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【性別】男 【口調】一人称:僕 【性格】西東天曰く、「十三階段で唯一、本当に世界の終わりを見たがった奴」であり、その為に、操想術を駆使して想影真心の精神を拘束しているとみせつつ、実際には暴走させるという離れ業を見せた。 【能力】 ・繰想術 恐怖を司る時宮の使う特殊技術。 催眠術を昇華させたようなもので幻覚・暗示何でもござれ。 時刻は簡単なものであれば目を合わせただけで術にかけることができる。 【備考】 時宮時刻という名は個人の名前でありながら時宮から追放された者に与えられる称号でもある。 以下、バトルロワイアルにおけるネタバレを含む +開示する 時宮時刻の本ロワにおける動向 初登場話 全てが0になる 登場話数 5 参戦時期 ネコソギラジカル上 初期支給品 阿良々木暦のマウンテンバイク@物語シリーズ、錠開け専門鉄具@戯言シリーズ、ジーマ@現実 スタンス 世界の終わりを見たい 現在状況 死亡 現データ 切望(絶望) キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 戯言使い 不明 いーちゃん 狐さんの敵で真心を解放する鍵 まだ遭遇していません 西東天 同志 狐さん 世界の終わりを見るため利用 まだ遭遇していません 想影真心 利用 橙なる種 繰想術で解放 混沌は始まり、困頓はお終い 櫃内様刻 敵対 不明 全てが0になる 病院坂黒猫 利用 黒猫 繰想術をかける 全てが0になる 病院坂迷路 利用 迷路 繰想術をかける 全てが0になる 零崎人識 敵対 不明 全てが0になる 球磨川禊 敵対 不明 切望(絶望) 鑢七実 利用 不明 世界の終わりへ至る可能性 切望(絶望)
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虚数にしてやるぜ!!! ◆xzYb/YHTdI 「『不解』。なぜわたしは生きているのだろうな」 不忍のお面を被る男、左右田右衛門左衛門は確かに鑢七花によって、殺されたのである。 その彼が今ここで立っているのは、本来異常なことである。 「ふむ、まあ考えていても仕方がないな。――――――――では姫さまのために動くとするか」 そう言うと、彼は歩き始めた。 仮面の下には、殺意に満ちた目がぎらついていた。 ◇ 「得物は、刀…普通の刀だな。しかし あの無力そうな少年を殺すには、十分過ぎる得物だな。得物も持っていないようだしな」 そう言うと、片方の手に握っていた、脇差を静かにディパックに収め、右手には、本差の刀を握られる。 脇差の刀をしまったのは、特にこれと言って、理由は無い。 ―――――だが、『いざという時』のために残しておくのも悪くない。そう言う考えがあったりなかったり。 それは、『不解』。 さて、無力そうな少年、――――つまるところ、球磨川禊は左右田右衛門左衛門に気づいていなかった。 そして、それをいいことに、それを狙い、左右田右衛門左衛門は、球磨川を気配を消してこっそりと、襲った。 …はずだった。のだが、球磨川は死んでいなかった。そしておかしなことに 彼の手にはまずそもそも武器と呼べるような品物なんてどこにも無かった。簡単に言うのであれば、何も持っていなかった。 「――――――――――ッ!!」 『全く、酷い事するなあ。後ろからこっそりと襲うなんて。 そんなの、三流の悪役のすることだぜ。やってること古いって』 右手で自身の頭をポリポリと掻きながら言う球磨川。 彼の生きていた時代ではまだまだ現役のやり方。 しかし残念ながら、それは今回は関係がない。 それ以上の問題に、左右田は思考する。――――――――考えたところで理屈を求めるのは不可能なのだけど。 左右田はいきなりしっかり気配を消して襲ったはずだが、なぜか見破られ、 左右田はいきなり刀を消した。これもまたありえないことだった。 「『不得禁』。正直驚きが隠せないのだがな。少年」 『ははっ、そうだね。でもあなたほどじゃないよ。あんなに上手く気配を消せるなんて。 そんなことできたら、僕もわざわざ「大嘘憑き(オールフィクション)」を使わず消したのになあ。 まあいいんだけどね。それで何か教えてほしい?今なら、命と引き換えに教えてあげるよ☆』 「――――――――するとでも思ったか」 『はははっ!冗談だって。本気にしないでよ。―――――でも、まぁいいよ、今僕は機嫌が良いからね。初めて誰かに勝てそうな予感がしてならないんだ』 「――――――よく分からないが………ではなぜわたしに気づけた」 『いや。別に偶然だよ偶然。ちょっとのどかわいたな―。と思って 水を出そうと振り向いたらあなたがいただけだよ。』 「とてもそうとは見えないがな。では何で刀は消えたんだ」 『『不笑』笑えないねえ。そりゃ聞くのは許可したけどさぁ……少しは考えようよ。 考えたところで「異常」のあなたには分からないだろうけどね』 『だから教えてあげる。これは僕の過負荷「大嘘憑き」さ。 全てを現実を虚構にする過負荷だよ。分かった?』 全ての物事を、無かったことにする。 球磨川が万全の状態でさえあれば、 例え、それが致命傷であろうと。 例え、それが視覚であろうと。 例え、それが気配であろうと。 例え、それが『死』であったとしてもだ。 「反則だな」 『まあ。しょせん欠点だからね。通常運行はできないよ』 「『不解』。ではその欠点とやらで、わたしを殺せばいいではないか」 『うんうん。それなんだけどさあ、聞いてよ。 何でか知らないけど、人が消せないんだよね。この首輪も。全くありえないよ』 「ほう。ではまだわたしは貴様に勝てる要素はあるということだな」 『そうだね。人を消せない今。僕に勝ち目なんかないよね。何故か勝てそうな予感がプンプンするんだけど』 「ではおとなしく殺されるのかな」 『いや。勝負は最後まで諦めない。これは僕の座右の銘だよ』 「まあどちらでもいいがな」 『そうだよ。男の真剣勝負に理由はいらないよ』 「では、貴様は何と言って死ぬのかな?」 『いいね。決め台詞か。カッコいいね。キャラが立ってるよ。 僕もそうゆーの欲しいな。そうだなあ…。よしこういうのはどうかな?』 そして少し思考する仕草を見せて、次の瞬間には、堂々と、その『台詞』を発していた。 『いいぜ。かっかてきな。そのかわりテメェの全てを、虚数にしてやるぜ!!!』 『とかは?』 案外真面目で、真剣な顔で聞く球磨川。 ださいということはことは言うまでもない。 「『不悪』。悪いがわたしはそういったものに興味はないからな」 『ふぅん。まあいいや。かっかてこいよ。エリート皆殺しを変えるつもりはないからね』 「『不解』。わたしには貴様の思考がよくわからないな」 『分かってもらわなくて結構だよ。めだかちゃんじゃないんだから』 「誰のことだかは存じないが、そろそろ本気でいかしてもらうぞ」 その言葉を境に、場の空気は変わった。 シリアスな空気に移り変わった。 左右田は、崩れかけていた構えの姿勢を整えなおす。 『そうだね。正々堂々とね』 球磨川も、それに呼応するかのように構えの様な姿勢を保つ。 その両手には突如出現した、大螺子二本。 「貴様が言えたことか。まあいい。どうせ貴様はここで死ぬのだからな」 『怖いこというなあ。週刊少年ジャンプだったら規制させられちゃうよ』 「では、左右田右衛門左衛門――――参る」 『ん?ああ。じゃあ球磨川禊、いくよ』 二人の戦士は、動き出した。――――――――――そう思った時期もありました。 ◇ 勝敗は一瞬でついた。これを勝負といっていいのかいささか疑問が残るが、 では、これがその一部始終だ。 先手を切ったのは左右田右衛門左衛門だった。 「相生拳法―――背弄拳」 これは常に相手の背後をとる技であり遠い昔に存在が消えた技である。 本来相手に背後をとられるというのは勝負では、ほぼ負けも決定したも同然だ。 しかし、球磨川は死んでいない。 別に左右田右衛門左衛門がわざと殺していない訳ではない。 というよりはまずなぜか左右田右衛門左衛門は球磨川の背後にいなかった。 おかしな事に左右田右衛門左衛門は球磨川の下にいた。 これは地面に伏せているわけではない。ではなにか。それは 球磨川の前にポッカリとあいた穴に落ちていた。 簡単に言うと超即興落とし穴に左右田右衛門左衛門は落ちた。 この勝負、球磨川禊が勝利を収めたのである。 ――――――いや、そうではない。 そもそも、彼、球磨川禊という人間は、『勝てない人間』なのだから。 『敵前逃亡……やっぱり僕は、誰にも勝てないね』 特に感情も、こめずに、特に感慨もなく、ただ『台詞』を発する。 顔には笑顔。 それ以外、何もない 『それにしても――――――綺麗にきまったね。ジャンプのギャグ漫画みたいだったよ。 いいもん見せてもらったね。それで…左右田ちゃんだっけ。 一応3メートルくらいの高さにはしておいたけど、まだ生きているなら、まあ頑張れ』 そう言うと球磨川は去って行った。 『それじゃあ、また明日とか』 そう言い残して。 ◇ 結論から言うと、左右田右衛門左衛門は生きていた。 腐っても元忍者である。高所から落ちるのは何のことはない。 「『不笑』。笑えないな。…どうしたものか。………とりあえず登るか」 そう言って1人悲しく登るのであった。 【1日目/深夜/C-1】 【球磨川禊@めだかボックス】 [状態]『健康だよ』 [装備]『大螺子が2個あるね。』 [道具]『支給品一式とランダム支給品が3個あるよ』 [思考] 『基本は疑似13組を作って理事長を抹殺しよう♪』 『1番はやっぱメンバー集めだよね』 [備考] ※『大嘘憑き』に規制があります。 存在、能力をなかった事には出来ない。 自分の生命にかかわる『大嘘憑き』:残り2回。 他人の生命にかかわる『大嘘憑き』:残り3回。 物質全般を消すための『大嘘憑き』はこれ以降の書き手さんにお任せします。 【左右田右衛門左衛門@刀語】 [状態]健康 [装備]「不忍」のお面@刀語 [道具]支給品一式、ランダム支給品(0~2)、脇差@不明 [思考] 基本:参加者は命が無い限り殺すが、七花など勝てない相手とは戦わない 1:とりあえず出よう 2:いたら姫さまを探そう。 [備考] ※死亡後からの参加です。 「許せねえな」 時系列順 虚刀流、道を決める 「許せねえな」 投下順 虚刀流、道を決める START 左右田右衛門左衛門 今は不忍と未だ不完全 球磨川禊のパーフェクトマイナス教室 球磨川禊 +と-、二人の考え方
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【性別】女 【口調】一人称:僕様ちゃん、私 二人称・三人称:○○さん、○○ちゃん 【性格】純真で無邪気な性格だが、「死線の蒼」の状態のときは尊大かつ無邪気ゆえたちの悪い性格になる。 【能力】電子工学・情報工学・機械工学のプロフェッショナル。一度覚えたことは絶対に忘れない、忘れることができない。 【備考】 かつて世界のサイバーワールドを震撼させたハッキンググループ《仲間(チーム)》の統率者でもあった。 風呂が大嫌いで、本当は澄んだ青色の髪であるが、風呂にずっと入らないため、濁った青色をしている。 1人では極端な上下運動(例・階段の昇り降り)ができないなど、日常生活で様々な支障があるが、これは一人では到底生きられないという、偏った強大すぎる能力の代償らしい。 以下、バトルロワイアルにおけるネタバレを含む +開示する 玖渚友の本ロワにおける動向 初登場話 真庭狂犬の災難 登場話数 12 参戦時期 ネコソギラジカル上 初期支給品 携帯電話@現実、ゴム紐@人間シリーズ、麻酔スプレー@戯言シリーズ スタンス いーちゃんに害なす者は許さない 現在状況 健康 現データ Overkilled Red(Overkill Dread)後編 キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 戯言使い 友人 いーちゃん 所有物 まだ遭遇していません 哀川潤 友人 潤ちゃん 友達 Overkilled Red(Overkill Dread)前編 零崎軋識 仲間のメンバー ぐっちゃん 探している まだ遭遇していません 無桐伊織 協力 舞ちゃん 人探し 真庭狂犬の災難 櫃内様刻 協力 ぴーちゃん 舞ちゃんにおまかせ 今まで楽しかったぜ 貝木泥舟 同盟 ぎっちゃん 協力 ネットカフェで一服 宗像形 協力 形ちゃん 管理しておきたい 配信者(廃神者) 想影真心 敵対 不明 襲撃される Overkilled Red(Overkill Dread)前編
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不問題 ◆mtws1YvfHQ バトルロワイヤル会場四隅の一端。 A-1の病院。 そこの屋上の扉が開き、ゆっくりと踏み出した男は、軽く周りを見渡した。 「――――ここで終わりか」 半分以上を呆れで締められた口調で、男は言う。 不忍の面を被った男。 つまり、左右田右衛門左衛門である。 「不分――ここまで広い理由が全く分からないぞ……どれだけ時間が掛かった事か……」 呆れたような口調の理由を小さくぼやき、右衛門左衛門は周囲に一応の警戒をしながら良く分からない柵――フェンスなのだが――の上に一息で飛び乗った。 病院の元からの高さもあって、周辺を見渡すには十分。 しかも地図上で言えば端の端にある病院。 おおよそどこに何があるかを見るのは、中央の方にさえ目を向ければある程度は見渡せる。 「…………」 しかし見渡せると言う事は見られる可能性もあるのだが、右衛門左衛門は気にしない。 今の所の至上命題は、居るかも知れない否定姫を探す事。 丹念に調べ回り過ぎたために時間が掛かり過ぎたが、それは仕方がないと言う事で。 と言う訳で周囲を見渡し続ける右衛門左衛門だが、 「…………不居」 右衛門左衛門は知らない。 件の否定姫は実は位置的には殆ど真反対の場所に居るなど、知る筈もない。 つまり危険を侵してまで探しても見付けられる筈がないのだ。 「居ないに越した事はない。が――」 しかし生憎そんな事を知る余地もない右衛門左衛門は、一瞬口元を歪め、フェンスの上から降りた。 念のため言っておくが内側の方に、である。 外側に跳んでも恐らく大丈夫だろうが、右衛門左衛門にはまだ安全そうな場所でやりたい事があるのだ。 第一目的は放送待ち。 第二目的は物品検査。 病院の中を念入りに調べ、その結果集めた使えそうな物の再検査。 「――さて」 座った右衛門左衛門がまず取り出したのは一つの透明な小瓶。 赤い液体の入った小瓶。 中身が出る事を恐れているかのように思うほど厳重に封をされた小瓶。 瓶の表面に張られた紙には、ただ、「浴びた者を不幸にする血」とだけ書かれた小瓶。 ハッキリ言ってしまえば眉唾ものだ。 だが右衛門左衛門が手に掛けた人物の中には、たったの一歩分だろうがそれが遠距離からの物であれば決して当たる事のない並々外れた幸運の持ち主がいるのだから、一概に嘘とも言えない。 だから見付けた時、そのまま持って来たのだ。 もっとも、誰かしらに浴びせなければ本当に効果があるか分からないのが欠点で、つまり取り出した所で本当に効果があるか何て分からないのだが。 つまり出しても意味なんてない。 しばらくは中に入っている血らしい液体を瓶ごと揺らしたりしながら見ていたが、仕舞った。 「次だ」 誰に言うでもなく呟いた右衛門左衛門が次に取り出したのは、銀色に輝く小さな刃物。 メスである。 右衛門左衛門はメスの用途を知らない。 だが、それでも、軽く鋭い刃物と言う事実さえあれば十分だった。 棒手裏剣は十本あるにはあるけれども、武器が多いに越した事は無いと言う考え。 もっとも、残念ながらメスでは肉を斬るには足りようが骨を断つには物足りない、牽制程度にしかならないだろう。 しかしそれでも、怯ませれば良い程度の考え。 その結果が、総数五十本にも及ぶ数のメス。 それだけの数のメスの刃の部分に欠けや錆がないか見始めた。 多いと思うだろう。 だがこれは病院にある全メスの一部に過ぎない。 病院とは時と場合によっては一回の手術でさまざまな種類のメスを使う場合があるのだから、それを考えれば驚くほどの数でもない。 もっとも、数え切れないほどあるメスの中から使い易そうなメスを選んだので、そう言う意味では多少は限定されているとも言えるかも知れないが、それでも未だに病院内には結構な量は残っている。 「――不問題――――不問題――――不問題――――不問題――――不問題――」 そんなメスを、軽く見るだけなので一本に十秒も掛けず、右衛門左衛門は放送を待つ。 「――不問題――――不問題――――不問題――――不問題――」 姿を隠さずに、如何にも堂々と。 他を気にする様子もなく、淡々と。 「――不問題――――不問題――――不問題――」 着けた仮面の通りに忍ばず、黙々と。 左右田右衛門左衛門はただ放送を待つ。 「――不問題――――不問題――」 問題あらずと己に聞かせるように呟いて。 病院の屋上で、間もなく始まる放送を待つ。 「――不問題――」 憑かれたようにひたすら、それだけを言って。 屋上で堂々と、メスを淡々と、呟きつつ黙々と。 「――」 左右田右衛門左衛門は、メスを片手に顔を上げる。 確認は途中だが、待っていた放送が、始まったのだ。 【1日目/早朝/A-1病院屋上】 【左右田右衛門左衛門@刀語】 [状態]健康 [装備]「不忍」のお面@刀語、脇差@不明、真庭忍軍の棒手裏剣×10@刀語、メス×50@現実 [道具]支給品一式、浴びると不幸になる血(真偽不明)一瓶@不明 [思考] 基本:参加者は命が無い限り殺すが、七花など勝てない相手とは戦わない。 1:いたら姫さまを探そう。 2:放送を聞く。 3:近くの施設を順に見て回る。 4:殺したと思っても気を付けておく。 [備考] ※死亡後からの参加です。 ※病院は一応調べ終えています。 あの人ならきっと 時系列順 第一回放送 オオウソツキ 投下順 第一回放送 今は不忍と未だ不完全 左右田右衛門左衛門 合縁奇縁(哀縁忌縁)
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破壊臣に墓石 ◆xzYb/YHTdI E‐4にて、阿久根高貴は目を覚ます。 「っ!…そうだった。確か銃で撃たれたんだっけか。僕は」 自称皆を幸せにする者、供犠創貴のバトル漫画では ありえないような不意打ちにより、彼は倒れたのであった。 「さて、見事なまでに僕に何も残してはくれなかったみたいだな」 そう、今の彼の手待ちは空だ。 食糧も、水も、十字架も、それに2個もいらないような地図とかまでも。 容赦は一欠片もなかった。 「そうだな。この足だと何もできない。病院…はどこにあるのかな?」 それすらも今の彼には分からなかった。 仕方なしに適当に歩き始めた。 ◇ 「しかし、阿久根高貴とかいったか。その満身創痍の身体で 俺に襲ってくるとはな。なぜそんな早まった真似をする」 宇練銀閣は言う。 眠たそうにしながら。 一方、阿久根高貴は返す。 つらそうにしながら。 「どのみち僕の人生は短そうだったからね。 捨て身の方法をとらせてもらったよ。失敗だったけどね」 阿久根高貴は宇練銀閣を背後から襲った。 しかし失敗に終わった。 宇練銀閣は阿久根高貴の腹に鞘のまま突きで攻撃されたからだった。 「そうか。別にどうでもいいが」 「だろうね」 「さてとだ。今から俺はお前を殺す。 悪く思うなよ。お前が悪いんだからな」 なんの感情を感じさせない口調で言った。 それに一瞬阿久根高貴は目を丸くしたが、答えを返した。 「そうだね。じゃあめだかさんや、善吉君や、喜界島さんに、真黒さんもいるかな? その人たちに会ったらこういっておいてくれよ」 「何だ」 阿久根高貴は言う。 「僕はここまでだ。だけど今までの生活は楽しかった。 生徒会の絆は終わらない。僕たちはいつまでも仲間だよ。って伝えてくれ」 それは、完全に生を諦めた者の言葉。 仲間を傷つけようとした者の言葉。 もう終わってしまう者の言葉。 そこにはじまりなどない。 終わり。 ある1人の物語の終わりしか見えない。 終わりからは何も生まれない。 「そうか、ならば死ね」 この者も容赦なく1人の青年の物語にピリオドを打った。 ◇ 「またつまらぬものを切ってしまった」 そのセリフがまだ誰のものでもない時代を生きた者。宇練銀閣。 彼は今終わった青年から噴き出している血を眺めていた。 「しかし、阿久根高貴。こいつの死体はどうしようか」 誰もいない中。 独り言をつぶやく。 「こいつに墓石など似合いそうもないな。―――さてと行くか」 そういうと彼は因幡砂漠を目指し歩き始めた。 最後の最後で破壊臣は改心した。 墓石?ん?そんなものあるはずがないだろう。 【阿久根高貴@めだかボックス 死亡】 【1日目/黎明/F‐4】 【宇練銀閣@刀語】 [状態]健康 [装備]血濡れの刀@不明 [道具]支給品一式×2、ランダム支給品(1~4)、首輪 [思考] 基本:因幡砂漠を歩き、下酷城を探す 1:流れに身を任せる 2:斬刀を探す [備考] ※まだ刀は使える状態です 夢の『否定』 時系列順 狐の達観 夢の『否定』 投下順 狐の達観 反抗開始 阿久根高貴 GAME OVER 閃々響々 宇練銀閣 鷹と剣士の凌ぎ合い
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人喰い鳥 ◆mtws1YvfHQ 「時代の流れか」 真庭鳳凰は呟いた。 真庭忍軍の実質的な頭にして真庭忍軍十二頭領の一人。 十二頭領。 元々は頭領など一人しかいなかった。 しかしある時期、頭領を十二人に増やそうと言い、実行した。 その時期、その時代、敵対関係にあった相生忍軍との戦いに勝つため、実行した。 結果は大成功だったと言える。 個々の突出した能力を最大限に活かす事ができ、そして生き残った。 勝ち残ったと言っても良い。 「これもまた」 しかしそれが今ではどうだろう。 半日も経たずに参加している四人の真庭忍軍頭領の半分が死亡。 個々の能力が傑出しているからこその十二頭領。 それが脆くも半壊状態。 化け物だらけだから仕方がない、などと言う言い訳が立つわけがない。 卑怯卑劣を売りとしている忍者が力に圧倒されて負けたなど、笑い話にもなりはしない。ましてや、実質的な頭と言われている真庭鳳凰がそれではなおの事。 こんな現状で生き残れるのか。 勝ち残れるのか。 「思い上がっていたつもりなど、なかったのだが……」 神の鳳凰。 真庭忍軍で唯一、実在しない動物の名を冠する忍び。 なのに。 「このままでは犬で終わるな」 さも可笑しそうに笑い、空を見上げた。 竹の葉ばかりの空を。 しかし何処か力がないように見受けられる。 それに、普段は鋭い眼光も何処か鈍く見える。 そのまま左腕を掲げ、 「負け犬、噛ませ犬ではまったく――笑えぬ」 振り下ろす。 そして己の右腕を。 あたかもやり慣れているかの調子で。 斬り落とした。 回想――それは少し前の事だった。 真庭鳳凰は竹林の中を歩いていた。 ただ北へ。 ただ踊山の頂上へ向けて。 「……しかし、踊山の麓に竹林などなかった筈だが」 首を傾げながら。 相も変わらず色々と考えながら。 無意味に思い悩みながら。 竹林の中をブツブツと。 「む?」 不意に足を止める。 竹林の中にある不自然な光景。 薙ぎ倒された竹。 それも一本や二本ではない。 嵐でも通り過ぎたかのように大量の竹が中途から薙ぎ倒され、辺りに散乱していた。 耳を澄ませ、音を聞く。 気配もなく草を踏み締める音一つしない。 鼻を動かし、 「ふむ」 とだけ呟き、また歩き始める。 血の臭いの濃い方向へ。 気配を殺し、念のために炎刀を構えながら。 意外に早くそれは見付かった。 胸元から血を流し尽くした、しかしどこか満足げな顔をした娘。 遠目に見てもこれと言った持ち物は見当たらない。 顔色からして死んでいるようではあるが。 「………………」 一応の警戒をしながらにじり寄る。 警戒するまでもなく、完全に死んでいた。 しかしそれでも周囲を見渡し、やっと警戒を解いた。 一先ず近くで軽く観察をし、左腕を伸ばし、娘の致命傷となったであろう傷口に触れた。 そして発動した。 「ん――――」 娘の、いや、匂宮出夢の服に触れ、忍法記憶巡りが発動した。 巡る。 服の記憶を巡る。 放送の終わった頃へ。 放送の始まった頃へ。 ただ倒れたままの時を。 「――なっ!」 そして見る。 殺した、顔に紋様の刻まれた小さな少年を。 その少年と話をし、共に何処かへと去っていく、 「鑢七実!」 更に巡る。 竹林を歩き、途中で妙な娘と男と出会い、竹林に入り、雪上を歩み、かまくらで出会い、七実と共に歩いてきたこの娘。 おおまかにであっても把握した。 異常であると。 化物であると。 そして理解した。 やはり七実はそれ以上の天災であると。 「妙な者が……いや、妙な化物がやはり多いか」 そして、それらにむざむざ殺されないようにするためにはどうするか。 簡単だ。 ――回想、終了。 「――堕ちればいい」 異国の宗教にもある、天国から地獄に堕ちた天の使いのように。 十二の刀の一本を得て最強の座から自ら堕ちた堕剣士のように。 神などと呼ばれている今から。 「同じ化物にでも」 右腕を伸ばし、手近な竹を握る。 竹の握った部分は手の中で屑になり、上の部分はただ倒れる。 「――やはり付けてすぐでは制御が効き難い。が」 倒れた竹を無視し、そう言いながら手を握ったり開いたりと。 匂宮出夢の腕の具合を試し始めていた。 先ほど真庭鳳凰が自身の腕を斬り落としたのは周知の事実だろう。 そしてくっ付けた。 出夢の腕を死体から切り離して。 忍法命結び。 それを使って。 全力を出せば、 「それでも」 体を捻り、全身の力を込め、振るう。 片腕のない死体に。 人すらも喰い尽くす右腕を。 たったそれだけで、地面は抉れ、血肉が散る。 「十分な威力だ。なるほどこれが――《一喰い》か」 その光景に頷く。 予想通りの光景に頷く。 そして、首を振る。 「しかし、これではしばらくまともに物を持てぬな」 地面に落ちていた小石を摘まむ。 あっさり砕け散った。 思わず苦笑いが漏れる。 まだ力の制御がまるで利いていないことが難点ではあるが、それでも今の所は十分。 今後、更に化物の部品を結んで行けば良い。 優勝するにしろ、別の何かをするにしろ、どちらにしろ、どちらにしないにしろ。 強くなって損はない。 堕ちて行って損はない。 一先ず、何となく、支給品の中身を確認し、 「さて一先ず踊山を登ると――」 見付けた。 名簿を。 二枚目の名簿を。 「――ん? ん? あぁ、虚刀流に返し忘れていたか」 と言う事は放送でしかこの場にいる人間を把握できてない可能性がある。 その可能性しかないの間違いか。 見覚えのある名前のほか、知らない名前も多い。 だがそれでも見覚えのある名前が何人いるかだけでも知っておいて損はない、だろう。 「………………一応、探すとしよう」 片手で地図を広げる。 東に行くと言っておいたのだからまさか着いて来ているはずはない。 北は今しがたまで歩いていたが出会う事もなかった。 そして南は砂漠と海と行く意味を感じられない場所しかない。 そうなれば行っている可能性があるのは、 「西か――ついでに斜道郷壱郎研究施設とやらも見てみるか」 そうして、鋭い眼光をした真庭鳳凰は動き出す。 《人食い》の腕を得てどうなるのか。 それは誰にも分からない。 それでもその後には、胴を喰われた匂宮出夢の死体が残されていた、 【1日目/昼/E-8】 【真庭鳳凰@刀語】 [状態]健康、精神的疲労(小) [装備]炎刀『銃』(弾薬装填済み)、匂宮出夢の右腕(命結びにより) [道具]支給品一式×2(食料は片方なし)、名簿×2、懐中電灯、コンパス、時計、菓子類多数、輪ゴム(箱一つ分)、ランダム支給品2~8個、「骨董アパートで見つけた物」、首輪×1、真庭鳳凰の元右腕×1 [思考] 基本:優勝し、真庭の里を復興する 1:西へ向かう 2:本当に願いが叶えられるのかの迷い 3:今後どうしていくかの迷い 4:見付けたら虚刀流に名簿を渡す [備考] ※時系列は死亡後です。 ※首輪のおおよその構造は分かりましたが、それ以外(外す方法やどうやって爆発するかなど)はまるで分かっていません ※「」内の内容は後の書き手さんがたにお任せします。 ※炎刀『銃』の残りの弾数は回転式:5発、自動式9発 ※支給品の食料は乾パン×5、バームクーヘン×3、メロンパン×3です。 ※右腕だけ《一食い》を習得しましたが、まだ右腕での力の細かい制御はできないようです ※E-8の匂宮出夢の死体は半壊状態になっています 多問少択 時系列順 marshmallow justice 多問少択 投下順 marshmallow justice 立つ鳥 真庭鳳凰 稀少種(鬼性手)
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殺人鬼の邂逅 ◆xzYb/YHTdI 「どこ行ったんだろうな。さっきの子」 「さあ。確かこっち方面には来てたけど」 「ならそろそろ見つかってもいい頃だろうがっ!!」 「僕に言わないでくれよ」 理不尽な物言いにたじたじ…というよりは殺したい気持ちを必死に抑えている僕 宗像形とその理不尽な申し立てをしている女の子は阿良々木火憐さん。 自称正義の味方らしい。ちなみにファイアーシスターズの実戦担当をやってるらしい。 それで僕たちは今地図上でいえばE‐7のあたりにいると思う。 そこでさっきの白髪の女の子を探している。だけど中々見つけられずにいた。 「う~ん。この辺にはいねえのかな?」 「そうみたいだね。じゃあ次に…」 僕たちは次の場所に向かおうとすると。 「ちょっと待つっちゃ」 「あ?なんだお前」 ある男の声によって、引きとめられた。 僕たちを引きとめたのは、麦わら帽子にスリーブレスの白シャツによれよれのズボン、 比較的線が細く華奢な男、そしてすこし赤く染まった釘バットのようなもの。 なんていうんだろう。何だろうこの感じ。 この男は危険で、危難で、物騒な感じで、そして、とても僕と似ている。 それは、どう考えても、良い事ではない。悪い事づくしだ。 「俺は零崎軋識だっちゃ」 男はそう名乗った。 「それであんたらに聞きたいことがあるっちゃ」 「ほう。何だ」 代表して僕が答えた。ちなみに火憐さんはというと既に臨戦態勢をとっていた。 …この男が危険なのを察したのだろうけど、人をみかけで判断するな。といい 僕に手をあげたばかりだろう。横暴だ。 まあ、この場合は正しい行動といえなくもないからいいけど。 僕はというとまだ大丈夫だ。さすがに犬死は勘弁だ。 「この辺でレン、なんか背が高くて背広着て、メガネ掛けた男か、 もしくはトキ、かなり黒の長髪にタキシードの奴だっちゃ そんな感じの奴見なかったっちゃ」 「生憎ですが、知りませんね。他をあたってくれますか?」 「そうか。ならそうするっっちゃ」 そういうがいなや零崎さんは釘バットを振りかざした。 が。あらかじめある程度は予想できていたので、僕は間一髪避けれた。そして 「ここは退くよ」 「へ?」 すぐに火憐の手を取り逃げた。 零崎さんは僕たちを追ってこなかった。 ◇ しばらく走って追ってこなかったのである程度で止まった。 「おい、なんで逃げたんだ!」 どっからどう見ても怒っていた。 「無理だよ。あの人にはどうやったって勝てない。退くべきだよ」 「え?でも悪者だぞ!」 「悪いけど、あの人は普通じゃないよ。雰囲気がやばい。 とてもあんな刀の寄せ集めで勝てるような相手じゃない」 「だけどさ!悪い奴を裁くのが正義だ!ここでやらなきゃいつやるんだよ」 「死ぬよ。冗談抜きで。それにあの人は既に人を殺している。 あの釘バット、血が付いてた。それに血のにおいもほのかに匂った。」 「だからどうした!!」 「は?」 「別にあたしも遊びで正義を語っているんじゃないんだ! 正しく、強く、悪者なんかに負けちゃあいけないんだ!」 「もう一回ゆうけど死ぬかもしれないんだよ。」 「ふん。だから愚門だぜ、宗像さん。正義は、勝つんだぜ」 「………わかった。逃げるのはやめよう。だけど火憐さんは駄目だ。危険だ」 話し合っても無駄だと感じた僕はそう言った。 けれどやはり、彼女は守りたかった。 「はあ?なんだ。あたしの力を疑ってるのか?さっきあんなにしてやったのに」 「いや。君の力は疑っていない」 「じゃあ」 「だけど、あの人は真正面から正々堂々いったところで犬死にするだけだ」 「じゃあどうすんだよ」 「だから本当はここで逃げるのが一番だから。でも 君がそう言うのであれば無理を承知でもやってやる」 「で、何であたしは行っちゃいけないんだ」 「はっきり言って僕の戦い方は一人の方がやりやすい。それに」 「それに?」 「あの女の子も放っておけないでろう。君が探すんだ」 「う~ん。大丈夫か。でも宗像さんがそういうのであればそうなんだな。 なにせあたしが認めた男の人なんだからな。ただし死体で帰ってくるなよ。」 僕は認められるようなことはしてないし、 励ましの言葉としてはいささか間違ってる気がするが。 「君は本当に無茶を言うね。まあ頑張るよ」 「じゃあ後は任せたぜ」 「ちょっと待って」 僕は彼女を引きとめる。 「なんだ?」 「よかったら、僕と友達になってくれないかな?」 「何言ってんだ?いまさらだろ」 本当に不思議そうな顔をしていた。 「…そうだったね」 「じゃあいってくるぜ」 そう言うと走ってどっか行ってしまった。 「……さて、面倒だ。さっさと殺して終わらせよう」 それは、殺人を一回もしたことが無い、殺人鬼のセリフだった。 そう言うと、僕は今走って来た道を引き返した。 ◇ 全く面倒なことを頼まれたもんだな。いや僕が自分から言ったんだっけ。 はぁ。だいたいあいつにどうやって勝てと言うんだよ。 殺人衝動こそあれど、自殺願望はないぞ。 でも、何だろう。あれだよね。人とこんなに関わりあえたのって、 生徒会以外だったら初めてだよな。そう思うと感慨深いね。 何はともあれさっさあいつを片づけて、火憐さんの元に急がなきゃな。 そう思えば、もう怖くはないな。あんな奴余裕だね。嘘だけど。 さてそろそろ…あぁいた。零崎さん。立ったまま手を顎にあて何か考えているご様子だ。 さっき言ってたレンさんとトキという人の事かな。まあどうでもいいが じゃあ、挨拶代わりといたしまして、よっと。 僕は刀2本をあの人に向かい投げた。 だが普通に弾かれた。というより砕けた。…当たり前か。 「そこにいるのはさっきの奴っちゃね」 「ああ、その通りだ。僕の名前は宗像形。以後よろしく」 「なんだっちゃ。せっかく見逃してやったちゃのに」 「なに。勝てると思ったから帰ってきただけさ」 「本気で思ってるっちゃ?」 「ああ。今から僕は」 「勝てると思うから君を殺す」「負けないと思うから君を殺す」 「君が危険だから君を殺す」「僕が危険だから君を殺す」 「君が異常だから君を殺す」「僕が異常だから君を殺す」 「君が生きているから君を殺す」「僕が生きているから君を殺す」 「君が死んでないから君を殺す」「僕が死んでないから君を殺す」 「君が僕と会ったから君を殺す」「僕が君と遭ったから君を殺す」 「君が僕と合ったから君を殺す」「僕が君と逢ったから君を殺す」 「君が僕と遇ったから君を殺す」「僕が君と在ったから君を殺す」 「僕のために君を殺す」「世界のみんなのために君を殺す」 「自己満足するために君を殺す」「自己嫌悪するために君を殺す」 「博愛主義だから君を殺す」「偏愛主義だから君を殺す」 「君がいるから君を殺す」「僕がいるから君を殺す」 「気分が舞い上がっているから君を殺す」「気分が悪いから君を殺す」 「愛しているから君を殺す」「憎いから君を殺す」 「何も無いから君を殺す」「何か有ったから君を殺す」 「君が人だから君を殺す」「僕が人だから君を殺す」 「君が鬼だから君を殺す」「僕が鬼だから君を殺す」 「君が悪だから君を殺す」「僕が正義だから君を殺す」 「君が正義だから君を殺す」「僕が悪だから君を殺す」 「君が中立だから君を殺す」「僕が中立だから君を殺す」 「君が敵だから君を殺す」「僕の敵だから君を殺す」 「君が味方だから君を殺す」「僕の味方だから君を殺す」 「君が裕福だから君を殺す」「僕が貧乏だから君を殺す」 「君が貧乏だから君を殺す」「僕が裕福だから君を殺す」 「君が平凡だから君を殺す」「僕が平凡だから君を殺す」 「君が天才だから君を殺す」「僕が馬鹿だから君を殺す」 「君が馬鹿だから君を殺す」「僕が天才だから君を殺す」 「君が強いから君を殺す」「僕が弱いから君を殺す」 「君が弱いから君を殺す」「僕が強いから君を殺す」 「君が怖いから君を殺す」「僕が怖いから君を殺す」 「君が穏やかだから君を殺す」「僕が穏やかだから君を殺す」 「運命だから君を殺す」「因果だから君を殺す」 「必然だから君を殺す」「偶然だけど君を殺す」 「月がきれいだ だから殺す」 「お腹がすいたな だから殺す」 「夢見が悪そうだ だから殺す」 「君とは友達になれそうだ だから殺す」 「殺したい だから殺す」 「そして、何より大切な友人からの頼みだから、君を止める まあ、厳密には違うけれど、僕は一度解放したら制御できないとおもうからね」 「…あんた、零崎に似てるっちゃ」 「よく分からないが礼を言っておくよ だから殺す」 そういって僕は刀を二本持ち、零崎さんに突っ込んでいった。 無論、そんなのが通じるわけでもなく 「遅いっちゃ」 なんとか、刀で防いだが、また二本なくなった。 だけど腐るほど刀はあるんだ。しばらくは突っ込むか。 ◇ どうだろう。刀は百本ぐらいはなくなったかな。 やっぱ駄目かな。なかなか勝てないね。だって向こうは無傷だし。 わかったことといったら零崎さんは僕とは違い、本物の殺人鬼だ。ってことぐらいだ。 本物と偽物。やっぱり違うなあ。 「いい加減にするっちゃ。大人しく殺されろだっちゃ」 「それは嫌だね。約束があるんだから だから殺す」 「もういいっちゃ。殺しにいくっちゃ」 零崎さんは、一気に僕に詰め寄ってきて、 あの釘バットのようなものを僕に向かって振りかざした。 「…あ」 そんな情けない声をあげてしまった。思わず目もつぶってしまった。 そうか、僕は死ぬのか。殺されるってこんな思いなのか。 なんか殺さないためとはいえ今まで悪いことしたなあ。 あーあ。せっかく友達が増えたのになあ。 火憐さん大丈夫かなあ。全くもって僕も弱いね。 やっぱり正義の味方には役不足だったな。 そうだよ。僕はいつだって悪者だったんだ。 人が近づいてきたら問答無用で武器を見せて、怖がらせて、 自分自身で結界を作って、僕はいつも一人だった。 一人で独り。孤独、それはとても、寂しいものだった。 それでも、このあいだ、人吉くんが手を差し伸べてくれて、 友達ができた。とても嬉しかった。 でも、もう終わりだ。終わってしまう。もう少し、楽しい学校生活を送りたかった。 ……おかしいな。いくらなんでも遅すぎる。 だいたい一秒にも満たない間に振りかざせるはずだ。 僕は目を開けた。そこには 正義の味方がいた。 …いや、まあね。ありがたいよ。ありがたい。 けどさ、今のはさ、綺麗に死ぬべきシーンじゃないかな。そういう雰囲気だったじゃん。 別に死にたい訳ではない。むしろ生きたいが。 今のこれが小説だったら、拍子抜けした人多いんじゃないかな。 僕は拍子抜けしたよ。 「なんでいるのさ。火憐さん」 「心配だったから見に来てやったぜ。ったくもう少しで死んでるところだったんだぞ」 零崎さんはというと吹っ飛ばされていた。どういう風にすればあんなに飛ぶんだ。 たとえどんな技だろうが不意打ちで出せるような技では無いと思う。 「やっぱどんなつえー奴でも脳震盪ぐれーはやっぱなるか。 う~ん。どうしようかな。叩きおこして説教でもするか」 「やめてほしいな」 僕は即答した。なんて危険なことを言い出すんだ。そんなことしたら僕は今度こそ死ぬ。 そして、この子どんだけ強いんだ。僕が守るなんておこがましいぐらいだ。 「じゃあいいよ。それよりあの子はこの辺にいなかったぞ」 「そう。ならここに用はないな。次に進もう」 「おう」 「それと火憐さん」 「ん?」 「悪いけど、体術の基本、ちょっと教えてほしいな」 「えーっとねー。まずは―――――」 彼女は使える情報から、とても真似できないような情報まで教えてくれた。 今回は失敗してしまったけど彼女を守りたい。 殺したい。だけども、守りたい。矛盾していると思う。 だけどその気持ちが一層強くなった。 偽物だけど殺人鬼が言うセリフでは相変わらずないけれど。 彼女が本物だろうが、偽物だろうが、それは多分関係無いだろう。 助けてもらった恩ではないだろう。 彼女に恋をしたわけでもないだろう。 別に理由はなんだっていいんだ。彼女は守りたい。 それだけでいいんだ。 だって友達なんだから。 【1日目/深夜/F-7】 【宗像形@めだかボックス】 [状態]疲労(中) [装備]千刀・?(ツルギ)×872 [道具]支給品一式、ランダム支給品(0~2) [思考] 基本:殺したいけど、死なせたくない 1:火憐さんと行動、彼女を守る 2:誰も殺さない。そのために手段は選ばない 3:殺人衝動は隠しておく 4:機会があれば教わったことを試したい 【阿良々木火憐@物語シリーズ】 [状態]健康 [装備] [道具]支給品一式、ランダム支給品(1~3) [思考] 基本:この実験をぶっ壊す。悪人はぶっ飛ばす。 1:宗像さんと行動 2:白髪の女の子と合流したい ◇ E‐7にて 宗像形と阿良々木火憐が去ってから数分後。 「愚神礼賛」こと零崎軋識が目を覚ました。 「…にゃ?俺は何をしていたんだっちゃ?」 前後の記憶があやふやのようである。 「…痛っ。頭が痛むっちゃ。何だっちゃ。思い出せない。 あの闇口衆を殺してから、適当に歩いて、………どうしていたんだっちゃ?」 その姿はあまりに生きた伝説とは程遠いものであった。 「まあいいっちゃ。レンとトキを探すっちゃ」 そう言って彼は歩き始めた。 運が良いのか悪いのか。宗像らとは違う方向に。 【1日目/深夜/E-7】 【零崎軋識@人間シリーズ】 [状態]頭に痛み、擦り傷、仲間が見つからないことへの焦燥感 [装備]愚神礼賛@人間シリーズ [道具]支給品一式、ランダム支給品(0~2) [思考] 基本:他の零崎と合流(特にレンとトキ) 1:零崎一賊に牙を向いた不知火袴の抹殺。及びその準備 虚刀流、道を決める 時系列順 後悔と決意 虚刀流、道を決める 投下順 後悔と決意 「正義は必ず勝つんだぜ」 宗像形 図書館革命!? 「正義は必ず勝つんだぜ」 阿良々木火憐 図書館革命!? ランドセルランドの虐殺劇 零崎軋識 天災一過
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【R18】18歳未満の方が閲覧するには不適切な表現が含まれています【R18】 18歳未満の方、性的な描写に嫌悪感を覚える方、現実と虚構の区別が付かない方等は速やかにブラウザのBACKボタンでお戻りください 以下本文となります 「つ、ついに買ってしまった……」 ネットで買ったものが届いた。 こんなものを買うなんて、少し前の私なら考えもしなかっただろう。 でも、これも仕方ないのだ。 「いつも唯先輩にやられてばかりじゃ、癪だしね……」 あとは、状況を作り出せば……。 「ふふふ……」 それから数日後。 「ねぇ、今週末あずにゃんの家に泊まりにいっていい?」 「いいですよ」 私から誘おうと思っていたのに、唯先輩の方から言ってくれるなんて好都合だ。 「じゃあ、家で待ってますね」 「うん」 さて、家で準備といきますか……。 「やっほ 」 「お待ちしていましたよ」 「お邪魔しま す」 唯先輩が家に来た。作戦開始です! 「何か飲みます?」 「じゃあ、ジュースをちょうだい」 「わかりました」 台所に行き、ジュースを開ける。 「あとはこれを……」 私は用意していた薬をジュースに入れる。 「お待たせしました」 「おぉ、ありがとう」 ジュースを受け取って一気に飲み干す唯先輩。 「……ぷはぁ、おいしい」 「よかった」 「はぁ、本当におい……し……」 唯先輩はそのまま目がうつろになり、床に倒れた。 「ごめんなさい。少し我慢していてくださいね……?」 それから数十分後。 「う……う ん」 「目が覚めましたか?」 「あ、あずにゃん……って何これ?」 自分が置かれている状況がよくわからないようだ。 それもそうでしょう。だって手錠をはめられてベッドに横たわっているんですもの。 「あ、あの……これは……」 「この前の仕返しです」 「あ、あの時のこと怒ってらっしゃるのですか……」 「当たり前ですよ。学校のトイレであんなことするなんて……」 「でも、あずにゃんだって気持ちよさそうに……」 「そんなこと言っていられるのも今のうちですよ」 私はあるスイッチを押した。 「っ!? な、何これ!」 唯先輩のいたるところにつけられたローターが動きだした。 「あっ! だ、だめっ! そんな、あああぁ!」 「まだまだいきますよ……?」 さらにパワーを上げていく。 「ぶ、ぶるぶるして……! ち、乳首だめぇ!」 モーターの唸る音と、唯先輩の吐息が部屋に響く。 「あああぁ! ゆ、許してぇ!」 私はローターの電源をオフにした。 「あっ……はぁ……!」 今まで見たことのないぐらい唯先輩が乱れていた。 今まで考えられなかった刺激を与えられたのだから、無理もない。 「どうですか?」 「や、やめてぇ……」 「あんなに気持ちよさそうにしてたのに?」 「ち、違ぁ……あああぁ!」 私はまたローターのスイッチを入れた。 「ああぁ、ぶ、ぶるぶるするぅ!」 「気持ちいいんでしょ?」 「あああぁ!」 目もうつろで、口もだらしなく開いて快楽に身をよじる唯先輩。 ローターのスイッチを切ると、唯先輩がぐったりとなる。 「こんなによがって、恥ずかしくないんですか?」 「はぁ……、はぁ……」 「こんなによだれを垂らして……」 私は唯先輩のよだれを手ですくう。 「あんっ……」 「ぐちゃぐちゃじゃないですか」 「や、やぁ……」 どろどろと流れていく唯先輩のよだれは、はしたなく肌を濡らしていく。 「こんなことしたら、どうなるんでしょうね?」 ローターを唯先輩のものにつけてみる。 「や、だめだよ! そんなところ……!」 「スイッチ、入れてみます?」 目の前にローターのスイッチを突きつける。 「やめて……。お願い……」 「どうしましょうかね?」 私は少しずつスイッチに指を滑らせていく。 「お願い……、スイッチ入れないで……」 涙目で訴える唯先輩を尻目に、私はスイッチを入れた。 「んあああぁ! だめぇ!」 モーターの音に混じって水音が激しく唸る。 「もっと気持ちいことしましょう?」 私はそのままローターを中に押し込んでいく。 「な、中に入れちゃ……だああぁっ! あああぁ!」 「イくんですか?」 「イっちゃう! イっちゃうよおぉ!」 「じゃあ……」 私はスイッチを切った。 「はああぁ……、えっ?」 何でやめるの? と言いたげな顔だ。 「唯先輩のお望み通りにスイッチを切りましたよ?」 「こ、こんなときに……?」 「どんな時ですか?」 いたずらっぽく笑いかける。 「だって、私……」 必死に言わないように我慢しているけど、快楽を欲している体が腰をくねらせている。 「腰、動いてますよ?」 「えっ? 嘘……」 自分の腰を見て、唯先輩が顔を真っ赤にして目をそらした。 「どうして欲しいんですか?」 「……」 「黙っていても、駄目ですよ?」 唯先輩の首筋を舐めて、体中に指を滑らせる。 「んんっ!」 唯先輩の体がびくびくと跳ねる。 「こんなに欲しがってるのに……」 「ほ、欲しがってなんて……」 私は唯先輩のあそこに指を入れた。 「んんっ!?」 「これでもですか?」 熱くうねる唯先輩の中で指を動かす。 「あ、あああぁ……」 「嫌なら、やめてもいいんですよ?」 ローターのパワーを最小にして、中で動かす。 「うぅ……」 「ゆ いせんぱいっ?」 「あ、あずにゃん……」 唯先輩が涙目で口を開き始めた。 「それで、イかせて……」 「イかせて?」 ローターのパワーに強弱をつけながら中で動かす。 「あああぅ……。イかせてください!」 「……唯先輩は淫乱ですね」 「もう……」 「いいですよ……。では!」 私はローターのパワーを最大に上げた。 「あああああぁ! き、きたああぁ!」 ブンブンと唸るモーターの音と共に唯先輩が跳ねる。 「イっちゃう! イっちゃううううぅ!」 そして、唯先輩は激しく痙攣しながら潮を吹いた。 「はああああぁ……。ああああぁ……」 「ふふふ、かわいかったですよ? 唯先輩」 息も絶え絶えな唯先輩にキスをする。 「んっ……」 「あずにゃああぁん……」 「唯先輩……」 さて、次は何をしようかな……。 「……ってあれ?」 唯先輩から離れようとしたら、手首に抵抗感がある。 目をやると、何故か私の手首に手錠がかけられていた。 「こ、これって……」 一体何が起こったのかわからずに戸惑っていると、唯先輩が笑いだした。 「ふふふ……」 「な、何ですか」 「甘いねぇ、あずにゃんは」 そう呟くと、唯先輩はむくっと起きて、ベッドの傍らに立つ。 「え? えぇ?」 「いやぁ、あずにゃんがあんなことするなんてびっくりだよ」 「な、なんで手錠が外れているの……?」 「あぁ、これね?」 唯先輩がヘアピンを私に向けた。 「こんなのいつでも外せたんだけど、あずにゃんがどんなことするのか気になってね」 そんな技術をいったいどこで……。 でも、今はそれどころじゃない。立場が逆転してしまった。 「さて、今までいろいろやってくれたね?」 「い、いや、あれはその……」 「あずにゃんにも味わってほしいなぁ」 「私は別にいいです!」 「ふ ん……」 にやりと笑う唯先輩。まずい、この笑い方は何か企んでいる時だ。 「他には何があるのかな……」 唯先輩が私の用意した道具を漁り始める。 「おっ? こんなのも買ったの?」 「そ、それは……」 唯先輩が取りだしたのは、20センチ弱の棒状のもの。 「折角買ったんだし、試さないといけないよね……?」 それを舐めながら、唯先輩がいやらしい顔をする。 「ま、まさか……」 「ふふふ……。あ ずにゃん?」 「い、いやぁ……」 「こんなものを買うえっちな子猫には躾が必要だね……」 唇を舐めて、唯先輩が私に近寄ってくる。 「はぁ……、やめてぇ……」 「覚悟しなよ。子猫ちゃん……?」 それから私は唯先輩にたくさん躾けられてしまった……。 END 米欄だけ勝手につけちゃいました すみませぬ 唯はその特技をいつ何処で身につけたんだw GJ!!! -- (名無しさん) 2010-12-23 00 50 29 は、鼻血が止まならひ… -- (通りすがりの百合スキー) 2010-12-23 02 00 17 唯ww -- (名無しさん) 2012-09-21 22 11 32 続きないのかよおぉっっっ! -- (名無しさん) 2013-12-05 02 27 11 器具を使うとは さすがあずにゃん -- (名無しさん) 2015-02-01 23 54 53 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
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知られざる英雄(知られた英雄) ◆xzYb/YHTdI まだまだ暗い海の中。 アヒルボートのライトを照らしながら、せっせと漕ぐ人一人。 その名も哀川潤。 人類最強の請負人と呼ばれる彼女。 ようやく陸も間近に迫り、彼女も少しは一安心する。 そしてさっきよりも早く漕いでいった。 ◇ 日之影空洞は見た。 海が眩しく煌く姿を。 そしてそれが意味することもよく分かる。 海の向こうに誰かいる。きっと懐中電灯か船のライトの光かなんか反射してキラキラしているのだろう。 暗い海だからより一層目立つ。 けど、あの理事長のやること。 まさか一般人を紛れ込むようなことはさせないだろう。 ならなんだ? そう、参加者である。 それが善人か悪人かは日之影の知るところではない。 しかし待ってみるのもまた一興。 …というよりはそれが悪人だった場合、あの眠らせておいた猫娘はもちろんのこと、 その他参加者に被害が被られることは阻止しなくてはならない。 ついでに先ほど異様なまでにもっていかれた体力を回復をしたいところだったし。 というわけで豪華客船から降りて、砂場に立つ。 威風堂々。凛々と。しかしその姿は、誰にも気づかれない。 ◇ 断章 さて豆知識でもない再確認。 日之影空洞の『異常性』についてだ。 彼の異常名。それは… 『知られざる英雄(ミスターアンノウン)』。 もはや『反射神経』やらと扱いが違うのは突っ込まないとしよう。 さてさて話が逸れたが、『知られざる英雄』とはだが。 それは彼の『強さ』から成る『異常性』。 その『強さ』は少なくとも地上に限るのならば、あのめだかも、 『十三組の十三人(サ―ティン・パーティ)』において、男の中で最強を誇る、高千穂でさえも足元には及ばないという。 しかし『知られざる英雄』という『異常性』はそれだけでは収まらない。 『強さ』の副作用として、誰にも気づかれない、認識されない。 これは影の薄さ故に、では無い。むしろ彼本人自体はその巨体から目立って仕方がないだろう。 じゃあ何故なんだ。という話であるが、それは。 少し皮肉な話なのだが、日之影自身が目も背けたくなるようなほど、絶対的に、破壊的に強すぎるからである。 大抵の人はその目を背けたいという衝動に駆られるままに目を背け、彼が本気を出せば、記憶からも消えてしまう。 たとえそれが、めだかであろうと。 たとえそれが、善吉であろうと。 たとえそれが、当時の生徒会会員であろうと。 たとえそれが、全校生徒であろうとも、だ。 だから彼は『知られざる英雄』とすらも呼ばれなかったのである。 断章 終了 ◇ 赤。 もはやこれだけで想像できてしまうあのお方。 そう、哀川潤である。 潮の香りが微かに香るが、服も乾いてきた頃あいに、 やっとのこいさで彼女は陸に辿りついた。 見たところ疲れてはいないようだ。…何故疲れないのか逆に不思議なのだが。 そしてそのままアヒルボートを陸に上げ、彼女がようやく歩きだす。 …がそうは問屋が卸さない。 「あぁ?なんだお前」 赤色が問う。 その相手は――――もちろん日之影空洞。その人である。 「ん?なんだお前さんこそ。まさか俺に気付いたのか!?」 「…いや、気づくだろ普通。その巨体のくせして何言ってんだお前?」 「――――いやいや、おかしいな。そんな訳がねぇんだけど」 「いやいやいや、お前もしかして馬鹿?それとも何?自分は認識されねェ能力の持ち主だとでもいうのか。ぁあ!?」 「いやいやいやいや、声をすごめてるとこ悪いが、残念ながらその通りのはずなんだがな」 「………」 その返答に黙る哀川。これはこれでレアである。 それは哀れんだのか、哀れんだのか、哀れんだのか。 全てが謎でこそあるが。 そして次第に二人は睨めあう。 互いの力量を測るかのように。互いの指針を見切るかのように。 その沈黙を破ったのは、哀川潤だった。 「――――なんかノリで睨めっこやっちゃったけど何? お前は殺し合いに乗っちゃってる系?なら潰すぞ」 「―――――俺は乗って無い。つーか言う前から潰すとか言うなよ 乗る気があったとしても白状する気がなくなるだろ」 「いーんだよあたしは。うんうん、正直者はいいこった」 何故かここでブルリと身体を震わす日之影。 正直者。という言葉に反応したようだがそれが何故かはわからない。 しかしそれもすぐに収まり話題を次に進ませた。 「まず何だ。正直者って俺の心読んだ訳じゃ「読んだよ」……」 黙るしか選択肢を失くした日之影。 それも仕方がないだろう。心を読まれたというのだから。 どこぞの生徒会長と元王風に言うのであれば、 哀川潤の真骨頂① やりすぎ読心術。 といった感じであろう。やられたらたまったもんじゃない。 戯言遣いが耐えられているのは、彼が真性のMであるからで、嫌だ。と感じるのが普通である。 それでも英雄を名乗る男。 すぐに調子を取り戻し、もう次の話題に進める。 「……でだ。俺はお前を信じていいのか?」 「信じろ」 その鋭き瞳は、日之影に突き刺さる。 その間5秒程。 そして―――、 「いいだろう。『合格』だ。俺はお前を信じよう。俺は日之影空洞だ。―――名前は?」 「哀川潤だ」 「そうか、哀川さ「潤だ」…」 またしても言葉を遮られた日之影。 意気が少し消沈する。 「あたしの名前を名字で呼ぶのは敵だけだ」 何故か少々お怒りの様で。 「つーかなんでよお。お前が合格不合格決めやがんだ」 「――――は?」 「何さまだよ。お前は」 「……」 「…まぁいいか。んで、これからどうすんだ」 「――――そうだな。俺は一人で行動したい。そっちの方が戦いやすいからな」 「ふーん。大丈夫か?」 「あぁ。大丈夫だ」 「―――ならいいよ。別行動をしよう」 「そうか。ならば俺は西の方に向かう」 「じゃああたしは東に向かうわ。骨董アパートってのが少し気になるし」 「なら俺は行こう」 「ならあたしも行くか。じゃあな」 「応。ああそうだ」 「ん?」 「黒神めだかってやつがもしいたら、俺が西にいるって伝えてくれ」 「わかったよ。その依頼、あたしが請け負った。――――あぁそうだ、 ついでだからきっとここにいるかもしれん奴紹介しといてやるよ」 「――――?」 「いーたんっつうんだけどよ。あいつはお前とは正反対の奴だ。 あいつは弱いくせして、道化のくせして芯はしっかりしてやがる。 お前は逆だよな。強そうなくせして芯が弱えよ。大黒柱とシャ―芯だ」 「なぁ!?潤さん幾らなんでもその言い草ってねぇんじゃねぇのか!」 「何言ってんだ。これ以上的を射たことはねぇよ。 これはいーたんもだがよ。一人で片付けようとするなよ。 しかもお前はそれができちまうから芯が弱いんだ。いーたんの『戯言』に喰われちまうぞ」 「……」 「―――でも遭わないにこしたことはねぇな。あいつに限っては」 「それはなんでだ」 「狂うからだよ。会っただけで、遭っただけで。無意識のうちに、無為式の内に。 心を掻き乱し、混乱させ、渾沌させ、疲弊させる。そんな感じの奴だよ」 「……それは悪者なんじゃ…」 「まぁ、そいつをどう捉えるかはお前の自由だけど、一つだけ言っておくと」 「――――おくと」 「関与して、どういう意味であろうがただ済むと思うなよ」 ここで彼女はシニカルに笑う。 しかしこんな事言われても、会ったこともない人をそんな風に言われてもピンと来るはずもない。 だから、 「……はぁ?」 という生返事しか返せなかったのだけど。 しかし哀川は話し続ける。 「あいつはお前の力に屈する程軟じゃねぇよ。このあたしでも時々手に余る」 「へぇそうなのか」 「ということであたしは大好きだけど、お前がどうなるかはあたしにはわかんねぇから」 「一応聞いておくが他にいそうなやつ、いるのか?」 「あたしが考える限りじゃ、玖渚友ってやつと、想影真心ってやつだな。 こいつらは……こいつら自体には害は多分はないが……まぁ見かけたら保護してやってくれよ」 お前はどうなんだよ。人に聞いておいていわねぇって事はねぇよな」 「俺の方は、理事長が主催ってことはほぼ確実にさっき言った黒神めだかってのはいると思う」 「へぇ。何?完全なる人間の創造ってあいつの為にやってるってわけ?」 「普通に考えりゃそうだな。あいつは何でもやれるからな」 「何か設定が真心みてーなやつだな」 「まぁこいつは害は無い。断言してやる」 「随分な自信と信頼だな。おい」 「そうだな。そういうやつなんだよ。黒神は。 ―――あと黒神がいるって仮定すると人吉がいるはずだ。 あとは……阿久根と喜界島ってやつもいてもおかしくは無い」 「ふぅん分かったよ。見つけたらどうすりゃいいんだ」 「守ってやってくれよ。見たところ潤さんは強そうだ」 「強そうじゃねぇよ。強いんだ」 「―――そうか」 「まぁこんなとこか?まぁせいぜい頑張れ」 「―――――言われなくても」 英雄は違う道を行く。 緋色の英雄と知られざる英雄。 彼らがこれからどうなるか、まだ誰も知らない。 ◇ 断章 豆知識という名の補足。 なぜ、哀川潤が日之影空洞に普通に気づいたか。 答えは至極簡単だった。 哀川潤も、強いから。 そして、好戦的すぎる性格だから。 まずそもそもの前提が彼の強さに目を向けたくならなければ、話にならないだろう。 なら哀川潤は? 彼女は目を背けなかった。むしろその『強さ』をガン見していた。 だから彼女は日之影に気づいたのだろう。 そして、彼女は少々怒っていた理由。 もちろん合格か否かを勝手にきめられたのもあるが、 戦えなかった。というのもあるだろう。 せっかく強敵を見つけたというのに何もしない。というのは 戦闘大好きな彼女にとって、これ以上に酷なことは無いだろう。 かつての事か、今だやらず事か定かではないが、「大厄島」にてあの橙と対面した時の表情が全てを物語っている。 しかし彼女も空気が読めないことは一応無い。 今後に備え、殺し合いに積極的な参加者を潰すため戦うのは遠慮しなければならなかった。 そんなわけで、彼女はムスーッっとしてるが歩き始める。 強いマーダーを探しに。潰しに。壊しに。そして自分も楽しむために 断章 終わり ◇ 「つってもよー」 誰ともなしに哀川は話し始める。 「そんな強くて積極的なやつっているのか?」 彼女は知らないがもちろんいる。 想影真心、黒神めだか、左右田右衛門左衛門などなど。 もちろん、それを知るのかは今は不明だ。 「……まぁ、ハッピーエンド以外は認めねぇからな」 それは、いつぞや戯言遣いに向けた言葉だった。 今回はどうなることかは、まだ分からない。 1日目/黎明/G-3】 【哀川潤@戯言シリーズ】 [状態]健康 、不満足 [装備] [道具]支給品一式、ランダム支給品(0~2) [思考] 基本:バトルロワイアルを潰す 1:とりあえずバトルロワイヤルをぶち壊す 2:いーたん、 玖渚友、想影真心らを探す 3:積極的な参加者は行動不能に、消極的な参加者は説得して仲間に。 4:東に向かう、(骨董アパートを目先の目標) [備考] ※基本1の三人は居るだろう程度で探しています。本当かどうかは放送待ち ※基本3の積極的はマーダー、消極的は対主催みたいな感じです ※想影真心との戦闘後、しばらくしてからの参戦です ※アヒルボートはG‐3に置いてきました。 ◇ 「何だったんだ?潤さんって」 しかし待った甲斐は少しはあった。 先ほどの猫娘からの謎の攻撃で受けたダメージを回復でき、 『いーたん』という人が危険人物なのかどうか悩みの種をくれた。 これは良い事かどうかは別として。 (さっきの説明から聞くと『異常』…というよりは球磨川と同じ『過負荷』だろう。 『過負荷』ならば俺の敵だ。 ……しかし潤さんが大好きだというぐらいだから信用はできそうなんだがな。 こればかりは会ってみなきゃわかんねぇな。―――とりあえず『過負荷』って感じ出し悪者ってことでいいのか?) この考えが変わるかどうかはわからない。 しかし、 「…まぁいいだろう。俺は俺として動けば…」 元生徒会長は再び歩みを進めた。 【1日目/黎明/F-3】 【日之影空洞@めだかボックス】 [状態] 体力は満足できる程度には回復しました [装備]なし [道具]支給品一式、ランダム支給品(1~3) [思考] 基本:いつも通り悪物をブッ飛ばす。 1:この場にいるのなら、黒神と接触したい。 2:西に向かう [備考] ※戯言遣いをとりあえず悪者と認識しています。(会ったら再判断) スーパーマーケットの口戦 時系列順 堕落の果て、害悪の跡地にて スーパーマーケットの口戦 投下順 堕落の果て、害悪の跡地にて 出陣だ 日之影空洞 その事実も今は知れず アヒル、赤乗せ陸に往く 哀川潤 鷹と剣士の凌ぎ合い