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「というわけでレッキングクルーです。皆さんにはハンマーとダイナマイトを渡しておきます。 但し建物の破壊や敵への対処を行う際、弾幕の使用は厳禁ですので……」 「……私の館で何をしようとしているのかしら?」 「このファイトを決めた者に言って下さい。私はただ審判を行うだけです」 「変なコスプレするようになって脳が沸いたみたいね、お前」 「死刑」 映姫とレミリアが外で乱闘を始めるのと同時に、四人は紅魔館へ侵入した。 当然だがメイド妖精は総員戦闘態勢である。弾幕を撃ち返せないため、上手く避けるしか方法がない。 どうしても蛇行しがちになる中で、ただ一人で輝夜は目的地があるかのように真っ直ぐ飛んでいく。 「おい、何か考えでもあるのか?」 「ええ。地下よ、地下」 「弾幕撃っちゃ駄目なのにあの吸血鬼はどうするつもりだ?」 いくら私たちの残機が無限って言っても痛いものは痛いんだぞ?」 「いいからいいから~てるよを信じて~」 犬が笑いそうなノリで、輝夜は妹紅を引っ張っていった。 一方永琳ペアはしばらく逃げ回っていたが、突如永琳が動きを止めて振り向き。 「さて。そろそろ十分に薬は撒き終わったわね」 「え? 薬? そういえば何か臭……」 「離れて」 そう言って彼女がダイナマイトを投げた瞬間……外でリアルファイト中のレミリアが見えるほどの爆発が巻き起こった。 おそらく、この月夜なら湖にいるチルノや大妖精でも見えただろう。慧音はいろんな意味で絶句した。 「…………うわぁ」 「可燃性と揮発性のある薬を、逃げ回っていると思わせてこっそり撒いていたんだけど」 「いや……おい……」 「あくまで使用してはいけないのは『弾幕』であって、こういったものまでは言われていないはずよ」 「そうじゃなくてだな……」 「それよりまだ薬の残量は半分ほどあるわ。これも全部撒いてくるから、爆弾を用意しておいて」 「…………」 本気で破壊しつくすつもりの永琳に慧音が(良識的に)ついていけなくなっている頃。 輝夜は地下室からフランを開放して逃げ回っていた。 「おい、本当に考えあるんだろうな!?」 「ねー、逃げてないで遊んでってばー!」 「盾符『妹紅シールド』!」 「うがふ!?」 説明しよう!妹紅シールドとは…… 読んで字のごとく妹紅を盾にして相手の攻撃を防ぐスペルである。身代わりとも言う。 「せっかく来たんだからちゃんと撃ち返して遊んでよー!」 「だが断る! 妹紅シールド! 妹紅シールド! 妹紅シールド!」 「ちょ(ばきっ)おま(ぐしゃ)殺(メメタァ)」 その後も妹紅でフランの攻撃を防ぎながら、輝夜は逃げ回る。できるだけ余波の被害が大きくなるように。 輝夜の狙いはこれである。自分が弾幕を撃てないのなら、他人に撃たせればいい。攻撃は妹紅を盾にすればいい話。 その他人にパチュリーや咲夜を選ばなかったのは、この二人なら建物に被害が出ないように攻撃してくる可能性があるためだ。 しかし、当のフランは遊んでくれると思いきや目前でお預けを喰らってイライラしていた。やがて機嫌は最悪なレベルに達し、そして―― 「もういいよ、まとめて吹き飛ばすから!」 「やめてください! 紅魔館が! 紅魔館そのものがー!」 「咲夜うっさい!!!」 慌てて飛んできた咲夜が止めに入ったが、もう遅い。 閃光が走り、そして――同時に、その場にいた面子は全員爆発に巻き込まれた。 結論から言うと、ジャッジは輝夜妹紅ペアの勝ちに終わった。 余所の建物を好き勝手することをよく思わなかった慧音がダイナマイトに着火するのを渋っていたところ、 フランの攻撃が永琳の撒き直していた薬品に引火し大爆発。その爆発は輝夜妹紅ペアに加算するとの審判が下ったためである。 もちろん、予想外の爆発をもろに喰らった輝夜と妹紅は黒焦げになったが。 「いやぁ、読みが甘かったわね。一回死んじゃった♪」 「……おい、何回も死んでいた私に何か言うことはないのか?」 「何もないわ」 「殺す!」 輝夜と妹紅のリアルファイトをよそに、レミリアは半壊した紅魔館を見て……本気で泣いていた。 フランドール リアルゲーム 妹紅 慧音 永琳 破壊 身内対決 輝夜
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ハンター 家業を継ぐことになった。 そう言って、沢崎さんはコップに半分ほど残っていた安酒を飲み干した。 あまりに唐突な発言に、僕は一瞬目の前が白くなった。 「いつ、実家に戻るんですか」 「今夜の夜行。11時」 バスターミナルは、店をでてすぐのところにある。 要するに、バスの発車までの時間をもてあまして僕を呼び出したのだろう。 足元には、ドラム型のスポーツバッグ。 「荷物、それだけなんですか?」 「もともと、大したもんはないから、あとは処分する。 ごみ屋に連絡しておいたから、明日の昼前にはきれいさっぱり片付いてるだろ」 枝豆とコップ酒のおかわりを注文すると、「ちょっとションベン」と彼は店の奥に消えた。 こんなにあっけなくいなくなるなんて、想像もできなかった。 ふだんはぐうたらなくせに、本気になった彼には手に入れられないものはない。 女の子も、高価なオーディオセットも、車も。 いつの間にか、相手をうまく言いくるめたり、割のいいバイトを見つけたりして、彼は欲しいものを自分のものにしていた。 実家はずいぶんと田舎にあるらしく、あんなところで暮らせるか、都会のめまぐるしい刺激がなくてはすぐに腐っちまう、なんて言っていたのに。 いったいどういう風の吹き回しですか、だなんて、でも、僕には言えない。 僕は、欲しいと思ったものは必ず手に入れられない星回りの人間だからだ。 このどうしようもない自堕落な人間に惚れたなんて、馬鹿馬鹿しくて、沢崎さんはたちの悪い冗談とさえ受け取らないだろう。 僕の気持ちも知らないで、ぬれた手をひらひらさせながら戻ってきた沢崎さんは、手をぬぐいついでにお絞りでわしゃわしゃと顔をこすった。 「お前、いつかオレのギター見て、うらやましいって言ったことあったろ」 「ありましたね。弾けるようにはなったんですか?」 「いや。カナがギターが弾ける男がかっこいいって言うから買っただけだし。 カナとはあのあとすぐ別れたから、練習する気にもならなかった」 彼が興味をなくしたものは、彼の手元からあっさりと消えていく。今彼が持っていないということは、もうあのギブソンもお役御免になって久しいのだろう。だれか、いい人の手に渡っているといい。 コトン、と小さな音を立てて、沢崎さんの左手がテーブルの上に何かを落とした。 薄暗い居酒屋の電球の明かりをはじき返す小さな金属片。鍵だった。 「部屋にある。今夜のうちに、持って行けよお前。好きなんだろ」 「……はい。好きです」 その一言が、言った自分ののどを、焼くように苛んだ。 僕は努めてなんでもない風に、他の言葉を捜した。 「でも沢崎さん、なんで今まで持ってたんですか? カナちゃんのこと、そんなに忘れられなかった?」 彼がカナという女子大生――英文学科とか言っていた。そのわりに、シェイクスピアの一節も暗誦できないバカ女だった――と別れたのは、ずいぶん前のことだ。 その後も、彼の恋愛遍歴は華々しかった。 「ばーか。あんなのはどうでもいいんだよ。ただ、オレはお前があの時――」 沢崎さんは急に苦虫を噛み潰したような顔になって、言いさした口をつぐんだ。 「つべこべいうなよ。要るなら持ってけ。要らないなら、ごみ屋が持っていくだけだ」 「はい」 支払いを済ませて店を出ると――送別会なんだからおごれよ、と沢崎さんはさっさと先に外に出てしまっていた――、春先の冷たい夜気が身にしみた。 バスターミナルから迫害され、締め出しを食らったようなさびしい裏手にある喫煙コーナーで、沢崎さんはいつものキャビンを吸っていた。車内はどうせ禁煙だろうから、吸いためているのだろう。 「沢崎さん」 呼びかけると、ん、とこちらを振り向いた。 「ご実家の家業は、なんですか」 「猟師」 絶句した。こんなちゃらんぽらんに勤まるんだろうか。でも、一方でぴったりだという気もした。 「遊びに来いよ、そのうち」 「はい。熊カレー、食わしてくださいね。今度は沢崎さんのオゴリで」 いいぜ、と請合った沢崎さんのにやりと笑う口元だけが、タバコの火に浮かんで見えた。 僕はスプリングコートのポケットの中で、彼の部屋の鍵をぎゅっと握り締めた。 ハンター
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暗闇の中、全身黒ずくめの青年が立っていた。 彼の名は、左翔太郎。見た目はバッチリ決めたハードボイルド。しかし中身は半熟のハーフボイルド。 そんな私立探偵であり、地方都市・風都を守るヒーロー「仮面ライダーW」の片割れでもある。 「またやっかいな事件に巻き込まれちまったもんだな……。 財団Xの仕業か、あるいは未知の組織か……」 独り言を漏らしながら、翔太郎は荷物を確認する。 出てきたのは左右非対称の機械と、USBメモリのような形状をした漆黒の物体だ。 「ロストドライバーだけか……。ダブルドライバーがあれば、フィリップと連絡が取れたんだが……。 まあ、どっちもないよりはましだな」 仮面ライダーWへの変身アイテム、ダブルドライバー。 翔太郎と相棒・フィリップの精神を同調させるこのベルトは、副次的な効果として変身せずとも身につけているだけで相手とテレパシーで会話ができる。 フィリップも殺し合いに参加させられているにしろいないにしろ、会話ができれば非常に有益だったはずだ。 だが、無い物ねだりをしても仕方がない。 単独での変身が可能なロストドライバーで、なんとか戦っていくしかないだろう。 「さて……それじゃあそろそろ、出てきてもらおうか」 荷物の確認を終えたところで、翔太郎は背後に向かって話しかける。 数秒後、建物の陰から金髪の男がばつが悪そうに姿を現した。 「なっ……!」 その男の姿を見た瞬間、翔太郎は絶句した。 男の顔が、フィリップにうり二つだったからだ。 (い、いや、びびったがフィリップじゃねえ……。 髪の色が違うとか、そういうレベルじゃねえ。 あいつとは違うと、魂でわかるぜ) 文字通り相棒と一心同体になって戦ってきた翔太郎には、明確な確信を持って感じ取れていた。 目の前の男は顔こそフィリップにそっくりだが、魂のあり方がまるで違うと。 「あの……どうかしました?」 「ああ、すまねえ。たいしたことじゃねえんだ。 あんたの顔がダチにそっくりだったもんで、面食らっちまってな」 「あー、そういうことでしたか。敵だと認識されてなくてよかったッすよ。 なんせ自分、鬼ですけど荒事はあんまり得意じゃなくて……」 「鬼……?」 「ああ、自分、鬼なんすよ。よければ鬼ちゃんって呼んでください」 あっけらかんと衝撃の事実を告げられてフリーズしかける翔太郎だったが、今は深く考えないことにして平静を保つ。 「それで、鬼ちゃんとやら。あんたは殺し合いに乗り気じゃないってことでいいんだな?」 「もちろんッすよ。昔ならともかく、今は更生して真面目に働いてるんすから。 人殺しなんてまっぴらごめんッす」 「オーケー、それなら俺たちは同志だ。手を組もうじゃねえか」 「あざーっす!」 翔太郎が差し出した手を、鬼ちゃんはすぐさま握る。 「ところで、お兄さんの名前は?」 「俺の名前か? 俺は左翔太郎。人々の涙を拭う、黒いハンカチさ」 バッチリとポーズを決めつつ、翔太郎はおのれの名前を告げた。 「うーん、40点ってところッすかね」 「何が!?」 【左翔太郎@仮面ライダーW】 [状態]健康 [装備]ロストドライバー ジョーカーメモリ@仮面ライダーW [道具]基本支給品、ランダム支給品0〜2 [思考]基本行動方針:殺し合いを止める 1:フィリップがいた場合、合流を目指す [備考] 参戦時期はTVシリーズ最終回後。後続作品や「風都探偵」での出来事は、まだ経験していません。 【鬼ちゃん@AU 三太郎編】 [状態]健康 [装備]なし [道具]基本支給品、ランダム支給品1〜3 [思考]基本行動方針:生き残る 【ロストドライバー ジョーカーメモリ@仮面ライダーW】 ダブルドライバーの左半分を取り除いたような形状の変身ベルト(開発順はこっちが先だが)。 ガイアメモリをセットすることで、仮面ライダーへの変身が可能。 ジョーカーメモリならば、「仮面ライダージョーカー」へと変身できる。 翔太郎以外の人間でも使用は可能だが、ジョーカーメモリと相性のいい彼ほどの力は発揮できないだろう。 このSSが面白かったなら……\ポチッと/ 感想/ 名前 コメント すべてのコメントを見る
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昼休みの図書館、何かの本を探すうちに奥の人気の無い棚のところに居た時だった。 なにかくぐもった声と衣擦れの音、そしてわずかな湿った音。 真逆、と思った。 でも聞いた事がある。 人気の無い図書館で怪し気な小説を読みながら自慰に耽る生徒が居る言う話しを。 なんというふしだらな、と思う反面好奇心にかられてその音のする方に行ってみる。 回廊になっているところの窓の窪み、閲覧用のソファが置かれている辺りらしい。 そっと覗くと、窓の段に身体を預け、尻を突き出している下級生の少女と、その少女を 後ろから抱き締めているルームメイト-マナビナ-の姿があった。 服は着ているが責められている少女のブラウスはたくし上げられ、裾を少女が噛んでいる。 露になった乳房は後ろから掴まれている。 スカートの後ろが捲り上がっているがぴったりと腰を付けているマナの捲り上がったスカートの前が 下級生の尻を隠している。 そして彼女は踊るように腰を振っている。 二人とも片方の足首で丸くなっている白いモノが有る、良く見るとショーツだと言う事に気が付いた。 つまりショーツを付けていない二人は、スカートの中で素肌を合わせている事になる。 「な…」 絶句する。 鼓動が早まり、咽がカラカラに乾く。 そして咽の奥がびくびくと扇動するほど鼓動が激しくなった。 同性同士の営み、そういうモノが有ると言う知識はある。 実際、異性禁制の聖職者でそう言う事が有るという噂もあるのだ。 何より今自分がいる学院はその「聖職」である修道院系の女子校では無いか。 当然校内でも「そういう事」が行われて居るらしい噂、いや様子もあるのだ。 「気持ち悪い」 それがセトリアがその手の話を聞いた時の感想だった。 汚らしいとかふしだらというより先に、生理的に受け付けないとその時は思ったのだ。 だが今目の前に繰り広げられる光景はどうだ。 自分はその「気持ち悪い」行為に目を奪われているでは無いのか。 なんて なんて扇情的な… 莫迦な、とも思う。 ついさっきまで自分と普通に話していた友が顔を上気させ、見た事もない表情を浮かべ ほっそりといした下級生を追い詰めている。 あんな表情のマナビナは見た事がない、いつも大きく薄い色の瞳を輝かせて、元気一杯で いる彼女が あんな風に… 色っぽいなんて。 あんな風に微笑うなんて。 思わず自らの身体を、大振りな胸を抱きしめる。 ぎゅっと。 ぎゅっと太腿を閉めるとじゅっと何かが絞り出された気がした。 「ん、んん、ん」 「さぁ、どっちに欲しいの?お口?それとも…」 ふと腰の動きをとめてマナが下級生に問いかける 「んぁ、あ…」 「あれぇメルちゃんお返事は?」 子供を諭す様に耳もとで囁く。 「わ…あの…わたし…」 「ふふん?わたしの?どこに欲しいの?」 「わたしの…お…おま…んこの中に…先輩の…下さい…」 上気した顔に恍惚の表情を浮かべ少女は上級生に訴える 「はい、よくできました。、じゃぁ…御褒美よ」 「あくっ!」 激し突き上げられ少が啼く。 「あ、ああ、あ、あ、あ、あ、あ、あ」 「ふ、ふ、ふ、ん、ん、」 一転して激しく腰を打ち据える 衣擦れんの音と共にピチャピチャと水音がする。 「ん、ん…」 咽から心臓が出そうな勢いで鼓動が激しく胸を叩く 胸を抱く腕の指が乳房をわし掴みにする、指がいつしか先端を鋏んでいる。 二人の動きに合わせて指で奥を刺激する。 「せっ、せんぱい!」 「ん、メルちゃん…」 二人の身体が同時に突っ張り、そしてビクッと跳ねた。 二つの身体が折り重なるのと同時にセトリアも達して思わず背後に倒れこみ… ドサドサドサ 「あひゃぁあああ!」 「誰!」 「せ、先輩」 そして彼女はルームメイトの身体の秘密を知った。 「…ってねぇ、あのときはホント吃驚したわ、覚えてる、セティ…セ?」 「ううん…だめぇもう、ゆる…、こわれりゅううぅぅ…ううん」 「…寝てるの?あは、しょうがないなぁwこのまま寝かしておくかぁ。 ラートハウスはメルチーと…そういや最近あの子もかまってないからなぁ…たまには…んふっふふ」 その日の夕方 35に続くのだったw。 ~英雄伝~外伝の外伝 Four Minstrel Girls #3 新ジャンル「絶倫ふたなりっ子」
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第3話 ―おい見ろよw ―ホントに平民を使い魔にしてるぜww ―さすが、『ゼロ』のルイズだよなwww 今日は各々の使い魔のお披露目があり、教室のなかには様々な使い摩がいた 「色んな動物がいるなぁ。すごいな」 「あんたもその中の一匹なんだからね!」 「………(泣)」 何やら機嫌が悪いようだ。確かにこの教室にはルイズを笑う者ばかりで、エドも嫌な感じがしていた 「みなさん静かに!いいですか?今日みなさんには練金をしてもらいます。この石をこうやって…」 シュヴルーズ先生が杖をふり、短くルーンを呟くと、石が光だした 「ゴゴ、ゴールドですか?ミセス・シュヴルーズ?」 キュルケが身を乗り出して言った 「違います。ただの真鍮です。ゴールドを錬金できるのは『スクウェア』クラスのメイジだけです。……私などただの…『トライアングル』ですからwww」 (錬金?) 錬金という単語に反応してエドは反射的に立っていた 「!?なんですか?いきなり!」 エドは石が置いてある机まで歩いて行った。ルイズが止めるのを聞かずに パンッ!! 「!!な、な、な、jpdふじこ?!!」 ミセス・シュヴルーズを始め、多くの生徒が絶句した…キュルケをのぞいて 「ゴゴ、ゴールドだわ!ゴールドよ!」 (なんなの?この使い魔は?たしか…ミス・ヴァリエールの使い魔でしたわね) エドは何食わぬ顔でただの真鍮をゴールドに変えたのだ。 (力はそのままのようだな!これなら何とかなるか) 「…ん?あぁ、すまない。別に授業の邪魔をしたつもりはなかったんだ。ただ、少し確かめたかったかけだから」 そう言いながらエドはルイズの後ろに戻って行った。 「ゴールドよゴールド!あぁ…なんて美しいの!」 キュルケはまだ興奮していた。しかし教師のミセス・シュヴルーズは顔を真っ赤に染めて何か言いたそうだった。彼女の二つ名は『赤土』だった……… コホン! 「と、とにかく、じ、授業を続けます!…ミス・ヴァリエール!貴方が錬金をやってみなさい」 「先生!!やめた方がいいと思います」 と、キュルケ 「危険」 と、タバサ 他の生徒たちも反対をしている 「やります!!」 「「!?」」 ルイズはそう言って前に出て、杖を振った…… チュドーン いきなりただの石が大爆発を起こし、机やら椅子などを吹き飛ばした…ミセス・シュヴルーズも一緒に。彼女は一番近くにいたため、廊下まで吹き飛ばされピクピク痙攣している 「…てへっ…ちょっと失敗したみたいね」 「なんで私がこんなことをしないといけないのよ…ブツブツ…」 「なんで俺まで…」 ルイズとエドは何とか回復したミセス・シュヴリーズに散らかった教室を片付けるように言われたのだ。ルイズは魔法を禁止さるている。……全く使えないのだがww… 「全く、面倒だな!」 パンッ! 「えっ?!?」 ルイズは目の前で起こったことが理解できなかった。エドが両手を叩いて、両手を地面についたと思ったら、散らかった教室が一瞬で元に戻ったのだ 「なな、何なのよ!その力は!!」 「これが錬金術だ。そして俺は『鋼の錬金術師』エドワード・エルリックだ!何回も言っただろ?」 「だから何なのよ?錬金術師?ぜんっぜんわかんない!!」 さっきからルイズはこの調子である。エドの話すことを一つも聞こうとしない 「なんでわからないんだ?さっきの授業で錬成してただろ?あの先生が!」 「だから、あれは『錬金』!『錬成』なんかじゃないわよ!あんた、ばかぁ?」 この一言でルイズに対しての不満が爆発した 「ばば、ばかだと!?おとなしくしてれば図に乗りやがって!ばかはお前だっ!なんで練生するだけで爆発を起こすんだ?ゼロのルイズ!」 完全に売り言葉に買い言葉で二人が言い争いをしていた。すると急にルイズが静かになり 「…わかったわ…」 「何がわかったんだ??」 「あんたが私に対しての、貴族に対しての口のききかたがまだわからないようね。…今日のお昼ご飯ナシね!」 「なんだと!?」 「それが嫌ならあやまりなさいよ!「ご主人様、わたしが悪かったです。すみませんm(__)m」ってね」 「なっ!?だ、誰がお前なんかにあやまってやるか!」 「だったらそこにずっといれば!!」 そう言ってルイズは食堂の方へ一人で歩いて行った
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10-255 255 :(○口○*)さん [sage]:05/07/22(金) 14 35 ID VCEXiyoY ちょとと前に非公平のギルド狩りに耐え兼ねてプリさんが抜けた。 主犯は副マスのハンタで、とにかくSSMの生き写しのような奴だった。 そこで新しいプリさんを募集。 かわいらしい女プリさんがすぐに入隊してくれた。 貢ぎ物も受けとらないし、話してみるとすごくいい人だ。 しかし会話の端々からハンター嫌いがビシバシ伝わった。 そのプリさんにとって初めてのギルド狩りで事件は起きた…。 ブレス速度は切らさないけど、マグニは切れてからかけ直ししていた。 あまり漏れは気にしなかったが、その事を副マスがネチネチと指摘すると…。 「あ? おまいはマグニが2~3秒切れたらSPピンチか? 自分のザコさを棚に上げて人に文句つけんな、ゴミが」 これには流石の副マスも絶句。 プリさんがSP切れたらしく休憩したいと言い出した。 そこを副マスが「INT型でSP切れるなんて、SP配分下手すぎ」と言ったら…。 「誰に支援とヒールかましてSPないと思っとんじゃ! 特にてめぇが被弾しまくりだったぢゃねぇか! おまいだけ漏れのSP配分のために支援もヒールもなしな。 支援ほしけりゃ青ポよこせ、タコ!」 プリさん言い過ぎですよ。 普段ムカつく副マスも、この日ばかりはかわいそうでした。 そして清算。 副マスが「ドロップは各自拾った分で」と言うと、 プリさんは「せめて青ジェム代ほしいな~」と言った。 副マスが「こっちも矢やポーション自腹だから」と言うと、プリさんスイッチオン。 「矢もPOTもわがの為じゃろが! こっちゃ誰の為に青ジェムや聖水使ぉたと思とんじゃ! 一緒にすんな腐れ金玉」 脱退理由:ついていけません。 さらば副マス。 今まで嫌いだったが流石に同情するぞ…。 330 :255 [sage]:05/07/23(土) 00 45 ID Z4H1T6+Y なんかめっちゃレス伸びてるなぁ。 書き逃げのつもりだったが追記。 まずプリさんの人物像から説明。 ほめ上手でおだて上手で甘え上手なリアル♀。 非公平支援も気に入った人には(というか副マス以外全員)してくれる。 口調も普段は物腰穏やか+ちょっとかわいい感じでいいんだけど…あの姿みたあとだとなぁ(*´д`) うちのギルドには副マスのほかにもう一人ハンタがいるけど、その人とプリさんは仲がよく、よくペア狩りに行っている。 どうもハンターよりも副マスそのものがキライだったようだ。 さっき聞いたら、ギルドに入ったときから副マスからおかしな耳打ちが届いていたらしいし。 ちなみに件のプリさんのハンタ嫌いを伺わせる話題の内容のほんの一部をあげると 「(プリさんは別キャラでウィズ持ちで)時計2Fで縦FWで本を焼いてると、 他の職は避けるけどハンターだけはお構いなしに突っ切って本の座標をずらしていく」 「弓ローグは清算のとき矢代を請求しないけど、アチャ系は請求する人がたまに居る」 「弓系はやってて眠くなるから私は性に合わない」 一応、弓系やっててもいい人もいるとは言っていた。 あと島根県民らすぃ。 一方副マスはマスターのリアル後輩(♀)らしく、それだけで威張り散らしていた。 マスターはいい人だが、就職活動中でログインもまちまち。 清算等のシステム改正の話もでていたが、事件も前のプリさんが抜けてしまったあとすぐのギルド狩りだったため、話を煮詰める前だった。 副マスにプリさんが食ってかかった時は流石にビックリしたけど、漏れを含む他のギルメンの意見は満場一致でGJ。 今のギルドは平和そのもので、みんな仲良くやっている。 マスターからの報告で、副マスは引退したそうだ。 マスターも副マスの態度にはいい顔をしていなかったようで、プリさんを咎めることは特にしなかった。 口調はともかく、言ってることは正論だし。 漏れの感想としては、非公平支援を強いられてるプリさんがウチのプリさんほど強ければ、SSM事件も起きなかったのかなぁと。 誰もがウチのプリさんみたいに強くなれるとは思わないけど、 狩りのときの口論の返し方とか「そう言われればそうだよなぁ」と目から鱗だった。 ギルド狩りに不満のあるプリさんにちょっとは参考になればと思って「/savechat」した内容をそのまま書いてみました。 前ページ次ページスレ10
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「あずにゃん、はい」 「なんですか? これ」 差し出された箱を見て受け取るよりも先に疑問を投げかけてしまったけどこれはしょうがないことだと思う。いや、これがムギ先輩や憂とかに渡されたものならすぐ受け取るだろうけど。これは差別とかじゃなくて今までの経験を考えれば当然の反応だと思う。 悪戯好きの唯先輩のこと、これまでも何度か似たようなシチュエーションで箱を渡されたことが歩けど、そのほとんどが私を驚かせるために用意されたものだった。もちろん純粋にプレゼントとして渡されたものが無かった訳ではないけど、 それもほんのちょっとだけ。無いと言っても過言ではない、と思う。 そんな経験から言わせてもらうとこれは迂闊に信用して受け取ってはならないと思うのも仕方が無い。もちろんこれが純粋なプレゼントだという可能性も無い訳ではなくてもしそうだったとしたら非常に申し訳無いのだけど。 箱自体はとても薄っぺらいものだからびっくり箱ということは無いだろう。大体3cmぐらいか。こんなに薄い箱に仕掛けが収まるとは到底思えない。いや、私が知らないだけでもしかしたらそういうものもあるのかもしれないけど。 うーん、と未だに箱を受け取らない私を見て唯先輩が痺れを切らしたのか、無理やりその箱を私の手に握らせた。握らせたと言っても私は元々受け取る気が無かったので私の両手を唯先輩が上から包み込む形になるのだけど。 「ちょっ……」 何か反論しようとした私の考えはしかし唯先輩が口元に人差し指を当てて「しぃ~」と言ったのでどこかへ行ってしまった。 「大丈夫だよ、そんなに警戒しなくて。これは私からあずにゃんへのプレゼントなんだから」 「……本当ですか?」 「本当だってば。私を信用してよ」 どの口がそんなことを言うんですかと突っ込みかけたけどわざわざ言っても詮無いことだと思ったので黙っておく。代わりに警戒心をバリバリに出しながら箱を開ける。 「これは……」 「ね? プレゼントでしょ?」 箱の中に入っていたのは写真だった。それも、私と唯先輩のツーショット。それが何枚か集まって束になっている。なるほどそれでこの薄さですかと得心した。 確かにこれはプレゼントだ。今までの比じゃなく、私にとって最高のプレゼントです。これまでの悪戯を全て忘れるぐらい。いやもちろん忘れないしそれに赦すつもりもありませんけどね。 「ありがとうございます」 「うんうん。お礼はいいから早く見て?」 「あ、はい」 渡した張本人である唯先輩と共に、写真に目を通す。と言うか、近い、近いです唯先輩。いくら一緒に見るためだからって他にやりようがあったでしょうに。 ……どうでもいいか。 つまらないことを気にするのは止めて、写真に集中する。 数枚見ただけだけど、懐かしいものから新しいものまで、唯先輩との時間が余すことなく保存されていた。 ん? そういえば……。 「ところでこの写真誰が撮ったんですか?」 「ムギちゃんだよ」 何やってんだあの人。 改めてムギ先輩に底知れない恐怖を味わいながら写真を捲り続け、その枚数が僅かになってきた。 そして、最後の一枚。 「あ……」 「えへへ」 その一枚を見たとき、私は驚いた。というか絶句した。 だって、その一枚は―― 「あ、あの、唯先輩」 「えへへ、私たちのファーストキスの写真だよ」 そう。 その写真は、私たちのファーストキスのときの写真だった。 誰もいない二人きりの部室内で、せっかくだしやっちゃおうかという唯先輩の提案になぜか乗ってしまい、しかも写真撮影までしてしまったものだ。 このときばかりはムギ先輩の技術じゃなく、カメラの性能に頼った。最近のカメラは機能が発達していてすごく使いやすい。 だからこれは、正真正銘私たちだけのメモリーだった。 「あは、あずにゃんびっくりした?」 「もう、結局悪戯だったんじゃないですか」 「でも、嬉しかったでしょ?」 「まあ、それは」 確かに、こんな風に驚かされるのなら悪くないかもしれないと思った。 「だから、これからも悪戯してもいいよね?」 「それは止めてください」 ――私が欲しいのはプレゼントだけなんですから。 Fin 悪戯好きの唯ってなんか可愛いなw -- (名無しさん) 2020-05-19 11 10 57 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
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《人名/は行》 ビバルディ竹原の娘。生物工学・薬学・機械工学に長ける。ミサイリスト。 スペシャリストNo.10。 + 出典 『ミサ』 『ラブリーポリス・トリクーガ~遠い約束~』 『ジスロフ帝国の興亡』 『怪盗プリンス』 『アールエス』 『Sea Tree』 + スペシャリストリンク No.1SP. メフィスト・カカオマス No.2SP. M No.3SP. シルヴィア No.4SP. シェイクスピア No.5SP. ミルテの花 No.6SP. 万霊節トロス No.7SP. 車掌スペシャリスト No.8SP. アリラン No.9SP. 泣き虫マーヤ No.10SP. ハル竹原 No.11SP. ウェンズデイ No.12SP. スターダスト No.13SP. ヴァンパイア・ブラッディー・スター No.14SP. シューティング・フラワー No.15SP. バンバ・エンヤ No.16SP. エボリ No.17SP. リンダ No.18SP. ノートルダム No.19SP. ジル No.20SP. タンホイザー No.21SP. Ms.XXX No.22SP. ダイナ・マウス No.23SP. メビウス No.24SP. 猫殺し士ルナ No.25SP. スズタル艦長 No.26SP. 間蘇 No.27SP. 南極老人星ヨーガ No.28SP. 加奈 No.29SP. ???? No.30SP. 魔王妃ロングドレス No.31SP. ???? No.32SP. 裏切りのハカミア No.33SP. 魔星大使スターダンス No.34SP. 黒士トレジャー No.35SP. 探す者シド No.36SP. 魔法使いLight No.37SP. 魔法使いDark No.38SP. トリクーガ No.39SP. 夜達の騎士リリウス (ユカリウス) No,40SP. 天使ガラテア No.41SP. <答え>を手に入れたアレク No.XSP. ファウスト エグゼ 夜子 ジユウ 『ミサ』 ゲーム開始直後から差し入れを持ってやってくる。パパの引用が多い。 ビバルディ竹原の娘。おちゃめだが、親同様狡猾だ。 『ラブリーポリス・トリクーガ~遠い約束~』 最序盤のマップ「コーラ」から遭遇。パパはあまり非科学的な事は言わないけどと断ったうえでマジック(魔法)について説明もしてくれる。 『ジスロフ帝国の興亡』 プロローグより。ジスロフ王子がお妃探し計画を発案し、禁止遺伝子工学で怪生物を創り出すことを命じて制止したングミが粛清されたあと、忽然と名乗り出て王国「マボウ虫と明日」の科学チームの所長に納まった。 「おおソノタは、アケローンの才司・ヴィバルディの娘、 ……名は確か……」 「ハルでございます。 私めにお任せいただければ、見事怪生物を作り上げましょう。ウフフ」 『怪盗プリンス』 プリンスとは当初、初対面。創造ツールを盗み出したプリンスにその使い方を教示する。また、父の創った宇宙船VIRGINの設計図を所有していた。 プリンスが盗んだハルツールは、古来チュルホロに封印されていた禁止遺伝子学の力とハルの科学力とを兼ね合わせた、使いみちを誤れば宇宙を破壊しかねない代物。(*1) 『アールエス』 『RS』では故人。夫・白川乱造との間にシキ・雪の二人の息子をもうけている。 乱造とシキの対話中、はるか過去、乱造・ハル達はチュルホロ人創成の遺伝子の起源にまでかかわっていたことが語られる。シキによると、ハルが長年、チュルホロ星系に封印された技術・遺跡の発掘に執心してきたのは、地球塔とキューブの再起動が目的にあった。地球人類と異なる、ラストボックス?をもたないチュルホロ生物の形質は、ハルのもくろみによって現在のチュルホロ人に濃く残されていた。それはいつの日かキューブを制御し地球を再建するため。ハルの遠大な意図を知った乱造は絶句する。ハルは愉悦目的だけで生命を弄り回していたわけではなかった。 アイテム(化学資材)「ハル式カプシュール」……竹原ハル博士が発明した効率のよいカプセル。 + RSの薬学者 薬剤師ペド 海藤博士 髑髏スグル博士 ゲルマン博士 大空博士 竹原ハル博士 竹原アキ猫博士 アイテム「ハル式ミサイル」 + RSのミサイリスト ハル式ミサイル (竹原ハル) 林式ミサイルう (林) エボリ製悪魔のミサイル (エボリ) メフィスト製悪魔のミサイル (メフィスト) 装備「ハルのカフス」……白川雪の初期装備。毎ターンTP+1。序盤でとても有力な効果だが雪以外が装備すると毎ターンHPにダメージが発生する。 『Sea Tree』 アイテム(薬品素材)「ハル式カプシュール」 + シーツリーの薬学者 海藤博士 髑髏スグル 白川乱造 竹原ハル 竹原フユ
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リア充DQN×ネガぼっちねらー 誰かと関わるのは面倒臭い。 面白くも無い話に笑ったり、好きでも無い映画の話で盛り上がる。 そんな連中と関わるくらいなら自分の世界を充実させたらいい。 友人なんていなくても、それに代わるツールはいくらでもある。 「なあ、心理学のノート貸してくれない?」 必死で勉強した入ったはずの大学にもこの手の人間がいた。 中身の無い流行を追ってチャラチャラと遊び、 授業のノートもまともに取らず、他人の努力を掠め取ろうとするDQN。 「あっ、あの……ノ、ノート、いま家だから無いしっ……」 緊張して思わず声が大きくなる。 自分の喋り方のキモさにイライラする。 『このDQNめ!今すぐ立ち去れ!そして俺に二度と話しかけるな!』と心の中で毒づく。 「あ、じゃあ取りに行くわ。家近いんでしょ?」 絶句した。 リア充とはDQNとはどこまで図々しい人種なのだ。 空気が読めるのがリア充では無いのか、あえて空気を読まないからリア充でいられるのか。 「あの、俺、今日はちょっと……その用事が……」 「悪いねーじゃ行こうか?」 さっきとは対照的にボソボソと呟いた俺の断りの台詞は届かなかったようだ。 もうなす術は無い、そうだこれは夢だ悪い夢だ、さっさとノートを貸してしまえばこのDQNは消える。 そして俺はまた一人になって自分を取り戻せる。 大学からアパートまで15分、長い人生の中じゃ大した時間では無い。耐えられる俺はきっと耐えられる。 時々話しかけてくるDQNに気の無い返事を返しながら並んであるく帰り道……。 「あ、ちょっとコンビニ」 思考回路はショート寸前、いや既にショートして魂が抜けかかっている。 ジュースやお菓子を買い込んだDQNが「お前コーラでいいよな?」と話しかけてきた。 なに?なに?家に上がるつもり?そんな訳無いっすよねー? ほぼ初対面の人の家にあがるなんていくらDQNでも……。 もう泣きたかった。 現実が怖い。おウチ(実家)に帰りたい。お母さんの作ったお味噌汁が飲みたい。 このまま走って逃げようか。 俺の身長が175cm、DQNはせいぜい165cmくらいか……。 いくら運動大好き、脳みそ筋肉のリア充DQNでもこの体格差ならいざ殴り合っても勝てるかもしれない。 頭の中でありとあらゆる妄想を繰り広げている内に、俺達はアパートの中にいて DQNは既にくつろいだ様子でジュースを飲みお菓子を広げている。 「ちょっと待ってて」 このままじゃノートを渡しても帰ってくれそうも無い。 観念した俺は寝室のPCから「DQNが俺の部屋に居座っているんだが」というスレを立てた。 安価は「全裸になる」「俺、実はホモなんだ、ヤラナイカ?と告白する」 コイツら完全に面白がってやがる……。 しかしコレを実行すればもう二度とDQNが俺に話しかけてくる事は無いだろう。 大学生活が終わるリスクもあるが俺の大学生活なんて最初から終わってる。 決心をした俺は安価を実行した。 DQNは真っ青な顔をして逃げていく……はずなのに。 「そっか、俺もずっと好きだった嬉しいよ」と全裸の俺を抱きしめた。 え……? 完全に思考が停止してしまった。 DQNにキスされ愛撫され抵抗すらできない。 暖かい、くすぐったい、DQNの息が荒い、焦っているような乱暴な手つき。 アソコは俺より小さいな。 もしかしてコイツは案外慣れてないのかな。 硬くなったモノを擦り合わせて扱く。 俺ってホモだっけ?何これ? 随分長い時間に感じたが時計を見たら5分も経っていなかった。 果てる瞬間のDQNの顔は今まで見たどのAVよりもリアルだった。 裸で抱き合いながら何度も「好き」と言われ、何度もキスをされた。 誰かと関わるのは面倒臭い。 自分の世界に閉じ篭っているのは心地良い。 だけど俺は気付いてしまった。 俺は誰かと関わりたかった。 誰かに求められたかった。 だけど怖かった。 高い高い壁を乗り越えてきたのは俺とは正反対のもっとも苦手なタイプの男。 性別の壁すら超えてしまったこの男の温もりは、他の誰かじゃ感じられそうにも無い。 俺は気付いてしまった。 いつもチャラチャラして人に囲まれてるこの男に、 苦手なタイプと見下していたこの男に、 実はずっと恋をしていた事を。 待ち望んでいた瞬間にたどりついた
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前へ “その声”を耳にした時、あれ?と私は小首を傾げた。 だって、どうして彼女が楽屋に?ステージ係でも演者でもないのに。いや、それ以前に・・・ 「・・・お嬢様は、いますけど~」 開けていいものかわからず、千聖お嬢様の方へ顔を向ける。 「お嬢・・・」 お嬢様は、とても厳しい表情で、扉を睨むように凝視していた。 ――やっぱり、喧嘩か何か・・・? 思えばここ最近、彼女とお嬢様は少しおかしい雰囲気だった。 私は人と人とのいざこざに、どう介入していいのかよくわからない(KYとか言われることあるし・・・)ので、見守ることしかできなかったのだけれど、今は時間が時間だし、そう悠長に構えてもいられないようだ。 「お嬢様、後にしてもらいます?」 そっと近づいて話しかけると、お嬢様はこちらを見もせずに、大きく首を横に振った。 そして、なぜかみやに視線を投げかける。 “ごめんなさい” 「え?」 確かに、お嬢様の唇はそう動いた。 踵を返したお嬢様の意図を汲み取ったように、ももが無言でドアを開ける 「・・・お忙しいところ、お邪魔いたします。まだお時間は大丈夫でしょうか?」 「・・・」 無言のお嬢様。 表情は見えないけれど、背中が強張って、痛々しいほど緊張しているのがわかる。 「あ・・・うんまだ大丈夫。どうしたの?何か急用?」 「それが、私にもよくわからないんだけど・・・お嬢様が呼んでるからって栞菜が」 「あ、そう?そっかーあ、えっと、学園来るのって初めてじゃない?珍しいねーケッケッケ」 私は場を取り繕うように、ちょっと早口で喋り続ける。 それでもお嬢様はうつむいたまま、黙ってももに肩を抱かれていて、私の声は空回りするように、虚しく部屋に響いた。 「あ・・・えっと、紹介するね!今日これから一緒にステージに立つ、もも・・・のことは知ってるか。えっと、そしたら、こっちの彼女が・・・」 そして、みやの方を振り返った私は、絶句した。 みやの顔が、文字通り真っ青になっていた。 そして、その視線を受けた彼女の大きな瞳も、信じられないものを見るかのように、さらに見開かれていく。 「・・・千聖」 ためらい、惑い。・・・非難。 いろんな思いを感じさせる、重い声で、彼女はお嬢様の名前をつぶやいた。 「どういうことなの。何で・・・」 ――ガタン 背後の音に思わず振り返ると、両手で口を押さえたみやが、奥側のドアに体当たりするようにして、出て行くところだった。 「みやび!」 そう叫んだのは、ももでも千聖お嬢様でもなく、彼女――めぐ、だった。 「え?何で・・・」 「・・・愛理、ももちゃん。みやびさんのところへ行ってあげて」 「でも、」 私の言葉を遮るように、お嬢様が漸く喋り出す。 肩に置かれたままのももの手に、一層力が篭った。 沈黙が訪れる。 めぐはお嬢様とみやの出て行ったドアを見比べ、唇を噛んでいる。 お嬢様は・・・多分、めぐの顔をまっすぐに見つめている。 「・・・愛理、行こっか」 やがて、ももが小さなため息とともに、私の方へ向き直った。 「でも」 「大丈夫だから、夏焼さん探しに行って?ステージ遅れたらお客さんにだって失礼だし」 「おおっ」 なんて、ナイスタイミング! 開け放たれためぐの背後のドアから、舞ちゃんと熊井ちゃんがひょっこり顔を出した。 「こっちは、いいから。早く」 「わかった。それじゃくまいちょーは念のためにステージの方行ってて!万が一もぉたちが遅れるようだったら、梨沙子が最前にいるから、例のAプランで!」 「おっけー」 ――あの、何のことでしょう。プランとか聞いてないんだけど・・・さすがもぉ軍団。 「あ、めぐ・・・なんかごめんね」 私は依然、立ち尽くしたままのめぐに駆け寄る。 一応、チラッと私を一瞥したものの、ほんの少しうなずいてくれただけで、めぐは何も言わない。 いつも冷静で、状況判断も的確なめぐの、そんな姿は初めて見た。 「愛理、みやびさんをお願い」 「わかりました。もも」 「ほーい」 私たちは手をつないで、楽屋を後にした。 めぐがどうしてみやのことを知っていたのか。 みやはどうしてあんなに動揺していたのか。 私には全くわからないことだらけだったけれど、考えている暇はないようだ。 “どうか、無事ステージが開幕しますように” そんな祈りを心の中で捧げながら、暗い廊下を小走りで進みだした。 次へ TOP