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神力秘詞 神崎 漢(カンザキ アヤ) imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 Birthday:1997.1.18 Family:麻夜(妹)、???(母)、黄昏兄弟(従兄弟) Belong:「首塚」 Love:麻夜(家族的な意味で)、裂邪(従兄弟的な意味で?)、生き物、漢字 Hate:No Data... Hobby:漢字調べ、料理 2011年3月下旬、学校町に越してきた。 長い黒髪で、顔立ちも女の子のようで、普段女物の服を着ているが、男である(所謂“男の娘”)。 尚、服は彼の趣味ではなく、妹の陰謀である。 父親は彼の幼い時に病死しており、母親は仕事で滅多に帰らないので、現在妹と2人暮らしをしている。 かなり弱気な性格であり、相手の依頼を断ることができない。 その為、女の子と間違えられても訂正することができないまま終わってしまう。 虐められる事が多かったが、その度に裂邪に助けられていたので、裂邪の事を尊敬している。 一人称は『僕』、二人称は『君』、目上に対しては『貴方』、裂邪の事は『裂兄ぃ(レツにぃ)』と呼んでいる。 とあることを切っ掛けに、妹の麻夜と共に「首塚」に所属した。 漢字の成り立ち 漢が小学生の時に契約した(本人は“神様に貰った”と思っていたが)都市伝説。 漢字は古代中国の占いや神のお告げから生まれたものが多いので、そこから都市伝説化したと思われる。 物体に触れると、その物体の名称として使用されている漢字を抜き取り、 その漢字の成り立ちとなった別なものに変換する事ができる。 例えば、『赤』という字は「火あぶりの刑」の様子から生まれたので、相手を炎で焼くことができる、等だ。 因みに抜き取る際、複数の名称がある場合は本人の意思によって決定される。 人間に触れると、その人の名前の一部か、『人』という字が得られるのだ。 また、抜き取る以外にも、空書きした漢字も利用することができる。 漢字によっては攻撃、防御、サポートができる、バランスの取れた能力だ。 神崎 麻夜(カンザキ マヤ) imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 Birthday:1998.10.28 Family:漢(兄)、???(母)、黄昏兄弟(従兄弟) Belong:「首塚」 Love:漢(性的な意味で) Hate:漢を虐める人 Hobby:『にぃにぃコレクション』を集める事 兄の漢と共に学校町にやってきた。 黒いセミショートヘアで、ハート柄の服で身を包み、ミニスカートを愛用している少女。 漢を心から溺愛しており、彼の買ったもの、作ったもの、触れたものを大切にするのは勿論、 なんと兄が使用した箸や歯ブラシを、全く同じ新品のものとすり替えて盗むという行為も行なっている。 隙をついて寝顔の写真を撮ること早5年、入浴の盗撮は早3年。 これらは総じて『にぃにぃコレクション』と呼ばれ、彼女の押入れに大切に保管されている。 このことを知っているのは従兄弟の裂邪だけであり、彼も協力している。 また、兄を愛しすぎて、兄に怒られたり、兄が泣いたり、兄に少し触られるだけでパンツを替える羽目になる。 こんな妹だと気づかずに可愛がり続けている兄も兄であるが。 彼女は契約者ではないが、幼気を使いこなすことができ、肉体強化を行なえる。 その拳は骨を砕き、その蹴りは肉を断つ。 都市伝説のことは小学生時から知っていたようで、 兄の知らぬところで、兄を狙っていた悪い都市伝説を退治していたらしい。 一人称は『私』、二人称は『あんた』、漢の事は『にぃにぃ』と呼び、 裂邪の事は『裂兄ぃ』、正義の事は『正兄ぃ(マサにぃ)』と呼ぶ。 ページ最上部へ
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【種別】 七不思議ネタ 【元ネタ】 学校の七不思議in禁書スレ 【初出】 鎌池和馬スレッド40「とある魔術の禁書目録」にて 【解説】 一、ツクヨミコモウェなる人物は虚数学区の住人。年をとらない。 二、最も不幸な少年の家には空から大飯食らいの白いシスターが落ちてくる。 三、学園都市最強の能力者はふたなりである。 四、悪者は不幸な少年に必ず負け、今後は正義の道を歩む。 五、とある学校の食堂にはメガネで巨乳の幽霊が出る。 六、清掃用ロボットに乗っているメイドさんにご飯を奢ると幸せになれる。 七、学園都市には同じ顔の人が一万人いた。 そんなありそうなネタ。 ただし、小萌先生は作中本当に七不思議認定されているらしい。 【関連】 学園都市の七フレキシブル 禁書スレの七不思議
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学校町 それは、ありとあらゆる意味で、特殊すぎる街である あまりにも多すぎる都市伝説 しかし、街の住人達の大半は、精神の防衛本能からか、その存在に気づかない 気づいた、そのほんの一部が都市伝説契約者となる訳だが、それはさておき そのような事情ゆえか、よほどおかしなことがない限り、ガスマスクで歩く人物も狼らしき犬も、通報されたりしない そう、全裸のマッスル兄貴集団レベルにでもならないと、通報されないのである ある意味で、不審者を見逃しやすくて危なさそうなのだが、それでも何とかなっているから困る ……そう、それゆえに 「はぁう、犬耳メイドさんかぁいい………っ、お持ち帰りぃ~~~~~~!!!!!」 ………そんな、どこか至福の叫びが、夜中街中に響いたとしても 誰もが聞かなかったふりをして、気にしてなどいかなかったのだった 「っちょ、まっ!?何これ誰あんた!?」 「お持ち帰りぃいいいいい!!!」 「いやぁあああああああああああああ誘拐魔!?」 一人の犬耳メイドが、お持ち帰りされようとしていた 名前が不明なので、便宜上「犬耳メイド」としか言い表しようのない彼女、本来は男である 様々な不幸とか不幸とか不運とかが重なって、今現在、こんな姿であり……ついでに言うと、うっかりと敵対組織に利用されていると言うかそう言う状態の都市伝説に捕まって、身の回りの世話などをさせられている ありとあらゆる意味で、色んな不幸を背負った犬耳メイドである そんな犬耳メイドの不幸オンパレードに、また一つ、新たなページが刻まれようと言う瞬間であった 「刻まれたくないっ!そんなもの刻まれたくないっ!!」 ナレーションに突っ込みいれるというメタなことをかます犬耳メイド とにかく、この突然の襲撃者に、反応しきれなかったのだ 知り合いと顔を合わせることを避ける為、夜に買出しに出たのが不味かったのだろうか 突如現れたこの女性に、あっさりと抱えあげられてしまった 周囲に人気なし どう見ても、お持ち帰りルート直行です 本当にありがとうございました この女性が何者かは知らないが、このままでは不味い …以前、「首塚」本部に連れて行かれた時の記憶が頭をよぎり、ちょっぴり死にたくなったのは、さておきだ 犬耳メイドを片腕で軽々と抱え上げ、疾走する女性 体格的に、一見すれば犬耳メイドを軽々抱えあげて疾走できるほどの力があるようには見えない それでも、それを軽々とやってのけている…こう見えて、体が鍛えられているのか、それとも、都市伝説契約者なのか 犬耳メイドが判断に迷っていた、その時 女性に向かって、振り下ろされた攻撃 しかし、彼女はそれに、あっさりと反応した 通常の人間ならば、反応するまでもなく叩き伏せられるかのような攻撃 それを、犬耳メイドを抱えているのとは逆の右手でか、それとも、完全に空いている膝か足でか あっさりと、防いでみせた 「…ほぅ?少しはやるようだな」 女性が防いだその武器は……俗に「方天画戟」などと呼ばれる物 巨大なそれを軽々と振り回してみせるその人物は、呂布の契約者だ もっとも、今現在、体の主導権を握っているのは、その呂布なのだが 「はぁう……邪魔するのかな?………かな?」 犬耳メイドを抱えたまま、至福の表情のまま、女性は呂布に首を傾げて見せた 突然の攻撃にも動揺した様子がないのを見ると、やはり、都市伝説契約者だ 「あぁあああ。出来れば顔を合わせたくなんかないけれど、今、この瞬間だけ会いたかった!助けてーーっ!?」 「…ふん、どうやらその女、俺の武を示せるだけの実力はありそうだな」 え、こっちはどうでも良し!? 軽く衝撃を受けたり、まぁ、そうだよなぁとちょっと納得したりと忙しい犬耳メイド 彼女の考えなど、棚に置かれて………今、まさに 呂布と、犬耳メイド抱えた女性……追撃者の戦いが、始まろうとしていた 「邪魔しちゃ駄目ぇ」 たんっ、と 追撃者が、地を蹴った 刹那、人間の限界ギリギリの瞬発力で、呂布に迫る 「っ!!」 がごんっ!と響く鈍い音 追撃者の、目にも止まらぬ攻撃を、呂布は方天画戟で防いだ 小さく、舌打ちする 「速いな。三発目を防ぐのは難しかったぞ?」 ……三発? 少なくとも、犬耳メイドには、一発しか攻撃を放ったように見えなかった 三発? あの一瞬で、三発……だと……? 犬耳メイドの驚きになど、二人とも構っている暇はないのだろう 互いの攻撃が錯綜する 響き渡る、打撃の音 互いに、相手に攻撃を繰り出しながら……しかし、決定的な一撃を与える事は、できていない どちらの攻撃も、相手に届く事なく防がれているのだ …呂布が武器を使っているのに対し、追撃者の方は素手である事を考えると、追撃者の身体能力がケタ違いすぎる 方天画戟の攻撃を素手で防ぎ、痛みなどまるで感じていない様子なのだ えぇい、学校町は化け物の集まりか!? 戦いの中、半ば振り回されながら犬耳メイドは頭を抱えたくなった …実際の所、犬耳メイドは、追撃者の情報を、一切、得ていなかった たまたま、「壁に耳あり」の能力範囲内で、彼女のことを聞く事がなかったのだ そのせいで、彼女という、ある意味で恐ろしい存在を、今の今まで知ることがなかった ……できれば知りたくなかった、と言うか、関わりたくもなかったと思うのは気のせいか 「むぅ…どうして邪魔をするのかな………かな?」 「それを連れて行かれては、俺の身の回りの世話をする者がいなくなる」 「ちょっとお借りして、絵のモデルになってもらうだけよ?」 「やめてーーーっ!?この姿を後世に残さないでマジお願いっ!?」 思わず悲鳴をあげる犬耳メイド 本当、この姿を後世に残すのはやめてっ!? ……実際の所、既に某スパニッシュフライ契約者とか似非関西弁女性とかに姿絵を描かれている事実に、犬耳メイドは気づいていない 「もう、困った人」 どちらが、より困った人なのか、そんな事実は棚に上げて すぅ………と、追撃者の表情が、真面目なものに変わっていく 彼女も、気づいたのだ 呂布が、どれだけの強者であるのかを 「どうしても邪魔するというのなら……おねーさん、ちょっと本気出しちゃうわよ?」 追撃者の纏う雰囲気が……変わっていく その左腕に、犬耳メイドは抱えたまま しかし、どこか決定的に、構えが変わった 「む………」 追撃者の雰囲気が変わったことに、呂布は当然、気づいた 方天画戟を構える手に、力が篭る 追撃者の……肩から露出している、その右腕から、尋常ではない力を、感じて だんっ!と、強く地を蹴り、再び呂布に接近する追撃者 その、力のほとばしる右手が、呂布に迫る 呂布は、方天画戟でその攻撃を受け止めようとして -----ゾクリ 全身に、激しい悪寒を感じた 追撃者の右手が、方天画戟に触れる………その、瞬間に 呂布は、咄嗟に方天画戟から手を放した 直後 甲高い音が響き渡り……………方天画戟が、跡形もなく、破壊された 「…………な」 その光景に、ぞっとする犬耳メイド 今……彼女は「何をした」? 右手が、方天画戟に触れた ただ、それだけだった ただその瞬間……方天画戟は「破壊」された 先ほどまでの攻防で、方天画戟が脆くなっていた? ……違う 方天画戟が脆くなっていたわけでは、ない だと言うのに……彼女の右手が触れた、その瞬間に破壊されてしまった 呂布には、わかる 彼女が、方天画戟に触れる瞬間……彼女は、拳を握り締めてすら、いなかった ただ、その右手の指先が、方天画戟に触れた瞬間に、方天画戟は「破壊」された 恐らくは…都市伝説の、能力 そして、呂布にはわかる 恐らく、方天画戟から手を放していなかったら……その破壊の力は、自分にも届いていた 方天画戟のように、この体は……跡形もなく、破壊されただろう 「いい勘ね。勘のいい人は嫌いじゃないわよ?」 くすり、微笑む追撃者 その追撃者を、呂布はじろり、睨みつける 「…加減したな」 「何の事かしら?」 「今、お前は……その気になれは、俺に触れる事ができたはずだ」 方天画戟を通しての破壊を試みる必要など、なく 直接呂布に触れて、彼を破壊する事が…先ほど、彼女はできたはずなのだ しかし、追撃者はそれをしなかった あら、と追撃者は笑って、告げる 「だって、あなたには、護るべき相手が……助けるべき相手が、いるでしょ?なら、あなたは死んじゃ駄目だもの。ちゃんと、その体の持ち主の大切な人を助けてあげなくちゃ」 追撃者の言葉に、呂布と犬耳メイドが、驚きを表情に浮かべると くすくす、ますます追撃者は笑う 「こう言う事ってね、拳を交えると、大体わかっちゃうのよ?コミュニケーションって大事よね?」 「拳で語り合う、とでも言いたいのかよ」 呆れた声を出す犬耳メイド どこの格闘マンガの主人公とライバルだ、それは 「……ねぇ、だから、教えて?」 犬耳メイドを抱えたまま、追撃者は呂布に尋ねる 「あなたに、戦う事を強制しているのは………………だぁれ?」 「…答えるとでも思っているのか?」 「無理かしらね?」 でも知りたいの、と 追撃者は、少し悪戯っぽく笑った 「大切な人を人質にとるなんて、そんな奴、おねーさんが許さないわ。お仕置きしてあげなくっちゃ」 「突然、そんな事を言われて、信じるとでも?」 「…そうねぇ」 んー、と、犬耳メイドを抱えたまま、考えて見せる追撃者 やがて、呂布の警戒心を解くように笑いながら、言って来る 「そうね、せめて、信用してもらえるように、名前を名乗りましょうか」 左腕に、犬耳メイドを抱えた状態のまま、追撃者は右手で、その大きなスリットの入ったタイトスカートの裾を軽く摘んで、微笑んだ 「私は、追撃者……追撃者、玄宗 エリカよ。よろしくね?」 「----玄宗?」 ……まさか、と 覚えのある、その名前に……犬耳メイドは、ただただ、嫌な予感しかしない 月が、静かに三人を見下ろす中 追撃者は微笑みながら、呂布の次の言葉を待っていた ドクター 47 無双に巻き込まれる犬一匹に続く 前ページ次ページ連載 - 仲介者と追撃者と堕天使と
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Tさん ありがたき頂きもの 俺 俺 所属:フリー Tさん及びリカちゃんの契約者。一人称俺だが女の子。 容姿・社会的地位:高校生、肩口までの長さの髪を適当にまとめている。 備考:普段から鞄の中にリカちゃんを入れて持ち歩いている。喋る人形を特に気にしない雰囲気の場所では頭か肩に乗っけている。 貧乳 好きなもの:Tさん、リカちゃん、コメディ、ぐうたらすること 嫌いなもの:つまらない、めんどくさい、危険 癖・趣味:面白そうなことがあると写真をとることが癖であり、趣味である。 備考:薔薇よりも百合が好き。 ツッコミ体質。 はないちもんめ、かごめかごめ、赤い靴、黒服D、黒服さん、口裂け女等と面識・共闘経験あり。 喫茶ルーモア関係者とも面識有り 夢の国の夢子ちゃんと仲良しに。 ってかもう知り合いのみだととんでもない量になってるので誰と知り合いか知りたい君は本編読もうぜ☆ すみません読んでくださるとありがたいですマジで! +その他詳しい設定(ネタバレ注意) 本名:伏見舞(ふしみ・まい) 契約経緯:都市伝説に襲われていたところを偶然通りがかったTさんに助けられた。そのまま契約。 若干厭世的な気があるがまあそれほど問題はない。たぶん 一人称俺なのはその昔男の子たちと遊んでいるときに一人称が私だとからかわれたために俺を一人称にしてしまいそれが本人の中で定着した。カタカナ表記にすりゃよかったといつも作者は思っている。 Tさんを憎からず思っているが親友とか兄妹とかの感覚に近いかもしれん。……と思っていたら最近思うところがあるようです。 そして想いは成就したそうです。 Tさん 容貌:悟った雰囲気が醸し出ている黒髪の青年。 性格:半歩くらい引いた視点で物事を見ている。 攻撃時に「破ぁ!!」と叫ぶ癖がある。 知識、知性:知識はかなりある。頭の回転も早く、有能。 趣味好物:酒(酒豪)、のんびりすること、契約者、リカちゃん、こちらに対して好意的なもの 嫌いなもの:自分とその周りに危害を加えるモノ 契約(していた)都市伝説は≪ケサランパサラン≫ エンジェルさんのとこの情報屋をよく活用。黒服D、はないちもんめ、かごめかごめ、赤い靴他多数(や、本当に多数過ぎてここでは示せないくらいなんです。皆さんすみません)と共闘経験あり。 黒服Hを生前見たことがありその時に薔薇十字と何らかの関係があるっぽいことを把握した。(深くはしらない) ルーモアをよく利用(一人でも契約者付きでも)。その関係者とも一通り面識有り。他、黒服や人面犬などとも知り合いであり、それなりに顔が広いらしい。 知り合いのみだと(ry +その他詳しい設定(ネタバレ注意) 知名度は低いがその話の性質上都市伝説に対して大きな優位性を持つ。 気合いやら何やらで都市伝説を一掃できるがその力の源はかつて契約していたケサランパサランの持ち主に幸せを運んでくる能力の曲解、 お願いすると叶えてくれる能力によるところからきている。(~があると幸せだな。が能力起動キー。口に出す必要は特にない)むしろ能力のほぼ全てはケサランパサラン譲り。 ※便利で有用だがあまり無茶なことは叶えてくれないため専ら気合いの声と共に何か得体のしれないものが飛び出たりしてる。とりあえず死ななければけがを治したり人探ししたりくらいは出来るらしい。 霊体、実体のシフトが自由にできる。 身体能力は常人並。しかし近接戦闘時にはケサランパサランに身体能力の祈祷強化を頼んでいる。 割とエグイ程強い。 人間の時はケサランパサランはあまり持っていることを人に知らせない方が良いという話から人との関わりを持たなかった。 都市伝説化して契約した当初は一人の期間が長かったため目の前の全ての問題を自分一人で解決しようと言う意思があった。(≪夢の国≫との決着も一人でつけるつもりで他のモノが≪夢の国≫の被害に遭わないようにその存在をルーモアにて触れまわった。) しかし猿夢以降、自らの能力は万能ではないと自覚。現在≪夢の国≫相手に暗躍、無事に≪夢の国≫を正常に戻した。 人間時には≪組織≫内でもそれなりに名は通っていた。≪組織≫からの汚れ仕事はほとんど断ってきたため≪組織≫は彼を快くは思っていなかった。 人間であった時のことは特殊事例で都市伝説化したためほとんど覚えており、都市伝説よりも人間に近い。が、本人は人間で会った時のことにそこまでこだわっておらず、ふつうに人づきあいができる現状を好いている。 契約者である舞のことを好いており、普段あまり表には出さないが非常に大事に思っている。 リカちゃん 年齢:初登場時に生まれた 女の子 所属:フリー ≪ひとりかくれんぼ≫でリカちゃんと名付けられたために≪電話をかけてくるリカちゃん≫と混同して生まれた。 綿が中に詰まったおにんぎょうさんの姿をしている。生まれて間もないため会話文はほとんどひらがな。口癖は~なの。 良くも悪くも無知。普段から契約者とはほぼ一緒にいる。 好きなもの:Tさん、契約者、日常、大事にされること 嫌いなもの:怖いこと、いらないといわれること +その他詳しい設定(ネタバレ注意) 能力 顔を知っている人間の電話を鳴らすことができ、もし出てしまったらリカちゃんに居場所が割れる。GPSみたいな感じ。 対象に向けて瞬間移動可能。しかし移動距離はごく短いため何度も電話をかけて後を追うことになる。 あと隠れるのがうまい。ただし消えるわけではないので開けた場所では隠れられない。感度のいいレーダー系統の能力にもあっさり見つかる。 一方で 探す ということに関してはTさんを上回る。 人をその手で引き裂ける程度には膂力があるがあまり契約者側は使わせる気がない。 ≪フィラデルフィア計画≫契約者 名前:藤宮由実 二十代前半の女。フリーター。 所属:首塚組織 容姿:黒髪ロング普乳。 組織内での立ち位置:将門のメッセンジャー兼皆のアッシー君担当。(首塚からだって学校町にひとっ飛びだぜ!) 性格:大人の女の人って感じ(どんな感じだ)。 長所:危機感知能力が高い +詳細設定(ネタバレ注意) 首塚組織参加の経緯:≪フィラデルフィア計画≫を使用して盗みを働いていた所を≪組織≫に感知され追われていたところ、≪組織≫と対立したばかりのころの将門(胴体付き)に助けられ、そのまま所属。 長ったらしい都市伝説名のためフィラちゃんと呼ばれるが本人は響きが卑猥だと嫌がっている(もう諦めているが)。 ≪能力≫ フィラデルフィア計画 その中でも鉄の隔壁に守られ影響を受けなかった一部のエンジニアたちの話を能力として有する。 鉄の箱の召喚、その中に入ると発光体が発生。それに包まれることよってほぼ自由な空間跳躍が可能。 鉄の箱の召喚から跳躍までに十秒ほどの時間がかかるため、戦闘能力はほぼ皆無と言ってもよい。 また、無生物と同化したりなどの能力は彼女の≪フィラデルフィア計画≫は擁していない。 鉄の箱に収容できるのならその限りにおいては何人でも空間跳躍可能。さしあたって2,500km以上は跳躍可能なはず。 鉄の箱の大きさは一般的なエレベーターくらい。結界等も基本無視して跳べる。 一応跳躍を願ってきた首塚の人間全員とは面識有り。チャラ男を苦手としている。貴腐人にはわりかし好意的。 猿顔の男 元組織構成員、後に首塚組。 性格は粗野で粗雑。 以前、組織の指示する契約者以外も狩ってたりしただけあって総合的な戦闘能力は高い。 しかし戦闘方法が捕まえてからいたぶるというものであるため、本人の強さはそんなに大したことない。 +詳細設定(ネタバレ注意) ≪ドナドナ≫ 目の前で妻と息子二人がナチスによって、強制収容所に連行されていく。 という逸話を具現化した感じ。目標にある程度近づいたら吸いこんでくれる不思議トラックを呼べる。 収容者が連れ去られる屠殺場(収容所)は契約者が認識する屠殺場ならば≪猿夢≫の夢を介してどこへでもいける。 ≪猿夢≫ 遊園地にあるようなお猿電車に人をつめて解体していく。運転手は契約者。解体は小人の仕事。 ドナドナと混ざり合って小人が兵隊さんになり、お猿電車も巨大化した。 ≪夢の国≫の紹介はこちら 夢の国 ≪夢の国≫への復讐者の登場人物はこちら ≪夢の国≫への復讐者 神智学協会編の紹介はこちら 神智学協会編 ページ最上部へ
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それは、まだ「組織」が完成する以前のこと その、直前の事だ 「よぉ、元気だったか?」 「あ……ざ、ザン様。はい、僕は…元気、です」 「はは、俺に敬語なんざ使わなくていいっての」 ぺこり、頭を下げてきた褐色肌の青年に、X-No.0こと、ザンは笑って見せた …ザン本人は、このX-No.0という自分に割り当てられたナンバーが、あまり好きではない だからこそ、自分をナンバーではなく、元の名前で呼んでくれる親友や、その親衛隊達と話すと心癒される ぎゅう、と、その親友の親衛隊の一人である褐色肌の青年に、ザンは甘えるように抱きついた 青年の身長は180超えなのに対して、ザンの身長は170ちょっとと言ったところ ザン本人としては包み込むような体勢で抱きしめたかったようだが、イマイチ様になっていない 抱きつかれ、青年が少し途惑ったような表情を浮かべる 「え、えっと、ザン様…?」 「ん~、相変わらず可愛いよなぁ、お前。なぁ、ダレンの傍にいるのもいいけど、折角だから、俺の部下にでも…」 そう、言いながら するり、ザンの手が、青年の背中をすべり、腰まで降りて来て ---ごがっ!! 「っだ!?」 …尻を撫でようとしたところで 盛大に、殴り飛ばされた 「何やってんだ、あんたは」 「---ったた、何しやがるか!?」 己を殴り飛ばしてきた、身長2mに達する大男に怒鳴るザン 大男は、褐色肌の青年を庇うような位置に立ち、ザンを見下ろしてくる 「ったく、あんたは男でも構わないのか」 「何を言う!?女にもなれるだろうが!それも、ピチピチボインのナイスバディに!!っつか、その状態のこいつとにゃんにゃんしたとか羨ましいぞお前っ!?」 「エネルギー摂取の為だっての。そうでもなきゃ、メンタルが男な上に婆は守備範囲外だ」 「贅沢言いやがってこのロリコンめが!?そんな事言うんなら、その役目俺に変われっ!」 「こいつがあの姿になった時の力に、あんたの精神が耐えられるならな……まぁ、あんたはいっそ、廃人になった方が世の中の為だろうが」 「何ぃ!?」 「っふ、二人とも、け、喧嘩は駄目だよぉ…!」 一触即発状態のザンと大男の間に、褐色肌の青年がおろおろと割り込む …二人とも、この青年にはどこか甘く、そしてそれぞれ別の理由で、弱い こう割り込まれては、引くしかない …この大男も、褐色肌の青年と同じく、ザンの親友の親衛隊の一人だ 確か、彼の親衛隊の中では、一番の古株だったはず 元は残虐な殺人鬼的な存在だったらしいのだが、今はそんな面影を全く感じさせない 「っつか、何しに来たんだ、あんた」 「あぁ、そうだ……あいつに会いに来たんだよ。いるか?」 「いるけど……今、ドリスと一緒に、拾ってきた都市伝説の怪我の治療してるところだから、邪魔しないで置けよ」 っと、「また」拾ってきたのか 今度は、どんな都市伝説を拾ってきたのやら 優しすぎる親友の行動に、ザンは苦笑する 「わかった、じゃあ、それが終わるまで待たせてもらう」 「わ、わかりました……それじゃあ、お茶か何か、用意するから…待っていてくださいね」 「……あー畜生、やっぱ可愛いなぁ欲しいなぁ!!」 「わわっ!?」 お茶を入れにいこうとした、褐色肌の青年に ぎゅう!と背後から抱きついたザン あわあわと、青年は転びかけて ごがすっ!と ザンは、大男によって、今度は蹴り飛ばされた 「茶なんて淹れなくていい。雑巾絞った水でも用意しとけ」 「った……この野郎!?俺は死なないけど、痛みは感じるんだぞこら!?」 若干、首を不自然に曲げた体勢のまま怒鳴るザン 再び、一触即発状態に陥りそうな、その事態に あぅあぅと、褐色肌の青年はおろおろとし始めるのだった …この、数日後 「組織」は完成し、X-No.0は失踪した 事の真相を知るのは、D-No.0、ただ一人である to be … ? 前ページ連載 - 赤い靴
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【上田明也の探偵倶楽部24~割と平和な日もあって~】 「明日はお花見に行きます。 よい子の皆さんはレジャーシートとかの準備をとりあえずまあ急いで行ってください。 それと弁当については俺がもうすでに用意を始めているので、穀雨ちゃんは絶対に台所に突入してはいけません。 その場合近くのハッピーピエロでご飯を買わなくちゃいけません。 メルとレモンは協力して絶対にそれを防ぐように。 笛吹探偵事務所にはお金がないのでできるだけそのような悲劇は避けたいと思っています。 解りましたか?」 「「「はーい!」」」 桜の季節だと言うことで花見に行くことになった。 ここで一つ問題がある。 大の大人が一人で幼女を三人も花見に連れて行くと只の誘拐に見えてしまうのだ。 まあ三分の二は誘拐して此処に連れてきているのでその見方も間違っては居ないのだが。 しかしこれは明日晶を連れて行くことで解決するので問題ない。 それと念のために言っておきたいが笛吹探偵事務所は非常に景気が良い。 この町の治安が悪くなれば成る程仕事は増えるのである。 お金がないというのは主に穀雨ちゃんが食べ過ぎない為の方便である。 嘘も方便? いいえ、嘘こそ方便です。 「つー訳で俺は少し買い物に行ってきます。 俺が居ない間は明日姉が来てくれると思うんで言うことを聞いて遊ぶなり勉強するなりしてください。 特に橙は国語の成績がひどいのでちゃんと勉強するように。 あと穀雨ちゃんも算数だの英語だのなんだの問題集買ってきているからちゃんとやるんだぞ?」 「えー、勉強やだー!」 「やらないとお花見連れて行かないぞ?」 「うぅ……。それじゃあやる。」 「明日お姉ちゃんも来るんだから、我が儘いって困らせるなよ?」 「はーぃ……。」 穀雨吉静はいかにも文句たっぷりといった様子で口をとがらせている。 まったく、可愛いものだ。 「もしかしたら、“買い物”から帰るのが少し遅れるかもしれん。」 「ねえお兄ちゃん、遅れてもちゃんと帰ってくるよね?」 「大丈夫だよ、ちょっと行ってくるだけだ。」 メルは穀雨の手を引いて事務所の奥に戻っていった。 どうにも彼女には迷惑をかけっぱなしだ。 俺は橙の頭をくしゃくしゃと撫でるとフラフラと買い物に向かった。 「……よう。」 「……やぁ。」 「それじゃあ子供達頼んだわ。」 「解っているよ、委員長は委員長のやるべきことをやったら良い。 私はそれを手伝える限り手伝うよ。」 「弟とは会ったか?」 「んにゃ、あの子にはもう私ゃ要らないよ。」 「じゃあ俺が必要とさせてもらおうか。」 「…………馬鹿。」 事務所を出るとちょうど良く明日姉とすれ違う。 赤い部屋を迎えに行かせたが予想より早く来れたようでなによりだ。 軽くため息をつく。 ことの発端は数日前だ。 俺の事務所に一通の手紙が来た。 「家族の恨みを忘れない。」 それだけが書かれたシンプルな手紙である。 そもそもあれを手紙と呼んで良いかすらも解らない。 恨みを買う覚えはそれこそ星の数ほどある。 人間というのは皆等しく誰かとつながっているのだ。 誰か一人に害を与えればそれに憤る人なぞ何処にだっている。 俺は『ハーメルンの笛吹き』をより強力な都市伝説にする為にとてつもない犠牲を払ったのだ。 犠牲になった人間の関係者の誰かが俺を恨んでいたとしてもなんら不思議ではない。 ただ一つだけ思うことがある。 恨んでいたから何だというのだ。 呪っていて何になると言うのだ。 何を思おうが、力がなければ結局無意味ではないか、と。 俺が事務所を出てきっかり五分後。 くるりと後ろを振り返ると事務所の近くで巨大な爆発が起きていた。 果たして明日姉は無事に子供達を守ってくれたのだろうか? まあ自分はハーメルンの笛吹きとしてだけでなく探偵としても各方面から恨みを買っている。 探偵は恨みを買う職業だ。 もしかしたらそっちの方かもなあ、今回は、なんて考えてみたり。 「俺をおびき出してその間に事務所の爆破を試みる。 なるほど、意趣返しとしては中々悪くない発想だ。 そうすれば俺が事務所に残してきたものは破壊できるだろうな。 ただやっぱりどうして知識不足。 起きると解っていればそれを回避するのはすごく容易いことな訳だし、 それを事前に予知できる能力者があそこには居る。」 橙・レイモン、通称レモン。 彼女の持つ『ラプラスの悪魔』の都市伝説の予知能力ならばその程度の災難は簡単に回避できるはずだ。 なんだ、つまらないことを考えているものだ。 またつまらない復讐の相手をしてやらなくてはいけないのか。 さてと、それはそうとしてだよ。 俺に恨みを持っている人間は今どこで何をしているのだろうか? 多分あの爆発を見れば俺が慌てて事務所に戻ろうとする、なーんて思っているのかね。 いいや、思っていないか。 手紙に書いてあった場所と時刻はこの町の西にある廃工場。 俺を事務所から引き離すだけならこういうことはしなくて良かった筈だ。 おそらく事務所など無視してそのままこっちに来るとにらんでいるのだろう。 ずいぶん冷淡な人間だと思われたものだ。 この俺にはこんなにも熱い血が流れる只の人間だというのに。 そのまましばらく歩くと約束の場所、そして時間である。 昼過ぎの廃工場は人っ子一人居ない静かな場所であった。 「おーい、誰か居ますかー?」 廃工場の中に入って声を出しても誰もいない。 まさかあちらの方に契約者を集中させているのだろうか? だとしたら明日姉の餌食になるだけなのでそれはそれで愉快である。 空気がわずかに震える音色。 そしてそれに乗ってわずかに這い寄ってくる殺気。 都市伝説のそれではない。 人間の恨み、人間の悪意、人間の害意。 俺の知り合いの殺人鬼が好む人間の醜悪。 これは正しくそれだ。 バチィン! ボウガンの矢が突如として俺の鼻先を通り抜ける。 間一髪で当たらないで済んだが、どうやら確かに何か居るようだ。 ハーメルンの笛吹きとの契約で与えられた聴力で周囲の様子を探る。 距離は近い。だが視覚では捕らえられない場所。 カチャカチャとした金属音がしない以上、銃器を持っている可能性は少ない。 何処に隠れている? 「村正……蜻蛉切。」 蜻蛉切に手をかけて精神を集中する。 一秒でも早く、敵の居場所、狙い、全てを看破する必要がある。 わずかに衣のすれる音が頭上から聞こえてきた。 ここで少しばかり蜻蛉切の能力の説明をしたい。 この蜻蛉切は持ち主の感情の振れ幅に呼応して切れ味をあげる刀型の都市伝説だ。 リーチはそれほど無いが単純な破壊力と速度だけならば俺の手持ちの武器の中では最強である。 また、蜻蛉切には使用者の記憶や意志を蓄積する『村正の妖刀』としての能力もあり、 それらを引き出して自分の物のように扱うことで、 刀を持った経験の無い人間でも自在に村正を使いこなすことが出来るのだ。 しかしそれにも限界はある。 ほぼ自動で身体が動いて敵に対応することができても、 自分自身が認識できない攻撃に対しては村正の能力を発動することが出来ないのだ。 だから俺はその弱点を『ハーメルンの笛吹き』で得た聴力や視力などで補っている。 まったく噛み合っていないようにみえて実はこの二つの都市伝説の相性は良いのだ。 ……ふむ、そうか。 隠れているのは二人。 いつの間にやら後ろに一人。 そして真上に一人。 判断材料は心音、呼吸音、etc ああ、それと工場の入り口に一人近づいてきた。 次の瞬間、後ろに居た一人が俺に飛びかかる。 なにか身体能力を上げる都市伝説と契約したのだろう。 動きは速い。 だがとても直線的な動きしかしない。 真っ直ぐ真っ直ぐ俺に向かってくる。 これじゃあとても俺は殺せない。 いいや待てよ、こいつらの狙いは俺を殺すことか? 今工場の入り口に近づいてきている人間は誰だ? その誰かに俺が人を殺す姿を見せたいんじゃないのか? その為に自ら殺されに来ているんじゃないか? そうだ、殺人鬼への復讐に殺人を用いるのではあまりに芸がない。 本当に憎いならば、本当に恨んでいるならば、 みずからがその殺人鬼と同じ事をしようだなど思わないのではないか? そうだ、こいつらの狙いは 俺に殺人を後悔させることではないか? ……だとすると、いま俺に飛びかかるこいつを殺すのはまずい。 即座に蜻蛉切を鞘に収めるとハーメルンの笛吹きの“悪魔”としての側面を無理矢理引きずり出す。 同じ都市伝説であってもいくつかの側面を持つと言うことは有名だ。 ハーメルンの笛吹きにも人間を操る操作系の側面や、大量の水を生み出して天変地異を起こす変化系の側面、 それに悪魔の身体能力を与える強化系の側面など様々な側面がある。 自らと相性の悪い側面を引き出すことは当然契約者にとってはリスクが高い。 だが俺は自らの心の器を契約を通じてではなくメルと直接繋げているためにある程度のリスクは回避できる。 まあそれは飲み込まれかけている、といっても良いのだが。 俺は正面から近づいて来ている敵の横に回り込むと耳の近くに口を寄せる。 人々は俺の言葉に催眠作用があるように言っているがなにもそれだけではない。 言葉とは心以上に身体に働きかけるものなのだ。 「わああああああああああああああああああ!!!!」 全身の息という息を絞り出した腹のそこからの大声。 廃工場内部でも山彦のように何回も反響している。 当然その音が鳴り響くのは工場の内部だけではない。 「ぐ……ああああ!?」 先ほどまで俺に襲いかかってきた男が頭を抱えて蹲っている。 「悪いが中学高校と声を出し続ける部活だったからなあ。 都市伝説のサポートがあればこれくらいヨユーな訳だよ。 ……つっても聞こえていないか。」 俺は男を蹴り飛ばすと真上を見上げる。 今出したのは何の工夫もない只の大声であり、 普段俺が他人を洗脳する為に使っている発音、言葉、その他諸々の要素に細心の注意を払った言葉ではない。 単純明快純粋な音の塊である。 それだけ聞いているとたいしたこと無いように思われるかも知れない。 しかしソプラノ歌手の歌声はガラスを平気で割ったりする。 俺のそれもまったく同じものだと考えて欲しい。 勿論、先ほど言った通り都市伝説との契約で強化はされているが。 ドサッ ついでに上に居た男も落ちてきた。 大声を出すのも久しぶりで少々慣れていなかったがまあ結果オーライだろう。 「おい、何やっているんだ笛吹!」 「よぅ明日じゃねえか。」 耳を押さえながら廃工場に入ってきた最後の一人は明日真だった。 そして床に倒れた男達を見て明日の表情が一瞬で変わる。 どうやら俺の読みは当たっていたらしい。 「知り合いか?」 「…………ああ。普段から仲良くしているバイクショップのあんちゃんだよ。」 明日は驚きを隠せない様子でそう答えた。 成る程、俺がこいつらを殺そうとしていたら明日が止めに入った。 そうなれば俺は明日と戦わざるを得なかっただろう。 そうすれば『組織』、その前に黒服Hは本腰を入れて俺を殺しに来る。 弱小契約者にすぎないこいつらはそのまま戦えば俺に一矢すら報えない。 だからより強い者を利用した。 成る程、弱者らしい発想だ。実に腹立たしい。 「この状況を見れば俺が正当防衛でこいつらを倒したと思って頂ける筈だぜ、明日真。」 俺は武器も何も持っていない両手をヒラヒラさせる。 「俺が来たからトドメを刺さなかった、とも考えられるだろう。」 俺に対して警戒するような素振りの明日真。 困った奴だ。自分の姉が面倒ごとに巻き込まれているというのに。 いや、巻き込んだのは俺だが。 「それより良いのか?俺の事務所に居たお前の姉がもしかしたらピンチかもしれないのだが。」 「どういうことだ?」 「いや、そいつらがどうも俺をおびき出してから俺の事務所を壊そうとしていたらしくてね。 今すぐにでも彼女に電話してみると良い。もしかしたらそれに巻き込まれているかも。 こいつらが心配ならここにすぐ黒服でも呼べ。 ただし俺はこいつらに危害は与えていないぞ?」 「…………くそ!」 迷う、迷う、二三秒迷っただろうか? その少しばかりの葛藤の後に明日は急いで工場を出て行った。 さて、となると困ったのはこいつらだ。 下手に自殺とかされると困るし、かといって元気を取り戻されてもまた俺を狙うだろう。 俺は急にある一つのことを思いついて倒れている男達に近寄った。 常識的に考えて年齢は俺が操作できる領域を超えている。 だが、その常識は果たしてどこまで通用するのだろうか。 たとえば今の俺は口笛などで子供達を操れる。 だがその逆を言えば口笛程度では子供までしか操れないと言うことではないか? 俺が最も得意とする『言葉』を使えば、人は簡単に操れる。それに都市伝説の支援が加われば? 操るまでいかなくても悪魔の囁きのように、そうだ、メルとて悪魔なのだ。 同じ悪魔なら囁けぬ道理は……ない? …………パキィン! ―――――――ハーメルンの笛吹きはまだ成長する。 透明なガラスが割れるような音がして、俺の中の悪魔が俺にそうささやいた。 “これ”を試し終わったらネギを買って帰るとしよう。 【上田明也の探偵倶楽部23~割と平和な日もあって~fin】
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キラとアンナの戦いの決着がつき、(主にアンナが)戦闘舞台を派手に壊したので修復と言うか次の試合までの準備というその時間 慶次はフリー契約者の情報をタブレットPCで確認していた 郁が望逹に渡した物と同じ情報だ 普段。CNoが管理している情報をここまで自由に見る機会は慶次にはないため、これを機会に試合の合間合間に読み込んでいた 「……「人間にも発情期が存在する」の契約者は、流石に来てねぇか」 「そのようだね。まぁ、いくらでも悪用できる都市伝説と契約しながらも、それを悪用せずに何年も過ごしている人物だ。どこの組織にも加わっていないようだし、今後もそのつもりであるなら、こういう目立つ場には現れないだろうね」 何人か、契約都市伝説の関係や当人の人間性から「要注意」となっている者を主に確認し、この会場に来ているかどうか探してみる 今のところ、その手の人物で目立っていたのは「九十九屋 九十九」くらいだろうか 他も、ちらちらと姿は見かけたが試合にはまだ参加していなかったり、そもそも参加する気がなさそうな者のようであった 「………っと、どうやら、次の試合のようだよ」 「ん?あぁ、そうか………って」 ちょっと待て モニターに映し出される会場の、その中央に立つ人物の姿に、慶次はそのツッコミの言葉を叫びそうになったのを、すんでのところで、押さえ込む事に成功した 「……それでは、次の試合は特別試合。スペシャルマッチとなります!」 実況席にてそのように言いつつ、「大丈夫なのかなぁ」ともちょっぴり思う神子 そう、スペシャルマッチ、である それも、1対多数の モニター越しに映る会場のど真ん中に、全身「白」と言い表したくなるような男の姿があった 「「組織」X-No,0事ザン・ザヴィアー!本来なら色々仕事でこういう場に参加できないはずなのですが、明日で日本に滞在していられる時間が切れるとの事で……」 「日本で発生中の仕事に手を付けると半端になるから、と言う理由で仕事に手を付ける訳にはいかない、と」 「マリー・セレスト号」と「さまよえるオランダ人」の多重契約をしてしまい飲み込まれたザン 能力は強大であるが、欠点として「さまよえるオランダ人」の特性により、一つの場所に長い間とどまる事ができないのだ 今回も「狐」の件やら「怪奇同盟」の盟主暴走の件やら、本来上位Noも仕事は山積みであるはずなのだが、そちらの仕事をさせてもらえないための、今回の試合への特別参加だ ……もっとも、ザンにとっても、これに参加することである程度情報を集めようという意図があるのかもしれないが 「えー、流石に「組織」上位Noとなると、ヘタな人とぶつかっても瞬殺が予想されます。よって、今回は特別ルールとして、ザン・ザヴィアーと他多数の契約者との1対多数の戦いとさせていただきます」 「ザンさんの勝利条件は、参加者全員を気絶、もしくはギブアップさせる事。他の参加者の方々は、誰か一人でもザンさんに一撃を加えられた時点で勝利となります」 他にも、ザンは一部の能力に関しては使用しない、などの制限がある 制限があってちょうどいいくらいなのだ、あの「組織)上位Noは 一時期「組織」を離れていたあの男が「組織」に戻った事は、「組織」にとって大きな利益である事だろう 「…………では、説明終わり!試合開始!!」 神子が試合開始を宣言すると同時 ザンの周辺の空間がぐにゃり、歪んで 「あっ」 「おー、さっそくやったな」 ザンの周辺に出現した大量の海水と巨大な烏賊の姿に、直斗は感心したような声を上げた ビルが立ち並ぶオフィス街のような戦闘フィールド。その地面を海水で満たしていく もしかしたら溺れた奴がいるかもしれないが、多分大丈夫だろう。死にはしない 己の周辺にはクラーケンを出現させ、ザンは海水の上に立ちながら辺りを見回す 自分以外は全員倒せばいい。なんともシンプルな事だ 「さぁて、どこから来る?」 遠距離からの狙撃か、それとも正面から来るか 警戒していると……近づいてくる、気配 水中から迫るそれに気づくと同時、ザンはクラーケンの足へと飛び乗って、高く跳ぶ その瞬間、一瞬前までザンの立っていた位置をがぶりっ、と 巨大な生物の牙が、空振った 「…………でっか!?」 ザンへと襲いかかった巨大生物を見て、思わずそう口にした神子 龍哉は、モニターをじっと見つめて首を傾げる 「ずいぶんと、大きな鮫ですね。どのような都市伝説でしょうか?」 「……「メガロドン」辺りじゃね?UMA系の。確か、それと契約してるフリー契約者の情報あったよな」 直斗がそう口にすると、えっと、と神子はタブレットPCで「組織」から渡されたフリー契約者の情報を見る そうすると、たしかに、いた 「メガロドン」との契約者が メガロドン自体は、約1,800万年前から約150万年前にかけて実在したとされる巨大鮫である その歯の化石は、日本においてはしばらく「天狗の爪」とも呼ばれていたと言う 一時期は最大個体の全長は40メートルはあるだろうとも言われていたが、流石に否定されており、推定値で約13メートルや20メートルと言われている ……が、今現在、ザンへと飛びかかり、再び水中へと潜った巨大鮫の姿は、全長40メートル程であった メガロドンは今現在も生存している、と言う生存説としての都市伝説のメガロドンなのだろう 契約者本体とは別にメガロドンが出現するタイプなのか、契約者自身がメガロドンに変化するタイプなのかは、わからないが………前者であった場合、契約者は海水に飲み込まれずに無事だと言うことだろうか 「しかし、巨大クラーケンと巨大鮫の対決………」 「前にみんなで見た、鮫映画を思い出します」 「うん、ちょっと思い出すけど、流石にあれはハリケーンと一緒に飛んできたり………は………」 …モニターに、ちょっぴり信じられないものが、映る 「おー、すげぇな。メガロドンってビルを泳ぐのか」 「泳ぐわけないでしょ!?いや、たった今、泳いでるけど!?」 そう、そうなのだ メガロドンが、ビルの側面を「泳いでいる」。まるで、ビルの側面を「海面」として認識しているかのように 某国において、何故か鮫系パニック映画は人気があるのかB級C級Z級と低予算っぽい鮫映画は多い その中で、「鮫がこんなとこ泳ぐ訳ねぇだろ!?っつか、こんなところに鮫でるか!?」と言うのがあったりなかったりするが………それの影響でも受けたのだろうか とにかく、ビルの側面を泳いだメガロドンは、そのままビルから飛び出してザンへと襲いかかっている ぐるりっ、とクラーケンの足に捕らえられ、みしみしと潰されそうになってはいるが……海面を、すぅー、すぅー、と巨大な鮫の背びれが横切る どうやら、メガロドンは複数いるようである 「ちなみに、他の参加者は……?」 「あ、溺れている人を回収している方が」 モニターの済を、時折ふっ、ふっ、と船の影がよぎっていたのを、龍哉は見逃していなかった ボロボロの漁船が、契約者以外の人間も救助している最中らしい 今のところ、ザンへ攻撃を加えているのはメガロドンだけだが………まだまだ、攻撃参加者は増えそうだ 海水を出してもらえた事は、彼にとっては幸運だった 「首塚」所属、「良栄丸事件」の契約者である良永 栄(さかえ)は、自らの契約都市伝説で生み出した漁船でもってザンが大量召喚した海面を進んでいた 大地も走れるこの漁船だが、流石にスピードが落ちてしまうのだ だが、こうして海面であれば本来のスピードで移動出来る 自身は船の制御に集中し、船とともに召喚した乗組員のミイラにおぼれている他の契約者を回収させていく ザンへの攻撃も行いたいが、今は他の契約者の回収が優先である 自分以外の契約者に、ザンへの有効な攻撃を行える者がいるかもしれないのだから 「……っと、うわ!?」 が、油断はできないようだ ミイラが回収しようとした相手が契約者ではなく、ザンの能力で呼び出された狂える船員で襲い掛かってくる事もある 慌てて、ミイラ逹に命じて再び海へと突き落としたが、他の回収した契約者も同じように狂える船員に応戦している そう簡単には、終わらせてはくれない、と言うことだ まるで水没した都市のようになった戦闘フィールド そこを舞台に、ただ一人を狙った戦いは、まだ始まったばかりである to be … ? 前ページ次ページ連載 - 次世代の子供達
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“滅びの枝”より ――――植物園の一件より数日後、「組織」本部の一室にて (蓮華 ・・・・・・ふぅ 頭が働かない時は温かい緑茶に限ります 何故か分かりませんが、こうしていると落ち着くので それより (蓮華 どうしたものでしょうか・・・ 現在、私は2つのことについて悩んでいます 1つは、裂邪さんに預けた「レイヴァテイン」の今後 彼の契約していた「シャドーマン」が止めているとは思いますが、 いつ彼が契約して都市伝説に飲まれてしまうか分かりません 契約の負担が軽くできればいいのですが、そんな都合のいい話がある筈も無く それと、もう1つ あの時・・・植物園で戦闘していた時 裂邪さんは影を失い、「シャドーマン」を含めた全ての都市伝説を使用できなくなった でもそれはただ単に、 傍に「シャドーマン」以外の都市伝説がいなかっただけ、とも言えます つまり、彼が何らかの方法で、例え離れていても他の都市伝説を呼び出せるようになれば 彼はもう、あの時ののような苦しい思いをしなくて済む筈 ・・・本当は、「組織」たる者、あまり一般人とは関わらない方が良いのですが、 それでも私はまだ、彼に返しきれていない気がして リュウゼツランの種の礼を、まだし足りなくて・・・ (蓮華 ・・・ダメですね、頭が破裂しそうです 少し、気晴らしにでも行くとしましょうか (蓮華 R-No.5、R-No.50はいらっしゃいますか? (レジーヌ 居る (蓮華 (2文字ですか・・・)少しだけ、彼女をお借りしても宜しいでしょうか? (レジーヌ 良し (蓮華 ありがとうございます 彼女に軽く頭を下げた後、私は部屋を出た それにしても、本を読みながら笑っていたような気がするのですが・・・気の所為でしょうか † † † † 少々自堕落なトップの所為で、このR-No.では、 我々上位メンバーが、区分けされた10の部隊をそれぞれ仕切っていますが、 その区分けされた中で、さらに10名が指揮官の補佐役として選ばれています R-No.50もその1人 『防衛班』を従える、R-No.5の補佐にして・・・抑制係 たまに暴走するR-No.5を抑えることのできる人材です そもそも、抜擢したのは私なんですけどね その彼女、R-No.50は、私が欲しかった程の能力を持っています 能力の性質上、色んな情報が入ってくるので、いつもその情報を提供してくれます ・・・性格に問題があるのですが コンコン (少女 『デビルアローは』!? (蓮華 『超音波』 (少女 『デビルイヤーは』!? (蓮華 『地獄耳』 (少女 『デビルウィングは』!? (蓮華 『空を飛び』 (少女 『デビルビームは』!? (蓮華 『熱光線』 (少女 よぉーし! 声が小さいからもう1回! バキッ!! 音を立てて、ドアは部屋の奥に飛んでゆきました 辺りに種と果肉が飛び散ってしまいますが、こういう時にスイカは便利です その奥では、私と同世代ほどの黒髪の少女がガタガタ震えて涙目で椅子に座っていました この少女がR-No.50です 正直、あの反応が好きで付き合ってるのかと聞かれれば、嘘とは言い切れません (R-No.50 な、なななな何さいきなり!? タチ悪すぎるよ蓮華さん!? (蓮華 貴方にだけは言われたくありません・・・ 単刀直入に言いますが、早速頼りたいのですよ 貴方の、「地獄みm (R-No.50 『デビルイヤー』! (蓮華 ・・・「地ごk (R-No.50 『デ・ビ・ル・イ・ヤ・ー』!!! (蓮華 ・・・・・・『デビルイヤー』という名の「地獄耳」の力を (R-No.50 ぐすん・・・結局言われた・・・ 彼女は観念して私に向き直った (R-No.50 分かった、ちゃんと話すよ ・・・って言っても、そんなに大した話はないよ? まだ『COA』の一件が過ぎて間も無いし、 「教会」がどうだとか、何とか契約書だとか、K-No.が怪しいだとか・・・ (蓮華 ・・・はぁ、やはりそうですか――――待ってください、今何と言いました? (R-No.50 へ?K-No.がどうかした? (蓮華 その前です (R-No.50 何とか契約書のこと? こっちはよく分かんないんだ なんだかブロックがかけられてるみたいでね (蓮華 ・・・契約書・・・その手がありましたか (R-No.50 それより『デビルマン』の話でもしようよ! 私は携帯電話を取り出した (蓮華 R-No.11ですね? 直ちにR-No.研究班を集結させてください できるだけ、機械に強い都市伝説と契約した人を多く動員してくれると助かります 携帯電話を閉じて、彼女を向いて頭を下げた (蓮華 ありがとうございました。私はもう戻ります (R-No.50 え、いや、今来たばっかりjお、おーい!? 何としてでも作り出してみせる 1日でも早く作り出してみせる そうでもしなければ、私の気は収まりませんから あの方に・・・顔向けできませんから ...To be Continued/新たな力へ 前ページ次ページ連載 - 赤い幼星
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《ベッドの下の男》 たまに思うことがある。 どうして都市伝説は人間と契約するのだろうと。 忘れられないようにするなら脅かすだけで十分なはずだ。 それをわざわざ契約といったある意味で非効率的な手段を用いる理由は―― ま、考えてもわからないんだけどね。 その辺の小難しいことはどっかのお偉いさんに任しておくことにしよう。 ただの一般人であるぼくには全く持って関係のないことだ。 ただ一個だけわかってることがある。 今ぼくの部屋に居る都市伝説は契約云々は一切関係なしにぼくへの嫌がらせのためだけに居る。 ぼくのベッドの下に隠れている『ベッドの下の男』に限っては、ぼくが怯える様を見て楽しんでいる。 いつか襲われるのではないかとびくびくする様を見てほくそえんでいるんだろう。 そしてきっとぼくが油断した時を狙ってその都市伝説通りにぼくを殺す気でいるはずだ。 陰気でいけ好かない野郎だ。 こういう奴は足が臭いに違いない。 この臭いは間違いなく奴の足の臭いだ。水虫野郎め。 だが馬鹿め、それもこれも今日までだ。今日がお前の最後の日となるんだ。 アパートのチャイムが鳴り、家にやって来た業者さんが解体済みのベッドを運んでいく。 ふふふ馬鹿め、思い知ったか。 『ベッドの下の男』はベッドがあるから存在できるのであってベッドが無くなれば消え去る運命なのだ。 都市伝説のような脆弱で矮小で足の臭い存在が人間様に敵うと思うな! とまあ、そんな感じでかる~く都市伝説を撃退したぼくだったが、ひとつだけ予想だにしていなかったことがある。 どうやら足が臭いのはぼくだったらしい。 前ページ次ページ連載 - ぼくの物語
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○月×日 23:05 屋上 学校中に張られていた「13階段」が解除された …まぁ、その、黒い悪魔とか蜘蛛とか相手にはまだまだ発動中な訳だが とにかく…侵入者達を拒む障害は、ほぼ解除されたようなものだろう いつ、この屋上に連中が踏み込んでくるかわからない それを理解しながらも、マッドガッサーは自分が行っている行為を止めるつもりはなかった ……これが、本当に成功するかどうか? マッドガッサー自身、成功するなどと思ってはいないのかもしれない そもそも、このような手段は……彼が、この世で誰よりも嫌い憎んだ兄と…片割れと、何ら変わりのない考え方による方法ではないか だが、彼はこんな手段しか知らない 他の手段は知らない 化け物と その言葉が、今回の行動を後押しさせた どうせ、自分は都市伝説だ 人間とは、決定的に違う生き物 どんなに人間に近い姿をしていようとも、その存在は決定的に違うもので 少なくとも、今の世界は都市伝説を「拒絶している」 マッドガッサーは、そう考えていた いや、世界は、というよりは…人間が、そうなのだ スーパーハカーが中継していた様子で…あの「第三帝国」所属の女は、「都市伝説と人間が隣り合わせにいられる黄昏の世界」と、そう言っていた だが、違う 今の世界は、そんな存在ではない 本当に、世界が今、そんな状態であるならば ……自分達都市伝説を、何故人間達は恐れて拒絶する? 何故、人間達は自分達を切り刻み、その力を得ようとする この世界は、都市伝説と人間が隣り合わせにいられる黄昏の世界なんかじゃない 人間が都市伝説を恐れ、狩り立て……時に、その力を人間のものにしようと都市伝説を利用する、そんな世界 ならば この世界を、変えてやろうじゃないか なぁに、みんな女になってしまって、自分達のものになってくれれば…世界は、そんな酷いものじゃなくなる みなで、仲良くいこうじゃないか? (……まぁ、その方法も、結論も) …きっと、自分達以外、誰にも受け入れられないだろうが だが、それでも こんな方法しか、自分達は知らないのだ 「…マッドはん?」 「あぁ、いや…なんでもないさ。さて、後は…ミサイル一本分、だな」 四発のミサイルの中は、全てガスで満たした …残りは、後一本のみ マッドガッサーは、ガスの精製を急ぐのだった to be … ? 前ページ次ページ連載 - マッドガッサーと愉快な仲間たち