約 106,078 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4058.html
(ゆっくりできないあいつ) れいむは待っていた。もうすぐあいつが来る時間。ゆっくりできないあいつがやって来る。 れいむはじっと待っている。今日こそ、今日こそあいつをゆっくりさせてみせる。 れいむと飼い主のお兄さんがこの町に越してきてから2週間。だいぶ新しい環境にも慣れてきた。 新しいおうちは前のよりも広々としてゆっくりできるし、近所の人達もゆっくりとしたいい人ばかりだ。 だが、ここには以前住んでいた処にはいなかった、ゆっくりできないあいつがいる。 あいつはいつも決まった時間にれいむのおうちの裏を通る。 真黒な体。その体と同じ真黒な煙を吹きながら、おうちのすぐ裏を駆け抜けていく。 れいむはいつも呼びかける。あいつが通る度に呼びかける。ゆっくりする様呼びかける。 しかし、あいつは決まって「ゴオオオオオオオオオオオ」という唸り声をあげて、れいむの声を無視して走り去る。 昨日もそうだった。れいむの「ゆっくりしてええええええええ!!!」という叫びはあいつの唸りにかき消された。 そしてあいつは日に何度もれいむのおうちの裏を往復するのだ。「ゆっくりして」と叫ぶれいむをあざ笑う様に。 ゆるせない。ゆるせない。なんだってあいつはあんなにゆっくりしていないのだ。 ゆっくりは素晴らしい。この素晴らしさを皆にも知って欲しい。だかられいむは皆に「ゆっくりして」と呼びかける。 なのにあいつは知らんぷり。れいむの言う事など聞こうともしない。 今日こそあいつに解らせてやる。ゆっくりは素晴らしいんだ。もっとゆっくりするべきなんだ。 大丈夫。今日は秘策を用意している。一晩かけて考えた必殺技。これならゆっくりできないあいつでもイチコロだ。 必ずゆっくりさせられる。そしてゆっくりがどんなに素晴らしいものなのか、ゆっくりと教えてあげよう。 時間だ。あいつがやってくる時間。遠くから微かにあいつの唸りが聞こえてくる。 れいむは駆け上がる。あいつがいつも通る小高い丘の上へ。 最後の一歩。枕木の上にぴょんと着地すると、あいつが来る方へくるりと向き直る。 そして体中のバネを使い天高く跳び上がると、あらん限りの大声で決め台詞を発した。 「ゆっくりしていってね!!!」 ベチャァ!!! end 作者名 ツェ
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/60.html
※ここまでのあらすじは『電脳冒険記ウェブダイバーの第51話』をご覧ください。 ウェブダイバー・結城ケントをマジカルゲートに残し一人で行った(ビクトリー)グラディオンは荒廃した惑星クーリアでデリトロスとの最後の決着を付けようとしていた。 デリトロス「運命とは皮肉なものだな」 データノイド体のデリトロスの攻撃に倒れるグラディオン。 デリトロス「100万年前、この惑星クーリアの電脳世界で貴様と戦って、相打ちとなって死んだ。そして、100万年後。同じ相手と同じ場所で最終決戦を迎えようとはな」 グラディオン「デリトロス!」 デリトロス「正義の心と悪の心。どちらが強いか今日こそ決着を着けてくれるわ!」 再びグラディオンに猛攻撃するデリトロス。 グラディオン「うああーっ!この破壊力は!」 デリトロス「データノイドとなった、このわしは今、電脳世界と現実世界を行き来することさえ出来る!これが悪の力、宇宙を滅ぼす悪魔の力だ!ふっはははは!」 一方、結城ケントとエンジェはグラディオンの所へ向かっていた。 ケント「死ぬなグラディオン…俺が行くまで生きていてくれ!」 DIVE52旅立て!友と無限の未来へ! マジカルゲート。 トンネル内で巨大化していくデリトロスアイ。大きなダメージを負ったマジカルステーション・ウェブナイトであるガリューンとそのパートナーであるジャン。 共にうつ伏せになってる有栖川アオイ、結城カイト。 そしてデリトロスアイを見ているワールドリンク管理局の関係者ら。 タケト「デリトロスアイが巨大化して行く!」 ショウ「マジカルステーションとガリューンに最後の攻撃を仕掛けるつもりだ!」 ナオキ「目を覚ませ!逃げるんだ!」 一方、倉知レナがコントロールパネルを操作する中でデリトロスとの戦いで戦闘不能になった他のウェブナイトがモニターに「REPAIR COMPLETED」が表示されると同時にダメージから回復される。 レナ「やりました!博士!ウェブナイトの修復、完了しました!」 ショウ「姉さん!」 有栖川博士「よくやったぞ!倉知君!全ウェブナイト、出撃だ!」 デリトロスアイが最後の一撃として光線をマジカルステーションに放つものの、戦闘不能状態から回復したウェブナイト達によって防ぐ。 ダイタリオン「我らが復活したからには、もう好きにはさせない!」 ジャガオン「ウェブナイトの真の力、見せてやる!くたばれデリトロス!ソニックバスター!」 グリフィオン「ホーミングショット!」 フェニクオン「ヒートウェーブ!」 ペガシオン「ミラージュソード!」 オルトリオン「ジャイアント・ドリル!」 シャークオン「アクアトルネード!」 ケルベリオン「スパイラル・カッター!」 ライガオン「エレクトリックランサー!」 ドラグオン「ブラックホールキャノン!」 ダイタリオン「アックス・ノヴァ!」 ウェブナイト達の一斉攻撃によってデリトロスアイは破壊され、マジカルステーションの人達が歓声を上げる。 ショウ「やったな!ナオキ君!」 ナオキ「あーっ!流石は俺のドラグオンだぜ!はっはっはっはっ!そうだ…ケント!、博士!ケントは、グラディオンは今どこで何を?」 有栖川博士「そっ…それは…」 タケト「ケント…」 ナツコ「あなた…」 惑星クーリア。 グラディオンとデリトロスの戦いは続く。 デリトロスの猛攻撃を受け続けるグラディオン。 グラディオン「ぐあーっ!」 デリトロス「ふっはっはっは!どうだグラディオン!所詮、結城ケントがいない貴様など、わしの敵ではない!」 グラディオン「つ…デリトロス!」 デリトロス「さあ!わしの前でひざまずけ!悪の心が正義の心より強いと認めよ!そうすれば苦しまずに殺してやる!」 グラディオン「…だれがそんなことを!ケントの未来を守るため、私は悪魔を倒す!たとえ相打ちとなって、この身が消えようとも!」 デリトロス「相打ちなど不可能!死ぬのは貴様だけだ!グラディオン!」 デリトロスが放った光の球がグラディオンに命中し縛り上げる中、一つの光が現れる。 デリトロス「ふっはっはっはっはっ!グラディオンの最後だ!悪の心が正義の心に勝ったんだ!」 デリトロスがあざ笑う中、グラディオンに変化があるのに気づく。 デリトロス「なっ!?馬鹿な!?」 そこには天使の羽が生えた結城ケントがいた。 デリトロス「ぬぉーっ!きっ、貴様は!」 ダメージから受けたグラディオンは目覚める。 グラディオン「ケント…」 ケント「許さない!お前だけは!絶対に許さないぞ!デリトロス!絶対!グラディオン!」 その言葉を放ったケントはグラディオンと一体化する。 ケント「ウェブダイブさせてくれ!グラディオン!グラディオーン!」 光が一瞬に放ち三角錐に立っている空間に移動したケント、そこには現実体データノイドのグラディオンがいた。 グラディオン「ケント…」 ケント「どうして…どうして一人で行っちゃんたんだよグラディオン!」 グラディオン「私は君を死なせたくなかった、君の未来を奪いたくなかった、かけがえの無い友の未来を…」 ケント「馬鹿野郎!勝手な事言うな!グラディオンを犠牲にし守った未来なんて欲しくない!それぐらい友達なら、わかれよな!」 グラディオン「ケント…」 ケント「俺はこういってほしかったんだ、2人で力を合わせて2人だけの未来を守ろう!グラディオンと俺、2人だけの未来を!」 グラディオン「ケント…」 ケント「守るんだ!2人で俺達の未来を!2人の友情をー!」 長い会話の後、ケントとグラディオンの精神が一つとなりエンジェが現れる。 エンジェ「今です!今こそ大いなる進化を!」 ケント「グラディオン!」・グラディオン「ケント」 停止中のグラディオンがデリトロスと同じ電脳体データノイドになる。 デリトロス「デ、データノイド!?グラディオンがデータノイドになったのか!」 それぞれグラディオンとデリトロスのデータノイドがお互いぶつかり合い、爆発を引き起こし惑星クーリアの姿は一変する。 青空の荒野の景色でリュウトの姿をした現実体データノイドになったデリトロス。 デリトロス「こっ…ここは…そうか!そういうことか!」 リュウト「ついに!現実世界に一歩を記したぞ!偉大なる滅亡の第一歩を!」 グラディオン「どこへ行こうと、お前の未来は無い!」 リュウト「何!?」 そこには生前の姿で現実体データノイドのグラディオンがいた。 グラディオン「デリトロス!これが最後の戦いだ!」 ケント「俺達がお前に勝つ!そして2人で地球に帰る」 リュウト「おのれ!愚か者がーっ!」 デリトロス(リュウト)とグラディオンの一騎打ちが始まり、現実体に代わって電脳体と一騎打ちをする。 エンジェ「奴のコンピュータープログラムが現実世界…」 デリトロス(リュウト)とグラディオンの剣での一騎打ちでお互いの剣が飛んだ次に肉弾戦へと移る。 デリトロス(リュウト)「何故だ、何故、わしの力がグラディオンに通じぬ…!?」 ケント「わからないのか!デリトロス!」 デリトロス(リュウト)「何!なっ、なんだ!あの光は!」 グラディオンの胸部から緑の光が放たれる。 マジカルステーションでも同じ緑の光がアオイに乗り移る。 アオイ「ケントくん…グラディオン…」 エンジェ・アオイ「みんな!力を貸してください!ケントくんとグラディオンのために…!」 その声を聞いたウェブナイト達。 ダイタリオン「アオイ!」 グリフィオン「どういうことだ?」 ガリューン「アオイの言う通りにするんだ!」 ジャン「祈るんだ!ケント君とグラディオンの勝利を信じて!」 フェニクオン「ガリューン!ジャン!」 グリフィオン「祈る…」 ペガシオン「2人の勝利を…信じて」 エンジェ・アオイ「今の私達には信じることしか出来ません。だから心から信じましょう!」 それを見たマジカルゲートの子供と局員達。 エンジェ・アオイ「ケント君とグラディオンの勝利の無事を!」 エンジェ「友情をこめて…そして、この思いを2人に届けるのです!」 現実体のグラディオンの後に写るウェブナイトとマジカルワールドの一同。 それに驚愕するデリトロス(リュウト)。 グラディオン「私達には信じてくれる仲間がいる、守るべき友か、そして共に戦ってくれる親友がいる!」 ケント「でもお前にはない!お前が悪魔だからだ!」 デリトロス(リュウト)「くっ…黙れ!黙れ!」 ケント「正義の心が悪の心に負けるはずがないんだ!」 デリトロス(リュウト)「黙れ!黙れ!黙れ!黙れー!、貴様らー!」 怒りを大きく上げるデリトロス(リュウト)。 グラディオン現実体はグランブレードを模した剣を実体化する。 グラディオン・ケント「全ての思いをこめて!」 それぞれの剣が持ちぶつかり合おうとしていた。 グラディオン・ケント「ブレイク・ザーン!」 デリトロス(リュウト)「ダークネス・ザーン!」 それぞれの掛け声と同時に剣がぶつかり合うと同時に光が放たれ、デリトロス(リュウト)の剣がグラディオンの頭に直撃し同時に鎧兜がひび割れる、デリトロス(リュウト)はそれを見てあざ笑うが何かに苦しみ始める。 グラディオンの剣が右肩に突き刺さっていた、それと同時に電脳体のデリトロスは苦しみ始めると同時に分身であるリュウトは消滅し現実体のグラディオンはよろけ倒れ消滅する。 デリトロス「ぐおあーっ!」 電脳体グラディオンは剣で苦しんでるデリトロスに斬撃攻撃を浴びせる。 デリトロス「うおああーっ!。見…見事だグラディオン、よく聞け!やはり悪の心は正義に勝てぬのか!だ・が!」 デリトロスは死に間際に惑星全体のエネルギーを吸収しダークグラディオンに送り込む、同時に電脳体グラディオンは本体であるビクトリーグラディオンに戻るとダークグラディオン(デリトロス)はビクトリーグラディオンを捕らえる。 ケント「何の真似だ!デリトロス!」 デリトロス「ふっふっはは!惑星クーリアの中心部を破壊した、この星は間もなく爆発する、わしは死ぬ!だが!一人では死なぬ!貴様らを道連れに!」 同時にデリトロス(ダークグラディオン)は赤い稲妻を放つ。 デリトロス「100万年前と同じ…、相打ちにしてくれるわ!」 グラディオン「助けたい!ケント!ケントを!」 変わって精神世界でケントとグラディオンが話し合う。 ケント「グラディオン!どうし…どうしたんだ!グラディオン!」 グラディオン「ケント…これを覚えているか…」 それはアオイが作ったお守りであるグラディオンのぬいぐるみ。 ケント「これは…アオイちゃんがグラディオンのために作った御守り…」 グラディオン「人間の幸福とは、生涯に何人の友が作ったかで決まる…たくさんの友に囲まれ結城ケントと言う親友に出会えた私は幸せだった…」 ケント「グラディオン!なんだよいきなり!」 グラディオン「ケント…親友として約束して欲しい、私のために泣くなケント…私の心はいつも君と一緒なのだから」 ケント「グラディオン…」 同時に戦いでヒビが入った鎧兜が壊れグラディオンの素顔が出ると同時に空から一つの光が差す。 グラディオン「エンジェ…ケントを地球へ、みんなのもとへ送り届けてくれ」 エンジェ「わかりました…」 ケント「いやだ!俺は最後は一緒にグラディオンと戦うんだ!」 エンジェ「グラディオンの気持ちは無駄に出来ません!それにケント…あなたにはあなたを待ってる人達がいます!」 その言葉を放った後、ケントの家族や友達は帰るのを見守ってる。 ケント「駄目だ!駄目だ!」 アオイ「ケント君…」 エンジェに乗り移ったアオイはケントの額を手に向け眠らせる。 エンジェ「これでいいのです。グラディオン…」 グラディオン「ありがとうエンジェ…、ありがとうケント…」 ケントを見守るのを見届けた次にグラディオンはワイバリオンを分離してグランアーメットを展開後、ケントをワイバリオンに移す。 再びグランアーメットを閉じてデリトロスに突撃する。 グラディオン「滅びよデリトロス!グランブレード!」 グラディオンはグランブレードを持つ。 グラディオン「ブレイク・ザーン!」 グラディオンはグランブレードでダークグラディオン(デリトロス)に止めの一撃を与えると同時に惑星クーリアは爆発で消滅する。 エンジェ「この日、デリトロスは一つの星で消えて無くなりました」 同時にケントと共にマジカルステーションへと帰還するワイバリオン。 マジカルステーションではエンジェはアオイやカイトは現実世界へと戻り、ケントは地球へと送られる。 エンジェ「宇宙の平和は守られ、私達はケント君を無事にダイバーランドへ戻ってこられました。でも…グラディオンは帰って来ませんでした…」 グラディオン(私のために泣くなケント…) 数ヵ月後、コミュニティセンター(小学校)では授業が終わっていた。 ケント「よっしゃあー!待ちに待ってた昼休みだぜー!みんなサッカーやろうぜ!」 ケントなどの生徒らがサッカーで遊ぶ。 生徒「ケント!」 ケント「うーりゃーっ!」 ケントはサッカーボールを蹴り上げ、ゴールを決める。 生徒ら「すごいぞ!ケント!はっとトリックだ!」「男の中の男!」「未来のワールドカップ選手!」 ケント「気持ちいい、もっと褒めて褒めて!」 ほめられている姿を見た、ケントの幼馴染達。 カイト「兄ちゃん…」 ショウ「だけど良かったよ、ケント君がいつも通り元気一杯で」 ジャン「うん、ひどく落ち込むと思ったけど、これなら安心だね」 アオイ「そうかしら?」 ナオキ「なんか、おかしいぜ」 友達に囲まれたケントは大喜び。 給食を分けたり、生徒を笑わせたり、木の上で林檎を食べたり、モニターにラクガキする場面が映る。 ケント「俺って最高!超天才!」 ナオキ「元気すぎるんだケント、大好きな親友を失ったんだぜ?泣いたり、悲しんだりするはずだ」 アオイ「なのに、前より」 ジャン「そうなんだよね」 ショウ「そうか…たしかにおかしいよな」 ダイバーランド公園。 そこではアオイ、ジャン、ナオキ、ショウとカロンがいた。 アオイ「ねえ、カロンはどう思う?」 カロン「うーん…もしかしたら、ケントはグラディオンの事を忘れたかも」 ジャン「グラディオンの事を忘れた!?」 アオイ「まさか!?」 カロン「いいーや!ありうるピョコ!人間の心はあまり思い出が悲しすぎると、それが忘れてしまうことがあるピョコ!」 ショウ「じゃあ…ケント君は何もかも…」 ナオキ「もし、そうならひどいぜ、そんなの!グラディオンを忘れちまうなんて!それじゃグラディオンがかわいそすぎる!」 カイト「忘れてなんかいないよ!」 そこに後からケントの弟であるカイトが言い出した。 カイト「ケント兄ちゃんは忘れてなんかいない、兄ちゃんは…兄ちゃんは!」 ナオキ「カイト…」 夕方となり沈む朝日の中、庭で剣道の練習をするケント、そこに父・タケトが現れる。 タケト「ケント、ここにいたのか」 呼ばれるとケントは沈黙する。 タケト「ケント…父さんは約束を破ってもいいと思う?。カイトに聞いた…私のために泣くなお前は親友の約束のために守ってるんだろ?胸に張り裂けそうな悲しみに耐えてグラディオンとの約束を…だがその約束はお前にはつらすぎる、泣いていいんだぞケント…」 父の言葉に揺らいだケントは泣き始める。 ケント「…父さん!」 ケントは父・タケトの体に張り付く。 タケト「泣いてやれケント、グラディオンのために…思いっきり!」 ケント「グラディオン!グラディオン!帰ってきてくれよー!」 その姿を見たケントの幼馴染ら。 ナオキ「ケント…」 アオイ「ケント君…」 それから夜になり自宅の部屋のパソコンで眠っているケント。 それを見た母・ナツコはタオルケットをケントの背中にかけた。 ナツコ「ケント…」 回想。 山岳地帯のネットエリアでケントと人間態のグラディオンが話し合う。 ケント「俺さ、ずっと考えていたんだけど、俺たちコスモネットワークを使えば、宇宙のどこへでも行けるんじゃないかな?どう思うグラディオン?」 そこにはケントと人間体のグラディオンが話し合っていた。 グラディオン「その通りだケント」 ケント「えーっ!ホント!」 グラディオン「ただし、心配するからお父さんとお母さんには内緒だぞ」 ケント「うん!」 再び、変わってとある宇宙で1つの緑の光が地球に来て、流れ星となった。 ケント「グラディオン…」 ケントが寝言を言うと同時にパソコンが突然の起動を始める。 朝になった中でケントは起きる。 ケント「いっけねえ、朝か…」 ケントが起きると、あるものがパソコン付近に置かれていた。 ケント「!?、これは!これは!!、帰ってきた!グラディオンが帰ってきたー!」 ケントがぬいぐるみを持つと同時に結城一家らがその声に反応してケントの部屋に入る。 タケト「どうした!?ケント」 ケント「マジカルゲートへ、プラグイット!」 ケントはあまりの喜びにコントローラーを持ちプラグイットしマジカルゲートならびにマジカルステーションへ。 いつものエレベーターに行くとそこにはグラディオンがいた。 ケント「グラディオン…おかえり!グラディオン!」 グラディオン「ただいま、ケント」 ケント「ウェブダイブ!グラディオン!」 その台詞と同時にケントはグラディオンにウェブダイブしマジカルゲートのトンネル内へ。 ケント「ウェブチェンジ!グラディオン!ファイタァーッモードッ!」 アオイ「こうして戦いと言う名のケントとグラディオンの長い旅は終わりました、でもそれは2人の新たな旅の始まりなんです!」 グラディオンがファイターモードへ変形しケントと共にコスモネットワークへ。 ケント「グラディオン、どこへ行く?」 グラディオン「ケントの行きたい所へ」 ケント「よーし!じゃあ、アンドロメダ星雲を探検だ!」 グラディオン「了解!」 ケント「レッツ・ゴー!」 グラディオンとケントはアンドロメダ星雲を進む。 変わってどこかの草原でそれを見守る、アオイ、ジャン、ナオキ、ショウ、カイト、カロン。 そしてケントの部屋にはグラディオン型のコントローラーとアオイが作ったぬいぐるみが置かれている場面で幕は閉じる。 またいつの日か会おう!(グラディオン) (終)
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/24910.html
【登録タグ GUMI NexTone管理曲 さ マンボウの姉 家の裏でマンボウが死んでるP 曲 殿堂入り】 作詞:タカハシヨウ(家の裏でマンボウが死んでるP) 作曲:タカハシヨウ(家の裏でマンボウが死んでるP) 編曲:タカハシヨウ(家の裏でマンボウが死んでるP) 唄:GUMI 曲紹介 下手でも一緒に歌えたら。 今回は珍しくタイトルだけでは特定不可だが、内容はいつも通りである。 PVは マンボウの姉 こと 竜宮ツカサ氏 が手掛ける。 歌詞 (動画より書き起こし) 「我々は本年度の開花を拒否することにした」 いつもなら満開のはずの時期に 桜の大統領が発表した声明は 人類を震え上がらせたのだった 「まったく人間どもは毎年 ジロジロ見ては発情し やかんのような奇声を上げ 酒やつまみをキャッチ&リリース ちょっと開花が近づけば “まだ六分咲き”などと値踏みして 失礼だと思わないのか!? 人の半裸に点数つけてんだぞ!? お前らの開頭日をニュースに流してやろうか!! お前らの肉片を散らしてやろうか!! もし近づく奴がいたら 鼻に枝を刺し込んで イルミネーションのパーツにするからな!!」 そんなさくらの主張を聞き 【急遽!】組織された対策委員会 過去のご無礼を謝罪し 委員長は提案する 【その1・花見の名称は“クソ汁の花拝見”に】 【その2・さくら様を前に開口した奴は死刑】 これらのルールを決めたものの 人間側から反対が殺到! さくらだけ決めるなんて梅に失礼じゃないんですか?(16歳 女性) こっちも半裸になれば文句ないだろ?(28歳 男性) “開口”って字は“閉口”と見間違えるから使うな(56歳 男性) 水分量は人によるし、汁は不公平!(34歳 女性) 「お前らの団結力はちっちゃい昆虫以下だよな ズレた問題で足を引っ張り合って 守れないルール作って 破って揉めてまた揉めて 絶対押すなよ系のコントみたいだな」 (間奏) 「聴いてください、大統領 確かに人類は愚かです 咎め合い奪い合う事でしか 一つになることもできやしない だけど逃げない! 咎めあい奪い合いながらも あるかもわからない答えを 探す旅から逃げない! さあ、咲いてください いつもグダグダな人類だから いつも変わらず美しい あなたの花びらが欲しい」 バラバラな私達を まるであざ笑うように 一斉に芽吹く桃色の世界 今年もアホみたいにさ 口を開いて無防備に バラバラの頭で一緒に思うんだ “また来年もみたい”って ギガPによるアレンジ コメント 追加おつ! -- 名無しさん (2013-03-25 23 39 24) あれへえ?! いつもと……同じだったあっ!! -- 名無しさん (2013-03-26 08 02 40) 新曲キター! 安定のマンボウP節、さすがです! -- ぬ (2013-03-26 18 10 32) 最初タイトル普通すぎておどろきました -- 名無しさん (2013-03-27 00 21 35) 最後なぜか泣いてしまいました・・・ -- 名無しさん (2013-03-27 01 10 52) ちょっ、涙腺崩壊www -- 名無しさん (2013-03-27 14 02 14) ただのネタ曲じゃなくて、人間の世界を風刺しつつ、感動的にまとめているのが良い。それにしても、委員長は凄く美人だ。 -- 竜奇 (2013-03-27 15 53 31) 最後、勇者が! -- 名無しさん (2013-03-28 22 06 20) 今回も変わらずいい曲ですね(≧∇≦)!! -- 名無しさん (2013-03-30 15 14 24) そういえば、(56歳 男性)のとこで勇者が加湿器買ってたね(°_°) -- 地底人15 (2013-03-31 00 51 04) ↑もしかして「その魔王〜」の話とつながってますかね? -- 地底人15 (2013-03-31 00 57 30) 新曲、すごく良い曲だ・・・! -- 名無しさん (2013-04-02 20 31 08) まさかの桜視点! 相も変わらずマンボウpさんの発想の豊かさを再確認せざるを得ない良作ですね -- ddd (2013-04-03 17 37 41) 桜の顔怖いw そしてマンボウさんの声がちょくちょく出てくるw -- 名無しさん (2013-04-04 18 22 16) また来年もみたいってのところがいい! -- さくらもち (2013-04-06 13 38 22) 新キャラ出過ぎだろっ!! -- 地底人(再) (2013-04-06 17 07 25) やばい、ラスト泣けるじゃねーか -- ピカドン (2013-04-06 21 38 38) 曲名じゃマンボウPさんの曲って分からなかった -- ヘナちょこ (2013-04-09 22 26 20) でも、すっごくいい曲!泣きました -- ヘナちょこ (2013-04-09 22 26 46) 明らかに人類以外もアホみたいに口を開いて無防備に感動するサクラの魅力 -- モコモコ (2013-04-09 22 51 21) タイトルだけ見てスルーしかけたwwやっぱなけるわぁ -- のの (2013-04-16 22 39 23) やっぱりいい曲なんですね!!! -- うすまゆ (2013-05-22 21 53 59) ふっ -- モザイク (2013-06-12 17 18 17) さすが裏マンボウPwwww 期待を裏切らないwwww ネタ満載だけど、最後はいい感じにしめてくださるんだよなぁ・・・ -- 烏龍 (2013-07-11 18 40 54) 謎の感動www -- 名無しさん (2013-07-15 12 47 41) 桜も梅も好きだよーー!! -- ぽえ (2013-07-23 15 03 01) タイトルが普通だったからあれ?って思ったけど、歌詞はいつも通りwww でも、「来年もみたいって」のところは感動。さすが家の裏でマンボウが死んでいるPさん!! -- 安達太良山 (2013-07-26 19 30 06) 半裸って言うけど、そもそも服着るのか?あれ? -- 名無しさん (2013-08-10 20 45 49) 今年度じゃなくて本年度ですよ。 -- 名無しさん (2013-09-16 12 10 08) 感動的だ ヤバぃ…泣w -- りぃせぇ (2013-09-16 18 31 04) ギガPは別の曲でアレンジして欲しかった… -- 名無しさん (2013-09-18 23 22 38) 出だしの「我々は今年度の~した」 の部分、本年度じゃないですか? -- 名無しさん (2013-09-24 19 43 53) 今年度→本年度直したよ -- 名無しさん (2013-09-24 20 03 04) 私はギガさんのも両方すきだな -- 名無しさん (2013-10-14 12 06 19) 感動で前が見えねえw -- ミー (2013-10-31 22 42 58) 最後涙腺やばい。委員長さんナイス -- 名無しさん (2013-11-05 18 31 49) 「また来年もみたいって」のとこで涙腺が・・・ -- 私の将来はニジオタKu (2013-11-20 22 02 03) けっこう歌詞深いかも・・・と最近思う -- 名無しさん (2013-11-20 22 50 06) この歌大好きです(≧∇≦)カラオケに無いのかな? -- み~こちゃん (2014-03-05 18 34 52) ヒーローの勇者(66)が最後の方でちょっと淋しげに笑ってるの見て涙腺崩壊した(泣) あと委員長が美人すぎるぅぅ!! -- 名無しさん (2014-03-29 15 38 13) やっぱり裏マンPの曲いいわぁ~ 感動しました -- リリアンヌ (2014-05-12 22 50 18) どうしてこうなった。 -- 名無しさん (2014-09-08 21 10 50) 最後鳥肌! -- 夜型人間 (2014-11-22 21 38 32) さくらを題にした曲はゆっくりしがちだと思うのですが、テンポもよく盛り上がる曲だと思います! -- まぃ (2014-12-15 23 11 11) めっちゃいい曲じゃねーかww -- 雪丹 (2015-02-21 11 41 51) 最後のでまともだと騙される -- 名無しさん (2016-01-16 22 13 26) タイトルが詐欺ではなかった兼 -- 名無しさん (2016-04-17 12 32 34) 感動系かと思ったらwww -- リア充撲滅会会長 (2016-04-30 16 54 01) 感動系だとハンカチ握りしめてきいた自分ww笑い過ぎて涙出たwwww -- かのん (2016-09-18 23 19 27) ↑笑い泣き乙 -- 零 (2016-10-06 14 01 24) GUMIの声案外綺麗。 -- 名無しさん (2016-10-06 17 00 34) 今年はこれが良く染みる…気がする -- 名無しさん (2020-04-20 14 49 00) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yashimon/pages/19.html
ヤシモン覚えるスキル一覧(No.181~No.255,No.000) No.181 ブーツハーケ No.182 イエローナックラー No.183 セイントバード No.184 フレイムドラゴン No.185 ホノー No.186 レーキ No.187 ラゴン No.188 シュラフザッカー No.189 サンタチュー No.190 ヘドロスライム No.191 うめざかくん No.192 フェニックス No.193 ワニック No.194 MK-212 No.194 MK-212´ No.195 イワゴーレム No.196 ドラゴンライダー No.197 ヤンキー No.198 タートル No.199 ドクノッコ No.200 コブラクイーン No.200 コブラクイーン´ No.200 コブラクイーン´´ No.200 コブラクイーン´´´ No.201 クラゲさん No.202 デーモンハンド No.203 泥の招き手 No.204 ゴロゴーロ No.205 輸送馬 No.206 ケンタウロス No.206 ケンタウロス´ No.206 ケンタウロス´´ No.207 うんがいきょう No.208 罪なき歩兵 No.209 ファントムナイト No.210 あんこくまどうし No.211 メガマウス No.212 あざ笑う月 No.213 神がかり的な惑星 No.214 ゴールドグラブ No.215 こぶん No.216 悪魔の洋菓子 No.217 魔王の手先 No.218 賞金稼ぎ No.219 宝の番人 No.220 オーロラプリンセス No.220 オーロラプリンセス´ No.221 アトラス-2005 No.222 海の番人 No.222 海の番人´ No.222 海の番人´´ No.222 海の番人´´´ No.222 海の番人´´´´ No.222 海の番人´´´´´ No.222 海の番人´´´´´´ No.223 魔界のシェフ No.224 仕事人 No.225 メタルザウルス No.226 夢見のツリー No.227 ヤキ=ビーフン No.228 サムライ No.229 イリス No.230 烈風の遊牧民 No.230 烈風の遊牧民´ No.230 烈風の遊牧民´´ No.231 おぼろ姫 No.232 電撃触手ガール No.232 電撃触手ガール´ No.232 電撃触手ガール´´ No.233 ソーダマン No.234 ロム No.235 謎の像 No.235 謎の像´ No.236 ホーネッタ No.236 ホーネッタ´ No.237 餅つき丸 No.238 タコ女戦士 No.238 タコ女戦士´ No.239 ダークラミア No.240 メガザメ No.241 ブルーホーン No.242 トリニティソード No.243 オーガヘッド No.244 枯れ木オバケ No.244 枯れ木オバケ´ No.245 昆虫王 No.246 ミミット No.247 ハンパンマン No.248 ジーニャ No.249 アトナ No.250 ジェミー No.251 グーラス No.252 イルカ No.253 エリア No.254 ヤシーユ(レトロ) No.255 スカイダンサー No.000 ヤシーコ No.181 ブーツハーケ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ネットストリーム 毒針 飛び跳ねる スピードアップ 仕込み針 捨て身タックル けとばす 防御 No.182 イエローナックラー SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 サンダーナックル アイアンアタック 雷神掌 シザークロス 磨撃雷爪 かぶとわり パワーアーム スカーレット No.183 セイントバード SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 セイント ハリケーン 神秘の守り 光の波動 ストロングボルト グランドクロス エアロカッター 空気の盾 No.184 フレイムドラゴン SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 頭突きヘッド 火の粉 怒りの一撃 爆炎砲 力をためる 逆鱗 精神統一 パワーアップ No.185 ホノー SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 追いかける ファイアアロー のしかかり 火球 爆炎ナックル ショルダタックル 火の粉 踊る炎 No.186 レーキ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 追いかける グレーシャ ホールド 吹雪を呼ぶ 吹雪ナックル ショルダタックル アイスショット さむざむ No.187 ラゴン SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 巻き付く 威嚇攻撃 竜の波動 恐怖の眼光 フラッシュ アンガー 竜巻 けとばす No.188 シュラフザッカー SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ガードアップ 防御 リフレッシュ 睡眠ベッド リベンジ ダストシュート ローリング攻撃 リサイクル No.189 サンタチュー SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 押し潰す 卑怯攻撃 恐怖の威嚇 ストロングボルト ダークストーム ダメージカース しびれる枷 チェロー No.190 ヘドロスライム SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 溶解攻撃 リクイドベノム 再生能力 アクアフロート とける どくどくどく 火炎放射 ダークホールド No.191 うめざかくん SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 スピードボール ボールシュート ジャイロボール マッハスピン シャドーボール 魔球-銀河赤道 ブロックキャッチ バトンタッチ No.192 フェニックス SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 旋風刃 バイタリティ 熱風 ブレイブバード 捨て身タックル ムスペル 旋風真空波 クリメイション No.193 ワニック SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ビンタ 回し蹴り アクアナックル 噛みつき ドロップキック インファイト 強靭なキバ ジャブ No.194 MK-212 SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 粘着泥ビーム ラスターバンドル シードバレット シグナルビーム アイスショット 焼きこがす ストーンボム 破壊光線 No.194 MK-212´ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 粘着泥ビーム ラスターバンドル シードバレット シグナルビーム アイスショット 光の波動 スターライト ライトニング No.195 イワゴーレム SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ロックレイン クエイク 怪力 押し潰す ストーンボム ローリング攻撃 我慢 炎獄パンチ No.196 ドラゴンライダー SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 怒薇豪云流津派璃 威嚇攻撃 噛みつき 挑発 世界を震わす絶叫 火炎放射 ダークラッシュ 暗闇攻撃 No.197 ヤンキー SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 世露獅躯天突拳 毒ガス 足払い 連続攻撃 わるぐち 大声で叫ぶ けたぐり ショルダタックル No.198 タートル SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 こうらシュート マッハスピン 激流潜 大防御 ロケット頭突き リリースハイドロ 流氷 噛みつき No.199 ドクノッコ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 誘う踊り 溶解攻撃 新緑斬り ミニマム ダストシュート 猛毒の胞子 まぶしい光 プレッシャー No.200 コブラクイーン SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ビンタ 大蛇の睨み グランド 狂毒注入牙 ホールド 強靭なキバ 甘い香り しびれる枷 No.200 コブラクイーン´ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ビンタ 大蛇の睨み グランド 狂毒注入牙 堕落の炎 強靭なキバ 炎獄パンチ 踊る炎 No.200 コブラクイーン´´ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ビンタ 大蛇の睨み グランド 狂毒注入牙 毒突き 強靭なキバ ボーンラッシュ ショルダタックル No.200 コブラクイーン´´´ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ビンタ 大蛇の睨み グランド ブリッツ ライトヒーリング サンフラッシュ ギャラクシー サイコウェーブ No.201 クラゲさん SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 水しぶき リクイドベノム 帯電刺胞 波乗り 気配を隠す ギガサンダー リリースハイドロ とける No.202 デーモンハンド SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 這い寄る魔手 ダークラッシュ マジンハンド ブラックホール 引きずり込む 握りつぶす 足払い 立ちはだかる No.203 泥の招き手 SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 叩きつける 欲望に従う 立ちはだかる 大地の力 覆いかぶさる 握りつぶす 足払い マジンハンド No.204 ゴロゴーロ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 岩落とし ジャブ マッスルボディ 石つぶて 岩雪崩 怪力 転がりタックル 爆裂パンチ No.205 輸送馬 SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 けとばす 逃げる 窮地の救い手 ガスティソーサー 飛び跳ねる プレゼント のしかかり とんぼ返り No.206 ケンタウロス SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ひづめスタンプ 電光石火 かかと落とし けたぐり てんらい 地震 突進 ジャンプ No.206 ケンタウロス´ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ひづめスタンプ 電光石火 おまじない けたぐり てんらい 地震 占夢術 気孔術 No.206 ケンタウロス´´ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ひづめスタンプ 電光石火 かかと落とし 火炎斬り てんらい 地震 斬鉄剣 イナズマ斬り No.207 うんがいきょう SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 見極めの妖光 リフレクトベージ シェイプ サンフラッシュ 無の極光 反撃準備の壁 バリアドーム 光の壁 No.208 罪なき歩兵 SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 勇影剣 見切り 突進 イノセンススピア 疾風突き セイントアーマー つばめ返し 真空斬り No.209 ファントムナイト SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 影打ち ナイトスピリット うらみ節 ファンタズム斬り 痛み分け しんきろう レスポンスアップ 回復封じ No.210 あんこくまどうし SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 シェイド 火球 マジックバレット デスプレット 漆黒の抱擁 ブラックホール 氷弾 閃雷衝 No.211 メガマウス SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 スタン攻撃 チャーミーボイス 7万ボルト アイアンアタック 電磁波 エレキフロート 瓦割り 波乗り No.212 あざ笑う月 SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 岩落とし ニヤニヤ笑い フリーフロート メテオコメット プチメテオ 自爆 重圧呪文 ニュークリア No.213 神がかり的な惑星 SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ソニックブーム ジャイロボール リカバー 空気の盾 ビッグバン サテライトカノン かまいたち スカイポッド No.214 ゴールドグラブ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ゴールデンバット プリズム SPアタック ガードアップ 光の壁 シュートスター リフレクター 鉄壁 No.215 こぶん SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ジャブ パワーアップ けたぐり よこどり かぶとわり 火炎瓶シュート ダイビング 逃げる No.216 悪魔の洋菓子 SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ドルモア 甘い香り しっぺ返し イガクラッシュ 誘って食わす メテオスクリュー メタルフロート ジャイロボール No.217 魔王の手先 SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 悪魔斬り アイアンアロー 睡魔の霧 辻斬り 真空斬り マッドパルサー お仕置き ダークブレイク No.218 賞金稼ぎ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 けたぐり 掻撃 瓦割り 向上心 さきどり 黄金斬り 勇影剣 武器投げ No.219 宝の番人 SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 宝物の保存 防御 イナズマ斬り シャドーボール 裁きの雷 サプライズ トリック プレゼント No.220 オーロラプリンセス SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 さざ波のひづめ オーロラの放光 大地の力 体当たり オーロラの輝き アイスシャワー けとばす フラッシュ No.220 オーロラプリンセス´ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 さざ波のひづめ オーロラの放光 大地の力 スターアタック オーロラの輝き アイスロック ロングショット のしかかり No.221 アトラス-2005 SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 パワーアーム ファイアナックル ハンマーパンチ ニュークリア 撃燃弾 爆炎ナックル リフレッシュ ジェノサイド No.222 海の番人 SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 チャーミーボイス ウェーブ みだれづき エルフィンエッジ 安らぎの旋律 珊瑚礁の守り アクアソニック 水流斬り No.222 海の番人´ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 チャーミーボイス ウォーター みだれづき エルフィンエッジ 安らぎの旋律 珊瑚礁の守り アクアナックル ダイビング No.222 海の番人´´ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 チャーミーボイス アクアソニック 癒しウォーター エルフィンエッジ 安らぎの旋律 珊瑚礁の守り ホールド 睡魔の霧 No.222 海の番人´´´ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 チャーミーボイス 水流斬り みだれづき エルフィンエッジ じたばた 珊瑚礁の守り 防御 叩きつける No.222 海の番人´´´´ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 チャーミーボイス 波乗り 吹雪を呼ぶ エルフィンエッジ 安らぎの旋律 珊瑚礁の守り 冷凍ビーム 凍りつかせる No.222 海の番人´´´´´ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 イガクラッシュ 仕込み針 スタン攻撃 アイスニードル リリースハイドロ 珊瑚礁の守り ストロングボルト サンダーアロー No.222 海の番人´´´´´´ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 イガクラッシュ 毒針 かぶとわり アイスニードル かんけつせん 珊瑚礁の守り ウォーターアロー ウォーター No.223 魔界のシェフ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 暗闇攻撃 焼きこがす 癒しウォーター 湯きりの暗黒麺 異界のガス クリメイション チェリーボム かんけつせん No.224 仕事人 SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 仕込み針 毒針 武器投げ お命頂戴いたす! 煙幕 猛毒発生! ネットストリーム 鉄爪 No.225 メタルザウルス SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ヒット&アウェイ 威嚇攻撃 アイアンアタック 怒りの一撃 大防御 ジオグレイガ アイアンヘッド 金属音 No.226 夢見のツリー SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 マジックバレット 森の木霊 チェロー 占夢術 エナジーヒール クレストアタック ガイアパワー サイコキネシス No.227 ヤキ=ビーフン SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ファイアナックル ショルダタックル 火炎瓶シュート グランドナックル はりきる ニトロデスパレス 岩落とし じたばた No.228 サムライ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 勇影剣 和の精神 見切り つばめ返し 痛み分け 諸刃斬り 水流斬り お命頂戴いたす! No.229 イリス SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 オーロラの輝き イグゾースト しんきろう おまじない ヒール レインボーレイン リフレクトベージ SPかいふく No.230 烈風の遊牧民 SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ひづめスタンプ ハリケーン 神速 先読みの風 荒れ狂う風 猛毒の風 竜巻 熱風 No.230 烈風の遊牧民´ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 みだれひっかき ハリケーン 神速 先読みの風 荒れ狂う風 はりきる 逆鱗 磨撃雷爪 No.230 烈風の遊牧民´´ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 草結び ハリケーン ミスティ 先読みの風 ガイアパワー リーフフロート サイコライト 守備封じ No.231 おぼろ姫 SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 往復ビンタ 影打ち くすぐる 空手チョップ テレポート 道連れ やる気奪い シャドーボール No.232 電撃触手ガール SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 からみつく プラズマウィップ アクアソニック ウィンドナックル 閃雷衝 雷の結界 マッドパルサー はたきおとす No.232 電撃触手ガール´ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 からみつく プラズマウィップ 絡め足 ウィンドナックル 閃雷衝 雷の結界 白い霧 マッハスピン No.232 電撃触手ガール´´ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 からみつく プラズマウィップ リクイドベノム 風の束 閃雷衝 雷の結界 溶解攻撃 うそなき No.233 ソーダマン SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ソーダバブル 氷弾 アイスストライク バットスイング しびれる枷 リリースハイドロ スタン攻撃 プリズム No.234 ロム SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 アイスニードル だいかいふく サイコライト エナジーボール 反撃準備の壁 アイスロック ディストーション ミスティ No.235 謎の像 SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ラプス エスパー ストーンフォール さまようじかん 回復封じ スロウ 押し潰す サイコウェーブ No.235 謎の像´ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ラプス エスパー ストーンフォール さまようじかん 岩雪崩 スロウ ミスティ ストーンボム No.236 ホーネッタ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 つつく 妖蜜針 とんぼ返り 暴走花粉 毒突き ワンダースルー シグナルビーム 追い風 No.236 ホーネッタ´ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 つつく 妖蜜針 とんぼ返り ハイパーホーン 毒突き ワンダースルー くすぐる 激烈ドリル No.237 餅つき丸 SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 新緑斬り 巻き付く 叩きつける 金剛破鋼槌 地震 立ちはだかる のしかかり 我慢 No.238 タコ女戦士 SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 絡め足 きりつける ダイビング 水流斬り 斬鉄剣 オーバスラッシュ はたきおとす 蓮華咲 No.238 タコ女戦士´ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 絡め足 きりつける ダイビング 水流斬り 荒れ狂う風 オーバスラッシュ ハッスルダンス 引きずり込む No.239 ダークラミア SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ダークホールド 毒の呪術 這い寄る魔手 巧妙な甘い罠 誘う踊り ギガシェイド 不思議なダンス 睡魔の霧 No.240 メガザメ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 噛みつき 威嚇攻撃 しっぺ返し 波乗り プレッシャー 食いちぎる ダメ押し 足止めの咆哮 No.241 ブルーホーン SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 岩落とし けたぐり ドロップキック グランドナックル 爆裂拳 ハイパーホーン スライディング ガスティソーサー No.242 トリニティソード SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 氷河斬り イナズマ斬り 火炎斬り 旋風真空波 連続攻撃 トライスラッシュ かまいたち つばめ返し No.243 オーガヘッド SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 火の粉 パワーアップ ギロギロ 欲望に従う 風の束 アイアンヘッド 豪快ヘッドバット 氷河斬り No.244 枯れ木オバケ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 伸びる枝 フレスト 不気味なワルツ 自然の反乱 不思議なダンス ダークレイブ 森の木霊 デスプレット No.244 枯れ木オバケ´ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 伸びる枝 フレスト 不気味なワルツ グリモア 不思議なダンス ダークレイブ 道連れ 無抵抗の花粉 No.245 昆虫王 SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 生存本能 ネットストリーム シザークロス 新緑斬り スカーレット トゲギロチン 掻撃 ダークミスト No.246 ミミット SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 シードバレット くすぐる 噛みつき ブロックキャッチ 鉄壁 覆いかぶさる 卑怯攻撃 はたきおとす No.247 ハンパンマン SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ダークラッシュ ボーンラッシュ メガトンパンチ 魔道銃 挑発 ガスティソーサー グランド お仕置き No.248 ジーニャ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ドロップ ディストーション プリズム ムスペル ギャラクシー ハルマゲ ミスティ ドラウト No.249 アトナ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ドラゴンブラッド 足払い 竜の波動 ファイアナックル クイックパーム 蓮華咲 エナジーヒール 直撃弾 No.250 ジェミー SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ハンマーパンチ わるぐち ダストシュート 砕狂乱射 破壊光線 爆裂パンチ 吹雪ナックル 食いちぎる No.251 グーラス SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 みだれひっかき 卑怯攻撃 掻撃 パワークロー 悪魔斬り 追い打ち しっぺ返し ダークラッシュ No.252 イルカ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 ジャブ ドルフィンブロー スタン攻撃 足払い まぶしい光 パリッシュ インファイト 回し蹴り No.253 エリア SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 凍える冷気 疾風突き 神速 ストロングボルト バトンタッチ マッハストリーム フェイント ダメ押し No.254 ヤシーユ(レトロ) SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 きりつける ジャンプ セイントアーマー 勇影剣 マジックバレット ジャッジメント かぶとわり はりきる No.255 スカイダンサー SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 誘う踊り 旋風刃 吹き飛ばし 回し蹴り 空気の盾 ブレイブバード ハッスルダンス プラズマウィップ No.000 ヤシーコ SIDE 初期1 初期2 Lv20 Lv30 Lv40 Lv50 勇影剣 ナイトスピリット 向上心 ハリケーン 斬鉄剣 ミラクルリターン
https://w.atwiki.jp/83452/pages/10254.html
「別れよう」 向かい合わせに座った喫茶店の片隅で律がそう言ったのは、つきあい始めて3ヵ月が過ぎた頃だった。 幼馴染な彼女を意識しだしたのは高3の終わり頃から、それとなくアピールを続けて……。 彼女の方からつきあおうと言ってくれた時は、大げさでもなんでもなく、それまでの人生で一番幸せな瞬間だった。 デートして、キスをして、やがてセックスするようになるまでそう時間はかからなかった。 私たちはうまくいく。きっと、これからずっと。 そう思っていたのに。 考えてみれば、律はこの1週間ほど様子がおかしかった。 元気がなくて、二人でいても上の空で、物思いにふけっているようだった。 浮気……真っ先に浮かんだのはその言葉だった。 「誰か、他に好きな人ができたの?」 「違う!」 答えは早かった。そうじゃない、と律は首を振る。 「私のこと、嫌いになった?」 これにも、律は首を振る。 「なら、どうして」 「それは……」 唇を噛んで、律はうなだれる。 「ごめん。言えない」 「そう……」 頭を垂れる律を見つめながら、私の胸には暗い感情が湧きあがってきていた。 別れる? 理由は言えない? そんなことが許されるとでも思っているのだろうか。 私の心を奪い、虜にし、純潔さえ捧げさせておきながら……。 許されるはずがない。 こんなにも貴女のことを愛している私を裏切るなんて。 赦さない赦さない赦さない赦さない赦さない赦さない赦さない――絶対に! …… 澪からの電話とメールはひっきりなしだった。 喫茶店で、放心状態の澪を置き去りに私が席を立ってから、丸1日。 携帯が鳴り止んでいる時間はほとんどなかった。 携帯の電源を切ってしまえばすむことなのだが、私にはどうしてもできなかった。 もしかすると、決心したつもりでいたのに心のどこかでは澪と繋がっていたいと願っているのかもしれない。 大学に入って一人暮らしを始めたので、一日中着信音が鳴り響いていても家族に迷惑をかけることはない。 それが唯一の救いだった。 メールの文面『愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛し――』、 留守電のメッセージ『どうして出ないんだよ絶対別れてあげないから聞いてるんだろ赦さないから赦さな――』 それらは私の胸をかきむしった。 澪はどちらかと言えば内気で、控えめな女の子だった。 それが、こんなにも狂おしい想いを隠そうともせずぶつけてくる。 その感情のエネルギーの大きさに、私は眩暈がした。 怖い。 本当に、恐ろしかった。 これから私が……私と澪がどうなってしまうのかを想像すると、身震いがした。 それともじっとおとなしくしていれば、この嵐は過ぎ去るのだろうか。 ああ、澪……澪は私と別れるべきなんだよ。 それが澪のためなのに。 ふと見上げた先に鏡があった。 その鏡に映った女は、卑しい目をして微笑んでいた。 「澪……ふ、ふふふ……」 …… 私は律の部屋のインターホンを押した。 朝、律が講義を欠席したことを確認して、すぐにこちらへ向かったのだ。 私は1日待ってあげたというのに、電話にもメールにも一度たりとも返事がなかった。 彼女は私の信頼を裏切ったのだ。 もう遠慮することはない。 「……来ると思ってたよ」 てっきり居留守を使われるかと思っていたが、意外にもあっさりとドアは開いた。 律はすんなりと私を中へ通してくれる。 拍子抜けする感じがした。 「バカだな、澪。どうして来ちゃったのさ」 リビングで立ち尽くす私に、律は笑いかけてきた。 別れ話などなかったかのように、優しい目をして。 「決まってるだろ。どうして別れなくちゃいけないのか、理由を聞きにだよ」 私の鞄の中には密かに包丁が忍ばせてあった。 もし、私の聞きたくない答えを彼女が出すようならば、私は律を刺さなければならない。 それが私を裏切った彼女への罰なのだ。 私が悪いわけじゃない。報いを受けるのは当然ではないか。 しかし律は黙ったまま、なかなか口を開こうとはしなかった。 「なにか、言ったらどうなんだよ」 私はこっそりと鞄の奥へ右手を滑らせていた。いつでもそれが取り出せるように。 「なぁ、澪」 「なに?」 「私、別れようって言ったよね」 「ああ」 「電話もメールも無視した」 「そうだな」 「なのに、澪は来ちゃった」 「あたりまえだろ。納得できないんだから」 「でも、部屋に上がっちゃったら、なにされても文句は言えないよ?」 「な、なに言ってるんだよ……?」 瞬間、私は剣呑なものを感じて半歩下がった。 でもそれをあざ笑うかのような素早さで、律は私との間合いをつめていた。 律の手に何かが握られているのが見えた。 それが私の腹部に押し当てられる。あっという間もなく私は腰からくだけて床にへたりこんだ。 「ごめんな、澪」 上から降ってくるその声が、やけに遠くに聞こえた。 私は動くこともできず、ただ律の足を眺めるだけだった。 …… 一度は逃がそうとしていた子犬が、自ら腕の中に飛びこんできた。そんな気分だった。 手に入れた。手に入れてしまった。もう逃がしてあげない。二度と。 私はスタンガンによって無力化している澪に手錠をかけた。玩具とは違う、鍵がなければはずすことはできない。 次いで、その細い首に赤い首輪を。 ぞくぞくした。 一人の人間を、ただの所有物にしてしまう。そんな背徳感が私の下腹部を熱くしていた。 首輪についたリードはベッドの足に繋いでしまう。 可愛い、私だけのワンちゃんのできあがりだった。あとで犬耳と尻尾も買ってつけてあげようか。 「う……律……」 少し回復したらしい澪が、ベッドに腰かけた私を見上げてくる。 「今日から澪はこの部屋で暮らすんだよ。嬉しい?」 「どういう、こと……?」 「愛してる。澪」 私は澪の頭に手をやり、綺麗な黒髪を撫でた。 「気づいてる? この部屋にはテレビもラジオもない。パソコンもない。電話は私の携帯だけ。澪の携帯は……」 私は澪の鞄を開けた。携帯より先に包丁が見つかって、私はこみあげる嬉しさに笑みをこぼさずにいられなかった。 私のこと、殺したいくらいに想ってくれていたんだね……。 携帯は電源を切って、念のため湯をはっていた浴槽に沈めた。あれは防水タイプではないので、壊すにはこれで充分だろう。 「ど、どういうこと?」 「わかんない?」 私は澪の目線の高さにしゃがみこんだ。 「この部屋には、外と繋がるものは何もないんだよ。私と澪の二人だけ。あとは何もない。わかる?」 澪は怪訝そうに首を傾げる。 頭のいい子なのに、わからないふりでもしているのだろうか。 「澪の目に映るのは私だけだよ。澪の耳に聞こえるのは私の声だけ。澪の世界には私だけいればいい。あとはいらない。そんなの許さない。赦せない」 私が自分のこの想いに気づいてしまったのは、澪が男友達と談笑する姿を見た瞬間だった。 引っ込み思案な性格だったのに…楽しそうにしていた。あんな奴と。 ダメだ。澪に男が近づくなんて。いや、男だけじゃない。女だって……ダメだダメだ。 誰も澪に近づくな。 私の澪に、触れるな。 「愛してるよ」 一度は否定した、危険なこの思想。せっかく鍵をかけたのに、それを壊して入ってきたのは澪の方だった。 だから、もう我慢しない。 私は澪を抱きしめた。 「律……」 澪が私の耳元で囁いた。 「私は、律の……律だけのものになるの」 「そうだよ」 「……いいよ。でも――」 私の肩をそっと押した澪は、熱に浮かされたような瞳をしていた。 「もし私のこと捨てたりしたら……殺すから」 ああ――。 その言葉に私は、もう劣情を隠すこともできず、澪の唇に貪りつくとそのまま押し倒していった。 戻る
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/628.html
前へ 「わ、私にどうしろっていうの」 なんで他人のダイエットのことで、このような理不尽な目に合わなきゃならないんだ。 そう思っていると、「りーちゃん、他人事じゃないんだからねっ」と舞ちゃんの一睨み。 「りーちゃんも負けず劣らず、ぷくぷくぽん」 「あばばば、そりは言わんといてぇ」 もう、舞ちゃんたら容赦ないんだから! 自覚はあったものの、親以外の人に言われたのは初めてだ。 だけどあんまり躊躇せず言うもんだから、カチンときたりはしない。あ、はい、ですよねー・・・みたいな。 意外と気難しいと称される私には珍しい事だ。 それはきっと、舞ちゃんがとても素直でウソのない性格だから。私的には、有原さんみたくねっちょり責められるよりも説得力があるような気がした。 「決めた!ちしゃともりーちゃんも、2人まとめて舞が面倒見るでしゅ! りーちゃん。今日のお昼ごはん、お弁当?」 「ううん。今日は学食にしようかと」 答えてから、しまった!と思ったけれどもう襲い。 みるみるうちに、舞ちゃんの可愛らしいお顔が、ドS様のそれに変化していく。 残念ながら私はMっ子じゃないので、舞様舞様オシオキキボンヌというわけには行かず、悪寒が体を突き抜けた。 「ちょうどよかったでしゅ。 舞特製のダイエットランチ、りーちゃんにも堪能してもらわないと。 ちしゃと、りーちゃん。後でお昼にね。楽しみにしてろでしゅ。ケッケッケ。 ほら栞菜、行くよ!」 「引っ張るなコラ!ぷにぷにシスターズよ、また後でね!絶対に阻止してやるかんな!グヒョヒョヒョヒョ」 歩きながらケータイを開いて、「ランチ1人前追加でしゅ。はぁ?オメーが学園にもってこいでしゅ!」とどこかに電話する舞ちゃん。いや、舞様。命令口調がナチュラルすぎる。 ザワ・・・ザワ・・・ 嵐の如く、学園の有名人が去っていった後、私たちはクラスメートからの好奇の眼差しに晒されることとなった。 「お、岡井さぁん」 「気になさらないで、すぎゃさん。 千聖たちにお付き合いいただくことはないわ。まったく、舞ったら強引なんだから・・・」 「ん、でもいいよ。今日は舞ちゃんのプランに乗っかってみる」 そう言うと、岡井さんは不思議そうな顔をしながらも、曖昧にうなずいてくれた。 ・・・まあ、私もお年頃ですし。ちょっとぐらい、ダイエット的な何かを体験してみてもいいんじゃないかと思う(ラーメン立ち寄りはやめないけどね!)。 * 「さーて、お待ちかねの時間がやってきたかんな!」 それから2時間後のランチタイム。 私たちは舞ちゃんのテリトリー、屋上の給水塔の影に座り込んでいた。 「何で栞菜まで来たんでしゅか」 「はーん、お嬢様在る所栞菜も在りって諺知らないの?」 「そんな諺あってたまるか」 「舞、栞菜、そんなことよりも、千聖はおなかがすいてしまったわ。早くお弁当を出してちょうだい」 岡井さんにせかされて、舞ちゃんはバッグからピンクの小さめなお重を2つ取り出した。いつもの岡井さんのお弁当箱だ。 「ごめんね、私の分まで。本当にいいの?」 「気にしないで。舞はレシピ考案しただけだし」 「調理は?」 「家来が。さっき追加分も持ってこさせたの」 「もう、舞ったら。おとなしいからといって、あの執事をあまり苛めないであげてちょうだい」 メッ、って感じに窘められて、若干嬉しそうな舞ちゃん。私にもやっとわかってきたぞ、この辺りの力関係が。 それにしても、舞ちゃんって家来とかいるんだ・・・。執事さんってことは、男の人なんだよね?全く未知の領域だ。お料理なんか、できるものなのかな? 「さ、開けて開けて!」 舞ちゃんにせかされて、岡井さんとせーのでお弁当の蓋を開けた。 「・・・・えー、と」 ・・・何ていうか、プルプルした素材のものが、そこにはぎっしりと詰まっていた。 「初日のメニューは寒天でしゅ。舞特製・超超超低カロリー弁当、どうぞ召し上がれ!」 舞ちゃんは天使のように可愛らしい笑顔で、さも楽しげに私たちを促した。 ・・・ああ、そうですね。いかにもカロリーありませんって感じだ。 ピンクやオレンジ、黄緑色に着色されて、星とかハートにくりぬかれた寒天達。お弁当用の串とかいっぱい使って、盛り付け方も可愛らしい。舞ちゃんのセンスか、家来さんのセンスか知らないけれど。 私はおそるおそる、真っ赤なお星様の寒天を口に運んだ。 「どう?」 「・・・おいしい。トマト味?」 「うん。野菜とか果物を磨り潰して、ピューレにしたんだってさ。糖分は一切使ってないみたい」 「それはまた、手の込んだことを・・・」 あれもたまには役にたつこともあるんでしゅね、とつぶやく顔は、完全に女王様だった。 「どう、ちしゃとは?美味しいの?」 「ええ・・・おいしいわ」 あいまいにうなずいた岡井さんは、うかない表情。 目が合うと、すがるような表情を浮かべてきた。 「・・・うん」 「・・・ええ」 何となく、言いたいことはわかる。 たしかに、野菜と果物の寒天は美味しい。・・・これがおやつだったら、良かっただろう。でも今は、ランチタイムなのだ。 くいしんぼうでしょっぱいもの大好きな私たちには、もの足りないどころの騒ぎじゃない。 そもそも、寒天ってお弁当箱いっぱいに詰め込んで食べるものじゃないし・・・食感もぷるぷるなだけで単調だし・・・味は薄目に抑えられてるし・・・ 「さぁーて、私もお弁当食べるかんなっ」 そんな私たちをあざ笑うかのように、有原さんはおもむろにランチボックスを開く。途端に広がる、スパイシーな香り。 「・・・まあ、栞菜ったら!」 手のひらサイズの密閉容器が3個。 そこに、本格インド料理屋さんで出されるみたいなカレーが詰まっていた。 「付け合せはタンドリーチキン、チーズナン。美味しそうだかんな。ナマステー」 「あっ、ちょっと栞菜!舞の家来勝手に使わないでくれる?どーせ作らせたんでしょ?ってか、そういうお弁当でちしゃとの気引かないでよね!」 ・・・よくわかんないけど、ご愁傷様です、家来さん。 「はーん?最初に言ったはずだよ。私はお嬢様のダイエットには賛成してないんだかんな。お嬢様、辛ーい料理はお好きですよね?寒天なんてやめて、こっち食べるかんな! バターチキンカレー、グリーンカレー、レッドカレー。おやおや、下の段にはフライドチキンもあるみたい」 「カレー・・・」 「ダメ、ちしゃと!」 虚ろな表情で、栞菜さんのお弁当に引き寄せられる岡井さん。 その襟首をガッと掴んで、引き戻す舞ちゃん。つりあがっていく岡井さんの目じり。・・・ああ、修羅場が始まりそうだ。 私は寒天をもぐもぐ、若干御三方と距離を置いて、給水等の影に避難した。 「・・・少しぐらい、いいじゃない、舞」 「だめ!一口食べたら、もっともっとってなるでしょ、ちしゃとの場合。そんなカロリーの高いもん」 「あら、カロリーは1つの目安にすぎないのよ。カレーはカプサイシンやスパイスで新陳代謝が良くなって云々」 「・・・ったくちしゃとのくせに、そういう知識だけはいっちょまえに!とにかく、屁理屈言わないで今日は寒天!」 「フガフガフガフガ!」 じゅるり。美少女のキャットファイト、最高だかんな・・・ 有原さんがケータイのムービーを構えるのを、私は涙目で見守った。寒天を食しながら。 もしかしてこの人・・・岡井さんのダイエット妨害のために、ハイカロリー弁当を持ち込んだんじゃなくて、最初からちさまいバトルをハァハァしながら観覧するために・・・?ああ、もうこれ以上このことについて考えるのは危険な気がしてきた。 「ごちそーさま・・・」 菅谷、じみーに寒天完食。 そのまま3人にバレないよう、抜き足差し足で給水等を降りた。 岡井さんには申し訳ないけれど、私のような一般人には、とても付き合いきれる世界ではなさそうなので・・・。とりあえず、ダイエット的な体験も出来た事だし、ここでドロップアウト! 屋上から階段でおりつつ、私はケータイをパカッと開いて、アドレス帳から番号を呼び出す。 「もしもーし、熊井ちゃん?今日の放課後なんだけど、新しいラーメン屋さん見つけたんだぁ。厚切りチャーシューで、味噌とんこつベースでぇ・・・」 次へ TOP
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/57582.html
【検索用 あさわらうひと 登録タグ COBA x5884x VOCALOID あ ニコニコ外公開曲 初音ミク 曲 曲あ 椎野 海月】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:COBA x5884x 作曲:COBA x5884x 編曲:COBA x5884x イラスト:椎野 海月 唄:初音ミク 曲紹介 曲名:『嘲笑う人』(あざわらうひと) COBA x5884x氏、11作品目。 歌詞 (動画より書き起こし) 今日もどこかで誰かが誰かの 陰口を言ってる 楽しそうに嘲笑いながら そんな話を耳にする度に ニヤニヤしてしまう それが私の至福の歓び 派手なグループで威張ってるけど その仲間たちから 嘲笑われてること知ってる? ボスに気に入られたくてコソコソ 動くアナタのこと "コバンザメ"だってさ 指をさしてる方も さされてる 遠くから見てると 嘲笑えてくる Na Na Na... こりゃオモシロイ Na Na Na... ヒトはヒトが 傷付くことを求める 容姿が少し好いからってだけで プリンセス気取りの 勝手ばっかのアナタのこと アナタの大好きな彼氏もほら 陰で嘲笑ってるよ 小バカにするように アナタの✖✖✖ なんか真っ黒で 臭くて汚くて 気持ち悪いってさ Na Na Na... 愉快、爽快 Na Na Na... ココロもカラダも キレイに洗いましょう 自分より不幸な ヒトを見ると 胸をなで下ろしホッとする ヒトの不幸は甘い蜜の味 とろとろ なめらか 美味しいの Na Na Na... 鼻唄うたってスキップして Na Na Na... さて、お次は誰の番? コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
https://w.atwiki.jp/yuina/pages/220.html
「さあ!! 『ブラックシップ』にいる何者かをぶっ飛ばすわよーーっ!! 私の『東方ネタ』がこの程度じゃ終わらないってとこ、見せてあげるんだからっ!!!」 「セー、いいかげんマグノリアたちと合流して、真面目に船に乗り込もうよ。」 ここでこうして足止めを食らっている間にも、船の中では中盤の山場を迎えようとしているというのに、 このままでは全く見せ場がないまま終わってしまう。 「厚顔無恥、支離滅裂。付き合ってられないよ。ソール、ヒミン、さっさとあっち行こう」 そう言って立ち去ろうとするマーニだったが、それをさえぎるセー。 「あら、あなた・・・、マーニって言ったっけ、なかなかいい素材ね。」 「何?」 睨み返すマーニに対して、セーかまわずマーニを品定めするがごとく、足の先から頭のてっぺんまで視線をめぐらす。 そして、何を思いついたのか、頭の上に突如、電球を発光させると、マーニに、横からひっつくようにして、 「ちょっと協力してくれないかな? すぐに終わるから。」 「な、なんで私が、あなたなんかと・・・」 嫌そうにするマーニ。 すぐ側を飛んでいるソールに、助けを求めるような視線で訴えるが、 逆にソールに、「ちょっとぐらい、いいんじゃないかな?」という目で見つめられて、いよいよ逃げ場がなくなってきた。 「えっと・・・、私に合わせて、これを読んで欲しいの。」 諦めの表情を、承諾と受け取ったセーが、懐から取り出したのは1枚の紙切れ。 そこには難しそうな漢字がいっぱい書かれていて・・・。 「四字熟語?」 「ん~、まあ、そんな所だけど・・・。」 一瞬、セーの思惑が分からず戸惑うマーニだったが、 四字熟語で私を試そうとは、笑止千万。と軽くあざ笑う。 「じゃあ、いっくよーーーっ!!!」 そう合図すると、マーニとの間に距離をとるセー。 その構えも意味不明。 周りには、何が起こるのかと、楽しみにしているソールとリリー。 何も起こらないでとお腹を押さえながら切に願うヒミン。 そして、それは始まった・・・。 「答えよっ!マーニっ!!! 流派・東方不敗はっ!!!」 「お、王者の風よ(って、これ四字熟語じゃないし・・・)」 「全新っ!!!」 「系列。(何?このテンションの高さは?)」 「「天破侠乱」っ!!!」 マーニが驚いたのは、そのセーのテンションの高さ。 これは大きな誤算だった。合わせるなんてとても無理。 「見よっ!! 東方は赤く燃えているーーーっ!!!」 (ダメ・・・、私には言えない・・・。) 無駄に決めポーズをとるセーに、ついに合わせ切れなくなったマーニは、最後の大事な部分で黙り込んでしまう。 一方、丁度東の方から見ていたソールは、「ソールのこと?」と、頭の上にはてなマークを浮かべている。 「BGM魔法っ!!『我が心 明鏡止水~されどこの掌は烈火の如く~』っ!!!」 セーがBGM魔法を唱えると、どこからともなく勇ましい音楽が流れ始める。 どこが明鏡止水だ、と心の中でツッコミを入れるマーニ。 すると、セーはマーニの方を向いて、 「さあ、テンション上げていくわよーーっ!!!」 「・・・まだやるの?」 よく見ると、セーの渡した紙切れには、裏にも四字熟語のよーなものが1つだけ載っていて・・・。 「・・・ん? 『超級覇王』??? って、しまった!!」 それに気を取られたマーニ。その隙にマーニの後ろに回りこんでいたセーは、 「『電影弾』ーーーっ!!!」 ズゴゴゴゴゴゴゴォーーーーーーーーーっ!!!! セーに背後から撃ち出されたマーニは、渦巻く光を纏って『ブラックシップ』めがけて一直線に突撃し、 海上を飛び回る魔物を次々と消し飛ばしながら、一瞬で敵船に到達。 そこで・・・。 「ぶゎあぁーーく!! はつっ!!!」 セーの掛け声に合わせて、マーニの纏っていたオーラが爆炎を上げる。 やがて煙が晴れると、『ブラックシップ』の頑丈そうな外壁に巨大な風穴が・・・。 「マーニっ!!!」 流石に目の前で展開されたその光景に、マーニの身が心配になったソールが叫ぶ。 「大丈夫よ。技の性質上、使用した側には一切ダメージはないから。」 「そうなの?」 その言葉どおり、すぐに戻ってくるマーニ。 そしてまず最初にすることは・・・。 ズコーーン!! 「ったっ!!」 おもいっきりセーをグーで殴るマーニ。 「なんて事するの!! 死ぬかと思ったじゃない!!!」 「あはは、ゴメン、ゴメン。 でも、これであの船にいる『何者か』に、私たちの力を見せ付けてやれたわ!!」 「得手勝手!! 自画自賛!! 言語道断っ!!! あと『たち』って、なんで私も入れるの!!?」 「何言ってるの、2人の友情パワーの勝利じゃない!!」 「そんなものないっ!!!」 やはり全く反省する気のないセー。 セーはマーニのことが気に入ったらしく、強引に仲間に引きずり込もうとしているようだ。 マーニは、自分がネタの一旦を担わされて、ご機嫌斜め。 その一方で、友情パワーならソールと組みたいと思っていたり。 そしてソールは・・・、 「ソールもあれやってみたいな・・・」 「「え?」」 ―― 一方その頃。 「ヒミンさん、大丈夫?」 「・・・うん、さっきもらった胃薬でなんとか・・・」 ―――――――『次回予告』――――――― ついに現れた劇場版最強の敵!! 「ダメ、ソールの『日輪弾』が効いてないよ!!」 「くっ、マーニ、ここは今一度私と協力して、究極奥義をっ!!」(セー) 「誰があなたなんかと・・・、それよりソール、2人の愛の力でラブラブ奥義を」(マーニ) 「うん!!」(ソール) 「『石破』!!」(マーニ) 「『ラブラブ』~!!」(ソール) 「「『天驚拳』ーーーっ!!」」(ソール&マーニ) 交錯する思い・・・。 「何やってるの、二人とも、やっぱり私がいないとダメなんだから。」(ヒミン) 「ヒミン!!」(ソール) 「胃はもう大丈夫?」(マーニ) 「大丈夫よ、それより、いくよ!!」(ヒミン) 「古代妖精究極フォーメーション『フェアリー・トライアングル』ーーーっ!!!」(ヒミン&ソール&マーニ) 互いの命運を賭けた戦いが今ここに・・・。 「私がいるのを忘れてもらっちゃ困るわ。」(セー) 「でも、あなた古代妖精じゃない。」(マーニ) 「この際そういう細かいことは気にしないの!!」(セー) 「ソールも、セーにも協力してもらった方がいいと思うよ。」(ソール) 「・・・ソールがそう言うなら・・・。」(マーニ) 「それじゃあ気を取り直していくよ!!」(ヒミン) 「新・古代妖精究極フォーメーション『プリズム・カルテット』ーーーっ!!!」(ヒミン&ソール&マーニ&セー) そして遂に物語は結末を迎える!! 「こうなったらもう、妖精も人間も使い魔も関係なしよ!!」(セー) 「セー、私が入るのはいいけど、使い魔はいないって。」(リリー) 「で、ここで私の知りうるネタでいうと、2つのパターンがあるんだけど、どっちにする?」(セー) ――――――――――――――――――――――――― 決め技を選んでください。 ⇒『ギャラクシーオメガスター』 『シャッフル同盟拳』 ――――――――――――――――――――――――― 「なに、これ?」(ヒミン) 「優柔不断、曖昧模糊。ここでそれを聞く?普通?」(マーニ) 「じゃあ、両方混ぜちゃうっていうのはどうかな?」(ソール) 「あ、それいいかもー!!」(セー) 「もう、何でもいいからいくよ!!」(ヒミン) 「今、みんなの愛と友情を一つにして!!」(セー) 「この魂の炎!!」(リリー) 「極限まで高めれば!!」(マーニ) 「倒せないものなど!!」(ソール) 「無いっ!!」(ヒミン) 「「「「「私(ソール)のこの手が真っ赤に燃えるっ!! 勝利を掴めと轟き叫ぶっ!!」」」」」(ヒミン&ソール&マーニ&セー&リリー) 「「「「「『ばぁぁぁぁくねぇつっ!! ギャラクシーオメガスターシャッフル同盟けぇぇぇえんっ!!!』」」」」」(ヒミン&ソール&マーニ&セー&リリー) ――――――――――――――――――――――――― 「・・・っていうのはどうかな?」(セー) 「絶対駄目。」(マーニ)
https://w.atwiki.jp/kana0609/pages/22.html
広島東洋カープ 初めての方もそうでないかたもどうぞ! 希望ポジションの空きを確認して登録お願いします^^ 必ず、遊び方・簡単な説明を読んでください。 球団からのメッセージ 募集状況 満員御礼! 入団前キャンプでは 投手枠が空き次第更新致します。野手枠が空き次第更新。 対外メッセージ 遊び方と簡単な説明(必読)はしっかり読んでおきましょう!チーム内の雰囲気は良く、会話も活発です。育成について疑問などありましたら、些細なことでも聞いてくださって構いません。チームの皆様が丁寧に教えてくださいます。勿論、初心者の方でも大歓迎です!広島で一緒に鯖ペナを楽しみましょう!会話を楽しみたい方は是非広島へいらっしゃって下さい! 広島の選手のニッチな記録 広島東洋カープ選手名鑑 広島東洋カープ選手名鑑(野手) 広島東洋カープ選手名鑑(投手) 球場データ 本拠地 広島市民球場 センター115.8m 両翼91.4m フェンス2.6m チーム通算成績 リーグ制覇46回(日本一26回) チーム成績&総括 ※74期以前のタイトル受賞者はコチラにまとめております 年度 順位 勝ち 負け 引分 勝率 打率 防率 得率 本塁 盗塁 失策 監督 コーチ 155期 2位 71 63 1 .529 .288 3.21 3.9 130 0 56 藤田 山口 156期 2位 75 51 9 .595 .280 2.88 4.0 132 0 42 王 達川 157期 優勝 日本一 82 46 7 .640 .277 2.50 3.8 146 0 56 王 牛島 158期 優勝 日本一 89 41 5 .684 .282 2.44 4.3 144 0 56 王 牛島 159期 2位 74 56 5 .569 .284 3.05 4.2 145 0 48 王 牛島 160期 優勝 日本一 82 50 3 .621 .275 2.56 3.9 141 2 54 王 佐藤義 161期 優勝 83 49 3 .628 .270 2.88 3.8 135 0 67 王 佐藤義 162期 優勝 日本一 80 52 3 .606 .273 2.56 3.9 133 0 57 古葉 達川 163期 2位 72 58 5 .553 .257 2.24 3.0 94 4 43 古葉 達川 164期 優勝 日本一 78 52 5 .600 .273 2.18 3.3 102 2 42 古葉 達川 ※10年以上前の成績はこちらをご覧下さい。 選手名簿(163期終了時) 登録野手 選手名(製作者) 守備 寸評 獲得タイトル C坊(カープ坊や) 捕手 伝統ある広島のマスクを被る新人捕手。肩とキャッチングには絶対の自信を持ち、すでに3年目ながら完成の域にある。打力の底上げも期待され、大きく羽ばたいて欲しい選手の1人だ。 - 木村(山本) 一塁 打線の中核を担う、高卒エリートもベテランの仲間入り。一本足打法から繰り出される強烈な打球は見る者を魅了する。高いレベルで競い合える仲間達の中でどれだけの成績を残すのだろうか。 GG(2)ベスト(4) 新 りょう(正宗) 二塁 攻撃の、守備のキーマンとして常に期待のかかる名手。投手を助けるためにと取得したキーストンがキラリと光る。安打製造機の血筋はどこまで進化を続けるのか注目だ。 GG(1) ベスト(2) GE(GE) 三塁 俊足巧打の切り込み隊長としての活躍を期待される若手野手。父のCE選手とは違うタイプでどれだけの成績が残せるか。目指すは3割40盗塁。目標を高く持って欲しい。 - フィールダー(マーク) 遊撃 早くもベストナインに選ばれたセンスの塊とも言える大型遊撃手。処理の難しい打球を容易く掴み、内野安打は許さない。守備範囲を広げ、GGを毎年獲ってもらいたいものだ。 ベスト(1) D.J(D.J) 左翼 本塁打を毎年量産し、腕を磨く長距離砲。毎年安定して20本前後を記録しており、その長打力は他球団の投手達を震撼させている。タイトル取得で地位を確かなものにして欲しい。 GG(1) ベスト(1) GG(1) ヘンリー(びたわん) 中堅 強肩好守で投手を盛り立てる名手。レーザービームと称される送球で本塁は踏ませない。広い外野を狭く感じさせる躍動感あるプレーに期待だ。 - アンデルセン(伊曾保) 右翼 バッターとして完成に近づき始めた大型外野手。恵まれた体格から繰り出される打球は、あざ笑うかのように守備の間を破る。既にMVPや首位打者などを獲得し、目指すは三冠王だ。 MVP(1) 首(2)安(3)GG(2) ベスト(2) ろこ(ヤンマ) 指名 常に中軸を担い、MVP・首位打者を獲得した怪物。巧打・長打・脚力と穴は無く、将来的にはトリプルスリーも期待できる。活躍を約束された野球エリートの目指す頂はどこなのか、ぜひとも見守りたい。 MVP(2) 首(3)点(1) 安(2)出(2) 新 登録投手 選手名(製作者) 役割 寸評 獲得タイトル ジャニ史(yf) 先発 スライダー、スライダー♪今日も懲りずにスライダー♪他の投手が頑張ってくれるはず! 勝(1) 率(1) そんな大人(修正してやる!) 先発 ノビのある直球をコーナーに自在に投げ分ける本格派エース。抜群のスタミナは入団当初から際立っており、各能力も着実にレベルアップしている。タイトル争いの第一人者として、チームに勝利を呼び込みたい。 沢(1) MVP(1)勝(1) 率(1)B9(1) 阿会喃(ハムスター) 先発 プロ入り後は中継ぎでフル回転していたが、チーム事情により先発転向となった。といってもスタミナは申し分なく、中継ぎ仕込みの回復力も兼ね揃え、穴の無い好選手である。同年代の投手達と切磋琢磨し、彼らでタイトルを独占してもらいたいところだ。 - 西本秀喜(アモアモン) 先発 ルーキーイヤー、誰もがその実力に驚かされる事となった。防御率2.08、13勝とこの世界で何十年も生きてきた選手達と遜色ない成績を1年目の選手が残したのだ。一体この先、どれ程の選手となるのだろう。 新 ウイッスういさん(うい!!?) 先発 入団時から着々と力をつける剛球右腕。抜群のスタミナと快速球、独特の角度で変化するカーブがウリ。エース争いの渦中で何が見つけられるか期待していきたい。 - C・ルイス(遅球王) 先発 アメリカ出身のいたずら好きの剛球右腕。メジャー行きが有力視されていたが広島カープに入団、成長を続けながらの投球は素晴らしい。既にMAX148キロを記録するなど将来性は十分、今後も目が離せない。 - 狂骨(京極) 中継 快速球と変化球の緩急で打ち気にはやる打者を手玉にとる。そんなピッチングを身上にし、結果を残す技巧派左腕。プロの打者達が打ちあぐねる姿をぜひご覧あれ。 中(1)B9(2) 新 スライリー(スライリー) 中継 入団時の手違いがあったものの、中継ぎで試合をつくる若手右腕。高いスタミナは崩れた試合でのロングリリーフの際に必ず役に立つはずだ。負けているときこそチームを盛り上げる、元気な姿を見せて欲しい。 - オバマ(bisyamon) 中継 190cmの長身から鋭く切れ込むスライダーを武器にするリリーパー。2009年、世界から最も注目を浴びる男はサバイバルペナントでもその実力を発揮するYes,we can!! - ロールケーク(ロールケーキ) 中継 着々と力を付け、中継ぎの一角を担うサブマリン。バランスよく鍛えられた能力で試合後半を受け継いでいく。駆け引き上手の真骨頂はこれから発揮されるはずだ。 - キングフロスト(DDS) 中継 キレのあるスライダーを携えて入団した若手右腕。バランス良く鍛えられた制球力も心強い。まずは結果を残し、チームの一員としての好スタートを切って欲しい。 - 時雨亜沙(エロゲオタ) 抑え 赤ヘルの守護神がすっかり板に付いた通称『戦慄の時雨』。真面目でしっかりものだが、元気さとノリの良さも併せ持つ。面倒見もいいが、実は意外に甘え上手。底抜けの明るさでチームに勝ちを呼び込む勝利の女神になってもらいたい。 救(4)B9(5) GG(1) 首・・・首位打者 本・・・本塁打王 安・・・最多安打 出・・・最高出塁率 打・・・打点王 中・・・最優秀中継 救・・・最優秀救援 勝・・・最多勝利 勝率・・・最高勝率 奪・・・最多奪三振 防・・・最優秀防御率 沢・・・沢村賞 MVP・・・シーズンMVP オMVP・・・オールスターMVP 新・・・新人王 GG・・・ゴールデングラブ ベスト・・・ベストナイン 名前 コメント 来場者数 今日の観客数 - 昨日の観客数 - 合計観客数 -
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5132.html
前ページ次ページPersona 0 ペルソナ0 第十二話 走る、走る。 辺り一面には茫洋とした霧が立ち込め、前も後ろも右も左も分からない。 ただ混迷を深める景色のなかをルイズは走る。 どこへ向かっているかは分からない。 なにを目指しているかも分からない。 それでも足を止めることは出来なかった。 ドキドキする心臓とズキズキする喉、息は荒く力を使いすぎたせいか割れそうなほど頭が痛い。 足は棒のようで一歩踏み出すごとに馬鹿みたいにふらつく。 それでも足を止めることは出来なかったのだ。 「――トォ、サイトォ」 朦朧とする意識、痛む喉が知らずその名前を呟いていた。 見知らぬ他人、ほとんど会ったこともない平民の少年。 だと言うのに何故? 何故こんなにも心を掻き毟られるのだろう? こんなにも切ない気持ちになるのだろう? 「それはただの幻想にすぎない」 心のなかで思っただけなのに、その言葉に返事が返ってきた。 「今感じている感情はお前が得たものではないからだ」 ルイズは走る、四方八方から響いてくる声がルイズに方角を見失わせる。 けれど走る、心が命じるまま倒れそうになる体を動かす。 「偽りの繋がり、偽りの主従、滑稽だ。それほどまでに追い求めた“真実”がどれほど厳しいものか……」 「――るさい」 ルイズは叫ぶ、自分を惑わす声を、行く手を遮る霧を吹き払うかのように。 「うるさい!」 激情のままにルイズは叫ぶ。 そのルイズを憐れむように霧の向こうから響く声は告げる。 「愚かな……ならば知るがいい」 霧の中に照らし出される、一筋の道。 「お前が求める真実の苛烈さを……」 それきり霧の向こうからの声は途絶えた。 代わりにルイズの耳が捉えたのは慌てた足音と、己の名を呼ぶ友の声。 「ルイズちゃん、ルイズちゃーん!」 赤と黒で彩られた道の向こうからルイズを呼ぶ声がする。 疲れ果てた体に鞭を打ってルイズは一歩踏み出した。 ――その姿を見ている者がいる。 一人は人をあざ笑う白痴の塊。 一人は全てを覆い隠す霧の王。 そして一人は神の国を統べる狂信者。 ロマリアの王、若き教皇ヴィットーリオ・セレヴァレは杖を振りかざしたまま、宙に浮かんだ光る鏡に映し出されたルイズの姿を熱心に見ていた。 その傍らに控えるのはにやにやとした笑いを浮かべた月目の優男。 「成程、素晴らしきは“虚無”の力と言ったところですか」 「ええ、全くですね。しかし癪に障るな、本来なら僕が聖下の使い魔になるはずだった筈なのに」 「それは仕方がありません、これも始祖のお導きでしょう」 そうってヴィットーリオが杖を動かすと、鏡はその移す景色を変える。 ルイズの遥か後方、霧の果てから彼女のことを見つめる一匹の巨大な化け物へと。 「虚無の使い魔の最後の一人、記すことすら憚られる者――一体偉大な始祖ブリミルは僕たちになにをさせようとしているんでしょうね?」 「それはわかりません、ですが私たちがするべきことはただ一つ」 ヴィットーリオは空いた方の手で執務机の上に置かれた書類にサインした。 無駄に修飾と婉曲な表現を多用したその羊皮紙でできた髪の上には教皇庁の名立たる大司教の署名と共にある二つの名前が書き連ねられている。 それは一つの歴史ある王国に新たに生まれた女王と、その側近である年老いた枢機卿の名前。 「“この”ハルケギニアに住む者たちに幸福を齎すことではないでしょうか?」 杖を下ろしにこりと微笑んだヴィットーリオの言葉には一片の曇りもなく、ほんの僅かな逡巡もない。 パンパンパンパン 突然響いた拍手の音にヴィットーリオは背後を振りむき、ジュリオは自らの主を庇うように前で出る。 何者だ、などと無粋極まりない詮索などしている暇はない。 此処は薄暗く黴臭い六千年を秘め隠す教会の暗部、歴代の教皇のみが入ることを許された地下禁書庫だ。 場所を知っている者も極めて限られている上に、水の秘薬の力でただこの場所を守ること以外考えられなくなった最強の衛兵へと己の心を作り変えた精鋭達が羽虫一匹たりとも入れぬ警備を続けている場所。 そんな場所まで入ることのできた暗殺者に詮索などしては無意味だ。 懐の銃を握ったジュリオの手が嫌な汗で汗ばむ。 既に自分の命を代価として最愛の主人を逃がすことは彼の決定事項であったが、果たして自分程度の人間の命でどれほど時間を稼げるものか? ジュリオの頭に主が見せてくれた別の世界の自分の姿が浮かぶ。 もう一人の自分は右手のルーンを輝かせ、幾百幾千もの幻獣たちを操って主のことを守っていた。 ガリアが放った巨大な騎士人形ですらガンダールヴと二人ががりならば物の数ではなかった。 なのに今の自分はただの木偶の坊、命を代価としてすら主がルーンを唱えきる時間を作り出すことすらできない役立たず。 目前に現われた男への殺意と異なる世界への自分への嫉妬で狂いそうになりながら、ジュリオは引き金を引いた。 ダンッと火薬がはじけ、もの暗い世界が一瞬照らされた。 そこに立っていたのは蒼い髪の美丈夫であった。 船乗りが着るような簡素な服の上から、それとはまったく不似合いな深紅のマントを帯びたその男は肩から血を流している。 銃が当たったと言うことよりも、まだ自分が死んでいないことが信じられずジュリオはその端正な顔を間抜けに呆けさせ、目の前の男のことを見ていた。 パン、パン、パン……パン 「素晴らしいご高説まったく痛み入る」 ジュリオに肩をやられたせいか若干やりずらそうだが男は拍手をやめようとしない。 いや己の傷にまったく頓着していない。 「それだけ言えれば大したものだ、宗教狂いの教皇聖下どの」 男は笑う、いかにも楽しそうと言った様子で笑うくせに男の声は少しでも楽しそうではなかった。 「さて――物は相談なのだがね、その話に俺も咬ませてはくれないか?」 「おま……いえ、あなたは…………」 ジュリオが男の正体に気づいた時、彼の主は既に心を決めていた。 「構いませんよ、ガリアの無能王どの」 「おお、それは僥倖だ。既に娘を魔法学院に留学させてしまってな、これで断られたらどうしようかと思ったぞ」 笑う無能王と笑う教皇。 二人とも方向性こそ違っていたがその瞳には同種の光が宿っている。 ぞくりとジュリオは身を震わせると、糸が切れた人形のようにその場に膝をつく。 「しかし、一体どうやって此処へ」 ジュリオの問いにジョゼフは笑いながら答えた。 「何、始祖ブリミルの気まぐれに振り回されるのは今に始まったことではないからな」 無造作に掲げた右手、そこには薄汚れて茶色くなった始祖の香炉が握られている。 「全く、この世は喜劇に満ちているな」 くつくつと、ジョゼフは笑った。 「これを使うクマ!」 そう言ってルイズに手渡したのはピンクのフレームをしたメガネ。 霧を見通す力を持った“それ”にルイズは驚きクマに感謝の言葉を送る。 ――けどこんなもの一体どこから持ってきたの? 帰って来た素朴な疑問の言葉にクマは頭を捻った。 云われて見ればクマは一体どこからこんなものを用意したんだろう? と。 思い出そうとしても思い出せない、そもそもクマ自身の眼にも備わっている霧を見通す能力だが、最初からこんな力はなかった気がする。 ただルイズに会いたくて、ルイズを助けたくて、死に物狂いで霧の中を走っていたらいつの間にか出来るようになっていた。 メガネだって同じだ、いつの間にか持っていた。 まるで何もないところから湧き出してきたように。 「クマは、クマは一体なんなんだクマ?」 足を止め自問するクマ、こんなことができる自分はなんなのだろうか? 空っぽな自分、その中身は一体どこにあるのだろうか? 考えれば考えるほど深みに嵌まりそうになり、クマは無心でルイズの後を追いかける。 そしてクマは出会う。 気を失った一人の少年をその背に乗せた、自分と極めて近しい存在に。 「お前、お前は……」 それは一匹の黒毛赤眼の巨大な犬、冥府の番犬“ガルム”だった。 伝説によれば生と死の境界を明確に区切る地獄の獄卒でもあり、またその恐ろしい見た目から想像できないが歌好きで、飼い主であるヘルには甘えた一面を見せるとも言われる。 「サイト!?」 だがガルムはその身体を霞ませていた。 黒い身体はむこう側の地面が見えるほど透きとおり、ともすれば一瞬その存在を見失いそうになるほど存在感がない。 「くぅん」 一鳴きするとガルムはゆっくりと背中の少年を地面に横たえ、ルイズに向かって押し出した。 少年はまるで醒めない悪夢のなかにいるかのようにうなされ続けているが、命には別状はないようだ。 ほっと一息ついたルイズとは対照的に、クマの表情は暗い。 薄くなり続けるガルム、今にも消えてしまいそうなナニカ。 それがやたらと心を掻き毟り苦しくて堪らない。 ――君は、何クマか? クマの問いかけにガルムは薄くなった真紅の瞳でまっすぐにクマを見る。 ――“同胞”ヨ、ルイズ、ヲタノム…… 消えていくガルムの最後の思念、それがクマのなかの空っぽな何かを震わせる。 ――任せるクマ、ルイズちゃんはクマが必ず守るクマ! その言葉が届いたのか僅かに纏う雰囲気を穏やかなものへと変え、黒い犬は虚空へと溶け消えた。 後に残ったのは気を失った少年とふらふらになりながらその少年に取りすがる少女。 「同胞って、どう言う意味なんクマ?」 頭を抱えた一匹のクマと。 ――ルゥゥゥゥイズゥゥゥゥ。 霧の果てから彼らを見守る、一匹の化け物が残された。 前ページ次ページPersona 0