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札幌臨床検査センター 本店:札幌市中央区北5条西18丁目9番地1 【商号履歴】 札幌臨床検査センター株式会社(1965年9月22日~) 【株式上場履歴】 <札証>2010年12月14日~ <大証JASDAQ>2010年4月1日~ <ジャスダック>2004年12月13日~2010年4月1日(取引所閉鎖) <店頭>1996年4月9日~2004年12月12日(店頭登録制度廃止) 【合併履歴】 2006年4月 日 株式会社北海道ラジオアイソトープセンター 2001年10月 日 株式会社ピコスジャパン 【沿革】 昭和40年9月 北海道札幌市大通西19丁目において、札幌臨床検査センター株式会社設立。 昭和46年8月 本社を北海道札幌市北2条西24丁目に移転。 昭和46年9月 北海道に衛生検査所として登録。 昭和48年8月 本社を札幌市中央区北3条西20丁目に移転。 昭和48年11月 小型汎用コンピュータシステムによる臨床検査の総合システム化を図る。 昭和52年10月 北海道岩見沢市に岩見沢営業所設置。 昭和60年4月 北海道旭川市に道北営業所(現 道北支店)設置。 平成元年8月 北海道苫小牧市に苫小牧営業所設置。 平成2年1月 本社を札幌市中央区北5条西18丁目に移転。 平成4年6月 北海道室蘭市に室蘭営業所設置。 平成4年7月 北海道釧路市に釧路営業所設置。 平成6年5月 北海道室蘭市に処方せん調剤薬局として、「ひまわり薬局」を出店。調剤薬局事業に進出。 平成6年8月 遺伝子解析検査を開始。 平成6年10月 北海道函館市に道南営業所設置。 平成8年4月 日本証券業協会に株式を店頭登録。 平成8年11月 株式会社帯広臨床検査センターの株式を取得し、子会社とする。 平成9年3月 仙台市に100%子会社株式会社ピコスジャパンを設立。 平成13年10月 100%子会社株式会社ピコスジャパンを吸収合併。 平成14年3月 調剤薬局は、グループ総店舗数24店舗となる。 平成14年12月 株式会社北海道ラジオアイソトープセンターの株式を100%取得し、子会社とする。 平成16年3月 調剤薬局は、グループ総店舗数27店舗となる。 平成16年3月 株式会社帯広臨床検査センターの全株式を取得し、100%所有の子会社とする。 平成16年12月 日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。 平成17年3月 調剤薬局は、グループ総店舗数28店舗となる。 平成17年12月 臨床検査部門でISO9001を認証登録。 平成18年3月 調剤薬局は、グループ総店舗数31店舗となる。 平成18年4月 100%子会社株式会社北海道ラジオアイソトープセンターを吸収合併。 平成19年2月 プライバシーマーク認証取得。 平成19年3月 調剤薬局は、グループ総店舗数32店舗となる。
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化学実験 理学部開講 化学実験 教育学部開講 自然システムの理解実験(化学) 化学教材内容実験 総合科学部開講 ○化学実験法・同実験 ○化学実験 化学基礎実験 ※以上から最低1科目を履修する必要があります。 ※事故等危険判断に基づき、教養科目(○)以外の実験科目は履修を断られることがあります。
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このページはこちらに移転しました 無意味 作詞・作曲/無楽 人の夢と書き 儚いと聞いた 心を亡くして 忘れると言った 上に乗り 横につき 二人一つでたがえるは 足に手に 指を絡め 口づけをして 字を結ぶ そこにいないで そこにいないで 横で頬染め 意味を成して それが悲しい そしてさびしい 意味であるとしても そこにいないで そこにいないで 横で頬染め 意味を成して それが悲しい そしてさびしい 意味であるとしても 音源 無意味 無意味(アレンジ:餡の雲) 無意味(アレンジ:餡の雲)(歌:遠山ちえる(+無楽))
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前提として、スイスやオランダで現在施行されている条件と同等の条件で合法化するとする (→諸外国の安楽死について) オランダで安楽死を認める要件 自由意思に基づき十分に考慮された意思である 耐え難く、解放される見込みのない苦痛がある 患者が状況を正しく理解できている 合理的な治療法が他にない 安楽死賛成派の主張 死の選択は権利である。誰にも権利を侵すことはできない。 家族に迷惑をかけたくない。 きれいなまま死にたい(惨めな姿になってまで生き続けたくない) 病気が良くなる見込みがない場合生き続けるほうが辛い。 生きていれば良い事があるというのは健常者の意見。生きること自体が辛い人がいることをわかって欲しい。 安楽死反対派の主張 人によって判断が異なる恐れがある 本来なら治るはずの病気も医療者の共感や本人の強い意思によって死を選んでしまう恐れがある 洗脳や強要に近い手段により「患者の自由意思」を必ずしも保証できない 家族間で死ぬことを強要するモラルハザードが起こる 一度安楽死を認めてしまうと安楽死の基準のハードル低下に歯止めが効かなくなる(滑りやすい坂論法) よくある反対派意見や疑問への回答 Q. 安楽死制度があるとがんになった時点で死ななきゃいけなくなるのか A. 死ぬ権利があるというだけで、死にたくなければ死ぬ必要はない。 Q. 現状辛い病気で安楽死を望んでいたとしても、いつか治療法ができるかもしれないではないか A. 現時点で辛い状況なのにいつかいつかと時間を延ばす方が拷問に近いという人もいる。また、望まないのであれば死ぬ必要はない。 Q. うつで死にたくなるだけで安楽死ができたら安楽死希望者が急増する A. (諸外国の基準を適用するなら)条件は厳しく病気が治る見込みがあれば安楽死は認められない。鬱による希死念慮などは該当しない。 Q. いじめで死にたいなどでも安楽死を適用できるのか A. (諸外国の基準を適用するなら)条件は厳しく病気が治る見込みがあれば安楽死は認められない。いじめによる希死念慮などは該当しない。 Q. 「治る見込みがない」判断基準が曖昧。1人の医師が命の決定権握るといっても過言ではない A. オランダでは主治医の他に特別な専門医の承諾も必要となる。必ずしも一人の医師に判断を委ねるわけではない。また、何よりも患者の意思が尊重される。1人の医師が生殺与奪の権利を持つわけではない。 安楽死に関する哲学的問い(仮) ピーター・シンガーは、 ①古典的功利主義、②選好功利主義、③権利論、④自律の尊重 の4つの理論のいずれにおいても安楽死が倫理的に擁護されると主張している。 1)古典功利主義:快の総量を増やし、苦痛の総量を減らす立場から、苦しむ患者の安楽死が正当化される。 2)選好功利主義:人々の選好の最大限の充足を目指す立場から、他の事情が等しければ安楽死の希望を叶えることが正当化される。 3)権利論:人には生きる権利があるので、その権利を放棄する安楽死の行為も正当化される。 4)自律の尊重:自律的な意思決定が尊重される立場から理性的行為者の安楽死の選択は正当化される。(*1) 自由意志のない存在、つまり新生児の場合であれば権利論や自律の尊重は適用されない。 シンガーは次のような問いを投げかけている。 意識のない新生児が重篤な障害を負っていた場合、その新生児を死なせてあげることは是か非か。 この問いに対してシンガーは功利主義の立場から安楽死擁護論を展開している 誰もがそれ以上生きることを望めなくなるような恐るべき肉体的苦痛があり、快や喜びを一切感じることができないような状態にある人を無理に生き続けさせることの意義は捉えがたく、その意味において、極端に悲惨な場合においては新生児を死なせることが容認されるかもしれないと主張。しかし、一般的に健常者は障害者の生活を実際よりも悲惨なものにみなす傾向があり、障害新生児の大部分の生は健常新生児の生とそれほど大きな差はないので、この議論はあまり多くの事例に当てはまらないものと主張。 賛成派反対派をわける思考実験 自由意志と精神疾患について 病前までは消極的安楽死を希望していた認知症患者が、認知症の症状が進むにつれ拒否するようになった。この場合消極的安楽死は行わないべきか? 逆に病前までは消極的安楽死を拒否していた認知症患者が、認知症の症状が進むにつれ希望するようになった。この場合消極的安楽死は行うべきか? 解離性人格障害(多重人格)の患者の主人格が積極的安楽死を希望する場合、それを許すべきか? 強い希死念慮を持つ鬱病患者が積極的安楽死を希望する場合、それを許すべきか? 本人の意志が不明な場合 まだ意識のない新生児が重篤な障害を負っていた場合、その新生児を死なせてあげることは善か悪か? 瀕死で苦しそうにしているペットを手にかけることは善か悪か? 瀕死で苦しそうにしている植物状態の人間を手にかけることは善か悪か? 本人の意思の尊重について 家族全員が安楽死を拒否しているが、患者本人が安楽死を希望する場合、それを許すべきか?(消極的安楽死と積極的安楽死どちらのケースも) 「耐え難い苦しみ」の個人差について 事故で両腕を失った患者がもう腕が戻ることはないので死にたいと積極的安楽死を希望する場合、それを許すべきか? ただし、その患者は絵を描くことを趣味であり仕事にしていて、それができない今生きる希望が無いと言う。 制度設計について 積極的安楽死を依頼するにあたって金銭の授受は妥当か?医師や実行団体はボランティアで安楽死をするべきか? 自らの手で安楽死ができる装置がある時、その装置を売ることは許されるか?
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204 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] 投稿日: 2008/08/02(土) 01 57 26.76 ID 56PiawAO 新ジャンル「幼女980円(税)」 実験SS 世界中を旅して歩き回っている俺は、今夜の宿を探していた。 月明かりで仄かに照らされた石畳の道を歩いていると、怪しい男に声をかけられた。 怪しい男「ちょいとそこのお兄さん」 ??「……ん、俺か?」 怪しい男「そうさ。ちょいと珍しいモノがあるんだが、みていかないかい?」 ??「珍しいモノ?」 怪しい男「ま、ま、その物騒な刃物に手をかけないで、黙って付いてきな」 ??「………む」 警戒はしたもの、ついでに宿が見つかればいいと思い、怪しい男に付いていった。 205 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] 投稿日: 2008/08/02(土) 01 57 59.60 ID 56PiawAO 導かれた先は、暗く不気味な光を発するオンボロ小屋だった。 男は先に小屋に入るように促した。 中には、暗幕のようなものに覆われ、先ほどの光を漏らす何かがあった。 怪しい男「ほぅれ………、これだよ」 男は光が微かに漏れ出す暗幕を取り払った。 視界が急に明るくなった。 その内眩しさに慣れ、光の中のモノを見た。 ??「これは………」 噂には聞いていた。 人の形をした人ならざるモノ。 清楚可憐な殺戮人形。 男を求めさまよう性奴隷。 それはホムンクルス───人造人間の一種で、“幼女”と隠語で呼ばれるモノだった。 206 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] 投稿日: 2008/08/02(土) 01 58 27.49 ID 56PiawAO 怪しい男「どうだい、この私の“作品”は」 ??「………………」 男が感想を求める。 俺は声を出せなかった。 “幼女”に魅入っていた。 “幼女”は硝子の箱の中に、緑色の発光する液体の中に目を閉じて寝そべっていた。 姿は隠語の通り、人間の女児のようであった。 髪は肩まで伸び、、発光液でよく分からないが、美しいブロンドのように見えた。 水の中にもかかわらず、人よりは遅い周期ではあるが、呼吸もしていた。 怪しい男「どうだね……… 欲 し い か い ?」 ??「……!」 今度は男の声がはっきり聞こえた。 まるで、その言葉を待ちわびていたかのように、脳の中に入ってきた。 首が勝手に、縦に振っていた。 207 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] 投稿日: 2008/08/02(土) 01 59 00.87 ID 56PiawAO 男は嬉しそうに俺に話しかけた。 怪しい男「お代は血を一滴……、それと980円(税)だよ」 ??「………なんだそれ」 怪しい男「さあ、私も知らぬ。秘術書には、契約者は一滴の血と“980円(税)”を払う、そう書かれていた」 意味が分からなかった。 980円(税)。 “ぜいこみきゅうひゃくはちじゅうえん”と発音するらしい代償は、生憎持ってなかった。 怪しい男「一説によると、古代の流通貨幣と解釈されるらしいがね。あくまでも一説だが」 ??「古代の流通貨幣、ねぇ………」 その言葉を聞き、無意識に俺の両手は財布を探し始めた。 俺はこの小さな化生を欲していた。 208 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] 投稿日: 2008/08/02(土) 01 59 31.14 ID 56PiawAO いかほどかの価値かも知らぬので、路銀の大半をこの怪しい男にくれてやった。 ??「………これでどうだ」 怪しい男「ふふ、毎度あり………」 後は、血。 俺は腰に下げた片手半剣を抜き、左手の親指に傷を付けた。 そして左手を、“幼女”の眠る硝子の水槽の上に置いた。 赤い雫が垂れる。 ───ピチャリ 209 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] 投稿日: 2008/08/02(土) 01 59 55.99 ID 56PiawAO たった一滴の赤が、“幼女”を包む緑色の発光液を赤黒く染めた。 同時に、僅かに見える“幼女”の指先がピクリと動く。 水面から膝と思われるものが覗いた。 硝子水槽の真ん中から両手が現れ、縁を掴んだ。 そして、“幼女”の頭が赤黒い水の中から持ち上げられた。 目は、とうに開かれていた。 綺麗な翡翠色だった。 風呂に浸かっているように見える“幼女”は、俺を見た。 『アナタガ、私ノゴ主人ネ───?』 “彼女”の初めての声は、問いだった。 210 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] 投稿日: 2008/08/02(土) 02 00 20.61 ID 56PiawAO ならば答えてやらぬ訳にはいかぬ。 ただ一言、「そうだ」と答えた。 彼女はにっこりと微笑み、俺に手を伸ばす。 俺はその手を取り、彼女を立ち上がらせた。 すると彼女の手が俺の首に回され───軽く口づけを交わした。 『コレカラ宜シクオ願イシマスワ、ゴ主人』 「……あぁ」 契約は完了した。 振り返ると、男はいつの間にか居なくなっていた。 新ジャンル「幼女980円(税)」 実験SS ~終わり~ 366 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/09/11(木) 01 55 56.57 ID JT6PtIAO 実験SS単発ネタその2 夏もそろそろ終わりに差し掛かろうとするある日のこと。 雲一つ無く、何処までも広がる青い空。 膨大な光と熱量を放つ太陽は、南の空のど真ん中に居座っている。 その下の大地を這い回る生き物は、ほぼ例外なく暑さにやられて緩慢な動きをしている。 心地よさを施してくれる風は、これっぽっちも吹いていなかった。 一方屋内では、扇風機やクーラーといった文明の利器の恩恵を得ることが出来る。 しかし、それは万人に与えられる物ではない。 恩恵から溢れた者は、団扇などの薄っぺらい板状の物で扇ぐという原始的な方法を取らざるを得ない。 その場合、手首の運動によっては疲労と共に少しずつ熱が蓄積していく。 多量の風を生み出すと、疲労と汗が溜まる。 かといって微弱な風は、暑気を払うには圧倒的に足りない。 「あづ………」 この少年もまた、熱地獄に悩まされる者の一人である。 彼は学生の身分であるが、この日は休校日。 久方ぶりに惰眠を貪ろうとと思ったら、この猛暑である。 気づくと、寝汗は酷く、衣服を搾れば雫が滴りそうだった。 寝覚めが相当不快なものであったのは言うまでもない。 367 名前: 実験SS 投稿日: 2008/09/11(木) 01 57 12.55 ID JT6PtIAO 先述のように、彼は冷房器具の恩恵を受けられない。 具体的には、クーラーは5日前に故障した。 その当時は、暑さも段々和らぐだろうと楽観し、修理には出さなかった。 扇風機も有るには有るが、クーラーより前に故障しており、やはり修理していない。 残されたものは、団扇以外に何もなかった。 「死ぬ………」 言葉とは真逆に、駆け足で冷蔵庫へと向かった。 冷蔵庫の扉を開け放つと、肉や野菜がお出迎えし、昨夜の残り物が留守番をしていた。 脂が白く固まった、惣菜の豚の角煮だった。 残念ながら冷たい飲み物は無かった。 冷凍室を見ても、氷はひとかけらも無く、製氷皿は空っぽだった。 「………ゔぁ」 悲鳴ともうめき声とも、断末魔とも思えるノイズを発し、少年はばったりと倒れ込んだ。 が、フローリングの床は意外と熱を持っており、数秒後には上体を反らすこととなった。 368 名前: 実験SS 投稿日: 2008/09/11(木) 01 58 10.89 ID JT6PtIAO 時刻は真昼を少し過ぎ、太陽も本気を出すアップを始める頃。 少年は意を決し、軽くシャワーを浴びて汗流す。 そして灼熱地獄の中、近くのコンビニへと向かう支度を始めた。 狙うは、軽食と冷たい飲料。 外の熱気を覚悟して、玄関の戸を開けた。 「ぅゎ………」 光を遮る物が無い外界は、熱風のような空気と矢のような光線が支配していた。 それでも進まねばならぬ。 進まなければ、この暑さから逃れられる術を得ることができないからだ。 少年は、コンビニへと続く道を歩き始めた。 369 名前: 実験SS 投稿日: 2008/09/11(木) 01 59 16.95 ID JT6PtIAO コンビニがすぐそばに見える曲がり角に差し掛かろうとしたとき、少年は電柱の下に見慣れぬ物が有るのを見つけた。 近寄るとそれは、晴天には似合わぬ、大きな黒い傘であった。 その下には、赤く大きな字で“拾ってください”と書かれた段ボール箱。 何が在るのだろうと、好奇心が働いた。 傘をよけて、中を見てみた。 「………あ」 そこには、汗ばみながらもうたた寝をする、可愛らしい幼女がいた。 水色のワンピースとピンク色の靴を身につけていた。 最近まで飼われていたのか、それらはあまり汚れていなかった。 赤毛色の髪の毛はまだ、毎日手入れされているようにサラサラだった。 幼女から発するほろ甘い匂いに、少年は思わず息をのんだ。 370 名前: 実験SS 投稿日: 2008/09/11(木) 01 59 58.26 ID JT6PtIAO 少年は幼女を見るのは初めてではなかったが、間近で見ることはあまり無かった。 野良の幼女は警戒感が強く、触ろうとすると逃げるか噛みついてしまう。 しかし今、目の前にいる幼女はすやすやと眠っている。 それも、幼女ショップでは一介の学生が到底手を出せない、綺麗で可愛らしい幼女が。 (……まあ、撫でるくらいなら大丈夫か?) 試しに、側頭部に束ねられた髪を撫でてみようとし───。 『……うぅん』 ───起きてしまった。 幼女が寝ぼけ眼を擦りながら、少年を見た。 やがて、大きな瞳をぱちくりとさせ、首を傾げた。 凝視。 「あ、あはは……」 少年は苦笑するしかなかった。 伸ばした右手は、幼女のサイドテールの根元に触れかけている。 さくらんぼのような飾りのついたヘアゴムが、かつんと音を立てた気がした。 『あなた、私を飼ってくれるの?』 371 名前: 実験SS 投稿日: 2008/09/11(木) 02 00 41.58 ID JT6PtIAO 「………へぁ?」 間抜けな声が出た。 いきなり何を言い出すんだこの幼女、と少年は思った。 『ねえ、飼ってくれるの?』 幼女の瞳は爛々と輝いている。 不安など微塵も無いような、期待に満ち溢れた瞳だった。 しかし、少年は返答に窮した。 別にペット飼育を禁じてる訳ではない。 両親が二、三ヶ月前から海外出張で、少年は家で一人暮らしという、所謂sneg状態。 だからというわけではないが、ペット大歓迎ばっちこーい体勢なのである。 しかし実際世話をするとなると、どうも面倒くさそうだと思ってしまうのだ。 幼女を飼う情熱というか努力というか、それが足りないと感じた少年は、腹を決めた。 「すまんな、ウチは幼j───」 クキュウゥゥ……… 『あ』 「………………」 幼女は容姿に違わぬ、可愛らしい音を生む腹の虫を飼っているようだった。 372 名前: 実験SS 投稿日: 2008/09/11(木) 02 01 25.41 ID JT6PtIAO 『ホントに何でも選んでいいの!?』 「……財布の中身を考えてくれよな」 結局少年は、幼女をコンビニにまで連れてきてしまった。 少年の口から、はぁ、と溜め息が出てしまう。 バイトの給料日や、海外の両親からの仕送りが思考を埋める。 だが店内に入ると、それは体に帯びた熱と共に消え去った。 幼女との邂逅で忘れていたが、炎天のコンクリートジャングルの中を進んでいたのだった。 その中に点在するコンビニは、まさにオアシス。 砂漠の中の泉の如く、冷房の有り難さをしかと受け取る。 『それじゃあ、選んでるねっ!』 「おー」 幼女がお菓子の棚に駆けていくのを見送った少年は、サンドイッチの吟味を始めるのであった。 373 名前: 実験SS 投稿日: 2008/09/11(木) 02 02 20.58 ID JT6PtIAO 「お会計980円(税)でーす」 代金を払い、大きな袋を持って二人はコンビニを出た。 冷房に当たっていたためか、来たときよりも更に暑く感じた。 少年はペットボトルの飲料を一口飲み、キャップを閉めた。 その後、ボトルは中指と薬指でキャップの下を挟み込む。 幼女の方はというと、最中(もなか)のアイスにカプリと食らいつく。 縦に2列、横に6列に別れた最中は、最初の横一列が噛みちぎられた。 「美味いか、それ?」 『うん! 美味しいよ!』 なんて、少年は平凡な問いを投げかけた。 少年はゆっくり帰路を歩き、その横を幼女が、とてたた、と擬音が付きそうな歩調でぴったりとついて行く。 やがて、幼女が眠っていた段ボール箱のところに───。 『あ、そう言えば私を飼ってくれるかの件なんだけど』 それじゃあここでお別れバイバイ、と持っていきたかった少年は、膝と両手を着いてうなだれた。 しかし、アスファルトの地面は結構な熱を持っており、数秒後には上体を反らすこととなり。 (あれ、デジャヴ?) 出発前にも似たようなことがあったなぁ、と思ったりした。 374 名前: 実験SS 投稿日: 2008/09/11(木) 02 03 04.26 ID JT6PtIAO 『ねぇ、どうなの?』 出会った時に尋ねられた事を、少年は再び問われた。 最初は寝ている幼女を起こさぬよう、少し撫でてみたい、と思っただけだった。 それがどういう訳か、食事をあたえて、少しだけど話をして。 今では一緒に暮らしてもいいかな、と思っている。 (どーせ帰っても一人だ。出費が少し増えることくらいなんともない………はず) 「ああ、お前を飼ってやる」 少年は答えを示した。 すると、幼女の顔が瞬く間に、ぱあっと明るくなっていった。 『ホント!? やったー!! 今日からよろしくね、ご主人様!!』 少年は軽く笑い、 「ああ」 と、照れくさそうに返した。 (“ご主人様”ねぇ………) 375 名前: 実験SS 投稿日: 2008/09/11(木) 02 04 33.03 ID JT6PtIAO 家への帰り道、太陽が本気で活動をする頃。 少年と幼女が手をつないで歩いている。 出会いからまだ30分程度しか経っていないが、お互い既に心を開いている。 その姿は楽しそうで、それはまるで、年の離れた兄妹のよう。 願わくば、この二人に幸あれ。 実験SS単発ネタその2 終
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実験室 編集しなされ
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結局彼らに逆らうわけにもいかず、私はとぼとぼと彼らの後を追うことにした 背の丈まで伸びた雑草の道は非常に歩きにくくめんどうくさい まったく彼らの素性を知らずについていく私も阿呆なのだが……それ以上に それ以上に純粋な好奇心が、今の私を突き動かしていた 今までの生活の転機になるかもしれない。花畑とガレージを行き来する、変わらない日常を だが私はそういう希望を抱く反面、どこか妙な不安を抱いた。本当に変わって良いのだろうか こんな日常でも、何か意味があるのではないか――と 気がつくと1NEと青年型の姿が消えていた。そして私の目の前には―― 「博士」のガレージが門を構えていた。……あぁ、残念 やはりこの日常は変わる事はないか。何が転機だ、馬鹿馬鹿しい 私は吐けないため息を吐くようなつもりで、ガレージに向かお…ん? いや、待て。彼らは一体何なんだ? 何の為に私の前に現れた? 熱で浮かれてた為に見た夢か? 否、私は機械だ。夢なんて見れるはずが―― ふと、一番思いつきたくない事が思い浮かぶ。まさか……故障でもしているのか?私は 自分の整備に対して手を抜いた事など断じてない。断じて無いのに が…気づけば私はその場に蹲っていた。蹲るという動作は知っていたが――なぜこんな行動をしているのか 私にはまったく理解できない。いや、理解したくない。だが――私の意志とは無関係に 私の視界は薄暗くなっていく。やがて為すすべなく。視界はプッツリと閉じた 言語機能が次第に麻痺していく感覚に、私は今まで抱いたことの無い不安を抱いた これが――恐怖感というものか。知っていた。存在は知っていたがこれほど気持ち悪いものだったとは いやだ、いやだ。なんともいえない不快感が私の全身を覆う。もう身動きも取れない 「博士」、なぜ貴方は――感情なんて機能を私に組み込んだのか これほど苦しく、つらく、悲しいものだったなんて―― 消えていく一抹の心細さの中で、私はふと思い出す 「博士」と呼ぶ私の製造者である男の名を――私は知らない …… 「聞こえるかい?」 ……どなた? 「君に声をかけた、男のアンドロイドだよ」 青年型……でいいのかしら? 「そう。けれどその呼ばれ方は少し……」 ごめんなさい、そう呼ぶ以外になんて呼べばいいのかわからないの …それで、今の私は一体どうなってるの 「心配は要らないさ。機能を停止させた訳じゃない ただ、今の君の身柄は僕が預かっている。「彼」に悟られないようにね」 さっきから聞きたかったんだけど、あなたの言っている「彼」って人は―― 「博士」と同一人物と考えていいのよね? 「そうだ。君を作り出し、君にプログラムを植え付け―― 君に人類の全滅を教えた、ね」 ――そう。としか私は返事できない。どっちにしろそうする以外無い 「驚かないんだ。まぁ当たり前か。で、君はどう思う?」 どう思うとはどういう意味? 「だから、「彼」が人類が全滅した理由について語らなかった事さ。不審だと思わないかい?」 そんな事言われても、「博士」は私がそれを聞く前に亡くなってしまったし …けれど知りたいわね。貴方が人類が全滅した理由を知っているなら 「本当に知りたいのかい?」 ええ。出来るなら 「……その前に君に聞いておきたい事がある。君はどこまで「彼」を信頼している?」 え? 孤を突くような質問に、思わず私は首を傾げた。信頼って? 「だから、君はどこまで「彼」の言うことを信じているかって事さ 「彼」の言うとおり、人類は全滅し、1NEのようなロボットは駆逐された けど、君はその様子を実際に目にしたことはあるか? 人類がロボットを駆逐し、人類が忽然と消える様子を」 思わず思考が詰まる。確かに青年型が言うように、私は「博士」から聞かされただけで、実際にその現場に立ち会った事は無い けど――それでどうしろと? 「彼」、いいえ、「博士」の言動をすべて信じた私に 「…それが全滅の理由さ。人類の」 「「彼」は全世界の――1NEの様なロボットにコンピューターウイルスを流し込んだんだ それは自分達が人類から必要とされなくなる、不信感を抱く様な、ね」 ……それと人類の全滅と、どう関係が? 「分からないかい? ロボット達はそう思い込まされる事によって、人々に反乱を企てた 人類はそれをどうしたか、無論自己防衛の為に戦ったさ。けど、ロボット達はもう人類の予想の範疇を遥かに超えていた」 ……もういい 「人類がロボット達によって滅ぼされるのは目に見えていた。さて、人類を滅ぼしたロボットはその後どうなったか」 ……やめて 「滅ぼす目標が居なくなったロボット達は、今度は誰が地球を治めるか決める事にした 俗に言う権力闘争さ。けれど、一度箍の外れた連中は……」 もういい! やめて! 私は思わずはっとする。初めてだ。これほどまでに私は感情を露にしたのは 「…すまない。まず話を整理しよう。まず人類が全滅する要因を作ったのは、君が呼ぶ「彼」、つまり「博士」の事だ そして君は、「彼」に数十年前に作られた女性型のアンドロイドだ。ここまでは良いね?」 理解したわ。……待って。一つだけ疑問があるの。いいかな? 「構わないよ。なんだい?」 その人類全滅と、その要因を作った「博士」に作られ、花畑を管理するよう言われた私に何の関係が? 「それは君が知る意味は無い。そう…知る意味は」 瞬間、バチリと電工ケーブルが切れる様な太い音がして――またも私の意識は途絶えた だが一つだけわかった事がある。このままでは――私の身が危ない 続 ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) +... 名前
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実験放送 2018年5月31日~6月14日、7月5日~7月9日、8月1日~2019年4月11日にかけて提供されていた「実験放送」のコメントの挙動についてまとめています。 ※2019年4月11日に「実験放送」は終了しました。 一部機能は「ニコニコ生放送」に統合されました。 ◆ 実験放送とは ニコニコ生放送に新たな機能を導入するために、一部のユーザー限定で試すことのできる文字通り実験用の放送システム。 2018年5月31日~6月14日に実施された第1弾ではランダムに選ばれた一部のユーザー 2018年7月5日~7月9日に実施された第2弾ではすべてのプレミアム会員 2018年8月1日~2019年4月11日に実施された第3弾ではすべてのプレミアム会員に加え、Androidのnicocasアプリからなら一般会員でも制限付きで配信できる。 ※2018年8月30日追記※ iOS版nicocasアプリがリリースされました。 ◆ 新配信HTML5プレーヤーとの違い 実験放送の基本的な仕様は新配信HTML5プレーヤーと同一となっています。 コメントの固定等の挙動は同じで、ツールの接続・使用も同じように行えます。 しかし、数点変更のあった部分があります。 ※実験放送はその名の通り実験段階のシステムです。 以下の各仕様は変更される可能性が高いです。 ● 放送URL 新配信 → live2.nicovideo.jp/watch/lv○○ 実験放送 → cas.nicovideo.jp/user/ユーザーID/lv○○ 新たに配信者のユーザーIDがURLに含まれるようになりました。 実験放送のURLに対応していないツールだと、「接続できない」とエラーが出ます。 末尾のlv○○のみを入力することで接続が可能となる場合があります。 ※2018年8月追記※ Twitterリンクなどから実験放送を開いた場合、URLがユーザーIDまでで終わっており放送番号がわからない場合があります。 このURL形式に対応していないツールを使用する場合は放送ページのソースなどから探す、または実験放送一覧ページから開きなおすことで放送番号ありのURLになります。 ● 黄枠 ※第3弾では外部ツールからのコメント投稿時の黄枠が付かなくなりました。 + 第2弾までの仕様 ニコニコではコメントを投稿したときに、自分のコメントに黄色い枠(以下黄枠)が付与されます。 ニコニコ生放送の場合、放送画面下部のコメント入力フォームからコメントを投稿した場合のみ黄枠が付与されており、外部ツールからコメントを投稿した場合は黄枠は付かないようになっていました。 しかし実験放送では、外部ツールからコメントを投稿した場合でも黄枠が付与されるという仕様になっています。 黄枠は自分の投稿したコメントにのみ付与なので、放送者や他のリスナーからは見えません。 ですので、注意するとすれば自身で作成したCAのキャプチャーを撮る場合などが考えられます。 また、上記に関連して 固定されていない弾幕モード状態のnakaコメントが画面に表示されている状態で黄枠付きコメントを投稿するとnakaコメントの位置がぶれる という挙動が発生します。 (黄枠を付与する処理を行うときに弾幕モードのコメントの位置が再設定されている?) この挙動も黄枠の見えない放送者や他のリスナーには影響しないため、自分から見た場合以外問題ありません。 また、タイムシフトでは黄枠は付きません。 ● タイムシフト 実験放送ではタイムシフトもHTML5プレーヤーとなっています。 そのため、放送時のコメント表示がそのままタイムシフトでも見れるようになりました。 また、放送終了後のタイムシフト待機時間が無くなり、放送終了後すぐにタイムシフトが視聴可能となりました。 ◆ 関連インフォ 実験放送第1弾インフォ 実験放送第2弾インフォ 実験放送第3弾インフォ その他解説へ 上へ トップページへ
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またも実験中 メタルギアなフリーボーダー