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アニメの最終回も僕は好きですよ? 第01話 『使徒、襲来』 第02話 『見知らぬ、天井』 第03話 『鳴らない、電話』 第04話 『雨、逃げ出した後』 第05話 『レイ、心のむこうに』 第06話 『決戦、第3新東京市』 第07話 『人の造りしもの』 第08話 『アスカ、来日』 第09話 『瞬間、心、重ねて』 第10話 『マグマダイバー』 第11話 『静止した闇の中で』 第12話 『奇跡の価値は』 第13話 『使徒、侵入』 第14話 『ゼーレ、魂の座』 第15話 『嘘と沈黙』 第16話 『死に至る病、そして』 第17話 『四人目の適格者』 第18話 『命の選択を』 第19話 『男の戦い』 第20話 『心のかたち 人のかたち』 第21話 『ネルフ、誕生』 第22話 『せめて、人間らしく』 第23話 『涙』 第24話 『最後のシ者』 第25話 『終わる世界』 最終話 『世界の中心でアイを叫んだけもの』
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竹取り男とゆっくり 2 (fuku4299の続きです) ゆっくりまりさを潰した翌日のことである。 男は日の出と同時に目覚めると、裏の納屋から荷車を引き出してきて竹を積み込んだ。 それが終わると、手早く支度をすませて昨日買ったケースをかかえて家を出た。 「ゆぅ……うぅぅ……」 れいむは恐怖でほとんど一睡もできず、未明になってようやくウトウトしたのみだったので、今は揺れるケースの中でぐっすりだった。 だが、ケースが荷車に乱暴に投げ出されるなり、れいむはその衝撃ではっと覚醒した。 ケースに閉じ込められた自分。近くにいる男。そして………惨殺されたまりさの記憶がよみがえった途端、れいむはブルブル震え出した。 そのとき、せわしなく動いていた男が視界から消える。 男は単に荷車のブレーキを外すためにしゃがんだのだが、れいむはとうとう自分を始末する準備を始めたのだと思い込んだ。 「ゆ……ゆぐっ…ゆぐっ……ゆううぅぅぅぅうぅうぅぅ……」 しゃくり上げていたかと思うと、声をひそめて泣き出したれいむ。 男は立ち上がると、怪訝な顔でれいむを見た。 「なに泣いてんだよ」 「ゆうぅぅ…おじさんれいむをころすきでしょ? れいむころされちゃうんだ……もうゆっくりできないんだぁ………ゆふっ…ぐ…… ゆああ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ん!!」 自分の言葉で殺されることを再確認して悲しくなったのか、れいむの涙の堤防はもろくも決壊した。 「あぁもう、うるせ! べつに殺さねーよ。お前を店に返しに行くだけだ」 「ゆ゙あ゙あ゙あ゙………あっ!? れいぶ…ひっく…ころさないの…? ゆっくちできるの…?」 「ああ、だから泣くな。店に着いたらそこでサヨナラ、だ」 言い終わると、それきり男は黙りこんで荷車を引いて歩き出した。 ガタガタと揺れるケース。 れいむはその中から呆けたように空を見上げ、流れる雲を見つめてゆっくりしていた。 一方の男のほうはゆっくりできなかった。 「…ったく、なんで二日続けて山下りなきゃならないんだよ」 暮らしていく金は昨日十分に稼いだが、こんな下等生物だけを片手に街に出るのも馬鹿らしいと竹も積んだのだった。が、昨夜はあんなことが あったせいで風呂にも入れず、疲労は全身に残っていた。 「あの甘味屋のタヌキ親父め、こんなもん売りつけやがって…」 男は荷台のケースを一瞥して苦々しくつぶやいた。 れいむは相変わらず光を失った目で虚空を眺めていた。 男が急に変心して自分を殺す可能性も考えられたが、逃れる力もない以上覚悟を決めたのだ。 ……というのはあやまりで、今ゆっくりできているので単にゆっくりしているだけというのが実情だった。 所詮は餡子脳。危機意識のきわめて低いゆっくりにすぎなかった。 ようやく男は街に到着。すでに正午だった。 取引先を順番に回って竹を売り込むが、今日はあまりいい値がつかない。 きのう自分が大量に売りさばいたせいだろう。この街の竹の需要はやや落ち込んでいた。 取引先を全部まわっても、荷台の竹は2割ほど売れ残ってしまった。 「こまったな…」 帰りは登り道。 なんとしても売り切ってしまいたかった男は、空き地を見つけて行商を始めた。 れいむは焦って呼び込みをする男の後ろ姿を、ぼぉ…と見つめていた。 しばらくすると、ちらほらとお客が舞いこんだ。 竹を買いつけに来たのかと思ったが、彼らの注意は荷台のケースに注がれていた。 「このゆっくりは珍しくおとなしいですね」 「ふたが開いてるのにちっとも逃げない」 「静かでいいなぁ。うちで飼ってるヤツはやかましくて…」 …という具合だ。 自分の頭上でわいわい騒いでいる男たちを見たれいむ。 ふと、れいむは思い出したように声をかけた。 「ゆっくりしていってね…」 声がふつうのゆっくりよりもはるかに小さかったので、見物客はその様子がいたく気に入った。 人間たちが笑顔になったのを見て、れいむもやや元気を取り戻した。 「ゆっ…ゆっくりしていってね、ゆっくりしていってね」 そしてなにを思ったのか、れいむはこんな言葉を口にした。 「ゆっくりしていってね! ゆっくり……たけをかっていってね!」 「なっ!?」 男は耳を疑った。 見物客はどよめいて、この珍妙なゆっくりれいむを取り囲んだ。 それから一刻も過ぎたころには、荷台の竹はすべてさばき終わっていた。 昨日ほどではないがそれなりの値もついた。 空の荷台にポツンと残されたれいむのケースが寂しく見えた。 れいむは、喧騒が去った今、再び空を見上げてゆっくりしている。 男はため息を一つ残し、甘味屋に向かって荷車を引いた。 「返す」 店主を呼ぶなり、男はケースを突き出した。 店主は無残にひび割れたふたの無いケースと元気を失ったゆっくりれいむを見るなり、ははぁ…と一人ごちていた。 「ところで、まりさ種のほうは…?」 「ムカついたから食って捨てた」 男の答えは明快だった。 そうとう怒っているらしい男の様子に、店主は懐から小さなしおりを取ると、うやうやしく差し出した。 「これはお読みになりましたか?」 「なんだそれ」 「ゆっくりの増殖方法です。これをお読みになれば、ゆっくりを上手に増やして毎日おいしい饅頭を…」 「やかましい! 俺はこんな胸クソ悪い饅頭なんざ金輪際お断りだ!!」 男のすさまじい男の剣幕に、店内に並んでいた数十匹のゆっくりと、ゆっくりを選んでいた他の客が飛び上がった。 「しおりだって、どっかいっちまったよ」 「承知しました。ではお代のことも含めて、奥で」 店主はれいむのケースを棚に置いて、体よく男を奥の間へと誘った。 「お客さま、じつはこの商品はゆっくりの繁殖用フルセットでしてね」 「ふゔん」 男はそっぽを向いたまま鼻を鳴らしたが、店主は丁寧に話を続けた。 「しおりの説明書きどおりに飼育すれば、どのお客さまにも一年中おいしい饅頭を召し上がっていただける商品だったのです」 「俺はもうお断りだって言ったろう。食っちまった分と壊れたケースの分はいいから、早く金を返してくれ」 「まあまあ、みやこ話としてお聞きください。その繁殖用フルセット、実は一般のお客さまには秘密の商品でしてね。この方は…と見込んだ お客さまだけにお売りしてきたものなのです。理由のひとつには、ご自分で饅頭を作られてしまうと店の売上げが見込めないものでしてね。 それからもうひとつは…」 店主はあたりを伺いながら声をひそめた。 「私どもが取引させていただいている加工工場に知られてしまうと、いろいろ面倒でして…」 まあ、加工工場側も個人が自分で饅頭を作るようになったら儲けも減るだろう。 「ところが昨日見えたお客さま…。失礼ながら私の目から見てたいそうゆっくりがお好きな方だと判断いたしましてね、お客さまにならきっと この商品を有効活用していただけると信じ、商品をお渡しした次第でございます」 「俺はゆっくりは大嫌いだ! 俺が好きなのは…」 「中の餡子でございましょう。存じております。では、ちょっとこれをご覧ください」 店主が納戸から出してきたのは、例のゆっくり繁殖用フルセットだった。 中の2匹も同じ大きさ。成体になったばかりの2匹は、口をあんぐりと開けて涎を垂らしながら醜くいびきをかいている。 それはあのとんがり帽子のまりさ種…。 憎きまりさ種が再び男の目の前に現れ、男はこの下膨れの醜い生物をケースごと叩き潰してやりたい欲求にかられたが、なんとか我慢した。 一方、その隣にいるのは見たこともない金髪のゆっくりだった。 「これはありすといいます。当店ではなるべく相性の良い種族同士をケースに入れておりまして、お客様にもお渡ししたこのまりさ種は、 れいむともありすとも仲良くできる使い勝手のよい種族でして………ええ、ええ、性格には少々難がございますがね」 店主は男の顔色が変わってきたのを察して機嫌を取った。 「ではお客さま、このゆっくりたちをよくご覧になっていてください」 店主はそう前置きすると、昨晩男がしたのと同じように、テープを引いて床を引き抜いた。 デデンッ! 二体は相次いで下の床に落ち、強制的に目を覚ませられた。 「ゆぐーん…?」 「ゆ?」 まりさとありすは寝ぼけた顔であたりを見回していた。 「ゆ…となりにいるのはだれ? だれかわからないよ…きつくてうごけないよ……」 「うぐ…せまいわよ! とかいはでならすありすが、こんなあつかいをうけるなんて!」 「ゆゆっ!? ありす? ありすなの!? ゆー! ゆっくりしていってね!!」 「そのこえはまりさね! ゆっくりしていってね!!」 2匹がお約束のあいさつを交わすと、店主はおもむろにケースを左右に小刻みに振り始めた。 「ご覧ください。こうすることによって、ゆっくりという種族は子を作る準備に…」 「むほおぉぉぉぉまりさ! まりさまりさまりさ!! いとしいまりさああぁぁぁぁ!!」 ぐにゅ~ぅ 「ゆぎゃーーっ!! やべであじずはなじでえ゙え゙え゙ええぇぇぇぇぇぇ!!!」 ケースが揺れた途端、ありすが伸び上がってまりさに覆いかぶさった。 そして両目を血走らせながら、ギュウギュウと全身をまりさに擦りつけはじめる。 なんともえげつない行為だ。 「えー……ありす種はまりさ種がとくにお気に入りでして、このように最初からその気になる場合もありますが、通常はケースを揺らして わざと発情させます」 店主の言葉は2匹の悲鳴と嬌声によって、9割がたかき消された。 「むほー! むほお! いいわよまりさあぁぁぁ! きもちいっ、きもちいっ、まりさのおはだ、やわらかくてきもちいいぃぃぃぃ!!!!」 むぎゅっ むぎゅっ むぎゅっ 「ごんな…ごんなのいやだあ゙あ゙あ゙ぁぁ!! おでがいだがら゙ゆっぐじざぜでぇ!! ぎゅぶゅぶぁばあ゙――!!!」 もはや襲われているまりさが何を叫んでいるのか分からなかった。 この真っ昼間から、このクソ狭いケースの中で、クソみたいな粘液にまみれて野太い声をあげる2匹のゆっくり。 こすりあい、揺すりあい、甘噛みあい、まぐわいあっている2匹のゆっくり。 ケースには、だんだん吐息と別のねばっこい液がこびり付き始めた。 これは発情して交尾することにより全身から滲み出される粘液で、ゆっくりが子を成すのに必要な精にあたるものも含んでいる。 ゆっくりたちはこの粘液を潤滑液がわりに、お互いの体を擦りつけあって快感を得る。 そのうち粘液はゆっくりたちの皮を浸透して餡子に達して吸収され、にんっしんっが成立しちゃうというわけなのだ。 また、ゆっくりは体の下部分に埋もれている"ぺにぺに"を相手の"まむまむ"に挿入して、直接精を相手の餡子に注入することもある。 粘液を皮から浸透させるよりも格段ににんっしんっさせやすくするためであり、おもにレイパーありすが取る手段である。 ……というのは後に男が店主から教えられた事だが、この時点では知る由もなく、汚物でも見るような目でゆっくりたちの行為を見ていた。 「はじめでなのね゙ぇぇぇ!? でもあんじんじでまりざぁ!! ありずのとかいはじこみのてくで、まりざをたあぁぁっっっぷりとずっぎりざぜで あげるう! ありずがいないといきていけないからだにじであげるがらあああ!!!!」 ありすは背後から体をまりさに叩きつけるような、都会派とは思えない乱暴なテクで責め始めた。 ダンッ ダンッ ダンッ ダンッ ダンッ ダンッ 「ゆぎっ! ぎぃ!! い゙だい゙! …ずっぎりっ! な゙んて! じだぐっ! ない゙っ! ぐぅ! ぶ! …ぶぎぃっ!!」 体を激しく壁に叩きつけられるたび、まりさは苦しそうな悲鳴を上げた。 「ゆふうぅぅぅうぅまりざのごえもずでぎよぉ!! こっぢをむいてかわいいかおをみぜでぇ!!」 もちろん、ふり返るほどのスペースなんてない。 「い゙や゙あっ、もゔいやだばあ゙!! ばじずな゙ん゙で……ぐっ…だい゙っぎら゙い゙だば…っ……………げぼっ…っ…ほげえ゙ぇ!!!」 まりさは犯されながら餡子をゴボゴボと吐き出した。 「いやよいやよもすきのうちっていうわよね゙ぇ!? ツンデレまりざすてき!! えくせれんと!!」 ありすは興奮していつもの2倍ぐらいの大きさにふくらんでいる。 そんな巨体に潰されたまりさは、どんなに歯を食いしばってもあふれ出す餡子を止められず、だんだん縮んできたように見えた。 「てくにしゃん・ありずにごえもでないのね゙!? そんなまりざにろーほー! これがらありずのかがやけるぺにぺにをみせてあげぢゃゔ!! ありずのぺにぺにをまりざにいれ゙…」 言ってる途中で我慢できなくなったのか、ありすは勢いよくぺにぺにを挿入した。 ちゅぽ! 背後からまりさのまむまむを貫いて奥深くまで侵入したぺにぺには、中の餡子を抉った。 「ゆ゙がっ!? ゆ゙があ゙っ!! ゆ゙がががが!!!!!!」 まりさの口から勢いよく吐き出された餡子が、頭上のふたに張りついた。 にゅるぅっ にゅるぅっ まりさの目玉が、いまにも飛び出さんばかりに見開かれた。 実際には、ありすのぺにぺになど長さ1センチほどの突起。 太さも爪楊枝を3本合わせた程度の貧相なシロモノだが、愛もなくすっきりもしたくないまりさには耐えがたいものだった。 「ゆふぉぉぉぉぉ………まりざのまむまむきもちいひぃ…………よくしまるぅ………………」 ありすは焦点の定まらない目でどこか上のほうを見上げたまま、ニヤニヤ笑いながら一方的にまりさのまむまむを堪能していた。 先ほどまでのような激しい行為とは一変して、組み敷いているまりさにへっこへっこと体を押しつけていた。 「とかいはのじょうひんなぺにぺにはどぉ? ……きもちよすぎてこえもでないのねぇまりさぁ」 ありすはまりさを自慢のぺにぺにの虜にしたのだと解釈したが、当のまりさは白目を剥いて半ば失神していた。 ときおりビクンッと痙攣するだけのまりさの全身を、 「ぺーろぺーろ……おいちいぃ…!」 と、熱く長い舌を伸ばしてナメナメ。 まりさの体はあらゆる粘液にぬめってテラテラしていた。 「おっほ…!?」 と、ありすが突然、切羽つまったような嬌声を上げる。 いよいよ"すっきり"の時が近づいているためだ。 「まりさ、わがる゙ぅ!? ありずのぺにぺにが…ありずのおっきなべにべにがぁ…まっ…まりざをにんっしんっさせるわよーーーっ!!!」 ずいずいずい! 再び激しく突きまくるありす。 まりさは正気に戻らされたものの、大きな口からだらしなく涎を垂らしたままだった。 ときどき揺れにあわせて餡子の塊を吐き出す以外は、もはや反応を見せなかった。 逃れられないありすの暴挙に、まりさは心の奥で早く終わって…と祈り続けた。 「い゙ぐわよおまりざぁ! いぐっいぐっいぐぅ!! あじずのあ゙いが…あ゙ふれ゙る゙ゔ!!!!!!」 どぽおぉッ むほお゙お゙お゙おおおおぉぉぉぉぉ……おぉおぉおぉおぉ………っ…!」 「ゆぎょお゙お゙お゙お゙ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」 その瞬間、2匹のゆっくりは産卵する鮭のつがいのように、そろって天を見上げた。 「すっきりー!!!!!!」 ありすだけがピカピカに輝いた顔で宣言した。 そしてすぐビクンビクンと痙攣した。 「うお゙え゙ぇ!!」 視覚と聴覚と嗅覚を犯され続けていた男は、すっきりの瞬間に2匹と目が合って嘔吐した。 若い店員が変わり果てた男の昼飯を掃除した後、ケースの中ではまりさが変わり果てていた。 甘ったるい臭気が漂う中、うつ伏したまりさは黒く変色して額からにょきにょきと茎を生やしはじめた。 その茎はケースのふたまで伸びると、しばらくして小さな実のようなものを結んだ。 「どうです。これが彼らの妊娠→出産劇です」 「そうか…」 男はタオルで口元をぬぐいながら、汚物を見る目でケースを覗いた。 「この実が大きくなると、お客さまが試食した赤ちゃんゆっくりになるのです」 「そりゃわかったが……こいつ死んでねえか?」 男は黒いまりさを指差してたずねた。 「ありす種は性欲旺盛かつ乱暴なので時々交尾した相手を死なせてしまうこともありますが、いつでもどこでも相手を身ごもらせる絶倫さが 重宝されているんですよ」 「…………」 まりさが朽ち果てたせいで広くなったケース。 ありすはその中で仰向けに寝転がったまま、ぺにぺにを体にしまいもせず、ゆふぅ…ゆふぅ…と余韻にひたっていた。 濃縮したカスタードをたっぷりとまりさに注入して役目を終えたぺにぺには、先っちょからカスタードを滴らせたまま、吐息で上下している。 犯し殺したまりさのことなど気にもしない様子で、さっきまでの行為を反芻しているのか、ニヤニヤしながらとめどなく涎を垂らしていた。 「…………」 こんな貧相な突起を誇らしげに露出するありすが憎らしくなってきた男は、カパッとふたを開けると、指先でぺにぺにをつまんだ。 「おっほぉ…!」 余韻にひたっていたありすはぺにぺにを刺激されて、とろ~んとした気持ちよさげな目で男を見上げた。 「ゆっふっふぅ………。ありす…いまさいこぉにすっきりできてるから、おにいさんにもありすのぺにぺににかしずくえいよをあげるわ。 ありすのせんれんされたぺにぺにに、おにいさんもゆっくりみりょうされてね!」 ありすはそう言うと、もっとぺにぺにを見やすいよう、さらに体をのけ反らせてサービスタイムに入った。 あの憎ったらしい勝ち誇った笑みを向けてくるありすのぺにぺには、男の指の刺激で再び濃いカスタードがだだ漏れた。 「こいつの中身はカスタードクリームか…」 「ゆふぅ、ただのかすたーどじゃないわよ。こくがあってまろやか…」 ぷちゅっ 男が指先にちょっと力を込めると、ぺにぺにはあっけなく破裂した。 ありすは最初なにが起こったのか理解できず、笑顔を凍りつかせたまま男の顔を見上げていたが… 「ぺに…? ぺにぺに……? ぺにぺにぺに…………」 ついさっきまでぺにぺにがあった場所に視線を移すと、途端に絶叫した。 「あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙」 全身に力をいれて叫んだせいで、破れた傷口から黄色いカスタードが勢いよく噴き出した。 「ばじずの゙べに゙べに゙があ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!! な゙ん゙でごん゙な゙ごどずる゙の゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!」 「うるさいよ」 「ゆ゙ぶしッ!」 男が思いきり手刀を振り下ろすと、カスタードの詰まったやわらかいありすは簡単に真っ二つに割れた。 ありすは目をギョロッと剥いて、中身を露出したままビクンビクンと痙攣していた。 手にこびりついたカスタードを舐めると、これもなかなかイケる。 恐怖は餡子だけでなく、カスタードも甘く変えるのだ。 そんな男の姿を、乾いたまなざしで見つめる甘味屋の店主。 「さすがは私が見込んだ男…。いつか素晴らしい虐待お兄さんに育って欲しいものですなぁ…」 口の中でつぶやいたこの店主は、虐待というアングラな商売でさらなる大儲けをもくろむ人物だった。 だからこそ日々お客を物色しては、虐待癖のありそうな人間に"ゆっくり繁殖セット"を安く売っていたのである。 「ゆくゆくは……」 店主はこうして、ゆっくりの繁殖だけではなく虐待お兄さんをもたくさん街に繁殖させることで、さらに大きな野望の実現を描いていた。 その野望は、いずれまた別の機会に語ることとしよう………… ~あとがき~ 続きに挑戦してみた。 暇つぶしに使ってくれよ。 読んでくれた人ありがとう。 前回のも読んでくれた人もう一回ありがとう。 アク禁で書き込めないから返信できないんだスマソ 続編 このSSに感想を付ける
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80点 出演:ジャック・ニコルソン 有名なホラー映画らしいです。自分は知らなかったんですが。名前だけどっかで観たなぁと思って観始めたらあぁホラーだった。 でもコワいんですが面白かったですね。30年ほど前の作品ですが映像も綺麗でいいです。大量の血が押し寄せてくる場面や双子の場面とかセンスがいいと思いました。 とりあえずジャック・ニコルソン怖すぎ。ホテル自体が元凶なんでしょうがジャックが単純に怖い。最初は雰囲気的に母親役のシェリー・デュヴァルのほうがちょっと精神病んでそうだったけど、結果的にはいい母親でしたし。 ダニーとハロランのもつ力は特異ですけど本筋にはあんまり関係ないような気が。スティーブン・キングの原作ではまた違うんでしょうけど。 面白い作品だと思うんで是非観てくださいませ。 シャイニング予告
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タグ希望は環境 現代にゆっくりがいます。 ゆっくりは幻想郷から落ちてきました。 おおかたどこかの誰かさんがスキマでも使ったとお思いください。 それでも幸せなゆっくりがいます。 ゆっくりと現代 近年突如現れた饅頭に知能が付与されたようなびっくり生物(なまもの)ゆっくり。 モノの数年でかなりの数に増えた彼らは、少しずつ都市部へと流れ込み始めた。 町に行けばおいしいものがあるに違いない、と妙にポジティブな希望を抱いて。 しかし、彼らに待ち受けていたものはそんな幻実ではなくありふれた現実だった。 「ゆっゆっゆっ……」 ここに跳ねているのはゆっくりれいむ。れいむは実にゆっくりできていなかった。 この『町』というところは前にいた山よりゆっくりできないものが多いのだ。 「これじゃぜんぜんゆっくりできないよ!」 そうごちりながられいむは跳ねる。 昨日も黒い四つのわっかが現れて道の真ん中で寝てた親友だったまりさが潰された。 「いたたた……」 跳ねるのを止める。ここの道は霊夢達には固すぎる。 長時間跳ね続けると皮が腫れてしまうからこうして足を定期的に休まなければ跳ねることもままならない。 「でもすーりすーりすると……」 ここにきて間もないころにれいむは子供達のにこれと同じような道ですり潰されたようむを見た。 この道で張って進む事はできない。れいむはそう思っていた。 「ゆぅ、おなかがすいたよ………」 ここ数日何も食べていない。ここは草が極端に生えていなかった。 最初はお花を食べていた。だけどお花は妙に苦かった。 それでも空腹よりはましだと思って食べていたのだが、 「花を荒らす奴は誰だ」 と人間が夜に見回りするようになったから食べられなくなってしまった 「ゆうかよりこわいよ……」。 山にいたころに長から人は怖いものと教えられてきたから人には近寄らないようにしてきた。 だから人の多い昼間は隠れている。夜がれいむ達の生活時間だ。 「ここにはれみりゃがいなくてよかったよ……」 れいむは少しだけホッとする。だがホッとしたところで空腹感は変わらない。 れいむは再び跳ねてご飯を探しに行く。 「ごみさんでもいいからなにかたべたいよ……」 ごみ集積所にたどり着く。夜にゴミを捨てる不届き者はまだまだ健在らしくゴミ袋はたくさんあった。 「ゆゆゆ、やったね!」 れいむはすなおに喜び、ごみ集積所へと跳ねていく。だがその喜びはぬか喜びに終わった。 「フーーー!!」 「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」 先客の猫がいたのだ。猫にとってもこういった生ゴミは貴重な栄養源。 よくわからんポッと出の丸っこい新参者にとられるわけには行かないのだ。 「ゆぅぅぅぅぅぅ………」 このれいむは勝ち目のない戦いはしないことにしていた。 このいかにも強そうな猫に戦いを挑んで食べられてしまったら元も子もない。 トボトボとその場を立ち去っていく。 空腹感は増すばかり。 「ゆぅぅぅぅぅ……こ、こうなったらにんげんさんのおうちに」 人の家に侵入する。これも山にいたとき人里にいったというまりさから聞いたものだ。 そのときに簡単な構造を教えてもらった。 まりさいわく 「にんげんさんはおうちにたくさんたべものをたくわえてるんだぜ!だからすこしぐらいもらってもいいんだぜ!」 とのこと。このまりさはしばらく後に見かけなくなったのだが多分人間に捕まったのだろう。 そう考えると怖くなってきたが 「す、すこしぐらいならばれないよね」 悪さをするのは気が引けるが自分ももう少しゆっくりしたいのだからいいよね、と自己正当化を行いめぼしい家を探すことにした。 夜道にていんていんとマンガみたいな足音が響く。 そして人の家の前に着いた。 しかしおかしい。まりさの言ってたような戸があるわけでなし、屋根へ上るための梯子もない。というか家が妙に四角い。 昔自分が遠目に見たにんげんさんの家屋はもっと平べったくなかっただろうか。 「ゆぅぅぅ・・・・・・」 どうしようか、と困っていたときれいむは一つの突破口を見つけた。 ガラス窓だ。そうだ、まりさは確かこうも言っていた。 「とうめいないたでおおってるところはいしをぶつければすぐにわれるぜ」と。 れいむはそのまりさの言葉に賭けた。 庭に手ごろな石がないかを探す。 あった。 口に入るかを確かめる。 入る。 石を口に咥えて方向を確かめ、れいむは石を噴き出した。 カィン 「ゆ? ゆぅぅぅぅぅぅぅぅ!?」 石は当たった。確かに当たった。しかし、音はしてもガラスは割れなかった。 技術の発展はガラスでもある程度の衝撃は防げるようになったのである。 今のへろへろのれいむの射出した石では20発撃ってやっと割れるかどうかだろう。 「ま、まりざのうぞづぎぃぃぃ………」 今は亡き無謀と勇気を履き違えたゆっくりに恨み言をこぼしもうだめだ、とへこたれるれいむ。 ふと足元の草に気づく。 「ゆっ!くささんだよ!たべれるよ!!」 そうだ、草はあまりおいしくはないが食べられるではないか。 家に入ることばかり考えていて足元にある食べ物に気づかなかったわけである。 灯台下暗しとは正にこのこと。 それはともかくれいむはくさに噛り付く。 食べる、食べる、食べる!! 「む~しゃ、む~しゃ、しあわせ~!」 寝静まっている人やゆっくりもいるだろうからか控えめの声でれいむは久しぶりの食事の喜びを表した。 数時間後、れいむは自分の巣に戻っていた。 あれから数件ほど別の家の庭に入っては草を毟り巣に運んでいたのだ。 人の家に入らずともお庭に草があったのは助かった。これでしばらくは暮らしていける。 「やっと、ここでゆっくりできそうなきがしてきたよ……」 とれいむが思った矢先、むんずと何かに掴まれる。 「ゆ?」 目線を開けるとそこには にこにことわらった 古臭いドレスを着た ふとましい体つきゆっくり。 「れ み り ゃ だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「う~♪」 ハッピーエンドが好きな一部の人には実に最悪な話なのだが れいむがれみりゃがこの町にいないというのは たまたま今まで出会わなかったというだけだ。 実際のところは数日ほど前に一匹の胴付きれみりゃが町に来ていた。 そして、れいむと同じようにご飯を探し回っていた。 だが、ここはれみりゃの住んでた森のテリトリーより広く。生きているゆっくりは森より少ない。 潰された死体はみかけるが生きたゆっくりはそうそう見つからない。 つぶれたゆっくりはおいしくない。 それだけの理由でれみりゃは生きたゆっくりを探した。貴族は食わねど高楊枝と言ったところか。 そして今日、おなかをすかせてふらふらのれみりゃはついにおいしそうな獲物を見つけたのである。 たまたまそれがさっきまで大変だったれいむなだけで別に誰でも良かった、といっておく。 「うぅ~、いただきまぁす」 「ゆべぇ!?」 頬に齧り付く。齧りとった箇所から餡子が漏れ出てくる。 「あまあまぁぁぁぁ」 甘い。今までつぶれたゆっくりを我慢してきた甲斐があったものだ。 「ひゅ、ひゅうっぐりひゃべふぇべ!?」 頬に開いた穴で満足に発声はできない。 「れみりゃはおなかすいてるんだどぉぉぉ おとなしくたべられるんだどぉぉぉ」 「ひゅヴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」 齧る。齧る。啜る。毟。啜る。喰らう。 今までの空腹を癒すかのように一心不乱にバレーボールサイズのれいむを食べ続けるれみりゃ。 このサイズを食べつくしたなら数日はもつだろう。その間に次の獲物を探そう、とれみりゃは考えていた。 なに大丈夫だ、自分ならきっと見つけられるとも思っている辺りはほんと楽観主義だが。 一方食われ、餡を削られどんどん薄れ行く意識の中 (もっとゆっくりしたかった……) と思いながられいむの意識は消えていった。 明け方近くにれみりゃはれいむを食べ終えた。 「うぅ~♪ おなかいっぱ……うぅ!?」 日が昇り始めていた。 今まで森に住んでいたこのれみりゃが日傘を持っているわけがないのでこれは致命的だった。 食欲に我を忘れ、時間を考慮していなかった結果がこれだよ! 「うぁぁぁぁ、うぁぁぁぁぁぁ!!」 たちまちれみりゃの体は火傷の症状を表し始めた。このままではれみりゃは灰になって死んでしまう。 「う?」 食べていたれいむの巣だったポリバケツに気づき、慌ててれみりゃはそれを被った。 これでもう太陽に当たらない。 「うぅ~♪」 しかし、慌ててもぐりこんだせいで変に嵌ってしまいバケツから出ることができなくなってしまった。 歩けるには歩けるのだがちょこちょことしか歩けず、視界が見えないのでどっちに進めば良いのかもわからない。 「うぁぁぁぁぁぁぁぁうぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!だれがだじゅげでぇぇぇぇぇ!!ざぐやー!ざぐやー!!」 誰も来るわけがない。ここは人一倍人を恐れていたれいむが見つけた場所だ。 そんなところに人がくるわけなど当然なかった。 このれみりゃは奇特な人間が来なければ死ぬまでバケツの中にいるしかなかった。 これはほんの一部の例である。 ゆっくり達がこの世界の都市に適応するまではもう少しの時間がかかるだろう。 後書き アスファルトの床には首だけのゆっくりにはさぞかし響くだろうなぁ、と思って書き始めたらなんか違う方向に………。 しかも、先越されたぁぁぁぁぁぁ! 現代都市にゆっくりを住ませようとしたらかなりきつい感じがしました。 あいつらはいるとしたら田舎に住ませてやるべきです。それでも畑荒らしたら潰されますし、冬眠寸前の熊に食われたりと大変な気がしますが。 公園に落ちたドスとかはなんかうまくやってけそうなイメージがあります。 ドスが少食、という設定ならですが。 以前書いたもの fuku3328.txt ドスに纏わる二、三の話.txt fuku3313.txt 小ネタ.txt fuku3290.txt 中立な話.txt このSSに感想を付ける
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73点 出演:オーソン・ウェルズ 映画史に残る名作。でも観たのは最近です。 かつての親友ハリーに呼び出され、ウィーンにやってきたホリー。しかしハリーは不慮の事故で亡くなっていることを知る。 ハリーの葬儀でホリーはキャロウェイと出逢い、ハリーが麻薬を扱う悪人ということを聞かされる。信じられないホリーは真相を明らかにすることを心に決める。 その中でハリーの恋人アンナをはじめハリーに関わる人々に会う中で事故現場に正体不明の第三の男がいたことを知る。 ミステリィ映画の原点ではとかかってに思ってたりします。 あとテーマ曲は有名ですね。エビスビールのCMソングです。 内容は現在でも面白いと素直に思います。ウィーンの町並みもいいですしね。ただ白黒ですんで夜のシーンや地下水路のシーンが暗くて状況がわかりにくいのがちょっと難点です。 予告ってあるのかしら 第三の男テーマ
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※東方キャラ出現注意 ※性格の悪いゆっくり出現注意 よく晴れたコバルトブルーの空を鴉天狗の少女が忙しそうに飛んでいた。 「号外~号外だよ~幻想郷一早くて正確な『文々。新聞』だよ~」 名前は射命丸文。 彼女は『文々。新聞』という新聞の発行を行っている。 とは言ってもこの新聞の発行は不定期で多くても月五回ほどしかなく、ほとんど趣味のようなものである。 「お~い、文ちゃ~ん」 文を見つけた老人が縁側から手を振る。 それに気付き文はゆっくりと速度を落とし庭先に降りる。 「こんにちわ、田中のお爺さん。はい、『文々。新聞』です」 「いつもすまないねぇ。歳をとると出掛けるのも億劫でな。文ちゃんの持ってきてくれる新聞は数少ない楽しみの一つなんじゃよ」 「あやや、ありがとうございます」 老人の嬉しそうな顔に思わず営業スマイルも崩れ、素の笑みが浮かぶ。 どちらかというと『文々。新聞』は内容を叩かれる事が多い(主に記事にされた人間や妖怪から)。 しかし里の人間には人知を超えた熱く華麗な弾幕ファイト、そして稀に特集される美少女たちを目当てになかなかの人気を博している。 お世辞にも娯楽が盛んだとは言えない幻想郷においてこの老人のように文の発行する新聞を楽しみにする人間は珍しくないのだ。 「おおぅ、そうじゃ。これを持って行きなせぇ。あのわんちゃんと一緒に食べてくれ」 「あややや! これはおいしそうなおはぎですね。ありがとうございます」 「それでは今後とも『文々。新聞』をご贔屓に」 「おう、気ぃつけてなぁ~」 その様子を縁の下から見ていた一匹のゆっくりがいた。 * 所変わって同日の夕方、人間の里付近のゆっくり集落にて。 「ゆゆっ? しんぶんをつくるの?」 「そうだよ! しんぶんをつくってにんげんからたべものをもらうんだよ!」 文の新聞配達を老人宅で見ていたゆっくりまりさは集落に帰るとゆっくり会議でみんなにその出来事を伝えた。 この会議では冬篭りのための食料収集が芳しくない状況をどう打破するかを話し合っていた。 昨年までは人間の家から盗んできた食べ物で賄っていたが人間たちがゆっくり対策を始めたせいで容易には侵入できなくなった。 そして会議と言っても所詮は餡の集合体でしかないのでいつも碌な案が出ずにお開きになっていた。 そんな状況の中、まりさから得られた情報はこの集落のゆっくりたちが春まで生き延びるための最後の望みになった。 だが一匹のゆっくりがまりさに疑問をぶつける。 「でもしんぶんってなにをかけばいいの?」 「ゆっ!? う~ん……」 まりさは新聞というものを人間にあげれば食料を貰えるということを知っているだけで新聞自体がなんであるかは知らなかったのだ。 せっかく見えてきた希望がまた遠ざかろうとしている。 困り果てていたみんなのところへ集落一の知識者であるゆっくりぱちゅりーが現れた。 「むきゅ! ごめんなさい! ばんごはんをゆっくりたべていておそくなったわ!」 「ゆゆっ! ぱちゅりー! ちょうどいいところにきたよ! 」 「ねぇぱちゅりー! しんぶんってなにがかいてあるかしらない?」 「ちんぽー?」 打ってつけのゆっくりの登場にみんながぱちゅりーに質問する。 その辺にいる見せ掛けだけのぱちゅりー種とは違い、まともに知識を持つこのぱちゅりーは冷静に答えを導き出した。 「しんぶんはおこったできごとやいろいろなじょうほうをみんなにつたえるためのものよ! でもそれがどうしたの?」 「ゆゆっ! まりさたちでしんぶんをつくるんだよ!」 「そしてたべものをもらうんだよー! わかるよー!」 取らぬ狸のなんとやらと言う言葉がお似合いのように、ゆっくりたちはまだ見ぬ食べ物を思い浮かべ涎を垂らしている。 新聞を作るという話を聞いたぱちゅりーはみんなとは対照的に浮かない表情をしている。 「むきゅう……でもしんぶんはつくるのがむずかしいわ! そんなことよりじみちにたべものをあつめたほうが……」 「そんなこというならぱちゅりーはひとりでたべものをあつめてね!」 「れいむたちはしんぶんをつくってらくしてたべものをあつめるからね!」 「わけてあげないよー!」 「おお、みじめみじめ」 ぱちゅりーの意見はもう食べ物が手に入った気でいるゆっくりたちの耳には届かなかった。 こうしてぱちゅりーも渋々新聞作りをやらざるを得なくなったのだ。 翌日。 ゆっくりたちは食料集めもせず朝から新聞制作を開始した。 紙はその辺の民家から盗んでいた和紙、筆記具は同じく盗んできたクレヨンと鉛筆だ。 大量に作らないといけないためゆっくりは家族ごとや気の合う仲間に分かれて作業をする。 「ゆゆっ! みんなおえかきしちぇるよ!」 「れいみゅもかかしぇちぇね!」 作業を見た赤ちゃんゆっくりが勝手に新聞に絵を描きだす。 「ゆゆっ! これはあそびじゃ……」 「まってよれいむ! あかちゃんたちのえをみてごらん!」 「ゆゆ?……うわあ! すっごくかわいいね!」 「でしょ? きっとにんげんもこのえをみてゆっくりできるよ!」 「そうだね! れいむたちのあかちゃんはてんさいだね!」 また別の場所では、 「まりさたちでれみりゃをたおしたことをかくんだぜ!」 「ゆゆっ! しんぶんにかいてみんなにつよさをしらしめるんだぜ!」 自身の武勇伝を書くものや、 「とかいはのありすはしんぶんにすっきりすとをかくわ!」 「やっぱりいちばんはまりさね! あのふわふわのかみとすてきなぼうしをみるとおもわずすっきりしたくなっちゃうわ!」 どのゆっくりが一番すっきりできるかを書くものや、 「きのうはばんごはんにおさかなをたべたよー!」 「それをしんぶんにかくんだねー! わかるよー!」 昨日食べた晩御飯を書くものや、 「ちんぽー!」 「ちんぽー!」 ひたすら卑猥な言葉を書くものがいた。 そして丸一日かかって新聞を作り次の日の早朝、ゆっくり新聞の配達の日がきた。 * 「ゆっくりおきてね! ゆっくりしんぶんだよ!」 「ゆっくちちんぶんだよ!」 民家の前で家族揃って大声で叫ぶゆっくり。 程なくして住民が現れた。 「朝っぱらからうっせぇぞ! 饅頭共が何の用事だ!」 非常に機嫌の悪い男が出てきた。 早朝から不快な声で起こされ玄関に並ぶ気味悪い大小の饅頭家族が目に入ったのだ。 これで機嫌を悪くしないほうがどうかしてる。 しかしこのゆっくりの一家は全く空気が読めなかった。 「ゆゆっ! おじさん! まりさたちしんぶんをもってきたよ!」 「だからゆっくりたべものをちょうだいね!」 「ちょうらいね!」 まりさは頭の上に乗せた新聞と思われるものを男の前に差し出す。 子供たちはれいむに輪唱する形で食べ物を要求する。 「次大声出したらぶっ飛ばすぞ!」 男はゆっくりを無視しさっさと玄関を閉めてしまった。 「ゆゆぅ! どおしてうけとってくれないのおぉ!? れいむのあかちゃんもいっしょうけんめいかいたのにぃぃ!」 「きっとまりさたちのげいじゅつがわからなかったんだよ!」 「ゆゆっ! そうだね! おじさんはばかだからわからなかったんだね!」 「つぎのおうちでゆっくりたべものをもらおうね!」 今度はその隣の家の前に整列した。 「ゆっくりおきてね! ゆっくりしんぶんだよ!」 「ゆっくちちんぶんだよ!」 しばらくして中年の男が出てくる。 扉を半開きにしてゆっくりの様子を窺っているようだ。 「ゆっくりしんぶんだよ! ゆっくりよんでね!」 「よんだらたべものをちょうだいね! おかねでもいいよ!」 「おきゃねでもいいよ!」 まりさが玄関の男の前まで行き口で新聞を差し出す。 やっとこのゆっくりたちが何をしているのかを把握した男は無言でまりさを蹴り抜いた。 「ゆぶぅぅ!!」 「ま、まりざあああぁぁぁ!」 「おとおしゃぁぁん!」 まりさは木に強く叩きつけられ持ってた新聞は宙を舞った。 餡子を吐き出しながらビクビク痙攣している。 幸いにも命に別状は無いようだ。 「ゆぐぐうぅぅ! どぼぢでこんなごとずるのおおぉぉ!?」 「ゆっくちおとうしゃんにあやまっちぇね!」 「あやまれー!」 れいむと子供たちが男の入っていった家に抗議の声を上げる。 だがそれがいけなかった。 「うるせえっつたろうがこのクソ饅頭が!」 さっきの家の男である。 隣でも大声を出しているのを聞いてとんできたのだ。 男は手に持っている爆竹の束をゆっくりに投げつけた。 快音を立ててゆっくりの近くで爆竹が破裂する。 「あちゅいよ! ゆっくちやめちぇね!」 「ゆぎいいぃぃ!」 「いだい! ゆっくちできない!」 爆竹は殺傷力の低いものだったが貧弱なゆっくりには大ダメージだった。 「次はねぇぞ! いいな!」 男は爆竹でところどころ焦げたゆっくりを見ると再び家に帰っていった。 新聞は蹴られた時に遠くへ飛んだので幸いにも引火する事だけはなかった。 「ゆゆぅぅ……ここはゆっくりできないよ!」 「ほかのところでゆっくりしんぶんをくばろうね!」 「ゆゆっ! きっとこんどはたべものもらえるよ!」 まりさたちは体に負った火傷も気にせず、食べ物が貰えると信じてまた配達を始めた。 しかしその希望も空しくどこの家でも追い返されてしまった。 このままではいけないと作戦を練ったまりさたちは一旦子供たちだけで新聞を配達させる事にした。 「「「ゆっくちおきちぇね! ゆっくちちんぶんだよ!」」」 「あかちゃんたちだけならきっとうけとってくれるよ!」 「ゆゆっ! れいむのあかちゃんたちかわいいもんね! これならきっとせいこうするよ!」 子供だけならかわいさのあまり受け取ってくれるかもしれない。 自分たちなら絶対引っかかってしまうすばらしい作戦だ。 まりさとれいむは近くの木の陰に隠れて子供たちの様子を見ていた。 玄関では男と子供たちが会話しているようだ。 今まで会話すら出来なかったのだから大きな進歩だ。 やはり作戦に間違いは無かったのだと両親は思った。 「……これは何が書いてあるのかな?」 ゆっくりたちが書き殴った文字のような絵。 当然人間に読めるわけが無い。 新聞を配達し始めて初めて話を聞いてくれる人間の登場に子供たちが饒舌に説明しだす。 「これはにぇ、かっこいいおとおしゃん!」 「こっちはおかあしゃんでふたりはらぶらぶなんだよ!」 「それでにぇ、こっちはかわいいれいみゅたち!」 説明を聞いたが絵はさっぱり分からない。 果たしてこれを新聞と言ってもいいものなのか。 聞いた限りだとこれはただの絵だ。 興味本位で見てみたがどうみてもただの紙ゴミにしか見えない。 断ろうと思っていた男に驚くべき言葉が聞こえてきた。 「よんだらゆっくちたべものをちょうらいね!」 「おきゃねでもいいよ!」 「いちまんえんでもいいよ!」 どうやら新聞と引き換えに食べ物を貰おうという魂胆らしい。 しかも向こうの影でこっちの様子を窺っているゆっくりがいる。あれはこの子の両親だろう。 男はゆっくりが赤ちゃんをだしに食料を集めている事を把握した。 そしてその腐った根性に腹を立てた。 赤ちゃんを隠れる両親にも分かるように高々と摘み上げる。 「ゆゆっ!おしょらをとんでいるみたい♪」 「ああ、今飛ばしてやるよ」 そのままの体勢から赤ちゃんを傍にあった井戸に投げる。 両親が止めに行こう駆け出した時には既に遅く、赤ちゃんが発した着水音だけが響いてた。 「ま゛、まりざのあがぢゃんがあああぁぁ!!」 「れいむ゛のあがぢゃんがえじでええぇぇ!!」 「まりしゃのおねえちゃんがあああぁぁぁ!!」 「あの子みたいになりたくなかったら二度と来るなよ!」 男は音を立てて玄関の扉を閉めた。 まりさとれいむは急いで子供の落ちた井戸に駆け寄る。 井戸の縁に登って中を見ると蟻のように小さい子供が見えた。 「ぶぐぶぐ……しじゅんじゃうよ! ゆっくちたしゅけてね!」 子供は両親を信じて必死に助けを求めていた。 「おとおしゃんたしゅけてね!はやくたしゅけてね!」 しかし人間の作った井戸はゆっくりにとっては深く、降りたら最後だ。 「ごぼっどぼじてえぇぇ! なんでみんなみてるだけなおおぉぉごぼごぼ!」 普段なら助けてあげてと騒ぐゆっくりの姉妹もこの深さに黙り込んでしまった。 「もっどゆっぐぢ……しだがっだよ……」 子供の最後を見届け、れいむとまりさは悲しみに暮れながらその家を後にした。 そして悲しみに暮れたゆっくりは変貌した。 「れいむ! まりさいいことかんがえたよ!」 「どおしたのまりさ?」 「にんげんがしんぶんにきをひかれているうちにやっつければいいんだよ!」 「そうだね! れいむたちのしんぶんをりかいできないにんげんがわるいよね!」 「そーだ! そーだ!」 「まりしゃはちゅよいもんね!」 ただの強盗に成り下がっていた。 だがこのゆっくりたちは非常に運が悪かった。 普通の人間に当たっても結末は変わらないのによりによって一番当たってはいけない人間に当たってしまった。 「ゆっくりしんぶんだよ! ゆっくりよんでね!」 「よんじぇね!」 まりさたちは他の家よりも少し大きくて豪華な屋敷の前にいた。 どうせ狙うのならお金持ちの家がいいと判断した結果だ。 しばらくすると家の中から女の子がでてきた。 頭に飾った綺麗な花と黄緑と黄色と赤のカラフルな着物が印象的なかわいい女の子だ。 (「ゆゆっ! よわそうなにんげんだよ!」) (「これなららくしょうだね!」) まりさとれいむは目を合わせニヤリと笑う。 「まあ、こんな朝早くから何の御用かしら?」 女の子は他の人間とは違い早朝に押しかけたゆっくりに対してとても礼儀正しかった。 まりさは新聞を口で差し出す。 「ゆっくりしんぶんだよ!」 「へぇ! 新聞を書いたんですか? どれどれ……」 そして女の子が新聞を手に取った瞬間、 「ゆっくりしね!」 隣にいたれいむが女の子に襲いかかる……がその言葉がれいむの最後の言葉になってしまった。 襲い掛かったれいむに女の子の手が貫通していた。 れいむは口をぱくぱくさせるがそれはもはや声にならなかった。 想定外の事に残ったゆっくりも悲鳴を上げるだけだった。 「れいむがあああぁぁぁ!!」 「おかあしゃああん!!」 「へんじしてええぇ!!」 騒ぐゆっくりをよそに女の子はれいむから腕を引き抜くと瞬く間に子供たちを捕らえた。 今、彼女の広げられた左右の手の指と指の間には子供たちが全員、合計で八匹挟まれている。 その一連の動きは非常に洗練されていて、とても普通の少女が成せる動きとは思えなかった。 「ゆゆっ! ゆっくちはなしちぇね!」 「くるしいよぉぉ!」 「おとうおしゃぁぁん!」 「ふふっ、早起きは三文の得と言いますけれどもまさか本当に得になるとは……私も驚きです」 女の子は指に挟まれた赤ちゃんゆっくりを観察する。 「あら? よく見たらところどころ焦げてるわね……なかなかのセンスね」 火傷を見て何かを把握したかのように女の子は頷いていた。 まりさはあの手馴れた赤ちゃんゆっくりの捕獲を見て思った。勝てる相手ではないと。 こうなるとその後の行動は早かった。 「ゆゆっ! ずらかるんだぜ!」 「どぼじでみずでるのおおぉぉ!?」 「おとおしゃんだずげでええぇぇ!」 「うらぎりも゛のおおぉぉぉぉぉ!」 まりさは子供たちの助けを無視し逃走してしまった。 「あらら……ここに玄翁があれば始末できたのに残念……まいっか、今日はこの赤ちゃんで楽しみましょう♪」 「ゆゆぅぅぅ! たしゅけてぇぇぇ!」 「いやあぁぁぁ! だれかあぁぁぁ!」 女の子は「稗田」と書かれた表札の付いた屋敷の中へ戻った。 連れて行かれた赤ちゃんゆっくりがどうなったかは誰も知らない。 * その日の夕方。 朝出発してなかなか戻ってこないゆっくりたちに留守番していたぱちゅりーは不安になっていた。 秋の天気は崩れやすく黒い雲が空を覆い、強い風が周りの木をギリギリと軋ませている。 「むっきゅ~ん……みんなどうしたのかしら?」 そこへ瞳を涙でぬらしたありすが帰ってきた。 ただならぬ事態にぱちゅりーが動揺する。 「むきゅう! ありすどうしたの? なんでないてるの?」 「かわいいあかちゃんがみんないけにしずめられちゃったああぁぁ! ありすはとかいはのしんぶんをくばっていただけなのにいいぃぃ!」 ありすを宥めていると続々とぼろぼろになったゆっくりたちが帰ってきた。 それぞれ配達先でひどいことをされたというのが見てわかる。 ぱちゅりーは他のゆっくりたちにも話を聞いた。 そして冬篭りの食料を集めるどころか多くの仲間を失う結果となったことを知った。 子供たちを見捨てたまりさもようやく帰ってきた。 「……た、ただいまなんだぜ」 「まりさ! あなたのかぞくはどうしたの?」 「まりさはすきをついてにげたけどれいむとあかちゃんは……」 「それいじょういわなくてもいいわ! つらかったわね……」 「ううっ、ぱちゅりーはやさしいんだぜ……」 ぱちゅりーに頬を擦り付けられるまりさ。 家族を失った悲しさなどここに帰ってくるまでにどうでもよくなっていたがぱちゅりーの肌が心地よくて悲しんだ振りをしていた。 そしてれいむがいなくなった代わりにぱちゅりーと結婚しようとなどと考えていた。 ぱちゅりーの肌を堪能していたまりさだがその帰宅に気付いたゆっくりたちがぞろぞろと詰め寄ってきた。 「もとはといえばまりさがしんぶんをつくろうっていったのがいけなかったのよ!」 「そうだねー! まりさのせいだよー!」 「おかあさんをかえせ!」 「ちんぽー! ちんぽー!」 ゆっくりたちが怒りの表情でまりさを責める。 まりさ種に優しいありす種でさえ怒っている。 雲行きのよくない状況を見たぱちゅりーが間に割って入る。 「むきゅー! まりさもかぞくをうしなってかなしんでるのよ! せめるなんてひどいわよ!」 「そうだぜ! まりさはひがいしゃなんだぜ! やさしくしてほしいんだぜ!」 まりさもいつも通り自分は悪くないと言い張る。 そんな陳腐な言い訳も今のゆっくりには火に油を注ぐだけだった。 「ぜんぶまりさのせいよ! まりさのせいでありすのかわいいあかちゃんはしんだのよ!」 「ぱちゅりー! どくんだよー! まりさはここにいちゃいけないゆっくりなんだよー!」 「おかあさんのかたきいぃぃ!」 「ちんぽー!」 ぱちゅりーの必死の静止も聞かず大人から赤ちゃんまでみんなでまりさに襲い掛かる。 「やめるんだぜ! いだいんだぜ! はなずんだぜ!」 「ゆっぐりじね! ゆっぐりじね!」 「わかるよー! まりさのようなやつがいるからせんそうがおわらないんだよー!」 「くるしんでしね!」 「ちんぽー!」 運動神経が高いまりさ種だがこの人数差ではなす術もなかった。 自慢の帽子は破れ、頬も食い破られ餡子が漏れ出している。 それでもゆっくりたちはまりさを攻撃するのをやめない。 「だれかああぁ! けんかをとめてぇぇ! まりさがしんじゃうううぅぅ!」 ぱちゅりーの叫びが巣の中を木霊する。 願いが届いたのか一人の少女が巣の前に現れた。 「あやや、やっと見つけましたよ! 貴方たちが新聞を配ってたゆっくりですね? 取材を伺いに来ました射命丸文です。どうぞよろしく」 いつもの営業スマイルをゆっくりにも向ける文。 ゆっくりたちもまりさへの攻撃を止め視線を射命丸へと移す。 ぼろ布になったまりさにもその姿が目に映る。 あの時縁の下で見た光景が、みんなで楽しく新聞を作る光景がまりさの頭の中にフラッシュバックする。 「お……おまえさえいなければ……まりさは……」 まりさがずるずると這いながら文に近づく。 「あやや!? どうしたんですか? このゆっくりボロボロじゃないですか?」 「おまえさえ……いなければっ!」 自分の方を激しい憎悪を込めた瞳で睨むまりさに文は疑問符を浮かべる。 面識の無い他のゆっくりはまりさが何故文を睨んでいるのかがわからない。 「あの……私、何か粗相をしましたでしょうか?」 「まりさはわるくない! おまえのせいでこうなったんだ! ゆっくりしね!」 まりさは質問に答えず文の足首に噛み付いた。しかし相手が人間ならいざ知らず、人間を遥かに越える鴉天狗である。 渾身の力を込めた噛み付きも文の白く細い足に傷一つ負わせる事ができなかった。 「……椛」 「はい、先輩!」 文の合図に草むらに隠れていた椛が写真機のシャッターを切る。 「今の光景を写真に撮りました。今度の新聞にあなた方が非常に危険で排除するべき存在であることを写真付きで掲載させて頂きます。取材ご協力ありがとうございました」 まりさに噛み付かれながらも笑顔を崩すことなくゆっくりにお辞儀をする文。 その笑顔に見る見るうちにゆっくりたちの顔が青ざめていく。 「むきゅううぅぅぅ! それだけはやめてぇぇぇ!」 「やめてよー! ゆっくりできなくなるよー!」 「おねえさんおねがいいぃぃ!」 「私のモットーは『清く、正しく』ですのでありのままをみなさんに伝えるだけです。それでは」 文は飛び立とうとしてまだ足に噛み付いているまりさに気がついた。 「……そしてこれは正当防衛です」 腰に挿していた団扇を一振りすると目の前に巨大な竜巻が現れた。 竜巻はその場にいた全てのゆっくりを巻き込み、巣を削り壊し、草を刈り取り、木をなぎ倒し、岩を跳ね飛ばした。 「せんぱーい、少しやりすぎじゃないですか?」 先を飛ぶ文に山から伸びる一本の竜巻を見ながら椛が問う。 「新聞記者に危害を加えてきたんだから当然です……あ、田中のお爺さんからおはぎを貰ってるんで夕飯後に一緒に頂きましょう♪」 「……はーい♪」 椛はこの人だけは敵にまわさないでおこうと決心するのであった。 * まりさは水滴の滴りで意識を取り戻した。 正確には雨が降り出していた。 ボロボロになった体を起こし周りを見渡す。 そこにはまりさの家も草も木も岩もなく、小石と抉れた大地だけが広がっていた。 「ゆうううぅぅ!? みんなどこ? おうちは? ぱちゅりーは!?」 まりさは体を引きずりながら仲間を探す。 帽子を失い、頭に雨が降ってくるのも構わなかった。 しばらくして折れた木の前に髪飾りが集められている場所を見つけた。 そしてそこにぱちゅりーがいた。 「ゆゆぅ! ぱちゅりー! いきてたんだね!」 「……」 「みんなしんだかとおもったよ! でもよかったよぱちゅりーだけでもいきてて!」 「……」 「ねぇ、ぱちゅりー! いきなりだけどまりさとけっこんしてほしいんだぜ!」 「……」 「みんなしんじゃったけどまりさといっぱいすっきりしてあかちゃんつくってまたたのしくやっていこうだぜ!」 「……」 「ぱちゅりーきいてる?」 呼びかけても反応の無いのでまりさが覗き込もうとした瞬間ぱちゅりーは振り返った。 ぱちゅりーの口には尖った枝が咥えられていた。 とっさの出来事に避ける事ができず腹を貫かれる。 まりさは目の前の現実が信じられないといった顔でぱちゅりーを見た。 「ゆ゛ぐっ……どぼじで……」 「まりさの……まりさのせいでれいむもありすもちぇんもみょんも……みんなしんだのよ! なんでまりさだけいきてるのよ!」 枝が引き抜かれそしてもう一度まりさに刺さる。 「ゆ゛っ……ぱ、ぱちゅり……や゛めで……」 「きやすくなまえをよぶな!しねっ! ゆっくりしねっ! このやくびょうがみ! ごみくず!」 もう一度まりさに刺さる。 「ゆ゛っ……ゆ゛ぶっ……」 もう一度。 「ゆ゛っ……」 ぱちゅりーは自分の体が雨で溶けて動かなくなるまで何度もまりさを刺し続けた。 後日、『文々。新聞』にゆっくりが非常に危険な生物であると書かれ、人々がゆっくりを殲滅していくことになるのだがそれはまた別のお話。 ―ゆっくり新聞―おしまい <あとがき> かぶってしもた上にかなり遅れた/(^o^)\ナンテコッタイ 『文々。新聞』って幻想郷の人里の人間から見ればすごく面白いものだと思うんだけどどうなんだろ? 求聞史紀見てもカフェーで人気程度しか書いてなくてわかんね。 あとこんなかわいい子が配達してくれるなら文自身にもかなりファンが多いと思う。 そんなことを妄想しながら書いた。 (積み重なる黒歴史) ゆっくりフルフォース お兄さんの歪んだ愛 このSSに感想を付ける
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「ゆっくり美容師」 1 とある晴れた日の午後、学校帰りの二人の少女達が土手を歩いていた。昨日までの梅雨空が嘘のように、今日は太陽の光がさんさんと二人にふりそそぐ。あたりにはとてもゆったりした時間が流れていた。 「うぅ~、アンケート何かいた?」 「わたし、わたし美容師って書いた。」 「えっ、もうやりたいこと決まってんの、すげぇ。おとなじゃん!」 「なにがすごいかはしらないけどさ…。でも明日ださなきゃならないんでしょ。 あきもなんでもいいから早く書けば?」 あきは困ったように口をとがらせる。 「そういうもんでもないと思うどなぁ…。やっぱ大事なことだし。 でもさ、やりたいことがもうきまってるなんて、としえちゃんはやっぱなんかすごいや。」 「だから、ほんとそんなことないけどね。なりたいってだけで特別なんかやってるわけじゃないし。」 少し照れたように、髪をいじりながらとしえが答える。 「あっ、でも昨日おとーとの髪ちょっと切ってやったらお母さんにすんごい怒られた。」 「そうだよねぇ、美容師の練習なんてできないようねぇ実際。マネキンなんかないしねぇ。」 「人でやったらすごい怒られるし。」 そのまま土手沿いを少し歩いたところで、何かをみつけたあきがあっ、と声を出した。 「そうだよ!人だからダメなんだよ!」 「なにが?」としえがあきの大きな声に少し驚く。 「美容師だよ、美容師の練習!人間がダメなら…、あれがいるじゃん!」 あきの指差す方向をとしえが見ると、そこにはまりさとれいむのゆっくり家族がいた。 2 「たしゅぇぇてぇえぇぇぇ、おかぁしゃん、まりさをはやくたしゅぇてね」 「きゃわいいれいむになにしゅりゅのぉぉぉ、はなせぇぇえ」 「はなせぇぇぇぇえ。まりさの可愛いにおちびちゃんたちにさわるなぁぁぁっぁぁ。」 「まっててねぇぇ、いまおかあさんがたすけてあげるからぁぁっぁっぁ。」 親まりさと親れいむの絶叫があたりに響き渡る。しかし人間につかまってしまった子まりさと子れいむを助けようとするが自分達もその体を押さえつけられ動くことができない。 ほんの少し前まで親まりさと親れいむ、そして子まりさと子れいむ家族が一家そろってひなたぼっこをしていた。とてもあたたかい光の中でゆっくりした幸福な時間のなかに家族はいた。しかし、その幸せは突然の闖入者によってあっというまに壊されてしまった。 「そっかぁ、ゆっくりで練習すればいいのか。」 としえはなるほどといったようにうなずく。 「確かに、髪の毛生えてるし、人間のみたいだし。いい考えじゃん!あき!」 「そうでしょ!私もたまにはやるでしょ!」 としえに褒められたのがよっぽどうれしかったのか、子まりさと子れいむを持つ手に力がはいってしまった。 「「ゆげぇええぇ」」といううめき声とともに子まりさと子れいむの口から餡子が漏れる。 「げっ、あんこでた。どうしよう。」 「あぁ、別にいいよ。こどもは。小っちゃくて練習になんないし。」 「わかった。じゃあ潰すね。」 あきは子ゆっくりを持った手を振り上げると、そのまま一気に地面に投げ付けた。子ゆっくり達はゆぎゅぇっという短い悲鳴をあげると同時に、地面に叩き付けられた衝撃でその小さな体から餡子がはじけだし絶命した。お空をというあのセリフすらいうことないあっけない最後だった。 「きったな。まっ、短いゆん生ご愁傷様でした。」ふざけた調子であきは自分が殺した子ゆっくりの死骸に向けて手を合わせた。 自分たちの理解を超える出来事を呆けたように見ていた親ゆっくり達がようやく我に返り、叫び声をあげながら拘束から抜け出そうと体を激しくうごかす。 「ゆがぁぁぁぁぁ、まりさのおちびちゃんがぁぁぁぁ。ころしてやるぅううう。」 「うるさい。」ゆっくりの反抗もあきの軽い平手打ちで終わってしまう。 「邪魔なこどもも殺したし、どっちからやる?」 「そうだなぁぁ、じゃあれいむからにしようかな。黒髪だし。」 「おっけー。じゃ、まりさはこっちで預かっとくわ。」 「よし、じゃあはじめましょうか。お客さん!」はさみをもったとしえがにっこりと笑う。 「なにいってるのぉぉぉ。れいむのかわいいおちびちゃんたちをころしたくそにんげんが ぁぁぁぁぁ。」そう言って、当然のことだかれいむは自分の大切な子どもをえいえんにゆっ くりさせた人間に攻撃しようとする。これでは髪など切ることはできない。 「……、あきぃー、なんとかしてぇぇー」 「もぉー、しょーがないなぁー。」 あきはそう言いながらも、頼られることにまんざらでもない様子であたりを見回し、道に落ちている看板に目を向けた。そして「これでいいんじゃない?」とれいむの頭にその看板を突きたてた。」 「ゆんげぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」という絶叫とともに体をびくびくと痙攣させる。 「れいむぅぅぅぅぅぅ」そのれいむの姿を見て、まりさも叫びをあげるが、どうすることもできないで、ただうめき声をあげ目から滝のような悔し涙を流す。 「真ん中のちゅうすうあん?ってとこははずしてるから死んではないと思うよ。それにゆっくりって意外とじょーぶだからこれくらいじゃ死なないし。」 「さんきゅー、じゃあこんどこそ。」 としえは手に持ったはさみをれいむに近づける。 「ゆっ、ゆゆぅ。やめてねぇ、れいむになにするの。やめろっ、やめろぉぉぉ。」 頭に杭を突き立てられ、弱弱しいながらも拒絶の意思をれいむはあらわにする。 「まずはその重たいもみあげからね。ばっさりいきましょうか。」れいむの拒絶にかまうことなくじょきん、ととしえはれいむの左右のもみあげにはさみをいれる。 「ゆんやぁぁぁぁ、れいむのきれいなおかみがぁぁぁぁ。」 「あっ、ちょっと切りすぎた。」としえはぼそりとつぶやいた。しかしためらうことなく、 最後にバランスが取れればいいとどんどんはさみをいれていく。ちょきちょき、じょきじ ょきとゆっくりにとって聞きなれない、ゆっくりできない音がたてられる。 「ゆぅぅぅ、どぼちてこんなことするのぉぉぉぉ。」 「ゆやぁぁぁ、れいむのきれいなおかみがぁぁぁぁぁ」 そんなゆっくりたちの悲鳴を聞きながらとしえが髪を切りつづけて、何分か過ぎたころ、 「ああっ、だめっ、失敗しちゃった!」 「ああ、こりゃたしかにね。」 わるいと思いながらもあきは苦笑してしまった。そこにいたのはあたまに穴の開いた7虎刈りのまんじゅう。あのわさわさとしたもみあげはいまやみるかげもない。前髪もすきばさみを入れようとしたのか、それも失敗してところどころに虫食いのような禿ができている。後ろ髪も切りそろえられることなくがたがただ。 「やっぱむずかしいわ。髪切るのって。」 としえは手についた髪を払い、ため息をつく。 「はじめてだししょうがないよ。」 ふたりのそんなやりとりをよそにまりさは「れいむぅぅぅぅぅ、れいむぅのきれいな かみがぁぁぁ。」とさっきから同じような叫びをあげる。れいむは「ゆぅ、まりさぁぁぁ、 れいむどうなちゃったのぉ。」と不安げな声で答える。 「お客さんの要望もあるし、どうなってるか見せてあげれば。」 「そうだねぇ、はいどうぞ」 としえはカバンから手鏡を取り出すと、れいむに見せてやった。 「ゆぅぅぅ?まりさぁ、おかみのへんなゆっくりがいるよぉ。」 髪を切られたことはわかっているだろう。しかし、その姿、髪を切られた自分だとは 想像できないばかりにそんな間抜けなことをいったのだろう。 「れいむぅ、そのれいむがれいむなんだよぉぉぉ。くそにんげんにゆくっりさせられなく なっちゃんただよぉぉぉ。」 まりさの言葉を聞き、首をかしげるようなしぐさをした後、れいむは叫びだした。 「うそだぁぁぁ、こんなのれいむじゃないよぉぉぉぉぉ。こんなゆっくりできないゆっく りはれいむじゃないぃぃぃぃ。」 ゆっくりにとっては髪の毛はおかざりの次に大事なもの。一度大人ゆっくりになり髪の 毛が生えそろうとその後ゆっくりの髪は生えたり、伸びたりすることがない。 「うわぁっ、ちょー不評。わかっているけど、なんかゆっくりに言われるとむかつくわぁ。」 「きいてるのぉぉぉぉ。むしするなぁぁぁぁぁ。はやくれいむのかみをもとにもどせぇ。」 「いや、むりだよ。」 「ゆゆゆぅぅぅぅ!おまえがやったんだろぉぉぉぉ。おまえがやったんだからおまえがな おせぇぇぇぇぇ。」 「……うるせぇなぁ。」 「ゆぅぅぅ。」としえのドスの利いた声にびくっと虎刈りれいむ体を震わせる。 「こんのぉ、だぼが。がたがたうるせんだよ。だったらなぁ。」 としえはれいむの不揃いの髪を引っ掴んだ。 「だったら、気になんないようにしてやるよ。」 じょきじょきじょきじょきとれいむの髪を根元から乱暴に切っていく。 「ごめんなさぃぃぃぃぃ、れいむがわるかったですからもうやべてくださぃぃぃぃ。」 「やめろぉぉぉぉぉぉ、もうまりさのれいむにひどいことするなぁぁぁぁぁ。」 「だからうるせぇってんだろ。……ほらっ、坊主まんじゅうのできあがり!」 としえはれいむに刺さっていた杭を引っこ抜きあきが押さえつけているまりさの前まで蹴り飛ばした。 「ゆぎゃぁぉぉ。うぅっ、まりさぁぁ。れいむどうなっちゃたのぉぉぉぉ。」 「れいむ、れいむ、れいむぅぅぅぅ。」まりさはれいむに必死になって近づこうとするが、あきの押さえつけは緩まることはない。 「うわぁっ、坊主頭のくせにでっかいリボンなんかつけてるから、なんかキモい。ほらっ、いまあんたこんな感じだよ。」 あきは手鏡でれいむにその姿を見せてやる。そこに映るのはあきの言葉通り、髪の毛の長さが不均等でへたくそな坊主頭のゆっくりだった。 「にんげんさん。…れいむ、れいむはね。」そんな自身の姿を鏡で見ると、れいむは先ほどと異なり泣き叫ぶこともなく、ぼそぼそとなにごとかをつぶやき始めた。 「おかあさんにも、おとうさんにも、まりさにもとってもきれいなかみをしてるねっていわれたんだよ…。れいむのじまんだったんだよぉ。おうたもかりもあんまりうまくなかったけど、このかみさんだけはみんなほめてくれたんだよ。」 「うんうん、それで?」つい合いの手いれるあき。小声であほとツッコむとしえ。 「それをそれをおまえがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」 それこそ命もつきんとばかりにれいむは叫び声をあげ、としえに向かっていく。もちろんゆっくりが人間にかなうわけなどない。れいむの命をかけた突進も簡単に止められてしまう。 「確かに、ちょっとキレちゃってやりすぎたかも。それはあやまるわ。髪の毛きりすぎちゃってごめんねぇー。はいはいこれでいい?」 「ビッグダディじゃないんだから。」へたくそなモノマネなのにあきは満面の笑顔を浮かべた。 「でもさ、なに急にメンヘラみたいな自分語りしちゃってるわけ?」 「てゆーか、髪の毛しか自慢がないってイタイよ。こいつ。髪の毛がきれいってだけでゆっくりになにができるの?どうせすっきりーしかできないスケベゆっくりでしょ。」 「切ってて思ったけど、べっつにそんなきれいな髪でもなかったよ。油っぽくてなんかべたべたして汚れてたし。せめて髪だけでも褒めてなぐさめてたんでしょ。むのーなれいむちゃん。」 「そうだね。そんなゆっくりはさ、もう死んだほうがいいか」 あきはぴょんと坊主れいむに飛び乗った。 「ゆげぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。」 あきに飛び乗られた衝撃に、れいむは断末魔の叫びをあげる。一瞬で苦しみが頂点に達したかのようにゆがんだ顔、口からだらりとその舌がとび出しその痛みを表しているかのようだった。 「れいむ、れいむぅぅぅ。れいむがぁ、ずっとゆっくりさせられちゃったよぉぉぉ。」 無駄とはわかっているだろうが、れいむの体をまりさがぺーろぺーろと一心不乱に舐めている。としえやあきをせいっさいしようとしないところをみると、このまりさはもう人間に悪態をついたり、はむかう気力もなくなっているようだ。自分がかなわないことはっきりわかっているのだ。 そんなゆっくり達の悲劇的様子をしり目に二人は 「すんげー潰れかたしたよ。ウケるんですけど。ていうか、あきさ、ちょっと太ったんじゃね?」 「もうー、としちゃんちょー失礼なんですけど!」 「ごめんごめん、でもいいはじけっぷりだねぇ。」 「体が大きいぶん子ゆっくりよりばぁーんてなるね。」 などと楽しげにじゃれあっている。 「れいむがいなくなってすっきりしたことだし。」 としえはまりさににっこりと笑みをむける。 「今度はまりさね。」 「ゆっ、ゆんやぁぁぁぁぁぁぁ。」 まりさはまるで死刑を宣告されたかのような悲鳴をあげた。 3 「でっ、まりさのほうはどうするの?」 「うん、れいむが失敗しちゃったのはビジョンがなかったからさ、まりさのほうはさっ、こうしよう。」 言うが早いか、としえはまりさの帽子を取りあげると、先ほどれいむと同じように頭に看板をさし、動けなくなるようにすると、その金色の頭髪にまたもやざっくりと深くはさみを入れた。 「ゆげぇぇぇぇ。いたいよぉぉ。いたいよぉぉぉ。まりさのかっこいいおぼうしがぁぁぁ。まりさのさらさらなかみのけさんがぁぁぁ。」 「えぇー、また坊主にしちゃうの。」 「ちがいまーす。まりさって金髪でしょ。だからなんか外人って感じじゃん。」 「うん、そいで。」 「だからパンク風にしようと思って。」 「あぁー、なるほどっ、なのかなぁ?」としえの言葉にあきは首を少し傾ける。 「そう、テレビで見たみたいにさ、アナーキーでロックにしてやるのよ。」 喋りながらもはさみを止めることはない。思い切りよくまりさの頭頂部にのみ髪が残るように切っていく。 「やめて、やめてねぇ、ゆやぁぁぁぁ、まりさのゆっくりした三つ編みさんがぁぁぁ。」 「だいじょーぶ、だいじょーぶ。こんどはうまくいくと思うよ?」 「疑問形ってさ。頑張ってー、お客さんちょー不安そうだから。」 「まかせてまかせて。あともうちょっとだから。……はい、カットできあがりー!」 「うわっ、へんなのー。」と髪を切られたまりさの姿を見てあきは吹き出してしまった。今やまりさに先ほどまでの面影はなく、頭頂部直径7、8センチほど円形にだけ髪が残ったハゲまんじゅうだ。 「けっこーうまくいってない?さっきよりはきれいに切れたと思うんですけど。でもさ、まだ終わってないからね。ここからセットの段階に入りまーす。」 そう言うとまりさの頭に残る毛をはらい、工作道具が入った巾着袋のなかから液体のりを取り出した。 「ヘアワックスとかスプレーなんかはまんじゅうにはもったいないしね、てか持ってないし。あんたらにはこれくらいで十分でしょ。うわぁ、でも手ぇべったべった。 「ゆっ、つめたいよ。やめてくださぃぃぃ、もうまりさにひどいことしないでくださいぃぃぃぃ。」 「ひどいことなんてしてないんですけどぉー、むしろかっこよくしてやってるから感謝してほしんくらいんなんですけどぉー、お客さん。」としえはわざとらしく不満げな声をあげながらもまりさの残った髪の毛をのりで固めてたてる作業をやめない。 「そんじゃあわたしもまりさがかっこよくなるのに協力しちゃおうかなぁ。」 あきはまりさの髪を切るためにうっちゃておいた帽子を手に取り、こちらもはさみで切り刻み始めた。もちろんまりさはその様子をみて「まりさのおぼうしがぁぁぁ」とお決まりのセリフをあげたが、あきはそんなまりさを気にすることなく帽子を傷つけていく。 「あきは何やってんの?」 「へへぇー、こいつの帽子もパンクっぽくしてやんの。」 「りょーかい、りょーかい。あぁ、それならいいもんあるよ。わたしのカバン開けてみ?安全ピンはいってるからさぁ、それでかっこよくしてあげないよ。」 「おっけー。」まりさの帽子のつばのところにいくつも安全ピンをつけていく。 「いいかんじじゃーん、あき。こっちもよくなってきたよ。」 「うわぁ、イケてんじゃん。まりさちゃん。」にやにや笑いであきは答える。 「だしょ、三つ編みよりはずっといいでしょぉ、ほらお前も自分のことみてみ。」 そう言われまりさは鏡の中の自分の姿を見たが、変わり果てた自分の姿にショックを受け叫びだしたりするような反応を起こさなかった。 「ありゃ、無反応?生きてますかー、殺しちゃってないよねぇ、わたし。」 「かんどーしすぎちゃって、声もでないんじゃない。こんなにパンクなまりさなんて他にいないもん。」 「たぶんもてもてだよ、新しいすっきり相手見つけて、こどもつくれるよ。やったねまりさ!家族が増えるよっ!」 二人の自分には理解できないやり取りをぼんやりと聞きながら、まりさは考えていた。こんなにゆっくりできない姿になってしまいこれからどうしたらいいのか。あたらしいつがいなんて見つかるわけがない。お飾りはぼろぼろ、髪の毛はおかしい。こんなゆっくりをゆっくりさせてくれるゆっくりになんて絶対にいない。むしろ、ゆっくりできないゆっくりとして、こっちがえいえんにゆっくりさせらてしまうかもしれない。 さっきれいむが人間にはむかいえいえんにゆっくりさせれたことを考えると、人間にせいっさいすることはできないし、自分の髪やお飾りも元にもどしてもらえることもないだろう。 じゃあ、いったいこれから自分はどうすればいいのか。どうしようもない。そのことを思うと、自然と不安と、恐怖、今まで経験したことのないような感情がその体に襲い掛かった。 「こんどは急に震えだしたよ。髪の毛切ったから、風邪でもひいたのかな。」 「ばかまんじゅうが風邪なんかひくわけないっしょ。」 「でもまっ、今日はいい経験できたよっ、あきのおかげ、ありがとねっ」 「どういたしまして、って、なんかあらためていわれるとすんごいてれるなぁ。」 「こんどはどのゆっくりでやろうか。」 「ありすなんかいいんじゃない、とかいはの。」 「ああっ、自称とかいはの」馬鹿にしたような笑いをとしえはたてる。 ゆっ、ゆっと震えるまりさを残し、一仕事終えた達成感につつまれふたりは帰っていく。50メートルほど離れたところで、としえはまりさのほうを振り返り、思い出したかのように「おかねはいらないからねぇー」と大声をあげた。 選択肢 投票 しあわせー! (79) それなりー (18) つぎにきたいするよ! (120)
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58点 出演:長澤まさみ、山田孝之、塚本高史、北川景子、小日向文世、深澤嵐 「そのときは彼によろしく」 いま、会いにいきますの市川拓司原作の恋愛(若干ファンタジィ)映画。個人的にはいま会いよりもこちらが好きな原作ですね。 ということで結構期待してみた作品だったんですが...、感想はなんかこじんまりしちゃったなぁていうのと、ちょっとキャラがペラいなぁですかねぇ。店員の夏目くんの話であるとか、三人の子供時代の話であるとかが、かなりカットされていてメイン三人(特にかりんとさとし)に絞られていてちょっと物足りない印象です。それでメインの話がいいのならまだいいんですが、個人的に長澤まさみがちょっと...なものであまりはまらない。結果的に残念な印象になっていしまいました。 小日向さんと山田さんはイメージにあってましたね。重力ピエロでもおもいましたが、優しいお父さんに小日向さんはぴったりですなぁ。 やーまだはナイナイプラスとか堂本剛の正直しんどいなんかでのイメージにぴったりのキャラでよかったですね。 期待していたので結果的に並の恋愛映画になってしまった気がして残念です。 そのときは彼によろしく予告
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「ゆっくり避妊ありす」 市場で買い物を済ませ、荷物を持って家へと続く道をひた走る。 というのも、家には飼っているゆっくりれいむとゆっくりまりさが待っているのだ。 最初は「ここはれいむのおうちだよ」などと神経を逆撫でする言動にずいぶん苛立ったものだが、飴と鞭で うまくしつけてやれば、何とか飼えないこともない。 程度を加減して苛めれば、いい感じにストレス発散になるから、なかなか有益な生物だ。 家までもう少し、というところで僕はあるものを見つけた。 「ゆ!!ゆっくりしていってね!!」 僕を目にするや否や、本能に従ってお決まりの台詞を吐く。 そいつは、いわゆる“ゆっくりありす”だった。 金髪にヘアバンドが目印で、どちらかというと珍しい部類のゆっくりだ。 そいつはダンボールの中に入れられていて、うまくはまっていて自力では出ることができないらしい。 そして、そのダンボールには『拾ってください』と筆文字で書いてある。 どうやらこいつ、誰かに飼われていたが捨てられたらしいな。 「おにいさん!!ありすをゆっくりたすけてね!!そしたらとくべつにゆっくりしてあげてもいいよ!!」 この癇に障る喋り方も、きっと捨てられた原因のひとつだろう。 確かに、普通の人間の感覚ならこの言動はイラっとくる。人によっては殺意すら覚えるだろう。 だが、僕は違う。僕にとってゆっくりに対する殺意など存在しない。そこにあるのは、ただゆっくりを虐待 して得られる恍惚感だ。 「あぁわかった、助けてあげるよ」 「ゆ!!ありがとうね!!とかいはのありすが、とくべつにゆっくりしてあげるよ!!」 都会派気取りの台詞を聞き流し、僕は家に向かうのは止めて別の道へと進む。 こいつを飼ってやることに、異存はない。しかし、このまま連れて帰ることはできない。 なぜなら、ゆっくりありすは発情すると他のことには目もくれず、他のゆっくりと交尾を始めるからだ。 交尾って言い方は生易しいな。いわゆるレイプである。 レイプされたゆっくりは、成長が不十分であれば当然蔓を生やした後朽ち果ててしまう。 僕のかわいいれいむやまりさが、こんなクズゆっくりに殺されてたまるか。 ということで、僕は永遠亭の女医にゆっくりありすの不妊治療…ではなく避妊治療をお願いすることにした のだ。 治療はたったの5分で済んだ。 ありすの両頬に親指をねじ込んで、ぐいぐいこね回すだけ。 皮を突き破り、餡子に至った指の振動に、ありすは悲鳴を上げていた。 「ゆぎゃあああああああ!!!いだい、いだいよおおおぼぼぼぼぼぼぼ!!!」 その後、傷に何か特別な薬を塗ると、傷はたちまち塞がってしまい、 「ゆううううう、すっきりー!」 と、まるで交尾の直後のように清々しい表情を見せたゆっくりありす。 僕は受付のウサギに治療費を支払うと、ありすを抱えて今度こそ帰路についた。 「ゆ!!おにいさんのおうちで、ゆっくりしてあげるね!!ゆっくりかんしゃしてね!!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり(笑)」 適当に相槌を打つ。ゆっくりを飼うコツ、それはゆっくりの発言を真に受けず、ゆっくり受け流すことだ。 そうすることで、無駄なストレスを溜めずにゆっくりたちと長きに渡って付き合い、虐待することができる。 最近それができないやつが多くて困るよ。カルシウム足りないんじゃないのか?って思う。 いつもより45分遅れて、自宅に到着した。 玄関の扉を開けると、その音を聞いてかれいむとまりさがピョンピョン跳ねてくる。 「ゆゆっ!!おかえりなさい!!ゆっくりまってたよ!!」 「おなかすいたよ!!ゆっくりごはんもってきてね!!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり(笑)」 餌をねだって僕を見上げる二匹……視界に入るのは、僕が抱えているもう一匹のゆっくりだ。 「ゆゆっ!?そのこはだあれ?ゆっくりできるこ?」 「ゆっくりできないなら、まりさたちのおうちからでていってね!!」 顔が見えていないから、こいつが誰なのかわかっていないらしい。 僕はありすの顔が二匹に見えるように、向きを変えてやった。 その瞬間、二匹の顔色が変わる。 「ゆぎゅ!?ありす!?」 「ゆっくりでてってね!!ありすとはゆっくりできないよ!!」 ある程度成長してから捕まえた二匹だから、ゆっくりありすの危険性はよく知っているらしい。 同じゆっくりであるにも関わらず『ゆっくりできない』と拒否し始めた。 「大丈夫大丈夫、こいつとすっきりしても、死なないから」 「ゆ!?」 ありすと交尾をしたら、よほど成長したゆっくりでないかぎり朽ち果てて死んでしまう。 それが他種のゆっくりの常識だ。 だが、このありすは避妊治療を施したから、交尾をしても赤ちゃんはうまれないし、朽ちることもない。 僕はそう説明をしたのだが、ゆっくりありすがどれだけ危険か今までの人生(ゆっくり生)で学んできた二 匹は、なかなかそれを信じようとしない。 「だめだよ、ありすとはゆっくりできないよ!!ありすとゆっくりするとしんじゃうんだよ!!」 「そんなことないよ!!とかいはのありすが、とくべつにゆっくりさせてあげるね!!」 僕の腕から飛び降りたありすは、さっそくゆっくりれいむに引っ付く。 頬を摺り寄せるのは、交尾の始まりの合図だ。 振動を与えられて、頬を赤らめるれいむだが、生存本能のほうがまだ勝っているらしくありすを拒絶する。 「ゆ゛!!ゆっくりはなれてね!!ゆっくりどっかいってね!!」 「れいむうううううっぅぅぅぅ!!そんなおこったところもかわいいいい゛い゛い゛い゛!!!!」 一度スイッチの入ったありすは、どのゆっくりにも止められない。 れいむに圧し掛かって、交尾時特有の粘液を纏い、さらにはばら撒き始める。 おいおい、ここを掃除するの誰だと思ってるんだよ… 本来ならここでありすをブチまけている所だが、避妊の成果を見たいので放っておく。 「ゆゆっゆゆゆゆゆっゆゆゆゆ、やめでよお゛お゛お゛お゛お゛お゛!! れいむっ!!れいむじんじゃうよお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!」 「おじしゃん!!れいむをたすけてあげt、ぐぎゃああああおあおあおあおあおあおあお!!!???」 「おじさんじゃなくて、おにいさんだ、と言ったら何度分かるんだ、この低脳饅頭が(笑)」 まりさをぐいぐい踏みつけるのもほどほどにして、ありすとれいむの交尾を観察する。 しばらくすると… 「ゆううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ、すっきりー♪」 「あ…がぅ…ゆぎゅ……」 満足げなありすとは対照的に、満身創痍のれいむ。 通常なら、れいむはこの後朽ち果てると同時に新たな生命を生み出すはずなのだが… 肝心の蔓が生えてこない。ありすの方も、不思議がっている。そして… 「ぎゅ……ゆ…ゆ?…………すっきりー♪」 あろうことか、れいむの方まですっきりしてしまった。 子供はできない、朽ち果てることもない…どうやら、永遠亭の女医の避妊治療は成功らしい。 が、今度はありすの方が不満そうだ。今までとは勝手が違うから…ではなく、生まれてきた子供も犯すつも りだったらしい。 改めて考えると、とんでもない性欲魔人だな。 とにかく、これでれいむやまりさが死んでしまう心配はないから、安心して3匹まとめて飼えるな。 あれから2週間。虐待しつつ生かしつつ、僕のゆっくりライフに変化はない。 変化があるとすれば、それは3匹のゆっくりにとってだろう。 最初、交尾しても朽ち果てないことに、れいむとまりさは喜んでいた。 一方ありすは、交尾しても相手が赤ちゃんを生み出さないことを不思議がっていた。 「ゆ?どうしてありすのあかちゃんができないの!?」 そのせいか、ありすが一方的に交尾を始めることが多くなっていった。 やはり赤ちゃんができてこその交尾なのだろう。 「まままままりさあああああ!!いっしょにあぎゃちゃんづぐろうねええええええ!!!!」 「いぎゃがががががががやめでええええええええ、すっきりー♪」 それでも、相手がすっきりするだけで、赤ちゃんはできない。 自分もすっきりしているからいいのだが、なんとなく満足できないゆっくりありす。 3日もすると、その異変はありすの精神をゆっくり蝕み始める。 「どおじてええええええ!!??どおじてありずのあがちゃんできないのおおお!!??」 交尾の最中も、ありすの声は快感を伴っておらず、どちらかというと必死に子孫を残そうと頑張っているよ うに見えた。 でも、どんなに頑張っても交尾相手がすっきりするだけ、自分がすっきりするだけ。 どんなに交尾を重ねようとも、相手の頭から蔓が生えることはない。赤ちゃんができることはない。 「どおじでえええええ!!!あがぢゃんづぐりだいよおおおおお!!!!!」 数十回の交尾の末、疲れ果てたありすは部屋の隅っこでひとり喚き始めた。 すっきりはできても、本能として『子孫を残す』という点での充実が得られないからだろう。 しかし『すっきりー♪』と交尾の余韻に浸るれいむとまりさは、そんなのお構いなしである。 9日目。ありすにとっての交尾の目的は“すっきりすること”から“あかちゃんをつくること”に完全に置 き換わっていた。 「ゆぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅあがじゃんんんんんありずのあがぢゃんんんん!!!!」 「ゆふふふふふうふんほおおおおおおおおおおおおおお!!!すっきりー♪」 それでも、相手はすっきりするだけ。そのうち、ありすは自分がまったくすっきりできていないことに気づ いた。 赤ちゃんができない。自分もすっきりできない。そんな交尾に何の意味があるのか。 そこまで考えて、人間並みの知能があれば交尾をすることを止めるのだが、そこはやはりゆっくり。 交尾を止めることをせず、自分が満足するまで交尾を重ねることになる。 「あががががががあがぢゃんんんん!!!!ありずのあがぢゃんんんんんんっがおおおおおおあああ!!」 「ゆううううううううすっきりー♪んああああっほほほほほほほほすっきりー♪」 「いぎゃああああああああどおじでええええあがぢゃんできないのほおおお!! どぼじでずっぎっりできないのぼぼぼぼおおおおおおお!!!!!!?????」 交尾を終えるたびに、満足げに去っていくれいむとまりさ。 れいむとまりさは、自分の愛を正面から受け止めてくれている。ありすはそう思っている。 でも、ありすは全然満足できない。赤ちゃんができない。すっきりできない。 どうして?どうして赤ちゃんができないの?ちゃんとすっきりできるようにしてるのに。 どうして?どうしてすっきりできないの?今まではちゃんとすっきりできたのに。 どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして? どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして? 交尾のたびにすっきりよりも遥かに苦痛が上回る。 交尾のたびに流す涙で、頬の皮はすでにくしゃくしゃだ。 交尾のたびに、満足して去っていくれいむたち。 自分はいったいなんなのだろう。 れいむとまりさをすっきりさせたくて、こんなことをしてるんじゃないのに。 相手のことはどうでもよくて、自分さえすっきりできて、相手から赤ちゃんが生まれればそれでいいのに。 どうして“それ”ができないの?今まで簡単にできた“それ”がどうしてできないの? どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして? どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして? そんな疑問と、すっきりできないお預け感が、ありすの精神をえぐり続ける。 14日目。ありすに劇的な変化が訪れる。 「ゆぎゃ嗚呼ああ☆あべおっろ♪あおおああ$おおあありいり!!???」 「んほほほほおおおおおおおお!!!すっきりー♪」 声にならない叫びを上げて、れいむたちをレイプするありす。 いつもどおり、すっきりー♪な結果に至るだろうと思っているれいむたちは、その身をありすに任せる。 実際、れいむたちはすっきりするだけで、朽ちることはまったくない。 永遠亭の女医の避妊治療は、恐ろしいまでに完璧だった。 やはりダメだ。すっきりできないし、赤ちゃんもできない。 気が狂いそうになりながら…いや、既に狂ってしまったありすは、立て続けにれいむたちを犯し続ける。 この頃になると、もう一匹ずつ犯すのが面倒になって、3Pというマニアックなプレイが主なものとなってい た。 やはりダメだ。 「どおじでええええええええええええ!!!???」 どんなにあがいても、赤ちゃんができない。 「どおじでありずのあがぢゃんができないのおおおおおおおおおおおおお!!??」 どんなにあがいても、すっきりできない。 「ずっぎりできないのいやあああなのおおおおあああにいいいいいい!!??」 すっきりしようとすればするほど、すっきりできない悶々とした気持ちだけが蓄積していく。 ありすは、限界に達しようとしていた。そして… ブチッ! ありすの中から、何かが切れる音が聞こえた。 「ん頬青ああおあえrbなえt@あ@tbな@てんb@おあえtgじゃ!!!」 ありすが、壊れた。 中身のカスタードクリームを吐き出すことはしないが、涙・涎・粘液等など、ゆっくりが体の構造上出すこ とのできる、ありとあらゆる体液をブチまけながら、出鱈目に辺りを飛び跳ねている。 おいおい、ここを掃除するの誰だと思ってるんだよ… 本来ならここでありすをブチまけている所だが、もっと観察したいので放っておく。 「ゆ!?ありす!!ゆっくりいていってね!!」 「んびゃえおt8913ろじゃtbt-あ0あぽあ11111」 さすがに心配になったれいむたちの呼びかけにも、ありすは反応を示さない。 これは…完全に逝ったな。そう思ってありすを取り上げようとするが、その前にれいむたちがそれを阻んだ。 「おにいさん!!ゆっくりまってね!!!!」 「これからまりさたちが、ありすといっしょにすっきりするからね!!」 あぁ、そういうことね。 れいむたちにとって、ありすは“すっきりする”ための道具と化していたのだ。 どんなに交尾を重ねても朽ちない、赤ちゃんができない。 そうとなれば、あとはすっきりするための交尾を重ねるだけ。 人間で言えば“セフレ”のようなものだ。 でも、れいむたちはありすが今までまったくすっきりできなかったことに、気づいていないのだろうか? 「んんんほほほほほほおおおおおおおお、すっきりー♪」 「あががががががんぎょおおおおおおおおおおおお、すっきりー♪」 早々にフィニッシュする二匹。そして、次のありすの絶叫に、僕は自分の耳を疑った。 「和えが得荻は@絵t@q034うtq90う4t09q@0ぴっ………すっきりー♪」 今…何といった?すっきりって言ったのか? 確かに言った。ここ2週間すっきりできなかったありすが、“すっきりー♪”と言ったのだ。 次の瞬間、さらに驚くべき現象を僕は目にすることになる。 ありすの頭から、蔓が数本生えてきたのだ。 次々と実がなっていき、それは小さな小さなゆっくりの姿へと変わっていく。 そうか、やっと理解できた。れいむやまりさが赤ちゃんを作る代わりに、ありすが赤ちゃんを作ったのだ。 すっきりできない原因を排除したことで、やっとすっきりすることができたありす。 その満足そうな表情ときたら、今にも天に昇っていきそうなものだった。 だがおかしい、永遠亭の女医の避妊治療は完璧のはず。 これで赤ちゃんが生まれては、避妊治療の意味がない。 そう思った僕だったが、次のありすの行動を見て安心する。 意識を取り戻したありすは、再び発狂して辺りを飛び跳ね始める。 その衝撃で蔓はすべて切断され、赤ちゃんゆっくりは成長過程で切り離されてしまったのだ。 まだ緑色の、未熟児……これでは、「ゆっくりちていってにぇ!」などとかわいい声を発することもできな いだろう。 一方のありすは、と言うと… 「亜rht34hpつぷはいうhrぎうあg費4おあrぎおあrぎいありおおいあろいj!!!!」 一度キレてしまった“モノ”は元に戻らないらしい。 ありすは二度と“とかいは”の知性を取り戻すことはなく… 「ゆぎゅ……ゆっ………ゆっ……ふっ……」 時折、視界に入ったり音が聞こえたときだけ、ぴくっと反応するだけの…物言わぬゆっくりとなった。 れいむとまりさは、ありすのことなどすっかり忘れて別の部屋で遊んでいる。 毎日死なない程度に虐待してやり恐怖を植えつけてあるから、物を壊すことはないだろう。 「ゆ………ゆ………」 そこらへんの雑草を口に突っ込むと、反射的に咀嚼を始めるありす。 2週間前の、都会派気取りのありすの面影は……どこにもない。 …でも。 2週間まったくすっきりできなかったありすにとって、これこそが最高のすっきりなのかもしれない… あとがき 虐待スレ9の551あたりを読んで、勢いで書いてみたよ!! 酒の勢いって怖いね!! これを入れて5作ぐらい書いたけど、全部酒の勢いで書いたよ!! それじゃみんな、すっきりしていってね!! 作:避妊ありすの人
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原作が大好きなんで、映像化は嬉しかったですねぇ。シリーズ全部やってほしいなぁ。ウブメは少し入ってましたけど。男がなんだか羨ましくなってしまった。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 第一話『天人五衰の事』 第二話『狸惑わしの事』 第三話『羽化登仙の事』 第四話『火車の事』 第五話『千里眼の事』 第六話『筥の事』 第七話『もうりょうの事』 第八話『言霊の事』 第九話『娘人形の事』 第十話『鬼の事』 第十一話『魔窟の事』 第十二話『脳髄の事』 最終話『魍魎の匣、あるいは人の事』 特別編・中禅寺敦子の事件簿『箱の幽霊の事』