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жжжжжж概要жжжжжж 基本情報 能力の実際 能力者一覧(登場順) 関連項目 жжжжжжжжжжжжжжж 基本情報 ごく一部のポケモンカードゲームプレイヤーに宿るなんらかの力。 一般的な常識で起こりうることを超越している。 また、精神と連動していて精神力が低下していると能力が使えなかったりする。 負の感情が能力を引き起こす原因らしいが……。 ポケカで敗れると何故か能力が使えなくなる。 能力者と対戦した相手にも、精神的な疲労を被る。 どうやら有瀬 悠介と深い関係がある模様。 能力の実際 人間の正の感情(喜びや愛など、ポジティブな感情)或いは負の感情(悲しみや怒りなど、ネガティヴな感情)にポケモンカードが反応して起こるもの。 ネーミングは負の能力には次元(ディメンジョン)が必ずつき、四字熟語で表記されるものの読みは英語が多い。 基本的には正の能力は発現するといつでも使えることが多いが、負の能力はポケモンカードを利用しないと能力が使用出来ないことが多い。ただし、例外として山本 信幸などのように深い負の感情を持つと、能力がリミテッド化してカード無しで使用出来るようになる。 能力はその度合いが成長することがあるが、その条件は能力ごとに異なる。 正の能力の大半は感情に関する能力が多い。 対して負の能力では現実に干渉する能力が多い傾向にある。特に負の能力は能力者の願望を反映させることが多いためである。 また、負の能力は能力者の精神力が低下する、或いは負の感情が無くなると能力が維持出来なくなる。 そのため能力者にとりついている負の精神エネルギーを取り除くと負の能力は無くなってしまう。 正と負の能力以外に、有瀬 悠介のみが使える神の能力が存在する。 能力者一覧(登場順) 細かい概要は該当ページにて。 ネタバレOKな場合のみ以下をクリック +... 人物 分類 能力名 読み 藤原 拓哉 負の能力 次元幽閉 ディメンジョンクローズド 藤原 拓哉 正の能力 次元解放 ディメンジョンリリース 久遠寺 麗華 負の能力 次元検索 ディメンジョンサーチ 和田 奏 負の能力 次元震盪 ディメンジョンシェイク 高津 洋二 負の能力 次元衝撃 ディメンジョンインパクト 山本 信幸 負の能力(リミテッド) 次元抹殺 ディメンジョンエリミネート 宮内 誠司 負の能力 次元予知 ディメンジョンプレディクション 黒川 唯 負の能力 次元治癒 ディメンジョンヒーリング 斉藤 勝 負の能力 次元診断 ディメンジョンダイアグノース 一之瀬 和也 正の能力 次元超越 オーバーゲート 奥村 昌樹 正の能力 事象知覚 パーセプション 奥村 翔 正の能力 心魂共有 コモンソウル 有瀬 悠介 神の能力 創造、破壊、誕生 クリエイション、デストラクション、バース 関連項目 オーバーズ
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404: 名無しさん(ザコ) :2014/02/04(火) 03 24 53 ID l3BExujk0 ノベル表記なのになぜか真・女神転生Ⅲを参考に作られたというデータ。 賛否ある参戦だったが、世界観にもマッチしていたため個人的に不満は少ない。 性能的には優秀な耐性と攻撃を持つ強力な魔人だったが貫通を習得できないため、 基本的には滅法強いがラスボス戦でお荷物になる、という状況だった。 なお、後に発売されるクロニクルエディションでは肖像権の問題からダンテが消え ライドウが参戦する。性能的にはほぼ同等だが、スキルの一つに貫通付加が追加され ラスボス戦でもスタメンで活躍できる存在になっている。 ユニット能力は耐久よりグレー系。HPは高めだが装甲は1100と若干控えめ。 ひらめきや堅牢を持つため後半はそれらで補う必要が出てくるだろう。 攻撃性能は非常に優秀。特に目を引くのが、威力1700で消費25、おまけに射程4で 命中CTも+補正のワールウィンド。原作的にはマハザンダインの名称違いなのだが なぜここまで強力になっているのかは不明。 そしてそれ以外の武装も優秀なものが揃い、命中力も高めになっているため、 ダメージソースとしてはザコからボスまでそつなく対応してくれる。 ただし、中盤以降のザコ戦では堅牢がほぼ必須になってくる。ボス戦に余力を残すなら スティンガーによる遊撃か、ワールウィンドで砲台として使い消耗を押さえよう。 アイテムはEN補強で火力を補うか、耐久を補い前に出やすくするといいだろう。 なお、原作的にはこれを覚えてからが本番といえたスキルの父の名に誓っては 2ターン攻撃力UP状態になるアビリティになっている。 消費30と比較的手ごろに使えるが、行動消費と気力120の制限があり、 攻撃力UP状態は熱血と乗算してくれない関係から使い勝手はイマイチ。 対ザコにはいいがその場合は気力制限がネックになる。 敵として出た場合、改造やボスランクにもよるが十分な基礎能力を持つため かなりの強敵になる。射程や燃費もよく2Pの侵攻力も驚異的。 追いかけっこはなるべく慎み、全力で排除する方が被害が少なくて済むだろう。
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魔法一覧 光と闇、それ以外にもほとんどの属性魔法を操る。 ・雷電 【聖なる雷が相手に降り注ぐ】 ・宇宙 【恐ろしい威力の巨大なメテオが多数降り注ぐ】 ・月光 【光の魔力を放ち、対象を回復させる】 ・灼熱地獄 【渦巻く炎の魔力で攻撃】 ・風翔波 【風圧などの風系の魔力で攻撃】 ・地砕き 【地面、土系の魔力で攻撃】 ・絶対零度 【瞬時に全てのものを凍結させる魔力で攻撃】 ・聖なる閃光 【光系魔法で攻撃】 ・暗黒の黒魔術【闇系魔法で攻撃】 ・暗黒剣、聖剣【闇でできた剣や光でできた剣で攻撃】 ・暗黒騎士、聖騎士【闇の鎧や聖なる鎧を身に纏う。戦闘力は凄まじいが、その分 身体の負担は激しい】 ・調和 【物体を調和させる魔力】 ・混沌 【支配者が操っているものと同じもの】
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一日1転制限の仕様の詳細 EXPレート200に戻すと全体に影響が出るのと2転出来るGCCのEXPダウンも すべてのクラスと個人の接続時間などで一部しか出来ない為一日1転制限付けます。 転生鯖なので日になんても転生出来る仕様ならば管理が出来ない対応策として実装します。 例:転生10 Lv98 で転生12 Lv50の場合は鯖側で転生11 Lv50と認識します。 この場合転生11 Lv99で止める事を進めます。
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Gray Roller -我らは人狼なりや?-(前編) ◆ZnsDLFmGsk 目に映る世界は目まぐるしくその色を変えてゆく。 ――14人、死んじゃったんだね みんなの何が変わったのだろう。 私も何かが変わったのだろうか。 みんなは何か変わったのだろうか。 それは幸せなことか不幸なことか。 「つまり端的言って私は、因幡てゐを殺すべきだとそう思うのです」 伏し目がちになりながら、やたら低いトーンでさとりが言った。 話し合いがとてもスムーズに、そして希望溢れる良い方向へ進んでいた最中の事だったので、 その空気の変化は少々恐かった。 いや、言い訳は止めよう。 実際は“やはりそうなのか”という思いが強かった。 話し合いがやたら円滑に進んだのだって、きっと皆がソレから目を逸らしたがっていたからだろうし…… 理想論に傾倒していながら肯定的に話し合いが進んだのも現実から逃げる口実代わりだったんだと思う。 ……そう、わかっていながら、けれど、私はやっぱり認めることが出来ないんだろうなぁと、半分諦める様に思った。 せっかく脱出の糸口が見つかったんだ。 もう誰も殺し合わないで済む方法が見つかったんだ。 後は皆で協力し、計画実現に向けて全力を尽くす。 ……それでいいじゃないか。 それだけじゃ駄目なのか? それで万事解決じゃないのだろうか? 私達の間で、空気が落ちてゆく音が聞こえる気がした。 ※※少し前※※ ――呼んでいるのが『殺して廻る側』だったらどうするの? 始まりは罪悪感からだったかも知れない。 “おそらくその可能性は薄いだろう”私がそう答えて、そしてパチュリーは死んだ。 もし私がパチュリーの疑問にもっとちゃんと向き合っていたら? もし私があの家からパチュリーを連れ出したりしなければ? パチュリーも同意していた。 そう言い訳は出来る、だがそんな苦し紛れの言い訳に何の意味があるのか。 私が原因の一端を担っていた事実は変わりはしない。 そして当然にパチュリーが生き返ってくる訳でもない。 こんな、言い訳なんて……自分が感じる罪を減らそうっていうだけの浅ましい行為だ。 ――ここにパチュリーをおいていこう 私は……何だ? 何様なんだ? 流されてしまった、自分が死ぬ可能性を削りたいと思ってしまった。 悪い考えではないのだろうが、けれどそれはきっと卑怯な思考だったと思う。 だから、その重苦しい罪悪感を紛わす為に私は一層仇討ちに必死になった。 ああ、始まりは確かに罪悪感からだった。 己の身に積もる罪をひたすら憎しみに変換し続けた。 そう……私、上白沢慧音はその時から、深い怒りを、憎悪を抱き続けていたんだ。 私達を騙し、パチュリーを撃ち殺したあの巫女を…… こんな馬鹿げた殺し合いに乗って他者を傷つける、そんな自分本位な考え方しか出来ない馬鹿共を…… 私は確かに、殺してやりたい程に激しく憎んでいた筈だった。 ……その筈だったんだ。 けれど皮肉な事に、ああ、本当に悲しい事に…… 私の頭の中を支配していた、その刺々しい憎悪の塊を打ち砕いてくれたのは…… 因幡てゐ、彼女の行いだった。 今思うと本当に虚しい、実にどうしようもない只の錯覚みたいなものでしかなかったが、 私はてゐに対して一種の尊敬の念みたいなものさえ抱いていたんだ。 私は此処を酷薄な弱肉強食の世界だと思っていた。 強者だけが生き残り弱者はただ淘汰されるだけの、そんな極悪なルールが支配する場所だと思っていた。 けれど、てゐが私に教えてくれたんだ。 この世界では強い者だけが生き残るんじゃない。 それがこの世界の“悪”なのではないんだと…… 受け入れることの強さ、幻想郷や皆を信じる心を…… そんなキラキラとした素晴らしい精神を確かにて学び取った様な気がしたんだ。 ああ、強さって何だ? 簡単に他人を殺せる事か? てゐはどうだ、あの第一放送の時…… 私が白楼剣を強く握りしめ、てゐを殺そうと考えたあの時、一体何をした? 何も……そうだ、てゐは何もしなかった。 ――その剣、なんなら抜き身のままでもいいよ 気づいていなかった訳ではない。 私が剣を振り下ろす訳がないと、そう私を“信じて”くれていたんだ。 素晴らしい精神力だと思う、殺されそうになりながらも…… 死ぬかも知れないというのに“それでも”他人を思いやる事の出来る強さ。 半分、もうそれは狂気だと言っていい。 普通は無理だ。 ああ、そうだよ此処は弱肉強食なんかじゃない。 生き残ってしまうのはきっと心が弱い者ばかりだ。 心の弱さ故に他人を蔑ろにしてしまった可哀想な者達だ。 きっと死にたくなくて、救われたくて、足掻く事しか出来なかった者達だ。 思えば、私は何だかんだと後ろ向きに考えすぎていたのかも知れない。 きっと殺し合いの場という事を意識し過ぎていたんだ。 ああ、そうさ、皆幻想郷の仲間じゃないか。 冷静なつもりでいたが、結局私もこの世界の空気に毒されていたのだろう。 相手が乗っているか乗っていないか、善人か悪人かなんてそんな二極化した物の見方しか出来ず、 排他的になって疑心暗鬼に振り回されて、全くそれでは“乗っている連中”と同じではないか。 いや、連中には“生きる為”という絶対的な理由が在ったが私にはそれさえ無かった。 自分勝手な正義感を振りかざして行為を正当化していただけだ。 善悪の判断を、この法も秩序も奪われた世界で、閻魔ですらない私が決める? 人妖の命の価値を、善悪を、私なんかが決めて良いのか? 違うだろう。 間違っているだろ。 私達は……幻想郷は違った筈だ。 相手なんて関係なく皆が好きに生きて、それでもちゃんと信頼関係が成り立っていた。 異変を起こした側も起こされた側も最終的には仲良くなれる、そんな関係を私達はずっと築いてきたじゃないか。 命名決闘法の意味は……スペカルールは一体なんだったんだ? 14人、それは確かに死んだのだろう。 けれど悲観する必要なんて無いはずだ、猜疑心を広げる必要は無いはずだ。 きっと皆はただ“生きたい”って思っているだけの筈なんだ。 そうさ、迷子みたいなものさ。 教え子が、誰かが間違ったのならそれを正す。 そして正解へと導いてあげるのが“先生として”私の在るべき姿ではないのか。 それこそが心半ばに命を失った者達が望んでいることではないのか? パチュリーより私に引き継がれたこの“工具箱”の意味ではないか? 生きる為の道を探して彷徨っている皆に、 『ほら、もう殺し合う必要なんか全くないんだ』って教える為の…… 乗ってる者も乗っていない者も皆を救う為の、その為の物ではないのか? それが一番正しい、“先生として”私が歩むべき道じゃないか。 ――その剣、なんなら抜き身のままでもいいよ あの言葉を受け白楼剣を鞘に収めたあの時、同じく胸中の尖った感情も溶かされていた。 てゐが犯人だと解った今でもその想いが間違いだったとは思わない。 てゐの行いの全てが嘘偽りで、打算に満ちた演技だったとしても…… 全部が私の勘違いが生み出したちっぽけなただの幻想だったとしても…… それでも私は確かにその時、感動に打ち震えていたんだ。 てゐを通し錯覚でも幻想でもない“何か”を確かに私は学び取った筈なのだから。 ……だから、もういいじゃないか。 「慧音! 早苗だ! パチュリーを殺した早苗だ」 さとり達に言い寄られて必死に、まるで怯える様にてゐが叫んでいた。 私が振り上げた殺意に確固とした信頼を以て答えてくれた“あの”てゐが…… まるで焦っているみたいに、汚い本心が透けて見える様な杜撰な演技で、 “さとり達を殺してくれ”と、そう私に訴えていた。 そうさ、解っていた。 ああ、解ってはいたんだ。 けれど、でもそれでもやはり“そう”だったんだと再確認してしまって、私は途端に悲しくなった。 なんでこうなってしまうのだろう。 てゐの嘘なんて、もうどうでも良かったのに…… ちゃんと言ってくれたなら、そしたら受け入れてやれたかも知れないのに…… 「――もうやめないか?」 幻想の砕ける音を遠くに聞きながら、私はてゐのその呼び掛けを拒絶した。 するとあっけなく、ほんとにあっけなく問題は解決してしまった。 小町の乱入こそあったが、それでも大きな変化は無く。 てゐは私の庇護を受けられず捕まり、私と早苗の間の誤解やわだかまりも氷解した。 そうして事件はあっさりと解決へ向かい始めた。 はぁ……溜め息が出てしまうね。 何だろう、万々歳といった所なのに不思議な倦怠感が身を包んでいる。 疲れてしょうがない。 動くのも億劫な……張り詰めていた糸が切れてしまった感じだろうか。 まだ殺し合いは続いている。 気を抜くには早すぎると、そう頭では解っているんだがね。 まったく、これは一体どうしたものか。 ああ、ほんと活力が沸かない。 どうにも“心に”力が入らないよ。 危機感やら何やらがすっぽ抜けて、心に穴でも空いてしまったのだろうか? 果たして心と言うのは、風船みたいに萎んでしまう物だったのだろうか? ……まぁ、別にいいのか。 元より1日中ずっと気を引き締めてはいられないんだ。 なに簡単なことさ、気苦労が多くてちょっと脳髄が休息を求めているだけのことだ。 少しすればまた冷静な自分に戻れる筈だ。 そうさ、すぐにいつもの自分が戻ってくる。 そう考えて私は、今自分がやるべき事に集中することにした。 私はスカートの端を破り取り縄代わりとして、てゐを後ろ手に固く縛る。 そして、ちゃんと自由が奪われている事を、近くさとり達に見せた後、 早苗の事を殺人犯だと誤解していた事を深く謝罪した。 そうだ、きっとこれから先は色々な物事を“4人で”乗り越えていく事になる筈…… 些細な蟠りも解消しておきたい。 もう私は旧知の者達と争ったり、憎しみ合う姿は見たくないんだ。 謝罪は笑顔を以て受け入れられた。 寧ろ“私の方こそ誤解されるような事をしてすみません”といった感じで、 早苗は謝った私以上にオロオロと申し訳なさそうな顔をしていた。 何というか、こんな僅かなやり取りの中でも、早苗の人の善さみたいなものが伝わって来て、ほんのり胸が温かくなる。 ああ、きっとまだ大丈夫だ。 私達なら今度こそうまく行く。 「なぁ、今後の事で話し合いたい事があるんだ……」 博麗神社へ向かう道すがら、私達は今後の方針や脱出方法について話し合う事になった。 パチュリーの死。 出だしこそ悲しいものであったが私達はこうして和解することが出来た。 これを犠牲の上に成り立ったものだとは思いたくない。 大丈夫だ、きっと話し合いは良い方向に進むだろう。 何となく、早苗の笑顔を見ているとそう思えた。 ※※脱出会議にて※※ 起点となったのは早苗の素朴な疑問だった。 広げられた地図を眺めながら、早苗が『そういえば』と地図の一点を指さして疑問の声を漏らす。 「他は全部山に囲まれているのに、どうしてここだけは無いのでしょうか?」 指さされた場所はA-1、彼岸と記された場所だった。 「山の代わりに川があるからでしょう」 「でも川なら簡単に渡れるんじゃないですか?」 さとりと早苗の間で軽い会話がなされ、そこで知識に長ける慧音がその疑問に答えを出す。 「その川は三途の川だから生きている者にはどうやっても渡れないのさ」 そこでまた『あれれ』と早苗が疑問の声を上げる。 「三途の川ってことは、あの、死んだ人が渡るってあれですか?」 その通りだと答えながら、慧音は何処に疑問点が在るのかと不思議そうに首を傾げた。 しかし一方早苗の方は何やら得心がいったらしく、満足そうにその次…… 慧音、さとりにとって聞き流せない事を口走った。 「へぇ、あの世……彼岸って幻想郷に在ったんですね」 外の世界から幻想郷にやって来た早苗だからこそ出てきた言葉。 本人してみれば幻想郷での新しい発見と言う程度の軽い言葉だったのだが、 その言葉は投げ掛けられた慧音やさとりに大きな衝撃をもたらした。 彼岸は果たして幻想郷の一部なのか? 答えは否、彼岸は幻想郷とは異なる別の世界である。 では果たして地図に記載された“此処の彼岸は”この世界の一部だろうか? 答えは出せない、分からない。 だが仮に“此処の彼岸も”幻想郷と同じように別の世界なのだとしたら、この世界と元の幻想郷は三途の川を跨ぎ、 彼岸を介して繋がっているのではないか? 確証は無い。 ただのそれは想像でしかなかったが、しかしそれは重要な事であった。 何故なら、もし繋がっているのなら三途の川を渡る方法さえあれば元の幻想郷に帰れるやも知れないからだ。 さとりと慧音は、早苗の発した一言から同じくその考えに至る。 そしてまた同じようについ数分前の出来事を思い出し、同時にその“方法”に思い至った。 三途の川渡し、死神“小野塚小町”の存在。 慧音はずっと薄暗く感じていた魔法の森が一瞬明るくなった様な錯覚を受けた。 絶望的だと思っていた脱出に希望が見えた気がしたのだ。 それから慧音もさとりも堰を切ったようにあらゆる可能性を検討し、話し合った。 当の早苗は自分の言葉から始まった筈なのに話について行けず、だたぽかんとしていた。 だが、そんな早苗でも遂に物事が良い方向に動き始めたのだと雰囲気的に分かった。 つい先程まで両耳をぴってりと垂れ下げ、死刑宣告を受けたかのように項垂れていたてゐもまた、 うって変わって明るく朗らかな顔で話し合いに混じっている。 慧音はその話し合いを包む和気藹々とした空気に言い知れない喜びを感じた。 ああ、やっぱりそうなんだ。 皆、殺し合いなんかを望んでいないんだ。 ちゃんとした方向さえ見つかれば、助かる方法さえ分かれば誰も争ったりしない。 そうだよ、ははっ、皆協力出来る。 助け合えるんだ。 脱出の話し合いは、終始ほぐれた明るい空気の中で行われた。 せっかく灯った希望の光を誰もが消したくないと思ったのだろう。 内実打算に満ちた思考を回していたてゐでさえそう考えていたのだから、他の者達は尚更である。 ただそれだけに、話し合いが盛り上がれば盛り上がるほど、 冷静沈着な態度を崩さず、ずっと仄暗い空気を纏い続けているさとりの様子は周りから浮いて見えた。 「さて、それでどうやって三途の川を渡るかだが……」 歩きながら、やたら嬉しそうに身振り手振り大きく慧音が切り出した。 慧音が出して来た案は幾つか有ったが、その中でも特に有力なものとして以下の二つが選ばれた。 1.小野塚小町の協力を得て、死神の船を使う。 2.八雲紫の協力を得て、境界を操る能力を使う。 そしてそこから派生するように話し合いは進行し、 それぞれの案を成功させる為に重要な事は何かと言う話へと発展した。 そこで1の案を成功させる為に話し合われた重要な事柄は次の三つ。 小町の協力を得られる事、小町が距離を操る能力が使える事、そして死神の船を手に入れる事である。 ひょっとすれば死神の船は小町以外にも扱える可能性はあったが、 例え扱えたとしても、どれだけの距離があるかも分からない三途の川を渡るには、どうしても距離を操る能力が必要な為、 やはり小町の協力は絶対条件であった。 しかし、この案で一番の問題は小町の事ではない。 寧ろそれより死神の船が手に入るかどうかの方が不安要素が多かった。 何故なら、小町の能力制限に関してはうってつけの“制限解除装置”が既に手元にあり、 小町の協力を得る事に関しても、つい先程の会話から小町が確りとした意志の元動いている事が分かっており、 また少なくとも古明地さとりに対しては協力的な姿勢を見せていたからだ。 故に消去法でいって、一番の問題点は死神の船の調達となった訳だ。 それに何より、この世界が主催者によって創られているとすれば、 そんな脱出の助けになるような道具を残しておくとは考えにくかったというのもある。 「やはり支給品等を当てにして脱出を試みるのは無謀なのでは無いでしょうか」 さとりのその疑問は誰もが思っていながらも口に出来ずにいた、所謂“公然の問題点”であった為、 間を挟まず直ぐさま打ち消すようにして慧音が反論する。 「いや、大丈夫だろう。 何より悪い方向にばかり考えても仕方がない。 不可能かどうかを論じるより、今は可能性を少しでも広げるべきじゃないか?」 制限解除装置や首輪を外せるかもしれない工具箱が支給品として配られているのだから、 脱出用の船だってあるかも知れない…… ああ、所詮は予想に過ぎない。 勿論に無い可能性だってある。 さとりの言う様に、全てが罠で脱出に利用できない可能性は十分に有るだろう。 けれどそれは神社に辿り着き皆と合流し、首輪や諸々の解析を進める中で最終的に分かることであり、 何も今結論を出すべき事では無いんじゃないか? 船の事も、脱出そのものについても前向きに検討すべきだと、慧音はそう強くさとりに説いた。 それに船の件に関しては絶対条件でも無いのだ。 何故なら2の案である紫の境界能力を使う場合には、必要なのは制限解除装置だけであり死神の船は必要無い。 故に、取り敢えず脱出に関しては2の案をメインに進め、1はその代案…… 何らかの事情にて、そう、余り考えたくは無いが紫が死んでしまった場合等に推し進めていけば良いのではないか。 討論の末、脱出方法に関する話し合いは、概ねその慧音の案に沿う形で決着した。 しかし当然、誰もが諸手を挙げてその案に賛成した訳ではない。 現段階では余りに情報が少なく、脱出案の拠り所、その殆どが想像と仮定によって成り立っていたからだ。 あの懐疑主義的なさとりも流石に脱出そのものに反対意見を述べたりはしない。 それは現段階で意見を根拠不十分と切り捨てるのは早急であると言う、慧音の意見があったが故である。 そして実際、慧音は実に多くの脱出案やその可能性を示してはくれた。 けれど、さとりにとってその殆どは最早“脱出案”と名付けるのもおこがましい荒唐無稽なものばかりであった。 案を否定はしない。 否定するにも情報が不足しすぎているのは確かである。 しかし流石にこれは問題であろうと考え、どの案も一応は頭に留めておくがその代わり、 行動に移すのは最低限実現可能なレベルの案だけに絞るべきだと…… つまり、他の団体との交流の中で実際に脱出案として提唱するのは、 最も無難な2の案だけに留めるべきだとさとりは提案した。 慧音はそれに強く反対する。 脱出案をひとつしか伝えないでいれば、その可能性が潰えた場合に皆の希望がなくなってしまう。 さすれば対応の遅れ如何によって、皆がまた恐怖に駆られ望んでもいない殺しに走ってしまう事も有り得るのではないか? それを防ぐ意味でも、確実性の有る案だけでなく考え付く限りの案を皆に伝えるべきだ。 それにさとりは確実性だとか実現不可能だとか言うが、それは私達の主観に過ぎず…… 私達にとっては達成が難しく思えても他者にとってはそうではない場合もあり、現在では達成困難な案も、 多くの者に伝わり賛同者が増えれば実現し得るのではないか。 ……と、そんな風に慧音はさとりの説得を試みる。 しかしさとりも中々折れはしない。 慧音の意見は伝聞によるリスクを考慮していない、不確定要素を濫りに増やすべきではないと反論する。 そも、物事とは例えどんな小さな事であれ口外すれば幾らかのリスクを伴う。 特にこういった、情報を受ける側の理性的な対応が望めそうに無い場合には尚更である。 恐らく此処で無責任に情報をばらまく行為は多大な被害を生み出すだろう。 例えば、達成困難な半ば妄想に近い様な案を誰かが信用し、またそれが他者に伝播し、 結果、私達の預かり知らぬ所で、多くの者を巻き込んで悲惨な失敗をする。 その様な事だって普通に有り得るのだ。 しかもその場合、その問題はその者の失敗それひとつでは終わらない。 被害に巻き込まれた者達が、その原因…… 脱出案の出所である私達に怨恨を抱く可能性もあり、またその案の失敗を受けて芋ヅル式に他の案の信用性が下がり、 結果また疑心暗鬼が蔓延し、皆を巻き込んで殺し合いが勃発する事も有り得る。 両者は中々に意見を曲げなかったが、 早苗やてゐの仲裁を受け最終的にはお互いが少しずつ歩み寄る事によって合意した。 “死神の船という不安要素を抱えているが一応1の案も代案として提唱する事を認める”という、 さとりの妥協の末の合意である。 そうして脱出それ自体の手段、方針が定まり。 次に議題に挙がったのは首輪であった。 特にその解除法や技術者について深く話し合われた。 進行はやはり脱出案の時と同じ様に、慧音が主に可能性を広げ、多彩な案を出す事に従事し…… 逆にさとりは可能性を狭め、出た案を厳選し優良なものを残す事に従事し…… 残る早苗とてゐは二人の仲裁や補完といった、中立的立場からの意見を出すことに従事した。 最初で役割分担を話し合った訳ではない。 それは個人個人が自然と自分にあった役割に填っただけのことである。 対極的な意想を見せるさとりと慧音は言わずもがな、 残る中立的な立場の早苗とてゐにしてもその立ち位置には理由があった。 早苗は性格上言い争うという行為が苦手であり、また皆が言い争う姿も見たくなかった為、 どうにか穏便に話し合いを進めようと努めた結果、それが仲裁、中立的立場に落ち着いたのである。 てゐも似たようなものだ。 パチュリー殺害という前科持ちであるが故大きな発言権が得られず、けれどそれでもどうにか話し合いを誘導しようと、 舵を取ろうと術策を巡らした結果が、話の補完による印象操作という援護支援的な立場であった。 慧音とさとりの影に隠れて早苗やてゐの意見はぱっとせず余り目立たないが、 実際にこの完全な対立構造において一番影響力を持っていたのはそういった中立的立場の発言であった。 勿論立場的な意味合いを無視しても、彼女らの意見には慧音達に劣らず素晴らしいものがあった。 例えば早苗はメンツ唯一の外来人という事もあり、在住の者達に比べ意見が非情に奇抜かつ柔軟であり、 有用性こそ低めだが、時には皆を暫く唸らせる様な確信を突いた意見を言う事もあった。 てゐにしても幻想郷において五本の指に入ろうかという古株である。 このメンツにおいては最も多くの経験や知識を有しており、話し合いにおいても有用な情報や意見を多数もたらした。 そう、てゐの情報には確かに有用なものが多くあった。 それは誰もが認めざる得ない。 けれど残念な事に“パチュリーを殺している”という事実は彼女のもたらす情報を歪め、その印象を大きく損ねた。 案そのものは非常に有益なものであるにも関わらず、その殆どが確り取り合って貰えず無視されたのである。 さとりはてゐの情報に耳を傾ける事で騙され、罠に嵌められる事を極端に怖れたが故に最初から取り合わず。 どちらかと言えばてゐに寛容であった慧音でさえも、てゐの意見に耳を貸しその言葉を引用こそしたが、 それは“殺人者であれ認められる、信じられる”という事をさとりに見せつける為の言わばポーズとしての意味合いが強く、 実際に提案を取り入れる事は少なかった。 これは話し合いの体裁を取り繕っただけの言葉のぶつけ合いである。 議論が進行するにつれ膨らんでゆく奇妙な雰囲気を誰もが感じていた。 恐らくその渦中の人物であるてゐは特に、既にしてもう明確な予感があったと思う。 今すぐにでも逃げ出したいその空気の中で、けれど拘束されたてゐにその選択肢は無い。 いや、実際には彼女程の演技力と明晰な頭脳があれば、 話し合いを掻き乱し逃げ出す為の隙を作る事は不可能では無かったであろう。 しかし現実として彼女はその策を実行に移したりはしなかった。 普段は大胆に詐欺や悪戯を敢行する彼女が、どうして今回に限っては余りにこじんまりとした印象操作に徹しているのか? 理由を挙げるとすれば、それは今現在の彼女の精神状態にこそある。 ――その剣、なんなら抜き身のままでもいいよ そう、始まりはてゐ自身の誤解からであった様に思う。 “いや、遠慮させてもらうよ。悪かったな” そう答えた慧音の申し訳なさそうな表情の意味に気付いていたならば起こり得なかった事。 てゐは誤解していた。 慧音は自分を信じて疑いもしない実に“甘い”思考の持ち主なのだと。 実際に“てゐを殺すつもりはない”という一点においてはその考えは間違いでは無かったのだが、 それも含めて、てゐはずっと誤解していたのである。 そんな誤解の上で幾つもの幸運に助けられ生き延びながら、 てゐは“こんなぬるい相手なのだからもっと上手く行く筈なのに”と寧ろ自分の不運を嘆いた。 そしてあろう事か、“そんな不運の中で”自分がまだちゃんとやっていけているのは一重に才能なのだと、 自らの策謀や演技力に因るものなのだと自惚れた。 その自信は間違いでは無い、間違いでは無いのだがそれはそれとして自惚れの代償は直ぐに払わされた。 ――もうやめないか? 膨らんだ自信は稚拙さを招き、ここ一番という所で演技を誤った。 予想にも予測にも無い、慧音の想定外の反応を前にてゐは自らのミスを痛感した。 けれど諦め悪く打開の光明を探すてゐは、慧音に自らを殺す意志が無いと言う発言を受けて安堵した。 生かされているのならばチャンスはまだ在る筈だと。 この時点では“まだ”てゐは自らの手腕への自信を滾らせていた…… 状況は最悪に向かっている、けれど自分ならば何とか出来る、とそう思っていた。 てゐが誤解に気付いた時、けれど既に新たな誤解が生まれていた。 いや、ちょっと待ってよ。 慧音に私を殺す意志が無いとして、それは“いつから”だ? もしかしたら、そう、もしかしたらあの時に慧音が手にした白楼剣の意味は…… 慧音が剣を抜き鞘に収めるまでの間、その前後に何があった? まさか既に? もしかして更に以前から? ひとつの誤解が氷解した時、不運を実力で乗り切ったという自己評価は完全に反転していた。 身を拘束された自身の状況と照らし合わせて、てゐの今までの自信や境遇への考えは崩れた。 実はずっと見え透いた嘘ばかりを吐いて居たのではないか? 相手が慧音以外であったなら既に死んでいたのでは? だって私は今の今まで、内心を読まれていた事にすら気付けていなかった! 恐怖が襲った。 自信もへったくれも無い。 何だか全てを見透かされているような、そんな怖さが常に付きまとった。 故あって……話し合い、口八丁な詐欺師てゐの得意分野においても彼女は大胆な行動を取る事は憚られた。 長年の勘が大丈夫と言っているにも関わらず自らの力量を信じ切れなかった。 自信喪失、詐欺のスランプ中とでも言おうか…… それが現在、因幡てゐが大人しい理由であった。 「……という理由から考えて、能力制限は首輪の持つ力では無いと予想しています」 因幡てゐがいずれ訪れるであろう審判の日を前に戦々恐々として居る合間にも、さとり達の話し合いは進んでいた。 「やはり世界そのものが持つ力場とでも言いますか…… 能力制限はそう言ったモノの影響、もしくは主催者本人が持つ力に因るものだと思います」 首輪を外しただけでは能力は解放されず、大した解決にもならない。 さとりの意見はそう言ったモノであったが慧音はそこまで絶望を覚える事は無かった。 理由は解っている。 その状況すら打開し得る制限解除装置が既に手元にあるからだ。 故に慧音にとってその意見はその重要性を再確認する程度の意味合いしか無かった。 しかしそうは思えど、やはり何もかもが主催者の掌の上に在る様で気味が悪い。 脱出の要となる物は全て“用意された”物である。 そこから慧音はひとつ主催側の意図というものを推測してみた。 そう、これは一種の挑戦なのではないか、実験なのではないか。 幻想郷の皆を敢えて最悪の状況に叩き込み、 その中で全員が協力し最善の選択肢を見事選び取れるか見ているのではないか。 永琳だって幻想郷に住む者だ。 皆への愛着もきっとあるだろう、悪意だけの存在なんて在る筈がない。 そうさ、きっと私達は試されているんだ。 ……楽観論過ぎるか? 思い付きはせよ口には出せなかった。 さとりに厳しく反論されるのは目に見えて居るし、推測が事実だろうが間違っていようが…… 脱出が、用意された逃げ道が本物だろうが罠だろうが…… どちらにせよ私達はそこに縋るしかないのだ。 ならば私は心に希望を持ちたい、この希望をわざわざ口に出して否定されたくは無い。 弱気になって居るなぁ、と思いつつも想いは変わらない。 私はただ全力でこの希望に賭ける。 「さあ、首輪の持つ力についてはもういいだろう。 今度はそれぞれ首輪を解除し得る技術者について候補を挙げていってくれ。 少なくとも私は6人は知っているぞ」 慧音は落ち込みがちになっていた自分を励ますつもりで、議題を明るく前向きなものへと切り替えた。 技術者という事で真っ先に候補に挙がったのは河童、河城にとりであった。 慧音の持つ工具箱にしても元は彼女の持ち物という事もあり、期待は十分である。 次に名前が挙がったのは香霖堂の亭主、森近霖之助。 物珍しい道具を多量に扱った経験がある事も含め、 特に“道具の名前や用途を知る”という首輪解析に役に立ちそうな能力から候補に挙がった。 その話にはさとりが並ならぬ興味を示した。 霖之助が参加者唯一の男性である事実が例の男性の声と関連付いて怪しく思えたのだ。 勿論、偽名を用いてさとりの性を隠している手前…… 自らが霖之助を疑っている根拠、永琳の心の声に触れる事は出来ない。 さとりは胸中の不安を伝えられない歯痒さを感じながら、 ただとにかく首輪解析の候補者として聞き出せる限りの情報を聞き出した。 せめて霖之助が主催側であるという“可能性”の話だけでもするべきかと悩んだ。 理由は曖昧にして、ただ“可能性”を述べるだけなら大丈夫ではないか? 悩みはしたが、さとりは結局その際に自らが負うだろうリスクを考え、思い留まった。 勿論、最悪の状況を避ける意味でもこの情報は共有した方が良い事はさとりも解っていた。 自分の考えが酷く利己的で自分勝手なものだと言う事もまた解ってはいたのだ。 けれどじくじく痛む気持ちを誤魔化しながら“それでも”と考えるさとりは、 それが後々自分苦しめるだろう事も解っていてただ先延ばしにしたのだ。 そんなさとりの心境を知ってか知らずか、その後も何事も無かったかの様に緩やかに話し合いは進行した。 まるで霖之助の事などどうでも良い事であったかの如く進んでゆく話し合いを見て。 “ああ、もっと言及されたなら私も洗いざらい話さざる得なかったでしょうに”と、さとりは若干残念に思った。 それが慧音達の責任で無い事は当たり前に身に染みて解っている。 残念などと思うその思考自体が自己中心的な、独善極まる幼稚な思考だと、自身を顧みて、 そのどうしようも無さに嫌悪感を募らせた。 さとりの想いと裏腹にやはり話し合いは進む。 候補者は増えていったがさとりの心は晴れなかった。 月の進んだ技術を持ち、また主催者である八意永琳に一番近い人物だとして、 蓬莱山輝夜、及び鈴仙・優曇華院・イナバが候補に挙がる。 慧音は主催者である永琳自身すら候補者として挙げたが、 直ぐに“危険すぎて接触出来ない”と言うさとりの意見を受け、可能性から除外する事になった。 ならば同じく永遠亭の輝夜や鈴仙にしても主催側の息が掛かっているのではないか? 参加者の中に主催者自身が居るのだ。 協力者だって紛れ込んでいてもおかしくない。 そんな風にさとりが疑惑を投げ掛ける。 実際さとりは、てゐが殺しに乗っている裏にも主催側の思惑が在ったのではないかと疑っていたのだ。 それとまた別に、これは霖之助について話せずにいる弱い自分の足掻きみたいなものでもあった。 しかしそんなさとりの言葉は直ぐに因幡てゐによって否定される。 「永遠亭だからといって一枚岩とは限らないでしょ? 少なくとも私にお師匠様からの言葉はなかったよ。 ……まぁ、こんな状態でまだお師匠様ーなんて呼んでいいのか分かんないけどさ。 でも身内の誰かが間違いを犯してるなら止めたいって思うのが普通じゃないかな? こんなの保身に走った私が言う事じゃないんだろうけど、やっぱり鈴仙達まで疑って欲しくないよ。 それに、悲しいけど今のお師匠様に着いていく協力者が居るなんて思えないよ。 ほら特に皆“一人しか生き残れない”って言われて此処に連れて来られて居るんだし」 てゐはそう言って俯いた。 耳もぺとりと垂れ下がりその姿はいつもより小さく、さとりにはそれが憐れに思えた。 言葉それ自体は全然信用出来ていないというのにそう思えてしまうのだから不思議だ。 大別すればこれはきっと同情心に含まれるのだろう、 けれどさとりには自身の感情がもっと汚いものに思えてならなかった。 そしててゐは、そう、やはり全て演技であった。 言いながらも“一人しか生き残れない”という自分の言葉を全く信じてはいなかった。 元より不死者、蓬莱人が参加する様な殺し合いだ。 前々から考えていた通り最低でも三人…… 主催側の気紛れ次第で更にもっと多くの生存者が出てもおかしくないと、そうてゐは考えていた。 だとすれば“参加者の中に協力者が居る”という話も強ち否定できるものではないだろう。 そこまで考えてしかしてゐは…… そう、確かにさとりの話の妥当性に気付いておきながら、けれどその情報が自分に何の利ももたらさず、 寧ろ今現在に一番不利になるのが自分だと解っていたが故に否定したのだ。 「そうだよ、誰もが殺し合いを望んでいるなんて考えにくい。 必ずこちらに協力してくれる者はいる筈さ。 それに仲間内に裏切り者が居るなんて考え方は良くない、集団に疑心暗鬼を生んでしまうからね」 これはてゐの読み通りに、慧音が賛同する形で声を上げた。 この意見には早苗も賛成的な様子で、半ば数に押し切られる形でさとりは黙り込む。 自業自得とは言え“協力者”の疑惑を打ち明けられないさとりは辛かった。 「それで、候補者最後の1人は誰なんですか?」 思いを紛らわすつもりでさとりは慧音を急かす。 慧音は『あー、うー』と歯切れ悪くなんだか微妙な、バツの悪そうな顔をしていた。 それで最後には笑いながら、最後の1人、候補者の名前を読み上げた。 「東風谷早苗、外来人だ。 外から来た人間だけあって外の進んだ技術や知識を有している筈……」 ……!! 急に自分の名前が呼ばれてドッキリびっくりした早苗さん。 「わわ、私はそんなすごい知識なんて持ってないですよっ!」 あたふたと手を振って、上がり気味に慧音さんの言葉を否定します。 その慌てた姿が余りに可笑しく、また可愛らしかったので、 思わずさとりさんも気が弛み、クスリと笑みを零しました。 そして…… 「ふふっ、なんだ早速“候補者”が1人減ってしまいましたね」 「そうだね、いきなり可能性が1個減っちゃったね」 「ああ、全くだ。 これは困ってしまったな」 みんな一緒に笑いながら冗談のように言って早苗さんをからかいます。 「あうう、すみませんー」 早苗さんはちょっと申し訳なくなって恥ずかしそうに頭を下げますが、みんなは“気にしなくていい、 最初から誰も期待してなかった”などと、とんでも無い事を言って可笑しそうに笑いました。 「そんなっひどい、それはちょっとあんまりですよっ」 軽くぷくーと頬を膨らませて拗ねる早苗さん…… 不機嫌そうに振る舞っていますが、けれどこの些細な会話によって場の空気が軽くなった事に気付いていて、 その表情は何だかにやにやと喜びを隠しきれずに弛んでいました。 暫くは仄かに明らんだ空気の中、他愛ない談笑が続けられていた。 しかしその中でさとりの笑い声だけが少しずつ乾いたものへ、曇った笑顔へと変わっていった。 因幡てゐも当然に予感はしていたのだろう。 でなければ話し合いの中、彼女の誘導は意味を成さない。 さとりも解っていた…… チラリさとりが視線を送ると、てゐはさとりにだけ見える様ににやりと笑った。 ああ、ほらやっぱり……解っている、彼女も気付いていた。 もう既にさとりも話し合いの中、慧音が奇妙な空気を発している事に気付いていた。 彼女の発言の裏側も、その心に巣くう気持ちの正体も…… それを因幡てゐが利用しようと企んでいる事も既に解っていた。 てゐもとっくの前に私に対する演技は止めている。 私は騙せないと、騙す必要が無いと向こうも既に解っていたのだ。 ああ、そうですね……やはり“今”なのでしょう。 本来なら、それは真っ先に議題に挙げるべき事柄です。 情報交換も済み、脱出の話し合いも決着しました。 後は神社へ向かい皆と合流するだけです。 だから、もういいでしょう。 そう、私達の仲が決定的に“こじれる前に”聞き出せるだけの情報は貰いました。 そしてさとりはこのぬるい空気を終わらせる為に、敢えてその話題を切り出した。 「もういいでしょう、脱出の件も一段落しました。 和気藹々と会話に花を咲かせるのも結構ですが、私達にはまだ解決すべき事があるんじゃないですか?」 皆の声がぴたりと止み、一瞬で場の空気が静けさの中に落ちる。 早苗の顔にはまだ笑みが居残っていた。 慧音は複雑な心境でさとりから顔を背ける。 てゐは多くの策謀を胸に秘め、不安そうな演技をしながら…… けれどただ真っ直ぐにさとりの眼を見ていた。 それを同じく真っ直ぐに見返しながらさとりは告げる。 「パチュリーさんを殺害した因幡てゐ、その処遇がまだ決まっていないでしょう?」 慧音は自分の中で、やっと、今頃になって何かが完全に崩れたのを感じた。 さとりはずっと冷めた表情をしている。 皆、秒という感覚がどんどんと長くなるのを感じていた。 「確かに今から私が提案することは、酷く道理に反した、残虐な事に聞こえるかも知れません。 けれどこの殺し合いの中いつ裏切るかも分からない人物を連れ歩くリスクを考えれば、 選べる選択肢はもう少ないとは思いませんか?」 この一言から、再びさとりの戦いが始まる。 「つまり端的言って私は、因幡てゐを殺すべきだとそう思うのです」 90 亡き少女の為のセプテット 時系列順 92 Gray Roller -我らは人狼なりや?-(後編) 91 早朝より始まりし愚かな選択 投下順 92 Gray Roller -我らは人狼なりや?-(後編) 81 少女の森 因幡てゐ 92 Gray Roller -我らは人狼なりや?-(後編) 81 少女の森 上白沢慧音 92 Gray Roller -我らは人狼なりや?-(後編) 81 少女の森 古明地さとり 92 Gray Roller -我らは人狼なりや?-(後編) 81 少女の森 東風谷早苗 92 Gray Roller -我らは人狼なりや?-(後編) 80 So why? ルーミア 92 Gray Roller -我らは人狼なりや?-(後編)
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能力 人外種には様々な特殊能力があり、能力と呼ばれています。この能力は判定の必要がなく、通常行動で行うことができます。 能力獣人専用能力 下級吸血鬼能力 中級吸血鬼能力 上級吸血鬼能力 基本吸血鬼能力 吸血鬼専用能力 獣人専用能力 名称 効果 射程 範囲 時間 消費MP 予知 gd1 本人のみ 1対象のみ 永久 - 軽業 軽業gd2 本人のみ 1対象のみ 永久 - 気配消し 隠密gd2 本人のみ 1対象のみ 永久 - 戦闘力 戦闘gd2 本人のみ 1対象のみ 永久 - 獣人専用能力獣人専用能力は、レベルを上昇させることが出来ません。 予知(豹人専用)予知を持つキャラクターは、あらゆる判定にgd1を得ます。 軽業(猫人専用)軽業を持つキャラクターは、回避を含むあらゆるDEX判定にgd2を得ます。 気配消し(蛇人専用)気配消しを持つキャラクターは、すべての隠密判定にgd2を得ます。 戦闘力(獅子人専用)戦闘力を持つキャラクターは、格闘、回避にgd2を得ます。 下級吸血鬼能力 名称 効果 射程 範囲 時間 消費MP 奪取 MP奪取1d6+1×Lv 接触 1対象 一瞬 1 魔網 捕縛 5is~1os 1対象 1R~1D 1 呪縛 呪縛 接触~5is 1~5対象 1T~1D 3 魔変化 肉体変化 本人 本人 1T~1H 5 飛行 飛行 本人のみ 1対象のみ 永久 - 奪取自らの妖気を対象に絡みつかせ、MPを奪い取ります。対象は[妖力×5]の判定により効果を無効化できます。 魔網妖気によって形成された網を対象にかけ、動きを封じる能力です。捕らえられた者は[VIT×3]の判定に成功するまで動けなくなります。 呪縛対象者を麻痺させ行動不能にする能力です。 魔変化身体を硬質化させる能力です。2つの効果があり選択して使ってください。【A効果】身体の表面を硬質化させA効果3を得る 【武器化】爪や腕などを堅く鋭くして武器にする(威力3d6) 飛行なんらかの手段によって、通常の二倍の移動力までの速度で飛ぶことが出来ます。全力移動も可能です。 中級吸血鬼能力 名称 効果 射程 範囲 時間 消費MP 妖気遮断 妖気の遮断 本人 1対象 1T~永久 1 怪力 筋力増加 本人 1対象 1R~1T 1 加速 敏捷増加 本人 1対象 1R~1T 1 感応 直感増加 本人 1対象 1R~1T 1 魔眼 呪縛又は特殊 5is 特殊 1R~1H 2 魔炎 1d6+1×Lv 1os~5os 直1isの円 一瞬 3 再生 回復 本人 1対象 永久 5 転移 空間転移 接触 1~5対象 一瞬 5 電撃 2d6+2×Lv 1is~1os 直線上~全周 一瞬 5 爆撃 1d10+1×Lv 1is~5is 直1~5is円 一瞬 5 氷貫 2d6+2×Lv 1is~5is 1~5対象 一瞬 5 風斬 1d10+1×Lv 5is~1os 90度コーン 一瞬 5 吹雪 1d10+1×Lv 5is~1os 90度コーン 一瞬 5 泥殴 1d10+1×Lv 1is~5is 1~5対象 一瞬 5 妖炎 2d6+2×Lv 5is~1os 1~5対象 一瞬 5 触手 1d6+1 捕縛 1is~5is 1~5対象 1R~1T 5 鎧 A効果2×Lv 接触 1~5対象 1T~1D 5 息 1d6+5×Lv 5is~5os 直線上~全周 一瞬 10 妖気遮断妖気を発しない能力です。これにより妖気感知で発見されなくなります。 怪力筋力を増加する能力です。効果時間中は、通常の2倍のVITとなります。VITの値を2倍として計算しますので、追加威力や所持重量も上昇します。また、投擲の射程も2倍になります。 敵キャラクターシートの場合、VITを持たないため、格闘によって与えるダメージを二倍にします。 加速敏捷力を増加する能力です。効果時間中は、通常の2倍のDEXとなります。 敵キャラクターシートの場合、DEXを持たないため、攻撃順序値を二倍にし、回避をgd2倍にします。 感応直感力を増加する能力です。効果時間中は、通常の2倍のPARとなります。 敵キャラクターシートの場合、PARを持たないため、回避と魔術をgd2します。 魔眼対象者をにらみつけることで様々な効果を発揮する能力です。範囲は能力使用者の前方90度コーンとします。効果には下記のようなものがあり、吸血鬼血種の者が修得する場合はレベル分の重複を行ってください。【呪縛1Lv・幻夢陶酔2Lv・石化3Lv】 魔炎異界から漆黒の炎を召喚しダメージを与える能力です。 再生ダメージを回復する能力です。1回の使用で全てのダメージのランクを1下げることが出来ます。 転移能力使用者の知っている場所へ瞬時に移動する能力です。但し、転移を望まないものを転移させることはできません。 電撃特殊な電気を放つ能力です。この攻撃に対し通常のA効果は効果を持ちません。 爆撃体内で作った炎の塊を高速で発射し、射程内の望む地点に爆発を起こす能力です。 氷貫特殊な氷の矢を作り出し高速で発射する能力です。実物の氷を突き刺す攻撃なので、抵抗力判定によりダメージを下げることはできません。但し、この攻撃は投擲と同じ扱いで回避を行うことができます。回避は1Lvにつき1段階難しくなります。 風斬口から真空と衝撃波の嵐を吐き出す能力です。 吹雪吹雪を巻き起こす能力です。 泥殴足元の地面から波打つ泥の棍棒を作り出し、対象を殴りつける能力です。対象は回避や受けを行うことが出来ますが、通常の攻撃と同じようにダメージを軽減することはできません。 妖炎自らの妖気を炎に変えて相手にダメージを与える能力です。 触手自らの身体から触手を生やす能力です。攻撃方法は鞭です。 鎧対象の体表を硬質化させA効果を得る能力です。 息口から魔力で作られた、炎・電撃・酸などの息を吐く能力です。範囲が直線上ならば投擲扱いで回避を行うことができます。但し、抵抗判定によりダメージを下げることはできません。回避は1Lvにつき1段階難しくなります。 上級吸血鬼能力 名称 効果 射程 範囲 時間 消費MP 封印解除 封印解除×Lv 本人 1対象 特殊 - 言魂 対象操作 5is~1os 1~5対象 1R~1D 3 石化 石化 接触 1対象 永久 5 略取 能力の略取 接触 1対象 1T 5 死 死亡 接触~1os 1対象 一瞬 10 進化 抵抗進化 本人 1対象 1R~1T 10 核嵐 5d6+5×Lv 1os~5os 直1osの円 一瞬 20 封印解除封印の期間を短くする能力です。他の能力とは違い持っているだけで常に効果を発揮します。1レベルにつき、封印の期間を1ランク下げます。例:2レベル 100年→10年→1年 言魂魔力のこもった声を発する能力です。抵抗力の判定に失敗した者は、発せられた言葉のままに行動してしまいます。但し、命令できる言葉は1つの単語に限られます。 石化対象を石にする能力です。もう一度石化を行うことで元に戻すことができますが、対物石化は効果がありません。 略取接触した対象者の能力を奪い取る能力です。奪うことができるのは、能力1種類・基本魔術レベル1・魔術バリエーション1種類のうちどれかです。奪い取った能力は1Tの間、自分の技能として使うことができるようになります。効果時間が切れると略取した能力は、略取した対象者に戻ってしまいます。 死対象を瞬時に死亡させる能力です。中級吸血鬼以上に使った場合は霧散化します。 進化被った攻撃の種類に対して完全な抵抗力を得る能力です。効果時間中に同じ種類の攻撃を受けても全く影響を受けません。同じ種類とは、同じ魔術、同じ形状の武器、同じ魔術を施してある武器、同じ能力などです。 核嵐高熱の嵐を巻き起こし範囲内の全てのものにダメージを与える能力です。 基本吸血鬼能力 名称 効果 射程 範囲 時間 消費MP 下級結界 身体結界 本人のみ 1対象のみ 永久 5 中級結界 範囲結界 本人のみ 5is~1os円 永久 5 上級結界 時空結界 本人のみ 15is~10os円 永久 5 下級結界(獣人は習得できません。)下級吸血鬼以上の吸血鬼が持つ結界です。通常の物理攻撃を一切無効化する能力です。 下級吸血鬼による下級結界の場合は4点の防護点として扱い、一度これを破られた下級吸血鬼は通常の物理攻撃でダメージを受ける事になります。 また肉体の維持が出来なくなり、毎ラウンド軽傷のダメージを受けます。 中級結界(獣人は習得できません。)外界との一切を遮断する結界です。 破壊するには一度に21ダメージ以上が必要です。 上級結界(獣人は習得できません。)その場に平行世界を出現させます。 吸血鬼専用能力 名称 効果 射程 範囲 時間 消費MP 自爆 威力HP×Lv 本人 直5isの円 一瞬 - 増殖 増殖×Lv 本人 1対象 1T 10 分身 分身作成 本人 1対象 1T 20 肉体構成 肉体構成 本人 1対象 1T~1H 30 魔門 魔門作成 本人 直1isの円 1R 30 自爆(PCは習得できません。)自らの体内にある生命エネルギーを爆発させ、周囲にダメージを与える能力です。但し、この能力を使用した者は死亡ダメージを被ります。 増殖(PCは習得できません。)自分と全く同じ能力を持つ分身を作り出す能力です。分身体は、魔術や特殊能力を含む全ての能力を受け継いでいますが、少しでもダメージを受けると消滅します。1回の使用でレベル分の分身を作ることが可能です。 分身(PCは習得できません。)自分と良く似た外見を持つ分身を作り出す能力です。魔術と以外の全てが能力使用者と同じで、与えられた使命を死ぬまで遂行します。但し、死亡ダメージを受けると消滅してしまいます。 肉体構成(PCは習得できません。)魔力で肉体を構成する能力です。この能力を使った吸血鬼は「ダンピール」扱いとなり、退魔行などの人間に効果の無い魔術が効かなくなります。又、ダメージを受けてもこの能力を解除することで無傷に戻ります。死亡ダメージを受けたとしても能力が切れるだけで済みます。但し、「ダンピール」として扱うので、魔術や退魔法具以外の攻撃でもダメージを受けるようになります。 魔門(PCは習得できません。)異界の入口を開く能力です。現世界と異界の間を行き来することができます。なお、この能力が使えるのは満月の時だけです。 霧散化(偽)身体を霧散化させます。霧散化した吸血鬼は移動以外の行動が取れません。能力の転移は移動とみなします。霧散化した吸血鬼は物理攻撃の対象に出来ません。 霧散化(真)身体を霧散化させます。霧散化した吸血鬼は移動以外の行動が取れません。能力の転移は移動とみなします。霧散化した吸血鬼は物理攻撃の対象に出来ません。また最大の特徴として死亡ダメージ=霧散化発動です。つまり霧散化(真)を保有している吸血鬼は死にません。ただし死亡ダメージからの霧散化の場合その状態からの復帰に数ヶ月を要します
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特殊能力 特殊能力とはキャラクターが持つ超能力のことです 原則的に1キャラクターにつき1能力となります 特殊能力とは 発動率と成功率 特殊能力を作る 特殊能力を使う その他のルール 特殊能力とは 特殊能力とは、ダンゲロスのキャラクター(魔人)が持つ超能力(念能力、スタンド、PSI、霊能力など)のことを指します ゲーム中、キャラクターは作成した能力を駆使して戦うこととなります どんな能力でも自由に作成できますが、強力な能力ほど発動率が下がります 発動率と成功率 発動率 ダンゲロスではどんな能力でも作成できますが、ゲームのバランスを保つために発動率が設定されます 発動率とは、キャラクターが特殊能力を使う際に「超常の力をうまく現実世界に発現させられるか」の基準となる値です 強力な能力ほど発動率は低くなるため、リスクも無く敵を全滅させるような能力は作成はできても実用には耐えられないでしょう 成功率 特殊能力には発動率とは別に成功率という値が設定されます 成功率とは、現実世界に発現した超常の力が「相手の抵抗を突破して効果を与えられるか」の基準となる値です 基本は100%(確実に効く)ですが、敵の能力を受けたり、特殊な制約を付けると低下することがあります 特殊能力を作る 特殊能力は以下の6つの要素の組み合わせにより作成できますこの内容により発動率と成功率が算出されます(最終的にGKが計算します) 具体的な能力の作成については特殊能力ガイドラインを参照してください 特殊能力の構成要素 効果:能力の実質的な影響のこと。遠くの敵を攻撃する、味方の体力を回復するなど 時間:能力の効果の持続性 対象:影響を与えられるキャラクターの数や範囲 タイプ:能力の効果の現れ方。誰かに付与する、フィールドとして敷設するなど スタイル:能力の効果が現れるタイミング。特定の条件を満たすまで現れないなど 制約:能力につけるデメリット 特殊能力を使う 各キャラクターは自分の行動タイミングで「行動:特殊能力を使用する」を選択すれば能力の発動を試みることができます 具体的な処理の手順についてはキャラクターの行動/特殊能力の使用を参照してください その他のルール 能力休み 詳細特殊能力の発動に成功すると、そのキャラクターは1回休みとなります 能力の原理特殊能力の作成では後述する構成要素以外にも能力名や能力原理を考える必要があります。ただし、それらはゲーム中の処理には影響を与えずフレーバーテキストとして扱います 実際の処理では構成要素(計算式)の内容が採用されます 空撃ちの禁止特殊能力は、「対象決定」の段階でその対象が不適正である場合、発動キャンセル、または発動はしても効果が及びません効果の対象すべてが不適正…発動キャンセル。 効果の対象の一部が不適正…発動する。ただし不適正な対象には効果が及ばない 対象が不適正であるとは、効果の内容的にその対象には無意味であったり、あるいは対象が制約を満たしていない場合などを指します 複数の効果を持つ能力の場合、すべての効果の対象が適正でなくてはいけません カウンター(スタイル)やフィールド設置型(タイプ)など、発動時に対象をとる必要が無いものは発動可能です。実際に効果が適用される際に有効な対象にのみ効果が及びます
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144: 名無しさん(ザコ) :2013/07/11(木) 20 26 04 ID NdE5E16c0 メインキャラであるタッタの嫁にして、ルナルリプレイ最強の槍使い。リプレイ「月に至る子」で 客演した際のやりとりから、プレイヤーは某ダイス運の異常に良い女性GMであると思われる。 比較的遠距離にも対応可能な旦那と異なり、武装は射程1-1Pのみ。その代わり、近接戦闘での火力は フォルダ屈指であり、ノイエとほぼ互角と言えば凄さがわかるだろうか。気力制限なしで威力1700 消費30の攻撃を繰り出してくるので、うっかり近づくとあっという間に早贄にされてしまう。…放って おいても移動力5で突っ込んでくるが。 その一方で、リプレイでも言及されたように防御能力はそれほどでもなく、運動性こそ85と高くユニット サイズもSなのだが、パイロット側の回避が137しかない。また、一応シールドは持っているのだが、 S防御は最大Lv2と、全体的に防御性能の微妙な頼りなさが目立つ。 飛行形態にも変形できるが、この状態では移動力や運動性が下がる上にEN消費Lv1が付くので、 敵の対空能力が低い時に耐久力を稼ぐ、飛行する敵に有効打を与える、厄介な地形を飛び越える等の 状況でもなければ、使用する機会はない。 アイテムで補うならば、まずはHPと装甲。低い回避を多少上げるよりは、最初からそこそこの性能の ある耐久面を補った方が効率が良いだろう。また、武器クラス・槍を別途装備可能なので、遠距離攻撃 可能なものがあれば、装備してやるのも良い。 なお、彼女は展開次第では敵対する可能性がある。その場合は射程2以上から攻めることで、高い攻撃力 に仕事をさせないようにしよう。
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車両規定 全車両リアForza羽義務(改造禁止車両含) 改造禁止車両に関しても以下の項目以外は改造を許可する。 出力向上改造・軽量化・タイヤ変更・インチアップ(ホイール変更は可) カラーリングに関しては特に規定を設けない(痛車も可)。ただし、両サイドに背景が白もしくは黄色(クラスによる色指定なし)ゼッケンの貼付を義務とする。 プロダクションカーでのレースとし、レースカーの使用はこれを認めない GT500クラス 基準出力を367kw(約500馬力)とする。 基準出力までの内燃機改造を認める(これにはエンジン換装も含まれる)。 無改造で基準出力を超える車両については、内燃機改造を禁止とする。 駆動方式については後輪駆動とし、全輪駆動車両に関してはこれを後輪駆動への変更を義務とする。 内燃機以外の改造については自由とする(特記事項に制限があるものを除く)。 一部車両において特認事項を設ける。これは救済・制限によって車両間均衡をとることを目的とした性能調整である。 GT500クラス出場可能車両 (ツインリンクもてぎフルコース 想定タイム:2 02.000) メーカー 車名(形式) 年式 備考(救済・制限等) NISSAN GT-R(R35) 2010 軽量化最大は禁止 NISSAN Skyline GT-R(R34) 2002 NISSAN Skyline GT-R(R33) 1997 NISSAN Skyline GT-R(R32) 1993 400kw上限の内燃機改造許可 NISSAN FairladyZ(Z33) 2003 400kw上限の内燃機改造許可 NISSAN FairladyZ(Z32) 1994 420kw上限の内燃機改造許可 LEXUS SC430(UZZ40) 2002 550kw上限の内燃機改造許可 TOYOTA Soarar(UZZ40) 2002 550kw上限の内燃機改造許可 TOYOTA Supra(JZA80) 1998 400kw上限の内燃機改造許可 HONDA NSX(NA2) 2005 出力制限340kw・軽量化禁止 HONDA NSX(NA1) 1995 出力制限340kw・軽量化禁止 McLaren McLarenF1 1993 改造禁止 Lamborghini Murciélago 2005 MurciéRG-1代用・内燃機改造禁止・タイヤ幅変更禁止 Lamborghini Gallardo 2005 ガイヤルドRG-3代用・400kw上限の内燃機改造許可 Lamborghini Diablo GTR 1999 内燃機改造禁止 Lamborghini Coutach LP5000 1988 Countach LP500代用・400kw上限の内燃機改造許可 Ferrari F40 1987 軽量化禁止・タイヤ幅変更禁止 Dodge ViperGTS-ACR 1999 ViperGTS-R代用 Mosler MT900S 2010 改造禁止 Mercedes CLK55AMG(C209) 2002 CLK55AMG(C208)代用 GT300クラス 基準出力を320kw(約415馬力)とする。 レースではFGRA運営がパワーマイナス35%の設定を適用する。 (リストリクター装着という脳内補間でお願いしますw) 基準出力までの内燃機改造を認める(これにはエンジン換装も含まれる)。 無改造で基準出力を超える車両については、内燃機改造を禁止とする。 内燃機以外の改造については自由とする(特記事項に制限があるものを除く)。 改造禁止と特記された車両についても、ミッション本体・サスペンション・ホイール(インチアップは禁止)の交換は可能とする。 駆動方式については全輪駆動車両の二輪駆動化・二輪駆動車両の全輪駆動化、どちらについても制限を設けない。 一部車両において特認事項を設ける。これは救済・制限によって車両間均衡をとることを目的とした性能調整である。 GT300クラス出場可能車両 (ツインリンクもてぎフルコース 想定タイム:2 12.000) メーカー 車名(形式) 年式 備考(救済・制限等) NISSAN Silvia(S15) 2000 NISSAN Silvia(S14) 1994 後期モデル代用 NISSAN Silvia(S13) 1992 360kw上限の内燃機改造許可 NISSAN FairladyZ(Z33) 2003 LEXUS IS350(GSE20) 2006 380kw上限の内燃機改造許可 TOYOTA MR-S(ZZW30) 2002 TOYOTA Celica(ZZT231) 2003 TOYOTA MR2(SW20) 1995 TOYOTA Celica(ST205) 1994 TOYOTA Trueno(AE86) 1987 軽量化禁止・出力300kw制限 HONDA NSX(NA2) 2005 出力300kw制限・軽量化禁止・タイヤ幅変更禁止 MAZDA RX-7(FD3S) 1997 軽量化1段階まで MAZDA RX-7(FC3S) 1990 360kw上限の内燃機改造許可 MAZDA MX-5 Miata(NA8C) 1994 MITSUBISHI FTO(DE3A) 1998 軽量化1段階まで SUBARU Imprezza22B(GC8) 1998 ImprezzaWRX(GC8)代用・330kwまでの内燃機改造許可 SUBARU ImprezzaWRX 04(GDB) 2004 SUBARU ImprezzaWRX 05(GDB) 2005 SUBARU ImprezzaWRX 08(GDB) 2008 SUBARU LegacyB4(BM9) 2010 380kw上限の内燃機改造許可 Lamborghini Murciélago 2005 MurciéRG-1代用・軽量化2段階まで・タイヤ幅変更禁止 Lamborghini Gallardo 2005 ガイヤルドRG-3代用・軽量化2段階まで・タイヤ幅変更禁止 Ferrari 458Itaria 2010 軽量化禁止・スポーツタイヤまで(幅変更禁止) Ferrari F430 2004 Ferrari 360Modena 1999 Ferrari F355Charange 1995 330kwまでの内燃機改造許可 BMW Z4 2011 軽量化最大は禁止 BMW Z4 2008 軽量化最大は禁止 BMW M3 2005 Mercedes SLSAMG 2010 軽量化禁止・タイヤ幅変更禁止 Ford FordGT 2005 軽量化禁止 Chevrolet Corvette C4 GS 1996 Chevrolet Corvette C6 GS 2009 C6 ZR1代替(出力制限のため)・タイヤ幅変更禁止 Lotus Exige Cup 2006 Exige代用・軽量化禁止・出力275kw制限 RUF RGT-8 2011 軽量化禁止・スポーツタイヤまで(幅変更禁止) RUF Rt12S 2011 軽量化禁止・タイヤ変更禁止 NISSAN GT-R 2010 特例:2012参戦予定・軽量化禁止・タイヤ幅変更禁止 TOYOTA PRIUS 2011 特例:2012参戦予定 HONDA CR-Z 2011 特例:2012参戦予定 AUDI R8 5.2Quattro 2010 特例:2012参戦予定・軽量化禁止・タイヤ幅変更禁止 .
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【混色制限】 混ぜると危険!塩素ガス発生www という洗剤のことではなく、絵の具で混ぜてはいけないもの。 カラーチャートの裏や絵の具のラベルに書いてある。 混ぜると変色。でも、混ぜて変色したことがない。 最近の絵の具は混ぜてもほぼ大丈夫。 関連【色】【絵の具】 種類 ・P記号 ・S記号 ・Y記号 ・F記号 P記号 鉛を含むためS記号やY記号と混ぜると黒変。空気中の硫黄ガスでも黒変。 この記号の色は混色制限よりも鉛の毒性に気を付けるべき。有害。垂れ流し禁止。 この記号の色を使ったものはタブローを塗ったほうがよい。 該当する色 ・シルバーホワイト ・クロムイエロー ・クロムグリーン S記号 硫黄を含むためP記号と混ざると黒変させる。 該当する色 ・ウルトラマリン ・コバルトブルーhue ・カドミウムイエロー系 ・カドミウムオレンジ系 ・カドミウムレッド系 ・バーミリオン Y記号 リン酸コバルトを含むためP記号やY記号と混ざると黒変させる。 鉄製のものも避けるべき。鉄製のパレットナイフやパレットなど。 該当する色 ・コバルトバイオレット系 F記号 鉄を含むためY記号と混ぜると黒変する。 茶色系の色の大部分はこれに該当する。 該当する色 ・イエローオーカ系 ・バーントシェナー ・ローシェナー ・コバーントアンバー ・ローアンバー ・ブライトレッド系 ・セピア ・マルスバイオレット ・プルシャンブルー 編集者:Casablanku