約 106,074 件
https://w.atwiki.jp/toushikotei/pages/76.html
【株板相場師列伝】JAL7億株増資を今更知った男424 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1151765949/ 【株板相場師列伝】できれば日本で税金払いたイ男425 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1151852570/ 【株板相場師列伝】口座がドラゴン藤波な男426 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1151902134/ 【株板相場師列伝】 チンポジ左の男 426 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1151912124/ 【株板相場師列伝】つえええええ男427 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1151986899/ 【株板相場師列伝】知り合いがSPAに載った男428 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1152009896/ 【株板相場師列伝】ミサイル発射で目覚める男428 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1152047514/ 【株板相場師列伝】少しだけ買いポジの男429 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1152108407/ 【株板相場師列伝】お茶さんのオッパイでペロシコな男431 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1152118107/ 【株板相場師列伝】Syber Stepな男 432 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1152165562/ 【株板相場師列伝】 基本マスコミに出る男 433 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1152236635/ 【株板相場師列伝】 体調悪い男 434 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1152251735/ 【株板相場師列伝】 ヒ素を盛られている男 435 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1152277757/ 【株板W杯列伝】 祝・イタリア優勝な男 436 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1152487044/ 【株板嵌込列伝】祝・久しぶりに優位に立つ男437 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1152506310/ 【株板相場師列伝】SB買い遅れて姿を消す男438 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1152533432/ 【株板相場師列伝】体から華麗臭がする男439 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1152583733/ 【株板相場師列伝】たかてつの口座を催促する男440 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1152627487/ 【株板相場師列伝】売買せずに語り始める男440 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1152623517/ 【株板相場師列伝】がちんこに惚れる男441 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1152674601/ 【株板相場師列伝】顎の肉な男442 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1152684143/ 【株板相場師列伝】熱海暴威とお茶暴威が・な男443 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1152763390/ 【株板相場師列伝】ガティンコブログ巡回が日課の男 444 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1152775285/ 【株板相場師列伝】43億全力買い持ち越しの男 445 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1152821455/ 【株板相場師列伝】しっこもらした男 446 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1152842343/ 【株板相場師列伝】---------------------男447 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1152856926/ 【株板相場師列伝】株板の北島康介ことしすな男448 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1152942770/ 【株板相場師列伝】健康のためには和食の男449 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1153148940/ 【株板相場師列伝】ガチンコの売買を研究する男450 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1153191297/ 【株板相場師列伝】5分で生えてくる男451 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1153201934/ 【株板相場師列伝】びびりの腹上で死ぬ男452 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1153239244/ 【株板相場師列伝】暴落はまだですか男453 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1153281504/ 【株板相場師列伝】相方の不祥事に号泣する男453 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1153266475/ 【株板相場師列伝】デイトレで800兆目指す男454 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1153301131/ 【株板相場師列伝】住友銀行受けたけど落ちた男455 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1153351854/ 【株板相場師列伝】うじがわいている男456 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1153397586/ 【株板相場師列伝】JALに資金拘束される男457 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1153449011/ 【株板相場師列伝】今年、1.08倍な男458 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1153462739/ 【株板相場師列伝】さかな男458 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1153467727/ 【株板相場師列伝】B・N・Fをあざ笑う男459 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1153503819/ 【株板相場師列伝】スレ住人の悪口は許さない男460 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1153719842/ 【株板相場師列伝】アメリカにもてあそばれる男461 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1153759847/ 【株板相場師列伝】先物が強すぎる男462 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1153800133/ 【株板相場師列伝】天井で2連で終わった男463 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1153836514/ 【株板相場師列伝】シークレットゲストな男463 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1153836763/ 【株板相場師列伝】時価総額5兆円の男464 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1153865465/ 【株板相場師列伝】溢れんばかりの人徳だけの男465 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1153933627/ 【株板相場師列伝】ガチンコがネタもならい男466 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1153971938/ 【株板相場師列伝】俺はバカな男467 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1154007709/ 【株板相場師列伝】倍額売りでギブする男468 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1154050777/ 【株板相場師列伝】マジで下手過ぎる男469 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1154065760/ 【株板相場師列伝】漫画ゴラクでおなnする男470 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1154144353/ 【株板相場師列伝】漫画ゴラクでおなn する男470 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1154144371/ 【株板相場師列伝】漫画ゴラクでおなnする男471 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1154334319/
https://w.atwiki.jp/orirowa2014/pages/157.html
プロフィール 【名前】笑う影(ブラックスマイル) 【性別】不明 【年齢】不明 【職業】不明 【特徴】全身が真っ黒で笑っているような三日月の口だけが見えている 【好き】不明 【嫌い】不明 【特技】影の中に溶け込める、体を様々な形に変えられる 【趣味】笑うこと 【詳細】 様々な人間の笑い声と共に現れる影の怪人で人間を捕食する存在 笑い声は人間が飲み込まれるたびに増えていく 影の中でしか存在できない 【備考】 「フフフ」「ハハハ」「クスクス」「ホホホ 他キャラとの関係
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1386.html
『ゼロのはっちゃけ』 「宇宙の果てのどこか(ry」 このスレの都合上、平賀・才人は呼ばれない。 呼ばれても誰かや何かとセットだったりする。 今回のルイズが呼んだのは、不幸にも緑に染め抜かれた木製の仮面と思しきものだった。 仮面といっても顔に固定する部分も無い。壁にかけるものだろうか? 周りが囃し立てコルベールが促す中、ルイズは涙をこらえながらそのマスクに正面から口付ける。そう、正面から。 しかし物に契約のキスさせたり死体にキスさせようとしたりこの男、まさに外道。 空を飛ぶこともできないルイズはそのマスクを抱え、とぼとぼと自室に戻り静かに泣いた。 ルイズはその呼び出した仮面をじっと見る。 何でミスタ・コルベールは物と契約させようとするのだろう? 壊すなりしまうなりして再召喚させてくれてもいいだろうに。 そんなもんストーリー上の都合に決まってんだろ。 電波を無視しつつルイズはその仮面を明かりにかざす。 「……マジックアイテムならまだマシだったのに」 コルベールの『ディテクト・マジック』で何の反応もしめさなかったそれの目の部分を通し、ルイズは天井をじっと見つめる。 「……かぶってみようかな」 ベッドから起き上がり綺麗に磨き上げ後、ルイズはそれを己の顔にかぶせた。 やめときゃよかったのに。 緑のそれが、ルイズの顔に張り付いた。 マリコルヌ・ド・グランドプレは典型的なお坊ちゃんである。 朝から鶏肉をむさぼるような生活のせいでメタボリック・シンドローム一直線な彼は、いわゆる年頃の少年だ。 ギーシュのように女性に積極的になれない彼は、その貴族風からルイズのような相手をからかう性質がある。 だからこそ召喚の儀で彼女をあざ笑い、そのため今夜は不幸に見舞われる。 ぶっちゃけ書き安いから生贄に選ばれただけだったりするが。 己の呼び出した使い魔、フクロウのクヴァーシルを窓から放ち、ベッドに座り込む。 次の瞬間、閉めたばかりの窓から緑色の突風が飛び込んできた。 「なななな何だあ!?」 『サイレント』の魔法が使える魔法使いたちは、夜に何かする場合必ず己の部屋にそれをかける。 それが今回は災いした。部屋の外に漏れないようにかけたそれが、彼の不幸を生んだ。 「HA-HA-! ご機嫌いかが? お坊ちゃんんん!?」 「ななななななななな!」 窓から飛び込んできたのは、ピンク色のナイトドレスを身にまとい、同色のハイヒールと飾り羽根の帽子を身につけた、緑色の頭部をもった女だった。残念ながら胸はない。 「ききききききき」 「『君は誰?』かしら? それとも『君は何?』かしらん!? でもそんなことはどうでもいいの! これから始まるのは私の愉快な愉快なオンステージ! 坊やに素敵な夜をプレゼントしちゃう!」 「わわわわああ! 『エアハンマー』!」 驚きのあまり放たれた魔法は、その女には当たらなかった。 体を引っ張るように動かすと、生物にはありえない体の動きで魔法を簡単によけていく。 「うわ、うわあああ!」 「A-HA-! せっかくの来客にいきなり攻撃? お姉さん悲しくて涙が出ちゃう!」 四発目が外れたところで、片手で帽子を押さえて唐突に涙目になった女は、マトリックスなポーズのままもう一本の手を伸ばした。 文字通り伸ばした。 ゴムのように伸びた手がマリコルヌの杖を奪い取る。 それをそのまま自分ののどに押し込み、杖は女の腹の中に消えた。 「あわわわわわ」 「HEYHEYHEY! 太っちょの男がそんなしゃべり方してもずえんずえん受けないわ! 萌えが足りないのよ!」 「うわわわわわわわ」 「さあ、素敵な素敵なお仕置きタ~イムよ~ん?」 明らかにサイズオーバーな特殊な器具と荒縄を帽子の中から取り出し、女は顔をゆがめて歯を輝かせ笑った。 「やめてよしてさわらないで!」 「ざあんね~ん、お姉さん坊やの意見は聞いてないの。聞こえてても無視しちゃう!」 「やめてやめてやめアッー!」 翌日、なかなか起きてこないマリコルヌを心配した友人は彼の部屋を開け絶句する。 そこには寝巻き姿のまま荒縄で亀甲縛りにされ、ギャグボールを噛まされて三角木馬に跨るマリコルヌの姿があった。 心なしかその表情は愉悦にゆがんでいたという。 ルイズは嗤う、昨夜のマリコルヌの姿を思い出して。 ルイズは笑う、己の仮面のすばらしさを。 それは災いの神ロキの仮面、ハルケギニアにはいない神の魔道具。 「ところで杖飲んじゃったけどどこに行ったのかしら?」 それはお約束ってやつだよ。
https://w.atwiki.jp/toho_yandere/pages/1823.html
魔法の森の近くとは……?場所的にはどこら辺なのですか?」 「そうだね……少し抽象的な答えだけど。人と妖怪の生息圏のちょうど中間、かな?」 使えるかもしれない。 「危なくはないのですか?そんな曖昧な場所じゃ、特に夜とか」 「僕は、半分妖怪だから。ある程度はね」 笑顔と、人当たりの良い物腰を交えながら。○○が、朗らかに会話できるように仕組みながら。 霖之助は、○○の利用方法について思案を重ねていた。 「ああ、慧音先生と同じなんですか」 「それに関しては……知ってはいるんだ。里での暮らしは、どうだい?」 その下準備として。一体、この○○と言う男が。どれくらい、この世界の事を知っているのか。 それを計ろうとしていた。 「里ですか?お恥ずかしい事かもしれませんが……まだ何も分かっていないんですよ」 「何も?」 ○○は、霖之助の思う以上に朗らかな顔をしていた。気楽な顔に、霖之助の眉根が少し硬くなる。 ○○の映し出すその顔は、霖之助のように作っている物でないという事は。作り続けている霖之助自身が一番よくわかっていた。 「ええ、慧音先生の手伝いをしていまして。全部の授業ですから、基本的に朝から夕方まで」 「そう。じゃあ、誰かと喋る時間ってのは……」 「ええ。少ないですね」 恥ずかしそうな顔をする○○。霖之助は心中でそんな顔が出来る○○を思いっきり、哀れに思っていた。 少ないんじゃなくて、少なくさせられているんだ。最も、それにすら気づけるような材料を。上白沢慧音が与えているとも思わなかったが。 「楽しい?上白沢慧音と、寺子屋で働くのは」 「ええ、とっても」 「そう、それは良かった」 質問を重ねながら。霖之助は○○が持っている、上白沢慧音に対する好意を計っていた。 「上白沢慧音の事は……どう思う?」 「え……そうですねぇ」 霖之助は、じっと○○の表情の変化に注目していた。 慧音の事を質問に出されると、○○は明らかに返答に困っていた。 「質問を少し変えようか。子供達の相手をする上白沢慧音は、どう思う?」 「そりゃ。立派なお手本ですよ」 「授業以外の時は、どんな話をしてる?彼女の人となりとか、どう感じてる?」 「うーん……そうですね」 ○○が、上白沢慧音と言う人物をどう思うか。そう捉える事の出来る質問だと、○○は途端に答えに詰まる。 十分すぎる反応だった。気になる女性の事を敢えて考えないようにしている。 霖之助の観察眼は、○○の反応をそう結論付けた。 これ以上は、聞き出す必要がない。あとは、○○が答えやすそうな質問を繰り返して。○○の中の印象を良くするだけで構わなかった。 「じゃあ、寺子屋で助手をする切っ掛けは?」 「お手玉をしてる子供たちと、上手くやってたら。慧音先生が、うちで働かないかと。相性も良いみたいだからって」 「へぇ……上白沢慧音の方から」 意外だった。てっきり、厄介物をひとまとめにする為に。里の方から、寺子屋の仕事をあてがわれたのかと思っていたが。 まさか、それより先に上白沢慧音の方から声をかけていたとは。 これは存外、○○と言う男は。想像以上に、使える存在かもしれない。 「そう……向こうから、声をかけてきたんだ。へぇ……」 ニヤ付き顔がが止まらなかった。この○○と言う人物が、上白沢慧音の心を揺さぶる為の。想像以上の逸材だったから。 「あの……霖之助さん?」 下世話に笑う霖之助に、○○も少々身構えるが。 やはり慧音が○○を寺子屋と言う、ある種の無菌室に仕舞い込んでいたせいか。 その身構え方も、なっちゃいなかった。 まだ笑顔で相手を射殺す事を知らなかった自分は、こんな身構え方絶対にしなかった。 本当に、ぬるい世界で生きているのだなと。おまけに、保護者である上白沢慧音はどう考えても○○より長く生きる。 つまりは、仮にこのまま膠着状態が続いても。○○は、ぬるい世界だけしか知らない状態で鬼籍に入れる。 少し、イラッとしたが……それ以上に。 里が、完全なよそ者である○○を、一気に追い込めない。○○が被るはずの心労を、全て上白沢慧音が引き受けている。 この点に、霖之助は一つの光明を見出した気がした……無論その光明とは、里との和解などでは断じてなかった。 里を追い込むための光明。これ以外の可能性を、霖之助が探すはずがなかった。 「森近霖之助さん!」 霖之助の後ろから、誰かが鋭い声をかけてきた。 「おや……鈴仙さんじゃないですか。何か僕に御用ですか?」 「…………ッ」 その鋭い声の主は、鈴仙だった。鈴仙は、霖之助の近くにいる○○の姿を見て背筋が凍った。 その上、○○がいると言う事は。鈴仙が、霖之助を追い出す為に。強硬手段が取れないことを意味していた。 ○○に怪しまれないように、霖之助の帰宅を促すしかなかった。 しかし、その方法ではどうしても時間がかかる。その間に、霖之助はまた二言三言ぐらい、○○の心に自分を巣食わせかねないし。 森近霖之助ならば、十分可能だ。 「霖之助さん、そろそろ帰らなければ。魔法の森は、ここから割と遠いですよ?」 「えっ……そうなんですか?」 鈴仙の促しに、声を上げたのは霖之助ではなく○○だった。 不味った!○○に怪しまれないように作っている笑顔の裏で、鈴仙は頭を抱えた。 霖之助の帰りが遅くなると言う事で。霖之助と話し込んだ事に対して、○○の方が申し訳なさを感じてしまったのだ。 話し込むように仕組んだのは、他ならぬ霖之助の癖にだ。 「ああ……すいません、霖之助さん。予定も聞かずに、ずっと喋ってしまって」 「ははは、気にしなくて良いよ。質問を続けたのは僕だから」 何か、○○の自責の念を軽くする言葉を……鈴仙は、それを必死で探していた。 「ふふふ……霖之助さんったら……相変わらず、お喋りが好きなんですね」 「古道具屋だからね。その上、よく分からない骨董品が主だから。客が来ても、売買よりも話す方が多いから」 「まぁ……そんな開店休業状態だから、正直暇なんだ。買わなくても良いから、○○君も良かったら来なよ。お茶ぐらいは出せるから」 必死でひねくり出した、鈴仙が紡いだ言葉だが。霖之助は、それを簡単に受け流して、また○○との親睦を深めてしまった。 「ええ、いつか必ず」 鈴仙の作り笑顔。その口角の端が、ヒクヒクと痙攣をおこし始めた。 この状態では、何か良い返し言葉が見つかっても。流暢に話す事が難しかった。 「じゃあ……僕はそろそろ帰路に付こうか。鈴仙さん、八意先生に宜しくと伝えてください」 「え……ええ」 間々ならない鈴仙をあざ笑うかのように。霖之助には、鈴仙の方に笑顔で向き直り。 鈴仙の存在を、霖之助の追立役ではなく。見送り役に仕立てる余裕があった。 残念ながら、ここまでされては。鈴仙は短く返答をするしかなかった。 「じゃあ……さようなら…………」 「○○さん。もう大丈夫なので、中に入りましょう。外は冷えますので」 「あ、そうだー!○○くーん!」 霖之助が背中を見せた事で安心しきったのが不味かった。 ここは嘘でも良いから、慧音が○○をうわ言で呼んでいると伝えて。○○にはあわてて永遠亭の中に入って貰うべきだった。 最も、そちらの方が良いと思う事が出来たのは。霖之助が少し遠い場所で、○○の名前を呼んだ時だった。 「上白沢慧音はぁ!○○君、君の事が好きだよ!!」 なので、ただの結果論。盛大な後出しじゃんけんでしかなかった。 「大丈夫!君も、悪い風には思っていないんだろう!?慧音先生の事を!」 最後に「応援しているよ!」と言う風に。内面を知る者からしたら、不気味なほどに爽やかに手を振りながら、霖之助は帰路に付いた。 恐る恐る、鈴仙は○○の方を見やった。 明らかに、照れている。その表情の感じは、確か鈴仙がいつかの時。 てゐから「師匠の事、好きなんでしょ」と、悪戯っぽく言われた時の反応と。よく似ていた。 「あらあら…………可愛い顔しているわね」 どうすれば良いのか。鈴仙は、自分の思考内容が整理できないでいると。幸いな事に、師である八意永琳が来てくれた。 「○○。慧音の所に行ってあげて」 「ッ!何か、あったんですか?」 「体の方は、特には。でも、うわ言で貴方の事を呼んでいる。近くにいれば、安心するわ」 「分かりました!」 永琳の言葉を聞いて、○○は急いで永遠亭の中に入っていった。 「さっき、慧音を寝かせていた処置室と同じ場所だから!」 走り去っていく○○の後ろ姿に声をかけると。○○は「はい!」と、緊迫した声で返事を返した。 霖之助の想像通り。上白沢慧音は、○○にとって。もうただの同僚ではなくなっている、確かな証拠だった。 「不味いわね」 ○○の背中が完全に見えなくなると。永琳は、一気に声の調子を落とした。 その声の調子は、戦う時の声だった。 「鈴仙。森近霖之助に、釘を刺さなければいけないわ」 「……はい。申し訳ありません、師匠」 「いえ……私が出るべきだったわ。慧音が少し暴れたぐらいなら最悪、薬と縄でどうにかするべきだった」 慧音に対する、不用意な投薬と縛り付けることによる生傷を。永琳が嫌がったツケにしては、余りにも大きかった。 「鈴仙。藤原妹紅の所に言伝を頼むわ」 「はい……何と伝えれば」 「一言で良いわ。余り、慧音の周りで暗躍するなと。それで十分よ……行って」 返事の代わりに、鈴仙はお辞儀をした。 そして、くるりと。永琳に背を向けたかと思えば、全力で走りだした。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/51629.html
登録日:2022/07/20 Wed 10 21 05 更新日:2024/09/13 Fri 10 02 25NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 SF アニメ スピンオフ スペース・レンジャー スペース・レンジャー バズ・ライトイヤー ディズニー トイ・ストーリー バズ・ライトイヤー 作中作 視聴困難 『スペース・レンジャー バズ・ライトイヤー』は、トイ・ストーリーでお馴染みの玩具のバズ・ライトイヤー……ではなく、その元となった作中作のスペース・レンジャーのバズ・ライトイヤーの活躍を描いたSFアニメーション。 長編ビデオアニメ『スペース・レンジャー バズ・ライトイヤー 帝王ザーグを倒せ!』と、その後を描いたTVアニメシリーズ『スペース・レンジャー バズ・ライトイヤー』から成る。 長編、TVシリーズ共に冒頭には、玩具のバズがビデオを再生し玩具たちみんなで鑑賞するショートCGアニメが挿入されており、アンディは全話のビデオを持っているようだ。 2022年に公開された映画『バズ・ライトイヤー』とは設定が異なっており、両作の繋がりは特にない。 【あらすじ】 スペース・レンジャーのバズ・ライトイヤーは、ザーグに拉致されたリトル・グリーン・メンの救助任務中、パートナーのワープ・ダークマターを亡くしてしまう。 以降、単独行動に拘るようになったバズを見兼ねて周囲の人々はパートナー候補にミラ・ノヴァとXRを推薦。バズに憧れる清掃員のブースターもバズとコンビを組むことを望む。 衝突しあいながらもなし崩し的に手を取り合ったバズ・ミラ・XR・ブースターは絆を深めザーグの野望を打ち砕くことに成功。 正式にチームとなり様々な任務で活動するのがTVシリーズの内容となっている。 【登場人物】 ◆スペース・レンジャー関係者 バズ・ライトイヤー 我らが伝説的スペース・レンジャー。相棒のワープを死なせた責任感から単独で行動するようになっていた。 日本語版の中の人は後にキングダムハーツⅢでも声優を務めている。 ミラ・ノヴァ 今作のヒロイン。新人隊員の青肌の女性宇宙人。 壁をすり抜けるなど特異な力を持ち、ロボットの(機)体内に潜り込めば着ぐるみのように操る事も出来る。 元はタンジア星の王女で、星を救ったバズに憧れスペース・レンジャーに入隊し好成績を修めていた。 バズの新パートナーに勧められ、自身も恩人と共に戦えるならと喜んで立候補するが、選ばれなかった為単独行動に走る。 XR 円錐形の頭部がヘルメットの中に浮かぶ、スペース・レンジャースーツに似たデザインの体の三頭身のロボット。 体内に多数の重火器や小道具を備える。 長編版で修理を受けた際に色々詰め込まれてデタラメに改造された結果、ロボット然とした性格からひょうきんな皮肉屋に変貌した。 ブースター 大柄で丸っこい見た目の爬虫類型宇宙人。マイペースで天然気味。 スペース・レンジャーへの採用を夢見ながらスター・コマンドで清掃員として働いていたが、ある日魔が差してXRと共にバズの宇宙船に潜り込み、戦いに巻き込まれていく…。 ネビュラ バズ達の直属の上官に当たるスペース・レンジャーの司令官。 左足はプラズマキャノン内蔵の義足になっており、歴戦の風格を漂わせる。 後述のXLの件もあり、大のロボット嫌いで、やや頭が固い。 ワープ・ダークマター バズのパートナーだった青肌の男性宇宙人。見るからに悪人顔。 長編冒頭でザーグの罠にかかり、バズを逃がす為爆炎に呑まれたが…? リトル・グリーン・メン 『トイ・ストーリー』でお馴染みのピザプラネットの三つ目のエイリアンたち。 母星に安置されている「ユニ・マインド」と呼ばれる存在を通して全個体が心を共有し、これによって一糸乱れない活動が可能。仮にこれが無くなると心の疎通が取れなくなるらしい。 長編ではザーグにユニマインドを狙われバズたちに救助され、TVシリーズでもスター・コマンドで隊員として活動している。 ◆主な悪役 ザーグ 本作のヴィラン。悪の帝王の異名を持つ、スペース・レンジャー最大の敵。虫型エイリアンのグラブや、ロボット戦闘員ホーネッツなど無数の戦力を率い宇宙の支配を目論む。 自分同様に悪の権化だったらしい祖母を尊敬している一方で、部下にはやたらと当たりの強いパワハラ上司。 また怨敵バズには憎悪剥き出しながらも彼の実力を認めている面もあり、バズが死んだと思われた時は「もう奴をバカにして笑う事も出来ないとは、ちょっぴり寂しいなあ…」と漏らしたりしていた。まさにツンデレ 長編では、リトル・グリーン・メンから奪ったユニ・マインドの能力を利用し、巨大マインドコントロール兵器「ザーグトロニック・メガビーム」により宇宙の全生命体をザーグ化させようと企んだ。 TVシリーズでも引き続き悪役として登場するが、利害の一致からバズと手を組み、宿敵故の息の合ったコンビネーションを見せたことも。 エージェントZ ザーグの配下の謎のエージェント。バズと互角に渡り合う実力者だが、その正体は……? ちなみに本人は間抜けな名前だと気に入らないらしい。 バズ「聞こえなかったのか?貴様を逮捕する!」 エージェントZ「おいおい…冗談は止せよ…」 ワープ「元パートナーにそれはないだろ?」 彼の正体は、長編で戦死したかに思われたバズのパートナー、ワープ・ダークマター。 そもそも彼はザーグの命令でスター・コマンドに潜入していたスパイ(本人曰く『ザーグの所にいる方がずっと得するし面白い』)であり、リトルグリーンメンとユニ・マインドの秘密をザーグに売り渡した功績で正式に部下となった。バズは勿論、他のスペースレンジャー達を仲間だと思っておらず、自分の出世のための踏み台としか見ていなかった。 「バズのパートナー」としての出番は冒頭のみであるが、 バズと対照的にリトル・グリーン・メンの捜索に消極的で、むしろ監禁場所である秘密基地から遠ざけようとする素振りすら見せる その割にバズが口にしたユニ・マインドの話題には妙に食いつく バズと同時に秘密基地に潜入したにも関わらず、ザーグが基地から脱出するまで姿を晦ませていた 自爆装置の爆発に巻き込まれる間際、バズをあざ笑うかのように不敵な笑みを浮かべる など、その短い出番の中でも不自然さを感じさせる言動を取っている。 ホーネッツ ザーグ配下のロボット戦闘員。人間サイズの通常タイプの他、巨大で重武装の「ハイパーホーネット」も存在。 武器は両腕が変形する三連レーザーキャノンで、その他背中に装備したジェットパックで飛行も可能など、レーザー一発で破壊される雑魚戦闘員の割にそこそこ多芸。 一応個々で思考能力は持っているが、肝心のAIはお世辞にも賢いとは言えない。 ブレインポッド 脳味噌だけが生身のサイボーグ宇宙人。 ザーグ軍の技術開発・情報処理担当。しかし待遇はかなり劣悪なようで、ザーグやエージェントZなどの上司の愚痴を零している場面が目立つ。 またミラによると大体碌でもない事しか考えてないとか。 グラブ ザーグ配下の昆虫型宇宙人。 スター・コマンドで言うリトル・グリーン・メンポジションの雑用係だが、あちらほど有能ではない。 NOS-4-A2 噛み付いた機械を支配する機能を持つ吸血鬼ロボット。 開発者はザーグだが、彼に反旗を翻し自身の野望のために活動する。 XL 暴走し悪に堕ちたスター・コマンド製のロボット。 XRはしばらくの間、同一個体ではないかと疑われ上層部から危険視されていた。 ガルガンチア星の革命軍 小人サイズの住人が暮らすガルガンチア星で国家転覆を企んだテロリスト達。 計画を阻止したバズ達を恨み、彼らから見れば巨大人型ロボを操り新人レンジャーとしてスター・コマンドに潜入するなど復讐の機会をうかがっている。 グラビティーナ 土星のような巨大な頭部を持つ青肌の女性宇宙人。強力な重力波を操る力を持つ。バズに片思いしている。 別の宇宙のバズ 並行宇宙を支配する悪に堕ちたもう一人のバズ・ライトイヤー。この宇宙のバズにはないワイルドな顎髭が特徴的。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 本家トイストーリーではスターウォーズネタやりたいだけだったザーグさんだけど、こっちでは子供向けヒーロー番組って点を差し引いても存外お茶目なのよね。 -- 名無しさん (2022-07-20 14 53 46) 今やってる映画の方の記事かと思ったら昔のカートゥーンの方ね。 -- 名無しさん (2022-07-20 19 40 55) バズってホント優遇されてるね…。そりゃウッディも妬むわな(笑)。 -- 名無しさん (2022-07-20 21 15 49) バズ・ライトイヤーは玩具の元になった作品のストーリーや設定が細かく組まれているからね。でもウッディはそこまで深い設定は無さそうだし…昔の西部劇の人形劇ってくらいで -- 名無しさん (2022-07-20 21 20 01) ↑ウッディは2のアレが全てっていう感じにも見えるからなー。 -- 名無しさん (2022-07-20 23 08 33) やっぱり「アンディが見てた」というのを考慮すると映画よりこっちの方がしっくりくる。映画は「アンディが見てた」という前提設定あるくせに同性愛要素いれちゃったし… -- 名無しさん (2023-02-26 18 11 15) オーソドックスなヒーローアニメだから、玩具の販促向きの内容はこっちなんだよね。正直こっちをリブートして欲しい -- 名無しさん (2023-02-26 20 03 44) これ確かソフト化されてないんだよね。いくら検索しても映画の「帝王ザーグを倒せ!」しか情報が出てこないし視聴は難しい状態だろうね -- 名無しさん (2024-05-13 12 43 18) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/dng9th/pages/69.html
夢売 誘子 【性別】 【学年】 【所持武器】 女性 一年生 夢 【攻撃】 【防御】 【体力】 【精神】 【FS:悪夢】 18 2 7 3 0 特殊能力 アビメルム 効果1:遠距離通常攻撃 60範囲+対象: 周囲2マス全員 3.0時間: 一瞬 1非消費制約1: 精神攻撃 100非消費制約2: 敵味方無差別 0.95非消費制約3: 死体のあるマスでしか使えない 0.9消費制約: 永続戦線離脱 30効果値:60*3.0*0.9*0.95=153.9発動率計算:(100-153.9+100+30)*(1+0.1*0)=76.1発動率:76% 能力原理 アビメルム=アパストルは、アビメルム=バシリウスの影がこの次元へと落ちることで、偶発的に生まれる夢のようなものである。アビメルム=アパストルはディアコニス、つまりは自らの眷属を、寄生対象である受胎者の“悪夢”を投影する形で生みだしていく。誘子の場合、ディアコニスは“仔貘”の姿で投影される。アビメルム=アパストルはディアコニスを通じて啓示を行うため、誘子はその仔貘型ディアコニスこそが、アビメルム=アパストルであると思いこんでいる。そのため、誘子はその仔貘型ディアコニスを「アビメルム」と呼んでいる。仔貘型ディアコニス(以降、“仔貘のアビメルム”)は夢を喰らう。“仔貘のアビメルム”に咀嚼された夢はそれに付随する魂をこしとられ、単なる“脚本”へと変わってしまう。誘子は顧客の好みに合わせて、脚本化された夢に様々な人物像を割り当てる。そして“仔貘のアビメルム”を通じ、誘子は自らにその“夢”を見せる。それにより生じた夢を“仔貘のアビメルム”が再び喰らうことで、その夢は具現化され、デジタルデータとしてUSBなどに電磁的に保存される。そして、“仔貘のアビメルム”はその代償として笑う。“仔貘のアビメルム”は、「笑う」ことで、周囲に渦巻く負の感情を誘子へと転嫁させる。“仔貘のアビメルム”も、ディアコニスであるため、誘子の無意識を投影した存在である。そのため、誘子のストレスに対するキャパシティが限界になると、“仔貘のアビメルム”含め、ディアコニスは彼女が無意識下に圧しこめていたあらゆる負の感情を爆発させる。(それでも、壊れてしまった彼女の情緒などが元に戻ることはなく、誘子が元の明るく快活な少女に戻ることはありえない。)誘子はその間深い眠りに落ち、肉体は裏返り、アビメルム=アパストルに乗っ取られる。顕現したアビメルム=アパストルの姿は個体により様々ではあるが、平均して全長は20メートルを超える。そして、放出される負の感情はアビメルム=アパストルによって“破壊衝動を伴った悪夢”へと変換および具現化される。アビメルム=アパストルは誘子自身が拒絶(忘却)してしまった記憶を喰らうことで強大化する悪夢である。彼女がその罪悪感ゆえに、自身の行いを拒絶すればするほどに、その悪夢は誘子の精神の奥深くを蝕んでいく。だが、そもそも、アビメルムの影響下に彼女が置かれた原因は、来栖Pが恣意的に彼女の記憶が歪めてしまったことに端を発する。来栖Pはその罪悪感と誘子への想いから、黙々と誘子につき従っている。来栖Pの目的は、アビメルムの影響下から誘子を救いだし、誘子の歪んだ記憶を元に戻すことだけである。だがアビメルム=アパストルは誘子の記憶を自在に歪めることができる。それ故か、アビメルム=アパストルとその眷属らは彼をあざ笑う。氷雨がドリームカンパニーの一員になったのはつい最近である。彼女は誘子の真実を知らない。ただ純粋に誘子への憧れから、彼女につき従っている。そのため、来栖Pは氷雨を心底信頼できず、氷雨が氷雨自身の理想の人物像を誘子に重ねていることに対し、不快感を露骨に示す。来栖Pはアビメルム=バシリウスの夢から生まれ出でたアパストル=キャリアのうちの1体であり、アビメルム=アパストルを拡散させる役割を持つ人型のディアコニスである。<TIPS1 #シスマとパラシトス>魔人能力の中には分裂型と呼ばれるような病理的傾向を持つものが存在する。魔人と魔人能力の関係は、“魔人”が使う側、主であり、“魔人能力”は使われる側、従の関係である。だが極稀に、“魔人能力”そのものが人格や意志、実体などを獲得し、まるで一個の生命体のように振舞うことがある。時に彼らは、術者の思考を読みとり、また術者の支配から離れて主体的に行動する。だが、術者は彼らの思考を読みとることはできず、それを利用して彼らは逆に術者を籠絡しようとする。分裂型の初期段階である「プレ分裂型」の間は、術者と能力は一蓮托生の関係であるため、術者―能力という関係が大きく崩れることは無い。だが、術者と能力との分離が進み、「分裂型」の段階を踏むと、術者―能力という関係は崩壊し、この時点で能力は能力と呼べるものでは無くなる。それはもはや「悪魔」「魔物」などと表現しても差支えない状態である。分裂型では、術者の死は「能力」の消滅を意味せず、むしろ術者の死によって、「能力」は術者から解放される。解放された「能力」は、単独で行動する場合もあるが、新たな術者を求めて、転移することもあることから、この型は分裂―転移型とも呼ばれる。分裂―転移型は、誤った標的へと転移した場合、被転移者のアポトシス因子に働きかけ、被転移者を衰弱させるとともに、自殺へと誘導する。これが分裂型の概要である。宗教組織の分裂過程との類似性を、術者と能力の分裂との間に見出し、分裂によって生じる新個体を「シスマ」と呼ぶ者もいる。前述の通り、分裂型には必ず分裂元となる術者が存在するはずである。しかし、分裂元の存在しない、自然発生的にどこからともなく現れる「分裂―転移型」というのも報告されている。それらは総じて「受胎型」、「パラシトス」などと呼ばれる。パラシトスは「主」とも呼ばれ、彼らを信奉するものたちの存在も多い。非魔人の少女を介して何の前触れもなく、そして静かに少しずつこの世界を浸食していくとされる。分裂型に転移、またはパラシトスに寄生の対象となった受胎者は、疑似的に魔人として覚醒したように見えるが、実のところ真に魔人として覚醒したとは言えず、媒介的に能力を発動しているに過ぎない。ゆえに媒介が取り除かれれば、彼らは魔人能力を失う。<TIPS2 #アビメルム>アビメルム=バシリウスは、この次元よりも高位の次元に存在する。この次元において、その姿は“夢”もしくは“影”としてしか認識できない。アビメルム=アパストルとその眷属を表すディアコニスは、アビメルム=バシリウスの影であり夢にあたる。アビメルム=アパストルもまた、パラシトスの一種であると考えられている。アビメルム=アパストルは、その次元下において、アビメルム=バシリウスと同一の能力を有する。アビメルム=アパストルの眷属らは、非魔人に寄生し、その夢を居城とする。アビメルム=アパストルは自ら姿を現すことはほとんどない。アビメルム=アパストルは受胎者の嗜好パターンからディアコニスを生みだす。多くの場合、ファンシーで愛くるしいぬいぐるみのような姿が選ばれる。だが、アビメルムは悪夢を司るとされるため、その影であるアパストルの姿は、およそ可愛いという言葉とはかけ離れたものであると考えられている。アビメルム=バシリウスは、ここよりも高位の次元において、アビメルム=アパストルと認識される。逆にここよりも下位の次元において、アビメルム=バシリウスと認識されるものは、この次元においては受胎者である。つまりはアビメルムとは、無数の次元に渡って縦に連ねる影である。イメージとしては延々と果てなく映りこむ合わせ鏡の世界である。◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆自然数: n>1 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆次元数: ◆◆ ∞ :根源<=アビメルム> ◆◆ : ↓ ◆◆ ~ : ◆◆ : ↓ ◆◆n+1:受胎者<=バシリウス> ◆◆ : ↓ ◆◆ n :アパストル|寄生⇒受胎者<=バシリウス> ◆◆ : ↓ ◆◆n-1: アパストル|寄生⇒受胎者<=バシリウス> ◆◆ : ↓ ◆◆ ~ : ◆◆ : ↓ ◆◆ 0 :虚無<=アビメルム> ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆アビメルムは虚無と根源、その二つの姿を内包する両義的な存在である。アビメルムの見せる「悪夢」は、全ての次元に影響を与えると考えられており、またその夢を見ることができるのは、アビメルムに選ばれた者に限られるという。 キャラクター説明 映画会社『ドリームカンパニー』の社長。全社員は、誘子と幼馴染であり右腕の『来栖P 本名:来栖 倫 くるす りん 』(知的眼鏡系男子)と、同級生で雑用担当の『氷雨 霙 ひさめ みぞれ 』(元気うっかり系娘)の三人。会社のキャッチコピーは『あなたの“夢”買います、売ります、いただきます』幼いころ、両親とともに行っていた海外でのボランティア活動を通じ、「口先だけの愛では何も救えない」ことを痛感する。12歳の頃、紛争に巻き込まれて両親を失った彼女は、「お金さえあればもっと多くの人が救われる」という考えの下、超低金利で人々にお金を融資することを決意し、その資金獲得のために起業を決意する。周囲の人間の協力を得ながら、紆余曲折を経て、彼女はドリームカンパニーを興し、社長となる。今の彼女があるのは、彼女の持ち前の快活さと情緒の豊かさ故であったが、能力の酷使により、今は無表情かつ口数も少なく暗い性格になってしまっている。しかし、根っこの部分は変わっておらず、あまりにも人が良すぎるためか、裏切られるのを承知で人を信じる。そのうち自分の命さえも、平気な顔で売り渡そうとするのではないかと、周囲の人間は冷や冷やしているらしい。ちなみにドリームカンパニーとは、夢を映像化することで、それに生じる様々な権利を管理する映画会社である。身長:156センチメートルB69/W51/H73(センチメートル)
https://w.atwiki.jp/othersiderecords/pages/50.html
あざれこさん(モブコム内コンテンツ)について ・概要 ケータイサイト「モブコム(http //58.xmbs.jp/osrmobcom/)」内のコンテンツで、中野スタジオで生活する「モブコムの化身」ことあざれこ(姉)とこのは(妹)姉妹を中心に実在するアーティスト(えねこ、ひみこ、ゆえ等)が登場するショートコメディー作品のタイトル。作中は挿絵等の画像、第三者視点での描写が一切なく、淡々と登場人物のセリフだけで進行していく。登場人物ごとに色分けこそされているものの、慣れるまでは非常にわかりにくいと定評がある。 ・連載について モブコム内の専用リンクから1話ごとに読める。1話ごとに「001:×××」といったタイトルも付いているが、作中とは関係ないタイトルが付けられることも多い。また「跨ぎ」と言われる2話以上の連続した展開は皆無に等しいが(読み切りが通常)一応の時系列は存在しており、順番に読まないと意味の通らないエピソードは各所に存在している。(このはが18話まで登場しない、セリフの天丼等)また例外として「FAQ:×××」といった読者からの質問に答える形式でのエピソードも存在し、通常の連載と同様に掲載されている。 ・連載期間と掲載時期の謎 2009年12月現在連載されているものは運営に「1期」と呼ばれており、企画上「全50話+FAQ」で連載を終了することが決まっている。また「001:あざれこさん」のエピソードで「ケータイサイトが(これから)できる」といった表現があり、2010年1月からの正式実装(及び掲載)と時系列がずれている。(正式実装時点ではケータイサイトは完成しているのでエピソードの内容と大幅な差異が生じる)これらの問題を解決する為に運営での話し合いが行われているが、このまま「時系列の注釈」を入れて掲載される様子。 ・現実世界とのリンク 上記「001:あざれこさん」作中で「ケータイサイトが(これから)できる」という件があるように、掲載されたエピソードはどれも正式実装前(2010年1月以前)の現実とリンクしている。関連EPや croclo bootworks の活動など、既に完了した企画とリンクしたエピソードもいくつか存在している。 ・あざれこ(キャラ紹介) モブコムの化身で、コンテンツ・アドバイザーの肩書を持つ女の子。作中では21歳。このはの姉ということになっているが、血はつながっていない。モブコムの更新作業やコンテンツ案内、質疑応答を運営の代わりに行っている。ゲストサンプラーの発送準備(CDの焼き付け等)もしているが、最終的な確認と送付は運営の anchor が引き継いでいる。モブコムの実装テスト中に運営が魔法陣(?)で召喚されており、魔術か契約かわからないが基本的に中野スタジオから離れることはできない。離れた際には意識を失い、リクライニングのソファーに瞬間移動される。「018:このは」のエピソードでこのはが登場したことにより、化身の役割を預けることによって一時的に外出できるようになった。(化身としての能力を持つのはあざれことこのはのみ)よって同時に外出することはできないが、スタジオの隣に住んでいる女性(おとなり)宅の風呂までなら一緒に行ける。昼夜が逆転するほどの不摂生。食が細く、決まった食事は夕食しか採らない。そのため常に眠そうな顔をしており、横にならなくても眠れる特技を持つ。基本的に世間知らずで、淡泊な言葉遣いが特徴。風呂でこのはに身体を洗われることに疑問を抱いておらず、歪んだ姉妹愛に翻弄される被害者。趣味嗜好は少なく、DJブースを触る他はほとんどモブコムの仕事だけをしている。「025:どうしたらいいの」でこのはがパスポートの代理申請を行っていることから、戸籍と住民票が存在しており一応の日本人。本家アザレコには実在しないので悪しからず。 ・えねこ(キャラ紹介) 本家アザレコで cosmo terrorists(旧コスモ)の片割れとして活動する eneco の偶像だが、実物とはかなり異なったキャラとして描かれている。口調、おばあちゃんっ子、旧コスモとしての経歴など基本的な部分は作品にも引き継がれている。作曲、歌唱、演奏ができないという件も同様。作中では22歳。「3人娘」ではムードメーカーという立場にあり、元気にわめく姿は後のエピソードでも健在。自称「姫」の痛い娘ではあるが、高飛車なわけではなく根は優しい。自身の趣味嗜好を絶対としており、特にリクライニングでのティータイムなどでは毎回のように茶菓子を独占しようとする困ったさん。絶賛するお菓子は「メル」と呼ばれるチョコレート。ほぼ好き嫌いなく何でも食べるが、シナモンだけは苦手。ミネラルウォーターを箱で買い置き、冷蔵庫の大半を占拠しているデトックス娘。スタジオの騒音苦情事件でおとなりと不仲になった。 ・ひみこ(キャラ紹介) 本家アザレコで TECHNOLIGIC の片割れとして活動する himicot の偶像。ほぼ改変なく、実物そのままの姿で登場している。作中の年齢は不明というか、現実にも不明。ギターが弾けないといこともそのままである。「3人娘」では良きお姉さんでありながら、運営と同様またはそれ以上の発言権を持つ重鎮。作中あらゆる場面で金銭的な問題を解決する金持ちお嬢様キャラ。「006:白状なさい」で実は末っ子気質全開の「甘えんぼキャラ」であることが発覚。作中では誰よりも常識人だが、ノリとしてはえねこに近く暴走すると止まらない。むっつりスケベで、他人のいかがわしい話はしっかり聞いておきたいタイプ。 ・ゆえ(キャラ紹介) 本家アザレコの幽霊部員 jue の偶像だが、むしろ作中で有名になってしまい本家でもレギュラー化しつつある。作中では22歳。本家での公開音源がないこと、実は凄腕のDJであることは作中でも健在。「3人娘」では癖のない立ち回りだが、えねこの暴走ぶりに振り回される被害者として描かれている。(現実ではそうでもない)大人しく気弱な性格だが、実はかなり自我が強く何でも根に持つタイプ。化身姉妹を「かわいい」の一言で気に入っているが、いかがわしい感情ではない。ひみこ同様お嬢様育ちだが、生まれも育ちも東京でややギャルっ気がある。やらしいこと、嫌いなことに絶大な拒絶反応を示す。関連作品 iris concerto にも登場する唯一のキャラ。 ・このは(キャラ紹介) モブコムの化身だが、運営の意図しないところで自らやって来た娘。作中では19歳。あざれこの妹ということになっているが、血はつながっていない。あざれこの代わりに化身としての役割を持つことができ、交代での外出が可能。このは自身に限ってはいつでも外出できる。モブコムの仕事は何も任されていないので、単にスタジオで生活しているだけ。あざれこの呼称は「姉様」であり、異常で劣悪な愛情を抱いている。このことからあざれことその他の人物の扱いが極端に異なり、言葉遣いや行動が大きく変化する気分屋。歪んだ愛情の件として、寝込みを襲う(服を脱がせて身体を触る)、服を盗む(自分で着てみる)、風呂で一線を越える(「洗う」と称してやりたい放題)等が有名。どれもあざれこの「世間知らず」を悪用した暴挙であるが、よっぽどなことがない限りあざれこもこのはを可愛がっている。実はゆえ以上に気弱で臆病な性格。夜には一人でトイレにも行けなかったり、あざれこが世話を焼くのも頷ける部分がある。去勢を張って過ごしているが、あざれこへのデレ具合も相まってツンデレとしてのキャラが際立っている。根は優しいので誰に対しても無碍につっかかったりしないが、なぜかゆえだけは目の敵にされている。これはゆえがあざれこにちょっかいを出すこと(通称「モフモフさせて」)への警戒と思われる。くろくろぶーとわーくす(croclo bootworks)のファンで、各種ジャケットなどにモデルとして登場している。 ・おとなり(キャラ紹介) 「013:苦情」の回想シーンから登場する、中野スタジオ隣に住む金髪の女性。以後いろんなエピソードでちょこちょこ登場するも、セリフは一切ない。実はあざれこと仲が良く、モブコムに隠しコンテンツを忍ばせた張本人。スタジオが移設する以前からマンションに済んでおり、いろいろと世話を焼いている。化身姉妹に風呂を貸したり(スタジオには風呂がない)洗濯物を代わりに洗ったり献身的。インターネットを閲覧する環境がないのか「013:苦情」であざれこにパスポートの申請方法を調べてもらうエピソードがある。 ・全エピソード概要 各エピソードの一部をご紹介。 「001:あざれこさん」あざれこが招致され3人娘と遭遇。 「002:アザレコ」本家アザレコについて。 「003:気になる」初のティータイム。 「004:引き換えお願いします」うまい棒の回。 「005:かぶってるもん」あざれこのツインテールについてゆえの所見。 「006:白状なさい」ひみこの寝言で属性が明らかに。 「007:テクニシャン」電気屋へ外出。サンプリングCDの購入。 「008:濃い」ゆえの味覚について。 「009:離れて」ゆえに娘ができたようです。DAWインストール。 「010:ぴんぽん」通販の荷物が2つ届いたようです。 「011:オン・ディッシュ」えねこの粗相。 「012:プライスレス」サンプラーCDを焼き付けてみる。 「013:苦情」おとなり登場の回想シーンあり。 「014:DJ」例の荷物の中身について。 「015:開発」ボーカロイドも触ってみよう。 「016:EP」連動企画が立ったようです。 「017:戦争だ!」えねこ始まりました。 「018:このは」このは登場。初ツンデレの相手は意外な人物。 「019:正論だ」テレビを買ってみました。 「020:火傷」着うたの実装に際し。 「021:こたつ」冬のひとコマ。 「022:いよいよですね」姉妹で添い寝の回。 「023:食べたい」鍋にしましょう。 「024:一日」スタジオの一日と年齢まとめ。 「025:どうしたらいいの」パスポートの代理申請をしたようです。 「026:馬刺し」スタジオであのゲームをしてみた。 「027:奥が深い」池袋へ外出。お寿司にしましょう。 「028:本気です」楽器屋へ外出。個性を出そう。 「029:姫」えねこだけではなかったようです。 「030:協奏曲」大鍋で例の料理を。 「031:戯言だ」クラブ帰りの危機。 「032:一緒にいれば」ゆえが泊まっていくそうです。 「033:表裏」このはの生態について。 「034:余計なこと」明日、生き残る為に。 「035:大雑把」今年の運勢はどうだったろう。 「036:もぎたて」バイトの面接へ外出。 「037:たまたま」姉妹とゆえでお風呂に。 「038:悲しいです」えねこがモデルになりたいようです。 「039:ウイルス」このはの歪んだ愛情。 「FAQ:モデルはみなみけ?」検証してみましょう。 (2009.12.06.)
https://w.atwiki.jp/toho_yandere/pages/225.html
「魔法の森の近くとは……?場所的にはどこら辺なのですか?」 「そうだね……少し抽象的な答えだけど。人と妖怪の生息圏のちょうど中間、かな?」 使えるかもしれない。 「危なくはないのですか?そんな曖昧な場所じゃ、特に夜とか」 「僕は、半分妖怪だから。ある程度はね」 笑顔と、人当たりの良い物腰を交えながら。○○が、朗らかに会話できるように仕組みながら。 霖之助は、○○の利用方法について思案を重ねていた。 「ああ、慧音先生と同じなんですか」 「それに関しては……知ってはいるんだ。里での暮らしは、どうだい?」 その下準備として。一体、この○○と言う男が。どれくらい、この世界の事を知っているのか。 それを計ろうとしていた。 「里ですか?お恥ずかしい事かもしれませんが……まだ何も分かっていないんですよ」 「何も?」 ○○は、霖之助の思う以上に朗らかな顔をしていた。気楽な顔に、霖之助の眉根が少し硬くなる。 ○○の映し出すその顔は、霖之助のように作っている物でないという事は。作り続けている霖之助自身が一番よくわかっていた。 「ええ、慧音先生の手伝いをしていまして。全部の授業ですから、基本的に朝から夕方まで」 「そう。じゃあ、誰かと喋る時間ってのは……」 「ええ。少ないですね」 恥ずかしそうな顔をする○○。霖之助は心中でそんな顔が出来る○○を思いっきり、哀れに思っていた。 少ないんじゃなくて、少なくさせられているんだ。最も、それにすら気づけるような材料を。上白沢慧音が与えているとも思わなかったが。 「楽しい?上白沢慧音と、寺子屋で働くのは」 「ええ、とっても」 「そう、それは良かった」 質問を重ねながら。霖之助は○○が持っている、上白沢慧音に対する好意を計っていた。 「上白沢慧音の事は……どう思う?」 「え……そうですねぇ」 霖之助は、じっと○○の表情の変化に注目していた。 慧音の事を質問に出されると、○○は明らかに返答に困っていた。 「質問を少し変えようか。子供達の相手をする上白沢慧音は、どう思う?」 「そりゃ。立派なお手本ですよ」 「授業以外の時は、どんな話をしてる?彼女の人となりとか、どう感じてる?」 「うーん……そうですね」 ○○が、上白沢慧音と言う人物をどう思うか。そう捉える事の出来る質問だと、○○は途端に答えに詰まる。 十分すぎる反応だった。気になる女性の事を敢えて考えないようにしている。 霖之助の観察眼は、○○の反応をそう結論付けた。 これ以上は、聞き出す必要がない。あとは、○○が答えやすそうな質問を繰り返して。○○の中の印象を良くするだけで構わなかった。 「じゃあ、寺子屋で助手をする切っ掛けは?」 「お手玉をしてる子供たちと、上手くやってたら。慧音先生が、うちで働かないかと。相性も良いみたいだからって」 「へぇ……上白沢慧音の方から」 意外だった。てっきり、厄介物をひとまとめにする為に。里の方から、寺子屋の仕事をあてがわれたのかと思っていたが。 まさか、それより先に上白沢慧音の方から声をかけていたとは。 これは存外、○○と言う男は。想像以上に、使える存在かもしれない。 「そう……向こうから、声をかけてきたんだ。へぇ……」 ニヤ付き顔がが止まらなかった。この○○と言う人物が、上白沢慧音の心を揺さぶる為の。想像以上の逸材だったから。 「あの……霖之助さん?」 下世話に笑う霖之助に、○○も少々身構えるが。 やはり慧音が○○を寺子屋と言う、ある種の無菌室に仕舞い込んでいたせいか。 その身構え方も、なっちゃいなかった。 まだ笑顔で相手を射殺す事を知らなかった自分は、こんな身構え方絶対にしなかった。 本当に、ぬるい世界で生きているのだなと。おまけに、保護者である上白沢慧音はどう考えても○○より長く生きる。 つまりは、仮にこのまま膠着状態が続いても。○○は、ぬるい世界だけしか知らない状態で鬼籍に入れる。 少し、イラッとしたが……それ以上に。 里が、完全なよそ者である○○を、一気に追い込めない。○○が被るはずの心労を、全て上白沢慧音が引き受けている。 この点に、霖之助は一つの光明を見出した気がした……無論その光明とは、里との和解などでは断じてなかった。 里を追い込むための光明。これ以外の可能性を、霖之助が探すはずがなかった。 「森近霖之助さん!」 霖之助の後ろから、誰かが鋭い声をかけてきた。 「おや……鈴仙さんじゃないですか。何か僕に御用ですか?」 「…………ッ」 その鋭い声の主は、鈴仙だった。鈴仙は、霖之助の近くにいる○○の姿を見て背筋が凍った。 その上、○○がいると言う事は。鈴仙が、霖之助を追い出す為に。強硬手段が取れないことを意味していた。 ○○に怪しまれないように、霖之助の帰宅を促すしかなかった。 しかし、その方法ではどうしても時間がかかる。その間に、霖之助はまた二言三言ぐらい、○○の心に自分を巣食わせかねないし。 森近霖之助ならば、十分可能だ。 「霖之助さん、そろそろ帰らなければ。魔法の森は、ここから割と遠いですよ?」 「えっ……そうなんですか?」 鈴仙の促しに、声を上げたのは霖之助ではなく○○だった。 不味った!○○に怪しまれないように作っている笑顔の裏で、鈴仙は頭を抱えた。 霖之助の帰りが遅くなると言う事で。霖之助と話し込んだ事に対して、○○の方が申し訳なさを感じてしまったのだ。 話し込むように仕組んだのは、他ならぬ霖之助の癖にだ。 「ああ……すいません、霖之助さん。予定も聞かずに、ずっと喋ってしまって」 「ははは、気にしなくて良いよ。質問を続けたのは僕だから」 何か、○○の自責の念を軽くする言葉を……鈴仙は、それを必死で探していた。 「ふふふ……霖之助さんったら……相変わらず、お喋りが好きなんですね」 「古道具屋だからね。その上、よく分からない骨董品が主だから。客が来ても、売買よりも話す方が多いから」 「まぁ……そんな開店休業状態だから、正直暇なんだ。買わなくても良いから、○○君も良かったら来なよ。お茶ぐらいは出せるから」 必死でひねくり出した、鈴仙が紡いだ言葉だが。霖之助は、それを簡単に受け流して、また○○との親睦を深めてしまった。 「ええ、いつか必ず」 鈴仙の作り笑顔。その口角の端が、ヒクヒクと痙攣をおこし始めた。 この状態では、何か良い返し言葉が見つかっても。流暢に話す事が難しかった。 「じゃあ……僕はそろそろ帰路に付こうか。鈴仙さん、八意先生に宜しくと伝えてください」 「え……ええ」 間々ならない鈴仙をあざ笑うかのように。霖之助には、鈴仙の方に笑顔で向き直り。 鈴仙の存在を、霖之助の追立役ではなく。見送り役に仕立てる余裕があった。 残念ながら、ここまでされては。鈴仙は短く返答をするしかなかった。 「じゃあ……さようなら…………」 「○○さん。もう大丈夫なので、中に入りましょう。外は冷えますので」 「あ、そうだー!○○くーん!」 霖之助が背中を見せた事で安心しきったのが不味かった。 ここは嘘でも良いから、慧音が○○をうわ言で呼んでいると伝えて。○○にはあわてて永遠亭の中に入って貰うべきだった。 最も、そちらの方が良いと思う事が出来たのは。霖之助が少し遠い場所で、○○の名前を呼んだ時だった。 「上白沢慧音はぁ!○○君、君の事が好きだよ!!」 なので、ただの結果論。盛大な後出しじゃんけんでしかなかった。 「大丈夫!君も、悪い風には思っていないんだろう!?慧音先生の事を!」 最後に「応援しているよ!」と言う風に。内面を知る者からしたら、不気味なほどに爽やかに手を振りながら、霖之助は帰路に付いた。 恐る恐る、鈴仙は○○の方を見やった。 明らかに、照れている。その表情の感じは、確か鈴仙がいつかの時。 てゐから「師匠の事、好きなんでしょ」と、悪戯っぽく言われた時の反応と。よく似ていた。 「あらあら…………可愛い顔しているわね」 どうすれば良いのか。鈴仙は、自分の思考内容が整理できないでいると。幸いな事に、師である八意永琳が来てくれた。 「○○。慧音の所に行ってあげて」 「ッ!何か、あったんですか?」 「体の方は、特には。でも、うわ言で貴方の事を呼んでいる。近くにいれば、安心するわ」 「分かりました!」 永琳の言葉を聞いて、○○は急いで永遠亭の中に入っていった。 「さっき、慧音を寝かせていた処置室と同じ場所だから!」 走り去っていく○○の後ろ姿に声をかけると。○○は「はい!」と、緊迫した声で返事を返した。 霖之助の想像通り。上白沢慧音は、○○にとって。もうただの同僚ではなくなっている、確かな証拠だった。 「不味いわね」 ○○の背中が完全に見えなくなると。永琳は、一気に声の調子を落とした。 その声の調子は、戦う時の声だった。 「鈴仙。森近霖之助に、釘を刺さなければいけないわ」 「……はい。申し訳ありません、師匠」 「いえ……私が出るべきだったわ。慧音が少し暴れたぐらいなら最悪、薬と縄でどうにかするべきだった」 慧音に対する、不用意な投薬と縛り付けることによる生傷を。永琳が嫌がったツケにしては、余りにも大きかった。 「鈴仙。藤原妹紅の所に言伝を頼むわ」 「はい……何と伝えれば」 「一言で良いわ。余り、慧音の周りで暗躍するなと。それで十分よ……行って」 返事の代わりに、鈴仙はお辞儀をした。 そして、くるりと。永琳に背を向けたかと思えば、全力で走りだした。
https://w.atwiki.jp/origin2015/pages/51.html
プロフィール 【出身世界】アースR(リアル) 【名前】中野あざみ 【性別】男 【年齢】17 【職業】無職 【特徴】黒髪のボブ、中性的な容姿だが女性としては高身長、貧乳 【好き】女性ホルモン剤、少女漫画 【嫌い】自分 【特技】女装、料理 【趣味】女装、ネット 【詳細】 ネカマをしていたことで女装にハマり、更にその延長線で女性ホルモン剤に手を出して人生が狂ってしまった青年。 昔は普通の少年であったが、現在は女性ホルモンの影響で精神的にも限りなく女性に近い。女性ホルモン剤の効果で胸もある。 容姿は整っているが、男でもなく女でもない中途半端な自分を化物と称して嫌い、高校も退学した。 自分は誰からも理解されないと考えており、常に孤独感を抱えている。 男性に対する恋愛願望はあるが化物にそんな資格はないと考えているため、恋愛経験はない。 夢は普通の女の子になって恋愛すること。女性ホルモン剤の副作用で一般人より寿命が短いことにも悩まされている。 【備考】 あざみは偽名。女装以外の特技があまり存在せず、女装をするまでは地味な存在だった。 金本優、山村幸太と元クラスメイト 他キャラとの関係 金本優 クラスメイト 山村幸太 クラスメイト 東雲駆 クラスメイト 中村敦信 同じ学校。面識の有無は不明 愛島ツバキ 生徒会副会長 大空蓮 生徒会会長
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/812.html
610 :リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] :2007/08/07(火) 01 46 25 ID jLVPQr5r キ道戦士ヤンダム~狂気の鼓動は愛~ 遠い未来、地球に巨大な隕石が海に落ちた。途轍もなく巨大な隕石によって打ち上げられた巨大 な波は地表面の三分の一を覆い、人々は…あるものは海上の上に浮島を作って粗末に暮らし、また あるものは狭い陸地を求めて血で血を洗うような戦争を起こすという陰惨な生活を送ることを余儀 なくされた…この年より西暦は海中世紀と名を改める事になる…しかしこれは西暦を改めることに より、この最大の危機を人類全体が協力して生きていくという崇高な思想による命名を…まるで あざ笑うかのように、限られた陸地という椅子をかけた命がけの椅子取りゲームの開始…すなわち 全世界戦争の始まりの年でもあった…。 これはそんな世界での、少年少女たちの、純愛と狂気で彩られた物語。 パプアニューギニア沖、10時18分 ドガガガガガアアアン!!…普段は波音しか響かないようなだだっ広い洋上に 巨大な爆音が鳴り響いた、爆音の正体はロボットと呼ばれる巨大人型兵器同士 による戦闘の副産物だ。海中戦争が始まると同時に開発されたこの兵器は、両 足に装着されたホバーシステムによって高速で自在に洋上を駆け巡ることのでき るという特性を生かして各地で戦況を好転させ、いつしか型遅れの戦艦や空母艦 よりも戦争を左右するというような存在にまで祭り上げられていった。 ドゴオオン…!!すさまじい爆音を上げて一機のロボットが海中で爆発した。 それにつられる様に破壊されたロボットの左右後部に構えていたロボット達も 次々に爆破四散していく。 「うおっしゃあ!!沙紀!!次は!?」 一度に三機ものロボットを撃破したことで、極東アジア軍第十八天国舞台所属 南慶介少尉待遇の声は普段の覇気のないものと違って、かなり気合の入ったものになっていた。 「アイアイ!前方より二時と四時の方向より敵影二十機を確認、さら駆逐艦が一機近づいてる!」 それに釣られるかのように副座の操縦席に座った 倉内 沙紀少尉待遇の声も、普段ののんびり したものとは格段に違った、やる気の満ち溢れた声になっていた。 「アイアイ!それじゃあ…一気に砕いてやるか!ミサイルランチャー!オープン!」 …ドガガガガガァン!!!海上にて左右より挟み撃ちをかけようとしていた敵…北イタリア及び欧州 連合軍の量産型ロボットであるMRB≠002 スクアーロの編隊は慶介と沙紀の操るロボット…JRB≠055 覇洋の50発に及ぶ連続マイクロミサイルの攻撃を受けて次々に爆破四散していった。 「すごいよ慶介…少尉殿!全ミサイルが敵に命中ですよ!」 喜ぶ沙紀、しかしこれはある意味当然のことだった、何せこの機体…覇洋はスクアーロに比べれる のが失礼なくらいに高コストな機体だったからだ。 全長は18mのスクアーロをはるかに上回る30m、機体を覆う装甲は通常の三倍を超える硬質金属で形成 され、巨大な機体に見合うように武器も過剰なまでに火力過多に搭載されているのだ。 「慶介…少尉!敵を前方に確認!指揮官用スクアーロです!」 「沙紀少尉!クローアームを!」 通常の三倍の速さで迫る指揮官用スクアーロが接近戦用のスピアで特攻を駆ける!しかしそんなものに 負ける覇洋ではない、スピアが近づくぎりぎりの距離でも後退せずに、左手に装着された有線式のクローアーム をスクアーロの胸部にめがけて打ち出した。 …ドオン!クローアームに挟まれるような形で攻撃を食らった指揮慣用スクアーロは一気に後方に吹っ飛んだ その先には後退しようとした駆逐艦があった。 「地獄に落ちろ!もちろん死ね!!」 慶介はそう叫ぶとコントロールスイッチのパネルを押した、強力なクローアームはボタンひとつで暴導索に早代わりするのだ。 ドガガガガガアアアン!!!…数珠繋ぎの有線とクローアームは一気に爆破した、そして指揮官用スクアーロと、それに巻き込ま れた駆逐艦も次々に爆破されていった。 「…ふー…今日も…生き残れたね」 生気のない顔で沙紀がつぶやく、どうやら無線で帰還命令が下ったようだ。 「ふー…ふー…ああ…今日も助かったな…」 先ほどの威勢と打って変わって、つかれきった顔で慶介は穏やかに、かつ沙紀 のそれに合わせるかのように慶介も呟いた。 常に死と隣り合わせの恐怖と終わりの見えない戦争は、十代の少年少女の心には かなりの負担となっているようだった。 611 :リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] :2007/08/07(火) 01 49 37 ID jLVPQr5r 慶介と沙紀は疲れきったまま、戦闘領域から母艦であるヴァリアント号に帰還した。昇降用エレベーターで覇洋のコクピットから地面に降りたとき 二人は初めて全身から力が抜けるのを感じた。 今日も生き残れた、この感覚が二人の体から力を奪っていった。まあ無理もないのだろう、子供のころに大津波を体験し、やっとの思いで生き残 ってみれば災害の混乱で家族と引き離されてこの戦争に送り込まれてしまったのだ…もはや生きていることは彼らにとって異常だった、ありえない 事態に巻き込まれていつ死んでもおかしくない状況下で、こうして二人でいられることが異常だった。 「なあ沙紀…」 格納庫を後にして、狭い通路で慶介がそう呼びかけた瞬間、沙紀は膝をついた…その体は小刻みに震え、可愛らしい口元からは嗚咽がこぼれる… 先ほどまでの名オペレータ振りとは打って変わって、彼女の体は今にも崩れ落ちてしまいそうなほどに弱弱しさを感じさせた。 「う…う、うああああああ」目元に涙を浮かべて叫ぶ沙紀、彼女は完全にパニック状態になっているようだった。 「くそ!時間切れか…大丈夫だ沙紀、今すぐ医務室に…!!」「あ、あああああああああ!!」 慶介は沙紀を両手で抱えると医務室に向かって走り出した、赤ん坊のように泣き声をあげる沙紀を、慶介は力強く抱える…。 「いやだ!いやだ!死にたくない!うああああああああ!!」「もう大丈夫だ、お前は俺が守る…」 戦争に借り出された多くの子供たちはたいていの場合、津波の大災害による心的外傷を抑え、更に優秀な兵士やパイロットに なるために、精神強化薬と呼ばれる薬を服用していた…倉内沙紀も例外ではない…前述のとおりその効果は絶大であったが、彼 女の場合はその副作用が強すぎた。 沙紀は薬が切れると一気に当時の記憶を脳内でフラッシュバックさせて混乱してしまうのだ、パニックになるくらいならいい が、最悪は手がつけられないほどに暴れまわることもあった…。 「よし、これで大丈夫。あと数時間もすれば落ち着くでしょう」 ヴァリアント内部の医務室-先ほどの混乱から処置を受けてようやく落ち着いた沙紀は、ベッドの上で空空と寝息を立てていた。 「…彼女はこのままでは任務の遂行も難しいかもしれません…南少尉、申し上げにくいですが…」 「この子を止めるのは無理です、多分もし俺からこの子を…倉内少尉を離せば…この子は自殺するかもしれません」 慶介は陰鬱な表情でそう答えた、その目には涙を浮かべていた。 「この子…もともと幼馴染だったんですけどね…あの災害で家族全員を目の前で失って…それ以来施設でも…軍に入ってからもずっと 一緒に生きてきたんです、そうしなければ…俺がいなければ必ずパニックを起こして…」 「…典型的なタイプですね、戦争の傷を癒そうとするうちに、その心の支えに依存していくっていう…」軍医はそう言った、その顔は 今まで異常に事務的な顔だった。 「…取り合えず少尉の薬の量は当分の間増やしましょう、後は貴方が支えてあげるといい、緊急時のパニックに対する処置方法も教えます…でもね」 「何が言いたいのですかな?軍医殿」 「人の心に開いた穴ってモノは…埋めようとするもの全てを飲み込むこともあるんです、それをじっくりとお考えください」 「…覚悟は当にできてます、それに…埋めるものはもう手に入る直前だ…明日襲撃する船にはあれがたっぷり詰まっている」 「…欧州連合の…ヤンダムを狙っているのですか?」 ヤンダム…欧州連合の開発した新型の精神強化薬の名前だ、曰く、それを常飲すれば心的外傷によるフラッシュバックなどを 起こさずに、確実に今以上の能力を発揮できるという。 「…けいすけ…たすけて…」 ベッドでは沙紀が魘されていた、悪夢の内容は多分、あの大災害で両親を失った日の夢なのだろう…慶介は先の手をそっと握 った。 「大丈夫だ沙紀、俺が助けてやる」 慶介はあの日、そういって泣きじゃくる沙紀の手を握った時と同じように、その言葉を口にした。 …自分だってあの災害で母と妹を失ったのだ、もう残っている心の支えは沙紀しかいない…なら、それを救おうとするのは当然 のことだ。 慶介に手を握られた沙紀の顔は、どことなく幸せそうだった。 医務室の外で松高軍医は苦々しくつぶやいた。 「ヤンダムでは人の心は救われない…待っているのは破滅だけだ…」 ヤンダムを多量に載積した欧州軍の輸送船がこのルートを通るまで、 それほど日はかからなかった。