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喧騒の中を電子音が響いて、別れの時が来た事を告げた。 「じゃあ、な。御剣・・・」 「ああ」 出発ロビーの入口の前で、残された僅かな時間を惜しむ。 成歩堂の左手が差し込まれたスーツのポケットが、物言いた気に小さな音をたてている。 「電話とかメールとかしろよ。お前すぐ忘れそうだけど」 「うム。・・・心がけよう」 御剣が海外へ行ってしまう。少なくとも一年は会えない。 「元気でやれよ」 「君も」 そう言った御剣の前に、先程までポケットの中にあった成歩堂の手が差し出された。飴の包みをのせて。薄いプラスチック製のそれは、彼の手の中で弄ばれていたらしく、既にヨレヨレになっている。 「何だそれは」 「餞別」 「子供じゃあるまいし・・・」 呆れ顔の御剣に強引に押し付けた。 「貰ってよ。食べてくれなくていいから」 小さな袋に、自分の心を託して。 「じゃあ、な・・・」 もう一度言って、 「ああ」 もう一度言った。 踵を返すのは二人同時。 一時の別れは引きずらない。次に会うときも対等でいるために。 シートベルト着用サインのランプが消えて、機内の雰囲気が和む。 御剣は窓側の席に座っていたが、夜の空はどこまでもただその闇を湛えているだけだった。 手持ち無沙汰の彼は、シャツのポケットから成歩堂に貰った包みを取り出した。 地上にあった時はくたびれていたそれは、気圧の変化で目いっぱい丸く膨らんでいる。 そっと開け、取り出し、口に放り込んだ甘い一粒は、けれど何故か苦い気がした。 思いついてから書き上げるまで30分のまさに突発ネタ。 しかし、こうして改めて見ると・・・・・・めめめ女々しい・・・! まぁ、うちのナルミツは女々しくてなんぼ、ってことで。 戻る
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にがいくすりとあんにゅいなゆめ【登録タグ に 初音ミク 曲 祭野】 作詞:祭野 作曲:祭野 編曲:祭野 唄:初音ミクAppend 曲紹介 被害妄想がお好きですね。 祭野氏 の35作目。 イラストは くるくる数字氏 が手掛ける。 歌詞 綺麗なものだけ並べ立てた僕のコレクション 君とは多分、分かり合えない ビンの底に残る劇薬は無色透明 僕も知らない秘密の中身 痺れるくらいに強く 肩を抱いた 研ぎ澄ました神経じゃ 朝まで持たない 苦い薬とアンニュイな夢に 支配されている 僕の心臓 本当は君も僕を嗤ってる? 汚れた両手に 枯れた花束を 大抵の事情や困難じゃ見放さない 僕には多分、ネジが足りない もしもの話だけ組み立てて呼吸困難 被害妄想がお好きですね 悩ましいくらい弱く うなされてる 誰だってみんなみんな 隠しているだけ 苦い薬とアンニュイな夢に 依存してしまう 不安定に 本音は君も僕を嫌ってる? 吐き出す言葉じゃ 覆いきれなくて バラバラになる心と身体が 波にのまれて壊れてゆく 苦い薬とアンニュイな夢に 支配されている 僕の心臓 本当は君も僕を嗤ってる? 汚れた両手に 枯れた花束を コメント 追加乙 -- 名無しさん (2013-12-02 01 02 05) むちゃくちゃ大好き! -- 名無しさん (2014-12-05 20 49 39) 名前 コメント
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白い粉の苦い誘惑 依頼主 :アダルベルタ(ウルダハ:ザル回廊 X10-Y14) 受注条件:採掘師レベル25~ 概要 :採掘師ギルドのアダルベルタは、抱えている問題の解決を冒険者に任せたいようだ。 アダルベルタ 「いいところに来てくれたわね! ひとつ頼まれてくれない? 実はギルド員のひとりがぶっ倒れちゃってね。 その人が請け負ってた仕事を、代わりにやってほしいのよ。 今、ちょうどキミ以外に手が空いてなくて・・・・・・。 「ソーダ水HQ」って知ってる? 錬金術師が重曹を作ったりするのに使う素材なんだけど。 あ、重曹っていうのはね、 お菓子の生地とかをよく膨らませるために使われる粉よ。 ジンジャークッキーやクランペット、 ブラッドカーラントタルトとかに使われるわね。 ・・・・・・あたしがお菓子の話をするのは意外? そりゃ、自分ではあんまりお菓子とか作らないけど、 食べるのは結構好きなのよ、クッキーとか。 もっとも、このカウンターにはクッキーなんて 用意してなくて・・・・・・出るのはお酒なんだけどね。 酒こそ、採掘師の命の水ってやつだわ。 仕事が終わった後の一杯は、何にも替えられないわね。 ・・・・・・と、話が脱線しちゃったわ。 それで、その重曹を作るために錬金術師ギルドから、 「ソーダ水HQ」の発注が来てたのよ。 話を聞くとどうも、リムサ・ロミンサにある高級料理店、 「ビスマルク」から重曹を注文されたみたいね。 先方が待ってるからって、結構急かされてるの。 悪いんだけど黒衣森の「バスカロン監視所跡」で採掘して、 「ソーダ水HQ」を15個、よろしくね?」 ソーダ水HQを採掘師ギルドのアダルベルタに納品 アダルベルタ 「「ソーダ水HQ」よ、「ソーダ水HQ」。 15個、採掘してきてくれるかしら?」 (ソーダ水HQを渡す) アダルベルタ 「あーっ! そう、これよ、「ソーダ水HQ」よ。 ありがとうNikuq、助かっちゃったわ。 このソーダ水HQって、リムサ・ロミンサのほうでは お酒に入れて飲んだりもするらしいのよ。 こっちでは、あんまり馴染みがないんで、 ものは試しに、ギルド員がワインに入れて飲んだのよ。 そしたら酔いがまわりすぎて、ぶっ倒れちゃってね・・・・・・。 ・・・・・・そう、そのぶっ倒れたのが、 もともとソーダ水HQを採掘するはずだった人よ。 でね、酔っぱらっただけならマシだったんだけど・・・・・・ 転び方が悪かったみたいで、足の骨折っちゃってさ。 とにかく・・・・・・キミのおかげで、 採掘師ギルドの面目は立ちそうだわ。 さすがは若手注目株ってところかしら? あら、知らない? キミって今、そんなふうに呼ばれてるわよ? 採掘師ギルドの、内外からね。」
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苦い夏の思い出 最終更新日時 2023/02/18 20 22 28 このページを編集 開催期間 【恒常化】2021/07/20(火) 18 00 ~ 【ボーナス期間】2021/07/20(火) 18 00 ~ 2021/08/03(火) 16 59 2022/10/01(土) 00 00 ~ 2022/10/11(火) 11 59 チャプターの時期 1年生編 8月上旬 チャプター開放条件 最初から解放済み メイン報酬 画像 シーン アイテム名 備考 風【SR】【約束はこの空の下】有原 翼 (遊) ココロのカギ(小) 【恒常】累積報酬で小が75個、中が5個獲得できる【期間限定】累積報酬で小が100個、中が10個獲得できるココロのカギがどんなアイテムかについては「信頼度」を参照。 ココロのカギ(中) 絆の記憶(極) 【期間限定】累積報酬で3個獲得できる絆の結晶(極)の交換には15個必要 初心者の方の優先度 【難易度】C1~C5(恒常ステージ)、F1~D2(期間限定ステージ) 【オススメ度】オススメ ボーナス期間中はココロのカギを大量に獲得するチャンス イベント概要 本イベントのStage1~Stage6と累積報酬(~110万pt)は恒常開催。 Bonus1~Bonus3と累積報酬(115万pt~330万pt)は開催期間が限られている。 当チャプターで入手可能なシーン入手法 覚醒方法 風【SR】【約束はこの空の下】有原 翼 (遊)キャラ入手 覚醒方法 キャラ本体 【初回報酬】無 【累積報酬】有。3体(110万pt、Bonus180万pt、Bonus300万pt) 【ドロップ】有。(Stage1~Stage6、Bonus1~Bonus3) 5凸まで3~5体必要 専用覚醒素材:不要 イベント構成 恒常部分 ステージ名 相手評価 初回報酬 消費元気 対戦ボーナス ドロップアイテム Stage1 C1 ×1 7 +***.0% ×1 × × Stage2 C2 ×1 +***.0% ×1 × × Stage3 C3 ×1 +***.0% ×1 × × Stage4 C3 ×1 +***.0% ×1 × × Stage5 C4 ×1 +***.0% ×1 × × Stage6 C5 ×1 +***.0% ×1 × × 期間限定部分(8/3まで) ステージ名 相手評価 初回報酬 消費元気 対戦ボーナス ドロップアイテム Bonus1 F1 ×1 5 +300.0% ×1 ×2 × Bonus2 F4 ×1 +450.0% ×1 × ×1 Bonus3 D2 ×1 7 +700.0% ×1 × ×1 × 獲得評価pt計算式 試合内容(恒常ステージ・ボーナスステージ) 評価pt 単打 二塁打 三塁打 HR 四球 盗塁 打点 猛打賞 奪三振 失点 三振 エラー 被安打 被HR 勝利 引き分け 敗北 50 100 150 300 10 50 300 300 50 -500 -25 -100 -50 -300 7000 6000 5000 (評価pt)=(試合内容の合計)×(1+対戦相手ボーナス) Q.彡(゚)(゚)「んで、どのステージがおすすめなんや?」 A.(´・ω・`)「 BonusステージがあるうちはBonusステージの8割程度は勝てるステージを繰り返し挑戦すると良いよ。 」 累積報酬 画像 名前 恒常時個数 Bonus個数 【約束はこの空の下】有原 翼 (遊) 1 2 ベアマックス(大)【風】 10 ココロの欠片【風】 15 ココロの芽生え【風】 10 ココロのつばさ【風】 5 ココロの自由【アオ】 1 ココロのカギ(小) 75 100 ココロのカギ(中) 5 10 おこづかい 600 1400 ソウルストーン(種) 210 250 ソウルストーン(芽) 105 110 ソウルストーン(花) 4 12 絆の結晶(小) 110 100 絆の結晶(中) 30 25 絆の結晶(大) 2 3 絆の記憶(極) 3 コメント 名前
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このページはこちらに移転しました 甘いSWEET 苦いBITTER 作詞/220スレ854 永遠にドレスルームの鏡は嘘を付かないさ 全ての景色が色褪せて見えるだろう 嗚呼すべてがモラトリアム この鍵は誰かに託すよ 僕は言った、キミはまるで薔薇のようだねって そしたらキミはこう言ったねベース 「チンポジ直してぇえええ!!!」 お前の優しさに 全俺が真珠の涙を零した 「おまえはまるでエビのようだね」そういって僕は微笑(ほほ)えんだ でも もう450回目の朝を迎える事は叶わないと知ってる 一億と二千年経っても 食い掛けのハンバーグ白い粉を散らして DNAの二重螺旋にエチジウムブロマイドぶちこんで 本能のままに、こんにゃくでペチングする快感(スリル 穏やかな海が爆音で渦巻く純白のヴェルヴェット 深淵(ぼくのこころ)は深く粉雪(きみのじゅんけつ)を浸蝕(おか)していく 落ちる薔薇の花びらを見つめるおまえのメコムはディバウンライザー
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【検索用 みかつきはすこしにかい 登録タグ 2024年 VOCALOID うずら み みにくい。 オヨイダキビス 夜桐蒼 曲 曲ま 鏡音レン 音街ウナ】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:うずら 作曲:うずら 編曲:うずら・オヨイダキビス 音街ウナ調声:夜桐蒼 鏡音レン調声:オヨイダキビス イラスト・タイトルロゴ:みにくい。 動画:オヨイダキビス 唄:鏡音レン・音街ウナ 曲紹介 曲名:『三日月は少し苦い』(みかづきはすこしにがい) うずら氏の11作目。 合成音声楽曲投稿祭『ボカタッグ!!』参加楽曲。 歌詞 (YouTube動画概要欄より転載) 僅かな隙間、二つの孤独があった 形だけの夜に ふりをするのが上手なところだけは お互い様ね 薄明かり灯したまま コーヒーが落ちるまでは 物音がなくなるのが嫌だった 痛い痛いの飛んでけなんて あなたには分からないでしょう? きっともう同じ言葉で話せなくなったの 気にしないで 想像もつかないような 生活の底で待ってた退屈は その手の形を忘れるほどには 長すぎたな、そうでしょう? どれも変わらない味 閉め切った部屋に落ちてる 悲しいことだけはおんなじ 死んだように眠る午前2時 冷めきったんじゃもういらないでしょ 3L弱を入れ替えても また言葉だけが遠のいて 僅かな隙間、二つの孤独があった ぼやけた目の奥に 隠したものが気づけば見当たらなくて きっと壊れ始めた わざとらしく目を伏せた コーヒーが冷める頃に 明日が戸を叩く音が嫌だった 痛い痛いの飛んでけなんて あなたには分からないでしょう? きっともう置き場所すらも覚えていないほど 気にしないよ 想像もつかないような 生活の底で待ってた結末は この苦しみがあなたにもあるように そう願っている 痛い痛いの飛んでけなんて 魔法はもう解けてしまったみたいで 何もかも全部あなたのせいにするよ どうしようもない痛がりだから コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
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#参加チーム編成表=海法個人騎士団 #ログ={ http //kaiho.main.jp/wforum/wforum.cgi?no=2092 mode=allread http //eyedress.at.webry.info/200704/article_57.html} 苦い冒険(ビターの旅)サバイバル:サバイバル+3 移動の効率化:移動+2 探査:捜索+3 ゆかりへの想い:評価なし 通らなかったもの藩国状況の把握 苦い冒険(ビターの旅) サバイバル:サバイバル+3 t:サバイバル={ 側面:植生の変化による自然現象の変化を調べる。雨が少なくて砂漠化したわけではないため、通常の砂漠とは異なる部分があると考えられるので、きちんと調べる。 側面:雨による、泥濘化や鉄砲水があるかを調べて対策を練る。 側面:砂嵐の頻度を調べ、兆候を見分ける方法を調べ、ゴーグル等の砂嵐装備を整える。砂嵐に巻き込まれた時は、動かず、顔を布でカバーし、シェルターを確保して、じっとする。 側面:夜間の冷えと雨に備え、防水、保温素材の毛布、テントを準備。 側面:帽子、ゆるい長袖、長ズボン、肌をあまり露出しない、日照および照り返しに備えた装備を確保する。 側面:水分を確保するため、水筒および、生水用の濾過フィルタを用意する。足りなくなった時は、Solar Stillを行う。 } 移動の効率化:移動+2 t:移動の効率化={ 側面:事前相談と検討の結果、使えそうなら、ハンヴィー等の砂漠に適した車両を用意する。 側面:体にあった衣類、靴類を選ぶ。 側面:砂の状況を見極め、適した靴を選ぶ(基本はデザートブーツ。あまりに砂質が細かい場合は、かんじき等)。 側面:通信機で藩国政庁と連絡を取り、ナビ援助をしてもらう。 側面:藩王として、藩国内の土地勘を持っている。 側面:地図から、元の地形からの変化をあらかじめ計算しておく。 側面:方位磁石と藩国地図で、現在位置を確認する。 側面:海岸付近や水のありそうなところでは蜃気楼に気を付ける。蜃気楼が懸念される時は、高台に昇って地表付近の温度差のある層を避ける。 } 探査:捜索+3 t:探査={ 側面:他に手がかりがない場合、星見の塔、海法宅跡地を目指す。 側面:照り返しで目をやられないように、フィルタつきの眼鏡、双眼鏡を用意する。 側面:出会う人に、積極的に、ゆかりや手がかりについて聞く。 側面:壊れたバレッタに触れて感覚を確かめる。 } ゆかりへの想い:評価なし t:ゆかりへの想い={ 側面:呪いを怖れて積極的に動かなかった自分の不甲斐なさを反省する。 側面:たとえ嫌われても、ゆかりを抱きしめる勇気をもつ。 側面:取り戻すためは絶望しないと誓う。 側面:この数ヶ月で、自分という人間にゆかりが必要なことを痛感している。 側面:会いたい想いを道中噛みしめる。 } 通らなかったもの 藩国状況の把握 f:藩国状況の把握={ 側面:藩国施設の再建設に着手している人々に、ゆかりを助けにゆく事情を話し、手がかりや、藩国の気候や状況、注意すべき点、装備などについて教えを請う。 側面:砂漠化したとはいえ、藩国の大きな地形はそのまま残っており、藩国の地形情報が参考になる。 } 通らない。人は、FEGのひとばかりだ。
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ヴァレンティオンデーと苦い待ち人 依頼主 :リゼット・ド・ヴァレンティオン(リムサ・ロミンサ:上甲板層 X11-Y14) 受注条件:レベル15~ 概要 :リムサ・ロミンサのリゼットは、冒険者に「愛の伝道師の助手」としての仕事を頼みたいようだ。 リゼット・ド・ヴァレンティオン 「「愛の伝道師の助手」のお仕事、順調かなぁ~? ・・・・・・もしかして、「愛」を探すのに疲れちゃった? そうよね~、世界は広いもんね~。 しかたないなぁ~。 じゃあ特別に、リゼットの「愛の検索」で探しちゃおう☆ ・・・・・・むむむ~! 愛、でましたっ☆ グリダニアの旧市街にいる「ネモ・マイモーヴ」って女の子が、 「愛」について悩んでるみたいだよ! 「愛の伝道師の助手」のお仕事、よろしくで~す☆」 グリダニアのネモ・マイモーヴと話す ネモ・マイモーヴ 「あっ、もしかして・・・・・・ううん、なんでもない・・・・・・。 ・・・・・・やっぱり、私のお願い聞いてくれる? ・・・・・・霊災の直前、私はある殿方と夫婦の契りを交わしたの。 でも、その直後に「カルテノーの戦い」が始まった。 彼は戦地へ赴いたきり、いまだに帰らない・・・・・・。 親にも友達にも、彼は戦死したから諦めろと言われたわ。 でも、私は彼が生きてるってわかる・・・・・・。 だって、私と彼は運命の絆で結ばれてるから。 ・・・・・・だから、私は彼の姿を探し続けたわ。 そして、ついに「ミィ・ケット野外音楽堂」で、 彼に似た殿方を見かけたの! あのミッドランダーは、確かに「グウェイン」だった! その証拠に、羽飾りがついた白い帽子を被っていたもの! 私が彼へ贈ったものだから、見間違えるはずないわ。 あの殿方をグリダニアで探して、名前を聞いてきてほしいの。 グウェイン本人だったら、私がここで待ってると伝えて!」 グウェインに似た男と話す グウェインらしき男 「ふむ、尋ね人を? 悪いが人違いだ。 まてよ、そういえば・・・・・・。 「エ・タッタ監視哨」にいた男が、 確か「グウェイン」と名乗っていた気がするぞ。」 グウェインらしき男 「・・・・・・私が、グウェインという人ではないかと? いえ残念ながら、私は最近この地に流れ着いた冒険者。 そのお嬢さんは気の毒ではあるが・・・・・・。 戦争で愛する人と引き裂かれるなんて、よくある話だ。」 グウェインらしき男 「冒険者殿、困ったことはありませんか? ・・・・・・こんな格好をしていますが、私は鬼哭隊の一員。 最近、報告があった詐欺師の警戒に当たっているのです。 おや、尋ね人ですって? ふむふむ、その人の尋ね人の特徴に私があてはまったと。 ・・・・・・なるほど、さてはネモからの依頼では?] ギルバルト 「やはり・・・・・・私は、ネモの幼馴染のギルバルトといいます。 彼女が捜し求める「グウェイン」の代わりになりたくて、 グウェインの真似ごとをしているのですが・・・・・・。 彼女ときたら、私のことなどまったく眼中にないようで。 死んだ男に負けるとは、私はどれだけ頼りないんでしょう・・・・・・。 ははは・・・・・・。」 ギルバルト 「こんな格好をしていますが、私は鬼哭隊の一員。 最近、報告があった詐欺師の警戒に当たっているのです。」 ネモ・マイモーヴと話す ネモ・マイモーヴ 「・・・・・・そう、あの人は都市を出てしまったようね・・・・・・。 でも、北部森林の「エ・タッタ監視哨」にいるという殿方は、 きっとグウェインにちがいないわ。 だって、私の直感がそう言ってるもの! 彼が私に会いに来てくれないのは、 きっと深い事情があるからにちがいないの・・・・・・。 「グウェイン」に話して、事情を聞いてみてくれないかしら?」 ネモ・マイモーヴ 「グウェインが私に会いに来てくれないのは、 きっと深い事情があるにちがいないの・・・・・・。 「グウェイン」に話して、事情を聞いてみてくれないかしら?」 エ・タッタ監視哨のグウェインと話す グウェイン 「はい、確かに私はグウェインですが・・・・・・。 え、婚約者のネモが私を待っているですって!? じ、実は・・・・・・私は霊災以前の記憶を失っております。 「カルテノーの戦い」に参加した時の傷のせいだと、 幻術士様に言われました。 ですので、そのモネだかネモだかいうお嬢さんには 新しい人生を歩むように、お伝えください。 ・・・・・・では、私は急用がありますので、これにて。」 グリダニアのネモ・マイモーヴと話す ネモ・マイモーヴ 「冒険者さん、グウェインを見つけることができましたか? ・・・・・・グウェインが記憶喪失ですって!? そんな・・・・・・私のことを忘れてしまったの!? でも・・・・・・記憶がなくても、命があるなら・・・・・・ もう一度出会って、最初からやりなおせばいい! だって、私と彼は運命の絆で結ばれているから! 冒険者さん、お願い。 彼のために作ったヴァレンティオンデーのチョコを エ・タッタ監視哨にいる「グウェイン」へ手渡してください。 その時に伝えてほしいの。 あなたが私を忘れても、私の気持ちは変わらない・・・・・・と。 そうすれば・・・・・・彼の記憶が蘇るにちがいないわ。 あら、ギルバルト! ねえ聞いて、グウェインが・・・・・・。」 ギルバルト 「・・・・・・悪い、話は全部聞いてしまった。 だがネモ・・・・・・ヤツのことは諦めろ。 いつまでも過去にこだわってないで前を向け!」 ネモ・マイモーヴ 「なんてこと言うの! ふたりが触れ合えば、すぐに彼の記憶は戻るわ! だって私と彼は、離れられない運命の相手なんだから!」 ギルバルト 「記憶がないってことは、 君が知っているグウェインとは別人ってことなんだぞ!」 ネモ・マイモーヴ 「ひどい! あんたは、私と彼の運命を邪魔する悪魔だったのね!」 ギルバルト 「何をわけのわからないことを言ってるんだ・・・・・・。 君の幸せのためだ、わかってくれ。 私はもう、そんな風に壊れていく君を見たくない!」 ネモ・マイモーヴ 「私は、あんたの顔なんて見たくない! もう帰って、帰ってよ!!」 ギルバルト 「君に話がある。 ・・・・・・ネモには内緒で、 北部森林の「エ・タッタ監視哨」に来てくれ。」 エ・タッタ監視哨のギルバルトと話す グウェイン 「いつつつ、お~いてぇ。 思いっきりぶん殴りやがって・・・・・・。 ・・・・・・男の嫉妬は醜いぜ、まったく。」 ギルバルト 「来てくれたのか。 ・・・・・・見てのとおり、グウェインは拘束した。 このグウェインこそ・・・・・・ 最近、あたりを騒がし、我ら鬼哭隊が追っていた詐欺師だ。」 グウェイン 「・・・・・・ちっ、まさか男の嫉妬でお縄頂戴とはなっ! モネだかネモだかしらねーが、 ただの遊びの女だったってのによ!」 ギルバルト 「遊びだと・・・・・・!? ネモと婚約までしておいて、遊びだったって言うのか!?」 グウェイン 「思いこみが激しくて不気味な女だったが、金は持っててな。 貢がせた金で南洋諸島へ飛んだおかげで霊災を免れたが、 今となっちゃ、とんだ疫病神だったな!」 ギルバルト 「もう、しゃべるなっ! これ以上、痛めつけられたくなければなっ! 驚かせてしまったね。 本当は、ここまで見せるつもりじゃなかったんだが・・・・・・ ネモのことだから、つい余計なことをしてしまった。 ヤツは記憶を失っていないどころか、 数々の女性をだました結婚詐欺師だったんだ。 ・・・・・・このことは、ネモには隠しておいてくれ。 ん・・・・・・その箱はいったい・・・・・・? ネモが作ったグウェインへのチョコか・・・・・・?」 (チョコを誰に渡しますか?) (グウェイン宛としてギルバルトへ託す) (ギルバルトへ渡す) ギルバルト 「そのチョコを受けとるわけにはいかない。 だが、ネモに返すわけにもいかないか・・・・・・ そうだ、ネモのために走り回ってくれた君が受けとるといい。 ・・・・・・いつか、彼女が心に平穏を取り戻し、 私へのチョコを作ってくれる日が来るといいな。 その日まで、私は彼女を支え続けるつもりさ・・・・・・。」 ネモのチョコレート:ネモ・マイモーヴの手作りチョコレート
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【ミリマス】育桃環と苦いアレ 執筆開始日時 2017/05/20 元スレURL https //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1495269273/ 概要 === 「育も環も分かってない。年齢じゃないの、大人って」 「でも、わたしたちいつも子供扱いされてるし」 「おやぶんはお酒も飲める大人だし」 「だからそれは、ただ二十歳を過ぎてるってだけで。……見てごらんよ、二人とも」 そうして周防桃子は自分たちの座るソファの隣、ぶぅーんと気怠くファンを鳴らす、 みすぼらしい小型冷蔵庫のことを指さした。 ここはご存知765プロ。 持ち込まれた『お客さん』の存在により、普段より狭くなった談話スペースだ。 タグ ^周防桃子 ^大神環 ^中谷育 ^松田亜利沙 まとめサイト アイマスSSまとめサイト 456P アムネジアss大全 あやめ2nd えすえすゲー速報 えすえすmode エレファント速報 だる速 ひとよにちゃんねる プロデューサーさんっ!SSですよ、SS! ポチッとSS!! SSまとめ ホライゾン SSでレッツゴー SSびより SSまとめプラス SS 森きのこ! wiki内他頁検索用 コメディ ミリオンライブ 中谷育 作者◆Xz5sQ/W/66氏 周防桃子 大神環
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『甘い恋より 苦い恋』 あなたが好きなの。 とある水曜日。彼と彼女は二人っきりで、放課後の教室に居た。 グラウンドで行われている野球部の練習を、彼らは並んで見下ろしていた。 何も話さず、ただ……デッサン用の石膏像みたいに。 長い長い沈黙を破ったのは、彼女の、硬い声。 振り向くと、彼女の銀髪と思い詰めた表情が、黄昏色に染め上げられていた。 昼が終わる寸前。夜が始まる瞬間。 丁度、あの一瞬の美しさを、一点に凝縮したような―― キュッと引き締められていた彼女の唇が、いま一度、言葉を紡ぐ。 私と――――付き合って下さい。 普段の猫撫で声とは打って代わって、決然とした口振り。 彼は眼鏡の奥で、意外そうに瞼を見開いてから、静かにかぶりを振った。 喉にこみ上げてくる苦い汁を、懸命に呑み込みながら。 潤んだ紅い瞳が揺らぎ、どうして……と訴えかけている。肩を戦慄かせ、当惑している。 ごめんな、とだけ告げて、彼は彼女に背を向けた。泣き顔など見たくない。 教室のドアを閉めると同時に、椅子を蹴り、机をひっくり返す音が聞こえたけれど―― 彼は振り返りもせずに、教室から遠ざかった。 彼女は、恋愛の対象ではないのだから。 ある朝、彼の下駄箱の中に、手紙が入っていた。 ハート型のシールで封をされた、明らかにソレと判る代物だった。 今時、こんな古風な真似をする娘に心当たりがあった彼は、 ちょっとだけ周囲に目を配り、人気の無いのを確かめて、封を開ける。 淡いピンク色の便箋に、几帳面そうな文字が綴られていた。 文章を走り読みして、彼は……ひとつ頷く。 やはり、彼女だ。 あの、楽器の演奏が大好きな、可愛らしい女の子。 あなたが大好きです。私の彼氏になってほしいかしら。 勝負球は、見事なまでのストレート。策士を自称する彼女にしては、珍しい。 彼は便箋を折り目正しく畳んで、封筒に入れた。 そして、差出人の下駄箱に、そっと投函する。 気持ちは嬉しい。だが、受け取れない想いもあるのが、現実。 だから――――これが、残酷な返答。拒絶の証明。 彼女もまた、彼にとって恋愛の対象にはなり得ない。 また、ある晴れた土曜の午後。 毎週の行動パターンを忠実になぞって、彼は公園のベンチに座り、 コンビニで買った菓子パンを囓っていた。 姉が部活で不在なので、土曜の昼食は専ら、外食に頼っている。 ふと、隣に人の気配。 目だけ動かして見ると、長い髪の女の子が両手を後ろに組んで、佇んでいた。 緋翠の瞳が美しい、クラスメートの彼女。今日は、双子の妹を従えていない。 そのせいか、なんだか所在なさげに、モジモジしていた。 あああ……あの、ですね…………もし良かったら―― どもりながら、彼女が声を発したのは、それからタップリ20分は経った頃だった。 菓子パンを食べ終えた彼が、ベンチを立って去ろうとした直後のこと。 彼女はトマトみたいに赤面しながら、ナプキンで包んだ弁当箱を差し出した。 一人分にしては量が多い。一緒に食べないかというお誘いなのだろう。 菓子パン程度では腹の足しにならなかったので、彼はありがたく誘いを受けた。 なんなら、毎週つくってやってもいいですよ? 食べ終えて、美味かったよと一応のお世辞を告げた彼に、彼女は照れながら言った。 けれど、親切の押し売りを嫌う彼は―― 好きにすりゃいいさ。ぶっきらぼうに答え、彼女を置き去りにした。 背後で、悲しそうに目を伏せた娘のことなど、お構いなしに。 たまたま。 そう――彼女との遭遇は、本当の偶然だった。 放課後、空が茜色に染まる頃。誰も居ないだろうと思って、 学校の中庭を通り抜けようとしたとき、庭木の中から出てきた彼女に鉢合わせたのだ。 多分、根元の雑草を抜いていたから、草の陰に隠れて見えなかったのだろう。 珍しいね。キミが、こんなところに来るなんて。 彼女は、双子の姉とは逆様のオッドアイに笑みを湛えながら、彼に話しかけた。 この学校で、彼女を知らぬ者は居ない。器量よしの娘だ。 彼女とクラスメートであることを羨む輩もいるが、彼には関係なかった。 だって、彼女は同級生。それ以上でも、それ以下でもない。 あのさ……たまには、一緒に帰らない? もうすぐ終わるからさ。 土で汚れた手を背に隠し、何かを期待する眼差しで見つめてくる彼女。 何故、彼女がそんなにも熱っぽい目で自分を見るのか、彼には解らなかった。 理解不能。返答に窮して、ふと下げられた視線の先には―― ボタンひとつ分、開かれているブラウスの胸元から、ちらりと見える下着。 他の男子生徒ならば、眼の色を変えて凝視するだろう、扇情的な景色だった。 多分、彼女は気付いていないのだろう。見えていることに。 悪いな。はしたない格好の娘とは、一緒に歩きたくないんだ。 言い訳がましく悪態を吐いて、彼は彼女の脇をすり抜け、その場を去った。 呼び止めようと伸ばされた彼女の腕に、気付かないまま。 午後になって、曇天から滴が落ち始めた。天気予報は大当たり。 それにしても、雨の日はどうして、こんなに鬱陶しいのだろう。 空に立ちこめた暗雲が、呼吸と共に胸の中にまで入り込んで、蓄積していくのだろうか。 なんとも、イヤな気分だった。 もやもやした苛立ちを押し留め、彼は独り、帰途に就く。 ――と、昇降口で、幼なじみの顔を見かけた。 今日は珍しく、ストレートの金髪を結っていない。 降ろした髪も似合っているが……なにか、心境の変化でもあったのだろうか。 声をかけると、恨めしげに空を睨んでいた彼女は、ちょっとだけ驚いた顔をして、 彼の姿を見るや表情を和らげた。 傘を忘れてしまったの。ちゃんと鞄に、入れたつもりだったのだけど。 そう言えば、彼女は今朝、遅刻ギリギリに教室へ飛び込んできた。 寝坊でもして、家を飛び出してきたから、うっかり忘れたのだろう。 送ってやるから、入っていけよ。 雨の中、ひとつの傘の下で、彼と彼女は肩を寄せ合い、歩く。 子供の頃から、ずっと一緒に歩んできた彼女は、なんだか……とても小さく見えた。 実際、彼女は小柄だし、彼は成長して、身長も伸びた。だからかも知れない。 会話と呼べないくらい、素っ気ない言葉のやりとりをする間に、彼女の家に着いた。 そして、素っ気ない挨拶を交わして、別れる。 いつの頃からだろう。それが当たり前になってしまったのは。 昔はもっと、多くのことを話し合えたのに。 時を忘れて、お喋りして、笑い合えたのに。 幼なじみ。その近すぎる関係が、二人の心を隔ててしまう原因かも知れない。 曲線と、漸近線。そんな感じだろうか。 時という極限を経て、限りなく近付きつつも、決して交わらない関係。 長い歳月を費やしても、恋愛の対象になるとは限らないのが人の縁。 パタン……。 扉が閉ざされる小さな音が、彼の思考を妨げた。 胸の奥で、じわりと滲み出した苦い感情に眉を顰めて、彼は再び、歩き始める。 今日の雨は、いつになく冷たい。 だから、雨の日はイヤなんだ。 呟いた彼の吐息が、雨の中に、白く溶けていった。 穏やかな休日の午後。約束の時間までは、まだ余裕がある。 目的もなく、ぷらぷらと歩いていた彼に駆け寄る、小さな影。 少女は小さな手で、彼のジーンズを掴んだ。 お兄ちゃんっ! こんにちわなのっ! そばで聞いたら耳鳴りがするほど甲高く、元気のいい声。 お隣の家のおチビさんだった。まだ幼稚園児で、来年から小学校にあがる。 この無邪気なお嬢ちゃんは、不思議と、彼に懐いていた。 懐かれるような心当たりなど、彼には無かったのだけれど。 今日も元気だね。自然に零れた微笑みを向けながら、彼女の柔らかな髪を撫でる。 彼女は気持ちよさそうに目を細め、ニコニコしていた。 そんな仕種が可愛らしいと思う。でも、この娘は幼すぎて、恋愛の相手にはならない。 無垢な幼女に性欲の捌け口を求める変質者もいると聞くが、 彼には、その思考が理解できなかった。 気を付けて帰るんだぞ。そう言い聞かせ、小さな背中を軽く押す。 うん! と頷き、駆け出す彼女。短めのスカートが風に靡いて、ちらりとパンツが見えた。 不可抗力であったにせよ、どうにも気恥ずかしい。 もしかして、自分にも変質者の素地があるのだろうか? ない――とは言い切れない。ただ、目覚めていなかっただけなのかも……。 彼は、頭をコツンと叩き、妙な想像をうち消した。 2時間後。 駅の上りホームで電車待ちをしていた時、彼は下りホームに立つ彼女を眼にした。 お嬢様学園で知られる、私立女子高の制服を着た、美貌の持ち主だった。 緩くウェーブがかった、白く長い髪が、ひときわ目を惹く。 そして、右眼を隠す白薔薇の眼帯も。 大人しそうで、綺麗なヒトだとは思う。 けれど、恋愛感情は抱かない。抱けない……と言う方が正解か。 あの眼帯に底知れない恐ろしさを感じて、気圧されてしまうから。 一体、眼帯の下は、どうなっているのだろう。 興味本位から、そんなことを考えてみた。 眼窩とは、植物の育成に最適の環境だと、どこかで見聞きした憶えがある。 37度前後に保たれた温度。湿度や養分にも、こと欠かない。 あの眼帯をむしり取り、眼窩に薔薇の種を蒔けば、さぞかし綺麗な華が咲くだろう。 それとも、予想に反して、醜くおぞましい花が咲くか? 試してみたい。嗜虐的な妄想で歪んだ口元が、自嘲へと変わる。 ああ……やっぱりか。 彼は気付く。やはり、自分は変質者だったんだ、と。 綺麗なモノを汚して喜ぶ、猟奇的な変質者。 嫉妬と暴力でしか、羨望を表現できない出来損ない。いわば、ジャンク。 やがて、電車は到着し、二人は互い違いの方角へと引き裂かれる。 この駅を利用する限り、また会うこともあるだろう。 その度に、猟奇的な自分の存在に目覚めていくのだろう。 まあ、それでもいいさ。 妄想を鼻先で笑い飛ばし、彼はこれから会う、愛しい人へと想いを馳せた。 夕暮れ時の街は、静か。どこからか美味しそうな匂いが、漂ってくるだけ。 マンションの一室のインターホンを押すと、十秒と要さずにドアが開かれた。 「いらっしゃーい。よく来てくれたわ。さあ、どうぞ。あがってあがって」 そばかすが目立つ頬を、年頃の娘みたいに朱に染める彼女は、大人の女性。 部屋の空気に含まれる、仄かな色香を嗅いで、彼の胸は高鳴った。 いつからだろうか。こんな気持ちを、彼女に対して抱きはじめたのは。 趣味の合う友人同士。 最初は、ただ単に、そんな関係だった。 それなのに、会うたびに胸の中で不思議な感情が芽生え、 会えない間に、芽生えた想いが成長していった。 この想いは、いっときの気の迷いなんかじゃない。断じて。 「夕御飯、まだでしょ? すぐに用意するから、テレビでも見て待っててよ」 そう告げて、キッチンに消えようとする彼女を追いかけて、 彼は背後から、愛しい女性を抱き締めた。 壊れ物を扱うように、穏やかに、丁寧に。 「あっ――」 不意打ちに驚く彼女。一挙手一投足に至るまで、全てが愛しい。 だから、彼は想いを言葉に変えて、彼女に伝える。いつものように―― 「甘えん坊だなぁ、ジュンジュンは」 確かに、彼――桜田ジュンは、甘えん坊。 今までの人生は、姉の桜田のりに、かなりの部分で依存していた。 だからなのか、気付けば姉のような存在に憧れ、特別な感情を抱くようになっていた。 他の連中は、同い年の男女と仲良くなって、恋を育もうとするのに。 でも、それが普通なのか、おかしな事なのかなんて、どうでもいい。 この世はジャンクの溜まり場。 無数のゴミで埋め立てた、夢の島。 誰もが異常であり、それ故に正常であろうと努力する。 壊れたモノを寄せ集め、不完全を補い合いながら、完全を構築する。 それが、彼らが暮らす不安定な世界。 「僕は、シスコンなんですよ。ぶっちゃけ、壊れた子なんです」 「……そんなこと、言うもんじゃないわ」 ジュンの腕が、そっと振り解かれる。 だが、切なさを感じるより早く、彼の身体は再び包み込まれていた。 「馬鹿なこと言う悪い子には、まさちゅーせっちゅ……しちゃうぞ」 「す、すみません」 謝るジュンの頬に、優しくすり寄せられる、彼女の頬。 彼女の体温が胸の奥まで染みわたり、心が暖かいもので満たされる。 この感触。この感覚。 それこそが、彼の感情を掻き立てるカンフル剤。 もう、彼女なしでは明日への活力すら見出せないくらいに、溺れていた。 「今日は…………泊まっていく?」 「…………はい」 返事と同時に、ジュンは携帯電話を取り出し、慣れた手つきで操作する。 そして、今夜もまた――――他愛ないウソを重ねる。 おしまい