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性別 男 役柄 平メンバー 初対面の人と話すのが苦手な極度のあがり症。今年の新入生の前での紹介では壊れたロボットと化した。但し、何度も話しているうちに頻度は下がるハズ。 西尾維新や漫画などにお金の大半を費やしている。ギャルゲーというよりも抜きゲーが好き。また、好きなメーカーはHNである「BISHOP」 ポケモンでは型の読めないポケモンや相手の意表をつくポケモンと使うのを好む。 サークル内で定期的に開催される魑魅魍魎による酒池肉林の宴「BISHOP会」の主催者。
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偽物語以降のキャラコメを文章化してみました 以下の注意点に同意の上お読みください 続きは随時追加予定 忠実に再現したつもりではありますが、句読点・疑問符感嘆符・三点リーダー・二重鉤括弧『』等個人のニュアンスによる表現があります。違っていても大目に見てください 化物語については書籍化されているのがありますのでそちらをどうぞ ・あくまでも副音声です。アニメを視聴した上で読むことをお願いします 偽物語 副音声 裏音声 偽物語かれんビー第一話副音声.pdf 偽物語かれんビー第一話裏音声.pdf 偽物語かれんビー第二話副音声.pdf
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悪意の裏には善意が詰まっている ◆VxAX.uhVsM 「あー……もう疲れた…ちょっと休憩ぃ……」 G-8で否定姫は木に寄り添って休憩していた。 かれこれ一時間歩いているが人一人見当たらない。 そして一時間歩いて否定姫は疲れ切っていた。 とがめ程ではないにしても、彼女に体力はない。 「しかし…喉乾いたわね……」 そしてふと、持っていたバックに気がつく。 この中ならきっと水でも入っているのではないか。 そう考えるとバックの中を探し始めた。 色々入っていて、探すのに時間はかかったが水を見つける。 やっと見つけたオアシス(比喩表現である)である水を飲もうとする。 しかし、それは「ペットボトル」である。 あくまで、彼女は尾張時代…簡単に言えば江戸時代のような時に生まれた。 そんな彼女がペットボトルの水の飲み方など知るはずもなく…。 「あーーーーーーーー!!なんなのこれ!?飲めないじゃない!」 ペットボトルをブンブンと振り回す。 そんな事では開くはずもない。 結局否定姫は水を飲むのをあきらめる。 「うー…喉乾いたー……あの男、こんなものをよこすなんていい度胸ね… 七花君を見つけたらこの世に生まれた事を後悔するくらい酷い目にあわせてやるわ…」 そんな事を言うが、未だ七花を見つけられる気がしない。 それどころか人一人見当たらない。 まるでここに自分しかいないかのように。 「近くに何かないのかしら……」 きっと施設に行けば水(人間も)があるだろうと思い、地図を開く。 地図を見ると所々に施設が散らばっているのが分かる。 しかし彼女に分かるのは海や踊山や因幡砂漠程度である。 他の施設は全然知らないようなものである。 「うーん……なんでこうも知らない所ばかり…茶屋くらいないのかしら…」 もし茶屋があったとしても、人はいないであろう。 結局特に収穫もなく地図をしまう。 どうしようか、と考えて立ち上がり歩き始める。 このまま水が飲めないと大変なのは当然である。 なので水が飲める所を探して歩くが、すぐに見当たらない。 「はぁ…もう限界かも……」 今が日中ではないにしても、2時間歩いて水を飲まないというのは辛いものである。 そこで彼女が思いつく。 最低限何かを食べればいいのでは? 例えば果実や水分を大量に含んでいる物が入っていれば凌げるかもしれない。 彼女は再び木によってバックをあける。 結果出てきた物は 乾パン×5、バームクーヘン×3、メロンパン×3 もっさもさです。 もっさりしてます。 これ以上ないくらいもっさりとしております。 彼女もきっとこれは駄目だと分かりバックにしまった。 「うぅー……なんでこうなるの~!」 叫んでも一人である。 彼女はほぼ孤立状態なので、叫んでも気づかれることはないと思われる。 「うぅ…って、あれ?」 とぼとぼと立ち上がって歩き始めると、何か建物があるのに気がついた。 それがなにか彼女には分からないが、何かあると信じて彼女はそこに急いだ。 ■ ■ 「す、涼しい…何この建物……何か特殊な物でもつかているのかしら…」 見つけたのはレストランである。 水分を欲している彼女には幸運であった。 すぐに水はないかと探し始めると、四角い箱を見つけた。 「この箱…鉄ではないけど、これは何でできているのかしら…」 その何か、冷蔵庫を開ける。 瞬間出てくる例気に彼女は慌てるが、すぐに落ち着く。 「こんな物を作るなんて…あの男は何者なのかしら…」 そう言いながら冷蔵庫を漁る。 ちなみにずっと開けていると怒られるが、人はいないので問題はない。 そして彼女はここで待望の物を見つけた。 「あぁーーーーーーーーーーーーー!!!」 コップに入って冷やされた水だった。 誰が入れたかも不明である。 いつ入れられたのかも不明である。 しかし彼女にもうそんな事を考えている余裕はなかった。 そのコップを急いで取り出して一気に飲む。 途中で気道に入ったのかむせていたが、なんとか喉を潤せて満足そうであった。 「ふぅ……良かったぁ…」 彼女は壁際のソファ上の座席に横になった。 軽い眠気があるため軽く横になっている。 寝るつもりはないが、横になっていた方が気持ちいいのだ。 「…………」 彼女は時間を見ていないから気付いえていないが、既に時間は5時50分である。 あと10分で放送である。 【1日目/早朝/G-8】 【否定姫@刀語】 [状態]健康、軽い眠気、横になっている [装備] [道具]支給品一式、ランダム支給品(1~3) [思考] 基本:殺し合いや主催者を否定する 1:…眠いわね 2:七花くんはどこにいるのかしら [備考] ※本編終了後からの参戦です。 ※支給品の食料は乾パン×5、バームクーヘン×3、メロンパン×3です。 「鬼」そして《鬼》 時系列順 その事実も今は知れず 今まで楽しかったぜ 投下順 「鬼」そして《鬼》 夢の『否定』 否定姫 立つ鳥
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本ロワオリジナルの支給品 首輪探知機 自分を中心とした1エリア分の範囲に含まれる首輪を探知する機械。 名前もわかる親切仕様。 ※以下、ロワ内でのネタバレ + 【アイテム追跡メモ】 【アイテム追跡メモ】 [支給された参加者] 西東天 [所有者] 西東天(21話、29話、76話、95話、102話、116話、126話) ↓ 真庭鳳凰(126話、128話、131話、136話) ↓ 櫃内様刻(136話、142話、154話、156話、158話(前)) ↓ 無桐伊織(158話(前)(後)、162話) ↓ 玖渚友(162話、164話) ↓ 櫃内様刻(164話、166話、169話、171話) [メモ] 西東天の初期支給品だが初登場は76話。 126話で西東が死亡したため以降は回収した真庭鳳凰が所持していたが、136話で櫃内様刻が奪った。 以降は様刻が所持していたが、158話で無桐伊織に渡され、162話で玖渚友が所持するも、164話で再び様刻の手に渡る。 黒い箱 鍵の付いた黒い箱。 詳細不明。 ※以下、ロワ内でのネタバレ + 【アイテム追跡メモ】 【アイテム追跡メモ】 [支給された参加者] 羽川翼(17話、41話、45話、68話、82話、110話、122話、130話、135話、137話(前)(後)、139話(前)(後)、151話、154話、156話、161話、169話、173話) [メモ] 羽川翼の初期支給品だが初登場は110話。 以降も羽川が所持。 詳細名簿 通常の名簿とは違い、顔写真・能力などが書かれた名簿。 入手することができればかなり有利になれるアイテム。 ※以下、ロワ内でのネタバレ + 【アイテム追跡メモ】 【アイテム追跡メモ】 [支給された参加者] なし [所有者] 宗像形(51話、77話、86話、93話、107話、116話、125話、132話) [メモ] 厳密には支給品ではなく51話での現地調達品。 宗像形が所持していたが132話で想影真心に襲われたことで現在はD-7に放置。 白い鍵 小さい真っ白な鍵。 鍵には鍵穴がつきものだが…? ※以下、ロワ内でのネタバレ + 【アイテム追跡メモ】 【アイテム追跡メモ】 [支給された参加者] 鑢七実 [所有者] 鑢七実(10話、31話、35話、43話、56話、72話(1)(2)(3)(4)、90話、97話、108話、115話、121話、130話、135話、137話(前)(後)、139話(前)(後)、145話、147話、149話、152話、160話、165話、167話、169話、172話) [メモ] 鑢七実の初期支給品だが初登場は149話。 以降も七実が所持。 箱庭学園パンフレット 箱庭学園の魅力を伝えるためのパンフレット。 不知火袴理事長の挨拶文付き。 ※以下、ロワ内でのネタバレ + 【アイテム追跡メモ】 【アイテム追跡メモ】 [支給された参加者] なし [所有者] 供犠創貴 [所有者] 供犠創貴(73話、、83話、89話、99話、120話、124話) ↓ 黒神めだか(124話、134話、139話(前)(後)、145話、147話、149話) ↓ 鑢七実(152話、160話、165話、167話、169話、172話) [メモ] 厳密には支給品ではなく73話での現地調達品。 供犠創貴が所持していたが124話で黒神めだかの手に渡る。 以降はめだかが所持していたが149話にて殺害されたため152話で鑢七実が回収、所持している。
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【第五回放送】 話数 題名 登場人物 作者 175 第五回放送 不知火袴、斜道卿壱郎 ◆mtws1YvfHQ 【朝】 話数 題名 登場人物 作者 176 檻と澱 櫃内様刻、不知火袴、斜道卿壱郎、都城王土、萩原子荻、四季崎記紀、紫木一姫、神原駿河、不知火半袖 ◆xR8DbSLW.w
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傀 コヨミモノ 物 ガタリ 語(下) こたえあわせ編 ◆xR8DbSLW.w 傀 コヨミモノ 物 ガタリ 語(上) かんにんぐ編 004 数分後。 ……守り切れなかったな。 まさかあそこまで見抜いているなんて思ってもみなかった。 ………クソッ。 心の中で自分に悪態づくも意味のない事に気づき直ぐ様止めた。 だけど何だろうな、この敗北感。 本当に、悔しいぜ。 当の本人は冷静を保っていて。 ……あんな状態なら別に言い訳する必要もなかったんだけどな。 なんかしちまったよ。―――――ハァ。 俺、人吉善吉は、死体現場からほんの。ほんの少しばかり離れた場所でもの耽っていた。 戦場ヶ原さんの声も微かに聞こえるが、今それを咎めるほど考えなしではない。 というよりも、俺は自分のことでいっぱいいっぱいである。 情けねぇな。――――――――ホント。 「…………阿久根先輩」 ふと。 思い出したように。 死んでしまった、先輩を思う。 変わっていった、先輩を思う。 「…………クソッ」 阿久根先輩は、どんなふうにして、死んだのだろうか。 自殺。他殺。惨殺。刺殺。斬殺。絞殺。 暗殺。銃殺。圧殺。殴殺。活殺。虐殺。 故殺。射殺。磔殺。毒殺。爆殺。焚殺。 とある友達により無駄に知識として増えた殺人方法の内のどれかで死んだのだろう。 グチャグチャに。 ハチャメチャに。 そんな風に。 途方もないほど、阿久根先輩は既に死んでいたのだ。 変えようと決意したのに。 どうしようもできなくなった。 どうにもできそうになかった。 「―――――カッ」 昨日までの過負荷により巻き込まされた生徒会戦挙。 破壊臣の出る幕なく壊された日常は、破壊臣を破壊して破れ去っていった。 ハッピーエンドなんか舞台袖で待っていたのに。 そこから地獄へ連行されていった。 途中もなくテールエンドで。 途轍もなくバッドエンドで。 途方もなくデッドエンドで。 戻ることもなく、起こすこともなく。 終わってしまった。 そんな。 そんなくだらない冗談の様な現実に。 俺は、今のどうしようもない現実にただ呆然としていた。 阿久根先輩は、死んだ。 真黒さんは、分からない。 宗像は、分からない。 球磨川は、分からない。 江迎は、分からない。 じゃあ。 ならば。 そうなら。 「めだかちゃんは―――――――――?」 写真に映る、おかしなめだかちゃん。 話に聞いた、変わっためだかちゃん。 金髪美女の心臓を。 黒髪アホ毛、―――――阿良々木暦の心臓を打ち抜いた瞬間。 家々を破壊する、蹂躙する瞬間。 想像するに容易い。 だからこそ、辛い。 脳裏に映るのは、そんなめだかちゃん。 何故か、いつもの凛ッ! としためだかちゃんの輪郭が思いだせない。 どうしてだ。 信じたいのに……。 なんでなんでなんで! 「……………クソッ」 俺は再び歩き出す。 そして、選択する。 振り返るは、数分前のこと。 彼女、戦場ヶ原ひたぎさんは一つの死体を抱えている。 当たり前の話だが、阿良々木暦さんだ。 そんな中、戦場ヶ原さんは一つ彼に問いかけた。 「貴方は、これからどうするつもりかしら」 「………まずはめだかちゃんでも探すよ」 「あら、奇遇ね。私もそれは同じなのよ。―――貴方とは正反対の意味でしょうけどね」 信じようとする者、つまり俺 疑うしかない者、つまり戦場ヶ原さん。 その二人が今まで同行していたのだから、それこそ奇跡だろう。 軌跡の奇跡。――――言葉遊びレベル2。 というよりもはやオヤジギャクの領域。 といつまでも答えを詰まらすのも悪いからいい加減返答を返す。 「………だから、どうした」 「いえ、ただ阿良々木君を殺すほどの相手ともなると私もそれなりに苦労するでしょうからね」 「……だから」 何が言いたいんだ? 戦場ヶ原さんは。 まさか、俺と行動しないかなんて――――――。 「一緒に行動しないか、と聞いてるの。察し悪いわね」 ―――――――だそうです。 ……ってオイ! 「一緒にいたくないんじゃないのかよ」 「そうよ、けれど時と場合でしょ。それに一応命の恩人でもあるし無下に扱うほど私は腐ってないわよ」 「良く言うぜ」 「言うわよ。けれど貴方の都合もあるでしょう。嫌いと言ったも同然と相手。 それも探し人を殺そうとする相手と同行したくはないでしょう」 「…………」 「だから時間を挙げるわ。5分ほど」 「…………」 「別に私は貴方にはもう怒ってないわよ、怒るべき相手に怒っているだけ」 「…………」 「土下座をして私と付いていきたい、と願うのなら私は快く受け入れてあげるわ」 「…………」 今までの沈黙とは違う意味で沈黙。 何で俺は下手に出てるんだ? 命の恩人じゃなかったのかよ。 ……いや、これはどう考えても俺がわりぃな。 何せ、あんなことやっちまったからな……。 「それじゃあ、またいつか」 そうして、強制的に別れる羽目となった。 これが一連の流れである。 そして、俺は心の拠り所を求め、歩きだしていく。 壊れた心に、いくら問いかけたところで返答はなかった。 ただただ、本能で動いていた。 005 そうして、ここには土下座をする高校生の姿があった。 上から見ると綺麗な五角形を描くそれはそれは素晴らしい土下座であった。 かの、阿良々木兄妹の土下座に負けずとも劣らずの土下座を堂々と見せていた。 「………まさか来るとは思わなかったわ。どう考えてもただ社交辞令でしたでしょ………」 呆れ半分、苛立ち半分。 彼女は驚愕を素直に彼に伝えた。 ちなみに彼女の傍らには既に阿良々木暦の死体はない。 まだハードアンダーブレードの死体と共に、寝そべっている。 「………俺は、今どうすればいいんだろう」 頭を下げたまま、少しばかり前に聞いた言葉を再び繰り返す。 そうして返ってきた答えは。 「それは、貴方が決める事よ……人に聞く事ではないわ」 やはり以前となんら変わらない返答だった。 けれど、今回はここでは終わらなかった。 「それでも、俺は、戦場ヶ原さんに、聞きたいんだ」 今回ばかりは、壊れそうだった。 押せば落ちそうな。 引けば崩れそうな。 そんな心内環境の中。 彼は今こうして生きている。 グダグダだ。 ボロボロだ。 グラグラだ。 寂寥する荒んだ心には何かが必要だった。 阿久根高貴。死亡した。 黒神真黒。行方知らず。 宗像形。彼がどう動いているか正直不安だ。 過負荷。彼にはどうしようにも、どうにもできなかった。 黒神めだかは――――? 嗚呼、心に支柱が欲しい。 嗚呼、心に主柱が欲しい。 埋め合わせを。 こんな中、一人でいたら自分自身で考えても良い結果には繋がらない。 分かり切っていた。 知り切っています。 だからこそ、彼は、恐怖する。 誰の言葉が真実なのか。 誰の行動が虚像なのか。 分かりません。 分かりません。 分かりません。 「俺は、自分が分からないんだよッ!」 「怒鳴らないでよ……」 「………なぁ、教えてくれよ。戦場ヶ原さん」 「言っておくけど、私は教祖でもなければ、神でもなければはたまた閻魔大王になっているつもりはないわ」 「………」 「だから、私が貴方が進むべき道を説くことは不可能なのよ」 あくまで、彼女の言葉は辛辣だ。 救おうともしなければ、離そうともしない。 もしかしたら彼女自身が引いた一線を気にしているのかもしれないし、していないのかもしれない。 「………そう、かよ」 彼にも。 もしかしたら彼女自身でも気付いていないのかもしれないけれど。 「そうよ。だからいい加減目を覚ましなさい」 「…………」 それでも彼は頭をあげない。 上げない。 只管上げない。 「………」 「………」 そろそろうざったく感じた彼女はしょうがなしに、面倒臭そうに。 語り………いや語りなんて大層なものではない。ただ、喋り始める。 「ねぇ、人吉君。正直に言うと私は貴方の気持ちなんて分からないわ」 「貴方の表情が異様までに分かりやすいだけで、勿論私が鋭いというのもあるでしょうけど けれど、そうだとしてもそれまでだわ。私には、貴方の気持ちなんて分かるはずもない」 「私には、私の。貴方には貴方の。それぞれの物語があるわ。 その物語の作者は貴方の一人称小説よ。それに、私の物語も存在する。 そこの地の文に貴方の心情描写なんてあるわけないし、ただ流れていくだけ」 「もっと言うと私の物語において貴方は何にも値しないわ。 主人公はもってのほか。そこには阿良々木君しか君臨しえない。 ヒロインは私よ。いくらヒドインだろうが私がヒロイン。 そんな物語。貴方の介入の余地なんて無いわ。どこにもね」 「だから、私に貴方の気持ちも理解できるはずもないし、 さっきの口撃だって、貴方の気持ちだなんてこれっぽちも考えていない。 悪く言えば自己中心的な行動よ。私のとって貴方は特別ではない」 「そう、だから、私は悪いけれど貴方に助言の一つもできないわ。 けれど。ごめんなさい、とは言わないわよ。……それは貴方の問題だから」 「貴方の問題は、貴方が解決すべきなのよ。救いの手を求めても、物哀しいだけよ」 一旦そこで一息置いて。 最後に、簡単に一言。 「甘えたこと言ってんじゃないわ」 鉄血にして熱血にして冷血の彼女である。 対して、彼はというと。 「うん」 と。 一拍、間を持たす。 考える。 自分のすべきことを。 自分にできることを。 自分のはたすことを。 かれこれ、五秒。 彼の返答は――――――――。 「うん―――――――――――そうだなッ!」 嬉々とした笑顔を浮かべながら、土下座から勢いよく立ちあがる。 立ち直りが早いかというと、そうではない。 これは、――――虚勢だ。 でも、それでも。 先ほどまでの心の持ちようは少しばかり違ったようだ。 「………そうだな、俺はめだかちゃんのそばにいる為にはこれじゃいけねぇよな!」 めだかの傍に居たいが為に、彼は今までだって頑張ってきたのだ。 だから、甘えてはいけなかった。 だから、準じてはいけなかった。 どんな時だていつだって、凛ッ!としてなければいけなかった。 怯えてはいけない。 怯んではいけない。 前向きに、後ろめたいものなどなく。 全身全霊に、頑張っていかなければいけないのだ。 「……はぁ」 そんな急な心境の変化に溜息を深く吐きながら、彼女は彼に問いかける。 「……それで、立ち直っても、私についていくの?」 「ああっ!」 「………」 余りの即答ぶりに再び黙らざる負えなくなった。 そして数秒、静かな(白けた)空気の余韻に浸りながら、彼女は理由を問う。 「何でって、戦場ヶ原さんはめだかちゃんを殺そうとしている。それをみすみす見逃すわけねぇだろ」 「………じゃあ、今すぐ私を殺せば」 その問いに彼は嗤い、意気揚々に高らかにここをもって宣言する。 「いや、それはないな。ゼッテーに。俺は誰も殺したくないからな、 ここだけは甘えでもいいさ。弱さでもいいさ。何だっていいさ。でも、人は殺さない」 ただ、それだけの為に、彼は彼女を殺さない。 その行為を人は、お人好しという。 ただ、少しばかり彼女の方も馴れが現れてきたのか、静かに確認を取る。 「そう、じゃあとりあえずは私と一緒に行動ってことでいいわね」 一応、そう言う約束もあったのだ。 今では当初の目的はどこへやらへと消えていってしまったが。 そんな中に、彼は一つの疑問が浮かぶ、 というより前々から思っていた疑問を思いだした。というのが適切でこそあるが。 「……なぁ思ってたんだが。戦場ヶ原さんに俺と行動する理由はないだろ。どうして俺と行動するんだ」 特別迷うこともなく切り込む。 それはそれは単純に、彼女に問いかけた。 そして、同じく簡単に彼女は返す。 「………それはね、私一人じゃどうしようもできないからよ。 あくまで私の使命は《阿良々木暦を殺した者の殺害》であることを忘れちゃいけないわ」 「で」 「で、そいつは少なくとも阿良々木君を殺す者。一応は不死身なんてものを軽く無視する次元の違う相手。 けれど私に特殊能力がある訳でもないの。だから、駒はぐらいはたくさんいたほうがいいでしょう? それに貴方は」 「………」 「―――――――――黒神めだかの良き知人なのでしょう? 使わない手はないわ」 「そう、かよ。――――ただめだかちゃんを疑うのは勝手だがゼッテー殺人なんか起こしてないからな」 そんな理由を聞いても、不思議と彼からは憤怒というものは湧かなかった。 かつて、鹿屋という彼にとって先輩あたる人物ががめだかに下剋上を行使した時、 彼は誠心誠意をもって鹿屋は実力行使で叩きつぶした。 けれど、今は違う。 彼女を殺す、と言った彼女に、何故か、いや理由こそ分かり切っているが、悪意は湧かなかった。 (………あぁ、成程な) そう、彼も自覚していた。 彼が、彼女に抱いていた感情。 ――――――それは。 (憧れ、ってっか。……『普通』の戦場ヶ原さんに俺は憧れているんだ) そう、憧れ。 (『普通』にしながら、あの才能を有する戦場ヶ原さんに。 ……そう、『普通』にして、あんな風に立ち振る舞いが出来る戦場ヶ原さんを。 恋人を失ったことを感じさせない、冷静で有れる健気な姿に俺は憧れていたんだ。 周りを見配り、支配するカリスマとそれに見合う能力に憧れていたんだ。 俺なんかとは違い、良い意味で良くいられる戦場ヶ原さんが眩しかった) ふと彼が彼女の顔見れば、頬には軽い涙の痕。 今の今まで泣いていた証である。 しかし、今ではこうしていつも通りに会話を続けていた。 そう、人は自分の持っていない才能を有するものに憧れる。 少し行き過ぎれば、嫉妬する。 「……じゃあ、まずはこの二人を埋めるか」 「穴はもう少し深く掘ってあげてね」 「分かってる…」 この場合、彼、人吉善吉は、彼女、戦場ヶ原ひたぎの才能に憧れていた。 何者にも屈しない、何事にも屈しない、不屈の心を。 『普通』でも簡単に有することのできる、簡単にして単純な才能に。 (あんな才能があったらな、俺はめだかちゃんをどう思っていたんだろうな) 善吉は、希望をもって穴を掘る。 ―――深く。 ――――深く。 ―――――深く。 【1日目/朝/B-2】 【人吉善吉@めだかボックス】 [状態]球磨川に対する恐怖(抑えている)、身体的疲労(小)、精神的疲労(中) [装備]シャベル@現実、アンモニア一瓶@現実 [道具]支給品一式、ランダム支給品(0~2) [思考] 基本:不知火理事長を止める。 1:埋葬する。 2:戦場ヶ原とともに行動。 3:箱庭学園にも行ってみたいけどしばらくは我慢する。 4:もしまた球磨川に会ったら…? 5:阿久根先輩……。 [備考] ※庶務戦終了後からの参戦です。 ※「欲視力」は規制されてないようです。 ※B-2の死体は少なくとも黒神めだかが殺したとは考えないようにしています。 【戦場ヶ原ひたぎ@物語シリーズ】 [状態]右足に包帯を巻いている、嗅覚麻痺 [装備] [道具]支給品一式、ランダム支給品(0~2) [思考] 基本:阿良々木君を殺した人は殺す。 1:人吉君を待つ。 2:人吉君と行動。 3:阿良々木君を殺した人物を探す。 4:使える人がいそうなのであれば仲間にしたい。 [備考] ※つばさキャット終了後からの参戦です。 ※嗅覚麻痺がどの程度続くかは後の作者さんにおまかせします。 ※名簿にある程度の疑問を抱いています。 時は遡り、彼女は一つの死体を抱いている。 まだ善吉は受け入れがたい現実に哀哭している頃のお話。 「………全く、恋人を置いて死ぬなんて彼氏失格だわ」 血塗れ、しかし彼女に血は付着しない。既に乾いているからだ。 それほどまで前に暦は殺されて、こうして静かに彼女との再会を果たした。 暦には、既に蠅は集り、ウジ虫は集う。 しかしそれでも、彼女は気にもしない。 ただ、一つの死体をこれでもかとばかりに見つめていた。 「……それにしても、言っていなかったかしら。 私は貴方のことを愛しているのよ、阿良々木君。例え貴方が全身汚物に塗れていようとも 躊躇なく抱擁できるくらい。呼吸から排泄に至るまで、私が貴方の全身を脳まで含めて隈なく管理するつもりだったのよ? なのに壊してどうするのよ、全くもって阿良々木君ねぇ。――――――ツッコミがないといくら私でも淋しいわよ」 今の彼女の心境を一言で言うのであれば。 悲しい。 その言葉以外にはあり得ないだろう。 彼女の胸の内では、これ以上なく言葉に溢れている。 普段なら平気で言える毒舌だって。 言葉を詰まらすような軽口だって。 けれど言えない。 こうも無残になっていると、口は自然と閉ざされていく。 彼女自身も分かっている。 普段通りの方が、普段のキャラの方が、この場合阿良々木暦をまだ救えるだろうと。 それでもだ。 できないものはできなかった。 彼女は本当に彼を愛していた。 愛していたからこそ、彼女は死体を見るべく動かなければいけなかった。 泣きたいのも我慢して。 冷静を保って。 自らすらも偽って。 冷徹に。 冷静に。 冷血に。 冷淡に。 冷然に。 その術を行使し、駆使し、酷使する。 見事に善吉は気付けなかったし。 誰にもどうにもできなかったことだろう。 「…あと私は貴方殺した人物を殺すつもりなのよ。 けれど安心して。これは私の自己満足だから」 今だって。 感情を押し殺している。 殺し、消えて、無となる気持ち。 誰にも気付かれなかったこの感情。 彼女は、まだ、まだ隠し続ける。 自己満足。 彼女の自己満足は利己的だ。 ただし、いつだって。 どこかしらに、阿良々木暦の陰が落ちていた。 それほどまでに好きであったし、大好きだし、愛していた。 「……私、ツンデレじゃなくてツンドロでもなくて――ヤンデレになってあげるわ」 愛情の裏返しと言ったら聞こえはいいんだろうか。 聞こえは良くなかったとしてもそれが的を得ている以上、仕方がないだろう。 最後に、彼女は言葉を紡ごうとした。 誰の為でもなく、彼女自身の為に。 「……そうならば最後に一ついっておくわ」 呼吸を整える。 酸素を補給する。 息を浅く吐いた後に、彼女は一言発する。 これは、いつだったか。 聞いたことがあるそんな言葉。 いまでは、もうこれから先二度と聞けない言葉になるかもしれない言葉。 ……それは。 「阿良々木君」 「I love you」 ―――――――――告白の言葉。 ただ、口調は平坦とは程遠い。 さながら、碌に友達のいない、恥ずかしがり屋による、初めての告白の如く、 涙声で、諦めたかのような、悲しさも交じっていた。 そこから、彼女の心は崩れていった。 壊れてこそ、いないけれど。 彼女の心の鍍金が、数分ばかり捲れていく………。 悲痛な涙声が、この場を支配する。 時は戻り、善吉も穴を掘り始めた時。 彼女は何気なしに阿良々木暦の死体に近づいた。 既に彼は穴に潜っているので姿は表さない。 彼女がこうして彼に近寄ったのは、一つの言い忘れがあったからだ。 「……なんだかグダグダな展開で申し訳ないわね。阿良々木君」 こちらに関しては、彼女自身も理解していたようで。 しかし、彼女にとっては、どうでもいいことではなかったので、どうしても言いたかったのだ。 「これ、流行ると良いわね。むしろ流行らすわよ」 「楽しみにしていなさい」 手を。 阿良々木暦の冷たい手を握る。 同時に蠅も、ウジ虫も寄ってくるが。 その全てを無視して、ただ一言だけ言った。 温かい。 普段の彼女の物とは思えないほど温かい口調でそう言う。 今後の流行語に選ばれる最先端語。 「阿良々木君、蕩れー」 そのまま、静かにキスをした。 一秒と―――――。 二秒と―――――。 三秒と―――――。 短い時間だったけれど、彼女は。 彼女達はキスをした。 とても甘酸っぱいものではなかったけれど。 もはや辛い想い出となりえるものだけど。 彼女達はキスをした。 互いの唇を離すとき、そこに橋は掛からない。 それほどまでに幼稚で、それ故に素晴らしいキスを、したのだ。 もう思い残すことはない。 もう後悔なんてできない。 ひたすらに生きて。 どこまでも殺す。 我武者羅に、どうにかしたかった。 それは絶望ではない。 これは希望ではない。 絶頂でもなければ貴重でもない。 けれど、とても大事にしたい気持ち。 今となっては、ありふれているからこそ、忘れかけたこの感情。 こんな稚拙な言葉で表現しきれてこそいないけれど。 彼女は確かに、この気持ちを噛みしめていた。 彼女の胸には―――幸せという感情に満ち溢れていた。 走る走るおれたち 時系列順 何に狂うか何に病むか 第一回放送 投下順 何に狂うか何に病むか オオウソツキ 人吉善吉 僐物語-ヒトモノガタリ- オオウソツキ 戦場ヶ原ひたぎ 僐物語-ヒトモノガタリ-
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【性別】男 【口調】一人称:僕 【性格】西東天曰く、「十三階段で唯一、本当に世界の終わりを見たがった奴」であり、その為に、操想術を駆使して想影真心の精神を拘束しているとみせつつ、実際には暴走させるという離れ業を見せた。 【能力】 ・繰想術 恐怖を司る時宮の使う特殊技術。 催眠術を昇華させたようなもので幻覚・暗示何でもござれ。 時刻は簡単なものであれば目を合わせただけで術にかけることができる。 【備考】 時宮時刻という名は個人の名前でありながら時宮から追放された者に与えられる称号でもある。 以下、バトルロワイアルにおけるネタバレを含む +開示する 時宮時刻の本ロワにおける動向 初登場話 全てが0になる 登場話数 5 参戦時期 ネコソギラジカル上 初期支給品 阿良々木暦のマウンテンバイク@物語シリーズ、錠開け専門鉄具@戯言シリーズ、ジーマ@現実 スタンス 世界の終わりを見たい 現在状況 死亡 現データ 切望(絶望) キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 戯言使い 不明 いーちゃん 狐さんの敵で真心を解放する鍵 まだ遭遇していません 西東天 同志 狐さん 世界の終わりを見るため利用 まだ遭遇していません 想影真心 利用 橙なる種 繰想術で解放 混沌は始まり、困頓はお終い 櫃内様刻 敵対 不明 全てが0になる 病院坂黒猫 利用 黒猫 繰想術をかける 全てが0になる 病院坂迷路 利用 迷路 繰想術をかける 全てが0になる 零崎人識 敵対 不明 全てが0になる 球磨川禊 敵対 不明 切望(絶望) 鑢七実 利用 不明 世界の終わりへ至る可能性 切望(絶望)
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虚数にしてやるぜ!!! ◆xzYb/YHTdI 「『不解』。なぜわたしは生きているのだろうな」 不忍のお面を被る男、左右田右衛門左衛門は確かに鑢七花によって、殺されたのである。 その彼が今ここで立っているのは、本来異常なことである。 「ふむ、まあ考えていても仕方がないな。――――――――では姫さまのために動くとするか」 そう言うと、彼は歩き始めた。 仮面の下には、殺意に満ちた目がぎらついていた。 ◇ 「得物は、刀…普通の刀だな。しかし あの無力そうな少年を殺すには、十分過ぎる得物だな。得物も持っていないようだしな」 そう言うと、片方の手に握っていた、脇差を静かにディパックに収め、右手には、本差の刀を握られる。 脇差の刀をしまったのは、特にこれと言って、理由は無い。 ―――――だが、『いざという時』のために残しておくのも悪くない。そう言う考えがあったりなかったり。 それは、『不解』。 さて、無力そうな少年、――――つまるところ、球磨川禊は左右田右衛門左衛門に気づいていなかった。 そして、それをいいことに、それを狙い、左右田右衛門左衛門は、球磨川を気配を消してこっそりと、襲った。 …はずだった。のだが、球磨川は死んでいなかった。そしておかしなことに 彼の手にはまずそもそも武器と呼べるような品物なんてどこにも無かった。簡単に言うのであれば、何も持っていなかった。 「――――――――――ッ!!」 『全く、酷い事するなあ。後ろからこっそりと襲うなんて。 そんなの、三流の悪役のすることだぜ。やってること古いって』 右手で自身の頭をポリポリと掻きながら言う球磨川。 彼の生きていた時代ではまだまだ現役のやり方。 しかし残念ながら、それは今回は関係がない。 それ以上の問題に、左右田は思考する。――――――――考えたところで理屈を求めるのは不可能なのだけど。 左右田はいきなりしっかり気配を消して襲ったはずだが、なぜか見破られ、 左右田はいきなり刀を消した。これもまたありえないことだった。 「『不得禁』。正直驚きが隠せないのだがな。少年」 『ははっ、そうだね。でもあなたほどじゃないよ。あんなに上手く気配を消せるなんて。 そんなことできたら、僕もわざわざ「大嘘憑き(オールフィクション)」を使わず消したのになあ。 まあいいんだけどね。それで何か教えてほしい?今なら、命と引き換えに教えてあげるよ☆』 「――――――――するとでも思ったか」 『はははっ!冗談だって。本気にしないでよ。―――――でも、まぁいいよ、今僕は機嫌が良いからね。初めて誰かに勝てそうな予感がしてならないんだ』 「――――――よく分からないが………ではなぜわたしに気づけた」 『いや。別に偶然だよ偶然。ちょっとのどかわいたな―。と思って 水を出そうと振り向いたらあなたがいただけだよ。』 「とてもそうとは見えないがな。では何で刀は消えたんだ」 『『不笑』笑えないねえ。そりゃ聞くのは許可したけどさぁ……少しは考えようよ。 考えたところで「異常」のあなたには分からないだろうけどね』 『だから教えてあげる。これは僕の過負荷「大嘘憑き」さ。 全てを現実を虚構にする過負荷だよ。分かった?』 全ての物事を、無かったことにする。 球磨川が万全の状態でさえあれば、 例え、それが致命傷であろうと。 例え、それが視覚であろうと。 例え、それが気配であろうと。 例え、それが『死』であったとしてもだ。 「反則だな」 『まあ。しょせん欠点だからね。通常運行はできないよ』 「『不解』。ではその欠点とやらで、わたしを殺せばいいではないか」 『うんうん。それなんだけどさあ、聞いてよ。 何でか知らないけど、人が消せないんだよね。この首輪も。全くありえないよ』 「ほう。ではまだわたしは貴様に勝てる要素はあるということだな」 『そうだね。人を消せない今。僕に勝ち目なんかないよね。何故か勝てそうな予感がプンプンするんだけど』 「ではおとなしく殺されるのかな」 『いや。勝負は最後まで諦めない。これは僕の座右の銘だよ』 「まあどちらでもいいがな」 『そうだよ。男の真剣勝負に理由はいらないよ』 「では、貴様は何と言って死ぬのかな?」 『いいね。決め台詞か。カッコいいね。キャラが立ってるよ。 僕もそうゆーの欲しいな。そうだなあ…。よしこういうのはどうかな?』 そして少し思考する仕草を見せて、次の瞬間には、堂々と、その『台詞』を発していた。 『いいぜ。かっかてきな。そのかわりテメェの全てを、虚数にしてやるぜ!!!』 『とかは?』 案外真面目で、真剣な顔で聞く球磨川。 ださいということはことは言うまでもない。 「『不悪』。悪いがわたしはそういったものに興味はないからな」 『ふぅん。まあいいや。かっかてこいよ。エリート皆殺しを変えるつもりはないからね』 「『不解』。わたしには貴様の思考がよくわからないな」 『分かってもらわなくて結構だよ。めだかちゃんじゃないんだから』 「誰のことだかは存じないが、そろそろ本気でいかしてもらうぞ」 その言葉を境に、場の空気は変わった。 シリアスな空気に移り変わった。 左右田は、崩れかけていた構えの姿勢を整えなおす。 『そうだね。正々堂々とね』 球磨川も、それに呼応するかのように構えの様な姿勢を保つ。 その両手には突如出現した、大螺子二本。 「貴様が言えたことか。まあいい。どうせ貴様はここで死ぬのだからな」 『怖いこというなあ。週刊少年ジャンプだったら規制させられちゃうよ』 「では、左右田右衛門左衛門――――参る」 『ん?ああ。じゃあ球磨川禊、いくよ』 二人の戦士は、動き出した。――――――――――そう思った時期もありました。 ◇ 勝敗は一瞬でついた。これを勝負といっていいのかいささか疑問が残るが、 では、これがその一部始終だ。 先手を切ったのは左右田右衛門左衛門だった。 「相生拳法―――背弄拳」 これは常に相手の背後をとる技であり遠い昔に存在が消えた技である。 本来相手に背後をとられるというのは勝負では、ほぼ負けも決定したも同然だ。 しかし、球磨川は死んでいない。 別に左右田右衛門左衛門がわざと殺していない訳ではない。 というよりはまずなぜか左右田右衛門左衛門は球磨川の背後にいなかった。 おかしな事に左右田右衛門左衛門は球磨川の下にいた。 これは地面に伏せているわけではない。ではなにか。それは 球磨川の前にポッカリとあいた穴に落ちていた。 簡単に言うと超即興落とし穴に左右田右衛門左衛門は落ちた。 この勝負、球磨川禊が勝利を収めたのである。 ――――――いや、そうではない。 そもそも、彼、球磨川禊という人間は、『勝てない人間』なのだから。 『敵前逃亡……やっぱり僕は、誰にも勝てないね』 特に感情も、こめずに、特に感慨もなく、ただ『台詞』を発する。 顔には笑顔。 それ以外、何もない 『それにしても――――――綺麗にきまったね。ジャンプのギャグ漫画みたいだったよ。 いいもん見せてもらったね。それで…左右田ちゃんだっけ。 一応3メートルくらいの高さにはしておいたけど、まだ生きているなら、まあ頑張れ』 そう言うと球磨川は去って行った。 『それじゃあ、また明日とか』 そう言い残して。 ◇ 結論から言うと、左右田右衛門左衛門は生きていた。 腐っても元忍者である。高所から落ちるのは何のことはない。 「『不笑』。笑えないな。…どうしたものか。………とりあえず登るか」 そう言って1人悲しく登るのであった。 【1日目/深夜/C-1】 【球磨川禊@めだかボックス】 [状態]『健康だよ』 [装備]『大螺子が2個あるね。』 [道具]『支給品一式とランダム支給品が3個あるよ』 [思考] 『基本は疑似13組を作って理事長を抹殺しよう♪』 『1番はやっぱメンバー集めだよね』 [備考] ※『大嘘憑き』に規制があります。 存在、能力をなかった事には出来ない。 自分の生命にかかわる『大嘘憑き』:残り2回。 他人の生命にかかわる『大嘘憑き』:残り3回。 物質全般を消すための『大嘘憑き』はこれ以降の書き手さんにお任せします。 【左右田右衛門左衛門@刀語】 [状態]健康 [装備]「不忍」のお面@刀語 [道具]支給品一式、ランダム支給品(0~2)、脇差@不明 [思考] 基本:参加者は命が無い限り殺すが、七花など勝てない相手とは戦わない 1:とりあえず出よう 2:いたら姫さまを探そう。 [備考] ※死亡後からの参加です。 「許せねえな」 時系列順 虚刀流、道を決める 「許せねえな」 投下順 虚刀流、道を決める START 左右田右衛門左衛門 今は不忍と未だ不完全 球磨川禊のパーフェクトマイナス教室 球磨川禊 +と-、二人の考え方