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749 :名無しって呼んでいいか?[sage]:2009/08/04(火) 15 12 16 ID ??? 上の方でもあったけど童話テーマ良いね 童話の世界に転生するゲームとかをやりたい 童話の世界と知っている設定が良い 平凡な人生を生きてきた主人公 ある日の事、運動神経も無いのに子供を事故から救い 主人公の人生は唐突に幕を閉じたのだった 死後の世界で、転生の前に、神様は主人公をとても褒め、ご褒美をという ならば、次の生ではもっと夢のある生活が良いです 主人公がそう言うと神様は喜んで叶えてくれたのでした 童話のキャラクターが多数出てくる 主人公は「シンデレラ」的な位置に転生、でも居たのは義姉ではなかった…… 義兄1→ 父の再婚で主人公の義兄に、貴族らしいキラキラした人で 主人公を苛めるどころか無茶苦茶可愛がる 愛ゆえに主人公を箱入りで育てて、お城の舞踏会出席も断固反対 一緒に居ると本などを読んでくれたり、ダンスの練習に付き合ってくれる 義兄2→ 軍属で騎士である堅物な義兄 物凄く硬派だが、主人公にはベタ甘 此方も舞踏会などという浮ついたものへの参加は断固反対 馬で遠乗りに連れて行ったくれたり、仕事先のお土産などをくれたりする 義父→ 名貴族の当主で、後妻との縁組で更に大貴族に 可愛い義理の娘も出来幸せな生活だが、後妻も病で亡くしてしまう 妻を立て続けに亡くしたショックからか、主人公が屋敷から出るのを嫌がる その代わり主人公には何でも買い与え、国一の魔法使いの家庭教師も付けた 魔法使いな家庭教師→ 国一番の魔法使い、年若いのにその魔法の技術は隣国からスカウトも来るほど 白雪王子とは友達、猫可愛がりされ余り家の外に出してもらえない主人公を 可哀相そうに思っており、こっそりたまに連れ出している、城下の人気者 シンデレラの義母、義姉が→義父、義兄に 可愛がりすぎている上での、舞踏会出席反対で屋敷の中ではベタに甘い 町に出たがると、外は危険なところなんだぞと注意してくる人たち 此方はシンデレラベースのキャラたちで、以下は他の童話のキャラたち (続きます) 750 :名無しって呼んでいいか?[sage]:2009/08/04(火) 15 14 28 ID ??? ( 749の続き) 魔法使いに手伝ってもらって出席した舞踏会で出会う人々 白雪王子様→ 世界一美形かもと言われる王子様、今回妻募集中 ちょっと前まで父と喧嘩し家出、小人の家でエルフや精霊やらとの付き合いを学んでいた 魔法大好き変わり者の父とは仲が悪かったが、最近は折り合いを付け仲良くやっている 王様→ 変ったことや、魔法が大好きで、外見年齢ががコロコロ変る、余りの破天荒さに妻に逃げられた 政治は確りしているのだが、その他の面では駄目親父、早く隠居したいとも思っている 早く王になれと、王子と大喧嘩したが、一応仲直り、最近は仲良くやっている 茨王子→ 眠るの大好き王子様、白雪王子の年下の友達で隣国の王子、主人公より年下 眠ると茨の蔦がするすると出てきて回りを取り囲むので、多少厄介 気に入った相手の場合は茨の蔦が開き、普通に迎え入れる、欲望に忠実な蔦 隠しで出てくる 神様→ 色々ごちゃ混ぜなファンタジー世界に主人公を放り込んだ神様 主人公の事が気になり時たま見に降りてくる、主人公の魂をとても気に入っており 自分の元で暮らすという手もあると、時より誘ってくる 義父、義兄達の妨害を潜り抜け、舞踏会へ行けば王子様達ルート 義父、義兄達に従い、屋敷での恋愛へとルート 他にも軟派な狼男や、ガテン系で他の仕事もしているマッチ売りの青年とかも居る 主人公は本来知ってる童話との激しい違いに突っ込みながらも生活してゆく 少年から義家族、王様とお相手各種取り揃えております的なので何処か作ってくれないか……
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528 転生恋生 第六幕(1/4) ◆U4keKIluqE sage New! 2008/11/18(火) 22 00 51 ID flLkkpfy 教室へ戻ると、既に他のクラスメートは帰宅したのか無人状態になっていたが、招かれざる客が来ていた。 「ご主人様ーっ!」 今朝の電波犬女だった。俺を見つけるやいなや、ダッシュして飛びついてきた。食後で頭も体も動きが鈍っていた俺はかわせなかった。 小柄とはいえ、勢いをつけて全体重でのしかかられると支えきれない。俺は押し倒されてしまった。今朝と同様に、顔中を舐めまわされる。 「やめろっ!」 なんとか顎を手で押しのけて、引き剥がすことができた。俺は上半身を起こしたが、相変わらず膝の上に乗っかられている。 「くそっ! 汚ぇなぁ、ったく」 俺はハンカチで顔についた涎を拭いた。 「なんなんだよ、おまえは!」 「ボクだよ、忘れたの? 犬井司!」 名前は覚えている。問題はそこじゃない。 「なんだっておまえは人の顔を舐めるんだ!」 「愛情表現だよ!」 「そんな愛情表現はいらん! つーか、おまえの愛情自体いらん!」 「なんでそんなこというのさー!」 犬井は見る見るうちに泣きそうな顔になる。ただでさえ童顔なので、俺の方がいじめているような気分になってしまう。 「とにかくだ! 人の顔を舐めるな! 俺はそんなことされたくない!」 「えー? ご主人様はボクが顔を舐めるのを喜んでたじゃないかー」 「知るか! おまえの記憶に関係なく、この俺は人に顔を舐められるのが嫌なんだ!」 「むー」 犬井は不満そうだったが、やにわに俺の腕をとった。 「じゃあ、こうする」 いきなり噛みつかれた。普通に痛い。ふりほどこうとしても離れない。こいつは見かけによらず顎の力が強い。 「今度は何だ!?」 「甘噛み」 本当に犬みたいなやつだ。 「やめろ! 痛いだろ!」 犬井は素直に離したが、ますます欲求不満が募ったようだった。 「ご主人様は腕が細くなったね。前はもっと逞しくて、これくらい平気だったのに」 「だから、知らんと言ってるだろうが」 いったい、こいつの知る前世の俺はどんなやつだったんだ? まあ、具体的に説明されても信じる気はないが。 529 転生恋生 第六幕(2/4) ◆U4keKIluqE sage New! 2008/11/18(火) 22 01 48 ID flLkkpfy 「舐めるのも噛むのもダメだなんて、ボクはどうやってご主人様への愛情表現をすればいいのさ?」 「何もするな! あと、間違っても人前で『ご主人様』なんて呼ぶな! 俺はそんな趣味はない」 「じゃあ、何て呼べばいいの?」 「普通に『先輩』と呼べ」 「わかった! これからはなるべく『センパイ』って呼ぶね!」 カタカナ臭い発音なのが気になるが、これで妥協するしかない。 「それで……、犬井だっけ? 何の用だ?」 「司でいいよ!」 「じゃあ、司。いったい何の用でここへ来たんだ?」 「あのね、ご主人様に聞きたいことがあって来たの」 なんでも、司は俺と同じ部活に入りたいので、俺の所属を確認に来たのだという。 「俺は帰宅部だ」 「入部届はどこに出せばいいの?」 「アホ! 帰宅部ってのはどこにも入っていないってことだよ」 「えー、そんなのつまんないよー。一緒にどこかの部活に入ろうよー」 司は俺の胸倉をつかんで激しく揺さぶった。振動で酔ってしまいそうなので、手を引き離してやめさせる。 「俺にかまわずに好きなところへ入ればいいだろう。おまえは何かやりたいことはないのか? 中学では何をやっていた?」 「陸上部!」 「種目は何だった?」 「短距離走だよ! ボク、走るのが好きなんだ。だから陸上部がいい。センパイも一緒に入ろうよ!」 「嫌だ」 「どうして?」 実は陸上部にも体験入部したことがある。並の記録しか出せなかったが、部員は姉貴目当てで俺に入部を勧めた。それがわかっていたから入る気にならなかった。 「部活をやる気がしない。上下関係とか面倒だし、2年生から入ると色々と人間関係がわずらわしい」 この理由は司に対してまるで説得力を持たなかったらしい。 「ボクが一緒にいるからいいじゃない!」 おまえにつきまとわれたくないからだ、と言いそうになって思いとどまった。初対面のはずなのに、どうしてこいつは俺にこだわるんだろう? もちろん前世がどうという話は信じられないが、司が俺に対してどういう感情を持っているのか、そこを確かめないと話が噛み合わないような気がしてきた。 「おまえさぁ、何だって俺にくっつきたがるんだ?」 「センパイがボクのご主人様だから!」 「前世で、か?」 「そうだよ! ボク、ずっとご主人様に会いたかったんだ。やっと会えたんだから、これからはずっと一緒にいるよ!」 迷いのない口調で言い切る。俺の都合なんかお構いなしだ。こういうところは姉貴とそっくりだな。電波女はどれも似たようなものらしい。 530 転生恋生 第六幕(3/4) ◆U4keKIluqE sage New! 2008/11/18(火) 22 02 38 ID flLkkpfy 「だけどな、肝心の俺には前世の記憶とやらがない。だから、おまえに付き合うつもりもない。俺に冷たくされても、おまえは俺につきまとうのか?」 「そのうち思い出すよ!」 「どうしてそう言い切れる?」 「ボク、信じているもん!」 だめだ。自己完結しているから、俺の言い分はまるで取り合ってもらえない。言葉は通じても話が通じないというのは、実にイライラさせられるな。 「……結局のところ、おまえは俺にどうしてほしいんだ?」 「ボクのご主人様でいてくれればいいよ」 「彼氏になってくれってことか?」 「ご主人様はご主人様だよ」 わけがわからん。俺のパシリにでもなりたいというのか。 「ご主人様って、何すりゃいいんだ? エサでもやるのか?」 「んっとね、ボクはご主人様を守るから、ごほうびに優しくしてくれるの! それで満足だよ」 守るって、何からだ? 優しくするって、彼氏として優しくするというのと違うのか? ひょっとすると、俺は生まれて初めての彼女を持つチャンスを目の前にしているのかもしれない。それでも、心が沸き立つ感じはなかった。 「たとえばだ。俺がご主人様としての役目を果たしていたら、俺がおまえの他に彼女を作ってもかまわないのか?」 「妾を持つのは男の甲斐性だよ!」 いや、妾って何だよ。 「ボクはご主人様を守れれば、それでいいから。……あ、でも家来の中ではボクが一番だからね!」 また微妙に難しい注文を出すなぁ。彼女っつーか、妾と家来、彼氏とご主人様の違いがよくわからん。 「とにかく、ボクはご主人様を守るから! 昔みたいなことがないように、敵を近づけないからね!」 「敵って、どんなのだ?」 「ご主人様を誑かす悪いやつ」 どうにも具体性に欠ける答えしか返ってこない。犬並の頭だから、論理的説明ができないんだな。呼び方も『ご主人様』に戻ってるし。 やはり俺はこいつを恋愛対象として見ることはなさそうだ。まあ、小学生といっても通じる外見の時点で対象外なんだが。 何にしても、こいつの扱い方を考える必要がある。ご主人様云々の話に合わせた上で理屈をこねないといけない。 「話を戻すぞ。俺が一緒の部活に入らないのは、おまえのためだ」 「ボクのため?」 意外な言葉だったらしく、司は明らかに面食らった。 「そうだ。おまえはどういうわけか俺にくっつき過ぎる。同じ部活に入ったら、おまえは友達を作らずに俺にべったりになるだろう。それはおまえのためにならない」 なんだってこんな説教じみた話し方をしているのか、自分でもよくわからなかったが、今は司を言いくるめるのが最優先だ。 「おまえにはおまえの高校生活が必要だ。これは俺の親心だと思え」 親って何だよ? 自分で自分に突っ込まざるをえない。 「わかった! ご主人様はボクのことを思ってくれてるんだね!」 司はこんな説得が通じるほどに単純な頭の持ち主だったようだ。なんだか、かわいそうな子に見えてきた。 531 転生恋生 第六幕(4/4) ◆U4keKIluqE sage New! 2008/11/18(火) 22 03 20 ID flLkkpfy 「じゃあ、ボクは陸上部に入って頑張るよ。大会に出たら、応援に来てくれる?」 「おう、それくらいはかまわんぞ」 どうせ夏休みは暇だし、それくらいはいいだろう。 「休み時間は会いに来るから!」 「毎回は困るけど、まあ俺が暇なときなら話相手くらいにはなってやる」 これからは、休み時間はなるべく教室から離れるようにしておこう。留守なら、こいつも諦めて帰るしかないだろうからな。 それが二度三度続けば、避けられていることに気づくはずだ。俺としてはこの電波犬女の始末に、ある程度時間がかかることを覚悟せざるをえなくなっていた。 「それじゃあ、早速入部してこようっと!」 司は俺の膝の上から立ち上がった。やれやれ、やっと解放される。司の体重は軽いが、ずっと乗っかられていたので足がしびれた。 「あ、そうだ! もう一つ大事なことがあった!」 「何だ?」 「舐めるのも噛むのもダメなんでしょ? どうやって愛情表現すればいいの?」 「だから、そんなものやらんでいいと……」 「思いついた!」 人の話を聞いちゃいねぇ。 「今度から、こうするね!」 柔らかくて湿った感触が鼻を襲った。キスされたのだと気づいたときには、司は廊下を駆け出していた。 「バイバイ! またねー!」 天真爛漫としか表現しようのない笑顔を見せながら、司は走り去った。 「……唇でなくてよかった、な」 俺としては自分にそう言い聞かせるしかなかった。 その後は図書室で姉貴と合流して、二人とも適当に選んだ本を読んで夕方まで過ごした。さすがに読書中は姉貴もおとなしくしていた。 ちなみに俺が読んだのはアガサ・クリスティーの短編集だ。読み終わらなかったので、借りることにした。 姉貴はギリシャ悲劇の『オレステイア』を読んでいた。こちらは何度も読んでいるらしく、特に借りようとはしなかった。 雉野先輩とのことがあったせいか、姉貴はいつにもまして帰り道で俺にくっついてきた。 普通は新学期第1日なんて、あっさり終わってしまって、大して印象に残らないもんだが、今日はやけに1日が長く感じた。 明日から授業が始まるから、落ち着いていつもの日常に戻るだろう。そうだ、今日だけが非日常だったんだ。 俺は何度も自分に言い聞かせた。何故か、自分が平凡な生活から逸脱するような予感がして、それがたまらなく不安になっていた。 戻る 目次 次へ
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転生妖精アレサ コモン 自然 コスト4 パワー1000 スノーフェアリー ■タップトリガー―次の◎効果を使う。 ◎山札から『転生妖精アレサ』を1体コストを支払わずにバトルゾーンに出す。その後、山札をシャッフルする。 ■サイレントスキル―次の●効果を使う。 ●手札から進化ではないコスト4以下のクリーチャーを1体選びバトルゾーンに出す。 (F)アレサはみんなのこと大好き! 作者:紅鬼 とんでもないぶっ壊れ効果だったので、弱体化
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転生ドラゴラム R 水 (3) 呪文: ■自分のドラゴン以外のクリーチャーを1体選ぶ。その後、自分の山札を上から進化以外のドラゴンが出るまですべてのプレイヤーに見せる。選んだクリーチャーはそのターンの終わりまで、そのドラゴンのパワーや能力を得る。その後、山札をシャッフルする。 作者:亡霊少女 フレーバーテキスト そのプログラムは、あまりにも危険すぎた。 評価 名前 コメント
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ギザ十と幽霊少女とご先祖様と組織の狗 21 暗い暗い、暗黒の空間をまるで漂うように浮かんでいる僕。 死んでしまったのだろうか? あの悪夢のような老人に止めを刺され、僕は消えてしまったのだろうか? まだ死にたくない、まだ消えたくない。 僕を助けてくれた恩人の、僕に力をくれた友人に、まだまだ恩を返せていないというのに。 それに… 「まだ会えてもいないのに……死にたくないよ、花子さん……」 そう呟いた、僕の前に突然、小さく儚げな光が舞い降りる。 暖かい、まるで傷ついた僕を癒してくれるような、その光。 心が繋がるように、魂が惹かれるように感じる、まるで今まで失っていた半身と ようやく再会出来たような、そんな不思議な感覚。 まさか、これって…… 「……花子、さん?」 その僕の問いかけに、目の前の光から頷いたような気配を感じる。 ああ、やっと、やっと会えた…… でも、やっと会えたというのに、僕はもう…… ごめんなさい、全然適わなかった、僕がどれだけ頑張っても、敵に全く歯が立たなかった。 万全の体制で迎え撃った相手は、僕の実力なんて軽く凌駕する化け物だった。 あんな相手には勝てない、負けて当たり前だ、どれだけ努力しても、今の僕には勝てない。 せめて、僕にも、あれほどの強大な力を手に入れる事ができ…「あまったれるな、このウジ虫」 暗闇の中、項垂れて後悔と自虐に押しつぶされそうになっていた僕の耳に、 僕を元気づけようとする幼い少女の可憐な声が聞こえ…あれ、何か僕、台詞を聞き間違えた? 「聞き間違えてなんかいないわ、この豚野郎、初めて会えたっていうのにグチグチグチグチ、言い訳がましいったらありゃしないわね」 おかしい、僕の耳が死にかけた事によって変になってしまったのだろうか、と言うかそうであって欲しいです、あそうかきっと夢だこれ。 あまりにも、僕の想像をかけ離れた花子さんに、僕は現実逃避を始めるが、目の前の、次第に輪郭がハッキリし出した花子さんがそれを許さない。 「夢じゃないわよ、事実は事実と受け止めなさいカス、ああ、でも、この空間が現実という訳でもないの、ここは私と貴方の精神世界、 気を失った無様な貴方に何とか干渉出来ないかと四苦八苦した結果が此よ、まったくまだ産まれてもいない私にこんな無茶させないで欲しい物だわね、この宿六」 「まだ、産まれていない……」 「そ、残念だけど、まだまだ都市伝説として知名度が低いから、それでもこうして自意識を手に入れられたのは貴方のお友達が、私の噂をインターネットでばら蒔いてくれたお陰ね」 僕の友達……インターネット……その言葉を聞き、脳裏に思い出す「携帯で某大手掲示板サイトに何かを書き込む彼の姿」 僕の為に? 彼は「僕の花子さん」の噂話を根気よく広め続けてくれていたということ? 不意に、涙が出る、何度彼に救われればいいのだ、まだ一度だって恩を返せていないというのに。 彼を助けたい、彼の成すことの手助けがしたい。 あの偽悪的な僕の友人を、でも本当はとても優しい彼のことを僕は助けたい。 その為にも、その為にも、もっと力が欲しい! 「力なら、とっくに持ってるでしょ」 力を求め慟哭する僕に、花子さんが静かな声音で言う。 「貴方は既に力を持っているはずよとても強い力を、自分の心の中をよく見て、私はいつでも貴方と繋がってる」 その言葉が、何故か僕の心の中にストンと自然に入り込んでくる。 いつでも花子さんと繋がっている、僕の側にいてくれている、それだけで僕は、どれだけでも無限に力を出すことが出来る! 「花子さん、ありがとう! 君のお陰で、僕はもう一度戦えるような気がするよ!」 そう、叫ぶ僕に、目の前の花子さんは、「正解」と言うようにニコリと笑ってくれた気がした。 暗転。 視界の前に砕けたアスファルトの破片が見える、倒れた僕と敵である黒服の老人の間に立ちふさがるように立つ人影が見える。 「む、気がつきましたか…」 頭上から掛けられる声に、ズキズキと痛む頭を振り立ち上がる。 そこには何故か、頭頂部を太陽の光に爛々と反射させて全裸で仁王立ちする漢の姿が存在した。 続く 前ページ次ページ連載 - ギザ十と幽霊少女とご先祖様と組織の狗
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《転生する魔人》 効果モンスター 星8/闇属性/魔法使い族/攻2900/守2900 通常召喚出来ず、「母たる暴君」の効果でのみ特殊召喚できる。 このカードの特殊召喚に成功した時、手札・墓地から 機械族と天使族のモンスターをそれぞれ1体まで選択しこのカード に装備できる。 このカードの攻撃力は装備した機械族モンスターの攻撃力分アップ する。 このカードが破壊される場合代わりに装備している天使族モンスター を破壊する。 自分のエンドフェイズ時にこのカードをデッキに戻し、墓地から 「母たる暴君」1体を特殊召喚する。 その次の自分のターン、この効果で特殊召喚した「母たる暴君」 は再度召喚出来ない。 part19-969 作者(2007/09/15 ID yN//xgGL0)の他の投稿 part19-960 コメント 名前 コメント
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属性 火属性 最大Lv 70 初期HP 3831 最大HP 5898 レアリティ ★5 タイプ 重戦士 初期攻撃力 1019 最大攻撃力 1555 初期防御力 1019 最大防御力 1540 初期スピード 1437 最大スピード 2154 +HP上限 2400 最大HP上限 8298 +攻撃力上限 675 最大攻撃力上限 2230 +防御力上限 825 最大防御力上限 2365 +スピード上限 900 最大スピード上限 3054 リーダースキル 無敵の愛嬌 戦闘開始から1ターンの間ダメージ無効 フォーススキル1 行商人の新商品 味方単体に全ての攻撃を引き付ける。 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10 2 2 2 2 3 3 3 ディレイターン 2 効果持続ターン 2~3 フォーススキル2 やる気の下がる妙薬 敵全体の攻撃力を2ターンの間、n%ダウン。 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10 45 46 47 49 50 51 53 通常進化 [愛嬌商人]エステル ディレイターン 4 効果持続ターン 2 幻獣契約 [店真爛漫]エステル 特殊能力 [強]ウォーリアキラー 契約素材 [赤翼少女]セリーズ(3)[巨人]スルト(2)[炎王]イグニサイザー 契約使用先 - 入手方法 ガチャ 備考 CV 谷口 夢奈・ダークエルフの水晶洞ガチャ開催_http //crw.lionsfilm.co.jp/news/detail.php?id=311 k=3 ・イベントクエスト『エステルの行商日誌』・2021/04/27アップデートにて、進化/契約に潜在解放が追加。_http //crw.lionsfilm.co.jp/gesoten/news/detail.php?id=2497 k=2 資料 *初期ステータス。 コメント 名前
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440 転生恋生 第五幕(1/4) ◆U4keKIluqE sage 2008/11/13(木) 21 22 45 ID F2MCW+dY 今しがた本気で人を殺そうとした人間とは思えない乙女な表情の姉貴に、俺は投げやりに尋ねた。 「……それで、俺に何か用か? 俺は腹が減ってるんだが」 「そうだろうと思ってぇ、お弁当作ってきたの」 そう言って、姉貴は2人分の弁当箱をかざしてみせた。魔法瓶も用意してある。こういう気配りはキモいくらい行き届いている。 将来はさぞかしいい嫁になるんだろうが、「私はたろーちゃんのお嫁さんになるの!」と本人が言い張るうちはありえない話だな。 「一緒に食べようね」 そういうことなら、機嫌を直してもらうためにも姉貴の厚意を受け取っておいた方がよさそうだ。 どのみち食べ物を無駄にするわけにはいかないし、別々に食うというのは姉貴が許すはずがない。 とはいえ、代償に体を要求されないよう警戒しないといけないな。本気でやりかねないから。 「ほら、屋上へ行こっ!」 姉貴に引っ張られて、俺は屋上へ向かった。 途中ですれ違った生徒は、大部分が知らない人だった。つまりは俺たち姉弟を知らないわけで、予備知識のない人からはカップルに見えるらしい。 男子生徒からは妬ましげな視線を、女子生徒からは微笑ましげな視線を向けられた。 男どもの視線の意味はわかる。姉貴が美人だから、単純に羨ましがっているんだろう。 女どもの場合はどうなんだ? 恋する乙女に共感する気持ちか? だけどおまえら、これが実の姉と弟だと知ってもまだ同じ視線を向けられるのか? 俺は問いたい。 毎日強姦魔予備軍と一つ屋根の下で暮らす俺の身にもなってみろ、と。 いくら美人だろうが、実の姉だ。朝、目を覚ましたときに股間に顔を埋めてしゃぶられていたら本気で引くぞ? 実際にそういうことが何度かあって、俺は反射的に膝蹴りを食らわせて逃れた。辛うじて、まだ「出した」ことはない。姉貴だと認識した途端に萎えるからな。 問題は姉貴が腕力で圧倒的優位に立っているということだ。あれでも今のところは自制しているらしいが、本気で襲われたらひとたまりもない。 今のうちに自衛策を見つけないといけないが、皆目見当もつかない。やっぱり、頑張って彼女を作って諦めさせるしかないか……。 でも、雉野先輩みたいに姉貴が受け入れられない人は困る。べつに高校時代に付き合う相手とそのまま結婚するということはないだろうが、姉貴とうまくやっていける人でないと。 441 転生恋生 第五幕(2/4) ◆U4keKIluqE sage 2008/11/13(木) 21 23 55 ID F2MCW+dY そんなことを考えているうちに、俺と姉貴は屋上へ出た。幸か不幸か誰もいなかった。 天気は快晴、風もなく、弁当を食べるのに何の支障もない。むしろ気分よくランチタイムを過ごせそうだ。さっきは肝が冷える思いをしたが、これも天の配剤かもしれない。 「えへへ、屋上でお弁当食べるのって、恋人同士の定番シチュエーションだよね」 恋人じゃないって。確認するぞ? 俺たちは姉弟だから。日本国の法律で結婚は禁じられてるから。政経の授業で習っただろ? 「愛し合うのは自由だよぅ。べつに姉弟の間でデキたって、逮捕されたり、刑務所に入れられるわけじゃないし」 愛し合ってないから! でも刑罰がないってのは穴があるな。罰則のない法律なんか守られるわけないのに。 「それじゃあ、食べよっか」 姉貴に促されるまま、二人で並んで弁当を開ける。ケチャップで味付けした焼き飯がメインで、ポテトサラダと野菜の洋風煮込みが添えられている。うまそうだ。 「スープもあるよ」 魔法瓶の中身は温かいコンソメスープだった。女子高生が作った弁当にしては出来すぎだろう。小学生の頃から台所に立っていたから、修練の賜物だな。 「どう? おいしい?」 俺が箸をつけると同時に聞いてきた。 「ああ、うまい」 実際、姉貴は料理が上手だ。万人受けするかどうかはわからないが、俺の口には合う。 「たろーちゃんのお嫁さんになるために頑張ってるんだから!」 ……だから、そういうことを言うな。風味が落ちる。 とはいえ、空腹だったこともあって食は進む。普段は食事も弁当も母親が作っているから、姉貴の料理を口にする機会はそれほど多くはないが、既に同等のレベルに追いついていると思う。 あっという間に弁当箱を空にすると、姉貴が心底嬉しそうに微笑んだ。 「おそまつ様でした」 「……いや、うまかったよ。ごちそうさま」 やばい。ちょっと胸にキてしまった。美人で料理がうまくて俺を第一に考えてくれて……。 俺の人生で、この先こういう女に出会う機会はあるんだろうか。これでもう少し慎みがあって、何より血がつながってさえいなければなあ。 年に数回はそう思ってしまう瞬間がある。今がまさにそれだ。 ひょっとすると、危ないのは姉貴じゃなくて、俺の方かもしれない。何かの間違いで一線を越えてしまったら、俺の方が姉貴に溺れてしまうんじゃないだろうか。 いやいやいやいや、それは絶対ダメだ。二人とも人生が台無しになっちまう。結婚できないのはもちろん、子供ができたら大変だ。 肉親である以上、たとえ仲が悪くなっても死ぬまで縁を切ることはできないもんな。 姉貴だって、じきに彼氏を作れば、憑き物が落ちたように俺から離れていくだろう。そのとき俺は嫉妬するんだろうか。 442 転生恋生 第五幕(3/4) ◆U4keKIluqE sage 2008/11/13(木) 21 25 02 ID F2MCW+dY 俺がそんなことを考えている間、姉貴は自分の弁当を食べていた。俺が食べているのを見つめていたせいで、自分の食事が後回しになったんだな。こういうところが健気でかわいい。 ……なんて思ったらダメだろ、俺! 正気を保て! 「どうしたの?」 突然俺が自分で自分に拳骨をぶつけたので、姉貴は驚いたようだった。 「何でもない」 俺は姉貴が食べ終わるのを待ってから立ち上がる。 「この後は何もないでしょ? 一緒に帰ろ?」 「ああ……」 姉貴も俺も部活に入っていない。姉貴の場合は「たろーちゃんと一緒にいられる時間が減るのがイヤ」だからそうだが、俺がどこかに入部すれば後からついてくるだろう。 そして俺が帰宅部なのは、姉貴が原因だ。俺も入学当初はいくつかの運動系の部活に体験入部してみた。どれもしっくりこなかったが、俺は1年生の間はどこからも熱心に入部を誘われた。 理由は単純で、俺が入部すれば運動神経抜群の姉貴が洩れなくついてくるからだ。俺はそれが嫌だった。俺は姉貴の付属品じゃない。 かといって文化系の部活には興味が持てなかった。姉貴のことがなかったとしても、雉野先輩の誘いに乗って合唱部に入る自分というのは想像できない。 2年生にもなれば勧誘も減るんじゃないかと思うが、確か今日は新入生に対する全部活総出の勧誘活動が行われるはずだ。たぶん、1年生校舎から校門までは混雑が凄いだろう。 俺を知っているやつがいれば、ついでに俺も勧誘するだろうから、うっとうしいな。 「俺、やっぱり図書室で時間潰してから帰る」 「じゃあ、私もそうする」 姉貴は嬉々として弁当箱を片付ける。まあ、図書室ならおとなしくしているだろうから、別に一緒でもいいか。 俺は読書家というほどじゃないが、推理小説を読むのが好きだ。一度として犯人を当てたことはないけど、探偵が謎解きをする場面を読む度にカタルシスを得ている。 それも、自分が見落としていた手がかりを探偵が見逃さずに拾い上げることに快感を覚える。自分の見落としを指摘されると気分がいいというのも変な話だが、推理小説ファンはM気質なのかもしれない。 でも、姉貴は図書室で何を読むつもりだろう? 学校の図書室には姉貴の好きそうな姉弟相姦ものの官能小説はないよなぁ。 突然、目の前の空気が消し飛ぶような、乾いた破裂音がした。俺は思わずのけぞった。 「何!? 何があった!?」 姉貴が壁に向かってストレートパンチを放ったのだと理解するのに数秒かかった。普通は拳がただではすまないはずだが、姉貴は痛そうなそぶりを見せていない。 「何でもないよ。虫がいただけ」 拳の跡がついた壁をよく見ると、確かに蝿か何かの残骸が張り付いていた。といっても、潰れて原形を留めていない。 「うふふ……、あのときの村人がこんなところにもいたんだぁ……。蝿になってるなんてイイ気味……」 ウェットティッシュを取り出して右手の甲を吹く姉貴の顔に薄笑いが浮かんだ。その瞳が放つ暗い光に、俺は背筋が寒くなるのを感じた。 やたらスキンシップ過剰なのとは別に、俺が姉貴をキモいと思うのはこういうときだ。怖いといってもいい。 443 転生恋生 第五幕(4/4) ◆U4keKIluqE sage 2008/11/13(木) 21 25 57 ID F2MCW+dY 俺が物心ついたときから、姉貴は前世がどうのという話を盛んにしていた。最初の頃は俺も素直に姉貴の話を信じた。 学校へ通うようになって知恵がついてくると、前世とか生まれ変わりなんて非科学的なものは信じなくなった。 それでも、俺よりはるかに勉強のできる姉貴が、どういうわけか生まれ変わりの話だけは頑固にこだわり続けている。「そんなことあるわけない」と言っても、聞く耳持たない。 『たろーちゃんが忘れているだけ。そのうち思い出すよ』 真顔でそんなことを言われても、俺は断じて覚えていないし、そんな話は信じない。 どうして姉貴はここまで前世とやらに固執するんだ? 姉貴の脳の中にある記憶って何だろう? いくら考えても、俺にわかるはずがない。問題なのは、前世の話がらみで、姉貴がとてつもなく暴力的になるときが見受けられることだ。 いつだったか、ネズミを捕まえて、足を釘で打って板に磔にし、生きたまま焼き殺したことがあった。 『熱い? ねえ、熱い? 私が火をつけられたときも熱かったよ。うふふ……』 そんなわけのわからないことを口にしながら顔を歪ませて笑う姉貴は、たまらなく恐ろしかった。キモいけど優しい、いつもの姉貴の面影は全くなかった。 姉貴が覚えている前世とやらで何があったにせよ、まともな人間のやることじゃない。精神を病んでいるとしか思えない。 弟としては実の姉を精神病院へ送りたくはないから、早くまともになってほしいと願っている。 もし姉貴の暴力の矛先が人間相手に向けられたらと思うとぞっとする。やっぱり何らかの治療が必要なのか? ああ、そういえば今日あった1年生も似たような電波を受信してたな。二人を会わせたら、話が合うんだろうか……。 とはいうものの、あれはあれで面倒くさそうな子だからなぁ。できればもう関わり合いたくない。部活に入っていないから、1年生と接する機会は大してないだろうが。 かなり深刻に悩んでいる俺の気も知らないで、姉貴がニコニコとしながら体を寄せてきた。とりあえずいつもの屈託ない笑顔だったのでほっとする。 「たろーちゃん、食後のデザートはどう?」 そんなものまで用意してあったのか。芸が細かいな。 「あるんなら、もらおうか」 「デザートはぁ、ぷるぷるプリンでーす!」 そういって俺の手を取ってブラウスの下の生乳に触らせる。何がぷるぷるプリンだ。オヤジのセンスだぞ、それは。 「いらん! 教室に寄って、鞄とって来るから!」 もちろんそんなデザートは遠慮して、俺は一人でさっさと2年生校舎へ戻ることにした。 途中、窓から中庭が見えた。そこは人影がまばらだったが、雉野先輩と猿島が話していた。いったい、どういう組み合わせだ? もちろん話の中身が聴こえるわけもない。特に興味もなかったので、移動するうちに気にならなくなった。 戻る 目次 次へ
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338 名前:人格転生42 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/07/12(木) 19 53 02.67 ID KEXA8M/t 今日で丸二日。あれ以来、由利…由衣は目を覚まさないままだ。 俺は薫さんと交代で由衣の世話をしている。 由衣の部屋のベッドに寝かせたまま、ずっと眠り続けている。 「なぜ何もお尋ねにならないのですか? なぜ私について詳しく訊かないのですか?」 「そりゃ知りたいですよ。でも俺がそれを知ったとして、由衣が早く目覚めるんですか」 「申し訳ございません…お許しください。あの時の事に関してはなんなりと罰は受けます」 「その言葉は由利に…言って下さい。俺には何が起きてるのかわからなくて…」 俺の顔を見ながら困った顔をする薫さん。たぶん俺はもっと困った顔をしてるんだろう。 あれから俺も寝ていない。眠れたと思っても気づいたら3時間経ってただけだった。 「それに薫さんの秘密を全部教えてくれって言えば、教えてくれますか?」 「それは…すみません。それは由利様の思いを踏みにじることになりますので」 「なんですかそれ。訊けって言って教えられない? それが由利の思い? ざけんなよ!」 「…本当に申し訳ございません」 くそ…人に当たっても仕方ない。 俺自身が由利と由衣のどっちに対応すればいいのか、考えていたのもある。 とにかく頭が整理できてない状態だ。 「…当たってしまって、すみません」 「いいえ…当然の事です。 これは私の推察になりますが、由利様は良也様を守られたのだと思います。 一連の事について巻き込みたくなかったのでしょう」 「由利も言ってました。そのうち分かるって」 「…そう言ってもらえると助かります」 深々と俺にお辞儀をする薫さん。 保護者兼使用人か…恐らく由利と由衣に秘密があるんだろうけど。 両親に連絡を取りたいと言ったけど却下された。 電話も繋がらない。爺ちゃんにも繋がらなかった。 ベッドで眠っている由衣を見る。 由衣のことだって、医者に連れて行こうと何度も薫さんにお願いしたが受け入れられなかった。 本当は今日の朝でも目覚めないんだったら、薫さんを無視してでも連れて行くつもりだった。 と、思っていたら、さすがに薫さんも誰かに家に来るように連絡を入れていた。 そのあと明らかに民間の医者じゃない、ラフなスーツ姿の男が薫さんの指示を受けて診察に来た。 由衣はきちんと呼吸はしている。すぅすぅという寝息も一定で普通に眠ってるとしか思えない。 339 名前:人格転生43 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/07/12(木) 19 55 09.33 ID KEXA8M/t ん…声が聞こえる… 「お兄ちゃん…起きて…お兄ちゃん」 …! その声で飛び起きる。 この感じは由衣か? 「由衣!?」 「わっ! びっくりした…」 起きてる。由衣だ。間違いない。 目を開けてこっちを見ている。 「ちょっとどいて。重いから」 「あ、ごめん」 どうも俺は、由衣のベッドに倒れ込むように寝ていた。 「よいしょっと」 「おい、大丈夫か…」 「なんか体ダルい…」 「そりゃそうだろ。丸3日寝てたんだし」 「3日? で、今何時?」 「朝の8時半」 「学校行かないと!」 「無理だって。休んどけよ」 「いや! お兄ちゃんと学校行ってご飯食べる!」 結局そのあと遅れて学校に行く事になった。 薫さんが送っていくと言ってくれたけど、由衣はいつもどおりに学校に行く事にこだわった。 あと、薫さんとの一件についても、特に何も言わなかった。 承知済みみたいな感じだった。 薫さんは頭を下げていたけど、由衣はこだわってない感じだった。 それより御飯作って、って感じだった。 今のケースだと由利の言っていた1番目のケースが近いんだろうか。 由衣の性格が大きくでていて、由利の知識はあるという状態に見える。 340 名前:人格転生44 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/07/12(木) 19 56 10.98 ID KEXA8M/t その日の学校はかなり違った。 何しろ由衣のいつものパターンが違う。 クラスにも来なかったし。二人とも遅刻だった。 「ふぅ…」 ため息を付く。とりあえず由衣と由利がいなくなるという最悪の状態はなくなった。 でも、これからどうしたらいいんだろう。 昼休みまでそんなことを考えていた。 周りを見ると、今日は愛理も休みだということに気づく。 ふぅ…由衣のせいで友達少ないんだよな、俺。 クラスの同性にも由衣の告白騒動で嫌われてるし。 異性からもシスコン野郎認定だしな。 せめてどこかの世界みたいに、親友Aとかいないのかよ… この昼休み、どうして過ごしたもんか… 「はぁ…」 またため息をつく。 「大丈夫? 幸せ逃げるよ?」 声の方を見る。こいつも数少ない友人の一人だ。 そうかなり小さい友人。身長140くらいのクラスメートの女子。 由衣が来てもかまってくれるし、俺のこともシスコン扱いしないし。 愛理とこの子くらいだよな。 「神咲…久しぶり…」 「なんで休んでたの?」 「ん…いろいろあってさ」 「愛理ちゃんと、どっか行ってるのかと思ったよ」 「は? なんで愛理?」 「え、月曜から一緒に休んでるし…」 「あいつもずっと来てないのか?」 「…うん」 「さつきちゃんは?」 「来てるよ」 あとで、さつきちゃんに訊くか。 すると今度は神咲から質問してくる。 「由衣ちゃんは来てるの?」 「ああ、今日一緒に来た」 「そう…よかった…!」 そう言ってニコッと微笑む。 ぶっちゃけ小学生にしか見えないことは黙っておく。 おさげがよく似合ってる。小さいけど本当いい奴だ。 「じゃあさ。逆に一緒に向こうのクラスに行ってみようよ?」 「おまえも弟いたんだっけ?」 「うん!」 341 名前:人格転生45 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/07/12(木) 19 57 24.36 ID KEXA8M/t 下級生のクラスに行くのは勇気がいる。 逆の立場を考えると、本当に由衣は勇者だったんだな。 二人で由衣のクラスを覗きこむ。 「由衣坊の復活を祝うでー!」 「おっしゃー!」 「あははあはははは!」 「ハッピバースディ~トゥーユー~イー~」 「誕生日ちゃうわ!」 「いいじゃん。もう誕生日でもさ」 「だよねー由衣がいない間、あたしら寂しかったよー」 なんだこのハイテンション? どっかの異次元世界に放り込まれた錯覚に陥る。 でも良かった。由衣が幸せで。見るとちょっと涙ぐんでる。 くそ…うちのクラスも見習って欲しいぜ。ちょっと悲しくなってきた… 「よーし! こうなったら合コンしようぜ!」 「いいね!」 「えーマジー?」 「あたし由衣ゲットー」 「ちょっと! 由衣坊はウチのんやで! あんたらは別グループや!」 前言撤回。なんか流れがおかしくなってきた。このリア充どもめ… 素直に喜べない自分が悲しい。 とりあえず由衣が元気そうで安心したからいいか。 一緒に来た神咲を見ると、真剣な目でクラスを見ている。 決してちっちゃいから、隣にいても見えなかったわけじゃない。 なんなんだ? 由衣を見てるわけじゃなさそうだけど… 「おい神咲、帰るぞ」 「う…ん…もうちょっと…もうちょっとだけ見てく」 342 名前:人格転生46 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/07/12(木) 19 59 00.89 ID KEXA8M/t 放課後。それは突然だった。 「ちょっと! 美里クン!」 「な…なんだよ…」 神咲の声に思わずびっくりしてしまう。 小さい割に声量あるんだな。 アニメ声だし声優にでもなればいいんじゃないか? 「由衣ちゃん達、クラスで合コンするんだって」 「そっか。まあ騒げばいいだろ。あいつも嬉しいだろうし」 「それでも由衣ちゃんのお兄ちゃんなの?」 「え? なんで?」 「由衣ちゃんが心配じゃないの?」 「へ?」 神咲は涙目で必死になってる。 ひょっとして男子の方はそういう目的なのか? だとしたら話は変わってくる。 「場所はどこだ?」 343 名前:人格転生47 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/07/12(木) 20 00 52.31 ID KEXA8M/t 俺と神咲は学校を離れたあと、一緒に由衣たちをつけることにした。 しばらくすると由衣達のグループを見つける。 男子二人に由衣を含めた女子三人。 全員見知った顔なのは偶然か? 男子2人は知り合い。一人はある先輩の弟。もう一人はここにいる神咲の弟だ。 女子3人も知り合い。さつきちゃんと最近関西から転入してきた子だ。 で、由衣と合わせて合計5名。 その5人は仲良くカラオケボックスに入っていった。 「カラオケか…」 思ってたより健全で安心した。俺は帰ろうとするが神咲に手を引っ張られる。 「おい…ちょっと…」 由衣たちが部屋を決めたあと、俺は神咲に引っ張られる形でとなりの部屋に決まる。 「おい、神咲。なんだよ、これ?」 「由衣ちゃんがどうなってもいいの?」 目が真剣だった。 「なんだそれ?」 「久しぶりに再開したクラスメイト」 「たった3日だろ」 「いやでもカラオケで盛り上がる中」 「別に普通だろ」 「二人は見つめ合いながら」 「イメージしにくいんだが…っていうか誰と誰がだよ」 「じゃあちょっとこっち見て」 「ん?」 神咲の方を見る。 自分の口に右人差し指を当てている。 344 名前:人格転生48 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/07/12(木) 20 01 50.80 ID KEXA8M/t 『たっくん、久しぶり』 『ああ、美里こそ…』 …あれ? 今、なんかイメージが… カラオケで他のみんなが盛り上がってる中、由衣が神咲の弟と話してる。 『休んでたけど大丈夫か? 一身上の都合で聞いてたんだけど』 『うん、ちょっと家で色々あって…』 『相談に乗るけど?』 『お兄ちゃんにね…フラれちゃったの…ぐす…』 違う。これは由衣じゃない。 由衣はこんな事言わない。 こんな可愛い仕草はしない。 それに今の由衣は由利もいる状態だ。 このイメージは全然違う。 『わかるよ…俺も姉ちゃんなしじゃ生きていけないし…辛いよな』 つーかこれが神咲の妄想だとしたら相当痛いな。 どんだけブラコンなんだよ。正直引く。 っていうか何、気安く由衣の肩に触ってんだよ。 『もうあたし家に帰れない…気不味いし…お兄ちゃんに会わす顔ないよ…』 『美里…いや…由衣って呼んでいいか?』 よくねえよっ! なんだよ! この超展開は! 『うん、いいよ…あたしも、たっくんって呼んでいい?』 二人の顔と唇が重なり合おうとする瞬間… 345 名前:人格転生49 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/07/12(木) 20 08 51.64 ID KEXA8M/t 「―よくないっ!!!」 神咲の叫び声で、それまでのイメージが真っ白になって一瞬で消えた。 「うわっ! びっくりしたっ!」 「はぁはぁ…何たっくんとキスしようとしてんの…ダメ…そんなのダメ…はぁはぁ…」 神咲を見ると額に冷や汗をかいて呼吸をしていた。 そのミニマムな体が大きく揺れていた。 「そんなに苦しむなら、無理に妄想させようとすんなよ…」 「こ…こういうこともありえるってことなの…」 「わかった…協力するよ。で…何したらいいんだ?」 「じゃあとりあえず…」 ちなみに俺も少し鼓動が早くなっていたのは内緒にしておく。 第一、俺は神咲みたいなシスコンじゃない。 346 名前:人格転生50 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/07/12(木) 20 09 47.66 ID KEXA8M/t なんで俺がこんなことしないといけないんだろう? 「あの、店員さん…いいですか?」 「何でしょうか」 目の前にはメガネをかけた女性の店員さん。 嘘だとわかってても、すげえ緊張する。 「あの…一目惚れしました。ちょ…ちょっとでいいですから俺と話してもらえませんか?」 「…へ…は? …な、何?」 「と…とにかくこっちです」 「ちょ、ちょっと…!」 そして、そのまま手を引いて、神咲のいたカラオケルームに連れて行く。 「ただいま」 「あ、美里クン、おつかれさま」 「…ああ」 子供みたいにオレンジジュースを飲みながら近づいてくる。 店員さんは俺と神咲を見比べながら変な顔をしている。 「あなた、私に好きとか言っといて、ロリ…そういう人だったの?」 「…黙って!」 「女だったら誰でもいいのね…こんな中学生相手に…」 「あたし高校生だよ! 制服着てるでしょ!」 神咲は怒りながら、さっきと同じく口に指を当てる仕草をする。 「…!? …えっと…あれ…」 店員さんの表情が変わる。 すると神咲はニッコリ笑ってから言った。 「いい? これからメールで隣の部屋の状況を教えて? ケータイ貸りるね?」 「はい、わかりました。どうぞ。ドリンクはいかがなさいますか?」 「ん、もうひとつオレンジジュース。美里クンは?」 「お…俺? じゃ、じゃあコーラで。あ、ゼロで」 「ご注文ありがとうございます。ではごゆっくり下さい。 あ、ケータイはこちらのアドレスに連絡すればよろしいんですね」 「うん。頼むね」 「了解しました」 何事もなかったように店員さんは去っていく。 一体何したんだ? 347 名前:人格転生51 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/07/12(木) 20 11 06.72 ID KEXA8M/t 「おい、今の…」 「催眠術」 「バカ、そんなのあるわけ…」 でも神咲の真剣な幼い顔を見ると何も言えなくなってしまう。 そうだ。現実に今のを見てしまったんだ。 あれは明らかに催眠術そのものだったじゃないか… 「でも…どうやって…」 「相手の心理を乱した状態にするの。そのあと目を見つめて催眠状態に持ってくだけ。はぁ…疲れたぁ…」 ルームの黒いソファにゴロンと倒れかかる。 「こんな特技があったなんて…」 「特技っていうのかなぁ」 そのオレンジジュースを飲む仕草に釣られ、俺もコーラを飲みながら考える。 「でも、そんなに気になるんなら直接たくやに催眠術かけた方が早いんじゃねえの?」 「…早くない。すぐに解けちゃうし…忘れちゃう…」 その幼い顔が寂しそうな表情になる。 こんな神咲は珍しい。 「じゃあ、あの店員さんも…」 「うん、役割終わったら覚えてないと思う」 「ふーん、催眠術って言っても万能じゃないんだな」 「…っ!」 「それに本気でできたら卑怯だもんな」 「…ぅう…」 神咲の表情がますます暗くなっていく。 やばい。ちょっと話題を変えるか。 「でもさ、そういうのって夢があっていいよな。良かったら俺にも教えてくれよ」 「え?」 はっとした表情になる。よかった。表情戻って。 なんか神咲の泣きそうな表情見ると、小学生泣かせたような罪悪感感じるんだよな。 無駄にちっこくて可愛いしな。 「催眠術。あいつらが歌ってる間、俺らも暇だろ」 「う…うん」 348 名前:人格転生52 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/07/12(木) 20 13 11.22 ID KEXA8M/t 気づいたら俺の意識はボーっとしていた。なんだか夢の中にいるみたいだ。 「あ…本気でやったら、かかりすぎちゃった…どうしよ…」 「ん…あ…神咲…?」 目の前の神咲はハッキリしてるんだけど、周りの景色がボヤけて見える。 そう、ピントが神咲にしか合ってない。 「あの、これが催眠状態。さっきやった手が重いとか言う暗示は催眠がかかりやすくするためなの」 「ふぅん…そっか…なんかフワフワしてて気分がいいよ…」 「たぶん美里クンはかなりかかりやすいんだと思う。たっくんの場合は2ヶ月以上かかったし完全にはかかんなかった」 「たくやにも…かけたことあるんだ?」 「うん」 「どんなのかけたの…? ふわぁ…」 体がポカポカして気持ちいいなぁ… 「それは…どうせ覚えてないからいっか…」 「すぅ…はぁ…ああ…体浮いてる…」 「あたしを『犯して』って。あたしの体、気持ちいいよって。最悪でしょ? あたし本気で弟好きなんだ」 へえ、こんな幼い体を… 神咲って小柄で140くらいしかないけど胸は大きよな… このつぶらな瞳で上目遣いされたらひとたまりももないだろうな… 「…そっか…姉弟同士で恋愛感情か…由利と同じだな…」 「由利? 誰?」 「…妹」 「由衣ちゃんの他にもいるんだ」 「…いや…由利は由衣だよ」 「え…?」 「…で、その弟とはどうなったんだ?」 この魅力的な幼い体をどうしたのか… 犯したのか…? こんな小さくて柔らかそうで気持ちよさそうな体… こんなロリとセックスするって犯罪じゃないのか? 「抱いてくれたよ。でも…」 「…!!」 処女じゃないのか…? それより神咲のこの幼い体を… …抱いたのか? 「向こうは覚えてないの…うぅ…」 バカ、こんな子を泣かすなよ… この小さな身体を守ってやりたくなる… 俺も抱いてみたい…このカラダを… 「…どういう風に誘ったんだ?」 「あ…え…あの、あたしのカラダ気持ちいいよって。フェラしてあげるって…何言わせるのよ、もう!」 その瞬間、頭がクリアになると同時に、神咲をソファに押し倒していた。 覆いかぶさって神咲の幼い顔を見つめる形になる。 349 名前:人格転生53 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/07/12(木) 20 15 52.06 ID KEXA8M/t 「きゃっ…」 「これ、催眠だよな?」 「え、う…うん」 目を逸らしながら答える姿が可愛い。 「さっき俺に犯してって命令したよな?」 「え…し…してない…」 「したんだよ」 その柔らかそうな唇を塞ぐ。 神咲は信じられないという表情をしてる。 構うもんか。誘ってるんだろ? 「ん…んん…ちゅ…」 「…ん…んっ…」 一方的にその幼い唇に懸命にキスする。 「ん…や…やめて…あたしはたっくんが…」 唇を離して神咲を見つめなおす。 俺は意地になっていた。絶対に神咲を抱くと。 こんなところでやめるほど人間できてない。 「…じゃ、教えてくれよ…」 「え? 何を?」 「セックス…俺童貞だし…」 くそ。むちゃくちゃ恥ずかしい。 きっと俺の顔は真っ赤になってると思う。 神咲の顔をまともに見れない。 「…いいの?」 その言葉でもう一度、その幼い顔をまともに見ることができた。 「初めて…あたしなんかでいいの? 処女じゃないし、催眠術で無理やり弟抱くような変な女だよ?」 「…姉弟で愛しあうのがそんなにおかしいか?」 由利だって同じだった。 実の妹じゃなかったら本気で抱いてもいいようないい女だった。 あいつは本気で俺のことが好きだった。 それを変とかおかしいとかで片付けたら、あいつに失礼だ。 由利は…もう由衣の中にいないんだろうか…? 今の由衣は由衣と由利が一人になっている状態だし、まだどっちかわからない。 「美里クン…?」 怖い顔をしてたんだろうか。 その幼い顔は上目遣いになってこちらを伺っていた。 その唇に軽くキスしてから答えた。 「初めては神咲がいい…一年の時からずっと可愛いと思ってたし…好きだったよ…」 照れくさいけどハッキリと告げた。神咲の顔が真っ赤になる。 「あ…ありがと…あたしも…たっくん以外なら美里クンが一番…気になってたかな…」 「…」 350 名前:人格転生54 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/07/12(木) 20 17 24.20 ID KEXA8M/t コツンと頭を優しく叩いてやる。 「え? 何?」 「別に…なんでもない」 この場面で他の男の名前を出すなって。 正直っていうか、純粋なのところまで子供みたいだな。 それがこいつの良い所なんだろうけど。 改めてその呆けてる小学生みたいな顔にキスをする。 「ん…ちゅ…ん…美里…クン…」 「神咲…ん…ちゅ…ん…好きだ…ん…」 「あたしも…ん…好き……んちゅ…」 お互い顔を離す。神咲はとろけた顔になっていた。 「良也って呼んでくれ…俺のこと」 「う…うん。あたしも瑠璃子…瑠璃でいいよ」 「じゃあ、みんなが呼んでるみたいに瑠璃でいいか?」 「うん…良也クン…」 神咲…いや瑠璃のカラダを食い入るように見つめる。 低身長の割にナイスバディとでも言えばいいのか… ちっこい割にエロいカラダしてる… 「ぬ…脱がすぞ…触っていいよな?」 「う…うん、ど…どうぞ」 由衣の世話で女子の制服の脱がし方は知っていたので、簡単に脱がすことができた。 お互いにパンツ一枚になる。瑠璃は胸を隠しながら俺の体を凝視してる。 瑠璃のカラダは華奢で小さくて壊れそうだったけど、すごく魅力的だった。 程よく出た胸。程よく締まったウエスト。 今すぐにでもむしゃぶりつきたくなるような尻。 「瑠璃って意外といいカラダしてるよな」 「…意外って何? 小さいってこと?」 「ああ…って、痛てっ!」 「ひ…人が気にしてることを!」 ポカポカ叩いてくる。全然痛くないし。 「…あっ!」 その腕を取ってから、ソファにもう一度倒す。 そして、おっぱいに顔を埋める。 「ひゃあっ! ちょ…あん…舐めないで…ぅん…あん」 「…ほら、乳首立ってるぞ」 「や…ちょっと…やだ…あん…うふん…ん…」 徐々に舐めるのを、瑠璃のカラダをおっぱいから大事な部分に移していく。 「あん…ちょっと…そこは…」 パンツを足にずらして直接大事な部分を舐めていく。 おまんこは愛液でぐっしょり濡れていた。 「あん…ん…あ…やだ…んん…あは…ん…良也クン…うん…」 はっきり言ってもう我慢出来なかった。 351 名前:人格転生55 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/07/12(木) 20 19 29.73 ID KEXA8M/t 「い…入れていい?」 「う…うん…って、ちょっと待って!」 「…え?」 嘘? ここに来て生殺し? 「あの…ナマは…今日たぶん危険日だし…」 「…嘘だろ…」 「ゴム持ってない…」 そんな殺生な…俺も持ってないし… 持っとけばよかった…じゃあ口でしてもら… 「あ、大丈夫!」 「え?」 「こっち見て」 瑠璃は自分の唇に人差し指を当てる。 「…あ」 少しだけクラっとする。でもさっきほどはかかってないと思う。 …っていうか、今、意識したけど、もう催眠覚めてる? 「ちゃんと目と指見て」 「ああ」 そのあとブツブツ『出さない方が気持ちいい』と何回もつぶやきながら、俺の目をじっと見つめてくる。 「うん。大丈夫」 「何が大丈夫なんだ?」 すると瑠璃は顔をモジモジさせながら苦笑いで言う。 「セックス…大丈夫…入れていいよ…」 その言葉にリミッターが切れた。 「きゃっ!」 俺は瑠璃を正面からソファに押し倒して、パンツを脱いでからペニスをヴァギナに押し当てた。 その入り口はぬるぬるで、すぐにでも俺を受け入れる体勢が整っていた。 「い…入れるからな…?」 「う…うん…やさしくね?」 ゆっくりと膣に挿入を開始した。 瑠璃のまんこはキツくて入りにくいかと思ったけど、少しづつ入っていった。 「ん…おっきい…あん…入ってる…ぁん…」 「はぁはぁ…動くぞ…」 中の締め付けがキツくてすぐにでも、膣内に精液を注ぎ込んでしまいそうだ。 すぐにでも出したい。この幼いカラダをむちゃくちゃにしたい。 射精したい。普段の純粋な少女が俺のザーメンに塗れる姿を見たい。 352 名前:人格転生56 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/07/12(木) 20 21 19.38 ID KEXA8M/t でも…中出しはヤバイ…く… 理性を必死で保ちながらゆっくり加減しながら腰を振る。 神咲瑠璃子という女の子を想いながら、優しく抱いていく。 「あん…ん…あん…うん…気持ちいいよ…」 「く…俺も…で…出そう…」 1年の時からこの子は有名人だった。 どう見ても高校生には見えないどころか中学生にも見えなかった。 そんな子と今セックスをしている。 ぬちゃぬちゃと膣内が俺のペニスを圧迫する。 気持ちよさで思いっきり腰を振りたい。 中に何度でも射精したい。 「あん…うん…いい…いいよ…美里ク…良也クン…優しい…」 「く…ホントはもっと激しく動きたいよ…でも動いたら出ちゃうから…」 「ん…あん…うん…優しんだ…好き…由衣ちゃんが羨ましいな…あん…」 「そういや…隣の部屋で由衣たちは歌ってるんだっけ…」 「うん…あん…そ…そうだったね…じ…時間もないかも…あん…」 すっかり忘れてた。あまり時間もないのかも知れない。 もし由衣達にこの声が聞こえてたらと思うとゾッとする。 「もし隣に聴こえてたら…あたし達…どうしよ…あん…あん…」 「考えてること一緒かよ…くっ…出そうだ…」 「だ…出していいよ…ぅふん…あん…」 「…え?」 「出せなくしてるから…それに…あたしもイキそう…あん…ぅふん…」 「出せなく?」 「うん…さっきの…あん…催眠術で…かけたから…大丈夫…あん…」 「ぐ…出そう…信じるからな…」 瑠璃の幼いカラダを持ち上げて、俺が腰を振りやすい体勢を作る。 俗にいうバックという体勢だ。 俺は後ろから瑠璃の腰をガッチリと掴み、瑠璃はソファの背もたれに手を掴んでいる。 瑠璃のきついマンコにしっかりと挿入してから用意をする。 「激しく行くからな…声出すなよ?」 「うん…大丈夫…来て…」 そこで瑠璃のケータイが鳴った。 「あ、あの店員さんからだ。たっくんと由衣ちゃん達あと10分くらいで部屋から出ちゃう…早くしないと…」 それが合図だった。俺は後ろから瑠璃の口に手を当てて声を出さないようにする。 さっきまで瑠璃に思いっきり我慢していた分、腰を振りまくった。 俺の腰を瑠璃の幼い尻に打ち付ける音が鳴り響く。 「んー! んん! ん…うん!! ぁん! んー! んん! ん!」 「くっ…う…」 「んー! んー! ぅんぁん!! ん!」 「ほら…声出す代わりに俺の指かめ…く…瑠璃の中キツ…」 「んーーー! んーーー! んん!!」 声を押し殺す瑠璃は涙目になりながら俺の指を噛む。 痛いけどこの程度なら快感の方がよっぽど上だ。 もし声が漏れて、あいつらにこんなとこ見られたら終わりだ。 353 名前:人格転生57 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/07/12(木) 20 24 49.44 ID KEXA8M/t 「なあ…今の俺らのしてるとこ…あいつらに見つかったら、どんな目で見られるんだろうな?」 「…ん? んーーーーーーー!!! いぃ!! んーーー!!」 そう言った瞬間、瑠璃のマンコが急激に締まった。 「んーーーーーっ!!」 瑠璃もビクンビクンッと背を逸らしている。 俺もそれと同時に射精した。つもりだった。 「は……はぁ…はぁ…」 ぐったりした瑠璃はソファに倒れこむ。 あれ…? でも射精の快感はあるのに出してない? それより寸止め感があって変な快感が続いている。 瑠璃のマンコも丸見えだけど精液は見えないし… 「はぁはぁ…じ…時間ないよ…良也クン…こっち来て…あたし、ちょっと動けないから…」 俺は言われた通り瑠璃の側に寄る。 「しゃぶってあげるから、おちんちん出して…」 「あ、ああ…でも俺まだイッてないんだけど…」 「いいから、おちんちん口に入れて…早く…時間ない…」 瑠璃にペニスを向けると、瑠璃は俺を見てから指を自分の口に当てた。催眠術? それからブツブツ『出した方が気持ちいい』と何回もつぶやきながら、俺のチンコをくわえ込んだ。 「ん…ちゅ…ちゅぽ…ちゅ…ちゅる…ちゅ…ん…」 「くっ! あっー!」 瞬間、寸止めの快感が無くなって、普段の感覚に戻る。 ヤバイすぎるって! 気持よすぎる! 瑠璃が上目遣いで俺のチンコに手を添えながら上下にしゃぶる。 「ちゅ…ん…おいひ…ん…だして…口の中に…はして…ちゅ…ん…ちゅぽ…ひひよ…ん…ちゅ…」 「…くっ…出るっ!」 「ん? んんーーーー!」 本来、膣内に出していただろう分を、そのちいさな口の中に注ぎ込む。 「んー! かはっ…う…はぁ…はぁ…うぅ…はぁはぁ…かはっ…はぁはぁ…」 少し咳をしがなら瑠璃は上目遣いで、口から出した両手の中のザーメンを俺に見せてくる。 「いっぱい出たね」 「ああ…」 「ごめん、いっぱいだったから、ちょっとしか飲めなかった」 「…そこまでしなくていいって…」 「ううん…したかったから…良也クンの初めてだったし…」 「神咲…あ、いや…瑠璃…」 「あ…」 思わずその幼い体を抱きしめていた。 もう一度嘗め回すように瑠璃のカラダを見る。 この子とセックスしたんだ。俺の初体験… 354 名前:人格転生58 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/07/12(木) 20 26 12.08 ID KEXA8M/t 「ど…どう? よかった?」 「ああ、初めてが瑠璃で良かった」 「あ…あたしも実質初めてのようなもんだから…」 「…そっか」 向こうは覚えてないんだっけ? 俺もこの体験を忘れるのか…? 「俺も瑠璃としたこと忘れるのかな?」 とてもそうは思えないけど。ここまでの瑠璃との行為は鮮明に覚えてるし。 「わかんない…美里ク…良也クンはもう催眠状態解けてるし…」 「じゃあさ、またしようぜ」 「う…うん…そだね…でも…」 瑠璃は一瞬嬉しそうな顔をしたあと沈んだ表情になる。 弟のこと気にしてんのかよ。そんなに好きなのかよ。姉弟だぞ? だったら俺と付き合ったほうが… 『愛してました…家族としても異性としても…』 …! 由利の告白が鮮明に蘇る。 兄妹だから好きになるってこともある。俺はそれがわかってるはずだ。 ここで付き合おうと言うのは簡単だけど、今の考えだと由利…いや、瑠璃の気持ちを踏みにじることになる。 「ごめん…あまりにも瑠璃がよかったからさ…」 「あ…ありがと…」 「それにこれ以上おまえとセックスしたら捕まりそうで…」 「む…! どういう意味?」 「俺、ロリコンでもシスコンでもないしさ…」 「良也クン…歯食いしばってくれる?」 「…ああ」 俺は覚悟をして目を瞑る。 そう、こいつとは今までの関係の方がいい。 このことも催眠でなかったってことだ。 ―ちゅ… え? 頬に鉄拳が飛んでくると思ったら、予想外のものが飛んできた。 小さく『ありがと』とも。それも、その幼い頬を赤らめて。 これなら頬を引っ張られた方が、まだ破壊力があったと思う。 そのあと、お互い急いで着替えて、あの店員に料金を済ませてから由衣たちのあとを追った。 355 名前:人格転生59 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/07/12(木) 20 28 42.04 ID KEXA8M/t 「状況はどうだ?」 そこのコンビニで買ってきたアンパンと牛乳を、一見、女子小学生にしか見えない相棒に差し出しながら問う。 場所は巨大モニターが見える駅前の繁華街。 俺達は歩道橋の椅子に座って、近くで仕入れた小さい望遠鏡をお互いに使って、由衣たち一年生グループを観察していた。 「今、女子グループと分かれた模様。なお、たっくんの貞操も無事な模様。オーバー」 「そ…そうか…」 ここまでブラコンだと、もう感嘆するしかない。 「で、由衣は?」 真っ先に妹が気になる俺も、人のことは言えないのかも知れない。 「だから女子グループとは分かれたってば。さつきちゃんと神菜ちゃんも一緒に帰っていったよ」 「何ぃ? じゃあ、俺がここにいる意味ねーじゃん」 「あっ…!!」 「な、なんだ?」 一年グループの男子二人が若い二人のOLに囲まれていた。 「あーっ! たっくんナンパされてるーっ!」 「しっ…声がでかい…」 俺もその方向を見る。でも、あれってナンパって言うより… 瑠璃とアイコンタクトを取って頷きあったあと、その場に近寄る。 「ほらシンちゃん、一緒に食べに行こうよ」 「ちょっと…姉さんってただでさえ有名なのにこんなことしていいの?」 「いいのよ。ほらほら、翔子だって一緒に行きたいって言ってるよ」 「え? 本当ですか?」 「まあね。美佳がうるさいし」 「あの、いつも姉が迷惑かけてすみません」 「いいのよ。こっちもかけてるから」 ありゃりゃ、今日は知り合いとよく会う日だな…どこのOLかと思ったらミミ先輩と翔子さんじゃん。 スーツ姿だけど、なんか用事だったのかな? 宮野美佳、通称ミミちゃんこと女子高生実業家。マスコミでも有名になってる。 その横にいるのが校内一の秀才。生徒会長の翔子さん。ミミ先輩の親友だ。 二人とも俺たちの先輩に当たる。二人とも超美人の高校3年生。 あれだけ際立ってると、逆に周りの人が引いてしまうよな。 「姉さん、あんまり翔子さんの邪魔しちゃだめだよ」 「してない、してない。むしろこっちの邪魔してくるくらいだから」 「すみません翔子さん。こんな姉ですがこれからも仲良くしてやってください」 「ふぅ…別にいいわよ。いつものことだし」 356 名前:人格転生60 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/07/12(木) 20 30 57.65 ID KEXA8M/t で、瑠璃の逆ナン疑惑を受けてる二人の後輩。 一人はミミ先輩の弟の新一。ミミ先輩がシンちゃんって呼んでる奴だ。 実はこいつ、ミミ先輩の親友の翔子さんに惚れている。 こいつはかなりのしっかり者だ。 一年のクラスでも由衣が迷惑かけてるんだろうけど、きちんと文句も言わずに俺に報告してくれる良い奴だ。 でも翔子さんって聞いたとこによると幼なじみがいるらしいぞ。 大丈夫か? 俺は応援してるぞ。頑張れ新一。 「あの、たくやくんも一緒にどう? いつも弟が世話になってるお礼するわ」 「え…いいんですか?」 「いいよね、シンちゃん」 「っていうか、来てくれないと僕が困るよ」 で、肝心の瑠璃の弟のたくや。瑠璃いわく、たっくん。 こいつはミミ先輩が好きなんだよな。 さっきからラブラブビームをミミ先輩に送ってる。 「あの、ミミ先輩、俺、また世界情勢とかの質問あるんですけどいいですか?」 「ん? いいよ。今度は何?」 おいおい、たくや、そうやってミミ先輩の胸ばっかり凝視してると嫌われちゃうぞ。 ちらりと瑠璃の方に目をやる。 「…っ!」 自分の制服のスカーフを噛み締めてる。どこの時代の小学生だよ、お前は。 まあ、あの弟はミミ先輩にベタ惚れだからな。気持ちはわかるぞ。 しょうがない。ちょっと手を貸してやるか。 「あのー! 先輩方! ちょっといいですかー?」 あのあと適当に先輩の注意を俺に引いてうちに、ミミ先輩に電話が入ったところで夕食会をぶち壊すことに成功した。 「もしもし、え…何? それ本当なの? 冗談じゃないの? 1時間後に発表!? 嘘でしょ? …え、ええ…わかったわ。ありがとう。感謝するわ」 俺たちに断ってから、もう一度電話をかけ直すミミ先輩。 「私よ。今すぐ全部ドルを売って円に替えなさい。ええ全部。責任は私が取るわ。わかってる。一番初めじゃないと意味が無い。情報が出てからじゃダメ。あ、今からそっちに行くから」 てへっと舌を出して、ごめんねと言ってから、弟の新一と親友の翔子さんを連れて帰っていった。 瑠璃…感謝しろよ。 「ミミ先輩…カッコいいよなぁ…」 「たっくん?」 「なんだ、姉ちゃんと先輩か…ぐえっ!」 瑠璃の腹パンチがたくやの鳩尾に決まっていた。 「たっくんのバカバカバカ!」 「いてて! 俺が何したんだよ!」 姉弟仲がいいって素晴らしいことだよな。 って、俺、そんな瑠璃としちゃったんだよな… いや、それはなかったことだ。 たくやがミミ先輩が好きな理由は想像が付く。 こんだけ子供っぽい姉がいたから、反動で大人な先輩を好きになっちゃったんだろう。 ホント人間関係って複雑だよな… でも、もうこれ以上複雑になることはないだろう…たぶん。 357 名前:人格転生61 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/07/12(木) 20 32 34.50 ID KEXA8M/t 「なあ、俺ってここにいる意味あんのかな?」 「わかんない。でも良也クンって意外と使えるから、もうちょっと一緒にいてよ」 「俺はおまえの助手かよ! 嫌だよ! 帰る! もう由衣もいないし!」 「ふぅ…シスコンだなぁ…」 「く…お前にだけは言われたくないぞ…」 瑠璃は望遠鏡をこっちに放ると、コンビニ袋からアンパンと牛乳を出し始める。 牛乳を飲みながらパンをかじるその姿はどう見ても小学生だ。 なんだ? とすると、こいつは小さな名探偵の女の子バージョンで、俺は幼なじみの男バージョン? 「ほら良也クンもアンパン食べなよ。おいひいよ…んぐ……おいしぃ…」 「おまえな…それも俺が苦労して買ってきたヤツだし」 「細かいなぁ」 だんだん腹立ってきた。 こいつを相手にしてるとアホな由衣を相手にしてる気になってくる。 ちょっといじめてやろう。 「…」 後ろから見えない位置に忍び寄る。 神咲は小動物のようにパンを食べながら、紙パックの牛乳を置く。 その瞬間、後ろから胸を鷲掴みにしてやった。 「ひゃあっ!」 さらに神咲が半分も食べてないパンを横取りして、全部口に入れる。 コンビニの袋も取り上げてやった。 「あぁ! ひどい! 何すんの!」 「元はそのパンも俺のだ。半分食えただけで感謝しろ。あとは子供らしくちびちび牛乳すすれ」 「うぅ…ひどい…あたし子供じゃないもん…」 「アホか、酷いのは俺じゃねえ。俺を振り回してるお前だ」 「あんなに愛し合った仲なのに…」 「ぐ…」 冗談でもそれを言われると… 「ていっ!」 「あっ…」 そのスキに袋を奪われる。そしてまたパンを取り出す。 く…こいつ、なかなかのやり手かも知れない… 「あと言うの忘れたけど…」 「んだよ?」 「うしろに由衣ちゃんと神菜ちゃん来てるよ」 「は、そんなウソにひっかかるか。帰ったんだろ。パンは全部俺が食ってやるから返せ」 「あ、やめて…ひどいよぉ」 「だからなぁ…酷いのは…」 「…兄さんの方です」 背中から氷を刺された感覚がした。 そーっと後ろを振り向く。 そこには妹がいた。 心臓が止まるかと思った。 358 名前:人格転生62 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/07/12(木) 20 37 25.98 ID KEXA8M/t 由利…? 由衣…? 一瞬どっちかわからなかった。 「お兄ちゃん、楽しそうだね」 「ゆ…由衣…?」 「ん? なんか私の顔についてる?」 まじまじと制服姿の由衣を観察した。 時間が時間なら夕暮れの今の時間は、由利との交代のはず。 でも人格が合わさったから… さっき兄さんって聞こえたような気もしたし… 「先輩、るりと付き合ってんの? 胸揉んだあとキスしてたやん」 「な…ちが…」 すぐ横にいた神菜にもすぐに対応できなかった。 この子は最近関西から転入してきた子だ。 打ち解けやすい性格ですぐに由衣とも仲良くなっていた。 くそ…いつもなら、ただのイタズラと間接キスだろ、と反論してるのに… 「…何が違うの? お兄ちゃん」 「ひっ…」 表情は由衣のものだけど、オーラが全然違う。これは由利の雰囲気だ。怖い。 隣にいた神菜が、瑠璃のほっぺをつつきながらチョッカイを出しているのにも関わらず、周りには温かい雰囲気がない。 朝はあったのに…なんで… 「瑠璃ちゃんと何があったのかな?」 「べ…別に…ちょっと…からかってただけ…だよ」 うまく声が出せない。 ちっちゃいお姉さんに筆下ろししてもらいました、なんて冗談でも言ったら殺されかねない。 背中から冷や汗が止まらない。 由利の怖さは知ってるけど、『今の由衣』の怖さはそれ以上だ。 家族でも身の危険を感じるレベルの圧迫感。 「…私もパンちょうだい」 「あ、ああ…いいよ。瑠璃…神咲が持ってる袋にいっぱいあるから…」 「瑠璃? そう…瑠璃…ちゃんが持ってるんだ。じゃ、貰ってくる。神菜~! 私も混ぜて~!」 そう言ってから由衣は神菜と瑠璃がじゃれあってる中に入って三人でキャーキャーしてた。 心なしか時折、由衣の瑠璃を見つめる目がキツくなっていたのと、女子同士のスキンシップのボディタッチで、本気でプロレスの技をかけていたように見えるのは気のせいだろう。 瑠璃が涙目になって痛い痛いと言うたびに神菜に止められていた。 それにしても、やっぱ瑠璃には先輩としての威厳なんかこれっぽっちもないんだな… でも問題はそんなことより… 359 名前:人格転生63 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/07/12(木) 20 39 43.68 ID KEXA8M/t 本当に、由衣…なのか…? 由衣は俺に嫉妬なんかしないはず… それとも由利なのか、あるいは両方か… 少なくとも付き合いが最近である神菜にはわからない程度と考えると… でも、さつきちゃんなら何か気づいているかも知れない。 どうもカラオケのあと急用ができたらしく、飛んで帰ったらしい。 ―『ビー!!! ビー!!! ビー!!!』 そんなことを考えているときに、ビルの巨大スクリーンから耳鳴りがするくらいの警報音が鳴り始める。 『速報をお伝えします。速報をお伝えします。ただいま百九十一代日本国皇帝が崩御されました。ただいま百九十一代日本国皇帝が崩御されました』 周りに大反響するエコーと同時に巨大スクリーンにアナウンサーの顔がアップで映る。 俺達はおろか、周りのごった返している歩行者全員が足を止めてスクリーンを見上げていた。 …崩御? 死んだってことか? 『…となっており崩御されたあとの宮内庁の記者会見後…以下の放送は自粛されます。 …となっており崩御されたあとの宮内庁の記者会見後…以下の放送は自粛されます』 そんなことよりさっきアナウンサーが言ったことと…何より映像が信じられない。 『…旧皇室典範である新日本国憲法、皇帝条文により、国家元首には姫乃小路愛理様が即位されることになり今後は…』 …愛理? 記者会見で毅然と答えているのは間違いなくクラスメートの愛理だった。 皇帝家の着物を着て、独自の化粧をしているだけで全然違う。 目の前に移されてる見知った顔の次期女帝は、形容できないくらい綺麗だった。 愛理…皇帝家と繋がりがあるのは知ってたけど… 少しは似てると思ってたけど、あの愛理だなんて信じられない… 昔と違って今は皇帝家が閉じられている。 余程の身分じゃない限り、皇帝家の人間でも特に、直系の血筋は今はマスコミには開かれていない。 なんでも歴史の教訓とかなんとか言ってたような。 それにしてもなんで愛理なんだ? 次期皇帝の座は普通なら皇太子のはず。 つまり愛理が、あの愛理様で皇女だったとすれば、愛理の父親である皇太子が引き継ぐのが普通だ。 それに、あいつ、学校はどうすんだ? …待てよ…さつきちゃんはずっと愛理に付いていた。 じゃあ、さつきちゃんは愛理が皇女だって知ってたってことか? 俺が愛理にあまりにも馴れ馴れしくしてる時に睨まれたことも何度かあったし。 ただのお嬢様の扱いにしては仰々しすぎたし。 さつきちゃんが急用で帰ったのも、この報道のためか? 少しずつ周りの人だかりも動き出してきた。 そんな中こっちに走ってくる見覚えのある人物が… 360 名前:人格転生64 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/07/12(木) 20 41 38.70 ID KEXA8M/t 「由衣様! 良也様!」 それはシックなメイド姿の薫さんだった。 立ち止まって俺と由衣の手をひく。少しだけ息が乱れていた。 あれだけ走っても少ししか乱れてないのも凄いけど、その速度がすごい。 「は、早く家にお戻り下さい…ここは危険です…」 「か、薫さん、ちょっと落ち着いてください」 「帰ってからです! 早く!」 俺は薫さんに着いて行く。 「由衣坊ちょっと! ケータイ忘れてんで!」 「あ、ありがと神菜。あとで連絡する」 「…なんかわからんけど絶対やで」 「うん…」 由衣もケータイを神菜から受けとったあと、俺たちについてきた。 歩道橋の下には黒い1000ccはあろうかというバイクが止まっていた。 かなり大きいバイクだ。でも、そこには警官2人が違法駐車の取締をしていた。 「警視の如月薫よ。そこをどきなさい」 薫さんは警察手帳を見せながら警官たちに言い放った。 警視だって? あの手帳って本物なのか? 警官たちはそれを見ると敬礼していた。 「念のため、あとで私の身分を確かめなさい」 「は! お勤めご苦労様です!」 薫さんはそれに股がったあとエンジンを吹かせたあと、俺と由衣を乗せる。 本当に警官だとしたら3人乗りは良くないと思うんだけど… それにしても…マジで何者なんだ? この人… 戻る 目次 次へ
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転生に必要な金額のリストです。 計算は転生1回につき 1,285,000 Zeny ずつ増えていきます。 リスト 回数 必要金額 回数 必要金額 回数 必要金額 回数 必要金額 1 回 1,285,000 21 回 26,985,000 41 回 52,685,000 61 回 78,385,000 2 回 2,570,000 22 回 28,270,000 42 回 53,970,000 62 回 79,670,000 3 回 3,855,000 23 回 29,555,000 43 回 55,255,000 63 回 80,955,000 4 回 5,140,000 24 回 30,840,000 44 回 56,540,000 64 回 82,240,000 5 回 6,425,000 25 回 32,125,000 45 回 57,825,000 65 回 83,525,000 6 回 7,710,000 26 回 33,410,000 46 回 59,110,000 7 回 8,995,000 27 回 34,695,000 47 回 60,395,000 8 回 10,280,000 28 回 35,980,000 48 回 61,680,000 9 回 11,565,000 29 回 37,265,000 49 回 62,965,000 10 回 12,850,000 30 回 38,550,000 50 回 64,250,000 11 回 14,135,000 31 回 39,835,000 51 回 65,535,000 12 回 15,420,000 32 回 41,120,000 52 回 66,820,000 13 回 16,705,000 33 回 42,405,000 53 回 68,105,000 14 回 17,990,000 34 回 43,690,000 54 回 69,390,000 15 回 19,275,000 35 回 44,975,000 55 回 70,675,000 16 回 20,560,000 36 回 46,260,000 56 回 71,960,000 17 回 21,845,000 37 回 47,545,000 57 回 73,245,000 18 回 23,130,000 38 回 48,830,000 58 回 74,530,000 19 回 24,415,000 39 回 50,115,000 59 回 75,815,000 20 回 25,700,000 40 回 51,400,000 60 回 77,100,000 現在は 最大65回 までとなっています。 おまけ ステータスフルカンストに必要な転生回数 30 回 Lv1カンストに必要な転生回数 44 回 転生30回に必要な転生費用 597,525,000 Zeny 転生44回に必要な転生費用 1,272,150,000 Zeny 転生65回に必要な転生費用 2,118,965,000 Zeny