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どうも!携帯サイト「カチケの価値は」応援サイトとブログ「オタクの生きる道」の コラボサイトをウィキで作りましたwwwエヴァが好きな人は携帯サイトへ足を運んでください。 URL→http//09.xmbs.jp/uvaserial/ 更新情報や裏話をここで書いて見ます。さらには日記もここで書きます。 アクセスupに協力を!
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ふたば系ゆっくりいじめ 149 鞭打 ふたば系ゆっくりいじめ 155 糞饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 159 ユグルイ その1 ふたば系ゆっくりいじめ 162 ユグルイ その2 ふたば系ゆっくりいじめ 168 ユグルイ その3 ふたば系ゆっくりいじめ 169 ゲス愛で派 ふたば系ゆっくりいじめ 173 ユグルイ その4 ふたば系ゆっくりいじめ 187 頭でなく心に訴える ふたば系ゆっくりいじめ 188 ユグルイ その5 ふたば系ゆっくりいじめ 192 長寿と繁栄を・・・前編 ふたば系ゆっくりいじめ 200 長寿と繁栄を・・・後編 ふたば系ゆっくりいじめ 221 FFR ふたば系ゆっくりいじめ 230 本気で勝てると思ってたのか? ふたば系ゆっくりいじめ 231 長寿と繁栄・・・完結編 ふたば系ゆっくりいじめ 236 ユグルイ その6 ふたば系ゆっくりいじめ 243 死すべき生物 ふたば系ゆっくりいじめ 250 ゆっくりSSをれいむに読ませてみた ふたば系ゆっくりいじめ 263 飾りの価値は 起 ふたば系ゆっくりいじめ 265 飾りの価値は 承 絵 ふたば系ゆっくりいじめ 283 飾りの価値は 転 ふたば系ゆっくりいじめ 286 飾りの価値は 始 ふたば系ゆっくりいじめ 292 時をかけるまりさ 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 299 時をかけるまりさ 中編 ふたば系ゆっくりいじめ 304 時をかけるまりさ 後編 ふたば系ゆっくりいじめ 309 時をかけるまりさ 完結編 ふたば系ゆっくりいじめ 319 ありす 都会に行く ふたば系ゆっくりいじめ 345 れいむの歌を聞けぇぇえ!!! ふたば系ゆっくりいじめ 359 ゆんする ふたば系ゆっくりいじめ 413 偽りの賢者 ふたば系ゆっくりいじめ 415 ゆ怨 ふたば系ゆっくりいじめ 450 ユグルイ その7 ふたば系ゆっくりいじめ 456 ユグルイ その8 ふたば系ゆっくりいじめ 470 ユグルイ その9 絵 ふたば系ゆっくりいじめ 493 独り占め ふたば系ゆっくりいじめ 499 ゆん殺! ~れいむ、殴られるの巻~ ふたば系ゆっくりいじめ 536 ゆんごく ふたば系ゆっくりいじめ 668 人間とゆっくりの間には・・・ 作者別ページに戻る トップページに戻る
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メニュー トップページ メニュー リーチ前予告 モニター予告 ステップアップ予告 チャンスボタン予告 タイトル予告 使徒予告 次回予告 背景変化予告 擬似連続予告(シンジ、アスカ予告) リーチ後予告 図柄アニメーション予告 背景予告 ミニキャラ群予告 エヴァンゲリオン発進予告 リーチ各種 ノーマルリーチ シンクロリーチ エヴァ系リーチ 三機一体リーチ 新ヤシマ作戦リーチ 3DCGリーチ(ユニゾン) 全回転リーチ ミッションモード アンビリカルケーブル断線ミッション(5分) 使徒マギ侵食ミッション(3分) JA制止ミッション(1分) 特殊モード一覧 暴走モード 暴走モード(碇ユイ) アスカ覚醒モード その他 初号機チャンス 大当たり中の演出 ラウンド昇格演出、ED昇格 FAQ あらかると プレミア一覧
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奇跡の治療(その価値は) 名称:・奇跡の治療(その価値は) 要点:・やつれた森さん・心配するあなた・白い天井 周辺環境:・病室 評価:なし 特殊: *毒リンゴを食べた森さん。治療行為があと少しでも遅れていたらもっと目覚めるのが遅れたかもしれません。 森さんは白雪姫と違っておとぎばなしの住民ではないからか、それとも、リンゴを飲み込むのではなくシャリシャリと一個まるまる食べてしまったからなのか、随分と治療に時間がかかりました。しかし、その病人生活のおかげでダイエットは成功しました。 →次のアイドレス:終了RP(終わりよければ全て良い……?) スタートへ戻る
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奇跡の価値は(前編) ◆CMd1jz6iP2 (非登録タグ) パロロワ ニコニコ動画バトルロワイアル 愛媛の葬式配信 さよなら永井先生 鷲巣並の引きの良さ 第九十九話⇔第百話 第百話⇔第百一話 龍が、現れた。 鋭利な葉で攻撃してきた生物から、同志キバの力もあり逃げることができた。 同志レナばかりか、同志キバもなんと頼もしいことか。 一番頼りないのは私ではないか。 同志レナと違い、そこまで頼りにはしていなかったことを恥じる。 あの生物が追ってこないことを確かめ、合流地点の民家へ向かおうと思った矢先 塔の方角に、大きな龍の姿が見えたのだ。 あんな生物までいるとは、慣れ始めたとはいえ信じがたい。 そして、すぐにもう一体同じ龍が出現した。 遠くて良くわからないが、龍同志が向き合って、敵対しているように見える。 同志キバによると、同種でいい奴と悪い奴がいるのはゲームでは良くあることらしい。 人間と同じか……それはともかく、つまりは戦いが起きているということだ。 ほどなくして、龍が二体とも消えてしまう。 もしかしたら、戦っていた片方が宇宙人への反逆の意志を持っているかもしれない。 私は、同志キバに同志妹を任せて、塔へと向かうことにしたのだ。 三人で行くのは危険であったし、同志妹が塔に行くのを拒んだ。 あんな龍を見た後ならば当然だろうと思い、私は塔へと足を進めたのだ。 そして、塔の前まで来て、物陰で様子を伺う。 塔の入り口らしきところに、なにやらイタチのような生き物がいる。 あの草を飛ばす生物同様、危険な存在である可能性が高い。 空のペットボトルに砂利などをつめて、イタチのいる方角に全力で投げてみる。 イタチはすぐに気付き、ペットボトル目掛けて襲い掛かった。 イタチのパンチで、ペットボトルが凍りついた。 やはり危険な生物だったか……場所を知られた可能性もあるので、移動する。 そこで、私はなにやら鼻につんと来る刺激臭を嗅いだ。 その方向へと進んでみて……彼と出会ったのだった。 水銀燈の腕を、すぐに見つけることが出来た。 見つけたまでは良かったが、あのイタチが前で番をしている。 塔の出入り口を固めている……つまりは、あの中に銃持った奴がいるに違いない。 そしておそらくはジーコとティアナも。 「ヤバイな、あのイタチを置いてったってことは……詰んでるんか?」 なんとか助けたいが、あのイタチに金属バットで勝てるとは思わない。 しかも、刺激臭を嗅ぎ分けてるのか警戒してる。 最悪だ、と思っていると突然ペットボトルがイタチに飛んできた。 すぐ迎撃されたが、一体誰が投げたのか。 そう思ってると、目の前に外山恒一が現れた。 「いや、流石にこれはないと思ったわ」 「意外と知ってる人がいて、私もビビッている」 新たな同志、博之に事情を聞く。 殺し合いに乗っていない4人で行動していたが、多数派に襲われ二手に。 そして、片方の襲撃者は撃退したが、あの塔に兄とその仲間がいるという。 良く見れば、かなりの怪我を負っている。 ここに来たばかりで、龍についてはわからないらしい。 なんにせよあの塔の中へ進入しなければ、彼らが危ない。 「それに、水銀燈の腕も持って帰ってやらんと」 驚いたことに、仲間の一人は人形だという。 ロボットでもなく、西洋人形のような姿なのだと。 もはや驚くまい。むしろ他の星の宇宙人が攫われてきている可能性が高くなった。 「だが、あのイタチを倒すのは難しいだろう。同様の生物に襲われたから判る」 「そんなんがいるんか。はよう終わらせて戻らんと、水銀燈が危ないな」 なにやら、同志博之がごそごそとディパックをいじっている。 何か方法でもあるのだろうか? 「外山さん、ちょっとだけ協力してくれます?」 「オラ!隠れてないで出てきやがれ!」 塔の部屋のドアを撃ちまくり、中に入って隠れてそうな場所を撃ちまくる。 順々に繰り返すが、見つかる気配がなかった。 「早く出てくれば、脳天一発で終わらせてやるぜー!」 逆に出てこなくなると思うことばかりを口にするサトシ。 「ま、嘘だがな!!女はまた痛めつけて殺してやるよ!!!」 邪悪な顔で笑うサトシが次の部屋を打ち抜く。 そして部屋に入ろうとするとしたサトシの耳に、ドアが開く音が聞こえる。 振り向くと、そこには隣の部屋に移動しようとする男の姿。 「馬鹿かよ!鬼ごっこは終わりだぜぇぇぇぇ!!」 サトシは撃ちまくりながら走る。 そして、部屋に男の姿をその目で確認し…… 「死ねよ、ぶあぁぁぁぁぁか!!」 頭目掛けて乱射した。 「……あ?」 蜂の巣にしたはずの男が、消えた。 嫌な予感がして、振り向き様に銃を構えるが、遅かった。 「ドカン!」 「やっぱり謝って逃がしてもらうか」 永井先生の確変は終了した。 考えてみたら、銃持った相手に鉈って無理すぎる。 出会い頭、撃たれて終了。ティアナのように避けるなんて出来るわけがない。 「幻影で隙突いてグサー、なんてうまく行くと限らんからな」 鉈以外に武器も無いしな、と考えて、一つ案が浮かんだ。 「そうや、この玩具の大砲があったが」 腕にすっぽりと入る筒。これで脅すというのはどうだろう。 「あの銃も玩具みたいな見た目やし、騙せるかもな。 そうやな……この大砲で撃たれたくなかったら逃げてもええぞ。 逃げんなら、この大砲でドカンと【ドン!!】 うわあああああ!??」 ドカンと、と言った瞬間、玩具の筒から何かが飛び出て壁に当たった。 壁が少し崩れる……浩二はしばらく呆然としたが 「ドカン」 また出た、と浩二はこれが玩具じゃないとわかった。 「キタコレー!」 「よっしゃー!」 ティアナの幻影の俺に引っかかって、サトシはくうき砲で吹っ飛んだ。 それを見た永井先生は狂喜乱舞。 「俺つえー!」とか、「これ配信すべきだろ!」とかじじゅうしない。 サトシは顔面をハンマーで潰されたような、悲惨な状態になっていた。 死んだ、と死体をよく見たことの無い人なら思うような顔。 浩二もそう思った。さっきの死体を怖くてよく見ず、埋めもしなかった浩二は 「でべえええ!!ごろじてやばあああ!!!」 「ちょ……ぅうぁあ~!?」 悲惨な死体よりヤバイ表情で銃を撃ってくるサトシに完全にびびった。 逃げよう、と思ったときには肩が撃ちぬかれていた。 「ぅわ!ひぎゃああああ!!!」 痛いより熱かった。 サトシもダメージの影響で、まともに狙えなかったために助かったようなものだ。 恐怖でよたよたと後ずさりながら、ドカン!ドカン!とサトシのいる部屋に撃つ。 もちろん、部屋の中にいるサトシに、通路を後ずさっている浩二の攻撃が当たるはずもない。 だが、それは同時にサトシも浩二を狙えないということだった。 (許さねええ!!絶対に楽には殺さねえぞ!!) 怒りに震えるサトシは、二枚のカードを取り出す。 (使うか……だが、これは……?) サトシは、こんなカードを知らなかった。 こんなカードがあるはずない……そう思いながらも (知ったこっちゃねえ!!あいつを殺すのに、出し惜しみは無しだ!!) (なんでこんな目に会うんぞ!俺が何した!) 俺涙目、どころではないガクブル状態の浩二は、ドカンドカンと撃ちまくる。 このまま後ろに逃げれば、なんとかなる。 またティアナに幻影作ってもらおうとか、最悪なことしか考えていない。 しかし、その頼りのくうき砲の衝撃波が……霧散した。 (な、なんぞー!?) 恐ろしい風圧が、逆に部屋から噴出してくる。 それでもドカンドカンと放っていく、その部屋から人影が現れる。 「ドカン!……へ?」 金髪の、女騎士? くうき砲の衝撃波は、その騎士に当たる直前でかき消される。 本当にヤバイことに気付いた浩二は、またドカンドカン連呼する。 だが、その全てが騎士には届かない。 「弱者を傷つけるのは、騎士として恥ずべき事ですが……これも運命か」 なにやら、心苦しそうに……しかし、剣を構える。 金色に輝く剣。明らかに、鉈で勝てる武器じゃない。 「待たれよ、騎士王」 部屋から更に男の声。まだいるのかと震える浩二。 出てきたのは、幼女。あの鋏を持っていた子供と同じくらいか? 「我らが主は、残酷な死を所望している。まず、私が四肢を切断せよとの命令だ」 めっちゃ渋い声の幼女。 「夜を切り裂く閃光の戦斧……楽に死ねるものではないぞ」 消えた。一般人の浩二には、そうとしか見えない高速。 くうき砲の衝撃波を回避し、浩二の眼前に現れる。 手に持った閃斧の一振り。 「ア……アアアアアアアア!!!」 浩二の腕が、切り落とされた。 「大義無き行いではあるが……もう片方も頂く!」 閃斧を振りかざす。 「ひぃい、ひゃぁあ!!」 せめてあっさり殺してくれと、泣きながら頭を伏せる浩二。 「なんだと!?」 渋い幼女の驚愕の声。 恐る恐る頭を上げると……なぜか空を飛んでいる。 「ぅあああ、なんぞこれー!!」 「面妖な……!」 (なんなんだ、この胸糞悪い女どもは?) サトシのブルーアイズ以外に支給されたモンスターカード。 その名は『B.K.M.G【ブラックナイトマジシャンガール】』と『セイバー』 だが、サトシの記憶にそんなカードは存在しない。 ブルーアイズすら上回る可能性を持つカードだが、思ったとおり何か気に食わない。 (嫌がりながらも逆らえず殺す姿も、まあ見てて楽しいけどなあ) 方法はわからないが、逃げた先は上。 いくら逃げても追い詰められるだけだ。 (楽しむぜ……この怪我の分はなあ!!) 「ジーコ!しっかりせええ!!」 博之は、塔の一室へと移動していた。 ビー玉に自動ぶん殴りガスを噴きかけ、それを窓に投げ込み 外山さん自分の名前を呼んでもらう。 それで飛んで進入したのだが、すぐに物音で大変な状況だと察した。 下から聞こえてくるのはどう考えても兄の悲鳴。 再び自動ぶん殴りガスをビー玉に噴きかけ、名前を呼んだのだが ……間に合わなかったようだ。 「くそっ!ほれ、薬草や!これ食っとけ!」 部屋に転がってた縄で出血を止め、切断面を薬草でふさぐ。 酷く暴れ、泣き叫ぶ浩二を押さえつけ、口にも放り込む。 「ティアナはどうした、やられたんか!」 「ティア……足怪我して……上の部屋に……!」 それで一人で……格好つけすぎだと思ったが、自分も人のことは言えんと思った。 「下に、あの銃持ったのがおるんやな!ここで待っとけ、俺が……」 「ま……てぇ!!」 残った右腕で、博之を掴む浩二。 「無理や!!他に強いのが二人もいよる!殺されるが!」 「なら、ティアナ連れて逃げんと!自動ぶん殴りガス置いてくから!」 バットを片手に飛び出していく博之。 体中から、汗を噴出し悶える浩二の頭に、少し冷静さが戻る。 (そうや……ティアに、あんな格好付けたんやったな) 部屋に転がる、ビー玉一つと、自動ぶん殴りガス。 (ティア……俺まだ……詰んでねぇ!) 「あいづら……随分上まで飛んでっだらじいなぁ」 サトシは、傷の治療もせずに追いかける。 セイバーとBKMGも、その後に続く。 通路に点々と続く血。 かなり続く道しるべは、何度目かの階段にも続いていた。 「でめえら!先に上って半殺しにして来い!」 表情を変えず、命令に従う二人の騎士。 だが、やはり感じる。こいつらは俺の命令を快く思っていない。 命令に逆らうことは無いようだが、支給品のくせに、ちっぽけな自我を持ちやがって。 道具は道具らしく、何にも考えるんじゃねえ! 「ぬっ?」 狭い階段を上っていく騎士二人の行く手を、何かが襲ってくる。 「なあっ!?」 セイバーが転ぶ。 BKMGが階段から飛ぶ退くと、襲ってきたものの正体が明らかになった。 「ビー玉……!?」 「うおおおっりゃああああ!!!」 体勢を崩したセイバーに、飛びかかる影が一つ。 「がはっ!」 セイバーの脳天をバットによる鈍い衝撃が襲う。 二撃目を振りかぶる襲撃者……博之! 「はあ!!」 しかし、それをセイバーは許さない。 黄金に輝く剣の一閃が、バットの軌跡と交わる。 ギィイイイン!!と激しい金属音と火花が、巻き起こる。 「こ、こんなバット一本で……エクスカリバーの一閃を!?」 「世の中にはな、神様も殺せるチェーンソーだってあるんぞ!」 拮抗状態の二人。 だが、技術の差は一目瞭然。 セイバーは、博之の体勢を崩させるために身を引き 「がふぉっ!?」 同時に身を引いた博之に、脳天二発目の強打を受けた。 「騎士王!」 「なにやっでんだ!ぞんな屑に攻撃読まれてるんじゃねえぞ!!」 「攻撃ばっかりしとると、ピンチになるのはメガテンで予習済みやが!」 これ以上は防げないというのに、時間を稼がないとならない博之は強がる。 あくまで時間稼ぎなので、あの瞬間、たまたま深く踏み込まなかっただけ。 それでも、セイバーは敵意を高め、再び剣とバットが火花を上げる。 「なんども凌げると思うなッ!」 「心配しなくとも、無理すぎるぅう!」 少しでも引けば、切り殺されるのは目に見えていた。 この状態から、逃げることもできない。 それを打ち破ったのは、意外なことに敵方。 「ぐああ!?」 セイバーの悲鳴。更に頬や足に熱さと痛みが博之を襲う。 「主よ、なにをしている!?」 「まどろっごじいんだよ!俺が仕留めてやる!!」 サトシが、銃を乱射していた。 それは、ほとんどがセイバーに直撃している。 「なにして……お前の仲間やろが!!」 「ごいつらは、死のうが24時間後には再使用でぎる!ぞのまま押ざえでろよ!」 セイバーは、主の命令を忠実に守り、拮抗状態を維持している。 「お前、これでいいんか……!」 「主を選ぶ権利はありません。たとえ外道でも、命令には背けません」 歯を食いしばりながら、後ろからの射撃に耐える騎士王。 「はっ、大変やな、お前も……!」 博之も、頬を掠める銃弾に怯まず押し切ろうとする。 狭い階段のため、BKMGは命令である階段を進むことが出来ない。 セイバーが消えても、博之が押し負けても、跳弾が博之に致命傷を与えても どう考えても、博之は死ぬ。 その敗北確定の拮抗を破る物音に、気付いたのは博之だった。 足元を、コロコロ転がっていく、ビー玉。 さっき全部下に落ちたはずなのに、なぜまた? 次に気付いたのは、ビー玉が足にぶつかったBKMG。 「……」 全てを看破しつつも、命令無しでは、動かずに済む。 銃撃は止まない。 「何か、手があるなら……非情になるべきだ」 セイバーの声は、愉悦に浸りながら連射される銃声で、サトシには聞こえなかった。 博之も、自分のすべきことを、気付いていた。 「…………永井」 覚悟が足りないのは、誰だったのか。 こんな騎士と打ち合って、まだ覚悟しきれてなかったのか。 何かを守るために、何かを失う覚悟は、等しく必要だというのに。 「浩二ィィィ!!」 博之の言葉は、階段の上で般若心経を唱える男に……届いた。 「びゃははははは!!馬鹿が飛んでぎだぜ!!」 サトシは大笑いした。 飛んで逃げたのに、飛んで戻ってくる。死にたいとしか思えない。 「セイバー!!」 浩二は、セイバーの真上を通過する。 セイバーはその浩二を 視界にもいれず、博之との押し合いを続ける。 「で、でめえ!?」 「命令無しで、私たちは動けない」 脳が沸騰しかけるサトシは、BKMGに命令する。 「命令だ!あのチンパンジー野郎を攻撃じろおおお!!」 「……了解した」 ビー玉に頭を突っ込みながらも、浩二はサトシに向かって走った。 「死ね!死ね!でめえがどう足掻こうが、無理なんだよ!!」 「燃えるぜ、その言葉ああああ!!!」 ゲームの配信のときはいつもそうだった。 「お前には無理」と言われて、永井先生の心にはいつもやる気が満ちていく。 でも、それはやる気が満ちるだけで、実力が変わるわけじゃない。 結局、永井浩二は、いつもうまく行かずに失敗していく。 そして、今回もまた、結末は同じ。 腕を失った男の踏み込みは、あまりにも遅くて、隙だらけだった。 最速たるBKMGが踏み込むには、あまりにも十分な隙。 その閃斧の一振りは、刹那のうちに永井浩二を切り捨てる。 四肢を切断しろという命令に従い、その両足を、一瞬で。 「ばっ……馬鹿がでめええええ!!」 重力に従って、鉈はBKMGの頭を叩き割る。 消滅するBKMG。 部屋の置いていかれたぶん殴りガスを吹きかけたビー玉を、階段から転がしただけ。 セイバーに切り殺されなかったのは、目の前の敵を押さえる命令に、浩二が干渉しなかったため。 BKMGが、あっさりとその命を奪わなかったのは、新たに下された命令が 「攻撃しろ」であり、「殺せ」ではなかったため。 元々下された命令である「四肢を切断しなぶり殺せ」を打ち消さない命令だったため。 様々な要因が、折り重なった奇跡。 「魔法……カード」 永井先生のやる気の炎が、その行動をまだ支えていた。 永井浩二に残された、最後の抵抗の手段が、最期の奇跡。それは 「死者蘇生を発動……復活させるんは、ブラックナイト、マジシャン、ガール!!」 消滅したBKMGを、雷撃の中より、不死鳥のように蘇らせる、最強のカードだったこと。 「セイバーーーー!!!」 サトシの頭の切り替えは、早かった。 「BKMGを破壊しろ!!」 セイバーは、博之をあっさり弾き飛ばして、黒い騎士へと肉薄する。 「銃持ったガキを……こ、うげき 」 「その言葉……待っておりました!!」 黒い騎士は、その金色の髪をなびかせ、疾る。 だが、セイバーの特殊効果が発動する。 「私が居る限り、マスターを傷つけることは不可能!」 二つの金の閃光を、次に彼らが目にしたのは交差した後のこと。 セイバーも、BKMGも健在……否 「……傷の分、私が遅かった」 騎士王が消滅し……BKMGが膝を屈した。 「ちい!」 銃を連射するサトシ。 「ぼう、ぎょ……」 銃撃を、BKMGの防御壁が防ぐ。 「主……なぜ、貴方は戦ったのだ?」 BKMGは、血を噴出しながら動かない、浩二に語りかける。 「なんで、て……やっぱり、男はかっこ、つけたいだろ、が」 「大義ではなく……目の前の女を選んだか」 「でもなぁ……何度も、守ってもらったティアを、見捨てて逃げたら、おかんに、殺されてまうが」 防御壁が、小さくなる。 「ふふ……ティア、か」 「なんぞ……もう、眠いわ」 「……ティアナ・ランスターは、お前が守るに相応しい女だったか?」 「……好みやった、かも、な。キスくらい……」 そこまで言って、はん、と笑い 「俺……じじゅう、しろよな」 そう言って、永井浩二は、動かなくなった。 何も言葉が出なかった。 ただ、動かなくなった兄にフラフラと近づいて。 「貴様はこの男の死を無駄にするのか!!」 BKMGが吼える。 「フェイト・T・ハラオウンの複写に過ぎぬ私は、もはや消える!!」 その姿が薄く、透ける。 「この男の守りたかった者、お前が」 言葉を紡げず、騎士は消えた。 「この……馬鹿乙が!」 二色の甲羅を全力でサトシに向かって投げる。 「ぶぁああか!!」 サトシは避けながら銃を撃ちまくる。 もう敵にもなりゃしない。 バットと銃で、戦いになるわけが無い。 BKMGという、あまりにも大きな壁を乗り越えたサトシにとって 永井博之など、その程度の認識でしかなかった。 なぜ、彼は慢心を捨てないのだろう。 太古より、絆の力に敗れ去ってきたというのに、この男は同じ愚を繰り返すのか。 回避しながらの銃撃は、安定せずに博之には当たらない。 「ああ、任せとけ!!」 博之は床のビー玉を鷲掴みにしていた。 それを、サトシに投げる。 「眼くらましのづもりかよ!」 そんな手に乗るか、とサトシは構える。 調子に乗って、連射したから当たらないのだ。 狙えば、一発だったと今更ながら悔やむ。 ビー玉なんて関係ない。顔面に当たるビー玉を無視して、照準を合わせ 「ギイイイイイアアアア!?」 焼けるような痛みが、サトシを襲った。 傷口がびりびりする、痒い、痛い、苦しい! ビー玉の中に混じって、なにやら鍵のようなものが混じっていた。 傷口に炎症を起こしかねない、塩素が付着した鍵が。 「でめええええ!!!」 ロールバスターを装着した腕を再び博之に向けて 振り下ろされたバットによって、その腕があまりにも鈍い音を響かせる。 「ジーコ!守ってやるから!」 そのままバットを大きく振りかぶる。 あの黒い騎士が紡ぐはずだった言葉。 「ティアナを、代わりに助けてみせるが!」 想いを乗せ、バットを振り下ろす――― 「どっかあん」 反対側の手に装着されたくうき砲が、博之に闇を与えた。 最初にBKMGの切り落とした浩二の腕は、くうき砲を装着した腕だった。 それを拾い、装備していたことに、博之も浩二も気付かなかった。 サトシ自身、ドカンドカンと、浩二の真似をするみたいで、使わずにいたのだ。 「畜生が、ふざけるな……ふざけるんじゃねえよ!!」 ドカン、と浩二の死体を吹き飛ばし、壁に叩きつける。 「ドカン、ドカン、ドカン、ドカン、ドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカンドカン!!」 撃つ、撃つ、撃つ、撃つ。 銃と大砲を、撃って、撃って、撃って、撃って、撃って。 どんどん、死体の原型が崩れていく 「てめえええ!!俺に逆らったのによお!勝手になんで死んでんだ?ああ!?」 誰かもわからなくなった死体を、サトシはまだ痛めつける。 「オラ!猿が、屑が!生き返って悲鳴をあげろよ、汚い悲鳴を! 許さねぇ、こんなことじゃ許さねぇ!この死体を「使って」あの雑魚女を壊してやる。 感謝しろよ?お前みたいな屑が、俺様に使ってもらえるんだからな! ひゃは、ひゃはははははははは!!!」 やっと、少し気が治まった。 下のヲタチを連れてきて、すぐにでもあの女を壊してやる。 ………いや、その前にこっちの屑にも俺の腕を折った礼を忘れてた。 「おーら、ドカ「パスッ」あ?」 なんだよ、しょぼい音出しやがったな。 糞大砲が、俺の気が治まらねえじゃねえか。 ……くそ、疲れたのか眠くなっちまった。 体が支えられねぇ……起きたら殺すか。 なあに、お楽しみは、これからだ。 sm99:世界最強の国技/球技 時系列順 sm100:奇跡の価値は(後編) sm99:世界最強の国技/球技 投下順 sm100:奇跡の価値は(後編) sm102:両手に花 Flowers of the abyss 外山恒一 sm100:奇跡の価値は(後編) sm94:愛媛のジャンク/凡人打開配信(後編) 永井博之 sm100:奇跡の価値は(後編) sm94:愛媛のジャンク/凡人打開配信(後編) 永井浩二 sm100:奇跡の価値は(後編) sm94:愛媛のジャンク/凡人打開配信(後編) サトシ sm100:奇跡の価値は(後編)
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命、その価値は ホクトが死んだ。 余りに呆気なく。 ボンという音と一緒に命が消えた。 ホクトだけじゃなかった。 他にも6つの音が。 つまりは七人逝ったという事。 「畜生……くそおおおおおおおおお」 ガンと地面に拳を殴りつける。 唯、咆哮が暗い暗い土をくりぬいたような洞窟に響く。 涼しい風が俺に当たる。 ジメッとした湿気が何となくイラつく。 俺――倉成武――は悔しかった。 何もできずに失った息子。 倉成ホクト。 俺には何時の間にか出来た子供。 本当にいつの間にかだった。 愛したつぐみを助けて一眠りをしたら。 17年たっていた。 ……悪い冗談のようだ。 でもそれは紛れも無い事実。 あの地獄のような7日間。 その間に俺は不老不死になった。 キュレイウィルスによって。 キュレイウィルス―――詳しくは俺も分からないが未知のウィルス。 感染したものはキュレイウィルスによって細胞を書き換えられ不老になる。 そして自然治癒力が上がり不死に近い状況になるらしい。 治癒力は怪我に関しては全治2ヶ月、元通りにに歩けるようになるまで更に数ヶ月を要するほどの重傷が1日で回復し、歩きまわれるようになってしまうほどだ。 そして副次的効果として運動能力の上昇もみられるらしい。 最も俺もよくは分からないが。 そのキュレイをもともとの感染者であった小町つぐみから感染してもらった。 生き残る為に。 そしてその7日間の間に俺はつぐみを好きになり屈折あったが結ばれた。 その時に出来た子供が二人。 ホクトと沙羅という双子。 まぁその後色々あって俺が目が醒ましてのは7日間を過ごしてから17年後。 気がつけば37歳でパパだ。 昨日まで20歳だったのに。 いや、心は20歳だ。 うん 本当ビックリだ。 それでもよかった。 あの地獄のようなサバイバルを終えやっと幸せな日々になると想ったんだから。 愛してるつぐみと子供たちと。 だけど。 奪われた。 殺し合いという名のふざけたゲームに。 ホクトとの命と共に。 悔しかった。 息子の死に何も出来なかった自分が。 悔しくて。 哀しくて。 だからこそ。 「壊してやる、こんなゲーム……命の重みを知らない奴らなんかに……絶対に負けてたまるか」 俺は。誓う。 この殺し合いを壊す事を。 主催者のいう通りになってたまるかと 命の大切さを知らない奴らに。 この参加者の命……絶対に上げるわけにはいかない。 それがホクトの死に何も出来なかった自分の償いになると信じて。 頑張ろうと。 俺はここで挫けるわけにはいかなかった。 ホクトは言った。 『パパ……ママ。頑張って。殺し合いなんかに負けないで。絶対に負けないで』 と。 俺は……死なない。 絶対に死なない。 絶対に負けない。 頑張ってみせる。 死んでたまるか。 「見てろ……ホクト。絶対勝ってみせる。生きてみせる」 なぁホクト。 俺は頑張るから。 絶対。 絶対死なない。 「……さて、行こう。まずはつぐみ、少年と合流しよう」 小町つぐみ、少年――桑古木涼権――。 愛する者と七日間を過ごし生き抜いた大切な仲間。 殺し合いに乗ってるわけがない。 だからとりあえずそいつらとの合流を。 「んーどっちを行こうか」 ランタンを掲げて道を照らす。 今俺がいるのは洞窟見たいな所。 一本道になっており長さは分からないが幅はかなりある。 前か後ろ、どっちに行こうか思案している時だった。 「きゃぁあああああ!?」 「!?」 前方の方から少女の叫びが聞こえたのは ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「……ぐす」 暗い暗い洞窟から少女の啜り泣きが響く。 少女は黒い制服を纏い灰色の髪をしていた。 髪に飾り付けられている碧のリボンがゆれる。 少女は少し怖くて泣いていた。 この状況が余りにも異質で。 彼女を照らす灯は手に持ったランタンと壁に取り付けられてる灯のみ。 光はそれしかなくて後は闇が支配するのみ。 その闇に少女は唯怯えた。 少女―――リセルシア・チェザリーニ―――はよくわからなかった。 突然広い場所に連れてこられて殺し合いをしろと綺麗な女の人が言った。 そして情報をまとめようとする内に沢山の人の首が飛んだ。 怖かった。 哀しかった。 沢山の人の死に。 そして気がつけばこんなくらい場所に。 名簿を見た。 そこには見知った名前が4つほど。 よく知ってる人と名前しか知らない人。 クリス・ヴェルテイン。 最近リセと仲良くしてくれる人。 不思議な人だった。 自分の唄に興味を示して近づいてくる。 人付き合いが苦手で離れるのについて来る彼がとても不思議でそしてリセにとって嬉しかった。 そのクリスまでいる。 彼がこの島に居ることがリセにとって嬉しいような哀しいような複雑な気分だった。 ファルシータ・フォーセット。 自分に良くしてくれる同じ学校の生徒会長。 同じ孤児院出身でとても利発的な人だった。 後はクリス伝いから聞いた名前のみ。 トルティニタ・フィーネ。 アーシノ・アルティエーレ。 よく知らないけど無事であるといいなと唯そう想った。 「……どうしよう」 溢れる涙を拭いながらもリセは考える。 いつまでも泣いてるわけにはいかないから。 恐怖はいつでも傍にある。 こんな命の危険を晒されることなどなかったけど。 それでも恐怖は日常からあったのだから。 哀しい事にリセルシア・チェザリーニは恐怖に慣れていた。 痛みに慣れていた。 リセは孤児であった。 それをフォルテールを扱える、その一点で拾われた。 有名な音楽家がであり今の父に。 父の教えは厳しくて。 失敗すると飛んでくる体罰。 怖かった。 痛かった。 それでも頑張った。 頑張って父に認められること。 それでも自分は父を愛してくれたから。 父が自分を愛してると想っているから。 リセは傷つきながらも生きていた。 だから、恐怖は慣れっこだった。 きっと……きっとその先に幸せがあると思って。 「……うん。大丈夫。大丈夫」 怖いと想う。 充満した死の臭い。 血の臭い。 今でも頭に残っている。 でもリセは生きなきゃと想う。 理不尽な死にたくなかった。 誰もが想うしにたくないという感情。 でもそれでも誰かを傷つけることなど考えたくなかった。 結局リセは優しい人間だから。 殺し合いという理不尽で哀しいものに参加するなんて考えたくなかった。 だからこそ小さな勇気を振り絞る。 この地獄の場所で生きようとするために。 「……まずはこの暗い所から出たいな」 よたよたと歩き始める。 彼女の体には不格好のディバックを持ちながら。 この絶望に満ちた場所で希望を見つけるために。 「……暗いなぁ」 それでも闇がリセの心を不安にさせる。 少しでも明るくさせようとランタンを掲げた瞬間。 「……ひゃぁ!?」 幽鬼の如く目の前に立っていた少女。 青い髪で端整な顔立ち。 白い服と黒のロングスカートを纏っていた。 彼女は目の前のリセを見つめ口を開く。 「貴方……」 「……ひゃい?」 リセはおどおどしながら口を開く。 まさか人がいると想ってから。 それにリセは人付き合いというのになれて居なかった。 リセはいつも孤独だったから。 級友から嫌悪されていつも一人。 リセが部屋に入ると皆が出て行ったり食事も独りだった。 いつも独りで。 だからつい戸惑う。 どう接せばいいかと。 そんなリセにかまうことなく少女は続ける 「……依人。森宮依人知ってる?」 「……貴方は?」 「森宮蒼乃。依人の姉」 そっけなく少女―――蒼乃は呟く。 リセを一瞥しつつただ返答待っていた。 リセは驚いてる自分の心を抑えながら返答をする。 「知りません……えと、私は蒼乃さんが始めてです」 「そう……」 それで会話は途切れる。 リセはえっとと口ごもりをしどう切り出そうかと。 貴方は何をしてるんですかと聞こうか。 それとも自己紹介をすべきかと。 いくつもの言葉が頭に浮かんでは消えていく。 思案し迷うリセを尻目に蒼乃はふぅといきをつきそして告げる。 「……じゃあ、死んで」 永遠の死を。 もう、必要なかったから。 森宮依人という彼女の全てを知らない少女は蒼乃にとって要らなかったから。 「え?」 リセが呟いた瞬間蒼乃は右手を挙げる。 その時何もない所から現れるは白くて薄いもの。 そして蒼乃が手を振った瞬間、それはリセに向かう。 そうそれは紙。 白く鋭い紙。 紙が舞いそしてリセの視界を覆った。 「きゃぁあああああ!?」 目の前の異常。 そして命の危険。 そのことに怯えたか、はたまた偶然か。 リセは咄嗟の判断で横に避ける。 だか一枚の紙が鋭くリセの頬を切り裂いた。 「あぅ……いたぃ」 頬から流れる紅い紅い血。 その頬を抑えながら恐怖に怯えながらも蒼乃を見つめる。 何故? どうして? そんな困惑がリセの頭を支配する。 「……何故ですか」 「依人の為……」 ストイックにそれだけを蒼乃は告げまた手を掲げる。 今度は仕留めるつもりで。 その行動に躊躇いもなかった。 目は唯冷静に。 「……そんなの」 それでもリセは想う。 依人がどんな存在かはリセには分からない。 でも大切なのだろうとだけは解る。 それはリセの勘も入っているけど。 何れ自分は死ぬだろう。 その事に恐怖を感じる。 だけど……それよりも。 この目の前の感情の起伏が薄い森宮蒼乃が。 どうしようもなく。 たまらなく。 「……哀しいですね……うん……哀しい」 「……何が」 「貴方が、森宮蒼乃さんが……哀しい」 哀しかった。 これからリセを殺すだろう。 そしてそれはこの人の業になるだろう。 それを蒼乃が重荷に感じるとは想わない。 だけどそれでも哀しかった。 蒼乃がその大切な人の為に業を背負うことが。 人殺しという業を。 大切な人を想うが余り。 決して赦されない業を背負うのが。 またその選択肢しか選べなかった蒼乃が。 リセにとって森宮蒼乃そのものが余りにも哀しいものだった。 自分の命が永遠に失われる事よりも。 自分が耐えがたい痛みに襲われる事よりも。 何よりも蒼乃の事が哀しくて可哀想だった。 結局の所、リセルシア・チェザリーニはどうしようもなく優しくて。 優しすぎて。 自分よりも他人のことを考えてしまう。 他人が悲しむのを考えてしまう。 とても、優しくて……そして誰よりも哀しい子だった。 「それがどうしたというの?……死になさい」 だけどその思いは蒼乃には届かない。 リセの悲しみや優しさは森宮蒼乃には絶対に届かない。 フワッと現れる3枚の紙。 それはリセに向かい鋭く向いていた。 「可哀想……」 願うくは森宮蒼乃の明日に希望を。 リセはそれを想い目をつぶる。 ―――紙は舞った。 「させるかぁあああああ!!!」 されどそれはリセの命を奪うなかった。 リセの眼前には一人の男。 手に持った華麗な装飾がされている剣。 それで紙を切り捨てていた。 濃い紺色の髪を持ち白に真ん中にラインが入ったTシャツとジーパンを纏う一見普通の男。 されど目には怒りと闘志を湛え蒼乃を睨む。 その男の名は倉成武。 息子を理不尽にうばれ尚も殺し合いに反逆するものだった。 そして誰よりも命の尊さを知る男。 その男が今、何の躊躇いもなく命を奪おうとしている少女を睨んでいた。 「てめぇ……何のつもりだ」 「……見たとおり」 「命がどんなに大切か解ってるのかよ! それを奪おうとするのかよ!」 「……それが?」 武の憤怒に蒼乃は涼しい顔で返す。 躊躇いなど要らない。 再び無数の紙を現し空に浮かべる。 邪魔が入ったがやることは変わらない。 「邪魔をするなら……倒すだけ」 紙は鋭い矢のような形に変質し武の方を向く。 蒼乃の手が振り下ろされればそのままむかえるように。 武は舌打ちしつつ後ろのリセに向かって言う。 リセは悲しい目を唯、蒼乃に向けて。 「俺は倉成武……危ないから下がってろ」 「え……はい。私はリセです……助けてもらって有難うございます……」 「気にすんな」 「……はい」 リセは一度礼をし後ろに下がっていく。 それを見届けるまもなく武を剣を構え唯蒼乃に向かっていく。 「俺は命を蔑ろにするやつを絶対に赦さない!」 目の前の蒼乃に唯吼え向かっていく。 殺し合いを止める為に。 しかしそれはただの蛮勇の様で。 「……」 何も語らず蒼乃は手を振り下ろす。 そして向かうは矢の如く鋭い紙。 それは一直線に武の下に。 「なっ!?……ぐぅ!?」 武は向かう紙を切り刻んでいくも全部を切ることができず、左肩、右足にに刺さっていく。 紙とは思えない鋭さで深く刺さっていた。 紙に紅い血が滲む。 それでも走りをとめない。 止まれば即ち死。 武だけではなくリセまでも。 「うぉおおおおおおおおおお!」 向かっていく。 唯蒼乃の元に。 命の重要さ知る武だからこそ。 絶対に赦すわけには行かない。 だが 「……終わり」 それでも蒼乃は武の想いなど知らない。 蒼乃は唯想うのは一つ。 依人と。 そして目の前の敵を殺すこと。 手を掲げた先にできるもの。 それは壁。 白い白い壁。 暗い暗い洞窟に唯、唯埋め尽くす白。 幾千の紙。 それが織り成す白い紙の壁だった。 「……依人」 蒼乃は唯、手を振り下ろす。 その合図と共に紙が唸りを上げた。 襲うは紙の嵐。 襲い狂う竜の如く。 圧倒的な質量を持って武に唸り向かい襲い掛かる。 無数の紙が。 「ぐがぁああああ!!!!!」 武はその圧倒的な紙の質量に押されその勢いで壁に叩きつけられる。 その威力は一撃で武の動きを封じた。 「……ゴホッ……ガハ……」 武は壁に叩きつけられたまま、ただうごめく。 体は無数の打撲を受けていた。 肋骨が折れたかもしれない。 それぐらいの叩き付けだった。 動こうにも体が動かない。 「……」 蒼乃はそれを一瞥すると紙で形成された剣を作り上げる。 剣は細く鋭いもの。 それをもち唯武に向かっていく。 止めを刺すために。 「……お前はそれでいいのかよ」 武が唯、言う。 何のためらいもなく殺そうとする蒼乃に向かって。 蒼乃がそれでいいのかと。 大切な人の為に殺すのがいいかと。 「……ええ」 剣を向け唯短く応える。 覚悟はした。 というよりもとより蒼乃はそうだ。 蒼乃の全ては依人だから。 剣が掲げる。 命を刈り取る為に。 武の胸に残るのは後悔。 救えなかった。 唯、それだけ。 願うくはリセが逃げ延びる事。 それを思いを死を受け入れようとする。 が 「「!?」」 武、蒼乃の二人が驚愕する。 予測してない出来事に。 「……させ……ない」 腕を目一杯広げて武と蒼乃の間に入ってきたリセ。 体は震え目には涙を湛え。 それでもここは通さないと言わんばかりに立ちはだかっていた。 「……何を?」 蒼乃はたまらず尋ねる。 まさか間に入ってくるとは思わなかった。 唯、リセの行動が不思議だった。 「……殺さないでください……この人を」 リセがいうのは懇願。 蒼乃はある意味呆れそしてまずこの少女からと剣を掲げる。 だけどそれは懇願ではなくて。 「変わりに……私の命だけ……で……」 「なっ!?」 「おい……リセ?」 取引だった。 武を助ける代わりにリセを殺すという。 簡単な取引。 けれどそれはあまりに哀しくて。 武も蒼乃も唯、驚愕するだけだった。 「嬉しかったんです……助けてくれて」 本当に嬉しそうに語る。 リセは嬉しくて。 誰も助けに来ないと思ったのに。 武が助けに来てくれて。 そのとこが堪らなくて嬉しくて。 だから、恩返しをしたかった。 だから助けようとした。 それが恩返しになると思って。 「蒼乃さん……だから私だけ殺してください」 リセは優しすぎて。 他者の事しか考えなくて。 最も大切な自分の命さえ簡単に投げ出してしまう。 ――哀しい子だった。 「……」 蒼乃は語らず。 唯、改めて剣を強く握って。 リセに剣を向けた。 リセは目をぎゅっとぎゅっと瞑って受け入れようとする。 怖い。 でもそれ以上に救えると思うと嬉しくて。 ただ、その時を待っていた。 (させるか!……させるか!……絶対にさせるかああああああああ!) 武は足掻く。 そんな哀しい運命、嫌だった。 自分のせいで誰かが命を散らすなんて絶対嫌だった。 体も動かせるようになってきた。 足掻く。 唯足掻く。 そして、少女を救う為に。 唯、唯足掻く。 デイバックに手にかけ弄る。 何か救えるものを。 絶対に救う為に。 そして取り出したもの。 「……っ!?……これなら!」 取り出したもの。 そして希望があると信じた瞬間。 「……カフッ」 リセは斬られていた。 袈裟懸け気味に。 蒼乃は何の躊躇いも無く。 唯、意志を持って切り裂いていた。 「う……あぁああああああああああああああああ!!!!!!!!」 武は絶望しかけるも止まらない。 そして取り出したものを投げつける。 その瞬間 「!?」 閃光が洞窟を支配した。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「……日の光ではなかった」 目が次第に慣れてきた蒼乃はただそう呟く。 弱点である日の光。 それではなかった。 一瞬それであると怯んでしまった。 (……あの子) リセとあの子の姿はもう無い。 あの男がリセを抱えて逃げていった。 何故だか追う気にはなれなかった。 あの少女の懇願。 自分は叶えようしたのだろうかと。 自問するも答えは返ってこない。 ただ、リセが一瞬誰かににている気がして。 何故だかわからなかったけど。 でも死んでしまうだろう。 自分が殺したのだから。 後悔もなかった。 「……依人」 思うは大切な弟。 同じく殺し合いの舞台に立っている依人。 彼がいる。 だから殺し合いに乗る。 今はとりあえず少しでも依人が生き残れる可能性を増やす為に。 もし……もし依人が死んでしまった時、優勝して元通りになる為に。 そのために殺し合いに乗った。 それだけだった。 思うは依人の事。 大切な弟の為に。 蒼乃は歩み始めた。 それが血塗れた道であろうと。 蒼乃には関係が無かった。 全ては愛すべき弟の為に。 それが蒼乃の全てだから 【E-2地下洞窟/1日目 深夜】 【森宮蒼乃@sola】 【装備:】 【所持品:支給品一式×1、不明支給品(0~3)】 【状態:健康】 【思考・行動】 基本方針:依人の為に殺し合いに乗る 1:依人の為に参加者を殺す。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「死なせるか! 絶対に死なせるか!」 武はリセを抱え地下の道を唯走っている。 武が投げたのは閃光弾。 それでめくまらましをし、リセを救った。 リセの傷は何故かそれほど深くは無かった。 一瞬の手加減があったのだろうか。 武には分からないけど。 それでも幸運だと思い走る。 容態は良くない。 近いうちにリセは死ぬだろう。 そんな事させたくなかった。 何としても。 荒い息。 少しづつ消えていく命の灯火。 それでも武は走る。 救う為に。 絶対に死なせたくないと。 唯走っていた。 ―――リセを救うとするなら……武のデイバックに入ってるキュレイウィルスが入っている注射器。 だがしかし、武は死ぬ事が無い永遠の命をリセに与える事はできるのだろうか? それは未だ誰も分からない――― 【E-1地下洞窟(神社で入り口寸前)/1日目 深夜】 【倉成武@Ever17 -the out of infinity-】 【装備:夜禍殺しの剣@sola】 【所持品:支給品一式×1、閃光弾×5、キュレイウィルス@Ever17 -the out of infinity-】 【状態:全身打撲、右肩、左足刺し傷】 【思考・行動】 基本方針:殺し合いを壊す 0:リセを助ける 1:殺し合いに乗らない 2:つぐみたちと合流 【リセルシア・チェザリーニ@シンフォニックレイン】 【装備:無し】 【所持品:支給品一式×1、不明支給品(1~3)】 【状態:大きな切り傷、出血多量、意識不明】 【思考・行動】 基本方針:殺し合いに乗らない 0:???? 【備考】 ※何もなければ数時間後死にます。 真っ暗な部屋とゴキっぽい妖精と何も知らない私。 <前 次> 闇と光。そして影の少年と向日葵の少女 ▲上へ戻る
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「放送事故……第三回放送のバックで流れていたAVでオナニーだ!…ふぅ」 先ほどの放送事故をおかずにオナニーを繰り返すクリボー。いつも通りの光景だが、その横のシンジの様子がおかしい。 「まさか…父さん……?父さんなのか?」 「どうした。お前の父親があの放送と関係あるのか」 「似てるんです…僕の父さんも以前NERV本部の大スクリーンでAVを流して、全職員に大ブーイングされたことがあった……」 言いながらワナワナと震えるシンジ。 「そのせいで息子の僕がどれだけ肩身の狭い思いをしたか…… そうだ!息子である僕には理屈ではなく魂でわかる!主催者本部に父さんはいるんだ!」 シンジの体から、螺旋力だかATフィールドだかが湧き上がった。 「主催者の上に全世界にAVを垂れ流すなんて…… 許さん!絶対に許さんぞあのクソ親父!前歯どころか体中の骨を全部一本残らず折ってやる!」 クリボーの後ろの人は驚いていた。オナニー以外には無気力だった少年が、こんなに激しい感情を見せたことに。 「ククク…ならば主催本部に乗りこむとするか。 俺もちょうどあのAVのマスターテープが欲しくなったところでな…」 笑うクリスタルボーイ。その顔はすでに冷酷非情な宇宙海賊のものである。 「「いざ、主催者基地へ!!」」 「その前にこの決意をオカズにしてオナニーだ!」 「はい!」 (まるで成長していない……) 【一日目・8時30分/長野県/天候・曇り】 【クリスタルボーイ@虹裏】 【状態】健康 【装備】ビームガン付き鉤爪型オナホール 【道具】不明 【思考】 1:主催者本部に乗りこんでオナニーだ 2:オナニスト同志を守ってオナニーだ 3:オカズも守ってオナニーだ 4:そんな事よりオナニーだ 【碇シンジ@新世紀エヴァンゲリオン】 【状態】健康、下半身まるだし 【装備】ザンバットソード@仮面ライダーキバ 【道具】不明 【思考】 1:ゲンドウを殺す 2:でもとりあえずオナニーしよう 【クリボーの後ろの人@虹裏】 【状態】健康 【装備】ポケットティッシュ 【道具】不明 【思考】 1:やっぱ駄目だこいつら 2:そして後始末するの俺なんだよなぁ…
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◇ 「大丈夫……きっと大丈夫……」 自分に言い聞かせるために、ピクシーは独りで何度も呟いた。 きっと、メタモンは生きている。そう信じなければならなかった。 そうしなければ、罪悪感に心を蝕まれる。 メタモンは自らの意思でアリスを引きつけてピクシー達を逃してくれた。 『だからこそ辛い』 太陽が爛々と輝いて、汗が流れそうなほどに熱い。 それにも関わらず寒い、震えが止まらない。 怖くて……しょうがない。 ──アタシはこんなに弱かったの? 自問自答を繰り返すまでもなく、答えは決まっていた。 しかし、その答えをはっきりと理解してしまうのは嫌だった。 泣きついて、この質問をして、誰かに否定してもらえたらどんなに楽だろう。 だが、他人の答えですらピクシーの震えを止めることは出来ない。 「メタモンは大丈夫、だって……」 強いから──そう、ピクシーは言葉を続けたかった。 アタシと違って強いから大丈夫。そう言いたかった。 ──言えるわけ無いじゃない! メタモンが戦いの素人であることなど、数多の戦いを勝ち抜いてきたピクシーでなくてもわかる。 そんなメタモンがあの少女を引き付けるなど、どれほど恐ろしいことだろう。 それでも、メタモンはピクシー達を逃してくれたのだ。 「…………」 自己嫌悪、不安、焦燥、消沈、後悔、悲壮──様々な感情がピクシーの心の中で渦巻いていた。 それでも、ピクシーは言えなかった。 言いたかった言葉が出ないなんて初めての経験だった。 この殺し合いに来てから、どれほど自分は弱くなってしまったのだろう。 「……いいな」 一欠片でも、メタモンの勇気があればとピクシーは思う。 少しでも、強くなれたらとピクシーは思う。 ──それでも、私はきっとこの言葉を言えないだろう。 ──メタモンのところに戻ろう、と。 「死にたくないよ、アタシ…………」 ◆ 深い森の中、傷を負ったグレイシアが休息を取り。 ソーナンスが看病を、ピクシーが見張りを兼ねて付近をうろつくという体制を取っていた。 もちろん、全員が揃っていた方がいいということはわかっている。 しかし、見張りを買って出たピクシーの「少しだけ、一人にして欲しい」という言葉が、ピクシーの単独行動を許した。 単独行動といっても、ソーナンスがすぐに駆けつけることの出来る距離であるし、 瞳を潤せたピクシーに対して、何も言うことが出来なかったというのもある。 「……死んでほしくないな」 「ソーナンス」 誰が死んでほしくないとも、誰にも死んでほしくないともグレイシアは言わない。 全てに手が届くとも思ってはいないし、手を汚さずにいられるとも思ってはいない。 だからその言葉は誓いでも願いでもなく、祈りである。 「伝言……伝わるでしょうか」 「ソーナンス!」 「うん、きっと……きっと伝わりますよね」 「ソーナンス」 伝わると思わなければ、休んではいられない。 本当ならば、今すぐにでもグレイシアは駆け出したかった。 縋るべき希望があるから、今はまだ休んでいられる。 もしもあの狼がいなければ、自分はどうしただろうか。 安全地帯まで二匹を送り、メタモンを探しに行ったのだろうか。 来なかったIFの世界をグレイシアは考える。 果たして、感情を取っただろうか理性を取っただろうか。 もしも次に仲間と別れることがあれば、 もしもその時に狼がいなければ、 私はどうするのだろう。 青い腕がぽんとグレイシアの肩に乗った。 「…………」 ソーナンスは何も言わず、ただグレイシアを見つめていた。 「ありがとう」 やはり祈ることしか出来ない、仲間たちと共に最善の選択を取れるように。 未来は不確かだけど、多分大丈夫だろう。 ソーナンスの顔を見ていると、その様な希望が湧いてくるようであった。 ○ 目覚めて早々、キングスライムは激死に棺桶丸状態だった。 普通のスライムならば255回は死んでいるであろう重症を負っているにも関わらず、 棺桶に足を突っ込む一歩手前程度で済んでいるのは、やはりキングとしての能力とタブンネを倒した時の経験値の力だろう。 「誰がてめーなんか。てめーなんか恐かねぇ!! 野郎、ぶっ殺してやらぁ!!」 激死に棺桶丸であると同時に、キングスライムはげきオコスティックファイナリアリティぷんぷんドリームだった。 腸が煮えくり返るという表現では駄目なのだろうか、現代日本語は謎が多い。 「プンスコ!」 ギルガメッシュに開幕で99/100殺しにされ、回復したと思えばケルベロスに6/7殺しにされ、その後川に流され、 キングスライムの王としてのプライドはズタボロだった。 それほどボコボコにされようものなら、敵に対する恐怖でも覚えそうなものだが、怒りで動いているところは流石に王を名乗るだけのことはある。 勇者王と言っても過言ではないだろう、やはり過言だろう。 そんなキングスライムはどんぶらこどんぶらこと流されながらも 必死こいて無様なデブなりに頑張って、川から這い上がり、森に成っているオレンのみを貪って頑張って生きていた。 口いっぱいにオレンのみを頬張りながら、げきオコスティックファイナリアリティぷんぷんドリームだった。 その上、腸は煮えくり返っていた。後、怒髪天を衝いていた。とにかくキングスライムは怒っていたのだ。 この文章で伝えたいことは、とにかくキングスライムが怒っていたということである。 「あー、何だよ。くそ。おもしろくないな。つまらねえ。サンドバッグがほしい」 怒りという感情は特に発散行為を要する、キングスライムは誰でもいいから殴りたかった。 とにかくむしゃくしゃしていた。 「ん?」 そんなキングスライムがピクシーを発見したのは、ある種必然だったのだろう。 「アンタ……」 ピクシーの目は憔悴しきっていた、だからといって王は哀れんだりはしない。 「お前、ちょっとボコらせろ!」 王の世界にいるのは、王と奉仕者のみ。 ならば、目の前の奉仕者が何を思うとも王は躊躇なく踏みにじる。 だが、ジハードによる能力値低下が解除された戦闘経験豊富なピクシーと、死にかけのレベルアップしたキングスライム、 どちらが勝つかと言われれば33:4でピクシーが勝利するだろう。 そして前評判を覆すことも戦闘描写も無くキングスライムは敗けた。 「ピギー……」 戦闘音を聞いて、ソーナンスとグレイシアがピクシーの元に駆けつける。 「大丈夫ですか!?」 「ソーナンス!!(便乗)」 「アタシは大丈夫……でも」 アリスとの戦いでも、ケルベロスとの戦いでも、それには至らなかった。 だから、考えなくて済むと思った。 「こいつ、どうすればいいの……?」 敵の命をこの手に握る感触というものは、こうも気持ちが悪かったのか。 【D-7/森/一日目/日中】 【グレイシア@ポケットモンスターシリーズ】 [状態]:疲労(中)、ダメージ(中)、能力低下 [装備]:なし [所持]:ふくろ(中身は不明) [思考・状況] 基本:誇りに懸けて、必ず主催者を倒す 1:アリスから離れる 2:メタモン… 【ピクシー@モンスターファーム】 [状態]:疲労(中)、能力低下、精神的疲労 [装備]:なし [所持]:ふくろ(不明支給品1) [思考・状況] 基本:どうすればいいか分かんない、でも死にたくない。 1:目の前の敵に対処する 2:皆と一緒に行動する 3:メタモンが気がかり 【ソーナンス@ポケットモンスター】 [状態]:能力低下 [装備]:なし [所持]:ふくろ(不明支給品1) [思考・状況] 基本:ソーナンス! 1:ピクシーのそばにいてあげたい。 2:ソーナンス… 【キングスライム@ドラゴンクエスト】 [状態]:肉体損傷(大)魔力消費(中)、気絶中 [装備]:なし [所持]:ふくろ(拡声器@現実) [思考・状況] 基本:主催者を粛正する 1:モリーをたおすために下僕を集める 2:王様であるボクに無礼は許さない No.43 絡繰考察 時系列順 No.30 迷い生きる獣達 No.45 そんなことよりきのみが食べたい 投下順 No.47 えー?何?聞こえない? No.28 歪みの国のアリス グレイシア No.52 そんなものはない No.28 歪みの国のアリス ピクシー No.52 そんなものはない No.28 歪みの国のアリス ソーナンス No.52 そんなものはない No.13 I Wanna Be Your Dog キングスライム No.52 そんなものはない
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ゆっくりの価値は? 私は前からゆっくりに疑問があった。 そこで今回は都合のいいことに帰宅したとたんおうち宣言をかましてきたゆっくりの家族がいたのでその疑問をぶつけてみようと思う。 「なぁれいむ、お前らは人間に会うとお菓子を持って来いだの勝手に家に入ってきてはおうち宣言をしたりと人間をまるで怖がっていない。 それどころかまるで下に見たような発言をする。なんでだい?」 「そんなことはどうでもいいよ!さっさとれいむのおうちからでていってね!!ぷんぷん!!」 「つかえないにんげんさんだね!!まりさにはやくおいしいおかしをもってきてね!!ぷんぷん!!」 「でていっちぇにぇ!!」 「ぴゅんぴゅん!!」 「・・・ふ〜んそうかい。」 〜しばらくお待ちください〜 「さあれいむ、教えておくれ。なんでお前たちはそんなに人間に舐めた口ばかり聞くんだい?」 「ぞ、ぞれはにんげんざんがゆっぐりじでないがらでずぅぅぅぅぅ!!ごだえだがらもうおうぢがえじでぇぇぇぇぇ!!」 ふむ、どうやら錯乱しているな。なにかいいことでもあったのだろうか? これだけでは要領を得ないので少し時間をかけて喋って貰った。 長くなるので省略するがこいつらはゆっくりである。 つまりゆっくりすることが至上の命題でありゆっくりしていないものに価値は無いのだ。 私は最近こいつらのことをただの喋る五月蝿い饅頭という意識しかなかったのでそこをすっかり失念していた。 そこにいくとゆっくり視点から見て人間は実にゆっくりできていない存在なのだと言う。 大きなおうちやとてもゆっくりできる食べ物を食べ物を持っているのにそれを独り占めし、 朝は早くから夜は遅くまで昼夜問わずせわしなく動いていてちっともゆっくりできていない。 つまりゆっくりからすると人間はゆっくりできるのにそれをしない馬鹿だと思っているらしい。 それなら自分たちがおいしい餌を食べ大きいおうちですごしてあげたほうが言いに決まっている。 というのが野生ゆっくりの一般的な見解なんだとか。 なるほど、合点が言ったね。ついに疑問が氷解した。 そうか〜やつらは人間をゆっくりできない生き物だと馬鹿にしてたのね〜。なるほど、なるほど・・・。 〜しばらくお待ちください〜 「なんでぇぇぇぇぇぇぇ!!でいぶはぢゃんどごだえだでじょぉぉぉぉぉ!!」 ん〜れいむったらなんだろう?まるで散々いたぶられた後子ゆっくりを潰されたような声を上げちゃって・・・ まあいい、ところでせっかくれいむたちに僕の疑問を答えてもらったんだからこちらもあちらの勘違いを正してあげるべきではなかろうか? そうだそれがいい。 「なあれいむ、君は人間がゆっくりできてないっていったけど君たちはいつもゆっくりできているのかい?」 「あだりまえでしょぉぉぉぉぉ!!れいむたちはいづもゆっくりじでるよぉぉぉぉぉ!!」 「ホントにそうかい?」 「ゆ?」 「君たちもたべものは食べるだろう?」 「ゆ、あたりまえだよ!!たべものがないとゆっくりできないよ!」 「じゃあたべものを取る時も君はゆっくりしているのかい?」 「ゆ、それは・・・」 「してないだろう?それと同じだよ。人間が外に出てゆっくりしていないのはそうしているとあとで君達が想像もできないような ゆっくりとした食べ物が手に入るからなのさ。」 「ゆ!ゆゆーー!!」 野菜が勝手に生えてくるなどと思っているゆっくりに仕事の概念など教えるのは面倒なのでそう説明した。 ついでに本当は人間はゆっくりたちのみていないところでものすごくゆっくりした食べ物を食べ ゆっくりが見たことも無いような宝物を愛で、外敵の心配の無いおうちでゆっくりしているのだ。 つまり人間はどんな生物よりもゆっくりしているのだ。 ということを懇切丁寧に教えてやった。 多少誇張したがこいつらには少し大げさなくらいのほうが受けがいい。 「ゆゆー!!すごいよ!!にんげんさんもゆっくりしてたんだね!!」 「だったらかわいいれいむたちもゆっくりさせてね!!」 「「「させちぇにぇ!!!」」」 私はにっこり微笑みこう言ってやった。 「やだよ、お前ら糞饅頭は糞饅頭らしく泥にまみれて死んでいってね!」 「「「「「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」」 「れいむたちもゆっくりしたいよぉぉぉぉぉぉ!!」 「まりさをゆっくりさせないにんげんさんはしねっ!!」 「「「れいみゅ(まりしゃも)おおきいおうちしゃんとたくさんのあまあましゃんでゆっくちしたいぃぃぃぃぃぃ!!!」」」 「そんなに大きいおうちとたくさんのあまあまのあるところに行きたいのかい?」 「そうだよ!!はやくまりさたちをつれていってね!!」 「どうしてもかい?」 「そういってるでしょ!そんなこともわからないの?ばかなの?しぬの?」 う〜ん本日三度目のしばらくお待ちくださいタイムに入りたいところだが・・・ これ以上天丼してもあれなので今回は我慢するとしよう。 「・・・まあいいや、じゃあ大きいおうちとあまあまのあるところに連れて行ってあげよう。」 「ゆ!はやくそういえばいいんだよばかなおじさん!」 「ゆっへっへ・・・ばかなじじぃはさっさとまりささまをゆっくりできるところにゆれていけばいいんだ・・・ゆぅぅぅぅ!!」 五月蝿いのでさっさと透明な箱にうつす。 中でまだギャーギャー言ってるがしったこっちゃない。 さっさと連れて行ってしまおう。 「ええと、成体れいむ、まりさの番と赤れいむ2、赤まりさで・・・占めてコレだけになりますね」 「どれどれ・・・うわっ安っ!!これだけですか。」 「「「「「「どぼじでこうなるのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」」」 ここはゆっくり加工場の換金所。 「こちらとしても心苦しいんですが最近は餡子市場も安定してますし、なによりこいつら野生のゆっくりでしょう? ほら飾りも肌もこんなに小汚いですし・・・よっぽどひどいもの食べてたんでしょうね。 いまだ天然物は需要がありますがこれではお客様に出せませんのでやはりお安くなってしまいます。」 「ハハハ、まあたしかにこいつら小汚いですからね。」 「「「「「「れいむ(まりさ)はきたなぐないよぉぉぉぉ!!はやくここからだじでぇぇぇぇ!!」」」」」」 「さっきから五月蝿いな、せっかく大きくてあまあまのたくさんあるところに連れてきてやったのに。」 「だっでかこうじょうはゆっぐりでぎないよぉぉぉぉぉ!!」 「ハイハイ、ゆっくりゆっくり。・・・ところでこいつらどう処理されるんですか?」 「そうですねぇ・・・良くて繁殖用、まあでも多分ミンチにして家畜飼料でしょうね。」 「だってさ。」 「「「「「「やだぁぁぁああああああ!!!!」」」」」」 「あ、お客様。ご希望ならこれから見学コースが出るんですがご一緒にどうでしょうか?きっとこのゆっくり達の阿鼻叫喚の姿をお目にできますよ。」 「う〜んそうですねぇ・・・いえやっぱりやめておきます。」 正直迷ったが今回は自粛することにした。これからゆっくり虐待の仲間との約束があるからだ。 最近いい虐待が思いつかず難儀していたがコレをネタにいくつか思いついた。 例えば・・・いやそれはまた今度。 機会があったらお話しすることにしよう。 「じゃあこれでお別れだな、すこし為になったよ。ありがとうな。だからここで永遠にゆっくりしていってね!!」 すでに透明な箱には蓋がされてしまっていて私が言ったこともあちらがなんと言っているのかもわからないがもうどうでもいい。 私は二束三文の代金を受け取った後、久々にハイな気分で約束の場所に向かっていった。
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