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『れいみゅがおそうじするよっ!』 10KB 虐待 野良ゆ 子ゆ 虐待人間 独自設定 うんしー ぺにまむ ネタかぶりあったらゆっくりゆるしてね 公園の片隅のダンボールのお家の前で子れいみゅは母れいむに、 「ゆ!れいみゅにんげんさんをゆっくちさせにいっちぇくるね。 そちたらにんげんさんがゆっくちしてれいみゅをかいゆっくちにしてくれるにょ。 そちてかいゆっくちになっちゃらおきゃーしゃんをゆっくちむかえにくるにぇ。 そしたらいっちょににんげんさんにゆっくちさせてもらおうにぇ! いってきまーしゅ!」 というとゆっちゆっちと広場のほうに向かっていった。 「ゆゆっ!いってらっしゃい、おっちびちゃん! れいむはとってもゆっくりしたおちびちゃんがいてしあわせ~だよ! ゆっくりきをつけてね。」 送り出す母れいむ。 母れいむは歩いてゆくおちびちゃんの背中を見てゆっくりとした気持だった。 『 れいみゅがおそうじするよっ! 』 俺は公園のベンチに座りながら近くのコンビニで買ったプリンを食べていた。 暑い日が続いているがベンチの近くには大きな木があり、今の時間は日陰ができていて 多少は涼しい。 このプリンはイタリアンで有名なイケメンシェフがテレビのランキング番組で おいしそうに食べているのを見て食べたくなり、試しに買ってみたのだった。 「うん、なかなかうまいな。」 俺は、グルメ番組のタレントではないので気のきいた表現でコメントなんてできない。 ただおいしいことはおいしいのだ。 適当に「やわらか~い」とでも言ってみようか。 ・・・・・プリンが柔らかいのは当たり前だな。 まあ、ゆっくり風に言うなら「しあわせ~」といったところか。 そんな風にプリンを楽しんでいると目の前に子れいみゅがやってきた。 「れいみゅがおにいさんをゆっくちさせてあげるにぇ!」 ・・・。 ・・・・。 ・・・・・。 ・・・・・・。 はぁ?何なんだこの薄汚れた子れいみゅは。 俺をゆっくりさせるだって? ゆっくりの押し売りか? 「れいみゅがおにいさんをゆっくちさせたられいみゅをかいゆっくちにしてにぇ。 そちたられいみゅをとっちぇもたくっちゃんっ!ゆっくちさせちぇにぇ。 ついでにそにょあまあまもちょーらいね。」 無視してプリンを食べ続ける俺。 「ゆゆっ! むちちないでにぇ! むちするにょはゆっくちできにゃいよ! あとれいみゅのあまあまたべないでね!」 何言ってるんだこいつは? このプリンは元々俺のだ。 最初に見たときからわかっていたことだが、頭は悪いらしい。 きっとこいつにはろくな餡子が詰まっていないのだろう。 「お前が俺をゆっくりさせるだって? どうやってゆっくりさせてくれるんだ?」 「きゃわいくくってごめんにぇ~!」 そう言うと、こびりついたうんうんがついているあにゃるを俺のほうに向けポーズをとった。 ・・・蹴飛ばしてやろうか? 「・・・。」 「ゆっくちできたでちょ? れいみゅ、とっちぇもきゃわいくっちぇごめんにぇ~!」 「ゆっくりできるわけないだろ?ばかなの?しぬの?」 「どぼじでぞんなごというのぉぉぉぉぉぉお゛お゛お゛お゛!?」 「お前なんて何もかわいくなんてねぇよ。」 「なにいっちぇるにょぉぉぉ!? れいみゅとっちぇもかわいいでしょぉぉぉ!? てんっくうっ!のめがみもしっとすりゅあいらしさでちょぉぉ!? はやくあまあまちょーらいね! かいゆっくちにしてゆっくちさせちぇにぇ!」 「・・・・・・。 そんなんじゃ俺はゆっくりできない。 お前、俺をゆっくりさせてくれると言ったよな? じゃあ、俺がゆっくりするために手伝って欲しいことがあるんだけどいいかな? 俺がゆっくりできたらお前を飼いゆっくりにしてあげてもいい。」 「やっちゃー!れいみゅかいゆっくちになれちゃよ!」 「まだなってねぇよ! とりあえず俺を手伝え。 わかったか?」 「ゆっくちりきゃいしたよ!」 「よし、とりあえずこれを食え。」 おれは容器の底に少しばかり残っていたプリンをスプーンですくうとれいみゅの口に入れた。 「・・・・・・・・・・。」 「ん?どうした?」 「・・・・・・・・・・・・・・・。」 次の瞬間、れいみゅは勢いよくしーしーを噴出し、後ろに20センチほど吹っ飛んだ。 そのままれいみゅはあおむけに倒れたまま動かない。 そんな状態が続いたが、少し経つともみあげがわさわさと動き始めた。 そして大声で叫んだ。 「し! し! し! しししししあああああわわわわわちちちちぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」 まあ、いつも生ごみとか虫の死骸とか草とか食べてる野良にしてみたら コンビニのプリンなんて御馳走なんだろう。 しあわせ~なんて叫んでいるが、 このれいみゅはもう舌が肥えてしまい、 今までのような野良の食事はできなくなってしまったに違いない。 野良ではいま食べたようなプリンのあまあまにありつけることはまずない。 このれいみゅは飼いゆっくちになってあまあまを与えられなければ餓死してしまうだろう。 「しあわせ~、か。 それはなによりだ。 お手伝いする前にこれも食べろ。」 俺は球状のキャンディーのようなものをとりだすとれいみゅに食べさせた。 「なあにこりぇ? むーちゃ、むーちゃ。 それなり~。」 俺が今、れいみゅに食べさせたのはゆっくりの皮を強化するための薬だ。 これを摂取するとゆっくりの皮は弾力性と伸縮性が非常に増幅するのだ。 名前を「もっちりん」という。 ちなみに原料はヤマイモである。 もともとは飼いゆっくりの赤ゆや子ゆが怪我をしにくくなるようにするために加工所で開発されたものである。 ゆっくり愛で派の人々の間では大人気商品となっている。 といっても、俺はこのれいみゅを怪我から守ろうとして与えたわけではないのだけれども。 その後、私はれいみゅをつまみあげると、 瞬間接着剤でまむまむとあにゃるを塞いだ。 ゴム手袋を装着して・・・・・っと。 準備完了! なんだかいろいろと自分の体に違和感を感じているれいみゅに俺は話しかけた。 「なあ、れいみゅ。 この公園にはいろいろとゴミが落ちていると思わないか? (まあ、一番のゴミはお前ら野良ゆっくりなんだけどな。)」 「ゆゆ、そうだにぇ。 にんげんさんがたばこさんをすーぱすーぱしたごみをぽいってすてていっちゃりもすりゅよ。 ゆぷぷ。やっぱりにんげんさんはゆっくちできにゃいにぇ。」 「それでな、俺は公園のゴミを片付けてこの公園をもっとゆっくりできるようにしたいんだ。 手伝ってくれるか? そうすれば俺はとってもゆっくりできると思うんだ。」 「ゆっくちりきゃいしちゃよ! ゆっくちてつだうにぇ! そしたらかいゆっくりにしてにぇ。 あまあまもちょーらいね。」 「はいはい、ゆっくりゆっくり。」 この公園には野良ゆっくりが割とたくさん住みついてる。 野良ゆっくりはダンボールハウスのの中では葉っぱの上などにうんうんをする。 この公園の野良ゆっくりはそれらのうんうんを公園の隅に集めて放置していた。 ゆっくりのうんうんは賞味期限切れの餡子である。 人間にとっては餡子の匂いしかしないうんうんではあるが、 ゆっくりにとっは独自の臭気を感じるものらしく、 ゆっくりはうんうんを臭い臭いと非常に嫌がる。 もっとも、この公園の隅に捨てられているうんうんは連日の暑さで腐っていた。 人間にとっても明らかにわかる異臭を放っている。 俺はうんうん置き場にれいみゅを連れて行くとこう言った。 「それじゃあ、れいみゅちゃんにはこのうんうんをおそうじしてもらいまーす!」 「ゆ?」 「ゆ? じゃねえよ。」 れいみゅの口をこじあけると、 先ほどプリンを食べていたスプーンで 公園の隅で山盛りになっている腐ったうんうんを救うとれいみゅの口に突っ込んだ。 「ゆぶ、びゅぶ!! ゆ゛っ!」 人間にでも明らかにわかる臭気を発するうんうん。 れいみゅははきだそうとする。 しかし、俺はそれを許さない。 俺はれいみゅがうんうんを吐き出さないように口をつまんで押さえつけた。 「ゆ゛びゅ! ゆ゛びゅびゅ!」 ただでさえれいみゅは先ほどプリンによって舌を肥えさせられたのだ 腐ったうんうんなど食べられるはずがない。 だからこそ俺が直々に無理やり食べさせてあげるのだ。 「早く飲み込めよ。 そのまま口に入れているとずーっとくさいままだぞ?」 れいみゅは白目をむきながらも飲み込んだ。 眼球がメトロノームのように動いている。 飲み込んだのを確認すると、口をつまんでいた指をはなした。 「ゆ゛げぇぇぇぇぇ! ゆ゛げぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっっ!!!!」 吐き出そうとするが一度飲み込んでしまった餡子をなかなか吐き出せない。 「ゆ゛ん゛や゛ぁぁぁぁっっっー! ぐぢゃい! ぐぢゃいっ! ぐぢゃいいいいいいっっ!!!」 「おいおい、まだ一口めだぞ? そんなんでどうする。 まだうんうんは山盛りなんだぞ。 これ全部『お掃除』してもらうからな。」 俺は再びうんうんをすくうとれいみゅの口に突っ込んだ。 うんうんを入れるたびに飲み込むのを確認するまで指を抑える。 「ゆ゛ぶぁっ!ゆ゛ぶぅあっ!!! まずっ!これ゛めっぢゃまじゅい゛い゛!!! じぬぅ!でいびゅじんぢゃうぅぅぅ~~~~~っ!!!!!」 「まずいのはきっとれいみゅちゃんの食べ方が悪いんだよ。 上手においしく食べられるまで何度も何度もゆっくり食べさせてあげるね! おにいさん、やさしくってごめんね!」 俺は喜色満面の笑みを浮かべながられいみゅに腐ったうんうんを食べさせ続ける。 だんだんれいみゅの体にうんうんが入っていくにつれて 球体に近い形状をしていた体は茄子のような形に変形していった。 でも大丈夫。 先ほど与えた「もっちりん」のおかげで うんうんを食べさせ過ぎても皮が破れたりはしない。 「どうかな? そろそろうんうんがおいしくなってきたかな?」 「ゅ゛ゆ゛ぅぅっっ!!! ぞんなわ゛ないでじょぉ!? ばかなの?じにゅにょぉぉぉっぉ?」 「そっかぁ~。 まだ食べ方が足りないのかな? もっと食べてねっ! たくっさんっ!でいいよ!」 さらに食べさせようとする俺。 「ゆ゛あっっ! ゆ゛ぁぁっっ!! わかでぃばじだ!わかりまぢた! おいじいでしゅ!!!! おいじいでじゅぅぅぅぅぅぅぅっっぅ!!!」 「そう、それはよかったな。 でもしあわせ~って言わないの? 本当はおいしくないんじゃない? おいしさがわからないのに嘘ついているんじゃないのかな? おにいさん、うそつきはだいっきらいだよ?」 「じあ゛ばぜっ! じは゛ばぜぇぇぇっ!! おいじいでずぅ! だがりゃ、もう゛ゆでゅじでえ゛ぇぇぇ!!」 「そっかぁ。 おいしいんだ。 よかったぁ~。 じゃあ、もっとたくっさんっ!食べてね! もっと食べさせてあげるよ。 親切でごめんねぇぇぇ~~~! ヒャッハーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 「ゆ゛ん゛や゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!!!」 れいみゅの叫び声があたりにこだました。 「ふぅ、これで全部だな。」 俺はれいみゅに腐ったうんうんを全て食べさせた。 れいみゅの体は茄子のような形を通り越して メロンに子ゆっくりが張り付いたような形になっていた。 ゆぶゆぶとれいみゅは吐きそうになっている。 俺はホチキスでガシャンコン!ガシャンコンッ!とれいみゅの口を塞いだ。 激痛に目を見開くれいみゅ。 激痛とはいえうんうんの臭気からくる吐き気を一瞬でも忘れられたのは幸いか。 「・・・・・・・ゆ゛っ!・・・・・・・・・・・・・・・ゆ゛っ!」 れいみゅはなんか痙攣していた。 「もっちりん」には非ゆっくち症防止効果と精神崩壊防止効果のあるタイプを選んでいたので れいみゅはこのまま苦しみ続けるだろう。 あにゃるは塞がれているのでうんうんを出すこともできない。 れいみゅには取り込まれた腐ったうんうんを処理するにはエネルギーとして消費するしかない。 「おい、れいみゅ。 公園からゆっくりのうんうんがなくなってちょっとゆっくりできたぞ。 よし、お前を買ってやる。 これから俺の家にいこうな。」 気絶しているれいみゅには何も聞こえていない。 おにいさんはれいみゅを抱えると帰っていった。 れいみゅは憧れの飼いゆっくりになれたようだ。 ゆっくりできるかどうかはわからないが。 おしまい(はっぴーえんどだよね?) 過去作 anko3694 『野良れいみゅは飼いゆっくちになりちゃい』 (実はお話がつながっていたり・・・)
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そろそろ新しいものを そろそろ新しい財布が欲しいなと考えています。 近くのお店で可愛い財布を見つけたからなんですが、CA101スカルプエッセンス効果 それが5000円ぐらいの財布なんです。 今の私には大金です。 今の財布は、使い始めて2~3年だと思いますが、見つけた財布のほうが、使いやすそうな感じなんです。 ネコちゃんの絵が描いてあるんですが、マイナチュレ効果 可愛らしいんです。 ある程度の期間で財布は変えていった方がいいみたいですが、今、使ってる財布もまだ使える状態なので、もったいないなとも思ってしまいます。 考えてるうちに売り切れる可能性ありますが、もう少し考えようかな。
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*この世界は愛で特化されています。 *今回もオリジナル亜種のネタです。 *ゆっくりの性能がチートです。 *ゆっくり達が漢字を使ってしゃべります。 リオれいみゅの話 私の家には飼いゆっくりがいる。 独りで暮らすには、ちょっと大きすぎる家なので、少し賑やかなくらいがちょうどいいと思って 飼い始めたのだが……これがまた見事にハマってしまった。 何だかんだとゆっくりの数が増えていき、今現在のところ13匹ものゆっくりが同居している。 さすがにこれは飼い過ぎだろうと自分でも思うが……途中からウチが飼育の面倒なゆっくりの預かり所 だとでも思われだしたらしく、あちこちから頼まれた特殊なゆっくりばかり増えてしまった。 まぁ、ゆっくりは嫌いじゃないし、むしろ大好きなんで困ってはいない。 みんな良い子たちばかりなので、家事の手伝いなどやってもらって助かるくらいだ。 そんな我が家のゆっくりの中で、最も幼くて、最も新参の赤ゆっくりについて今日は話そう。 「ゆんゆーん♪ゆんやぁ~♪ゆっくちゆっくち~♪」 タンスの上の専用スペース上。フカフカで真っ赤な座布団に座って1匹の赤ゆっくりが歌っている。 彼女の名前はリオれいむ。れいむ種の中でもかなりレアな空飛ぶれいむだ。 その能力は、プラチナバッヂとして登録されているくらいレアである。 「ただいまー」 「ゆっ?!おねえしゃん、ゆっくりおきゃえりなしゃい!」 仕事を終えて帰宅した私に、元気な挨拶をしてくれる。 ちょうど私の目線と近い高さにいるので、小さな赤ゆっくり相手でも会話しやすい。 れいむ用の座布団の他には、キラキラと光る白金のバッヂが置いてあるだけの空間は、れいみゅ自身が 私と近くでお話が出来るからと選んだゆっくりプレイスだ。 普通の赤ゆっくりをこんな高所で飼うなんて出来ないが、空を飛べるリオれいむなら問題ない。 それに独りが飽きたら、一緒に遊んでくれる仲間がウチには12匹もいるから、退屈もしないだろう。 ちなみに、バッヂはリオのプラチナバッヂ(飛)だが、まだ赤ゆの彼女には装着出来ないので飾っている。 彼女はこのピカピカしてるバッヂを眺めるのも好きなのだ。 「リオ、良い子でゆっくりしてた?」 「うん!れいみゅ、いいこにしちぇたよ!きょうは まりちゃとぐんしょーとあしょんだよ!」 「そう。軍曹が遊んでくれたの?」 そんな話をしていたら、部屋の襖がスラッと開いて、話題の「軍曹」が現われた。 「ゆっ!おねえさん、おかえりなさいだぜ」 「ただいま、軍曹。今日も何もなかった?」 「問題なしなのぜ。ちょっとマスコミさんが何度か来たけども、すぐに帰ったのぜ」 「また取材の申し込み?」 「そうなのぜ。プラチナの子たちを取材したいって話だったけど、お断りしていいんだよね?」 「ええ。それでいいわ。ありがとう」 私達が「軍曹」と呼ぶ彼女はウチで一番古株のゆっくりまりさ。 その落ち着いた雰囲気と片目に走る稲妻のような傷跡から、私が軍曹と名付けた。 我が家のクセの強すぎるゆっくりたちを纏める事が出来るお父さんである。 ちなみに金バッヂ。他のゆっくりに教育指導する資格を持っているゆっくりだ。 「ゆぅ……「お父さん」は酷いんだぜ。まりさだって女の子なのぜ?」 「あれ?言葉にしてた?!ごめんなさいね」 慌てて謝罪をすると、まりさは「しょうがない人なんだぜ」とブツブツ言いながら家の奥へと引っ込んだ。 おそらく、夕飯の支度を仲間としている途中なのだろう。 おさげを使って襖をきっちりと閉めて行く辺り、几帳面な性格がよく出てる。 「ゆゆーん、おねえしゃん!れいみゅとおはにゃししようにぇ!」 「あぁー、リオもごめんね。じゃ、先に着替えちゃうわ」 ここは、いわゆるクローゼットのような部屋だ。 着替えや布団がタンスや押入れに仕舞ってあり、私はここでいつも着替えている。 トレードマークの白衣を脱ぎ、ハンガーにかける。そして、ネクタイを外してワイシャツとスカートも畳んでおく。 これらは後で洗濯機に入れて洗っておこう。それから部屋着に着替えて完了だ。 「それじゃ、みんなの所へ行きましょうか」 「ゆっくちりょーかいしちゃよ!ゆっくち、ゆっくち!」 ふわりとその場で浮き上がったリオが、両方のモミアゲをピコピコと振って空を泳ぎだす。 どういう原理かは不明だが、リオれいむは水平方向への移動にはモミアゲを使うので体力を使うが、 上昇や下降はほとんど疲れないらしい。 しかも、ただ浮いているだけのホバリングとなると、全く疲れないようだ。 まだ赤ゆっくりで体力がないのか、タンスから私の肩の上まで移動すると、リオはかなり消耗したらしく、 大きく息をついた。 「ゆひゅー!れいみゅ、つかれちゃったよ!とぶのはちゃいへんだにぇ!」 「そうね。でも、飛ぶ練習はちゃんとしましょうね」 「れいみゅ、ゆっくちがんばりゅよ!」 居間へと向かって部屋を出ると、とても香ばしい匂いがした。 「あ、今日はカレーかな」 「カレーしゃん?カレーしゃんは かりゃくてゆっくちできにゃいよ!」 「ゆっくり用はシチューじゃないかな?ルーを変えるだけでいいし」 「ゆーん♪シチューしゃん、シチューしゃん、ゆっくち~♪」 泣きそうな顔から一転してご機嫌になったリオを見ると、私もニコニコしてしまう。 赤ゆの笑顔って、やっぱり宝物よね。 + + + + + + 夕飯を終えたら、ゆっくりたちは思い思いの過ごし方をする。 ある者は食後の運動をし、ある者はうたた寝を始める。 そして、リオは私と遊びたいと言い出した。 それは私も望むところである。 新しいリオの飛行訓練を思いついたので、試したかったのだ。 「ゆっ、ゆっ、ぴょんぴょんしゅるよ!」 今度はリオは床の上を跳ねて移動している。 空が飛べるリオれいむとはいえ、終始飛んでいるばかりではない。こうやって、地上で動くことも 忘れずに訓練しないと運動オンチなゆっくりになってしまう。 我が家のゆっくりであるなら、それではいけない。 私の理想は、いつ私が死んでいなくなっても立派に生きていけるゆっくりになってもらう事なのだから。 一度、この理想をみんなの前で口にしたら、一斉に「どぼぢでぞんだごどいうのぉぉおおぉぉ?!」 とマジ泣きされた。 さすがに縁起でもなかったと反省したし、「おねえざんがじんだら、ばでぃざもじぬよっ!」と軍曹に 泣きながら怒られてしまったのでもう二度と口にはしない事にした。 「さて、それじゃトレーニングしながら遊びましょう」 「れいみゅ、がんばるにぇ!ゆっゆっおー!」 天井から何本も糸をぶら下げて、その先に折り紙で作ったリングを付ける。 リングの大きさは直系10センチくらい。大体でいいので、サイズはまちまちだ。 まぁ、要するに飛行機や妖怪たちが空中レースをするコースのミニチュア版だと思えばいい。 リングをくぐった数と速さで勝敗を決めるアレだ。 「ゆゆーん、ドーナツしゃんみたいだにぇ」 あまあまを連想したのか、ちょっとヨダレを垂らしてコースを見上げるリオ。 「さ、それじゃこのドーナツみたいな輪の中をどれだけくぐれるかを試すわよ」 「くぐりぇばいいにょ?」 「そうよ。全部一度にくぐれたら、本物のドーナツをあげる」 「ゆゆーっ?!」 あまあまが貰えると聞いて、リオの表情が引き締まった。 ちょっと邪道ではあるが、赤ゆのやる気を出すにはこれが一番だ。 「それじゃ行くわよ?よーい……」 「あまあましゃん!あまあましゃん!」 「スタート!」 「あまあまーっ!!」 スーッと一気に上昇してリングの高さまで達するリオ。そこから、一番手頃なリングへと向きを変え、 ピコピコと羽ばたいて動きだす。 どうやら、最初のターゲットは一番大きな黄色のリング。まぁ、難易度的には問題ないだろう。 「れいみゅは、あまあまをむーちゃむーちゃしゅるよ!」 あっさりと黄色のリングを通過して、次のリングへと向かう。なかなか良いペースだが、ちょっと早過ぎる かもしれない。まぁ、疲れたら休憩してもいいのだから、問題ないか。 ……それにしても、ちょっと欲望に正直過ぎないかな、この子(笑) まぁいいや。それと通過済みのリングは千切っておこう。これで未通過のリングとの区別になる。 「ゆーしょ、ゆーしょ!れいみゅ がんばるにぇ!」 今度は赤いリングを通過した。ちゃんと通りやすい方向から突っ込んでるのは賢いな。 小さいリングはリオの幅ちょうどくらいしかないので、色々と考えないと通れない。 そして、リオの今度の標的は、そんなギリギリサイズの緑のリングのようだ。 「ゆっ!ゆっ!ゆっ?!」 あ、やっぱり突っ込む方向が甘かったようだ。モミアゲの羽ばたきにぶつかってリングが大きく跳ね飛ばされた。 リオの方は、唐突に目標が遠ざかったので、何が起きたのか理解が付いていけてないようだ。 「リングしゃん、まっちぇね!れいみゅに くぐらしぇてね!」 急いでリングを追いかけるが、糸で吊るされたリングは大きく弧を描いてリオの元へと戻ってきていた。 ただし、他のリングの糸を何本か巻き込んで。 「ゆぅっ?!い、いとしゃん?!」 複数の糸がリオのモミアゲにまとわりついた。それを更にモミアゲで弾き飛ばす事で、別のリングと糸を大きく揺らす。 それが更に糸を揺らして……実に見事な連鎖がスタートしていた。 あっという間に、リングと糸がリオの周囲を包囲し、襲い掛かる。それはまるで生き物のような動きだった。 「ゆゅーっ?!」 「あ……」 ……そして、後に残ったのは糸でグルグル巻きにされたリオだった。ザ・簀巻きである。 「いとしゃん、いとしゃん!はなしちぇね!はなしちぇね!ゆんやぁー、うごけにゃいよー!!」 「あらあら」 私は苦笑しながらリオに絡まった糸を外してあげるのだった。 どうすればこんな風になるのかと不思議なくらい糸は強固に結ばれていた。 + + + + + + 結局、頑張ったという事で、小さなリングドーナツを与えて今日のトレーニングは終了にした。 泣きべそをかいていたリオだったが、ドーナツを食べ終わる頃にはもう笑って「しあわせー!」と叫んでたので大丈夫だろう。 「ゆぅ……ゆぅ……おねえしゃん、れいみゅ……もうねむいよ」 「そうねー、今日は頑張ったものね。じゃあ寝ましょうか?」 「ゆっくち……りょーかい………しちゃ………」 挨拶も途中で眠りに落ちるリオ。どうやら、かなり疲れたようだ。 トラブルもあったし、仕方ないか。 と思っていたら、襖が開いて軍曹がやってきた。 「おねえさん、リオはもうすーやすーやなのぜ?」 「ええ。悪いけど、ベッドに運んであげてくれる?」 「了解なのぜ。……ゆふふ、おちびはぐっすり眠ってるのぜ」 お帽子のつばに寝てるリオを乗せて行く軍曹。その顔には強い母性が滲み出ている。 こういう様子を見ると、お母さんに見えるんだけどねぇ。 「それじゃ、おねえさん。まりさたちも今日はもう寝るのぜ。ゆっくりおやすみなさい」 「はい。おやすみー」 ゆっくりたちのベッドルームは、それぞれのゆっくりプレイスとは別に共同のものが用意してある。 今日もみんなと一緒に幸せな夢を見るのだろう。 「さぁて、それじゃ明日の為に調合をしましょうかね」 ゆっくりと遊んで英気を養ったら、新しい白衣を着て仕事の為に調合室に向かう。 明日は霊夢ちゃんのところのゆっくり達に防カビ薬を投与してあげないといけない。 ウサミミ薬局印の特別製の薬は他の顧客にも好評なのだ。 「明日もゆっくりしていってねー、と」 (おわり)
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赤ちゃん連れ温泉デビューの注意点&マナー
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れいみゅ地獄 6KB 虐待-普通 小ネタ 理不尽 自業自得 赤子・子供 現代 うんしー れいみゅ食品加工モノ 今まで書いた駄文 ふたば系ゆっくりいじめ 673 昆布巻き ふたば系ゆっくりいじめ 682 ゆ虐カフェ ふたば系ゆっくりいじめ 704 展示品 nue024 不夜嬢レッド 注意:前半はストレスがマッハ。 【れいみゅ地獄】 面積が畳の三分の一ほどの低い箱が、何段も有る棚の上に大量に置かれている。 いわゆる『カイコ棚』というやつである。 「ゆっきゅちのひ~♪まっちゃちのひ~♪ちゅっきちのひ~♪」 「ゆ~♪ゆゆ~♪ゆっきゅち~♪ゆっきゅちちていっちぇね~♪」 『おうた』をうたうものがいた。 「ぴこぴこしゅりゅよ!」 「ぴこぴこしゃんはゆっきゅちできりゅにぇ!」 もみあげをピコピコさせるものがいた。 「もうやぢゃぁ!おうちきゃえりゅう!」 「いやぢゃあぁぁ!!やぢゃ!やぢゃ!やぢゃぁぁっ!!」 だだをこねるものがいた。 「ちーちーしゅりゅよ!」 「しゅっきりー!」 ちーちーをするものがいた。 箱の中にうじゃうじゃとにいるのは、カイコではなくれいむ種の赤ゆっくり『れいみゅ』である。 ここでは、大量の『れいみゅ』を飼育していた。 「むーちゃむーちゃ、それなりー」 「むーちゃむーちゃ、おいちくにゃい…」 箱に入れられたペースト状の餌を不平を言いながら食べる。 甘味はほとんど無く、変な臭いがするがそれ以外のものは与えられない。 「うんうんしゅりゅよ!」 「くちゃぁい!ゆっきゅっちできにゃーい!」 食べた後はうんうんをするが、それを片付けるようなことはしない。 一日三回餌を与えるついでに、極端に弱った個体や死骸を取り除く程度である。 「ゆゆ!ここになにきゃありゅよ!」 「むーちゃむーちゃ、ちあわちぇー!」 一分も放置していれば、勝手に自分で食べて処分してくれる。 うんうんは体内の古くなった餡子、ゆっくりにしか解らない悪臭が消えればただの餡子である。 「ゆゆ!ゆっきゅりできにゃいじじいがいりゅよ!」 「れいみゅちゅよいんぢゃよ!ぷきゅぅ!」 数日間、餌を与えるだけで躾もせずに放置すれば、ウザい『れいみゅ』の大群が出来上がる。 飼育担当の者はここを『れいみゅ地獄』と呼んでいる、不景気でもこの職場の離職率は高い。 「くしょじじいはれいみゅにあみゃあみゃよこちぇぇ!」 「きゃわいきゅっちぇぎょめんにぇ!」 叩き潰したい衝動を抑えつつ、ある程度育った『れいみゅ』の詰まった箱を台車の上に積み上げ、 この『れいみゅ地獄』から運び出す。 人間達にとっての『れいみゅ地獄』から、れいみゅ達にとっての『真のれいみゅ地獄』へと。 「おしょりゃをちょんでりゅみちゃい!」 「ゆんやぁぁぁぁ!いじゃあぁいぃぃぃ!」 箱を傾けて、れいみゅ達を大型の蒸篭に移す。 いくつかの蒸篭を積み上げたら一番上に蓋をし、高温の蒸気で蒸す。 ゆっくりには正体不明の抗菌作用があるとはいえ汚物には消毒が必要だ、高温殺菌である。 れいみゅ達は饅頭、饅頭どもに一番ふさわしい扱いをしてやるのだ。 「ゆびゃああああああああ!!!」「あぢゅいよおおおお!!!」「ゆっくちさしぇちぇぇぇぇぇぇ!!!!」 死なない程度に蒸し上げたれいみゅ達を、あらかじめ用意しておいた瓶に移す。 「ぺーりょぺーりょ、あまあまー!」 「むーちゃむーちゃ、ちあわちぇー!」 瓶の中に入っていた粥のようなものに気が付いたれいみゅ達は、それを貪り始める。 蒸気でふやけた皮が、さらに水分を吸っていく事にも気づくことなく、瓶の中に大量にある 『あまあま』に夢中になっていた。 「ちゅぶれりゅぅぅぅ」 「ゆげぇぇぇぇ」 次々と瓶に放り込まれるれいみゅ達。 下敷きになって押しつぶされ、『あまあま』の中に沈んでゆく先に入れられたれいみゅ達を無視し 『あまあま』に取り付く。 潰れたれいみゅの餡子も構わず貪り食う。 「ぽんぽんがいじゃいよぉ」 「ゆぶぇぇぇぇ!うんうんがとまりゃにゃいよぉ!」 一日もしないうちに、れいみゅ達は体調を悪化させ、うんうんが止まらなくなっていた。 うんうんで失われた餡子を取り戻すために周りの『あまあま』を食べ、うんうんを漏らす。 うんうんまみれの体でうんうんまみれの『あまあま』を舐め取り、さらにうんうんを垂れ流す。 「ぺーりょぺーりょ…ゆげぇぇぇ!」 「あみゃあみゃしゃんありゅにょにどぼじでゆっきゅりできにゃいにょぉ!」 『あまあまはゆっくりできる』はずなのに、瓶の中の『あまあま』を食べたれいみゅ達は うんうんまみれでゆっくりできなくなっていく。 「ゆっ…どぼじでれいみゅにかびさんがはえてるの…」 下痢状のうんうんで満たされた瓶の中、れいみゅ達の体に更なる変化がおきていた。 瓶にあった『あまあま』の正体、それは穀物を麹で醗酵させた『もろみ』である。 穀物のデンプンを糖に変化させ『あまあま』に変えたのはカビの一種麹カビ。 カビの混じった『あまあま』が入った瓶に入れられたれいみゅ達は、体の内外両方からカビに 侵されているのだった。 そして、人間は『もろみ』の中にもう一つあるものを加えていた。 「ゆ…くしゃい…ゆっきゅりできにゃい…」 「にぎゃいよ…ゆげぇ…」 瓶の中、れいみゅ達の周りのどろどろしたものの中から、泡が出始める。 れいみゅ達の口に入ってくるどろどろの味が、少しづつ『あまあま』から『にがにが』に変化する。 もろみに加えられていた酵母菌の作用で、糖分が醗酵してエタノールが作られているのだ。 潰れて死んだれいみゅがいた。 溶けて死んだれいみゅがいた。 うんうんが止まらなくなって死んだれいみゅがいた。 全身に麹カビが生えて死んだれいみゅがいた。 酔っ払って餡子を吐いて死んだれいみゅがいた。 一週間後、生きているれいみゅはいなくなった。 瓶の中の『れいみゅ達だったもの』は単式蒸留器にかけられ、アルコールが分離される。 分離されたアルコールは一定期間タンクの中で熟成され、アルコール度数を調整した後、 瓶詰めされて出荷される。 『本格ゆっくり焼酎 博霊』のラベルが貼られて。 ネーミングの由来は企業秘密だそうである。 アルコールを分離させた残りカスは、米ぬかや飼育段階で死にかけたれいみゅとれいみゅの死骸を 加えられ、原料用れいみゅの餌として再利用される。 あまり廃棄物を出さない地球に優しい焼酎なのだ。 虐待鬼意山たちの宴会に欠かせないこの酒は、このようにして作られている。 れいみゅ達の死臭がしみこんでいるらしく、飲酒の習慣がある飼い捕食種ゆっくりも好んで 飲むらしい。 『れいみゅ地獄』とはまた別の一室。 面積が畳の三分の一ほどの低い箱が、何段も有る棚の上に大量に置かれている。 いわゆる『カイコ棚』というやつである。 「にょーびにょーびしゅりゅよ!」 「にょーびにょーび!」 『のーびのーび』をするものがいた。 「びゅーんびゅーんしゅりゅよ!」 「びゅーんびゅーんしゃんはゆっきゅちできりゅにぇ!」 みつあみををびゅーんびゅーんさせるものがいた。 「ゆえぇぇぇぇん!おきゃあしゃん!」 「ゆっぴぃぃぃぃ!!きゅわいよぉぉぉ!!」 泣きべそをかくものがいた。 「うんうんしゅりゅよ!」 「しゅっきりー!」 うんうんをするものがいた。 箱の中にうじゃうじゃとにいるのは、カイコではなくまりさ種の赤ゆっくり『まりちゃ』である。 ここでは、大量の『まりちゃ』を飼育していた。 『本格ゆっくり焼酎 霧雨』の原料として。 終わり 焼酎にしてみました。 そういえばまだありすを虐待してない、どうしよう? しかし、ゆっくりのキャラクターイメージで 子(赤)れいむ:やたらとしーしーを漏らす 子(赤)まりさ:所構わずうんうんをする と思ってるのは私だけでしょうか? トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 言葉攻めで虐待しても問題ないなら働いてもいいww 甘くなりすぎた餡子で酒造れるのかな? ※酒の密造がどうのってコメントがあるが、ラベル貼って出荷しているから許可貰ってるだろ。 -- 2018-01-09 16 30 59 れいみゅは何もしなくても「ゆわぁ~」とか言いながら常時しーしー漏らしてるよな 見てて殺意が湧いてくる -- 2016-08-30 13 03 40 ↓↓どうでもいいけど俺のコメント -- 2016-02-16 16 26 01 腐った饅頭酒w -- 2016-01-27 13 37 50 この職場で働きたくねえ… -- 2015-12-28 16 16 09 赤ゆは屑率が多い -- 2014-08-01 20 21 42 本家の名前がでてきたかw -- 2014-06-14 15 16 50 このれいみゅをすべて潰せたらどれだけすっきりーできるだろうw -- 2014-02-15 12 02 22 俺、ここで働けない・・・ すぐにつぶしてしまう・・・ -- 2012-03-18 14 11 49 うーん・・・ 実家が酒造だけど餡子で酒作るのはやめといたほうがいいと思うw せめて作るんなら小豆でw -- 2012-03-14 00 00 29 甘酒? -- 2011-10-16 02 38 37 アンコが原料の酒なんて美味いのか?w -- 2011-07-12 20 48 28 おお、凄い光景が目に浮かぶ… れいみゅにとっては正に地獄だなw どんな味になってるのか気になるー -- 2010-10-28 15 45 51 楽しそうな職場だ。いいなあ。 最近のオレはおかしい。ゆっくりの吐く罵詈雑言がとても気持ちいい。ニヤニヤしてしまう。 でいぶと森の賢者が特に気持ちいい。赤ゆもかなり良い。れいぱーはイマイチ。 …… ところでこの会社、ボーダー商事のグループ企業なんじゃ… -- 2010-08-07 00 42 08 ↓おさけさんのみつぞうはゆっくりできないんだよー おさけづくりはきちんとしたさかぐらさんにおまかせするんだねー それにしても、餡子から出来る酒ってのはどんなものか気になるなぁ 餡子の糖分が酒になるだけで、餡子の大本である小豆は酒造に使われないもんだし 下手したら糖がアルコール化してまったく甘くなくなったでろでろの餡子になるかもな それはそれで一興だが -- 2010-07-29 00 48 31 すごくゆっくり出来そうな製造過程で作られるお酒さんだね! 呑んでみたいよ!勿論自分で作って -- 2010-07-15 05 56 16
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『ほろのうえのれいみゅ』 2KB いじめ いたづら 不運 子ゆ 小ネタとなります 初投稿となります。少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。 昨日、近所のスーパーの駐輪場で小学校高学年ぐらいの女の子が れいみゅを放り上げて遊んでいた。 「ゆぐっ....、やめちぇね...ちゃかいのきょわいよぉ... ゆぅわー!おそらをとんでるみちゃ...みゃみゃー!!...ゆぐっ」 放り上げては、受け止めて、放り上げては、受け止めて、 体が上下する度にれいみゅが泣き喚き耳に響く。 気にせず、自分の自転車を探すと、少女の隣に停めてあるのを見つけた。 が、ちょうど少女が邪魔で取り出せない位置だった、ついていない・・・ 「もうやじゃー!たかいのやじゃー!れいみゅおうちかえりゅー! ...ゆあーいれいみゅおそらをとんじぇるよ、...ゆ?」 何度も放り上げている間に力加減を間違えてしまったのだろう、 れいみゅは、少女の手には落ちてこず駐輪場の幌の上に乗ってしまった。 「ゆゆっ!あのちびにんげんがいないよ、ゆ? ゆぷぷっちびにんげんがあんなしたにいりゅよ!れいみゅおおききゅってぎょめんにぇー?」 偶然、幌の上に乗れたれいみゅが、上から覗き込みながら少女に嘲笑をあびせていた。 少女も、飛び跳ねて何とか捕まえようとするが、幌の高さは2m近くある。 小柄な少女では、指先がれいみゅの下膨れにふれる事もできない。 「ゆぷぷぷっ!ちびにんげんがひっしにぴょんぴょんしてりゅよ! そんなぴょんぴょんじゃれいみゅのあんよにもふれりゃれないよ!」 さっきまで、あんなに泣き叫んでいたのにずいぶん元気そうだ。 少女は、何か台になるものが無いかとあたりを探していたが周りには、 踏み台になりそうな物はなく、もうただれいみゅを見上げるばかりだった。 「ゆっふーん…、わりゃいしゅぎてちゅかれたよ、 れいみゅのしゅーぱーおひりゅねたいむがはじまりゅゆぎゃっ!」 少女があまりにもかわいそうだったので、少し背伸びをしれいみゅを捕まえてやる、 掴む時に少し力を入れすぎたかもしれないが気にしない。 少女にれいみゅを渡してあげると、礼を言って駆けていった。 逃げるように去っていくのが少々辛かったが、 あの年代の少女が、知らない大人の男に警戒心を抱くのは、普通の事と自分に言い聞かせスーパーを後にした。 今日、同じスーパーの前を通りかかると幌の上に、れいみゅが乗っていた。 「だじゅげでー!!きゃわいいれいみゅ、おりられないんでじゅー! おねがいだがりゃだじげでぐだじゃいー!」 自転車を止め呆れている私に、れいみゅが助けを求めてきた。 どうやら昨日のれいみゅとは、違うれいみゅのようだが 私が助けてもまた誰かがれいみゅを乗せる。 むなしくなった私は、無視して帰ることにした。
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登録日:2014/02/17 Mon 07 22 35 更新日:2024/03/23 Sat 22 03 31NEW! 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 baby かわいい ピュア ベイビー ベビー 乳児 乳飲み子 嬰児 子供 新生児 無邪気 純真無垢 赤ちゃん 赤ん坊 赤子 生まれて間もない子供のこと。 日本だと乳飲み子、赤子、赤ん坊、嬰児(えいじ、みどりご)、ベビーなど呼び方も様々。まあ好きなように呼べばいいだろう。 ちなみに生まれて28日未満だと新生児、一歳未満だと乳児と呼ぶ。 その名が示す通り、生まれたての赤ちゃんの多くは赤い肌をしているがこれは出産時に胎盤の血液が身体に絞り出されたから。 帝王切開の場合は赤くならないとされている。 語源は上記の他にも「赤色は『穢れのない』という意味を持つから」という説がある。 種類により差はあるが基本的に哺乳類(特に外敵の少ないもの)は大人と比べて丸く頭の大きい姿の可愛らしい外見が多い。 これは未熟な状態なので大人に守ってもらうため。逆にある程度育った動物は本能でそのような外見の仲間を守ろうとする本能が身につく。 外敵の多い草食動物や爬虫類などは生まれながらにして大人をそのまま小さくした姿も多く見られる。割とすぐ歩いたり餌をとれたり。 虫や両生類の中には大人と全く異なる姿も。蝶やカエル辺りが有名か。 ▼キャラクターとして 漫画やアニメ、ゲームの世界にも古くから数多くの赤ちゃんキャラクターが登場する。 マスコット的立ち位置だったり幸の象徴だったりトラブルメーカーだったり。 基本的に親や保護者ポジションのキャラに抱っこされる形で登場する。 主人公が子供の場合は主に弟もしくは妹として出てくる。物語の途中で生まれ精神的成長やサザエ時空の打破を促すきっかけになるパターンも。後に急成長して少年/青年キャラになることも。 タイプとしては主に無知で無邪気な赤ちゃんと大人顔負けの知恵を駆使する赤ちゃんに分かれる。 ◼︎主な赤ちゃんキャラクター ◆あかちゃんまん(それいけ!アンパンマン) とても力持ちで物怖じしない赤ちゃん。 ばいきんまんが苦手としている一人。 ◆野原ひまわり(クレヨンしんちゃん) 野原しんのすけの妹で、自由奔放なところは兄譲り、光り物とイケメン好きなのは母譲り。 しんのすけ以上のトラブルメーカーで、周りがきつく言えない故に被害が拡大することもしばしば。時には確信犯であることも…。 ◆001/イワン・ウイスキー(サイボーグ009) ゼロゼロナンバーサイボーグの一員にして司令塔。 父親から脳手術を施されたことにより天才的頭脳と超能力の持ち主に。 ◆ベビィマリオ(マリオシリーズ) マリオの昔の姿。ヨッシーアイランドなどで見られる。 この頃から現在における超人の片鱗が…… ◆ハナちゃん(おジャ魔女どれみ♯〜もーっと!おジャ魔女どれみ) 魔女界の女王候補の赤ちゃん。 魔力が高くハイハイもめちゃくちゃ速い。 ◆カスミのトゲピー(アニメ版ポケットモンスター) 生まれてすぐカスミを見たため彼女のポケモンに。技を上手く使えなかったが後にゆびをふるを習得。 タマゴから生まれたポケモンは他にもいるが、技を使えるかどうかなどはぶっちゃけストーリー次第。 ◆アイちゃん(ドキドキ!プリキュア) 大きな卵から生まれた謎の赤ちゃん。きゅぴらっぱー! 中盤以降は円亜久里のパートナーとしての地位を確立。その理由は…… ◆アイク・ブロフロフスキー (サウスパーク) 主人公の一人であるカイルの養子の弟。5歳にしてニュースと新聞が見るのが日課の天才児。 そのため飛び級して幼稚園に通っている。一度日々の宿題が嫌になって、カートマン達と共に海賊になったことがある。 ◆ベル坊(べるぜバブ) 魔界の第二王子。 男鹿辰巳に拾われ育てられている。 ◆ティミー(ひつじのショーン) 牧場の羊の最年少。 愛くるしい見た目に反して、トラブルの元凶になることも。 ◆ふうちゃん(パウ・パトロール) パウ・パトロールと仲良しのフクロウの赤ちゃん。 母親は美人。 追記修正は赤ちゃんをあやしながらお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 001もいるぞ -- 名無しさん (2014-02-17 10 21 18) ジョージは? -- 名無しさん (2014-02-17 10 44 15) 赤僕は避けては通れぬ道 -- 名無しさん (2014-02-17 11 07 15) レトロゲームでスマンが「ラグランジュポイント」のタム!この子は一押しあと「バイオミラクルボクってウパ」のウパ王子。 -- 名無しさん (2014-02-17 11 51 12) アカチャンカワイイヤッター! -- 名無しさん (2014-02-17 12 20 07) ドラッグオンドラグーンは? -- 名無しさん (2014-02-17 14 04 13) あたしィィィの赤ちゃあァァァん -- 名無しさん (2014-02-17 14 20 41) デッドスペースの赤さんは? -- 名無しさん (2014-02-17 17 03 27) 緑色の赤ちゃんは? -- 名無しさん (2014-02-17 17 19 11) 桜野くりむは? -- 名無しさん (2014-02-17 17 40 15) ↑×5あれは赤ちゃんやない、赤さんや -- 名無しさん (2014-02-17 18 04 31) ターボくんとか… -- 名無しさん (2014-02-17 19 16 52) タマゴ未発見の「ベィビィポケモン」より赤ちゃんらしいポケモンも多い(ムンナ、ユニラン、バチュル、フラベベなど)。 -- 名無しさん (2014-02-17 19 24 22) 赤さんとか。 -- 名無しさん (2014-02-17 20 40 47) アイちゃん書くならシフォンもちゃんと記述しとけよ。あっちのが先だし知名度も高いんだから -- 名無しさん (2014-02-17 20 46 07) ↑9アレは怖いよな。 -- 名無しさん (2014-02-17 21 11 46) アリオーシュが食べられちゃうよう! -- 名無しさん (2014-02-18 14 42 19) パーマン5号という隠れキャラ。 -- 名無しさん (2014-02-18 22 21 43) まさに外道の赤さんはどうなのか… -- 名無しさん (2014-02-18 22 57 44) ↑素性割れてる。今、13才の男の子。画像コラについてはお父さん知ってる。 -- 名無しさん (2014-02-18 23 01 34) ホラーの赤ん坊は異常に怖い、胎児型モンスターもヤバイが胎児そのものは更に… -- 名無しさん (2014-06-08 22 59 31) エイリアン4のニューボーンもある意味これだよな?もっとも、生まれた時点で生みの親張り手でぶっ殺しちゃうくらい怪力だけど。 -- 名無しさん (2014-08-09 21 56 53) よく人類が粛清やら、リセットとかの人類が全滅される話になると「生まれたばかりの赤ん坊に罪は無い!」と言われるけど、その赤ん坊が場所や環境でDQNになるかもしれないから、あまりそういう主張は好きになれないんだよね。 -- 名無しさん (2014-08-09 22 02 54) 最初に認識する色が「赤」だからという説もある。 -- 名無しさん (2014-08-09 23 17 22) ↑x2きつい言い方をすれば、「人間に生まれたこと自体が罪」ってことになるわけで。。 -- 名無しさん (2014-08-09 23 22 31) 関西のニュース番組の最後にその日生まれた赤ちゃんのコーナーがあるんだけど、いっつもジーンときちゃう。なんで赤ちゃんてあんなに柔らかそうで可愛らしいんだろうね。 -- 名無しさん (2014-08-09 23 51 24) 奇異太郎君の霊的な日常、のヤーヤは好き。台詞回しが。エレキングの赤さんは、何故あんな格好なのか謎のままだったな。猫氏は理由が描かれたけど。 -- 名無しさん (2014-08-10 10 05 32) 基本的に敵キャラ(ボスクラスとかラスボスクラス)で出てくるとこわい・・・ -- 名無しさん (2015-02-16 09 02 15) まともな言動ができない赤ちゃん相手に虐待する親が昔から絶えない現実。虐待するくらいなら最初から産むな。 -- 名無しさん (2015-02-16 11 25 41) 最初は純真無垢な赤ちゃんもやがて人間の本性と無情な現実を理解して狡猾な大人になる -- 名無しさん (2015-07-05 16 57 41) 年々出生率が下がっている -- 名無しさん (2022-01-02 14 01 36) 問答無用の庇護対象。赤ちゃん相手に嫌がらせしたり怒鳴る大人はどうかしている。親がノイローゼなのはまた違うが。 -- 名無しさん (2022-03-14 01 01 56) 常に抱かれている状態からよちよち歩きまで範囲が広い -- 名無しさん (2022-09-01 07 35 55) その2者が数年後には同時にスタートラインに並ぶ -- 名無しさん (2022-09-01 07 52 02) 金曜夜にストロングゼロを哺乳瓶で飲んでる時だけ生を実感できる。 -- 名無しさん (2022-09-01 14 32 56) 墓場鬼太郎も追加で -- 名無しさん (2023-11-22 11 15 40) 名前 コメント
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※ほぼ赤ちゃんゆっくり的舌足らずなしゃべりで進行します。 ※YRPGリプレイ 「春をさがして」を読んでからのほうが、何やっているかわかるかもしれません。 ● YRPGミニリプレイ 「れいみゅとまりしゃのちいさなぼうけん」 ここはゆっくり一家のおうち。 赤ちゃんゆっくりの冒険が、いままさにここから始まろうとしていますっ! 【れいみゅ】ゆ? おにぇーしゃんはだりぇ? ゆっきゅりできりゅひちょ? 【まりしゃ】できりゅひちょ? 【YM】わたしはYM(ユックリマスター)です。ゆっくりできる司会みたいなものですよ。 【まりしゃ】へーそーにゃにょきゃー。 【れいみゅ】ゆっくちしていっちぇにぇ! 【まりしゃ】ゆ? ゆっくちしちぇいっちぇにぇ! 【れいみゅ】ゆー! まりしゃにいったんじゃにゃいよ! わいえみゅしゃんにいっちゃんぢゃよ! 【まりしゃ】ゆう、しっぴゃいしっぴゃい! 【YM】早速進行しましょう。いま、あなた達はおなかがすいています。これから外へごはんを取りにいくのです。 【まりしゃ】そーいえびゃ、おにゃきゃすいちゃにぇ……(くぅ~)。 【れいみゅ】おにゃかすいちゃよ! おかちちょうぢゃいにぇ! 【YM】ごはんはこれからあなた達が取りにいくのですよ。 【まりしゃ】ゆう! そーぢゃよれいみゅ、きーちぇなかっちゃにょ?(ふふん) 【れいみゅ】しょーはいっちぇも、おにゃきゃしゅいちゃものはすいちゃよ! おかちほちいよ! 【YM】なるほどそこまでいうなら仕方ありませんね。Lv1(目標値20)の信仰度ロールで交渉してみてください。 成功したら、ここを出る前に少しだけあげますよ。 【れいみゅ】ゆう! ゆっくちがんばりゅよ!(ぷるぷる) 【まりしゃ】ま、まりしゃもがんばりゅよ!(ぷりぷり) 【れいみゅ】10+(2+2)+(3+5)=22 【まりしゃ】8+(3+5)=16 【れいみゅ】やっちゃ! おかちちょうだいにぇ! 【まりしゃ】ゆえーん、ゆえーん、まりしゃちっぱいちちゃったよ~!(うるうる) 【れいみゅ】ゆ!? まりしゃにゃかにゃいでにぇ! れいみゅにょぶんをわけちぇあげりゅかりゃにぇ! 【まりしゃ】れいみゅありがちょう! 【YM】しかたない、まりしゃの分もおまけであげますよ。(クッキーを渡す) 【れいみゅ】むーちゃ、むーちゃ、ちあわちぇ~! 【まりしゃ】むーちゃ、むーちゃ、ちあわちぇ~! 【れいみゅ】(食べ終わって)おいちかっちゃにぇ~……ゆ? まりしゃにょほっぺにくっちゅいちぇりゅよ! 【まりしゃ】ゆゆっ? どこにゃにょ? 【れいみゅ】れいみゅがとっちぇあげりゅよ! ぺ~りょぺ~りょ! 【まりしゃ】ゆー、くちゅぐっちゃいよ~。れいみゅ、ありがちょうにぇ! 【れいみゅ】どういたちまちてだにぇ! 【YM】(じゃれあっているふたりに)ところで、なぜあなた達がおなかがすいているか、わかりますか? 【まりしゃ】そういえびゃ、おきゃーしゃんがかえっちぇこにゃいにぇ~? 【れいみゅ】ごはんをとりにいっちぇりゅはずにゃのににぇ~? 【YM】実はあなた達の親ゆっくりは、狩りの最中に怪我をしてしまいました! 【まりしゃ】ゆがーん! 【れいみゅ】にゃ、にゃんでちゅって~! 【YM】でも安心してください。いまは私の家で療養しているところです。 【【ふたり】】ほっ、よかっちゃ~。 【まりしゃ】おきゃーしゃんはどこにいりゅにょ? 【れいみゅ】ゆっくちあんにゃいしてにぇ! 【YM】ところがそうもいかないのです。 【れいみゅ】ゆぅ? いぢわるしにゃいでおしぇーてにぇ?(こくり) 【YM】あなたたち、ごはんはどうするのですか? 【れいみゅ】ゆ? そんにゃにょきまっちぇりゅよ! おきゃーしゃんがとっちぇきちぇくれりゅよ! 【まりしゃ】れいみゅ、おきゃーしゃんはおけがしちぇりゅっていっちぇちゃよ? 【YM】そうです。そして、いつ回復するか分かりません。あなたたちは、自分でご飯を確保しなければいけないのです。 【まりしゃ】ゆゆぅ……どうちよう、れいみゅ……。 【れいみゅ】しょうはいっちぇみょ、おにゃきゃがしゅいたらいくしゃはできにゃいよぉ……(チラッ)。 【YM】コホン。それではこうしましょう。先ほど少しあげてしまった事ですし、ごはんは用意します。 あなたたちは、親へのお見舞い品として、食料をとりにいくのです。 【れいみゅ】おみみゃい! しょーゆーにょもあるにょきゃ! 【まりしゃ】まりしゃおみみゃいしゅりゅよ! 【れいみゅ】しゅごくしゅごくゆっきゅりしちゃかんぎゃえだにぇ! 【YM】それではごはんをどうぞ。(パンを渡す) 【【ふたり】】むーちゃ、むーちゃ、ちあわちぇ~! 【YM】食べたら体力度を回復してくださいね。 【れいみゅ】ゆう? いくちゅだっちゃにょ? 【れいみゅ】2→6 【まりしゃ】6→10 【れいみゅ】ぎりぎりだっちゃよ!?(1になると気絶) 【まりしゃ】そーとーおにゃかしゅいてちゃんだにぇ! 【YM】そろそろいきましょうか。 【れいみゅ】ゆう、ちょっちょまっちぇにぇ! 【YM】どうしたのですか? 【れいみゅ】ごはんっちぇ、どこにいゆにょ? 【まりしゃ】まりしゃしらにゃいよ? 【YM】それでは知識ロールをしてください。簡単なので、Lv0(目標値15)でいいですよ。 【れいみゅ】8+(4+6)=18 【まりしゃ】10+(2+4)=16 【れいみゅ】れいみゅしっちぇりゅよ!(ゆっへん) 【まりしゃ】しらにゃいとおもっちゃら、じちゅはそんにゃこちょなかっちゃよ!(ゆっへん) 【YM】虫や花がおうちの前の原っぱにいるはずなので、それをとりましょう。 【【ふたり】】ゆっくちわかっちゃよ! 【YM】それでは今度こそ行きましょうか。 【まりしゃ】ゆは~い! 【れいみゅ】れいみゅがんばりゅよ!! ~原っぱ~ 【YM】外に出ました。 【【ふたり】】ゆわ~! 【まりしゃ】あおいしょりゃ、しりょいくも! 【れいみゅ】そしちぇ、きりゃきりゃかがやきゅたいよー! 【まりしゃ】がんきゃにひろがりゅは、いちめんみどりにょそーげん! 【れいみゅ】しじぇんってよいもにょでしゅにぇ! 【まりしゃ】ほんちょーでしゅにぇ~! 【YM】自然の褒め殺しはそのくらいでいいですか? 【れいみゅ】ちゅれないのにぇ。 【まりしゃ】それで、どーしゅればいいにょかにゃ? 【YM】差しあたっては――感知の判定をして貰いましょうか。 【まりしゃ】かんち? 【れいみゅ】あーにょーひ、あーにょとき、あーにょばしょーで~♪ 【YM】?(わからない) 【れいみゅ】ゆー、こりぇだかりゃ、わきゃいもんは……(ふぅ)。 【まりしゃ】しょれでかんちってにゃんなにょ? 【YM】知性度ロールです。Lv1(目標値20)でどうぞ。 【れいみゅ】8+(4+6)=18 【まりしゃ】10+(3+5)=18 【YM】そうですか。ではなにも気づきませんでした。 【れいみゅ】ゆぅ? 【まりしゃ】にゃんだりょうにぇ?……ぽかぽかだにぇ……!(ぬくぬく) 【れいみゅ】おひしゃまがきもちいいにぇ……!(ぬくぬく) 【YM】ひなたぼっこ日和ですね。 【れいみゅ】そーだにぇ! 【YM】では、危険回避をどうぞ。 【れいみゅ】きけん? 【まりしゃ】かに? 【YM】なんですか蟹って。幸運度ロールです。Lv1(目標値20)でどうぞ。 【れいみゅ】17+(4+4)+(4+5)=34 【まりしゃ】10+(1+2)→自動的失敗 【れいみゅ】らくちょうだにぇ! 【まりしゃ】ちっぱいちちゃったょ(ふわっ)……ゆゆっ? おしょらをちょんでいりゅみちゃい!! 【れいみゅ】ゆ? まりしゃがどこきゃにいっちゃっちゃよ? 【YM】(指を差して)見てください。わんこにつかまってしまいました。 【まりしゃをつかまえているわんこ】……。 【まりしゃ】やっべ、ちゅかまっちゃ! 【れいみゅ】ま、まりしゃがちゅかまっちゃよ! いぬしゃん、まりしゃをはにゃしちぇあげちぇにぇ!! 【YM】残念ですが、あのわんこは残虐非道、凶悪凶暴極まりありません。 一度捕まったら最後、まりしゃの命はないでしょう……(合掌)。 【れいみゅ】しょ、しょんにゃ! 【影】ほらわんこ、勝利の雄叫びをあげなさい(カシャカシャ)。 【まりしゃをつかまえているわんこ】……わふぅ~! 【れいみゅ】まりしゃ、いまたしゅけりゅよ! 【まりしゃ】……れいみゅ! まっちぇにぇ! こにょままじゃともだおりぇだにぇ! 【れいみゅ】ど、どうしゅりぇばいいにょお!? 【まりしゃ】……れいみゅは……さきにいっちぇにぇ……まりしゃにかまわにゃいでにぇ……! 【れいみゅ】どうちちぇそんにゃこちょいうにょお! 【まりしゃ】ふたりがたおれちゃりゃ……だれがおきゃーしゃんにょおみみゃいにいくにょ! 【れいみゅ】ゆう!? 【まりしゃ】だかりゃ……れいみゅは……さきにいきゅんぢゃよ……! ……まりしゃにょぶんみゃぢぇ!! 【れいみゅ】ゆ……ゆ……まりしゃ……ごめんにぇ……っ!!(去る) 【まりしゃ】……れいみゅ……しゃようにゃりゃ……! 【まりしゃをつかまえているわんこ】……わふぅ……。(まりしゃを――) 【れいみゅ】ゆぅ……ゆぅ……まりしゃ……ぐすっ…… まりしゃ……れいみゅは…… れいみゅは……やりゅよ……! じぇっちゃい、ごはんをとっちぇ、おみみゃいしゅりゅよ……! そしちぇ、おきゃーしゃんに、おはにゃししゅるよ……! まりしゃは、りっぴゃだっちゃと…… まりしゃは、とっちぇもゆっきゅりしていちゃと……! こにょおみみゃいひんは、ふちゃりでとっちぇきちゃもにょなにょっちぇね……! そしちぇ、れいみゅはまりしゃにょぶんもゆっくちしゅりゅよ……! いっぴゃい、あしょぶよ…… いっぴゃい、あまえりゅよ…… いっぴゃいいっぴゃい、おひりゅにぇしゅりゅよ…… いっぴゃい、うちゃううよ……! まりしゃにょおうたをうちゃうよ……! まりしゃにとどきゅようにうちゃうよ……! ぽかぽかおひしゃまにむかっちぇうちゃうよ……! だかりゃ、やすらきゃにゆっきゅりしちぇいっちぇね……!!! (振り切るように振り返る) 【まりしゃ】れいみゅ、もおいいきゃい? 【れいみゅ】ゆん、しゅっきゅりしちゃよ!(高台から下りる) 【YM】わかりましたか? 草原ではちょっとした油断が命取りなのです。 【【ふたり】】ゆっくちりかいしちゃよ!! 【まりしゃ】でも、どうしゅればよかっちゃのかにゃ? 【YM】おうちの外は、脅威で満ち溢れているのです。 ですから、まず身を隠すこと(器用度ロール)。そして周りを確認すること(知性度ロール)が大切です。 技能としては、「潜伏」と「感知」を上げるとよいでしょう。 【まりしゃ】にゃるほど~。 【れいみゅ】しょれで、いぬしゃんはどうしちゃの? 【まりしゃ】なーでなーでしちぇもらっちぇ、はなちてもらっちゃよ! 【れいみゅ】ゆう! それはよかっちゃにぇ! 【YM】今回は偶々大丈夫でしたが、次はないと思ってください。 【【ふたり】】ゆっくちわかっちゃよ!! 【れいみゅ】もうまりしゃをうしにゃうのはごめんだにぇ! 【れいみゅ】ゆ。しょれで、これかりゃどうしゅればいいにょ? 【まりしゃ】ごはんをゆっくちさがしゅよ! 【YM】それでは探せるかどうか、知性度ロールをLv0で判定してください。 【れいみゅ】8+(3+6)=17 【まりしゃ】10+(3+5)=18 【YM】ふたりとも成功したので教えましょう。ほら、そこにバッタがいますよ。 【まりしゃ】ほ、ほんちょだー! 【れいみゅ】れいみゅは……れいみゅはやりゅよ……! てんごきゅのまりしゃにちかっちゃかりゃにぇ……! 【まりしゃ】まりしゃまだしんぢぇにゃいよ!? <じちゅはいきちぇいちゃ>よ!! 【れいみゅ】ゆ、そーぢゃっちゃ! 【YM】そのまま行くと、逃げられてしまいますよ。 【まりしゃ】ゆ! まりしゃしってりゅよ! そりょーりそりょーりすりぇばいーにぇ! 【れいみゅ】なりゅへしょ! 【YM】身を潜めて近づくのですね。では上手く潜めたか器用度でロールします。 基本はLv0ですが、バッタに気づかれないようにするために、より高いレベルに挑戦することも可能です。 【まりしゃ】まりしゃはぶにゃんにLv0でいきゅよ。 【れいみゅ】れいみゅはだみぇもとでLv1にちょーしぇんしゅるよ! ここじょにょときにょ、ゆっくちぽいんちょだにぇ!(めらめら) 【まりしゃ】れいみゅもえちぇりゅにぇー。 【れいみゅ】5+(1+4+4)+(1+6)=20 【まりしゃ】8+(2+5)=15 【YM】カウンターセービングロールは失敗しますので、気づかれずに近づけます。 【バッタ(YM)】むーしゃ、むーしゃ、ぺっぺっ! まったく、ここらにゃしけた草しかないぜ! むーしゃ、むーしゃ! 【れいみゅ】むーしゃむーしゃしちぇりゅのにしあわしぇ~じゃにゃいにゃんちぇ、ごくあきゅにんだにぇ!……そりょーり。 【まりしゃ】そりょーりそりょーり。 【れいみゅ】そりょーりそりょーりそりょーり……いっきにしかけりゅよ! 【バッタ(YM)】……!? ・1ターン目 【YM】戦闘ターンに入ります。不意打ちが成功しているので、バッタは防御ヒットしか振れません。 【れいみゅ】よち、いくじょ! 【まりしゃ】ゆー! /れいみゅ側 【れいみゅ】武器:もみあげ 1D-4 1回目(1D):3 計:3-4→0 【まりしゃ】武器:おさげ 1D 1回目(1D):5 計:5 合計ヒット:5 /バッタ側 【バッタ】武器:体当たり 1D+1 1回目(1D):2 計:2+1=3 合計ヒット:3 結果:バッタ側へ2ヒット抜け。 【バッタ】MR 1 → -1(ピチューン) れいみゅ&まりしゃの勝利だ! 【まりしゃ】お、おしょりゅべききょーてきだったにぇ! 【れいみゅ】しゅきゅてきちょかいちぇ、とみょとよぶにぇ! 【バッタ(YM)】「ぐあああ! ちいさな勇者達よ、よくぞ我を倒した! しかし我は昆虫四天王でも最弱の存在…… 果たしてお前達はこの先我が同胞を打ち倒すことができるかな……ぐふぅ!」(ばったり倒れる) 「……なにやってんの、早苗?」 【YM】(起き上がって)お帰りなさいませ。この子達に自然を生きる術を教えていたのです。 【まりしゃ】しゅべだにぇ! 【れいみゅ】しゅべしゅべだにぇ!……とこりょでおばしゃんはゆっくちできりゅひちょ? 【おばしゃん】(ピクッ) 【まりしゃ】ちぎゃうよれいみゅ。きっちょ、してんのーにょひちょりだにぇ! 【れいみゅ】しょーいえびゃ、かみゃきりみちゃいだにぇ! 【YM】いいえ。この方はそんな程度の低い方ではありません。 【おばしゃん】早苗……。 【YM】この方は昆虫四天王編の次シーズン爬虫類帝国編の女幹部です。 【まりしゃ】おんにゃこんびゅ! そーゆうにょもありゅのきゃ! 【れいみゅ】でみょそりぇっちぇ、「ねちゃばれ」じゃにゃいにょ? 【まりしゃ】れいみゅ! ねちゃばれっちぇいうちょ、とくしゅにゃしぇーへきをばくりょしちゃみちゃいだにぇ! 【れいみゅ】おお、ねちょばれねちょばれ! 【おばしゃん】……えーと。 【YM】(無視して)ではここまでのおさらいです。 ① おうちから出る前に、周りを確認する。(感知・知性度) ② おうちから出たら、身を隠す。(潜伏・器用度) ③ 敵がいないか警戒しながら、獲物を探す。(捜索・知性度) ④ 狩りだ!(戦闘) また、とっさの危険を回避するために、危険回避・幸運度をあげておくとよいでしょう。 わかりましたか? 【【ふたり】】ゆっきゅりわきゃっちゃよ! 【まりしゃ】とっちぇもみにちみちゃよ! 【れいみゅ】おにぇーしゃんにょおはにゃしは、ためににゃりゅにぇ! 【YM】それほどでもありません。では、次のステップにすすみましょうか――(場所移動) 【【ふたり】】ゆっ♪ ゆっ♪――(場所移動) 【?】(しばらくして)……おや神奈子。こんなところで何をしょげているんだい? 【おばしゃん→神奈子】諏訪子。あのさ、早苗ってなんか怒ってる? 【諏訪子】え? ああ、あれじゃない? 今朝弾幕にゆっくりを巻き込んだじゃん。 【神奈子】あ、あれは不可抗力だ! それに幸運度ロールに成功してたから生きてるでしょ!? 【諏訪子】そういう問題じゃないと思うんだけどなぁ。 【神奈子】それにしても扱いひどくないかい? 【諏訪子】ああその事なんだけどさ、何かこういう話って締めで悩むらしいのよ。 【神奈子】どういうこと? 【諏訪子】つまりアンタは―― オチ要員だ! 【神奈子】なんだってぇ―――!!!(ガビーン) ~別の野原~ (叫び声が遠くで聞こえる) 【まりしゃ】ゆっ? なんきゃきこえちゃよ! 【れいみゅ】かなしいしゃけびだにぇ!(かなちゃんだけに) 【早苗】気のせいです。ほら、そこに見つかりますよ。お花を見分ける―― 終わる!(ここまで330行) ●キャラクターシート 【れいみゅ】れいみゅLv1 種族:ゆっくりれいむ・赤ちゃん(幸以外全て*2/3、その後信+1、器-1) 体力度 6 知性度 8 幸運度17 耐久度 8 器用度 5 信仰度10 【まりしゃ】まりしゃLv1 種族:ゆっくりまりさ・赤ちゃん(幸以外全て*2/3、その後耐+1、信-1) 体力度10 知性度10 幸運度12 耐久度 8 器用度 8 信仰度 8 【バッタ】MR1 =========================================================================================== チル裏より。 普通なら50行で終わるゆっくりでも330行保たせる――それが330行ゆっくり! ※「春をさがして」のあとがきで書いた「ゆっくりスペルカード」ルールについて少しだけ ゆっくりポイントを消費し、種族特有の大技「ゆっくりスペルカード」を放つオプション戦闘ルール。 たとえばゆっくりありすは器用度分のダメージを与える魔符「ゆっくりふるさくりふぁいす」が使え、 ゆっくりみょんなら半霊がレベル分の体力度を持って実体化する魂符「ゆーめいのくりん」が使える。 ダメージ系のスペルカードは対応する能力値のセービングロールで防御されるが、 ゆっくりポイントを追加使用することで基準レベルを上げることができるとかなんとか。 -- うりとぅん ばい "むの人" 名前 コメント
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・餡子ンペ09出展作品、テーマは 「1.親子-期待外れ」です ・普通の頭のおかしい虐待お兄さんによる普通の虐待詰め合わせ話です ========== 「のーびのーび! のーびのーび!」 「みてみて! まりしゃがいちばんのーびのーびじょうずだよっ!」 「ゆっ! まりちゃだってまけないよ! のーびのーび♪」 「れいみゅもっ! れいみゅものーびのーびできりゅよっ!」 「ゆ~! みてみて! おにいしゃんっ! まりしゃのーびのーびだよ!」 のーびのーび! ふふふ! ここは、とある山奥のキャンプ場。 俺の目の前で賑やかに声を上げているのは、まだ赤ゆ言葉の抜け切らない子ゆっくりの姉妹達。 丸太で作られたテーブルの上で、のびのび競争の真っ最中だ。 テーブルの上で仰向けやうつ伏せに寝そべって一列に並び、元気よく体を伸ばしている。 「まりしゃおねいちゃん、ぎゃんばれー!」 「れいみゅおねいちゃんもがんばっちえぇ!」 「にょーびにょーび! まりちゃもにょーびにょーびだよ!」 「れいみゅもにょびにょびしゅるよ!」 「ゆぅ~ん! れいむのおちびちゃんたちとってもゆっくりしてるね!」 そして、子ゆっくり達の周りには妹の赤ゆっくり達。 声援を送ったり、姉達を真似て自分ものーびのーびをしたりと、思い思いのゆっくりを楽しんでいる。 彼女らの母親であるれいむが、そんなおちびちゃん達の様子を微笑みながら見守っている。 全員合わせて十数匹の大家族だ。 このキャンプ場は取り立てて人気スポットでもなく、しかも平日とあって俺とゆっくり達の他には誰もいない。 つまり、可愛いゆっくりちゃん達を俺が独占しちゃってるわけだ! 「ふふふ! みんなとってものーびのーびが上手だね!」 ゆっくり達の笑顔に釣られて、俺の顔も綻びっぱなしである。 「ゆうぅぅ…まりちゃ…うまくのーびのーびできないよぉ…」 おや、ひとりだけのーびのーびが苦手な子もいるようだね。 精一杯体をのーびのーびしようとしているけど、体がやや楕円系になる程度だ。 立派ななすび型になっている他の姉妹達に較べると、のび方はその半分にも満たない。 「ほら! まりちゃちゃん! がんばって! おなかに力を入れてぇ…ほら! のーびのーび!」 「ゆぎゅぎゅ…! のーび…のーび…!」 「おっ! ちょっと伸びたよ! その調子、その調子! のーびのーび!」 「ゆ…ゆぅ! のーびのーび! のーびのーび!」 正直さっきと全然変わっていないが、俺が元気づけてあげたらすぐに明るい表情を取り戻してくれた。 何だって一人寂しく無人のキャンプ場へ来てるかって? それは、こうしてゆっくり達と遊びたかったからだ。 キャンプ場の近くで見つけたこの一家は、最初に声をかけたときこそ警戒されたが、 持参したクッキーを食べさせてあげたらすぐに心を許してくれた。 その後、ここに連れて来て一緒にお菓子を食べたり、"おうた"を聞かせてもらったりする内に、あっと言う間に仲良しになった。 で、今は何をしているかと言うと、俺の発案でどの子が一番のーびのーびできるかなぁ? 競争をしている。 なんと一番になった子ゆっくりちゃんには! じゃっじゃ~ん! デパ地下で買ってきた1カット630円のケーキ! を! 1ホールプレゼントでーす! という事でみんな大張り切りでのーびのーびしているという訳。 「あっ、ほら~まりしゃちゃんダメだよ~、ちゃんとあんよをここに付けてね!」 別の子まりさの体を優しく引っ張り、テーブルの上に置いてある角材にあんよをくっつけさせる。 誰が一番のびのびかわかりやすくするために、全員この角材にあんよをくっつけてもらっている。 子ゆっくり達の大きさは皆同じぐらいなので、こうしてあんよの位置を揃えておけば、 お顔の位置を見れば誰が一番か一目瞭然という仕組みだ。 この子まりさは、張り切りすぎる余りにあんよが離れてしまったのだろう。 「ゆぅ…おにいしゃん、ごめんなしゃい…」 怒られたと思ったか、子まりさがしょぼんとして謝る。 大丈夫! わざとじゃないって、お兄さん、ちゃんとわかってるからねええ! 「いいんだよ! さあ! もう一回!」 そう言って笑いかけてあげると、子まりさもニッコリ笑って、またのーびのーびを始めた。 ああ、なんてかわいいんだろう、子ゆっくりちゃん達。 そもそもからして、だ。 「子ゆっくり」 この言葉の響きの時点で、もうかわいさが炸裂してはいないだろうか? もし今、職場や教室、あるいは、電車やバスの中にいるのなら、是非声に出して言ってみて欲しい。 「こゆっくり」「コユックリ」「こゆっくり!」 どう!? かわいいよね!? そうでもない? そう… いや~でもいいよね~! 無垢な野生ゆっくり! お行儀のいい飼いゆや、必死に生きる街中の野良ゆにもそれぞれの良さがあるけど、 やっぱり俺は元気溌剌・天真爛漫にのびのび育った野生ゆっくりが好きだなぁ~ 「のーびのーび♪」 「ゆわ~♪ まりしゃはすっごくのーびのーびできるね!」 「ゆゆ~ん! れいみゅだってのーびのーびしてるのじぇ! まりしゃもまけないのじぇ!」 豪華賞品がかかっているにも関わらず、子ゆっくり姉妹は互いに敵意剥き出しで争うでもなく、 競争という名の遊びを純粋に楽しんでくれてる。 とってもゆっくりとした子ゆっくり達だ。 きっとこの子ゆっくり達なら、誰が勝ってケーキさんを手にしても、家族みんなで分け合って食べてくれるだろう。 むーしゃむーしゃ、しあわせー! みんなであまあまさんたべるとゆっくりできるね! おにいしゃんもいっしょにたべようね! とか言ってね! うふ! うふふふ! 「ゆうう…まりさぁ…! まりさとれいむのおちびちゃん達、とってもゆっくりしてるよぉ…!」 母れいむが目の端に涙を浮かべながら、感慨深げにそんな言葉を呟く。 先程聞いたところによると、つい最近つがいのまりさがれみりゃから家族を守って死んでしまったらしい。 いわゆる、しんぐるまざーだ。 今は餌が豊富に取れる時期なので、これだけたくさんの子供達を養っていけているようだが、やはり相当の苦労がある筈だ。 それ故、子供達がこうしてゆっくりできている姿を目にするのは、ゆ一倍感慨深い物があるのだろう。 …この子供達もやがて自然の摂理に従って淘汰され、冬ごもりをする頃には適正数にまで減ってしまうのだろうが、 今この瞬間だけでも、家族揃ってのゆっくりを楽しんでもらいたいではないか… 「そうだね…れいむ…れいむのおちびちゃん達はとってもゆっくりしてるよ! お兄さんも見ているだけで、とおってもゆっくりしちゃぬぅおうりゃあああぁっっっ!!!」 メッシャアッ!!! 袖口に隠し持っていた竹刀を取り出し、テーブルの上面、 その上で元気にのーびのーびしていた子ゆっくり達の、一列に並んだ柔らかいお腹に向けて渾身の力で叩きつけた。 余りに力を込めすぎたせいで、竹刀が割れてしまう。 両の腕にジンジンと心地よい痛みと痺れが伝わってきているのだろうが、今はこれっぽっちも感じない。 何故なら、この一家を目にしたときからずっと待ち望んでいた、この瞬間の光景を視る事に全神経を集中させていたからだ。 その待望の光景は、スローモーションのように俺の眼前でゆっくりと流れて行く。 割れた竹刀の破片が宙を舞う。 その中に混ざるように、潰れたお腹から飛び散った黒い餡子もキラキラと黒く輝きながら宙を舞う。 テーブルの上には、小さなお口からもりもりと餡子がこぼれて盛り上がる。 あにゃるからも餡子がこぼれ、テーブルの上に黒い筋を描く。 破れたお腹の饅頭皮が捲れ上がり、そこからも餡子が飛び出す。 素晴らしい。素晴らしい光景。俺の口からも笑みがこぼれる。 スッと竹刀を上げ、そのまま放り捨てる。 一列に並んで寝そべる子ゆっくり達。 そのお腹が、竹刀の形にベッコリと潰れ、お饅頭山を切り開いて作った一本の直線道路を描く。 向かって左に見えますのがお顔山、右に見えますのがあんよ山でございます。 どちらのお山もピクッピクッとかわいく痙攣している。 ああ哀れ、子ゆっくりちゃん達のかわいいお腹、綺麗に まっ! ぷたぁっ! つぅぅぅ! んっほおおおぉぉっ!!! 「ゆ…ゆびっ……ゆびいいぃぃっ?!」 何が起きたのか理解できず、?マークを浮かべていた子ゆっくり達だったが、数秒遅れで一匹が白目を剥きながら悲鳴を上げた。 それが引き金となり、他の子ゆっくり達も極上の調べを奏で始める。 「いぢゃいいい…! まりしゃの…おなががぁ! いぎゃいよおおぉ…!!」 「いちゃ…おなきゃ…ゆえっ…ゆげっ! あ、あんござん…でないでなのじぇ…ゆげえっ!!」 「ゆぎっ…ぎ…れいみゅの…あんよざん…どじで…そごにいるの…? れいみゅ…ぴょんぴょ…でぎなくなっぢゃう…」 「ゆぎいいぃ…! おにゃかがないよおぉ! おにゃかがないのに おにゃかいだいよおぉぉ!!」 テーブルから生えた頭達が泣き声を上げる。 砂糖水の涙を飛び散らせながら半狂乱で振られる頭、のけぞって天を仰ぎながら餡子を吐く頭。 お尻達も頭に負けじとグネグネ元気に振られている。 ブルンブルンと勢いよく振られていたお尻の一つが、テーブルから剥がれて転がって行き、地面に落ちた。 潰れたお腹もまだ餡神経が通っているのか、所々でピクピクと蠢き、テーブルから剥がれようと少し浮き、力尽きてまたへばり付く。 ああ…のーびのーびが苦手だった子まりさちゃんだけは、竹刀の位置に頭があったので中枢餡ごと… でも残ったお尻はまだプリンプリンと元気良く…あ、止まった。 「おきゃあじゃ……ぽんぽん…いぢゃいよ…ぺーりょぺーりょ…じでぇ…ゆっぐじ…でぎないぃ…」 「ゆげっ…! やぢゃ…じにだぐ…ない…! おねえぢゃんを…だじゅげで…れいみゅぅ…まりぢゃぁ…ゆげえぇ…」 子ゆっくり達が助けを求めて母れいむや妹の赤ゆ達を呼ぶ。 だが、頼みの綱の家族は突然の状況変化に餡子脳の処理が追いつかず、(◯) (◯) と目を見開いたまま完全フリーズ状態だ。 「おにいしゃ…たしゅけ…れいみゅの…あんよしゃ…くっづげでぇ…いちゃいよぉぉ…! くりゅしいよぉ…!」 おっとぉ、俺ェ? 俺に助けろと? れいむちゃああん! 誰のおかげでこうなってるかわかってないみたいだね! ああ! もう! ホントにおつむがかわいいよほぉぉ! よっしゃー! 俺に任せろおおぉ! 「ほーら! あんよさん、くっつけー!」 「ゆ…あ、やめ゛ 分断された子れいむの頭とあんよを手に取り、雪合戦の雪玉を固める要領でギュウギュウ握ってくっつけてあげた。 「いっちょあがりぃ!」 ベッシャアッ! 饅頭皮や赤いリボンの混ざった餡子玉を瀕死の子まりさの目の前に叩きつけ、放射状に広げる。 「ゆ…おにい…しゃん…どじで…? まりしゃたち…わりゅいこと…しぢゃっだの…? のーびのーび…じだだけだよね…?」 その子まりさがボロボロと涙をこぼしながら、俺の顔を見上げて聞いてくる。 ………びきぃ 「なにがのーびのーびだあっ!! お前らかわいいぃぃんじゃあぁっ!! QNッQNッするんじゃあぁっ!! もっとかわいい泣き声聞かせろおぉぉおふっ…ふ…うふっ…! うふ…うふふふ…! 潰れてね! ゆっくり潰れてね! うふ! うゆふふ! うひゅひゅ…! ゆふひゅひゅぅ!!」 「ゆびゅぶっ…やめ…おにいしゃ…くりゅし…! まりしゃちゅぶれっ…!」 「あ、あの゛~…」 「ん?」 楽しくヒャハってる所に、今までフリーズしていた母れいむが遠慮がちに声をかけてきた。 ちょっと引きつった笑顔で左右のもみあげをもじもじと擦り合わせ、上目遣いに俺の顔を窺っている。 「おにいざんはぁ…もしかじてぇ~………"ぎゃくだいおにいざん"?」 「え? …そうだけど?」 「でずよねえ!!」 何をわかりきった事をと不思議そうに答えた俺に対し、れいむが大口を開けて、パアァ…!といい笑顔を浮かべた。 それから、その笑顔のまま赤ゆっくり達の方に向き直る。 「ゆっ! あかちゃんたち! それじゃ、おかあさんのおくちのなかにはいろうね! ゆっくりいそいではいってね!」 「ユー!」「ユ!」「ユッユッ」「ユッキュリ ユッキュリ」 俺が見守る中、赤ゆ達がどこかぎこちない動きでよちよちとれいむのお口に入って行く。 そして、全員がれいむの口の中に収まった。 「じゃあ、れいぶだぢ、これでしつれいじまぁず!」 「お疲れさまー!」 こちらに向かって、後頭部を曲げて礼儀正しく笑顔のお辞儀をしたれいむに、俺も右手を上げて笑顔で応えた。 ========== 「だしてえぇ! おにいさん、ここからだしてよぉ! れいむたちをおうちにかえしてよぉ!」 「おきゃあしゃん…れいみゅたちも おねえちゃんみちゃく…いちゃいことしゃれりゅのぉ…? やぢゃよぉぉ…いちゃいのやぢゃよぉぉ…」 「ゆえええぇん! まりしゃ ちにたくないよぉぉ!」 「ゆわあぁぁん! ゆっくちできにゃいのじぇぇ!!」 そんなわけで、母れいむと赤ゆ達は我が家にお持ち帰りした。 当然ながら、れいむからの抵抗はあったが、その辺は"テンプレ"とだけ言っておこう。 "虐待お兄さん"の存在を知っていただけあって、彼我の力の差を理解してくれるまでが早くて楽だった。 ゆっくり達は虐待部屋に置いてある水槽に閉じ込めてある。 水槽は成体ゆっくりが優に4匹は入るサイズ。もちろん強化ガラス製。 中には土を敷き詰めた。 それだけでは殺風景だし、ゆっくり達も落ち着かなかろうと、拳大から両手の平に乗るサイズまで大小の石を適当に入れてやった。 防音機能とか無粋な物はないので、ゆっくり達の泣き声をたっぷりと楽しめる。 無論、虐待お兄さんの嗜みとして部屋自体は防音にしてあるので近所迷惑にはならない。 「まあ落ち着いてよ。お兄さん、別にみんなを殺すために連れてきたんじゃないんだよ?」 「ゆゆっ? じゃ、じゃあ、はやくれいむたちをおうちにかえらせてよぉ! おにいさんとはゆっくりできないよ!」 「ゆにぇぇん! おうちかえちちぇー!」 「ゆっぐ…おうちぃ…おうちかえりちゃいぃ…」 「すぐに帰らせるわけにはいかない。だったら初めから連れてこないよ。 実はね…れいむにお願いしたいことがあるんだ」 「ゆ…ゆぅ…なあに…?」 疑いの眼差しを向けながらも、他に何ができるでもないと理解しているのか、素直に俺の話を聞く母れいむ。 「うん、お兄さんね、赤ちゃんまりさが欲しいんだよ」 「ゆぴゃああぁっ!! やぢゃやぢゃあ! きょわいおにいしゃんはゆっくちできにゃいいぃ!」 「おきゃあしゃあん! まりしゃを あげにゃいでにぇぇ! まりしゃ、いいこにしゅるかりゃあぁ! ゆにゃあぁあぁ!」 俺の言葉に真っ先に反応して泣き出したのは、赤まりさ達だ。 無理もない。お姉ちゃん達を殺した怖い人間さんに貰われたら何をされるかわからない。 でも大丈夫! そんなに怖がらなくていいよ! 「いや、違う違う。君達のことじゃないよ。お兄さん友達から頼まれててね。 生まれたばかりの赤ちゃんまりさを欲しいって言われてるんだ。君達じゃ少し育っちゃってるからダメなんだ」 「ゆっぐ…ほんちょ…? ゆっぐ…」 「うん、ほんちょほんちょ」 友達云々とかのくだりは本当じゃないが、大筋においては嘘ではない。 適当に答えて泣いている赤まりさ達をあやすと、用意しておいた透明な箱を水槽の横に置いた。 そこに入っているのは、一匹の成体ゆっくり。 ゆっくりまりさ。 「ここで産んで欲しいんだ。れいむに」 ========== それから数日後 「ゆぅ…あかちゃぁん…」 箱に入れられ俺に連れていかれる二匹の赤ゆを、母れいむが涙の滲む目で見上げている。 赤ゆは、れいむが今産んだばかりの赤まりさと赤れいむだ。 「おきゃーしゃーん! おねいちゃーん!」「ゆえええぇん! ゆっくちしゃせちぇー!」 「れいみゅのいもうちょを つれちぇかにゃいでえぇ!」「いもうちょかえちてー!」 離れ離れになる姉妹達も泣きながらに互いを呼び合う。 始めての「ゆっくりしていってね!」の挨拶を交わす間もなく引き離され、 二度と逢えない事を予感しているのか、しきりに泣き声を上げる。 今回がここに来てから二回目の出産。 一回目には、赤まりさが二匹生まれた。 そのときは、母れいむも今の赤ゆ達と同じように赤ちゃんを返してと泣き叫んでいたが、もともと俺が貰うために産ませた赤ゆ。 返す道理もない。 今回れいむが騒いでいないのは、それを理解して諦めているからだろう。 一匹生まれた赤れいむも"ついでに"俺が貰うと伝えたときには、多少の抵抗はあったが。 「れいむ、お疲れさま。今日もとってもかわいい赤ちゃんだったよ。 じゃあ、またすっきりー頑張ってくれるかな?」 俺は水槽の横にれいむの三回目のすっきりー相手が入った透明な箱を置いた。 ========== 「ゆうぅぅ…なんだかゆっくりできないまりさだよ…」 そう口にしてしまってから、れいむはハッとする。 (本ゆんの前でそんなこと言うなんて、れいむゆっくりしてなかったよ…でも…) これまで、赤ちゃんまりさを産むために、二回、別々のまりさと無理矢理すっきりーをさせられた。 ふたり共、ゆっくりしていないまりさだった。 お肌も、髪も、お帽子も、どこも薄汚れていて、汚い色の染みがこびりついていた。 れいむのはにーのまりさとは大違いだった。 お兄さんは、「まちののらゆっくり」だから汚いんだよと言っていた。 それでもれいむは、面と向かって他のゆっくりにゆっくりできない等と口にするような事はしなかった。 (ゆぅ…でも、このまりさは…) だが、今度のまりさはどうだ。 体そのものは前の二人程には汚れていない。山に住んでいたれいむ達とさほど変わらない。 でも、大きく見開いた、真っ赤に血走った目が怖かった。 まりさはその目でお兄さんを睨んでいた。 とっても怖い目。 れいむが子ゆっくりだった頃に群れを襲った、怖い"れいぱー"よりももっと怖い目をしていた。 それにまりさは、何かでお口を縫いつけられて、開けなくなっているみたいだった。 (お兄さんにいじめられたのかな…?) それなのに、開けないお口でお兄さんに向かって何かを叫ぼうとしていた。 あんまり叫ぼうとするので、縫いつけられたお口が切れて餡子さんが少し漏れていた。 見ているだけで、れいむのお口まで痛くなってきた。 まりさは何かに怒っていた。狂ったように怒って、箱の中で暴れていた。 とてもゆっくりできないまりさだった。 れいむが「ゆっくりできない」と口走ってしまったとき、まりさの怖い目がれいむを見た。 そして、怖い目でれいむを見て、ますます目を見開いて、れいむにも何かを叫んだ。叫ぼうとしていた。 とっても怖くて、思わず目を逸らしてしまった。 れいむのまりさと同じまりさの筈なのに、全然ゆっくりできなかった。 このまりさには悪いけど、一緒にすっきりをするなんて、考えただけでゆっくりできなかった。 すっきりしたくないのは、今までのまりさもそうだったけど。 (れいむはれいむのはにーのまりさのれいむなのにぃ) でも、お兄さんは最初に言った。笑いながら。 「赤ちゃんまりさを産んでくれないなら、れいむの赤ちゃん全員殺すね。どっちがいい? 産む? 産まない?」 だかられいむは、すっきりーをするしかなかったんだよ。ごめんね、まりさ。ごめんね。 (でも、それでも、こんな怖いまりさは嫌だよ。せめて前のまりさにして欲しいよ) でも、お兄さんは、れいむにこのまりさとすっきりーをさせようとする。 「前のまりさはもう死んじゃったんだ。もうこんなのしかいないから、コレで我慢してね」って笑いながら。 いつものように、お兄さんがまりさに"おくすり"を"ちゅうしゃ"をする。 怒っていたまりさの目がドロリと濁って、お顔がトロンと蕩ける。 前のふたりのまりさと同じ顔。れいぱーみたいな顔。 この後に起こる事も同じ。 ここでの生活で、一番ゆっくりできない時間の始まり。 泣いている赤ちゃん達が見ている前で、ベトベトの頬を擦りつけられて、無理矢理すっきりーをさせられて、 お兄さんがまりさを箱に戻してくれるまでの、とてもゆっくりできない時間。 ========== 「むーちゃむーちゃ…ちあわちぇ…」 「ゆ…おいちい…」 赤ゆ達が食べているのは、クッキー。 れいむが赤まりさを産んだ日だけの特別なご褒美だ。 にも関わらず、目の前で母親が"変な事"をされるのを延々と見せられ泣き続けた直後とあって、 辛い事を忘れ易い餡子脳でも、流石にべそをかきながらのお食事タイム。 ちなみに普段は腐りかけの生ゴミ、しかも赤ゆが衰弱し過ぎない程度に抑えた量しか食べさせていない。 赤ゆを産ませる都合上、母れいむだけは栄養価の高い食事を十分に食べさせているが。 「そうそう。実はみんなに良いお知らせがあるんだよ」 「ゆ…?」 いきなり話しかけた俺に、ゆっくり達が顔を向ける。 「あとひとり…あとひとりだけ、赤ちゃんまりさをお兄さんにくれたら…みんなをお家に帰してあげる。 ひとりだけくれれば、一緒に生まれた他の赤ちゃんも一緒に帰してあげるよ」 「…ゆ…ゆっ!? ほんと?! おにいさん、ほんとに!?」 「ああ、本当だよ」 「かえれりゅの? れいみゅたちおうちにかえれりゅの?」 「ゆっくちできりゅよ! まりしゃたちゆっくちできりゅよ!」 「おきゃあしゃん! はやきゅう! はやきゅ あかしゃんうんでなのじぇ!」 暗闇の中、突如現れた光明に、ゆっくり一家が色めき立つ。 「ゆっ! だいじょうぶだよ! おちびちゃん! もうすぐ…! もうすぐかえれるんだよ! おにいさん! やくそくだよ! ぜったいだよ!」 はいはい。わかってます。約束は守るよ。 安心してね。お兄さん、ゆっくりとの約束はそんなに破ったことないんだよ。 ========== それからまた数日後 「ゆぐぐうぅ…! う、うばれるうぅぅ!」 水槽の中には、りんっげつっのお腹を抱え、いきんでいる母れいむの姿があった。 「おきゃあしゃあん! がんばっちぇええ!」 「うまれりゅよ! れいみゅのいもうちょがうまれりゅよ!」 「あかしゃん! ゆっきゅりうまれちぇにぇ!」 「ゆ! れいみゅもあかしゃんうむよ! う、うみゃれりゅううぅ!」 れいむの周りでは、これからお姉ちゃんになる赤ゆ達がはしゃいでいる。 汗をダラダラ流してじんっつうっの痛みに呻く母れいむの表情も、心なしか笑っているように見える。 既に二度、生まれたばかりの赤ちゃんとの辛い生き別れを経験していると言うのに、よくこれだけ喜べるものだ。 餡子脳だからというのもあろうが、やはりゆっくりにとって、愛くるしい赤ゆっくりの存在こそが至上のゆっくりの素だからだろう。 しかも、今回、赤まりさが誕生すれば、念願叶ってお家に帰ることができるのだ。 一匹を除けば、新しい妹達も一緒に。 「れいむ! ヒッ、ヒッ、フーだ! ヒッ、ヒッ、フー!」 「ゆぐぐ…! ひっ、ひっ、ゆぅー! ひっ、ひっ、ゆぅー!」 実のお父さんは、透明な箱で別居させているので、出産立ち会いは僭越ながら俺が努めている。 れいむの射出口の前に使い古しのタオルを丸めたクッションを用意し、飛び出してくる赤ゆを受け止める態勢も万全だ。 「おきゃあしゃん! ぴっ、ぴっ、ゆぅー!」 「ゆゆっ?! あかしゃんの おかおがでちゃのじぇぇ!!」 「まりしゃがおねえちゃんぢゃよぉ! ゆっきゅちちchっちぇ! ゆっきゅちちい☆い#cっへえぇ!!!」 うん。落ち着け。 「ひ…ひっ…ゆぅぅー! うば…! うばれるうぅぅぅ…!!」 赤ゆの顔が、ムリムリとれいむの産道からせり出してくる。そして すっぽーん!! 間の抜けた音と共に、遂に新しい饅頭がこの世に生を受けた。 柔らかいクッションが赤ゆを傷つけることなく優しく抱き止める。 「うばれるっ…! またっ…うばれるよおぉ!!」 すっぽーん!! すっぽーん!! 先に生まれた赤ゆにぶつからないよう俺がタオルをずらしたところで、更に立て続けに二匹。 計三匹の赤ゆが誕生した。 胎生出産だが、れいむの餌に出産促進剤を混ぜて促成したため、大きさはピンポン玉大。 姉の赤ゆ達と同じくらいのサイズだ。 タオルの上でプルプルと震えている三匹の赤ゆを、家族達がこちらもプルプルと震えながら期待に満ちた視線で見守る。 最初のご挨拶、「ゆっくりしていってね!」の瞬間を待ちかまえているのだ。 そして、遂にその時が、ゆっくりのゆん生における最初の祝福の時がやってくる。 「「「…ゆ…ゆっ…ち………ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!」」」 「ゆっくりしていってね!!」 「「「「「「「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!」」」」」」」」 家族全員、満面に笑顔を浮かべてのご挨拶。 正に今がしあわせーの絶頂期だろう。そう。絶頂期だ。 「ゆううぅ…! れいむのあかちゃん、とってもゆっくりしてるよおぉ! れいむによくにた…ゆ?」 そこで母れいむの言葉が止まる。ある事実に気付いたからだ。 勿論、俺も最初からその事に気付いていた。 生まれた赤ゆは、全てれいむ種だったのだ。 「ゆ…ゆ? お、おにいさん…」 れいむが俺の顔を窺う。 「うん、ごめんね、れいむ。お兄さんが欲しい赤ちゃんはまりさだからね。お家に帰るのはまだだね」 「ゆう……」 れいむの表情が曇る。 そう。"もう一匹赤まりさをくれたら"、お家に帰らせる約束だ。 残念ながら、今回は条件を満たせなかったようだ。 「ゆっ…! お、おにいしゃん! れいみゅのいもうちょたち、つれてっちゃやぢゃあ!」 「ん? 連れていかないよ。まりさちゃんじゃないからね」 ぴょんと一跳ね前に出た姉の赤れいむが、震えながらも妹を連れていかないでと俺に直訴してくる。 その赤れいむに返事をしながら、事前に用意しておいたペットボトルの蓋を開ける。 「やっちゃあ! いもうちょとゆっくちできりゅね!」 「ゆう~♪ みんにゃ! おねいちゃんと、いっちょにゆっくちちようにぇ!」 「あー…一緒にゆっくりはちょっと無理かな」 新生赤ゆ達が乗ったタオル、その外周に沿ってペットボトルの中の灯油を振りかけた。 「ゆぴいいぃぃっ!! あちゅぅぅ!! あちゅううぅぅ!!」 「みゃみゃあああぁあ!!」「おにぇいちゃあああん!!」 「ゆびゃああぁあっ?! れーみゅのいもうちょがああぁっ!?!?」 「まりじゃのいもうぢょがああぁぁあっ!?!?」 「いもおちょがあづがっでるよおお!!」 三匹で寄り添って泣き声をあげる、生まれたての赤ゆ達。 その周りをメラメラと音を立てて燃えさかる炎の壁がぐるりと囲んでいる。 生まれたてと言えど、よちよち這うぐらいはできるが、 わずかに炎に近づくだけでジリジリと身を焼く熱に晒され、それ以上進むことはできない。 姉の赤ゆ達も、同様に燃えさかる炎の壁に近づく事ができず地団駄を踏んでいる。 赤い炎の壁のすぐ向こうに、姉妹はお互いの泣き顔を窺うことができる。 少し跳ねれば、あるいは這えば、赤ゆでも簡単に到達できる距離。 にも関わらず赤ゆでは絶対に越えることのできない壁。 そうしている間にも、炎の壁はジリジリと妹赤ゆ達に迫ってくる。 「れいむのあがぢゃああん!! はなじでえぇえ! はなじでよおぉぉ!! おにいざあん!! あがぢゃんがあぁあ! れいむのゆっぐりどじだあがぢゃんがああぁあ!」 母れいむならば相応の被害を覚悟すれば赤ゆを救出する事ができるかもしれない。 だが生憎、俺の手に押さえつけられジタバタともがくのに忙しくて、助けに行ってあげられない。 なんたる間の悪さ。 しかし救世主は別の所からやってきた。 「ゆうぅぅ! おねいちゃんがたちゅけりゅよ! ぴいぃぃっ!! あちゅいよおぉ!!」 小さな救世主の伝説は2秒で終了した。 一匹の姉赤れいむが、妹を助けようと果敢にも炎の壁に挑んだが、 瞬く間にもみあげに引火、火を消そうと水槽の土の上を転げ回る事になった。 だが、この赤れいむは幸運だ。 もう一歩深く踏み込んでいたら、一瞬で全身火ダルマ饅頭になっていた。 まあ…踏み込んでいようといまいと最終的には同じ事なんだけど… 空いている方の手を伸ばし、ようやく火を消し止めてゆぐゆぐ泣いている赤れいむを掴む。 そして、妹達が助けを待つ炎の壁の中に放り込んだ。 「ゆびいいぃぃっ!」 炎の熱さから逃れたと思ったのも束の間、四方から饅頭皮を焼く熱波に襲いかかられ、姉赤れいむが再び悲鳴を上げる。 「おにぇいちゃああん!!」「ゆぴぃー! ゆぴぃー!」「あちゅあちゅしゃんけちてえぇ!!」 「ぴぎゃあぁあっ!! あちゅいよおぉ! やめちぇえぇ! こっちこにゃいでぇえぇ!!」 既に体に火が回り、燃え始めていた妹赤ゆ達が、救いを求めて姉赤れいむに縋り付いてくる。 姉赤れいむは妹達を振りほどこうとするが、妹とは言え体格はほぼ変わらない、 お姉ちゃんなら自分達を助けてくれるに違いないと信じ、無我夢中で三方から擦り寄って来られては跳ね除ける事もできない。 そうする内に妹達の体を焼いていた炎は姉赤れいむにも燃え移る。 姉赤れいむだけではない。 妹達同士でも、互いの纏う炎が互いの体に燃え移り、肌も髪もリボンも瞬く間に炎に包まれる。 全身を炎に包まれ、一つの塊になって燃えさかる姉妹達。その願いも一つ。 「「「「たちゅけちぇえぇっ!! れいみゅあちゅいよおぉぉっ!! おぎゃあじゃああぁぁぁんっ!!」」」」 無慈悲な赤い炎に焼き尽くされて行く小さな命。仲良く揃ったかわいい悲鳴。 「あがじゃああん!! おにいざんおねがいじまずうぅ!! あがぢゃんだずげであげでえぇっ!」 「ああ…綺麗だなぁ…かわいいなぁ…ふふ……ふふふふ……」 俺のすぐ下でれいむが大声で何かを喚いているが、まったく耳に入ってこない。 それほどまでに、目の前の光景は美しく、聞こえる音色は甘美だった。 ……… 「あかちゃん…? れいむのあかちゃん…? …おねがいだよ…おへんじしてね……おへんじしてよぉ……!」 母れいむが頬をすり寄せているのは、湯気を上げる四つの真っ黒な丸い消し炭。 球形のそれには窪みが三つ。 つぶらなおめめが嵌っていた、小さな窪みが二つ。 「おかあさん」 その言葉の形に大きく開いたままの、お口だった窪みが一つ。 他は全て焼け落ちて、何にもない、のっぺらぼうの消し炭。 他の赤ゆ達は、その光景から逃れようとするかのように水槽の隅に固まって涙を流しながらブルブルと震えている。 「ゆぅ……ゆぅぅ…! あか…ちゃん……れいむの……あかちゃんがぁ…! …どーしてぇ…? どーしてこんなことするのおぉぉ…!! おにいさあぁぁん!?」 「ああ、ゴメン。言い忘れてたね。 れいむが赤ちゃんれいむしか産まなかったら、産まれた赤ゆちゃんは全員殺すから。 あとオマケでお姉ちゃんの赤ゆちゃんも一人殺すから。 そういうルールだから、これ」 後付はゆっくりできないが、忘れていたものは仕方がない。 改めて、俺が決めていた"ルール"をれいむに説明する。 「な、なにそれえぇぇ!? ぞんなのれいむ ぎいでないよおぉぉ!?」 「だからゴメンってば。じゃあ、もう一回選んでいいよ」 「ゆ…? え、えらぶって…なにを…? ゆっ? おそら?」 れいむの髪の毛を鷲掴みにし、その顔が俺の顔の真ん前に来る位置まで持ち上げる。 「俺が、決めた、ルールで、赤ちゃんまりさを産むか、それとも、産まないで全部の赤ちゃんを殺されるか、だ。 言っておくが俺が決めるルールに文句は言わせないぞ? 文句があるなら、もうれいむには頼まない。自動的に『全部の赤ちゃんを殺される』だ。 さあ、選べよ。どっちがいい? ん?」 「ゆっ…ゆぅぅ…そんなぁ…そんなのぉ……ゆぅ……ゆぇ……ゆえええぇん!」 俺の言葉をゆっくりと飲み込んだれいむが、涙を流す目から、更に溢れるように涙を滲み出させて赤ゆのように泣く。 「泣いてちゃわからないよ、れいむ? どっち? 答えないなら…」 「ゆううぅぅ…うびばず……ゆっぐ…あかちゃん…うびばずがらぁ…もうれいむのあかちゃん…ゆっぐ…ころさないでよぉ…!」 「なあんだ! やっぱりそっちでいいのか! だったら先にルールを説明してても、結局あの赤ゆちゃん達が死ぬのは変わらなかったね! あ、あとね、れいむの赤ちゃんが死んじゃうかどうかは、れいむ次第だからね? 赤ちゃんまりさを産まなかったら、また赤ちゃん死んじゃうからね? お兄さんのせいにしないでね? ゆっくり理解したかい?」 「……ゆっ……ぐい………りがい………じだよ……」 「さっすが、れいむ! ものわかりが良くて、お兄さんうれしいよ! それじゃ、早速かわいい赤ちゃん作ろうか!」 俺はれいむを水槽に降ろすと、次のすっきりーに取りかからせるべく準備を始める。 楽しいショーはまだこれからだ。 [残り赤ゆ] まりさ×4 れいむ×3 ========== れいむが俺の家に来てから4回目の出産を終えた。 「「「ゆっくしちちぇいっちぇね!!」」」 「はい、今度もれいむちゃんでしたー! 残念だったねぇ…みんな」 気の毒そうに声をかける俺に、ゆっくり一家は何も言葉を返さず押し黙ったままだ。 今回もれいむは3匹の赤ゆを産み落としたが、運命の悪戯か、或いはもっとタチの悪い別の何かの仕業か、全て赤れいむだった。 タオルのクッションの上では、生まれたての赤れいむ達がキリッと眉を上げてプルプル震えながら、 最初のゆっくりしていってね!のご挨拶を叫ぶ。 しかし、母親と姉達は呆然とその姿を見つめるだけで、青ざめた表情のまま誰も挨拶を返そうとはしない。 「ゆ…? ゆっくしちちぇいっちぇね! ゆっくしちちぇいっちぇね!」 「ゆっくしちちぇいっちぇねえぇぇ! ゆっくちいぃい…!?」 「ゆっくち…? ゆっくち…しちぇいっちぇね…? ゆぅぅ…ゆええぇ…」 挨拶を返してくれない家族に、生まれたての赤ゆ達の表情も曇り、すぐに泣き顔に変わる。 お母さんのお腹にいるときから、ずっと待ち望んでいたゆっくりしていってね!のご挨拶。 お外から聞こえてきた、お母さんとお姉ちゃん達のゆっくりとした声。 (れいむのあかちゃん! ゆっくりうまれてね!) (いもうちょはゆっくちできりゅよ!) (ゆんゆ~ん♪ れいみゅのおうちゃをきいて、ゆっくちちちぇね!) (おきゃあしゃん! いもうちょのまりしゃも いりゅよね!) (ゆっ! こんどはだいじょうぶだよ!) 自分達の誕生を待ち望む家族の声。 れいむは"まりさ"じゃないけど、それでもかわいいれいむを見れば、お母さんもお姉ちゃんもゆっくりしてくれる。 祝福で迎えられる誕生、そう信じて疑わなかった。 それなのに、お母さんもお姉ちゃんも、誰もゆっくりしていってね!と答えてはくれない。 れいみゅはゆっくりしちゃいけないの? ゆっくりできないの? ゆっくりしたいよ… 輝けるゆん生への希望は、生まれ落ちた瞬間から落胆へと変わった。 まだ己の運命を知らない妹達も、これから待ち受ける運命を知る家族達も、一様に悲しみに沈む。 そして楽しい時間は始まる。 「ど・の・こ・が・し・ん・じゃ・う・の・う・か・な」 水槽の中に並ばせた姉赤ゆ達を俺の指が順番に指し、指を向けられた赤ゆがその度にビクッと震える。 言うまでもなく、今回の処刑赤ゆを選んでいるのだ。 最後に指が止まった先にいた子が死んじゃうからね!と説明してあるので、俺の指が向くたびにおめめからじんわり涙が溢れてくる。 「え・い・き・さ・ま・の・い・う・と・お・り」 俺の言葉が進むにつれ、赤ゆ達の緊張感は増していく。 もう既に全員涙目。か~わいいなあ! そしていよいよクライマックス! 一音一音に力を込める。 「ラ・ス・ト・ジャ・ツ・ジ・メ!・ン!・トォォォ!!」 「ゆぴゃああぁっ!? やぢゃやぢゃやぢゃあぁっ! ちにたくにゃいよぉ!」 俺の指がビシィッと差した先にいた赤まりさが甲高い絶叫を放った。 その横では、難を逃れた姉妹達が安堵の表情を浮かべている。 まさに天国と地獄の境目だ。 特に赤まりさの次の順番だった赤れいむに至っては、泣き喚く姉妹に気遣うでもなく露骨に安堵を口に出す。 「ゆぅ…たしゅかっちゃよ…これでれいみゅはゆっきゅ 「『ピチュゥゥーンッ!』 はい! れいみゅちゃんに決定~!」 その赤れいむをリボンごと摘み上げ、俺の頭上に高々と掲げた。 「ゆわあぁ?! れいみゅのきゃわいいおしょらをたちゅけちぇえぇ! おきゃあしゃんがとんでりゅみちゃーい!!」 やや錯乱気味になりながら、大空を羽ばたこうとするかのように、もみあげとあんよをバタバタ動かす赤れいむ。 天から飛び散るおそろしーしーが俺の顔に降り注ぐが、この業界ではご褒美だ。 「にゃんでえぇぇ?! れいみゅじゃなくちぇ、まりしゃでちょおおぉ?!」 「うちの田舎ではラストジャッジメントピチューン!まででワンセットなんだよ! ゆっくり理解してね!」 「ゆやああぁぁっ!! れいみゅちぬのやああぁぁっ!」 泣いても無駄だ。ミニスカ閻魔様の決定は絶対。 俺達地べたを這う者に許されるのは、その足元にひれ伏し、スカートの中をチラチラ覗き見る事だけだ。 さーて、じゃあ、お楽しみ処刑タイムいっちゃおうかなあ! 処刑道具はコレ! 透明なアクリルケ~スぅぅ! ゆっくりを閉じこめておくアレじゃなくて、20cm角ぐらいで小物入れとかにする蓋無しのヤツだ。 水槽から処刑赤れいむを取り出し、床の上に置く。 「ゆやあぁぁ! こ、ころちゃないでぇ! やぢゃああぁっ! れいみゅちにたくにゃいよおぉぉっ!!」 叫び声を上げて、赤れいむがぴょんぴょん跳ねて俺から逃げる。 「あ、ちょっとれいみゅちゃん! 動かないでじっとしててもらえるかな?」 「ゆんやあぁぁ! ゆんやあぁぁあぁぁ!!」 ははは、聞いてないね。 赤れいむを捕まえて、あんよを紙やすりでザリッと一擦り。 「ぴいいぃいぃっ!?!?」 んー! いい声! 俺の言う事を素直に聞いて大人しくなってくれた所で、再度、床に置く。 「おねーちゃんにひぢょいことちないでー!」 「ゆう…おにいしゃん…おねえちゃんをいじめにゃいでね…?」 「どうちておねえちゃんに こんなこちょちゅるの! れいみゅおこりゅよ! ぷきゅううぅ!!」 今度は、まだ状況を理解していない妹の赤ゆ達が、姉の窮状を見て抗議の声を上げてきた。 俺に向かってぷくうをしてくる威勢のいい赤ゆちゃんまでいる。おお、こわいこわい! 怖いのでここは穏便に許してくれるようお願いしよう。 「れいみゅちゃん、やめてね!? やめてね!? ぷくうしないでね!」 「ちゃんとはんしぇいちたの!? はんしぇいちたらおねえちゃんにあやまっちぇね! しょしたらゆるちちぇ バチィン! 「ゆぴいいぃっ!?」 ぷくう赤れいむを掴んで、顔面にデコピンを一発。 顔面がベコンとへこみ、顔の内側に埋没した目から涙が滲み出してくる。 少し待つとへこんだ顔が戻り、顔の真ん中を真っ赤に腫らして…お、俺をキッと睨んできたよぉ!? 強気な赤ゆちゃんもかわいいよね~! 「ゆっ…きゃわいいれいみゅになにすりゅ バチィン! 「びぎいぃっ!?」 「いちゃいよ! やめちぇ バチィン! 「ぴいぃっ!!」 「い、いいきゃげんにちないと バチィン! 「ゆびぃっ!!」 「や、やめちぇ! いちゃいのやめちぇ バチィン! 「いぢゃあっ!!」 「ばっちんやめちぇえぇ バチィン! 「ぴぎいっ!!」 「たちゅけてえぇ! おきゃあ バチィン! バチィン! 「ぶぎゅうぅ!!」 「おにいさあぁん! もうゆるじであげてぐだざいぃ! れいむのあかちゃんがいだがってるよぉぉ!! あかちゃんも おにいざんに さからっちゃだめえぇ! いたいいたいされちゃうよぉぉ!! あやまっでえぇ!」 「ゆぴいぃぃ! ごめんにゃしゃいぃぃ! もうぷきゅうちましぇ バチィン! 「ぎにぃっ!!」 「謝らなくていいんだよ! お兄さん、怒ってなんかないからね! 赤ゆちゃんの強気をへし折って粉々にしてあげたときのかわいいお顔が見たいだけだからね! ほらほらぁ! もっとかわいいお声で泣いてよおぉ! れいみゅちゃあん!」 「ゆんや バチィン! 「あやまりまちゅ バチィン! 「はんしぇいちまち バチィン! 「ゆっくちちた バチィン! バチィン! バチィン! バチィン! バチィン! バチィン! バチィン! バチィン! 一カ所だけ叩くとすぐに皮が破れるので、お顔に、ほっぺに、頭に、背中に、あんよにと四方八方からデコピンを喰らわせる。 このね! 赤ゆちゃんの柔らかい体にボフンと指が食い込むときの感触がなんとも言えないんだよねっ! ……… 「ふう~! れいみゅちゃん! すっごくかわいいお顔になったよ!」 「ぶ゛ぎゅ…ぶっぐ…ぢぃ………」 赤れいむの顔はブクブクに腫れ上がり、垂れ流した涙としーしーのお池にデコピンで折れた小さな歯が浮く。 残った二匹の妹赤ゆ達は、ようやく自分達の置かれている状況が少し理解できてきたか、母れいむに縋って泣いている。 「さ、じゃあ、みんなもお姉ちゃんと一緒に並んでね!」 抵抗しなくなった四匹の赤ゆを、何センチか間隔をあけて正方形を描くように床に配置。 対角にいる姉妹と顔が向き合うようにする。 これで素敵な赤ゆちゃん台座のできあがり。 早速、台座にアクリルケースを載せる。 「ゆぎゅ!」 「ゆゆ?!」 「おみょいよぉ!」 「や、やめちぇくだちゃい! れいみゅいいこにちまちゅかりゃ、やめちぇくだちゃあい!」 突然頭上に物を載せられ、これから何をされるのかと赤ゆ達が怯えた声を上げる。 特にデコピン責めにされた赤れいむが激しく怯えている。 ここで取り出しましたるは、一本のペットボトル。 中身はしゅわしゅわあまあまジュース、サイダーさん。 「赤ゆちゃん達! 驚かせちゃってごめんね! お詫びにあまあまで美味しいジュースさんをあげようね!」 「ゆゆっ?! あみゃあみゃ?! ほちい!」「れいみゅも! れいみゅも!」「ゆ…? あみゃあみゃしゃん…?」 自分達がどういう結末を迎えるか知らない妹赤ゆ達が、あまあまという言葉に先程までの怯えぶりが嘘のようにおねだりを始める。 泣いていたデコピンれいむもあまあまが気になるようだ。 リクエストにお答えすべく、ジョボジョボとサイダーをケースに注いであげると、シュワァァと炭酸の泡が心地よく弾ける音が響く。 「ゆぴー! ゆぴー! あみゃあみゃあ!」 赤ゆ達が頭上のケースに降り注ぐ甘露を求め、餌を待つ雛鳥のように舌を伸ばす。 当然、アクリル板の向こうのジュースは飲めないが。 「ゆっくちあみゃあみゃしゃんちょうだいにぇ!」 「ぺーりょぺーりょ!」 「あみゃあみゃちあわ…ゆ? あみゃくにゃいよ?」 赤ゆ達の舌がケースの底面を這い、夢中で注がれたあまあまにありつこうとするが、舌に感じるのは無機質なアクリルの味ばかり。 お間抜けな光景が繰り広げられる間にも、ジュースは注がれている。 「ゆゆ…?! にゃんだか あちゃまが おもくなっちゃよ!?」 「「「ゆぴー! ゆぴー! ゆ?」」」 最初に異変に気づいたのは姉赤れいむ。妹達も続いて異変に気づく。 当然ながら、注がれた液体の分だけ頭上のケースが重量を増したためだ。 「ゆぎぎ…! おみょいよぉぉ!」 「やめちぇにぇ! おみょいよ!」 「ゆっくちできにゃいよ! あみゃあみゃさん! れいみゅにいじわりゅちないでにぇ!」 「れいみゅおこりゅよ!? ぷきゅううぅぅ!」 更に重量が増し、赤ゆ達が平たくひしゃげて行く。 ぷくうしていた姉妹がどうなったかもう忘れたのか、頭上のジュースにぷくうで威嚇する妹赤ゆもいるが、 ケースに頭を押さえつけられているので不格好に横方向だけにほっぺが膨らむ。 ジョボジョボ… 「ゆきゅうぅぅ! あみゃあみゃさんごめんなしゃいぃ! ゆるちちぇぇ! もうぷきゅぷきゅしないかりゃぁぁ!」 ジュースさんと重力さんにそんな威嚇が効く訳もなく、頭上の重みは増すばかり。 ぷくうしていた赤れいむは、ちたちたともみあげで床を叩きながら必死に謝るが、ジュースさん達は許してくれない。 ジュースさんおこっちぇるよ!? 勿論、赤ゆちゃん全員の連帯責任だ。 更にジュースを注いでやり、アクリルケースがまた一段沈み込む。 「ゆっ…ぎゅ…おみょ…おみょいよぉ…! ゆっくち…できにゃいいぃ…」 「ゆぎゅうぅぅ…!」 「たちけちぇ…! おねい…ちゃぁん!」 妹れいむが対面にいるお姉ちゃんに助けを求めるが、そう言われても、お姉ちゃんだって一杯一杯だ。 目に涙を浮かべながら踏ん張ってはいるが、時間と共に増える重量の前に奮闘虚しく押しつぶされて行く。 そろそろくる頃かなーと思いながらゆっくりとジュースを注いでいると… 「「「「ちゅ……ちゅ……ちゅっ…!」」」」 お? これはぁ?! 来た? 来たの?! 来たんだね! よーし!! ジュースを注ぐスピードを少し早め、タイミングを見計らう。 「行くよぉ! 赤ゆちゃん達ぃ! せーの!!」 「「「「「ちゅぶれりゅうぅぅぅ!!!」」」」」 はい! 「ちゅぶれりゅう」いただきましたぁ! みんな息ピッタリだね! とってもかわいかったよおおぉ! ちなみに俺も赤ゆちゃん達と一緒にちゅぶれりゅうコールに参加した。 いやぁ、楽しいなぁ! 「ちゅぶれりゅう」! かぁわいいよね~ もし今、満員電車の中にいるのなら…おっと、そんな事言ってる暇はない。赤ゆちゃん達がお待ちかねだ。 ささ、もっとあまあまさんあげるからねええ! 「ゆぶっ…ぶっ!」「ぢゅ…ぶぅ…!」「ぶっ…! ゆぎゅううぅ…!」 いよいよ危なくなってきたか、赤ゆ達はあにゃるをキュッと窄め、歯を食いしばり、餡子の噴出に耐えている。 顔を真っ赤にして、ぷくうと大きく膨れた両のほっぺたは、まるでほおずきの実のようだ。 甘い匂いのする脂汗を浮かせながら、ブルブルと震えている様は実に愛らしい。 「ちゅっ! ちゅぶれっ…! ちゅぶれりゅう! ちゅぶれりゅうぅ! ちゅぶれりゅううぅぅっ!!」 今のは俺だ。 赤ゆちゃん達喋る余裕無さそうだし代弁してみた。 「ちゅぶれりゅうぅぅ! おきゃあしゃあん! れいみゅたちちゅぶれちゃうよおぉ! たちけちぇええ! ゆんやあああぁ!」 「ゆっぎっぎっぎっ……!!」 今のも俺。 水槽にへばり付いて赤ゆ達の様子を見守る母れいむに、赤ゆちゃんの言葉を通訳してあげたのだが、なんか睨まれた。 かわいさが足りなかったせいかもしれない。 「ゆぶううぅぅっ!!!」 そうしている内に、遂に耐えきれずに一匹が口から餡子を噴き出した。デコピン赤れいむだ。 歯をへし折ってしまったので、閉じた唇だけでは吐餡を抑えられず真っ先に限界に来たようだ。 透明なケースとジュースを通して、赤ゆの前にこんもりと餡子が盛り上がる様子がはっきりと見て取れる。 勿論、水槽の中で泣きながら赤れいむ達の様子を見守っているゆっくり達にも、その様子はよく見えている。 噴出した餡子の一部は、遠くまで飛び散り、デコピンれいむの対面にいた姉赤れいむの顔にもかかった。 「ゆ゛…ゆ゛…ゆ゛え゛っ!! ゆっぶ!? ゆぶろろおぉおおぉぉっ!?」 妹の吐餡を見て気分が悪くなったか、姉赤れいむがえづき、そのまま餡子を吐き出す。 「ゆぶっ! ぶびゅうぅっ!?」 「ゆ゛んむ゛~!?」ブビュビュビュ… それを見た残りの妹赤ゆの一匹も吐餡を始め、最後まで耐えていた一匹は先にあにゃるが決壊した。 どの赤ゆも再びブルブル震えて餡子の噴出に耐える作業に戻るが既に限界が近い。 少し餡子を吐いては、涙ながらに歯を食いしばりあにゃるを窄める、その連続だ。 じゃあ、そろそろフィニッシュといきますかあ! ドボドボと一気にジュースをケースに流し込む。 「「「「ゆぎゅうぅぅぅっ?!?!」」」」 急激に増加した重量に、赤ゆ達は一声泣いた後、みるみるうちに平面に近づいて行く。 口元から、あにゃるから、餡子が次々と溢れ出す。 それでも急速に高まる圧力には追いつかず、饅頭皮まであちこち破れ、ぷつぷつと餡子色の蕾をつけ始める。 その蕾はふわっと広がり、アクリル板の下で幾輪もの餡子色の花が咲き乱れた。 黒い餡子の花に囲まれた八対の白い目が、頭上のアクリル板に押しつけられながら 水槽から自分達を見下ろしている家族達を見つめていたが、その目玉もやがて弾け飛び、白い花となって咲いた。 「死んじゃった♪」 俺の手がピラピラと振るのは、アクリルケースの下敷きとなってグシャグシャに潰れた4匹の赤ゆ。 潰れてベッタリと広がった姉妹達の餡子と饅頭皮が混じり合い、どこまでが誰の物かその境界も曖昧だ。 まるで一枚の大きなのし饅頭。 そののし饅頭を水槽にベタンと貼り付ける。 「ゆんやあぁぁあ! ぎょわいよおぉぉ! ぎょわいよおぉぉ!!」 「いもおぢょがぁ……まりしゃのいもおぢょがぁ……」 「れいみゅがぁ…れいみゅがちんじゃったぁぁ…」 「ゆえぇえ…! ゆっくちできにゃいぃぃ…! ゆっくちできにゃいよぅ…!」 「あが…ぢゃん……れいむの………あがぢゃん………」 のし饅頭が乾いて剥がれ落ちた後も、ゆっくり一家は泣き続けていた。 [残り赤ゆ] まりさ×4 れいむ×2 中編に続きます
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・餡子ンペ09出展作品、テーマは 「1.親子-期待外れ」です ・普通の頭のおかしい虐待お兄さんによる普通の虐待詰め合わせ話です ========== 「のーびのーび! のーびのーび!」 「みてみて! まりしゃがいちばんのーびのーびじょうずだよっ!」 「ゆっ! まりちゃだってまけないよ! のーびのーび♪」 「れいみゅもっ! れいみゅものーびのーびできりゅよっ!」 「ゆ~! みてみて! おにいしゃんっ! まりしゃのーびのーびだよ!」 のーびのーび! ふふふ! ここは、とある山奥のキャンプ場。 俺の目の前で賑やかに声を上げているのは、まだ赤ゆ言葉の抜け切らない子ゆっくりの姉妹達。 丸太で作られたテーブルの上で、のびのび競争の真っ最中だ。 テーブルの上で仰向けやうつ伏せに寝そべって一列に並び、元気よく体を伸ばしている。 「まりしゃおねいちゃん、ぎゃんばれー!」 「れいみゅおねいちゃんもがんばっちえぇ!」 「にょーびにょーび! まりちゃもにょーびにょーびだよ!」 「れいみゅもにょびにょびしゅるよ!」 「ゆぅ~ん! れいむのおちびちゃんたちとってもゆっくりしてるね!」 そして、子ゆっくり達の周りには妹の赤ゆっくり達。 声援を送ったり、姉達を真似て自分ものーびのーびをしたりと、思い思いのゆっくりを楽しんでいる。 彼女らの母親であるれいむが、そんなおちびちゃん達の様子を微笑みながら見守っている。 全員合わせて十数匹の大家族だ。 このキャンプ場は取り立てて人気スポットでもなく、しかも平日とあって俺とゆっくり達の他には誰もいない。 つまり、可愛いゆっくりちゃん達を俺が独占しちゃってるわけだ! 「ふふふ! みんなとってものーびのーびが上手だね!」 ゆっくり達の笑顔に釣られて、俺の顔も綻びっぱなしである。 「ゆうぅぅ…まりちゃ…うまくのーびのーびできないよぉ…」 おや、ひとりだけのーびのーびが苦手な子もいるようだね。 精一杯体をのーびのーびしようとしているけど、体がやや楕円系になる程度だ。 立派ななすび型になっている他の姉妹達に較べると、のび方はその半分にも満たない。 「ほら! まりちゃちゃん! がんばって! おなかに力を入れてぇ…ほら! のーびのーび!」 「ゆぎゅぎゅ…! のーび…のーび…!」 「おっ! ちょっと伸びたよ! その調子、その調子! のーびのーび!」 「ゆ…ゆぅ! のーびのーび! のーびのーび!」 正直さっきと全然変わっていないが、俺が元気づけてあげたらすぐに明るい表情を取り戻してくれた。 何だって一人寂しく無人のキャンプ場へ来てるかって? それは、こうしてゆっくり達と遊びたかったからだ。 キャンプ場の近くで見つけたこの一家は、最初に声をかけたときこそ警戒されたが、 持参したクッキーを食べさせてあげたらすぐに心を許してくれた。 その後、ここに連れて来て一緒にお菓子を食べたり、"おうた"を聞かせてもらったりする内に、あっと言う間に仲良しになった。 で、今は何をしているかと言うと、俺の発案でどの子が一番のーびのーびできるかなぁ? 競争をしている。 なんと一番になった子ゆっくりちゃんには! じゃっじゃ~ん! デパ地下で買ってきた1カット630円のケーキ! を! 1ホールプレゼントでーす! という事でみんな大張り切りでのーびのーびしているという訳。 「あっ、ほら~まりしゃちゃんダメだよ~、ちゃんとあんよをここに付けてね!」 別の子まりさの体を優しく引っ張り、テーブルの上に置いてある角材にあんよをくっつけさせる。 誰が一番のびのびかわかりやすくするために、全員この角材にあんよをくっつけてもらっている。 子ゆっくり達の大きさは皆同じぐらいなので、こうしてあんよの位置を揃えておけば、 お顔の位置を見れば誰が一番か一目瞭然という仕組みだ。 この子まりさは、張り切りすぎる余りにあんよが離れてしまったのだろう。 「ゆぅ…おにいしゃん、ごめんなしゃい…」 怒られたと思ったか、子まりさがしょぼんとして謝る。 大丈夫! わざとじゃないって、お兄さん、ちゃんとわかってるからねええ! 「いいんだよ! さあ! もう一回!」 そう言って笑いかけてあげると、子まりさもニッコリ笑って、またのーびのーびを始めた。 ああ、なんてかわいいんだろう、子ゆっくりちゃん達。 そもそもからして、だ。 「子ゆっくり」 この言葉の響きの時点で、もうかわいさが炸裂してはいないだろうか? もし今、職場や教室、あるいは、電車やバスの中にいるのなら、是非声に出して言ってみて欲しい。 「こゆっくり」「コユックリ」「こゆっくり!」 どう!? かわいいよね!? そうでもない? そう… いや~でもいいよね~! 無垢な野生ゆっくり! お行儀のいい飼いゆや、必死に生きる街中の野良ゆにもそれぞれの良さがあるけど、 やっぱり俺は元気溌剌・天真爛漫にのびのび育った野生ゆっくりが好きだなぁ~ 「のーびのーび♪」 「ゆわ~♪ まりしゃはすっごくのーびのーびできるね!」 「ゆゆ~ん! れいみゅだってのーびのーびしてるのじぇ! まりしゃもまけないのじぇ!」 豪華賞品がかかっているにも関わらず、子ゆっくり姉妹は互いに敵意剥き出しで争うでもなく、 競争という名の遊びを純粋に楽しんでくれてる。 とってもゆっくりとした子ゆっくり達だ。 きっとこの子ゆっくり達なら、誰が勝ってケーキさんを手にしても、家族みんなで分け合って食べてくれるだろう。 むーしゃむーしゃ、しあわせー! みんなであまあまさんたべるとゆっくりできるね! おにいしゃんもいっしょにたべようね! とか言ってね! うふ! うふふふ! 「ゆうう…まりさぁ…! まりさとれいむのおちびちゃん達、とってもゆっくりしてるよぉ…!」 母れいむが目の端に涙を浮かべながら、感慨深げにそんな言葉を呟く。 先程聞いたところによると、つい最近つがいのまりさがれみりゃから家族を守って死んでしまったらしい。 いわゆる、しんぐるまざーだ。 今は餌が豊富に取れる時期なので、これだけたくさんの子供達を養っていけているようだが、やはり相当の苦労がある筈だ。 それ故、子供達がこうしてゆっくりできている姿を目にするのは、ゆ一倍感慨深い物があるのだろう。 …この子供達もやがて自然の摂理に従って淘汰され、冬ごもりをする頃には適正数にまで減ってしまうのだろうが、 今この瞬間だけでも、家族揃ってのゆっくりを楽しんでもらいたいではないか… 「そうだね…れいむ…れいむのおちびちゃん達はとってもゆっくりしてるよ! お兄さんも見ているだけで、とおってもゆっくりしちゃぬぅおうりゃあああぁっっっ!!!」 メッシャアッ!!! 袖口に隠し持っていた竹刀を取り出し、テーブルの上面、 その上で元気にのーびのーびしていた子ゆっくり達の、一列に並んだ柔らかいお腹に向けて渾身の力で叩きつけた。 余りに力を込めすぎたせいで、竹刀が割れてしまう。 両の腕にジンジンと心地よい痛みと痺れが伝わってきているのだろうが、今はこれっぽっちも感じない。 何故なら、この一家を目にしたときからずっと待ち望んでいた、この瞬間の光景を視る事に全神経を集中させていたからだ。 その待望の光景は、スローモーションのように俺の眼前でゆっくりと流れて行く。 割れた竹刀の破片が宙を舞う。 その中に混ざるように、潰れたお腹から飛び散った黒い餡子もキラキラと黒く輝きながら宙を舞う。 テーブルの上には、小さなお口からもりもりと餡子がこぼれて盛り上がる。 あにゃるからも餡子がこぼれ、テーブルの上に黒い筋を描く。 破れたお腹の饅頭皮が捲れ上がり、そこからも餡子が飛び出す。 素晴らしい。素晴らしい光景。俺の口からも笑みがこぼれる。 スッと竹刀を上げ、そのまま放り捨てる。 一列に並んで寝そべる子ゆっくり達。 そのお腹が、竹刀の形にベッコリと潰れ、お饅頭山を切り開いて作った一本の直線道路を描く。 向かって左に見えますのがお顔山、右に見えますのがあんよ山でございます。 どちらのお山もピクッピクッとかわいく痙攣している。 ああ哀れ、子ゆっくりちゃん達のかわいいお腹、綺麗に まっ! ぷたぁっ! つぅぅぅ! んっほおおおぉぉっ!!! 「ゆ…ゆびっ……ゆびいいぃぃっ?!」 何が起きたのか理解できず、?マークを浮かべていた子ゆっくり達だったが、数秒遅れで一匹が白目を剥きながら悲鳴を上げた。 それが引き金となり、他の子ゆっくり達も極上の調べを奏で始める。 「いぢゃいいい…! まりしゃの…おなががぁ! いぎゃいよおおぉ…!!」 「いちゃ…おなきゃ…ゆえっ…ゆげっ! あ、あんござん…でないでなのじぇ…ゆげえっ!!」 「ゆぎっ…ぎ…れいみゅの…あんよざん…どじで…そごにいるの…? れいみゅ…ぴょんぴょ…でぎなくなっぢゃう…」 「ゆぎいいぃ…! おにゃかがないよおぉ! おにゃかがないのに おにゃかいだいよおぉぉ!!」 テーブルから生えた頭達が泣き声を上げる。 砂糖水の涙を飛び散らせながら半狂乱で振られる頭、のけぞって天を仰ぎながら餡子を吐く頭。 お尻達も頭に負けじとグネグネ元気に振られている。 ブルンブルンと勢いよく振られていたお尻の一つが、テーブルから剥がれて転がって行き、地面に落ちた。 潰れたお腹もまだ餡神経が通っているのか、所々でピクピクと蠢き、テーブルから剥がれようと少し浮き、力尽きてまたへばり付く。 ああ…のーびのーびが苦手だった子まりさちゃんだけは、竹刀の位置に頭があったので中枢餡ごと… でも残ったお尻はまだプリンプリンと元気良く…あ、止まった。 「おきゃあじゃ……ぽんぽん…いぢゃいよ…ぺーりょぺーりょ…じでぇ…ゆっぐじ…でぎないぃ…」 「ゆげっ…! やぢゃ…じにだぐ…ない…! おねえぢゃんを…だじゅげで…れいみゅぅ…まりぢゃぁ…ゆげえぇ…」 子ゆっくり達が助けを求めて母れいむや妹の赤ゆ達を呼ぶ。 だが、頼みの綱の家族は突然の状況変化に餡子脳の処理が追いつかず、(◯) (◯) と目を見開いたまま完全フリーズ状態だ。 「おにいしゃ…たしゅけ…れいみゅの…あんよしゃ…くっづげでぇ…いちゃいよぉぉ…! くりゅしいよぉ…!」 おっとぉ、俺ェ? 俺に助けろと? れいむちゃああん! 誰のおかげでこうなってるかわかってないみたいだね! ああ! もう! ホントにおつむがかわいいよほぉぉ! よっしゃー! 俺に任せろおおぉ! 「ほーら! あんよさん、くっつけー!」 「ゆ…あ、やめ゛ 分断された子れいむの頭とあんよを手に取り、雪合戦の雪玉を固める要領でギュウギュウ握ってくっつけてあげた。 「いっちょあがりぃ!」 ベッシャアッ! 饅頭皮や赤いリボンの混ざった餡子玉を瀕死の子まりさの目の前に叩きつけ、放射状に広げる。 「ゆ…おにい…しゃん…どじで…? まりしゃたち…わりゅいこと…しぢゃっだの…? のーびのーび…じだだけだよね…?」 その子まりさがボロボロと涙をこぼしながら、俺の顔を見上げて聞いてくる。 ………びきぃ 「なにがのーびのーびだあっ!! お前らかわいいぃぃんじゃあぁっ!! QNッQNッするんじゃあぁっ!! もっとかわいい泣き声聞かせろおぉぉおふっ…ふ…うふっ…! うふ…うふふふ…! 潰れてね! ゆっくり潰れてね! うふ! うゆふふ! うひゅひゅ…! ゆふひゅひゅぅ!!」 「ゆびゅぶっ…やめ…おにいしゃ…くりゅし…! まりしゃちゅぶれっ…!」 「あ、あの゛~…」 「ん?」 楽しくヒャハってる所に、今までフリーズしていた母れいむが遠慮がちに声をかけてきた。 ちょっと引きつった笑顔で左右のもみあげをもじもじと擦り合わせ、上目遣いに俺の顔を窺っている。 「おにいざんはぁ…もしかじてぇ~………"ぎゃくだいおにいざん"?」 「え? …そうだけど?」 「でずよねえ!!」 何をわかりきった事をと不思議そうに答えた俺に対し、れいむが大口を開けて、パアァ…!といい笑顔を浮かべた。 それから、その笑顔のまま赤ゆっくり達の方に向き直る。 「ゆっ! あかちゃんたち! それじゃ、おかあさんのおくちのなかにはいろうね! ゆっくりいそいではいってね!」 「ユー!」「ユ!」「ユッユッ」「ユッキュリ ユッキュリ」 俺が見守る中、赤ゆ達がどこかぎこちない動きでよちよちとれいむのお口に入って行く。 そして、全員がれいむの口の中に収まった。 「じゃあ、れいぶだぢ、これでしつれいじまぁず!」 「お疲れさまー!」 こちらに向かって、後頭部を曲げて礼儀正しく笑顔のお辞儀をしたれいむに、俺も右手を上げて笑顔で応えた。 ========== 「だしてえぇ! おにいさん、ここからだしてよぉ! れいむたちをおうちにかえしてよぉ!」 「おきゃあしゃん…れいみゅたちも おねえちゃんみちゃく…いちゃいことしゃれりゅのぉ…? やぢゃよぉぉ…いちゃいのやぢゃよぉぉ…」 「ゆえええぇん! まりしゃ ちにたくないよぉぉ!」 「ゆわあぁぁん! ゆっくちできにゃいのじぇぇ!!」 そんなわけで、母れいむと赤ゆ達は我が家にお持ち帰りした。 当然ながら、れいむからの抵抗はあったが、その辺は"テンプレ"とだけ言っておこう。 "虐待お兄さん"の存在を知っていただけあって、彼我の力の差を理解してくれるまでが早くて楽だった。 ゆっくり達は虐待部屋に置いてある水槽に閉じ込めてある。 水槽は成体ゆっくりが優に4匹は入るサイズ。もちろん強化ガラス製。 中には土を敷き詰めた。 それだけでは殺風景だし、ゆっくり達も落ち着かなかろうと、拳大から両手の平に乗るサイズまで大小の石を適当に入れてやった。 防音機能とか無粋な物はないので、ゆっくり達の泣き声をたっぷりと楽しめる。 無論、虐待お兄さんの嗜みとして部屋自体は防音にしてあるので近所迷惑にはならない。 「まあ落ち着いてよ。お兄さん、別にみんなを殺すために連れてきたんじゃないんだよ?」 「ゆゆっ? じゃ、じゃあ、はやくれいむたちをおうちにかえらせてよぉ! おにいさんとはゆっくりできないよ!」 「ゆにぇぇん! おうちかえちちぇー!」 「ゆっぐ…おうちぃ…おうちかえりちゃいぃ…」 「すぐに帰らせるわけにはいかない。だったら初めから連れてこないよ。 実はね…れいむにお願いしたいことがあるんだ」 「ゆ…ゆぅ…なあに…?」 疑いの眼差しを向けながらも、他に何ができるでもないと理解しているのか、素直に俺の話を聞く母れいむ。 「うん、お兄さんね、赤ちゃんまりさが欲しいんだよ」 「ゆぴゃああぁっ!! やぢゃやぢゃあ! きょわいおにいしゃんはゆっくちできにゃいいぃ!」 「おきゃあしゃあん! まりしゃを あげにゃいでにぇぇ! まりしゃ、いいこにしゅるかりゃあぁ! ゆにゃあぁあぁ!」 俺の言葉に真っ先に反応して泣き出したのは、赤まりさ達だ。 無理もない。お姉ちゃん達を殺した怖い人間さんに貰われたら何をされるかわからない。 でも大丈夫! そんなに怖がらなくていいよ! 「いや、違う違う。君達のことじゃないよ。お兄さん友達から頼まれててね。 生まれたばかりの赤ちゃんまりさを欲しいって言われてるんだ。君達じゃ少し育っちゃってるからダメなんだ」 「ゆっぐ…ほんちょ…? ゆっぐ…」 「うん、ほんちょほんちょ」 友達云々とかのくだりは本当じゃないが、大筋においては嘘ではない。 適当に答えて泣いている赤まりさ達をあやすと、用意しておいた透明な箱を水槽の横に置いた。 そこに入っているのは、一匹の成体ゆっくり。 ゆっくりまりさ。 「ここで産んで欲しいんだ。れいむに」 ========== それから数日後 「ゆぅ…あかちゃぁん…」 箱に入れられ俺に連れていかれる二匹の赤ゆを、母れいむが涙の滲む目で見上げている。 赤ゆは、れいむが今産んだばかりの赤まりさと赤れいむだ。 「おきゃーしゃーん! おねいちゃーん!」「ゆえええぇん! ゆっくちしゃせちぇー!」 「れいみゅのいもうちょを つれちぇかにゃいでえぇ!」「いもうちょかえちてー!」 離れ離れになる姉妹達も泣きながらに互いを呼び合う。 始めての「ゆっくりしていってね!」の挨拶を交わす間もなく引き離され、 二度と逢えない事を予感しているのか、しきりに泣き声を上げる。 今回がここに来てから二回目の出産。 一回目には、赤まりさが二匹生まれた。 そのときは、母れいむも今の赤ゆ達と同じように赤ちゃんを返してと泣き叫んでいたが、もともと俺が貰うために産ませた赤ゆ。 返す道理もない。 今回れいむが騒いでいないのは、それを理解して諦めているからだろう。 一匹生まれた赤れいむも"ついでに"俺が貰うと伝えたときには、多少の抵抗はあったが。 「れいむ、お疲れさま。今日もとってもかわいい赤ちゃんだったよ。 じゃあ、またすっきりー頑張ってくれるかな?」 俺は水槽の横にれいむの三回目のすっきりー相手が入った透明な箱を置いた。 ========== 「ゆうぅぅ…なんだかゆっくりできないまりさだよ…」 そう口にしてしまってから、れいむはハッとする。 (本ゆんの前でそんなこと言うなんて、れいむゆっくりしてなかったよ…でも…) これまで、赤ちゃんまりさを産むために、二回、別々のまりさと無理矢理すっきりーをさせられた。 ふたり共、ゆっくりしていないまりさだった。 お肌も、髪も、お帽子も、どこも薄汚れていて、汚い色の染みがこびりついていた。 れいむのはにーのまりさとは大違いだった。 お兄さんは、「まちののらゆっくり」だから汚いんだよと言っていた。 それでもれいむは、面と向かって他のゆっくりにゆっくりできない等と口にするような事はしなかった。 (ゆぅ…でも、このまりさは…) だが、今度のまりさはどうだ。 体そのものは前の二人程には汚れていない。山に住んでいたれいむ達とさほど変わらない。 でも、大きく見開いた、真っ赤に血走った目が怖かった。 まりさはその目でお兄さんを睨んでいた。 とっても怖い目。 れいむが子ゆっくりだった頃に群れを襲った、怖い"れいぱー"よりももっと怖い目をしていた。 それにまりさは、何かでお口を縫いつけられて、開けなくなっているみたいだった。 (お兄さんにいじめられたのかな…?) それなのに、開けないお口でお兄さんに向かって何かを叫ぼうとしていた。 あんまり叫ぼうとするので、縫いつけられたお口が切れて餡子さんが少し漏れていた。 見ているだけで、れいむのお口まで痛くなってきた。 まりさは何かに怒っていた。狂ったように怒って、箱の中で暴れていた。 とてもゆっくりできないまりさだった。 れいむが「ゆっくりできない」と口走ってしまったとき、まりさの怖い目がれいむを見た。 そして、怖い目でれいむを見て、ますます目を見開いて、れいむにも何かを叫んだ。叫ぼうとしていた。 とっても怖くて、思わず目を逸らしてしまった。 れいむのまりさと同じまりさの筈なのに、全然ゆっくりできなかった。 このまりさには悪いけど、一緒にすっきりをするなんて、考えただけでゆっくりできなかった。 すっきりしたくないのは、今までのまりさもそうだったけど。 (れいむはれいむのはにーのまりさのれいむなのにぃ) でも、お兄さんは最初に言った。笑いながら。 「赤ちゃんまりさを産んでくれないなら、れいむの赤ちゃん全員殺すね。どっちがいい? 産む? 産まない?」 だかられいむは、すっきりーをするしかなかったんだよ。ごめんね、まりさ。ごめんね。 (でも、それでも、こんな怖いまりさは嫌だよ。せめて前のまりさにして欲しいよ) でも、お兄さんは、れいむにこのまりさとすっきりーをさせようとする。 「前のまりさはもう死んじゃったんだ。もうこんなのしかいないから、コレで我慢してね」って笑いながら。 いつものように、お兄さんがまりさに"おくすり"を"ちゅうしゃ"をする。 怒っていたまりさの目がドロリと濁って、お顔がトロンと蕩ける。 前のふたりのまりさと同じ顔。れいぱーみたいな顔。 この後に起こる事も同じ。 ここでの生活で、一番ゆっくりできない時間の始まり。 泣いている赤ちゃん達が見ている前で、ベトベトの頬を擦りつけられて、無理矢理すっきりーをさせられて、 お兄さんがまりさを箱に戻してくれるまでの、とてもゆっくりできない時間。 ========== 「むーちゃむーちゃ…ちあわちぇ…」 「ゆ…おいちい…」 赤ゆ達が食べているのは、クッキー。 れいむが赤まりさを産んだ日だけの特別なご褒美だ。 にも関わらず、目の前で母親が"変な事"をされるのを延々と見せられ泣き続けた直後とあって、 辛い事を忘れ易い餡子脳でも、流石にべそをかきながらのお食事タイム。 ちなみに普段は腐りかけの生ゴミ、しかも赤ゆが衰弱し過ぎない程度に抑えた量しか食べさせていない。 赤ゆを産ませる都合上、母れいむだけは栄養価の高い食事を十分に食べさせているが。 「そうそう。実はみんなに良いお知らせがあるんだよ」 「ゆ…?」 いきなり話しかけた俺に、ゆっくり達が顔を向ける。 「あとひとり…あとひとりだけ、赤ちゃんまりさをお兄さんにくれたら…みんなをお家に帰してあげる。 ひとりだけくれれば、一緒に生まれた他の赤ちゃんも一緒に帰してあげるよ」 「…ゆ…ゆっ!? ほんと?! おにいさん、ほんとに!?」 「ああ、本当だよ」 「かえれりゅの? れいみゅたちおうちにかえれりゅの?」 「ゆっくちできりゅよ! まりしゃたちゆっくちできりゅよ!」 「おきゃあしゃん! はやきゅう! はやきゅ あかしゃんうんでなのじぇ!」 暗闇の中、突如現れた光明に、ゆっくり一家が色めき立つ。 「ゆっ! だいじょうぶだよ! おちびちゃん! もうすぐ…! もうすぐかえれるんだよ! おにいさん! やくそくだよ! ぜったいだよ!」 はいはい。わかってます。約束は守るよ。 安心してね。お兄さん、ゆっくりとの約束はそんなに破ったことないんだよ。 ========== それからまた数日後 「ゆぐぐうぅ…! う、うばれるうぅぅ!」 水槽の中には、りんっげつっのお腹を抱え、いきんでいる母れいむの姿があった。 「おきゃあしゃあん! がんばっちぇええ!」 「うまれりゅよ! れいみゅのいもうちょがうまれりゅよ!」 「あかしゃん! ゆっきゅりうまれちぇにぇ!」 「ゆ! れいみゅもあかしゃんうむよ! う、うみゃれりゅううぅ!」 れいむの周りでは、これからお姉ちゃんになる赤ゆ達がはしゃいでいる。 汗をダラダラ流してじんっつうっの痛みに呻く母れいむの表情も、心なしか笑っているように見える。 既に二度、生まれたばかりの赤ちゃんとの辛い生き別れを経験していると言うのに、よくこれだけ喜べるものだ。 餡子脳だからというのもあろうが、やはりゆっくりにとって、愛くるしい赤ゆっくりの存在こそが至上のゆっくりの素だからだろう。 しかも、今回、赤まりさが誕生すれば、念願叶ってお家に帰ることができるのだ。 一匹を除けば、新しい妹達も一緒に。 「れいむ! ヒッ、ヒッ、フーだ! ヒッ、ヒッ、フー!」 「ゆぐぐ…! ひっ、ひっ、ゆぅー! ひっ、ひっ、ゆぅー!」 実のお父さんは、透明な箱で別居させているので、出産立ち会いは僭越ながら俺が努めている。 れいむの射出口の前に使い古しのタオルを丸めたクッションを用意し、飛び出してくる赤ゆを受け止める態勢も万全だ。 「おきゃあしゃん! ぴっ、ぴっ、ゆぅー!」 「ゆゆっ?! あかしゃんの おかおがでちゃのじぇぇ!!」 「まりしゃがおねえちゃんぢゃよぉ! ゆっきゅちちchっちぇ! ゆっきゅちちい☆い#cっへえぇ!!!」 うん。落ち着け。 「ひ…ひっ…ゆぅぅー! うば…! うばれるうぅぅぅ…!!」 赤ゆの顔が、ムリムリとれいむの産道からせり出してくる。そして すっぽーん!! 間の抜けた音と共に、遂に新しい饅頭がこの世に生を受けた。 柔らかいクッションが赤ゆを傷つけることなく優しく抱き止める。 「うばれるっ…! またっ…うばれるよおぉ!!」 すっぽーん!! すっぽーん!! 先に生まれた赤ゆにぶつからないよう俺がタオルをずらしたところで、更に立て続けに二匹。 計三匹の赤ゆが誕生した。 胎生出産だが、れいむの餌に出産促進剤を混ぜて促成したため、大きさはピンポン玉大。 姉の赤ゆ達と同じくらいのサイズだ。 タオルの上でプルプルと震えている三匹の赤ゆを、家族達がこちらもプルプルと震えながら期待に満ちた視線で見守る。 最初のご挨拶、「ゆっくりしていってね!」の瞬間を待ちかまえているのだ。 そして、遂にその時が、ゆっくりのゆん生における最初の祝福の時がやってくる。 「「「…ゆ…ゆっ…ち………ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!」」」 「ゆっくりしていってね!!」 「「「「「「「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!」」」」」」」」 家族全員、満面に笑顔を浮かべてのご挨拶。 正に今がしあわせーの絶頂期だろう。そう。絶頂期だ。 「ゆううぅ…! れいむのあかちゃん、とってもゆっくりしてるよおぉ! れいむによくにた…ゆ?」 そこで母れいむの言葉が止まる。ある事実に気付いたからだ。 勿論、俺も最初からその事に気付いていた。 生まれた赤ゆは、全てれいむ種だったのだ。 「ゆ…ゆ? お、おにいさん…」 れいむが俺の顔を窺う。 「うん、ごめんね、れいむ。お兄さんが欲しい赤ちゃんはまりさだからね。お家に帰るのはまだだね」 「ゆう……」 れいむの表情が曇る。 そう。"もう一匹赤まりさをくれたら"、お家に帰らせる約束だ。 残念ながら、今回は条件を満たせなかったようだ。 「ゆっ…! お、おにいしゃん! れいみゅのいもうちょたち、つれてっちゃやぢゃあ!」 「ん? 連れていかないよ。まりさちゃんじゃないからね」 ぴょんと一跳ね前に出た姉の赤れいむが、震えながらも妹を連れていかないでと俺に直訴してくる。 その赤れいむに返事をしながら、事前に用意しておいたペットボトルの蓋を開ける。 「やっちゃあ! いもうちょとゆっくちできりゅね!」 「ゆう~♪ みんにゃ! おねいちゃんと、いっちょにゆっくちちようにぇ!」 「あー…一緒にゆっくりはちょっと無理かな」 新生赤ゆ達が乗ったタオル、その外周に沿ってペットボトルの中の灯油を振りかけた。 「ゆぴいいぃぃっ!! あちゅぅぅ!! あちゅううぅぅ!!」 「みゃみゃあああぁあ!!」「おにぇいちゃあああん!!」 「ゆびゃああぁあっ?! れーみゅのいもうちょがああぁっ!?!?」 「まりじゃのいもうぢょがああぁぁあっ!?!?」 「いもおちょがあづがっでるよおお!!」 三匹で寄り添って泣き声をあげる、生まれたての赤ゆ達。 その周りをメラメラと音を立てて燃えさかる炎の壁がぐるりと囲んでいる。 生まれたてと言えど、よちよち這うぐらいはできるが、 わずかに炎に近づくだけでジリジリと身を焼く熱に晒され、それ以上進むことはできない。 姉の赤ゆ達も、同様に燃えさかる炎の壁に近づく事ができず地団駄を踏んでいる。 赤い炎の壁のすぐ向こうに、姉妹はお互いの泣き顔を窺うことができる。 少し跳ねれば、あるいは這えば、赤ゆでも簡単に到達できる距離。 にも関わらず赤ゆでは絶対に越えることのできない壁。 そうしている間にも、炎の壁はジリジリと妹赤ゆ達に迫ってくる。 「れいむのあがぢゃああん!! はなじでえぇえ! はなじでよおぉぉ!! おにいざあん!! あがぢゃんがあぁあ! れいむのゆっぐりどじだあがぢゃんがああぁあ!」 母れいむならば相応の被害を覚悟すれば赤ゆを救出する事ができるかもしれない。 だが生憎、俺の手に押さえつけられジタバタともがくのに忙しくて、助けに行ってあげられない。 なんたる間の悪さ。 しかし救世主は別の所からやってきた。 「ゆうぅぅ! おねいちゃんがたちゅけりゅよ! ぴいぃぃっ!! あちゅいよおぉ!!」 小さな救世主の伝説は2秒で終了した。 一匹の姉赤れいむが、妹を助けようと果敢にも炎の壁に挑んだが、 瞬く間にもみあげに引火、火を消そうと水槽の土の上を転げ回る事になった。 だが、この赤れいむは幸運だ。 もう一歩深く踏み込んでいたら、一瞬で全身火ダルマ饅頭になっていた。 まあ…踏み込んでいようといまいと最終的には同じ事なんだけど… 空いている方の手を伸ばし、ようやく火を消し止めてゆぐゆぐ泣いている赤れいむを掴む。 そして、妹達が助けを待つ炎の壁の中に放り込んだ。 「ゆびいいぃぃっ!」 炎の熱さから逃れたと思ったのも束の間、四方から饅頭皮を焼く熱波に襲いかかられ、姉赤れいむが再び悲鳴を上げる。 「おにぇいちゃああん!!」「ゆぴぃー! ゆぴぃー!」「あちゅあちゅしゃんけちてえぇ!!」 「ぴぎゃあぁあっ!! あちゅいよおぉ! やめちぇえぇ! こっちこにゃいでぇえぇ!!」 既に体に火が回り、燃え始めていた妹赤ゆ達が、救いを求めて姉赤れいむに縋り付いてくる。 姉赤れいむは妹達を振りほどこうとするが、妹とは言え体格はほぼ変わらない、 お姉ちゃんなら自分達を助けてくれるに違いないと信じ、無我夢中で三方から擦り寄って来られては跳ね除ける事もできない。 そうする内に妹達の体を焼いていた炎は姉赤れいむにも燃え移る。 姉赤れいむだけではない。 妹達同士でも、互いの纏う炎が互いの体に燃え移り、肌も髪もリボンも瞬く間に炎に包まれる。 全身を炎に包まれ、一つの塊になって燃えさかる姉妹達。その願いも一つ。 「「「「たちゅけちぇえぇっ!! れいみゅあちゅいよおぉぉっ!! おぎゃあじゃああぁぁぁんっ!!」」」」 無慈悲な赤い炎に焼き尽くされて行く小さな命。仲良く揃ったかわいい悲鳴。 「あがじゃああん!! おにいざんおねがいじまずうぅ!! あがぢゃんだずげであげでえぇっ!」 「ああ…綺麗だなぁ…かわいいなぁ…ふふ……ふふふふ……」 俺のすぐ下でれいむが大声で何かを喚いているが、まったく耳に入ってこない。 それほどまでに、目の前の光景は美しく、聞こえる音色は甘美だった。 ……… 「あかちゃん…? れいむのあかちゃん…? …おねがいだよ…おへんじしてね……おへんじしてよぉ……!」 母れいむが頬をすり寄せているのは、湯気を上げる四つの真っ黒な丸い消し炭。 球形のそれには窪みが三つ。 つぶらなおめめが嵌っていた、小さな窪みが二つ。 「おかあさん」 その言葉の形に大きく開いたままの、お口だった窪みが一つ。 他は全て焼け落ちて、何にもない、のっぺらぼうの消し炭。 他の赤ゆ達は、その光景から逃れようとするかのように水槽の隅に固まって涙を流しながらブルブルと震えている。 「ゆぅ……ゆぅぅ…! あか…ちゃん……れいむの……あかちゃんがぁ…! …どーしてぇ…? どーしてこんなことするのおぉぉ…!! おにいさあぁぁん!?」 「ああ、ゴメン。言い忘れてたね。 れいむが赤ちゃんれいむしか産まなかったら、産まれた赤ゆちゃんは全員殺すから。 あとオマケでお姉ちゃんの赤ゆちゃんも一人殺すから。 そういうルールだから、これ」 後付はゆっくりできないが、忘れていたものは仕方がない。 改めて、俺が決めていた"ルール"をれいむに説明する。 「な、なにそれえぇぇ!? ぞんなのれいむ ぎいでないよおぉぉ!?」 「だからゴメンってば。じゃあ、もう一回選んでいいよ」 「ゆ…? え、えらぶって…なにを…? ゆっ? おそら?」 れいむの髪の毛を鷲掴みにし、その顔が俺の顔の真ん前に来る位置まで持ち上げる。 「俺が、決めた、ルールで、赤ちゃんまりさを産むか、それとも、産まないで全部の赤ちゃんを殺されるか、だ。 言っておくが俺が決めるルールに文句は言わせないぞ? 文句があるなら、もうれいむには頼まない。自動的に『全部の赤ちゃんを殺される』だ。 さあ、選べよ。どっちがいい? ん?」 「ゆっ…ゆぅぅ…そんなぁ…そんなのぉ……ゆぅ……ゆぇ……ゆえええぇん!」 俺の言葉をゆっくりと飲み込んだれいむが、涙を流す目から、更に溢れるように涙を滲み出させて赤ゆのように泣く。 「泣いてちゃわからないよ、れいむ? どっち? 答えないなら…」 「ゆううぅぅ…うびばず……ゆっぐ…あかちゃん…うびばずがらぁ…もうれいむのあかちゃん…ゆっぐ…ころさないでよぉ…!」 「なあんだ! やっぱりそっちでいいのか! だったら先にルールを説明してても、結局あの赤ゆちゃん達が死ぬのは変わらなかったね! あ、あとね、れいむの赤ちゃんが死んじゃうかどうかは、れいむ次第だからね? 赤ちゃんまりさを産まなかったら、また赤ちゃん死んじゃうからね? お兄さんのせいにしないでね? ゆっくり理解したかい?」 「……ゆっ……ぐい………りがい………じだよ……」 「さっすが、れいむ! ものわかりが良くて、お兄さんうれしいよ! それじゃ、早速かわいい赤ちゃん作ろうか!」 俺はれいむを水槽に降ろすと、次のすっきりーに取りかからせるべく準備を始める。 楽しいショーはまだこれからだ。 [残り赤ゆ] まりさ×4 れいむ×3 ========== れいむが俺の家に来てから4回目の出産を終えた。 「「「ゆっくしちちぇいっちぇね!!」」」 「はい、今度もれいむちゃんでしたー! 残念だったねぇ…みんな」 気の毒そうに声をかける俺に、ゆっくり一家は何も言葉を返さず押し黙ったままだ。 今回もれいむは3匹の赤ゆを産み落としたが、運命の悪戯か、或いはもっとタチの悪い別の何かの仕業か、全て赤れいむだった。 タオルのクッションの上では、生まれたての赤れいむ達がキリッと眉を上げてプルプル震えながら、 最初のゆっくりしていってね!のご挨拶を叫ぶ。 しかし、母親と姉達は呆然とその姿を見つめるだけで、青ざめた表情のまま誰も挨拶を返そうとはしない。 「ゆ…? ゆっくしちちぇいっちぇね! ゆっくしちちぇいっちぇね!」 「ゆっくしちちぇいっちぇねえぇぇ! ゆっくちいぃい…!?」 「ゆっくち…? ゆっくち…しちぇいっちぇね…? ゆぅぅ…ゆええぇ…」 挨拶を返してくれない家族に、生まれたての赤ゆ達の表情も曇り、すぐに泣き顔に変わる。 お母さんのお腹にいるときから、ずっと待ち望んでいたゆっくりしていってね!のご挨拶。 お外から聞こえてきた、お母さんとお姉ちゃん達のゆっくりとした声。 (れいむのあかちゃん! ゆっくりうまれてね!) (いもうちょはゆっくちできりゅよ!) (ゆんゆ~ん♪ れいみゅのおうちゃをきいて、ゆっくちちちぇね!) (おきゃあしゃん! いもうちょのまりしゃも いりゅよね!) (ゆっ! こんどはだいじょうぶだよ!) 自分達の誕生を待ち望む家族の声。 れいむは"まりさ"じゃないけど、それでもかわいいれいむを見れば、お母さんもお姉ちゃんもゆっくりしてくれる。 祝福で迎えられる誕生、そう信じて疑わなかった。 それなのに、お母さんもお姉ちゃんも、誰もゆっくりしていってね!と答えてはくれない。 れいみゅはゆっくりしちゃいけないの? ゆっくりできないの? ゆっくりしたいよ… 輝けるゆん生への希望は、生まれ落ちた瞬間から落胆へと変わった。 まだ己の運命を知らない妹達も、これから待ち受ける運命を知る家族達も、一様に悲しみに沈む。 そして楽しい時間は始まる。 「ど・の・こ・が・し・ん・じゃ・う・の・う・か・な」 水槽の中に並ばせた姉赤ゆ達を俺の指が順番に指し、指を向けられた赤ゆがその度にビクッと震える。 言うまでもなく、今回の処刑赤ゆを選んでいるのだ。 最後に指が止まった先にいた子が死んじゃうからね!と説明してあるので、俺の指が向くたびにおめめからじんわり涙が溢れてくる。 「え・い・き・さ・ま・の・い・う・と・お・り」 俺の言葉が進むにつれ、赤ゆ達の緊張感は増していく。 もう既に全員涙目。か~わいいなあ! そしていよいよクライマックス! 一音一音に力を込める。 「ラ・ス・ト・ジャ・ツ・ジ・メ!・ン!・トォォォ!!」 「ゆぴゃああぁっ!? やぢゃやぢゃやぢゃあぁっ! ちにたくにゃいよぉ!」 俺の指がビシィッと差した先にいた赤まりさが甲高い絶叫を放った。 その横では、難を逃れた姉妹達が安堵の表情を浮かべている。 まさに天国と地獄の境目だ。 特に赤まりさの次の順番だった赤れいむに至っては、泣き喚く姉妹に気遣うでもなく露骨に安堵を口に出す。 「ゆぅ…たしゅかっちゃよ…これでれいみゅはゆっきゅ 「『ピチュゥゥーンッ!』 はい! れいみゅちゃんに決定~!」 その赤れいむをリボンごと摘み上げ、俺の頭上に高々と掲げた。 「ゆわあぁ?! れいみゅのきゃわいいおしょらをたちゅけちぇえぇ! おきゃあしゃんがとんでりゅみちゃーい!!」 やや錯乱気味になりながら、大空を羽ばたこうとするかのように、もみあげとあんよをバタバタ動かす赤れいむ。 天から飛び散るおそろしーしーが俺の顔に降り注ぐが、この業界ではご褒美だ。 「にゃんでえぇぇ?! れいみゅじゃなくちぇ、まりしゃでちょおおぉ?!」 「うちの田舎ではラストジャッジメントピチューン!まででワンセットなんだよ! ゆっくり理解してね!」 「ゆやああぁぁっ!! れいみゅちぬのやああぁぁっ!」 泣いても無駄だ。ミニスカ閻魔様の決定は絶対。 俺達地べたを這う者に許されるのは、その足元にひれ伏し、スカートの中をチラチラ覗き見る事だけだ。 さーて、じゃあ、お楽しみ処刑タイムいっちゃおうかなあ! 処刑道具はコレ! 透明なアクリルケ~スぅぅ! ゆっくりを閉じこめておくアレじゃなくて、20cm角ぐらいで小物入れとかにする蓋無しのヤツだ。 水槽から処刑赤れいむを取り出し、床の上に置く。 「ゆやあぁぁ! こ、ころちゃないでぇ! やぢゃああぁっ! れいみゅちにたくにゃいよおぉぉっ!!」 叫び声を上げて、赤れいむがぴょんぴょん跳ねて俺から逃げる。 「あ、ちょっとれいみゅちゃん! 動かないでじっとしててもらえるかな?」 「ゆんやあぁぁ! ゆんやあぁぁあぁぁ!!」 ははは、聞いてないね。 赤れいむを捕まえて、あんよを紙やすりでザリッと一擦り。 「ぴいいぃいぃっ!?!?」 んー! いい声! 俺の言う事を素直に聞いて大人しくなってくれた所で、再度、床に置く。 「おねーちゃんにひぢょいことちないでー!」 「ゆう…おにいしゃん…おねえちゃんをいじめにゃいでね…?」 「どうちておねえちゃんに こんなこちょちゅるの! れいみゅおこりゅよ! ぷきゅううぅ!!」 今度は、まだ状況を理解していない妹の赤ゆ達が、姉の窮状を見て抗議の声を上げてきた。 俺に向かってぷくうをしてくる威勢のいい赤ゆちゃんまでいる。おお、こわいこわい! 怖いのでここは穏便に許してくれるようお願いしよう。 「れいみゅちゃん、やめてね!? やめてね!? ぷくうしないでね!」 「ちゃんとはんしぇいちたの!? はんしぇいちたらおねえちゃんにあやまっちぇね! しょしたらゆるちちぇ バチィン! 「ゆぴいいぃっ!?」 ぷくう赤れいむを掴んで、顔面にデコピンを一発。 顔面がベコンとへこみ、顔の内側に埋没した目から涙が滲み出してくる。 少し待つとへこんだ顔が戻り、顔の真ん中を真っ赤に腫らして…お、俺をキッと睨んできたよぉ!? 強気な赤ゆちゃんもかわいいよね~! 「ゆっ…きゃわいいれいみゅになにすりゅ バチィン! 「びぎいぃっ!?」 「いちゃいよ! やめちぇ バチィン! 「ぴいぃっ!!」 「い、いいきゃげんにちないと バチィン! 「ゆびぃっ!!」 「や、やめちぇ! いちゃいのやめちぇ バチィン! 「いぢゃあっ!!」 「ばっちんやめちぇえぇ バチィン! 「ぴぎいっ!!」 「たちゅけてえぇ! おきゃあ バチィン! バチィン! 「ぶぎゅうぅ!!」 「おにいさあぁん! もうゆるじであげてぐだざいぃ! れいむのあかちゃんがいだがってるよぉぉ!! あかちゃんも おにいざんに さからっちゃだめえぇ! いたいいたいされちゃうよぉぉ!! あやまっでえぇ!」 「ゆぴいぃぃ! ごめんにゃしゃいぃぃ! もうぷきゅうちましぇ バチィン! 「ぎにぃっ!!」 「謝らなくていいんだよ! お兄さん、怒ってなんかないからね! 赤ゆちゃんの強気をへし折って粉々にしてあげたときのかわいいお顔が見たいだけだからね! ほらほらぁ! もっとかわいいお声で泣いてよおぉ! れいみゅちゃあん!」 「ゆんや バチィン! 「あやまりまちゅ バチィン! 「はんしぇいちまち バチィン! 「ゆっくちちた バチィン! バチィン! バチィン! バチィン! バチィン! バチィン! バチィン! バチィン! 一カ所だけ叩くとすぐに皮が破れるので、お顔に、ほっぺに、頭に、背中に、あんよにと四方八方からデコピンを喰らわせる。 このね! 赤ゆちゃんの柔らかい体にボフンと指が食い込むときの感触がなんとも言えないんだよねっ! ……… 「ふう~! れいみゅちゃん! すっごくかわいいお顔になったよ!」 「ぶ゛ぎゅ…ぶっぐ…ぢぃ………」 赤れいむの顔はブクブクに腫れ上がり、垂れ流した涙としーしーのお池にデコピンで折れた小さな歯が浮く。 残った二匹の妹赤ゆ達は、ようやく自分達の置かれている状況が少し理解できてきたか、母れいむに縋って泣いている。 「さ、じゃあ、みんなもお姉ちゃんと一緒に並んでね!」 抵抗しなくなった四匹の赤ゆを、何センチか間隔をあけて正方形を描くように床に配置。 対角にいる姉妹と顔が向き合うようにする。 これで素敵な赤ゆちゃん台座のできあがり。 早速、台座にアクリルケースを載せる。 「ゆぎゅ!」 「ゆゆ?!」 「おみょいよぉ!」 「や、やめちぇくだちゃい! れいみゅいいこにちまちゅかりゃ、やめちぇくだちゃあい!」 突然頭上に物を載せられ、これから何をされるのかと赤ゆ達が怯えた声を上げる。 特にデコピン責めにされた赤れいむが激しく怯えている。 ここで取り出しましたるは、一本のペットボトル。 中身はしゅわしゅわあまあまジュース、サイダーさん。 「赤ゆちゃん達! 驚かせちゃってごめんね! お詫びにあまあまで美味しいジュースさんをあげようね!」 「ゆゆっ?! あみゃあみゃ?! ほちい!」「れいみゅも! れいみゅも!」「ゆ…? あみゃあみゃしゃん…?」 自分達がどういう結末を迎えるか知らない妹赤ゆ達が、あまあまという言葉に先程までの怯えぶりが嘘のようにおねだりを始める。 泣いていたデコピンれいむもあまあまが気になるようだ。 リクエストにお答えすべく、ジョボジョボとサイダーをケースに注いであげると、シュワァァと炭酸の泡が心地よく弾ける音が響く。 「ゆぴー! ゆぴー! あみゃあみゃあ!」 赤ゆ達が頭上のケースに降り注ぐ甘露を求め、餌を待つ雛鳥のように舌を伸ばす。 当然、アクリル板の向こうのジュースは飲めないが。 「ゆっくちあみゃあみゃしゃんちょうだいにぇ!」 「ぺーりょぺーりょ!」 「あみゃあみゃちあわ…ゆ? あみゃくにゃいよ?」 赤ゆ達の舌がケースの底面を這い、夢中で注がれたあまあまにありつこうとするが、舌に感じるのは無機質なアクリルの味ばかり。 お間抜けな光景が繰り広げられる間にも、ジュースは注がれている。 「ゆゆ…?! にゃんだか あちゃまが おもくなっちゃよ!?」 「「「ゆぴー! ゆぴー! ゆ?」」」 最初に異変に気づいたのは姉赤れいむ。妹達も続いて異変に気づく。 当然ながら、注がれた液体の分だけ頭上のケースが重量を増したためだ。 「ゆぎぎ…! おみょいよぉぉ!」 「やめちぇにぇ! おみょいよ!」 「ゆっくちできにゃいよ! あみゃあみゃさん! れいみゅにいじわりゅちないでにぇ!」 「れいみゅおこりゅよ!? ぷきゅううぅぅ!」 更に重量が増し、赤ゆ達が平たくひしゃげて行く。 ぷくうしていた姉妹がどうなったかもう忘れたのか、頭上のジュースにぷくうで威嚇する妹赤ゆもいるが、 ケースに頭を押さえつけられているので不格好に横方向だけにほっぺが膨らむ。 ジョボジョボ… 「ゆきゅうぅぅ! あみゃあみゃさんごめんなしゃいぃ! ゆるちちぇぇ! もうぷきゅぷきゅしないかりゃぁぁ!」 ジュースさんと重力さんにそんな威嚇が効く訳もなく、頭上の重みは増すばかり。 ぷくうしていた赤れいむは、ちたちたともみあげで床を叩きながら必死に謝るが、ジュースさん達は許してくれない。 ジュースさんおこっちぇるよ!? 勿論、赤ゆちゃん全員の連帯責任だ。 更にジュースを注いでやり、アクリルケースがまた一段沈み込む。 「ゆっ…ぎゅ…おみょ…おみょいよぉ…! ゆっくち…できにゃいいぃ…」 「ゆぎゅうぅぅ…!」 「たちけちぇ…! おねい…ちゃぁん!」 妹れいむが対面にいるお姉ちゃんに助けを求めるが、そう言われても、お姉ちゃんだって一杯一杯だ。 目に涙を浮かべながら踏ん張ってはいるが、時間と共に増える重量の前に奮闘虚しく押しつぶされて行く。 そろそろくる頃かなーと思いながらゆっくりとジュースを注いでいると… 「「「「ちゅ……ちゅ……ちゅっ…!」」」」 お? これはぁ?! 来た? 来たの?! 来たんだね! よーし!! ジュースを注ぐスピードを少し早め、タイミングを見計らう。 「行くよぉ! 赤ゆちゃん達ぃ! せーの!!」 「「「「「ちゅぶれりゅうぅぅぅ!!!」」」」」 はい! 「ちゅぶれりゅう」いただきましたぁ! みんな息ピッタリだね! とってもかわいかったよおおぉ! ちなみに俺も赤ゆちゃん達と一緒にちゅぶれりゅうコールに参加した。 いやぁ、楽しいなぁ! 「ちゅぶれりゅう」! かぁわいいよね~ もし今、満員電車の中にいるのなら…おっと、そんな事言ってる暇はない。赤ゆちゃん達がお待ちかねだ。 ささ、もっとあまあまさんあげるからねええ! 「ゆぶっ…ぶっ!」「ぢゅ…ぶぅ…!」「ぶっ…! ゆぎゅううぅ…!」 いよいよ危なくなってきたか、赤ゆ達はあにゃるをキュッと窄め、歯を食いしばり、餡子の噴出に耐えている。 顔を真っ赤にして、ぷくうと大きく膨れた両のほっぺたは、まるでほおずきの実のようだ。 甘い匂いのする脂汗を浮かせながら、ブルブルと震えている様は実に愛らしい。 「ちゅっ! ちゅぶれっ…! ちゅぶれりゅう! ちゅぶれりゅうぅ! ちゅぶれりゅううぅぅっ!!」 今のは俺だ。 赤ゆちゃん達喋る余裕無さそうだし代弁してみた。 「ちゅぶれりゅうぅぅ! おきゃあしゃあん! れいみゅたちちゅぶれちゃうよおぉ! たちけちぇええ! ゆんやあああぁ!」 「ゆっぎっぎっぎっ……!!」 今のも俺。 水槽にへばり付いて赤ゆ達の様子を見守る母れいむに、赤ゆちゃんの言葉を通訳してあげたのだが、なんか睨まれた。 かわいさが足りなかったせいかもしれない。 「ゆぶううぅぅっ!!!」 そうしている内に、遂に耐えきれずに一匹が口から餡子を噴き出した。デコピン赤れいむだ。 歯をへし折ってしまったので、閉じた唇だけでは吐餡を抑えられず真っ先に限界に来たようだ。 透明なケースとジュースを通して、赤ゆの前にこんもりと餡子が盛り上がる様子がはっきりと見て取れる。 勿論、水槽の中で泣きながら赤れいむ達の様子を見守っているゆっくり達にも、その様子はよく見えている。 噴出した餡子の一部は、遠くまで飛び散り、デコピンれいむの対面にいた姉赤れいむの顔にもかかった。 「ゆ゛…ゆ゛…ゆ゛え゛っ!! ゆっぶ!? ゆぶろろおぉおおぉぉっ!?」 妹の吐餡を見て気分が悪くなったか、姉赤れいむがえづき、そのまま餡子を吐き出す。 「ゆぶっ! ぶびゅうぅっ!?」 「ゆ゛んむ゛~!?」ブビュビュビュ… それを見た残りの妹赤ゆの一匹も吐餡を始め、最後まで耐えていた一匹は先にあにゃるが決壊した。 どの赤ゆも再びブルブル震えて餡子の噴出に耐える作業に戻るが既に限界が近い。 少し餡子を吐いては、涙ながらに歯を食いしばりあにゃるを窄める、その連続だ。 じゃあ、そろそろフィニッシュといきますかあ! ドボドボと一気にジュースをケースに流し込む。 「「「「ゆぎゅうぅぅぅっ?!?!」」」」 急激に増加した重量に、赤ゆ達は一声泣いた後、みるみるうちに平面に近づいて行く。 口元から、あにゃるから、餡子が次々と溢れ出す。 それでも急速に高まる圧力には追いつかず、饅頭皮まであちこち破れ、ぷつぷつと餡子色の蕾をつけ始める。 その蕾はふわっと広がり、アクリル板の下で幾輪もの餡子色の花が咲き乱れた。 黒い餡子の花に囲まれた八対の白い目が、頭上のアクリル板に押しつけられながら 水槽から自分達を見下ろしている家族達を見つめていたが、その目玉もやがて弾け飛び、白い花となって咲いた。 「死んじゃった♪」 俺の手がピラピラと振るのは、アクリルケースの下敷きとなってグシャグシャに潰れた4匹の赤ゆ。 潰れてベッタリと広がった姉妹達の餡子と饅頭皮が混じり合い、どこまでが誰の物かその境界も曖昧だ。 まるで一枚の大きなのし饅頭。 そののし饅頭を水槽にベタンと貼り付ける。 「ゆんやあぁぁあ! ぎょわいよおぉぉ! ぎょわいよおぉぉ!!」 「いもおぢょがぁ……まりしゃのいもおぢょがぁ……」 「れいみゅがぁ…れいみゅがちんじゃったぁぁ…」 「ゆえぇえ…! ゆっくちできにゃいぃぃ…! ゆっくちできにゃいよぅ…!」 「あが…ぢゃん……れいむの………あがぢゃん………」 のし饅頭が乾いて剥がれ落ちた後も、ゆっくり一家は泣き続けていた。 [残り赤ゆ] まりさ×4 れいむ×2 中編に続きます 挿絵:36番あき