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Tさん ありがたき頂きもの 俺 俺 所属:フリー Tさん及びリカちゃんの契約者。一人称俺だが女の子。 容姿・社会的地位:高校生、肩口までの長さの髪を適当にまとめている。 備考:普段から鞄の中にリカちゃんを入れて持ち歩いている。喋る人形を特に気にしない雰囲気の場所では頭か肩に乗っけている。 貧乳 好きなもの:Tさん、リカちゃん、コメディ、ぐうたらすること 嫌いなもの:つまらない、めんどくさい、危険 癖・趣味:面白そうなことがあると写真をとることが癖であり、趣味である。 備考:薔薇よりも百合が好き。 ツッコミ体質。 はないちもんめ、かごめかごめ、赤い靴、黒服D、黒服さん、口裂け女等と面識・共闘経験あり。 喫茶ルーモア関係者とも面識有り 夢の国の夢子ちゃんと仲良しに。 ってかもう知り合いのみだととんでもない量になってるので誰と知り合いか知りたい君は本編読もうぜ☆ すみません読んでくださるとありがたいですマジで! +その他詳しい設定(ネタバレ注意) 本名:伏見舞(ふしみ・まい) 契約経緯:都市伝説に襲われていたところを偶然通りがかったTさんに助けられた。そのまま契約。 若干厭世的な気があるがまあそれほど問題はない。たぶん 一人称俺なのはその昔男の子たちと遊んでいるときに一人称が私だとからかわれたために俺を一人称にしてしまいそれが本人の中で定着した。カタカナ表記にすりゃよかったといつも作者は思っている。 Tさんを憎からず思っているが親友とか兄妹とかの感覚に近いかもしれん。……と思っていたら最近思うところがあるようです。 そして想いは成就したそうです。 Tさん 容貌:悟った雰囲気が醸し出ている黒髪の青年。 性格:半歩くらい引いた視点で物事を見ている。 攻撃時に「破ぁ!!」と叫ぶ癖がある。 知識、知性:知識はかなりある。頭の回転も早く、有能。 趣味好物:酒(酒豪)、のんびりすること、契約者、リカちゃん、こちらに対して好意的なもの 嫌いなもの:自分とその周りに危害を加えるモノ 契約(していた)都市伝説は≪ケサランパサラン≫ エンジェルさんのとこの情報屋をよく活用。黒服D、はないちもんめ、かごめかごめ、赤い靴他多数(や、本当に多数過ぎてここでは示せないくらいなんです。皆さんすみません)と共闘経験あり。 黒服Hを生前見たことがありその時に薔薇十字と何らかの関係があるっぽいことを把握した。(深くはしらない) ルーモアをよく利用(一人でも契約者付きでも)。その関係者とも一通り面識有り。他、黒服や人面犬などとも知り合いであり、それなりに顔が広いらしい。 知り合いのみだと(ry +その他詳しい設定(ネタバレ注意) 知名度は低いがその話の性質上都市伝説に対して大きな優位性を持つ。 気合いやら何やらで都市伝説を一掃できるがその力の源はかつて契約していたケサランパサランの持ち主に幸せを運んでくる能力の曲解、 お願いすると叶えてくれる能力によるところからきている。(~があると幸せだな。が能力起動キー。口に出す必要は特にない)むしろ能力のほぼ全てはケサランパサラン譲り。 ※便利で有用だがあまり無茶なことは叶えてくれないため専ら気合いの声と共に何か得体のしれないものが飛び出たりしてる。とりあえず死ななければけがを治したり人探ししたりくらいは出来るらしい。 霊体、実体のシフトが自由にできる。 身体能力は常人並。しかし近接戦闘時にはケサランパサランに身体能力の祈祷強化を頼んでいる。 割とエグイ程強い。 人間の時はケサランパサランはあまり持っていることを人に知らせない方が良いという話から人との関わりを持たなかった。 都市伝説化して契約した当初は一人の期間が長かったため目の前の全ての問題を自分一人で解決しようと言う意思があった。(≪夢の国≫との決着も一人でつけるつもりで他のモノが≪夢の国≫の被害に遭わないようにその存在をルーモアにて触れまわった。) しかし猿夢以降、自らの能力は万能ではないと自覚。現在≪夢の国≫相手に暗躍、無事に≪夢の国≫を正常に戻した。 人間時には≪組織≫内でもそれなりに名は通っていた。≪組織≫からの汚れ仕事はほとんど断ってきたため≪組織≫は彼を快くは思っていなかった。 人間であった時のことは特殊事例で都市伝説化したためほとんど覚えており、都市伝説よりも人間に近い。が、本人は人間で会った時のことにそこまでこだわっておらず、ふつうに人づきあいができる現状を好いている。 契約者である舞のことを好いており、普段あまり表には出さないが非常に大事に思っている。 リカちゃん 年齢:初登場時に生まれた 女の子 所属:フリー ≪ひとりかくれんぼ≫でリカちゃんと名付けられたために≪電話をかけてくるリカちゃん≫と混同して生まれた。 綿が中に詰まったおにんぎょうさんの姿をしている。生まれて間もないため会話文はほとんどひらがな。口癖は~なの。 良くも悪くも無知。普段から契約者とはほぼ一緒にいる。 好きなもの:Tさん、契約者、日常、大事にされること 嫌いなもの:怖いこと、いらないといわれること +その他詳しい設定(ネタバレ注意) 能力 顔を知っている人間の電話を鳴らすことができ、もし出てしまったらリカちゃんに居場所が割れる。GPSみたいな感じ。 対象に向けて瞬間移動可能。しかし移動距離はごく短いため何度も電話をかけて後を追うことになる。 あと隠れるのがうまい。ただし消えるわけではないので開けた場所では隠れられない。感度のいいレーダー系統の能力にもあっさり見つかる。 一方で 探す ということに関してはTさんを上回る。 人をその手で引き裂ける程度には膂力があるがあまり契約者側は使わせる気がない。 ≪フィラデルフィア計画≫契約者 名前:藤宮由実 二十代前半の女。フリーター。 所属:首塚組織 容姿:黒髪ロング普乳。 組織内での立ち位置:将門のメッセンジャー兼皆のアッシー君担当。(首塚からだって学校町にひとっ飛びだぜ!) 性格:大人の女の人って感じ(どんな感じだ)。 長所:危機感知能力が高い +詳細設定(ネタバレ注意) 首塚組織参加の経緯:≪フィラデルフィア計画≫を使用して盗みを働いていた所を≪組織≫に感知され追われていたところ、≪組織≫と対立したばかりのころの将門(胴体付き)に助けられ、そのまま所属。 長ったらしい都市伝説名のためフィラちゃんと呼ばれるが本人は響きが卑猥だと嫌がっている(もう諦めているが)。 ≪能力≫ フィラデルフィア計画 その中でも鉄の隔壁に守られ影響を受けなかった一部のエンジニアたちの話を能力として有する。 鉄の箱の召喚、その中に入ると発光体が発生。それに包まれることよってほぼ自由な空間跳躍が可能。 鉄の箱の召喚から跳躍までに十秒ほどの時間がかかるため、戦闘能力はほぼ皆無と言ってもよい。 また、無生物と同化したりなどの能力は彼女の≪フィラデルフィア計画≫は擁していない。 鉄の箱に収容できるのならその限りにおいては何人でも空間跳躍可能。さしあたって2,500km以上は跳躍可能なはず。 鉄の箱の大きさは一般的なエレベーターくらい。結界等も基本無視して跳べる。 一応跳躍を願ってきた首塚の人間全員とは面識有り。チャラ男を苦手としている。貴腐人にはわりかし好意的。 猿顔の男 元組織構成員、後に首塚組。 性格は粗野で粗雑。 以前、組織の指示する契約者以外も狩ってたりしただけあって総合的な戦闘能力は高い。 しかし戦闘方法が捕まえてからいたぶるというものであるため、本人の強さはそんなに大したことない。 +詳細設定(ネタバレ注意) ≪ドナドナ≫ 目の前で妻と息子二人がナチスによって、強制収容所に連行されていく。 という逸話を具現化した感じ。目標にある程度近づいたら吸いこんでくれる不思議トラックを呼べる。 収容者が連れ去られる屠殺場(収容所)は契約者が認識する屠殺場ならば≪猿夢≫の夢を介してどこへでもいける。 ≪猿夢≫ 遊園地にあるようなお猿電車に人をつめて解体していく。運転手は契約者。解体は小人の仕事。 ドナドナと混ざり合って小人が兵隊さんになり、お猿電車も巨大化した。 ≪夢の国≫の紹介はこちら 夢の国 ≪夢の国≫への復讐者の登場人物はこちら ≪夢の国≫への復讐者 神智学協会編の紹介はこちら 神智学協会編 ページ最上部へ
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○月×日 23:05 屋上 学校中に張られていた「13階段」が解除された …まぁ、その、黒い悪魔とか蜘蛛とか相手にはまだまだ発動中な訳だが とにかく…侵入者達を拒む障害は、ほぼ解除されたようなものだろう いつ、この屋上に連中が踏み込んでくるかわからない それを理解しながらも、マッドガッサーは自分が行っている行為を止めるつもりはなかった ……これが、本当に成功するかどうか? マッドガッサー自身、成功するなどと思ってはいないのかもしれない そもそも、このような手段は……彼が、この世で誰よりも嫌い憎んだ兄と…片割れと、何ら変わりのない考え方による方法ではないか だが、彼はこんな手段しか知らない 他の手段は知らない 化け物と その言葉が、今回の行動を後押しさせた どうせ、自分は都市伝説だ 人間とは、決定的に違う生き物 どんなに人間に近い姿をしていようとも、その存在は決定的に違うもので 少なくとも、今の世界は都市伝説を「拒絶している」 マッドガッサーは、そう考えていた いや、世界は、というよりは…人間が、そうなのだ スーパーハカーが中継していた様子で…あの「第三帝国」所属の女は、「都市伝説と人間が隣り合わせにいられる黄昏の世界」と、そう言っていた だが、違う 今の世界は、そんな存在ではない 本当に、世界が今、そんな状態であるならば ……自分達都市伝説を、何故人間達は恐れて拒絶する? 何故、人間達は自分達を切り刻み、その力を得ようとする この世界は、都市伝説と人間が隣り合わせにいられる黄昏の世界なんかじゃない 人間が都市伝説を恐れ、狩り立て……時に、その力を人間のものにしようと都市伝説を利用する、そんな世界 ならば この世界を、変えてやろうじゃないか なぁに、みんな女になってしまって、自分達のものになってくれれば…世界は、そんな酷いものじゃなくなる みなで、仲良くいこうじゃないか? (……まぁ、その方法も、結論も) …きっと、自分達以外、誰にも受け入れられないだろうが だが、それでも こんな方法しか、自分達は知らないのだ 「…マッドはん?」 「あぁ、いや…なんでもないさ。さて、後は…ミサイル一本分、だな」 四発のミサイルの中は、全てガスで満たした …残りは、後一本のみ マッドガッサーは、ガスの精製を急ぐのだった to be … ? 前ページ次ページ連載 - マッドガッサーと愉快な仲間たち
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―第13章 温泉もいいけどやっぱり夏はかき氷だよね― 俺は今温泉街に遊びに来ている。休みを満喫している。誰もが羨む高校生だ。文句あっかこのやろ。しかし普通とはちょっと違う。何故なら― 「かき氷食べたぁーい!!」 「少し黙ってなさいっ!まったく…」 そう、俺は「都市伝説」と契約している所謂「契約者」なのだ。しかも― 「私もかき氷を食べたいわ。暑くて死にそう。」 「私も…」 「流石にこの暑さは応えるよ…僕も食べたいな♪」 いつもこんな感じなのでさすがにもう慣れてしまった。 俺だってかき氷は食べたいが― 「こんな大人数で食べたいって言っても限度ってもんがあるだろうがっ!全く、お前らは普通の人には「視えない」んだぞ?」 その通り、「彼ら」は霊感のある人か「契約者」でなければ見えないのだ。 そんな彼らが衆人環視の中でかき氷を食べたらどうなるか容易に想像できるだろう。 だからといって、沢山かき氷を買い込むのもちょっとどうかと思われる。 最悪、頭のアレな人に見えてしまうかもしれない。という訳で― 「こうなったらじゃんけんだ。俺に勝ったらかき氷、負けたらアイスかジュースのどっちか、それでいいな?」 「「「「負ける気がしねぇ!!」」」」 「「「「「せーのぉ!」」」」」 じゃんけんぽん!! 「「「負けた…」」」 「勝った…」という訳で― 「いただきます…」 つ「かき氷イチゴ」 「「「かき氷食べたかった…」」」 つ「ガリガリくんソーダ×2+ガリガリくんコーラ」 という訳でやはりじゃんけんは公正だという事がよく分かったのであった… その頃、素晴らしく空気なひt(ry 「モガー!!モガガー!!(いい加減助けてくれっての!!)」 シーン… 「…グスッ」 前ページ次ページ連載 - 結界都市『東京』
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―第26章 厳粛な葬儀― 「ルーモア」のマスターが死んだ…1回だけとはいえ利用した身だ。お礼ぐらいは言いに行かなければ… という訳で黒の礼服で身を包み、僅かばかりの香典と花を持ち、葬儀に参列することにした。…高校生が礼服持ってちゃ悪いかこの野郎。 葬儀に出てみると、やはり都市伝説関係者や組織の人間達が多く集まっていた。 とりあえず花を供え、香典をあげてきた。 最後に一言「うちの馬鹿のためにビールと枝豆用意して下さってありがとうございます…」 しかし、こういう湿っぽい場所はなんか性に合わない。早いとこ帰ろう。 ―人が死ぬなんて場面なんて回数こそ少ないが、何度か見てきている。なのに―それなのに― 「…クソッ!」人の一人も守れないで何の為の力なんだ!! そこまで親しい訳ではなかったが、無理言って喫茶店でビールと枝豆を出してもらったんだ! 「…よし、後は着替えて…っと!」俺はいつものスタイル―学ランボタン全開―に着替え、夜の街へと繰り出した!無論哨戒のためだ。 いつ相手が来るかわからない今、俺に出来るのはただ普通に歩いているフリをした哨戒なのだ。 「…今度は大切な人を死なせたりはしないっ!」 哨戒に出る俺の背中がやけに淋しく見えたのだった… 前ページ次ページ連載 - 結界都市『東京』
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《ベッドの下の男》 たまに思うことがある。 どうして都市伝説は人間と契約するのだろうと。 忘れられないようにするなら脅かすだけで十分なはずだ。 それをわざわざ契約といったある意味で非効率的な手段を用いる理由は―― ま、考えてもわからないんだけどね。 その辺の小難しいことはどっかのお偉いさんに任しておくことにしよう。 ただの一般人であるぼくには全く持って関係のないことだ。 ただ一個だけわかってることがある。 今ぼくの部屋に居る都市伝説は契約云々は一切関係なしにぼくへの嫌がらせのためだけに居る。 ぼくのベッドの下に隠れている『ベッドの下の男』に限っては、ぼくが怯える様を見て楽しんでいる。 いつか襲われるのではないかとびくびくする様を見てほくそえんでいるんだろう。 そしてきっとぼくが油断した時を狙ってその都市伝説通りにぼくを殺す気でいるはずだ。 陰気でいけ好かない野郎だ。 こういう奴は足が臭いに違いない。 この臭いは間違いなく奴の足の臭いだ。水虫野郎め。 だが馬鹿め、それもこれも今日までだ。今日がお前の最後の日となるんだ。 アパートのチャイムが鳴り、家にやって来た業者さんが解体済みのベッドを運んでいく。 ふふふ馬鹿め、思い知ったか。 『ベッドの下の男』はベッドがあるから存在できるのであってベッドが無くなれば消え去る運命なのだ。 都市伝説のような脆弱で矮小で足の臭い存在が人間様に敵うと思うな! とまあ、そんな感じでかる~く都市伝説を撃退したぼくだったが、ひとつだけ予想だにしていなかったことがある。 どうやら足が臭いのはぼくだったらしい。 前ページ次ページ連載 - ぼくの物語
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ああ。これが俺の運命なのか。 友達もできないクラス内透明人間にして臆病者な上に童貞といった駄目人間極まりない俺の。 生きるという事には不条理ってことだ。誰かが確かそう言っていた。 まったく、実にその通りだと思う。しかし。だがしかし。 いかれた暴走車に轢き殺されて死ぬなんて。ましてや無人の。 いくら人生が不条理だからって 「納得いかないいいいいいいいいいい!!!」 叫んで、俺は全力でママチャリをかっ飛ばし田舎道を疾走していた。 すぐ後ろからは中型自動車が猛スピードで迫ってくる。 あんなのに跳ね飛ばされたらひとたまりも無い。即死だって即死! おかしなことにその運転席には人の姿が見られないのだ。 何?何?何なんだ!?何で俺は無人の自動車に追い掛け回されてるんだ? 俺は夜中に少し離れたコンビニへジャンプを買いに行っただけだぞ!? おかしいよ!おかしいって!どっからおかしくなったんだよ! おかしいといえばなんで道に人の姿がまったく無いんだよ! 夜中とはいえ車が凄い勢いで少年をひき殺そうとしてんだぞ!誰か気づくだろ!気づいてよ! てかここまでチャリで車から逃げ切れてる俺もおかしくね?俺こんな体力あったけ!? これが火事場の馬鹿力ってやつか?すごいなっ人体の不思議万歳!! などと混乱した頭で考えながら必死こいて自転車を飛ばしていると、 おもむろにペダルがぶっ飛んだ。 「え?」 自転車の耐久力も俺の体力も、限界だったらしい。 ガシャーン!!盛大な音を立てて、俺は自転車と一緒に地面に叩きつけられた。 その瞬間、視界が二つの目のようなライトで真っ白になった。 死ぬ瞬間、全てのものがスローにみえるって話は本当らしい。 その一瞬の間に俺は色んな事を考えた。 最初は、「あ、死ぬ。」とだけ思った。極度のビビリの俺なのに、不思議と恐怖はない。 次に「こんなヘマで死んでしまうなんて、最後まで俺はダメな奴だなぁ」と思った。 そして「俺が死んだって、世の中は何も変わりはしないんだよなぁ」そんなことを考えた。 「無人自動車にひき殺されるなんて。もしかしたら俺、恐怖のあまり頭がおかしくなったのかもなぁ」、とも思った。 だから、真っ白な光の中、バイクに乗った人影が車に突っ込んで助けてくれたのを見ても、 その時は「あぁやっぱり俺黄色い救急車に乗るべきなんだ」としか思わなかったんだ。 派手な装飾のバイクは車に乗り上げフロントを踏み潰した後、勢いのまま空中で一回転し綺麗に俺の横に着地した。 「貴様!私の出没場所で何をしている!」 男がライトが消えフロントガラスが粉々になった車に向かって叫んだ。 なんて浪々とし、そして響く声。なにゆえこんなに通る声をしてるんだ?俺は疑問に思った。 だってそもそも男の体には首が無かったのだから。 あかん。何だか感覚が麻痺してきた。もう何がおかしくて何がおかしくないのか。 すると男が無い顔をこちらに向けた。 「時に少年、お前は何者だ?ふむそうか。あの当たり屋に狙われてしまった身か」 いや、俺なんも言ってないんだけど勝手に一人で納得しちゃったよ。 「乗るのだ少年。このままでは危険だ」 首の無い男が尻餅をついている俺に手を差し伸べた。 しかし、ここでよーやく俺は今までの実感がじわじわと沸いてきたのだった。恐怖の。 「うっわああああああああああああああああ!?!」 我ながら本当に情けないが、無人の暴走車に首なし男。あまりにも非現実的でホラーなこの状況。 根っからの臆病者でヘタレの俺が叫ばずにいられない。 すると男はおもむろに俺の頬をバシッと叩いた。 い…いたひ。 「落ち着くのだ少年!私はお前に害を与えたりはしない!」 お、落ち着けったってンな状況で首の無い人に言われても… でも少なくとも目の前のこの男は、俺をあの車から助けてくれた。 その時、男の後ろで煙を上げていた車のライトが点滅しながら付いた。 まるで気を失っていた者が目を覚ますように。 「むむっいいから私の後ろに乗るのだ少年!何、腰が抜けただと?貴様、それでも玉がついた男か!」 あ、頭がついてない奴に言われたかないなぁー それにしてもこんな化け物男にさえ喝を入れられるなんて、本当に俺ってダメな奴… おとこは凄い力で俺の腕をグイっと引っ張り、後ろに乗せた。 「しっかりつかまっていろ」 轟音と共にバイクが発進した。 バイクは人通りの無い夜の道路を走り続けていた。 広い背中に遠慮しがちにしがみつき、こっそり俺は前の人をまじまじと見た。 なるべく首の断面図が見えないように。 「何だ。聞きたいことがあるならハッキリといってみるがいい」 「ヒィッ!?な、何でもないです!!」 「臆するな。私はお前を傷つける気など無い」 こ、怖いのは変わんないけど、どうやらこの人は本当にいい人みたいだ。 俺はありったけの勇気を振り絞り質問する。 「…い、色々ありすぎるんだけど…まず始めに、おっさん何者?」 「おっさんだと!?けしからん!私には『首なしライダー』という立派な名がある!」 ヒィィッなんか怒らせちゃったよぉぉぉどうすれば…………ん? 「く、首なしライダーってあの…?」 「ほう、知っていたか。あとでサインをやろう」 あるライダーが事故で首を失ってしまったが、バイクは体を乗せたまま走り続けた。 亡霊となったライダーは夜な夜な道を走っている。という、あの話。 確か俺の地元でもかなりはやった。当時の俺は小便ちびる程その話が怖く、 通学路のその道を通れなかった。おかげでしばらく毎日学校に遅刻してしまった。 「おいスルーをするのではない」 「ん、んじゃ、さっきの車は…?」 「当たり屋ファックスだ。話によっては当たり屋グループともいうがな。知っているか?」 知っている。「○○地方に当たり屋グループが出没しました。 以下のナンバーに注意して下さい」といった内容の回覧板、もしくはファックスが送られてくるといった話。 これも結構はやったなぁ。でも確かファックスが来るだけで車は実在しないはずじゃ… 「で、でも、それは噂話…誰かが回したただの怪談だ」 こんな男を目の前にしているというのに、俺はそんな理屈をこねる。 すると、ライダーが言った。 「そういった噂話が、回りまわって全国に伝わり、言霊という力を持った。そうして存在を得たのが、今お前の目の前に居る私だ」 ― そういえば。さっきこの男が「私の出没場所」と言っていた道。 俺が小学生の時、首なしライダーが出ると噂になった所だ。 俺は首なしライダー名乗る男の顔をまじまじ見ようとする。 しかし首があるはずのそこにはただ夜の真っ暗な空間が存在するだけ。 「お前ら…一体?」 その時俺は、無いはずの口元が不敵な笑みを浮かべた気がした。 「都市伝説だ」 そう言った首なしライダーの声は心なしか得意げだった。 「まったく。しつこい奴だ」 「え?」 「こんな話をしているうちにもう奴が来てしまったようだ」 振り向くと、ずっと後ろの方から二つのライトが迫ってくるのが見えた。 「で、でも普通の乗用車かも…」 「それはない。先ほどから辺りに人の気配が全く無いのには気づいているだろう。 いまやここは奴のテリトリー、いわば結界のようなものだ。 だからここに存在するのは当たり屋と私と、少年。お前だけなのだ。 そして結界を破るためには、その都市伝説の存在が消滅しなければならない」 「そんな…で、でも何で?おっさ…首なしライダーは俺を助けてくれるのに、あいつは…」 「人間の中には、悪い者もいれば良い者もいるだろう。都市伝説もまた然り。私は人間を傷つけないが、あの者は悪の心に捕らわれてしまった都市伝説なのだ」 「そ、それじゃあ俺を助けて!お願いだよ!」 「そうしてやりたいのはやまやまだ。しかし向うの方が数段上と見た。私の力では、奴を一時的なダメージを与えることが出来ても倒す事はできないであろう」 「そんなっ!?じゃ、じゃあ、一体どーすりゃ…」 「私と契約しろ、少年」 「へっ?」 契…約? 突然ライダーの口から出てきた言葉に俺はきょとんとする。 「人間のお前と契約すれば、私は今まで以上の力を持ち、奴を完全に葬ることができよう」 「ほっ本当!?」 「しかし」 突然ライダーは県境の大きな鉄橋の前で、バイクを止めた。 「え、何、どうしたの?」 「少年。お前も契約者として供に戦わなければならない。」 「!?」 な、何いってんだよ… この俺にあの車の化け物と戦えと!?ばっ馬鹿ゆーなって!!! そうしている間に当たり屋ファックスはどんどんこちらに迫って来ている。 「私と契約すれば、少年。お前を救ってやることができる」 「でっでも、無理だよ!!戦うなんて…!」 「可能性の限界など本人が決めるものではない」 「むっ無茶いうなよ!やれるわけないじゃん!」 「無茶をしてこそが真の男だ。己を信じろ!」 当たり屋はもう眼前に迫っていた。 「信じるったって…俺みたいな奴なんかに出来るわけないよ!」 「腹をくくれ少年!都市伝説に遭遇したその瞬間、 お前の平穏な日常は跡形も無く消え去ったのだ!」 なっ…なんつー理不尽な…………でも。 ライダーのその言葉で俺はふと思った。 クラスでは無視され、勉強も運動もろくに出来ず打ち込める事も何も無い こんな冴えない俺の人生、最初からもう終わってるも同然なんだ。 「わかった…!俺、お前と契約する。あの化け物と、た、戦うよ!」 「その言葉が聞きたかった」 瞬間、辺りが神々しい光を放った。 その光が当たり屋のライトだったのか、 はたまたライダーの体が放った光なのか、俺には分からなかった。 気が付くと、俺とライダーを乗せたバイクは鉄橋の入り口に直角にそびえ立っている 巨大な鉄柱を、凄いスピードで駆け上っていた。 「ぬあああぁぁぁあああああぁぁぁぁあqwせdrftgyふじこlp;」 一瞬前に俺たちが立っていたところを、 当たり屋が猛スピードで通過したのを何とか残像で捕らえた。 もしも一瞬でも遅かったらと思うと……ひっひぃぃぃぃっ!!! バイクは鉄柱のてっぺんまで一気に駆け上り、 一瞬夜の空を舞った。そして見事鉄橋の真ん中に着地。衝撃など全く無い。 「なっなんだよ今の動きっ!?てかっ鉄橋には入れないんじゃなかったのか!?」 ゼェッ ゼェッ ゼェッ 「今まで私のバイク技術は人間の身体能力までだったが、契約したことにより 常軌を逸したバイクコースを走ることも可能になったのだ。 そして契約は都市伝説がテリトリーに捕らわれることも無くす」 ば、ばいくぎじゅつ…今のはもう技術ってかもうなんつーか… 「くるぞ、少年。身構えろ」 ライダーの肩越しに、キュキュキュとタイヤのきしむ音を響かせて 当たり屋がこちらに向き直るのが見えた。 「ど、どうやって倒すの?ライダー」 「私が当たり屋の動きを封じる。その間にお前は車に乗り込み、運転席を破壊するのだ」 「ええええええっ何それ!?んなこと出来ないよ!てか破壊って…」 凄いスピードで当たり屋がまた突っ込んでくる。 「や、ヤバイっ来たよ!!」 「しっかり掴まっていろ少年!」 ライダーがそう叫ぶと、またもやバイクは華麗にジャンプし、突っ込んできた車を避ける。 宙に舞ったその瞬間、ライダーが車に手をかざした。 すると突如ライダーの手から幾本もの光る筋が伸び、当たり屋を縛り付けた。 地に着地し、ライダーが叫ぶ。 「今のうちだ!私のワイヤーでくくりつけられた者に 契約者のお前が攻撃を加えれば、大きなダメージとなるのだ! 案ずるな、私の首を切り落とした程のワイヤーだ。簡単にちぎれはしない、 と、言いたい所だが、相手が相手だ。残念なことに長くは持たない! 急げ少年!成すべきことをしろ!」 アクセルのかかる音がひっきりなしにしている車を、 今にも切れそうに張り詰めたワイヤーが押さえつけている。 怖くないといえば嘘だ。しかし。 次の瞬間俺はライダーの後ろから飛び降り、無我夢中で当たり屋に向かって駆け抜けていた。 割れたフロントガラスから運転席に滑り込む。 しかし、破壊するっつったてどうすれば… もたもたしていると、頑丈なはずのワイヤーがきしむ音が聞こえた。 「急げ少年!時間はないぞ!!」 ええいっこのさい適当だっ 焦りと混乱で頭がいっぱいだった俺は、力任せにハンドルを殴った。その瞬間。 ハンドルが、砕けた。 「あ……?」 突然のことに目が点になる俺。ま、まさかこれがライダーが言ってた能力… ライダーのワイヤーでくくりつけられた者を俺が殴ると大ダメージになる…!? その時、ライダーの叫び声が聞こえた。 「逃げろ!!少年!!!」 ブチブチブチッ!! ― え? ワイヤーがぶち切れる音と供に、俺を乗せた車は再び動き出した。 橋の入り口にそびえ立つ、鉄柱に向かって。 「ぎゃあああああああああああああ!!?!?」 半狂乱で俺はシートにつかまって絶叫した。グングンと目の前に巨大な鉄柱が迫る。 「長くは持たないって、全く持たないじゃないかああああああああ!!!」 かなり長い鉄橋だが、激突すんのは時間の問題。 しかもハンドルはさっき俺が破壊してしまったので利かない。 こんな事になるんなら、コンビニなんか行かなきゃよかったーーーー!!! すると、運転席のドアがガゴっとこじ開けられ、後方に飛んでいった。 「無事か少年!!」 「無事じゃないいいいいいいいいいいいいい」 当たり屋の横につき同じスピードでバイクをかっ飛ばすライダー。 彼はこちらに手を差し伸べた。 「早く!!」 「え?」 「こちらに飛び移るのだ!」 とっ飛び移る!?!? 運転席とライダーの間には結構な距離があるのだ。こんなスピードの中飛び移るなんて… 「むっ無理無理無理無理無理無理」 「先ほども言っただろう!たやすく己の可能性を否定するのではない!」 猛スピードの中、叫ぶライダー。しかし。 「でっできるわけないだろっ!俺みたいな臆病なダメな奴に!!」 俺はシートに抱きついて泣き叫んだ。 もうダメだ。これで俺は17年間の短い一生を終えるんだ。 「しかし、お前は私と契約する勇気を持ってくれた。 確かに臆病ではあるかもしれない。しかしこれだけは確かだ。 少年、お前は決してダメな奴などでは無い!!」 振り返り、さっきから無茶な事と説教ばかり言っている、首の無いこの男を見た。 そして差し伸べられた手を見つめた。 俺は…ダメな奴なんかじゃない…? その言葉は不思議と俺に勇気を持たせた。 よ、よーし。や、やってやるっての!やってやろーじゃねーかっ!!! 俺は意を決した。 どっちみち、やらなきゃ死ぬんだ ― !!! 「うわあああああああああああああああああああああああ」 そして。 真夜中の鉄橋を、俺は跳んだ。 それは一瞬の出来事のようで、とても長く感じられた。 ライダーの力強い腕が俺の体を受け止めた。 次の瞬間、数十メートル先で、鉄柱に激突した当たり屋が爆発した。熱風が肌を撫でる。 お、俺…生きてる… 「やったぞ、少年。見事悪の都市伝説を葬ることに……どうしたのだ」 情けないことに、今更になって、体の震えが出てきた。 「う…う…うわああああああ怖かったよおおおおおおおおおおお」 夜空に向かって思いっきり絶叫した。 さっきは無我夢中で何がなんだかって感じだったけど、今思い返すだけで… ヒイイイィィィィィイイイイっっ あかん、こんなんでいたらまたライダーに説教っぽいことを言われ… ― ポンっ 「さぞかし恐ろしかっただろう。よく頑張ったな、少年」 俺は、鉄橋の上で真っ赤に照らされながらライダーの大きな手を頭の上に感じた。 そうすると、不思議と恐怖が薄れ、俺の心は落ち着くのだった。 俺に兄貴は居ないけど、居たらこんな感じなのかな…。 その時、さっきまで感じていた熱風が徐々に感じられなくなった。 振り返り見ると、爆発の炎や当たり屋の残骸が、少しずつ消えていくのが見えた。 も、もう、何があっても驚かないぞ。うん。絶対に。 「奴が消滅した。と言うことは、結界も消えたということだ。 町に戻れば人の姿も見られるだろう。 それにしても、初めての敵からかなりの強敵を相手にしてしまったな。 本当によく頑張ったぞ少年」 …………ん? 「…『初めての』?」 「そうだ。これから私とお前は、様々な都市伝説と戦っていかねばならないのだ」 めまいが、した。 ちょ…今、なんつった…?頭がクラクラする。 「すまない。あの状況下で言うのを忘れてしまった」 あ、ヤバ…本格的にめまいが… 私とお前が契約してしまった今、これからも様々な都市伝説に遭遇するだろう。 しかし、そうやって悪の心に取り付かれてしまった者達を」 バッターン! 多分、今までの疲労感と取り合えず助かったという安堵感と今聞いた事実の衝撃が、一気に来てしまったのだろう。 俺は倒れた。 これからずっとこんな死ぬような怖い思いしなきゃなんないのか? 冗談じゃない。 「おい、しっかりするのだ!少年!少年ーーーーーーーーーーーー!!!!」 薄れていく意識の中で、ライダーの叫び声を聞いた。 生きるということは不条理ということだ。 それは普通の高校生を突如、首の無い男と供に都市伝説と戦うという日常に放り込む程に。 いつの日か、この「不条理」極まりない現実を受け入れて、 そんな毎日を臆することなく過ごせる度胸が、はてして俺に付くのだろうか。 そしてその日は来るのだろうか。 来るといいなぁ 「単発もの」に戻る ページ最上部へ
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恐怖のサンタ 悪魔の囁き&コークロア編 20 ※さらば百獣の王よの続き ――さて、状況を整理しようじゃないか。 まず、猫はライオンだったらしい。 それは何となく想像もついていたので、別に俺としては比較的どうでもいい事柄ではある。 ただ、その子ライオンは都市伝説だったらしい。 確かに、ここは日本である。動物園から逃げ出したわけでもないのに子ライオンなんかが平気で生息しているはずもない。 そこら辺を考慮すれば、子ライオンが「普通」ではないのは明白な事なのかもしれなかった。 しかし、だ。 一体どこの誰が、仕事の仲立ち人の身内の人間が偶然拾ってきた猫と思わしき動物が偶然ライオンの子供で、しかも偶然アフリカの都市伝説だったなんて想像するのだろうか。 いや、別に子ライオンが都市伝説だったのは百歩譲ってよしとしよう。 なぜ、偶然俺の家で飼う事になった都市伝説、「ツァボの人食いライオン」のもう一方の片割れまでもがこの日本の、しかも学校町にいるんだろうか。 おかしい。色々とおかしい。 俺は何か神様に恨まれるような所業でもしたのだろうか。こんな平々凡々とした俺の人生のどこを神様は気に入らないというのか。 ………………ああ。 ……そうだ、そういえば殺人はどこの宗教でも基本禁止されてたっけ。 あれ? じゃあ俺って神様の加護なんて期待しちゃ駄目な人間? いやいやそんな、偶然とはいえ良子は生き返ったし、毎日真面目に都市伝説退治に励んでいる俺にそんな―――― ――――いや待て。もしかして都市伝説退治も殺人? もしかして俺って神様から見れば殺人鬼? あれ? あれー? 「…………どうしたんですかね、山田さん」 「ホットケホットケ。ソノ内戻ッテクルダロォヨ」 ぎゃしゃー? しゃぎゃー? どこか遠い目をして一人思考に耽る山田の隣で じゃれあっていた二匹の子ライオンは、揃ってその小さな首を傾げていた。 【終】 前ページ次ページ連載 - 恐怖のサンタ
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夏休みが終わり、学校もまた児童で賑わう、そんな日の出来事。 通学途中、少年は1人で歩いていた。いや、もう1人……。 正義「らんららーん♪ 今日から学校だー。」 大王「普通、学校とは忌み嫌われる存在じゃないのか?」 この少年、[黄昏(たそがれ) 正義(マサヨシ)]の横には、彼が契約した都市伝説、【恐怖の大王】がいた。 本来なら今頃、世界を支配して名の通り、恐怖の大王になっていたのだが……。 正義「え、なんで? 友達といっぱい話ができるじゃん。」 大王「お前はもっと、社会に対する反抗心を持て!」 正義が相手では流石の大王も歯が立たないようだ。 正義「ところで、なんで大王が ついてきてるの? 学校、行きたくないんでしょ?」 大王「いや、別に、お前の学校はどういう所なのかと思ってな。」 正義「ふーん。」 大王「(まったく。もしお前が死んだら、俺も死ぬんだぞ。) (家でゆったりしていたら死んだ、なんて大王の死に方じゃないだろ。) (そんな事を考えてたら、離れるのが怖くなるだろうが。)」 契約者が死ぬと都市伝説も死ぬ。その制約によって正義少年が気がかりなのだ。 そんな事を考えている内に、向こうから人が見えてきた。 正義「あ![ 勇弥(ユウヤ)]くんだー!」 どうやら正義の友達だそうだ。正義は向こうの少年のところへ走っていく。 無論、大王もその後を追いかける。 勇弥「よ、[正義(セイギ)]。どうだ?都市伝説は見つかったか?」 どうやらこの少年も都市伝説を知っているようだ。 大王はふと、正義少年と出会った時に、この少年の名前が出ていた事を思い出した。 正義少年は都市伝説の事を、この勇弥という友人から聞いていたのだ。 コイツさえいなければ、大王は心底憎んだ。 正義「それがねー。」 そう正義が言ったところで、大王が止めた。 大王「あまり都市伝説の事は、話さない方がいいと思うぞ。無用な混乱を招くだけだ。」 正義はつまらなそうな顔をしたが、おとなしく言う事を聞く事にしたようだ。 正義「べつに いなかったよ、都市伝説なんて。」 勇弥「本当か? いるはずなんだけどなぁ。」 大王「(だいたい、コイツは何処でそんな情報を仕入れてきたんだ?)」 夏休みの事を雑談している内に、正義達は学校に着いた。 正義が教室に入ると、急に少女が話しかけてきた。 奈海「[正義(セイギ)]くぅん!」 ふと大王が正義の顔を見ると、とても嫌そうな顔をしていた。コイツもこんな顔するんだな。 大王は少々驚いた。 そんな事も知らず―――あるいは知っててか―――少女は正義に抱きつく。 正義「やめてよ[奈海(ナミ)]ちゃん、暑苦しい。」 正義は奈海という子を引き離した。すると奈海はムッとなって正義に言う。 少女「だってしばらく正義くんと会えなかったんだもん。電話しても出てくれなかったしぃ。」 当たり前である。おそらくこの少女は、学校町に行っている間に電話しようとしたのだろう。 そんなに会いたかったのか、この少女は。 急に話題が変わり、勇弥はこんな事を言い出した。 勇弥「ところで。なぁ、知ってるか?【フォトンベルト】の話。」 奈海「なにそれ?」 【フォトンベルト】とは『2012年に地球はフォトンベルトに突入する』というもの。 フォトンベルトに突入すると強力な電磁波により太陽や地球の活動に大きな影響が出て 『人類の遺伝子構造が変化し人類が進化する』とも、『電子機器が使用できなくなる』とも言われている。 『20世紀末から異常気象や火山活動・地震が頻発しているのは、地球がフォトンベルトに入り始めたから』 ……という話もある。 という話を勇弥は簡潔に話した。 正義「へぇー、本当なの?」 奈海「まーた人類滅亡系の話? そんなの当たる訳ないじゃない。」 勇弥「ま、けっこう『ウソだ』っていう話も多いんだけどね。」 正義「ウソなの?」 奈海「当たり前じゃん! わたし気付いちゃったもの。人類滅亡系の話は、ぜんぶウソだって。 【恐怖の大王】も【2000年問題】も、けっきょく何もなかったし。」 大王「(おいおい、【恐怖の大王】はここにいるぞー。) (少年と契約していなければ今頃、俺はこの世界を……。) ん?【2000年問題】……、『2000年』?! 勇弥「【2000年問題】は、みんなが がんばったから、何もなかったんだけどね。」 奈海「だいたい2012年なんて8年も未来じゃない。そんなのいつか忘れられるわよ。」 2012年-8年=2004年 だから、やはり1999年ではないのか! 大王は遅刻していたのだ。 大王「(そんな、5年も遅れて来るとは……。【恐怖の大王】の名が泣くな……。)」 正義「(あれ?大王が外に行っちゃった。)」 大王はしばらく外で、たそがれる事にした。 正義は少し気になったが、急に奈海が話題を変える。 奈海「そういえば知ってる? この近くで【口裂け女】が出るんだって。」 勇弥「【口裂け女】? ベタな都市伝説だな。」 知らない人はいないだろうが、あえて説明させていただく。 【口裂け女】とは、大きなマスクをした女の事で、夕暮れに現れて通行人に自分の美しさを問い、 肯定した場合、『マスクを取り、耳元まで大きく裂けた口を晒し「こんな顔でも?」と問う』という話。 『鎌を持っていて……』というおまけもあるが。 奈海「正義くん、出会わないように気をつけてね。 もし出会っちゃったら、きっと正義くん…… 食 べ ら れ ちゃうぞぉー。」 正義を怖がらせたいのか、声色を変えてそういった。 いや、食べないだろ! そのクラスの児童は皆そう思っただろう。 正義「べつに、こわくなんか ないもん! もし見つけたら、ボクが たおしちゃうから!」 少し涙目の正義の口から強がりのような言葉が出たところでチャイムが鳴り、全員が席に着く。 そのまま特に変わった事は無く、下校時間となった。 勇弥とも分かれ、正義と2人きりになったところで、大王が問いかける。 大王「少年、あの少女はいったいなんなんだ?(窓から見ていたが)妙に話しかけてきたみたいだが。」 正義「奈海ちゃんは、保育所の時からずっといっしょなんだ。」 つまり、俗に言う幼馴染みというやつか。世の大人が聞いたら都市伝説扱いだ。 正義「でもね、ボク保育所のときに奈海ちゃんにお世話してもらっていた らしいんだよ。 ボクは、おぼえていないんだけどね。 そのせいなのかな? ボクの事、子ども扱いするんだ。 だからボク、奈海ちゃん あんまり好きじゃないんだ。」 聞けば聞くほどうらやましい、そう思われる方もおられるだろうが、大王は別のところに目をつけた。 大王「(嫌いな人間がいる。その程度の邪心だけで、人は悪に染まる事ができる。) (少年が本当にあの少女の事が嫌いなら、そこに付け込んで手下にできる!)」 正義「だからボク、奈海ちゃんを見返してやるんだ。 大きくなったら警察官になって悪い人をいっぱい つかまえて 『ボクは子ども じゃないんだぞ!』って言ってやるんだ!」 正義には付け込むスキは無かった。 正義は怒りや憎しみのエネルギーをバネにして、自分を伸ばすタイプの人間だった。 ダメだコイツ。早く何とかしないと!大王は作戦を練った。 ふと前見ると、大人の女性が1人で立っていた。そしてその女性が問いかける。 ???「私、きれい?」 どこかで聞いた言葉。 このテンプレート、顔に付けられたマスク、まさか! 大王は少年を守るために、逃げる準備をするが。 正義「……きれいだと思うよ。」 大王「(何?! まさかコイツ、本気で戦う気なのか?)」 女性がマスクを取る。想像通り口が耳元まで大きく裂けていた。やはり【口裂け女】である。 口裂け女「こ ん な 顔 でもぉ?」 正義「ぎゃあぁあー!!【口裂け女】だぁあぁー!!」 涙目になりながら悲鳴を上げる正義。 って、分からなかったのか!? 大王は見直そうとした事を後悔した。 【口裂け女】は例によって鎌を構え、正義を襲おうとしている。 大王「少年、逃げるぞ!」 大王は正義を抱えて飛ぶ。 飛ぶ、と言っても数十cm浮いているだけである。それでも走るよりも幾分か速い。 口裂け女「待ぁてぇぇー!」 だが【口裂け女】も速い。『100mを3~6秒で走るほど速い』という話もある。 誰だ、そんな設定を作ったやつ。大王は恨んだ。 大王も都市伝説だが、あくまで【恐怖の大王】。身体能力は常人よりも上なだけだ。 大王「くっ!こうなったら……。」 大王が念じると、大王の少し上ぐらいに紫がかった黒い雲が現れた。 【口裂け女】がその下を通ろうとした時、大王が叫ぶ。 大王「くらえッ!」ドゴォォォ……ン その瞬間、雲から雷が落ちる。雷は【口裂け女】の前に落ち、何とかひるませる事に成功した。 その内に大王は路地裏に隠れた。 大王「ふぅ……。少年、異常な怖がり様だったが?」 正義「ごめん、大王。幼稚園ぐらいの時に【口裂け女】の話を聞いて怖くて泣いちゃった事があったの。 それ以来どうしても【口裂け女】は……」 大王「なら何故あの時、質問に答えたんだ?答えなければ、追いかけられずに済んだんだぞ。」 正義「それは戦うためだよ。自分のニガテを克服したかったし、それに悪い都市伝説は倒さないとね。」 そうか。本当に戦う気だったんだな。しかし、いざ戦おうとなると怖くなったのか。 子どもの割にはまぁまぁ立派だ。ほめておいていやいやいやおかしいおかしい。 大王「お前、まだそんな事言っていたのか! だから俺は都市伝説と戦う気なんて」 正義「それが契約だから。ボクだって皆のために戦いたい。」 正義「だからお願い大王、ボクに力を貸して。」 目の前の悪は放っておけない『正義の心』。 それは裏を返せば、どんなに強い相手にでも立ち向かう『勇気』に変わるのかも知れない。 たとえ、本当は力があったとしても、戦う勇気が無ければ無力と同じ。 これは善であろうと悪であろうと、戦闘において重要な要素の1つ。 ここで否定するのは正義少年の成長に関わる。大王は決心する。 大王「(今回ばかりはその『正義』、買わせてもらおう!)いいだろう。貸してやる。」 正義「やった。」 正義は小声で喜ぶ。しかし、どうやってあいつを倒すのか。そもそも倒せるのかも分からない。 正義「ところで大王、さっき雷 落としてなかった?」 大王「あぁ、まだ俺の能力を言っていなかったな。俺の能力は『任意の物体を降らせる』だ。 つまり、降らせたいものを降らせる事ができる。さっきは『電気』を降らせた、という訳だ。」 正義「そうなんだ。」 人々が「何が降ってくるのか」考えた事により与えられた力。 色々なものを降らせることができるが、限界は分からない。 その能力で何ができるのか、正義は考える。 正義「ねぇ大王、前に『お菓子を降らせる事ができる』って言わなかった?」 大王「(誘惑の時のやつか)やろうと思えばできると思う。だが何をする気だ?」 正義「じゃあ『べっこう飴』を降らせてよ」 大王「はぁ?そんなもの後で」 正義「『べっこう飴』は、【口裂け女】の弱点だよ。」 大王「なるほど。好物に目を奪われている隙に雷を落とす、という事か。」 正義「待って。あれは当たりにくいんじゃない? もし外れたら次があるか分からないよ。」 何故分かったのだろうか。【口裂け女】に当てていなかったからだろうか。 確かに、雷は何故か命中率が低い。おまけに少々体力を使うようだ。 正義少年はまだ小さいその頭で考え―――そして閃く。 正義「そうだ!大王、―――できる?」 大王「ッ! 可能だが、よく考えたな。」 大王「しかし、1度も見たことも無いものを作れるかどうかはあやしい。『べっこう飴』の現物があれば……。」 正義「あるよ。」 ポケットから『べっこう飴』を取り出す。同時に、貰った時の事を思い出す。 (奈海「【口裂け女】は『べっこう飴』に弱いんだって。だからこれ。出会ったら、ちゃんと投げつけるんだよ。」) 正義「しゃくだけど、あいつのアメが役に立った。」 口裂け女「見ぃつけたぁー。」 入ってきたところから【口裂け女】が覗いている。しかし、狭い上に足場も悪い。飛べるこちらが有利。 正義は―――怖がっていないらしい。なんとか耐えている。 正義は大王に掴まり、大王は飛ぶ。速く。なるべく広く、何も無くて、人のいないところへ。 路地裏を抜けると、そこには河川敷が。広く、砂利になっていて、幸い人もいない。チャンス! 口裂け女「待ぁてぇぇー!」 【口裂け女】を河川敷に誘い込んだ。計画開始だ。 正義「よし、大王、『1つ目』いって!」 大王「了解。」 【口裂け女】の上、既に用意されていた雲から何かが大量に降ってくる。そう、『べっこう飴』の雨だ。 それを見た【口裂け女】は止まる。―――本能か、呪いか―――。『べっこう飴』に眼を奪われる。 口裂け女「アメぇ、アメぇぇぇ。」 想像通り、【口裂け女】がアメを拾おうとしている。 正義「今だ。[大王]、『次』!」 大王「分かっている!」 先ほど『べっこう飴』を降らせていた雲からまた何かが大雨のように降ってくる。 今度は液体のようだ。ただ、妙なニオイがする。 唯一分かったのは、『べっこう飴』が台無しになった事。 【口裂け女】はその身にかけられた呪いから開放された事である。 口裂け女「貴様ら……殺す!」 正義「大王!『最後』の!」 大王「了解!」パチン 大王が指を鳴らすと、雲から今度は火の粉が降る。 火の粉がチラチラと揺らめく。やがて、ずぶ濡れになった【口裂け女】の服に―――引火。 口裂け女「ギィヤァアァー!!」ボオォォ……ゥ 【口裂け女】が炎上した。これが[少年]の作戦である。 まず『べっこう飴』を降らせて気を引き、次の攻撃を絶対に当てる。 次に『ガソリン』を降らせる。これが最初でも良かったが相手の脚の速さから、確実に当てるためにこの様になった。 最後に『火の粉』を降らせてガソリンに引火させる。結果、【口裂け女】は火だるまになった、という訳だ。 これが小学1年生の発想か? コイツ、策士の才能があるかもしれない。大王は正義の才能に感動していた。 正義「おーい! もう2度と悪い事しないって言ったら助けてあげるよー!」 大王「(この甘ささえなければ完璧なのに)」 口裂け女「ふざけるなぁッ!喰い殺してやるゥゥゥ……!!」ボオォォ……ゥ だんだんと【口裂け女】の悲鳴は小さくなっていき、やがて聞こえなくなった。その後、すぅっと炎が消えた。 大王「(本当に人を食べるのか。)」 正義「どうか生まれ変わったら、いい都市伝説として生まれ変わりますように。」 正義は手を合わせて拝んだ。そんな事はしなくてもいい。大王は非情だ。 正義「そうだ。ガソリンで水、汚れないかな?」 大王「あぁ、問題ない。俺が作ったものは時間が経てば消えてなくなる。 それより、あんな作戦よく考えたな。見直したぞ。」 正義「えへへ。」 大王「その『力』を大切にな。そうだ、明日から俺が鍛えてやる。そうしたらお前も戦えるようになるしな。」 正義「本当!?やったぁー!」 大王「(こうやってゆっくり準備をしておけば、後で手下にした時に役に立つからな。)」 正義「ボク、悪い人を捕まえるためにいっぱいがんばるよ!」 うーん、道を間違えているようだが、まだ良いだろう。 今の内に鍛えておいて、隙を見つけて誘惑する。その日が来るまでゆっくり待つとしよう。 大王はそんな事を考えつつ、正義少年の家に帰るのであった。 ―――世界征服への道は遠い。 第2話「正義と勇気」―完― 前ページ次ページ連載 - 舞い降りた大王
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ひたひた ひたひた、ひたひた、ひたひたひた 何かの足音、響き渡る ひたひた、ひたひた、ひたひたひた 私の後を付いて来る、あなたはだぁれ? 口が裂けてる女の人? 男の人の顔した犬? ゆっくり歩いているから、車の後を追いかけてくるお婆さんではないよね? あなたが誰でも構わない この街には、都市伝説が一杯だから だから、あなたが誰でも私は構わない 私の都市伝説の餌になる事に、代わりはないのだから 「-------ぎゃっ!?」 ばきり、ごきり 骨を租借する音が聞こえてきて はい、おりこうさん、と私は私の都市伝説に笑う 学校町 都市伝説の多い街 私の契約都市伝説「謎の生物兵器」のご飯が一杯な、素敵な街 「単発もの」に戻る ページ最上部へ
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正義の鉄槌 ショートカット 主人公 / アリス / 少年 / 主人公 性別:男性 年齢:17歳 容姿:少し長めの黒髪 身長170弱 所属:フリー 最近学校町へとやってきた少年。 「アリス」と共に、現在は学校町中央にある高校へと通っている。 自称「正義の味方」であり、人間を殺す、傷つける等の行動を取る都市伝説を退治して回っている。 契約した都市伝説は「人間にはリミッターがかけられている」と「九死に一生」。 人間にはリミッターがかけられている 普段は身体を壊さないように掛けられているとされるリミッター。 この都市伝説と契約する事で、そのリミッターを自由に解除できる。 解除によって受けられる主な恩恵は 身体能力が飛躍的に上昇する 身体の強度が増す 脳や神経等が発達する の3点。 ただし、使用できる最長時間は1週間程度であり、また毎回の使用後には「代償」が存在する。 それは「使用時間の約2倍の時間、昏睡状態に陥る」事。 身体を酷使した事に対する強制休養でもあり、一度昏睡状態に入ると規定時間までは目覚めない。 ちなみに、これは睡眠時間として換算されないため、それとは別途に睡眠を取る必要がある。 九死に一生 「もう駄目だ」という絶望的な状況ですら覆す都市伝説。 使用対象の事を考えながら「九死に一生」と声にして発すると、その対象は取りあえず面している生命の危機から逃れる事が出来る。 ただし精神に大きく負担がかかり、常人なら一週間に一度使用出来るかどうか。 この契約者の場合は精神力が強い関係で一日に三回までなら使用可能だが、「人間にはリミッターがかけられている」と併用する場合は二回が限度。 それ以上使用した場合は問答無用で昏睡、また最悪の場合は死に至る。 なお、クリスマス限定で使用した場合は「マゾサンタ」が召喚され、生還対象を救います。 anameseigi-02,option=nolink){アリス} 性別:女性 年齢:14歳 容姿:金髪碧眼 身長130cm強 所属:フリー 本作のヒロインであり、主人公の恋人。 彼女が6才の時から、主人公と行動を共にしている。 現在14才ながら、海外のスキップの制度を利用して、主人公と同じ高校に在籍。 契約都市伝説は「原発周辺の巨大生物」 原発周辺の都市伝説 本スレと避難所でネタのみ提供された都市伝説。 以下はその時の本文を転載したもの。 849 :作詞能力無いから都市伝説の設定だけ書いていく会:2009/11/22(日) 15 47 13 原発周辺の巨大生物 原子力発電所の構内や周辺で、通常よりも明らかに巨大な動植物や魚を目撃した、というもの。 常識的には、放射線の影響ではなく、冷却水等の廃熱が原因だと解釈される事が多い。たがみよしひさが短編『収穫の季節』で用いた。 能力 巨大な動植物、魚を出現させ、操る 制約 一度に出現、存在させていられるのは5匹のみ それ以上出現させようとすると最初に出したものから消えていく 少年 性別:男性 年齢:不明 容姿:180近い長身 短髪の黒髪 所属:不明 「業火」の主人公。 炎を扱う都市伝説を追って学校町へとやってきた。 口調が悪く、また他人を見下したような態度を取る事がしばしば。 「組織」にも狙われている。 契約都市伝説は「火之迦具土神」と「厨二病」。 火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ) イザナミの産んだ(死の間際化生してきた神を除いて)最後の子供 自身の炎で母を焼き殺してしまった火の神でもある。 契約者には他の炎すら飲み込むような強大すぎる程の炎の力を与える。 ちなみに少年は制御できないので「厨二病」の力を借りてその力を小出しにしている感じ。 ある意味翼と真逆の意味で厨二病を使用してる 現在カグツチに関して少年が出来るのは手に炎を出現させたり、体中を炎で覆ったりする事くらい その内使いこなしたらシャナみたいに足の裏で爆発を起こして云々が出来るようになるかも なお、自分の精神力を燃やして使用しているのであまり長時間の戦闘には向かない 厨二病 技名を叫ぶとそれが具現化するタイプの厨二病 ちなみに基本は「炎藝(えんげい)」の後に技名を追加することで彼のカグチチの力を厨二に追加してる 能力的には技名と少年の想像に呼応してその姿を取った炎が出現、さらには少年の思考次第で自由にその質量も決める事が出来る ページ最上部へ