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5ちゃんねるwiki 5ちゃんねるwikiとは、5ちゃんねるの情報をまとめる、wiki方式を採用したページである。 沿革 2006年、@wikiからのレンタルで始動。その後wiki.5ch.co.uk鯖にてPukiWikiを導入、長期に渡って運用される。 2007年、再び@wikiにプラットフォームを戻し再始動。 利用方法 明確な利用方法は定められていないが、「5ちゃんねるの情報を知るためのもの」という理念の下設置されている。
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憂「ほら、みてみてお月さま!」 唯「ほんとうだ、綺麗だねえ」 皆さんこんにちは、平沢憂です 今日はお姉ちゃんと一緒に宇宙にやってきました! まん丸な宇宙船の窓からは地球で見るよりも大きなお月さまの姿が見えます 憂「うん! とってもおっきいねえ!」 唯「ういーテンション上がりすぎだよー、あはは。 唯「でもねでもね、お月さまより憂の方がずっとずっと綺麗だからね」 憂「お、お姉ちゃん」 こんなこと言っちゃうなんて……どうやらお姉ちゃんの方が興奮してるみたいです でも、それも不思議はありません。 だってこれから二人で、あのお月さままで行けるのですから 憂「地球も見えるよ」 唯「さっきよりずっと小さいや。もうこんなに遠くに来ちゃったんだねえ」 憂「そうだね・・・」 まっくらな空間にひとつきりで浮かぶ青い地球の姿は、なんだかさびしく見えます 何十億年もの間、地球はずっと孤独だったのでしょう 唯「どうしたの?」 憂「ううん、どうもしないよ?」 唯「なんか悲しそうな顔してたよー」 そんな顔をしたつもりはないのですが…… お姉ちゃんはこういうときとっても鋭くて、いつも私をびっくりさせるのです 私はお姉ちゃんにさっき感じたことを話しました お姉ちゃんは話を聞き終えるとまじめな顔をして一回うなづくと、 それからにっこりと笑って私の手をつかみました 唯「大丈夫、一人じゃないよ」 憂「?」 唯「ほら、だって!」 お姉ちゃんは、私の手をつかんだまま窓の外を示しました 唯「地球はいつもお月さまと一緒なんだから」 憂「・・・うん! 一緒だね、お姉ちゃん!」 唯「それにね、毎日お日様も月と地球を照らしていてくれるし、 火星や水星や木星やテンモーセイも一緒なんだよ。」 唯「こんなに仲間がいっぱいいる地球は一人ぼっちじゃないからね」 憂「お姉ちゃん、テンモーセイじゃなくて天王星だよ」くす 唯「てへへ、そうでした」 たしかに地球はひとりではありません お姉ちゃんのぬくもりを手に感じながら眺める地球は 孤独な惑星なんかじゃなく、しあわせな宝石です。 憂(ずっと一緒・・・お月さまと地球って、私とお姉ちゃんみたいだな) 思わずそんな恥ずかしいことも考えてしまいます 唯「うーいー」 憂「ふえっ、なに!?」 また心の中を読まれてしまったのかと思って慌ててしまいます 唯「機械がピーピーなってるよ。これからどうするんだっけ」 憂「あ、そろそろ着陸が近付いてきたんだね」 唯「ボタンがいっぱいあって分からないよお」 憂「ちょっと待ってて、取扱説明書を読むから。えっと・・・」 唯「てきとーに押せば大丈夫かな?」 憂「うん、適当に・・・ってだめだよお姉ちゃん!」 唯「え・・・もう押しちゃった・・・」 憂「お姉ちゃんのばかあ!墜落しちゃうかもしれないのに!」 唯「どうしよう・・・」 お姉ちゃんがどんな操作をしたのかは分かりませんが、 コンピュータの表示や窓外の様子からして宇宙船はますます月に近づきつつあるようです 唯「うい・・・ひらさわ号墜落しちゃうの?」 憂「わかんない、・・・たぶん、大丈夫だと思うけど」 憂「念のため宇宙服を着て椅子に座ろう?」 唯「うん」 さっきまで静かだった船内はしだいに振動をましてきています 月の重力圏に捉えられた影響なのでしょうか 地球よりずっと弱く、人間の身体がふわふわと浮かびあがるような月の重力でも 金属製の宇宙船にははっきりと作用するのです。 私たちはコクピットに備えられた席につき、シートベルトを二重に巻いて着陸を待ちます がたがたとした震えが、船の振動なのか、自分の身体の振動なのかわかりません 私は墜落のこわさからぎゅっと目をつぶっていました ふと、右手に違和感を感じて目を開くと、お姉ちゃんの分厚い手袋越しの手が私に重ね合わさっていました 唯「ねえ、憂。お月さまで兎さんに会えるかなあ」 憂「月に兎さんはいないと思うよ」 唯「ええー、いるよお。学校で習わなかったの」 憂「うーん・・・」 唯「月には兎さんが暮らしていて、お餅をついてて」 唯「あっ、それから海もあってお魚さんが獲れるかも!」 唯「兎さんいっぱいいたら一匹くらい連れて帰っちゃだめかなあ」 憂「ふふふ」 お姉ちゃん、本当に兎さんを信じてるのかなあ あまり言ってお姉ちゃんの夢を壊したらいけません けれど、お姉ちゃんのおかげでさっきまでの怖さはなくなってしまいました 唯「着いたっ!」 船は無事に月面へと辿り着きました 憂「うん、よかったあ」 唯「扉あけるよお」 憂「うん!」 そして三重構造の隔壁を越えた外の景色は、一面の月世界! 憂「お姉ちゃん、月を歩くときはかるーくジャンプするんだよ? あわてちゃ駄目だからね?ヘルメットも取ったら危ないよ、それから」 唯「そんなに言わないでも平気。憂こそ転ばないでね」 言うがはやいかお姉ちゃんはぴょんぴょんと飛んで先に行ってしまいます 唯「ぴょーん、ぴょーん」 憂「わっ、待ってお姉ちゃん」 地球から遠く離れた大地を、ゆっくりと踏み締める 宇宙服ごしの脚に伝わる感触は、かたいようなやわらかいような不思議なものでした 唯「ふんす!」 憂「? お姉ちゃん、何やってるの?」 唯「この一歩は人類にとっては小さいが、平沢姉妹には大きな飛躍である!」 憂「それって逆なんじゃ」 唯「これでいいの。さあ、憂もどんどん一歩を踏み出そう」 私たちは二人並んで月面を進んでいきます 唯「ぴょーんぴょーん」 憂「ぴょーんぴょーん」 唯「ぴょーんぴょーん」 憂「ぴょーんぴょーんっ」 私たちの宇宙服は臍帯のようなビニール被覆の長いケーブルでつながれています あたりは静かで、ケーブルとスピーカが届けてくれるお姉ちゃんの息遣いと 自分の動作音しかしません。 小高い丘のてっぺんにさしかかったところで私たちは立ち止りました 唯「ぴょーんっ・・・と、ずいぶん進んだね。ひらさわ号があんなに小さく見えるや」 憂「お姉ちゃん、二人っきりだね」 なんだか急に照れくさくなります 唯「この景色ぜーんぶ憂のものだよ!」 憂「私そんなに欲張りじゃないよお。半分はお姉ちゃんにあげる」 唯「おお、こんなに広いとごろごろしきれませんな」 憂「えへへ・・・お掃除も大変そう」 唯「こんなに綺麗なのは兎さんがお掃除してるからかなあ」 憂「どうだろうねえ」 唯「どうなのかなあ」 唯「ちょっと汗かいちった」 憂「・・・あれ、なんだろう?」 ひらさわ号とちょうど反対側の斜面の向こうに何か人工物らしきものが見えます 唯「行ってみよう」 憂「お姉ちゃん待って」 通信ケーブルでつながった二人は一定以上離れられないのです 憂「もしかしてアポロの忘れものかも・・・」 唯「ごみを捨てていくなんてひどいよ!」 憂「これは、アポロではなさそう・・・」 人工物は何かの乗物から切り離された部品のようです しかし、それはどうみても数十年も昔のものには見えません ひらさわ号に搭載されているのと同系統のデザインでした 唯「あっ、向こうにも落ちてるよ!」 言われてみれば確かに、少し行った先にも、そのまた先にも人工物の影がありました 人工物は点々と曲線を描きながら遠くまでつながっています 唯「こんなお伽話ってあったよね。兄妹のお話」 ぴょーんぴょーん、と人工物の道筋を跳ねていきます お姉ちゃんから離れないように気を使っていると、自然にリズムは同じになって ぴょーん、ぴょーん 私たちは跳ねる二匹の兎さんみたいです ぴょーんぴょーん ぴょーんぴょーん この乗物の持ち主は一体どうしたんだろう? 月ではものが風化しないので経年劣化のようなものは見られませんが、 しかし機械のつくりからしても、これは絶対に最近の宇宙工業製品です ひょっとして、なにかのトラブルに巻き込まれてしまったのでしょうか…… 宇宙でのトラブルは命の危険をもたらしかねない恐ろしいものです だとしたら……この跡を辿ってその向こうに行こうとしてるのも、 危険な行動なのかもしれない 不安におそわれて「引き返そう」と提案しかけた、その時でした。 「うわーん!」 急に声が聴こえたのです 二人して顔を見合せます 唯「今の憂・・・じゃないよね」 憂「うん、今のって・・・」 空気のない月面では音も声も存在しません 今のはどこかの無線電波をキャッチしたスピーカからの音声です 「誰か助けてー!」 憂「お姉ちゃん・・・こわい」 唯「向こうに誰かいるんだ。助けに行かなくちゃ!」 私の手を引いてお姉ちゃんは駈け出しました 声は何度もとぎれとぎれに届きます 唯「ひょっとしてこの声・・・」 憂「?」 唯「なんだか聞き覚えのある声なんだけど・・・あっ、あれ!」 憂「えっ!?そんな!?」 あまりの光景に目を疑ってしまいます そこにいたのは身近な友人たちでした 唯「やっぱり、澪ちゃんだ!それにあずにゃんまで!」 憂「どうしてこんなところに・・・いや、そんなことより」 唯「おーい二人ともー」 お姉ちゃんは手を振りながら二人に駆け寄って行きます 目の前の出来ごとの異常さを気にしていないのかな 確かにあれは澪さんと梓ちゃん…… でもその二人は、たくさんの兎の群れに囲まれて立っていたのです! 2
https://w.atwiki.jp/kitarou22ch/pages/56.html
ちゃんちゃんこについて ちゃんちゃんこで敵を倒せる件に関して 634 名前:NAME OVER[sage] 投稿日:2016/01/31(日) 13 04 57.80 ID ??? 敵にちゃんちゃんこ使うとそれで倒せる時があるが ダメージがあるのか特殊効果があるのか 639 名前:NAME OVER[] 投稿日:2016/04/02(土) 13 19 13.35 ID QDYwAEbg 634 それは敵に与えた合計ダメージが、敵の最大体力と同じ数になったあとに、 ちゃんちゃんこやまたたびや砂かけ等のダメージを与えられない攻撃をすれば倒せるんだよ 例えば蜘蛛んびの体力は50だが、実際には51ダメージ与えないと倒せない 50ダメージ与えたあとに、ちゃんちゃんこ等のダメージを与えられない攻撃をすれば倒せるというわけ 因みにまたたびは絶対にかわされることはない ちゃんちゃんこで防御力が上がる? 360 名前:NAME OVER[sage] 投稿日:2009/10/04(日) 11 52 37 ID ??? (中略) もう一つ情報というか謎があった。 誰が書いたか知らんがWikipediaに”ちゃんちゃんこ取ると防御力上昇する”ってある。 これって説明書や攻略本に載ってたかなあ? 362 名前:NAME OVER[sage] 投稿日:2009/10/04(日) 15 53 01 ID ??? Wikipediaはデマと勘違いの宝庫だから間違いの可能性は十分にある。 >ちゃんちゃんこ ただ、昔のゲームは攻略本でも間違った情報書くなんてザラだから そこが出典元だったら、納得なんだけど。 642 名前:NAME OVER[sage] 投稿日:2016/11/21(月) 22 49 46.15 ID 8QJmYuDy0 ちゃんちゃんこと言えば、防御力上がるとか書かれてた件を検証してみたけど増えてないね 入手時は増えてないし戦闘の時も装備時で処理が変わらないから参照もされてない
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体には気を付けなさい…それだけじゃ…… -- 萎んだよ (2006-09-24 15 25 19) 名前 コメント
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「ダブルタイガーきょうだい けんざん!! ガオーーーー!」 テクノスジャパンのアクションゲーム『くにおくん』シリーズの登場人物。初出は『熱血格闘伝説』。 虎のマスクにレスラー風の恰好が特徴的だが、登場作品によって衣装はコロコロ変わる。 トップ画像で右側で目立っているのは弟のとらじであり、奥でこちらを睨みつけている青髪の方がとらいちである。*1兄より目立つ弟など存在しねぇ!! モデルは二代目タイガーマスクで知られる三沢光晴氏。 格闘団体・牙虎会(サーベルタイガー)に所属しており、『熱血格闘伝説』では全国の高校生に格闘大会の招待状を送り付けた。 くにおやりきにも同じ手紙が届いており、彼らも大会の出場を決意する…というのが同作のプロローグとなっている (主人公はプレイヤーが作ったキャラクター。パートナーにくにおを選ぶと真エンディングが見られる)。 何故ごうだ、ごだい、冷峰四天王等のくにおと同等の実力者には招待状が届けられなかったのか(某クローンゲームでは補完されてるけど) 『熱血格闘伝説』では弟のとらじと共に最終ボスを務めている他、 対戦格闘ゲームにおいては最古の、明確な隠しコマンドで使用できるボスキャラクターでもある。 同作において通常キャラが必殺技を3つまでしか持てない所をダブルタイガー兄弟は7つ所持している上に、 持続、判定共に非常に優秀なダブルラリアット、高火力投げのスクリューパイルドライバーを所持しており、 更に両者健在の時は回避が困難なコンビ必殺技を頻繁に使用してきたりと、圧倒的な性能を誇る。 『ダウンタウン熱血物語SP』では新たに追加されたマップである栄十リゾートで「タイガーホール」というトレーニングジムを開いており、 ジムで連続で勝ち抜く事で最後に挑戦する事ができる。 このジムは一種のやりこみ要素となっており、中盤以降の敵はスーパーアーマー常備な上に一撃で即死圏内の攻撃を繰り出してきたりと、 生半可な準備ではまず歯が立たないような高難易度となっている。 また、とある人物との会話から冷峰学園卒業生である事を示唆する内容の話が語られる。 『ダウンタウン乱闘行進曲』及び『ダウンタウン乱闘行進曲マッハ』では、物語の黒幕によってその知名度を利用され学生襲撃事件の濡れ衣を着せられており、 真犯人を突き止める為に各スポーツ分野のレジェンド級の選手+αを集めた「じゃぱん選抜チーム」を率いて大会に参加している。 この作品では通常の虎マスクの他に、マスクを脱いだ素顔バージョンがエディット専用の隠しキャラとして使用可能。 外伝作品である『River City Girls』では特に彼らと言及されているわけではないが、 虎の覆面をしたレスラーが敵として登場している。 『くにおくんの時代劇だよ全員集合』では格闘伝説発売前だから当然登場していないが、 クローンゲーム『ダウンタウンスペシャルスペシャル くにおくんの時代劇だよ全員集合!』では「虎」繋がりからか、 とらぞうの部下「とらたろう」「とらじろう」として登場。 時代劇の世界観に合わせてかマスクは被っておらず、エンディングで見せていた素顔で登場している。 なお、ダブルドラゴン兄弟とはネーミングが似通っているが、関連性は不明。 『くにおくん』シリーズの生みの親こと岸本良久氏は「ダブルドラゴンとダブルタイガーが戦ったらどっちが勝つの?」 という質問に対しては「ダブルドラゴンでしょうね!」と回答していた。 MUGENにおけるとらいち アフロン氏が製作した『熱血物語SP風』のものが存在している。MUGEN1.1専用。 原作と違い打撃投げ、ダウン掴み投げ、必殺投げ後の専用追撃等、投げキャラに近い技構成になっている。 超必殺技はどちらも弟のとらじを呼び出すコンビ技であるが勿論原作と違い入力での失敗などは無い。 また、起き上がり時のリバーサル専用技という珍しい必殺技を持っている。 AIは未搭載だが、ですからー氏による外部AIが公開中。 出場大会 「[大会] [とらいち]」をタグに含むページは1つもありません。 *1 ちなみに『ダウンタウン熱血物語SP』でもダブルドラゴン兄弟の超必殺技「双龍転生」はりゅういちが「蒼」、りゅうじが「紅」となっている。 『くにおくん』シリーズでは兄=青色、弟=赤色が基本なのだろうか。
https://w.atwiki.jp/stairs-okai/pages/336.html
“「えりこちゃんっ!」 「ん?なっきぃどうしたの?怖い顔しちゃって」 とあるホテルの一室。私はベッドに寝転がっているえりかちゃんに近づくと、読みかけだった雑誌をサッと奪った。 「ちょっとぉー今読んでるのに・・・」 「そんなことより、ねえ、もういい加減千聖に変なことするのやめてよ。」 憤る私をキョトンとした目で見ていたえりかちゃんは、「どうして?」と言いながらスッと目を細めて笑った。 「だ、だからぁ、教育に良くないっていうか」 「ふふん。でも、千聖が望んでることなのに、なっきぃが勝手に阻止できないんじゃないの?」 「違う!えりこちゃんは自分の肉欲を満たすために、千聖を慰み物にしてるケロ!そんなの絶対だめ!それなら私が身代わりに・・・」 「み・が・わ・り?」 私の言葉を受けて、えりかちゃんの目が妖しく光った。無言でおいでおいでをされた私は、おそるおそるえりかちゃんのいるベッドに近づいていった。 「座って。」 「う・・うん」 横に並んで座ると、ショートパンツから伸びたえりかちゃんの白い腿と、私の腿がくっつく。お互い低体温だから、ひんやりして変な感じだ。 「なっきぃ、千聖の身代わりになるって、どういうこと?」 「だ、だからぁ、そんなの言わなくたってわかるでしょ?」 「えー、えりかわかんなぁい」 もー、なんだよ!えりかちゃんはたまにいじめっ子に豹変することがある。口ごもる私を見て満足げに2回うなずくと、そっと肩に手を回してきた。 「えりこちゃん・・・?」 「知りたいんでしょ?ウチが千聖に、どんなことしてるのか。」 「べ別に、私は」 「でも知らないままじゃ、身代わりなんてできないんじゃないの?」 耳を掠めるえりかちゃんの息が熱い。「感じてるの?」何て言われると、無意識に変な悲鳴が出て、お腹の奥がじわっと痺れる。 「ふふふ。可愛いね。なっきぃは千聖のお姉ちゃんだもんね。私のことを止めなきゃいけないって張り切っちゃってるんだ。」 「わ・・・悪い?私はえりかちゃんよりずっと千聖のことを大切に思ってるんだから。」 自分の行動を笑われたように感じて、カッとなって言い返すも、あんまり効果はないらしい。えりかちゃんは黙って唇を歪めて笑うだけだった。 「あっ!」 いつの間にかベッドに仰向けにされていた私は、胸にえりかちゃんの手の感触を覚えて身震いした。 「千聖はここ、すごく感じるみたいだけど、なっきぃはどうなの?」 「やっ・・・待っ・・」 胸の上で蠢く、えりかちゃんの指は奇妙に優しくて、それでいて乱暴だ。触れられたところから、蕩けるように肌が粟出っていく。 「ふふふ。なっきぃはこういうのが好きなんだ。千聖はねぇ、もっと優しい・・・」 「やだ・・・やめてよぅ」 「そんなこと言って、本当はもっと聞きたいんでしょ?」 どうして?大切な千聖を辱めるようなことを言われているのに、すごく興奮してしまう。乱れた髪の隙間からのぞくえりかちゃんの顔は、いつものおっとりした優しいお姉ちゃんじゃなくなっていた。 ギラギラした瞳、オーラ。千聖もこんな目で射抜かれて、玩ばれているんだろうか。 「なっきぃ、もうココ大変なことになってるね」 「いや・・・」 「千聖の身代わりになるんでしょう?これぐらい我慢しないと。あの子にはもっとひどいこと、いっぱいしてるんだよ。」 もっと、ひどい・・・? それがどんなことなのか、想像するだけで、私の息はさらにあがる。 「嬉しいな。ウチの玩具がまた1個増えた。」 「おもちゃ・・・?待って、そんな。千聖のことは手放してくれるんじゃ・・・」 「ウチ、そんなこと一言も言ってないけど?」 えりかちゃんは小さい子みたいに、無邪気な顔で笑った。それは大人っぽくて綺麗なえりかちゃんの容姿に似つかわしくなくて、アンバランスに美しくて、怖かった。 「ひどい・・・」 「そんなことより、ねえ、そろそろ千聖が来るよ。今日、約束してたんだ。よかったね、なっきぃ。千聖と本当の姉妹になれるよ」 「やめっ・・」 叫ぼうとした私の唇を、柔らかな感触が包みこんだ。もうだめ、えりかちゃんには逆らえない・・・ ――コン、コン 「えりかさん?千聖です・・・入ります」 頭の隅っこで聞こえた声は、幻?もう何が現実なのかよくわからない。 「ああぁ・・・」 意識が遠のく瞬間、薄く開けた目の端っこに、ショートカットの小さな姿が映った気がした・・・・” 「・・・・ふう。」 所変わって、自室のベッドの上。 やることやり終わって、賢者タイムに突入した私は、妙に冴えた頭で枕もとのペットボトルに手を伸ばした。 「えりかニー・・・あると思うケロ。」 現在、時刻は朝の6時30分。まだ起床時間としては早いけれど、二度寝したらダレてしまいそう。そんな状態でベッドの中でボーっとしていたら、なぜだかムズムズしてきて、朝っぱらからファイト一発することになってしまった。昨日のみやニーの余波かもしれない。 実は、このパターンの妄想は今までにも何度かしたことある。というか、みぃたんニーの前のマイブーム(・・・)だった。 千聖を慰みものにするえりかちゃん。阻止しようとして、巻き込まれる私。当然のことながら、こんなこと、現実だったら絶対に許せない。そもそも、あの2人の関係を、まだ私は認めたわけじゃないんだから。これは、妄想の世界ならではの楽しみ。 だけど、えりかニーはともかく、ちさニーオンリーというのはまだしたことがない。というか、できない。私はやっぱり強引にどうたらこうたらされるのが好きだから、お嬢様にしろ、明るい千聖にしろ、あんなに優しい子が私をひどいめに合わせるのは考えられない。 でもでも、いつか試してみる価値はあるケロ・・・?ほのぼのパターンならありケロ・・・? そんなバカなことを考えながら、私は布団を這い出た。姿見に映る自分の顔は目が爛々としていて、いつもより色っぽいような気がした。 前へ TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
https://w.atwiki.jp/dericashi/pages/34.html
俺だってわざと、悪役ぶってるところも、あるんだよ・・・ ルンゲ名言セレクションから抜粋。 発言主は兄ちゃんねる時代に数々のドロドロを巻き起こした固定、エスポワール。 「hぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁっぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁ」と同じログで誕生しているので、詳細はhぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁっぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁを参照のこと。
https://w.atwiki.jp/nullpoco/pages/114.html
238 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/09/12 23 33 ID edk/5gB7 1/13 _____ //___T__T___ || .|OWSON| ||=| 凸 | ||=| | |. | || .| = _| ||  ̄ ̄ ̄ …… "∞ || / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ | う ・ う~ん… はっ! | | あれ…?俺はたしか連れ去られたはず…. | | 助かったのかな? | \___ ________________/ ∨ || ((((((; θ・) . || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄239 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/09/12 23 34 ID edk/5gB7 2/13 _____ //___T__T___ || .|OWSON| ||=| 凸 | ||=| | |. | || .| = _| ||  ̄ ̄ ̄ …… ∞゛ || || || || ' ⌒ヽ ギャン ! || (・θ・,,)-っ ) || " ι ι ノノ || ((((((・θ・,,). || シュルシュル ∧ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ | なんで助かったんだろう? | | ひとまず縄をほどいてっと…...| \____________/240 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/09/12 23 35 ID edk/5gB7 3/13 _____ //___T__T___ || .|OWSON| ||=| 凸 | ||=| | |. | || .| = _| ||  ̄ ̄ ̄ |……"∞ || (,,・θ・) || ( ∪∪ || ノ ノ || ( ( || )(,, θ ) || ヾ(ノ )ゝξ←ほどいた縄 ...|| ̄ ̄ ̄∧  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | イテテ…まだ身体がズキズキするよ…241 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/09/12 23 36 ID edk/5gB7 4/13 _____ //___T__T___ || .|OWSON| ||=| 凸 | ||=| | |. | || .| = _| ||  ̄ ̄ ̄ || …… ∞゛ || || || || ズキズキ. || (;-θ-) . || .⊃ プーン ........ヾ( ゝ ゝξ || c( (っ'A`)っ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∧  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄""''''''''''''''''''''゛゛ / ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~\ | はぁ…なんでこんな目ばかり… | | 全然モナー達にも会えないし….| \______________/242 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/09/12 23 37 ID edk/5gB7 5/13 _____ //___T__T___ "∞ || .|OWSON| ミ ||=| 凸 | ミ ||=| | |. | || .| = _| ||  ̄ ̄ ̄ || / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ || | おわっ!こいつはたしか | ||.. | 俺をおそったやつじゃんか!. ..| || | なんで血まみれで倒れてんの!? | || \__ ___________/ || ∨ || Σ(;・θ・) ギョ ~ ・ ブーン || ι ゝξ c( (っ'A`)っ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄""''''''''''''''''''''゛゛ ̄ ̄243 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/09/12 23 37 ID edk/5gB7 6/13 俺は捕まって… たしかこいつの言う「ボス」って奴の所に つれていかれる途中だったハズ… だけどこいつはここに倒れていて 俺は助かっている…どうゆうことだ? (,,・θ・) ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ < > < うわぁ!今度は何だ! > < > (・θ・,,) ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨ ⊂ ⊃ ミ ヽ(;・θ・) バシュゥゥーーーー ( っ っ ミ ミ ミ 244 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/09/12 23 38 ID edk/5gB7 7/13 パシッ _____ //___T__T___ ∞⊂(・θ・,,) || .|OWSON| ヽ ∪ ||=| 凸 | ) ) ||=| | |. | ( ( || .| = _| (・θ・;)゛ ||  ̄ ̄ ̄ ( ゝ ゝ フワフワ || / || ゛ ∧ || / ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ || | なんだちょうちょか…びっくりしたぁ | || | ん?この看板はオーソンの看板…...| || \______________/ || || c( (っ'A`)っ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄""''''''''''''''''''''゛゛ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄245 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/09/12 23 39 ID edk/5gB7 8/13 _____ //___T__T___ || .|OWSON| ||=| 凸 | ||=| | |. | || .| = _| ||  ̄ ̄ ̄ || || || (-θ(-)゛ モグモグ || ( ゝ ゝ || ノ ノ || ( ( || (・θ・,,) || ヾ(ノ ) c( (っ'A`)っ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄""''''''''''''''''''''゛゛ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ____∧____ / \ | ん?看板…?待てよ…| \_________/246 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/09/12 23 39 ID edk/5gB7 9/13 _____ ____________ //___T__T___ / \ || .|OWSON| | この高さにある看板なら… | ||=| 凸 | | すべてを見ていたハズ !!!. | ||=| | |. | \___ ________/ || .| = _| /ノ ||  ̄ ̄ ̄ || (・θ・,,)247 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/09/12 23 40 ID edk/5gB7 10/13 ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ < > _____ < 俺が > //___T__T___ < ヒナちゃんだ !!! > || .|OWSON| < > ||=| 凸 | * ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨ ||=| | |. |⊂(・θ・,,)⌒\ || .| = _| ∪ ⌒ヽヾ ズバァーーーン !!!!!! ||  ̄ ̄ ̄ + ) ) || + + (・θ・´) || ( ゝ ア248 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/09/12 23 40 ID edk/5gB7 11/13 +. + _____ //___T__T___ * ゝWWWWWWWWWWWWWWWWWWW く || .|OWSON| + ≪ 『俺がヒナちゃんだ!』 ≫ ||=| 凸 | . ≪ すべての物質はこの能力によって ≫ ||=| | |. |. ≪俺の質問に嘘偽り無く返答する !!!!! ≫ || .| = _| . ≪ そしてこの看板に質問するのはこの3つ !! ≫ ||  ̄ ̄ ̄+ ≪①俺が眠っている間に何が起こったのか !!! ≫ || + ≪②こいつ(ドクオ)を殺したやつの顔を ≫ || ≪ 2進法で答えろ!! ≫ || ≪③そしてそいつがスタンド使いだった場合 ≫ || ≪ そいつの能力は何か!!! ≫ || ノMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMヾ || 249 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/09/12 23 41 ID edk/5gB7 12/13 + _____ + //___T__T___ いくぞ!第1の質問 !! || .|OWSON| 『俺が眠っている間にな… ||=| 凸 | * ||=| | |. | (・θ・,,) || .| = _| ∪∪ ) ||  ̄ ̄ ̄ + ( ( ヒュッ !!!! || + + (・θ・´) || ( ゝ ア ━╋ ≡≡≡≡250 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/09/12 23 41 ID edk/5gB7 13/13 + _____ + //___T__T___ || .|OWSON| ||=| 凸 | * ||=| | |. | ミミ ビュン !! || .| = _| ミ ミ ミ ||  ̄ ̄ ̄ + ミ ミ ・θ・) ╋━ カキーン || + + (;・θ・) ∪゛彡 || ヾ( ゝ ゝ *≡≡≡ バシッ _____∧____ / \ | うわっ!ナイフ!? | | 一体誰が投げたんだ !!!. | \___________/ /└────────┬┐ . To Be Continued... | | \┌────────┴┘
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ep.まとめ【未解決事件まとめ15選】ミユキサン 長岡京 お姉ちゃんだよ 世田谷一家 三億円事件 洋子の話は信じるな 他 収録内容 「ミユキサン、カアイソウ」 「岡山地底湖行方不明事件」 「長岡京ワラビ採り殺◯事件(紹介)」 「井の頭公園バラバラ殺◯事件」 「世田谷一家殺◯事件」 「お姉ちゃんだよ事件(紹介)」 「タケノコ掘り女児行方不明事件」 「長岡京ワラビ採り殺◯事件(詳細・考察)」 「スーパーナンペイ事件」 「名古屋妊婦切り裂き殺◯事件」 「三億円事件」 「赤城神社主婦失踪事件」 「松岡信矢君行方不明事件」 「室蘭女子高生失踪事件」 「石井舞ちゃん失踪事件」 「福島女性教員宅便槽内怪◯事件」 「洋子の話は信じるな」 「お姉ちゃんだよ事件(詳細・考察 ネオホラーラジオ コウタさん)」 その他 名前 コメント すべてのコメントを見る
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前へ 千聖もう寝てるんじゃないの、とか 今会ってもしょうがないよ、とか そんな口を挟む間もなく、私は舞美ちゃんのお兄さんが運転するワンボックスカーに詰め込まれた。 仲間を思う舞美の気持ちがどうとか、絆がどうとか、舞美ちゃんがそのまま男になった感じの男の人が喋っている。 時刻は午前3時。まさか千聖の家まで3時間もかからないだろう。本気なのか、この人達は。 「私ね、やっとわかったんだ。」 私のことは着替えさせたくせに、自分はネグリジェのままの舞美ちゃんが語りだした。 「舞が今のちっさーを受け入れられないなら、それはもう仕方ないと思ってた。 仕事の時にちゃんとやってくれるならっいいかって。でもそれは違うよね。 舞ももう現実と向き合っていかないといけなかったんだ。」 やだ。何言ってるのお姉ちゃん。だって、舞は。 「私やえりが最初に気づいておくべきだった。舞がどれだけしっかりしてたって、まだたったの13歳なのに。 何もかも自分で判断させるなんておかしかった。舞がもし良くない態度でちっさーに接したら、その場で注意するべきだったんだよ。なっきーはちゃんとそうしてたのに、リーダーの私は」 「待って、舞美ちゃん。何で今そんなこというの?っていうか、今私たち何しに行くの?」 「何しにって。」 舞美ちゃんは相変わらず無表情のまま顔を近づけてきた。 「今までのこと、謝りに行くんだよ。」 「・・・・・なんで。やだよ。別に私は悪くない。」 「だって、舞泣いてたじゃない。千聖に会いたい、謝りたいって。」 ああ、それは違うんだよお姉ちゃん。あの千聖に謝りたいんじゃなくて、前の千聖にだよ。 「ちっさーは優しいし、人の思いやりがわかる子だから大丈夫だよ。私もついていってあげるから。 このままじゃ舞のためにも、ちっさーのためにもならない。そうだよ、うんそうだ。」 舞美ちゃんは完全に舞美ワールドに入ってしまって、私の声なんか聞こえてないみたいだ。何だか悲しくなってきた。 「降ろして。私があの千聖に謝ることなんて何もない。舞美ちゃんには関係ないじゃん。それにあれはなっきーが」 「舞。じゃあ何でちっさーは泣いてたの?あんなに雨ふってたのに、何で一人で帰るなんて言ったの?なっきーが全部悪いとでも言うの?」 舞美ちゃんの声はあくまで冷静だったけれど、私を見据えたまま一歩も引かない。 年上だけど、リーダーだけど、どこかで私は舞美ちゃんをなめていたのかもしれない。 でも今の射抜くような視線は、言い逃れや責任の押し付けなんて許さないような迫力がある。 「このままじゃだめなんだよ、舞。」 「降りる、降ろして。舞歩いて帰る。」 「バカなこと言わないの。できるわけないでしょ。舞、逃げないの。」 「もう、やだ何で・・・舞だって、いろいろ考えてるのに。みんなでそうやって舞を責めるんだ。」 もう悔し紛れの逆ギレしかできない。 車はどんどん加速していく。 こんな気持ちのままあの千聖に会って、何をしろっていうんだろう。 「みんな舞よりも、あの千聖を取るんだね。なっきーも、舞美ちゃんも、もう舞の味方じゃないんだ。どうでもよくなっちゃったんだ。」 「それは違うよ。みんな心配してるんだよ、舞とちっさーのこと。どうでもいい人のために、ここまでするわけないじゃないか。」 少しだけ、舞美ちゃんの表情が緩んだ。 「舞、辛いかもしれないけど聞いて。ちっさーはもうずっと今のままかもしれない。治るかもしれないし、そんなことは誰にもわからないよね? だから、舞も意地張ってないで今のちっさーを受け止めてあげてほしいんだ。」 ・・・ああ。どうしよう。もうこの件で人前で泣くのは終わりにしたかったのに。私の目の前はまた霞んできた。 「わ、わかってるもん。」 「うん。」 「あの千聖が、前と同じで舞のこと思いやってくれてることも、見ていてくれてることもわかってる。 千聖が、私にひどいことされても、私の前で泣かないようにしてたのも知ってるよ。 でも舞には前の千聖じゃなきゃだめなの。どうしても会いたいんだよ。あきらめられないの。」 「そっか、うん、わかった、ごめん。ごめんね舞。急すぎたよね。」 舞美ちゃんのぬくもりが体を包む。抱きしめられると、どうしようもなく胸が切なくなって涙が止まらなくなる。 “お兄ちゃんごめん、やっぱり行かない戻って” “ちょ、おま” どうやら引き返してくれるらしい。私の背中をさすりながら、舞美ちゃんも少し鼻を啜っていた。 「ごめんね、私暴走して。どうしても今じゃなきゃって思っちゃって。アホなリーダーでごめん。」 「ううん、ありがとう。・・・舞、昨日のことだけはちゃんとあの千聖に謝るから。 明後日レッスンあるでしょ?できたら明日、相談に乗ってほしいな。」 「うん、うん。わかった。明日起きてから、ゆっくり話そう。そうだね、ゆっくりでいいんだ。」 ありがとう、お姉ちゃん。 まだキュートは私の居場所でいいんだね。優しい腕の中で、ゆっくりと目を閉じた。 次へ TOP