約 1,325,092 件
https://w.atwiki.jp/god14fan/pages/88.html
水銀「渇望した!女神の抱擁を渇望した!!」 前巻までのあらすじ(音読:シュライバー) 紆余曲折を経て高校教師に就職したメルクリウスは、生徒全員40人総てが難読漢字のキラキラネームという「弐の螺胤簸屡砥(*1)組」の担任として教壇に立つ。iPh○ne片手に何とか名簿に振り仮名を振り、早速座の歴史について授業を開始するも言語が通じずモンスターペアレント40組が交代で毎日教室に押しかける始末。女神をストーカーしていたはずが自分が尾け回されている事態に流石に身の危険を感じて、屋上の中心でSOSを叫んだ瞬間、一人の生徒が彼を優しく抱き締めた。「先生、私BLゲーム研究会の部長なんですが次回作で主人公の声優やりませんか!総受けですよ総受け!」メルクリウスの背中を生暖かい風が撫でていった。 水銀「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 ひらひら 蓮「扇風機の前塞ぐな。あと子供みたいな真似するな」 水銀「ならば今すぐ女神のもとへ行かせてくれないかね」 ひらひら 黄金「ところでマントの隙間からちらちらと生肌が覗いているのだが」 司狼「しっかり閉じとけよ、男の裸なんて誰も得しねぇよ」 水銀「実は今日は下着を着ているので今すぐ脱いでも安心なのだよ」 ひらひら 黄金「脱ぐな」 ちくちく 水銀「聖槍でつつくな聖槍で」 蓮「ていうかお前下着なんて着るのか……」 エリー「なんでブラしてんの?」 ぺらっ 水銀「いやん」 司狼「わざわざめくるなよ……」 蓮「ブラ!?今ブラっつったかエリー!?」 戒「あれ、知らないの?男性用のブラって売ってるんだよ」 エリー「けっこう色んな事情があんのよ。胸周りを締め付けて引き締めるとか、肥満とかで胸が出ちゃって支えないといけないとか。女性化乳房っていう疾患とかね」 蓮「はぁ……良かった、マリィを香純んとこ置いてきて」 シュライバー「ブラなら僕もつけてるよ、ホラ」 ぬぎっ 蓮「見せなくていいって!!」 シュライバー「乳首が服に擦れてくすぐったいから着てる」 ベアトリス「そういえばシュライバー卿は元娼婦でしたっけ……」 エリー「男は乳首開発されるとヤバいらしいよ~。司狼、やってみる?」 司狼「やらねーよ!下勃たねぇからって上勃たせようとすんな!」 シュライバー「じゃあツァラトゥストラやらない?」 ルサルカ「じゅるり……」 蓮「断固拒否する!」 水銀「男性用スカートなるものも存在する」 ルサルカ「民族衣装とかにはよくあるわねー」 戒「あとユニセックス・スタイルとかですか」 神父「スカートは女性の着るものである、という偏見に対する反発運動から生じたファッションですね」 ベアトリス「なーんかどこかの誰かさんみたいな発想ですねー」 黄金「そういえば我々の軍服も遠目に見ればスカートに見えなくもない」 蓮「いや、そんな発想しなくていいから!!」 エリー「男性用パンストなんてのもあるよ」 司狼「……なんつう検索画面見せやがる」 ベイ「チ○コカバー付きって、オイ、ほぼアウトじゃねーか!丸出しじゃなけりゃいいってもんじゃねーぞ!」 神父「なんと言いますか、こう……エレガントな雰囲気が薄ら漂っているところが股間の危険度を掻き立てているような」 水銀「他にも、色々な男性用製品があるのだよ」 男性用コスメ 男性用ショーツ 男性用ニーソ 男性用ビキニ 男性用尿とりパッド 男性用小便器ゲーム機 男性用魔法少女コスチューム 黄金「しかしてカール、卿は何故そんなものを着用している?」 ベイ「どうせアレじゃないですかね」 司狼「愛しの女神とお揃いーとか、そんな感じの性癖?」 マキナ「それだけか?」 蓮「は?」 マキナ「盗品かもしれんぞ」 シュライバー「あー、ありえるかも」 司狼「おい蓮、香純に電話してブラの数確かめさせろ。一枚二枚減ってるかもしれねぇ」 蓮「なっ!?」 水銀「ふふふ、いくら何でもそこまではせんよ。そんなことをしたらマルグリットが困ってしまう。せめて彼女が入った風呂の残り湯を多元宇宙から切り離して保存するくらいで」 蓮「やめろ!」 ズバッ 水銀「ふはははは効かぬ効かぬよ」 戒「うわぁにゅるってした……」 水銀「それで下着の理由だがな。これは未知ではないかと思って試してみたのだ」 黄金「そんな未知はいらん、心底いらん」 エリー「で、結果は?」 水銀「既知だった」 司狼「それはそれで嫌だな……」 水銀「それからな、以前獣殿に変質者の裸コートと言われたのでな」 黄金「憶えていたのか……だが致命的に間違ったな、カール」 戒「下着を着たならシャツとかズボンとか着てください」 玲愛「何やってるの神父様」 神父「い、いえ、世間で密かに噂のメンズブラをしてみようかと」 リザ「何を言ってるのかしら、それは玲愛のブラですよ」 神父「ひっ!そ、そうだったのですか!間違えてしまいましたすみません、はは、ははは……」 玲愛「……そう、私の胸が男と大差ないって言いたいのね」 神父「!?」 リザ「ひどいわ、神父様ったら年頃の女の子に向かってデリカシーのないことを……」 玲愛「神父様には、女心ってものをもっと理解して欲しいの」 神父「ちょ、待っ……ほぎゃああああああああああああああああああああああ!!」 おわり 渇望した!ネタのキレと原作再現の技量を渇望した!! -- 作者 (2012-07-26 20 28 53) リンクとまことに勝手ながら他のと一貫性を持たせるためタイトルにDies iraeつけさせてもらいました -- 正田卿のレギオン (2012-07-26 20 35 58) 正田卿のレギオン様 素早い編集、おいしゅうございました。 -- 作者 (2012-07-26 20 38 03) 男性用パンストとかそれなんて未知 -- 白狼? (2012-07-26 21 09 39) ↑検索してみな?凄いんだぜ?(何が? -- 名無しさん (2012-07-26 21 12 45) (検索して)きた。(未知を)見た。買った(嘘 -- 白狼? (2012-07-26 21 25 31) 確か、睾○用のブラジャーとかもあったはずですが…見たときに一体どんな男性が必要としているのか真剣に考えたw -- メル専 (2012-07-26 22 15 48) 至高の未知を見た -- 名無しさん (2014-06-23 20 41 09) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/teamifk/pages/286.html
#blognavi さよならchemist 君は明日、この世から隔絶された世界へ旅立つ 僕たちは君を誇りに思う 誰にも負けない ゴルファーになってくれ taem IFK より。 カテゴリ [1人の勇ましい男について] - trackback- 2007年07月25日 22 05 16 言いたい放題言いやがって… -- chemist (2007-08-03 22 26 48) 事実になってしまったのがイタすぎる -- chemist (2007-08-03 22 27 13) 名前 コメント #blognavi
https://w.atwiki.jp/kakiterowa/pages/385.html
強がりに満ちた笑いの後は、現実に襲われる時間だった。 幻夜・フォン・ボーツスレーは死んだ。 ステルス鬼畜とサプライズパーティーの二人と共に。 その二人に勝利して放送を超えた後に、死んだ。 (……あれ?) ネコミミストは何か引っかかる物を感じた。 そう、それは確か……。 「……放送だ」 放送の時だ。 幻夜・フォン・ボーツスレーの名が呼ばれなかった、第二回定時放送。 だがそれだけではない。あの放送の死者の名には。 「第二回放送……ステルス鬼畜の名しか呼ばれてない!」 「まさか!」 それを聞いた666が死体に駆け寄る。 それは剣に刺し貫かれた岸田洋一の姿をした遺体だ。 脈を取り、傷の具合を診る。 結論はすぐに出た。666は首を振る。 「……いや、もう死んでいる。心臓を一突きにされたんだ、間違いなく即死していたよ」 「え……?」 その死体が、サプライズパーティーの筈だった。 ステルス鬼畜を仕留めたと高笑いを上げ、しかし逆に殺された男。 何か違和感を感じはしたが、残ったステルス鬼畜も間違いなく悪だと断じて、討った。 勝利の後に仲間との死別を経験する程の激闘によってだ。 だけど。 「じゃあ、どうして放送で呼ばれなかったんだ?」 何か致命的な見落としを予感させる、そんな不安が全身を蝕んでいた。 666は無言で立ち上がり、もう一つの同じ姿をした死体に歩み寄る。 ステルス鬼畜だと思われていた、ネコミミストにより顔面の半分と頸部を破壊された死体。 屈み込んで、その容態を診る。 そして言った。 「死んでいる。だがこちらは即死しなかったようだ」 「え…………?」 ネコミミストも死体に駆け寄り、そして息を呑んだ。 確かにその死体は、衝撃波により頸部の殆どが吹き飛ばされ抉れていた。 だが首輪が盾となったのだろう。 奇跡的に血管が、そして神経が、ズタズタになりながらも部分的に残っていたのだ。 「意識は保てなかっただろう。死も確実だった。だが、即死ではなかったようだ」 それはつまり。 「こっちの死体がサプライズパーティーだ」 「そんな……」 幻夜が危険人物だと言ったステルス鬼畜は、先に殺された方の男だった。 ステルス鬼畜は死の間際、サプライズパーティーに濡れ衣を掛けたのだ。 「それじゃ私が殺したのは誤解によって殺された……被害者……?」 「気にするべきではない。彼もまた危険人物だ」 666はそう言う。 どちらにせよ危険な相手だったのだから気にしてはいけないと。 「でも……もしかしたら話し合えて……そうしたら幻夜は……!」 それでもネコミミストは、素直にそれを受け容れる事が出来なかった。 人を殺した。誰かを傷つける者を。罪無き者を殺す者を殺した。 だけどそれが間違いだとしたら? 本当は悪人なんかではなくて、戦いを避ける方法が何処かにあって、 そして無理に討とうとしなければ、仲間が死なずに済んでいたとしたら? 「そうしたら幻夜は……むぐ」 「君は、良い子だな」 その嘆きを、666が抱き締めていた。 頭一つ分だけ大きな幼い体で抱き締めて、その罪を溶かしてしまう。 「ろ、666……」 666の指が、優しく髪を梳かした。 くすぐったい、柔らかな指の感触。 文字通り猫になったような不思議な気持ちになる。 「だが、保証は私がしよう。君はまだ道を誤ってはいないと。 君は正しいことをした事を、私が保証しよう。判断を間違えはしていないと」 「…………本当に?」 「本当だとも」 666は、優しい微笑みで応えて見せた。 「私を信じてくれ」 「666…………」 666はもう一度、ネコミミストを優しく抱き締めた。 罪への不安に震えるその小さな体から、やがてその震えが無くなるまで。 溢れる愛を篭めて、抱き締めていた。 ――そう、この痛みはもう要らない。既に与えてあるのだから。 666は捻れた愛を胸に秘め、優しくネコミミストを労り続ける。 ずっと、長いこと。 だけど、それでも。 確かに何時までも強がり笑いをしてはいられない。 でも、何時まで泣いてもいられないのだ。 やがてネコミミストは毅然と立ち上がり、地を踏みしめ拳を握り締める。 「もう、いいのかい?」 「うん……もう、大丈夫だ。ありがとう」 666の労りに感謝して、前に進むことを決意した。 666は安堵の息を吐いた。 「よし。行こう」 「ああ」 二人は立ち上がった。 前に進むために。だが。 「ONIICHAAAAAAAAAAAAAAAAAANNNNN!!!!」 彼女達の前には悪夢が立ち塞がる。 * * * デビル・シャリダム。コ・ホンブックから引き剥がされた悪夢の残滓。 校庭に現れた彼女は、ゆっくりと歩きだす。 その背中から翼のように伸びる触手が全てを包みこまんと大きく広がっていく。 夜の帳。悪夢の象徴。シャリダム自身もそれに覆われ姿を隠す。 それが、閉じた。 上から、左から、右斜め上方から、左上方から、正面から、右方から、前面全てから触手が襲い来る。 「たあぁっ!!」 叫びと共にネコミミストが右手の刀を振るう。サプライズパーティーの持っていた永遠神剣『冥加』だ。 正面下方から鋭く伸びる爪を持った触手を叩き斬り、返し上げる刀で右方から伸びた岩のような触手を打ち払う。 続けて伸び上がった右腋の隙を絡め取ろうと襲う無数の房を持った触手を左手から放った衝撃波で跳ね返す。 だが連続した右方からの攻撃に集中させた所に、左方から水気で膨れあがった触手が無数押し寄せる。 「こ、のお!」 無理矢理体をよじって触手の群を切り裂く。 しかし切り裂かれた触手は、バシャリと溜め込んだ水気をぶちまけた。 「…………ぁ」 万全の状態にある触手は色んな使い道が出来るのだ。甘く見たネコミミストの不覚。 ――ちなみに触手汁の主な効能は繊維質の分解、痺れ薬、媚薬、不妊治療、白くて滑って臭うだけなど物による。 「させはしない」 身を挺して666が割り込んだ。 降り注いだ触手汁はどうやら衣服溶解型だったらしく見る見るうちに666の燕尾服を腐食していく。 「666!」 「大したことはない」 ネコミミストは幸いにも殆ど影響を受けなかったが、前方からは更なる触手が押し寄せててきた。 次なる触手はスライム状。スライムもまた触手。薬液そのもののスライムが洪水のように襲い掛かる! (まずい――!) 息を呑むネコミミスト。その目前に投げられる何か。 「伏せなさい!」 666の声。咄嗟に反応したネコミミストはブックを押し倒して背後に伏せた。 次の瞬間、投げ込まれたそれは爆発した。 飛翔の蝙也の爆薬。割と地味なそれはこの場合に最も有効な手札だった。 ダメージの少ない、だが強く広い面の衝撃力を持った爆風が押し寄せるスライム状の触手を吹き飛ばす。 シャリダムに続く視界が、開いた。 「当たれ!」 間を空けず、666の手に握られたF2000Rから自動照準高速貫通ライフル弾が連射される。 放たれた無数の鉛玉がデビルシャリダムの肢体を穿つ。少女の体が衝撃で滑稽に踊る。 デビルシャリダムの少女の形は一瞬で蜂の巣にされて引き裂かれた。 「やったか!?」 ネコミミストの叫びを。 「いや、まだだ!」 666の叫びが否定する。 果たしてシャリダムは大したダメージを受けてはいなかった。 穿たれた無数の銃弾はぷつぷつと果物の種を吐き出すように排出される。 衝撃に引き裂かれた肉体が頭へと引きずられ元の場所に収められる。 「ONIICHAAAAAAAAAAAAAAAAAANNNNN!!!!」 見る見るうちに元の姿を取り戻したシャリダムは畏怖すべき咆哮を上げた。 ネコミミストは息を呑んだ。 「あの再生力はまさか……不死者、なのか?」 アニロワ2ndに登場する異能力の一つ、不死者。 不死の酒を呑んだ者がなる文字通り不老不死の存在。殺す方法は原作ではただ一つ。 「なら問題は解決だな。私達は既に切り札を持っている。いや、幻夜が持っていた」 「まさか……」 666はそう言ってデイパックからそれを取りだした。 幻夜すら未確認だった、ゲドー・ザ・マジシャンの未確認支給品。 ――不死の酒。 人を不死者に変える秘薬。起死回生の一手。 不死者を殺す方法は原作においてただ一つ。 同じ不死者が相手の額に右手を当てて心の底から『食べたい』と念じる事。 それにより不死者は『喰われる』。 肉体は一片すら残らず呑み込まれ、知識と記憶と経験は喰った者に受け継がれる。 つまりこの酒を飲めば、シャリダムを『喰う』事が出来るのだ。 「ネコミミスト君、時間を稼いでくれ」 「ダメだ、666」 そう言う666をネコミミストが制止した。 「それをあなたに使わせるわけにはいかない。あなたがそれを使っちゃダメなんだ。 判ってるだろう、それを使うとその時点の怪我も保存され、永遠に痛み続けるんだ!」 「仕方ないだろう。これを使う以外に手はない」 666は脇腹の傷を押さえて苦笑いを零した。右目の傷はもう出血こそ止まったが鈍い痛みを送り続ける。 666がこれまでに受けた傷は致命的なものこそないが、気休めにも浅いとは言えないものだ。 「永遠に続くと思うと少し憂鬱だがなに、耐えられない痛みではない」 「ダメだ。それはわたしが使う。どう考えてもそれが一番良いんだから」 「…………判っているのかい? それが、何を見る事になるのか」 不死の酒のメリットとデメリット。 永遠に生き続けねばならない苦痛。 「わたしにとってはその位、どうという事は無い。この年齢のまま永遠を生きるなんてむしろ私好みな位さ。 だけど君は……そうじゃないだろう?」 「それは……」 666にとって自らの生は永遠でも構わないものだ。 666はそういう側に生きている。 ネコミミストはきっと、違う。666はそれを知っている。 だけど、と。ネコミミストは歯を噛み締めて言った。 「でもわたしは、仲間が傷付くのはもうイヤだ。 戦っても、危険に身を晒しても、わたしはあなたに護られて傷を押しつけてばかりいる! もうそんなのはイヤなんだ! わたしが不死者の恩恵と呪いを受け容れれば、もっと何かが出来るはずなんだ! だから……おねがいだ、666! ここはわたしに任せて! きっと、なんとかしてみせるから!」 666は少しだけ沈黙して。 「――わかった」 重々しく、頷いた。 666は、ネコミミストに不死の酒を手渡した。 「ONIICHAAAAAAAAAAAAAAAAAANNNNN!!!!」 その瞬間、シャリダムは弾かれたように動き出した。 シャリダムは不死の酒が自分に何をもたらすのか知っていたのだ。 無数の触手がネコミミストを目指して殺到し、同時に別の一本が脇へと伸びた。 それは埋葬すべく寝かされていた幻夜・フォン・ボーツスレーの死体を取り込んでいく。 「な、幻夜……!」 「君の役目を果たせ、ネコミミスト!」 ネコミミストの動揺と666の叱咤。 ネコミミストはハッとなり不死の酒の封に手を掛ける。 無数の触手はもう目前にまで迫っていた。 「ネコミミストは私が守る」 大小の吸盤を備えた歪な蛸の如き触手が666の振るう鉄板の剣ドラゴン殺しに斬り潰される。 ドラゴンころしを振り上げながら、螺旋を描き絡め取るように襲来した触手をわざと左手に絡ませて動きを止めて、 続いて押し寄せた絵にするとモザイクの掛かるような卑猥な触手ごと、右手一本で振り下ろして叩ききる。 ネコミミストは封を開けるのを省略して衝撃波で栓周辺を吹き飛ばした。栓の開いた酒瓶に口を付けて―― ガチガチに硬い触手を力いっぱい振り下ろしたドラゴン殺しで折り砕く。 だがその裏に待ちかまえたぬるぬると滑る触手がドラゴンころしの勢いを削いだ。 瞬時、まるで針金のような触手が666の握るドラゴンころしに絡みつく。 「ぐっ、うああぁ!?」 パチリ。音と共に666が呻く。 ハードな用途の放電触手である。流された電流が666から握力を奪いドラゴンころしを地に落とす。 邪魔が消えた瞬間を狙い、上空から迂回した三本の触手がネコミミストに襲い掛かる。 666は舌打ちと共にゲート・オブ・バビロンの扉を展開し、撃ちだした。 緩やかに沿った西洋刀が三本の触手を百舌のはやにえのように串刺した。 だが、三本目は先程と同じくたっぷりの薬液で膨れ上がった水風船のような触手だったのだ。 引き裂かれた触手から弾けた大量の触手汁は、そのまま真下のネコミミストに降り注ぐ――! ネコミミストは、不死の酒を一息に飲み干した。 まるで滝のように、全身に触手汁が降り注ぐ。 今度の液体は衣服溶解型などという甘い物ではなかった。 一滴垂らすだけで貞淑な聖女でもとか無垢な乙女さえとか枕詞が付くアレである。 効能を発揮すればその時点で色々と規制的にヤバイ事この上無いアレである。 ていうか効き目有りすぎだろなんだあの夢のお薬是非一瓶下さいなってヤバ本音がいやいやとにかくアレである。 ネコミミストの全身に降り注いだそれは瞬時に全身の皮膚から浸透すると、 当然ながらこれまた瞬時にその色んな意味で危なすぎる効能を彼女へと発揮―― ;フラグが立っている場合は勝利ルートへ進む。 ;フラグが立っていない場合はBadEndへ進む。 ;※:大変申し訳有りませんが現在バグによりBadEndへ進む事が出来ません。 ; 有志によるパッチ制作をご期待ください。執筆元からの予定は有りません。 「………………」 ネコミミストは闘志に滾る瞳でシャリダムを見つめていた。 その意志は、汚されていない。 体は戦意で燃えている。 確かに、触手汁はネコミミストの全身に降り注いだ。 それは瞬時に全身の皮膚から浸透した。 その時点ではまだ、不死の酒も効能を発揮してはいなかった。 だがネコミミストの全身に浸透した薬液がネコミミストの神経を変異させるコンマ数秒前。 不死の酒は衝撃のネコミミストを不死者へと変えていた。 不死者となった肉体はその時点で保持される。 よって次の瞬間にネコミミストを作り替えんとした触手汁の効能は、不死の酒の再生効果で相殺された。 触手汁が肉体に変調をもたらす速度を、不死者の再生速度が上回った。 ネコミミストの戦意は今だ健在。闘志と戦意を瞳に燃やしシャリダムをじっと見つめている! 「ONIICHAAAAAAAAAAAAAAAAAANNNNN!!!!」 シャリダムが絶叫する。 目の前に生まれた脅威を肌で感じ、恐怖と怒りに満ちた叫びを上げる。 新たに生まれたのは無数の腕だった。 その全てが右手。先が右手型をした触手が数十と生え揃う。 それは人型を半端に残しているために完全な異形よりも尚おぞましい光景だった。 「喰らうつもりか」 666は呟く。 不死者は右手を相手の額に当てて『喰いたい』と念じれば、相手を喰う事が出来る。 つまりあの無数に生えた数十本の右腕触手が一本でもネコミミストの額に到達すれば、 ネコミミストは喰われ、彼女達は敗北してしまうのだ。 「666。……道は、作れる?」 「もちろんだ、任せてくれ」 666とネコミミストは見つめ合い、こくりと頷きあう。 「行け。君の道は私が護る」 「おねがい」 ネコミミストは一歩を踏み出した。 にちゃりと服に染み込んだ触手汁が粘り着く。かなり動きづらい。 「く……ふ、服なんて探せば幾らでもある!」 思い切って脱ぎ捨てた。べちゃっと重く地面に落ちる。 大体命の危機の前に恥ずかしいだのなんだの些事に過ぎない。 左手に永遠神剣『冥加』、右手は喰らう為に無手。装備は以上。 「世の中には女性は裸が一番美しいと言う男も居る。気にする事はない」 「あ、ありがとう」 赤くなりながらも666の言葉に頷いた。 そして改めて、一歩。 二歩、三歩。 ネコミミストは触手を密集させる悪夢に向けて、足から衝撃波を放ち特攻する。 666が必ずや彼女に道を作ってくれる事を確信して。 触手の津波に挑む、生まれたままの姿の少女。 「ONIICHAAAAAAAAAAAAAAAAAANNNNN!!!!」 シャリダムの咆哮と共に無数の右腕がネコミミストへと殺到する。 666が、叫ぶ。 「させん」 666の言葉と共に放たれたのは無数の矢だ。 何処からか射手に放たれた如き矢の雨は正確に触手の波を貫いた。 そのまま串刺しに射止めて再生まで遅らせる。 ネコミミストは見る見るうちにシャリダムへと肉薄していく。 「ONIICHAAAAAAAAAAAAAAAAAANNNNN!!!!」 だがシャリダムは尚も足掻く。自らの生存を賭けて蠢く。 ネコミミストの目前に、突如それは出現した。 「な――!」 幻夜・フォン・ボーツスレー。 シャリダムの触手に取り込まれたその死体がひび割れた巨大な剣ミロクを振り上げて――。 紅い一線が走った。 振り下ろされようとした剣に食い込んだ小さな紅い宝石。 それは砕け散り、輝きと共に力を解放する。 大剣巳六は死して尚酷使された幻夜の腕と共に、塵と化していた。 「やれ、ネコミミスト!」 666の叫び。 ネコミミストは一瞬のそのまた一瞬だけ死して尚利用された仲間を悼み。 「すまない。――おやすみ、幻夜!」 それを終わらせる為に、幻夜の胴を両断した。 両断された胴の向こうに、シャリダムの本体が見えた。 「はああああああああああああぁっ!!」 断、と。 右手をデビルシャリダムの額に叩きつけた。 (――喰いたい) ぞぶりという音がした。 ネコミミストの右掌がシャリダムを呑み込んでいく。 肉体を。 精神を。 シャリダムがネコミミストの一部になっていく。 シャリダムの全てが……ネコミミストの中に…………。 「あ」 * * * ネコミミストはいつの間にか森の中に立つ自分に気付いた。 周囲は暗闇に塗り潰され、うっすらとしか見えない。 「ここは……一体……?」 戸惑うネコミミストに言葉が掛けられた。 「あら? そこにいるのはもしかしてアニロワ2ndの書き手さんじゃないですか?」 「誰だ?」 声のした方を振り返る。 見るとそこには、闇よりも尚昏い漆黒の仮面が浮かんでいた。 「おまえは……誰だ?」 「それ、アニタちゃんの格好ですよね? だったらアニロワ2ndの書き手さんなんじゃないかなーって思うんですけど」 「……何を言っているんだ?」 返答は要領を得ない。 ネコミミストの姿はアニタ・キングの姿と合致しない。 だが人影はそれには応えず、言葉を続ける。 「――? ああ、ごめんなさい。コレじゃあ、誰だかわからないですよね」 人影は漆黒の仮面を外した。そこには先程までとは対照的なまでに白い、女の顔が浮かび上がった。 「こんばんわ。私は◆AZWNjKqIBQ――いや、ここでだとマスク・ザ・ドSだね。よろしく♪」 噛み合わない会話とその名前にネコミミストはようやく理解した。 その名は昼の放送で呼ばれていた。つまりこれは過去で、今が夜なのは開幕直後を意味する。 「ここは……コ・ホンブックの記憶なのか?」 デビル・シャリダム。 元はコ・ホンブックだった、コ・ホンブックから分離された狂気の澱。 その精神と、そこに繋がる経緯。 暴走するコ・ホンブックから初期状態のコ・ホンブックを取り除いた後に残された物。 それはつまり。 * * * 突如、びくんとネコミミストの体が震えた。 驚愕と動揺に目が見開かれる。 「…………ぅ」 微かな声が漏れた。 その右掌はシャリダムを呑み込んでいく。 * * * 「や、やめろ、来るな!」 ドSに向けて衝撃波を放とうとした。だが。 「――出ない!?」 当然だ、これは既に過ぎた事なのだから。 その内容を追体験しているに過ぎない。全ての経緯は既に確定した事。 ひうんひうん――と。風を切る不可視の獣が走る様な、そんな奇妙な音が聞こえた。 「あぐっ」 宙を舞った無数の糸がネコミミストを背後の樹に縛り付けた。 かつてコ・ホンブックがされたのと同じように。 だがこれは『記憶であって記憶ではなかった』。 何故ならコ・ホンブックは暴走していた頃の記憶を残しているのだから。 記憶という情報は既にコ・ホンブックが持ち去っている。 ならばこれはなんなのか? 「普通の人間が糸を操るなんてできるはずがないじゃないですか。――けど私は『ニンジャ』ですから」 ドSの指がゆっくりと、動く。 その度に鋼線は、舐めるように白い肌を伝い、嬲るように柔らかい肌へと食い込んでいく。 木々の間に張り巡らされた鋼線がギィン……と弦を弾く様な音を静寂の中に響かせる。 「う……あ…………」 全身の肌で感じる鋼線の感覚がネコミミストの記憶へと刻み込まれていく。 体験していく。 「暴れないで下さいね……怪我をしますから。じゃあ――」 ソレ。小さな掛け声が響いた。 今度はひゅるひゅると見えない蛇が空を泳ぐような音がし、続けて森の中に無数の白い破片が飛び散った。 澄んだ森の空気の中を舞い月光を跳ね返して雪の様に降り注ぐ、白いワンピースだったもの。 ネコミミストは冷ややかな夜気に晒された白い肌を震わせて、羞恥と恐怖に歯を噛み締めた。 体験を経た記憶がネコミミストに刻み込まれていく。 そう。 シャリダムの中に残されていたこれは、コ・ホンブックの軌跡だった。 体験する者という代行者が抜け落ちた、体験そのものだった。 * * * 背中が丸まる。何かに怯え身を守ろうとするように。 歯が震える。噛み締めてそれでもカチカチという音が残る。 「ぎ、ひっ…………」 その瞳に、恐怖が浮かんだ。 その右掌はシャリダムを呑み込んでいく。 * * * 「動かないほうがいいですよ。その糸、砥いでありますから引っ張ると喰いこみます」 「うぐ……っ」 ネコミミストはかつてのブックと同じように動き、後ろ手に縛られた親指を傷つけてしまった。 ブックが解放されて置いていった、ブックの味わったものと同じ苦痛。 「抗うと辛くなるばかりですよ。幸せは受け入れることから始まるんです。前を向いてください――」 漆黒の皮手袋に包まれた両手が、ネコミミストの白い顎を持ち上げる。 ブックはこの時、もう恐怖に怯えた瞳しか出来なかった。 だけどネコミミストは恐怖を噛み潰し、必死にドSを睨みつけてみせた。 記憶と体験の違い。 「不安な気持ちは忘れて、楽しい未来を思い描きましょう」 どんな心構えをしていても、感覚は同じように襲い掛かる。 ドSの手は顎から離れ、冷たく這いずる蛇の様にネコミミストの肌を伝い始める。 猫の肌を蛇がしゅるしゅると舐っていく。 「く、くそ……やめ…………あ……やっ…………!!」 屈辱を覚え、羞恥に怒り、不安に怯え、恐怖を感じながら。 ネコミミストはシャリダムに残された体験に耐え続ける。 * * * 歯の震えは最早はっきりがちがちと音を鳴らしている。 瞳に浮かんだ怯えは気丈な意志を徐々に呑み込んでいく。 666はネコミミストへ向けて駆け出した。 その僅かな距離が、余りにも遠い。 ネコミミストの右掌は尚もシャリダムを呑み込んでいく。 * * * 「く……そ…………」 全身を嬲りつくす指の蹂躙が過ぎ去る。 ネコミミストは恐怖と不安を必死に堪えて耐えていた。 「……~一筆書き、☆の絵には~。5つのトンガリがあるでしょう~♪ ……と、出来た」 見るとドSは意味不明な歌を歌いながら、メモに星を基調とした複雑な模様を描いていた。 その上には銀色の鋏が一つ。 間もなくそれは火花と煙を散らして奇妙な金属塊へと姿を変えた。 「錬金術……?」 「普通の人間である私が錬金術を使える訳ないじゃないですか。――コレは忍法『金遁の術』ですよ」 一瞬ドSが返事をした様に錯覚し、すぐに否定する。 恐らくはただの偶然だ。 ドSはその金属片を摘みあげ、ネコミミストの目の前まで持ってくる。 それは3センチ足らずの小さな、骨組みだけの傘のような形をしていた。 ネコミミストは寒気と胸騒ぎを同時に感じる。 (なんだこのサイズ……見覚えが……) ドSはすぐにその答えを教えてくれる。 「コレ見えます? 今からコレをあなたに刺すんですけど、見ての通り『返し』がついてて、引っ張って抜くと☆型に肉が抉れるんです♪」 「な…………っ!!」 全身の体毛が逆立った。 そして気付いた。シャリダムの胸に、丁度そんな大きさの傷が無数についていた事を。 何故、この『体験』がシャリダムの中に残されていったのか。 その理由は言うまでもない。 コ・ホンブックは情報としての記憶だけを持って救われた。 そう、救われたのだ。 そしてブックの心を壊したのは体験、言うならば感情としての記憶の積み重ねであり、 それを持っていってしまえばブックの心はまた壊されてしまう。 だから残された。 つまり言うならばこの記憶は――。 「や、やめ……う…………ッ……」 プスリ。 ネコミミストの視線の先で金属塊が胸の柔肌を突き刺した。 差し込まれた針の末尾には鋼糸が結ばれ、その糸はドSの手の中へと繋がっている。 ほんの僅かに指が震え、ゼロコンマ数ミリだけ糸が引かれた。 「――――ッ!」 歯を食いしばる。目を見開く。息が荒くなる。心臓が早鐘のように脈打つ。 全身が汗を吹き出し、まるで鋼鉄と化したように体が固まる。 世界が止まったような錯覚を覚えた。 …………プスリ。…………プスリ。…………プスリ。 「…………ふっ………………ぅっ! う…………きゅっ…………」 世界の音が消え去って、静かすぎる耳鳴りが聞こえ始めた。 口の中の唾が冷え切って冷たさを主張し始める。 …………プスリ。…………プスリ。…………プスリ。…………プスリ。 「…………いっ………………っ………………きっ………………ひゅっ…………」 漏れているのは声なのか、それとも吐息なのか判らなかった。 必死に落ち着け、意識を逸らせ、痛みに備えろと言い聞かせる。 鼓動は乱れ、意識は集中させられ、心構えすら出来ずに感覚が続く。 …………プスリ。…………プスリ。…………プスリ。…………プスリ。 「ひ…………ぁっ……ぁ…………きっ、ひ……いぁっ……ぁ……かっ」 噛み締めていたはずの歯はいつの間にか浮いていた。 生け簀から上げられた魚みたいにぱくぱくと口を開いて閉じて痛みを逃す。 「身体を固くしているとよけい痛いですからね。 リラックスしてください。リラックス。脱力ですよ。身体が水みたいになったってイメージするんです」 ドSは凍り付くほどに優しい口調でそう言うと、片手でネコミミストの頭を撫でる。 猫耳が撫でられ、思わずぴくんと体が震えた。 「きぁっ」 視界が真っ白に染まる激痛に硬直する。 ドSはそれに頓着せず、認識した様子もなくもう片方の手で糸を絞る。 「そしたら痛くないですから。とっても気持ちいいですから…………」 「や……やめ…………やめ……て…………」 ネコミミストの前髪をかき上げてびっしりと汗ばむ額にキスをあげると、ドSは持っていた糸を力の限りに引き絞った――。 ――詰まるところこの記憶は、追体験するだけで少女の心を容易く壊す地獄そのものなのだ。 * * * 恐怖に満たされた瞳の焦点は中空を結ぶ。 口が開いた。舌が伸び、喉が震えた。そして。 「ぎ、ひっ、あがっあああぁあああぎゃあああああああぁあぁあぁああああああああああああ」 ネコミミストは、身も凍るような悲鳴を吐き出していた。 ネコミミストの右掌は尚もシャリダムを呑み込んでいく。 * * * 「――………………………………………………!!!!!!!!!!」 体験の中ではネコミミストはブックと同じように、悲鳴を上げる事すら出来なかった。 ショックで死んだと思うほどの激痛を味わって、それでも死ぬ事は出来ない。 そもそもショック死と言われる物は、主に出血性ショックによる死亡なのだ。 元から心臓が弱ってでもいないかぎり、痛みで死ぬことは出来ない。 詰まるところ肉体が傷付く事の無いこの追体験では、どんな体験をしても死ぬ事は無い。 痛みが激しすぎて、意識を失う事すら出来なかった。 「あ、がっあが、あかっかはっがっああ……が……あぎゃっきああああぁあぁ……かっ」 開けっ放しの口は意味不明な呻きと共に涎を垂れ流し、眼からはぼろぼろと涙が零れていた。 「あ…………」 その視線の先にはドSの手があった。 手には無数の長い針が握られていた。 「大丈夫。大丈夫。ここから先はとても素敵だよ。とぉっても気持ちよくなれるよ……」 「や……いや、だ…………そんなの……は…………ああああ!!」 いやいやと首を振るネコミミストの腹部にドSは、針を突き刺した。 肝臓を貫き通すように何本も、何本も。 通常のものとは違う重くてゆっくりと染み入る痛みと、異物の挿入感。 乗り物酔いを何百何千倍にしたこの様な感覚。 身体が内側から引っくり返り内蔵が口から飛び出すような錯覚。 それは極上の苦痛だった。かつてブックが味わった、誰も望まない最高品質の痛みだった。 * * * 666の手の中で、小さな手鏡が何か映像を映しだしていた。 それは長い内容だったが、ほんの僅かな時間で上映は終わりを告げる。 現実の姿、ネコミミストにゆっくりと呑み込まれていくシャリダムの姿に重なった。 制限でも掛かっているのか、それとも酢飯細胞という異分子のせいか、捕食はとても遅かった。 それでもシャリダムは一切抵抗できずに呑み込まれていく。 * * * (痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い 痛い痛い痛い痛い痛いいたい痛い痛いイタイ痛いいたい痛い痛いイタイ痛いいたいイタイ いたいイタイイタイ痛い痛いいたい痛イ痛いイタい痛いイたイいイタイ痛イいたイイタい イタイいたイイタいいたいイタイいタいイタいいたイいたい痛痛痛痛痛痛痛痛――――) 純粋な痛みの塊。 手を動かすのは痛い事。立っているのは痛い事。座り込むのは痛い事。音を聞くのは痛い事。 何かを見るのは痛い事。匂いは痛い。味は痛い。感触は痛い。思うは痛い。考えるは痛い。 痛い。痛いから痛い。痛いのも痛い。痛いけど痛いから痛くて痛むのが痛い痛い痛い…………。 思考を、閉ざすべきだったのだろう。 あるいは狂うべきだったのかもしれない。コ・ホンブックのように。 だけど幾つもの出会いと別れの中で、死に行く者達と666から多くの物を与えられたネコミミストは、 かつてのコ・ホンブックよりほんの少しだけ強かった。 痛みに全てを塗り潰された中でコ・ホンブックの軌跡は乖離剣エアを振り上げる。 (痛い痛いイヤだ痛いのはこんな痛いイヤだ痛いイタイ助け痛いイヤ痛い痛いこんな誰かイタイ助け 痛いどうにか痛い痛いイタイイタイお願いだから痛いイタイ痛いイタイやめ痛いそれはイタイ痛い 痛い痛いイタイイタイ殺しちゃ痛いいけないイタイイタイ痛いその人達は痛い悪くな痛い痛い痛い 痛いイタイイヤイタイイタイダメイタイダメ痛いダメイタイ止まって痛い痛いやめイタイ痛い痛い おねがい止めて――――!) 涙を流そうとも止まらない。痛いだけ。 逃げてと叫ぼうとしても声は出ない。痛いだけ。 助けてと願おうとしても考えられない。痛いだけ。 目をふさぐ事も考えを止める事も出来ない。痛いだけ。 全て痛みに塗り潰された中で。 コ・ホンブックの軌跡は、フォルゴレの姿をした書き手と、王ドロボウジンの姿をした書き手を殺害した。 * * * 「愛がなければこんなことはできない。あなたは正しいよ、ドS。……だが」 666はゆっくりと呑み込まれていくシャリダムの、切り離されている部分を抱き上げる。 シャリダムに取り込まれた幻夜・フォン・ボーツスレーの死体、その上半身だ。 シャリダムの一部といっても差し支えない、ゆっくりと再生しシャリダムと繋がろうとしているそれを。 「私は少しだけ、アプローチの仕方が違うんだ」 シャリダムを呑み込んでいくネコミミストの右掌に、押しつけた。 * * * (痛い痛い痛い痛い痛い痛いいたいいたいいたいいたいイタイイタイイタイイタイ……) 激痛に埋め尽くされた風景が。 「……ただの見世物ならばな。 だがこれは紛れもなく我々の前に突きつけられた現実だ。笑ってばかりもいられまい」 激変した。 (え…………これ……は…………?) 219 Blitzkrieg――電撃戦 (後編) 投下順に読む 220 さよならは言わないで。だって――(後編) 218 仮面の下の邪悪な微笑み 時系列順に読む 220 さよならは言わないで。だって――(後編) 199 かくて勝者は不敵に笑う 衝撃のネコミミスト 220 さよならは言わないで。だって――(後編) 199 かくて勝者は不敵に笑う 派手好き地獄紳士666 220 さよならは言わないで。だって――(後編) 183 第二次スーパー書き手大戦 第183話 了承!! デビルシャリダム 220 さよならは言わないで。だって――(後編)
https://w.atwiki.jp/ohshio/pages/1553.html
第4回びわ湖高島さよならCUP 日時:2011/03/12(土) 学年:6年 会場:今津総合運動公園 宿泊場所: 宿泊場所 詳細: 組合せ表 試合結果 更新:2011/03/09
https://w.atwiki.jp/anisonsetlist/pages/362.html
開催日:2009年10月31日 会場:日比谷野外音楽堂 出演者 大槻ケンヂ 神谷浩史と絶望少年達 神谷浩史 上田耀司 寺島拓篤 杉田智和 水島大宙 絶望少年達 野中藍 井上麻里奈 新谷良子 真田アサミ 後藤邑子 松来未祐 後藤沙緒里 バンドメンバー Vocal:大槻ケンヂ Guitar:NARASAKI Bass:村井研次郎 Keyboard:DIE Drums:OKAZAKI セットリスト 絶望少女達パート 絶望レストラン/真田アサミ・後藤邑子・松来未祐 密室ロッカーズ・ルーム/野中藍・井上麻里奈・新谷良子 灰かぶりの少女/後藤沙緒里 恋路ロマネスク/真田アサミ・後藤邑子・松来未祐 デッド・ラインダンス、デス/全員 大槻ケンヂと絶望少女達パート 人として軸がぶれている ニート釣り マリオネット 絶望遊戯 おやすみ-END 空想ルンバ さよなら!絶望先生 林檎もぎれビーム! おやすみ-END/大槻ケンヂ・新谷良子
https://w.atwiki.jp/mnk4545/pages/83.html
最高の全握だったかもしれない。 まず、朝起きたのが6時半で 5時に起きる予定だったので、このままだとミニライブもいい席で見れへんなーって思ってたのでそのまま寝ちゃいました笑 起きたのが昼の12時で、途中参加しようと会場に向かいました。 とある事情により6枚消化しなければならないんでどんどん並ぼうとしたらすごい人の数で最終的に2枚しか消化できなかったんで 残りは振替として交換してもらいました♪ そうそう握手の形式が変わったんですよね まずAとBブロックに別れていて、各レーン握手が終わったあと 今度は上のレーンに行くような形になっております。(最初はしたからはじまる) つまり二回握手できるということです。ちなみに下のレーンは基本選抜メンバーで 下が研究生レーンとなっています。 レポート 今回はこのルールを適用して たかみな、さっほー、ゆーりん、ぱるる、かとれな、あんにん と握手できましたwww しかも二枚でねww で、レポートつっても全握なんでほとんどしゃべれなかったのでメンバーの感想を言っていきます。 たかみな ちっちゃくて、可愛い。一応話を振ったけどしっかり聞いてて、返してくれる。さすが総監督でした。 若干疲れてたかな? さっほー 初見で研究生の子です。元気でした。可愛かったしね。 ゆーりん 天使だった。可愛いし、元気だし、身を乗り出してくれたし、もう女神だった。 ぱるる 塩塩塩 大塩の乱 でも可愛いんだよ~~wwww かとれな イメージと違った。梅ちゃんみたいな雰囲気だった あんにん 美人だった。結構小さかった。俺のことみて「はっ!」としてたけどあまりにこの俺がイケメンすぎて驚きを隠せな(ry 以上です。 あととにかく寒かったね ほんとはゆきりんで終えたかったけど時間が迫っててやめました 次はいくぞ!
https://w.atwiki.jp/epicofbattleroyale/pages/185.html
「良かった、マスター。無事合流できて……しかし、なんという格好をしているんですか、マスター? ああ大変だ、怪我……していますね」 「いっいやぁそんな……そんなに、大したこともないって言うか……!!」 「少しの傷でも見逃せません、感染症にでもかかると大変ですから。 さぁ、見せてください、マスター。この僕が治療しましょう」 「えっ、えっと……わ、わかったけど、ちょっと待って……!!」 オーケイ、オーケイ、状況を整理しよう。 わたしは今、これはきっと、ちょっとばかし危うい状態にある。 はずだ。 推定年代は不明、座標も不確定。かろうじて分かるのはヨーロッパ……イタリアのあたりだということ。 そんな不安定な特異点にレイシフトしたわたしが真っ先に出会ったのは、人はもちろん、モンスターとも形容し難いような……形が崩れた、土人形だった。 それも、とびっきりの敵意むき出しの。 味方も居なくて窮地!ピンチ!そんなところに思わぬ助っ人が現れ、今に至る。 周囲にはすごく大きな茨の生垣。もちろんそれを構成している茨のトゲも大きくて、殺傷力はそれなりだと思う。 痛かったもん。 カルデアとの通信は切れている。 ここに到着した時には確かに繋がっていたはずだけれど、先程の戦闘からぱったりと途絶えてしまった。 目の前には……知ってる彼。わたしの頼れる仲間、異形の怪物に襲われていたわたしを助けてくれたサーヴァント。 いつもの十字をあしらったロングコートに、いつもの表情、いつもの声。 アサシン、シャルル=アンリ・サンソン。 そして、わたしは。 ところどころ破けたカルデアの制服姿で、地面に転がって、彼が捲ろうとするスカートを抑えて抵抗している。 ……なんとも第三者の誤解を招く絵面である。 彼、サンソンの名誉の為にも説明しておこう。 確かにわたしは先の戦闘のせいで怪我をしている――それも太ももの辺り、スカートで少し隠れる位置。 それにわたしは治療を受ける気もある、ただ、ただ。 「その、そんなにしなくても、わたし暴れたりしないから!!」 彼にそんな下心なんてないと知っていても。善意の行動であると知っていても。 英霊とは言え男性に押し倒されて、スカートに手をかけられたら、抵抗するなという方が無茶だと思う! わたしの必死の形相に、サンソンはぱちくりと目を瞬かせて。 「……ああ、これは失礼しました」 無事、わたしの身体は自由を取り戻した。ふう、と安堵のため息が漏れる。 サンソンってこんなに積極的だったっけ……なんて、まだ心臓の鼓動が速いままなのを感じつつも彼のほうを見た時―― 「ええ、本当に。あと数秒貴方が退くのが遅かったら、力尽くでも彼女から引き剥がすところでした」 ――三人目の、声がした。 ◆◆◆ 神は女に向かって言われた。 「お前のはらみの苦しみを大きなものにする。 お前は、苦しんで子を産む。 お前は男を求め 彼はお前を支配する。」 ――――創世記3 15 ◆◆◆ 啜り泣きが聞こえる。 ごめんなさい、ごめんなさいと震える声が言う。 あなたを産んでしまったから、あなたが産まれてしまったから。 ごめんなさい、ごめんなさいと声は繰り返す。 「では、産まなければいい」 啜り泣きの主はゆっくりと顔を上げる。 視線の先には、一人の若い男。 どうして。 彼はその問いには答えない。 整った顔を半分覆い隠す、柔らかな前髪をゆらりと揺らして男は微笑む。 その左手には、血のように紅い葡萄酒で満たされた、輝く杯が握られていた。 ◆◆◆ 「……おや」 「あっ……まくさ……!?」 「はい、貴女のルーラー、天草四郎です。マスター、お元気そうで何よりですね」 三人目――天草四郎はにこやかに笑う。いつから居たの君。 「戦闘を行っている気配があったので、もしやと思って駆けつけたらこの様ですよ。 いえ、マスターの趣味に口を挟む気など毛頭ありませんが、このような敵陣の真っ只中とも言える場所であられもない姿を晒すのはあまりお勧めしませんね……」 「あのね!?違う!違う違うから!!」 「ははは、誰かさんに似てきましたねマスター」 軽口を叩きながらも天草はわたしとサンソンの間に立つ。自然に。 そうそれは不自然なほど、自然に。 わたしが気付くのだ、勿論サンソンもその違和感には気付いたらしい。 「……何の真似だい」 「おや、貴方が一番理解していると思いますが」 警戒心の露わな瞳のサンソンとは対照的に、天草四郎は。 「どこの誰とも知れない輩がマスターに近付いているとなると、黙ってはいられないじゃないですか?」 にっこりと、笑った。 ◆◆◆ 金の喇叭を撫でる手を止め、少年はゆらり、と顔を上げる。 歳に合わぬ白い髪、遠くを視ているかの様な透き通る青い瞳。 陶器のような雪花石膏の肌に映える、薔薇色の唇が開く。 「来たね」 声が答える。 「あのおねえちゃんはどうかな」 少年の周囲に人影はない。 「きっと味方だよ」 少年は声に笑いかける。 「おねえちゃんはつれていってくれるかな」 また、声。 「ああ……きっと、救ってくれるはずさ」 悲しげな瞳、総てを赦す瞳で、 少年――――アヴェンジャーは微笑んだ。 ◆◆◆ 「……へぇ」 天草の言葉にサンソンの目が険しくなる。 ――けれど、けれど、彼の口元は笑っている。 「おや、否定しないんですね。こういう時は往生際悪く言い訳をして足掻くのがセオリー通りの展開だと思ったんですが」 「はは、ははは」 さも可笑しいと言ったようにサンソンは笑う。笑って、わたしを見る。 見覚えがある。その瞳は。 涼しいはずのサファイアが、違和感を感じるほど、熱を帯びているのは。 そう、それは、あのとき、フランスで。 「肯定も否定もしないよ――だが、安心してほしい。僕はマスターに危害を加えるつもりは毛頭ない。 ……まあ、天草四郎、君は随分と僕を警戒しているようだから、こんな言葉では信用するに値しないかもしれませんが」 バーサーク・サーヴァント――――目の前の彼が、あのオルレアンで出会った彼の姿と重なる。 でも、でも。 それとは違うんだと、わたしの感覚が告げる。 「マスター。この刃は貴方の為に振るうと、そう決めたのだから」 わたしの瞳をまっすぐに見つめて、優しく微笑んで、処刑人は言う。 「貴方が望むならば、いえ、望まざろうとも。僕は貴方を守ります。 貴方を守る為ならば、僕はそう――何人でも、殺せるからね、マスター」 ぞくりとした。 「……今、な、んて」 「はぁ、やっと気付きましたか。全く困ったマスターですね」 大人しかった天草が呆れたように言う。黙っていてほしい。 わたしはサンソンを見る。 そんな、そんな、信じたくない。わたしが信じて、わたしに力を捧げると言ってくれたサンソンは、 「ええ、殺せます。殺しましょう。裁きましょう。マスター。貴方の為に、貴方の名の下に。 貴方を害する者には総て、この僕が罰を与えよう」 ――――処刑人であって、殺人者ではない。 「……歪むんですよ。此処では」 愕然とするわたしを横目に、天草四郎がぽつりと言う。 「彼のように……抱く思想が人道的であればある程、道徳的であればある程、この永久都市ではズレて、歪むのです。 そしてその産物は最早、別物と呼ぶに相応しい」 天草は続ける。 「そうでしょう、バーサーカー……シャルル=アンリ・サンソン」 サンソンは笑みを絶やさない。 「さぁ、どうだろうね。それに……君こそどうなんだい、天草四郎」 「私ですか?私の願いは世界の恒久的な平和ですからね、それこそ理想的過ぎるが故に歪みようが無かったんでしょう」 天草は両腕を広げて自信満々に笑う。この通りルーラーですからね、と。 サンソンもそれに応えて笑う。傲慢なお方だね、と。 わたしはそんな二人についていけない。 だって、だってそんなの、あまりにも。 あまりにも、酷すぎる。 ――『でも、処刑と殺人は違う!否、違わなければならない!』 彼の言葉が蘇る。 悩み、苦悩し、罪なき人間を殺すことを何よりも嫌がったのが、この処刑人――シャルル=アンリ・サンソンではなかったか。 そんな、そんな、サンソンの苦しみを、経験を。 全部全部踏みにじるような仕打ちは。 「ゆるせ、ないよ……っ」 何としてでも、特異点を修正する。 こんなふうに、歪まされて、台無しにされて、踏みにじられているのはサンソンだけではないかもしれない。 「マスター、いかがなさいましたか」 ぐす、と鼻をすすって前を睨むわたしを見てサンソンが困ったように言う。それがまた、つらかった。 わからないのだ。今の彼には。 これがどんなに酷い仕打ちなのかが、わからないのだ。 そして、そんな彼に対してわたしが今すぐにできることも、ないのだ。 「……とにかく、今は、今は、カルデアと連絡をとらなきゃ」 そう、最優先すべきことはこれだ。 通信が途絶えてマシュにもダヴィンチちゃんにも心配をかけているに違いない。 そもそも、なぜ通信が切れているのだろう? 「この生垣のせいですよ」 周囲にそびえ立つ茨を見上げながら天草が言う。 ……というか、これ、何? 「詳しくはわかりませんが……おそらくは何者かによる宝具と考えるのが妥当でしょう。 そう、これは唯の生垣ではありません」 マスターに合流するまでにある程度把握しましたが、と天草は一呼吸置いて言い放つ。 「茨で出来た巨大迷路――迷路園です」 BACK TOP NEXT Overture 歪聖永久都市 バチカン ---
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3384.html
あれから、もう二週間が経つことになる。 わたしの使い魔が――――ゴーレムに踏み潰されて死んでから。 ☆ 学院生活二年目に入ってしばらくが経過した、よく晴れたある日のこと。 「あんた誰?」 春の使い魔召喚儀式で呪文を唱えたルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール (つまりそれはわたしのことだ。16歳の魔法学院2年生。身長はかなり小柄、体格はかなり細身、顔はかなり可愛い……と自分で言ってみる。愛称は特に決まってないけど、『ゼロ』とかいう超ありがたくない二つ名が広まっているようだ) は、平民の女の子を召喚した。 トリステイン魔法学院のものとは違った制服を着ている。 身長は平均ぐらい、髪型は耳にかかる程度のショートカットで、スレンダーな肢体。 わたしほどでは無いけどかなり整った顔立ちの、ちょっと吊り上った勝気な感じの大きな瞳が印象的。 つまる所、極めて記号的に表現するならば『ボーイッシュな美少女』という言葉が適切な外見をしている。 「誰って……。ボクは白咲深春(しらさきみはる)」 「どこの平民?」 杖もって無いし平民よね。 なんてことなの、平民を召喚するなんて前代未聞だわ。 「ルイズ、『サモン・サーヴァント』で平民を呼び出してどうするの?」 誰かがそう言うと、居合わせた人間の半分ぐらいが笑った。 違うの、わたしはやれば出来る子なの、呼び出すことにはちゃんと成功したじゃない。笑わないでよこれは違うの。 「ちょ、ちょっと間違えただけよ!」 そうよ次は絶対完璧にちゃんとした使い魔を召喚して見せるわ! 「でも僕もあんな美少女を使い魔にしたい」 「ゼロのルイズは僕らに希望をくれた!」 「俺はもうちょっと幼い子が」 「自重しろ、マルコメ」 あれ、以外に好評? 評価高い? 羨ましがられてる? あっ、ギーシュがモンモランシーに殴られてる。あの二人つき合ってたんだ。 「さあ、ミス・ヴァリエール、使い魔と契約を」 わたしは言われるままに使い魔と契約した。 「つまり、ボクは勝手にそっちの都合で呼び出されて、年中無休給金無料で一生働かされるという訳だね」 何よその言い方、まるでわたしが悪いみたいじゃない。わたしだって普通の使い魔が良かったのに。ドラゴンとか。グリフォンとか。 「まあ、しょうがないか。帰る方法が見つかるまではお世話になるね」 「なによそれ、何でわたしがお世話するのよ。逆でしょうが」 考えてみれば、普通の使い魔と違って人間の言葉は喋れるし、手が使えるんだから……使用人で十分な事ばかりだわ。 「でもねー、使い魔ってなにするの?」 「まず、使い魔は主人の目となり、耳となる能力が与えられるわ」 「どういうこと?」 「使い魔が見たものは、主人も見ることができるのよ」 「へぇ」 「でも、あんたじゃ無理みたいね。わたし、何にも見えないもん!」 なによその顔、使い魔としての能力が足りないあんたが悪いのよ、わかってるの? 「それから、使い魔は主人の望むものを見つけてくるのよ。例えば秘薬とかね」 「秘薬ってなに?」 「特定の魔法を使うときに使用する触媒よ。硫黄とか、コケとか……」 「えっと、ちょっと無理」 そうよね、秘薬の存在すら知らなかったものね! 「そして、これが一番なんだけど……、使い魔は、主人を守る存在であるのよ! その能力で、主人を敵から守るのが一番の役目! でも、あんたじゃ無理ね……」 「あっ、それなら自信あるかも」 「魔法が使えない平民がどうやって守るのよ……。あんたなんか特技でもあるの? 料理がうまいとか編み物が得意とか」 使用人としてしか使えないのなら、使用人として使ってあげるわ。 「特技? うーん、そうだ!」 えっ、なんでこっちに、ちょっと、制服をっ。 何が起こったかですってぇ? ああああっあんな恥かしいこと言える訳ないじゃない変態! 気づいたら、朝になっていた。 太陽が黄色い。 使い魔と一緒に部屋を出ると、異常な肉塊を二つつけた女悪魔が現れた。 しかも、ブラウスの一番上と二番目のボタンを外して、胸元を見せびらかしている。 わたしに喧嘩を売ってるのか、こんにゃろー! う、うらやましくなんかないんだからね! 「おはよう。ルイズ」 こいつ笑った、わたしを見て笑った、わたしの胸を見て笑いやがった。 「おはよう。キュルケ」 「あなたの使い魔って、それ?」 使い魔を指差して、バカにした口調で言った。 「そうよ」 「あっはっは! 本当に人間なのね! すごいじゃない!」 なによ、そういうあんたは、おおお、おっぱい悪魔じゃないの。 「『サモン・サーヴァント』で、平民喚んじゃうなんて、あなたらしいわ。さすがはゼロのルイズ」 「うるさいわね」 「あたしも昨日、使い魔を召喚したのよ。誰かさんと違って、一発で呪文成功よ」 誰もあんたのことなんて聞いてないわよ。 「あっそ」 「どうせ使い魔にするなら、こういうのがいいわよねぇ~。フレイムー」 おっぱい悪魔は、勝ち誇った声で使い魔を呼んだ。悪魔の巣からのっそりと、真っ赤で巨大なトカゲが現れた。 ちょっと、暑いじゃない。 「うわぁ! 真っ赤な何か!」 使い魔が目を輝かせて近寄る。あんまり近づくと危ないわよ。 「おっほっほ! もしかして、あなた、この火トカゲを見るのは初めて?」 「うん、初めてっ! 何これっ」 「サラマンダーよね」 わたしの使い魔なんだから、わたしに聞きなさいよね。 「そうよー。火トカゲよー。見て? この尻尾。ここまで鮮やかで大きい炎の尻尾は、間違いなく火竜山脈のサラマンダーよ? ブランドものよー。好事家に見せたら値段なんかつかないわよ?」 なによっ、自慢して! 「わたしの使い魔だって凄いんだからっ!」 ゆ、指とか? 「どこが凄いのよ? ふふふ、そんな顔を真っ赤にして考えこまなくてもいいじゃない、おかしな子ね」 い、言え無い……。 「あなたお名前は?」 「ボクは白咲深春だよ。貴方は?」 「シラサキミハル? 変な名前ね。あたしはキュルケ、微熱のキュルケよ。 ささやかに燃える情熱は微熱。でも男の子はそれでイチコロなのですわ。ルイズと違ってね。 じゃあ、お先に失礼。今度、じっくりルイズについて語り合いましょう」 さっさと消えなさい。まったく。 「くやしー! なんなのあの女! 自分が火竜山脈のサラマンダーを召喚したからって! ああもう!」 「いいじゃない、召喚なんかなんだって」 「よくないわよ! メイジの実力をはかるには使い魔を見ろって言われているぐらいよ! なんであのバカ女がサラマンダーで、わたしがあんたなのよ!」 「え~、でも人間だよ? 動物よりすごくない?」 「わたしは使い魔を召喚したのよ。人間じゃないわ」 なのになんで、人間が呼び出されるのよ。 ……昨日は本気で動物扱いしてやるつもりだったけど、さすがにそれはひどいかしら? 「ところで、あの人、ゼロのルイズって言ってたけど、『ゼロ』ってなに? 苗字?」 「違うわよ! わたしの名前はルイズ・ド・ラ・ヴァリエール。ゼロはただのあだ名よ」 「あだ名ね。あの人が微熱ってのはなんとなくわかったけど。ルイズちゃんはどうしてゼロなの?」 「知らなくていいことよ」 むしろ、知ったらいけない事よ。 「むね?」 ダメ、これはダメだわ。いくらわたしが海よりも深い慈愛の持ち主でもこれはダメ。 いえ、むしろ躾けてあげるのが主としての愛よね。 「あああ、あんただってそんなに無いじゃないっ!」 でも、わたしよりも有る。なんて生意気な使い魔! 「かわすな!」 ええい、ちょこまかと。こいつ、なんで当たんないのよ。どこまでもご主人様に逆らう使い魔ねっ! 【巻き戻し】 【再生】 →【早送り】 【朝食】 「あのね? ほんとは使い魔は、外。あんたはわたしの特別な計らいで、床」 「ひ、ひどいよルイズちゃん……」 「ちょ、泣かないでよ。わかったわ、半分こしましょ、ねっ?」 「あっ、このお肉おいしー」 「あんた、涙は? 嘘泣き? 嘘泣きだったの?」 【授業】 眠い、ううんダメ、って、コイツ早速寝てるぅー! ご主人様が、苦労して頑張っているのに。 起きなさい、起きろ、このバカ……犬じゃないわね、どっちかっていうと猫? 起きろバカ猫っ! えっ、いえ先生、使い魔に躾を、はい、やります。サモン・サーヴァントは出来たんだし大丈夫よね。 ……ちょっと失敗したみたいね。 「ううん、ルイズちゃんどうしたのー?」 あんたは、もうちょっと寝てなさい。 【片付け】 使い魔が寝ていたので自分でやろうと思ったけど出来なかった。 使い魔を起こしてやらせようとしたら、そこらの使用人に声をかけてあっと言う間に終わらせた。 どうやら、わたしの魔法がほとんど成功しないことに薄々気が付いていたらしい、なんで? 使い魔なんかに、慰められたくないわよ。 まあ、わたしの顔が可愛いことは認めるけど。 感度って、バカ! バカ猫! 【昼食】 「なんで、あんたがテーブルで食べているのよ」 「うん? あの人が代わってくれたんだよ」 見れば、豚、じゃない、マ、マー、マルコムⅩ? とにかく太っちょの男子が床に座り込んで幸せそうな顔で使い魔用スープを啜ってた。 女の子と話したのは数ヶ月ぶりとか、つぶやきながらうっとりしている。気持ち悪い。 椅子を取りに行って、そのまま永遠に消えればいいのに。 【決闘】 なんか一年生の女子がからんできた。 マリーコール・ド・グランドプレとかいう、わたしほどでは無いがそれなりに可愛い子だ。 兄を床で食事させて、平民の使い魔をテーブルで食事させるなって、わたしは無関係なんだけど。 それにしても似てない兄妹ね。 あれよあれよというまに、使い魔が決闘することになってしまった。 やめてよね、平民がメイジに勝てるわけないじゃないの。 ああ、でもこの時期の一年ならまだ系統も決まってないし、コモンだってろくに習ってないハズよね。 あっ、風で吹き飛ばされた。 なんどやっても近づくことすら出来ないじゃない。一方的ね。一年は。 わかったでしょ? 平民は、絶対にメイジに勝てないのよ! あっ、また。寝てなさいよ! バカ! どうして立つのよ! 「痛いなあ、あのさあ、君、さっきからミニをはいて風を起こしているから、可愛い苺の下着が丸見えだよ?」 なっ、なんてこと言うのよ。でも、一年の動きも止まったわ。 速い、一瞬で、一年の懐に潜り込んだ。 ミシマコウゲンリュウ? なにそれ、あっ、一年、白目剥いてる。 【看護】 もう、打ち身と擦り傷が一杯じゃない。 そんなに、意地張ることないのに。 あれから平民がメイジを傷つけたって大変だったんだからね。 幸い、気絶してただけで別状は無かったのと、向こうから挑んできたので不問になったけど。 ふふ、寝顔だけは可愛いわね。 【プレゼント】 「あなたも、まあまあ、役に立つことがわかったし、なにか買ってあげるわ。剣なんかいいかしらね」 「うーん、ボクが習ったのは体術だからいらないかな。それより代えの服や下着が欲しいんだけど。後、お風呂入りたい」 「わかったわ。明日買いに行きましょう。それと今、お風呂入ったらすごくしみるわよ?」 「うん、ありがとねルイズちゃん」 「べ、別に使い魔がいつもみすぼらしい格好をしてたら、わたしが恥かしいってだけなんだからね」 【一週間後の夜】 「誰もいないわよね」 こんな所、誰かに見られたくない。 「じゃ、いきます」 杖を構えて精神を集中させる。 使い魔は明るい性格で、たちまち学院に馴染んだ。わたしにも友達が出来た。 おっぱい悪魔は余計だけど。 でも、最近、使い魔が主でわたしがそのオマケみたいな気がする。 だから、魔法の練習をする。 大丈夫、わたしはゼロなんかじゃ無い。 『サモン・サーヴァント』も『コントラクト・サーヴァント』も成功した。 千分の一でも、万分の一でも、成功した例があるかぎり、ゼロではない。 それに平民が魔法を使おうとしても何も起こらないけど、わたしが使うと爆発する。これは普通では有り得ない事だ。おそらく魔法に使われる力の暴走、それは言い換えれば、こつさえ掴めばすぐに魔法を使える可能性があると言うこと。 集中、集中 集中、集中、集中。 「今よ!」 いままでに無い手ごたえ、これはいける。 ……うぅ、ケホッ、ケホッ、なんで爆発するのよ。煤まみれじゃない、体洗いたい、それに着替えないと。 あっ、壁に、見てない、わたしは壁に大穴なんて見てないわよ! 翌朝、大騒ぎになってた。 宝物庫の壁が壊されて、秘宝の『破壊の杖』が盗まれたそうだ。 わっわっわ、わたしのせいじゃないわよね? 何、あんたたち、そんな所に集まって、盗み聞き? 「ばかもの! 王室なんぞに知らせている間にフーケは逃げてしまうわ! その上……、身にかかる火の粉を己で払えぬようで、何が貴族じゃ! 魔法学院の宝が盗まれた! これは魔法学院の問題じゃ! 当然我らで解決する!」 そういって学院長が、捜索隊を募ってるけど。 「し、しかし、あの宝物庫の壁を破壊するなど、どう考えてもスクウェア、到底私たちには……」 ……どうやら教師たちは、あの宝物庫に穴を開けるなんてってびびっているみたいだけど、たまたま不幸な事故で、ほんの少しだけ、ほんのちょっぴり、人が通れるくらいの穴はあいていたわけで。 これチャンスじゃない? 「おらんのか? おや? どうした! フーケを捕まえて、名をあげようと思う貴族はおらんのか!」 宝物庫に飛び込むと、杖を学院長の前に掲げる。 「ミス・ヴァリエール!」 教師たちが驚きの声を上げる。 「何をしているのです! あなたは生徒ではありませんか! ここは教師に任せて……」 「誰も掲げてないじゃないですか」 ここで名を上げとけば、うふふ、もう誰も……。 あれ、ちょっとキュルケ真似しないでよ。タバサも? 教師たちがごちゃごちゃ文句をいったけど、結局、わたしと使い魔、キュルケとタバサ、ミス・ロングビルで盗賊の隠れ家に行くことに決まった。 ミス・ロングビルが御者を買って出た。 キュルケが、彼女に話しかけている。 「よしなさいよ。昔のことを根掘り葉掘り聞くなんて」 まったく、これだから成り上がりもののゲルマニア貴族は。 「暇だからおしゃべりしようと思っただけじゃないの」 「あんたのお国じゃどうか知りませんけど、聞かれたくないことを、無理やり聞き出そうとするのはトリステインじゃ恥ずべきことなのよ」 キュルケは、舌打ちすると下品に足を組んだ。 「ったく……、あんたがカッコつけたおかげで、とばっちりよ。何が悲しくて、泥棒退治なんか……」 「とばっちり? あんたが自分で志願したんじゃないの」 「あんたが一人じゃ、ミハルが危険じゃないの。ねえ、ゼロのルイズ」 「どうしてよ?」 「いざ、盗賊が現れたら、あんたはどうせ逃げ出して後ろから見ているだけでしょ? ミハルを戦わせて自分は高みの見物。そうでしょ?」 こいつ、何てこと言うのよ。 「誰が逃げるもんですか。わたしの魔法でなんとかしてみせるわ」 そう、絶対に盗賊は、わたしが捕まえて見せる! そうこうしている間に、馬車が森の中に入っていった。 薄暗くて気味が悪いわね。 「ここから先は、徒歩で行きましょう」 ミス・ロングビルがそう言って、全員が馬車から降りた。 森の小道をしばらく歩くと開けた場所に出た。 元は木こり小屋だったのだろうか。確かに廃屋がある。 「わたくしの聞いた情報だと、あの中にいるという話です」 ミス・ロングビルが廃屋を指差して言った。 人が住んでいる気配は、まったくない。 わたしたちは、ゆっくりと相談をし始めた。とにかく、あの中にいるのなら奇襲が一番よね。寝ていてくれたらなおさら。 相談の結果、タバサの立てた作戦にしたがってミハルが中を確認することになった。 「誰もいないよー?」 ちょっと、皆で小屋に入ってどうするのよ。わたしは外で見張るわ。 ミス・ロングビルは辺りを偵察してきますと言って、森の中に消えた。 それにしても、キュルケやけに使い魔と親しすぎない? 青い髪のタバサとかいう子とも、もしかして、男だけじゃなくてそういう趣味も? まっまっま、まさか、あんなことや、こんなこと……そ、そんなことまでっ? ダメよ、ダメ、不許可よ! ツェルプストーに使い魔を寝取られたなんてことになったらご先祖様に申し訳がたたないわ! ■ あれ、いまやけに視界が暗くならなかった? 「きゃああああああ!」 ゴーレム! まさか盗賊の? そんな、こんな魔法が使える相手だなんて話が違うわよ! 巨大なゴーレムが、いつのまにか現れ、小屋の屋根を吹き飛ばした。 大丈夫! 自分を信じればきっと夢は適うんだ! 失敗でもいい、あの宝物庫の壁を壊した力なら! 力が弾けた、だけど、それは、あの時の感覚とは比べ物にならないほど弱い。ゴーレムがこちらを振り向く。 集中が甘かったようね、もう一度! 「逃げて! ルイズちゃん!」 使い魔が、叫んでる。 「いやよ! あいつを捕まえれば、誰ももう、わたしをゼロのルイズと呼ばないでしょ!」 ゴーレムは、迷うなそぶりを見せている。やる、やれる。 キュルケが、タバサが、ミハルが、何か言っている。 でも、もうそれは、わたしの耳には入らない! 逃げたくないといったら嘘だ。でも、きっとこんなチャンスは二度とない、偶然とはいえ一度は起こせた爆発をもう一度、今、起こせれば! そう出来る、やれる可能性が1%でもあるなら、それを試さずに引いて後悔するなんて絶対に出来ない! 「わたしは貴族よ。魔法が使える者を、貴族と呼ぶんじゃないわ」 杖を痛いほど握り締める。 「敵に後ろを見せない者を、貴族と呼ぶのよ!」 ゴーレムの足が持ち上がる。魔法を詠唱し、間に合わないっ。 視界に、ゴレームの足が広がる。引き伸ばされた感覚の中、死がゆっくりと、降りてくる。 突き飛ばされた。 ミ、ハ、ル? 突き飛ばされたわたしの目の前に血が広がっている。 わたしの使い魔は平民だ。いえたとえ、メイジやエルフだって30メイルもあるゴーレムに踏み潰されて生きていられるとは思えない。 死んでいる。間違いなく。 ミハルは、馬車に轢かれたカエルみたいになって生きているような化け物じゃくて肉体的にはごく普通の人間だもの。 ご主人様の言うことをちっとも聞かなくて、その癖、明るくて、憎めなくて、わたし、あなたに相応しい主なろうと、思って、それで……。 何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何でこうなるのよっ! わたしが、わたしが殺したんだ。こんな任務、志願しなきゃ良かったんだ。 視界がゆがんだ。 ああ、わたしは今泣いているだなとここで初めて自覚する。 「ミハル……」 返事は無い、永遠に。 ゴーレムが再び、足を上げる。 足の裏に、人の形をわずかにとどめた肉の塊がこびりついている。 ミハル、わたしの使い魔、ごめんね。せめて、同じ死に方をするから許してね。 ああ、キュルケが何か叫んでいる。 「ちょっとぉ、何ぼんやりしてんいるの! ボクが命がけで助けたんだからさっさと逃げなよ!」 えっ? ミハル? ゴーレムの足にくっついているのは? 幻覚? おそるおそる伸ばした手は、すり抜けた、ああそうか、と思い至る。 わたしとしたことが、完璧に失念していた。取り乱しすぎて、完膚なきまでに忘れていた。 ……そういえば、この世界には、こういう奇跡があるってことを。 ☆ あれから、もう二週間が立つことになる。 わたしの使い魔、シラサキミハルがゴーレムに踏まれて死んでから。 ……踏み潰されて死んだあと、幽霊になってから。 あの後、盗賊(フーケとかいう奴だったらしい)は、幽霊になったミハルに驚いたのか、ゴーレムを操作せずに逃げていったみたい。 足取りを掴むことは出来なかったけど、『破壊の杖』は小屋に置き忘れていったので、わたしたちは『シュヴァリエ』の爵位をもらった。 タバサは何故か気絶、ミス・ロングビルも草むらで気絶して居る所を見つけた。そんなに怖いものなのかしらね。 特にミス・ロングビルは、青い顔で何度も謝ってきた、別に引率者ってわけでもなかったんだから、そんなに責任を感じなくてもいいのに。 秘書もやめて、田舎に帰るらしい。御札とか高価なお供え物を大量にもって来た。学院の秘書ってそんなに儲かるのかしら?
https://w.atwiki.jp/risuteril/pages/4.html
口臭にお悩みの方必見!! もう口臭に悩まない良い方法がある ステップ1 やわらか歯ブラシで2分以上歯を磨け ステップ2 糸ようじしろ ステップ3 これで舌磨け 絶対に力入れるな ステップ4 仕上げのリステリン 絶対に水で口ゆすぐこと
https://w.atwiki.jp/ohshio/pages/1555.html
第4回びわ湖高島さよならCUP 日時:2011/03/13(日) 学年:6年 会場:今津総合運動公園 詳細: 組合せ表 最終結果: トーネメント表 試合結果 更新:2011/03/15