[]]
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/5534.html
機械知性体たちの狂騒曲 メニュー http //w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/5536.html ――いつかきっと。 だから、その時まで。 ――うん。きっと迎えに来てね。 待ってるから。 ずっと、待ってるから。 ―ある情報端末たちの約束― 『それでねー奥さん。あんた駄目だよ、そんなんじゃ』 突然ですが、テレビの中で色黒なおじいさんが、電話の向こうで悩みを抱えている奥様に妙に偉そうに説教している場面です。 『どうなのそれって。あんた、本気で旦那を愛してるんじゃないの?』 『……はい』 『だったら、自分からどうにかしないと! 旦那も待ってるよ、絶対!』 お昼によく流れている情報バラエティとかいう、ニュースの体裁を取っていながらニュースではないという、わたしにしてみれば意味不明な番組なのです。 ひとりきりの昼食を取ったあと特にすることもなくこたつで例のお子様イスに座り、なんとなーく居間でテレビを観ていたらなぜかこんなものが。 別にこれを観ようと思ったわけではなくて、適当にチャンネルを 回し (ほんとにここのテレビのチャンネルは切り替え装置を回すのです)、ぼーっとしていたらこんな番組が流れていたという次第です。 大した事情も知らないはずなのに、よくこんなに断言できるものだと思わず感心してしまいます。 この司会の人物は、すべての事情を瞬時に齟齬なく解析できる高度な共感能力でも保有しているのでしょうか。 えーと……あ、まだ塩せんべいが残ってた。らっきー。 おやつ用の缶から、わたしにとっては大きすぎるその一枚つかんで、両手で抱えながらぽりぽり。 テレビはそのまま。 『ね、あんたがずっと支えてきたんだから。それはほんとうのことなんだから。自信持ちなさいよ』 『そうですね……ありがとうございます』 どうやら司会者の無意味に情熱的な説得は功を奏したようで、相談者の女性は涙ながらに自分のふがいなさを悔い改めたようです。 これで別居中の旦那さんのところに赴き、今後のことを話し合う、というところでコマーシャルへ。 めでたし、めでたし。 ……なのかなー。 「ふう」 テレビの賑やかなコマーシャルを聞き流しながら、こたつから縁側の向こうにある小さなお庭に目を向けます。 さすがに寒いので戸は閉めてありますが、障子戸の下にあるガラス窓からわたしの背丈だとちょうど庭の様子を見渡せるのです。 桜の木が一本植わっている以外は特になにもない、ほんとに小さなお庭。 そこにはブロック壁などという野暮なものはなく、ささやかな植え込みで外世界とこのお家を仕切っているだけでした。 一月二十八日。 真冬のお昼すぎ、平和そのものの光景です。 このお家に引越して来てから、もう三日が経ちました。 喜緑さんとの生活も、ほんのちょっぴりではありますが慣れつつあります。 我ながら環境適応力、高いんですねぇ。 考えてみると長門さんのところに連れていかれた時もそうでした。 わたし自身、長門さんのバックアップという基本構成は変わらなかったみたいで、彼女の周りの世話をするのは苦になりませんでしたし。 そういえば家事の中で一番比重の多いお食事のことですが、長門さんと暮らしていて意外なことにそれで悩んだことがないのです。 好き嫌いもなく、いつももくもくと食べてるだけでしたが、 最後は必ず「おいしかった」「ごちそうさま」を言ってくれたのが妙に印象的でした。 いろいろと滅茶苦茶な生活ではありましたが、どういうわけか、こと食事に関しては礼儀作法を守ってくれていたのです。 まるで……誰かに教わったかのように。あれだけは不思議でした。 わたしがいない今、なにを、どのようにして食べているのか、それだけが気がかりでしたが、 料理の手伝いはしてくれていたわけで、それさえ覚えてくれていたら致命的なことにはならないでしょう。 もともと、わたしが引き取られて七〇八号室に行くまでは、彼女ひとりで生活していたわけですし。 そうすると今の一番の心配ごとは例のあのゲームなのです。 熱中するのはよいのですが、時間を決めてやってるでしょうか。 内容はもうこの際ですからあえて言いませんが、せめて睡眠時間くらいはわたしがいた頃のように守っていてほしいものです。 キミドリさんにあとのことをよろしく、とは伝えましたが、もともと長門さんが親みたいなものでしたし、そういう注意がうまくできるとは期待はしてませんでした。 ふと振り子時計を見るともう一時になろうというところ。 昼食のお片づけを済ませたら、例の計画に取り掛かることにしましょう。 「よいしょっと……」 タンスの中から古い布切れを選び出し、それを抱えて居間まで運びます。 すでにお裁縫道具は居間のこたつの上に用意済み。 これらは喜緑さんが買ってくれたものではなく、このお家にもともとあったものらしいのです。 以前、ここに住んでいた方のものを勝手に使ってよいものか悩んだのですが、喜緑さんは構わない、と言ってくれました。 『この家にあるものは、すべてご自由に』 それだけです。 ですので彼女が留守中、なにをしていいのか、それともいけないことなのかを悩むことはありませんでした。なにをしてもいいのです。 ただひとつだけ。 『ひとりでこのお家から出ないこと』 これだけは絶対に守るように言われていました。 「もともとひとりで外出できる身体じゃないのですが」 こんなチビっこい身体になってなにが不便かといえば、それはもう生活全般すべてにおいてなのですが、特に問題なのは「自分の姿がヒトに見られる」のを避けなければいけないこと。 これが、許されない。 まぁ当然ではあります。幼児体型ではすまされないのです。 どちらかというと「ミニミニサイズの人間」な今のわたしはこの世界では明らかに不自然ですから。 のこのこ歩いているのを見つかって、大騒ぎになるのだけは避けなければなりません。 ただでさえ仲間たちに迷惑かけているのに。 仮にですが、もしも涼宮ハルヒになど見つかるようなことがあれば……。 『わっ! なにこれ!? キョン、見なさいよ! カナダに行ったはずの朝倉がこんなチビっ子になって――』 問答無用に捕獲され、彼女の好奇心を満たすべくさまざまな尋問を受け、そしてその結末は想像することもできません。 彼女のいきいきと輝く瞳に映る捕獲された自分、という光景を脳裏に描き思わず身震いしてしまいました。 もしもですが、そんな事態に至れば「人間矮小化現象」とかなんとか妙な事件が現実化するとか、それ以上に世界が変容してしまうかも。 そんなことだけは、絶対にあってはならないことなのです。 「……で、結局」 そう。 結局ここを出ることが叶わない以上、いろいろお話できるのもその情報端末の仲間たちだけ、ということになってしまいます。 キミドリさんは例外として。 あらためて思うのですが、やっぱりひとりきりの時間が長い、というのは寂しい。 「……まぁ、いまさらそんなことを言っても始まらないのです」 今は我慢の時です。そう決めたではないですか。 気を取り直して、目下計画中の「あること」を始めましょう。 先ほど居間に運んできた綺麗な柄の古い布きれ。それと針と糸と、はさみ。 自分の手の平くらいの大きさの、よくわからない材質ですが、しっとりとして落ち着いた色彩に彩られた乳白色のボタン。 もしかしたら貝でできてるのかな。 「――きれい」 昨日、お掃除をしているときに、たまたま見つけたものでした。 それはとてもとても古い作りのタンスの奥に、大切に保管されていたのです。 以前、このお家に住んでいたヒトはお年寄りだったのかも。 全体的に漂う古風な内装もそうなのですが、このような残された家財も、そのすべてがとても古い。 喜緑さんが「用意した」と説明していましたが、それにしても……。 「そのうちにわかるのかな」 考えても答えが出ないことは、後回し。 ここにあるものはすべて自由に使って構わないということでしたから、さっそく使わせてもらうことに。 「そーっと、そーっと……」 慎重に針に糸を通します。 唯一この身体になって便利だと思うのは、こういう細かい作業のときくらいですか。 なにしろ自分にとっては周囲のものはすべて巨大化しているわけですから、針の穴だってとても大きい。 糸を通すのも容易なのです。 「へへー……」 うまくできたので、思わず頬が緩みます。 では、さっそく。 昨日の午後に作っておいた厚紙の形を取り出し、それに合わせて布きれを切り出し始めました。 うまくいくと、いいなぁ。 「ただいま」 ガラガラとガラス戸の音。 このお家の現在の家主さん、喜緑さんの帰宅です。 「おかえりなさ~い」 とてとてと玄関にお出迎えに行きます。 やっぱりひとりでいるのは寂しいので、彼女が帰ってくるのが待ち遠しかったりするのです。 「はい。ただいま」 わたしの姿を認めて、にっこりと微笑んでくれます。 「わたしの不在中、なにかありましたか?」 「いいえ、別に」 まぁ、いろいろと作業がはかどったのですが、実はこれは彼女には内緒なのです。 計画は喜緑さんに内密に進めることにしようと考えていたので。 ……ちょっと気がひけるのですが。 「お留守番、ご苦労さまです」 一日中、家の中にいるだけですから、何が起こるわけでもないのですけど。それでも喜緑さんはいつもこう言ってくれるのです。 なおさら後ろめたい気がするのですが、それでも今はまだ、彼女には言えない。 自分の考えを悟られないようにしないと。 お夕飯は適当に残ってる食材で作りました。 喜緑さんも手伝ってくれるので、ずいぶんはかどります。 かなり実生活の怪しさが露呈しはじめた彼女ではありましたが、それでもこちらの言うことはよく理解してくれるし、 長門さんのように意味不明なことを言い出して煙に巻くようなこともしません。 そういう意味では大変な優等生なのですが……。 どこかが、ずれている、とでも言いましょうか。 初日の夜の混乱ぶりは今では是正はされてはいるものの(お風呂とか、着替えとか、いろいろです)それでもやはりなにか違うというか。 ……彼女、もしかすると長門さんより実生活能力がないのかも。 なんでもできると思われていた、高精度端末の彼女なのに。 少しずつその現実をわかりつつあるわたしは、一抹の不安を覚えるのでした。 「ほら、とてもいい匂いがしてきましたよ、朝倉さん」 とても嬉しそうに、彼女はコンロの上から香る肉じゃがのお鍋を覗き込みます。 無邪気というか、なんというか。 そんな喜緑さんの様子を見つめながら、それに微笑んで火の調節の説明をするのですが、同時に心の中に浮かび上がるものを隠しきれません。 ――つくりもののせかい。 突然、頭の中に浮かんだ言葉です。 説明などできるものでもないですし、どうしてそんな単語が出てきたのかもわかりません。 ざわざわとした、これまで経験したことのない異常な感覚。 まるで、作られた幻覚の上で成り立っているような、というか……そうとしか言い様のない、実体のないものでした。 ……だからこそ、わたしはあの計画を実行に移すことを考えたのですが。 このせかいに、起こっていることを確かめる。 自分にできる範囲の中で、ですけど。 なにごともなく数日が経過。一月三十一日になりました。 朝、食事と身支度を整えた喜緑さんをいつものように送り出しに玄関に向かいます。 「雲行きが怪しいようですね」 今朝の冷え込みも大したものでした。 空は鉛色の雲で覆われ、朝だというのにずいぶん暗いのです。 屋内だというのに、玄関先でも白い吐息が見えるほど。 「では、行ってきますね」 「はい、気をつけて」 ……さて。 彼女が完全に行ってしまったことを確認してから、わたしは台所に向かいました。 喜緑さんに内緒で続けていた作業の成果がそこにあるのです。 「なかなかうまくできたと思うのですが」 秘密の隠し場所、シンクの下の扉の中、米びつの陰にそれはありました。 わたしのつたないお裁縫技術で作った、きんちゃく袋。 この家に残されていた布とボタンだけで作られた、蒼色の小物入れです。 これがなにか? というと。 「……自分の誕生日、覚えてるかなぁ」 長門さんへのプレゼントというわけです。 お買い物も自由に行けないこの身体で、なんとか用意できそうなものはこれくらいでした。 それを彼女に、直接手渡したいと考えていたのです。 もっとも、正確に言ってわたしたちに誕生、という概念が当てはまるのかはよくわかりません。 ですが、この世界に、この身体を授けられて現れた日をそうと言うのなら、確かに明日は長門さんの誕生日なのです。 そしてわたしたちが初めて出会った日。 なにも知らなかった彼女に、わたしの知るすべてを教える、その作業を始めたあの――。 「あ、あれ……?」 ……めまいにも似た立ちくらみが。 そこから、微妙に記憶が曖昧になっていくのを感じます。 霞がかかるというか、視界が急激にぼやけていくような。 確かに、出会ったその光景は思い出せるのですが、そのあとのことがなぜか曖昧になっている。 北高に入学するまでの三年間、わたしたちは確かに一緒に偽装生活を送っていたはず……。 「……妙なのです」 ここのところずっとそれが気になっていました。 この喜緑さんとの生活でも感じていた違和感。 それがこうして過去を思い出そうとすると、突然顕在化してくるというか。 なにかが起こっている。もう何度も、それを考えていました。 この引越しのこともそうですし、長門さんのよそよそしい態度もおかしい。もちろん、自分のこの身体のことも。 誕生日をお祝いしてあげたいのは確かでした。 でもそれ以上に、彼女に会いたい。 会って、きちんとお話をしたい。 喜緑さんの言いつけを破ることになってしまいますが、なんとかこの家を出て彼女の元へ行きたいのです。 長門さんに会うことで、なにかがわかるかもしれないのですから。 「でも……」 こうしてプレゼントを用意したまではいいとして。 実際、この家を出られるのかどうか、それが問題でした。 喜緑さんはなんらかの脅威が迫っていると暗に言っていました。それからわたしを守るために、この家にも仕掛けをしている、とも。 もしそれがほんとうだとすれば、おそらくは結界のようなものが張り巡らされているはず。 彼女の力で構築された物理的か、または位相空間操作などの高度に制御された防御フィールドが存在するとなれば、今のわたしではそれを解除したり突破することはできない。 そんな力は残されていないのですから。 「やっぱり計画倒れかなぁ……」 長門さんに渡すつもりきんちゃく袋を抱きしめながら溜息をついた、その時でした。 こたつのそばに置いてあった携帯電話が着信音を立て始めたのです。 「喜緑さん……?」 この携帯電話を渡してくれたのは彼女です。学校に行く途中で、なにかがあったのでしょうか。 実際、これを使うことなど考えもしていなかったので音が鳴ったことに少しだけ驚きます。 折りたたみ式のその携帯電話の外部画面には、送信者の名前はありませんでした。 「……もしもし?」 おそるおそる携帯電話を取り、通話ボタンを押し込み、尋ねます。 すると――。 『――あなたを支援する』 「え?」 聞いたことのない声。若い、女性のようでした。 「……誰ですか?」 『今から五分間だけ、その駐留拠点に展開している防護フィールドを無効化する』 思わず息を呑みます。 『正確に、三〇〇秒だけ。それ以上はわたしの力では無理だ。穏健派端末に気取られる』 「いったい、誰です。どうしてそんなことを」 『外に、出たいのだろう』 声は冷たい、低いものです。そこに感情はいっさい込められていませんでした。 『あと二八七秒だ。行動に移すのなら、急進派らしく決断するといい』 その言葉に確信します。 これはわたしたちと同種、同等の情報端末です。間違いなく。 わたしが、急進派に創造された端末だということを知り、しかも喜緑さんの構築した防御フィールドの存在を知り、その上でそれを無効化できると言うなんて――。 「……どの派閥の端末なんですか、あなたは。目的は」 いつもののほほんとした雰囲気など、そこにはありません。 きわめてシリアスで、緊張感のある、ピリピリとした空気が支配する空間に一変していました。 『急げ。時間は限られている。あと二七五秒』 それだけ言うと、あっさり電話は切られました。 あの喜緑さんの構築したものを無効化する? それがどれほどのことなのか。 わたしがかつての姿と能力を持っていたとして、果たしてできたかどうか、というくらい。 それをできる、と言ってのけたのです。つまり、わたしや長門さんと同クラスの高精度端末としか考えられない。 そんな存在は、各派閥に一体ずつしか存在していないはずなのに……。 「どうしよう」 考えている時間はあまりありません。 彼女の言っていることが事実なら、もう残りは四分ほど。 「……行こう」 自分のできる範囲で。 この世界に起こっているなにかしらの 異常事態 。 それを突き止めるのです。 わたしはきんちゃく袋を握り締め、玄関へと向かいました。 その先に待ち受けるものがどういうものであるのか、わからないまま。 ―番外編「あらしのよるに」へつづく― http //w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/5535.html
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/53298.html
登録日:2023/02/12 Sun 00 07 15 更新日:2024/07/06 Sat 13 02 09 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 IDカード Non-fiction イケメン グルメ ゲームプロデューサー ジャマトグランプリ スピンオフ主役 デザイアグランプリ デザイアロワイヤル ドライ ニラム フッ軽プロデューサー プロデューサー プロビデンスカード ラスボス リアリスト リアル リアルガチ←強さ的な意味で リアル嫁はサニキ ヴィジョンドライバー 中間管理職 乖離編 令和ライダー 仮面ライダー 仮面ライダーギーツ 仮面ライダーゲイザー 北村諒 孤独のグルメ 小森拓真 庶民派 強敵 慕情編 慟哭編 未来人 松岡禎丞 洗脳 監視者 紳士 美食家 蝶ネクタイ 謀略編 運営 興味があるんだよ……。この世界の『リアル』に! ニラムとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーギーツ』の登場人物である。 本項目では彼が変身する仮面ライダーゲイザーについても記載する。 演:北村諒 キャラクターソング:「Non-fiction」 ●目次 【概要】 【人物像】 【劇中での活躍】謀略編 乖離編 慟哭編 慕情編 【仮面ライダーゲイザー】装備 【余談】 【概要】 デザイアグランプリの運営に所属し、ゲームマスターよりさらに上の立場にあるゲームプロデューサーを務める青年。 秘書のサマスと共に影でデザイアグランプリを監視しており、ゲームマスターの任命及び更迭は彼の役割である。 【人物像】 チェック柄のジャケットと蝶ネクタイを身に纏う、飄々とした性格の持ち主。 「デザイアグランプリは公平であるべき」という相応の信念は持っているようだが、あくまで「世界を守るゲーム」として捉えていたギロリとは異なり、「ゲームはリアルである」事を重視している。 それ故に、やらせなどの『リアル』を揺るがす者には厳正な対処をする。 意外にも食事は庶民派なところがあり、劇中では屋台のラーメンや恵方巻き、回転テーブル式の中華料理、串カツ、エスカルゴに舌鼓を打つ姿を見せていた。 個人用トレイだから衛生上問題はないとはいえ、串カツのソースを二度漬けしようとしてサマスに止められていた。 現代の食べ物は心底気に入ったようで、36話では鞍馬光聖に対し、寒空の下で屋台のラーメンを食べる事を『幸せ』の一例として挙げている。 未来人らしく現代人の事は見下しているが、ギロリやチラミとは異なり参加者の理想の世界や幸せには優劣を付けてはいない。 【劇中での活躍】 謀略編 あのアイテムを転送したのはお前か? ゲームマスターがゲームの勝敗に直接介入するのは……“やらせ”以外の何物でもない。 そんな事実はない。プレイヤー同士が勝手にやってるだけだ。 ……本当に? いいから余計な手出しはするな! 初登場は13話。 ゲームマスターであるギロリがゲームに介入している事に気付き、当時未実装だったコマンドツインバックルを浮世英寿の下に転送。 その後、上記の通りやらせの件でギロリを問いただすが、はぐらかされてしまう。 そして、16話では鞍馬祢音の告発を受けて直接現場に赴き、ギロリが仮面ライダーグレアに変身してギーツを妨害しようとした決定的な場面を目撃。 ギロリを「ゲームマスター失格」と断罪し、運営から追放した。 ありがとうございました、皆さん。では……ごきげんよう。 乖離編 英寿がツムリの前任であるミツメを知っていた事を不審に思い、警戒し始める。 さらに退場したはずの吾妻道長が生きていた事に加えて、ジャマトを支援するスポンサー・ベロバが道長に目を付けた事もあってか、彼を「リアリティーを汚すフィクション」と唾棄。 仮面ライダーゲイザーに変身して全力で排除にかかる。 しかし、必殺技を受けてもなお生き延びた道長を見て下記のように評価を改め、トドメを刺さずに去っていった。 どうやら君を見くびっていたようだ。 一度ならず、二度も死を乗り越えるとは……。もはや偶然のフィクションにあらず! あぁ……。君の存在こそがリアリティー…… なお、20話では南南東を向きながら恵方巻きを食べていたが、サマスに話しかけられた際、まだ食べ終わっていないのに喋ってしまっている。 恵方巻きは途中で言葉を発すると「福が逃げる」と言われているが……ついでに撮影で実際に向いていたのは北東だった そして、22話でチラミがベロバにヴィジョンドライバーを奪われる事態が発生。 さらに、創世の女神の力を得るためにニラムのヴィジョンドライバーも手に入れようとするベロバが「ジャマトグランプリ」の開催を宣言。 そこでラスボスに設定され、ジャマトの標的にされてしまう事に。 『ジャマトグランプリ』なんて、前代未聞です…! これがこの世界の『リアル』だというのなら、受けて立つしかない。勝つのは我々デザイアグランプリか、ジャマトグランプリか……? 慟哭編 ヴィジョンドライバーを奪われたら一巻の終わりという事で前線には出ず、常に待機していた。 他方、ジャマトグランプリ2回戦「戦国ゲーム」では大将を務め、生身のまま次々とジャマトを倒す姿を見せていた。 その姿は演じる北村氏が刀剣男士経験者という事もあってかかなり様になっており、「もう全部あいつ1人でいいんじゃないか」と言いたくなるほど やがてジャマトグランプリ最終戦「天国と地獄ゲーム」では、この時代での騒動はもはや運営の手に負えるものではなく、ヴィジョンドライバーを回収次第、デザイアグランプリが存在しなかった事にするために撤収を決意。 だが、創世の女神の秘密を知った英寿がドライバーの返還を拒否したため、実力行使に出る。 泣いてるのか? 母さん……本当はこんな事したくなかったんだな……。母さんはお前ら運営に、道具として利用されていたんだ! ……さあ、感動の再会はもういいだろう。そのドライバーは回収し……この世界をリセットする。 変身。 全てを忘れて楽になれ。 母さんは苦しんでる! お前らが苦しめたんだ! 根拠がない! そんなものはフィクションだ! ギーツとの戦闘では多少のダメージは受けながらも終始余裕を保ち、穴の中で互いに必殺技を撃ち合おうとするところまできたが、 ここに来てバッファの乱入という思いもよらないアクシデントが発生。 滑稽だな。所詮仮面ライダーは、女神に弄ばれた存在…… 仮面ライダーは─── やめろ、バッファ!! まとめて失せろ!! ギーツとゲイザーの潰し合いを待っていたバッファがここぞとばかりに「ゾンビストライク」を発動。 それによって発生した腕に捕まってしまい、ギーツ諸共身動きが取れないまま穴の下に引きずり降ろされて消滅してしまった。 そしてニラムが撃破された事によって道長がジャマ神となり、『全ての仮面ライダーをぶっ潰す力』が受理され、ますます事態が悪化してしまう…… 劇中ではチラミの失態を罵っていたが、そもそも道長を見逃したのはニラム自身であり、早々に彼を始末していればここまでの惨事には至らなかった。 皮肉にも、自らの好奇心とかつて更迭したギロリ同様、現代人を侮っていた事が己の破滅を招いたのだった。 慕情編 君も…別れの心づもりをしておけ。 あなた達は…! どうして……? スエルの権限によって復活した。 しばらくいないうちにデザグラが大変な事になっちまったみたいだな。 大至急、撤収の準備に取り掛かる。 消滅後は誰一人心配してくれなかったというリアルな人望が浮き彫りになったものの、35話でスエルの権限によって復活。 同じく復活した晴家ウィンを英寿に差し向けつつ、自身は現代から撤収する「グランドエンド」の準備を始めるよう指示した。 その後も光聖やジーンにグランドエンドが近い事を報告しつつ、ジーンにヴィジョンドライバー奪還の交渉を任せる、 スエルの命を受けてグランドエンド完了までにギーツの排除に打って出るなどの行動に出た(ただし、こちらはギーツがブーストフォームマークⅢへと変身した事で失敗に終わった)が、 38話で創世の女神がミツメの英寿への愛を踏み躙る形で生み出された事と、ツムリが最初から女神の後継者としてデザインされた存在である事を知ってしまう。 スエル……あなたのやり方は───『リアル』と言えるのですか? ん? ……1人の女性の真実の愛を、女神という虚像に変え、フィクションを作り上げた。挙げ句の果て、ツムリを後継者にするなど… 私に意見する気か? フィクションの上に成り立つデザイアグランプリに、価値があるとは思えない!! スエルやサマスの口から告げられた真実。それはまさしく、自身が最も嫌う『フィクション』であった。 珍しく声を荒げると現在のデザイアグランプリを否定し、スエルに詰め寄ろうとする。 そこに一発の銃声が鳴り響いた。 サマス……! 所詮エンターテイメントなど虚構そのものでは? あなたの後任は私(わたくし)が。 ニラム!! 使命に情熱を持ち過ぎるとは、らしくない。お前も、この世界の影響を受けたか…… ギロリ同様、現代に長く留まっていた関係で現代人の影響を受けており、この時点で使命に並々ならぬ情熱を抱いていた。 その結果、スエルにとって都合の良い駒ではなくなった為、ゲイザーに変身する間もなく部下であったサマスに腹部を狙撃されてしまう。 さらに、サマスから自身の信条を真っ向から否定され、かつてギロリに掛けた言葉をそのまま返される形でヴィジョンドライバーを奪われてしまう。 そして、未来人の肉体は訪れた次元の摂理に従うのがルール。 皮肉にも、「生身では銃弾1発ですら致命傷となるリアリティー」に足元を掬われたのだ。 長年この世界を見てきたが、君のような男は初めてだった……。フフフハハッ…… 浮世英寿……最後まで見届けたかったよ…。悠久の時を超えた、君のリアルを…… 最期は瀕死になりながら英寿の近くまで赴き、彼のリアルを称賛しつつ、それを見届けられない無念を残しながら息を引き取った。 英寿が振り返った時、既に遺体は跡形も無く消滅していた…… 【仮面ライダーゲイザー】 バッファ……。君は本来、存在していない退場者! リアリティーを汚すフィクションだ…! VISION DRIVER! よって、私が抹消する。 GAZER, LOG IN. 変身。 INSTALL. INNOVATION AND CONTROL, GAZER. 身長:213cm 体重:92.7kg パンチ力:43.8t キック力:88.7t ジャンプ力:118.7m(ひと跳び) 走力:1.8秒(100m) スーツアクター:小森拓真 ニラムがヴィジョンドライバーとプロビデンスカードを用いて変身した仮面ライダーで、英語表記は「Gazer」。 外見はギロリが変身するグレアと似ているが、カラーリングは白と金の装甲に紺色を基調としたアンダースーツという、高貴さすら漂わせる輝かしいものとなっている。 スペックも全ての面でグレアだけではなくベロバが変身したグレア2にも勝り、ギーツ レーザーブーストフォームでようやくスペックをわずかに上回れる域にあるため、プレイヤーライダーが正攻法で勝利するのは非常に困難。 戦闘時には、胸部及び肩と膝にそれぞれ一対ずつ設置された戦闘支援型ドローン「ドミニオンレイ」を分離させ、ホログラムのバリアを展開する。 このバリアは大型レイズバックルの必殺技でも破壊されず、その強度を利用して相手の攻撃をバリアで受け止めつつ、任意のタイミングで解除して反撃に転ずる戦術も行える。 また、ドミニオンレイ本体も仮面ライダーギーツⅨのギーツバスターQB9の攻撃でも完全破壊できないくらいには強固であり、本編では使われなかったが、グレアの「ヒュプノレイ」同様に他のライダーを洗脳する機能もある。 頭部「ゲイザーマスク」の前面を覆うガンメタリックのバイザー「ゲイザーヴィジョン」は、内部の半球状のモニターに全身各部のカメラや、 半径70kmの次元観測が可能なアンテナ型次元観測機「ゲイザーアンテナ(*1)」で得た情報をリアルタイム処理した高次元映像を投影し、現実世界と仮想世界のシームレスな一望を可能としている。 その他の能力は概ねグレアと同じなので、詳しくはそちらを参照。 装備 ヴィジョンドライバー システム音声:松岡禎丞 ゲイザーの変身ベルト。変身待機状態ではグレアと異なるBGMが流れる他、ディスプレイアニメーションもオレンジ色を基調としたものに変化している。 プロビデンスカード ゲイザーの変身に使用する、カード型特殊記憶デバイス。 ◇技 正式名称不明 DELETE プロビデンスカードを1回スラッシュして発動。 上空に浮かび上がり、ドミニオンレイを隕石の如く相手に向けて射出する。 マトモに食らえば確実に致命傷を与える、文字通りの必殺技である。 正式名称不明 SHUTDOWN プロビデンスカードを2回スラッシュして発動。 右手に黄金色のエネルギーをチャージし、それを光球として撃ち出す技と思われるが、バッファの横槍によって不発に終わった。 【余談】 名前の由来は「睨む」で、ゲイザーは英語で「監視者」を意味する。 ゲイザーの特徴的な変身ポーズは、ニラム役の北村氏が自ら考案したもの。雑誌『仮面ライダーギーツ キャラクターブック OUR DESIRE』などにおける北村氏のインタビューによると、「ショーダンスのイメージ+仮面ライダーファイズ(乾巧)の変身ポーズのオマージュ」とのこと。 ゲイザーのスーツは当初、グレアのスーツを改造・リペイントしたものと思われたが、次週には仮面ライダーグレア2が登場した事で新造の可能性も浮上し、どちらなのかが視聴者から考察されていた。後に雑誌『宇宙船』vol.180の特写において、型を流用して作られた新造のスーツである事が明かされた。 ゲイザーが初登場した21話放送後にプレミアムバンダイでDXヴィジョンドライバーの3次受注が行われ、ここでゲイザーの変身遊び機能が新たに紹介された。具体的には、生体認証装置「バイオメトリクサー」を2回タッチする事でモード切替が行われる形となる。なお、バッファ戦での変身シークエンスをよく見ると、上記の仕様を裏付けるかのように一瞬だけグレアの変身待機状態を経由するディスプレイが表示されている。 これがこのWikiの『リアル』だというのなら、追記・修正するしかない。 勝つのは我々Wiki篭りか、項目荒らしか……? △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\INSTALL./ -アニヲタWiki- ▷ DGPチャット [部分編集] 配色はダグバ、役職はオーディンより上っぽい -- 名無しさん (2023-02-12 10 13 22) かつての社長達のようにバッファにリベンジされてズタボロにならなきゃ良いけど -- 名無しさん (2023-02-12 12 51 11) ヒュプノレイの説明の下の文章、グレア表記のままやが合ってるんか? -- 名無しさん (2023-02-12 19 29 26) スーツは型の流用による新造っぽいな。グレア2残ってたし -- 名無しさん (2023-02-12 20 12 17) 最近の道長が悪質プレイヤーを通り越したナニカになってたから、コイツに道長がボコられてる時は少しスカッとしたわ -- 名無しさん (2023-02-14 19 38 46) なんかすごい高橋悠也キャラって感じする -- 名無しさん (2023-02-25 01 37 38) ギロリを追放する時はグレアの変身を強制解除できたし、本気で動けば事態を鎮圧出来そうではある -- 名無しさん (2023-03-19 21 30 42) 中々グレア2と並ぶ機会が無かったからはっきりしなかったけど、宇宙船にて新規造形と判明。いつかグレアvsゲイザーも実現しますかな -- 名無しさん (2023-04-01 22 42 48) ↑それっていつ発売の分の情報っすか?(1週間後なら記事編集できるんで) -- 名無しさん (2023-04-01 22 55 41) 祢音関連のアレコレが発覚していくたびに畜生度が増していってる人 祢音パパが祢音作り出した経緯全部知っててあの煽りは人の心が無さすぎる… -- 名無しさん (2023-04-03 14 51 23) ソース二度漬けしようとしてサマスに止められてるの草なんだ -- 名無しさん (2023-04-16 11 57 12) ↑一応ネタバレの範囲内だから来週に、女神の衝撃の真実と共に追記してください。 -- 名無しさん (2023-04-16 16 08 59) いい感じにしっぺ返し食らったね。スペックの差をガン無視した場外負けで消されるのもリアルかな? -- 名無しさん (2023-04-23 10 49 05) 32話の内容は放送から一週間後でお願いします。 -- 名無しさん (2023-04-23 20 36 25) 32話って今日放送した回じゃなかった?書いていいの? -- 名無しさん (2023-04-23 21 41 33) 未来人でもゲームのルールには逆らえない事を身をもって証明するハメになった -- 名無しさん (2023-05-11 20 17 30) 終わってみればギロリとは別ベクトルで真面目すぎる人だったな…… -- 名無しさん (2023-06-04 12 01 44) ルールを無視してでも自身が信じるリアルに生きた人 -- 名無しさん (2023-06-04 12 11 03) 惜しい人を亡くした…。 -- 名無しさん (2023-06-04 12 12 32) 本当に死んだのかな…と言いたいけど中の人のオールアップ宣言されちゃったしなぁ -- 名無しさん (2023-06-11 08 45 50) 撃たれたのが腹部だったし本人が並外れて強かったから、てっきり未来に強制転送されたと思ってた -- 名無しさん (2023-06-12 20 07 38) ギーツエクストラ、Vシネにて肉体が破壊されただけでその魂は予想通り、未来に転送されてたと判明。「リアル」に対する情熱は本物で露伴先生と気が合いそう。 -- 名無しさん (2024-04-14 21 28 53) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/191.html
男が、一人泣いていた。 真っ暗な市街地の中で立ち尽くしたまま、ボロボロと両の瞳から涙をこぼしていた。 男は手に入れた筈だった。 地獄のような地下労働施設から這い出し、絶対に出ないとされた千倍パチンコを策謀により当て、掴んだ。 艱難辛苦を乗り越え、掴んだ筈だったのだ。 未来を、輝かしい未来を……掴んだ筈だった。 男の名は伊藤カイジ。 様々な博打地獄を潜り抜けてきた伝説の賭徒である。 「何で……何でだ……」 希望が大きければ大きい程、絶望もまた強大なものへと成長する。 その事象は現在のカイジにも当てはまっていた。 漸く掴み取った未来、仲間と約束した未来、希望に包まれた筈の光輝く未来……この手からすり抜けていった未来。 幾ら涙を流せど感情は解放されない。 「ふざけんな……ふざけんなよ、兵藤っ……! 何でお前らは纏わりつく……何で俺ばかりに纏わりつくっ……! 折角……折角っ……!」 もうこりごりだった。 たった数百枚の紙に自由を奪われ、家畜のように労働を強いられる毎日。 人権なんて言葉など何処にも存在しない生活。 現在の状況は、それら抜け出した筈の生活と何ら変わらない。 いや、寧ろ更に最悪なものへと変貌していると言っても良い。 首輪型の爆弾により命を握られ、見知らぬ人々との殺し合いを強要されている……あの地下労働施設よりもずっと酷い、正真正銘の地獄。 他人から疎まれ、利用され、挙げ句連れてこられたのはこんな殺し合い。 もう嫌だった。 こんな人生、もうこりごりだった。 「何で……何で俺ばかりがこんな目に……何で……何で……何で……!」 宿敵に対して向けられていた憤りは、何時しか自身の人生への絶望へと移り変わっていた。 漸く入手した回帰へのチャンスも、この殺し合いにより破綻した。 自分のようなクズには、まともな人生を送る事すら許されないのか。 自分のようなクズには、努力する為の機会すら与えられないのか。 どうすれば良かったのだ。 どうすれば自分はまともな人生を送れていたのだ。 誰でも良い、教えてくれ。 誰でも良いから―――。 「ちくしょお……ちくしょお……ちくしょおっ……!!」 何分、十何分と時間が経過していくが、静寂の慟哭は止まる気配を見せず。 カイジは両の瞳から涙を流したまま、自身への呪怨を吐き出し続ける。 強く握られた拳が音をたて、震える。 食いばしった歯が音をたて、震える。 カイジの身体が心を支配する感情に、震える。 カイジは、心中を占める憤りに、周辺へ注意を傾ける事を忘れていた。 「あの~……」 ―――だから、カイジはその存在に気が付く事が出来なかった。 自分の直ぐ後方へと近付いていたその存在に、伊藤カイジは気が付く事が出来なかった。 「なっ……!」 その声が鼓膜を叩くと同時にカイジは現在の状況を思い出す。 兵藤の口から語られた『ゲーム』……バトルロワイアルという名の殺し合い。 迂闊だった。既にバトルロワイアルは開始しているのだ。 つまり現在自分が立つこの場は、様々な人間が互いに殺し合いを行っている戦場。 そんな戦場に身を置きながら、自分が取っていた行動は棒立ち。 棒立ち……戦場で棒立ち……有り得ぬ呆けっ……! 重なる不幸に気を取られていたとはいえ、棒立ち……! どうぞ撃って下さいと……どうぞ殺して下さいと言っているようなもの……! 圧倒的油断……これには流石のカイジも猛省っ……! (くそっ……何をしていやがる……こんな最悪の地獄の真っ只中で、俺は何をしていやがるんだっ……!) 心の中で自身への叱咤を叫びながら、カイジは後方へと振り返る。 緊張のせいか、身体からは不自然なまでの汗が吹き出している。 振り向くまでの一瞬が、カイジにはとてつもなく長く感じた。 「だ、誰だ、てめぇは!?」 上擦った声で問い掛けるカイジの視界に、一人の少女の姿が飛び込む。 ポニーテールに結ばれた鮮やかな緑髪、その幼い顔付きからすれば相当に豊満な 部類に入るグラマラスな身体……そこにはまごうことなき少女が一人立っていた。 「あ……えと、わ、私は園崎魅音って言います! その……何か声が聞こえたから、近付いてみたんだけど……」 初っ端から警戒心を前面に出しまくるカイジに、少女―――園崎魅音は恐縮の様子を見せながら、言葉を紡ぐ。 その様子からは戦意は見られないが、カイジもそう簡単に警戒を解く訳にはいかない。 一歩後退り、何が起きても対応できるように身構え、魅音を睨む。 「あの……泣くのは良いんだけど、そんな堂々と突っ立ってると他の人に見つかっちゃいますよ? 殺し合いに乗ったヤバい人も彷徨いてるかもしれないし……」 そんなカイジの視線にたじろぎながらも、魅音は口を動かす。 その口調に怯えの色が含まれている事に、カイジは直ぐさま気が付いた。 こんな異常事態の中だ。この少女も少女なりの勇気を振り絞って自分に声を掛けてきたんだろう。 「と、というかお兄さん、殺し合いに乗ったりなんかしてないよね? 実は危険人物でした~~、何てオチが着いたらおじさんパニクっちゃうよ、ハハ……」 言葉の多用は、その恐怖を押し殺そうとしての物なのだろう。 声が僅かに震えていて、その笑顔も引きつっている。 少女の様子を冷静に観察しながら、カイジは小さく後悔を感じていた。 勇気を捻出して声を掛けた少女に対して自分が取った行動は―――恫喝。 ……最悪だ。 見たところ少女はまだ中学生か高校生程の年齢。 そんな少女が恐怖を抑えて取った行動に、大人である自分は恫喝で応えてしまった。 自身も恐怖していたとはいえ、恫喝は最悪。 これは流石に最悪。 ……自身の対応にカイジは大きな後悔を覚えていた。 「……乗ってねぇよ」 ―――だから、気付けば口を開いていた。 その後悔に罰の悪そうな顔を浮かべ、カイジは言葉を零していた。 「え?」 「乗ってねぇって言ったんだ……俺は人殺しをするつもりはない。あんな悪魔の言いなりになんかなってたまるか」 気の抜けた少女の返答に、カイジはそっぽを向いたまま再び自身の意志を口にする。 罪悪感が消失したかと思えば、次に浮かんだ感情は気恥ずかしさ。 こういうところで素直になれないのが、伊藤カイジという男であった。 「え、あ……ははははは! そうなんだ、良かった! 良かった! ホント安心したよ! もう後先考えないで声掛けちゃったからさ、もしかしてやっちゃったかな、とか思ってたんだけど……いや、良かった!」 小さく呟かれたカイジの言葉は、少女の笑い声に易々とかき消される。 少女が見せた喜びの表情に、カイジは思わず頬を弛ませていた。 ……とはいえ、やはりながら、明後日の方向を向いたままではあったが……。 「……そういえば……何でお前、俺なんかに声掛けたんだ……? そんな怖かったんなら、黙って離れてりゃあ良かったじゃねえか」 と、此処でカイジが、この奇妙なむず痒さから解放される為に話を逸らす。 出来るだけ真剣な顔を魅音へと向け直し、どうでも良いような質問を問い掛けた。 「う~ん、何でって言われても……さっきも言ったけどホント後先考えずだったんだよねえ。 泣き声なんか結構遠くまで聞こえてたし、ほっといたら殺されちゃうかもって考えたら思わずね」 「は……? お前、本当にそんな理由で声かけたのか……? そんな考え無しで……?」 「む、失礼だね。その考え無しのお陰で命を救われたのかもしれないのにさ」 カイジの無粋な言い様に頬を膨らませる魅音。 そんな魅音を前にしてカイジはただ純粋に驚愕していた。 この異常すぎる現状で、怖れを乗り越え他人の為をもって行動した少女。 考え無しと言ってしまえばそこまでだが、少女の行動はカイジにとっては信じられない程に驚愕の行動であった。 (……何だよ、コイツ………………すげぇ良い奴じゃん……) ―――カイジの人生は裏切りの連続だった。 事の始まりはバイト仲間の連帯保証人になってしまった事。 バイト仲間は借金を放り出し雲隠れ……その30万の借金は、法外な金利により300万に膨れ上がってカイジの物へとなった。 そして、始まるは賭博地獄。 帝愛が元締めとなり開催されるギャンブルに身を投じ、その過程で様々な裏切りを受け、生き延びてきた。 一度は地獄に落ち、それでも仲間達を救済する為に、自分の生還の為にと戦い、そして最後の最後でまた裏切られる。 何度自分を犠牲にしようと、仲間の為に何度身を切ろうと、最後には裏切られた。 エスポワールでも―――、 『沼』との戦いの時でも―――、 今までの人生でも―――、 ―――何時もそうだった。 そんなカイジだからこそ、魅音の行動が異様なまでに光輝いて見えた。 他人の為に命を賭すその困難さを知るカイジだからこそ、魅音の行動が崇高なものに感じた。 「……お前、良い奴だな……」 「え? そ、そうかな? 別に普通の事だと思うけど」 魅音も、そこまで深く考えていた訳ではないだろう。 ただ単に楽観的な思考回路を有していて、その末にあのような行動を取っていたのかもしれない。 だが……いや、だからこそ……カイジは尊敬の念を覚える。 その純粋な思考に、その清流の如く澄み切った思考に……カイジは驚嘆を覚える。 「……園崎っていったな……俺はカイジ、伊藤カイジだ。こんなヤバい状況で何だが……よろしくな」 だから自然と右手を差し出していた。 この尊敬の感情を、この喜びの感情を、この感謝の気持ちを少しでも伝えたくて―――カイジは右手を差し出す。 自分より五つも六つも年下の少女へと、右手を差し出す。 「うん、よろしくね、伊藤さん」 魅音は、天真爛漫な笑顔を浮かべさも当然のようにカイジの右手を握った。 心地良い温もりが右手を伝い、カイジの胸中に熱い感情を迸らせる。 「カイジで良いよ……小っ恥ずかしい……!」 「フフ……じゃ、改めてよろしく、カイジさん!」 「ああ、よろしく頼むぞ園崎……」 「あ、なら私の事も魅音って呼んでよ。仲間はみんな下の名前で呼ぶし」 「え……? あ、ああ、分かった……魅音だな、魅音……」 「うんうん、それでOK! 私も名字で呼ばれるの何となく苦手でさ~」 絶望に一度はくすぶり掛けていた炎が、勢いを取り戻していた。 少女が見せた希望に、絶望に捕らわれ掛けていた男の心が燃え上がる。 (そうだ……! こんな狂った殺し合いでも仲間はいる……! 俺達は手を取り合い、貴様達と対抗する事が出来る……! 見ていろ、兵藤……俺は……必ず……必ず……お前の前に再び舞い戻る……! この腐った殺し合いをぶち壊し、貴様と決着を付けてやるっ……!) 「見てろよ、兵藤……!」 無意識の内に口から漏れる決意。 その瞳の色は、今までも様々な奇跡を打ち出してきた博徒のそれ。 どんな逆境にあろうと決して諦めず、破戒への道を探し続けた伝説の博徒―――伊藤カイジ。 彼の新たな戦いが此処からまた始まったのだ―――。 ■ □ ■ □ そして遭遇から数分後、魅音とカイジの二人は森林から移動し、麓にあった住宅街へと足を踏み入れていた。 互いに周囲を警戒しあいながら歩き続け、手頃な家の中へと土足で入り込む。 家の内部が無人である事を確認し、二人は互いの持つ情報を交換し合う事にした。 「魅音の知り合いはこの前原ってのと竜宮ってので間違いないのか……?」 「……うん……喚ばれたその二人だけみたい」 「……そうか……」 殺し合いに参加させられている魅音の仲間の存在を知り、カイジの内には灼熱の怒りが込み上げていた。 コイツらはまだ年端もいかない子供……社会の汚さも人間の汚さも何も知らない純粋な子供達。 そんな奴等でさえも、こんなクソみたいな殺し合いに参加させられている。 死にたくなければ仲間と殺し合えと言われているのだ。 とっくの昔に理解していたとはいえ、兵藤の度を越えた残虐性に改めて腸が煮えくり返る気持ちであった。 「……カイジさんの知り合いも参加させられてるの?」 「……いや、居ない……筈だ……」 「? ……筈だってどういう事?」 「分からねぇんだ……」 「分からない……?」 「……確かに知った名前はある……でもコイツらは死んだ筈なんだ……! 奴ら帝愛のゲームに参加して……精一杯抗って……死んじまった筈なんだ……!!」 参加者名簿に記載されていた情報はカイジを混乱の渦中へと放り込んでいた。 そこに記されていたのは佐原と石田光司という名前。 この二人は、後のカイジの人生に多大な影響を与えた人間である。 死と生の狭間に身を置きながらも最期まで他人を思い続けた石田光司。 死と生の狭間に身を置きながらも最期まで我を失わなかった佐原。 二人がいなければ自分はあのゲームで死んでいただろう。 あの二人の姿が在ったからこそ……自分はあのゲームから生還できたのだ。 ―――そんな二人の名前が、何故かこの名簿には載っている。 何故か、死んだ筈の二人の名前がこの名簿には載っている。 カイジにはこの事態が示す意味を理解する事が出来ない。 幾ら考えれど、この事態について納得のいく説明を浮かぶ事は出来なかった。 「……同姓同名の他人って可能性は?」 「……当然そう……死者が蘇生するなんて事は有り得ない……この佐原と石田光司は全くの別人の筈だ……」 「なら……」 「分かってる……それは分かってるんだ! ……ただ……どうしてもその考えが付きまとって離れねぇ…… もしかしたら二人は生存していたのかもって……それでこのゲームに参加させられてるのかもって……そう、考えちまうんだ……!」 カイジ自身、同姓同名という可能性に何度も何度も行き着いていた。 だが、あの帝愛が関わっている以上、この二つの名前が自分と無関係とはどうしても思えないのだ。 万が一の、億が一の事態が有り得るかもしれない。 もしかしたらまた二人に出会えるのかもしれない……そんな淡い期待を胸に抱いてしまう自分が居るのだ。 「カイジさん……」 「……悪かった……この名前については考えなくても良い……先ずは魅音の仲間を探す事の方がずっと大事だ……」 「……で、でも……」 「……今は少しでも信憑性のある情報を頼りにした方が良い……全くの他人かもしれねぇ奴等を探す暇があるなら、確実に居る仲間を探すべきなんだ……!」 「……うん、分かったよ」 カイジは無理矢理に佐原達についての思考を静止させる。 この二人の正体や、奴ら帝愛の真意なんて幾ら考えれど分かる訳がない。 今はもっと別に考えるべき事が在る筈。 この殺し合いを生き延びる為に、この殺し合いを潰す為に、他に考える事が在る筈だ。 ――そう考え、カイジは思考の矛先を別の物へと移していく。 「……そういえば奴はランダムにアイテムを与えると言ってたな……もしかした ら何か武器になりそうな物を支給されてるかも……」 「あ、私はもう確認したよ。武器になりそうな物は……このスタンガンだけだね。 まぁ、違法改造されてるしそれなりに心強いんだけど……銃とかが相手だとやっぱり頼りないかな」 「…………俺も……ダメだな。武器になりそうな物は何もない……訳の分かんねえもんばっかだ」 「ん~、武器がスタンガンだけってのも心細いねえ」 「……じゃあ先ずは武器の確保と仲間の捜索に努めよう……魅音の仲間は勿論、他の殺し合いに乗ってない参加者達ともコンタクトを取りたい……」 「うん、その方が良いみたいだね。……よし、じゃあ行きますか!」 周囲は比較的静かだが、殺し合いはもう開始している。 もしかしたら既に死者の一人や二人は出ているのかもしれない。 こうして情報交換をしている一秒一秒でさえ、もしかしたら致命的な事態を引き起こしている可能性もある。 それに兵藤は七十二時間……つまり三日間というタイムリミットを語っていた。 仲間の探索に首輪の解除、会場からの脱出……成すべき事は山のように在るのだ。 時は金なり……いや、この場では時は命なりと言っても良い。 最低限の情報を交えた二人は、数分の時を過ごした一軒家から早々に出て行った。 一先ず目指すは最も近い位置にある施設―――図書館。 カイジと魅音は逸る気持ちを抑えながら、道なりに歩みを進めていく。 彼等の行く末にはどんな未来が待ち受けるのか―――、 伝説の賭博師はこの殺し合いでも奇跡を導く事が出来るのか―――、 曲者揃いのメンバーを纏めるリーダーは仲間と再会する事が出来るのか―――、 ―――知り得ぬ未来に恐怖を覚えながら、二人は眼前の道を進んでいく。 【一日目/深夜/C-4・住宅街】 【伊藤カイジ@賭博破戒録カイジ】 [状態]健康 [装備]なし [道具]基本支給品一式、ランダム支給品×1~3(武器はなし) [思考] 0:ゲームの転覆を狙う。絶対に殺し合いには乗らない 1:魅音と行動。一先ず図書館へ 2:魅音の仲間、強力な武器を探す 3:「佐原」に「石田光司」……? まさかな…… 【園崎魅音@ひぐらしの鳴く頃に】 [状態]健康 [装備]詩音のスタンガン@ひぐらしの鳴く頃に [道具]基本支給品一式、ランダム支給品×0~2(武器はなし) [思考] 0:ゲームの転覆を狙う。殺し合いには乗らない 1:カイジと行動。一先ず図書館へ 2:仲間達を探す。できれば強力な武器も欲しい 3:カイジの仲間も探してあげたい Back それは強烈な出会いなの? 時系列順で読む Next敗者の刑 Back それは強烈な出会いなの? 投下順で読む Next 敗者の刑 時報(オープニング) 伊藤カイジ Next 免罪のワールド/制裁のワード GAME START 園崎魅音 Next 免罪のワールド/制裁のワード
https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/437.html
「この世界はスタンたちによって救われなければならない。 それを邪魔するヤツは・・・・この僕が許さない!」 年齢:16歳 身長:159cm 体重:48kg 一人称:僕 CV. 緑川光 『テイルズオブデスティニー2』に登場するキャラクター。『NAMCOxCAPCOM』にも出演している。 マントを羽織った黒ずくめの格好で、獣の頭骨のような仮面を被っている異様な風貌の少年。 主人公カイルの道中に現われ手助けをし、後に仲間となる。 性格は冷静沈着で皮肉屋。言いたいこと、言うべきことはハッキリと言い、パーティーのブレイン的存在として頼りにされている。 ジューダスという名前はカイルが初めて彼と出会い名前を聞いた際に、「好きに呼ぶがいい」と言われて付けた呼び名なのだが、 初見の人間に対して付ける名前が「ジューダス(訳:裏切り者)」というのはどういうことだろうか。 なお、仮面なんて被ってはいるがその正体はキャラの情報が公開された時点でファンにはバレバレであった。 それ故にリオン同様人気キャラで、第一回人気投票ではリオン1位、ジューダス2位という異形偉業を達成する。 だが、毎回安定して1~2位を取るリオンと違って回を経る毎にずるずると順位が・・・。まあ作品もキャラも毎年増えていっているから致し方なし。 仮面ネタは公式でも触れられており、個別称号では「○○仮面」「仮面○○」と付くものが多く、酷いものでは「仮面ストーカー」なんてものも。 ロニとの掛け合いの勝利台詞には、暑い所で「暑いだろう?仮面脱げば?」寒い所で「寒いだろう?仮面脱げば?」と弄られており、 それぞれ「やかましい!」「関係ないだろう!」と鋭いツッコミを入れている。 そもそもあの仮面で正体を隠そうとすること自体無理があるのだが…。 ちなみのあのスカスカ仮面、デザインしたいのまたむつみ女史によると、 「顔を隠しつつ正体が分かるように」と言うナムコ側の無茶な要求に応えるための苦肉の策だったとか。 + 正体の詳しいネタバレ他 正体は上でも明記されているようなものだがリオン・マグナス。 そして、何故生きているかと言うと、リアラと同一の存在である、 「エルレイン」によって蘇らされたから。 つまりは立場的にはバルバトスと同じである。 バルバトスと同じく「その時代の英雄の手によって殺められた存在」である故に、 「英雄に恨みを抱いているだろうから、歴史を変える手助けをしてくれる」 と思われたのだろう。 だが、自らの行いに後悔のないリオンはエルレインの元を去り、 カイル達を見守り、後に同行することとなった。 その意志は強く、後の「望みどおりの夢を見れ、嫌な現実から逃避できる」 というエルレインの影響下でも、自らの敗北という過去から逃れず、 カイル達が助けに来るまで終わらぬ悪夢を選んだ。 最終的には正しい歴史に戻り、 存在し続けられるか不確定のままカイル達と別れることとなったが、 その際も潔く、感謝と共に姿を消した。 PSP版ではリオンの時の姿をとった何者かが裏ダンジョンで立ちはだかり、 戦闘後に「リオンのわずかな後悔が形を取った姿」と判明するため、 リオンの後悔の感情と切り離された存在がジューダスとも解釈できる。 前作とは戦闘スタイルが大分違っており、右手に短剣、左手に長剣を持つ「二天一流」に近いスタイルになっている (そのため『リメD』ではリオンの戦闘スタイルが変更された)。 それ以外にも、前作(と『リメD』)で描写されていた乗り物酔いし易い面も殆ど見られない。 それどころか飛行艇イクシフォスラーのパイロット役を名乗り出ている位である。 エルレインが復活させた際に酔わないように体質を改良したのだろうか。 また、「魔人闇」は封印したものの、マリアンへの想いは健在。 ミニゲームであるクイズには、彼が出題者になるバージョンがあり、その場合マリアンの消息が問題として出題されたりもする。 その問題に「死んだ」と答えると漏れなく大激怒し、「重傷を負って療養中」と答えると全力で否定するので、 少なくとも彼はマリアンがまだ生きていることを確認しているようだ。 ちなみに、当のマリアンは小説版にて登場し、とある町の宿屋でメイドとして働きながら、自分のせいでリオンが死に、 彼が世間から悪人扱いされるようになったとの思いから、強烈な自己嫌悪に苛まれる日々を送っている。 戦闘においては基本的には中衛型というコンセプト。 技の性能は高く、晶術も中級止まりとはいえ高性能なものを持っている反面、HPも防御も全キャラ中最低の成長率という尖った特徴を持つ。 しかし、「月閃光」と「魔人滅殺闇」という技の拘束力が極めて高く、この技でハメ続けることで紙装甲を簡単に誤魔化せてしまう。 「攻撃は最大の防御」を地で行くキャラ。 この2つに隠れがちだが、「飛連斬」「幻影刃」「粉塵裂破衝」などの技や、 「プリズムフラッシャ」「ネガティブゲイト」「シャドウエッジ」といった晶術も非常に使い勝手がいい。 さらに、前述の紙装甲も「称号バグ」という裏技を利用すると、防御の成長率だけは全キャラ中2位にまで上げられてしまったりする。 ただし、「月閃光」と「魔人滅殺闇」はほぼ詠キャン前提の技であり、要するに人操作でないと真価を発揮出来ない。 CPU操作では文字通り戦力が半減すると言っても過言ではない。 また、防御はカバー出来てもHPが最低で防御面に不安があるのは変わらず、 押し込む技がないため詠唱妨害も若干やりづらいという弱点もある。 ちなみに、秘奥義を放つと終了後に背中を向けながらカッコイイ決め台詞を言うのだが、喋ってる時間がえらく長いため、 物語後半のボス共に秘奥義を当てると逆に手痛い反撃を受けて死亡してしまう。 「闇の炎に抱かれて馬鹿なっ!」 そのパターンを食らったプレイヤーならこのセリフにも覚えがあるはず。 秘奥義「浄破滅焼闇」発動→決め台詞「闇の炎に抱かれて消えろ!」→ボスキャラは復帰が早いので喋り終わる前に攻撃→無防備で直撃 →死亡時のセリフ「馬鹿なっ!」 戦闘中のツッコミでは、同じ技ばかり打っていると、たとえそれが有効な場面でも「馬鹿の一つ覚えだな」と酷い言われようをされるが、 ガードブレイクしてしまうと「その攻撃はガードできん!かわせ!」という的確な指示が出る。 また、主人公を差し置いて3周目(PSP版は2周目)中盤以後に解禁される派生秘奥義「真神煉獄刹」も存在する。 やりこみ派の人にとっては、これが使えるようになるまでがオープニングらしい。 + 隠し秘奥義「真神煉獄刹」 こちらがその「真神煉獄刹」 ちなみに韓国版はこんな感じ。 + 知識、ステータス、テクニックを極めると… 特技or奥義の硬直中に詠唱>キャンセルというテクニックにより、 SP(攻撃、特殊行動で消費、命中回避に影響ガードや時間で回復)と、 TP(MPと同義)の続く限り特技「月閃光」によるループが可能。 他のキャラクターもループコンボは出来るが、その中でも一度のHIT数が多く、難易度も非常に低い。 更にクリティカル特化型に育成すると、そのHIT数を生かしてクリティカルを出しまくり、 クリティカル特典でSPTP回復、相手のブラスターカウント (攻撃を与えるor受ける、戦闘後のグレードで上昇、クリティカルを受けると減少、1000でSB)を上げないまま、 一方的にゲージ回収しつつ、攻撃が出来るキャラとなる。 上記の理由により、ループコンボの面ではジューダスが頭一つ抜き出ている。 ジューダスソロ撃破動画 + 『NAMCOxCAPCOM』での活躍 『テイルズ』シリーズからスタン、ルーティと共に参戦。 当初は「『デスティニー』だけが参戦」とされていたため、一応『デスティニー』ではあるが、『2』出典の彼の参戦は中々のサプライズであった。 ……第2弾PVに普通にいたため速攻バレたが。同じサプライズでも市長とはえらい違いである。 本作ではローズ、アーマーキングと共にブラックワルキューレがあの世から蘇らせた存在として、当初は敵として立ちはだかる。 生前とはあまりにかけ離れた姿から、当初は実の姉すら「変な仮面」と呼んでいたが、流石にスタンは早い段階で正体に気が付いていた。 その後、彼らは「黄金の種」によってブラックワルキューレの呪縛から解放され、他二人は自軍に協力してくれるようになるのだが 彼のみ、呪縛が解けた後もブラックワルキューレに従っていた。ただしこれには訳があり、 ブラックワルキューレが所持しているとされていた「神の眼」を奪うため、敢えて従ったふりをしていたのである。そして、遂に彼は反旗を翻す! 例のシーンは18 15あたりから 「今、万感の思いをこの技に込めて馬鹿なっ!」 …が、「神の眼なら結構前に手放したよ?というかお前の魂胆なんてとっくに気付いてたし(意訳)」とか言われてしまい、 けじめを付けるべく戦いを挑むもあっさり返り討ちに遭う始末。まただよ(笑)とんだピエロである。 その後は遂にスタンとの共闘体制に入り、自軍メンバー最後の仲間入りを果たす。…実の姉に「カッコ悪い」とか言われるが。 EDではスタンの「やり直そう」という提案を、自分は死んだ人間だからと拒否して三途の川へ帰って行った。 原作では悲劇的な別れ方をしたことを考えると、とても救われている。直後に再び再会するし。 性能面では、全能力が平均的で可もなく不可もない。原作では紙だったが本作では防御力すらかなり平均的であり、 ぶっちゃけリュウやストライダー飛竜より硬い。ちなみに一番柔らかい人とは30ぐらい値が違う。 ただ、技はスタンと同じくヒット数は高い物の、挙動が独特で慣れないと中々技を繋げられず、どちらかと言えば上級者向けのキャラである。 「崩龍残光剣」は初段が当たれば全段ヒットする優秀な技だが、習得レベルが44と遅く、下手するとクリアまでに覚えられない。 技やスキルにはリオン時代の物も含まれており、特に必殺技の「魔人闇(マリアン)」はリオン時代を代表するネタ技だった。 技を使った後も長いボイスがあるのだが、これでトドメを刺しでもしない限り中々最後まで聞けない。似たような現象が起こるキャラは結構いる。 余談だが、技を使う度に後ろを向き、次の技に移るとまた振り返るため、しばしば「振り向き仮面」などと呼ばれている。 また、敵対時は何故か行動時に味方時のテーマBGMが流れたり、倒しても雑魚並の経験値しか得られなかったりと、色々とネタに事欠かない御仁である。 余談だが、『ヴェスペリア』では彼の仮面を被ったカエルのモンスター「ジューダーズ」(落とす素材も仮面)が登場し、 更にPS3版では主人公ユーリのコスチュームにジューダスのコスチュームがあり、装着すると「魔人闇」が使用可能になる。 MUGENにおけるジューダス アルフレッド氏製作の『リメD』版のリオンには「ジューダスモード」がある。 『リメD』リオン並びにジューダスモードに関しては、リオンを参照のこと。 + アルフレッド氏製作 なりきり3版 アルフレッド氏製作 なりきり3版 原作で使える全ての技が搭載されており、原作(GBA)を考えるとエフェクトも素晴らしい。 ただし、再現重視な性能のため、結果として格ゲーとしての性能はかなり低いものとなってしまった。 リーチが短く、火力も低め 崩しの類の技が一切無い ほとんどの技がガードされると大幅不利 連続技の締めに秘奥義を使うと反撃確定 などの欠点が見られる。出来自体は素晴らしいだけに残念である。 原作の時点であまり性能高くないし仕方ない なお、このジューダスの秘奥義「義憐聖霊斬」からの追加秘奥義「真神煉獄刹」は、1,5+始動の0,5ゲージ消費、体力25%以下で発動可、 一定タイミングでボタンを押さなければ発動成功しないなど条件が厳しいが、発動するとそのラウンドを確定勝利させることが出来るという鬼性能。 さらにAIなら設定次第で100%発動可能という鬼畜っぷり。 ただ、ジューダス自身が先述の通り崩し性能に欠けるため凶悪度は低い。一撃死というとアレだが、北斗の一撃に比べれば相当有情な部類である。 + mel氏製作 なりきり3版 mel氏製作 なりきり3版 アルフレッド氏のジューダスをさらに原作に近づけた物であり、エフェクト周りやシステムでの再現度は高い。 こちらも秘奥義使うと反撃を漏れなく喰らう原作仕様である。馬鹿なっ! また「真神煉獄刹」の条件も変更されており、原作(PSP版)通り「義憐聖霊斬」中にボタンを押し続けることで、50%の確率で出るようになった。 デフォルトでAIも搭載されている。 + 空気王氏製作 リメD仕様 空気王氏製作 リメD仕様 2014年3月公開。 アルフレッド氏リオンのジューダスモードをベースに、音声を追加してスプライトをジューダスに描き直した改変。 ある意味最大の特徴は 紙じゃない 点。 システムは概ね改変元と同様で、「双連撃」→「双連衝破」や「シャドウエッジ」→「ブラッディクロス」などのジューダスの全ての技を搭載。 代わりに通常時はブラストキャリバーを使用出来ず、D2の秘奥義同様対応した追加特技を当てた際にしか使えなくなった。 またconfigで設定することで「虎牙破斬」や「魔人闇」などのナムカプで使った技、 「魔神剣」や「臥竜閃」、それらの追加特技といったリオンの一部の使用技、 更に姉の「スナイプエア」やウッドロウの「空破絶掌撃」などまで使用可能。 リメDの戦闘にD2の演出を合わせたキャラクターといえる。 なのでBC使用後にいちいちポーズしながら決め台詞言って反撃食らうまでがワンセット。 更新により晶術やBCのエフェクトがD2風のものに変更された他、3ゲージ強化技のSBが追加(D2と違い攻守が上がり専用技が増えるだけ)され、 「魔人闇」がナムカプ風演出のゲージ技に変化した。そして相手次第で反確になった。 また「真神煉獄刹」が即死技に変更された代わりに、どこぞの蒼格ゲー風の使用条件が付いた。 デフォルトAIは当初搭載されていたものの、リオンのAI記述そのままでかなりバグっていたためか、更新でAI記述の大半が削除された。 2015年10月に>天<氏による外部AIが公開された。 + (笑)氏製作 呪いのジューダス (笑)氏製作 呪いのジューダス 空気王氏製ジューダス(>天<氏AI入り)をベースにした強化改変キャラ。 補正が削除、無敵大幅増加(通常技でも攻撃後まで残るほど)、魔人闇即死化、ゲージ無視でBC&SB使用可能、 更にはSB中はD2の如く性能大幅強化&攻撃を当てていなくてもBC発動可能など、攻撃性能が大幅に強化されている。 …のだが、その代わりに LIFE4、DEF1 という実質オワタ式の絶望的な紙装甲になっている。 一応SB発動でステ抜け可能だが、普通に殴られたら死ぬ。 また3Pと7Pは呪いのリオンモードになり一部技が変化、ジューダス仕様のリオンという特殊な状態になる。 4P~6Pがデフォルトであり、特殊カラーとして2P&3Pで無敵減少&SBのステ抜け削除、 7P以上で決め台詞中以外に攻撃を受けたらSB自動発動、11Pと12Pは大本のアルフレッド氏リオンと同じ強化、 1Pは12Pに加え攻撃力が上昇し、立ってても無敵になる(ただしゲージ技後の決め台詞中のみ無敵が切れる=闇の炎に抱かれて馬鹿なっ!)。 MUGENでは彼自身よりもリオン、或いは彼の秘奥義「翔破裂光閃」が、彼女(と彼女)の一撃必殺技として使われていることの方が有名かもしれない。 だが、空気王氏製作・>天<氏AIのジューダス登場により、キャラサイズやAIの問題無く、他のテイルズキャラを含む猛者達と渡り合えるようになった。 出場大会 大お神杯凶上位付近タッグバトル 地獄連携タッグリーグ20割を目指して… 第5回 4人タッグVSボス 大会 凶敵に挑め!×2 ボスカイン級ランセレバトル 狂下位の彼方 シングルランセレ大会 狂下位パレードランセレバトル ミニ盛りシングルトーナメント 友情の属性タッグサバイバル きっと永久vs即死大会2 並並シンラン大会 新規襲名 交代式ランセレトーナメント ゲージMAX!!クレイジータッグランセレバトル 狂下位級!叩け筐体ランセレトーナメント 金ラオウ前後狂中位級ランセレバトルFINAL EDITION ギース&ロック中心強前後タッグバトル スプラトゥーン参考!製作者対抗ポイント争奪サバイバル狂中位大会 仲間集めの希望vs狂上位メインのアニメ化絶望軍 出演ストーリー MUGEN ショートストーリー(第2幕)
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1636.html
前ページ次ページゼロの使い魔~我は魔を断つ双剣なり~ やや落ち着きを取り戻しつつある食堂奥の厨房内、そこで空になったシチュー鍋を前に 一人と一不定形が満足そうな表情を浮かべていた。 「馳走になった」 「てけり・り!」 無論、九朔とランドルフである。 そしてそんな彼等の前にはシエスタがにこにこと頬杖をつき、初めて見る恰幅の良い男が 腕を組んで笑っていた。 「いやあ、お前さん達の食いっぷりを見ているとまったく清清しいぜ。しかもシエスタ達の 洗濯の手伝いまでしてくれてたとか言うじゃねえか。いやぁ、本当にお前達はいい奴だ!」 「そうでもないと思うが」 「いいや謙遜するない。お前さんは良い奴だ、いい男だ!」 がははと笑いながら恰幅の良いコック長マルトーは九朔の肩をたたきランドルフを 揉みしだく。 「てけり・り」 本来ならば見るだけでトラウマっぽいものを植えつけるはずのショゴス。 だがしかし、どうやらここの人間は総じて耐性が高いらしく、少し暇のできたメイド達が こちらにやってきてはランドルフのぷるぷるむっちりバディをつんつん突っついたりして 遊んでいた。 「てけり・りぃ」 そして、そんな彼等の好奇心の対象である当の本人(?)はと言うと、マルトーの指使いが よっぽど心地よかったのかさっきからずっと気持ちよさげに揉まれた箇所を蠕動させている。 「しっかし坊主も大変だな。貴族に召喚だったか? そんな事で呼び出されて使い魔に されちまうなんて悲劇以外のなんでもねえや」 首を振り苦々しく言うマルトー、周りも同情の表情でうんうんと頷く。 「だが俺たちもお前さんと同じ平民、もし飯とか何かで困ったらここに来い。平民同士 協力できる事は何でもするぜ!」 そういってガッシリと九朔の手を握るマルトー。 それに続くようにシエスタもその手を握る。 「そうです! 私たちもお洗濯手伝ってもらいましたし何か手伝えることがあったら いつでもぜひ!」 「あ、ああ………何かあったら……頼むとしよう」 真剣な表情で力説する二人に少々たじろぎながら答える九朔。ただ昼食を恵んでもらおうと 思っていただけなのに、余りの好待遇に悪い気がしてならない。 無論、彼等としてはただでさえ貴族に虐げられている平民なのに、それがよりにも よって貴族本人に召喚されて使い魔にされてしまった九朔に同情の念を 禁じえなかったという理由があるのだが知る由もない。 「っと、そういや貴族の坊ちゃん達にデザートを配る時間だな。運んでくれるか」 「はい、分かりました!」 立ち上がる二人、周りに居たメイドや料理人たちもそれぞれの仕事に戻ろうとする。 そこに取り残される九朔とランドルフだが、彼等もまた立ち上がる。 これほどの好待遇を受けておきながら何もしないではいられない。 食器の洗い場へ向かうランドルフとは別に九朔はシエスタへと歩み寄った。 「シエスタ、我にもデザート配りを手伝わせてくれぬか?」 「そんな悪いですよ! 朝あんなに手伝っていただいたのに!」 申し訳ないといった顔で首を横に振るシエスタだが、九朔も引き下がるつもりはない。 「あれくらいどうという事はないさ。むしろ昼時に汝等より先に昼食を頂戴したのだ、 手伝わないでは夢見が悪い」 肩をすくめて笑む九朔にシエスタはマルトーにどうしたものかと目配せする。 「坊主よ、俺たちの仕事をまた手伝ってくれると言うのか?」 「ああ、もちろんだ。汝等から受けた恩、返さずにはいられぬよ」 平然と、しかも淀みなく言ってのける九朔に真剣な顔をしたマルトーは再び破顔した。 「そうかそうか!」 心底嬉しそうに九朔の肩を叩いて笑う。 「良し、分かった! だったらシエスタ達を手伝ってやってくれ!」 「良いんですかマルトーさん?」 「構わねえ。こんな良い奴がやると言ってくれてるのを無下にできねえ!」 シエスタににやりと笑むマルトー、変わった口ぶりに奇妙な装束をした平民の少年だが その心意気は彼の眼鏡にかなったようだ。 「それじゃ、坊主。ここにあるケーキをあの小憎ったらしい貴族の坊ちゃん連中に もってってやってくれ。シエスタ、運び方とか色々教えてやりな」 「あ……はい、分かりましたマルトーさん。九朔さんこっちですよ」 「あ、ああ」 機嫌の良いマルトーにつられて上がったテンションはシエスタにも伝染したらしい。 にこにこ笑いながら九朔の手を引っ張りケーキへと案内する。 そんな彼等のやりとりの向こうではランドルフが触手を数十本にも伸ばして蠢かして 食器を洗っていた。 その見事な洗いっぷりに、後ほどメイドと料理人たちからランドルフは 『我等の洗濯王』と呼ばれ唄まで作られたのだが、それはまた別の話。 * アルヴィーズの食堂、並ぶ料理は昼食に食するには充分に過ぎた豪華なものであり、 それを見れば毎日の料理がどれだけ無駄に消費されるか手に取るようにわかる。 さすが貴族、何処の世界においても無駄と豪華にかけては右に出る者はないのだな、と 嘆息し九朔は食堂内をシエスタと共に歩く。 しかしこう言う場を実際に眼にするのは初めてではない気がするのはなぜだろう、そして これよりもっと豪華絢爛な料理を見た気がするのも何故だろうと首をかしげる九朔だが 今の彼には思い出せるはずもない。 両手に持ったケーキのトレイからシエスタがはさみでそれを生徒達に置いていく。 九朔自身は気づいてなかったが、この時多数の女子と男子が共に彼の顔を見て良からぬ 感情を抱いたのは不幸だったか幸福だったか。 男子は九朔を『可愛い平民の子女』もしくは『衆道の友』として。 女子は『中性的な平民の男子』もしくは『女装をさせてみたい』として。 双方からそのように思われていたのだが不幸だったか幸福だったか。 「ふぅ……」 そんな己の身と貞操の危険に気づくことなく、この既視感が何かを考えつつ九朔は シエスタと共に食堂内を練り歩く。 そして、耽っていたその思考はある驚きの声で途切れる事になった。 「ん?」 気づけば、目の前では金髪巻き髪の少年に友人タチがやいのやいのと騒ぎ立てているところ。 「そうだ! その鮮やかな紫色はモンモランシーが自分のためだけに調合している香水だぞ!」 香水? むしろその怪しげと言うか致命的っぽいアレな色は毒薬か何かでは と思うが口にはしない。 金髪巻き髪の少年は落ち着いてはいるが必死で否定をしていた。 「そいつが、ギーシュ、お前のポケットから落ちてきたと言う事は、つまりお前は今 モンモランシーとつきあっている。そうだな?」 「違う。彼女の為に言っておくが――――――おごばぁぁぁっ!?」 彼の弁明は最後まで綴られる事なくその綺麗な顔面をストレートされた。 顔を中心に一回転して石床に叩きつけられたギーシュと呼ばれた少年、その顔には見事な までに拳の痕がくっきりついており実に痛々しい。 そして倒れた少年の眼前、一人の少女が仁王立ちをしていた。 「お、おごご……ケ……ケティ。これは、誤解で………」 「さよなら!」 彼を思い切りぶん殴ったと思われるケティと呼ばれた少女は涙を流しながら去っていく。 ここにいるのは全員魔法使いだそうが、あの娘は格闘家あたりになったほうが良いのでは と九朔は思った。 きっとムエタイ選手ならどんな者でも1ページ見開きで倒せる。 そんな彼女と入れ違うように今度は修羅の如き怒りの焔を纏い、金髪の少女がギーシュと 呼ばれた少年の前にやって来た。 その表情が見事なまでににこやかなのはある意味恐怖である。 ギーシュの周りに居た友人達が生命の危機を感じてズザザザと後ずさり、取り残された ギーシュの目の前に彼女が仁王立った。 「モ、モモモ、モンモランシー、こ、これは誤解なんだ。彼女とはただいっしょに ラ・ロシェールの森に遠乗りをしただけで………」 頬に刻まれた拳の痕が痛々しい彼はごく自然に、そして至極冷静に答えたつもりだったが 顔が引きつっていた。 「やっぱり、あの一年生に手をだしていたのね?」 「お願いだよ『香水』のモンモランシー……咲き誇る、その、えと、薔薇のような顔を そのような無表じょ………え?」 モンモランシーが微笑んだ、そう思った次の刹那、 「うそつき」 ギーシュの頭にワインの瓶が音速激突した。 砕け散るワイン瓶、ギーシュの頭蓋骨も一緒に粉砕したのではと思わせんばかりの激音に 九朔を除いた全員がひぃと呻いた。 「お………おぉ…………ぐぉぉぉ………」 床でぴくぴく痙攣するギ-シュを一瞥すると、ふんと鼻を鳴らしモンモランシーはそのまま 食堂を去った。 ぴくぴく震えるギーシュを中心に沈黙する一同。 約1分ほど経っただろうか、突然ギーシュは立ち上がり何事もなかったようにハンカチを 取り出すと顔をゆっくり拭いた。 何か頭のてっぺんあたりから致命的な量の血が溢れてきているような気がするのは眼の 錯覚ということにしておく。 ギーシュはワインを拭うと、シエスタにその瞳を向けた。 「さて、どうしてくれるんだねそこのメイド? 君が香水の壜なんかを拾い上げたおかげで 二人のレディの名誉に傷がついたんだぞ?」 それは自分のせいだし何よりその前に、既に絶命一歩手前の自分自身の身体をどうにかした方 が良くないか、と思う九朔。 しかしシエスタはといえば貴族からの言葉とあり顔を真っ青にしてまるで壊れたおもちゃの ように何度も何度も頭を下げている。 「も、も、もも、申し訳ありません貴族様! 私、貴族様の物かと思って……!」 「それで許されると思っているのかい? 君のお陰でこのざまだよ? この傷の治療だって 馬鹿にならないんだ、どうしてくれる?」 「っそそ、それは……それは………!」 「ああ分かっている、少なくともこれは全て君の責任だからね。これから先、君にはこの傷の 治療費を払い続けてもらわなければならんなあ! それも僕が完治するまで、そして それから賠償もだ!」 「そんな! ああ……お、お許しください貴族様!」 ギーシュの前に跪き謝罪するシエスタ、それを彼は見下す。 その間も延々と自分は悪くないだの、君の責任だの、君の気配りができていないだのと のたまってシエスタを罵っている。 まったく、この手合いはいつもこうだ。 胸糞悪い。 「申し訳ありませんでした、申し訳ありませんでした!」 「許してほしいのかい? まさか! 許すはずがないだろう!? この責任は全て 君のせいなんだ、君は―――」 「……いい加減にせよ、汝」 シエスタを守るように、九朔はギーシュの前に立ちふさがった。 「クザクさん!?」 「ほう、何だね給仕? 君はもしかしてこのメイドをかばうつもりかい?」 シエスタは余りの事に驚き固まっている。 突如目の前を塞いだ給仕の少年、ギーシュは上から下へと視線を向ける。 なるほど、マントを羽織ってはいるが杖を持たないので平民だ。 その驕りが彼を強気にさせる。 「まさか君は貴族であるこの僕に口答えするつもりなのかね? 平民である君が」 「ああ、そのつもりだ。汝のような、己の失態を他人に擦り付ける者は気に食わぬ。 ましてや、与えられた地位をもって他者を脅す手合いは更に、だ」 ぴくりとギーシュのこめかみが震えた。 「ほう? それはつまり僕を侮辱しているととっても良いのかな?」 「本当のことであろう? それくらい、汝でも分かると思うが」 九朔の言葉に周りにいた人だかりがどよめく。互いに顔を見合わせ、九朔に眼をやり 哀れむ視線を送る。 彼等にとって九朔は平民、そんな彼が目の前で貴族に楯突いたのだ。 無力な平民が貴族に歯向かうことが意味するのは死だ。 恐れを知らぬ蛮勇に侮蔑の視線が飛ぶ。 己で己の首を吊る愚者を嘲笑う声が飛ぶ。 だが彼等は知らない、人は決して『無力』ではないことを。『無力』に思えるものが 如何なる力を秘めるかを。 「どうやら君は、貴族に対する礼を知らないようだ」 「汝のような下郎に持つ礼などない」 互いの視線が交錯した。 「……君は、この僕が悪いとでも言うのか?」 「それ以外に在る訳なかろうが」 「言ってくれる」 そこに見えるは両者の怒りの情、不退転の意思。 「そうか、ならば口を知らない君に僕が礼儀というものを教えてやろう。その愚かさを 身を持って知ると良い」 「ああ、そうしてもらおうか。もっとも、貴様如きにできるか不安だがな」 闘う理由は既に充分、互いが互いを敵と認識した。 ギーシュにとっては平民が貴族に逆らうその態度への怒りが、九朔にとっては己のものでは ない力を振るう横暴への怒りが胸にある。容認できぬ怒りを持って互いを敵と為した。 「宜しい―――ならば、決闘だ!」 ギーシュの宣誓に食堂内に歓声が沸きあがる。 バサと、音を立てて彼の手からハンカチが宙へと投げられた。 落ちるそれを九朔は受け取り、ギーシュと視線を交わす。 「構わないな?」 「ああ」 その言葉にギーシュは不敵に笑んだ。 「では、この決闘は《ヴェストリの広場》で行う事としよう。僕の友人が案内してくれる はずだ、逃げるなよ?」 「それはこちらの台詞だ、汝」 それで良い、ギーシュは九朔に背を向けて食堂を去った。 それを見送る九朔をシエスタは顔を青ざめて見ている。 貴族に歯向かうことはつまり死ぬ事を意味する、それは想像を絶する恐怖だ。 なのに、彼は自分の為に身を挺してくれた。 「クザクさん……何で? 私のせいなのにどうして……」 「汝を見捨てるのは後味が悪い、ただそれだけだ」 「それだけで!? そんな……クザクさん、あなた殺されちゃう!」 「なに、どうとでもなるさ」 「でも……でも!」 しかし、怯えるシエスタの肩に手を置きクザクは微笑む。 「安心しろシエスタ。 ――我を、信じろ」 そう言って九朔は食堂の出口へと向かう。 その時シエスタは彼の背中に、言葉で表せない熱さを見た。苛烈なまでに気高い、 清らかな流れに似た透明な何かを感じた。 そして気づく、胸にあったはずの不安と恐怖がゆっくりと和らいでいく事に。 「クザクさん、貴方はいったい………」 呟くシエスタの先、九朔の姿は既にそこにはない。 食堂の出口へ向かう九朔、それに追いつくようにルイズが駆け寄ってきていた。 「あんた何してんのよ! 見てたわよ!」 「そうか」 「そうか、じゃない! なに勝手に決闘の約束なんかしてんのよ!」 「放っておけなかったのでな。ああいうのは胸糞悪い」 「それだけで!?」 手で頭を抑えつつ、歩みを止めない九朔をルイズは後ろから追いかける。 「謝りなさい。怪我したくなかったら今すぐによ」 「断る」 「あんたね!」 九朔は一向に聞こうとしない、自分の使い魔なのに。 しかし、止めなければ。 無力な平民がメイジに勝てる道理などありはしないのだ。何をしても無駄だと言うことを 分からせなければ。 「無理よ。平民は絶対に貴族に勝てないの、メイジだからよ? 魔法を使う相手に 平民が勝てる道理なんてないの、絶対無理なの!」 「だから何だ?」 「無駄なの。平民がメイジに勝つなんて無理なの、そんな無駄な事しても無意味なのよ!」 「無意味……か」 「そうよ。良い? あんた達平民は無力よ、どんなに力を合わせたって勝てない。 何度も言うけどそんな無駄な事をしても無意味なの、分かる?」 納得させるように強く言うのだが、しかし九朔は答えず真直ぐ進む。 何度も何度も言いきかせるのだが止まる気配もない。 「汝が案内役か」 「ああ、こっちだ」 ギーシュの友人に従いついて行く九朔。ただ真直ぐ、歩みを止めない。 ルイズの胸は理解できない事柄でいっぱいになる。 どうしてコイツは止まる事をしない? どうしてこいつは抗う? なぜ平民なのに貴族に歯向かう? 平民は貴族に従うのが道理なのだ、虐げられていたとしてもそれに抗う術はないのだ。 それなのに、この使い魔は何故闘おうとする? ――この使い魔が本当に異世界から来たから? ………まさか。 しかし、たとえそうだとしても決してメイジには勝てない。 そういうものなのだ、それは覆らない事実なのだ。 「ねえ、あんた。どうして無駄だって分かってるのに闘うのよ?」 諦めの気持ち混じりに、振向かない背中にルイズは尋ねた。 まるでさっきの教室と同じことをしているのだが、構いやしない。 はるか奥にヴェストリの広場が見えてくる、余り時間はない。 ややあって、九朔が口を開く気配があった。 「我にも分からぬ」 「はぁ!?」 「だがな」 そこで九朔は振り返る。その翡翠の瞳がまっすぐにルイズを射抜く。 そして、初めてルイズに微笑んで見せたのだ。 「たかが無意味なくらいで何もせぬなど、そんなこと我にはできぬよ」 「え?」 「たとえ無駄だとしても、足掻かずにいられるか。何もしないまま見てみぬふりして 後悔する方がよっぽど後味が悪いさ」 たったそれだけのことで? そんなことでこいつは闘うのか? それは奇しくもシエスタが抱いた感情のそれ。 それだけのことでこの使い魔は貴族と、つまりメイジと闘う。 無駄だからと足を止めない。 何もしないなど、そんなことできない。 それはただの無謀だ、ただの愚だ。 ルイズは思う。 だが、九朔のその言葉にルイズは微かな胸の熱を覚えていた。 それは自覚することのないほどの小さな火。その意味も理由も今のルイズは 知る事はない。 ただ、今は目の前の九朔の決闘を見守るしかない彼女がいるだけ。 九朔は歩む、その場所へ。 ――決闘場はすぐ目の前に 前ページ次ページゼロの使い魔~我は魔を断つ双剣なり~