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1 2 3 4 梓唯 ※AAありの為閲覧PC推奨 2011/06/09 http //hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1307588323/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る 馬鹿デコりっちゃん! -- (名無しさん) 2020-09-15 21 59 14 中の人ネタはやめろwww 中野だけに -- (名無しさん) 2017-01-18 08 04 36 いいね(笑) -- (名無しさん) 2015-10-28 23 01 37 これ2011年のSSだし -- (名無しさん) 2015-01-30 17 14 30 直がいないのは気のせい? -- (名無しさん) 2014-10-12 21 22 48 タイトルからして笑える。 -- (名無しさん) 2014-10-12 01 55 07 最後吹きましたwww -- (名無し) 2012-01-17 17 14 54 確かにスレタイは反則だけど、内容も結構面白いじゃないですか。 -- (名無しさん) 2011-11-22 17 12 58 誰だ貴様!! -- (名無しさん) 2011-09-30 23 20 09 オチで歯磨き粉吹いたwww あ、俺ケータイからの回覧ッス -- (あずにゃん) 2011-09-15 23 39 23
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貴様の物は我輩の物 我輩の物も我輩の物 ◆dZeo7Ki5N5uF 「のび太、スネ夫、出木杉……ドラえもんもいるのか。 畜生、なんで殺し合いなんてしなきゃならないんだ……」 暗い街中で、困惑と恐怖を含んだ小さな声が発せられる。 その声の主の名は剛田武、通称ジャイアン。体格のいい、力が自慢の少年である。 地元でガキ大将として、時には暴力を用いて同級生達をまとめてあげている彼でも、 現状には怯えることしかできないでいた。 数刻前の、参加者が集められた会場での惨劇が脳内で何度も繰り返し再生される。 仲間達との不思議な世界への冒険などで、非日常的な物事に多少は慣れているつもりだ。 それでも、その惨劇はまだ子供である彼にはあまりにも衝撃的で、不可思議で、悪意に満ち過ぎていた。 怯えるのも無理は無いだろう。 「クソ…ええい、しっかりしろ俺様!情けないぞ! 悪い奴が出てきたら、ぶん殴ってギッタンギッタンにしてやればいいんだ!」 武は自らの両頬をはたき、恐怖心を押し出すかのように気合を入れなおす。 その場に留まっていれば安全というわけではない。 どうせ危険ならば自分から行動し、さっさと仲間達と合流してしまおうと思い切る。 「待ってろよ!心の友達よ!」 普段自分勝手で傲慢な彼だが、友を見捨てたり人殺しをしたりするような人間ではない。 決意を固めて全身の震えをどうにか止め、始めの一歩を踏み出そうとした、その時。 「―――すみません、ちょっといいでしょうか?」 「ひっ!……だ、誰だ!?」 突如後ろから呼びかけられ、武は驚愕しながらも振り返った。 そこにはスーツを着用し、奇妙な髪飾りをつけた奇妙な髪形の青年が両手を上げて立っていた。 街灯に照らされる中、武の警戒を解くように爽やかな笑顔を見せたまま、青年は口を開く。 「驚かせてしまい申し訳ありません。ですがご心配なく、殺し合いをするつもりはありませんよ。 僕は魔界探偵事務所で桂木弥子先生の助手を務めている、脳噛ネウロと申します」 「あ、ええと……お、俺は剛田武。俺も殺し合いなんてする気はねえよ」 青年の自己紹介と"殺し合いをするつもりは無い"という主張を聞き、安堵しながら武は警戒を解いた。 青年の顔には見覚えがある。 この殺し合いの説明を受けた最初の会場に突如呼びだされた際、 誰もが落ち着きを失い混乱している中で彼は冷静に状況を思索し、(曰く桂木弥子先生とやらの命令で)その場を統率していた。 殺し合いを申告される以前の事なので、作為的な物ではない筈だ。故に武は、青年ネウロを信用おける人物だろうと判断したのだ。 「警戒を解いていただき、ありがとうございます」 「いいって、気にすんなよ。それより兄ちゃん、何か俺に用があるのか?」 「用と言うほどでもありませんが、良かったら、一緒に行動しませんか? 一人より複数人でいたほうが心強いでしょうし、この場から脱出するために意見を出し合うことも出来るでしょう」 「そ、そうだな!じゃあ一緒に行こうぜ、兄ちゃん!」 頼もしい人物と同行できることに、武は喜びを覚えていた。 やはり、一人でいるのはどうしようもなく心細かったのだ。 「それで、これからどうするんだ?」 「僕はひとまず、弥子先生を探そうと思います。先生ならこのような状況でも何か解決策を見つけて下さるに違いありません。 何しろ、"世界の歌姫 アヤ・エイジア"の事件や、世間を震撼させた"電子ドラッグ"等の事件を解決されたのも他ならぬ先生なのですから!」 「アヤ・エイジア?電子ドラッグ?何だそりゃ?」 どうという事はない武の質問に、ネウロは目を少し見開き、きょとんした顔で返す。 まるで予想外な事でも言われたかのような反応だ。 「おや、ご存知ありませんか?……他にも"爆弾魔ヒステリア"の逮捕や、"怪盗X"の招待を暴いたのも先生なのですが」 「爆弾魔?怪盗?なーんか胡散臭いなあ……聞いたことの無い事件ばかりだけど」 その言葉に再びネウロは驚愕し、今度は口元に手を当て少し俯きながら何やら深く考え始めた。 (あれ?俺なんか変なこと言ったかな?本当に聞いたこと無いんだけどなあ。 桂木弥子って名前も知らないけど、そんなに有名なのか?) 「まあとにかく、早く行こうぜ兄ちゃん!こうしてる間にもその弥子って人や、のび太やスネ夫達が危ない目にあってるかもしれないんだしさ!」 「おや、武君も知り合いがここに呼ばれているのですか?」 「ああ、俺様の心の友達だ!」 並んで歩きながら、武は自身の知り合いについて説明を始める。 その中で、ある一人の参加者にネウロは反応を示した。 「22世紀の、未来からやってきた猫型ロボット?」 「おう!ドラえもんって言ってさ!ポケットからいろいろ不思議な道具出すんだぜ。すげえだろ!まあ見た目は変な青い狸だけど」 「ほう、ロボット玩具のような物ではなく、意思を持ったロボット……ということでしょうか?」 「ああそうだよ。そのドラえもんって奴がさ、タイムマシンで未来から…………兄ちゃん?」 話を聞いていたネウロは突然立ち止まると、武の呼びかけを無視して再び熟考を始めた。 ☆ (これは……一体どういうことだ?) 最初に遭遇した少年、武との情報交換で聞かされた話に、ネウロは疑問を抱いていた。 知らない者はまずいない程の有名な事件を全く知らない人間。 人類の科学力では未踏である筈のタイムマシンや自立行動型ロボットの存在。 剛田武が虚言や妄言を語っていないであろうことは、デイバックの中に入っているある物で裏付けられる。 ネウロに支給された品のうちの一つに、"ひみつ道具"と称される物があった。 さらにその説明書には、"ドラえもん"、"22世紀"という先ほど聞いた2つの単語が記されていた。 頭に埋め込まれた爆弾、会場からの瞬間移動、何らかのトリックを用いたものだと推測していたが、考えを改める。 おそらく間違いない。信じ難いことだが、この殺し合いは自身の理解を遥かに超える物のようだ。 「クク、ククククク…………」 ネウロが不適に笑いを浮かべる。 それは一時前の好青年と同一人物とは思えないほど、不気味な笑いだった。 その姿を見て、武は困惑しながらも真意を問いただす。 「お、おい、どうしたんだ?兄ちゃん…………」 「謎だ」 「謎の臭いだ」 「う、うわ……!?」 突如、武の顔が青ざめ全身から汗があふれ出す。 一時身を隠していた恐怖が再び顔を覗かせ始めた。 武の視線の先、そこにはスーツを着用し、禍々しい一対の角を生やした鳥のような頭の化け物が、 牙をむき出しにしながら、口から滴るよだれを手で拭っていた。 殺し合いという異常な状況下の中で、信用を置いていた人物の唐突な変貌に武は驚きを隠せない。 「た、た……助けtモ"ガッ!!」 思わず叫び声を上げて逃げようとした刹那、 目の前の化け物に頭を鷲掴みにされ、動きを封じられたまま口の中に片手を突っ込まれた。 見ると、化け物だった顔は先ほど会話していた青年の顔に戻っていた。 ・ ・ ・ 「おっといかん。我輩としたことが多大な謎の気配に、嬉しくなってつい戻ってしまった。 ……まあいい、事のついでだ。改めて名乗っておこう」 「モガモガモガ……ガッ!」 「暴れるな、ブタゴリラ」 武がなんとか拘束を振りほどこうと手や足をバタつかせていると、 不意に頭に衝撃を受けた。どうやら脳天をぶん殴られたようだ。 (カーチャンの拳骨より痛ぇ……) あまりの鈍痛に逆らう気力も失せ、目の前の化け物の言葉に耳を傾ける。 「―――我輩の名は脳噛ネウロ。"謎"を喰って生きている……魔人だ」 (ま……魔人?謎を喰う!?訳わかんねえ!) 「この殺し合いはまさしく謎に満ち溢れている。 底知れぬ"悪意"と"不可思議"な事象の数々…………。 フハハハハハ!素晴らしい!実に素晴らしいぞ!」 高らかに笑い上げながらも、武への拘束は緩めない。 その武は、"謎を喰う"を始めとしたネウロの理解し難い言動に混乱や焦りを覚えていた。 離れたい。この化け物と一緒にいたら、おそらく自分は殺されてしまう。 頭部を爆破された少女の映像が再びフラッシュバックする。 目前の恐怖から逃れようと、本能的に身体が動いた。 (畜生、くらいやがれ!) おもむろに自身のデイバックに手を突っ込み、指先に触れた物体を魔人の顔面に振り上げる。 デイバックから取り出された物体の正体は、月光を反射して輝く金属バット。 偶然にも彼が普段使い慣れている道具が綺麗なフォームを描きながら、余所見をしている魔人の顎に凶器として迫る。 ガキン!! 鈍い金属音が鳴り響くと同時に、確かに腕に感じる反動。当たった。間違いなく当たった。 頭を鷲掴みにしていた手が開かれる。同時に、武は魔人から離れるために、すぐに全力疾走を開始した。 ひょっとしたら殺してしまったかもしれないという不安もあったが、 それ以上に魔人に対する恐怖心が強かった。たとえ殺してしまったとしても、背に腹は変えられないと割り切る。 「な、何だよあの化け物……!一体どうなってr!?」 しかし、数メートルも走らないうちに足が止まった。その原因は、突如背中を襲った激しい衝撃。 痛みで次第に意識が薄まっていく。身体がいうことを聞かず、武はその勢いのまま前のめりに倒れんだ。 ☆ 「ただの鉄の塊で我輩に歯向かおうとは、身の程を知らぬようだな、このブタめ。 ……まあいい、反撃されたのは多少なりとも我輩の失態でもある。この程度で許してやろう」 気絶した武を引きずりながら、ネウロは平然と歩いていた。 武が振り上げた金属バットは確かにネウロの顎に命中していた。 しかし銃撃すらも致命傷にはなり得ない魔人に、その程度の攻撃が通用する筈がなかった。 あわれ金属バットは中心部分がひしゃげ、見るも無残に折れ曲がってしまった。 思わぬ反撃につい拘束を解いてしまったネウロだったがすぐに追いかけ、背中にドロップキックを決めたのだった。 しかしあくまで気絶させただけで、殺してはいない。 ネウロの力ならば、殺し合いに乗り優勝することは他の参加者と比べて容易いだろう。 彼には他人を思いやる気持ちも正義感も無い。むしろ人を甚振ることを趣味とする程の生粋のドSだ。 しかしネウロは武に申告したとおり、殺し合いに乗るつもりは微塵もない。 仮にもし殺し合いに乗り気であったなら、先ほどのドロップキックや拳骨の際に武の人生は終わりを遂げていただろう。 「平戸ロイヤルと言ったか。上質な謎を用意し、そこに我輩を招待したことは褒めてやろう。 しかし我輩の食糧源である人間を勝手に乱用し、このような催しで弄ぶ所行、少々おイタがすぎるな」 "魔界探偵事務所助手"脳噛ネウロ……その正体は、彼の故郷である魔界でも異種中の異種、謎を喰う魔人。 ある時、魔界の謎を食べ尽くしてしまった脳噛ネウロは、食糧を求めて人間界に舞い降りた。 そこで出遭った当時謎を抱えていた女子高生、桂木弥子を名探偵に仕立て上げ自身の隠れ蓑とした。 数々の犯罪のトリックを解いて犯人を暴き、弥子にその名誉を着せ、探偵事務所を設立。 謎を抱えた人間達を誘い出すことにより、ネウロは人間界で食糧の供給を得ていた。 彼の食糧である謎は、人間の悪意によって生み出される。 故に魔人ネウロにとって人間は、貴重な食糧源である。 さらに謎の味や量は、その謎の複雑さなどによってそれぞれ異なる。つまり謎の味や量は人によってそれぞれ。千差万別というわけだ。 人間は皆、謎を作り上げる為の力、そして無限の可能性を持っている、とネウロは評している。 ネウロは人間の一人も犠牲にするつもりはない。その犠牲になった人間が、良質な謎を生み出すかもしれないからだ。 卓越した思考力を持ち、それでいて程よく脆弱な種族。ネウロにとって人間は欠かせない存在なのだ。 しかし彼はまだ知らない。 呼び出された参加者の中に、本来の実力を制限された魔人に匹敵する力を持つ人間達がいることを。 呼び出された参加者の中に、人間を超越した者達がいることを。 良質な謎を食べてから間もないとはいえ未だ本調子とはいえない身体に、更に弱体化を施されたことを。 いや、気づいてはいるのだろう。魔人である自身が拉致され、殺し合いの一参加者にされたと理解した時点で。 そして剛田武との情報交換で、ネウロの中にある一つの確信が生まれていた。 「この会場内には、魔人である我輩すらも理解し得ない存在が蔓延っている。 未知なる参加者に未知なる支給品……さらに、より強大な力を持つ主催者。表と裏、二つの障害を処理しなければ、 この謎の完全な解決には至らないか。…………フハハハハ、面白い! もしやするとこの殺し合いこそが、我輩の捜し求めている"究極の謎"、もしくはそのヒントになり得るかもしれん!」 謎とは悪意を込めて作られた迷路のような物である。 犯罪のトリック暴きだけでなく、悪意を含んでいるならばパズルやゲームの様な物でも構わない。 つまり"一見脱出不可能な殺し合いから脱出する"という成果自体が、そのまま謎を解いたことになるのだ。 しかしネウロが謎を摂取するためには、ただ謎を解けばいいというわけではない。 謎を解いた後、それを生み出した者に敗北を認めさせなければ謎を喰うことは出来ない。 ただ殺し合いから脱け出すだけでなく、主催者の居所まで辿り着き勝利する必要がある。 (平戸ロイヤル、貴様は素直に負けを認めるようなタマではないだろうな。 だが貴様の用意した謎は必ず我輩が頂戴させてもらう………… 今のうちに精神的、肉体的苦痛に耐える準備をしておくのをオススメするぞ!) 傲慢に、豪快に、魔人が笑う。その手に脆い玩具を携えながら。 「いい加減起きろ。いつまで我輩に引きずられているつもりだ」 「あでっ!!」 ……そして、ジャイアン少年の運命や如何に。 【G-1 東部/1日目・深夜】 【脳噛ネウロ@魔人探偵脳噛ネウロ】 【状態】顎に超軽度の打撲、武を引きずっている 【装備】普段着、折れ曲がった金属バット 【持ち物】不明支給品0~2、ひみつ道具@ドラえもん 【思考】 基本:主催を倒し、謎を喰う 1:会場内の謎(爆弾や制限など)を解く 2:出来る限り人間を死なせない 3:一応、弥子とかも探しておく 【備考】 ※蛭編以前の時系列から参戦 【剛田武@ドラえもん】 【状態】精神疲労(中)、頭にたんこぶ二つ、背中にダメージ 【装備】普段着 【持ち物】不明支給品0~2 【思考】 基本:殺し合いから脱出する 1:ネウロに恐怖 2:のび太、スネ夫、出木杉、ドラえもんを探す 【備考】 【ひみつ道具@ドラえもん】 ドラえもん本編で登場するひみつ道具のどれか 詳細は後続の書き手に任せます 【金属バット@現実】 ただの金属バット 時系列順で読む 前へ:ミリオン待つだ 戻る 次へ:男の世界とはかくも難しいものなり 投下順で読む 前へ:ミリオン待つだ 戻る 次へ:男の世界とはかくも難しいものなり キャラを追って読む 行動開始 剛田武 ロイヤルボックス 脳噛ネウロ ▲
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(2010年05月28日) コミュをどうぞよろしくお願いします
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898 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/11/24(木) 23 11 04.46 ID ??? 60時間足らずで900レスか… お前ら本当にまとめの人を過労死させたくて仕方ないんだな… 899 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/11/24(木) 23 17 21.20 ID ??? それでも……それでもまとめの人ならやってくれる…… 900 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/11/24(木) 23 18 55.52 ID ??? なぁに、ただの年末進行と思えば・・・よくねえよ!w 901 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/11/24(木) 23 19 58.13 ID ??? つまりまとめの人を困らせる俺達がMKPやったんや・・・・ 902 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/11/24(木) 23 21 01.27 ID ??? ジャーム襲来の1/2以下の速度だ、大丈夫、きっと、きっとw スレ295
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発言者:凶剣 対象者:真我 黒白のアヴェスター最終章『堕天無慙楽土』後編②におけるワンシーン。 流転する神座を巡る世界において、代替わりを懸けた初の戦い。 神座万象シリーズにおける初の『神座闘争』に幕引く凶剣の宣告。 天地を埋め尽くす無限数の真我を総て切り伏せるマグサリオン。 二元論の法則が流出する宇宙の“みんな”を殺し尽くし殺戮の荒野をもたらしたが、“マグサリオン”が奉ずる魔道だけでは、神の掌を崩し落とすに足り得なかった。 死の安息が存在しない呪いの蔓延る世界で数多の挫折を経て、神座を創りあげた絶対なる神格に吠え面をかかせることは、既存の理屈に則った方法では絶対に成し得ないからだ。 神はただ、待つだけでよかった。 ここに来て凶剣が予想だにしない方法で覇道に目覚めて、己を打ち倒して座を握るのであれば良し。 “みんな”の中から生まれ出て来る、新たな覇道の資格者に神の座を譲り渡す。それもまた人の紡ぐ綾模様だと。 眼前の取るに足らない邪魔をわざわざ退ける必要など既に無く、もはや勝負ですらない茶番を前に、始まりの女神は淡々と語る。 よって不都合はない。おまえが今から思いもしなかった手段で覇道に目覚め、私を倒すなら結構な話だ。 ……ああ、一向に構わんとも。大局的には何ら変わらず、喜んで受け入れよう 惨たらしい最期を叩き付けても理の内、女神の笑みを凍らせるのは不可能。 にも拘わらずマグサリオンは、依然と不敵な態度を崩さない。 母たる真我から脱却し、我として立つには、まず掌から脱しなければならない。 故に男はあくまで己の意志のもと、神を頼まず旧世界から脱却を果さんとする。 貴様の許可など仰がない。 俺が俺のためにだけに、刃を研ぎ上げ振るうんだよ 真我の評するマグサリオンの殺意偏重主義、己に課した殺戮の戒律は、億万の暴窮飛蝗、那由他の真我と対峙した事で、更なる進化を確立させた。 無限に生まれ出てもらおう。俺の殺意に触れる俺の民に そこから語られる無慙無愧の法。失笑さえ交えて告げる体制は、民の放置に近かった。 滅尽に拘るのは貴様を潰すまでの話だ。事後は好きにさせればいい。 どうせ人は勝手に死ぬし、勝手に生まれて勝手に争う 人は勝手に死ぬし、勝手に生まれて勝手に争う。 マグサリオンらしい冷厳な達観は、邪神とまでは言い難い。 しかし適当すぎる統治だろう。あえて確かめるまでもなく、聞いた十中十人がふざけているのかと言うはずのものだった。 証拠に真我も呆れ返っていた。己の暴政を棚に上げて、マグサリオンの無責任さを糾弾する。 覇道とは統べること。善かれ悪しかれ、斯くあるべしと他者に示す理想がなければ始まらん。おまえの祈りはしょせん自分にしか向いておらず、傍から見れば寝言以下だ だから、これが初めて真我の見せた動揺だった。 分かっているとも。俺もわざわざ、七面倒くさい玉座を欲したいとは思わん ……なんだと そして、不変なる絶死の凶剣は神の首筋に刃を立てる。 座に至るのは俺であって俺ではない。 震えて死ねよ、貴様に特大の挫折をくれてやる マグサリオン!マグサリオン! -- 名無しさん (2021-08-15 22 20 10) 頻繁な編集でいじくり回す前にプレビューを使うのをおすすめするぞ -- 名無しさん (2021-08-15 23 49 14) アイオーンのシータはマグの吠え面も見たいって言ってたけど、オリジナルのシータもちょっとはそう思ってたのかな -- 名無しさん (2021-08-16 17 15 26) 真我の代理とはいえ、どっちが転んでもOKみたいな綾模様的性質はあるのかなぁ。 -- 名無しさん (2021-08-16 17 33 08) 私は私だ真我なんかの代理じゃない、がずっと本音だから無いだろう -- 名無しさん (2021-08-16 17 54 46) あそこの発言は全員本人が絶対言わないようなことやろうから、シータが絶対言わないことやろ→君の吠え面も見たいんだって -- 名無しさん (2021-08-16 19 50 37) ある意味「一緒にぶっ倒すぞぉ!!」みたいなもんか -- 名無しさん (2021-08-16 22 47 17) 最大の挫折はミトラの計画を考えて想像すると。善悪流転により強力な覇道資格者を産みアイオーンの兵士にすることが目的、でも結果は覇道資格者ではなくマグサリオンの集めた記憶の集合体というバグ、しかも二次災害でコウハとあの子に干渉された為に次代を待てなくて詰んだ。ミトラの計画してた二元論世界の意図やらも含めてご破産にしたってことと解釈してるかな -- 名無しさん (2021-08-17 01 11 01) 放任主義で外装人格任せの無責任さの一方、真我に挫折を叩きこみ、みんなの祈りを繋げる誠実さはあるのがなんとも -- 名無しさん (2021-08-17 01 14 48) 兄者に恥かかすのもちゃんと達成したし、有言実行のできる男 -- 名無しさん (2021-08-17 13 32 59) そもそもマグサリオンに覇道とか無理な話だしなぁ -- 名無しさん (2021-08-17 15 14 50) あれから相当な時間が経ってるだろうにシータの想いをめっちゃ大事にしてくれてるんだなマグ -- 名無しさん (2021-08-18 00 02 02) 読者視点だと終章とそれ以前は連続した話だけど、マグ視点だと聖王領メンバーも七大魔王も遠い過去の人たちなんだよな…斬った人たちのことは理解しただけでなく余さず覚えてる辺り、スィリオスの愛を継いだだけある -- 名無しさん (2021-08-18 02 28 28) 自らの起源を思い起こした最初の大戦で交わった原初の強者達との邂逅で得た者の記憶を一欠片も忘れず、黒幕に吠え面をかかせる為に幾星霜の時を超えて結実させるとかマジでヒーロー -- 名無しさん (2021-08-18 10 26 58) 「貴方はまだ、原初の願いを覚えていますか?」≪◉»//|\\«◉≫「忘れてない。」 -- 名無しさん (2021-08-18 12 18 18) しかも戒律でもなんでも無いんだぜそれ、誠実さの塊だよ -- 名無しさん (2021-08-18 12 23 49) ほんと初見だと「実は真面目で存外臆病なヤツ」なんてわからんなこの男は -- 名無しさん (2021-08-19 07 54 04) と言うかアイオーンシータがキッチリとミトラに報復をくれてやったと知ったら嬉しさのあまり気絶するのではなかろうか -- 名無しさん (2021-08-19 23 09 01) 掛け替えのない唯一無二の対だもんなぁ。ヒロイン?レースって現状誰が先頭なんだろ。クインはレース途中から離脱して父兄参観に回るというウルトラcC決めたけど -- 名無しさん (2021-08-20 18 00 15) フレデリカとシータの睨み合いの中爆走してくるバフ -- 名無しさん (2021-08-21 14 32 43) 分厚い口紅にピチピチのウェディングドレス来て全力疾走しながらマグの胸に迫るバフが見える見える。 -- 名無しさん (2021-08-21 14 54 10) バ「マグサリオンマグサリオンマグサリオン!!俺と結ばれて俺になれぇぇぇぇぇぇぇ!!」 -- 名無しさん (2021-08-21 15 09 09) 以前どこぞで見た「レースしてたらゴールからマグが剣構えて突撃して来る」がマジでそれっぽくてダメだったw -- 名無しさん (2021-08-21 16 42 58) だが、萌え豚ズにとってはご褒美である -- 名無しさん (2021-08-21 17 41 37) アルマはカイホスルーと二人三脚でゴール目指しそう -- 名無しさん (2021-08-21 18 51 08) 他のみんながマグに殺し尽くされるまで待ってからゴールまで歩いていく亀役のシータちゃん。なお本人としては殺されるのが本望 -- 名無しさん (2021-08-22 00 56 04) 息子さん「なんやこの糞みたいな徒狂走…やはり私が開催しなければならない」 -- 名無しさん (2021-08-22 08 12 54) ライル「(やりたく)ないです。」 -- 名無しさん (2021-08-23 09 29 36) ジューダスはノリノリで参加して、リリスはやれやれと言いつつサタとジューダスに付き合ってくれそう -- 名無しさん (2021-08-24 12 41 12) アストはノウくんと二人三脚してね -- 名無しさん (2021-08-24 18 39 51) ノウくんの両サイドにはサタ様最推しの天使と、百貌の蠅系女子が見事に挟まってるからな -- 名無しさん (2021-08-25 00 55 01) けど結局クインちゃんなんだよなぁ -- 名無しさん (2021-08-25 17 37 08) 結局、マグはクインの事どう思ってたのか…いや聞くのは無粋か(どうあれ殺す -- 名無しさん (2021-08-25 20 53 08) 扱い辛い剣だが気に入った。って感じじゃないかな?最後の一枚絵からして片時も離してなさそうだし -- 名無しさん (2021-08-25 23 28 38) 神剣の祈りを束ねる機能も外装の構築に一役かってるんでないかな。 -- 名無しさん (2021-08-25 23 37 01) 個人的にはパンテオン最終章で『母上』呼びしそうなイメージ。そういやワルフラーンの事を『兄者』と呼んでいる辺り幼少期は勇者の弟という最上級階級層的な(そう振舞うとは言ってない)立ち位置にいたんだよね -- 名無しさん (2021-08-26 11 12 30) ↑3剣手放さないのは第2戒律があるからじゃない? -- 名無しさん (2021-08-26 21 14 39) ≪◉»//|\\«◉≫「俺は勝手にする、だからお前らも好き勝手に生きて死ね」(; 🔵‿ゝ🔴)「ファッ!?」 -- 名無しさん (2021-08-29 06 20 06) クインちゃんの事は「役に立つ道具」以上には思ってないのでは?悪い意味じゃなくて、クインちゃん自身が「使いにくい道具でありたい」とそう願ってるんだし -- 名無しさん (2021-08-29 08 52 30) 寧ろマグサリオンにとっての最上の親愛の示し方だろ、使い続けてやる、使い倒して、使い潰すまで使い続けると決めてるんだから -- 名無しさん (2021-08-29 16 52 33) そういえば…最初に使ってた剣、どこ行ったんだっけ? -- 名無しさん (2021-08-29 20 45 50) ↑ナダレ戦後に折れたよ -- 名無しさん (2021-08-29 21 00 50) ↑剣「やっと解放される・・・」 -- 名無しさん (2021-08-30 01 09 09) ↑孔雀王「置いてかないで…」 -- 名無しさん (2021-08-30 01 34 31) ↑君も同時期に円満退社したやないか -- 名無しさん (2021-08-30 01 48 35) 結局謎のままのヤクザスーツ。マグちゃんの絵見た感じ座に座った時も鎧姿だろうし、外装人格と同じで総体の一部を観測してそう見えるだけなのか(二天はともかく一天にスーツはなさそうだが)・・・フレデリカの服を着たバフラとかとんでない観測される時もありそう -- 名無しさん (2021-08-30 09 01 39) バフラ「これならばよりマグサリオンに近くなると聞いてな!さぁ戦えぃ!」 -- 名無しさん (2021-08-30 11 53 14) 息子と対面する為に新調した -- 名無しさん (2021-08-31 02 09 16) サタ様の萌え豚ならぬ親バカと化した無慙無愧 -- 名無しさん (2021-09-03 15 16 03) スィリオスの覇道の濃度結構高いよね堕天奈落 -- 名無しさん (2021-09-11 22 10 19) マグサリオン自体がスィリオスの影響大きく受けてるし、親和性が高いから堕天奈落も影響受けてそう。 -- 名無しさん (2021-09-12 11 09 40) スィリオスの追い求めた数多の笑顔と、ありふれた日常がもたられている治世だからね(街中での喧嘩、お薬、ボディチョetc…) -- 名無しさん (2021-09-13 13 43 06) むしろマグの殺意が流れ出してるのにあの程度で済むあたりスィリオスが凄いのかもしれない -- 名無しさん (2021-09-13 14 09 45) まああそこは堕天奈落でも末期且つ底辺でもあるしなぁ。悪を喰らう悪の時のスィリオスも入ってるし、喜び=欲望と繁栄と罪罰って他の覇道で指向性与えられてる感じだし -- 名無しさん (2021-09-13 14 18 35) 実力も成し遂げた成果も正しく神域そのものだろうけど、マグはあくまで人として一矢報いたという事がわかるよね。だからこそズルワーンも安心して後を託したんだし -- 名無しさん (2021-10-24 20 27 27) 座の世界においてあらゆる意味で異端だよなぁ… -- 名無しさん (2021-10-26 19 17 00) 不死の地獄と比べたら悪の楽園は文字通りの楽園なんだろうな -- 名無しさん (2021-11-07 10 52 47) まあうん、人として生きれば文明起こって最後は腐り、腐った果てにまた文明が起こるから二元論よりは遥かにマシよね……明星が座の改良じゃなく解析に舵きらなくて良かったよねいやマジで -- 名無しさん (2021-11-07 18 49 36) 1→2→3と6→7はまあ順当に良い世界になってるって感じだ、その世界のアレな部分に怒りを持った奴が次代を作ってるおかげで。3→4は外からなんか来たせいで改良云々どころじゃないし、5→6は次代がアレだからな…… -- 名無しさん (2021-11-07 20 12 34) 善悪、大罪、天狗道とかは精神に強い影響がある故のタチの悪さはあるけど、アムリタは肉体的影響と始まりの座標への本能位だが、そんなん関係なく精神病むに決まってるだろ!って理だから酷い -- 名無しさん (2021-11-07 20 40 45) まぁ、水銀と波旬は滅ぼして自然放置だろうからな。個人的に得心したのは3→4の流れ。なんで超古代文明滅ぼして現代伝記と思うが、現実に準えると現代(永劫回帰)として見た時、オカルトで言われるアトランティスとかムー大陸という消えた古代文明に当たるのが悲想天なんだよな。イカベイとかで言われる空飛ぶピラミッドもこれだし良くできてるよ -- 名無しさん (2021-11-07 20 42 20) イカベイは外伝作品だけど、神咒や他の神座世界の様相を窺える描写があったのがファンとして嬉しかったな。水銀の人間時代も早くみてみたいもんだ -- 名無しさん (2021-11-09 18 41 01) メトシェラが求道と覇道ができる前の存在ってのも、アヴェスターのバフラ関連で回収されたし結構重要なワード多いのよね。けっこうグレーな発言だけど、まんま受け取ると並行宇宙前だから3天の背教徒の成れの果ての可能性もあるんだよなぁ -- 名無しさん (2021-11-09 18 57 43) クイン(ヒロイン)とマグサリオン(ヒーロー)が手を取り合って悪を討つ。よし王道だな! -- 名無しさん (2021-11-10 19 01 29) フレデリカ「お待ちください、ヒロインはお義母様ではなくわたくしです」 -- 名無しさん (2021-11-10 20 45 09) どんだけミトラさんに悲しき過去…があって暴虐を働いても最終的にこれに繋がるからある意味安心感があるアーディティヤ -- 名無しさん (2021-12-31 13 52 32) アムリタ世界のあまりの酷さに掌クルーが大転墜起こしまくってる件 -- 名無しさん (2022-02-21 07 55 33) まぁ弄ばれたマグサリオン他アヴェスター世界の住民は何の関係も無いから・・・ -- 名無しさん (2022-02-21 09 50 54) いやお隣というか前世だから関係ありまくりやん。アヴェスターの焦点となった父兄が零の影響下にあったんだし -- 名無しさん (2022-02-21 11 57 18) 頑張ってたのは理解した。でもそれはそれ、これはこれだから。黒円卓の面子に水銀だって苦労したんだから許してやろうとよ…みたいな事は言えんがな。 -- 名無しさん (2022-02-21 12 16 38) だからみんなの怒りを買ってヤクザに大切な「あの子」を前線に引っ張り出されることになったんですね -- 名無しさん (2022-02-21 13 22 37) ミトラ「ふざけんなてめ・・・ゲフンゲフン。ほ~ら優しいお姉さんだぞ~(綾模様スマイル)」パン君・コウハ「なにこの人・・・」他の悪役も死ぬ直前や死後?はそれなりに報われてるからセーフ -- 名無しさん (2022-02-21 15 30 40) 神座の流転の影響が我々にも?(掌クルー -- 名無しさん (2022-02-21 16 01 15) (死ねなくて苦しい人に)死ねよ(実際に殺す)特大の挫折をくれてやる(もうこれ以上の挫折は無い) もしかして、こうだった? -- 名無しさん (2022-03-05 19 39 26) ≪◉»//|\\«◉≫「哀しき過去があろうがなかろうが、殺す」 -- 名無しさん (2022-03-05 19 43 54) 綾模様おばさんじゃないが大局的に見ると真我も他と寸毫程の差異無く平等に殺戮(きゅうさい)対象なんだよなぁ -- 名無しさん (2022-06-04 18 01 22) 今にしてみると、特級の慈悲でもあるよね -- 名無しさん (2022-06-20 09 51 06) 訳:行くぞみんな!ぶちかますぞォ!! -- 名無しさん (2022-07-05 22 06 51) マグサリオンほど人を殺して人を愛して人を掬い続けたヒーローはそういないだろうな -- 名無しさん (2022-07-27 08 59 12) このボイスが聞けるようになるの楽しみ! -- 名無しさん (2022-11-17 18 05 19) お隣さんちのトリックスターが言ってた「美辞麗句を並べても結局殺している」についてずっと悩んでいたのだが、殺すことが救うことであることが紛うことなく一致しているヒーローを出されて、感動したな -- 名無しさん (2022-11-17 19 42 19) 結局殺すけど、お隣さんと違って自分の快楽ではなく手っ取り早く相手を救うために殺してくれるからマジヒーロー -- 名無しさん (2022-12-23 14 00 34) 手っ取り早くじゃなくて、殺すという方法しか知らないだけだろう。本人もそれじゃ駄目と思うだろう。 -- 名無しさん (2022-12-23 15 34 55) 本人が1番駄目だと思ってるしね、まぁそれを卑下しないし顧みないから無慙無愧なんだが -- 名無しさん (2022-12-23 16 09 55) 伊藤さんここまで収録終わったのかな? -- 名無しさん (2023-03-03 20 13 31) マグサリオン自体はボイス他の人に比べて特別多いキャラではないから、あり得るけども。昔のlightは収録分けてたな。もちろんシナリオ完パケしてないとか、黒白とは事情が違うけども -- 名無しさん (2023-03-04 02 12 37) ここで真我がブチ切れてたら罰の内容次第では神座世界ごと零の餌食になってたかもしれないから危うい状況でもあったんだよ -- 名無しさん (2024-04-11 09 40 38) 名前 コメント
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登録日:2021/09/20 Mon 02 16 56 更新日:2024/03/24 Sun 21 04 14NEW! 所要時間:約 38 分で読めます ▽タグ一覧 18禁 R-18 おねショタ どうしてこうなった もんむす・くえすと! アリスフィーズ エロゲー エロ同人ゲーム ゲーム モンスター娘 ルカ 感動 所要時間30分以上の項目 用意したティッシュで涙を拭いて結局精液も拭った 青姦 魔王まんこ イイハナシダッタノニナー 「人間はこんなに汚い連中なのだから、虐げても構わない」 「人間はこれだけ悪辣なのだから滅ぼされても仕方ない――」 「そんな理由を探しに、自分を納得させたかったのだ。」 「しかし、当てが外れてしまったようだな」 注意 本記事には18禁要素が含まれます 【概要】 【そこに至るまでのあらすじ】 【主な登場人物】 【詳しい経緯(ネタバレ注意!)】 【解説】 【概要】 「しかし、貴様は童貞なのだろう?」とは人気モンスター娘系逆レ同人ゲーム『もんむす・くえすと!』の名言にして迷言であり、人々が驚愕し、我に返り、納得する瞬間である。 【そこに至るまでのあらすじ】 人と魔物が共存できる世界を目指して旅をする少年、勇者ルカ。 そんな彼の動向を見守り、旅に同伴する美女、魔王アリスフィーズ16世。 彼らは今、ついに魔物たちの本拠地、ヘルゴンド大陸へと向かうため、神鳥ガルーダを蘇らせるべくオーブを集めていた。 しかし、神鳥の卵を持っていたのは魔物ではなく人間のテロ組織「イリアスクロイツ」、そしてルカにとって因縁の相手であり、嘗ての父の親友、ラザロであった。 【主な登場人物】 ◇ルカ 「誰も怨まずに立派な勇者になるのよ」という母ルシフィナの遺言を元に勇者を目指す少年。 ただし出発の日に女神の洗礼を受けられなかったがゆえにニセ勇者(*1)。 魔物、それを率いている魔王を倒すのではなく「人間と魔物が分かり合える世界」を目的としている。 ここまでの道中で多くの人や魔物を助け、心身ともに順調に(ニセではあるが)勇者として成長している。 基本的には明るく前向き、お人好しな楽天家だが、かなり暗い生い立ちの持ち主。 彼の父、マルケルスはかつて魔物に脅かされる人間を救うために勇者として旅立ったのだが、いつしか道を間違え、魔物根絶を目指す犯罪組織「イリアスクロイツ」を結成。 人間を苦しめる魔物はおろか、人間に対して有効的で共存を果たしている魔物たちを含めて無差別にテロ行為を繰り返すという愚行を重ねていたが、因果応報と言うべきか、魔物達の報復に合って殺害されたという。 そして母親ルシフィナはイリアスヴィルという村で幼いルカと共に暮らしていたが、流行り病にかかり死去。 幼いルカは母の命を救うため村人たちに助けを求めたが、当時のイリアスヴィルは閉塞的な村社会だったため、よそ者であったルシフィナ達は見捨てられた(*2)。 旅立ちの頃はスライム娘一人追い払うのに全力を尽くすほどのへっぽこ勇者だったが、この時点での彼は成長を重ね、並の人間では遠く及ばない剣の技量を持ちながら、「風・地・水・火」の四精霊との契約を果たしたことで圧倒的な実力を持っており、各魔物種族の頂点であるクイーンクラスの魔物をも下すほど。 しかしその信念ゆえか絶対に殺しを良しとせず、どんな魔物が相手でもアリスから授けられた愛剣「堕剣エンジェルハイロウ」によって封印するにとどめていたのだが…… ◇アリス 現役の魔王にして旅のグルメ。本名アリスフィーズ・フェイタルベルン。 ラミアのような外見をしており、上半身はスタイル抜群の紫肌の美女だが下半身は長い蛇のような尾を持つ。 魔王アリスフィーズとしては16世で、22歳と若い。 歴代の魔王達の中でもトップクラスの実力を持つ最上級妖魔。人前に出る際には騒ぎにならないよう人間の姿へと変身している。 「人と魔物の共存」を掲げるルカに興味を示し「その化けの皮がはがれる瞬間が来るのを見届けてやる」と嘯きながら彼の旅に同行。 「同行はするが協力はしない。他の魔物に屈することがあれば容赦なく見捨てる」という約束の元、魔物との戦いには基本的に力を貸すことはないが、何のかんので彼に対して剣の修業を付けてあげたり、旅の指針にアドバイスをしたりと面倒を見てくれている。旅費は全てルカ持ちだけど。 口癖は「ドアホ」で、魔王らしく誰に対しても尊大な態度。しかし根は真面目で非常に繊細な性格の持ち主。 魔物でありながら人間に対してもフラットな目線で接しており、若いながらに為政者たる魔王としての素質を持つ。 それ故に魔王でありながらルカからも信頼されている。 そんな彼女にもルカと同じく自分を縛るような辛い過去があり…… ◇ラザロ ルカの父、勇者マルケルスのかつての仲間。 ルカが産まれる前にマルケルスと共に魔王を倒す旅をしていたが挫折。魔物達にテロ行為を行うようになってしまう。 マルケルス亡き後のイリアスクロイツを引き継いで犯罪を繰り返していたが、この度その息子、ルカと改めて向き合うことになる。 【詳しい経緯(ネタバレ注意!)】 長い旅の末に4つの精霊を契約を終え、勇者としてさらなる成長を遂げたルカ。 しかし最後の精霊である火の精霊サラマンダーとの契約には骨を折り、重傷を負った所をアリスに運んでもらい、宿に連れられて休むことに。 しかし、その宿屋で眠りについたルカは妙な夢を見た。 ルカが見た夢の全貌 「母様…母様…」 「ごめんなさい……母様……」 どこか聞き覚えのある少女の嘆きの声により、意識だけ覚醒したルカは、奇妙な光景を目にした。 先ほどの少女が牢の中に閉じ込められており「母様……!ここから出して!」と泣きながらガンガンと鉄格子を叩いている。 普通の少女が叩いたところでどうにもならなさそうな鉄格子だが、その鉄格子には特別な封印の力が込められているようだ。 そして鉄格子の外には彼女を閉じ込めた張本人である彼女の母親がいた。ルカは見ただけでこの女性を魔王だと悟った。 一見「牢の中に実の娘を閉じ込める」という虐待まがいなことをしているようだが、娘を見る魔王の視線には慈愛が籠っていた。 魔王は娘に「しばらくの間ここで大人しくしてなさい」「アリス、強く生きるのですよ」と語り掛け、その場を後にした。 娘に別れを告げ、謁見の間に向かう魔王の元に部下である妖狐が駆け寄る。 その妖狐はルカもよく知る妖狐たちの長、たまもだった。 たまもは「今この魔王城に勇者が魔王様の命を奪いにやってきている。会わせることはできない。」と懸命に魔王を止める。 たまも曰く、魔王の力は強大で地上において及ぶものなし、人間の勇者では一太刀浴びせることも叶わないはず。しかしこの魔王はあえて勇者に殺されに行っているというのだ。 自らの死をもって魔物と人間の争いを止めるために―― 魔王は自分の命を守るために行く手を阻むたまもに、不意を突くようにして「眠りの魔眼」を発動。 「どうかあなたも平和な世の中に生きて……そして、幼くして母を失うことになるアリスを支えてやってくださいね。」 そう言い残し、魔眼の力で眠ってしまったたまもを後にし、自らを討たんとする勇者たちの元に赴く。 「まさか……魔王も、人と魔物の共存を願っていたなんて……」 「ちくしょう、なんだよ……こんな後味の悪い終わり方しかなかったのか……?」 「魔王は邪悪な存在じゃなかったとはな……だがこうするしかなかったのじゃろう……魔王も、我々も……」 「己を犠牲にして人間と魔物の共存を成し遂げようとした魔王……その信念、私たちが継いでいかないと」 そして念願の打倒魔王を成し遂げた勇者達に、喜びの色はなかった。 魔王の思いは無事彼らに受け継がれていたのだ。 自らの命を差し出してまで共存を訴えてくれた魔王の意志を引き継ぎ、平和な世界を築こう。 勇者たちがそうやって新たな決意を抱いていると―― 幼い少女が――魔王にアリスと呼ばれていた――魔物の少女が勇者たちの元にやってきたのだ。 勇者たちは「自分達はもう敵じゃない。もう魔物と人間は争い合ったりしないのだから――」と語り掛ける。 しかし、その時だった。 「よくも……母上を……」 「殺したなァァァァァ!!」 激情と共に魔力を暴走させる少女。 眩い閃光に包まれる勇者一行―― ――ルカはそこで目が覚めた。 目が覚めたルカはアリスに「いつまで寝ぼけているつもりだ」とボヤかれるも、次なる旅の目的について話し合う。 ルカはアリスと呼ばれた魔物の少女が出てくる夢の内容と、目の前にいるアリスについて思う所はあったものの、特に言及はしなかった。 まず第一の目的である四精霊との契約を果たした。 次の目標は四精霊の力を使いこなすこと、そして魔物達の本拠地の魔王城がそびえたつヘルゴンド大陸に向かうこと。 そしてヘルゴンド大陸に行くためには神鳥ガルーダの卵を孵化させる必要があり、そのためには世界中に散らばる6つのオーブを集める必要があること。 ルカたちはこれまでの道中でいくつかのオーブを集めていたため、残るオーブを集めようと町を後にした。 オーブ集めの冒険については中略するが、多くの困難を乗り越え、ついに6つのオーブをすべて集めたルカ。 後はガルーダの卵を孵化させるばかりだったが……神鳥の祠に行っても、そこには卵も何もなかった。 奪われた卵 まさかもう孵化してしまったのだろうか、と疑問に思うルカだったが、6つのオーブを捧げない限り孵化することは絶対にない、と断言するアリス。 一体どこに行ってしまったのだろう…と、悩んでいると、物陰から人の気配がする。 誰かいるのかとルカが尋ねると、一人の戦士が木陰から姿を現す。 「なんだ人間か」と胸をなでおろしたその男に、ルカは名前を尋ねた。 「俺はイリアスクロイツの団員だ!聞いて驚くな、幾多の魔物どもを八つ裂きにしたルプトンとは俺のことだ!」 次の瞬間、ルカは衝動的にルプトンと名乗る男の襟首をつかみ、近くの大木に押し付けていた。 ルカの全身に地の精霊がもたらす剛力が流れ込み、押し付けられた大木がぐらぐらと揺れ、男の身体がきしんだ音を立てる。 「やめろルカ!殺す気か!」と制止するアリスの声もルカには届かない。 助けを求める男の声を無視し、ルカは問い詰める。 「本当か……?」 「うぐ……な、なにが……」 「魔物をたくさん殺したってのは本当なのか!?」 「そんなに簡単に魔物が殺せるわけない、調子に乗ってホラを吹いただけ」と息も絶え絶えになりながら否定する。 それを聞いたルカは少し冷静になれたようで、男を解放する。 ルカの強さに恐れをなしたその男は一気に媚びた態度を取り、言われるがままに事情を説明する。 先日イリアスクロイツのメンバーがこの祠で巨大な卵を発見。 化け物の卵なんて壊してしまおうとその場で卵を叩き割ろうとするが、どれだけやっても卵には傷一つ入らなかった。 仕方ないので次の機会に卵をイリアスクロイツの本部に持ち帰ろうという話になったのだが、その男は遅刻してしまい、先ほど祠に付いた時には既に卵が運ばれてしまった跡だったという。 要するに今ガルーダの卵はイリアスクロイツの本部にあるのだ。 そこまで白状したルプトンと言う男はその場から立ち去った。 アリス曰く人間の力で神鳥の卵を破壊することは不可能とのこで、そのことに関して恐れることはない。 なら話は早い。イリアスクロイツの本部に行って取り返してしまえば済むことだ。 そう思ったルカだったがアリスが「今の貴様が行くには不安がある。余が代わりに行ってやろうか?」と申し出る。 珍しい申し出に驚くルカだったが「心配無用。相手はチンピラ同然の連中なんだ。四天王やポセイドネスに比べれば紙クズ同然の奴等さ」と断る。 心配無用と語るルカの彼らしくない乱暴な物言いにアリスは眉を顰める。今の彼女が案じているのはルカの身ではない。 今の精神状態のルカが、身内の恥として憎んでいるイリアスクロイツに乗り込んでしまえば、人を殺しかねない。彼女はそのことを心配していたのだ。 ルカは少し口をつぐむが「親父は親父、別の話として割り切っている」と述べ、結局いつも通りルカ単独でイリアスクロイツ本部に向かうこととなった。 卵の行方をめぐり、精神的な危うさも見せたルカは卵を取り返すべく、それを奪い去ったイリアスクロイツの本部に単身で向かう。 「マルケルスの息子ルカがラザロに会いに来た。」 初代総長である父の名前を出すだけで、本部には意外なほどあっさりと迎え入れられた。 案内された先は地下に作られた大きな広間。 そこいたのは巨大な卵、そしてその卵と向き合う男、総長のラザロだった。 語られるマルケルスの真実、憎悪を燃やすラザロの顛末 「やっぱりお前さんだったか」 ラザロがルカと会ったことは一度しかなかったものの、彼はとっくにルカがマルケルスの息子だということは見抜いていた。 曰く「あいつとは棒切れ振り回して野原を駆けまわってた頃から何十年もの付き合いだった」「マルケルスのガキの頃にそっくり」とのこと。 そして今度はラザロが尋ねた。「目的は何なのか。マルケルスの復讐に来たのか」と。 「復讐……?親父の?何のことだ、それ……?」 父マルケルスは魔物に殺されたのだ。 その原因はイリアスクロイツの活動にあるが結局は父の築いた組織、完全に自業自得であり、誰かに償わせるつもりはない。 首をかしげるルカを見てラザロは「お前は何も知らないんだな」「実の息子にまでそう思われているとはマルケルスも浮かばれない」と鼻で笑う。 混乱するルカにラザロは真実を告げる。 確かにマルケルスは“表向きは”魔物に報復で殺されたことになっている。 しかし実態は違った。 「……お前の親父を暗殺したのは、この俺だってことさ。」 一瞬にしてルカの視界が暗転する。 理解が及ばず困惑するルカを、ラザロは歪んだ笑みで嘲笑う。 掠れた声で何故そんなことをしたのかルカが問うと、ラザロは真実を明かす。 「マルケルスは団長でありながら組織を裏切ったのさ」 「魔物根絶という理念を放棄し、影でこっそり魔物どもを保護してやがった……」 「だから俺が粛清してやったんだよ!魔物の仕業ってことにして極秘裏になぁ!!」 イリアスクロイツ結成当初、マルケルスは本気で魔物を根絶しようとしていたはずだった。 しかし行動を共にしていたはずなのに、マルケルスはラザロも気付かないうちに変わっていた。 攻撃予定のアジトから事前に魔物を逃がしたり、わざと情報を漏らしたり、挙句の果てには魔物の集団を移住させたりと、いつの間にかイリアスクロイツの暴走から魔物達を守る立場になっていた。 「そんな……!親父は魔物を憎んでいたはずだ……!」 「ああ、俺もそう思っていたぜ!魔王城の一件以来、俺もマルケルスも修羅になったはずだったんだ!」 「魔物への復讐と根絶のためだけに生きる、復讐の権化にな!」 怒りに身を震わせながらラザロは話を続ける。 ルカは父について「魔王退治を目指していたが途中で挫折した」としか知らなかったが、かつてマルケルスは勇者として剣士ラザロ、そして老魔法使いマーリン、女僧侶カレンと共に平和を夢見て世界を旅したパーティだった。 そして実際に魔王城に辿り着き“込みいった事情”こそあった物の、とにかく魔王を倒すことに成功した。 (そんなまさか……) それを聞いて思い出したのは、かつてルカが見た奇妙な夢。 アリスらしき少女の母親が勇者に倒される夢。 あれは現実に合った夢だったのか? そしてあの夢に出て来た勇者こそが父マルケルスだったのか? つまりアリスの母親を殺したのは――魔王を倒した父の目の前に現れたのは―― 「だがな……魔王を殺った瞬間、次の魔王が現れたのさ。」 自ら命を差し出した、全く戦意を持たなかった旧魔王と違い、新しい魔王の力は圧倒的だった。 暴走と共に発動された圧倒的な魔力により、何もわからないままマルケルスもラザロも瀕死の重傷に追いやられ 老魔法使いのマーリンは首がねじ切れ、女僧侶カレンに至っては上半身を引きちぎられた。 「俺もマルケルスもなぁ、カレンに惚れてたんだぜ。」 「それを魔王は、俺たちの目の前で引き裂きやがったんだ!まるで、紙クズを引きちぎるみたいになぁ!」 やはりあの夢は現実にあったことだったのだ。 あの時乱入した魔物の少女はアリス。 幼い彼女が繰り出した一撃でラザロたちは瀕死に、仲間二人は命を落とした…… その後、何とか生き延びたマルケルスとラザロは、修羅と化した。 しかし魔物への憎しみを滾らせながらも、魔物と正面から戦うことを放棄した。 もうまともに戦える身体ではなかったし、何より格の違いを見せつけられたからだ。 そして非合法の暴力を使って魔物を排斥する、テロ組織イリアスクロイツを結成したのだった。 しかしラザロが知らないうちにマルケルスは変わってしまった。魔物を排斥するどころか、保護するようになるなんて…… あいつはすっかりイカれてしまった、元同志として俺は悲しい。 ラザロはそう嘆いた。 ルカは振り絞るような声で「親父は……イカれてなんかない」「人と魔物は共存することができる」と訴える。 しかしラザロは激しい剣幕で否定する 「――できねぇってんだよ!人と魔物は断じて相容れねえんだ!」 「たとえ友好的なツラをしてる魔物がいたとしてもそりゃ向こうの気分の問題なんだよ!」 「奴等は紙クズみてぇに人の身体を引き裂くことができるんだぜ!俺はそれを身に染みてわかってんだ!!」 しかしルカは「向こうがそういう力を持っていたとしても共存はできるはずだ」と言い返すが、ラザロはさらにそれを「それは強者の理屈」と否定。 魔物は気分次第でいつでも人間を引き裂ける強大な存在。 ルカのようにどんな魔物とも渡り合える強い人間はまだいい。だがちっぽけな人間がなぜそんな怖い奴等と共に過ごさなくてはならないのか。 ルカは人と魔物、お互いが理解し合えば道は開けると言うが、お互いを理解しようとすれば理解しようとするほどお互いの決定的な違いは浮き彫りになる。 ルカの言い分は「弱者の言い分を踏みにじっている。強者に怯える弱者の気持ちをまるで理解していない夢物語に過ぎない」と主張する。 「ち、違う……僕は…!」 「何が違うんだ?なぁ甘ちゃんよぉ……?」 「いいや、違うな。少なくとも貴様には現実が見えていない」 答えに窮するルカの元に現れたのはなんとアリスだった。 「誰だてめぇは!」と詰るラザロの言葉を黙殺し、アリスはルカの発言を補強する。 人と魔物との間に力の差がある以上、恐怖による拒絶をすることは無理もない。 だがそれが全てではない。 ルカとアリスはこれまで世界中を旅して、様々な村や町を訪れた。 そしてその多くの場所で、それぞれの地域ごとの形で、人と魔物はそれなりに上手くやっていたのだ。 ルカとアリスは自らの目でその光景を見て、ある時は彼らを助け、ある時は彼らに助けられた。 まだまだ世界の全てで、とは言えない物の、この世界には種族の偏見を超えて共存を果たしている人間と魔物が確実に存在している。 ラザロの主張は一理あるかもしれないが、そういった現実から目を逸らしているに過ぎない。 一方的に物言いをつけた来訪者をラザロは怒鳴りつけようとしたが、アリスの顔を見た瞬間にその顔が急に引きつる。 その顔は忘れたくても忘れられない、彼が道を踏み外したきっかけを作った今代の魔王のものだったのだから。 しかし彼が抱いた恐怖はすぐさま怒りへと変わる。 その時のアリスの反応でルカは確信に至った。やはり自分が見たあの夢は過去のアリスを映した物。 アリスは母親を失ったショックで我を忘れ、ラザロの仲間を殺害したのだ。 「人間と魔物の共存だってか?俺達が倒した魔王も死に際に言ってたよなぁ……」 「俺達だって、少しは信じたんだぜ?これから人間と魔物は共存していくべき――そう思ったんだ。」 「てめぇが飛び込んできてマーリンとカレンを肉クズに変えるまではなぁ!!」 その怒号を耳にしたアリスは一瞬だけ悲しい表情を浮かべるが、いつもの無表情でそれを塗りつぶした。 アリスは冷静な様を維持することを努めて、言葉を返す。 「そのようなことも確かにあった、しかし今の自分は先代と同じように人と魔物の共存がなることを信じている」。 当然ラザロは怒りに震えた。「俺の戦友をむごたらしく殺した張本人がどの面下げてそんなことを言うのか」と。 「もうやめろ!やめてくれ!!」 アリスが傷つけられる様を見て、居てもたっても居られなくなったルカは、割って入るようにしてラザロを説得する。 だがラザロは決して己を曲げようとしない。 たとえ今、魔物と上手くやっている人間がいたとしてもいつかは気付く。 人間と魔物は『違う』のだと。『違う』存在である限り決して相容れることはないのだと。 その信念を曲げて、魔物を助けるなんて真似をしたマルケルスは殺されて当然の男。 マルケルスはマーリンとカレンの死を踏みにじった裏切り者だった。 息子であるルカに対してそこまで言い切った。 そのラザロの言葉に、ルカの中で復讐心が芽生える。 衝撃の事実を知ったせいでマヒしていた頭が回り始め、ふつふつと怒りが燃え始めた。 そして相手を封印する堕剣エンジェル・ハイロウではなく、殺傷能力を持った普通の剣に無意識のうちに手が伸びていたのだ。 その様を見てラザロは嘲笑する。 復讐したければやればいい、親父の仇はここにいる。 だが俺は死んでも己の信念を曲げることはない。今更生き方を覆すならば死んだ方がマシだ。 ここで殺さなければ俺は生きる限り魔物を憎み、殺し続ける。 殺したければこの場で俺を殺せ。 己の命をもかけた挑発に、ルカは激情のままに剣を向け、ラザロを貫こうとした。 「そこまでだ」 しかしすんでのところでアリスによって剣を止められる。 呆然としたルカは、今の自分の行動を振り返る。 (僕は今……自分の意志で剣を止めたのだろうか。それとも止めなかったのだろうか――) ルカが落ち着きを取り戻したとみるや否や、ラザロは再びアリスに噛み付く。 俺はお前の母親の仇なんだ。憎くてたまらないだろう。 あの時やったみたいに俺を引き裂いて見ろ。 ルカ相手と同じように挑発を繰り返すが、アリスは表情を崩さない。 「貴様が死に場所を探しているのはわかっている。だが、殉教者としては死なせてやらんぞ」 そしてアリスは「石化の魔眼」を発動。困惑したラザロの身体が見る見るうちに石と化していく。 この状態ではラザロは身動き一つとれないが、アリスの意志でいつでも人間に戻すことができる。 これでラザロは死ぬことはないが、もう悪さをすることも叶わない。 非常に後味の悪い形ではあるが、彼との決着はついた。 決着はついたというのに、ルカはすっかり消沈していた。 アリスが止めてくれなかったら自分はラザロをこの手で殺していたかもしれないのだ。 そんなルカをアリスは慰めた。 ラザロはわざとルカを挑発して殺されようとした。 それができないと見ると今度は彼女に挑発の矛先を向けた。 恐らくラザロはもう生きるのが辛かったのだろう。 自らの行いが間違っていると誰よりも自覚し、その挙句に親友まで殺めてしまった。 どれだけ間違っていたとしても、殺してしまった親友のために今更己の信念を否定することなどできない。 そうして蛮行を続けているうちに、己の人生に引導を渡してくれそうな、親友の息子が現れた。 「もはや、この男は自分で止まれなかったのだろう」 まるで自分のことのように、アリスはそう呟いた。 その後、紆余曲折の末にラザロがやられたことを知ったイリアスクロイツの団員は散り散りになった。 元々団員たちはラザロのような信念など持ち合わせておらず、悪事を働きたいだけの者ばかりだったようだ。 これでイリアスクロイツは壊滅。もう無実の魔物達が襲われることはない。 オーブもガルーダの卵も揃った。 ここで目覚めの儀式を行えば、今すぐにでもヘルゴンド大陸に向かうことができる。 先を急ごうとするルカだったが、今の彼の顔は酷く青ざめていた。 精神的に参ってしまっているようだから、少しでいいから休憩しておけ、とアリスは彼を見晴らしのいいところに連れて行き、休ませることにした。 ルカの弱音と苦悩 「……人間と魔物は、理解し合えないのかなぁ……」 アリスに連れられた見晴らしのいい屋外で、ルカはぼそりと呟く。 ラザロを理解できず、ラザロからも理解を得られなかっただけでなく、あまつさえ自らの手で殺そうとした。 「魔物はおろか同じ人間ですら理解し合うことができなかった」という現実に、ルカは敗北感を抱いていた。 貴様にしては珍しい発言だなと、問いかけるアリスに、ルカは弱り切った自分の内面を討ち明かす。 ルカは母ルシフィナの遺言に従って勇者になった。 そして勇者として失敗して蛮行へと走った父マルケルスを反面教師として「人と魔物が共存できる世の中を作る」という目標を掲げた。 しかしそれは、逆に言えば亡き母に託された願いから、よそ者として村から迫害された憎しみも全部飲み込んで勇者になるしかなかったということでもあり、 そして「魔物との共存」という目標も、父に対する反発と罪滅ぼしが入り混じった、ある意味不純ともいえる目的でしかなかった。 なぜ魔物との共存を目指したのか、どうして魔物と共存したいと思ったのか、魔物との共存とはどういう意味なのか、深く考えたことが全くなかった。 「アリスの言ったとおりだったね……」 「すっかり化けの皮が剥がれちゃったよ……」 「魔物と人間の共存を望む勇者」という理想像を掲げ、そんなお題目を唱えることで現実逃避していた自分。 そんな化けの皮が剥がれ、その下から出てきたのは―― トラウマと矛盾、そして現実逃避にまみれた己の姿だったのだ。 会って間もない頃、アリスは「貴様の化けの皮がいつ剥がれるか見ていてやる」という理由で付いてきた。 あの時の自分はそれを強く否定したが、今の自分こそまさに化けの皮の剥がれたニセ勇者そのもの―― 「……いいや、化けの皮など剥がれはしない。」 「ルカ、貴様こそ真の勇者だ。」 そんな弱り切ったルカの言葉を、今度はアリスが強く否定した。 ルカは確かに不器用で考えなしで無鉄砲な大馬鹿者。 そのせいで今まで剣の振り方を間違えて何度も失敗してきた。 だがルカはそもそもなぜ剣を振るってきたのか? ルカが語った「化けの皮」ではない、ルカの根底にあったもっと根源的な動機のためのはずだ。 「貴様は許せなかったのだろう、他者への迫害が。」 「誰かが他の誰かに暴虐を振るったとき、貴様は怒り、剣を振るった。」 アリスが見たルカは、どちらが正しいのかわからないとき、常に弱者の味方に付こうとし、それで失敗したこともあった。 それでもいつも弱者を見捨てることはしなかった。 「迫害され、苦しむ弱者を見捨てられなかった――かつて貴様自身が迫害される弱者であったがゆえに。」 そして彼にこう語ったこともあった。世の中に二種類の者がいる。 苦しみを受けたが故に、他者にもそれを与えようとする者。 そして苦しみを受けたからこそ、決して他人に与えまいとする者。 ルカは常に後者であり、いつどんな時も弱い者のために剣を振るってきたのだ。 「これ以上に勇者的な動機が、この世界のどこにある?」 かつてないほどに力強く訴えるアリスだが、ルカの心はそれでも晴れない。 たとえそうだったとしても、同じ人間であるラザロを一時でも殺そうとした事実は変わらない。 あの時アリスが止めてくれなかったら―― しかしアリスは続ける。 あの時自分が止めなかったとしても、ルカは自分の意志で刃を止めていたはずだ。 そう語りながら、アリスはルカの隣に腰かけ、静かに微笑んだ。 「ラザロとは分かり合えなくても……余と貴様は分かり合ってると思ってる。」 「これは余の勝手な錯覚なのか……?」 ルカとラザロのように分かり合えない人と人がいれば、分かり合えない魔物と魔物もいる。 魔王であるアリスにだって、四天王のように気心の知れている者もいれば、分かり合えない魔物も存在する。 これは種族の違いではなく考え方の違い。最初から種族の差で線引きして相互理解を諦めてはいけない。 ひょっとしたら分かり合えたというのは錯覚に過ぎないかもしれない。 お互いがお互いをどこまで理解し合えているのかわからないこともあるだろう。 だが、分かり合えないという認識で諦めるのではなく、分かり合えたという互いの認識を持つことが大事なのだ。 「魔王は決して勇者の味方などしない」 かつてこう言っていたアリスがここまで慰めてくれる。ニセ勇者と魔王が、旅を通して少しずつ分かり合えた。 この事実がアリスの訴えのこの上ない裏付けとなって、ルカの心を解きほぐした。 そして落ち着きを取り戻したルカにとってさらに救いとなったのが、父マルケルスが魔物への憎しみを乗り越えて、共存の道を目指してくれたこと。 何がきっかけなのかまではわからないし、道半ばで命を落としてしまったのは事実だが、報復の連鎖の中で死んだわけではなかった。 おかげでルカは「父の罪滅ぼし」という後ろ向きな理由ではなく「父の誇りと信念を継ぐ」という前向きな理由で己の理想に進めるようになったのだ。 アリスとの対話の末、マルケルスとその仲間達の死にまつわる真実、己がラザロに向けた感情などをめぐる苦悩から立ち直ったルカ。 彼を「その意気だ」と優しく称賛するアリスだったが、余裕の出来たルカもここになって初めて気づく。 今のアリスも、先ほどまでのルカに負けず劣らず鬱々としているのだ。 その理由はすぐにでも思い当たる。イリアスクロイツ本部にて明かされた、アリスが過去のマルケルス一行の仲間を殺した事実。 それをラザロに指摘された時、一瞬ではあるがとても悲痛な顔をしたのを思い出す。 ルカの様子が再び変わったのを感じてか、アリスは今度は自分の胸の内を解き明かす。 アリスの後悔 アリスの母、先代の魔王アリスフィーズ15世は人間と魔物の長きにわたる対立を「自分が魔王として勇者に倒される」という締めくくりでもって終わらせようとした。 そして魔王城まで進むことができた勇者一行、ルカの父マルケルス達にあえて討たれた。 ラザロの言ったところによると、その時に自身が人間との共存を望んでいることを伝え、マルケルス達にも理解を得られていたらしい。 全てが終わるまでアリスを牢の結界に入れておくつもりだったのだが、アリスの潜在能力は母の想定を超えており、牢を破壊して脱出してしまう。 そして愛する母の屍を見た瞬間、感情の高ぶりを抑えられなくなったアリスは魔力を暴走させ、マルケルスの仲間二人の命を奪い――人間との共存を望む母の願いを踏みにじることとなってしまった。 しかしルカにはアリスに罪があったとは思えない。 悲しい事故だった、で片付けるにしてはあまりにも悲しい結果を、アリスの手でもたらしてしまったのは事実。 だが幼いアリスからしてみれば母親が人間の手で命を奪われたのもまた事実だった。 ただ不幸なことに幼い彼女には自分でも制御できない程の力を持っていたということ。 その時のアリスに殺意があったわけではないこと、ラザロに伝えてもよかったんじゃないのか、そうルカは言った。 あんなにも悲しいアリスの顔を――そしてその辛い表情を噛み殺し、堂々と自分が殺したと述べたアリスに対し、ルカは釈明する権利があると思った。 「……ラザロの前で、あの二人を殺めたことを詫びろというのか!?」 「そんなことをして、あのラザロが喜ぶと思うのか!?」 そこで今度はアリスが感情を爆発させた。 どれだけ状況が仕方なかろうが、どれだけアリスが悔やんでいようが、かつて彼女がラザロの仲間の命を奪った事実は変わらない。詫びる手段など一切ない。 その事実がある以上、ぬけぬけと謝罪してもラザロは余計に苦しみ、怒り狂うだけ。 贖罪する手段のないアリスにできるのはラザロが深く、まっすぐ自分を憎めるように冷酷な魔王の仮面をつけ続けるより他なかった。 「ずっと……ずっと、悔やんできた……」 「余があんな軽率なことをしなければ……」 「母上の、理想通り人と魔物の共存が成ったかもしれんのに……」 「……アリスのせいじゃない。不幸な事故だったんだ」 すっかり小さくなってしまったアリスを、ルカは優しく撫でる。 今まで共に過ごしてきた時間の端々で感じた、彼女の抱え込んでいた悲しさがわかる。 彼女はずっと無理をして、母親のことと、自分が殺してしまった人間のことを抱え込んできたのだ。 そして彼女は母に対する罪滅ぼしのために人と魔物の共存を願っていた―― 「罪滅ぼしとかじゃなくて……アリスの意志で母さんの遺志を継ぐんだ」 「僕は、人間と魔物が共存できる世界を築きたい。」 「父さんの遺志を継いで――そして、僕自身の意志として。」 「アリスも、母さんの遺志を継ぐんだ。」 「そして、一緒に頑張って行こうよ!」 「ドアホめ……一緒にするな、このドアホめ……」 憎まれ口をたたきながらも、アリスは目を閉じ、ルカの胸に顔を埋める。 しかしすぐさま立ち上がっていつもの済ました顔に戻る。 「ふん……魔王たる余が勇者に慰められることなどない。勘違いするなよドアホめ。」 「僕だって……勇者なんだから魔王に慰めてもらったりなんかしてないよ」 こうしてみるとすっかり似た者同士。 勇者と魔王という立場の違いはあるけれど、二人とも互いの立場に縛られ、親の遺志を継ぎ「共存」という同じ理想に向けて突き進んでいるのだ。 ルカは改めて、想いの丈を吐いたアリスに問う。 なぜアリスは魔王なのに世界を回ろうと思ったのか。それは人と共存する道を探していたからなのか。 しかしアリスの答えは逆だった。 アリス個人は母の跡を継いで共存の道を進みたかったが、魔王と言う立場がそれを許さなかった。 人間が魔物を攻撃するならそれを許してはならない。人間との全面戦争をも覚悟した。 そして旅に出て、人間の醜さを目にすることで「人間は共存不可能な滅ぼされてもしょうがない存在」として己を納得させようと思った。 だが実際は違った。 ルカと旅をして、世界にはイリアスクロイツのような人間が多くいる一方で、形はどうあれ、魔物を受け入れる人間がたくさんいた。 これならきっと人と魔物が共存できる世界を成せる。アリスはいつの間にかそう確信するに至った。 「ああ、きっと成せるさ。人と魔物が共存できる世界が。」 「……信じているぞ、貴様を。」 ここにきてアリスとより深く心が通じ合った。自分の信念もより強く深まった。ルカはそう感じた。 自分の理想のためだけではなく、アリスのためにもこの理想を成就させたい、強く決意した。 そしてアリスは改めてルカに問う。 これからルカは魔王城、即ち魔の大陸ヘルゴンドに向かうことになる。それがどれだけ危険なのかを分かっているのかと。 今までとは比較にならない程の危険が待ち受けている、それくらいルカにはわかっていた。 だからこそ覚悟も決めている。 「貴様の旅は、途中で果てることになるかもしれん。」 「しかし、貴様は童貞なのだろう?」 「女の味を知らないまま、力尽きるのはあまりにも不憫――よって、余が女と言うものを教えてやろう。」 いきなり何を言ってるんだこいつは と先ほどの繊細な会話に心を動かされていた大多数のプレイヤーが困惑するようなセリフがアリスの口から飛び出す。 それに対するルカも「魔姦の禁を破ることになるから絶対ダメだ!」というもっと他に言うべきことがあるだろという言い逃れで逃げようとする。 しかしアリスは再び人間態に変身。 「人間態が相手なら魔姦の禁を気にすることもあるまい」「大陸の魔物達はより強力な性技を使うのだからここで女を知っておくべき」「訓練だと思っていれば余が快楽の世界へと導いてやる」 とあれこれ理由を付けながらもがくルカを押し倒す。 ルカは「だめぇ…やめてぇ……」という先ほどのアリスを慰めていた時の男らしさのかけらもないあひぃワードを言いながら抵抗するが欲情したアリスの魔王の腕力と勢いに敵うはずもなく、そのまま跨られる。 アリスは魔王の正統血統の自分の女性器がどれだけの快楽を男性器に与えるかを「余の魔王まんこ」なるパワーワードで言葉責めを交えつつ解説。 「くくっ……口では抗いながら、ちんぽは大きくなっているではないか」というゲスい竿役ならぬゲスい壺役のようなセリフを吐きながら、抵抗するルカの童貞を奪うのだった―― 【解説】 ここまで読んで頂いたらわかるように主人公の勇者ルカとヒロインの魔王アリスがラザロと言う共通する因縁を通し、己の胸の内に抱いた心の弱さを晒し合い、今まで以上に絆が強固なものになる……という重要なエピソードで唐突にしんみりした雰囲気をぶち壊す迷言がぶっこまれた後、アリスのデザイン担当の健康クロス氏が手掛けた「恍惚としたサディスティックな笑みを浮かべながら騎乗位でルカに跨る人間態アリス」という美麗なエロイラストと共に情事シーンが始まるという大変ありがたいサービスカットが挟まるという感動の涙とハイセンスなギャグとハイクオリティなエロが入り混じった『もんむす・くえすと!』という作品を象徴する欲張りセットな名場面である。 普通にプレイしているプレイヤーはこれまで何度もルカがもんむす達に敗北して童貞を奪われて、飼われたり、吸い殺されたりしてるシーンを数百回は目にしていると思われるが、所謂「正史」においてルカが童貞を奪われたのはこのアリスの一件が初めてであるサキュバス村のレベルドレインのアレは妖しいが。読んでいて「あれ?見晴らしのいいところで休憩していたはずじゃ?」と思った方もいると思われるが、まさしくその通りで青空を背景にした完全な野外プレイ。それも「魔王まんこ」と豪語するだけあって大層具合がいいようで、あっという間に10発以上の射精をした末に精力の限界からその場で寝込んでしまっている。色々な意味でルカさんの初体験パネェっす。 「魔姦の禁」という宗教上の理由で魔物であるアリスを拒もうとしたルカだったが、抵抗していたのは最初のうちだけで挿入してからは「中が動いてすごいよぉ…!」などといつも通り情けない台詞を吐きながら快楽に悶えてほぼ無抵抗。挙句に「女性の中に、それもアリスの体内に精を注いでしまう悦び――」なるモノローグがあるため、内心はノリノリだった様子。アリスはアリスで行為中に「くくっ……ずっと貴様を犯してやりたいと思っていたのだ」という汚い愛の告白までする始末。お似合いと言うべきか。 アリスの「人間を滅ぼしていいと思える理由を探していた」という描写は前章の序盤の頃に描かれており、出会って間もない頃の傷ついたアリスに対してド畜生な選択肢を取ると「自分は人間にとって恐れられる存在になることを決意した」という旨の発言と共に彼女と敵対することになるのがそれ。アリスの決意がどちらに転ぶのかはルカ次第なのである。スライム娘に負けてたらどうなってたんだろうか。 上記のようにかなり唐突に見える濡れ場への突入であるが、アリス自身の心情と、後に彼女が取る選択との符合を考えると、「せめて一度くらいは最愛の相手と繋がりたい」という悲壮な乙女心の表れとも言える。 マルケルスを殺害した張本人がラザロというのは上述の通りだが、後のシナリオにおいてはこの一件の実情についてより一層踏み込んだ真相が明かされることとなる。 くくっ、ごちそうさま。 追記・修正も、今晩は満足だ。 まあ……初めてにしては上手くできたようだな。 それ…僕が? ドアホめ、余のことだ! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ゲスい壺役というパワーワード -- 名無しさん (2021-09-20 03 50 33) 後味が悪い展開からのこれ。本当このゲームは侮れない。抜きゲー、バカゲーだと思って安易に買ってビックリしたよ。 -- 名無しさん (2021-09-20 07 04 26) 前置きが永いわ -- 名無しさん (2021-09-20 08 54 48) 上げて落とさないと伝わらんが、それに慕って38分は… -- 名無しさん (2021-09-20 11 22 40) かく言う私も童貞でね… -- 名無しさん (2021-09-20 11 41 52) あれだよ、タイタニックやターミネーターだって「いつ死ぬか分からんから体を確かめ合おう」はあることだし…さ -- 名無しさん (2021-09-20 11 43 45) 経緯いくら何でも長すぎないか もうちょっと省略できると思うんだが -- 名無しさん (2021-09-20 14 13 21) それ以前に、この項目いるだろうか? 項目名をダシにしてネタバレを書き連ねているだけでない? -- 名無しさん (2021-09-20 16 21 17) ネタバレ描いてるだけだからいらない、とか言い出したらこのwikiのあらゆる漫画、アニメ、映画、ドラマのエピソード項目が不要ってことになってしまう。 -- 名無しさん (2021-09-20 16 50 14) 項目の特筆性はさておいて、さすがにこれだけ延々と劇中のセリフ込みであらすじ書き連ねてるとファスト映画とかそういう系統のモノになってしまわない…? というところはある -- 名無しさん (2021-09-20 16 55 08) 私は好きだ、この項目 -- 名無しさん (2021-09-20 21 03 51) いや、これがダメなら他にもいくらでもダメになる項目がある。自分の文体で書いてある(はずの)補足も解説も十二分だし良い項目だと思います。 -- 名無しさん (2021-09-20 23 44 47) 他にこういう項目があるから良いって訳でもないし、だめだと思う -- 名無しさん (2021-09-21 02 33 15) 経緯長いのは認めるけど、超絶シリアス展開からの落差を伝えるにはやむを得ない気がする -- 名無しさん (2021-09-21 04 27 41) いやダメな項目はこのwikiで敷かれてるルールに明確に違反してるものなのであってこの項目はそれに反してないんだから。全体のまとまりを考慮してあまりに膨大すぎるからコンパクトにしない? って指摘なら分かるけどさ。 -- 名無しさん (2021-09-21 11 58 17) 「ネタバレ書きたいだけ」「ファスト映画に当たらない?」ここら辺の理由では現行のルールでは削除理由にはならないね。問題と思うならしたらばの方でルール確認とか、ルール変更に動くべきかと。 -- 名無しさん (2021-09-21 12 24 37) 間違いなく名&迷シーンなのだが記事の長さに関するコメントばかりで草 -- 名無しさん (2021-09-21 13 15 21) 感動的なBGMからシームレスに敗北BGMに切り替わる演出で盛大に笑った記憶。 -- 名無しさん (2021-09-21 13 32 47) もんくえが名作たるゆえんを思い出したわ、ありがとう -- 名無しさん (2021-09-21 14 17 07) やっぱり名作だよな、いろんな意味で。あとそういう議論って記事でするものだっけ? -- 名無しさん (2021-09-21 14 39 08) 強者の胸先次第でいつでも覆る共存など受け入れられないと主張する敵役、それを説得ではなく石化(=力尽くで屈服)させ「共存を認めない」という選択すら奪った直後、心を通わせた主人公が(一応形式的には)拒んでいるのに口説くとか説得とかではなく逆レするのか……これは……なんというか……中々に上質というか、素晴らしいな、こうでなければいけない、素晴らしいよ あとそれを書ききったこの記事もついでに素晴らしい -- 名無しさん (2021-09-21 22 31 58) だが、EDの逆NTRツアーのせいで皮肉にもラザロの正しさが証明されてしまったのだった -- 名無しさん (2021-09-22 20 45 10) しかしこれスライム娘に堕とされて終わってたらどうなってたんだろう、この場合ルカさんとアリスは遭遇しないよね -- 名無しさん (2021-09-22 20 59 32) くえの方にスポットが当たるのは最近では珍しかったから嬉しい -- 名無しさん (2021-09-23 00 06 57) この記事でいうところの「アリスの後悔」の場面で、アリスが叫ぶときの一人称がいつもの「余」じゃなくて「私」になってるんだよね。感情的になって素が出てる様子がよく表現されてる。 -- 名無しさん (2021-09-23 19 42 17) ↑終章でのプロポーズの時も「私」だったから素はこっちなんだろうね 他にも基本的に母親の呼び方は「母上」なのにたまに「母様」になる -- 名無しさん (2021-10-01 10 11 22) なんていい項目なんだと感動しかけたら一気に笑いの坩堝に叩き込まれた -- 名無しさん (2023-10-20 16 16 27) 名前 コメント
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登録日:2012/04/27(金) 09 00 19 更新日:2022/09/16 Fri 11 33 12NEW! 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 BGM FE FE覚醒 ゲームミュージック ファイアーエムブレム 再起 大雨 姉さ―ん! 曲名 涙腺崩壊 神曲 音楽 鬱展開 注意! この項目は『ファイアーエムブレム 覚醒』のネタバレを含んでいます。 本作のBGMの一つ。 音源は主にピアノを使用しており、全体的に悲壮感が溢れる曲調となっている。 しかし、サビの部分はやや明るめで、どこか希望を見出せる印象が強い。 発売前のPVでは、サビの部分が結婚システムの説明で流れていたため、どんな場面で使われるのか気になるプレイヤーも多かった。 この曲が流れるのは10章。 マップでは土砂降りの雨が降る中で戦闘をすることになる。 9章ラストでエメリナの最期を目撃し、絶望に打ちひしがれるクロム。 一行は中央砂漠に逃げ込むも、ペレジア軍の追手が迫ってくる。 敵将ムスタファーは、エメリナの言葉を聞いて戦意を失った兵士達を思ってか、 クロム達に降伏を呼びかけるも、結局は戦わざるを得なくなってしまう。 この戦いが終わってもなお、未だにショックから立ち直れないクロムだったが、 マイユニットの言葉を受けてギャンレルを討つことを決意する……。 前章の展開、そして人情に溢れる敵将の存在感もあり、プレイヤーは涙腺を刺激された。 そして何より、この章では敵軍フェイズの時もBGMが一切変わらない。 様々な点で印象に残ることから、作中屈指の神曲と評価が高い。 惜しむべくは、遭遇戦でBGM設定ができないこと。 あと何気に、クラブニンテンドーのサウンドトラックにも収録されていない。何故だ。 余談であるが、ムスタファーは後に味方になるヘンリーに砂糖菓子をくれて、息子のように可愛がる優しい人だったようだ。 それ故に、エメリナの言葉に感銘を受けてあのような行動を取ったのだろう。 その功績もあってか、後にニンテンドードリームで開催された人気投票でムスタファーが上位にランクインした。 そしてこの曲を語る上で欠かせない要素が、見ての通りの曲名……曲名? 当の10章でペレジア軍に対してクロムが言い放つ台詞から取られており、 本作の曲名においてはちょくちょくこういった台詞由来のタイトルが存在するのだが、特にこれは曲の評価に対してやたらに呼びづらいタイトル故に散々弄られるはめになっている。 そしてそのへんの不評も受けてifでは曲名が全体的に普通になるのであった。 追記・修正は大雨の中でお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 良曲だけど曲名言うのは恥ずかしい曲 -- 名無しさん (2014-05-01 04 17 54) ↑適当に「姉さんの」とか「貴様ら」とかで誤魔化そう -- 名無しさん (2014-05-01 04 58 34) クラブ版のサントラには入ってないけど、通常版のサントラには入ってるよな -- 名無しさん (2014-06-15 21 13 53) るろ剣の縁かと思った -- 名無しさん (2014-06-15 22 52 54) え?ああ、曲名なのねこれ -- 名無しさん (2014-11-13 19 30 38) まぁ、生存してた姉さんは可哀想な事になっていたけど…。 -- 名無しさん (2015-03-15 19 11 15) 2周目以降はムスタファーの意を酌んで、必要最小限の敵兵しか倒さずにクリアしてた。ただし盗賊てめえらはだめだ -- 名無しさん (2015-05-31 17 52 34) 撃破数を抑えつつ盗賊をジェノサイドする難しいマップだったぜ -- 名無しさん (2016-01-08 22 09 57) 覚醒は良曲もあるけど曲名センスが壊滅的に寒いのが・・・ -- 名無しさん (2016-04-14 14 05 00) ギャンレルはクロム側の戦意の削減を狙ってあえて良識のありそうな(そしてソリの合わない)ムスタファーを嗾けて降伏呼びかけさせたんだと思うな。 あの場面で自分が降伏呼びかけたら絶対クロムはブチ切れて被害が甚大となるだろうし… -- 名無しさん (2016-08-20 16 20 46) 曲名考えるのがめんどくさかったのか 意地でもネタにしたかったのか それとも本気でかっこいいと思っていたのか -- 名無しさん (2017-08-14 22 19 38) 曲名としては変な感じってのはわかるが、実際に「曲名が変」みたいな評価を見ると、そうでもないとも言いたくなるような -- 名無しさん (2018-02-07 20 10 46) まあ、オウガバトルとかブラックマトリクスとか曲名変なゲームは沢山ありますし -- 名無しさん (2018-02-07 20 48 24) レイクライシスの曲名と比べれば全然変じゃないよ。「少女の行為はもう終わったのか」とか「女の子にはセンチメンタルなんて感情はない」とかに比べれば普通も普通。 -- 名無しさん (2019-12-05 21 36 51) 名前 コメント
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【検索用 きさまののとにきはをむけわかさんたんをくれてやる 登録タグ 2017年 SLAVE.V-V-R VOCALOID き とまえだ 曲 曲か 殿堂入り 結月ゆかり】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:SLAVE.V-V-R 作曲:SLAVE.V-V-R 編曲:SLAVE.V-V-R イラスト:とまえだ(Twitter) 唄:結月ゆかり 曲紹介 前回の曲で引退を発表しましたが、JKになりたいので引退に失敗しました。でもJKになりたいなら仕方ないと思います。 絵師の とまえだ もアマゾンでJKになることを決意したので引退です。 そして、突然ではありますがこの曲を最後にボカロを引退することになりました。今まで本当にありがとうございました。 曲名:『貴様の喉に牙を向け、我が賛嘆を呉れてやる。』(きさまののどにきばをむけ、わがさんたんをくれてやる。) SLAVE.V-V-R氏の引退作品第二十二弾。 歌詞 (書き下ろし) 罠。言い知れぬ他意。 精緻されたまんまるの個性。 弄す曖昧な態度。 後天性の処世は所詮、今際の際に残らんものだ。 劣情を相乗するな、捨てて寝るがいい。 何故、耐え難き敗因。 監視された散々な渡世。 黙す間、意はない。 先天性の偏見は依然、今際の際に連れてく芥だ。 老廃せし身に関す生死を問え。 さて、籠目。後ろの正面だぁれ。 いないいないばあして逃げられるぐらいなら世話など在りはしないのだ。 その八重歯 研ぎ澄ませ。喰らいつけ。 噫。Oh I should know. 哀愁は名捨てる間、飢え。 Tell me now. 蒼天。 憂いは照り、真上。 So l cry. 添う名句は儚い。結う明光は牙だ。 My indignation is more real. 汝が血を之へ。 許せ。 我が賛嘆はその喉を落とす先に在る。 恥知らず安易。 放置された緩慢な知性。 擁す相対は悲哀。 後天性の無念は無染。 今際の際に残らんのなら、老廃せし身に関す最期を待て。 さて、籠目よ、鳥はいついつ出やる。 いないいないばあして逃げられる程度なら籠に価値などありはせんな。 その八重歯 尖らせて 喰らいつけ。 噫。Oh I should know. 哀愁は名喰み舞う、上へ。 Tell me now. 霜天 転じ照る雷電。 So l cry. 添う麗は紅、 襲名せしは鬼牙だ。 My impulse is more real. 汝が血を之へ。 平伏せ。 我が賛嘆はその喉を落とす先に在る。 Oh I should know. 哀愁は名捨てる間、飢え。 Tell me now. 蒼天。 憂いは照り、真上。 So l cry. 添う名句は儚い。結う明光は牙だ。 My indignation is more real. 汝が血を之へ。 Oh I should know. 哀愁は名喰み舞う、上へ。 Tell me now. 霜天 転じ照る雷電。 So l cry. 添う麗は紅、 襲名せしは鬼牙だ。 My impulse is more real. 汝が血を之へ。 So l cry. 添う名句は儚い。結う明光は牙だ。 My indignation is more real. 汝が血を之へ。 許せ。 我が賛嘆はその喉を落とす先に在る。 さぁ、喰らうがいい。 我が賛嘆を。 コメント もっりなっがチョォコッレイト! -- (^O^)ファンです (2018-04-26 16 00 06) チョッコレイト チョッコレイト チョコレートはめっいっじっ! -- (*'ω'*) (2019-02-11 11 39 26) かっこよくなおかつギャグれる神曲 -- ラビット (2019-09-29 19 33 08) ピアノでぶん殴る曲みたいに全文解読はされてないのかね -- 名無しさん (2021-04-26 18 37 18) 「哀愁は名捨てる間、飢え。」はI should now still my way.じゃないかと思うけど -- 名無しさん (2021-04-26 18 39 24) 名前 コメント
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元スレURL 「私はせつ菜でもしずくでもない……私は貴様を倒す者です!」 概要 あなた不在に襲来し、たった一人で同好会を次々なぎ倒すランジュ かつてない最強の相手にあの二人が再び…? 関連作 前作:「優木せつ菜と桜坂しずくが合体して、せづくってとこでしょうか」 タグ ^虹ヶ咲 ^三船栞子 ^鐘嵐珠 ^ミア・テイラー ^バトル 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yu-gi-oh-2chdic/pages/831.html
貴様の心臓を収めるカノーポスの壺は多少サイズの大きいものを用意してやる(きさまのしんぞうをおさめるかのーぽすのつぼはたしょうさいうのおおきいものをよういしてやる) 遊戯王の記憶編にて神官セトが盗賊王バクラに対して言った台詞。 だが、遺体をミイラにする時は心臓を体内に残しておく。つまり、壺には入れない。 しかも泥棒の遺体は砂漠に捨てられるか、ワニの餌になるのがせいぜいで、わざわざミイラにしない。 まあこういった現実の歴史との食い違いはカズキングダムではよくあること。細かいことを気にせず勢いで見進めよう。