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加入条件 宴席召喚 能力 タイプ HP 攻撃 防御 魔抵 素質 コスト 移動 射程 命中 回避 必殺 吹飛 拡大 再動 便乗 反撃 アイテム 療養 物理 52+23 43+21 9+5 6+2 F(58) 4 3 2 13 4 15 20 4 3 22 16 112/242 5 評価 移動3射程2で、コストの重くなった霊夢。(と、公式でも紹介されている) パラメータも高く、必殺や吹き飛ばし、便乗も高め。射程2はこのゲームで何かと便利なので強い。 台詞集 初登場時 +... 神奈子 よし。それじゃ、も一回いってみようか。 発音と、語尾に注意するんだよ。 神奈子 ……おや? 神奈子 ああ、麓の巫女が私を喚ぶとは珍しいね。 霊夢 ほいほい出てくるなんて、相変わらず暇みたいね。 神奈子 お陰様で。あの山奥じゃあ……。 椛 ……(ふんふん) 神奈子 ……な子たち位しか居ないからね。 悠々自適だよ。 神奈子 で、何の用だい? 魔理沙 かくかくしかじかで、ちょっと地底にな。 神奈子 地底なんか潜っても、 特に良い事なんか無いと思うけどねぇ。 魔理沙 行ってみなけりゃ、分からんからな。 神奈子 なるほどね。 で、私にもそれに付いて来いと。 霊夢 悪い話じゃ、無いと思うけど。 神奈子 ふむ……。 神奈子 確かに、遊ばせて貰えそうではあるか。 霊夢 そういうこと。 神奈子 でも、困ったね。 神奈子 今、早苗に挨拶の仕方を教えてた所なんだけど…。 魔理沙 アイツ、挨拶の仕方も知らないのか? 霊夢 そう過保護だから、ああなんじゃないの? 神奈子 いや、面目ない。 その通りかも知れないね。 神奈子 ……ま、諏訪子も居るし、大丈夫か。 椛 ……(ふんふん) 神奈子 うん、そうだね。 霊夢 それじゃ、決まりって事で。 神奈子 ああ、よろしく。 神奈子が部隊に加入します。 戦闘台詞 +... レベルアップ こうやって信仰を稼ぐのも、偶には良いわね。 アイテム発見 供物として受け取っておこうか。 クリティカル 神の荒ぶる御霊を味わうが良い! 吹っ飛ばし みだりに近寄るもんじゃないよ。 効果拡大 これぞ風神様のご神徳、ってね。 再行動 いいよ。もう一度だね。 反撃 愚かな。 便乗 それで終わりとか、思ってないわよね。 撤退 おっと、宴の用意が出来たかな? 体力0 信仰が……足りない………。
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八坂神奈子 加入場所 北の湖で湖面を凍らせるとイベントが発生し合流 特徴 守矢神社にて祀られる風の神様。御柱を武器に戦う。そこ、ババアとか言わない。 物理アタッカー。体力の伸びが非常に良く、パーティーの中で神奈子だけHPが抜きん出ている事が多い。また防御や魔防も伸びるため 中々落ちないタフさも持つ。さらにLv9専用武器であるアルティメットオンバシラには防御力+50の効果が付いているため 装備すれば攻撃面・防御面ともに充実する。作れない場合は何かしらの盾を持たせておくと良い。高い体力と防御力で壁役には打って付け。 おまけにスキルポイントをリフレクトクロップに振っておくと被ダメージの一部を敵に反射するようになる。 しかしその反面、素早さはとても低いため一番最後にターンが回ってくる場合が多々。回避もかなり低いため高確率で被弾する。 幸い神奈子には無詠唱で自分の周囲に出せる広範囲攻撃(メテオリックオンバシラや御射山御狩神事など)があるため囲まれても十分反撃可能。 神奈子には即座に出せる魔法技が無く遠距離まで攻撃が届かないので、むしろ囲んでくれた方が一気に殲滅できる。 敵の眼前まで移動しつつ攻撃する、「神の歩かれた御神渡り」を習得すれば一気に敵の前まで躍り出られるため、移動力の低さを ある程度補える。たとえ壁で隔たれた隣の部屋に敵が居ても射程にさえ入っていれば壁を貫通して攻撃しに行く。これが山の神の実力か…。 殆どの攻撃は無属性だが、一部の攻撃スキルに地属性と水属性がある。風属性と水属性に対してはスキルで耐性を得られる。 数少ないカリスマ持ちなので、スキルを振っておくと周囲にいる仲間の能力を無条件で上げてくれる。 回復スキルは持ち合わせていない代わりに蘇生スキルを持つ。仲間が死亡した時に役立つが、いかんせん神奈子は鈍足なので ターンが回ってくるまでに形勢を逆転されないか心配である。 幻想台風で天候を暴風に変えられるが、神奈子には風属性の攻撃が無いので恩恵を受けられない。風の神のくせに…。 風属性の多い早苗や射命丸と組ませるのが得策か。 対となる諏訪子には、神奈子と一緒にする事で出せる大技があるので諏訪子とセットで運用するのも手。 スキル評価 攻撃 グランドサーペント…自分の四方にしか撃てないが、敵単体を攻撃する分には十分な威力を発揮する。とりあえず余ったら振っておくと良い。 神の歩かれた御神渡り…神奈子の鈍足をカバーする移動攻撃。これがあると簡単に前線へ行ける。しかし範囲内に敵が居ないと使えないのが玉に瑕。 メテオリックオンバシラ…自分の周囲に御柱を降らせ、物理ダメージを与える。囲まれた時に便利だが御射山御狩神事の下位互換になりがち。 御射山御狩神事…メテオリックオンバシラより広い範囲にナイフ攻撃をする。周囲の敵のみならず少し離れた敵をも巻き込んで一掃できるので必須。 水眼の如き美しき源泉…水属性の範囲攻撃。魔法攻撃っぽいが無詠唱で出せる。今作は水が弱点の敵が少ないので真価を発揮できないか。 風神様の神徳…神奈子には珍しい詠唱付きの攻撃技。攻撃・魔攻を組み合わせた無属性の大技だが前線で戦う神奈子の性格上、詠唱妨害されやすい。 補助 マウンテン・オブ・フェイス…原作でのラスペが蘇生技に。仲間を蘇らせるが詠唱時間が風神様の神徳(Lv10)よりも長く、使いづらい。 幻想台風…天候を暴風に変える。しかし神奈子に風属性の攻撃が無いため命中率下降のデメリットだけ受けてしまう。故にあまり必要は無い。 名前 コメント
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登録日:2009/08/09 Sun 02 14 56 更新日:2024/01/26 Fri 00 18 38NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 EXボス あーうー ごっはっんっ!ごっはっんっ! とんでもないZUN帽 ケロちゃん ケロ子 ゴッドオブフロッグ ネイティブフェイス ハイソ ミシャグジ様 ミニスカート モリモリヤ ロリババア 三澤紗千香 両生類の神様 丸岡和佳奈 井口裕香 人妻 佐藤聡美 南央美 博識 合法ロリ 名存実亡の神様 国実久留子 国津神 土着神 坤を創造する程度の能力 大森日雅 大物 守矢神社 寧ろ帽子が本体 岩井映美里 年増 日本最古級の神 春野杏 朝日奈丸佳 東方 東方Project 武田羅梨沙多胡 洩矢神(モレヤシン) 洩矢諏訪子 神 神様 神遊び 祟り神 自由人 藤田茜 蛙 裏方 赤蛙 鉄壁スカート 頭脳明晰 風神録 (帽子の)中に誰もいませんよ 東方Projectの登場キャラクター。 名前:洩矢(もりや) 諏訪子(すわこ) 二つ名:土着神の頂点(風神録・非想天則・求聞口授) ___|||両生類の神様(ダブルスポイラー) ___|||名存実亡の神様(茨歌仙) 能力:坤を創造する程度の能力 ゲーム出演歴:東方風神録 ~Mountain of Faith.(EXボス) ______|||東方地霊殿 ~ Subterranean Animism.(会話のみ) ______|||東方星蓮船 ~ Undefined Fantastic Object.(会話のみ) ______|||東方非想天則 ~ 超弩級ギニョルの謎を追え(自機) ______|||ダブルスポイラー 〜 東方文花帖(Level 11) ______|||東方神霊廟 ~ Ten Desires.(会話のみ) ______|||弾幕アマノジャク(九日目) ______|||東方紺珠伝 ~ Legacy of Lunatic Kingdom.(会話のみ) 関連曲:明日ハレの日、ケの昨日(風神録EXステージテーマ曲・非想天則諏訪子テーマ曲) ___|||ネイティブフェイス(風神録諏訪子テーマ曲) ___|||空に浮かぶ物体X(非想天則ラストスペル発動曲) スペルカード一覧:開宴「二拝二拍一拝」(風神録EXTRA・非想天則Cost3) ________|||土着神「手長足長さま」(風神録EXTRA・非想天則Cost4) ________|||神具「洩矢の鉄の輪」(風神録EXTRA・非想天則Cost2) ________|||源符「厭い川の翡翠」(風神録EXTRA・非想天則Cost4) ________|||蛙狩「蛙は口ゆえ蛇に呑まるる」(風神録EXTRA・非想天則Cost4) ________|||土着神「七つの石と七つの木」(風神録EXTRA) ________|||土着神「ケロちゃん風雨に負けず」(風神録EXTRA・非想天則Cost3) ________|||土着神「宝永四年の赤蛙」(風神録EXTRA・非想天則Cost4) ________|||「諏訪大戦 ~ 土着神話 vs 中央神話」(風神録EXTRA) ________|||祟符「ミシャグジさま」(風神録EXTRA) ________|||祟り神「赤口(ミシャグチ)さま」(非想天則Cost5) ________|||源符「諏訪清水」(非想天則Cost2) ________|||土着神「洩矢神」(非想天則Cost3) ________|||蛙休「オールウェイズ冬眠できます」(非想天則Cost4) ________|||合掌「だいだらぼっちの参拝」(非想天則ストーリーCPU) ________|||「獄熱の間欠泉」(非想天則ストーリーCPU) ________|||「マグマの両生類」(非想天則ストーリーCPU) ________|||「幻想郷空中神戦」(非想天則ストーリーCPU) ________|||神桜「湛えの桜吹雪」(ダブルスポイラーLevel 11) ________|||鉄輪「ミシカルリング」(ダブルスポイラーLevel 11) ________|||姫川「プリンセスジェイドグリーン」(ダブルスポイラーLevel 11) ________|||土着神「御射軍神さま」(ダブルスポイラーLevel 11) ________|||緑石「ジェイドブレイク」(弾幕アマノジャク九日目) ________|||蛙符「血塗られた赤蛙塚」(弾幕アマノジャク九日目) 種族は八百万の神。守矢神社に祀られている蛙の神。 守矢神社に祀られるまでは、各地のミジャクジ様をまとめて洩矢王国を築いた一国一城の主だった。 しかしある日、天津神である神奈子が王国に攻め込んで来て敗北してしまう。 当初は神奈子は王国をそのまま乗っとるつもりだったが、王国の民が神奈子を受け入れなかった。 そこで神奈子は諏訪子と、守矢という名前だけの神様を融合させた新たな神を信仰させる事で民を納得させることにした。 という事になっているがそれは建前で、実質信仰されているのは諏訪子であり、 神奈子は諏訪子の力で山の神となり王国を裏で支配することになった。 というように、勝手に攻めてきた神奈子に国を取られ、都合の良いように振り回され、 おまけに信仰が集まらないからと幻想郷に移住までした諏訪子だが、 神奈子に対して恨みは持っていない様子、むしろ感謝しているくらいで仲良く守矢神社で暮らしている。 因みにこの守矢神社の建前の神の名はタケミナカタ。 天津神の地上平定の際に最後に立ち向かった軍神である。 風神録では守矢神社の探索に来た霊夢や魔理沙に対して、 気さくに話しかけてきて『神遊び=弾幕ごっこ』をしようと言って弾幕勝負を挑んで来る。 地霊殿では、幻想郷に産業革命を起こそうとお空に核の力を与えるが、これが元でお空が暴走してしまった。 黒幕その二。 そしてなんと、非想天則には自機及び早苗のストライカー的な存在として参戦。 独立した自機への昇格はEXボス初(ただし旧作まで含めて考えるとアリスが初)。 立ちとしゃがみの高低差が逆だったり、ピョコピョコ跳ねて歩けなかったり、バタバタして飛んだりetc... 恐ろしくクセは強いがかわいい。 ストーリーでは非想天則の管理をしていた。 星蓮船では早苗の援護キャラで、神霊廟はお留守番。 どちらもEDで登場する。 紺珠伝でもEDに登場。 紺珠の薬を分析しようとしていて、古い土着の神霊を使って生体実験していた。 自機キャラほどの存在感は感じないが、会話やED含めると初登場の風神録以降ほとんど出演しており、何気に登場頻度が高い。 早苗がいるからと言われればそれまでだが、同じ立場にある神奈子に比べるとその差は明らかである。 実は早苗の直系の祖先に当たるが、早苗はそのことを知らないし、諏訪子も早苗にその事を敢えて教えていない。 偶然かもしれないが、「洩矢」と「東風谷」は母音が同じである。 以下余談 彼女が昔まとめていたミジャクジ様とは白蛇の姿をした祟神である。 蛙が蛇をまとめていたとはこれいかに。 ついでにミジャクジ様は男根の象徴でもある。 もはや何も言うまい…。 彼女の能力である、坤を創造する程度の能力の[坤]とは大地や土を意味する。 つまりそのまま額面通りに能力を受け取れば、ヘカテー(ヘカーティア)が属する大地母神と同等の能力を持っている事になる。 しかし東方においては神話でのスケールの差からヘカーティアは別格という扱いにされている。 あの人は戦闘実績が桁違いな上に幻想入りもしていない現役バリバリなので仕方ないとも言えるが…。 地面属性ゆえに、それに付随する岩、マグマ等も操れるようである。 スペカ等から考えても、みず・じめん・いわ・ほのお・くさ・はがね・ゴーストと某人気育成RPGもびっくりのタイプの多さである… 何気に、 神様、ロリ、年増、金髪、非処女?、人妻、子持ち、両生類と、 まるでどっかのシュークリーム好きの神様並の属性の多さを持つキャラでもある。 両者の設定や口癖も何となく似ている。 やはりというかなんというか、ZUN帽のインパクトが強く、早くから話題になった。 以下二次設定 カップリングは神奈子、早苗、魔理沙、チルノ等。 二次でも一次と同じく気さくであり、神奈子との中は良好な様子である。 場合によっては、既に「おかんと子供」という感じにしか見えない。 どっちがどっちかは書き手によって逆転している事も。 原作者によれば霊夢と仲の良い妖怪に含まれるが、二人が仲睦まじい二次創作は稀。 腹黒さがパワーアップしていたり、ただのロリになっていたりと書き手により両極端。 あと祟り神なので神罰と称して、チルノなどに対してドSな行為をすることも。 腹黒キャラとしては邪悪ロリを通り越して暗黒ロリな事が多い。 青娥と似たような印象を持たれているが、こちらは祟り神なので悪意の純度が高い。 フランの狂気とはまた違った恐怖がある。 イラストでは可愛いものと同じくらいおどろおどろしく書かれた物も存在する。 殺伐とした世界観やホラー系のネタでも登場率が高い。 ZUN帽はクリーチャー化したり、こちらが本体になったりやりたい放題。 しかし、最近早苗が常識に囚われなくなったため立ち位置が少し変わり、 同人でも悪ノリ諏訪子と常識人の諏訪子の二派に分かれている。 追記、修正よろしく △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 土着神は殺せないし完全に殺したら土地が死ぬからある意味無敵。奉って鎮めるのが吉。 -- 名無しさん (2014-03-19 15 31 46) ↑今の諏訪子は戦真館の空亡と違って人間から忘れられてるけどな。まあ強大であることに変わりはないけど -- 名無しさん (2014-10-03 13 00 39) 蛇なのに蛙なのは神奈子(蛇)に負けた時に敗北者の属性(蛙)を押し付けられたからだったか -- 名無しさん (2015-09-17 13 57 39) 何かで神奈子に負ける以前の姿はロリではないって聞いたことがある -- (2016-01-05 12 43 10) すわわっ(高音) -- 名無しさん (2016-03-23 10 58 40) ↑ 予想だが信仰量的なあれかな?神奈子に負けたから信仰が減って幼児退行したとか。 -- 名無しさん (2017-11-03 01 39 37) ニーソ枠 -- 名無しさん (2020-09-27 12 23 44) 名前 コメント
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八坂 神奈子 通称 神奈子様、みさえ、王虎、ガンキャノン、キャノ子様、オンバシラー 等 N2 HP2 AP4 DP1 このカードを召還するときLP-1する このカードは1ターンに2回攻撃宣言ができる。この効果を使用した攻撃時はAP-2する 洩矢 諏訪子の効果によって特殊召還されたときHP2 AP2 DP1となる
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《洩矢(もりや) 諏訪子(すわこ)/Moriya Suwako》 1272986999.gif アイコン 洩矢 諏訪子 性別 女 年齢 不明 種族 神霊(実体有) 能力 坤を創造する程度の能力 二つ名 土着神の頂点、両生類の神様 呼称 あーうー、蛙、ケロちゃん 等 守矢の神社に住む本当の神様。ロリ系祟り神。子持ちの人妻(?)。 何故かZUN帽が凄い事になっている。チルノとの絡みが多い。 神奈子・早苗との家族ネタが隆盛を極めている。 神奈子に神社を乗っ取られても泣かない、挫けない。 でも霊夢ルートでの神奈子についてのセリフが結構きっついので根に持っているかもしれない。 先日某スレにて、ZUN帽が独立したクリーチャーとなりました。 他キャラの頭に寄生する程度の能力。 関連ページ キャラクター紹介へ戻る|キャラクター紹介 【東方Project】へ戻る コメント おつかれのときなど癒されたいと思ったときのアルバイト(人・ω・) http //sub.mbtu.net -- (まみ) 2012-10-10 02 38 29 名前 コメント すべてのコメントを見る
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神奈子3 13スレ目 308 「ん?○○、何を描いているんだ?」 「あ、神奈子様。 守矢神社のことを里の人にもよく知ってもらえるように、 パンフレットを作ろうかと思いまして。 流石に写真だと威厳が損なわれそうなので、 神奈子様の絵を描いて載せようと思ったんですが……」 「ほう、『守矢神社祭神絵姿』か…… うん、なかなかよく描けているじゃないか」 「神奈子様にそう言ってもらえると、がんばったかいがあります」 「……あの、諏訪子様。○○さんの絵ですけど」 「……あーうー。神奈子はああ言ったけど、ちょーっと、若いというか…… 美化されてるよねー。恋は盲目っていうけど……」 「八坂様、全然気付かれませんよね。 側で見ている私にさえ、○○さんの気持ちが手に取るように わかるんですが」 「神奈子もそっちの方は初心というか、鈍いからねー。 ……気付いた時が見ものだね」 ─────────────────────────────────────────────────────────── 14スレ目 57 「○○、私はお前のことが好きよ」 「神奈子様……」 「ずっと側にいてほしい」 「あの、嬉しいですけど後ろの一際でかいオンバシラは? 伝説の樹じゃあるまいし」 「伝説ならある。昔これで蛙を吹っ飛ばした」 「いやそうじゃなくて、下で告白すると幸せになれるとか」 「そういうのは、ない」 「ないんですか」 「だがお前は私が幸せにする。私は、○○がいてくれればそれで幸せよ」 「……神奈子様」 「私の気持ちに応えてほしい」 黙って、神奈子様を抱きしめた。 ─────────────────────────────────────────────────────────── うpろだ1148 「おーい○○ーただいまー」 「お帰りなさい神奈子様…ってなんすかそのボロボロな格好は」 「いやー、宴会の帰りに麓の巫女と弾幕で勝負したら負けちゃってねー」 「まったく、着替え用意するからお風呂でも入っててくださいよ…」 「はいはい、じゃあ入ってくるよっと…」 「はい行ってらっしゃい…ってここで脱がないでください神奈子様!」 「えー、そのくらいいいじゃないか○○ぅー」 「こっちはそういう経験ないんすから勘弁してください!こっちが恥ずかしいですって!」 「わかったよ、ちゃんと風呂場で脱ぐから落ち着いてくれ…」 「まったく…神様なんだからもうちょっと威厳のある行動を取ってください」 「最近はこういう方が信仰が集まるのよ」 「まったく、信仰してる俺の立場が無いと言うか…」 「おや、あまり信仰してるようには見えないけど、そうなのかい?」 「最大限の信仰をしていますよ、神奈子様は鈍感と言うか…」 「そうかい、ありがたいね。ところで最大限の信仰ってどんなものなんだい?」 「愛してる、って事ですよ、神奈子様」 「え?…か、神様の前で冗談は良くないよ○○」 「冗談なんかじゃありませんって。」 「そ、それじゃあ…」 「神奈子様、俺は神ではなく一人の女性としての貴方が好きです。」 「そ、それはその…プロポーズとして…受け取っていいの?」 「…もちろんです、神奈子様。実は恋愛経験とか無いのでは?」 「あ、あはは!あるに決まってるじゃないか!」 「その反応からして無いんですよね?」 「あー・・・ぅー」 「諏訪子様みたいにごまかさないでください。それで、答えを頂けると嬉しいんですが」 「あ…その、これから…よろしくね…」 「ああ、よかった。断られたらどうしようかと。しかし、本当に威厳が無いというか」 「な、何を言うんだ…威厳の無い私は好きじゃあないか?」 「どんな神奈子様でも俺は好きですって。こちらこそ、よろしくお願いします」 「あぁ…その、神様としては非常に情けないんだが…よろしく…」 「さて、とりあえずお風呂に入ってきてください。今、早苗さんが料理作ってますから」 「あぁ、わかった。でも、その前に…その、キス していいか?」 「はいはい、わかりました。神様の仰せのとおりに」 おしまい ─────────────────────────────────────────────────────────── うpろだ1417 守矢神社の縁側に私は酒を持って座る あの三人組は寝ているだろうか 特に早苗は家計が苦しいだの、少しは節約だのとうるさくてかなわん 反して諏訪子も神様の癖に10時にしっかりと寝る癖をつけておるしな ……んくっ、はぁ……今日も酒は美味い 今日はちょうど良く満月だ ……月見酒といったところか、なかなかの趣があるな はぁ…… ……後は○○だけだな あいつがここに住むようになってから私は変わってしまった ○○が早苗の手伝いをしているとき、諏訪子と遊んでいるとき 私は○○の姿を目で追ってしまう 目が合ったときなんてどうしようもなく恥ずかしくなってきて、すぐに目をそらしてしまう その後あいつは、○○はこう言うのだ 「神奈子さんどうしたんですか?」 彼は彼なりに私を気遣ってくれているのがわかる その気持ちがとても嬉しいのだ だが、いつも私は何も答えられずにいる ……○○は私のことをどう思っているのだろうか ただ一つの神様として、それとも……? はぁ……どうも一人になると弱気になってしょうがない ……これじゃあ神様失格だな 「こんな夜遅くに一人で晩酌ですか?」 「……起きていたのか○○」 「ええ、こんな良い満月の日には外にでも出ようと思いまして」 「ああ、今日は良い満月だ」 「……神奈子さん」 「何だ○○」 「俺は神奈子さんのこと神様失格だと思ってませんよ?」 「……」 「人でも神様でも弱くなるときがあるんだと思います。それをどう向かっていくか。それが大切じゃないんですか?」 「……お前も弱くなるときがあるのか○○よ」 「はい」 「……そうか」 「俺も一杯貰っていいですか?」 「ああ、だが早苗に怒られるときは共にだぞ○○」 「わかってますよ。それではいただきます」 「……ぷはー。こんな美味いお酒を独り占めで飲むなんてずるいですよ神奈子さん」 「そうか?なら次からはお前を起こしてから呑むとしよう」 「それはありがたいです、こうして神奈子さんと一緒にいられる時間が増えますから」 「……一つ聞いていいか?」 「ええ、どうぞ」 「そのだな、お前は私のことをどう思っているのかと思ってな」 「神奈子さんのことですか?それはもちろん……」 あーうー…… むにゃむにゃ…… 「そ、そうか。それは野暮なことを聞いたな」 「そんなことないですよ。俺もこうして気持ちを伝えることができたんですし」 「う、うむ」 「それで……神奈子さんのご返事はどうなんでしょうか?」 「むっ!……」 「……どうなんですか~?俺だけ言うなんて不公平ですよ~?」 「むぅ……お前わかってて言ってるだろ」 「さぁ~?それは神奈子さんのご返事しだいで」 「わ、私もだな……その○○のことが!」 あーうーあっ! ごんっ!! う~んうるさいですよすわこさまぁ……むにゃむにゃ…… 「な、なんか言われると恥ずかしいですね!」 「そ、そうだな!」 「そ、そろそろ寝ませんか?お酒も尽きたことですし」 「あ、ああ」 「それじゃあ俺はこれで」 「ま、待ってくれ○○」 「?どうしたんですか?」 「その……今日は……お前の布団で一緒に寝てもいいか?」 「えっ!!そ、それは……」 「!べ、別にやましいこととか考えてないから大丈夫だ!単に寝付くまでお前と一緒にいたいんだ」 「そ、そうですか……それなら……いいですよ」 「ありがとう○○」 翌朝、抱き合って寝ていた私たちを見て早苗に弾幕の嵐を食らったのはいうまでもないな ちなみに諏訪子は頭に大きなたんこぶができていたが……まぁ大丈夫だろうさ まぁそのなんだ○○とは両思いになったということだ その○○は早苗の手伝いから開放されて今は私の膝でぐっすりと寝ている 「むにゃむにゃ……神奈子……さん……好きです……」 「ふふっ、私も大好きだぞ○○」 新ろだ790 妖怪の山の頂上にある守矢神社。 ここには、風祝の巫女が1人と、2柱の神様が棲んでいる。 最近、守矢の住人がもう1人増えた。 麓の村人、○○である。 ただいま夕食中。 「ねえ○○、今日の料理はどうだい?」 「ああ、すごくうまいよ。特にこの芋の煮っ転がしが」 「えへ・・・ありがと」 普段からは考えられないようなデレっぷりを見せているのが、 これでもれっきとした風の神様、神奈子である。 守矢神社の食事は、ほぼ早苗が用意していたのだが、○○が来てからというもの、 よく神奈子が作るようになっていた。 早苗の手順をよく学んでいたようで、それなりに上手である。 そのやり取りを、見飽きたという様に動じず、黙々と食事を続けるのが この神社の巫女、早苗。 そして、あからさまにひきつった顔をしながら、芋に思いっきり箸を突き立てるのが、 もう1柱の神、諏訪子。 「いやー、いつもながらお熱い事ですねーお2人さん」 毎日のように続くラブラブ空間にたまらなくなったのか、思わず諏訪子が皮肉を漏らす。 ○○はバツが悪そうにしどろもどろ。 しかし、神奈子はこの程度でやり込められるような存在では無かった。 「おやおや、土着神ともあろうものが、いっちょまえに焼きもちかい? 悔しかったら、諏訪子も彼氏の1人くらい作ったらどうだい」 「何をおっしゃる、元・余所者の神が。早苗が私の血を引いてる事を忘れてない?」 「いーや。忘れてはいないさ。ただ、数百年男日照りなのは寂しくないのかな、と思ってねぇ」 とたんに部屋の空気が重々しくなった。いや、神気が満ちたとでも言うべきか。 一触即発の空気の中、やはり早苗は見飽きたコントを見るかのごとく、 全く動じずに食事を摂っていた。もちろん、食事が乗ったちゃぶ台は既に避難させてある。 「諏訪大戦やるか?あァ?」 普段の少女らしい可愛さはどこへやら、ドスのきいた声ですごむ諏訪子。 「久々にやるかい?いいねぇ。表、出ようか?」 対して、余裕しゃくしゃくの神奈子。 まさに、幻想郷を破壊しかねない、2柱の戦いが勃発しようとしたその時。 「待った、神奈子さん。ケンカはよくない」 今まで黙っていた○○が一言。 「あ、いや、○○。これは、ケンカじゃなくてね・・・神の誇りに関わる事なんだよ」 神の威厳などすっかり吹き飛んだ神奈子。もはやそこには1人の純真な女がいるだけである。 「神奈子」 「うぅ・・・・・・分かったよ。○○には逆らえないなぁ」 すっかり毒気を抜かれてしまった諏訪子も、しぶしぶ元の席に戻った。 「諏訪子さん、悪いね。気ぃ使わせちゃって」 「あぁ、いいよ、いいよ。貴方は大事な守矢神社の次期神主だからね。 まぁ、イチャつくのも程々にしてくれればいいよ。 風祝の巫女より、風神が先に孕んじゃったら、守矢神社の立場が無いからね、ヒヒッ」 「諏訪子様!」「諏訪子ぉ!」 顔を真っ赤にした早苗と神奈子が同時に非難の声をあげる。 神奈子をやり込められて、溜飲を下げる諏訪子。 さて、食事が終わって、○○は自室に戻ってゆったり読書をしていた。 「○○、入るよ?」 「うん」 神奈子が部屋に入ってきて、○○の隣に寄り添った。 「○○はさぁ、運命って信じるかい?」 「ん?まぁ、少しはね。でも、意外だなぁ」 「何が?」 「いや、神様も、人間みたいに運命を信じるなんて」 「神様はね、人が思うほど万能じゃないのさ。八百万の神っていうくらいだからね。 能力も力もも千差万別。海の向こうでは、唯一絶対神なんてのが信仰されてるみたいだけど、どうだかねぇ」 「へぇ」 「神様はね、人に信仰されないと消えてしまう。不安定な存在でもあるんだよ」 「神奈子は消えない。いや、消えさせない。世界中の人間が忘れてしまっても、俺は絶対に覚えてる」 「・・・・・・全く、○○にはかなわないよ。そういう恥ずかしい言葉を、さらっと言うんだから」 「俺は本気だよ」 「うん、うん。ありがと」 ちょっと照れながら、○○の言葉をかみしめる神奈子。 「話がそれちゃったけど、私が言いたいのはね、○○に出会えた運命に感謝したいってことさ。 まぁ、運命の神様なんかいないかもしれないけど」 「おいおい、神様が別の神様を批判していいのかい?」 「おおっと。まぁ、幻想郷の運命を担っているのは、神じゃなくて、どこぞの巫女さんかもしれないけどね…」 「じゃあその巫女さんに感謝するのか?」 「いいや、あいつは感謝されてもうれしがらないよ。『気持ちより賽銭寄越せ』って言うに決まってるからね。 何より、神様が人間に感謝するなんて本末転倒だよ」 「なるほど」 2人でケラケラと笑いあった。 「俺は、神奈子に出会えてよかった。人間だとか神だとか関係ない。 1人の女として、神奈子を愛してる」 えっと目を丸くして、顔を赤くする神奈子。 「や、やだねぇ。また○○はさらっとそういう事を言うんだから」 「もちろん、いつでも俺は本気だよ」 「あーあ、風神ともあろう私が、人間の男に骨抜きにされちまうなんて、他の神様達が聞いたら何ていうかね」 「神奈子の為なら、誰が敵にまわっても命を賭ける。絶対君を守る」 「もう、本当におばか…」 ====== 同時刻、別室。早苗の部屋に諏訪子が入ってきた。 「どうでした?お二方は」 「ああ、いつも通りラブラブしてたよ。愛してるだの、君を守るだの、 よくもまぁ、あそこまで歯の浮くようなセリフを言えるよ」 「うふふ、でも、これ以上は」 「まぁ、そろそろ愛の営みに入る頃じゃないかな。私もそこまでヤボじゃないよ」 「本当に仲がいいですね」 「早苗は気にならない?」 「ええ。私も子供じゃないですし、それくらいはわきまえているつもりです。 それに、最近妖怪退治が楽しくて、恋だの何だの言ってられませんし」 「は、はぁ。早苗がそう言うなら。私は守矢神社が絶えてくれさえしなきゃ、それでいいけどね」 守矢神社の夜は、いつもこんな感じでふけていく…。 新ろだ903 これは風の神、八坂神奈子がまだ神になって間もない頃の話。 山で崖から転落し、動けなくなっていた○○を神奈子は助け、自分の神社に運んだ。 その頃の守矢神社は、神主や巫女のなり手がいなかったので、ほぼ無人だった。 ○○は、神奈子の看病のかいもあり、徐々に良くなっていった。 =========== 「あの…○○さん、大事な話があるんだけど」 「何だい?」 「私、本当は人間じゃないの…」 「ああ、何となく分かってたよ」 「え?何故分かったの?」 「何となく雰囲気がね…。それに、この神社は昔から人がいないって言われてたのに、 君が住んでたのがちょっと疑問に思ってね。それに」 「それに?」 「崖から落ちて、動けなかったあの日さ。 夕方になって日が落ちてきて、身体が寒さで震えてさ、ああ…俺はここで死ぬんだなって思った時、 君が空から降りてくるのを見て、お迎えの仏様か、天女様かと思ったんだ」 「覚えてたんだ…あの日の事」 「きっと、一生忘れないよ」 「……」 神奈子は、嬉しさで胸がつまりそうになるのを抑えて、話を続ける。 「本当言うとね、貴方はあそこで死ぬ運命にあったのよ。 それを私は自然の摂理に反して、神力を使い、助けてしまった」 「じゃあ、俺を殺すのかい」 神奈子は驚いた。どんな人間だって自分の命は惜しいはずだ。 それを、あっさりと死を覚悟している者がここにいる。 「い、いいえ!そんな事はしないわ。その代わり、山に入ってから、今までの記憶を消す事になるわ。 つまり、山で遭難して私が助けたこと自体を無かった事にする」 「君は…神奈子はどうなるの」 「私は、今回の件で、上の方々から処罰を頂く事になると思う。 しばらく神力を行使する事が出来なくなる。つまり、人前にこうして出れなくなるという事」 「そうか…」 達観したようにつぶやく○○。 なるべく感情を抑えて、右手を○○の前に添える神奈子。 「これで、お別れね」 「最後に1つ言わせてくれ」 「ええ」 「助けてくれて、本当に感謝してる。人間だとか神だとか関係ない。 神奈子、君を愛しているよ」 「私も!私もよ○○さん!」 神社の部屋が強く、光り輝いた。 そこには、男が1人倒れているだけだった。 その後、○○は山の麓で発見される事となる。 ○○の消息は、数ヶ月間行方不明となっていたので、村では大騒ぎとなり、 「神隠し」かともてはやされた。 しかし、○○の山に入ってからの記憶は一切無くなっていたという。 =========== 「それで?それでどうなったんですか?神奈子様!」 時は流れ、現代の守矢神社。 鼻息荒く神につめ寄る守矢神社の巫女、早苗。 「いんや。どうもしないよ。その男は普通に結婚して、子供をもうけ、普通に亡くなったのさ」 あっけらかんと答える風の神、神奈子。 「神奈子様はそれで良かったんですか?初恋だったんでしょ?」 「いいも悪いも、神と人間は、絶対に結ばれない決まりなんだよ。 それに私も若かったしね、若気の至りって奴さ」 「ふふーん、早苗、これを見てごらんよ」 そう言って、古い巻物を早苗に渡したのは、幼き少女の姿の祟り神、諏訪子。 「あら、これは守矢の家計図じゃないですか、一体…?」 「そこの23代目の神主の名前を見てみなよ」 「えーっと、守矢○○…って、えええ!?」 「ま、そういう事さ。人の記憶なんて、そんなあっさり消去できるもんじゃない。 うっすらと私の事を覚えていた○○は、永らく絶えていた守矢の家系を復活させたのさ」 思わず呆然とする早苗。諏訪子が更に付け足す。 「人間だって妖精だって、誰かの信仰の対象になれば、神となる。 それは早苗が身をもって体験した事だよね。つまり…」 「じゃあ、ご先祖様である○○様も、神になったんですね?」 「そゆこと。○○は、天寿を全うした後、神奈子の所にまっ先に会いに来たよ。 あの時の乙女モードになった神奈子は、傑作だったなぁ。ウヒヒ」 「コラ!余計な事言わない!」 神奈子は顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。 早苗も思わず笑いを抑えきれないでいた。 守矢神社はおおむね平和である。 新ろだ2-088 その日は、朝から風が強かった───。 -------------------------------------------------------------------------------- その方がやってきたのは早朝でした。 いつものように朝の参拝かしらと思っていたのですが、妙に顔が硬いのです。 『神奈子様は、いらっしゃいますか?』 いつもそんな判りきった事なんて訊かないんですが… 「ええ、いらっしゃいますよ」 なるべくいつもと変わらないように案内してさしあげると、どことなくぎくしゃくしながら進んで行かれました。 …なんなんでしょうねぇ? -------------------------------------------------------------------------------- 俺は緊張していた。 いや、緊張なんてもんじゃあない。 今、『緊張してる』ってぇ奴を連れてこられたら、怒鳴りつけてやろうかってくらいだ。 やらないけどね。 とにかく、俺はそれくらいガッチガチになっている。 出かける前に気合いを入れてきたつもりだったのに、ここへ来るまでの足が異様に重かった。 一歩一歩進むたびに息切れを起こしそうな。 そして気が付けば鳥居の前。 ポケットに手を入れる。 よし、落としてないな。 それでこそ、勢いがつけられるってもんだ。 もしここまで来て無くしてようもんなら、そのまま森へ入って吊っていたかもしれない。 吊らないけどね。 本殿の前でいつものように早苗さんが掃除をしている。 「神奈子様は、いらっしゃいますか?」 …あれっ? 俺は今何を言った? いや、わかってるんだよ。 何を言ったかなんて。 うん、そうだ。 やっぱ緊張してんなぁ、俺。 ああ、早苗さんに変に思われ…てるみたいだなぁ、さすがに。 ともあれ見知った顔でもあるし、案内された通りに上がらせてもらう事に。 床の間を前を過ぎようかとした時に、そこの襖がガラリと開いた。 『待ちかねておったぞ。入るがよい』 と、床の間へ引っ張り込まれた。 -------------------------------------------------------------------------------- ん? 朝ご飯を終えて部屋に戻ろうとしていると、見知った姿があった。 ありゃ神奈子のイイ人じゃない。 アイツは必死になって色々言うんだけど、私らから見るとバレバレなんだけどねぇ。 ちょっとイジってやろうかなー、と声をかけようとすると、いきなり彼の横の襖が開いて───姿が消えた。 …こりゃあ、面白くなりそうだ♪ -------------------------------------------------------------------------------- 俺がいる。 俺の前にはテーブルがあって、湯気を立てている湯飲みが両端に1つづつあって、そして。 彼女が、いる。 その顔は妙に険しい。 『今日は───何用じゃ?』 少し前からこんな感じで、言葉の端々にいちいち重みを乗せている。 正直に言おう。 かなり怖い。 いや、怖いと言ってもその雰囲気とかが怖いんであって。 しかし引っ張り込んでおいて『何用じゃ』と訊くのも変じゃないのか…? 「あー、うん。その…ですね」 雰囲気に飲まれまくっている俺。 なかなか言葉が出てこない。 ふと、湯飲みを見つめる。 ほこほこと湯気を立てているところを見ると、つい今し方淹れられたようだ。 そういや早苗さんは掃除をしていたし… という事は 『まずは一息つかぬか』 反射的に湯飲みに腕を伸ばし、一口。 あ、うまい。 『どうじゃ、私が直々に淹れた茶は』 「うん、うまい」 『そうか』 少しだけ、彼女の目が笑ったように見えた。 -------------------------------------------------------------------------------- 洗い物を終えたのか、歩いてきた早苗を黙って呼び寄せる。 やっぱり証人は多い方がいいしね。 共犯になってもらいましょ♪ 少し不思議そうな表情で寄ってきたところに、面白いものが見られるよー?と言ってやった。 もちろん、小声だ。 それから指を口に当てて、再び襖の隙間から中を覗く。 おーおー、二人ともガッチガチだよ。 初心だねぇ。 初心すぎて時々尻を蹴っ飛ばしてやりたくなるんだけど、蹴り返されるのは嫌だしなぁ。 私の頭の上で、早苗も中を覗いている。 ま、この際だしどうでもいいか。 さ、続き続きっと。 -------------------------------------------------------------------------------- 少し後の事、お洗濯をしましょうかと廊下を進んでいますと、諏訪子様が閉じられている襖にお顔をくっつけておりました。 私に気づくとそぉっと手招きされましたので、私もそぉっと近づきますと 『ちょっと面白いものが見られるよ?』 と小声で囁かれるのです。 何だろうかと諏訪子様の帽子の上から(お行儀が悪いと思いつつも)襖の隙間から中を覗きますと、テーブルの上に湯飲みが二つ、そしてその両側に神奈子様と彼が座っておりました。 お二人はじっと座ったまま、身動きひとつ取りません。 表情もどことなく険しく感じられます。 しばらく時間が経ちましたでしょうか、彼の手が上着のポケットへ入ったのが見えました。 ですが、それっきり。 神奈子様はじぃ、っと彼を見つめられたまま。 気のせいかもしれませんが、少し不安の色があるような気がします。 『あの…』 彼の声。 “あ”の声量が妙に大きく感じたのは、そこまでの沈黙が長すぎたからでしょうか。 そして“の”で急に勢いが落ちたのは… 再び沈黙が場にのしかかります。 彼の手はポケットの中を動くばかりで、それ以外は何も、何も動いていません。 -------------------------------------------------------------------------------- そんなに経ってないのか、それとももう数時間は経っているのか。 空気が重い。 いや、まぁこれは俺のせいなのだが。 ああ、まったく。 男ってぇのはなんでこういう時に縮こまるんだろうね。 覚悟を決めてきたはずなのに。 「えー…」 「あっと…」 たまに口から出るのはこんな事ばかり。 正面にはじぃっと俺を見つめる瞳。 何も言わず、ただ俺を見ている。 しかしその顔は、時間が経つにつれて少しづつ曇って行く。 俺は。 俺は何してんだろう。 そんな顔を見るためにここに来たんじゃないのに。 ふと、無意識にポケットに突っ込んだ手に気づく。 向こうからは見えない位置だ。 手に伝わるのは堅い感触。 そうだ。 俺はこのためにここへ来たのに。 なのにどうだ。 「あの…」 ああ、またこれだよ。 いい加減嫌になる。 どうした、いつもの俺はどうしたよ。 ええい、くそ。 -------------------------------------------------------------------------------- じれったい。 いや、じれったいとかそういうレベルを遙かに越えている。 なんだこの二人は。 いや、神奈子もそうなんだけど、こいつは何だ。 まぁ、気持ちはわかるよ、気持ちは。 今、腹に一物持ってるってのは十分すぎるほど伝わって来るよ。 けどさぁ、あまりに待たせすぎだよ。 アンタじゃなけりゃ、とっくに尻蹴っ飛ばされて放り出されてるよ? ホント、長すぎ。 んー…、───ん? -------------------------------------------------------------------------------- 『あのっ!』 どれくらい経ちましたか、湯飲みから立ち上っていた湯気はすっかりと消えています。 今度の彼の声ははっきりとしていました。 『何だい?』 低い、低い神奈子様のお声。 短い言葉ですが、そこには重い何かが詰まっているような気がして。 彼はぎぃいっ、と俯いていた顔を上げますと、残っていたお茶を一気に飲み干して神奈子様を見つめ、 『これ…をっ!』 と、ポケットから出されたその手には、深い深い青色の箱が。 神奈子様の髪と同じ色です。 『よしっ』 下からの声に目だけ動かしてみますと、どうやら諏訪子様は握りこぶしを作ってガッツポーズをされたようです。 ああ、そうか───。 そういう事だったんですね。 今になってこの場で何が行われているのかをようやく悟った私は少しだけ目を細め、再び襖の隙間へ目を向けました。 -------------------------------------------------------------------------------- 「あのっ!」 もう嫌だ。 こんな気持ちでいるのは。 いや、違う。 目の前にいる、大切な、大切なひとにこんな顔をさせるのは。 もう、嫌だ。 嫌だ。 手に力を込め、握りしめる。 腕を動かせと筋肉を絞る。 そうだ、いいぞ。 間接を動かせ。 絶対に取り落とすんじゃないぞ。 『何だい?』 ああ。 これからそれに答えるから。 これが最後の、問答だ。 ずい、っと、その手を突き出した。 目の前の湯飲みを握りしめ、 ぐびり。 一息で飲み干し、静かに置き直す。 さぁ、次だ。 もう片方。 ポケットの中の手を強く強く。 そうだ。 それは確かに俺の手の中にある。 そしてそれを出すんだ。 もっと素晴らしいものを手に入れるために。 動け、動け、俺。 ふと、前を見る。 俺を見ているその瞳は、まるで今にも泣き出しそうで。 そうだ。 俺はこれからこのひとをおそらくは、泣かせる。 でも、きっとそれは全く逆の意味だ。 俺はこれからこのひとをおそらくは、縛る。 けど、きっとそれは全く違う意味だ。 そうだ。 だから俺は。 俺は───。 -------------------------------------------------------------------------------- 正直に言おう。 私は目の前の人間に腹を立てていた。 顔見知りじゃなければとっくにその尻を蹴っ飛ばしていたくらいには。 待ちくたびれていた。 どうしようもなく待ちくたびれていた。 おそらくは、これまで“生きてきた”以上に、この人間の前で“私”を続ける事に疲れ果てていた。 違う。 私にも責任はある、だろう。 こいつがいつまで経っても言い出さない事に甘えて、まだ大丈夫、まだ大丈夫とやってる間に私の気持ちはどんどん膨らんで、どうしようもないくらいに大きくなってしまった。 でも、こいつの前ではそんな事も言えず、つい厳しく当たってしまう時がしょっちゅうだった。 でも、こいつは───この人間はそんな私に。 -------------------------------------------------------------------------------- 「これ…をっ!」 歯を食いしばり、上ずった声を出し。 なんだよそりゃ。 もうちょっとスマートにやれねぇのかね、俺は。 内心、自分に対して呆れ返っていた。 突き出した手を開く。 指を一本一本、剥がすように。 今まで過ごしてしまった時間を取り戻すように。 そして、大切なひとの笑顔を取り戻すために。 震えそうなもう片方の手で、最後の“封印”を取り去る。 箱を開くだけなのに、こんなにも心が震えた事なんて今までなかった。 いや、やめよう。 ここまで来て往生際の悪い。 いい加減にしろよ。 スッキリ、しちまえ。 -------------------------------------------------------------------------------- 「よしっ!」 自分の声に少しビックリしつつ、無意識にガッツポーズ。 やれやれ、やっとかぁ…。 まったく、どうなる事かと思ったけど、ともあれ最終シナリオ第一幕突破、ってところかな? なんか早苗はやっとわかったみたいだねぇ… そんなんで自分の時はどーすんのさ。 さ、続き続き、っと。 -------------------------------------------------------------------------------- 「手を」 言ったか言わないかのうちに、すぅ、っと左手が差し出される。 俺はゆっくりと“それ”をつまみ上げ、彼女の手を取った。 おいおい、なんでそんな顔してんのさ。 もうちょっと嬉しそうな顔してくれよ。 なんで泣きそうになってんのさ。 いや待て。 違うな。 よーく見ろ。 周りもなんだかぼやけて見えるんだけど。 おいおい、勘弁してくれ。 まったく。 -------------------------------------------------------------------------------- ひとつひとつ、まるで今までの事を噛みしめているかのように、お二人の間で淡々と“それ”は進んでいました。 にしても… あの人すごい表情してますね… 緊張しすぎて倒れないか、ちょっと心配になってきます。 諏訪子様も黙ってお二人の様子を見守っているようですね。 さて、続きがどうなるのやら… -------------------------------------------------------------------------------- “それ”を見たとたんだった。 今まで私の中にあったものが、すぅ、っと消えて行くような気がした。 ああ、そうだ。 待った。 どうしようもないほど待った。 そして、それは今、為されるのだ。 この左手を差し出した時、私は“縛られる”のだ。 私は、神だ。 私は、神だ。 私は、神だ。 しかし、今、この時、私は───女なのだ。 -------------------------------------------------------------------------------- 見立てよりもほんの少しだけ、彼女の指は細かった。 何の飾りもない、本当にシンプルな指輪。 ここへ行き着くまでにいろんな事があった。 それこそちょっとやそっとじゃ語り尽くせないくらい。 でも。 終わった今、それらは全て思い出になった。 そう。 思い出だ。 俺は、指の主をじぃ、っと見る。 愛しくて、愛しくて。 時々ケンカもしたけれど、でも世界で一番愛しいひと。 「ありがとう」 俺は、一切の迷いなく言った。 -------------------------------------------------------------------------------- くいっ、と早苗の袖を引っ張り目配せする。 神奈子の事だし、この後は想像がつくなぁ。 ま、後は若い二人に任せて、ってね。 おお熱い熱い。 -------------------------------------------------------------------------------- 不意に袖を引っ張られた私は思わず声を出しそうになってしまったのですが、なんとかそれを飲み込むと、諏訪子様がアイコンタクトしてきました。 あ、そうですよね、やっぱり。 -------------------------------------------------------------------------------- 『よろしい。今ここに契約は為された。八坂神奈子はそなたの妻と、なろうぞ』 そう言うと、彼女はすっくと立ち上がり─── ジャンプ一番、テーブルを飛び越えて俺の上に。 顔が近い。 頬は真っ赤、涙目だ。 『莫迦者が』 それはまるでいつも交わす軽口のように。 『ずいぶんと待たせてくれおって…』 「うん、ごめん」 『ごめんで済めば神などいらぬわ』 答える代わりにそっと抱きしめる。 見た目よりも随分小さい。 ふわふわの髪の毛が心地よくて、いい香りもする。 「…ひょっとして」 『そんな事、訊くでないわ。デリカシーとやらが足りぬ』 「ごめん」 『莫迦者』 目と目が合った。 俺を見つめる瞳が閉じられた。 そして─── -------------------------------------------------------------------------------- 空は快晴、まさに日本晴れ。 風も穏やかに吹き、結婚式日和。 「おー、おいでなすった」 その声に振り向けば、白無垢に角隠し。 うっすらとした化粧に薄い紅。 “花嫁さん”がそこに、いた。 その姿は、俺が思い描いていたものよりもずっとずっと綺麗で。 そして何より可愛らしかった。 『何を呆けておる。ちゃんとエスコートせぬか』 見とれていたところに遠慮なしのその言葉。 俺は少し苦笑いして彼女の手を取った。 鳥居の前からすでに人だかり、妖怪だかり、神だかり。 どこにこんなに居るのかというくらい。 もちろん見知った顔も多く見える。 祝福の言葉を受けながら石段を登って行く。 正殿前。 早苗さんが待っていた。 ああ、そうか。 ここの神主みたいなものだもんなぁ。 言ったら怒りそうだから黙ってよう。 式は滞りなく終わり、しばらく後に宴会とあいなった。 「つ、疲れた…」 『これくらいで何を言っておる。これから先、もっと大変であるぞ』 「ああ、わかってる…つもりだけど、やっぱり疲れた…」 『まったく仕方ないの。どれ、横になるがいい』 見ると正座をして、膝のあたりをぽんぽん叩いている。 これはあれですか。 膝枕というやつですか。 いいんですか。 神様が。 膝枕ですよ? 思わず敬語で考えてしまうくらいだ。 うん、やっぱ疲れてるんだな、俺。 『もう夫婦なのだぞ。何を遠慮しておる』 そう言いつつも顔を真っかっかにしてなおも自分の膝をぽんぽん叩いている。 うん、可愛いすぎるね。うん。 「わかった。じゃ、遠慮なく」 頭を乗せた。 ほどよい弾力と暖かさ。 そして俺を見つめている“妻”の優しい、どこまでも優しい顔。 ああ、そうか。 こんなにシンプルな事だったのか。 なぁんだ。 額に手を乗せられると、俺はすぅっと眠りに落ちていった。 -------------------------------------------------------------------------------- 『寝ちゃった?』 『あー、よく寝てますねぇ。ふふっ、まるで大きな赤ちゃんですね』 ふたりが様子を見に来たようだ。 さすがに小さな声。 『神奈子様?』 「なんだい?」 『すごく、いいお顔されてますよ』 「…ああ、そうだな。とても、とても幸せな気分だよ」 『すっかり“女”の顔だねぇ。やっぱり恋をすると変わるってホントだよ』 彼の寝顔を見る。 無防備にその姿を晒している。 「私は───もう偽らない。この人の前では絶対に自分を偽らない」 『…、そうだね、それがいいよ。それが一番だ』 「この人が自分の人生の残り全てを私に捧げてくれるんだ。だから、私は」 本当に、嘘偽りなく、心から、笑えた。 「“私”の全てをこの人のために捧げる」 -------------------------------------------------------------------------------- んあ。 そんな間の抜けた声を出して、目が覚めた。 あのまま寝ちまったのか。 『目は覚めたかい? お前様?』 「ああ、よく眠れたよ。俺だけごめんな」 『いいのさ。私の膝ならいつでも使っておくれ』 「うん、わかった」 『ふふっ、素直でいい子だ』 「あ、今子供扱いしたろ」 『何を言っておる。私から見れば大抵のものは赤子同然じゃ』 「…まったく、敵わねぇなぁ…」 『やはりお前様は面白いの』 「それで神奈子が笑ってくれるなら」 『…まったく、敵わぬの』 そして俺たちは顔を見合わせ、笑った。 --------------------------------------------------------------------------------
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洩矢諏訪子 加入場所 北の湖でイベントを起こして合流 ステータス倍率 HP★★★★ MP★★★★☆ 攻撃★★★★☆ 防御★★★☆ 魔攻★★★★☆ 魔防★★★★ 命中★★★☆ 回避★★★☆ スキル詳細 スキル名 前提スキル 種別 対象 消費MP 詠唱時間 効果 洩矢の鉄の輪 アクティブ キャラ 0 かつての戦いで使った輪で攻撃。通常より威力の高いダメージ。 二拝ニ拍一拝 洩矢の鉄の輪1 アクティブ キャラ 0 お参りのリズムで攻撃。2回連続で物理ダメージ。 手長足長さま 二拝ニ拍一拝10 アクティブ 床 0 伸びる手足。遠距離の敵一体を攻撃。 七つの石と七つの木 アクティブ キャラ 0 レベルによって属性が変わる魔法ダメージ。Lv1火属性、Lv2水属性、Lv3風属性、Lv4地属性、Lv5雷属性、Lv6氷属性、Lv7毒属性。 厭い川の翡翠 七つの石と七つの木7 アクティブ 床 翡翠の川。広範囲に水属性の魔法ダメージ。 プリンセスジェイドグリーン 厭い川の翡翠5 アクティブ 床 緑の水の嵐。超広範囲に水属性の魔法ダメージ。 フロッグウインド 七つの石と七つの木7 アクティブ 床 広範囲に風属性の魔法ダメージ。 ケロちゃん風雨に負けず フロッグウインド5 アクティブ 床 超広範囲に風属性の魔法ダメージ。 ミシャグジさま プリンセスジェイドグリーン10ケロちゃん風雨に負けず10 アクティブ 床 様々な形で信仰される神。敵全体に闇属性の超魔法ダメージ。 オールウェイズ冬眠できます マグマの両生類5雨を呼ぶ雨蛙5 アクティブ 使用者 0 自分自身のHPを全回復する。使用後は睡眠状態に。 諏訪薬 オールウェイズ冬眠できます5 アクティブ キャラ 諏訪に伝わる秘伝の薬。戦闘不能の仲間一人を復活させる。スキルレベルに応じて詠唱時間減少。 雨を呼ぶ雨蛙 アクティブ 使用者 0 雨蛙の力で雨を呼ぶ。天候を大雨に変える。 宝永四年の赤蛙 マグマの両生類10 アクティブ 床 自分の分身を作り出す。スキルレベルが高いほど強い分身が出現する。 マグマの両生類 パッシブ 無し 0 0 超高温のマグマに潜る両生類。スキルレベルに応じて火属性に耐性。 諏訪大戦 手長足長さま10 アクティブ キャラ 0 神奈子と力をあわせて攻撃。単体に2人で超物理ダメージ。神奈子が戦闘に参加していない場合失敗する。 特徴 とりあえず雛形作成 編集は実際メインで使ってた人に任せます 守矢神社にて祀られる神様で早苗の遠い先祖。鉄輪を武器に戦う。よく見ると歩くたびに帽子の目が動いている。 対となる神奈子が物理アタッカーなのに対し、諏訪子は魔法寄りのスキル構成。無詠唱で出せる物理攻撃スキルも幾つか存在するが、 目の前にしか出せない攻撃が殆どで使いづらい。一応、手長足長様は縦の射程が無限なので上手く敵との座標を合わせれば一方的に攻撃できる。 が、左右に動かれると直ぐ当たらなくなるので実用性は低い。早苗の先祖だけに魔法攻撃に重きを置く事になるだろう。後方から魔法で前衛を 援護し、敵に肉薄された時は無詠唱で出せる二拝二拍一拝などで自衛する戦法が主流か。 諏訪大戦の攻撃力は凄まじいため敵に接近する機会があれば使ってみるのも一興。ボスに向かって使ってみたい威力だが、諏訪大戦は 自分の四方にしか攻撃範囲が無い。故に技を繰り出すにはボスの眼前に立つ必要があるが諏訪子は壁役が出来るほど頑丈ではないため危険。 当然、神奈子が居ないと無意味。 無詠唱で出せて、体力を全快できる「オールウェイズ冬眠できます」があるので意外と死ににくい。しかし非想天則と違って地中ではなく 地上で眠るので無防備な姿を敵に晒してしまう。一応、殴れば起きるので寝た後に仲間から殴って貰うと直ぐ行動できる。 名前 コメント
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神奈子2 東方喜恋譚 ~You are my オンバシラ編~ 第2話『カミカゼ! テングマン♀参上!』(12スレ目 255) ○○が幻想郷に来てから、数日後―――― 「○○君」 「あ、早苗お姉ちゃん……」 早苗は、神社の境内の掃除をしている巫女服姿の○○に話しかけた。 すると、○○は恥ずかしそうに早苗の方を向く。 「どう、ここの生活には慣れたかしら?」 「は、はい……」 今では○○の体調も元に戻り、彼はよく神社の手伝いをしている。 病み上がりの身体で手伝いをしなくてもいいと3人は言ったが、 世話になっているのに 何もしないのは気が咎めるという○○の意思により 簡単な手伝いを行ってもらっていたのだった。 ……なお、巫女服は諏訪子の趣味では無い。 ましてや早苗の趣味でもない。 ○○の身体に合うサイズの着替えが、早苗のお古しかなかっただけだった。 だが、そんな○○の姿は、彼が持ち合わせている可愛らしさも相まって 誰がどう見ても見目麗しい少女にしか見えない。 「そう、よかったわ。諏訪子様や神奈子様とも仲良くしている?」 「……は、はい……す、諏訪子様は……優しいですし……」 諏訪子は、例によって○○をベタ可愛がりだ。 しかも、完全にからかっている節がある。 朝、○○が諏訪子を起こしに行ったら 布団に引きずり込まれてしまっていたり、 昼、食事のときに○○にあーんさせて食べさせたり、 夜、○○の入浴中にアクシデントを装って入りこんだり―――― どちらかといえば、からかって楽しんでいるのと、愛でているのが半分半分といったところだろうか。 そんな諏訪子の行動は、○○をこの上ないほどに恥ずかしがらせている。 それでも、諏訪子は ○○が早く自分たちに馴染むために あえて積極的に行動している節がある。 早苗も、それが わかっているので敢えて強く止めることはしない。 「神奈子……様は……」 それに対し、神奈子はオドオドとしている○○にしょっちゅう手を上げていた。 手を上げているといっても小突く程度で、神奈子は神奈子で○○が嫌いというわけではない。 けれど、言いたいことをはっきり言わない○○の態度は、ハッキリしている性格の神奈子にとってはもどかしいのだろう。 「神奈子様は?」 けれども、そんな神奈子の態度が○○を怯えさせているのではないかと、早苗は危惧していた。 そして、もし○○が神奈子のことをあまりよく思っていなければ―――― 自分が間に立って二人を仲良くさせればいい……そう早苗は考えていた。 「えっと……その……」 ○○が神奈子をどう思っているのかを告げようとした、その時―――― バサァッ――――!! 「記事のネタ、はっけ――――ん!!!」 突如として鳴り響く羽音。 続いて、神社の境内に若い少女の声が響き渡った。 「な! まずいわ、この声は!!」 「え?」 スタンッ!! 「わぁっ!!」 突如として、天空から○○の目の前に黒い影が降り立った。 ○○は驚き、その場に尻餅をついてしまう。 「どーも、こんにちはー!」 ○○が、黒い影の姿を見ると―――― 黒い髪と翼をもった少女が、右手にペンを、左手にメモ帳を携えて○○を覗きこんでいる。 「び、びっくりしたぁ……あ、あなたは?」 「よくぞ聞いてくれました! 私は文々。新聞の記者……射命丸 文と申します!! どーぞよろしく! まずはお近づきのしるしに写真をパシャ! っと。」 パシャ!パシャ!パシャ! ○○の都合など関係ねぇ! とばかりに、文は彼の姿をカメラに数枚収める。 「では、早速インタビューにご協力ください お願いします!」 「え、え? はい……」 「うーん、この初々しさ……実にイイ! 今までにないタイプですね!! というわけでインタビューを――――」 戸惑いと困惑に頭を悩ませながら、○○は文から一歩後ずさる。 対し、文は大人しく内気な○○に何やら感銘を受けていた。 「はい、そこまで! いい加減にしなさい!!」 それまで黙っていた早苗が文と○○の間に割って入る。 「あなた、またあること無いこと適当に書き散らすつもりでしょう!? あの時のように!! そうはいきませんよ!」 「ぇぇー」 「ぇぇー、じゃありません!」 過去に文と守矢神社の間に何かがあったのだろう、早苗は苦虫を噛み潰すような表情で叫ぶ。 おそらくは、彼女たちが幻想郷に来た時も同じようにインタビューされたのだろう。 そして、記事にとんでもないデタラメを書かれたのだろう。 今度はそうはさせないとばかりに、早苗はダンコとした態度で文を追い返そうとしていた。 早苗という保護者の登場に、文はがっくりと膝をつく。 「ああ……私の記事を待っているたくさんの人が悲しむ姿が見えます…… そして、私は新聞の記事が書けずに 路頭に迷い、飢え死にしてしまうんですね……ぐすん」 そして、そのまま両手で顔を覆い、オイオイ泣きはじめる。 ちなみに、どこからどう見ても嘘泣きにしか見えない。 ……だが、○○には本当に泣いているように見えたようだった。 「あ、あの……インタビューくらい、いいですよ?」 「○○君、あの記者に甘い顔をすると痛い目を見るわよ」 「だって……テングさんが可哀想じゃないですか……」 「しくしく……○○先生……インタビューがしたいです……」 「な、泣きやんでくださいよぉ……インタビューしてもいいですから……」 そう言いながら、○○は文にハンカチを差し出す。 「○○君……」 この子には少し人を疑うということを教えたほうがいいかも知れない。 早苗はそう考えたが、その前に嘘泣きをやめた天狗が○○に喰いつくほうが速かった。 「ぃ良しッ!! ありがとうございます! では、まずあなたのお名前は!?」 「え? ええ? あの……」 ハンカチを受け取ることもなく、文は○○に詰め寄る。 ○○は、文のその豹変に驚き、慌ててしまう。 「What is your name? あなたのお名前は!?」 「○○……です」 「ふむふむ、年は?」 「×歳です……」 「一桁ですか……○○さん、若いですねぇ。 ん? そう言えばさっき緑巫女が○○君って……クン? えーと、あなた性別は?」 「え? 男……です、けど……」 ○○がそう答えると、文は信じられないと言わんばかりに○○の姿を見つめた。 続いて、文は何とも言えぬ微妙な視線を早苗の方に投げかける。 それは、困惑と憐れみが入り混じった複雑な顔。 「貴方……男の子にこの恰好は……」 「し、しかたないじゃない! ○○君の身体に合うサイズはそれしかなかったんだから!!」 「ふむ、そう言うことにしておきましょうか。では、次の質問ですが――――」 「ち、ちょっと――――」 ああ、また妙なことを新聞に書かれてしまうのかと、早苗は頭を抱える。 そんな早苗の苦悩など全く無視して、文はサクサクとインタビューを終わらせていった。 「ふむ、基本的なインタビューはこんなところですかね。じゃあ――――」 ここからが本番と言わんばかりに文は続ける。 「じゃあ、ここからが本番ですよ。ふふふ……ぶっちゃけ、早苗さんのことはどう思いますか?」 「え……」 「こ、こら、何聞いてるんですか!」 「さあ! 早苗さんのことをどう思われますか? 答えてください!!」 「え、あの……その……」 「さあ!」 結局、文に押し切られる形で○○は早苗をどう思っているかを告げた。 「さ、早苗さんは……優しくて、温かくて、奇麗な人です」 照れながら、恥ずかしそうに○○は言った。 そんな彼の姿に、早苗はドキッとさせられてしまう。 「ふむむ……では、諏訪子さんは?」 「す、諏訪子様は……明るくて、楽しくて、かわいい人です……ち、ちょっと強引で恥ずかしいですけど」 ○○は嘘がつけるタイプの人間では無い。 だから、本心からそう思っているはずだ……と早苗は考えた。 それが、早苗にとって何よりも嬉しく、彼女の頬も緩んでくる。 「うーん、なんだか記事にするにはパンチが足りないなぁ……ではでは、神奈子さんは?」 「神奈子……様は……」 「神奈子様は?」 「え……と、その……神奈子様は……」 「神奈子様は?」 「え、さ、早苗さん……どうしたん――――」 『神奈子様は?』 そして、早苗が聞こうとしていたことも、天狗は尋ねようとしている。 かたや、家族の絆をより強くするために―――― かたや、いい記事を書くために――――早苗と文の声は見事にハモった。 結局、二人に押し切られる形で、○○は神奈子をどう思っているかを告げた。 「……あ、あの人は……すごく素敵だと思います……」 つづく ────────────────────────────── 東方喜恋譚 ~You are my オンバシラ編~ 第3話『神罰と憧憬』(12スレ目 449 うpろだ831 ) 「……あ、あの人は……すごく素敵だと思います……」 ○○は、はにかみながら、頬を朱に染めて 箒を胸に抱える。 もともと顔立ちが可愛らしいこともあり、さらに巫女服装備中。 そのため、見た目が女の子のようにしか見えない。 『う……』 その姿に、早苗も文も言葉を詰まらせてしまう。 二人はほんのちょっぴりジェラシーを感じてしまった。 この子、女の私よりも可愛いんじゃないか、と。 「ほうほう、理由はわかりませんが ○○さんは年増の色気にメロメロ……と!!」 「え、ええっ!? そ、そんなこと言ってないですよぉ!」 「大丈夫です、秘密は洩らしませんよ……新聞をバラ撒くまではね」 「結局、皆にバラすんじゃないの……」 「だ、ダメですよぉ! そんな嘘、皆に言わないでくださいぃっ!」 涙目になって焦りながら、○○は文に泣きつくが、鬼の皮をかぶった天狗は一顧だにしない。 対し、いい記事のネタが見つかったとばかりに、文ははしゃぎまくる。 けれど、彼女は気付いていなかった。 その背に迫る黒く獰猛な影に―――― 「ノンノンノン! ノープロブレムです! 年増趣味なんて普通じゃないですか!! 世の中にはロリ閻魔や、加齢臭漂うスキマや、毛玉がラブな人だっているんですよ!? それに比べたら、オバサン臭い人が好みなことなんて――――」 「ほーう……誰がオバサン臭いですって?」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!! 文の背後から恐るべき殺気が迫る。 その殺気が誰のものかは、賢明な読者諸君には語るまでもないだろう。 「……あややややや」 (まずい……まずいです……これは振り返ったら殺される) ガシッ! 神の腕が文の首を掴む。 「折角来たんだから、楽しんで行ってちょうだい」 「えー、と……その……神奈子さん落ち着いてください! 今のは、言葉のアヤというものがですね!! 」 「ふふふ、すぐに終わるわよ。縛り付けて、たっぷりとオンバシラを喰らってもらうだけだから」 「あややややややや……!!」 「雪舟の如く、涙で己の走馬灯を描くがいいわ……」 「ひ……ひいいいいいいっ!!」 (雪舟が描いたのはネズミの絵なんですけど……) 首根っこを掴まれて引きずられる文を眺めながら、早苗は冷静に心の中でツッコミを入れていた。 ただ、流石の早苗も、今の神奈子に突っ込みを入れるほど間抜けでは無かった。 下手に口を挟めば、巻き添えを食うのは目に見えているからだ。 もはや、神の怒りの渦中にある文の命は風前の灯と言えるだろう。 神の逆鱗に触れた少女を助けることは絶対に不可能だった。 「あ、あの……」 「ん?」 「……暴力は……その……」 オドオドとした態度で、○○は言葉を紡ぐ。 神奈子に『暴力はいけない』と言うつもりなのだろう。 けれど、そんな姿が神奈子を苛立たせる。 「言いたいことがあるなら、はっきり言うようにと 言ったはずだけれど?」 「………」 「何もないのなら、私はもう行くわよ」 神奈子は、文を引っ掴んだまま○○に背を向けて歩き出そうとした。 その時―――― 「……ぼ…暴力はダメで――――わぁぁっ!!」 「え?」 突如として、○○が叫んで神奈子を止めようと走り出した。 しかし、その脚に何かが引っ掛かり、途中で転んでしまう。 なお、○○の足を引っかけたのは空間の裂け目から伸びていた傘だったことには、誰も気づかない。 ふにっ 「…………え」 「なっ…………」 神奈子は、胸に違和感を覚えた。 ○○は、掌に柔らかい感触を覚えた。 何が起こったのかを要約すると、○○は神奈子の胸を背後から引っ掴んでいた。 「………あ、あれ?」 「……あ……う」 「Oh my God!!」 「おお、ナイス○○さん♪」 四者四様の反応を示す。 なお、どの反応が誰かは、やはり言うまでも無いかもしれない。 ○○と神奈子は状況を認識していくごとに顔が赤くなっていっている。 早苗はアッチョンブリケとばかりにムンクの叫びを披露し、文は○○の命がけの行動に敬意を表していた。 ちなみに、元凶のスキマはもういない。 「わ、わわわわわわ………」 「~~~~~ッ!!」 声にならない叫びをあげて神奈子は頬を朱に染めて、○○を引きはがそうと身をよじる。 けれども、○○は神奈子以上に抜き差しならぬ状態に追い込まれてしまった。 「あわわわわ!! ご、ごごごごごめんなさい~~っ!!」 「ちょ、やっ、揉む、なぁ…っ!!」 「わ、わぁぁっ!! 動かないでぇ! 落ち着いてくださいぃ!!」 なお、○○は神奈子の胸を揉んでいるわけでは無い。 ただ、神奈子にしがみ付いていないと、身をよじる神奈子によって吹っ飛ばされてしまうのだ。 必然的に、○○は転んでしまうことを恐れてより強くしがみ付いてしまう。 なんという悪循環だろうか。 そして、そんな光景を敏腕新聞記者が逃すはずもない。 「おお! これはいいシーンです! ってことで、パシャっと撮りましょう」 パシャパシャパシャパシャ!!! 「と、撮るなバカぁぁ!!」 羞恥に顔を朱に染めながら、神奈子は絶叫する。 けれど、いっぱいいっぱいなのはむしろ○○のほうだった。 文が写真を撮っていることすら気付く余裕がなく、既に耳まで真っ赤になって―――― ボンッ!! 「●×△■○×▽◆……」 意味のない呻き声を上げながら、頭から煙を吹いてしまった。 その時、神奈子の身体から振りもぎられて倒れてしまう。 「ちょ、ちょっと○○君 大丈夫!?」 「…………さすがに、怒る気すら失せるわね」 ○○に神の怒りを下そうとした神奈子も、○○のあまりの純な性格に毒気を抜かれてしまう。 「やれやれ……」 しかし、それで神奈子の腹の虫がおさまるはずがない。 その怒りの矛先がどこに向かうかは―――― 「いい写真も撮れましたし、いい記事が書けそうです! それではみなさん、また来しゅ――――はぐわ!」 ――――語るだけ無駄というものであろう。 「さて、貴方には○○の分もあわせて神の裁きを受けてもらいましょうか」 逃走を図ろうとした文を、オンバシラで撃墜。 そして、再び文の首根っこを引っ掴む。 ……文の命が風前の灯だったのは変わらないようだ。 「な、なんで私が!? ○○さんも暴力反対って言っていたじゃないですか!!」 「その○○の敵討ちよ……おとなしく、そこに直りなさい」 「ちょ、勝手に殺さないでください! ○○さん死んでないですよ!? や、ちょっとやめいやですそんな所にオンバシラはやめて許して―――― アッ――――AAAAAAYYYYYAAAAAAAA――――!!」 合掌。 一刻後―――― 神奈子はすべてを終わらせて、神社の廊下を歩いていた。 「あー、もう……あの子ったら……」 神奈子の手の中にはフィルムが握られていた。 その元の持ち主がどうなったかは、推して知るべし。 「あら?」 ふと、視線を感じ振り返ると――――幼い少年が、柱に半分身を隠しながら チラチラと神奈子を見つめていた。 それと同時に、神奈子は○○から不思議な感情を受け取っていた。 これまでに、○○から幾度となく受け取ってきた感情。 そして、その想いはとても強い。 けれども、神奈子にはその感情がわからない。 悪意でも恐怖でも無い。 信仰心とも少し違っていた。 「○○、どうかしたの?」 「あ……あの……その………」 相も変わらず言いたいことが言いだせない○○に、流石の神奈子もイライラが限界に達してしまった。 「だから何度も言ってるで――――」 「ご、ごめんなさい!!」 ○○が叫んだ。 それも、今までにないくらい大きな声で。 その激しい剣幕に、神奈子も押し黙ってしまう。 「ご、ごめんなさいって?」 「さっき、その……神奈子様の……おっぱ……ぁぅぅ……」 どうやら、律儀にも神奈子に謝りに来たらしい。 呆れてしまうほどに礼儀正しい性格に、神奈子は呆れながら苦笑するしかなかった。 「安心なさい、怒っていないから」 「よ、よかった……それじゃ、し、失礼します……」 「待ちなさい」 神奈子が○○の肩を掴む。 彼の身体は、緊張で硬直してしまっていた。 「……私は、貴方を怖がらせているだけなのかしらね……」 「え?」 「正直に言ってくれてかまわないわ。私は恐い?」 真剣な表情で、神奈子は尋ねる。 ○○は少し沈黙した後、何故か頬を赤く染めて神奈子に言う。 「そ、そんなこと…ないです……神奈子様は…か、かっこいいです……すごく」 「かっこいい?」 「は、はい……いつも落ち着いていて、大人っぽくて……」 ○○のその言葉で、ようやく神奈子は理解した。 (なるほど、憧憬……ね) ○○が神奈子に向けていた感情は、自分もこうなりたいという強い想いだったのだ。 ○○自身、内気であまり喋れない自分自身が、もどかしくてならなかったのだろう。 「○○、私のようになりたいのなら もっと自分を出してみなさい」 「……自分を……出す?」 「そう、言いたいことや伝えたいことは 勇気を持ってはっきり言うこと。 大丈夫よ、貴方を頭ごなしに否定する者は此処にはいないわ。 まずは、それから頑張ってみなさい」 「……は、はい!」 「……ふふ、いい返事ね」 けれども、神奈子はまだ気付かない。 また、○○自身も 幼すぎて気付いてはいなかった。 ○○が神奈子に対して抱いていた感情の名は、確かに憧憬だった。 けれど、○○の目に、憧憬とは別の……温かい感情がこもりつつあったのだ。 そして、○○が神奈子の側にいる時に、身体を緊張させていたのは―――― つづく ─────────────────────────────────────────────────────────── 11スレ目 901 神奈子様に告白された、どうしよう。 「いよっしゃあ!早苗に告白するぞ!」 「まあまあ待て待て」 「おやどうしたんですか神奈子様」 「早苗に告白なんてしちゃいかん」 「え、何故ですか恋愛は自由じゃないですか?」 「お前は私のオンバシラだ」 顔真っ赤にする訳でもなくえらく真剣な顔で言われたから硬直するしかなかった・・・orz ─────────────────────────────────────────────────────────── 11スレ目 905 か、神奈子様・・・ 今日こそ打ち明け様、僕の思いを・・・ 諏訪子様と早苗さんが外出したせいで境内を退屈そうにうろついてる神奈子様・・・ もう僕が、そんな思いはさせません! 神奈子様に向かって走っていったけど、 眼が合った瞬間に恥ずかしくて僕は眼を閉じてしまった。 そのまま、神奈子様に抱き着く。 「○○・・・!?これはどういう事だ?」 「ずっと前から貴女が好きでした! 僕と・・・ずっと一緒に居て下さい!」 「な・・・ いや、分かった。他人の趣味に干渉するつもりは無い。 毎日新しい奴を君の家まで送ってやろう」 え・・・何か変だぞ? 異変を感じた僕は抱き着いたまま目を開いた。 「それは私のオンバシラだ」 あるぇー? ─────────────────────────────────────────────────────────── 11スレ目 913,942,952 12スレ目 14 「だから・・・ねえちょっと、諏訪子、聞いてるの?」 いや聞いてない、 聞こえるが耳から入ったのを全部聞き流す。 「ちゃんと聞いてるよー・・・それで?」 最近神奈子は里から来た少年にご執心だった。 何でも今年は里で気象が酷く荒れたらしく、 …いや、まあ荒れた理由は知ってるよ? 山に住む厄神が回収を怠ったんだよね・・・今の神奈子と同じ様な理由で。 神奈子の怠惰により、現在守矢神社は深刻な信仰心不足に陥っている。 直接的な理由は神奈子にあるのだが、 とりあえずは件の少年について説明しておこう。 少年は里から生贄として捧げられた。 外からの来訪者らしく、神学に興味があるとやらで快く生贄を引き受けた様だ。 というか生贄って普通畜生を殺して捧げるんだけどね、 どっちかっていうと彼は人柱だね。 ともかく、彼から里の有様を聞いた私達は大急ぎで里へ行き、 奇跡を起こしたり土地開拓したりでなんとか里を元通りに戻した。 信仰心も大幅にアップ・・・する所だったんだけど、問題が一つできた。 生贄の少年、○○だ。 神に捧げられた身である以上神社から引き離す訳にはいけないし、 生贄を里に返すと色々と問題がある。 …供物のルール的な意味で誤解されて信仰が下がりかねないのよね。 そこで仕方がなく、彼を此処に置く事になった。 外から来た彼は早苗の良い話し相手になり、 神学を学ぶ彼は神奈子や私の話し相手にもなる。 家事は上手くこなせなかったが、猫の手程度にはなる。 …そう、彼を迎え入れるまでは良かった。 そして彼自身も変わる事は無い。 全ての元凶は彼にあるけど、 全ての原因は神奈子にあるのだ。 さて、神奈子が話す○○の良さだが、 まず神奈子は優しい事を挙げたがる。 ガンダム(って私には分からないが)の話を真剣に聞いてくれるし、 早苗に虐められた(原因が神奈子なのは置いといて)時に慰めてくれるし、 私や早苗と違って(御役目なので)ずっと神社に居てくれる所、らしい。 なんだか神奈子が不憫になってきたわ・・・ ところで私は何度か「もう告白したら?」と聞いてみた事がある。 すると体をくねらせながら頬を染めて。 「でも~、断られたら嫌だし~、プライドが許さないし~」 とか言ってきたのを覚えている。 外の世界の早苗と同年代の子があんな感じだったなぁ。 もう少し歳を弁えて欲しかった。 と言ったら帽子を盗んで投げられた、あーうー。 「神奈子様ー、ただいま帰りましたー」 「あらお帰り○○、図書館は楽しかった?」 「はい、それとあそこの庭で取れた人参を貰いましたよ」 「それは良かったわね、早苗に頼んで今夜の煮物に入れてもらいましょう?」 「はい!そーですね!」 バスケット一杯の人参を持って○○は台所へ駆けて行った。 同時に、神奈子の頬が緩む。 「くは~っ、あの反応堪らないわね、眼福眼福」 …その切り替わりの速さは同じ神として尊敬するよ全く。 こないだなんか○○に膝枕してね、 ○○がそのまま寝付いたら凄い嬉しそうな顔でずっと○○の頭を撫でてたのよ・・・ なんか私、この神社が本気で心配になってきた・・・ 「・・・成る程、最近はこんなのが流行ってるのね」 神奈子は、早苗が外から持ってきた雑誌を読んでいた。 今日は○○が居ない。 つまりあれなのだ、神奈子が変貌するのだ。 正直あのデレデレっぷりを見ていると神社が心配になってくる。 ちなみに頼みの綱だった早苗は、 …コタツに引きこもって凄まじい勢いで携帯電話を使ってたので諦めた。 ○○はというとまた図書館に行っている。 従順な子だからあそこの魔女や小悪魔に唾付けられないか心配ね・・・ いやいや、私は別に良いんだけど・・・あらゆる意味で暴走した神奈子に巻き込まれたくない。 「ただいま帰りましたー」 「お帰りー」 私が挨拶する瞬間に神奈子は雑誌をコタツの中に放り込み、 早苗も手品の様な一瞬の動きで携帯電話を隠す。 「おやつの時間に頂いたお菓子なんですけど、 皆の分もってお土産に包んでくれたんですよー」 今日バスケットに入っていたのは外で食べたバウンドケーキとかいう物だった。 「おぉー、凄いスイーツですね」 え、何語。 それは何語なんだ早苗。 それはさておき、 「いつもありがとね○○、 こっちは材料揃えるのが大変だからね」 「和スイーツなら作れますけどねー」 だからスイーツって何語。 「ほら、神奈子様もいかがですか?」 さっきから立ち上がらない神奈子の側に○○が近づき、 目の前にケーキを差し出した。 「ふざけるなよ」 あろう事か、 神奈子はそのケーキを手で払いのけた。 「なんで私がお前如きの施しを受けなきゃならいんだ」 その場の全員が、驚愕した。 神奈子の顔は、侮蔑と憎悪に溢れていた。 「・・・ごめんなさい」 ○○は頭を下げ、 部屋から去って行った。 そしてあろう事か一瞬の内に豹変した神奈子は、 「どうだったかしら!私のツンデレは!」 …駄目だこの神、早くなんとかしないと・・・っ! 「神奈子様、それデレが無いです」 「あぁっ!」 何普通にツッコミ入れてんだうちの巫女は。 「はぁ・・・そんな事より、 ○○、きっと悲しんでると思うよ。 神奈子に嫌われたと思ってるんじゃない?」 「う・・・」 「それに原因は神奈子様ですから慰めには行けませんねー」 またカタカタと携帯電話を打ち続ける早苗。 「素直に謝ってきなさいよ、 ○○は優しいんだから、ね?」 「う・・・ぅぇぇぇん!諏訪子~!」 はいはい、悪かったって自覚はあるのね。 「怖いよ~!○○に嫌われたら嫌だよ~!」 一瞬カシャと言う音がしたのだがブン屋は見つからなかった。 早苗がニヨニヨ笑ってたがいい加減神奈子に毒されたのだろうか。 え、神奈子? 仲直りしたよ、もう。 え、何? 仲直りに当たって神奈子がうっかり告白して仲が進展したんじゃないのか? 嫌だなーw 神奈子にそんな度胸ある訳無いじゃないw 謝って、元気付けて、それでおしまい。 まあでも、あれだけ泣いてたのに○○の前では平常でいれたってだけでも・・・ いや、それじゃ駄目だったな・・・素直に告白しないと。 ともあれ、神奈子はあの一件以来素直になっていた。 ○○がお土産を持って帰ったら喜んで頭を撫でる。 …まあそれは○○が恥ずしがる顔を見たいだけなんだろうけど。 ん、最近あった出来事?そうだねー・・・ この間、図書館が休みでね。 ○○が珍しく日中神社に居たのよ。 ずっとコタツに入ってたんだけど、 んー・・・やっぱり暖かいから?座ったまま寝てた訳。 それでその隣でみかん食べてたんだけど。 「諏訪子ー、はさ・・・」 絶句だったね。 視線は○○に注がれみるみる内に表情が変わっていったよ。 「はさみなら台所に」「黙れ蛙」 いや、別に怒られても何とも無いよ、うん。 決して悲しい訳なんかなくてあくびしたから涙が出てるだけなんだよ? 神奈子は口の端を痙攣させながらゆっくりと○○に近づいていった。 そんなに嬉しいか、その顔怖いんだけど。 そしてそのまま・・・眠ってる○○を後ろから抱きしめた。 あ、待って。 恋愛ドラマみたいなシーンを想像した? あのね、残念だけどこのスレ読み返した後鏡見てみなよ。 ニヨニヨした顔ってなんか変でしょ? あの顔のまま○○に抱き着いて背中にほお擦りしてるんだよ、神奈子。 それも半角カタカナでハァハァ言いながら。 カリスマが0ってていうかもうカリスマの概念ぶっ飛ばしたって程に・・・ あれ、なんか説明したら涙が出て来たよ? いやいや、眠いからあくびだよね・・・? いいもん・・・早苗が居るからいいもん・・・ 寂しいなあ・・・ ─────────────────────────────────────────────────────────── 11スレ目 984 「お前が神なら俺は関白だ」 ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 61 「・・・寒っ!」 吐く息が白い。 先日の白黒の参拝・・・じゃなくて襲撃により、 唯一の暖房器具であったコタツが破損。 さらに弾幕ついで神奈子様が発射したオンバシラがとどめを刺し、 結果、何とかして寒い冬を暖房無しで越さないといけないようになった。 そして、奇跡的に修理出来る人を見つけた早苗さんがコタツの残骸を持って行ってる間、 境内の掃除等雑務を僕がこなす事になったのだ。 「よう少年、頑張って掃除してるかい?」 ニヨニヨしながら神奈子様が出て来た。 全く・・・コタツ壊した本人なんだからもう少し反省して欲しいんだが。 「どうしたんですか神奈子様、外は寒いでしょうに」 「いやまあ、○○が寒い思いをしてるんじゃないかと思ってね」 「はぁ、まあそりゃあ現代っ子の自分にゃあ堪えますね」 「だから暖めてあげようと思って」 「お~、是非お願いしますよ」 「うんうん、素直で宜しい。 んじゃ、目を閉じて手を上げて・・・」 …こう、かな? 「うわ・・・!神奈子様何やってるんですか!」 「後ろから抱き着いてるんだけど?」 「なんでいきなり!」 「暖めてあげてるんじゃない?」 「で、でもこんな」「ん~?」 「ひ・・・顎で肩をぐりぐりしないで下さい!」 「ほれほれ、此処が弱いのか~?」 「うあ・・・力が・・・」 「顔が真っ赤じゃないか。 暖まってきたんだろう?」 相変わらずニヨニヨと・・・ 「あら?何かしらその顔は~」ぐりぐり 「んあ・・・止めて下さい・・・」 無理ぽ・・・腰が・・・ その後、背丈的に危ないポジションから諏訪子様が抱き着いてきて、 さらに帰って来た早苗さんにも抱き着かれたのは別の話・・・ ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 509 早苗のいわく、 外界では自分の胸で型取りをしたチョコレートをバレンタインにプレゼントする輩がいるらしい。 いやまあ漫画やドラマと言う事は分かっているがあんな熱い物を体に垂らしてまで早苗や諏訪子は恋人にプレゼントをした訳だ。 …まあ、渡された側が一瞬引いていたのには目をつむろう。 とにかく、私も真似して体の一部を使ってチョコを型取りしてみたんだ。 だ、だって男はあんなのも好きなんだろう? 君は不衛生と言うかもしれんが、 私の愛情が詰まってるんだ、是非食べて欲しい。 私の・・・オンバシラチョコレート。 感想:でけえ ─────────────────────────────────────────────────────────── 13スレ目 126 うpろだ949 「で、どうだい、早苗は?」 「またその話か。その気は無いと言っているだろう」 「あんたが早苗と一緒になってくれると、こっちは先の心配しなくて済むんだけどねぇ」 俺は今、守矢神社に来ている。 ここで売っている絵馬や破魔矢は、俺が作って納めているのだ。 もちろん、その後しっかり祈祷を行ってから売っているが。 「さすがに歳が違いすぎて、妹にしか思えないんでな」 「いいじゃないか、成長する様も楽しめばお得だよ?」 「あんた本当に神様か?」 ここに来るたびに、ここの神様…八坂神奈子は俺と早苗ちゃんをくっつけたがる。 「俺にこだわる必要はないだろう。 里には、歳も近くて早苗ちゃんに気のある男が腐るほどいるぞ」 「そのへんは見てみたさ。 でもね、男として一番見込みがあるのはあんただったからね」 「それ自体は光栄だけどな、こっちにはその気が無いんだ。 他を当たってくれ。」 「つれないねぇ。 まあ、仕方ない、とりあえず一杯やろうか」 「おう」 納品の度に、ここで酒を飲んでは早苗ちゃんと結婚しろ、としつこく迫る。 軽く一回りも下の、まだ幼さの残る子と一緒になれと。 「ほら早苗、○○にお酌しなよ」 「おい、風祝は召使じゃないだろ」 「おやおや、嫁が旦那に酌をするのは当然じゃないか?」 「そ、そんな、嫁だなんて…」 「神奈子~あんまり早苗困らしちゃ駄目だよ?」 「そうそう、一回り以上上のおじさんとくっつけられて喜ぶ女なんかいないぞ?」 「自分でおじさんとか言うんじゃないよ…」 「ふぅ、ちょっと酔い覚ましに散歩してきますね」 「私もいってくるね~」 早苗ちゃんと諏訪子は、夜風で目を覚ましに出て行った。 酒に弱い早苗ちゃんと、それを見守る諏訪子、毎度の光景だ。 「ああ、気をつけろよ」 「なあ、前から聞きたかったんだが」 「なんだい、改まって」 「俺のどこに見所がある? 少なくとも、気に入られるようなことをした覚えがないんだが」 「あんたの持ってくる絵馬やらなにやら見れば、すぐに分かるさ。 木目にも気をつけて、丁寧に磨かれた絵馬。 白くて綺麗で、乱れの無い破魔矢の羽。 これだけ気を遣っても、誰もあんたを誉めやしない。 でも、あんたは手にする者を思って作りつづけてくれている。 そんな生真面目で優しいところが、あんたの魅力さ」 「下手な物を納めたら、あんたの名前に傷が付くだろうに」 「はは、違いないね」 「惚れた女の名を汚すほど、俺は馬鹿じゃないからな」 「今…何て」 「あ…」 酒の魔力を甘く見てはいけない。 酒は、心の扉をいともたやすく開く。 それと同時に、何が飛び出すかは人それぞれだが。 「普段のカリスマにあふれたお前が好きだ。 時折見せる、物憂げな顔をしたお前が好きだ。 こうして飲んでいるときの、大人の色気のあるお前が好きだ。 俺はお前のことを思いながら、毎日縁起物を作っているんだ」 俺の場合は、信じられないほどの度胸と愛の告白が飛び出した。 「あ、あんたねぇ、神様に向かってよくもまぁ…」 「好きだ、神奈子。俺と一緒になってくれ」 「なっ何言い出すんだい!神様と人間が一緒になるなんて出来るわけ…ないわけじゃないけど!」 「俺じゃ嫌か?」 「…その言い方は卑怯じゃないか…嫌なはずが無いさ…でも…」 「早苗ちゃんには俺から話す。さんざん引っかき回した詫びをしなきゃな」 「本気、なんだね?」 「ああ、本気だ。俺の嫁になってくれ、神奈子」 「…はい」 「照れると可愛いな、神奈子は」 「ば、馬鹿…」 すぱぁぁぁぁぁぁぁぁん! ものすごい勢いで襖が開いた。 「「やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁばんざぁぁぁぁぁぁぁぁい!」」 「な、何だおまえら!いつからそこにいた!」 「最初からですよ」「ね~」 「え、あ、あんたたちはぁ~!」 「照れると可愛いな、神奈子は~」 「ちょ、ちょっとやめておくれよ!」 「お二人の気持ちは分かってたんですけど、なかなか進展しなくて困ってたんですよ? 毎回毎回、気を回して二人にしても、ちっとも進まないんですから!」 「毎回だと!?っていうかいつからバレてた!?」 「ずいぶん前。そりゃ~毎度毎度神奈子ばっかり見てれば、チルノでも分かるよ?」 「神奈子様は神奈子様で、○○さんのことを話すときは『乙女』の顔になってるし…」 「そ、そんな顔してたのかい!?」 「ま、仲良くしなさいお二人さん♪」 「参ったね、これは…」 「でも、嫌な気分じゃないよ、私は… ありがとう、二人とも」 ちょっとした後日談 「ああ、早苗の旦那の話はどうしようかねぇ…」 「神奈子様、それなんですけど…」 「なんだい?好きな男が出来たとか?」 「いえ!そこまではいってませんけど…出来れば、年下の男の子がいいなー、と」 「と、年下!?」 「はい、やっぱり、年上よりも年下の可愛い男の子の方がいいですもの! できれば半ズボンが似合う、目のくりっとした子がいいなー。 神奈子様、誰か知りません?」 神奈子は幻想郷に来て、本当に正解だと思った。 (外だったら犯罪だよ、早苗…) ─────────────────────────────────────────────────────────── 13スレ目 266 住み込みで働いている守矢神社の庭を掃き終え、縁側でひなたぼっこしていたはずが、 いつのまにかそのまま眠ってしまったらしい。 まだまぶたも開かないぼんやりした意識でそう思い出す。 少しぞくりとした外気を感じ、如何これは日が暮れてしまったかと考えた所で 嗅ぎなれた煙の香りと、何か温かいものが頭の下にあるのを感じ取る。 「…おや、ようやくお目覚めかい?」 見上げるとそこには夕焼けに照らされながら、 音も無く煙を吐いている神奈子様が居た。 っていうか、膝枕されていた。 キセルを持っていない右手は俺の頬に置かれている。 「…すみません、今退きます。よっ」 身を捻り腹筋の要領で起き上がる。 「待ちなよ」 ぐきり。 動く瞬間を抑え込まれおかしくなる俺の首。 「――っ!!うぐがが……」 「何やってんだい………ふぅ」 悶える俺を膝元に、一服キセルをふかす。 「動かないで、そっと足元をみてみな?」 言われて自分の足先を見ると、 「おわ……早苗さんに、諏訪子様」 丸めた座布団を枕に、二人が俺同様寝転がっていた。 なるほどこれは動けない。 迂闊に勢いよく起き上がればケロちゃ・・・もとい諏訪子様を踏みかねなかった。 いくら蛙キャラとはいえそれは無いだろう。 「できればあんたにも座布団をやりたかったんだよ?でもさ、ほら」 しょうがないよなぁ、という笑顔で神奈子様が視線を向ける。 二人がそれぞれ二枚ずつ座布団を枕にしている。 そしてここには、家族用の座布団は4枚しかなかった。 「ははは、なるほど」 「ったく、〇〇に一枚持ってくるとかしないで自分らも一緒に寝ちまうってんだから」 「かえって二人らしいですよ」 「はん、そいつはまったく同意だね」 そいじゃそろそろ二人を起こすか、そう言うと神奈子様は俺の頬から手を離した。 「ですね、っと。…膝枕、温かかったです。ありがとう神奈子様」 「いやいや、婆様の古枕で悪かったねぇ、 安心しな、次こそはちゃあんと座布団置いてやるよ」 「そんな、これ以上無いってくらい素敵な枕でしたよ。 よければまたお願いしたいくらいです」 「勘弁しとくれ、足が痺れてたまんないったら。 どうしてもあたしにして欲しいってんなら、そうさね次はオンバシラでも」 「縁側壊す気ですか」 「だったらオンバシラ五本で」 「壊す気まんまんですね」 「しょうがないなぁ、特別サービスオンバシラ100本だ!持ってけ泥棒!」 「ジェンガみたいになっちゃうでしょうが!!!駄目です!!!」 あああ、やっぱりボケとツッコミに。 少しくらい神奈子様に意識してほしくて頑張るも、だいたいこんな感じになるのが常だ。 偶然にも夕暮れとかシチュエーションばっちりだってーのに、俺のへたれ! 「あーもうっ。いいからもう起こしましょう、二人を」 「っはっは、いい加減日も暮れちゃったし、そうするかね」 中身を受け皿に出してキセルを置くと、よっこいせと立ち上がる。 掛け声はアレだが、スラリと立ち上がる動作の優雅さについ見惚れてしまった。 「ふふふ、どうやって起こしてやろうかね」 顎に手をあてにやにやする神奈子様、すげぇ悪そう。でもその笑顔も素敵です。 「せっかくですから、俺はむき出しの脇に落ち葉を乗せてみます」 「そいじゃああたしは諏訪子の帽子の目に乗せようか」 「むー、起きませんね」 「早苗の髪を紫色にして、額に『W』って書いてみるとか?」 「真っ白い服来てダイブしたら諏訪子様中に入るんじゃないでしょうか」 「それだと洗濯のたびにあーうーうるさそうだから却下」 「早苗さんを塗ると博麗も黄色にしないといけないのでやめましょう」 「ここはひとつ、オーソドックスに鼻でもつまんでやれ」 「王道ですね。じゃあいきますよ、せーのっ!」 その日の夕飯、ぷんすか不機嫌なケロちゃんは 俺や神奈子様の箸につままれたおかずに食らいつくという暴挙に出ました。 文句を言おうにも帽子の目はすっげぇ睨んでるしケロちゃんは可愛いしでどうにもなりませんでした。 神奈子様もまんざらでもなさそうだたので、おっけーね。まる。 ───────────────────────────────────────────────────────────
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洩矢諏訪子 Suwako Moriya 初登場作品 東方風神録 種族 神 性別 女性 一人称 私 特殊能力 坤を創造する程度の能力 「そう、ただの神遊び、つまりお祭り。今日は私の弾幕お祭りの番よ!」 概要 妖怪の山の守矢神社に祀られている本来の祭神。子孫に東風谷早苗が居る。 諏訪子は山の神であり、遥か古代は「ミシャグジさま」と呼ばれる土着神として祟り神達を束ね、日本の一角に洩矢の王国を築き、国王を務めていた。 だが、大和の神の一柱である「八坂神奈子」に侵略戦争を仕掛けられ、 戦争での敗北を確信した諏訪子は神奈子に国を明け渡すことにした。 しかし、王国の民がミシャグジ様の祟りを恐れて神奈子を受け入れなかったため、 神奈子が洩矢の王国で信仰を得ることは出来なかった。 そこで、神奈子は名前だけの新しい神(王国内では「守矢」、王国外に対しては別の名前) と諏訪子を融合させた神を信仰させることした。 しかしそれは神奈子が考えた偽装工作であり、裏では諏訪子がそのまま信仰され、諏訪子は自分の力で神奈子を山の神とした。 現在は守矢神社で神奈子、子孫の早苗と共に仲よく暮らしている。 神社では主神であると同時に、基本的に守矢神社の信仰獲得計画の企画・立案を担当しており、 計画・実行はパートナーである八坂神奈子に任せ気味。 外見 髪型は金髪のショートボブ。青と白を基調とした「壺装束」と呼ばれる女性の外出時の格好をしている。 足には白のニーソックスをはき、頭には目玉が二つ付いた特徴的な帽子を被っている。 性格 普段は温厚かつお気楽な雰囲気である。 ただし惚けることが多く、何を考えているのか窺い知るのかは難しい。 神話の時代から齢を重ねる神である為、言葉の節々に神としての威厳が現れることがある。 能力 坤を創造する程度の能力 「坤」とは八卦で「地」を表す。つまり大地を創造し、操る能力である。 岩石、土、水、植物、マグマなどを無から創造、操作出来る。 また『求聞口授』内の記事では、妖怪の山レベルの火山の噴火をも調整できるかのような発言をしている。 同書によると、諏訪子が直接これらの事象を起こしているというよりは、支配下においている祟り神たちの力らしい。 +本ロワにおけるネタバレ 本ロワにおける動向 初登場話 032:1939年の泣けない波紋戦士 死亡話 :[] 登場話数 2話 登場時期 少なくとも非想天則以降 詳細 初登場は第32話「1939年の泣けない波紋戦士」。 ゲーム開始直後にリサリサと遭遇。戦士であり、一人の母である彼女の揺れ動く心情を朧げながら見抜く。 偶然目的地の進行方向が同じだった諏訪子はリサリサと同行することに。 理性の仮面を被り不安と焦燥を隠すリサリサとは対照的に、自身の子を信じて対主催の方針を固めている。 とはいえ主催者達の強大さもしっかりと理解しており、力を得る為の信仰と戦力となる仲間を欲していた。 第57話「黒い夜に紅く ~Battle Tendency」では、冷静に見えてその実、焦燥を隠し切れないリサリサを心配する姿が。 ひとりで何かを背負い込むリサリサは放っておけば必ず取り返しのつかないことになる。そんな憂いを感じた時、二人は別の方角を騒がしく感じた。 向かった方角では既に聖白蓮や秦こころらが、柱の男の一角エシディシと戦闘を交わしていた。 すかさず彼女らを助太刀し、ひとまずエシディシを撤退させることには成功。だが既にひとりの犠牲者を出してしまっていた。 男・スピードワゴンは決死の攻撃の末、その命を燃やし尽くし、諏訪子もリサリサもそれを見ていることしか出来なかった…。
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神奈子 加入条件:一度戦闘した後、早苗と諏訪子で話しかけ、さらにHPを10以下にした後、橙で話す 初期装備:アイオテの盾・御柱 初期能力 Lv クラス HP 力 魔力 技 速さ 幸運 守備 魔防 移動 武器レベル 15 ドラゴンナイト 45 18 0 22 16 12 17 1 10 槍A 斧C 成長率(%)【試行回数100回】 HP 力 魔力 技 速さ 幸運 守備 魔防 90 6 0 21 2 19 4 0 ステータス上限 クラス HP 力 魔力 技 速さ 幸運 守備 魔防 特徴 初期能力は高い。 あと5回レベルを上げることができるが、HP以外はほぼ上がらないと思っていい。 専用装備に御柱、直間両用で威力がすごいなかなかロマンあふれる武器、これを投げていれば十分活躍できる。 ちなみに、敵の時はどこかの誰かと違い、城放り出して突撃はしてこないので安心。 なお御柱で攻撃するとBGMが変わる。 風神録チーム最後の加入キャラ。 初期ステは申し分ないが成長…特に速さはもう諦めよう、御柱も重いし。 風神録チームで攻略するとなると飛行キャラだらけになってしまうので アイオテの盾の争奪戦が始まる。性能とキャラグラ的に椛が有利。 彼女を説得して御柱を無傷で手に入れるためには 射程外からロングボウとにとりのシューター武器で削っていくか 5・6人と支援関係を持った素早いキャラを眼前に配置して味方の必殺に注意して削っていくしかない。 支援会話 諏訪子 (レベル3MAX時) 早苗 (レベル3MAX時)