約 632,061 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1292.html
「うっう~♪」 れみりゃを写真屋に連れて来た。 始めてみる写真屋さんに興味心身のれみりゃ。 「こらこら、かってに触るなよ!」 「うー!! いいの!! れみりゃはこーまかんのしゅじんだがら!!!!」 なんだそりゃ? 「ダメダメ! ほらこっちにおいで!!」 「うーーー!! しゃくやにいいつげでやるどぉ~♪」 暴れるれみりゃを写真屋の奥へ連れて行く。 そこには、数々のゆっくりの写真が所狭しと並べられていた。 「う~~♪ がぁお~~た~べちゃうぞ~♪」 一枚の大きなゆっくり魔理沙の写真に向かって威勢を張るれみりゃ。 しかし、写真なので逃げも隠れもしない。 「う~? がぁお~!!!」 とうとう写真に暗い食らい付きそうになったので慌てて止める。 「こら! これは写真っていうんだよ!!」 「う~? じゃじん~?」 「あぁ、景色を写すことが出来るんだ。この写真を見てみろ。咲夜さんがレミリアさんと一緒に写ってるだろ?」 「うーーー!!! しゃぐやーーー!! れみりゃね、ぷっでぃ~んたべたいどぉ~♪」 咲夜、の写真に向かって必死にプリンプリン連呼するれみりゃ。 大体、そのポーズはなんだよ? 「れみ☆りゃ☆う~☆ にぱー♪」 ……。 どうやら、コイツのお気に入りのポーズらしい。 「さっきも言ったろ? これは写真って言って景色を写すんだよ? ここには咲夜もレミリアも居ないにの! 居るのは劣化の中でも最劣化のお前なの!!」 「うーー!!! ざぐやーー!!! ごぉごーーー!!!」 頭痛くなってきた。 馬鹿な霊夢だってきちんと理解できたのに……。 「いいか? 今日はお前の写真を取りに来たんだよ! 分かる? Do you understand ?」 「う~? れみりゃしゃしんどるどぉ~♪」 本当に理解してんのかコイツは? まぁいい。 さっさと終わらせて帰ろう。 「ほら、こっちで写真を撮るから着いて来い」 「うっう~♪」 奥のスタジオに到着すると、既に撮影の人々は集まっていた。 挨拶を終えて撮影に入る。 最初は嬉しそうににくったらしく笑っている上半身から。 「はい! そこに立って笑ってね」 カメラマンは何度もゆっくりを撮影しているようで慣れた手つきでれみりゃを撮影していく。 紅魔館のメイド長によく呼ばれるんですよ。 と、苦笑いしていたことを思い出した。 どうやら、れみりゃは得意分野のようだ。 「う~♪ れみ☆りゃ☆う~♪」 一枚目の撮影終了。 今度はプリンを食べている所。 「う~~!!! ぷっでぃ~ん♪」 目の前に大きなプリンが運ばれてきた。 そりゃもう、生クリームでデコレーションされた凄いのが。 それを見て、目を輝かせて喜ぶれみりゃ。 へぇ、腐った玉子とクリームで作ったプリンでも香りは良いもんだな。 「うっう~♪ ぷっでぃ~んおいしいどぉ~♪」 顔ごと突っ込むように、大きなプリンをスプーンで食べ進める。 すくったプリンを、目の前まで持ってきて笑顔でパク。 ドンくさいので時々プリンが落ちる。 それに気付かずスプーンを食べて文句を言うれみりゃ。 ああ、めっちゃ腹立ってきた。 「う~♪ おいしがったどぉ~♪」 どうやら俺の心が臨界を突破する前にコイツの食事が終わったらしい。 センスの悪い服がベトベトに汚れている。 「う~~~♪ れみりゃのかわいいふぐがよごれちゃったどぉ~♪ はやぐふいでぇ~~♪ はやぐ~♪」 次の撮影は、……。 なるほど。 「う~♪ さっざとふがないどざぐやにいいつげるどぉ~♪」 串刺しになった肉まんね。 「ほい来た! 後ろ向け!!」 「う~♪」 後ろを向いたコイツの頭に串を刺していく。 「う? うあああああああああ!!!!! うああーーーーーーーー!!!!!!!」 抵抗するものが無いのであっさり通すことが出来た。 他の人は膝と肘を刺して固定する。 「ああーーーーー!!!! いだいーーー!!! れみりゃのぷりでーーーなからだがーーーー!!!!」 あっという間に肉まんの串刺しの出来上がりだ。 ……うーん、帰りに手羽先で一杯やって帰るか? 黒ビールも美味そうだな……。 「うああーーー!!! ざぐやーーー!! こいづらやっづげでーーー!!!!」 カシャ、カシャっとシャッターを切る音が断続的に聞こえてくる。 眉一つ動かさずに冷静にシャッターを切るその姿は、正にプロといった所だろう。 「これ位で良いでしょう。次に行って見ましょう」 粗方取り終わったカメラマンが指示する。 あっという間に串が抜かれて自由のみになるれみりゃ。 「うーーーー!!! ざぁぐやにいいずげでやるぅーー!!!! う!! うーーー!!!!」 散々悪態と着いて突っかかって来るが、全員準備に忙しいので文字通り足蹴にされるれみりゃ。 直ぐ再生するので知ったこっちゃ無いが。 さてと、次の撮影は、釜茹でにされる肉まんね。 あの服を触るのか、やっぱさっき拭いておけばよかった。 「ほら、ここに入れ!」 汚れていない所を探して釜の中へ。 最初は40度位にしてあるので、コイツもさぞ気持ち良いだろう。 「う~~♪ おふろだどぉ~♪ う~♪ じゅ~すもっできでぇ♪ じゅーず♪」 ……黙ってろ肉まん。 「うーー? しゃぐやーー!! あづいよーー!!! しゃぎやーーー!!!!」 そんなモンでへばるなよ。 なんたって80度まで上がるんだから。 「うーーー!! でるーーー!!! ざぐやーーー!!! だじでーーーー!!!!!!」 上がるんなら自分で出ろよ。 そうか、羽は縛って有るんだっけ。 「うーーーー!!! でるーーー!!! れみりゃでるどぉーーーー!!!!」 鍋の中で顔を真っ赤にしてるれみりゃはなかなか食欲をそそるな。 周りに食欲をそそる良いにおいも漂ってきたし。 「うぎゃーーー!!! だぜーーーー!!! れみりゃだぜーーー!!!!!」 ああ、お前はれみりゃだぜ? 「うーーーーーーーーー……」 意識が無くなった所で終了。 氷と塩でキンキンに冷えた水の中へ勢いよく投下する。 「!!! ひゅぅーーー!!!! ひゅぅーーー!!!!」 おお!! まだそんなに元気があったのか? 「まだ撮影の準備で時間が掛かるから、そこで遊んでて良いぞ!!」 頭を踏んで深く深く沈める。 放してやると、はぁはぁ遊び疲れた様子でばちゃばちゃ犬掻き。 そしてまた沈める。 十回ほど繰り返して漸く準備が終わったようだ。 最後の撮影は肉まんの丸焼き。 「んびゃ!! はぁはぁ!!! うーーーー!!!!!!」 大きな網の中へ挟み込む。 そのままスミが燃えている中へ。 「うーー!!! あづいーーー!!! あづいーーー!!!」 あまりの暑さにドンドン肉汁が流れ落ちるれみりゃ。 それが燃え上がって、直に体を焼いていく。 「うっぎゃーーー!!!! じゃくやーーー!!! だずげでーーー!!!!」 そろそろ頃合か? れみりゃの網を一旦持ち上げる。 「うーー? う~~♪ ばぁ~がぁ♪ ざぐやにいいづげでやどぅ~♪」 焼きむらが出来ないように両面を焼いていく。 「♪ !!! ぎゃーーー!!! あーーーーー!!!!!!」 肉汁の量が凄いのか、秋刀魚を焼いたような勢いで火柱が上がる。 それによって、焼けた肉の香りが漂ってくる。 「……、ぅーーーー!! zじゃぐやーーー!! だずげでーーー!!! ぷっでぃんもっでぎでーーー!!!」 これは牛かな? 「…………」 いやブタか。 「いいねーー!! ちょっと揺らして、もっと脂を落としてくれるかい?」 カメラマンは、生き生きと食材をファインダーに収める。 肉汁を溢れさせて、狐色に焼け上がる肉まん。 匂いは伝えられないが、それを除いても食欲をそそる事は間違いないだろう。 ゆっくり加工場の宣伝部。 今日の仕事は商品用のゆっくりの写真撮影だった。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1920.html
『うーせんおじさん』 男はかつて、どこにでもいる子供だった。 ただ、少し運命がズレてしまった点があるとしたら、 ある夏、森で遊んでいた時に1匹の赤ちゃんゆっくりを拾ったことだろう。 その日を境に、男の人生は、 多くの人間が歩んでいく大通りから、少しずつはずれていく。 そして、ずいぶんと長い時間が経った。 (今、俺はどこを歩いているんだろう?) 男は、仕事の下準備をしながらふとそんなことを思い、 次の瞬間ため息をついた。 「……くだらない。さっさとノルマこなさなきゃな」 男はバケツの中に、"用意した物"を入れ、 それを持って家の裏庭へと向かう。 裏庭に建てられた、ほったて小屋。 男は扉を開けて中に入る。 小屋の中は、空気を入れ換えるための通風口こそあるものの、 窓は閉め切られ、まだ昼だというのに薄暗い。 そして、小屋の左右にいくつもケージが置かれ、 奥には別の部屋へ通じる扉がある。 「みんな、待たせたな」 男はバケツを地面に置き、ケージを次々に開けていく。 ケージの中にいた生物は、扉が開けられたのに気付き、つぶらな赤い瞳を開いた。 「うー♪」 1匹の、胴無しれみりゃが、ケージの中から元気よく飛び出してくる。 それを合図にするかのように、次から次へと飛び出す、胴無しれみりゃ達。 「うー♪」 「うっうー♪」 「うーうー♪」 先ほどまで物静かだった小屋の中は、 うってかわってれみりゃ達の鳴き声で溢れていく。 その数は、ざっと50匹。 いずれもまだ子供で、羽を除いた胴体部分はソフトボールほどしかない。 その子れみりゃ達は、 自分達が飛べるのを確認するかのように、小屋の中をしばし飛び回り、 互いに飛び合う姉妹達の様子を見て嬉しそうに声を上げる。 「みんな、元気そうだな」 「「「うー♪ うー♪」」」 男の言葉に、声を揃える子れみりゃ達。 子れみりゃ達は、男の存在を確認すると、無邪気に男の周りに集まってくる。 「「「ぱぁ~ぱぁ~♪」」」 パパ。 子れみりゃ達は、男のことをそう呼んだ。 勿論、人間である男が腹を痛めたわけではない。 この子れみりゃ達は、人工的な交配で産み落とされ、男に育てられたれみりゃ達だった。 「う~~~う~~~♪」 「しゅ~りしゅ~り♪」 「なでなでしてぇ~♪」 「う~♪ だっこぉ~だっこぉ~♪」 「ぱぁ~ぱぁ~♪ ちゅっちゅっ♪」 子れみりゃ達は、完全に男のことを信頼し、懐いていた。 頬をスリスリこつりつけたり、顔を舐めたり、キスの真似事をしたりして、 精一杯の親愛の情を表現する。 男は、そんな子れみりゃ達に優しく微笑みかける。 「みんな、ゆっくり食事にするぞ!」 「「「うっうー♪ でぃなーでぃなー♪」」」 喜びあう、子れみりゃ達。 ちなみに時間はまだ昼だったが、食事を「ディナー」と表するのは、ゆっくりれみりゃの習性だった。 男はバケツに入れてきた"特製プリン"を手ですくい、 周囲をパタパタ飛んでいる子れみりゃ達に食べさせてやる。 「うぁうぁ~♪」 「おいしぃー♪」 「とっても~あまあま~♪」 「う~っ♪ ぷっでぃ~ん♪」 何の疑いも持たず、子れみりゃ達は口のまわりを汚しながら、パクパク食べていく。 その姿を見て、男は微笑みながらも、暗澹とした気分に沈んでいく。 「……すまないな」 男が呟いて、さして時間もたたぬうち。 子れみりゃ達はウトウトしだし、そのまま深い眠りに落ちていく。 50匹もいた子れみりゃ達が、全て地面で寝息をたてるまでに、1分もかからなかった。 子れみりゃ達が食べたプリン。 それには、ゆっくり用の睡眠導入剤と麻酔薬がたっぷり混入されていた。 「さて、作業にとりかかるとするか」 男は、子れみりゃ達を一カ所に集め、その傍らに道具を置いて座る。 「まずは…っと」 男は、手近な子れみりゃを1匹手元に持ってくる。 子れみりゃは、幸せそうに微笑みながら眠っていた。 男は、罪悪感を覚えながらも、手際よく処置を済ませていく。 まずは子れみりゃの口を指で閉じ、笑顔の形にする。 そして、小麦粉とハチミツと油を混ぜたものをそこに塗り、その形を固定させる。 時間が経てば口は癒着し、ニコニコ笑ったまま動かすことができなくなるだろう。 続いて、子れみりゃが熟睡しているのを確認してから、 顔の両脇からのびている黒い羽を切除する。 さすがに痛みを感じたのか、「うっ」と体を震わせる子れみりゃ。 しかし、羽の切除跡にゆっくり用の鎮痛剤と、 先ほど口に塗ったのと同じ液体を塗っていくことで、 再び安らかな寝息をたてるようになる。 「いい夢、見ているんだろうな…」 男は呟き、それと同様の処置を、50匹全てのれみりゃに行っていく。 「さて、そろそろかな?」 男は、最初に処置を施したれみりゃをじっと眺める。 口は癒着し、羽の切除跡も綺麗に閉じていた。 それは、れみりゃ種特有の再生能力がなせるわざだった。 "この商品"に他のゆっくりではなく、れみりゃ種が使われる最大の理由がここにある。 「よし、最後の仕上げだ」 男は、子れみりゃの底に鋲を刺し、穴を開ける。 その穴にチューブを差し込み、ヘリウムガスをいれていく。 子れみりゃは、おもしろいように膨らんでいく。 下ぶくれた顔はパンパンに張れ、元々ソフトボール大だったサイズも今はバスケットボール並になっている。 男は、子れみりゃのサイズを見極め、チューブを引き抜く。 そして、最後に再び鋲を刺して穴に栓をして、さらにその鋲に1メートル弱の紐をくくりつけた。 「よし、完成だ…」 ヘリウムガスを大量に吸い込んだ子れみりゃの体は、手を放すと同時に空中に浮き上がる。 これが、男の作ろうとしていた商品……"うーせん"と呼ばれる風船型のオモチャだ。 男は、時計を確認しながら、残りの子れみりゃも"うーせん"に変えていく。 一方の子れみりゃ達は、自分が"うーせん"に変えられたことにも気付かず、幸せな夢の中にいた。 * * * 夜の帳が下りた神社の境内。 しかし、今日の神社は、各所にかがり火が灯され、夜を明るく照らしていた。 あちこちから聞こえてくる祭囃。 軒を連ねる屋台と、往来をいく人手。 今日は神社の秋祭だった。 昼間、"うーせん"を作った男もまた、そこにいた。 すると、男の下に、子供が走って来る。 「うーせんおじさーん、ひとつくださーい!」 浴衣姿の子供が、元気よく男を呼んだ。 その手の平には、硬貨が置かれている。 「はいはい、大事にしてくれよ?」 「うん!」 男は、屋台にくくりつけられた"うーせん"を一つ手に取り、子供に渡してやる。 「ありがとう!」 子供は"うーせん"を持ったまま、人混みに消えていく。 「まぁまぁのぺースだな」 子供から渡された硬貨をしまう男。 男は、屋台で"うーせん"を売っていた。 男は、ふと"うーせん"を見る。 "うーせん"となった子れみりゃ達は……既に目をさましていた。 "うー! うー!" 口が癒着して開けないため、喋ることはできないが、 男には何を言わんとしているのかが手に取るようにわかった。 "うーうー♪" "ゆっくり~ゆっくり~♪" "ぱぁ~ぱぁ~♪ あそんでぇ~♪" ……と、未だに男を信用し、純真無垢にニコニコしているものもいれば、 "おくちがぁ~! おくちがぁ~!" "こあいー! こあいー!" "れみりゃうーせんじゃないー! ちがうーちがうー!" "れみりゃのいもうとぉー! もっていかないでぇー!" ……と、ことの次第を察して、悲しげに赤い瞳を潤ませているものもいる。 だが、子れみりゃ達がどんな視線を送ろうと関係ない。 男は接客スマイルを崩すことはなく、淡々と子供達に"うーせん"を売っていく。 ただ、それだけだった。 * * * 「大事にしてくれよ」 "うーせん"を売る時、男は必ずそう言うことにしていた。 けれど、気まぐれな子供達の"うーせん"の扱いは、決して丁寧ものではない。 「おかーさぁーん、まってぇー!」 "うぁー! いたいー! やめてぇー!" 少女は"うーせん"を持ったまま、親のもとへ走っていく。 紐の上で揺さぶられる"うーせん"は、木の枝に引っかかったり、大人の頭にぶつかったりして、 その下ぶくれの顔は、見る間に擦り傷だらけになっていく。 また、ある少年達は"うーせん"を使った対戦遊びに夢中であった。 「こいつー! おれの"うーせん"の方が強いんだぞー!」 「なにいってんだ! おれの"うーせん"こそサイキョーだぜ!」 少年達は、互いに手に持った"うーせん"を空中でビシバシぶつけ合う。 "うぁー! うぁー!" "やめてぇー! やめてぇー!" 仲良く育った姉妹同士が、ぶつかり合い、傷だらけになっていく。 ついさっき、眠る前まではあんなに幸せだったのに、どうしてこんなことに。 "うーせん"となった子れみりゃの姉妹は、ボロボロ泣きながら答えの出ない自問を繰り返す。 "ちがうー! こんなのちがうー!" "ごめんー! ごめんー!" 認めたくない現実、姉妹を傷つけてしまう悲しみ、姉妹に傷つけられてしまう苦しみ。 口は笑ったまま、ただただ涙を流すことしか"うーせん"には出来なかった。 そんな光景が、神社の境内のあちこちで繰り広げられていた。 元々は姉妹だった"うーせん"達は、離ればなれになってなお、その心を一つにして叫んだ。 "ぱぁ~ぱぁ~! たしゅけてぇ~~!" 「うーせんおじさぁーん! うーせんくださ~い!」 「はいよ!」 ……が、"うーせん"達の心の叫びは祭囃にかき消され、決して男に届くことはなかった。 * * * 「無事、完売か」 祭囃を遠く背にして、帰りの夜道で男はひとりごちった。 "うーせん"を全て売り払った男は、手みやげにプリンを買って帰宅する 一息ついて、家着に着替えた後、男の足は裏庭のほったて小屋へと向かっていた。 暗い小屋の中に、子れみりゃ達の姿は無い。 男は、肩で息を吐き、小屋の窓を開ける。 月の明かりが差し込み、小屋の中をうっすら照らした。 「……また、仕入れなきゃな」 誰もいなくなったケージを眺めて、呟く男。 自ら育てた子れみりゃを"うーせん"に加工して売る。 それが、男の生業だった。 男は、決してゆっくりが嫌いなわけでなない。 むしろ、ゆっくりを愛しているといっても過言ではない。 そして、愛しているが故に、ゆっくりに携わる仕事がしたいと思った。 けれど、男には愛以外にゆっくりに接する才覚が無かった。 ブリーダーにもハンターにもなることはできず、加工場の入社試験にも落ちた。 仕方なく、なけなしの知識とお金で、この仕事を始めるのが、男にとっての精一杯だった。 「あの日、ゆっくりを見て、ゆっくりを好きになって、その結果が……これだよ」 男は自嘲して、それから歩を進める。 目指す先は、小屋の一番奥にある扉だ。 男は扉を開け、その奥の小部屋へと入る。 「うー♪」 男が部屋に入ると、れみりゃ種特有の声が男を出迎えた。 その声を聞いて、悲しそうに微笑む男。 そこには、1匹の胴無しれみりゃがいた。 だが、そのサイズは胴無しとしては異常なほど大きく、顔の部分だけで1メートルは下らない。 その肥大化したサイズ故、れみりゃはパタパタ飛ぶこともできず、 普通のゆっくりのように、敷かれた藁の上でじっとしていた。 それは、男が少年の頃に助けた赤ちゃんゆっくりが成長した姿だった。 「ただいま、れみりゃ」 「うーうー♪ ぱぁ~ぱぁ~おかえりぃ~♪」 少年は、森で拾った赤ちゃんれみりゃを、大切に育てた。 大切に大切に。それは、実の親にも匹敵する、異常ともいえる愛情と執着だった。 れみりゃは、少年の愛情を受けて順調に育った。 そして、少年が大人になってなお、れみりゃは生き続けた。 いや、正確に言うなら、男の寵愛が、れみりゃが死ぬのを許さなかった。 ゆっくりに携わる仕事にも満足につけなかった男は、 せめてこのれみりゃだけはと、あらゆる私財を投げ打って、庇護し続けていた。 「ほら、プリンだぞ」 「うっう~~♪ ぷっでぃ~ん、しゅきだぞぉ~~♪」 男は微笑み、れみりゃの傍らに腰かける。 そして、プリンを取り出し、肥大化してろくに動けぬれみりゃに食べさせてやった。 「あま~あま~♪ おいしぃ~♪」 「そうかい、それはよかった」 「う~~♪ ゆっくりゆっくりぃ~~♪」 「ああ、ゆっくりしよう……」 れみりゃ種の寿命は、未だ研究中であり、いつまで生きるのかはわからない。 しかし、少なくともこのれみりゃの成長は、決して自然界における健やかなそれではなかった。 男にも、それは理解できた。 れみりゃ種なのに飛ぶこともできず、 されど普通のゆっくりのように跳ねることもできない。 このれみりゃは、男の庇護が無ければ生き残れない。 男は悩んでいた。 本当にこれでよかったのかと。 本当は、もっと自分もれみりゃも幸せになれる道があったのではないか。 考えても仕方の無いことを、永延と反芻する日々。 「なぁ、れみりゃ……。お前は……しあわせかい?」 男は、虚空を見つめながら、れみりゃの髪を撫でてやる。 "うーうー♪" 月明かりの下の、貧しい小屋の中。 ただ、れみりゃの声だけが聞こえてきた。 おしまい。 ============================ ≪あとがき≫ たまには、しっとりとした短い話を。 少しでも楽しんでいただければ幸いです。 by ティガれみりゃの人 ============================ このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2106.html
れみりゃにアドバイス 虐待ほぼ無し。虐待のダシにはなるかと 「うぅ~☆とどかないんだど~」 れみりゃが岩の隙間の穴に手を突っ込んでいる。どうやら奥にゆっくりが居るようだ。 「あまあまでてくるんだど~☆れみりゃがちゅ~ちゅ~してあげるんだど~☆」 「なにいってるの?ばかなの?さっさとあきらめてどっかいってね!」 穴の奥は思いのほか深く、れみりゃの手が絶対に届くことは無かった。 「ここはれみりゃもはいってこれないゆっくりプレイスだよ!れみりゃはゆっくりりかいしてね!」 安全なのが分かっているのか、ゆっくり達はれみりゃを罵倒している。 「ば~きゃ!ば~きゃ!」 「ゆっくりできないれみりゃはさっさとしんでね!」 「うぅ~、あまあまのくせになまいきだど~☆」 「おぉ、こわいこわい!」 ゆっくり達が捕まえられないのと罵倒されているのとで、れみりゃはイライラしていた。 それを見かねたお兄さんがれみりゃに声を掛ける。 「やぁれみりゃ!どうしたんだい?」 「おくにいるあまあまがとれないんだど☆あまあまたべたいんだど!」 「なら良い方法があるよ。教えてあげようか?」 「おしえてほしいんだど~!」 「それはね・・・」 ゆっくり達は人間とれみりゃのやり取りを穴の奥から見ていた。 話の内容は聞き取れないが、どうやら人間がれみりゃを追い払ってくれる。そう思っていた。 しかし現実は甘くない。れみりゃはまた穴の所まで戻ってきたのである。 「あまあまつかまえるど~☆」 「むだだってわからないの?ばかなの?ばかなれみりゃはさっさとしね!!」 「うっう~☆」 れみりゃはゆっくり達の罵倒も気にせず、穴に尻を押し付けた。そして 「うっう~☆れみりゃ~ぶーーーー☆」 屁をかました。 「ゆぎゃぁああぁぁぁ!!ぐざいぃぃぃぃぃいいい!!」 「ゆげぇええぇぇぇえぇ!!エレエレエレエレ・・・・」 「ゆぎゃぁぁあああああああ!!おめめがいだいぃぃぃぃい!!」 屁の強烈な臭いにゆっくり達は悶絶した。小ゆっくり達はあまりの臭さにショック死したものもいる。 ゆっくり達は堪らず穴から飛び出した。それを捕らえるれみりゃ。 「つかまえたど~☆いただきますだど~☆」 「ゆぎゃぁぁぁぁああ!!」 飛び出たゆっくりは全て捕まり、全てれみりゃに食われた。 ゆっくりを完食したれみりゃはとても満足してお兄さんにお礼を言った。 「あまあまのつかまえかだおしえてくれてありがとーだど~☆うっう~☆」 「ははは。どういたしまして!」 「うっう~☆」 「どうせならこの捕まえ方を友達に教えてあげたらどうだい?きっとみんなも喜ぶよ」 「うう~、れみりゃのともだちのれみりゃにもおしえてあげるんだど!そしたらあまあまいっぱいだど~☆」 きょうはありがとだど!ばいばいだど~☆」 そう言ってれみりゃは山へ飛んでいった。 その日の夜中 「「「「「うっう~☆れみりゃ~ぶーーーー☆」」」」 「「「「ゆぎゃぁああああああ!ぐざいぃぃぃぃいぃぃ!!」」」」 ゆっくり達の叫び声が山のあちこちで響いた。 終
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2272.html
前 冬のれみりゃ2 ※短いです。 ※前回で追われていたのは、子まりさということでお願いします。申し訳ありません。 ※虐待成分ほぼありません。次回以降ということで。 気絶したれみりゃをほったらかしにして、私は山小屋へ取って返した。ゆっくりゃの屁 をもろに嗅がされた子まりさが気に掛かっていたからだ。当然重傷を負ったと思われたし、 案の定、子まりさは戸口の辺りでひっくり返っていた。 「おい、生きてるか?」 声をかけたが返事はない。子まりさは自ら吐き出した餡子にまみれて、寒天質の血走っ た目玉をひんむき、まばたきさえしない。羊羹で出来た思いのほか大きな舌は、だらりと 飛び出している。小刻みに痙攣している所を見ると、これは危篤状態であるにちがいなか った。私は脱力しきってズッシリと重たい子まりさを抱え上げ、ロッジの一室へ運び込ん だ。けがをしたゆっくりに、応急処置を施すための、医務室といった所のものだ。はや、 まりさは冷たくなりはじめ、痙攣もおさまりつつある。私はためらわず、「手術」にとり かかった。 重傷を負ったゆっくりには、必要に応じて手術を施すことが認められている。具体的な 手順を記したマニュアルも出版されており、不慣れな私はそれに従って施術をすることに した。 まず必要なのは、ゆっくりの生命そのものと言える、餡子の補給である。最も効果的な のは、餡子を直接食わせることだが、今はそれが不可能なので、何とかして、ゆっくりの 体に注入してやる必要があるのだ。そこで、いくつかある輸血ならぬ「輸餡」法のうち、 後頭部に穴を開け、そこへ餡を流し込む方法を選択した。弱った体に鞭打つことになるが、 即効性があるようなのだ。 手始めに、施術の邪魔になるものを除かねばならない。魔女っぽい黒い帽子を脱がせ、 傍らのバスケットへ放り込む。そして、後頭部に生えた金髪の一部を、輸餡用チューブの 直径より大きめの円形に刈ってやる。人間で言うところの、10円ハゲ程度のサイズであろ うか。 次は麻酔をかける。クロロホルムなど、本式の薬品を用いると、単純な生命体であるゆ っくりが死にかねない為、代用としてアルコールを注射する。いわば、酒饅頭をでっち上 げたようなものだ。 いよいよ執刀。メスなどは無いので、十徳ナイフで代用する。まりさの後頭部に、青の マッキーでキュッキュと丸を描き、目印にする。左手で頭部を掴んで固定し、右手のナイ フをずぶり、とまりさに突き立てる。「ゆ゛っ」と低くうめく子まりさ。後は缶切りの要 領であって、あまり切れ味の良くないナイフではあったが、綺麗な円形に、まりさの皮膚 だけを切除することを得た。 最後に餡を注入する。なるほど、嘔吐した分だけ餡子は減っていて、底の方にわずかな 餡が溜まっているだけで、ほぼ空洞になってしまっている。助かるかどうか、はっきり言 って危うい所だと思われたが、施術を続行する。輸餡用餡パック(お徳用)を1袋取り出す。 ウイダーINゼリーのパックを想像してみて欲しい。所定の位置にチューブを取り付けて、 まりさの頭蓋にそれを差し込み、餡パックを絞って生命を注ぎ込んでやる。するとどうだ。 青ざめていた子まりさが徐々に生気を取り戻してゆくではないか。こんなに単純な生き物 が存在してよいのだろうか。3袋分の餡を注ぎ終えると、まりさはすっかり回復していた。 「おじさん、たすけてくれてありがとう!!とくべつに、まりさのおうちでゆっくりさせ てあげるね!!!」 手術台の上でふんぞり返る子まりさ。私は取り合わずに、バスケットから帽子をつまみ 上げ、子まりさに深々とかぶせてやる。ふごふご言うのを抱え上げて、部屋を後にし、玄 関を経て、野原に辿り着く。わめき散らす子まりさ。 「これだけ痛い目を見たんだ、まっすぐ家に帰るんだぞ」 腕の中で言い募る子まりさを、草原に放逐する。観測員の義務は助命することであり、 愛護することではないのだ。私はゆっくりが嫌いではないが、むろん好きでもないのであ る。 「おじざんのばが!!!!!ばりざをゆっぐじざぜでよ!!!!!」 罵詈雑言を背に受け、私はロッジに戻ろうとした。その時、遠くに倒れていたれみりゃ が、むくっと起き上がったのだ。飛び跳ねて罵倒を繰り返していた子まりさも、これを見 た途端、目玉を眼窩から突出させ、ちーちーと呼ばれる液体を振りまきながら、森の方へ すっ飛んで行った。 起き上がったれみりゃはむず痒そうに、しきりに顔をこすっている。ケガを負った時に 破けた、趣味の悪いおべべはぼろぼろのままだが、張り裂けた胸部は既に塞がっているよ うだ。しきりに放屁し、立ち上がろうとしている。しかし奇妙なことに、れみりゃは上体 を反らす格好になるばかりなのだ。立ち上がる力をなくしてしまったかのようである。 「うー!うーっ!すっごくいたかったんだどぉ!かえってさくやにみてもらうんだどぉお ぉぉぉぉぉ!!!」 鼻息を荒くして、懸命に立ち上がろうとするゆっくりゃ。しかし一向にその試みを果た し得ず、その有様は、まな板の上で跳ねる雑魚のようである。 「う゛ーーーーーーっっ!!!!!なんでだでないんだど!!!!ざぐやーーーーーー ーー!!!!!」 ぶーぶーと屁をこき、じたじたと暴れ、泣き叫びはじめた!ゆっくりゃの必勝型である。 しかし、庇護者が望み通りにやって来ることなど、あり得ない。ここは最果ての、ゆっく り観測所なのである。たまりかねて、私は小屋に戻ろうとした。すると私に気付いたゆっ くりゃが、助けを求めてきたのだ。 「う゛ーーーーーーっ!!!!!まっで!!!!!」 「何だね。何を待つんだね」 「でみっでゃのごど、おいでぐなんでひどいどぉぉぉぉぉおぉーーーーー!!!!!でみ でゃ、おっぎでぎないんだどぅーーーーー!!!!!」 「お前は悪いゆっくりなんだから、私が面倒見るわけないだろう。そこで、ゆっくり干か らびていってね」 「う゛がーーーーーっっ!!!!!だずげで!!!だずっ、でみっ、でみでゃ、だずげで どぅーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」 なまぐさい肉汁をまき散らし、絶叫するゆっくりゃ。小屋の窓ガラスにひびが入った。 たまらず、私はゆっくりゃに駆け寄り、口をふさいだ。泣くゆっくりゃの顔面は脂じみて、 ギトギトしている。 「わかったわかった。診てやるから、わめかないでくれ」 もがもがと言い募るゆっくりゃ。外傷はないようだが、よくよく見れば、翼がねじ曲が って、奇妙に折りたたまれている。蹴られて吹っ飛び、あお向けに着地した時の衝撃で、 形が変わってしまったものらしく、これでは多分、一生このゆっくりゃは、飛翔すること が出来ないだろう。それだけではない。ためしにゆっくりゃの右足を持って、ぐにぐにと 動かしてみると、れみりゃが叫び声を上げたのだ。思わず拳骨をつくって、卑しい大きな 口に無理矢理ねじ込む。がき、とアゴのはずれる音。 「お前、どうやら両足とも骨折してるようだね。これじゃ多分、二度とは歩けまいよ」 茫然自失のゆっくりゃ。翼を失い、両足を骨折し、移動手段を完全に失ったわけである。 知能程度の低いゆっくりゃも、この事実は飲み込めたようであり、じわっと涙を浮かべて、 静かに泣き始めた。 「これから厳しい冬だというのに、お前はどうするんだろうね。この分だと、ねぐらへ這 って行っても、着くまでには吹雪になってるだろうな。カチンコチンの冷凍肉饅が、今年 も製造開始と言うわけだね。国産・無添加の、ゆっくりゃ饅だね」 「う゛ーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」 顔を真っ赤にして、うなるれみりゃ。ぶーぶー屁をこいているが、私は防毒マスクを装 着している。それでも、言葉が明瞭に伝わるのは、ひとえに日頃の訓練によるものなので ある。段々飽きてきた私は、れみりゃを見捨てて歩き出そうとした。しかしである。意外 なことに、ゆっくりゃが、命乞いをはじめたのだ。 ──────────────────────────────────────── 毎回おふざけですいません。 byハチの人 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/99.html
家に帰ったらゆっくりれみりゃがいた。 笑顔で「うー!うー!」と言いながらよってくる。 うるさいので蹴飛ばしたらみぞおちにヒットした。 吹っ飛ばされて部屋の壁に当たる。 こいつは笑顔を崩して「う”-!!う”-!!」と泣き喚く。 赤い目から涙が流れ出て鼻水らしき液体も駄々漏れ。 所々で「ふごっ」と鼻をすする。汚い豚だ。 せっかくのお洋服がぐしょぐしょになってしまった。 ?ぐしょぐしょ?そうか。 俺はいい事を思いついた。次の作業に移るためにれみりゃにやさしく声をかける。 「う”ぁー、うぁぅ・・・」 「よしよしごめんよれみりゃ、痛くなかったかい」 「がぉー!い~たかぁ~ったぞぉ~!」 れみりゃは蛸のようなぐねぐねした腕を精一杯伸ばしてずれた帽子を直す。 上目遣いのれみりゃは顔をぐずつかせてご機嫌斜めのようだ。 「ほんと~に勘違いしてたよ、ごめんな」 そう言ってよしよししてやる。 れみりゃは暫くふてぶてしい表情をしていたが、 やがて俺がもう危害を加え無いと判断したのかご機嫌を取り戻していく。 「うっう~うぁうぁ♪」 不可解な音頭を取り笑顔になるれみりゃを連れて浴室へ。 俺はれみりゃを脱がして服を洗濯機に入れる。 「うぁ~、えっち☆」とぶりっ子のポーズを取るれみりゃ。 殴り殺したくなる所を抑えて風呂でシャワーを浴びさせる。 そこで俺は観察した。 このゆっくりは一体何だろう。 肉まんと呼ぶには人間に限りなく近い。 3頭身程度だが体温も髪質も人並み。 人の言葉を解して拙くとも喋る。 手足は五本指で爪もある。人の犬歯よりやや長い牙を持つ。 何より帽子や服は本当の布でできていた。 誰の差し金で俺の所に来た? そもそもこいつは生物なのか? ゆっくりゃの目は赤く、頭は不自然に大きい。 顔のパーツは上よりになっていて、髪を引っ張ると痛がる。 「ぃたぃ、ぃたぃ、ぅー・・・がぉ!」 牙を向いて腕に噛み付くが全く痛くない。 俺はゆっくりの顎を無理やり残る手で開かせてゆっくりゃの体を洗う。 裸のゆっくりゃは肌色で人間の幼女と変わりない。 生殖器もついでに開いて見ると人間のそれと似ている。 「ゃぁ~だぁ。だめだぉぅ。がお~ぅ・・・」 ゆっくりゃは顔を赤くしてうつむく。 この不相応な大きさの頭を除けばこれは人間の幼女と同じだ。それなら・・・ 仮説『適当なプロセスを選べばいくらでも人間の形に近づけることができるだろう』 俺はこいつのシャワーを終えると一人で良いアイデアがないか考えることにした。 ゆっくりゃは大きな頭をぶるんぶるん振って髪の水気を取ろうとしている。 「がぉー、水きらい!ざぐやぁ!ふげふけ!」 うるさいよこの豚。 俺は睨みを利かせて黙らせた。 リビングで乾いたゆっくりゃに服を着せずに放置しておく。 裸でも良いらしく相変わらずうぁうぁ踊っている。 俺は500ml紙カップ入りのコーヒー牛乳を飲みながら考えた。 あの顔には肉まんの中身が詰まっているのだろう。 噂ではゆっくり種は30%程度の中身を失うと死ぬらしい。 そして中身を他の部位に移し変えれば生きているそうだ。 だとすれば・・・・。 やるべきことが決まってきたので早速準備に取り掛かる。 肉まんを幼女に転生させるのだ。 しかし幼女にすることが目標ではない。 肉まんを審美眼に堪え得る存在に昇華させる事が目的なのだ。 準備品はは家にあるものだけで十分だった。 包丁、おたま、肌色の縫い糸と縫い針、接着剤、新聞紙、プリン、やさい、これが全てだ。 早速実行に移す。ゆっくりゃは退屈してきたのかテディベアのような姿勢で座り込んでいる。 顔からはよだれと涙が垂れており、食欲が湧いている。 「うぅ~、は~らぺ~こだぞぉ!」 俺の視線に気づくと床を叩いて 「さぐや!おやづ!」 とねだる。赤い眼は薄く濁り、ふてぶてしい表情を浮かべている。 俺は用意したプリンを見せる。 「よし、こっちおいで!プリンがあるよ!」 「ぷりん?ぷでぃんがあるの?う~!だべどぅ♪」 笑顔で転がりながらやって来る。 ごろごろしたゆっくりゃを片手で止める。 俺はプリンをすくってこいつの目の前までもっていく。 もう片手にはやさい(キャベツ)を隠しておく。 「あ~ん♪」 「これあげるっ」 隠しておいたキャベツを思いっきりゆっくりゃの口の中に押しこむ。 一瞬「ごぼっ」と音が聞こえ、ゆっくりゃはもがく。 「ん”-------!!!!!!!ん”ん”--------!!!!!」 手足をジタバタさせるゆっくりゃ。 俺は翼を手でもぎ取り、余った顎を包丁で開き、中の肉をお玉で一気にこそぎとる。 キャベツが芯になってやりやすい。 まるでケバブを調理する感覚だ。 キャベツを含んだ口の袋を残して肉といくつか皮を新聞紙の上に取り出す。 頭だけでこいつは40%の肉をもっているだろうから注意する。 「ぐっ!!!ん”ん”ん”!!!!ぶぅー!!!」 今度は胸を切開する。暴れるれみりゃ。 「暴れると余計痛いぞ」 そう言うと鼻息荒くもれみりゃはじっとしようと耐え始めた。 何もない胸にまず切り取った顎の皮を縫い付ける。 皮にゆとりができたのでさっきの肉を接着剤と混ぜて詰め込む。 この作業を二回繰り返して胸を作った。 そこそこ上手くできたのでさらに接着剤で胸のの手術跡を塞ぐ。 次は空きっぱなしだった顎を整形させる。 ゆっくりゃの頭の大きさを直すために頭を思いっきり押さえつける。 切り開かれた顎の下から肉がめきめき出てくる。 ゆっくりゃは前にも増してじたばたする。 「☆★♪!!!!!!!??!?!#$#”$%」 キャベツをそろそろ取り外してやる。 「ぎゃぁ”””””””!!!!ぶでぃんだべずるっふーげふ」 顎が塞がれていないので上手く喋ることができない。 大きな顎と頭のラインを整えるために出てきた肉と余った皮を切り取る。 喉を押さえつけて皮を思いっきり引っ張る。 頭が普通の人間位の大きさになってきたのでまとめて包丁で切除、縫合、接着。 「い”だぁあああああああああああああい”よぉおおおおおおおお!!!!!」 出来上がったゆっくりゃの顔は引っ張って作ったせいか垂れ目で口は鯉のようだ。 全体のシルエットは胸のある幼女といった所。 「ぷでぃんたべる!!!!!!」 幸い言語はちゃんと喋れるようだ。 しかし細かい所まで処置できなかったので所々おかしな箇所があるがそれはどうでもいい。 こうしてゆっくりゃの人間化は一つの節目を迎えた。 残った肉と皮は全体の15%程度で、どうするべきか悩んだが捨てることにした。 「すでないでぇええええええええええ」 ゆっくりゃが泣き付いてきたが食べさせるとまた元通りになりそうだったので無視した。 足元に抱きつきながらずるずる引っ張られるゆっくりゃ。 ああ、かわいい、かわいいよ。 数日後。 ゆっくりゃはそのまま変わった所も無くいつものようにうーうー踊っている。 たとえ形が変わっても精神が変わるには困難を要する。 あれからやさいしか与えていない。もしゆっくりを与えるとすぐに元に戻ってしまうだろう。 仮に与えても口が小さくなったから丸かじりできない。 野生に放すともう捕食すらできないだろう。 「ぶでぃんだべどぅ!やざいいだだい!ざぐや”!!!!う”----------!!!!!」 じたばたするゆっくりゃも毎度の事となった。 俺がこの存在を育てていくのだ。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1317.html
やあ、みんな元気かな? 僕は虐待スレのノーブルファンタズム。人呼んで虐待お兄さんだよ。 今日は先日の愛好家のバケツプリン攻めに習って、ゆっくりゃをプリン攻めにしたいと思うんだ。 もし良かったらゆっくり見学して行ってね! とりあえず、あっちを見てごらん。 レストランなんかでよく見かけるベルト付きの椅子に座っている奇妙奇天烈な饅頭が見えるはず。 あの椅子に腰掛けたまま「うっう~♪えびりゃのせくし~だんすだどぅ~♪」なんてのたまいながら手を肩の高さまで上げ、腰を振っているのがゆっくりれみりゃ。長ったらしいからゆっくりゃ。 気色の悪い三頭身とばばくさい衣装、そしてあまりに品性のない動き。せくし~どころか、そくし(即死)~してほしいって願望が沸きあがってくる踊りだね♪ このゆっくりゃ、他のゆっくりゃとは少し違うことに気付いたかな? そう、元々不細工な膨れっ面なのに、下あごの辺りが膨張しまくって膨れっ面とすら呼べないような何かになってしまっているね。 ちなみに踊っているときに本来なら頭の高さまで上げる手を肩の高さで止めていたのはでかすぎる頭が邪魔でこれ以上上がらないからだよ。 きもいね、うざいよね、死ねば良いのにね♪ 「う~、えびりゃあがあいいどぅ~!」 ワオ、何か文句を垂れているけど、顎が腫れているせいで元々悪い活舌が更に悪くなっていて、何を言っているのかさっぱり分からないや。 ということで、不愉快さの元凶と思われる下あごに軽く崩拳を食らわせちゃおう!! 「ぎゃおおおおおおおおおおおおお!!!」 すご~い!必死に泣き喚いているのに全く同情が湧き上がってこないや!! 「えびりゃどあがじゃんがげがぢだらどぅーするんだどぅーーー!!!」 そう、このゆっくりゃの下あごには赤ちゃんがいるんだ。ヴァギナがあるんだから下半身で妊娠すりゃ良いのに、やっぱりきもいね♪ でも赤ちゃんのことを気遣えたのは立派だから、お兄さんがご褒美をあげよう。 「ごぼーひ!?ぶっでぃ~、ぶっでぃ~んだどぅ~♪」 さっきまで泣いていたくせにご褒美と聞くとすぐに笑顔になる。現金な畜生だよ。レイパーにでも輪姦されれば良いのにね♪ というわけで、ご褒美にビンタを飽きるまでお見舞いしちゃおう。勿論、僕が飽きるまで。 ビシッ! 「・・・・・・!?」 最初の一発。予想外のご褒美に面喰らったらしく、しばし呆然となる。 バシッ!! 「う゛ーーーーーー!!!」 今度は殴られた瞬間に喚き始めた。今の今まで状況を理解できていなかったなんて、本当に馬鹿だね~。 ベシッ!!! 「ぎゃおおおおおおおおおおお!!!だびずるんだどぅーーーー!!!」 三発目。生意気にも抗議して来やがったね!! パンッ!パンッ!・・・パンッ!! 「やべ・・・がっ!?う゛ーーーー、ぎゃ!?ばびするんだ、どぅ!?」 今度は立て続けに三連打。よく見てみると口から餡子が漏れている。下手に喋るから舌をかんじゃったみたい。 「ざぐやーーーー!!!ざぐやーーーー!!!!」 ついに甘やかしてくれる従者を呼び始めちゃったよ。でもこのゆっくりゃを譲ってくれたのはその“ざぐや”その人だったりする。 ゆっくりゃの「ざぐやーーー!!」は他のゆっくりで言うところの「おがーーさーーーん!!」に相当するものだね。 最も信頼する相手にすがろうとする姿は見ていて実に愉快爽快。だから思わずこんな言葉をかけちゃったんだ! 「咲夜は来ないよ。君なんか要らないって言ってたからね。その証拠に普段だったらとっくに駆けつけているのに、助けを呼んでも未だに来ないでしょ?」 僕はゆっくりゃを怯えさせないようにできるだけ柔和な笑顔を作った。こんなキモ肉まんを気遣ってあげられるなんて、僕は少し優しすぎるかもしれない。 一瞬、何を言っているのか理解できないといった表情をしたゆっくりゃだったが、ゆっくりその意味を理解するとまだ喚き始めた。 「うぞだーーーー!!!えびりゃはごーばがんのおぜーざまだどぅーーーー!!!!」 おやおや?今ウソツキ呼ばわりされちゃったカナ?これはショックだなぁ~・・・。 というわけで、おしおきとして地上最強の生物の戦闘態勢に似たポーズ取り、そこからゆっくりゃの顔面を挟み込むように両側から同時にビンタをお見舞いした。 バチコーン!!!!! 文字にすると馬鹿っぽいことこの上ない音だけど、実はものすごく痛烈なその一撃でゆっくりゃの顔がひしゃげた。 まさに会心の当たりだ。きっと今の僕の背中には鬼の貌が浮かんでいるに違いない! 「ぎょえええええええええええええええええええ!!!」 凄いや!こんなきもい絶叫初めて聞いた!! よーし、もっと凄い絶叫を奏でちゃうぞ・・・と思ったんだけど・・・。 「う、うううううばれどぅーーーー!?」 あ~らら~。叩いた影響で出産が早まっちゃったみたいだ。 よっぽど痛いのだろうか。椅子に備え付けられたベルトから抜け出そうと必死にもがいている。そりゃそうだよね。寝転がったほうが絶対に楽だろうし。 でも、このベルト落下防止用の腰と股下部分だけじゃなくて、肩もがっちり固定するタイプだからまず抜け出せない。念のため、脱着不可能なように溶接しちゃってるしね♪ 「いだい゛ーーーー!!!!い゛だいーーーーーー!!!!」 それでも必死にのたうち回るゆっくりゃ。あまりに面白いので頬をつついてみる。 「ぎゃおおおおああああああああああああ!!!!」 今度は大粒の涙をぼろぼろ零しながら絶叫するゆっくりゃ。面白いので何度もつついてみる。 「うう゛ーーーーーーーーーーーーーー!!!」 「い゛だいーーーーー!!!!だべーーーーーーーーーーー!!!!」 「ぎゃうーーーーーー!!!やべでーーーーーーーーー!!!」 すると、その度に見苦しい泣きっ面をいっそう見苦しくしながら泣き叫ぶ。うわぉ、きめぇ♪ と、つっつきながら暇を潰すこと17分。産道の出口から子ゆっくりゃが顔を覗かせた。 今の状況を一言で説明するとトーテムポールといった感じかな?顔の上に顔がある。もちろんどっちも殴りたくなるようなうざい顔だ。 「・・・・・・・・・・・・えいや!」 あまりにきもかったので僕は思わず産道の子ゆっくりゃを押し戻してしまったよ、ははは。 「ギャおあおあおあおああおあおあお!!?!」 「おあおあおあ」とはまた器用な悲鳴を上げる。流石ゆっくりゃだ!何が流石なのかは気にしない方向で。 「えびりゃのあがぢゃん、なにずるどぅーーーー!!!!」 当然のように抗議してくる母ゆっくりゃ。むかついたのでとりあえず産道の壁面にデコピンを食らわせる。 「ひぎぃいぃぃぃぃぃぃぃいいい!!!」 ワオ、「ひぎぃ」なんて悲鳴を本当に上げる奴を初めて見た。 「はっはっは、ゴメンよ。出産を楽にする薬があったのを思い出したからさ」 生まれる寸前のものを戻しておいて出産を楽にする薬も何もないと考えるのが普通だよね? でも、相手はゆっくり。その中でも飛びっきりお馬鹿なゆっくりゃだ。 「は、はやぐもっでぎでーーーーーー!!!!」 あっさり信じ込んでしまうんだよね、これが。 「ん~?お礼はないのかな~?」 「えびりゃば、おぜーさばだがら、づぐざれるのば・・・」 流石に出産の最中に虐待を受けたせいで相当疲弊しているらしく、言葉が途切れ途切れだ。 でもそんなの関係ねえ♪ 「お礼も言えない子は・・・こうだっ」 もう一発、いや十発ほどまとめて産道にデコピンを打ち込みまくってやった。 「いぎゃあああああああああ!!!ごべんなざいーーーーー!!!おれー、いいまず!!いうがら、ゆるじでーーーー!!!」 よし、素直な良い子だ。 その素直さに免じて、優しいお兄さんが素敵な薬を持ってきてあげようじゃないか! というわけで、僕は今ゆっくりゃの産道の入り口付近にゆっくり専用出産潤滑剤“アロ○アルファ”を塗ってあげている。 すると、薬の効果があったのかすぐに子ゆっくりゃが再び顔を覗かせた。やっぱりきもい♪ けれど産道の入り口付近に到達した辺りで全く動かなくなってしまった。あれ、何があったのかな~? 「う゛ーーーーー!!うばれないよ゛ーーー!!!」 「う゛ーーーー!!でれないよーーー!!」 母も子も必死だね。でも、本当にどうして出てこられないんだろう?何かの病気かな?だとしたらゆっくり医療の知識のない僕にはどうしようもない。 どうしようもないので、プリン(といっても市販のカッププリンだけど)を山ほど持ってきてゆっくりゃ母子に少し休もうと提案した。 「いや゛ーーーーー!!いだい゛ーーーー!!!」 「う?ぷっでぃ~ん?」 産みの苦しみでそれどころじゃない母と、聞いたことのない言葉に興味津々の子ども。素晴らしいまでの温度差だ。 「うん、プリンだよ。甘くて美味しいんだ。おかーさんはいらないみたいだから君にぜんぶあげるよ」 極上のスマイルを浮かべつつ、子ゆっくりゃにプリンを見せる。 「だべーーーー!!えびりゃのぶっでぃーーー!!!」 「うっう~♪れみりゃ、ぶっでぃ~んたべるどぅ~♪」 またしても必死の母と至福の子ども。この温度差が実に良いね。僕の子ども(♂)はズボンの中ではちきれそうだよ。 「君はさっき返事しなかったじゃないか?」 笑顔のまま母ゆっくりゃにそう囁きながら、子ゆっくりゃの口にスプーンで掬ったプリンを放り込む。 「お味はどうかな?」 「うっうっ、おいしいどぅ~♪にぱぁ~♪」 それは良かったと微笑む僕。痛みと戦いながらもプリンを残しておいてくれと懇願する母。そしてもう一口とねだる子ども。 勿論、僕は小さい分まだ可愛げがあるような気がしなくもない子ゆっくりゃのお願いを尊重して、子ゆっくりゃの口にせっせとプリンを運ぶ。 「おいしいどぅ~♪」 「もっと食べて良いんだよ?君は紅魔館のエレガントなおぜう様なんだから」 子ゆっくりゃの額を指でなでる僕。 「えびりゃも!!えびりゃもーーーー!!!」 母ゆっくりゃはその耳元で不愉快な奇声を発しながらプリンを要求してくる。 しかし、その要求を頭部への打撃で一蹴する。もちろん、子ゆっくりゃには影響のないように配慮しながら。 「うるさいね。君はただの紅魔館のおぜう様のベッドなんだよ?身の程をわきまえたらどうだい、この乞食饅頭」 「う゛あーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」 「ごめんね、おぜう様?頭の悪いベッドで」 「う?それよりぷっでぃ~ん!はやくするんだどぅ~♪」 流石ゆっくりゃだ。まだ誕生すらしていないのにここまでつけあがるとは!! やっぱり最低の生き物だね。絶滅すべきだよね♪ しかし、そんな感情は一切表に出さずに2つ目のカップを開封すると、またしてもせっせとベッドの中のおぜう様にプリンを運び始めた。 「美味しいかい?」 「うっうっ、にぱぁ~♪」 「ぷっでぃーーーーーーーーーん!!!!!!!!!」 無視しようと思っていたものの、痛みと欲望の入り混じった絶叫があまりに耳障りだったので、身の程をわきまえさせるために母ゆっくりゃの右足を千切る。 「いぎゃああああああああああ!!!えびやのあんおがーーーー!!!」 するといっそう五月蝿くなったので、千切った右足を口にねじ込んでやった。 「もがっ!!むぐっ!!!」 やったね!これで少しは静かになるよ! 必死で自分の足を頬張る母ゆっくりゃ。やっぱり出産疲れでお腹が空いていたんだね! 変化が訪れたは子ゆっくりゃが3つ目のカッププリンを食べ終えたあとだった。 「れみりゃ、もういらない!ぽいっするどぅ~♪」 4つ目のカップからプリンを掬ったスプーンを差し出すと、殆ど動けない体でそれを弾いた。 瞬間、手にしていたスプーンで子ゆっくりゃの口内におしおきの一撃を叩き込む。 「紅魔館のおぜう様がお残しなんてしちゃだめだよ?」 「むぐっ!!えいばばあばばぶぶに・・・・!?」 その行動に真っ先に反応したのは母ゆっくりゃ。自分の苦しみを無視して胎内にとどまり、一人プリンを食べ続けるような不良娘でも可愛いらしい。 く~、泣かせるねぇ!!でも、下等生物にそんな情緒はいらないよね?正直、不愉快だよ♪ ということで、母親の反応なんてお構いなしに、ショックのあまりに泣くことさえままならない子ゆっくりゃにプリンをねじ込む。 「いや゛あああ!!!れみりゃはごーまかんのおぜうざまだどぅーーー!!!」 紅魔館にいた試しもないくせにそんな戯言を口にするなんて、流石クソ饅頭だ。あつかましいにも程がある。 でも、こいつらにそんな事言っても仕方ないから問答無用でプリンを押し込み続ける。 「はいはい、紅魔館のおぜう様ならお残しなんてしちゃだめだよ~♪」 実は本物のおうぜ様もお残しの常習犯らしいけど、そんなことはどうでもいいよね! 「ほ~ら、まだ995カップもあるよ~♪」 僕は満面の笑みを浮かべたまま子ゆっくりゃの口にプリンをガンガンねじ込んでいく。 「う゛ーーーーーー!いや゛ーーーー!!」 大好きなプリンをいっぱい食べれるのがよっぽど嬉しいんだな。狂喜乱舞しているよ、あはは。 歓喜のあまりに涙を流しながら、5カップ、6カップと順調にプリンを食べ続ける子ゆっくりゃだったが、7カップ目を食べ終えた直後、プリンを吐いてしまった。 賢いみんなならもう分かったよね?そう、ザ☆おしおきタイムの始まりだっ♪ 「ははは、食べ物を吐いたらダメじゃないか?」 僕は爽やかな声とともに手にしていたスプーンで子ゆっくりゃの右目をくりぬいた。 ぐちゅり、という聞きようによってはいやらしくもある音がしたかと思うと子ゆっくりのものとは思えないほど大きく、なおかつ汚らしい絶叫が響く。 「いぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!」 「れみりゃの!!れみりゃのおめめえええええええええええええええ!!!」 更に子ゆっくりゃにつられていつの間にか足を食べ終えていた母ゆっくりゃも絶叫する。 「えびびゃのあがじゃんがあああああああああああああああ!!!!」 うわお、すっごい近所迷惑だね!一瞬、ミンチにしてしまいたくなったよ♪ 仕方ないので、今度は母ゆっくりゃの両腕をもいで、そのまま本人の口にぶち込む。 「もが!!むぐげ!?」 よし、これで母親のほうは静かになったぞ!あとは・・・ 「いだい゛いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!」 可愛らしい悲鳴を上げる子ゆっくりゃを黙らせるだけだね。 ここはとりあえず、ほじくった目玉を食わせたい。 「否、虐待お兄さんは『~(主に虐待関連用語)したい』なんて言葉は使わないのだ!『~(主に虐待関連用語)したい』したいと思った時!既にれいむ達は『~(主に虐待関連用語)』しているのだよ!」 あさっての方向に向かってそんな言葉を口にしたとき、すでに子ゆっくりゃは自分の目玉を食することになっていた。 「美味しいかい、おぜう様?これを食べ終わったらまたプリンが待っているよ♪」 拒否できないことをようやく理解した子ゆっくりゃは死人のような表情で、プリンの乗ったスプーンを見つめていた。 なるほど、死ぬほど嬉しかったから死人のような顔になったんだね! 「いぎゃあーーーーーーーーー!!!づぶれどぅーーー!!!」 もはや息も絶え絶えといった様子で呻いているのは母ゆっくりゃ。 陣痛が始まってから19時間と29分。未だに子どもは出てこない。本当に不思議だなぁ~。 一方、子ゆっくりゃのほうは現在998カップ目のプリンに絶賛挑戦中。およそ19時間で998カップ。まさかここまでハイペースで来れるとは思わなかった。お兄さんはビックリだ! 「ぎゃうぅーーー!もうだべれないどーーー!!!」 たくさんプリンを食べたおかげで子どもは19時間前とは比較にならないほどぷりぷり肥え太って、母ゆっくりゃの産道を全力で圧迫している。 こんな大きな子どもだったんじゃ出産も大変だろうね!でも、その分強い赤ちゃんが生まれるんだから、お母さんにはがんばってもらわないとね! 耳を澄ますとみちみちと母ゆっくりゃの中が裂ける音が聞こえてくる。生命の神秘だね! というわけでお母さんに栄養を取ってもらおうと思ったんだけど・・・生憎ともう四肢が残っていない。 「う~ん、仕方ない」 僕は母ゆっくりゃの両目をほじくり出し、口の中に放り込み、虫が入ったりするといけないから目玉の代わりにガラス玉を埋め込んであげる。 「もっぎゃああああああああああああああ!!!べばっ!!めばぁあああああ!!!!」 四肢に比べると小さいせいか、あまり静かにならないのがネックだね。ああ、もう五月蝿いなぁ♪ それにしても四肢の再生が遅い。きっちり治療した上でしっかりと包帯を巻いてあげているのに。 しばらく思案した結果、飼われているストレスによるものではないかという結論に達し、子ゆっくりゃが1000カップ目を食べ終えたところで野生に返してあげることにした。 といっても、今のまま返したら子ゆっくりゃが危ないので産道をしっかり縫いとめて外から見えないようにする。 「いだぃーーー!!いだいどぅーーーーーーー!!!」 「ぐらいーーーーーーーーーーーーーー!!」 どっちも出産疲れに負けず元気な声で叫んでいる。難産だった、じゃなくて現在進行形で難産なのに。でもマジでうっとうしいや♪ でも大丈夫!外にでて元気を取り戻せばきっと元気に出産できるよ! その後包帯を取り替え、縫った産道更に小麦粉で念入りに封印すると少しだけ空気穴を開ける。 一連の作業が終了すると、すぐにでもゆっくりゃ母子を外に出すためにベルトをはずして抱き上げると・・・ 「あ・・・?」 重さに耐え切れなかったのか、頭部がポロリと取れてしまった。首だけになった母ゆっくりゃは白目を剥き、泡を吐きながらびくびくと痙攣している。 こんな珍しい事もあるんだね!お兄さんビックリだよ。 針と糸はあるのでここで繋ぎ合せてもかまわないのだけど、それだとまた落ちてしまうかもしれない。 ということで、僕はゆっくりゃを餌になるほかのゆっくりがたくさんいる森に連れて行くとそこに仰向けに寝かせてから首を針で縫い合わせた。 それから・・・ 母ゆっくりゃの四肢はしっかりと消毒した上で包帯を巻いているのでそのうち生えてくる。 それに目玉にもガラスを埋め込んだ上に小麦粉でふさいだのでばい菌が入るような心配はない。 産道もきっちり隠れているのでいずれ子どもも元気に出産できるだろう。 以上のようなことを母ゆっくりゃに言い聞かせ、それから森を後にした。これだけ至れり尽くせりしてあげたんだからきっと僕に感謝しているに違いない。 ---あとがきなのか?--- ゆっくりゃが好きなのでまたプリンをあげてしまいました。 そして虐待お兄さんがいつの間にか英霊の領域に達してしまった。 なんだよ、尊き幻想(ノーブルファンタズム)って。 でも召喚主(作者)の力量(文章力)と想いの強さ(虐待力)によって能力の変わる彼はそれに通じるものがあると思うんだ! このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2135.html
踊り師とれみりゃ 辺りは誰彼の闇に包まれ、物の形を見定めることもできない。 人々の歓声。笛、太鼓の音が辺りを満たし、かがり火のはぜる音が時折響く。 私だけだ。 私だけが一人、明かりに照らされた壇上で踊る。 袖が私か、私が袖か。遅く早く、衣装をはためかせ、足取りから手の先までもが渾然一体となり、 舞う――ただその一事に収束していく。 豊作に感謝し、次の年の豊作を祈願する夜。 里の秋祭りが今、佳境を迎える。 やがて私は、割れるような拍手に包まれながら踊りを終え、満座の客と対面する。 一つ、また一つと立ち去るように消えて行く音。 「これにて、今年度の収穫祭も仕舞いとさせていただきます。 皆様、お付き合いいただきまことにありがとうございました……」 もう一度、大きな拍手が鳴り響いた。 * * * * 無事に仕事を終えた満足感にひたりながら、帰り道を歩く。 踊り師は、決して高給を取る仕事ではないし、周囲からは遊んでいるように見られることもある。 それでも私はこの仕事が好きだ。師から弟子へと伝えられてきた伝統の技をさらに磨き、 もっと人々の心に残る踊りを舞いたい。 「まつんだどぅ~!!」 「うあ☆うあ☆」 聞き覚えのない声で呼び止められる。 「どちら様……?」 「れみ☆りゃ☆」 「う~♪」 それは、近頃幻想郷に出没し始めたゆっくりという生き物だった。噂には聞いていたが見るのは初めてだ。 体と翼を持つ種類で、他のゆっくりよりも運動に長けているというれみりゃ種であろう。 しかも二匹もいる、親子連れだろうか。 「なんだ、ゆっくりか」 私はゆっくりに背を向ける。そんなものに用はない。早く帰って寝たい。 「あんなだんすはにせものだっどぅ~♪ れみりゃがぁ~、ほんもののだんすをみせてやるっどぅ~!!」 「まんまぁ~はだんすのめいじんだどぅ~♪」 私は振り返った。 「今、なんと言ったかな」 「さっきのおまつりをみてたどぅ~!!あんなだんすはえれがんとじゃないどぅ~♪ れみりゃのとってもじょうずなだんすをみてべんきょうするといいんだどぅ~♪」 悪びれる様子もなく言うその生き物。一瞬腹が立って蹴散らしてやろうかとも思ったが、 勉強という言葉を聞いて考え直す。 「勉強……なるほどね」 全ての観客は等しく、私の踊りを評価する権利がある。 私の踊りを見たというのならば、この生き物の言うことにも真摯に耳を傾けるべきではないか。 「それなら、君達の踊りを見せてくれるかな?」 * * * * 私はその二匹の生き物を伴い、先ほど使わせてもらった舞台へと帰ってきた。 どうせ明日には取り壊す舞台だ。無断で使っても差し支えあるまい。 「それじゃあ、舞いを見せてもらおう」 その生き物を壇上に乗せてやる。月明かりが出ているので、明かりが無くてもそれほど暗くはない。 れみりゃは威張って言った。 「おぜうさまにふさわしいすてーじだっどぅ~!きにいったどぅ~♪ だけど、ただじゃあおぜうさまののうさつ☆だんすはみせられないどぅ~?」 「………?」 「…うあ!そのぷっでぃーんでゆるしてあげるどぅ~!」 ゆっくりは私の荷物を指差す。 「ぷっでぃん…?」 「かくしてもむだだどぅ♪おいちいぷっでぃんのにおいがするどぅ♪ おぜうさまにはおみとおしだっどぅー!」 それで合点が行った。 彼女らが望んでいるのは、舞台を辞する際にいただいたお土産のお菓子のことだろう。 「よろしい。私の満足の行くものだったら、それをあげよう」 私は請け合った。別に甘いものは好きではないし。 「やったどぅ~!!」 「さっすがれみぃのまんまぁだどぅ~!!」 そういえば、一人立ちしてからはこうして観客となることも少なくなっていたと思い出す。 何か得るものがあるだろうか。楽しみだ。 「それじゃあ、いっくどぅー!!」 「まんまぁー!!」 その生き物は壇の隅の方ででまごまごし始めた。 「……?」 いつまでたっても舞台の真ん中に立とうとする気配がないので、すでに踊り始めているのだとそのうちに気づく。 「うっうー☆うあうあ☆」 「まんまぁ~♪すてきだどぅ~!!」 手を体の前でぐるぐる回し、足を踏み鳴らす。 「れみ☆りゃ☆うー!!」 「…………」 「うあ☆うあ☆うっうー♪」 「しびれるどぅ~!!」 「(所詮は畜生か……)」 控えめに言って、眺めているだけで胸糞悪くなるような眺めだった。 拍子っぱずれで、あらゆる基礎的な作法をも承知しておらず、見目麗しいともいえない。懸命に観察したが、 驚くべきことに何一つ参考となる点がないのだ。これほど無法であるにも関わらずだ。 幻想郷にはまれに、このような奇跡をなす。 私はなんとなく悲しくなった。 そして、それが先ほどの私の踊りを貶める暴言への怒りと変わるのに時間はかからなかった。 「じゃん!……おわりだどぅ~!!」 「まんまぁさいっこぉ~だったどぅ~!!」 私は荷物から、お菓子の包みを取り出した。 「いいあせかいたどぅ~!おぜうさまのだんすをしょうがいのおもいでにするがいいどぅ~! さ、ぷっでぃんをよこすどぅ~♪」 壇の上から手を伸ばすゆっくり。私はお菓子の包みを引っ込める。 「これはあげられないな」 「なにいってるんだどぅ~?とっととよこすどぅ~!!おぜうさまはごりっぷくだどぅーー!!」 「私は”満足しなかった”よ」 その包みを地面に叩きつける。べしゃり、と音がして中身がつぶれ、わずかに甘い臭いが漂う。 その残骸をさらに私は踏みにじった。 「なんでごとするんだどぅぅぅぅぅーーーー!!??」 「まんまぁーーーー!!??」 「言ったはずだ…私を満足させてくれたら進呈すると。 私は満足できなかったのでね。君らのそれは、ことごとく無価値だ」 私は怒りのままに断じた。 ゆっくり達は絶望する。 その視線が、なおも私の足元に物欲しげに注がれるのを見て、土まみれの菓子を、爪先でさらに細切れにする。 「どうじてこんなことするんだどぅぅぅぅ!!??たべちゃうどぅぅぅぅぅ!!??」 「食べさせない。まったく残念だ、人を貶しておいてその程度の出来とはね」 ざくざく。 「まんまぁのぷっでぃんんんんんん!!!」 「あああんんんん!!!!」 自分の行動を狭量とは思わなかった。 たとえ低能な畜生であっても、意志を疎通する以上言葉はそれなりの重みをもってしかるべきなのだ。 彼女らは己を省みて、私の生涯の仕事に対してあのような言動はするべきではなかった。 足元の塊が完全に土の色に塗れたのを確認したあと、それを踏みつけて私は壇上に上がった。 「先ほどの返礼に、私も舞いを披露しよう」 「こうまかんのおぜうさまにだんすでかなうわけがないどぅーー!!! みのほどをしって、とっととかわりのぷっでぃんもってくるどぅーーーー!!!」 「う~!ぷっでぃんはやくたべたいどぅぅぅぅぅぅ!!!!」 口汚く私を罵りじたばたと暴れるゆっくり二匹。 やれやれ。身の程を知るのは、そちらの方だ。 私は舞い始める。 その舞いは通例の作法に則ったものではなく、先ほど見た彼女らの踊りを模したものだ。 私は職業人の誇りをかけて、彼女らの思い上がりを粉砕してやることに決めたのだった。 それは私の技術で不可能なことではない。 「うあ……?」 「にんげんにしてはなかなかやるどぅ~!でもおぜうさまのがじょうずだっどぅ~!」 「(でかい口を叩くのも今のうちだ)」 無拍子の中の拍子、無作法の中の作法。先ほど見たものを思い出し、人間と異なる価値観を想像しつつ舞う。 私は腕を体の前で回し、彼女らのように足を動かす。その基本動作に独自の解釈を加えて発展させ、 目指す完成形の枠に落とし込む。 私はいつものように、夢中で踊った―― 「すっごいどぅ~☆まんまぁのおどりよりえれがんとだどぅ~♪うあ♪うあ♪」 「おかしいどぅぅぅ!!こうまかんのおぜうさまよりだんすのできるにんげんがいるはずないどぅぅぅ!!」 気がつくと、私は一人壇上に取り残されていた。あたりは静まり返っている。 あの無礼な生き物達は逃げ去ったらしい。 これも貴重な芸の肥やし…といえないこともなかったが、むなしい戯れ事をしたという思いはぬぐえぬまま、 私は月明かりの射す道を家へと帰った。 * * * * れみりゃの親子は巣穴へと逃げ帰ってきた。子れみりゃのほうは踊り師のだんすに夢中だったのだが、 親れみりゃがひっぱってきたのだった。 「さっきのにんげんのおどりじょうずだったどぅ~♪またみせてもらいたいどぅ~♪」 「うう~…」 れみりゃ種にとって、だんすの能力はステータスだ。上手なものは尊敬され、下手なものは蔑まれる。 そのだんすに対する自信を真っ向から打ち砕かれた親れみりゃは浮かぬ顔だ。 「まんまぁ~♪れみぃたちもだんすおどりたいどぅ~♪」 「わ、わかったどぅ~♪こんどこそままのほんきをみせてあげるどぅ~!!」 巣穴の中のもっとも広い室”だんすほーる”で二匹は踊る。 「う~☆う~☆うあ☆うあ☆」 ぼてぼて。 「れみ☆りゃ☆」 ぐるぐる。 「「う~~!!!」」 びしっ。 「う~……?」 「……」 いまいち決まらない。 実際には、このれみりゃ親子のだんすは上手くも下手でもなかったが、 れみりゃは誰しも根拠もなしに自分のだんすには絶対の自信をもっている。 「も、もういちどだどぅ~!」 「「う~~!!!」」 何度繰り返しても、満足感は得られなかった。 先ほど見た、自分達のものより立派なだんすが忘れられない。もっとも上手であるはずの自分達のだんすが 薄っぺらいものに感じられる。 とうとう子れみりゃが投げ出した。 「まんまぁは~、にんげんよりもだんすがえれがんとじゃないんだどぅ~☆」 「そ、そんなことないどぅ~!!ままをばかにするとゆるさないんだどぅーー!!」 「じゃあ、なんでぷっでぃんもらえなかったんだどぅ~?」 「そ、それは……うううう~っ!!!!」 言い返すこともできない親れみりゃ。 「れみぃはそんなことないように、じぶんだけでだんすのれんしゅうするんだどぅ☆ うあ☆うあ☆」 子れみりゃは巣穴から出て行こうとする。 「どこへいくどぅ~!!??」 「まんまぁのはへたっぴすぎておてほんにならないどぅ♪おそとでれんしゅうするどぅ~!!」 「そんなごどないどぅ~!!へたっぴじゃないどぅ~!! ままのだんすはせかいいちじょうずなんだどぅ~!!これみりゃもどってぎてぇ~~!!」 それから二度と、その親れみりゃは子供から尊敬されることはなかった。 「どうじておぜうさまがこんなめにぃぃぃぃーーーー!!??」 「うるさいどぅ~♪だんすへたっぴのまんまぁはだまってすみっこにいるんだどぅ~☆ れみ☆りゃ☆う~!!!」 「ざくやーーー!!!ざぐやぁぁーーーーーー!!!」 おしまい。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1277.html
「うー!うー!」 美鈴が持ってきたのはもろ手を上げて嬉しそうにもたもたとダンスを踊るゆっくりゃだった。 「今日はピリ辛肉まんにしましょうか」 そう言うと美鈴はゆっくりゃの前にプリンをさしだす。 「うあー!」 バンザイをして大きく口をあけるゆっくりゃ。その瞬間美鈴はさっとプリンを置き、ゆっくりゃの口を開いたまま固定した。 「ここに唐辛子をいっぱい詰めるんですよ」 そう言うと口の中へとどんどん唐辛子を詰め込んでいく。みるみる顔が不夜城レッドになるゆっくりゃ。 「うー!うー!」 嬉しそうな顔から一転して涙を流すがお構いなく美鈴はゆっくりゃの口を糸で縫う。 「後はこれをせいろで蒸して、食べる前に唐辛子をかきだすだけですよ」 白目をむいて全世界ナイトメア状態のゆっくりゃを美鈴が咲夜に渡した。 「とてもおいしいですよー、唐辛子の代わりに胡椒を入れてもまた味なものです」 * * * 「さくやー」 「どうしましたかお嬢様?」 「これからいよおお、えぐっ」 「お嬢様を泣かせるなんて・・・美鈴!!来なさい!!」
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1093.html
「ゆっくりの中では、どれが一番好きか?」 そう言い出したのは、友人A。 ゆっくりれみりゃが一番と言い出したのは、友人Bだった。 俺は、どのゆっくりも嫌いなので、どうでも良いと答えた。 「ゆっくりれみりゃ~? 可愛くねぇだろあんなの」 「いや、よーく見たら案外良いんだってw」 楽しそうに話し合う二人。 どっちでも良いと思う俺は、黙ってその様子を眺めていた。 1時間後……議論は過熱し、とうとうBがその辺にいたゆっくりれみりゃを捕獲してきた。 「う~う~♪ たべちゃうぞ~♪」 「良く見てみろよ、ほら、この『う~う~』言う時の仕草とか、可愛いだろ?」 「どこがだよ……お前、ゆっくりゃ食い過ぎて頭もそういうレベルになってきたんじゃねーの?」 「……いや、他のゆっくりと比べて可愛いっつってんだよ。別にれみりゃが一番って話じゃない」 議論は続く。 その後もこの部分が可愛い、服がババ臭いと部分ごとのマイナス・プラス点を挙げていき、更に1時間が経過した。 「だから、れみりゃが一番可愛いつってんだろうが! れみりゃだけは他のゆっくりとは別だ!」 「何言ってやがる、アイツはれみりゃじゃなくてゆっくりゃだろうが! れみりゃってのはおぜうさまの事だけを言うんだよ! そんな豚とおぜうさまは似ても似つかないだろうが!」 「うー…………こわいこわい、たすけてー……う”っ!」 白熱しきっている2人が恐ろしいのだろう、とことこと俺の方にやってくるゆっくりれみりゃ。 俺としては、ゆっくりれみりゃがどうなっても良いので、ABの方に蹴り戻した。 ――どうでも良いと思うんだけどなぁ。 ため息が出た。 「ここは良いんだよこのボケ!」 「うっせカス、そんなん良い訳ねーだろうが!」 「う”がっ、いだいいだい、さくやー!」 口調が荒くなってきた2人。 同時に力も入ってきているのだろう、ゆっくりれみりゃに指が刺さったりしている。 「んだとゴラァ! やるか!」 「やらいでか!」 「う”う”う”ぁぁぁぁぁぁがががぁぁぁぁぁ!!!」 ついには、大岡裁きの本当の親がどちらかってアレの様な状態になった。 AもBも全力で引っ張り合っているのだろう、ブチブチと音を立ててゆっくりれみりゃが半分になった。 「だから! お前の言ってるのは間違ってるんだって!!!」 「いーや、お前だね! ぷっでぃんとか言ってるのを見ると反吐が出るだろうが!」 「さくぶっ、うあー! だずぶぐっげ…………だずげでー」 「……!!!」 「…………!!!」 「……うー、あ……ごふっ」 にらみ合うアホ2人を眺めて、ため息が出た。 あ、半分にちぎれたゆっくりで殴り合ってる。 「どうでも良いけどさ、お前ら」 「「なんだよ」」 ゆっくりれみりゃの肉汁でテラテラと輝いた顔が二つ、同時にこちらを向いた。 同時に振り向く所を見ると、実は仲良しなのかもしれない。 またため息が出た。 「……そいつ、もう死んでる」 「「えっ!?」」 ずたずたになったゆっくりれみりゃをマジマジと眺める。 とっくの昔に死んでいた「それ」は、腕やら足やら、色々な部分の足りないぬいぐるみの様になっていた。 もはやぼろきれとしか言いようのないそれを投げ捨て、顔を見合わせる2人。 「「どうでも良いな! ゆっくりなんか!」」 笑顔になった2人は、仲良さげに肉塊を掃除し始めた。 今までのケンカは何だったんだ……。 ――まぁ、ゆっくりだしどうでも良いや。 アホ2人は放っておくとして、ようやく落ち着けそうだ。 「そういや、お前はどれが一番嫌いなんだ?」 「え? ……うーん……」 「……じゃあな」 またケンカが始まりそうだ。 被害を受けない様に、別のところに移動する事にした。 皆で仲良く、ゆっくり虐待していってね!!!
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2550.html
もふもふとおからを食べているれみりゃの横で、僕はうむむと考える。 「れみりゃ、ちょっと太った?」 だいえっと 「そんなことないど~!おぜうさまは、いつでもないすばでーだどぅ☆」 そう言いながらも皿一杯のおからを平らげようとしているその様はまさに餓鬼。 一度気づいてしまうと、れみりゃが全然えれがんとな生き物じゃなく見えてきたから不思議だ。 「ないすばでーて…どう見ても、うちに来たときより五割増しで太ましいよね?」 「そんなことないどぅ!かりにふとましいとしても、ふとましいというなのないすばでーだど♪」 なんてこった……育て方を誤ったかな。 まるで”自分が太っているなら、太っているもののほうが好ましいのだ”とでも言いたげに胸を張るれみりゃを見て、 (こいつあれじゃねえか……養蓄所に居て……ぶひぶひ鳴いてるあれ……) との考えを必死に押し殺す僕。 というか、栄養価の低いはずのおからを食べさせているにも関わらず太るんだから大概だ。 「れみりゃ!こんなことじゃ駄目だ! もとの痩身のれみりゃに戻るんだ!!」 * * * * というわけで、森へやってきた。 「さあれみりゃ、ゆっくりを追い回して遊ぼうね」 「あう~……」 れみりゃは不機嫌だ。 久しぶりの外出ということで当初は機嫌よさそうにしていたのだが、一度風が吹いただけで、 「さむいどーー!!こーまかんにもどっておちゃにするどーー!!」 などと言いだした。 「そんな弱い子に育てた覚えはありません。お外でゆっくりしましょうね」 「やだどー!はなすどーー!!」 僕はれみりゃをむりやり引っ張って森の入り口までやってきたのだった。 とりあえずここまで来てしまえばこちらのものだ。れみりゃは独力で僕の家まで帰り着くことはできないし、 ゆっくりを見れば野生の本能でどうにでもなるはずだ。 なるはずだと思っていた。 「ほ、ほられみりゃ!おいしいゆっくりだよ!」 「あう、ゆっくりだどぉ~。ゆっくりしてるどー」 物陰からゆっくりを見せても、あまり興味を示さないれみりゃ。 「飛んでって、むしゃむしゃしなさい!するの!」 「あんなのよりぃ~、おにーさんのごはんのほうがおいしいどぅ♪」 やはり、生活に困らないということが体ばかりか精神にも贅肉をつけてしまったらしい。 人間とてままあること、れみりゃばかりを責めることはできないが…… 「あれを食べないんだったら、おからはもうあげません!ぷっでぃーんなんてもってのほか! れみりゃの嫌いな野菜食べさせるからね!」 僕の脅しで、しぶしぶれみりゃは歩いていく。 「まさか、飛べなくなったわけじゃないよな……」 僕はげんなりとしながら、その後姿を見守る。 とぼとぼと歩くれみりゃを、ゆっくりの方が先に発見した。 「れみりゃだ!ゆっくりにげるよ!」 「あうー!まつんだどぉーー!!」 れみりゃはやる気なさげにとてとてと歩いて、跳ねるゆっくりを追う。 しかし、れみりゃの鈍重な歩みよりも速くゆっくりは逃げ去った。 とてとてと戻ってきて、 「あう、だめだったどぉー。おぜうさまにもふでのあやまりだど♪」 へらへらと笑うれみりゃ。 僕の怒りが限界点を超えた瞬間だった。 「(にこにこ)」 「あう?もうゆっくりいないからおいかけられないどぅ? こーまかんにかえるど!」 「(にこにこ) ……そうなんだ、良い考えだね。 ゆっくりが居なければ追いかけなくて済むもんね」 「そうだどぅ!こーまかんにかえってゆっくりするど!」 「(にこにこ) 僕の買ってあげた”紅魔館”(ゆっくり用の飼舎)に帰るんだね?」 「あぅ♪そーだどぅ♪」 「僕の言うこと聞かないのに?」 「……こ、こーまかんはおぜうさまのだどぅ!だからいいんだど!」 「そんな勝手が……通用するかこの豚!!!!!!!!!!」 「あばぅぅぅぅ!!!おにーざんごわいどぉぉぉぉ!!!!」 * * * * 結局野生のゆっくり狩りができなかったれみりゃのために、僕は次の手を考えた。 知り合いからふらんを借りてきて、れみりゃと一緒にさせる。 「あう~♪かわいいいもうとだどー! おねーさまのえれがんとさによいしれていいどぅー!」 「あうー♪ゆっくりしね!!」 「ぎゃおー!!」 あーあ、言わんこっちゃない。 馬乗りになってれみりゃを殴り倒すふらんを眺めながら、僕は運動施設の改築に取り掛かる。 「おにーざんたずけて!!ふらんがいじめるど!」 「ゆっくりしね♪ゆっくりしね♪」 れみりゃはふらんから必死で逃げ回っている。それも少しは運動になるだろう。 「もうちょっと待ってね、新しい運動場ができるからね」 準備ができたので、ふらんをれみりゃから引き離してやる。 「あうー…ごわがっだどぉぉぉ……」 「ねーさまぜんぜんえれがんとじゃないぃ♪しーね!しーね!」 僕はれみりゃの腰に紐を巻きつけた。 「あう?」 紐は、割り竹を束ねて作った柵に固く結わえ付けてある。 「ふらんはこっちね」 ふらんを柵の向こう側に、れみりゃを柵のこちら側に置く。 「よーし。れみりゃ、ふらん、追いかけっこだ」 「きゃははは!ねーさまぶざまににげてぇ♪つかまえてあげるぅ♪」 「やだどぅぅぅぅぅ!!!」 れみりゃは必死に逃げるが、腰紐があるので竹の柵を引っ張る形になる。 もっと分かりやすく言えば、弓を引くような運動だ。 「ぜんぜんすすまないどー!ふらんいやだどーーーー!!」 「きゃはははっ!まってまってぇ♪」 「ふぬむむむ!!!!!ううううう!!!!」 実は威嚇するだけで、必死には追っていないふらんにおびえ、一生懸命に前へと進もうとするれみりゃ。 いいぞ、もっと頑張れ。 「いだいのやだどーーーー!!!」 「つかまえたらぼこぼこにしちゃうんだから♪」 「あう!!!」 その時、れみりゃが足を滑らせた。竹の張力に引き戻される。 「あうー♪おそらをとんでるど……ぅぅぅぅ!!??ふらんやぁぁぁぁ!!??」 「しー……ねっ!」 すごい勢いで戻ってきたれみりゃを、ふらんは拳を突き上げて迎え撃つ。空手か何かの技で昇竜拳というやつだ。 「いぢゃいぃぃぃぃ!!!!!」 かこーんといい音を立ててふっとぶれみりゃ。正面衝突したにもかかわらずふらんはまったく痛手を負っていない。 「やっぱ出かかりは全身無敵なんだな……」 また戻ってきたところへ、 「しー……ねっ!」 「あうぅぅぅぅ!!!!」 ふらんが飽きるまで千本打ちは続いた。 * * * * 後半はふらんの一人遊びとなってしまい運動させられなかったので、ふらんにはお泊りしてもらうことにした。 「ここはれみりゃのこーまかんだど!らんぼーもののふらんはでてくど!」 「なぁんですってぇ♪」 「あう!!!」 「ふらん、ほどほどにね」 大きな飼舎の中をどたばたと逃げ回る二匹を置いて、僕は自室で就寝した。 次の日の朝。 「ねむれなかったどぅ……」 「すっごくおもしろかった☆」 寝不足気味のれみりゃだが、僕は容赦しない。本日の定課を言い渡す。 「今日は綱渡りだ」 今回は飛行能力も含めた能力向上を行う。 二十間ほどの間を空けた二つの高台の間に綱を渡し、向こう側の高台にはれみりゃの好きな甘味が置いてある。 僕は高台の上のれみりゃに状況を説明する。 「飛んでも綱を渡ってもいいから、向こうへ行ってお菓子を食べなさい。もちろん地上から行くのは禁止ね」 「そんなのできないどぅ!おにーさんとってきてぇ♪」 「……先生、お願いします」 「おねーさまじだらくぅ♪ぶたねーさまはしんでいいよぉ♪」 早速高台のはしごを登り始めるふらん。ふらんは空気の読めるええ子やなぁ…。 「ふらんきちゃだめー!きたら”めっ!”だどぉー!!」 「なにいってるの?いまいくからゆっくりしんでねぇー♪」 「れみりゃ、早く行かないと……」 「いぐぅぅ!!いぎまずぅぅぅぅ!!」 よろよろと綱を渡り始めるれみりゃ。 高台や綱は僕の身長以上の高さにあるので、れみりゃといえども落ちたら痛い。 その際には飛行能力も試されるだろう。 「あう、あう…こあいどぅ~!!」 れみりゃがまだ最初の数歩しか進んでいないうちにふらんが高台に上る。 れみりゃを追いかけるかと思いきや、ふらんはあろうことか綱を揺らし始める。 「ねーさまおちちゃえ♪それっ♪それっ♪」 「どぼじてぞんなごとするどぉぉぉ!!??おちちゃうど!!おちちゃう!!」 「れみりゃ!空を飛ぶんだ!危ないぞ!」 「そ、そうだど!えれがんとにとぶどぅ~!!」 僕の助言で綱からあうー☆と飛び立つれみりゃ。必死の思いゆえか、ちゃんと滞空できている。 それを見てふらんも反応した。 「ふらんもいくぅ~☆」 「ふらんだめ!ふらんだめぇぇぇ!!!」 「おいついちゃうぞー☆ぎゃおー☆」 「うぐぅっ!ふぐっ!づらいどぉぉぉ~!!ぐるじいどぉぉ~!!」 一生懸命に飛ぶれみりゃだが、明らかに飛行速度が遅い。後発のふらんにすぐに追いつかれる。 「ぶたねーさま、ばいばい」 「あうーーー!!!」 げしっ、と蹴落とされ、地上に落ちるれみりゃ。 「どーじてこんなことするんだどぉぉぉぉ!!??」 結局ふらんに甘味を横取りされたれみりゃは怒り心頭だ。 「おにーざんいじわるだど! おにーざんはれみりゃがかわいぐないんだどぅ!!??」 僕は言い返す。 「何を言ってるんだ、すべてはれみりゃのためなんだよ。 れみりゃがかわいいからこそ言ってるんだよ」 しかし、僕はその言葉の虚偽に気づいていた。 自分の心に芽吹いた新しい何かにも気づいていた。 「さあ、つぎの種目に行ってみようか」 「やだどー!やだどーー!!」 今までとは違った付き合い方だが、これも悪くないかもしれない。 「れみりゃが元のないすばでーに戻るまで、絶対許さないからね!」 僕は、にこやかにそう宣言した。 「ゆっぐりじたいどぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」 おしまい。 by ”ゆ虐の友”従業員 このSSに感想を付ける