約 1,621,936 件
https://w.atwiki.jp/utauuuta/pages/3082.html
しょうりつろくじゅっぱーせんと【登録タグ し 愛野ハテ 曲 桃源郷】 作詞:桃源郷 作曲:桃源郷 編曲:桃源郷 唄:愛野ハテ 曲紹介 2014ハテ誕投稿曲。新音源である「愛野ハテ単独音」のお披露目も兼ねている。 作詞は カカオ党 氏、作曲はKasuLi氏、イラストおよび動画は ゴキ虫 氏が担当。 チップチューン的なピコピコ音が特徴的な可愛らしい曲。 歌詞 (配布zipファイル内歌詞テキストより転載、一部動画内歌詞表記に合わせて編集) 晴れた朝に靴を履いた 褪せた赤の古いスニーカー ドアを開けて目を細めた 昨夜の雲も何処かお出かけ? 濡れた地面を踏みしめて いつも待っている退屈そうな君の元へ 途中で買ったチョコとキャラメル片手に 見慣れた道を進む すれ違ったわんこもどこか楽しげ 小さく吠えて駆け出す なんとなく君の笑顔を思い出す 「やっと来たか」と不満げな声 足を組んで座る君が言う 「やっと来たよ」と笑って返す いつも通り同じやりとり 錆びたブランコ腰掛けて 「どっちがいい?」とお菓子を見せるこの時が好き 「私はチョコ」「俺もそっちがいい」とか二人いつも取り合う ぶつかりあった視線は火花を散らし 互いににらみ合う そしてじゃんけんで決めるのがお約束 こうしていつも取り合うのが楽しくて わざと違うお菓子を買う どうやらきみもおんなじみたいで 負けてもどこか楽しそう 私はチョコを。 君はキャラメル 頬張りながら話をする 秘密基地とかその中身とか 小さく吠えた犬のこととか …それじゃ今日は何して遊ぶ? とか コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/460.html
945 (´・ω・`)ホァァァー! sage 2008/06/26(木) 01 16 38 ID uflTTZ4W 朝、まだ覚醒しきれていない頭に連続した快感の信号。 「あっ…おにいちゃ…んっ…おは…んっんっ…よう」 こんもりと盛り上がったシーツのその足の間、俺の陰茎を咥え 規則正しく頭を上下に振る妹。 「んんっ…!」 びゅっびゅるる 何の予告も無しにその咥内に射精する。 目を白黒させて必死に精液を飲み込んでいく、いつものことだ。 やがて咥えきれなくなり陰茎が空気に晒される。 射精はいまだ続いており、白く太い線が妹の口の周りに撃ち出された。 最後の一滴を舌の上で擦り付けるように拭う。 妹は依然大きく口を開けたままだ。 「飲むなよ」 「ひゃい…」 射精を終えてから1分間、最後の精液を舌の上で味あわせる。 陶酔しているわけでもない、微かな怯えを隠しただ目を閉じている。 くちゅくちゅくちゅくちゅ 下品な音を立てて汚液で口を濯がせる。 咥内を見て全て飲み込んだことを確認する、顔にこびり付いた 残滓を拭う事は許さない。 「風呂だ」 「い、今準備するから」 口元を覆い、周りの精液を隠すようにして俺の部屋を出て行く妹。 俺は枕元のティッシュで性器を拭い、無造作に投げ捨てる。 それは粘液質な音を立ててゴミ箱の脇に落下した。 どうせ後で妹が始末するだろう、そう思い準備が出来ているだろう浴室に向かった。 「じゅ、準備できた…よ」 Tシャツとトランクスを籠に入れて浴室に入る。 そこには俺と同じく何も身に付けていない妹が、浴槽のヘリに手をかけ 尻をこちらに向けて突き出していた。 習慣になっているくせにいつまで経っても羞恥心は抜けないのか、顔はこちらに 向けようとはしない、俯いたままだ。 「開けよ」 「あ…あの」 「開けよ」 自らの指で性器を広げるよう指示する。 「あ、あのっ今日はその」 「なんだ?危険日かよ」 理解して抑えてくれると思ったのか、妹は壊れた機械のように コクコクと顔を上下させた。 俺は隅に置いてあるコンディショナーを手に取り、濡れても居ない妹の 性器に塗りたくる。 「えっ…あのっおにい」 「開け」 「あの…っ」 「開けよ」 「…う…うぅっ、うっ」 堪えきれなくなったのか嗚咽を漏らし、ぽろぽろと涙を流す。 浴槽に溜まったお湯と交じり合い、小さな波紋だけを残して 何事も無かったかのように消えた。 946 (´・ω・`)ホァァァー! sage 2008/06/26(木) 01 17 01 ID uflTTZ4W 泣きながらも二本の指で性器を広げる妹。 広げきったのを確認して、一気に根本まで突き挿した。 「ぎい…っ!いだっおに”…ちゃい”だいっ…!」 ぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱん 声を無視し、ただ作業のように性器を撃ち付ける。 濡れた肉と肉がぶつかり合う音が浴室中に響いた。 「いだっいだっいだひぃ…ぃぎぃっ」 「そりゃ痛いだろ」 妹は相変らず涙をこぼし、体中をピンクに染めて強張り ブルブルと体を震えさせる。 初めの頃は2/3程度しか入らなかった穴も、連日犯し、使ってやったお陰で 小さい穴一杯に全てを飲み込めるまでになっていた。 「くひぃっ」 「やめるか」 「ひぃ…え?」 何を言っているのか半分理解していないだろう、急に痛みから醒めて 呆然とする妹に再度言い放つ。 「痛いならやめるそ?つまらん」 「あっああっ!ごめんなさいごめんなさいっごめんなさいっ!」 髪に見捨てられた宗教者の如く、慈悲にすがろうと慌てふためく。 「じゃあ膣に出すからな」 「…それはっ」 「膣 出 し だ」 「う、うぅ、ぅうっ…うぅ~~」 ふつかり、鬩ぎ合う心のジレンマに、妹は堰を切ったように泣き出した。 それでも俺の腰は止まらない、そしてこいつも精液がこびり付いた顔で 泣き腫らしながらもその腰は止まっていなかった。 「やめろよ」 「うぅ~~」 「嫌ならやめろ!」 「うぅっ、ぅっ」 泣くほど嫌ならやめればいいのだ、そうしたら直ぐ止めてやる。 やめて欲しくない、自分から望んでいるくせに、嵐が過ぎるのを 座して待つかのようなその態度が、その被害者面に嫌悪感を催すのだ。 「なんでだよ」 「…だっ、て…」 「あ?」 「だっ…でっ…!」 「だ、てっわだしっおにい”ちゃっす、きだかっら”!!!」 二人の体が止まる。 叫ぶように、事実それは絶叫だったが、連日強姦されてその心境に至れる 妹が理解出来ない。 「気持ちわりい」 俺の呟きは聴こえてる筈なのに 途切れ途切れ嗚咽を漏らしながら、妹はまた腰を振り始めた。
https://w.atwiki.jp/boonmix/pages/96.html
311 名前: プロスキーヤー(山梨県) 投稿日: 2007/03/17(土) 23 02 16.53 ID PFwEHQpd0 ―― 終 ―― まぶたの裏に赤い閃光が走った。それは途絶えることなく僕の眼球を襲った。たまらず掌でまぶたの上を覆う。 しばらく赤色が網膜に焼きつき、痛みとも痒みともつかないじんじんとした感覚と格闘していたが、次第になり をひそめ、穏やかな暗闇が戻ってきた。 掌を高く掲げ、おそるおそるまぶたを開く。光で透け、中の血管が見える手の先に、屋根の隙間から顔をのぞ かせている太陽が見えた。顔ごと視線を逸らし、太陽から目をそむける。二三度意識的にまばたきをして、よう やくまともな視力へと回復することができた。 (´・ω・`)「おはよう」 (主^ω^)「……起きてたお」 (´・ω・`)「嘘つけ」 窓を見る。天井の重みに耐え切れず、元の形がわからないくらいにひしゃげてしまった、ガラスも網戸もない、 ただの穴あき窓。その横に、膝を折り曲げ、体育座りの格好で壁に寄りかかっているしぃがいる。サイズの合わ ないぶかぶかのキャップを斜めに被り、つばに隠れていないほうの瞳が、いつもと同じように僕を見つづけてい た。 (主^ω^)「おはよう」 (*゚ -゚)「……おはよう」 (´・ω・`)「やっぱり寝てたんじゃないか」 (主^ω^)「いや、起きてた」 何事もなかったかのような、いつも通りの日常。このまま待っていたら、固いパンと、もっと固い干し肉が出 てきそうだ。そういえば、今朝は朝飯抜きだったんだっけと、とても平和な考えすら頭に浮かんできた。本当に、 なにもなかったみたいだ。 313 名前: プロスキーヤー(山梨県) 投稿日: 2007/03/17(土) 23 03 45.88 ID PFwEHQpd0 けれど、それは違う。掌の中にはDATの重さがふたつ分あるし、あの極限状態の中で考え、想った事は忘れ ようもない。なにより、体中がこのまま死んでしまいそうになるほど、痛い。痛くて堪らない。 だというのに、僕の顔からは、笑みがこぼれて止まらなかった。痛いのに、わらってしまう。静かなわらい。 やるべきことを成した後の、充実感から来る感情。うまくいかないことばかりだったけど、DATを手に入れる ことができて、しぃを助け出す事ができた。今は、それで十分だ。 (´・ω・`)「随分いい顔してるじゃないか。学ぶべきことでも見つけたかい?」 (主^ω^)「ショボンこそ、随分と薬指の回りがいいじゃないかお」 両の手の指先を合わせ、その中から薬指だけを離し、ぶつかり合わないようにくるくると器用に交差させてい る。いつもならすぐにぶつかり合ってしまう薬指同士が、今日は快調に回りつづけていた。回りつづける指から、 何かを吹っ切ったような潔さを感じた。 (´・ω・`)「もう二度と来るなよ、『害悪』」 (主^ω^)「言われなくてもわかってるお、シスコン」 顔を合わせ、声を上げずに静かにわらい合った。まったく、清々しいくらいに憎々しい顔だ。はじめて会った ときに脅されたのも、ぼこぼこに蹴られたのも、怨んでやる。怨んで怨んで、絶対に忘れてやらない。髪の長い、 冬の枯れ木みたいな格好をした性格のわるい奴のことを、ずっとずっと覚えておいてやる。覚悟しろ。 体を起こす。血が足りていないせいか、目の前が白く染まって、ふらふらした。でも、大丈夫。今の僕なら、 それくらい気にもならない。今の内に、この世界の空気を胸いっぱいに吸っておこう。嫌になるほど吸い込んで、 この世界の味を忘れないようにしよう。 テーブルに手をつく。木目にあわせて指を沿わせていくと、僕が刺し貫いた傷に辿りついた。そういえば、あ の軽佻浮薄なナイフ男渋沢、一体どうなったのだろうか。地下の下で潰れてしまっているのだろうか。なんだか、 死んだ場面が想像できなかった。想像できないってことは、多分生きているんだろう。そして、またどこかで仕 事をサボって、暇つぶしに精を出していることだろう。 317 名前: プロスキーヤー(山梨県) 投稿日: 2007/03/17(土) 23 05 15.81 ID PFwEHQpd0 (主^ω^)「しぃ」 しぃに近づき、抱きしめた。しぃも、抵抗なく抱きしめられてくれた。小さくて、やわらかい体。僕の方から 抱きしめているはずなのに、いつの間にか体が埋まって、逆に抱かれているような気がするやわらかさ。うずも れてでられなくなる前に、体を離した。しぃと目が合う。もう、瞳に覆われた殻はなかった。 (*゚ -゚)「……ん」 目の前の顔が接近する。焦点が合わなくなるくらいにしぃの顔が間近に来た後、唇に弾力のある何かが触れた。 何かに例えるのをおこがましく思う程、弾力ある感触。唇を喰いちぎっているので、触れ合った箇所が痛かった。 涙がでそうになる程に、痛くて痛くて堪らなかった。 しぃの腕が僕の後頭部に周り、僕の頭が固定されたと思った瞬間、唇を割って、今までの弾力ある感触とは別 の生物的なものを感じさせる感触が口内に侵入してきた。反射的に飛びのきそうになったが、しぃの腕がそれを 許さなかった。生物的感触は口の中を労るように、傷の形に沿わせてうごめいていた。痛みと共に、暴発しそう になる何かが僕の中心を駆け巡った。息が荒くなる。そんなことはお構いなしに、生物的感触は口内ごと、僕の 意識を支配していった。 たっぷりと互いの息を交換し合った後、ようやくしぃは顔を離した。 (*゚ -゚)「……きめた」 そう言って、もう一度顔を寄せてきた。今度は、軽く触れるだけ。 (*゚ー゚)「えっちなことするなら、クルベみたいな人とする」 しぃはわらった。はじめて見せた笑顔は、年相応の子供の笑顔だった。 (主;^ω^)「……この、テクニシャンさんめ」 323 名前: プロスキーヤー(山梨県) 投稿日: 2007/03/17(土) 23 06 45.89 ID PFwEHQpd0 DATが光る。淡い光が少しづつ伸びていき、やがて僕の体を覆った。ずっと、一所に留まっている訳にはい かない。この世界ともお別れ。次の世界でDATが待っている。 しぃは腕のロックを外し、猫のように頬を擦り合せてから、そっと離れた。 しぃが離れたのを確認したかのように、DATの光が高まった。視界の中が白に染まり、ふたりの姿が見えな くなっていく。 (主^ω^)「ショボン、“クルベ”に恥じない男になってくるお」 (´・ω・`)「黙れよ軟弱者」 ショボンが拳を突き出してきた。僕も合わせる。拳の表面の、固い感触がぶつかった。直後、僕の拳が光の粒 子に変じ、DATの光と同化していった。 (主^ω^)「しぃ、想いは――」 (*゚ー゚)「理屈じゃない、よね」 (主^ω^)「上出来だお」 しぃ、僕と同じく絆を背負った少女。願わくば、絆を断ち切らぬままに、約束を果たしてほしい。視界がゆら めいていく。世界の姿が、ショボンの面が、しぃの笑顔が、光に遮られ、薄れていく。絶対に忘れない。見たも のも、聞いた事も、感じた心も、胸に抱いたまま、世界を取り戻し、僕は、かえる、僕の、世界に! 旅立ちの瞬間、何かが触れた。 最後に合わせた唇の感触を噛みしめ、僕は、次の世界へと旅立った―――― 326 名前: プロスキーヤー(山梨県) 投稿日: 2007/03/17(土) 23 08 23.70 ID PFwEHQpd0 閉じられた世界。閉じ込められた人形。 閉鎖された世界は、秩序を重んじ、無秩序を許さない。 すべては決められたこと。 定められた運びの上で、流れるままに命を散らす。 仕組まれた喜び。仕組まれた怒り。仕組まれた悲しみ。 仕組まれていることにすら気づかず、互いを傷つけ想い合う人形。 滅びとは無縁の、永遠につづきつづける、保存のための運命。 だが、だがしかし――。 秩序ある世界へ降り立った無秩序な人。 世界は人を拒絶し、運命の輪は固く、人形への干渉を許さない。 だから、だからこれは――。 世界の内側で起こる、運命の外側の物語。 無秩序な喜び。無秩序な怒り。無秩序な悲しみ。 感情のまま、思うがままに、互いを傷つけ想い合う人。 限られた世界で起こった、限られた人の記録。 人がつむいだ、人のおはなし―――― 328 名前: プロスキーヤー(山梨県) 投稿日: 2007/03/17(土) 23 09 52.86 ID PFwEHQpd0 [[( ^ω^)ブーンが世界を巡るようです]] 『 IN 運命に喧嘩を売るようです 編 』 【 想い合う 彼らのようです 】 ―― 続 ―― 336 名前: プロスキーヤー(山梨県) 投稿日: 2007/03/17(土) 23 11 22.49 ID PFwEHQpd0 ____ \ / (゚∈゚__) <そにぶー そにぶー /⌒ ) ミイ // ,. .⌒⌒ ヽ | ( ( ( ) | ) ) ( _、_ ノ | // ( ヽ( ,_ノ`)ノ ) <もすかー もすかー | ノノ へノ / |ノノ ω ノ 彡ヽ` 【 次 回 予 告 】 353 名前: プロスキーヤー(山梨県) 投稿日: 2007/03/17(土) 23 12 52.03 ID PFwEHQpd0 ( ,_ノ` )「ファンキーな俺たちが、きみたちに最新情報を公開しよう!」 (*゚∋゚)「きみはふぁんきーもんきーべいべえー」 ( ,_ノ` )「明日の作品は言わずと知れたギャグの金字塔、【( ^ω^)がアフロにしたようです】!」 (*゚∋゚)「ざ だんすまん おぶ 78 ◆pP.8LqKfPo あらため 78 ◆pSbwFYBhoY」 ( ,_ノ` )「アフロとガイルの極悪兄弟。須名の棒を輪姦した代償、それは、地獄への片道切符!」 (*゚∋゚)「すなくー そうるは どどめいろ」 ( ,_ノ` )「戦乱の地イラクで待ち受けるものとは!」 (*゚∋゚)「らち かんきん えす えむ それ なんてえろげ?」 ( ,_ノ` )「志半ばで散った変態、その魂はいまどこへ!」 (*゚∋゚)「きみは ゆくえふめいになっていた わかんないです じゃないか!」 ( ,_ノ` )「[[異世界]]『スダ・ドアカ・ワールド』の支配者、ハゲとアイパーに陽の目は当たるのか!」 (*゚∋゚)「ちょうにん じむへんそん いっか えいちぴーたったのじゅうか ごみめ」 ( ,_ノ` )「ドリル娘と、あと、ほら、あの、影の薄い少年少女!」 (*゚∋゚)「ちんぽ っぽ えろけいかん でぃーじぇーおわた ようかん じゅうしょく おさむ もなーにえろゆき」 ( ,_ノ` )「後は知らん! 明日を待て! んでは!」(゚∈゚*) 359 名前: プロスキーヤー(山梨県) 投稿日: 2007/03/17(土) 23 14 21.58 ID PFwEHQpd0 /ミ / /@@@ | ( ゚∋゚ ) <ん が ん ぐ \ |/⌒ヽ ヽ彡 \ \\./ | \__\ミ/ / / /⌒ヽ ( / ヽ( ,_ノ`)ノ <明日もまた 見てくださいね~ \) (( ノ( )ヽ )) 彡ヽ ( ^ω^)ブーンが世界を巡るようです 【次回 in ( ^ω^)がアフロにしたようです】 おたのしみに! 戻る
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2131.html
餡娘ちゃんに花束を 17KB 愛で パロディ ドスまりさ 希少種 虐待人間 愛護人間 創作亜種 ハートフル注意 二行作 【はじめに】 このSSはフィクションです。 実在のものとは関係ないし、或いは他人の空似です。 餡娘ちゃん生誕記念と聞いて、カッとして書いた。 ハートフルものだし、絵師作家様方の創作物もお借りしているし、今は謝罪している。 【本編】 ふたばの森の近くに、変わった集落がある。 そこでは、ゆっくりと人間が共存していた。 小さいながらもメインストリートとなっている通りを、男と饅頭が走り抜ける。 「ヒャッハー! ゆっくりは虐待だー!」 「やめてね! かわいいかわいい、れいむをゆるしてね!」 「ヒャッハー! 絶対に許さねえ!」 大通りに面した、藁葺きの家。 その縁側で、女がありすを膝の上に乗せて和んでいる。 「平和ねー」 「とかいはねー」 「あら、鬼威惨が駆けてくわ」 「ヒャッハー! 走れ走れー!」 「お、お、おねーさん、ゆっくりしないでたすけてね!」 「れいむ、頑張ってねー」 「ゆがーん!」 れいむを追い掛け回す鬼威惨の側を、飼いまりさが通り過ぎる。 男は、白黒饅頭には目もくれない。 飼いまりさの向こうから、三輪バイクに乗った老人がやってきた。 バイクはリヤカーのようなものを引いていて、そこからは良い匂いが漂ってくる。 「おじさん、れみりゃまん、くれなのぜ!」 「はいはい。お使いかい? えらいね」 「ゆん! おだいは、おぼうしのなかなのぜ!」 老人は、まりさの帽子の中からタッパーを取り出す。 そして容器の中の小銭と、ほっかほかの蒸しれみりゃを入れ替えた。 「はい、ヤケドには気を付けるんだよ」 「ゆっくりありがとうのぜ! あちちちち・・・」 飼いまりさが、ぴょんぴょん跳ねながら来た道を戻る。 蒸し饅頭売りの側に、今度は縁側にいた女がやってくる。 「おじさん、まりさまんある?」 「はいはい。おいしく蒸し上がってるよ」 別に、まりさやありすが特別扱いを受けているわけではないのだ。 この村ではゆ虐派も愛で派も、そしてゆっくり達も、それなりに穏かに暮らしていける。 それは、集落を治めている者のおかげであった。 この村の長の名前は、餡娘ちゃん。 幼い見た目とは裏腹に、その手腕によって集落を取り仕切る敏腕少女である。 『餡娘ちゃんに花束を』 (作・二行) 餡娘ちゃんの朝は早い。 早いというより、昼も夜もなく働いているという印象だ。 村人村ゆんの要望を元に、彼女は様々な施設を作る。 人間饅頭問わず、住民は皆食いしん坊なので、作る大半は食料庫だ。 倉には納める種類によって、『とかいは』『どろわあず』『あんこばなし』等と名付けられている。 最近では『あんこばなし』のSSが溢れ返って、ある住民がさらなる保管庫を作っていた。 餡娘ちゃんは他にも会議場や遊び場などを建設する。 それらは豊臣秀吉の一夜城の如く、いつのまにか出来ていたりする。 その度に人々は、驚きと共に感謝を述べるのである。 だが、感謝を忘れたものというのは、時や場所を選ばす湧いて出る。 「けっけっけっ。こんなもの俺は気にいらねえなあ! 捨てちまうとするか!」 「むきゃきゃきゃ、さいきんは、まどうしょとよべるものがないわね!」 ゲス人間と賢者(笑)のコンビが、食料庫を荒らしている。 何かと文句を付けては、倉の中のものを潰したり、しーしーをかけて回る暴虐ぶりだ。 「ゆっ! げすがあばれてるよ!」 「いけない、餡娘ちゃんに知らせないと」 1匹と1人の目撃者が走り去る。 間もなく、小さなまりさを連れた餡娘ちゃんが、荒し被害を受けている倉に到着した。 「むきゃ? あんこちゃんよ」 「おうおうおう、餡娘ちゃんよー。俺達はつまんねえものを制裁しているだけだからよ。 村長さんは村長さんの仕事に戻って、俺達をもっとゆっくりさせてくれよ」 餡娘ちゃんは、無言で抱えていたチビまりさを放り出した。 小まりさはぽよんぽよんと、ゲスコンビの元へ近付いていく。 「おいおいおい、虐待しろってか、餡娘ちゃん」 「むきゃーっ! ようしゃなくやっちゃうのよ、おにーさん!」 「そりゃそりゃそりゃ!」 手を伸ばし、前のめりになってゲス人間が襲い掛かる。 チビまりさはそれをかわすこともなく、逆に男の指先に噛み付く。 そして。 「え?」 得体の知れない口の力で、ゲスを倉の外へ投げ飛ばした。 「むきゅきゅっ! まって、おにーさん!」 慌てて外のお仲間の元へ飛び出していくゲスぱちゅりー。 ゲス人間は顔面を地にこすり付けて悶絶していた。 チビまりさもその後を追い、ゲスに対峙する。 「やいやいやい、何てことするんだ糞袋!」 「むきゅきゅきゅ。こーかいするがいいわ、これからおにーさんのほんきを・・・」 2つのゲスの視線が、上がった。 小さかったはずのまりさは、みるみるうちに大きくなり、見上げるほどの大きさになった。 それは正しく、ドスまりさ。餡娘ちゃんが飼っているまりさの、真の姿である。 「やややあ、ドスまりさ。今日はいい天気ですね」 「むきゅきゅん。はばないすでー・・・」 ドスまりさは高く舞い上がり、哀れなゲスを大きな影で包み込んだ。 断末魔より力強く、巨大あんよの音が響いた。 ゲスぱちゅりーは単なるシミと化し、ゲス人間も完全に失神していた。 伸びている男の腕を餡娘ちゃんがつかむ。 元の大きさとなった飼いまりさと共に、彼女は村の外れに消えた。 それから先、ゲス男がたどった結末を知るものはいない。 まさか違法性のある仕置きをやるわけではないだろう。 分かっているのは、この村で彼の姿を見ることは2度となかった、ということだけである。 村から一歩出ると、そこはふたばの森だ。 それは、豊かな恵みと様々な珍獣が待ち受けている楽園。 誰しもがエンジョイ&エキサイティングを求めて、ここを訪れる。 森に来ると、鬼威惨・悪姐惨は虐用ゆっくりを使って、アウトドアな虐待に挑戦する。 愛で人間は野生ゆっくりと戯れたり、食料集めに精を出す。 鬼威惨に餌集めを頼むと、ゆっくり用の籠に唐辛子を入れたりするので、任せられない。 虐待派の村での仕事は、専ら建設業になっていた。 さて、普段なら森の中に悲鳴や喜びの鳴き声がこだまする所である。 しかし今日ばかりは違っていた。 餡娘ちゃんが、虐待派と愛護派の代表と一緒に、2人の男と向かい合っていたのである。 男というのは、端的に言えば細いのと太いの。 細かく描写すれば、細い方は貧弱な男の見本ともいうべきゴボウ野郎である。 太い方は、飛べそうもないただの豚といった感じだ。 「村の皆さんに集まって頂いたのは、他でもありません」 細いのが丁寧な口調で切り出した。 しかしその目には、明らかな軽蔑の色が見て取れる。 「皆さんには、ふたばの森に入って欲しくはないんです」 「何言ってるんですか? ここは、誰だって訪れていいはずでしょう?」 「ヒャッハー! ふたばはフリーダムだぜー!」 愛で派と虐派が抗弁する様子を、餡娘ちゃんは黙って聞いていた。 やり取りに割り込んだのは、脂ぎったもう1人の男。 「ゆっくりとか、わけわかんねーよ。キモイから消えてくれよ」 「どういう意味ですか?」 「ゆっくりと戯れる村の皆さんには、としあきの資格が無い、ということです」 としあきとは、ふたばの森を訪れる者の総称である。 由来は各自ググろう。 「ヒャッハー! ふたばの掟はただひとつのハズだぜー!」 「そうです。エンジョイ&エキサイティング。私達はそれを守り、楽しんでいます!」 「虐厨が口聞くんじゃねえよ」 「私は愛で派です!」 「やれやれ。私共も困ってるんですよ。あなた達のせいで、森がすっかり狭くなってしまって」 「ヒャッハー! 俺達は縄張りは守ってるぜー!」 「いるだけで邪魔っつってるんだよ、このハゲ!」 「ギャッハー! ハゲとモヒカンは別腹だぜ!」 「ともかく! ふたばの森のことは、森の主達が決めることです。 我々を呼びつけて恫喝紛いのことをやっても、全く無意味ですよ」 「あなた方の言い分はよく分かりました。では、森の主にお伺いを立てることにしましょう」 「まあ、きっと無駄足ですけどね。我々がここにいる。それが、答えなんですから」 「ふん・・・」 「ヒャッハー! おととい来やがれー!」 凸凹コンビは、唾を吐きながら森の奥へと帰っていった。 村の3人も、ゆっくり達と一緒に家路に着く。 餡娘ちゃんは、最後まで口を開くこともなく、何かを考え込んでいるようだった。 それからしばらく経った、ある朝。 ふたばの森に、火の手が上がった。 炎は森の自然を焼き尽くし、珍しい生き物達も犠牲になった。 ふたばに定住していたゆっくり達も、その大半は焼き饅頭となって果てた。 「ゆんやぁぁぁ! れいむのかわいいおちびちゃんたちがぁぁぁ!」 「おねえちゃぁぁぁん!」 「ああ、ふたばの森が消えていく・・・」 「あんなにゆっくりしたゆっくり達だったのに・・・」 ゆっくりや愛で派は、犠牲になった自然やゆっくりに涙を流した。 「ヒャッハー! 俺らを差し置いて虐殺とは頂けないぜー!」 「ギャッハー! 明日のサバイバルアマギリマッチがー!」 虐待派も、炎の容赦ない虐殺ぶりとプレイの幅が狭まることに落涙した。 追い討ちをかけるように、ふたば周辺にある噂が飛び交った。 餡娘ちゃんの村の人間が、森に火を付けたというのだ。 例の愛で派と虐待派の代表が、噂を流している者を探す。 案の定、あの時やり合った細いのと太いのが、焼け跡に立って熱弁を振るっていた。 「これは全て、あの頭のおかしい村の連中の仕業なんです! ふたば焼き討ちなんて恐ろしいことができるのは、あの社会不適合者達だけです!」 「あいつらは、自分の仕業だってバレたくなくて、あちこち火を付けて回ったんだ! ならばこちらも、餡娘とかいうクソガキの村を、襲ってやろうじゃないか!」 言ってることは、無茶苦茶だった。 それは聴衆にも分かるらしく、誰もがしらっとした視線を向けている。 彼らはふたばという遊び場がなくなったので、ヒマ潰しに来ているだけらしい。 それを知ってか知らずか、凸凹はさらにヒートアップしていく。 「皆さん分かりますか、これは自由に対する挑戦ですよ! 今ここで奴らを根絶やしにしなければ、またふたばは荒らされるんですよ!」 「あいつらは、どいつもこいつも犯罪者だ! 犯罪者を殺して何が悪い!」 「いい加減にしなさい。流石のとしあき達も引いてるじゃないですか」 「ヒャッハー! 人間虐待はゆっくりできないぜー」 愛で派はゴボウの前に、虐待派は飛べない豚の前に立ち、視線をぶつける。 「出ました! 皆さん、これがクズ村のクズ人間ですよ!」 「としあきの敵だ! としあきの敵だ!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり」 「何がゆっくりですか! あんな気持ちの悪い生首の、どこが良いんですか!」 「存在丸ごと愛らしいですが、なにか」 「そして思わずヒャッハーしますが、なにか」 「むむむ」 「なにが、むむむなのぜ!」 野次馬をかき分け、野生のまりさとれいむの番が、4人の中に飛び込んできた。 「こっちのおねーさんは、まりさたちを、ゆっくりさせてくれるのぜ! そんなにんげんさんが、まりさごとふたばをやくなんて、ありえないのぜ!」 「こっちのもひかんさんは、れいむたちをいじめる、こわいにんげんさんだよ! でもこっそり、もりにすんでるどーつきちぇんと、ゆっくりしてるんだよ!」 「わ、馬鹿、言うな!」 「へー、胴付きかー」 「ヒ、ヒャッハー! 視線が痛いぜー!」 「ふたばをあらしても、あんこちゃんのむらはゆっくりできないよ! そこのおいしそうなにんげんさんは、ゆっくりりかいしてね!」 「誰が根野菜と豚肉ですか! ・・・そんなサクラを使っても、森の主の目は誤魔化せませんよ」 「お前達はおしまいだー! バーカ、バーカ!」 群集が騒ぎ出し、2つに割れた。 人の谷間から屈強な男がゾロゾロと現れ、4人と2匹に対峙した。 「おお、これはこれは主のお使いの方ではないですか。 ささ、早速、このテロリスト共をしょっ引いて下さい」 筋骨隆々たる腕が、つかむ。 捕獲したのは、細い男と太い男。 「はれ?」 「貴様らこそ、ふたばの主の目を誤魔化せると思うな」 「お、お、俺達は何も」 「黙れ放火犯。貴様らの仕業だってことは、既にお見通しだ」 「え、あれ、その、ええ、どうして?」 「その分けを、これからじっくりと話してやる」 鍛え上げた男達が、ガリガリ君とブヨンブヨンを連行していく。 対照的な光景だった。 「くそ、おい、こら!」 「餡娘の、ゆっくり村の連中と関わったばっかりにぃぃぃ! ゆっくりの、ゆっくりの、ゆっくりぃぃぃぃぃ!」 まるで、饅頭の断末魔だ。 見苦しい叫びを残して、放火魔は連れ去られた。 群集は1人去り、2人去り、そして全ていなくなる。 残されたのは、村の2人と野生の2匹だけだ。 「ありがとう、助かったよ」 「どーいたしましてのぜ!」 「このド饅頭、聞いてもいないことペラペラと!」 「ゆー! たすけてちぇぇぇぇん! ちぇんのはにーがいじめるー!」 いつかどこかで見たような、れいむと鬼威惨の追いかけっこが始まる。 野生のれいむは意外と逃げ足が早く、モヒカンは中々捕まえられない。 「ねえ、まりさ。森が小さくなって大変でしょう? 良かったら、私達の村に来ない?」 「まりさたちは、もりぐらしのほうが、ゆっくりできるのぜ。 おねーさんたちこそ、もりがちいさくなったら、むーしゃむーしゃがすくなくなるのぜ?」 「それは大丈夫よ、だって私達の村には・・・」 遂にれいむを捕らえきれず、鬼威惨がバテて倒れている頃。 村では、餡娘ちゃんの飼いまりさが、村人村ゆんを先導していた。 「ゆっ! 餡娘ちゃんが避難所を作ったよ! ゆっくり付いて来てね!」 「ありがたや、ありがたや」 「ふたばさんがゆっくりするまで、ひなんじょでゆっくりしようね!」 避難所には、類焼を受けて焼け出されたものの仮設住宅と、備蓄食料の配給所が作られていた。 もちろん、生焼けゆっくりの寝床と餌も用意されている。 「しばらく村のご飯は、避難所で配るよ! 皆で仲良く、むーしゃむーしゃしてね!」 「すくなくても、みんなといっしょなら、ゆっくりできるね!」 「ならば俺は、ゆっくりを食うぜ!」 「ゆんやっ!」 「ゆ虐さんは、ふたばの森がゆっくりするまで我慢してね!」 「ひゃっはぁ・・・」 餡娘ちゃんは、流石に疲労を覚えていた。 ふたば大火災に伴う聞き取り調査や、避難所の作成。 災害と前後して行った祭りの準備や運営。 その他諸々の重責が、年齢不詳ながらも小さい両肩に圧し掛かっていたのだ。 なんでこんなことしてるんだろう。 そんな思いに駆られることも無いではない。 しかし、村人やゆっくりの幸せな顔を見ると、ついつい張り切ってしまうのだ。 今日も彼女は、『あんこばなし』のメンテナンスに向かう。 倉庫の間取りを変えて欲しいという、ささやかな願いを叶えるために。 チビまりさが、餡娘ちゃんの横を跳ねながら付いていく。 少女が村の大通りを行くと、違和感を感じた。 「ねえまりさ。何か村人の数が、少ないように見えるんだけど」 「ゆっ? まりさはそうは思わないよ。いつもと同じで、ゆっくりしてるよ」 「そう?」 「餡娘ちゃん、疲れてるんだよ」 「かもね。たまには、ゆっくりしようかしら」 飼いまりさが、ニコッと笑った。 餡娘ちゃんも笑い返したが、笑顔の意味は、よく分からなかった。 そうこうしているうちに、『あんこばなし』の倉に到着する。 少女は、またもやおかしな気配を感じた。 「この中に、誰かいるわね」 「ゆゆゆ? 本当?」 「まりさ、あなた今日は変よ。この気配を感じられないなんて」 餡娘ちゃんが、倉の扉に手をかける。 ゆっくりと開け、奥を覗き込むと、そこには。 「「「「「「「「「「餡娘ちゃん、おめでとー!」」」」」」」」」」 みっちりと入っていた村人村ゆんが一気に飛び出してきた。 少女は人の波の上に乗せられ、どこかへ運ばれていく。 「え? なにこれ?」 「さあ、サプライズは成功だよ! 後は盛大にゆっくりするよ!」 ドス化した飼いまりさのお帽子のつばに、餡娘ちゃんが乗せられた。 彼女が周りを見渡すと、皆、テーブルや食器やあまあまを持って、村の広場へ向かっている。 ドスまりさが広場の中央で少女を降ろすと、そこはもうパーティ会場。 ご馳走が並んだテーブルの前で、餡娘ちゃんは状況がつかめず、呆然としていた。 「それでは、改めてせんげんっするよ!」 「「「「「「「「「「餡娘ちゃん。お誕生日、おめでとー!」」」」」」」」」」 盛大な祝福宣言が、全住民から贈られた。 クラッカーが鳴る。拍手は鳴り止まない。 「ああ、あの、ええと・・・ありがとう」 「ヒャッハー! 照れてるぜー!」 「でも、私の誕生日、一週間前だよ・・・。まあ、私も忙しくて忘れてたけど」 「ごめんね、餡娘ちゃん。火災の一件があったから、準備に手間取っちゃって。 でもおかげで、色々用意できたのよ」 「ヒャッハー! これはゆんドーナツの詰め合わせだぜ!」 「ヒャッハー! こっちはボーダー商事のめすぶた饅頭だぜ!」 「甘いのばっかりね」 「そうでもないよ!」 真っ白いテーブルクロスの上に、灰色の饅頭が飛び乗る。 「あらあなた、見ない顔ね」 「私はなずーりん。書記長とも呼ばれている、近頃評判のゆっくりさ」 「その書記長さんが、私に何のようなの?」 「よくぞ聞いてくれた! 今から我が同志が餡娘ちゃんにプレゼントをする!」 「同志って、ゆっくり達が?」 「そうだとも。これは全てこの書記長の発案により・・・」 なずーりん書記長の身体が、ヒョイと持ち上がった。 鼠饅頭を手に取ったのは、白髪のメガネをかけたご老人。 「いやー、これはしょきちょーなずーという、珍しいゆっくりなんですねー。 でも、手柄の横取りはいけないんですねー」 これまた近頃噂の愛で?おじいさん、ムシゴロウさんだった。 彼は恐ろしい速さでなずーを撫で回す。まるでルービックキューブが上手い人のように。 「ゆ、ゆぶぶぶ」 「あのムシゴロウさん、そのくらいで」 「おっとこれはいけない。早速、アツアツのオレンジ風呂に浸からせてあげましょうね」 「話が進まないわね」 「いや、もう話す必要もないみたいですよ」 村人や指差した先に、1本の線があった。 ラインにも見えるそれは、ゆっくりの行列。 それらは口々に花をくわえ、色とりどりの贈り物を運んでいる。 先頭のれいむが、餡娘ちゃんの足元に来る。 「ごめんなさい、あんこちゃん。 ふたばのもりがちーさくなったから、あちこちでおはなさんをあつめてたよ」 れいむはそう言って、小さな花を少女に渡した。 れいむによく似た、赤い花。 その後も、ゆっくりが駆け付けては、花を餡娘ちゃんに贈り続ける。 「ゆっくりしすぎて、ごめんなさい」 「おはなさん、ぜんぶとっちゃわるいから、とおくまでいってきたよ」 「もっとおおきいの、とりたかったよー」 「むきゅっ。このおはなさんは、どうかしら?」 「とかいはなあんこちゃんには、とかいはなおはなさんよ」 「しろいきょとう!」 全てのゆっくりから花を受け取った頃には、餡娘ちゃんの手に大きな花束が出来上がっていた。 「ありがとう、皆。ありがとう」 この日ばかりは、人間もゆっくりも笑顔を絶やさなかった。 鬼威惨もお姉さんも、れいむもれみりゃも胴付きちぇんも、ゆっくりした表情を浮かべている。 ただ1人、餡娘ちゃんだけが、笑いながら泣いていた。 「餡娘ちゃん、これからも」 「「「「「「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」」」」」」 (完) 【過去作】 ※単発物近作 ふたば系ゆっくりいじめ 929 ブラック・スイーツ・ちぇぇぇぇぇんソー ふたば系ゆっくりいじめ 906 蟷螂の斧 ふたば系ゆっくりいじめ 833 俺持ってんの1円じゃなくて・・・ ※カオスVS鬼威惨 ふたば系ゆっくりいじめ 947 はげの復活(上) ふたば系ゆっくりいじめ 428 はげの行進 ※YHKアーカイブス ふたば系ゆっくりいじめ 840 プラネット・ゆース ~ドスまりさ~ ふたば系ゆっくりいじめ 675 プラネット・ゆース ~きめぇ丸~ ふたば系ゆっくりいじめ 658 緊急特別SS ゆっくり割れる窓ガラスさんの謎 ふたば系ゆっくりいじめ 594 プラネット・ゆース(うーぱっく&すぃー) ※続編準備中 ふたば系ゆっくりいじめ 560 なずーりんに祝福を ふたば系ゆっくりいじめ 796 Detroit Yugyaku City 2 ※ぬえ nue059 「スキャット・ゆん・ジョン」 nue022 「ゆナッフTV」 nue009 「ブラックペーパー・チャイルド」 その他の作品に関しては、ふたばSS@WIKIの『二行の作品集』をご覧下さい。 餡娘ちゃんとWIKIあきに、多謝。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓↓これ読んでると、ゆ虐について荒れるのが微笑ましく感じるな -- 2011-11-17 11 45 38 飛べない豚って例えが、読んでいるとジワジワくるなw -- 2011-08-09 01 49 20 虐待も、制裁も、愛でも、全部アリ。 虐待派と愛で派が交わることのない主張をぶつけ合うのも、制裁派がゆ虐にルールを主張して愛で・虐両方から叩かれるのも、 罵詈雑言で罵り合うのも、全部楽しいよね。 結局、みんなはゆっくりが大好きなんだよね。仲良くなんかしなくていい。わかり合わなくてもいい。 言い争うのも、けなし合うのも、褒め合うのも、議論するのも、楽しい。楽しい。楽しい。 -- 2010-07-22 00 40 26
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/822.html
はるかぜららら【登録タグ VOCALOID くらP は 初音ミク 曲】 作詞:くらP 作曲:くらP 編曲:くらP 唄:初音ミク 歌詞 気づかないうちに 色づいていた そよ風が頬を撫でていく いつもと同じキミの笑顔に なぜか不思議な気持ち 新芽たちが ほほえむ朝 いつからだろうか まぶしくて せつなくて… 人は幸せを求め続け 出逢いを求めて 旅をしてる 今年も来るの?キミは春風らららら〜♪ わくわくする気持ちを抱いて 目を閉じる 少し早足でキミの背中を いつも追いかける通学路 昨日と同じうしろ姿が なぜか寂しく見えた 声かけよか・・・迷いながら 追い越してみたら『おはよう!』とキミの声 桜の花びらがふわりと舞い キミの髪が光るときが好きで 何が起きるの?キミは春風らららら〜♪ ドキドキする気持ちを抱いて 目を閉じる ふるえてるボクの声に 振り返るキミと 目があったボクは 一瞬も迷わずにキミに 恋した 胸の高鳴りが聞こえそうで キミがボクの横で笑っていて 手をつないだらキミと春風らららら〜♪ わくわくする気持ちを抱いて目を閉じる みつめあうふたり 時が止まり ふたつのかげぼうし近づいてく 今日も明日もいいことあるかなららら〜♪ 春風ららら幸せの風が吹くよ キミと同じ道をずっと一緒に・・・ コメント この歌好き♥ -- ちょこれぃと (2009-07-30 21 21 03) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/voicetwitter/pages/362.html
スポーツ万能、勉強嫌いで無鉄砲だけど人一倍正義感が強くクラスでも人気者の美墨なぎさ、成績優秀で常にクラスのトップだが、実は天然ボケの雪城ほのか、ふたりは同じベローネ学院女子中等部の2年生。 なぎさとほのかはそれぞれ不思議な生き物メップルとミップルに出会う。邪悪なドツクゾーンがメップルたちの故郷・光の国を襲撃し、地球に逃れてきたのだった。そして、メップルとミップルによってなぎさとほのかは変身する能力を与えられ、戦うことに… 趣味も性格も違うふたりは力を合わせてドツクゾーンから送り込まれてくる邪悪な敵に立ち向かう!! ■キャスト 美墨なぎさ:本名陽子 雪城ほのか:ゆかな
https://w.atwiki.jp/magichappy/pages/450.html
▼ Petals for Parelbriaux 依頼者: オンデュリュクス(Ondieulix) / タブナジア地下壕・入口 依頼内容: ルフェーゼ野の廃屋の近くで 治療に使える葉っぱを採ってきてほしい。 タブナジア地下壕 / 3階 Chemioue ジャスティニアス! ねぇ! ちょっと聞きたいことがあるんだけど! Justinius ああ、わかった。 でも、後にしてくれないか? Chemioue 後って、どのくらい? Justinius ちょっとまだ分からないな。 Chemioue そうかい。 じゃあ……、またにするよ。 Chemioue ……あんた、いつからいたんだい? Chemioue いるなら声くらいかけてよね。 Chemioue …………はぁ……。 ……プリッシュプリッシュプリッシュ……。 Chemioue ああ、もう! ここんとこ、み~んなコレばっかりで イヤになっちまうよ! Chemioue 耳にタコができちまうかと思うよ。 ……ちょっと聞いてくれるかい? Chemioue プリッシュは、そりゃあすごい子さ。 あたいなんか、かないっこないよ。 Chemioue でもね、あたいは思うんだ。 あの子には強引って言葉が似合うって。 Chemioue だって、 ジャスティニアスを差し置いてさ。 いつもいつも……、 Chemioue ナニサマだってんだい!! と、思うのさ。 Chemioue ジャスティニアスは、 気にしてないみたいだけどね。 Chemioue あんたは、どう思う? 強さってなによりも大事かい? Chemioue あたいは強さが一番だなんて思わない。 目の前のことばかり見てるから、 みんな、振り回されるのさ。 Chemioue あんな子の言うことばっかり きいてたから……、 Tressia シェミュ! Tressia 外から来たやつらに、 あることないこと吹きこむものじゃないよ! Chemioue トレッシア! いつから聞いていたんだい!? Tressia はじめから、だよ。 こんなに近くにいるんだから、 いやでも聞こえちゃうさ。 Tressia まったく……。 Tressia いつもいつも同じことばっかり……! Chemioue だ、だって……。 Tressia ……あたしの言ってること 間違ってるかい? Chemioue そ、それは……。 Tressia ほんっと、あんたって……、 いつまでたっても子供なんだから。 Chemioue な、なんて言ったのさ! 今! Tressia おやまあ。この慌てようったら。 かわいいねぇ。 Chemioue ……なにさ! Chemioue あたいはね、 自警団員として、心配してるんだよ! Chemioue ぜったいに、ぜったいに、 プリッシュのことがキライとかスキとか、 そんなんじゃないんだから!! Tressia フフン Chemioue ……あたいは、 本当のことを言ってるだけさ。 Tressia シェミュ。大人はね、 思ったことをなんでもかんでも口にしたりは しないものなんだよ。 Tressia あんたも、そろそろ 気をつけるべきじゃないかい? Chemioue ふんっ! Tressia あらららら。 完全にすねちゃったねぇ、あれは。 Tressia まぁ、あたしも ちょっと言いすぎたけどさ。 Tressia あの子を見てれば 分かるかもしれないけど、シェミュにはね、 兄のように慕ってる人がいるのさ。 Tressia あんな風に気持ちを もてあましちゃってて、この先どうやって 折り合いつけるつもりなんだろう? Tressia ……そんなことまで 考える余裕は、あの子にはないだろうけどさ。 Tressia 似た者同士だと、 案外、うまくいったりするって聞くけどねぇ。 タブナジア地下壕 / 3階 Chemioue あ~、もう! なんだってんだい! トレッシアったらさ!! Parelbriaux まぁまぁ、落ち着きなよ。 Chemioue パレルブリオー! あんたまで、 あたいに文句があるっていうのかい? Parelbriaux いやぁ、文句はないけど。 Chemioue けど? Parelbriaux プリッシュのこと、 また悪く言ってたのかな? って思って。 Chemioue あんたの知ったこっちゃないよ。 Parelbriaux プリッシュを頼りにしてる人たち だっているんだし、そういう態度は ほどほどにしておきなよ。 Chemioue 人たち、ねぇ……。 Chemioue あんただって、いつもは たった1人の誰かさんのことしか 気にしてないくせに……。 Parelbriaux ん? なにか言った? Chemioue ううん。べっつにぃ。 Parelbriaux ともかくさ、 シェミュのためでも…… Chemioue そういうの、 余計なお世話っていうんだよ。 Parelbriaux ……ほんっと、 シェミュって素直じゃないよなぁ。 Chemioue それは、お互いさま。 Parelbriaux そうかもね。 自分に自信があったら、 すこしは素直でいられたりするのかな……。 Parelbriaux もっと強くて、 みんなをひっぱっていけるような、 今とは違う自分だったら……。 Parelbriaux なんてね。 思いついてみただけだけどさ。 Parelbriaux でも、 シェミュはどう思う? Chemioue あたいは、べつに……。 Chemioue ムチャするのは、……キライだよ。 Chemioue 大丈夫だなんて言ってて、 突然、ひどい目にあったりするんだ……。 Parelbriaux もしかして、シェミュ…… Parelbriaux プリッシュのことが心配なのかい? Chemioue そ、そんなことあるわけないだろう? Chemioue あんな子は大キライさ! Chemioue ふんっ! そうだ。あんたなんかと 話をしてる場合じゃないんだった。 Chemioue 見つけたんだよ、アレを。 前に話したの覚えてるかい? Chemioue 空気が湿気ってるときにだけ、 見つけられるらしいのさ。 たしか鞄の中にメモが……あれ? Chemioue ない!? もうっ! いやになっちゃうね! Parelbriaux あ、こんにちは。 Parelbriaux 今の、シェミュのこと? Parelbriaux よくあることなんだけど、 落とし物をしてきたんだと思うよ。 Parelbriaux そういうことって 警備の奴に聞くのが一番早いのに、 Parelbriaux 自分で分かる!って 言ってきかないんだ。いつもさ。 Parelbriaux 入口の警備をしてる奴が、 いつのまにか落とし物を預かる仕事も担ってて、 Parelbriaux 自警団って一口に言っても、 いろんな仕事があるんだよ。 Parelbriaux 君も何か困ったりしたら、 オンデュリュクスに尋ねてみるといいよ。 タブナジア地下壕 / 2階 Ondieulix ……シェミュの落とし物ですか? あなたのではなく? Ondieulix ……ああ! 思い出しました。確かあったはずです。 えっと……、 Ondieulix !! Ondieulix どうしました!? そんなにボロボロになって……。 今日は、見張りではなかったのですか? Parelbriaux ちょっとね。 外回りに行ってみたんだよ。イテテテテ。 Ondieulix だいじょうぶ……ではなさそうですね。 Ondieulix ……しかし、 どうしてまた急に外回りなど? Parelbriaux ……冒険者の人を見ていたら、 オレも何かしたくなってさ。 Parelbriaux でも、急に はりきりすぎるのはよくないね。 Parelbriaux なかなか、 ……プリッシュのようにはいかないなぁ。 Ondieulix プリッシュのように……ですか? Ondieulix また、どうして急に? Parelbriaux あのさ、プリッシュと冒険者って 似たような雰囲気を感じるんだ、オレ。 それだけなんだけど。 Ondieulix なるほど。冒険者の方の行動力には 驚かされてばかりですが、プリッシュにも、 いつも驚かされているのは確かですね。 Ondieulix ……逆に言うとプリッシュは、 失敗を恐れないですからね。そこが 冒険をすることに通じるのかもしれないです。 Ondieulix いえ、恐れないというのとは 少し違うかもしれない……。 Ondieulix なんと言えばよいのでしょうか……。 プリッシュは……、プリッシュは……、 Ondieulix 当てはまる言葉がみつからないです。 Parelbriaux そうだね。 オレにもわからないよ。 Parelbriaux ……それにしたって、 廃屋に隠れてたのに、 モンスターに見つかるなんて思いもしなかったよ。 Parelbriaux ……オレってついてないのかな。 Ondieulix そうでしょうか? そんな目に遭いながら、 命は落とさずに戻ってこられたなんて Ondieulix ……かなり幸運だと私は思いますよ? Parelbriaux そうかなぁ。でも、 それってオレの力じゃないような……。 Parelbriaux どんどん先に進んでいく人もいるのに、 オレだけ、何も変わらないままな気がするよ。 Ondieulix 他人のことは、 良く見えてしまうものですよ。 Parelbriaux だといいけど……。 Ondieulix 私だって、 あなたと似たようなものです。 Ondieulix さて……と、 その怪我の様子だと、 ちゃんと看てもらったほうがいいですね。 Ondieulix こういうときに、 シェミュは頼りになりますから。 Parelbriaux シェミュかぁ……。 今、ちょっとなぁ。 Ondieulix やれやれ。 また、言い争いでもしたのですか? Parelbriaux そんなんじゃないよ。 ……でも、ちょっと怒らせてるかも。 Ondieulix 私も、 シェミュの鞄に入ってた薬を 今、勝手に使ってしまったんですよね。 Ondieulix 落とし物としてここにあったとはいえ、 パレルブリオーのためともいえ、 ……ちょっと心配です……。 Parelbriaux 今、落とし物って言った? Ondieulix ええ。 Parelbriaux ! ……やっぱり、ない……。 イヤな予感がしたんだ……! Parelbriaux せっかく見つけたのに どこに落としてきたんだろう? モンスターに追いかけられたときかなぁ……? Ondieulix 一体、どうしたんですか? Parelbriaux 葉っぱを落としてきちゃったんだよ。 薬になる葉っぱなんだけど、 ルフェーゼ野で見つけたんだ。 Parelbriaux 怪我にとてもよく効くらしくて。 みんなのためになるって……あいつが。 Ondieulix なるほど。 でも、葉っぱならその場所に行けば、 まだ生えているでしょう? Ondieulix !! ちょうど、冒険者の方が……! Ondieulix すみません。つい話し込んでしまって。 ……今の話、お聞きになっていましたか? Ondieulix 怪我をしている彼の代わりに、 その場所まで行って、葉っぱを 採ってきてはもらえないでしょうか? Ondieulix この町の人たちのためにも、 というと大袈裟かもしれませんけど……。 Ondieulix ともかく、ぜひ、 あなたにお願いしたいんです。 ルフェーゼ野 (天候が霧の時に???を調べる) [Your Name]は、Baumeselを倒した。 (???を調べる) Chemioue こんなとこで、いったい 何してるんだい? Chemioue あたいはね、 薬の材料を集めに来たんだよ。 ずっと探してたものがあって……。 Chemioue パレルブリオーが? これを? Chemioue ……そっか。 あいつ、探してくれてたのかな……? Chemioue そうなのかい!? あたい、すぐに町に戻るよ! Chemioue ……あんないけすかない奴、 知ったこっちゃないんだけどさ。 Chemioue でも、 ……心配だからね。 Chemioue そうそう! あんたも探してくれてたらしいね、あたいの鞄。 オンデュリュクスから聞いたよ。 Chemioue ……ありがとね……。 Chemioue 冒険者っていうから、 無謀なだけな奴かと思ってたけど、 おかげで助かったよ。 Chemioue オンデュリュクスの言ってたこと、 正しかったのかな……? だいじなもの 臭いのする葉っぱを手にいれた! 臭いのする葉っぱ その臭いを嗅ぐと 口中に苦味が広がる。 しかし、体には良さそうだ。 タブナジア地下壕 / 2階 Ondieulix それが例の葉っぱですか? ……けっこう臭いますね……。 Ondieulix そうそう。さきほど シェミュが駆け込んできたのですが、 声をかける間もなくて……。 Parelbriaux そんなに息をきらして どうしたの? Parelbriaux 怪我? これなら たいしたことないのに。 Parelbriaux イテテテテ。 Chemioue やせ我慢かい? いいから あたいに、ちょっとお見せよ? Parelbriaux ……怒ってないのかな……? ……?…… シェミュ、この臭いって……。 Chemioue そうさ、あの葉っぱだよ。 偶然、冒険者の人と会えたんで 分けてもらったんだよ。 Parelbriaux ……そう。 ……だから、ご機嫌なのか……? Chemioue あんたもこれ、 見つけてたんだって? Parelbriaux あ、ああ。うん。 ……まぁ、ね。 Chemioue ふ~ん。 誰かさんの役にたちたい って思ったりしちゃったのかい? Parelbriaux どういう意味だい? よく分からないんだけど。 Chemioue へぇ~。 あたいはてっきり、背が高くって……、 Parelbriaux ! Chemioue とっても美人な……、 Parelbriaux !! Chemioue 赤みを帯びた長~い髪をした、 Parelbriaux !!!!! Chemioue っていう人の 役にたちたいのかと思ったよ。 Parelbriaux そ、そんなんじゃないよ。 Chemioue へぇ。そうなのかい? Parelbriaux そうなんだよ! しつこいやつだなぁ。 Parelbriaux ! ……痛くない……。 ……腕あげた? Chemioue そう思うかい? Chemioue でも、あんたに褒められると、 なにやらヘンな感じがするね。 Chemioue ま、怪我したらさ、 いつでもあたいに言いなよ! Parelbriaux ……シェミュに、 励まされてる……のかな……? Ondieulix ……シェミュに 私が言ったことですか? Ondieulix ……実は、シェミュのお兄さんは、 ムリをしたときの怪我が原因で、 数年前に他界していて……。 Ondieulix 彼女はそのときから、 治療の勉強を始めたんです。 だから…… Ondieulix きっと、シェミュは とても頑張っている人を見ると、 不安になるんだと思います。 Ondieulix でも、私はそういう人は、 言葉ではなく、行動で私たちのことを 励ましてくれているような気がするんですよ。 Ondieulix あなたにも、そういった 印象を受けます。ですから、多少のムチャは 必要だってシェミュに言ったんですけど、 Ondieulix 受け入れてもらえなくって。 でも、いずれ分かってもらえると思います。 Ondieulix シェミュは、自警団のみんなにとって、 妹のようなものなんです。だから、 つい、口うるさくしてしまうんですが……。 Ondieulix よかったら、 これを持っていってください。こんな町でも、 引き取り手のない物が いろいろと溜まってしまって……。 パワフルロープを手にいれた! パワフルロープ HP+20 MP+20 Lv44~ All Jobs 称号:ちょっと臭う人 ▲ ■関連項目 タブナジア地下壕 , 神を名乗りて Copyright (C) 2002-2015 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/1244.html
「さぁて、ちょっくら失礼」 佐助が謙信を横向きに抱き上げて、湯の中を歩いて信玄の元へ向かう。 湯船の縁に座っている信玄の両腿の上に、まずは股間が合わさらぬように 謙信を跨らせる。向き合った信玄と謙信の後頭部に佐助が手を添え、 その手にぐっと力を込めて 「やーれ、おまっとさんでしたっと」 ふたりの口を合わせる。 「はんんっ…」 「んふ…」 唇を重ねるなんて生易しいものではない、ふたりの唇は少しのすき間も空かぬように ぴったりと貼り付けられる。力が強すぎて互いの鼻まであたって潰れてしまいそうである。 首の根から後頭部を押さえ付けられてしまっているので、さすがのふたりといえども、 この強すぎる口付けからは逃れられない。 口を強く塞がれて鼻でしか息が出来ないので、ふたりはなんとか顔を斜めに倒すが、 荒くなっていく鼻息がお互いの顔にかかってしまう。 (ああぁ…しんげん、あなたのいきが…あつくて…とけそう…) (おヌシも…息を荒くして…熱くなっておるの……謙信…) 相手が興奮していると思うと、自分の体からも熱さを感じてくる。くふー、くふー、と 呼吸の調子が重なり合い、見つめ合うふたりの目が熱っぽく潤んでくる。 (あぁぁ…いーぃ感じだねぇ…) 佐助はふたりの頭を強く押し合わせたまま、とろけていく表情を羨ましそうに見入る。 ふたりがうっとりしている間に、かすがが信玄を後ろ手にして、近くにあった手拭いで 両手首を縛る。 そのまま背中に密着して自分の腕を前に回し、信玄の男根の根本を掴む。 かすがの動きを確認すると、佐助はふたりの頭から一旦手を離して、謙信の両脚の 付け根を掴んで持ち上げる。 「ぷは…」 かすがが信玄の男根の先端を上向きに固定し、佐助が狙いを定めて謙信の体から 手を離す。謙信の中にもの凄い勢いで信玄の肉棒が突き刺さる。 「うわぁっ!」 「うおっ!」 ふたりの主達は前触れも無しに突然やってきた衝撃に驚いて素っ頓狂な声を上げ、 背を弓なりに反らせる。 満ち溢れた互いの愛液のおかげで潤滑の良さは申し分無い。だが、肉棒と膣穴の 大きさが違いすぎるのと、謙信自身の軽さのせいで、膣口が信玄の男根の付け根に 届く前に挿入が止まってしまった。 かすがは男根から手を離し、謙信の腰をぐいぐいと左右にひねって深くまでねじ込む。 「き…あ…ぁっ…かすがっ…なにを…するの、ですっ……」 「ああぁぁ…早くおふたりの全てを…満たして差し上げたくて…!」 「あぐっ…ごういん、すぎますよっ……あっ、ああっ!」 謙信の言い分などお構いなしに、とにかく腰をぐっぐっと押して根本まで沈めようとする かすが。更に佐助が謙信の背と腰に手をあてて前方に体重をかける。 「へぇ…なんとか入っちゃうもんだねぇ。もうちょっといけそう……んっ、と」 「ひあぁ!…つよすぎ…る…っ…」 謙信は、信玄の巨大な一物で貫かれたまま、内側からこみ上がってくる容赦ない 痛みに耐える。 「ああっ…く…」 しかし、初めて貫かれた時と違って、この痛みというのは謙信にとって苦痛ばかりを もたらすものではない。この、力一杯押し広げられて裂かれてしまうかという程のキツい 手応えがあるからこそ、確かに信玄と一体になっているという充足感を得られる。 (わたくしのなかに、あなたさまが……ああぁ、しんげんっ!) 武田軍×上杉軍24
https://w.atwiki.jp/twinkletimeprecure/pages/78.html
第26話「ぶつかる想い!サヨナラなんてしたくないっ!!」~あらすじ~ 学校 あゆむは廊下で話す女子生徒からある噂を耳にする 憧れの鷹野先輩が農業の勉強のため外国へ留学するというのだ あゆむはショックを受け落ち込んでしまう 一方タイマアーク本拠地 ベルのために料理を用意したチコ、しかし目もくれずベルは時見町へ行ってしまう 町へ着きベルはめぐるの姿に。紡の家へ行こうとするが公園で落ち込んでいるあゆむを偶然見かけ、近づく あゆむは思わずめぐるに愚痴をこぼす、がめぐるは冷たく突き放す 「あなたに何がわかるの?大切な人を失った気持ちが!」 その一言で2人は口論に、めぐるの様子はいつもと違い感情をあらわにし、強い口調だ その迫力に気圧されたあゆむは思わず謝り、冷静になっためぐるもあゆむに謝る そこへ落ち込むあゆむを励ますために探していた紡とはるかがやってくる それを見て去って行くめぐる、ベルの姿になり本拠地へ飛び去る途中チコとすれ違う その目に涙を見たチコ、ベルが来た方向にあゆむたちを発見 どうしてベル様がプリキュア達と…?そんな疑問が浮かぶも ベルを泣かせた事に対する怒りで3人に襲い掛かるチコはヤッテラレッカーを召喚するも倒されてしまう 本拠地へ帰還したチコ、ベルに疑問を抱き、ベルの部屋を覗く するとそこにはプリキュア(先代パール)の姿が…! 翌日先輩に会ったあゆむ、本人から今の所は留学の話は無いことを聞いて安心し喜ぶ しかしあゆむの心にはめぐるの悲しそうな表情と叫びが焼きついていた 出撃幹部チコ・クー 噴水ヤッテラレッカー ●次回予告 ガイ「良い子の諸君!走る事は身体にいいぞ! 疲れてからが本番だ!そーれマラソン200キロ~!」 はるか「どこが身体にいいのよっ!!!」 つむぎ「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・。」 あゆむ「だ、誰かもうとめて~~~~っ!」 「トゥインクルタイムプリキュア!誰か止めて~っ!走れ!大波乱の体育祭!」 「トキメキ・キラメキ・トゥインクルタイム!」 つむぎ「う、運動は程々にしましょう・・・・・・。」
https://w.atwiki.jp/majokkoxheroine/pages/150.html
最終話『永久の覇者』 今までの罵倒の数々や自身の心の闇を振り払い、完全復活したシャニー。 そして幽覇を倒すこと、それだけを目的に生き、強い心を持った凛。 二人の目の前にいるのは、師の仇であり、その師の妹である幽覇。 それぞれの気は普段より高まり、すぐに戦闘が始まってもおかしくはない。 「始める前に少し聞いておこうか。シャニー、何故ここから落ちても助かった? いくら、戦姫の気でも、ダメージを負っていたお前では、余程のことがない限り助かるまい?」 戦いの直前に幽覇がそう聞く。今、彼女らがいるのは超高層ビルの最上階。 こんなところから転落したら、確かに無事では済むはずがないのだが。 「幽覇、この街にも、まだ信じることが出来る人たちがいたということよ。 そして、そういう人の存在を忘れていたのが私の汚点ね…」 シャニーはつい先ほどの転落した瞬間を思い返した。 為す術なく、このままでは転落死を迎えるだけ…そう思われた。しかし 「シャニーさん!!」 突如したから声が聞こえたかと思うと、固い地面に激突した衝撃ではなく 柔らかいマットのようなものに落ちた感覚がシャニーに走った。 しかし、あまりの出来事でそのまま一度、気を失ってしまった。 「う……う、ん…」 しばらくしてようやくシャニーが目を覚ますと、その周りには、数名の男たちの姿が。 「み…皆さん!?どうしてここに…?」 そこにいたのは、凛やシャニー、楓の居候先であった中華料理店の大悟とその父。 ウイルスの特効薬を作り、街の人々はもとより、凛とシャニーも救った医師、エルンスト。 そして、楓とともに、獄牙のビルへと潜入したアレックスの姿が。 「シャニー姉ちゃんたちが、幽覇のとこに乗り込むって聞いて来たんだ」 まず、大悟がそう口にする。その言葉に、大悟の父も、黙って頷いた。 「私たちに出来ることは少ない…ですが、せめてこの戦いだけは見届けたい」 エルンストはそう言いながら、シャニーの傷の手当てをしていく。 「頼むぜ…あんたらのことを信じてる奴もいるんだ…それと楓のこともよろしく頼む!」 アレックスは、そう伝えると、ビルの最上階に視線を移した。 こうして、心身ともに軽くケアを受けて舞い戻ってきたのだ。 「なるほど…こ奴らを信じても仕方ないということを、教えてやる必要がありそうだな」 「その余裕、ここで終わりにしてやる!いくよ、シャニー!!」 「ええ、凛!!」 それぞれの気が、膨れ上がり、ぶつかり合うと、互いに飛び出し拳を交えていく。 「せい!やっ!」 「甘い甘い…まだまだ物足りぬぞ!」 「ぐっ!てぇい!!」 まずは凛の拳の連打が幽覇に攻撃を仕掛けていくが、それらすべてを捌かれ、 逆に殴り返されるが、なんとか再び拳を繰り出すも避けられてしまう。 「はっ!ふんっ!たあ!」 「その程度か!」 シャニーの蹴り技が、間髪なく繰り出されるが、幽覇が繰り出した蹴りの威力で それは相殺されてしまう。 「ちっ、なんて奴だ…!」 「凛、ここは私が…」 シャニーの言葉に凛は頷く。そしてシャニーは幽覇に向かって飛び出していき 「飛竜脚!!」 まずはシャニーの脚に気が纏われ、それを幽覇にぶつけようとする。 「むんっ!はぁぁ!!」 しかし、それを両手で受け止めた幽覇は、そのままシャニーの脚を掴み、一本背負いの 要領で、彼女を投げ飛ばし、床に激突させる。 「きゃああ!!くっ…凛!!」 「なにっ!?」 幽覇が驚く間もなく、凛は彼女の懐へと入り込んでいた。 「もらったぁぁ!!」 まずは拳を腹にぶつけ、間髪入れず、連続で打撃を放っていく。これには幽覇も 防御すことも出来ず、されるがままに打撃を浴びていく。 「ぐぅぅっ!!」 「天翔拳!!!」 とどめに、幽覇の顎に必殺のアッパーカットが炸裂し、吹き飛ばした! 凛は強い眼差しで、床に倒れ込んだ幽覇を見る。 「どうだ幽覇!」 力強く誇るようにしている凛であったが、幽覇は低く笑いながら再び立ち上がる。 「ふふふ……この程度では、私を倒すことなど…出来ぬっ!!」 瞬間、幽覇の周囲から風が巻き起こり、凛とシャニーはなんとかふんばりそれに耐える。 「えっ…!きゃぁぁぁぁ!!」 「シャニー!?うあぁぁぁ!!」 風が止んだかと思うと、凛とシャニーは吹き飛ばされていた。幽覇は風でフェイントし 本命である気弾を飛ばし、二人を攻撃したのだ。 「な、なんの!風斬刀!!」 「ドラゴンブレード!!」 専用武器を召還し、同時に幽覇へと斬りかかろうとする。しかし幽覇も黙って 食らうわけはなく、服の袖から三節棍を取り出し、それぞれの斬撃をガードし、 そのまま棍を回転させ、武器を跳ね飛ばしてしまう。 「ちっ!」 武器を拾おうと、駆け出そうとする凛であったが、そこに気弾が炸裂し 凛を爆風で吹き飛ばしてしまう。 「うわあぁぁ!く、くそ…」 「凛!よくも…気功弾!!」 シャニーが掌に気を集め、それを投げるように幽覇に向かって放つが、それも 三節棍で、軽くかき消されてしまう。 「ああ……!」 「私には敵わない…そのことがよく身に染みただろう?」 絶望感を与えようとする幽覇の台詞に、凛とシャニーは首を振る。 「まだだ……あたしらはまだお前を倒すことを諦めちゃいない!」 「そうよ!お師匠様から授かった拳法は、悪しき者を断つ拳法よ!」 二人の瞳には今なお、闘志の炎が燃え盛り、消える気配を見せない。 だが幽覇は二人を見下す姿勢を崩さないままでいる。 「まったく大した自信だな…ではそれ諸共、貴様らを消し去ってくれる!!」 「やれるもんならやってみな!!」 「私たちだって、あなたにやられっ放しじゃないわ!!」 幽覇の腕から気が流れ出し、それは凄まじさを見せ付けるかのように、ばちばちと弾けている。 「はあぁぁぁぁ……!獄龍拳!!」 叫びとともに、幽覇は凛に向かって高速で突進してくる。 その拳は、触れるだけで、消滅してしまいそうな力を持っているが、凛は冷静に 気を集中させる。 「…鬼神撃砕!!!」 双方の拳がぶつかり合い、間の僅かな隙間に迸る気は、どちらかがその気に飲まれても おかしくないほどのものとなっている。 「…うぅぅおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 「なにっ!?ぐおぉぉ!!」 歯を食いしばりながら、凛は渾身の力を込めてその拳を幽覇の胸もとにぶつけた! 幽覇は部屋の壁に勢いよう激突し、すぐに身を起こすが、ダメージはかなりのものらしく 血が流れ出している。 「おのれ…!おぉぉぉぉ…!!邪覇魔閃拳!!!」 今度は巨大な気の塊をシャニーに向かって放つ。だが、シャニーもそれを 冷静に見極め、その脚に気を纏う。 「彗星!!破断蹴!!!」 シャニーはその塊に脚から突っ込んでいき、幽覇の気を粉砕しながら、幽覇の 身体を貫く勢いで、直撃する。 「ぐあああっ!!くっ、いったいどうしたことだ…」 先ほどまでは幽覇が圧倒していた。だが、突如として戦姫たちは、力をつけ 逆に幽覇を追い込んでいる。 「幽覇!確かにお前は強い。二人掛かりでも、すごい強さだ…」 「だけど、あなたの拳には心がない!本当の強さがない技になんか、私たちは負けない!」 二人の言葉に苦々しく感じた幽覇は二人を睨みつける。 「私に負けない、だと…?甘い、甘いわぁぁ!!」 逆上した幽覇の周りから無数の気弾が無差別に飛び交じり、戦姫を襲う。 それを二人は回避していくが、これでは近寄ることもままならない。 「ちっ…うあっ!」 「凛!!」 気弾の一つが、凛の額を掠める。ダメージは小さいが、このっまではいずれやられてしまう。 「この技からは誰も逃れはしない!ここで滅びろ戦姫の小娘ども!!」 高らかに笑い、攻撃の手を休めることはない。打つ手なしかと思われた。 「聖覇鳳凰拳!!!」 唐突に凛でもシャニーでもなく、巨大な気が幽覇に向かって放たれた。 「なにっ!?ぐあぁぁぁぁ!!」 「か、楓!!」 「楓ちゃん!!」 ようやく目を覚ました楓が、奥義を放ち、二人を助けたのだ。 凛とシャニーばかりに集中していた幽覇はこれには対応できなかった。 「凛姉!シャニー姉!幽覇、楓にだってすっごい技があるんだから!!」 隙が出来た幽覇に掴みかかり、そのまま天井すれすれまで飛び上がり、幽覇を床に ぶつける体勢となる。 「東雲流!地獄車ぁぁぁ!!」 「ぐっ…あぁぁぁぁ!!!」 床に激突させると、再び飛び上がり、回転しながら跳ねるように、何度も何度も 幽覇の身体を床に叩きつけていく。 「凛姉!シャニー姉!今だよ!!」 「わかった!シャニー!!」 「いいわよ!凛!!」 一気に大ダメージを負った幽覇を挟むような形で二人は駆け出し、接近する。 「雷刃拳!!」 「豪裂脚!!」 「うあぁぁぁぁぁ…!」 二人の得意技が幽覇にすべて直撃すると、さらに気を全身に集中する。 「「究極!!!天覇乱舞!!!!」」 挟み撃ちの形で凛とシャニーの拳が、脚が、無数に放たれ、幽覇を打ちのめしていく。 その一撃、一撃は非常に重く、幽覇は床に手と膝をつく。 「チェストォォォォ!!」 「せいやぁぁぁぁっ!!」 しかし、休む間もなく、止めのアッパーカットとサマーソルトキックが幽覇を宙に浮かせる。 「「至高!!!聖覇鳳凰拳!!!!」」 「うあああぁぁぁぁぁぁ!!!これが、戦姫の…聖覇姉様の拳法……!」 そして、完全に無防備な幽覇に奥義を放つ。それに飲み込まれた幽覇の表情は苦しさより、 どこか悟ったような表情でいた。 戦いが終わり、そこには傷だらけだが、しっかり立っている三人の戦姫と 敗れ、息も絶え絶えな幽覇が倒れていた。 「……戦姫の小娘たち…私の負けだ…聖覇姉様の拳、否定していたものにやられた…」 「幽覇…何故、この街を支配して、お師匠様を…あなたのお姉さんを殺したの?」 シャニーが聞くと、幽覇はゆっくりと話始める。 「…それは、な……私も、姉様が元いた世界の再生のためだ」 「な…お前とお母さんが、この世界の人間じゃないってことかよ…?」 「その通りだ…私たちは生まれた時から、正反対の心を持った存在… いつか、衝突することは避けられなかっただろう…」 聖覇と幽覇。二人は別次元の世界の人間。その世界は荒れ果てていたが、立て直す方法が 見つかった。それは人間界の感情から発せられるエネルギーを集めることであった。 それを転換して、世界の再生のために活かそうというもの。 聖覇は自信が編み出した聖覇流拳法を通して喜びや愛情などを教えようとしていたが、 それでは時間が掛かりすぎると、幽覇はあらゆる人種が集う、この街を支配して 手っ取り早く苦しみ、嫉妬、憎悪など、マイナス方面のエネルギーを集めることにした。 だが、人々を苦しめる行為をよしとしない、聖覇と対立することになり、今に至る。 「お前や、お母さんの世界が荒れてたことには同情するよ…けど」 「そのために、この街の人々を苦しめた行為…それは見逃すわけにはいきません」 「そうだな…私は……聖覇姉様のやり方を否定していたが…結果的にそれが 誤りだったということ…お前たちとの戦いで気づかされたよ…… だが、それは遅すぎたようだ…がはっ…!」 吐血し呻く幽覇。その命の火はついに消え去る時を迎える。 「戦姫…聖覇姉様の子らよ……許せとは言わぬ…だが、聖覇姉様に…すまなかったと 伝えてくれ……ぐふっ…!」 その一言を伝え、幽覇の火は消えた。 「幽覇…」 「私も、こうなるかもしれなかったのね…」 幽覇が倒されたことにより、獄牙は完全に力を失い、連春を支配するものは無くなった。 ついに訪れた平和に人々は歓喜する。戦姫を称える声も多数あったが 本人たちは話半分程度に止めて聞いていた。 ―――三日後。戦姫たちは、かつての聖覇流拳法の道場へと戻ってきた。 凛は聖覇流拳法道場の看板を新たに作り、それを門の前に付ける。 「今日から、聖覇流拳法の新たなスタートだ。あたしはお母さんの志を受け継いでいくよ。 シャニー、楓、お前らはどうする?」 凛の問いに、シャニーは静かに答え始める。 「凛…私ね、今回のことで自分の未熟さを思い知ったわ…もっと精神的にも 強くならなきゃって思った。だから、私もここに残って修行のやり直しをするわ」 シャニーに続いて楓も、笑顔で喋り始める。 「楓も、もっと凛姉やシャニー姉みたいに強くなりたいから一緒にいるよ! 半人前だなんて言われたくないもん!それにお姉ぇたちが大好きだから!」 「そ、そうか。じゃあ、当分三人一緒のままだな」 「ええ、凛。そうと決まればさっそく稽古を始めましょう!」 以前、掃除や修繕を行ったとはいえ、見かけはまだまだボロボロな道場内で 三人は組み手を行い始めた。しばらくして凛とシャニーが試合を始める。 それは、どちらかの憎悪からではなく、正々堂々の戦いである。 「いくぜ、シャニー!!」 「かかってきなさい、凛!!」 それぞれの拳と脚がぶつかり合う。どちらもその表情は清々しく 汗の粒すら輝いて見える。どちらも互角のまま、決着はつかない。 「ようし…本気でいくよ、シャニー」 「わかったわ!」 「「戦姫転生!!!」」 チャイナドレス姿へと変身した二人の技が再びぶつかり合う。 外には澄み切った青空が広がっていた。 .