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コインロッカーベイビーズとメガゾーン23 ネクロフ/アウシタン ネクロフ/アニメ監督の芦田豊雄氏死去 ネクロフ/白と黒の伝説 ネクロフ MSX MAGAZINE 永久保存版 [CD-ROM1枚、特製シール付き] showrss プラグインエラー RSSが見つからないか、接続エラーです。 showrss プラグインエラー RSSが見つからないか、接続エラーです。 showrss プラグインエラー RSSが見つからないか、接続エラーです。 #ref_list
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白と黒のハーモニー 作成者:BBBBBさん ダウンロード 無改造PSP用(Savedata) 改造クエスト@まとめ 改クエ受注方法 改クエ受注方法 コメント まさかのディアブロ亜種倒さずクリア これはバグなのか? -- (さっさん) 2011-04-06 13 46 54 それはひどいwww 成功条件何になってました? -- (BBBBB) 2011-04-12 15 40 13 ちゃんとディア亜種もクリア条件に 入ってるんですがね・・・ -- (さっさん) 2011-04-12 19 24 17 高台からガンナーで楽勝 10回やった -- (アカムwww) 2011-05-03 17 45 58 神域は残念なところですよねw -- (BBBBB) 2011-05-04 10 11 56 ディアブロ倒さずにクリア! 全体的に体力が低めなので、普通にスキル火事場に集中、ファーレンで 15分ぐらいで。もはや作業ゲー -- (キング) 2011-05-20 20 57 46 ディアブロ倒さずクリアできるだとwwww ディアブロから倒したオレはなんだったんだwww -- ((・3・ )) 2011-05-23 18 14 21 報酬なに? -- (アロンアルファ) 2011-09-08 06 10 32 高台で端っこいたらベリオの突進だけくらったww確かおそろしいクチとか竜革チケットとかだった。 -- (みたらし) 2011-09-09 23 35 35 気になったのだが BBBBBさんって 高台リンチ系好きなの? -- (ペッコLOVE) 2012-01-09 00 19 50 私の事情によりもう更新はやめました これからは更新はありませんが今までのクエをやってみてください 今までありがとうございました いままでフリーズするクエもあってすみませんでした 正直動作確認とかめんどかったのでしていませんでした /////////// -- (ウェルッド) 2012-01-15 00 31 30 これはこれでおもしろい。神域はちょっと残念だけどww -- (ルイージ) 2012-07-31 22 18 12 名前 コメント すべてのコメントを見る
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★幻想の系譜TIPS 不死持ちが固定共鳴を組み、不死持ちが死ぬと共鳴が解除される。すると…… #幻想の系譜 ★幻想の系譜TIPS 獣スキルの仕様について:紫と藍で共鳴し、紫が前衛だった場合、交代してそのまま移動から戦闘を行うと獣スキルがでません。交代して藍を前衛にした後、一旦キャンセルし、再度藍を選択して行動させると獣が発動します。 #幻想の系譜 蒐集で黄金も出るらしいよ。 #幻想の系譜TIPS
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赤と黒の館『(あかとくろのやかた)』 サークル 来夢緑 Number Track Name Arranger Original Works Original Tune Length 1 ツェペシュの幼き末裔 Notzan ACT 東方紅魔郷 ツェペシュの幼き末裔 [3 59] 2 亡き王女の為のセプテット Notzan ACT 東方紅魔郷 亡き王女の為のセプテット [4 45] 3 魔法少女達の百年祭 Notzan ACT 東方紅魔郷 魔法少女達の百年祭 [4 49] 4 U.N.オーエンは彼女なのか Notzan ACT 東方紅魔郷 U.N.オーエンは彼女なのか [5 02] 5 紅より儚い永遠 Notzan ACT 東方紅魔郷 紅より儚い永遠 [3 39] 詳細 「紅魔館でディスコパーティー」という雰囲気で作りました。 東方紅楼夢4(2008/11/02)にて初頒布 イベント価格:1200円 ショップ価格:1575円 レビュー 名前 コメント
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Episode 66 白と黒の黙示録 元ネタ 白と黒の黙示録(夜明けの鐘) 白と黒の黙示録(暁の決戦) 白と黒の黙示録(円環の理) 白と黒の黙示録(微笑みの出発)
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赤と緑と黒の話 第一話 赤と緑と黒の話 第2話 赤と緑と黒の話 第三話 赤と緑と黒の話 第四話
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白と黒の森 コメント 白と黒の森 [部分編集] LAWルートならメインクエスト「主に選ばれし光の戦士たちよ」受注。 NEUTRALルートなら「すべてを知った 君へ」、CHAOSルートなら「元の世界に帰りたいのだろう?」受注。 ホワイトメンは獣道A~Dにそれぞれいます(エリア内に入るとバロウズから警告あり)。 穴があるところで↓を押すと強制戦闘。 種族 名前 Lv HP MP 物 銃 火 氷 電 衝 破 呪 その他耐性 使用スキル 旧人類 ホワイトメン 64 ? ? - - - - - - 無 無 ??? マハブフダインマハザンダインハマオンテトラカーン虚空の波動 旧人類 ホワイトメン 65 ? ? - - - - - - 無 無 ??? ベノンザッパー至高の魔弾ブラストアロータルカジャブランクバレット 旧人類 ホワイトメン 66 ? ? - - - - - - 無 無 ??? ティタノマキアマハラギダインマハムドオン絶無の斬撃 旧人類 ホワイトメン 67 ? ? - - - - - - 無 無 ??? ラスタキャンディモータルジハードチャージメギドラ虚空の波動ブランクバレット絶無の斬撃 4戦目だけ戦闘中に選択肢。 LAW:ホワイトメン「」 その可能性はある(ホワイトメンの全能力が1段階アップ、こちらの全能力が1段階ダウン) 自分は殺されない(ホワイトメンの全能力が1段階ダウン) 構わず戦いを続ける(何もなし) LAW:ホワイトメン「」 ワルターのことが気になる(ホワイトメンの全能力が1段階アップ、こちらの全能力が1段階ダウン) ワルターのことは知らない(ホワイトメンの全能力が1段階ダウン) 構わず戦いを続ける(何もなし) NEUTRAL:ホワイトメン「その可能性を体現するものとしてお前は何を思い浮かべるのだ?」 神 悪魔 人々(こちらの全能力1段階ダウン) まだ分からない(こちらの全能力1段階アップ) NEUTRAL:ホワイトメン「彼らがお前の選択を知ったらどう思うか 気になりはしないのか?」 2人のことが気になる(こちらの全能力1段階アップ) 2人のことは知らない(主人公HP1,MP0に) 構わず戦いを続ける(何もなし) CHAOS:ホワイトメン「お前らもまた秩序を欲し得る そうは考えぬのか?」 その可能性はある(ホワイトメンの全能力が1段階アップ、こちらの全能力が1段階ダウン) 自由こそ全てだ(ホワイトメンの全能力が1段階ダウン) 構わず戦いを続ける(何もなし) CHAOS:ホワイトメン「彼がお前の選択を知ったらどう思うか 気になりはしないのか?」 ヨナタンのことが気になる(ホワイトメンの全能力が1段階アップ、こちらの全能力が1段階ダウン) ヨナタンのことは知らない(ホワイトメンの全能力が1段階ダウン) 構わず戦いを続ける(何もなし) 倒すと先ほど受注したメインクエスト達成。 このページのトップへ コメント NEUTRALホワイトメンの2回目の選択肢で「2人のことが気になる」を選択するとこちらの全能力1段階アップしました -- (名無しさん) 2013-06-15 16 54 27 NEUTRALホワイトメンの2回目の選択肢で「2人のことが気になる」を選択するとこちらの全能力1段階アップしました -- (名無しさん) 2013-06-15 16 54 27 名前 コメント すべてのコメントを見る このページのトップへ
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835 『白と黒のクラウディア』その1 ◆uC4PiS7dQ6 sage New! 2009/03/22(日) 13 59 01 ID NlFiVWY8 1 掌が良い。と拳の先人達は言う。 掌底、平拳、正拳、抜手、指拳。 拳の握りは数有れど、掌底こそが相手を選ばず確実にダメージを与える術(すべ)だと。拳の先人達は言う。 その気になれば、女子供でも使いこなせる拳。 筋力では無く遠心力。強靭さでは無く柔軟さ。 外からでは無く、内から壊す掌の拳。気を纏えば浸透勁へと変わる臨機応変な八卦掌。 そこまでにメリットが有り、目立つデメリットは何も無い。なれば拳の先人達は言うだろう。「掌こそが最強の拳だ」と。 しかし、はたしてそうか? 異議を唱えるのは若き拳人。 掌が良いのならば何故、他の拳が存在するのか? 平手、正拳、抜手、指拳。それらが掌と同等に必要だから存在するのではないか? 本来は使い手の修練差だけで、五拳に差は無いのではないか? そこで若き拳人は、「なればこそ」と思う。 掌と対極の拳、指拳を極める事こそが、新たな拳の開拓に繋がるのではないのかと。 母指(ぼし)、示指(しし)、中指(ちゅうし)、薬指(やくし)、小指(しょうし)。その中で使うのは一本。母指のみ。 「だがしかし」、 それを見た拳の先人達は嘲笑う。 相手の身体が鋼の様に固ければどうするのか? 鍛え上げられた肉体に指一本の指拳は有効なのか? そう問われ、若き拳人は嗚呼(ああ)と哭く。 拳が衰退していった過程に心から嘆いた。 そんな考えだから拳は衰退するのだと。 だから頼らねばならない、氣に。 だから武の最強の座を渡さねばならない、魔法(ペテン)に。 だから証明せねばならない、最強の武を。 生涯の殆どを鍛練に費し、拳人は拳神と成る。 そして現代、その拳と意志を受け継ぐは一人。 受け継ぐは指拳。完成された拳の集大成。 受け継ぐは証明。引き起こす武の下克上。 「この世に仇成す邪悪を穿つは……」 伝えられし積年の願いが、代弁者を代えてここに成就する。 「拳神四分家が一つ、祁答院家現当主」 さぁ、現代の拳神よ…… 「推して参るッ!!」 最強を証明せよ。 836 『白と黒のクラウディア』その1 ◆uC4PiS7dQ6 sage New! 2009/03/22(日) 14 00 35 ID NlFiVWY8 2 その早さ、天翔ける星の閃光。 四の腕と四の脚から繰り出される無呼吸連撃。 相手を畳み掛けるべくして放つ無制限弾膜。 『喰らえ』『喰らえ』と、一撃毎に祈りを付加して擲(なげう)たれる会心の一撃達。 されど見よ。 その祈りは高望みである。 そして知れ。 その願いは決して叶わぬと。 「くッ、どうなってんのよ!!?」 責め手は二人、受け手は一人の圧倒的有利な展開。 「全力で飛ばしてるのにっ、どうしてっ!!?」 責め手は二人、受け手は一人の圧倒的有利な展開……だった筈。 優劣は直ぐに五分と成り、 「純粋な殴り合いで、祁答院の名に勝てると夢見るなッ!!」 責め手が一人、受け手が二人に。狩る側と狩られる側が事実シフト。 二人が繰り出す拳と脚は、攻撃する為では無く、攻撃を防ぐ為に出されている。 「ライト、この距離で打ち合うのは!!」 拳神が放つは命奪の拳。 指拳を放てば肉を抉り、 正拳を放てば骨を砕き、 平手を放てば管を裂き、 抜手を放てば臓器を削る。 「姉さんッ!? クソッ!! ボクが押されてる? 引くっての!?」 どれもが必殺。 もし拳神の猛攻を凌ぐ手立てが有るとすれば、それは純粋な身体能力。幾年の歳月を鍛練に費やして得られる身体能力だけ。 百歳やそこらのガキではどうしようもない、まして魔法(ペテン)に頼るなど愚の骨頂。この状況では糞の役にも立たない。 だが、意識を高め、簡単な一節魔法を使うとしての詠唱、魔法の名唱、放つ動作。この四行程を僅か0.5秒で行える者が存在する。 一部の才有る者と人の力を超えた者。拳神と対する二人も漏れずに該当する。これが最速。最速の発動時間。 されど悲しいかな。拳神を前にして0.5秒と言う時間は、秋日に夜を願う蛍の命よりも長い。拳神は0.01秒で相手の喉をブチ破るだろう。 他の武では追い付けない……百分の一、千分の一の世界がここに有る。 神殺しを最良の糧に、最強の武は解答されるだろう。 837 『白と黒のクラウディア』その1 ◆uC4PiS7dQ6 sage New! 2009/03/22(日) 14 01 36 ID NlFiVWY8 3 『白と黒 クラウディア』 【白色悪夢~LightMare Syndrome~症候群】 12月23日。 ひらひらと初雪が降った。 街はゆっくりと白に染色され、唯一色のメイクアップを施して行く。 「すごいね、ボクを見つけるなんて」 そして一人。 降り続く雪に誘われて、白色の街に導かれて、降り続く粉雪の中、少女と出会った。 「ご褒美に、『君の願いを叶えて』あげるよ。あっ……勿論、代償は貰うけどね」 高層ビル間の細い路地奥。数メートル前後で二人は対峙し、互いに姿を確認し合う。 「さぁ、願い事の準備は出来たかな?」 少女の髪はシルバーアッシュ。根元まで同色の天然ショート。顔の幼さや身長から推測すれば、年齢は15程度だろう。 服は白地の『タンクトップ』で、胸元にアルバのロゴが入り、ホワイトゴールドのスカルネックレスを首から垂らす。 パンツとブーツも白で統一され、白の風景に現れた白の支配者。 「良い夢を……祁答院(けどういん)」 少女は真っすぐ前に左手を翳し、『背中に生えた白い双翼』を大きく広げる。 途端。 「永遠への手向けだ、ボクの名を刻んで落ちると良い」 グラリと、全身の力が抜けるのを実感。 膝から崩れ落ち、視界の中すらも白に侵される。 「ボクの名はライトメア=フィアード。白色悪夢のライトメアだ」 耐え切れず…… 思考回路は、闇に落ちた。 838 『白と黒のクラウディア』その1 ◆uC4PiS7dQ6 sage New! 2009/03/22(日) 14 04 56 ID NlFiVWY8 4 太陽の様に明るい笑顔を持つ貴女。その活力が僕にまで感染する。今日も頑張ろうって気にしてくれる。 LightMareDays 1日目 眩しい程の白。朝の陽光を浴びて、今日も俺は意識を呼び起こす。 「ふあぁ……っと。ううっ、寒い寒い」 一声を発し、伸びをした処で身体が震える。 「まぁ、寒い筈だよなー」 理由は即効で身に染みる。俺が寝て居たのはリビング。 椅子に腰掛け、テーブルに突っ伏しながら寝て居たのだ。 「12月24日って言ったら、すっかり冬だ」 テレビも点いたまま。朝のニュースでクリスマスイヴ特集が組まれているのを見て、今日で有る日付を知る。 「おはようございます、お兄ちゃん」 「んっ、おはよう紫琉」 聞き慣れた声に名を呼ばれ、腰を上げてから挨拶を返す。 障子を開けて部屋に入って来たのは双子の妹、紫琉(しりゅう)。 黒く長い髪に、白く柔らかな肌に、切れ長でウサギのように赤い瞳。そして女を意識付ける最高のプロポーション。 んなだから、双子なのに俺と全く似てない。 「もうっ、またリビングで寝てっ……ふふっ、こまったお兄ちゃんですねぇ♪」 ここは仙台の街外れ。俺ら家族が経営する温泉旅館。 でも今日から暫くは客も取らず、紫琉と二人きりで過ごす事になっている。 「今日ぐらい、朝から外食にしよう」 友人とも会わない。平坂とも瀬戸山とも霧……きり、キリ、きりかわ、だったっけ? 839 『白と黒のクラウディア』その1 ◆uC4PiS7dQ6 sage New! 2009/03/22(日) 14 06 18 ID NlFiVWY8 5 違うな、きりかわじゃない……んっ!? 待て待て。何で名前を間違えるんだ? もう一度、ちゃんと、思い出せ! いや、『思い出せ』ってこと自体がオカシイ。オカシイ。何かが、オカシイ。 「お兄ちゃんどうしたんです? 固まってますよ?」 紫琉の問いすら答えれない。それまでに不可解。それまでに不理解。刹那で陥った最高級品の疑心暗鬼。 「ふぅぅっ、はぁぁぁっ……」 落ち着け、落ち着け、落ち着け。 即座に深呼吸で気を落ち着かせ、再度その名前を羅列させる。 落ち着けよ、ゆっくりで良いんだ。ゆっくり、ゆっくり、名称しろ。 ひらさ×、せと××、き××……あれっ? さっきと違う気がする。 最初から、もう一度。 な×、も××、×××、××××××××××××××××。 数少ない友人の名が、親の名が、出て来ない。例え名すら出て来ない。 「ッ!?」 一筋垂れて、頬に汗さえ伝う。この寒い冬に汗……どんな意味か自分でも分かっている。 だから俺は、思い出せない不安を拭いたくて、 「紫琉、今日ってみんな何してるんだっけ?」 その解答を紫琉に求めていた。 「えっ……と、お兄ちゃん?」 表情で分かる。これも駄目。これもオカシイ。紫琉はオカシイ台詞を紡ごうとしている。 「『みんな』って、誰の事を言っているんですか?」 畜生。やっぱり言った。紫琉も忘れているのか? 「ほらっ、父さんとか母さんとかさ……」 まだ諦めれない。紫琉が別の意味で解釈した可能性も有る。 頼む、答えてくれ紫琉。俺の不安を払拭してくれ! 「あらっ……お兄ちゃん『何を』言ってるの? 私達は、ずっと二人だけで生活して来たじゃない」 本当に分からないと言った顔で返してくれた問いの答えは、本当に分からない問いの答え。 ずっと、二人で? ずっと、二人で。 ずっと、二人で…… 「そう……だったね。ゴメン紫琉。何だか寝ぼけてたみたいだ」 そうだ。俺と紫琉は、ずっと二人だけで暮らしていたんだった。『みんな』何て最初から居ない。 「もうっ、今日ぐらいはしっかりしてくださいね」 「ああ、わかってるよ紫琉。今日は特別な……日だから」 一年で一度の聖夜。こんな神聖な夜になら神様も目をつむっていてくれる。 例え兄妹でも……愛し合う二人が育む、禁忌とされる行為を。 840 『白と黒のクラウディア』その1 ◆uC4PiS7dQ6 sage New! 2009/03/22(日) 14 09 05 ID NlFiVWY8 6 月の様に優しい微笑みを持つ貴女。その気丈な言葉は、僕の身体を落ち着かせ、暑くする。 明日になれば、また太陽の様な笑顔を見せてくれると信じて、今日も僕は眠りに着く。 そんな紫琉に、これ以上何を求めたら良いのだろう? 「寒くないか紫琉?」 サラサラと冬なる冷気の風が、頬と肩を撫でて吹きすさぶ。 「私は暖かいですよ。お兄ちゃんは、寒いですか?」 舞い落ちるパウダースノーは、それだけで冷たさを連想させて体温を低く誘導する。 そんな街中。紫琉はジーンズにブーツ。ダウンジャケットを羽織り、俺もお揃いのダウンジャケット。 「いや、暖かいよ」 街を歩く俺達は、きっと兄妹に見られていない。 紫琉は俺の左腕に身を寄せて、微かな隙間も空けない様に両腕でしっかりと抱いて歩む。 俺の鼓動は紫琉に聞こえて、紫琉の鼓動は俺に聞こえて。相乗効果で心拍数は更に上昇。顔は紅潮し、身も心も暖かく。 「これから、どうするんですか?」 紫琉は俺の上腕に頭を預けながら、ショッピングビルの液晶モニターで『2時30分』と言う時刻を確認して、信号待ちの次行動選択を促す。 「ん……紫琉は行きたい所とか有る?」 二人で同色の黒いダウンジャケットを羽織り、温泉旅館を二人で出て、二人一緒にファーストフードで遅めの朝食を取ったのが11時。 そこからクリスマスイルミネーションの施されたセンター街でウインドウショッピングをして、長い信号待ちの今に至る。 「私は……お兄ちゃんと離れなくて済む所だったら、本当にどこでも良いんです」 俺の顔を上目で見つめ、離れたくないと願う妹の顔は、焦がれる程に愛しく思えて…… 「紫琉と離れるなんて、考えもしなかったよ」 甘ったるい台詞を囁き、微笑んで紫琉の瞳を見つめ返す。 「おにい、ちゃん……」 紫琉は潤んだ瞳を静かに閉じて背伸びをし、 「紫琉……」 俺も僅かに顔を下げ、妹の頬に右手を添える。 「ずっと、好きだった」 それに今まで言えなかった告白を加えて、 「「んっ……」」 唇を重ね合った。 温もった声さえも重なる、とても神聖で、禁忌とされる行為。 横を通り過ぎて行く視線を気にせず、気にならず、時間さえも止めて、二人だけの世界で愛を唄う。 「んちゅっ、はぁっ……信号、また赤になりましたね」 惜しむ様に唇の重ねを解き、俺達は揃って目立つ赤を見る。 「ああ、ゆっくり行こうよ。まだまだ今日は長いから」 言い終わる直前に赤は消え、人波を動かす緑に移り変わった。 そして俺は、幸せな時を進む―― 二人で恋愛映画を見た。人気が無いのか、客入りの少ない作品だったけど、俺達は充分に楽しんだ。 愛し合う義理の兄妹が、周りの祝福を受けて一緒になる話し。 どんなに幸せなんだろうと、画中の二人に嫉妬しながら、決定済みのハッピーエンドを見守ってた。 兄と妹の結婚式。現実の俺達には決して許されない背徳の儀式。 紫琉は俺の左手に自らの右手を乗せたまま、声を殺して涙を流す。 遠い日の紫琉と交した約束。『大きくなったら結婚しよう』。そんな幼い子供の盟約すらも無に返す、くだらない法律が存在する現実。 ああ…… ああ……神様どうか。 ああ、神様どうか教えてください。いったい俺達は、どこに行けば許されるのですか? 哀れな小羊達は、どこに行けば愛し合えるのですか? 小羊達の愛し方を、どうか教えて下さい…… 841 『白と黒のクラウディア』その1 ◆uC4PiS7dQ6 sage New! 2009/03/22(日) 14 09 42 ID NlFiVWY8 7 LightMareDays 2日目 眩しい程の白。朝の陽光を浴びて、今日も俺は意識を呼び起こす。 「ふあぁ……っと。ううっ、寒い寒い」 一声を発し、伸びをした処で身体が震える。 「まぁ、寒い筈だよなー」 理由は即効で身に染みる。俺が寝て居たのはリビング。椅子に腰掛け、テーブルに突っ伏しながら寝て居たのだ。 「12月24日って言ったら、すっかり冬だ」 テレビも点いたまま。朝のニュースでクリスマスイヴ特集が組まれているのを見て、今日で有る日付を知る。 確か昨日は紫琉とデートしたんだ。ウインドウショッピング、映画、高級レストランで食事、その後はラブホテルで紫琉と……ん? 何か記憶が抜けてる。紫琉と一緒に寝た筈なのに、どうして俺は自宅で目覚めているのか? そもそも昨日は何でデートしたんだ? デートするなら、『イヴで有る今日』だろうに。 「状況を、把握する必要が有るな」 椅子を引いて起立し、パジャマから着替える為に自室へと向かう。 オカシイ。嫌な……予感がする。 「紫琉、まずは紫琉を探さないと」 行動を起こすなら今だ。 思考能力が『正常』な今だ。 動いて、考えて、結論を出せ。 何を考え、どう動くべきなのかを…… 842 『白と黒のクラウディア』その1 ◆uC4PiS7dQ6 sage New! 2009/03/22(日) 14 11 31 ID NlFiVWY8 8 「はぁっ、はぁっ、はぁっ!」 深い呼吸で溜め込まれた脳内酸素までが、小休止の無い運動で尽き朽ちる。 「はぁっ、はぁっ、っ……ぐはぁっ!!」 短いインターバルも取らずに走り続ければ、言わずとも出て来る当然の結果。 もう何分走った? 覚えていない。 何時から走った? 考えたくもない。 視線をズラし、液晶モニターで映される時刻が、11時45分。旅館を出たのが11時。 簡単な算数。やっぱり疲れる筈だ、こんなに走ってるんだから。 雪が降り止み、夜の冷感温度でアイスバーンに変化した歩道。 そこを俺は、 「どこ……っはあっ、に、居るんだよ紫琉!」 12時間45分も走り続けたのだから。 「しりゅ、うっ……」 終に両足は動かなくなり、激痛を上げて中断を申告。 日付の変わる空を仰ぎ、異常な呼吸を正常に整える。 街には俺が一人だけ。他には誰も居ない。後は何処かに居る紫琉。 そう。この世界は、俺達二人で出来ている。 後は存在しないし、『後』なんて無い。 記憶回路で覚えてる人名は、自分の名前と妹の名前だけ。たったそれだけなのに、それだけで満足してる。 誰にも咎められない。 誰にも非難されない。 この世界には二人しかいないから。 二人しかいないからオカシイ。 俺が立ち止まった先、横断歩道の向こう側。ソイツは佇む。 全身を白で纏め、視界に現れて異端を晒す。 俺と白との距離は、目測で二桁メートル弱。 読唇術を会得してる訳じゃないし、声が聞こえて来る訳でもない。でも分かる。白は口角を一字一字はっきりと動かし、俺に意味を理解させる。 「う、た……」 言葉は5文字。 「が」 視力は余り良くないし、読み違えてる可能性だって有る。でも解る。 「う、な」 意識下に直接で刷り込むかの如く、白の言葉が頭に響く。 「うた、が、うな?」 奴の言った台詞は、 白の放った初言は、 「疑うな!?」 その存在以上にオカシイ内容だった。 843 『白と黒のクラウディア』その1 ◆uC4PiS7dQ6 sage New! 2009/03/22(日) 14 12 09 ID NlFiVWY8 9 「どう言う……事だよ畜生」 分かれ、分かれ、解れ。 この状況を、この現状を!! 「畜生、畜生……」 分かる、分かる、解る。 俺は何をするべきなのかを。 「俺は、俺は……」 今はただ、この溢れる感情のままに。 「俺はぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!」 仙台の闇を降り払う為の咆哮。それまでに俺の叫びは大きく、 「ダメよ、お兄ちゃん」 俺の驚きは大きかった。 「ッッ!? しっ……りゅう?」 背後から探し求めた声が届き、身体中に小規模な衝撃が伝達。 「この世界が全て。私とお兄ちゃんだけの叶えられた世界」 紫琉の右手が腹部に見える。 「それを『疑う』なんて、絶対に駄目!!」 きっと、紫琉に背中から抱き締められてる。 「し、りゅ……がはッ!!?」 それなのに俺は、最愛の名を呼ぶ事さえも許されない。 代わりに口から溢れるのは、ハイペースで流れ落ちる鮮かな血液。 「もう一度やり直しましょう。直ぐに『元通り』になるから」 確かに紫琉の右手は腹部に見える。 「なに、をいって……」 右手は腹部に見える。 右手は腹部から『生えて』見える。 俺の背面から貫き、『腹部に穴を空け』て血塗れの五指を見せた。 「次は私だけを考えてくださいね、オニイ、チャン♪」 後ろを振り向く事は出来ない。 下を向けば血溜まりが造られ、 前を向けば、 「なっ、ん、で……」 白と紫琉が戦っていた。 白は双翼を広げ、紫琉は長い刀を振るう。 白と戦うのは、『もう一人の紫琉』。 オカシイ。そう思いながら、俺の意識は消えて行く。 痛みなんて全く感じてないのに、死ぬんだなって理解出来た。 ゾプリと腕が引き抜かれ、腹にでっかい風穴が空く。 「お兄ちゃん!!? 嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!」 駆け寄って来る紫琉の絶叫を聞きながら、俺は雪面の白夢に倒れた。 844 『白と黒のクラウディア』その1 ◆uC4PiS7dQ6 sage New! 2009/03/22(日) 14 12 45 ID NlFiVWY8 10 LightMareDays 3日目 眩しい程の白。朝の陽光を浴びて、今日も俺は意識を呼び起こす。 「ふあぁ……っと。ううっ、寒い寒い」 一声を発し、伸びをした処で身体が震える。 「まぁ、寒い筈だよなー」 理由は即効で身に染みる。俺が寝て居たのはリビング。椅子に腰掛け、テーブルに突っ伏しながら寝て居たのだ。 「12月24日って言ったら、すっかり冬だ」 テレビも点いたまま。朝のニュースでクリスマスイヴ特集が組まれているのを見て、今日で有る日付を知る。 そして視線を廊下に向ければ赤。 リビングの入口、 血沼に浮かんで、 仰向けに倒れ、 紫琉が死んでた。 続く。 Next LightMareDays
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歴史名よみがな: しろとくろのせかいのれきし 概要: 零世紀:まだ白のゼウスと黒のヤマラージャが共存していた時代。 このときの星の色を知るものはいない。 良き部分と悪い部分が重なってそれなりに平和を気付いていた。 人々もゼウスとヤマラージャを讃えて暮らしていた。 神戦争時代:ゼウスとヤマラージャの戦争。 世界を壊し悪だけで染めんとすヤマラージャと それを阻止して、また共に平和を築いていこうとするゼウス その二つは世界中の人々を巻き込んだ。 人を道具のように扱うものと、守るもの その二つは結果相打ちになり、粒子となってバラバラとなった ====================== 『第一世界』 ゼウス(正) ヤマラージャ(邪)が共に世界を動かしていた世界。 世界は正と邪が釣り合う世界になっていた。 悪しき者には罰を 良きものには褒美を 罰するヤマラージャと人を救うゼウスは協力し共存していた。 『戦争』 罰するのに飽きたヤマラージャは悪しきものを作ることにした。 やがてそれは徐々に強まり、最終的にヤマラージャはゼウスを殺し世界を支配しようとした。 ゼウスは己の身と民を守るために戦ったとされている。 多くの神の力を持つゼウスとヤマラージャはその力を使い果たし、やがて相打ちとなる。神の集合体であった二人は、バラバラになり、神の力は世界中に広まってしまった。 このとき世界(おそらく球体の惑星)はゼウスの『白』ヤマラージャの『黒』にわかれることになる。 『第二世界』 人々は神がいなくなって何を信じたらよいかわからなくなり、今度は人間同士で戦争を繰り返すことになる(この時代は戦争は珍しいものではなかったので、上記のように特記してわける必要はない)。 やがて、神の力(神粒子)を使う『神士』が現れ、その力を戦争に使うようになる。 『第二戦争』 第二世界の最期に、ある『神士』の集団が『正神士』と名乗るようになる。神の力を悪しきことに使うべきではないと主張する者達。 しかしその他の神士はそれを無視して戦争や殺戮を繰り返すようになる。これらを正神士と区別できるように『邪神士』と名づける。 これらの二つは対立し、また大きな戦争がはじまってしまう(しかし戦死者は少ない)。 結果『正神士』は勝ち、ここで一時、『神士』の力は封印されることになる。 『第三世界』 人々は白の世界と黒の世界にわかれ、平和に暮らすようになった(それでも本当に平和なのは白だけであり、黒のほうはまだ『邪神士』の力が残っている)。 しかし大半の神士は力を封印し、神のいない世界をうけいれるようになっていた。 『モンド』 同時期、黒の世界のあるピラミッド(おそらく第二世界の時に建てられたもの)に盗賊が侵入。そこで神秘的なダイヤモンドを発見する。しかしそれを外の仲間に知らせた盗賊はそのまま行方不明になった。 そのダイヤモンドはヤマラージャの源とも言える『邪』からできており、やがて黒の世界を支配するようになる。そして白の世界を侵食しようとした。 『第三世界の終わり~第四世界(現在)』 ここで力を封印していた正神士が復活。モンドと、モンドが率いた邪神士との戦争がはじまる。この時ばかりは多くの戦死者を出した。 長くにわたる戦争の末に、モンドは封印されることになる。この時封印したのが光の神の力を使う『新之 刃』である。 しかしその後神の力は封印されることはなくなった。これはいつまた邪神士が反乱を起こすかわからないためである。 それでも人々はめったにその力をつかわず、たまに反乱を抑える程度につかっていた。 『モンドの復活』 第四世界が数百年以上続いたある日、潰されたピラミッドの奥底から、多くの邪を吸収したモンドが復活した。 モンドは前よりも格段に力を得ており、世界中の邪神士を集め、正神士の滅亡、世界の崩壊と再生を目論む。
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しろとくろのえ【登録タグ し ミントブルー 初音ミク 曲】 作詞:ミントブルー 作曲:ミントブルー 編曲:ミントブルー 唄:初音ミク 歌詞 (ピアプロより転載) 明るい木漏れ日と 明るい世の中と 明るい友達に 照らされているけど 輝いた未来を手にしたい モノクロで描いた絵の中で 動き出す灯火はきっと 向かうべき場所に背を向ける 何処へ行けるのだろうか モノクロで描いた絵の中で 描かれた鳥達の様に 何もかも分からないままで 何処へ行くのだろう 静かな音楽と 寂れた付き合いと かすかな想い出に 包まれているけど 何もかもこれから始まる モノクロで描いた絵の中で 思い出す苦しみはきっと 愛すべき人が無いままで 迷い悩んでいるだけ モノクロで描いた絵の中の 虹の色塗りつぶす様に 間違う事を恐れている 迷い悩んでいる 熱い思い 辛い思い 愛する思いも すべてを伝えたい 白黒で描いた絵のままで そのままにしておいてもいい 立ち止まる事は出来るから 引き返せばいいけれど・・・ モノクロで描いた絵の中で 迷わずに振り返らないで 七色の不思議な光を浴びて歩いて行く コメント 名前 コメント