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ずず、と鼻をすすると、隣の翔も同じように鼻をすすった。 流星は訝しげに彼を見る。 翔でも風邪なんてひくのか・・・ ・・・っていうか。 「おい、お前大丈夫か??」 「貴様に心配されたくない。」 いつも寝ているくせに起きているなんて、相当しんどいんじゃないのか・・・? それって大丈夫じゃないだろ。 「僕は風邪気味なだけだけど。翔・・・なんか凄いしんどそうだぞ?」 「あぁ。やばい位しんどい。つか死にそう。」 「・・えっ、おい翔!?」 肘を突いて頭を抱えた翔の顔はいつもより赤くて、呼吸は数倍に早かった。 「・・えっ、ちょっ、どうしよう!?熱・・・・あるよなこれ!!」 流星は完全にパニックを起こしつつ彼の額に手を当て、余計に混乱した。 「ど、どーしよッ!?ほ、保健室!!連れて行こうッ!!」 そして一人合点をすると、翔を促して自分の背に載せ、階段を駆け下りた。 耳元で彼の荒い息遣いが聞こえる。 流星は足を速めた。 ・・・が。 「あんまり早く走る、な。貴様だって風邪ひいてんだろ?・・・というか寧ろ・・・早く走られると熱上がりそうだ。」 力なく翔にそう言われてしまった。 「・・あー、悪りぃ。」 流星は唇を噛み締めながらそう答える。 そして早歩きで保健室の前までやってきた。 初めて入る保健室だ。少しばかり緊張する。 ごくりと唾を飲み、ドアノブに手をかけた。 ーガッ・・・ガッー 「・・・・え?」 ー・・・ガッー 「・・・・・・・マヂかよ;」 ドアが開かないのだ。 というよりも、ドアにこんなプレートがかけられてあった。 「先生は只今不在です。用のある生徒は職員室へ行きなさい。」 ・・・本当、脱力する。 なんでいないんだよ。こっちは病人抱えてる・・・・ってかおぶってるのに。 流星は大きく溜め息を吐いて2階へ上がっていった。 ・・・ってか翔軽いなー。 ーキーンコーンカーンー 職員室へ入る直前に、HR開始のチャイムが鳴った。 ・・・どうしよう。 ドアの前で躊躇していると、そこから坂田が出てきた。 「・・なんだ星野、どうした?」 坂田に頼るのは嫌だったが、今はそんな事も言ってられない。 「先生!!翔がしんどそうでっ、熱があって!!でも保健室開いてなくて!どうしたらいいですか??」 彼の切羽詰まった表情に坂田は一瞬驚いたが、すぐさま真面目な顔になった。 「どれ、貸してみぃ。・・・・・・水無月、大丈夫か??」 「・・・」 流星から翔を預かり呼びかけるが、彼は荒く息をするだけだった。 「次授業ない先生に預けてくるさかい。お前は皆にもうすぐわしが来るからちょっと待ってろ、って言っといてくれ。」 坂田はそう言うが早いか、職員室へ戻っていった。 「え、翔が風邪ーッ!?」 流星から事情を聞いた途端、陽子が顔を青くして叫んだ。 「困ったわね、事態は深刻よ。」 球恵までもが冷や汗を流して呟く。 「早く治さないと・・・・・気付かれる前に。」 ・・・・誰にだよーッ!? 「それってどういう意味なんだ??」 「いずれ分かるわ。夜になったら、ね。」 球恵の意味深な笑みに、彼は少したじろいだ。 よ、夜って・・・・・ 一瞬浮かんでしまったあらぬ映像に彼はぶんぶんと頭を振る。 ・・・そういえば夜って翔の時間、だったよな。 流星は背筋に寒気を感じた。 朝の球恵の言葉を思い出し、流星はガラリと窓を開けた。 ・・・真っ暗な空。 雲に覆われ、星の少ない空。 昨日はまん丸に輝いていた雪が、今日は半分に欠けていた。 「大丈夫かな・・・」 と病院に運ばれた翔の事を思う。 流星はまだ、太陽系の異変に気付いていなかった。 その次の日も、また次の日も、1年F組の教室に翔の姿はなかった。 流星は毎日寝る前に空を見た。 雲に覆われた真っ暗な空にぽっかりと浮かぶ淋しい月は、急激にその大きさを縮めていった、ような気がした。 ・・・いや、気がしただけではなかった。 朝。流星が目を覚まし、TVの電源を入れると、いつものその時間は占いをやっているというのに、何故だかニュース速報、なんてシケるものがやっていた。 ぞくり、と嫌な予感が駆け上る。 流星は朝食を食べる手を止め、机に身を乗り出した。 TV画面に映っていたのは、5日前から昨日までの月。そして例年のその様子だった。 1ヶ月で満ち欠けするはずの月は、5日前から昨日までで、これ以上ないという程欠けていた。 今までこのような事は1度もなかった。異常だ。しかし月に光を与えている太陽に異変はみられない、と専門家の人たちが首を傾げていた。 原因は月の動きではないか、という坊ちゃん狩りもいた。 太陽系の一部である月の動きが狂うと、他の星の軌道も変わりかねない、非常に危険な状態だ。と眼鏡を光らせるハゲもいた。 しかしまだ研究の段階で、詳しい事はまだ分かっていないらしい。 流星はごくりと唾を飲み、朝食のエクレア――――スーパーで特売品だった――――にかぶりついた。 「ねぇ、今日のニュース見た?」 「見た見た、太陽系崩壊ってヤツ。」 「怖いよねー。」 「えー、いいじゃん。何かこう、ぞくぞくってして楽しそうっ。」 教室に入ると、1年F組はその話題で持ちきりだった。 って言うか多分、全国中がそうだと思う。 流星は今日も空いている隣の席を複雑な表情で見た。 翔・・・・・・ 元気がないのは彼だけでなく、陽子も球恵も、翔の席を哀しそうな瞳で見ていた。 早く元気になってくれ。 太陽系と地球を背負った、1人の少年に祈る。 お前が僕の隣で眠っていてくれないと、この世界はどんどん狂っていくんだ。 無意識に首筋に手をやると、星型のその痣は前よりも幾分か大きくなっているような気がした。 その日の放課後。流星と陽子、そして球恵と実咲は揃って同じバスに乗っていた。 翔の見舞いに行くのだ。 バスの中で口を開くものは誰一人としていなかった。 その沈黙に耐え切れず、実咲が口火を切る。 「なんで皆そんなシケた顔してんだよ!!ほら、もっと笑わねーと水無月だって元気にならねぇって!!」 ありきたりな慰め方で、しかも異様なハイテンションで言うが、陽子が「そだねー。」とこれまたシケた声で返しただけで、また4人の中には沈黙が堕ちた。 そうしてバスは病院前に着く。 4人は無言で車掌に頭を下げ、その中に足を踏み入れた。 なんて事はない普通の大型病院は、特に人が多い訳でも少ない訳でもなかった。 いや、今日が平日だという事を考えると、少しばかり多いのかもしれない。 彼等は坂田に教えてもらった病室を探す。 それがなかなか見つからなくて、実咲が一度ピンクのナース服の看護婦に聞いた。 そしてやっと辿り着いた508号室。 ートントンー とドアを叩き、お邪魔しますと声をかける。 中はカーテンでいくつかに区切られてあった。 「翔、翔・・・・・どこ?」 流星は病院の中なので少し声を落とす。 返事は返ってこないものだと思っていたのに、1つのカーテンが開いた。 「りゅう・・・・せぇ??」 熱のこもった声で、絞り出すように言う。 彼等は慌てて駆け寄った。 「大丈夫っ、カケル!?」 「ゆっくり寝てて。抹茶プリンも持ってきたのよ。」 「元気か?心配したぜ。」 皆思い思いの言葉をかける。 流星は起き上がってきた翔をそっとベッドに寝かして布団をかけた。 「抹茶プリン無しで死にそうだったんだ、よこしやがれ。」 彼は口元まで布団をあげ、ボソリと呟くようにそう言う。 「こんな時でも偉そうだな。せっかくお見舞いにきてあげたのに。」 流星がからかうように笑った。 翔は頬を膨らませ、小さくありがとなと呟いた。 その帰り、4人で空を見上げると月の明かりが目に染みた。 まだそれは細いままだったけれど、少なくとも昨日よりは明るく光っている。 彼等は顔を見合わせると、ふふふと笑みをこぼした。 よかった。キット、翔もこの星も、太陽系も、いつも通りに動き出す。 明日も、明後日も、明々後日も。
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編集第1章 贈り物 第1章 - 第2章 - 第3章 - 第4章 - 第5章 - 第6章 - 第7章 - 第8章 - 第9章 - エンディング後 シナリオフローチャート 自宅にメダロットが届く カブトバージョンだとメタビー一式とカブトメダル。 クワガタバージョンだとロクショウ一式とクワガタメダル。 もろこし町コンビニ・神社でチュートリアルを受ける コンビニでイッキからメダロットの仕組みやロボトルの仕方を教わる。 神社でのタルト・チトセとのロボトルはメダロッチサポートプログラムの指示通りに操作しよう。 ウィローズを探しにもろこし町公園へ行く おとこのことロボトル。 勝利後噴水横の眼鏡少女に話しかける。 学校へ行きウィローズに会う ナットとロボトルするが強制敗北イベント。 アドバイスを聞くためメダロット研究所へ行く メダロット博士の部屋へ行く。チャージの概念を教えてもらう。 1番街道を歩いてメダシティ、メダロッターズへ メダロッターズへ行きチャージ検定を受ける。 初めてメダロッターズに訪れた時、「なんでもないです」と答えるとチトセの好感度が-5される。 チャージ検定での実技試験はまず限界までフォースゲージを溜めること。 チャージ検定合格後、カブトバージョンだと「ルング」クワガタバージョンだと「キリングバイト」を入手。 部位 パーツ名 メダロット名 性別 装甲 成功 威力 充填 冷却 回数 スキル わざ 右腕 ルング マーサイライボン ♂ 110 25 31◎ 10 8 - ねらいうち ハイパービーム 右腕 キリングバイト シミタートゥース ♂ 90 16 43◎ 19 7 - がむしゃら ビームソード ペナルティや手間こそあるが、どちらのパーツも序盤ではなかなかのダメージソースとなる。 どちらも右腕だが、ねらいうち、がむしゃらと冷却中回避不能(がむしゃらは防御も不可)のペナルティ持ちなことに注意。 使用する際は、カブトVer.ならば頭部のメタミサイルがうつ行動なので問題ないが、 クワガタVer.の場合、攻撃パーツ全てががむしゃら行動になり非常にリスキー。 1番街道に出現するオジサンからなぐる行動の左腕パーツニンジャトウを入手しておくと良い。 メダロッターズから出ると、エリートメダロッターとのロボトルに。 VSエリートメダロッター男 ライノラッシュ×2 装甲の高いライノラッシュにはセオリー通り限界までチャージしたルング・キリングバイトを当てよう。 もろこし町もろこし学園へ向かう 2Fへの道がウィローズの子分に塞がれているため、1F職員室へ入り体育の先生に話しかけロボトル。 VS先生 ブルースドッグ(カブトver.) or ヘルフェニックス (クワガタVer.) 体育の先生とのロボトル後、2Fへの階段をふさいでいるウィローズの子分とのロボトルになる。 屋上への扉も鍵がかかっているのでひとまず1F職員室へ戻り体育の先生に話しかける。 その後、もう一度1Fのウィローズの子分とロボトル。勝利後屋上への鍵入手。 もろこし学園屋上でウィローズとロボトル ナットとサクラの2連戦となる。 VSナット キースタートル VSサクラ ルージュカッツェ パートナーの意向によりセッティングは固定。 ナットは限界までフォースゲージを溜め、ルング・キリングバイトで。 サクラは回避率が高く隙が少ないので、レーダーサイトやミサイルも併用する。 公園に落ちた隕石を追いかける イベントを経て公園にできた洞窟を探索することになる。 少し歩くと強制的に月からのメダロットが登場しロボトルに。 シュシュタイト変形後が相手だが、こちらも仲間がいるのでさほど苦戦はしない。 さらに奥へ進むと、Mドライブの守護者たちが襲い掛かってくる。 守護者戦はアントルジャーとアンタッカー2体が相手のチームロボトルとなる。 仲間の攻撃力だけじゃ物足りないので、チャージを繰り返しルング・キリングバイトで攻めよう。 守護者に勝利すると不思議な装置(Mドライブ)を入手。 Mドライブ入手後 洞窟から外に出た後、メダロット研究所へ行く。 博士の部屋へ向かった後イベントを経て自宅へ戻る。 するともう一つの宅配便が届き2体目のメダロットを受け取る。 カブトバージョンだとブラックビートル一式とクイーンメダル。 クワガタバージョンだとブラックスタッグ一式とクイーンメダル。 なお、バージョンによって初期スキルレベルとメダルのデフォルトネームが異なる。 主な出現メダロット 主な出現メダロット(もろこし町公園) メダロット名 使用メダロッター例 備考 ブルースドッグ ニンニンジャ セーラーマルチ 主な出現メダロット(学校の校庭) メダロット名 使用メダロッター例 備考 ブルースドッグ ニンニンジャ セーラーマルチ ブレザーメイツ 主な出現メダロット(1番街道) メダロット名 使用メダロッター例 備考 ブルースドッグ ニンニンジャ セーラーマルチ クローテングー ア・ブラーゲ 主な出現メダロット(公園の洞窟) メダロット名 使用メダロッター例 備考 キースタートル ゴーフバレット シュシュタイト マックスネイク 固定メダロッター メダロット名 使用メダロッター例 備考 ブレザーメイツ エリートメダロッター(女) メダロッターズ ナイトアーマー エリートメダロッター(男) メダロッターズ ア・ブラーゲ サラリーマン メダシティ路上 パステルフェアリ 女の子 メダシティコンビニ横 ドクタースタディ 先生 学校 1-B教室 ニンニンジャ 先生 学校 3-C教室 ブルースドッグ 男生徒 学校 3-C教室 第1章 - 第2章 - 第3章 - 第4章 - 第5章 - 第6章 - 第7章 - 第8章 - 第9章 - エンディング後
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か行か仮面(かめん) カップ麺(かっぷめん) 項目(読み) き奇跡(きせき) くグラマラス・マギカ・グラマーティオ(ぐらまらす・まぎか・ぐらまーてぃお) け契約(けいやく) 契約者(けいやくしゃ) こ効果音(こうかおん) か行 か 仮面(かめん) 初出:グロリアス・マギカ・グラマーティオⅠ 分類:用語 1.人体のうち顔の一部または全体に被る、または覆うもの。マスク。魔女として変身した際にこれを着用する者も稀に存在する。 2.GMGIにおいて試練に参加した特定の魔女見習いを示す際に用いられる隠語のひとつ。しばしば厨二病的な配慮をする際に用いられる。 カップ麺(かっぷめん) 初出:グロリアス・マギカ・グラマーティオⅠ 分類:食べ物 お湯を注いで3分待てば、おいしいラーメンがいただける画期的なアイテム。 教頭が隠し持っていたため、職員室に大量に発生していた。 項目(読み) 初出 分類 説明 き 奇跡(きせき) 初出:グロリアス・マギカ・グラマーティオⅠ 分類:用語 説明:奇跡なんてないんだよ! く グラマラス・マギカ・グラマーティオ(ぐらまらす・まぎか・ぐらまーてぃお) 初出:グロリアス・マギカ・グラマーティオI 分類:誤用語 説明:よくある間違い。別にグラマーでなくても魔女になれますのでご安心を。 け 契約(けいやく) 初出:グロリアス・マギカ・グラマーティオⅠ 分類:用語 説明:僕と契約して魔法少女になってよ!(未更新) 契約者(けいやくしゃ) 初出:グロリアス・マギカ・グラマーティオⅠ 分類:用語、NPC人物 説明:僕と契約して魔法少女になったよ!(未更新) こ 効果音(こうかおん) 初出:グロリアス・マギカ・グラマーティオⅠ 分類:魔法 誰もが魔力を介さずに使用できる魔法。ログ上の魔女力をより高める効果がある。変身時に併用するとより効果的。 例 ――――パ ア ア ア ァ ァ―――― バサッ ぺちこん
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【名前】真谷万里谷(しんたに まりや) 【性別】男 【所属】科学 【能力】無し 【概要】 明知中等教育学院の物理学教師を務める29歳。独身男性。 専攻は『流体操作系超能力の開発及び発展』。 空気や水等を操作するタイプの能力者に流体力学の基礎と応用を教えている。 厄介事が嫌いで、出来れば何の苦労なく人生を過ごして行きたいと思う怠け者。 学園都市の教師になったのも「それしか道がなかったから」に過ぎず、大きな目的は無い。 下手をすれば自分と同じかそれ以上の知識、 計算能力を有する学園都市の生徒たちを恐怖混じりで嫌っており、 出来れば教鞭を執る事もしたくないのだが、生活の為に仕方なくやっている。 しかし、下手な授業をして自分の「教師」という立場を失い、収入を失うのも嫌なので、 授業だけは毎回しっかりと行っているとか。 だが、嫌悪感と無関心と義務感からくる「丁度いい距離感」が一部の生徒に人気。 趣味は無い。日々を生産性無く、漫然と生きているだけである。 いちごミルクが好物で、職員室の机や家には空の箱が散らばっている。 【特徴】 ボサボサの髪の毛を整えることもなく寝ぐせをつけたままにして、 スーツの上に白衣を着用している。 【台詞】 「あー、あー面倒くせえ。お前ら出来れば質問すんじゃねえぞ。 分からねえことがあればまず自分で調べろ。良いな」 「この学校に流体力学に精通してんのは俺しかいねえっていうのは分かるけど・・・。 あー、レベル4の相手とかマジでやってらんねえんだが・・・」 「この前さぁ、夢にずっと好きだった幼馴染の女の子が出てきてよ。 幸せぇ~なんて思ってたんだが、よくよく考えるとこの前『結婚しました』って手紙が来てたわ。はは、死にてぇ~」 【SS使用条件】 特になし
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PC1、九郎 何故だろうか、近頃やけに、女にモテる。 海へ川へショッピングへ、次々と舞い込む遊びの誘いにより、スケジュール調整がいよいよ困難になってきた。 断る理由が無いからと、安請け合いしたのが裏目に出たのだろうか。 迷っている間にも次々と女の子は押しかけてくる。 文字で埋まった手帳。とうとう、苦渋の決断をせざるを得ないのだろうか。 飛鳥「それじゃ、女生徒全員誘って、夏休み中ずっと合宿してればいいじゃん!」 な、なるほど!目から鱗が出たと同時に、夏休みが消失した瞬間であった。 PC2、アレクスラ 君は新任の教師として、この学校に赴任してきた。 …とは言っても、自ら望んで足を踏み入れたわけだが。 この学園の存在を掴み、幾重もの結界を抜けて忍び込むだけで、相当の力と部下を消費してしまった。 大いなる力は、絶対に手にしなければ。そうでもしないと、割に合わない。 何はともあれ、この学園で主導権を握るには、第一印象が大切である。 服を正し、姿勢を伸ばし、力を込めて職員室の扉を叩き割り、立ち上る砂煙の中で眼光を光らせてみたが、中にいたのは冴えない数学教師一人だけであった。 え?今はサマーバケーション? し、しまった…。 PC3、爽 マスターの様子が変だ。 突然イメチェンしたかと思うと、四六時中舐め回すかのような嫌らしい眼線を向けてくる。 ボディタッチは不自然だし、スケベな下着を強要してくるし…。 私はどうすればいいのだろう、マスターの意志を尊重すべきか、正しい道へと導くべきか…。 そんな折、マスターが誘拐されたという報せが飛び込んできた。 そ、それじゃあ!私の隣にいるこの人は…この、金髪でアフロの黒人は、一体誰なの!? 戻る
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有栖学園では毎年合唱コンクールというものがあるがローゼンの教育方針により教師陣も1曲歌わされる事になっている・・・ その曲はどれもバラバラで毎回波乱を呼んでいる・・・・今年はどうなるのか・・・それはやってみなければ判らない・・・ ○月×日(合唱コンクール前日) ローゼン「やぁ!みんな今回の合唱コンクールの曲が決まったよ!」 前日になりいきなり言い出すローゼン 普通は2週間前から教えて歌詞を覚えさせるのが普通なのだがこの男に常識は通じない 水銀燈「とりあえずぅ、なんの曲になったのぉ?」 一同が静まり返る中話を進めるために水銀燈は口を開く・・・ ローゼン「ふっふっふ・・・・!!!これさ!」 と言い出しラジカセを取り出すローゼン・・・そして再生を押した瞬間・・・・ 「タラリララ~♪政治は責任を求め~♪追求する事でしか正しくする事ができない♪タラタタララ~♪」 一同「・・・・・・・・・」 背後のBGMに後押しされる形で誰だかわからない政治家らしき人物が演説するという曲・・・いや・・・これは曲なのかすら危うい・・・ 蒼星石「あ・・・あの校長・・・まさかこれ歌えなんて?」 蒼星石が一応確認をする・・・他の教師陣は絶望的な表情でそれを見る・・・ その蒼星石の問いに対し力強く反論するローゼンだったが・・・ ローゼン「これとは何だ!これとは!!!この曲はね、又・・・・・ふぎゃっ」 と言う前にラプラスのとび蹴りがローゼンの顔面に入る・・・・ ラプラス「・・・・なぁにぃを考えてるんだこの馬鹿校長!!!!!!!!!」 と、吼えるウサギ、そして気を失ったローゼンをひきずりながら職員室を後にする・・・ 残ったのは未だに再生され続けている政治家の演説だった・・・・ 「地獄の火の中に入れなければ・・・・ならない!」 Fin
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野中英次をお気に入りに追加 野中英次のリンク #blogsearch2 Amazon.co.jp ウィジェット 野中英次のキャッシュ 使い方 サイト名 URL 野中英次の報道 【チャンピオンズC】チュウワウィザードやソダシなど19頭が登録(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 課長バカ一代 #4 | TVO テレビ大阪 - tv-osaka.co.jp 課長バカ一代 #1 | TVO テレビ大阪 - tv-osaka.co.jp 絵柄にだまされた! ギャップが衝撃的なアニメ・マンガ4選(マグミクス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 戦国武将たちが「不良高校生」に転生! 甲斐谷忍「新・信長公記」(第126回)|好書好日 - 好書好日 『夢中さ、きみに。』『女の園の星』和山やまの作家性とは? ”間”から生まれるスローテンポな笑い - リアルサウンド 櫻井孝宏&「攻殻機動隊」Production I.Gが贈る脱力系ギャグ! 「魁!!クロマティ高校」デジタル配信開始 - アニメ!アニメ!Anime Anime 尾上松也の“顔芸”炸裂!『課長バカ一代』TOKYO MXで7・15スタート - TV LIFE 尾上松也が主人公を演じた脱力系コメディードラマ「課長バカ一代」がTOKYO MXで放送決定 - ザテレビジョン 尾上松也が国宝級の“顔アクション”で熱演!コメディドラマ『課長バカ一代』 7/15スタート - WOW! Korea 『課長バカ一代』はツボに入ったら抜け出せない! 登場人物“全員バカ”の快作 - リアルサウンド 【週間BSマップ】麻薬的“ギャグドラマ”の虜に BS12「課長バカ一代」 - ZAKZAK ドラマ『課長バカ一代』尾上松也が第1話の見どころ紹介、コメント映像到着 - CINRA.NET(シンラドットネット) 尾上松也の歌舞伎界での役職は、係長!?――主演ドラマ&プライベートインタビュー - GetNavi web ドラマ「課長バカ一代」に紺野ぶるま、キンタロー。、水道橋博士、よゐこ有野が出演 - ナタリー 実写版「課長バカ一代」に水道橋博士、有野晋哉らが出演!シュールすぎる予告編も - ザテレビジョン THE イナズマ戦隊「課長バカ一代」主題歌に“天然でバカな男の歌”提供(コメントあり) - ナタリー 尾上松也主演『課長バカ一代』主題歌はイナ戦 こだわり凝縮ポスターも公開 - CINRA.NET(シンラドットネット) ドラマ「課長バカ一代」八神和彦役の尾上松也がダンスとともに“ホサ”を熱演(写真8枚) - ナタリー 尾上松也がダンスと共に「ホサ」熱演 ドラマ『課長バカ一代』第1話写真 - CINRA.NET(シンラドットネット) 『クロマティ高校』野中英次の原点にして名作『課長バカ一代』がついに電子書籍化されたのでみんな読んでください:マシーナリーともコラム - - ねとらぼ 二代目・尾上松也主演で『課長バカ一代』が実写ドラマ化! 木村了、永尾まりやや歌舞伎界の重鎮たちも登場 - http //spice.eplus.jp/ 今週の新刊:12年ぶり復活の「クロマティ高校」スピンオフが登場 テレビアニメも人気の「ヤマノススメ」も - MANTANWEB(まんたんウェブ) 映画『ボヘミアン・ラプソディ』と伝説のギャグ漫画『魁!!クロマティ高校』の意外な共通点 - ダ・ヴィンチニュース 「クロ高」スピンオフ続編、先生たちを描く「クロマティ高校 職員室」マガポケで - ナタリー 「クロマティ高校」が復活!職員室舞台のスピンオフ、マガポケで始動 - ナタリー 最凶のバカ漫画『クロマティ高校』がスピンオフ続編で復活新連載! - PR TIMES それはひょっとしてギャグで言ってるのか!? “最凶のバカ漫画”『魁!クロマティ高校』が12年ぶりに復活! - - ねとらぼ 魁!!クロマティ高校:人気ギャグマンガが12年ぶり復活 “スピンオフ続編”が連載へ - MANTANWEB(まんたんウェブ) メカ沢やフレディも!「クロマティ高校」がLINEスタンプに - コミックナタリー 野中英次とは 野中英次の89%は玉露で出来ています。野中英次の7%は黒インクで出来ています。野中英次の4%は陰謀で出来ています。 野中英次@ウィキペディア 野中英次 楽天売れ筋ランキング レディースファッション・靴 メンズファッション・靴 バッグ・小物・ブランド雑貨 インナー・下着・ナイトウエア ジュエリー・腕時計 食品 スイーツ 水・ソフトドリンク ビール・洋酒 日本酒・焼酎 パソコン・周辺機器 家電・AV・カメラ インテリア・寝具・収納 キッチン・日用品雑貨・文具 ダイエット・健康 医薬品・コンタクト・介護 美容・コスメ・香水 スポーツ・アウトドア 花・ガーデン・DIY おもちゃ・ホビー・ゲーム CD・DVD・楽器 車用品・バイク用品 ペット・ペットグッズ キッズ・ベビー・マタニティ 本・雑誌・コミック ゴルフ総合 掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ 野中英次 このページについて このページは野中英次のインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される野中英次に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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おばさん「最近食堂の売り上げが減ってきてねぇ」 放課後、たまたま立ち寄った食堂で調理のおばさんと世間話をしていたらそんな話が出てきた。 翠「そうですか?けっこう売れてるように見えるです」 おばさん「金額的には雪華綺晶先生のおかげで問題無いんだけどねぇ」 翠「なるほど・・・食べに来る生徒が少なくなったって事ですか」 おばさん「そうなのよ。翠星石先生何か良い案有りませんかねぇ?」 翠「う~ん、すぐには思いつかないですぅ。でも、料理に携わる者として見過ごせねぇです。 ここは翠星石に任せるです!泥舟に乗ったつもりで居やがれですぅ」 そう言って食堂を出て行く。翠星石の後姿が見えなくなった頃、おばさんはポツリと呟いた。 おばさん「泥舟だと困るんだけどねぇ・・・」 かくして、翠星石が中心となって学食再生プロジェクトが立ち上げられた。 翌日、翠星石は雛苺に事情を説明してある物を用意させ、授業にそれを持参した。 翠「おめえら、このアンケートに答えやがれです」 雛「ちゃんと真面目に書いて欲しいの」 二人は生徒達にアンケート用紙を配っていく。アンケートの内容は学食に関する物だった。 翠「最近学食を利用する奴が少ないと、調理のおばさんが嘆いていたです」 雛「そこで、皆にもっと利用してもらうためにどこが問題なのかを知りたいの」 生徒達は、そう言えば最近行って無いなぁと思いながらアンケート用紙に記入していく。 書き終わった用紙を集めたところで授業の終わりを告げるチャイムが鳴り、二人は授業を終えて職員室に向かった。 翠「う~ん、結構辛辣ですぅ」 雛「学食美味しいのにぃ」 隣り合った机で難しい顔をしながら二人はアンケートを読んでいく。 アンケート用紙に書かれていたのは二人を悩ませる物ばかりであった。 例えば、使わなくなった理由として『購買のパンの方が安いしうまい』とか『メニューに飽きた』とか 『マズいから』とまで書いてある物も有った。 また、学食に望むものはという質問に対しては『あと100円安くして』『もっと美味しい物が食べたい』という物から 『水銀燈先生が作ってくれるなら1万出す』『蒼星石先生が食べさせてくれるサービス』などある意味でこの学園らしい 物まで有った。 真「学食に関する要望?そうね・・・紅茶が無いのが不満なのだわ」 金「甘~い玉子焼きを食べたいかしら~」 蒼「サイドメニューの充実かな」 薔「・・・小食な人向けの食券があれば」 雪「美味しければなんでも。ただ、ゆで卵はもう作らないで欲しい。臭いだけで食欲が無くなる」 他の教師からの要望は大体こんな物だった。生徒達と違って不満点や要望が具体的なので対策しやすい。 それらを纏めている翠星石に水銀燈が声をかける。 水「私には聞かないのぉ?」 翠「以前聞いたです。高級食材なんて学食には到底無理です」 水「・・・そう、じゃあこれだけ言っておくわぁ。どれだけコストを削減しても絶対に手作りにしなさい」 翠「・・・・・・・・・そんなの言われるまでもねーですけど、仲間はずれは良くないですからリストに入れておくです」 水「それじゃ、よろしくぅ」 そう言って次の授業のために職員室を出て行く水銀燈。 翠(相変わらず素直じゃないですぅ) 翠「寝言は置いておくとして、多い希望は値段とメニューの充実ですね」 雛「でも、値段はギリギリに切り詰めてるのよね」 翠「これでもうちの学食は手作りですぅ。これ以上安くしたら碌な物にならないですぅ」 学食や社食等はどうしても値段を重視してしまう。その結果出てくる料理は冷凍食品、という例も少なくはない。 その点、有栖学園の食堂は全て手作りである。しかもセットメニューなので栄養面でも問題無い。 雛「セットメニューばかりだから飽きちゃうのかな?」 翠「確かにAセットとBセットだと違いはトンカツかハンバーグぐらいです。でも、他にも単品メニューは結構有るですよ」 翠星石の言うとおり、セットメニューの他にもカレーやうどん・そば、ラーメン等の単品メニューは有った。 雛「それでもトッピングとかのサイドメニューは少ないと思うのよ」 翠「言われてみれば、カツカレーとか無いですね。ラーメンも醤油以外無いです」 雛「こうやって挙げてみると、結構問題点がいっぱいなの」 二人はあれこれと話し合い、次々と問題点を挙げていった。 翠「問題点はだいたいこれぐらいです。後はこれらの解決ですぅ」 雛「おー」 問題点は見つかった。しかし、解決策は簡単には見つからなかった。 蒼「初めて知ったけど、かなり切り詰めて作っているんだね」 翠「これ以上安くするのはやっぱり厳しいですぅ・・・」 雛「う~ん、難しいの~」 二人は蒼星石に頼んでネットで料金モデルを調べてもらった。 調理の人たちに直接聞けば良いのだが、材料費とか当人達が知っているとも限らないし、 人件費などの給料に関して聞くのも気が引けたからである。 蒼「材料費を1円でも安く出来れば、料金にも影響が出るんだろうけど・・・」 そう言ってある事を思いつく。 蒼「そうだ、材料を取り寄せている業者さんよりも安い所を探したらどうだろう?」 雛「取り寄せる材料は沢山なの。簡単には見つからないと思うの」 翠「でも、悪い手じゃないですぅ。1種類だけでも安く仕入れる事が出来れば・・・」 考え込む3人。そして最初に発言したのは雛苺だった。 雛「もしかしたら、安く仕入れる事が出来るかも知れないの」 翠「どうするですか?」 雛「商店街の八百屋さんに頼むの。確か八百屋さんの結菱さんは農家の人から直接仕入れてるの。 だからとっても安くて新鮮なの」 翠「なるほど・・・商店街ですか」 蒼「でも、大量に仕入れないといけないと言ったのは雛苺先生だよ」 雛「うぃ・・・でも、10分の1でも仕入れる事が出来れば安く済むの」 あれこれと話し合っている3人に、1人の用務員が近づく。 ?「かぁずきぃぃ!」 蒼「うわぁぁっ!!・・・はぁはぁ、柴崎さん驚かさないでください!」 元治「はっはっは・・・すまんすまん。それで一体何の話をしておるんじゃ?」 翠「じじいに話しても意味が有るとは思えねーけど話してやるです」 翠星石は事情を説明した。元治は一通り聞くと意外な申し出をしてきた。 元治「なるほどのぅ・・・一葉とは将棋友達じゃし、なんなら私から話を付けようじゃないか」 翠「え?!それ本当ですか?!」 元治「ああ、本当じゃとも。ついでに他の店とも掛け合ってみようかの」 雛「良かったの!これで安く仕入れる事が出来るの!」 蒼「ありがとうございます柴崎さん」 元治「なんのなんの、かずきの力になれるなら例え火の中水の中って奴じゃわい」 蒼(だから、僕かずきじゃないのに・・・) そう言って豪快に笑う元治だった。 翠「さて、これで仕入れの問題は解決したです。後はメニューの充実ですぅ」 雛「これはヒナ達にお任せなの~」 蒼「家庭科の先生の本領発揮だね」 翠「善は急げです。今から早速新メニューの製作に取り掛かるです。蒼星石は調理のおばさんたちを 家庭科室に呼んで来て欲しいです」 そう言って職員室を後にする2人。蒼星石は食堂に行って翌日の分の仕込をしていた調理の人たちを呼びに行った。 翠「それでは、今から家庭科の特別授業の始まりですぅ!」 それから数週間後、食堂は生徒達でごった返していた。 商店街からの協力で、材料費を1割近く安くする事ができ、その結果各メニューの値段が10~20円安くなった。 そのメニューの方も翠星石と雛苺のアドバイスで大きく様変わりした。 さらには食券に大盛りの他に半分など少量にできる食券や雪華綺晶先生専用の食券も付けた事で女子生徒から人気が出た。 また、浮いた材料費で購入したドリンクサーバーも生徒や教師たちに好評だった。 おばさん「ほんと、ありがとうねぇ翠星石先生」 翠「お礼を言うなら翠星石より柴崎さんに言うです。もし居なかったら材料の仕入れが出来なかったです」 おばさん「それじゃあ、あの人の好きな里芋の煮っ転がしでもサービスしないとねぇ」 そう言って笑うおばさん。釣られて翠星石も笑う。 一頻り笑った後、おばさんがこう切り出してきた。 おばさん「ねえ、翠星石先生」 翠「何ですぅ?」 おばさん「この間の特別授業、とっても評判だったのよ。だから、今後も新メニュー開発の時にアドバイス貰っても良いかい?」 翠「お安い御用ですぅ!何でも言いやがれですぅ!」 それ以来、翠星石と雛苺は食堂の新メニュー開発の手伝いをする事になった。 そして、その時から食堂の売り上げは大幅に伸びていく事になる。
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水銀燈「先生ねぇ・・最近保護者からの苦情が多いの・・・。 みんな、あたしの授業嫌い・・? それとも好きぃ?」 スキデース!!!!! 水銀燈「ほんとぉ?やったぁ♪(チラ」 水「こんな時間に・・・こんな手紙までだして一体どぉしたのぉ?」 生徒A「先生、じ、実はおれ・・・どうしても先生に言いたいことあって・・・それで・・・ お、俺せ、先生のことが、・・・す、好きです!!そ、それで・・・その・・・」 水「ふふっ、ありがと。でもごめんね。その気持ちは好きってことじゃないのよ?」 生徒A「え?そ、そんなことないですよ。俺は先生を愛して・・・」 水「だぁめ。それ以上言っちゃ。・・・いい?そこから先は本当に好きになった人に伝えなさぁい。 じゃ、先生はもう行くからぁ。じゃぁねぇ。」 生徒A「せ、先生!!」 そんな淡い生徒Aの初恋。 水銀燈「この中で田中君の給食費を盗んだ子はだあれぇ?」 生徒A「・・・はい」 水銀燈「あらぁ~、悪い子。後で職員室にいらっしゃぁい」 生徒A「はっ、はい!」 「や、やめてください!」 「いいじゃねーか穣ちゃん」 「嫌です!!やめて、やめてぇ!!!」 女子生徒が絡まれているようです、どうする? コマンド 助ける 助ける 助ける →とりあえずタバコ買う 銀「んもぉ・・・タバコ売りきれぇ!?」 ガスッ! その自販機は、2日後に新しい自販機に取り替えられました 生徒1「先生、早く授業をしてください」 水「うるさいわねぇ、あんたがしなさいよぉ」 生徒2「先生、何をやってるんですか?」 水「競馬の実況を聞いてるのよぉ。邪魔しないでくれるぅ?」 生徒3「先生、それは教師としてどうなんですか」 水「はい、あんた退学」 職員会議にて 蒼「水銀燈、真面目に授業しなよ」 水「人の授業に、口出ししないでくれるぅ?」 真「授業をしないなんて、給料泥棒も良いところだわ」 水「紅茶を飲みながら、授業してるあんたには言われたくないわぁ」 薔薇「……もう、面倒だから全員クビ」 一同「!!!!!!」 生徒「水銀燈先生って、いつも私服はどういう服なんですか?」 水銀燈「私服はゴシックロリータからカジュアルまで沢山あるわよぉ~。」 真紅「まるでコスプレイヤーね。」 水銀燈「うっっるさっいわねぇ!!!!!」 蒼星石「困ったな・・こんなに貰っちゃったよ・・。」 水銀燈「あっはは・・あっははははは!!なぁんでアンタがホワイトデーに貰うのよぉ。」 蒼星石「やめてよ水銀燈・・生徒が見てるだろ・・。」 水銀燈「だぁってぇ、おっかしぃ~おかしくて仕方無いわぁ。」 真紅「やめなさいよ、男が居ないからって。」 水銀燈「お黙りッ!!!!!!」 真紅「水銀燈」 水銀燈「なぁに?しんくぅ。」 真紅「お願いだから、職員室で恋愛小説を小声で読むの辞めなさい。 隣に居る私が迷惑なのだわ。」 水銀燈「う、うっさいわねぇ!!!!!!!!!」 「うふふふふ…貰っちゃった貰っちゃったぁ…」 「購買のおばちゃんにヤクルトのおまけ貰っちゃったぁ」 生徒「水銀燈先生って、真紅先生と結構仲良いですよね。」 蒼星石「うん、確かに結構仲良い感じだよね。」 水銀燈「う、うっっるさわいねぇ!!!!早く授業行きなさいよぉ!!!!!」 真「ま……待って、シルバー!! あなた……一体何者? なぜここまで執拗に保守するの……? 私たちの敵!? ……それとも味方なの!?」 銀「……………………」 生徒A「せんせえ・・・バスケが・・・したいです・・・!!」 銀「?勝手にやればぁ?」 銀「お帰りなさぁい、今日も一日ご苦労様ぁ。ご飯にするぅ? お風呂にするぅ? それともぉ……、 た、わ、し……で、おトイレ磨いてくれるぅ?」 生徒A「あ~~、温かい飲みモンがウマイ季節だなぁ」 と、自動販売機から飲み物を取り出す。 生徒B「そうだな。まぁ、さっさと教室に行こうぜ、寒いし」 そういって、2人は歩き出すと 水銀燈「うふふふふ。そんなに寒いなら、この水銀燈が暖めてあげるわよぉ?ふふふふふ」 相も変わらずな水銀燈は、そういいながらAの背後から抱きつく 生徒A「うおっ?!・・・・って、先生ですか。暖めてくれるなら、是非っ!お願いします」 水銀燈「・・・あ~あ、つまんなぁい。もっと面白い反応を期待してたのにぃ それに本気なわけないでしょ、お馬鹿さぁん。じゃぁねぇ。」 そう笑いながらAから離れ、去っていく 生徒A「実に残念」 生徒B「まぁ、本当にそんなコトがあったら。お前は殺されるな、学園全体で」 生徒A「それでもOK」 生徒B「ん。お前、飲みモンは?」 生徒A「は?って、ないし!?先生に取られた・・・・・・・。買い直して来るわ・・・・・ まぁ、先生のぬくもりを味わえたから全然安いもんか。」 にやにや笑いながら、さっきのコトを思い出すと 生徒B「あれだ。この飲みモンをくれてやるから・・・・・・・、間接的にでも味あわさせろテメェ!!」 生徒A「ちょ?!近づくな気持ち悪い!触れんな!俺のぬくもりを汚すなボケッ!」 そんな日常のワンシーン 後に、生徒Aは生徒Bの流した「水銀燈に抱きつかれた」と言う噂のせいで 数日ばかり命に危険があったのは、また別な話 了
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192 :名無し募集中。。。:2012/01/31(火) 08 18 38.21 0 まだ4周目は始まってないみたいですね。 172の続きです 【3周目 アナザー版】 ―――指令室――― ビーーー!ビーーー!ビーーー! 学校内に突如アラームが鳴り響く。 「何事や!」 「敵襲です!」 「なんやと!?」 「外部より発煙弾が撃ち込まれました!現在校内は煙で充満しております!」 「発煙弾やと…?」 「ねぇ裕ちゃん…それって…」 「侵入者を確認!」 「映せぇ!」 モニターに映し出されたのは校庭をまっすぐに突っ切る里保と遥の姿だった。 「あんのガキどもぉぉぉ調子に乗りくさりおってぇぇぇ」 中澤は怒りに震える。 「校内に残っとる連中を叩き起こせぇ!あのくそガキどもをとっ捕まえてわしの前に連れて来い!」 「はっ!」 隊員たちは駆け足で指令室を出て行った。 「裕ちゃん…なにもそんなにムキにならなくても…」 「黙りな!…なにしとんねん。あんたらもさっさと行きぃ!」 指令室は中澤一人を残して誰もいなくなった。 ―ダンッ― 中澤がデスクを思いっきり叩く。 「なめくさりおってぇ…」 193 :名無し募集中。。。:2012/01/31(火) 08 19 52.33 0 ―――南の海岸――― そこには一隻のモーターボートが固定されていた。 「おい!…この船、我々の識別に登録されていないものだぞ」 「鞘師と工藤が逃亡用に用意したものか」 「ということはこのあたりに潜んでいるかもしれん、探すんだ!」 「はっ」 隊員たちが散る。 「…今の聞いた?かりんちゃん」 「はい、聞きました。里保ちゃんと遥ちゃんを探してるって」 (かりんちゃん!伏せて!) (わっ!) かりんと絵梨香が潜む草むらの前を一人の隊員が通る。 「…ん?」 何かに気付いたのか隊員が近付いてきた。 (ちっ) (絵梨香さん?) (かりんちゃんはじっとしてて) そう言うと絵梨香は目に見えないほどの速さで隊員の背後に回り込むとスラッパーで思いっきり殴りつけた。 「ぐぁ!?」 隊員は一発でKOされる。 絵梨香はかりんに向かって満面の笑みで親指を立てた。 かりんは少し呆れ気味に苦笑いを返した。 ジジッザァーーーー 隊員が持っていたトランシーバーが鳴る。 「鞘師と工藤が学校に現れた!今すぐ戻れ!繰り返す…ブツッ」 慌ててかりんがトランシーバーを切る。 「絵梨香さん」 「行こう!」 二人は学校に向かって走った。 194 :名無し募集中。。。:2012/01/31(火) 08 22 29.61 0 ―――校庭――― 里保と遥が校庭を走る。 昇降口からは敵が溢れだした。 ―パウッ― 里保が発煙弾を放つ。 ―ボフーーーーーーーン― 茶色の煙は敵を一気に包み込んだ。 「だぁぁぁぁ!」 遥のマシンガンが火を噴く。十数人の敵は瞬く間に一掃された。 ―ガシッ― 瞬間、遥が腕を掴まれる。 「待ってたぜぇ♪さぁ、遊ぼうか♪」 待ちかまえていたのは吉澤だった。 「くっ!」 遥は反対の手に持つ拳銃を向ける。 「おっと」 その手は軽く叩き落された。 「さぁ、どうする?」 吉澤が余裕の表情で遥に顔を近付ける。その時。 「てやぁー!」 背後から里保が小刀で切りつける。 「甘い!」 吉澤の後ろ蹴りが里保の脇腹にめり込む。 その勢いで里保は背中から地面にたたきつけられた。 「あぐっ…」 「くらえ!」 遥の鉈が吉澤の首を狙う。 「まだまだだな」 その攻撃を軽くスウェーバックで避けると遥の足もとを払って転ばせる。 「あぅ…」 195 :名無し募集中。。。:2012/01/31(火) 08 24 32.46 0 地面にひれ伏す里保と遥を見下ろし、吉澤は大きなタメ息をつく。 「なんだよ、つまんねぇなぁ」 そう心底ガッカリした表情を浮かべる 「おい、ジェノサイダー1号2号」 吉澤の呼びかけに現れたのはチャイナドレスを着た小柄な中華娘とパンダの着ぐるみ。 里保と遥は急いで身構える。 「あとはお前らにやるよ。好きにしな」 そう言って昇降口へと歩き出した。 中華娘とパンダと対峙する里保と遥。 緊張した空気が流れる。 「アチョー!!!」 「バナナ!!!」 中華娘とパンダが奇声とともに襲い…かかったのは吉澤だった。 「おっ、なんだなんだ?」 吉澤はその奇襲を軽くかわし、パンダを蹴り飛ばし、中華娘を叩き落した。 中華娘とパンダは軽々と受け身を取ると里保と遥をかばうように立つ。 吉澤は怪訝な表情を浮かべる。 「…どういうつもりだ?」 「好きにシロと言われタから好きにシマシタ」 「愛佳が守ッタ命ダ。だからワタシタチも守ルダ!」 「お前ら…やっぱり洗脳解けてやがったのか」 状況についていけず、目を白黒させる里保と遥。 中華娘とパンダが振りかえって笑顔を見せる。 その顔には見覚えがあった。 「…もしかして、リンリンさん!ジュンジュンさん!?」 二人はコクッとうなずくと、改めて吉澤へと向き直った。 196 :名無し募集中。。。:2012/01/31(火) 08 26 09.14 0 「助ケルのが遅クなっちゃってゴメン」 「ダカラここはジュンジュンタチニ任セて」 「二人は先ニ進みなサイ、何カ目的がアルんでしょ?」 「でも…」 「お前ら行っていいぜ、こいつらと遊んだ方が楽しそうだ」 里保と遥は二人におじぎをして昇降口へと走る。 「…やっしー」 「…うん、私たちにはまだ味方がいたんだね」 二人は思い出していた。 追憶の中でジュンジュンと出会っていたことを。 「…さて、やろうか。お前らがどれだけ成長したか見てやるよ」 「望ムところダ!」 「バナナヨコセ!」 「チガウダロ!」 「「「…」」」 「いくぞ、ハイィー!」 「タアァァァ!」 「…」ポリポリ…吉澤は頭をかいた。 197 :名無し募集中。。。:2012/01/31(火) 08 26 44.44 0 ―――保健室――― ―ガラッ― 「圭ちゃーん」 「…矢口か」 保田は机の上のパソコンに向かっていた。 矢口が部屋の中に入ってくる。 「圭ちゃん、裕ちゃんが集合だってさ。なんでも…」 「わかってるわ。あの娘たちが来たんでしょう」 保田はパソコンの画面を向いたまま答える。 「そうそう。それにしても若いっていいよねぇー、熱いっていうかさぁ」 「…」 「でもまぁ、世の中そんなに甘くないってのをちゃんとおいらたちがお姉さんとして教えてあげないとね」 「…」 「ほら行くよ、圭ちゃん」 「えぇ」 保田が席を立ったのを見計らうと矢口は部屋を出ようと入口へ歩き出す。 そして扉に手をかけたところで保田がついてきている気配がないのに気付き、振りかえろうとしたその時。 ―パンッ…― 矢口の胸にひとつの穴が開いた。 198 :名無し募集中。。。:2012/01/31(火) 08 28 59.40 0 「えっ…?」 ヨロヨロと振り返る。 「圭…ちゃん?」 そこには拳銃を構えた保田が立っていた。 「…ごめん、矢口」 「…どう…して…」 矢口が前のめりに倒れる。 「裏切り者は私なの。…と言っても私以外にも何人かいるみたいだけど。 …いえ、違うか。他の娘たちは裏切るというより、自分が楽しみたいだけみたいだしね」 保田の告白。 「私はね、裕ちゃんが間違っていると思うの。確かに私たちはお互いに競い合うことで高め合ってきたわ。それは間違いない。 でもね。だからと言ってあの娘たちも同じようにすることが本当に正しいのかしら。きっとそんなことはないわ。 だって、あの娘たちはちゃんと作り上げたんだもの。あの娘たちなりのモーニング娘。を。 きっとね、その時その時の娘たちによって、その娘たちなりの高め方がある。私はそう思う。」 扉へと歩く。 「だから私はあの娘たちを助けたい。今まではせめてもの手助けになればと“あの薬”の効き目を弱めることくらいしかできなかった でもあの娘たちの覚悟を知って、私も命をかけて戦うと決めたわ。…だからごめん、矢口」 そう言って保健室の扉を閉めた。 209 :名無し募集中。。。:2012/01/31(火) 21 54 44.20 0 恐いけど 198の続きです。 ―――昇降口――― 校内へ突入するも昇降口にはもう人影はなかった。 里保と遥は互いに目線を絡ませると一度だけコクッとうなずき合い、二手に分かれる。 里保は左から上階を目指す。遥は右から1階を周る。 もう二人に言葉は必要なかった。 遥の行く手に敵が押し寄せる。 かなりの人数が教室に潜んでいたようだ。 ―ガガガガガガッ― 躊躇なく弾丸をバラまく。 敵は折り重なるように倒れていった。 しかし、押し寄せる勢いは衰えない。 まるで死を恐れていない。 ―カチカチ― 先に根を上げたのはマシンガンの方だった。 遥はすぐにマガジンを再装填しようとするが、あきらかに間に合わない。 敵の手がすぐそこまで迫る。 その時。 ―ボフーーーーーーーン― 遥のまわりをオレンジの煙が包み込んだ。 反対側の校舎を見る。 里保による2階からの援護だった。 遥の身体を守るように包むオレンジ色はまるで里保が激励してくれているかのようだ。 落ち着いてマガジンを装填すると、目をつぶり、大きく息を吸い込む。 「どけぇぇぇ―ガガガガガガッ―!!!」 遥は壁のように連なる敵をなぎ倒しながら突き進んだ。 210 :名無し募集中。。。:2012/01/31(火) 21 55 56.87 0 ―――視聴覚室――― 里保は3階の廊下を走りながら立ちふさがる敵を次々に切り伏せる。 それは軽やかなダンスを踊るように。里保は躍動していた。 胸に灯った熱い気持ちと信じる仲間。それらの想いが里保に限りない力を与えてくれる。 ふとある部屋が目に留まる。 里保が最初に放った発煙弾。 そのうちの黄緑の煙がまるでその部屋へ誘うように際立たせていた。 視聴覚室だ。里保はゆっくりと扉を開ける。 「鞘師!」 すると中から見知った人の声が響いた。 「た、高橋さん!?」 そこには牢屋のような強固な鉄柵が張り巡らされ、中には高橋が閉じ込められていた。 里保は走り寄る。 「鞘師…よく無事で…」 高橋の顔が涙で濡れている。相変わらず泣き虫な人だ。 「高橋さんが何でここに?」 「あーしもよくわからないの。中澤さんたちにいきなり捕まって連れてこられちゃって」 「はい、そこまでー」 扉にはいつの間にか女の人が立っていた。 「美貴ちゃん!?」 高橋が叫ぶ。 「ほらほら、オイタした子にはお仕置きしないとねぇ」 言うが早いか藤本は拳銃の引鉄を引く。 銃弾は里保の右太ももを撃ち抜いた。 「あぅっ」 激痛に倒れこむ。 「鞘師!」 211 :名無し募集中。。。:2012/01/31(火) 21 58 43.38 0 ―パンッパンッ…― 続けざまに2発。どちらも同じ里保の右太ももに被弾する。 「やめて!美貴ちゃん!」 (いっっっっったぁい!!!…うぅ…でも、えりぽんは…これ以上の痛みにずっと耐えてたんだよね…だからわたしだって) 藤本はゆっくりと近づき、里保を上から見下ろす。 「ねぇ痛い?」 「…っ」 「ねぇ痛い?…って聞いてんでしょ!」 ―ガツッ― そう言って藤本は里保を蹴り飛ばした。鉄柵に叩きつけられる。 「ねぇ…アンタたちさぁ、何がしたいの?あのまま二人で殺し合えばどっちかは生き残れたのに。こぉ~んな無駄なことしちゃって」 ―パンッ― 「あっ…」 銃弾が里保の左肩を撃ち抜く。 「やめてよ!美貴ちゃん!」 「こうやって痛い目見ることもなかったじゃん」 ―パンッ― 「ぁぐっ…」 今度は右腕。 「いやぁ…もうやめて…!」 高橋の悲痛な叫びも藤本の耳には届かない。 「ねぇ、美貴に教えてよ。ねぇ」 ―パンッ― 銃弾が左足を撃ち抜くと里保は耐え切れずに鉄柵に倒れこみ、寄りかかることでかろうじて立っていた。 「鞘師!?ダメ!しっかりして!」 ズズッ… 少しずつ身体が滑り落ちていく。 「…つまんないの。結局無駄死にじゃん。アンタもあの工藤って娘もさ。まぁ最もあの鈴木って娘が一番の無駄死にか。 せっかく自分だけでも助かることができたのにねぇ。アハハハハハッ―――」 その言葉に落ちる寸前だった里保の意識が踏みとどまる。 再び里保の瞳に強い光が宿った。 215 :名無し募集中。。。:2012/01/31(火) 23 23 14.27 0 211の続き ―――職員室――― 「はぁ…はぁ…はぁ…」 遥は立ち止まる。 職員室と書かれた部屋は暗幕で覆われていた。 ここには何かある。 あからさまにそう感じさせるだけの雰囲気を醸し出していた。 遥の身体はボロボロだ。 とことどころから出血し、2発の銃弾を食らった痕もある。 マシンガンは今装填してあるマガジンに残っている分しか弾は残っていない。 拳銃もあと3発。 遥は呼吸を整える。 そしてゆっくりと近づくと扉に手をかけた。 ―バンッ― 扉を開いた瞬間に銃声が聞こえた。 それと同時に一人の女性が倒れる。 そしてその女性を撃った女―中澤―が遥に気付き、声をかける。 「よう来たなぁ」 満面の笑みでまるで迎え入れるかのように手を広げる。 遥はマシンガンを構えるとゆっくりと歩を進める。 中澤は続ける。 「ずっと見てたでぇ、たった二人での快進撃。うちは感動したわぁ」 中澤は歩きながら話す。まるで舞台女優のように。 遥は中澤と歩調を合わせながら距離を保つ。 216 :名無し募集中。。。:2012/01/31(火) 23 24 29.01 0 「お前らは強い。その根性気に入ったわぁ。…どや?うちらと一緒にドリ娘やらへんか?」 遥は答えない。 「…そか。じゃあもうええわぁ、死にさらせ」 そう言うと中澤はデスクのボタンを押す。 ―ドンッ― 遥は突き飛ばされる。 慌てて体勢を立て直した遥の目に飛び込んできたのは、銃で撃たれて倒れていた女性が無数の刃に串刺しにされている姿だった。 「…逃…げ…」 女性がすべての言葉を紡ぐことはなかった。 「保田…さ…」 遥は言葉を失い、立ち尽くす。 ―バンッ― 熱い… ゆっくりと自分の身体を見る。 今度は遥のお腹に穴が開いていた。 「ハッ…ハハ…アッハッハッハッハッハッ」 銃を手に中澤が高笑いする。 「なんやこれ、おもろいなぁ!せっかく圭ちゃんが身を呈して助けたっちゅうのに、このザマか?」 遥は膝をつく。 「どいつもこいつも甘っちょろいねん。お前もそれだけの能力を持ちながらなんで生き残ろうとせんかった?」 中澤は背を向けて一番大きなモニターまで歩く。 「世の中自分が一番や。一番にならなあかん。誰かのために自分を犠牲にしてなんになる?自分らを見てみぃ、これが結果や!」 中澤がモニターを背に振り返る。 いくつものモニターが一斉に映像を映す。 校庭ではリンリンとジュンジュンが、診療所では香音と衣梨奈が、農協倉庫では愛佳が、そしてここ職員室では保田が倒れている姿。 そして一番大きなモニター。 そこに映し出されたのは体中を血に染めて立つ里保の姿だった。 「それでもなぁ、せめてお前らが最後の一人になるまで殺し合って、どっちかが生き残ればアイツらも浮ばれただろうに…全員無駄死にや!!!」 職員室中に中澤の声が響く。 しかし遥に声は届かない。 遥に届いたのはモニターに映る里保の姿だけだった。 217 :名無し募集中。。。:2012/02/01(水) 00 06 29.95 0 ―ガシッ― 遥がマシンガンを握り直す。 それを察知したのか中澤はデスクへ飛び込む。 ―ガガガガガガッ― 「くぅっ…」 遥は唇を噛み締めて立ち上がる。 「出て来いこのっ!」 ―ガガガガガガッ― 「なんなんや、なんなんやこのガキっ!いつまで無駄な足掻きを続けんねん!」 ―――視聴覚室――― 「…何その目、かわいくないの」 ―パンッ― 里保の脇腹に被弾する。 「ごほっ!」 血が逆流し、吐血する。 それでも里保は鋭い目線で藤本を見据える。 「…なんなの?」 藤本はイラだちながらも得体の知れないその頑なな意地の張り方が少しだけ恐ろしくなる。 「なんなのよあんたたち…何でそんなに意地張るの?…そもそも何で戦ってるの?」 「わたしは…」 里保が一歩を踏み出す。 「わたしたちは―――」 218 :名無し募集中。。。:2012/02/01(水) 00 07 25.04 0 ―――職員室――― ―ガガガガッカチカチ…― マシンガンの弾が切れる。 「ははっ、弾切れやなぁ」 ―バンッバンッ― 中澤の放った銃弾は足を捉え、遥を地面に這いつくばらせる。 倒れこんだ勢いでもう一つの拳銃も遥の手を離れた。 「うぅ…」 それでも遥はあきらめない。 隠し持っていた最後の火炎瓶を投げつける。 ―ガシャンッ― しかし、火の点いていない火炎瓶は中澤を濡らしただけだった。 水をかけられた中澤は少しずつ平静を取り戻していく。 中澤に向けられる鋭い目線。 床を這いつくばった姿でも衰えることがない。 「…なんなんやお前ら…その意地はどこから来るんや?…なんのために戦ってるんや?」 「ハルは…」 遥が立ち上がる。 「ハルたちは…」 「「―――今を生きるために戦ってるんじゃない!未来をみんなで生きるために戦ってるんだ!!!―――」」 モニターから聞こえる里保の声と遥の声がリンクする。 219 :名無し募集中。。。:2012/02/01(水) 00 08 27.95 0 ―――視聴覚室――― 「…意味わかんない。もう死ねば?」 返ってきた答えが不満だったのか、一気に不機嫌な顔になると有無を言わさずに引鉄を引いた。 ―カチッ― …弾は出ない。 ―カチッ…カチッ…― 「ヤッバ!弾切れ!?」 そのチャンスを里保は見逃さない。 満身創痍の身体に鞭打ち、藤本へと走り出す… 「なぁんてね♪」 藤本は反対の手でもう一つの拳銃を取り出した。 「期待した?そんなわけないじゃん♪」 そう言って躊躇なく里保の心臓を撃ち抜いた… ―ボフーーーーーーーン― その瞬間、視聴覚室は濃いピンク色の煙に包まれる。 「ちょっ!?何これ!?ゴホッ…あっ、しまった!」 藤本は里保を見失う。 ―ドスッ…― 「えっ?」 藤本の胸には小刀が突き立てられていた。 藤本はまるで時間が止まったようにそのままの姿勢で絶命した。 220 :名無し募集中。。。:2012/02/01(水) 00 09 20.29 0 刀を抜く。 藤本の身体はドサリと崩れ落ちる。 里保の身体は返り血で赤く染まっていた。 胸ポケットを見る。 そこにはお守りとしてしまっておいた“深緑”“濃紫”そして破裂した“濃いピンク”の発煙弾があった。 (聖ちゃん…助けてくれたんだね。ありがとう) それはただの偶然だったのかもしれない。 それでも里保は聖に感謝した。 「ケホッ!ケホッ!…ゴホッ」 添えた手が自分の血で染まる。 「鞘師!鞘師!ねぇ!無事なの!?ねぇ!返事して!」 (あっ…高橋さん…) 壁に手を突きながら一歩ずつ進む。 そのたびに里保の足下には―ビシャッ―と水溜りができた。 「鞘師!鞘師!」 煙で里保を見失った高橋は叫び続ける。 (…高橋さんを…助けて…あげ…な…きゃ…) …ドサッ… 221 :名無し募集中。。。:2012/02/01(水) 00 10 39.66 0 ―――職員室――― 「うわぁぁぁぁ!」 遥が中澤へ突進する。 中澤は拳銃を構える。 「意味わからんわ!もういい加減逝きぃ!」 ―バンッ― 撃ち抜かれたのは中澤の拳銃。 「なっ!」 「もう…終わりにしよう…裕ちゃん」 撃ったのは串刺しのままの保田だった。 ―ドス― 遥は突っ込むとそのままの勢いで中澤を押しやる。 「なんやねん!なんのつもりや!」 遥は止まらない。 中澤が振り向く。 そこには壊れたモニターが火花をあげていた。 「しまった!」 気付いた時にはもう遅い。 火花が引火すると―ボンッ―という音とともに中澤を炎が包んだ。 「きゃあぁぁあぁぁぁぁぁぁっぁぁ」 炎は瞬く間に広がっていく。 職員室に備え付けられた電子機器が次々に爆発を起こす。 (…やっしーを助けに…行かなきゃ…) 遥は身体を引きずりながら職員室を出て行く。 その瞬間、連鎖した爆発は職員室を吹き飛ばした。 225 :名無し募集中。。。:2012/02/01(水) 02 28 37.18 0 ―――校庭――― ゴォォォォォォォ… かりんと絵梨香が学校に辿り着いた時にはすでに火の海だった。 「この中に二人が…(これはもう手遅れかもしれない)」 「絵梨香さん!あそこ!」 「えっ!?」 そこには燃え盛る校舎の近くに横たわる遥の姿があった。 二人は炎に怖気づくそぶりも見せずに遥へ駆け寄る。 きっと大きな爆発があったのだろう。 そのあたり一面だけぽっかりと空白ができている。 そしてそのおかげで遥のまわりだけ火の手が弱くなっていた。 「ひどい…」 それは遥の姿を見た絵梨香の第一声だった。 身体は血に染まり、切り傷や擦り傷だけではない。 おそらく銃で撃たれたであろう傷も見て取れた。 「遥ちゃん!」 かりんが抱き起こす。 「遥ちゃん!遥ちゃん!」 本当ならば揺り動かすべきではない。 でも、絵梨香は止めることができなかった。かりんの想い。そして、おそらくもう… 226 :名無し募集中。。。:2012/02/01(水) 02 29 26.40 0 「ぅん…」 絵梨香のそんな悪い予感をあっさりと覆し、遥が目を覚ます。 「工藤ちゃん!」 「遥ちゃん!」 「…かりんちゃん…?」 「はる…か…ちゃん…!」 「…わっ」 かりんが遥を抱きしめる。 「良かった…良かった…」 「…い、痛いよ」 「あっ、ごめん!」 かりんは焦って離れる。 ほっと胸をなでおろす絵梨香だったが、すぐに険しい表情に戻る。 ゆっくりしている時間はない。 火の勢いはもっと増すだろう。それに敵がいつどこから襲ってくるかもわからない。 おそらく里保もこの中にしる可能性は高いが、今は無事だった遥ちゃんを連れてここを離れることを優先するべきだ。 「二人とも、とりあえずここを離れるよ!急いで!」 「うん、掴まって遥ちゃん!」 かりんが遥に肩を貸す。 「…待って!まだ中にやっしーが!」 絵梨香の想像通りの言葉が返ってくる。 「わかってる。まずは二人を安全な場所に逃がしてから私が鞘師ちゃんを捜しに戻ってくる」 「でも!」 「二人を連れたままだと足手まといなの。…工藤ちゃんならわかるよね」 少しキツイ言い方だが、この娘にはこれが調度いいはず。 「…はい。よろしくお願いします」 「じゃあ行こう」 3人は学校の外へ向かって走った。 227 :名無し募集中。。。:2012/02/01(水) 02 30 48.55 0 ―――校門――― 「ちょっと待ちなさいよアンタたち」 3人の背中に声が響く。 「…この声は…」 そう、聞き違えるはずがない。私はこいつと決着をつけるためにここに来たんだ。 「こんだけのことしておいて、無事逃げられると思ってるの?」 (かりんちゃん) (…はい) (ここは私がなんとかするから、二人で逃げて) (そんな!そんなことできません!) (大丈夫、私も適当なとこで切り上げて逃げるから。後で合流しよう) (…本当に大丈夫なんですか?) (まっかせなさいって) ―パンッ― かりんと絵梨香の目の前を弾丸が通過する。 「なぁ~にこそこそ話してるのぉ?そんな余裕かましてると、あっけなく殺っちゃうわよ☆」 「さぁ、行って!」 「はい」 かりんは遥を連れて走る。 228 :名無し募集中。。。:2012/02/01(水) 02 32 24.00 0 絵梨香は石川と対峙した。 「あらぁ…行っちゃった」 「あんたの相手は私だよ!」 「あれ?…誰かと思ったら絵梨香じゃない。…何してんの?こんなとこで」 「黙りな!あんたと決着をつけにわざわざ来てやったんだよ!」 「あらそうなの?ご苦労様…あら?」 石川がわざとらしく後ろを向く。 「?」 絵梨香が怪訝な表情で石川の視線を追うと、吉澤が歩いてきていた。 「学校燃えちまったなぁ。どうすんだ?」 「知らないわよ。中澤さんもやられちゃったみたいだし、もう好きにしていいんじゃない」 「んだよ、やられちゃったのかよ。せっかく楽しんでたのによぉ…って、絵梨香?何やってんの?」 「あたしと決着をつけにきたんだってさ」 「へぇ、面白そうだな。じゃあ梨華ちゃんの次はあたしな♪」 「ちょっとよっすぃー、あたしが負けるとか思ってるわけ?」 二人のやり取りを見せつけられながら思う。 (…ごめん、かりんちゃん。私、約束守れないかも…) 二人の狂気は絵梨香に死を覚悟させた。、 229 :名無し募集中。。。:2012/02/01(水) 02 34 38.62 0 ―――視聴覚室――― 燃え盛る炎の中。 里保と高橋は手を取り合っていた。 「…たか…は…しさん…たすけられ…なく…て…ごめ…んなさい」 「いいから。もういいからしゃべらないで。鞘師はがんばったよ」 「…はい…ほめて…くだ…さい」 「うん。いくらでも褒めてあげる」 高橋は里保の頭を撫でる。 (香音ちゃん、えりぽん、聖ちゃん。わたしどうだったかな?みんなの期待に応えられたかな? またみんなに会えるんだよね?そしたらわたし、たくさんみんなに教えたいことがあるの だって絶対ビックリするよ。リンリンさんとジュンジュンさんが助けてくれたこと。 そしてなんと!学校には高橋さんがいたんだよ!驚くでしょ! だから今度はみんなで来よう!そして高橋さんを助けるんだ!) 「…たかはし…さん…また…会いま…しょう…ね」 「えっ?」 ―ポトリ― 里保の手から力がなくなる。 高橋はその手を愛おしそうに頬へ当てる。 崩れゆく瓦礫の中で… 【残り1人】 230 :名無し募集中。。。:2012/02/01(水) 02 37 26.22 0 ―――林道――― 「「はぁ…はぁ…はぁ…」」 かりんと遥は走る。 走ると言っても歩くより少し早い程度の速度しか出せていない。 「…ねぇ、かりんちゃん。…どうしてここにいるの?」 「はぁ…はぁ…みんなを助けたかったから」 「…そうなんだ。…どうやってここに来たの?」 「はぁ…はぁ…ボートだよ。南の海岸に停めてあるの」 「…そう…なんだ。…いつ…来たの?」 「はぁ…はぁ…遥ちゃん?」 遥の様子がおかしいことに気付き、かりんは足を止める。 「遥ちゃん大丈夫?」 顔を覗き込むと、青ざめるを通り越して白みがかっていた。 ―ピチャリ…― 遥の足下を見る。 血が滴り落ちていた。 逃げるのに夢中で気付かなかった。 通ってきた道を見る。 そこには点々と血痕が残っていた。 231 :名無し募集中。。。:2012/02/01(水) 02 44 41.23 0 「…かりんちゃん…ねぇ…いつ…来たの?」 「そんなことより血が!?」 「…ううん、いいんだ。そんなことより、質問に答えて…」 「遥ちゃん!?」 「…少しでも…たくさん…知っておかなくちゃいけないんだ…みんなで助かるためにも…」 遥の目はもうかりんを見ていなかった。 「…ハルは…知らなきゃいけないんだ…そして伝えるんだ…みんなに…」 「遥ちゃん!しっかり!」 「…お願いだよ…かりんちゃん…教えて」 「うん!わかった!わかったから!」 「…ありがとう…」 遥はニコっと笑った。 「かりんたちが来たのは…」 ―ブラン…― 急に遥の体が重くなる。 かりんはその重みに耐えきれず座り込む。 「遥ちゃん?…遥ちゃん?」 遥はもう問いかけには応えない。 「遥ちゃん…ねぇ、まだかりんがいつ来たのか聞いてないでしょ!起きてよ遥ちゃん!ヤダよ!こんなのヤダよ!!!」 【残り0人】 【Another End】