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水大好き!他は嫌い…… 常に水属性の攻撃を+15%ブースト。 代わりに水と雷以外の属性攻撃の威力は-15%。
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「なななな、何をするですか!?」 「いやー、あずにゃんが可愛かったからついー」 「……は、初めてだったのに! こんなところで酷いです!」 「だってだって、あずにゃんの貴重な甘えんぼシーンだよ!」 「……唯、とりあえず梓に謝っておけ、女の子のファーストキスはそんなに軽くないだろー」 「えー、女の子同士だしノーカンだよー」 ノーカンだよー。 のーかんだよー。 NO-COUNTだよー。 足元がふらついた。 これは、めまい……? 「あずにゃんのファーストキスおすそ分けー」 「……は? ……っておい!」 「んちゅー……ちゅぷー……ペロペロ」 なんだろう……唯先輩と律先輩は何をしているのだろう。 なんか唇から舌も出てるような気もするけどなんでしょうね。 あぁ、キスをしているのかぁ、私のキスのおすそ分けって言ってたもんね……。 「……しかも梓の時より濃いぞっ!」 「ふへへー、りっちゃんの唇げっとー」 「……ゆーいー……」 澪先輩が二人にゆらりゆらりと近づいて行った。 そして拳を振り上げ、思いっきり振り下ろした。 「いだぃ! ってなぜ私!?」 「律も唯を止めなかった責任があるからだ」 「すみません! 理不尽すぎるんですけどっ!」 「唯ちゃん唯ちゃん、私も私も~」 「かもーん、ムギちゃんにも、おすそわけー」 うっとりした目でこのやり取りを続ける紬先輩。 遠い世界の出来事のように感じられた。 唯先輩を見ていると、なんだかバカバカしくなり、怒りが沸々こみ上げてくる。 さっきまであんなに緊張していた自分に。 何で悩んでいたのか、どうでもよくなるくらい目一杯に握り拳を作った。 長くないはずの爪が皮膚に食い込んで痛かった。 「唯先輩の、バカァァァァァァァ!」 ありったけの声量を込めて叫んだ。 叫んで、スクールバッグとギターを持って、部室から逃げるように走り去った。 背後から呼び止める声が飛んできていたが、構わず階段を駆け降りる。 下駄箱に着くまでに、何人かの生徒とぶつかってしまった気もするが、 俯いていたので、あまり覚えていない。 「はぁはぁ……なにやってんだろ私」 空回りもいいところだった。 自分自身でも何がしたかったのか、要領を得ていなかったかもしれない。 そもそも、距離をゼロにした結果があれなんだとしたら、やっぱり私には無理がある。 ハグまでが私の境界線だ。 その先は、まだ早い。 結局はいつもの距離が一番居心地がよかったというわけだ。 「……けど」 けど、今日は失敗してしまった。 はぁ……金曜日だったから土日を挟んじゃうし、月曜日の部活、行きづらい……。 でも悪いのは唯先輩、あんなに無神経だとは思わな……いや、思いたくなかった。 外に出ると、雪が地上に化粧をしていた。 ザクザクと積もった雪を踏み鳴らしながら、私は走った。 ローファーだったのですぐに転んだ。痛い、この痛みも唯先輩のせいだ。 身体が冷たいのも、転んで擦りむいたのも、涙が止まらないのも、全部。 無様な姿の身体を起こし、一歩。また一歩。 そして小走りに、通学路を駆ける。 何度転んでも関係ない。ただ、ギターだけは、汚さないように……。 いつの間にか、普段は唯先輩と別れる場所にまで辿り着いていた。 木枯らしが吹きすさび、私を冷やしていく。 一人で帰る通学路がこんなにも虚しいものだとは思わなかった。 けいおん部に入る前までは、一人でいることの方が普通だった。 友達はいるが、クラスで会ったら挨拶と流れで行動する程度で、深い付き合いではない。 それに、暇があれば友達と遊ぶより、ギターを弄っていたから。 お世辞にも私は、人付き合いが上手いほうではなかったと自覚していた。 言いたいことは素直に発言してしまうし、おべっかを使うのは苦手。 だけど、けいおん部の人たちは、そんな私も受け入れてくれた。 一年生なのに、練習しましょうとか文句を言ったり、 先輩方の演奏に堂々と口を出したりしても、態度が変わることはなかった。 私が私のままの姿でいられて、安らげる空間が初めて学校で持てた瞬間だった。 クラスでは友達もできた。だけど、けいおん部にいる方が楽しいと感じてしまう。 唯先輩たちと一緒に活動しているほうが、充実しているのだ。 もう、一人では、クラスでは、物足りなくなっていた。 「なんなんですか、この感情は……っ!」 全部ホッチキスで綴じれませんよ! 全然っ! 隣にいてくれないと、寂しいじゃないですかっ! けだるそうな顔でも、笑顔でも、泣き顔でも、 視界にいないと、手の届く範囲にいないと、胸が苦しいよ……。 この気持ちを紛らわすために、どこかで寄り道しようとしたが、財布が軽かったので、我慢した。 それからは真っ直ぐ家に帰り、髪に積もった雪を玄関で払うこともなく自室へ直行する。 バッグを放り投げ、ギターを壁際に置く。 制服姿のままベッドに倒れこみ、毛布を被る。 全身にくっついていた雪が水となってベッドを濡らした。 湿ったベッドはあまり心地よくなかった。 意識を失う前に、夕食だと呼びかけてきた親の声が聞こえたような気がした。 数時間後、起き上がった私はありったけの不満を口にするのであった―― 唯先輩なんか嫌いだ、そう思って眠りについた私は、あっけなく朝に目を覚ました。 改めて今の格好を見直すと、とても外に出れる状態じゃない。 「制服が皺くちゃ、それに髪の毛のゴムが片方ない……」 片方だけ、髪が括ってあり、もう片方はバサっと広がっていた。 「最悪の寝覚め……髪の毛、痛んでないよね……」 髪だけでなく、身体がベトついて気持ち悪いのに気づく。 一度、意識してしまうともう耐えられない。 制服を脱ぎ、替えのパンツなど着替えを持って脱衣所へ行く。 全ての服や下着を脱ぎ、浴室へ。 シャワーの栓を開け左腕を差し出す。 指でお湯の温度を確かめてから、鎖骨部へシャワーをかける。 「気持ちいいです……」 全身くまなく身体をボディシャンプーで洗っていき、髪の毛をお湯に丁寧に染み込ませる。 フローラルな香りのシャンプーを使い、コンディショナーでケア。 長い髪を頭の上でまとめて、お風呂に浸かる。 39℃と少しぬるかったが、ボーっとした頭には丁度良かった。 「……ふぅ」 ゆっくり湯船に浸かるだけで、精神にだいぶ余裕が出てくる。 安心したらお腹がキューっと音と立てた。 昨晩、夕食は取らなかったのだ。 身体が空腹を訴えるのにも、頷けた。 食欲が戻ってきたということは元気になってきている証拠。 「朝ごはん、何食べよう……」 そんなことを考えつつ、浴槽から身体を出して、もう一度シャワーで全身をさっと洗い流す。 脱衣所で白のパンツとブラジャーを身につけ、私服に着替える。 朝食もそこそこにとった後、自室へ戻る。 ふと、携帯電話の電池残量が気になった。 スクールバッグから取り出した携帯には着信アリのメッセージ。 ピカピカと青いダイオードが発光していた。 誰からだろう、携帯を手に取り開く。 着信はメールが2件。電話が1件だった。 まずはメールから確認する。 1件目は唯先輩から。時間は、私が帰宅するちょっと前くらいだろうか。 『あずにゃんさっきはゴメンね(><) 明日時間あったら、先輩が何か奢ってあげるよ~! 1時過ぎに、商店街の入り口で待ってるから!』 写メが添付されており、土下座していた。 誰かに取って貰ったのだろう。 次に2件目を開く。純からだった。 『結果はどうだったの?』 酷く単調であったが、この短さが返信する気分にさせた。 『ゴメン、ちょっと携帯見てなかった。 昨日は大失敗、普段しないことに挑戦しても上手くいかないね、やっぱり』 絵文字も顔文字も使うことなく、メールを送った。 唯先輩への返信は、出来そうになかった。 電話の着信履歴を見ると、憂からだった。時間は20 20。 唯先輩と夕食の後の会話なんかで、私のことを聞いたのだろうか。 恐らく、昨日私を焚きつけた本人として、心配しているのだと思う。 憂が責任を感じることは全然ないのに……。 今の時刻は、午前10時30分。 商店街で待つらしい唯先輩の一方的な約束の時間まで、充分に余裕があった。 だけど……。 「どうしよう、行くの止めようかな……」 ここでホイホイついて行くというのは釈然としない。 それに、メールで謝られても嬉しくない。 むしろ、なんで追いかけてきてくれなかったんだろう、なんて考えてしまう。 もしあそこで私を追いかけてきて、抱きしめてくれたのなら、素直に許せたかもしれないのに……。 「あぁ、もうっ! 本当に唯先輩は……」 ギターを手に取り、チューニングをする。 チューニングを終わらせた後は、聞きなれた音楽を流し、ギターパートを模倣していく。 だけど、音にキレがない。 いつもはできるスウィープもテンポが崩れてガタガタだった。 変拍子で構成されていたのも、テンポを崩す要因。 ギターを一度置いて、携帯を見る。 すると、丁度憂から電話が掛かってきた。 『梓ちゃん、おはよう』 「お、おはよう」 『今日、時間取れるかな? お姉ちゃんが、梓ちゃん怒らせちゃったって反省しているの…… 30分でいいからお姉ちゃんに付き合ってあげて』 「憂……うん、わかった、ちゃんと今日行くよ……」 『ありがとう! さすが梓ちゃん、それじゃあ今日は宜しくね!』 「ん? んん……じゃあまたね」 ツーツー。 相も変わらず憂はできた人間だと思う。 憂の電話がなかったら、たぶん唯先輩と会いに行こうとする気はおきなかった。 悩んでいるうちに時間が迫って、悪いのは唯先輩なんだって思って、 一人でギターでも弾いてたかもしれない。 そんなことをしても、結局は何のプラスにもならないと解っていても、だ。 だから、憂のフォローは嬉しかった。 時刻は午後12時、そろそろ準備し始めないと間に合わない。 身だしなみを整え、家着から外に出る用の服に着替える。 髪を括って、いつものツインテールに。 「そういえば、唯先輩と二人っきりなのかな? それとも澪先輩とか律先輩、ムギ先輩も一緒?」 果たして、今の私には、どちらの方が嬉しいのだろうか……? 3
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憎い。憎い。憎い。憎い。 殺す。殺す。殺す。殺す。 そのために、 俺は、俺は、俺は、俺は、俺は――― ※ ※ ※ 数十回目の余震が襲う中、ルカは気絶したままのレンを背負って破壊された町の中を歩いていた。 全ての家や建物は倒壊し、電柱や街路樹も全て倒れている。そして道の上に倒れるのはおびただしい数の人、人、人――― 遠くでは火の手が上がっている。地震に伴って発生した火事だろう。 ルカ自身はその筋肉の鎧のお陰でほぼ無傷だったが、地震に対しては成す術を持たなかった。 自分はついさっきまで変なスープを飲んだせいで混乱して沢山の人を殺したわけだが、この災害で死んだ人数に比べたら 自分が殺した人数などあまりに些細な数でしかない。 その町にはもはや、『死』しか存在していなかった。 (そうだ、こんな時には―――歌を、歌おう) なぜそう思ったのかは自分でもわからない。何に心を動かされたのかもはっきりとはわからない。 それは本能のようなものなのかもしれなかった。 さて、何を歌おう。 ダブルラリアット? 紅一葉? Just be friend? などと考えていたら、いつの間にか独りでに口が動いていた。 『ロンリーガールはいつまでも 届かない夢見て 騒ぐ頭の中を掻き回して,掻き回して―――』 ※ ※ ※ 「あれ……? 俺は一体……」 少年は目を覚ましたとき、自分が深い闇の中にいることに気がついた。 何も見えないし何も聞こえない。自分の声さえも闇の中に吸い込まれていくかのようだ。 「俺は確か、ルカ姉に襲われて……え、何、まさか死んじゃ―――」 「安心しろよ、お前はまだ退場しちゃいねえ」 振り向くと、そこには一人の男が立っていた。その顔は一度どこかで見たような気がするのだが思い出せない。 「あ……あんたは、つーかここはどこなんだよ?」 「ここかい? まあ生と死の狭間の世界、とでも言っておくか」 「三途の川?」 「そんなイメージかもな。とはいっても客観的に言えばこれはお前が見ているただの夢で、現実じゃないんだけどな」 「は、はあ……」 よくわかっていないように頷く少年。その時だった。 今まで何の音も聞こえていなかったその空間に、どこからともなく少女のものらしき声が聞こえてきた。 それを聞いた途端、少年の顔色が変わった。 「この歌は―――!!」 ※ ※ ※ 『もう一回,もう一回。 「私は今日も転がります。」と, 少女は言う 少女は言う 言葉に意味を奏でながら!』 歌い続けていたルカは、目の前に出現した光景を見て思わず歩みを止めた。 眼下に見える坂の下で起きていたのは大規模な『洪水』だった。 洪水といっても水が流れているのではない。まるで液体のように波打ち、音を立てて流れているのは、 度重なる地震によって粉砕された『地面』だった。 それが、まるで大規模な地すべりのように通り道にある全てのものを飲み込んで流れているのだ。 家も、車も、人も。 その悪夢のような光景に目を釘付けにされながら、なおもルカの口は彼女の意思に関係なく歌を奏でる。 『「もう良いかい?」 「まだですよ,まだまだ先は見えないので。息を止めるの,今。」』 ※ ※ ※ 「これは、ミク姉の歌じゃねえか!! あの女は死んだのに!! 一体誰がこんなのを歌ってるんだ!!」 少年――レンは憤怒に震えた。彼にとっては姉の名前も姉の歌も忌まわしいものに過ぎない。 「そんなに嫌いかよ?」 「当たり前だ!! あんたなんかにはわかんねえだろうけど、俺たちはあの女のせいでどんな屈辱的な思いをしたか……」 「ああ、確かにわかんねえな。俺には家族なんかいなかったから」 男の返事に、レンは罰が悪そうに口ごもった。 「俺はただの、空っぽの器を元に作られた偽者、よく考えてみたらもともと家族に関する記憶なんかありはしなかった。 だから俺、兄弟で嫉妬するとかそういうのよくわかんねんだ」 「ふん、わかんないなら無理ないけどさあ、実際俺の立場にでもなってみればいいと思うよ。 俺とリンは、ミク姉に負けないくらい必死で練習した。歌い手の頂点に立つために寝る時間も惜しんで頑張ったんだ。 なのに、みんなにチヤホヤさせるのはいつもミク姉で、俺はいくら頑張っても、もうどうにもならなくて……」 『そういう存在』として作られた以上、生まれたときから歌うことだけが生きがいだった。 それによって沢山の人に喜んでもらうことだけが嬉しかった。 だけどいつからか、いくら頑張っても勝てない壁がすぐ身近にいることに気がついた。 いくら練習しても、血を吐くような思いをしても、その存在にはかなわなかった。 だから、俺は――― ※ ※ ※ 『ローリンガールの成れの果て 届かない,向こうの色 重なる声と声を混ぜあわせて,混ぜあわせて。』 歌っていたルカは気づいた。背負っていたレンの様子がおかしいと。 あわてて地面の上に寝かせる。レンはまるで悪夢にうなされているかのようにうめき声を上げていた。 しかしまだ目を覚ます様子は無い。 殴ってでも目を覚ます、という選択肢も頭に浮かんだが、今の自分の腕力で殴ってしまうとシャレにならないと思ったので自重した。 その代わりに、ルカは子守唄のように歌い続けた。 『「問題ない。」と呟いた言葉は失われた。 どうなったって良いんだってさ, 間違いだって起こしちゃおうと誘う,坂道。』 やがてルカは気づいた。歌っているのが自分ひとりではないことを。 振り向いてみると、地震を生き延びた人たちが一人、また一人と彼女の周りに集まってきて、 一緒になって歌を口ずさんでいるのだった。 家を失い、家族も失い、希望も失った人たちだ。 そんな彼らが、着の身着のままで逃げ出してきて疲れきった顔をした人々が、ルカに合わせて歌っているのだ。 『もう一回,もう一回。 私をどうか転がしてと―――』 その時、また余震が大地を襲った。 ※ ※ ※ レンは、自分がさっきまでいた真っ暗な空間とは違う場所にいることに気がついた。 そこは仄かな甘い匂いに包まれた森だった。地面には沢山の木の実が転がっている。 よく見てみると、それは全てクルミなのだった。 「足元を見てみろよ。それがお前のクルミの木だ」 そう言われて見てみると、確かにそこには一本の若い木が生えていた。 細くて、まだ背も低い。 「……いや、俺のクルミの木ってどういうことだよ」 「誰でも心の中にクルミを育ててるんだよ。形も大きさも違うクルミの木をな」 「こんな貧相なのが俺の木なのか?」 「貧相なんかであるもんか。確かにまだ若いが、芯がしっかりしている。たとえばほら、あの木を見てみろ」 男が指差した場所にあったのは、レンのものより枝振りはよく葉も大きいが幹は目に見えて細く、少し風にあおられただけで大きく揺れそうな木だった。 「あれは誰の木なんだ?」 「お前の姉だ。緑色のほうのな」 それを聞いてレンの顔色が変わる。その木は自分の木と比べて形こそ大きく違っていたが、大きさはほとんど変わらなかった。 「あいつも色々大変だったんだろうな。身に余るほどの役目を背負わされて。そんな細い幹では支えきれないほどの葉や枝を付けて」 「俺、てっきり……ミク姉の木はもっと大きくて立派なんだろうなって思ってた」 彼女はこんな細い体で、いろんなものを支えてきたのか。 「俺たちは確かに沢山の人と競争をしている。それが生きていくっていうことなんだから当然だけどな。 だけど、その競争ってのはみんなで同じ道を走って同じゴールを目指す競争じゃなくって……一人一人が自分専用の道を走って、 それぞれのゴールを目指してるんだ。その中で、誰が一番上手くその道を走り抜けられるかを競ってるんだ。 この殺し合いだの聖杯戦争だのの中で、俺が学んだことがあるとすればそれだけだな」 相変わらず、どこかからか歌声が聞こえてくる。それも、一人のものではない。沢山の人々による合唱だ。 『もう一回、もう一回。 「私は今日も転がります。」と, 少女は言う 少女は言う 言葉に笑みを奏でながら!』 「さ、お前ももう行けよ。ミクの木はもうそれ以上大きくなることは無いが……お前の物語は、まだ終わっちゃいない」 「あんたはどうすんだ?」 「俺は所詮、お前の心が生んだ幻影にすぎん。気にすんな」 そして男も、聞こえてくる歌声に合わせて歌い始めた。レンもそれに続く。 最後にどこからか、もう一人、少女の声が加わった。 ※ ※ ※ 『「もう良いかい?もう良いよ。そろそろ君も疲れたろう,ね。」 息を止(や)めるの,今。』 「良かったのか? 顔くらい見せてやらなくて」 レンが消えた後、6/はずっと隠れていたミクに問いかけた。 「いいんですよ、今のレン君に必要なのは私ではないですしね。それより、レン君はこれでもう大丈夫なんでしょうか?」 「さあな。後はあいつ次第だろう。にしても、これでやっと俺たちの役目も本当に終わりかね?」 「だといいんですけどね」 「ま、お前の兄貴は滅茶苦茶な奴だからな……まあいっか。それより、いい加減に俺たちはもう休もう」 ※ ※ ※ 「ん……ルカ、姉?」 レンはゆっくりと目を開けた。 「レン!! 気がついたのね」 それを見たルカは思わず抱きしめようとしたが、レンがまった失神しかけたのであわててやめた。 ルカと一緒に歌っていた人たちも、心なしか少しだけ明るい顔をしている。 まだ相変わらず地震は続いているが、みんなもう、黙って災害に押しつぶされるままにはなるまいと決意していた。 しかしほっとして空を見上げたレンは、そこに奇妙なものを見た。 少女が空を飛んでいたのだ。少女はみるみる高度を下げて、地震に揺れる地面をもろともせずにルカたちの目の前に着陸した。 「あなたは……?」 この大災害の中で、まるで傷を負っていないその姿を見てルカはいぶかしんだ。 しかし空からやってきた少女――『彼女』は、何も答えずに微笑んだ。 【三日目・6時30分/新惑星・東京都】 【巡音ルカ@ボーカロイド】 【状態】DCS、競泳水着の残骸(股間のみ) 【装備】筋肉隆々の肉体 【道具】なし 【思考】 基本:兄は絶対に許さない 1:目の前の少女に対処 【鏡音レン@ボーカロイド】 【状態】肉の芽、ほぼ全裸 【装備】なし 【道具】支給品一式 【思考】 1:これは一体……!? 【真の聖杯@カオスロワ】 【状態】健康 サーヴァントの魂13体吸収 原作者の魂吸収 大災厄で死んだ人々の魂吸収中 首輪無し 全裸 見た目は10代後半くらい 銀髪+白い翼 股間に乖離剣マラ 【装備】イナバ製作所製の鎌 【道具】不明 【思考】 基本:聖杯を満たす 1:全サーヴァントの魂を吸収して聖杯として完成する 2:大災厄で死んだ者の魂を吸収する 3:自分に襲いかかってくるものは殺す ※サーヴァントの魂を吸収するたびに能力を得ていくようです。 ※大災厄で死んだ人々の魂を吸収してさらに強化されていくようです。
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「……というわけで、梓ちゃんは今晩、我が家に泊まることになりましたー」 「おおっー、どういうことなのかさっぱりわからないけど、今晩はあずにゃん抱いて寝れるのかな?」 「だ、だだだ抱くってなんですかっ!」 「……? そのままの意味だけど」 私の勘違いを憂が横で笑っていた。 だって、『今晩』に『抱く』なんて連想させるから悪い。 「もぅ、憂も、勝手に話を進めちゃって……」 「ごめんね、でも梓ちゃんといっぱいお喋りしたかったから」 「……いいよ、それより夕食作るの手伝おうか?」 「梓ちゃんはお客さんなんだし、大丈夫。お姉ちゃんの相手をしていてくれるかな」 ここは、憂に甘えてもいいかな……逆に手伝うことで邪魔になったりもするし……。 純粋に憂の手料理も食べたいし。 「ありがとう、憂」 「じゃあ、お姉ちゃんをよろしくね」 エプロンをつけてキッチンに戻っていく憂。 後ろを見れば、床に転がっている唯先輩。 この差は、一体どこから生まれるのだろうか……。 「唯先輩は、料理作らないんですか?」 唯先輩の隣に腰を下ろして、素直に思ったことを聞いてみた。 「あずにゃん、私が作った料理食べたい?」 唯先輩が作る手料理……。 砂糖と塩を間違えたり、調味料は目分量ならぬ、袋分量だったり、 お味噌汁がお味噌煮になったり……だめです! まともに作れる場面が想像できない。 「……やめてください! せめて食べられるものを……っ!」 「ぶぅー、私だってちゃんと食べられるもの作れるよー」 完全に寝そべりながら、手を伸ばしてバタバタする唯先輩。 この光景が、こんなにも安心するのは、なぜなんだろう。 「唯先輩は、いいですね」 「……? 何がかな?」 「それでこそ、唯先輩って気がするだけです、気にしないでください」 「ええー、そんなこと言われると気になるよー、教えてよー、あずにゃん」 「時間がありますので、ギターの練習でもしますか?」 「うっ……腰が痛くて起き上がれない」 「……痛いのはどの部分ですか、ここですか、ここですね?」 「あ、きゃは、やめ、くすぐらないで、あはははっ、あはっ……はぁはぁ、 もう、あずにゃんがそんなことする子だったなんて」 「唯先輩が仮病を使うからです」 「お・か・え・し~」 「やっ! もう、や、やめっ! ど、どこ触ってるんですかぁ!」 「ここがええんか~、ここがええんか~」 「んぁっ! あっ、ハハハッ! ヤぁあ! んっ!」 「……何やってるのかな、お姉ちゃんも梓ちゃんも」 お玉を片手に持った憂が呆れていた。 「あぁ~、憂もほら、あずにゃんくすぐってみなよ~、楽しいぞぉー」 「ワキワキ時間?」 「君を見てるといつもハンドわきわき♪」 歌いだす唯先輩。 それけいおん部で歌ったらさわこ先生とか実践しそう。 そして、限りなくセクハラ臭がします……。 「揺れるバストはマシュマロみたいにふーわふわ♪」 「澪先輩が泣きますよ……あと私に対するあてつけですか」 揺れるほど、胸がない。 この中で一番胸が大きいのは―― 「憂っておっぱい大きいよね」 ボソっとつぶやく。 「……どれ、お姉ちゃんが確かめてあげよう!」 「え、ちょっとお姉ちゃん……」 床に身体を引き摺らせながら憂に迫る唯先輩は、どことなくゾンビっぽい。 この危機を果たして憂はどう切り抜けるのだろうか……。 「あ、あの、遊んでると、今日の夕食焦げちゃうよ!」 「あずにゃん、大人しく待ってようか」 「不戦勝っ!?」 戦う前に勝利を収めるなんて、憂に弱点はないのかな……。 それからは、唯先輩とトランプで遊び、夕食まで待った。 完成し、出てきた料理は凄かった。 まず品数が多い。煮物、魚、コロッケ、漬物、お味噌汁、和え物、ハンバーグ……etc。 どれだけ効率よく動けばこんなに多くの料理を作れるのか想像してしまう。 「いただきます」 「いただきまーす」 「いただきマンモス」 ……それは死語だと思うよ、憂。 でも、料理の味は本物だった。 何を食べても、舌が美味しいと感じた。 人情が詰まったような味、もしくは家庭の味とでも言うのだろうか、いくらでも食べられそう。 「料理、憂に教えて貰おうかな……」 「梓ちゃんは家で家事とか手伝わないの?」 「……ごめんなさい」 「せ、責めてるわけじゃないからっ!」 「あずにゃん怠け者だね~」 …………。 「あぁっ! あずにゃんが私のハンバーグを誘拐したよ~!」 「泣かないでお姉ちゃん! 私のハンバーグ分けてあげるから」 「ありがと~憂ぃ~」 「駄々甘……」 「美味しいよ~憂~」 「ありがとうお姉ちゃん♪」 なんだろう、この疎外感……。 「でも、本当に美味しいよ憂の料理」 「梓ちゃんもありがとう、いっぱいあるからお腹いっぱい食べていってね」 「うん、でも全部食べたら太っちゃいそう……」 「憂の料理は美味しいから太らないよ~」 それは何処の世界の物理法則なのでしょうか……。 「そういえば、唯先輩はいくら食べても太らない体質でしたね」 「んあー、そうだよー」 「私のコロッケも食べてください、先ほどのお詫びと残してしまうと勿体無いですので」 「じゃあ、私のにんじんをあげよう」 ……なぜにんじん? 「私からは、はい、沢庵どうぞ」 ……憂まで。 貰ってしまったので素直に食べる。 あつあつの白いご飯に渋い色の沢庵を乗せ食べていく。 噛むと、ポリッ、ポリッ、と心地よい食感がした。 結局、ご飯のおかわりまでしてしまった。 普段はそんなに食べるほうではないのに……。 「ご馳走様でした、この料理を毎日食べてる唯先輩が羨ましいです」 「憂のご飯とムギちゃんのケーキは欠かせない毎日の動力源だよー」 「ふふっ、お粗末様でした」 食器くらいは洗わせて、そう伝え、あと片づけを手伝う。 30分程の時間を置いてから、食後のデザートが出てきた。 私が持ってきたお茶菓子、中身はラスクとスイートポテトだった。 「デザートは別腹、別腹♪」 唯先輩は気にせずむしゃむしゃと食べる。 「あうー、このお菓子も美味しいよー」 やすらぎってこういうことを言うんだろうか……。 安心したら眠気が強烈に襲ってきた。 部屋の暖かさと満腹感、それと……。 それと、ああ、昨日はあんまり寝れてなかったんだっけ。 「…………」 「あれ、あずにゃんもう寝そう……」 「本当だ、疲れてたのかな?」 …………声が遠い。 「でもここで寝かせるわけにはいかないから……梓ちゃん、梓ちゃん」 身体が揺すられている、この振動すら心地良い……。 「ダメ、眠りの世界に入っちゃいそう」 「ここは私に任せるのだ! ……あーずーにゃん、ふぅー、れろれろ」 「……んぁ!」 今、耳になんか……なんか! 「あ、凄い、起きた」 「あずにゃん、寝るなら、お風呂入ってからにした方がいいよ」 「……すみません、なんかうとうとしてしまって……」 「よし、お風呂に行こう!」 「……はい、行きましょう」 「憂、あずにゃんに貸せる着替えとかある?」 「パジャマならいくらでもあるよ。 下着はさすがに私たちのは貸せないから、お客様用にまだ使ってない新品のが用意してあるの」 「さっすが憂、準備万端だね! それじゃあ、あずにゃんをお風呂にれんこーしていきます」 「……はい、どうぞ」 「はーい、こっちだよー」 唯先輩に手を握られている。 どこかに向かうのだろうか。 空気の質が変わったように感じた。 「じゃあ、ばんざーいしてみようか」 「……ばんざーい」 「おおっ、あずにゃんが素直に私に従っている、そーれ、脱ぎ脱ぎ」 ……寒い。すーすーする。 気温の低下が意識を急激に覚醒させていった。 自分の状況を確認していく。真っ先に気づいたのは身体的変化。 「……え? な、なんで私上半身裸……っ!」 頭が真っ白になる前に、 手元にあった、バスタオルで身体を隠す。 「お風呂に入るからだよ、あずにゃん」 「ああ、お風呂ですか、それじゃ仕方ないですね……ってそうなりません!」 「一緒にお風呂入ったことあるしいいじゃん」 それはきっと、合宿の時のことを言っているのだろう。 でもあの時は限りなく広く開放された空間だから大丈夫だったわけで、 個室となると意味合いが変わってくる。 しかも、一緒に入る気なのですか? 5
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ここはオンラインゲーム「cross gate」内で5鯖闘技場を活動場所とするギルド「先生、Duがしたいです…」のギルドwikiです。 9/16 一般外来様にお知らせですとも 毎週日曜日に行われている日曜Duの運行スタイルが変わりました。 運行委員による参加者の指名からのPT編成 ↓ 参加者によるマイクからの各自のPTメンツの募集によるPT編成 詳しくは日曜Duルールをどうぞ! 先Dギルドの催し開催!その名も・・ 「土曜ワイド 流血のかくれんぼ」!! 開催は9/8土曜日! 当日受付は、9/8日の19:30~20:20まで、 1サバ東広場にて! 尚、催しの説明を添えつつ下記HPからも事前受付を行っております。 どーしどし参加どうぞでございますよ! ↓ [[「土曜ワイド 流血のかくれんぼ」 http //happytown.orahoo.com/sensei-dugasitaidesu/ ]] 8/27お知らせですとも 催しの最後のツメ&リハーサルをします。 つきましては、 9/1土曜日の19時5サバ闘技場マイク付近 にて集会を行いますので、ギルメン各位参加お願いします! 団体での協力が必要となりますので、お願いしますよ~ ] ~お知らせかもです~ イベント用HP作ってみました、メンバー掲示板の中のクエスト用スレッドにアドレスを書いておきます。まだ何もないですが、決まったことからどんどん書いていくのでよろしくお願いします。(蒼賀) 8/6 お知らせですとも 8/11日の土曜日、21時から5闘技場にて先Dギルド主催で行う予定のクエストに関する集会を行いたいと思います。 ギルメン各位、出来る限り進んで参加をお願いしますですよっ 7/22 お知らせですとも 7/28日の土曜日、21時より5サバ闘技場で 草69Du&ぷち販売会をします。 皆さん、ぜひきてくださいね^^ 7/16 お知らせですとも 現在メンバー掲示板にて、先Dギルド主催のクエスト&販売会についてのスレッドが進行中でございます。ギルメン各位、こちらのスレッドを参照の上、意見と参加意思の表示に関する書き込みをお願いしますですよ^^ 6/24 お知らせですとも 紳士の推挙により、東雲さんがギルメンに加入されました。 皆さんご存知の方だと思います^^ どうぞ仲良くしてくださいね~ 尚、メンバー専用掲示板に更新が入りました。 メンバー専用掲示板ページ内に、 ラコルーニャさんがスレッド式の掲示板を設置してくれたので、長文になりそうな事項や発言はこちらを活用しましょう^^ BY 紳士 6/23 お知らせですとも 6/30の土曜日の22時に、イベントに関する集会を予定しております。 各位、掲示板(「何か提案」のスレッドです)を参照の上是非参加ください^^ 場所:5サバ闘技場マイク付近 時間:22時 お題目:イベントについて 追伸:ギルメン各位にこの旨のメールを出させていただきましたが、そちらのほうでは集合は23時としていました。が、草Duの妨げにならぬよう、1時間ほど早めさせて頂きました。^^; 修正とお詫びを。 BY 紳士 6/11 お知らせですとも 先Dギルド主催の何かしらの催しについて(ぉ と、いったスレッドを掲示板にて立ち上げました。 ご意見や案をどうぞ^^ 尚、ギルドメンバーに犀さんが追加されました。 BY 紳士 5/13 お知らせですとも メンバー専用掲示板について メニュー欄にメンバー専用の掲示板・・もどき(ぇ を作成しておいてみました。使ってみてくださいマスィーン BY 紳士 5/11 お知らせですとも 日曜Duルールに 【70レベルキャラの参加について】 と 【マスター職】に関する事項を追加いたしました。 参加者各位参照くださいませ。 BY 紳士 お知らせですとも 夜の帳に咲く麗しき華たる紳士から。 日曜Du運行マニュアルをメンバー項目にUPいたしました。 ちょーー・・っと長いですが、目を通して、こちらを参考に、日曜Duを運行して参りましょう^^ ~溜まり場について~ 投票を計算して参りました結果、 ファンブルグ城下町1サバ東銀行裏路地スペース に決定いたしました。 活用方法は様々だと思いますので、皆で有意義に使用しましょう。 ※お詫び※ ハイ・・紳士思いっきり間違えて3月一杯!とか言ってますね・・ ニュアンスで理解して頂けたようで幸いでしたが、4月一杯!の間違いでした。申し訳ありませんでしたm(__;m BY紳士 ギルドについて 主な活動 週末に行われているDuに積極的に参加、および各種Duイベントの開催。 メンバ 現在メンバーの募集はギルドメンバーの推薦によってのみ募集しております。 関連リンク
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1 2 3 4 5 梓→唯 一章『梓高校編』 2010/11/27 http //raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1290784150/ 唯「永遠のダンス」 1 2 3 4 5 6 7 唯梓・律澪 R-18(レズ) 二章「唯大学合宿編」 2010/12/07 http //raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1291730817/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る エッロいなこれ -- (名無しさん) 2014-09-30 00 22 01 よかった -- (名無しさん) 2014-08-20 23 49 50 第一章の「バンザーイ」の所らへんの梓が可愛い -- (名無しさん) 2012-09-21 23 26 28 シリアスから通常への落差が激しいな ファーストキス他人に回されたのに許すの軽すぎだろ -- (名無しさん) 2012-06-23 05 05 03 良かった -- (名無しさん) 2011-12-24 03 26 46 唯梓いいですにゃ~~~~wwww -- (ぺぺ) 2011-08-16 14 15 03 2章のエロシーンほとんど飛ばしたが・・・ よかったと思うw -- (ねむねむ) 2011-03-29 12 14 44 正直、唯さんがあずにゃんさんのファーストキスを奪っておいてノーカンとのたまう所や、『おすそ分け』なんて訳の分からないことをした所は、とても癪に感じます。 しかし、それ以降はどんどんお二人の関係が良くなり(唯さんもちゃんと改心されましたし)とてもよかったです。 やっぱりお二人が幸せなのが一番です! これからも、もっともっと幸せになるといいですね♪ -- (唯梓厨) 2011-03-21 19 24 52 最っ高! -- (名無しさん) 2011-01-15 06 03 43 天皇陛下万歳\(^O^)/ 日本国万歳\(^O^)/ -- (タダの平民) 2011-01-01 15 36 34
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「合宿とは状況が違いすぎます! 少しは考えてから行動して下さい!」 「あずにゃん……」 肩を落として、しんみりと熟考する唯先輩。 私だって、一緒にお風呂に入ることは別に嫌じゃない。 だけど、私の矜持が一線を外れないよう保たれていた。 たぶん、ここが私にとってのゼロ距離だった。 ここを超えると、たぶん、戻ってこられない。 「解ってくれましたか……唯先輩」 「……うん、大丈夫、私も貧乳だから……うぅ」 なんの話ぃ!? 「そういう問題ではありません! 大体なんですか! 私『も』って!」 「え? あずにゃん、コンプレックスがあるから一緒に入りたくなかったんでしょ? 私とあずにゃん、ほら大差ない……し」 「自分で言って、勝手に傷つかないで下さい! いくら唯先輩でも失礼すぎます!」 「……じゃあなんであずにゃん一緒に入らないの?」 「そ、それは、恥ずかしいから、です……。 でも、これはコンプレックスとかじゃなくて、別次元の話です」 「……よくわからない」 「もぅ、いいです! 一緒に入りましょう! 唯先輩の背中流してあげますから!」 「……っふっふっふっふ、覚悟しなせぇ、あずにゃん殿ぉ」 何口調? すごく前言撤回したい。 唯先輩には後ろを向いて貰って、着ていた服を全部脱ぐ。 バスタオルで鎖骨から下、ふともも辺りまでを隠す。 下着は、上着で包んで隠しておく。 と、代えの下着がないことに気づく。 「……あの、唯先輩」 「どーしたのかな? あずにゃん」 「その、代えの下着は……ないのでしょうか?」 質問を投げかけるのと同時に、ガラガラっと脱衣所のドアが開いた。 「あれ? まだ入ってなかったの? はい、これ梓ちゃんの下着」 新品の白ショーツが一枚。ありがたい配慮だった。 でも、憂の手にはもう一枚、しましまのパンツがあった。 「ありがとう、憂……ってなんで憂も脱いでるの?!」 「どうせなら、皆で一緒に入っちゃおうよ」 「そだねー、憂も入っちゃおうー」 「重く考えてたのは私だけだったのかな……」 こうして、なし崩しに三人での入浴が始まるのであった。 全員が身体にバスタオルを巻いて、浴室に突入。 「さ、さささささ寒い……」 浴室は見事に冷え切っていた。 お風呂は沸いていたけれど、室内を温める効果は薄かったようだ。 三人で抱きしめあい、体温を上げていく。 浴室は、三人で使うにはやや狭かった。 結局、私、唯先輩、憂の順に並んでシャワーを浴びていく。 お風呂場はシャワーと湯気により、段々と室温を高くしていった。 「ふぃー、やっと身体がポカポカしてきたよー」 私が真ん中に入り、目の前に唯先輩、後ろに憂で浴槽に浸かる。 でも身体の一部にどうしても伝わってくる感触が、私を苛んだ。 「憂、おっぱいが背中に……」 私にはない、ふくよかなおっぱいが押し付けられていた。 「ごめんね、浴槽が狭くって……」 「憂ばっかり成長してずるいです」 「そうだー、憂ばっかり成長してるなんて不公平だよ!」 「ええっ!?」 「……その細い身体を維持できる唯先輩も充分に恵まれてます」 「そうだよ、お姉ちゃん、私より細い……」 「あずにゃんは可愛いじゃん、こうやって、ぎゅーってしたくなるよー」 こんな密室空間で密着されると心臓のバクバクしてる音が伝わりそう。 あったかいし、まあいいか……。 「あずにゃん、髪の毛しっとりつやつやだね」 「本当だ、いつ見ても綺麗なストレートだよねー」 「私なんてくせッ毛だからいつもセットが大変なのにー」 「お姉ちゃんは、雨の日はいつも格闘してるもんね」 二人の会話をBGMにしてしまい、 だんだんと、頭がボーっとしてくる。 髪の毛を弄られているのも気持ちいい。 憂のおっぱいを枕代わりにして寄りかかってしまう。 「……梓ちゃん? 梓ちゃん?」 「ここで寝たら溺れ死んじゃうよーあずにゃーん」 このまま湯船に浸かって、眠りながら死ぬのも悪くない、なんて思ってしまった。 でも、もっともっと、唯先輩、憂、純、けいおん部のメンバーで楽しいことがしたい。 うん、やっぱりダメだ、ずっと一緒にいたい。 目を見開き、意識を覚醒させる。 「そろそろ、出ましょうか……このままだと、本当に寝てしまいそうです」 立ち上がると、ザバーっとお湯が排水溝に流れた。 「あずにゃん、つるつるだね♪」 唯先輩は、私の目の前にいた。 私は、何も身に着けていなかった。 つまり、今の発言は……。 「唯先輩の、バカァァァァァ!」 ――――――― これから、私と憂は二年生、唯先輩は三年生になる。 したいこと、やりたいことを唯先輩の部屋で語り合った。 目指すのは、最高に楽しい高校生活。 そう、私にはある予感がした。 人生の中で、おそらく次の一年が一番充実したものになるんだと。 でも、楽しくて、楽しすぎて、家に帰って一人になったとき、 不意に涙が零れたりもするかもしれない。 不安がないわけではない。 だけど、 「おやすみ、あずにゃん」 「おやすみなさい、唯先輩」 この顔が、この声が、この関係が、私の不安を払拭してくれる。 私は、大丈夫。 一人になっても独りじゃない、そう思える仲間がいるから。 好きな人がいるから。大切な友達が、いっぱいいるから。 「唯先輩、好きです……」 照明の点いてない部屋の中、 私は、唯先輩のベッドの上で一人でに呟いた。 好き、という言葉を口にするたび、胸が温かくなる。 左の手のひらを唯先輩の右手と繋ぐ。 今の私には心地よい、何も考えたくない、このまま海の底に沈んで眠ってしまいたい。 今日あった出来事は、私に答えをくれたのだ。嬉しさが溢れ続ける。 十秒……三十秒………百秒…………千秒、時間が虚しく経過していく。 ――気がつけば、午前二時の深夜。 「唯先輩、好きです……大好き、です」 私は繰り返し、自認させるかのように呟き、意識を闇に沈めていく。 眠りにつく前、私は寝ている唯先輩の頬に、軽いキスをした。 それは、本当に何気ない日常の一コマに過ぎず、 それは、冷静な私が見過ごせる程度のことで、 それは、唯先輩からしたら只のお遊びでしかない。 でも、私は受け入れることが出来た。 優しい笑顔も、ふんわりとした高い声も、温かい身体も、 全部が――もっと好きになっていった。 その感情は恋ではない。 この感情は憎しみでもない。 あの感情は焦燥に近い。 ひとつだけハッキリしていることは、好き、大好きだってことだ。 そう、この感情は――愛。 笑っても、泣いても、怒っても、全てがこの感情に繋がっている。 人生に張りを与えてくれる、私の、ガールズライフの源だった。 今日を過ごした明日は、昨日よりも笑顔に満ちている。 そんな予感がするのを、私はひしひしと感じたのであった。 END 戻る あとがき 以上、全三章の内の一章『梓高校編』でした。 最後の梓の呟きを聞いてしまった唯が……な展開も用意できたら、 よかったかなーとも思ったが、百合以上になるので今回はカット。 第二章「唯大学編」で書こうかと……。 拙い文と展開で申し訳ない。 梓と唯と憂から、それぞれとある感情を意図的に出来る限り排除して書きました。 そうしないとドロリ濃厚ジュースになりそうだったので。 本当は、憂の視点からも書きたかったけど、 それはそれで、別に書きたいなあと思い全削除。 第三章『憂の裏工作編』、書けたら書く、それじゃあお疲れさまでした。 読んでくれた人、支援してくれた人ありがとう。 慣れない投下で、グダってすまない。 規制解けたっていうのはよく解りませんが、けいおんのSS書いたのは初めてです。
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以前、「三重の壁と曹操の「望梅止渇」 ロッド・レイス卿が巨人になれない理由」 で。私はこう書きました。 >「壁は歴史上のあらゆる戦争指導者や王、国家元首、征服者たちを封印している監獄である(※地獄のような世界は、罪を償うための地獄の責め苦。皇帝や王を犯罪者と考え、廃止しようとするのは共産主義の特徴。現実に、中国はタイの王室を弱体化させており、その最大の目的は日本の天皇陛下を廃絶する事だというのが危機管理の専門家や軍事評論家の一般的な見方)」 これには、歴史上の聖人も含まれると考えます。 聖人は星人、すなわち宇宙人にかけたシャレでもあります。 車力の巨人は、以前「「車力」の意味」「「車力」の巨人が「ピーク」である理由」でその由来を考察しました。 繰り返しになりますが、簡単に記述しておきます。 まず、車力(しゃりき)とは、青森県つがる市富萢町(とみやちちょう)屏風山(びょうぶざん)にある陸上自衛隊の車力分屯基地が由来の一つです。 車力分屯基地ホームページ https //www.mod.go.jp/asdf/shariki/ 車力の巨人の操縦者・ピークの名の由来の一つは、車力分屯基地に設置されている米軍のXバンドレーダー、AN/TPY-2です。スラッシュの位置を変えて「ANT/PY-2」にすると、「アント/PY-2」になります。さらに「PY-」を「ピー」と読み、「2」をカタカナの「ク」に変えると、「ピーク」になります。 AN/TPY-2レーダーの配備https //ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8A%E5%8A%9B%E5%88%86%E5%B1%AF%E5%9F%BA%E5%9C%B0#AN/TPY-2%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E3%81%AE%E9%85%8D%E5%82%99 作者は、なぜ車力の巨人を自衛隊から創作したのか? 『進撃の巨人』はチャイナ・コリア視点の「反日の暗号」を隠した漫画だから。 したがって、チャイナ・北朝鮮(韓国)の反米・反日視点から、 「自衛隊なんか米軍の飼い犬だ、という侮蔑だから」 「自衛隊は米軍(ジークと獣の巨人)を支援する役割だから」 ここまでが以前の考察です。 今回は、「聖人と征服者」の観点から、「車力の巨人」の正体を考察します。 「車力(シャリキ)」の「力(リキ、ちから)」という漢字を、片仮名の「カ(ka)」に読み替えます。 すると、「車カ」=シャカと読むことができます。 前述のように、私は「壁は歴史上のあらゆる戦争指導者や王、国家元首、征服者たちを封印している監獄」(ただし『のび太の創世日記』型の「現実ソックリの別宇宙で、地球ソックリの歴史が進行している」可能性もある)と考えていますので、「シャカ」も歴史上の人物がモデルだと考えましょう。 思いつくのは2人です。 「釈迦」と「シャカ・ズールー」です。 面白いことに、ズールー人はほとんどがキリスト教徒です。 キリスト教は、私が『進撃の巨人』の中心的な伏線に使われていると考えている存在です。 事実、「この作品はキリスト教徒に詳しくなければ張れない伏線が使われているため、たとえば朝鮮人が関わっている可能性がある」と考察して、良くない形で的中しています。 ※『進撃の巨人』連載開始時の別冊少年マガジン班長(編集長)が朝鮮人であり、現在、妻殺しとされ、殺人罪で懲役11年の判決を受けた。ただし本人は罪状を否定。 妻殺害「危険で悪質」講談社元次長に懲役11年判決、取り乱す被告「してない。間違っています」2019.3.7 https //www.zakzak.co.jp/soc/news/190307/soc1903070009-n1.html ↑コレを書いたらネットが突然落ちました いまとても1分以上書けない状態
https://w.atwiki.jp/shingekititan/pages/183.html
アニメ版で挿入されたザクロの映像。 実はザクロは中国を表現する果物。 「硬い皮」に包まれた「多くの実」。 これは硬い皮が「国家」、多くの実が「多民族」を表現している。 共産党の考える「多民族」とは、「漢民族という大多数の単一民族」と「少数の多民族」。 同時に、硬い皮は「鳥籠」、多くの実は「国民」を指す。 陳雲(チンウン)は中国経済を「鳥籠経済」と呼んだ。 鳥籠は「共産党の計画」であり、自由な経済よりも「計画が優先だ」として「共産党の計画から経済が自由に飛び立てないよう檻に閉じ込めた」のである。 エレンは裁判で「いいから全部オレに投資しろ」と叫んだ。 中国は外国の投資によって生き延びている。 今は、日本の「異次元の緩和」によって中国経済は生き延びている状態。 日本の「異次元の緩和」とは、要するに「日本の円をたくさん刷る」ということ。 今、中国は米中貿易戦争もあって国際通貨のドルが急激に減っている。 海外資産を売って、何とか少しずつドルを調達している状態。 中国はとりあえず人口は多いので、外資はビジネスとしては中国市場に参入しておきたい。 しかし、外資は崩壊寸前の中国経済、特に香港デモで高校生を実弾で撃って負傷させるようなに中国なんかに投資なんかしたくない。 そこに、日本が大量に円を増やしている。 増やした円は日本国内ではなくそのまま外国資本に投資される。 外国資本は自分では金を出したくないので、日本の円で中国に投資している。 その円で中国はドルを調達し、生き延びている。 つまり、中国は今、日本のおかげで経済崩壊せずに済んでいる。 いわば寝たきりの病人(中国)が病院のベッドでチューブの点滴(日本のお金)で生かしてもらっている状態。 共産党(の都合)という鳥籠に閉じ込められた中国経済(=鳥、人類)は窒息寸前ということ。 雷槍はミサイル。 実はミサイルはチャイナの発明(正確には中国の発明ではない)。 雷槍は尾翼もないため、本当なら方向が定まらず目標に当たらない。 漫画やアニメのように真っすぐ飛ばない。 実際に、古代チャイナで発明されたミサイルの原型といえる兵器も、真っすぐに飛ばずに命中率が非常に低かったとされる。(単なる花火とまで揶揄されることも) 蜂の別名はアピス(アビス)。 逆さに読むと「スピア」となり、「槍」になる。 へーロスの像は大地の悪魔という巨人の口を針で刺さしている。 大地の悪魔=デーモン、デビル=鬼=東洋鬼(トンヤングイ)=中国が日本人を人種差別する用語 蜂であり、一寸法師の鬼退治。
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#blognavi ベタな恋愛ドラマでは主人公と相手役の第一印象は最悪なものから始まる。 でも何だかんだぶつかりあっていくうちに、あれ!?嫌いじゃないかも…。むしろ好きなんじゃない?!ってな展開。 これは恋愛のみではなく、他の事もそう言える。 例えば、ラーメン。 最初は嫌いだった、受け付けなかったラーメンが2、3回食べると嫌いじゃなくなり、むしろ好きになる。 俺は天下一品がそうである。 最初は『なんじゃこりゃ!!』って思ったけど、2、3回食べると美味しく思え、今では完全に天下一品教徒である。 歌手もアイドルもそんな感じがする。 ってな訳で、最初に嫌いって思ってもしばらくはお試し期間が必要だと思う。 カテゴリ [なし] - trackback- 2006年09月29日 12 13 03 名前 コメント #blognavi