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コテ集 人生花@アダルト 新管理人 sizisya@チャイルド 元管理人 ◆vmtBc5WCBc 掲示板の削除人。恐らく運営部 種運命 威張ってる割にはあまりできない厨房 確かに 正義 かつて236を荒らしていた。 今では改心して236の住人となっている ↑読みはマサヨシでFA? ↑はいマサヨシです ↑ちょwwww える と同じ学校の最近引っ越してきた人。(ポリス) ローカル厨 どうやらえろに嫌われているらしく、えろにさまざまな手を使われて悪人や史上最強の厨房と言うことに仕立て上げられてしまう。 えろよりはまともである。しかし、彼は236の厨時代を築いた一人であり、それなりの責任もある。 広島保健所 厨房追放に熱心。実は自分自身が厨房(コピペ・虐殺厨)うわなにするあwせdfrtgyふじこlp;@ ラオウ 厨房 七し プロの煽り師。厨を追い出すのに一役買っている Mr.? 古参住人。けっこう煽る。七しに継いで第二の煽り師 色丹 最近降臨した住人。(正体えろ) 桜塚やっくん このスレでデビュー http //www4.rocketbbs.com/441/bbs.cgi?mode=res no=2313 id=236enter 現れるなりいきなり「こんなシケた掲示板削除するにあたいする」発言 リア厨 荒らし辞典 B君 236enterの伝説的荒らし。 「犯罪者死ね」のワンパターン戦法を使う そのBAKAさが住民に受け、一部の者には英雄視されている ノヽノヽ ( ゚Д゚) ( ) | || (_)_) ゴキ君(自称正義) 236enter二人目の荒らし 236支持者のつりも連携し、わずかながら被害を残した。 荒らしの内容は「VIPPER」を召喚しようと試みたり(失敗した) 「⊂ニニ( oAo)ニニつシネー」をコピペしたりのものだった 彼の本名はゴキブリ君 改心して復活した様だが、それは嘘か真か疑問に残る ↑荒らしてる時のIPと改心した後のIPが同じなので恐らく真でしょう by.sizisya@元管理人 (´,_ゝ`)ブッ(仮称:シリア君) 3人目の荒らし。 クマア三世とよばれる釣り師の模倣犯。どう考えてもクマアに程遠い 荒らしの内容は、言うまでも無い。 ヘ,,_ヘ (´,_ゝ`) .(l l) ||.| し' `.J HG (´,_ゝ`)ブッが暴れているときに同時に現れた4人目の荒らし 過去にゴキ君が暴れているときの前後に厨房的な発言で236enterを困らした厨房 しかし、荒らしと言うことも発覚 荒らしの内容は「HGフォー!」などを意味なくあちこちにしまわったり、 個人情報を気安く公開したりなどのはた迷惑なものだった 最近は七し、ID、マサヨシ(正義)の徹底的な煽りで「uza」など少し不満を述べるだけで とくに目立った行動はない Λ_Λ (▼Д▼) ( ) | .|. | (__)__) ↓こいつのサイト http //www.geocities.jp/pawapuro200220002000/saikoooooooo.htm/ (なぜか、URLが雑談掲示板で晒されてから閉鎖した。チキン しかも、アドレスも変えて、236の住人が来ないように仕組んでいる。 ↑えろか種か乙。改行コード間違ってる時点でリア厨決定) 狂ってますよこの人。文章見て下さいよ。キチガイの文章ですよ。by塩じい あの~そういう発言は・・・by某キャスター みんなのヒーロー竹林 HG、(´,_ゝ`)ブッが荒らしているときに新たに現れた5人目の荒らし 恐らく 管理人:236支持者 を虐めていた丁君だと思われる 荒らしの戦法は住所や本名などの個人情報を公開して来たり、わけのわからない書き込みをしてきたりなど そしてVP公開の刑に処せられた。 ちなみに、最近は漫画喫茶から書込んでいるようだが、書込める機会が少ないため 書き込みの間隔が長い |;三三;| ( ・Д・) ( .) | || (_)__) 最後に 修正あればお願いします。 また、悪戯防止にメモ帳にコピペしてあります
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第231話:Persuader セフィロスは奇妙な光景を見た。 発破をかけた直後に、人間が一人出てきたからだ。 一人で自分に勝てると思っているのか、それとも玉砕覚悟か。 「あのー…」 「なんだ」 緊迫感の無い声で、パウロは話しかけた。 「ここで僕が勝ったら、潔く下がってくれますか?」 「クク…下らない事を。…私に勝つというのか?」 「大丈夫です、どんな事をしてでも勝つつもりですから」 それは、自分に言い聞かせているようだった。 そしてパウロは破壊の剣を正眼に構えた。 少し体がぎこちなくなったのを感じたが、すぐにその呪縛は解ける。 金縛りにあう前に倒すか、または退けさせなければならない。一瞬でも硬直したら終わりだ。 「では、行きます」 「独りで往け」 パウロとセフィロスが、ほぼ同時に突進した。 それが、この戦いの始まり。 パウロの目が、変わった。 お互いの剣と剣がぶつかり合った。 火花が散らんかのように勢いよく競り合う。 セフィロスは微笑を浮かべた。 こうなれば主導権はすぐにこちらに移るだろうと睨んだのだ。 相手の剣を弾き飛ばし、そして一閃。それだけで終わる。 だが、破壊の剣はそうさせなかった。 「何!?」 信じられないが、剣を持ったまま前進し始めたのだ。 鍔迫り合いをしながらも、少しずつ後ろに押されていく。 このままではまずい。セフィロスは競り合いを止めようと一瞬力を弱める。 おそらく流して力を押し込めるつもりなのだろうが、それが不覚だった。 ずざざざざざぁ!! なんと、先ほどは少しずつ押すのみだったパウロが走り出した。 勿論、剣と剣を重ね合わせたまま。 「なんだとッ!?…有り得ない、馬鹿な!」 故に、セフィロスはすごい勢いで押されていく。 地面と足を密着させているはずなのに、鍔迫り合いの体勢なのに。 何故この男はその華奢な体でこんな化け物染みたことができるのか! 「滅茶苦茶な事をしてく 言葉を言い終わる前に、後ろにあった建物に体をぶつけられた。 そしてそのまま、パウロががむしゃらに斬撃を起こす。 だが、そのときパウロの体が一瞬固まった。 「くっ…この私が……」 その間に、武器防具屋を背にして少し下がったセフィロス。 落ち着きを取り戻そうとするが、奇妙な感覚が襲う。 「恐怖しているというのか…私がこんな小僧に!」 パウロがまた立ち上がる。 そして、セフィロスを睨んだ。 その時…セフィロスはようやく気づいた。 あの男の目は最早、先ほど自分が女を殺したときに見たあの男の目ではない。 ただの…殺人鬼の目だ、という事に。 ―――破壊の剣は、装備者に恐ろしい力を与える。 だが、その代償は時々襲い掛かる金縛りと、 「斬る…」 殺意の衝動が、その身に湧き上がること。 勿論セフィロスはそんな効果を剣が持っているという事を知る由も無い。 だが勿論パウロは知っていた。自分が呪われた戦士になることなど、百も承知だ。 「さぁ、逝って」 その言葉とともに、相手はあの武器防具屋の傍に立っているにもかかわらず、剣を振りかぶった。 セフィロスは全力で避けた。おかげで建物にも攻撃があたったが、バリアには支障は無かったらしい。 そしてセフィロスも完全に避けたわけではなかった。 左肩から、血が噴出すように流れていた。 「――――成程な」 サイファーが、建物の中からその光景を見ていた。 そして独り納得する。 『ね?この結界が狙われたら、サイファーさんがここを守らないと。 城下町の外から誰かが助けに来るまでここは守り抜かないと。 それに…結界の中にいれば多分巻き込まれないで済むから』 ようやくパウロの…あの言葉の意味がわかった。 パウロは今、あの剣のおかげか何かは知らないが力を持て余している。 制御が効かない部分があるのだろう。建物にまで斬りつけたのはその証拠。 だが、このバリアは支障が無かったらしい。大きく安堵のため息をつく。 「ん?トンヌラ…どうしたの?」 テリーの声が聞こえた。 どうやらあのトンベリが何かを言っているらしい。 サイファーが尋ねると、テリーは静かに答えた。 「今戦ってる二人は、自分にとってはどっちも魔物に見える…んだってさ」 「どっちも?」 確かに、さっきのパウロの目は普通じゃない。 理由はわからないが、違和感を感じる。先ほどここで見せていた姿とはかけ離れている。 嫌な感じがする。 「まあ…大丈夫だろ」 そう呟くと、またサイファーは戦況を見守った セフィロスは剣をパウロ目掛けて薙いだ。 だが、咄嗟に破壊の剣でふさがれる。 そしてそのまま、あの力でもってセフィロスは吹き飛ばされた。 地面にうまく着地するものの、数mは地面を滑っていく。 だが、休む暇は無い。 またパウロが肉薄で突進してきたのだから。 セフィロスはその姿を、数刻前の自分の姿をダブらせていた。 そしてそのまま自らもまた肉薄して村正を振りかぶった。 破壊の剣と村正がぶつかり合った。 またも同じような鍔迫り合い。悪夢が見える。 セフィロスはそのままパウロを吹き飛ばし、 パウロもまたセフィロスを吹き飛ばした。 セフィロスは気づかなかったが、背後には街を囲う城壁があった。 そしてそのまま気づかずに城壁に体をぶつけた。 レンガで組まれた壁が、先ほどの破壊の剣の会心の一撃によって崩れていく。 勿論自分の村正の攻撃の所為でもあるのだが。 そのレンガと共に、そのまま街の外へとセフィロスは吹き飛ばされた。 いくつもの崩れるレンガが体にぶつかった。セフィロスは流血し、意識を失いかける。 パウロも同じだった。村正の斬撃を受けて後ろへと吹き飛ばされていく。 破壊の剣とも言えど、村正の…ましてやセフィロスの全力の攻撃は完璧には封じられなかった。 斬られた腹部から大量に血が流れる。思いきり剣を振り回した自分の両肩も、もはや限界だ。 戦いが終わって戻ってくる自我と、自分を襲う金縛りの感覚に身を委ね、朦朧とした意識を、彼は手放した。 「クク…ククク……どうだ、私は立っているぞ…!」 笑みを浮かべて、セフィロスは血みどろで立ち上がった。 だが、正直分が悪い。こうなると退散するより他は無い。 自分にはジェノバ細胞がある。時間は恐ろしくかかるだろうが…傷は回復するだろう。 「体力は…保障できないが……な…」 セフィロスは自嘲した。 今回の敗因とも言うべきものは、自分の体力。 クラウドのメテオによって疲弊した体が、あの男の斬撃に着いてこれなかったのだ。 「いつに無く……無様なものだ…」 そのままゆっくりと、セフィロスは南へと歩いていった。 時々失いそうになる朦朧とした意識を、押さえ込みながら。 「クジャよ…すまないが暫く孤独に戦ってもらうぞ……。 約束が守れるかどうか…それが気掛かりでならないが…………」 吹き飛ばされたパウロは、そのまま地面へと落下した。 そしてそのまま勢い良く転がって、そして止まった。 血が大量に流れている。とても危険な状態だ。 だが暫くすると、なんとまた立ち上がったのだ…セフィロスの様に。 ―――だが、その目は焦点が合っていなかった。 足も既にボロボロだ。立ち上がったはいいが、すぐにまた倒れてしまった。 「やっぱり……一人じゃキツかったか…」 パウロの目から涙がこぼれる。 「セリス…ごめん。結局僕も、死んじゃうよ……はは…」 意識が薄れていく。 もう駄目だ、自分は死ぬのだろうと悟った。 「ロラン…ムース……僕は―――――」 言葉が、最後まで紡がれることは無かった。 【サイファー(負傷、若干は回復) 所持品:破邪の剣 G.F.ケルベロス(召喚不能) 現行動方針:結界を護る 基本行動方針:ロザリーの手助け 最終行動方針:ゲームからの脱出】 【ロザリー 所持品:世界結界全集、守りのルビー、力のルビー(ルビーの指輪)、破壊の鏡、もう一つ不明 現行動方針:祈り、呼びかける 第二行動方針:ピサロを探す 最終行動方針:ゲームからの脱出】 【テリー(DQM) 所持品:突撃ラッパ 行動方針:ロザリーを守る 【トンベリ(トンヌラ) 所持品:包丁(FF4) スナイパーアイ 現行動方針:テリー達を守る 第二行動方針:わたぼうを探す 最終行動方針:ゲームから脱出する】 【セフィロス(HP1/10程度) 所持品:村正 手榴弾×4 現行動方針:どこかに潜伏し、体力を回復する 最終行動方針:参加者を倒して最後にクジャと決闘】 【現在地:アリアハン城下町→南へ】 【パウロ 死亡】 【残り 91名】
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第523話:カーネイジ(NO FUTURE) 咆哮と稲妻。 それがマッシュとブオーンの開戦の合図。 手負いの獣、そんなありふれた表現がぴたりとはまる相手。 降り注ぐ雷の第一波を覚悟を決めて弾丸のように突き抜け、巨体へと肉迫しながら格闘家の目は冷静に相手のダメージを見定める。 ヤツの左眼は見えていない。全身はあちらこちらが火傷、そうでなければ裂傷、あるいはその両方。 とりわけ右肩には深い傷がある。 重傷を負っている巨体には似つかわしくない反応速度で叩きつけられる右腕を紙一重にすり抜け飛び上がる。 スピードと体重を乗せた拳は遠慮なくモンスターの顎を下から叩いた。 鋼鉄の感触と相反する弾力。 分厚い肉が可能とする防御力に臆することなく続けざまに数発の打撃を打ち込んで地面に降りる。 こんな化け物をよくここまで追い詰めたもんだ、と感心するマッシュの目の前で緩慢に口が開かれ、赤い光が見えた。 「遅いぜ!」 薙ぎ払う炎に言葉だけを残してマッシュの肉体は跳躍する。 眼下を赤い波が過ぎていく。かわした、さあ反撃だと思った刹那、衣服からぱちりと静電気の囁き。 暗がりの向こう、カッと見開かれた鈍い光と目が合った瞬間、マッシュの視界が白く塗りつぶされる。 墜落、地面に打ち付けられる直前で身体のコントロールを取り戻し、何とか受身を取る。 片膝ついた低い視点から見上げる巨体はまるで負っているダメージを感じさせず、難攻不落の要塞のようだった。 「なんてやつだ……」 豪腕。被弾すれば大ダメージは免れ得ない。 火炎。あたりを火の海に変える受けることのできない吐息。 稲妻。避けがたく射程も広い破壊の光。 手負い? 追い詰めた? いや、この化け物はただただ凶暴性を増してきただけじゃないのか? 村の惨状、モンスターの傷、「誰か」の存在をぞくりと実感する。 兄貴のことだとか、緑髪だとか金髪だとかを超えて寒い想像が脳裡を這い回る。 だが、嘆く暇も悲しむ暇も迷う暇もない。眼前で再びモンスターの大顎が緩慢に開かれていく。 「ッの野郎ッ!!」 さっきのように跳んでしまえばここは開けた草原、稲妻の良い的にされるだけだ。 だからマッシュは今度は横の動きで吹き付けられる炎をかわす。 続けて大気が軋むような音を立て、それを呼び水に稲妻が雨の如く降り始めた。 だがそこにはもう誰の影もない。 放たれた矢のような目にも留まらぬ速さで格闘家の鉄拳は巨敵へとめりこむ。 「爆裂拳!」 力任せの破壊ではなく堅い防御を貫いて内部を破壊する技。 ならばこそ、モンスターの口から怒りとも苦悶とも取れる呻きが漏れた。 間髪入れず大岩の如き腕がマッシュめがけて振り下ろされてくる。 「来い!!」 自らを鼓舞するように一喝、頭上で両手を十字に組む。 襲い来る隕石衝突のようなインパクト、けれど鍛えられた肉体、力、精神は一歩も引かない。 鈍い音が掻き消え、衝撃が散り去る。一瞬、すべてが静止、そして。 「うおおおーーーッッ!!」 気合の叫びを後押しにして腕に込められた力が、爆裂するように大岩を弾き返した。 予想外どころかこのモンスターにとっては生まれて初めての経験かもしれない。 ともかく、自分の意思に反する力を腕に加えられ、巨体がそのバランスを崩す。 それを見逃さない。 ロック・クライマーが挑む壁のような身体自体を足場に使い、上へ上へと駆け上がる。 肩越しに見える夜空に浮かんで無防備を曝しているモンスターの顔がある。 この一撃、慈悲なく容赦なく叩き込む。 そう意を決して練り上げた気を両腕に集めていく。 見上げる暗がりに見開かれた鈍く光る一点を標的に上昇、そして淡く輝く腕を構えて。 「オーラキャノン!」 極太のレーザーのように、爆裂の魔法のように、まとめ上げた気をその光へと撃ち込む。 聞いたことのない苦痛と悲痛に塗れた獣の絶叫を上げ、巨体がのたうった。 見上げた空から、白く綺麗な光が降ってくる。 その光はやがて視界すべてを覆いつくし、そしてブオーンから光を奪った。 もはや肉体的な苦痛など感じなくなっていたはずのブオーンを、忘れていた痛みが襲う。 「グフォオオオオォォーーッッ!!」 空気を振るわせる絶叫、けれど彼の眼には一片の光も戻ってはきやしない。 失った何かを探すように、ただ闇雲に、手足をバタつかせる。 傷付いた身体を自ら掻き毟り、鉄槌のように腕を脚を地面へ叩きつける。 そうして触れる確かな地面と振り回す肉の重さにようやく己の生存を確信し、ブオーンは静止した。 取り付いた執念が考えことを促す。 どんな逆境にあってもくじけてはいけない。絶望するな、必ず道はある。だから出来ることをやれ。 諦めるな、くじけるな、信じろ! 内なる声がそう諭す。 だからブオーンは、さらに狂気と凶暴を深めていくのだ。 何としても生き残る、そのためには、この暗闇の世界すべてを破壊しつくすしかない。 ………ぜったいに、くじけない。 のたうちまわる巨獣にわずかばかり憐憫の情を抱きながら、マッシュはそれが動かなくなるまで睨みつけていた。 ねじが切れるように巨体がすべての動きを停止してもただじっと見つめ続ける。 まだ終わりじゃない。 現実に相手は動きを止めているが、確証はなくとも確信がある。 久方ぶりの静寂、途切れない緊張、引き延ばされた時間。 濃密な領域に割って入ったのは、背後に出現した気配だった。 惑わされることなく気迫ある視線を構え続けていたマッシュも声が届くに至り、ついにそれを崩した。 振り返ればそこには信じられないという表情の茶髪の男が立っている。 「……本当に、やったのか……?」 驚きを込めて呟いた男は付け加えるようにバッツ、と自己紹介した。 俺はマッシュ、シンプルにそれだけを返してから、語気を荒げる。 「何故来た? 下がってろって言っただろ!? お前は巻き込まれないように緑髪の男を連れてできるだけ離れるんだ! まだ……終わっちゃいない!」 「まだ!?」 小山のような巨体をじっと眺めるバッツの眼には疑いと納得が、納得優勢で混在して浮かんでいた。 その納得が体験に基くものであろうことを察して薄ら寒い想像が甦る。 「……ともかく、とりあえずでも今は動きを止めてるんだ。 なあマッシュ、俺たちと一緒に来てくれないか? 今ならみんなと合流できる」 「みんな?」 「…………みんなさ。リュックはきっと上手くやってくれてるし、ヘンリーもきっと無事だ」 暗くなったトーン、「きっと」などという言い回し。 真剣な眼を伴った確証を得て、薄ら寒い想像はマッシュの中で現実化した。 燃え盛る村の中に取り残されている「誰か」がいる。 ティナ、ラグナ、エーコ、イクサス、アイラ、ティファ、バーバラ…… 守れなかった顔がまばたいたまぶたの裏を通り過ぎる。 本来なら迷いなく駆け出すところ、それでも後ろ髪を引いたのは横たわる巨体に息づく確信。 判断に惑った数秒の間に、その確信もまた現実に姿を現すのだ。 突如白い閃光と、空気を切り裂く破裂音が耳目へと飛び込んでくる。 同時にその音の方向を振り返った二人の目の前でさらに三筋の稲妻が落ちる。 「こいつは!」 驚きに思考が続くより、事態の変化のほうが速い。 堰を切ったように今までにない規模でいくつもの稲妻が降り注ぎ始め、その一波がマッシュたちへ襲い掛かった。 ショックに耐える二つの呻きが重なる。 降りだした稲妻には方向性も正確な狙いもないようだったが、森の木に、焼け跡の地面に、燃え盛る建物に、 村周辺を丸ごと包むほどのかつてない範囲を巻き込み無差別に獲物を求めて襲い掛かっていく。 「ああっ、ソロ!」 目の前でバッツが誰かの名前を口にする。 その視線の方向…二人を襲った雷が続けて向かった方向で、マッシュはその名前が緑髪の男のものだと悟った。 気を失っている男が何かの抵抗などできるはずもない。白光の向こうに跳ね飛ばされる影を見た気がした。 改めてぼろぼろのバッツの姿を見、同じくぼろぼろだったソロの姿を思い出す。 緑髪だとか人殺しだとか、そういう疑惑はバッツの眼の輝きが打ち消していた。 気付けば突き動かされるようにバッツの手へと澄んだ輝きを湛えた石を押し込んでいた。 「マッシュ?」 「行け、バッツ! あいつは引き受けた! お前はソロや……『みんな』を助けるんだ。 その石には治癒の力がある。きっと手を貸してくれるはずだ!」 「一人でなんて無茶だ!」 「そっちが言うなって。そんなボロボロのお前に頑張られてもこっちが責任持てん! こいつは元気に動ける俺にしかできない仕事だろ? 任せろ!」 「しかし!」 「ははっ、心配か? 安心しろ、まぁだ切り札の一つくらいはある! だから、そっちは『みんな』助けるんだぜ?」 降り続ける稲妻が無数の破裂音を奏で、地面を光と火で埋めていく。 その光に照らされて、バッツは大きく頷いた。 「……わかった。死ぬな、マッシュ!」 「当たり前よ! たとえ、裂けた大地に挟まれようとも、俺の力でこじ開ける! その石……ティナが守ってくれる、信じろ!」 無言で再びバッツが頷く。 握り締めた拳をこつんとぶつけ合った。 もはや振り返ることなく、稲妻の雨に臆することなく駆け出したバッツを見送り、 マッシュは不気味なほどに不動を保つ巨体を再び仰ぎ見た。 天より不意に伸びた一条の稲妻に打たれるが、動じず相手を見据えて呼吸を整える。精神を集中する。 燃え上がる魂の鼓動が、全身全霊を震わす力がマッシュに漲っていく。 「待たせたか? さあ―――決着の第二ラウンドといくか!」 【ソロ(HP1/4 魔力0 気絶 体力消耗) 所持品:ラミアスの剣(天空の剣) 天空の盾 さざなみの剣 ジ・アベンジャー(爪) 水のリング 第一行動方針:? 第二行動方針:宿屋の3人(エリア・ビビ・ターニア)を助ける。 第三行動方針:ヘンリーを助ける。 基本行動方針:PKK含むこれ以上の殺人を防ぐ+仲間を探す ※但し、真剣勝負が必要になる局面が来た場合の事は覚悟しつつあり】 【バッツ(HP1/10 左足負傷) 所持品:ライオンハート 銀のフォーク@FF9 アイスブランド うさぎのしっぽ 静寂の玉 ティナの魔石 第一行動方針:『みんな』助ける 基本行動方針:生き残る、誰も死なせない】 【マッシュ(HP3/4) 所持品:ナイトオブタマネギ(レベル3) モップ(FF7) 神羅甲型防具改 バーバラの首輪 レオの支給品袋(アルテマソード 鉄の盾 果物ナイフ 君主の聖衣 鍛冶セット 光の鎧 スタングレネード×6 )】 第一行動方針:目の前の魔物(ブオーン)を倒す 第二行動方針:アーヴァインと緑髪(緑のバンダナ)の男、及びエドガーを探す 第三行動方針:ゲームを止める】 【ブオーン(HP1/6 両目失明、重度の全身火傷 重度の裂傷) 所持品:くじけぬこころ ザックその他無し 第一行動方針:すべて破壊する 基本行動方針:生き延びるために、すべて破壊する】 【現在位置:ウルの村西の草原】
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第236話:夜に見た夢と 兄さん、と誰かが俺を呼んだ。 振り返ると、そこにアイツが立っていた。 「やっと見つけた……兄さん」 無骨なレンガの壁に、装飾用の剣や斧が掛けられた、何処とも知れない部屋の中で。 アイツは――デールは、微笑みながら片手を振る。 「探したんだよ。僕、ずっと一人で……心細かったんだよ」 大量の返り血がついたマントを羽織り。いつも見ていた、穏やかで、どこか気弱な表情を浮かべて。 「……どうしたの? 兄さん。そんな、怖い顔して」 首を傾げながら、デールは赤黒く汚れた手を差し出した。 「ねぇ。早く行こうよ……義姉さんを探しに行こう。みんなでラインハットに帰ろうよ」 ――その一言で、俺の頭は真っ白になった。 ざぐっと鈍い音が響き、我に返る。 俺の手には、いつの間にか鈍く輝く飾り斧が握られていた。 斧の刃と俺の服は真っ赤に染まり、デールは呆然とした表情で俺を見つめていた。 「……にい、さん?」 何故? どうして? ――そう言いたげに、口をぱくぱくと動かす。 見開かれた緑色の瞳から涙が溢れ、頬を伝う。 「なんで……にいさん……どうして、ぼくを……? ……にい、さ……ん……」 助けを求め、手を伸ばそうとして、デールの身体はバランスを失い、崩れた。 ――そこでようやく、俺は気付く。 デールの手が、汚れてなどいないことに。 マントにも、返り血などついていないことに。 そしてデールが……俺をずっと『兄さん』と呼び続けていたことに。 「たす、け……て……に、い……さ………」 言葉は、途中で聞こえなくなった。 手がゆっくりと降りるのを、血に濡れた身体が痙攣するのを、瞳に虚無が満ちていくのを、俺は呆然と見つめていた。 「……ちちうえ」 死の沈黙を破って、幼い声が響き渡る。 顔を上げると、いるはずのないコリンズが、ドアの近くに立って俺を睨みつけていた。 「どうしてだよ……なんで、おじうえを殺すんだよ!?」 瞳に涙と怒りを溜めて、コリンズは俺を殴りつける。 「ちちうえのバカ……どうしておじうえを殺したんだ! なんで助けなかったんだよ!! 死んじゃえ! ちちうえなんか死んじゃえ!! ――大嫌いだッ!!」 泣き叫びながら、コリンズは廊下へ飛び出した。小さな背中が、信じられない速度で遠ざかっていく。 「ま、待て! 待ってくれ、コリンズ!」 後を追おうとした俺の腕を、誰かが掴んで引き止めた。 「おいおい……何をやってるんだ?」 後ろを向くと、握られた腕の先に、一人の男が立っていた。 俺と同じように斧を持ち、同じように返り血を浴び、同じ顔で、同じ服で―― 「そんなにガキが泣くのが嫌だってか? 昔のアイツを見捨てられない、ってか? ……未練がましいんだよ。マリアは奴に殺されたんだぜ、わかってるのか?」 俺と同じ姿をした男が、忌々しげにデールの死体を踏みつけ、蹴り飛ばす。 それから俺の心を見透かそうとするように、鋭く冷たい視線を投げかけた。 「……ああ、そうか。お前はマリアの仇を取る気は無いんだな。 奴を殺そうと考えているのは、奴がマリアの仇だからじゃない。 奴がこれ以上、人を殺めるのを止める。そのための手段でしかないんだ。 だからこんなに迷っている。弟を生きて救う方法があるんじゃないかと、まだ下らないことを考えている……」 男は言う。底知れぬ憎悪と殺意を秘めた声で。 「寝言ばかり言ってるんじゃねえよ。 愛する人の仇も討とうとしないどころか、あんなイカれた男を救いたいだなんてよ……! お前にそんな力があるのかよ! 理想主義者のお人よしは、どっかのバカだけで十分だ! マリアのためにも、奴を殺せ! ……それ以外にお前にできることなんざ無いんだッ」 男はそう言って右手を無造作に振った。血塗れた斧は、いつの間にか長大な剣に変わっていた。 「――もっとも、それも無理な相談だけどね。ねぇ、ヘンリー?」 くすっと笑う、男の顔も変わっていた。俺を『ヘンリー』と呼ぶ――狂ったデールがそこにいた。 「弟を永遠に失い、ただ一人残された息子をも傷つける……そんな覚悟、貴方には無いよね。 生き残り、戦いを止め、人を救う……そんな力、貴方には無いよねぇ。 だから、ヘンリー。貴方には何も出来ないよ。誰かの足手まといになるだけで、何一つ出来やしない」 長剣を器用に弄びながら、デールは喉を鳴らすように笑う。 「ククッ……いや、何一つって事は無いか。 一つだけ……貴方にでも出来る事が、たった一つだけあったねぇ」 デールは唇の橋を歪めた。昔のあいつなら絶対にしなかった、見下すような嘲笑を浮かべて言い放つ。 「そう、ヘンリー。無力で弱い貴方にできるのは――僕に壊されることだけだよッ!」 金属の輝きが宙を走り、冷たい感触が激痛と共に俺の身体を深く貫く。 「ククッ……ハハッ、アハハハハ、アーッハッハッハッハッハ!!」 狂気じみた哄笑を上げるデール、その足元にある死体の口が、わずかに動いた。 (……にいさんが……兄さんが悪いんだよ……) すすり泣くように、責めるように。 (マリア義姉さんの傍にいてくれなかったから……僕がこうなってしまう前に、止めてくれなかったから……) 俺が殺した、『昔のデール』の死体が……確かに、囁いた。 ――……ねぇ……どうしてマリア義姉さんを……僕を、助けてくれなかったの……?―― 「――ッ!」 ……… ……… ……全身を伝う冷や汗に身震いしながら、俺は必死で呼吸を整えた。 息が苦しい。夢から覚めても、悪夢の中にいまだ取り残されているような感覚が残っている。 いや……この現実自体が、悪夢の続きのようなものか。 死なない限り永遠に覚めない分、夢よりもずっと性質が悪いが。 ――ふと、俺は顔を上げ、眠っているアーヴァインを見た。 何となく……こいつが記憶を無くす前に叫んでいた言葉を思い出して。 『僕を殺せ……殺してくれ! 頼むから殺せよぉ……! お願いだから殺してよぉっ!! 』 あの時は、何がなんだかわけがわからなかった。 こいつは無神経でふてぶてしい奴で、ペラペラ喋り始めたのも自棄になったからだと思っていたし…… 話している時も、逆にこっちが腹が立ってくるぐらいに、冷静で落ち着いていた…… ……はずが、いきなり狂ったように泣き叫び始めたのだから。 だが、今になって思い返してみると……普通に喋っているように見えていた頃から、既におかしかったことに気付く。 ――挑発するように殺した連中のことを話したくせに、理由を説明する時は、理解を求めるような語り方をする。 ――自分のことを血も涙もない薄情者のように言い、その割には、仲間達やイデアとかいう魔女を過剰なまでに庇い立てる。 ――饒舌に喋っていたと思えば突然押し黙り、俺たちを嘲けったと思えば、自虐的なことを口走る。 頭が冷めてきた今なら、わかる。 平然としていたのは表面上だけで、あいつがそう演技していただけなのだ。 アーヴァインは最初から死ぬことを望んでいた。殺されることを願っていた。 『これ以上生きてたって壊れて狂うだけ』だということを、自分自身で理解してしまったために。 ……そう、今ならわかる。 あいつの殺しの動機は――好きな子への想いとやらは、俺達が考えているほど軽いものではなかったのだ。 自分から諦められるわけがなく、絶望に苛まれても捨てきれるようなものでなく。 あまりにも強すぎて、抑えることも出来ず、……自殺することすら選べない。 だから、俺たちに『殺してくれ』と懇願した。 あの時のアーヴァインにとって、それ以外に止まる方法はなかったのだ。 ……はは、今ごろ気付くなって話だよな。 これがリュカとかだったら、確実に気付いて何とかしていただろうに。 脱出の策があるだとか、出任せでもそれっぽいこと言って、ベクトルを上手く逸らしてやるだとか…… 自分の経験を話して、似たもの同士だと思わせて、同調するよう仕向けるとか…… 実際、気付いてさえいれば、俺にだって打てる手はあったし……どうにか出来たかもしれない。 少なくとも、あの妙な悪魔みたいな奴を暴走させるほど追い詰めたり――記憶など失わせずに、済んだはずだ。 ――ソロとエリアは気付いているだろうか。 アーヴァインが話した仲間は、幼なじみの四人組と依頼人の少女の、合わせて五人だというのに…… 記憶を無くしたあいつが探そうとしたのは、四人だけだったということに。 そしてあいつが俺に尋ねてきた時……最初に呼んだ名前は、決して女のものではなかったということに。 人殺しとしての記憶だけじゃない。 多分、アーヴァインが命以上に失いたくなかったものを、失わせてしまった。 俺たちが……いや、俺が見誤って気付かなかったせいで。 奴の心情に気を配ろうともせず、ただ力ずくで押さえつけただけで殺しを止められると思っていたせいで…… 不必要に追い詰めて、苦しませて、挙句に……何よりも大切だったはずの女の子との思い出を、忘れさせてしまった。 夢の中で言われた通りだ……俺は何も出来てない。 戦いを止めたいとか、皆で生きて帰りたいとか、犠牲を減らしたいとか思っていても……結局、何も出来てない。 それどころかソロには迷惑をかけるし、フリオニールを傷つけるし、 ビアンカさんは止められなかったし、アーヴァインはこんな結果にさせちまった。 ……マリアの傍にいてやることも、デールがああなる前に止めることもできなかった。 何一つ……出来なかったんだ。 ……俺は……このままずっと、何も出来ないのか……? ……ンなこと、ないよな。これからでも遅くは無いよな。 失敗は取り返せる。罪は償える。 失われたものが多くても、全てが戻らないと決まったわけじゃない。 取り戻そうとする限り、生きて足掻き続ける限り、何かをしようと努力する限り…… 諦めなければ、必ず結果に繋がるはずだ。 なぁ、アーヴァイン……今まで、俺は何も出来なかったよ。 気持ちだけが突っ走って、誰も止められずに、誰かを傷つけて、誰かに迷惑をかけていただけだ。 でもな、それでも俺は止めたいんだ。力が無いのはわかっていても、やっぱり止めたい。 この下らない殺し合いも……変わっちまった弟も、止めたいんだ。 なぁ。もし、俺が……お前に記憶を取り戻させた上で……本当の意味で、新たな道を歩ませてやることができたら…… 同じように、デールを止めてやれるかな……? ――そんなヒマ、ないか? ……まぁ、いいさ。どのみち、デールが一番殺したいのは俺なんだ。 そう遠くない日に、あいつは必ず俺の前に現れる。 その時まで俺は全力で探してやろう。あいつを殺さないで済む道を。 努力も何もしないで諦めて、ハナからダメだと決めてかかるなんざ、兄貴がすることじゃないからな。 でも、試すのは一度だけだ。それ以上悠長にやっていたら、あいつの犠牲者が増えてしまう。 一度だけだ。それでダメなら……もう迷わない。俺が必ず止めてやる。 ………あーあ。いろいろ考えてたら、また眠くなってきちまった。 今度はあんな下らない夢、見ないで済むといいんだが…… 【ヘンリー(睡眠中、6割方回復) 所持品:G.F.カーバンクル(召喚可能・コマンドアビリティ使用不可) 第一行動方針:アーヴァインのサポートをしつつ、弟を説得する方法を探す 第二行動方針:デールを止める(説得が通じなければ殺す)】 【ターニア(睡眠中) 所持品:微笑みのつえ 第一行動方針:不明】 【ビビ(睡眠中) 所持品:スパス 第一行動方針:不明 基本行動方針:仲間を探す】 【エリア(睡眠中) 所持品:妖精の笛、占い後の花 第一行動方針:不明 第二行動方針:サックスとギルダーを探す】 【ソロ(睡眠中、MP3/4程度) 所持品:さざなみの剣 天空の盾 水のリング グレートソード キラーボウ 毒蛾のナイフ 第一行動方針:状況の把握 第二行動方針:これ以上の殺人(PPK含む)を防ぐ+仲間を探す】 【アーヴァイン(HP1/3程度、一部記憶喪失(*バトロワOP~1日目深夜までの行動+セルフィに関する記憶全て)、睡眠中) 所持品:竜騎士の靴 G.F.ディアボロス(召喚不能) 第一行動方針:状況の把握】 【レナ 所持品:エクスカリバー 第一行動方針:夜明けまでにアーヴァインをどうするか(一時的にでもいいので)決断する 基本行動方針:エリアを守る】 【ピサロ(HP3/4程度、MP3/4程度) 所持品:天の村雲 スプラッシャー 魔石バハムート 黒のローブ 第一行動方針:不明 基本行動方針:ロザリーを捜す】 【現在位置:レーベ北西の茂み、海岸付近】
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第237話:別れた明暗 アルカートは北から城に近づくと、城下町を囲む城壁を回りこんで入り口へと向かった。 街はところどころが燃えあがり、時折大規模な爆発が起こっているが、 今の彼女にはどうでも良い事柄だった。 街にそびえる半壊した城の中に、彼がいるような気がして。 彼がまだ、生きてそこにいるような気がして。 不意に、入り口の近くで竜巻が起こった。次に、3回くらいの大きな爆発。 相変わらず死んだ眼でそれを見届けると、なおも城壁に沿って歩いた。 そうして城下町の正面、入り口へ回り込んだその時――黒いマントのような服を着た、血塗れの男と鉢合わせした。 セフィロスはよろめきながら、街の出入り口を目指していた。 武器防具屋から剣を手に追いすがる白コートの目をトルネドとフレアの連発でくらまし、 その隙になんとか逃げたはいいが、クラウドとあの魔物のような男から受けたダメージがそろそろ深刻になってきた。 傷口からの出血が止まらない。 吐き気がして視界が揺れ、意識がぐらつくなか街を出た時――黄色い奇妙な服を着た女と鉢合わせした。 目の前の男は全身が血に塗れている。 手にしている剣――厳密にいうと、剣ではなく忍者などが使う刀という武器だが――も血の色に染まっている。 …誰かを殺したのだろうか。 …この男は彼を、ジオをも殺したのだろうか。 そこまで思考が回ると、何か自分でもよくわからない感情が込み上げてきた。 「あなたが、ジオさんを、殺したんですか…?」 もちろん、そんなはずがない事は分かってはいた。だが、理性が押し留める間も無く体は次の行動に走る。 「許さない…」 それだけ言って、右手に握ったグラディウスを振り上げた。 いきなり振り下ろされた刃を寸でのところで避け、数歩後ろへ退く。 どうにも女は正気ではないらしい。死人のような目をしてこちらに迫ってくる。 最悪だ。 重症を負っている所へ、今度は狂人ときた。 どうしてこうも悪すぎる状況が続く?運のステータスならそれほど低くない筈だぞ? そんな考えを巡らせていると、女の左手が淡く輝き出した。 攻撃魔法か――瞬時に予測し、セフィロスも手に蒼い光を呼び出す。 「ホーリー!」「フリーズ!」 二つの青色の閃光は激しくぶつかり合うと、威力に差が合ったらしい、彼はのけぞるようにして後ろに倒れこんだ。 (…ホーリー!?) 起き上がりながらまず考えた事は、彼女が使った魔法の名だった。 彼の知る限り、ホーリーとはメテオと対をなす究極の魔法だったはずだ。 それにしては威力が小さい気がする。ただ偶然に名が同じなだけか? 有無を言わさず、次の光が目の前に迫る。 それを今度はフレアで相殺するが、やはりダメージを負った体では威力が弱く、またも後ろへ吹き飛ばされる。 右手に持った村正で斬りかかろうにも、2人の間には少し距離があり、重症をひきずって接近するにはリスクが高過ぎる。 ……このままではいつか直撃を受けて倒されてしまう。何とかして活路を見出さねば…… 状況を打開する方法を模索していると、三度目のホーリーが詠唱され始めた。 アリアハンの赤々とした光がいよいよ近づいてきた。 宙を浮いて引っ張られる感覚にも慣れ、一部が崩れている城壁が目の前に迫った頃、リディアは二つの人影を見た。 一人は黒いマントのようなものを身に纏い、もう一人はリスのような一見かわいい着ぐるみを着ている。 どうも2人は争っているようだ。魔法の応酬を続けているが、怪我をしているのか、黒いほうが徐々に押し負け始めている。 やがて黒い人が魔法の直撃を受け、派手に吹き飛ばされた。 起き上がろうとしているが、ダメージがひどいのか、立てないでいる。 「ギード!イザ!」 「わかっておる!」 妙にりりしい顔をした亀は叫び返すと、赤い光をバックにたたずむ人影に一気に突っ込んだ。 「…カハッ…!」 腹に焼けるような痛みを覚えて宙を舞う。 あの女の魔法の連射についていけず、とうとう直撃を受けてしまったのだ。 セフィロスは腹から地面に叩きつけられ、女は不気味なほどゆっくりとこちらに近づいてきた。 立ちあがろうとしても、耐えがたい苦痛がそれを許さない。本格的な限界が来ているようだ。 (く…こんなところで…倒されるわけには…) なんとか動こうと足掻く彼を見下ろし、アルカートは手に持ったナイフを高々と振り上げる。 と、彼女のわき腹に円の形をした何か大きな者がぶつかった。 まるで投げ円盤のような動きで、 今まさに人を殺そうとしていた女にギードが体当たりした。 彼女は一瞬避けようとする素振りを見せたが、その次の瞬間には棒きれか何かのように突き飛ばされ、城壁に叩きつけられた。 ギードは一先ずため息をつくと、すぐに倒れている男の方へ向き直る。 「おぬし、大丈夫か?」 「大丈夫なわけがないだろう…」 大地にうつ伏せに転がったまま唸る彼をイザが仰向けの姿勢に直す。 瞬間、その傷の深さにアッと目を見張った。 左の肩が大きく裂かれ、全身にレンガか何かで打ったような跡が認められる。 腹にある焼かれたような傷は今の魔法によるものだろうが、他の傷はあの妙な格好の女性がつけたものとは思えない。 城下町の中で、どれほど激しい戦闘があったかが伺えた。 とにかく、彼はとんでもない重症を負っている。なんとかして助けないと… 「ひどい傷じゃな」 言いながらギードが倒れている男に近づき、口に淡い光を宿らせる。 光は男の肩の傷口を少し塞ぐと、消えた。 「ケアルラ一回では無理か…イザ!リディア!お主らも手を貸してくれ!」 そうしてギードとイザは魔法と呪文で男を治療し、 黒魔法しか使えないリディアは彼の服の裾を破いて即席の包帯を作り、傷口を止血する。 数分間そうしていて、やっと男に回復の兆しが見えると、リディアはふとギードが突き飛ばした女性の方を見やった。 壁に叩きつけられた時の打ち所が悪かったのか、あれから倒れたまま微動だにしない。 それからすぐに、その後ろで燃えあがっている街が視界に入った。 ここに来る途中、誰かが助けを求めていたとギードが言っていた。 浜辺で見た隕石といい、赤々と燃えている建物といい、傍らに転がっている男の人といい、 この城下町で何かが起こっているのは確かだ。 一刻もはやくギードとイザの言う「仲間」を助けに行かなければならないが、 まずはこの黒い服の人を何とかしないといけない。 その時、後ろから「…助かった」と重い声がした。 大分軽くなった体を起きあがらせると、落ちていた刀を拾う。 「あ、気をつけて下さいね。まだ完全に治ってませんから」 「わかっている。だがまあ、戦うのに支障はきたさなさそうだ。礼を言う」 村正を鞘に収め、黒づくめの男は気遣うように念を押すイザに答えた。 「…お主、見たところかなりの使い手じゃな?」 ザックを背負いなおし、乱れた服を整える彼を見据えながら、ギード。 「…だったら、どうしろと?」 足元の亀――にしては随分大きいが――を見下ろしながら、セフィロス。 「短刀直入に言う。手を組まんか?」 なぜ?と言いたげな表情を作るセフィロスを前に、ギードが続ける。 「わしらは今このゲームから抜け出す方法を探っておる。 ここから西に行った所にある搭にも仲間がおるし、この城下町にも助けを求める者がおる。 この忌まわしいゲームから脱出しようと考えている者はそこら中におる…」 「…それで?」 「お主ほどの実力者が仲間になってくれれば心強い。 まず、城下町で危機に瀕している者達を救わなければ。 それにお主、先程まで街の中にいたのだろう?何が起こったかも詳しく…」 「――悪いがそれは出来ない相談だな」 「…?」 なぜと問おうとした瞬間、ギードはいきなり蹴り上げられて宙を舞った。 「何をす「ベイルホース!」 イザが慌ててザックからきんきらの剣を取り出した次の瞬間には、 男の左手から発した蒼い光に吹き飛ばされて自分もギードと同じように宙を舞っていた。 咄嗟に盾にした剣は粉々に砕けている。原型を保っているのは握られている柄だけだ。 やがて、背中から大地に叩きつけられた。 「く…」 呻きながら、ザックから新たな剣――に良く似た棒切れ――を取り出して起きあがる。 逆さまになってもがいているギードに手を貸して起こさせ、二人が反撃に転じようとしたその時、 「動くな」 と太い、あの男の声がする。 「…この娘の、命が惜しければな」 みると、男は城下町の方を見ていたせいで反応が遅れたリディアを羽交い締めにしていた。 「…なんと卑劣な…!」 セフィロスを睨みながら、ギードが唸る。 「”賢い”と言ってくれないか?」 左腕一本でリディアを押さえ、盾にするようにしながら、セフィロス。 当のリディアは体を押さえつけている腕を掴んだり体を揺すったりしながら脱出しようとしているが、彼女の細腕ではとても抗えない上に、首を締めつけられていて魔法で反撃することもままならない。 「…まあ、死にそうだった所を助けてくれた事には素直に感謝する。ありがとう」 じりじりと、2人からセフィロスが少しずつ離れて行きながら、続ける。 「一つ良い事を教えてやる。 私はな、このゲームを抜け出すつもりなどさらさらないのだ。 …運が悪かったな。襲われていた人間を助けたつもりが、まさかマーダーだったとは」 「じゃあ、街を燃やしたり隕石を落としたりしたのは…」 「おっと、それは違う。それは私ではない」 エクスカリパーを油断無く構えるイザの問いに、余裕の笑みを崩さず答える。 「なら誰が…」 「…城下町を火の海に変えたのは私の仲間、メテオを使って隕石を落としたのは私が殺した奴だ」 なんてこった。 イザは目の前の男を睨みながらそう思った。 こいつはもう人を殺している上に、話し方からして1人や2人じゃない。しかも城下町にはこいつの仲間がいる… 今すぐにでも肉薄して叩き斬ってやりたいが、リディアを盾にされているせいでそうもいかない。 セフィロスは少しずつ、彼等から離れて行った。 「嫌…放してっ…」 セフィロスの腕の中でリディアが抵抗しつづけているが、 血で黒く染められた腕の力には勝てそうに無かった。 「やめろ!リディアを放せ!」 ギードが叫んでも、「なら動くな」と冷たい声が帰ってくるだけ。 やがて、セフィロスは彼等から十分な距離をとると、再び口を開いた。 「少々口が過ぎたようだ。そろそろお暇させて貰おうか。 お前達は命の恩人だ。私も何もしないでおいてやる。 …お前達2人には、な」 セフィロスは言い捨て、それまで体を捩ってなんとか逃げ出そうとしていたリディアを、 ――村正で一突きにした。 「な…」 言葉を失う2人。 その目の前で、リディアがドサッという音とともに崩れ落ちる。 「…放してやったぞ?」 とぼけるような様子で、セフィロスが不気味に立っている。 「それでは、私はこの辺で…」 「待て!」「縁があったらまた会おう」 イザが止める間も無く彼がそう残すと、突然目の前に巨大な竜巻が起こった。 周辺の瓦礫や小石、さらには生えていた雑草や土なども巻き上げられ、強い風圧で目を開けられなくなくなった。 ようやく竜巻が収まると、あの銀髪はもういない。 後には、胸から血を流して倒れたリディアが残されていた。 「なんということを…」「リディア!」 イザとギードが、倒れている少女に走り寄る。 傷はどうやら一つ。先程刀で刺されただけのようだ。 ただし、心臓が正確に、しかも完璧に狙われた物だが。 彼女の左胸からは血がとめどなく流れているし、2人が必死に治癒しようとしてもなかなか止まらない。 致命傷だ。 ギードは四回目のケアルガを唱えながら思った。 あの男と目を合わせたとき、嫌な予感のような物は感じた。 しかし、急ぎ過ぎていて意にも介さなかった。 「ごめん…私のせいで…」 「喋らない方が良い。それに君のせいなんかじゃないよ。僕達がもっと早…」 そこまで言って突然イザの顔が引きつり、腹のあたりを押さえてうずくまった。 「イザ!どうした!?」 「だ、大丈夫です。大した事は…」 ギードの問いにそこまで答えると、イザは一層苦しそうに腹を押さえる。 「大丈夫なはずがなかろう!見せろ!」 ギードが強引にイザの腕を取っ払うと、その手は血に塗れていた。 手だけではない。彼の腹や胸が、血で赤く染まっていた。 細かくなった金色の剣の破片が突き刺さっており、取り除く事は出来そうも無い。 先程までは状況が状況だけに痛みを忘れていたのか、かなり深い傷だ。 「こんなところで痩せ我慢してどうする。ルカに合わす顔がなかろうに」 「そう…そうでしたね」 そういって笑うイザをリディアの隣に寝かせてやる。 …しかしどうしたものか。ギードは内心頭を抱えていた。 どちらか1人ならまだしも、2人も治療するとなると話は違う。 魔法もこれ以上使うのはできるだけ避けたいが、一刻も早くなんとかしなければ二人とも死んでしまう。 2人に気を取られていたせいか、 ギードはその背後でリスの着ぐるみを着た女性が、まるで幽鬼のようにゆっくりと立ちあがった事に気づけなかった。 そして、彼女の左手に蒼色の光が宿っている事にも。 アルカートは虚ろな目で横たわっている2人の男女とその傍にいる亀を認めると、 蒼く光る手を彼等にかざした。 重傷を負った二人に気を取られ、ギードは背後から放たれる殺気に気づくのが遅れた。 攻撃を避けようとした時には、既にその場をまばゆい閃光が包み込んでいた。 離れた地点であの青の光が放たれるのを、セフィロスは岩に腰掛けながら眺めていた。 あのホーリーの使い手が3人を襲ったらしい。 見せしめ程度にレオタードを着た娘を刺してから逃げたが、それも功をそうしたようだ。 実に好都合だった。これで奴らが追ってくることもないだろう。 ザックからパンを一掴み取り出し、乱暴に咀嚼しながら喉の奥へと押し込む。 あのお人好し達のおかげで傷口は塞がったが、やはり未だ不完全だ。 血だ。失った血を、遅くとも夜明けまでには作り直さなければならない。 口の中に残ったパンを水で流しながら、セフィロスは岩に穿たれていた空洞の中へ入り込んだ。 姿を隠すには不充分だが、この暗い夜の闇、しかも黒い服を着ているのだから見つかる事はないだろう。 「まあ、今日はもう動かずにいよう…」 今後の行動、クジャとの約束、ホーリーを使う女…とりあえず、夜が明けてから考えよう。 彼は冷たい夜風を体に受けながら、徐々に肥大していく疲労と睡魔に意識をゆだねていった。 【ギード(MP消費、ホーリー直撃) 所持品:不明】 【イザ(重傷、MP消費、ホーリー直撃 所持品:きんきらの剣(柄だけ)、エクスカリパー、マサムネブレード、首輪】 【リディア(瀕死、ホーリー直撃) 所持品:いかずちの杖、星のペンダント】 【第一行動方針:不明 第ニ行動方針:アリアハンへ加勢に行く】 【アルカート(自我喪失) 所持品:ナッツンスーツ グラディウス 白マテリア(ホーリー) 第一行動方針:? 第ニ行動方針:ジオの元へ行く(?)】 【現在位置:アリアハン城下町入り口】 【セフィロス(HP1/5程度、睡眠中) 所持品:村正 ふういんのマテリア 現行動方針:潜伏し、体力を回復する 最終行動方針:参加者を倒して最後にクジャと決闘】 【現在地:アリアハンから少し南、岩陰に潜伏中】
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第423話:魔王の訪問、魔王の出立 ウルは、浮遊大陸を、そこにいる人物を繋いでいる過酷な定めとは無関係に、 静かだった。 10人もの数がその静寂の中で身を休めている。 今その村へとたどり着く、魔王の姿があった。 静かだ。 村の西側の入り口。ザンデはそんな感想を漏らしながら、歩みを止める。 本物の静寂の中、静けさを装う気配の存在に気付いたため。 「見張りか。ファファファ……そこにいるのだろう?出て来たらどうだ」 言いながらゆっくりと抱えていたレナの身体を静かに地面へ下ろす。 返事は素早かった。 「レナッ!?」 物陰から重装備に身を固めた少女が飛び出し、レナの元へと駆け寄る。 「レナ…良かった、気を失ってるだけか」 横たわるレナの生存を確認し、直立不動でそれをじっと凝視しているザンデを見上げる。 「あのさ、レナと…いや、レナは……うー、レナは一体どうしたのっ?」 「錯乱していたところを拾っただけだ。ただそれだけのこと」 「えーと、でもさ、レナを助けてくれたんだよね?あたしはリュック、あんたは?」 「ザンデだ。ノアの弟子、といってもわかるまい。だが、まずは」 わたぼうの連絡を受け急いでこちらへ向かっていたロックが見たものは、 威圧するようにリュックを見下ろす男の姿、 そして瞬時にリュックを捉える二つの魔力の直方体の像―― 魔力が導いた像が消えるまで、ロックは身動きできなかった。 しかし、直ぐに思考を取り戻す。 ロックの視線にゆっくりとこっちを振り向いたその男と目が合う。体が躍動する。 「リュック!大丈夫か!?おい、なにしやがる!」 クリスタルソードを手に、持ち前のスピードで一気に間を詰めてゆく。 「ちょっとロック、やめてよ!あたしはなんともないよ!」 リュックの制止は耳に入らない。 けれども他に選択肢が思いつく状況であったかは別にしても 結果は未知の相手に対して無警戒が過ぎたと言えるものであった。 西日に照らされて長く伸びたザンデの影に切り込んでいくロックの影が触れた瞬間。 「シェイド」 短く影縛りの魔法が唱えられ、盗賊はその動きを止める。あたりは一転して静の情景へ。 「私は不毛な争いに来たわけではない、話をしに来たのだ。落ち着いて欲しいものだな。 最もその状態では口を開くこともままならないか。さて、貴様はこの女の知り合いか」 麻痺して動けないロックを一瞥し、足元のリュックに話し掛ける。 「あ、うん。レナとは前の世界から一緒だった」 「から、か。ずいぶんと酷い状態だった。何があった」 「…それは、えーと……」 リュックの表情が判りやすく暗くなる。詮索する興味はそれで失せた。 「まあ特に私には関係ないことだな。それよりも貴様の仲間はこの男だけか」 「え、あ、ごめん。いや、他にもいるよ。向こうの宿屋でみんな休んでるんだ。 話があるって?えーと、さっきわたぼうにみんなに知らせに行ってもらったから……ほら」 向こうに、わたぼうと報告を聞いて駆けつけたソロとピサロの姿が現れる。 「ごめーん、わたぼう、こっちは大丈夫。他の皆も呼んできてくれない?って、ええっ!?」 リュックの横で、動けないロックをライブラが襲っていた。 事情を説明しもう一度わたぼうに他のみんなを呼びに行ってもらっている間、 ライブラと分析癖についてザンデは四人に一応説明はしたが、それは別の話。 とりあえず目を覚まさないレナを宿屋とは別の建物―防具屋に運び込む。 この際、ロックの主張により彼女の持ち物は全てリュックの管理下に移された。 宿屋で眠り続ける人のためにビビとわたぼうについていてもらい、 残りは村の真ん中、宿屋と防具屋を一望できる広場に集まる。 そして、彼らの会談が始まった。 (屋内に何人残っているかは分からぬが、たいした人数が集まっているものだ) 集まった者の顔を見回しながらザンデはにやりと笑う。 ライブラで確かめるまでも無く目の前の銀髪の男と 眼光の鋭い方の緑色の髪の男には強力な力を感じていたからである。 それに私が求めているものとは異なるが、 もう一人の緑髪の方にも異質な力を感じる。こっちは分析してみたい、と思うが。 他にもレナと呼ばれた女と仲間だったという重装の女、 疑った目でこちらを見ている盗賊、 先ほどから連絡の役を負っている私にとって未知なる力あるモンスター、 それに宿屋の入り口からちらりとこちらを覗き見ていた黒魔道士の子供。 協力者として引き込めるなら能力も人数も望んだ以上だ。 しかし、監視をくぐりつつ説明と説得が出来るだろうか。 このような道楽を考え実行しているような奴等だ、目的は未だ不明だが、 自分で楽しみを壊すような真似はしまい。おそらくそう妨害には出てこないはず。 しかしルールを覆すような行動が可能となれば黙ってはいないだろう。 全ては、賭けるに足る可能性を得てから一気にやってしまわねばならない。 「さて……では、話しても良いかね?私はザンデ、ノアの弟子だ」 各人の紹介がそれに応える。それから、ザンデはペースを崩すことなく淡々と話始めた。 「まず単刀直入に私の目的を伝えておこう。私はこの世界からの脱出を考えている」 ゆっくりと5人を見回す。 「そのために私は高い魔力と、旅の扉についての情報を求めている。 だから協力しろ、というわけだ。以上だ」 簡潔すぎる、そしてあまりに一方的。賛同を得られるはずも無く、誰の反応もない。 「それだけか?たったそれだけであんたの事を信用して協力しろってか?」 ロックが、最初に口を開いた。 「ほう、一体どのあたりに疑問があるのか」 「はっきり言って信用が無い。あんたがやりたいことも見えないし、素性もわからない。 そもそも交渉の態度じゃないだろ、それ。大体ライブラだって何のつもりだか」 一息に文句が口をつく。最後の方はシェイドとライブラの恨みか。 「ファファファ……今は向こうも様子見といったところだろうな」 「はぁ?何の話だよ」 疑問の色を含んで全員の視線がザンデへ集まっていた。 「わからぬか?監視だ。程度はわからぬがこの世界には当然に監視の網があるだろう。 そのような状況で危険な話を我が頭脳から外に出す愚行など犯さぬ。 積極的に動く事は無いようだが明確な反抗を見過ごすはずはあるまい。 脱出の意思を口にしただけで既に目をつけられていると考えても問題はない」 反射的に自分の首輪へ手を伸ばすロック。言葉は出ない。 「それに素性、というがこの世界に集められた者どもは大抵お互いに見知らぬもの同士であろう。 貴様らの関係は知らぬがそういった者がまとまるのは利害や目的の一致のためだ。 その点で見て私に協力することが貴様らの利害に反するか?」 ロックがそれに答えるより早く、ピサロが威圧感のある声が横から割り込んだ。 「貴様の謳う目的はほぼ全員の利益だ。しかし、ロックの言うことも尤もだろう」 声のほうを向いたザンデとピサロの眼光が空中でぶつかり合う。 「貴様自身かなりの使い手のようだが、さらに魔力を手に入れて一体何をするつもりだ? 口では脱出を唱えていてもその確証はどこにもない。 全員に打ち勝てるだけの魔力を手に入れ勝者となる、と考えていない確証がな」 場の雰囲気はやや険悪な方向へと傾きかけているようだった。 フォローを入れようかとソロが口を開くのを制する様に大きな笑い声が上がる。 「ファファファ……今この場にいる私以外がどういったもので結びついているかはわからぬ。 信頼を重んじるというのであるならば今すぐに私にそれを示す手段などありはしまい。 つまり、交渉は物別れのようだな」 「待ってください、ザンデさん」 唐突に打ち切りを宣言した相手にソロが待ったをかける。 「引き止めるか?そうだな…貴様らとの話し合いは時間の無駄だ。私は自らの求めるものを探すのみ。 だが、一つだけ頼みたいことがある。レナとやらを預かってもらえぬだろうか。 やはり怪我人を負っていては動きに支障があるのでな」 「お前なっ、自分の言いたいことだけいいやがって…」 「うん、わかったよ」 食って掛からんばかりのロックを無視してリュックがそれを受ける。 「そうだな。起きたら聞きたいこともある。あいつには辛いかもしれねぇけどよ」 微妙な表情のまま、ヘンリーがそれに同意する。 「うん…でもっ、もともとあたし達の仲間なんだし。 そりゃ、不安も心配もあるけど落ち着いて話してみないとわからないことだってあるだろうし。 でもとにかく連れてきてくれてありがとね、ザンデさん」 「気にするほどのことでもない。 明朝には私はこの村の北の洞窟にいるはずだ。協力する気になったなら来てもいい。 さて、私は先に行くことにしよう」 踵を返し歩き出そうとするザンデを、再び後ろからさっきと同じ声が引きとめた。 「いえ、まだです。待ってください、ザンデさん」 「まだ何か言いたい事でもあるのか?」 「確かにあなたは信用できない。それはピサロの言うとおりだ。 だけどこれから信用することはできます。だから、僕はあなたを見定めたい。 ザンデさん、今は誰とも敵対するつもりは無いのでしょう」 「向こうが仕掛けてこなければな。私の目的は定まっている。それは敵を増やすことではない」 「なら、僕も一緒に行きます」 「おい、ソロ!?」 「いや、心配は要りません。ヘンリーさん。ところでザンデさん、 さっき明朝には北の洞窟にいるといいましたが、どこへ向かうつもりなんです?」 「カズスとサスーンへ向かい同様に目的のものと協力者を探すつもりだ。 真夜中までにはサスーンへたどり着きそこから折り返す予定にしている。 洞窟で一応待ち合わせの約束があるのでな」 「なるほど。…ピサロ、それにみんな。僕が戻るまでターニア達を守ってやってくれませんか?」 「いや、ソロよ。それは受け入れ難いな」 さっきからやり取りをじっと見ていたピサロが立ち上がり、口を開く。 「目的のため、動きたいのはお前だけではない。はっきり言って明朝までの時間拘束は痛い。 それに、お前も万全ではないだろう。それでは不安が残る」 言葉を切り、いったん辺りを見回す。 「つまりは…だ。その見極めの役、私が引き受けよう。 そろそろ動きたいと考えていたところだ。理由としてはちょうどいい」 視線をザンデで止め、睨みつけたまま言葉を続ける。 「ザンデ。貴様を信頼したわけではない。そこの男、ソロを信用したのだ。 それに私も自らの目的のために行動する。貴様を仲間と思って同行するわけではない」 「ファファファ……私の邪魔さえせぬなら誰なりと勝手についてくればいい。 私はもう発たせてもらおう」 そのまま背を向けるとザンデはもう歩き出していた。 「おい、勝手に決めんなよ」 「怪我人はおとなしく安静にしていることだ。後は…レナだ、気をつけて見ておけ」 「…ピサロ、それじゃあ僕の代わりを頼む。みんなは僕が守るから」 「お前も無理は避けてゆっくり休め」 「おい待てって!」 ヘンリーとロックが何かわめいているが聞き入れもせず、ピサロはザンデの後を追って歩き出す。 入るは一人、出るは二人。二人の魔王が目指す次の目的地は――カズス。 「ったくよ。何様だよあいつ。勝手に決めやがって、行っちまいやがった」 「まあヘンリーさん、落ち着いて」 「俺だって元気なら何とかしたい相手がいるってんだよ…?おい、ロック?」 目の端に動くものを感知して振り返るヘンリー。だがそこには既に誰もいなくて。 「おいローックッ!どこ行くんだよーっ!」 村の出口へ向け駆け出しているロックの姿があった。 「ソロ、ヘンリー、リュック、悪い。でも俺も行かせてもらうぜ! あいつらだけじゃ信用ならねぇからよ、俺もいろいろと見極めたい!」 「お前なぁっ!!」 「それじゃ、またなっ!お互い無事でいようぜ!!」 言い残し、反転。それから小さくなった二つの人影を追いダッシュで走り去った。 「全くよ、どいつもこいつも…勝手だぜ」 「ええ、でもヘンリーさん、このゲームが始まってもう二日目の夕方です。 僕の仲間も含めてたくさん死んでしまったし、動かなきゃって焦る気持ちも分かります」 「だからって怪我人も放っては置けねぇしなぁ。くそっ、こんなゲームが…」 「……ああーーっ、そーーだっ!!」 「ーーーっ、何だよリュック、大声出して」 「ごめんごめん。あー、ピサロさんもロックももう行っちゃったよね… みんなに伝えなきゃいけないことがあったんだけどなぁ」 「大事なことならいまさら思い出すなよな」 「だって色々あって大変だったじゃない。みんな疲れて休んでたしさ」 「それで、大事なことって、なんですか?」 「ああ、えーとね、アリーナって子の………」 【ソロ(魔力ほぼ枯渇 体力消耗) 所持品:さざなみの剣 天空の盾 水のリング 第一行動方針:休息 基本行動方針:これ以上の殺人(PPK含む)を防ぐ+仲間を探す】 【ヘンリー(手に軽症) 所持品:G.F.カーバンクル(召喚可能・コマンドアビリティ使用不可、HP3/4) キラーボウ グレートソード 第一行動方針:休息 基本行動方針:デールを止める(話が通じなければ殺す)】 【リュック(パラディン) 所持品:バリアントナイフ マジカルスカート クリスタルの小手 刃の鎧 メタルキングの剣 ドレスフィア(パラディン)、チキンナイフ、薬草や毒消し草一式 第一行動方針:アリーナの仲間を探し、アリーナ2のことを伝える 基本行動方針:テリーとリュックの仲間(ユウナ優先)を探す 最終行動方針:アルティミシアを倒す】 【現在地:ウルの村 外(中心の広場)】 【ビビ 所持品:スパス 毒蛾のナイフ 第一行動方針:休息 基本行動方針:仲間を探す】 【わたぼう 所持品:星降る腕輪 アンブレラ 第一行動方針:アリーナの仲間を探し、アリーナ2のことを伝える 基本行動方針:テリーとリュックの仲間(ユウナ優先)を探す 最終行動方針:アルティミシアを倒す】 【エリア(瀕死からは回復 体力消耗 怪我回復) 所持品:妖精の笛、占い後の花 第一行動方針:睡眠中】 【バッツ(左足負傷・睡眠中) 所持品:ライオンハート、ローグの支給品(銀のフォーク@FF9 うさぎのしっぽ 静寂の玉 アイスブランド ダーツの矢(いくつか)) 第一行動方針:眠って頭の整理中 基本行動方針:レナ、ファリスとの合流】 【ターニア(心労過多) 所持品:微笑みの杖 第一行動方針:睡眠中 基本行動方針:イザを探す】 【現在地:ウルの村 宿屋内部】 【レナ(気絶) 所持品:なし 第一行動方針:不明】 【現在地:ウルの村 防具屋内部】 【ザンデ(HP 4/5程度) 所持品:シーカーソード、ウィークメーカー 第一行動方針:仲間、あるいはアイテムを求め、カズスの村へ 基本行動方針:ドーガとウネを探し、ゲームを脱出する】 【ピサロ(MP1/2程度) 所持品:天の村雲 スプラッシャー 魔石バハムート 黒のローブ 第一行動方針:ザンデに同行し相手を見極める 基本行動方針:ロザリーを捜す】 【ロック 所持品:キューソネコカミ クリスタルソード 第一行動方針:ザンデ(+ピサロ)の監視 基本行動方針:生き抜いて、このゲームの目的を知る】 【現在地:ウルの村→カズスの村へ】
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No.23 ビッグユーシャー【2000】 作者:雨傘カンパニー / ジャンル:時事ネタ 配信/動画:可・可 たぶんSSが一番面白いと思います DL 感想掲示板
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| | /-'´/ ヽ==ノ ,T三フ三|Y/ __ ,.| | / / / ' |ミ/三ミ|V ヽ ,,,, - '' /_ ,イ / / _ _ ー―-、ミ、 ヽ 、____ __, .- '´ __ ―― - __ ノii// / | / ハ 、 ヽミ、 / / / //////////v// |V ! / / ノ ヽ ヾ ヽミ, / _ _ / ////////////// / ! | / ,. ―――' ヽ,、 ヽ /三三ハ ,/ /// //////////////// { i | ハ ' / / ト/ |三三|i i| .//_/___ノ////////////////// 、 、 V V イr-、 ヽ ト―- U//´ `ヽ//////////// ノ ヾ i、`ヽ、 /i {cii、ヾ、,リ 、 , '/ ` /////////  ̄´ | .ヽ ヽ ,クヽ、 ヽヾi| !ノ - ,ノ , ', ',. ―――-- - /////// __ V ヽ ヽ |i ヾ;;ハ ゝ' / , ', .' . .i/// - ' ヽ / .ヽヽヾ,J / / , ' , .' _ _ _ _ i / ィ / ヽ ' ' !/ //´ ` 、 l | | ノ V ヽ ‐/ // 、 l ! / / / .| i , / ` ー―-ヽ ,..//'´ ̄ ̄ ヽ、 .l l ノ' ´/ /__|/! i /V-=三三三=->_ー、,.-'´`ヽ、 \ l l / / / ヽ |  ̄`T>'´__ // ̄`ヽ、 ,}__ ヽ l ノ '´ / | ` 、 ,.| | 人 ヽ\ \ ヽ i / / | , `| /三`、_ | ̄ヽ / | i/ / 【プレイヤー】 オカン◆VnsjCs3i3o ◆キャラクター◆ 名前 立花 響 コードネーム ガングニール撃 槍 ワークス UGNチルドレンA カバー 高校生 ブリード クロスブリード シンドローム キュマイラ/オルクス ◆ライフパス◆ 覚醒 死 衝動 破壊 出自 父親不在 経験 大事故 邂逅 師匠 ◆能力値と技能◆ 【肉体】 【感覚】 【精神】 【社会】 4 1 1 3 〈白兵〉Lv.2 〈回避〉Lv.1 〈RC〉Lv.1 〈情報:UGN〉Lv.1 HP 29 侵蝕率基本値 34% 行動値 3 戦闘移動 8m 全力移動 16m 常備化ポイント 6 財産ポイント 6 ◆エフェクト・イージーエフェクト◆ 【エフェクト】 Lv 《エフェクト名》 タイミング 〈技能〉 対象 射程 侵蝕値 制限 備考 参照 番号 【キュマイラ】 2/2 《完全獣化》 マイナー ― 自身 至近 6 ― 基本①P.122 1/1 《剛身獣化》 マイナー ― 自身 至近 6 ピュア 亜純血による獲得 基本①P.125 1/1 《破壊の爪》 マイナー ― 自身 至近 3 ― 基本①P.123 1/1 《ハンティングスタイル》 マイナー ― 自身 至近 1 ― 1ScLv回 基本①P.124 2/2 《獣の力》 メジャー 〈白兵〉 単体 ― 2 ― 基本①P.123 【オルクス】 3/3 《黒曜の鎧》 マイナー ― 自身 至近 2 ― 1SnLv回 基本②P.151 1/1 《縮地》 マイナー ― 自身 至近 2 ― 1SnLv回 基本②P.153 【一般エフェクト】 1/3 《リザレクト》 オート ― 自身 至近 特殊 ~100% 基本①P.169 1/1 《ワーディング》 オート ― シーン 視界 0 ― 基本①P.169 2/2 《C:キュマイラ》 メジャー ― ― 2 ― ― 基本①P.169 ◆アイテム◆ 【武器】 名称 種別 〈技能〉 命中 攻撃力 ガード値 射程 常備化ポイント 備考 参照 撃槍の拳 素手 〈白兵〉 0 [Lv+8] 1 至近 ― 破壊の爪使用時 【防具】 名称 種別 ドッジ 行動 装甲値 常備化ポイント 備考 参照 撃槍の鎧 防具 -3 -3 [8+Lv*3] ― 黒曜の鎧使用時 【その他】 名称 個数 種別 〈技能〉 常備化ポイント 参照 コネ:UGN幹部 1 コネ 〈情報:UGN〉 1 応急手当キット 1 使い捨て 〈〉 3 解毒剤 1 使い捨て 〈〉 2 カジュアル 1 その他 0 基本①P.180 携帯電話 1 その他 0 基本①P.180 制服 1 その他 0 基本①P.180 ◆ロイス◆ 対象 ポジティブ ネガティブ 備考 母親 《幸福感》 恐怖 出自 Dロイス 亜純血(剛身獣化) 経験 風鳴弦十郎 《尊敬》 脅威 邂逅 街の平和 《尽力》 恐怖 シナリオロイス 岸波白野 《庇護》 不安 PC間ロイス