約 632,107 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4105.html
※胴付戦隊ゆっくりじゃーを見る時は、部屋を明るくしてテレビから離れて見てね! 空を覆う黒い影、地球の平和が脅かされる(ゆっくりじゃー!) 青き海原・緑の草原・光る都会の輝きを 今こそ守るぞひそーのけん おお、みんなを守るため おお、今こそスクランブルだ 天にそびえし金色の 角で貫けゆーぎロボ 切り裂け怒りのひそーのけん 悲しみ払い、みんなに笑顔を取り戻すまで 胴付戦隊ゆっくりじゃー!(YUKKURIJYA!) 胴付戦隊ゆっくりーじゃー! 世界は危機に直面していた。 度重なる不幸や悪意、自然の驚異を乗り越えたゆっくり達が、人間への復讐を始めたのだ。 その名も暗黒ゆっくり軍団。 人間は武力を持って立ち向かったが、ゆっくりの持つ驚異的な繁殖力に抵抗しきれていないのが現状だった。 微妙に劣勢であった人間に更なる問題が発生した。 暗黒ゆっくり軍団四天王「ド・スフォー」が人間の本拠地である日本に集結したのだ。 本来悪の幹部は一度に集まって攻撃しないのが定説だが、その辺りは空気を読まない事で有名なゆっくり。 大人の事情を全く考えずに四天王が集まってしまった。 『ゆっへっへ、邪魔な人間さんはとっとと消えないと、ドスパークで灰になるんだぜ!』 「うわぁー助けてくれー!」 強大な火力を用いて全てを焼け野原にする、ドスまりさ 『にんげんさんはとっととつぶれてね!ぽいんぽいんするよ!』 「ひぃ、お、俺達の家が…」 異常に太った巨体で全てを薙ぎ払う、ドスれいむ 『んほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』 「うぇ…マジ気持ち悪い……あん!?動けねぇ!!」 醜悪な顔と粘着性の高い精子餡で全てを粘着する、ドスありす 『むきゅ…三人とも暴力でしか物事を解決できないなんて…賢者は知能で戦うのよ』 「井戸が!俺の井戸に毒が!!」 知能を駆使し、トラップや破壊活動に長ける、ドスぱちゅりー この四匹の暗躍により、地域は壊滅状態。 自衛隊の努力も虚しく四天王を含むゆっくり軍団は、地球防衛組織の基地まであと一歩のところまで攻めてきた。 「もうおしまいか…」 「まさかあれほどバカにしていたゆっくりに人間が負けるなんてな、笑えないぜ…」 『ゆっへっへ、弱っちい人間さんはさっさとどくのぜ!いや、どかなくてもいいのぜ、そこで灰になるといいんだぜ!』 「うわぁぁぁぁぁ!」 「そこまでです!」 『ゆぎゃぁぁぁぁ!目が、目が痛いんだぜぇぇぇぇ!』 誰かが叫んだと同時に、ドスまりさの目に岩石が刺さった。 『んほっ!?』 『まりさ、だいじょうぶ?』 『な、何者なんだぜ!』 「砂糖と大豆の塊に、綺麗な地球は渡さない。 ひなないゆっくりてんこ!」ジャキーン!(青い爆発) 「右にスクープ、左にゆっくり、どちらも逃がさず。 清く正しいゆっくりきめぇまる!です」シャキーン!(黒い爆発) 「人間さんを守りつつ、美味しいあまあまいたたきますだどぉー。 すかーれっとゆっくりれみりゃ!だどぉー」ズガガーン!(紅い爆発) 「おりんりんらんど、はっじまるよー。 にゃんにゃんゆっくりおりん!」シュヒーン!(赤い爆発) 「……ふらん」(ふ、ふらん!ちゃんと決め台詞を言うんだどぉ!)「……うるさい」ガキーン!(黄色い爆発) 「「「「五人合わせて、「比那名居」「文文」「紅魔」「ふゅーじょん」戦隊ゆっくりじゃー!参 上 !」」」」「…参上」ドドーン!!(もう一度各個同じ爆発) 「…おかしい、比那名居戦隊って決めたはず」 「ひなないせんたい(笑)おお、ダサいダサい」 「こーまかんが一番カッコいいんだどぉ」 「やっぱりおりんりんランドにしようよー」 「おりんりんランド…おりん、さっきふゅーじょんって言ってた」 「別に紅くもないのに紅魔戦隊、おお、おかしいおかしい」 「人名なんてダサいんだどー」 「にゃーん」 『ゆがぁぁぁぁおばえらなんなんだぜぇぇっぇ!?おめめの仇ぃぃぃぃ!!』 要石を目に刺された挙句、思いっきり無視されたドスまりさは怒り心頭。 すぐさまドスパークを放った。 「おっと!」 「おお、おそいおそい」 もちろん当たるはずもなく、スパークは空しく空に飛散する。 『ゆぎぎぎぎぎ!こうなったらドスパーク連射だぁぁぁぁ!』 口が焼き切れんばかりに何度も光線を放つドスまりさ。 しかしその光線は誰にも当たる事はなかった。 「遅すぎてカリスマ☆ダンスを踊っちゃうんだぞー」 「おねーさん、ちっともやる気がないねぇ」 『だばれぇぇぇぇ!ドスパークッ!!』 「うー!?ふらん、避けるんだどー!!」 またも渾身のドスパークが放たれるが、その射線上のふらんは回避する様子がない。 『やったぜ、勝ったのぜ!』 「…ウザい」 握り締めたれーばていんを振りかざすと、ふらんはドスパークを撃ち返した。 バシンッと轟音が鳴り響き、光の光弾がドスまりさを襲う。 『そ、そんな…ゆぎゃああああああああああ!』 『まりさ!』 『んほっ!?』 反射されたスパークの直撃を受け帽子は消失、顔の半分は黒くただれてしまった。 右目には要石が、左目はただれてもはや機能していない。 『目が、目が見えないんだぜぇぇぇ!真っ暗なんだぜぇぇぇ!?』 「あまり苦痛を与えるのも酷です、ゆっくりしないで消えて下さい!」 てんこは右手を要石へとかざし 「てんくーのれーせき!」 と叫びながら決めポーズ「あらぶるひなないのぽーず」をとった。 するとドスまりさの目に埋め込まれた要石が見事なまでに爆散し、ドスまりさの半身は消えてなくなった。 『ぶべっ!ゆ!?……ゆっぶり…ぶぼっ、ゆっぶり…じで…』 『ば、ばりざのおがおがぁぁぁぁぁ!!』 「おお、むごいむごい」 「てんこー!ちゃんととどめささないと、たましいがとれないよー」 『で、でいぶ…ゆっぶり…ばりざ…まだじにだぐ…』 『ばりざ!じっがりじでいっでよ!!』 『じにだぐ…ぶぼっ!』 今生の別れになるだろう会話だが、それさえ終わることなくドスまりさはれーばていんに貫かれた。 「…ウザいしキモい」 『ばりざぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!よ、よぐもぉぉぉぉ!!!!ありず!アレをやるよ!』 『んほっ!』 ありすは歯を食いしばり力を込める、すると底部から数十本の触手が伸びてきた。 「わぁーさすがドスありすだね、すごいよ!」 「これならまけるわけないぜ!」 「なんてとかいはなぺにぺになの…すてきだわ」 お付のゆっくり達もその触手…いわゆるぺにぺにに見とれてしまう。 そのくらいゆっくりにとっては、雄々しく頼もしい存在であった。 だが。 「ゆ?なんなの?」 「ドスありす!てきはむこうなんだぜ!?」 「や、やめなさい、そくばくぷれいなんてじょうきゅうしゃむけよ!」 ドスありすのぺにぺには配下のゆっくり達に巻きついていった。 そしてそのぺにぺにが狙うべきは… 「ゆぎゃぁぁっぁああああ!どぼじでまりざのまむまむにいれぢゃうのぉぉぉ!!にんっしんっしちゃうぅぅぅぅぅぅ!」 「やめてね、やめてね!こんなのゆっくりできないよ!」 「お、おなじありすどうしでこんなのふけつだわっ!」 『ん…ん…んほぉぉぉぉぉぉおぉおおおおおおおお!!』 「…みにくい」 「ファインダーが腐りそうなので撮影は控えます」 『さすがありすだね、じゃあこんどはれいむのばんだよ!みんな、れいむのおくちのなかににげてね!』 「ゆゆ!?ドスれいむがたすけてくれるの!?」 「ま、まりさがさきににげるんだぜ!」 「どきなさい!」 『ゆっふーん、れいむはにげないからじゅんばんにはいってね!』 頭に茎の生えた者も腹を異常に膨らませた者も、全員仲良くドスれいむの口の中に入っていく。 ゆっくり達は成体になっても所詮ゆっくり、まるで母の口の中にいるかのような安堵感に、眠りにつく者もいた。 「ゆっふーん…ドスれいむのなかはゆっくりできるよぉー」 『うれしいよ!じゃあゆっくりれいむのえいようになってね!』 「ゆゆっ!?」 今なんて言った? れ い む の え い よ う に な っ て ね え?お口の中にいるって事は、守ってもらえるって事で…れいむはドスれいむのお口のなk『ごりゅっ!』 『むーしゃむーしゃ!』 「ゆぼぁぁぁぁぁ!!」 「ドス、なにやってるの!」 『なにって、ぱわーあっぷのためのじゅんびだよ!』 「どぼじでばりざだぢをだべるのぉぉぉ!」 『たべなきゃおおきくなれないでしょ?ばかなの?しぬね』 「やべろぉぉぉぉぉ!!」 口に含んだゆっくり達を、ゆっくりと食しするれいむ。 そのただでさえドスである巨体は、にんっしんっ!状態のゆっくりを摂取する事で当初の4倍にまで膨れ上がった。 『ゆっふーん…さぁほんばんだよぉ!』 「デブ」 「おお、でぶいでぶい」 「みにくいんだどー☆」 「あれ、たましいはこべるかなー?」 「………」 『ゆがぁ!れいむのぷりてぃぼでぃーはおでぶじゃないよ!』 怒りながらもとても跳ねる事のできない巨体のためか、転がりながら突っ込んでくる。 されど効果範囲は広いものの、あまりの遅さに潰される者はいなかった。 『どぼじでつぶれないのぉぉぉぉ!!』 「ドスパークより酷いです、面倒なので一気に決着をつけます」 てんこは振り向き様に「ひそーのけん」でドスれいむの頬にあたる部分を切り裂いた。 切り口からは餡子が… 「あれ?」 『ゆっふっふ、そのていどでれいむのおはだはやぶれないよ!』 「だったら…かなめいし!」 右手から放たれた要石は、まりさの眼球を貫いたように、ドリルの如く回転しながられいむの柔肌に命中した。 回転しながら皮にめり込んでいくが、その回転は徐々に止まってしまう。 『ゆふふふふ、くすぐったいよ!』 「むぅ…」 「おお、てんこ。ここはあれをつかいましょう」 「でも」 「敵が大きくなったら使うのが定石、まさに定番、テンプレ乙」 「わかった」 てんこはポーチから携帯電話を取り出すと、慣れた手つきでアドレス帳を開く。 「『ぷるるるる、ぷるるるる、ガチャ!』はーい、わかるよー!」 「ちぇん、ピンチです。ひなないロボを要求します」 「……ゆーぎロボの事だね、わかったよー」 「いえ、ひなない…『ブツッ!』…ろぼ…」 「おお、ひなないロボならまだおりんりんロボのがマシですね」 「じゃっじゃーん、おりんりんロボ、やってくるよー!」 「いえいえ、おりんりんロボはない」 「うっうー、そのまえにあれをやるどぉー」 『おばえらでいぶをむじずるなぁぁぁぁぁ!!』 連続しての罵倒、そして無視に耐えかねたれいむが再度襲い掛かる。 襲い掛かると言っても相変わらずの回転圧殺攻撃だけだが。 「ロボを呼び出す時は見守るべきです、空気を読んでください(フィーバー!)ん?」 「おお、どうしました?」 「いえ、何だか深海魚っぽい幻聴を聞きました、疲れているようです」 「さぁ、みんなでやるどー☆」 「れみりゃは本当にあれが好きだね、流石のおりんもちょっと恥ずかしいよ」 「いくどー!」 「「「「ゆーぎロボ、かむひあー!」」」」「………」 「ふ、ふらん!早くポーズと掛け声を合わせるんだどぉ!」 「…やだ」 「我侭はダメだどぉ!」 「…絶対やだ」 「我侭を言う子はおしおきだどぉー」 言うが早いか、れみりゃのビンタが炸裂! する瞬間にその右手を捌き取り、そのままアルティメット・スカーバスターへと移行する。 そしてドスの飛び跳ねる音よりも、さらなる轟音が周囲に鳴り響いた。 「う、ううっ…ざぐやぁぁぁぁぁぁ!」 「…ふんっ」 「おお、姉なのによわいよわい」 「ふらん、このままでは負けてしまう」 「…ふらんは一人でもアレを倒せる、あんなわけのわからないポーズは絶対に嫌」 「ふらん、このままだとめーりんも潰されちゃうねぇ」 「!?」 「おりんはめーりんの魂がレアだから嬉しいけど、ふらんはどうかなー?」 「……だからあんなのふらん一人で」 「ふらんがアレの相手をしている間に、ドスありすやドスぱちゅりーがめーりんに対してじゃんじゃじゃーん!」 「…くっ」 「ふらん、一緒にひなないロボを呼びましょう」 「…わかった、ゆーぎロボを呼ぶ」 「ちっ!」 『どぼじででい「もうちょっと待って下さい」ゆがぁぁぁぁぁぁ!!』 「こほん、では気を取り直して」 「「「「「ゆーぎロボ、かむひあー!」」」」」 「わかったよー!ゆーぎロボ、 はっ しん !」 巨大化したれいむを食い止める事はできるのか? てんこ達の呼ぶゆーぎロボとは!? 次回、胴付戦隊ゆっくりじゃー「衝撃・怪力乱神砲」でゆっくりしていってね! 「うー!続きが気になります!」 「ってもしょうがねーだろ、この世の中での戦隊物は30分番組って決まってるんだ」 「このままではてんこのストレスが有頂天!」 「はいはい、そんな事もあろうかと準備しておいたぞ」 そう言ってお兄さんはバッグの中から何かを取り出す。 もぞもぞと動くバッグから出てきたのは、口をガムテープで押さえたゆっくりれいむ。 腹部が膨らんでいるのでどうやらにんっしんっしているようだ。 「ひそーけん!」 「んんんんー!んんんんんんんんんんんんー!!」 てんこの拳がれいむの眉間に直撃し、顔が陥没する。 「ひそーけんって、殴ってるだけじゃねーか…ほら、これ使え」 「おにいさん、これはどうみてもれーばていん」 「そうなのか?まぁどっちでもいいだろ」 「よくない、これはふらんの武器、最強最高エクセレント戦士てんこの持つ武器ではないのは明らか」 「叩けば一緒だ」 「…ぷくぅ」 「わかったわかった、わかったから頬を膨らますな、今度ひそーのけんとやらを買ってやるから、今日はそれで我慢しろ」 「てんこ変身ポーチも」 「……はいはい、わかりましたよーだ」 「流石お兄さん、てんこ愛してる」 そしててんこはればーていんを片手にれいむの元へと走っていった。 当のれいむは砂糖水の涙を流しながら、んーんーと何かに懇願しているようだ。 「すたーぼうぶれいく!」 「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ーーーーーー!!」 「結局何でもいいのかよ…………………………『てんこ愛してる』か……うひょぉぉぉぉ!!」 「お兄さんがキモいのは確定的に明らか」 「おまっ、な、何で隣にいるんだよ!」 「てんこに欲情、おお、キモいキモい」 「きめぇまるの真似をするなっていつも言ってんだろ!!」 あとがき 胴付てんこが可愛くてぱちぇを愛でたり炉心融解させる暇がない。 てんこ愛してる。 今までに書いたゆっくり ゆっくり信仰していってね! ゆっくり新技術を導入していってね! ゆっくり体調管理をしていってね! 虐待理由 協定 ゆっくりの能力を得たお兄さん ゆっくり並列宇宙の旅 ゆっくり名言集 おまけーね 胴付戦隊ゆっくりじゃーエンディングテーマ れっつ かりすま だんしんぐ (うっうー Let's charisma dancing !) うっ、う、ううっうー☆ 今日も地球は平和だどぅー 懲りずに出てくる黒い影ー 優雅で綺麗なぐんぐにるー☆ ゆっくり蹴散らし(餡子が美味しいどぉー!) たまには咲夜に泣きつくけれどぅー れみりゃはかりすまおぜうさまー ふらんの前ではなかないどぉー 悲しい時には(dancing!) みんなで踊ろう(dancing!) かりすまかりすま かりすまだんすだどぉー! このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1134.html
れみりゃ食べて食べられ:前編 「う~う~♪」 背筋がゾクッとする。 怖いとかそういう感情ではない。 気色が悪い声が聞こえて拒否反応としての悪寒だと思う。 その声を発していたのは、あのれみりゃの家族だった。 それも、胴体付きという希少種。 母親が1匹赤ん坊3匹といったところか。 普通、胴体付きのれみりゃはそのほとんどが紅魔館内で多く生息しているはず。 そのれみりゃが今は人気のない山道にいる。 となるとこのれみりゃは迷子か家出かほとんどいない紅魔館の外に生息しているれみりゃなのか? 迷子か家出ならば関わるのは危険だ。持ち出すなんてもってのほか。 紅魔館は胴体の付きれみりゃのほとんどを保護している(主はそれを気に入ってないらしいが)。 その中でも上の立場にいる十六夜咲夜さんというメイド長は何でも相当の過保護らしい。 れみりゃが少しでも気に入らないことがあれば咲夜さんに言いつけ、 その気に入らないことをした者に厳しい罰を与えたり・・・ という噂が流れている以上、とてもじゃないが関わりあいたくない。触らぬれみりゃに咲夜なし。 と、何もされていないのならば誰もがそうするだろう。俺だって1週間前まではそうだった。 1週間前に俺は紅魔館に来ていた。勿論、仕事で。 門番に頼まれていた品を渡そうとすると門が開いた。 「おととにおでがけするど~♪」 耳が張り裂けそうなくらい大きい声が響いた。 門から出てきたのはれみりゃと・・・咲夜さん。 咲夜さんと出会えたのは初めてだったので俺は少し感動した。 先輩が言っていた事は本当だった。綺麗な人だこと。 「あら、お仕事ご苦労様です。いつもお世話になっています」 礼儀正しく綺麗なメイド。正に理想の女性だなと惚れ惚れしてると・・・ 左足の指が・・・なんか痛い。 かなり痛いというほどでもないがじわじわくる痛み。何かで殴られてる? 下を見るとやはりれみりゃが、俺の足を日傘で叩いていた。 「ちょ!痛い!痛いって!」 「うーうー!知らない人はたおすど~♪ゆるしてほしかったらぷっでぃんよこせ~!うー♪」 流石に腹が立ったね。満面の笑み浮かべて攻撃されて挙句の果てにはプリン?よこせ? ガキのくせに随分とした態度だ。 俺はもともと短気なので思わず足で蹴り飛ばそうとした。短気の方なら分かるだろ? しかし、俺が蹴ろう!と思った瞬間、門番が前に立っていた。 長くなったのでこれ以上は省略したいところだが、門番に「絶対に手を出さないでくださいね?」と言われた直後だ。 「ばーか♪ばーか♪うっう~♪」 ここまでくれば誰しも少しは腹が立つだろ?俺は門番に止められなければ気の済むまで殴ってたろうに(咲夜さんがいなければ)。 そんなことで俺はこの1週間胸がムカムカしていた。 その元凶が目の前にいる。しかも山道。 これは神様がくれたお恵みだ。1週間腹を立てながらも真面目に仕事に取り組んだ俺に対するお恵みに違いない! 「う?おがーざん!しらないのがいるど!!」 赤ん坊れみりゃの一匹が俺に気づいたようだ。それにつられて他の4匹もいっせいに振り向く。 「うー♪おじさん♪ぷりちーなれみりゃはおなかへったど!!ぷっでぃんちょうだい♪うー♪」 母親れみりゃが図々しく俺にプリンをよこせと言ってきた。 1週間分の怒りを込めて優しく返事してあげようか。 「るせぇ!!!!!!!!!!!111」 「うっ!????」 効いた。肺活量限界まで息を吸い込んで言ったからな。目を丸くしてやがるよ。気色悪い 「う・・・う”ぇぇぇぇええええん!!!!ぷっでぃんぐれないだらざぐやにいい”づげでやるどー!!!」 「ざぐびゃー!!!」 「じゃぐやどごー!!??」 「おがーざーんーーーー!!!!!」 家族全員大泣き。それでもここら辺は誰も住んでないから大丈夫だけど。 まあ声だけでは物足りない。俺は赤ん坊の一匹の方に方向を変える。 「みゅ”っ!!!???」 あ・・・やべ。 強く蹴りすぎたかな?加減はしたつもりだが・・・赤ん坊は弱いからか。 顔が跡形もなく微塵となって吹き飛んだ。残ったのは胴体のみ。 「れ・・・れみりゃのばがじゃんがぁあぁぁあああ!!!!」 おお、こわいこわい。そんな醜い顔よくできるね。 「おねえぢゃあぁぁあああん!!」 「ぢんぢゃやだーーー!!!!!!」 他の二匹もビービーと泣く。 まあこいつらの泣いてるところ見るとさらに腹が立つんだが・・・まだ楽しみたいことがある。ここらでやめよう。 「ごめんねー、顔に虫がついてたから取ってあげようかと思ったんだ、本当にごめんね」 「れみりゃのあがじゃんになんでごとずんのおおぉおぉお!!ざぐやにいびづげでやるぅぅううううう!!!」 ありゃっ・・・やっちゃった。紅魔館のれみりゃかやっぱり。 こんな山道にいるからてっきり野生かと思った。 まあここまでやったらもう引き下がれないよな。 「ごめんごめん、お詫びにおいしいおいしいプリンあげるから・・・許してね?」 「うっ!?ぷ・・・ぷっでぃん!!!??」 「うん、おいしいプリンだよ。こんなおいしいプリン普通は食べられないよ」 「「「う・・・」」」 「「「う~う~ぷっでぃん!!おじさんぷっでぃんちょうだい♪」」」 買収完了。 娘よりもプリンを取るか。外道め。 「じゃあ、おじさんの家に連れて行ってあげるから、ついてきてね?」 「「「うー♪」」」 正真正銘の馬鹿め。お前らに食わせるくらいだったらゆっくりに食わせたほうがまだましだね。 まあこれでこの薄汚い肉まんに報復できる。もう既に考えは練っているよ。 俺はとうに絶命した赤ん坊れみりゃの胴体を袋に入れ山道をれみりゃ家族と一緒に歩いていった。 続く _________________________________________________ 後編に行く前に。 色々とすいません。読みにくかったでしょうに。 中学生から勉強しなおしてきますね。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1354.html
ある日の紅魔館。館主、レミリア・スカーレットが自室で寛いでいると、扉をノックする音が部屋に響いた。 「入りなさい」 と、部屋に招き入れる。レミリアの自室に直接やってくる者はこの館で二人くらいしか居ない。 「失礼いたします」 案の定、訪問者は完全で瀟洒な紅魔館のメイド長、十六夜咲夜であった。 だが、今の咲夜は完全でも瀟洒でもなかった。 冷静な声とは裏腹に物凄い勢いで扉を開け、猛然と部屋に飛び込んできた。 手には酷く不細工な館主の紛い物、紅魔館周辺でよく見かける食用生物の一種、ゆっくりれみりゃを抱えていた。 「……それが何かやらかしたの?」 「飼ってもよろしいでしょうか?」 「うーうー?」 「は?」 信じ難い言葉に耳を疑う。今、この瀟洒メイドまじかる咲夜は何を言ったのだ? 「よく聞こえなかったわ。もう一度言いなさい」 「このゆっくりれみりゃを、この紅魔館で飼ってもよろしいでしょうか!?」 「却下よ。どうしてそんな見苦しいモノを飼育しないといけないのかしら。貴女酔ってるの?」 「ぶー!ぶもがっ」 不細工フェイスで抗議するゆっくりれみりゃを黙らせる咲夜。 「素面です正気です正常です!勿論お嬢様のお手を煩わせる事は一切いたしません。全て私が世話します」 「駄目よ。そんな汚らわしい私の紛い物が私の屋敷をうろつくと考えただけでゾっとするわ」 「けっ結構可愛いんですよこの子!ほら、よく見れば愛嬌のある顔ですし!幼女ですし!ロリ体型です!」 「……身の危険を感じるわね。とにかく駄目なものは駄目よ」 「そう、ですか……このゆっくりを飼えばあの紅白も頻繁に遊びに来るようになると思ったんですが」 「―――どういう意味かしら?話しなさい」 「はい。先日神社に雑用を済ませに行った折に、紅白がこれと似たような物を可愛がっているのを見ました。 話を聞いてみると、 『きちんと言い聞かせればちゃんと応える良い子だ。そろそろこの子の遊び相手も欲しくなってきた』 との事でした。どうでしょうお嬢様。これを飼えばあの紅白は必ず食いつきます!きっと向こうから出向いてきますよ!」 「…………いいわ。許可してあげる。ただし、貴女が全責任を持って飼育するのよ。紅魔館の恥部には絶対しないで頂戴」 「ありがとうございます!必ずやお嬢様の御期待に沿うよう命を賭けて飼育いたします!」 「うっうー♪」 その日から、咲夜の生活スタイルはガラリと変わった。ゆっくりゃはとにかく我侭だった。 夜寝かせようとしてもぐずって眠らず、眠るまでの三時間もの間絵本を何十冊も読んであげる事はザラだった。 ちなみにその間船を漕ぎ出したゆっくりゃに油断してベッドから離れようとすると火がついたように泣き出してリセットだ。 朝起きる時間は極めて不規則、早朝五時に目を覚まして咲夜を叩き起こす事もあれば、夕方まで起きない事もあった。 夕方まで寝ていた日は間違いなく徹夜コースである。寝ている所を起こせば泣いて叫んで暴れて大騒ぎ。 こんな状態でも、ゆっくりゃの安らかな寝顔を見るだけで咲夜の心は満たされた。 レミリアの世話をおろそかにする訳にはいかないので、当然咲夜の能力はこれまで以上にフル活用される。 飼い始めて三日目には、咲夜の睡眠は止まった時間の中でしか許されなくなった。 それも時間が動き出さないよう寝ながら集中しているので完全な熟睡を得る事は不可能だった。 それでも一日を二倍三倍に延ばす事で仕事に支障は出なかったが。 また、食事の世話も困難を極めた。肉も魚も野菜もパンも麺類も一切食べない。食べるのは甘い菓子類とジュースだけだった。 肉料理を出せば 「くさいからいや!さくやなんてきらい!!」 と床に投げ捨てその上に飛び降り踊った。 魚料理を出せば、 「きもちわるいからいや!さくやなんてきらい!!」 と側で控える咲夜の顔に投げ付け大はしゃぎした。 野菜料理を出せば、 「にがいからいや!さくやなんてきらい!!」 と皿ごと踏みにじり満足そうな笑みを浮かべた。 パンを出せば、 「すかすかするからいや!さくやなんてきらい!!」 と、トイレまで持って行って流しては喜んだ。 麺類を出せば、 「うー♪うー♪おもちゃだおもちゃ♪」 と服に派手な模様を作りながらテーブルの上に並べて遊んだ。 また、菓子類を出した時も酷く煩く注文をつけた。 「ぷりんじゃなきゃいやなの!!さくやなんてだいきらい!!」 とババロアを叩き潰し、数分後に用意されたプリンを 「こんなのぷりんじゃないもん!こんなのはさくやがたべればいいんだ!!」 と咲夜の髪に擦り付けた事もある。ちなみにこの時欲しがっていたのはプッチン前のプッチンプリンだった。 「くっきーがたべたいの!いますぐじゃなきゃやなの!さくやのばかぁー!!」 と駄々をこねたゆっくりゃに用意された焼きたてクッキーを、 「こんなくっきーいらないもん!こんなのはごみだもん!!」 と粉々に砕いた挙句妖精メイドの衣装箪笥の中にばら撒いた事もある。ちなみにこの時欲しがっていたのは白い恋人だった。 「しゅーくいーむがほしい!しゅーくいーむもってこないさくやはだめだもん!!」 とカーテンに噛り付いてねだったゆっくりゃに用意された手作りシュークリームを、 「こんなのだめなの!さくやのぱっどちょう!!」 と咲夜の下着の中に詰め込んで服の上から叩いて潰した事もある。ちなみにこの時欲しがっていたのはシューアイスだった。 咲夜が用意する食べ物以外にも強い関心を持った。妖精メイドの食事中にこっそり近付き、襲うのだ。 咲夜による報復を恐れて何も出来ない妖精メイド達はただ食事を投げつけられ、踏み躙られ、玩具にされるのを黙って見ていた。 こんな有様でも、ゆっくりゃの 「うー♪おいちー♪さくやのおかしおいちー♪」 この一言で咲夜は癒された。 ゆっくりゃの遊びはとにかく迷惑を振りまいた。 「くれよんちょうだいちょうだいちょうだい!!くれよんがなきゃしんじゃうぞ!!ぎゃおーぎゃおー!!」 と、寝ている咲夜の耳元で怒鳴り散らしたので与えたクレヨンは、その日の内に館内廊下に長大な線路を作った。 掃除しようとする妖精メイドは悉く 「こわしちゃだめなの!れみりゃのせんろなの!!さくやにいいつけるぞ!!ぎゃおー!!」 と脅され、結局ゆっくりゃが飽きる三日後まで放置された。 「れみりゃもぱちぇとおちゃするの!!させてくれなきゃたべちゃうぞ!!ぎゃーおー!!」 と不恰好なブレイクダンスを見せ付けるので大人しくするという条件付でレミリアとパチュリーの茶会に招待したら、 「こんなあついののめない!!さくやのぶわぁーか!!ぺっぺっ!!」 とレミリアとパチュリーの顔に熱い紅茶を噴き付けて逃亡、魔道書に落書きして遊んでいた。 四冊目を台無しにした所で小悪魔に取り押さえられ、以後図書館にはゆっくりゃのみ立ち入れない結界が張られた。 庭で遊んでいる時にシエスタ中の美鈴を発見し、盗んできた『れみりゃの』日傘を額に向かって、 「さくやのまねー!うっうー♪ねてないでしごとしなさい!このちゅうごく!!うーうーうー♪」 と叫びながら突き刺そうとした事もある。寝ながら気功でガードされたので、 「なんでささらないの!!ささらないとだめなの!!さくやにいいつけちゃうぞ!!ぎゃおーん!!」 とべそをかきながら日傘を振り下ろし続けた事もある。ちなみに気功ガードしていなければ確実に左目を失っていた。 大声でとっくに目を覚ましていた美鈴は面白がって延々振り下ろすに任せていた。シエスタを発見されてナイフ塗れになったが。 このような調子で紅魔館の新たな暴君ゆっくりゃは咲夜以外の約一名を除いた全ての住人に忌み嫌われていた。 だが、主であるレミリアが在住を認め、咲夜が可愛がっている事から口出しできる者は居なかった。 唯一口出しできる筈のレミリアは、 「ほほほ、誇り高き吸血鬼がじじ従者といいいい一度交わした約束をっ、そそそそう簡単に破れる筈が無いわ」 と、一番屈辱を感じているにも関わらず驚異的な忍耐力を発揮していた。この発言の際下唇を噛み切った事は公然の秘密である。 とは言え、このような誰が主か分からないような状態が長く続く筈が無かったのだ。 ゆっくりゃを飼い始めて一月が経つ頃、咲夜はうっかりレミリアのティーカップを落として割ってしまった。 「申し訳ございませんお嬢様!すぐに別のカップを御用意致しま…」 「待ちなさい咲夜。……貴女、最近まともに眠れていないでしょう」 穏やかな声で話すレミリア。普段ならばもっと不機嫌になるだろう。否、そもそも普段はこの様な失態自体あり得ない。 「そ、そのような事は決して!以後この様な事の無いように努め」 「そんな事は関係無いわ。貴女の仕事の内容は確実に悪くなっている。アレを飼いだしてから貴女は完全ではなくなった」 「そ……」 「『そのような事は決して』?嘘ね。貴女自身もよく分かってる筈よ。決めたわ。アレは処分する」 「それだけは!どうかそれだけはお止め下さい!必ず!必ず私が言い聞かせますから!!」 「無理よ。今の体調で更にアレの躾までやるなんて不可能。時間を操れる程度じゃそんな奇跡は起こせないわ」 「それでもどうか……どうか……」 「くどい。これはお願いではなく命令よ。咲夜。貴女の主は誰?」 いつの間にかレミリアは獲物をいたぶる猫科動物のような表情をしている。目だけで咲夜の苦悩を哂っているのだ。 「レミリアお嬢様です……」 「そうね。では貴女にとって主の命令とはどんな物なのかしら?」 「私にとって、お嬢様の命令は絶対です」 「結構。ではアレは貴女の手で処分なさい」 「…………」 「聞こえなかったかしら?咲夜、貴女やっぱり疲れているのね」 「…………どうか、あの子の命だけは」 「ああそう。もういいわ。もう話は終わり。今まで御苦労様。ゆっくりと休みなさい、十六夜咲夜」 人間にはとても出来ない邪悪な笑みを浮かべ、レミリアはゆっくりと右手を掲げ、 「う゛ー!お゛な゛がずい゛だぞー!ざぐや゛ー!れみりゃがよんでるのにこないと、たべちゃ……う、うー?」 床で足を投げ出して叫ぶゆっくりゃの部屋の扉が開く。 「さ、さくやー!またせると、たべちゃうぞー!!」 嬉しそうに扉に向かってのたのた駆け出すゆっくりゃ。だが優しく抱き留められる筈のゆっくりゃは、壁まで弾き飛ばされた。 「ぎゃう!!」 「こんにちは汚らわしい下膨れ。あなたが欲しいのは金のメイドかしら?銀のメイドかしら?」 「い゛、い゛だい゛よ゛ー!ざぐや゛に゛い゛い゛づげでや゛る゛ー!!う゛あ゛ーう゛あ゛ー!!」 「そう、瀟洒なメイドが欲しいの。でも残念ね。アレはもう居ないの」 「う゛、う゛ー?」 顔をくしゃくしゃに歪めながら首を傾げるゆっくりゃ。よく見れば泣いてなどいない。 単に、ああやって騒げばいつでも咲夜が助けてくれたからそうしただけの事だった。 「コレはもう完全でもなければ瀟洒でもなく、ましてやメイドですらないもの」 そう言ってレミリアはゆっくりゃの目の前にソレを投げ捨てた。 ソレは、紅魔館メイド長・十六夜咲夜に酷似した『何か』だった。 「う゛、う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!ざぐや゛が!ざぐや゛がじんじゃっだあ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「フン、喜んで貰えて光栄ですわミス。貴女のおかげでそのネズミを処理できましたの。ありがとうございます」 猛烈な皮肉である。口元は微笑んでいたが、目には殺意が燃え盛っている。 それは人間ならば恐怖でショック死しかねない程の恐ろしい笑みだった。知性無きゆっくりにはそんな事は起こらないが。 「がえ゛じで!ざぐや゛を゛がえ゛じで!!ぶわ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!ぶあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 「何故そこまで泣くのかしら?私は吸血鬼だから今一分からないわ。教えて貰えるかしら」 「だっで!ざぐや゛はれ゛み゛り゛ゃの゛み゛がだだっだも゛ん゛!れ゛み゛り゛ゃのゆ゛う゛ごどぎいでぐれ゛だも゛ん゛!!」 「例えばどんな事だったかしら?」 「ひっぐ!ざぐや゛はれ゛み゛り゛ゃに゛おがじぐれ゛だも゛ん゛!ごほん゛よんでぐれ゛だも゛ん゛!!」 「ああそう。それから?」 「うぇ゛っぐ!い゛っじょに゛ね゛でぐれ゛だも゛ん゛!い゛い゛ごい゛い゛ごじでぐれ゛だも゛ん゛!!」 「へぇ。でも咲夜は貴女の事を随分と叱ったんじゃなくて?」 「ぞん゛な゛ごどじな゛い゛も゛ん゛!!ざぐや゛はれ゛み゛り゛ゃの゛い゛や゛な゛ごどじながっだも゛ん゛!!」 「食事の好き嫌いを無くそうとした。我侭を止めさせようとした。やってはいけない事を教えた」 「う゛っぐ!…………ひっぐ!…………ぶぇっぐ!」 「他人の物を無断で使ってはいけないと教えた。迷惑をかけた相手には謝らせた。……全部忘れたのかしら?」 「……………………ひっぐ」 「つまり貴女にとって咲夜は、要望を全て叶えてくれる回数無制限のランプの精だった訳ね。 じゃあ、私が貴女の要望を叶えてあげると言えば、貴女は私にも懐くのかしら?ねえ、どうなの?」 「……………………ほんと?」 「何が?」 「ほんとにれみりゃのゆうこと、きいてくれるの?」 「ええ、聞いてあげるわ。それこそ咲夜の様に」 「さくやはだめだよ!ときどきよくわかんないこといって、れみりゃにめーってするんだもん!!」 「あらあら」 「それにおかしはたべたいのくれないこともあるし、よみたいごほんよんでくれないこともあるもん!!」 「それはそれは……分かったかしら?これがコレの本質よ。貴女はコレにとって使い捨ての道具。飼い主なんかじゃないわ」 「うー?おねえちゃん、どうしたの?」 突然後ろに向かって話し出したレミリアに戸惑うゆっくりゃ。いつの間にか親しげにレミリアの袖を掴んでいる。 「汚らしい手でお嬢様に触るな」 「う゛あ゛!!?」 声が聞こえた瞬間、ゆっくりゃは胸倉を掴まれ高々と持ち上げられていた。 声の主に向かって、レミリアは言う。 「漸くお目覚めかしら?完全にして瀟洒なるメイドさん」 「はい。大変御迷惑をおかけしたしました。目が醒めました。もうコレに惑わされたりはいたしません」 「別にいいのよ。貴女は私の大切な従者だもの。従者の目を醒まさせるのは主の喜びでもあるのよ」 「勿体無きお言葉です」 「相応しい言葉よ。……では、ソレの処分は一任するわ。構わないわね?」 「喜んで。では失礼致しますお嬢様」 「ええ、せいぜい楽しみなさい咲夜」 何が起こっているのか理解できないゆっくりゃは、ただ呆然と咲夜に何処かへと持ち運ばれていく。 先ほどまで床にあった咲夜の死体は、木の人形に変わっていた。 人間にはとても出来ない邪悪な笑みを浮かべ、レミリアはゆっくりと右手を掲げ、指を鳴らした。 「はいは~い!呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃ~ん!」 美鈴が、咲夜と同じ服を着た等身大の木の人形を抱えて部屋に入ってきた。 「何を言ってるのよ美鈴。呼ばれたのは私よ」 「お、お嬢様……これは一体……?」 殺されると確信して、目を閉じていた咲夜が恐る恐る尋ねる。 「これは試験よ」 「試験……ですか?」 「レミィ、それだけじゃ何の事だか分からないでしょう」 「ふん。そんな事ないわよ。咲夜ならきっと分かってくれるわ」 「…………すみませんお嬢様、何の事なのか分かりかねます」 「ほら見なさい」 「あっ!私は分かりましtヘヴン!!」 パチュリーの6A攻撃で昏倒する美鈴。 「試すのはあの下膨れよ、咲夜。私が作ったあなたの偽物を使うの」 「はぁ……」 ゆっくりゃが運び込まれたのは、地下にある懲罰室だった。 そこには玩具の様な鞭や蝋燭や三角木馬といった他愛も無い物から、疎らに棘が付いた審問椅子、鉄の処女、鉄製の靴や金槌等の、 本格的に人を苦しめ、殺す為の拷問器具まで沢山のグッズが揃っている。 「う、うぅー……さ、さくやー……」 それらの器具が放つ威圧感は、ゆっくりブレインでも感じ取れるのか怯えた様子で咲夜を見上げるゆっくりゃ。 その咲夜はナイフよりも冷たい眼でゆっくりゃを一瞥し、床に放り投げる。 「ぶっ!」 頭から床に落ち、涙目になって起き上がるゆっくりゃ。 咲夜は無言でゆっくりゃの元につかつかと歩み寄り、背中を踏みつける。 「ぶぎゃっ!い゛、い゛だい゛よ゛ー!ざぐや゛ー!だずげでー!」 「まだそんな事を言えるのね。こんな物を飼っていたなんて、本当にどうかしていたわ」 「うー!?」 いつもの口上で助けてくれない事に動揺するゆっくりゃ。必死で後ろに向き、媚びた笑みを浮かべるが咲夜の表情は変わらない。 「ざ、ざぐや゛だずげでー!こぁいひどがいるよー!!」 この咲夜は偽物だとでも思っているのか、必死で咲夜を呼びつけるゆっくりゃ。 ゆっくりゃの言う事を聞く人形は、もう何処にも居ないというのに。 「そう、お前にとって『十六夜咲夜』とは今やあの木の人形なのね。……馬鹿みたい」 背中から足をどけ、右肩を踏み潰す咲夜。ぐしゅり、と裂けた皮から中身が飛び散る。 「う゛あ゛ー!!ながみ!れ゛み゛り゛ゃのながみがぁー!!」 「うるさいわ。少し黙りなさい」 右肩を踏み潰したままでしゃがみ込み、口をこじ開けて舌を引っ張り出し、ナイフで切り落とす。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」 口から肉汁を撒き散らしながら絶叫し、全身を激しく暴れさせるゆっくりゃ。 「や゛べでよ゛お゛ばざん゛ー!!れ゛み゛り゛ゃな゛に゛も゛わ゛る゛い゛ごどじでな゛い゛の゛に゛ー!!!」 「ああうるさい。これをあげるから黙りなさい」 喉の奥に切り取った舌を強引に押し込む。喉を塞がれた事で声を出せなくなり、静かになった。 飲み下してまた大声を出されないよう、首の後ろに椅子の脚を置いて飲み込めないようにする。 「………………………!!!」 びゅうびゅうと音を立てて必死で呼吸するゆっくりゃ。先程よりは大分静かになった。 「では続けましょう。そうね、まず散々館内を散らかし、汚してくれたこの手から」 「!!!」 今までに何度も何度も料理をぶちまけ、皿を割り、床や壁を汚してきた右手をそっと手に取る。 そして短くぷにぷにとした親指を摘んで引きちぎる。 「~~~~~~~~~~っっっ!!!」 声を上げる事も出来ず、ただ表情を苦痛で歪め、涙と肉汁で床を濡らして両脚をばたつかせる。 その醜い姿に眉を顰めて人差し指、中指と順番に引きちぎっていく。 右手が終わったら左手の指に取り掛かる。その表情は何の感情も見せず、機械的に淡々と作業を進める。 「ああ気持ち悪い。本当にどうしてこんな物を可愛がっていたのかしら。ここまで自分の時間を巻き戻せたらと思った事は無いわ」 「…………………………」 もう暴れる気力も無くなったのか、指を千切る度にびくびくと痙攣する以外は動かないゆっくりゃ。 死んでいる訳ではない事は依然として聞こえてくる呼吸音と、止まらない涙が告げている。 「これを相手にここの道具を使うのは勿体無いわね……ああそうだ。これが触った食器を使えばいいか」 時を止め、ゆっくりゃが一度でも使ったフォークやナイフを全て持ってくる。 「……こんな上等の食器を使わせていたなんて、今なら考えただけでゾっとするわ」 自身の行いへの嫌悪感を顔に表して右腕にフォークで穴を開けていき、左腕をナイフで切開する。 そして両腕を強く握り締めて中身をあふれ出させる。右腕からはミンチが、左腕からは原型を留めた肉まんの具がこぼれる。 「っっっっっっっ!!!!!!!~~~~~~~~~~~~~~っっっ!!!!!」 かつて無い激痛に全身を激しく痙攣させるゆっくりゃ。痛みを誤魔化す為か、床に激しく額を打ち付けている。 「そんなに死に急いでもその程度じゃ死なないわよ。中身が残っていれば死なないんでしょう」 聞こえたのか聞こえないのか、より激しく床に頭を打ち付ける。既に額は平らに均されており、小さな鼻も潰れている。 「あら?いつの間にか腕が使い物にならなくなってるわよ。せっかくだから私が取ってあげる」 白々しく言い放ち、皮だけとなった両腕を思い切り引っ張って肩口から切り離す。 肩周辺の中身がぼろりと床に零れ落ちるが気にしない。 まるで激しく鳴く蝉の羽の様に全身をガクガクと痙攣させるゆっくりゃ。どんどん中身が零れて行くが止まらない。 「さて、次は沢山の物を踏み躙って汚し、壊してきた脚をおしおきしないとね」 手の指と同じように足の指を引きちぎり、両脚をゆっくりゃが壊したレミリアの日傘の骨で連結する。 「あら、これはまるで線路ね。良かったじゃない。あなたが線路になれたわよ」 言いながら、傘の骨を足で軽く蹴る。 脚の中を掻き回される苦痛に耐え切れず脚をばたつかせようとして、尚激しい苦痛に悶えるゆっくりゃ。 その顔は何度も床に打ち付けたせいで全体が平らになって肉汁を滴らせていた。 「ふぅ。まあこんなものかしらね。ああ、服が……油汚れは中々落ちないから嫌よねぇ?」 ゆっくりゃの潰れた鼻の穴にクレヨンを一本一本押し込みながらぼやく。 全て押し込んだ頃には後頭部に膨らみが二つ並んでいた。 「さて。私はそろそろ行くわ。後の仕事は小悪魔が用意してくれたこいつらに任せるから。それじゃさようなら」 「う゛あ゛う゛ー……あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 椅子をどかされ声を出せるようにはなったものの、もう叫ぶ気力は無いのかただ呻くだけのゆっくりゃ。 そのゆっくりゃの全身を、咲夜が置いていった黒光りするチャバネ的な何かがゆっくりと這い回る。 小悪魔によって長命に品種改良され、咲夜によって時間の進行を遅くされたそれらは、 ゆっくりゃの感覚をゆっくりを責め苛みながら、もう自力で動く事もできない体を一家の巣にするのだった。 THE MASTER PRETENDER DIED SLOWLY 作:ミコスリ=ハン
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/91.html
近年多発するゆっくりによる田畑の被害。 それを一掃、または予防するために様々な対策を話し合う事になった、今日はその会議の一回目である。 では、今日は山之辺さんの対策について話してもらいます。それではどうぞ。 うちは主に芋を作ってるんです、味は上々で良く美食家が揃うと言われている紅魔館から、直接仕入れに来てもらったりもしているんです。 そんなわけで、コレまでも小動物に食われるということは多々ありました。 でも初めてゆっくりに畑が襲われてから考え抜いた末、毎年こうして利用しているんです。 朝露が乾き始めた頃、何時ものように畑に向かっていた彼が見たのは自分の畑の上で騒いでいるゆっくり達だった。 農道で区切られている畑の一つ、それがゆっくり達によって無残に食い荒らされていた。 近く程に目を背けたくなる。 かじられた芋がそこらじゅうに散乱していた。 「おじさんどうしたの?ここはゆっくりたちのおうちだよ♪」 さらっと、更に癪に障るようなことを言うゆっくり、どうやら魔理沙種のようだ。 彼は、注意深く辺りを見回した。 ゆっくり魔理沙が一匹、霊夢が三匹、れみりゃとちぇんが一匹ずつ。 楽しそうに芋を食べているそれらを見ていると、沸々と怒りを覚えた彼だったが、口調だけは穏やかにゆっくり に話しかけた。 「君達はどこから来たのかな?」 「もりからきたの」 霊夢種の一匹が答える。 「もりにはこわいおじさんがいるからにげてきたの」 もう一匹の霊夢種だ。どうやら加工場職員の事を言っているらしい。 ずっと森で暮らしていたから、人里のことがよく判らなかったのだろう。 「ここはおじさんの畑なんだよ」 「はたけってなぁに?」 「畑って言うのは、野菜とかを育ててる場所だよ」 「おじさんがそだててたの?」 「そうだよ」 三人目の霊夢種と魔理沙種が交互に答える、どうやらこの群れのリーダー格はこの二人なのだろう。 「おいもおいしかったよ、またつくってね!!!」 「まりさも、またいっぱいたべてあげるよ!!!」 また食べ始めるゆっくり達、いまいち理解できていないらしい。 「あのね、畑って言うのは……」 「ここはまだ、おいもあるから、おじさんもゆっくりしていいよ」 「いや、畑の野菜は売るために作ってるんだよ。ただじゃないんだよ」 「おいしいおいしい! おじさんもっとつくってね」 「うめ、これめっちゃうめぇ! おじさん、はやくつくっておうちにもってきてね」 「これを売ってお金にしないと、おじさんもゆっくりできないんだよ」 「おかねっなに、ゆっくりできるの?」 「食べ物とかを手に入れたりするのに、必要なものなんだよ」 「じゃあいらないよ。もうゆっくりできてるもん。ねー♪」 「ねー♪」 その二匹の言葉でタガが外れた彼は、リーダー格の霊夢種を杭で打ちつけた。 「ゆ゛ーー」 突如、ガクガクと痙攣して絶叫をあげる。 まわりのゆっくり達も、やっと何が起こったのか理解したようだ。 「おじざん。ゆるじでー」 「おながずいだんですー」 「れいむをだずけであげてー」 必死で懇願するゆっくりと、必死に杭を抜こうとする、れみりゃ種。 それを見捨てて、逃げるゆっくり魔理沙の姿が目に入った。 「ゆっくりしんでね」 それだけ言い残して、農道を勢いよく去って行く。 彼もすぐに、残っているゆっくりに、ここにいろとだけ言い残し、急いで追いかける。 「ゆっくりしてってね!!!」 時折振り返ってはそういって挑発する。 たしかに、普通のゆっくりよりも大分はやく動けるようだ。 だが、彼は慌てずに誘導するように追いかけていく。 「ゆっくりしで……!?」 多少ずるがしこいが、やはりゆっくりだ。 これだけあからさまに、誘導しても気付かずに勝手に罠にかかってくれた。 獲物が通ると、即座に縄で縛って吊し上げるモノだ。 「ゆゆ!」 意地悪狸でも捕まえたかのように、彼は腰にさしてあった鎌を持ち近づく。 魔理沙も、これから自分がどうなるか想像がつくらしい。 「れっ、れいむがここをおうちにしようっていったんだよ! わるいのはれいむだよ!」 嘘を並べて何とか逃げようとする魔理沙、しかし既に鎌は振り下ろされた後だった。 「ゆー! ……ゆ?」 おかしい、何時まで経っても痛みは来ない。 不思議になった魔理沙が目を開けると、切られた縄と、それを掴んでいる男が目に映った。 「森で大変だったんだろ。お手伝いをしてくれるんだったら、家においてもいいよ」 優しく語り掛ける、先ほどの殺気が嘘のようだ。 「わっ、わかったよ。おてつだいするよ」 そういう魔理沙を連れて畑に戻ると、杭を抜いてもらった霊夢が看病されていた。 「れいむ、ぶじだったの?」 「うん。ゆっくりしてればなおるよ」 「よかったね」 きちんと急所は外せたらしい、穴が開いているようだが、じきに塞がるだろう。 どうやら、ショックで魔理沙が逃げ出したことも覚えていないようだ。 「じゃあ君達、ここはおじさんの畑だから、勝手に住んじゃいけないよ。でも、きちんとお手伝いするって約束し てくれたら、家に住まわせてあげるよ」 「するする、やくそくするよ」 「もうかってにたべないから、ゆるしてね」 素直に頷いたゆっくり達を、家に連れて帰った。 とりあえず、庭の木の下を自由に使わせてやることにして、今日は休ませた。 明日からお手伝いしてもらうよとだけ告げて、彼も中に入っていく。 翌日から、ゆっくりたちは一生懸命お手伝いをした。 ちょうど、秋の収穫時だった為、ゆっくり達に収穫させて、彼が運ぶと言う構図が出来上がっていた。 もっとも、あの霊夢と魔理沙は時々盗んで食べていたようだが。 今まで一人でやっていた作業を分担してやることが出来た為、収穫も早々に終えることが出来た。 しかし、辺りが雪に覆われ始めた時、未だ庭で生活している事に、あの二匹が文句を言ってきた。 「おじさんだけあったかいへやのなかでずるいよ。まりさたちもはいるよ♪」 「れいむたちがてつだったから、おかねいっぱいになってゆっくりできるんだよ♪」 図々しく上がりこんでくる、連れられて入ってきたほかの種類は端の方で寄り添って暖を取っているというのに、 二匹は堂々と火鉢にあたってきた。 「あったかいね」 「ひがでてるもんね」 「あのまきをくべるともっとあったかくなるかな」 「もっとゆっくりできるね!」 「おいおい、蒔きも高いんだから無駄には使えないんだよ。ダメダメ」 「だってさ」 「おおこわいこわい。まりさたちがてつだわなかったら、こんなにかえなかったのにね」 「「ねー」」 いっそ、ここで加工場に売り飛ばしてもよかったが、彼は他の利用法があったので、渋を薪をくべた。 「あったかいね」 「こんどから、もっともっとまきをいれてね」 それから暫く経ったある日、珍しく彼は朝早くから台所に立っていた。 「おじさん、おへやあったかくするね♪」 「まきはいれられるから、おじさんはそこで、ごはんつくってってね」 そんな図々しい言葉を聞いても彼はそうかい、とだけいって流した。 余程、今作っているものが大切なのだろう。 「さぁ、できたよ。かぼちゃを大量ににたんだ」 大きな鍋に大量に入ったかぼちゃ、綺麗に一口大になっているそれは、ゆっくり達にはご馳走に見えた。 「おいしそー」 「うめっ!めっちゃうめー」 「うめー! おじさん、これうまいから、まいにちつくってね!!!」 「おかねいっぱいあるから、まいにちつくれるね!!!」 彼は、何も言わずに終始ニコニコとそれを見ていたが、粗方食べ終わった頃に、ようやく一言だけ喋った。 「この頃、あまり跳ね回っていなかっただろ、実は昨日、運動する装置を買ってきたんだ」 「やるやる」 「れいむもやるー」 「よしよし、じゃあちょっと体を縛るよ」 ゆっくりをしたから四方に縛っていく、縛り終えると、ちょうどスイカを縛っているような状態になった。 その調子で次々と全員を縛っていく。 縛り終えたところで、今度は魔理沙を、取っての着いた四角い箱に入れていく。 「さいしょは魔理沙からだね」 「はやくうごかしてね」 「言われなくても」 言うが早いか彼はものすごい勢いで取っ手を回し始める。 連動するように、魔理沙がはいった箱もすごい勢いで回る。 「ゆゆ!」 中身がかき回される感覚、そんな奇妙な感覚に魔理沙は何も言えない。 「よし、次」 たっぷり十分は回しただろうか、箱から出された魔理沙は口から戻さないように、直ぐに口を塞がれていた。 その後も、れみりゃをのぞく全員が同じように回された。 彼はその様子を満足そうに見ると、一人で食事を済ませ眠ってしまった。 翌日、彼はそのゆっくり達を荷車に載せ、街までやってきた。 まず、ゆっくりれみりゃをセリにかけて大金を手に入れ、次にこれまた高値でゆっくり達を売りさばいた。 何がなんだか分からないままに、売られていくゆっくり達。 離れるのがいやで必死に近づこうとするが、縛られてしまっている状態ではまったくの無力だった。 あえなく散り散りになるゆっくり達。 魔理沙を買い取ったのは、永遠亭のイナバだった。 「はやくこの縄を解いてね。はやくといてね」 「……気持ち悪い」 「おおこわいこわい」 へらへらと喋りかけるゆっくりを見て呟くイナバ、その後、彼女は永遠亭に着くまで一言も口を開かなかった 「ただいま帰りました。師匠、言われたものを買ってきましたよ」 「ありがとうウドンゲ。じゃあ、先に姫様のお部屋に運んでおいて頂戴」 「はい」 だれもいない部屋に放置された魔理沙、しかし今までも家とは比べ物にならない位暖かいこの部屋は、魔理沙にとって居心地がよかった。 魔理沙は勝手にここを自分の部屋にした。 「あら、今年はなかなか大きいわね」 「そうですねー。それじゃあ頂きましょうか」 突然入ってきた二人の女性に縄を解かれる。 「ここは、まりさのへやだよ!かってにはいっちゃだめだよ!!」 「あらあら、うふふ」 「ことしは、特にふてぶてしいですね。」 言いながら帽子を取り払う。 「おおこわいこわい。ゆっくりかえしてね」 「……面白くなりそうね永淋」 「はやくでていってね、それとゆっくりできないから、ごはんももってきてね」 「えい♪」 「ゆ?」 突然、体に包丁を入れられる魔理沙。 余りにも突然だったので、一瞬呆気にとられた、が。 「い゛い゛い゛いだいー」 直ぐに、激烈な痛みが襲い出した。 それを意にかけずに、更に包丁を進める輝夜。 右の頬にグルッと円を描いたそれは、反対側にも同じように円を描いた。 「いだいよ。おばさんなにするの!」 この期に及んで神経を逆撫で摺る様な事を言う魔理沙、今までの癖なのだろうが自分の首を絞めることになった。 「へぇー、本当に今年のは面白いわねぇ」 スプーンに持ち替えて頬から中身を掻き出していく、反対側も同様だ。 「!!!!い゛い゛い゛い゛だ゛だ゛だ゛だ゛だ゛い゛い゛い゛い゛い゛」 もはや余裕も何もない、気を失うまで、想像を絶する痛みにただ耐えるだけだ。 しかもそれも簡単には叶わない。 既に、魔理沙種の体の構造を調べ終えている永淋の指示で、生命に関係の無い箇所から掻き出されているのだから。 「ゆ゛ゆ゛ぐり゛じだだい゛よ゛ーー!」 「おお怖い怖い。永淋見てよこの顔」 「確かに見るだけで不快感が増しますねー」 二人はこれから数十分間この作業を続けた。 今年は、研究の成果か出し終える直前までゆっくりの意識があったようだ。 「うどんげー終わったわー。夕食のテーブルに運んで頂戴」 「はい師匠。うわぁ、今年は特に美味しそうですね」 通常、食事の用意はイナバ達がやるのだが、この作業は別であった。 わざわざ回りくどい方法で、絶叫と共に餡子をとりだすこの方法は、永遠を生きる蓬莱人のみが理解できる方法なのだろう。 或いは、これで一年を知っているのかもしれない。 今日は冬至の日、そして彼が売っていたゆっくりはこう書かれていたのだから。 ~今年も販売!! 冬至かぼちゃ。 冬まで保存したかぼちゃと、同じく腐らずに保存されている ゆっくりの生餡で作った特製です。冬を乗り切る栄養がたっぷり付きますよ~ 以上です、そういって彼は発表をやめた。 「ありがとうございました。さて、今の意見ですが、時期は限られていますがこの時期には殆どの人が作るので需要は大量に見込むことが出来ます。 それでは、第一回ゆっくり畑荒らし対策会議を終わります。今回の議題の解答は次回までに考えておいて下さい」
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/110.html
短いけど書いてみた。 「ゆっくり相撲」 最近里の子供達の間ではやっている遊びがある。 「ゆっくっゆぎゅれいむゆっくりおちていってね!」 「ゆぶっゅべっゆっぶっまりさこそゆっくりおちていってね!」 里の寺子屋、裏返したタライの上で二匹のゆっくりが互いを押し合っている。 といっても別に発情しているわけではない。 虫の代わりにゆっくりを使った「ゆっくり相撲」をしているのだ。 周りを里の子供達が取り囲み「つぶせっ」だの「おしだせ!」だのと囃し立てている。 ゆっくり相撲とは、種類の違うゆっくりを捕まえて来て取っ組み合いをさせる遊びだ。 「ゆっくりできる場所を教えてあげる」「美味しい食べ物をあげる」等といえば殆どのゆっくりは疑いもせずついて来る。 その後タライに乗せ「押し合いをして、勝った方には特別なご馳走をあげる」と言えば、割と簡単に押し合いを始める。 時々、言う事を聞かずご馳走だけを強請って五月蝿いゆっくり達もいるが、全員で蹴り飛ばしながら脅せば大概言う事を聞くのである。 今日捕まえてきた二匹はどうやら親友同士らしく 連れてくる途中「ゆっくりたのしみだねー」「どんなところでゆっくりできるんだろうねー」と声を掛け合っていた。 だが、子供達はゆっくりさせる気もなければご馳走をあげる気もない。 負けた方のゆっくりを勝ったゆっくりに特別なご馳走として無理やり食べさせるのである。 この間は姉妹同士のゆっくりを争わせた。 勝ってご馳走が食べれるとはしゃぐ姉、ずるいずるいと騒ぐ妹。 ご馳走をあげると言い、互いを向き合わせ、目の前で妹を踏み潰してやった。 目の前で潰され、息絶えた妹ゆっくりを見て半狂乱になる姉ゆっくりを見て大笑いをしながら、潰れた妹を無理やり食わせる。 「い”も”う”と”を”か”え”し”て”ぇ”ぇ”ぇ”」「ゆ”っ”く”り”で”き”な”い”ぃ”ぃ”」だのと喚き散していたくせに、口の中に捻じ込むととたんに「うっめ、メッチャうめ!」「しあわせー」と喜ぶゆっくりを指差して腹を抱えて笑った。 あの後、日が暮れるまで残った姉を皆で蹴り回して、適当な木の枝に刺して帰った。 次の日に鞠代わりに蹴り飛ばして遊ぼうと木を見たら木の根元に少量の餡子とリボンが落ちていた。ゆっくりれみりゃにでも食べられたのだろうと皆で残念がった。 「ゆゅっゆっおちちゃうよっゆっくりおちちゃうよっ」 「ゆっくりおちてね!ゆっくりおちてね!」 もうすぐ勝負がつく。ご馳走にありつくゆっくりも決まりそうだ。
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/1678.html
ゆっくりと老人 悪戯 幻 人 東 ゆっくりれみりゃと仲良しゆっくり 気楽 ゆっくりの産卵 性 鬱 野生 家 ほーむらん 気楽 現 人 夕暮れ 気楽 夜明けの星 哀愁 現 人 ・人間とゆっくりの境界 人間とゆっくりの境界1 鬱 野生 幻 家 人 人間とゆっくりの境界2 気楽 人間とゆっくりの境界3 気楽 人間とゆっくりの境界4 気楽 人間とゆっくりの境界5 気楽 人間とゆっくりの境界6 気楽 人間とゆっくりの境界7 気楽
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/289.html
第十五章 別れと出会い 「ゆぐっ、ゆぐぅぅ」 「泣いちゃダメだよ、ゆっくりしようね!」 夏の前から親しんできたおともだちたちと 別れることになったゆっくりたち。 大使館を去っていく人影に、 涙ながらに帽子やリボンを振った。 「離れてもおともだちだよ!」 「またいっしょにあそぼうね!」 別れがあれば出会いがある。 ゆっくり村により近い集まりから 入れ替わりにおともだちがやってきた。 今度の集まりはもっと人が多くて 楽しそうだ。 そんな人たちにゆっくりがかける 言葉はひとつ。 「ゆっくりしていってね!!!」 (ゆっくり数:1278頭) ========================== 第十四章 かりそめの勝利 首都を攻められた敵軍は ゆっくり村のオアシスに 起死回生の攻撃を仕掛けてきた。 「に゛ゃあぁ、れいむ゛のあんごがあぁ!」 「ゆっ、ゆぐっ、ゆっくぶぎゃっ!」 潰されながらも戦うゆっくりたち。 苦戦の果てに敵を倒すことができた。 やがて始まる停戦交渉、そして……。 「またお手紙だよ! まけましたって!」 「ゆううう! ゆうううう!」 「ゆっくりできるよおぉぉぉ!!」 狂喜乱舞するゆっくりたち。 村は祭りになり、みなが歌い、騒ぎ、 飲み食いし、すっきりした。 「ぱちゅりぃぃ!」「まりさぁぁ!」 「すっきりー!!」 だが、ゆっくりたちが浮かれ騒いで いられるのは、つかの間のことだろう。 南方のオアシスを奪い、勢力を強める、 新たなおそろしい敵の影があるのだ……。 (ゆっくり数:1070頭) ========================== 第十三章 真実、そして…… 「わるいひとからお手紙がきたよ!」 「むきゅっ? 読ませて」 ゆっパルトで攻撃中のゆっくり軍に手紙が届き、 ゆっくりぱちゅりーが読みあげた。 「わたしはわるくないです。 おともだちがわるかったんです。 わたしは はんげきしただけです。 ほろぼしていません」 「……」「……」 ゆっくりたちはその意味を ゆっくりと考えた。 ゆっちゅりーがみんなを見回す。 「どうしたらいいかしら!」 「れいむはもっとしげんがほしいな!」 「ゆっパルトもかなり壊されちゃったぜ!」 「うっうー、れみりゃおなか減ったぞー!」 「じゃあ、こうげきぞっこうね!」 ゆっくりたちに難しいことはわからない。 相手が泣いて謝ってくるまで 攻撃は続きそうだった……。 (ゆっくり数:1013頭) ========================== 第十二章 決戦! ゆっくりできない人 「みんな、たいへんだよ!」 「ゆゆっ、どうしたの!?」 それは北方のおともだち村が ゆっくりできない人に攻められ 滅びてしまったという知らせだった。 「どうしてそんなことするのぉぉ!?」 「悪いひとはゆっくりとしね!」 ゆっくりたちは戦うことに決めた。 普段ゆっくりしている饅頭生物でも ゆっくりできなくなれば戦うのだ。 ゆっちゅりーに村を任せ、 元気なれいむと強いまりさ、 素早いゆっくりゃたちが隊列を組んだ。 そして今回は、わるい人の村を壊す ゆっパルトまで作られた! 「がおー、食べちゃうぞー!」 「ゆっくり!」「ゆっくり!」 「ゆっくり!」「ゆっくり!」 「ゆっくり!」「ゆっくり!」 「ゆっくり!」「ゆっくり!」 英雄れみりゃに率いられ ゆっくりたちは敢然と出撃していく。 饅頭にすぎない彼女らに はたして勝ち目はあるのだろうか……。 (ゆっくり数:1013頭) ========================== 第十一章 ささやかな喜び 「れっれっれれいむぅぅぅ!」 「まっまっまっまりざぁぁ!」 「んほぉぉぉぉ、すっきりー!」 不穏な情勢の中でも愛は育まれる。 今ここに、また新たな命が生まれた。 「ゆっゆっ、ゆっくりちちぇってね!」 「ゆっくりしていってね、赤ちゃん!」 「れいむの赤ちゃん、かわいいね!」 顔を見合わせて微笑みあう 母れいむと母まりさ。 たった二人の新しい村も すぐに他の二つの村のように にぎやかになるだろう。 「ここはみんながすっきりできる すっきり村だよ!」 (ゆっくり数:754頭) ========================== 第十章 戦雲 ザム、ザム、ザム、ザム 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくりしていってね!!!」 饅頭皮で大地を踏みしめ 数百の戦士たちが行進の訓練を続ける。 南方のおともだち村が次々と 襲われているというのだ。 いずれゆっくりたちも遠征に 出なければならないだろう。 「うっうー、食べちゃうぞ~!」 頭上を飛んで行くのはゆっくりれみりゃ。 彼女らは騎兵代わりに先鋒をつとめている。 「戦争だってさ」 「おお、こわいこわい」 ひそひそとささやきあう 留守番ゆっくりたちの頭上に 暗い雲が垂れ込めていた……。 (ゆっくり数:671頭) ========================== 第九章 真打ち登場 「ゆうっ、手ごわいよ!」 「ゆぐっ、ゆっくりしていってね!」 オアシスの動物は強く ゆっくりたちは苦戦した。 だがそこに駆けつけた 勇ましい姿があった! 「ゆっくりしんでね!」 ゆっくりせずに敵を倒す彼女の名は―― 「まりさ!」 「れいむ、もうだいじょうぶだよ!」 「村は、たっぷり村はいいの?」 「子供たちにまかせてきたよ!」 再会を喜ぶれいむとまりさたち。 「ここはれいむたちのおうちだよ!」 「ゆっ、ゆっ、ゆっくりするよぉ…!」 待ち焦がれたオアシスを手に入れ、 ヘヴン状態になるゆっくりたちだった……。 (ゆっくり数:367頭) ========================== 第八章 新・ゆっくりプレイス 「ゆぐぐっ、生まれるよぉ!」 きゅー、ぽんっ! 今日もまた村にゆっくりが生まれた 見渡せばあちらにもこちらにも ゆっくりが大勢遊んでいる 「ずいぶん仲間が増えたね!」 ゆっくりれいむが言うと 親友のまりさが真剣な顔で言った。 「れいむ、まりさは新しい ゆっくりプレイスを探しにいくよ!」 「ゆゆっ、どうして!?」 「みんなの餌場を増やした ほうがいいと思うの!」 別れるのはつらかったが まりさの言葉はもっともだった。 「すてきな村を作ってね!」 「またゆっくりしていってね!」 声援を浴びながら三角帽子の 開拓まりさたちが旅立った……。 (ゆっくり数:251頭) ========================== 第七章 ゆっくりなのに速い! かぶとをかぶった戦士れいむと 盾を持った戦士ゆっちゅりーの数は 順調に増えつつあった。 しかし古参のれいむやまりさは ただ防備を固めるだけでは いけないと思い始めていた。 「まわりの人間さんたちは どんなことをしているのかな?」 「ゆっくりできない人たちだと 困るぜ……」 「ゆー、ゆっくりちたいよ!」 若いゆっくりたちも賛同した。 「誰か周りの村を調べにいってね!」 そこで選ばれたのがゆっくりちぇん! ゆっくり一のすばやい動きと身軽さで 他の村に忍び込んだ。 「わかるわかるよー!!!」 そしてゆっくり村に 貴重な情報をもたらしたのだった……。 (ゆっくり数:184頭) ========================== 第六章 ゆっくりの防人(さきもり) 「あっはっは、たっぷりもらったよぉ!」 ゆったりれいむの下でオアシスを巡り これまでにない獲物を得たゆっくりたち。 「ゆっくりしようね!」 喜び勇んで村へと帰ってきたが、 彼女らはあることを見落としていた。 「ゆっ、村をだれもまもってないよ?」 「ゆっくりした結果がこれだよ!」 そう、遠征に出ている間 村はがらあきだった! これではいけない。 ゆっくりたちの餡子頭に危機感が 高まった、そのとき―― 「むきゅぅ~、村はまかせて!」 立ち上がったのはゆっくりぱちゅりー! 動かないゆっくりと酷評される彼女だが 防御力は天下一品。 防具工場で作られた鎧を身にまとい、 村の守りを固めるのだった……。 (ゆっくり数:124頭) ●以下、プロフ2 → ========================== 第五章 輝けるゆっくり まるい体のゆっくりたちは 日夜ゆっくりと開拓を続け 森や畑を豊かにしてきた。 「いっぱい取れるようになったね!」 「これでゆっくりできるね!!!」 暖かな日差しの中、土手に並んで ゆっくりと安らぐゆっくりたち……。 しかし彼女らは自らに足りないものを 自覚していた。 「次はなにをしようかなあ…」 「誰かゆっくりと決めてね!」 そう、この村にないもの それは全員をひとつにまとめるリーダー。 そこで一頭のゆっくりが起ちあがった! 「れいむがみんなをまとめるよ!」 館が建てられ、集中的な特訓が施される。 やがて見違えるほどの風格を備えた ゆっくりれいむが生まれた。 その名も―― 「ゆったりしているよぉ、あっはっは」 ゆったりれいむ! 英雄の旗のもと結束を強める ゆっくりたちだった……。 (ゆっくり数:108頭) ========================== 第四章 ゆっくりのお友達 「ゆぅ~、そろそろわるい人が来そうだよ」 「ゆっくりできるお友達を作ればいいよ!」 ゆっくりたちはお友達を探すことに決めた。 付近の村を回り、うわさ話を聞いて、 仲間になってくれそうな集まりを探す。 やがて、ある集まりが見つかった。 「よさそうな人だよ!」 「おじさんたちはゆっくりできる人?」 「いっしょにゆっくりしていい?」 その人々はウザうるさく空気の読めない 奇妙な饅頭生物たちを、 ゆっくりと快く迎え入れてくれた。 「おじさんたちありがとう!!!」 「れいむたちもがんばるね!!!」 「むきゅ~ん」 頭は柔らかいが頼りにならないゆっくりたち はたして同盟で うまくやっていけるのだろうか……。 (ゆっくり数:90頭) ========================== 第三章 引きこもるゆっくり 「あんまりおいしくなかったよ!!!」 「ゆぅ~、いっぱい歩いて疲れたよ……」 ゆっくりれいむたちは いくつかの放置村を巡ったが、 労力に見合った収穫はなかった。 もとより饅頭生物の彼女らは 戦争に向かない。 しかし頭のいいゆっくりぱちゅりーが 素晴らしいことを思いついた。 「むきゅ~、食べ物を隠せばいいよ!!!」 そう、木のうろに物資を溜めることは ゆっくりにとって得意中の得意。 「ここはれいむのおうちだよ!!!」 「ゆっくり食べ物を集めようね!!!」 かぶとを投げ捨て、ひたすらに 物資を溜め込んでいくのだった。 (ゆっくり数:63頭) ========================== 第二章 軍くつのゆっくり 「ゆゆっ? 資源が足りないよ!」 「取ってくればいいんだぜ!」 ゆっくりたちは遠征を思いついた。 選ばれたゆっくりれいむが 皮がすり切れるほど 厳しい訓練を受け 丈高いかぶとをかぶった。 「ゆっくり狩ってきてね!!!」 「ゆっくり行ってくるよ!!!」 餡子まんじゅうにすぎない彼女らに はたして無事戦利品を持ち帰ることが できるのだろうか……。 ========================== 第一章 ゆっくりたちの目覚め 「ゆっくりしていってね!!!」 ゆっくりたちが農耕を始めた。 紅白のゆっくりれいむ 黒白のゆっくりまりさ 紫のゆっくりぱちゅりー みなで畑を耕し森をひらく。 「ゆっくり種をまくよ!!!」 「ゆっ、ゆゆっ!」 「むきゅぅん、早く育ってね」 テスト鯖での経験があるとはいえ しょせんは知能の低いゆっくり ウザ可愛い生き物の彼女らが はたしてこのおそろしい世界で 無事生き残れるのだろうか……。 ========================== YT 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1137.html
前 れみりゃ食べて食べられ:後編 「うー♪おじさんおんぶおんぶー♪」 「「おんぶー♪」」 歩いて5秒も経ってない。 奴ら、2mも歩いてないぞ・・・? 「おんぶしないとさくやにいいつけてやる~♪」 「「やる~♪」」 また、咲夜さん。 一人じゃ何も出来ない子供がよく言うセリフだ。 更にこいつらは我侭すぎるところもある。 これほど人の神経を逆撫でする奴もそうそういないぞ・・・ 「だめだめ、今歩かないとおいしいプリン食べられないよ?」 確かゆっくり種は恐怖や絶望、苦痛を与えたゆっくりはより甘く美味しくなるといわれているらしい。 俺の家はすぐ近くだが、こいつらにとっては長い距離だろう。つまり苦痛になるはずだ。 どうせこの中の1匹は俺の口に入るわけだしどうせ食べるなら美味しくいただきたいわけよ。 その時多少反発されたが、 「それだとおじさんの持ってるおいしいプリンは二度と食べられないよ?」 これだけで渋々ではあるがついてきた。 確かに二度と食べられないだろうけどな。 「みんな良くがんばったね。ここがおじさんの家だよ」 「う・・・うー!!つかれたー!!ぷっでぃんー!!」 全員もうかなり疲れている。子供に100mはきつかったか。 みんなぐったりしてるから仕方なくリビングまで運んでやる。 「じゃあ用意してくるから、みんなはここでゆっくりしていってね!」 「うー!!はやくしないとさくやにいいづげるど~♪」 俺はれみりゃの前にある机を思い切り蹴った後台所へ向かった。 ______________________________________________ 準備が整った俺は「それ」をリビングに運ぶ。 リビングには嵐が通った形跡が残されていました。 れみりゃだけ無事でして。他の家具で無事なものは机だけに・・・ 本棚は本が全て破れた状態で落ちていてソファなんかは中の綿がもふもふ出ているんですことよ? 「おじさんおそいど~!!ざくやにいいづげでやどぅ~♪ばーかばーか♪」 これだけやって更にばかと言われた。ばーか。 必死に怒りを抑えた俺は御盆に乗せた「それ」を机に並べる。 「ぷっでぃん!!」 「ぷっでぃんだどー♪」 「「「たーべちゃーうぞー♪」」」 いきなり「それ」にかぶりつこうとしたので俺は机ごと後ろへ下げてやる。 当然勢い余ったれみりゃ達は元は机があった場所にダイブした。 「「「びゅっ!!!???」」」 子供のほうは少し肉汁が出てしまった、 「どぼじでだべじゃぜでぐれないぼおおおおお!!!???」 「いだいよおおおおお!!!おうぢがえるぅううぅぅぅぅうう!!!!」 「ざぐやー!!ざぐやどごー!!?」 俺の家の中が2.1chサラウンド。 ぴーぴーぎゃーぎゃーざぐやざぐや。 本当に近所に人がいなくてよかったよ。 「ごめんねー?でも最初にやるべきことがあるでしょ?」 「ないよおおおおおおお!!!!!」 話を聞け。 「まず最初に『いただきます』。これはお決まりだよ?」 「そんだのにゃいよおおぉぉぉおお!!!」 「それが普通なの。そんな普通なこともできないのは母親の躾がなってないからだね?母親のれみりゃにはお仕置き・・・だッ!!!」 「ぐぎゃんっ!!!!??」 俺の張り手が母親の右頬にいい音をだしてぶつかった。 母親れみりゃは1mほど飛んだ。大げさだなぁ。 「いだぃ”ぃいい”ぃいい”ぃ”いいい!!おうぢがえっでざぐやにいいづg 俺は言い終わる前にれみりゃの目の前にプリン・・・に見える「それ」を見せ付ける。 段々と目を輝かせるれみりゃ。簡単なもんさ、ゆっくりなんて。 「じゃあ3人一緒に声を合わせて?『いただきます』は?」 「「「いっただっくどー♪」」」 ↑この言葉にかなりイラッときたのは俺だけじゃないことを祈ろう。 それはともかく3人はスプーンなんぞ使わずにそのまま「それ」をかぶり付く。 「うっうーうまうm・・・」 まずは先に食べた母親れみりゃが途中で言葉を失う。 それに続いて他二匹もみるみるうちに顔が青ざめていく。 「ぷ・・・ぷっでぃんぢゃないどぉおおおぉぉぉおぉお!!!!!!」 俺は吐き出す前に素早くそれぞれのれみりゃの口を縫っていく。 仕事で慣れているからこのぐらいたやすいもんさ。 このプリンに見せかけた「それ」、海栗だ。 海栗は俺の大好物だから友人がたまに送ってくれる。 こいつらに海栗なんぞ食べさせるのは癪に障るが、後でこいつらを食うからな。 海栗肉まんも悪くない気がする。 「んー!!んー!!!!」 必死に喋ろうとはしているが無駄だ。3人縫った後念を押して返し縫もしてるからな。 さて、この目を見開いて泣いてる小汚い顔も存分に楽しんだし、いよいよ最後の工程に移りますか。 2匹の子供れみりゃに目隠しを・・・しようかと思ったが、急遽予定変更。 鬱憤を晴らすために俺は・・・両目を掴んで引っこ抜いた。 「!!!?????ん”-!!!!!!ん”-----!!!!!!」 目があったところからどくどくと肉汁があふれ出る。 これはまずいかと思ったのでその上に目隠しをしてやる。 母親ともう1匹はまだ海栗と格闘中のようで、こちらには気づいてない。 もう1匹の子供れみりゃにはあえて残しておいて、俺は母親だけを残し再び台所へと向かった。 「あー、面白かった。」 2匹は既に失神寸前。口の間から少し肉汁が垂れているところを見るとすこし危険かも。 とりあえず海栗を取り込んだかどうか確認するために糸をはずす。 「「っんぎゃぶっ!!!!!」」 糸を外した途端吐き出しやがった。汚い。 しかし嘔吐物にも口の中にも海栗がないってことはきちんと取り込んでくれたようなので安心する。 「ざ・・・ざぐやにびびづげでひゃど・・・」 言葉になってない。糸をはずす途中で勢いよく吐いたので唇が裂けたからだ。 しかしまだ意識があることを確認したので俺は1匹をまな板に乗せる。 そしてもう1匹の目隠しを解いてやる 「!!!?ごごどご!!??ざぐやー!!!ざぐひょっ!!!!」 あまり騒がしいのでやさしめに蹴り飛ばす。 「ざぎゅびゃにいいづげるど!!おまえなんがいぢごろだd「黙ってろ!!!」 れみりゃは怯えた。 「お前はこいつの最期を最後まで見届けろよ?そうすれば許してやる。」 「!!!???なんでびもうどがぁあがあああああ!!!??」 「黙らないと・・・」 もう一度蹴る体制に入ったところで理解したのか、 「わがりまぢだわがりkjdふぁだまりまずみどどげまずごめんんざにぃいい!!!!」 日本語でおk 黙ったことを確認したので俺はまな板と向き合う。 「これがお前の・・・汚らわしいお前の・・・地獄だっ!!!!」 「!!!!!!!?????」 れみりゃの体がビクンと痙攣する。 左腕を切り落としたから当然か。 ここで一気にこれを右腕、右足、左足、とやっていくともうほとんど動くなっていた。 最後に顔面を真っ二つに切ったところで完全に動きが止まる。 れみりゃ妹、絶命。 その後大雑把に切った肉を更に一口サイズに切っていく。 「さて、おねえさんは約束を守ったかな?」 俺は姉のれみりゃの方を見る。 「・・・?」 あれ?うつ伏せで寝てるってことは、約束を守れなかったな? どうせ途中で失神したんだろうに。 俺は優しく蹴り飛ばしてやった。 「・・・あれ?」 動かない。抵抗感もなかったし声も出さなかった。 ま・・・まさか・・・? 俺はれみりゃ姉の顔を見てみると、 「・・・死んでるじゃねぇか・・・!」 白目を向いて泡を吹いている。どうやらあまりにも悲惨なものだったらしい、傷が無いところを見るとショック死だということが分かる。 もう少し楽しみたかったもんだが・・・ 仕方ないのでその死体を同じように切っていく。 それをちゃちゃっと調理して、皿に盛り付けたらそれを片手にリビングに戻った。 ________________________________________________________________¥ 「お待たせお嬢様」 俺がリビングに戻ってきた時には既にれみりゃは失神していた。 母親れみりゃには恨みがあるから特別に子供たちの何倍もの量を入れてやった。 むしろ感謝して欲しい。 俺は海栗プリンの皿を片付けるとさっきの料理を机に置きれみりゃの口を縫っている糸を外したところで、 「おい、起きろ!!!」 思い切りれみりゃの胴体を蹴飛ばしてやった。 「んぎゅんぅ!!」 母親はビクンと体を捻らせて少しすると立ち上がった。 「・・・う~?・・・おじさん!ぷっでぃんぷっでぃん♪はやくぷっでぃんたべさせて~♪」 なんと、先程の海栗プリンのことをすっかり忘れているだと? なんか、覚えてないとか悔しいな・・・まぁ今からもっとひどいものを食べるんだけどね。 「がおー!!!はやくぷっでぃんたべさせないとたべちゃうぞー♪」 「ごめんねー、さっき子供たちがおいしいプリンを勝手に食べちゃったから・・・もうないんだ」 「え・・・どおじでぶっでぃんないぼぉぉぉおおぉぉおおお!!!!??」 「だから君の子供たちが食べちゃったからだよ?悪い子供たちだね?」 「れみりゃのぶっでぃんlんんんんん!!!!!」 ソファの上で暴れるれみりゃを押さえつけて励ますように言ってやった。 「その代わり、ぷっでぃんよりもおいしいものを持ってきたから、ゆるしてね?」 「う?ぷっでぃんより・・・?」 「ぷっでぃんよりもおいしいよ?」 みるみる内に目が輝いていく。デジャヴ? 「う~う~♪はやくはやく!!!たべさせて~♪」 はしゃぐはしゃぐ。何を食べるかも知らずに。 「これ!!!???」 れみりゃは俺の作った料理を力強く指差す。 「そうだよ、今度はいただきますしなくても食べて良いよ」 「うっう~♪おいしいものおいしいぼど~♪」 れみりゃはそれを犬食いでどんどん食べていく。 「う~♪これかなりおいしいど~♪」 「でしょう?これ、何で出来てるかわかるかな~?」 「う~う~♪おしえておしえておじさんう~♪」 「お前の子供」 とってもにこやかに答えた。答えたつもりだ。 しかしれみりゃの顔は固まったままだ。 まだ理解できてないようだ。 「・・・う?」 「自分の子供を食べちゃって、更には美味しいとまで言うんだもんね~?母親失格だね☆」 「う・・・・うう・・・うぞだぁぁああっだああああああああ!!!!!!」 「嘘じゃねぇよ!!!それにお前は娘よりもプリンが大事なんだろ!!??だからこいつもそのまま放置してたんだろうが!!!」 俺は最初に顔面を蹴り飛ばした末っ子れみりゃの胴体を袋から取り出した。 「ぞんなごどなびもんんんんん”!!!どぼじでごんなごどずるどぉおおおおぉおお!!!???どおぉじでぞんなっぞっぞんなごどいう”のぉぉおおおおぉおお!!!???」 れみりゃは崩壊したようだ。 顔はぐちゃぐちゃでやり場の無い怒りと絶望感を机にあてている。 一時の幸せから一気に下落した今、今がチャンス!!! 「全部お前がいけないんだよ!!!」 「げゃぶぅ!!!」 俺の足がれみりゃの胴体にめり込む。そして部屋の隅に吹っ飛んだれみりゃを更に蹴る。 「おらっ!!腹が立つんだよお前は!!お前なんかとっととしねよ!!!世間の迷惑考えて!!!さっさとしねっ!!!!」 「ぐっ!!びゃめぇつ!!ざぎゅっ!!!ぎゅぶっ!!!!!」 蹴る。蹴る。ただただ蹴る。やつの口から吐き出される肉と肉汁が良い匂いだ。ついでにさっき食った料理もどんどん吐き出す。 思う存分蹴ったところで俺はれみりゃをつまんでゴミを払う。 「ぎゅっ・・・びゃぐやぁ・・・だぐげ・・・おう”ぢがえどぅ・・・」 顔がもはや原型をとどめてない。 俺はれみりゃを大きい更に乗せる。 「感謝しろ。お前のようなゴミクズを、俺が捨てずに食べてやるんだからな」 「れ・・・れびみゅば・・・れびみゅばごうみゃぎゃ・・・んのありゅj」 全て言い終わる前に俺は後頭部をかぶりつく。 「ぶぎゅぅっ!!!」 「いった!」 れみりゃの体がビクンと痙攣するのと同時に羽が俺の顔をひっぱたいたのだ。 「いってぇじゃんかよこの野郎っ!!!」 俺は羽を根元から思い切り捻りちぎる。 「ッッッ!!!!!!!!」 言葉にならない悲鳴が上がった。断末魔というものだろうか。 最後まで汚い豚さんでした。 俺は二口目を口にしたとき、口の中を疑った。 「!!!?・・・う・・・うまい!!」 海栗だ。海栗の味が肉の旨味と良く合っている。 肉の旨味も良い具合だったので尚更相性が深まった。 「これは・・・商品化として持ち出せるんじゃないか・・・?」 そうと決めた俺は隣にあった邪魔な末っ子れみりゃの胴体を窓から投げ捨て急いで加工所へ向かった。 ______________________________________________ えぴろーぐ 此処は紅魔館。 紅魔館の中庭にはティータイムを楽しむレミリア・スカーレット。 そしてその隣に立つのはその専属メイド長、十六夜咲夜である。 「そんなに気を落とさなくてもいいじゃない」 「・・・」 咲夜はいつものような落ち着いた雰囲気ではなかった。 いつもの輝きに満ちた、時には冷酷な鋭い目が今では生気を失いすっかり別人になってしまった。 「ちょっと気に食わないけどここにはまだ何匹もいるじゃない、希少種とはいえどもこれだけいれば事足りるんじゃない」 「・・・あの子達だけは特別なんですよ」 「・・・え?」 「あの子達に一度、プレゼントを貰ったことがあったんです、多分美鈴から貰ったんでしょうけど、お花の飾り」 「・・・そう」 レミリアは少し驚いてしまった。 あの我侭で自分達の事しか考えないれみりゅが、他人にプレゼントをあげることに。 「それほど、あなたのこと信頼していて、まるでお母さんのような存在だったんでしょうね」 「お父さんのように感じられたかもしれませんけどね」 「あー・・・」 二人で苦笑する。 しかし咲夜はすぐに俯く。 今回のことはやはり悲しまずにはいられないだろう。 しかし、今レミリアには気になることが一つあった。 「そういえば、あなたあの男」 「・・・え?」 「あの男のことはどうしたの?やっぱり・・・すぐに?」 「・・・」 咲夜は黙り込んだ。 やはり、触れてはいけなかっただろうか? 「・・・生きてます」 「へ?」 「まだ、生かしてありますよ、あの男」 あの、れみりゃ家族を金の為に惨殺した男。 レミリアは怒りのあまりすぐに殺してしまうのでないか、と思ったので呆気に取られた様子だった。 そして、いつの間にか咲夜は 笑 っ て い る 。 笑っていると言っても目にはいまだ生気がこもっていないのだが。 「すぐに殺してもあの下衆、絶対反省しませんもの、そうするとやっぱり拷問で少しずつ少しずつやるのが一番かと」 「・・・そうね」 あの男は咲夜を少しではあるが、変えてしまった。 れみりゃに非がないとはいわずとも、咲夜を変えてしまったのは紛れも無い事実。 今ここにいる咲夜は咲夜ではない。あの男が死のうとも、すぐには元に戻ることはないだろう。 「・・・咲夜」 「はい、何ですかお嬢様」 レミリアはにやりと笑うと、 「自分に似た者が酷い目に遭ったのを見過ごすのはいただけないわ。私も参加してもいいかしら?」 「・・・。・・・ええ、勿論かまいません。なんでしたら、美鈴やパチュリー様も」 __________________________________________________ 友人は困った。 先週彼の家に届けた海栗が、腐ったまま家の中に放置されていた。 そして先々週分の海栗も。 いつもなら留守なら留守のプレートを扉にぶら下げておくはずなのに。 友人は不審に思ったが、どうせもうすぐ戻るだろうと思うことにし、いつものように大量の海栗を部屋の冷蔵庫に入れておく。 友人は、彼と出会うことは無い。 友人はおろか、誰もが彼と出会うことは無いだろう。 彼は今も生きている。 彼が毎日出会うのは、恐怖、絶望、苦痛、そしてそれを届けに来てくれる『悪魔』。 彼の居場所を知る者は誰一人としていない。 彼を助ける者など誰一人としていない。 _____________________________________________________ _,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人_-''" `''> たまにはバッドエンドもいいよね! <ヽ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', ir-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .||`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |,' ノ !'" ,___, "' i .レ' L.',.ヽ _ン L」 ノ| .| ( ,ハ ヽ _ン 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´_人人人人人人人人人人人人人人人_> ズレてるけどゆっくりしようね!!! < ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ 文が随分とgdgd・・・改めてSSの難しさを知ったよ。 小学生からやり直してきますね。 あと最後のレミリア・・・少しイメージが違ったでしょうか? でもそこらへんも気にせずゆっくりしていってね!!! 『れみりゃ食べて食べられ』 完
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/1933.html
「うー♪」 「うー! うー!」 樹齢数十年の樹木の下から聞こえる謎の声。 彼らは翼の生えたゆっくりであるが、鳥のように木の上に巣を作ったりはしない。 鳥の巣は言わば子育ての為の使い捨ての巣である。自らの巣(所謂おうち)に対してはかなりの執着心を 持つゆっくりの性格とは合わないのだ。 そのためこのれみりゃも、普通のゆっくりと同じく巣穴を掘ってそこをおうちとしている。 巣には親のれみりゃの他に2匹の子供がいた。 子どもたちはまだ生まれたばかりなのか、ちんまりとした翼をピョコピョコと動かしながら、うー!と唸っている。 親のれみりゃはそれがご飯の催促だと分かると、捕まえたばかりの毛虫を目の前に差し出す。 「うー! うー!」 何時もゆっくりが取れる訳ではない。れみりゃも他のゆっくりと同じく雑食である。 こうして花や大きめの虫などを食べる方が多いのだ。 ただし胴体のあるれみりゃは偏食であるが、この辺に関しては謎である。たぶん性格の問題だろう。 2匹の赤れみりゃは巣の中で追いかけっこに興じている。 親はそんな様子を見て嬉しそうな顔をすると、外へ飛んで行った。 俺はその様子をファイバースコープからの映像で観察していた。 巣の中に明らかな異物があるのにまるで不思議に思わない辺りがゆっくりである。 さて、貯金を崩してこんな物を買ってただ巣を覗くだけでは意味がない。 俺は巣の入り口にある草や石を退かすと、手に餡子を乗せて出来るだけ巣の中に腕を突っ込んだ。 するとどうだろうか。すぐさま「うー!」という声とともに、手に柔らかい物が乗っかった。 そのまま静かに手を引く。 巣から出てきた手には2匹のれみりゃが一心不乱に餡子を食べていた。 「うまうまー!」 「うっうー?」 どうやら一匹はこちらに気づいたようだ。しかし警戒心など微塵もないようで、二コリとまだ生えたての牙を見せながら ほほ笑んだ。 微笑まれたら微笑みかえさなければ失礼である。俺もにこりと笑う。 まずはこいつからにしよう。そう思いながら、空いてる手でバックから荷物を取り出す。 まずはお馴染み透明ケースだ。そこに餡子ごと1匹だけ入れる。残った1匹は片手で持ったままだ。 「うー? うううー?」 周りの状況がよくわからないらしい。俺は気にせずにその1匹の片羽を力まかせにブチっと千切った。 「う゛ー!!!!!!」 文字通り飛び上がるほどの痛みだったらしい。目から滝のような涙を流すれみりゃ。もう一匹もそれに気付いたようで 「う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛・・・」 ガクガクと震えあがっているようだ。その様子を携帯で撮って作業を再開する。 次の作業は、はんだごてである。ハンダを羽の生えていた所に近づけ、延長コードで引っ張ってきたアツアツのハンダごてを 近づける。こうしてハンダを熱して羽の生える部分を固めるのだ。 「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 とてつもなく熱いのだろう。ハンダごてを触れた瞬間から苦痛の表情で叫び続けている。 作業が終わると同時に、口をだらんと開けながら気絶してしまった。ピクピクと少しだけ動いていた。 片羽でアンバランスだがこれはこのままでいいだろう。これから飛ぶときに片方の羽を必死に動かす様を見れると考えると むしろこれこそが最高な気さえしてきた。 はやる気持ちを抑え、その一匹はそのまま巣の中へ戻した。 そして二匹目を取り出す。 「うううううう・・・・うっうー!」 震えていたのかと思いきや、途端に可愛らしい笑顔でこちらを見るれみりゃ。 可愛さをアピールして見逃してもらう作戦なのだろう。 まあスルー。 そのまま帽子を奪い取る。 「うー!!! うっううー!」 必死に噛みついてきたが、ハンダごての時に厚手の手袋をした俺に隙はなかった。 このままだとなんか物足りないので、代わりにまりさの帽子を付けてやった。接着剤をたっぷり塗っておいた。 そうして二匹目も巣の中に放りもうとして・・・やっぱ止めた。 帽子も元のれみりゃも帽子に戻した。 「うー! うー!」 非常に喜んでいるが、喜ばすためではない。 俺はさきほど千切った片羽を持つと、羽と羽の間にまっすぐにそれを差し込む ちょうどマットの帆のような感じだ。そしてすぐに薄力粉で傷を産める。 奇跡の早業で世にも珍しい三枚羽のれみりゃの完成である。 少し重いのか動くだけで疲れるれみりゃを巣の中に放り込む。 勢いよく投げたせいか帽子が巣の入口に落ちてしまった。 果たしてあの状態で飛べるのか、非常に興味の湧くところである。 俺の家の庭に巣を作った不運なれみりゃ。 意気揚揚と口を膨らませて帰ってきた。花でも取ってきたのだろう。 「うっうっうー♪」 そして入口に到着。すると目の前に何かあるのに気づいたのか体全体を傾げる。 「うー?・・・・う!」 どうやらそれは子供の帽子だと気づいたようだ。 口の中の花を吐きだすと急いで巣の中へ戻る。急いでカメラの映像を確認する。 「うー!!!!!」 やはり驚いているようだ。目の前の子供に。 一匹は片羽のれみりゃ。もう一匹は三つの羽を持つれみりゃ。確かに訳がわからない。 「う? う?」 両方を何回も何回も何回も見渡すれみりゃ。 子供の方は 「「う゛う゛う゛う゛う゛う!!!」」 自分の異常を親に訴えているのか。はたまた泣いているのか。俺にはわからない。 だがもっとわからにのはどうやら親のようだ。 「うー!」 とびっきりの笑顔で突如、三つの羽ののれみりゃに被りついた。 子供の絶叫が聞こえる。 「う゛わあああああああああああああ!!!」 あ、普通に喋れるんだ。 そんな場違いな感想を持ちつつ、食われていく無残な様子を見る。 「うー!うまうまー!」 親はもう目の前の物体を餌的な何かとしか認識できなかったようだ。 そのまま完食。 俺は勢いに乗って二匹目かとワクワクしていたら、親れみりゃは意外な行動をした。 「うー? うー!」 子供の口に自分の口を近づけ、何かを与えている。もしや今食べたれみりゃだろうか。 子どもの方も「ごくごくうー!」とか言いながら美味そうに飲んでいる。 そうして遂には「うっうーうまうまー!」と二匹で歌いは始めた。 どうやら自然界では片羽は問題ないようだ。 まあ怪我することもあるし、れみりゃはすぐ再生するからだろうか。 故にありえない三枚羽はれみりゃとして認識できなかったのだろう。 観察を続けることにする。 続き 【あとがき】 続きます。でも来年からです。 クリスマスネタにしようかと思ったが間に合わず。 ゆっくりしすぎた。 関係ないけどまさかの東方冥異伝新作。 最近パッチがやたら多いと思ったら。 by バスケの人
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4036.html
作品の後ろにある文字の説明はジャンルマークについてに纏めてあります。 作者名の改名は、お気軽にお申し出下さい。ご自分で編集して変えていただいても問題ありません。 作品の一覧追加も、漏れがありましたらお気軽にお申し出下さい。これまたご自分で編集していただいても問題ありません。 個人作品集のある作者は作者別試験ページから作品集に行けます。 作者別(敬称略・「か」~「ど」まで)怪僧トンポ 課本 キャベツ頭(ハチの人から改名) きめぇ丸大好きっ子 クラムボン ケイネスキー ケラ子 剣客みょん じーえふ しゃべらないゆっくり 少女Q(ゆっくりゃバーガーの人から改名) 白い人 神父 推進委員会の人 睡眠不足な人 高菜の人 ちはる 町長 同志ゆっくり小町 作者別(敬称略・「か」~「ど」まで) 怪僧トンポ ゆっくりいじめ系73 こどもたちが屠殺屋ごっこをしたはなし1虐共家 ゆっくりいじめ系81 こどもたちが屠殺屋ごっこをしたはなし2虐共家 ゆっくりいじめ系224 ゆっくり藍の憂鬱虐無 ゆっくりいじめ系225 ゆっくりたちの生き地獄制家環無 課本 ゆっくりいじめ系383 畑番めーりん制そ ゆっくりいじめ系522 ゆっくりめーりんの話虐無 ゆっくりいじめ系550 体付きゆっくりの冬虐家捕無 ゆっくりいじめ系675 一人きりの子育て虐性家 キャベツ頭(ハチの人から改名) ゆっくりいじめ系896 ハチとゆっくり ゆっくりれみりゃ系いじめ49 冬のれみりゃ1 ゆっくりれみりゃ系いじめ59 冬のれみりゃ2 ゆっくりいじめ系1335 ゆっくりおろしていってね!!! ゆっくりいじめ系1372 都市型ゆっくりの受難 きめぇ丸大好きっ子 ゆっくりいじめ系764 究極お兄さん制無 その他 きめぇ丸といっしょ ゆっくりいじめ系820 きめぇ丸といっしょ2 ハロウィンゆっくり虐家捕無 ゆっくりいじめ小ネタ144 改造お兄さん ゆっくりいじめ小ネタ148 ゆっくりりぐる クラムボン ゆっくりいじめ系41 ゆっくり一家と俺の冬 前編 制家無 ゆっくりいじめ系42 ゆっくり一家と俺の冬 後編 制家共無 ゆっくりれみりゃ系いじめ12 ゆっくりゃたまねぎ責め虐制 ゆっくりいじめ系449 あるゆっくり姉妹の話そ ケイネスキー ゆっくりいじめ系306 ゆっくり改造職人のお話 前編虐そ無 ゆっくりいじめ系340 ゆっくりダイビング虐環無 ゆっくりいじめ系466 ゆっくりに激しいぼうこうを加えるお話虐 ゆっくりいじめ系475 ゆっくりイクと俺虐 ケラ子 ゆっくりいじめ系509 紅い弾丸 ゆっくりいじめ系601 ある新人ゆっくりーだーの話(前編)制無 ゆっくりいじめ系647 ある新人ゆっくりーだーの話(後篇)制共無 ゆっくりいじめ系711 ある植物型奇形妊娠の話 ゆっくりいじめ系748 ある動物型奇形妊娠の話 ゆっくりいじめ系807 あるロボットゆっくりーだー達の話(前編) ゆっくりいじめ系844 あるロボットゆっくりーだーの話(後編) ゆっくりいじめ系1437 ゆっくりー島の悲劇 剣客みょん (暫定的に作者名を勝手につけました。一作品目が名前にそのまま出来そうなタイトルでしたので。微妙な場合はご遠慮なく改名要請お願いします。by管理人) ゆっくりいじめ系1528 剣客みょん ゆっくりいじめ系1547 合戦 ゆっくりいじめ系1561 ゆっくり冬将軍 ゆっくりいじめ系1576 怨念 ゆっくりいじめ系1633 ゆっくりさん ゆっくりいじめ系1644 ここが奇跡のゆっくり村!鬼意山は舞い降りた!! じーえふ ゆっくりいじめ系1376 ゆっくり自滅していってね?_01 ゆっくりいじめ系1377 ゆっくり自滅していってね?_02 ゆっくりいじめ系1384 虐待少な目だよ! ゆっくりいじめ系1390 虐待少な目だよ!2 ゆっくりいじめ系1402 お兄さんの日記帳 ゆっくりいじめ系1568 変態と後輩 ゆっくりいじめ系1606 ゆっくり虐待と復讐 ゆっくりいじめ小ネタ197 理不尽な ゆっくりいじめ小ネタ256 レイパーありすとお兄さん しゃべらないゆっくり ゆっくりいじめ系630 狭き門虐環家共無 ゆっくりいじめ系653 ゴッドかなこ虐共 ゆっくりいじめ系690 ゆっくりとカビ虐性家無 ゆっくりいじめ系715 不可侵条約虐無 ゆっくりいじめ系765 子沢山(植物篇)虐性無 ゆっくりいじめ系1054 子沢山(にんっしんっ篇) ゆっくりいじめ系1166 ゆっくりによる裁判 少女Q(ゆっくりゃバーガーの人から改名) 紅魔館×ゆっくり系8 ゆっくりゃバーガー虐 ゆっくり加工場系18 ゆっくり連環腿虐薬道 慧音×ゆっくり系5 ゆっくり奇々怪々(上) 慧音×ゆっくり系6 ゆっくり奇々怪々(中) 慧音×ゆっくり系9 ゆっくり奇々怪々(下) その他 にちょりは仲良く暮らしたい。 ゆっくりいじめ小ネタ213 ゆっくり鞭打 ゆっくりいじめ系1600 ゆっくりくずまんじゅう 白い人 その他 ようむそ ゆっくりいじめ系616 ゆゆほーる虐道無 神父 その他 辻斬り妖夢譚 ディレクターズカット版 (前編)虐性料 その他 辻斬り妖夢譚 ディレクターズカット版 (後編)虐料 小悪魔×ゆっくり系5 パティシエールな小悪魔虐料 小悪魔×ゆっくり系6 パティシエールな小悪魔2虐料 ゆっくりいじめ系1800 パティシエールな小悪魔3虐料 推進委員会の人 ゆっくりいじめ系577 ゆっくり推進委員会_1虐環無 ゆっくりいじめ系578 ゆっくり推進委員会_2虐環無 ゆっくりいじめ系666 ゆっくり推進委員会2虐環家無 ゆっくりいじめ系747 ゆっくり推進委員会3虐環捕無 ゆっくりいじめ系774 ゆっくり推進委員会4虐環捕無 ゆっくりいじめ系1182 悪徳の栄え1虐環無 ゆっくりいじめ系1226 悪徳の栄え2虐環無 睡眠不足な人 ゆっくりいじめ系718 ドスまりさのお願い(前) ゆっくりいじめ系719 ドスまりさのお願い(後) ゆっくりいじめ系743 楽園 ゆっくりいじめ系875 楽園2-裏側 ゆっくりいじめ系879 あるゆっくり家族の話 高菜の人 ゆっくりいじめ系1523 じゃがいも ゆっくりいじめ小ネタ228 高菜 ゆっくりいじめ小ネタ322 ふりだしにもどる ちはる ゆっくりいじめ系924 ゆっくり姉妹 前編 ゆっくりいじめ系925 ゆっくり姉妹 後編 ゆっくりいじめ系967 カントリーガール 1 ゆっくりいじめ系968 カントリーガール 2 ゆっくりいじめ系1540 ゆっくりと悪魔のような子供達 ゆっくりいじめ系1670 ゆっくりと悪魔のような子供達2 ゆっくりいじめ系1671 ゆっくりと悪魔のような子供達3 ゆっくりいじめ系1672 ゆっくりと悪魔のような子供達4 町長 ゆっくりいじめ系642 満員電車とゆっくり虐環無外 ゆっくりいじめ系662 大岡裁き虐家無 ゆっくりいじめ系858 ゆっくりセラピー ゆっくりいじめ系913 頭外 ゆっくりいじめ系1190 ゆっくりの巣 ゆっくりいじめ系1729 年の瀬とゆっくり虐 同志ゆっくり小町 ゆっくりいじめ系1401 男と一家 ゆっくりいじめ系1421 きめぇ丸の恩返し 丙 ゆっくりいじめ系1438 きめぇ丸の恩返し 丁 ゆっくりいじめ系1459 ゆっくりハザード 永遠亭の怪 ゆっくりいじめ系1508 楽園の終焉 ゆっくりいじめ系1579 感染拡大 ゆっくりいじめ系1626 内から侵食 ゆっくりいじめ系1766 ゆっくりの逃避行 丙 ゆっくりいじめ系2159 ゆっくりの逃避行 丁 ゆっくりいじめ小ネタ404 王様とゆっくり