約 3,070,907 件
https://w.atwiki.jp/kaeuta-matome/pages/1010.html
元ネタ:トライアングラー(マクロスフロンティア 坂本真綾) 作:ヤジウルトラマリンディープ 嫁は誰とキスをする 亭主 それとも間男 嫁は誰とキスをする スレを巡るよ 愛憎 弱虫泣き虫サレ夫 またgdgdだと思う 住民 戦うより確かめるより 戸惑うしかできない 態度が哀しい 痛いよ 家族だけど愛してないとか 大事だけと男じゃないとか 苦い言い訳 今すぐ ジャジメント 運命ならば決めさせて 嫁は誰とキスをする 亭主 それとも間男 心揺らす メールより すべてを話して 限界 妄想と襲うフラバ 後ろから刺されるように よこしまな恋に溺れた 汚嫁だけが目一杯 浮かれてる ラリってるから 痛いよ 見え見えな嘘 信じたふりは 昔の二人に戻りたいから 虚しい願い 今すぐ キルミー 制裁厨が叩くから 嫁は誰とキスをする 亭主 それとも間男 嫁は誰とキスをする スレを巡るよ 愛憎 嫁は誰とキスをする 嫁は誰とキスをする 亭主 それとも間男 たったひとつ証拠を掲げ いまふりかざす 制裁 検索タグ アニメ フルコーラス マクロス 不倫サレ ヤジウルトラマリンディープ メニュー 作者別リスト 元ネタ別リスト 内容別リスト フレーズ長別リスト
https://w.atwiki.jp/saigaisabetu/pages/132.html
[特権]関東・東北「被曝女子」の懐妊不全[喪失] http //toro.2ch.net/test/read.cgi/gender/1322988880/ 73 名前:5/9投稿[] 投稿日:2012/05/09(水) 03 38 28.23 ID 8LoKvKit [1/4] ○○のみなさんごきげんよう、gender_atomicでございます。茨城では竜巻が発生し多くの建物が倒壊しました。 福島から茨城に避難した方も、更なる避難を余儀なくされた模様。 http //www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20120506-946582.html しかし政府は無関心のようですね。 http //www.sponichi.co.jp/society/news/2012/05/08/kiji/K20120508003203770.html 事故や自然災害の被害に性別はありません。今回の件についても私は被害者支援に関し、 女性が優先され男性が見捨てられるという事態が起こっていないかを懸念しております。 陸援隊関越道高速バス事故やJR福知山線脱線事故で女性の死傷者が多かったのは バスの左側に女性客を固めていたこと・先頭車両が女性専用車両だったという社会的要因があります。 http //headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120505-00000004-mai-soci 乗客の会社員の女性(27)は「隣が女性だから安心できる。そうでなければ間隔が狭い4列シートのバスには乗りたくない」という。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 東日本大震災での「女性専用スペース」同様の理由で設けられたのでしょうが、逆にこのことが弊害となってしまいましたね。 http //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2771441.jpg.html http //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2771445.jpg.html http //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2771451.jpg.html http //www.gender.go.jp/pdf/saigai_13.pdf 74 名前:5/9投稿[] 投稿日:2012/05/09(水) 03 39 14.27 ID 8LoKvKit [2/4] 女性だけを固めた場所に災害が襲えば、必然的に被害を被るのは女性だけ、という単純明快な論理です。 福島第一原発で復旧作業に従事するのが男性だけなら、今後被曝の影響で亡くなるのも男性だけになることは、 貴女方女性団体がいちばんよくご存じのはずです。皆さんにはこのような「女性専用」の類を廃止するという考えはないのですか? 男女共同参画社会を謳いながら女性のための施策しか実施してこなかった社会に対する天罰だと私は捉えております。 今一度、男女平等とは何か、男女共同参画社会とは何かを考え直すところへ私たちは来ているのではないでしょうか。 75 名前:名無しさん ~君の性差~[] 投稿日:2012/05/09(水) 03 40 35.14 ID 8LoKvKit [3/4] 投稿先は 51-53に同じ。 63-65もまとめて投稿完了。 76 名前:名無しさん ~君の性差~[] 投稿日:2012/05/09(水) 21 52 35.76 ID 8LoKvKit [4/4] 【社会】「妻に稼いでほしい」2割・「私も稼ぎたい」5割 1 :帰社倶楽部φ ★:2012/05/09(水) 08 13 11.37 ID ???0 返信 tw しおり しおりを削除する 「結婚後、妻に稼いでほしい」と考える男性は18・3%にとどまる一方、「結婚後、自分も稼ぎたい」 と考える女性は46・9%に上り、共働きの賛否を巡って男女間の意識にズレがあることが、 内閣府の調査で明らかになった。 「男性が家族のために仕事を続けなければならない」との質問では、男性の77・0%、 女性の80・2%が「そう思う」と回答。夫が働くことについては男女とも当然視する傾向が 強いことが分かった。 一方、妻とよく話をする夫の場合、「何もやる気がしない」と考えたことがある割合が44・5% だったのに対し、必要な時以外全く話をしない夫の場合は68・4%と20ポイント以上も上回り、 夫婦間の会話が夫のやる気に影響を及ぼしている実態がうかがえた。 (2012年5月9日07時43分 読売新聞) http //www.yomiuri.co.jp/national/news/20120508-OYT1T00980.htm http //uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1336518791/l50 5/2投稿文のソースと数値は同じでも、新聞記者によって数値の捕え方がずいぶん違うんだな。 もっとも私も独自の捉え方に基づき論を展開したわけだが。
https://w.atwiki.jp/legends/pages/267.html
「ふ~っ」 ぼすんっ、と彼女はベッドに腰掛けた あぁ、今日も一日疲れた お風呂上り、濡れた髪をわしわしとタオルでふきつつ、ぼんやりする もう、夜も遅い 今日は、さっさと寝てしまおうか そう考え、灯かりを消そうと起き上がって 「…………?」 …感じる、視線 「おばーちゃん?」 一瞬、自分が契約している都市伝説の視線かと思った …それなら良かった、と、違うと気付いた瞬間に思う 『…いるよ』 「えぇ」 わかっている 別の、都市伝説の気配 どこのどいつだ、うら若き乙女の部屋に入り込む変態都市伝説は どこにいる? 彼女は、ざっと部屋中を見回し、視線の主を探す 「おばーちゃんの位置から、見える?」 『…駄目だねぇ。鏡の死角の位置にいるみたいだよ』 化粧台の鏡に映る鏡婆が、困ったように言ってきた 彼女との契約により、学校からも移動できるようになった鏡婆だが、鏡に映らない範囲は完全に死角のままだ …だからと言って、部屋中鏡だらけにする訳にもいかない それじゃあ、落ち着かないし ごそ、と彼女は手鏡を取り出すと、自分とは別の位置に向ける …一瞬前まで化粧台の鏡にいた鏡婆は、彼女の持つ手鏡へと移動した 油断なく、二人で部屋中を見回す (…ベッドの下、ではないといいんだけど) ベッドの下の殺人鬼 よく聞く都市伝説だ す、と鏡をベッドの下に向ける 『いないようだよ』 …良かった、それではなかったか …じゃあ、相手はどこに? この部屋に、隠れられる場所なんてそう多くない それこそ、ベッドの下以外は それ以外に……あんな隙間とかに、隠れられるなんて、よっぽど小さな都市伝じゃないと……… 「…………な!?」 まさか、と 思った場所にいるのが、都市伝説だとでも言うのか 部屋の中の、箪笥と本棚の隙間 その、細い細い、ほんの一cm程度の隙間に……それは、いた その細い隙間に、ぴったりと密着する形で、細い細い、人間とは思えない細さの男が、立っていて じっと、じっと…こちらを見つめてきている!! 『隙間男かい!』 「隙間男?隙間女じゃなくて!?」 隙間女なら、聞いた事がある 一人暮らしの男、しかし、部屋の中で視線を感じる 視線の先をたどると、そこには細い細い隙間があって その隙間に女がいて、じっと見つめている……! まさか、男バージョンもいたとは!? 彼女は鏡を構えたまま、油断なく、その隙間男を睨みつけた 「……何の用よ」 まずは、敵意を確認する ここは自宅、そして自室 あまり、派手な戦いはしたくないのだ 「………」 隙間男は、じっとこちらを見たまま答えない …そもそも、こいつは野良都市伝説なのか、それとも契約者がいるのか? どうにも、判断がつきにくくて困る 「…………ぁ」 「?」 今 隙間男が、何か… 「…女子中学生、風呂上り……ハァハァ」 「………」 すちゃ 彼女は、無言でメリケンサックを装着した 「おばーちゃん、鏡に引き込まない程度に、吸い寄せて」 『あぁ、わかったよ』 手鏡の中の鏡婆が、構える 鏡婆の、一番の能力 それは、鏡の中に対象を引き寄せる事 テリトリーである学校からは離れているが…あいつを、隙間から引きずり出すくらいは可能だ! 「っひ!?」 ずずっずずずずずっずず!!!! 容赦なく、隙間から引きずり出された隙間男 ぺらぺらに近い、不気味な体が引きずり出される がす!!と 彼女は容赦なくそいつを踏みにじった!! 「ぐぇ!?」 「……………っの」 そして!! メリケンサックを装着した拳を振り上げた!!!! 「変態!!スケベ!!!女の敵っ!!!!死ね!!!!!!!」 「っぎゃーーーーーーー!!??」 ごっがっがすっ!!! 彼女の鉄拳が、足が、容赦なく隙間男に叩きつけられる 『程々にしてあげるんだよ』 そんな彼女の様子を、鏡の中から見つめながら 鏡婆は、孫を見守る老婆のような微笑で、ほっほっほ、と笑っているのだった …なお、余談だが この日の夜、彼女の家の周囲にて、びくんびくんと痙攣しながら恍惚の表情を浮かべていた不審者…隙間男の契約者が目撃されたらしいが あまりの不審者ぶりに警察に通報され、その後どうなったのかはまったく不明である 終わってしまえ 前ページ連載 - 花子さんと契約した男の話
https://w.atwiki.jp/asakuriseries/pages/34.html
アサシンクリードⅡの隠された真実のビデオについて 何が衝撃的なのか? 被験者16号 各パズル解説 コメント欄 被験者16号がアニムスで見たもの 紀元前のことだが年代は機密情報 逃げている二人は「アダム」と「イブ」 身のこなしからアサシンの一族を連想させる14.血脈で、神と人が結ばれる、アサシンは二つの世界の子孫という話がある。 これはこの2人がかつて来たりしものと人間、両方の血をひいているということを意味している。 そのため普通の人間よりリンゴへの抵抗力があって、反抗できたのではないかと推測できる。 リンゴを持つかつて来たりしもの?が監督する中、鍛冶労働する人類 鍛冶の場面はリンゴが見せた未来予知?未来予知の力は、アルタイルも防具やピストルの作成に利用したと写本で語っている。 未来的な建物の屋上からみえるのはキリマンジャロ人類起源アフリカ説との関連 イブがリンゴを持ってきた ビデオの一番最後に映る4列の二進数の文字コードは、上から一列ずつ変換するとそれぞれE,D,E,Nとなり、ビデオに映る場所がエデンの園であることを示唆していると考えられる。 何が衝撃的なのか? 聖書の創世神話の元となった出来事が実在した 超古代文明の存在 アダムとイブが最初の人類というわけではない 被験者16号 アサシンクリード1でルーシーが調べていた前任者レイラ・マリーノの死の話から、死亡したのは2007年9月?(謎解き前の台詞で、16号がナイフを振り下ろしているのがレイラの可能性がある。自分自身の血だけでなく、レイラの血で模様を描いた?) 各パズル解説 各パズルが意味するところ、背景情報を補足。謎解きを見直したい場合は、データベース→場所で、シンボルを見つけた場所を選択。 基本的に、このパズルを解くということ行為自体が、被験者16号が得た情報を伝える仕組みになっている。正しい絵、絵の中のポイントを選ぶためには何が重要であるか(リンゴ、剣、布、神と人の婚姻)という正しい推定が必要であり、絵合わせの復元も正体を探す努力をすることであり、コードホイールのキーコード合わせも写真を注意して見るための仕掛けである。また、地図などでカーソルを動かす謎解きでは、カーソルが何であるかで行為の主体を知ることができる。アサシンのマーク、テンプル騎士団のマークに注意してみよう。 なお、二進数、モールス信号などで、謎解きの絵にさらにメッセージが隠されている場合がある。 1.全ての始まり 表示されている絵は、神話時代を描いたもの。その中で繰り返し現れる共通のテーマ=リンゴ。リンゴがあらわしているものは、アーティファクト(Piece of Eden)のリンゴ。 2.64の四角形 歴史上の有名な指導者がリンゴを持っていた。リンゴの力によって我々の知る歴史が作られてきた。 3.末裔 ルーズベルトの背景に隠されたメッセージ「メーソンが海を越えて持ってきた」「ワシントンが彼に渡した」→PE3-リンゴはアメリカ大統領に引き継がれている。アメリカ大統領はメーソン=テンプル騎士団側。 フーディーニもリンゴ保持者。彼の不可能にも思える脱出トリックはリンゴによるものだった。ガンジーもリンゴ保持者。リンゴの力もあって影響力を強める。 この2人は「彼ら」=テンプル騎士団に消されることになる。(背景のモールス文字「彼らは彼の腹を殴った」←フーディーニの死因。「弾丸が彼の胸を撃った」←ガンジーの死因) 4.無限の知識 武器…銃…それは人間の発明ではないかもしれない。銃が生まれた背景にはPE4-リンゴの影がある。リンゴが与える知識は兵器も生み出す。 2段階目の隠されたメッセージ 地面に六角形と16進数 六角形=hexagon , hexadecimal=16進数、文字コードとして "Antikythera Mechanism, much older than 150 B.C.E." 「紀元前150年より遥かに古いアンティキティラ島の機械」(参考:アンティキティラ島の機械-紀元前150年くらいに作られたといわれているアナログコンピュータ) 3段階目の隠されたメッセージ 左上の空に数列、文字コードとして "Ancient city, Rajasthan, India, irradiated by PoE" 「インドのラジャスタン地方の古代都市はPiece of Edenによって被爆した」(参考:古代核戦争説) 4段階目の隠されたメッセージ 「b-2」→二進数を表す 二進数→文字コードとして解読すると"Sumeran Me 23." Sumeranは「シュメール語の」 →シュメール語のMeはシュメール神話で神が人間に与えた権利のこと。その23番目は、「武器」 5.権力の道具 リンゴ以外のアーティファクトの話が登場する。剣と杖。もちろんこの剣と杖も歴史を作ってきた。 6.兄弟 カインはサタンから「秘密」を知った。彼はアベルを殺してリンゴを奪った。彼の印こそがテンプル騎士団の印…つまりカインがテンプル騎士団の源流。 「マハン」という言い回しはモルモン教の聖書にでてくる。この謎解きのテキストの元は、モーセの書、第五章。 カイン言いけるは、われは誠にこの大いなる秘密の主マハンなり。かくてわれ人を殺して得を得ん。この故に、カインは大マハンと呼ばれて己が邪曲を誇りとせり。 同じ章の後半にでてくる次の言い回しが、アサシンクリードにおけるテンプル騎士団につながると思われる。 ここに、カインの時代より1つの秘密の結社ありき。彼らの仕事は暗黒の中にありて、あらゆる人の彼の兄弟たることを知れり。 モールス信号 "TEMPLAR TEXT ADAPTED BY MR.SMITH" (スミス氏によって改作(翻案?)されたテンプル騎士団の文書) モルモン教の創始者がジョセフ・スミス・ジュニア 7.探し続ければ見つからん 聖骸布の物語。テンプル騎士団がキリストを磔にして布を奪った。 S.P.Q.R ラテン語で Senatus Populusque Romanus の略語。意味は「ローマの元老院と市民」 隠しメッセージ「彼ら(ローマ)はそれ(聖骸布)を手にした」 8.殉教者たち ニコラス2世とジャンヌダルク。杖と剣の持ち主にテンプル騎士団が何をしたのか。 1段階目の隠されたメッセージ 画像右側の2進数を16進数に変換した上で文字コードに置き換えると "17_July,_1918"となる。 ※1918年7月17日は、ロシア皇帝ニコライ2世とその家族が銃殺された日付である。 2段階目の隠されたメッセージ 画像右下の2進数を16進数に変換した上で文字コードに置き換えると "30_May,_1431"となる。 ※1431年5月30日は、ジャンヌダルクが火炙りにて処刑された日付である。 3段階目 火をジャンヌ・ダルクに近づける→彼女を火あぶりにする ラスプーチンをニコラス2世に近づける→ラスプーチンが「杖」を奪ってツングースカへ→「杖」なしで民衆をコントロールできないためロシア革命勃発 9.ハットトリック 3人を葬る→3得点→ハットトリック。 テンプル騎士団によるフーディーニとガンジーの暗殺は既に3.にもでてきているが、ここではジョン・F・ケネディの暗殺の真相が語られる。 公民権法に反発したテンプル騎士団によってケネディを取り除きリンゴ(PE#3)を回収する計画。オズワルトかZによって暗殺を実行させ、PE#1で幽霊騒ぎをおこして霍乱し、混乱している内にPE#2によってマインドコントロールされた運転手を使ってPE#3を回収するというもの。 10.アポロ 1段階目 画像右上に暗号文(記号の列) 「ジョンソンは彼らの仲間」 3段階目 未公開のネガの原版 旗がテンプル騎士団旗 一般にはアメリカの旗の写真を公開したが、実際はアポロ計画はアメリカのミッションではなく、テンプル騎士団のミッションだった。 11.発明家 ニコラ・テスラの発明の裏にリンゴがあったこと、彼が世界中に無線で電気、情報を伝達しようとしていた話。(参考:ニコラ・テスラの「世界システム」はよみがえるか) 一枚目の写真左上、右上、右側にニコラ・テスラの言葉 二枚目の写真に英字の羅列と "A=C" のヒント。 表記されている英文字の羅列をC→A、D→B、と置き換えていくと、 "He used it to develop a bottomless source of energy. telefunken wireless station." (テレフンケン電波塔にて、彼(テスラ)は「それ」を無限のエネルギーを開発するために使用した) となる。 12.業界の巨人 エジソンとテスラの確執。アサシンクリードではエジソンがテンプル騎士団側で、テンプル騎士団の情報統制を打ち破り、自由な情報交換を可能にするテスラの世界システムを潰すために手を尽くす。JPモルガンが資金を引き上げてしまったこと、そしてエジソンによるネガティブキャンペーンによってテスラは潰されてしまう。(消える電球=消えるテスラの夢) エジソンはフォードにリンゴを渡し、フォードは低賃金で労働者を働かせるためにリンゴを使い、それからヨーロッパのH、ヒトラーにリンゴを送る。戦争を起こしてヨーロッパの人口を減らすためだ。 モールス信号で文章が隠れている。解読すると、 "they used it to make tesla go insane the organization took his research alien property custodian office" (彼ら(エジソンら)はテスラを狂わせる為に「それ」を使用した。組織(テンプル騎士団)は彼の研究施設と資産を奪取) となる。(翻訳微妙) なお、フィラデルフィア実験(アサシンクリード1の会議室メールによるとテンプル騎士団が関与)もニコラ・テスラの研究を元にしたものという説がある。 13.今の私は 死 そのもの。諸世界の破壊者だ 原爆もアブスターゴ社の研究成果。O、おそらくオッペンハイマーに指示を出してその成果を世に出した。 14.血脈 神話には、神と人間が恋に落ち、交わるという題材が出てくる。 アサシン…特別な血脈。 16号によると俺たちが特別なのは血によるものだとのこと。 15.守護者たち 「すべての暴君の死は人民に自由をもたらす」歴史上の暴君の死はアサシンによる暗殺だった。 以下没年と暗殺対象 1916 - ラスプーチン 1953 - ヨシフ・スターリン() 1558 - メアリー1世(イングランド女王) 1498 - トマス・デ・トルケマダ(スペインの異端審問官) B.C.30 - クレオパトラ ←これは本編中、アサシンの印章でも説明される 1865 - ジョン・ウィルクス・ブース(リンカーンを暗殺) 1971 - フランソワ・デュヴァリエ(ハイチの政治家) 1541 - フランシスコ・ピサロ(インカ帝国を征服) 16.騎兵 ラスプーチンが杖をツングースカに持って行き、テンプル騎士団がその力を解き放つ実験をしようとしていた。アサシンはニコラ・テスラに手紙を送り杖を破壊するようにと依頼した。ニコラ・テスラは約束通り電気兵器を使い…テンプル騎士団の基地ごと杖は破壊された。これがツングースカ爆発の真実だ。 17.地下バンカー 2段階目 写真に英字の羅列と "A=H" のヒント。 H→A、I→B、J→C、K→D…の要領で置き換えていくと、 "THE DOUBLE WAS KILLED IN THE BUNKER" (替え玉はバンカー(掩蔽壕)で殺された) となる。 史実ではヒトラーは地下壕で自殺したということになっている。 テンプル騎士団のプランでは、ヒトラーは替え玉を殺し、本人は生き延びてリンゴを次のチャーチルに渡す予定だった。そこにアサシンが介入して、本物のヒトラーを殺し、リンゴを奪った。 RIP=欧米の墓に刻まれる文字。ラテン語 Requiescat in Pace の頭文字で、「安らかに眠れ」という意味。英語バクロニムで Rest in Peace と書かれることもある。(Wikipediaより) 18.シナプス 人間の脳には使用されていない神経伝達物質が存在し、エデンのリンゴはそれを働かせるために使用できることが示唆される。 19.第四日目 創世記で、神は6日間をかけて天地を創造した。第四日目、それは太陽と月と星の創造。 2段階目、左上、及び中央やや右下に非常に見辛いが隠しメッセージ 20.種の起源 ミッシングリンクとは、人類の祖先から現在の人類に至る進化の系譜上の欠落した部分、又は欠落があることを指す。(生物の多くは「化石」から進化の過程をたどるのが一般的である) 人類は猿から進化したと考えられるが、遺伝子やその他の解析から来る情況証拠でしかなく、直接証拠と言えるような化石は見つかっていない。(基本的に生物の多くにミッシングリンクは存在し、存在しない方が例外的である) テンプル騎士団はこのミッシングリンク部分の骨を捏造した。 わざわざ捏造したことや手紙の内容、ミネルヴァ自身の話から、ミッシングリンクの部分は本当に存在していない可能性が高い。 コメント欄 これやってて凄いドキドキしてた。夜にやってると何か奇妙な恐怖を感じた。ここまでアサクリを掘り下げてくれたUBIに感謝だぜ~! - 名無しさん 2014-01-25 19 20 36 今思ったけど、「聖書の創世神話が事実だった」の「聖書」って視点によっちゃノアの洪水とかもあったってこと? - 名無しさん 2014-01-25 19 23 14 あなたが2を持ってるならアルタイルの写本読んでみ。あと、事実、大洪水伝説の件は世界各地に似たような伝説が存在し、また、それをクソ真面目に研究してる学者もいる。SFファンならロマンがあってたまらんと思うよ - 名無しさん 2014-01-25 23 13 11 そういえば真面目に見たことなかったわ、久しぶりに起動するか - 名無しさん 2014-01-26 21 24 07 創世記にあるので、まあ、事実かと - 名無しさん 2014-01-27 00 44 53 バラエティの偉人特集で軽くエジソンとテスラの対立が特集されててwktkした。テスラの頭上で大放電してる写真も出たし。 - 名無しさん 2014-08-26 06 58 06 名前
https://w.atwiki.jp/true_tears/pages/302.html
負けるな比呂美たんっ! 応援SS第46弾 『託された想い』 本日は 年頃の男性諸氏にとって様々な意味で特別な日。 あるものは歓喜の声を上げ あるものは悲嘆の涙に暮れる また あるものは何者かによる陰謀だと主張する。 そう 本日は全国的に いわゆるバレンタインデー当日だったりする。 もうじき別れを告げる見込みの教室で、数ヶ月前、身辺にささやかな変化のあった少年、眞一郎も例によって 朝から落ち着きを失っていた。 なぜならここ数日、ささやかな変化をもたらした少女、比呂美が彼を避けるような素振りをみせていたから である。 こういう場合、いくつかの可能性があり、それぞれにある程度の可能性はそれなりに存在し、数ヶ月前の熱烈な 記憶がいまだ覚めやらぬ今日この頃とはいえ、眞一郎が多少の不安を覚えたとしても仕方のないことだろう。 時刻はもう夕方、じき帰宅となる。 だというのに 比呂美からは何の合図もない。このまま帰宅となるのだろうか? かといって、要求するのもおかしなものだ、比呂美からは小学校を最後に、義理チョコさえもらっていない。 もしかしてチョコを必要とする段階を過ぎているとの判断から、比呂美はそんなイベントに関心はないのだろうか? 相談しようにも、すでに親友である三代吉は、町内の今川焼き屋に向け進撃中である。 『俺何か怒らせるような事したかなー』 などと考えながら眞一郎は教室をあとにした。 出がけにチラと様子を窺うと比呂美はひとりで席に着き書き物をしている様子だった。 『黒部さんに捕まってないならくれればいいのに…』 などと考えながら廊下を過ぎ、階段に差し掛かる。 今現在ふたりにとってのささやかな意見の相違点、それは、ふたりの間柄の周囲への示し方だった。眞一郎は無理せず 普通にしようと主張していたが、比呂美は自分の受けた停学処分、また、その際に広まった無責任な噂話… それらに 眞一郎を巻き込むことを恐れ、未だに校内においては、大っぴらには眞一郎に接してこなかった。 『どうしたものか…』 そんな考えに浸っていたせいだろうし、比呂美と異なり、いまだ修行の足りない眞一郎は、背後から自分との間隔を 狭めつつある聞き間違えようのないはずの足音のリズムを聞き分ける事が出来なかった。 「眞一郎くん…」 待ちに待った甘美な声が背後から遠慮がちに聞こえてきた。 校内で接触してきてくれたことに軽く驚きも覚えながら、眞一郎は安堵感と期待感とともに振り向いた。 「あ、な、なに?」 眞一郎の冷静さを装う予定は予想通り失敗し、さらに言えば自分の顔が期待感に満ちている事にも気付いていない。 「バレンタイン どうだった?」 比呂美は周囲の人目を窺いつつ、一緒に階段を下りながら、なんでもない会話をするフリをしながら小声で訊ねた。 「いや、何にもなかった」 ある意味、無実を主張できる事を感謝しつつ、眞一郎は期待感で鼓動が高鳴りだしていた。 「そう…」 比呂美の表情は少し沈んでいるようにも見えた。 眞一郎が疑問を感じると同時に比呂美のことばが告げられた。 「…眞一郎くんに …逢いたいって子が居るの…」 「え?」 ポツリと告げられたことば、聞き間違いだろうか? 「…」 「あの… 誰?」 一体何の話だろう? 「身に覚え… ない?」 打って変わった比呂美の悪戯っぽい表情に困惑する。 「み、身… え? 俺?」 眞一郎の困惑はさらに深まった。 「うん」 「なっ 無いって そんなの」 自分の知らない所で、何か起きているのだろうか? 「ふうん、知らないフリ するんだぁ?」 比呂美は本気ではないものの『わたし怒ってます』モードに変化した。 「フリッ… なんかじゃないよ ホントに知らないって」 眞一郎は最初の少し大きめ声を改め小声で続けた。 「そう… でもそんな事言ったら悲しむよ きっと」 「え…?」 なんでだろう? 悲しそうなのは比呂美自身に見える。 「でね、わたしのお部屋で逢ってもらうようにしたから」 「比呂美の部屋?」 比呂美の口からは眞一郎の理解を超えたことばが静かに告げられた。 「うん、だから 1時間くらい時間を置いて… 帰りに寄ってあげてね」 「でも、比呂美…?」 階段を下り終えた下駄箱の手前で、眞一郎の耳元に そんなことばを残して比呂美は去っていった。 比呂美は教室に戻るのだろう階段を急ぎ足で登っていく。眞一郎の位置からは表情は読めない。 「ふう」 事態の進展に取り残された眞一郎はため息を吐くしかなかった。 ◇ 眞一郎は本屋で時間をつぶし、頃合をみて比呂美の部屋に向かった。 立ち読みをする本の中身は全く理解できず、ずっと考えていた。だが、比呂美の引き合わせようという人物に思いあたる フシは無かった。 比呂美の部屋という場所であるのなら、おそらく比呂美の知り合いだろう。眞一郎の知っている範囲での比呂美の交友範囲 といえば、朋与をはじめとしたクラスメイト、バスケ部のメンバーくらいである。だがしかし、それらの中に自分と比呂美の 仲を知らない者も居ないだろうから、はたしてそんな頼み事を比呂美にするだろうか? 眞一郎の混乱した頭はそれ以上の 可能性を探るには役に立たなかった。 『えらい事になった… 自分は今度どんな過ちを犯したのだろう?』 比呂美のアパートまで来ると階段の入り口に比呂美が立っていた。学生鞄を持ったまま、スクールコートにマフラーという いつもの登下校スタイルである。 「来たよ」 眞一郎はどう声を掛けていいかわからず当たり障りの無い事しか言えなかった。 「いらっしゃい」 比呂美に即され階段を上がる。 「相手の人、待ってたのか?」 眞一郎は沈黙を何とかしたくて訊いてみた。 「うん」 先を行く比呂美はそう答えたものの、表情は見えない。眞一郎はふたりきりのうちに言っておかないといけないと思い、 考えを告げた。 「ごめん 本当に分からない、身に覚えなんて無いんだ、信じてくれ、としか言えない…」 比呂美は足を止め、ふり返らずに言った。 「ううん、ごめんなさい… 変な事お願いして…」 そのままふたたび歩き出し、やがて玄関までたどり着くと鍵を開けた。 「ただいま…」 比呂美は薄暗い部屋にそう声をかけ明かりをつけた。 「上がって」 眞一郎は比呂美の言葉に従って靴を脱ぐ。 「お邪魔します…」 眞一郎の見たところ玄関にはやはり比呂美の靴だけだ。室内にもひとの気配は無い。眞一郎は奥へ即されて座布団に座った。 「コーヒーでいい?」 「ああ」 しばらく流しから比呂美のコーヒーを準備する物音が聞こえた。 「お待たせ」 盆に載せカップをふたつ運んできた。 「なあ いつ来るんだ」 眞一郎は気になっている点を訊ねる。 「うん もうちょっと」 「ふう」 やはり誰かは来るのだろう、眞一郎はその日何回目か忘れたため息を吐いた。 「ねえ、目を閉じて」 ため息を合図にしたように比呂美の言葉が聞こえた。 「え?」 「いいから」 室内の明かりは点いているものの、窓の外の夕空のせいで逆光になっており、眞一郎の位置からは比呂美の表情はよく見えない。 「なんだよ急に」 「お願いっ」 比呂美の切迫した声、ただ事ではない。 「ああ」 眞一郎は比呂美の言うとおりにする事にした。背筋を伸ばし目を閉じてじっとした。サプライズパーティーでもあるのだろうか? 比呂美の座っているであろう位置あたりから、物音が聞こえる、これは衣擦れの音だろうか。 「もう いいよ」 比呂美の声に、困惑しながらも眞一郎はゆっくりと目を開けた。 目の前にはひとりの少女が座っていた。 最近は逢っていなかったが… 比呂美のことばの意味が全て理解できた。 俺に身に覚えがあって、俺に逢いたがっている少女… 「ご紹介します、湯浅比呂美さん 中学生です」 中学時代の制服に身をつつんだ少女、比呂美はそう言って不安と期待の入り混じったような表情で少し笑ってみせた。 眞一郎が聞いた衣擦れはさっきまで着たままにしていたスクールコートの音だったのだろう、今は脇の床に綺麗にたたんで 置かれていた。 「…」 眞一郎は目の前の少女に感じる懐かしさや愛おしさ、様々な感情に圧倒され身動きも出来ず、そのまま座り続ける事しか出来なかった。 「ごめんなさいっ、やっぱり恥ずかしいっ!」 眞一郎の反応を前に比呂美は耐え切れず、スクールコートで前を隠した。 「あー」 眞一郎は何かを言おうとしたが何を言ってよいのか言葉が思いつかなかった。 「あの、引いちゃったかな?」 比呂美はスクールコートで身を隠しながら恐々と訊いた。 「いやっ びっくりしたけど…」 衝撃の強さの前に停止していた眞一郎は何とか そう ことばに出来た。 「…笑っていいよ」 うつむいた比呂美からの声した。 「…そんな事しないよ」 眞一郎はやっと判断力を回復しつつあった。 「おかしいよね?」 「いや、うれしかった」 「え?」 比呂美は驚いた顔をあげた。 「コホンッ くれないのか?」 眞一郎も態勢を立て直し、目の前の少女に向き合った。 「いいの?」 比呂美はなおも不安そうに訊ねる。 「もちろん、欲しかったからな ずっと」 眞一郎は今日始めて比呂美に笑いかける事が出来た。 「うんっ」 比呂美はスクールコートを床に戻し、脇においてあった手提げから包みを四つ取り出した。何かを確認するように包みを ひとつひとつテーブルの上に並べていく。その動作はゆっくりで、ひとつひとつの包みを大事そうに扱っている。 「じゃあ、いきます」 比呂美はそう告げると背筋を伸ばした。 「ああ」 眞一郎もつられて背筋を伸ばす。 「はい、これが中学1年生だったわたしから、幼馴染ってことで渡すのももう限界だったし…」 比呂美は頬を赤く染めながら ひとつめの包みを差し出した。 「そんな感じだったな ありがとう」 眞一郎も何かを思い出すようにしながら受け取った。 「これが中学2年生だったわたしから、もう忘れられてるんじゃないかと思ってた」 比呂美は少し寂しそうな顔をしながらふたつめの包みを差し出した。 「忘れるもんか 俺の方こそ そう思ってた ありがとう」 眞一郎は比呂美に言い聞かせるようにそう答えてから受け取った。 「これが中学3年生だったわたしから、色々あって…」 比呂美はことばを詰まらせて、俯きながらみっつめの包みを差し出した。 「ごめん、つらいときに何にもしてやれなくて… 俺、受け取る資格 あるのかな…」 今度は眞一郎も少し躊躇した。 「ううん… お願い 受け取って?」 比呂美は顔を上げ泣き笑いの笑顔で精いっぱい眞一郎に差し出し続けていた。 「…ごめんな ありがとう」 眞一郎は比呂美の想いをかみしめるようにゆっくりと受け取った。 「あ… これね、今年の分です。どうしよう…」 比呂美はよっつめの包みを手にしたものの、計画に問題が発生したようだ。眞一郎は受け取ったみっつの包みをテーブルに並べて 愛しそうに眺めている。着替えるので退出を願い出るのも煩わしい。比呂美は声をかけるのをためらった。その場でスクールコートを 羽織り、きちんとボタンを留めた。 「じゃあ はい これ カタチだけですけど日頃の感謝を込めて」 比呂美はこの日初めて陰のない笑顔でよっつめの包みを差し出した。 「はい ありがたくいただきます」 眞一郎も自然な顔で受け取った。 「いいえ これからもよろしくお願いします」 比呂美が少しおどけた声でその場で頭を下げた。 「ハイ 承知しました」 眞一郎はお願いの意味を色々思い描きながら返事をした。 「クスッ」 比呂美が楽しそうに笑った。 「ふうッ 今年もらえなかったら どうしようかと思った」 眞一郎は正直に今日の気持ちを打ち明けた。 「心配だった? えへへっ もう少し焦らせば良かったかな?」 比呂美は謀が成功したのがうれしそうだ。 「いや、もう勘弁してください」 眞一郎は降参宣言。 「クスッ」 比呂美はもう一度笑うと、背筋を伸ばし正座した。何が起きるのかと眞一郎が見ていると、比呂美が話し出した。 「ごめんなさい、今日、眞一郎くんを試すような真似をしちゃいました。最初はおふざけのつもりだったんだけど… 眞一郎くん、ここの階段の所であんなに悩んでくれてたなんて… そこまで考えてなくて… 途中でもうやめようか とも思ったんだけど…」 比呂美はさっきまでと変わり、申し訳無さそうにしている。 眞一郎もちょっと考えてからことばを告げた。 「いいや、あれは俺が気がつかなきゃいけないことだったし、結局気がついてやれなかったし、比呂美が悪いなんて事無い」 眞一郎は気がつけなかったことが悔しかった。 「ううん、試すような真似なんて… 」 「いいって、おかげで中学の比呂美に逢えたんだし」 「あ、うん、そうだね」 「あ、コート…」 眞一郎は改めてスクールコートを羽織っている比呂美に気付いた。 「え?」 「もう おしまい?」 眞一郎は少し期待した顔をする。 「え…と、まだ見たい?」 困惑顔の比呂美も僅かに頬が緩んだ。 「ああ、久しぶりだし」 「うん」 比呂美はスクールコートのボタンに手を掛け外し始めていった。 「…」 比呂美のコートの下の姿を期待した眞一郎の目は、自然と比呂美の指先に集中していた。 「あの…」 比呂美は眞一郎のそんな視線に気がついた。 「ん?」 「じっと見られたら恥ずかしいから…」 比呂美は恥ずかしさに身をすくめた。 「あ、ごめん」 眞一郎は慌てて後ろに向きを変えて座りなおす。比呂美はそんな眞一郎をおかしく思いながらコートを脱ぎ終え脇に置いた。 「もういいよ」 「うん」 眞一郎は身体ごと向きを戻すと、改めて中学時代の制服を身につけた比呂美に見とれた。 「…」 「…」 眞一郎の視線が自分の顔や身体に注がれている事を自覚した比呂美は、しばらく我慢していたものの、ついに耐え切れなくなり 両手で身体を隠すしぐさをした。 「だ、だから、じっと見られたら恥かしいよ…」 比呂美はなるべくこういう発言は控えたかったが恥ずかしすぎてもう限界だった。 「あ… つい…、そうだ、これ、今開けていいか?」 眞一郎も自分の恥知らずな行為を恥じ、話題をそらそうと受け取ったチョコの包みを手にした。 「え…うん、あ、やっぱりダメ」 比呂美は眞一郎の視線と会話がそれた事に一瞬安堵したものの、チョコを目の前で同様にじっと見られたらと思うと 急に恥ずかしくなった。 「どっち?」 眞一郎は慌ててる比呂美を愛らしく思い微笑みながら訊ねた。 「あの… ダメ」 比呂美は自分の慌てぶりさえ恥ずかしくなり俯いてしまった。 「そう」 眞一郎は残念そうにしながらも比呂美をこれ以上いじめるのは気が引けたのでそこで終わらせた。 「うん、お家に持って帰ってから開けて? それからね、色々ヘンでも笑わないでね? それで、あの、明日からも 普通にしてね、約束っ」 比呂美は昨晩遅くまでかかった作業の間はつくる事に集中していたので平気だったが、いざ眞一郎を目の前にして 制服の事や包みの中身の事を考えると、どんな顔をしていいか分からなかった。 「あ、うん、分かった、約束する」 眞一郎は確かに手作りチョコの出来栄えをあれこれ言われるのは恥ずかしかろうと約束した。 ◇ その後しばらくは中学時代のいろんな思い出をふたりで語り合った。 特徴のあった教師、難しかった授業、修学旅行、キャンプ… 同じ空間で過ごした日々は決して無駄ではなかった事をふたりは知った。 楽しい時は経つのも早い、いつのまにか夕食時になった。 比呂美はチョコに手を取られ食事までは準備できていないと申し訳無さそうに詫びた。 もちろん眞一郎は一人暮らしをこなしながら、成績を維持し、部活も頑張っている比呂美に対しいささかも文句は無く、 ならば仲上の家で、と提案したが比呂美は疲れているからと告げ遠慮した。 そのかわり明日も予定のある週に何度かある仲上家での夕食は、予定通りお邪魔させていただくのでおばさんに宜しく、 との確認のみに留めた。 たぶん手作りチョコの準備で寝不足なのだろう、無理をさせないよう今日は引き上げる事にした。 眞一郎は部屋を辞す際にその格好のままで外に出てみないかと誘ったが、比呂美は「ばか」そう一言言って黙ってしまった。 ◇ 眞一郎は夕食を終えた席を立ち際、母から 「眞ちゃん、今年は母さん、あげなくてもいいんでしょ?」 と訊かれ、返事に困ったが、 「比呂美が 明日の夕食楽しみにしてるってお伝えください ってさ」 そう答えて返事にした。 「比呂美ちゃん、いつまで頑張るつもり、戻ってきたそうな素振りがあったら、すぐ言うのよ」 もう何度も聞かされている事を、母はまた繰り返した。母に笑みだけで答えると自室に向かった。 眞一郎は椅子に座り鞄からさっそくよっつの包みを取り出して机の上に並べた。 込められた比呂美の想いに暫し思いを馳せてからゆっくりと、ひとつづつ丁寧に包装を解いていった。 それぞれ違う包装紙はいずれも売り物ではない事を教えてくれた。 中からでてきたのはよっつとも同じハート形をした板状のチョコだった。 ただ、違うのは表面にホワイトチョコだろうか、それともクリームだろうか? 文字が書かれていた。 1枚目は「今年の分です」 2枚目は「忘れないでね」 3枚目は「ごめんなさい」 4枚目は「これからもよろしくね」 そう書いてあった。 その時々の比呂美がチョコをくれるときに言いそうな言葉だった 幼馴染みの義理チョコのふり 少なくなるふれあい 同居と疑惑 そして、今 それぞれのメッセージをその時々の比呂美と重ねあわせてイメージした これほどまでに自分を想ってくれていたというのに…、自分は何が出来たんだろう… しばらく思いに沈んだ 並んでるチョコを眺めていて気がついた 最初、明かりの加減だと思ったが違った これは色が微妙に違う まさかと思い1枚目を手に取り文字を残すように端だけかじった 普通に甘い味がした かすかに何か混ざってるみたいだった 2枚目を手に取り同様に端だけかじる 間違いないビター味だ、1枚目より濃い 3枚目も味を予想しながらかじった 今度は確実に苦味の効いたビターだった 最後の4枚目、どんな味だろうか予想がつかない 胸の高鳴りを感じながら端をかじった 最後の1枚はミルクの甘い味だけがした この味は その時々の比呂美の気持ちだろう 手の込んだ事を… そう思いながら最後のチョコも元に戻した 比呂美のチョコ、ひとかけらさえ無駄にしたくは無かった 体温で僅かに溶けたチョコも味わおうとして指先を見た すると茶色の中に小さく白が混ざっているのに気がついた 文字は傷めなかったはず… 改めて眺める どのチョコも文字は綺麗なままだ… まさかと思い1枚を手に取り裏を見た そこには文字が書かれていた 慌てて他のチョコも全部裏返す その全てに文字が読み取れた 眞一郎は机に座ったまま身動きが出来なかった 熱い涙があふれ出て来るのを感じたが そのままでいることにした 比呂美が密かに流し続けたであろう涙と 同じだけの涙を自分も流したいと思った 少女が自分のことを想っていてくれた事を感謝した この少女に出会えて本当によかった 裏面にはこんなメッセージが書かれていた 1枚目は「同じ好きならうれしいな」 2枚目は「好きでいてもいいですか」 3枚目は「それでも好きです」 4枚目は「ありがとう 大好きです」 了 ●あとがき くすん、本命チョコなんてもらった事ないんでよく分かりません。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/1321.html
れいむ・まりさ種のみ登場 初投稿なんでかなりソフトです 意見とか感想、批判云々あったら是非 虐待成分は多少あり、ただし虐殺はなし。そこら辺気に入らなかったら[戻る]をクリックして下さい 幻想郷・・・最早説明不要のこの世界の外れにとある村があった。 村の規模は辺鄙な寒村という程ではないが、お世辞にも賑わった村とは言い難かった。 その村でもやや外れにある家には男が一人住んでいた。 その男はいつものように畑仕事を終え家に帰ってきた、が、何故か家の戸が開いていることを不審に思った。 「はて、家を出た時はちゃんと閉めた筈だが・・・誰か留守の間に訪ねて来たんかな?」 そろりそろりと戸に近づくと中は何やら騒がしかった。 「・・りしてい・・ね・!」「うめぇ・・・っちゃうめぇ・・!」 中を覗くと男は唖然とした。 家の中が大凡一尺半(40~50cm程度)ほどの饅頭二匹と三寸(10cm前後)ほどの饅頭四匹に荒らされていた。 この饅頭、男はよく知らなかったが、最近村で畑やらを荒らしているゆっくりという生き物らしい。 後で分かったことだが、どうやらまりさ種とれいむ種のつがいで各々二匹づつの子供の家族であったそうだ。 実際、畑仕事で生計を立てていた男も話くらいは聞いていたが、畑が森から離れていたため、被害に遭ったことはなかった。 男が中に入ると饅頭どもは一斉に「「「ゆっくりしていってね!!!」」」と叫んだ。最も、全くゆっくりできそうな雰囲気ではないが。 そして矢継ぎ早に大きい饅頭二匹が「ここはれいむたちのおうちだよ!!」「しらないおじさんはゆっくりしてないでとっととでていってね!!」 などと家主に向かって盗人猛々しいことを平然と言いだす始末、そこしシビれる、憧れるゥ! 男はゆっくりというものがどういうものかよく知らなかったので、ここは穏便に済まそうと説得を試みた。 「んー、あのだなぁキミ達、ここはおじさんの家なんだから勝手に入ってきて食い物を食べ散らかすのはどうだい? おまけに入ってくるや否やおじさんに出てけとはどういうことだい?」 しかし相手は所詮饅頭である。 「ゆ?おじさんばかなの?れいむたちがみつけたんだからこのおうちはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!!」 「そうだぜ!しらないジジイはたべものをおいてとっととでてくんだぜ!!」 「ゆっくりできないおじしゃんはおかちをおいてでていっちぇね!!」 話にならない・・・ 男は家を出ると後ろでは饅頭どもが「ゆっゆっゆっ!バカなにんげんをおいはらってやったんだぜ!!」 などと実に腹立たしいことを言っている。 今までゆっくりの被害らしい被害に遭ったことのない男は途方に暮れて長の家を訪ねることにした。 ―所変わって村長宅― 長の家に辿り着いた男は経緯を報告しどうしたらよいのか助言を請うた。 初老の長は聞くや否や口を開き、「簡単な事じゃ、ゆっくりなんぞ所詮害獣じゃから出会い頭にでも踏みつぶしてやりゃええんじゃ。」 と躊躇なく残酷なことを口にした。男は他の村人達と同じく温厚な長を慕っていたので少々この考えられない言葉に戸惑った。 だが長は続ける。 「お前さんは今回が初めてだと言うが、村の者は結構な数がゆっくりの被害に遭っとるんじゃ。 畑にトラバサミを仕掛けたり、落とし穴を掘ったり、家の食い物は全部蔵にしまったりしての。 じゃがそれでも被害は多少なりとも出る。ならば他の害獣同じく駆除してしまうのが一番ええんじゃ。」 男はそれでも殺すことには躊躇した。 「殺さないで追い返す方法はありませんかねぇ、長。二度と家に近づかないようにした上で。」 「やれやれ、お前さんは本当にやさしいのぉ、まぁないわけじゃあないが・・・奴さんは相当の阿呆揃いでなあ、 何度同じことをやっても懲りるってことを知らんのじゃ。だから殺すに越したことはないぞい。」 長は渋ったが、やがて男に殺さずに追い返す方法をいくつか教えた。 ―再び男の家― 男は家に帰ると二匹のでかい饅頭は更に食い散らかした上で何やら盛っていた。 男は家に上がり真っ赤になりながら絶頂を待っている二匹を引っぺがして壁に投げつけてやった。 「ゆべっ!!クソジジイなにするんだぜ!!まりさとれいむのすっきりー!をじゃましないでほしいんだぜ!!!」 「そうだよ!!バカなジジイはさっさとれいむたちのおうちからとっととでていってしね!!」 だが今度は男も負けてはない。 「お前らみてーな饅頭に構ってやる暇なんて一時もねぇんだ! 今すぐ俺ん家を出ていけば何もせんといたるさかい、さっさと出て行かんかい!!!」 「わけわかんないよ!!ここはまりさとれいむがみつけたおうちなんだよ!!しらないジジイはとっととでていってね!!」 「しょうだしょうだ!しりゃにゃいじじぃはゆっくりちねぇー!!」 腹立たしいこと極まりない。饅頭どもは男の足に体当たりを仕掛けてきた。 無論、たかが饅頭の体当たりなど痛くも痒くもないわけだが。 男は足に群がるゆっくりをまとめて蹴飛ばした。 「ゆべち!!」「ぎにゃっ!!」 どうやら今の衝撃で二匹ほどの子供が餡子を吐いて動けなくなったようだ。 だが男はそんなこと気にもとめず、ツカツカと親二匹のもとに歩み寄ると二匹の帽子とリボンを取り上げた。 二匹とも気を失っていたが、取られるとすぐに目を覚まし男を罵倒し始めた。 ゆーゆー騒いでいたが男は気にも留めず、飛び散った四匹の子供からも同じように取り上げると、 竈の中に帽子やリボンを放り込み、火をつけてしまった。 「ゆ゛があああああああああ!!!!でい゛ぶの゛がわ゛い゛い゛お゛リ゛ボン゛がああああああああああああ!!!!!」 「なにするんだぜグゾジジイ゛イ゛イ゛イ゛ィィィィィィ!!!!」 なにやらわけの分からないことを叫び始めて一層体当たりを強める。 だがそんなことも気にせず男は薪を火にくべ、少し遅い夕食の準備を始めた。 わざとらしく親ゆっくりの方を向いて、 「あ?お前らまだいたのか?おじさんは忙しいからガキども連れてとっとと山へ帰んな。」 「ふざげるな゛ああああああああああああ!!れいむたちのお゛リ゛ボン゛がえぜえええええええええええええ!!!」 「じね!!!グゾジジイはゆっぐりじねええええええええええ!!!」 そんな罵倒も気にせず餡子吐いて「ゆ゛っ・・ゆ゛っ・・」と痙攣している子供を掴むとポイっと家の外へ放り投げた。 そして二匹の親をもう一度戸に向かって蹴飛ばして啖呵を切った。 「いい加減ゆーゆーるっせんだよゴミ野郎が!!これ以上言わしたらお前らまとめて焼いて食うぞ!!!」 そういうと半ば白目を剥いた二匹もまとめて子供のいる辺りへ放り投げてやった。 男はピシャッと戸を閉めるとようやく夕食を口にし始めた。 食糧は大分食い荒らされていたが、今年は米も豊作で他の村人からも幾らかは都合も付けて貰えそうだったのでさほど気にしなかった。 外ではしばらく戸に打ちつけるような音が鳴っていたが、男が戸を足で思いっきり蹴ってやると静かになった。 「連中が食い散らかしたカスは焼いて畑にでも撒くか・・・」 ようやく男はいつもどおり平凡な夜を取り戻した。 ―森の中― 森の中では傷ついた六匹のゆっくりたちがほうほうの体で山を登って巣を目指していた。 季節は既に寒さが身に凍みる初冬、冬籠りの準備もろくに出来ていない彼らを待つ過酷な運命は火を見るより明らかである。 どのゆっくり達にも帽子はなく、巣や群れに帰っても爪弾きにされるか悪ければ殺されてしまうだろう。 どちらにせよ愚かにも人里へ入ったゆっくり達は男が帰るよう諭した時点で運命は決まっていたのかもしれない。 Fin 描写がイマイチ甘かったかなーと書き終えて思った。 やはり素人作品、精進していける所はとことん精進していきたい所です。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/956.html
57話 壊される汚される、そして失う エリアB-5の市街地の一角にある時計店。 青髪の青年剣士、クリスは、実の妹であり、この殺し合いの主催者である、 リリアによる第一回目の定時放送が終わった後、意気消沈していた。 それは同行者であり伯父であるレオンも同じだった。 そんな二人に対し、同じく同行者である髭面の巨漢、ゴメスは掛けてやれる言葉が見付からない。 「何て事だ、もう14人も死んでいるなんて……ゴメスの知り合いも……」 発表された死者は14人に上る。 ゴメスの知人であるブライアンとヘレン、ドラゴナスも含まれていた。 クリスが最初に遭遇したシェリー・ラクソマーコスの名前はなかったが。 自分の妹が、姪が、起こしたこの殺し合いにより、多くの無関係な人々が命を落とした。 自責の念が、罪悪感が、クリスとレオンに圧し掛かり、潰されそうな思いに襲われる。 「すまない、ゴメス。俺の妹のせいで、知り合いが……それに、 死んでしまった人々も……」 「む……そこまで自分を責めるな、クリス、レオン。お前らには罪はないさ」 落ち込む二人を励ますゴメス。 知り合いが三人も命を落としてしまったのは確かに悲しく、 主催者のリリアに対する怒りも有ったが、だからといってそれが、 主催者の血縁であるクリスとレオンに向けられはしない。 この二人も自分と同じこの殺し合いに巻き込まれた被害者なのだから。 「だから、いつまでも落ち込むな。もし、本当に死んで行った人に申し訳ないと思うなら、 この殺し合いを何としても潰すべきだ。そうだろ?」 「そ、そうだな……」 「うむ……」 ゴメスに叱咤激励され、気を取り直すクリスとレオン。 ゴメスの言う通り、いつまでも落ち込んでいる訳にもいかないだろう。 「それでは、再び男娼館へ向かうとしよう」 レオンがクリスとゴメスに言う。 三人はそれぞれの荷物を纏め、時計店の外に出た。 すっかり明るくなった市街地は、人がいない事を除けばいたって平凡な街並みに見えた。 クリス、レオン、ゴメスの三人は、当初の目的地である男娼館を目指し、再び歩み始める。 北部市街地で、目立ちそうな建物であり、人も集まる可能性がある。 男娼館に向かう事を提案したゴメスの口から出た理由だが、クリスとレオンには、 何かもっと他の、別の理由があるように思えてならなかった。 ゴメスは普段、ガチホモ――要するに同性愛者――として名を馳せている。 だが、TPOは弁える性分でもあり、ましてやいつ襲われるか分からない、 殺し合いという状況下でそのような行為に及ぶ気はない、と言うより、なれない。 しかし、それでも「男娼館」という単語の響きに、ゴメスの本能の食指が動いてしまった。 勿論、どこかの部屋にクリス、レオンの両名を連れ込んで掘ろうなどとは更々思っていない。 思ってはいない、が。 既に食事は済ませてある。いかなる状況でも空腹は満たさなければ行動できない。 三人は周囲を警戒しながら、なるべく通りの中央には近寄らず歩道の端に寄るようにして、 男娼館への道を進んで行く。 そんな三人の背後にある裏路地の一本から、殺気立った瞳をしたある人物が。 青い飛竜、大宮正悳は放送を聞いた後、すぐに行動を開始した。 隠れていた倉庫から外に出、H K HK69グレネードランチャーを装備し、 獲物となる他参加者を探し始めた。 最初の6時間で自分を除く参加者46人の内、14人が脱落した。 自分を殺そうとした青年と、それを邪魔した鎧武者の名前もあったかもしれないが、 二人の名前が分からないので確認のしようがない。 正直、これ程多くの死人が出ているとは思っていなかった。 これならば、余り積極的に殺しに行かなくても良さそうなものだが、 参加者が残り少なくなる程、参加者同士の遭遇率も必然的に低くなる。 そうなると、主催者が言っていた、24時間の制限時間が来てしまう危険があった。 (だから、俺も屋内でオナってばっかじゃなくて、もっと積極的に行こう!) 正悳は爬虫類特有の縦長の瞳孔を有した赤色の瞳を四方八方に向けながら、 参加者の姿を探す。 そしてとある通りに裏路地から出た時、ついに三人発見した。 マント姿の青髪の青年、黒い毛皮の人狼、髭面の頭にバンダナらしき物を巻いた巨漢。 三人で一緒に行動しているようだが、だとするなら殺し合いには乗っていないのだろうか。 殺し合いに乗った者が徒党を組むとは考えにくい。 何にせよ獲物を見付け、しかも気付かれていない事に正悳は笑みを浮かべる。 正悳はHK69のストックを肩付けし、狙いを定め、引き金を引いた。 しかしその瞬間、黒人狼が気付き、叫んだ。 「危ないッ!! 避け――――」 静かな市街地に、爆発音が響いた。 つい数瞬前まで、三人がいた辺りの歩道の石畳は抉れ、大きな穴が空き、 すぐ近くの書店のウィンドウガラスは粉々に砕け散った。 「やったか……?」 もうもうと粉塵と煙が巻き起こり詳しい様子が確認できない。 正悳はHK69の弾を入れ替え、ゆっくりと爆破地点に近付く。 「えいやああああ!!!」 「おぼろっ!?」 突然、粉塵の中から、髭面の巨漢、ゴメスが物凄い勢いで正悳に体当たりを仕掛けてきた。 衝撃で正悳は思い切り後ろに突き飛ばされ、その拍子にHK69を手放してしまった。 「ゴメス!!」 足を負傷してしまったらしいクリスを抱えたレオンが粉塵の中から出てくる。 その視線の先には襲撃者と思われる青い飛竜と激しく揉み合っているゴメスの姿が。 ゴメスのリボルバー拳銃、スタームルガー ブラックホークを持つ右手を、 飛竜が必死に捕まえ、銃口を向けられないようにしているのが分かる。 ぱんっ、ぱんっ、と、空中に向かって幾度か空撃ちされていた。 「こいつはワシが何とかする! お前らは先に行け!」 ゴメスがレオンとクリスに叫ぶ。 「し、しかしゴメス!」 「ワシなら大丈夫だ! 早く行け! クリスを手当てしてやれ!!」 「くっ……クリス、大丈夫か?」 「う…何とか……ぐっ!」 クリスの右足は破片か何かが当たったらしく、かなりの出血を起こしていた。 ゴメスの言う通り応急処置が必要な程度である。 レオンも拳銃を持っているので、ゴメスの加勢に回りたかったが、重傷のクリスを放っておく訳にもいかない。 しばらく迷ったが、レオンは結局クリスを連れて先に男娼館に向かう事にした。 クリスを背負い、人狼の脚力を活かし通りを走り始めるレオン。 「ゴメス……すまん!」 自分の姪の愚行のせいで三人もの知人が落命したのにも関わらず、 身命を賭して自分達を逃がしたゴメスに心の底から感謝し、また、 彼が必ず自分達の後を追って来る事を信じつつ、レオンはクリスをおぶさったままひたすらに走った。 「せいっ!!」 「ごほっ!!」 ゴメスの渾身の殴打が飛竜、大宮正悳の柔らかい腹部に食い込んだ。 アスファルトの上に転がり、数時間前に食べた食糧のなれの果てである 吐瀉物を吐きながら悶絶する正悳をよそに、ゴメスは既に弾切れになった ブラックホークに予備の弾丸を込め直し、銃口を正悳の頭部に向けた。 「あ……」 それを目の当たりにした正悳は、一気に戦意を喪失してしまった。 「ご、ごめんなさい、こ、殺さないで……!」 「ワシらを殺そうとしておいてそれは虫が良すぎるんじゃないのか?」 酷く冷たい口調でゴメスが言い放つ。 そしてブラックホークの撃鉄を親指で起こした。 その行動に正悳は自分が撃たれると予感し、ブルブルと震え出した。 この状況は、まさしく森の中で黒髪の青年に殺されかけた時と同じ。 「嫌だ、嫌だ嫌だ死にたくない……お願いします、命だけはっ……何でもしますからぁっ!!」 既に泣きべそをかき始めている正悳は必死にゴメスに命乞いをする。 しばらく正悳を睨み付けたまま黙っていたゴメスだったが、何かを思い付いたのか、 銃を下ろし、正悳に語り掛けた。 「おい、お前名前は?」 「お、大宮、正悳です……」 「オオミヤマサノリ? ドラゴンっぽくない名前だな。本名か?」 「本名です」 「そうか、まあいい。正悳、今、お前は『何でもする』と言ったな?」 「は、はい……」 「…………それじゃあな……」 「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!! お願いですそれだけはぁっ!!! 俺、確かに童貞ですけど後ろだけは一生童貞でいたいですだからお願いしますっ!!」 「何でもすると言ったのはお前だ。悪いがもう無理だ。 ワシとクリス、レオンを殺そうとした罪、この肉槍でお前を罰する!」 「あああああ嫌ああああああやめてっ! そんな大きいの無理です入らないです! あ゛っ、あ゛あ゛あ゛い゛だい゛い゛だい゛い゛だい゛イタイイタイイタイイタイいいいいい!!!! や゛っめ、裂ける!! ああああ裂けるううううぎゃああああああああっ!!!」 「……全部入ったぞ。おお…初物だけあって良い締まりだ……アレックスに引けを取らん。 もっと力を抜け。そうすれば少しは楽になるぞ」 「う、嘘だろ、あ、ああああ、俺、男にっ、ケツをっ、そんなぁああ………!!」 「泣くな泣くな。何、最初は痛いが慣れれば段々気持ち良くなってくる。 そしたらもうお前は病み付きになるぞ」 「えっ? あ、がああああああやめ、動かない、で、ひっ、い゛っ、あっ、がっ、あ゛っ、あ! あっ! うっ! い、痛いいいいい!! やめてええええ!! ああああああああ!!!!」 「おいどうした正悳? お前の――――がこんなにいきり立っているじゃないか」 「はぁ……はぁ……はぁ……ぅ……ん」 「目がトロンとしているぞ。涎まで垂らして、そうか。気持ち良くなってきたんだな? うん?」 「…………」 「どうやら本当みたいだな。もっと気持ち良くしてやるぞ!」 「あっ! やぁ! ひゃんっ! あんっ! あんっ! らめ、らめえええええ!! そんなっ、にぃ! 激しくっ、突かれちゃっ、あんん!! あん! あんっ!! いい! いいよぉ!! きもちいい! こ、こんなきもちいいのっ、はじめてっ!!」 「それ!! 逝ってしまえ!」 「らめえええ!! 濃いの出ちゃうううう!! アッーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」 路地裏から、服装を直しながら、ゴメスが出てきた。 その手には青飛竜から奪ったHK69グレネードランチャーが握られている。 「ふぅ……中々良かった……」 襲撃者に罰を与えるという名目で、自分の欲求を存分に満たしたゴメスは、 クリスとレオンの後を追い始めた。 路地裏の開けた場所。 地面に倒れ、涎を垂らし、虚ろな目をした青い雄の飛竜がいた。 「おふっ、おふっ」 口から漏れるのは意味不明な喘ぎばかり。 周囲には白く濁った粘液が大量に飛び散り、それは飛竜――正悳の青い身体をも、 所々白くペイントし、鼻を突くような異臭が漂っていた。 尻尾の付け根付近の穴からも止め処なく同じ液が溢れ、正悳の口からも流れ出ていた。 下腹部の、正悳の体色とは対照的な赤い正悳自身は何度も達したせいか、 すっかり元気をなくし、だらんとしている。 「……ご……しゅじん……」 意識を失う直前、正悳が最後に呟いた言葉だった。 【一日目朝方/B-5市街地】 【クリス・ミスティーズ@ムーンライトラビリンス改造版】 [状態]:全身にダメージ(中)、右足裂傷、レオンに背負われている、C-7男娼館に移動中 [装備]:三徳包丁(刀身に僅かな亀裂有) [持物]:基本支給品一式、双眼鏡 [思考]: 0:リリアを止める。そのためにもこの殺し合いを潰す。 1:ゴメス……無事でいてくれ……。 2:レオン、ゴメスと行動する。 3:首輪を外す手段を探す。 4:仲間を集める。同時進行でゴメスの知り合いも捜す。 5:襲われたら対処。 6:シェリー・ラクソマーコスには注意。 ※参戦時期は本編終了後です。 ※シェリー・ラクソマーコスの名前と容姿を記憶しました。 【レオン・ミスティーズ@ムーンライトラビリンス改造版】 [状態]:全身にダメージ(中)、クリスを背負っている、C-7男娼館に移動中 [装備]:シグザウアーSP2340(12/12) [持物]:基本支給品一式、シグザウアーSP2340のリロードマガジン(12×5) [思考]: 0:殺し合いを止め、リリアと会う。 1:ゴメス……すまん。 2:クリス、ゴメスと行動する。 3:仲間を集める。同時進行でゴメスの知り合いも捜す。 4:首輪を外す手段を探す。 5:襲われたらそれなりに対処はする。 ※参戦時期は本編終了後です。 ※拳銃の使い方を一通り覚えました。 【ゴメス@VIPRPG】 [状態]:全身にダメージ(中)、スッキリ [装備]:スタームルガー ブラックホーク(6/6)、H K HK69(1/1) [持物]:基本支給品一式、.357マグナム弾(24)、40mm榴弾(3) [思考]: 0:殺し合いには乗らない。脱出手段を探す。 1:さて、クリスとレオンの後を追うか。 2:クリス、レオンと行動する。仲間を集める。 3:元世界の仲間、知人と合流したい。ただしムシャは警戒。 4:首輪を外したい。 5:襲われたら説得してみる、無理なら戦うか逃げる。 ※大宮正悳の名前と容姿を記憶しました。 【大宮正悳@オリキャラ】 [状態]:精神的ダメージ(深刻)、左脇腹、腹部に打撲、気絶、全身白濁液塗れ [装備]:なし [持物]:基本支給品一式(食糧半分消費) [思考]: 0:元の世界に帰るために、優勝する? 1:……。 2:他参加者を見付けたら容赦なく殺す? ※ゴメスの名前と容姿を記憶しました。また、 高野雅行、ムシャ(どちらも名前は知らない)のおおよその容姿を記憶しました。 ※彼の周辺は白濁液だらけになっています。 ※B-5市街地一帯に銃声と爆発音が響きました。また、B-5市街地の一角が破壊されています。 死想回廊 時系列順 奇妙なすれ違い 死想回廊 投下順 奇妙なすれ違い 脳筋+うっかり獣人+GOMES クリス・ミスティーズ 出会い、別れ、男娼館にて 脳筋+うっかり獣人+GOMES レオン・ミスティーズ 出会い、別れ、男娼館にて 脳筋+うっかり獣人+GOMES ゴメス 出会い、別れ、男娼館にて 妄想だけならタダ 大宮正悳 It never permits It kills without fail.
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/7459.html
『召喚者』 分類名。タグではない。クロス召喚した人物のタグのみをつける事。複数人のメイジがクロス召喚した場合は、全員分つける事。ただし、クロス召喚された対象の敵方などが召喚されていた事が序盤以降に判明する場合(以降、追加召喚という)は、ネタバレ防止の為につけない事。 ルイズ ルイズがクロス召喚した場合につける。召喚されたのがサイトであった場合もつける。 タバサ タバサがクロス召喚した場合につける。 キュルケ キュルケがクロス召喚した場合につける。 モンモランシー モンモランシーがクロス召喚した場合につける。 ギーシュ ギーシュがクロス召喚した場合につける。 マリコルヌ マリコルヌがクロス召喚した場合につける。誤字に注意。 その他学院 上記以外の学院関係者がクロス召喚した場合につける。例:生徒、教師、フーケ、オスマンなど。 イザベラ イザベラがクロス召喚し、かつ作品のメインとなる場合につける。 ジョゼフ ジョゼフがクロス召喚し、かつ作品のメインとなる場合につける。誤字に注意。 ティファニア ティファニアがクロス召喚し、かつ作品のメインとなる場合につける。 学院外人物 上記以外の学院外の人物がクロス召喚し、かつ作品のメインとなる場合につける。 『召喚形態』 分類名。タグではない。召喚の形態。召喚完了時の姿で判断する事。クロス召喚された対象に当てはまるものをつける事。追加召喚となる対象は考慮しない。 単独 クロス召喚された対象が単独であった場合につける。 複数 複数の対象がクロス召喚された場合につける。クロス召喚と共にサイトが召喚された場合にもつける。例:ルイズが2体召喚、ルイズがサイトと他1体を召喚、ルイズとタバサが1体ずつ召喚、など。 『召喚対象』 分類名。タグではない。召喚された対象の特徴。召喚完了時の姿で判断する事。複数召喚された場合は全員分つける事。ただし、特徴が重複する場合は一つのみつける事。例:人間男性が三人召喚された場合は「人型」「男性」のタグを一つずつ。追加召喚となる対象の分はつけない事。 人型 人間的な外見を有する生物。ゴブリンなどの亜人、ケンタウロスなどの半人。サイボーグ、アンドロイドも人型ならここ。 動物型 犬、猫、鳥と言った実在する動物。恐竜などの絶滅動物。ドラゴンやグリフォンなどの幻獣。サイボーグ、アンドロイドなども動物型ならここ。 メカ ロボット。搭乗可能な人型・動物型ロボ。原動機により稼動する機械。 物体 剣や本、薬などのアイテム類。原動機を必要としない機械。 サイト ゼロ魔原作に登場するサイトが召喚された場合につける。追加召喚の場合はつけない。サイトの特徴は全て「サイト」で表し、その他の特徴である、「人型」「男性」などは、それらの特徴を持ったモノが追加召喚以外で召喚されていない限りつけない。例:サイト以外に動物のメスが召喚された場合は、「サイト」「動物型」「女性」。 男性 生物学的なオス。外見的特徴がオス。 女性 生物学的なメス。外見的特徴がメス。 その他性別 両性、無性など。 『召喚元公式ジャンル』 分類名。タグではない。クロス作品の原作が該当するジャンルのタグをつける事(複数可)。対象が複数召喚された場合、全員分つける事。ただし、重複する場合は一つのみつける事。追加召喚となる対象の分はつけない事。 ファンタジー 超自然的、幻想的、伝奇的要素が特徴の作品。 SF 空想科学的要素が特徴の作品。 現代 作品の舞台となる時代がWW2後。 歴史 作品の舞台となる時代がWW2終了時点まで。 特撮 変身ヒーロー、ロボット、怪獣などが特徴の実写作品。 ギャグ ギャグ描写が特徴の作品。 その他ジャンル 上記以外のジャンルの場合つける。オムニバス形式の原作の場合につける。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4042.html
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 最初、ルイズは怒っていた。 仲直りをするための方法を、ルイズは考えに考え抜いた。自分だけでは分からないので他人を参考にした。 例えばギーシュ。この間あくまでさりげなく観察したところによれば、モンモランシーに張り飛ばされた彼は、彼女にひたすら尽くすことでまあ許してやらなくもないわよ? という雰囲気まで持っていっていた。 ……参考に出来たのはその件だけだったが、ルイズはやはりこちらから謝罪の意思を見せる必要があるのだと悟る。 何度も謝ろうと思った。以前からあれだけ謝ろうと思っていたのだ。 なのに、できなかった。いざムスタディオが手の届く位置に戻ってくると、二の足を踏んでしまう。 ――正直、ルイズは謝るのが怖かった。 ムスタディオが帰って来た時のことは、鮮明に覚えている。 彼は自分の非を認めた。 しかし。 彼はルイズの非を許すとは一言も言っていない。 彼が腹の底では何を考えているか。 ルイズにとって、それは恐ろしすぎる推測だった。 彼を一度、とことん追い詰めてしまった。その重圧にひるんでいる情けない自分がいた。 方針を変えることにした。 まず、自分の心の準備をつけるために、少しずつ対応から変えていこうと思った。「態度で示す」というやつである。 こちらに申し訳ないと思っている、態度を改める意思があることをムスタディオが十分察知した上で、そしてそれに対する彼の様子を見た上で、謝っても、いい気がする。後ろ向きな前向きさであった。 だから、まずムスタディオと仲良くなろうと思った。一見手順が錯誤しているが、ムスタディオは表面上は自分を受け入れるつもりはあるようだ。 仲良くなるのに一番単純な方法を、コルベールをこっそり訪ねて聞いてみた。彼は頼もしい笑みでこう答えてくれた。 『共同作業で何か大事を達成するか、一緒に遊ぶかですな』 遊ぶ。学院に入ってというもの、誰かと遊んだことなどなかった気がする。 それは素晴らしい提案に思えた。だから、素直になれずとも勇気を振り絞ったのだ。 だというのに、あの反応は何なのだ。 ルイズは斜め前を歩いているムスタディオを睨みつける。彼は人ごみの合間を縫い、ルイズがぶつからないように先を行ってくれている。たまに振り返るが、ルイズを見るたびにどんどん弱り顔になっている気がする。 何なのよと思う。人の気も知らないで。言いたいことがあれば言ってもいいのにとイライラが増していく。 だから。 せっかく街に遊びに出たというのに、ルイズはちっとも楽しめそうにない、と思っていた。 「ブレイブストーリー/ゼロ」-15 ◇ 「……何よ、あれ」 そんなキュルケの第一声は、道を行き交う人々の喧騒にかき消された。 そこはトリステインの城下町である。キュルケは横道に隠れて、こっそり大通りを覗き見ている。 「険悪」 「そんなの見れば分かるわ」 後ろにいるタバサは、珍しく読書を休めてキュルケに倣っていた。本を持つはずの手は腰のポーチを撫でている。あのポーチに入っているだろう石が最近のタバサのお気に入りらしい。 中身への興味がキュルケの内心で燻るが、ことタバサに限っては深入りはよくない。大通りの方へ向き直る。 視線の先には、一組の主従が歩いていた。ルイズとムスタディオである。 ムスタディオはルイズを人ごみから守るように歩いている。これは良いことだ。キュルケはあわや地に落ちかけていたムスタディオの評価を少しだけ上げてやる。 しかし、二人の間を流れるあの重苦しい沈黙は何なのだろう。活気溢れる町並みの中に、二人の周りだけは牢獄の風景を持ってきたかのようだった。 ムスタディオの相談を受けた後。やってきたルイズは「ムスタディオに踏み込んでやる」という意思が顔に書いてあった。 二人が立ち去った後にコルベールが微笑ましい顔をしていたので色香で惑わすと、ルイズに仲良くなるための方法を教授したと容易く白状してくれた。 ゼロのルイズが、使い魔ではあれ男と遊びに出かけるなんて。最高に気になるではないか。 持ち前の享楽主義を発揮して出歯亀に赴いたキュルケだったが、しかしこのムードの悪さには拍子抜けしていたのだった。 「あたしに相談まで持ちかけておいて、何やってんのよ、もう!」 もどかしさに地団駄を踏んでいると、タバサの声に引き戻される。 「……話しかけた」 「うそっ、どっちが先よ!?」 ◇ 最初、ムスタディオは弱りきっていた。 最近は落ち着いていたルイズの機嫌が、昨日から一向に良くならないのだった。 色々考えてみていたが、やはり自分が何故蹴り回されたのか、何故あんなにルイズが怒っていたのかさっぱり分からない。 なので話しかけるに話しかけられない。一度関係が良くなる兆しが見えていただけに、馬上の三時間の沈黙などは如何ともしがたかった。 そうして街に到着したものの、今度は行き先の話し合いもなしにひたすら歩いている。 ――トリステインの城下町は、それなりの活気で満ちていた。 嗅ぎ慣れた匂い。どこか懐かしい活気。 それらは故郷や旅先の街々を思い出させる。 この城下町は、貿易都市ドーターの次くらいに大きい。 そんなたわいも無いことを考えている内に心が弾んでくる。 「活気のある街ですね」 気付けば、心なしか弾んだ声をルイズに投げかけていた。 「……そうね。このトリステインでは一番大きな街だもの」 憮然とした返事。しかし何が起こったのかは分からないが、ルイズの声は今朝方より棘がなくなっていた。内心ほっとしたところで質問を重ねる。 「今日はどこに行くんだい? オレはこの街に来るのは初めてだから、何も分かりませんよ」 「……あんたの剣の修復と、衣類を見に行くの、どっちがいい? 任せるわ」 「うーん、それじゃあ剣を」 「分かったわ。まずは武器屋ね。……直るまで何日かかかると思うけど、大丈夫?」 「……大丈夫ですよ」 「そう」 こっちよ、ついてきなさい、と先ほどまでとは打って変わってすたすた歩き出すルイズ。 しかし、その細い背中は常にこちらを気にしている風だった。 相変わらず道中の会話はなかったが、武器屋の扉をくぐる頃にはルイズの顔はいつものようなしかめ面に戻っており――ムスタディオはそれがルイズの素の表情と思いこんでいた――、ムスタディオは街の気安い雰囲気を楽しんでいた。 「貴族の旦那。うちはまっとうな商売してまさあ。お上に目をつけられるようなことなんか、これっぽっちもありませんや」 「客よ。剣の修復を頼みに来たの」 「おったまげた! 貴族が剣をお使いになるんですかい?」 「いや、使うのはオレさ、親父さん。こっちじゃ従者たるもの、主を守る牙が必要なんだろ?」 少しおどけて気取ってみる余裕も生まれていた。自分で出した言葉に、ムスタディオは変化を感じていた。 この場所は平和だった。裏側を覗けば、苦しむ草民の姿や政の陰謀が見えるのかもしれない。 ――しかし、それはまだ「小さなこと」の内だと思う。 思い出す。 民を束ねる貴族、教皇すらも謀り大地を地で染め上げようとした悪魔達の存在を。 失われたタウロスとサーペンタリウスを。 タルブで見上げた飛空挺の残骸を。 そして、シエスタから聞いた、まだ見ぬヴァルゴの形を。 自分たちは恐らく、この世界に禍根の種を持ち込んだ。 あまつさえその責任から逃げようとした。 逃げ込んだ先で出会ったあの飛空挺は、自分への戒めだ。 そう思うと、貴族に仕えることなど小さなものだと思え始めていた。 一時はあれだけ胸の奥で暴れていた黒い感情は、影を潜めつつあった。 代わりに――この光景を守らなければならないという、かつての気持ちが静かに高ぶり始めている。 「……へぇ、おでれーた! おめぇさん、中々の名剣をぶらさげてやがるじゃねぇか」 胸の奥に滲み出すものを噛み締めながら剣を店主に渡すと、そんなことを言われた。 「ああ、やっぱり分かるのかい?」 「たりめえだ!しかしまぁ酷いもんだな! こんなに立派な魂魄の篭った剣をどうやったらここまで痛ませられるかね。おまけにお前さん、生粋の剣士じゃねぇときた。はっ、冗談じゃねぇや!」 「……ちょっと、それは聞き捨てならないわよ?」 いきなりの言い草に何も言い返せないムスタディオに代わって、ルイズが眉を釣り上げた。しかし店主は可哀相になるほどのうろたえっぷりを見せる。 「今のはあたしじゃありませんぜ!」 「こんなぼったくりのくず野郎と一緒にすんなってんだ!」 「なんだと!」 確かに店主の声ではないが、店内には三人以外誰も居ない。店主は憤懣やるかたない様子で陳列スペースへ歩み寄ると、まるで胸倉でも掴むように一本の剣を掴みあげる。 「やい! デル公! お客様に失礼なこと言うんじゃねぇ!」 「うるせえ! お飾りでぶらさげてるあの小僧っ子こそ剣に失礼なんじゃねぇか!?」 「……剣が喋ってる?」 ムスタディオは身構える。しかし対照的に、ルイズはヒートアップしていく店主と剣の口喧嘩に割って入って行っていた。 「ねえ。それってインテリジェンスソードなの?」 「ったく! ……そうでさ、若奥さま。意思を持つ魔剣、インテリジェンスソードでさ。いったい、どこの魔術師が始めたんでしょうかねえ、剣をしゃべらせるなんて……。とにかく、こいつはやたらと口は悪いわ、客にケンカは売るわで閉口してまして……。 やいデル公! これ以上失礼があったら、貴族に頼んでてめえを溶かしちまうからな!」 「おもしれえ! やってみろ!」 店主はよほど腹に据えかねていたのだろう。ルイズとムスタディオを余所に剣と罵りあいを再開する。あまりの剣幕にムスタディオは思わず仲裁に入ろうとしたが、その前にルイズが再び口を出していた。 「それ、いくらするの?」 店主の顔が驚きで固まった。喧嘩相手をなくした剣が、一人でくだを巻いている。 「このボロ刀をお買い上げになるんで?」 「やい、ボロとはなんだボロとは! これでも俺ぁよ! 俺ぁ、ええとなんだっけ!?」 「そうよ。お幾らかしら?」 剣を無視するルイズの言葉に、ムスタディオもちょっと目を見開いている。 「ヴァリエール様、あんなの買ってどうするつもりなんだい? 確かに珍しそうだけど、使い道はなさそうですよ?」 「……いいから」 「え、ええと、あれならそうですね、百でいいですぜ」 調子を狂わされたような風の店主の言葉に、ムスタディオが反応する。確か出掛けに、ルイズは百エキューしか手持ちがないと言っていたはずだ。 しかし彼女を見ると、それでも買いそうな雰囲気である。黙ってみていると「それでいいわ」と言ってしまった。 だからムスタディオは口を出すことにした。 「ちょっと待てよ。親父さん、足元見すぎなんじゃないか?」 「何言ってんだ、百って言ったら破格ですぜ。あんた、剣の相場って言ったら大抵二百って知ってますかい?」 微かに見下すような店主の口調。しかしムスタディオは気にしない。 店主は今、失言をしたからだ。 「半値か。でもよく考えてくれよ。これが半分の値打ちもある代物かい?」 「んだとこら! おいてめぇ表に」 「刀身も錆びだらけで、ところどころ刃こぼれまでしてるぜ。それに」 ムスタディオは、精一杯のふてぶてしい笑みを作る。 「こんな剣を買うような物好き、他に現れると思うかい? ……なあ、あんたはこいつには迷惑をかけられてる。違うかい?」 「バカにしやがって! 俺ぁこれでも伝説のなぁ! 伝説のなんだっけ!?」 「けっこうでさぁ! こいつは炎のメイジ様に頼んで、溶かしてもらいまさ」 店主は威勢こそ良いが、「ほんとかい?」とムスタディオに見据えられると顔に焦りが滲む。 インテリジェンスソードが喚きたてる声だけがしばらく店の中に反響する。 ――根負けをしたのは、 「……八十だ。もってけ泥棒!」 店主の方だった。ムスタディオはにやりと笑う。 「まいどあり」 ルイズから預かっていた財布からお金を払うと、店主に見えない位置でこっそり虚勢を剥がし、息をついた。 状況がこちらに有利で助かった。和やかに商談を進める方が性にあっているムスタディオは、あそこで折れられなければ化けの皮がはがれるとこだった。 ルイズのところへ剣を持っていくと、少し意外そうな顔をしていた。 「……あんた、やるじゃない」 「あれくらい、出来て当然ですよ。明らかにこっちが有利だったし」声を潜めて言う。「でも、なんでこんな物を買ったんです?」 「誰がこんなだってぇ!?」 「……ってなさい」 「え?」 剣の声にかぶさって、よく聞こえなかった。ムスタディオが尋ね帰すと、ルイズは恥ずかしそうに目を伏せ、早口でまくし立てる。 「こ、これ、あんた持ってなさい。あの剣を預けたらあんた、丸腰になっちゃうでしょ! 主を守る使い魔が空手でどうするのよ。それに、こんな不思議な品なんだから。機工学とやらでミスタ・コルベールと一緒に研究してみたらどう?」 「あ、ああ、――ありがとう」 予想外のことに、ムスタディオは押し付けられるままに剣を受け取った。ルイズは踵を返し、さっさと店を出て行ってしまう。ちりりん、と入り口の鐘が鳴った。 「……なんなんだ?」 研究の話は確かに興味深くはある。しかし、丸腰とはどういうことだろう。自分が強力な武器を持っていることなど、ルイズは知っているはずだ。 首を捻ったが――不意に思い出した言葉があった。 今は少し疲れていて余裕がなさそうだが、根は優しい子なのでどうか支えてやって欲しい。 召還されたばかりの頃、コルベールが言ったことだった。 ムスタディオは手の中で未だ騒々しいインテリジェンスソードを見つめる。 (これ……ひょっとして、オレへの贈り物なのか?) 苦笑してしまう。 だとすれば何て分かりずらさだ。 何せ根っこをこちらから掘って、真意を探ってみなけりゃいけないなんて。 まったく手のかかる、とムスタディオは思った。彼の中で、ルイズへの印象が少しだけ変わっていた。 大変な貴族の「お姫さま」を主人に持ってしまった。 また少しだけ表情を和らげて、ムスタディオはルイズの後を追う。 「くそうおめぇら俺を無視して話すすめやがって! 上等だ……ん? おめぇさん、使い手か。見てくれにだまされたぜ! よーしよろしくなっておおい聞いてんのか!?」 「あ、悪い。お前デル公だったっけ? とりあえずよろしくな」 「う、うるせーやい! 俺はデルフリンガーだっ!!」 ◇ 「あ、やっぱりクックベリーパイ買ったのね。ルイズったらおいしそうに食べるわね、まったく……あら、ちょっとタバサ、ムスタを見なさいよ! 『こいつこんな表情も出来るんだ』って顔してるわ。 まったく男ったら、思ってることが表情に出やすいんだから!」 キュルケが一挙一動を解説してくれる。とても楽しそうだ。 それを半分聞き流しながら、タバサは一組の主従を見つめていた。正しくは、ムスタディオの方を観察している。 道中、ムスタディオとルイズは様々なことを話していた。 武器屋に入るまでは全くと言っていいほど会話がなかったが、手探りするようにぽつぽつと始まり、段々と華が咲いてきていた。 タバサはその会話を片っ端から克明に頭に刻み付け続けていた。 二人の会話。その内容。語られる口調と表情。 勉学に励む書生と自称技術者が展開するそれは、タバサの予想通りお互いの持つ知識に関するものだった。 「……ねえ、あんたの国の話、聞かせてよ」 そう言いだしたのはルイズからだった。 「みんなには話したらいけないけど、私には、話してもいいのよ? わ、わ私がまず聞いて判断して、人に言ってもいいって許可したことなら、皆にも喋っていいから」 様々な話題が広がっていく。 未知の魔法体系。こちらとは違う、しかしどこか似た貴族のあり方。 古代文明。多種多様な儲け話、その顛末や派遣先で見た秘境、財宝。仲間達の話。 そして鍛錬次第で魔法すら凌駕する、特殊な剣技の存在。 「彼らは神に仕える騎士であり、その加護ゆえに鍛錬の先に神の剣技を身に着けることができるらしい……どこまで本当か分かりませんけどね。信仰心を失った後も、皆剣技を使っていたし。 ……オレはそんな力はなかったし、魔法を使う才能もあまりなかったから、こいつで戦ってましたけどね」 「あんた、本業は職人って言ってたわね。じゃあ、その武器もあんたが作ったの?」 「いや、これは今の機工学の技術レベルじゃ再現できないんだ」 いつの間にかルイズは、好奇心を隠せない子供みたいな顔をしていた。 ムスタディオも無邪気に笑っている。 「――その中でもあれは魔ガンと言って、銃身に魔法が刻印してあって、魔法が使えない者も、魔法力を消費することで決められた魔法を起動できるんです」 「ちょっと、それじゃ誰にでも魔法が使えるようになっちゃうじゃない。貴族内で問題が起きてしまうわ」 「そうだけど、さっきも言ったけどあれは量産出来ないですからね」 「あ、そうだっけ。……わたしにも仕えるのかしら?」 「今度、試し撃ちしてみますか?」 「……ええっと、ど、どうしてもってあんたがいうんなら、付き合ってあげなくもないわよ?」 「ああ。いつでもいいよ」 今のところ、タバサにとって大した収穫はない。興味深くはあるが、有益とはいえない。 ポーチを撫でる。三つに増えた石の感触が、タバサに決意を新たにさせる。 ――『彼』の言質を取るためには、もっとしっかりとムスタディオを監視しなければならない。 「っと、よしよし! 作戦決行するわよ! 行くわよタバサ!」 衣料の店に二人が入っていった途端、キュルケが裏通りから飛び出していった。 キュルケは昨日の放課後、今日のイタズラのためにちょっとした種をまいたという。 タバサはこのまま監視していたかったが、キュルケの誘いなしではこんな機会はもてなかったこともあり、彼女を立ててついて行くことにする。 何をするつもりなのだろう? ◇ 「あら、奇遇ねヴァリエール」 ――意外に楽しかったのかもしれなかったひと時は。 招かれざる隣人の出没によって、あっという間にケチがついてしまった。 「げ」 思わず品のない声を漏らしてしまうルイズである。何でこんなところに不倶戴天のツェルプストーが。 しかもタイミングがこれまた狙い済ましたかのようだった。ルイズがムスタディオに服を当てて、サイズを見繕ってあげていたところなのだった。 キュルケの口角がいやらしく釣り上がる。 「……年上の男と一緒にお買い物。使い魔を相手に見立てて、デートの真似事のつもりなのかしら?」 「な、ななんですって! そんなわけないじゃない!」 突然のことに目を白黒させているムスタディオからずざっと距離を取り、服を抱えてキュルケに噛み付くルイズである。キュルケのにやにやは止まらない。 「……まぁ、あなたがそんなでも、ムスタにはこれっぽっちもその気はないでしょうけどね。ねぇムスタ?」 「え、ええ?」 困惑するムスタディオに、キュルケがわざとらしく腰を振りながら近寄っていく。 「ねぇ、そうでしょうムスタ。あたしの凍てつく氷。あの夜の激しさが、未だにあたしの中の炎を冷たく冷ましたままなのよ……? あなたは分かってる?」 「っ!? うわ、うわーっ、離れろ、キュルケ! な、何もしてないだろオレは!? こんなとこで変なこと言わないでくれっ!」 「あん、じゃあどんなとこで言えばいいっていうの? いけずな人……」 「ちょ、ちょっと待った! タバサ様も黙ってないでキュルケを止めてくれー!?」 人目を意に介さず絡み付いてくるキュルケと、必死に避けるムスタディオ。何を考えてるか分からない瞳で傍観するタバサ。 ルイズはと言うと、固まっていた。ふしだらなツェルプストーが使い魔を誘惑し始めたことは全くもって許せない。 しかし、しかしだ。一番の論点はそこではない。 ムスタディオは、さっきから何を連呼している? 「……あ、ああああんた、」 ルイズの声の震えが頂点を迎えている。 「い、いいいつからツェルプストーのこと、を、そんな、き、気安く呼ぶようになったのよ……?」 「え?」 一瞬ルイズの言葉の意味を酌みかねた様子だったムスタディオだが、すぐに顔から血の気が失せていく。 さすがに鈍感な彼でも、知らない内にまずい領域に踏み込んでいたことに気付いたらしい。 視界の隅でキュルケが笑みを浮かべていた気がしたが今のルイズにはどうでもよい。 「い、いや、これは」 「……いつから、そ、そそそんな仲になってたわけ?」 「いや、わけがあるんだ、その昨日のことなんだけ」 「うるさい」 肩がわなわなと震えるのを止められない。 何なんだ皆と思う。 いつからムスタディオはよりによってツェルプストーのことを呼び捨てにしてるのか。 いつからシエスタやキュルケはムスタディオを愛称で呼んでいるのか。 いつの間に皆ムスタディオと仲良くなっているのだ。ずっと主従として傍にいた自分を差し置いて。 自分はあれだけ一緒に居て仲が悪くなる一方だったのに。 自分の何が悪くて皆の何が良いのか。 疑問と不満が相乗的に膨らんでいき、あまりの速度に混乱が弾ける。 何なのよ。 何なのよ。 何なのよ何なのよ! 「何よ! 私だってムスタって呼びたいわよっ!!」 だから。 自分が何を口走ったのか咄嗟に理解していなかった。 ――我に返ったら、店内の雰囲気が凍り付いていた。 「……えーっと、ルイズ?」 キュルケがおずおずと呼びかけてくる。 タバサは冷静にこちらを見つめてくる。 お客の目が根こそぎルイズに集中している。 ……ムスタディオは、目をこれ以上ないほど見開いている。 「――――――――――う、え?」 そこで。 自分の口に、理解が追いついた。 「……け、」 自分でも何を言いたいのか全く分からないくせに口だけはぱくぱくと動く。 でも一瞬で喉が干上がっていたためにかすれた声が漏れるだけで言葉をなさない。 自分は。 今。 何を口走ったか。 しっかり覚えている。 しっかり耳が聞き届けてしまってる。 顔面が熱い。 今なら何の詠唱もなしにスクウェアクラスの炎を発動させられそうだ。 この場で即座に灰になるか、全力で逃げ出したい。 けれど――絶対に取り逃がさんとばかりに、キュルケが店の入り口に仁王立ちしてぶるぶる震えていた。 「る、ルイズ、あんた……そ、そうじゃないかとは思ってたけど……」 キュルケは笑いを噛み殺すあまりほとんど言葉になっていない。 それでも、何を言おうとしたのか聞き取れてしまった。 「やっぱり、あたしたちに、しっ、嫉妬してたのね! あ、あは、あっははははははは!!」 キュルケが文字通り腹を抱えて爆笑し始める。 ぶつん、と何かがルイズのこめかみの辺りで炸裂した。 「……さ、さささてはつけ、つけてきたわね、ツェルプストー。 大体、あああああんたがこんな安い店に、服を買いに、来るわけないのよっ!! おまおまおまけに、使い魔へのふふふふふふしだらな侮辱。つつつ使い魔への侮辱はししし主人への侮辱と、取っていいわね? ――け、決闘よ!!」 「ちょ、ちょっと待った! 決闘ってなんでいきなりそんな!?」 真っ先に我に返ったのはムスタディオのようだった。その場で震える手で杖を抜くルイズから笑いに悶絶するキュルケへの直線上へ割って入り、ルイズに詰め寄ってくる。 「落ち着けよ! ――オレへの侮辱って言うんなら、全く気にしてないから! だから杖を収めろっ!」 「う、うう、ううるさーーい! 主である私の決定は使い魔のあんたの決定でもあるの! 私はええええ遠慮深いあんたがツェルプストーの行いに迷惑してるって言えずにいるのを代弁して、あまつつつつさえ代闘してやるんだから感謝しなさい!!」 「い、言ってること滅茶苦茶だぞ!? キュルケも笑ってないで何か言」 「うるさいうるさい!! 問答無用ーっ!」 「うわーっ! 労働八号ーっ!?」 激昂したルイズがもうわけもわからず杖を振るう。 失敗魔法が炸裂する。 阿鼻叫喚と貸した衣料店の中、タバサだけが冷静に風の魔法で身を守りつつ「……労働八号?」と首をかしげていたが。 混乱の極みに立たされたルイズの目と耳には、もはや入っていないのであった。 前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ
https://w.atwiki.jp/majicaa/pages/2365.html
⌒\ニニニニ二/ // /ニ/ () __ ___}ニニニニ{___// //} { {\ () ー┬─x ⊂ニニ=- ⌒)ニニニニニニニニ{__}{/{__/ __/ ̄ ̄\⌒\_ {⌒ニニニニニニニニニニニ( \  ̄ ̄ ̄\ __} ⌒Y⌒\ニニニニニニニニニ}__ b() __]ニ=-r┴{ ⌒)ニニニニニニニニニ{_ ()_//⌒く〔/⌒\ _ - -___ [}⌒\____ニニニニ⌒ /}/二((_)__厂\{( \_}\ : 。\_} = - --〉=ニ/ニニニニニニ . /[/}{/⌒\{_ '⌒\}{ / //\__厂\_________,,. イニ/ニニニニニニニ __/\_} // ̄ ̄厂 ̄\(_)-}{__{/{_{/⌒}{ニ) 〉二二二二ニ==-‐<⌒ニニニニニニニ . \/_〔_//{ ̄}(_){_/ ̄∨ (]__)}ノ ̄ ̄{_/}{ ̄ ̄ ̄ {_] {\}ニニニニニニニニ \____{_}__/\こ]// \()ノ / (_) { ̄ ̄} {\ ] \}ニニニニニニニニ ノ⌒\__________/ /{ [ノ}\ \___ ____/ (_)  ̄}_ノ/]\}ニニニニニニニニニニ / ̄}[_ノ} /ニ\人()\/}_}_∨{ { ̄\ {/ニニニニニニニニニニニニ \_}ノ ̄ ̄ ̄ /{-=ニ}匚 -{_}_}_}/⌒\ \_} {ニニニニニニニニニニニニ /. {____ノ}  ̄\/⌒∧ ニ=- { ̄\ \__/}ニニニ__ニニニ  ̄\ / /ニ\ノ ()⌒\//∧ \_} \_/ __/ /}ニニニ ___/}__/ _/ニ=-/ └() ∨'⌒\ ____ { //ニニニ  ̄ ̄ ̄ /⌒\/ ∨ニニ}___/ }//八__/ニニニニ  ̄ ̄ ̄ 人__//__{ _//ニニ/ノニニニニニ 匚) /二ニ=- / // ----\___//ニニ//ニニニニニニ Desecrated Earth / 冒涜された地 (4)(黒) ソーサリー 土地1つを対象とし、それを破壊する。それのコントローラーはカードを1枚捨てる。 名前 コメント