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クリプトンから発売されたVOCALOID2第二弾。 発売元は創作の邪魔にならないようにと設定をしていないが、 2次創作では主に双子として扱われる(レンが弟扱いなのは後にサプライズ発表されたため) 「鏡に映った異性」というのがコンセプト。 全部2次設定なんだから、こういった設定なんだよとか言わないように。 鏡音レン ニコニコワールドでは最初春香のマネージャーのようなことをやっていた。 (待遇はあまりよくなく、春香に対して「労働環境の改善」「安全保障」「オヤツつきの生活」を要求していた) リンと共にとかちと美希のKHKビルへの移動を妨害するためにロードローラーを用意したが、撃退されてしまう上に、 重度の中二病を発揮して邪気眼設定をしている間に逃げられてしまう。 その後「クリエイティブな仕事」をしたいためにリンを残して家出。 マジルテの洞窟でうろついていたところ魔王の仲間に出会い、レンは魔王側につくこととなった。 なぜか毒電波の影響を全く受けない上、YouTubeを唯一扱うことができる。 鏡音リン レン同様春香のマネージャーをしていたようだが、マジルテの洞窟でレンと離れ離れに。 カイトと共にレンを探す途中で ニコニコ美術館ではフェイスカムで双海亜美の格好になりにこたろうを助けたり プレミアム会員でもないのに、強引にMUGEN動画に乗りこんでいたりしている。 当初主人公パーティに入る予定だったが、いろいろと理由があるのか取りやめになったようである。 関連動画
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ゴッドメディスン 19-78~79・88~90・114~115・128~131 78 ゴッドメディスン sage 2005/10/21(金) 21 22 45ID vHJdGQX5 今日から夏休み。こくぶちょうに住むナオト、ケンスケ、ミキの3人は塾までの時間をみんなとすごしていた。 「ファントム」という新作ゲームをすごく楽しみにしていたのに、開発会社にカミナリが落ちて発売延期になってしまい、みんなとてもがっかりしていた。 そんな時林の中から何か音が聞こえて来た。何だろう、と音の方へ向かう3人。林の中の小屋を覗くと、なんと魔王と勇者達が戦っていた! 「うわーっ、ファンタジーだ!」と興奮するナオト達。しかし勇者達は敗れ、魔王は姿を消した。 急いで小屋に入った3人に勇者ミカ アルダンは「光の玉を持つ者にしか世界は救えない…」と英雄の魂を託す。 ナオトは勇者、ケンスケは僧侶、ミキは魔法使いの力を受け継いだ。小屋に開いた次元の通路を抜けるとそこは「あっちの世界」、ファントムの世界だった。 地下を自由に移動出来るサンドマンに連れられ、3人はフィアモーヌの王様の元に赴く。 ミカ達が魔王に敗れ、この3人が英雄の魂を受け継いだことを王様に説明するが、王様は「子供で大丈夫なのか」と心配のご様子。 何か仕事を引き受けて大丈夫だと認めてもらおう、と王様に申し出ると、ならば北にある見張り塔を取り戻してもらいたいという。闇魔と呼ばれるモンスターを見張る為のものだったが、闇魔に奪われてしまったのだ。 大臣に貰ったお金で装備を整え、いざ塔に向かう。 塔のボスバシリィコマンダはフィアモーヌのアネット姫の大ファンで、「なんで最近姫が外に出てこないんだーっ」と嘆いていた。 「貴様が毎日見張ってるからだろーが!」とボスを倒し、塔に保管されていたこの国の最強の武器、せんしのけん、ろっかくぼう、いくさのゆみを手に入れた。 79 ゴッドメディスン sage 2005/10/21(金) 21 29 10ID vHJdGQX5 城に帰ると隣の国シフグレイドの王子スピーカースが訪問していた。 王子は剣の腕は立つが気が弱い。よかったら僕の国にも来てくれ、と誘われ港から 船に乗りシフグレイドに出発した。 途中で海賊に襲われる一行。王子も立ち向かおうとするがやはり勇気が出せず、 ナオト達だけで海賊を撃退。船は無事にシフグレイドに着いた。 この国の近くにも闇魔の基地が出来たらしい。おまけに「強い王子になるため 一人で旅に出る。まずはむおんの塔の闇魔を倒す!」と王子が先に向かったと聞き、 3人も後を追うことにした。 洞窟を抜け、しずけさの森の中にあるむおんの塔に向かう。そして王子と共に、 魔力人形の開発をしていたドクトルを倒した。 ドクトルの部屋を見て「ちょっと調べたいことがある」という王子と別れ、 魔力人形がいっぱい並んだ洞窟を進むと、そこには次元の通路があった。 通路の先は下水道の様で、地上にでるとそこはひだかちょうだった。 この町に「ファントム」の開発会社のビルがあったが、カミナリが落ちて以来 廃墟の様になり、おばけビルとよばれているらしい。窓に怪物の影が見えたとか いううわさだ。 町に住んでいる開発者によると、カミナリ事故の時にモンスターデザインの ヒラヤマさんが居なくなったという。 何か手がかりがありそうだと、ナオト達はビルを調べることにした。 ビルの倉庫は魔力人形でいっぱいだった。 瓦礫の山を抜け、開発室で「ファントム」の資料を見つけて3人は驚く。企画書に、 これまで戦って来たボスが載っている! しかし何故か魔王の顔が違っていた…。 ビルを出ようとするとパペットマスターに行く手を塞がれた。魔力人形を 「こっちの世界」に送り込む計画の邪魔はさせない、と襲い掛かってくるが撃退、 長いロープを手に入れた。 //とりあえず序盤まで 88 ゴッドメディスン sage 2005/10/24(月) 02 43 20ID 60tbAcuN ナオト達は定期券を買って電車でこくぶちょうに戻ることにした。 「このロープがあれば降りられるかも」と林の小屋に向かう。 次元の通路を抜けた先でロープを使って崖の下にラペリングする3人。 崖下の洞窟を抜けるとそこはサンドマン達の地底都市プラブルームだった。これは 地底を自由に移動できる町で、ナオト達はサンドマン達の長、オーズに会う。 サンドマンたちはファントムの世界の古代人だった。天の神の怒りをかい、 空から降りてきた魔王に殆ど滅ぼされ、地底に逃げて生き延びてきた。非常に 高度な文明を持っているが、地上のバランスを崩さない様地底に全てを隠して 暮らしており、不幸が二度と起こらないように英雄の魂に力を貸しているという。 砂漠の大陸に「英雄の墓」と呼ばれる建造物があり、英雄の魂を持つ者だけが わかる秘密が隠されている。だから君たちにそこへ行ってもらいたい。 オーズにそう言われナオト達は英雄の墓を訪ねることにした。 「英雄の墓」で3人はグレイブキーパーと戦い、まふうけん、まふうぼう、 まふうゆみ、の魔封武器を手に入れる。石像が語る。 英雄の魂は魔王が空より降りる時英雄の墓より蘇り選ばれた人間のもとに宿る 英雄の魂は初めにミカアルダンたちを選んだ… だが運命…いや強く大きな力が そなたたちを英雄として選んだ… 魔封武器なくば破壊の王は倒せぬ… それがミカアルダンの敗れた理由なり 89 ゴッドメディスン sage 2005/10/24(月) 02 44 47ID 60tbAcuN 英雄の墓からプラブルームに戻った3人にスピーカース王子からの伝言が届く。 「空中要塞の情報を掴んだ。砂漠の山で待っている。君達の世界が危ない」 砂漠の北西、高い山の正体は空飛ぶ山、闇魔の空中要塞だった。 山を飛行させる力を持つ浮遊宝石があれば空中戦艦が作れる…。浮遊宝石奪取を 企てる王子と空中要塞へ乗り込むと、要塞が発進、地上を離れた。 要塞が発進したのはヒーラーの人間誘拐作戦の援護の為だった。浮遊宝石を求めて 要塞内を探索する3人+王子。遂に浮遊宝石を発見、宝石を外そうと夢中な王子を置いて 3人は誘拐作戦の阻止に向かった。 しかし闇魔に発見されてしまう。魔王の右腕、ラーの一撃でHP1に…。 ラーが止めを刺そうとしたその時要塞が揺れ、闇魔達は空中に投げ出された。 王子が浮遊宝石を外したため空中要塞が落下したのだった。要塞にしがみつき、 なんとか無事だった3人。王子は宝石を持って空中戦艦の建造に向かい、ナオト達は 人間誘拐に向かった闇魔を追うことにした。 次元の通路を抜けるとそこはかわだむらだった。近くに扉みたいな岩があるがびくともしない。 村には名物の熱血和尚さんがいるらしい。それに最近子供達がいなくなっているという。 例の誘拐作戦に違い無い、と闇魔を探す3人の前に仮面のヒーラーが現れる。 「この仮面をつけるととってもいいことがあるのよ」と仮面を渡し姿を消した。 この仮面に手がかりがあるに違いない、危なくなったら外せば大丈夫だよ、とミキが 仮面をつける。と何かに導かれるように歩き出すミキ。 ナオト達が後を追ったが闇魔が現れてミキをさらい、岩の扉の向こうへと消えていった。 90 ゴッドメディスン sage 2005/10/24(月) 03 04 52ID 60tbAcuN 相変わらず岩はびくともしなかったが、岩に「こくりゅうじ」の文字があることに 気づき、ナオト達は寺を訪ねた。噂の熱血和尚に事情を話すと、和尚は烈迫の気合いと ともに「カーッ!!」と岩を開けてくれた。 洞窟を抜けるとそこはゆたかちょうだった。 早速ゆたかちょうで情報を集める。町の北の廃工場の中から子供の声がしたと聞き、 工場に乗り込む2人+和尚。鍵のかかった扉を「カーッ!!」と開ける和尚。 おぉーっ!!と感心していると「お前さんなら使えるぞ」と僧侶の力を受け継いだ ケンスケに「カーッ!!」を教えてくれた。 工場の中では闇魔がコンベアで子供を運んでいた。闇魔を倒して先に進むとヒーラーと スローターズ(人間改造担当)が待ち受けていた。仮面のヒーラーは人間の女性だった。 ミキと再会したナオト達は子供達を和尚にまかせ、ヒーラーの後を追った。 「ここの裏に港がある。そこのタンカーまできてくださる?」 そう言い残してヒーラーは姿を消した。 タンカーに待ち受ける闇魔の殺し屋達を撃退しながら進む3人。再度ヒーラーと対峙し、 秘技「カーッ!!」で仮面を弾きとばすと、それはカミナリの事故で行方不明になっていた ヒラヤマさんだった。 「あの夜会社にカミナリが落ちて…その後の事は覚えていない…」 しかし闇魔最強の殺し屋スティンガーにさらわれてしまうヒラヤマさん。必死に後を追うが、 「この女を返してほしいなら闇魔城へ来い!」と言い残し闇魔達は海へ消えていった。 つづく 114 ゴッドメディスン sage 2005/10/29(土) 12 51 30ID RPbz9o6v タンカーを後にし海底洞窟の次元通路を抜けた先は職人の村だった。村の近くに メシスの森があるが、闇魔が毎日大騒ぎしていて、鉱石を採りにいけず困っていた。 村人は闇魔に襲われないよう外に出る時には闇魔のぬいぐるみを着ていた。 ナオト達もぬいぐるみを手に入れ、村の北西にあるメシスの森に向かった。 メシス鉱石を手に入れ、ボスの話を盗み聞きする3人。 闇魔達は、なんとアネット姫誘拐を企てていた。人間共は美しさに弱い。 アネット姫を利用して人間共をホネ抜きにしてしまおうという作戦だ。 しかし見回りの闇魔に変装がばれ、3人はメシスの森から脱出した。 村に戻るとお土産のメシス鉱石で職人さんが武器を強化してくれた。 まふうけんはゆうしゃのけんに まふうぼうはえいゆうのぼうに まふうゆみは きせきのゆみに。強力な防具も手に入れて、3人はフィアモーヌに急いだ。 フィアモーヌの宿屋でスピーカース王子に再会した。 残念ながら空中戦艦を作るのは無理だった。でも浮遊宝石で凄いことができる らしいからサンドマンに預けていると。 城に行くと晴れているというのに突然カミナリに襲われた。天の神々の怒りでは… と怖れる人々。何かアネット姫の様子がおかしい…。 「世界のはるか天空には神々が住んでいると言われます。もしかすると魔王は その神の使いかもしれません…」 そこに現れる魔王。虚ろなまま魔王についていくアネット姫。 王に姫はあきらめろと伝えておけ、という魔王の前に、姫だけはわたせない!!と 飛び出すスピーカース王子。 魔王は強烈な攻撃を放ち「姫が欲しければ闇魔城まで来い」と立ち去った。 115 ゴッドメディスン sage 2005/10/29(土) 12 53 19ID RPbz9o6v 3人は浮遊宝石で空中移動できるようになったプラブルームへ向かった。 これまで探していた魔王の城の場所をついに突き止めたという。 このプラブルームがあれば闇魔城へ行ける。 ナオト達は後を追って駆け付けた王子とともに闇魔城に乗り込むことにした。 闇魔城に入るとミカ アルダン、ブトゥールマーニャ、マージル ローレイの魂が 語りかけてきた。「魔王に命を奪われた多くの人の魂が、救いを待っている…」 気がつくと4人は廃墟の町にいた。 町にいる魂が言う。「魔王の破壊は我々の罪が源」「地底に逃げ延びた我々の 生き残りはどうしているのだろう…」ここはサンドマンの祖先の町なのか…。 廃墟の建物を進み、石像を守る闇魔を倒すナオト達。 三つの石像を守る闇魔を倒し、魔王の封印を解いた時ナオト達は光に包まれた。 「子供たち よくやった…これで魂たちは救われた。今思えば君たちに英雄の魂を 託したのも偶然ではなかったのかもしれん…」 「小さな勇者たち…必ず魔王を倒してくれ!」 光が消えると闇魔城の入り口にいた。ミカたちはずっと自分達を見守ってくれている…。 ナオト達は意を決し闇魔城に足を踏み入れた。 岩場を上っていくと無気味な洞窟が口を開けていた。どうやらここが城への入り口らしい。 王子は「ここに残ってモンスターを食い止める」と一人で残ることに。 すっかり勇敢になった王子と別れ、3人は奥へと進んだ。 もうちょっとだけつづく 128 ゴッドメディスン sage 2005/11/01(火) 01 10 56ID wos6inlL 気の弱い闇魔から「魔王様に会いたければ地、水、火、天の玉が必要だ」と聞き出し、 城内を探索する3人。さすがに闇魔も強力だ。城内を結ぶ次元の通路を越えた先には、 空中要塞で一戦を交えたカーンとラーが待っていた。 あの時は一撃で倒されたが、今は違う。遂にカーンとラーを撃破し、ヒラヤマさんを 救い出した。 4つの台座に玉を治めると、次元の通路に続く道が開かれた。 どこかから声がする。 「お前達の運命が決まる時がせまっている… もう後戻りはできぬ…」 次元の通路の先はこくぶちょうだった。 「僕たち人間は今まで自分勝手にやりすぎたんだ…」 「人間なんて鳥かごの中の鳥にすぎなかったんだね…」 カミナリの時のアネット姫の様にみんなの様子がおかしい。 ナオト達の前に魔王が姿を現す。 「お前の目的はファントムの世界だろ、なんで僕らの世界も巻き込むんだ!」 「それは私がファントムの世界の魔王ではないからだ… まだ気付かぬのか… 試練を受けているのはお前達なのだ…」 魔王の顔が違っていた理由。これは宇宙人による地球人のテストだった。 今地球が危険な状態にある。このままではそう長くは無い… だから試そうとした。 地球の未来を握る子供が大切なものを失っていないか? そして地球人は宇宙の ガンなのかどうか… 129 ゴッドメディスン sage 2005/11/01(火) 01 11 46ID wos6inlL 魔王はナオト達の成果を認めていたが、「私をたおさねばこのテストは終わらない…」 と3人に襲い掛かってくる。呪文を操り強烈なインパクトで攻撃する魔王グロヴァー。 こちらも魔封武器や呪文を駆使して応戦する。 見事魔王グロヴァーを倒すとそこは闇魔城だった。 今のこくぶちょうは魔王のつくった幻か… 「さすがだな……小僧… 今お前達はファントムの世界を救った… さあ次はお前達の世界だ!」 地球を守りたければ私を倒せと魔王グロヴァーが変身した。 更に熾烈な攻撃を仕掛けてくる。死力を尽くして、今度もナオト達は魔王を打ち倒した。 「見事だ… 地球の未来は… まかせたぞ… こども…た…ち…」 魔王を倒したナオト達の元にアネット姫が駆け寄った。「外で王子が待っています」 闇魔城を後にし、フィアモーヌに向けて発進するプラブルーム。 アネット姫と王子、サンドマン達に別れを告げるナオト達。 そして、サンドマンの穴を通って高台の次元通路から林の小屋へ…。 「帰ってきちゃったね…」「おわっちゃったね… 冒険…」 みんなの前で次元の通路が消える。これでもうファントムの世界に行けない…。 「みんなともう会えないのか…」「でもまたいつか会いたいね…」「うん、会いたい!」 130 ゴッドメディスン sage 2005/11/01(火) 01 13 25ID wos6inlL エピローグ ゲーム会社の開発室。ヒーラーの格好のまま仕事をするヒラヤマさん。 よしくん「ヒラヤマさんその格好なんとかならないの?」 ヒラヤマ「この格好だといろいろ思い出すことができるのよ!」 かわだむら おしょう「ウリャーッ! イヤーッ! トォーッ! アチョーッ! カーッ!」 「和尚さん、お久しぶり」「おぉ、お前等か、ひさしぶりじゃのお」 例の格好のまますべり台で遊ぶヒラヤマさん。 よしくん「ヒラヤマさん」 ヒラヤマ「あっ! よしくん」 よしくん「あっ! よしくん じゃないですよ! 忙しいのに何遊んでるんですか!」 ヒラヤマ「だって…」 よしくん「だってじゃないです。さあ 帰りますよ」 ……名残り惜しそうに引きずられていくヒラヤマさん。 半年後 塾までの時間を一緒に過ごすナオト達。 そこにやってくるヒラヤマさん。 「どうしたんです? そんなに慌てて」 「できたのよ! ついにで! き! た! の!」 「できたって何が?」 「あの幻のゲームと呼ばれたファントムよ! あなたたちにぜひプレイして欲しかったから発売前のを持ってきちゃった」 さっそくゲームをスタートすると画面にはアネット姫とスピーカース王子、サンドマンの姿が。 また あえたね。 131 名無しさん@お腹いっぱい。sage 2005/11/01(火) 01 16 37 ID wos6inlL ゴッドメディスン終わり~。 …猫侍売ってなかった……orz
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トワイライトシンドローム~探索編~ part37-150~153,173~176,210~213,216~219,227,231 150 :トワイライトシンドローム~探索編~:2008/03/11(火) 01 16 52 ID WlarT6rD0 トワイライト投下します。 2ディスクでかなり長いので、ちょっとずつ書いていこうと。 マルチエンドなので、大吉エンドにしぼります。 主人公達 【長谷川ユカリ】 メイン主人公。雛代高校の2年生。帰宅部(元バスケ部)。 美人でスタイルも良く、強気で大人びた、スーパークールな女子高生… というのはうわべで、彼女の取っているポーズに過ぎない。 やせがまんする性格だが、両親の離婚、失恋、強がる結果孤立すること、色んな悩みに揺れ動く16歳の少女。 探検のリーダーだが、実はオカルト嫌いで怖がり。 【逸島チサト】 ユカリのおさななじみであり親友、クラスメイト。弓道部。 古風な家で長女として育った、無口でおだやかな少女。 ハッキリ言って、地味でダサくてパッとしない女子高生。でも珍しい位の人格者で、幼い頃からユカリをずっと支えてきた。 強い霊感があり、またそういうものに正しい理解を示す、探検のキーマン。 それだけに、危険な事に面白半分で首を突っ込むミカやユカリを心配している。 【岸井ミカ】 雛代高校の一年生。バドミントン部&ラクロス同好会。 イマドキ(96年当時)の女子高生。茶髪にミニスカ、ルーズソックス。 自由奔放、楽しければオッケー。話題の中心にいるのが得意だし、好きでもある。 子供っぽい同級生達に飽き足りず、アコガレのユカリセンパイと親しくなろうと計画する。 張り巡らしたネットワークから、あやしげなウワサを次から次へ仕入れてくる、探検の発案者。 151 :トワイライトシンドローム~探索編~:2008/03/11(火) 01 23 18 ID WlarT6rD0 『はじまりの噂』 どこの学校にも、怖い噂はある。この雛城高校にも…。 ユカリ、チサト、ミカの3人は、夜更けに旧校舎に忍び込んだ。 3F女子トイレに出る、おかっぱ少女の霊のウワサを検証する為だ。 こんなことして大丈夫かな?と心配するチサトに、ミカは 「来といて何言ってんですか?大体私、イツシマセンパイ呼んでませんけどー?」 ユカリが、私が呼んだの!チサトだって先輩なんだからちゃんと気ィ使いなさいよ、とたしなめる。 問題のトイレまで行くと、ある個室が封鎖されていた。噂は、本当かも…。 霊の呼び出し方は、三回回ってノック。やってみたが、何も起こらなかった。 女の子を呼び出せたら、願いが叶う、という噂だが、デマだったらしい。 しょうがないので帰ろうとした時、チサトがユカリを呼び止める。 「ごめんねユカリちゃん、実はわたしも、このウワサ知ってるの…」 チサトは、昔誰かから聞いたことがあるらしい。 大筋は一緒だけど、呼び出し方が少し違う。3回回った後に、「キックキックトントン、キックキックトン」と唱えるらしい。 そうすると、女の子は一緒に遊びたくて出てくる、という所も違う。 試してみたが、何も起こらない。 そもそも、ユカリと親しくなりたくて探検を計画したミカは、チサトが来たこと自体が気に食わないので、嫌味を言う。 ミカと、黙ってただ何かを案じているチサトを促して、ユカリは帰ろうとする。 が、おしっこしたくなって、ユカリ一人でトイレに戻る。 用を足して、手を洗おうとすると、おかっぱの少女が、鏡に映りこんでいた。 ひたすら走って女の子から逃げる。 女の子は、「どうして逃げるの?遊ぼうよ」と言いながら追いかけてくる。 階段の繋がりがめちゃくちゃになって、1Fに降りられない。3人は屋上へ逃げ込む。 おかっぱの女の子は、3人のすぐそばまで来て、こう言って笑った。 「このくらいで怖がってちゃだめだよ。おねえちゃんたち、これからもっと怖いものを見るんだから」 152 :トワイライトシンドローム~探索編~:2008/03/11(火) 01 29 57 ID WlarT6rD0 第一の噂『心霊写真量産公園』 ミカは友達のキミカに、ある写真の事で相談された。 キミカが彼氏と2ショットで写っているが、赤い光のようなものが、二人の首を切断するように横切っている。 あんたオカルト好きだったでしょ。どうしたらいいか知らない?と聞かれて、 私にまかしときなって!と、その写真を借り受ける。 ミカが、ユカリに写真を見せに来た。 また来たの?なんか君、なれなれしいな…とユカリは邪険に扱うが、ミカは語尾にハートをつけまくって、写真を見せてくる。 くだらない、現像ミスか何かでしょ、と取り合わないユカリに、ミカは、 私霊媒体質だからわかるんですよ♪つよ~い霊気がこの写真に!と食い下がる。 ユカリは、専門家に聞くか、とチサトに写真を見せる。 まさか、と尋ねるミカに、ユカリは、「そう、チサトは本物の霊媒体質。」と答えるが、今度はミカが信じない。 チサトは、この場所に行って見ないとわからないと答える。 ミカは、じゃあ行ってみよう!と強引に誘い、夜に探検に行くことになってしまった。 問題のスポットは、I公園の鳥居がある駐車場。目的は、心霊写真を撮ること。 公園に入り、設置してある地図で駐車場の位置を確認して、こうべ橋に向かう。 途中で、古い地図を見かけて、もう一度道を確認する。 こうべ橋を渡る時チサトが、よくない感じがする…と言い出す。 階段を登って駐車場で記念撮影。チサトがユカリとミカを撮り、元来た道を帰る。 帰りに、公衆トイレで怪奇現象。トイレを出ると、犬と目の見えない老人に会う。 坂井さんと盲導犬のフィラストー。公園の見回りが日課らしい。 鳥居のことを尋ねると、あんな所で写真を撮った!?いかん、すぐ焼きなさいと言われる。 別れてから、ミカはせっかく撮った写真を誰が焼くモンか!バカじゃないの と息巻く。 そして、何かを心配するチサト。一日目終了。 153 :トワイライトシンドローム~探索編~:2008/03/11(火) 01 32 56 ID WlarT6rD0 焼却炉の前に居たチサトの所に、ミカが駆けつける。 現像した先日の写真を、有頂天になって見せてくる。 見てみると、ミカとユカリの首に赤い光が走っていて、二人の頭は切断されたように体からずれていた。 チサトは、一目見てよくないと心配する。その反応に、ミカは、じゃあ本物!と喜ぶ。 捨てたほうがいいとチサトは説得するが、ミカはどこ吹く風。 チサトは、もう一度見せて…とミカから写真を受け取り、そのまま焼却炉に投げ入れて燃やしてしまう。 「…最低。逸島先輩、今の行為は、ちょっとした噂になると思いますよ。」ミカは走り去っていく。 放課後、ミカがユカリに直談判に来る。 代償に、もう一回一緒に探検しよう!というミカの要求を、今回はこちらに非があるからね、と受けるユカリ。 やっぱり何かを心配するチサト。 また鳥居のある駐車場を目指すが、チサトが気になるものがあると言い出す。 それは、この前見た古い地図。もう一度よく見てみると、今駐車場のある場所に、居ノ頭神社 と記してあった。 神社を潰して、駐車場を作った。だから鳥居があったんだ…と納得するミカとユカリ。 チサトが、「理由があったからそこに在ったのに…こわしちゃいけなかったのに…これじゃいつ誰かが傷ついても不思議じゃないよ!」 と珍しく怒る。 こうべ橋が、その先に渡るのを拒むように、歪みその距離を伸ばす。下の水面からは、いやな気配が立ち上る。 それを振り切るように、ひたすら走り、向こう岸へ着く。 階段を登り鳥居をくぐった時、ユカリは舗装されていない地面と、赤い空を幻視し、生臭い匂いをかいだ。チサトにも見えているらしい。 「…刑場だったんだよ、きっと。」 お社に抑えられていた怨念が噴出し、ここは危険な場所になってしまっている、とチサトは語る。 怖がり、帰ろうとするミカをとどめて、階段下に戻って会話していると 駐車場からトラックが押し出されるようにバックして、斜面を転がり落ちてきた。 チサトは避けそこね、池に落ちてしまう。 沈んでいくチサトは、池の中で怒り狂う無数の首(こうべ)を感じていた。 チサトが気が付くと、坂井さんが介抱してくれていた。他の二人は助けを呼びに行ったらしい。 坂井さんは、あそこが昔首切り場だったこと、切られた首は斜面を転がり、池へ落ちていたこと お社が長い間霊を供養していたこと、そのお社が壊されて、霊たちが怒っていることを教えてくれた。 心配するチサトに、坂井さんは大丈夫だと請合う。坂井さんには仲間が居て、何かアテがあるらしい。 坂井さんにお礼を言い、検証終了。 翌日、チサトはお礼がしたくて坂井さん宅を探している内に、坂井さんが昨日のあの時間、すでに亡くなっていた事を知る。 そして、後日。あの駐車場には、小さなお堂が建った。随分前から市民団体の要望があったらしい。 坂井さんが約束してくれたのは、この事だったのだ…。 チサトは今も覚えている。あの日、旅立つ前に最後の日課を終わらせようと、少し急いで去った坂井さんの姿を…。 173 :トワイライトシンドローム~探索編~:2008/03/12(水) 00 58 43 ID P+3oLh7D0 第二の噂 『音楽室のM・F』 「奥野先生、奥野先生、至急音楽室までおこしください…」 雨の校舎に、女生徒の声で放送が響く。呼ばれた教師が渡り廊下を渡っていく。 音楽室の扉を開いた彼が見たのは、薄闇から伸びて宙に揺れる、二本の足…。 今、雛代高校は事件に沸いている。音楽室で、女子生徒が首吊り自殺をしたのだ。 彼女のイニシャルは、MF。この噂の最大の目玉は、彼女が死んだ原因。 MFは、音楽教師の奥野先生とデキていて、フラれてあてつけに自殺した…というウワサが、学校中に蔓延していた。 生物室で、教育実習生の北村に、カギを貸してと頼むユカリ。 前回、夜中の学校を探検した時も、北村にカギを借りておいたのだ。 「バレたら、教職の単位全部パーだ。」とぼやく北村に 「大丈夫だって。カズヤならいい先生になれるよ。」と返すユカリ。 ユカリは、北村カズヤと雨の中で出会った。 自転車のチェーンが外れて困っていたユカリを、カズヤが助けてくれたのが出会いだった。 そして二人は、教育実習生と生徒、という許されない関係にもかかわらず、秘密の交際を始めた。 だからかも知れない。ユカリは今回のウワサにいつになく関心を持っていて、 封鎖されている音楽室に夜忍び込もう、というミカの誘いを受けていた。 チサトも含め3人で、カズヤから借りたカギで自殺現場を目指す。 174 :トワイライトシンドローム~探索編~:2008/03/12(水) 01 01 57 ID P+3oLh7D0 目的は、奥野とMFの関係を検証すること。 奥野の私室化している音楽準備室に、二人の関係を裏付けるものがないか調べる。 特に収穫がなく、(カレンダーを調べるとチサトが反応するが、何も言い出さない。)ミカがMFのウワサの最新版を話し出す。 MFことフジタマユミは放送委員で、奥野と交際してからは、お互いを校内放送で呼び出して逢引していた。 しかし奥野はMFを捨て、MFは校内放送で奥野を呼び出し、奥野が音楽室に来る前に自殺した。 そして、今でも奥野に呼び出されるのを待っていて、校内放送で呼ぶとMFが現れるというウワサ。 証拠がない以上、MFの霊を呼び出してほんとのとこを聞きましょう!というミカは、 二人を引っ張って放送室に連れて行く。 そこで、もう一つのウワサをミカが話し出す。 放送室から音楽室は距離がある。フジタマユミが奥野が来るより前に戻って自殺できたのは何故か? そもそも、フジタマユミの死体は、発見された時すでに、死後数時間が経過していたという…。 とりあえず校内放送を流す。 「フジタマユミさん、フジタマユミさん、奥野先生が音楽室でお待ちです…」 音楽室に戻る途中、校内放送で音楽が流れ出す。曲名は『RAINY』。誰も居ないはずなのに…。 音楽室は何も起きていなかった。あきらめきれないミカと、釈然としない思いに押されて、ユカリももう一度準備室を調べる。 ミカが、カレンダーが先月のだ、とめくろうとして落としてしまう。 隠れていた壁には、たくさんの文字が書き連ねられていた。 今日夢で先生に会った。 ちょっぴり冷たくて、やっぱり素敵だった。 先生、『RAINY』少し弾けるようになったよ。 中間終わったらまたピアノ教えてね 先生、プレゼント嬉しかったよ。 新人の河合、けっこう可愛いけど浮気するんじゃないゾ 今日、女子が先生の悪口いってるのきいちゃった。 その子のうわばき、今しょうきゃくろ。私、悪いコです。 先生、私ずいぶんここで待ってます。 放送かけたのに、聞いててくれなかったの? 雨が降ってきた…先生、私カサ持ってないよ 先生、どうして来てくれないの?私のこと嫌いになったの? 先生… 超最悪!誰かアイツを殺して! 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 殺して 175 :トワイライトシンドローム~探索編~:2008/03/12(水) 01 03 47 ID P+3oLh7D0 証拠を見つけて喜び、いるんですよねー、こういう少女漫画を地でいくヤツ と笑うミカ。 「死ぬ程追いつめられるってどんな気持ちか考えたことないの?」とユカリがたしなめるが、 ミカは「あるわけないじゃないですか。大体、ここまでいっちゃうと病院行きですよ」 中2の時もらったラブレター思い出しちゃう。あの時はクラス回し読みの刑にしてやりましたけど。とふざける。 珍しく、それに食ってかかるユカリ。 「他人のプライバシー暴き立てて喜んでるアンタの方が、よっぽどオカシイわよ!」 「あれー、カウンセリング受けんのアタシですかー?何この人、突然マジになっちゃって。超ムカつくんですけど。」 険悪な雰囲気になるが、ひとまず帰ることにする。 が、音楽室の空気がおかしい。チサトが警告する。 「気をつけて…彼女、来てる。」 なんとか逃げ出すが、気付くとミカがついてきていない。 はぐれたのか、と廊下でしばらく待つ間、チサトと話をする。 ユカリは、フジタマユミとどこか似てること。 ユカリも思いつめる性格なこと。 だから、自殺した本当の原因が知りたかったこと。 そして、出るとこに出て、奥野に思い知らせてやりたい、というユカリをチサトが止める。 そんな事しても、彼女はいなくならない。それより、カレンダーの事、皆に知られるほうが嫌だと思うよ。 ユカリちゃんは少し、この事件に思い入れが強すぎる。あまり自分と重ねすぎないで。引きずられてしまうよ…とチサトは心配してくれた。 余りに遅いミカを探しに、音楽室に戻る。 ミカはピアノを弾いていた。いや、それはミカに憑依したフジタマユミだった。 チサトの説得にもフジタは応じない。ユカリもフジタに話しかける。 ねぇフジタ、アンタの事わかるって思ったけど、今は全然わかんない。 何の為に奥野を待つの?復讐なの?まだ好きなの? 好きなら何故傷つけるの?それとも、死にたくなるくらい好きだったの? ねぇ教えて、フジタマユミ 好きになるのって、死ぬほどつらいことだった…? 私に教えてよ… ユカリに共鳴したのか、フジタがぽつりと呟く。 先生…私の先生…… …指輪…シルバーのムーンストーン………ずっと一緒だよね?… 176 :トワイライトシンドローム~探索編~:2008/03/12(水) 01 08 32 ID P+3oLh7D0 彼女は暴走を始め、ユカリとチサトは逃げ出す。 奥野に電話をかけて、学校に来てフジタに謝るように説得する。 初めは取り合わなかった奥野だったが、カレンダー裏のことを持ち出すと、態度が変わった。 あれは、僕が消しておいたはずだ…とうろたえる奥野。 とどめに、ムーンストーンの指輪をプレゼントした事を暴いてやると、奥野は電話を切る。 保健室で、ミカに効く気付け薬を探していると、誰かが廊下を歩く気配がする。 慌ててミカを連れに行こうとすると、ミカはもう元に戻っていた。 早く!奥野が来た!と報告するミカ。 奥野先生はピアノの前に佇んでいた。 そして、君達は帰りなさいと言う。どうしようもないので帰宅して、翌日音楽準備室を訪ねてみる。 奥野先生は、あの後ずっとフジタが好きだった曲を弾いていたと言う。彼女の気配を感じながら。 かける言葉も思い浮かばず、立ち去ることも出来ず、彼女の気配が消えるまで、ずっと弾いていた。 それ以後、フジタのウワサは廃れていき、奥野先生は転勤が決まった。 彼女の気持ちは、ユカリ達にもわからない。 音楽準備室のカレンダーがひとりでに落ちる。そこには あ り が と せ ん せ い と書かれていた。 210 :ゲーム好き名無しさん:2008/03/14(金) 21 06 49 ID 5s9JcWBC0 トワイライト、続き投下します。 この話は、2年二人とミカがやっと友達同士になった感じがして結構好きです。 211 :トワイライトシンドローム~探索編~:2008/03/14(金) 21 08 10 ID 5s9JcWBC0 第三の噂『最終電車』 放課後、カズヤに話しかけるユカリ。 だが、カズヤはよそよそしい。フジタマユミ事件以来、過敏になっているらしい。 校門で会おう、と言ったが、カズヤは来なかった。 家では、母がカバンをこっそり覗き、何か見つけては、 離婚した父と、ユカリへの責任について電話でケンカを始める。 気晴らしに電話をかけるが、チサトは部活で帰ってない、カズヤはずっと留守電。 しょうがなくミカにかけると、ミカは大喜びした。 面白い話があるから、と夜会うことになる。 3人でファストフードで待ち合わせ。事故が多発している村山台駅を探検することになる。 チサトが 行かないほうがいい、と言い出してミカが反発する。 逸島センパイは帰っていいですよ と言うミカをなだめて、3人で行くことに。 村山台駅には色々な噂がある。その一つが、子供の幽霊の噂。 小さな男の子が、母親が目を離した隙に、何かを追いかけるように線路へ落ちて、電車に轢かれたらしい。 それ以来、その子が出るとか…。 終電の終わった駅へ潜入。目的は心霊写真を撮ること。 OLの霊が出るという連絡橋を目指す。 すぐそばを、車庫に帰る電車が猛スピードで駆け抜けていく。この時間人がいないので、飛ばしているようだ。 連絡橋を渡り始めると、、角に消えるOLが… 終電逃したOLだったら笑い話なので、追いかけて確かめる。 チサトが止めるが却下され、反対側のホームに降りて、探索を始める。 何も起こらず、ミカがチサトに当たり始める。 「なんだかなー。もしかして逸島センパイって、けっこう目立ちたいヒト? いっつも、意味深なこといってさー、結局何もないじゃん。」 その時、 ゆるせない と小さな女の声がミカの耳に届く。 次の瞬間、ミカの体は、ホームから突き飛ばされていた。 線路に落ちると同時に、回送電車が突進してくるのが見えた。何とか回避するミカ。 ホームでは、ユカリがチサトを見て呆然としていた。 ミカの隣りにいたのは、チサトだった。チサトは、私やってないよと否定する。 あのOLさんは、何か許せないことがあって、自殺してしまった。 そしてやっと怒りを忘れて、自分の死を受け入れられそうだったの。だからここで何かを待っていた。 生きてる私達を見せちゃだめだったの。決心が揺らいじゃうから… チサトはそう言い、這い上がってきたミカを見て駆け寄った。 心配するチサトに、ミカが怒鳴りつける。 「今更何ツクってんの!? センパイ、私のこと殺したいくらい嫌い!?こんな形でしかフクシュウできないなんて、超暗いよ!!」 チサトは否定するが、ミカは収まらない。 ミカはチサトをいいかげんな人と非難し、一緒にいたくないと叫ぶ。ユカリが怒り、チサトを引っ張って帰ってしまう。 212 :トワイライトシンドローム~探索編~:2008/03/14(金) 21 10 25 ID 5s9JcWBC0 一人になったミカは、自分も帰ろうとして歩き始める。すると公衆電話が鳴り出す。 取ってみると、若い男が、待ち合わせに遅れたことを弁解しはじめた。 調子を合わせていたが、バカバカしくなって切ると、ポケベルが鳴る。 誰のベル番かわからないので、その公衆電話からかけると、さっきの男に繋がった。 「ほんとごめん!言い訳する気はないんだけどさぁ、でも行けなかったんだ! 踏み切りでさぁ、気が付いたらさぁ、ないんだよ!」 アタシじゃないよ…と言うミカを無視して、男は続ける。 「ないんだよ…オレの足が両方とも!そんで周り見たら、オレが散らばっててさぁ!」 切ってもまた電話が鳴る。取ってみると、 「でもさぁ、もうちょっと待ってくれよ!会いたいんだ! 今度こそ遅れないからさぁ、そこで待っててくれよ!」 ミカは走って改札のあるホームへ渡るが、階段を下りるとそこは元居たホーム。そして電話が鳴り始める。 「帰してよぉ…」ミカはしゃがみこむ。 その頃、ユカリとチサトは連れ立って歩いていたが、急にチサトが立ち止まった。 「ユカリちゃん、やっぱり戻ろう!」 岸井さん一人じゃ危ないよ、とチサトは駆け出し、ユカリも続く。 駅に着いて探し回ると、公衆電話のそばでミカがうずくまっていた。 もう行っちゃったから大丈夫だよ とチサトがミカを励まして、無責任に置いて帰った事をあやまる。 ミカもチサトにあやまり、3人とも仲直りする。 改札側のホームに渡ると、さっきいたホームに酔っ払いがいるのが見える。 電車が通過すると、酔っ払いは消えていた。 自動販売機のそばに、小さな男の子が現れて、消えた。 チサトが、あの子がいる場所を見つけて!と言い出して、ホームを探し回る。 階段のそばに、花が供えられていた。 チサトが霊視する。 あの子は、はじめて自分でジュースを買うことになって、うれしかったらしい。 でも、自動販売機に駆けていく途中、お金を落としてしまった。転がる小銭を追いかけて、線路に落ちてしまい…。 3人は、あの子の為にジュースをお供えした。 213 :トワイライトシンドローム~探索編~:2008/03/14(金) 21 12 14 ID 5s9JcWBC0 連絡橋をもう一度登ると、何か違和感がある。ここは線路二本で2.3番ホームまでしか無いはず。 じゃあ、この先は、何? 現れた4番ホームへの階段を、さっきのあの子が降りていく。 3人もそれに続き、あるはずのないホームへ。 時刻表には、「夕闇ヶ丘行き」の文字。駅員がいて、ごく普通の調子で、最終電車が出るよと言う。 見たことの無い電車が止まり、誰もいないホームに扉を開いた。 記念に写真を撮り、乗らずにやりすごすと、駅員が、黒くなって消えていく。 ふと気付くと、3人は線路脇の小さな墓地に立っていた。 後日。駅のいろんな所で撮った写真を3人で見ていると、最後の写真で手が止まった。 あの日、3人と駅員しかいなかったはずの4番ホーム。あの電車に、無数の白い人影が乗り込むのが写っていた。 あの駅にいた色んな人は、あの電車を待ってたのだろう。 彼らの終着駅、夕闇ヶ丘。どんな所かは分からないが、きっと静かで安らかな所だろうと思うのだった。 216 :ゲーム好き名無しさん:2008/03/14(金) 22 38 53 ID 5s9JcWBC0 トワイライトもいっこいきます。 この話は、時間制限こそあれ、箸休め的な感じで気楽です。一番好きかも。 217 :トワイライトシンドローム~探索~:2008/03/14(金) 22 40 02 ID 5s9JcWBC0 第四の噂『雛城高校の七不思議』 七不思議を検証することになる。 七不思議を検証するには、一つだけルールがある。それは、日が落ちてから、日付が変わるまでに調べ終わること。 そうしないと呪いがかかる…という噂。 ミカが言うには、雛城高校七不思議とは その1、『新校舎の13階段』 夜になると、二段増えて13段になる。それを数えてしまった者は、そこで死んだ男子生徒に縁へ追い詰められ、落とされてしまう。 その2、『呪われた石膏像』 美術室の石膏像に、一つだけやけに軽いものがある。それは、本物の頭蓋骨が埋め込まれていて、中が空洞だから。 その3、『幽霊の話し声』 図書室の奥の部屋から、夜中に話し声が聞こえる。何人かがわめくような声や、苦痛にうめくような声。結構聞いた人がいるそうだ。 その5、『動き出す骨格標本』 生物室の骨格標本は、決まった時間に動き出す。霊が憑依して、動かしにくい標本から、人間に乗り移ろうとして探しているらしい。 その6、『開かずの掃除用具入れ』 中庭にあるプレハブの掃除用具入れの中には、黒猫の死体が入っている。夜中にその猫が鳴く間だけ、扉を開けることが出来る。 その7、『陸上部員の幽霊』 ひたすら走る。夜のトラックをひたすら… 「その4。」 「は?」 「その4抜かしてる。作り忘れたのか?」 「またそーゆー事言う~。えーと、4番…4番……?じゃあ、こうしましょう! その4は、数学教師Nと、体育教師Tはホモで、デキている~!」 「………。」 いきなり七不思議の信憑性自体が薄れるが、検証を開始する。8時開始で12時までに検証終了しなければならない。 218 :トワイライトシンドローム~探索~:2008/03/14(金) 22 42 24 ID 5s9JcWBC0 まず、一番近い生物室で『動き出す骨格標本』を検証。 調べていると、カタカタと標本が動き出した。驚いたが、部屋全体が揺れてるような。 真下のボイラー室に降りてみると、ボイラーが稼動していた。この振動で動いてた訳だ… それにしても、こーんな揺れててこのボイラー大丈夫なのか?その途端、ボイラーから蒸気が噴出し、3人とも絶叫して逃げ出す。検証終了。 次は、美術準備室で『呪われた石膏像』を検証。 美術教師の際田は、自分を捨てた女を殺して、頭部を作りかけだった石膏像に埋め込んだ。際田は毎日早朝に、その石膏像から流れた血の涙を拭いているとか…。 際田が毎日、石膏像を磨いたり、しきりにいじっているのは事実らしい。毎日位置を変えるそうで、どれがその石膏像かは分からない。 探しているうちに、際田が準備室に入ってくる。 慌てて隠れると、際田はある戸棚を調べて出て行った。 こんな時間に学校にいるなんて、いよいよ怪しい!その戸棚を開けてみると、隠すように石膏像が… 調べてみると、中には小銭が大量に入っていた。これ貯金箱!?ちっちゃい男…。という事で検証終了。 新校舎3Fで『新校舎の13階段』を検証。 他の階段で数えてみると、やはり11段。そして、問題の階段を登ってみると… 「10…11………12、13…」 本当に13段あり、怯えるミカに、チサトが尋ねる。 「ねぇ岸井さん、この階段、昼間に数えてみたことあるの?」 「え?」 確かにこの階段だけ13段あったけど、昼間はここも11段なのか? ミカは、確認してない…と答える。 「あっはっは いい度胸だねぇ」 「ユカリちゃん、グーはダメだよ!」検証終了。 プレハブで『開かずの掃除用具入れ』を検証。 この学校の付近には、仲のいい黒猫のカップルがいた。しかし、オス猫がある日いなくなった。 それからというもの、メスの黒猫が夜中にこのプレハブに向かって鳴くらしい。 オス猫は人間に殺されて、この掃除用具入れに入れられているという噂がたつようになった。そして彼女の呼ぶ声に彼が答えて鳴くとき、扉が開くという… 掃除用具入れからは生臭い匂いがする。意を決してこじ開けると… ネコの餌が入っていた。黒猫がやって来て、こちらに向かって鳴く。 「誰かが内緒で飼ってるんだね…。」 「色気より食い気か…。」 ネコに餌をやって検証終了。 219 :トワイライトシンドローム~探索~:2008/03/14(金) 22 46 07 ID 5s9JcWBC0 図書室で、『幽霊の話し声』を検証。 入ってみると、司書室から確かに話し声が…。でもなんだか、聞き覚えある声。数学の新倉先生と、体育の田村先生…? 「先生、ボク、教師なんです これ以上…」 「いいじゃないか、今更…」 アッー!という事で盗み聞き開始。 どうやら、嫌がる新倉先生に、しつこく言い寄る田村先生。以前にも行為に及んだような口ぶり。 「どうしても…ですか?」 「お前がいなきゃダメなんだよ…!」 沸き立つミカ、呆れるユカリ、帰ろうとするチサト。 その途端、ガヤガヤと3~4人の声がし始めた。 「やー、お待たせしました。」 「おっ新倉先生、大丈夫ですか」 「こいつ帰りたいって言い出してね、ひきとめるの苦労しましたよぉー」 「じゃっ始めますか」 ジャラジャラ、ざわ…ざわ…。 麻雀かよ…この教師どもは…。脱力する二人と、何だか嬉しそうなチサト(新倉は弓道部顧問)。検証終了。 結局、全部自然現象で、脱力の余り怒るユカリ。 ミカが、最後の一つは本物かも!と食い下がって、『陸上部員の幽霊』を帰りがけに検証しにいく。 口ゲンカしていると、闇の向こうから何かが走ってきた。まさか、この噂だけは… 身構える3人の目の前を、二宮金次郎が走り抜けていった。 「…どこが陸上部員なわけ?」 「…二宮金次郎でしたね。」 「…おしかったね」 「バカバカしい!あーあ、チサト、帰りにラーメン食べてこ」 「うん、いいね」 「あーん、私も行きますってばぁ!」 という訳で、七不思議の検証を終了するのだった。
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リリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士3~ part58-317~320 317 :リリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士3~:2011/07/28(木) 13 00 14.88 ID 8oZTARxf0 リリーのアトリエいきます 西の大陸エル・バドールにあるケントニスという学術都市から錬金術を広める為に海を越えてザールブルグへやってきた一行 国王に援助を掛け合うものの聞いたこともない未知の学問に出す金などないと渋られる しかし産業の乏しいザールブルグでは有力産業の発展に力を入れており、毎年選考会の結果によって国からの援助金を決めている それに参加する事を許された一行はアカデミーを建てる為に奮闘する ED ・20年後 アカデミーを建設した後、リリーは南の国へと旅立ってしまう 20年後(エリーの時代あたり)、図書室で本を読むドルニエ 運ばれたお茶にはお茶受けとしてペンデル(ケントニスの伝統菓子でリリーの好物)があった 静かにお茶をすするヘルミーナ。イングリドは「今頃、どこで何をしているのかしら」とリリーに思いを馳せる 少女の顔に画面が変わる。留学を告げられて驚く少女。そこに後姿のリリーが映る 「ええ。ザールブルグっていうの。私の第二の故郷…」 ・虹妖精アカデミー 雇った妖精さん全てを虹妖精と呼ばれる究極の妖精さんに育て上げたリリー その腕を買われて妖精さんの学校をつくった ・宮廷魔術師 選考会、さらに絞られた特選会の全てを勝ち抜いたリリー 金を王宮に提出したリリーは宮廷魔術師として雇われる 後に稀代の宰相として名を残すこととなるだろう ・3人の魔女 アカデミーを建設したあと、旅に出る3人 その恐ろしい力に街の人々は畏怖し、3人の魔女と呼ばれるようになった ・王立アカデミー 国の最重要推進学問へと上り詰めた錬金術 全ての資源を国から捻出されているアカデミーにはドルニエとヴィント国王の肖像画が飾られている リリーは王立アカデミーの一員として誇りを持ちながら教師をしている ・王立アカデミー2 資源の一部として国からの援助を受けられる事になった錬金術 完全に自由な研究が出来るわけではないものの、リリーは満足しているのだった 318 :リリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士3~:2011/07/28(木) 13 03 23.54 ID 8oZTARxf0 ・金の工房 選考会で金を提出したリリー 国王に錬金術で生み出した金で財政を潤してほしいといわれ受諾する 量産に成功したリリーだが、それからのシグザールがどうなったかは別の物語 ・錬金術のお店 アカデミーは建設したものの、リリーは錬金術の店を開く 不思議な道具が溢れる店は、いつも繁盛している ・錬金術研究工房 アカデミーを無事建設したリリーは錬金術の研究に没頭する 恍惚の表情で新しい理論を完成させたリリーは本を出版するのだった ・私設アカデミー 国の援助を受けずにアカデミーを建設したリリー やりたい事が自由に出来るわけではないものの、金では買えない豊かな心を育んでいる ・私設アカデミー2 周りの人々に助けられながら無事にアカデミーを建設する事が出来た一行 大変なのはこれからだが、今度は自分たちが周りの人を助けられる様に努力する ・バッドエンド 長年ザールブルグにいたものの、アカデミーを建設することができなかったリリー 一行は一度ケントニスへ戻り、策を練り直す事に ケントニスに向かう船の中でリリーは後悔するのだった 以上です 319 :ゲーム好き名無しさん:2011/07/30(土) 12 17 42.69 ID +vbJimcA0 乙 でも恋愛部分について詳しく教えてくれ 320 :リリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士3~:2011/07/30(土) 19 22 21.70 ID zTMZe4VN0 ウルリッヒ どこか影のある王立騎士隊副隊長 数年前の戦争で隊長が自分を庇って戦死した為、隊長に推薦されても辞退している 採取先でエルフの領域に入ってしまい毒矢を受ける リリーは解毒薬と調合、意識が戻ったウルリッヒは昔隊長に庇われたのを思い出した、死んでもよかったと言ってリリーに諭される ウルリッヒはリリーといると過去の呪縛から解放されるような気がすると言う 余談だけどマリーの設定で、エンデルクが隊長になる前の騎士隊長はドムハイトとの戦争で戦死している ゲルハルト 冒険者。武器が好き 武器屋を継いだゲルハルトは冒険者と武器屋のどちらと取るか迷う 冒険者納めとしてヴィラント山で幻の鳥をリリーと一緒に見る それ以降、武器屋一本に絞り冒険者として雇用できなくなる テオ 農家出身の駆け出し冒険者 仲良くなっていくうちにピルツの森に誘われる 辺り一帯を見渡せる大きな木に登って、この景色を見ると自分がちっぽけに思える、 いつかリリーを守れるようになる、と言う ヴェルナー 雑貨屋の主人 仲良くなっていくうちに、これからは自分の足で材料調達すると言って雇用できるようになる そのうち雑貨屋をやめると言うけど結局続けるようになる リリーに指輪をあげようとするがその時はくれない。EDの時のイベントで指輪をくれる クルト 教会の神父 イングリドとヘルミーナがなつく リリーにどんな人が好みか聞いてきてと言われクルトに聞き出すと既婚してると言われる エリーに出てくるミルカッセの父 恋愛イベントというか男キャラの紹介みたいになってしまった うろ覚えなのでもし違っていたら指摘・補足お願いします
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ラストバイブルIII 20-837~838・859~862・899~901, 21-195, 26-23~32・35~44 837 ラストバイブルIII sage 2006/01/30(月) 07 00 27 ID IZ0Qjl20 じゃあ書くよ ☆オープニング 吹雪の中をひたすら歩きつづける青年。名前を「アレク」という。 「ついに一人になってしまったか」そう呟く彼の傍らには 共に旅をしてきたと思われる馬のような生き物の亡骸が横たわっていた。 吹雪の中、かつて友と過ごした日々を思いながらひたすらに歩きつづける 「この戦争は僕たちが生まれる前から続いている・・・」 「我々、人間も魔獣も幸せになる為に生まれてきたんだよ」 「あなたたちは知らないけど、私たちは幸せになるつもりよ。 こんな美人2人を世の男たちが放って置かないでしょうから!」 「俺の部下を紹介してやろうか?」 他愛も無い会話をしているワンシーンから醒めると再び吹雪の中を歩きつづける 「誰よりも真剣に生きてきた」 俯き、そう呟くと彼の前に家族の幻覚が浮かび、今度は家族と過ごした日々を振り返る 「グレンからの手紙だ!」 「何て書いてあるの?」 「子供が生まれたって!」 「あいつ結婚したのか・・・」 「パパ、その子なんて名前なの?」 「(主人公の名前・任意)って言うんだって!」 子供はおおはしゃぎで名前を叫びつづける 「パパ、その子男の子?女の子?」 尋ねられたアレクの目には涙が 「どうしたのパパ、泣いているの?」 「皆幸せにやってるんだ・・・ よかった・・・」 かつての仲間が幸せに過ごしている事に対する歓喜の涙だった。 回想から醒めると彼の前には不思議な人工物と道が。 天から彼を包み込むように光が照らされる。 「フフフ・・・ハハハ・・・魔界の門だ・・・ くそったれ!ざまあみろ、ポリスの連中め!ハハハハハ・・・」 魔界の門の内部・扉の前に佇むアレク 「ここから先は誰も追ってこれない・・・ポリスの連中も」 「これで、本当に終わりだ・・・ グレン、お前だけは生きのこれ・・・」 そう言い残すとアレクは力尽き、その場に倒れこむ 838 ラストバイブルIII sage 2006/01/30(月) 07 02 18 ID IZ0Qjl20 ☆本編 海を飛ぶ渡り鳥が陸地を見つけ、舞台はその街に。 デートでもあるのか、服を何度も着替える少女と妙な工房のような場所で右往左往する少年。 寝返りをうって頭をぶつける少年もいる。 「おにいちゃん、朝ですよー!」 弟に起こされると母が朝食の準備を終えたと呼びに来る。 父に挨拶をし、席につき食事を終えると父から今度メガロポリスに行かないかと言う提案が。 母がなぜかと尋ねると父は子供たちにも都会を見せたいし、15年ぶりにアレクにも会いたいんだと答える。 メガロポリス行きが決まると凄い大きな街なんだぞ、と大はしゃぎの弟。 ハイテンションのまま弟は皆に自慢しに出て行ってしまう。 「友達と皆で行くんでしょ!」と弟に叫ぶ母にお小遣いを貰い、 怪我をしたら見せなさいと釘をさされ遊びに行く主人公。 友達のいる道具屋へ行くと先ほどの妙な工房の少年・アロンが。 なにやら落ち込んでいる様子。 どうやら一ヶ月掛かって作ったガイアパーツが今朝パーになってしまった模様。 ※ガイアパーツとは機械のような物 落ち込みながらもわたしたい物がある、と言いモンスターノート(要するにモンスター図鑑)を手渡される。 一通りの説明を聞くとモチョワというハイセンスな名前のガールフレンドの家に行くことになる。 (行かなくてもいいが、後で彼女が怒ってしまいアイテムをくれなくなる) 迎えに行くとどうもどの服を着ていくか迷っている様子。 母親に急かされるが中々決まらない。母親に席を外してもらうと彼女は服が似合うかどうか聞いてくる。 似合う、と答えると彼女は自分で作った服と自分を誉め始める。 ダンジョンに行くのにこれかよ・・・と呆れるアロン。 いたの?と返すモチョワの反応に彼はムッとしていちゃ悪いのかと返す。 別にわるかないよ、と返されて一段落。 皆が揃ったからダンジョンのある丘へ行こうという事になる。 アロンの奴は本当に気が利かない、とモチョワが愚痴をこぼすがアロンは気にしない。 今日はここまでね。 ちょっと半端かもしれないけど。 こういうの初めて書いたから見づらいかもしれんがご愛嬌ということでw 859 ラストバイブル3 sage 2006/01/31(火) 01 01 50 ID X1Ln+YdF 839 スマナス これでおk? 続きいくよ ザマの丘~古代都市跡地 丘へ着いて地下へ入ろうとするが扉に鍵が掛かっている。 鍵はアロンが持っているらしい。 ヨナタンという少年に入られるのがいやで鍵をかけていたらしい。 少し進むとキイリネズミという動物の絵とその鳴き声が扉に書かれている。 扉には鍵穴が見当たらず、このままでは先には進めない様子。 アロンが扉をどうにかできないか考えるが主人公とモチョワは二人だけの世界にトリップしてしまっている。 怒鳴りつけて二人に話を聞かせようとするが冷やかすモチョワ。 アロンは先に進みたいが開け方が分からないのでとりあえず考える、と言って一度戻ることになる。 村に帰るとモチョワがプレゼントをくれる。迎えにこなかったらあげないつもりだったらしい。 アロンはなんとしてでも扉を開けてやると意気込み、ここで一同解散。 夕食を食べ、弟と遊んで就寝。 翌朝先生が来ているので学校へ行く。 授業を終えて二つの特技を習得し、帰宅。 帰路でアロンが扉の開け方が分かったので後で家に来てくれ、と言う。 家に着くと父親が魔獣の卵を拾ってきていて、 それを弟にプレゼントしたらしいが弟はどこかへ行ってしまったらしい。 弟を探しに渡り鳥の部屋へ行くとある鳥の様子がおかしいとのこと。 一緒にいるモチョワが馬鹿なだけだ、と言うとうるさい!と怒鳴りつける鳥、パニックになる一同。 そのままモチョワと鳥は喧嘩を始める。 落ち着いた後、どうしてこの鳥は怒ったんだろう?モチョワの言ったことが分かったのだろうかと考える弟。 それに対してモチョワはそんな賢い鳥には見えない、と返す。 そのまま自己陶酔に浸るモチョワ。弟が後で鳥に謝ると言ってそこは一段落する。 アロンの家に行くともう一度丘へ行こうという。 今度は何やら怪しいガイアパーツを持っている模様。 件の扉の前に着くとアロンが任せろと言う。 一体何をするつもりなのかと見ているとこれで扉は開くといいガイアパーツを使う。 これで見事に扉は開・・・かない。 音を変えて再度チャレンジしてもやはり開かない。 モチョワがアロンに愚痴るとその瞬間轟音がなり、燭台に炎がつく。 ビビるモチョワ、開く扉、やはり音で開くのが正解だったと歓喜のアロン。 掌を返し天才だと褒めちぎるモチョワ。だがどうして分かったのか聞く。 キイリネズミの鳴き声が扉に書いてあったのがヒントになって、 それで鳴き声と同じ高さの音を鳴らせばいいと思ったとアロンは言う。 860 ラストバイブル3 sage 2006/01/31(火) 01 03 07 ID X1Ln+YdF 扉が開いたので先へ進む一同。 その先には大昔に死滅したはずの花が残っていた。 アロンが言うには全て2万年前の古代文明の遺産らしい。 古代人は自分たちよりもずっと進んだ文明を持っていたと、 方舟という乗り物に乗って別の星にまでいけたらしいと。 モチョワは別の星から方舟で先祖が来たと言う地元の伝説と関係があるんじゃないかと言うが、 アロンは鼻で笑い古代文明は2万年前に滅び、先祖が来たと言われているのは 1000年前なのだからそれはないと言う。 モチョワは納得するがこんなに凄いこんなに凄い文明を持っていたのに どうして滅んだのだろうかと物思いにふける。 アロンはそれは僕にもわからない、というともっと先へ進めば何かあるかもしれないと言い先へ進むことになる。 さらに奥へ進むと謎の巨人が佇んでいる。。 アロンによるともう動かないその巨人はどうやらドゥーという古代文明の人造戦士らしい。 モチョワはビビリまくり、もうやめなさいというがアロンはエネルギーが無いから大丈夫だと言う。 主人公を誘い、一緒に観察しているとアロンはドゥーの強さを説明し始める。 凄く強いがフォースの力がないと動かず、フォースの力というのが何か分からないらしい。 アロンは何とかしてこれを動かして見せると言うと一度帰ろうと言うことになり、帰路につく。 村に着くと弟が大変だと騒いでいる。どうやら渡り鳥の部屋からの模様。 渡り鳥の部屋に着くと鳥たちが俺はこんな名前じゃねぇと騒いでいる。 そして、渡り鳥一同は声を揃えて自分はハリーって名前だと言う。 自分は鳥ではなくハリーという男の子で世界の全ては自分の友達らしい。 そのまま歌いだす鳥に驚く一同。どうやらハリーは色々な生き物の心の中に入れるらしい。 モチョワがどうしてそんな力を持ったのか聞くとハリーは気が付いたら持っていたと答える。 魔獣か人かと聞くがどうやらそれは秘密らしく教えてくれない。 ハリーはどうやら弟が気に入ったらしく弟とで暮らしたいと言うと家のペットに心を飛ばす。 喋りだすペットにパニックになる母親、弟は大変だと叫び家へ直行しそのまま一同解散。 家へ着くと一緒に暮らしていいと言われて大喜びの弟とハリー。 食事をするから父親を呼んで来いと言われて呼びに行くが、 3ヶ月前にアレクに送った手紙の返事がこない、 アレクは自分を忘れてしまったのではないかと父は浮かない顔。 母親のご飯だという声を聞くと立ち直り、明日にでも届くだろうと気を取り直す。 食事を終えて弟と遊ぼうとすると手紙が届く。 内容は「アレクは妻と子供を殺した罪でとらわれており、3日前病院で死んだ。 15年前の戦争で狂ってしまったためにこんなことが起きたのではないか」というもの。 差出人は元老院の議員であるベンショーハ。 可哀相だ戦争が彼を狂わせたのだろうかと沈む母を見て 父はこんな物信じない、全部嘘だ、僕はあいつのことを誰よりも知っている、 自分より仲間や家族を大事にする奴だ、あいつが自分の家族を殺すわけはないと声を荒げる。 そんな父に母は嘘かも間違いかも分からないが、人は変わる物だと言う。 もっと早くメガロポリスに行けばよかった、何もしてやれなかったと後悔する父親。 落ち込む父をそっとしてあげるように母に言われ、寝床に着く。 861名無しさん@お腹いっぱい。sage2006/01/31(火)01 04 36ID X1Ln+YdF 起きて父に話し掛けると昔自分はシャドーウォーカーという部隊にいたと昔語りを始め、 本当のことだとしてもあの手紙を信じることが出来ないんだ、 メガロポリス行きが中止になってすまない、と言う。 学校に行くと明後日から休校になると担任に言われる。 どうやら私用で故郷へ帰らなければならないらしい。 授業を終え、村に戻るとヨナタンがドラゴンの牙という所に宝がある、と言いながらどっかにすっ飛んでいく。 弟たちが嘘を教えたらしいが地上最強の男なので気にしない。 追いかけてドラゴンの牙へ、山頂へ行くとヨナタンの叫び声が。 助けてくれ!と言うと大慌てで逃げ去って行く。ドラゴンにびびった模様。 引き返し、古代都市跡へ行くと弟とそのガールフレンドのレナが。 どうやら嘘をついた仕返しが怖くて隠れてた様子。 ここの先に行くと言うと弟が行きたいと言う。レナは怖いので待っていると言う。 連れてドゥーのいる部屋へ行くと騒ぎ出す弟。そこにアロンがやってくる。 これから動かして見せると言い、準備を始める。 騒ぎついでに弟がドゥーに向かって話し掛けると心が通じ合ってしまう。 アロンは延々説明をするが、やってみたほうが早いと言うと主人公を連れて動かそうと試す。 試していると突然衝撃に襲われて皆気絶してしまう。動き出すドゥー。 目覚めたモチョワにドゥーが近づき、モチョワはパニックに。 弟がモチョワを庇い、あっちへ行け!と言うとリョウカイ・・・と言ってあっちへ行ってしまう。 全員目覚め、アロンが動いたドゥーを見て感動している酷い目にあったとモチョワが怒り出す。 エネルギー切れで止まったから良かったものの・・・と言うと弟が自分の命令を聞いたのだと言う。 んなわけねーだろ!というモチョワに命令を聞いたんだと言ってくれ、 と弟が頼むとリョウカイ、と返事をするドゥー。 わかったからどっかへ連れてけとビビリまくるモチョワ。 じゃ、レナに見せてくると言って弟は外に出て行く。 どうして弟の言うことを聞いたんだろうと不思議に思いながらも、一度帰ることになる。 都市跡を出ようとするとヨナタンの怒鳴り声が。 レナの呼び出した魔獣を蹴っ散らかし怒りながら弟に凄むが 危険を感じとって動き出したドゥーを見てビビる 「だ、だ、だれでしょうか、あああなたさまは?だ、だれなんですかあなたは・・・ぐすん」 「くそ、もういい!」 泣きながら帰っていくヨナタン。 帰宅して両親にドゥーを見せ、夕食を食べたら弟と遊んで就寝。 ペットに入っていたハリーがいなくなっている・・・ 起きて学校へ行く。今日で担任の先生ともお別れ・・・と思いきや すぐ帰ってくるから先生がやめるとか思って手を抜かないように、と言われる。 今までどおり授業を終らせて戻ると校長から発表があると言われる。 どうやら、前々から噂では言われていたが本格的に休校になるらしい。 ガイア禁止法というもののためメガロポリスからの生徒が辞めてしまう。 その抗議のために元老院へ行き、直々に話をしようと思っているとのこと。 そのため、抗議に行った先生が戻ってくるまでは休校とすることに決定した。 校長の見通しでは1週間程度と思われるが・・・ 今日はここまで。 862 ラストバイブル3 sage 2006/01/31(火) 01 15 34 ID X1Ln+YdF ここまでの登場人物 ☆主人公(デフォルトではシエル) 辺境ラガの村に住む少年。 優れたガイアを持つ ☆弟(デフォルトではルディ) 主人公の弟。 様々な生き物と心を通わせる不思議な力を持つ。 ☆モチョワ 主人公のガールフレンド。 行動力のあるお転婆。 ☆ハリー 喋る渡り鳥の中の心。 心を飛ばして乗り移る能力を持つ。 ☆アロン 主人公の友人。 頭の回転が速く、様々なガイアパーツを作る。 ☆ヨナタン 優れたガイアを持つ主人公のライバル。 腕白だが情に厚いガキ大将。要するにジャイアン。 ☆グレン 主人公の父親。 シャドーウォーカーという影の中を自由に移動できる能力を持つ部隊にいた。 オープニングの青年・アレクの親友。 ☆イリア 主人公の母親。 強いけど多分普通の人。 ☆キャルル 担任の先生 ・校長 ガイアパーツ作成の達人。 見た目キャク。名前もキャク。 899 ラストバイブル3 sage 2006/02/01(水) 00 42 15 ID olURxb7G 867 2元同時進行でおkなら書くよ。 片手間になるから大分ペース遅いけどそれでもいいかい? じゃあ、昨日の続き。 ☆ラガの村~ヴァルシップ~ヒート野村 学校から帰るとこの間父が持ってきた卵が孵るところらしい。耳を澄ますと魔獣の子供が動く音が。 母に弟を呼んで来いと言われ、呼びに行く。 戻ってくるとドラゴンのような魔獣が生まれるが、なんとドゥーが攻撃しようとする。 弟が止めに入り事無きを得るが、生まれた魔獣が刷り込みでドゥーを親だと思ってしまう。 凹む弟に母が泣いてねーで名前を付けてやれという。お兄ちゃん決めてー言う弟。 名前が決まったが暇なので外に遊びに行こうとするとヴァルシップという軍用船が近づいてくる。 父は村の皆を地下に避難させるよう母に促すと、お前達は守ってみせると言って出て行ってしまう。 船の中。隊長らしきピザが部下に愚痴っている。どうやら目当てはシャドーウォーカーのよう。 村人は全員始末すると意気込む隊長。 視点は再び村へ。弟にドゥーが何処にいるか聞く父親。 居場所を伝えるが、ただならぬ様子に何かあったのか聞く弟。 しかし父は華麗にスルー、弟にドゥーを呼んでこさせる。 母に軍隊が攻めてきたから地下に皆を避難させろと指示すると 父は主人公にドゥーが来たら私の後を追ってくるように命令して欲しい、 お母さん達を頼んだぞ、と言うと単身村から出て行ってしまう。 轟音と共に着陸するラガシップ。地下室から出ようとするとモチョワが着いてくる。 ヴァルシップに潜入すると父が戦っている。 鬼のような強さで兵隊を蹴散らす父を見てモチョワが驚きと共に主人公のガイアの強さに納得する。 900名無しさん@お腹いっぱい。sage2006/02/01(水)00 42 53ID olURxb7G 奥のほうへ進んでいくとピザが「10分ー!11分ー!」とか吠えている。 何が10分なのかと聞く兵士にピザは昔のグレンならここまで5分で来ると思っていた だが今は11分もたっている、奴が衰えている証拠だと言う。 怖くなったモチョワがもう帰ろう、と言うと後ろから父が現れる。 父は主人公にはシャドーウォーカーの自分を見て欲しくなかったらしい。 モチョワがドゥーについて尋ねるとどうやらさっき生まれた魔獣が追いかけてきたのに手間取って 仕方ないから入り口に置いてきたとのこと。 言うと父はドゥーがいないから君らに手伝ってもらうと言うと、 コクピットにある主砲のボタンを押させないために二手に分かれる必要がある。 君らはどちらから行くか?右から行けば頭の悪そうなピザがいるが・・・と聞いてくる。 (どちらから行ってもも戦う敵が違うだけ) ピザ一味を撃破するとどうしてポリスがラガの村を襲うのだろうか、と疑問を抱く父。 モチョワはさっき兵隊がシャドーウォーカーを殺すと言っていたことを伝える。 続き、シャドーウォーカーは父でどうして命を狙われているのかと聞く。 父は自分は昔シャドーウォーカーという部隊にいたこと、 シャドーウォーカーとは影の中を動き、相手を殺すという意味だ。 だが、自分たちがポリスに命を狙われる理由はない、自分たちはポリスのために戦ったのだからと言う。 そこまで言うと父は自分はこのヴァルシップを隠してくるから先に帰れと2人を帰らせる。 入り口には父の言っていた通りドゥーとドラゴンが。・・・ヨナタンも。 大人たちが村でこれからのことを話し合っているとハリーが帰ってくるがなにやら慌てている様子。 ハリーもグレンの命が狙われていることを知ったらしい。 ポリスの悪い奴らがおじさんのことを狙っているから早く逃げろと叫ぶハリー。 グレンはありがとう、ついさっき皆でやっつけた所だとハリーに言うと ハリーは僕より早くあの気持ち悪い魔獣が来たの?と言う。 グレンがそのことをハリーに聞くとハリーの回想へ。 どうやらアレクはマインドロックが外れたことで殺されたらしく、 グレンや他のシャドーウォーカーもマインドロックが外れることを懸念して狙われているとのこと。 ハリーがその事を主人公達に伝えようと会議室から出ようとすると不気味な生物と不気味な男が どうやら古代の魔獣とそのマスターらしい。 そしてこの男・バニパルがシャドーウォーカーを殺している張本人だった。 ↑を伝えるとグレンの様子がおかしい。 ハリーがどうしたのかと聞くとなにやらグレンはバニパルという名前に聞き覚えがある様子。 グレンによるとバニパルは生き物を殺してそのガイアを食らう人間・ソウルイーターだと言う。 戦争のとき自分たちが倒したはずなのに何故生きているのかと沈むグレン。 901名無しさん@お腹いっぱい。sage2006/02/01(水)00 43 36ID olURxb7G 落ち込むグレンにこうなったら作戦はひとつだと言う長老。 どうするのかとグレンが聞くと長老は今度はこっちの番だと返す。 ラガの人間をそっくり移動させてしまえばビックリするだろう、奴らが今度村に着いた時はオツカレチャーン 村はもぬけの殻でした、ということらしい。 どこへ行くのかとグレンが尋ねると相手が追ってこれない所まで逃げてしまえばいい、と言って準備を始める。 どこかの飛行船船の中。シャークという男がくしゃみをしている。 誰かがわしのウワサをしているな・・・そういうシャークにいろいろな突っ込みが入る。 田舎に帰るだの船長がシャークなのに集団名が赤い梟だの言われるが、 じゃあお前は名前がパパイヤだったらパパイヤにするのかといったやりとりをしているとラガ村が見えてくる。 どうやら長老の手引きらしい。ラガの近くに降りる。 村との別れを済ませ、飛行船に乗り込む。 長老と船長との会話を立ち聞きする。どうやら長老は船を丸々村にするつもりらしく、 船長に船を1隻取り寄せてもらえないだろうかと相談している。 そこに父が来て長老に話したいことがある、と言うと主人公に後で大事な話があるから 母のところで待っててくれと伝えると船長を含めた3人で別室へ行ってしまう。 母に話し掛けるとどうやら父は船を下りて他のシャドーウォーカーを探すつもりで それに母もついていこうと思う、危ないから主人公達は船で待っててくれと言う。 後のことはモチョワのおばさんに頼んだ、と母が今後のことを伝えていると父が戻ってくる。 明日発つことにした、子供たちを頼むと言うが母は私もついていくと言って聞かない。 父は危険だからダメだと言うが周りのご近所さんがたに押されて どうしてこいつらはこんな時だけ団結するんだ・・・と愚痴りながらも渋々連れて行くことになる。 どうやらまだ幼い弟には今回のことは伝えていない様子。 主人公は後で伝えておいてくれと頼まれる・・・と弟が戻ってきて食事を摂る。 翌日、お別れの時に弟が駄々をこねるがなんとか2人とも出発。 船に戻り船内を散策していると誰かがハッチを開けたらしい。 格納庫へ向かうとヨナタンとレナが。 どうやら弟が余りに泣き喚くためヨナタンが小型機で弟を飛ばしたらしい。 探しに行ってこいとヨナタンに強制的に小型機に乗せられるが操縦法が分からず まっ逆さま墜落していく。 墜落した所から少し歩くと人がいる。 何か今度は空から来やがったとかそんなことをしても無駄だとかお前が俺の子供を殺したとか 全く意味の分からないことを言っている。 こっちへ来いと言われてついていくと人々が口々に家族を殺したと言ってくる 「俺たちは感づいていたんだよ・・・ドルク村の奴らが犯人だとな」 「化け物の仕業にしているがアレは嘘で子供たちを殺したのはお前らドルク村民だろ?」 「仇は取ってやる・・・」 そう言っていきり立つ村の人々。 まさに一触即発の状態。 とりあえず今日はここまで。 195 ラストバイブル3 sage 2006/02/09(木) 23 49 13 ID G6sVBTRe 前スレとまってると思ったら新スレに移行してたのね。 ラング4了解。終ってとりあえず書く人いなかったら書かせてもらうことにする。 === ヒートの村~ドルクの村 もうダメだ、と思った瞬間主人公の名前を呼ぶ声が。 「・・・シエル? シエルじゃないの!」 声の主は帰省中のキャルル先生だった。 村の人々に自分の教え子だということを説明してその場を治める。 それまでのことを先生に話す主人公。 それを聞くと先生は自分たちの村でもおかしな事が起こっていると言う。 どうやら先生が学校に勤務している間に3人の子供が殺害されたらしい。 しかし無事で良かった、と主人公の無事を喜ぶと 弟の艦載機もこの辺に着陸しているだろうから一緒に探そう、と言うと 先生は村のみんなの所へ戻っていく。 先生を追って寄り合い所へ入っていくと先生が何やら怒っている。 どうやらドルク村という村の人々が犯人ではないか、 とヒートの村の住人が決め付けてしまってるのである。 証拠もないのにそんなことは言わないで、魔獣の仕業かもしれないとと先生が言うが 村民は無残な殺され方で子供を殺されたこと、 また周辺の魔獣が大人しい気性であるせいか聞く耳を持たない。 既に「トッパラ」というところに集まっているとかで そこで、主人公と先生が先行してドルク村へ行き、真実を確かめることになる。 ドルクの村に到着し、村に入ろうとすると村民に止められる。 もしかしたらお前達が子供を食う化け物なんじゃないか、と食って掛かってくるが 先生がヒートの村のものだが、聞きたいことがあると割り込む。 お前達も俺たちが化け物だと思ってるんじゃないだろうな、と村民。 先生はそれを確かめに来たと言うと村に入っていく。 村民達は引き止めると「俺たちの子供に手を出したら許さない」と息巻く。 先生は私たちがそんな事するわけがないと言うが、ドルクの村民も同じ言葉を返す。 それどころかお前達こそ2日前に俺たちの子供をさらおうとした、とまで言う。 先生は当然身に覚えがなくお前は一体何を言っているんだ、と交わすが 相手はしらばっくれるんじゃないと激昂。 子供たちがロマーニャという所に連れて行かれそうになったって言っていたんだ!と声を荒げる。 ロマーニャが何かわからず先生が訊ねるとどうやらトッパラをドルクの言葉でロマーニャというらしい。 先生がその子供に会ってみる、と言うと俺たちにはやましいことは無い好きにすればいいと道を空ける。 今日はこれで勘弁して・・・ 23 :LastBible3◆uiSZVGIywM:2006/10/01(日) 22 29 54 ID pN4/mXx20 【プロローグ】 エネルギー鉱石ラピスの占有化をめぐり勃発した5大ポリス戦争。 30年もの永きにわたり、この星の3分の2を巻き込んだ全面戦争は、 各ポリス国家の国土と人心を荒廃させ、文明の衰退を招く事となった。 希望の光など、どこにもなく、戦いは永遠に続くものと思われた。 だが奇跡は起こった。突如、戦争が終結したのである。 それは、元老院議員であり、科学者でもあった一人の男の業績であった。 ベンショーハというその男が作り出したものは、無尽蔵の エネルギーを生み出す永久機関であった。 それから15年が過ぎ去った――。 【用語説明】 ラピス:エネルギー鉱石。ある場所でしか産出されず、かつて戦争の火種となった。 永久機関フェレスト:現在利用されているエネルギー機関。ポリス市民の生命線。 ポリス:多数の市民が住む都市国家。元老院議会が政治・軍治を采配している。 シャドーウォーカー:ポリス戦争で活躍した、メガロの暗殺部隊。戦争の英雄と評価されている。 ガイア:全生物が持つ生命力・魔力のようなもの。一般には人間より魔獣の方が強い。 フォース:強いて言うなら、正しい心の持ち主のみが使いこなせる信念の力(?)。 魔界:死んだ人や魔獣の行く所。但し自ら望んで魔界の門をくぐる者もいる。 スカイシップ:空中船(飛空艇)。風を利用する小型艇・スカイウィングの格納も可能。 【登場人物・1】 シエル :主人公。ラガの村の少年。強いガイアの持ち主。 ルディ :シエルの弟。不思議と魔獣に好かれる。レナという彼女がいる。 グレン :シエルの父。元シャドーウォーカー。戦後ラガでイリアと結婚した。 モチョワ:シエルの彼女。強気な性格。プリズム魔法が得意。 アロン :インテリ少年。ガラクタからガイア・パーツ作り出す発明家。 ヨナタン:ガキ大将。シエルをライバル視している。 ドゥー :遺跡に眠っていた古代戦士。無口。ルディの命令に従い行動する。 ちび竜 :テラドラゴンの赤ちゃん。ドゥーの後をついて回る。 ハリー :他の魔獣に憑依する能力を持つ。正体は秘密。ルディと仲良し。 キャルル:優しくも厳しい、ブルトンの女教師。 アレク :元シャドーウォーカー隊長。メガロで妻子と生活していた筈だが…? 24 :LastBible3◆uiSZVGIywM:2006/10/01(日) 22 31 24 ID pN4/mXx20 【OP・簡略版】 雪原。騎獣に死なれ、たった一人で深い雪の中を歩く男性。 彼の名はアレク。やがて魔界の門という場所に辿り着くと、 「グレン、お前だけは生き残れ…」と言い残し倒れてしまう。 【ラガの村~ブルトン】 辺境の村ラガ。子供達はある程度の年齢になると ブルトンに通い、ガイアを学んでいた。主人公シエルもその一人。 授業のない時はモチョワ・アロンの三人で、ザマの丘で探険を繰り返していた。 ザマの丘の地下には古代文明ブランティカの遺跡が眠っている。 三人は遺跡の奥でエネルギー(ガイア)切れし眠っていた古代戦士を発見する。 後をつけてきたルディは彼をドゥーと名付け、心を通わせる。 アロンの発明品で起動したドゥーは、ルディの命令通りに動くようになった。 ルディに関する不思議な事件はこの他にも立て続けに起こっている。 まず大事にしていた渡り鳥が突然喋りだす。彼はハリーと名乗り、 心を飛ばす(=他の魔獣に憑依する)力があるのだ、という。 ハリーはルディを気に入り、拾ってきたホロホロ鳥の中に憑依。 「こんにちは、おばさん! ぼくハリーです!」 と元気に挨拶して母イリアを仰天させる。 またグレンが拾ってきた魔獣の卵が孵化してちび竜が誕生する。 しかしドゥーが条件反射で魔獣を攻撃しようと前に出たため 孵化したちび竜は真っ先に見たドゥーを母親と思い込み懐いてしまう。 ルディはドゥーなんてキライだと拗ねる。 さてグレンは近くメガロ・ポリスに一家で行く予定を立てていたが 戦友アレクの訃報が届き急遽中止になってしまう。 アレクは妻子を殺害して囚われた挙句、病院で死亡したという。 落ち込むグレンを心配し、ハリーはメガロ・ポリスへ様子を探りに行く。 ブルトンではキャルル先生が故郷の村に戻るため、彼女の授業が中断になる。 追い討ちをかけるように休校が発表される。 都市国家ポリスでは近年「ガイア禁止法」が制定され、ポリスの子供達が ブルトンに通えないよう圧力がかけられたのだ。校長は抗議に行くという。 急な休みを持て余す学生一同。と、空から轟音を響かせ ポリスの軍艦ヴァルシップが姿を現した。 いち早く危険を察知したグレンは、村の人々を地下室に避難させ ドゥーに自分を追わせるように、とシエルに指示する。 【ヴァルシップ~シャーク・シップ】 案の定ヴァルシップはラガの村付近に着陸する。 隊長ゴルカの任務は、グレン暗殺とラガ住民の口封じ…皆殺しだった。 シエルとモチョワは地下室を抜け出し、ヴァルシップへ。 艦内で二人はシャドー・ウォーカーに変身し 難なく敵を屠っていくグレンの姿を目の当たりにする。 ドゥーはちび竜が付いてきて戻る事になってしまったため、 代わりにシエル達とグレンで二手に別れ、司令室を急襲する。 25 :LastBible3◆uiSZVGIywM:2006/10/01(日) 22 33 42 ID pN4/mXx20 ゴルカ達を倒して外に出ると、ハリーがメガロ・ポリスから戻ってくる。 ハリーは元老院に忍び込み、バニパルという男が 魔獣をラガにけしかける事を聞き出していた。その名を聞いたグレンは驚く。 バニパルは生き物を殺し、ガイアを食らう。15年前グレン達 シャドー・ウォーカーが倒した筈だったが、まだ生きていたのだ。 村の長老はまた襲われる前にと、村の大移動を決める。 なんでも屋「赤いふくろう」の空中船シャーク・シップに 住民まるごと乗せて貰い、住み慣れたラガの土地を離れる事になった。 長老は更に、村人全員が住むラガ・シップを購入する計画を立てている。 グレンは妻イリアを連れ、他の元シャドーウォーカーを探すため下船する。 それはラガの住民達に危険を及ぼさないためでもあった。 突然の両親との別れに、ルディは激しく落ち込む。見かねたヨナタンが ルディをスカイウィングに乗せてしまう。 当然運転できないルディはすぐに行方不明に。 シエルも、弟を助ける機会は譲ってやる!と無理やりスカイウィングに乗せられ、間もなく墜落。 【ヒート村~ドルク村】 シエルが墜落した先は、湖のほとりの村・ヒートだった。 この村では幼い子供の行方不明事件が続いており、シエルは犯人と勘違いされて 危うく殺されそうになる。それを止めたのは、この村に帰省中だったキャルル先生だった。 村人達は、一連の事件はドルク村の仕業だという。 ドルク村とは15年前まで戦争で争い合っていた。その後ヒートの人々は ドルク村から土地を購入し現在のヒート村を作ったが、仲は悪いままだった。 そして一ヶ月前に湖の使用でもめた直後に行方不明事件が始まったのだ。 ドルクの村人は東の神殿に兵を集めているらしい。 キャルルは何かの間違いかも知れないと言うが村人達は聞く耳を持たない。 真相を確かめにキャルルとドルク村へ向かうと、 ルディと一緒に墜落した筈のドゥーとちび竜がいた。 この村にも東の神殿(ロマーニャ)へ攫われそうになった子供がいた。 村人は事件には関わりないと言い、兵士を集めるどころか ヒート村がいつ攻撃してくるかと怯える始末だ。 ロマーニャへ向かう途中、ドゥーとちび竜が凄い速さで追い越していく。ルディに何かあったようだ。 26 :LastBible3◆uiSZVGIywM:2006/10/01(日) 22 35 59 ID pN4/mXx20 【ロマーニャ】 神殿にはバラキ率いるポリスの部隊がいる。バラキ達は元シャドー・ウォーカーの ランディを暗殺しに来たらしい。 暗殺には成功したが、その際にバニパルから借りた怪物ズールが問題になった。 姿が消えたり現れたりするズールは、バラキ達の手に負えず、定期的に エサ(=人間)を与え続けなければならなかったのだ。 今またルディが生贄にされようとしている。キャルルは激怒し、魔界に落としてやると バラキに激しい言葉を放つ。戦闘勝利。 残ったポリス兵はルディを人質に取ろうとするが、ズールの気配に気付くと 死にたくないとパニックを起こし逃げ出してしまう。 運悪くポリス兵はズールと鉢合わせて食い殺される。ズールは沼地の奥へ姿を消した。 【ターク村~バルク村】 沼地の奥には二つの村がある。急がなければ村人の命が危ない。 キャルルはドゥーに手紙を託してヒート村に向かわせる。 シエル達自身はドルク村で舟を借り、村人にはヒート村へ避難するよう指示。 (一旦ヒート村に戻ると、早まった行動を取ろうとした事への反省や ドルク村の人々の受け入れに対する様々な気持ちを聞く事が出来る) 舟で沼地に入ると、土手の上にドルクの少年達が隠れていた。 少年達はランディから貰った宝物を取りに来たと言う。 本当はランディの仇が取りたかったと言い、遺品の武具をシエル達に渡す。 ターク村は15年前の戦争で故郷を失った人間や魔獣達が力を合わせて作った村。 ランディもここで暮らしていたが、彼がバルク村に出かけてからは 幼なじみの魔獣ボロウが門前を守っている。ポリスの連中か?と聞かれ、 うっかりはいと答えると戦闘になる。 戦闘後、慌ててキャルルが間に入り、ボロウに事情を説明。 ランディが死んだと聞かされ、激しく動揺するボロウ。 他の村人達にはランディの死を伏せるよう頼み、仲魔に加わる。 (戦闘を避けるとボロウは話を信じず、物騒だから早く帰れと言うだけ) 27 :LastBible3◆uiSZVGIywM:2006/10/01(日) 22 38 19 ID pN4/mXx20 バルク村は怪しい瘴気に覆われ無人となっている。荒れ果てた家にランディのメモがあった。 「見えないバケモノにやられてしまった。くそっ、もう駄目だ… シャドー・ウォーカーに、バニパルが生きていたと伝えてくれ…」 更に村人の日記が見つかる。バニパルは運良くバルクの村人に拾われ、 ここでシャドー・ウォーカーと戦った傷を癒していたようだ。 バニパルは村人を雇って岩山に何かを作らせていたらしい。 村の中央でズールに取り囲まれる。何とか勝利するが、一匹が岩山に逃げてしまった。 【研究所】 岩山の奥には怪しげな生命研究所があった。シエル達は先ほどのズールが 入ったカプセルを見つける。そこへ新たにズールが襲って来て戦闘になる。戦闘勝利。 不意に、シエル達の耳に「苦しい…」という声が聞こえる。 意識を集中すると、それは声ではなく、無数の残留思念だった。 「ネクロノミコン…不死の術」「奴は不死を望んでいる…」 「俺達に何をするんだ…」「助けて…」 キャルルは耐え難くなり、早く研究所を出ようとシエルを促す。 更に奥の小部屋には、古書とバニパルのメモが落ちている。 バニパルは瀕死から立ち直った後、不死の術の研究に明け暮れていたようだ。 だが術は不完全だったという苛立ちの言葉が綴られている。 洞窟から出ようとすると、勘のいいバニパルが戻って来てしまう。 キャルルはシエル達を隠し、ヒート村への手紙を託すと、 最後のレッスンと称して教訓をシエルに伝える。「強くなりなさい…」 バニパルの前に一人立ち塞がるキャルル。バニパルは一撃で彼女を 破ると、悠々と研究所へ姿を消した。駆け寄るシエルとルディ。 キャルルは構わず早く逃げなさいと急かす。最後のガイアの力で、 彼女は研究所もろとも自爆するつもりだった。 しぶしぶキャルルの元を離れる二人。 轟音が響く。 シエルとルディは、岩山の外でキャルルを待つが、誰も出て来はしない。 俯くルディ。シエルの脳裏にキャルルの姿が蘇る。 学校での思い出…ヨナタンと良く叱られたこと…厳しかったキャルル。 そして自分達を助けるために、身を挺してバニパルに挑んだキャルル。 失意の中、シエルとルディはヒート村に向かう。 28 :LastBible3◆uiSZVGIywM:2006/10/01(日) 22 42 46 ID pN4/mXx20 【ヒート村・2】 キャルルの死に人々は悄然となる。彼女の遺した手紙には、 バニパルを倒す方法が見つかるまで逃げ続けて欲しい、と書かれていた。 最後のお願いです。シエルという少年を守ってやって下さい! キャルルの姉メルウはメディロッドという杖をシエルに渡す。 シエルがヨナタンと卒業する時、キャルルが自分で手渡す筈だった杖だ。 キャルルは本当に貴方達のことが可愛かったのね、とメルウが言う。 ドルク村からの知らせで、タークの村人もヒート村に来ていた。ドゥーとちび竜が仲間に加わる。 既にほとんどの村人が小船で脱出している。次の船で最後、轟音が響く。 残留思念でシエル達のことを知り、バニパルが追ってきたのだ。 するとターク村のオーク達が席を立つ。ここに残っている者たちが 脱出する位の時間は稼げるだろう、と言うオーク達。メルウが止めようとするが、 「俺たち魔獣は、戦うために生まれてきたのさ!」 「俺たちが今まで黙ってきたのは、村人を送り届ける仕事があったからさ!」 「目の前に敵がいるんだ! 何もせず、逃げ出すのは恥ずかしくていけねえや~」 ランディチームの歌を口ずさみながら出て行くオーク達。 メルウは皆かっこばかりつけて、と涙ぐむが、彼らの行いを無駄にしないためにと脱出を急ぐ。 今日はここまで。スーパー特撮の人、途中書き込みしてゴメソ 29 :LastBible3◆uiSZVGIywM:2006/10/02(月) 18 59 21 ID uhWwUnS30 【登場人物紹介・2】 メズキ&ゴズキ:凄腕の魔獣バウンティ・ハンター。弱点は「母ちゃん」。メズキはミーナに片思い中。 イェーガー:A級バウンティ・ハンター、通称「死神イェーガー」。古代技術に詳しい。 シャーク:赤いふくろう団を率いるスカイシップの船長。義侠心に溢れ、何かと力を貸してくれる。 メルウ :キャルルの姉。バニパルを倒すためイェーガーを雇おうとしている。 ミーナ :ゴトランドの女性。北の邸宅のボブと恋愛結婚し嫁いで来た。妊娠中。 レナ :ルディの彼女。ルディのためになるよう色々挑戦しているが、やや暴走気味。 【エキンム・ポリス駐屯地~ロイの村】 シエル達が乗り込んだ小船は、ポリスの駐屯地に流れ着いた。助けてくれたのは バウンティ・ハンターのメズキとゴズキ。彼らは魔獣ロイを倒すためにこの派遣部隊に雇われている。 ロイはポリス内でならず者達と喧嘩した際、ガイアを使ってしまったため追われているという。 ロイ達は満月の日に狼人間に変身し連携攻撃を仕掛けてくる。だが派遣部隊の隊長には 秘策があるようで、折角雇ったメズキ達の攻撃を中止させてしまう。やさぐれるメズキ達。 ロイをおびき出すため駐屯地にはエルフが囚われている。 エルフはこっそり作戦の秘密を記した手紙をシエルに託す。 隊長からはロイを挑発する手紙を渡され、ロイを倒すまで ルディは人質として残り、武器屋の手伝いをさせられることに。 ロイの村に行くと、満月の日に会えると子供に言われる。実はその子供がロイ。 エルフの手紙で月を新月に変えるガイア・パーツの存在を知ったロイ達は、それを逆手に取る作戦に出る。 作戦は成功し、ポリス派遣部隊は駐屯地から撤退。ルディも無事に助け出された。 ロイは必要なら力になる、と仲魔に加わる。 (エルフの手紙を届けないと、ロイはメズキ達に破れ死んでしまう) 【エキンム・ポリス~軍艦島】 街に入ろうとするとヨナタンが現れ、喧嘩を吹っかけて来る。戦闘勝利。 二人はポリス兵にきつく叱られるが、子供だからと何とかとりなして貰えた。 ヨナタンは解放されるとふらりとどこかへ行ってしまう。 街の噂では、最近リリィと言う女性が弟を残して行方不明になったらしい。 彼女の家に行くと弟ピリポが、リリィはならず者集団バルバロイに連れ去られたんだと訴えている。 その相手は…ヨナタン。俺が何とかしてやると請け負い飛び出していく。 ルディとドゥーは心配して後を追い駆ける。 この街では赤いふくろう団と、メルウ達ヒート村の人々とも再会する。メルウはヒート村の事件を 訴えるが、誰にも信じて貰えないため「死神イェーガー」を雇おうとBARに呼び出す。 やがてフードを目深に被った怪しい男が現れる。メルウはバニパルを倒して欲しいと頼むが、 報酬のメモリーストーンが無ければ駄目だとあっさり断られる。 (メモリーストーンは遠い過去の景色を映し出す特殊な石) メルウは何としてもメモリーストーンを見つけると言い立ち去る。 入れ替わりにルディとドゥーが「ヨナタンが戻って来ない」と店に飛び込んでくる。 イェーガーはドゥーを見て驚くが、ルディに出会った経緯を聞くと落胆する。 彼はどうやらブランティカ文明の事に詳しいようだ。 そこへBARで飲んだくれていた二人の男がイチャモンをつけてくる。 イェーガーが呪文を唱えると、ドゥーが動き出し男達を吹っ飛ばした。 唖然とする一同。更にイェーガーは「この男達はバルバロイだ」と暴露する。 30 :LastBible3◆uiSZVGIywM:2006/10/02(月) 19 04 30 ID uhWwUnS30 逃げた二人の名はレッドとブラック。街の老舗ララ商会のドラ息子だった。 二人は老父を殴りつけて船の鍵を出せと脅している。ドゥーに攻撃させようとすると 当の父親自身が「母さんの店で息子達を傷つけたくない」と二人を庇う。 その隙に二人は逃げてしまうが、父親は軍艦島にいるに違いないと告げる。 シエル達はシャーク船長に頼み、シャーク・シップで軍艦島に向かう。 (ちなみに弱小エキンム・ポリス軍は、対処し切れないからと アワアワしながらメガロ本部の命令を待つだけでさっぱり役に立たない) バルバロイ達は廃棄されている古い軍艦を改造し基地にしていた。 「赤いふくろう」思わぬ急襲を受けバルバロイは身動きが取れない。 そこへヨナタンが(海路10km)泳いで軍艦島に上陸。ヨナタンに場をメチャクチャに されない内にと慌てて奥へ向かうと、牢屋に囚われたリリィ達行方不明者の姿が。 やぶれかぶれで襲い掛かってきたレッドとブラックを倒し、人々を解放する。 バルバロイは騙して集めた人々をコンテナでどこかへ運んでいたようだ。 リリィとピリポは恩返しのため「赤いふくろう」に入団する。若い女性が入団して喜ぶ団員達。 【ゴドランド】 ヨナタンからモチョワ達がゴドランドにいると聞き、シャーク・シップで送って貰う。 モチョワは急にいなくなったことを怒って初めは知らん振りをするが、 言いたい事を言ってすっきりすると元の様子に戻る。彼女は元スカイウォーカーの所在を調べていた。 北の邸宅に住む友人ミーナが頼りになりそうな人を知っているという。 北の邸宅にはミーナと夫のボブ、ボブの母親が住んでいる。 ボブの母親は気難しい性格で、何かとミーナに辛く当たっている。 (ちなみに大の魔獣嫌いなので近づくと追い出されます) ミーナは庭でメズキに「シャドー・ウォーカーの居場所を調べて欲しい」と頼んでいる。 メズキはミーナの事が好きなので断れず、引き受けてしまうが、追って宿屋に行くとゴズキと喧嘩している。 メズキ達の怖がる「母ちゃん」はシャドー・ウォーカー嫌いらしい。 メズキが調べてくれる間に、ドゥーに留守番を任せてアロンのいるトラキア・ポリスに行く事になる。 コワモテだらけになった宿屋では、店員達が怯えたり街が滅んでもこの宿屋だけは大丈夫だと妙な方向に達観したりしている。 【トラキア・ポリス】 キャク校長の家に行くが、校長はまだメガロに直訴に行ったままらしい。代わりに先客のヨナタンがいる。 以前よりガイアが強くなったことをキャルル先生に自慢したくてうずうずしている。うなだれるシエル、ルディ。 ヨナタンはキャルルの死を聞かされると、どうしてお前がいながら守れなかったんだとシエルを責める。 モチョワが止めに入る。相手は不死身、シエルにもどうしようもなかったのだ…と。 勿論それはヨナタンにも分かっていた。ショックを隠しきれず、外へ飛び出していく。 入れ替わりに現れたアロンにも伝えると、ポリスのやり方に憤慨し少々荒っぽい手を使うと言い出す。 だが話は後にして、魔獣学先生の所へ行っておいでと言う。 そこに来たのはルディの彼女・レナ。だがレナは嫌味を言ってルディを無視した挙句 「ゴドランドの北にあるブルームーンの花を取ってきてくれたら許してあげる」と言う。 早速飛び出していくルディ。モチョワは私よりキツイわね…とぼやく。 再びアロンの所に戻ると、アロンはポリスが隠している事を直接 元老院議員ベンショーハから聞き出すと言い出す。ベンショーハは今この街に滞在中で、 タワー見学会では自ら司会を務める。その時を狙えば護衛兵に邪魔される事も無い。 答えをはぐらかすつもりなら、ガイア・パーツでタワーを爆破してやると言い出す。 アロンは早速見学会へ出かける。 「アロンって昔から、肝心な所で失敗するのよね~…」 成功を祈りつつ、メズキの調査結果を聞きにゴドランドへ戻ろうとすると タワーの方角から爆発音が聞こえ、ハリーがすっ飛んでくる。アロンがタワーに閉じ込められたのだ。 31 :LastBible3◆uiSZVGIywM:2006/10/02(月) 19 14 42 ID uhWwUnS30 【トラキア・タワー】 タワーとは、永久機関フェレストから送られたエネルギーの貯蔵施設。 勿論ポリス市民の生活には欠かせないもので、扉には厳重にロックされている。 暗証番号を知らない兵士達は突入できず困り果てていた。 中からやっとベンショーハと隊長が出てくる。ベンショーハは見学者にバルバロイが紛れ込んでおり、中の人々は 全員死亡したと言う。バルバロイを倒すため魔獣隊のフェンリル100匹を連れて戻る、と隊長を引き連れメガロへ引き返して行った。 ハリーはまだ生きているかも知れないと訴え、ショックで座り込むモチョワをパンチで立ち直らせる。 物忘れの激しい隊長がどうやって暗証番号を覚えていたか…、そのヒントを見つけたシエル達は無事タワーに入る事が出来た。 奥には二匹のアースドラゴンが道を塞いで見学者を閉じ込めている。戦闘勝利。 「バルバロイに殺されちゃったかと思った…」再会を喜ぶモチョワ。 だが、その言葉にアロンは怪訝そうな様子になる。爆発の原因はアロンのガイア・パーツだった。 ベンショーハはアロンの質問をデタラメだと言い立ち去ろうとした。 そこでガイアを増幅するガイア・パーツを取り出した所、勝手にガイア・パーツが作動し爆発が起きたのだ。 …とにかくフェンリルが投入されない内にと一同はタワーを脱出。アロンは念入りに調整したガイア・パーツが 勝手に作動した事が気になるようで、しばらくキャク校長の家に留まり、一人で考えてみるという。 【ゴドランド・2~北の湖】 シエルとモチョワが戻ると、街ではミーナとボブが駆け落ちし騒ぎになっている。 事の発端はボブの婚約者イザベラが現れたことだった。彼女に二階から突き落とされた ミーナは、お腹の子を守るため本来の姿・魔獣ネコマタに変身してしまう。 正体を知ったボブの母親がミーナを追い出そうとしたため、二人は駆け落ちしたらしい。 メズキに頼み込まれ、まずはミーナを探す事に。北の邸宅へ行くと、母親がボブをネコマタから取り返してくれと言う。 モチョワが機転をきかせ、ボブが戻ったら船をくれると約束させる。 ハリーは嫌味ったらしい母親に怒り、彼女の嫌いな魔獣に憑依して母親を追い掛け回す。 仲の良かったエルフ達は、ミーナは北の湖にいるはずだと教えてくれる。 ミーナが満月の夜、初めてボブと出会った思い出の場所なのだ。 更にミーナは最初、メズキの事が好きだったとも。エルフはいつ戻らなくなるかも 分からないバウンティ・ハンターより、ボブの方がいいと勧めたのだった。 32 :LastBible3◆uiSZVGIywM:2006/10/02(月) 19 16 14 ID uhWwUnS30 満月の日に湖へ行くと、プリズム魔法を得意とするモチョワが 満月の光とミーナの好きな歌、そしてボブに対する思いが鍵になっていると閃く。 モチョワが魔法を使うと橋が現れ、湖の小島の家に行けるようになる。そこには案の定ボブとミーナが。 ボブはミーナの正体がネコマタだという話を、別れさせるための方便だと思っているようだ。 そこへボブの母親が雇ったならず者、フアン兄弟が現れ力ずくでボブを連れ去ろうとする。 抵抗してネコマタに変身するミーナ。身重のミーナに代わりモチョワが戦いを申し込む。戦闘勝利。 ボブはネコマタ姿のミーナに怯え、後ずさる。 「お、俺が愛したのは人間のミーナだ!」逃げ去ってしまうボブ。 ミーナは、迷惑をかけたとシエル達に謝り立ち去る。 橋の上でメズキとゴズキにすれ違う。ミーナの後を追いかけていくメズキに、ゴズキが呟く。 「ありゃいい人で終わるタイプだな…。」 ゴズキはボブの母親から預かってきた船の許可証をシエルに渡す。モチョワが調査はどうなったのよと突っ込むと、 ゴズキは自分達の「母ちゃん」…リンクルが元シャドーウォーカーだと渋々話す。 だがリンクルが狙われる心配は無いし、面倒事になるから居場所は話せないという。 ルディを探しにゴドランドに戻ると、地下室でレナとフロスト(ヒーホー!)が対峙している。 フロストはブルームーンの花を取ってくると嘘をつき、ルディのお小遣いを取ってしまったのだ。 だがその花は、本当はラガにしか咲いていない。レナはルディの気持ちを試したのだ。 レナは勿論ルディは合格だと言い、フロストを合体魔法でオークにしてしまう。オークは悪態をつきながら退散。 レナはモチョワに連れられ一旦ラガシップへ戻る事に。しかし移動魔法が使えるレナはいつでも抜け出せた。 「たまにはルディを連れてきて」とシエルにもこっそり移動魔法を伝授。 ハリーもヨナタンの様子が気になるからとPTから外れる。 両親はメガロ・ポリスでシエル達を待っていると言う。まずは船でノルディアへ。 【寄り道】 ネコマタの村:ミーナの故郷。メズキがミーナに告白している。 チタの村 :荒れ果てた無人の村。 ハリーの誕生記念に 植えたという木がある。 ピカテン島:魔獣ピカテントロプスが住む島。ボスにちび竜が食べられそうになるが、 倒すとボスが仲間になり、シエルが新ボスと認められる。 ※今日はここまで 35 :LastBible3◆uiSZVGIywM:2006/10/03(火) 19 49 11 ID CMcivbma0 【登場人物紹介・3】 ボック&ハンス&トーマス:メガロ街道を封鎖している三人組。砂漠の街スサの出身。 リリィ :ピリポの姉。赤いふくろうに入団後、団の新入りと婚約中。 ガーフィ :メガロ・ポリスの探偵。アレクを初めシャドー・ウォーカー達とも旧知の仲だった。 キャク校長:ブルトンの校長。ガイア・パーツ製作ではアロンの師匠。 ベンショーハ:元老院議員。永久機関フォレストの発明者で、ポリス市民を中心に人気がある。 バニパル:ガイアを得るため人間や魔獣を食らう男。死の恐怖から、完全な不死に固執している。 【ノルディア】 この街からメガロ街道を抜ければメガロポリス。リリィと新入りが結婚式の予行演習をしている。 岬にはレナが佇んでいる。ルディを待つだけなんて出来ないと脱走してきたらしい。 挙句ルディに強い魔獣が付いていれば安心だわ、とルディが止めるのも構わず仲魔探しに行ってしまう。 レナが分からないよと泣きつくルディ。…多分お兄ちゃんにも理解不能であろう。 シャーク船長はめでたい席は苦手だからと波止場に佇んでいて、新入りの兄ブライアは 幼なじみだった…と昔話を始める。二人は空に憧れて一緒に空軍に入り、月からこの星を眺めるという 夢を追いかけていた。シャークはやがて空軍のエースとなり、バーロ・ポリス侵攻にも参加。 だが激戦でシャークの船以外は全滅。別船隊を率いていたブライアも帰らぬ人になった。 現在「赤いふくろう」団は念願の宇宙旅行会社を立ち上げている。 会社名はシャークが昔、ブライアと二人で考えた名前「スペース・トラベラーズ・シップ」。 【タバスの村】 メガロ街道の入り口の村。だがボックら三人組の男達が街道を封鎖している。 ボック達は村人に、しらを切り続けるなら村を焼き払うと脅している。メガロ街道へ行くと、 村で雇った用心棒と間違われ戦闘に。戦闘後、ボック達は俺たちが何をしたんだと悔し泣きし始める。 ボック達は15年前、終戦間際のバーロ・ポリスへ出稼ぎに行き、運悪く戦争に巻き込まれてしまった。 終戦でやっと戻ったが今度は故郷スサの街が無人に。それ以来街の人々の生存を信じて 探し続けてきた三人…だが、タバスの村で再会した人々はボック達のことを覚えておらず、 自分達はこの村で育ったと信じ込んでいるのだ。 ルディが同情し、タバスの村人に事情を説明する役を買って出るが、村人は困惑するばかり。 ボック達は落胆するが、シエルとルディだけでも信じてくれて救われたと言い、涙を隠して立ち去る。 36 :LastBible3◆uiSZVGIywM:2006/10/03(火) 19 51 15 ID CMcivbma0 【メガロ・ポリス~バトル・アリーナ】 シエル一家はようやくの再会を果たし、深夜まで語り合う。翌朝シエルはブルトンを休学中の 生徒達に出会い、キャク校長は彼らポリスの子供達の復学要請に熱くなる余り、ガイア禁止法など 不要と演説したため政治犯として逮捕された、と知らされる。 アレクの家では惨状を前にグレンが立ち尽くしている。物陰からガーフィという男が 現れ、アレクは貴方達を巻き込みたくなかったのだろうと告げる。思わず身構えるグレンだが ガーフィが探偵事務所「ガーフィ・サービス」に案内し、昔はアレクと一緒に奴隷商人を騙して子供達を 解放するなど危ない事をしていた、と懐かしそうに語り出すと、少年時代のガーフィを事を思い出す。 ガーフィはアレクに「あの日の記憶を取り戻したい」と依頼され、砂漠の町スサの調査をしていた。 結果街の住民がここ15年間でそっくり入れ替わっている事実を知る。だが、メガロに戻ると アレク一家は失踪、家も見てきた通りポリスの手でメチャクチャに荒らされていた。 シエルがタバスで出会ったボック達の話を伝えると、ガーフィは考え込む。 そこへモチョワとイリアがやって来て、アロンが永久機関フェレストのエネルギーがガイアだと突き止め、 フェレストの正体は生き物だと知ったシャドー・ウォーカー達が暗殺されていると公表したという。 アロンは逮捕されてしまったが、グレンは早々何かしてくる事はないだろうと判断し、 ベンショーハに正面切って挨拶してやるため、バトル・アリーナへの参加を決める。 シエル、グレン、イリアのチームは見事優勝を果たす。勝手にベンショーハのいる壇上へ上がるグレン。 バトル・アリーナの優勝者は願いを一つ叶えて貰えるという。 グレンがアロンとキャク校長の解放を望むと、ベンショーハは今なら自分を殺せると挑発。 グレンはそれには乗らず、仲間が世話になった礼は必ずさせて貰うと啖呵を切る。 37 :LastBible3◆uiSZVGIywM:2006/10/03(火) 19 52 25 ID CMcivbma0 【メガロ・ポリス2】 「ガーフィ・サービス」に戻ると早速アロンが現れ、催眠術を外すガイア・パーツを 作ったからグレンに試して欲しいと言い出す。 戦争中シャドー・ウォーカーは永久機関フォレストの秘密を知ったため強力な催眠術をかけられ、 記憶の一部を失った。だがアレクだけが何かのきっかけでその記憶を取り戻したに違いないという。 「大丈夫なのかね…アロン…おじさんはまだ死にたくないよ…」 怯えるグレンだったが結局は兜型ガイア・パーツを頭にはめる。 「バオ流星…流れ星だ…」イリアは一瞬焦るが、グレンは正気だった。 16年前の流星の夜。シャドー・ウォーカーはバーロ・ポリス急襲作戦を遂行中、砂漠で 運転中止になった筈の地下移動船サンドローマが浮上して来るのを目撃した。 念のため船に潜入すると、船内には動かぬ人や魔獣が溢れていた。更に、敵対している筈の メガロ、エキンム、トラキアの元老院議員が現れ、生命エネルギー・ガイアを取り出す方法が 見つかったため、ラピスを巡る戦争は実は終結しているのだと告げる。そしてこの船内の人々が…。 「これで戦争が終わるのだ!」 ベンショーハがスイッチを入れるとガスが噴射され、視界が暗くなった。 グレン達シャドー・ウォーカーが死ねば市民が納得しない…、そう考えたベンショーハは、 古代ブランティカの技術で催眠術を施したらしい。 他の議員は「ゴモラの住民にした方が良いのでは?」と口にしていたという。 ガーフィはきっとゴモラもスサの街の近くにあるに違いないと探しに行く。 グレンは短期間でガイアを鍛えるため死の谷へ向かうと言い、イリアも同行。 シエルは街の広告に目を留める。『たった一人のシャドーよ、寂しくはないか… 魔界の暗闇に入って行った仲間の所へ私が案内してやろう。私は南の島、湖の眠る地で待つ バニパル』 また街中で不穏な噂が耳に入る。奇病に罹ったハリーという少年がガルフ島研究施設に送られたという。 38 :LastBible3◆uiSZVGIywM:2006/10/03(火) 19 53 52 ID CMcivbma0 【ガルフ島】 ノルディアで留守番中のピリポから、水に潜れるアイテム・アクアラングを貰う。 島ではヨナタンの子分・魔獣2号が立ち往生している。ヨナタンと一緒にハリーとバニパルを 追っていたが、はぐれてしまったらしい。水中に飛び込むと不気味な研究施設が。奥から悲鳴が聞こえる。 魔獣1号を殺され、激昂したヨナタンはバニパルに突進するが吹っ飛ばされてしまう。 側にはガラス筒のような装置に囚われたハリーの姿が。バニパルが装置のスイッチを入れると筒が液体で浸されていく。 「出して!ここから出して!心を飛ばせないの、助けて、助けて!」 筒を破壊しようとするシエルだが、バニパルに阻まれる。戦闘勝利。 バニパルは苦しみだしスライムになって溶けてしまう。だが既にハリーも… 「ルディ…ぼくは本当は人間じゃないの…木なの… ハリーって名前はぼくを大切にしてくれた子供の名前… ごめんね、黙っていて。戦争でみんな死んじゃって…とっても寂しかったの… でも…ラガに行って…楽しかった、昔みたい…ぼく、凄く楽しかった…」 ガイアが消える。動かぬハリーに呼びかけ続けるルディ。 その時、苦しみ続けていたバニパルが遂に元の姿に復活する。特攻しようとするヨナタンを引っ張り、逃げ出すシエル達。 ハリーにバニパル調査を頼んでいたヨナタンは、責任を感じて姿を消す。ルディは必ずバニパルを倒すと誓い、 バニパルを倒せると言っていたイェーガーを思い出す。まずは居場所を知っていそうなシャーク船長を探すことに。 【マゴク王国】 ノルディアにはリリィと新入りが新婚旅行から帰っている。事情を話しマゴク王国まで送って貰う。 マゴク王国はここ15年間国王が不在のまま。更にバルバロイの本拠地だと言う噂を立てられ窮地に陥っていた。 シャーク船長は国王代理のカラス天狗に箱舟購入を持ちかけている。 シエルはネルの村でイェーガーを見かけたと教えられる。脇で話を聞いていた カラス天狗はバニパルという言葉に反応し、屋上庭園の老人なら何か覚えているかもしれないという。 老人は美しい花壇を前に、このフレイヤの花は先代国王が愛する女性リンクルに贈った物だと話し始める。 終戦前、リンクルは行き場のないバーロ・ポリスの子供達を引き連れマゴクへ来た。 引き取る余裕は無いと断られると、リンクルは単身王の前に進み出、断るならこの場で 命を絶ち王宮を血で汚すと命がけで嘆願。国王は残りの財産を投げ打ち子供達を救う事を決意する。 やがてマゴク王はリンクルに屋上庭園で愛を告白し、リンクルは愛情一杯に育てなければ 枯れてしまう花、フレイヤでこの庭園を一杯にしてと答えた。 だがメガロ・ポリスの使いとしてバニパルが現れ、兵士リンクルと敵国バーロの子供達の引渡しを要求。 これを拒否した事を理由にメガロはマゴク王国に侵攻。その際、リンクルは子供を助けようとして 激しい戦火の中で消息を絶った。マゴク王も後を追うように病死したという。 39 :LastBible3◆uiSZVGIywM:2006/10/03(火) 19 55 01 ID CMcivbma0 【寄り道】 ドゥラ・エウロペ: リンクルと引き取られた子供達が暮らす村。メズキはミーナと結婚し熱々新婚生活中。 ゴズキは「メズキは死んだ…」とメズキの変貌ぶりを嘆いている。 リンクルはマゴクで行方不明になった後、この村で二年間生死の境をさまよっていた。 目覚めた時には戦争は終わり、先代マゴク王も死去した後だったと涙で声を詰まらせる。 シャドーウォーカーの事に関わりたくなかったのもそうした経緯があったためのようだ。 だが後で、久しぶりにマゴクへ戻ってみるつもりだ、と話す。 【ネルの村~北東平原~古代の都市】 メルウ達もメモリーストーンを追ってこの村に来ている。 持ち主の道具屋ランタン(ヒーホー♪)は、仲の悪いラグに石を盗まれたと言う。北東平原へ取り返しに 行くにはロープが必要、と高額で吹っかけられる。ラグの苦手な魔獣を渡せばタダで借りられるが、 北東平原で地下道に下りると後を付けて来たランタンがロープを持ち去ってしまう。奥には同じように地下に 取り残されたメルウ達が困っていた。ランタンの仲間と思い込んだラグと戦闘になるが、勝つと石を譲ってくれる。 イェーガーの住む古代の都市に向かうと、一足先に着いたメルウがバニパルの手下エジールに襲われている。 イェーガーが呪文で動きを封じ、無事メルウが逃れた後で戦闘に。戦闘勝利。 彼は話を聞くと言って遺跡の中へ。報酬のメモリーストーンを台座に乗せると、 2万年前、人間と魔獣が憎み合っていた時代の映像が映しだされる。イェーガーと戦友ベンショーハは その頃のブランティカ文明の人間だったが、戦争で集まったガイアが暴走しこの世界へ飛ばされてしまったと言う。 イェーガーはその後ブランティカがどうなったか知りたがっているが、この石にその事は 記憶されていなかった。だが約束は約束だ、とバニパルの弱点を教えてくれる。 ブランティカの時代にも不死の術に失敗した者がおり、セイスの水晶を使い南のジグラッドで 封印していた。だがバニパルに気付かれず封印するには、地下に複雑な仕掛けが必要だと言う。 ガイア・パーツに詳しいキャク校長とアロンに力を借りるため、一路メガロ・ポリスへ。 【死の山~ジグラット】 アロンは、準備が整うまでにグレンに会って来るよう勧める。 死の山で一家で一晩過ごし、翌日グレンが百魔組手を成功させ下山。一家でジグラッドへ。 アロンの説明では、バニパルを倒した時に地下のスイッチを入れれば封印が完成すると言う。 グレンはアリーナ上にバニパルを呼び出す。バニパルはシャドーウォーカー全員を殺せば 完全な不死身の身体をベンショーハに約束されているという。グレンとバニパルの一騎打ち。 グレンはシャドーウォーカーに変身して戦い、バニパルを倒す事に成功するが水晶の仕掛けが発動しない。 異変に気付いたシエル達が地下へ行くと、アロンはバニパルの手下カミーユに昏倒させられている。戦闘勝利。 アロンが仕掛けが発動させ、バニパルは水晶に封じ込められる。 もう不死の事に囚われずに済むのだから奴も幸せだろうと言い、立ち去るグレン。 ルディは「今度生まれて来る時はいい子に生まれるんだよ!」と声をかける。 40 :LastBible3◆uiSZVGIywM:2006/10/03(火) 19 56 44 ID CMcivbma0 メルウが、マゴクとメガロ・ポリスが戦争になるという知らせを持ってくる。 ベンショーハは軍隊を使って政治を掌握。魔獣王国マゴクを叩くのは 国王不在の今しかないと市民を煽動し、強引に戦争を宣言したという。 【マゴク王国~メガロ・ポリス】 レナがテラドラゴンを強引に仲魔にしようと説得中。エルの杖を持つ国王以外には 従えないとドラゴンが言うと、レナが杖を取り出した。 それは以前誕生日を忘れていたルディが、苦し紛れにレナにプレゼントした物だった。 レナは速攻で女王に就任する事になる。テラドラゴンは10日前に元老院議員が バルバロイを解散しガイア禁止法に従えと要求してきたと言い、開戦を迫る。 レナは頭のいいベンショーハの事だから何か策があるに違いないと、メガロへ謝罪しに行こうとする。 だが誇り高い魔獣王国にとって、ガイアを捨てる事は耐え難い屈辱だと説得される。 レナは徹底抗戦すると国民の前で宣言。グレンやドゥーの力を借り、シエル達はメガロへ 情報収集しに行くよう指示。…とんでもなく女王様っぷりが板についているレナなのだった。 メガロの「ガーフィ・サービス」を訪ねると、ガーフィから、スサには戦時中の大シェルターに繋がる 秘密の通路があるらしい、タバスの三人組を探して欲しいという伝言が入る。 【ドゥラ・エウロペ~スサ】 保護されていた三人組が脱走したという。シエル達が見つけると、やはりボック達だった。 ボック達はスサの話をした途端、リンクルに閉じ込められたと文句を言う。 と、村にポリス兵が現れスサの連中を出せと脅し始める。戦闘勝利。 どうして俺たちが狙われるんだと怯えるボック達。リンクルはあちこちで スサの秘密を話して回ったせいで命を狙われたのだと説明。 スサの砂漠の下には、ゴモラへ人や魔獣を運ぶサンド・ローマが走っている。 だがボック達に信じて貰えそうになかったから閉じ込めてしまったと話す。 大シェルターの話をすると、ボック達には心当たりがあるようでスサの町で落ち合う事に。 スサの町は兵隊訓練場になっているが、砂嵐の強くなる満月の日だけは全員避難する規則らしい。 満月の日に訪ねると、ボック達が昔の家で懐かしそうにしている。ハンスが暖炉に体当たりすると 歯車が転がり出てきた。その歯車を風車小屋の歯車に噛ませると、地下シェルターの扉が開く。 中では元老議員らが話をしていた。新しいゴモラの住民はサンドローマ前に集めてあると言う。 奥へ進むと、操られるようにサンドローマに乗り込んでいく人間や魔獣の姿が。 シエルとルディは止めようとするが、ガーフィを人質に取られ逆にサンドローマに乗せられてしまう。 41 :LastBible3◆uiSZVGIywM:2006/10/03(火) 19 58 08 ID CMcivbma0 【永遠なる町ソドム~スサ】 目が覚めると、側にはなぜか死んだはずのキャルルの姿があった。彼女は魔王ハデスを倒しに 行こうと言い出す。両親やモチョワ達もいるが、どこか様子がおかしくネガティブな雰囲気である。 何だか良く分からない内に魔王の城へ向かうが、ハデスを倒すとまたキャルルに起こされて…と無限ループ状態に。 この町では目に見える者だけが全てではないという。町中でハデスの幻影に話しかけると その姿がハリーに変わり、ここは夢の中だから目を覚ましてと訴える。シエルは疲れているのよと 庇うキャルル。だがシエルが目を逸らすと、短い間だけど楽しかったと言い、キャルルの幻影は消えていった。 ハリーは目覚めたらどこかにスイッチがあるから、それを切れば脱出できるという。 「僕もう行かなきゃ…まだ子供だから心は飛ばせないけど…夢の中では会えるから…」 今度こそ本当に目覚めたシエル。側には懸命にシエルを起こそうとしていたモチョワの姿があった。 シエルがスイッチを探し出して切ると、どう見てもヨナタンな「マッハはやぶさ」という男が現れる。 彼に言われた通り出口のスイッチを切ると外に出る事が出来た。 アロンが運転するサンドアームで全員で脱出する。スサに戻ると、両親が死んだという衝撃的な話を聞かされる。 実はソドムにいる間に現実世界では一ヶ月が過ぎており、その間にマゴク王国は メガロのガイア・ウェポン、アークで滅ぼされてしまっていた。上空から照射される アークのレーザー光線で、マゴクの戦士達、両親やリンクルも命を落としたと言う。 【古代の都市~ノルディア】 ガイアウェポンを作ったのはイェーガーかも知れない…、シエルとルディは話を聞きに行く事に。 イェーガーは新たに入手したメモリーストーンで、ブランティカ文明が滅んだ姿を見てしまい落胆していた。 彼は予想通りアークが古代知識で作られたものだと告げる。 だがアークは地上数万フィートの距離に浮かんでいるため、箱舟で破壊しに行くしかないという。 ノルディアの「スペース・トラベラーズ・シップ」では箱舟を整備中だった。だがグレン達が 殺された事を話すと、ピリポと新入りが箱舟を貸すよう頼み込み、シャーク船長はアーク破壊作戦を決意。 箱舟はアークに到達しないままトラブルを起こす。船員に脱出を命じ、自分は この空に借りを返しに行くという船長。 ルディは船長を見殺しに出来ないと言い、シエルと一緒に無茶な移動魔法でアークへと向かう。 固唾を呑んで空を見上げるシャーク船長。「ブライア…頼む…あの子達に力を貸してくれ…頼む」 シエル達はアークを破壊して帰還。不幸中の幸い、全員怪我も少なくて済んだ。 ただ「赤いふくろう」メンバーは箱舟が大破したことでしばらく虚脱状態に陥ってしまう。 一方ガーフィもノルディアのレジスタントの所へ来ていた。 モチョワが客人を連れてきたと言い、ベンショーハの独裁を逃れて来た元老院議員を紹介する。 彼の話では、実はシエル達がいた所以外にも、ゴモラの町(ガイア吸収施設)は多数存在するという。 そして既にポリス数十年分のエネルギーが貯蔵されており、それを使えばアークを再製造する ことも可能になってしまう。その貯蔵施設…フェレスト・タワーは海底に沈んでいるが、ベンショーハは 万が一に備えて、Z施設というタワーの制御施設を別に作っていたと言う。 42 :LastBible3◆uiSZVGIywM:2006/10/03(火) 19 59 22 ID CMcivbma0 【Z施設~マゴク王国】 Z施設は生物に危険な毒が充満している。だがルディが、ドゥーなら毒が効かないと提案。 ドゥーが一人でZ施設へ入り、無事フェレスト・タワーを浮上させることに成功した。 だがちび竜が追い駆けてZ施設に入って来てしまったため、ドゥーはちび竜を庇いながら戦うことに。 ちび竜は無事に脱出できたが、ドゥーはガイア・パーツの敵に囲まれ爆死してしまった。 「ちび竜さ…よ…な…ら……ルディさ…よ…な…ら…」 ちび竜は生まれて初めて悲しみを覚え、テラドラゴンに成長する。 だがマゴク王国に戻ると、今度は新たな問題が発生していた。 フェレスト・タワーに近づくと磁気嵐でシップの計器が狂ってしまうという。 海上も大きな渦が巻いていて近づけない。ドゥーの死が無駄になってしまうのか…そうアロンが 落ち込んでいると、キャク校長が諦めるなと一喝。渡り鳥なら近づける、とヒントを出す。 アロンは風を利用して飛ぶスカイウィングという手があったと閃く。 モチョワ、アロン、ヨナタン、イェーガーから一人仲間にしてタワーへ向かう事に。 ※今回はイェーガーを仲間にします 【フェレスト・タワー~マゴク王国】 途中「貴様らのレクイエムが出来た所だ」とか言いつつ襲いかかって来る議員エルモアをさっくり潰して 奥へ進むと、壁にメモリーストーンを埋め込んだ部屋があった。 箱舟から見た、それも2万年前まえの景色が映っている。ベンショーハは プレゼントは気に入ったかね?と言い、あの風景を見た時から ブランティカを地上に蘇らせるのが夢だったとイェーガーに話す。 「お父さん…お母さん…ドゥー…ハリー…リンクルさん…キャルル先生… もっと言ってやろうか!お前が殺したのは、まだまだいっぱいいるんだ!」 ルディの糾弾にベンショーハは、10人の命で100人の命が救われる、 同じブランティカで育ったお前なら分かるはずだとイェーガーに同意を求める。 自分は死神、貴様のような善き心など持ち合わせていないと突っ撥ねるイェーガー。 ならば古代ブランティカの時代からの法、ガイアで決着をつけようとベンショーハが戦闘を仕掛けてくる。 戦闘勝利。貴様は人間と魔獣を買い被り過ぎている、いつか後悔する…そう言い残し息絶えるベンショーハ。 「帰ろ、お兄ちゃん…ラガに帰ろう…」ルディが言い、一同は海に沈むタワーから脱出。 マゴク王国に戻ると、どこからか男達がシエルを訪ねて来た。 「これで再びラピスは人々にとって重要な石になったんだ!」 男達―戦争屋―はそう叫び、シエルを刺し殺して去った。また戦争で大稼ぎ出来る、と言い残して。 ブルトン…ヒート村…ラガシップ…ラガの村…様々な思い出の地が蘇り、シエルは最後、 魔界の門の前に立っていた。シエルは魔界の門をくぐり、魔界へと堕ちて行く。 43 :LastBible3◆uiSZVGIywM:2006/10/03(火) 20 01 29 ID CMcivbma0 【OP(完全版)】 雪原。騎獣と死に別れ、ただもう魔界の門へ進むしかなくなったアレク。 …ついに、一人になってしまった―― シャドー・ウォーカー時代の思い出が去来する。 生まれた時から続く戦争の悪夢に希望を失いかけているグレンを、アレクが励ましている。 信じることだよ! いつか、きっと平和が訪れると! 我々人間も、魔獣も、幸せになるために生まれて来たんだよ! マーヤが、私とリンクルだけは幸せになるわよ!こんな美人を世の男達が放っておく訳がないわ、と 息を巻いていると、ランディが自分の部下(オーク)を紹介してやろうかとからかう。怒ったマーヤに 隊長何とかしてよと言われ、アレクは聞こえないフリをしている。砂漠での平穏なひと時。 悪夢…夢…全てまぼろし。それでも…誰より真剣に生きてきた 深い雪の中、いつしか膝をついてしまったアレクの前に、妻子の幻影が現れる。 メガロで家族と平和に暮らしていた頃。アレクは家族に、グレンから届いた手紙を見せていた。 グレンはラガで結婚し、子供にシエルと名付けたという。 よかった…皆幸せにやっているんだ…本当に、よかった… そう涙ぐむアレク。妻が寄り添う。 妖しい光が雪原に降り注ぎ、アレクは幻想から醒める。顔を上げると不気味な人工物がそびえていた。 「フフフ…ハハハ…魔界の門だ。ざまあみろポリスの連中め! アハハハハ!!」 アレクは魔界の門の向こう側に辿り着くと、その場に手をついてしまう。 「ここから先は魔界だ、誰も追って来られない。ポリスも、誰も…」 「…本当に疲れた、これで全部終わりだ…。グレン…お前だけは生き残れ…」 アレクはその場に倒れ伏す。傍らでオルゴールの蓋が開き、メロディが流れ出す――― 【魔界】 魔界は多数の町と、それを繋ぐゲートで成り立っている。その最下部には悪しきガイアの 集まる場所があり、時空を切り裂く『ベリアルの書』が封印されていた。 アレクは多数の魔獣を集めて下の街へ向かっているという。シエルはイリア、リンクルと 協力して下の街へ行く過程で、アレクの目的が『ベリアルの書』を使い地上へ復讐しに行く事だと知る。 地上ではラピスを巡って戦争が起きており、この上アレクが魔獣を地上へ連れ出せば 大量のガイアが流出して地上も魔界も滅んでしまう。魔界を統治するベリアル、バール、ルシフェルの 三魔王はアレクを止めようとするが、隊長に味方する元シャドー・ウォーカー達に足止めされている。 結果的に元仲間のバギと戦う事になり、悲しむリンクル。彼女を置いて一足先に下の街へ向かうと グレンがいた。アレクは以前と変わってしまっていたと言い、ポリスへの怒りを露にする。 彼を止めれば良かったのだろうか?苦悩するグレン。イリアはどうすれば良かったのかは分からない、 でも決めるのは自分自身だと言い、夫に付き添うためシエルと別れる事に。 シエルは三魔王を助けて共に最下部へ向かったが、アレクは既に地上へ出た後だった。 三魔王はルディの持つフォースの力に最後の望みを託す。 一方地上では、ラピスの産出地メギドで地割れが発生し、ラピスで出来たルシフェリウムが姿を現した。 「血と叫びの記憶であった前の戦争に懲りず…お前たちは再び戦争を起こそうとしている… 力によってしか治める事ができなければこの地に力をもたらそう、魔王が必要なら私がなろう…。 これより先、ラピスは我々魔界が管理する。 ガイアによってラピスを奪いたければ…ここに来ればいい。私はルシフェリウムで待っている!」 魔族に覆い尽くされた暗黒の世界。ルディはそれでも人間と魔獣を信じると叫ぶ。 「大地よ…空よ…生きとし生ける者よ…信じることの勇気と力…フォースをここに…」 ルディからフォースの力が放たれ、シエルと両親、リンクルの4人は地上へ戻ってきた。 44 :LastBible3◆uiSZVGIywM:2006/10/03(火) 20 02 38 ID CMcivbma0 【ルシフェリウム~ED】 シエル達は争いの元凶ラピスを全て破壊しようと決める。争いは残るだろうが、ラピスがなければ 人間は一から出直すチャンスにも恵まれる。もしかしたら人間が滅びるかも知れない。 それでも私は信じる。シエルが帰ってくると信じていたのと同じ位に信じる、とモチョワ。 シエル達がルシフェリウムに戦いを終わらせに行く間、別チームが魔界の魔獣から人間達を守ることに。 レナは魔獣三身合体を完成させ、ソルレオン、ケルベロスという強大な魔獣の召喚に成功しており 愛するルディに貸してあげるという。今日はレナの誕生日。プレゼントには平和が欲しいという。 アレクはルシフェリウムの最奥に待ち構えている。例えラピスが無くなっても同じ争いが繰り返されるだけ、 もはや人間と魔獣は信用できない。復讐のために得た力もラピスも譲る気はないと戦闘に突入。 アレクは劣勢になると魔界のガイアを呼び寄せ、人間の身体を捨てて魔獣ギルグークに変身する。 ギルグークを倒すとアレクは元の姿に戻り、やっと自分の戦いが終わったと息絶える。 外へ出るとラピスの結晶が空から降り始める。あの戦争が全てを狂わせたと呟くイリア。 グレンは誰もが平和を祈っていたが争いが起きたのだと応える。だが血と剣の時代は終わり、 これからは奇跡の時代、フォースの力を持つ子供達の時代がやって来る。 暫く後。赤いふくろう団はザマの丘に眠っていた宇宙船をアロンに修理して貰い、 リンクルにオーナーになって貰って、念願の月旅行を達成していた。 レナをエスコートして、窓から自分達の生まれた惑星テラを眺めるルディ。子供達を見守るグレンとイリア。 ヨナタンは船内で子分たちにガイアの使い方を教えており、教師になる夢を持ち始めている。 その脇で宇宙船をワープ走法させようと、こっそり危ない計画を立てているアロンとキャク校長。 ちび竜はテラドラゴンの妻子と一緒に船に乗り、やさぐれるゴズキを誰か紹介するからとなだめている。 モチョワは惑星の美しさに感嘆し、今この瞬間に死が訪れてもきっと悔やまないと言う。 そしてシエルに自分より先に死なないと約束してと頼む。が、しんみりしている所に全くふいんきを読めない 魔獣合成師ジジィ達が登場。宇宙まで合成師ネットワークを広げようと理想に燃える。 ミーナとメズキは相変わらず熱々である。イェーガーの所にメルウがやって来て、掃除中に見つけたと言う ボロボロの本を渡す。イェーガーは思わず驚きの声を上げる。それはブランティカ王女の日記だった。 ブランティカの人々は生き延びて、箱舟で宇宙へ脱出していたのだ。イェーガーは知らない内に 彼らの子孫―惑星テラに箱舟で帰還した、空の民―シエル達に会っていたのだった。 画面が切り替わり、月面に画面が切り替わってスタッフロール。三角錐のバリアに覆われた街が あちこちのクレーターにぽつぽつ増えていく。最後に箱舟が加わり再びオルゴールが流れてED。
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シルバー事件 part15-538~555,557、当Wiki連絡用掲示板内差し替え・追加スレッド-356~367 538 シルバー事件 sage 2005/06/08(水) 04 31 27 ID tnI3Jnuk 【シルバー事件】the Silver ゲームの特徴 ・事件発現編「トランスミッター」と解析編「プラシーボ」の二編から構成される。 ・「トランスミッター」は主人公の視点から見たシルバー事件。 ・「プラシーボ」はモリシマ トキオの視点から見たシルバー事件。 ・「ムーンライトシンドローム」と繋がっている部分がある。 ・EDはひとつ。ゲームオーバーはナシ。 ・ゲーム中はフィルムウィンドと呼ばれる、テキスト、イラスト、CGムービー、時には 実写映像などの情報を表示した複数のウインドウを一画面中に混在させる形式で展開される。 これが非常にテンポが良く、スタイリッシュ。 ・主人公の名はデフォルトが「アキラ」なのでこれで表記。喋らないタイプの主人公。 ・「トランスミッター」編を書き込みます。「プラシーボ」は割愛。 物語の舞台 ・国家経済行政特別自治区 24区 539 シルバー事件 sage 2005/06/08(水) 04 31 58 ID tnI3Jnuk 【case#0 lunatics】ルナティックス 満月の夜、帰宅の為に川沿いの道を車で走る刑事・クサビ テツゴロウ。 すると、道の向こうに一人の男の影が見える。 様子がおかしい。男は銃を構え、クサビの車目掛けて発砲してきた。 間髪銃弾を避けるクサビ。フロントガラスは粉々になる。 「畜生!なんだぁ?」 男は逃走。その片手には紙袋を抱えていた。 すぐさま凶犯課に連絡するクサビ。 男は近隣の無人施設「カリフラワー」に逃走したと連絡される。 リパブリック、開設されたばかりの特殊公安部隊。 今回の発砲事件の犯人確保が初陣となる。 護送車によって現地へと向かう三人の隊員。 主人公・アキラはその一人だ。 初の出動とあって車内に緊張が走る。 -カリフラワー内部- 施設内に進入するアキラたち。ロックされたコードを解除していき、犯人の後を追う。 途中、恐怖で震えるの女を発見する。 「タスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテ・・・」 540 シルバー事件 sage 2005/06/08(水) 04 33 12 ID tnI3Jnuk 女は極度の恐怖のあまり錯乱状態。丁重に保護する隊員。 隊員と別行動でアキラは犯人追うべく、最上階へ向かう。 隊員から無線で女が銃を持ち逃走した連絡が入る。 施設屋上には紙袋を抱えうずくまる男が居た。 「リアルナゲームリアルナゲームリアルナゲームリアルナゲームリアルナゲーム……」 男に抵抗する意思はない。確保しようとした瞬間、男は何者かに銃で撃たれる。 男、カザン リョウを射殺したのは先程保護された女、トウバ ルミだった。 「処分しろ!」 後ろでクサビの声がする。 アキラは銃を構えるが、躊躇する。 そして撃つ決断する間も与えられず、ルミはクサビによって射殺される。 クサビは息絶えたルミの亡骸に何発も銃弾を放つ。 「念すら残すな 現世の執着をブチ壊せ」 夜空には大きな満月。 ------------------------------------------ ※クサビは「死念」という人間を殺した後に出る、犯罪の念が見えます。 ガンガン銃を打ち込むのは、その死念を潰すため。 ※凶悪犯は、処分対象と呼ばれる=確保なんかしなくてその場で殺す。 それが凶犯課の仕事。 541 シルバー事件 ◆tsGpSwX8mo sage 2005/06/08(水) 04 34 04 ID tnI3Jnuk 【#1 decoyman 】デコイマン 遊離病棟に拘束されていた凶悪犯ウエハラ カムイが逃走した。 アキラたちリパブリックのメンバーはカムイ確保の為出動する。 カムイらしき人影を見つけ接近するが・・・ 部隊はあっという間に壊滅。 気が付くとアキラは病院に居た。軽傷だった。 ここで凶犯課はアキラの素性を調べるのだが戸籍、住民票などはすべて抹消済み。 アキラはクサビが属する凶犯課に配属されることになる。 -ウエハラ カムイとシルバー事件- 20年前に起きた、TRO/CCO連合幹部殺害事件。その首謀者がウエハラ カムイ。 10人の幹部を殺害し、幹部が高齢者だった為「シルバー事件」と呼ばれるようになる。 そのカムイを逮捕したのがクサビ テツゴロウ。 「シルバー事件」はメディアによって伝染するのを恐れ一般には公表されていない。 -凶悪犯罪課・通称 凶犯課- 「シルバー事件」直後、コトブキ シンジが立ち上げた中央警察部に属す伝染性凶悪犯罪を 即時抹消する組織。(凶悪犯罪はメディアを通して伝染するとされる) ■コトブキ シンジ(50代/♂) 本部長。凶犯課のボス。 ■ナカテガ ワモリチカ(30代/♂) 一課。公安出身。ニヒルで嫌味なキャリア。フェミニスト。 過去、女子校生連続殺人事件「ムーン」を担当する。 自称ロリコン (ムーンライトシンドロームの校長が犯人の事件) ■モリカワ キヨシ(40代/♂) 一課。コトブキから「シルバー事件」報告書作成を依頼されている 単独操作を得意とする。通称「ゴースト」サングラスにジーパン。 ■クサビ テツゴロウ(45/♂) 二課。コトブキへの忠誠心から凶犯課に参加。 張り込みをしたりと昔ながら刑事。口が悪いオッサン。 ■コダイ スミオ(26/♂) 二課。凶犯課の中堅 クサビとよくコンビを組む。ノンキャリア キレ者の好青年。性格は神経質だったり大雑把だったり。 ■ハチスカ チヅル(25/♀) 一課。科学捜査研究所出身 父親は24区長ハチスカ カオル 紅一点。言動が首尾一貫してなかったり、非常につかみ所の無い性格。 542 シルバー事件 ◆tsGpSwX8mo sage 2005/06/08(水) 04 34 50 ID tnI3Jnuk -カムイを追う- 凶犯課の刑事たちには、4年前のものとされるウエハラ カムイが街中を歩いている写真が 提示される。20年前に逮捕し、昨日まで病棟に拘束されていたのに? この二つの矛盾した事実を突きつけられた。 カムイは逃走中も殺人を繰り返しているらしく、しかも20代の女性ばかりが狙われている。 そして、夜 カムイが現われたという「バビロンショッピングセンター」へ向かう。 センターにははやり、若い女性が殺されていた。 途中、アキラは施設内で錯乱しかけた民間人を保護する。 男はアキラに向かって意味不明な言葉を吐きかけられる。 「オマエがカムイ」 -シェルターキッズ政策- これら「カムイ事件」でのウエハラ カムイは結局、「シェルターキッズ政策」の管理教育に よって人格が形成された人物だということがナカテガワから口頭で説明される。 (「シルバー事件」時に逮捕されたカムイとは別人。しかし、これによってウエハラ カムイ という存在の矛盾が解決されたわけではない) ここで、4年前ウエハラ カムイとデザイナーユニットを組んでいたという、シモヒラ アヤメと いう女が浮かぶ。 -スタジオ「グラジオス」- アキラはスミオと共に、アヤメの元を訪ねる。(そこで、4年前に二人で制作したという映像作品 を見る。それには“kill the past”というメッセージが表示されていた) スミオがアヤメにカムイについて訪ねる。しかしそれはそっけない。 長い沈黙の中、クローゼットからゴトッと音がするのに気付く。 クローゼットを開くと、そこにはガチガチに拘束されたカムイの姿があった。 とっさに銃を向け、逃走するアヤメ。それを追うアキラとスミオ。 543 シルバー事件 ◆tsGpSwX8mo sage 2005/06/08(水) 04 37 20 ID tnI3Jnuk -シェルター展示場- 「シェルターキッズ政策」20年前に発動。管理教育による人格形成が目的?政府はその実態を隠蔽 している(ナカテガワ談)そして当初の目的が済んだ後、シェルター展示場となる。 アヤメはここに逃げ込んだらしい。アヤメが入ったと思われるシェルターを探し出し、進入する。 シェルター内にはアヤメを囲むように幼い子どもが4~5人居た。 アヤメは語る。 ・カムイを自分のものにする為に拘束した。 ・カムイは精神を病んでいて、殺人なんかできない。 (要はずっと廃人状態) ・カムイは過去に複数の女たちと関係があった。 ・シェルターにいる子どもたちは、その時の子どもたち。 ・カムイはこのシェルターで育ったので、子どもたちは自然とこのシェルターに集まった。 (シェルターキッズは共有した意識を持つ?しかも子どもに遺伝する?) ・自分はカムイを病棟から出すために、リパブリックの部隊を襲った。 ・カムイが外に出たと解った過去の女たちは、カムイを求めた。 (カムイが外に出たと直感で解る=その女たちもシェルターキッズ?) ・その女たちを強く嫉妬した自分は、女たちを殺した。 アヤメは告白すると、自殺しようとする。それを止めようとするスミオ。 しかし、その決意は固い。 その時、子どもたちが声を発した。 「ぼくたちの きょうだい もころすの?」 アヤメのお腹の中にはカムイの子が宿っていたのだった。 そのままスミオの手によって逮捕されるアヤメ。 544 シルバー事件 ◆tsGpSwX8mo sage 2005/06/08(水) 04 38 34 ID tnI3Jnuk 一方、カムイは再び病棟へ収容される。 -病院- アキラはリパブリック隊長、ナツメ ダイゴの病室へ行く。 ナツメは先の襲撃により瀕死の重傷だった。息も絶え絶え、アキラに語る。 「こんな言葉を知っているか『花と太陽と雨と』 答えはカムイの中にある。 カムイはここにいない。カムイは隣人だ。カムイは覗いてるだけだ。わかるだろ?」 そしてナツメは息絶えた。 ------------------------------------------ ■ウエハラ カムイ(26/♂):精神症。シェルター生まれ。アヤメに監禁されていた。 「シルバー事件」のカムイとは別人。 ■シモヒラ アヤメ(25/♀):リパブリック隊員及びウエハラカムイと関係した3人の女性を殺害。 ■モリシマ トキオ(28/♂):ルポライター。ショッピングセンターでアキラに保護される ※スミオはアヤメに惚れている。アヤメもスミオに次第と惹かれるようになり、アヤメが投獄さ れ、後に「交際している」(スミオ談)とのこと。 545 シルバー事件 ◆tsGpSwX8mo sage 2005/06/08(水) 04 39 34 ID tnI3Jnuk 【#2 spectrum】スペクトラム 割愛。この回ではメンバーの様々な一面が垣間見れたり、今後の伏線がバシバシと張られます。 【#3 parade】パレード (ここも直接主軸に繋がらず割愛すべきだけど、非常に面白い話なので) 大財閥「ユキムラグループ」の邸宅が爆破され、会長が誘拐される。 身代金はユキムラの総資産2000億円をダイアモンドに替えろと要求。 アキラはダイアを手に指定された工場地帯へと向かう(ユキムラ絡みの工場地帯) しかし、不意をつかれ犯人からダイアを奪われる。 犯人は黒煙が沸き立つ巨大な煙突の中へ飛び込む。 2000億円のダイアは一瞬にして灰になってしまう。 身柄を解放された会長はユキムラグループの居城である「スノータワー」を自らの手で爆破し 命を落とす。 大財閥ユキムラは壊滅した。 546 シルバー事件 ◆tsGpSwX8mo sage 2005/06/08(水) 04 40 17 ID tnI3Jnuk -以降、事件の真相- スミオはミクモムラという、ユキムラの工場施設「ミクモ77」が軒を並べる村の出身。 スミオにはヒセキとフユキという親友がおり、2つ年上の少女「リル」は憧れの存在だった。 -20年前の事件- ミクモムラの者は皆、ユキムラの工場に勤めている。 工場の廃水が原因で公害が深刻化になり、大人たちは毎週デモを行っていた。 人体に及ぼす影響は次第に酷くなり、気が触れる人間が続出する。 その狂人の集まりから、いつしかそのデモは「パレード」と呼ばれるようになる。 狂った大人たちは、ミクモ77の管理人であるミクモ家を襲った。 (ミクモグループの分家にあたる) ミクモ家の者達は、村人を恐れ早々に出ており、家はもぬけの殻だった。 末娘のリルだけを残して。 スミオたちはリルを連れ、この狂った村から抜け出そうとする。 しかし、大人達にあっという間に捕まってしまう。 大人達はリルを「魔女」と罵る。 魔女の手助けをしたとして、スミオたちは罰を受ける。 547 シルバー事件 ◆tsGpSwX8mo sage 2005/06/08(水) 04 41 03 ID tnI3Jnuk ヒセキは魔女を見ないように目を潰され、 フユキは魔女に声をかけないように口を縫われ、 スミオは魔女の声を聞かないように耳に油を注がれた。 そしてリルは大人たちに犯され、8歳の少女は息絶えてしまう。 スミオらは全ての元凶であるユキムラを憎み、忌まわしいミクモを恨んだ。 -20年後- スミオらはユキムラを壊滅させる計画を実行する。 そして最後に、スミオはミクモムラを爆破し、過去を消したのであった。 ------------------------------------------ ■ヒセキ:ユキムラ邸爆破実行犯。首を吊って自殺 ■フユキ:ユキムラ会長誘拐事件実行犯。ダイヤと共に煙突に身を投げ焼死 ■ユキムラ リル:ミクモ77管理者の娘。20年前、デモの最中ミクモ村住人に陵辱・暴行され死亡 ■コダイ スミオ:ユキムラ会長誘拐事件実行犯。ミクモ村爆破後、逮捕 耳の障害は隠し続け、読唇術で会話を聞き取っていた。 548 シルバー事件 ◆tsGpSwX8mo sage 2005/06/08(水) 04 43 47 ID tnI3Jnuk 【#4 kamuidrome】カムイドローム この回ではいくつもの出来事が発生して、並行に進んでいく構造となっています。 ・私生活の盗撮(ネットでライブ中継)が原因で自殺するアイドル・バイアン サヤカ ・カムイの存在がネット、メディアを通し神格化される。 ・ネット上で「メソッド・タンク」というユニットが世の中の変革を企む。 ・24区に暗躍するNGO三派と様々な企業、団体との繋がり。 ・FSO:フロンティア派(保守派)環境の保全を主軸とした非営利組織として活動 20年前にTRO/CCO連合に暗殺者・ウエハラ カムイを送った、とされる。 現在では事実上消滅? ・TRO:テクノ派(急進的改革派)分子生物学系の技術を背景に、資源育成が主たる活動 ・CCO:シビック派(市民直接参加型)介護・教育・シビリアンパトロール(自衛団)が主たる活動 両派はTRO/CCO連合として合併する。24区の行政機関はこの二派の色が強い。 549 シルバー事件 ◆tsGpSwX8mo sage 2005/06/08(水) 04 45 41 ID tnI3Jnuk 【#5 lifecut】ライフカット ウエハラ カムイ、収容されていた病院から逃走。 約1ヶ月の潜伏、国家重要人物7名の殺害容疑。 国際環境ビル屋上にて狙撃隊に射殺される ■コダイ スミオ:免職処分・二課は事実上の解体 ■ナツメ サクラ:ナツメ ダイゴの娘。公安特殊総務より凶犯課へ転属 □コトブキ シンジ:死亡。 □モリカワ キヨシ:シルバー事件に関して記した手帳を誰かに渡し、死亡。 □ハチスカ チヅル:TRO/CCO連合側。モリカワとは深い関係だった。死亡。 □ナカテガワ モリチカ:FSO派の参謀でありながら、過去TRO派が推奨したアヤメ・マスプロ計画に 賛同する。死亡。 -カムイ・マスプロ- -アヤメ・マスプロ- TRO/CCO連合が提唱した計画。 適切な区民の環境を作り不適切な区民を排除するため、犯罪発生率の高い区民サンプルを照合し データ化検索して環境を奪う。 24区は巨大な実験場だった。 シェルター・キッズ政策は適切な区民の育成の場。 4年で1440人を排出 シェルターキッズはカムイのストック 男の部隊がカムイ、女の部隊はアヤメ アヤメのオリジナルはシモヒラ アヤメ アヤメも1440人、シモヒラが殺した3人の女・チヅル、サクラもアヤメ。 550 シルバー事件 ◆tsGpSwX8mo sage 2005/06/08(水) 04 46 27 ID tnI3Jnuk 24区地下施設へ向かうアキラ。 地下施設にそびえ立つ巨大なテレビ塔。その最上階にクサビは居た。 20年前のシルバー事件の舞台はここだった。 ここは10人の老人たちの墓。 クサビはアキラに上に居る管理者を殺し、過去と決別しろ。 テレビ塔のさらに上に、24区構想を実現した天才プログラマー・ネヅが居た。 区長ハチスカの片腕であり、24区を管理する者。 アキラはネヅを射殺する。 カムイ・マスプロとは、眼球白銀化現象のメカニズムの解明が目的だった。 ウエハラ カムイは2歳のとき「何かの生物の左眼球」を移植し→白銀化 アキラは対カムイの噛ませ犬として育てられたシェルターキッズ。 そして、アキラは次のカムイ。 -シルバー事件- 20年前の事件。フジワラ カムイ(フォーマットカムイ)はFSOの切り札の殺し屋。 TRO/CCOの重要人物の集まるテレビ塔に侵入し老人を皆殺しにした。 クサビはその場でフォーマットカムイを射殺。 それがシルバー事件 END 551 シルバー事件 ◆tsGpSwX8mo sage 2005/06/08(水) 04 48 21 ID tnI3Jnuk 【#! 談話室タムラ】 クサビから、喫茶店「談話室タムラ」に呼び出されるアキラ。 そしてシルバー事件の真相を聞く。 -シルバー事件の真相- 20年前、フォーマットカムイは老人に銀の目をくりぬかれ殺された。 フォーマットカムイは殺し屋ではなくただの民間人だった。しかし不老不死。 何故なら、銀の目を持つ者は不老不死。 老人たちは銀の目を巡り、殺し合う。 フォーマットカムイの銀の目を最後に手に入れたのは、ハチスカ ウミノスケ。 息子のハチスカ カオルを殺してIDを奪い区長になった。 現区長ハチスカ カオルの正体はウミノスケだった。 銀の目、だから「シルバー」 クサビに凶犯課から、新たなカムイが出たと連絡が入る。 「アキラ、お前は何者だ?」 552 シルバー事件 ◆tsGpSwX8mo sage 2005/06/08(水) 04 49 58 ID tnI3Jnuk 補足 ※「談話室タムラ」は全編クリアした時に出る後日談のような回。 最後に「アキラは何者?」という大きな疑問を残して終わります。 ・凶犯課のメンバーが死んだ背景には、派閥の闘争と私情が関係しています。 ・プラシーボ編の主人公 モリシマ トキオは区長ハチスカ カオルの息子 つまりチヅルとは兄妹。 ・モリカワの手帳はトキオの手に渡る。 ・プラシーボ編最終話でトキオは旅に出る。その後↓ 父ハチスカ カオル(ウミノスケ)から銀の目を奪う。 ・TRO/CCO連合主席はカイ ダイザブロウ ・FSO党首はサンダンスショット ↑の2人は「花と雨と太陽と」で登場する。 553 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2005/06/08(水) 06 16 29 ID jTo4KDQG なにがどうって訳じゃないけど、 ムーンライトはトワイライトの続編というよりも、平行世界だよね。 トワイライトの舞台は雛城町。ムーンライトの舞台は雛代台。 ムーンライトはシルバー事件の世界のほうが近いと思う。須田ゲーだし。 前に公式にあった年表、おっせかいかもしれないけど張っておく 年表 1990.11 凶悪犯罪課設立 1991.02 「ランニングオフ」クサビ、イシカワ担当 1992.11 「ロイヤルナイン」クサビ、モリカワ担当。コバヤカワ、イシカワ殉職 1994.04 「パワーガール」スミオ配属、初担当事件 1996.12 「スティルタウン」一斉処分。クサビ、モリカワ担当 1997.10 「ムーン」ナカテガワ担当 1998.07 「ガスキッズ」クサビ、スミオ担当 1999.01 「プレ・ルナティック」(『ムーンライトシンドローム』) 1999.01 「ルナティックス」(『シルバー事件』) 1999.03 「デコイマン」(『シルバー事件』) 1999.05 「アフターカムイ」スミオ、ハチスカ担当 1999.06 「スペクトラム」(『シルバー事件』) 1999.07 「パレード」(『シルバー事件』) 1999.08 「カムイドローム」(『シルバー事件』) 1999.?? 「フェイス」サクラ担当 1999.11 「ライフカット」(『シルバー事件』) 2000.01 2000年問題対応。サクラ担当 2000~ 「ラヴァーズ」クサビ、コウサカ、サクラ担当 ******* 「モンドアンドランド」(『花と太陽と雨と』) ******* 「ハイエナショット」クサビ、スミオ担当 ******* 「ライフアンドマネー」スミオ、コシミズ担当 ******* 「アニマルハンティング」クサビ、サクラ、スミオ、コウサカ、コシミズ担当 ******* 「ドアロック」クサビ、スミオ、コウサカ、サクラ担当 ******* 「エンジェルX」スミオ担当 ******* 「トリプルキッス」サクラ担当 ******* 「カットドクター」サカグチ、クサビ、サクラ、スミオ、コウサカ、コシミズ担当 ******* 「コール」クサビ担当 2001.12.24 モンドが探し屋になる 554 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2005/06/08(水) 06 30 47 ID jTo4KDQG 549 アレ? ナカテガワはアヤメマスプロ計画を憎んでいたんじゃなかったっけ? 「1440人の幼女の人生を狂わせた」ので。 (ナカテガワは自分がロリコンだと公言している) 555 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2005/06/08(水) 08 19 21 ID tnI3Jnuk 554 ナカテガワは国際フェミニスト連合書記長でもあるほどのフェミニストだから憎んでいると思う。 ムナカタ(テクノ派アヤメ・マスプロ計画者)を射殺したのも、ただの嫌悪感からだと思うし。 ただ、ムナカタとの会話で ナカテガワ「『アヤメ・マスプロ』コードネーム:エルボー 稟議書は拝見しました。捺印もしました」 ってくだりがあるから、フロンティア派の参謀としては賛同せざるえなかったんじゃないかな? もしくは印を押した当時、マスプロがそんな酷い計画とは知らされてなかったとか。 557 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2005/06/08(水) 10 22 56 ID HcX/UtXv ナカテガワは計画に関して完全に理解していたでしょ。 その方針には心底反対だったけど、FSO派幹部として、捺印しなくてはならない立場だった、と。 だから、そんな稟議書を提出してきたムナカタを、ナカテガワは許せなかった。 結局は、ナカテガワもただのコマの一つに過ぎなかった、と最後に分かるけどね。 ナカテガワがムナカタを射殺したんじゃなくて、逆にナカテガワが射殺されたんだと思ったけど? 356 :シルバー事件:2012/09/27(木) 19 34 37 ID ??? シルバー事件(PS)の現行版は[トランスミッター]サイドのみが投稿され、究明編の[プラシーボ]サイドが未投稿なので、 [プラシーボ]サイドのストーリーを投下します。 [トランスミッター]サイドも、可能な限り追補します。 357 :シルバー事件:2012/09/27(木) 19 36 07 ID ??? [プラシーボ]サイドの主人公は モリシマ・トキオ。 本業はフリーライターで、普段は芸能人のゴシップ記事を追っている。 元々は大手の通信社で事件記者をしていたが、本人曰く「説明するのも情けないようなゴタゴタ(後に、エリカ絡みだと明かされる)」で退社。 泥酔中に、多額の報酬と引換に「ウエハラ・カムイ」について調査することを通信社時代の上司であるイノハナにメールで依頼され、引き受けてしまう。 「プラシーボ」とは、モリシマの愛飲する煙草の銘柄。 「アカミミ」という名前の亀を飼っていて、チャットでのハンドル名は「亀男」「亀吉」 358 :シルバー事件:2012/09/27(木) 19 37 02 ID ??? [※1 YUME]ユメ 4/7 「ウエハラカムイ」に関して予備知識のなかったモリシマは、ネットからウエハラカムイが3月27日に囚われていた病院から脱走し、殺人事件を起こしていたと知る。 ただし、軽傷だった[トランスミッター]サイドの主人公アキラが、他の隊員とともに重傷を負ったと報道されている。 # のちに語られるが、犯人にはアキラに手を出せない理由があった。 4/8 Today s Word「蛇の道は蛇」 カムイ調査に行き詰まったモリシマは、通信社時代の同僚エリカに助言を求める。 モリシマはかつてエリカを口説いたものの、見事にフラれ、現在はイノハナと結婚している。 エリカから、カムイ事件は24署凶犯課が捜査しているため、その凶犯課のクサビという刑事に当たるべきというアドバイスを貰う。 4/9 Today s Word「河童の川流れ」 イノハナから、カムイの目撃者であるエンザワ・カイジに取材のアポを取ったとメールが来る。 モリシマは午後4時に蜂須賀町の喫茶店でエンザワと会った。エンザワは見た目は50過ぎの平凡なサラリーマンのようだった。 エンザワは5日前の真夜中、バビロンショッピングセンター(以下、馬日倫SC)のそばを歩くカムイを見たという。 この情報は警察にも話したという。 # [トランスミッター]サイドでは、この情報を元に、アキラが単独で閉店後の馬日倫SCに突入することになる。 エンザワが「カムイは新月のようだった」「カムイは日常を歪めることができる」などと意味不明な発言をしたため、 モリシマはエンザワを「カムイ信奉者」と見なし、この証言に疑問を抱く。 モリシマはその足で、カメのエサを購入するために馬日倫SCに立ち寄る。 # [トランスミッター]サイド でモリシマはその後、馬日倫SCの2階で倒れているところをアキラに保護され、 # アキラが感じた被害者ナナミ・ケイの残留思念を共有することとなる。 359 :シルバー事件:2012/09/27(木) 19 38 05 ID ??? 4/10 モリシマは、寝覚めると、エンザワに会ってからの記憶が無いことに気づく。 4/11 モリシマの記憶は未だ戻らない。 ネットで馬日倫SCの事件を知る。犯行があった時間、馬日倫SCは営業中で、買い物客で賑わっていたと報道されている。 # つまり、[トランスミッター]サイドでアキラが馬日倫SCに突入したのは、犯行から数時間後だった。 24署でクサビに会い、アヤメのアトリエでカムイが拘束されたと聞かされる。 モリシマは馬日倫SCでモリシマは被害者ナナミ・ケイの残留思念を感じ、事件当日にナナミ・ケイと、もう一人の別の女性(アヤメ)と会い、そしてアキラに会ったことも思い出した。 4/12 モリシマが調べたアヤメの戸籍は改竄されており、本籍地は不明だった。 モリシマは、エリカから教わったアヤメのアトリエを訪れ、アヤメとカムイの共同制作のCGムービーを見て「狂っている」とコメント。 作品にはOPムービと同じように「Kill the past.」(過去を、殺せ)というメッセージが入っている。 4/14 モリシマは、エンザワはアヤメの事も知っているのではないかと思いつく。 モリシマと再び会ったエンザワは「カムイよりもアヤメのほうが完全」という意味不明の主張を展開しつつ、 「アヤメはカムイの子供を欲していた」「アヤメは先ほど逮捕された」と真相も語る。 4/15 エリカは、アヤメの戸籍が改竄されていた事と、アヤメの殺人の手際の良さから、アヤメの過去に疑問を持つ。 モリシマがネットでエリカとチャットしていたところ、エリカとの通信が切られ「蝙蝠」というハンドルネームの人物が乱入し、カムイに関わるのを止めるよう警告する。 # [トランスミッター]サイド【#2 spectrum】 の冒頭で、蝙蝠からアキラ宛に「わたしは あなたを見ている隣人である」「モリシマトキオと関わるな」というメールが届く。 [※1 YUME]おわり 360 :シルバー事件:2012/09/27(木) 19 39 58 ID ??? [※2 HANA]ハナ 7/1 Today s Word「瓢箪から駒」 自宅の部屋の窓を覗いたモリシマは、眼下の自宅マンションの駐車場で現場検証をするアキラを見かける。 どうやら、モリシマの自宅マンションから人が転落して亡くなったらしい。 転落して死亡したのは、301号室に住むヒルマ・ケンイチ(24)。 モリシマは凶犯課のアキラがこの事件の捜査をしている事に疑問を抱き、調査を始める。 クサビは何故か高級住宅街にある「ヴィラ ユキムラ」を張り込み続けている。 7/2 Today s Word「知らぬ神より馴染みの鬼」 アキラがスギタ・コウイチという少年と接触している事から、その少年の周辺を調べたところ、 コウイチの友人コバヤシヒカルが、先月22日に心臓マヒで死んだことがわかる。 コウイチ少年が話を聞こうとするモリシマを避けるため、モリシマはエリカにコウイチ少年から話を聞き出すように依頼する。 7/3 アキラが[トランスミッター]サイドで事件当夜にモリシマの足音を聞いたという証言をもとに、モリシマの自宅に聞き込みに来る。 エリカはコウイチ少年と接触を始める。 7/5 モリシマは「スラッシュ」というハッカーに「蝙蝠」の調査を依頼する。 7/6 エリカから電話が入る。コウイチ少年から昨日受け取った手紙をモリシマの郵便受けに投函したという。 手紙にてコウイチ少年は、ヒカル少年の復讐のため、ヒルマケンイチを殺したと告白していた。 モリシマは「コウイチ少年には 殺さない という能力が欠けていた」と日記内で断ずる。 モリシマは、抜け落ちた自分の少年時代の記憶をたぐろうとするが思い出せない。 [※2 HANA]おわり 361 :シルバー事件:2012/09/27(木) 19 41 56 ID ??? [※3 TSUKI]ツキ 7/7 スラッシュから、「蝙蝠」のメールアドレスが分かったというメールが届く。モリシマはそのメールアドレスにメールを送ってみる。 # このメールアドレスは、[トランスミッター]サイド【#2 spectrum】で、アキラ宛に送られた蝙蝠からのメールの、発アドレスと同じ。 7/8 昨日送ったメールアドレスから「parade」というタイトルで「ゲッシングゲーム」(なぞなぞ)という、なぞなぞが4問書かれたメールが送られてくる。 モリシマの行きつけのバー「ジャック ハマー」のバーデンから、1問目はマザーグースの詩で、答えは「盲目の男」だと教えてもらった。 7/9 モリシマはエリカと協力し、残りのなぞなぞの答えをマザーグースから見つけ出す。2問目の答えは「針と糸」 7/10 「parade」というタイトルで返信メールが届いており、なぞなぞの答えは正解だったので、おとぎ話を教えてくれるとのこと。 お姫様と、少年たち 3人の、思いでのみ 雲は、黒く穢れてゆき 村が、滅び去った 後には、悪夢をたべるバク 風と共に消え去る # おとぎ話の内容は、[トランスミッター]サイド【#3 parade】のOPムービーと同じものである エリカが、このメールの発送日時が 1979年8月2日7時75分64秒に設定されていることに気がつく。 このことから、「雲は、黒く穢れてゆき」は公害を指しており、1979年に少女が殺された「ミクモ77」という村との関連が有るのではないかと目星をつける。 7/11 エリカはミクモ77に住んでいた老人を探し出し、話を聞く。 おとぎ話の3人は、それぞれ、目が見えない、口がきけない、耳が聞こえないこと。 おとぎ話の少女は少年たちの努力も虚しく、暴徒に連れ去られて生贄にされたこと。 また、公害はユキムラ財閥によって引き起こされたと老人は語った。 ユキムラ邸が爆破されたというニュースが報道される。 362 :シルバー事件:2012/09/27(木) 19 42 48 ID ??? [※3 TSUKI]ツキ Part.2 7/23 モリシマがミクモ77から帰宅。 7/24 モリシマは電話でクサビに、ミクモ77出身者が疑わしいことを告げる。クサビは、ユキムラは無事で、ユキムラ邸爆破の犯人は分からないと言う。 # [トランスミッター]サイドでは、既に7/19にマンション「3モンキーズ」にて爆破犯ヒセキハナオが自殺してる。 モリシマは、アパート「ヤミクモ」に住む、昔ミクモ77に住んでいた老人を訪ねる。 目の見えなくなった少年は目を、口が聞けなくなった少年は口を、暴徒に針と糸で縫われたという。そしてもう一人は、棒で耳を突かれて鼓膜を潰されたという。 老人曰く「見ざる言わざる聞かざる」とのこと。 # [トランスミッター]サイドでは2ヶ月前、「猿が笑った」とだけ書かれた紙がユキムラ財閥に届いていた。 7/26 # [トランスミッター]サイドで身代金の6000億円相当のダイヤモンドを受け取った犯人が、そのまま工場の煙突に飛び込んで自殺。 エリカからメールが届き、煙突に飛び込んだ犯人は口を縫われていたという。爆破犯は目を縫われていた。 モリシマ宛に「parade」というタイトルのメールが再び届く。 メールには、モリシマが「蝙蝠」だと思ってメールを送っていたアドレスは、蝙蝠とは無関係の爆破犯ヒセキハナオに届いていたことが書かれており、「花火は好き?」という言葉で〆られていた。 そのメールはヒセキの死後、自動でモリシマに送信されるように設定されていた。 7/27 再びアパート「ヤミクモ」へ。老人はおとぎ話の少女がユキムラ家の遠縁に当たるユキムラ リルだったことを思い出す。 老人は、まだボスが残っていると言う。 8/1 昨日ユキムラ財閥本社ビルが爆破されたというニュースが飛び交う。 モリシマはハラキリバッティングセンターでスミオと密会する。 スミオはヒサオのおとぎ話は不要な改行が入っていたこと、そのメールのへんてこな時間は、ビル爆破のためのコード番号だと語る。 8/2 午前0時にミクモ77が爆破された。 [※3 TSUKI]おわり 363 :シルバー事件:2012/09/27(木) 19 48 16 ID ??? [トランスミッター]サイド の追補 【#4 kamuidrome】カムイドローム 8/21 モリシマトキオからアキラにメールが届く。 モリシマのメールによると、最近、女の子が相次いで行方不明になっていて、「ロニー・ロケッツ」というクラブが舞台となっているらしいとのこと。 8/22 【#2 spectrum】で、蝙蝠からアキラ宛に送られたメールと同じ発アドレスから、再びメールが届く。 # [プラシーボ]サイド[※3 TSUKI] にてモリシマがヒセキハナオとメールをやり取りしたアドレスでもある。 メールには、蝙蝠の警告に反して【#2 spectrum】内でモリシマに会ったことを咎める警告と、モリシマを近いうちに射殺するという予告が書かれていた。 24署にて会議。ナカテガワが、昨日のモリシマのメールの内容と同じ事件について説明する。 結局、アキラが単独でこの事件の担当となる。 アキラはその夜にクラブ「ロニー・ロケッツ」に潜入。 「ロニー・ロケッツ」にて、「丸穂ランドにいるグラマーな女性が店の奥の楽園に案内してくれる」という噂を聞く。 # 「マルホランド」は[プラシーボ]サイドの主人公モリシマの行きつけのタバコ屋で、店には老眼のおばさんしか居ないが・・・ アキラはクラブの店員からdark-angelのURL入りフライヤーをget。 ナカテガワはアキラのメールアドレスでdark-angelに入会申し込みしてしまう。 8/24 梅安さやか自殺 8/25 昨夜、バイアンサヤカの死を悲しんでワンワン泣いたナカテガワだが、同僚の前では平静を装う。 ハチスカチズルは髪型を変えている。 8/26 オールドマン(フルヤトモノリ)がカムイネットをクラックする。 9/8 アキラ宛にdark-angelから入会許可の通知のメールが届き、キンジョウビルに来るように指示される。 メールには「遅刻娘をお願いする」というメッセージも添えられている。 9/9 アキラがキンジョウビルに向かうとナカテガワと知り合いだという少女がいる。 ここにいた他の人(宇宙人?)は「素数が割り切れる次元」に行ってしまったが、彼女だけ遅刻したので置いていかれたという。 少女は「こっちの世界の人によろしく言っておいて」と言い残し、アキラの目の前で忽然と姿を消してしまう。 オールドマンとニュートラル(ナカマ)による、Method Tank計画は中央警察の計画停電により阻止される。 Method Tank計画とは、世界中のコンピューターを、オールドマンが作った高性能OSに書き換えるものだった。 計画停電は世界各地で行われた。 【#4 kamuidrome】おわり 364 :シルバー事件:2012/09/27(木) 19 51 55 ID ??? [プラシーボ]サイド [※4 AI]アイ 9/2 イノハナから「カムイネット」をマークせよとの指示がメールで届く。 カムイネットのURL(www.shineshinedan.com)とパスワード(indonoyamaoku)を入手し、カムイネットのチャットに入ったモリシマだが、住民に相手にされず、情報は得られない。 9/3 蝙蝠から昨日のカムイネットのチャットのログ付きのメールが届く。メールにはカムイに関わるなという「命令」が付されている。 モリシマは、自殺したバイアンサヤカのように自分も監視カメラで盗撮されているのではないかと思う。 モリシマは再びスラッシュに蝙蝠の調査を依頼する。 モリシマがバー「ジャック ハマー」へ行くとエリカが店に来ていた。モリシマは実家の母から送られてきたザクロをエリカに手渡す。 モリシマの母(モリシマミサオ)からのメールには、ザクロはモリシマトキオの好物だと書かれていたが、モリシマはそのことを思い出せない。 エリカに母のことを聞かれたモリシマは、自分が7歳の時に養子になったことを話す。7歳になるまでモリシマトキオはどこにいたのか? モリシマトキオの本当の親は? 9/6 Today s Word「茶碗を投げれば綿にて受けよ」 24署でクサビに会い、アキラにメールしただろうと言われるが、モリシマの記憶にはない。 # [トランスミッター]サイド 8月21日にアキラに届いたメールのこと。では、誰が送ったのか?(モリカワ?) 9/8 蝙蝠からスラッシュを殺したというメールが届く。昨日からスラッシュと連絡が取れていない。モリシマはスラッシュを直接知らないため事実確認ができない。 モリシマはネットで「スラッシュを殺した蝙蝠を殺せ!」と書き込みまくる。 9/9 エンザワから電話があり、ヒタカツ操車場跡地で会うことになる。 エンザワは、モリシマがイノハナだと思ってメールをやり取りしていた相手が、実はイノハナでないことと、 エンザワはその人物にモリシマの監視を指示されていたことを語る。 しかしエンザワは、この件の黒幕の忠実な部下ではなかった。このため自嘲して「蝙蝠」と名乗り、モリシマの調査の妨害を行なっていたのだ。 エンザワいわく、エンザワはカムイやアヤメを彼らの幼い頃から、そしてこの先まで、ただ見守るのが役目なのだと語る。 そしてエンザワはモリシマに銃口を向ける。しかし、その瞬間、エンザワは誰かに銃撃されて死ぬ。 何とか自宅に逃げ帰ったモリシが、チャット越しにエリカへ「オレは逃げる」と告げると、エリカはモリシマの自宅まで駆けつける。 モリシマは飼っていた亀をエリカに託して、先程の言葉とは逆に自宅から動かない。 日付が変わろうとする頃、モリシマの自宅のドアを何者かがノックし、モリシマに「行こうか」と声をかける。モリシマは観念して自室を出ていった。 Love less [※4 AI]おわり 365 :シルバー事件:2012/09/27(木) 20 04 08 ID ??? [トランスミッター]サイド 【#5 lifecut】ライフカット (前半だけ追補) 11/30 24署凶犯課二課解体。クサビは一課に異動。凶犯課にナツメサクラ、ミコシバケンタ着任。 コトブキは副所長に昇進。本部長の後任にはナカテガワが昇進。 コトブキはクサビの前で「しょうがない」と言ったため、クサビはコトブキを射殺。 # 【#2 spectrum】内で、クサビは「オレの前で しょうがない と言った奴は殺す」とは言っていたが・・・。 # コトブキは【#3 parade】内で、サカグチダイキチから部下に殺されないように注意しろと忠告を受けていたのだが。 ナカテガワの指揮により、ウエハラカムイが国際環境庁ビルの屋上で 処分 される。 12/24 アキラにモリシマから情報屋のキンジョウに会えというメールが届く。 キンジョウビルにいるキンジョウタケシはモリカワに会えという。丸穂ランドの自販機に細工があるという。 キンジョウは、ある記憶装置を開放するとバックアップのウエハラカムイが動き出すと語った後、異次元に消える。 マルホランドの地下にある秘密駅でアキラはモリカワと会うが、モリカワはクサビに射殺される。 その直前にモリカワは、シルバー事件の捜査メモが書かれたモリカワの手帳をモリシマに託していた。 アキラはホームに停車した特別急行ネヅ4号に乗り込む。列車はハチスカシンソウ公園にある最終駅マスプロセンターで停まる。 マスプロセンター駅ではハチスカチズルが、愛するモリカワを殺された復讐としてクサビを殺そうと待ち構えていたが、アキラを尾行していたナツメサクラがハチスカチズルを射殺してしまう。 ナツメサクラはアキラに「カムイ・マスプロ」「アヤメ・マスプロ」計画の概要を語りながら、アキラをテレビ塔地下にあるシェルター群に連れてゆく。 ハラキリバッティングセンターでナカテガワはロリコンの代表として、20年前にアヤメ・マスプロ(コードネーム エルボー)を立案したムナカタを殺そうとするが、返り討ちに合う。 ミコシバもムナカタが射殺する。 アキラはシェルター内でエンガワが「カムイ・マスプロ」「アヤメ・マスプロ」計画の遂行を任されていた人物だったことをなどを知る。 (続きは、既に投稿されている通りなので、略) 366 :シルバー事件:2012/09/27(木) 20 09 26 ID ??? [プラシーボ]サイド [※5 HIKARI]ヒカリ 12/27 Today s Word「落花枝に戻らず破鏡再び照らさず」 モリシマは9/9以来、久しぶりに帰宅する。 # [トランスミッター]サイドでは11月30日にアキラと会い、「秘密は全てわかった」と言っている。 モリシマは蝙蝠が死んだ後、過去の記憶が蘇っており、自分がシェルター・キッズだったことを思い出していた。 エリカから届いていたメールを読む。 9月16日に届いたメールではエリカの苗字が変わってユカワエリカになっている。 9月23日の届いたメールで、9月9日にエリカがモリシマの部屋に来た理由は、一緒に逃げるつもりだったと告白。 エリカからのメールには、戻ったら連絡が欲しいと書かれているが、モリシマはエリカに連絡しない。 モリシマは馬日倫SCで再び残留思念と接触する。モリシマの残留思念を感じる能力は日々強まっている。 ナナミケイの残留思念は、自分が媒介となってカムイをモリシマに届けたという。 12/28 モリシマは「マルホランド」にプラシーボを買いに行く。マルホランドはいつものおばさんが普段通り営業している。 モリシマはバー「ジャックハマー」のバーデンから、自分が同性愛者でドMであることを告白される。 12/29 Today s Word「自由とは必然の洞察である」 ジャックハマーのバーテンからモリシマがバーに来たことを聞いたエリカから、メールが届く。 モリシマはエリカとチャットし、カムイ事件の真相がシェルターキッズ政策にあることを知らせる。 モリシマはアヤメのアトリエへ行き、アヤメの残留思念を感じる。アヤメの残留思念は「アヤメ・マスプロ」について詳細に語る。 モリシマは次に操車場跡地へ行き、エンガワの残留思念を感じる。 エンガワは、この24区をゲームのように管理するネズが、自分の遊び道具として町を破壊するカムイを作ったのではないかと考えていた。 モリシマは失踪中にクライアントの男から、モリシマがシェルター・キッズとして育成されていたが途中で落ちこぼれとして隔離されたことや、 ハチスカ区長は20年前のミクモ77の事件によって急速に支持を集めて区長に初当選したこと、 また、モリシマがアキラを殺せば残留思念の能力から開放されることなどを知らされる。 そして、そのクライアントこそモリシマトキオの実の父親であった。 12/30 モリシマは決意する。 「夢の中で 花を摘もう 月に照らされながら 愛を感じよう すべてはあるがままに すべてと向かい合って すべては自分のために 前を向いて進んでいこう 光とともに」 12/31 モリシマは残留思念にまとわりつかれながら、どこかへと旅立った。 [※5 HIKARI]おわり [プラシーボ] is Over... 367 :シルバー事件:2012/09/27(木) 20 27 29 ID ??? 以上で、[プラシーボ]サイドのストーリーは終了です。本当にありがとうございました。
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1.あなたのチャンネル名を教えてください ゆなぽch 2.チャンネル名の由来があれば教えてください。 HNがゆなぽなのでゆなぽchです。 3.あなたの年齢を教えてください。(20代などでもOK) 心は10代です。 4.あなたの血液型を教えてください。 A型 5.あなたの所在地を教えてください。 愛知県 6.一人暮らしですか? 現在は実家です。 7.配信に使っているゲーム機を教えてください。 主にPS2です。 8.配信しているPCのスペックを教えてください。 こちらを参照してくださいね。^^ 9.回線はADSLですかFTTHですか? 光です。 10.いつもいつ(何曜日・どの時間帯)配信してますか? 平日は23時くらいがメインで、土日は休みならお昼過ぎくらい? 11.あなたの配信歴はどれくらいですか? 最初に配信テストをしたのが11月くらいで、本格的に配信開始したのが 2006年の1月くらいからです。 12.最高何時間配信したことがありますか? 15時間くらい? 13.あなたは学生ですか?社会人ですか? 社会人です。 14.あなたの配信の見所はなんですか? 誤字、誤読・・・? 15.配信を始めてみようと思ったきっかけはなんですか? 一番最初に見た配信は友人宅で見たトカゲさんの配信で、 BF2をやっているのを見て凄く楽しそうだったので。 16.配信中、視聴者とコミュニケーションは取っていますか? それがメインなので当然です! 17.視聴者の数は気になりますか? 数よりもカキコ数が正直気になってしまいます。(´・ω・`) 18.いまよりも視聴者を増やしたいと思いますか? いろんな人と交流したいので、YESです。 19.配信中、ふさがっていたり崩壊していないか、リレーの状況が気になりますか? 安定性重視なのでちょこちょこリレー状況は確認しています。 20.新作ゲームとレトロゲーム、どちらが好きですか? 両方大好きかも 21.次世代機(Xbox360、PS3、レボリューション)を買う予定はありますか?興味はありますか? PS3は絶対買います!(初期ロットで) 22.人生の中で最高傑作のゲームは何ですか? 多すぎて書けません。。・゚・(ノД`)・゚・。 23.配信した中でいちばん好きなゲームはなんですか? 音ゲーが大好きなのでポップンミュージックです。 24.こりゃひどいな、と思ったクソゲーを教えてください(3つまで) 特に無いかもしれません。 25.好きなゲームのメーカーがあれば教えてください コナミ、スクウェア、カプコン etc... 26.これまでで特に思い出深い配信がありましたら教えてください へたれさんと仮面様と一緒にBFをプレイ出来た事です! 27.得意なゲーム、または得意なゲームのジャンルはありますか? 自分の中では音ゲーが一番出来るかもしれません。 28.苦手なゲーム、または苦手なゲームのジャンルはありますか? シューティング 29.あなたは自分のゲームの腕前をどう思っていますか? へたれ 30.お気に入りの配信者はいますか? 鼻声様 31.目標としていたり、見習いたいと思う配信者はいますか? 鼻声様 32.視聴者の立場だったらどのような配信を見たいと思いますか? リスナーとコミュニケーションが取れる配信。 33.配信するうえで何かポリシーのようなものはありますか? Hなのはいけないと思います!(`・ω・´)b 34.配信中、自分の配信が実況されるのをどう思いますか? 度が過ぎなければ良いと思います。 35.リレー配信に参加したことはありますか?または今後参加してみたいと思いますか? 2006年3月現在参加した事はありませんが、今後あるなら是非参加してみたいです! 36.タイムアタックに参加したことはありますか?または今後参加してみたいと思いますか? 個人的に暇配信さんとTAをやる事は在ります。(いつも負けていますが) 37.スカイプで他の配信者と話をしたことがありますか?または話してみたいですか? へたれさん、仮面様、その他いろんな配信者様とお喋りした事はあります。 38.カイレラなどで他の配信者と対戦したことはありますか?または対戦してみたいと思いますか? すねーくさんとKOF98を対戦した事があります。 39.リレー、TA、その他でPeercastであったらいいなと思う企画はありますか? あるようでなかなか思いつかないです・・・ 40.あなたはマイクを使いますか?または今後使う予定はありますか? マイクは現在使っています。 41.あなたはカメラを使いますか?または今後使う予定はありますか? カメラは高性能なのを購入したらもっと活用したいと思います。 現在はたまーに使う程度です。 42.家族や友人や恋人を配信に登場させたことはありますか?または、登場させてみたいと思いますか? 2006年3月現在は無し。今後登場の可能性は有 43.ゲームとは関係のない配信をすることはありますか? そっちの方が実は多いかもしれません。 44.難度の高いやり込み、縛りプレイを配信したことはありますか?またはやってみたいと思いますか? ゲーム自体あまり上手い方では無いのでやり込み縛りはやらないかもしれません・・・ 45.配信のためだけにお金をかけたことはありますか? ゲーム等は配信の為に購入しています。 46.いつまで配信は続ける予定ですか? 飽きるまでやり続けます! 47.今後新たにプレイしてみたいゲームがあれば教えてください いろいろあって書き切れません。 48.なんでも実況V以外に2ちゃんねるでよく見ている板があれば教えてください 2ちゃんねる自体たまにしか見ないので特にこれといって無いかもしれません。 49.ゲーム以外に何か趣味があれば教えてください 音楽聴いたりとか、昼寝、etc... 50.最後に、視聴者のみなさんにひとことお願いします こんな配信ですが見てくださって有難うございます! 今後ともよろしくお願い致します。
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極限脱出 9時間9人9の扉 part55-77~80,84~87,89~93,96,97,100~102,105,109~117 77 :極限脱出9時間9人9の扉:2011/01/19(水) 00 32 40 ID EfhVx5qo0 極限脱出9時間9人9の扉です。 マルチEDなので、ベストEDルートを書きます。 主人公が目を覚ますと、そこは見知らぬ部屋だった。 三段ベッドのある狭い部屋で、一つしかない金属製のドアはロックされている。 ドアには、赤いペイントで「5」と大きく書き殴られている。 手に、ゴツいデジタルウォッチのような物がはまっていて、全く外れない。 文字盤には、時刻ではなく「5」とだけ大きく表示されている。 よく船にあるような丸い窓がある。ここは船の中なのだろうか? 外は真っ暗で何も見えない。目を凝らしていると、その窓が急に割れた。 水が吹き出してきて、みるみる内に部屋が浸水していく。 主人公は焦りながら脱出の為探索を始めた。 探索中、姿見を見て最後の記憶を思いだす。 自分は深夜自宅アパートに帰宅し、窓が開いていたので不審に思い近づいた。 その時ガラスに、自分の背後に黒づくめの人影が映っているのが見えた。 分厚いフード付きマントにガスマスクのその人物は、白い手榴弾のような物を床に投げた。 そこからガスが吹き出して…意識が薄れ行く中、そいつの声が聞こえた。 「光栄に思うがいい。お前は選ばれたのだ。お前にはゲームをしてもらう。 ノナリーゲーム 。生死を賭けた、運命のゲームだ。」 狭い部屋を調べ回ると、「数字根」について書かれたメモと、数字の描かれたカードを見つけた。 【数字根】 数字を足して、合計が2ケタ以上になったら、1ケタになるまでケタ同士を足して出た数。 例えば、5,9,6,3なら、5+9+6+3=23→2+3=5で、数字根は5。 数字根が5になるように、カードリーダーに数字カードを差し込むと、ドアが開いた。 水と共に部屋を飛び出し、階段を駆け上がると、豪奢で品のいいアールヌーヴォー風の広間に出た。Cデッキとプレートに書かれている。 優美な木製の大階段をBデッキへ登ると、8人の男女に出くわした。 彼らもまた同じように拉致され、主人公より早く脱出し探索していたらしい。 その中に1人、知った顔があった。 小学校卒業で別れ別れになったきりの、幼馴染の倉式茜だ。初恋の相手でもあった。 思いがけない再会に、主人公は正直テンションが上がる。 78 :極限脱出9時間9人9の扉:2011/01/19(水) 00 36 19 ID EfhVx5qo0 やはりここは船の中のようだ。Cの上にはA、Bデッキの2フロアがあるが、どちらも扉が施錠されていて広間から先に進めない。 階下を見に行くと、Dデッキは完全に水没し、そこで水位はぴったり止まっていた。 Cデッキの広間には、開かないドアの他に、明らかに異質な2つのドアがあった。 頑丈な金属製の扉に、それぞれ「4」「5」と描き殴られていて、脇に指紋認証のようなデバイスがある。 そこで唐突に、艦内放送が流れ出した。 声は、「ノナリ―ゲーム」の主催者、この船の船長「ゼロ」と名乗り、ゲームのルールの説明を始めた。 【ルール】 ・皆の手首にはめられたものは、それぞれの数字を表わす「バングル」。 この船から脱出した時か、装着者の心臓が停止した時に自動的に外れるようになっている。 ・目の前にある数字のドアは、「ナンバリングドア」。 この船には、1~9のナンバリングドアがある。 ・ナンバリングドアに書かれた数と同じ数字根になるよう、複数人のバングルの数字をデバイスに読み込ませるとドアが開き、そのメンバーだけがそこを通れる。 一緒にドアを開けられるのは、3~5人までである。 ・このゲームのゴールは、この船を脱出すること。 今から9時間後、船は沈む。脱出口は船のどこかにある「9」のナンバリングドアだけ。 放送後、お互いを呼び合う名前を決めた。 安全性を考慮して本名は伏せ、自分のバングルの数字に因んだニックネームを名乗る。 淳平は、うっかり最初に本名を名乗った為、1人だけ本名で呼ばれる。 メンバーは、バングルナンバー順に、以下の9人。 79 :極限脱出9時間9人9の扉:2011/01/19(水) 00 43 46 ID EfhVx5qo0 1【一宮】 爽やかなナイスミドル。聡明で冷静な、頼もしいおじさん。 威厳があるが温厚で、揉めがちなメンバーを諌めるお父さん的存在。 2【ニルス】 盲目の知的な青年。非常に博識で、落ち着いている。 全盲だが、音の反響や空気の動きで物の位置が分かり、本人曰く「走ったり殴ったりもできる」。 妹の四葉を、深く理解し慈しんでいる。 3【サンタ】 ちょっと不良じみた銀髪の青年。24歳。 マイペースで協調性が無く、ドライな性格だが、案外おどけた所や抜けた所がある。 4【四葉】 小柄で愛らしい18歳の少女。兄のニルスをとても慕っている。 元気娘だが結構シニカルで口も立つ。計算が得意で頭の回転が速い。 5【淳平】 主人公。大学4年生。 こういうシチュエーションの主人公にしてはヘタレでなく、結構乱暴な口も聞く。 6【紫】 本名は倉式茜。本名を名乗ろうとしたが、主人公の勧めで紫と名乗ることに。 主人公の幼馴染で、初恋の相手。彼女も、淳平のことを憎からず想ってくれているようだ。 清楚で優しく、しっかりした心根を持つ女の子だが、割と天然で間の抜けた所もある。 7【セブン】 目つきと柄の悪い大男。でもいい奴。 拉致と共に記憶喪失にされている。タイタニック周りの歴史にやたら詳しい。 8【八代】 踊り子のような、際どい衣装のお姉さん。 我侭で抜け目ない、和を乱すだけのビッチかと思いきや、元セキュリティソフト会社勤務で博覧強記の才女、PCがあると無双というギャップキャラ。 9【9番の男】 挙動不審な中年男。チュートリアルの為に死ぬ感じの人。 基本的には初対面同士らしいが、ニルスと四葉は兄妹で、主人公と紫(茜)は幼馴染だ。 セブンは記憶を失っていて、自分の事を思い出せずにいる。 80 :極限脱出9時間9人9の扉:2011/01/19(水) 00 58 14 ID EfhVx5qo0 9番の男はニックネームを名乗らない。「ボクは君達と行動する気は無いからね」 そう言って、四葉に飛びかかり、ナイフを突き付けて人質に取った。 目の前の 5 のドアに、四葉と一宮のバングルを認証させ、自分の9を認証する。 1+4+9=14→1+4=5。 5 のドアが自動的に開く。 9番の男は四葉を突き放し、1人で扉をくぐった。 「それじゃボクは一足先に脱出させてもらうよ。ごきげんよう。」 気味の悪い笑みを隔てるように、また自動でドアが閉まる。 そしてすぐに、向こうからドアを叩き始めた。 「開けてくれ!ここを開けてくれぇ―!!ボクは騙されたんだ!アイツに、アイツにィィ―――!!!!」 奇行とはまさにこの事である。開けてやろうとしたが、バングルが認証されない。 見ると、デバイスの液晶にはENGAGED(使用中)と表示されている。 9番の男は、一しきり訳の分からない事を喚いていたが、突如爆発音が響き静かになった。 デバイスの表示がVACANT(空室)に変わり、恐る恐る3人選んで認証を行った。 扉の先は、一面血の海だった。ドアの前には、9番の男だった肉塊が転がっている。 体は腹から破裂したようにズタズタになり、傍らに9のバングルが無傷で転がっていた。 怯える皆に、ニルスが「ルールの続きがある」と切り出した。 ニルスが目を覚ました時、ポケットに点字のプレートが入れられていたそうだ。 【ルール】 ・参加者は、カプセル型爆弾を飲み込まされている。現在は小腸の辺りにあり、吐き出すことは出来ない。 ・扉の脇にある赤いデバイスは、RecognitionDevice通称「RED」。 扉を入った先にも同じようなデバイスDeactivationDevice通称「DEAD」がある。 ・手首のバングルは、体内の爆弾の起爆スイッチである。 REDで認証し、ナンバリングドアを通過することでスイッチは起動し、何もしなければ81秒後に爆弾が爆発する。 ・REDで3~5人が認証してドアを開く。ドアを通過すると起爆スイッチがONになる。 ドアが自動で閉まった後、ドアを開いたのと同じメンバーがDEADにバングルを認証させれば、起爆は解除される。 ・ナンバリングドアは一方通行。そして基本的には一度しか通れない。 そのドアを進んだメンバーが全滅しない限り、そのドアは 使用中 ということになるから。 ”このルールは開始しばらく伏せておく、盲目の君へのアドバンテージだ。皆に教えるも、活用して邪魔者を排除するのも君次第だ。”そう書かれていたらしい。 広間の時計によれば、今は午後の9時過ぎ。翌朝6時に船は沈んでしまう。 皆はルールに従い、 4 と 5 のドアにそれぞれ分かれ、先に進むことに決めた。 主人公は、サンタ、茜、八代と共に 4 のドアを開いた。 急いでDEADに認証すると、バングルの警告音が止まり、一安心。 ドアの向こうにあったのは、客室の並ぶ廊下だった。 殆どのドアが施錠されているが、隅の2部屋だけが開くようだ。 突き当たりには、星座のマークの扉がロックされている。 84 :極限脱出9時間9人9の扉:2011/01/20(木) 02 40 31 ID qY6BBa1X0 ここから基本的に、施錠されてない部屋を探索して仕掛けられた謎を解き、見つけた鍵で星座のドアを開けて進む、というのを繰り返し進んで行く。 幼馴染の茜と同チームで嬉しい主人公。基本的に茜とニコイチで行動する。 探索中に仲間と、後の伏線になって来る雑談をする。 このタイミングでない物も、ここにまとめておく。 【ノナ】 ノナリ―ゲームの「ノナ」は、9を意味する接頭語。 1の「ユニ」や2の「バイ」と同じ。 9人が9時間以内に9の扉を抜け脱出を目指す、それがノナリ―ゲームだ。 【この船は何なのか?】 この船はレトロな巨大豪華客船と見える。というか内装がタイタニックにそっくりらしい。 セブンが、この船はタイタニックの姉妹船 ギガント だと推定する。 ギガントはタイタニックと同じ規格、内装だが、一次大戦の時に、一部改造されて病院船としての機能も持っている。 【Ice9】 成分は水だが、分子の結びつきが変異している為、36℃まで溶けない氷が存在する。 【Allice】 完全に生前の美貌を保ったエジプト王女のミイラが、本物のタイタニックには積まれていた。 彼女がまるで生きているかのようで、ただ全身が凍ったように硬かった。 体中の水分がIce9で出来ているからではないかと言われており、彼女はAll-Ice…アリスと呼ばれていた。 彼女はギガントの持ち主だった富豪に秘密裏に買い取られ、「ギガントのへその下、知識の森を抜けた小部屋」に隠されたと伝えられている。 この船がギガントなら、アリスもこの船のどこかに眠っているのだろうか。 【フューティリティ】 小説家モーガン・ロバートソンの書いた海洋小説。 タイタニック沈没の14年前に書かれたに関わらず、細部に至るまでタイタニックと一致する豪華客船が、氷山にぶつかり沈没するという内容だった。 しかも、ロバートソンは実際のタイタニックの乗客だったのである。 ロバートソンは未来を予言したことになる。あたかも、時を越えて14年後の自分とシンクロしたかのように…。 サンタと一緒に寝室を調べていると、不意にサンタが何かを差し出した。 「なぁ、これやるよ。」 押し花にしてラミネート加工した、四つ葉のクローバーだった。 ソファの隙間にはまっていたらしい。 「俺の嫌いな言葉は四つある。Hope、Faith,Love、Luckだ。四つ葉のクローバーには、それぞれの葉にリーフワードがあるんだぜ。今の四つがそうだ。」 希望、信頼、愛、幸運。いい言葉ばかりなのに。 サンタはおどけてクローバーを押し付けてくるので、遠慮なく貰っておく。 85 :極限脱出9時間9人9の扉:2011/01/20(木) 02 45 43 ID qY6BBa1X0 途中、複雑なだまし絵が飾ってあった。それを見た八代が、これに似た「だまし絵」を、ある学術書で見たと言い、内容を教えてくれる。 【形態形成場仮説】 実際にシールドレイクが提唱した理論。 大まかに言うと、誰かの知識が、全く接触無く他者に伝わる事。100匹目のサル。 【実験例】 だまし絵クイズを2つ用意し、片方の正解をTVで放送する。片方は公開しない。 TV放映の前後に、それぞれ違う地域(TV放映国とも違う国)で、約1000人にその2つのクイズを出す。 正解を放送しなかったクイズは、正解率が放映前後で9.2%→10%に対し、正解を放送したクイズは、正解率が3.9%→6.8%と倍増した。 主人公は、一発でそのだまし絵が「犬」だと正解する。 進むうちに、無数のドアが面した長い廊下と、大きな両開きの扉に行きついた。 大きな扉を開けると、呆気に取られる程広い部屋を、整然とベッドが埋め尽くしていた。 ここは大病室なのだろう。やはりこの船は、「ギガント号」だ。 奥に、 8 、 7 、 3 のナンバリングドアと、何も書かれていない扉が1つ、計4つドアがあった。 しかし、REDの液晶に表示が無く認証もできない。下部のスロットから基盤が抜かれているようだ。 試すがめつしているうちに、 5 のドアに入ったチームも大病室に入ってきた。 一度別れても、ナンバリングドアの前にまた合流できる、そういう風に工夫されているようだ。 5 のチームが、あの無数の部屋を何室かざっと調べたところ、全て病室だったらしい。 基盤を探す為、人海戦術で全ての病室を調べることになる。 自分の受け持ち区画を済ませて大病室に戻ると、大体皆集まっていた。 誰も基盤を見つけられなかったのに、REDが起動している。皆が大病室を空けた隙に、ゼロが基盤を挿したのか。 そして、いくら待ってもニルスが帰ってこなかった。探しに行くが、どこにも居ない。 既にここだけで2時間ほど時間を食っているので、捜索を打ち切り進むことになる。 しかし、今いる7人では、どう分けても全員先に進むことはできない。どのドアでも誰か1人余るのだ。 そして、一度誰かが通ったナンバリングドアは、使う事が出来ない。 八代は、「犠牲になる人を投票で決めましょ」と言い出す。 茜はそれに反発するが、表示の無いドアは開かず、ナンバリングドアは全員じゃ通れない。 「私が残ろう。」 一宮が立候補する。「君達が救助を連れて帰って来てくれるのを待っているよ」と。 「だめです!犠牲は1より0の方がいいに決まってるじゃないですか!」 茜は泣きながら一宮を見捨てるのを拒むが、一宮は麻酔薬を自分に打ってしまう。 一宮は、製薬会社の経営者なのだそうだ、速攻性の麻酔薬が売りの会社で、今も携帯していたらしい。 茜が吹っ切れるように、それを打ってくれたのだろう。 眠りに落ちた一宮に感謝しながら、もう一度チームを編成する。 1が居ないと 3 は通れない。 7 8 はどの計算でも主人公と茜は同じになれないので、別れ別れになる。 「淳平くん…絶対また会えますよね?」 茜と涙の別れをしながら、メンバーにひきずられてそれぞれのドアへ。 主人公は、四葉、セブンと3人で 7 のドアを開いて進む。 86 :極限脱出9時間9人9の扉:2011/01/20(木) 02 52 08 ID qY6BBa1X0 四葉は、兄のニルスが行方不明になった事で、塞ぎ込んでいる。 2人きりの時に、主人公はサンタ経由の四つ葉のクローバーと、受け売りのリーフワードで四葉を慰めた。 「愛」し、「信頼」し、「希望」を持ち続けること、その3つが揃って初めて「幸運」がやってくると。 四葉は思いがけずとても喜んでくれる。 「ねぇ、実験って聞いて思い当たることない?」と唐突に聞かれ、きょとんとしていると 「そっか…じゃあ、淳平がリーフワード知ってたのは偶然だね。」 そう言って四葉は、とんでもないことを教えてくれる。 9年前にも、同じこのギガント号で、ノナリ―ゲームが行われたと言うのだ。 しかも、ニルスと四葉もそれに参加していたと言う。 詳しい事を聞きたいが、セブンが呼びに来たのでお預けになる。 2人きりの時にしか、この話題を出さないと取り決める。 しばらく進むと、拍子抜けするぐらいすぐに、 8 のチームと再会できた。 更に、鍵を見つけて扉を開けると、それは大病室のあの表記の無いドアだった。グルっと回って戻ってきただけだ。 もちろんそこでは一宮がぐーすか寝ている。叩き起こして、微妙な再会を喜び合う。 1が居れば 3 のドアが開けられる。 3 も大病室に戻って来るだけだろうが、ニルスを探す四葉を尊重して、一宮とセブンと四葉は 3 の扉へ。 残りは、探索で見つけた鍵を使って未知のフロアを下見しに行く。 一度最初の広間に戻り、そこから二手に分かれて違うフロアへ進んだ。 主人公は茜とペアになって、エレベーターの先を調べに行く。 エレベーターには下に行くボタンしかない。しかしDデッキは水没しているはずだ。 表記によると、更に下にEデッキとボトムデッキがあるらしい。 主人公は二つのボタンを押して素早くエレベーターを出、降下したエレベーターを呼び戻した。 戻って来たエレベーターは全く濡れていなかった。Dより下は浸水していないのだ。 ゼロは、Dデッキだけを水で満たせるよう、船を改造したことになる。 一体、どれだけ莫大な予算を注ぎ込んでいるのだろう? 改めて2人で降りると、Eデッキには 6 のドアが、下のボトムデッキには、 2 のドアがあった。 上に戻って、サンタと八代ペアと合流する。2人はAデッキで 1 のドアを見つけていた。 87 :極限脱出9時間9人9の扉:2011/01/20(木) 02 53 03 ID qY6BBa1X0 3 に入ったメンバーと合流する為に、大病室に戻る。 待っていた3人は、ひどく暗い雰囲気だった。特に四葉は、虚ろな目をしている。 「ニルスが…、ニルスがな…死んでたんだ。」 セブンに案内されて、無記名のドアから現場へ行く。 7 と 8 で開かなかったシャワー室が、 3 チームによって開けられていた。 その中には、血と人の破片が惨たらしくぶちまかれていた。 9番の男と同じ、爆死だ。狭い部屋で爆発したからか、原型を留めていない。 でも確かにニルスのジャケットである左袖から、開放骨折した惨たらしい手の残骸。 その傍らに、 2 のバングルが無傷で転がっていた。 そのシャワー室は、 3 のドアからはすぐの所で、そこにDEADがあった。 基盤を探していたあの時、誰かが持ち場を離れてニルスを殺したのだ。 犯人は少なくとも2人。それぞれとニルスのバングルで 3 を開け、ニルスだけ放りこんだ。 ドアを通って起爆スイッチが起動したニルスは、縋る思いでDEADまで辿りついたが、もちろん1人だけ認証しても、起爆は解除されない。そして81秒が立ち… 数字の組み合わせを計算すれば犯人は推測できるだろう。 でも、タイムリミットまであと3時間しかない。犯人捜しも、それを追及する時間もない。 抜け殻のような四葉を励ましながら、 1 と 6 と 2 のチーム編成をする。 89 :極限脱出9時間9人9の扉:2011/01/20(木) 14 40 53 ID qY6BBa1X0 ※ここで一度、違うルートに張られた、このEDの伏線を書きます。 このルートを先に見ないと、ベストEDは見られず、内容も関わりがあるので、大事な所を抜き出します。 ■サンタの妹■ サンタが、妹についてぽろりと話す。 サンタは身寄りが無く、妹と助けあいながら世知辛い世間を生きてきた。 サンタは、妹のサンタクロースだった。毎年どんなに家計が大変でも、時間をかけて妹の望むプレゼントを用意した。 その妹はもういない。何年も前に死んでしまったのだそうだ。 ■四葉の死■ ニルスの死体発見後、塞ぎ込んだ四葉を慰められず、彼女は単独行動が多くなる。 9年前の話は途中で打ち切られ、中々四葉と2人になれず数度目の別行動時に、四葉は何者かに刺殺されてしまう。 ■ゼロの手紙■ 四葉の死んでいた一等客室は、主人公チームが一度探索した場所だった。 その時開けられなかった金庫を再び調べると、周りに錆びが落ちていて、四葉の指も茶色く汚れていた。 四葉は、この金庫を開けたのだ。四葉のポケットにメモが入っていた。 「真実は去り、真実は去り、真実は去った。答えは弓手の闇に眠っている。」 金庫の中には、更にゼロからの手紙が入っていた。 ・9年前にも一度、ノナリーゲームは行われている。 ・バングルナンバー 2 は、9年前のゲームの参加者である。 ・ノナリ―ゲームは、クレイドル製薬が秘密裏に行った生体実験だった。 ・それを行ったのは、クレイドル製薬の社長を中心にした4人のメンバー。 ・今回ノナリ―ゲームを開催したのは、9年前の首謀者に裁きを下し、当時のノナリ―ゲームで奪われた、無垢な魂を救う為である。 という内容だった。主人公は手紙を隠し、皆には秘密にする。 90 :極限脱出9時間9人9の扉:2011/01/20(木) 14 42 33 ID qY6BBa1X0 ■ニルスの生存と暗号解明■ 最後の最後で、ニルスがひょっこり生還する。 ニルスは棺桶の中に閉じ込められ苦しんでいるが、ロックを開くパスワードの手がかりが無い。 焦った主人公は、藁に縋る思いで、四葉の遺したメモを読む。 「真実は去り、真実は去り、真実は去った」 真実→right→右、去る→left→左 「答えは弓手の闇に眠る」 弓手=左手、左手といえばバングル。バングルの文字盤は黒い。 会心の閃きを得て、主人公はバングルの左右のリューズを交互に操作した。 バングルの数字が明滅し、数字が幾つか表示されて5に戻った。 その通り棺桶のパネルに打ち込むと、見事棺桶が開きニルスが出て来た。 ニルスは眠らされていたらしく、浦島状態で呑気な顔。 四葉が死んだことを誰も言い出せず、そのままになる。 ニルスは、修道士のような服を着せられている。 爆死体は、ニルスの服を着ていた。あれは誰だったのか。 ■一宮の正体■ 主人公はふとしたきっかけで、一宮が「相貌失認症」だと気付く。 【相貌失認症】…人の顔が識別出来ない脳神経疾患。 人の顔を区別出来ず、全体の特徴を捉える事が出来ない。 気付いただけで黙っていたが、ニルス生還、ゼロの手紙、9番の男のバングルが無くなっていたことで状況が変わる。 ニルスの服の男と四葉を殺したのは一宮だ。 ニルスが別人だと咄嗟に気づかない人物は、一宮だけだ。 9番の男の「9」、一宮の「1」、男の「2」で「3」のドアを開けて男を蹴り込んだのだ。 理由は、一宮こそクレイドル製薬の社長だから。 過去の自分を知るニルスと四葉を、危険因子として排除したのだ。 そう暴き立てると一宮は豹変し、9番の男も自分がハメたと哄笑する。 一宮は紫を人質に取り、他に2人選んで「9」の扉を開けようとするが、四葉が殺されたことを知り激怒したニルスと相討ちになり、焼け死ぬ。 ■茜の死■ 茜は、探索中に度々倒れる。 一時的に高熱を出して動けなくなるが、数十分で収まる。 一宮に連れ去られた後、再会した時にまた高熱を出していて、そのまま息を引き取った。 基本的に茜はベスト以外の全てのEDで死ぬ。 茜の死後、拉致された時と同じ催眠弾で眠らされてしまい、そこでED。真相解明不能。 91 :極限脱出9時間9人9の扉:2011/01/20(木) 14 45 52 ID qY6BBa1X0 ※ここから、またベストEDのストーリーに戻ります。 主人公は、自分が四葉と行動できるよう、希望ドアを紙に書く投票制を提唱し、イカサマをしてゴリ押す。 結果、 1 に主人公、四葉、一宮。 6 に八代、セブン、サンタ、紫(茜)。 2 は保留になった。 1 の先は、海図室と操舵室だった。操舵室の奥にはロックされた船長室もある。 作業分担と称して、一宮を操舵室に追っ払い、四葉と2人になる。 四葉と2人きりになって、9年前の事を聞く為、あえて茜と離れたのだ。 しかし、ニルスの死で四葉は、とても話に付き合ってくれる心境ではない。 しばらく四葉を慰めた後、操舵室へ行き一宮と船長室のロックを開いた。 すると…、中で全く知らないじいさんが死んでいた。 明らかに船長っぽい服、ご丁寧に 0 のバングルの人物が、船長室で死んでいる。 ここまでされると、逆にこの人がゼロでないことは一目瞭然だ。 一宮は海図室を調べに行き、四葉と主人公は船長室に残る。 この老人は、斧で刺されて死んでいる。 でも、凄惨な爆死体を見た後だからか、人が死んでるというショックが希薄だった。 そんな事を話していて、ニルスの左手の開放骨折のひどさを、主人公はポロリと語ってしまう。 失言だったと慌てたが、いきなり四葉が主人公の胸に飛び込んできた。 ニルスの左手は、義手なのだと言う。 「あの死体…お兄ちゃんじゃなかったんだ…!」 嬉し泣きする四葉を抱きしめながら、主人公も安堵する。 「ありがとう、淳平…。私、淳平がくれたクローバーがあったから、ここまで頑張ってこれた 本当は、「絶望」と「不信」と「憎しみ」でいっぱいだったけど、これがあったから…」 そこまで効果があるとは思わなかったので、ちょっと照れ臭い。 正直に、リーフワードはサンタからの受け売りだと告白すると、四葉が目を丸くした。 「じゃあ、サンタは私達の仲間だったんだ?!そうか…お兄ちゃんは目が見えないし、私はネヴァダのチームだったし…」 訳が分からない。 ちょうど一宮が室外へ探索に出かけているので、9年前のノナリ―ゲームの詳細を聞く。 92 :極限脱出9時間9人9の扉:2011/01/20(木) 14 49 41 ID qY6BBa1X0 【ノナリ―ゲームの正体】 9年前、同じ ギガント 号で、ノナリ―ゲームが行われている。 ある製薬会社が、秘密裏に行った生体実験だった。 実証しようとしたのは、形態形成場仮説という理論。 【形態形成場仮説の研究】 その実験の首謀者は、この理論を研究し次の結論を出した。 生き物には、大いなる共通の意識があり、個体の経験や発見がそこに書き込まれ、距離や時間に関係なく、別の個体もそれを読みとれる。 人類にも、それは存在する。大多数の人類がそれを読み書きする力をほぼ失っているだけである。 それにアクセスする力が強い人間も、未だ存在する。 【実験の理由】 危機 と 閃き の2つが、その力を飛躍的に上昇させるという仮説がある。 被験体に命の危機を与え、極限状態で謎を解かせることによって、形態形成場を立証、実用段階への一歩を踏み出す為、ノナリ―ゲームが計画された。 【18人の子供達】 製薬会社の系列下の病院を通じて、9組の兄妹が被験体に選ばれた。四葉とニルスもその中の1組だった。 これは、兄妹の片方が「書き込む力」に優れていると、もう片方は「読みとる力」が強い傾向がある為。 18人の子供達は、拉致されて2組に分けられた。 読みとる力 が強いチームは、海上のギガント号へ。 書きこむ力 が強いチームは、ネヴァダ砂漠の地下に作られた、ギガント号内部を完全に再現した実験施設「Q棟」へ送られた。 【9年前のノナリ―ゲーム】 ルールは、今進行中のゲームとほぼ同じだが、 ・ネヴァダのチームは、もちろん水没はしない。ギガントは9時間後に沈没する。 ・ギガント号のチームには、ヒントが与えられず自力で謎を解いて進むことが出来ない。 ネヴァダチームがヒントから謎を解いて形成場に答えを書きこみ、ギガントチームがそれを読みとって進んでいかなければならない。 胸糞の悪くなるような実験だ。 しかし四葉とニルスが生還している以上、形態形成場仮説は立証されたことになる。 「私は、ネヴァダのチームだったから、ギガントのことはお兄ちゃんに聞いただけなんだけど…。」 9年前、ギガント号で皆が仲間割れしそうになった時、ニルスが四葉のクローバーでみんなを励ましたそうだ。 四葉の9歳の誕生日の為に、ニルスは1年かけて四葉のクローバーを9本集めていた。 それを全員に配り、リーフワードを教えて、愛する兄妹と再会することを誓いあった。 ギガント号の子供達にとって、四葉のクローバーが結束の証になり、お守りになったのだ。 それでも、ノナリ―ゲームは1人の死者を出してしまった。 「亡くなった子は、ギガント号の子だったから、私は直接会ったことはないの。女の子だったって。」 93 :極限脱出9時間9人9の扉:2011/01/20(木) 15 00 09 ID qY6BBa1X0 一宮が戻ってきたので、探索を再開する。 もう一つある扉のロックを解除すると、Bデッキの大広間へ出た。 6 のチームもそこへ合流して、主人公は無事茜と再会する。 「淳平くん!見つかったんですよ、最後のドアが!」 9 のドアがとうとう見つかった。よく抜け駆けせず戻ってきてくれたものだ。 ナンバリングドアは5人までが一度しか使えない。1345678の、全員が 9 を通る事は出来ない…。 ゲーム開始からあったこの不安は、その場に行くと一度氷解した。 礼拝堂の様な場所の正面に、大きな 9 の扉。その脇の壁にも、ちょこんと 9 の扉があった。 9 の扉は2つあったのだ。仮に1から9まで全員が生存すれば、1+2+3+5+7=18→1+8=9、4+6+8+9=27→2+7=9 全員がすんなり通れる。 もし疑心暗鬼に陥り、ここに来るまでに殺し合っていたら、罪悪感に苛まれる。 そういうゲームだったのだ。 そして、不安は大きくなって戻ってきた。 今居る組み合わせでは、3人と4人に分かれても、片方しか数字根が9にならない。 制限時間の6時までは、あと90分ほど…。 黙りこむ皆の前に、セブンが一歩歩み出た。 「誰も突っ込んでくれねぇようだな。自分で言っちまうぜ。…俺が1人で残る。」 1+3+5=9、4+6+8=18→1+8=9 7さえ抜ければ、3人3人で扉を通れることになる。 「ここを抜けちまえば脱出なんだ。お前らが助けを連れて帰ってきてくれるのを待ってるぜ。」 そう言うが、一宮の時とは訳が違う。もう時間も少ないし、一度出たらどうなるか分からない。 全員が、セブンを置いていくことを却下した。 セブンと口喧嘩ばかりしていた八代さえ、大変な剣幕で反対する。 ちょっといい雰囲気になりかけるが、1人黙っていたサンタが口を開いた。 「俺はまだ何も言ってないぜ?」 戸惑う皆に、セブン1人置いていくのは反対だとサンタも言う。ホッとしかけたが、 「置いていくのは、3人じゃねえとな。」 サンタが突然、紫に銃を突きつけた。そのまま、一宮、八代にバングル認証するように命令する。 拒否する2人の目の前の床に、サンタは弾を撃ち込む。間違いなく実弾だ。 「なんで…?だって、だってサンタは私達の仲間だったはずで…クローバーのリーフワード、知ってるんでしょ?」 四葉の問いに、一瞬サンタの頬が引きつる。しかし冷たい態度は変わらなかった。 「認証にはバングルだけあればいい。別にお前らの体は要らないんだぜ?」 そう言って銃を構える。 主人公は、拒否する一宮と八代に向かって、「行ってくれ!俺達は俺達で何とかする!」と叫んだ。 このままでは死者が出る。それに…最悪でも茜は脱出できる…。 3人がサンタに連れて行かれ、正面の 9 のドアから出ていく。 残ったのは、主人公、四葉、セブンだ。 96 :極限脱出9時間9人9の扉:2011/01/20(木) 20 45 31 ID qY6BBa1X0 この3人は、最初にも組んだし人柄も信頼できる、打ち解けたメンバーだ。 この先どうしようね、と顔を見合わせていると、急にドンドンとくもった音が聞こえた。 何かを内側から叩いているような音だ。祭壇の奥に、電子ロックのついた棺桶が安置されていて、その中から音が聞こえる。 中にいる誰かは、酸欠なのかもしれない。音がどんどん激しくなる。 焦るが、どこにもヒントらしきものが無い。こうしている間に中にいる人が死んでしまったら… 「真実は去り、真実は去り、真実は去った。」 雷光のように、文章が頭の中を駆けた。 全く覚えの無い、文脈も分からない文章だ。それなのに分かる。これは暗号だ バングルのリューズを、右左と交互に操作して、表示された数列を棺桶のロックに打ち込む。 棺桶がパクリと開き、中からニルスが起き上った。 「お兄ちゃん!!!」 四葉がニルスに飛びつき、わぁわぁ泣き始めた。感動の再会だ。 ニルスは、今さっきまで眠らされていたらしく、何が何だかわからないようだが、とりあえず妹をなだめている。 時間が残り少ないが、セブンは四葉をひきはがすような無粋をする男ではない。 主人公は、先程の脳裏を駆けた文章のことを考えていた。さっぱり分からない。 改めて見ると、ニルスは修道士のような黒い衣を着せられていた。 では、ニルスの服を着て死んでいたのは、一体誰だったのか?そして船長室の老人の正体は? 四葉も落ち着いたので、一同はニルスに状況を報告し合い、先に進む算段をする。 めでたいことに、ニルスが加われば2+4+5+7=18→1+8=9で、 9 の扉を通れる。 しかし主人公は、「進む前に確かめたいことがある。四葉、ポケットの物貸してくれ」と頼む。 バレてたか、と四葉がポケットからバングルを取りだした。 船長室の老人が付けていたとおぼしき、0のバングルだ。 まず、全員自分のバングルで認証すると、 9 の扉は開いた。 そのまま通らず閉まるのを待って、今度は0のバングルと四葉と主人公で認証する。 これが本当に0なら、0+4+5=9でドアは開くはず。しかし、扉には「ERROR」と出た。 「やっぱりな。これは0じゃないんだ。」 ある組み合わせで認証し、このバングルは 6 だという答えが出た。 今までの謎ときには、頻繁に十進法ではなくアルファベットを使った進法の問題が出てきた。 つまり、これは数字の0ではなく、アルファベットのOなのだ。 では、6は2人いるのか?いや…紫(茜)の6もまた6ではなかったとしたら。 ニルスが、「彼女は9だったのではないだろうか」と言い出す。逆さまにバングルがはめられていたのではと。 「そしたら、今まで紫ちゃんが通ったナンバリングドアの計算が、めちゃめちゃになっちゃうじゃん。」 四葉は、今までのチーム分けを全て記憶していた。 紫が通ったドアのメンバーをメモ帳に書きだし、6を9に直してしまうと、 4 9+3+5+8=25→7なので×、 8 9+3+8=20→2なので× 6 9+3+7+8=27→9なので×、 9 9+3+1+8=21→3なので×。 97 :極限脱出9時間9人9の扉:2011/01/20(木) 20 51 18 ID qY6BBa1X0 ここで全員同じ事に気づく。サンタが必ず紫と同じチームになっている。 仮にサンタの数字が何なら、全ての計算式が破綻しないのか? 答えは、0。ゼロだ。 サンタがこの仮説の通りゼロだったとしたら、彼は主催者にもかかわらず、四苦八苦してゲームのルールに則っていた事になる。 しかし、だからこそ処刑や進行が自動で行われるよう、手間をかけた細工がされていたとも言える。 そろそろタイムリミットまで1時間を切った。不気味な軋みが聞こえ始めている。 一同は急いで 9 の扉をくぐり、先に進んだ。 そこは廊下になっていて、奥に星座の鍵つきのドアがある。まだ謎解きが待っているようだ。 9時間ぎりぎりで 9 を開けていたら、お陀仏になるところだった。 ここはボトムデッキ、一番底なので、最上階まで今から登る事になるのだろうか。 開けられる扉は1つ。そこは壮観な大書庫だった。 博識なニルスに助けられながら、本を使った謎を解き進んでいく。 「ギガントのへその先、知識の森を抜けた小部屋で、アリスは眠っている」 この先に、ALL-ICEがいるのだろうか…。 探索中、ニルスと2人で話す機会があった。四葉の話を補完してもらう。 【ゼロからの口止め】 ニルスは伏せていたが、渡されていた点字プレートに、9年前の事を口止めする文章があったそうだ。 口外すれば四葉を殺すと書かれていた為、念を入れて四葉にも口止めをしておいた。 結局、四葉は主人公を信頼し殆ど打ち明けてしまったが。 【9年前の首謀者】 ニルスは独自に調査し、9年前に巻き込まれた実験の首謀者を掴んでいた。 クレイドル製薬の経営者、本郷を始めとする、4人のメンバーが秘密裏に研究を進めていた。 クレイドルは、本郷が起こした会社で、即効性で副作用の少ない優秀な麻酔を開発、各国の軍需産業からひっぱりだこで、超黒字の大企業だ。 【18人の子供達】 一度に18人も子供が失踪したのだから、当然ニュースにもなった。 しかし、失踪した子供は16人と報じられた。 一組の兄妹は、気にかける大人が周囲に居なかった為、捜索願が出されず報道から漏れたようだ。 16人の子供達は無事に親元に帰り、問題も起こらず、クレイドル製薬は全てを揉み消してしまった。 だが、流石に迂闊には動けなくなったのだろう。ノナリープロジェクトは動きを見せず結局、計画は半ば頓挫し、解散状態になった。 「亡くなったのは、その身寄りのない兄弟の妹でね。結局報道もされなかった。兄は葵、その子は茜と言った。」 一瞬世界が歪んだ。 紫は倉式茜だ。でもすぐに気を取り直す。茜なんて、珍しい名前ではない。 100 :ゲーム好き名無しさん:2011/01/21(金) 18 13 43 ID v7ZWzKbn0 書庫から進んだ先は、ごちゃごちゃと散らかった作業場の様な所だった。 今まで見てきた謎解きの仕掛けのパーツと思しき物が散乱している。ここはゼロのアトリエだろうか。 ALLICEと書かれた棺が、やはり隅に置かれていた。 謎を解いて棺を開けたが、中には先へ進める星座の鍵が入っているだけだった。 全部謎解きをすませると、ゼロの作業机の引き出しがアンロックされた。 その中には1枚の写真が入っていた。ギガント号の優美な大階段を背に、4人の男が写っていた。 その中の3人に見覚えがある。 小太りの初老の男は、船長室で死んでいた老人だ。鳥の巣頭の科学者然とした男は、最初に死んだ9番の男だ。 そして、中心でワイングラスを掲げ、不遜に微笑んでいる男。随分印象が違うが、これは一宮だ。 全員、今より10歳程若いようだ。写真の裏には、「NonaryProjectの成功を祈って 虹崎、窪田、武蔵堂とともに…」と書かれていた。 全て、ニルスの調べた9年前の首謀者の名前だ。ということは、これは本郷の持っていた写真になる。 そして、年恰好からして、本郷こそ一宮であるという事が分かった。 「声を聞いて、薄々そうじゃないかと思っていたんだ。でも証拠もないし、危険だからね。本郷は、実験の時ギガント号に乗り込んでいたから、四葉は会ってないだろう?」 主人公は困惑していた。一宮=クレイドル製薬の本郷、9年前の首謀者。 そう知っても、全く驚きが湧いてこなかったのだ。むしろ、当たり前のことを言われた気持だった。 黙りこむ主人公から、セブンが写真を取り上げて唸りだした。 ブツブツと呟きながら写真を食い入るように見ている。そして、突然叫んだ。 「大変なことになったぞお前ら!思い出したんだよ!何もかもひっくるめて全部思い出したんだ!」 積もる話があるらしいが、タイムリミットまで1時間ないので、手短に回想シーンで語ってもらう。 こちらにまとめておく。 【セブンの職業】 セブンの正体は、ベテラン刑事だった。9年前も、連続児童失踪事件を追っていた。 失踪した子供達の共通点は、同じ病院に通院歴がある事のみ。セブンはその親会社のクレイドル製薬の幹部を疑っていた。 上からは圧力があったが、一匹狼だったセブンは、タレコミのあった埠頭を1人で張っていた。 夜も更けた頃、港に車が止まり、黒服の男達が何かを船に詰め込み始めた。 あれは人間が入った袋だ…。銃を構えて飛び出そうとしたセブンの後頭部に、銃が付きつけられた。 そのままあえなく、麻酔薬を打たれ意識を失った。 【ギガント号での出来事】 セブンが目を覚ましたのは、独房の様な粗末な船室だった。 現在の状況で言うと、水没しているDデッキの下等船室辺りか。 閉じ込められ、成す術もなく二度寝していると、微かに子供達の声が聞こえてきた。 言葉は聞き取れないが、盛んに話し合いながら移動している気配が伝わって来る。 部屋中を引っくり返してベッドの下に通気口を見つけた。この先から声が聞こえる。 自慢の腕力で鉄格子をもぎ取り、中に潜り込んだ。 そこは、船内中に張り巡らされた通気ダクトのどこかだった。 セブンが通るには狭すぎるが、必死で這った。移動する子供達の声を追って…しばらく行くと、四つ這い出来る程に管が広くなり、行く先に光が見えてきた。 子供達の声がはっきり聞こえる。泣きわめいている。パニックに陥り怯えている。 鉄格子を蹴破り、穴から顔を出すと…そこは思いがけず、かなりだだっ広い空間だった。 101 :極限脱出9時間9人9の扉:2011/01/21(金) 18 15 32 ID v7ZWzKbn0 【9のドアと焼却炉】 広く、天井がドーム状になった空間の、床から7~8mの換気口から、セブンは顔を出していた。 下には、中~小学生の子供達が9人。突然の闖入客に呆気に取られている。 「俺は刑事だ!お前らを助けに来た!」そう言ったものの、飛び降りられる高さでもない。 「ここは焼却炉なんだ!俺達、あと15分くらいで焼き殺されちまう!」銀髪の学ランが叫び返してきた。 英語だが、確かにそうアナウンスが繰り返されている。 部屋には幾つかのドアと、 9 と書かれた大きな扉が1つある。”ややこしくて説明は省くが、全部開かない”そうだ。 セブンは閃き、「ちょっと待ってろ!」泣き縋る子供達の声を後に、死に物狂いでパイプを逆走した。 人間がこんなに早くずり這いできたのか、という速度で独房まで戻り、シーツをはいでまた舞い戻る。 そして、シーツを裂いてロープを作り、床まで垂らした。 子供達は、何故か半分に減っている。「刑事さんが来てくれたから、5人は 9 を通らせたんだ。」とのこと。 さっぱり分からないが、兎に角1人ずつ子供達を換気口まで引っ張り上げた。 焼却開始まで1分に迫り、最後の1人、銀髪の少年を引き上げようとした時のこと。 「子供達がいない!!!!どうなっているんだ!?」 部屋の端のドアから、洒落た身形の男が飛び込んできた。これが9年前の一宮――本郷だ。 【狂気の本郷】 怒り狂った本郷を尻目に、急いで銀髪を引っ張り上げ、子供達を急かして通気ダクトを逆走させた。 独房へ続く管を回避し、曲がって下っていく。適当な大きさの出口を見つけて、皆で這い出た。 殺風景な通路に、「INCINERATOR」と記された物々しいドア。 子供達もここは通ったことが無いらしいが、INCINERATORとは焼却炉。さっき居た部屋の外側に出たらしい。 近くにあった非常扉を開き、非常階段を上らせる。螺旋状の長い階段だ。 小6くらいの女の子を先に登らせ、中学生らしき2人の少年と一緒に、まだ小さい女の子を連れて追う。 銀髪の小生意気な少年と、落ち着きのある盲目の少年だ。 しばらく登った時、銀髪が不審がり始めた。「おかしいな…いくら走っても茜に追いつかない。」 先頭を走っていた、おっとりした少女だ。彼の妹らしい。 「あいつ、本当はネヴァダのチームなんだけど、手違いでこっちに送られたんだ」 途中のフロアへの入り口で休んでいたのを、追い越してしまったのかもしれない。 小さな女の子を先に行かせ、セブンと銀髪は階段を引き返した。盲目もついてくる。 一番下まで下ると、茜が本郷にひきずられていくのが見えた。 飛びかかろうとしたが数秒遅く、本郷は茜を連れて焼却炉に入り、ドアをロックした。 【茜】 男3人はドアにへばりついた。 18分後に焼却を開始する、とアナウンスが告げている。 中は見えないが、茜の声は聞こえる。本郷は、茜を置いて反対側のドアから外へ出たと言う。 「お兄ちゃん…!怖いよぅ…!怖いよぅ……!死にたくない…死にたくない…」 「待ってろ茜!すぐ助けてやるからな!!」 そうは言っても、どうしたらいいのか全く分からない。 茜の泣きじゃくる声を聞きながら、男3人はただただ焦ってドアの前を右往左往する。 そして、何も出来ないまま18分がたった。 どれだけ待っただろうか。自動でロックが開き、3人は焼却炉の中に転がり込んだ。 呼吸する度に肺が焼けていきそうな熱気の中、部屋の中央に、少女の形の黒い塊が転がっていた。 その傍らに、銀髪が崩れ落ちた。 102 :極限脱出9時間9人9の扉:2011/01/21(金) 18 18 14 ID v7ZWzKbn0 セブンはそこで思い出話を打ち切った。ニルスにとっては辛い過去、四葉には兄に聞いた話の補完だっただろう。 主人公は、決死の思いで聞いた。 「その…『茜』って子の名字を教えてくれ…。」 不審げにセブンが答える。「倉式だよ。倉式茜――それが亡くなった子の名前だ。」 主人公は、ショックでしばし呆然とする。 その間に、ニルスとセブンが時間差で再会を祝う。 そして、記憶の戻ったセブンによって、サンタが茜の兄の倉式葵であると確認された。 間違いない。サンタが「ゼロ」であり、偽ニルスを含めた殺された3人は9年前の首謀者だ。 残る本郷は一宮。直接3人に手を下したのも彼だろう。本郷にとって、ノナリープロジェクトは消したい過去に変わっていた。 彼が3人を殺すよう、ゼロが誘導し仕向けたのだ。 そこまで話した時、船が大きく揺れ、水音が聞こえた。タイムリミットが来てしまったのか。 見つけた鍵で扉を開き、先へ急ぐ。 「INCINERATOR」と書かれた扉の前へ出た。ここは焼却炉の入口で、四葉もニルスも前回の最後に通った場所らしい。 レバーを引いて扉を開け、中に踏み込む。 目を引くのは大きな 9 の扉。その前に、先に行った4人が居た。 一宮がサンタから銃を奪ったらしい。サンタは腹を押さえて苦しげに呻いている。 紫は高熱を出しているらしく、赤い顔でグッタリと壁にもたれている。 八代は一宮に抱え込まれ、銃を突きつけられていた。 一宮に、9年前のノナリープロジェクトの事を突きつける 「お前らに俺の苦しみが分かるか!?」と一宮は吼えた。 「相貌失認症の苦しみか。」 主人公の呟きに、一宮が驚く。一宮は何もボロは出していない。 だが主人公には分かっていた。一宮が相貌失認症を患っていること、3人を殺した手口。 何故分かるかはどうでもよかった。兎に角知っていた。 一宮はまだ勝り誇り、9のバングル、自分と八代で 9 の扉を開こうとした。が、開かない。 1+8+9=18→9で計算は合っているのに、何度認証してもエラーになる。 焦った一宮は、銃を足元に置き、REDに掛かり切りになる。 その隙を逃さず、セブンが一宮をぶん投げた。 主人公は、一宮―本郷が、かつての仲間3人を殺した事を暴く。 9番目の男を、「1人でも通れるようデバイスの設定が変わっている。あとで 5 の先で落ち合おう」 そう言って騙し、爆死させた。 船長室の老人は、主人公と四葉が話し込んでいる隙に、一度謎を解いて船長室に入り、殺した。 偽ニルスは、9番の男から落ちたバングルと、自分と偽ニルスで 3 を開き、中に蹴り込んだのだ。 一宮は、全て認めた。最初に目覚めた時、ゼロからの手紙が一宮にも届いていた。 「船長室にあるビデオカメラの前で、9年前自分の犯した罪を告白しろ。それは全国にネット配信される。そうすれば、お前をこの船から出してやろう。船長室に、1人証人を用意しておいた。彼にも併せて証言を頼むといい。」そう書かれていた。 だから一宮は、9年前を知る証人を殺そうと、それを念頭に置いて行動した。 そして老人も偽ニルスも、殺して下さいと言わんばかりに、麻酔で朦朧とした状態だったと言う。 105 :極限脱出9時間9人9の扉:2011/01/21(金) 21 19 20 ID v7ZWzKbn0 「一宮ももう気付いているんだろう?お前はそう誘導されていたんだ。そうだろ?サンタ。いや、ゼロ。お前は、9年前の復讐の為に、今回のノナリ―ゲームを計画したんだ。」 サンタは笑い、また銃を掬い取って皆に突きつけた。そして、2つ訂正点があると言った。 「確かに俺は9年前の参加者、倉式葵だ。それは認める。だが俺はゼロじゃない。確かにゼロの協力者であり、参謀だが、ゼロじゃない。もう一つ、復讐だけの為にこんな事をした訳じゃない。これは 救済 だ。一つだけあるのさ。妹を…茜を救う方法が。」 では、誰がゼロなのか?主人公は、茜を振り返った。 いない。壁にもたれていたはずの茜が、忽然と消えていた。 サンタは、ノナリープロジェクト研究の要点を念押しする。 人物QからAに、物理的な接触を持たずに、情報を伝えること。 人間にだけ認識しうるフィールドを介して、送信者が受信者に情報を伝えること。 「茜は、本来ネヴァダQ棟に送られる筈の送信者だった。だが手違いでこっちに来ちまったんだ。もう分かるだろ?淳平。何故お前は一宮が相貌失認だと知っていた。どうやってニルスの棺を開けた?」 どうして、自分はそれを知っていたのだろう。知る筈の無い情報を。 それは 私 が知っていたから。 私 が形成場に書きこんだ情報を、彼が受け取っていたからだ。 情報は、常に過去から未来へと流れる。過去にいる人間は、未来の事を知ることは出来ない。 時間は、例えると川だ。二股になった川を思い浮かべて欲しい。人の字を見てもらうと分かりやすい。 川上の人は、川下に流れる物を知る事は出来ない。また、2つに分かれた川下同士の人も、互いの事は分からない。 でも、 私 にはその全てが分かる。形成場を通じて見ることが出来る。 では、私とは誰か? 私は。アルファベットの9番目の文字であり、 ゼロ でもある。 いや、ゼロ未満と言うのが正しいだろう。今から9年後の未来に、私は ゼロ に成るのだ。 私 は見ていた。彼の視界、彼の思考、彼が知覚する全ての事を。 私の目の前の現実と、彼の目の前の現実、二つは並行し、どちらも認識できた。 私は時間を越えて、彼に完全にシンクロしていた。 9年後の淳平くんの世界に。 今から約9時間前、この船が一部爆破され、沈没へ向かい始めた時、シンクロは始まった。 私は今、螺旋階段を上へ走っている。 焼却炉で行き詰ったところを、刑事さんが助けてくれて、今先頭を走って逃げている。 お守りを握りしめようとして、それが無い事に気付いた。 卒業式に淳平くんがくれた人形。私のお守り、宝物。 通気ダクトの中ではあった。這い出た時に落としたのかもしれない。 どうしても取りに戻りたい。途中のフロアの入口に隠れてお兄ちゃん達をやり過ごし、急いで階段を下りた。 思った通り、人形は非常扉の前に落ちていた。拾って急いで階段に戻ろうとしたら、誰かに掴まれた。 「よく戻って来たねぇ。さぁ、実験をやり直すんだ!!」 109 :極限脱出9時間9人9の扉:2011/01/21(金) 23 14 16 ID v7ZWzKbn0 本郷は私を焼却炉に引きずり込み、自分は反対の扉から出て行った。 18分後に焼却を開始する、とアナウンスが始まった。 怖くて怖くて、涙が溢れてきた。お兄ちゃんの声が扉の外から聞こえる。 動揺して、淳平くんとのシンクロは途絶えてしまった。 焼却炉の中央に、床から機械がせり出してきた。 寄ってみると、画面の中の気の遠くなるような升目に数字が羅列されている。 「俺はサンタクロース。あいつの願いを叶えてやるのさ。」 苦悶する主人公と、不安げな仲間を置いて、サンタは一宮を引き摺って焼却炉を出て行った。 そして、機械音が響き、程なくしてアナウンスが始まった。 あと18分で、焼却を開始すると言う。 9 の扉のREDの表示が消え、中央に何かタッチパネルのついた機械がせりあがってきた。 この問題を解けば、 9 の扉が使用可能になるようだ。 扉の窓から、本郷が覗いていた。この問題を解けば、 9 の扉が使用可能になると言う。 扉の前に、2つのバングルが置かれていた。私の数字と併せれば、扉を開いて出られる。 でも…私は中学に上がったばかりだ 「こんな難しい問題、解けません!!」 「そーんなことはわかっている!形成場にアクセスして、答えを読みとるんだな!!」 できない、読みとれない、何も見えない。 怖くて集中できない、問題はどうやって解くのかすらわからない。 タッチパネルのガラスに、泣きじゃくる私の顔が映っている。 足がガクガク震える。手に汗がじっとり滲む。 お守りの人形を握りしめて祈った。助けて淳平くん、助けて…淳平くん、淳平くん… 声が聞こえた。茜の声だ。 主人公は立ち上がり、声を張り上げる「茜!茜!!返事をしてくれ!!」 四葉とニルスは寄り添い、主人公を見守っている。セブンと八代は、気味悪そうに遠巻きにしている。 それでいい。誰かに声をかけられたら、この細い糸が切れてしまう。 やがて徐々に強く、茜の返事が返ってきた。 茜の目の前にも、全く同じ機械と問題があるらしく、それを解けば出られると言う。 全てはこの瞬間に辿りつく為に、緻密に計画され用意されたものだった。 紫は、ゼロは、茜は、9年前に垣間見た未来を再現する事によって、自分を救おうとしたのだ。 茜とシンクロを保ったまま、主人公は最後の問題に挑む。茜は、主人公の視界とシンクロし、彼の指の動きをなぞり、ただただ主人公を真似て数字をタッチしていった。 最後の升目に数字を入れ終え、Enterを押した。 警告音が止まり、焼却を中止したことを知らせるアナウンスが流れた。 「淳平くん!焼却が止まりました!!外に出られます!!」 茜からの返事に、主人公は安堵した。 「よしっ早くそこから出るんだ!こっちはちょっと立てこんでるから、いったんシンクロを中断させてくれ!」 さて、主人公は四葉とニルス、完全に引いてる八代とセブンに向き直る。 こちらもさっさと脱出しなくては。力強くEnterを押した。 しかし、「Incineration will start in 90seconds.」無情なアナウンスが流れる。 9 の扉は使えるが、焼却が止まらない。 でも、この5人では数字根は 9 にならないし、何より、先程一宮は数字根9で扉を開けられなかった。 110 :極限脱出9時間9人9の扉:2011/01/21(金) 23 15 35 ID v7ZWzKbn0 もう時間が無い。カウントダウンが始まった。皆焦り、考えがまとまらない。 気になる事が1つある。問題は解けたが、画面下に、2+4+5+7+8=?という数式が残っているのだ。 全部足すと、26だ。26、26といったら…目の前の、叩きつけるように書き殴られた 9 と見比べる。 「この船のどこかにある、 キュウ の扉…」最初のゼロのアナウンスが脳裏を過り、主人公は叫んだ。 「全員REDに認証しろ!!急げ!!!」 訳の分からないまま皆REDに飛びつく。 5、2、4、7、8。全員認証すると扉は開いた。飛び出し、DEADに認証し、へたり込む。 新たなノナリ―ゲームで、ゼロは最後に一ひねり利かせてきたのだ。 あれは、9でなく「q」だった。 9まで進むとaに切り替わる、「進法」の謎解き。今までにやけに多かった問題のパターンだ。 qに対応する数字は、26。 最終的にどのメンバーが残るか計算し、全員出られるように数字を対応させたのだろう。 達成感に満たされる。茜に呼びかけてみたが、もう返事は帰ってこなかった。茜が 9 の扉を通った先には、兄の姿があった。 その胸に飛び込み、顔を擦り付け、泣いた。今ここにいる奇跡を思った。 ライト(彼は9年後ニルスと呼ばれることになる)と刑事(こちらはセブン)は、突然現れた茜に仰天している。 一同は、もう一度螺旋階段を目指して駆けだした。 ぐるぐると登る、登る、息が切れ心臓が破裂しそうになってもまだ登る。 やがて主人公達は、一枚の頑丈なハッチへ辿りついた。 取っ手を掴み、ぐるぐると回して開ける。茜は、あまい安らぎに包まれていた。茜達9人の子供を乗せた救助艇を、巨漢の刑事が力強く漕いでいる。 沈んでいくギガントの輪郭が、遠ざかっていく。悪夢の船は、海の中へ轟音と共に呑みこまれていった。 「終わったな。」兄が囁く。頷きかけたが、茜は知っている。 これは終わりではない。9年後に起きる出来ごとの始まり。序章なのだ。 主人公達は、ハッチを開けて外に飛び出した。 眩しさに視界が真っ白になる。照りつける灼熱の太陽、一面の乾いた大地。 「Q棟だったんだ…。」 沈没などしなかったのだ。皆の足もとに、一斉にバングルが落ちた。 主人公は、それを拾い上げ、裏ぶたを開けてみた。そこには一片のICチップがあるだけ。 爆弾の起爆装置なんて、どこにも見当たらなかった。 111 :極限脱出9時間9人9の扉:2011/01/21(金) 23 16 58 ID v7ZWzKbn0 【エンディング】 ネヴァダの大いなる荒野、その道なき道を、一台の車が疾走する。 この大型SUV車は、実験棟の脇にキー付きガソリン満タンで停められていたものだ。 後部座席には、男3人が詰め込まれている。助手席には八代、ノリノリでハンドルを握るのは四葉だ。 国際免許を持ってる野郎がいないんだから仕方ない。 道しるべは、実験棟から伸びる一筋のわだち。その先を、サンタと紫―葵と茜が走っているはずだ。 10年前の記憶。猫にガソリンをかけていた中学生達から、茜は猫を助けようとした。 反対に絡まれ、主人公が助けに入り、中学生に闘いを挑んだ。 ボコボコにされても、主人公は逃げなかった。一人一人殴りつけていった。 そいつらが、茜の可愛がっていた学校のウサギを殺したと分かっていたから。 乱闘の後、夕日の丘で、茜と主人公は並んで腰をおろし、寄り添っていた。 主人公は、茜に人形を渡した。「ブドウ人形のグレープ君だ。」 「淳平くん、それってブードゥー人形だと思いますよ。タイのどこかの部族のお守りです。」 茜は喜んで受け取る。ブドウじゃないけど、紫色だからやっぱりグレープ君だ。 中学に進むと、2人はあまり会えなくなる。違う中学に進むからだ。 「だから、それ、やる。」 「うふふ、その言い方、淳平くん部族の頭領みたい。」 「ソウ、オレ、トウリョウ。ウソ、ツカナイ。 コレ、ワガブゾクニツタワル、デンセツノオマモリ。コレアレバ、イツデモ、イッショ。 コマッタコトアレバ、ソレヲニギッテイノレ。オレ、イツデモ、ドコデモ、カケツケル。」 「ありがとう、淳平くん…」 茜の瞳から涙が零れ、グレープ君に浸みこんでいった。 回想から覚め、荒野を疾走する車内で、淳平は幾つか残る疑問を考える。 まず、一宮がノナリープロジェクトを計画した動機は何か? これは聞けば済むことだ。トランクには、元から一宮が簀巻きにされて放りこまれていた。 後ろを覗きこみ、一宮の口のガムテを剥がして聞いてみる。 「私は、顔を…人の顔を見てみたかっただけだよ」 成程。続きが長くなりそうだったので、もっかいガムテを貼る。 もう一つは、紫=茜の正体だ。 彼女は9年前に焼却炉で死んだ筈だ。では、どうやって紫として存在できたのか? それは、主人公が焼却炉でシンクロして過去の茜を助けたからだ…。…それはいいとしよう。 すると、1つの矛盾が起きる。 112 :極限脱出9時間9人9の扉:2011/01/21(金) 23 21 01 ID v7ZWzKbn0 ニルスはいい。目が見えないから、焼却炉の中に何があったか、彼は見ていない。 だがセブンは、焼却炉の中に茜の焼死体を見たと言った。 そこに焼死体があったなら、歴史に矛盾が生じてしまうことになる。 1つだけ合理的な解がある。 セブンの都合のいい記憶喪失、絶妙なタイミングの記憶回復、そしてこの矛盾を一度に解決する答えが…。 隣のセブンを見ると、彼はどこか満足げな表情を浮かべていた。 「ねぇ、誰か立ってるみたい!」 四葉が示し、前方を見ると、一つの人影があった。 白いエジプト風の衣装を纏った、セクシーな女性がヒッチハイクを求めて親指を立てている。 彼女は何者なのか。 主人公がそれを知るのは、もっと後の話である。 【完】 終盤の超展開がややこしい。主流の解釈は以下のようです。 茜は9年前に死ぬはずだったが、淳平とのシンクロで死を回避した。 だから、9年後その時に見た光景を寸分違わず再現しなければならない。 兄と共に、打ち捨てられたネヴァダのQ棟を使いノナリ―ゲームを作り上げた。 紫は、9年前の生存可能性から遠ざかるほど高熱(焼死の影響?)を出すようになり、焼却炉のシンクロ再現が不可能になると死亡するようです。 あと、最後のエジプト女性は、砂漠の熱気で溶けて蘇生した「Allice」らしいです。 以上です。 113 :ゲーム好き名無しさん:2011/01/22(土) 00 13 40 ID JN++SwWE0 乙です。面白かった。 製薬会社の巨大実験とか死ぬはずの人間を助けるためとか、Ever17思い出すな。 ところで、 淳平はシンクロの為、 一宮と船長と9の人とニルスの服を着ていた人は復讐の為、 サンタと紫とセブンは首謀者 協力者、 ニルスと四葉は一宮が他の人を殺すように誘導する為?だとして、 八代さんはどうして今回のノナリーゲームに呼ばれたんだろうか? 彼女だけ今回の事件で関係するところがないように思うのだが、まさか数合わせ? 114 :ゲーム好き名無しさん:2011/01/22(土) 00 23 52 ID fom64jGj0 113 八代さんはマジで1人だけ無関係みたいです。 終盤、「9年前」を当たり前の顔でやりとりする一同に、「だから9年前って何なのよ!?」ってキレてました。 倉式兄妹的には、シンクロで見えた人を全員かき集めなきゃなんねぇし、制作陣的にはPCスキルがバリ高かつ拉致できそうな脇の甘さっていう人材だったんではないかと。 115 :ゲーム好き名無しさん:2011/01/22(土) 00 49 11 ID haeokW490 うろおぼえで申し訳ないんだけど、八代の娘が9年前の実験に参加してなかったっけ? んでもって八代はそのことを知らなかったような… 116 :ゲーム好き名無しさん:2011/01/22(土) 01 16 10 ID fom64jGj0 115 えっそうだったんですか!!すいません多分そうです! セブン記憶回復の時に八代がいるルートをやってないので、そこで判明するのかも。 そういえば、9年前の子供達の中に、同じ髪色でモブ顔じゃない子がいました。 117 :ゲーム好き名無しさん:2011/01/22(土) 02 16 51 ID JN++SwWE0 113だけど、聞いといて何ですがwiki行ってきました。 八代さんの双子のお子さんが過去に参加しているようですね。 でも彼女自身は知りたくても事件のことを知らされることはなかった、と。 シナリオ書いた人インフィニティシリーズの人と一緒だった。そりゃ手法が似てるはずだ。 というかその人が書いてるから興味持ってたんだった。すっかり忘れてた。 アリスの話とかにも他に面白そうな解釈があるみたいだし、こういうの好きだから今度買ってこようかな。ありがとね。
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カルドセプト セカンド part8-407~410 part27-186 エンディング補完 407カルドセプト2ndsage04/06/0602 49ID afAk5uGg 創造の書カルドセプト、その欠片であるカードを使う者はセプターと呼ばれた。 カードを集めカルドセプトを復元したセプターは神となり、新しい世界を創造する。 新しい世界にまたカードが生まれ、この創造の連鎖は永遠に続くと思われた。しかし・・・ 女神カルドラは、近い未来に全世界の破滅を望む神「ジェミナイ」の出現を予言する。 問題解決のため人頭杖の抑制神ゴリガンをその世界へと送るのだった。 ジェミナイの情報を探すゴリガンは賞金稼ぎのライバーンに追われていた。 そこに出会した主人公、ライバーンを倒した彼にゴリガンは協力を頼む。 とりあえず城に行ってみると戦争前の物々しい雰囲気で、投獄されそうになる主人公たち。 セプターの王女セレナと戦い、三賢者の一人である占い師ルシエンの情報を得る。 408カルドセプト2ndsage04/06/0602 50ID afAk5uGg 占ってもらおうとルシエンの館へ向かう主人公、その前にセプターの少年、レオが現れる。 主人公を妹の仇だというレオ、この情報はルシエンの占いからだという。 サクっと倒して先を急ぐも、館に着いたらルシエンは呪いで狂っていて戦闘に。 ルシエンにかけられた強烈な呪いを解くため、他の三賢者アルダに会いに行く。 解呪のカードの材料を集め、アルダの元へ着いた主人公たち。 そこに再び現れたレオ、アルダを含んだ三つ巴の戦闘になる。 勝利し解呪のカードを貰う主人公だが、死の呪いを受けているレオの妹のためカードを手放す。 そんな二人を見て両方にカードを渡すアルダ、レオは主人公に深く感謝するのだった。 409カルドセプト2ndsage04/06/0602 52ID afAk5uGg ルシエンの呪いを解いたものの、力が戻らないようでジェミナイの情報はお預け。 城に戻ってみると、強い戦士を集める舞踏大会が行われていた。 セレナやレオ、ライバーンなどを倒して優勝する主人公。彼の前に三賢者バルベリトが姿を見せる。 遠国で宗教団体を興しているバルベリト、その崇拝する神こそジェミナイであった。 バルベリトの挑戦を受けた主人公はセレナ、レオと共に旅立つ。 旅先で現地の部族に襲われる主人公、彼らの預言では主人公は邪悪な者であるらしい。 教団のセプターと戦いながら、ついに教団の総本山へと辿り着く一行。 卑劣な罠で仲間の一人が負傷。残った仲間と共にバルベリト ライバーンとの2対2で戦闘に。 バルベリトを追って、一行は神となる儀式の場である天空の祭壇へと向かう。 410カルドセプト2ndsage04/06/0602 53ID afAk5uGg 天空の祭壇にてジェミナイと対面する主人公。なんとそれは主人公自身(外見は同じで色違い)であった。 元々は世界の覇者となった主人公がジェミナイとなるはずであったのだが、 異世界の者であるゴリガンと出会い、仲間との旅によって運命がズレてしまったのだった。 しかし未来のジェミナイの力は過去に及び、レオの妹やルシエンに呪いをかけ、 バルベリトを指示して主人公に悪の心を呼び覚まそうとしていたのだ。 主人公を取り込もうとするジェミナイ(ゲーム中の名前は「邪心」。使用カードは主人公と同じ)。用済みにされたバルベリトの3者で最後の戦いが始まる。 自分自身に打ち勝った主人公。覇者となった彼の前に、神になるための「扉」が現れる。 別れを惜しむ仲間に引き留められて、扉の前で悩む主人公。 主人公に勝ったセプターがジェミナイになるかも、と慌てるゴリガン。 そして主人公は最後の決断を下す・・・ 186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 22 27 41 ID eP+xj0p80 ●カルドセプトセカンド エンディング 主人公が下した決断は、神になる権利を保留し、もうしばらくこの世界に留まるというものだった。 これはある意味危険な行為である。主人公が平常心のまま神に昇華する未来が確定しなければ 他の人間が神の座に就いたり、主人公が新たな野心に囚われることでジェミナイが生まれる可能性が残るからだ。 だが、神になる決断を他者が強制することもできない。主人公は天空の祭壇から退き 主人公の友人たちは、主人公とまだまだ旅ができることを喜ぶのであった。 そして、その旅から数えて遥かな未来、ゴリガンは再びカルドラ神の元に帰還し、元の仕事に就いていた。 主人公のその後は語られていない。ただ、カルドラ世界の連鎖が今も続いていることだけは事実である。 旅を回想したゴリガンはふと思う。カルドラはすべての展開を承知の上で あえてゴリガンに詳細を教えず、彼を使者として使わしたのではないだろうか、と。 だが、カルドラはその問いにただ微笑むだけで、答えを明かすことはなかった。 補足:主人公は数種類のビジュアル(外見)の中から選ぶ(男のビジュアルも女のビジュアルもある)。ビジュアルが違うだけでストーリーは変わらない。