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●NEW 兵士育成長官 戦闘兵士・特殊兵士・狙撃兵士などを育成する。 兵士育成員の中では最高クラスが長官。長官に就任するには、 ある特殊な作業ができるものしか就任できない。 戦闘にも大きな戦力になる。 ●新兵 新兵は実際は階級ではない。 召集に応じて集められた者が、訓練期間を経て、各所属部署に配属された上で、この様に呼称される。これは大体、配属から三ヶ月間程度(次の新兵が配属される為)。 以後は階級で呼ばれる。 ●二等兵 軍組織の最末端の階級である。多くは配属から一年以下の者が多い。 或いは一年以上の者の場合は、徴兵によって徴発された兵士である。直接の上司は上等兵である。 ●一等兵 徴兵された二等兵の軍務期間が過ぎて軍に留まる(志願扱い)と基本的にこの階級になる。或いは志願兵が一年間の軍務期間を過ぎるとこの階級となる。二等兵との格差はそれ程大きくはなく、専任配属の兵士という程度。 ●上等兵 通常は志願兵が一等兵任官から二年目でこの階級となる。或いは、徴兵期間を一期勤めた後、民間に戻り、その後、再び徴兵されるとこの階級となる。軍最小組織である分隊の中で、班を構成し、分隊に配属された兵の面倒を見るのが役割。直接の上官は兵長や伍長である。 ●兵長 通常、志願兵が上等兵の期間を一期勤めると、自動的この階級となる。 兵長は兵の練達者とされ、早い者だと分隊を任される。このあたりからが本当の職業軍人であろう。 2.【下士官】 下士官は伍長以上曹長以下の階級で、兵を直接指揮する身分である。また、少佐以下の下級士官の補佐をする立場にある。兵20名に対して1人の割合で軍組織に存在する。また、上等兵士として取り扱われる場合もあり、その際には貴重な兵器が貸し与えられる。 ●伍長 通常は兵長を一期勤めるとこの階級となるが、その場合は、下士官候補生として数ヶ月の訓練期間が設けられる。訓練期間を経て配属されると、分隊長として10名前後の部下を任される。但し、兵長の段階で、分隊長に任命されている場合は、分隊長任命から半年前後でこの階級となり、その際には訓練期間が免除されることが多い。 また、下士官候補学校や各種軍施設学校を卒業して軍に配属される場合、多くはここがスタートラインとなる。 ●軍曹 叩き上げの場合、分隊長二期勤めると、軍曹に任官される。 下士官候補学校の成績優秀者の任官の際、この階級で任じられる事もある。或いは、何らかの技術的要素を見出され、訓練期間を経た兵士が、再配属後、この階級となる時もある。一般的に軍隊の知識者とされ、一定の待遇を受けられる。 軍曹はそれに続く曹長の地位とともに、小隊に於いて実質的な指揮官となる。 ●曹長 叩き上げの場合、軍曹を四期勤めると、曹長に任官される。そして、恐らく現役軍人としては最終的な地位である。 下士官候補学校の卒業の場合は、もっとも在任期間が長い階級である。しかしながら、曹長の地位はただ、下士官の最上位という地位に留まらず、士官への足がかりとなる重要な地位であり、また、叩き上げ軍人の中から、より経験豊かな士官を求める際に、注目される地位とも言える。 つまりは、叩き上げ軍人が下士官のままで軍人生活にピリオドを打つか、或いは士官として新しい人生を開くかの分かれ道である。 それだけに、曹長の地位は質、責任ともに前線では最重要を占め、その言には士官にも一目置かれるのである。 3.【士官】 士官は准尉以上の階級で、軍組織を直接指揮し運用していく立場にある。 しかしながら、一言で士官と括る訳にはいかない。というのも、直接、戦場を支える事が多い士官である少佐以下と、司令部を構え、その構成員となり得る中佐以上の格差は埋めがたい物が存在する。この為、少佐以下の士官を下級士官、中佐以上を上級士官と呼ぶ場合もある。ただ、一般的には尉官を下級士官(将校)と置き、佐官を中級士官とし、将官を以って上級士官とするのが、通例であろうか? ●准尉 正式な士官ではない。 士官候補生、或いは暫定的士官の意味合いが強い。軍士官学校の生徒は在籍中にこの地位にある。曹長からの昇進でも、平時は部署配属待命中に帯びるのみである。しかも、やはりこの間に士官学校へ士官教育を受けに出向するので、准尉としての地位は士官学校の生徒が帯びる時と、大差がない。 准尉が准尉のまま何らかの役を帯びざるを得ないケースは、非常事態時に限定される。 先任将校が何らかの理由で、任を外れ、該当士官が得られない場合、曹長の中より前線指揮官が任命し、該当区管轄指揮官が認可する事で、准尉への昇進が確定され、そのまま先任士官の任を、後任が来るまで引継ぐ。後任が正式に配属されれば、通常は一時、後方勤務に回され、士官学校へ士官教育を受けることになる。 そして、少尉として原隊復帰する。 ●少尉 正式な士官の最初の第一歩が少尉であり、ここから上級指揮官としての第一歩が始まる事になる。 さて、少尉には二種類の存在がある。ひとつは実績と信頼性の確かな経験豊富な叩き上げの士官。 そして今一方は、士官学校あがりの役立たずである。役立たずの少尉は新兵と同じ扱いであり、上官に怒られ、御守役の軍曹や曹長にいびられて、現場のABCを叩き込まれる。 無論、士官学校でも彼らは徹底したシゴキを経験しているはずであるが、学校は精神面の基本的な強化と肉体面の造成に当てられるのに対して、現場ではより強固な精神骨格の組上げと、部下に対する責任の意味を学んでいくのが、新任の少尉の役目である。基本的には少尉は小隊を預かり、小隊長として任務に就く。 ●中尉 士官学校卒業の士官は少尉任官から一年後には中尉に自動的に昇進する。叩き上げの軍人の場合は、この限りではない。基本的に一人前の士官のレッテルと共に小隊を束ね、能力の如何によっては、より高級軍人の副官任務に就く。 士官として士官らしい活動をしていくのはここからである。 ●大尉 中尉任官から数年の後に、大尉の辞令が下る。通常は五年前後であろうか。 大尉は小隊を預かり、時に独立部隊を管轄し、所属する中隊においては、事務官、補給官、等の各種事務を預かり、中隊司令部を構成する。但し、早い者は大尉の階級のままに中隊を預かる事もある。また、将官の副官任務に選抜され、暫し、作戦全体に関与する。そして叩き上げの軍人にとっては最後の階級であろう。 現場の士官としてはもっとも激務であり、それだけに階級に応じた任務をこなす事で、より高い地位に選抜されるのである。 ●少佐 佐官の第一歩である。 士官学校卒業の場合、最初の士官任官から10年で任官されれば優秀な方だ。 中隊を預かり中隊長となり、尉官を統括して中隊司令部を構成する。中隊司令部を構成する事で、来る後の司令部の運用を学ぶ。また、有事戦闘においての最前線の作戦指揮官となり、更に大隊、連隊において、各司令部の構成要員となる。この他、師団司令部の構成要員になる。 ●中佐 実質的な部隊指揮官である。 大隊を預かり大隊司令部を構成し、各中隊司令部を統括し、連隊・師団の各司令部の構成要員となる。条件や能力に応じて、独立決裁権を有し、本営の作戦司令部の役員となるため、連隊に属さない独立大隊を構える事もある。 また将校の副官が付く。 ●大佐 高級軍人の実質的な一歩である。 連隊を預かり連隊司令部を構成し、大隊以下の部隊を束ね、統括し、戦術プランを遂行していく。 独立決裁権を始め、多くの権限を有し、軍組織内の実権をもっとも掌握している階層である。 それ故に、クーデターがもっとも成功しやすい階級なのである。 師団に属さない、本営・総司令部付きの独立大隊を指揮することもある。 ●准将 これも准尉と同様に、正規の将官ではない。 どちらかというと、将官になる為の準備期間として与えられる階級である。従って、立場としては大佐とそれ程変わらない。連隊指揮権限を失うだけ、大佐の方がマシかもしれない。しかし、准将という地位はより大きな組織運用を学習し、視野を戦術から戦略へと切り替える時期である。 大佐時代との差が明確なのは、作戦にかかる視野の差かもしれない。 ●少将 正式な将官の第一歩となるのが少将である。だからといって喜べるものでもない。 彼らには基本的には指揮すべき部下はいない。師団司令部に座し、必要に応じて連隊を統括し指揮するのである。また司令部では司令部会議の委員を務める。 能力に応じては師団から分離した旅団や、師団に属さない独立旅団を預かる事もあるが、連隊長の発言権や実権が暫し強い部隊組織では影が薄くならざるを得ない。 各連隊を掌握し、信頼を勝ち取り、多くの問題を抱えやすい部隊内部において、有効的な指揮系統を確立する方法を実践的に学ぶのである。 従って、同期の足を引っ張り合う事が多い階級である。 ●中将 将官の中でもっとも将軍らしい地位が中将である。 一万人以上の人員を誇る師団を統括し、作戦司令部の定めたマクロ的な戦略と戦術の中で、ミクロ的な戦略と戦術を練り上げ、任務を遂行していく。また単純に作戦司令官という位置に留まらず、軍組織において重要な要職に付く。佐官時代、准将・少将の時代に学んだ事が、ここで重要になる。 さらに、掌握した実践指揮官たる連隊長が彼の組織での実行力となり、組織内部での発言力の大小に影響するのである。 そして将官の中では唯一、指揮すべき実戦部隊があるのである。 ●大将 将官の中から選抜、選出され、叙任される。 基本的には中将から昇進してなる訳だが、有事であれば、准将や少将が抜擢により大将になる事もある。 大将はただ階級が大将に留まるものではなく、軍組織においてもっとも重要な席を担うのである。有事において作戦に従事する際は、複数の師団を統括し、方面軍を組織する。但し、常に指揮統括を受けるべき部下がいる訳ではない。実戦部隊を預かっているのは、基本的には彼の方面司令部に属する中将達であるからだ。 故に、暫し大将は自らの子飼の中将を部下とし、発言権の強化に勤めるのである。 これが軍閥化である。 ●元帥 現職の大将から選抜されるものと、退役した大将が退役後に贈与されるものがある。 元帥は基本的に階級と共に職務である。また常任で置かれなければならないと言う規程もない。 当然、実戦部隊を直接指揮する事も滅多にない。 ちなみに特殊なのは元帥は退役しても元帥である。 退役元帥という言葉はあるが、基本的には元帥は常に現役である。 罪を犯して有罪にでもならない限り、死後も剥奪されない。 退役元帥は制服組から私服組になっただけであり、軍組織には多大な影響力を持つ。軍組織の元老院に参画し、軍組織に口を、手を、力と影響を与える。現職のままに元帥になった場合は、退役の比ではない権限と影響力を有するが、現場で矢面に立つ事はやはり少なくなる。 とはいえ、国家の有する軍の顔であり、諸外国を相手に軍の窓口の矢面には立たされるので、精神的な疲労は、並大抵のことではない。逆に言えば、厄介払いの地位ともいえるのである
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龍然封軍(りゅうぜんほうぐん、英語 Ryuzen Guard:RG)は、龍然封が独自に保有する軍事組織である。 龍然や日本では一般的に封軍と略称される。陸上部門の陸戦群、海上部門の海戦群、航空部門の空戦群の3群と各群管区により構成される。 龍然封軍 Ryuzen Guard 創設 2012年11月27日 指揮官 最高司令官 初代明奉 日向時雨 兵部処代 初代兵部処代 中川善次郎 参謀総長 初代参謀総長 斉藤義則初代海戦群奥座 総人員 徴兵制度 なし 概要 那覇協定により日本から派遣されていた自衛隊大東地方支援団に代わり、龍然封における有事に迅速に行動・対処する為の部隊として2012年11月27日に創設された。 陸戦群、海戦群、空戦群の3群と各群管区(方面群)により構成される。行政組織上は龍然封兵部の管轄下にあり、封から補助金や装備の供与を受ける。 高度な情報管理体制下におかれており、編成や装備、訓練内容・想定任務については一部の情報を除き、大部分が明らかになっていない。 現在、公式に人工生体兵器を保有・運用しており、世界で唯一対核戦力を保有している。最先端の装備や独自の軍運用法などから、世界で最も防衛力の高い軍隊の一つだと評価されている。 軍事アナリストらは規模・錬度・訓練時間等の全てにおいて未だ発展途上であるとの見方を示しているが、 初代海戦群奥座の斉藤義則は、訓練や練度は部外者が知り得ない防衛秘密であり、守秘義務に抵触するとして言及を避けている。 階級 日本の自衛隊などで用いられる将・尉・曹・士の階級序列は用いられず、龍然独自の階級が用いられる。 区分 陸戦群 海戦群 空戦群 士官相当 (将官) 大将軍※1 奥座 奥座 奥座 弐奥 弐奥 弐奥 参奥 参奥 参奥 (佐官) 一佐 一佐 一佐 弐佐 弐佐 弐佐 参佐 参佐 参佐 准士官相当 (尉官) 一騎 一騎 一騎 弐騎 弐騎 弐騎 参騎 参騎 参騎 下士官相当 (曹士) 一勢 一勢 一勢 弐勢 弐勢 弐勢 参勢 参勢 参勢 一士 一士 一士 弐士 弐士 弐士 参士 参士 参士 ※1 明奉の軍事上の階級。 部隊の単位 一般的な単位は用いられず、独自の編制単位が使用されている。 名称 指揮官 陸軍相当 海軍相当 空軍相当 群 大将軍から奥座 総軍 海軍 空軍 連 2等から3等将官相当階級 師団 艦隊 団 衆 1等から2等佐官相当階級 連隊 戦闘艦隊 群 隊 2等から3等佐官相当階級 中隊 任務群 隊 組 1等から3等尉官相当階級 小隊 戦隊 中隊 勢 下士官(士を除く) 分隊 小艦隊 小隊 手 一士 組 分隊 分隊 陸戦群 龍然封軍事作戦群の陸上部門で、他国の陸軍に相当する。総兵力約2600人。 編制 第一隠密機動衆(3個隠密機動隊基幹、畿群管区) 第弐隠密機動衆(3個隠密機動隊基幹、東群管区) 第参隠密機動衆(3個隠密機動隊基幹、西群管区) 第一対戦車生隊(3個対戦車飛生衆基幹、畿群管区) 第弐対戦車生隊(3個対戦車飛生衆基幹、東群管区) 第参対戦車生隊(4個対戦車飛生衆基幹、西群管区) 第一索敵隊 第一対空飛生隊 第弐対空飛生隊 第一飛行隊 第一飛生隊 第一工兵隊 第一後方支援隊 第一通信隊 第一武器隊 第一需品隊 第一輸送隊 第一化学隊 第一衛生隊 海戦群 龍然封軍事作戦群の海上部門で、他国の海軍に相当する。総兵力約1500人。 編制 第一対艦飛生連(4個対艦攻生衆隊基幹、太平洋方面群管区) 第弐対艦飛生連(4個対艦攻生衆基幹、太平洋方面群管区) 第参対艦飛生連(4個対艦攻生衆基幹、南海方面群管区) 第四対艦飛生連(4個対艦攻生衆基幹、南海方面群管区) 第1海上訓練指導隊 第1海上訓練支援隊 第1輸送隊 第1航空団(太平洋方面群管区) 航空隊 航空飛生師団(4個航空攻生連隊基幹、太平洋方面群管区) 整備補給隊 航空基地隊 航空修理隊 航空管制隊 機動施設隊※ 第2航空団(フィリピン海方面群管区) 航空隊 航空飛生小隊(4個航空攻生連隊基幹、フィリピン海方面群管区) 整備補給隊 航空基地隊 航空修理隊 航空管制隊 機動施設隊※ 第1対潜生師団(4個対潜攻生連隊基幹、太平洋方面群管区) 第2対潜生師団(4個対潜攻生連隊基幹、太平洋方面群管区) 第3対潜生師団(4個対潜攻生連隊基幹、フィリピン海方面群管区) 第4対潜生師団(4個対潜攻生連隊基幹、フィリピン海方面群管区) 第1潜水基地隊 第1掃海生中隊 第1掃海業務支援隊 第1情報業務支援隊 第1海洋業務支援隊 空戦群 龍然封軍事作戦群の航空部門で、他国の空軍に相当する。総兵力約900人。 編制 第1航空団 - (葛城基地) 第1航空攻生師団(4個飛行攻生団基幹、東方群管区、葛城基地) 第2航空攻生師団(4個飛行攻生団基幹、東方群管区、葛城基地) 第3航空攻生師団(4個飛行攻生団基幹、西方群管区、屋島基地) 第4航空攻生師団(4個飛行攻生団基幹、西方群管区、屋島基地) 龍然航空警戒管制隊 - (葛城基地) 第1高射群 - (葛城基地) 龍然航空施設隊 - (葛城基地) 龍然航空音楽隊 - (葛城基地) 装備および軍事技術 装備品にはI/F-00戦闘機、AH-1攻撃ヘリコプター、軍用人工生体「国家防衛支援生体」など龍然独自に開発および製造した兵器が多く存在する。 中でも国家防衛支援生体の繁殖には力を注いでおり、周辺の離島を軍事施設として現在5000体を超える国家防衛支援生体の繁殖に成功している。 また、人員確保が難しい龍然において人的資源の損耗を防ぐために無人兵器を積極的に研究している。 兵器開発 封軍が持つ兵器の中で有名なものは、軍用人工生体、無人戦闘機、無人攻撃ヘリなどである。 乗員の生存性や兵器の装甲防御力を第一とするコンセプトから、爆発反応装甲(ERA)や中空装甲(スペースドアーマー)、 アクティブ防護システム(APS)などの開発・導入が積極的に進められている。 龍然の兵器は防衛支援生体を除き、原則として濃紺色の単色塗装に統一されている。全ての車体には固有の車輌番号が記されており、近年は番号をプレスしたプレートにする事で、 撃破炎上した車輌でも確認可能な様に配慮されている。
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第5話 前回までのあらすじ 「訓練に明け暮れる第28連隊第4中隊の少女達。 拙くチグハグながらも少しずつ、ゆっくりと成長を続けてゆく。 しかし、対ワーム戦争の刻一刻と変化する情勢は、 彼女達にこれまで通りの訓練と青春に明け暮れる日々を 与えてはくれないのだった……」 (ナレーションCV:若本・ぶるぁぁぁぁ!!・規夫) 二日後 第4中隊が駐屯している高校のグラウンドに、自衛軍の車両が数台駐車していた。 2台は自衛軍制式の4輪の軽装甲車両(LAV)、1台は輸送トラックなのだが、珍しいものがそれらと共に並んでいた。 6輪の装甲車に砲塔が付いた、機動戦闘車両(WBV)、指揮通信車両(CCV)、そして小型無人偵察機(UAV)と その発射ランチャーを荷台に積んだトラックである。 「あの機動戦闘車両、無人型だ…遠隔操作する”マリオネット”ってやつだよ、多分。 UAVは砲兵の前進観測用機材…FFOSだね」 玲と二人で廊下を歩きながら、横目で並ぶ車両を見る麗美が呟く。 二人とも、陸上自衛軍のWAC用制服に制帽で整った姿で、襟には訓練生の階級章が縫い付けられていた。 麗美がそうだが、家族が自衛軍関係者なのが2名、軍事オタクが3名、第4中隊は兵器の名称をソラで言えるのが結構居る。 玲や由香里も、そんなに詳しいというほどでは無いが訓練で目にしたものや教本の写真に載っているものぐらいは知っている。 だから、さほど珍しそうな顔もしなかった。 「会議室」と書かれた空き教室の扉を開き、玲と麗美は中に入った。 既に室内には由香里と、自衛軍の幹部の制服と階級章をつけた数名、そして迷彩作業服で統制された第4中隊の女子全員が 整列して立っており、二人は由香里の隣まで歩いて止まると、幹部たちに向き直って直立不動の姿勢で敬礼をした。 それが終わると、由香里同様に不動の姿勢で「気をつけ」をする。 しばらく待つ。 基本的に、玲と麗美がやる事はあまり無い。 あくびをしない、身動ぎをしないでキリッと立っているだけだが、それを維持するのは退屈とはいえない労働だ。 やがて、事前の打ち合わせで決められた時間どおりに由香里が式進行を始める。 「連隊長挨拶、連隊長野礼寺1佐登壇」 新たに会議室には言った着たのは自衛軍1佐の階級章を制服につけた、壮年の男性だった。 男性が敬礼をし、玲・麗美・由香里、そして幹部たちも敬礼を返す。 そして整列している第4中隊の正面ほぼ中央列に相対する位置まで歩いて、向き直った。 数秒、間が空く。 気付いた玲が隣の麗美を肘で小突くと、思い出した麗美は慌てて中隊員の前まで進み、回れ右をして連隊長に向き直った。 「れ、連隊長にたーいし、敬礼!」 掛け声と共に、麗美と中隊員全員が連隊長に敬礼を行う。 事前に何度も練習したにも拘らず、敬礼の動作は揃っておらず割とバラバラでタイミングがずれていた。 幹部たちは苦笑し、玲と由香里は「ダメだこりゃ…」「こいつらは…」と恥ずかしくなり、 麗美は中隊長らしく振舞おうと顔を紅潮させていて、連隊長は笑いもせず静かに敬礼を返し、敬礼の姿勢のまま左右に顔を向ける。 「直れ!」の掛け声で元の姿勢に戻る時も、やはりバラバラだった。 唯一、麗美の敬礼動作だけが綺麗な形でビシっと決まっていたのが、中隊長の面目をどうにか保っていた。 「連隊長訓示。 指揮者のみの敬礼」 とくにやり直しなどされる事はなく、由香里の式進行は続く。 麗美と連隊長が敬礼を交わし、終わると麗美と連隊長の目が合った。 (初李のお父さんだ…) 玲たちは口には出さなかったが、ほぼ同じ事を思った。 初李は特に感慨も無さそうな表情をしている。 初李の父親が自衛軍の幹部であり、玲たちが所属する第4中隊の上部部隊の第28連隊の連隊長であることは前もって知っていた。 自衛軍の連隊の編成は、「大隊」を抜かして中隊の上がすぐ連隊になっているため、中隊長の麗美にはこの連隊長が直接の上官となる。 だが、麗美も玲も連隊長にこうして会うのは初めてだった。 これまでは、部隊の完結式にもなにかの命令が下されるときも、連隊長は多忙で不在という理由で代理が遣わされてきたのだ。 今回、連隊長がこうして出向くのは何かの命令…おそらくは本格的な、第4中隊の実戦参加が伝達されるものだというのは想像できる。 それゆえに、玲や由香里にも緊張が走った。 麗美に至っては既に汗をかき始めている。 野礼寺連隊長はそんな彼女らの様子に、口元にほんの少しだけ微笑を浮かべた。 「第28連隊隷下、第4中隊は本日付で、北斗市防衛線久根別区における敵浸透部隊の進攻阻止、遊撃任務を正式に任ずる事となった。 第4中隊は人員、装備共に戦闘行為を持続するに足る状態に無いが、まことに遺憾ながら自衛軍はこの任を君達に要求せざるを得ない。 第4中隊には粉骨砕身、必勝の信念でもってこれに当たってもらいたい…」 そこまで言って、野礼寺連隊長は厳しい面持ちの玲たちの顔を見回し、フッと笑う。 「怖いか? 戦いたくないなら、拒否しても構わないよ。 どうせ、この命令も形式的なものだ。 定数に満たない中隊を投入しても、何の役にも立たないし、そもそもまともな命令ではない。 君たちの様な女子を、戦線に投入しようなどというのはな」 一瞬、虚を突かれた様な表情になる麗美、玲。 眉根をひそめる由香里。 中隊員は戸惑いの声を出してざわめき、自衛軍幹部たちはどこか諦めの付いたような微妙な表情を浮かべる。 思わず、玲は口に出していた。 「…それはどういう事ですか?」 「言ったとおりの意味だ。 誰も、君達に戦争をすることを、まして死ぬ事を要求していないし望みもしない。 女子供が参加する戦争など、あってはならない。 君たち第4中隊は、今までどおり訓練と待機をしていて貰っても全く構わない。 どのみち、二個分隊程度の人員では戦力として期待しては居ないのだからね。 書類上は中隊になっており、自衛軍の方面隊総監に提出している書類も、人員を他の中隊に引き抜いた事は記載していない。 実は『4個中隊が存在している』という事にしないと、今度は方面隊が中央に報告する時に困るんだ。 「函館戦線は崩壊寸前です」、などという事をまだ発表するわけにはいかなくてね…おかげで苦しい戦いを強いられている。 その分の物資補充は書類記載どおりに廻して貰っているがね。 だから、君たちがたった14名の中隊である事も、戦闘に参加していない事も、誰も知らない。 いや、君たちだけではない。 志願学生兵士のうち、女子と1・2年生の男子は非戦闘職種か後方任務にしか従事させていない。 訓練未了の学生を、無駄死にさせるわけにはいかないし、正規の兵士に学生兵士のカバーをさせるわけにもいかない。 それは君たちも同じだ。 君たちが死ぬ必要は無い」 玲は少なからず動揺した。 それは思いもかけない言葉だったからだ。 これまで、いつかは出撃命令が下され、自分たちも戦闘に借り出されるときが来るだろうと思って訓練に明け暮れていたのが、 逆に、戦わなくてもいいと言われるなど、思っても見ないことだったからだ。 「それは…!」 玲が思わず大きな声で連隊長に何か言おうと声を出しかけた時、別の声がそれを遮った。 「ふざけないで!!」 玲、由香里、自衛軍幹部たち、そして中隊全員がその声の主、麗美に一斉に顔を向け、注目した。 普段の麗美を知る中隊の少女たちには、少なからず驚愕していた。 麗美はあろうことか、野礼寺中隊長、一佐という遥か上の階級の、目上の人に対して怒鳴りつけたのだ。 それも、怒りを含んだ強い調子で。 「私たちは、遊びでこんな所に来たんじゃない! 自分から戦うために来た子だっているし、周りに言われて無理やり来させられた子だっている! でも、軍隊なんて入りたくて入ったわけじゃない! 戦いたくて戦うんじゃない! 戦わなきゃいけないから、他にどうしようもないから、戦うって覚悟を決めて、今まで訓練してきたんだ! それを、今更戦わなくていい何て言うなら、戦うのは大人の仕事だとか言うなら、最初から私たちみたいな子供なんかを戦争させるために集めるな!!」 野礼寺連隊長は、無言で麗美に正対したままその言葉を受け止めていた。 玲たちは、唖然として、目じりに涙をうっすらと浮かべながら叫ぶ麗美の姿を見つめていた。 中隊長の仕事なんかできない、とめそめそ泣いていた麗美が、こんな事を、よりによって連隊長なんて「偉い人」に こんな風に声を荒げるとは信じられなかった。 そして、麗美は振り返って中隊全員の方を見回すと、言った。 「私が決めちゃうけど、いいよね?」 玲と由香里の方にも視線を向けて、確認するようにした後、返事が帰ってくる前に麗美はまた野礼寺連隊長に向き直り、 直立不動の姿勢からピシっとした敬礼動作をすると、大きな声で宣言した。 「第4中隊は命令を受領しました! 本日をもって、敵部隊の侵攻阻止の任務に付きます!!」 それを聞いて、野礼寺連隊長は口の端をやや笑うような形に曲げた。 「……一時はどうなる事かと思ったけれど」 30分後、一同は解散し普段の教室に一度戻ってきていた。 玲と由香里は幹部たちから引き続き、新しい装備の引渡しと説明があると言うので会議室に残っている。 面倒くさいお偉いさんとのご対面が終わったので、前述二名を抜かした中隊全員が緊張の糸がほぐれて教室内でそれぞれリラックスしていた。 「でもさあ……まさか麗美がああいう事を言うなんて思っても見なかったよねえ?」 最初に口に出したのは理玖瑠だ。 席に座って少々だらしなく頬杖を付いた姿勢で、前の席の美鈴や隣の席に腰掛ける真璃に話しかける。 しゃがんで真璃の机にあごを乗せていた翠がそれに同意する。 「まあねえ、言ったら悪いけど、普段のアレ見てると、いざ出撃、本番ってなってもオロオロしてるようなのしか想像できなかったね。 ある意味、物凄い意外だったよ」 笑ってそう言う翠に目を向けながら、真璃は背もたれに体重を預けて頭の後ろで指を組んで言う。 「……意外といえば、自衛軍の偉い連隊長さまがあんな事言い出すなんてのも凄い意外だったな。 戦わなくていい、なんてさあ……? まあ言ってる事は正論だけどさ。 私たちみたいなじょしこーせーが戦争するなんて事そのものが、元からおかしいんだし。 でも、ちょっと惜しかったかな。 お言葉どおりに拒否してれば、このまま『軍隊ごっこ』続けていられたかもしれないってのは」 「うう……みんなごめん……私が勝手にあんな事言っちゃって……」 それを聞いてWAC制服(普段の女子学生服に着替えていない)の裾を両手でぎゅっと握り締めながら麗美が 泣きそうな顔になって、申し訳無さそうな声で呟いた。 麗美自身は、さっきはつい、野礼寺連隊長の、少女たちを志願させておいた自衛軍としてはあまりに無責任といえば無責任な 『今更』な発言に対しての憤りと勢いであんな事を言ってしまったのだが、冷静になってから考えると 命令を拒否して待機状態を続けていた方が良かった者も、中隊の中には少なく無いだろうと気が付いたのだ。 いや、少なく無いというより、むしろ過半数が「戦いたくない」派であろう。 積極的に軍隊の一員になってワームと戦いたいと望んでいるのは、この教室内では散乃と麗美自身、あとはこの場に居ない玲ぐらい。 戦争する事になってもさほど拒否感が無いのは元々軍事や国防に関心が高かったり、そういう家庭環境で影響を受けた真璃や有理、翠、初李ぐらいである。 「確かに、さっきの麗美の発言はあまりいいものではなかった。 むしろ、あの人に乗せられた感じがあるわね」 穏やかな、しかし少し冷淡な口調でそう呟くのは窓際の席に腰掛けて『軍事研究』を読んでいた初李だ。 彼女は視線は手に持って開いた本に向けながら、自分の父親でもある野礼寺連隊長を「あの人」と呼んだ。 「あれは、私たちを自分から戦争に参加させるために、わざとあんな事を言ったのよ。 私たちは今まで、ろくな教官も機材もないにせよ、曲がりなりにも軍隊としての訓練を受けさせられてきた。 なのにいざ、という時になって「本当は戦わなくてもいい」なんて言われたら、望んで軍隊に志願した子もそうでない子も、 自分が今までやってきたことはなんだったのか?、なんて思うのが心理という物でしょ? 今までやってきたことを無駄にしたくない、無駄だった事にされたくないという思いと、 麗美が言った様に、『今更なにを言うんだ』って思いが生じるから、そこは意地でも戦ってやるって言う風に考えちゃう。 あの人はそういう所をついて、私たちの誰かがそんな風に言い出してくれる事を狙って、あんな事を言ったのよ、おそらくね」 それを聞いて、「乗せられた」当人である麗美がますます泣き出しそうな顔になって小さくなる。 要するに、全部野礼寺連隊長の掌の上だったというわけだ。 望んで戦う者でも、いざ実戦、となると怖気づく事は少なくない。 そういう時に、命令されて強制されることではなく、自分から望んで挑んだ事だ、という風に誘導してやれば後から文句は出にくい。 初李が「あの人」と呼ぶ彼女の父親の目論みは、つまりは麗美みたいな、乗せられる生徒を出す事で 戦う事を学生兵士自身の意思で決めさせる方向に上手く持って行かせることなのだ。 「……でも、まあ、そうね。 麗美が言わなきゃ玲か由香里辺りが言ってた事かも知れないし。 あの二人が言うよりは、麗美が言ってくれてた事で結果的には良かったのかもしれないわね。 この中で一番の泣き虫で皆からからかわれてた麗美でさえ、ワームと本当に『戦争』することに覚悟を決めてるっていうんなら 自分だけ戦いたくないとか逃げたいとか思うなんて、恥ずかしくて出来ないもの」 初李は本に向けていた視線をちょっとだけ上に向けて、少し考えるようにしながらもそんな事を言った。 そして、勝手に突っ走って独断でワームと戦う命令を受諾してしまった責任を感じて俯き加減だった麗美も顔を上げ、初李を見る。 初李は麗美と視線を合わせると、優しく笑った。 咲也も麗美の側によって、その肩にそっと優しく手を置く。 「大丈夫ですよ。 麗美が、私たちの中隊長がそう決めた事なんですから、『部下』の私たちはそれに従う義務があります。 麗美が率先して戦うと決めたのだから、皆付いていきますし、皆で全力でサポートしますから」 真璃も立ち上がってゆっくり麗美の方に歩みを進め、手を伸ばしてその頭をくしゃくしゃと撫で付ける。 「しょうがねーな、初李の言うとおり、中隊長様が戦うって言うんなら私たちだけ戦わないでサボるってのもできないし。 まあ私たちも頑張るからさ、麗美も頑張って一人前の指揮官になれよな?」 さらに散乃が駆け寄ってきて、麗美の背中をバシバシ叩いた。 「あたしよくわかんないけど、麗美のこと見直したよ! 凄くかっこよかった! 本番になったらワームをいっぱいやっつけて、あたしと一緒にダブルエース目指させてあげる!! あたいがミハエル・ヴィットマンで麗美がオットー・カリウスね!!」 「痛ったい!! あんたよく欧州戦線のエースパイロットの名前なんか知ってるわね……」 麗美が目じりに涙を浮かべながら散乃に反撃のヘッドロックをかまそうとすると、今度は理玖瑠、美鈴、翠らが やって来て麗美の肩や背中やわき腹を軽く叩いた。 「まあ私らは整備班だけど、裏方として精一杯の事はやるよ。 麗美の89式は特に念入りに整備と洗車するようにする」 「できれば皆が死なないような作戦とかをお願いします、と」 「中隊長が一人前に一歩近づいたお祝いに、中隊長の89式にドリル付けようよドリル! あと頭にツノとか!」 「ドリルとかツノってガンダムやグレンラガンじゃないんだから……ぶひゃっ!? ちょっといまわき腹小突いたの誰!?」 励まされると同時に弄られまくっている麗美の姿を側で見守りながら、留美と大が呟く。 「…麗美ちゃんって、あれで割と皆に慕われてるというか、可愛がられてるよね。 なんていうか、麗美ちゃんのあの発言で、空気が変わった気がする」 「そうだねー。 中隊長っていうよりマスコットに見えるけど、でも、なんていうか…… 頼りないし、上手く行かない事があるとすぐ泣くし、空回りしてる事が多いけど、みんな麗美を助けてあげたいって思うんだよね」 麗美の能力的な面での評価はあまり高くない。 実際、今まで中隊の誰もが麗美の言う事なんか聞かないし、辛辣な評価をしてきた。 実務の面でも人身掌握の面でも、怖がられて言う事を聞かせられる玲や、気配りができている由香里、あるいは早苗の方が上である。 しかし、かと言って別に麗美は悪く思われているわけではない。 むしろ、親しまれている。 「そういうの、なんていうのかな? カリスマ?」 「そうなのかー?」 そこへ真璃が割って入り、二人の肩に後ろから腕を回す。 三人の少女の顔が団子のように並んだ。 「麗美のはカリスマかどうかは判らないけどな、指揮官には兵の将と将の将ってのが居てな。 自分で能力を示して兵卒を引っ張っていくのが兵の将、まあ、最低でも小隊長クラスだな。 で、能力は大した事無いけど、周りの連中に、この人は自分らが支えてやらないとダメだ、って感じで 率先して働くように出来るのが、将の将…」 「漢の高祖劉邦を、その将軍韓信が、自分と劉邦の性質や器量の違いを表現するのに使った言葉ね まあ、麗美が将の将と言えるとは思えないけど、劉邦も麗美も自分ひとりじゃ何も出来ない人間って 周囲に思われてるのは共通点かもしれない」 薀蓄を騙り始める真璃にさらに横から割って入ったのは有理だった。 有理は真璃や初李と軍事や兵器の話題で趣味が合うが、本分はどちらかと言うと歴史(戦史)オタである。 なので、こういう話には結構食いついてくる。 が、大と留美にとっては、 「…カンってどこの地方のことですか?」 「…難しくてよくわからない。 兵の将と将の将って結局同じじゃないのかー? 指揮官でしょ?」 それらの薀蓄語りはあんまり意味がなかったようで、有理と真璃は顔を見合わせて、ガックリと項垂れた。 ……ゆとり教育ここに極まれり。 ワームとの戦争が激化して以来、社会に与えた影響は少なくない。 教職員の手も足りなくなり学校教育の水準維持に限界を感じ始めていた文部科学省は、従来の詰め込み式教育から 方針を切り替えて、教科書や試験の内容を簡略化し学校や教師の負担が少なくなる様にした新プログラムを導入していたが、 同時に色んなところで弊害も起きていたようだ。 「泉沢さん、漢というのは昔の中国にあった国の名前ですよ?」 早苗がやって来て、親切にも補足を入れてくれたが、大と留美は顔を見合わせてキョトン、とし。 「……中国大陸って人が住んでいないんじゃなかったんですか? 大昔にワームに占領されたって習ったけど」 「中国って大陸の事だったの? そうなのかー……」 「あの……ワームが現われる前の中国大陸というか、ユーラシア大陸の中央からこっち側は普通に人が住んでいましたよ? というか、私たちが使っている漢字って、その中国から伝来したものなんですけど……」 これには早苗もガックリと来て、項垂れながら解説をするしかなかった。 真璃・有理・早苗は中隊内の個々の学力レベルに相当な開きがあるような気もしてきて、どんよりとした表情で顔を見合わせる。 留美や散乃があんまり頭が良くないのは知って居たが、大ちゃんまでもとなると、中隊内の他の子らのレベルも急に不安になってくる。 ふと、三人は少し嫌な事に思い当たった。 「ねえ真璃……麗美はここまで酷くは無い……よね?」 「私に訊くなよ……仮にそうだったとしてもさ、ほら、玲と由香里が居るし……私らとか初李とかで教えるって手もあるし……」 「さすがに麗美さんはここまで不自由とはおもいませんけど……」 ただのバカなら、無知ならいい。 知らない事は教えて身につけさせれば解決する。 問題はまともな平均水準以上の思考能力や想像力があるかどうかである。 頭を使って勉強した経験の少ないゆとり世代は、脳みそを使う上で大事な部分、肝心な部分が致命的に欠落している例が多いのだ。 部隊を率いる中隊長がそれでは、はっきり言って洒落にならない。 麗美が精神的にお子様で頼りない子だと言う事は全員が承知している。 しかし、麗美が『ゆとり』であるかどうかは、誰も知らないというか、確認していなかった。 なんとなく、早まったかもしれない……という空気が漂う。 そんな空気の流れを断ち切って、教室の扉を開けて玲と由香里が入ってきた。 「騒がしいわね、廊下まで響いてるよ? みんなちゃんと揃ってるー? ……というか何やってたのよ、あんたたち」 玲が揉みくちゃにされている麗美と女子たちをジト目で見ながら言うと、由香里がパンパンと手を叩いて指示を出す。 「はい、受領した新装備と弾薬の説明があるから、整備班は遊んでないで作業服に着替えて、10分後に校庭に集合。 あと、砲兵班の真璃と初李も来てね? 簡単な口頭説明だけだから」 「やっぱりこれ、私たち用の新装備だったんだね?」 「そうね……人員が増えないならせめて、少しでも良い装備をって配慮のつもりなんでしょうね。 あの人の考えそうな事だわ」 無人型機動戦闘車両の前に並んで立つ麗美と初李が、105ミリ砲を装備した車体に不釣合いな砲塔を見上げながら言葉を交わす。 その砲塔によじ登っているのは有理と翠だ。 結局、整備班だけでなく全員が校庭に集まってきていたため、他の何人かもその新装備に興味を示して 前部や後部を見て回ったり、巨大なタイヤの直径を計ってみたりと、新しい玩具を与えられた子供の様な状態になっている。 有理は、砲塔上部の搭乗用ハッチを開いて車内に体を滑り込ませた。 「……無人型って言っても、一応人間が乗って操作できるようになってるのね」 「そりゃまあ、第4世代AI搭載型だけどさ、AIが壊れたら動かせないんじゃ冗長性が無いし。 元々車両類の人員省略化がAIの開発意義だからね。 砲手と操縦手無しで車長だけの状態で操縦から射撃まで、AIの補助で一人で全部できるよ。 その上で、AI制御で完全無人での作戦行動もさせられるし、人が乗らないときはあっちの指揮通信車から 遠隔で指示出すだけだから私たちみたいな人員が足りない部隊でも充分使えるよ」 ハッチから逆さまになった頭だけを車内に突っ込んで翠が解説する。 有理は、それだけ知ってるなら由香里の解説いらないんじゃないの?と軽口を叩きながら車長席に備え付けてあるAIの入出力用ディスプレイをオンにした。 同時に、休眠状態になって言った機動戦闘車のAIが起動する。 『JGSDF 日本国陸上自衛軍 防衛省技術研究部 戦術無人戦闘車両制御用OS/AI ”上海” Ver1.09』 ディスプレイには陸上自衛軍のロゴとともに文章列が表示され、それを読んだ有理は訝しげな表情をした。 「上海(しゃんはい)……?」 「AIを開発したの、中国からの亡命帰化技術者らしいよ。 まあ中国というか、台湾の人。 車体は純国産で、砲はドイツの設計だから、まあ三ヶ国の技術の集大成ってわけだね」 翠がすかさず解説を入れる。 が、有理はふーん、と聞き流した。 有理はソフトウェア方面には興味があるが、ハード面とかスペックとかに付いては割とどうでもいい。 「素直に言う事を聞いてくれるいい子なら、どこ製でも構わないわ」 そう言いながら、有理はタッチパネル式のディスプレイを操作して、機動戦闘車の各種ステータスをチェックし始めていた。 「……で、こっちのランチャー射出式のUAVが、82式用の装備。 肩に取り付けて、ロケットモーターで加速・飛翔。 あとは指定した区域を自動で旋回して、観測情報を送ってくれるの。 滞空持続時間は最大4時間で、回収する時は専用のネットを張って、それに突っ込ませる方式。 ユニオン陸軍も同型のを使ってるけど、『ドローン』って愛称で呼ばれてるわね」 「うちで使うのはもっと可愛い愛称がいいな」 由香里の解説を受けながら、真璃がUAVの全周探索カメラのレンズを覗き込んで言った。 ドローンは端末とか働き蜂とかいう意味だが、響きが無機質で味気が無い。 すると、近くに寄ってきていた初李がUAVの可変展開式の姿勢安定翼を指で引っ張って開かせながら提案した。 「じゃあ、『リトルデビル』っていうのはどう? 翼の形がなんとなく悪魔っぽいし」 「……それ可愛いのか?」 「可愛くないの?」 真璃と初李はお互い顔を見合わせながら10秒くらい睨めっこをしていたが、やがて、真璃の方が根負けした、 というか他に代案も無かったので初李の提案に同意する形になった。 「結局、可愛いと思うセンスは人それぞれだしなあ……」 「で……具体的にあんた、どうすんのよ? 戦うって言っても何の目算も準備もなしに、戦えるものじゃないのよ? そこは解ってる?」 「玲こそ、どうなの? 今まで何の考えもなしに、私たちに何度も何度もシミュレーションさせたり、 それぞれの動く癖や適性を入念にチェックしていたわけじゃないんでしょ?」 中隊のそれぞれが新装備の物珍しさに注目している頃、指揮通信車の後部ハッチの陰に玲と麗美が立って話していた。 ついにと言うべきか、連隊長直々の実戦参加命令が来たのだ。 玲は前々から覚悟していた事であり、そのための準備や対策を由香里に助けられながら進めてきた事ではある。 だが、麗美はそうではない。 確かにここ数日間の麗美の訓練の熱心さは、評価に値するものがあり、それなりの成果も見られる。 少しずつ、一人の兵士として自信が付いてきたというのはあるだろう。 しかし、麗美の「実戦に挑む覚悟」というものは、ごく短期間で醸成されはじめたばかりの、まだ芽を出し始めた程度のものでしか無い。 つい乗せられて、勢いで「戦います」なんて言ってしまった程度のものでは、指揮官としての覚悟もまだ固まっていない。 だから、当分実質的に中隊を取り仕切るのは、継続して玲と由香里に一任されるだろう。 そして実際、麗美は玲や由香里が考えてくれるから、なんとかなるだろうと思ってる節は見受けられる。 しかし、それではいけない、と玲は思う。 玲は隊を運用する上で、役職を任せられる人員が少ない事に一番頭を悩ませている。 自分と由香里だけで隊の戦闘班と整備・支援班を動かす今の体制は、全くこの二人の能力だけに頼った脆いものだ。 仮にどちらかが欠けても、残った方の負担は大きくなるが、なんとか隊をまとめていく事はできるだろう。 では、残った一人も潰れてしまった時は? 何らかの理由で指揮が出来ない状態に陥った時は? 隊長と、そのサブを勤める副隊長がいるだけではダメなのだ。 軍隊には冗長性がなくてはいけない。 何処かの部品が欠けても、別の予備部品があればすぐに体勢を立て直せる。 例えば、正規の軍隊では士官が戦死しても、下士官が士官の代行として指揮を取る教育を受けているので戦闘を継続できのだ。 そして指揮を引き継いだ下士官が戦死しても、その次の指揮官が……という風に、指揮官がいなくなって兵卒が統率を乱す事は起こりにくいようになっている。 普段は補佐に徹し、いざという時は指揮官の代用になる予備部品……その役目を果たす人員は多ければ多いほどいい。 そのほうが、容易には崩れずしぶとく戦い、生き残る事が出来るからだ。 麗美は、その点では平時を任せられる良い指揮官であるとは到底言えない。 だが、少なくとも玲や由香里が指揮を出来なくなった時の、最低限の「予備」を果たせるくらいには、成長してもらわないと困る。 「基本の戦い方は今までのシミュレーションで叩き込んだ通り。 あれを守ってれば、そうそう負ける事は無いでしょうね。 ただ、皆が命令どおりに動いてくれるかが問題なのよ。 前みたいに、味方が射線上にまだいるのに射撃開始したり、とか」 「……うう。 いつまでもそれ引き摺んないでよ! 私だってちゃんと勉強してるんだから」 いつぞやのシミュレーションの結果を持ち出されて、麗美がまた泣きそうな顔になる。 はあ、とため息をつく玲は、麗美の指揮官としての資質に多いな疑問を持っていた。 どんなに訓練を繰り返しても、頼りない、というのは未だに大きい。 「ま、敵の数がこっちの戦力じゃ対処しきれないくらいの多数だったりして、退却しなきゃならない時以外はなんとかなるでしょうけどね。 次から、退却時の基本も訓練しなきゃならない頃かしら。 一応聞くけどあんた、敵の優勢下で味方の損害を極力抑えながら後方陣地に下がる時の基本はどうなのか、わかる?」 玲はあまり期待せずに質問した。 日ごろの座学でもシミュレーションでもまだやっていない部分であるが、これまでの戦闘の基本をしっかり理解していれば 正解できなくも無い程度の問題ではある。 が、麗美は割と平然と答えを口にした。 「そんなの、機動防御でしょ? 玲と咲也がいつもやってるやつ。 隊を半分ずつにわけて、片方が敵を撃ってる間に片方が下がって、下がったら撃って、前に残ってる方が下がるのを助ける。 あるいは、砲兵班を先に下げて、砲兵…真璃と初李が後方から制圧射撃を行っている間に私たち歩兵と騎兵が下がる。 そうやって下がった歩兵が、前もって用意していた後方陣地に伏せて、進撃してくる敵を待ち伏せ攻撃。 あとはそれを繰り返す……合ってる?」 「……なんであんたがカトゥコフの戦術を知ってんの!?」 玲は最初、口をあんぐりと開けて呆然としていたが、やがて驚愕の表情で叫んだ。 麗美の回答の前半部は、「今まで教えてきた戦闘の基本の応用」である。 ここまでは普通に及第点だ。 そして後半部は、大陸戦の社会主義連邦の「大祖国戦争」にてカトゥコフ少将がワームを葬るのに多用した戦術の応用である。 「なんでって……前の学校の教科書に乗ってたよ。 私は欧州戦線と東部戦線のところまでしかやってないけど」 「どこの高校の教科書に戦史なんか載せてる教科があんのよ!? そんなの、防衛大学校ぐらい……」 と、そこまで口にして、玲ははたと思い当たる事に気が付いた。 日本国内の普通科高校でも技術系高校でも、ふつう、軍事や戦史に関して教える学校なんて無い。 大学も同様である。 ただ一つを除いて。 玲は、その疑いを麗美に質問した。 まさか、とは思いながら。 「麗美、あんた……もしかして防大付属高等工科学校の生徒だった?」 「そうだよ? 私、こう見えて将来の士官候補生なんだよ。 身分も2等陸士だし」 防大付属高等工科学校は旧陸軍幼年学校・旧陸軍士官学校の流れを汲む、青少年を専門教育する事によって 将来の自衛軍の中枢を担う優秀な人材を育成する高等教育機関であり、卒業者はそのまま防衛大学にエスカレーターで進学する。 あるいは、卒業後に3等陸曹となって、そのまま陸上自衛軍に入隊する。 簡単に説明すると、最初からある程度の士官教育を受けて軍に入隊するエリート養成学校なのである。 麗美はそこの生徒だったのだ。 この発覚した新事実に、玲は道理で、敬礼は綺麗なしっかりした動作だし、制服の着方も決まっているわけだ……と 今更ながら得心がいった。 麗美がなぜ、玲や由香里から遅れて入ってきたのに中隊長なんかを任命されているのかといえば、彼女が 曲りなり・中途とはいえども正規の士官教育を受けた事がある唯一の生徒だったからだ。 しかし、それはそれで、玲は疑問を憶える。 「……じゃあなんで、あんたあんなにダメなのよ?」 「だ、ダメって酷いよ! そりゃ、私まだちゃんと指揮官らしいこと何にもわかんないけど……。 だって、まだ教科でならって無い部分ばっかりだったし、小銃だって分解整備と射撃予習はやったけど、実弾撃ったの こっちに来てからが初めてだったし、それに、いきなり機士の実機動かさせたり戦闘シミュレーター乗せたりするし……。 玲の訓練教育が無茶苦茶なんだよ! 最初、機士の種別と役割だけ簡単に説明して、それですぐに戦闘訓練始めちゃうからみんな、自分に当てられた役割が わかんなくて、戸惑ったり、好き勝手に行動しちゃうし! 私はいきなり指揮官なんかやらされたから、焦ってどうしたらいいか判らないし……。 私も皆もまだちゃんと基本を押さえてないのに、一人前の事をやらせようとするから、玲はみんなに嫌われてるんだよ?」 麗美はそのように反論した。 実際麗美には自分がかなりダメな事は自覚できている。 が、由香里にも以前に度々指摘されたことがあるように、今の玲の訓練計画は結構無理があるのも事実だ。 それは玲もわかっててやっている事ではあるが、改めて指摘されると反論の仕様が無いのは認めざるを得ない。 「そりゃあ、促成だものね……それに、私や由香里もちゃんとした教官のやり方なんて出来ないし。 元々訓練に割ける時間の余裕はなかったけど、いよいよもって足りなくなってきた」 「そこは、私もわかってるよ。 連隊長は『学生兵士は前線に出してない』って言うけどさ、あれって半分嘘でしょ? そもそもさ、軍隊に属した時点で、後方だからって安全じゃあないんだし、どっかで学生兵士に戦闘を命令してる部分はあると思うよ。 今朝みたいに私が乗せられた様にさ、志願って建前で、子供まで投入しなきゃならない状態まで逼迫してる。 現在の学生兵士の制度も一応志願制度だけどさ、そのうち事実上の徴兵制になるのは確実だと思うね。 ……その前に、大人の徴兵制が来る、あるいはもう設立が進められてるんだろうけど。 私たちに教官が付けられないのって、つまりそういう事なんじゃないの? いろんな意味で私たちは捨て駒。 子供ですら志願して戦場に行くって言うのに、大人は志願しないのかって風潮を作って、 大人による民兵や義勇兵制度を整えて、そっちに本命の教官や訓練機材を揃えて、力を入れて兵士教育をする。 そういうやり口ってさ、戦前からこの国は変わってないじゃない? 絶対そうすると思うんだよね。 ……どうしたの、玲?」 玲は、すこし呆然としながら麗美の紡ぐその推測に似た言葉を聞いていた。 麗美はそれを、どうしたの?と不思議そうな顔で見返す。 何か変なことを言ったのだろうか?と麗美は不安になったが、玲はそうではなかった。 むしろ麗美の状況分析は的確で、玲でも気付いていなかった部分に考えが及んでいるのに驚かされたのだ。 そう、最初のうちは玲たちのような学生兵士の志願は、世論を志願兵応募に動かすためのダミーとしての計画だったのだろう。 人類同士の大戦が終わって後、日本は旧軍を自衛軍に改編すると同時に旧来の徴兵制を廃止した。 徴兵制度は国力から若い労働力や壮年の熟練技術者を軍事力に奪う、諸刃の剣だ。 加えて、徴兵された兵士が全員、戦う意欲、高い士気を持っているとは限らない。 嫌々ながら兵役に就かされる者も少なくないからだ。 加えて、徴兵制度による任期兵役では、任期が満了すればどんな経験を積んだ優秀な兵士でも軍を去ってしまう。 職業軍人としてそのまま軍に残ってくれるものも居るが、少数だ。 それよりは、最初から軍に入る意欲を持った者だけを入隊させ訓練できる志願制度の方がメリットがある。 しかし、現在のワームとの戦いが劣勢になっている状態では、国家の総力を戦争に投入した総力戦にならざるを得ず、 そのためにはリソースを軍事力につぎ込める効率で徴兵制度の方がいい。 だが、既に徴兵制度を廃止して新しい体制が定着してしまっているので、再度徴兵制といっても国民は素直に応じないだろう。 ……そこで、国の現状を憂いた勇敢な学生が志願して自ら戦場に赴くという学生兵士をまず募り、 子供に戦争をさせるくらいなら大人が、という論調を国民に浸透させる政治工作を行ったのだ。 良くも悪くもお人よしで、美談に弱く付和雷同する性格の強いのがこの国の国民性だ。 古くは幕末のころに、同じような手段が使われた事も二度や三度ではない。 ありうるべき事だった。 「……あんたがそこに気付くとは思ってなかったのよ。 結構状況を読む能力があるんじゃない。 これからは中隊長どのに対する評価を改めなくちゃ行けないわね? うちで唯一、士官教育を受けた事のある エリート様なのも判明したし」 「ふふん、見直した?」 玲が素直にそう誉めると、麗美はニッコリ笑って胸を張った。 が、次の一言で再び叩きのめされた。 「それじゃ、明日からは幹部教育向けの高難易度な訓練を組んで上げるから。 はやく一人前の中隊長になって、私や由香里に楽をさせてくれないとね? 期待してるわよ、士官候補生さん?」 「うぐっ……! 墓穴を掘った……。 うー、やっぱり前の学校の事は言わなきゃ良かった……!!」 その場にしゃがんで両手で頭を抱える麗美を、玲は微笑ましく思った。 防大付属校に入学できるということは、麗美はこれでもかなり学力偏差値の高い少女であるという証拠でもあるからだ。 言動が子供っぽく性格も幼稚な面がある割りに、これでも麗美は地味に凄いのである。 何しろ、試験合格率は最大時には20倍超えという難関の部類。 他の有名大学付属高校に引けは取らない上、防衛大学そのものが超一流有名大学に合格するよりさらに難関なのだ。 その知力と、麗美の普段の「実質マスコットのダメ中隊長」っぷりの落差が、何故だか玲には愛しく思える。 ところで、ふと玲は麗美に対してもう一つ疑問な点がある事に気付き、それを口にした。 「それにしても……あんた志願でしょ? なんで、防大付属からこっちに転向してきたのよ。 こんな少年志願兵なんかじゃなくて、そのまま残ってたらエリートコースで士官、幹部さまじゃない」 玲のその質問に、麗美はしゃがんだまま地面を見つめて何時に無く真剣かつ深刻な暗い影をした表情でゆっくりと答えた。 「……私のお父さん、第28普通科連隊の所属だったんだ。 2ヶ月前に戦死した」 (続く) ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) +... 名前
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第13海兵遠征部隊とは司令部はカリフォルニア州ペンデルトン、司令官はテイラー大佐 ニュース系サーチエンジン(第13海兵遠征部隊) 尖閣防衛念頭の日米合同軍事訓練「鉄拳」 オスプレイも参加(2013/02/12) 尖閣防衛念頭の日米合同軍事訓練「鉄拳」 オスプレイも参加(2013/02/12) 米海兵隊の第13海兵遠征部隊(司令部・同州ペンデルトン)司令官のテイラー大佐は、「島嶼(とうしょ)部での作戦に必要な高いレベルの戦術・戦闘訓練を通じ、海兵隊と陸自の連携能力を向上させた」と説明。陸西部方面普通科連隊長の國井松司1佐は、「隊員同士言葉の壁は残るが、意思疎通を密にした戦闘訓練ができた」などと成果を強調した。 今回の訓練は、中国が領有権を主張して緊張が高まっている沖縄県・尖閣諸島を念頭に、日米混成小部隊による接近戦やオスプレイを使った近接航空支援など、より実戦に近いメニューとなったのが特徴。 訓練は先月15日から今月22日までの約1カ月間、ペンデルトン基地など海岸や砂漠地帯で実施。陸自は西部方面普通科連隊、米側は第1海兵遠征軍、第13海兵遠征部隊など計約280人が参加した。 関連項目 名前 コメント
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ロイシュナー(宇宙暦?年 - 宇宙歴794年)は自由惑星同盟の軍人。原作登場人物である。 略歴 前世 シヴァ星域会戦においてユリアンに従い「ブリュンヒルト」に突入した。薔薇の騎士連隊に所属。 新版 宇宙歴794年4月6日、ヴァンフリート四=二基地攻防戦において、憲兵隊長代理エリヤ・フィリップス少佐の指揮下に一時的に加わったリンツ大尉の部下たちの一人。階級は宇宙軍軍曹。薔薇の騎士連隊に所属。フィリップス少佐の前で同僚のハルバッハ伍長とともに一騎当千の働きを見せる。戦闘のさなか、ラインハルトとキルヒアイスに追い詰められているセレブレッゼ中将を発見。救出を試みるが、返り討ちにされてしまう。(19話)戦後、フィリップス少佐の働きかけで二階級特進し、宇宙軍准尉となる。(21話) 同年9月、ウェイクフィールド国立墓地に葬られ、フィリップス少佐らが墓参りをしていた。(21話) 宇宙歴799年5月5日、「神々の黄昏(ラグナロック)作戦」の最終決戦第二次ヴァルハラ星域会戦で帝国軍総旗艦「ブリュンヒルト」を射程に収めたホーランド機動集団前方展開部隊司令官エリヤ・フィリップス少将は彼らの雄姿を思い起こして、自らを奮い立たせた。(69話)
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いさおMkⅡは、ライトノベル作法研究所の投稿者・感想人・チャット利用者。 人物 ラ研の中堅投稿人の中でも比較的高い筆力を持つ人物であると思われる。 バレンタイン企画2009の『長二郎有情剣』にて高得点入り。また2009秋の夜長の小説企画で『激闘! ソロモン下駄履き空戦記 ~南洋愚連隊血風録~』にて高得点入りするなど、歴史・軍事にて実力を発揮する数少ない書き手である。 チャット利用者として バーテンダーをしているらしく、深夜~明け方に出没する。出没頻度は高い。 エロトークを得意としている模様で、AQUAと共にその話題を始めると、誰も手を付けられない状態になるとかならないとか。 妻帯者であり、よくチャットにて嫁の話題を出す。「プリンを勝手に食べたら嫁に怒られた!」など、少々尻に敷かれている様子。 高橋アキラとは共に同志と呼び合っており、仲が良い。 作品紹介 長二郎有情剣 (冬祭り企画、2009年2月16日投稿。平均点部門・男性キャラクター部門1位、総合部門・得点部門4位 高得点入り) 激闘! ソロモン下駄履き空戦記 ~南洋愚連隊血風録~ (秋の夜長の小説企画、得点部門3位、総合部門・平均点部門4位 高得点入り) オニオンハート (12枚、2009年3月13日投稿)
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マタニカウ川の攻勢 陣営情報 陣営 軍事費 都市収入 国家収入 都市 空港 港 最大数 兵力 大日本帝国 5000 400 0 4 3 1 16 1 青葉隊 20000 700 400 7 0 0 24 23 第1海兵連隊 10000 300 1200 3 4 0 40 31 第5海兵連隊 10000 300 1200 3 0 0 32 31 マップ詳細 担当国 大日本帝国 参戦国 青葉隊(日本)、第1海兵連隊(アメリカ)、第5海兵連隊(アメリカ) 作戦期間 42年9月11日~9月30日 勝利条件 大勝利 15ターン以内に全敵司令部を破壊する 勝利 全敵司令部の破壊 勝利の鍵 1.マタニカウ川近辺に野砲を設置し、海兵隊の進軍を阻む 2.青葉隊の支援は橋の破壊にとどめて、本隊を進軍させる 3.血染めの丘の鬱憤を晴らすように空軍を行使する 戦勝ボーナス 結果 訓練値 経験値 資金 大勝利 +40 +150 +6000 勝利 +15 +75 +3000 攻略 [簡単なマップ説明] 詳しい説明は血染めの丘参照。プレイヤーの担当する部隊が舞鶴隊に変わり、空軍と 海軍を行使できるようになっている。このため、同じマップでも難易度は段違いに低い。 [大勝利を狙うパターン] まず最初にマタニカウ川東側の都市に海兵隊除けとして、野砲または対空砲を設置。 これで海兵隊は勝手にやって来ては自滅していく。 並行して九七式重爆を二式飛行艇に進化させる。 爆撃で海兵隊とスチュアートIを排除して行路を確保しながら、近衛兵を西へ進軍させよう。 アメリカ側は航空機を生産できないので、ブファロー対策は零式艦戦21型や鍾馗が2部隊もあれば十分だ。 零戦なら軽空母(日)とセットで出せば非常に楽になるので、鍾馗が育成済みなら零戦がお勧め。 海軍は日駆逐艦を2隻も出せば充分足りるが、あるなら日軽巡洋艦を出して地上部隊を攻撃させる。 友軍の青葉隊の支援だが、二式飛行艇にB爆弾を装備させて東の橋を破壊するだけでよい。 これによりスチュアートIが川を渡れなくなり、必然的に歩兵同士の撃ちあいになって有利な状態に持っていけるからだ。 もう一つの方法としては橋近辺に日駆逐艦、または日軽巡洋艦を待機させて足止めしてしまうという方法もある。 またこのマップは最大配置数が16、司令部が既に配置されているので実質15となり非常に少ない。 無駄なユニットを置かないように気をつけよう。 特に進化予定の九七式重爆を数多く所持している場合は、軽空母以外の海軍を設置する必要もないだろう。 補足: 何度も言うが、アスペクトの某攻略本に書いてある隼2型を配置するのは原則ボツ。 地上攻撃だけなら二式飛行艇のほうが、ヤーボでも鍾馗のほうがずっと実用的だ。 [経験値を稼ぐパターン] せっかく空軍海軍を行使して破竹の勢いで大勝を取りに行きたいところだが、このマップは大勝/勝利だとインパール攻略に進み、 引き分けならインパールをスキップしてニューギニア防衛戦に進むのは血染めの丘と同じだ。 血染めの丘に書いた理由と同じで、手持ち兵器の育成、進化が目的ならば、インパールを経由するメリットはない。 なので引き分けを目指すとなった場合、序盤のブファローさえ排除すればあとは二式飛行艇で片っ端から殲滅していけばOKだ。 もし次マップ(ニューギニア)で飛龍(爆撃機)が欲しければ、進化予定の二式飛行艇に多めに経験値が渡るよう工夫したい。 具体的には、進化予定でない部隊で最初に叩き、進化予定の部隊でとどめを刺すと効率よく稼げるだろう。 コメント 攻略等に関して意見のある方はコメントをお寄せください。 また誤字脱字以外で特に攻略内容に変更を加えた場合は、変更箇所とその理由をコメントするようにしましょう。 名前 コメント 軽空母1隻派遣して艦爆で攻撃。守備は88mm砲1門で充分。 -- ねこ (2021-05-05 22 48 07) 前マップを勝利で終わらせると軍事費8000でスタートできます。二式大艇2部隊生産しても補充予算を確保できます。 -- いもはむ (2018-10-06 12 54 46) 最初にぶつかるアメリカは経験値MAX零戦3~4機の機銃で指令部を破壊すると楽です。対空兵器無いので内陸から飛べます。 -- 久々プレーヤー (2013-08-14 17 41 16)
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ハルバッハ(宇宙暦?年 - 宇宙歴794年)は自由惑星同盟の軍人。原作登場人物である。 略歴 前世 シヴァ星域会戦においてユリアンに従い「ブリュンヒルト」に突入した。薔薇の騎士連隊に所属。 新版 宇宙歴794年4月6日、ヴァンフリート四=二基地攻防戦において、憲兵隊長代理エリヤ・フィリップス少佐の指揮下に一時的に加わったリンツ大尉の部下たちの一人。階級は宇宙軍伍長。薔薇の騎士連隊に所属。フィリップス少佐の前で同僚のロイシュナー軍曹とともに一騎当千の働きを見せる。戦闘のさなか、ラインハルトとキルヒアイスに追い詰められているセレブレッゼ中将を発見。救出を試みるが、返り討ちにされてしまう。(19話)戦後、フィリップス少佐の働きかけで二階級特進し、宇宙軍曹長となる。(21話) 同年9月、ウェイクフィールド国立墓地に葬られ、フィリップス少佐らが墓参りをしていた。(21話) 宇宙歴799年5月5日、「神々の黄昏(ラグナロック)作戦」の最終決戦第二次ヴァルハラ星域会戦で帝国軍総旗艦「ブリュンヒルト」を射程に収めたホーランド機動集団前方展開部隊司令官エリヤ・フィリップス少将は彼らの雄姿を思い起こして、自らを奮い立たせた。(69話)
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いさおMkⅡは、ライトノベル作法研究所の投稿者・感想人・チャット利用者。 人物 ラ研の中堅投稿人の中でも比較的高い筆力を持つ人物であると思われる。 バレンタイン企画2009の『長二郎有情剣』にて高得点入り。また2009秋の夜長の小説企画で『激闘! ソロモン下駄履き空戦記 ~南洋愚連隊血風録~』にて高得点入りするなど、歴史・軍事にて実力を発揮する数少ない書き手である。 チャット利用者として バーテンダーをしているらしく、深夜~明け方に出没する。出没頻度は高い。 エロトークを得意としている模様で、AQUA?と共にその話題を始めると、誰も手を付けられない状態になるとかならないとか。 妻帯者であり、よくチャットにて嫁の話題を出す。「プリンを勝手に食べたら嫁に怒られた!」など、少々尻に敷かれている様子。 高橋アキラ?とは共に同志と呼び合っており、仲が良い。 作品紹介 長二郎有情剣 (冬祭り企画、2009年2月16日投稿。平均点部門・男性キャラクター部門1位、総合部門・得点部門4位 高得点入り) 激闘! ソロモン下駄履き空戦記 ~南洋愚連隊血風録~ (秋の夜長の小説企画、得点部門3位、総合部門・平均点部門4位 高得点入り) オニオンハート (12枚、2009年3月13日投稿)