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【クラス】 +第八節 移山翻江転北斗クリアで開放 アルターエゴ(将門公のアルターエゴ) 【外見】 禍々しい意匠が刻まれた、輝く青銅の甲冑を纏った大男。兜の両側面から、巨大な殺人バッファローめいた角が突き出る。 手には大斧。獣めいた形状のメンポ(面頬)。眼は四つで真っ赤に光り輝き、瞳は黄金色の閃光を放つ。 +霊基再臨LV1 腕が六本に増えて各々武器を持ち、下半身は八本の脚を持つ獣となる。尾は鎖が集まって出来ている。 +霊基再臨LV3 周囲の土砂・岩石・鉱物・金属を取り込み、山のように巨大化する。 +最終再臨 ? 【真名】 +第八節 移山翻江転北斗クリアで開放 平天大聖・蚩尤 【性別】 男 【属性】 混沌・狂 【ステータス】 筋力:A+ 耐久:A++ 敏捷:B 魔力:B+ 幸運:D 宝具:A 【クラス別スキル】 獣の権能:A 対人類、とも呼ばれるスキル。英霊、神霊、なんであろうと特効性能を発揮する。 ほとんどビーストに近く、人類史から生まれた英霊によってしか倒すことはできない。 自身のクリティカル威力をアップするパッシブスキル。 単独顕現:A 単独で現世に現れるスキル。このスキルは“既にどの時空にも存在する”在り方を示しているため、 時間旅行を用いたタイムパラドクス等の攻撃を無効にするばかりか、あらゆる即死系攻撃をキャンセルする。 自身のクリティカル威力、即死耐性、精神異常耐性をアップするパッシブスキル。 自己改造:A 自身を改造するスキル。このランクが上がればあがる程、正純の英雄から遠ざかっていく。 周囲のあらゆる土砂・岩石・鉱物・金属を吸収し、自らの一部とする。自身のクリティカル威力とスター集中度をアップする。 【固有スキル】 原初の軍神:EX 神性、カリスマ、軍略、勇猛、戦闘続行、怪力、道具作成(武具)などを包含する複合スキル。神性は低下しているが、それ以外は高すぎて規格外。 膨大な魔力を放出し、あらゆる武具を瞬時に生成し、無数の魑魅魍魎・妖怪変化を呼び出して率いる。 反骨の相:EX 神話における反乱者。相手が保有するカリスマや皇帝特権等、権力関係のスキルを完全に無効化するばかりか弾き返す。 このスキルは周囲に伝播し、自然界の理を歪めて反転させ、人々の悪意を刺激し世に争乱を招く。 自身の防御力をアップ&自身の攻撃強化成功率をダウン。 【宝具】 +第八節 移山翻江転北斗クリアで開放 『平天兵主蚩尤旗(アカガネノタツ)』 ランク:A 種別:対天宝具 種類:Buster 敵全体に超絶強力な攻撃&スタン付与&呪い付与&混乱付与&高確率で即死 【マテリアル】 +キャラクター詳細 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!! +絆LV1で開放 体高:118.5m(可変) 全長:333m(可変) 体重:9.2万t(可変) 出典:中国神話 地域:中国 属性:混沌・狂 性別:男 中国神話における最大の悪神であり、黄帝軒轅氏の敵対者。武器を発明した軍神としても崇められた。 『書経』呂刑篇、『春秋左氏伝』『山海経』『史記』『逸周書』『述異記』などに記述がある。 +絆LV2で開放 神話によれば、彼は炎帝神農氏の末裔であって姜を姓とし、羊水のほとりで生まれた。 その体は巨大で、牛頭獣身だが直立人語し、四目・六手・八肱・八趾・疏首(二つの首)を備え、頭には一対の角と剣戟のような耳鬘を生やしていた。 また首は蛇、脚は亀のようで牛の蹄があり、銅頭鉄額にして砂石鉄丸を喰らい、同じ姿の兄弟が七十二人ないし八十一人もいたという。 彼は銅鉄を鋳鍛して初めて五兵(五種類の武器、戈・矛・戟・酋矛・夷矛)を造り、さらに斧鉞・刀剣・弓弩・甲冑・干盾など様々な兵器を発明した。 そして兄弟や軍兵にこれらの武具で武装させたため、戦場に臨めば必ず勝利を得た。その旗は赤く、これが翻るや風雲も赤く染まり、軍楽(戯)が鳴り響いて周囲をどよもした。 また赤帝(炎帝)の命により、九棹を登って空桑(窮桑、神農や少昊の都・曲阜)を討ち、四方に臨み百工を治め、東夷・北狄・南蛮(三苗・九黎)の諸族や鬼神も服属した。 やがて軒轅氏が天命を受けて黄帝と号し、阪泉(河北省琢州市)で炎帝を破り南方へ追放すると、蚩尤も一時は服従して西泰山に会盟し、虎狼を率いて先駆けをした。 だが彼は密かに炎帝を継いで黄帝を討とうと画策し、ついに挙兵して阪泉に近い琢鹿の野に陣を敷いた。 +絆LV3で開放 蚩尤の軍勢は、彼の眷属を中軍とし、夷狄・南蛮や風伯雨師、魑魅魍魎など無数の妖怪からなっていたが、黄帝も天神や猛獣を召集してこれを迎え撃った。 まず蚩尤は「霧莫」を拡げて濃霧を起こし、敵軍を暗黒に包んで苦しめたので、黄帝の家臣である風后は「指南車」を用いて方角を明らかにし、一時撤退した。 次に黄帝は応龍を遣わして水を蓄えさせたが、蚩尤は風伯雨師に命じて大風雨を起こし、応龍を撃退した。 そこで黄帝が天に祈ると、天女の旱魃(日照りの女神)が天下って濃霧や風雨を消滅させた。 黄帝は葵牛(鰐)の革で軍鼓を作らせ、雷獣の骨で打ち鳴らし、五十里先まで雷のような轟音を響かせて妖怪を恐怖させた。 さらに崑崙の西王母は九天玄女を遣わし、兵信神符と陰符経を授けて鬼神を制圧せしめたので、ようやく蚩尤の軍勢は潰走した。 蚩尤は東南の果てにある青丘まで逃亡したが応龍に捕獲され、枷をはめた虜囚となり、中冀(山西南部)で首を斬られた。 だが神である蚩尤は首を刎ねられても死ななかったので、黄帝は五体を分解し、首と胴を寿張(山東省泰安市東平県)に、手足を巨野(山東省荷沢市巨野県)に埋めた。 この時、死体からは大量の鮮血が流れ、溜まった血は解州(山西省運城市)の塩湖となり、血に染まった枷を南方の宋山に捨てると、紅葉する楓の林が生じた。 蚩尤の死後、天下は再び乱れたが、黄帝は軍旗に蚩尤の図像を描かせて巡狩したので、百姓は彼の武威を畏れて次々と帰服した。 かくて天下を平定したのち、黄帝は蚩尤の霊祟を鎮め武功を讃えるため、彼の塚を各地に築かせ、軍神・避邪の神として祭祀を行わしめた。 特に寿張にある首塚は、後世も「兵主神」として盛んに祀られ、『史記』封禅書には天・地・陰・陽・日・月・四時の主神と併せ、斉の八神と称されている。 なお『述異記』には「冀州の人が銅鉄でできたような髑髏を掘り出し、蚩尤の骨だとされた。その歯の長さは二寸(4.9cm)、固くて砕くことができなかった」とある。 +絆LV4で開放 『平天兵主蚩尤旗(アカガネノタツ)』 ランク:A 種別:対天宝具 レンジ:5000 最大捕捉:10000 蚩尤の頭上に翻る彗星めいた赤いオーロラ。強烈な磁気嵐によって生じ、周囲の金属製品や電子機器の動きを著しく阻害する。 さらに人心を混乱させ、妖怪変化や魑魅魍魎を喚び出し、風雲濃霧によって天地を昏迷させ、川の流れを逆流させ、疫病などの災害を引き起こす。 『呂氏春秋』明理にいう。雲があり、その形は多くの花々のようで長く、上が黄色くて下が白い。これを蚩尤の旗という。 『史記』天官書にいう。漢の武帝の元光・元狩の間(前134-前117)、蚩尤旗が二度現れ、長い時は天に半ばした。 その後に兵が四方に出て夷狄を伐つこと数十年、中でも胡(匈奴)を伐つこと最も甚だしかった。 『後漢書』天文志にいう。蚩尤旗は彗星に類し、後ろが曲がっている。形は旗のようである。献帝の初平二年(191)九月、蚩尤旗が現れた。 長さは十余丈、色白く角が出て、南に向かっていた。占いに「蚩尤旗が現れると、王が四方を征伐する」という。 それより曹操が天下を征討すること三十年であった。献帝本紀にも「九月、蚩尤旗が角宿と亢宿の方角に現れた」とある。 『平家物語』にいう。治承二年(1178)正月七日、彗星東方に出づ。蚩尤旗とも申す。また赤気とも申す。 『孔子暗黒伝』にいう……。 +絆LV5で開放 マジモンの蚩尤ならビースト間違いなしだが、この蚩尤はあくまで将門公のアルターエゴに過ぎない。 「平天大聖」とは『西遊記』における牛魔王の称号で、孫悟空が斉天大聖を号したのをきっかけとして彼の六人の義兄弟も「大聖」を名乗ったという。 蚩尤を牛魔王、将門公と羅刹王を斉天大聖、影武者を六兄弟と見立てて斯くの如し。そういや二郎真君も梅山六兄弟を連れている。 悟空が大聖を名乗ったのも歴史上の様々な流れがあるのだが、詳しくは『西遊記の誕生』でも読んで頂きたい。 あと『悟空道』『西遊妖猿伝』『西遊将門伝』もすべからくみよ。ケンタウロス姿のイメージは『銃夢』の電。サイズはシン・ゴジラと同じ。 +???クリアで開放 ? 【絆礼装】 +絆LV10で開放 ?
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EX A+ A B+ B C+ C D+ D E+ E 筋力 なし なし 劉秀 禹 羿 蚩尤 なし 劉備 勾践 女媧 霍去病 黄帝 なし なし なし なし なし なし 耐久 女媧 なし 劉邦 勾践 禹 蚩尤 なし 劉備 劉秀 羿 霍去病 なし 黄帝 なし 孫臏 なし なし 敏捷 なし 霍去病 劉備 羿 なし 劉秀 劉邦 禹 蚩尤 黄帝 なし 勾践 女媧 なし なし なし 孫臏 魔力 女媧 黄帝 劉秀 劉邦 羿 蚩尤 なし 劉備 孫臏 なし 勾践 禹 なし 霍去病 なし なし 幸運 なし 劉秀 劉邦 黄帝 劉備 勾践 女媧 孫臏 禹 なし 霍去病 なし 蚩尤 なし なし なし 羿
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(元ネタ)八蘇神秋雨/やそがみしゅうう (『東方鬼葬剣』6面ボス) ミラクルアースのコンガラ共和国にある製鉄の街、『鍛宮』タターラブルグの開祖。故人(というより訳あって自らミラクルハートとして封印されて坑道の奥深くに居る) 種別は元々はアヤカシ種で、長年使われていた名工鍛冶師の大鎚と向鎚が変化して生を受ける しかしタターラブルグの坑道の奥に住んでいた 蚩尤 モチーフのオトギ種の奇跡獣士が 蚩尤の伝承が『製鉄氏族に信仰される鍛治の神』から『中華王朝に反逆する鬼神』に転換した影響を受けて暴走をはじめる。 暴走する蚩尤を鎮めるため、シュウは『名前の類似性』と『神域に至った鍛治の業前』という共通項、そして『変幻自在のアヤカシ種の特性』を利用して蚩尤と習合。 そのまま封印を受け入れ、ミラクルハートとして休眠状態に入る 外見は青銅色の髪と右目(左目は赤紫色)で、三房だけ紅色の髪が混ざる。蚩尤と習合した影響で頭部には一対の牛の角が生えている 性格は争いを好まず、温和な職人気質である 『ミッドヴィリームfrontier』番外一話『蚩尤』にて登場。 二十三話『鋼魔』のラストで折られたリムドワーフの鬼針剣を打ち直すため自分の末裔に当たるリムセトネに憑依することに
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259: 635 :2022/06/26(日) 15 47 41 HOST 119-171-248-234.rev.home.ne.jp 銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようです欧州大戦幕間 ご昭和下さい。彼女の名を・表 「今日はここまでにしておきましょうか…。」 頼光が嘆息し見つめる先には床に伸びた柏木が倒れていた。 その柏木に駆け寄るフェルさん。 「痛てててて!」 「アアもうマサトサン動かないでクダサイ!!」 「フェル…もうちょっと優しく!!消毒液が染みるうぅぅぅぅぅぅっ!!」 神崎島、その軍事施設の武道場に柏木の悲鳴が木霊する。 「精が出るな、柏木センセ。」 「茶化すな白木。」 訓練施設の休憩所で声を掛けてきた白木に包帯と湿布(どちらもナノマシン入)だらけにされた柏木はぶっきらぼうに返す。 「鍛錬か?ご苦労なこった。」 「ま、俺も英国に行くことになってるしな…。流石に今回は加護得てるのじゃないとキツイから銃だけ持ってく訳にいかんからな。」 「で何で実戦剣術なんぞ習ってんだよ?お前、島で貰った戦前のFG42あったろ?。」 「それも持ってくぞ。ま、歴史が長いほど宿りやりやすいからなあ。剣術はなあ天照様から行けない自分の代わりにって渡されたコレのせいだよ…。」 そう言って柏木は傍らの袋からに入れられたFG42を白木に渡し自分の腰についてるベルトをコンコンと叩く。 そのどっかで見た太陽光で復活した様なベルト見て白木はビミョーな表情すると最早原型を留めていない渡されたFG42を白木はしげしげと見渡す。 「斥力バッファ付きのストックにレールシステムにレーザーポインター。あれまVMCモニターまで付けたんかい。」 「機関部の部品も新品に交換してあるぞ。」 「それってほぼ新造って言わね?」 「海兵隊のMEUピストル、話聞いただけだが並行宇宙のリシュリューって例もある。日本的に言えば式年遷宮をしても神宮は神宮だしこの銃だって戦前のものに違いはねえ。」 「テセウスの船かよ…。」 そうぼやく白木に柏木は何か用事かと尋ねる。 260: 635 :2022/06/26(日) 15 48 17 HOST 119-171-248-234.rev.home.ne.jp 「ああ、制圧完了した上海の要塞化が完了で儀式も終了間近。で、現在、北京を消滅させた蚩尤が上海に向かって来てる。」 「それで間に合いそうなのか?」 「何とかするしかねえよ。天照サマ達の力を大陸で全力発揮するにゃ中華王朝なんかの儀式完了せにゃならん。 日本に根づいてた旧大陸系の術者や文革後もなんとか生き残ってたの掻き集めて進めてる所だ。 後、自衛隊とティ連に加えコッチに付いた張元主席派の人民解放軍も死物狂いで遅滞戦闘行ってる。」 それを聞いて息を吐く柏木。 現在、元々欧州に増援予定であった日本の自衛隊の主力は大陸に展開していた。 それもこれも原因は張元国家主席を幽閉実権を握った共産党と人民解放軍急進派が霊的国防兵器を求めある場所を掘り起こしたからだ。 山東省蚩尤塚、かつて古代中華伝説の五帝の一人黄帝に敗れた軍神蚩尤の墓所。 そこで眠っていた蚩尤であるが天を脅かす程の反逆者であり、風雨煙霧を操り魑魅魍魎を率い、 死んだその血は中華の大地に武威を示す赤き旗として空を覆う程にたなびく程の神威を持ち得る存在だ。 そして現代でもその墓が新たに作られる程の信仰があるそれが己の墓を暴かればどうなるか想像に難くない。 しかも己を兵器として利用するなど言語道断であろうましてやその暴いた者がかつての怨讐の相手を継ぐ者達であるのだから。 蚩尤は己の墓所のある山東省に荒ぶる神、神話上の四目六臂で人の身体に角の生えた牛の頭と鳥の蹄を持つ姿と数十メートルの巨体で覚醒し顕現。 等が封禅の儀式をしたせいで黄帝の子孫判定受けてるとは知らない中国共産党に襲いかかった。 結果、共産党上層部ごと北京は歴史上の存在へと成り果てた。 なお紫禁城にあった文化財等は生き残っていた張前主席の依頼で日本が【保護】していたりする。 そして蚩尤は己の兵主神としての権能と反乱を起こす神としての権能により、大陸中の弾圧されている者らに中共の近代・最新兵器を与え一斉に蜂起させた。 各地で少数民族や農民による反乱に加え、各軍管区が中共の後釜を狙い独自の行動を開始し大陸は混沌の坩堝となった。 反乱を起こさせた蚩尤自身は北京を消滅させた後は現在中共で唯一生き残った高官である張前主席のいる上海を目指し行動を開始している。 「とりあえずは何とかなりそうか。」 「まあ、何とかでしかねえけどな。何より蚩尤に兵器が何度も効かないのが痛い所だ。ホントなんだよあいつ…。」 「流石は大陸の兵器を生み出したという存在だな。一度受けた兵器は二度と効かず模倣して生み出すとか…。」 「お陰で重力子兵器やディスラプターとか投入出来ねえっていうな。」 そう言うと白木はゼルモニターを造成する。 モニターには蚩尤に抵抗する人民解放軍の姿があり、音声も入っている。 そこには頭部が吹き飛んだ蚩尤の姿があったが。 『ははやったぜ!!あの化け物の頭、空軍の吹き飛ばしたぜ!!』 『これでやつもお陀仏、って頭が再生してる!?』 『本当だ!もう一度空軍の攻撃で!!』 そう言うと蚩尤の頭部で爆発が起きるが黒煙が無くなると傷一つない蚩尤の姿があった。 『なんで………(ザ――――。)』 その直後に映像は途切れ、ソレを見た柏木はあいつはヘラクレスかとため息をつく。 蚩尤は全ての兵器の祖、ならばそれへの対処も一度受ければ出来てしまうのではという柏木らの予想通りであった。 261: 635 :2022/06/26(日) 15 49 54 HOST 119-171-248-234.rev.home.ne.jp 「予想できたことだがな…。」 「一応お前の言う通り自衛隊や神崎島、人民解放軍が手を変え品を変えて遅滞戦闘続けてるぜ。」 そう言うとリアルタイムの映像を映す。 爆薬満載した高速鉄道が蚩尤の足元に突っ込み転倒させるとそこへ同じく爆薬満載した在来線が突っ込み起き上がろうとする蚩尤の絡みつき炸裂する。 或いは遠距離に設置されたどっから持ってきたんだと言いたくなる柏木垂涎の的の80cm列車砲が火を吹く。 「「………。」」 蚩尤が起き上がると今度は空自が運用する柏木が以前ヤル研で見掛けた趣味のジェットVTOLや超鷹一号と名付けられた戦闘機が爆弾やミサイル放ち、 同じくヤル研で見掛けた趣味の戦艦用飛行ユニット(艦首回転衝角付)を装備した戦艦武蔵が空飛んで光線放ち衝角をギュンギュン回転させ突撃している。 続きどっかで見たような上下に分離するロボやら旭龍以上に恐竜(昭和の図鑑)ぽいぽいヤル研製試作ロボ群が奮戦、頭抱える柏木だけど何となく嬉しそう。 しかし自衛隊、鎮守府や人民解放軍の奮戦虚しく段々と上海に近づく蚩尤、最早映画の世界である。 「白木…俺は何を見せられてるんだ…?というか武蔵さんなんでアレ付けてんだ?」 「大規模修理する暇なかったからそのヤル研で埃被ってたの流用でな?いやまあほら、実際効果的だから…あ、ほら儀式終わってティアマト様が出て来るぞ!!」 話を逸らす白木であったがそのティアマトが蚩尤の前に巨神化して現れる。 両手を握りしめ右手を高く突き上げ左手は胸元に寄せ顔を空を向き巨神化し、そして巨大な蚩尤に相対すると両方の掌を開き構え少々前傾姿勢で戦闘体勢を取る。 柏木と白木の耳には何処からともなくとなくヘァ!という声が聞こえ、人の顔に白と青という色なのにその姿に光るレンズの目と赤と白の身体の【彼】の姿を重ねる。 「「空想特撮シリーズだこれ!!」」 休憩室に柏木と白木の喜びが混じった声が部屋に木霊した。 262: 635 :2022/06/26(日) 15 50 26 HOST 119-171-248-234.rev.home.ne.jp 以上になります。転載はご自由にどうぞ。 裏はシリアス予定。
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今はもう挽歌を謡わず 今はもう挽歌を謡わず あらすじ 戦場情報基本 戦功目標 武将データ 戦局展開・イベント 特別会話相互 個別 その他 攻略アドバイス 天絆鏡 ストーリーモード・シナリオ展開 あらすじ 戦場情報 基本 冒頭解説 黎霞は、その身体ごと蚩尤を貫くよう告げる。少女の覚悟と蚩尤の思惑が交差する。完全復活を遂げる前に、蚩尤を討て! 出現条件 「鬼神を超えて」をクリア 推奨Lv 75 勝利条件 蚩尤の撃破↓分裂した蚩尤を10ターン以内に撃破する↓蚩尤の撃破 敗北条件 趙雲もしくは雷斌の敗走↓制限ターンの超過↓趙雲もしくは雷斌の敗走 戦功目標 内容 褒賞 備考 8ターン以内に24ユニット撃破する SP150 7ターン以内に共鳴を5人以上で発動する SP160 雷斌を撃破する SP200 初期状態では???表示 武将データ 趙雲軍 備考 蚩尤軍 ユニットタイプ Lv 体力 攻撃力 移動 力 防御 技量 敏捷 精神 武器 アイテム スキル 備考 趙雲 固定武将敗北条件 劉備 テクニック 75 1937 876 4 674 509 742 685 581 龍鵬双刃 治癒・極憂愁の歌技量の気脈 雷斌 諸葛亮 メンタル 75 1660 828 5 640 385 742 835 852 碧龍翔扇 精神統一治癒・極変化の術 武将・甲 選択武将 龐統 メンタル 75 1669 836 5 639 387 741 831 848 鳳蝶鼓翼扇 連環精神統一変化の術 武将・乙 蚩尤 メンタル 76 2927 735 5 695 531 754 700 611 風伯雨師 虚無の理治癒・極変化の術 武将・丙 旅団長 ディフェンス 72 1826 868 3 631 478 680 631 543 壮駆錦武槍 旅団長 スピード 73 1826 876 5 645 480 697 649 550 昇帝煌刀 旅団長 アタック 71 1405 786 3 481 348 370 399 388 牛魔壊砕 旅団長 メンタル 73 1822 833 4 645 481 698 645 554 橙幻扇 旅団長 アタック 72 1812 936 4 634 474 682 633 543 昇龍翠嵐刀 剣兵 アタック 70 991 397 3 359 251 284 299 281 鈍刀 剣兵 アタック 71 1006 403 3 365 258 289 303 288 鈍刀 剣兵 アタック 72 1021 409 3 371 264 295 309 294 鈍刀 剣兵 アタック 73 1037 418 3 380 269 300 312 302 鈍刀 剣兵 アタック 72 1021 409 3 371 264 295 309 294 鈍刀 槍兵 テクニック 70 1000 392 3 356 255 291 302 281 鈍槍 槍兵 テクニック 71 1016 397 3 361 261 295 306 288 鈍槍 槍兵 テクニック 72 1031 404 3 368 267 302 312 294 鈍槍 槍兵 テクニック 73 1046 413 3 377 272 306 315 302 鈍槍 槍兵 テクニック 72 1031 404 3 368 267 302 312 294 鈍槍 盾兵 ディフェンス 70 1043 352 2 317 322 299 287 279 鈍槍盾 盾兵 ディフェンス 71 1062 357 2 322 338 303 291 284 鈍槍盾 盾兵 ディフェンス 72 1079 363 2 328 336 311 298 291 鈍槍盾 盾兵 ディフェンス 73 1100 371 2 336 343 315 303 294 鈍槍盾 盾兵 ディフェンス 72 1079 363 2 328 336 311 298 291 鈍槍盾 弓兵 テクニック 70 749 352 3 319 189 413 412 289 鈍弓 弓兵 テクニック 71 761 356 3 323 193 422 418 292 鈍弓 弓兵 テクニック 72 777 361 3 328 198 427 423 298 鈍弓 弓兵 テクニック 73 793 367 3 334 203 436 430 301 鈍弓 弓兵 テクニック 72 777 361 3 328 198 427 423 298 鈍弓 剣兵 アタック 70 991 397 3 359 251 284 299 281 鈍刀 剣兵 アタック 71 1006 403 3 365 258 289 303 288 鈍刀 剣兵 アタック 72 1021 409 3 371 264 295 309 294 鈍刀 剣兵 アタック 73 1037 418 3 380 269 300 312 302 鈍刀 剣兵 アタック 72 1021 409 3 371 264 295 309 294 鈍刀 上等弓兵 テクニック 70 796 354 3 321 190 415 414 289 鈍弓 上等弓兵 テクニック 71 809 358 3 325 194 424 420 292 鈍弓 上等弓兵 テクニック 72 824 364 3 331 199 430 425 298 鈍弓 上等弓兵 テクニック 73 841 369 3 336 204 438 432 301 鈍弓 上等弓兵 テクニック 72 824 364 3 331 199 430 425 298 鈍弓 上等弓兵 テクニック 72 824 364 3 331 199 430 425 298 鈍弓 弩砲 テクニック 75 1963 680 0 680 513 740 654 569 なし 弩砲 テクニック 75 1963 680 0 680 513 740 654 569 なし 旅団長 ディフェンス 72 1826 868 3 631 478 680 631 543 壮駆錦武槍 伏兵 旅団長 アタック 73 1445 806 3 501 364 385 411 407 牛魔壊砕 旅団長 アタック 71 1782 926 4 624 464 669 618 535 昇龍翠嵐刀 旅団長 メンタル 73 1822 833 4 645 481 698 645 554 橙幻扇 上等弓兵 テクニック 72 824 364 3 331 199 430 425 298 鈍弓 上等弓兵 テクニック 70 796 354 3 321 190 415 414 289 鈍弓 上等弓兵 テクニック 71 809 358 3 325 194 424 420 292 鈍弓 上等剣兵 アタック 72 1085 412 3 374 267 299 311 298 鈍刀 上等剣兵 アタック 73 1100 420 3 382 272 303 314 305 鈍刀 上等弓兵 テクニック 72 824 364 3 331 199 430 425 298 鈍弓 雷斌 スピード 75 1692 868 5 649 379 834 841 594 龍華轟箭 治癒・極憂愁の歌真乱舞 増援1戦功目標 蚩尤 メンタル 80 3048 844 5 804 643 868 835 725 風伯雨師 虚無の理治癒・極変化の術 増援2激昂状態 旅団長 ディフェンス 75 1913 902 3 665 504 722 672 569 壮駆錦武槍 増援2 旅団長 スピード 75 1888 897 5 666 501 723 680 569 昇帝煌刀 旅団長 アタック 75 1494 825 3 520 380 402 423 422 牛魔壊砕 旅団長 メンタル 75 1884 854 4 666 502 724 677 574 橙幻扇 旅団長 アタック 75 1899 970 4 668 500 723 674 569 昇龍翠嵐刀 旅団長 ディフェンス 72 1826 868 3 631 478 680 631 543 壮駆錦武槍 旅団長 アタック 71 1405 786 3 481 348 370 399 388 牛魔壊砕 精鋭剣兵 アタック 80 1299 474 4 436 312 337 353 349 鈍刀 精鋭槍兵 テクニック 80 1282 468 4 432 313 346 355 347 鈍槍 精鋭盾兵 ディフェンス 80 1337 412 4 377 390 361 346 330 鈍槍盾 精鋭弓兵 テクニック 80 962 412 4 379 229 495 488 344 鈍弓 精鋭弓兵 テクニック 80 962 412 4 379 229 495 488 344 鈍弓 弩砲 テクニック 75 1963 680 0 680 513 740 654 569 なし 蚩尤(分裂体) メンタル 50 2177 451 5 411 326 438 396 378 風伯雨師 虚無の理治癒・極変化の術 増援3勝利条件 蚩尤(分裂体) メンタル 50 2177 451 5 411 326 438 396 378 風伯雨師 虚無の理治癒・極変化の術 蚩尤(分裂体) メンタル 50 2177 451 5 411 326 438 396 378 風伯雨師 虚無の理治癒・極変化の術 蚩尤 メンタル 80 3048 774 5 734 573 798 765 655 風伯雨師 虚無の理治癒・極変化の術 増援4総大将 戦局展開・イベント 一定位置まで進軍後、諸葛亮と龐統の指揮で伏兵が出現。 伏兵撃破後、蚩尤が玉の力を発動。 劉備を撃破後、高台北東門が開門。 蚩尤に接近後、敵増援1の雷斌が出現。 蚩尤を撃破後、蚩尤が北部広間に再出現。敵増援2が出現。広間西門が開門。 再出現した蚩尤を撃破後、蚩尤が三体に分裂。勝利条件変更。敗北条件変更。 三体に分裂した蚩尤を全滅後、蚩尤が復活。蚩尤が弱体化。自軍士気が大幅に上昇。勝利条件変更。敗北条件変更。 特別会話 相互 対象武将 内容 話者 発言 個別 使用武将 対象武将 内容 話者 発言 その他 対象武将 発生条件 内容 話者 発言 黄忠 1PP 黄忠 若者らの作る時代、見ずには死ねんのう! 諸葛亮 伏兵出現時 諸葛亮 自分の生き写しと対面するのは凶兆。そんな話を聞いたことがありますが……。それは人間同士の話。像には即しませんね 劉備 10ターン目 劉備 仕切り直す仁の世などありはしない!虚言で人を惑わす偽の私よ!ここで成敗してくれよう! 攻略アドバイス 本作の長い戦いもいよいよ最終局面。 戦力的にも充実している筈なので、正攻法で挑めば大丈夫。 共鳴ゲージを維持する戦いを心掛けるため、メンタルタイプの武将を一人は出しておきたい。 天絆鏡 ストーリーモード・シナリオ展開 前のシナリオ 現在のシナリオ 次のシナリオ 鬼神を超えて 今はもう挽歌を謡わず エンディング
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注意、このSSは型月世界の魔術師をかなり悪し様に罵っています。そういうのが駄目な方はどうぞプラウザバックさせ、お戻りください。 これが私の運命だ。絶え間ない軍事作戦。……そしてこの作戦を腐敗させることへの憎悪。けれども私は腐敗を伴った平和とこの運命を取替えはしないだろう~レーニン。 「子供がいたんだ。学校の帰りに連れ去られた。そして死体すら帰ってこなかった」 「ホテルの倒壊で救急車が通れずに、結局患者は助からなかった」 「自衛隊の戦闘機が落ちたって誰かに言っても誰も信じてくれなかった。しまいにはこっちが変人扱いされたよ」 「火災の原因を調査していた仲間が何人も行方不明になった。恐らく私も消えるだろう。誰かがこの録音を聞いていたら……」 「なあ、俺の手がないんだ。あんた俺の手を知らないか、俺の手、何処に行ったんだよ」 「誰がこんなことを……」 「ねえ、私の子供は何処なのよ。ねえ、誰か探してよ。お願いお願いお願いお願いお願い」 「夫と子どもは生きながら焼かれました。私は助けたくても何もできませんでした」 「教会に引き取られた子供達って今どうしてるんだっけ?」 「もどして」 「魔術?聖杯戦争!?何でそんなもののために娘が……」 「ころしてやる。ぶっころしてやる。とおさん、かあさんとおなじめにあわせてやる」 「神は死んだのですか、正義はないのですか」 「警察もマスコミも信じてくれない、このまま魔術師は野放しかよ!!」 「許せん」 「許すな」 「許さない」 「『死んで』償え!!」 夜の未遠川沿いに、大勢の人影が蠢いている。 男、女、老人、若者、殆どは私服だが、中には学生服や警察官の制服を着ている者もいた。 年齢も服装もばらばらだが、共通しているものはあった。 ―――熱意。 ―――戦意。 ―――憎悪。 声を上げる人間はいないが、ひとりとして、落ち着いている人間はいない。 彼等の間に共通する物がもうひとつある。 各々が手に得物を持っている点だ。 最も多くの人間が持っている『あるもの』を魔術関係者が見れば卒倒するだろう。 矛(ほこ) 槍や薙刀の前身となったその長柄武器は、今の時代では考えられない程の神秘を放っていた。もっとも、使う彼等にとっては便利な道具としか認識していないが。 「もうそろそろだろ?同志が来るのは」 群衆の一人が発した言葉に、その隣にいた別の人間が腕時計で時間を確かめる。 「いい時計だな。外国製だろ?」 「ああ、大火災で死んだ女房からの誕生日プレゼントだ」 「……すまん。辛いことを思い出させた」 「いいんだ。それよりも『奴ら』に代償を支払わせてやろう」 「ねえ、ちょっと来るみたいよ!」 群衆の一人である中年の女性の言葉と共に、周辺を霧が包んだ。 深い霧である。 クリーム色で視界は覆われ、50cm先が何も見えない。気を張っていなければ、自分の隣にいる人間の所在すら分からなくなってくる。 「これでいいでしょう。使い魔や監視の目は欺きました」 その時だった―――穏やかで理知的な声が群衆それぞれの耳に聞こえてきたのは。 方向性が全く分からなかったところに、群衆の周囲だけは霧が晴れていく。 そして出現した2m以上の人影に、全員の背筋が伸びた。 牛の蹄がズシン、と地面を踏みしめる。 筋骨隆々とした巨躯は、金属質の光沢を持って輝いている。 そして、その牛頭からは、雄々しい二本の角が生えていた。 『彼』は、周囲を見回す。視界に立つ多くの群衆を前に、その表情はにこりと笑ったように見えた。 先ほど時間を確認していた男が、群衆の先頭に立って声を張り上げる。 「同志蚩尤!各地区の代表と、戦闘要員は全て揃っています!」 蚩尤―――中国の神話において最初に反逆し、怪物となった神。 多くの犠牲を出した前回の聖杯戦争で受肉したサーヴァントは、慈しむように周囲を見渡し、口を開く。 「よろしい。それでは第81回、聖杯戦争対策会議を始めます」 川沿いに張られたテントの中央に蚩尤が座り、周囲を各地区の代表がそれぞれ報告することで会議は進んでいった。他のメンバーは周囲を見張っている。 「海外からの武器の購入は上手くいっています。弾薬量に限りはありますが、予算的にも充分想定範囲内です」 「遠坂凜に今のところ目立った動きはありませんが、見慣れない外国人が何度か遠坂邸を訪問したことを報告します。恐らく戦争に使う礼装や、英霊召喚の触媒を用意しているものと思われます」 「間桐臓硯は、各地の霊地を視察していて、現在の冬木にはいないようです」 「空港のコンピューターにハッキングした結果、一ヶ月後にアインツベルンが来日します」 それらを頷きながら聞いていた蚩尤だが、ある程度で報告が終わると、今度は自分から質問した。 「戦闘要員の皆さんは、訓練の進み具合はどうですか?」 その言葉に、会議を見ていた若者の一人が立ち上がった。 「いつでもオッケーすよ。クソ魔術師なんざ幾らでもぶっ殺してやります」 座っていたサラリーマン風の男も口を開く。 「家族の仇を討てる日が来るのを待ちきれませんよ」 そこにいるめいめいが己の願望である『魔術師の殺害』を嬉々として語った。 ―――冬木市大火災被害者の会。 十年前の聖杯戦争終盤でおきた大火災、彼等の殆どが火災で家や財産や家族を失った者達だった。当初、被害者同士の相互扶助を目的とした団体は、後に大火災の原因究明を目指すようになり、その時点で蚩尤が介入した。 『一体あの火災がどうして起きたのか知りたくありませんか?』 その一言だけでは蚩尤の語った話を信じる者はいなかっただろうが、彼の姿と、彼が行う様々な奇跡を目の当たりにすれば大抵の者が蚩尤の言葉を信じた。 聖杯戦争、サーヴァント、魔術師。 真実を知った彼等が抱いた感情が、『憤怒』であったことは言うまでも無い。 逆上した数人が凶器を持って遠坂邸に押しかけようとするのを蚩尤は止めた。 『魔術師は様々な奇跡を行使し、命を奪い、心を盗みます。魔術師に対抗するには組織が必要です』 『世に義を示すため、手伝って貰えませんか?』 『他者の大事な者を奪い、そ知らぬ顔をしている者達に、報いを与えたくはありませんか?』 ―――その日から、彼等はテロリストになった。 蚩尤自身が前回の戦争で召喚されたサーヴァントである事を知り、怨嗟の声を上げる者もいたが、『全てが終われば私の命を差し出します』と皆の前で宣言した彼自身の誠実な態度から蚩尤を組織の代表に据えることですんなりと済んだ。 そして各々が普段の生活の裏で、復讐の大義を果たすために、行動を開始した。 仲間を集めた。 武器を集めた。 血の滲むような鍛錬を行った。 そして、群衆は軍勢となってこの川沿いに集結するに至った。 ―――全ては復讐のために。 「罪には罰が与えられ、不正は糾され、不義は滅びることが人間の世界の常識です」 蚩尤の演説は、一種の薬品のように彼等の心中に染み渡る。静かに、ゆっくりと。 「しかし、世には不正を当然の如く行い、暴利を貪り、悪を誇りとする狂人がいます」 各々が武器を握る手に力がこもる。 「彼等は魔術師、二本脚の獣たち、人が倒すべき巨悪です」 こらえきれず、「そうだ!」「魔術師に死を!」と叫ぶ者達が出始める。 「残念ながら、彼等の勢力は大きく、組織は深い。警察、政府に鼻薬を嗅がせ、 『常識』をこちらに押しつけるだけ押しつけて自分達は人の法を紙屑程度にしか思っていない。 そして今の時代を生きる人々の大半が彼等の押しつける『平和』を常識として生きている。偽りの平和を、正義無き平和を!」 蚩尤は一旦全員を見渡した。眼には闘志だけが燃えている。演説に熱がこもり始めた。 「ならば、私達はどうするべきか!?喪失を抱えながら日々を愚鈍に生きていくか!? 或いは、そう。或いは!世界に真実を示すために行動し、終わりなき闘いを選ぶか!?」 叫び声が、全員の鼓膜を振るわせた。 「不正義の平和を選ぶ者はその場にとどまれ!正義の戦争を選ぶ者は一歩前に出よ!!」 ザッ、という音と共に全員の足が前に出た。 その光景は、蚩尤の心をうった。やはり、自分の願いが間違っていなかったと判断する。 「……ありがとう」 蚩尤の眼は遠くを、遠坂邸を、間桐邸を、そして未だ姿すら見えぬアインツベルン城を見ていた。 「総員、準備が整い次第、闘いを開始します―――戦争を。正義をこの手に!!」 「「「「「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!」」」」」 「私にも願いがあります」 そう言って、牛頭の巨人は穏やかな口調のままで武器を構えた。 聖杯戦争の序盤から現れた謎の集団は、ライダーのマスターだった慎二を射殺し、間桐邸を爆破した。イリヤのいるアインツベルンの森周辺にも出没しているらしい。 漠然と危険な集団だとしか思っていなかったが、その集団の首魁だというサーヴァントは外見以外は、えてして温厚だった。 「ほざくな怪物。元のマスターを裏切るような奸物に心動かされると思っているのか」 厳しい口調で剣を構えるセイバーを前に、蚩尤と名乗った8番目のサーヴァントは穏やかな態度を崩さない。 「ケイネス君は私を道具としてしか見ていなかった。戦争に巻き込まれる無辜の民を紙屑程度にしか思っていなかった。それとも貴女はそんなマスターに付き合い続けた方が良いとでも?騎士道とは暴君を前に物言わざる置物になることなので?」 侮辱とも言える言葉に、セイバーの殺気が膨れ上がる。 「貴様―――」 「今日は貴女と話しに来たのではありません。衛宮士郎君。君に用がある」 突然話を振られたことに驚愕する士郎に、蚩尤は話しかける。 「世界に正義を示しませんか?」 「魔術師覚悟ぉ!!」 「くっ、しつこいっての!」 遠坂凜は矛を振りかぶって攻撃してくる男を躱す。 「もらったあ!」 もう一人の敵が構えているのは、ライフル。性能や名前までは分からないが、火を噴けば自分一人くらい簡単に命を奪えるだろう。しかし――― 「マスターの命は奪わせん」 火を噴く前に、アーチャーの双刀が、男の手にあった凶器を切断した。 そのまま二人の敵を無力化した手際は、流石は英霊としか言いようがない。 「それにしてもこいつら一体……?」 「魔術師ではないようだが、持っている矛は相当な神秘を秘めているな」 「宝具の一部だよ」 その声に振り返ると、二十人近くの手に武器を持った集団が道をふさいでいた。 「ガンドに宝石、頼みの魔力がいくらあるか知らんが、ここで終わりだ」 隊列を組んだ先頭の集団が長柄武器を構え、後方の集団が銃を構える。 「あんた達の目的は何?聖杯!?」 「害虫駆除だよ。魔術師という名のデカい糞虫退治だ」 「なっ……害虫……」 反論しかける凜に、代表らしい男は血を吐くように叫んだ。 「十年前の大火災、知らねえとは言わさん!!」 その言葉に、全員の眼は怨嗟を込めて赤の主従を睨み付けた。 「!!」 「……すると、お前達は……」 「あの大火災で死んだ人々の恨みと無念、ここで晴らしてみせる。攻撃開始!!」 銃が発砲され、凄まじい速度で五兵と呼ばれる武器を持った集団が突撃した。 執行者の周囲には斃れた敵兵の骸が転がっている。 しかし、受けたダメージも少なくない。身体中に爆弾を巻き付けた敵の特攻は、右腕に深刻な傷を与えていた。そして敵の数はまだまだ尽きない。 やむを得ず、会話で時間を引き延ばす方法をとった。 「あなたがたは聖杯を使って何をする気です……」 「世界に真実を示すのさ。惰眠を貪る世界を揺り起こすためにあの聖杯を使う」 その言葉で、バゼットの導き出した結論に、彼女自身が驚愕した。 「魔術と魔術師を世界に公表しようというのですか!」 「困るのは魔術師だけだ。そうだろう?」 「人類全てが魔術師の非道さを知れば、確実に排斥しようという動きが大きくなります。その後は一人も余さず狩り尽くす掃討戦の始まりです。 魔術協会は滅び、魔術師も滅びるでしょう。そして、この世界の闇に喰われ、助けすら求める事ができなかった人々の無念は晴らされ、闇に喰われる人々はいなくなる。 『正義の味方』を目指すあなたにとっても、理想と反するところは無いと思いますが」 「……アンタは、ただこの時代に召喚されただけだろ。なんでそこまでこの時代の人に肩入れするんだ」 士郎の言葉に、蚩尤は願いを口にした。 「私はどう言おうが悪です。百万人の平和を千人の誇りのために乱したのですから、しかし、そんな英霊にも願いはあります」 そこで、蚩尤は遠くを見つめるように目を細めた。見ているのは遠い過去だろうか。それとも遙かな未来だろうか。 「この世にはどうあっても顧みられない人々がいます。平和の犠牲になった人々が。この世界では魔術師と一般人の関係がそれですよ。 力あるものが力無き民を食い潰し、踏みにじり、そしてその犠牲は決して表の世界に出ることはなく、犠牲になった人々はただただ絶望し、誰を恨んでいいのかも分からずに死んでいく……」 かっと目を見開いた。その目には激情の炎が燃えている。 「そんなことは、許されない」 「……そうか、アンタも『そう』なのか」 士郎と蚩尤の共通点は、理不尽を許せないという点にある。 士郎はあの火災で全てを失った。蚩尤は敵国の攻撃で魔物にまでその地位を落とされた。 許せないのは、周囲の犠牲。士郎は家族を、蚩尤は自分を崇めてくれていた民を失った。 ただし士郎は抱いた怒りを他の人を助けることで晴らそうとし、蚩尤は死んだ人々の尊厳を守るために、元凶を滅ぼすことを選んだ。 「私は、『顧みられなかった者達のための軍神』になることを望んでいます」 「俺は『正義の味方』になることを望んでいる」 そこで蚩尤は、武器を捨てた。何も持っていない手をこちらに伸ばす。 「手を取り合いましょう。我々は同志です」 「聖杯は汚染されている」 胴体を両断された言峰綺礼は、口から黒い泥を吐き出しながらそう言った。 「全ての力は破壊と殺戮に向かう。それが『真実を暴露する』という目的だとしてもだ」 まあ、その方が面白みがある。と嗤う。 「確かに、我等の願いで結果的にもたらされるものは破壊でしょう」 蚩尤一派の目的は魔術の暴露と、それによっておこる魔術師殲滅戦争への参加だ。 まっとうな目的ではない。多くの血が流されることになるだろう。 しかも、聖杯の汚染を考えれば『正常に叶ってしまう』可能性が高い。 「私はその破壊の中で生まれる物を尊いと思います。人は簡単に滅びる程弱くはない筈だ」 「そうだ。そうだ」 「どーせ、俺達に失うものはもう何も無いんだ」 それでも彼等は止まらない。 虫の息の言峰へ、矛を振り上げる。銃を構える。ガソリンをかけて火をつける。 蚩尤が振り返ることは無かった。 身体を破壊され尽くされる瞬間まで、神父の貌は愉悦の形に歪んでいた。 「……やはり、立ち塞がりますか」 「ああ、アンタの願いは叶えない。この聖杯はここで破壊する」 「私が望んでいた物はとうにあったのだ。ランサー。お前も夢から醒めよ」 剣の主従は、最後の舞台で蚩尤を待ち構えていた。 「私の仲間達は多くが朽ち果てました。彼等の思いを捨てるわけにはいきません」 「是非も無い。ならば決着は剣でつける他、あるまい」 蚩尤の後方からは、組織の人間が隊列を組んで武器を構えている。 「君たちは下がっていなさい。私が敗れたら、そのまま組織を存続させ、一人でも多くの人々を救うために生き、戦い続けなさい」 何か言いたそうにしながらも下がる人々を見て、士郎も魔術の師匠から託されたアゾット剣を構えた。 「やっぱり、アンタは嫌いになれそうも無いな」 「同感です」 士郎とセイバーが駆ける。蚩尤が武器を構える。決着はつこうとしていた。
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注意、このSSは型月世界の魔術師をかなり悪し様に罵っています。そういうのが駄目な方はどうぞプラウザバックさせ、お戻りください。 これが私の運命だ。絶え間ない軍事作戦。……そしてこの作戦を腐敗させることへの憎悪。けれども私は腐敗を伴った平和とこの運命を取替えはしないだろう~レーニン。 「子供がいたんだ。学校の帰りに連れ去られた。そして死体すら帰ってこなかった」 「ホテルの倒壊で救急車が通れずに、結局患者は助からなかった」 「自衛隊の戦闘機が落ちたって誰かに言っても誰も信じてくれなかった。しまいにはこっちが変人扱いされたよ」 「火災の原因を調査していた仲間が何人も行方不明になった。恐らく私も消えるだろう。誰かがこの録音を聞いていたら……」 「なあ、俺の手がないんだ。あんた俺の手を知らないか、俺の手、何処に行ったんだよ」 「誰がこんなことを……」 「ねえ、私の子供は何処なのよ。ねえ、誰か探してよ。お願いお願いお願いお願いお願い」 「夫と子どもは生きながら焼かれました。私は助けたくても何もできませんでした」 「教会に引き取られた子供達って今どうしてるんだっけ?」 「もどして」 「魔術?聖杯戦争!?何でそんなもののために娘が……」 「ころしてやる。ぶっころしてやる。とおさん、かあさんとおなじめにあわせてやる」 「神は死んだのですか、正義はないのですか」 「警察もマスコミも信じてくれない、このまま魔術師は野放しかよ!!」 「許せん」 「許すな」 「許さない」 「『死んで』償え!!」 夜の未遠川沿いに、大勢の人影が蠢いている。 男、女、老人、若者、殆どは私服だが、中には学生服や警察官の制服を着ている者もいた。 年齢も服装もばらばらだが、共通しているものはあった。 ―――熱意。 ―――戦意。 ―――憎悪。 声を上げる人間はいないが、ひとりとして、落ち着いている人間はいない。 彼等の間に共通する物がもうひとつある。 各々が手に得物を持っている点だ。 最も多くの人間が持っている『あるもの』を魔術関係者が見れば卒倒するだろう。 矛(ほこ) 槍や薙刀の前身となったその長柄武器は、今の時代では考えられない程の神秘を放っていた。もっとも、使う彼等にとっては便利な道具としか認識していないが。 「もうそろそろだろ?同志が来るのは」 群衆の一人が発した言葉に、その隣にいた別の人間が腕時計で時間を確かめる。 「いい時計だな。外国製だろ?」 「ああ、大火災で死んだ女房からの誕生日プレゼントだ」 「……すまん。辛いことを思い出させた」 「いいんだ。それよりも『奴ら』に代償を支払わせてやろう」 「ねえ、ちょっと来るみたいよ!」 群衆の一人である中年の女性の言葉と共に、周辺を霧が包んだ。 深い霧である。 クリーム色で視界は覆われ、50cm先が何も見えない。気を張っていなければ、自分の隣にいる人間の所在すら分からなくなってくる。 「これでいいでしょう。使い魔や監視の目は欺きました」 その時だった―――穏やかで理知的な声が群衆それぞれの耳に聞こえてきたのは。 方向性が全く分からなかったところに、群衆の周囲だけは霧が晴れていく。 そして出現した2m以上の人影に、全員の背筋が伸びた。 牛の蹄がズシン、と地面を踏みしめる。 筋骨隆々とした巨躯は、金属質の光沢を持って輝いている。 そして、その牛頭からは、雄々しい二本の角が生えていた。 『彼』は、周囲を見回す。視界に立つ多くの群衆を前に、その表情はにこりと笑ったように見えた。 先ほど時間を確認していた男が、群衆の先頭に立って声を張り上げる。 「同志蚩尤!各地区の代表と、戦闘要員は全て揃っています!」 蚩尤―――中国の神話において最初に反逆し、怪物となった神。 多くの犠牲を出した前回の聖杯戦争で受肉したサーヴァントは、慈しむように周囲を見渡し、口を開く。 「よろしい。それでは第81回、聖杯戦争対策会議を始めます」 川沿いに張られたテントの中央に蚩尤が座り、周囲を各地区の代表がそれぞれ報告することで会議は進んでいった。他のメンバーは周囲を見張っている。 「海外からの武器の購入は上手くいっています。弾薬量に限りはありますが、予算的にも充分想定範囲内です」 「遠坂凜に今のところ目立った動きはありませんが、見慣れない外国人が何度か遠坂邸を訪問したことを報告します。恐らく戦争に使う礼装や、英霊召喚の触媒を用意しているものと思われます」 「間桐臓硯は、各地の霊地を視察していて、現在の冬木にはいないようです」 「空港のコンピューターにハッキングした結果、一ヶ月後にアインツベルンが来日します」 それらを頷きながら聞いていた蚩尤だが、ある程度で報告が終わると、今度は自分から質問した。 「戦闘要員の皆さんは、訓練の進み具合はどうですか?」 その言葉に、会議を見ていた若者の一人が立ち上がった。 「いつでもオッケーすよ。クソ魔術師なんざ幾らでもぶっ殺してやります」 座っていたサラリーマン風の男も口を開く。 「家族の仇を討てる日が来るのを待ちきれませんよ」 そこにいるめいめいが己の願望である『魔術師の殺害』を嬉々として語った。 ―――冬木市大火災被害者の会。 十年前の聖杯戦争終盤でおきた大火災、彼等の殆どが火災で家や財産や家族を失った者達だった。当初、被害者同士の相互扶助を目的とした団体は、後に大火災の原因究明を目指すようになり、その時点で蚩尤が介入した。 『一体あの火災がどうして起きたのか知りたくありませんか?』 その一言だけでは蚩尤の語った話を信じる者はいなかっただろうが、彼の姿と、彼が行う様々な奇跡を目の当たりにすれば大抵の者が蚩尤の言葉を信じた。 聖杯戦争、サーヴァント、魔術師。 真実を知った彼等が抱いた感情が、『憤怒』であったことは言うまでも無い。 逆上した数人が凶器を持って遠坂邸に押しかけようとするのを蚩尤は止めた。 『魔術師は様々な奇跡を行使し、命を奪い、心を盗みます。魔術師に対抗するには組織が必要です』 『世に義を示すため、手伝って貰えませんか?』 『他者の大事な者を奪い、そ知らぬ顔をしている者達に、報いを与えたくはありませんか?』 ―――その日から、彼等はテロリストになった。 蚩尤自身が前回の戦争で召喚されたサーヴァントである事を知り、怨嗟の声を上げる者もいたが、『全てが終われば私の命を差し出します』と皆の前で宣言した彼自身の誠実な態度から蚩尤を組織の代表に据えることですんなりと済んだ。 そして各々が普段の生活の裏で、復讐の大義を果たすために、行動を開始した。 仲間を集めた。 武器を集めた。 血の滲むような鍛錬を行った。 そして、群衆は軍勢となってこの川沿いに集結するに至った。 ―――全ては復讐のために。 「罪には罰が与えられ、不正は糾され、不義は滅びることが人間の世界の常識です」 蚩尤の演説は、一種の薬品のように彼等の心中に染み渡る。静かに、ゆっくりと。 「しかし、世には不正を当然の如く行い、暴利を貪り、悪を誇りとする狂人がいます」 各々が武器を握る手に力がこもる。 「彼等は魔術師、二本脚の獣たち、人が倒すべき巨悪です」 こらえきれず、「そうだ!」「魔術師に死を!」と叫ぶ者達が出始める。 「残念ながら、彼等の勢力は大きく、組織は深い。警察、政府に鼻薬を嗅がせ、 『常識』をこちらに押しつけるだけ押しつけて自分達は人の法を紙屑程度にしか思っていない。 そして今の時代を生きる人々の大半が彼等の押しつける『平和』を常識として生きている。偽りの平和を、正義無き平和を!」 蚩尤は一旦全員を見渡した。眼には闘志だけが燃えている。演説に熱がこもり始めた。 「ならば、私達はどうするべきか!?喪失を抱えながら日々を愚鈍に生きていくか!? 或いは、そう。或いは!世界に真実を示すために行動し、終わりなき闘いを選ぶか!?」 叫び声が、全員の鼓膜を振るわせた。 「不正義の平和を選ぶ者はその場にとどまれ!正義の戦争を選ぶ者は一歩前に出よ!!」 ザッ、という音と共に全員の足が前に出た。 その光景は、蚩尤の心をうった。やはり、自分の願いが間違っていなかったと判断する。 「……ありがとう」 蚩尤の眼は遠くを、遠坂邸を、間桐邸を、そして未だ姿すら見えぬアインツベルン城を見ていた。 「総員、準備が整い次第、闘いを開始します―――戦争を。正義をこの手に!!」 「「「「「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!」」」」」 「私にも願いがあります」 そう言って、牛頭の巨人は穏やかな口調のままで武器を構えた。 聖杯戦争の序盤から現れた謎の集団は、ライダーのマスターだった慎二を射殺し、間桐邸を爆破した。イリヤのいるアインツベルンの森周辺にも出没しているらしい。 漠然と危険な集団だとしか思っていなかったが、その集団の首魁だというサーヴァントは外見以外は、えてして温厚だった。 「ほざくな怪物。元のマスターを裏切るような奸物に心動かされると思っているのか」 厳しい口調で剣を構えるセイバーを前に、蚩尤と名乗った8番目のサーヴァントは穏やかな態度を崩さない。 「ケイネス君は私を道具としてしか見ていなかった。戦争に巻き込まれる無辜の民を紙屑程度にしか思っていなかった。それとも貴女はそんなマスターに付き合い続けた方が良いとでも?騎士道とは暴君を前に物言わざる置物になることなので?」 侮辱とも言える言葉に、セイバーの殺気が膨れ上がる。 「貴様―――」 「今日は貴女と話しに来たのではありません。衛宮士郎君。君に用がある」 突然話を振られたことに驚愕する士郎に、蚩尤は話しかける。 「世界に正義を示しませんか?」 「魔術師覚悟ぉ!!」 「くっ、しつこいっての!」 遠坂凜は矛を振りかぶって攻撃してくる男を躱す。 「もらったあ!」 もう一人の敵が構えているのは、ライフル。性能や名前までは分からないが、火を噴けば自分一人くらい簡単に命を奪えるだろう。しかし――― 「マスターの命は奪わせん」 火を噴く前に、アーチャーの双刀が、男の手にあった凶器を切断した。 そのまま二人の敵を無力化した手際は、流石は英霊としか言いようがない。 「それにしてもこいつら一体……?」 「魔術師ではないようだが、持っている矛は相当な神秘を秘めているな」 「宝具の一部だよ」 その声に振り返ると、二十人近くの手に武器を持った集団が道をふさいでいた。 「ガンドに宝石、頼みの魔力がいくらあるか知らんが、ここで終わりだ」 隊列を組んだ先頭の集団が長柄武器を構え、後方の集団が銃を構える。 「あんた達の目的は何?聖杯!?」 「害虫駆除だよ。魔術師という名のデカい糞虫退治だ」 「なっ……害虫……」 反論しかける凜に、代表らしい男は血を吐くように叫んだ。 「十年前の大火災、知らねえとは言わさん!!」 その言葉に、全員の眼は怨嗟を込めて赤の主従を睨み付けた。 「!!」 「……すると、お前達は……」 「あの大火災で死んだ人々の恨みと無念、ここで晴らしてみせる。攻撃開始!!」 銃が発砲され、凄まじい速度で五兵と呼ばれる武器を持った集団が突撃した。 執行者の周囲には斃れた敵兵の骸が転がっている。 しかし、受けたダメージも少なくない。身体中に爆弾を巻き付けた敵の特攻は、右腕に深刻な傷を与えていた。そして敵の数はまだまだ尽きない。 やむを得ず、会話で時間を引き延ばす方法をとった。 「あなたがたは聖杯を使って何をする気です……」 「世界に真実を示すのさ。惰眠を貪る世界を揺り起こすためにあの聖杯を使う」 その言葉で、バゼットの導き出した結論に、彼女自身が驚愕した。 「魔術と魔術師を世界に公表しようというのですか!」 「困るのは魔術師だけだ。そうだろう?」 「人類全てが魔術師の非道さを知れば、確実に排斥しようという動きが大きくなります。その後は一人も余さず狩り尽くす掃討戦の始まりです。 魔術協会は滅び、魔術師も滅びるでしょう。そして、この世界の闇に喰われ、助けすら求める事ができなかった人々の無念は晴らされ、闇に喰われる人々はいなくなる。 『正義の味方』を目指すあなたにとっても、理想と反するところは無いと思いますが」 「……アンタは、ただこの時代に召喚されただけだろ。なんでそこまでこの時代の人に肩入れするんだ」 士郎の言葉に、蚩尤は願いを口にした。 「私はどう言おうが悪です。百万人の平和を千人の誇りのために乱したのですから、しかし、そんな英霊にも願いはあります」 そこで、蚩尤は遠くを見つめるように目を細めた。見ているのは遠い過去だろうか。それとも遙かな未来だろうか。 「この世にはどうあっても顧みられない人々がいます。平和の犠牲になった人々が。この世界では魔術師と一般人の関係がそれですよ。 力あるものが力無き民を食い潰し、踏みにじり、そしてその犠牲は決して表の世界に出ることはなく、犠牲になった人々はただただ絶望し、誰を恨んでいいのかも分からずに死んでいく……」 かっと目を見開いた。その目には激情の炎が燃えている。 「そんなことは、許されない」 「……そうか、アンタも『そう』なのか」 士郎と蚩尤の共通点は、理不尽を許せないという点にある。 士郎はあの火災で全てを失った。蚩尤は敵国の攻撃で魔物にまでその地位を落とされた。 許せないのは、周囲の犠牲。士郎は家族を、蚩尤は自分を崇めてくれていた民を失った。 ただし士郎は抱いた怒りを他の人を助けることで晴らそうとし、蚩尤は死んだ人々の尊厳を守るために、元凶を滅ぼすことを選んだ。 「私は、『顧みられなかった者達のための軍神』になることを望んでいます」 「俺は『正義の味方』になることを望んでいる」 そこで蚩尤は、武器を捨てた。何も持っていない手をこちらに伸ばす。 「手を取り合いましょう。我々は同志です」 「聖杯は汚染されている」 胴体を両断された言峰綺礼は、口から黒い泥を吐き出しながらそう言った。 「全ての力は破壊と殺戮に向かう。それが『真実を暴露する』という目的だとしてもだ」 まあ、その方が面白みがある。と嗤う。 「確かに、我等の願いで結果的にもたらされるものは破壊でしょう」 蚩尤一派の目的は魔術の暴露と、それによっておこる魔術師殲滅戦争への参加だ。 まっとうな目的ではない。多くの血が流されることになるだろう。 しかも、聖杯の汚染を考えれば『正常に叶ってしまう』可能性が高い。 「私はその破壊の中で生まれる物を尊いと思います。人は簡単に滅びる程弱くはない筈だ」 「そうだ。そうだ」 「どーせ、俺達に失うものはもう何も無いんだ」 それでも彼等は止まらない。 虫の息の言峰へ、矛を振り上げる。銃を構える。ガソリンをかけて火をつける。 蚩尤が振り返ることは無かった。 身体を破壊され尽くされる瞬間まで、神父の貌は愉悦の形に歪んでいた。 「……やはり、立ち塞がりますか」 「ああ、アンタの願いは叶えない。この聖杯はここで破壊する」 「私が望んでいた物はとうにあったのだ。ランサー。お前も夢から醒めよ」 剣の主従は、最後の舞台で蚩尤を待ち構えていた。 「私の仲間達は多くが朽ち果てました。彼等の思いを捨てるわけにはいきません」 「是非も無い。ならば決着は剣でつける他、あるまい」 蚩尤の後方からは、組織の人間が隊列を組んで武器を構えている。 「君たちは下がっていなさい。私が敗れたら、そのまま組織を存続させ、一人でも多くの人々を救うために生き、戦い続けなさい」 何か言いたそうにしながらも下がる人々を見て、士郎も魔術の師匠から託されたアゾット剣を構えた。 「やっぱり、アンタは嫌いになれそうも無いな」 「同感です」 士郎とセイバーが駆ける。蚩尤が武器を構える。決着はつこうとしていた。
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◆ジャムシュメルライト モチーフ:蚩尤+シュメール(メソポタミア流域に居た、世界最古の製鉄技術を持つ文明)+メテオライト(隕鉄) 能力:【天の鉄を呼び寄せる程度の能力】 →指向性の磁力を操り、自身へと鉄隕石(隕鉄)を引き寄せる。 概要: ミッドヴィリームfrontier番外一話『蚩尤』に登場。 分類はカムナギ。外観は鋼鉄の体を持つ牛頭人身の怪(いわゆるミノタウロス)で、四本の腕に剣、矛、戟、大楯を持つ。 元々は"蚩尤"の伝承から生じたオトギ種の奇跡獣士『キセキシュメルライト』だが、のちに蚩尤の伝承内でのイメージが中央に反旗を翻した悪神へと変化したことにより凶暴化、 タターラブルグの始祖によってもろともに封印されていた ストーリーではディストーンが憑いて綺石獣と化したことで封印を振り切って復活。 折られた鬼針剣を打ち直すために折れた剣と鬼の角を持って街を訪れた奇跡の戦士たちと激闘を繰り広げる。 自身に向けて鉄隕石を引き寄せることができ、これを直接相手にぶつけるのみならず、鋼鉄の肌から吸収して武器の形に変えて射出したり、砂鉄の砂嵐を巻き起こすことも可能。
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【元ネタ】中国神話 【CLASS】バーサーカー 【マスター】 【真名】饕餮 【性別】雄 【身長・体重】170cm・280kg 【属性】混沌・悪 【ステータス】筋力A+ 耐久A 敏捷B 魔力B 幸運D 宝具A+ 【クラス別スキル】 狂化 A 筋力と耐久と敏捷を2ランク、その他のパラメーターを1ランクアップさせるが、理性の全てを奪われる。 そもそもバーサーカーには食欲しかないが、高いランクである。 【保有スキル】 怪力:A+ 一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。 使用する事で筋力をワンランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。 魔獣ではないが、本人の魔性が強すぎるため獲得している能力。 神性 E- 神霊適性を持つかどうか。 蚩尤の頭部を持ち、自身も祭事や魔除けの神としての高い神性を持つ。 しかし、本人と宝具の魔性が強すぎるため低いランクとなっている。 戦闘続行 A++ 暴食への執念。 バーサーカーはどれだけ傷つき身体を欠損しても、口さえ残れば生き残ることが出来る。 自己改造 E 自身の肉体に、まったく別の肉体を付属・融合させる適性。 このランクが上がればあがる程、正純の英雄から遠ざかっていく。 肉体が欠損した時に、取り込んだ対象の一部を用いて修復する程度である。 龍の息吹 B+ 最強の幻想種である竜が放つマナの奔流。龍の因子を持つ為所持している。 龍の因子を蚩尤の頭部も所持しているため、ランクに補正がかかる。 ブレスは霧を展開させ、中にいる者は五感や察知スキルなどが低下し、高密度の魔力によって衰弱していく。 【宝具】 『竜生九子饕餮(りゅうよりうまれしここのつのこ、とうてつ)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1-5 最大捕捉:1 あらゆるものを貪り食らうバーサーカーの貪欲さ。 敵対者が戦闘中に消費したものを、自身への供物として認識することで、中確率で手に入れることができる。 相手の令呪も手に入れることができるが、狂化しているため自身の魔力回復にしか用いれない。 また、バーサーカーが何かを口にする度に魔力が回復するが、空腹を感じると凄まじい勢いで魔力消費を行う。 バーサーカーの存在意義とは食べることであり、それだけの存在が神性を持つだけの信仰を得ている。 万物がバーサーカーの餌であり、彼への生贄となる。 『蚩尤嘲笑(しゆうはたからかにわらう)』 ランク A+ 種別 対軍宝具 レンジ 1-30 最大補足 81 神代の神々を戦乱に巻き込んだ魔神、蚩尤の頭部。 これを所持する間、バーサーカーは蚩尤のスキル、宝具を制限はあるが一時的に使用することが可能。 真名の開放によって、かつて蚩尤が作り出した武具を81本まで周囲に展開し、殲滅を行う。 武器を作り出した神である蚩尤の攻撃は5種の可変機構を有し、一本一本が敵に対して最も有効な攻撃方法を判断し、効率良く襲いかかる。 神性スキルのランクが高ければ高いほど、この宝具によるダメージが倍増していく。 【解説】 明代における竜生九子の1匹、財と食物を貪る幻想種饕餮(とうてつ)。 羊の身体、人面人爪、虎の牙に曲がった角と歪な身体であり、一説によると顔は黄帝最大の敵対者、蚩尤であると言われている。 異常な程の食欲を持ち、人も魔も等しく食べるため、魔除けの髪としても信仰を受ける。 殷代から周代にかけて青銅器や玉器の修飾に部分的に用いられる(饕餮文:とうてつもん)。 この頃の王は神の意思を人間に伝える者として君臨していた。その地位を広く知らしめ、神を畏敬させることで民を従わせる為に、 祭事の道具であるこのような器具に饕餮文を入れたものとされる。 良渚文化の玉琮には、饕餮文のすぐ下に王の顔が彫られたものも出土したため、、饕餮の起源は良渚文化の栄えた長江流域で信仰された神だったと言われる。 古代中国の舜帝によって中原の四方に流された四柱の悪神でもあるが、バーサーカーとして呼ばれた場合は魔獣としての側面が強く、神性は低い。
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蚩尤バラデッキ 武将名 コスト 兵種 属性 特技 武/知 計略名 計略効果 R張遼 2.5 騎 地 勇 8/7 蚩尤の如く:5 自身の武力と移動速度が上がる。さらに計略効果中、突撃状態を続けることにより、武力が上昇していく。 C胡車児 1.5 槍 地 6/3 完殺戦法:3 自身の武力が上がり、さらに効果中に敵を撃破すると復活するまでの時間が長くなる。 C李カク&郭汜 1.5 弓 人 柵 6/3 悪逆無道:3 自身の武力が上がる。ただし効果中は自軍の城にダメージを受ける。上昇する武力は、自軍の城ゲージが少ないほど大きい。 SR左慈 1.5 歩 天 伏/活 4/9 変化の術:3 自身の武力が敵の最も高い武力の武将と等しくなる。計略などの効果で上昇しているぶんも含む。 C張梁 1 歩 人 5/1 黄巾の群れ:3 自身の兵力が回復する。 総武力29/総知力23 R張遼の蚩尤の如くで相手を殲滅していくデッキ。 攻めでは歩兵、槍兵を攻城させ、弓と突撃のマウントで相手を撃破していこう。 守りでは蚩尤の如くで相手の攻城部隊を撃破し、張梁の端攻城でカウンターを狙おう。 蚩尤の如くだけだと士気が余るので、要所で変化の術、完殺戦法、黄巾の群れなどを使って状況を有利にしていくと良い。 特に相手が号令や超絶強化を使った後の変化の術は効果抜群。 入れ替え候補; 1.5コスト…R(SR)呂姫、UC紀霊 二色にして、蜀から優秀な槍兵(UC張飛など)や呉から召喚計略(UC魯粛など)を持ってきても良い。 軍師; R張角…号令がないデッキは味方の足並みが乱れやすいが、太平要術を使えば足並みを揃えられる。 SR李儒…増援で兵力を回復してもうひと押ししたり、連環で相手の騎兵の動きを止めて一方的に突撃をして撃破したりできる。