約 106,060 件
https://w.atwiki.jp/kakugame/pages/800.html
必殺技 ヒップバズーカ ↓↘︎→ B チアリーダーキック ↓↙︎← スパロー•ホップ(画面端=スパロー•ダイブ) ジャ↓ シュプリーム•インフェルノ (背)↓↘︎→↗︎↑ スプラッシュ•ダンス ↙︎↖︎↘︎↗︎+AB キューティーレインボー ABC ガンガン必殺技 ジェラシーボンバー ←↙︎↓↘︎→+A 特殊技 スウェアリング•スマッシュ 近A.A.A 組み技(正)①=→+AB•回り込み(背)=①〜C 入力 正面組み 背後組み A•(↑/→)+A 背負い投げ 往復平手打ち ↓+A 倒れ込み四方固め ←+A 大腰 往復平手打ち B•(↑/→)+B ノーザンライトボム 裸締め ↓+B 釣鐘叩き ←+B 巴投げ 裏首投げ 1回転+ボ 足踏み付け 金的蹴り上げ ダウン攻撃 頭側 足側 A 上四方固め 蹴り上げ ↓+A ひき起こし あざ笑い B 腕ひしぎ逆十字 サマーソルトギロチンドロップ ダイブ攻撃 ダイビングボディプレス ↑+A ダイビングサマーソルトギロチンドロップ ↑+B キャラ別索引 痛快GANGAN行進曲(ADK)
https://w.atwiki.jp/histoire123/pages/31.html
「トートん!」 「おい、トート!」 巨人が門へ吸い込まれ、同時に倒れるトートの元へ向かう二人。 トートは立てない程、力を消費していた。 「はぁ・・・はぁ・・・あの魔法、やっぱり私には早いのかもね・・・疲れが凄い。ごめん、手を貸してちょうだい」 プレーヌは、トートの手を取り起き上がらせる。 すると、彼女らの後ろから拍手が聞こえたのだった。 「すげえじゃん。教会術ちゃんと使えるんだ。お前」 彼女達は、拍手と声の方を向くと、赤い髪をし、ラフな格好をした若い男が立っていた。 「貴様、何者だ!」 そこに現れたのは屋敷の人間では無く、ただならぬ気配に剣を構え向けるキリル。 「今回の件の大元の本人-だけど?そんな物騒な光物しまいな。あんたらに危害加えねえから」 男は軽く笑いながら言うが、一向に引かないキリル。 剣を向けられても全く動じない。 「そこの教会のお嬢ちゃん。お前のじいさん殺った教会術使ってどうだ?気分は良いですかー?」 そう、あざ笑う男。 その言葉に動揺するトート。 「な、何で知ってるの?貴方、一体誰?」 「俺?教会関係者だけどね、上層部の一人。上からの依頼で今回、テストしてこいっての事だから」 「テ、テスト・・・?」 彼女達は口を揃えて言った。 「ああ、教会のお嬢ちゃんじゃなくて、そこの羽根生えたお嬢ちゃんのだ」 どうやら、テスト対象はプレーヌらしく、男はプレーヌを指差している。 「わ、私?テストって何?!」 プレーヌは訳が分からず、テストと聞き一連の行動で怒っていた。 無理も無い、彼女らは命をかけて戦ったが、彼にとってはただの遊びのようなものなのだから。 「知らねーよ俺は。別にお前らが生きようが、死のうが関係ねえから。ってか本当なら邪魔だから殺してえんだけどな」 男は、笑いながら言ってるとき、男の方から何か音楽が聞こえてきた。 男は、音楽の鳴っている妙な箱のようなモノを見ると、ゆっくり言葉をかけた。 「えーっと、次は、魔法国家ポートガルドに一ヵ月後同じ事やるってよ。この国はもうやらねーってさ。良かったじゃん。じゃ、俺帰るわ」 そう言い放ち、その場を去ろうとした時、キリルは逃がさまいと、斬りかかる。 だが、軽く避けられ、剣を持った手を押さえつけられてしまった。 「止めとけ。殺さないでおくって言ったんだ。素直に従っとけ」 キリルは、敵わないと思い剣を落とし、その場にひれ伏してしまった。 そして、男は軽く手を上げ、去っていった。 「くっ、私が動けないなんて・・・情けない。そうだ、姫様!」 キリルは、雪璃を思い出し、立ち上がった時。 謁見の間の奥にある、王座の奥から雪璃の声がした。 「そんな心配せんでも、大丈夫じゃ。すまぬが、一連の話は聞かせてもらったぞ」 「雪ちゃん、話は後でも良いかな?今は・・・トートん休ませたい・・・」 「うむ、童の部屋で休ませると良いじゃろう。キリル、彼女らへの案内をお願いできるか?童は少し屋敷内を見て回りたい」 プレーヌは、トートに肩を貸している。 そうでもしないと、トートは倒れる程だからだ。 雪璃は、トートの姿を見て、トートを、謁見の間から近い雪璃の部屋で休ませる事にした。 話は、トートの体調が治り次第と言って、雪璃は屋敷内を見て歩く事にした。 屋敷内では、敵が消えたと知り、怪我人の手当てや、遺体の供養に慌てふためいていた。 「大丈夫ですか?今、手当てしますね」 救護に一番動いていたのは、アモーレだった。 雪璃は謁見の間を離れ、屋敷を見て回り、アモーレの姿を見ていた。 「アモーレ、お主も無理しすぎないのじゃぞ。無限に治癒出来るわけでもないじゃろ」 「そうですけど・・・私には今、これくらいしか出来ませんから」 そう、アモーレは言うと、次々に傷ついた者への介護に動いていた。 -童が一番、何もしておらぬではないか- 雪璃は悩んでいた。こういう時、何をして良いのか。全く分からなかったのだ。 けれど、屋敷内を歩き、兵達や、使用人達は、雪璃が無事と分かると、泣いて喜んでいた。 その者達の姿を見て、雪璃は気が付けば、怪我人の介抱や、恐怖感が取れない使用人への言葉をかけたり、救護班への手伝いに回ったりしている。 そこには、一国の主の姿ではなく、1、人としての姿があった。 「姫様は、お休みになられても大丈夫ですよ!」 と、救護班の連中らは言うが、雪璃は首を横に振り、悪い足を引きずりながらも、必死に手伝っていた。 そうでもしないと、不安になるからであろう。 「手が空いてる者は、介護へ。救護班まで倒れては無理もない。交代制でやるのじゃ」 雪璃の一言で、周りが動く。 もう、外は明るくなっており、悪夢のような一日は終わり、徐々に陽の光りが差し込んでいた。 その頃、雪璃の部屋で休んでいたトートは、目を覚ました。 彼女が眠っていたベットの横には、トートの手を握って眠っているプレーヌがいた。 「ん・・・もうちょっと横になっておこうかしら」 一旦起きたが、寝ているプレーヌを起こすのも悪いと思い、トートは一言。 -ご苦労様- と、プレーヌの頭を撫でると、眠りに着こうとしたが、プレーヌは、起きてしまった。 「あ、ごめん。起こしちゃった?プレーヌ、お疲れ様」 「んー?んー?・・・ふぅん・・・」 どうやら、プレーヌは寝ぼけているようだ。 辺りを寝ぼけ眼でキョロキョロすると、ガクっと頭をベットへ埋め、再び夢の中へと旅立った。 その時、そっと部屋の戸が開いた。 そこに現れたのは、キリルだった。 キリルは、起きていたトートを確認すると、近寄り言葉を掛ける。 「気分はどう?休んだら、マシになった?」 キリルは、そう言うと、トートは軽く頷く。 トートは、そっと手を握っている、プレーヌの手を離し、起こさぬようにベットから離れ部屋にある椅子へ腰を掛けた。 「お陰様で気分はそこそこ。それより、屋敷の被害はどう?」 「兵達が結構亡くなったな。負傷者は今、救護班に手当てをしてもらってるが・・・アモーレの力が凄いな。彼女は、ポートガルドで治癒魔法でも習ったのか?」 「いや、アモーレさんは元々、そういう能力があったみたいなの。ポートガルドと言えば、さっきのあいつ言ってたわね。何とか手を打たないと・・・」 「そうだな。あの国は外交が厳しいからな。姫様の力を借りないと恐らく入国も、間々なら無いかも知れんな」 キリルはそう言うと、トート同様に部屋にあった椅子へ腰を掛ける。 「そう言えばキリル。ポートガルドには行った事は?」 「あるよ?子供のころ、私はこれでも魔法学を勉強しに留学をしてたんだ。まぁ素質無くて結局使えず仕舞いだけどな。ははは」 「へぇ、そんな過去あったなんてね。どういう国なの?少し色々聞かせてくれないかしら?」 ポートガルドの事についてキリルに尋ねる。 すると、キリルは思い出すかのように上を見、ゆっくり口を開いた。 「印象あるのは、乗り物と治安が悪かったのと文化が全然違う事くらいかな?」 「まず、乗り物が馬車とか、人力じゃなくて、魔法力で動かす鉄の乗り物なんだ。しかも速い。あれは実際見ないと分からないな」 「治安の方だが、これは正直言うと治安を守る警察がしっかりしてない気がするな。噂じゃ、盗賊の方が治安改善に努めているって聞くくらいだしな」 「文化の方は、日の国とは全然違う。何から何まで。夜でも明るいんだよあの国。ざっとこんなとこかな?」 キリルは言い終え、トートの方へ目をやると、トートは手帳にきっちりメモを記していた。 「なるほどね。治安の事だけど警察より何で盗賊・・・?そこまで警察がだらしないの?」 「そうらしいな。頼りにならないらしいが、私が犯罪に巻き込まれたりしてないから何とも分からん」 双方軽い溜息を付くと、ベットの方から物音がし、目をやるとプレーヌが起き始めた。 「んー・・・んー・・・んはーっ!良く寝たぁ。お?お二人さん、おっはよー!」 椅子に座っていた二人は、再度溜息を付いて、軽く答えた。 すると、部屋の戸が開き、姿を見せたのは雪璃。 どうやら、救護の方は一息付いたらしい。 「お?全員起きておるな。みんな、ご苦労様じゃった。さて、早々ですまぬが、トートよ。ポートガルドへ向かうのか?」 「ええ、向かうしか無い。大陸橋、通行出来るようにしてもらえないかしら?」 「まぁ、待て。急ぎたい気持ちは分かるが、そう急ぐ出無い。ポートガルドには知り合いがおる。その者に通達をしてからでも遅くはなかろう?」 「ん、まぁ。けど徒歩で向かうから、極力時間はかけたくないのが本音ね」 トートはそう言うと、雪璃は軽く笑っている。 「トートよ、徒歩は流石に厳しかろう。ここから、ポートガルドまで徒歩で行くとなれば、長旅になるぞ。何とか迎えを大陸側まで寄越す手配はしておく」 「ん、ありがと。手紙を飛ばしてだから、かれこれ1週間後くらいになりそうね。あの国、教会が無いから同じ事起こったら誰も立ち向かえないのが痛いわね」 「あの国では、教会の存在が警察のようなものじゃからなぁ。さて、そうと決まれば早速手紙を書こうかの」 雪璃はそう言い、部屋にある机へ向かいペンを取る、その後キリルは軽く会釈をし部屋を出て行った。 その時、プレーヌがトートの肩をポンポンと叩いた。 「トートん、ポートガルドに行っちゃうの?」 「うん。行かないと、この国みたく同じ事起きるかもだからね。プレーヌはどうする?行くなら暫く帰ってこれないけど」 「・・・んー・・・」 プレーヌは顔を下に向け、考え込んだ。 暫く帰ってこれないとなれば、大好きなアモーレや、公園や、商店街の人々共会えなくなるからであろう。 「・・・行く。私も行くー」 顔を上げ、悩んだ挙句出た答えは行くであった。 「本当に良いの?だって、アモーレさんとかと会えなく・・・」 「行くの!そう決めたの!」 プレーヌは大声で、そう答えた。 その声に驚き雪璃はペンを置き、二人を見ていた。 「な、なんじゃ?いきなりどうしたのじゃ?」 「雪ちゃん、私もポートガルド行くー!トートんと行く!」 雪璃は、目を点にしてトートの方へ確認を取ると、トートは溜息を付いて首を縦に振るだけであった。 「分かったのじゃ。プレーヌ、後でちゃんとアモーレにも言うのじゃぞ?」 「うんっ。ちょっと私、街でお世話になった人にも言って来るね!」 プレーヌは走って部屋を出て行った。 「しっかし、本当にプレーヌも行かせていいのか?」 「ええ、彼女はああ見えても頼りになるから。もし、プレーヌが今回居なかったら、恐らく今頃、私は間違いなく死んでたでしょうね」 トートの表情は暗くなく、どこか嬉しげであった。 「ふむ・・・。トートよ、お主嬉しそうじゃな。久々に笑った顔を見たぞ」 「そうね。じゃ、私も一旦帰るとするわ。これから大変だろうけど、倒れない程度にね」 そう言うと、トートも部屋を出て行った。 一人残った雪璃は、再びペンを走らせる。 屋敷内では、位、職関係なく、人と人が手を取り合い救護がスムーズに行われ、事が進む。 街も徐々に普段の活気を戻していった。 そして、時は進み、ポートガルドからの手紙も数日で返事が来て、プレーヌ、トートの二人は日の国を離れ、ポートガルドへ向かう日が来るのであった。 第一章 終わり
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/608.html
前へ 「は・・・?」 有原さんは、いったい何を言っているんだ。プールを作れだって? 「・・・あの、僕のような平の執事に、そのような権限はないんですけど。 それに、林道の奥に、市営のプールがあるじゃないですか。そちらを利用すれば・・・」 「お嬢様はそういうプールには入れないかんな。 万が一許可が降りたとしても、あのけしからん肉体だ。水の中、この暑さで頭がフットーしちゃったアホどもに取り囲まれて・・・あああ、何て可哀相なお嬢様!」 ――フットーしちゃってるのは、有原さんの頭じゃないでしょうか。 「とにかく、そういうわけだから。執事長さんに許可貰って、さっそくプール建設工事だかんな!選択肢はないからね」 「も、もし嫌だと言ったら・・・?」 最後の抵抗を試みる僕をあざ笑うかのように、有原さんはスカートのポケットから、テープレコーダーを取り出した。 “グヒョヒョ” “・・・みんなの水着姿、見たいでしょ?” “み、見たいれす” 「あああ~・・・」 さっきの、誘導尋問に近いようなやり取りが、無常にもそこには録音されていた。 こんな放言がバレてしまったら、お屋敷を追われるどころか、SPよりも恐ろしい萩原さんに散弾銃で・・・ 「ここで感じた全てぇ、君の本性ぉお~!ってやつだね。」 「・・・わかりました、執事長には言うだけ言ってみますが、期待しないでください」 「ふふん。じゃ、よろしくお願いね!」 がっくりうなだれた僕の肩をポンポンと叩くと、有原さんはスキップ交じりに去っていってしまった。 「・・・仕方ない。やるしかないな」 痛む胃を押さえながら、僕は部屋を出た。 そうだ、ここでやる時はやる男だってことを見せ付けられたら、少しはヘタレ執事のレッテルをはがせるかもしれない。 それに、うまくいったら本当に鈴木さんや千聖お嬢様、皆さんの水着姿を・・・ 「うへへ」 弛緩しきった顔でミーティングルームへ赴いた僕は、すぐそこにいた執事長にさっそく声を掛けた。 ***** 「・・・という意識を常に持ち、業務に勤しむ事が、 岡井家にお勤めする執事としてあるべき姿であり・・・」 「はい、申し訳ありませんでした・・・」 ――はい、無理でした。3分も経たずに、玉砕。 「お嬢様のための提案というから、どんなことかと思えば、プールの建設とは少し大掛かりすぎですね」 ・・・本当に、おっしゃるとおりです。 「お嬢様や寮にお住まいの皆さんがお喜びになるというのはわかりますが、君の場合、まずは日常の庭の手入れや施設管理を万全にすることを心掛けなければ」 「デスヨネー・・・」 正論というのも大げさに感じるくらい、ごく当たり前の意見だ。見てくれ、有原さんよ!これが普通の反応なんです! 僕なんか(というか有原さん)の思い付きがすんなり通るほど、世の中ってぇのは甘くないんですよ!(キリッ) 「それに、冬場はどうするつもりですか?使わない時期のほうが、プールの清掃は大変・・・」 「・・・あら、お取り込み中かしら?」 尚もお説教を食らい続けていると、ドアを少しだけ開けて、小さな主がぴょっこりと顔を覗かせた。 「いいえ、お気遣いなく。何かご所望でしたか、お嬢様。」 「あ、お、お嬢様!すみません、いらしていることにも気づかずに」 即お嬢様用の笑顔に切り替える執事長と、テンパる僕。 お嬢様はウフフと笑って、部屋の中へ入ってきた。 「千聖のお部屋のね、クローゼットの扉が少し軋んでいるようだから、見ていただきたくて、来たのだけれど」 夏用の、ラフな部屋着に着替えたお嬢様。パイル地の青いキャミソールから伸びた、小麦色の健康的な二の腕がまぶしい。それに、服の生地を押し上げるようなその丸い・・・あわわ、さっきの有原さんのえげつない妄想を思い出す。 「かしこまりました。では、後ほど・・・」 「ねえ、それよりも、今何の話をなさっていたの?プールと言っていたわね?」 「ええ、一寸」 「プールは楽しいわね。今年はまだ避暑地に行っていないから、入ることができていないわ。学校には、プールがないのよ。でもね、水遊びは、噴水のそばでたまに舞としているの。あまりはしゃぎすぎると、め・・・村上さんに怒られてしまうけれど」 目をキラキラさせて、僕と執事長に一生懸命話すお嬢様。まるで、子犬のような瞳で。 大好きな遊びのことが話題になっていたものだから、思わずうれしくなってしまったんだろう。つられてニコニコしてしまうような、素敵な笑顔だ。 「ねえ、どうして千聖は林道のプールに行ってはいけないの?通知表、見たでしょう?少し成績も上がったのよ。夏休みの宿題も、もうほとんど終わらせているわ。それでも、行っては駄目かしら?」 小さい頃からずっと面倒を見てくれている、おじいちゃん(失礼!)な執事長だから、お嬢様もお身内の方に甘えるように、一生懸命おねだりする。 「ですが・・・」 「お願い。私も寮の皆さんと一緒に、思いっきり遊びたいわ。一人で行くわけではないもの。危ないことなんてないでしょう?」 舌たらずな口調で、ほっぺを真っ赤にして説得する千聖お嬢様。・・・可愛い。僕なんか、こんな顔でお願いごとされたら、後先考えずにうなずいてしまうところだ。 しかし、執事長がそう簡単に折れるとも思えない。このままじゃ平行線だろう。僕は胃を抑えながら、おずおずと挙手した。 「・・・あのー」 「あら、どうなさったの?」 「その、プールの建設は無理でも、中庭に簡単な水遊び場を1日だけ作るとか・・・そういうのは、どうでしょう」 まあ、素敵ね!とはしゃぐお嬢様と、先を促すように黙って僕を見る執事長。 「費用はちゃんと計算しますし、後片付けの一切も僕が引き受けますから。 さっきお嬢様がおっしゃっていたように、学力向上のお祝いとして、駄目・・・でしょうか」 スタッフミーティングでも、溌剌と発言する村上さんの後ろに隠れている僕の、若干ちょっと震える声での提案。 有原さんに脅されたからとかじゃなくて、執事として、出来ることでお嬢様を喜ばせて差し上げたいと思ったから。 しばらく考え込んでいた執事長は、「・・・あとで、計画書を提出するように」と言った。 「えっ、じゃあ・・・」 「簡単に許可するつもりはありません。お嬢様のために、少し苦労しなさい」 「は、はい!」 執事長はそう言って、奥の書斎へと戻っていった。 よっしゃ!とガッツポーズを決めていると、拳をガシッと小さな両手が包んだ。 「ありがとう、千聖のために!」 そのまま、ブンブンと握手。・・・小柄なわりに、なかなかの怪力の持ち主だから、ぶわんぶわんと自分の意思とは関係なしに、腕が振り回される。 「お役に立てて光栄です、お嬢様」 「絶対に、執事長の了承を得るよう、お励みなさい。命令よ♪ウフフ」 目を三日月にして、うれしさのあまりぴょんぴょん飛び跳ねちゃって。ああ、本当に可愛い子犬さんだ。明るくて、天真爛漫で。そして揺れる小玉スイカ・・・ ――ゾクッ ふいに、背中にいいようのない悪寒が走った。 振り向くまでもない。有原さんのとはまた違う、独特の殺人オーラ。夏場だっていうのに、一気に体温が下がっていくのが判る。 「あら、舞」 「遅いから呼びに来たんだけど」 「まあ、ありがとう。あのね、いいお知らせが・・・ああ、まだ言わないほうがいいのかしら?ウフフ。計画書・・いいえ、なんでもないのよ、ね?」 「はは・・・」 ――ああ・・・どうか、その可愛らしい手を、僕の手からお離しください、お嬢様!これは危機なんです、命の! 「計画書?・・・なんなら舞も作るけど。エロ執事拷問計画書とか、アホ執事制裁計画書とか」 チラッと盗み見た萩原さん・・・いえ、萩原様の光る眼光は、確実に僕と握手したままのお嬢様の手元に向けられていて・・・よもや自分から振りほどくことなんてできない僕は、じりじりと襲い来る胃の痛みと必死で戦う事しか出来なかった。 ***** 「ふーん。で、こうなったわけか」 ――それから一週間後。 目のまえを通り過ぎようとした僕を、木陰の有原さんが呼び止める。 「プールを作る、ということまでは出来ませんでしたが・・・」 「ああ、そうだったね」 お屋敷の中庭。 僕らの目のまえには、実に平和で、天国のような光景が繰り広げられている。 水しぶきと、女の子特有の嬌声。そして・・・水着。 「ビニールプールとは、考えたね、執事さん」 「ええ、コストも抑えられますし、使わない時期は仕舞いこんでおけるので・・・」 そう、お嬢様の笑顔(と皆さんの水着)のために、執事長に出し続けた計画書。 何度もダメ出しを受け、穴を指摘されながら、もうすぐ提出回数が3桁になるんじゃ・・・?というあたりで、やっと許可が下りたのが、このビニールプールだった。 大人数対応型の、深い円形プールではしゃぐお嬢様方。 とっても気持ち良さそうだ。出来る事なら、ぜひ僕も仲間に・・・おっと、これ以上考えると、またエスパーされて、ボコられてしまう。 「お嬢様、クロール勝負しましょう!それっ」 「あっいきなりだなんて、ずるいわ舞美さん!待ってちょうだい!命令よ!」 「ちょっと舞美、水流作らないでよー!流れるプールになっちゃう!うひゃー」 「ケッケッケ、洗濯物の気分だねぇ~」 「キュフフ。舞ちゃん、水鉄砲やるケロ!やるケロ!」 「いいよ。くらえっギョカイクラッシュ!」 「ギュフー!」 ――ああ、女の子のはしゃぐ声って、どうしてこうも耳心地がいいんだろう。それに、皆さんの着ている水着の、可愛らしいこと・・・ 残念ながら、千聖お嬢様は℃スケベビキニではなく、おなかも足もあまり露出しない水着でしたが(タンキニというらしい)それでも、肌にぴったり張り付いた水着は、お嬢様のトランジスタグラマーな肢体を見事に彩っている。 鈴木さんは・・・フリルのついたビキニをお召しになっているみたいだが、僕は執事っ子純情なので直視なんてできない。 さっき鈴木さんに写真を頼まれた時も、緊張のあまり顔を写さず体だけ撮るという、変態盗撮魔状態になってしまったほどだ。 「・・・ま、ありがとうね」 有原さんが、僕の顔を見ずにつぶやく。 多分、僕に言ってくれてるはず・・・だけど、どういたしましては言わないほうがいい気がしたから、少しうなずくだけにしてみた。 「皆さんの笑顔が、僕の原動力ですから(キリッ)」 「なーに言ってんだ、オメー」 「ぶっ」 ちょっとはにかんだ顔が可愛いって思ってたら、ビニールのボールを顔にぶつけられた。 「さー、私もお嬢様と戯れてくるかんな!」 有原さんは目の前で、おもむろにマリンパーカーを脱いだ。・・・本当、僕のこと風景の一部ぐらいにしか思ってないんですね。 「どうだかんな。貝殻水着!」 「はぁ・・・」 競泳水着の上に、貝殻貼り付けたって、色気も何もないだろうに。よくわからない人だ。 「お嬢様はぁーん!マーメイド栞菜が行きますよぉーん!」 「はぁ?ちしゃとは舞と遊んでるし!」 「おこちゃまはあっちに行ってるかんな!ポッチャマプリントの水着とか、完全にがきんちょだねっ、くらえ!マーメイドアタック!」 「やめろコラ!何が人魚だっ、お前なんか半魚人だ!」 「呼んだケロ?」 ヒヨコの浮き輪でぷかぷか浮いてる萩原さんに、有原さんがダイブで飛びかかるのを横目に、僕はエアーポンプの確認をしに裏手に回った。 力仕事はあんまり好きじゃないけれど、皆さんの笑顔(と水着)のためなら、なんのなんの。 「あ、いたいた。あとで、皆さんにトロピカルジュースお配りするんで、手伝ってくださいね」 「はい、喜んで!」 「・・・んー?何だぁ?」 珍しい、僕の元気な返事に、村上さんも、ちょっと感心したように笑った。 よし、頑張るぞ!今日も暑い一日になりそうだ。 次へ TOP
https://w.atwiki.jp/sponsoracjapan/pages/2996.html
テレビ朝日系列 テレビ朝日 ローカルセールス あざとくて何が悪いの? スポンサー情報 土曜21時55分~22時25分 あざとくて何が悪いの? 2020年10月~20年12月 あざとくて何が悪いの? 2021年1月~21年3月 あざとくて何が悪いの? 2021年4月~21年6月 あざとくて何が悪いの? 2021年7月~21年9月 あざとくて何が悪いの? 2021年10月~21年12月 あざとくて何が悪いの? 2022年1月~22年3月 ローカルセールス あざとくて何が悪いの? 2022年4月~22年6月 放送リスト
https://w.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss/pages/1240.html
「超機動戦記ローゼンガンダム 第十六話 薔薇水晶」 「っくぅうう!!このぉお!」 シンクにReスイギントウのダインスレイブが突き刺さる瞬間、シンクを弾き飛ばし割って入ったバラスイショウ。 シンクは直撃を受けずに済んだが、バラスイショウが右腕を切り落とされてしまう。しかし、それでも バラスイショウは止まらずに残った左腕のガトリングガンでReスイギントウを退ける。 「真紅!しっかりして・・・真紅!!」 薔薇水晶がコクピットで震えている真紅に声を呼びかける。しかし、今の真紅の脳裏にはReカナリアの うなだれ兵士のマーチにより蘇ったアリスの乱の惨状がフラッシュバックしていた。 「お父様・・・お母様・・・いや・・いや・・・助けて・・・JUM・・・」 Reカナリアはさらに追撃をかけようとする。「破壊のシンフォニー」。この世界にこれ以上劣悪な音は 存在しないという音。黒板ひっかき音やジャイアンの歌さえも足元に及ばない。しかし 「これ以上、音をそんな事に使わせないかしら!!」 数個のミサイルがReカナリアを襲う。回避行動をとるが、いかんせんパイロットは金糸雀の人工知能。 追尾するミサイルをかわしきれず数個は被弾する。するとReカナリアの音波兵器もとまる。 「真紅!お願い・・・真紅・・っくぅ!」 必死に声を呼びかける薔薇水晶をあざ笑うようにReスイギントウがホーミングミサイルを放つ。 バラスイショウは迎撃するが、いかんせん手が足りない。コクピット周辺や、左脚部に被弾する。 「きゃああああ!?っつう・・・ぐ・・・」 コクピット周辺に被弾したせいか、コクピット内の機器が爆発し、破片が薔薇水晶の体に襲い掛かる。 「がっ・・・は・・・ぁ・・・」 そして、無常にも機器の破片は薔薇水晶の体を突き刺した。 「くそ、薔薇水晶!退くんだ!!ええい・・・どけえええええええええ!!!!」 キラキショウがバラスイショウに近づこうとするがReキラキショウはそれを許さない。隙を見せればやられる。 「いけない・・・翠星石!!薔薇水晶と真紅が!」 「分かってるですぅ・・・でも、こいつらが・・・!」 こちらは2対2の戦いを繰り広げている。しかし、どっちも譲らずだ。仮にどちらかが応援にいけば一気に パワーバランスが崩れ撃墜されるだろう。 「うゆ、水銀燈!真紅と薔薇水晶が~。」 「分かってるわよ・・・ああもう、しつこい!」 ヒナイチゴは同機対決だ。お互いが繰り出す有線式ビーム砲が牽制し合い、戦いが進まない。 一方スイギントウはReシンクとだ。ツインテールを有効に使う中距離を支配され苦戦するスイギントウ。 「うっく・・・はぁ・・・・うああああああ!!」 各部が損傷し煙を上げ、機体が悲鳴を上げながらも薔薇水晶は残った左腕でReスイギントウと交戦する。 ビームサーベルを持ちながらガトリングガンを放つ。そして、そのまま突っ込んでいく。 Reスイギントウが漆黒の翼を展開してそれを防ぐ。ここが勝負どころだった。展開した翼を閉まった Reスイギントウの目の前に、すでにバラスイショウがいたのだ。翼で防御の際できる死角。そこを付いたのだ。 しかし・・・・次の瞬間煙を上げたのはバラスイショウのほうだった。2つの有線ビーム砲「インコム」によって 狙撃されたバラスイショウの頭部は吹き飛ぶ。 「残念だったな、薔薇水晶。私の可愛い機体を傷つけさせるわけにはいかんのでな・・・」 すでに大破判定をうけてもおかしくないバラスイショウの前に立ちはだかるスペリオル。 「さぁ、薔薇水晶。悪い子にはお仕置きが必要だな・・・」 スペリオルは背部ビームカノン2門、大腿部ビームカノン2門、そしてビームスマートガンの全5門を バラスイショウに向けた。 視界が赤い・・・体から血が流れている・・・さっき機器が刺さったときかな・・・結構深い・・・ カメラ・・・ああ、頭部は壊されたんだっけ。でも、見える。目の前に5つの銃口が私に向けられている。 あの引き金が引かれれば私は死ぬ・・・槐は容赦なくコクピットを打ち抜くだろう。 みんな戦っている・・・雛苺。泣き虫で甘えん坊で・・・でも、JUMや巴を守りたいって気持ち 凄く伝わったよ・・・可愛い貴方に少しあこがれてたかも。 金糸雀。貴方の奏でる音はみんなを幸せにするわ。私は貴方の音を聞きながら逝けるみたいだよ。 蒼星石。いつも真面目で優しいみんなの相談役。無口なだけの私をたくさん気遣ってくれてありがとう・・・ 翠星石。口は悪いけど、本当はみんなが大好きなんだよね?私もみんなが大好き・・・だから、翠星石と 同じだね・・・翠星石は・・・蒼星石を悲しませたらダメだよ? 銀ちゃん。銀ちゃんは私のもう一人のお姉ちゃんだったよね。少しふざけてるけど、とっても仲間想いで優しい 銀ちゃん。私も銀ちゃんみたいになりたかったな・・・ 真紅。何で私は貴方を庇ったのか正直こんな時になってもわからないんだ。私はきっと貴方に罪の意識を 作らせちゃうね・・・ごめんね。でも、でもね・・・信じてるから・・・真紅・・・ お姉ちゃん。大好きなお姉ちゃん。いつも優しくて、カッコよくて、私の憧れのお姉ちゃん。でも、ごめんね。 私はもう・・・お姉ちゃんの目にもなれない・・・でも、ずっと側にいるから・・・お姉ちゃん、お姉ちゃん、おねえ・・・ そこで、薔薇水晶の意識は停止した。スペリオルから放たれた5つの砲撃はバラスイショウのコクピットを 貫いた。そして、その数秒後・・・バラスイショウは爆発した・・・ 「ふっ・・・・さらばだ。薔薇水晶・・・」 「あ・・・あ・・・薔薇水晶・・・?薔薇水晶・・・・あ・・・私が・・・私が・・・・ああああああ!!!!」 真紅は爆発するバラスイショウを見た。死んだ。誰が?薔薇水晶が。何で?私を庇って。じゃあ誰が 殺した?あのガンダム?それとも・・・私・・・・?そうだ、私が彼女を殺した・・・私が・・・私が・・・ 「あ、あ、あ、あ・・・・ウああアアアアああああああああああああああああ!!!!!!」 真紅が絶叫する。すでに正気を失った真紅は機体を操る事もできるはずがなく、落下していく。 「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 このまま地表に落ちれば真紅はタダでは済まなかったろう。しかし、それを救ったのは金色の機体。べジータだ。 「JUM!何をしているんだ!このままでは全員死ぬぞ!退け!退くんだ!!!」 真紅を抱えたべジータが叫ぶ。現在一番冷静なのはべジータだった。JUMはそれで意識が戻る。 「っくっ・・・・撤退だ!下がれ!!俺達は・・・ここでやられるわけにはいかないんだ!!」 JUMの声がパイロットにも届く。しばし放心していた面々も正気に戻る。 「だが!薔薇水晶が・・・薔薇水晶が!!私はあいつを・・・槐を殺す!!」 しかし、雪華綺晶がその命令に従うわけがなかった。 「そうよJUM!このまま引き下がれるもんですか!!」 水銀燈も同じだ。しかし、それをJUMが怒鳴りつける。 「馬鹿野郎!!薔薇水晶の意思を無駄にする気か!今の俺達では勝てない!下がれ!!」 その言葉に二人は動きを止める。 「二人とも、悔しいのは僕だって一緒なんだ・・・だからこそ・・・下がるんだ!!」 蒼星石が叫ぶ。涙を流しながら怒りの表情を見せる蒼星石。 「槐・・・くそぉおおおお!!!すまない、薔薇水晶・・・必ず・・・必ず仇はとるから・・・っぐ・・・!」 サクラダは各機を収容に後退していく。しかし、それを槐が見逃すわけがなかった。 追いすがるリファイン機。しかし、それに立ちはだかる機体があった。 「JUM殿!ベジータを連れて撤退してくれ。ここは俺達が必ず食い止める!!」 それはナッパだった。いくらサイヤジンといえども、食い止められるはずがない。 「ナッパ・・・分かった!必ず逃げ切る!!べジータ、こっちに着艦するんだ!」 「ふっ、恩に着る。なに、SAIYAは戦闘集団だ。そう簡単には負けぬさ。カカロットも後退しろ。」 ナッパの指示でSAIYAの旗艦のカカロットも撤退していく。 再び戦闘が始まる。槐は先にSAIYAを討つ事にしたようだ。 「邪魔だな・・・さっさと片付けてメイデンも討つぞ。ALICE、やれ。」 スペリオルの人工知能ALICE。ローゼンの作った究極の人工知能アリスの贋作。 感情を持ち、作り主を親とし、それを守ろうと戦う。 「ふん・・・そう簡単にいかせるか。聞け!我々SAIYAは戦闘集団だ!その誇り、見せ付けてやれ!!」 ナッパがSAIYAのメンバーを鼓舞する。しかし・・・その後は虐殺としかいえない光景が広がっていた。 「べジータ・・・すまねぇ・・・俺もここまで・・・みてえ・・だ・・・」 スペリオルの青いビームサーベルに貫かれナッパの機体が爆発する。 「ディアーズ。メイデンはどうだ・・・そうか、逃げられたか。まぁ、いい。一度基地で休息をとろう。 なぁに、あの程度ならいつでも潰せる・・・はっははははははははは!!!」 何とか中国基地へ逃げ帰ったメイデン。しかし、その被害は甚大だった。損傷していない機体はない。 真紅はショック状態で部屋から出てこない。そして・・・薔薇水晶が死んだ・・・ 「ぐす・・・ぐす・・・ばらすいしょぉ~。」 雛苺と金糸雀は大泣きしている。他の面々も面持ちがとても重い。そんな中、真紅の部屋に行っていた JUMが戻ってくる。 「どう・・・だった・・・?」 水銀燈の問いにJUMは首を振る。真紅は完全に引きこもってしまったのだ。 「大丈夫・・・?雪華綺晶・・・」 ずっと後ろを向いて立っている雪華綺晶を気遣う蒼星石。一番ショックが大きいのは彼女だろう。 「・・・私達は戦争をしてるんだ・・・こんな事もあるだろう・・・」 「!?そ、そんな言い方ねえですよ!薔薇水晶は貴方の!」 翠星石が怒りをあらわに突っかかるが蒼星石がそれを遮る。 「でも・・・私は右目と一緒に涙もなくしたと思ってた・・・だって今まで一度も泣く事なんてなかった・・・」 薔薇水晶の体が震えている。顔をこちらに向ける。 「それでも・・・涙は枯れないものだな・・・・」 右目の眼帯の奥から雪華綺晶の涙があふれ出ている。そんな雪華綺晶を水銀燈が抱きしめた。 「いいのよぉ・・・雪華綺晶・・・辛いときは泣いても・・・だから人は泣けるのよぉ・・・」 「すい・・ぎ・・ん・・・とう・・・うわあああああああああああ!!!」 部屋にはただ、雪華綺晶の泣き声だけが響いていた・・・ 次回予告 一度の戦いで多くのものを失ったメイデン。機体は直るが心は直らない。しかし、そんなメイデン を待つほど槐は甘くなかった。再び牙をむくアリスに、自分の殻に閉じこもった真紅は・・・ 次回、超機動戦記ローゼンガンダム 生きた証 その悲しみを力に変えて・・・
https://w.atwiki.jp/mitlocke/pages/1057.html
笑う死体の山 ランク:B S(Lobotomy Corporation) 属性 ・性別不明 ・ALEPH ・元人間 ・アブノーマリティ 敗北条件 人間かAランクのキャラクターが生きていると敗北 1度でも死亡したキャラクターが生きていると敗北 能力値 ESP能力レベル 5 ESPパワー 50 耐久力 5 精神力 6 特殊能力 ・アブノーマリティ観測[全般][特殊][常動] 自分または自分の手札に対する「接触テレパス」はESPレベルチェックの出目に関わらず成功する。 ・アブノーマリティ脱走[全般][特殊][常動] 自分が参加していない戦闘で参加キャラクターが死亡した時、自分は即座に戦闘に参加する。 このとき、行動順は最後となる。 ・捕食[戦闘][主要] カウンターを1個増やす。カウンターの上限は2個である。 この能力は参加キャラクターが死亡した戦闘でのみ使用でき、1戦闘に1回のみ使用できる。 ・実体の追加[全般] 所持しているカウンターの数によって以下の能力を得る。 個数 効果 1個以上 笑う死体の山[戦闘前][手下:2]手下を1人得る。カウンターを1個減らすことで自分に行われた損害判定による耐久力の減少を2軽減する。 2個以上 笑う死体の山[戦闘前][手下:2]手下を1人得る。 ・黒い液体[戦闘][主要][攻撃][E] LV:7以上の攻撃Cカードを1枚利用することで、 [LV:5 火力:利用したCカードの火力の半分]で自分以外の全体に攻撃を行う。 ESPパワーを10消費する。 この能力はカウンターが2個以上の場合のみ使用可能。 動き方・解説 強さ・敗北条件としてはBランク上位のキャラクター。 アブノーマリティ観測とアブノーマリティ脱走により正体は極めて隠しにくい。 ゲーム終盤まで謎の存在としての君臨することは難しいので諦めよう。 戦闘能力としては手下2人がメインである。しかし、使用条件が存在し、 カウンターが無いと5-50-5-6、特殊能力なしのキャラクターになってしまう。 敵が多いキャラクターなので自分の強化はしておきたい。 よって、まずは捕食を使用しカウンターを集めることを第一目標として動くとよい。 実はそこにいたチェックを行うよりアブノーマリティ脱走の効果で戦場に移動した方が 捕食しやすいので正体がバレるまでは何もせずじっとしていた方が良い。 シルエットは裏顔にした方が良いだろう。 Eバスター等、強力な障害によって死人が出た戦場に移動すると自分も死ぬ可能性がある。 キャラクターの特性上、笑う死体の山の正体がバレると人間たちが襲ってくる。 (人間側としては笑う死体の山が弱いうちに倒しておきたいため) 正体がバレた後は人間以外が多い陣営と協力するといいかもしれない。 Q&A Q.元人間は人間に含まれますか? A.いいえ、含まれません。 Q.死んだふりを使用された場合、アブノーマリティ脱走は適用されますか? A.いいえ、適用されません。 死んだふりに騙されない賢いキャラクターのようです。 効果をきちんと読めば適用されないのは明らかです。 Q.何で適用されないのが明らかなのに↑のQ&Aがあるんですか? A.死んだふりに騙されそうになったプレイヤーがいるからです(私です)。 このキャラクターへの意見 ゲームバランスの観点だけで見ると「1度でも死亡したキャラクターが生きていると敗北」は無い方が良いと思う。原作要素の一つだろうから仕方ないんだろうけど。 -- waka (2019-03-08 22 04 32) ゲーム的な観点だけで言えば「実体の追加」は効果欄に効果名は必要ないし、手下を得る効果に[戦闘前]は付けなくても良いと思う([戦闘前]が付いているか否かで効果が若干変わるけど)。 -- waka (2019-05-28 18 50 57) そういえば今の裁定でも元人間は人間に含まれないの?文字含んでるけど -- 名無しさん (2019-10-29 01 07 03) 基本ルールの属性の説明にも書いてるんですけど、人間だけは特別で種族が「人間」ではないキャラクターは人間として扱いません。 -- waka (2019-10-29 07 04 22) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/maroku_w/pages/138.html
加入条件 解説 ステータス 式神スキル 式神パッシブスキル コメント 加入条件 さとり加入後に笑うタイヤを倒す(起き上がりレア度:B) 主な出現場所:2層 魔界1 解説 補助系の式神。 転倒を狙う場合、なるべくAGIが高い主人や 詠唱速度アップの装備品などを活用すると効果的。 ステータス Lv HP MP STR VIT DEX AGI INT POT 1 4 1 1 2 3 1 1 1 10 7 2 2 4 5 2 2 2 20 11 4 3 7 7 4 3 3 30 40 50 60 70 28 10 9 18 20 10 8 8 80 90 99 式神スキル 名称 系統 消費MP 範囲 遅延 威力 命中 詠唱 属性 説明 習得条件 スーパーヒットエンドラン 物理 10 大貫通 0 175% 100 100 ? 大貫通の物理攻撃をする。「転倒」の追加効果を与える。 最初から ドリル 物理 3 単体 0 150% 95 100 ? 強靭なドリルで敵の装甲を穴だらけにする。「物理被ダメージ上昇」の追加効果を与える。 Lv.14 ひき逃げ 物理 6 貫通 1 125% 95 100 ? 突進で直線状に敵を攻撃する。「転倒」の追加効果を与える。 Lv.45 ミュート 魔法 3 一列 1 - 100 95 - 一列に「沈黙」の異常状態を与える。 最初から マスバインド 魔法 4 一列 1 - 100 95 - 一列に「麻痺」の異常状態を与える。 Lv.6 カウンターフォース 魔法 8 全体 1 - 100 100 - 全体に抵抗低下を与える。 Lv.33 式神パッシブスキル 番号 説明 習得条件 1 転倒の成功率上昇 +5 最初から 転倒の成功率上昇 +10 Lv40 転倒の成功率上昇 +15 Lv60 3 ○突(25%軽減) Lv30 2 ○スタン(20%で防御) 最初から コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kskani/pages/133.html
さらば! オメガマンの巻 ◆MUwCM75A2U (元◆/PADlWx/sE) オメガマンは静かに怒りの炎を燃やしていた。 絶対に負けるはずがないと思っていたのに、デカイ目玉で一本足の訳の分からない奴に負けたこと。 しかもそいつの攻撃方法が「舐める」「よだれまみれにする」という下品極まりないこと。 自身のプライドをずたずたにされ、見る影もなく地に伏していた。 だが。 「く…………そ…………………………!」 唾液が嫌な音を立てながらも、オメガマンは立ち上がった。 足腰はまだ重い。 加えてガッツは回復しきっていないが、この暗闇の中、無防備に無様な姿で横たわっていると誰かに襲われるかもしれない。 戦意はまだ消えていない。むしろ燃えさかっているぐらいだ。 さっきのはウォーミングアップに過ぎない――と自分に言い聞かせるオメガマン。 「先ほどは余りのショックに少し涙が出そうになったが……あいつは必ずこのオメガマンが仕留めるぜー!」 拳を握りしめ宣言する。 さっきからは余り時間が経っていない。獲物はそう遠くに行っていないはずだと考えた。 だが、必殺技を封じられた今、立ち向かうのは難しい。下手に近接戦闘に持ち込むと文字通り舐められるのがオチだった。 格闘を封じられて相手を倒すというのは無理難題だ。ならば武器があれば……。 そこまでの考えに至りついて、オメガマンは自分の支給品を漁り始める。 ある支給品を手にして、説明書を読み始めた。 そして、ニヤリ、とオメガマンは笑った――――。 ※ ※ ※ 「ほんまに危なかったな~。危うく死ぬところやったわ」 数分前。 スエゾーは跳ねながらオメガマンがいる位置から遠ざかっていった。ちょうど一エリア分移動したところで立ち止まる。 支給品を確認して、ついでに名簿も確認して、ゲンキ達を探そうと思った矢先に笑い声が聞こえてきたのだ。 怪しい奴と思い草むらに隠れていたら一発で位置を当てられ、頭にチョップを食らってしまった。 だけど、相手の下半身に密着していたおかげで窮地を脱することができたのだ。 「(これを使えばもっと簡単に逃げられたかもしれんな)」 ちらり、とディパックから覗く支給品を眺める。 それはスエゾーに支給された武器だった。武器と言っても直接相手を攻撃する物ではない。 相手の状態を変化させる特殊な物だったが、その効果はまだ確認出来ていなかった。 確認出来ていない物をすぐに使うのは躊躇われるし、奇襲を受けたからこれを使う暇は無かった。 もう一つの支給品はタムタムの木という物の種らしいが、使い道が分からない。 ……結果的に襲撃者から逃れられたからそれでも良しとする。 安全な所へ着いたら支給品の確認を改めて行おうとスエゾーは思った。 「どないすっかなぁ……」 また変にうろついたら襲われるかもしれない。 おまけにまだ辺りは暗く、このような深い森にいること事態が危険なことだった。 せめて、周りの状況が分かればいいが…………。 「そや! 上から見れば何かが見えるかもしれん!」 スエゾーは抜群の視力を持っている。 ゴーレムはこの殺し合いに参加していないが、一緒に旅をしていた時は、よく上に放り投げてもらって、周りの状況を確認していた。 ゴーレムがいなくても、木の上に登ればある程度は見渡せる。 ディパックを下に置き、えっちらおっちらと木に登り始めた。 舌を足を駆使しながら木のてっぺんまでたどり着く。 落ちない程度に体を伸ばし――あるいは飛び跳ねて――辺りを見渡した。 東には人影が二つ。少年らしき人影と、女性の影だ。 西には先ほどの襲撃者。 北には誰もいない。 南にも誰もいない。 北西と北東にそれぞれ人影が見えた。 北西の人影はやばそうな外見で、北東の人影は何かをまじまじと眺めている。 南東と南西には誰もいない。 「う~~ん……よく見えへんなぁ……」 暗いのもあるせいか、ぼんやりとした姿しか捉えられない。 もうちょっと遠くまで見えるはずなのに、何故か自分の周りだけしか見えないようだ。 夜だから周りが見えにくいのだろうとスエゾーは納得する。 「北は危なそうだし……東におる二人の人はゲンキじゃないみたいやな。西に戻るわけにはいかんし……南か?」 だけど、一人でいるのも危険だ。 ならば安全そうな東にいる人と合流するしか――――。 ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!! 突如、閃光が巻き起こる。 木から落ちそうになりながら、スエゾーは下の方を確認する。 「フォッフォッフォッフォッフォッフォ! これさえあれば私は無敵だ!」 スエゾーには分からないが、オメガマンが手にしているのはRPG-7。 対戦車用なので威力は十分にある。 勝ち誇った笑みを浮かべるオメガマン。 「(げ! あいつまだガッツ回復しとらんのに……しつこい奴や!)」 さっさと逃げようと、木から木へと飛び移るスエゾー。 オメガマンは弾を装填し、再び放つ。木がメリメリと音を立てて倒れた。 ぎゃっと叫んで、バランスを崩しかけ、慌てて舌を枝に絡ませぶら下がる。 スエゾーは胆が凍る思いをした。 しかし、叫んでしまったせいで自分の居場所を相手に伝えてしまった。 「そこか!」 「(しまった!)」 オメガマンが木に駆け寄ってくる。スエゾーはなかなか元の体制に戻れない。 弾を節約する為か、身近にある木をオメガマンは蹴飛ばす。 ぐらり、と木が大きく揺れ、スエゾーはなすすべもなく落下した。 体制を整える前にオメガマンの追撃が来る。 スエゾーの足を引っつかんで振り回し投げ飛ばす。木にぶつかり、またもや地面に落下した。 「貴様の攻撃手段は分かっている。同じ手は二度と食らわないぞ」 笑いながらオメガマンが近づいてくる。スエゾーは痛む体に鞭打って体を起こした。 「(ア……アカン! コイツほんまはめっちゃ強いと違うんか?)」 くらくらとする頭で必死に考える。 こんな奴を放っておいたらゲンキやホリィ達が危ない。倒すまではいかなくても、どうにかして食い止めないと――。 ある程度まで近づいた所で、オメガマンは加速した。 横に必死で転がり、相手に噛みついてやろうとスエゾーは大きく口を開け突進する。 だがオメガマンは軽くかわしてスエゾーの背後に回った。 そのまま腕でスエゾーを拘束する。勿論、スエゾーの口はしっかりと塞いだまま。 スエゾーは逃れようとじたばたと暴れるがそれはかなわない。 オメガマンはまたあざ笑う。 背中に生えている指のような物がゆっくりと巨大化しているようにスエゾーには見えた。 そして、その指の先にそれぞれ顔が浮かび上がる。 ある物はドラゴンの様で、ある物はネジの様であった。 「な、何やコレ!」 それらの顔が一斉に口を開く。そこには鋭い牙が生えていた。 五つの顔がスエゾーに向かって殺到する。そしてがぶりと噛みついた。 痛みに悲鳴を上げるが、スエゾーもお返しにとばかりオメガマンに噛みつく。 意外なほど、オメガマンはあっさりとスエゾーを解放した。 じりじりと距離を取るスエゾー。それを見て、再度オメガマンが笑った。 「さっきからフォッフォッフォッフォッ笑いよって、何がそんなにおかしいんや!」 「私を少しだけ楽しませてくれたようだが、これで終わりだ。見ろ!」 五つの顔が口を開く。 先ほどまであった鋭い牙が、どの顔にも“無かった”。 「牙が……無い!?」 驚愕するスエゾー。 オメガマンは高らかに必殺技の名前を叫ぶ。 「オメガ血煙り牙!」 スエゾーの体の至る所に刺さっていた牙が飛び出し、血煙を上げる。 叫び声をあげるスエゾーを見て、オメガマンは勝利を確信した。 スエゾーはそれでも諦めない。 ガッツも減り、体のダメージも大きい。まともに戦える状態では無かった。 他の仲間に比べると、スエゾーは戦いが苦手だった。 それに比べてオメガマンは超人でもあり一流の超人ハンターである。とても勝てそうな相手ではない。 けれど、ここで諦めたらゲンキ達が危ない。 ナーガもこの“殺し合い”に参加しているのだから、ホリィを守らないと――! 幸いなことに、近くにスエゾーのディパックがあった。 オメガマンに投げ飛ばされた時に偶然ここの近くに落ちたらしい。 這いながらもディパックに近寄り、使うかどうか迷っていたあの銃を取り出し構える。 オメガマンは回避しようとしたが、スエゾーの方が一瞬早かった。 ※ ※ ※ 自分の勝利だと確信していた。 だけど思いも寄らぬ反撃にオメガマンは驚いた。 銃に撃たれた瞬間、周りの木々はみるみるうちに巨大化し、目の前の出来損ないの超人も自身より大きくなっていったのだ。 草は先ほどまでの木々と同じぐらいの大きさになり、石は岩のようになっていく。 まるで世界そのものが巨大化したような感覚。 自分だけを巨大化する技ならあるが、周りまで巨大化させるとは――。 そしてスエゾーがオメガマンに迫る。 二倍も三倍もある大きさにオメガマンはまたもや驚愕する。このままでは押しつぶされてしまう。 逃げようと走るが、同じく巨大化した草や石ころが邪魔で走りにくい。 周りが巨大化したのでは無く、自分が小さくなったことに気づいたのは、スエゾーに飲み込まれてからだった。 スエゾーの超必殺技「食う」。 今度は、スエゾーの歯がオメガマンの体に食い込む番だった。 ※ ※ ※ 「何とか…………乗り切った、な」 窮地を脱することが出来たスエゾー。 だが満身創痍でガッツも消費し、ふらふらだった。 念のために相手の武器を奪う。 それの本来の所有者は小さくなって地面に転がっていた。 オメガマンは勝利を興奮状態にあり、かつガッツを消費していて、力の制限を受けていた。 ここまで戦い抜いたのは根性としか呼べない。 スエゾーの技を食らったことがきっかけて、目を回して気絶していた。オメガマンにとっては二度目の敗北となったのだ。 「とりあえず……コイツが意識取り戻して時間が経って元の大きさに戻る前に逃げへんと…………」 おぼつかない足取りで、スエゾーはその場を離れた。 【I-6 森/一日目・未明】 【スエゾー@モンスターファーム~円盤石の秘密~】 【持ち物】 RPG-7@現実(残弾三発)/大キナ物カラ小サナ物マデ銃(残り9回)@ケロロ軍曹/タムタムの木の種@キン肉マン ディパック(支給品一式入り) 【状態】 疲労(大)全身に傷 ガッツ消費 出血多量でふらふら 【思考】 0.とりあえず逃げるか。 1.一人で行動すると危ないので、東の人影(碇シンジ、川口夏子)と合流してみる? 2.ゲンキ、ホリィたちを探す。 【備考】 ※スエゾーの舐める、キッス、唾にはガッツダウンの効果があるようです。 ※ガッツダウン技はくらえばくらうほど、相手は疲れます。スエゾーも疲れます。 ※ガッツがダウンしましたが、しばらくすればまた元気になります。 ※スエゾーが見える範囲は周囲一エリアが限界です。日が昇れば人影がはっきり見えるかも知れません。 ※とりあえず南に逃げましたが、東の人影と合流するかどうかは未定です。 【H-6 森/一日目・未明】 【オメガマン@キン肉マンシリーズ】 【持ち物】 不明支給品(一つ)/ディパック(支給品一式入り) 【状態】 気絶中 疲労(大)全身に傷 ガッツ消費 体が小さくなっている 全身よだれでベタベタ 【思考】 0.……………………。 1.全員皆殺し。 2.スエゾーを必ず殺す。 【備考】 ※バトルロワイアルを、自分にきた依頼と勘違いしています。 ※皆殺しをしたあとは報酬をもらうつもりでいます。 ※ガッツがダウンしましたが、しばらくすればまた元気になります。 ※一~二時間程で元の大きさに戻ります。 ※H-6付近に爆音が響きました。 【支給品解説】 大キナ物カラ小サナ物マデ銃@ケロロ軍曹 クルル曹長の発明品。ものの大きさを変えることができる銃。 その名の通り、大きくしたり小さくしたりすることが出来る。 強力すぎるため、使用出来る回数に制限がある。 タムタムの木の種@キン肉マン ジェロニモの故郷にあるらしい木の種。 水さえあればぐんぐん成長する。 時系列順で読む Back 伝説への道は始まらない Next 闘将(たたかえ)!古泉仮面 投下順で読む Back 伝説への道は始まらない Next 闘将(たたかえ)!古泉仮面 ○ッ○全開! ハートばっくばくだぜ~っ!! オメガマン 月下の狩猟者 スエゾー 規格外品と規格外生命体達
https://w.atwiki.jp/trinanoss/pages/28.html
ACE COMBAT04 THE OPERATION LYRICAL 第6話 リボン付きと銃士 銃士は振り返らない――故に自分を省みない。 まだ焦げ臭い匂いが鼻を突くホテル・アグスタ周辺の森の中。 破壊されたガジェットの残骸を調べて回る管理局の人間たちに混じって、メビウス1はある探し物をしていた。 「上から見た限りじゃ、この辺に落ちたんだが……」 携帯式のGPSを手に、メビウス1は周囲を注意深く見渡す。 彼の探し物とは、撃墜した敵戦闘機タイフーンの残骸だった。ほとんどの敵機は皆空中で四散してしまったが、唯一シグナムがレヴァンティ ンで撃墜したものだけは比較的形を保ったまま地面に落ちたはずだった。 「しかし墜落の衝撃でばらばらになっている可能性が大きい――何か気になるのか?」 同行するのはシグナム。彼女としては、何故メビウス1が撃墜された敵機を探すのか理解しかねるところがあった。 「ああ、ちょっとな」 適当に返事をして、メビウス1は森の奥深くへと足を進めていく。 やがて、並木がぐしゃぐしゃに薙ぎ倒されている光景が目に映る。同時に、パイロットの彼にとっては嗅ぎ慣れた航空燃料の匂い。 もうすぐだな――歩みを進めていくと、予想通りだった。完全にバラバラになったタイフーンの残骸が抉られた地面に散らばっていた。 「これは――酷い有様だな」 「ヒコーキが落ちるとこんなもんだぜ」 自分が落としたとはいえ、原形を留めている部品がほとんどないタイフーンの成れの果てにシグナムは少し顔をゆがめた。 一方でメビウス1はほとんど動揺もせずただ一つだけ、どこの部分であったか判別できる残骸―コクピットに近寄っていく。 「……やはり、か」 ひび割れの入ったキャノピーの奥を見たメビウス1はため息を吐いた。 「どうした?」 「見なよ、こいつは幽霊でも乗っていたのかって疑いたくなる」 彼に言われて、シグナムはコクピットに近付きキャノピーを覗き込んで我が目を疑った。 もし、このタイフーンをパイロットが操縦していたのならコクピットにはその遺体でも転がっているはずだ。 それなのに、コクピットには誰も座っていない。 「無人機ということか」 「ああ。それも、非常に高度な奴だ」 無人機、と言うこのタイフーンの正体にメビウス1は自分の世界にあった無人機の存在を思い出す。 ――いや、あれは全てスカーフェイス1が撃墜したはずだ。 よくよく考えればガジェットも無人機だ。タイフーンもそのシステムを応用して無人化されたのだろう。 「シグナム、この残骸回収できないか?六課で調査して欲しいんだが」 「分かった。これほどのものを回収するにはヘリが必要だな、ヴァイスを呼ぶ」 まさか、な――彼女の返答に頷きながら、しかしメビウス1は胸のうちの疑念を払いきれなかった。 純粋に悔しかった。 ホテル・アグスタから撤収してその日のうちに、まだ疲労の残る身体を動かしていた理由はただそれだけ。 ティアナは六課の敷地内にある森の中、ひたすら自主練に励んでいた。 周囲に浮かぶ擬似目標の光球を、クロス・ミラージュで射撃。もちろん実際に魔力弾を撃つ訳にはいかないので、クロス・ミラージュが命中 判定を出す。 「はっ……はっ……はっ」 無限に出現を続ける光球を落とし続けてもう4時間。自主練は夕方から始めたが、辺りは暗くなっている。 「――ぷはっ」 クロス・ミラージュが外れの判定を下し、ティアナは動きを止めて地面に寝転がった。 目を瞑ると、脳裏によみがえってくるのは火の鳥となって特攻を仕掛けてくる敵機の姿。それから必死に逃げようとする自分。 そして、そんな自分をあざ笑うかのように敵機を撃墜する味方のはずのF-22。 「認めない、絶対に――」 各部は疲れ切っていて抗議してくるが、無理やり彼女は身体を奮い立たせると訓練を再開させる。 彼女が戦闘機――質量兵器を忌み嫌うのは管理局員としてもだが、それ以上に大きな理由があった。 「あれ、これって――」 一連のガジェットによる襲撃事件の首謀者の調査のため、過去の事件を洗い直していたフェイトは偶然、見覚えのある名を見つけた。 「どうしたの、フェイトちゃん?」 「なのは、これ」 過去の事件のリストおよび資料を取り出すのを手伝ってくれたなのはに、彼女はその名の載ったファイルを見せた。 ファイルは数年前に多発した、ある質量兵器による破壊活動をまとめたものだった。事件の対処に当たった管理局側の被害も事細かに記載さ れていた。 その中に、名前があった。ティーダ・ランスター1等空尉と。 「ああ――うん、ティアナのお兄さんだよ」 「殉職されてたんだ……」 フェイトの言葉に、なのはは沈痛な面持ちで頷いた。 その質量兵器は構造は管理局のデバイスに比べればはるかに原始的だったが、誰でも短期間で完璧に扱えて、しかも故障はまったくないとい う管理局にとって厄介極まりないものだった。 ティーダはこの質量兵器に真っ向から立ち向かい、そして死んだ。至近距離から弾丸をフルオートで浴びせられたため、遺体は見るも無残な 状況になっていたという。 穴だらけになって、変わり果てた兄の姿を見たティアナは信じられない言葉を聞いた。曰く「武装隊の恥さらし」、曰く「管理局の面汚し」、 曰く「役立たずの能無し」。 だから、彼女は質量兵器と言う存在を憎んだ。兄を奪うどころか、兄を侮辱する人間すら生み出したその禍々しい存在に。 それなのに質量兵器に二度も助けられた自分。 「情けない――!」 またしてもクロス・ミラージュは外れの判定。先ほどから照準にブレが大きくなっている。 苦虫を噛み潰したような表情を浮かべて、彼女はクロス・ミラージュを待機モードに戻した。 さすがに今日はここまでだろうか。身体に圧し掛かる疲れは尋常なものではない。 そんな時、突然森の外から拍手する音が聞こえてきた。 「よう――頑張ってるな、ランスター」 愛機F-22の点検を終えて、自室に戻ろうとしていたメビウス1は森の奥で不規則に消えたり浮かんだりする光を見つけた。 気になって足を運んでみると、ティアナが拳銃らしきもので―あれが彼女のデバイス、いわゆる魔法の杖らしい―光球を追っていた。 なるほど、あれは訓練なのだ。そう思ったメビウス1は感心しつつ、拍手をしながら彼女の前に現れたという訳だ。 「こんな時間まで練習とは仕事熱心なことだ」 「……必要と感じたので」 純粋な気持ちを口に出したのだが、ティアナはぶっきらぼうに答えて、またクロス・ミラージュを起動させた。 嫌いな人間の前で無理にでも強がっているのかもしれない。もっともメビウス1はそんなことに気付かず、彼女の訓練を見ていた。 「しかし――もう夜も遅いぞ?続きは明日にして、今日は休んだらどうだ?」 時刻はすでに深夜と言ってもいい。メビウス1も自室に戻ればシャワーでも浴びてさっさと寝床につくところだった。 「お構いなく。あたしにはあたしのリズムがあるんで」 しかし、なおもティアナは訓練を続けた。なんだか返事も先のものに増して無愛想だ。 ――関わって欲しくない、って感じだな。まぁ俺がアレに乗ってるのが大きいんだろうが。 以前も自己紹介の時、ティアナは自分に対して嫌悪感のようなものを露にしていた。それはやはり、自分がこの世界では禁忌とされている質 量兵器を扱っているところが大きいのだろう。 「――君が、俺のことを気に食わないのは分かってるつもりだ。質量兵器を扱ってる訳だし」 メビウス1の言葉に、ぴたりとティアナの動きが止まった。 「だが休める時は休むべきじゃないのか?それも仕事のうちだし、何より動きたい時に動けなくなる」 「……あたしは、凡人ですから。人よりずっと多く練習しないと、動けても役に立てません」 「凡人?冗談よしてくれ」 メビウス1は苦笑いを浮かべた。少なくとも彼の世界でティアナのような存在がいたら非常に重宝されることだろう。リニアレールでは落ち てきた爆弾を迎撃し空中で炸裂させ、ホテル・アグスタではF-117を一機撃墜しているのだから。 「君ほどの人間が凡人だったら世界がひっくり返るぞ」 「―あなたに、何が分かるって言うんですか」 振り返り、こちらを見つめてくるティアナ。見つめるというよりは、明らかに睨み付けると言った方が正しい眼力だった。 「あたしは凡人だから、人より練習しないとダメなんです! 今日だって、未熟だからあの戦闘機を落としきれずに……」 「いや、あれは――」 「あたしは兄を殺した質量兵器の助けなんか受けたくない! だから、もっと練習しないと……帰ってください、集中できない」 声を荒げて、ティアナはメビウス1から視線を離すとクロス・ミラージュを構え直して訓練を再開しようとする。 だが、そんな彼女の肩をメビウス1の手が掴んだ。 「ランスター、事情は知らんがお前が俺の助けを受けたくないのは分かった。だがな、戦闘はゲームじゃないんだ。あいつの支援は受けた くないです、でやられたらどうする。その時死ぬのはお前だけだがお前の穴は誰が埋めるんだ」 まっすぐに彼女の瞳を見据えて、メビウス1は力強く言った。もしかしたら、多少怒気が入っていたかもしれない。 今のティアナはかつての自分に似ていた。まだ愛機がF-4Eファントムだった頃、黄色中隊の攻撃で後席の相棒を失い、復讐鬼となりかけてい た自分に。 「……やられないために、こうして練習してるんです」 ティアナはメビウス1の手を振り払い、彼から少し遠ざかる。 「違うな。今のお前は自分を見失ってるだけだ。嫌いな奴に手助けされたから、自分は未熟だと思い込んでる」 「なのはさんやスバルたちに比べれば実際に未熟です」 「だから違う……あー、ったく。ああ言えばこう言うんだな」 なのはは普段教導隊員―俗に言うアグレッサーとして教官をやっていると聞いたが、その任務の辛さが分かったような気がした。 どれだけ正しい教導も相手が理解せず拒絶してしまえば、まったく意味はないのだ。 「――よし、こうしよう。明日の訓練が終わったらまたここに来い。俺と模擬戦だ」 「……え?」 メビウス1の思わぬ言葉に、ティアナはキョトンとしてしまう。 「もちろんF-22と対決しようって訳じゃない。相手は俺自身だ。生身ってことだよ」 「生身ってあなた、確か魔力はないハズでは……」 「こっちの世界の技術は凄いもんでな」 そう言って、メビウス1が懐から取り出したのは一見何の変哲も無いISAF空軍正式の九ミリ拳銃。発射するのは通常の弾丸ではなく、マガジ ン内の魔力から生み出される殺傷、非殺傷設定選択可能な魔力弾だ。性能はともかくこれなら魔力のないメビウス1でも扱える。 本当にやる気だ。ティアナは思わず、息を呑んだ。 「お前が勝てば俺はもう何も言わん、好きにするんだ。ただし、俺が勝ったら……そうだな、原隊に復帰しろ」 「!」 元はと言えばティアナは陸士三八六部隊からはやての勧誘を受けて六課に配属されたのだ。原隊復帰とは、元の部隊に戻ることを意味する。 要するに彼はこう言っているに等しい。「負けたら荷物まとめて尻尾巻いて帰れ」と。 「軍人とは言え俺は歩兵じゃない、パイロットだ。そんなのに負けたらお前はお前の言うとおり凡人ってことだ。六課に凡人は必要ない。心 配するな、お前がいなくても俺がカバーしてやる……どうだ、やるか?」 「……誰があなたになんか」 闘争心に火がついた、とはよく言ったものだ。ティアナの瞳には燃え滾る闘志が宿っている。 ――と、勢いで言ってしまったが正直どうしよう、かなり、いや無茶苦茶怖い。 一方メビウス1は、虚勢を張っているものの内心非常に恐れていた。最後に地上戦闘の訓練をやったのはいつだったか、もう記憶の片隅に追 いやられてしまっている。 結局この日はそれでお終い、メビウス1とティアナは別れて翌日に備える。 片や闘志を胸に秘め、片や布団の中でガタガタ震えながら。 そして太陽が顔を出して、対決の日が訪れる――。 戻る 目次 次へ
https://w.atwiki.jp/zakuaku/pages/1529.html
笑うしいたけ 笑い茸と違って、こいつは自ら笑っている(敏捷性+2) 焼いても煮ても上手いのだが、声が耳に残って気色悪い。 279:笑うしいたけ 価格:0G 使用:移動時 消耗:消耗する 敏捷性+2 特徴 売却不可能。 コメント 名前 コメント