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累積: - ___ 昨日: - ___今日: - 腰の養生2(灸や灸頭鍼も使って) (1)古いツボには灸・灸頭鍼 (2)古く変わりにくいツボが出やすいところ (3)補の灸 (4)補の灸頭鍼 (5)手順 お知らせとお願い術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集 感想など 間違いなど 「術伝」症例相談用メーリングリストの参加者募集 (1)古いツボには灸・灸頭鍼 今回は、慢性期の型を中心に治療していって、鍼のみでは変わりにくい古いツボ が見つかったときの処置です。そういう古いツボは、灸や灸頭鍼をすると、それを さかいに大きく変化していくことがよくあります。 (2)古く変わりにくいツボが出やすいところ 慢性期の型で診察刺鍼をしながら古いツボをみつけてください。古いツボは、表 面はペコペコで、押すとしばらくフニャフニャしていて、ずっと奥に非常に硬いシ コりがあるという形をしています。腹、腰から臀部、膝裏から脹ら脛の3か所を中 心に探します。 腹側では、腹診のときに説明した臍まわりの上下左右肓愈、章門、五枢・維道が まず候補になります。それ以外では、正中線上の関元あたり、ソケイ部から恥骨に かけての衝門・急脈・気衝・横骨などに出ることがあります。関元あたりは臍から 恥骨の指を滑らしてもっともヘコんだところ、ソケイ部から恥骨は腰骨の腹側から 指を滑らして探し、押して痛みが強いところをとります。 腰から臀部では、大腸愈、環跳、臀央のあたりに多いですが、腰徹腹、足徹腹や 仙骨まわり(上仙・腰愈、次寥、仙蝶関節陵など)、腰椎3〜5の華陀経にも出ま す。 腰徹腹は、蝶骨の上縁にそって指を滑らし脊柱起立筋の外縁を横から押して取り ます。 足徹腹は、承扶から臀部下縁にそって指を滑らし靱帯の手前を取ります。 仙骨まわりでは、正中線上の上仙・腰愈は正中線上を指を滑らして取りますが、 一つずれて腰陽関・長強に出ることもあります。八寥穴の次寥や仙蝶関節陵なども 仙骨孔や関節陵にそって指を滑らしてペコペコとヘコんでいて押すと痛みが強いと ころを取ります。 膝裏から脹ら脛にかけては、下委陽と飛揚・外丘によく出ますが、内側の下陰谷 と築賓や、正中線上の承筋・承山に出ることもあります。それぞれ、まず、膝裏の 委陽、陰谷、委中を取り、そこから指を滑らしてヘコんでいて押すと痛みが強いと ころを取ります。 (3)補の灸 古いツボには補の灸をします。 補の灸は、10壮以上すえてやっと暖かさを感じるぐらいの弱刺激で、ゆっくりじっ くり暖め、体全体の力がクニャーと抜け、気持ちよくホンワカ、ポワーンとなるぐら いまで暖めることを目的にした施灸法です。 2,3壮で熱くなる刺激では、皮膚表面だけ熱くなって、奥の堅いシコりにまで熱が 届かないので、古いツボを変えることは難しいです。小さな刺激でゆっくり暖める ことを目的にしているので、艾も点灸用のいちばん良質な艾を使います。 まず、灸点紙を2枚重ねて、皮膚に付ける側から鍼柄の太さのもので穴をほんの すこし広げます。灸点紙をツボに貼り付け、胡麻粒を縦に半分にしたぐらいの大き さで、ほとんど捻らないフンワリした艾を、広げた穴のまわりの毛羽だった部分に 引っかけるように置いて、火をつけます。 それから、ほんのすこしずつ大きな灸をすえていきます。残った灰は取り去らず、 その灰をつぶさないように、フワーッとつぎをのせていくのがコツです。灸点ちか くに熱さを感じたら、いったんすこし小さめをすえてから、またすこしずつ大きく していきます。 ある程度灰がたまれば大きくするスピードを速くしても大丈夫です。底面が灸点 紙からはみださないで倒れる心配のない、底面の直径5mm高さ2,3cmぐらいまでに 大きくなったら、大きさを変えずに、体全体の力がクニャーと抜け、ホンワカ、ポ ワーンという感じの独特の気持ちよさが味わえるまですえます。 この灸のあと鍼を刺してもよいです。奥の堅いシコりがゆるみやすくなっている のがわかると思います。 (4)補の灸頭鍼 補の灸頭鍼は、鍼体を通して熱を奥深くまで届けて奥の堅いシコりをゆるめる ため、まず奥の堅いシコりに当たるまで鍼を深く刺します。そのため、場所によっ て鍼の長さを選びますが、下に骨(や肋骨&肺)がある場所では、古いツボでも比 較的浅いこともありますので、注意してください。 つぎに、あらかじめ鍼柄が通る太さに穴を開けた直径5cmぐらいの厚紙(葉書の 厚さ)をおき、その上に鍼柄の通る穴を開けたアルミケースをおきます。 そして、直径2cmぐらいに丸めた灸頭鍼用艾を二つに割り鍼柄に付けるか、台 付きキャップの上に艾や炭化艾をのせたあとに、点火します。体全体の力がクニャー と抜け、ポワーンという感じの独特の気持ちよさが味わえるまで繰り返します。 熱すぎたら、紙とアルミのあいだに緩和用の厚紙をいれれば、加減ができます。 灰処理は、アルミケースごとすれば簡単です。 奥の堅いシコりがゆるみ鍼が沈んで鍼柄が皮膚に付いて火傷することがあります ので、そうならないように注意して下さい。 厚紙の下にアルコール漬けにした枇杷の葉をおいたり、アルコールにしみだした 枇杷の葉エキスをスプレーしたりすると、より緩みやすくなります。 (5)手順 慢性期の型をして、うつ伏せ、仰向けそれぞれ1,2か所の古いツボを選び、うつ伏 せ仰向けの順で、補の灸・灸頭鍼をします。臍まわりなど鍼が痛いところは灸をし、 それ以外は灸頭鍼をします。 仕上げに、手の指の骨空か指端に熱い灸をします(ノボセ止め&目覚まし)。 以前の治療で古いツボが見つかっているときや、時間が無くて診察中に古いツボ が見つかったときには、手の陰陽に引き鍼したあとで、補の灸・灸頭鍼に移っても よいです。このときも手の骨空への灸で仕上げます。 >>>つぎへ>>>[[]] >>>目次へ・・・・・・・・・術伝流鍼灸text >>>このページのトップヘ・・腰の養生2(灸や灸頭鍼も使って) >>>術伝HPトップへ ・・・・トップページ 術伝HP内検索:上の@wikiメニューの「wiki内検索」 お知らせとお願い 術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集 術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て いる方の治療を見たほうが勉強になります。そこで、講座で患者さん役 をしてくださる方を募集しています。 くわしくは、術伝流のモデルをみてください。 よろしくお願いします。 感想など 感想などありましたら、「術伝」掲示板に書いてください。 また、「術伝」掲示板でも、旧掲示板「養生の杜」と同じように、 養生についての雑談や症例相談などもしていきたいと思っています。 よろしくお願いします。 間違いなど 間違いなど見つけた方は、術伝事務局あてにメールをください。 よろしくお願いします。 「術伝」症例相談用メーリングリストの参加者募集 「術伝」では症例相談用メーリングリスト( 術伝ML(muchukand))の 参加者を募集しています。 よろしくお願いします。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 >>>術伝HPトップへ ・・・・トップページ
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累積: - ___ 昨日: - ___今日: - 姿勢や動作でツボを探す 体は自然、臨床は対話 【1】体は自然 [3] ツボの出方、探し方 (3) 姿勢や動作でツボを探す 1.はじめに 2.ラクな姿勢からのツボさがしラクな姿勢で上になるラインにツボが出る例 ラクな姿勢で縮んだラインにツボが出る例 内科系症状のツボも姿勢から分かる 3.動作制限があるときのツボ探し動作の描く面と皮膚表面の交わる線状にツボが出る 動作が大きくなるぼど、関節から遠くにツボが出る その動作で最も伸びようとしている所にツボが出る 4.腱付着部痛のツボ探し 5.おわりに お知らせとお願い術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集 感想など 間違いなど 「術伝」症例相談用メーリングリストの参加者募集 1.はじめに 目の前のの人が、その時に、最もラクな姿勢、動きやすい動作、 動きにくい動作を利用したツボ探しの方法を書いていきます。 2.ラクな姿勢からのツボさがし 先ず、姿勢から。患者さんに、その時に一番ラクな姿勢を選ん でもらいます。 言葉の通じる人なら、 「仰向け、うつ伏せ、横向き、どの寝方が寝やすいですか? 横向きも左下でも右下でもどちらでも良いです。 今、一番ラクになれる寝方で横になってください。 寝方が決まったら、足や手を置く位置もラクにしてください。 足や手を少し動かして、ラクな位置を探してみてください。 色々試して、今一番ラクな姿勢で寝てみてください。」 とか声を掛ければよいと思います。 赤ん坊、認知症の老人、重度の障害者など、言葉の通じない人 の場合には、その人がその時に取っている姿勢でよいです。 そういう、その時にその患者さんが取っているラクな姿勢を良 く見てください。 そういうラクな姿勢で、一番上になるライン、一番下になるラ イン、一番縮んでいるライン、一番伸びているラインにツボが出 ていることが多いです。 このうち特に出やすいのは、一番上になっているラインと一番 縮んでいるラインです。 一番上になるラインに出やすいのは、重力負荷を避けるためだ と思います。 一番縮んだラインに出やすいのは、ツボの奥は過緊張して硬く 縮んでいるので、ツボの出ているラインを縮めたほうがラクだか らだと思います。 一番下になるラインに出やすいこと、一番伸びたラインに出や すいことの2つは、それぞれ、一番上になるラインに出やすいこ と、一番縮んでいるラインに出やすいことの2つの表裏対応かな と思います。 ラクな姿勢で上になるラインにツボが出る例 ギックリ腰のときには、多くの場合、痛い側を上にした横向き 寝の姿勢しか取れません。そして、体を腹側に曲げた姿勢で寝て います。上になった方の膝が、下側の足の膝よりも前に出ている ことが殆どです。 そういう姿勢で上になるラインに、ギックリ腰の応急処置に使 うツボが並びます。 腰では、肋骨と腰骨の間の脊柱起立筋の一番外側(腰徹腹)、 腰骨の少し尻寄り(環跳)。 大腿では、大腿横側中央(風市)。 下腿では、膝裏の小指側の溝から2,3cm脹脛に寄った所(下委陽)、 その膝裏小指側のラインを足首の方に辿って脹脛が終わる辺り (飛揚など)。 足首から先では、外踝(そとくるぶし)と踵(かかと)の骨の間 (陽大鐘)、外踝の小指寄り(丘墟)、足甲の4~5間(地五会、 足臨泣)、足小指の指裏の皺の4指側の端、足4指の指裏の皺の小 指側の端など。 ラクな姿勢で縮んだラインにツボが出る例 一番縮んだラインに出やすい例は、前にも出しましたが、脹脛 がツりやすい人の膝裏や鼠径部があげられます。 また、古い五十肩で腕が少ししか上げられない人は、脇の下に ツボが出やすいことも、例になると思います。 内科系症状のツボも姿勢から分かる ギックリ腰のような急性の運動器系の症状でなくても、慢性の 内蔵系の症状でも、姿勢からツボが読める場合が多いです。 例えば、花粉症の人は、肩甲骨の間が下に尖った逆三角形に窪 んでいることが多く、夏などで薄着のときには、歩いている姿を 後ろから眺めただけで分かります。 これは、肩胛骨の外側と腕の間(肩貞)にツボが出て、その奥 が縮んでいるためです。そのため、その痼りの上の肩胛骨外上側 の部分が肋骨の方に回転して近付き、その結果、肩胛骨の内上側 の部分が肋骨から離れて出っ張ってくるためです。 呼吸器に関係する慢性症状の場合、この肩貞にツボが出ている 人が多いです。呼吸に関係する臓器のある所の中で、横輪切りに した場合に筋肉の厚い所なので、出やすいのでしょう。しかも、 慢性期なので側面寄りに出やすいことも関係している感じです。 喘息の人も、この傾向があります。また、喘息の人は、うつ伏 せになってもらうと、利き手側に顔を向けることが多いです。こ ういう人は、肩甲間部の利き手側の背骨の直ぐ脇(華佗経)に溝 のような窪みができていて、その奥に硬い痼りがあります。その ため、その部分を中心に肩甲間部の背骨の利き手側が縮んでいる ので、首を利き手側に向けるのがラクになるわけです。 こういう人を見かけたら、その溝の中で一番凹んでいる所に灸 頭鍼してあげるとよいです。 3.動作制限があるときのツボ探し 患者さんがある特定の動作ができないと訴えているときのツボ 探しも面白いです。 動作の描く面と皮膚表面の交わる線状にツボが出る 患者さんに、そのやりにくい動作を痛くなる手前までやっても らいます。 その時に注目するのは、動作の軌跡が描く平面です。痛みなど が出る所がどう動いていくか、痛みの出る筋肉全体がその動作を したときにどういう面を描くかを観察します。ツボは、「その動 作の軌跡が描く面」と「皮膚」との交わる部分にできる線の上に 並びます。 こういうことを文章だけで理解してもらうのは、なかなか難し いですね。 例を出します。腕を真横に上げていく動作では、動作の軌跡は、 肩を中心に中指を先端にした円を描きます。その面と皮膚表面と 交わる線は、肩の横側から中指に繋がる線です。この動作がしに くい患者さんがいたら、動かした腕に出る、その動きに関わるツ ボは、その線の上に並びます。 この動きは単純なので比較すると分かりやすいと思いますが、 他の動きでも同じです。 立ち姿勢で、腕を垂らした状態で、小指側を手平側に回すよう な手首捻転の動作制限を考えてみます。この場合には、肩の周り のツボは、肩の先端から胸の方へ、床と平行な線の上に並びます。 少し腕を外側に上げた状態で同じ動作の制限がある場合には、 上げた腕の上腕部と直角の線上(胸側)に並びます。 これは、伸ばした腕を回転するという動作は、腕を伸ばした方 向と直角の軌跡を描くからです。 動作が大きくなるぼど、関節から遠くにツボが出る そして、面白いことに動作が大きくなるほど、一番ポイントに なるツボは、動作の中心になる関節から、だんだん、遠ざかりま す。 先ほどの腕を垂らした状態から真横に上げる動作では、ほんの 少ししか上げられない場合には、肩の先端の直ぐ下2,3cmの所に 出ます。30度ほど上げられる場合には、三角筋の終わる辺り、 上腕の中ほどに出ます。45度位まで上げられると上腕の肘寄りに 出ます。 これは、どの動作にも言えるようです。 もう一つよく使うのは、腰痛などで腰が前に曲げられないで、 顔が洗えないときです。 腰の前屈には、腰椎の中でも5番が関係しているようです。そ れで、少ししか前曲げができないときには、痛む側の背中の肋骨 の下側辺りと、尻中央から足と尻の境目辺りにポイントとなるツ ボがあります。 そこを鍼などして弛めると、もう少し前に曲がるようになり、 ポイントとなるツボは、大腿裏側の中央辺りに移動します。 また、そこを弛めると、もう少し前に曲がるようになり、ポイ ントは、大腿の膝裏近くに移ります。 その動作で最も伸びようとしている所にツボが出る この動作の軌跡のラインでツボを探すというのは、別な言い方 をすれば、その動作で最も伸びようとしている筋肉の一番伸びよ うとしている部分に出るということです。 表裏対応のためか、最も縮もうといている筋肉の一番縮もうと している部分にもツボが出ることもあります。 その動作の軌跡のラインで、最も伸びようとしている所を調べ るツボ探しの方法は、どの関節の可動域制限にも当てはまります。 痛い一歩手前まで制限のある動作をしてもらい、最も伸びよう としている筋肉か、最も縮もうとしている筋肉のライン上で、一 番凹んだ所を探し、その姿勢を変えないで鍼をします。 一度、動作を戻してから、もう一度動作をしてみると可動域が 広がっています。 まだ、十分な可動域にならないときには、十分になるまで同じ ように繰り返します。一鍼するごとに可動域が広がっていき、ツ ボは、制限のある関節から、しだいに、遠ざかった所に出ます。 指など手首足首から先で鍼を痛く感じるときには、同じことを 糸状灸でやります。 4.腱付着部痛のツボ探し また、これと良く似たもので、ツボが腱を引っ張っていること が原因で痛みや動作制限が出ることがあります。 つまり、骨に腱がついている所に症状が出ているときには、そ の腱の筋腹にツボが出ていて、そこが縮んで腱を引っ張っている ことが原因で痛みや動作制限が出ることがあります。 肘、踵、顎関節症のときの顎関節などで、直ぐ下が骨で筋肉が 殆ど付いていない所の痛みや、バネ指など指の動作制限のときに よく見られます。 やはり、痛みや動作制限が起こる少し前の姿勢で、痛みや動作 制限を起こしている所から、筋を胴体の方に辿り、凹んだ溝の中 の一番凹んだ所を押すと、ツボが出ています。 まれに反対側の末端寄りの筋肉に出ていることもありますが、 ほとんどは胴体寄りの筋肉に出るので、先ず胴体寄りを調べて見 付からなければ末端側を調べるとよいです。 ただし、顎関節症のときには、下顎を釣る筋に多く、頬から額 の横寄りの側頭部に出ます。 肘の尖端の痛みのときには、上腕の一番太い辺り。踵の痛みの ときには、脹脛の一番太い辺り。バネ指のときには、前腕の一番 太い辺り。 5.おわりに もちろん、鍼灸では、未病を治すことも必要なので、そこだけ するわけではなく、全身のツボを見ていきます。 でも、一番ポイントになる所が分かれば、先急後緩の先急、つ まり、応急処置のポイントが把握できます。 今回の部分は、具体的には、術伝流一本鍼(あ)の「先急の 一本鍼・運動器」で、部位別に詳しく解説しています。 >>>つぎへ>>>ツボから先の血行や神経伝達の障害 >>>目次へ・・・・・・・・・体は自然、臨床は対話 >>>このページのトップヘ・・姿勢や動作でツボをさがす >>>術伝HPトップへ ・・・・トップページ 術伝HP内検索:上の@wikiメニューの「wiki内検索」 お知らせとお願い 術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集 術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て いる方の治療を見たほうが勉強になります。そこで、講座で患者さん役 をしてくださる方を募集しています。 くわしくは、術伝流のモデルをみてください。 よろしくお願いします。 感想など 感想などありましたら、「術伝」掲示板に書いてください。 また、「術伝」掲示板でも、旧掲示板「養生の杜」と同じように、 養生についての雑談や症例相談などもしていきたいと思っています。 よろしくお願いします。 間違いなど 間違いなど見つけた方は、術伝事務局あてにメールをください。 よろしくお願いします。 「術伝」症例相談用メーリングリストの参加者募集 「術伝」では症例相談用メーリングリスト( 術伝ML(muchukand))の 参加者を募集しています。 よろしくお願いします。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 >>>術伝HPトップへ ・・・・トップページ
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北アルプス 概して峰々が連なっている 夏山の平均気温は、10度から15度 森林限界は2300mくらい ほとんどの山小屋の設備は良い ほとんどの山は登山者がいっぱい 特に北のほうは残雪が多い 木曽山脈 残雪と氷河地形がよく見られる 設備の行き届いた山小屋と登山道 交通の便が良い 夏山登山者の大半は北アルプスに集中する 後立山連峰 白馬岳・唐松岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳・針ノ木岳 黒部川とJR大糸線(糸魚川静岡構造線)の間を南北に走る 花と残雪が豊富 黒部川を挟んで剣岳・立山が間近に見える 白馬岳は人が多いが、その他の山域は比較的人が少ない 水場は少ない 白馬と針ノ木の大雪渓は、日本三大雪渓 白馬岳~唐松岳かんの不帰ノ鹸(カエラズノケン)は細い顔料のアップダウンが続く危険な岩場 白馬駅・白馬尻で軽アイゼンのレンタルがあり、白馬山頂で返却できる 白馬岳山頂はウルップソウの大群落 痩せた稜線が続く 雷鳥に会うことも多い 非対称稜線を形成しているところがある 剣・立山方面 剣岳・立山連峰(大汝山・雄山)・大日岳 日本三大雪渓の一つの剱沢雪渓 雪と岩の殿堂、剣岳 剣沢は日本では珍しいU字谷 岩質は割としっかりしている 前剣・剣岳と岩場の連続 剣岳山頂直下のカニのタテバイ・カニのヨコバイは難所 アルペンルートを利用できるのでアプローチは楽 大日岳は高山植物が豊富だが、人が少ない 大日平や落差の大きい称名滝などがある 槍ヶ岳 日本のマッターホルンとも呼ばれ、北アルプスを代表する山である 登山者は多い 東、西、北鎌尾根などが合流し、各方面からの縦走路が集まる 表銀座コース・・・中房温泉~燕岳~大天井岳~槍ヶ岳 裏銀座コース・・・高瀬ダム~烏帽子岳~野口五郎岳~鷲羽岳~双六岳~槍ヶ岳 上高地~横尾~槍沢~槍ヶ岳 折立~黒部五郎岳~双六岳~槍ヶ岳 穂高岳から大キレットを経て槍ヶ岳に行くコースは、危険な岩場が続く熟練者向け 肩にある槍ヶ岳山荘から山頂へは急な岩場が続く 遠くから眺めてもその山容は美しい 周辺には多くの山小屋があり、よく整備されている 穂高連峰 奥穂高岳・前穂高岳・北穂高・涸沢岳・西穂高岳など 奥穂高岳(3190m)は日本第三の高峰 上高地から横尾を経て涸沢に入る 岳沢を登り前補を経て吊尾根を経て奥穂へ行くコースも有る 穂高連峰へのベースキャンプ、涸沢は氷河地形のカールが残っている 涸沢を囲むように、名峰がそびえる 全体に岩場が多い ピークを結ぶ稜線は痩せ尾根であり、要注意 西穂は少し離れたところにあり、新穂高温泉からロープウェイを使うとアプローチが楽 登山者は多い 黒部川源流方面 水晶岳・雲ノ平・黒部五郎岳 北アルプス最奥の秘境といわれてきた 静かな山歩きが楽しめる なだらかな山容の個性的な山が多い 雲ノ平は周りをすべて山に囲まれた、北ア最奥の高原 顕著な大カールを大きな手で抱くようにそびえる黒部五郎 大きくて優しい女性的な姿の藥師岳 大きな鳥が羽を広げたような端正な双耳峰、水晶岳 槍穂周辺 常念岳・蝶ヶ岳・笠ヶ岳など 笠ヶ岳は山頂が尖っているので、遠くから眺めたとき槍ヶ岳と間違えやすい 釜トンネルが出来る前は、上高地へは島々谷を通り徳本峠をこえるコースだった 常念岳の美しい三角錐の頂はよく目立つ 梓川をはさんで槍・穂高連峰と対峙するので、素晴らしい展望が楽しめる 蝶ヶ岳はどこがピークかわからないほど平坦で伸びやか 森林限界を越えた稜線からのパノラマは北アルプス髄一 蝶ヶ岳付近は二重山稜と呼ばれる珍しい地形が見られる 南アルプス 概して峰々独立しており、山々のスケールはでかい 標高差が大きく、登るのが大変 森林限界は2600mくらい 山小屋の数は少なく、素泊まりのみの山小屋もある ほとんどの山小屋の設備は良くない 北アルプスに比べて登山者が少なく、落ち着いた山歩きができる 赤石山脈 日本最高、最大の山地 日本第二の高峰、北岳を筆頭に13座もの3000m峰を擁している 南アルプス北部 白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)・甲斐駒ケ岳・仙丈岳・鳳凰三山 南アの中では、人気がある山域 高山植物の種類も多い 一部に残雪がある 県営北岳山荘は例外的に設備が良い 南アルプス南部 光(テカリ)岳・聖岳・赤石岳 いわゆる通好みのエリア 毎日午後3時くらいになると、バケツをひっくり返したような夕立になる アプローチが不便で、山小屋が少ない 八ヶ岳 南北で全く対照的な雰囲気を持つ 山麓から稜線まで、要所には必ず山小屋がある 夏沢峠を堺に南北に分かれる 日本アルプスに比べると山が深くないので、エスケープルートが取りやすい 多くの峰が連なることから、多数の意味を含めて「八ヶ岳」と呼ばれている 八ヶ岳の北に蓼科山が隣接してある 北八ヶ岳 縞枯山・茶臼山・白駒池・天狗岳など 森林と池と苔が素晴らしい 原生林に囲まれたなだらかな地形 南八ヶ岳 硫黄岳・横岳・赤岳・阿弥陀岳・権現岳・編笠岳 アルペン的な山容の岩峰 主峰赤岳からは中部山岳地帯の主な山々の大パノラマが楽しめる その他の山域 北海道 大雪山系(旭岳・トムラウシ)・知床連山・利尻山など 標高はさほど高くないが、森林限界は1500m付近 大雪山系はスケールの大きさ高山植物の豊富さが魅力 山頂からの展望は高さではなく広がりを感じることができる 大きく、のびやかな山容 広大な山の湿原とお花畑が続く ヒグマが出ることもあるので注意 利尻山は標高1719mの単独峰で、天候が変わりやすい 東北 独立峰が多い 飯豊(イイデ)連峰・朝日連峰・磐梯山・鳥海山・岩木山・八甲田山など 飯豊、朝日連峰はいくつものピークを連ね、山深く、どっしりとした山容 尾根筋は伸びやかで、盛夏でも残雪をとどめ、規模の大きなお花畑が展開する 朝日連峰より飯豊連峰の方が全体的に一回りスケールがでかい 山深く、アプローチにも時間がかかる 山頂からの展望は雄大 日本海の眺めは絶景 尾瀬 燧ヶ岳(ヒウチガタケ)・至仏山(シブツサン)・会津駒ヶ岳など 広大な湿原の種類の多い花々が最大の魅力の本州最大の湿原 福島、群馬、新潟の3県にまたがる高層湿原 尾瀬沼や尾瀬ヶ原の水辺のエリアと、燧ヶ岳や至仏山の山のエリアに分かれる 気軽な散策から本格的な2000m級の山々の山登りまで楽しめる 周囲の山からの尾瀬沼、尾瀬ヶ原の景色が素晴らしい 設備の整った山小屋が多数ある 山小屋は完全予約制であり、予約なしでは泊まれない 幕営地はない 春のミズバショウ、夏のニッコウキスゲ、秋の紅葉といろいろ楽しめる 富士山 富士山に登らない馬鹿、二度登る馬鹿 ♪富ぅ士は日本一のぉ山ぁ〜♪ 九重山 中岳・久住山・三俣山・大船山・平治岳など 中岳(1791m)は九州本島の最高峰 休火山で、火山活動の名残をとどめている 坊がつるの高原には法華院温泉があり、360度の雄大な景色を楽しめる 6月にはミヤマキリシマツツジの群落がピンクの花を咲かせ、、非常に美しい 屋久島 宮之浦岳・永田岳・高塚山 宮之浦岳(1935m)は九州最高峰 縄文杉を筆頭に巨大な屋久杉が生育する 山頂部の屋久杉は白骨化した白骨樹になっている 花崗岩の巨岩とヤクザサに覆われ、独特の雰囲気がある 雨が非常に多く、1ヶ月に35日雨が降るといわれるほど 屋久島はほぼ円形で周囲100kmの日本第5位の大きさの島 海からいきなり切り立った山がそびえる アプローチは不便である 山小屋はほとんど避難小屋であり、寝具、自炊用具が必要 花之江河(ハナノエゴウ)と呼ばれる高層湿原がある 山麓にも見るべきところが多い 幾重にも山が重なり、山が深い
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トップページ>日本史>日本史の勉強の仕方 センター試験のツボ日本史B[amazon] レビュー メリット:1冊のみ、なおかつ1400円で済む。5冊で6000円する石川実況がイヤな、センターでしか日本史を使わない人向け。 鎌倉仏教、藤原の排斥やらが図になってまとまっている。 また、山川教科書「詳説日本史B」と石川実況のイイとこどりって感じで、センター向けの本としては網羅度が非常に高い。面白いほどの良きライバル。 デメリット:センター向けの本なので、裏を返せば論述対策や細かい早慶レベルの知識が押さえにくい。流れや背景の理解が押さえにくい。やはり近現代が若干甘い。 コメント 名前 コメント
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ツボスタのメンバー紹介!! 会 長 Almes☆ 東京支部長 よっしーさん☆ 副 会 長 レイジさん☆ 宴会総隊長 魅々さん 風紀委員長 アイミンさん 色壺捕獲長 ランスさん 画像編集長 希未さん カリスマデザイナー しおりさん 構 成 員 ナウシカさん☆ ヒナさん☆ ユウさん☆ Gマンさん★ のふさん★ ヒカたんさん★ ぷるさん★ カンブノウさん ヒロキさん ルーシィさん ※ ☆マークはツボツボマイスター ★はマイスター候補(準備中) ツボツボマイスターとは ガ○ダ○マイスター顔負けのツボツボ使いです!!
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山麓で 自分の気付かぬ悪臭に気をつける 他人に不快感を与えない 山行を振り返りながらのんびりしよう 帰宅後 装備のメンテナンスをなるべく早くする 合宿の記録をつける 反省点を洗い出して、次回に活かす 共同装備は忘れずにクラブに持っていく
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累積: - ___ 昨日: - ___今日: - 術伝流一本鍼no.32 (術伝流・養生の一本鍼・運動器編(1)) 腰の慢性期の養生 (1)はじめに (2)全体の流れ (3)詳しい手順 (4)理由 お知らせとお願い術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集 感想など 間違いなど 「術伝」症例相談用メーリングリストの参加者募集 (1)はじめに 応急処置でなんとか歩けるようになり、仰向けに成れる位に なったら、腰痛も慢性期の型を中心に治療します。 先ずは、鍼のみで慢性期の型を中心に治療します。鍼のみで は変化が遅いほど古いツボが見付かったら、灸や灸頭鍼を併用 して治療します。 ここでは、鍼のみで慢性期の型を中心にした治療を解説しま す。 (2)全体の流れ 腰痛の慢性期の刺鍼手順の全体の流れは、基本的に慢性期の 型をしていきます。そして、腰に関連するツボが出やすい所で は、丁寧に観察し、ツボを見付け刺鍼します。うつ伏せから座 位に移るときに立ってもらい、腰の動作鍼をします。その後、 また、慢性期の型に戻り、座位で、慢性期の型を後始末まで続 けるという手順です。 ですから、腰痛があっても、なんとか仰向けに成れることが、 前提になります。仰向けに成れないときには、急性期の応急処 置をして仰向けに成れるようにして、次の治療のときに慢性期 の型をするようにしてください。仰向けで足を伸ばすのが辛い ようなら、膝を立てたり、足を曲げたりしても構いません。 腰痛以外の症状でも、慢性期には、基本的に、この手順で刺 鍼していきます。 (3)詳しい手順 先ず、やりにくい動作などをしてもらい程度を確かめておき ます(写真1,2)。 写真1 写真2 それから、診察をして(写真3)、左右どちらから始めるか 決めます。 写真3 腹の古いツボを参考に決めるので、腰痛のある側と一致しな いこともあります。慢性期には、仰向けでの刺鍼は、あくまで 腹に古いツボが出ている側を中心に刺鍼します。 生理痛など内科的な症状が切っ掛けで腰痛になるときでも、 必ずしも腹にツボが出ている側と同じ側が腰痛になるとは限り ません。同じ側に出るのは2/3くらいです。1/3は反対側 に出たり、両側に出たりします。 仰向けでは、普通に慢性期の型で刺鍼していきます。手足の ツボも、先ずは、腹のツボとの関係で探し、腹を整えることが 大切です。 腹を十分に整えた後で、腰痛に関係するツボも探します。出 やすいのは、腹と足です。 腹は、古いツボが腰痛に関係していることが多く、どちらか と言うと下腹のツボが関係していることが多いです。ツボが出 ていたら刺鍼します(写真4)。 写真4 足は、腹のツボとの関係で、下腿や大腿にも出ます。調べて (写真5)ツボが出ていたら、刺鍼します。 写真5 また、腰痛の急性期に出ることが多い足首から先の、陰経側 なら内踝甲側の中封、内踝足裏よりの照海、陽経側なら外踝甲 側の丘墟、足甲4~5間の地五会、足臨泣などにも出ているこ とがあります。 うつ伏せでも、先ずは、腹のツボとの関係で背のツボを探し、 腹を整えることを優先します。 背中の胸椎まわりを刺し終えてからは、腰痛のツボが出てい ることが多いところになるので、丁寧に観察していきます。 腰痛のツボは、 古いツボが出やすい腰椎部の華佗経や痞根・ 腰徹腹(写真6)など。 写真6 後は、応急処置のときに紹介した腰殿部の3つのツボです。 第5腰椎と腸骨の間(大腸兪)。腰骨と大転子を結ぶラインの 後ろ側の窪み(環跳、写真7)。殿部中央。 写真7 大腿部では、真横の真ん中あたり(風市)。 下腿では、膝裏のH字形のシワの外側の端から3cm程下腿 より(下委陽)、そこの筋肉溝の延長線上でフクラハギが終わ る辺り(飛揚〜外丘)、その筋肉溝の踵側の延長線上で踵の骨 際(陽大鐘)。 また、腹のツボとの関係で、膝裏H字形の皺の内側のライン にも外側とほぼ同じ位置にツボが出ます(下陰谷、築賓)。ま た、真ん中のラインにも出ます(承筋、承山)。 調べて、ツボが出ていたら、刺鍼します(写真8)。 写真8 慢性期の型では、うつ伏せでの刺鍼を終えたら座位になりま すが、腰痛の慢性期の治療では、座位の治療の前に立ち上がっ てもらい、動作鍼をします。 痛む直前の姿勢で最も伸びようとしている筋肉の、最も伸び ようとしている部分に、ツボが出ていることが多いです。 腰の動作鍼は、応急処置でも練習したように、左右捻転と、 前後屈の二つが多いです。先ずは、立ち上がって、前屈と捻転 をしてもらいます(写真9、10)。 写真9 写真10 これまでの刺鍼で、日常生活に不自由の無い程度に改善して いれば、座位での刺鍼に移ります。改善が不十分なら動作鍼を します。 左右捻転の制限では、腰椎3番の高さのライン上にツボが並 びます。少ししか回せないときには、腰椎3番の近くにツボが 出ます。 大きく回せるようになるに連れてツボは脇腹よりに出るよう になり、最後は、脊柱起立筋の一番外側に出ます。痛む直前の 姿勢を取ってもらうと腰椎3番のラインが溝状に凹んで見えま す。その溝の中でもっとも凹んだ所を押してみると圧痛があり ます。 その姿勢のまま、そこに刺鍼します。一度正面に向き直って から再度捻転してみると、前よりも少し捻転できるようになっ ています。そこで痛む直前の姿勢で、またツボを探して刺鍼す ると、もう少し余分に捻転できます。 日常生活に不便が無くなるまで、繰り返します。 前屈の動作制限のときには、ツボは腰椎5番を起点にして、 背中側は1行線、殿部足裏側はその中央のライン上に出ます。 少しか前に曲げられないときには、腰椎5番の直ぐ近く、背中 側は腰部の1行線、下側は殿部中央ラインに出ます。 手が膝よりも少し上ぐらいまで曲げられるときには、胸椎7〜 11番と大腿裏辺りにツボが出ます。手が膝下まで届くようなら、 ツボは膝裏近くに出ていることが多いです。そういう感じで出 ているツボを探し刺鍼して行けば、だんだん改善します。 (写真11,12,13,14,15) 写真11 写真12 写真13 写真14 写真15 動作鍼が終わったら座位になってもらい、慢性期の型の続き をします。肩首まわりを刺鍼(写真16)します。そして、必要 なら、次ぎに、胸上部から前頚部を刺鍼します。終わりに、頭 の散鍼(写真17)と手甲への引き鍼(写真18)で仕上げます。 写真16 写真17 写真18 (4)理由 腰痛でも応急処置が終わったら慢性期の型を中心に施術する のは、慢性期には内臓関係など腹側のツボが関係していること が多いためです。 肩の痛みのときに脇の下のツボの痛みが感じにくかったり、 膝痛のときに膝裏の痛みが感じにくかったりしたのと同じよう に、腰の痛みに比べて腹側の痛みは感じにくいです。腹側の症 状やツボを庇(かば)うために腰にツボができて痛みが出ている とき(例:月経前症候群の腰痛)に、腰側のツボを消しても痛 みが復活しやすくなります。 ですから、応急処置しても痛みが復活するような慢性期の腰 痛では、腹側にツボが出ていることが多いです。そのため、慢 性期の型を中心に治療して、腹のツボを改善していけば、腰痛 の慢性症状は消えやすくなります。腹のツボを改善するために は、それと関連する手足背腰のツボも使います。「手足に引く」 「陽に引く」ですね。 腰側や腹側に古いツボが有って、慢性期の型をしても鍼だけ では変わりにくい場合には、お灸や灸頭鍼を併用します。灸や 灸頭鍼で古いツボを変化させれば、比較的短期間で良くなるこ とが多いです。その方法は、次回解説します。 つぎへ>>>術伝流一本鍼no.33 >>>目次へ・・・・・・・・・術伝流一本鍼(あ) >>>このページのトップヘ・・術伝流一本鍼no.32 >>>術伝HPトップへ ・・・・トップページ 術伝HP内検索:上の@wikiメニューの「wiki内検索」 お知らせとお願い 術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集 術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て いる方の治療を見たほうが勉強になります。そこで、講座で患者さん役 をしてくださる方を募集しています。 くわしくは、術伝流のモデルをみてください。 よろしくお願いします。 感想など 感想などありましたら、「術伝」掲示板に書いてください。 また、「術伝」掲示板でも、旧掲示板「養生の杜」と同じように、 養生についての雑談や症例相談などもしていきたいと思っています。 よろしくお願いします。 間違いなど 間違いなど見つけた方は、術伝事務局あてにメールをください。 よろしくお願いします。 「術伝」症例相談用メーリングリストの参加者募集 「術伝」では症例相談用メーリングリスト( 術伝ML(muchukand))の 参加者を募集しています。 よろしくお願いします。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 >>>術伝HPトップへ ・・・・トップページ
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長期停滞の可能性と金融規制改革 米国発の世界金融危機は、現在世界同時不況へと繋がっていった。近況では株価は上昇し、楽観論が多く唱えられるようになっている。しかし、問題はまだ解決していない。悪化していく雇用統計、金融機関の抱える多くの不良債権、影の銀行システムの崩壊、膨らみ続ける各国の財政赤字など、問題を挙げればきりが無い。アメリカの凋落や今後の景気動向も、大きな議論になるところではあるが、これから我々は顕在化している社会の問題を総括する。その現状認識をはっきりと示した上で、再び今回のような不況を起こさない金融規制と金融システムを示すこと、そして現在の日本経済を取り巻く環境を含めて、今後日本が長期的にどのような方針をとるべきなのか示したい。(ここは日本版ニューディール班がやってくれます。) その為に、まず我々のチームが、現在の不況が何故起こってしまったのかという流れを踏まえたうえで、今後の金融規制のあり方を示していきたい。 主張の全体図 迎えた結末 ①株式資本主義の中で、利益追求のみの企業行動が奪う経済の持続的成長 ②不動産を巻き込んだバブルの崩壊 ③投資銀行ビジネスモデルと影の銀行システムの破綻 この中で・・・ FRBの何でもありの政策(投資銀行の救済、CP,資産担保証券の引き受けなど) 金融安定化政策(ガイトナー、サマーズ主導) 一方で新しい成長戦略のためにグリーンジョブへの包括的政策 アメリカの過剰消費時代の終わり 二番底の危険性 バブルとバブルの繰り返しを導くシナリオか? 景気回復後に襲うインフレーション 上述のポイントを考慮に入れると、結局、アメリカ政府は現存の金融システムの枠組みを維持しつつ、国家信用が金融市場(穴の開いた証券化市場など)の麻痺を支えている。これは金融市場と金融機関を回復させる間に、長期停滞に陥り、他の産業を疲弊させる可能性が大きい。現在、マクロ政策が効いたことで、自動車を中心にGDPは持ち直しているが、現在の政策では本格的な成長軌道に乗る事は難しい。成長軌道乗ったとしても、今回のような世界同時不況を生み出してしまう可能性がある。そして、日本を代表するアジア各国は輸出が伸びず、内需拡大へのシフトせざる得ない経済状況になっている。 この認識の上で、我々は 世界経済全体の効用を顧みた上で、再びバブル循環を繰り返すわけではなく、個人消費に主体を置いた本格的な成長を導くべきだと主張する。そしてこの目的地を掲げた上で、今後の金融規制やあるべき企業行動について述べる。 <金融規制を議論することにおいて留意しなければならない問題点。「二度と今回のような危機を起こさないための金融規制として」 ①大きく穴の開いた証券化市場とモーゲージ市場の穴埋めと秩序を作る=金融市場の混乱の収拾 ②不動産価格下落からの立て直し ③金融機関の不良債権処理 ④影の銀行システムの復元ではない、金融システムの構築 この中で我々は金融規制のディベートなので①と④から論点を出していきます。 包括的な金融規制の提唱 BIS規制は現在議論にもなっていますが、影の銀行システムを越えた金融システムの構築のためには、今回の不況ではより広い規制を捉えます。むしろ、体系的な金融規制が確立されてないことが問題だと捉えます。 投資銀行が選べてしまう格付け機関と評価システム 査定を通してチェック機能が働くはずであった証券化のビジネスモデルが全く働かなかった現実。 金融機関へのアドホックな規制「regulatory patchworkの終わり」 Ⅰ、FRBが大手銀行や銀行持株会社、FDICやSECが投資銀行といったようなばらばらの規制当局であり、各所に抜け穴だらけと癒着が起こっている。 Ⅱ、銀行のみならず、一般企業まで救っているなんでもあり状況ではFRBに権限を集めても、FRBの本来のあり方からますます乖離する。 レバレッジルール 30倍にまで拡大されたレバレッジを少なくする。 BIS規制 Ⅰ、BIS規制の意味→本当に景気の景気循環増幅性のみに意義をおいてよいのか。 Ⅱ、資産ベース準備率規制でもバブルを予知させるシグナルにはならないのでは。 Ⅲ、最新のBISの状況を踏まえて議論をしましょう。 ヘッジファンドをはじめとした影の銀行システムへの本格的な規制 シティーような金融スーパーマーケット時代の終わり 銀行と証券の垣根をはっきり分ける伝統的な規制へ
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高層天気図 2000m以上の山の気象を判断するのに、地上天気図では十分に予測できないことがある 山が波打つ雲海の上に島のように見え、上空は快晴なのに地上は雨ということがある 登山には標高3000m付近の状態がわかる700hPaの高層天気図をよく使う 山の気象は700hPaの気象そのものである 高層天気図では気圧が700hPaである地点の標高を結んだ等高線が記されている 地形図のように考えると、谷や峰などがわかりやすいだろう 等温線によってどこに寒気や暖気があるかがわかる 高層天気図は上空の風のうねり具合によって表される 高層天気図の見方 等高線は60mごとに、等温線は3度ごとにかく Cは気温の低い寒冷域、Wは気温の高い温暖域 風速はノット単位で表す 1ノットは1時間に1カイリ進む速さ 1カイリは1852m 1ノットは風速0.5(m/s) 例えば西の風20ノットとは、西の風、風速10mのこと 表記は付録参照 等高線と平行に風が吹く(地衡風) 等高線と等高線の幅の狭いところほど風が強い 緯度1度の間隔は111.1km 地上の天気とのずれ 地上天気図の低気圧や前線は、上層に行くとその位置が北西の方にずれる 山では温暖前線は地上の前線より早く現れる 寒冷前線は地上の前線より遅れてやってくる 地上天気図で山の気象を考えるときはこのずれを頭に入れておく必要がある トラフ 上層の気圧の谷(トラフ)が地上の低気圧に対応する トラフは低気圧の西の方約500kmの所にある トラフが深い(等高線の値が小さい)ほど低気圧が強い もっと強くなるとトラフの中に閉じた等高線を作る トラフは細長い四角のような、ダブルラインで表す トラフは低気圧と関係しているため、登山にとってトラフの位置は重要 リッジ 地上天気図の高気圧に対応するのは上層の気圧の峰(リッジ、尾根)である ジグザグの線がリッジを表す 低気圧と同様にリッジが強いほど高気圧が強く、閉じた等高線を作ることもある 空気の上昇・下降 等温線を横切って寒気の方から暖気の方に吹くところでは空気は下降運動をする 下降すると温度が上がり、雲が次第に消えるため天気がよくなる 同様に暖気の方から寒気の方に吹くところでは上昇流が起こり天気が悪くなる トラフ付近の天候 トラフの右側(前面)では南寄りの風が吹き、気温は高く天気が悪い トラフの左側(後面)では北寄りの強い風が吹き、気温は急降下して天気はよくなる トラフは等高線の形状から、V型とU型に分けられる V型のトラフは、そこで風向きが南西から北西に急変し、強い風が吹く 発達したトラフはこのV型で、地上には強い低気圧がある 天気は大きく崩れるが、回復も早い場合が多い U型のトラフは風向きが緩やかに変わり、トラフのところでいったん西風が見られる 天気の回復が遅れ、悪天が続く 高層天気図の書き方 シーズンにはラジオたんばの朝5時50分の気象通報で、山岳気象を放送する 山岳気象通報では前日21時の700hPa天気図の内容が放送される 高層天気図用紙は大きな書店で売っている 内容は天気図用紙に直に記入する 放送される地点の場所と経緯度で指示される場所を天気図上で指摘できるよう練習する はじめの内はテープレコーダーに録音しておき、後で再生しながら記入する 放送内容 各地の高層気象・・・風向(十六方位)、風速(ノット)、高度(m)、気温(℃) 概況 高気圧・低気圧の位置、示度 トラフの位置 リッジの位置 主な等高線の位置 寒気や暖気の位置 主な等温線の位置 台風・低気圧など主要な気象現象についての情報 記入の仕方 西南西などの十六方位は馴染みが少ないので、慣れておく必要がある 東西南北は経緯度線に平行な方角なので、隅の方では北が上ではない 短い羽は5ノット、長い矢羽根が10ノット、黒い旗が50ノットの風速を表す 風速は実用上は2ノット=1m/sと計算すればよい 高度は右上に、気温は左上に記入する 高気圧・低気圧などは、経緯度でその位置を放送する 天気図上のその場所に×印をつけてその横にHやLと書き、中心の高度を書き込む 進行方向が放送された場合は進行方向を矢印で記入する トラフやリッジ、主な等高線や等温線はその始点、中間点、終点を放送する トラフとリッジは図上に×印をつけて、ダブルラインやギザギザ線を大まかにかいておく 天気図の日付、時刻も忘れずに記入する 等高線・等温線の引き方 等高線は3000mを中心に実線で60mごとにかき、放送された主な等高線の指定された位置を順番に薄く結ぶ これをガイドラインとして、各地の高度の値を利用して順に等高線をかく ガイドラインに沿ってひくと、割合にスムーズに引ける 気象庁では3000mは300というふうに、10m単位で表示している 等高線は破線で0℃を中心に3℃ごとにかく 太破線は使わない 等温線も等高線と同様にして引く 最後に等温線や等温線の値を記入し、300と270は太線とする トラフはダブルライン、リッジはジグザグ線をつけて、明示すると見やすい 等高線は60mごと、等温線は3℃ごとに引く 等高線や等温線は内挿しながら引く 等高線は風向きに平行である 風下に向って左側の高度が低く、右側が高い 等高線の間隔は風速が大きいほど狭く、風速が小さいほど広い 同じ値の等高線や等温線が1本で孤立することはない 等高線や等温線がクロスしたり、枝分かれすることはない 同じ等高線や等温線が長い距離を並行に走ることはない 等高線や等温線は甚だしく凹凸しない 等高線の間隔は普通急に広くなったり、狭くなったりしない 等高線はトラフと交わるところでは、高度の低い方を内側にして折れ曲がる リッジのところでは高度の高い方を内側にして折れ曲がる 台風の等高線は円で中心ほど混んでいる 700hPa天気図の法則 地上天気図での低気圧が700hPa天気図のトラフと対応していれば、この低気圧は強い 同様にリッジに対応した地上天気図での高気圧は強いものである 700hPaの風向きが地上の寒冷前線と垂直の時は、前線はあまり活動的でない その時天気が悪いのは前線近くだけである 700hPaの風が寒冷前線と平行なときは、前線は強いものである その時は通常、寒冷前線の通過後、南西風が北西風に変わるまで悪天が続く 700hPaのリッジ線の端まで温暖前線の前方の雲域が広がっている リッジが鋭いほどこの法則が当てはまる 低気圧の発生期に700hPa天気図にも低気圧的な流れがあると、この低気圧は発達する 700hPa面の風が東寄りであると天気はよくなる トラフの前面の暖気流、後面の寒気流が強いとき、このトラフに対応する低気圧は発達する リッジの前面は下降気流があり天気がよくなる 地上の低気圧は700hPa天気図の風に沿って、7割くらいの速さで移動する トラフについての法則 トラフの前面にある地上天気図の低気圧は発達するが、後面にある低気圧は衰弱する トラフの軸が垂直の時、低気圧は発達の最盛期である トラフが深まる傾向があれば低気圧は発達する 地上の前線の上をトラフが通れば、前線上に低気圧が発生する可能性がある 地上天気図の高気圧の上にトラフがあれば、この高気圧は弱い トラフの前面には上昇気流がああって天気が悪い トラフの後面には下降気流があり天気がよくなる ブロッキング現象 トラフが南方に深く南下し、そこにちぎれた低気圧ができたりする 逆にリッジが北方に深く北上し、そこにちぎれた高気圧ができる この状態をブロッキング現象といい、少なくとも36時間はその状態が継続する トラフは停滞して悪天が継続し、リッジならば好天が継続する 夏の700hPa天気図 上空の東風 日本付近は高圧帯となり、弱い西風から時には東風となる 高気圧が日本から中国大陸にまで広がっているのが特徴 天候は非常に安定し、登山には最適 上層の雲が東から西に移動する このときはリッジが日本上空を東西にのびている、いわゆる鯨の尾型の時 雷雨 夏の中緯度高気圧も7〜10日くらいの周期で弱まったりする その時日本海北部を通る低気圧から伸びた寒冷前線が日本を通過すると、広い範囲で大規模な熱界雷が発生する 低気圧に伴うトラフ後面の寒気が大雷雨の引き金になっている 雷発生の目安は上層に寒気が入ること このことを応用すると富士山と御前崎との朝方の気温差から発雷の確率がわかる 上層の風が強いと積乱雲は発達しきれないことがある 富士山の気温が前日、前々日と比べて7〜8℃以上低くなった場合は要注意 寒気の動きに注意すると、発蕾するかがわかりやすい 「雷3日」ということわざがあるように、雷は3日くらい続く傾向にある 登山においては、数日前の情報にも気を配る必要がある トラフ通過後の寒気によって、熱界雷が起こることがある 梅雨時はトラフの動向に注意し、盛夏には寒気の流入による発雷に注意する 台風 台風は上層の中緯度高気圧の周辺の気流に沿って進む傾向がある つまり高層天気図上での太平洋高気圧の外縁に近い等高線に沿って進む 台風の進路は700hPa図では判断しにくく、進路の予想は気象庁の発表を聞くべき
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累積: - ___ 昨日: - ___今日: - ツボの出やすい所 体は自然、臨床は対話 【1】体は自然 [3] ツボの出方、探し方 (1) ツボの出やすい所 1.はじめに 2.筋肉と筋肉の間の溝に出やすい特に、関節の近くの骨が太くなる直前の所 3.骨の直ぐ脇にも出やすい 4.指の周り、耳のツボ 5.太い筋肉には、少しズレても、ツボが出やすい 6.古くなると、横にズレる 7.おわりに お知らせとお願い術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集 感想や間違いなど 1.はじめに おおよその場所が見当が付けられた時に、ツボの出ている場 所を、はっきり特定する方法について書いていきます。 人間の動きや体の構造上でツボが出やすい所は、ある程度、 決まっています。 そして、歪みが大きくなった場合に古い歪みが出やすい場所 もだいたい決まっています。 先ずは、ツボがどんな場所に出やすいか、その辺りの体の構 造の解剖学的特徴から書いていきます。 慣れていない人にも分かりやすくするために、患者さんの体 に触れた経験の長い人には当たり前と思えることも書いていき ます。 2.筋肉と筋肉の間の溝に出やすい 一番目の特徴は、ツボは筋肉と筋肉の間の溝に沿って出てい ることが多いことです。 表面の皮膚が厚かったり皮下脂肪が厚いと少し難しくなりま すが、見当を付けた辺りを、筋肉の走る方向を横断する形で触っ てみると分かりやすくなります。 歪みが古い場合には、見た目にも凹んで見えることが多いで す。 そういう筋肉の間の溝は、首や胴体や腕、足の大腿や下腿な ど、太い筋肉がある所に、よく見られます。 特に、関節の近くの骨が太くなる直前の所 そういう筋肉の間の溝の中でもツボが出ていることが多いの は、関節の近くの骨が急に太くなる直前の所です。 骨の形は、一般的には、両端の所が丸く太くなっていて、中 は細い棒状というものです。マンガなどで犬がくわえている骨 の形です。 両端の太い部分は、隣の骨と関節を作っていて、その部分に は大きな筋肉は付いていないことが殆どです。 その太い部分が終わって細くなり始めた部分によくツボが出 ます。 それは、その骨に筋肉が付く部分でもあることが多いです。 解剖学的には「筋の起始停止」と呼ばれる所です。そこにツボ が出やすいのは、きっと、負荷が掛かりやすいからだなと思い ます。 と言っても、その上には他の筋肉が覆いかぶさっていますが。 鶏のモモ肉などを1本丸ごと食べるときによく観察してみて ください。 この筋肉と筋肉の間、特に、その中でも関節近くにあるもの が、ツボとしても大きいので、鍼灸で使われることが多いです。 有名な「足の三里」もこのタイプです。 3.骨の直ぐ脇にも出やすい 次に多いのは、骨の際というか、骨の直ぐ脇です。 頭の方から、目の周りの頭蓋骨に指を押しつけるようにする と、目の悪い人は痛い所があるでしょう。 顎(あご)の骨と頭の骨の間とか、後頭骨の首側(後頭骨下 縁)、背骨の両脇、肩胛骨の周り、鎖骨の首側、腹や腰に近い 肋骨の下側、骨盤の上側、腰骨の腹側、下腿の骨の脇、内踝 (うちくるぶし)や外踝(そとくるぶし)の周り、踵(かかと) の骨の上側など。 ここでの上下は、頭の方を上、足指の方を下にしています。 このタイプに似ているのが、臍の周りと女性の乳房の裾野周 りに出るツボです。手術痕や古傷の周りに出るのも、似たタイ プかなと思います。 これらも、皆、負荷が掛かりやすい場所という共通点があり ます。 手や足の甲などでは、骨と骨の間に出ます。ですから、手足 の甲のツボを指定するときに「手甲4~5間」などと表現しま す。これは「手甲の薬指に繋がる骨と小指に繋がる骨の間にあ るツボ」という意味です。 手足の甲以外では、頭の頭蓋骨の上のツボも、このタイプが 多いです。大人になると一つのヘルメットのように繋がってい ますが、赤ん坊の頃は分かれていた境目の所です。 また、肋骨のある所では、肋骨と肋骨の間に出ていることも あります。背骨と背骨の間や、骨盤を形作る仙骨と蝶骨の間に も出ます。 これまで書いた「筋肉と筋肉の間」と「骨の周り」の二つが、 ツボとしては最も多いです。 背中の大きな筋肉である脊柱起立筋の中にあるツボ、足太陽 経の兪穴などは、起立筋の中の筋肉の束(たば)と束の間にあ るので、関節の近くではないですが、大きな分類としては、筋 肉と筋肉の間にあると言えると思います。 そして、その中でも肋骨のある部分では、肋骨と肋骨の間に あることが多いので、骨と骨の間にあるとも言えます。 骨関係では、もう一つ、骨の上の窪みにもツボが出ます。有 名なのは、下腿の「弁慶の泣き所」とも呼ばれる、筋肉が殆ど 付いてない部分(脛骨粗面)に二つ(中都、蠡溝)と、胸の胸 骨の中央の辺り(膻中)にあります。 この3つとも、古くなると見た目にも凹んで見える場合が多 いです。 「弁慶の泣き所」(脛骨粗面)にある2つのツボは、骨の中 に血管や神経が入っていく穴なんだそうです。 この骨の周りの2つの形態のツボ、「骨と骨の間」と「骨上 の窪み」に出るツボのうち、骨の上のツボは、灸がよく効きま す。が、下腿の二つのツボは深く刺さずに接触鍼をしたり、弾 入した後に直ぐに横揺らしや旋撚するだけでも効きます。 4.指の周り、耳のツボ そして、もう少し細かいツボだと、手足の指の周りにもツボ が出ます。先ず、指と指の間の水掻き状部分(手は八邪、足は 八風)、指の関節部の手平側や足裏側の皺(しわ)の両端(節 紋)、爪の根本(井穴)などです。 灸だと、もう少し細かい、指関節の甲側の中央部の窪み(骨 空)や、指の先端と爪との境目の中央(指端、十尖穴)や、爪 の上なども使います。が、鍼には、余り使われません。 こういう指のツボは、経験上、急性症状を取り敢えず少なく する応急処置に使うと効果があるように思います。 鍼では、耳のツボも使いますが、とても小さくて1mmズレ ても効かないことがあります。耳のツボも、丁寧に調べると、 周りより凹んでいます。 5.太い筋肉には、少しズレても、ツボが出やすい もう一つ興味深いことに、筋肉の大きい部分には、少しズレ ていてもツボが出ることがあります。 目の悪い人には、「顎の付け根」と「耳の下の骨」の間にツ ボが出ますが、ここは、目の横輪切りのラインからは少しズレ ています。 目の横輪切りライン上には大きな筋肉が無いので、近くて太 い筋肉の部分に負荷が掛かりやすいせいかなと思います。 次男が赤ん坊の頃、酸素ボンベを付けていたときに最も反応 した胸の上腕寄り(中府)も、腹側で肺のある部分では最も筋 肉の厚みのある所です。 縦切り、横輪切り、左右・上下・前後、対角などを基準にツ ボ探しをするときに、この辺りも頭の隅に思い浮かべられると、 出ているツボが見付けやすいかもしれません。 この太い筋肉に出やすいということは、腹や背中のツボの出 方にも見られます。 体に歪みが出始めたときに背中側で初めにツボが出るのは、 背中の筋肉(脊柱起立筋)の一番太い所です。 6.古くなると、横にズレる しかし、歪みが古くなってくると、横にズレていきます。 慢性症状のある人などでは、「背骨の直ぐ脇(華陀経)」と、 脊柱起立筋の一番外側(痞根、腰徹腹)に出ていることが多く なります。 これは、初めは負荷を筋肉の一番太い所で支えようとするの だが、だんだん、そこだけでは支えきれなくなるからだと思い ます。 同じような現象は腹でも見られ、初めは腹の臍(正中腺)と 脇腹の中間のラインにツボが出るのですが、古くなると、臍の 直ぐ近くと脇腹近くの肋骨下縁や腰骨の腹側に出ます。 7.おわりに 探し方に入る前に長くなってしまったので、探し方は次回に なります。 今回の話でも何回も出ていますが、その辺りで一番凹んでい る所を探すのがコツです。 何故ツボの出ている所が窪んでいるかも含めて、次回に詳し く書きます。 >>>つぎへ>>>ツボの近くの状態、ツボの探し方 >>>目次へ・・・・・・・・・体は自然、臨床は対話 >>>このページのトップヘ・・ツボの出やすいところ >>>術伝HPトップへ ・・・・トップページ 術伝HP内検索:上の@wikiメニューの「wiki内検索」 お知らせとお願い 術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集 術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て いる方の治療を見たほうが勉強になります。そこで、講座で患者さん役 をしてくださる方を募集しています。 詳しくは、術伝流のモデルをみてください。よろしくお願いします。 感想や間違いなど 感想や間違いなどは、術伝事務局までメールをください。 よろしくおねがいします。 術伝事務局メルアド :jutsuden-jmkkあまググどこ (この行は無視してください。akwba、laemfro、thgosewibe) (「あま」を「@」に、)(以下無視kuaniu、nteyu、lPpkiumo) (「ググ」を「googlegroups」に、)(以下無視mesiun、kiuen) (「どこ」を「.com」に変えて送信してください。) (面倒をおかけし申し訳ありません。迷惑メール対策です) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 >>>術伝HPトップへ ・・・・トップページ