約 632,317 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2118.html
『ぶーぶーってやつかわいい』 満月が照らす、静かな森のはずれ。 放置されて久しい廃屋の中から、ゆっくりれみりゃの声が響き渡った。 「うぁぁーー! なんでふらんがいるんだどぉー!!」 「ゆっくりしね!」 廃屋の中では、2匹のゆっくりが対峙していた。 片方は、胴体つきのゆっくりれみりゃ。 そしてもう片方は、ゆっくりれみりゃの天敵、胴体つきのゆっくりフランだ。 このれみりゃは、紅魔館で飼われているれみりゃの1匹だったが、 メイド達の目を盗んでは森へ遊びに行き、ゆっくりを狩ったり、野良れみりゃとスッキリしたりして毎日をすごしていた。 この廃屋も、元々れみりゃが見つけて"ゆうがなべっそう"と名づけて使っている場所だった。 そんな安全なはずの"べっそう"で、ゆっくりしていた矢先に現れた天敵。 その突然の恐怖の襲来に、れみりゃはすっかり戦意を失ってしまう。 「ふ、ふらんぢゃーん♪ ご、ごれあげるがらぁ~、えびりゃのごどはみのがじでほじい~どぉ♪」 「う?」 れみりゃは、ダラダラ冷や汗をかきながら、部屋の奥に置かれたダンボールを指差した。 そのダンボールの中身をあげるから自分は助けて欲しい……れみりゃなりの懐柔策であった。 れみりゃの言うことなど、フランは毛頭聞くつもりはない。 絶対的強者であるフランのゆっくりに対するスタンスは一つ、前進制圧するのみである。 しかし、本当に単なる気まぐれで、フランはそのダンボールの中身に興味を持った。 廃屋の中を歩いていき、ダンボールの中を覗きこむフラン。 「みゃんみゃ~♪ おにゃかちゅいたどぉ~♪」 そこには、ピンク色のベビー服を着た小さなゆっくりれみりゃ、通称べびりゃがいた。 フランの恐ろしさをまだ理解していないべびりゃは、ニコニコしながらフランを見上げている。 「こんなの、いらない」 ダンボールの中身に興味を失ったフランは、さっきのれみりゃをいたぶろうと振り向く。 が、既にそこに親れみりゃの姿は無かった。 * * * 廃屋の中から逃げ出した親れみりゃは、 必死に羽をパタパタ動かし、夜空を全力で疾走する。 「う~~あがぢゃん~! ごべんだどぉー! ごべんだどぉー!」 涙を後ろにながしながら、叫ぶ親れみりゃ。 しばらくの間わんわん泣きはらすと、徐々にその下ぶくれ顔に余裕を取り戻していく。 「まんまぁは~、あがぢゃんのぶんばでゆっぐでぃずるどぉー♪」 れみりゃは、"れでぃー"たるもの前向きなことが大事だと都合良く考えた。 そうと決めるや否や、下ぶくれスマイルで紅魔館に帰ろうとする、れみりゃ。 れみりゃは、パタパタ羽を動かそうとして、 ふと違和感を覚えた。 自分は確かに空を飛んでいる。 でも、ちっとも前に進んでいないような気がする。 「う~~? なんでずずまないどぉ?」 がむしゃらに羽をパタパタ動かそうとする、れみりゃ。 「う~~! はやぐおがえりじないどぉ、ざぐやのおやじょぐたべのがじじゃうどぉー!」 お夜食は、"こんにゃくゼリー"という幻想郷に入ったばかりの珍しいお菓子だと咲夜は言っていた。 本当は、赤ちゃんと食べるつもりだったが、いなくなったものは仕方ない。 いなくなった赤ちゃんのぶんまで食べるのが、自分の使命だとれみりゃは考えた。 だというのに、さっきからちっとも前へ進まない。 そういえば、パタパタ動かしているはずの羽も動いていないような気がする。 れみりゃ、おそるおそる後ろを振り向いて、恐怖で顔をひきつらせた。 「ど、どぉーじでだどぉーー!」 振り向いたれみりゃが見たもの、 それは自分の羽をぎゅーと掴んで逃がさないようにしているフランの姿だった。 「じゃ、じゃぐやぁー! えびりゃをはやくおたずげじでぇー!!」 恐怖で、口から肉汁を飛ばしながら叫ぶ、れみりゃ。 フランは、そんなれみりゃを冷たい眼差しで一瞥し、 それから羽を思い切り引きちぎった。 「しね!」 「う、うあああーーっ!!」 羽を失い、地面に落下する、れみりゃ。 現在の飛行高度は約50メートル。 地面と衝突すれば、れみりゃの肉まんボディーなどひとたまりもない。 "ぐちゃ" フランは、顔から落下して動かなくなったれみりゃを確認し、 それを持ち帰ろうと地面に降下していく。 その時、フランの頭の上で小さな声がした。 「う~、みゃんみゃ~?」 フランの頭の上には、廃屋の中にいたべびりゃがいた。 べびりゃは、何が起こったかわからず、相変わらずニコニコしている。 「……うー」 フランは、べびりゃを殺さずに自分の頭の上に乗せていた。 別に、このフランが幼いべびりゃに何かを感じたわけではない。 ただ、なんとなく。 巣で自分の帰りを待っている、妊娠中の"つがい"のことが頭に浮かんだのだ。 そして、このべびりゃが、 これから産まれてくる自分の赤ちゃんの、良いオモチャになる気がしていた。 * * * それから月日は流れ。 1匹のフランが、1匹のべびりゃを巣に持ち帰ってから、3回ほど冬を越えた春のある日。 新緑美しい木々に囲まれて、1匹の胴つきれみりゃが、ニコニコ笑みを浮かべながら踊っていた。 「うっう~うぁうぁ~♪ うっう~うぁうぁ~♪」 のたのたぶきっちょに手足を動かす、れみりゃ。 このれみりゃこそ、フランに連れ去られたべびりゃが成長した姿だった。 「れみ☆りゃ☆う~☆にぱぁ~♪」 猫のように丸めた手を頭の横に掲げて、れみりゃは決めポーズを取る。 「うーうー、いいかんじのしんきょくだどぉ♪ はやくみせてあげたいどぉー♪ きっとよろこぶどぉ♪」 れみりゃは、自分のダンスに惚れ惚れしながら、 ダンスを見せるべき相手の到着を待った。 すると数分後、れみりゃの下へ1匹のゆっくりが空から降りてきた。 紅白の服に、不思議な形の翼、美しい金髪に、ルビーのような紅い瞳。 そのゆっくりは、胴体つきのゆっくりフランだった。 普通、れみりゃ種だろうが、他のゆっくりだろうが、フランを見て怯えないものはまずいない。 また、フランにしても、れみりゃ種に対してはことさら好戦的であり、残虐性が高くなる傾向にある。 しかし、このれみりゃとフランに関しては、少々勝手が違った。 「……おはよう」 フランは、地面に降り立ち、あろうことかれみりゃに朝の挨拶をした。 そして、れみりゃもまた、フランを見て嬉しそうに歩み寄ってくる。 「う~、ふりゃ~~ん♪」 れみりゃは、フランの下までトテトテ歩いてくると、 嬉しそうにダンスを始める。 「みてみてぇ~♪ おねぇちゃまのしん☆のうさつ☆だんすぅ~♪」 おねぇちゃま。 そう、このれみりゃとフランは、種こそ違うが姉妹のように育てられた2匹だった。 このフランは、べびりゃが攫われてきた後に産まれ、 親フランから、べびりゃをオモチャとして与えられた。 しかし、なんだかんだで人恋しかったフランは、れみりゃを姉のように慕いだした。 また、れみりゃにしても、フランに対する先入観が無いため、自然とフランに対してお姉さんぶるようになった。 それから色々と紆余曲折はあったものの、この2匹はともに立派な成体ゆっくりへと成長し、 親元から独立して、2人いっしょに森で暮らし始めたところだ。 「う~う~うぁうぁ♪」 れみりゃは、これからのゆっくり楽しい姉妹の生活を思い浮かべ、期待で胸をいっぱいにしていた。 だから、この今の自分の嬉しさをフランに伝えたくて、新作のダンスを披露したのだが……。 「うるさい」 「うがぁーん!」 フランは、自分にまとわりつくように踊るれみりゃを鬱陶しげに見つめ、その頬を軽く叩いた。 「ぅ~~~~っ……」 良かれと思って、やったダンスが裏目に出て、 れみりゃは叩かれて赤くなった頬を押さえながら、ベソをかきだす。 「うっく……ひっく……」 フランは、そんなれみりゃを見て溜息をついた。 「……ごめん」 フランは、れみりゃの頬に手をあて撫でてあげる。 「……う?」 「……あそぼ」 フランの提案に、れみりゃは涙を止め、あっという間に下ぶくれスマイルを取り戻す。 「う~♪ ふりゃ~~ん、きょうはいいこだどぉ~♪」 きゃっきゃとはしゃぐ、れみりゃ。 それを冷ややかに見つめる、フラン。 この2人、確かに姉妹として"仲良く"育ったのだが、 その"仲良く"は、世間一般の感覚とは少々異なる歪(いびつ)な形であった。 「なにしゅるぅ~? おままごとぉー? おひめちゃまごっこぉ? それともあまあまとりにいくぅ~?」 れみりゃの提案に、フランは首を左右に振って、静かに呟く。 「ううん、ぶーぶーごっこ」 「う?」 "ぶーぶー"という言葉の意味を、優秀とは言えない肉まん脳で検索する、れみりゃ。 やがて、前に紅魔館の友達れみりゃが話していた、絵本の内容を思い出す。 曰く、"ぶーぶー"とは"車"というエレンガトな乗り物のことらしい。 実物を見たことは無いが、れみりゃは何となくその響きが気に入っていた。 「おくるまとってもえれがんとだどぉ~♪ おぜうさまにふさわしいどぉ~♪」 友達れみりゃ達と話していた時の楽しい記憶をよみがえらせ、 "ぶーぶーごっこ"をやることを了承する、れみりゃ。 それを聞いたフランは、ニヤリと狩人特有の邪悪な笑みを浮かべると、 れみりゃを押し倒して、無理矢理よつんばいにさせた。 「うっ!?」 驚き、体を強張らせる、れみりゃ。 フランはお構いなしに、四つんばいになったれみりゃの背中にまたがる。 「う~~! おねぇーちゃまになにするんだどぉ!」 抗議の声をあげるれみりゃに、フランは楽しそうに言い放つ。 「ぶーぶー、おまえぶーぶー」 「うぁ!?」 フランの言う、"ぶーぶーごっこ"、それはれみりゃを乗り物にして遊ぶことを指していた。 その意味に気付いたれみりゃは、またがるフランを落とそうと体をゆらして叫ぶ。 「れみりゃは、おくるまじゃないのぉー! おぶぁかなふりゃんはさっさとどくんだどぉー!」 ぎゃーぎゃー叫ぶ、れみりゃ。 フランは、そんなれみりゃの様子を見て、むしろ機嫌を良くした。 そして、れみりゃの背中で笑みを浮かべたまま、れみりゃの大きな尻をパァーンと平手で叩いた。 「ぷぎゃぁ!」 突然の痛みに、れみりゃは泣き叫ぶ。 「うぁ~~うあぁ~~! れみりゃのぷりてぃーなおしりがぁ~~!」 フランは、れみりゃの泣き声を満足そうに聞きながら、 まるでもっと泣き声を聞かせろと言わんばかりに、パァン!パァン!と尻に平手を加えていく。 「いたぃ~! いたぃ~! ぼぉうやべでぇ~~~っ!」 泣いて許しを請う、れみりゃ。 フランはしばし黙った後、口角を歪めて呟いた。 「……ぶたのまね」 「う?」 「じょうずだったら……ゆるす」 「……う~~っ」 豚の真似をする。 それが何となく屈辱的な行為であるのは、れみりゃにも理解できた。 えれがんとなこーまかんのおぜうさまがしてはいけない、はしたないこと。 仮にもおぜうさまを自負する自分が、妹の言いなりになってそんなことをしていいはずがない。 れみりゃは、フランに抗議しようと、口を結んで泣くのをやめる。 「やらないの?」 フランは、わざとれみりゃを怖がらせるように、 れみりゃの尻に手のひらを当てて、ムニムニとこねくりまわす。 抵抗すると、また叩くよ?という無言の圧力だ。 「ひぃ! い、いたいのこぁいーー!」 痛いこと苦しいことが大嫌いなれみりゃは、 フランの圧力にあっさりと屈して、姉としてのプライドを放棄する。 「じゃ、やって」 「や、やりまずぅ~! おねぇちゃまがんばりまずぅ~!」 れみりゃは、べそをかきながら、 フランを背に乗せたまま四つんばいで土の上を歩いていく。 「ぶ、ぶぅーぶぅー、ぶぅーぶぅー、ぶぅーぶぅー……」 れみりゃの泣き声にまじって聞こえてくる、豚の鳴き声。 そのシンフォニーに、フランはニヤニヤと笑みを浮かべた。 「……ほんとにぶたのまねするんだ」 一方、れみりゃは、しばらく豚の真似をするうちに、少しずつ笑顔を取り戻していった。 屈辱的な行為ではあるが、痛いのよりはずっとましだったし、 よくよく考えれば、妹を背中にのっけて遊んであげるなんて、 実にお姉さんらしいではないか……そんな風に、れみりゃの脳は解釈を始めていた。 「ぶぅ~♪ れみりゃはおぶたさんのおまねもじょうずだどぉ~♪」 「うん、ほんとぶたみたい」 内容はさておき、フランに認められたことで機嫌をよくする、れみりゃ。 「ぶっぶぅー♪ じゃあはやくおねぇちゃまをじゆうにしてねぇ~ん♪ れみ☆りゃ☆う」 「ぶたはしね!」 笑顔をフランに向けようとしたその時、 フランは、思い切りれみりゃの尻を叩いた。 それは、先ほどまでとは違う、全力の平手うちだった。 「ぶぅーーーーーーーーーー!!」 苦悶の叫びをあげる、れみりゃ。 同時に、強い衝撃を受けた尻は、激しい音を立てて放屁してしまう。 痛みと恥ずかしさで顔を真っ赤に染める、れみりゃ。 "もうおうちにかえりたい"そう願いだすれみりゃを打ち砕くように、フランは淡々と口を開く。 「このまま……おでかけ」 「ううーっ!? おねぇちゃま、そんなのいやだどぉー!!」 「かんけいない……いけ」 「ぎゃ、ぎゃおー!」 「?」 さすがにこんなことは続けられない、れみりゃはそう感じて精一杯の抗議をフランに試みる。 ぎゃおーぎゃおーと、恐竜の鳴き真似を繰り返す、れみりゃ。 「おねぇーちゃまおこると、ティガれみりゃよりこぁいこぁいなんだどぉー! ぎゃおーぎゃおー!」 自信満面で叫ぶ、れみりゃ。 しかし、それに対するフランの対応は冷ややかなものだった。 「……ぶたはそんなふうになかない」 パァーン! 森にれみりゃの尻が叩かれた高温が響く。 「ぶぅーーーーーーーーっ!!」 再び、苦悶の叫びと放屁を同時にしてしまう、れみりゃ。 「いけ」 「ぶぅ~~~、わがりまじだぁぶぅ~~~」 フランの命令を、れみりゃはさめざめ泣きながら了承する。 れみりゃの中で何かが折れた瞬間だった。 「ぶぅーぶぅー、ぶぅーぶぅー」 豚の鳴き真似と嗚咽を繰り返しながら、四つんばいで進んでいくれみりゃ。 自分とほぼ同じ体格のフランを背負って歩く苦痛は並ではなく、 さらに、地面の小石が手足に突き刺さってチクチク痛みが増えていく。 「うん……ぶーぶーごっこ、たのしいね、おねぇさま」 「ぶぶぶぅ~~! ぶぶぅぶぶぅ~~~~っ!! (ざぐやぁー! だじゅげでぇーーっ!)」 フランは、れみりゃの泣き顔など我関せずで、ニコニコ無邪気に笑う。 そして、さらに無茶な要求をれみりゃに突き付けるのだった。 「……そうだ、とんで」 「ぶー!?」 れみりゃは、フランが何を言っているのか解らなかった。 こんな態勢で空を飛ぶ……そんな無茶を言われるはずがない、れみりゃは必死にそう思いこもうとする。 「とばないの?」 「ぶ、ぶぶぅー!」 フランの催促が、れみりゃの思いこみを、あっさり粉みじんに打ち砕く。 なかなか飛ぼうとしないれみりゃに業を煮やしたフランは、先ほどと同様にれみりゃの尻に平手を当てる。 その感触にゾッと背筋を凍らせたれみりゃは、 顔を真っ赤にしながら羽をパタパタ動かし始める。 「ぶぅ~~~~~~!!」 れみりゃが渾身の力を込めたその時、 1メートルたらずではあるが、れみりゃの体はフランを乗せたまま空に浮かび上がり、のろのろ前進を始めた。 「もっとはやく」 「じ、じんじゃぶぅー! おねぇーちゃまじんじゃぶぅー!」 フランは浮かび上がっただけでは満足せず、れみりゃにそのまま飛んでいけと命令する。 さすがにそれは無理だと、フランに許しを請う、れみりゃ。 「ぶーぶー、もんくいわない」 「ぶぎゃ!」 フランは、れみりゃの尻を再び叩く。 "ばぶぅーーーー!" 再び放たれる、れみりゃの放屁。 するとどうだろう、放屁を推進力にして、れみりゃの体が前へ進んだではないか。 それに満足したフランは、何度も何度もれみりゃの尻を叩いて放屁させていく。 「うん、はやいはやい」 "ばぶぅーーーー!" "ばぶぅーーーー!" "ばぶぅーーーー!" 楽しげにスパンキングを繰り返す、フラン。 対して、れみりゃの体力は限界が近づいていた。 「だ、だじゅげ」 "ばぶぅーーーー!" "ばぶぅーーーー!" "ばぶぅーーーー!" そして、ぶーぶーごっこを始めてから30分後、 とうとうれみりゃは力尽きて、地面に落ちてしまう。 「ぶぁぁぁぁーーー!」 「うっ?」 地面に落下し、ピクピク体を痙攣させる、れみりゃ。 一方、フランは落下の直前にれみりゃから離れ、華麗に地面に着地する。 「……やくたたず」 「ひ、ひどいどぉー」 れみりゃは、大粒の涙を流しなら、よろよろ地面を這っていき、 大きな木の切り株を背にして、ぐったり体をもたれかける。 「うっく、ひっく、ゆっくりおやすみしたいどぉ……」 嗚咽と、疲労で、れみりゃの顔はひどいことになっている。 フランは肩で息をして、れみりゃのために食料を獲ってきてあげようと、地面から浮き上がる。 「……あまあま、とってくる」 それはフランの善意からくる行動だったが、 れみりゃは、一人取り残されることを不安に感じ、それを呼び止めた。 「う~~ふりゃんまっでぇ~~! おねぇーちゃま、おひとりじゃこぁいどぉ~~!」 「がまん」 冷たく言い放つフランに、俯いて押し黙る、れみりゃ。 「うー…」 「あと、ぶーぶーはそんなこといわない」 フランにまた叩かれる、そう感じたれみりゃは、慌てて"豚言葉"で訂正する。 「ぶ、ぶぅーー! ごめんなさいぶぅーーー!」 れみりゃの態度に満足がいったのか、 フランはその場を後にして、木々の奥へと姿を消していった。 * * * それから、数十分の時間が過ぎた。 フランはまだ戻らず、れみりゃは疲れと空腹から、未だにぐったりして動くことが出来ないでいた。 とはいえ、ずっと一人で待っているのは、流石に飽きてくるし、心細くもなる。 れみりゃは、辛うじて動く口を使って、か細い声でメロディをくちずさんだ。 「ぶぅーぶぅーぶぁぶぁ…………」 と、そんなれみりゃの歌を聞きつけたのか、 一匹の招かれざるギャラリーが木々の奥から姿を現した。 「ぐろまぐ~~」 のそぉ~としたスローモーションな動きと、独特の鳴き声。 それは、捕食種の中でもとりわけの希少種、ゆっくりレティだった。 「ぶぅ~?」 のっそりのっそり歩いてくるレティを見上げる、れみりゃ。 レティの2m近い異様に太ましい巨体に、れみりゃの視線は釘付けになる。 その大きさにこそ驚いたが、動きはのんびりしていて、 れみりゃは、ゆっくりレティに対して、すっかり警戒をおこなってしまっていた。 「ぶぅ~♪ ゆっくりしていってだどぉ~♪」 ゆっくりとして当然の挨拶をかわす、れみりゃ。 しかし、その油断が命とりだった。 レティは口を開くと、信じられないほど長い舌を伸ばして、れみりゃの体を捕縛する。 「ゆっぐりぐろまぐ~~」 「う、うぁぁっ!」 レティを初めて見るれみりゃは、知るよしも無かったが このレティこそ、ゆっくり随一の大食漢であり、恐るべきハンターであった。 大きな舌に巻き取られたれみりゃは、 なすすべもなくレティの口元まで運ばれてしまう。 「や、やべでぇー! でみりゃごあんじゃないどぉーー!!」 泣き叫ぶ、れみりゃ。 「ぐろまぐ~~ぐろまぐ~~」 そんなことお構いなしに、巨大な口をあ~んと広げるレティ。 ……と、その時だった。 "ビュッ!" 風切り音がして、ドサっとれみりゃの体が地面に落ちた。 何が起こったのかわからず、れみりゃとレティは同時に首を傾げる。 「ぐぅ~!?」 そして、レティは気付いた。 れみりゃに巻き付いていたはずの自分の舌が、途中から切れていることに。 「ぐ、ぐろまぐ~!」 今さらながら舌を失った痛みに、苦しみだすレティ。 そのレティの傍らに、風切り音の正体……れみりゃの妹たるフランが降り立った。 「……ふりゃん?」 フランの姿を見て、呆けるれみりゃ。 フランは片手に"れーばてぃん"と呼ばれる不思議な金属の棒を持っていた。 「おねぇさま、いじめちゃだめ」 フランは一切笑わず、レティを睨み付けて静かに言葉を紡ぐ。 その姿、その圧倒的なプレッシャーに、 鈍感なはずのレティが、ガタガタ体を震わせた。 「ぐ、ぐろまぐ~~!」 「おねぇさまいじめていいの、ふらんだけ」 レティはフランに背中を向けて、ドタドタ走り出す。 フランはそれを見逃さず、ゆっくりとしては圧倒的な速度で跳躍して、 "れーばてぃん"を逃走するレティの背中に突き立てる。 「おねぇさまいじめるやつは、ゆっくりしね!」 「ぐっ、ぐろまぐぅ~~!!」 "れーばてぃん"で体を貫かれ、レティの巨体が地面に倒れる。 フランは、レティが動かなくなったのを確認してから、"れーばてぃん"を引き抜き、 それを自らの口の中に押し込むように挿れていく。 不思議なもので、フランの身の丈ほどあった金属棒が、 しゅるしゅるとフランの体の中に収納されていった。 「うん、ごっくん」 "れーばてぃん"を飲み込み、満足げに頷くフラン。 と、同時に、れみりゃが駆け寄ってフランに抱きついた。 「ふりゃん~ありがとぅだどぉ~♪」 感謝の意を表し、涙と汗でべちょべちょになった下ぶくれ顔をフランにこすりつける、れみりゃ。 「きたない」 「ぶんぎゃぁ!」 れみりゃを押しのけるフラン。 れみりゃは、どたんと尻餅をついてしまう。 フランは、れみりゃから顔を背けると、 レティの腕を1本むしりとって、それをれみりゃに投げつけた。 「ぶーぶー、さっさとたべる」 れみりゃは、色々言いたかったが、 とりあえずは妹が仕留めてくれた獲物を食べることにした。 本来、れみりゃ種はそれほどたくさん食べる種族ではないのだが、 空腹も手伝って、れみりゃはあっという間にレティの腕をたいらげていく。 フランも、黙々とレティを食べていく。 そして、ある程度食べると、れみりゃの下へ歩いていき、言い放つ。 「ぶーぶーごっこのつづき、はやく」 「ううっ!?」 「ぶーぶー、して!」 「や、やだぁー! もぉーぶーぶーやだぁー!」 文句を言って、頬を膨らませる、れみりゃ。 フランは、無言のまま、れみりゃの帽子を取り上げる。 「うぁぁぁー! それおねぇちゃまのだいじだいじだどぉー! かえちてぇー!!」 帽子を取られ、泣き出すれみりゃ。 フランの手から帽子を取り返そうと、ピョンピョン飛びつくが、 簡単にあしらわれ、逆にドンと体を押されて転ばされてしまう。 「かえしてほしかったら、はやく」 「う~~~!」 「あと、くちきをつけて」 フランの迫力に負け、仕方なくれみりゃは再びよつんばいになる。 満足そうに頷いて、その背中に乗るフラン。 「ぶぅ~~~!!」 れみりゃは、再びフランを背に乗せて進んでいく。 「うん、たのしい……ゆっくりできるね、おねぇさま」 「ぶ、ぶぅー! ぶーぶーごっこ、たのしぃでぶぅーー!」 目に涙を浮かべつつ、"ばぶぅーーーー!"と放屁を放って進む、れみりゃ。 そんなれみりゃの後頭部を眺めつつ、フランはふと口を開いた。 「……うた」 「ぶ?」 「……さっきのうた、きいてあげる」 さっきの歌。 それは、れみりゃがフランに聞かせてあげようとした新曲のことを指していた。 「ぶ、ぶぅー♪」 フランの言葉の意味を理解したれみりゃは、 嬉しそうに鳴き声を上げ、放屁を交えながら歌い始める。 「ぶぅ~ぶぅ~ぶぁぶぁ♪ ぶぅ~ぶぅ~ぶぁぶぁ♪」 "ばぶぅーーーー!" "ばぶぅーーーー!" "ばぶぅーーーー!" おなかいっぱい食べたれみりゃのお尻からは、 大量のガスが薄黄色のもやを形成するほどの勢いで放出されていく。 その放屁を伴奏にして、れみりゃは意気揚々と歌っていく。 背中に乗るフランは、鼻を手で押さえて黙って歌を聴いていた。 そして同時に、"このかわいくもはらのたつあねを、どうおしおきしてやろうか"と思案を開始する。 いじめること。おしおきすること。 それこそが、フランにとっての姉に対する愛情表現なのだから。 れみりゃとフラン。 歪(いびつ)な仲良し姉妹にとっては、これが日常だった。 "ばぶぅーーーー!" "ばぶぅーーーー!" "ばぶぅーーーー!" 「れみ☆りゃ☆ぶぅ~~♪」 いつも通りの妹との日常を謳歌して、 れみりゃは、満面の笑みで思い切り放屁をして笑うのだった……。 おしまい。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1329.html
ゆっくりいじめ小ネタ 『くろひげ』 さて色々あって紅魔館から希少種ゆっくりゃを頂戴してきた。 「う~♪おなかすいたど~♪ぷっでぃんもっできでぷっでぃ~ん♪」 いつもならここで蹴り上げてしまいたいけども今はやめておこう。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 「ならプリンを賭けて勝負しよう、ゆっくりゃ。なあに簡単なゲームだよ」 「う~?さっさとぷっでぃんもってこないどさぐやにいいづげるど~♪」 困ったときの咲夜頼みか。 お前はなにか?いじめられ眼鏡っ子か? それとも賭け事は強い駄目人間か?ええ? 「へぇ、なら咲夜さんを呼んでみな。大きな声で馬鹿みたいにほら。」 「う~!おまえなんがさぐやにやられちゃえばいいんだど~!さぐや~!?さぐやぎで~♪」 あったりめぇだバーロー ここは完全防音!おまけに地下よ! 俺が必死に半年間働いた理由がこれだよ! 「う~!!?さぎゅや~!!なんでごな”いどおおお!!!!???ざぎゅぎゃ~!!!!」 「だからいないっつーに。でももしゲームに勝てばプリンもやるし咲夜さんとも会えるぜ」 「う!?ならやるんだっどぅ~♪おまえなんかれみりゃにかがればいぢごろだどぅ~♪」 ははあ、ほざけ。 今からやるゲームは簡単さ、だけど命がけだぜ? 無論、お前だけ。 「今からやるゲーム、『くろひげ』。そこにおいてあるナイフをこの樽の穴に差し込む。 それで樽の中に入ってるこのおじさんが飛び出したらそいつの負け。いいな?」 無論馬鹿を超越しているゆっくりゃに分かるはずもないので12回説明してやっと理解した。 「じゃあお前はそっちのナイフで樽に差し込め。俺はこっちを使う」 俺のナイフはプラスチック製、おもちゃ版くろひげのナイフがそのまま大きくなった感じだな。 「じゃあまずは俺の番だな、・・・それっ」 スコン。 ふぅ、セフセフ。 まあ俺はどこが駄目なのか知ってるけどね。 それ以前にまず肉まんは俺には勝てないのさ 「さあおぜうさま、あなたの番ですよふひひ」 「う~♪れみりゃにかかればこんなじじいいちころなんだっどぅ~♪ていっ☆」 「ビャギャッあhfh!!!?????????」 差し込んだ瞬間、ゆっくりゃに電流走る――――― 喩えではなく本当に電流が走った。 そう、これ金属系のものを差し込むと道が出来て電流が流れる仕組みになってます。 勿論、プラスチック製のナイフで刺せば道を遮断できます、絶縁体だしね。 しかし、結構弱めに設定したはずなんだがゆっくりゃは気絶していた。 まだ痙攣しているしほかほかになってしまったがこのくらいなら大丈夫だろうよ。 暫くするとゆっくりゃがおきた。 「・・・うー?おなかすいたどー♪ぷっでぃんもってきてぷっでぃ~ん♪」 お馬鹿なゆっくりゃは寝たり気絶したりすれば記憶は一部消し飛ぶ。 だからこうやって・・・無限ループできるわけだね。 ※印まで飛べば何度でも楽しめるのさー!!! _____________________________________________________________ あとがっき 久々にゆっくりゃを。 死のノート見てたらちょっと思いついた。 代表作 ゆっくり大福 ゆっくりとりひきしていってね!1,2以下続 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1311.html
「うっう~~♪ れ~みりゃ~だどぉ~~♪」 最高級の不協和音が聞こえた俺は、何の気なしに後ろを振り向いた。 「うっう~~♪」 「うあうあ~~♪」 そこには、やはりれみりゃが居た。 しかも二匹。 二匹とも紅魔館のれみりゃなのだろう、日傘をエッチラオッチラ運びながら、その顔は何かやり遂げたような、そんな顔をしている。 どうせ帰ったら八つ裂きだろう。 以前近くで野苺を摘んでいたらそんな声が聞こえてきたから。 なら、俺が一思いに実験してやろう。 「二人とも、ぷっでぃ~~んたべる?」 一瞬、驚いたような顔をした二匹だったが、互いに顔を見合わせて大声で叫んだ。 「「う~~♪ れみりゃはぷでぃ~~んたべるど~~~♪」」 近頃は、霊夢達もワンクッションおかないと付いてこないというのに、こいつらはホイホイ付いてくる。 まさに、ゆっくりらしいゆっくりだ。 「さぁ、ここがおにーさんのお家だよ」 「う~~♪ ちいさいど~~~♪」 「こ~まかんのほうがおおきいどぉ~~♪」 家に上がりこむなり、好き勝手に言い放ちながら中を蹂躙する二匹。 「う~~~♪ ごっほぉんだどぉ~~」 「う~~♪ らぁんぷ~だど~~♪」 まな板と玉子を手にとってなにやら嬉しそうにはしゃぎ回っているが、これ以上モノが壊されないうちに仕掛けようと思う。 「お~い!! お前達は紅魔館のお嬢様なのか?」 「「う~~♪ れみりゃはこ~まがんのおぜうざまだどぉ~~~♪」」 さも当然のように答える二匹だが、俺はこれっぽっちも信じていない。 この二匹の紅魔館は、一体どこに有るのだろう。 それでも、この言葉は好都合だ。 「そうだろ。だったら髪も綺麗だと思ったんだよ」 「「う~~♪ れみりゃのかみはしるぐのよぉ~にきれいだどぉ~♪」」 「それじゃあ、専用のスタイリストが居るのかな?」 「う? じゅだだいずと?」 「う~。 ずだーじど?」 聞いた事ないのも当然か、こいつ等髪伸びないし。 「髪の毛を綺麗にしてくれる人の事だよ。君達も、由緒正しい紅魔館のおぜうさまならその人に切って貰って居るんだろ?」 「う~♪ おぜうさまじゃないどぉ~♪ おぜうさまだどぉ~~♪」 「れみりゃのかみはきれいだどぉ~♪」 「そうだね!! でもおじさんがもっとかっこよくしてあげるよ!!」 「「う?」」 そういって、一枚のカタログを二匹に見せる。 そこには、髪をカットしていく様子が事細かに書かれている。 「「うーーーーーー!!!!!」」 大きく目を見開いて、その写真を眺める二匹。 どうやら、動機付けは成功したらしい。 「どうだい? おにーさんがかみを切ってあげようか?」 「うっう~~~~はやぐきっで~~~♪」 「う~~♪ かわいくきゅ~どにするんだどぉ~~~♪」 うん、それ無理だから。 「それじゃあ、最初はお前から。ここに座って」 「う~~~♪」 無造作に一匹を選んで椅子に座らせる。 鏡を前において、スキバサミを入れていく。 「う~~~♪ きれでないどぉ~~~♪」 ハサミが入ったのに見た目には変わらないので不思議がっているらしい。 「これはね、少しずつ切っていくんだよ。ほら、髪の毛は切れてるだろ?」 「う~~♪ れみりゃはきゅ~~どになるど~~~♪」 その後、数回はさみを入れて終了。 「どうだい?」 「う~~~♪ きゆ~どだどぉ~~~♪ うっう~~~うあうあ~~~♪」 見た目にはぜんぜん変わっていない髪形を見せられたれみりゃは大喜びでダンスなぞを踊っている。 「それは良かった。それじゃあ、君がもう一人の髪を切ってみたらどうだい?」 「う~~♪ れみりゃはてんさいだからかっごよくきれるど~~~♪」 「う~~♪ はやくきるんだどぉ~~♪」 帽子を外し手早く椅子に座らせ、一匹にはさみを持たせる。 「う~~~♪ じょっきん♪」 根元から思いっきり行ったが、スキバサミなので見た目は殆ど変わらない。 「「う~~~♪ かっこよくなったど~~~♪」」 鏡を見ている本人と、切っているヤツ。 二匹ともビックリするようなほど上機嫌になっている。 お目出度い頭だなァ。 「おっと、こっちのはさみを使ったほうが、紅魔館のお嬢様として最高だよ!!」 「う~~♪ はやくよこすんだどぉ~~~♪」 手早く俺の手からはさみを奪い取ったれみりゃは、丁寧に髪にはさみを入れ……きった。「「あああああああ!!!!」」 前髪が綺麗になくなったのを見て、絶叫する二匹。 予想通り。 「あああーーー!!! れみりゃのきゅーどなかみがーーー!!!」 「ああああ!!! どうしでーーーー!!!!」 うんうん、俺も初めの頃にやったよ、スキバサミとカットバサミを間違えるのは。 「あーあ。天才なのに失敗しちゃったんだ~」 「!! うーーー!! ちがうぞーー!! もうずごしでうまぐいぐんだぞーーー!!」 チョッキンチョッキン♪ 「あああーーー!!! やめでーーー!! やめでーーーー!!!」 「うーー!! なんでかっごよぐならないのーー!!」 見る見る間に、一方のれみりゃの髪の毛がドンドン減っていく。 「うーーー!! なんでふえないのーーーー!!!」 「うあーーー!! やめでーーーちょっぎんしないでぇーーー!!!!!」 もはや両方涙目。 見ているほうとしては楽しくて仕方が無いと言った状況だ。 「うーーー!!! どーーじでーーー!!!!」 「うう!! うあーーーーーーーー!!!!!!!!」 とうとうハサミでは切れないくらいまでにバッサリと切られた一方のれみりゃの髪の毛。 まさに本人たちからすれば、かなり衝撃的なのだろうが、見ているこっちはとても楽しい。 「うわ!! ひどいなぁこれは。こっちのれみりゃは可哀相に……」 おそらく十回くらい転生しても使わないであろう言葉を使って、坊主頭のれみりゃを慰める。 「うーーー!!! れみりゃのきゅーーどでぷりでーーなざらざらへあーがーーー!!!」 「うーーごめんだどぉーーー!!! ごめんだどぉーーー!!!」 必死で謝っている所を見ると、仲間意識はあるのかもしれない。 「こんな酷い事をするれみりゃにはお仕置きだな!!」 「う? いやだどぉーー!! はなすんだどぉーーー!!!」 「だまれ!!」 「うぎゃ!!!」 暴れるれみりゃを捕まえて、髪を切っていく。 使う道具はバリカン、長く不快な髪の毛がドンドン地面に落ちていく。 「あああーーー!!! れみりゃのかみのけがーー!!!」 もう一匹のれみりゃと瓜二つにした所で、剃刀を取り出して仕上げをする。 「うああーー!! やめるんだどぉーーー!! やめるんだどぉーー!!!」 お前達はもうちょっとボキャブラリーを多くしたほうが良いよ。 その方が面白いから。 「はい出来上がり。見てごらん。すっごくに有ってるよ」 「う~~? !!!! うあーー!! ざぐやーーー!! ざぐやーーーー!!!」 自分の姿を見たれみりゃは大興奮で叫び出した。 ツルツルな頭がとっても気に入ったようだ。 「う~~♪ れみりゃのかみのけをめじゃくじゃにしたばつだどぉ~~♪」 「じゃあ今度は君の番ね」 「いやだどぉーーー!!! やめるんだどぉーーーー!!!!」 いやいやながら涙を上げて喜んでいるもう一匹の失敗れみりゃの髪も、キチンをツルツルにして上げた。 「よく似合ってるよ!!」 「「れみりゃのかみのげがーーーーー!!!!」」 仲良く頭に手を当てて、目を真ん丸くして泣き叫ぶれみりゃを眺めるのは良いことがだ。 主に心が癒される。 「「うーーー!! れみりょのぷりっでぃーーなぼーじかえじでーーー!!!」」 「これのこと?」 「「う~~~♪」」 どうしてここまでシンクロするんだろう? やっぱり馬鹿で単純だからか? 「そんなに生かす髪型なんだから、もういらないよね? ポイするよ!! ポイッとな」 「「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!! れみりゃのおぼーじがーーーー!!!!」」 ビリビリに引き裂いて、薪代わりに囲炉裏の中へ入れる。 数刻のうちに灰に変わり果てた帽子をみて、二匹はこれ以上ないほどに泣き出した。 「うああーー!! れみりゃのぼうじーーー!!!」 「れみりゃのかみのげーーー!!!!」 やれやれ、煩い煩い。 「その方がかっこいいよ。きっとその格好で街に行ったら、いっぱいプリンをもらえるんだろーなー」 ……やっぱり切り替えが早いようだ。 「う~~~ぷりんじゃなくで、ぷっでぃ~~んだどぉ~~~♪」 「う~~~♪ まちにいくどぉ~~~~♪」 仲良く玄関から出て行く二匹に向かって、俺は最後の言葉を投げかけた。 「あっちの方向に、れみりゃ大歓迎のお店があるよ!!」 二匹は仲良く踊りながら、食品街へと向かっていった。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1334.html
※変態お兄さんが登場します。すなわちR-18です。 ※変態お兄さん兼虐待お兄さんなのでかなり不快な野郎です。 ※この作品はfuku2091.txtの続きです。 メイドキャップ付きの銀髪三つ編みのカツラを被った変態お兄さん改め鬼畜お兄さんが洞窟最奥がにんっしんゆっくりゃのいる部屋にたどり着くと、そこには生まれたてのゆっくりゃが数匹転がっていた。 また、さきほど先に奥の部屋に行って交尾するように命令しておいた子どもたちが黒ずんで動かなくなっている。 どうやら素直に言うことを聞いて、約束通り姉妹で交尾をして朽ち果てたのだろう。 その死体の頭にはまだ茎が残っていて、中指ほどの大きさしかない体つきのゆっくりゃがまだ数匹そこに成っている。 しかし、どのゆっくりゃも声を発することすらままならずに死んだ魚のような目であたりをきょろきょろ見回しているだけだ。 「ほ~・・・体つきは体つきのまま生まれるんだな・・・」 「なにしにきたんだどー!ここはれみりゃのおやしきだどー!!」 「・・・・・・で?」 鬼畜お兄さんはにんっしんゆっくりゃの文句を聞き流し、周囲にいる生まれたて、それも子ども同士から生まれたがゆえに未熟児同然の赤ん坊ゆっくりゃの様子を伺う。 声一つも上げられないのはやはり未熟だったことと衰弱していることが原因なのだろうか? 「はやくでていくんだどー!!」 「ぎゃおー!たべちゃうどー!!」 「おやしきにいたかったらたべものをもってくるんだど-!!」 勿論、その間もにんっしんゆっくりゃが抗議を続けているが、無視を決め込んで、未熟児ゆっくりゃを回収しているお兄さんには何の効果もない。 「れみりゃのあがしゃんにさわるなーー!!」 「ふむ・・・きちんと生まれたものでも手のひらサイズか・・・」 「しかし・・・流石は痛めつけられると従順なゆっくりゃだな。まさかどっちの頭にも茎が4本も生えるまで交尾し続けるとは・・・」 「未熟児サイズが14匹と茎に残っていた中指サイズが6匹か」 その生まれたての赤ん坊達を回収し終えたお兄さんは、すぐに死んでしまいかねない赤ん坊達の口に母体となった子ども達の中の具を含ませる。 それすらも出来そうにない個体に対しては少し傷をつけてそこから具を流し込む。 「でびりゃのあがぢゃんになにするんだどーーーー!!」 状況を飲み込めないなりにも、突然交尾を始め、死んでいった子どもの残したものを育てようという感傷でも持ち合わせているのか。 それともただそこにいる赤ちゃんは自分のものだと主張したいだけなのか。 どちらなのかは定かではないが、にんっしんゆっくりゃはお兄さんを必死に赤ちゃんから遠ざけようとする。 実はこの行為は救命・延命措置なのだが、ゆっくりゃにそんなことを理解しろというのは恐らく酷というものだろう。 「・・・う?」 「・・・・・・うぅ~?」 「うっう~♪」 「・・・あう~」 その措置が功を奏して赤ん坊達は次々に産声を上げていく。 手の平サイズの未熟児だけではなく、中指サイズの未熟児とさえ呼べないような個体までも意識を取り戻し、ゆっくりと動き始めた。 「あ、ああ・・・あがぢゃんがうごいだどおおおおおおお!!」 叫び声の主はくわっと目を見開いて部屋の中央に鎮座しているにんっしんゆっくりゃ。 流石にこのサイズなら今までに出産経験もあるだろう。 動けない赤ん坊がそこにいるのに何もせずじっとしていたのは経験則からすぐに死ぬことを理解していたからなのだろうか。 もしかしたら、あれだけのコミュニティを持ちながらにんっしん出産をしているのも赤ん坊の生存率を重視しているからかもしれない。 真意を知る術は無いが、赤ちゃんが動き出したことににんっしんゆっくりゃは感極まって涙を流していた。 全員焦点が合っておらず目は機能を果たしていないし、さっきの無反応を見た限り耳も殆ど使い物にならないだろう。 それに今後建って歩けるようになるものは皆無だろうが、母ゆっくりゃはその事実を知る由もなく、ただ赤ん坊達が生きていたことに感涙している。 そんなゆっくりゃの方へ振り返り、お兄さんは優しく微笑んだ。 「これで赤ちゃんたちは元気になったよ」 「うっう~♪おじさん、ありがとうだどー!おれいににれみりゃのめしつかいにしてあげるどー♪」 どうやらこのゆっくりゃはまだ他のゆっくりたちがこのお兄さんに全滅させられていることに気付いていないらしい。 確かにこの部屋からでは入り口付近で起きた惨劇なんてあまり見えないだろうが、あれだけの叫び声を聞いておいてなんとものんきなものである。 「そうか。じゃあ、れみりゃくんが俺の主人なんだね?」 「うー!そうだどー!」 「それじゃ、主人として召使の性処理をしないといけないなぁ・・・!」 一瞬にして今までしぼんだ状態にさせていたお兄さんのモノがむくむくと膨れ上がっていく。 そして鋼の如き硬さを帯びたそれをゆっくりとにんっしんゆっくりゃの前に差し出した。 「うっうー!れみりゃはこうまがんのおぜうさまだどー!めーれーなんてされないんだどー!」 「ごちゃごちゃやかましいぞ!」 「ぎゃ!?」 お兄さんはイチモツを力強く振りかぶると、ゆっくりゃのにんっしんによって普段の倍近くにも膨れ上がった頬を殴打した。 その一振りはビシッと軽快な音を立ててにんっしんゆっくりゃの顔を揺らす。 「なにするんだ、どっ!?」 「君に!」 いきなりの攻撃に対して怒りに任せて抗議しようとするゆっくりゃだが、お構いなしに次の攻撃を打ち込まれる。 バシッ!! 「いだいーー・・・いっ!?」 「与え!」 痛さと理不尽さのあまりに目に涙が浮かんでくる。しかし、お兄さんは止まらない。 ベシッ!! 「ぎゃっ!?」 「られた!」 良く見てみると口から肉汁が滴っている。叩かれているときに喋るから噛んでしまったのだろう。 ズビシッ!! 「やべ、でっ!?」 「選択!」 ついに我慢の限界に達したらしく、涙があふれ出す。もっとも、それは攻撃をいっそう激しくする結果を招くのだが。 ズバシュ!! 「ぎゃっ!?」 「肢は!」 涙に嗜虐心をそそられたお兄さんは加速させすぎてぺにぺにで斬撃を放ってしまったらしく、ゆっくりゃの頬が少し切れている。 ザシュ!! 「いだ、いっ!?」 「咥え!」 2回目の斬撃によってゆっくりゃは反対側の頬にも切り傷をつけられる。さっきの一撃より鋭いそれはゆっくりゃの皮をかなり深く抉っているようだ。 「ぎゃおおお、おっ!?」 「るか!」 自重したお兄さんは斬撃を止め、再びビンタに戻す。しかし、切り傷に触れられるためさっきまでのビンタよりもずっと痛い。 ビシッ!! 「ぎゃっ!?」 「咥え!」 今度はかなり深く切りつけられた頬への一撃。ついでにお兄さんは「赤ちゃんは大丈夫かな?」と尋ねてみる。 バシッ!! 「あがじゃん、がっ!?」 「ないで!」 またしても肉汁が滴っている。赤ちゃんのことに触れられ、喋ろうとしてしまったのが災いしたようだ。 ベシッ!! 「ぎゃっ!?」 「死ぬ!」 涙と肉汁を撒き散らすゆっくりゃ。今度はお兄さんのイチモツによる下からの突き上げが襲い掛かる。 ズビシッ!! 「うぎゃ!?」 「かっ!」 突き上げと同時に跳躍したお兄さんは落下の勢いに任せて白目を剥いているゆっくりゃの頭部へぺにぺにを叩き込む。 ガスッ!! 「でび、りゃっ!?」 「ふたつに!」 着地と同時にお兄さんはゆっくりゃの横を駆け抜けざまにラリアットの要領でゆっくりゃの下あごを強打する。 ガッシ!! 「うぎゃ!?」 「ひとつ!」 そして、座ったままであるにも関わらず勢い良く吹っ飛ばされたゆっくりゃに向かってとどめの突きをお見舞いする。 ボッカ!! 「いだい、ぎゃっーーーーー!?」 「だっ!」 その一撃によってゆっくりゃは洞窟の壁面に後頭部を叩きつけられ、そこからだらだらと具がこぼれる。 「いだいーーーーーーーーーーー!!いだいーーーーーーーーーーーーー!!」 「さあ、どうするんだい?咥えるかい?死ぬかい?」 極上のスマイルを浮かべたお兄さんは再びゆっくりゃにモノを突きつける。そこには平仮名で「ないふ」と書かれている。 「ざぐやあああああああ!!ざぐやああああああああああ!!」 「やれやれ、全く話を聞いていないな」 が、恐怖でお兄さんの話など耳に入ってこないゆっくりゃは必死にいるはずもない従者の名前を呼びながら後ずさる。 「なんでしょうか~、おぜ~うさま~!」 勿論、さくやでも咲夜でもない。声の主はメイドキャップ付きの銀髪三つ編みのカツラを被った全裸の鬼畜お兄さん。 「ぢがううううううううう!!おばえはざぐやじゃないどおおおおおおおおおおおおお!!」 「ひどいですわ~、おぜ~うさま~!」 「ごっぢにぐるなああああああああ!!」 「そんな事いうおぜう様にはお仕置きが必要ですわね~♪」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!?・・・う、うばれりゅ!!?」 散々殴られたせいかどうかは知らないが、いきなりゆっくりゃが産気づいた。 「よし、じゃあ、さっさと産んでお仕置き続行ですわ~♪」 言うが早いか、お兄さんは産道をこじ開け、手を突っ込むと中ですくすくと育っていた子ゆっくりゃを引きずり出した。 「うぎゃあああああああああああ!!いだいーーーーーーーーーーーー!!」 その乱暴な行為が母ゆっくりゃの表情をまたしても歪ませる。 「いぢゃいーーーーー!!」 一方、産道の中の子ゆっくりゃも乱暴に頭を掴まれ、産道から力任せに引きずり出される痛みで泣き喚いている。 しかし、お兄さんは問答無用。空いている手でにんっしんしているゆっくりゃの頬を掴むと勢い良く子ゆっくりゃを引きずり出した。 「ぬぅん!!!」 その一声と同時に子ゆっくりゃは産道から引きずり出され、洞窟の地面に打ち付けられ、3,4メートルほど転がって背中から壁にぶつかり、再び悲鳴を上げた。 「うぎゃああああああああああああああああああああ!!」 「しゃらっぷ!!」 即座に跳躍したお兄さんは着地の際に子ゆっくりゃの両脚を踏み潰すと前のめりに倒れ、手を突いたついでに両腕を破壊した。 「―――――――ッあああああああああああああああ!!」 「でびりゃのあがぢゃんーーーーーーーーーー!!」 唐突に四肢を破壊された子どもと母親の絶叫が洞窟の中にこだまする中、お兄さんは先ほど蘇生させた20匹あまりの赤ん坊を子ゆっくりゃのお腹の上に置く。 「う~」 「おいちいど~♪」 「うっう~」 「むしゃむしゃだど~」 「いぎゃああああああああああああ!!でびりゃをだべるなだどおおおおおおおおおおお!!」 「うぎゃああああああああああああああああ!!」 母と子がいくら悲鳴を上げたところで目も耳も使い物にならない赤ん坊たちには何の意味も成さない。 四肢を失った子どもが体をゆすって抵抗するも、動けば傷が痛むし、思った以上に赤ん坊たちは力強く、なかなか落ちてくれない。 「ざぐやああああああ、だずでえええええええ!!」 「な~んでしょうか~、おぜうさま~♪」 くどいようだが返事をするのはお兄さん。「おばえなんがざぐやじゃないいいいい!!」と喚く母ゆっくりゃにつかつかと歩み寄ると、さっきの連続ビンタで少し腫れてしまった頬を強く握る。 そして、母子の阿鼻叫喚の二重奏をBGMにお兄さんは本命と言っても過言ではない、母ゆっくりゃの産道への挿入を開始した。 慎重に狙いを定め、徐々に閉じつつある産道に「ないふ」と書かれたモノをねじ込んで、再びこじ開ける。 「ぬふぅ・・・こ、これは・・・!」 「ざぐやあああああああああ!!だずげでえええええええ!!」 「用があるなら早く言ってくださいね、お~ぜうさま~!」 そう言いながら問答無用に腰を振るお兄さん。しkし、内心こう思った・・・がばがばじゃないか、と。 「ざぐやい゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!ざぐやなんであっぢいげえええええええ!!」 「ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ! ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ! ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!」 思った以上に締まりが悪かったとこに失望した鬼畜お兄さんは始めてしまった以上最後までやらねばという意味の分からない義務感だけで腰を振りつづける。 もっとも、考えてみればアレだけのサイズの子どもが出てくる道が締まりの良い訳がないのだが。 さっさと済ませたい一心で腰を振るお兄さんにはもはやゆっくりゃへの興味など微塵もない。 「ぬんっ!!」 産道に精液を流し込むと、出し切る前に引っこ抜き、さっき四肢を潰した子ゆっくりゃのほうへ歩いていく。 射精してやることを済ましてしまえばこれ以上ここにいる理由はない。 しかし、自分をぬか喜びさせた母ゆっくりゃにはお仕置きをしないと気がすまないお兄さんはさっき生まれた子どもと赤ん坊20匹を産道にねじ込んでその場を後にした。 ついでに赤ん坊を産んだ親の屍骸もねじ込んでから、きっちり産道の入り口を封印しその場を後にした。 鬼畜お兄さんが洞窟を後にしてから数時間後。 「ゆ!ここはすごくゆっくりできそうなばしょだよ、まりさ!」 「ほんとうだね、まりさ!あかちゃんたちもゆっくりついてきてね!」 ゆっくりゃたちの巣の前にやってきたのは2匹のゆっくりまりさ。 1匹は鬼畜お兄さんに子どもを持って行かれた母まりさで、もう一匹はゆっくりゃと何度もすっきりさせられたゲスまりさだった。 2匹の連れている子どもは胴体なしのゆっくりゃが42匹とまりさが51匹のあわせて93匹。 「さっきのおにーさんがここにはたべものもいっぱいあるからすごくゆっくりできるっていってたよ」 「あやまったらまりさのこともゆるしてくれたし、いいおにーさんだったね」 わいわいがやがやとお喋りをしながら巣の中に入る一家。 そのお兄さんが言っていた通り、そこにはたくさんの食料があった。 両手両脚を縛られ、内側から子まりさに具を食べられ続けるしにぞこないのゆっくりゃ。 魔改造によって異常に長い胴体と4本の腕を得てしまった、立ち上がることもままならない赤ちゃんゆっくりゃ。 同じく魔改造によって異様に短いうえに足しかない胴体を与えられ、座ることも出来なくなった赤ちゃんゆっくりゃ。 そして6匹のゆっくりゃ種が連結され、ひとつになってしまったもの。 大量の子どもや赤ちゃんをねじ込まれ、頭部が重くなりすぎた結果、頭をゆかにこすりつけたまま身動きが取れ中なったもの。 動くことのままならない個体が10匹以上。 ここなら餌を取りに行かなくてもずっとゆっくり出来そうだと一家は思った。 ---あとがき?--- 鬼畜お兄さん。虐待お兄さんと違ってゆっくりと交尾します。 また、変態お兄さんと違ってゆっくりを虐待・虐殺します。 言動や思考はすさまじく身勝手で他のお兄さんからも煙たがられています。 俺だってこんな奴とは関わりたくありません。 今度はゆっくりをひたすら魔改造する作品とか書いてみたいな。 byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/748.html
無意味に平和な休日の昼前。 「おーい、ゆっくりゃ~!プリンだぞ~!」 「う~!ぷっでぃ~ん、だべるどー!」 私が庭の草むしりをしているとお隣のゆっくり愛好家宅の庭先からそんな声が聞こえてきた。 ゆっくりゃ。正式名称ゆっくりれみりゃは何故か紅魔館では大量繁殖しているらしいが、それ以外ではめったに見かけない貴重なゆっくり。 そんな貴重な種を飼っているなんて、流石愛好家を名乗るだけのことはあるなと思いつつ、1m程度の低い柵越しに隣りの庭の様子を伺う。 そこにあったのは3つの影。1つは家主のゆっくり愛好家だろう。一応毎日挨拶しているから見間違えることはない。 もう一つの影は背丈は3,4歳の子どもくらいなのだが、顔がやたらに大きくぱっと見3頭身。妙にばばくさい衣装を着た膨れっ面の女の子?だった。 見た感じ人間ではない。恐らく、あれがゆっくりゃなのだろう。人間という種が理性と引き換えに捨て去って来た本能のレベルで不快感を覚えさせる奇天烈かつでたらめで見苦しい踊りを踊っている。 いや、あんなものを踊りと呼ぶのは人類が築き上げてきた舞踏という文化・伝統に対する挑戦だといえるかもしれない。 まあ、長々と説明したが、一言で言うととにかくうざかった。もし飼い主がいなかったら私の中に眠る野生の衝動がアレを八つ裂きにしていたかもしれない。 そして最後の一つ影。それは普通の人間だった。一見するとさわやか系のイケメンちっくな風貌の持ち主なのだが、ゆっくりの虐待にかけては右に出るものがいないほどの虐待の達人である。 正直、この異常な性癖ゆえ避けて通りたいタイプの人間だ。というか、一部の界隈では下級の妖怪じゃないかとさえ言われているくらいだから避けるべき相手だろう。 そんな彼が何故ゆっくり愛好家の家の庭先にいるのだろうか?そして、何故柔和な笑みを浮かべてゆっくりゃを見守っているのだろうか。 その疑問は次の瞬間、氷解する。 「さあ、ゆっくりゃ、お口を開けてー!」 「ぎゃお~♪」 口を開くように指示したゆっくり愛好家の手にあるのはバケツプリン。目算だが10リットルは入っているだろう。 しかも、愛好家宅の庭をよく見てみると、プリンの入ったバケツが山ほど用意されている。 1つ2つ3つ・・・その数なんて107杯。1トンをゆうに超える常識はずれのボリューム。こ、これが愛好家ということなのか・・・。 と、あっけに取られている間にも愛好家のお兄さんはバケツプリンをゆっくりゃの口内に叩き込まんと振りかぶった。 どう見ても口より大きいだろ!と内心突っ込みながらも、私は生理的に受け付けないあの不愉快なゆっくりゃがバケツプリンをぶつけられる姿を期待する。 しかし、その瞬間はやってこなかった。 ゆっくりゃめがけてバケツプリンが解き放たれた瞬間・・・ ゆっくりゃの口が異常なまでに広がり・・・ バケツプリンを丸呑みにした・・・。 「どうだ、美味しいか~?」 「うご、あが、んんーーー!!!」 「そうかそうか、狂喜乱舞するほど美味しいか、はっはっは」 いや、どう見ても苦しそうでしょうが。 それにしても、なんであんな風に口が開いたんだろう? 生来の機能だというのなら、あんなふうに苦しむほどの量をいっぺんに飲み込むことはありえないように思える。 「んぐ、あぐ・・・!?う゛ー・・・」 やっと飲み込めたらしい。安堵の表情を浮かべて下を向き、ため息をついている。 「よーし!もう一杯行くぞ~!!」 発明家のお兄さんは再びバケツプリンを手に取ると先ほどと同じように振りかぶった。 さっきの苦しみのせいか、ゆっくりゃはバケツプリンから逃げようと身を翻した。・・・いや、身を翻そうとした。 しかし、少し体をねじったところで身動きが取れなくなり、またしても放たれたバケツプリンを丸呑みする羽目になる。 「んぐーーーー!!!あぐーーー!!ん゛ーーーーー!!」 またしても苦悶の表情を浮かべひっくり返るゆっくりゃ。 その瞬間、確かに見た。 ゆっくりゃが動けなくなった瞬間、あれの口が広がった瞬間、庭先で様子を見守っていた虐待お兄さんの手が複雑に動いていた。 彼はあのゆっくりゃに何かをしている。何をしているのかまではわからないが、何かをしているのは間違いないだろう。 「ん゛!!んぐっ!!!あ゛ーーーー!!!」 またしても何とか立ち直ったゆっくりゃを見て、バケツプリンを手に取る愛好家のお兄さん。 「いや゛ーーーー!!!ぷっでぃ~んぎらい゛ーーーー!!!」 泣き叫ぶゆっくりゃ。その言葉を聞いた愛好家お兄さんは一瞬手を止める。 が「はっはっは、遠慮なんてしなくて良いんだぞ♪」とまたしても問答無用にバケツプリンを放つ。 その動作を確認した直後、またしても虐待お兄さんの手が怪しく動く。 またしてもバケツプリンはゆっくりゃの口に吸い込まれた。 身勝手な、なおかつ常軌を逸した愛情を押し付け、相手の言い分を自分の都合の良いようにしか解釈しないゆっくり脳の持つ主。 そして虐待にかけては右に出るもののいない、というかもはや人知を超えた何かになりつつあるような気がしなくもない虐待マニア。 まさに前門の虎、後門の狼だ。 バケツプリン攻めは全てのバケツが空っぽになるまで続けられ、終わった頃にはどっぷり日も暮れていた。 その後、飼い主のゆっくり愛好家に絶交宣言をしたゆっくりゃは、あまりに肥え太って歩くこともままならない状態で何とか家を出た直後に虐待お兄さんにじっくりしっかり殺された。 その手並みはあまりに残虐にして鮮やかなものだった。もはや芸術の域にまで高められた虐待・・・そのあまりの美しさに私は涙を流していた。 愛好家のお兄さんも「野生のゆっくりの所有権は拾い主にあるから仕方がない」とやけにあっさりしていた。そんな彼の目にも涙が浮かんでいたが、それが悲しみによるものなのか、私と同じ感動によるものなのかまでは分からなかった。 ---あとがき?--- 構想10秒。製作期間20分の超大作です。誤字脱字はいつものこと! この作品は「ゆっくりをとにかくゆっくりさせる」に近いコンセプトのものですね。 相手の望むことを極端な形で実現し、それの中止を認めない。 肥えまくったゆっくりゃを虐待お兄さんがどんな風に虐殺したかは想像にお任せします。 byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1290.html
ゆっくりゃととある栽培者 ある日のことだ。僕が市場での買い物を終えて、我が家に帰ってきた時だった。 「うっうー♪ ぷっでぃーん♪ぷっでぃーんがたべたいどぉ~♪」 自分の家の庭が騒がしかったので、何事かと思い庭に向かう。しかしそこで見たのは、目を疑うような光景だった。 まず目に飛び込んできたのは、小さいなりに僕が丹精込めて作った家庭菜園が無惨に荒らされていた光景と、 そこら中に散らばった野菜の変わり果てた姿だった。そして、ぐちゃぐちゃに荒らされた畑の上で、体つきゆっくりれみりゃ、 通称ゆっくりゃが僕の育てた野菜を引っこ抜き、傍らに投げ捨てていた。 「おやさいきらい!まじゅいのぽい!!すてちゃ、うー☆」 ゆっくりゃは、舌足らずな言葉で何言か嬉しそうに喋っている。そして僕の目の前で、まだ畑に埋もれている野菜を、 手に持った傘で掘り起こしていた。野菜を掘り起こして見つけるたびに、ゆっくりゃの円らな目がぱっと輝く。その瞬間だけは、 宝物を見つけ出したような子供のような微笑ましい表情に見えただろう。そのあと野菜を嬉しそうに投げ捨てていることに目をつぶれば。 見かけはいくら可愛らしく、子供らしい純真な姿でも、やっていることは全くの間逆な邪悪な行為である。 人様の敷地に勝手に入り込んで、さらに畑や家を荒らしたとなれば立派な犯罪行為であるのに、このゆっくりゃの豆腐よりも 柔らかそうな構造の脳細胞では理解することができないのだろうか。 この光景をしばらく呆然と見ていた僕。ふと我に返った時には、僕の好物であり、家庭菜園の中で特に手塩にかけていた愛しいプティトメィトゥーが ババ臭い服を着た悪魔の手で毟り取られる寸前であった。 やめろッ!その泥と肉汁で穢れた薄汚い手で僕の神聖なプティトメイトゥーに触るんじゃあないッ! 「おい貴様ッ!何をしてるッ!!」 咄嗟に出したにしては自分でも驚くような大声が口をついて出ていた。その声に一瞬硬直するゆっくりゃ。 自分の知らない人間からいきなり怒鳴られ、当然の反応だろう。しかし、次の瞬間にはさっきのふてぶてしい笑顔が復活し、 こっちに向かってもたもたと近づいてきたではないか。 「う~☆おながすいだ~♪ぷっでぃんたべどぅ~☆」 そういって何かを期待するように僕を見つめ始めた。 僕が、奴のあまりの図々しさにしばらく動けないでいると、奴は地団駄を踏み、その下膨れの顔をさらに膨れさせて僕に向かって言った。 「う゛~~!!どっどどぷっでぃんかっでくどぅどぉ~!!ざぐやにいいつけぢゃうどぉ~!!」 やたらと濁音の多いセリフだ。どうにか解読してみると、どうやら僕に『ぷっでぃん』なるものを買って来いと命令しているようだ。 解読に成功した途端、僕の理性がプッツンしそうになった。 僕よりも明らかに年下の風貌のくせして、こいつは僕に命令しようとしているのだ。あろうことか僕の大切な家庭菜園を 再起不能にしたあとで。 どうにかして断裂寸前だった理性を繋ぎ止めると、僕はゆっくりゃに向かって静かに、しかし威厳を込めた声で言い放った。 「ここはおまえのような饅頭が入ってきていい場所じゃあないんだ。とっとと僕の目の届かない所へ消えうせてくれ。」 しかしゆっくりゃは僕の最後通告すら無視した。 「う゛-!!いいからかっでぐるどぉ~!がってごないどた~べちゃ~うぞ~!」 ……ほう、そういうことを言うのかこのクサレ肉まんは。そういう態度を取るのかこのド低脳は。 いいだろう、お前がそこまでの決意を持っているなら僕も決意をみせてやる。『絶対にタダでは済まさん』という決意をだッ! 「わかった……『ぷっでぃん』が欲しいんだな…?家の中で待っていろ…。」 「うっう~☆ぷっでぃ~ん♪」 そういってゆっくりゃはもたもたと僕の家の戸口に向かう。その隙に、急いで壊滅寸前の家庭菜園に近づく。さっきから気が気では無かったのだ。 あの時、まだ奴は手を付けていなかったハズ………やった!無事だッ! 思わず顔を綻ばせ、足取り軽く玄関に向かう僕の腕の中には、大切なプティトメイトゥーちゃん達の姿があった。 家庭菜園は再起不能になっちゃったけど、この子達だけでも助かったのは不幸中の幸いだったな! そんなことを思いながら玄関に戻ると、ゆっくりゃが泣きながら、玄関の引き戸を手前に引っ張っていた。 どうやら引き戸の開け方がわかっていないらしい。よくもまぁ今まで生きてこられたものだ。僕は思わず溜息を漏らした。 家の中に入ると、ゆっくりゃは辺りに置いてある物に興味津々の様子で、なかなか前に進もうとしない。 僕はそんなゆっくりゃの尻を突っついて急かし、奥に向かわせた。途中何かゆっくりゃが講義するような目で僕を睨んでいた気がしたが、 無視することにした。 そんな幼児体系に色気も恥じらいもあったものではないだろう。恋や懸想をするならもっと大人びた、優しいカンジの女性がいいと思います。守ってあげたいと思う…。 「う~?ぷっでぃんどこぉ~?」 しばし物思いに耽っていた僕の心は、耳障りなゆっくりゃの言葉で現実に引き戻された。いけないいけない、僕としたことが…、剣呑剣呑。 ゆっくりゃはというと、部屋の中に勝手に入って辺りをきょろきょろと見回している。一人暮らしをしているにしては、 僕の部屋はかなり片付いている方だと思う。食料やら何やら大事なものはそこらへんに置いたりせず、きちんと整理しているからだ。 そんな僕の部屋を見て、ゆっくりゃはあまり面白くなさそうな顔をしていた。 確かにゆっくり達からしてみれば、(ゆっくり達には)遊ぶものも食べるものも何も無いこの部屋は、さぞかしゆっくりできない、 つまらない場所だろう。もちろん、そう易々と侵入させるつもりもないが。 僕はゆっくりゃをその部屋に放置すると、急いで腕の中のプティトメイトゥー達を、野菜を入れている籠の中に非難させた。 「ほら、危ないからそこに隠れていてね。怖い怪獣に食べられちゃうからね。じっとしているんだよ?」 僕は籠から離れながら、プティトメイトゥーちゃん達に話し掛ける。プティトメイトゥーはいい。他人にも親にも理解されない僕の孤独と心を癒してくれる、大切な友人兼、話し相手だ。 もちろんプティトメイトゥーちゃん達は話すことはできない。僕が一方的に喋るだけだ。でも、そんなことは関係ない。 言葉がなくったって、気持ちはきっと通じるハズさ。だって、芽を出してこの世に生を受ける前からずっと僕が優しい言葉をかけつづけてあげていたんだから。いい子になってね、美味しくなってねって。きっと彼らも僕に食べられることを望んでいるはずさ。 そうに決まっている。あぁ、早く食べてあげたいなぁ……。グフッ、グフフフフフ……。 再び自分の世界に軽くトリップしつつ、ゆっくりゃの所へと戻る。奴は部屋の中央にペタリと座り込んで何やらみょんな歌を歌っていた。 「うっううー♪うーうー、うっうーうあうあ♪」 まったく、自分の境遇も知らないで、暢気なものだな。 僕は奴に多少の哀れみを感じながら、テーブルと椅子を持ってきて適当に座らせ、部屋の中を暴れ回られないように足を縛って固定すると、台所に向かった。 僕の可愛い子供達が助かって機嫌がいいとはいえ、僕は制裁をやめるつもりは無かった。 このゆっくりゃには、食べ物の大切さを教え込んでやらなければならない。二度と食べ物を粗末にしたりしないように。 プティトメイトゥーを食べずに捨てるなどという間違いを犯さないために。 さぁ、お仕置きの時間だよ、ベイビー。 とは言っても、僕は殴ったり体を切り裂いたりするような残虐な真似はしない。そんなことをしても、奴らが覚えるのは『痛み』と『恐怖』だけだ。肝心な事については、ほとんど理解してはいないだろう。そうならないために、僕は彼らに自発的に覚えさせるのだ。 食べ物を嗤った者は、食べ物に泣くということを…。 「ほら、お待ちかねの『ぷっでぃん』ができたぞ」 「うっう~!ぷっでぃ~~ん♪♪」 『ぷっでぃん』が何かわからないので適当なことを言いつつ、ゆっくりゃの前に皿を出す。 「うっう……う~?」 出された物を見て首をかしげるゆっくりゃ。それもそのはず、目の前の皿に乗ったコレは、皮の剥かれたただのタマネギであり、 ゆっくりゃが所望した『ぷっでぃん』とはまるで違うものだからだ。 「う゛う゛~~!!ぷっでぃんたべどぅの!!ぷっでぃんがいいの゛ぉ~~!!」 だだをこねて泣き叫ぶゆっくりゃ。ここで僕に一つ悪戯心が湧いた。 「それは見た目は変だけど、食べると『ぷっでぃん』の味がするんだよ」 それを聞いたゆっくりゃの泣き顔が一瞬消える。だがしばらくして、思い出したように再び喚き出した。 「ぢがうも゛ん゛!!ぷっでぃんはごんなにぐさぐな゛いも゛ん゛!!あま~~ぐでぷるっどじでるんだも゛~ん゛!!!」 さすがにコレはごまかされないか。でも僕は見たぞ。一瞬考え込んで嘘の言葉に流されそうになったのを…。 やはり所詮はゆっくりブレイン、たかがしれている。 「う゛~!!ごんなのいらにゃい!!ぽい!ぽいするもん!!」 そういってゆっくりゃは皮を剥いたタマネギを『素手で掴んで』投げ捨てた。ふん、やはり予想通りの行動に出たな。 後でお前は後悔することになる。今の自分のした行動を…。 僕はテーブルに腰掛け、皮を剥く際に手についた玉葱の汁をタオルでふき取りながら、ゆっくりゃの行動を観察することにした。 その後、ゆっくりゃはぷでぃん、ぷでぃんとだだをこねていたが、しばらくして目をしばしばと瞬かせ始めた。 玉葱の強烈な匂いの成分が、ゆっくりゃの目にちくちくと刺激を与えているらしい。やがて本格的に痛み出したのか、 ゆっくりゃは大声で泣き叫びはじめた。 「う゛あ゛ーーーー!!めぎゃいだいい゛い゛い゛い゛い゛!!ざぐや゛あ゛あ゛あ゛ーーー!!」 滝のような涙を流そうが、大声で助けを乞おうが、一度目にしみた玉葱の痛みはそう簡単に消え去らない。 そのうちゆっくりゃは、目に付いた玉葱の成分を何とか拭おうと手で目元を擦った。 あろうことか、大量に玉葱の汁が付着したその手で。 「びゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 当然の悲鳴。目を蝕む激痛に体を仰け反らせるゆっくりゃ。体を激しく動かして暴れるものの、固定された椅子からは逃れられない。 玉葱を侮ってうっかり素手で触ったのが運の尽きだったな。お前が今まで捨ててきた野菜の怖さを、玉葱を通してじっくりと思い知るがいい。 「ぎゃいいいい!!う゛あ゛あ゛あ゛~~!!」 もうすでに激痛でまともに思考ができないのであろうか、ゆっくりゃは激痛が走る目を無意識的に手で擦り、 「ぎゃお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!」 爆発したように泣き叫ぶ。今ここに地獄のゆっくりゃループが完成した。 「しょうがないな、ほら、これで顔を拭けばいい。」 そう言ってゆっくりゃに持っていたタオルを投げ渡す。そう、さっき僕が持っていたあのタオルだ。 「う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う」 タオルを渡されたゆっくりゃは、タオルに顔を埋めると頭だけを左右に振って顔を拭い、 「……………!………………!!!!」 そして仰け反る。もはや痛すぎて声も出ないらしい。 さて、一体いつそのループから抜け出せるかな?おっと、もうこんな時間か。プティトメイトゥーちゃんたちの話し相手をしてやらなきゃな。 僕は悶え苦しんでいるゆっくりゃを見て悶え喜びながら、その部屋を後にした。 それから僕は、時間を忘れてプティトメイトゥーちゃん達と最後になるであろう会話を楽しんでいた。 「今までよく頑張って育ってくれたね。おにいさんは嬉しいよ…。みんなとても美味しそうだね!食べるのが楽しみさ!」 おぉっと、すっかりあの部屋に放置していたゆっくりゃのことを忘れていた!楽しい時間はすぐに過ぎ去るということは 本当だったんだな…。 「それじゃみんな、あいつがゆっくり反省しているのを見ながら締めくくろうか!」 プティトメイトゥーちゃん達を入れた籠を小脇に抱え、ゆっくりゃのいる部屋に戻る僕。そこで部屋に足を踏み入れた僕は、 ゆっくりゃが愉快な状態、もとい悲惨な状態になっているのを見て呆然としてしまった。 「う゛う゛う゛う゛う゛!!」 ゆっくりゃは両手をピンとまっすぐ下に伸ばしたまま、プルプルしながら真後ろにエビ反りになるというなんだかすごい姿勢で硬直していた。 硬く瞑った目と、必死に食いしばった口元、そして全身を緊張させたその姿からは、目を襲う激しい痛みに耐えている様子がありありと見て取れた。 手を下に伸ばしているのは、なるべく腕を顔から遠い位置に固定し、玉葱の汁のついた手で無闇に目を触らないようにするという、ゆっくりゃなりの知恵だろうか。 見た瞬間、思わず噴出してしまった。 しかし、自分に困難な姿勢を強いて何かにひたすら耐えているという光景は、何処かの修行僧を彷彿とさせるな。 そう考えると、迂闊に邪魔はできなくなってきたので、しばらく放置する。 「う゛う゛う゛…!ごべん゛だざい゛…ゆ゛る゛ぢで…!」 どうやら玉葱責めは思いのほか効果を発揮したらしい。ゆっくりゃは真っ赤に泣きはらした目で僕を見て、嘆願してきた。 これほどの目に合わされたゆっくりゃは、もう二度と野菜を捨てたりしなくなるだろう。 僕の制裁はしっかりとゆっくりゃの心に刻まれたのだ。僕は自分の仕事に満足する。 しばらく見ていると、さすがに長時間のこの姿勢はかわいそうだと思い始めたので、椅子から拘束を外してやることにした。 急に固定が外れ、無理な体勢が崩れたためゆっくりゃは頭から床に落ちた。 「ぶぎゅっ」 カエルの潰れたような声でゆっくりゃがうめく。僕は床に這いつくばったゆっくりゃに問いかけた。 「もう食べ物を粗末に扱ったり捨てたりしないか!?」 「…もうじまぜん…」 「そうか…もし再び人様の畑を荒らすような真似をしたら、また罰を与えるぞ…こんな風な罰をな…。」 僕は今度こそ清潔なタオルで顔を拭いてやり、外に開放してやった。 別に殺すのが目的ではないのだ。しっかりと野菜に対する敬意を覚えてくれればそれで何も言うことはない。 地獄の責め苦から開放されたゆっくりゃは目が真っ赤な上に虚ろというなんだかすごい状態だったが、家の壁にぶつかったり 茂みに突っ込んだりしながらなんとか帰っていった。 ようやく、僕の家に静寂が訪れた。籠の中から一つプティトメイトゥーを摘み、口元に運ぶ。悶えているゆっくりゃを横目に、 プティトメイトゥーを食べるということは果たせなかったが、別に今となってはどうでもいい。 プティトメィトゥーが守られ、ちゃんとこうして僕の口の中にいる、それでいいじゃあないか。そういえば…アイツの言ってた『ぷっでぃん』が結局なんだったかわからなかったなぁ…。 そんなことをつらつらと考えつつ、僕は舌の上でプティトメイトゥーを転がしながら午後の優雅なひと時を過ごすのだった…。 「レロレロレロレロレロ、 レロレロレロレロレロ…」 END
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1278.html
紅魔館。 幻想郷の外れに位置する湖の畔に立つその館は、悪魔が棲むとして人間達からは恐怖の、妖怪達からは畏怖の対象として知られてきた。 そんな悪魔の館の庭に、最近新たな住人が現れた。というより、無断で住み着いたと言うべきか。 ある時期から幻想郷全域に姿を現した汎用顔型食用生物『ゆっくり』。そのれみりゃ種が紅魔館周辺には多く見られる。 人々には希少種として知られているれみりゃ種だが、この一帯には最も多数生息していると考えられているれいむ種やまりさ種よりも多く生息していた。 今日はそんな紅魔館産のゆっくりを御覧に入れよう。どうかゆっくり読んでいって欲しい。 紅魔館門前。悪魔の館に地上から入るための唯一のルートである。 そこを守るは豊乳かつスレンダーという矛盾した至高の肉体を持ち、館の看板であるかのような鮮やかな紅色の髪を伸ばし、 外の世界の大国の伝統的な衣装に身を包み、悪魔の館を守っているとは思えない程気さくであり、 そして3ボス中最も美しいと里の若者に密かな人気を誇る紅美鈴という妖怪である。 その美鈴は、今日も今日とてシエスタに励んでいた。断じてサボっている訳ではなく、適度な休憩を挟む事による仕事の効率化を図っているだけなのだ。 そんなシエスタ中の美鈴に希少さに定評のあるゆっくりれみりゃ、長いのでゆっくりゃが近付いていった。 ゆっくりゃは見事な鼻ちょうちん(見る物を忘我させる程美しい)を作る美鈴に忍び足で近付き、持っている日傘で鼻ちょうちんをつついて割った。 「ふあっ!」 物凄い勢いで飛び起きる美鈴。どんなに弱点を晒している状態からでも瞬時に臨戦態勢に入れる辺り、伊達に紅魔館の門番をやっている訳ではないようだ。 「うー♪うっうー♪」 「って、何だあんたか。人がせっかくサボ…仕事の効率化を図ってる時に邪魔しないでよ」 「うー?うっうーうあうあ♪」 「はあ……そんな事言っても無駄かぁ。学習能力なんて無いもんね、あんたらは」 美鈴の言う事は正確には間違っている。彼らには学習能力が無いわけではない。 例えばこの、美しき門番美鈴を指差して笑っているゆっくりゃは紅魔館のメイド達に一度お菓子を分けてもらった際、 ここが自分にとって都合のいい場所であると瞬時に脳に(あるのかは謎だが)深く刻み込んだ程優れた学習能力を持っている。 単に、他人の都合を一切省みることができないだけである。 「うー↑うー↓うー↑♪」 「全くいい気なもんね……って、ああ!それはお嬢様の日傘!こら、返しなさい!」 「ぶー!ぶー!」 「ぶーたれても駄目!あんたがそれを持ち出す度に何故か私が怒られるんだから!」 そう言ってゆっくりゃが大事そうに抱える日傘を奪い取る美鈴。見るとクレヨンで『れみりゃの』等と落書きがしてある。 「ああー!こんな落書きまで…ヘイそこのメイドA!」 「何でしょう?」 庭でこっそり様子を伺っていた妖精メイドが美鈴に近付く。 「至急フェアリー・ガーディアンズ門前分隊を呼んできて。私は咲夜さんに用事ができたから」 「かしこまりました。すぐ手配いたします」 「お願いね」 てきぱきと指示をする美鈴。フェアリー・ガーディアンズとは、紅魔館で働く妖精メイド達の中でも館内の警備を担当している者達である。4面から出てくる雑魚妖精とか。 ちなみに名付けたのは館の主であり、れみりゃ種の元となったと思われるレミリア・スカーレットである。不夜城レッド(笑) 「ガーディアンズ、推参いたしました!」 「じゃあ後はお願い。さ、あんたも来るのよ肉まん」 「うぅー!うーあー!」 ぐずるゆっくりゃだったが、東方最萌トーナメントを制した事もある美鈴に体力で叶うはずも無く、ずるずると館に引きずられていく。 扉を開ける直前、目の前に紅魔館における唯一の人間にしてメイド長である十六夜咲夜が現れていた。 「時止めで登場するのは心臓に悪いからやめて欲しいなぁ…」 「何か言ったかしら美鈴?」 「いえ何も。丁度良かったです。咲夜さんに報告する事がありまして」 「事情は大体分かるわ。どうせこのゆっくりがまたお嬢様の日傘を持ち出したんでしょう?」 「ええ。ですがそれだけではありません。これを見て下さい」 咲夜に日傘の落書きを見せる美鈴。その瞬間、咲夜の目付きが変わった。 美鈴は震えた。この貌の咲夜を見る度に、美鈴の背筋に電流が走るのだ。 この顔を見たいが為に、わざと見つかるようにサボっているのだ。ああ、もっと!もっとその貌で私を見下して!罵って!踏ん付けて下さい! だが今はそのような場合ではない。事がお嬢様の私物に関する事だし、本筋から外れた上にネチョ展開になってしまいかねない。そうなったら色々と破滅だ。 話を戻す。 「どうしましょう咲夜さん」 「そうね……流石にこれは私の一存では決められないわ。お嬢様の指示を仰ぎましょう」 「分かりました。ほらとっとと着いて来なさい」 「うー!うぅぅー!!」 ぷんすかと怒るゆっくりゃ。事情を知らぬ者が見ればさぞ和むであろうその顔も、今の二人にしてみれば鬱陶しいだけだ。 館主の部屋の前へ行き、扉をノック。 「咲夜ね。入りなさい」 「失礼いたします。お嬢様」 「失礼します!」 館主、レミリア・スカーレットは優雅に詰めチェスをしている所だった。 その可愛らしい姿からは、とても彼女が五百年以上生きる恐るべき夜の王、吸血鬼であるなどとは想像もできない。 里に住む怖いもの知らずの若者達は「カリスマなし」だの「れみ☆りあ☆うー」だのと言っているが、 実際に相対すればそのような事はとても言っていられないだろう。その可愛らしい外見を帳消しにする程の威圧感とカリスマを、彼女は備えているのだから。 「珍しいわね。美鈴まで連れて来るなんて。どうせいつもの悪戯でしょうに」 「仰る通りです。ですがお嬢様。これを御覧下さい」 「!!…………これはもういらないわ。見るのも嫌だから跡形無く処分なさい」 「うー!うーうー!」 『それは自分の物だ。どうしてそんな事を言うんだ』そう抗議するかのように声を上げるゆっくりゃ。だが、レミリアが睨み付けると静かになった。 「かしこまりました。それで、この者の処分についてはいかがいたしましょう」 「当然処分よ。やり方は美鈴、貴女に任せるわ」 「わ、私ですか?」 「そうよ。貴女も、コレには散々嫌な目を見させられているでしょう。臨時のボーナスみたいなものよ」 「ありがとうございます!ありがたく頂戴致します!」 「じゃあ下がっていいわ。ああそれと咲夜。後でパチェに会いに行くからお茶を用意しておいて」 「かしこまりました。では失礼致します」 「失礼しました!」 「うー!んー!あー!」 退室する二人。部屋を出た途端にぐずりだすゆっくりゃ。「自分の」お気に入りの日傘を「取られた」事が相当気に入らないらしい。 「じゃあ咲夜さん。私は仕事に戻ります。コレは今晩中に処分しておきますので。失礼します」 「ええ。じゃあ仕事頑張ってね」 「は、はい!!頑張ります!!」 その瞬間目の前から消失する咲夜。美鈴は咲夜の『頑張ってね』だけでご飯三十杯はイケる、等と顔を緩めながら自室に向かっていた。 部屋の中にゆっくりゃを放り込んですぐ施錠する美鈴。 中から鍵を開ける事も可能ではあるが、どうせゆっくりゃにそんな事は出来やしないし、窓だってゆっくりゃ程度に破れる程脆くはない。ここは、悪魔の館なのだから。 部屋の中に放り込まれたゆっくりゃ。今までにこのような乱暴な扱いなど受けた事が無いので何が何だか分からず呆然としている。 だが、数分後にはその豚より鈍い頭でもどうやら自分がぞんざいな扱いを受けたという事ぐらいは理解できたようで、大声で泣き出した。 「ぶうううぅぅぅー!ぶうううぅぅぅー!」 普段なら泣けばメイドの誰かが賭け付けて来てくれるのに、今は誰も来ない。その事実に益々声を張り上げるゆっくりゃ。 ちなみにこの部屋は戦闘要員用の部屋で、扉も窓も防音防弾防レーザー仕様であるので廊下はいたって静かなものだ。 三十分程経った頃、どんなに五月蝿く泣き喚いても誰も来てはくれないと漸く気付いたゆっくりゃは周囲の物に八つ当たりをし始めた。 ベッドの上に数分かけてよじ登り、脇にある台上の花瓶を突き落とす。流石に紅魔館のカーペットは格が違ったのか、物音一つしない。 床に大きな水溜りこそ出来たが、それでは不満なようで元々丸い顔を更に丸くして、今度はまた数分かけてベッドから降りて本棚に向かう。 ちなみに、ゆっくりゃにも元となったレミリアと同じく羽が生えており、短時間なら飛べるのでこのように時間をかける必要は無いのだが、どうやら気付いていないらしい。流石ゆっくりは頭の出来が違った。 本棚の前に立つと、とりあえず手の届く本を片っ端から床にぶちまけていく。 『これで貴女も一流のセレブ!』『家庭で出来る易しい暗殺術100集』『本格的ガチムチパンツレスリング年鑑2008』『ドラゴンボール完全版20巻』 等といった本が次々と床に叩き付けられていく。手の届かない本については、飛べば済むものを結局諦めたらしい。 次にゆっくりゃが目を付けたのは、ベッドの下にある衣装ケースだった。 小さい体躯で必死にベッド下から衣装ケースを引っ張り出し、さあ散らかしてやるぞと期待してケースを開けると、そこには衣装など入っていなかった。 美鈴も(心は)うら若い乙女なのである。そりゃあんな本やこんな本の百冊や二百冊、持っていても不思議は無い。 ゆっくりゃはどうも興味を持ったようで、一番上に置いてある咲夜によく似た女性が美鈴によく似た女性の首筋を舐めている表紙の本を手に取って開こうとして、 「何じゃこりゃあああああああ!!!」 部屋の主が帰ってきた。驚いたゆっくりゃは本を取り落とした。そして、たまたまその本の一番盛り上がる場面が両者の目に留まってしまった。 「な、何を……」 「う、うー?」 「何をやっとるんじゃこんのドグサレがあぁぁぁぁ!!!」 「う、うあー!」 凄まじい迫力に腰を抜かすゆっくりゃ。美鈴はそのゆっくりゃの頭を鷲掴みにして、 「お゛ぉ!?おどりゃ誰に断ってワシの部屋荒らしとるんじゃゴルルァ!耳に指ィ突っ込んで奥歯ガタガタいわしたろか!?」 「う゛、う゛ぅぅぅぅぅぅ」 はっきり言ってこれでは誰だか分からない。一応断っておくとこれはオリキャラではなく、正真正銘紅美鈴(第二回東方最萌トーナメントチャンプ)である。 その後も何弁なのだか分からない方言混じりの罵倒が小一時間も続き、漸く落ち着いたのか部屋を片付け始める美鈴。 ゆっくりゃは真っ白になって床に新たな水溜りを作っていた。無論、小水ではなく肉汁である。ゆっくりゃは人間ではなく肉まんなのだ。 「まったく、これだからゆっくりってヤツは嫌なんですよね……」 「…………」 愚痴りつつ部屋を片付けた美鈴。未だ固まっているゆっくりゃに近付き、とりあえず腹をサッカーボールのように蹴り上げてキャッチ。 「おーい起きてるー?」 加えてぺしぺしと往復ビンタ。そこでやっと意識が回復したのか、どぱっと涙を流し始めるゆっくりゃ。 「ぶ、ぶあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん」 「お。起きたわね。ビービー泣いたって何も起きやしないわよ。ここは防音だし、そもそもあんたの命運は尽きてるんだから。嬉しいでしょ?」 「うえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛」 ひたすら泣き続けるゆっくりゃ。とりあえず気合を入れて睨み、黙らせる。 「はいはい喧しいから泣かない泣かない。ほーらいないいないばあ」 「う?」 急に笑顔になった美鈴に戸惑うゆっくりゃ。そして再び 「ほーれいないいないババア」 「う、うー♪」 少しずつ機嫌を直すゆっくりゃ。本当に単純である。 「いないいないいなーい…ばあー」 「うー♪うー♪」 すっかり上機嫌になったゆっくりゃ。頃合かと判断した美鈴は、今度はゆっくりゃにやらせてみる。 「はいあんたもやってごらん。せーの、いないいなーい……」 美鈴の真似をして手で顔を隠し、号令を待つゆっくりゃ。 「ばあ」 「うー♪」 上手くいった事が余程嬉しいのか、ケタケタ笑うゆっくりゃ。 「次は羽でやってみなよ。はいさんのーがー…」 「いあいいあーい……う「うらぁ!!」 『うー』と言いながら羽をどけようとした瞬間、一対の翼を両手でもぎ取る美鈴。その形相は昼間の咲夜にも負けない迫力だ。 「びあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「ハハハ!いい声で鳴くのねぇあんた。そらもっと私を悦ばせなさいよオラ!!」 そう言うとかつて翼が生えていた場所に指を突っ込みグリグリと回す美鈴。益々激しく絶叫するゆっくりゃ。 「ぎい゛い゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛う!!!」 「んん~カ・イ・カ・ン♪あんたは憎たらしいけど可愛い所あるんじゃない。気に入ったからたっぷり愛でてあげるわ」 「びゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛う゛あ゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」 某魚類さんのような叫び声を上げるゆっくりゃ。そうした悲鳴を聞く度に美鈴の心身はどんどん昂ぶっていった。 「ふふふ、次は腕よ。もっと私を愉しませて」 瞬時に両腕を肩からもぎ取る美鈴。れみりゃはあまりの苦痛にのたうち回ろうとするが、素早く傷口に五指を突き刺され固定される。 「うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!お゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「あぁぁ良い。スゴく良いわ。お嬢様とちょっとばかり似たパーツを持つだけの出来損ないの分際で嬌声だけは一人前ね」 はっきり言って美鈴は変態だった。それも、ドSでドMでバイでやおいでスカトロからカニバまでオールオッケーで赤子から老人まで何でもこいという超一流の変態だった。 そのような美鈴にとって耳を塞ぎたくなる様な苦痛の叫びはたまらない愛撫であるに違いない。ましてその相手は尊敬する主であるレミリアの紛い物だ。 多少の違いなど妄想力でいくらでもカバーできる彼女にとって、これは間違いなく主とのまぐわいであった。 「はぁぁぁぁ……次は脚。その次は耳。次は瞼。次は歯茎。次は胴体の皮。次は…次は…」 顔を紅潮させ、うっすらと汗をかき時間をかけゆっくりとゆっくりゃを『愛撫』していく美鈴。 その度にゆっくりゃはとてつもない絶叫で応え、美鈴は幾度となく達した。 そして朝日が差し始める頃、もう胴体は跡形も無くなり、首から上だけで辛うじて苦痛を感じているゆっくりゃ。 流石に多少疲れた様子の美鈴は仕上げとばかりにゆっくりゃの破片を拾っては食べていく。 どうやら気功で無理矢理意識を維持させられているらしく、美鈴が元ゆっくりゃを食べる度に目で悲しみを訴えかける。 それに満足した様子の美鈴は、最後の最後に自分の顎を外してゆっくりゃを丸呑みにした。 腹の中で胃酸に焼かれ溺れ苦しむれみりゃの様子は気配でよく分かる。 気で胃酸の分泌すら調節できる彼女は、ゆっくりゃと一つになった後も、ゆっくりと愛し合い続けるのだった。 HAPPY END
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1322.html
「咲夜、これはなにかしら?」 従者に素朴な質問をする蝙蝠のような翼を生やした少女。 瞳は燃えるように紅く、ともすればばば臭くもある薄桃色の召し物を鮮やかに着こなす姿はまさに貴族の子女である。 それもそのはず。彼女こそ紅魔館の主にして誇り高き妖怪“吸血鬼”なのだから。 そんな彼女の目の前には見るからに怪しげな直径1.2mほどの半透明の球体が転がっている。 「ゆっくりボール・エレガント・ウォーカー~これで君も社交界の鼻~ですわ」 咲夜と呼ばれた銀髪のメイドはしれっとした様子で応える。 「・・・は?」 「ですから、ゆっくりボール・エレガント・ウォーカー~これで君も社交界の鼻~ですわ」 「・・・そう。これはゆっくりボール・エレガント・ウォーカーなのね」 「いえ、ゆっくりボール・エレガント・ウォーカー~これで君も社交界の鼻~です」 「ところで、咲夜?」 「これをどうするの?」 「使います」 天然従者のあまりにも身も蓋もない回答に頭を抱える紅魔館の主。 「・・・質問が悪かったわ。これをどんな風に使うのかしら?」 「中にれみりゃを入れれるんです」 「・・・え?」 「あ、お嬢様のことじゃありませんよ?ゆっくりゃのことですわ」 「そ、そうよね・・・」 そんなやり取りをしながら2人肩を並べて中庭へと向かう。それ自体は紅魔館では非常にありふれた光景なのだが。 しかし咲夜はゆっくりボール・エレガント・ウォーカー~これで君も社交界の鼻~を転がしているのでなんとなく異様である。 「あら?参りましたわ・・・」 「本当ね」 ゆっくりボール・エレガント・ウォーカー~これで君も社交界の鼻~の直径が1.2m。 一方、中庭の扉が高さ2mの幅1m。要するに中庭まで運べないのだ。 「どうしたものかしら?まさかお屋敷を破壊するわけにも行きませんし・・・」 「あなた・・・空間操作もできなかったかしら?」 「ええ、時間操作を応用しての相対的な空間拡縮くらいですが・・・」 「それだけできれば十分でしょう・・・」 ボケ倒しの従者を尻目にお嬢様はさっさと中庭に入る。しかし、本当はあまりこの場所が好きでない。 なぜなら・・・そこに不愉快なものがいるからだ。 「うっう~、れ☆み☆りゃのの・う・さ・つだんすだどぅ~♪」 「「「「うっう~♪」」」」 半端に自分の特徴を受け継いだ不細工な下膨れ顔。明らかに着こなせていないばば臭い衣装。 田舎もの臭いと言ったら田舎の人に怒られそうな口調。過剰な自意識と自信。 その何もかもが自分を悪い方向にデフォルメしたようなゆっくりゃと呼ばれる存在がどうしても許せないのだ。 しかも、そんなものが大きいのが1匹と小さいのが4匹もいるとなっては嫌気がさすというもの。 (その上これでも少ないくらいなのである。酷いときには過剰繁殖で30匹以上のれみりゃが中庭にいることもあった) 「そういえば・・・お嬢様が中庭にいらっしゃるのは久しぶりですね?」 そりゃあんたがこんな肉饅頭を飼っているからだよ、と言いたいところだがそこはカリスマの化身としてぐっとこらえた。 「れみりゃはこーまかんのあるじだどぅ~♪」などとのたまう腐れ肉まんを天高く放り投げたい衝動に駆られるが、カリスマを損ねたくないので聞こえないふりをする。 「で、そのゆっくりボール・エレガント・ウォーカー~これで君も社交界の鼻~の中にどうやってあれを入れるのかしら?」 「え~っと、ですね。それは・・・」 咲夜は主人の質問に対して適当に返事しながらゆっくりボール・エレガント・ウォーカー~これで君も社交界の鼻~を真っ二つにする。 勿論、無理やり切ったり、割ったりしたわけではない。そういう造りになっているだけだ。 「・・・空間操作する必要すらなかったんじゃない?」 そんな主人の突っ込みも何処吹く風。淡々と一番大きな(といっても1m程度)をボールの中に放り込んだ。 「で、この後はどうするの?」 「ゆっくりゃにはしばらくこの中で生活してもらいます」 「・・・え、それだけ?」 「ええ、それだけです」 「・・・それに何の意味があるのかしら?」 「それはですね・・・このゆっくりボール・エレガント・ウォーカー~これで君も社交界の鼻~の機能を試すためです」 「機能?この中にいるとエレガントに歩けるようにでもなるのかしら?」 だとしたらあまりにもそのままだな、と内心苦笑する。 「その通りです。何でもこのボールの内側にはところどころ透明の棘があって、それを踏まないように歩くととてもエレガントに歩けるらしいですわ」 「らしい?」 「これを開発した人里のゆっくり愛好家がそう言ってました」 「へえ、ゆっくりボール・エレガント・ウォーカー~これで君も社交界の鼻~はあなたが作ったものじゃないのね?」 まさか咲夜を上回る変人が人里にいたなんてと呆れるような仕草をしてから、ゆっくりゃのほうへ視線を向けると・・・えらいことになっていた。 まず、冷静に考えて欲しい。透明の棘をどうやってよけるのか?特別な能力を持っていないこと限り、そんなことは不可能だ。 よって、状況を全く理解せず「うっう~♪」などと馬鹿丸出しでゴキゲンに歩き始めたゆっくりゃは一歩目で早速棘を踏むことになった。 「うぎゃ!?」 ちなみに、棘の長さは1cm。餡子さえ無事なら死ぬことの無いゆっくりにとっては危険は小さいが踏めば相当痛い長さだ。 あまりの痛さに思わずしりもちをつくゆっくりゃ。そしてそれは足よりも何倍も大きいお尻をゆっくりボールの内壁に接着させことを意味していた。 「ぎゃおおおおおおおおおおおお!?」 お尻だけではない。足にだって相当な数の針が刺さっている。 「うああああああああ!?えみりゃのぜぐじーなあ゛んよがあああああ!?」 必死に立ち上がろうとするも、お尻や足に食い込んだ針がなかなか抜けない。 「いだいーーーー!!い゛だいよーーーーーー!!ざぐやあああああああああああああああ!!」 必死で助けを求めるゆっくりゃ。その声を聞いた咲夜はとっさに駆け寄るが、ボールに邪魔されてどうしようもない。 ナイフを投げてみるものの、ゆっくりボール・エレガント・ウォーカー~これで君も社交界の鼻~はナイフでは簡単に壊せないほど頑丈な代物だった。 どうやら中のゆっくりゃを助けるのは相当骨が折れる、そう判断した咲夜は破顔一笑。 「ゆっくりゃ?頑張ってエレガントな歩きを身に着けるのよ」 ・・・何のためらいも無く見捨てた。もっとも、中に入れたのが他ならぬ咲夜自身なのだからあっさり助けるのもそれはそれでどうかと思うのだけれど。 「うー!?ざぐやーーーー!!まっでーーーー!!!」 咲夜を追いかけるために必死で立ち上がろうとするゆっくりゃ。 「れみりゃはごーまかんのおぜうさまだどぅ!!」 と、文句を垂れながら必死で立ち上がろうとするがやはり悪戦苦闘。 やっとの思いで立ち上がった頃には足が穴だらけになっていた。それでも立ち上がれるは凄いのかどうなのか? 「う゛ーーーーーーーーーーーーーー!!」 運良く棘の無い場所にたつことのできたゆっくりゃは咲夜を追いかけようと駆け・・・出そうとしたのだが、さすがに穴だらけの足では走ることはままならず。 「うあ?」 ゆっくりボール・エレガント・ウォーカー~これで君も社交界の鼻~の中でずっこけることになった。 「うぎゃああああああああああああ!!!」 つんのめりながらもとっさに手を出したのだが、手をついた先にもやっぱり棘。 「う゛ああああああああああああ!!」 実に汚らしい絶叫とともに文字通り飛び上がるゆっくりゃ。しかしゆっくりボール・エレガント・ウォーカー~これで君も社交界の鼻~の直径は1.2m。 そして、ゆっくりゃの身長が1m。つまり、ゆっくりボール・エレガント・ウォーカー~これで君も社交界の鼻~の中でゆっくりゃが飛び上がると・・・ 「ぎゃおおおおおおおおおおおおおお!!!」 当然、頭に棘が刺さる。 直後、痛みで落下するゆっくりゃ。しかし、降り立った先にも当然のように棘がある。 「いだいよ゛ーーーーー!!」 「ざぐやああああああああああ!!」 「うあ゛ーーーーーーーーーー!!」 ゆっくりボール・エレガント・ウォーカー~これで君も社交界の鼻~の中で不細工な肉まんが飛び跳ね、ひっくり返り、もんどりうっては幾度と無く棘に刺さる。 そして、その度に叫び、泣きわめきながら助けを求める光景は実に痛々しいものだった。 もし、人里ならさすがに同情して手を差し伸べてくれる人がいるかもしれない。が、残念ながらここは紅魔館。吸血鬼の館である。 妖精たちが談笑しながら窓越しに、珍しく図書館から出てきた賢者と司書が紅茶をすすりながら面白おかしくその様子を見守っている。 もちろん、紅魔館の主たるレミリアも阿鼻叫喚の歌にご満悦。自分と似た姿であることには少々不満があるけれど。 1時間後、ようやく体勢を立て直して無事に棘のない場所に足を置いたゆっくりゃだったが、棘を踏んでしまうのが怖くて微動だにできない状況に陥っていた。 「う゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」 元々落ち着きの無いゆっくりにこれは相当辛いのだろう。 顔をくしゃくしゃにして、ぼろぼろと涙を零しながら、スカートのすそをぎゅっと握り締めながら、必死に耐えている。 「だれがーーーーーーー!!だずげでええええええええええ!!」 しかしこの状態が続くとさすがに飽きてきたな、そうレミリアが思い始めたとき、咲夜がプリンを持ってきた。 「子ゆっくりゃ~?」 「「「「う?」」」」 「プリンの時間よ」 手にしたプリンは4つ。どうやら母親の分は無いらしい。あんな目にあっているのに可哀そうに。 「うー!」 「うっう~!」 「ぷっでぃ~ん、たべりゅ~♪」 「たべちゃうどぅ~♪」 それぞれ歓喜を言葉にしながら、一目散に咲夜の元に駆けつける子どもたち。 母親に配慮するものは1匹としていない。大体、母親があんな目にあっているにもかかわらず誰も心配しようとしなかったのだから酷い話である。 「「「「うっう~♪おいひいどぅ~♪」」」」 「れみりゃも、ぷっでぃーーーーーーーーーーん!!!」 プリンを手で掴むと一口で頬張り、口の中をプリンでいっぱいにしながら喜びを口にする子どもたち。 案の定だが、やはり母の存在は完全に無視されている。 「どうぢでままをむじずるの゛ーーーーーーーーー!!」 プリンほしさに泣き喚くも、棘が怖くて一歩たりとも動けない。 そんなゆっくりゃを美鈴は「動の感情と静の姿勢を同時に備えるとは・・・あのゆっくりゃ、できる!」と評していたがそんなことはどうでも良い。 一口で頬張ったプリンを口に入れたまま姉妹とじゃれあう子ゆっくりゃたち。 くどいようだが、母のことなど微塵も気遣っていない。 「うっう~♪よろこびのだんしゅだど~」 やがて、プリンを食べ終えた子ゆっくりゃたちは夜露媚びのダンスなる奇天烈な踊りを舞い始めた。 ステップがでたらめな上に、馬鹿みたいに腰やお尻を動かすばかりの下劣極まりないクソみたいな踊りだが・・・ 「うっう~♪れみりゃのえれがんとなの・う・さ・つダンスだどぅ~♪」 「みんなめろめろになるんだどぅ~♪」 本人たちは色っぽいつもりらしい。良くてせいぜいアホっぽいだろ、というギャラリーの紅魔館の人々の内心の突っ込みも何処吹く風。 たっぷり12分ほど踊り続けた子ゆっくりゃたちはダンスが終わるやいない 「さくや~♪れみりゃのだんすみせてあげたんだからぷっでぃ~、もっとちょうだ~い♪」 「おぜうさまにぷっでぃ~んをもっでくるんだどぅ~♪」 「さくやにはとくべつにれみりゃにぷりんをたべさせるやくをさせてあげるど~♪」 殺されても文句は言えないような偉そうなこと極まりない言葉を口にする。 しかしその程度では動じないのが皆の瀟洒なメイド長咲夜さん。 子ゆっくりゃたちが高慢ちきなことを抜かし始めたときにはすでにプリンの準備を終えていた。 これだけ横柄な態度を見せ付けられても平然としている辺りは流石としか言いようが無い。 のだが・・・流石とは程遠い存在が1人、否1匹いた。 「れびりゃのぶっでぃーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!」 さっきから子どもたちに軽んじられ続けてきた母ゆっくりゃだ。 我慢の限界に達したのかもはや棘による痛みも忘れてプリンを手にはしゃぐ子ゆっくりゃたちの群れに突撃してきた。 その表情は普段の泣き顔となんら違いがないようで、ほんの一瞬だが咲夜もレミリアもひるんでしまうほどの鬼気迫るものを感じさせる表情だった。 ゆっくりボール・エレガント・ウォーカー~これで君も社交界の鼻~はその前身であるゆっくりボールチャリオット同様に相当頑丈だ。 もし、そんなものが貧弱なゆっくりゃたちに激突したらどうなるか? 当然、酷い目に遭う。しかも、前身のチャリオットほどの殺傷能力が無いため、即死するようなことはまず無い。 その結果としてもたらされたのが今の惨状だ。 「いだいーーーーー!!じぬーーーーーーーー!!」 「れびりゃのぶりぢーなおででがーーーーー!!wghhwgysば、qべd。wm」 「あ、あるげないよーーーーーーーーーーー!!ざぐやーーーー!!だじゅげてーーーーーーーー!!!」 「いや゛ーーーーーーーーー!!ごっぢごないでええええええええええ!!」 ある子ゆっくりゃは胴体を轢き潰され、上半身と下半身が完全に分離してしまい、そこから大量の具が漏れ出している。 しかも、転倒したときに顔右半分を強烈に殴打した右の目玉が潰れ、そこからも餡子を垂れ流し、ゆっくりを食べるくらいにしか使えない小さな歯も右半分のものは全て割れてしまっている。 またある子ゆっくりゃは、もげた右腕を持ったまま奇声を発し、またある子ゆっくりゃは両足を失って身動き一つとれずに咲夜に助けを求めている。 もっとも、その咲夜はレミリアに「やっと面白くなってきたのに水を差すなんてもったいない」という理由で制止され、助けたくても助けられない状況なのだが。 そして唯一無事だった子ゆっくりゃは死守したプリンを両手に抱えながら、必死にそれを狙う母親から逃げ回っている。 「おがあざまにぷっでぃ~んをよごぢなざいーーーーーーー!!」 「いや゛ああああああああああああああ!!おまえなんがおがあざまじゃないいいいいいいいい!!!」 血走った眼をぎらつかせ、自らの足が棘で傷つくことも厭わずにわが子のプリンを狙うその姿は実に恐ろしものがある。 「どほぢでぞんなごどいうのおおおおおおおお!!ぞんなごどいうごはぢねえええええええええええええ!!」 「いや゛だあああああああああああああああああ!!」 子ゆっくりゃも必死で逃げ回るが、体格差もあって徐々に距離を詰められる。そして・・・ 「うぎゃ!?」 足がもつれて転倒。しかも、その拍子にプリンを落としてしまった。 しかし、狂乱のあまりに我を忘れている母ゆっくりゃはそのことに全く気付かず、わが子に全力の突撃を見舞う。 「ぎゃおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」 哀れ、子ゆっくりゃは跳ね飛ばされて、そして踏み潰された。 「おおぉおぉぉぉぉおぉぉ・・・おぉ・・・」 ゆっくりボール・エレガント・ウォーカー~これで君も社交界の鼻~の下でうめき声をもらしながらぴくぴくと痙攣する子ゆっくりゃは1分と持たずに動かなくなった。 直後、我に返った母ゆっくりゃはその惨状を目の当たりにして、こう呟いた。 「う?れみりゃのぷっでぃ~んはどこ?」 -----あとがき?----- ゆっくりボール第5弾。明らかに構造的欠陥があるのはいつものこと。 ちなみにこのゆっくりゃたちは咲夜さん監修の下、母子で性交渉を強要され、 子どもを産んだところで「壊れたおもちゃに興味は無い」と一家全員まとめて ゆっくりボール・エレガント・ウォーカー~これで君も社交界の鼻~に詰め込まれ、 紅魔湖に沈められましたとさ。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1330.html
fuku1835「ゆっくりゃ拷問室・前編」の続きです。 両手で親子の首を掴んで、机の上に軽く叩きつける。 「うぎゃっ!」 「ぷぎゅ!」 そのまま喉輪を食らわせて、二匹の身動きを封じる。 短い手足でジタバタと暴れるが、人間の腕力に敵うはずも無い。 とりあえず赤ちゃんゆっくりゃからは手を離して、片手で道具箱を探る。 木槌と、数本の釘を取り出して机に並べる。 そして、親ゆっくりゃの腹部に、腹が破れない程度の力で拳骨を叩き込む。 「ぐぼぅっ!! うぎゃぶぇっ!」 口から肉汁を吐き出して、悶え苦しむ親ゆっくりゃ。 その隙に首から手を放すと、素早く木槌と釘を掴んで、親ゆっくりゃの衣服を机に固定していく。 手足に直接釘を打ち込むのも悪くはないが、暴れた勢いで手足ごと千切れてしまう場合があり、 そうなると結局、二度手間になってしまう。 次いで、赤ちゃんゆっくりゃの服も釘で固定する。 そして問う。 「れみりゃ、お前がどうしてこんな目に遭ってるか、わかるかい?」 しかし、れみりゃは答えもせずにもがいているだけだ。 顔を真っ赤にして、 「う~うぁ~! れみりゃとあかちゃんをはなすんだどぉ~! はやくしないとたーべちゃーうぞー! ぎゃおー!!」 などと喚き散らしている。 私は無表情のまま、釘を取り出して、 「話を聞け!! この低能豚がっ!!」 親ゆっくりゃの片目に突き刺した。 「うぎゃぎっ……むー! んぅ~!」 また悲鳴を挙げる前に、口を塞ぐ。 声のトーンを下げて、ゆっくりゃの無事な片目に釘を突きつけて問う。 「もう一度聞くぞ? どうしてこういう目に遭ってるか、わかるか?」 口から手を離してやると、ゆっくりゃは困惑と恐怖に歪んだ表情で、おずおずと答えた。 「わ、わかんないだど~……」 「答えになってねぇだろ、カス」 素敵な道具箱から、また道具を取り出して、それを赤ちゃんゆっくりゃの腕に押し付けた。 紙やすりである。 「まんみゃ~、たしゅけて~!」 「や、やめるんだど~、れみりゃのかぁいい赤ちゃんに――」 最後まで言い切らない内に、私は紙やすりで赤ちゃんゆっくりゃの腕を猛烈に削り始めた。 「いっ……!! うぁぁぁぁああゔいだいいだいだいぃぃぃ!! だじゅげでぇまぁまぁぁぁぁぁ!!!」 あっという間に削げていく腕の皮。 肉汁が滴り落ち、むき出しの中身――人体で言うなら筋肉にあたる部位を容赦なく擦り、削ぎ落とす。 大根おろしの様に、皮と肉と肉汁が混じりあった物が飛び散る。 ふと、そこで手を止めて。私はゆっくりゃに視線を戻す。 「かわいそうに。 お前が答えられなかったから、お前の赤ちゃん、腕がボロボロになっちゃったよ?」 「うぅ~……な゙ん゙でこんなことするんだどぉ゙~」 理不尽な問いを投げられ、目の前で我が子を痛めつけられ、ゆっくりゃの精神は混乱の極致にあった。 なぜ、こんな目にあっているのか。 自分が何か悪い事をしたのだろうか? 身に覚えは無い。 初めはわがままを言って殴られたりしていたが、 ここ最近の自分達は、餌も残さず食べていたし、お兄さんを怒らせる事なんてしていない。 じゃあ、なんでこんな事に? 「はい時間切れ。 またお前のせいで赤ちゃんが痛い思いをする。 可哀想にな」 「ま、まっでぐだざいぃぃぃ! あやまりますがらー!! ごめんなざいー!!」 「謝れなんて言ってないだろ、というか何について謝ってるんだお前? 私はな、どうしてお前達がこういう目に遭ってるのか、その理由を聞いてるんだよ」 淡々と諭しながら、赤ちゃんゆっくりゃの右手を掴む。 人間の幼児そのものといった、小さな五本の指を掴んで、捻じ切った。 「いぎゃぁぁぁい゙いぃぃ゙!! まぁんま゙ぁぁ゙ぁ゙たじゅげでよぉぉぉぉ!!」 激痛と恐怖で絶叫する赤ちゃんゆっくりゃ。 ああ、なんて愛らしいんだ。 こんな愛くるしい無垢な存在が、残虐な拷問に悶え苦しむなんて、幻想郷とはなんて残酷で素敵な世界なんだろう。 「あがじゃぁぁぁん!! ゔぅ~! まんまがぜったいたずげるからね゙ぇ゙ぇ!!」 片目にブッ刺さった釘の痛みも介せず、子供を助けようとする、この親子愛。 感動の余り泣きそうになる。 「うん、質問を変えよう。 赤ちゃん、それにれみりゃ、よく聞け。 どっちかが痛い思いをすれば、その間、もう片方は見てるだけで済む。 さ、どっちが拷問される方をやるんだ?」 以外にも、結論は早く出た。 「れ、れみりゃがいだいおもいしまずがら、あかじゃんはたずげてくだざい……」 「……よし、OKだ。さっそくいくぞー」 風を切る音と同時、柔らかい肉が潰れる音。 木槌で、ゆっくりゃの右腕を叩き潰した。 「オラオラオラオラオラオラァァァ!!」 悲鳴を挙げる前に、素早く連打。 指先から肩に至るまで、徹底的に潰していく。 「ぅびがぎぃ!! うっ! ゔぃいぃぁああ゙あ゙ぃいぃ゙!!」 この時点で、ゆっくりゃは白目を剥いて痙攣を起こし、失神していた。 だが、更なる激痛が意識を取り戻させる。 今度は左腕が潰されていった。 「うーーーーーーーーーっ!! うぅぅぅぅううううぁぁうぅぎぃぃぃぃ!!!」 もはや言葉になっていない。 単なる絶叫が迸るのみ。 発狂寸前の痛みが精神を蹂躙している事だろう。 口から泡を吹き、息も絶え絶えに痙攣を繰り返すゆっくりゃ。 「よっし、今度は赤ちゃんの番だね!」 その言葉に、ゆっくりゃの意識が鮮明さを取り戻した。 「な゙ん゙で゙あがじゃんもいじめるのぉぉぉぉぉ!! れみりゃだげがいたいおもいすれば、だずげでくれるんじゃなかっだの゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙」 「あれ、そんな事言ったかな? おにーさん馬鹿だから忘れちゃった♪ ……おらっしゃぁ!!」 「うぎゃぉぉぉぉぉおおおおお!!」 一気に、赤ちゃんゆっくりゃの両足を引きちぎる。 噴出す肉汁! 赤子の絶叫! 最っ高のエンターティメントだ!! さぁ、ここから先は一気にぶっ壊していこう! 先ほどの紙やすりで、赤ちゃんの腹部を猛烈に擦る、いや、肉を削ぎ落としていく。 「うううううううううぁああああああああああぁああああ!! まぁまぁぁああああああ!!!」 成体に比べ貧弱な肉体はいとも容易く、腹の肉を削って剥がし、腹腔内を露出させる。 さらに素敵な道具箱から、瓶を取り出して、その中身を万遍なく、開かれた腹へ流し込んでいく。 その正体は、塩。 むき出しの傷口、ましてや人間でいう内臓まで塩を流し込まれたのだ。 その苦痛たるや、失神と覚醒を連続で繰り返して全身を振るわせ続ける程に凄まじい。 さらに手を止めることなく、別の瓶を取り出して、中の液体を、赤ちゃんゆっくりゃの顔半分に振り掛ける。 マッチを取り出して擦り、そっと火を近づけた。 火炎が噴き上がった。 「びゃぁぁああああああああああああ!! まんまぁぁぁ! おねぎゃいだぎゃらだじゅげでぇぇぇぇぇぇ!!」 液体は純度100%のアルコール。 みるみる内に、可愛らしかった顔の半分が焼け爛れていく。 その惨たらしさに、私の精神に多幸感が満ち溢れていくのがわかる。 そこで手を止めて、ゆっくりゃに再び問う。 「さて、何で君達はこんな目に遭ってるのかわかるかな~?」 我が子が凄惨が拷問を受けているのを目の当たりにし、放心状態だったゆっくりゃは、はっと我に返った。 「わ、わかんないでず……おねがいじまず……あがちゃんをたずげでくだざい……」 泣きじゃくりながら懇願するゆっくりゃに、私は晴れやかな笑顔で告げた。 「いい事を教えてあげよう。 お前が答えられなかったから、君達はあんな目に遭った」 私は数秒の間を置いて、解答を教えてあげた。 「理由なんて特に無いよ? 君達がとっても可愛いから、育てて拷問して殺してるだけ。 それが私の趣味なんだよ。 謝る事なんてなかったんだよ。 君達はとても仲良し親子で、特に悪い事もしてなかったしね。 そういうわけで、運が悪かったと思って、 ゆ っ く り 死 ん で い っ て ね ! !」 それを聞いた時、ゆっくりゃ親子の精神に、決定的な亀裂が走り、絶望が駆け抜けていった。 悪い事なんてしてなかった。 お外に出られないのは不満だったけど、 ごはんも水も、寝床もあって、それなりに良い生活をしていた。 親子や同族達と、透明な箱を通しておしゃべりしたり、歌ったり踊ったり、楽しい毎日を過ごしていた。 可愛い赤ちゃんと仲間達に囲まれて、幸福な日常を過ごしていた。 それが全て、今日の為に用意された偽りの幸福だったなんて。 それを理解した時、親子は狂った。 「うー……う? うぁ~♪」 「う~う~♪」 「うー♪ うぅ~? うー!」 「うっうー!」 胴有りのれみりゃ種であるにも関わらず、人語を放棄していた。 否、ある種の退化とも言えるだろう。 全身を走る激痛にも関わらず、二匹はただ笑っていた。 もう、笑うしかなかった。 「まぁ、長く持った方か」 私はそんな二匹を見つめながら、この親子にどんなトドメを刺してやろうか。 明日はどのれみりゃ種を、どんな風に拷問処刑しようか考えていた。 うーぱっくに生ゴミを入れて封をしてやるのもいいかな。 ドロドロに腐敗した汚物を体内に入れられたうーぱっくはどんな反応をするのだろう。 ゆっくり用の傷薬で、手足を千切って再生させてまた千切って……それもありかもしれないな。 あぁ、れみりゃ種こそ究極の被虐待生物だ。 この世かられみりゃ種が絶滅するまで、私は永遠に幸福を享受できる事だろう。 そんな夢想に浸りながら、私は明日の悦楽に身を震わせていた。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1287.html
紅魔館の近くから、れみりゃを拾ってきた。 なに簡単だ。 「プッディーンを食べさせてあげるよ」 っていえば、うっう~と気色悪い顔ぶら下げていそいそと付いてくる。 メイド長? なに、帰らなきゃばれないさ。 この頭なら、帰ってもばれなさそうだけどな。 「ここがおれの……」 「ぷっでぃーんどごー!! ぷっでぃーん!!!」 人が玄関開ける前から入ってくるんじゃねえよ。 「う~!! ぷっでぃーん!! はやぐぷっでぃーんもっできてー!!!」 煩いなぁ、はいはい持ってきてやるよ、でもその前に。 「う~?」 食台付きの子供用の椅子に、れみりゃを乗せて腰と首をベルトで固定する。 これなら幾ら食べ溢しても気にならない。 「う~!! うごげない゛ーーー! ざぐやー! ざぐやー!!」 皆さんは、子供椅子の上でババア服を着て手足をバタバタさせている肉まんを見てどう思うだろうか。 俺はめちゃくちゃ気持ち悪いと思う。 「ほら、ぷっでぃーんだぞ」 そういって泣きじゃくるれみりゃの前に大きなカップに入ったぷっでぃーんを出してやる。 「う~!! ぶっでぃーん♪ ぷっでぃーん♪」 嬉しそうに万歳してそのプリンを眺める。 スプーンが無いことを確認すると素手で食い始めた。 計画通り!!! 「う~? うー!!!」 俺が出したプリンは固まってないどろどろしたプリンだ。 「う~♪ う? どれないーー!! どれないよーーー!!!」 カップも食台に固定されているので持ち上げて飲み干すことも出来ない。 「うーーー!!! うーーーーー!!!!」 必死になってカップに手を突っ込んでるれみりゃ、服にまでプリンが染み付いて酷い格好だ。 「どうだい、おいしかったかな?」 笑顔で尋ねる、だってカップの中身は空っぽだから。 「うーーー!!! だべでない!! れみりゃだべでないよ!!!」 「そんなことないだろ。素手で意地汚く食ってたじゃないか?」 「うーーー!! だべでないーーー。ざぐやー!! ざくやー!!!」 「また朝に、同じプッディーンを出してやるよ」 「やだー!! ぞのぶでぃんやだー!! ざぐやにいいづけでやどぅー!!!」 この、最高に愉快なこのショーを一週間程続けてやる。 頭が最高に緩いのか、毎回プリンを出されても同じ反応を繰り返す。 一週間経つ頃には、あのれみりゃも随分しおらしくなってきた。 「れみりゃ、夕食のプッディーーーーンの時間だよ♪」 「うーー、ぷっでぃん。れみりゃ、ぷっでぃんたべどぅー」 こんな状況でも俺に愛想笑いしてくるれみりゃ。 いいか、それは愛想笑いじゃなくて喧嘩売ってんのか? っていうんだぜ。 「ほら、今日は固いプッディーンだぞ!」 そういってカップから皿に移し変え、スプーンと一緒に出してやる。 「う~~~!! ぷっでぃーーん♪」 途端に目の色を変えてプリンを食べ始める。 スプーンをグーで持ってる所為かやはり結構食べ溢す。 「おいしいか? れみりゃ?」 言いながら首の固定を外してやる。 まぁこの顔見てるだけで分かるけどな。 「う~ぷっでぃーんおいしい♪ ぷっでぃーんおいしいどぉー♪」 うん、これ無理♪ 「食べ物食ってる時にしゃべるなーーー!!!」 「うーーーーー!!!!!」 豚の顔を思いっきりプッディンに押し付ける。 紙皿だがら破片が顔に刺さることもない。 「ごめんなさいは?」 「う~!!! ざぐやにいいづけでやどぅー!!」 もう一発。 「うぎゃーーー!!! ごめんなざい!!! ごめんなざい!!!」 ……、手を離す。 「うーー!! ぷっでぃんが!! れみりゃのぷっでぃんがー!!!」 もう一発。 「うっぎゃーーーーーー!!!」 静かになったところで拘束を外してこいつを料理する。 「さいなら、プッディーンは美味しかったかな?」 「べーーー!! ざぐやにいいづけでやる♪ ばぁ~か♪」 さっきまで期限切れのプッチンプリンを喜んで食ってたくせに、いけしゃあしゃあとそんな事言いながら玄関を後にするれみりゃ。 「う~♪ ? う゛わ゛ーーーーーー!!!!!」 お決まりの様に存在するトラップ。 あっという間に四肢がバラバラになって泣き叫ぶれみりゃ。 それを拾い集めて、博麗神社から貰ったお札で再生を阻害する。 あっという間にノーマルれみりゃの完成だ。 残った部位は肉まんの形に整える。 あとはそれを、れみりゃの顔の前で美味しそうに食べるだけだ。 「う~!! それはれみりゃのーーー!!! にぐまんじゃない゛ーーー!!!」 「いやー。これは美味しい肉まんだぞ。ぷっでぃーんよりおいしい肉まんだぞ」 「れみりゃはにぐまんじゃなもん!!! こうまがんのおぜうさまだもん!!!」 「はいはい。それにしてもおいしいなこの肉まん。プッディーンより断然上手い」 「れみりゃはにぐまんじゃないもんーーーーー!!!!!」 翌日が仕事のない日だった俺は、酒を片手に高級食材のその肉まんを心いくまで堪能した。