約 1,938,991 件
https://w.atwiki.jp/ogasawara/pages/1672.html
川原雅@FEG様からのご依頼品 /*砂糖の演習*/ 猫屋敷。またの名を川原邸。百匹の猫がおわすという彼の伝来(?)の猫の家。 その家の猫と家主達は、昼日中、暖かな日差しの下で食後のひとときを過ごしていた。穏やかな縁側は心地よい風と猫の声に満たされている。 最近すっかりなついてきた猫が、仟葉の肩にのぼったり、足下で丸くなったりして山を作っている。 遠目に見れば刈り取ったばかりの羊毛の山とも言わんばかりのボリューム。猫屋敷ならではの光景である。 これを越える光景を作れるのは、彼の霧賀家の小助くらいである。彼は自らも一体となって猫の山を作り得る。 今日は彼はおらず、従って仟葉と川原の両名が猫と共にのんびりと日向ぼっこをしている一日だった。 川原は洗い物を終えると、ちょっと目を離した隙に猫にすり寄られている仟葉の側に腰を下ろした。仟葉がちらと川原を見て、小首を傾げる。少し笑っている。 「あっという間に集まってるね」 「五分もあれば、こんな感じだね」 仟葉はゆっくりと言ってから、左手の猫の背をなでた。猫はゆらゆらと尻尾を振った後、欠伸混じりに立ち上がった。のそのそと歩いて行く茶色い猫は、仟葉の右側に回り込んで、他の猫たちに混じりながらべたーと寝転んだ。 手招きする仟葉。川原はささっと側に寄った。 ……そのまましなだれてみようか。とか。少し考えたが、やめた。なんとなく気恥ずかしかった。代わりに、川原はんー、と言いながら微笑した。 仟葉は追求せず、猫のおやつが無くなってきたね、と言う。 首を傾げる川原。 「あれ、そうだった? この間たくさん補充したと思うけど」 「え? そっか……誰かが盗んだのかな」 「え?」 また唐突な。しかし、彼がそう言うということは……。 「心当たりがあるの?」 「ちょっと物の配置が変わっていたり。普通ならほとんど気づかないくらいだから、逆に気になってね」 「あー。誰の仕業だろう。まあいいや。買い出しに後で行ってくるね」 こくり、と仟葉は頷いた。 そのまま沈黙が続く。 二人はのんびりと庭を見ていた。時々、猫がとことこと歩いて行っては、適当な日だまりを見つけて丸くなる。と思えば、子猫が猛スピードで駆け抜けていったり。 静かなのか賑やかなのか判断に困る光景である。 左手の猫だまりから一匹の猫が起きあがる。オーレがとことことやってきた。川原の膝の上にのぼってごろんと転がる。 なでれ、みたいな態度に川原は笑いながらわしわししてやった。オーレは気持ちよさそうに鳴いた。 「退屈?」 「え?」 ふいに、仟葉が聞いてきた。川原がそちらを向く。 「いや。いつもこうしてるだけだから。退屈してるかなって」 「うーん」 「たまには散歩に行く?」 「え?」 珍しい誘いに少し驚く。目を丸くしていると、少し照れたみたいに目をそらす。 そんなに物欲しそうな目をしていただろうか。川原は頬に手を当てて考え込む。 ……散歩かぁ。 「そうですね。買い出しがてら行きましょうか」 まあ。たまには。 少し、のんびりと歩いてみるのもありだろうと。川原はのんびり頷いた。 +++ 買い出しに出て行った川原と仟葉を見送って、オーレはわしわしと顔を洗った。軽く体を震わせ、にゃ、と鳴く。 すると。庭に現れる是空氏。どもー、是空配達です、といいながらオーレに近づく。 「どよ。作戦は順調?」 「散歩中ですにゃ」 「散歩かぁ……」 オーレの言葉に腕組みする是空。しかし……。 「それじゃおまえさんの言った、あー、デート? にならないんじゃないか?」 散歩をデートにできるほどラブに傾倒しているキャラではない……、はず、と考える是空。 「難しいですにゃ。ご主人様はあんまり甘くないのです」 猫に甘さ批評されるとは。是空は天を仰いだ。 ……NWCの影響だろうか? 「まー。言われた通り朝のうちにおやつは持っていったけど」 「後は外部部隊に任せるのですにゃ」 「ああ。あの野良達か……何するつもりなんだ?」 「そんな事はわからないのです」顔を洗うオーレ。 「おいおい」傾く是空。 「猫ですから」 +++ 仟葉と川原はのんびりと外を歩いていた。あまり人の多くない高層ビルの外、最近草地になった裏道。 涼しい風と、遠くの喧噪。 これで桜か梅か、木の下を歩いていればいろいろと完璧な雰囲気である。 仟葉の右手には月刊誌を何冊か重ねたくらいのボリュームの袋がぶら下がっている。すでに買い物は終わり、今はぶらぶらと裏道を歩いている。 「もう帰る?」 川原が聞く。仟葉は少し考えた。 ……このままデートをする、という選択肢も無いではないが、たぶんきっと、難しいだろうな。この袋がなければまだなんとか、とも思わなくもないが。 「そうだね」 仟葉は頷いた。まあ、いつも通り。のんびりと歩いて、のんびりと帰ろう。 少し影響されてるな。仟葉は頭を振る。 「だけど、なんだったんだろうね。確かに買い込んだはずなんだけど」 「猫たちが食べていた、とか」 「包装ごと?」少し笑う川原。 「それはないか」仟葉は苦笑した。 「昇さんはなんだと思う?」 「泥棒……だと思ったけど。よく考えたら、それなら気づかないはずがないし……。猫たちも静かだったから」 目を細めて考え込む。川原はにこにこ笑いながらそれを見ている。 が、ふと、足下に目を向けた。つられてそちらを見る仟葉。 猫がいる。白地に黒の模様の猫。どこかペンギンみたいな模様をした猫がとてとてと近づいてきていた。 「おや。慣れてるねー」 しゃがみ込む川原。昇は足を止めた。 反対側、昇の方には茶色い猫がやってきている。額に黒いわっかのある子だ。 「こっちにも」 昇が言う。川原はわーといいながらもう一匹の猫を見た。 「どうしたのおまえ達」 「知り合い?」 「んー。初めて見る子」 「そう」 話している間に、茶色い猫がていていと昇の手にしたおやつへと前足を伸ばしてくる。こらこらといいながら持ち上げると、飛びかかってきた。 「ほんとうに慣れてるね」やや呆れながら昇が言う。 「おなかすいたのかな。えーっと」 川原は辺りを見回して、少し先にいったところに広場を見つけた。最近ではよく見かける草地の広場で、ただベンチを置いただけの、それだけの場所である。 施設としては高層ビルに空中庭園までもつFEGでは、草地だけの土地というのはある意味で珍しい。 二人はそこまで移動した。当然のように追いかけてくる猫たちは、二人がベンチに座った後もじっとこちらを見てきた。昇が膝に置いた袋から川原はえびのおやつを取り出し、そっと地面に置いてみた。 猫たちは近づいてきて、しばらくその周りをうろついた後、はぐはぐと食べ始めた。 「うちの子達おなかすかせてるかなぁ」 「今頃寝てるんじゃないかな」 ほとんど反射的に仟葉は答えた。最近、猫ばかり見ているので生活リズムが手に取るように分かる。おなかをすかせるにはあと一時間はいる。 「昇さんはおなかすいた?」 「そういえば、もうおやつ時だね。さっき買ったの、食べる?」 「そうしよっか」 昇が袋の中から紙の包みを二つ取り出す。一つを川原に渡した。 どこにでもある、素朴な鯛焼きである。 何故かさきほど通った路地に詳しい松井から川原が聞いた、一押しの品であった。 「……」 二人同時に、ぱくりと食べる。 ……なるほど、と思う。確かに薦められるだけあって美味しい。少し時間が経って冷めているけれど、味は濃すぎず、生地はしっかりしていて。味は素朴だが、どこか懐かしい感じでもある。 少し、年寄り臭いかな、と思わなくもない。 「なかなか美味しいね」 「うん。あの通りは他にもいろいろと美味しいものがあるらしいから、今度ほかにも買ってみよう」 「そうだね。……もう少ししたら暑くなるし、羊羹とかもいいかも」 きょとん、とする川原。じっとこちらを見た。 「どうしたの?」 「ううん。珍しいね。食べたいものを言うなんて」 「そう? ……そうかも」 「羊羹ね。うん。覚えておく」 何故か、少し嬉しそうにしながら鯛焼きを平らげる川原。仟葉は少し照れくさくなって、目をそらした。 「あれ、猫たちはどこだろう」 「あ。いつの間にかいなくなってる」 「がめついな……」 食べるだけ食べてどこかに行ってしまった猫たち。仟葉と川原は顔を見合わせて苦笑した。 それから、何故か二人とも少し固まった。何か考えているようでもある。 「えっと、」 何か言いよどむ仟葉。川原は笑って立ち上がった。 「帰ろう」 +++ 猫屋敷に戻る。と、もう昼寝の時間は終わっていたらしく、猫たちがずいぶん騒がしく駆け回っている。 二人が帰って縁側に向かうと、 「こらこら」 何匹か襲いかかってきた。 膝を駆け上がってこようとする猫を抱き上げたり、おろしたりしながら。しかしなかなか猫たちの突撃はやまない。 「みんな落ち着いて。昇さん?」 昇は微笑んだまま見ている。餌は? と首を傾げる川原。 「なんだか、おもしろいなと思って」 「あ。わざとか」 「ごめんごめん」 苦笑しながら、仟葉はおやつをいくつか開封して餌場に置いた。途端に集まっていく猫たち。解放された川原はよいしょ、といいながら縁側に座る。隣に座る仟葉。 「猫たちは元気がいいね」 「お腹が空いてるんだよ」 「うん。ても私は少し満腹」 「なかなかしっかりしてたね、あの鯛焼き」 そうね、と言いながら、川原はそれとなく寄り添ってきた。肩に頭を乗せてくる。 仟葉は二分ほど迷ってから、片手を伸ばした。髪を梳くようにそっとなでる。 くすくす笑う川原。 「くすぐったい」 言いながら目を瞑る。仟葉は気が済むまで川原をなでた後。さて、と立ち上がろうとした。 ……が、川原が動かない。 あれ、と思ってそちらを見れば。すうすうと、寝息を立てている。 「器用だな」 思わず感想がこぼしつつ。 それとも、疲れていたのだろうか、と考えたり。 「……まあ」 これもいいか、と考えながら仟葉は空を見上げた。 遠く高い青空。のんびりとした夕方直前の一時。腹を満たす心地よい満腹感。 なるほど。眠たくなるのも仕方ない、と。仟葉は欠伸をかみ殺した。 +++ 「………………あっ」 はっとして頭を持ち上げた。 すると、ずるりと何かが滑ってきた。膝の上に落ちてきた仟葉に、川原は再びはっとする。 あたりは夕暮れ。オレンジ色に濡れた景色の中、目覚めた川原は軽く頭を振って眠気を追いやった。 ……どうも、うたた寝をしていたらしい。そして膝に倒れてきた昇を見る限り、どうも、身を寄せ合ったままお互いに午睡にまどろんでいたようだ。 座ったまま寝るとは器用だな、とどうでもいいことを考える。無意識のうちに相方と似通ってきている。 ……そして、現実に意識を向け直して。 「……昇さん?」 そっと、声をかける。 しかし返事は無し。規則正しい寝息が帰ってくるばかり。 ……。 …………。 「よし」 位置をそっとずらして、膝枕などしてみたり。 そしてさっきのお返しとばかりに、そっと頭をなでてみた。 ぴくりと、眉が動く。まぶたが持ち上がる。 仟葉が、こちらを見上げてきた。 じっと川原と見つめ合う。 「おはよう」 「うん、おはよう」 「えっと」 仟葉は少し挙動不審。あちこちに目をやっている。 気づく川原。 「もしかして、起きてた?」 「頭をなでられた感覚は、ある」 「そ、そう」 何故か動揺する川原。 「顔、赤いよ」 「昇さんこそ」 しばらく沈黙する二人。 夕暮れはもう終わり。 空からは赤色が消えつつあるけれど、二人の顔はまだしばらく赤かった。 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ご発注元:川原雅@FEG様 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/cbbs_om/cbbs.cgi?mode=one namber=2087 type=2050 space=15 no= 製作:黒霧@涼州藩国 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=2095;id=UP_ita 引渡し日:2010/10/28 counter: - yesterday: -
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/46699.html
こいしていいですか【登録タグ VOCALOID こ 曲 混沌のKey 鏡音レン】 作詞:混沌のKey 作曲:混沌のKey 編曲:混沌のKey 唄:鏡音レン 曲紹介 イラストはPIAPROより、かなみ氏の「片耳イヤホン鏡音」を使用している。 歌詞 (PIAPROより転載) 今日も思うんだ どうして地球が丸いのか? 君に問いかけたら 「丸い方が可愛いから」(リン)って もう少しボケた答えだって 僕は許せるのに 本当に可愛い答えに もう君に恋して良いですか? もうちょっとずれた関係 片思いみたいな そんなの期待してるけど 現実的にはあり得ない 僕は君に恋して良いですか? そんな事言えない だって君は『あの人(あいつ)』の事が好きなのだから『あいつって誰の事だよ!』(リン) 奪いたい君の唇を 僕だって男の子なんだ 色々な事したいって妄想が溢れそう 今すぐ抱き締めて君を奪い去りたい そんな欲望と理性で僕は生きてるよ '`ィ (゜д゜)/ 宇宙人は居ますか UFOはガソリンで動かせる? 君に問いかけたら 「見た事があるよ」(リン)って その事実にビックリだけど 君の事だから ボケた答えを期待しちゃう 本当に可愛いんだから 君との関係はずっと幼い頃から 兄妹みたいな関係だった いつからか君を女として意識しちゃって あわわっ! こりゃ困った 頭がオーバーヒートしそうだ ○×◎!#$&’)* (あわわわわ) 奪いたい君のハートを 僕だって男の子なんだ 色んな事したいって妄想で涎が垂れそう・・・で『変態・・・』(リン) 君の事が好き過ぎて もう困っているよ ほら今日もきっと眠れないんだな・・・君が好き 幼い頃に約束した「結婚しようね」(リン)って言葉を 絶対に君は覚えてないよね・・・『忘れてないんだけど!』(リン) ああ・・・もう もやもやする気持ちで壊れそうだよ・・・『コラ!無視するな!』(リン) 奪いたい君の唇を 僕だって男の子なんだ 色々な事したいって妄想が溢れそう 今すぐ抱き締めて君を奪い去りたい そんな欲望と理性で僕は生きてるよ '`ィ (゜д゜)/ 「あーもう!だから誤解だって!私はあなたの事大好きなんだから・・・」(リン) コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/rozen-yuri/pages/203.html
お昼の時間を過ぎた頃。二階の部屋で本を読むドールが一体。そんなドールに、幼い足取りで近付くドールがいた。 「蒼星石、うにゅーあげるの!」 「良いの?貰って」 「うん!ヒナ、もうひとつ持ってるもん。それに、蒼星石の事大好きだから、大好きなものも半分こするの」 「ふふ、ありがとう」 そう言うと、差し出された苺大福を受け取った。 雛苺の方は、お気に入りのポシェットからもう一つの苺大福を取り出し、包みを剥がし始めた。早速食べる気らしい。 そんな雛苺を見て優しい意味で少しだけ笑うと、自分も先程貰った苺大福の包みを剥がし始めた。 「いっただっきまーす、なの」 「いただきます」 二人同時に、口にした。雛苺は二分足らずで完食し、それに苦笑いしつつ、蒼星石は五、六分で完食した。 そして、異変が起きたのは暫く経ってからの事だった。 「(何だろう…、暑い……)」 心の中で密かに呟き、窓越しに空を見る。良い天気ではあるが、陽射しが強い訳ではなく、快適な気温だった。なのに何故、異様な暑さを感じるのか。さっきまでは何とも無かったのに。 「どうしたの?」 「い、いや…何でも…」 「暑いの?」 少しだけ目を見開き、雛苺を見つめた。ドールは汗をかかない為、見ただけで判断する事は出来ない筈。ましてや、快適な気温の日にそんな事を思うのは、まず考えつかない。 「何か…知ってるの?」 「うん。さっきのうにゅーなのよ」 「!」 「さっきね、蒼星石の事大好きって言ったでしょ?あれは本当なの。だから…貴方を食べたいわ」 蒼星石には見えた。雛苺の左目が一瞬だけ、金色に輝くのを。 「ベリーベル」 こちらが動く前に、相手は動いた。ベリーベルの力で全身を拘束されたのだ。 「っ…」 「“私”の力だから、真紅達は気付かないのよ?」 これが“雛苺”の力だったら、真紅が気付いただろう。しかし、違うものの力だったら…。 『今、紅薔薇お姉さまと翠薔薇お姉さま、黄薔薇のお姉さまは一階のテレビに夢中。…助けに来る人はいませんよ?』 「…望みは?」 『貴方を食べる事。先程申し上げた通り』 「どうやって…」 『……………』 無言で、にこにこと笑いながら蒼星石に歩み寄る。 危機を感じ、必死に逃れようともがくが、轍はきつく絡んでおりビクともしない。 『こうするのですよ』 いつの間にか目の前に立っていたかと思えば、次の瞬間、唇と唇を重ねていた。重ねるだけではなく、強引に舌をねじこみ、口の中を犯していく。 「ふ…ぁ…っ」 『ん、ふ……ぷは…、』 暫く堪能した後、“雛苺”は名残惜しげに唇を離した。 一方漸く解放された蒼星石は、頬を赤くさせながら必死に呼吸を整えていた。何気無いその行動は、酷く色っぽかった。 『もっと、味わいたい……』 悦の表情を浮かべる“雛苺”は、一度ベリーベルの轍を縛り直す。両手を後ろで固定させ、そのまま体育座りの様な格好で座らせる。自分は蒼星石の向き合う形で座った。 『……邪魔ですわね』 何かを睨み不機嫌そうな表情になると、轍を操りズボンを脱がせ始めた。 「な…何を…!」 『……これも、いりません』 さらにドロワーズまで脱がせ始めた。暫くすると、もう蒼星石の下半身を隠すものは無かった。 「い…や、だ……」 『…でも、此処はそうでもなさそうですよ?』 再び轍を操り、閉じようとする脚を強引に開かせ、奥のものに手を触れた。 「あっ…」 『やっぱり……フフフ』 何かを確信した笑みを浮かべ、手に付いた液体を舐めとった。再び奥に手を伸ばし、さらに奥へと指を挿入させた。 「ひぁ…!」 『拒絶の言葉を口にしても、此処は拒絶していない様ですよ?』 「や…やめ…っ」 『絡み付いてきますわ…』 少し経つと、挿れた二本の指をゆっくりと動かし始めた。 「やぁ…んん…っ」 『どうやら、あれの効果は絶大の様ですね』 あれ、とは先程の苺大福の事。苺大福に細工をし、食べたものの性的感度を上げたのだ。 『そろそろイきたいですか?』 「…っ……」 『イきたそうな顔ですね。…良いでしょう』 くす、と笑うと、ゆっくりと動かしていた指を激しく動かし始めた。 「あぁ…!や、ぁ…だ、めぇ…っ」 『あ、イく時はちゃんと言わなきゃ駄目ですよ?』 「っ…あ……い…イ、く…――っ!!」 命令に従い、蒼星石はそのまま果てて気絶してしまった。苺大福にした細工は、そこまで快楽に落とす力があった。 『フフフ……美味しかったですわよ、蒼薔薇お姉さま』 ペロリと指についた愛液を舐めたのは、雛苺ではなく、薄い桃色の長い髪をなびかせたドールだった。 end
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/27237.html
登録日:2014/01/24 Fri 14 21 21 更新日:2024/09/17 Tue 17 24 10NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 2ちゃんねる その先は言う必要ないですよね エントリーシート コピペ ニュー速 ビジネス用語 リーマンショック 人事 内定辞退強要 問題発言 就活 就職氷河期 差別 怪文書 新卒 東日本大震災 炎上 神様気取り 謝罪 迷言 震災 「その先は言う必要ないですよね」とは、とある企業の人事担当により生み出された迷言である。 ■概要 2011年3月11日、マグニチュード9.0の大地震が襲った東日本大震災。 東北地方を中心に日本中を混乱に陥れた未曽有の大災害の後、様々な情報が錯綜する中、 一部の著名人や企業などが不適切な発言を行い、槍玉に挙がる不祥事が多発した。 この記事はそんな不祥事のひとつで、とある企業(以下X社)の人事担当者(以下S)が、新卒者宛に送ったメールにおける文言である。 当時X社はS氏を含めた3名が新卒採用活動を行っていた。 ■事件の経過 【3月1日】 説明会の予約を開始。 この説明会は先着制で、しかも予約開始時間が曖昧だったため、入社志望者の中には説明会に参加できない学生もいた。 この時、X社は予約ができた学生にエントリーシートを事前配布する。 【3月11日(震災当時)】 エントリーした学生らに対し、意味のない安否確認のメールを一斉配信。 回線を混雑させ、被災者の安否確認を妨害。 【3月13日】 問題となる「被害の報告及び学生への連絡メール(後述)」を配信。 このメールで、事前予約が出来なかった学生にエントリーシートを配布するが、締切を2日後の3月15日(消印有効)に設定。 被災者の状況を無視した挙句、上から目線の内容に激怒した一部の就活生の手により、問題のメールが2ちゃんねるに晒され炎上。 まとめサイトにも取り上げられ、X社にも抗議の電話が殺到。 【3月14日】 公式ホームページにて、ゼネラルマネージャーの名で謝罪文を掲載。 就活生にも謝罪メールが配信され、エントリーシートの締切も見送られる。 この事態に伴い、炎上騒動は急激に沈静化。 ■メール内容 こんにちは、X社のSです。 中略 本当は週明けに全員に送ろうと思っていたメールです。 こんなことくらいしか出来ませんが、履歴書とESをお送りします。 ただ、非常に厳しい条件をつけさせていただきます。 その条件とは1点だけです。 書類選考を希望される方は、添付の専用履歴書とエントリーシートをご確認いただき、3月15日(火)消印有効でその2枚をセットにし、下記までご郵送ください。 直前に説明会へ予約が出来た場合は、ひとまず書類持参でお越しください。 会場で通り一遍等の説明・指示はします。 その指示が難しい場合は・・・その先は言う必要ないですよね。 自分で考えてみてください。 後略 ■問題点 意味のない安否確認のメールも批判対象とはなったが、これだけならさほどのダメージにはならなかったと思われる。 東日本大震災クラスの未曽有の大災害は、電子メールの普及後には起きていない(*1)ため、Ⅹ社に限らずどこも対応は手探りの面が強かった。 内容も被災者を気遣う言葉も入っており、送るべきでないことをSが知らなかったとしても同情の余地がある所だろう。 まず批判の的となったのは、新卒者とはいえ社外の人間に対し、ビジネスマナーの欠片もないどころか驕り昂ぶった内容のメールを配信したことにある。 言葉遣いは丁寧だが、ところどころに「おまえらを採用してやるんだからありがたく思えよ」とでも言わんばかりのメッセージがにじみ出ている文章は、就職氷河期でナイーブになっている学生たちを激怒させる。 そもそもS氏の文章は 説明会への事前予約ができた学生とできなかった学生をあからさまに差別している。 ビジネス用語の使い方がまったくなっていないのはもちろん、そもそも日本語として「てにをは」が怪しい(*2)。 抽象的で意味の分からない文言を使っている。これは社外文書としてありえない。 など「企業の窓口として明らかにおかしい」点がいくらでも出てくるもので、これだけでも炎上のための燃料としては十分だった。 これに加えて今回は未曽有の大震災が起こってしまったことで、その批判は一気に加速する。 他の企業が被災地への物資支援や支援金を送ったり、採用日程を大幅にずらすなどの対策を講じる中、X社はそういった対策を全く行わなかった。 それでも日程に余裕があるならまだしも、3月13日に公開されたエントリーシートは、本来は締切前日の14日に公開されるものだったという。 さらに被災地の就活生は、家族の安否確認や後片付けなどのために就活どころではなくなった人も多かったことは勿論、 そもそも郵便局が被災して郵送できない状況にあったのだ。そんな未曽有の大災害の中で就活を優先しろという配慮のなさはもちろん、 被災者の気持ちを無視したこの「上から目線メール」は、まさに就活生にとっては「言語道断」だったのである。 謝罪文の中には「当該担当者を厳しく指導」という文言がある他、事前に文書の内容を検閲する機関も設けたという発表もあった。 S氏には何かしら厳罰が下されたと思われるが、最終的にどのような処分を受けたのかは言及されていない。 クビになったという噂はあるもののあくまで論拠のない噂であり、そういった事実は確認されていない。 2021年現在も彼は在職中であるのかもわかっていない。どちらかといえばまとめサイトのアクセス稼ぎに使われる定番の話題のひとつになってしまっている(*3)。 また、「東北では現在もX社に対する不買運動が続いている」「S氏はその後○○している」などというものはすべて憶測の域にすら至っていないデマである。 同時期にも、「震災応援キャンペーン」などと銘打った広告を出した不動産会社もターゲットとなったが、 X社の騒動があまりにもツッコミどころが多すぎたため、比較的騒がれることはなかった。 ■背景 X社の新卒採用担当部門においては「就活生との距離を近くするという目的で、彼らと同じ目線で接する」というトレンドがあったためだという。 就活生に近い目線を保つことで彼らをより深く理解することは多くの企業で行われている。 それによってより優れた学生を選抜出来るし、入社した後も彼らの視点を保つことで採用後に実施する新人育成にその視点を生かすこともできる。 そして、そのために採用担当者にも若手を起用するというのもよく行われている。 就活生と採用側の年代が離れると、どうしても現代の就活事情などに疎く、また就活生も過度に遠慮してしまうなどで選抜に支障を来す危険性はでてしまうため、年代の近い若者が採用に関与するのが好ましいのだ。 ネットで出回っているSの写真を見ると、Sは就活生とほとんど年が離れていないと思われる若手であった。 X社でも、上記のような発想から「就活生と年代の近い若手」としてSを採用担当にしたものと思われる。 しかしその風習はやがて慣習化し、本来の意図が忘れられてきた。 そうなると、Sと学生の年代が近いこともあってか、Sは就活生を「同年代の仲間内」あるいは「自分を慕ってくれる後輩」のようにとらえ、そこに暗黙の了解があるコミュニティができているような誤解が生じ始めた。 結果、Sは就活生に「仲間内ならこれくらい読めるよね?」という軽い感覚で指示をするようになってきた。 しかし、いくら就活生に近い目線で接したとしても、就活生にとってSは生殺与奪を握っている恐ろしい存在であることには変わりがない。 本人としては仲間内の軽い感覚の指示であっても、就活生にとっては神の命令にも等しい言葉なのである。 Sはこれを忘れてしまったか、認識して思い上がってしまったか。 いずれにしても、「我々が学生に親身に目線を合わせよう」というためのトレンドは、「学生が我々に目線を合わせるべきだ」という本末転倒な入れ替わりを起こしてしまったのである。 こんなメールを送ったことやメールの文面が驕り昂ぶったように見えるのも、ここに起因すると思われる。 さて、これはX社に限った話ではないのだが、この時期の就職活動は「我が社に本当に就職したいのなら何にも優先して来るはずだから、開始時刻が曖昧な先着制でも予約ができて当然。これはやる気や熱意を確かめるためのテストなのだ」という風潮があった(*4)。 だから温情を乞おうにも「それはあなたの責任でしょ?」「あなたの責任じゃないかもしれないけど、私たち優先で来てくれる人を採用したいのは当然でしょ?」とすげなく返される・そもそも相手にされないという現実が、X社のS氏に限らず就活で新卒を募るような企業全般に蔓延していたのである。 「その先は言う必要ないですよね…」の真意についても「X社に就職したいという熱意があるなら諦めないであの手この手で挑戦してくれるはず」という意味だったとされる指摘がある。 こうした学生にとって非常に不誠実なことが正当化されがちという事情や、ちょうど2008年のリーマンショックに端を発した未曽有の就職氷河期、「不安に負けるな!この人はこんな風に乗り切ったんだぞ!」とうつ状態を煽り立てるかのような就活サイトのメールマガジンなどにより、 先輩世代の就活氷河期の暗いニュースのせいで当時の就活生は必要以上にナイーブになってしまい、新卒以外を採用していないという時勢に合わせて故意に留年して新卒で居続ける就活浪人や、人生を悲観して自殺したり、心療内科に受診するような人もどんどん増えている時期だったのだ。 しかもこの時期は「就活生に内定を辞退するようにハラスメントを行う」ということが多くの企業で行われており、いくつかの企業ではニュース番組で取り上げられるほどにもなった。(*5) もちろん人事部に対する悪い噂話も、就活生の間で絶えなかった(*6)のだが、こうした人事に対する不信感はまだあくまでも証拠のない噂の範疇でしかなかった。 いくら火のないところに煙は立たないということわざがあるとはいえ、さすがに明確な証拠がないまま批判することはできない。 就活に限らず、うまく行かなかった人物が僻みで悪口を言う現象はどこに行っても存在するものであり、それまでの悪い噂も第三者から見れば「志望する会社に就職できなかった者が僻んで悪口を言っているものが大半」という見方が主流だったし、「それがどうした、自分はこんなことをされたんだ」という仲間内での不幸自慢に話が逸れていって、結局大きな動きにはならなかった。 それがこの未曽有の大震災という非常にナイーブになっている人が多い中でメールの文面と言う動かしようのない証拠によって、自己陶酔的な文章とともに表面化したことで、就活生の怒りの矛先が向かってしまったのである。 つまりこの一件は「未曽有の大震災で知人が心配だ」「日本は、そして自分の人生はこれからどうなってしまうんだろう」という不安の中に送られてきて安否確認を妨害した迷惑メールというだけでなく、 就活生を自分と同じ人間と思ってないような人事担当者の言語道断な驕り昂ぶりが表面化したことで怒りを買ってしまった一件だったのだ。 翌日ゼネラルマネージャーの名義で掲載された謝罪文はこのS氏に対して静かな怒りを感じられる文面であり、 このなんか妙な面白味がある誠実さを感じられ、かつ速やかに行われた謝罪が事態の鎮静化に一役買った。一時期はAAも作られるほど人気のネタになっていたらしい。 そのため今ではこの一件を知らない人もだいぶ増えてきている他、最近知った人の中ではこういった背景をまったく知らない人も多い。そういう意味ではこの不祥事は風化したと言えるだろう。 後述のとおりSを非難する文脈で話題になることはあっても、X社を非難する文脈で語られるケースは少数である。(*7) しかしこの一件は震災の思い出や、噴飯もののふざけきった怪文書としてだけでなく、 当時の就活のいびつな事情やネットの炎上対処にある程度成功したひとつの事例として、今も大きな地震が起きたり、3月11日が来るたびに各所で語られている。 また他の会社でも、これを反面教師として新卒採用に関する文章が引き締められるようになったことで、 少なくとも抽象的で意味の分からない文言を使っているような社外文書として言語道断な怪文書を送り付ける人事担当者はだいぶ少なくなった。(*8) 実はこの事件は単なる炎上や不祥事として片付く一件ではなく、歴史のマイルストーンとして優れた話題性を持っている。 そしてS氏の迷言は反面教師や炎上の見本、就活の史料として、ゼネラルマネージャーの対応は模範例として。 そしてえてして暗かったり、政治の話に踏み込んできな臭くなってくる震災の思い出話の中では比較的明るく話せるということもあり、今でも様々な場所で細々と語り継がれているのである。 追記・修正が難しい場合は…その先は言う必要ないですよね。 自分で考えてみてください。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- 特定の団体や人物に対する誹謗中傷や愚痴、批判には、IP規制およびコメント欄撤去が即時適用されますのでご注意ください ▷ コメント欄 [部分編集] 報告にありました通りコメント欄のリセット そして警告を追加しました -- 名無しさん (2017-06-21 21 41 02) しかし改めて見ても酷いなこりゃw一生出世できずに窓際で過ごしてろ -- 名無しさん (2017-08-02 21 16 53) 就活生や社員も客になりうる、って忘れるとこういうのが増える。バイトに当り散らす社員を見るたびに思う -- 名無しさん (2017-09-29 16 30 16) これ結局文脈から察するにあきらめて下さいねって意味で行ったってことでいいのかな? -- 名無しさん (2017-09-29 16 46 32) ↑ 一応熱意を確認したかったようではある。ググれば他のメール文章も出るけどものっそい上から目線注意 -- 名無しさん (2018-06-05 13 57 15) アリバイ作りじゃないの? 本当は予約できた奴しか相手しない気が、ずさん過ぎるやり方で苦情が来たから一応手は打ちましたよとポーズのためどう見ても間に合わない期間でES出して諦めさせるつもりだったんだろ。文句来たら「正直ちょっと残念です。ES出せないなら諦めろと私が言いましたか? メールにはどんなことを書いていましたか?」と言う手筈。問題は最悪のタイミングで最悪の言い方したこと -- 名無しさん (2018-06-06 01 01 40) ↑なんにしろ、これ書いた奴も、こいつを採用した会社もクソ。状所酌量の余地なし、同情の余地なし。 -- 名無しさん (2018-06-21 14 57 56) ここの項目でググると一番上がこの項目で次がまとめなんだな。。。 -- 名無しさん (2018-06-21 15 23 50) これに対して総務部ゼネラルマネージャーの謝罪文が冷静にぶち切れてて好き -- 名無しさん (2018-06-21 16 11 56) 処分については言及あったような気がするけど・・・確か解雇されたはず。 -- 名無しさん (2019-06-26 10 42 50) 違反者のコメントを削除 -- 名無しさん (2019-06-28 13 46 58) 解雇されたってソースはないよ -- 名無しさん (2019-11-04 15 05 55) 就活生に対して偉ぶってたら、今度は自分が再就職先を探すハメになったとは -- 名無しさん (2019-12-11 19 09 04) ↑自分が就職難で苦しんで、学生の気持ちになってみやがれ、と言いたい(--# -- 名無しさん (2020-07-17 13 44 16) 地震が起こる度にコピペスレが建つの草生える。 -- 名無しさん (2021-03-12 00 40 59) 自分に酔ってる感じしてすげえイタいな・・・ -- 名無しさん (2021-03-12 01 37 50) なんだこれ? -- 名無しさん (2021-03-12 01 39 06) バトル鉛筆のムドーです。★に60のダメージは大丈夫でしたか? -- 名無しさん (2021-03-12 06 53 04) 友達同士のメールじゃあるまいし、言う必要がないなら態々書くなと…自己陶酔丸出しで気持ち悪い。 -- 名無しさん (2021-03-13 03 55 13) この後改めて人事採用担当になった人物も炎上し、以後この企業は3.11の日にこの事件でTwitterのリプ化を防ぐために二日前から投稿をやめ、11日の2.3日後に数日分まとめて投稿してるという -- 名無しさん (2021-03-13 05 57 33) 自分が神様になったみたいに勘違いする採用担当って割といるよね -- 名無しさん (2021-03-13 11 43 45) 取ってつけたような「業界への注意喚起になったから結果的には良かったよね」みたいな説明いるか? -- 名無しさん (2021-03-13 14 28 14) 要らんと思うし、名指しで良くない? -- 名無しさん (2021-03-13 15 16 19) もう本人は居ないはずなのに、この時期になると未だクソリプ飛ばされるの気の毒というか何というか -- 名無しさん (2021-03-13 20 10 14) それこそ企業イメージってやつよ -- 名無しさん (2021-03-14 02 30 26) 誰もが知っている(という設定だから)省略して画面の向こうのプレイヤーには説明しないシナリオを思い出した -- 名無しさん (2021-03-14 03 16 48) 不況に(買い手市場に)なるほど雇用企業側が強くなるから、表に出ないだけで滅茶苦茶やる企業はこれからどんどん増えるんだろうな -- 名無しさん (2021-03-14 12 04 02) 日本は令和でも奴隷制だ -- 名無しさん (2021-03-14 14 35 08) ファミ通の攻略本かよ -- 名無しさん (2021-03-14 20 01 06) ■背景 のあたりが面白いな。「歴史のマイルストーン」というのが特にいい。 -- 名無しさん (2021-03-15 00 55 50) 時代の追い風があってなお失敗するバカはいるというこった。 -- 名無しさん (2021-03-15 03 55 07) この項目名を見て真っ先にイメージしたのは、ポケモン剣盾のビートだ。 -- 名無しさん (2021-03-15 15 23 28) 実際採用担当の言行がヤバすぎて採用辞退したってケースも普通にあるしね。案外何処にでもあるんだろう -- 名無しさん (2021-03-15 16 09 28) 人事がKSなら会社も腐るってことを目先の利益優先で使えない奴に採用担当させるとこは気づかんのさ -- 名無しさん (2021-03-15 21 21 36) ↑ -- 名無しさん (2021-03-16 14 12 26) ミス。頭の中でどう考えているかはこの際置いておいても、社外文書にコレはないだろう……。↑18 バトエンとはまた懐かしい……。 -- 名無しさん (2021-03-16 14 13 56) 新入社員の採用や教育について、現場担当を若手有望株にやらせるのはよくある。個人的には、Sもこの件起こすまでは有望株扱いされてたんじゃないかと推測してる。 -- 名無しさん (2021-03-16 14 22 42) 実は中略されてる部分やこいつによる激励とされるメールもなかなかアレだったんだが、もっとひどいのたくさんいたんだよな。単に都市部で被害が出た大震災を受けて炎上しただけだから、熊本とか中越なら話題になったかすらも怪しい -- 名無しさん (2021-03-17 04 50 34) エンガワ?いいえ、アカマンボウです。 -- 名無しさん (2021-03-17 15 27 56) 「自分で考えてみてください」とあるが、こんな文章を送ったらどうなるかは考えなかったようだな -- 名無しさん (2021-03-17 21 05 08) 口頭でも相当アレな発言なのに、メールで証拠残しちゃってるのが何とも -- 名無しさん (2021-03-17 21 21 41) 驕り昂り言語道断の語感の良さよ -- 名無しさん (2021-03-18 00 00 34) 驕り昂り言語道断って騒ぐのはむしろ採用側の思う壺っていうね。事件がネタ方面で風化してくれてる証だし。○○社への想い、××社訓を○秒で暗唱、などで辞退を迫る暗黒時代だったが胸糞悪すぎてミーム化しないし -- 名無しさん (2021-03-18 05 22 30) あれ以降に商品を使うであろう子供の保護者が、この企業の製品を使わせたいと思うかは疑問だし、その子供が成長して親になっても、わざわざ使ってない他社製品を自分の子供に選ぶ理由もないだろうから、次の世代も…と考えると、いったいどれだけの損害が出続けるんだろう…と時々気になる -- 名無しさん (2021-03-18 06 20 56) デスゲームの主催者みたいな思考 -- 名無しさん (2021-03-18 22 54 53) ↑↑ネットでちょろっと炎上して即鎮火、Twitterでクソリプ送るのが大体オタクや憂国って負け犬感丸出し(=面倒なオタクに絡まれたかわいそうな被害者と映る)、なんて騒動が傷痕になってるわけねーだろ… -- 名無しさん (2021-03-19 06 36 51) 自治医大で似たような騒動が… -- 名無しさん (2021-05-28 16 44 29) 毎年3/11は絶対にツイートしないX社は本当に反省していると思う -- 名無しさん (2021-05-28 16 47 01) もうX社をT社にしちまおうぜ -- 名無しさん (2021-06-08 11 54 28) ネット上のミーム的な何かだと思った。つまり一流企業がネット上のミームレベルってことに… -- 名無しさん (2021-08-29 08 07 26) 普通の人間なら居づらくなって退職するだろうが、普通の人間ならやらないようなことをいくつもやらかしてるもんなぁ。それにあの大災害の直後に無職になる決断ができるかというと… -- 名無しさん (2021-08-29 09 17 25) 窓際に置いとくのももったいないわ。ホームレスになってろと思う。 -- 名無しさん (2021-08-29 11 08 30) なんj画像草生える -- 名無しさん (2022-02-04 11 08 23) 知らずに見た時はフィクションのモノローグかと思った -- 名無しさん (2022-02-22 22 52 11) この会社ではないけど、新人歓迎会で酔っぱらった人事が新卒社員たちに暴言吐きまくった結果全員採用辞退。後日慌てて連絡入れるも「俺らの代わりは幾らでも居るんでしょ?今からでも探せば良いじゃないですか」って返されて阿鼻叫喚…なんてケースもあったというから、マジで人事を監察する担当も必要だと思う -- 名無しさん (2022-03-12 17 12 59) 東日本大震災は未曽有でもいいけど、リーマンショックからの就職不況はバブル崩壊後のいわゆる氷河期もあるし未曽有って言葉使うほどじゃなくね? -- 名無しさん (2022-03-12 17 36 43) ひろゆき語録かと思った。なんかゴルスタ事件を思い出すなぁ -- 名無しさん (2022-03-13 08 08 38) 2022-03-12に行われた同一IPによる一連の編集を見ると、事件を風化させちゃいけないんだなと思いまた -- 名無しさん (2022-03-13 23 59 37) ↑ああ、一個人の感想を世論として勝手に追記しちゃったのね -- 名無しさん (2022-03-14 06 55 24) だらだらと読みにくい上に主観の入りまくった佐藤のような記事 -- 名無しさん (2022-04-20 17 53 22) なんで負けたか明日までに考えといてください -- 名無しさん (2022-06-23 21 38 10) ↑6 リーマンの後遺症×東日本大震災×悪夢の民主党政権というコンボだぞ -- 名無しさん (2022-07-10 04 10 23) ひろゆきがこういう台詞言ったのかと思った -- 名無しさん (2022-07-11 21 21 25) 単に事実のみ述べればそれで面白く、反省として得られるものも多い事件なのに、不要に略したり伏せたり編集者の意見で埋めたり、余計なことしてるなという印象。本件メールと謝罪文丸載せしてなにか不都合あるんです? -- 名無しさん (2023-04-29 08 30 27) 非日常感に酔っちゃった痛い人って感じこんなのが横行している会社とか絶対ハラスメントヤバそう朝礼の時に軽く何か発表会とかしてそう -- 名無しさん (2023-06-18 11 16 27) 本文ではX社ってぼかしてるのにタグで名指ししてる件 -- 名無しさん (2023-06-18 17 33 05) 当時就活生でもなんでもないけどトンボ鉛筆の商品だけは絶対に買わんわ -- 名無しさん (2023-06-29 23 27 51) 表に出てないだけで、もっとやばい話があると思うと震える。それこそ業界の在り方が変わるくらいの。 -- 名無しさん (2023-06-29 23 45 59) X社って表記が旧青い鳥社っぽいので置き換えたい感 -- 名無しさん (2023-10-30 01 16 40) 「私自身、都内から~」の地味に突っ込みどころな自分語りが略されてるのはなんか気になる -- 名無しさん (2024-07-04 15 29 29) 人事部門は簡単に生殺与奪を握れる立場になるので狂いやすいのだと改めて…。立場は人を狂わせるのです。 -- 名無しさん (2024-07-04 15 46 30) カチコミ目的で企業に乗り込んでもよい案件。もしくはその企業関連の就活サイトを荒らしまくるとか。 -- 名無しさん (2024-07-15 15 29 07) 流石にこのやらかし以下のカス行為やらかすのはだめだろ……というかどっちも最悪警察案件になるだろ -- 名無しさん (2024-08-01 14 03 18) ていうかトンボ鉛筆の事後対応は見事だったし名前出しても良い気はするんだがね。X社だと今は紛らわしいし -- 名無しさん (2024-08-01 14 10 09) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tisnrail/pages/132.html
勇者。 強い勇気を持ち、人々の羨望を集めた者に与えられる名前だ。 彼女達にとって勇者は強い意味合いを持っていた。 片や”魔王”の運命を背負わされた王女が目指した輝かしい名前。 片や神託を受けて世界の脅威と戦う力を得た少女を称える称号。 誉れ高き勇者の逸話を後世に遺せば、相応のクラスを与えられたサーヴァントとして召喚される。 エクストラクラス・フォーリナー。 それが結城友奈に与えられたクラス名だ。 「サーヴァント、フォーリナー……結城友奈」 「うん! 私は結城友奈……勇者のサーヴァントだよ!」 お辞儀をする無垢な少女。 そのあどけなさは、天童アリスの友になった優しい少女達とよく似ていた。 もしも、友奈がゲーム開発部にいたら、みんなといいお友達になってくれる。 そんな取り留めのないことを考えて、アリスは笑みを浮かべた。 「昨日、友奈の逸話を夢で見ました!」 「うっ……なんだか、ちょっと恥ずかしいね」 「アリスは知りました! 友奈には、素敵なお友達がいっぱいいたのですね!」 「……そうだよ! 東郷さんも、風先輩も、樹ちゃんも、夏凜ちゃんも、園子ちゃんも、みんな私の自慢だから!」 誇らしげな友奈の姿。 友奈は決して一人ではなかった。タタリに呪われ、誰にも真実を告げられずに追い詰められた時も、彼女はいつも想われていた。 一途で眩い絆。かつてのアリスが知らなかった尊いものだ。 「じゃあ、アリスにとっても、友奈は自慢ですね! だって、友奈は真の勇者ですから!」 天童アリスはアンドロイドだ。 名もなき神々の王女AL-1S。 古の民が残した遺産にして、無名の司祭が崇拝したオーパーツだ。 「不可解な部隊(Divi Sion)」の指揮官にして、世界滅亡の為に誕生した「魔王」だった。 いずれ、キヴォトス全域に終焉をもたらす事を約束した厄災。 だが、彼女はその運命を変えた。 友との絆、培ってきた正義と愛の心、そしてアリス自身が抱いた心からの願い。 友情と勇気と光のロマンが、アリスをなりたい自分に変えてくれた。 それは、この世界に希望を与える勇者。 「アリスはまだ「見習い」勇者です! だから、勇者の先輩である友奈から、たくさんのことを教わりたいです!」 そんなアリスの元に導かれたのは。 紛れもない正道を歩む少女にして。 小さな両手で数多の命を救い続けた正真正銘の勇者だ。 その輝きで凶星(バーテックス)を幾度となく打ち倒した英霊(サーヴァント)。 アリスにとって、まさに理想の体現者である勇者だった。 「本当に、友奈は素敵ですから!」 紛れもない本心。 善意と情熱に溢れた素直な言葉。 友奈の在り方と力、それ以上に彼女を支える友情と真心に目を焦がれていた。 結城友奈は勇者である。 そして愛を与えられた普通の女の子だ。 時にはワガママを言って、たくさんの友達と当たり前のように遊んだ。 アリスがゲーム部に入ってから得たものを、生まれた時から持っている乙女。 けれど、絆だったらアリスだって負けていない。 「へへ……照れちゃうな。なら、先輩勇者として教えてあげる! それは……」 「それは……?」 「私達、勇者部のモットーの勇者部六箇条だよ!」 「おおー!」 勇者として、または普通の女の子でいる為に決めた6つの誓い。 挨拶はきちんと。 なるべく諦めない。 よく寝て、よく食べる。 悩んだら相談! なせば大抵なんとかなる。 無理せず自分も幸せであること。 一語たりとも聞き逃さず、アリスは心に刻み込んだ。 「パンパカパーン! アリスは、勇者部六箇条を覚えた!」 それは友奈がアリスにくれたはじめてのプレゼント。 「アリスは最初のクエストをクリアしました! 仲間と出会い、絆を深めること!」 「おめでとう、マスター! 見習い勇者から、マスター勇者になったね!」 「なるほど……アリス、マスター勇者にランクアップしました!」 英霊の座に登録された勇者からのお墨付きだ。 アリスにとって誇らしい勲章にして、この聖杯大戦に立ち向かう大きな第一歩。 マスターとは、主人である証ではない。 揺るがない絆と親愛の証明にして、何よりも勝る最強のバフ。 この称号があれば、アリスが持つ勇気と愛のステータスは無限大に強化される。 どんなバッドステータスでも跳ね返せた。 「……マスターは、聖杯に何かお願い事をしたい?」 真っ直ぐな目で友奈から聞かれる。 「私はあなたのサーヴァントだから、何でも言ってね」 でも、どこか寂しそうで。 その眼差しの意味をアリスは察した。 アリスと友奈にとって避けて通れない試練。 聖杯戦争のサーヴァントとして召喚されたからには、いずれ友奈も他者を殺める時が訪れる。 アリスを信じ、アリスの願いを叶えたくて、アリスに大きな贈り物を与える為に。 「アリスの願い、ですか?」 きょとんと首を傾げるも。 すぐに、彼女は真摯な顔つきになる。 TVゲームや漫画、古く遡れば伝記で称えられる勇者と呼ぶにふさわしい眼力だ。 如何な巨悪にも屈しない眼差し。 鬼神、悪魔、魔王、魔神。恐ろしい二つ名を持つラスボスを前にし、何度傷付けられても立ち上がる胆力があった。 それは、アリス一人だけの力ではない。 「……大切な仲間がいます」 間を開けてから、ゆっくりと言葉を紡ぐアリス。 「みんな、今もアリスの帰りを待っているでしょう」 アリスの脳裏に浮かぶ仲間達の笑顔。 花岡ユズ。才羽モモイ。才羽ミドリ。 魔王と知られても、アリスのせいで怪我をしても、みんなは手を差し伸べてくれた。 ゲーム開発部のみんなだけじゃない。 ネル先輩達C Cや、シャーレの先生だってそうだ。 みんなは、アリスの本当の願いを思い出させてくれた。 魔王である運命を変えて、アリス自身の意志で……勇者になってみんなと冒険をしてもいいのだと教えて貰った。 「アリスはみんなとまた会いたいです。勇者になって、みんなでいっぱい冒険したい……これがアリスの願いです!」 聖杯はいらない。 だって、アリスの願いはもう叶っているから。 幸せな日々を過ごしているのに、どうして今更他の何かに縋らないといけないのか。 もちろん、みんなが待ってるキヴォトスに帰りたい。 でも、嘘や悪意で誰かを傷つけたくない。 天童アリスは全てを話した。 「そっか。それが、マスターの願いだね」 「アリスの願いを聞いてくれて、ありがとうございます」 心からの言葉を、譲れない願いを、大切な想いもーーその全てを優しく受け止める友奈。 英雄譚の主人公になるべくしてなり、勇者として英霊の座に登録されるべき少女だ。 「それに、アリスの中にも、頼れる仲間がいました!」 「マスターの中にも? それって、どういうこと?」 「言葉の通りです! アリスの大切な仲間、ケイがいました!」 アリスの身には鍵となる少女が宿っていた。 固体名は<Key>。 モモイの読み間違いからケイと呼ばれた少女。 ケイはアリスを魔王に変える引き金にして、大きな鍵となるAIだ。 一度、アリスの中にいるケイが起動し、モモイが怪我をした。その一件からアリスはケイを避けて、目をそらし、苦しめた。 けど、それは勇者の在り方じゃない。 誰かを助けたいという気持ちこそが勇者の資格。 ならば、ケイの事だって真っ直ぐに向き合うべきだった。 「もう、アリスの中にケイはいません。でも、ケイはアリスを……助けてくれました。だから、ケイの為にも……アリスは勇者でありたいです!」 聖杯の奇跡があればケイとまた会える。 でも、ケイはそれを望まない。 心を一つにし、アリスとケイの二人で光の剣を掲げたから。 仲間の期待に応えると宣言したのに、魔道を歩むのはあり得なかった。 「アリスに力を貸してください、友奈!」 今の天童アリスは武器を持たず、キヴォトスの大切な仲間はそばにいない。 闇を切り開き、奇跡をもたらした『光の剣:スーパーノヴァ』は手元にない。 ケイの想いをしまった小さなロボットも、今はアリスのそばにいなかった。 屈強なキヴォトス人よりも、更に高いスペックを彼女は誇る。 だが、如何にアリスだろうとサーヴァントの神秘には耐えられない。 大切な絆の証がないまま、戦いを挑む事に不安はあるし、とても寂しい。 ……それがどうしたのか? 剣がなければ勇者は戦えないのか。そんなはずない。 たった一人になった勇者はただ逃げるだけ。断じて違う。 勇者とは、文字通り勇気ある者。 勇気という最高の魔法がある限り、悪を打ち砕く正義の一撃は何度だって放てる。 友奈だってそうだったから。 「任せてね、マスター!」 アリスの願いを知った友奈は、胸を大きく張りながら笑ってくれた。 天真爛漫な彼女達には、これからたくさんの試練が待ち受けている。 勇者を目指す少女、そして勇者の影法師たる少女に牙を剥く悪鬼も現れるだろう。 少女達を茨の道に歩ませ、逸話を血と罪で汚し、名を貶めようとする卑しい大人も現れるだろう。 けれど、彼女達に迷いはない。 夢と希望に満ちた明日の為、二人は戦いを決意する。 天童アリスと結城友奈は勇者なのだから。 「勇者部六箇条……無理せず、自分も幸せであること。マスターの幸せのため、頑張るよ!」 「では、アリスと一緒に帰りましょう! これが次のクエストです!」 「おー!」 夕焼け空の下、アリス達は肩を並べながら帰路につく。 キヴォトスから遙か遠く離れた世界にて、アリスの役割(ロール)は留学生。優しい一家に囲まれながら、ホームステイ先で暖かな日々を過ごしていた。 友奈の事も、この街で出会った新しい友達として受け入れられている。 一緒にゲームをして、TVも見た。 RPGゲームのやり方をアリスは友奈に教えてあげたし、二人仲良くレースや格闘ゲームでも遊んだ。 もう彼女達の関係はマスターとサーヴァントではない。 アリスにとって友奈は仲間で、友奈にとってアリスは友達。 言葉は違えど、繋がりに込められた愛と慈しみは同じ。 祈りと、真っ直ぐな輝きは誰にも穢せなかった。 どす黒く、重苦しい深淵の闇すらも、二人の勇者を呑み込めない。 天童アリスと結城友奈は前を見続けていた。 光に満ちた未来を作る勇者である為に。 【クラス】 フォーリナー 【真名】 結城友奈@結城友奈は勇者である 【ステータス】 筋力B+ 耐久C+ 敏捷B 魔力D 幸運B 宝具B 【属性】 秩序・善 【クラススキル】 領域外の生命:B 人類を守る神樹に魅入られ、一度は神の眷属にも選ばれた逸話でこのスキルを得た。 友奈がフォーリナーのクラスで召喚されたのも、神と深い関わりを持った事が由来とされている。 神性:B 神霊適性を持つかどうか。 神に選ばれ、勇者となったことで神性を獲得した。 【保有スキル】 対魔力:B 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。 精霊の加護:B+ 精霊の牛鬼からの祝福により、命の危機において精霊のバリアが発動する。 勇者の攻撃力及び防御力が向上し、同ランクまでの宝具ならばダメージを軽減する。 生前、勇者システムの変更によって、バリアを発動すれば勇者の切り札たる満開が使用不可となったが、マスターからの魔力があれば再使用が可能。 勇者の資格:B 守りたい人々の為に戦い続け、その手で己の運命を変えた勇者に与えられるスキル。 戦闘続行、勇猛の複合スキルであり、戦闘時に発揮される。 【宝具】 『結城友奈は勇者である』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:- 結城友奈が勇者である為に必要な勇者システムそのもの。 勇者システムの発動によって結城友奈は勇者となり、パーテックスと戦う力を得られる。 生前は勇者が強化する切り札として満開システムが実装され、強大な力と引き換えに身体機能が一部喪失……散華のリスクがあった。 後に勇者システムの変更で散華がなくなった代わりに、満開はたった一度だけとなる。また、その前に一度でも精霊の加護が発動すれば、そもそも満開システム自体が使用不可。 サーヴァントとして召喚された事により、令呪一画分の魔力供給があれば満開の再使用が可能。 『大満開(だいまんかい)』 ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1 歴代の勇者達からの想い、そして神樹の力を授かった結城友奈が満開した姿。 この宝具を発動すれば、友奈は従来の満開よりも更に神々しい姿となり、各種ステータスが向上し、更に神性スキルを保有する相手であれば各防御スキルを無効化する。 無論、その拳一つで世界の運命すらも変えてしまう。 だが、歴代の勇者達と想いを共有し、更に神樹そのものを供物にしなければ奇跡は起こせない。 令呪三画全てを消費しようとも大満開は果たせない為、現在の彼女では事実上発動不可となった宝具。 【weapon】 勇者スマホ。 【人物背景】 讃州中学勇者部の部員。 かけがえのない友達と力を合わせ、勇者となって世界を救った少女。 【サーヴァントとしての願い】 勇者として、マスターの願いを叶えてあげたい。 【マスター】 天童アリス@ブルーアーカイブ 【マスターとしての願い】 聖杯はいりません。 友奈と一緒に、勇者として戦いたいです。 【weapon】 なし。 【能力・技能】 アンドロイドのアリスは並のキヴォトス人を凌ぐ体力や握力を誇り、また傷を受けてもナノマシンによる自己修復もできる。 ただし、サーヴァントの宝具に耐えることはできない。 愛用する『光の剣:スーパーノヴァ』、そしてアリスが大切にする小さなロボットは手元にない。 【人物背景】 勇者に憧れる少女。 ミレニアムサイエンススクールのゲーム開発部に所属し、RPGゲームの影響で勇者を目指すようになった。 元々は世界を滅ぼすために生まれた「魔王」だが、仲間達との絆で自分の夢を思い出し、「勇者」になりたいと宣言する。 その身に宿す鍵の少女とも向き合い、共に光の剣を掲げて世界を救うきっかけを作った。 【備考】 参戦時期はプレナパテス決戦後からです。
https://w.atwiki.jp/rozenrock/pages/18.html
気づけばここはもう薔薇学の正門だった。 2人の話に気をとられて、2人が避けた自動車の侵入防止用ポール・・・直前まで2人に隠れて見えなかった・・・にぶつかったのだ。そんなことってあるだろうか。 「よくわからないけど、ケガは無い?」 蒼星石が心配そうにこちらをのぞきこんでくる。さすが蒼星石。 さっきから痛いことばかりだったが、優しさが身にしみる。涙が出そうである。 「この歳になって年がら年中平地で転べるのは金糸雀ぐらいのもんです。ある意味感動的ですぅ」 翠星石が意地悪そうな笑みを浮かべてこちらを見下ろしている。蒼星石に比べてこの姉は・・・。 「だ、大丈夫かしら。ありがとうかしら蒼星石」 実際擦り傷などもほとんど無く、金糸雀は立ち上がって埃をはらうと蒼星石に礼を言った。 ついでに翠星石を睨みつける。 「一回転ぶたんびにケガしてたら今頃金糸雀は全身包帯のミイラ男です。心配するまでもないです」 金糸雀の無言の抗議を受けて、翠星石はしれっと言ってのける。おのれ翠星石。反論できないのがまた悔しい。 「・・・そ、そんなことより、2人はなんの話をしていたのかしら?」 転んだ気恥ずかしさをごまかすため、金糸雀は話題を変えた。 そもそも自分の注意がそれたのは先ほどの2人の会話内容のせいである。 そこでは自分の名前が挙がっていた。一体何の話だったのか、気にならないはずがない。 「話?」 「話って?」 翠星石と蒼星石が聞き返す。自分の転倒がインパクトを与えすぎたのだろうか。直前の会話を思い出せないらしい。 「だから、カナが転ぶ前の話よぅ。2人でカナ、じゃなくって、何か話をしてたようだけど・・・」 『自分のことを話していたようだが』と言いかけて、思い直してやめる。 相手の反応次第では内容について推測できるかもしれない。 「え、あ、ああ、話。話ね・・・」 「な、なんの話でしたっけね?蒼星石・・・」 きゅぴーん。金糸雀の目が光った。案の定だ。いくら金糸雀でもわかる。 翠星石はあからさまに目をそらしているし、蒼星石も動揺を隠しきれていない。 根が正直なのだ。翠星石の場合は単純なだけだろう。そういうことにしておく。 ともかく、2人は何か自分に隠している。 「ま、別にいーかしら。それより、そろそろ行こうかしら2人とも」 追求してもおそらく真相は得られまい。そう判断して金糸雀は二人を促す。 まだ授業までには時間があったが、ずっとここで立ち話というわけにもいかない。 「そうだね、行こうか翠星石」 「え、あー、そ、そういや金糸雀のせいで足止めくらってたです。えらそーに先導してるんじゃないです!」 「へーんだ、悔しかったら追いついてみるかしらー!」 あかんべーをしながら走り出す金糸雀。翠星石も挑戦を受けては黙っていない。 「待つですこのチビ金糸雀ぁぁぁぁ!!」と後を追って駆け出していった。 とりのこされた蒼星石はしばらく迷ったものの、やはり後を追うことにした。 いつも一緒に登校しているのだし、自分だけ歩いて行くのも翠星石をほったらかしたようであまり気分が良くない。 さらに翠星石と金糸雀では追いかけっこの勝敗が明らかである(第一脚の長さが違う) 追いついた翠星石が金糸雀にどんな阿鼻叫喚を執行するかもわからない。 やれやれ。肩をすくめながら、苦労性の妹は姉と友人の背中に呼びかけつつ、走りだした。 「待ってよー、2人ともー!」 やがて予鈴が鳴り響き、今日も一日が始まる。 (9)へ戻る/長編SS保管庫へ/(11)へ続く
https://w.atwiki.jp/83452/pages/12892.html
梓「ここにもよく来ましたね」 唯「ムギちゃんがバイトしてたとこだね」 梓「去年の夏休みに何回かここでムギ先輩に会いましたよ」 唯「へー、お客さんとして?」 梓「いえ、働いてました」 唯「え? ムギちゃんは向こうでもバイトしてるんだけど」 梓「こっちに帰って来た時はたまにここの仕事もやるって言ってました。愛着があるんでしょうね」 唯「あずにゃん、そういうことはもっと早く教えてくれてもいいのに」 梓「先輩達はご存知なのかと思ってました」 唯「いくら親しくなっても、お互い知らないことってたくさんあるものなんだね」 梓「先輩達は比較的秘密の少ない間柄だと思いますよ」 唯「そうかなぁ」 梓「羨ましいですよ」 唯「うーん……まぁいいや。それより、ちょっと寄ってかない?」 梓「こんな時間にですか。お腹空いてないですよ」 唯「ドリンク一杯だけでもいいから。ね」 梓「しょうがないですね。お客さんも少なそうですしちょっとの間休憩させてもらいますか」 唯「よーし、いこー」 梓「びっくりしましたね」 唯「うん。まさかムギちゃんがいるとは」 梓「何だかんだ言ってセットを頼んじゃいましたし」 唯「ムギちゃんは商売上手だねー」 梓「従業員が揃いも揃って風邪を引いたそうですね。私達も気をつけましょう」 唯「うん、寝るときは身体を冷やさないようにね」 梓「でもこんな時間にフラフラしてたら明日は体調崩すかもしれないですね」 唯「それはダメだよ。明日はあずにゃんの旅立ちの日なんだから」 梓「もう帰りますか?」 唯「せめて桜高にはお別れを言わなきゃね」 梓「見えてきましたよ」 唯「校門は閉まってるかぁ」 梓「当然ですよ」 唯「じゃあ敷地の周りをぐるっと回ろうよ。この校舎と、ここで生まれた思い出を、じっくり胸に刻み込むんだよ、あずにゃん」 梓「そういうのは卒業式で済ませました」 唯「私もあずにゃんの泣き顔見たいからもう一回卒業式やろうよ。二人だけで」 梓「泣いてませんよ、今年は」 唯「はぁ~、意外と広いもんだねー」 梓「ですね。やっと半周ですよ」 唯「疲れちゃったからもう一度ムギちゃんの店に寄る?」 梓「帰ります。早く帰って寝たいです」 唯「しょうがないなー。ん?」 梓「どうしたんですか?」 唯「見て。校舎の壁の隅の方」 梓「落書き、ですね」 唯「相合傘、だね」 梓「名前見えますか」 唯「見えない」 梓「まぁ、詮索するのは野暮ですよね。あんな所に書いてるんですから秘密にしたいんでしょう」 唯「……やっぱり女の子同士、なのかな。女子高だし」 梓「もしかしたら先生と生徒、とか。……あまり考えたくないですけど」 唯「自分の名前と校外の彼氏の名前を書いた、っていうのもあるかもね」 梓「何にせよ、可愛いものですね。母校に自分がいた証をさりげなく残していくって」 唯「あずにゃんも何か残したりした?」 梓「物は残してませんよ。……ただ、先輩達が残してくれたものは、私も同じように残すことができたと思います」 唯「来年は廃部になったりしないかな」 梓「大丈夫です。軽音部はなくなりません」 唯「そう、よかった」 梓「唯先輩」 唯「なに?」 梓「私、もう放課後ティータイムに戻ってもいいんですよね」 唯「もちろんだよ。……がんばったね、あずにゃん」 梓「はぁ、もうすっかり身体があったまってしまいました」 唯「マフラーが暑苦しくなってきたね」 梓「風邪引くといけないので外さない方がいいですよ」 唯「そうだね。ん、どうしたの、あずにゃん」 梓「ここも思い出の場所、ですね」 唯「あぁ……。あの時のあずにゃんの顔が忘れられないよ」 梓「どの時ですか」 唯「『ゆいあずってどうですか?』」 梓「私そんなこと言いましたっけ」 唯「言ったよ~。ふわふわとぅああ~いむ」 梓「言ってません」 唯「あずにゃん、歌上手になったよね」 梓「そうですか? ありがとうございます」 唯「ここで一曲歌ってく?」 梓「草木も眠ってる時間なんですから止めましょうよ。またの機会に」 唯「マンションの部屋で歌うのは近所迷惑だしなぁ」 梓「どこかいい場所ないんですか」 唯「う~ん、あ、いつか一緒に行ったよね。大学構内の大きな木がある場所。あそこなんてどう?」 梓「いいですね。ここと雰囲気が似てますし」 唯「うん。じゃああそこで『ゆいあず』再結成だね」 梓「はい。暇があれば」 唯「早起きして時間作ればいいんじゃないかな?」 梓「唯先輩には厳しいんじゃないですか」 唯「頼りになる隣人が越して来るから大丈夫」 梓「しょうがない人ですね」 唯「あずにゃんの家だ」 梓「もう私の家じゃなくなりますけどね」 唯「そんなことないよ。ここがずっとあずにゃんの家であることに変わりないよ」 梓「そうであってほしいですね」 唯「時間があったらちゃんと帰って来て、お父さんとお母さんと笑顔で食事するんだよ」 梓「はい。たまには唯先輩も招待しようかと思います」 唯「う~ん、私は……」 梓「いやですか?」 唯「私、あずにゃんのご両親に嫌われてないかな?」 梓「どうしてですか?」 唯「娘をたぶらかした泥棒猫、みたいに思われてないかな?」 梓「ただの先輩としか思ってませんよ」 唯「ならいいけど」 梓「でも確かに私は唯先輩にたぶらかされてるのかもしれませんね」 唯「えー……」 梓「でも」 唯「ん?」 梓「自分で選んだ道ですから、しょうがないです。唯先輩を放っておくのはすっきりしないですから、もう少しだけ付いて行っても構いませんよね」 唯「ご両親は納得してるのかな?」 梓「納得させられるように頑張ります」 唯「そっか。私も出来る限り協力するよ」 梓「じゃあ夕食に招待した時はちゃんと来てくださいね」 唯「うーん……わかったよ」 梓「では、おやすみなさい、唯先輩」 唯「おやすみ、あずにゃん。また明日」 梓「えぇ…………唯先輩」 唯「んー?」 梓「これからも……よろしくお願いします」 唯「……こちらこそ」 ――――― 梓「私がN女子大に入学して二週間が過ぎた。 今夜は2,3年生の先輩(唯先輩達はいなかった)が催した新歓コンパだった。一次会は9時頃に終わり、先輩達に二次会に誘われた。 私は二次会にも参加することにした。女の子だけだしそんなに遅くまではかからないだろう、という軽い気持ちだった。 しかし、ついて行った店では他大学の男子学生が数人たむろしていた。聞けば先輩達の知り合いで、偶々居合わせたらしい。 せっかくだから一緒に飲もうという話になった。私は乗り気じゃなかったものの、適当に付き合って帰るつもりだった。 だが先輩達は男子学生と話しこんで中々帰る気配がない。私以外の数人の新入生も絡まれていた。 私は痺れを切らし、門限があると嘘を言ってお金を先輩に渡し、店を出た。 しばらく歩いていたら突然後ろから手首を掴まれた。振り向くとさっきの男子学生集団の一人だった。いかにも軽薄そうな人だった。 ひどく酒臭くてよくわからない言葉を発していたが、断片的に聞き取れた単語を繋げると、どうやらお誘いのようだ。 丁重にお断りをして帰ろうとしたが離してくれない。大声を出してみたが、助けは来ない。まずいと思う間もなく路地裏に……。 突然男の力が緩んだ。そして別の手が私を引っ張り走り出した」 唯「はぁはぁ、ここまで来れば大丈夫、かな?」 梓「……唯先輩」 唯「大丈夫だった? あずにゃん。何もされてない?」 梓「……はい。危なかったですけど」 唯「よかったー」 梓「……どうしてここに?」 唯「バイト帰りにあずにゃんの声が聞こえたから。あんな所で何してたの?」 梓「……新歓コンパの帰りです」 唯「こんな遅くまでやってたの?」 梓「……二次会です」 唯「どうして二次会に行ったの?」 梓「……行ってもいいじゃないですか」 唯「ごめん」 梓「……すみません。二次会に行かなければあんな目に合わなかったのに。調子に乗ってました」 唯「大学生になったばかりなんだから好奇心旺盛なのはわかるよ。しょうがないよ」 梓「……しょうがない、んですか」 唯「これからは気をつけようね。食べ過ぎない。飲み過ぎない。遅くまで飲まない。暗い道、狭い道は避ける。一人では歩かない。必ず年上の信用できる人と一緒に帰る」 梓「……気をつけます」 唯「ほら、元気出して。無事だったんだから」 梓「……唯先輩、格闘技できたんですか?」 唯「ん。えーと、ごしんじゅつ? バイトの先輩のお姉さんがね、ちょっとだけ教えてくれたんだ。一人暮らしの女の子は身につけておいた方がいいって」 梓「……今度私にも教えてください」 唯「いいよー。でも誰にだって通用するものじゃないから気をつけてね。さっきの人は細身だったし、一人だったし、酔っ払いだったし、ふいうちだったから何とかなったんだよ」 梓「……でも……かっこよかったです」 唯「え?」 梓「……何でもないです」 唯「憂たちとは一緒じゃなかったんだっけ?」 梓「……クラスの集まりでしたからね。純はクラスが違いますし、憂は学部が違いますから」 唯「新しい友達はできたかな?」 梓「……ええ。話してみると趣味が合う人が何人かいました」 唯「一緒に食事するとその人の意外な部分が見えたりするからね。飲み会はいいよ~」 梓「……よくないこともありますけどね」 唯「あー……忘れた方がいいよ。教訓にはした方がいいけど」 梓「……私が子供だったんですよ。みんなともっと仲良くなれると思ってホイホイついて行ったから」 唯「子供じゃないよ。仲良くなりたいって気持ちを持つのは悪いことじゃないよ」 梓「……唯先輩は大人ですよね」 唯「え?」 梓「……上手に友達を作って、もしもの時の対策もちゃんと立てて、他の人も守れて」 唯「私だって最初からできたんじゃなくて、この一年の経験があって」 梓「……だから、いやなんです」 唯「あずにゃん?」 梓「……ごめんなさい。唯先輩は今も私が見てなきゃ不安な人だと思ってたのに……。ごめんなさい。思い上がった考えですよね」 唯「あーずにゃんっ」 梓「にゃっ……」 唯「私にはまだまだあずにゃんが必要だよ~」 梓「……そんなこと」 唯「そんなこと、あるよ。ギター教えてもらいたいし、朝起こしてもらいたいし、それに」 梓「……何ですか」 唯「あずにゃん分が足りな~い」 梓「……もう、道の真ん中でひっつかないでくださいよ」 唯「あまりお酒臭くないね、あずにゃん」 梓「醜態をさらしたくありませんでしたから」 唯「醜態?」 梓「一昨年のお花見と二ヶ月前の合格祝い。ひどかったらしいですからね」 唯「可愛かったよー」 梓「そこまで親しくない人に見せられるような顔じゃないと思います」 唯「そういう顔を見せられる人が増えるといいね」 梓「私はそこまで増やしたいと思わないです」 唯「萎縮することはないよ」 梓「そういうわけじゃないです」 唯「視野を広げることも必要だよ」 梓「少しずつやっていくつもりです」 唯「うん、焦らずね」 梓「でもその前に」 唯「なあに?」 梓「そろそろサークル活動を始めたいです」 唯「んー……」 梓「今まで先輩達は私が来ることを拒んでましたよね」 唯「拒んでた、っていうかね」 梓「大体の理由はわかります。サークルを始めるのは今日みたいな集まりを通して同期の友達を作ってからでも遅くない、って考えだったんですよね」 唯「うん。まぁそういうことだよ。最初が肝心だからねー。あずにゃんがしっかり大学生活をスタートさせてから迎えようってみんなで決めてたんだよ」 梓「もう私はスタート地点に立ちましたよ」 唯「うーん、私だけで判断することはできないからねぇ。りっちゃん達に相談しないと」 梓「唯先輩の目から見た私はどうですか? まだ高校生のままですか」 唯「うーん……」 梓「正直に言ってください」 唯「正直に言うと……あずにゃんはまだ危なっかしい子かなぁ」 梓「そうですか」 唯「最初が肝心だからね。今の内に私達以外との交友関係も広げておかないときっと後悔すると思うんだ。もちろんあずにゃんが私達と一緒にいたいって気持ちもわかるし、私達だって同じ気持ちだよ。でも……」 梓「わかりました」 唯「あずにゃん」 梓「もう少しだけがんばってみます。先輩達が不安がらないくらいたくさん友達作って、たくさん遊びます」 唯「でもほどほどにね~。私達のこと忘れないでね~」 梓「忘れるわけないです。何のためにこの大学に入ったと思ってるんですか」 唯「うん。あずにゃんなら大丈夫だね。よーし」 梓「どうしたんですか」 唯「今夜は飲もう!」 梓「もう遅いですよ」 唯「お店で飲むわけじゃないよ。私の部屋においで」 梓「今日は飲みすぎましたからこのへんで」 唯「全然飲んでないでしょ。明日は休みだし、部屋には私と憂しかいないから遠慮することはないよ」 梓「唯先輩」 唯「部屋にお酒残ってたかなぁ。ちょっとコンビニで買ってこうか」 梓「まっすぐ帰った方がいいと思います」 唯「だねー。夜遅いし危ないもんね」 梓「全く危なっかしい人ですね」 唯「えへへ~、すみませんねぇ」 梓「しょうがないですね。ちょっとだけなら付き合います」 唯「やったー! じゃ、いそご。憂が待ってるよ」 梓「うわっと、引っ張らないでくださいよー」 11
https://w.atwiki.jp/lufas/pages/937.html
美希(覚醒)メール「夏の思いで、作ろ?」 取得条件:祭典オーディション(夏)に勝利する お疲れ様!ミキだよ→(ハート) サマフェスオ→ディション、合格おめでとうございますなの! あ(豆電球)、今、「合格したのはミキだろ?」とか思ったでしょ? あはっ☆ミキには、何でもお見通しだよ? でもね、確かに合格したのはミキだけど、それはミキの力じゃないから、 「おめでとうございます」 で、いいの! 今日の合格は、ぜ→んぶ、ミキにレッスンして、ここまで連れてきてくれて、 今もミキを支えてくれてる、ミキの大事な大事な人のおかげだから```(ハート)。 合格のうれしさ、教えてくれて、ありがとうって言わないとってカンジ! ね、サマフェス本番、楽しみだね→!それに、夏がくるってことも、楽しみ(笑顔) 夏も思いで、いっぱい作ろうね!(ハート×5)(*^_^*) 美希(覚醒)メール一覧に戻る トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/ll_inagawa/pages/999.html
スレ立て日 20240731 元スレURL ᶘイ;⇁;ナ川 怖いです、怖いです! ※マジで怖い 概要 もえぴのもえの~とオフショット 関連スレ タグ ^イナ川 ^もえぴ ^画像
https://w.atwiki.jp/45kssos/pages/123.html
金髪の小柄な学生の男が野原を走っていた。 その走っている姿は移動している為でも、誰かを追っている為のものでもなかった。 逃げている走りであった。 だが彼を追う者は居ない。 では何から逃げているのか? 人を殺してしまった少女の罪からであった……。 ▼ 僕の視界は今、ぐにゃぐにゃしている。 走って駆けている野原の草、地面、全てが曖昧で歪に見えてしまっている。 それの原因は僕の目から溢れている涙のせいである。 後悔はないと誓ったのに。 大事な妹の為なのに。 ――たった1人の人間を殺しただけで精神が落ち着かない。 これから何人も殺さなくてはいけないのに、今くよくよしていたらいけない。 「くそっ、だから僕は岡崎にバカにされるんだ!」 制服の袖で涙を拭く。 袖が涙を染み込み視界が直る。 だが完全な視界にはなっていなく、まだ歪みがある。 まるで僕が佳乃ちゃん殺しの罪を認めるまで視界を奪ってやるという神の意志に感じてしまう。 「はぁ、はぁ、はぁ……。佳乃ちゃんの死体からは遠く離れたかな……?」 辺りを見渡す。 そこには真っ直ぐなはずの地形がぐにゃぐにゃと狭い視界しか見せない。 佳乃ちゃんの姿はないが、もしかしたら不自然に途切れた視界の境目に倒れているのかもしれない。 正直走った距離なんかわからない。 全力疾走で走ったつもりでも、普段の歩くスピードより遅く感じてしまっていた。 「落ち着け陽平。僕は走った、間違いない。僕の体感時間がズレただけなんだ」 言い聞かせる。 だがそれはただの自分の励ましにしか聞こえなかった。 どんなに真実を並べても嘘に塗り替えられている様だった。 全てがおかしかった。 「おかしいのはこの状況だ……。おかしいというのならここに連れて来られた時点でおかしいんだ」 もっと言うなら僕がこのサバイバルナイフを持った瞬間からだ。 「僕は正しい人間じゃない!今までだって不良の春原とか言われてきたじゃないか」 自分が悪者なのはさっきから始まったわけじゃない。 あの高校のサッカー部を辞めさせられた瞬間から色んな人から嫌われてきた。 それと同じだ。 「なんで自分で自分を説得してんだよっ!」 支離滅裂。 僕の脳みそにその4字が思い浮かんだ。 「そうだ……。僕は犯罪を犯しているわけじゃない。これは緊急避難とかに適用されるはずだ」 たまたま公民の時間に授業が終わらないかと時計を見ながら聞いた話にそんな話があった気がする。 民法の第何条とかなんとか。 そうだ! 僕は赦されるんだ! これは認められた正義なんだ! ―これが彼にとっての吹っ切れる魔法の言葉― ―歪んだ正義の在り方を見つけた― ―全て赦された事― 「それに僕は死にたくない……」 首輪に手を付けて思い浮かぶは悪魔の15分。 一生で一番長く、気持ち悪い濃密な時間。 「……そっか。芽衣の為?確かにそうだ。表向きだなこれは」 今自分で演技していたところに『素』が出てきたな。 僕は今『死にたくない』と口にした。 「うん。死にたくない。所詮自分の為だな」 自己中だ。 智代が居たらバカだと言って思いっきり蹴られるだろう。 僕はバカだ! 否定はしない。 自分で認めてすらいる言葉。 「ヘタレを直すチャンスだ、これで僕はもう杏にだってヘタレ扱いされない。むしろあいつをヘタレ扱いをしてやれるぐらいさ」 今の僕には全てが上手くいく気がする。 まだ見ぬ参加者の心臓に突き刺すナイフ。 騙して頭を撃ち抜く銃。 優勝し、芽衣の元に帰って兄貴として見守る自分。 「その為には僕は親友をも裏切らなくてはならないな……」 出来れば自分で手をかけたくない。 あいつらだけは他の参加者の手にかかる事を願うしかない。 「最低だ……。渚ちゃん、智代、それに岡崎の死を考えている僕……」 最低な僕にも優しく接してくれた渚ちゃん。 僕が悪い事をする度に怒ってくれる智代。 僕の高校の悪友で最高の親友、岡崎。 「僕はあいつらにすら情けをかけられないのかっ……」 既に佳乃ちゃんに手をかけた。 全ての参加者に平等でなければならない。 それが正義の責任だろ? 「ボンバヘッ!」 僕が大好きなヒップホップの一言を叫んでやる気を起こす。 迷ってはいけない! 必ず生きて帰るんだっ! ―春原陽平― ―彼の視界は元の世界を映す正常な物になっていた― ―それが出した結論であるなら信じた道を歩めと言ったメッセージが込められてある様であった。― 【G-1 野原/黎明】 【春原陽平@CLANNAD】 【装備:サバイバルナイフ@現実】 【所持品:支給品一式 赤いビー玉@Kanon 便座カバー@現実 そうめん@AIR 鍋@現実 ベレッタM92(15/15)ベレッタM92の弾丸×15@現実】 【状態:健康】 【思考・行動】 1:優勝してこの島から帰る。 2:生き残る為ならどんな事だってする……が親友に対して迷いがある。 【備考】 ※渚ルート終盤からの参戦。 045 Lの殺意 時系列 052 「ミッションスタートだ」 047 魔女の惨劇会 投下順 049 ああっ、侍さまっ 007 それと便座カバー、それと…… 春原陽平 061 決意と殺意が交わる時