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2009.12.5 02 31 陸上自衛隊第14旅団は(香川県善通寺市)は4日、同旅団善通寺駐屯地所属の男性尉官(50)を懲戒免職に、男性2等陸曹(37)を停職17日の処分にしたと発表した。処分はいずれも4日付。 同旅団によると、男性尉官は4月25日午後11時ごろ、以前勤務していた兵庫県伊丹市の伊丹駐屯地の部隊事務所に侵入。事務所内の書庫をこじ開けて、現金2万円とキャッシュカードを盗んだ上、カードを使って高松市内のコンビニエンスストアの現金自動預払機(ATM)から現金24万円を盗んだ疑い。男性尉官は警務隊に窃盗容疑で逮捕されていた。 男性陸曹は8月12日正午ごろ、善通寺市のパチンコ店で、カメラ付き携帯電話のカメラを使用して女性のスカートの中を盗撮したとしてとしている。県警が県迷惑防止条例違反容疑で10月9日に善通寺区検に書類送検していた。 ソース:MSN産経ニュース http //sankei.jp.msn.com/region/shikoku/kagawa/091205/kgw0912050231002-n1.htm 【コメント欄】 名前 コメント
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階級呼称について 陸軍部隊 海軍部隊 空軍部隊 防空軍部隊 海兵隊部隊 階級呼称について 統一呼称 陸軍 海軍 空軍 防空軍 海兵隊 将官 上将 上級陸将 上級海将 上級空将 上級防空将 (なし) 1将 1等陸将 1等海将 1等空将 1等防空将 海兵たる1等海将 2将 2等陸将 2等海将 2等空将 2等防空将 海兵たる2等海将 3将 3等陸将 3等海将 3等空将 3等防空将 海兵たる3等海将 准将 准陸将 准海将 准空将 准防空将 海兵たる准海将 佐官 1佐 1等陸佐 1等海佐 1等空佐 1等防空佐 海兵たる1等海佐 2佐 2等陸佐 2等海佐 2等空佐 2等防空佐 海兵たる2等海佐 3佐 3等陸佐 3等海佐 3等空佐 3等防空佐 海兵たる3等海佐 准佐 准陸佐 准海佐 准空佐 准防空佐 海兵たる准海佐 尉官 1尉 1等陸尉 1等海尉 1等空尉 1等防空尉 海兵たる1等海尉 2尉 2等陸尉 2等海尉 2等空尉 2等防空尉 海兵たる2等海尉 3尉 3等陸尉 3等海尉 3等空尉 3等防空尉 海兵たる3等海尉 准尉 准陸尉 准海尉 准空尉 准防空尉 海兵たる准海尉 曹 曹長 陸曹長 海曹長 空曹長 防空曹長 海兵たる海曹長 1曹 1等陸曹 1等海曹 1等空曹 1等防空曹 海兵たる1等海曹 2曹 2等陸曹 2等海曹 2等空曹 2等防空曹 海兵たる2等海曹 3曹 3等陸曹 3等海曹 3等空曹 3等防空曹 海兵たる3等海曹 士 士長 陸士長 海士長 空士長 防空士長 海兵たる海士長 1士 1等陸士 1等海士 1等空士 1等防空士 海兵たる1等海士 2士 2等陸士 2等海士 2等空士 2等防空士 海兵たる2等海士 3士 3等陸士 3等海士 3等空士 3等防空士 海兵たる3等海士 陸軍 指揮官 部隊 第7師団第24歩兵連隊 第15砲兵大隊 第1竜騎兵連隊 海軍 指揮官 ハク・レイリン2等海将 部隊 第7師団第5砲兵隊 第12艦隊第121航空隊 第123航空隊 第13艦隊第131航空隊 第132航空隊 第133航空隊 空軍 指揮官 部隊 第7空軍第71戦闘航空団 防空軍 指揮官 部隊 第7防空師団第71対空部隊 第702航空隊 海兵隊 指揮官 結城悠里海兵たる1等海尉 部隊
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米EDFじゃない、ただの米陸軍だ -- ドドドドザエモン (2008-05-03 04 32 43) 次回作ではEDF隊員の他にも他国の軍隊も味方兵士として登場してもらいたいな EDFとアメリカ軍の協同作戦とか EDF+自衛隊とか -- ナパーム (2008-05-03 09 35 08) 写真が…! -- 名無しさん (2008-05-13 16 53 34) これはいい死亡フラグw -- 名無しさん (2008-08-19 20 32 41) ひろs・・・いえ、なんでもありません -- 名無しさん (2008-10-14 06 46 06) 自衛隊かぁ・・。確かにやってみたいが・・・・。 -- 第15突撃大隊 (2008-10-23 22 53 36) 左のほうにヘクトルが・・・ -- 三等陸曹 (2011-12-16 00 39 26) そこのお前早く戦え! -- 軍曹司令部 (2012-01-01 09 58 41) 無理無理無理!!だって対フォーリナー用の兵器持ってないです!まだ89式ですよ!? -- 三等陸曹 (2012-01-23 02 53 44) 「ふ・・・部隊は全滅、手に持つ武器は89式と手榴弾か・・・俺もヤキが回ったもんだ」 -- 第66陸戦歩兵大隊 (2012-03-18 19 11 37) 名前 コメント
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西暦2021年2月16日 18:00 ゴルソン大陸 日本国西方管理地域 ゴルシアの街南東10km地点 「動きはありません」 偵察から戻った隊員が報告する。 「驚くほどずさんな警備状況ですね。 皆殺しにしてくれといっているようなものですよ」 その後に丁寧にされた報告は、彼の受けた印象を補強するものだった。 敵は自分たちが何を目的としているのかもわからないような状態で、日本国の管理地域に拠点を設けていた。 一人で行動している日本人女性を人質に取り、預けられた死体を時間まで地下に保存しておくこと。 「それでは始めようか」 佐藤の言葉を持って、この非常に簡単な鎮圧作戦は始まった。 ハンドサインだけで号令を下された自衛隊員たちは、無言と無音を維持したまま砦へ接近した。 手には自動小銃、足には拳銃。 戦闘服には手榴弾が取り付けられている。 「3人」 先頭の陸士が小声で伝える。 全員が小銃を構え、周辺を警戒する。 撃て 無線で短く命令が発せられ、既に照準を済ませていた陸士は引き金を絞った。 銃声が周囲に鳴り響き、放たれた銃弾は数十メートルの距離を一瞬で飛び越えて若い盗賊の頭蓋骨とその内部を破壊した。 「今の音は何だ!?」 「何事だ!」 現状を把握できていないらしい盗賊たちの言葉が聞こえてくる。 先頭の陸曹が突入を命じる。 「なんだあこりゃあ!」 扉を開けて表に出てきた盗賊が叫んでいる。 どうやら射殺された若い盗賊を発見したらしい。 そこへ容赦なく銃弾を叩き込みつつ、自衛隊員たちは突入を継続する。 無人になった扉の左右に複数の隊員が取り付く。 年嵩の陸士長が手信号と顎で命じ、二人の陸士が手榴弾を用意する。 他の隊員たちが扉から顔を背けるのを待ち、安全ピンを外し、一瞬の間をおいて投擲。 二度の爆発と同時に、爆風と破片が開口部から飛び出す。 再び陸曹が手信号で突入を命じ、隊員たちは無言のまま突入を開始した。 西暦2021年2月16日 18:08 ゴルソン大陸 日本国西方管理地域 ゴルシアの街南東10km地点 「手早かったな」 まるで演習の後のようにリラックスして戻ってきた隊員たちに佐藤が声をかけた。 「人数も武装も練度も事前に教えられた連中が相手なんです、演習みたいなもんですよ」 笑顔で陸曹が答える。 至近距離での発砲か白兵戦でもやったらしく、その顔面には返り血がこびり付いている。 「それで、捕まってた記者は?」 質問された陸曹はその表情から笑みを消した。 沈鬱な表情を浮かべ、砦付近で衛生の手当てを受けている女性を見る。 「色々と不愉快な思いをしたようですよ。 お会いするのでしたら二曹を先頭にしたほうがいいでしょう」 「そのようだな。敵の生存者は?」 部下たちに撤収の準備をさせていた二曹を呼びつつ佐藤は尋ねた。 「全員射殺しました。人数も確認済みです」 「ならいい、二曹、あちらの女性のところへ予備の被服をお届けしろ」 「了解しました」 女性の状態を見た二曹は、持ち込んでいた予備の被服を片手に女性へと歩いていった。 「ありがとうございました」 予備の戦闘服を身に纏い、ミネラルウォーターで顔を洗った女性は、佐藤に弱弱しい笑みで礼を言った。 「いえ、到着が遅くなり申し訳ありませんでした。 大陸管理局から聞いた話では、我々の駐屯地へ取材にこられたとか?」 「はい、滞在は今日を入れてあと一週間を予定しています」 この大陸への玄関口に設けられている大陸管理局は、全ての人間に目的と目的地、滞在期間の記録、大陸を離れる際の確認を義務付けている。 その理由について、表向きには行方不明事件の早期発見のためとなっている。 「民間の方への協力は惜しみません、何かお困りのことがありましたらいつでも門を叩いてください」 「ありがとうございます」 笑顔でそう告げた佐藤に対し、女性は自分の足元に一瞬視線を落としてからそう答えた。 逃亡を防ぐためか、盗賊たちは彼女の靴を取り上げ、使用不可能にしていた。 「街中をあれこれと見て回られたいとは思います。 ですが、この付近は危険です。大変申し訳ありませんが、街までご同行願います」 そう告げると、佐藤は笑顔で軽装甲機動車を手で示した。 「あ、あの、ありがとうございます!」 「いい記事を書いてくださいね」 元気良く頭を下げた女性に対して、佐藤は笑顔で答えた。 「出発するぞ」 女性を乗せた車両が出てからおよそ10分後、炎上する砦を背後に佐藤は出発を命じた。 内心では、公安調査庁派遣監督官に対して怒りを抱いている。 あの男は、日本人女性が拉致され、不愉快な体験を強制されている現場を無視し、後始末を佐藤に命じた。 彼が一言命じれば、この世界における協力者がそれをやめさせただろうにである。 「あのクソ野郎が」 「一尉」 無表情のままそう呟いた佐藤に、二曹が声を掛ける。 「なんだ?」 「駐屯地からです。施設がヘリポート建設のために来たとか」 「ヘリポート?聞いていないが?」 書類仕事の遅さに定評のある彼だったが、さすがにそれほど 「とりあえず、戻るまでは搬入にとどめさせます」 「そうしろ。ああ、可能ならば道の舗装を依頼しておけ」 窓の外を眺めつつ命じる。 不意に異常を感じる。 良く見れば、暗い森の一角が不自然に明るくなっている。 「駐屯地に連絡、到着が遅れるとな」 何気なく彼がそう告げるのと同時に、併走する車両から異常を告げる報告が入ってきた。 地図では何もないはずの地域で、火災が発生していると。
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八神はやて リインフォースⅡ シャマル ザフィーラ ヴァイス・グランセニック シャリオ・フィニーノ グリフィス・ロウラン アルト・クラエッタ ルキノ・リリエ 八神はやて(一人称:私) なのは:なのはちゃん 、なのは隊長、高町教導官 フェイト:フェイトちゃん、フェイト隊長、テスタロッサ・ハラオウン執務官 ヴィヴィオ:ヴィヴィオ スバル:スバル ティアナ;ティアナ エリオ:エリオ キャロ:キャロ リイン:リイン、リインフォース、リイン曹長 シグナム:シグナム、シグナム副隊長 ヴィータ:ヴィータ、ヴィータ副隊長 シャマル:シャマル ザフィーラ:ザフィーラ ヴァイス:ヴァイス君 グリフィス:グリフィス君 アルト:アルト ルキノ:ルキノ ギンガ:ギンガ ゲンヤ:ナカジマ三佐 クロノ:クロノ君 ロッサ:ロッサ、アコース査察官 ユーノ:ユーノ君 リンディ:リンディさん マリー:マリーさん レジアス:レジアス中将 オーリス:オーリス三佐 カリム:カリム シャッハ:シスターシャッハ、シスター エイミィ:エイミィさん アリサ:アリサちゃん すずか:すずかちゃん アギト:アギト スカリエッティ:スカリエッティ レティ:レティ提督 グレアム:グレアムおじさん リインフォース:初代リインフォース グラーフアイゼン:グラーフアイゼン リインフォースⅡ(一人称:私、リイン) なのは:なのはさん フェイト:フェイトさん はやて:はやてちゃん、マイスターはやて スバル:スバル ティアナ:ティアナ エリオ:エリオ キャロ:キャロ シグナム:シグナム ヴィータ:ヴィータちゃん シャマル:シャマル ヴァイス:ヴァイス陸曹 シャーリー:シャーリー アルト:クラエッタ二等陸士 ルキノ:リリエ二等陸士 ギンガ:ギンガ クロノ:クロノ提督 カリム:騎士カリム アルフ:アルフ アリサ:アリサさん 桃子:桃子さん ルーテシア:ルーテシア ゼスト:騎士ゼスト フリード:フリード リインフォース:先代リイン、リインフォース 蒼天の書:蒼天の書 レイジングハート:レイジングハート バルディッシュ:バルディッシュ マッハキャリバー:マッハキャリバー クロスミラージュ:クロスミラージュ グラーフアイゼン:アイゼン シュベルトクロイツ:シュベルトクロイツ 夜天の書:夜天の書 ストームレイダー:ストームレイダー シャマル(一人称:私) なのは:なのはちゃん フェイト:フェイトちゃん はやて:はやてちゃん、八神部隊長 ヴィヴィオ:ヴィヴィオ スバル;スバル ティアナ:ティアナ リイン:リインちゃん シグナム:シグナム ヴィータ:ヴィータちゃん ザフィーラ:ザフィーラ ヴァイス:ヴァイス君 シャーリー:シャーリー アルト:アルト ギンガ:ギンガ クロノ:クロノ提督 マリー:マリーさん カリム:騎士カリム シャッハ:シスターシャッハ リンディ:リンディ提督 レティ:レティ提督 すずか:すずかちゃん アギト:アギトちゃん クラールヴィント:クラールヴィント クロスミラージュ:クロスミラージュ ザフィーラ(一人称:私) はやて:主はやて ヴィータ:ヴィータ シャマル:シャマル アルト:アルト リインフォース:リインフォース ヴァイス・グランセニック(一人称:俺) なのは:なのはさん フェイト:フェイトさん はやて:八神隊長 リイン:リイン曹長 シグナム:シグナム姐さん ザフィーラ:旦那 アルト:アルト ラグナ:ラグナ ストームレイダー:ストームレイダー シャリオ・フィニーノ(一人称:私) なのは:なのはさん、高町一等空尉 フェイト:フェイトさん はやて:八神部隊長 ヴィヴィオ:ヴィヴィオ スバル:スバル エリオ:エリオ リイン:リイン曹長、リインフォースさん シグナム:シグナムさん ヴィータ:ヴィータさん アルト:アルト ルキノ:ルキノ ロッサ:アコース査察官 レイジングハート:レイジングハートさん グリフィス・ロウラン(一人称:僕) なのは:高町一等空尉 フェイト:テスタロッサ・ハラオウン執務官 はやて:八神部隊長 ヴィータ:ヴィータ副隊長 シャーリー:シャーリー ルキノ:ルキノ アルト・クラエッタ(一人称:あたし、私) なのは:なのはさん フェイト:フェイトさん はやて:八神部隊長 ヴィヴィオ:ヴィヴィオ スバル:スバル ティアナ:ティアナ キャロ:キャロ エリオ:エリオ リイン:リイン曹長 シグナム:シグナム副隊長 シャマル:シャマル先生 ヴァイス:ヴァイス先輩、ヴァイス陸曹 グリフィス:グリフィスさん ルキノ:ルキノ フリード:フリード ストームレイダー:ストームレイダー ルキノ・リリエ(一人称:あたし) なのは:なのはさん フェイト:フェイトさん シグナム:シグナム副隊長 ヴァイス:ヴァイス陸曹 アルト:アルト クロノ:クロノ艦長
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高町なのは ヴィータ スバル・ナカジマ ティアナ・ランスター 高町なのは(一人称:わたし) フェイト:フェイトちゃん、フェイト隊長 はやて:はやてちゃん、はやて隊長 ヴィヴィオ:ヴィヴィオ スバル:スバル ティアナ:ティアナ エリオ:エリオ キャロ:キャロ リイン:リイン シグナム:シグナムさん、シグナム副隊長 ヴィータ:ヴィータちゃん ヴィータ副隊長 シャマル:シャマル先生 ヴァイス:ヴァイス君、ヴァイス陸曹 シャーリー:シャーリー グリフィス:グリフィスくん アルト:アルト ギンガ:ギンガ クロノ:クロノくん ユーノ:ユーノくん セレナ:セレナ ミゼット:ミゼット提督 シャッハ:シスターシャッハ アリサ:アリサちゃん アイナ:アイナさん 恭也:お兄ちゃん 美由希:お姉ちゃん 桃子:お母さん 士郎:お父さん 忍:忍さん レイジングハート:レイジングハート バルディッシュ:バルディッシュ クロスミラージュ:クロスミラージュ ヴィータ(一人称:あたし) なのは:なのは、なのは隊長 フェイト:フェイト隊長 はやて:はやて、はやて隊長 スバル:スバル ティアナ:ティアナ リイン:リイン シグナム:シグナム ザフィーラ:ザフィーラ シグナム:シグナム シャマル:シャマル ザフィーラ:ザフィーラ アルト:アルト ギンガ:ギンガ ゲンヤ:ナカジマ三佐 シャッハ:シスターシャッハ アリサ:アリサさん ミゼット:ミゼットばーちゃん ゼスト:ゼスト アギト:アギト グラーフアイゼン:アイゼン、グラーフアイゼン マッハキャリバー:マッハキャリバー スバル・ナカジマ(一人称:あたし) なのは:なのはさん フェイト:フェイト執務官 はやて:八神部隊長 ヴィヴィオ:ヴィヴィオ ティアナ:ティア エリオ:エリオ キャロ:キャロ リイン:リイン曹長 シグナム:シグナム副隊長 ヴィータ:ヴィータ副隊長 シャマル:シャマル先生 ザフィーラ:ザフィーラ シャーリー:シャーリーさん アルト:アルト ルキノ:ルキノさん ギンガ:ギン姉 ゲンヤ:父さん クイント:母さん マリー:マリーさん アリサ:アリサさん 美由希:美由希さん ルーテシア:ルーテシア アギト:アギト ティーダ:ティーダ一尉 マッハキャリバー:相棒、マッハキャリバー クロスミラージュ:クロスミラージュ ブリッツキャリバー:ブリッツ ストラーダ:ストラーダ ティアナ・ランスター(一人称:あたし) なのは:なのはさん フェイト:フェイトさん、フェイト隊長 はやて;八神部隊長 ヴィヴィオ:ヴィヴィオ スバル:スバル エリオ:エリオ キャロ:キャロ リイン:リイン曹長 シグナム:シグナム副隊長 シャマル:シャマル先生 ヴァイス:ヴァイス陸曹 シャーリー:シャーリーさん ギンガ:ギンガさん ゲンヤ:ナカジマ三佐 クロノ:クロノ提督 ロッサ:アコース査察官 フリード:チビ竜 ティーダ:兄さん クロスミラージュ:クロスミラージュ マッハキャリバー:マッハキャリバー
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鵞鳥の大空 生産別一覧表 生産技能 生産可能メンバー 金属武器加工 海坦克 海老ちり 孫伯策符 御剣なつめ ハーレーデラ 金属防具加工 ヤン提督 趙椿姫 白虎蒼龍 木材加工 龍乃焔 皮革加工 月牙雷 渋沢夢 布地加工 渋沢愛 羊鈴 李律歌 宝飾加工 龍麗香 垂野朱音 龍辿凱法師 医食調合 李まゆ 丘陸曹 桜クー 四神獣青龍 龍颯宮咲良 垂野紅昌
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西暦2020年12月16日 13:22 日本国北方管理地域 第18地区のはずれ 「どーなっとるんだこれは」 佐藤は唖然とした表情で前方を見ていた。 先ほど大声量で歓迎の意を表明した相手は、一瞬で死亡していた。 胴体を含む無数の場所に被弾し、そして今、普通科隊員たちによって止めの銃弾を叩き込まれている。 「この世界では強いと表現される防御力が、幸運な事に5.56mmNATO弾の貫通力に負けていたのでしょう」 物足りなさそうな様子の二曹が淡々と語る。 戦闘は、終了していた。 この遺跡の中に動くものはなく、そして彼らは無傷でそこに立っている。 聞けば本土では非常事態宣言に近いものまで発令されたというのに、こんなオチとはな。 佐藤は煙草に火をつけた。 奇声が上がったのはその瞬間だった。 全員がそちらを見る。 遺跡内部へと続くらしい通路。 そこから無数の化け物が這い出してくる。 「撃て!」 虐殺は再開された。 それから五分、戦闘は継続されている。 もっとも、通路の入り口に対して円陣を組んだ彼らが引き金を絞り続けているだけなのだが。 「となると、我々はその魔王とやらを倒しにいかないといけないわけですな」 無線機に向かって溜息と紫煙を同時に吐き出しつつ佐藤は言った。 敵の指揮官らしきものを倒したというのに一向に状況が終わらない理由を、無線機の向こうにいる鈴木とエルフの協力者は教えてくれた。 敵の本当の指揮官を倒したのならば、現在戦闘中の敵軍は消えて無くなるはずである。 それが消えないという事は、つまりこの遺跡のどこかに倒すべき敵がまだ生存している事になる。 「わかりました。車輌から降りなければならないのは嫌ですが、好き嫌いを言っている場合ではありませんな」 <ご理解に感謝します。御武運を> 「ありがとうございます。どうやら我々にはそれが大量に必要なようです」 無線を切り、下車する。 既に二曹以下選抜された隊員たちが整列している。 全員が屋内を制圧するという訓練と実戦の経験を持ち、そして空挺レンジャーの資格を持った精鋭たちである。 「中に入って敵のボスを倒してこいとのご命令だ」 「自分以下全員、準備は完了しております」 二曹が敬礼する。 佐藤は色気のある答礼をし、自分の小銃を肩にかけた。 「さっさと行って、ちゃっちゃと済ませてくるぞ」 彼らの出撃を待っていたかのように、敵は潮を引くように遺跡内部へと消えていった。 西暦2020年12月16日 13:27 日本国北方管理地域 遺跡内部 「ありがたい話だな」 先導する陸士たちの背中を見つつ、佐藤は言った。 遺跡内部は頑丈な石造りの斜坑で、ただただ地下へと降りていくだけだった。 途中に敵は確かに存在したが、そんなものは自動小銃の敵ではなく、そして恐れていた小部屋や曲がり角からの奇襲は一切なかった。 「油断は禁物ですよ。特に敵の考えが読めないときは」 油断なく警戒を続けている二曹が小声で注意する。 ここは完全な敵陣である。 どんなトラップ、あるいは隠し玉が用意されているかわからない。 ぞろぞろと歩く二個分隊。 懐中電灯だけが光源となる暗闇の世界で、彼らはいつ果てるとも知れぬ道を歩き続けていた。 通路は何度か折れ曲がりつつも地下へと進み続け、やがて微かな光が見える。 「三人先行しろ、動くものを見たら遠慮なく撃てよ」 陸曹に指名された陸士が三人、物音を一切立てずに小走りで先行を始めた。 彼らは部隊から離れていき、やがて立ち止まった。 二人がその場に留まり、一人が駆け足で戻ってくる。 「巨大な空間があります。奥にステージのようなものも」 「敵の姿は?」 「ネズミ一匹いませんよ」 「罠だろうが、乗らないわけにはいかんよな。俺と一個分隊で内部を調べる。 二曹たちは通路を確保、非常時には全力で」「支援に駆けつけます」 言葉を遮った二曹を佐藤は睨んだ。 しかし、二曹はそれを平気で無視して部下たちに指示を告げる。 「戦闘開始と同時に三名が地上へ伝令に進む。残りは敵の規模によるが支援せよ」 一同は苦笑しつつ戦闘準備を進める。 「二曹、貴様な」 「ここまで来ておいてけぼりはなしですよ一尉」 赤くなった顔を隠すように二曹は乱暴に答え、自身の装備を点検した。 その様子を見つつ、佐藤は戦場では誰もが素直な自分に出会えるという名言を思い出していた。 まあ、俺ほどのイケメンならば仕方がないかと口に出してしまうのが彼の限界だったが。 「動くものは撃て!」 顔面に無数の打撲を負った佐藤が、唇から血を流しつつ叫ぶ。 それでも隊員たちは訓練と実戦経験から学んだ通りに行動し、室内を次々と点検する。 自分たちの頭上、背後の壁面、目に入る限りの全て。 部屋は非常識なほどに広大だったが、彼らの視界の範囲で異常や敵意を示すものは何もなかった。 たった一つを除いて。 唐突に数名の隊員が発砲する。 誰もが発砲する隊員ではなく、銃弾の飛んでいく方向を見る。 そこには、今まさに銃弾を受け、倒れようとする女性らしい姿があった。 見事なプロポーションは女性でしか創り出せないものであったが、紫の髪と人間ではありえない巨大な羽が彼らに発砲を許可した。 それは着弾の衝撃で吹き飛ばされつつ地面へと倒れた。 「確認しろ」 二曹が短く命じた。 「回避!逃げろ!!」 駆け出しつつ佐藤が絶叫した。 直ぐに全ての隊員がそれに従い、一同は全力で入り口から離れた。 直後に落石。 正確には落石してきていた巨大な岩が、入り口付近を押しつぶした。 猛烈な粉塵が巻き起こる。 逃げ惑う隊員たちの悲鳴が聞こえる。 戦闘開始から数秒、彼らは地上から孤立した。 西暦2020年12月16日 13:40 日本国北方管理地域 遺跡内部 ようやく粉塵は収まろうとしていた。 もちろん室内はライトで照らされている場所以外暗闇に閉ざされていたが、それでも絶望的な状況である事は誰もがわかる。 彼らが入ってきた入り口は、完全に押しつぶされていた。 岩というよりも岩盤と呼ぶべきそれは、多少の対戦車ロケット弾ではどうしようもないように見える。 「被害確認」 軽く咳き込みつつ佐藤が命じる。 点呼が行われ、一人も欠けていない事がわかる。 続いて装具点検。 小銃一つと三つのライトが岩盤に押しつぶされた事がわかる。 彼らは、未だ戦闘能力を有していた。 「警戒を怠るな!」 陸曹たちが命令する。 陸士たちは言われるまでもなく、懸命に目を凝らした。 幸いな事に、今のところ問題はない。 「何か動いています!」 「それなら撃てよ!」 陸士の叫びに佐藤が答え、彼らは発砲を再開した。 どこかに消えてしまったはずの、敵の大群が現れたのだ。 「敵襲!全周警戒!!」 「前だ!銃弾を叩き込んでやれ!!」 ようやく収まりつつある土煙のなかで、彼らは戦闘を継続し続けた。 叫び、引き金を引き絞り、次々と弾倉を交換した。 もちろん敵も黙って見てはいない。 叫び、引き裂かれ、打ち倒されていく。 次々と銃弾を撃ち込まれ、絶命していく。 それらは確かに恐ろしい存在だった。 何もかもを引き裂くであろう強靭な肉体。 触れただけで人体を切断できる鋭い爪。 頑丈な鎧をやすやすと噛み砕ける牙と顎を持つものもいた。 しかし、それだけを武器に自衛隊に戦いを挑むのは、例え不意打ちだったとしてあまりに無謀だった。 「異常なし!」 この部屋の出口を点検した陸士が叫ぶ。 彼らの周囲には無数の化け物の残骸が転がっており、傍目にも危機を脱した事がわかる。 「損害は?」 周囲を見回しつつ佐藤が尋ねる。 「負傷者が二名、重傷者一名、これはもう助かりません。 それと殉職五名です」 同じく周囲に警戒の目を向けている二曹が答える。 「そうか、随分とやられてしまったな」 一切の感情を感じさせない声音で答えつつ、彼は歩き出した。 立ち止まったそこには、左腕と胴体の一部を抉り取られた一人の陸曹が、血の塊を口から吐き出しつつ倒れていた。 「すまんな」 「任務ですから」 手短に詫びた佐藤に、陸曹は激痛をものともせずに笑顔で答えた。 「手早く願います」 「わかった。遺言は?」 腰のホルスターから拳銃を取り出しつつ佐藤は尋ねた。 「すまんが俺が実行可能なもので頼む」 無表情の佐藤にそう言われた陸曹は、少し考えてこう言った。 「佐藤一尉殿、宇宙を、手にお入れ下さい」 「実行可能なもので頼むといっただろう」 苦笑しつつ、彼は拳銃を構えた。 「だが、この世界程度ならば任せておけ。お前らの死は無駄にはせん」 「感謝します」 そう答えると、陸曹は目を閉じた。 佐藤は目を見開いたままで拳銃を構えなおし、発砲した。 西暦2020年12月16日 13:59 日本国北方管理地域 遺跡最深部 「何処まで降りるんだ」 「これ以上は、ガス検知器なしでは嫌ですね」 呆れたように呟いた佐藤に、二曹は冷静に答えた。 あれからいくつかの広間を越え、その代償として四名の陸士たちを失った彼らは、疲労しつつも戦闘能力を残していた。 どうやって入れたのかはわからないが見上げるほどに巨大なドラゴンに対戦車ロケットを打ち込んだ。 群がる化け物の集団に銃弾のスコールを浴びせかけた。 死してなお動き回るゾンビの集団を再起不可能なほどに粉砕した。 そうして、彼らは歩き続けていた。 「ようやく終わりみたいですね」 通路の先から微かに見えてきた明かりに、一人の陸士が安堵の声を漏らす。 「もうネタも尽きただろう。いよいよ親玉だといいな」 「そうですね。あと二回ほど交戦したら、伝説の剣か弾薬箱を探しに行かないといけません」 「銃剣があるだろう。それに無限に広がる精神力を持ってすれば、帝國軍人にできない事はない」 「私は普通の陸上自衛官なので、弾薬と部下なしには何も出来ませんね」 よほど疲れているらしい二曹は、佐藤の言葉に普通に返答している。 その後も下らないやり取りを繰り返しつつ、彼らは最後の部屋へと入った。
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164 行(二)から行(一)へ転換って可能なの? 新隊員教育隊で、射撃の成績だけが悪くて他の成績は良い新隊員が普通科に行く事を希望した場合、普通科に行けるでしょうか? 女性自衛官は職場結婚が多いと聞きますが、結婚後も仕事続けるんですか? 曹の転勤の程度はどの程度なのですか? 海士や海曹でも転勤は多いほうですか? 異動の内示・内々示は異動日のどれくらい前ですか? 転勤の頻度が人によって違うと思いますが何に起因しているんでしょうか? 陸曹,陸士の転属内示は、2月15日。幹部の転属内示は、3月7日に内示が、出るのは、ナゼですか? 自衛隊って転勤ありますか? 後期教育中の陸士ですが、今から職種の変更はできますか? 164 行(二)から行(一)へ転換って可能なの? 以前、行(二)の人に聞かれたので、「原則的に無理だ」と答えたら、 「では可能な場合もあるんですね!」と ☆ 勘違い ★ した同務がいた。 自己都合(希望)で転換するには、試験を受けなおすしかない。(年齢制限あり) 組織の必要性で転換するには、3つくらいの可能性がある。 その1つは、組織として必要な資格を取得すること (博士号、医師とか弁護士、よくある○級○○士やパイロット程度ではダメ!) (注)防衛庁にパイロットは掃いて捨てるほどいる。他省庁を当たる方が良い。 2つ目は、組織の改廃に伴う転換、行(二)の多い職場が廃止される場合など たいていの場合、転居しなければ通勤できない所(行(二)の職域がある所) に転勤を命じられるため、それを嫌って自己都合退職する場合が多い。 国鉄民営化で余剰人員を受け入れた時、機関員(行(二)相当)を 行(一)の技官として受け入れたことがあったとか、なかったとか・・・。 3つ目は、行(一)ではなく、技術陸(海・空)曹の受験。(年齢制限あり) 「原則として出来ない」というのは、法律的な表現で、 「絶対に出来ない訳ではない」という言い逃れに過ぎません。 たとえば、「戦争が起きたり、我々が死んだ後の事はわかりません」 ということです。 (自衛隊板初質スレ13 167) 新隊員教育隊で、射撃の成績だけが悪くて他の成績は良い新隊員が普通科に行く事を希望した場合、普通科に行けるでしょうか? 射撃は的にかすりもしないで、他の体力とか学科は優秀な場合。 健康で体力があれば行けますよ。 最近の普通科に配置できない事例は体力面の問題が多いですね。 適性検査で、普通科が不可とかなってない限りいけるとは思うよ~ ちなみに、普通科が不可と言うことは、滅多にないと思う (自衛隊板初質スレ14 344-345) 女性自衛官は職場結婚が多いと聞きますが、結婚後も仕事続けるんですか? 転勤決まったら、旦那と同じ地域に移動できるんですか? 曹以上なら7~8割は継続勤務する。 転属は、考慮はされるがMOS(技能)が適合しなければ難しい。 人事や文書などの共通MOSを持っていたほうが有利。 (自衛隊板初質スレ81 567 曹の転勤の程度はどの程度なのですか? 転勤は部署によって違うね、 忙しい人は毎月のように移る人もいれば、何年も移らん人もいる。 自衛隊は命令があれば、日本全国何処でも仕事をしないと、駄目だからな。 (自衛隊板初質スレ86 665) 海士や海曹でも転勤は多いほうですか? 入隊してから 教育隊>部隊>術科学校>部隊>(部隊>)3曹教育隊>部隊>術科学校>部隊…と 移動は定期的に有る、中小企業と比べれば有ると言える (自衛隊板初質スレ88 予備海士長 ◆0J1td6g0Ec) 異動の内示・内々示は異動日のどれくらい前ですか? 正式な内示は40日前が基準ですが、数日前後します。 人事調整が確定しない場合は、極端に遅くなることもあります。 内々示とは非公式のものなので、決まりはありません。 早い内々示だと異動内示の時に、次の内々示が出ることもあります。 (自衛隊板初質スレ91 944) 転勤の頻度が人によって違うと思いますが何に起因しているんでしょうか? まず幹部自衛官は基本的に「2~4年でポスト(職務)が変わる」ことを前提にした人事体系です。 これは同じ管理職ポストに長く留まることによる弊害を回避する為と言われています。 配置換えは当初は同じ部隊内で行われますがその内地位・階級が上がるに付けて配置できるポストが限られてきますので、 他の部隊にポストを求めることになり駐屯地を異にする場合は転勤となります。 従って階級が上がるに従って1回の異動で転勤になる確率が高くなり、同時に転勤する場所も広い範囲になってきます。 一方曹は基本的には一つの部隊に長く留まることを前提にします。(勿論、部隊内では異動があります) ただしず~~と同じ部隊にいると色々と弊害もありますので一部の人材を除き、5~15年単位で転勤があるのが一般的です。 特に陸の場合はこの傾向が顕著で、在隊15年~20年位になると「一度は部隊を出ることを考える」ことになります。 (自衛隊板初質スレ93 ドカン・オオカミ ◆s6tJH5.VuA) 陸曹,陸士の転属内示は、2月15日。幹部の転属内示は、3月7日に内示が、出るのは、ナゼですか? 幹部も2月15日です。 ただし、連隊内異動などの「配置換え」は3月に内示されます。1佐以上の指揮官職はもっとあとになります。 (自衛隊板初質スレ94 307) 自衛隊って転勤ありますか? 自衛官なら転勤はある (自衛隊板初質スレ95 予備海士長 ◆0J1td6g0Ec) 後期教育中の陸士ですが、今から職種の変更はできますか? 臨時勤務で会計隊に行って気に入られる→会計科へ 衛生関係の選抜試験に合格→衛生科へ 陸曹航空操縦課程に合格→航空科へ あと、陸曹になるときに警務を希望するとか 最後に、部隊改変のどさくさにうまく乗れば職種変更の可能性も。 かつての武器科とか今の情報とか (自衛隊板初質スレ97 陸秀夫 ◆Bf5xepPT82)
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―――――人類の存在は神への冒涜である。 HALO -THE REQULIMER- LV3 [SPARTAN] 深夜。 クラナガン郊外、廃棄都市区画。 本来、一般市民は昼間でも立ち入らないだろう其処に、無数の気配があった。 気配の中心は一台のトレーラー。 クラナガンでも多く見かける輸送タイプの車両である。 確かに奇妙かもしれないが、こういった場所に止まっていてもおかしくはない。 だが、ある一点。其処にだけ違和感が存在した。 トレーラーの乗員らしき人物も、トレーラーに向かう人物も、 黒いスーツを着込んだ彼らは、明らかに堅気の人間では無かったのだ。 身にまとった気配。周囲へと注ぐ視線。常に懐に伸ばせるように構えられた腕。 そしてトレーラーのコンテナから下ろされるのは、厳重に梱包された黒いケース。 最早、事態は明白であった。 管理局世界では違法とされているロストロギアの密輸入、密売。 そして、その光景を双眼鏡越しに眺める集団がいた。 「――――ドンピシャリってところね」 『時間、位置、人員……。情報に誤差が無くて助かりました』 管理局所属、陸上警備部陸士108部隊。 地上の治安維持、わけても密輸入の取り締まりを得意とする彼らにしてみれば、 文字通りの意味で『鴨が葱を背負ってやってきた』といったところか。 密かに周囲を包囲し、取引が成立したところで一斉確保、検挙へ移る。 小規模――恐らく個人レベル――での密輸入である為、投入戦力は最小限。 即ちギンガ・ナカジマ陸曹以下10名の人員が張り込みを行っている。 その内の3名は通信や情報整理を担当するべく指揮通信車輌に詰めているため、 実質的に戦闘行動を取れるのはたったの7名。 だが――ギンガにとっても、他の陸士にとっても、こうした状況は日常茶飯事だ。 待機している姿にも、何ら気負いが無い。 「2人、かぁ。他に伏兵もいなさそうだし、フォワード7人でも多かったかな」 『まあ、三倍の戦力比を覆せる魔導師は民間にいないですからね』 「わからないよ? タカマチ一等空尉みたいな例もあるし……」 『きっと第二、第三のエース・オブ・エースが現れる、ですか。 まあ、さすがにエースを相手にするのは御免ですが――……っと。 ナカジマ陸曹、連中、取引を始めるみたいです』 「……うん、此方からも確認できた」 反対側――指揮通信車輌の上に待機している同僚と、通信越しに会話しながら、ギンガは頷いた。 トレーラーから下ろされた大型ケースに対し、購入側らしい黒服がトランクを開けてみせる。 此方からでは上蓋が邪魔になって見えないが、現金であるのはまず間違いないと見て良いだろう。 「トランクが相手側に渡って取引が成立したら、即座に確保。 一人も逃がさないように気をつけて」 『了解!』 黒服がトランクの蓋を閉じる。 頷きを交わす。 ケースを持ち上げる。 トランクを差し出す。 それを受け取ろうと手を伸ばす。 握る。 今だ。 「確――」 ――――黒服達を巻き込んで、トレーラーが爆裂した。 ********************************* 「――――」 誰もが言葉を喪った。 廃墟と化したビルの間で燃え上がる炎。 赤々と照らし出された夜空。 其処に浮かび上がったのは、一隻の武装艇であった。 その後部がゆっくりと開き、ロープを伝って次々に異形の兵士が降下する。 装甲服を着込んだ小人が十五名、それより背丈の高い爬虫類じみた容貌の兵士四名。 そして一際巨大な兵士が一体。総員で20名である。 「あれが……報告にあった、未確認勢力………?」 未確認勢力――コヴナント。 複数の異種族によって結成された宗教的組織。 管理局と同等、或いはそれ以上の勢力、戦力を保有し、 フォアランナーの遺産と呼ばれるロストロギアを求めて、 宇宙――次元世界に勢力を拡大しつつあるという。 あの小人はアングイと呼ばれる種族で、通称はグラント。 仲間意識が非常に強いため、コヴナントの歩兵を担当しているらしい。 どれも数日前、初めて彼らと交戦した管理局員と、 そして「協力者」という人物から提供された情報だ。 報告に無かったのは爬虫類形の兵士と、巨人型の兵士。 報告され、実際に戦闘も行われたのは、ハンターと呼ばれる巨大な兵士であった。 レクグロなる環状生命体――ミミズ型生物の集合体である彼らは、 そのとてつもない筋力量から重火器を駆使する、屈強な兵士である。 だが――今、降下艇からおりてきたのは、それとは全く異質の存在であった。 どう見てもそれは集合体ではなく一つの個体であり、 ハンターが必ず装備しているという強力な火砲ではなく、巨大なハンマーを備えている。 だが――そういった情報との誤差を抜きにしたって、異常な光景なのは事実だ。 このミッドチルダの首都――クラナガンを異形の存在が闊歩しているというのは! それこそ映画などでしかお眼にかかったことのない非人間型の生物に、 陸士108部隊の面々は、未だ監視体制のまま反応する事ができずにいた。 ――――大丈夫だ。まだ気付かれてはいない。 夜闇に紛れ、皆が皆、気配を押し殺している。 大丈夫。大丈夫の筈だ。 だが――周囲を見回していた爬虫類兵が、不意に視線を逸らす。 ――視線があった。 次の瞬間、周囲に響き渡るような甲高い声が響き渡る。 「……嘘ッ! 気付かれた!?」 統率のとれた動きでコヴナントどもは銃を構える。 疑う余地は無い。その銃口は、彼女達――陸士108部隊の配置箇所へ向けられていた。 回避する余暇も無く、雨の如く光弾が降り注ぐ。 『バリアジャケットを展か――うわぁぁあぁぁあッ!!』 『くそ、なんだこれ、身体に張り付いて―――ぎゃああぁあぁあぁっ!!』 爆裂音が再度響き渡る。そして念話で飛び交う、悲鳴、絶叫。痛み。 空気を焦がす異様な臭いと共に放たれるそれは、容易くバリアジャケットを貫通する。 フィールド系、バリア系ともに有効性を認められず、シールド系に辛うじて有用性を認む。 これらの報告は既に陸士108部隊にも通達されていた。 ――が、だからといって染み付いた習慣を即座に変えることはできない。 当然だ。今までも、そしてこれからも、魔導師にとって防御系魔法は絶対の盾だ。 AMF下――魔法それ自体を行使できない状況下でもなければ、破られる筈はない。 その筈だったのだ。 だが、このプラズマ弾は、それが通用しない。 更にはコヴナントの用いる投擲弾は、身体に張り付くと剥がれ落ちず、 周囲の人員を巻き添えにして爆裂した。バリアジャケットなどを展開する暇も与えずに。 誰もが信じていた事実が、こうもアッサリと打ち砕かれる光景。 一般的な魔導師ならば、ある種の絶望すら覚えてしまうかもしれない光景。 だが――――……。 「ブリッツキャリバー!」 《SET UP!》 ギンガ・ナカジマは違った。 即座にバリアジャケットを展開し、同時に脚部ローラー=ブリッツキャリバーを装備。 グラント、爬虫類兵の集団を突っ切ってハンターに至る道筋を脳裏に描き、彼女は駆け出す。 無論、傍観しているほどコヴナントの練度は低くない。 管理局は人外との戦闘に不慣れだが、コヴナントは"人外"との戦闘を幾度と無く乗り越えているのだ。 即時反応。手に握った武器――プラズマガン、プラズマライフルというらしい――を構え、 突出して迫ってくる標的にめがけ、電光弾による弾幕を展開する。 弾速こそ遅いが威力の高いプラズマガン、そして威力は低いが高速で飛来するプラズマライフル、 それぞれの弾丸の間を潜り抜けるギンガ。光弾が間近を霞め、大気の焼ける嫌な臭いが鼻を擽った。 回避不能な直撃弾に対しては拳を突き出し、シールドを展開。ついに魔法を行使する。 「く、ううぅぅうぅぅぅっ!!」 激突。衝撃。 反発するエネルギー同士が煌き、周囲に稲妻が走る。 プラズマ弾は音を立ててシールドを侵食。穴を穿って食い破るが――…… 其処までの過程でエネルギーを使い果たし、バリアジャケットに至る前に消失した。 ――思った通りだ。 防げない威力ではない。ギンガの顔に会心の笑みが浮かぶ。 その光景を見て、混乱の極みにあった部隊員達も辛うじて平静を取り戻していく。 「みんな、一度撤退して体勢を立て直して! 防げない攻撃じゃないから――早くッ!!」 『しかし、陸曹を置いていくわけには――……』 「良いから! 今の装備と戦力じゃ抵抗はできないし――……。 大丈夫。私もすぐに後退するから……ッ!」 『りょ、了解ッ!! ――――体勢を立て直し次第、すぐ戻ります。ご無事で!』 如何に未確認勢力の有する武器が此方のシールドを貫通するとはいえ、防げる威力ならば。 接近さえしてしまえば、ミッドチルダの白兵型魔導師に敵う相手はそういない。 ましてギンガは、数少ない魔導対応の格闘技――シューティングアーツの伝承者である。 各々の方法で気配を殺し、身を隠しながら後退していく友軍を背に、ギンガは拳を握り締めた。 ――――皆が撤退する時間くらいなら、一人でも稼いでみせるッ! 左腕のタービンは彼女の戦意に応え、猛々しく唸り声をあげて回転を開始。 ブリッツキャリバーもまた、そのポテンシャルの全てを発揮すべくエンジン音を響かせる。 「は、ぁあぁあぁあああぁあぁっ!!」 そして彼女はコヴナントの集団へと飛び込んでいった。 ********************************* ――――ほぼ同時刻。 廃棄都市区画を目指して、夜闇を切り裂いて飛行する一機の輸送ヘリがあった。 長方形の前方と後方にローターを備えたそれはJF-704式。 側面に描かれたマークから、管理局所属のものと見て取れる。 「ったく、こっちは昼間ヒヨッコどもを飛ばした後なんスよぉ?」 「――コヴナント共に言ってくれ」 その操縦手はやれやれといった口調で、同乗者に愚痴を零していた。 もっとも言葉ほどには声に棘が無い。 少なくとも操縦手は彼――突如現れた異邦人に対し、特段に悪い印象を抱いてないからだ。 「ヒヨッコどもは昨日、連中とやりあった後だから出撃は無理。 連中は旦那の専門分野って事で、おまけに六課のヘリパイは俺だけ、と。 まあ、時間外労働――頑張っていきましょうかね、お互いに」 「ああ」 寡黙な男だ、というのが第一印象。 そしてこうしてヘリによる移動中に重ねた会話の結果、 彼の寡黙さは、好意的な意味で捉えられるようになってきた。 無愛想なのでもなく、他者と関わる意思がないのでもなく、 基本的に必要な事しか言わない、という性格なのだ。 元々は陸で狙撃手として働いていた彼にしてみれば、 そういった男は、ほぼ確実に信頼できるという認識があった。 「さって、そろそろ降下地点なんだが――随分派手にやってるなぁ。 廃棄都市区画とはいえ、ああもまあバンバン花火を上げられるもんだ」 勿論、まだほんの僅かにしか交流がないのだが、 少なくとも人を見る眼には自信があると、操縦手は自負している。 間違いない。こいつは良い奴だ。 ヘリ後部のタラップを解放しながら、小さく頷いた。 少なくとも、悪い奴じゃあない。 「ヴァイス・グラセニック陸曹、いつでも行けるぞ」 「それじゃ――お手並み拝見させてもらいますぜ、マスターチーフの旦那」 ********************************* ギンガ・ナカジマによる遅滞戦闘は、問題なく実施されていた。 コヴナント達の攻撃を巧みに回避し、防ぎながら、格闘攻撃によって文字通り『叩いて』いく。 勿論、二十人から同時に攻撃されて無傷と言うわけにはいかない。 バリアジャケットのあちこちは焼け焦げ、髪を縛っていたリボンも、端の方が消し飛んでいた。 次の狙いは――あのハンマーを持った巨人だ。 その巨躯に見合った大きさの戦槌を片手で持ち上げ、ギンガ目掛けて振り上げる。 ――予想通りだ。 打撃型の真髄は、刹那の隙に必倒の一撃を叩き込んで終わらせること。 出力、射程、速度、防御能力、彼我の戦力差。 それらは全て関係が無い。相手の急所に正確な一撃。 ――狙うのは、ただそれだけ……ッ! 振り下ろされる戦槌を、最小限に身を捻って回避する。 そのままの勢いで懐に飛び込み、がら空きの胴部へ必倒の一撃。 ギンガは引き絞っていた左腕を解放し、神速の拳を――― 「――が、はぁっ!?」 何が起きたのか彼女には認識できなかった。 相手の動体へと一撃を打ち込もうとした瞬間、 彼女の身体は軽々と数メートルは空中を舞っていた。 次いで、腹部――鳩尾に激痛が走る。 ―――殴られた。 そう理解したのは、地面に叩きつけられた瞬間だった。 「げほ……がはっ、はぁ、はぁ……っ」 ギンガ油断だった、というのは酷かもしれない。 それは実に巧みなフェイントだったのだから。 戦槌による強烈な一撃を放つと見せかけて、空いた左拳を叩き込む。 その外観と戦闘スタイルからは、想像もつかないほどの機敏な動き。 彼らはジラルハネイ。国連宇宙軍においてはブルートと呼称される種族である。 現在はコヴナントの主力歩兵として、実に重要なポストを占めている。 ブルート族は一時は原子力時代、宇宙時代にまで文明を進歩させておきながら、 大規模な戦争による環境悪化から産業化以前にまで後退し、そして再び文明を復興した過去を持つ。 しかしながら驚異的な事実は――――ブルート達が何も学ばなかった、という点。 ブルート達は一度滅亡しながらも、未だに戦争に明け暮れているのだ。 フォアランナーの時代から確認される知的存在の中で、このような種族は彼らだけである。 つまりブルート達は、文字通りの意味で戦闘を愛している、と言っても過言ではない。 文明誕生以前から、途方も無い年月を彼らは戦闘にのみ費やしてきた。 コヴナントに参加して以降も、それは変わりない。 新たに齎されたプラズマ兵器を喜んで受け入れたブルート達は、 しかしそれに満足せず、自らの用いてきた凶悪な兵器、武器、戦術をコヴナントに提供した。 即ち原始的、或いは酷く暴力的だが、実に効果的なものばかりを、だ。 つまり端的に言えば――人類などと言う未熟な種族とは、格が違うのだ。 「は……ぁ、はぐ…………っ」 リボルバーナックルを地面に突き、立ち上がろうと足掻く。 ――が、無理だ。身体に力が入らない。呼吸が苦しい。 ぼんやりと霞む視界の中に、ブルートが大きくハンマーを振りかぶるのが映る。 その周囲を取り巻いているのは、先程まで蹴散らしていた筈のグラント達。 異種族であっても理解できた。彼らの顔には勝利を確信した、厭らしい笑みが浮かんでいて。 だけど――彼女が眼を奪われたのは、ブルートの背後。 "其れ"は酷く低い、地獄の底から吹く風のような声で、言い放った。 「――――まだ終りではない」 ********************************* ヘリから飛び降りたマスターチーフの視界に飛び込んできたのは、 ただ一人で奮戦する管理局員の女性と、それを地に叩き付けたブルートの姿。 ブルート族は、その歴史、性質に見合った、酷く残虐な嗜好を持っている。 恐らく、このまま放置すれば、あの娘は楽に死ぬことができないだろう。 国連宇宙軍の兵士達と同様に、死ぬ寸前まで弄ばれ、苦しむのだろう。 その事実を認識した時、既にチーフはトリガーを引き絞っていた。 射線上に管理局員――ギンガ・ナカジマがいるが、特に問題は無い。 ブルート族の肉体は強靭であり、そして何よりもこの弾に貫通能力は無いからだ。 つい先程に渡されたばかりのライフル型の簡易デバイス。 試作品でもある為、内部構造がほぼ露出している以外は、 基本的に通常のアサルトライフルと変わりなく扱うことができた。 デバイス開発主任のシャリオ・フィニーニ一等陸士曰く、 『マジカルライフル』等と言うふざけた名称らしいが、 ようは極めて簡略化されたカートリッジシステムである。 本来ならば、魔力が圧縮充填されている『弾』を炸裂させることで、 魔力をデバイスや術者本人へと供給し、強化させる機構であるが、 この銃器の場合は、その魔力をそのまま銃身に通して射出するようになっている。 使用者にリンカーコアが存在していなくても使用可能な為、ある種の質量兵器とも呼べるが、 完全な質量兵器に比べれば、遥かに言い訳のしやすい装備ではあった。 勿論だが、不満はある。 構造上、ほぼ常に発動している『非殺傷設定』というのも、その一つだ。 相手をどの程度無力化できたのか、一見して判断することができない。 倒した相手であっても警戒しなければならないというのは――……。 否、そもそもそれ以前に、このブルートを殺すべきだという認識があった。 だが、今は文句を言っている場合ではない。 それに少なくとも、機動六課のスタッフは「誰でも使用可能」という、 チーフが提案した条件を達成してのけたのだから。 「――無事か?」 32発の魔力弾を背後から受けてはひとたまりもない。 あっさりと昏倒したブルートを横目に、チーフはその女性局員に声をかけた。 ブルートに対しての言葉とは違う。低い声には気遣うような調子があった。 「あ……、は、い……大丈、夫……で……すっ」 息も絶え絶えといった様子だが、気丈な反応。さすがに殿を務めただけの事はある。 一瞬探る眼になり、即座に安心したような表情になった彼女だったが、 すぐにその瞳がチーフの背後へと向けられる。無論、チーフも察知していた。 グラント達だ。 リーダーであるブルートを倒されて混乱しつつあった彼らだが、 しかし目の前に敵がいる以上、それを斃さねばならないという意味で、 コヴナントにとっての事態は何ら変わりなく、そして極めて明確なものであった。 現在、ライフルに残弾は無い。そしてマガジンを交換している余暇も無い。 チーフの判断は素早く、そして的確であった。 「――――ッ!」 彼は躊躇無く銃を振り上げると、間近に迫ったグラントへ叩き付けたのだ。 ぐしゃりと鈍い音がしてグラントは吹き飛んだが、同時に銃身が醜く歪む。 無論、鈍器として使う分には問題は無いだろうが、それで乗り切れるような状況ではない。 どうせ残弾も無い。躊躇う事無く放り捨て――ようとして考えを変え、思い切り投擲する。 強化改造を施されたスパルタンの膂力によるものだ。 直撃を受けた爬虫類人型兵士が頭部を陥没させ、斃れる。 爬虫類人型兵士――国連宇宙軍ではジャッカルと呼ばれている兵士達。 元々は被捕食者だった彼らは、索敵能力を高め、目的の為に手段を問わない気性によって生き延びてきた。 それ故にコヴナントでは斥候や特殊部隊員、そしてスナイパーのような役割を担っているのだが、 彼らの放つ正確無比、長距離からの射撃によって、マスターチーフは苦戦を強いられた事が何度もある。 極めて有効な弾幕を張れるとはいえ、逆にそれしか取り得の無いグラントどもよりも、遥かに優先すべき対象だ。 ――――だが、これで手持ちの装備はゼロになった。 信頼すべきサイドアームであるM6Dハンドガンは、解析の為とかでシャーリーに預けてある。 かつては常に八個は携帯していたグレネードも『政治的判断』の為、今は所持していない。 完全なる徒手空拳。対峙するのは10以上もの銃口。 格闘用、或いは白兵戦闘用のデバイスを装備しているならともかく、彼一人では無謀だ。 ギンガは余力を振り絞り、腹部を押さえながら必死に立ち上がろうとし―― 「問題ない」 マスターチーフの一言によって押し留められる。 躊躇無く、彼はグラント達に向かって足を踏み出した。 普通の魔導師――否、普通の海兵隊員ならば絶対に戦場へ行かないような軽装で、何故出撃したか。 理由は単純明快であり、彼女の心配は杞憂だったのだ。 つまり、訓練されたスパルタンに敵はいない。 ――ただ、歩く武器庫があるだけだ。 ********************************* 「――――――ッ!!!!!」 グラント達の悲鳴が響き渡る。 仮にギンガがコヴナント達の言語を理解できたならば。 彼らが叫んでいる単語の意味もまた、理解できたかもしれない。 哀れなグラント達はこう叫んでいたのだ。 ――――『悪魔』と。 正しく、それは『悪魔』の所業に思えたかもしれない。 弾丸の切れたライフルで二人の仲間を次々と叩き潰してのけた彼は、 次の瞬間にはその手に、コヴナントの兵器であるプラズマガンを握っていたのだ。 コヴナントのプラズマ兵器は基本的に、二つの銃身の間にグリップが存在する形状をしている。 この銃身の間で何らかの気体が荷電され、強力な威力を持った光弾となって射出されるのだが、 プラズマガンは、単発のかわりに長時間荷電することで、高威力の攻撃が可能となっている。 少なくともコヴナントの持つ防護フィールドならば一発で無力化することができ、 そのことから恐らくはバリアジャケットであっても解除することも、不可能ではあるまい。 勿論前述した通り、難点は連射が不可能なことだが――スパルタンにとっては問題にならない。 その正確無比な射撃能力を鑑みれば、この至近距離であれば、一発たりとて外すことは無いのだから。 プラズマガンによる精密射撃で、グラント、ジャッカル共々射殺していく。 その一方で、先程『非殺傷』で打ちのめしたブルートが身動ぎするのを確認。 即座に光弾によるヘッドショットを実行。 頭が弾け飛ぶ様に、確実に『無力化した』という手応えと満足感を得る。 少しでも残量バッテリーの多いプラズマガン、或いはプラズマライフルがあれば即時交換。 正しくスパルタンにとって、敵兵士とは武器庫、弾薬庫そのものなのだ。 敵の兵器を使うことにも最早、躊躇う事はない。 人類はそういったプライドなどが役に立たない領域にまで、追い詰められていたのだから。 グラント十数体を無力化するのに、殆ど時間はかからなかった。 ********************************* 「……す、ごい……」 《――大丈夫? ごめんなさい。治療キットがあれば応急処置もできるのだけど――》 「いえ、平気――です。頑丈さには取り得が、あって……」 だが――勿論、これで終りの筈が無かった。 続いて夜空に滲むようにして現れたのは、増援だろう。 もう一機のコヴナント降下艇であった。 即座に身構えるチーフとギンガだったが、しかし空から飛来するのはそれだけではない。 《……待って、チーフ。ストームレイダーから通信よ》 「グランセニック陸曹か」 『もっと気楽にヴァイスって呼んでくだせぇよ、旦那』 上空にいる機動六課ヘリパイロットのヴァイス・グラセニック陸曹は、 言葉通り、気楽で明るい口調でチーフからの返信に答えた。 本来ならば念話を使えば良いのだが、生憎とチーフもヴァイスも不得手である。 魔導師ばかりの管理局では半ば以上お飾りだった通信機が、 この二人の間では、実に有効活用されているようだ。 「ではヴァイス陸曹。どうした?」 『北方500mの地点に着陸できそうな場所を見つけやした。 この通信は陸士108部隊の方にも回してますから、皆其方に撤退して貰うとして。 其処の確保をお願いしたいってぇのと、今から旦那のクルマを落しますんで。 有効活用して、地上人員の撤退援護の方――宜しく頼んます』 「了解した。――助かる」 『なぁに、いつでもどこでも、って奴ですよ』 その言葉に、コルタナが微かに笑みを浮かべた。 昔の戦友を思い出したのだ。 通称ペリカン――輸送艇エコー419によって輸送されるジープは、 戦場の兵士からは「デリバリー」と呼ばれ、実に頼りにされていた。 事実、チーフとコルタナも、幾度と無くその恩恵を受けている。 フォーハマー、そう呼ばれていた女性パイロットが懐かしい。 彼女は、あの戦役を無事に生き延びただろうか? 恐らくは、きっと。 《……ねえ、チーフ》 『どうした、コルタナ?』 《悪くないんじゃない、管理局の人たちも》 内臓神経回路を通じた会話に、チーフは小さく頷いた。 豊かに残された自然。魔法と言う未知の力。管理局の奇妙な体制。 自身が異邦人である事を差し引いても、このミッドチルダは奇怪に過ぎた。 だが――其処に暮らす人たち。人類。 彼らにどうして悪い印象が抱けるだろうか。 低空にまで高度を下げてきた輸送ヘリが、その後部タラップを解放。 文字通り、そのクルマを「落とした」。 並の自動車ならば一発でサスペンションがお釈迦になりそうな衝撃であったが、 軍用に設計、開発されたこの車体ならば十分に受け止められるのだ。 ほぼ同時に降下完了したコヴナント達が、即座にヘリめがけて射撃を開始するも、 ヴァイス陸曹は巧みな操縦でそれを回避し、一気に高度を稼いで舞い上がる。 「――良い腕をしている」 《回避運動が? それとも「デリバリー」?》 「両方だ」 M12ワートボグ。 マスターチーフと共にミッドチルダへと落着した兵器の一つ。 端的に言えば二人乗りの軍用ジープそのものなのだが、 わけても特徴的なのは、後部に据え付けられた大型機関砲座である。 助手席の兵員が持つ銃器とあわせて、まさしく移動砲台と呼ぶべき絶大な火力を誇るのだが、 現在、チーフの目前にあるそれは、その後方銃座が撤去されていた。 マスターチーフ、そして彼の操る質量兵器群は未だ公的に認可されたわけではない。 このような状況で大型の火器を駆使すれば、たとえそれが幾らコヴナントに有効だとしても、 管理局員の心象は悪化し――ひいてはマスターチーフそのものの存在が危うくなる。 それらの自体を考慮した結果、これもまた八神はやての『政治的判断』に基づく改造であった。 《M12C……ワートボグ・シヴィリアンモデル、ってところかしら》 いつもの通り運転席に飛び乗り、エンジンを回す。 高らかに響き渡る駆動音。何ら問題は無い。 ――いや、むしろ調子が良いくらいだ。 機動六課の整備スタッフは、実に良く働いてくれたらしい。 今の今までワートボグの脇に立っていたギンガを助手席に招きながら、 マスターチーフは満足げに頷いて、こう応えた。 「――ああ、悪くない」 ********************************* 荒々しく地面を削りながらワートボグが駆ける。 「大丈夫か?」 「え、……は、はいっ。 ――あ、ギンガ・ナカジマ陸曹です。 助けて頂いて……ありがとうございました」 「マスターチーフだ」 《私はコルタナよ、ナカジマ陸曹。 正確には違うけど、デバイスみたいなものかしら?》 苦笑交じりの声。 先程もチーフと会話していたのは彼女なのだろう。 落ち着いた女性の声。てっきり通信機の向こうにいると思ったのだが。 ……恐らくは彼こそが、報告にあった『協力者』なのだろう。 管理局に属する人員で、ああも簡単に質力兵器を扱える者はいない。 技術的な問題でも、心理的な問題でも、だが。 《それと、どういたしまして、というより――お互い様ね。 多分、貴女がいなかったら私達も間に合わなかったもの》 事実、コヴナント出現の報せを受けてから飛んでくるまでの間、 増援――或いは救援が間に合うかどうかは、懸念事項だったのだ。 幸いにして撤退支援には間に合ったが、それも彼女のお陰といえる。 そして――会話を繰り広げている最中であっても、コヴナントは手を休めない。 後方からはプラズマ弾が次々に発射されてくるし、何発かは頭スレスレを飛んでいく。 本来ならば運転に専念すべきチーフも、片腕を車外へと突き出し、プラズマガンを発射。 だが――コヴナントどもを黙らせるには至らない。 「――――」 「―――?」 不意に、臨席のギンガが物言いたげな眼で此方を見ているのがわかった。 傷が痛むのかとも思ったが、どうもそういった雰囲気ではない。 どちらかというと咎めるような視線に思え、チーフが首を傾げると、 途端にコルタナが呆れたような声で告げた。 《チーフ、忘れたの? 管理局の人は質量兵器が――》 成程とチーフは頷く。 管理局世界の人間にとって、質量兵器は忌避すべき物だ。 他に頼るべき武器の存在しない自達らには、理解不能な思考。 しかしながら、魔術があるのだ。馬鹿げた力。理解不能な能力。 両手でハンドルを握り締めながら、チーフは考え込む。 ややあって、彼は何か明暗を思いついたらしい。 「弾を節約する」 「え?」 小さく呟くなり、マスターチーフはハンドルを思い切り回した。 後部のウェイトが無くなったウォートボグは、大きく尻を振りながら反転。 そのままチーフがアクセルを踏み込むのにあわせ、エンジン音も高らかに一気に飛び出す。 ――――コヴナント達の真っ只中へ、と。 「え、えぇええぇえぇえぇぇえぇっ!?」 「舌を噛むぞ」 次の瞬間、大きな震動が車体を襲った。 ボンネットに激突した数名のグラント達が、鈍い音を立てて空中へと跳ね飛ばされる。 勿論、それで終りではない。跳ね飛ばされた者はまだ運が良かったと言えた。 不幸にも車輪に巻き込まれた者は、ベキベキと嫌な音を立てて轢かれたからだ。 まさに猪(ウォートボグ)の突進である。 蜘蛛の子を散らすように逃げていくコヴナントを追い立てながら、 着実にチーフは後続の魔導師たちの為に道を切り開いていく。 「い、いえ、確かにこれは質量兵器――じゃ、ないと思いますけど――ッ」 《……ごめんなさいね、ナカジマ陸曹》 呆れたような声。先程コルタナと名乗ったAIのものだろうか。 彼女は笑いを含んだ声で、親しみの溢れる声で、こう続けた。 《こういう人なのよ、彼は》 ********************************* 数分後。 チーフ達を含む陸士108部隊の生き残りは、全員が撤退地点に到着していた。 プラズマガンを構えて油断無く周囲を警戒するマスターチーフをよそに、 着々と管理局員たちはヘリに乗り込み、負傷者達は治療を受けていた。 もちろん、ギンガ・ナカジマ陸曹も同様である。 腹部への殴打は下手すれば内臓破裂すら起こしかねないほどのものだったが、 彼女の場合は、ある事情から肉体が頑強であったため、 幸いにも比較的――奇跡的とも言う――軽傷で済んでいたようだった。 打撲傷に対して簡単なヒーリングが施されたのみで、特に問題無い状態にまで回復していた。 そして負傷者を満載したまま、ヘリコプターは最寄の拠点目指して上昇を開始する。 ――だが、事態はこれで解決した、というわけでは無い。 新たな問題が浮上したのだ。 つまり、部隊員が明らかに足りない、という。 無論、殉職した者もいる。そういった可能性もあるだろう。 だが――それはありえないのだ。 何故なら、足りない人員とは指揮車輌内に残っていたメンバーだからだ。 ――まさか、置いてきた? 自分の――部隊指揮を預かる身としては、とんでもないミスだ。 思わずギンガはヘリの内側から、身を乗り出し、眼下の暗闇を見やる。 勿論、それで見えるわけがない。実際に行って確かめなければ――。 「待ってください! まだ仲間が――……。 指揮車輌に、取り残されて、撤退できてないんです……ッ! 救出に向かわせてください!!」 ギンガの言葉を聴いたマスターチーフが、ヘルメットのスイッチを入れた。 殆ど間を置かずして、内臓HUD(ヘッドアップディスプレイ)に新たなウィンドウがポップアップする。 モーショントラッカー。動体反応を追跡する簡易レーダーである。 電波妨害下にあっても問題なく動作する為、UNSF海兵隊で正式採用され、 SPARTAN-IIにおいても第五世代ミョルニルアーマー以降、標準で搭載されている装備だ。 視覚的なステルスを用いていない限り、ほぼ全ての生命体を追跡可能なそれは、 確かに味方を示す光点が三つ――停止しているため、反応は微弱だが――残っている事を告げていた。 即座にコルタナが補正をかけ、視野に方向を示すマーカーを投影する。 まさしく、敵陣の真っ只中だ。 当初の予定が張り込みであり、彼女達が陸士108部隊であったのが幸いした。 密輸に関する調査、任務が多い事から、一番目立つ指揮通信車には様々な迷彩機能が施されているのだ。 その為、今現在――取り囲まれているとはいえ――残された陸士達の存在は気付かれていない。 だが、それも時間の問題である。そして救出もまた困難だ。 ブルートを撃破したとはいえ、未だジャッカルやグラントといった兵士達は残っている。 これ以上、戦闘行為が長引けば、確実にコヴナントは増援を派遣してくるだろう。 それは勿論、管理局にしても同じだろうが――……。 だからと言って、この敵の包囲網を突破して味方を救出し、脱出する。 そんな事が果たして可能だろうか? だが、ギンガはリボルバーナックルのはまった左手を握り締め、飛び込む決意を固める。 ――できるかどうかなんて知らない。やるか、やらないかだ。 しかし、暗闇の中を見通すように眺めていたマスターチーフの言葉は、実に冷たいものだった。 「ヴァイス陸曹、上昇だ」 「――――ッ!」 ――やはりそうか。そうなのか。 少しでも好感を抱いた自分が愚かだった。 質量兵器を扱うような輩は、決して他者を省みない。 人間が人間を殺す事を許容し、世界が滅ぶことさえ受け入れる。 見ず知らずの、管理局の人間など、どうでも良いのだろうか。 だから――誰かを見捨てても、何も感じないのか! 勿論、彼らを助けたいというのは――ある意味で無責任な願いだ。 わかっている。ここで多数を危険に晒したりはできない。 十中の九を救う為に一を切り捨てるのは、極めて合理的な判断といえる。 だけど、だけど――……ッ! 激情に駆られたギンガがチーフに詰め寄ろうとした瞬間、 「ナカジマ陸曹、此方の指揮を頼む」 「――へ?」 まったく予想外だった言葉が、彼女の出鼻を挫いた。 困惑するギンガを横目に、チーフはコンテナから新たな銃器を取り出していた。 今度のは先程のと異なる、完全実弾式の質量兵器。MA5Cアサルトライフルである。 更には弾薬の詰まったカートリッジも幾つか腰部にマウントする。 「え、あの、それって……?」 《後で最も近い拠点で合流するわ。其方にはヴァイス陸曹もいるから》 先程まで用いていたプラズマガンは背中にマウント。 此方は残存バッテリーが少々心許無いが、現地調達すれば事足りるだろう。 いつも通りの身支度をするような、気負いの無い動作。 その仕草のまま、彼は解放された後部タラップへと脚を踏み出す。 「問題は無い」 そう言うなり、マスターチーフはヘリから身を躍らせた。 これくらいの高度ならば、鍛えられた魔導師は元より、 先程もヘリから飛び降りてきた事を考えれば、彼でも着地できるのだろう。 だが――……。 「―――――」 ヘリから地表へ。どんどんと降下して、小さくなっていくチーフ。 信じられない。その姿を機上から眺めるギンガは、小さく呟いた。 ますます彼――マスターチーフの事がわからなくなっていく。 質量兵器を躊躇い無く使う。銃で撃ち殺すことにも慣れている。 更には車輌で敵を轢き殺しても表情一つ――見えないが――変えない。 だが自分の命を救ってくれた。 このヘリにいる多くの仲間もまた、彼が救い出してくれた。 そして今、彼は再び、人を助ける為に死地へと飛び込んでいる。 先程自分が思ったとおり、見ず知らずの、管理局の人間を助ける為に。 「グランセニック陸曹…………その、今の、って」 「自分もまだ旦那とは付き合い浅いんで、良く知らないッスけどね。 ……ま、その短い付き合いでもわかる程度にゃ"あーいう"人だって事で」 そう言ってヴァイス・グランセニック陸曹は笑った。 悪い人物じゃあない。 質量兵器を躊躇い無く使う。銃で撃ち殺すことにも慣れている。 だが――戦場で肩を並べて戦うなら。背中を任せて戦うなら。 或いは背中を任せてもらえるのなら。これ以上ないほどの良い男だ。 「……グランセニック陸曹、指揮をお願いできますか?」 「ああ、どうぞ、ナカジマ陸曹。こっちは問題ないですぜ」 笑うような声。実際、笑っているのだろうと思う。 それを受けて、彼女もまたタラップから空中へと身を躍らせた。 デバイスに備わっている通信回線を開き、チーフへと呼びかける。 「あの……私もご一緒させてください!」 『――指揮を任せると言った筈だが』 《言っても無駄みたいね、チーフ。わかるでしょう?》 通信回線の向こうから、困惑したような溜息が聞こえてきた。 彼と出会って一時間弱。初めて眼に――耳にした、人間らしい仕草。 思わず、笑ってしまった。 「それで……その、一つお願いが」 『?』 「弾丸の節約は、やめてくれますか?」 《良かったじゃない、チーフ。 これで寂しくなるって事はなさそうよ?》 笑い声が聞こえてくる。 どうやら、救出のほうは無事に終了しそうであった。 HALO -THE REQULIMER- LV3 [SPARTAN] Fin 戻る 目次へ 次へ