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『ジョルノ・ジョバァーナ』 【午後 15:00】C-3 地下水道 「僕が翼竜達に持ち運ばせた『発信機』は、この上から感じています。地下なので地理感覚は殆どありませんが、紅魔館はここから潜り込める筈です」 ジョルノが頭上を指差しながら、紫と鈴仙に説明していく。薄暗いトンネルの壁に掛かった錆一つ見当たらない鉄梯子が、冴えない存在感と共に上へと伸びていた。 入口は一つ。このエリアに進入した時に見かけた『C-3』と書かれたプレート以外、ジョルノらに入手出来る位置情報は本来ならば著しく限られている。 以前、翼竜に持ち運ばせた果実が教えてくれるのは、この場所がディエゴ・ブランドーの根城だという確たる証明。ほんの少し前にもジョルノらが大人数で突撃し、霊夢と承太郎を連れ出したばかりの由縁ある土地だ。 ジョルノは軽く周囲を見渡す。隅々に闇が渡り歩く地下の世界であるが、自分達以外には一切の気配が見られない。やはりディエゴの翼竜は、地下までは網を張っていないらしい。あくまで今の所は、であるが。 先程必死にアジトから逃げ出して行ったネズミが、こうも早くUターンしてくるとは敵方も思いはしまい。完全に相手の虚を突く潜入作戦……と行きたいところなのだが。 「原理は不明だけど、ジョルノ君は首元にある『星型のアザ』によって、特定の人物の居る位置が大雑把に分かる……のよね?」 ジョルノと同じく、暗い地下においても輝かしい光の存在感を発する黄金の髪を靡かせながら、何処から取り出したのか自前の扇子を口元に宛てがう紫が訊く。 「はい。僕はそのシグナルを受け取れる様ですが、相手の方からも同様のシグナルを感じ取れると考えられます」 「何だか私の能力に似てるなあ。でもそれ、DIOとかいう吸血鬼からはジョルノ君の存在が分かっちゃうって事でしょ?」 改めて自装備の点検を行いながら、鈴仙が呑気に確認を取ってくる。 名目上は『潜入』であり、この作戦の最優先事項は紫の受け取ったSOSを出した謎の人物の保護となる。となれば、いくら隠密行動に徹していても、この余計なシグナルのせいで敵に侵入が即バレとなり得る。即ち、作戦の成功率が大きく低下する事は明白だった。 「その辺はもう割り切るしかないわね。まさかジョルノ君だけ作戦から外すわけにもいかないし」 「……って事は、館に侵入した途端、下手すれば私達一斉放射喰らっちゃいません?」 「少なくとも戦闘の一つや二つは覚悟しておいた方がいいわね。無論、全滅の危険性を減らす策は講じてあるわよ」 頭脳明晰で知られる八雲紫の作戦とやらを、保身に揺さぶられる鈴仙は期待の眼で問い質す。期待半分、不安半分の輝きを放つ狂気の瞳から見つめられ、紫は勿体ぶるような咳をわざとらしく行って笑顔にて答えた。 「隊を分けます」 鈴仙の瞳の半分ほどを占めていた期待の視線が、100%不安の色に染まり尽くされた。しおしおと力を失い傾いてゆく海底のワカメの様なウサ耳は、まるで彼女が辿る絶望の未来を予期するような衰退模様である。 「……え〜っと。ゴメンなさい紫さん。私の耳、おかしくなっちゃったかなあ。確認しますけど、いま『隊を分ける』って言」 「分けるのよ。そのしおしおになった耳、取り外してお漬物にでもしちゃう?」 「これは食べ物ではありません。いえ、それより隊を分けるんですか!? ていうかたかだか三人の、分隊以下のしょっぱい人数なのにここから更に!?」 幻想郷を影で牛耳る(※イメージ)、かの八雲紫様が提案した策とはなんともシンプルな立案であった。確かに一瞬で全滅するのだけは避けられそうな作戦ではあるが、うっかりこの法案を可決してしまえば、最悪鈴仙一人がデコイの役割として敵陣真っ只中に放り込まれかねない。 「しないわよそんな酷い事。貴方、私の事をそんな風に見てたの?」 鈴仙の脳裏に浮かび上がった光景は、地霊殿の一室にて鈴仙消滅を口にした紫のおぞましい冷気。(演技だったが) どうにもこの御方は、いざとなれば非常食としてウサギ鍋に自分を笑顔で突っ込みかねない行動力を備えていそうで恐ろしい。何気に今、心を読まれたし。 「そう怯えなさんな。安心しなさい、私が単独で侵入(はい)る」 呆れ顔と共に紫が上空に指で弧を描いた。いつもの様にスラスラと、空気に文字を書くように。 得意とするスキマ空間のお披露目だ。梯子に繋がった入口とは別に、紫単独で別口からの侵入を試みるクチのようだ。 「紫さんが一人で? しかし、単独という事はそれだけ危険が増すという事ですが……」 「お構いなく。どれだけ落ちぶれても、私は大妖怪八雲紫。そう何度もいい様にされたりしませんわ」 ジョルノの心配に対し平然と答える紫の態度に、強がりや虚栄といった矮小な本音は見当たらない。 かつてトリッシュを暗殺チームから護衛しながらヴェネツィアまで走ったジョルノだったが、その際にもチームの分断は何度か講じた策であるし、事実効果はあった。今回の目的は人物捜索・保護であるから、人海戦術の点においてもチーム分けという判断は頷けるものではある。 「安心なさい。敵がジョルノ君を探知出来るというなら、寧ろ囮はそっちだから。スキマの能力もあるし、私は一人でこっそりぬけぬけと裏方仕事に就くとするわ。 こういうの、人間社会では『隙間産業』って言うんだっけ? 私にはピッタリよね〜」 上手いことを言えたものだと、上品な笑みを零して紫は扇子をパタパタと扇いだ。 実際の所、彼女の能力は潜入捜査には適任であるし、一方の鈴仙の能力とて同様の探知・隠密効果も果たせる。各々の適材適所をしっかり考えられた無駄のない考案ではあった。 「おさらいするわね。私は私の、常識を疑うような身勝手で、紅魔館に捕えられてるであろう籠の鳥を外に飛ばしてあげたい。今回の目的はそれ」 「その『籠の鳥』さんがドコのドナタなのかは存じない、と」 「今の所はね。でも鈴仙。それはきっと、必要な事なのよ」 「そんな不明確な目的の為に、たった三人でこんな恐ろしい敵陣のお膝元に出て行こうってんですか〜……? 割に合わないなあ」 「虹が見たいなら、ちょっとやそっとの雨は我慢しなくちゃね」 今まで散々いいように扱われてきた彼女だが、ここに来て更なる苦難を選ぶのだという。それほどに気高い決意を、ジョルノは『無駄』にしたくないと思った。 夢とは魅るものでなく、飛び翔け、掴み取るものだ。紫の謳う夢を、ジョルノは応援していきたい。 彼は自らの服に手をかけ、その装飾であるブローチを外した。 「紫さん。……これを預けておきます」 「あら素敵。てんとう虫型ブローチかしら?」 「そんな所です。てんとう虫は太陽の虫。『幸運』の象徴なんです」 「願掛けという訳ね。……有難く受け取っておきますわ」 そうして掌に収まる大きさのブローチを、紫は丁寧な手つきで自らの衣服に装着する。黄金を反射させる天道の装身具は、高位を表す純色の紫(むらさき)を彩る服飾によく映えていた。 「うん。気に入ったわ、ありがとうジョルノ君」 別にあげたわけではないのだが、本人はいたく気に入ったようだ。ちゃんと返してくれるかは少々怪しい。 「いいなあ紫さん……」 「鈴仙。君は今回、僕と相棒(バディ)だ。波長を操る能力……頼りにしてますよ」 「そ、そう? ……まあジョルノ君にそこまで言われるのもやぶさかじゃないわね」 鈴仙は元来、調子に乗りやすいタイプの性格だ。若いながらも組織を運営する身であるジョルノは、彼女の才を埋まらせないよう、基本的に飴と鞭を使い分けて伸ばしていこうかと構想を立てる。 「それじゃあ、そろそろ準備はいい? お二人さん」 紫が頭上のスキマ空間に手を伸ばした。その先は紅魔館内部に繋がる、未知の領域。 「はい。僕達はこちらの梯子から侵入を試みます。紫さんも、どうかお気を付けて」 紫は至上の笑みを振り撒く事で、ジョルノの心遣いへの返答とした。そうして掴み所の無かったスキマ妖怪は、自らが繋げたトンネルの奥へと消えていく。 「……行っちゃったわね」 「不思議な人です。子供の様な奔放さと、賢者の様な達観思考の両方の性質を併せ持った女性……今までに会った事の無いようなタイプです」 「結構多いわよ、幻想郷(ここ)にそういう人」 「土地の持つ魅力が、彼女の様な人々を形成していくのでしょうか」 「魅力……というより、もはや魔力かも。私からしてみればジョルノ君も不思議な人間だけどね」 「よく言われますが、そんなに自覚は無いですけどね」 こんな他愛もない会話も、今の内。 二人は気持ちを切り替え、氷のように冷たい鉄梯子を握り昇っていく。 夢を見るように仰ぎ、夢へと手を伸ばすように、一歩一歩。 ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽ 『八雲紫』 【午後 15:07】C-3 紅魔館 吸血鬼フランドール・スカーレットの部屋 一瞬にして、空気が変貌した。 肌にひりつくのは、凍てつく様な寒々とした───悪の大気。 (……誰も、居ないわね) ジメジメとした地下トンネルとはうって変わり、隔離された地下部屋ながらもここの室温は幾分か肌に馴染む。だというのに、体感では地下道よりも更に気温が低下した様な錯覚を紫はすぐさま知覚した。 寒気、である。 幻想郷のヒエラルキーとしては実際の所、最上位に位置する程の権威と妖力を蓄える彼女にとって、寒気を覚えるなどという現象はまず、日常の中には無い。 寒いのが苦手なのか、紫は冬季が訪れると棲み家に引っ込む性質があるが、いま肌に訴えかけている寒気は、彼女が嫌いとしている寒暖による類ではない。 (妖気……それも鼻を突くような『悪』の気配ね) 以前に対峙した時よりもその気配が膨らんで感じるのは気のせいではないだろう。腐っても大妖である紫をして、警戒心を最大値まで引っ張りあげざるを得ない程の圧力。 単に妖気が膨大であるだけなら、幻想郷にもこの程度の力を持つ大物は幾らか居る。紫が珍しく冷や汗を流すワケとは、妖気に混ざる悪意の巨大さにあった。 どれだけ人外的な大物が集まろうとも、幻想郷に生粋の『邪』を持つ者など皆無に等しい。もしもそんな輩が外から進入すれば全勢力を以て排除するし、内から育つのであれば花咲かせる前に摘むか、芽である内に対処する。 そういう意味では、幻想郷はとても平和な場所なのであった。 本当の悪が今、模倣世界とはいえこの幻想郷を根城とし力を蓄えている。こういった外在的かつ未知なる脅威に、この土地及びここの住人は対処の経験が殆どない。 それは無論、八雲紫を含めての事でもある。土地を、ではなく己自身を直接陥れる敵。そんな相手と殺し殺されなどという真の窮地に対し、彼女は抗う術を模索する。 「紅魔館の地下……、部屋の様相から推論するに、ここはスカーレット姉妹の『妹』の方の部屋か……息苦しいですこと」 495年間をこんな狭苦しい場所で暮らしたとかいう、憐れな吸血鬼。なるほど、随分と子供っぽい精神性の現れた部屋だった。 ここに勿論その吸血鬼は居ないが、それ以外の誰の姿も見当たらない。どこまでもシンとした、究極の孤独を具現した様な一室だ。 「……“既に”もぬけの殻。一手、遅かったみたいね。DIOも馬鹿ではないという事か」 部屋の片隅にポツンと転がる『傘』を手に取りながら、若干の無力感と共に表情を苦く歪める。 「愛用の傘……『貴方』が持っていてくれたのかしら。 私の知らない誰かさん? それとも、知っている誰かさんかしら?」 まだ見ぬその少女へと、想いを巡らすように。 紫はそっと傘を開き。弄ぶようにクルクルと回した。 視線は部屋の唯一なる出入口に向けられている。 上へ上へと続く階段の先に、囚われの姫はきっと居る。 「お礼、言わなきゃあね」 敵地かつ単身という背水の陣。その渦中にありながらも不安をものともせず、微塵たりとも焦慮すら見せず。 女は優雅に、艶美な靴音を楽しむように奏でながら……扉を抜け、上方に広がる闇の中へと潜って行った。 【C-3 紅魔館 吸血鬼フランドール・スカーレットの部屋/午後】 【八雲紫@東方妖々夢】 [状態]:全身火傷(やや中度)、全身に打ち身、右肩脱臼(スキマにより応急処置ずみ)、左手溶解液により負傷、 背中部・内臓へのダメージ [装備]:八雲紫の傘@東方妖々夢、ジョルノのブローチ [道具]:星熊杯@東方地霊殿、ゾンビ馬(残り5%)、基本支給品(メリーの物) [思考・状況] 基本行動方針:幻想郷を奪った主催者を倒す。 1:『声の主』を救う。 2:幻想郷の賢者として、あの主催者に『制裁』を下す。 3:DIOの天国計画を阻止したい。 4:大妖怪としての威厳も誇りも、地に堕ちた…。 [備考] ※参戦時期は後続の書き手の方に任せます。 ※放送のメモは取れていませんが、内容は全て記憶しています。 ※太田順也の『正体』に気付いている可能性があります。 ※真昼時点でのマエリベリー・ハーンのSOSを、境界を通して聞きました。 【ジョルノ・ジョバァーナ@第五部 黄金の風】 [状態]:スズラン毒・ヤドクガエル・マムシを無毒化 [装備]:なし [道具]:基本支給品、不明支給品×1(ジョジョ東方の物品の可能性あり、本人確認済み、武器でない模様) [思考・状況] 基本行動方針:仲間を集め、主催者を倒す。 1:『声の主』を救う。 2:ディアボロをもう一度倒す。 3:あの男(ウェス)と徐倫、何か信号を感じたが何者だったんだ? 4:DIOとはいずれもう一度会う。 [備考] ※参戦時期は五部終了後です。能力制限として、『傷の治療の際にいつもよりスタンドエネルギーを大きく消費する』ことに気づきました。 他に制限された能力があるかは不明です。 ※星型のアザの共鳴で、同じアザを持つ者の気配や居場所を大まかに察知出来ます。 ※ディエゴ・ブランドーのスタンド『スケアリー・モンスターズ』の存在を上空から確認し、内数匹に『ゴールド・エクスペリエンス』で生み出した果物を持ち去らせました。現在地は紅魔館です。 【鈴仙・優曇華院・イナバ@東方永夜抄】 [状態]:全身にヘビの噛み傷、ヤドクガエル・マムシを無毒化 [装備]:ぶどうヶ丘高校女子学生服、スタンドDISC「サーフィス」 [道具]:基本支給品(地図、時計、懐中電灯、名簿無し)、綿人形、多々良小傘の下駄(左)、不明支給品0~1(現実出典)、鉄筋(数本)、その他永遠亭で回収した医療器具や物品(いくらかを魔理沙に譲渡)、式神「波と粒の境界」、鈴仙の服(破損) [思考・状況] 基本行動方針:ジョルノ、紫らを手助けしていく。 1:『声の主』を救う。 2:友を守るため、ディアボロを殺す。少年の方はどうするべきか…? 3:姫海棠はたてに接触。その能力でディアボロを発見する。 4:ディアボロに狙われているであろう古明地さとりを保護する。 5:柱の男、姫海棠はたては警戒。 [備考] ※参戦時期は神霊廟以降です。 ※波長を操る能力の応用で、『スタンド』に生身で触ることができるようになりました。 ※能力制限:波長を操る能力の持続力が低下しており、長時間の使用は多大な疲労を生みます。 波長を操る能力による精神操作の有効射程が低下しています。燃費も悪化しています。 波長を読み取る能力の射程距離が低下しています。また、人の存在を物陰越しに感知したりはできません。 ※『八意永琳の携帯電話』、『広瀬康一の家』の電話番号を手に入れました。 ※入手した綿人形にもサーフィスの能力は使えます。ただしサイズはミニで耐久能力も低いものです。 ※人間の里の電子掲示板ではたての新聞記事第四誌までを読みました。 ※八雲紫・ジョルノ・ジョバァーナと情報交換を行いました。 『聖白蓮』 【午後 14:27】C-3 霧の湖 周辺 霧の湖、とは読んで字の如く、普段は白い霧に包まれた湖である。紅魔館を守るかのように館の周囲をグルッと囲む湖面は、常に発生している霧による地理効果もあり、館への侵入を非常に困難とする地形であった。 悪魔の城、紅魔館へと入城するルートはたった一本掛けられたアーチのみ。(大体の侵入者は決まって空を渡り歩いてくるが) その先に立ち塞がる巨大な門を通る資格を主より得た者だけが、初めて館へ招き入れられる客人として認められる。(大体の侵入者はそんな体裁の過程をスっ飛ばして勝手に入ってくるが) 聖白蓮は、湖の畔から紅の館をじっと望んでいた。 (間違いない。プッチ神父達はあの場所へと向かっている) 神父の乗った飛空石を一直線に追い、彼女は魔法の森の深部にて大きな『クレーター』を発見した。それが飛空石の着陸跡によるものだと判断した白蓮は、周囲に乱雑して踏まれた足跡をも同時に見付ける。 オマケにというべきか、まるで「付いてきてらっしゃい♪」と言わんばかりに目立った、直線の浅い溝まで地面を走っていた。それは邪仙がウキウキドライブ気分で土に刻んでいったバイクのタイヤ跡であり、正確には紅魔館からこの森までを片道一直線に走らせてきた証である。 悲しい事にその跡は、猿が見たって神父らの行き先が紅魔館であると即座に理解できる程に、ハッキリしっかりこれ以上ないくらい大っぴらに道案内の役目を果たしていた。 とはいえ時間が経てば、積もった雪がこのタイヤ跡を隠していただろう。神父を追うという白蓮の即決が、思わぬ形で功を奏したのだった。 現在、彼女は既に神父の籠る場所の見当がついている。が、その場所が紅魔館となれば少々面倒だ。 先述した地の利により、あの館は籠城に適した地形。堂々と正面から侵入するには少し無謀だ。森の中という、自然の生んだ環境は追う側にとって有利にも働く地形だが、ここからは違う。 あの館には……この距離からでもはっきり感じ取れるほど、悪の気が充満している。恐らく、神父や秋の神以外にも何者かが潜んでいると考えた方が良い。 多勢に無勢。積極的な行動は抑え、極力敵に発見されずに奥まで進む事が理想だ。戦力がこの身一つである事を考慮すると、出来れば戦闘を回避しながら目的の遂行───DISC奪還を遂げたい。 すなわち『スニーキング・ミッション』に近い業前を求められる。 元々、外面に似合わず勇み肌な一面を持つ彼女は、この手の任務を得意とはしてない。下手に実力を備えた積極派の白蓮が、どこまで潜って行けるものか。その見通しは不明である。 バサッ 「──────ハッ!」 大気中へと地震が引き起こされた。 白蓮の得意とする、喝による衝撃波によって周辺の敵や弾幕を圧する技───『ヴィルパークシャの目』である。 次いで、湖に向かって何かが着水する音。プカリと浮かんできたその生物は、翼竜の形を取ったディエゴが斥候の一匹。それは次第に変貌していき、最終的にミツバチの姿となってその生を静かに終えた。 「……斯様な虫一匹とはいえ、尊すべき生命の在り方を歪に捻じ曲げ、独裁者の様に振る舞う所業。人間もここまで来ると誠に勝手で、頑陋至愚ね」 法力を纏った白蓮の五感は超人にも比肩するレベルで鋭い。数を数えればキリがない程に会場を暗躍する翼竜の数々。その存在に彼女は、とうの昔に気付いていた。 彼らの殲滅など論外、というより不可能であると早々に開き直り、敢えて放置していたが……今、我が位置が敵に漏れると非常に困る。 従って……不本意ではあったが、主への報告の為に木々の間から飛んだ今の者だけは攻撃させてもらった。幸い一匹だけだったようだが、一介の住職として出来ることなら殺生など行いたくない。 白蓮は帰依の念をその魂に送り、悲哀と情の眼差しを閉じて死骸に手を合わせた。 紅魔館に潜む不届き者は、この翼竜達を従えた王のつもりでいるらしい。元ある生命を全くの別形態に作り替えるのみに留まらず、意のままに操作し束ねるなど、もはや心清き者の所業ではない。 支給品の類による代物か、それともあれもスタンドとやらのまやかしか。後者であれば、スタンドについて未知のエネルギーという認識を持つ彼女にとっては少々対処し辛い。 心痛しながらも、厄介な新手の存在に眉をひそませる。こんな見張り役の目を切り抜けながら、本当に目的の達成など可能なのか、と。 「とはいえ、この深い霧と湖という環境。潜入という一点においては、こっちの利にも傾くわね」 短い瞑想を終えた白蓮は、周囲に気を配りながら自分の荷と装束に手を掛けた。 極みに至った法力の恩恵か。揺るがぬ手つきと洗練された可動速により、彼女を縛っていた全ての衣服は、摩擦という摩擦を奪われたかの如く、重力に誘われてするりと地に落ちていく運命を辿る。 白蓮の柔和な首の曲線に反し、美しいながらも無骨な印象を受ける翠色の数珠。一つ一つの大きさが饅頭並のサイズを誇るそれらが、まずは解かれた。大切な商売道具、勿論無下に扱ったりはしない。 鈴の音を連想させるしゃらんとした響きと共に、持ち主の美貌との調和を完璧に成立させたその法具は、ひとまず草葉の腹へと丁寧に寝かせられる。 次いで、黒のドレスに手を掛ける。一見すれば、純潔を義務付けるべき僧正服にはとても見えない彼女の服装は、無駄に誂えられたフリルも手助けして、どちらかと言えばお城の舞踏会に招かれた淑女の着飾る正装だと言われてしまえば頷ける。 偉大なる胸部を中心に、交差する形で両端の留め具に結われた前面の掛け紐を、淀みない仕草で全て外していく。何故か至る箇所にラインで束縛を施した、見る者が見れば不埒なイメージをも生みかねない黒の装いを寺の僧正服として選んだ彼女のセンスは、天然より生まれたそれなのだろう。 さて、本人が生まれながらにして持つ天性の女性美を、千代の月日を掛けて更に磨きあげた究極の母性と慈愛。もはや男女の隔てなく万人を虜にさせるに余りある、完成極めたボディラインを縛り隠す漆黒の薄皮は取り除かれた。 残ったのは、穢れなき純白のプリンセスライン。尼公として暮らすには些か不釣り合いが過ぎる、豊満なる上半身のシルエットが露になった。それに相反するようにウエストから下の下半身は、ふんわりフレア状になったスカートがエレガントとも称すべき雰囲気を醸し出している。 純白と漆黒。清涼感と大胆さ。決して混ざり合わない二つが絶妙に両立した白黒のドレス。聖白蓮以外にこれを着こなせる女性を見つけて来いと言われれば、幻想郷を飛び出して世界中を旅する羽目になったとしても早々見つからないだろう。 観客を甘美の蜜に蕩けさせる双つのドレスも機能を果たし、無事全てが地面へと落ちた。白蓮はそれらを馬鹿丁寧に折り畳み、綺麗な長方形へと整え直してその上に数珠を重ねる。 程よく肉付きの良い、しなやかな両脚部を守っていたブーツをも脱ぎ……とうとう彼女の清潔を守り通す衣は、眠りにつかせるように局所部分へと宛てがわれたベール───すなわち下着のみとなった。 幻想郷の多くの少女達はドロワーズを愛用しているとされている。しかしながら、それらの下着は誰の目から見ても見栄や威厳に欠けていると評価せざるを得ない。無論、古今東西下着に大別される衣類は、他人に見せびらかす類のファッションとは違い、衛生的な意味合いも大きい。少なくとも威厳の有無で下着のジャンルを選抜するというのは、異性に媚びる意味を込めなければ世間的にもズレた俗識ではあるだろう。 聖白蓮は職業上、しばしば大衆の面前に出て行き説法を行っている。その際、たとえ人の目に映る前提でなくとも、常識を完熟させた立派な大人かつ素晴らしい道徳を説く自分の衣の下が、よりによってドロワーズというのでは、通常の精神であれば羞恥するというものだ。 ───従って、白蓮は極々当たり前の感覚で、自らの肌を着飾る下着にブラジャーとパンティを選んでいる。 どこぞの貧乏くさい巫女辺りは御多分に漏れず、歳相応にイモ臭いドロワーズを好んで穿いているのだろうが、幻想郷には一応この手の現代的な下着もあるにはある。ブラジャーなどの歴史を紐解けば、それは約600年も前に遡れるが、日本に渡ってきたのが大正後期より。幻想郷の時代背景が明治ほどで止まっている事を吟味すれば、こういった下着の流通も程々に行われ始めている、というのが現実であった。 ───従って、白蓮の中にある常識に「黒・紫色のレース下着は男の劣情を催しかねない」という項目が未だに無いという哀しき現実を受け入れるなら、彼女が黒のパンティとブラジャーを愛用している事に何の不思議もありはしないのだ。 永きに渡って魔界へと封印され、最近復活したばかりの大魔法使いゆえに、その美的センスは千年以上前から磨かれる事なく時を止めていた。そんな重たい過去を持つ彼女だからこそ、下着選びのセンスがしっかり育まれていない事に突っ込んでくれる者は彼女の周囲に居なかった。(どころか、白蓮の適当なセンスに感化されて同ジャンルの下着を選ぶ者すらそこそこ居た) 先程まで雨に濡れていた状況を重ね合わせると、現在の白蓮は濡れそぼった下着一枚という大変な状態である。彼女が先程、翼竜の目を潰したのは決して視線を気にしたからではないのだが(いや気にしたから潰したのだが)、それにしたってあまりに目に毒だ。 どれ程に見る目のない愚か者が採点したとして、どう見繕っても“絶世の美女”という呼び名が最低基準にあたるであろう完全たる容姿。 瞬間───まさに光彩奪目といえる美女があろうことか、この寒天の下で上着のみならず、最後の砦である上下二枚の下着をも堂々と脱ぎ放った。これもまた、一切の淀みすら見当たらないスピード脱衣である。 「雪も降り出してきた頃合だけど、この程度なら大したことはないわね」 皆目躊躇の感じられない脱衣を終え、一糸まとわぬ全裸の白蓮が目前の湖を見渡しながら、何故か得意気に呟く。 そこには、とうとうあらゆる束縛を解き放った一人の美女が、白肌の肩に新雪を乗せながら立っていた。 かの愛と美の女神ヴィーナス。一般には半裸または全裸の姿で表される事も多い女神だが、その隣に白蓮を並べて立たせても殆ど遜色しないのではないか。それ程に彼女の肉体には目を見張る様な圧倒的な造形美があった。 掌に余る程に豊かな実りを終えた双丘……というよりもはや山。果実に喩えるなら、完璧に熟された期間を永遠に逃さない、光り輝く最高級品のメロン。それも二玉だ。女性を象徴する二つの柔らかなメロンの肉は、黒の防護壁を先程外されたばかりだというのに、地球の重力に屈することなく綺麗な形とラインを保ち続けていた。 尼僧と聞けば、どうにもひ弱だとか細身・脆弱なイメージも付いて回る。しかし蓋を開けばその実、彼らは心身共に厳しい修行を行い続けている肉体的な役職である。一皮剥けば、その肉体は見る者を思わず感嘆させてしまう程に引き締まった外殻を呈している場合も多かった。 白蓮においては天性の美貌に加え、日常的に肉体育成の促進とも呼べる荒修行や戦闘行為(弾幕ごっこ)をよくやる。必然、その身体──主に腰やくびれだ──もだらしない様相な訳がなく、これに関しては全女性が嫉妬の念で睨み通す程に、上半身とも完璧なバランスを作り上げてなだらかな曲線を描いている。 その上、程よく引き締まっているのだ、白蓮の肉体は。目立ち過ぎず、引っ込み過ぎず。その中間を上手いこと捉え、全くの無駄がない筋肉をも女性的に作り変えていた。 ある鉄球の一族がもしもその露わとなった肉体を目撃するという有り得ぬ幸運を発揮する事あれば、そこにはきっと完璧なる黄金比を身に付けた完全無欠のパーフェクトスケールが潜んでいる事だろう。これで寺の住職を名乗っているのだからこの世は分からない。 特筆すべきは彼女の肉体ばかりではない。寧ろ、聖白蓮が最も美しいと由縁される身体の特徴は、金と紫のグラデーションを宛てがった麗しきロングヘアである。 仏門に入った身でありながら剃髪の一つも施さずにいる理由の一つに、「長い髪は魔法を使うのに必要」という呪術的な云われが関係している。髪を切ると魔力が減衰するという思想は珍しくなく、旧約聖書の怪力サムエルも己の髪を切られて力を失ったという逸話が残っている程だ。 白蓮の髪にも魔力が込められている……そう言われても納得の美と彩が、最上質の絹織の様に上から下へと華麗に流れている。これを切れというのは、それはもはや罰当たり以外の何物でもなく、神(髪)への冒涜とまで言っていい。 一つ一つ挙げたところでキリがない。しかしこれほどの女性がその身を晒しておきながら何も特筆しないのでは、それこそ罰当たりだ。 男は勿論、女であろうとこの光景をうっかり覗けば、心を奪われるどころではない。肢体も局部も余す所なく晒された、神々しいという比喩すら温いありのままの姿には、この世の全ての生物を惹き付ける視覚的なフェロモンとでも呼ぶべき訴求力があった。 それでいて微塵の羞恥を感じる様子もない彼女には、下品さや淫らさといった低俗な印象は見当たらない。世界的国宝として有名な絵画や美術像───例えば先述したようなミロのヴィーナスやダ・ヴィンチのモナリザを鑑賞して性的興奮を覚える愚か者は居ないだろう。現在の白蓮の放つ存在感も、それら美術品と並び立てるレベルにある。 普段の彼女は当然であるが、常に服を纏っている。それも僧正服……神仏に携わる者の清き正装だ。今の、全ての囲いを取っ払ったありのままの白蓮を見てしまえば、通常の制服でこの完全体の大部分を隠してしまうというのは、勿体ないを通り越して愚かの極地とすら思えてしまう。 しかし一方でそれは、当然の対応でもあった。人は服を着るものである、という常識の話ではなく、こんな神秘性と暴力性を秘めた裸体などが外に露呈してしまえば、命蓮寺で本尊される信仰対象が毘沙門天から聖白蓮へと一瞬で変更されかねない。 今更になるが、別に彼女は衆目に自らの裸身を晒すことで快感を得る変態露出魔だから突如脱ぎ出した、という訳では無い。もしそうならわざわざ翼竜など潰さない。 空を渡り歩くという選択肢が失われている現状、残る紅魔への潜入ルートは湖を潜っての湖面ルートのみ。いかな礼節を重んじる命蓮寺の最高権威といえど、まさか正面玄関から直接お邪魔するわけにもいかない。 お誂え向きに、ここは霧の湖。見張りの影が疎らに飛んでいようと、水中+白霧に紛れての潜入ならば大きな隠れ蓑として機能する。 あらゆる衣装を脱ぎ捨てたのはこの為だ。幸いにも脱いだ服は、エニグマの紙に入れて持ち運べる。元々雨天を危惧されていたのか、荷物には小さめのビニール袋も常備されている。白蓮は一旦紙に全ての衣類を収納し、上からビニールを被せて握り締めた。これで水に濡れて紙が破ける、などという最悪の事態は防げる。 「いざ、南無三───!」 気合を入れて決め台詞を発し、極めて美しい弧を描き切った飛び込みが湖上に再現された。雪も降り出し、そろそろ水温の低下も始まってくる中での寒中水泳。真っ裸の姿勢も手助けして、訓練していない常人ならばあっという間に動けなくなる環境だ。 そこは流石のマスタープリースト。肉体に展開できる魔法防壁関係なく、普段からの厳しい修行が実を結んだ。真冬であろうと極寒の滝修行を日常生活に組み込んでいる彼女にとって、この程度の距離を泳ぐことくらい問題にならない。通常、寺の修験者は修行の際に禊衣という専用の衣装を着用するが、欲を言ってられない状況。 それがこの、素っ裸による素潜りである。 大丈夫だ。たとえ白狼天狗が上空から百人監視していたとしても、この霧なら発見されない。唯一気にかけるとしたら、握り締めた荷物入りのビニール袋が流されて見失うというマヌケな事態くらいだ。そうなれば本格的に、この痴女スタイルでの突撃を遂行せざるを得なくなるのだから。 海泳ぐイルカ、あるいはここ霧の湖にて度々出没すると噂される淡水の人魚姫なのかもと見間違えかねないほど、滑らかで美しい潜水をひた続ける白蓮。泳ぎというよりもそれは、水中で舞踏を披露するような見事な足捌きであり、水を踏み鳴ら(タップ)し猛烈な勢いをつけながら、前へ前へ突き進む。 (………………星) そんな彼女が脳裏に描くのは、やはり最愛の弟子の事であった。 どうあっても忘れることなど不可能だ。正義の瞳を燃やしながら別れた彼女が、既にこの世に居ないという残酷な事実だけは。 古明地さとりから掛けられた「自分ばかりを責めるな」という言葉。白蓮自身も彼女へと返してやった言葉になるが、その言葉を白蓮は未だに受け入れきれずにいる。 聖白蓮という女は、優しすぎた。 その性格が仇にもなり、遠い昔には人間達に裏切られ、耐え難い仕打ちを受けてきたというのに。 頼りになる仲間たちの活躍により復活できた現代においてなお、彼女は絶対平等主義を貫いて人妖分け隔てなく接してきている。 経歴から言って、人間には憎悪の一つも抱いて当然であるというのに。彼女はそれでも、世を恨むことなく今を過ごしている。 それはきっと、愛する仲間たち───『家族』のお陰であると、白蓮は心に秘めている。 人は環境一つ、接する他人一つで容易く変わる。白蓮が最上の優しさを持ち続けていられるのも、命蓮寺の家族の存在が支えになっている部分は果てしない恩恵だ。 その家族も……殆ど居なくなってしまった。 中でも自分と最も近い場所に居る寅丸においては、自分と最も近い場所で死んだ。手の届く範囲に居ながらも、死なせてしまった。 直前の自分との会話、やり取りや早計な判断が寅丸の道を決定付けさせてしまったのは確実だ。己の未熟さが、最愛の家族を不条理な死に至らしめてしまったのだ。 (………………星ッ!) 考えれば考えるほど苦しくなる。それでも白蓮は、考えずにはいられない。 肌を凍てつかせる湖水の冷たさも、失われゆく酸素を求める脳の警鐘も、今はどうだっていい。 明鏡止水の精神には、程遠く。 只々ひたすらに。丸裸にひん剥かれた心で。 彼女は湖底を孤独に進んでいく。 その心を暗愁に齧られながら。 ゴン! 「ぶはっ!?(痛っ!?)」 思考が完全に沈んでいた。いつの間にか目前には、地上へと伸びる土壁が立ちはだかっている。 思い切り頭を打ち付けてしまった白蓮は、肺に残った酸素を残らず気泡に変えて、体外へ放出してしまう。ゴール地点へと到着してしまったのだ。 出発点の畔からここまで百や二百の距離では無いはずだが、一度たりとも息継ぎをせずに辿り着いた辺り、彼女の脅威的な身体能力の程が測れるというもの。 (彼らは………………見当たらないようね) 呼吸を求めようと、派手に地表へ顔を出すヘマはやらない。あくまで翼竜達の目に映らないよう最大限の警戒を施しながら、白蓮はまず目元から上だけをそっと出して覗き込む。 見張りの気配は感じられない。代わりに、おぞましい程の妖気がすぐそこまで漂っている。館の中に居る者の気配だろう。 スゥーっと、館を裏から旋回するように泳ぎ始める。窓の少ない建築物ゆえ、潜入は裏手に備わった勝手口の様な小扉からが望ましい。 程なくして、目的の扉は難なく見つかった。再び上空を見渡し、翼竜の影が無いことを完全に確認し終えてから行動に移る。地上に飛び出し、館内に入り込むまでは大きな隙を誘発しやすいので油断は禁物だ。 一切の物音を立てず、手練の忍者の様に素早く、残像すら残しながら白蓮は無事、紅魔館侵入を果たしたのだった。 【C-3 紅魔館 裏手/午後】 【聖白蓮@東方星蓮船】 [状態]:全裸、疲労(小)、体力消耗(小)、ずぶ濡れ [装備]:独鈷(11/12)@東方心綺楼、魔人経巻@東方星蓮船 [道具]:基本支給品、不明支給品0~1個@現実、フェムトファイバーの組紐(1/2)@東方儚月抄 [思考・状況] 基本行動方針:殺し合いを止める。 1:紅魔館に侵入し、ジョナサンのDISCを取り返す。 2:殺し合いには乗らない。乗っているものがいたら力づくでも止め、乗っていない弱者なら種族を問わず保護する。 3:ぬえを捜したい。 [備考] ※参戦時期は東方心綺楼秦こころストーリー「ファタモルガーナの悲劇」で、霊夢と神子と協力して秦こころを退治しようとした辺りです。 ※DIO、エシディシを危険人物と認識しました。 ※リサリサ、洩矢諏訪子、プッチと情報交換をしました。プッチが話した情報は、事実以外の可能性もあります。 ※スタンドの概念を少しだけ知りました。 『秋静葉』 【午後 14:22】C-3 紅魔館 大食堂 人が人と会う時というものは、多くの者がまず相手の人間を『想像』するだろう。 どのような相手か。男か女か。男であれば、出来れば怖くない男の人であればいいなあ、と女性であればそう思うかもしれない。顔が良ければお近づきにもなりたい、とか。 女であれば、綺麗な女性だと男としては嬉しくもなる。身なりに気を遣える女性であるなら、相手を敬える姿勢を持っているという事だ。きっと、笑顔も素敵なのだろう……そう予想できる。 空想を描く、という事は、自らの人生観を脳裏に反映させるという事だ。より達者で幅広い経験を積んだ者ほど、多種多様の人間と交わってきたという事だ。 秋静葉は、姓でも主張している通り秋の神様である。当然人間よりも遥かに長生きで、その分多くの触れ合いも経験してきた。 主な活動時期は秋であり、大抵の人間達は秋季が近づくと、作物の収穫や冬支度の為に忙しくなってくる。 人は活動的になると、表情が増えるのだ。静葉は毎年この時期に、様々な表情を覗かせる人間模様を観察するのが密かな楽しみでもあった。 きっと、妹の穣子も同じ事を思っていたのかもしれない。 プッチから聞かされたDIOという男の人間像は些細な範囲であったが、少なくとも悪いイメージは無かった。善人だとは思えなかったが、悪人だとも思ってなかった。 それは語ったプッチ本人の個人的な感情が話に反映されていただけなのかもしれない。所詮、人伝でしか聞かされていない男のイメージだ。どうあれ、会って話してみようという積極的な気持ちが、何故だか静葉の胸に渦巻いていた。 DIOとは、果たしてどんな男なのだろうか。 結果から述べるなら……静葉が事前に色々と想像していた『DIO』の人物像は、予想のどれとも大きく違っていた。 静葉の思い出の中にある人間達の表情や本質は、決して少なくない。これでも秋の神なりに、色々な人間を見てきたつもりだ。 DIOは、そのどれとも違う表情を見せていた。 静葉の培ってきた空想に、その男が持つ独特の空気は一片も掠りすらしなかった。 少なくともこんな人間や妖怪は、幻想郷の隅から隅まで探し回っても居やしない。どういうわけか、目の前で椅子に座った男を一目見て、そんな根拠が静葉の中に生まれ君臨した。 「───『感動とは人間の中にではなく、人と人の間にあるものだ』……ええっと、この言葉は誰のものだったかな」 男が声を発する。 父親が夜、ベッドの子供に絵本を朗読してあげるような……落ち着いた、優しげな声だった。 土地への支配力を民に誇示する様な、尊厳高い館の尊厳高い大食堂。 全てが一級品のみで揃えられた、主のこだわりを感じられる上品な家具と食器の数々。 食堂の端から端まで伸びた、豪勢な料理なら幾らでも余す所なく置き詰められそうな長テーブル。 高貴なる貴族のみに許された、格調高い赤椅子。 小声であっても大きく響きそうなホールのちょうど中心。その赤椅子に背を預け、男はワインを優雅に傾けていた。 「ドイツの名指揮者、ウィルヘルム・フルトヴェングラーが残した言葉だよ、DIO」 隣に立つプッチが一歩前へ出て、男の些細な失念を軽く補佐する言葉を差し込んだ。DIOと呼ばれた男は「そう、その彼だ」と小さく頷き、中身が半分程残ったグラスのワインを波紋ひとつ立てず、テーブルにトンと置く。 たったそれだけの所作に、静葉は言いようのない不安に背筋を撫でられた。恐怖や不快感とは違う、得体の知れない感覚。 これから自分はこの男と会話をするのだ……それを考えただけで、想像の付かない未来の大穴に自ら飛び込んでいく様な孤独を覚えてしまう。 「彼は───フルトヴェングラーは、押しも押されもせぬ指揮者でね。まあ、彼の音楽観についてはここでは置いておこう」 随分と楽しそうな笑みを零し、DIOは会話を続けた。その視線は我々には向いてなく、グラスの中のワインをジッと見つめるのみに留まっている。 一体誰にやられたのか、その左眼球は縦に裂かれていた。古傷ではなく、ついさっき付けられたような新しい傷だ。おぞましい朱色が滲むその線は、同じ顔半面が爛れた静葉から見ても、醜さよりも優雅さと表現すべき雰囲気が伝わってくる。 絵になる男、だという印象を持った。静葉は漠然とした不安から逃げるように、その男の表面的な空気を嗅ぎ取って唾を飲む。 静葉は、というより幻想郷に住む多くの人妖にとって、音楽の存在は浸透しきっているとは少々言い難い。と言っても、穀物の収穫を祝う、静葉にとっては馴染み深い「祝歌」は毎年飽きるほどに聴いているし、民謡や神楽、雅楽といった古臭いジャンルの祭囃子から、最近だとパンクロックバンドの「鳥獣伎楽」なるユニットも進出してきているという極端な世界だ。 しかし、今DIOが例に出した、所謂オーケストラ音楽の類は幻想郷には全く流通していない。従って静葉には、偉そうに他人様の館の食卓でふんぞり返る彼の喋る話が、これからどこに着地するのかの予測が不明であった。 「人間たちがこれだけ地球上に栄えて来たのは、様々な繋がりを作って来たからであろうな。脳みその中から地球上まで、如何に繋がっていくのか。 そして、生きていくためにはその存在意義が必要だ。他者を認め合い、何かによって繋がる事。 フルトヴェングラーは『音楽』によって、人と人との間に感動という中継点を生み出し、繋げた。私はそれを心から偉大だと思うし、素晴らしいと拍手を叩いて感動できる」 なにか……何となく。 DIOは恐らく、自分に向けて話をしているのだと静葉は悟ってきた。 この場にはプッチの他に、ディエゴや青娥といった曲者も首を揃えているが、DIOは会話相手の名を誰とも指名していないにも関わらず、彼の言葉が新参者の自身に向けているのだと、静葉は段々と確信を得てきたのだ。 「この地球上の『勝利者』を誰と仮定するにはまず、勝利の定義から決めねばなるまいが……端的に言って私は、やはり人間なのかなと思っている。 何故と言われれば、それは彼らがこの星で最も『繁栄』しているからだ。種の繁栄……主観的な話に過ぎないが、生物であるのならそれも勝者の証ではないのか?」 DIOの語る話は脈絡がなく、敢えて聞き手を惑わす様な回りくどい喋りが好きなんじゃないか。静葉の印象としては、概ねこれに尽きる。 「私の生まれた時代は19世紀末のロンドンでね。その頃、世界人口は16億人という記録がある。 そしてまあ……色々あって、もうすぐ21世紀というこの時代に眠っていた我が意識も復活し、100年振りに外に出てみれば人間の多さに驚いたものだ。 それもその筈、今や世界の人口は60億人! たった100年そこらで4倍ほどだ。全く、浦島太郎の気分だよ」 「因みに私の住む2012年では更に増加し、70億人だそうだ。多すぎるくらいだと個人的には思うんだがね」 「ななじゅう……億人!でございますの! ほへ〜〜〜。私が外に住んでた時代とはまるきり変わっていますのね〜」 次第に昂っていくDIOに感化された様に、プッチや青娥まで会話に加わり各々のリアクションを披露していた。ディエゴだけは扉横の壁に身体を預け、話を聞いているのか聞いてないのか、何処とも知れない空間をじっと見つめるだけだった。 一方で静葉は、次々に飛び出してくる未曾有の情報の渦に飲まれまいと、懸命に頭を整理するのに必死だった。 参加者間でゲームに呼ばれた時代が異なっているらしい事は、事前にプッチから聞いていた。荒唐無稽な話ではあるが、その事実を認めざるを得ない会話が現在進行形で交わされている。 そして自分は初めて『外』の世界の情勢を本人らの口から伝えられているわけだが、人間の人口がウン十億だの、田舎である幻想郷と比べると次元が違うレベルの発展だ。 愕然とした。自分の住む時代が彼らとどれほど離れたものかは知らないが、人間だけで70億となると、静葉の体感する数値の許容範囲を完全に振り切っており、かえってピンと来ない。 ピンとは来ないが、そんな数字を聞かされたのであれば、先程のDIOの言葉も実に自然と胸の内に透き通ってくるものがあった。 種の繁栄。人間こそが地球上で最も繁栄した『勝利者』。 どれほど優れた神も妖怪も、一歩現実(そと)に出れば有象無象の魑魅魍魎。いや、たちまち消滅してしまうのではないかと畏怖を覚えるくらいだ。 DIOは先程こう言った。 『生きていくためにはその存在意義が必要だ』と。 『他者を認め合い、何かによって繋がる事』とも。 それはまさしく、幻想郷の神や妖にもそのまま通じる理屈だ。 神も妖も、生きていくには人間の存在が必要不可欠。まず互いの存在を認め合い、『恐怖』あるいは『信仰』によって両者が繋がる事で、初めてこの世に顕現する。 DIOが例に挙げたフルト何とかという人間の音楽家だかは、ものの例えに過ぎない。彼らのような創作家は音楽によって人と人の間に『感動』を生み、その輪を繋げていくのだと。 幻想郷の神は、もたらす奇跡や恵みによって人々の間に『信仰』『感謝』を生む。また妖怪は、それぞれの個性に倣った演出によって人々の間に『恐怖』を生む。 そういった正も負も無い『繋がり』をシステムそのものに組み込んで不変の都として立ち上げたものが、幻想郷なのだ。 今まで生きてきた……いや、生きてこれた幻想郷という狭い箱庭は、外の世界にて『真』に繁栄してきた人間の話を聞いた後では───本当に不安定そのもので、ちっぽけな世界にしか思えてこない。 DIOが人間を『勝利者』と謳うのも頷ける話だ。 それならば……自分は、果たしてどうなのだろう。 幻想と現実の垣根を壊されかけるという、幻想郷の者が決して陥ってはならない思考に沈む静葉は、藁をも掴むような気持ちで……ここで初めて口を開いた。 「あ、あの……」 「うむ。君の名は……えっと」 「あ、静葉……です。秋、静葉」 「申し遅れてすまない。プッチから既に紹介を受けていたと思うが、私の名はDIOという。……それで静葉、青い顔をしてどうしたかね?」 「いえ、その……」 口篭ってしまう。何が言いたいのか、自分でもよく分からない。 それでも何か言わなければ。少なくともDIOと意思の疎通を交わさなければ、自分はこのまま消えてなくなってしまうんじゃないかという不安に陥ってしまう。 そんな不安を分かってくれているかのようにDIOは、我が子の悩みを聞き尋ねる親心とも見紛いかねない柔和な表情で、静葉の言葉の先をじっと待つ。 横のプッチが一瞬だけ、口角を吊り上げたのに気付いた者は、その場ではDIOだけだった。 「私も…………私も、『勝利者』になれますか?」 「『繋がり』を得られたならね」 いとも簡単にDIOは即答した。 まるでそうである事が当然という風に。 「最終的に繁栄できた者が勝者だというのは、あくまで人間主観の、スケールを過大させた考え方に過ぎない。この星にはヒトの他に、それは多くの動植物も繁栄しているが、彼らは人間などとは全く別の価値観を持っているのかもしれないしな。 君の言う『勝利者』というのは、それとはまた少し別観点からの話なのだろう?」 人間は外の世界で大きく繁栄を成功させ、今なお脅威的なスピードで技術革新と共に成長している。静葉は一抹の神様として、未来への不安など微塵も感じられないような彼らの安泰に対し、羨望の念が無いと言えば嘘になる。 とはいえそれは、現況に置ける自分の境遇とはまた別の話。彼女の求める『勝利者』とは、彼女自身が到達しなければならない個人的な渇望にある。それも、制限時間まで施された火急の事態だ。 「このゲームに勝ちたい。いえ、勝たなければならない」 「……事情を話して貰えるかい?」 粛々と語り始める静葉。寅丸星やプッチ神父にも伝えた事と同じ内容を、今またDIOへと話す。その間にも感じたことだが、DIOは非常に聞き上手の輩であり、静葉が陥ったどうしようもない事情を察しているのか、無意味に話を急かしたり触れられたくない部分には触れずにいてくれたり……適度に挿入される柔らかな相槌もあって、静葉の話は滞りなく終えることが出来た。 しかしその内容はといえば、要は『ゲーム優勝』という不動なる目的。つまり最終的にはDIOをも打ち崩すという物騒な皮算用だ。これをDIO本人に嘘偽りなく直接語るというのは如何にも勇気の要る行為で、実際かなり及び腰の姿勢となってしまった。 「───なるほど。君の事情は理解出来たと思う。辛い心境だったろうに、無理を言わせたね。悪かった」 「……え」 ところが、思わず静葉の方が呆気に取られた。DIOは、静葉が予想していた態度のどれとも違う反応を見せたのだ。 プッチにしてもそうだったが、叛意を前提にして取り入ろうとする小賢しい輩など、常人の反応なら怒るか、一笑の後に捻り潰すかの二択だろう。 この男DIOは、呆れることすらしなかった。それどころか静葉へと真摯に耳を傾け、気遣いの心すら見せながら謝ってくれたのだ。 「君がこのゲームに勝たなければならない事情は分かった。心臓に掛けられた毒薬が溶けだすまで、そう時間も残されていないことも」 「……その通り、です。だから私は、一時的にでも味方となってくれる人を探している。それが、ここ」 「ふむ。しかし静葉。君は私の目から見ても、お世辞にも歴戦の実力者というフウには見えない。その顔の半面が、たとえ死闘の末に浴びた勲章の証だとしてもだ」 言われて静葉は、あの地獄烏の最期の攻撃に灼かれた顔面の左半を軽く擦った。傷は男の勲章という言葉もあるが、女の彼女からしてみれば苦戦の証明だとしか思えない言葉だ。無い方が良いに決まっている。 「君が私に会いに来たのは、隠れ蓑として丁度良いと思ったからかい?」 男の言葉には、別段怒りも脅しも含まれていない。プレッシャーを掛ける為の問いではなく、純粋に静葉の真意を確かめたいが為の疑問なのだろうと、相対している静葉はそう捉えた。 「そういった謀も無いとは言いません」 「正直だね」 「でも、私は強くなる為にここへ来ました。優勝するには、自分自身を成長させなければ万に一つの可能性すら無くなってしまうと考えたからです」 いつの間にか静葉の瞳は、DIOを真芯に捉えるようになっていた。 最初に感じたような得体の知れない不気味さが、殆ど失せていたのだ。その上で静葉は彼を、どことなく尊敬するような目線から見るようになった。 神様とはいえ、元々消極的で自分を低く見がちな彼女は、日頃から謙譲する性質ではある。そんな彼女が、力の上下に関係なく、目の前の相手を無条件に敬うというのは珍しくない事だが、DIOに対してはそれ以上のモノを感じる。 話を偽らずに何もかもを話してしまったのも、そんな根源的なモノのせいもあるかもしれない。 「『強くなる』……か。簡単なようで、簡単じゃない。簡単じゃないようで、実は簡単な事だ」 「……私自身が思うには、とても難しい試練だと感じてるわ」 「それは君の主観で考えているからだよ静葉。人間はね、思いのほか容易く強くなっていくものだ。ちょっとしたキッカケでもね。 極端な話、大概の人間は心身が成長するに伴って『強く』なっていくのだと私は思う。逆説的に言えば、強くならない人間など滅多に居ない」 「DIOさんの言いたい事、分からないでもないです。でも私には、時間が無い。強くなるのを悠長に待っている暇なんて、とても無いんです」 「それも切実だろう。だが静葉。君が早急に考える事は、『どうやって強くなるか?』『どうすればいいのか?』ではない」 一体いつ飲み干したのか。半分は残っていた筈のDIOのワイングラスが、気付けば空となっていた。そこにすかさず新手のワインをトクトクと注いだDIOは、話の本筋とも言うべき命題を切り出す。 「君が悩み、一刻も早く答えを出さなければならない命題とは『強くなった後』の事なのだ」 強くなった後。それはすなわち、全ての『目的』を達した後の事柄を言っているのだろうか。 敢えて。 今まで敢えて、深く考えようとしなかった所をDIOは的確に突いてきた。 「君は言ったね。『優勝し妹を蘇らせた後、全ての元凶となった荒木と太田に復讐する』と」 「……妹にあれ程までの残酷さを与え、見せしめにした彼らを私は絶対に許しません」 踊らされているというのは、理解もしている。 その上で奴らに一度は頭を下げ、最愛の妹を取り戻す。 帰ってきた妹の身体を私はぎゅっと抱きしめ、きっといっぱい泣いてしまうかもしれない。 そうして二人だけの時間を幾分過ごし……私はあの二人に復讐をするつもりだ。 どんな事をしてでも妹を蘇生させたい。不条理な形で妹を奪った彼らをとても許せない。 だから。 「その成否はともかく……君のやろうとしている事は何の筋も通らない矛盾の塊で、しかも最後の最後に復讐ときた。その無駄な行為に一体なんの意味がある?」 「矛盾……無駄、ですか」 「そうとも。『無駄』なのだ。奴らを許せないという気持ちは私にも分かる。だがそれなら尚のこと。 あの主催者にへりくだり、頭を下げて願いを叶えてもらう。そして、用済みとばかりに奴らを始末する。意味不明であるし、私であれば絶対にやらないだろう」 「……それ以外に、私に残された道は無いじゃない!」 自分でも嫌という程に理解していた矛盾を、DIOはあっさりと突いた。これがただの興味本位や嫌がらせなどではなく、話を進めるのに必要な過程だと分かっていても、静葉は大声を出さずにはいられない。 「それ以上に、妹を蘇生した後に主催に復讐する……私にはその点が、どうにも引っ掛かる」 組ませた腕をトントンと指で叩きながら、男は難しい顔を作り口を開いた。 「主催への復讐というのは、君にとって都合の良い『口実』…………本当の所は、君は最初から『死ぬ』つもりなのだろう?」 見抜かれている。私が誰にも打ち明けずにいた、あまりに見苦しい真意を。 「君がどれほど強くなったところで、主催には及ぶべくもない事など子供にだって分かるだろう。ならば初めからそんな妄言など捨て去り、蘇った妹と再び末永い幸福を堪能すればいい───普通はそう考える」 それが出来ないから。 そんな選択肢など残っていない事は、とっくに知っているから。 「君がそれをやろうとしないのは『強くなった後の事を最初から考えていない』から───すなわち、主催に歯向かい、返り討ちにあって……壮絶な死を遂げる事それ自体が最後の目的となるからだ」 不思議と、鼓動は静寂を貫いていた。 死に誘う毒を着飾られた、静寂である筈の心臓は。 静かな空間であったから余計に。 まるで獣の唸り声のように、低く、畝ねって聴こえた。 「ハッキリ言おう。君は自分の犯した罪に耐えきれる人種ではない。 だからこそ、最後に死のうとしている。背負ってきた自罪や他者の終焉、その全ての怨から逃げ出す為に」 奥に長く広がった大食堂の、ちょうど中央部の壁に立てられた古めかしい時計台。 それが鳴らす脈動と、私の胸の脈動が交響を奏でる。 DIOの語った『それ』は、核心でしかなかった。 私がこのゲームに呼び出されて、最初にあのガンマン達の決闘に巻き込まれた時から───『そいつら』は私に憑きまとって来たんだから。 「君は何人殺した? 二人? いいや、三人だ。 既に三人の命を奪った君は、もう後戻りなど出来ないだろう。初めの一人……『グイード・ミスタ』を殺害した時点で、君の魂は呪われているのだから」 呪い。その言葉はこれ以上ないくらい、今の私の状況に相応しい意味を孕んでいる。 「君は殺人者の汚名を被ることを決意したその瞬間、きっと思ったろう。 『感情を克服しなければ』『冷徹にならなければ』……とね」 沈みゆく月天の下、あの鉄塔で寅丸星と交わした会話が遠い記憶のように思えた。 エシディシを倒すには。ゲームに優勝するには。感情を捨て、死に物狂いで構えなければならない、と。 「口では簡単に吐き出せる。現に君は今まで、それが出来ていた。……『表面上』ではね。だが、秋静葉という人物はそもそもそんな事が出来る少女ではなかった筈だ。 余程の『悪のカリスマ』でなければ無理なのだ。殺した人間を、まるで食ってきた『パン』の様に扱うなんて事は」 そんな事は……言われなくても分かっていた。 他人にはいくら偉そうに論っても、こんな自分なんかが心から非道になりきるなんて幻想は。 だから。 「だから、君は一刻も早く逃げ出したいと今も考えている。 現実から。 罪悪から。 呪縛から。 生からも。 それが秋静葉という神様のベールを剥いだ、正体だ」 私、秋静葉は死ぬつもりでいた。 愛する妹を地獄の吹き溜まりから掬い上げ、そしてひとり残したまま。 ミスタさん。お空さん。寅丸さん。 そしてこれからも、私が登るべき『崖』に選んでいく人達は……きっと増え続ける。 ああ、だというのに、あろうことか私は。 そんな尊いはずの命たちを、このさき永遠に背負っていく罪悪の意識にきっと……耐え切れない。 非情になりきれない半端者。それだけならまだマシかもしれない。 奪うだけ奪ったその結果、妹を取り戻して、そして最後に逃げ出す。 今だって、本当はとても恐ろしい。 ちょっとでも気を抜いたら、殺した人達の『声』が頭の中に絶えず反響してくるんだから。 だから、敢えて考えないようにしてたのに。目を背けていたのに。 強くなった後の事なんてどうでもいいと。 穣子が帰ってきてくれるのなら、それでいいと。 「その未来には、妹の幸福はない」 黙りこくった静葉へと言葉を掛けたのは、DIOではない。後ろで控えていたプッチの方だった。 「妹の為にはなんだってやる。その心意気自体には尊敬するよ。 だが、自ら死を選ぶような愚かな真似は、残された妹を必ず不幸にさせる。家族が罪を犯すことを喜ぶ者は居ないんだ」 教戒師らしい、いっぱしの言葉。それを説く神父の瞳は静葉を捉えているようでいて、その背後にいる別の誰かに語り掛けているようにも見えた。 それは瞳に反射するプッチ自身であり、壮絶な非業の末に自殺を選んだ彼の妹をも含んでいる事を、DIOのみが知る。 静葉はプッチの言葉の真実を推し量れない。代わりにそれは、過去に対峙したある妖怪の残した言葉へと被る。 ───『わかった。……わかったわ、アンタは、何もわかっちゃいないってことが。 私もまだちょっとしかわかっていない……家族が罪を背負うってこと。 だけど、アンタがこれから何人も殺して、みのりこって子をわざわざ生き返して、 その子まで悲しい目に合わそうっていうなら、アンタは今すぐここで焼き殺す!』 あの地獄烏が訴えようとしていた事が、今になって脳を揺さぶる。 当初穣子には何も伝えず、何も知らせぬまま事を終えようとしていた。 それでいいと。あの子がそこまで苦しむ必要はないと。 そんな身勝手な理由で、姉は妹の前から姿を消そうとしていた。 頭に響く『声』がずっと憑きまとって来るのが、苦しくて苦しくて、心は今にも壊れそうで。 消え去りたい。そう思うようになってきた。そんな事、絶対に思っちゃいけないのに。 もしそんな事をすれば、穣子も姉と『同じこと』をやるかもしれない。 理由も分からず消え去った、唯一人の姉を取り戻す為に。 罪を重ね、自らも地獄の輪廻に飛び込もうとするのかもしれない。 「静葉。君がこれから戦っていかなければならない相手とは、強力な参加者の数々などではない。主催者でもない。 乗り越えるべき『崖』とは、君が過去に蹴落としてきた相手そのものだ」 「私が、殺してきた人達……?」 「そう。君が弱者である限り、頭に響く『声』が鳴り止むことはないだろう。殺人をなんとも思わない人種でもない君が、如何にして過去の罪と折り合いを付けるか」 「過去、なんて……でも私、どうすれば」 「君はどうして、わざわざ『自分の手』を汚してまで寅丸星を殺す道を選んだ? それには意味があった筈だ」 踏み越える、ため……。 もっともっと多くの敵を屠れば、頭の中の『声』なんか気にならなくなるんじゃないか。そんな観念も、あったかもしれない。 結果的には『声』は無くなるどころか、増えただけだった。 「過去を乗り越えるとは、生半可な事ではない。先程の『勝利者』の話と矛盾するような事を言うのかもしれないが、過去との繋がりを断ち切る事もまた、人が『勝利者』へと登り詰めるのに必要なステップの一つなのだ」 DIO曰く『最終的に繁栄出来た者こそ真に勝利する』との弁。 繁栄とは、過去なくして成り立たない。その過去を断ち切ってしまうのでは、もはやその人間に勝利が訪れる事は未来永劫無いのではないか? 「断つべきとは、自分にとって『害悪』となる過去……『因縁』の事さ。それさえ乗り越えれば、人は自ずと己の収まるべき地点に到達できる」 「私にとって、害悪となる因縁……」 「間違ってはならないのが、『逃げ出し』てはいけないという事だ。過去から目を背けていては……過去に屈し、『死』へと逃げようとする人間は、永遠の敗北者でしかない」 DIOの語る内容には、絶対的な信念と説得力が備わっていた。まるでそれは、彼自身に言い聞かせているようにも静葉には思えた。 「私は、そんな敗北者には一寸たりともの興味も無い。君が『勝利者』か『敗北者』のどちらになるのかは……それは君自身がこれから決める事になるだろう」 DIOが、ゆったりとした動作で椅子を引き、立ち上がった。 静葉よりも遥かに高い目線の場所から、男は帝王のような光に包まれたその手を差し出す。 「『感動とは人間の中にではなく、人と人の間にあるものだ』……。 私はこの言葉の『感動』という部分を『引力』という言葉に差し替え、我が人生観とさせて貰っている」 「でも……私は未熟、ですよ」 「愛すべきは、その未熟さだ。未熟さこそが自分の最大の魅力で武器なのだと、胸を張るといい」 「頭の中の『声』すら、満足に振り消せないわ。本音では、誰かを殺す事がとても恐ろしい……!」 「初めて食べた『パン』の味は忘れない。それを美徳だと考えろ。たとえ不様であっても、幸福を求め続けろ。 君にはこれからすぐにも試練は襲い来る。その時、『立ち向かえる』か『逃げ出してしまう』か……。それが運命を分かつ選択だ」 「独りになるのが怖い! 独りになれば、私は『声』に押し潰されるかもしれない! もしそうなったら、わたしは……わたしは……っ!」 「それでも、もし君が恐怖に竦み、立ち上がれる自信がなくとも……『繁栄』し、『勝利者』になりたいと願い……そして、このDIOに対し何らかの引力を感じたのなら」 「──────その時は、改めて友達になろう。秋静葉」 私の瞳から流れる雫は、どこを根源としたものなのだろう。DIOの手を取りながら、私は頭の片隅に残った理性で考えていた。 恐怖でもない。孤独でもない。 敢えて……敢えてこれを表現するのなら、多分。 ──────『感動』、なのかもしれない。 【C-3 紅魔館 レミリア・スカーレットの寝室/午後】 【秋静葉@東方風神録】 [状態]:顔の左半分に酷い火傷の痕(視覚などは健在。行動には支障ありません)、上着の一部が破かれた、服のところが焼け焦げた、 主催者への恐怖(現在は抑え込んでいる)、エシディシの『死の結婚指輪』を心臓付近に埋め込まれる(2日目の正午に毒で死ぬ) [装備]:猫草@ジョジョ第4部、宝塔@東方星蓮船、スーパースコープ3D(5/6)@東方心綺楼、石仮面@ジョジョ第1部、フェムトファイバーの組紐(1/2)@東方儚月抄 [道具]:基本支給品×2(寅丸星のもの)、不明支給品@現実(エシディシのもの、確認済み) [思考・状況] 基本行動方針:穣子を生き返らせる為に戦う。 1:優勝した後、私はどうすれば……? 2:DIOの事をもっと知りたい。 3:エシディシを二日目の正午までに倒し、鼻ピアスの中の解毒剤を奪う。 [備考] ※参戦時期は少なくともダブルスポイラー以降です。 ※猫草で真空を作り、ある程度の『炎系』の攻撃は防げます。 ※名簿のジョースター一族をおおよそ把握しました。 ※プッチ、ディエゴ、青娥と情報交換をしました。 【DIO(ディオ・ブランドー)@第3部 スターダストクルセイダース】 [状態]:左目裂傷、多少ハイ、吸血(紫、霊夢) [装備]:なし [道具]:大統領のハンカチ@第7部、基本支給品 [思考・状況] 基本行動方針:殺し合いに勝ち残り、頂点に立つ。 1:天国への道を目指す。 2:永きに渡るジョースターとの因縁に決着を付ける。 3:神や大妖の強大な魂を3つ集める。 4:プッチらの話を聞く。 5:静葉の『答え』を待ち、利用するだけ利用。 6:ジョルノの反応が近い……? [備考] ※参戦時期はエジプト・カイロの街中で承太郎と対峙した直後です。 ※停止時間は5→8秒前後に成長しました。霊夢の血を吸ったことで更に増えている可能性があります。 ※星型のアザの共鳴で、同じアザを持つ者の気配や居場所を大まかに察知出来ます。 ※名簿上では「DIO(ディオ・ブランドー)」と表記されています。 ※古明地こいし、チルノ、秋静葉の経歴及び地霊殿や命蓮寺の住民、幻想郷についてより深く知りました。 また幻想郷縁起により、多くの幻想郷の住民について知りました。 ※自分の未来、プッチの未来について知りました。ジョジョ第6部参加者に関する詳細な情報も知りました。 ※主催者が時間や異世界に干渉する能力を持っている可能性があると推測しています。 ※恐竜の情報網により、参加者の『6時まで』の行動をおおよそ把握しました。 ※八雲紫、博麗霊夢の血を吸ったことによりジョースターの肉体が少しなじみました。他にも身体への影響が出るかもしれません。 ※ジョナサンの星のアザの反応消滅を察していますが、誰のものかまでは分かってません。 【エンリコ・プッチ@第6部 ストーンオーシャン】 [状態]:全身大打撲、首に切り傷 [装備]:射命丸文の葉団扇@東方風神録 [道具]:不明支給品(0~1確認済)、基本支給品、要石@東方緋想天(1/3)、ジョナサンの精神DISC [思考・状況] 基本行動方針:DIOと共に『天国』へ到達する。 1:DIOと話をする。 2:ジョースターの血統とその仲間を必ず始末する。特にジョセフと女(リサリサ)は許さない。 3:主催者の正体や幻想郷について気になる。 [備考] ※参戦時期はGDS刑務所を去り、運命に導かれDIOの息子達と遭遇する直前です。 ※緑色の赤ん坊と融合している『ザ・ニュー神父』です。首筋に星型のアザがあります。 星型のアザの共鳴で、同じアザを持つ者の気配や居場所を大まかに察知出来ます。 ※古明地こいしの経歴及び地霊殿や命蓮寺の住民について大まかに知りました。 ※主催者が時間に干渉する能力を持っている可能性があると推測しています。 ※静葉、ディエゴ、青娥と情報交換をしました。 ※名簿のジョースター一族をおおよそ把握しました。 【ディエゴ・ブランドー@第7部 スティール・ボール・ラン】 [状態]:タンデム、体力消費(小)、右目に切り傷、霊撃による外傷、 全身に打撲、左上腕骨・肋骨・仙骨を骨折、首筋に裂傷(微小)、右肩に銃創、 全身の正面に小さな刺し傷(外傷は『オアシス』の能力で止血済み) [装備]:河童の光学迷彩スーツ(バッテリー100%)@東方風神録 [道具]:幻想郷縁起@東方求聞史紀、通信機能付き陰陽玉@東方地霊殿、ミツバチの巣箱@現実(ミツバチ残り40%)、基本支給品×2 [思考・状況] 基本行動方針:生き残る。過程や方法などどうでもいい。 1:DIOと話をする。 2:幻想郷の連中は徹底してその存在を否定する。 3:ディオ・ブランドー及びその一派を利用。手を組み、最終的に天国への力を奪いたい。 4:同盟者である大統領を利用する。利用価値が無くなれば隙を突いて殺害。 5:主催者達の価値を見定める。場合によっては大統領を出し抜いて優勝するのもアリかもしれない。 6:紅魔館で篭城しながら恐竜を使い、会場中の情報を入手する。大統領にも随時伝えていく。 7:ジャイロ・ツェペリは始末する。 [備考] ※参戦時期はヴァレンタインと共に車両から落下し、線路と車輪の間に挟まれた瞬間です。 ※主催者は幻想郷と何らかの関わりがあるのではないかと推測しています。 ※幻想郷縁起を読み、幻想郷及び妖怪の情報を知りました。参加者であろう妖怪らについてどこまで詳細に認識しているかは未定です。 ※恐竜の情報網により、参加者の『14時まで』の行動をおおよそ把握しました。 ※首長竜・プレシオサウルスへの変身能力を得ました。 ※光学迷彩スーツのバッテリーは30分前後で切れてしまいます。充電切れになった際は1時間後に再び使用可能になるようです。 ※名簿のジョースター一族をおおよそ把握しました。 ※プッチ、静葉と情報交換をしました。 『霍青娥』 【午後 14:49】C-3 紅魔館 地下階段 邪仙はメリーと蓮子、ついでにヨーヨーマッを後ろに引き連れて、蝋燭の光に照らされた薄暗い階段を軽やかに登っていた。 他ならぬDIOに命じられた仕事だ。たとえ小間使いの様に小さな雑用であろうと、彼女は喜んで引き受ける。その内容はというと「メリーと蓮子をここへ連れてきて欲しい」という、本当に些細な仕事だ。 彼はあの後、感情の高ぶりに涙する静葉へと敢えて部屋で休むよう促した。今の彼女を一人にするというのは本人も言っていた通り、精神的にも少々危うい判断だ。それに一言で素直に応じた静葉の未来も、一体どうなるか楽しみの一つとも言える。 ともあれ手の空いた青娥は、積もる話も後に、こうしてメリーらと仲良く館の内部を歩き進んでいる。 DIOがメリーに目を掛けている理由の深い所までは分からない。しかしながらそれは、一般的な人種に近い蓮子を始末せず、わざわざ肉の芽で支配してまで間接的に籠絡しようという企みだ。 「メリーちゃん、だったわよね? それで、『どう』?」 「…………」 軽快な足踏みと口調の青娥に対し、問い掛けられたメリーは無言で返した。完全に、気力を失った人間の顔。こうして後ろを付いてくるのがやっとという、絶望に包まれた少女のそれである。 青娥の『どう?』という問いはつまり、『DIO様に従う気になったかしら?』という意を含んだ物だ。うんともすんとも反応しないメリーだったが、それはこれ以上なく摩耗された精神性の現れ。 もう、限界なのだ。 彼女は今に、DIOの傀儡となる。その未来が目に見えていた。 (功労者は蓮子ちゃんの激しいアプローチってとこかしらね。ちょっぴり嫉妬しちゃうわねえ) 内に秘めるジェラシーを熱い視線へと変えて、青娥はメリーの横を歩く蓮子をチラと見る。 芽の支配を受けた灰色の瞳は、ともすれば青娥以上の忠誠心。DIOが死ねと命令すれば、喜んで死ぬのが今の蓮子なのだ。 メリーはDIOから逃げられない。それは彼女の親友・宇佐見蓮子が捕えられているからだ。もしもメリーが本格的にDIOの機嫌を損ねる真似をしようものなら、躊躇なく蓮子は殺されるに違いない。 言うなれば、蓮子というカードそのものが、DIOのメリーに対する切り札。 その蓮子自身も、懸命にメリーの籠絡に精を出している。こんな状況を平衡に維持できるわけがない。素直に後ろを付いてくるメリーの態度が、彼女の絶対的窮地を如実に表している。 「メリー。私が付いてるからさ、元気出して?」 「…………」 親友の掛けてあげた、その言葉だけを聞くなら何とも涙誘う気遣いの台詞だ。しかし、それが言葉通りの意味を伴っていないという絶望を、メリーは知っている。 だから、終始無言で俯いたまま。心の健全な者がその光景を覗いたなら、見ていられないと目を背けるだろうか。 「大丈夫よメリーちゃん。在るが儘を受け入れるなら、きっと貴方にも幸福は訪れるに違いないわ。もっと前向きに物事を考えましょうね」 親友同士の二人を、青娥は実に楽しげに覗く。 嬉々を孕んだ豊かな欲を表現する彼女の瞳は、これから起こる事への期待で───子供の様な純粋さを発揮する。 ───ジョルノ・ジョバァーナ、八雲紫、鈴仙の三名が館に侵入する、僅か10分前の出来事だった。 【C-3 紅魔館 地下階段/午後】 【霍青娥@東方神霊廟】 [状態]:タンデム、疲労(小)、全身に唾液での溶解痕あり(傷は深くは無い)、衣装ボロボロ、 右太腿に小さい刺し傷、両掌に切り傷(外傷は『オアシス』の能力で止血済み)、 胴体に打撲、右腕を宮古芳香のものに交換 [装備]:スタンドDISC『オアシス』@ジョジョ第5部 [道具]:オートバイ [思考・状況] 基本行動方針:気の赴くままに行動する。 1:メリーと蓮子をDIOの元へ連れていく。 2:DIOの王者の風格に魅了。彼の計画を手伝う。 3:会場内のスタンドDISCの収集。ある程度集まったらDIO様にプレゼント♪ 4:八雲紫とメリーの関係に興味。 5:あの『相手を本にするスタンド使い』に会うのはもうコリゴリだわ。 6:芳香殺した奴はブッ殺してさしあげます。 [備考] ※参戦時期は神霊廟以降です。 ※制限の度合いは後の書き手さんにお任せします。 ※DIOに魅入ってしまいましたが、ジョルノのことは(一応)興味を持っています。 ※名簿のジョースター一族をおおよそ把握しました。 ※プッチ、静葉と情報交換をしました。 【マエリベリー・ハーン@秘封倶楽部】 [状態]:精神消耗、衣服の乱れ、『初めて』を奪われる [装備]:なし [道具]:なし [思考・状況] 基本行動方針:蓮子と一緒に此処から脱出する。ツェペリさんの『勇気』と『可能性』を信じる生き方を受け継ぐ。 1:蓮子を見捨てない。 2:八雲紫に会いたい。 [備考] ※参戦時期は少なくとも『伊弉諾物質』の後です。 ※『境目』が存在するものに対して不安定ながら入り込むことができます。 その際、夢の世界で体験したことは全て現実の自分に返ってくるようです。 ※ツェペリとジョナサン・ジョースター、ロバート・E・O・スピードワゴンの情報を共有しました。 ※ツェペリとの時間軸の違いに気づきました。 【宇佐見蓮子@秘封倶楽部】 [状態]:健康、肉の芽の支配、衣服の乱れ、『初めて』を得た [装備]:アヌビス神@ジョジョ第3部、スタンドDISC「ヨーヨーマッ」@ジョジョ第6部 [道具]:針と糸@現地調達、基本支給品、食糧複数 [思考・状況] 基本行動方針:DIOの命令に従う。 1:メリーをこのまま篭絡する。 [備考] ※参戦時期は少なくとも『卯酉東海道』の後です。 ※ジョニィとは、ジャイロの名前(本名にあらず)の情報を共有しました。 ※「星を見ただけで今の時間が分かり、月を見ただけで今居る場所が分かる程度の能力」は会場内でも効果を発揮します。 ※アヌビス神の支配の上から、DIOの肉の芽の支配が上書きされています。 現在アヌビス神は『咲夜のナイフ格闘』『止まった時の中で動く』『星の白金のパワーとスピード』『銀の戦車の剣術』を『憶えて』います。 184:黄昏れ、フロンティアへ…… 投下順 186:Ёngagemənt 184:黄昏れ、フロンティアへ…… 時系列順 186:Ёngagemənt 176:蛹 ディオ・ブランドー 191:奈落論 176:蛹 マエリベリー・ハーン 191:奈落論 176:蛹 宇佐見蓮子 191:奈落論 180:Quiets Quartet Quest エンリコ・プッチ 191:奈落論 180:Quiets Quartet Quest 秋静葉 191:奈落論 180:Quiets Quartet Quest ディエゴ・ブランドー 191:奈落論 180:Quiets Quartet Quest 霍青娥 191:奈落論 178:虹の先に何があるか ジョルノ・ジョバァーナ 191:奈落論 178:虹の先に何があるか 八雲紫 193:黄金へ導け紫鏡之蝶 ──『絆』は『夢』── 178:虹の先に何があるか 鈴仙・優曇華院・イナバ 191:奈落論 184:黄昏れ、フロンティアへ…… 聖白蓮 191:奈落論
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autolink TH-0166 カード名:十六夜 咲夜 読み:いざよい さくや カテゴリ:キャラクター 属性:雪 EX:雪2 コスト:雪雪雪 登場位置: -●● ●●- AP:3 DP:3 SP:2 陣営:紅魔館 基本能力:無し 特殊能力: 手品師の鑑定書[自分のデッキを2枚破棄する] 自ターン中に使用する。 自分のゴミ箱のアイテム1枚をゲームから取り除く。 そのカードと同名のゴミ箱のアイテム1枚を持ち主の手札に入れる。 (1ターンに1回まで使用可能) 性別:女 レアリティ:R illust:中山みゆき アイテムのサルベージを可能とする雪のメイド。 自ターン中、かつ同名アイテムが墓地に2枚必要と、意外と条件は厳しい。 ただし、3.0現在デッキ2枚でハンド1枚を稼ぐのはパフォーマンスとして破格。 雪が若干濃く欲しいが、混色でも活躍可能な上、これから先アイテムが増えるたびに伸び代がある将来性の高い1枚。 陣営が紅魔館なのも使いやすくていい。 現状、EX2のアイテムが宙に存在しないので、このカードを宙と組ませる利点は少ない。 5.0にてEX2アイテムの特注の日傘が追加された。 関連項目 十六夜 咲夜(幻世「ザ・ワールド」) 宙 十六夜 咲夜(幻象「ルナクロック」) 月 十六夜 咲夜(手品師の鑑定書) 雪 十六夜 咲夜(紅魔館のメイド) 花 十六夜 咲夜(完全で瀟洒な従者) 宙
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林間学校で湖のほとりにある寄宿舎『紅魔館』にやって来た、幻想学園の生徒たち。 その中の二人、学級委員の天子と不良生徒の紫は、同じ一人の相手に心惹かれる。 それは紅魔館の仕事を統括する銀髪の青年。 天子は見事な手際と瀟洒な身のこなし、そして学級委員の自分を労ってくれる優しさに、 紫はクラスで浮きがちな自分に対等に接し、怪我をした野良猫の橙を助けてくれた事に、 それぞれ心動かされ、林間学校最終日の昼、紅魔館の庭に佇む青年に想いを告げに来た。 天子「あのー…」 青年「はい?あぁ、天子さん。今日までお疲れ様でした」 天子「ありがとうございます。その…私、あなたの事が…」 青年「…そこまでです。お気持ちは嬉しいですが、受け取るわけには行きません」 天子「そんな…どうして…?」 青年「……」 天子「やっぱり…やっぱり、私の胸がこんなだから…!」 青年「それは違います!しかし私には…」 紫「あら、お取り込み中だったみたいね」 天子「紫…!いつもいつも私の邪魔をしに来て!」 紫「あなたの邪魔じゃないわよ、私はこっちに用事があって来たの」 青年「…奇遇ですね、私もあなたに言いたい事がありました」 天子「そ…そんな…ちょっとばっかり胸があるからって…」 紫「じゃあ、お先にどうぞ」 青年「では失礼します。その…セーラー服は、流石に無理があると思います」 紫「(ぴきっ)」 天子「…へ?」 青年「若作りにも限界があると思いますし、そもそもこのキャストにも無理があります」 紫「…そう、あなたの気持ちはよくわかったわ…私の気持ちも受け取りなさい!」 天子「あ…危ない!要石ッ!」 青年「…え?(ずしーん)」 紫と青年の間に落とすつもりが、落下地点がずれて青年を押し潰す要石。 紫「…あなた、自分のした事が解ってるの?」 天子「あなたこそ、この人をどうしようとしたのよ!」 紫「もちろん…二人まとめて、美しく残酷に、この幻想学園から居ね!」 天子「させないわ!天地開闢プレス!」 紫「なんの!ぶらり廃駅下車の旅!」 青年「ぐぅ…今のうちに脱出を…」 慧音先生「おーいお前たち、帰りのバスが出るぞー」 結果:告白後の要石プレスで青年を残りライフ的にめろめろにした天子の判定勝ち 咲夜「あのスキマ妖怪がセーラー服で出られて、なんで私が生徒役で出られなかったの…orz」 コスプレ 咲夜 天子 学園 紫 誘惑
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11スレ174-175 14スレ220 ○○は我慢が出来ぬ。 とくに、取るに足らない疑問を覚えた時、それは顕著になる。 他人から見ればどうでもいいようなことが、 ○○の自制心は熱したポップコーンのように弾けてしまう。 覚えた疑問をどうしても解消しなくては、 落ち着いてトイレも出来ない有様なのだから、 残念な○○の頭がうかがいしれる。 そんな○○が覚えた本日の疑問。 十六夜咲夜は偽乳か否か、である。 里の男連中曰く、メイド服の胸元を押し上げる部分の大きさが、 ときどき違うらしい。もうその時点で答えは見えているが、この話には続きがある。 命知らずにも咲夜の着替えを除いた里人の一人が、 たわわに実った咲夜の胸を確認したらしい。その里人は後日、 全身を滅多刺しにされて亡くなったので、それが狂言なのか真実なのか、彼には分からない。 おかげで『汚された』と泣きわめく咲夜を慰める羽目になったのだが、 それは今は重要ではない。思い返せば、その時の彼女の胸は大きかったり 小さかったり、あやふやではっきり覚えていない。 何度か個人的に紅茶をご馳走される程度の仲とはいえ、面と向かって 『あなたのオッパイは生乳ですか?』と聞けば、いくら○○と言えど命が危険である。 紅魔館門番である美鈴に尋ねようにも、話しかけるよりも早く、 背後に姿を現した咲夜によって客間に案内されてしまうので、 満足に情報収集も出来ない。紅魔館の誰かに尋ねようにも、 その都度咲夜がどこからともなく現れて有耶無耶にされてしまううえに、 なぜか憤怒の表情を話し相手に向けるせいで、紅魔館の連中から避けられる有様だ。 最近では里の連中からも避けられるようになってしまい、 満足に外も出歩けない。まあ、それ自体は咲夜が食事を用意してくれるので、 困ってはいない。ただ、咲夜の作る食事はなんというか、 磯臭いというか、生臭いときがあるのが難点だが。 閑話休題。 とにかく、今日も咲夜は食事の用意をしにやってくる。その時に聞こう。 その夜を最後に、○○の声を聞いたものはいない。 『なんだか隣の部屋から喘ぎ声が聞こえてきてウルサイ』 と吸血鬼の妹が部屋を変えるよう姉に申し出たのは、それから15日後のことであった。
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白いワインは七色のフランス料理に調和するのか 紅魔館の大広間に並ぶ長い机と豪華な椅子。普段はホールとして開放されている一室は、今日 という日に備えて豪華な飾り付けがなされていた。外界でも口にした事が無いオードブルから 始まり、スープ、一風変わって二種類の魚のメインと続いた料理は招待されていた○○の度肝を 抜いていた。パチュリーから何気なく招待されていたこの晩餐会が、こんなにも豪勢な物である のならば、霧雨商店から洋式のスーツ一式を新調するか、せめて香霖堂から外来から流れ着いた 学生服でも、レンタルしておくのだったと後悔にも似た感情を○○は抱いていた。 ○○の目の前には当主の吸血鬼が座り、食後のデザート代わりに赤い貴腐ワインを飲んでいた。 銀色の髪にホワイトブリムを付けたメイドがパチュリーの横に座る○○に次のワインを注ぐ。 白いワインを注いだ彼女は芳醇な香りを漂わせたまま、ジッと待つ。誰かの紹介を待つかのよ うに。 「XXX9年製白ワインよ。」 奇しくも自分と同じ年に作られたワインを、隣のパチュリーが○○に紹介する。コース料理の際 にテーブルマナーに慣れていない○○に、小声で色々教えていた時とは異なり、周囲の人間に聞 こえるように今までよりも大きな声を出す。その言葉が切っ掛けになったかのように、周囲の列 席者がワインの品評を下していく。 「大変澄んでいて良いワインです。」 悪魔の翼を持っている図書館の司書がいの一番に口火を切る。 「まろやかな味で良いですね。」 普段は人民服をきている門番の女性も、小悪魔に続く。 「大変結構で御座います。」 いつの間にかメイドをしていた女性が当主の横の席に付いていた。 「今日の七色の魚料理だけじゃなくって、赤いワインにも良く合うんじゃないのかしら…。あら 冗談よパチュリー。」 当主の妹が冗談を言うが、直ぐに訂正する。 「素晴らしいモノだわ、パチェ。」 最後に目の前に座った当主が言葉を発する。 「それでは、今後の紅魔館の発展に乾杯。」 レミリアの言葉に各自ワイングラスを掲げ、グイと一飲みする。冷たいワインは○○の喉を通る と熱く喉を焼いていった。 「フランスXX地方の赤ワインに○○様が当館にお持ちになられた、オレンジを使用しました 当館オリジナルのになります。」 またいつの間にかメイドの格好に戻った咲夜が○○にカクテルを注ぐ。今度は○○だけに注がれ たアルコールを、何気なく口に運ぶ。口当たりの良い飲み物は、直ぐに小さな器から無くなって しまっていた。 「一息で…」 「本気なのね…」 周囲で控える妖精メイドがざわめくが、メイド長の一睨みで直ぐに静まる。 「御客人、もう一杯いかがかしら。」 レミリアの勧めに○○は、自分のグラスを少し上げることで答えた。 再び満たされたグラスを口元に運んだ○○は、先程から周囲の人の視線が自分だけに注がれて いることに気づいた。晩餐会であるのに、誰もグラスを持たず、喋りもしない。ただ無言の視線 が自分に注がれている事に漸く気づいた○○は、アルコールが回ってぼやけた頭でも感じたきま りの悪さを拭い去ろうと、もう一度勢いよくグラスを傾ける。やはり舌が緩む甘さと、喉を通る 時に感じる焼けるような刺激を感じると、急に自分の意識が遠のいていくことを、どこか他人事 のように○○は自覚していた。 ふかふかの絨毯の感触を足に感じ、漸く○○は自分が今パチュリーと並んで紅魔館の廊下を 歩いていることに気づいた。魔法でも都合良く使っているのであろうか、アルコールで制御の効 かない自分の体は、魔法使いの細い腕に従って廊下を進んでいた。自分の意識がはっきりした ことに気づいたパチュリーは、呪文を唱えるように言葉を紡ぐ。 「白いワインは人間を示し、赤いワインは紅魔館を示す。」 「魔女の特製のカクテルは、人間には良く効いたかしら。」 明るい廊下の中、銀色の蝋燭立てを持って二人を先導していた小悪魔が図書館の一室のドアを開 ける。大きなベットの傍らのサイドテーブルには、湯気の立ったカップが二つ置かれていた。 「それでは御主人様、旦那様、ごゆるりと。」 背後でドアが閉まるのを感じながら、○○はどこか予想外のような、納得したような心持ちで あった。
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週刊東方ランキング 12年10月第3週 【集計期間】 10/12(金) 6 00 - 10/19(金) 6 00 【集計方法】 (再生数÷20)+マイリスト数 【集計対象】 東方タグがある作品、タイトルに東方が入っている作品で集計日時から1ヶ月以内に投稿された作品 【エンドカード担当】 猪飼部 氏 結果(動画内では31位~100位は結果のみ紹介) ※動画名は集計時のものを使用しています。 ※自動的に次の作品にとぶようになっている一連の作品は一つの作品とみなします。 ※釣り動画、ZIP配布作品(自作の配布は除く)、東方と全く関係ない作品は除外しています。 順位 Pts 動画サムネイル 動画詳細 1 10,103 動画名 雨ニモマケズ【朗読】 前回順位 前回?位 動画ID sm19059275 備考 2 7,502 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 うどんちゃんの… 前回順位 新作 動画ID sm19130809 備考 3 7,010 動画名 【満福神社×幽閉サテライト】幻想万華鏡「泡沫、哀のまほろば」PV Ver.0.5 前回順位 新作 動画ID sm19103223 備考 4 6,942 動画名 東方霊々夢3 前回順位 新作 動画ID sm19114871 備考 5 5,338 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【MMD】全裸でスタイリッシュ霊夢ちゃん 前回順位 新作 動画ID sm19102253 備考 ユーザー削除済み 6 5,255 動画名 第二回戦 東方缶蹴り 前編 Part. 03 前回順位 新作 動画ID sm19137832 備考 7 5,016 動画名 吹 っ 切 咲 夜 前回順位 新作 動画ID sm19125941 備考 8 4,870 動画名 【グロ注意】東方史上最悪の死にシーン 前回順位 新作 動画ID sm19107417 備考 9 4,321 動画名 東方の日常の3話 前回順位 前回199位 動画ID sm19098664 備考 10 2,872 動画名 こわれま●んげ【フル版】 前回順位 前回202位 動画ID sm19098208 備考 11 2,754 動画名 東方ゆっくり大運動祭 前回順位 新作 動画ID sm19114278 備考 12 2,721 動画名 【猫撫の】東方の手書き漫画に挑戦だその33【紙芝居】 前回順位 新作 動画ID sm19117674 備考 13 2,075 動画名 ゆったり見られるかもしれない東方まんが 前回順位 新作 動画ID sm19115654 備考 14 1,934 動画名 『真・雀鬼』の名シーンを東方キャラで再現 VS八雲(中編)【MMD】 前回順位 新作 動画ID sm19130344 備考 15 1,649 動画名 『幻想万華鏡「泡沫、哀のまほろば」PV』完成版 予告映像 前回順位 新作 動画ID sm19111605 備考 16 1,638 動画名 吹 っ 切 れ み 前回順位 新作 動画ID sm19136977 備考 17 1,481 動画名 中二病でも地霊殿の主です! 前回順位 新作 動画ID sm19124355 備考 18 1,352 動画名 【東方手書き】すこやか東方4コマ その11 前回順位 新作 動画ID sm19131762 備考 19 1,244 動画名 ちぇんちぇんミニ東方その201 前回順位 新作 動画ID sm19114724 備考 20 1,216 動画名 【東方MMD】幼力の威力 前回順位 新作 動画ID sm19109168 備考 21 1,164 動画名 もしバカルテットのチルノが元州知事のコマンドーを観て強盗に遭ったら2 前回順位 新作 動画ID sm19124647 備考 22 998 動画名 中二病でも白玉楼の庭師です! 前回順位 新作 動画ID sm19132022 備考 23 988 動画名 ちまちま東方-その11- 前回順位 新作 動画ID sm19142649 備考 24 964 動画名 【東方MMD】「れっどあらーと!!!」 act.3 前回順位 新作 動画ID sm19122020 備考 25 931 動画名 【東方】東方ぼじょれい(プロローグ)【手書き】 前回順位 新作 動画ID sm19126417 備考 26 926 動画名 【東方】誘われてユクモ村 第七話終了後【MH】 前回順位 新作 動画ID sm19108312 備考 27 844 動画名 【第2回東方ミニコ童祭】ふぅとふぅと東方 前回順位 新作 動画ID sm19100851 備考 28 722 動画名 【東方アレンジPV】聖大団円 前回順位 新作 動画ID sm19113707 備考 29 679 動画名 【東方】ふとよめ 前回順位 新作 動画ID sm19103986 備考 30 627 動画名 東方4コマ「がんばれ小傘さん」27(クリスマス編、C81前日編) 前回順位 新作 動画ID nm19114637 備考 +31位~100位のサムネイルも展開する 順位 Pts 動画サムネイル 動画詳細 31 609 動画名 大妖精のソードワールド2.0【19-0】幕間劇⑤ 前回順位 新作 動画ID sm19126041 備考 32 587 動画名 【東方MMD】 ルーミアにしゃぶってもらおうゲーム 前回順位 新作 動画ID sm19113646 備考 33 573 動画名 幻想郷の天敵 前回順位 新作 動画ID sm19141819 備考 34 552 動画名 【東方MMD】 こんな恐ろしい山になんかいられません! 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前回順位 新作 動画ID sm19127201 備考 61 333 動画名 【SW2.0】GM上白沢慧音と愉快な勇者たち18-5 前回順位 新作 動画ID sm19109167 備考 62 327 動画名 第2回東方ミニコ童祭ED ~感謝も、謝罪もリスペがつなぐ。 前回順位 新作 動画ID sm19109502 備考 63 325 動画名 【東方MMD】サブタレイニアンローゼス【にがもん式さとり配布予定】 前回順位 前回29位 動画ID sm18993153 備考 64 320 動画名 【東方】あすをボム#7「盆栽と仏教の相関」【手書き】 前回順位 新作 動画ID sm19106945 備考 65 317 動画名 フランのビーストバインドトリニティ【1-11】 前回順位 新作 動画ID sm19117388 備考 66 316 動画名 【東方MMD】妹様の幼力 前回順位 新作 動画ID sm19140319 備考 67 315 動画名 東方サイレント劇場 前回順位 新作 動画ID sm19129044 備考 68 290 動画名 東方蛮族混 Session13-19【東方×SW2.0】 前回順位 新作 動画ID nm19120975 備考 69 284 動画名 【東方MMD】コミュ障アリス 3話 前回順位 前回1位 動画ID sm19049139 備考 70 283 動画名 【1000年後に】東方無限螺旋第十七話後篇【幻想入り】 前回順位 前回14位 動画ID sm19078054 備考 71 282 動画名 【手書き】地下猫 第73話【東方】 前回順位 新作 動画ID nm19115749 備考 72 277 動画名 【東方MMD】 博麗霊夢 と ちびっこハンマー 【第1話】 前回順位 新作 動画ID sm19140357 備考 73 276 動画名 東方チョメチョメ手描きマンガ【その21】 前回順位 前回3位 動画ID sm19050742 備考 74 261 動画名 東方キャラで遊戯王 鈴仙編-Side-B-1 神とお菓子と聖騎士と 前回順位 新作 動画ID sm19118676 備考 75 243 動画名 大妖精が素なだけ 前回順位 新作 動画ID nm19119702 備考 76 241 動画名 【東方】着替えて、ゆうかりん!【立ち絵配布】 前回順位 新作 動画ID sm19122937 備考 77 240 動画名 【東方MMD】East Dead Blood ~支配者の為の幻想曲~【東方】 前回順位 新作 動画ID sm19102343 備考 78 235 動画名 【東方4コマ漫画】てんころーん☆ひにゃにゃゐさん だいはち!【終】 前回順位 新作 動画ID sm19107780 備考 79 232 動画名 【MMD】幻想闘演目 蓮華の章(制作告知) 前回順位 新作 動画ID sm19124291 備考 80 232 動画名 【東方MMD】藍様でHappy Pride 前回順位 新作 動画ID sm19117261 備考 81 229 動画名 妖夢が備えるだけ 前回順位 新作 動画ID nm19127229 備考 82 229 動画名 まったりこうまきょう第8話 前回順位 新作 動画ID sm19110187 備考 83 228 動画名 【東方】れみりゃがやってきた! 2 【手書き】 前回順位 新作 動画ID sm19117829 備考 84 226 動画名 東方認可鉄ex6 前回順位 新作 動画ID sm19115812 備考 85 224 動画名 【東方MMD】東方モデル並べ その6【妖々夢・後編】 前回順位 前回141位 動画ID sm19096067 備考 86 223 動画名 フランの独壇場なだけ 前回順位 新作 動画ID nm19134205 備考 87 214 動画名 【東方MMD】東方モデル並べ その7【永夜抄・前編】 前回順位 新作 動画ID sm19112944 備考 88 211 動画名 【東方MMD】東方でソードアート・オンライン【差し替え】 前回順位 前回23位 動画ID sm19077217 備考 89 210 動画名 レミリアが血に塗れるだけ 前回順位 新作 動画ID nm19110308 備考 90 205 動画名 チルノが設営するだけ 前回順位 新作 動画ID nm19141073 備考 91 204 動画名 古明地姉妹がなわとび【東方MMD】 前回順位 新作 動画ID sm19130865 備考 92 202 動画名 【MMD】にがもん式美少女3人で【おんなじキモチ】 前回順位 新作 動画ID sm19138130 備考 93 197 動画名 【東方MMD】 霊夢さんで Departures 【涙表現がしたかった】 前回順位 新作 動画ID sm19135947 備考 94 194 動画名 ぷち藍しゃまを作ってみた 前回順位 新作 動画ID sm19121010 備考 95 191 動画名 [東方MMD] 東方スタイル - 崩壞Style 前回順位 新作 動画ID sm19145827 備考 96 186 動画名 サニーが素直なだけ 前回順位 新作 動画ID nm19102278 備考 97 185 動画名 [MMD] 姐さんと藍しゃまで「ろりこんでよかった~」 前回順位 新作 動画ID sm19147728 備考 98 180 動画名 【東方】LIVE-GYM【B z】 前回順位 新作 動画ID sm19126453 備考 99 179 動画名 【東方ニコカラ】Kill The Night【OnVocal】(修正版) 前回順位 新作 動画ID sm19134659 備考 100 172 動画名 【東方】一番になりたい【あやさな】 前回順位 新作 動画ID sm19136627 備考 ピックアップ P 動画名 【東方ドラマCD】ムダ知識いっぱいクイズ むきゅきゅのQ 動画ID sm19142459 備考 P 動画名 ダヨーsでGravity=Reality 動画ID sm19144183 備考 P 動画名 [東方MMD] 東方スタイル - 崩壞Style 動画ID sm19145827 備考 P 動画名 【東方】LIVE-GYM【B z】 動画ID sm19126453 備考 P imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【東方MMD】上海人形の『サディスティック・ラブ』 動画ID sm19133930 備考
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2F 2Fマップ&オブジェクト 部屋番号付きマップ マップ&オブジェクト あ = 反転表示→紅魔館のコンパス え = 反転表示→ブロックオーブ 部屋番号付きマップ
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あらすじ A.D.1040次の矛先 A.D.1070博霊神社戦勃発 A.D.1080紅魔館滅亡 A.D.1130一時の平和 あらすじ A.D.960妖怪の山は属国の保護のため地霊殿へ宣戦布告した。 迅速な進撃によりA.D.1040妖怪の山は地霊殿を下し、属国二国を導く強国となる。 しかし世界は氷-白同盟は再度紅魔館へ宣戦布告し、A.D.1020永遠亭も加わった。 紅魔館の運命は避けられないものとなっていた。 A.D.1040次の矛先 さて、私達以外戦争をしているが、攻めるのはどこがいいかね? 紅魔館を攻めても旨みはありません。氷精連合は地霊が厳しそうです。 となると博霊神社か。にとり、侵攻ルートはどうだ? はい、下をご覧ください。黄は快速部隊、橙は通常部隊です。 まず、現在胸甲騎兵がいるタイルに侵攻部隊を集結します。 多方面作戦はそこまで旨みなさそうだしね。 はい。宣戦ターンで最寄の2都市を通常部隊で落とし、快速部隊は進撃を優先します。 通常部隊で落としきれない場合は? その時は快速部隊の一部から引き抜きますが、多分大丈夫でしょう。 その後快速部隊は霧雨魔法店、博霊神社、アリスの家を狙います。 よし、ライフリングが完成し準備の整うA.D.1070を目処に宣戦する。 A.D.1070博霊神社戦勃発 こんにちは、萃香さん。 遅い!もう紅魔館は落ちる。遅くなった礼でもして欲しいところだけどねぇ? いいえ、今日は属国の文化圏を侵食していることに抗議しに来ました。 何の冗談だい?それはそちらが都市を破壊したためで、うちは関係ない。 ええ、ですから実力行使の挨拶です。 集合地点への集まりは悪いわね 開戦は騎兵10、カノン11、ライフル16、河童15、マスケ1が参加できます。 でも、緒戦で2都市は無理そうだね。 今倒すか後で倒すかの違いさ。 紅魔館中庭は落とせましたが、こーりん堂は無理そうです。 仕方ないさ。このまま押したらこちらの被害だけ加算される。 A.D.1080紅魔館滅亡 速報です!紅魔館が滅亡しました。 紅魔館もよく頑張ったもんだ。さて・・・ 待ってください、氷精連合はまだ戦争準備を解いていません。 どこに行くんでしょうか?博霊? 常識的に考えたら山だろうね。講和したほうがいいんじゃない? 講和はまだ待て。ただし、通常部隊は下げ氷精連合への備えとする。 A.D.1130一時の平和 そろそろ諦めたらどうですか? おやおや、何か急ぎの用事でも出来たのかい? ええ。ですか遊び足りないなら付き合いますよ? 用事があるなら仕方ないね。でも降伏は受けられないよ? じゃあ、続きはまたの機会に。 結局3都市しか落とせなかったね 地霊殿がザポテクを落としているので、一応4都市です。 博霊は後だ。さぁ氷精連合を潰しに行くよ。 つづき OCCで首領AI強化モード6 遊び足りないぞ! 名前 コメント
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『東方紅魔郷 〜 the Embodiment of Scarlet Devil.』(とうほうこうまきょう ジ・エンボディメント・オブ・スカーレット・デビル)は、東方Projectの第6弾にあたる作品である。プラットフォームをWindowsに移した東方Projectでは1作目である。 ここでは、その紅魔郷で初登場した出演者キャラを解説する。 ルーミア 英語名 Rumia 種族 妖怪 能力 闇を操る程度の能力 二つ名 宵闇の妖怪、暗闇に潜む妖怪 呼称 ルーミア、るみゃ 等 十進法。人肉大好き。そーなのかー。暗い所が好きであり、また食糧を調達するために周りを真っ暗にする。が、局地的すぎるがため逆にバレバレ。しかも暗闇を作った本人でさえも周りが暗くて見えていないらしい。障害物にぶつかるところをよく目撃される。暗闇の中での獲物の捕食方法については丸呑みから猟奇まで諸説紛々。幽々子に次ぐ食欲魔人。たいてい二言目には「食べてもいい?」頭のリボン(お札?)がとれるとEX化するらしいが描き手によって姿や設定が異なる。「そーなのかー」ばかり言っている事から「そーなのかーボタン」で大活躍。(しかし本編では「そーなのかー」は一度しか言っていなかったりする。ただし「わはー」は公式では一度も言ってない。言ってそうだが本当に言ってない) 大妖精(だいようせい) 英語名 不明 種族 妖精 能力 不明 二つ名 不明 呼称 大妖精、大ちゃん 等 東方紅魔郷Stage2中ボスの公式種族名。大抵の場合、中ボス個人のことを指す。チルノのお姉さん的存在とされ、東方最萌2にて地味・健気・泣き虫属性が追加されたが今ではさせ子。大抵チルノに振り回されるお人好しキャラとして出てくる。紅魔郷Stage4中ボスの小悪魔・香霖堂第一話の本読み名無し妖怪(通称・朱鷺子)とともに、三大名無しキャラとして君臨中。小悪魔のような明確なキャラ間関係がないためゲームに登場する個別東方キャラの中ではダントツの影の薄さを誇るが、そこがまたいい、との一部ファンの声。なお、神主による本来のキャラ付けは上記のものとは全く異なる。文花帖・求聞史紀にも登場せず本家での出番は長い間無かったが、比良坂版の三月精13話にてちょっとだけ登場を果たし、その後、14話でも1コマだけだが登場した。本家公式作品で彼女の姿が描かれたのは、紅魔郷リリースから約5年の歳月を経ての事だった。 チルノ 英語名 Cirno 種族 妖精 能力 冷気を操る程度の能力 二つ名 湖上の氷精、氷の妖怪、氷の小さな妖精、不自然な冷気、氷の妖精 呼称 チルノ、(鎌田)、チルノちゃん、⑨、バカ、散脳、 等 おバカ。強気で不屈。アイシクルフォールEasy。マイナスK。or Die!どんな簡単なナゾナゾでも答えられない程度の能力。一人称は「あたい」でも「あたし」でも、どちらでも良いらしい。大妖精とかリグルとか割と色んなのと仲がいい。花説明書の⑨と文花帖(本)の蛙ネタで人気急上昇!!(当時また、レティとは特別仲が良いと言う訳ではない事が判明。あたい妖精だから斬られても平気~。風神録にて、ケロちゃんこと諏訪子の登場により、蛙ネタ再燃の予感。最近ではかくれんぼにおいても最強の座を得る為、三妖精に弟子入りを志願した。味覚がお子さまなのか、苦い物は苦手な様子。なぜか外人に圧倒的な人気がある。⑨ってば最強ねっ! 紅(ほん) 美鈴(めいりん) 英語名 Hong Meirin 種族 妖怪 能力 気を使う程度の能力 二つ名 華人小娘、色鮮やかに虹色な門番 呼称 美鈴、めーりん、くれないみすず、ホンさん、ほんみりん、チャイニーズ 等 紅魔館住人達のおもちゃ。門番としては無能。でも巨乳。中華風な妖怪なのだが、何の妖怪かいまだ分からない、むしろ放置。門番専門ではなく、花畑管理の庭師でもある。由緒正しき、名前で呼ばれない人一号。登場から年月が経過し、中国ネタ、名前で呼んでくださいネタは今や殆ど形もなく・・・・・・と言えるようになる日はホント何時来るのだろうか。また、シリーズを重ねるにつれライバル(パチュリー、幽々子、紫、慧音、永琳、幽香、小町等)が増え、更に巨乳好き絵師が好きなキャラを好き放題巨乳に描くようになった為か巨乳ネタの方は風化気味。真面目に見えるが、紅魔郷でのセリフを見るに、駆け引きをしたり、言葉で人を煙に巻く事もあるようだ。何故か誤解している人も多い様だが、萃夢想への追加参戦は最萌に優勝した事とは全く関係無い。しかも、接近戦では豊富な選択肢、だが接近する手段に乏しく火力もイマイチ、という追加キャラなのに微妙な性能にされてしまい、生足でなくなった事と合わせて賛否両論が巻き起こった。だから帽子の星の文字は「龍」だってば。 小悪魔(こあくま) 英語名 不明 種族 悪魔 能力 不明 二つ名 不明 呼称 小悪魔、こぁ等 東方紅魔郷Stage4中ボスとして登場。非常に礼儀正しい性格で紅魔館にある図書館の司書をしているパチュリーの使い魔。主人との関係は良いのか悪いのかかなり意見が分かれるところ。「ここぁ」という悪戯好きでロリっ気の増した妹がいる。というのは全て二次設定であるので注意が必要。なお、神主による本来のキャラ付けは、二次設定のここぁに近い物がある。大妖精と同じく本家での出番は長い間無かったが、比良坂版の三月精14話にて魔理沙の回想シーン内に1コマだけだが登場した。小悪魔厨によると小悪魔は366匹なんて余裕で居るので、毎日が誕生日、との事。 パチュリー・ノーレッジ 英語名 Patchouli Knowledge 種族 魔法使い(魔女) 能力 火水木金土日月を操る程度の能力 二つ名 知識と日陰の少女、動かない大図書館、得体の知れない魔法の元 呼称 パチュ、パチェ、むらさきもやし、パッチュ、パッチェ、オアチュリー、ぱこうり、ぱちょうぃ 等 引きこもり。一週間少女。よくニヤニヤしてる。喘息を患ってはいるが、スレ内では顔芸や爆肉鋼体など結構体を張った芸が得意。その他にもしょっちゅうガラスを割ったり炒飯を作ったりskmdyと他スレに出張したり普通に健康体。暗いところで本を読みすぎているので眼が悪くなっているようだ。自分のしていることを邪魔されるととてもウザがる。小声で早口。結構身内びいきな面あり。髪と本が傷むので図書館外に出向く事はない。ただし異変発生や興味が沸くことなら普通に行動力を発揮する。永夜抄ではエンディングしか出番がなかった上に魔理沙にノンディレクショナルレーザーをパクられ、散々。知識の大半を書物から得ているため突飛な言動をとる事が多い。そのため、トラブルメーカーやごく潰し的なイメージを持たれがちではあるが、ロケットの理論や組み立てなど、魔女という種族上、常人には理解しがたい解釈やアプローチを取るだけであり、結果や実績自体は出している一応しっかりとした知識人ではある。むきゅー。 十六夜(いざよい) 咲夜(さくや) 十六夜(いざよい) 咲夜(さくや)(怒)(いかり) 英語名 Sakuya Izayoi 種族 人間 能力 時間を操る程度の能力 二つ名 紅魔館のメイド、完全で瀟洒な従者、完全で瀟洒なメイド、危険な手品師 呼称 咲夜、咲夜さん、メイド長、悪魔の犬、さっきゅん、さくぽ 等 レミリア様大好き。ロリコン。普通乳。珍しいものを集めたりレミリアに変わった紅茶を淹れるのが趣味らしい。『完全で瀟洒』という言葉のイメージからか二次に於いては完璧超人のように描かれることがあるが、本家では割と天然入っていたり、春妖精を瓶詰めしようとするなど、変な事も稀にやっていたりする。主人と肩を並べるほどにネーミングセンスが個性的。今までは主人に無理やりつけられていたとの見解が大多数だったが、花映塚でのBGM名や上記のような天然系属性から考えるとそうでもないかもしれない。当初は胸のないキャラのはずだったが萃夢想では人並みの大きさになり、さらにその後は元に戻っていたことからパッド疑惑発生。花映塚で太ましくなった。実は結構年らしくあまりやる気がない。紅魔郷の頃は10~20歳程と誤魔化していたが、現在は自称十代後半。昔は割とカッコイイメイドさんだったが、近頃はすっかり弱体化して舐められきっている。しかし文花帖では完全かつ瀟洒で強い彼女が帰ってきた。余談ではあるが、写真に撮られると魂を取られると思ってるらしい。彼女が用意するヴィンテージワイン(葡萄の当り年のワイン)は、能力により良い具合に熟成が進んでいる。レミリアと出会う前から、メイド服着てたり十六夜 咲夜を名乗ってたりするのは偽者なので注意が必要だ。 レミリア・スカーレット 英語名 Remilia Scarlet 種族 妖怪(吸血鬼) 能力 運命を操る程度の能力 二つ名 永遠に紅い幼き月、紅い悪魔、永遠に赤い幼き月、紅色の世界 呼称 レミリア、お嬢様、レミリア様、レミィ、れみりゃ、レプリカ 等 初登場時はルックス、強さ、カリスマを兼ね揃えた希少なキャラだった。ただ、今ではかなり性格は丸くなったと思われる。とにかく偉そうで人を見下す傾向にあるが、誰よりもちびっこなので見上げるしかない。脳が無い所為なのか元々なのかネーミングセンスに問題があり、そのセンスはスペルカードの不夜城レッドを筆頭に全世界ナイトメアまで生み出す。新月の時はれみりゃという幼児モードになったり壁に埋められたりする事もある。本家で結構妹になめられたり、(乳臭い)丸くなった言動も相まってカリスマ急降下中とされる事が多いが、登場回数が多く、動かしやすい上にノリもいいので、恵まれているキャラクターであるのは疑いようの無い事実。ぎゃおー! フランドール・スカーレット フランドール・スカーレット(鬼畜)(きちく) 英語名 Flandre Scarlet 種族 妖怪(吸血鬼) 能力 ありとあらゆるものを破壊する程度の能力 二つ名 悪魔の妹、恐ろしい波動 呼称 フラン、妹様、フランちゃん 等 レミリアの妹にして495年を生きる吸血鬼幼女。ただしその殆どを地下に幽閉されて(もしくは引篭もって)暮らしていた為、精神年齢は外見相応に幼い。その箱入り娘っぷりは食用に加工された人間以外の人間を見たことがないというほど。紅魔異変以降は外界に興味を持ち、姉の許しも得てか館をうろつくようになったとか性格は好奇心旺盛で見た目通り子供っぽく、それでいて少々情緒不安定らしい。最初は気が触れているという設定だったのだが、主人公たちとのやり取りは結構普通。しかもたまに知的な会話をするなど、狂っている場面は殆ど見られない。なので後に情緒不安定に修正された経歴を持つ。ちなみに初期から共通して好戦的であり、幻想郷では珍しくもない戦闘狂。ただし幼いことから手加減というものをあまり知らず、スペルカードもかなりの難易度。その能力は「破壊の目」という対象の特異点を手のひらに召還し、それを握りつぶすことで対象を爆破するというもの。巨大隕石を粉微塵にするほどの威力を有するが、使われることはかなり稀。姉に禁止されているとか。姉であるレミリアのことは好きなのか嫌いなのか多分自分でもよくわかっていない。基本、引篭もりのせいか出番が少ないのが悩み。ちなみに紅魔館でのヒエラルキーは意外と高いらしく、二次においてはほぼ最上位。そのことから一説には彼女こそが紅魔館の真の主ではないかという説があったりなかったり……生意気な言葉やエロいワードを口走ると何者かにはたかれる。乳臭い。いいかほり。フランちゃんウフフ。また、良く来るフランドールの詳細は常連さんの紹介 【カオスドラマオリジナル設定】のフランの欄を参照する事。 キャラクター紹介 【東方project】へ戻る 主人公へ戻る 東方妖々夢~Perfect Cherry Blossom.へ進む
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パァン、と頬を叩く音が食堂へ鳴り響いた。 叩かれたのは私、レミリア・スカーレット。 叩いたのは私の従者、十六夜咲夜だ。 叩かれた衝撃で、無様にも私は椅子から落ち床の上へ転がる。 痛む頬に左手を添え、右手を床について従者を見上げる私は周囲から見たらさぞ滑稽に映っただろう。 対して、腕を組み私を見下ろす咲夜の目は暗く、そして冷たかった。 ああ、どうしてこうなってしまったのだろう。 何がいけなかったのだろう。 頬の痛みと、心の痛みから滲み出てくる涙を必死にこらえながら私は考えた。 いや、考える必要なんてそもそもありはしなかった。答えは分かっているのだから。 そう、すべては納豆のせい。 いつからだっただろうか、紅魔館の食卓に欠かさず納豆が出るようになったのは。 「咲夜、今日も納豆なの?」 「はい、おいしいですよね、納豆」 最初は気にもとめなかった。 たまたま私が納豆が食べたい気分な日が続いていたというのもあっただろう。 しかし、それが三日、十日、一月と続けば流石に違和感を覚えざるを得なかった。 「いや、別にかまわないけどね。ただ、美味しい物でも毎日食べていると飽きてくるでしょう?」 「そうですか……」 咎められたと思ったのか、咲夜はしゅんとして引き下がってしまった。 悪いことをしたかも知れない。 そんなことを考えている余裕が、このときにはまだ、あった。 「…………」 「…………」 朝食の席に食パンが出るのは別におかしいことではない。 そして、そのお供としてジャムやピーナッツバターがあるのもやはりおかしいことではない。 「咲夜」 「はい、なんでございましょうか、お嬢様」 顔どころか視線すら咲夜に向けることはなかったのに、私には咲夜の嬉しそうな顔が見えるようだった。 「これ、食パンよね」 「はい、食パンでございます」 「で、食パンの上に乗っているこれはもちろんピーナッツバターよね」 「いいえ、それは納豆をペーストした物ですわ、お嬢様」 私が食パンを咲夜に投げつけ、そのまま紅魔館からの逃避行を謀った事は 決して責められるべき事ではないし、責める者などいるはずもないと確信している。 まあ、とにかく私は一刻も早く紅魔館、いや咲夜から逃げ出したい気分だったのだ。特注の日傘万歳。 「と言うことなのよ、ひどいと思わない霊夢!」 そして私は博麗神社へと身を隠した。 とりあえずの鬱憤を言葉の暴力という形で霊夢に叩きつけ、私は多少ばかりの溜飲を下げた。 「そうは言ってもねえ」 「毎日毎日、私を納豆の培地にしたいのか! それとも何か、臭い息でも覚えさせようっての咲夜は!!?」 「落ち着きなさいよ、咲夜に悪意はないはずよ。ただちょっとやりすぎただけなのよ、きっと」 「そんな甘い言葉信じられない! 納豆にダイエット効果なんて結局捏造だったじゃないの!」 「そんなこと言うんじゃありませんっ!」 パァン、と乾いた音が一瞬にして周りの音を消し去ってしまった。 振り向くと涙を浮かべた霊夢が私を睨んでいた。 「え……、あ……ごめんなさい」 そんな霊夢を見て、つい謝罪の言葉が口をついた。 「さっきからおとなしく聞いていれば不平不満ばかり……、納豆のどこに不満があるってんのよあんたはぁっ!!」 涙を振りまいて叫ぶ霊夢は怒りとも悲しみとも付かない表情を浮かべていた。 何がいけなかったのか、分からない。 何を言ってしまったのか、分からない。 「あんたねえ! 納豆馬鹿にしてんの!? 納豆は美味しいのよ! タンパクなのよ! 特保なのよ!!」 「……え?」 「そんな驚異のバランス栄養食品毎日毎日食べておいて何が不満なの? 言ってみなさいよええ!!?」 鬼気迫る形相の霊夢に思わず私は逃げ出してしまった。 ああ、逃げてばっかりだ私。駄目だなあ。 そんな自分への自己嫌悪からか、私は紅魔館に戻ることも、神社へ戻って謝ることもせず川の畔でしょぼくれていた。 そんなところでもかまわずやってくる者というのはいるものだ。幻想郷で一人佇む事は実は難しいのかも知れない。 「何をしていますか、レミリア・スカーレット」 「……閻魔か」 背後から近寄ってきたのは三途の裁判官だった。 「たかが納豆、されど納豆。否定することが困難ならば、受け入れるより他に道はない。そうは思いませんか」 「こんなところにまで説教か、いい身分だな」 「ええ、いい身分です。でも、聞いてみるのも悪くはありませんよ」 聞くしかなかった。その前に、拒否することを考えなかった。たまにはこんな気分の時もある。 「お帰りなさいませ、お嬢様」 「……ただいま、咲夜」 延々と閻魔の説教を聞き、ある意味満ち足りた感情を持って私は紅魔館へと帰宅した。 別に何かよいことを聞いた覚えはない。 ただ、ありふれた一般論という奴を聞かされただけだ。 でも、今の私にはそれだけで十分だった。 「咲夜、今日のご飯は何かしら」 「ご飯と味噌汁。それと納豆ですわ」 席へ着きながら咲夜へと尋ねる。 「そう、ところで提案なのだけど。今日の納豆はいつもの納豆なのかしら」 「はい、そうですよ」 「ねえ、私今日はオクラ納豆が食べたいわ」 いつも同じ納豆を食べていて飽きが来ているのなら、新たな食べ方を提案すればよい。 言い返せなかった。咲夜だってそうしてくれたんじゃなかったのか、自分に反吐が出そうだった。 その瞬間、叩かれた。 床に無様に転がって、頬を押さえて咲夜を振り返った。 腕を組んで、冷たく私を見下ろす紅い双眸。 ああ、どうしてこうなってしまったのだろう。 何がいけなかったのだろう。 「お嬢様がオクラ納豆信奉者だったとは終ぞ知り得ませんでした。 どうやら私とお嬢様の縁はここまでのようです、さようなら、レミリア・スカーレット」 言ったきり、振り向いて咲夜はそのまま食堂を出て行ってしまった。 一顧だにせず、である。 「……さく、や……?」 頬から手を離す事も、溢れる涙を抑えることも最早出来なかった。 そのまま力が抜け、私は床へ身を伏せる。 分からなかった。本当に分からなかった。 何がいけなかったのか。オクラ納豆にどんな運命が潜んでいたのか。 私の、私自身に待ち受けるこれからの運命は涙に霞んで見えなかった。 悔しさと後悔と焦燥と、そして二度と取り戻せない運命に、私は泣いた。 昨晩は眠れなかった。 吸血鬼の癖に夜眠ろうとしたからかも知れない。 だが、昨晩はあれ以上起きていられなかった。 布団に潜って眠ることで少しでも痛みを和らげようと、それしか考えられなかった。 「お嬢様、気分転換に天狗の新聞などいかがですか?」 「ええ、ありがとう」 副メイド長、いや新メイド長が気を遣ったのか私のところへ一部の新聞を運んできた。 紅魔館にはこんなにもよい人材がいたのだ。そう気付いただけでも十分に気が紛れた。 『幻想郷で納豆が大ブーム』 天狗の新聞に躍る見出し。 その文字に私はつい目を見開いてしまった。 『昨今幻想郷で納豆が大ブームを引き起こしている。 原因は不明。だが売れている。 「いやあ、困っちゃうね、あっはっはっはっはっは」 そう語るのは納豆と生きて三十五年、権助さん、通称、納豆の権。 話によれば、彼の作る納豆がここ最近飛ぶように売れているという。 「うはははは、作っても作っても足りないんだよ、こりゃあライン増設か? 納豆だけに」 人里のギャグはよく分からない。わかるのは納豆が売れていると言うことだけである。 では、その一端をご紹介しよう』 一面大見出しでだらだら続く新聞記事。 それによると各地で納豆が悲劇を生んでいるとのこと。 曰く、山の神の注連縄から納豆が生産された。神の奇跡が悲劇を生んだ。 曰く、人形遣いのストロードールから納豆が生産された。放置され続けた人形が悲劇を生んだ。 曰く、魔法使いの箒から納豆が生産された。本来の使用をされない道具が悲劇的な軌跡を引いた。 etc…… まさに悲劇だった。 私は絶句して言葉を発することが出来なかった。 当然、紅魔館で起こった悲劇も例に漏れず記載されていた。 そんな中で、目にとまった一文があった。 『さとり妖怪が間欠泉でメイドを見かけた。途端に彼女は泡を吹いて倒れ地霊殿に搬送された。 彼女は譫言で「なっとうが、なっとうが、うーんうーん」と言うばかりである。真相は誰も知らない』 このメイドとは咲夜のことではないだろうか。 確証はないが何となくそんな気がした。 思い立ったらすぐに行動する。 それが私、レミリア・スカーレットの特長であるし長所だと思っている。 咲夜を取り戻す。その一念で私は地霊殿にやってきた。 「うーんうーん、なっとう……なっとうはいやぁぁぁぁぁあああああ!!!」 さとり妖怪は布団に寝かしつけられ、暴れようとする体を地獄鴉に必死に押さえ込まれていた。 「なんだいお姉さんは、ちょっと取り込み中なんだ、後にしてくれるかい?」 そしてそれを庇うように私の前に身を挟んでくる火焔猫がいた。 「お燐! 何をしてるの? 早くさとり様を何とかしないと」 「ああ、そうだったよ。 さ、さとり様、納豆ですよ ……きゃんっ!」 暴れるさとり妖怪にあろう事か火焔猫は納豆を食べさせようとした。 当然ながら地獄鴉に制裁を受ける。 「お燐、ふざけてる場合じゃないよ。さとり様はとろろ納豆しか食べない。知ってるんじゃないかい?」 「うう……、とろろ納豆なんて……、納豆はネギで食べるのが一番に決まっているじゃないか……」 「なんでこんな時まで自分の嗜好を布教しようとするのさ、なんだっていいに決まっているじゃない!」 「馬鹿言うな! お前はなんだっていい癖に! そんな信念のない奴に納豆の何がわかるって言うんだ!」 「馬鹿はお燐だよ! 納豆は雰囲気24℃環境下で424回攪拌すれば完全となる。トッピングなど誤差の範囲さ!」 「全裸のさとり様に意味がないのと同じようにトッピングのない納豆にもやはり意味はない! とろろだろうがネギだろうがそれは正義だ! お空はただの納豆で偽りの満足を得て一体何がしたいというんにゃ!」 「分からないようねお燐。二つも三つもトッピングを乗せる必要はないの、 ただ一つを鍛え上げてこそ必殺となるのよ。自分の攪拌した納豆に自信がないって認めちゃえばぁ?」 「そんな……そんな納豆しかない納豆になんの意味があるって言うんだ! 醤油も、ポン酢も! みんなが共に生きてこそ世界だ! その世界を……、おくうぅぅぅぅぅぅぅっ!!」 突如キャットファイトが始まった。 納豆で世界論が始まるのもあれだが、苦しんでるさとり妖怪がとろろ納豆しか食べないというのも眉唾物である。 「やめてぇぇぇぇぇぇええ! もうなっとうはいや! なっとうはいやなのおぉぉぉぉぉぉおおおお!」 そしてその傍らで絶叫するさとり妖怪。 これ以上ここにいても意味はなさそうだった。 私は、何の手がかりも得られなかったことに落胆の色を隠すことなく帰路についた。 『永江衣玖の簡単クッキング 1,まず、納豆を用意します。 2,放電加工を施します。 3,美味しい! 4,ね、簡単でしょう』 あれから、新聞は納豆一色になってきたような気がする。 日替わりで連載される納豆特集。そしてそれに寄せられる投書での賛否両論。 私の食事も相変わらず納豆一色だった。新メイド長になってもそれはやっぱり変わらなかったのだ。 『山の巫女の新スペルカード、奇跡「ミラクルビーンズ」! 果たしてその全貌とは!!』 もう、新聞を読むのもやめにしようと思う。 普通の記事があった時代は過去のこと。納豆情報誌を購読しているつもりはない。 「咲夜、一体どこへ行ってしまったのかしら……」 紅魔館から抜け出し、納豆の合間に命を洗濯をしていた。 眼下に広がる湖では妖精が稚拙な弾幕ごっこを繰り広げていた。 以前なら微笑ましい気持ちで眺める心の余裕もあったことだろう。 しかし、飛び交う弾幕の、その金の粒一粒一粒が見えてしまう吸血鬼の視力がある以上、 それはもはや銀のナイフ以上の威力を持った光景でしかなかった。 「あの従者が気になるのかい?」 何度も言うようだが幻想郷で一人佇むことは本当に難しい。 背後に歩み寄るその気配に私は仕方なく振り向いた。 八雲藍。 スキマ妖怪の式。 「あなた、納豆に飽きてきたのでしょう」 どこか虚ろなその瞳に、私はつい頷いてしまった。 ああ、こいつも私と同じなんだ。何となくそう感じた。 「挽き割りだろうが大粒だろうが小粒だろうが何だっていいんだけれど。 味噌汁に入れたりほうれん草と和えてみたり凍らせてみたりいろいろやってみたんだけど」 眉一つ動かすことなく目の前の九尾の狐はつらつらと納豆への怨嗟を語り始めた。 邪魔をすることなど出来ようはずもなかった。それだけの想いが込められていた。 「……私が悪いんだ……」 一区切り付いた頃だろうか。声の様子が変わった。 恨み辛みから後悔への変遷。本当の懺悔が始まるのだとなぜだか悟った。 あれは、たまたま神社にお茶菓子でも持って行った日のことだった。 「あら、いらっしゃい」 「珍しいわね、こんなところで会うなんて」 「おまえは……、紅魔館の」 どういう経緯だったかなんて知らない。だが、十六夜咲夜がそこにいた。 珍しい人間の友人と会っているからだろうか、霊夢は珍しく上機嫌だった。 そんな霊夢と談笑する彼女もまた楽しそうだった。 だから、私は邪魔をするまいと勝手にお茶を注いでその後継を眺めることにした。 平和だった。天気もよく、涼やかな風が流れるなか女の子らしい楽しげな声が飛び交っていた。 風流とはこういうことを言うのかも知れない。そんなことまで考えた落ち着いた時間だった。 「ところで八雲紫が出てくるあの縦割りのスキマなんだけどね」 でも、そんな時間は永遠ではない。 有限だからこそ美しいものは確かに存在する。 「なんかあれ藁苞みたいよね、納豆入ってても違和感ないと思わない?」 十六夜咲夜が吐いた宣戦布告。 それを合図に先ほどまでの空気が思い出せなくなるほどの妖気が神社を包んだ。 「あら」 どこからともなく聞こえる声。 スイッと音もなく縦に裂かれる空間。 「気付いちゃった?」 いらっしゃいませ我が主、饗宴の席はここにあらんや。 十六夜咲夜は動けなかった。 博麗霊夢も動けなかった。 私は動かなかった。 いつの間に、どうやったのかは誰も知らない。 だが、十六夜咲夜は納豆で簀巻きに拘束されている。 その事実だけが彼女を拘束し、霊夢を拘束し、そして私を拘束していた。 「うふふ、いけない子ね。そんなに褒める事じゃないわよ」 くぱぁ、と大きく口を開けるスキマに十六夜咲夜は引っ張られていく。 スキマから伸びる無数の菌糸に、糸を引く大豆の神秘に、彼女は引っ張られていく。 「い……いや! ……たすけて……、たすけて霊夢! いやあぁぁぁぁぁぁたすけ……たすけてえぇぇぇぇぇ!!」 最期の方は聞き取れなかった。 あらん限りの絶叫だったのだろうが、それはスキマに阻まれて霊夢には届かなかった。 「ふう、美味しいのにね、納豆」 「……ゆ……ゆかり? あなた……一体何を……」 呆然と問いかける霊夢の声に、紫様は「ん?」てな感じで振り返った。 「ああ、霊夢は貧乏だったわね。せっかくだから私がたらふく納豆を奢ってあげるわ」 「え……?」 その後の光景は見ていられなかった。 いや、分かっている。私は見るべきだったのだ。そして、紫様を止めるべきだったのだ。 しかし、後悔先に立たず。 紅魔館で最近毎日納豆が出るという噂を聞いて、 自分の食卓が再び大豆製品に浸食され始める様になって、ようやく私は自分の犯した過ちを自覚したのだ。 泣き崩れていた。 あの誇り高いことで有名な九尾の狐が泣き崩れていた。 「もう駄目なんだ、納豆がすごく美味しい。納豆なしでは生きていけない」 巫女は駄目だ、既にやられた。もう幻想郷はおしまいかも知れない。 涙ながらに訴える彼女を見て私はようやく気付いた。 ああ、私はお願いをされているのだ、頼られているのだ、と。 それでは私は動かなければならない。 だって私は夜の王、誇り高き吸血鬼レミリア・スカーレットなのだから。 幻想郷の幻想的な夜に二人の妖怪が映っていた。 一人は幻想郷の賢者、スキマ妖怪八雲紫。 そしてもう一人はこの私、レミリア・スカーレット。 「そう、あなたが来たのね紅魔館の主」 「そろそろやめてもらおうかしら、迷惑なんだよ、納豆」 あまり雅な響きではないが致し方ない。いつだって原因をたどれば些細なことなのだ。 「あなたは私が犯人だと思っているようですが、残念ながら違いますの」 「なん……だと……!?」 思ってもいない紫の言葉に言葉を失ってしまう。では誰が、誰が犯人だというのか。 「そもそも私は豆腐党。納党ではありません」 ところがある日、閻魔に呼ばれて説教を受ける羽目になりました。 あなたは豆腐に偏りすぎる。しかし、真に至高なのは納豆なのです。 当然、口論になった。 納豆はくどい。いや、豆腐はだめだ。 水掛け論は三日三晩続いて、ついに閻魔はキレた。 「いいでしょう、そこまで言うならはっきりと白黒付けてあげようじゃないですか」 閻魔は幻想郷で納豆と豆腐の決選投票を行うと宣言した。 人妖の意識の奥底に眠る納豆と豆腐への思いを天秤にかけ、勝った方で染め上げる。 もちろん私は受けた。負けるはずがない、そう思っていたから。 「結果は御覧の通りよ」 「な……」 あまりの馬鹿馬鹿しさに本当に口がきけなかった。 納豆大ブームの影に隠れた大物の醜い争いに、そして圧倒的なまでの納豆の圧勝に。 「馬鹿な……、どこに豆腐党がいる。お前の説明の通りならば多少はいるはず、間違いなく!」 お前だってそうだ、お前は豆腐党だと宣言した。何故咲夜を納豆に染める様なことを……! そんなことは簡単なこと。 紫は、すべてを諦めたように口を開いた。 私はやりすぎたのです。 先の異変にて豆腐をばらまき過ぎた。幻想郷の住人が怒ってアンチ豆腐を唱えるのも仕方がない。 私自身にも愛する式をあそこまで追い込んだ負い目があった。だから内なる納党に心を奪われた。 つまり、私は負けました。大人しく引き下がりましょう。 だが、覚えておきなさい。 この結果は必ずしも納豆が指示を受けたわけではないと言うことを……! そして紫は闇夜に溶けた。 後に残されたレミリアにはどうしようもない虚無感しか残されてはいなかった。 紅魔館。 悪魔の住まうこの屋敷にはある一つの習慣がある。 「お嬢様、朝食でございます」 メイド長たる妖精が運んできたのは香ばしい香りを湛える焼きたての食パン。 そして、その傍らにはいわゆるパンのお供というものが控えている。 「うえ……、お姉様、今日もそれ塗るの?」 「ええ、美味しいわよ、フランもどう?」 「私はいい。見たくもない」 「フラン、レミィの言うことは本当よ。納豆はとても美味しいわ」 「絶対豆腐の方が美味しいと思うんだけどなあ」 朝からふくれっ面を見せるフランはとても可愛い。だが、それ以上に納豆は美味しい。 「ほらフラン、納豆もちゃんと食べなさい。スカーレット家の者として当然の嗜みでしょ」 「なんでそんなのが嗜みになってんのよぅー。絶対におーかーしーいー!!」 朝からだだをこねるフランはとても可愛い。 だが、それ以上に納豆はとても美味しい。 納豆とフランがいれば私は幸せ。 ああ、納豆美味しいなあ。 ケラケラ笑いながら読んでしまったw すげーよw -- 名無しさん (2009-09-09 00 08 52) 奇跡「ミラクルビーンズ」 スイー…あれ、なんか美味しそうに聞こえる… -- 名無しさん (2009-09-09 00 16 51) フランは豆腐党なんだなw -- 名無しさん (2009-09-09 00 29 40) 豆腐異変のことかああああああああああ -- 名無しさん (2009-09-09 00 32 56) 豆腐党のフランちゃんかわいいよフランちゃんうふふ -- 名無しさん (2009-09-09 00 58 57) こいつらそんな大豆好きか -- 名無しさん (2009-09-09 01 56 07) 読んでて気付いたwとうふ異変の続きかwww -- 名無しさん (2009-09-09 02 34 19) バッドエンドww -- 名無しさん (2009-09-09 05 28 34) 閻魔やべぇ・・・ -- 名無しさん (2009-09-09 06 16 57) 豆腐異変に引き続き納豆異変………藍様カワイソス -- 名無しさん (2009-09-09 08 45 47) 豆腐、納豆ときて・・・次はなんだろう?w -- 名無しさん (2009-09-09 12 44 22) 藍様・・・ -- 名無しさん (2009-09-09 20 44 50) 次 大豆異変とか…… -- 名無しさん (2009-09-10 02 11 31) 豆腐、納豆ときたら醤油だろ -- 名無しさん (2009-09-10 03 24 55) いやいや、味噌かもよ ゆゆ様は何党なんだろう…… -- 名無しさん (2009-09-10 05 11 27) 次は小豆になって[こしあん]vs[つぶあん]になるんだろ -- 名無しさん (2009-09-10 10 27 24) ダメだ最初からにやけながら読んでしまった 納豆食べたくなってきた -- 名無しさん (2009-09-15 00 33 23) ライスバンズに豆腐と納豆を仲良く挟んで食べようぜ!バーガーバーガー的に考えて・・・ -- 名無しさん (2009-09-15 23 48 08) 豆腐異変の人かwwwww豆腐の言葉が出るまでわからんかったwwwwww -- 名無しさん (2009-09-16 00 27 55) こういうどうでもいい異変をzunが本編で大真面目に作ってほしい -- 名無しさん (2009-09-17 19 09 03) イジメなんだよな?イジメ板なのになんで笑いが止まらないんだ!! -- 名無しさん (2009-10-01 23 02 18) ここまで誰も咲夜さんに関して触れていないのに吹いた -- 名無しさん (2009-10-02 08 04 47) フランちゃんかわいいよ。フランちゃん。 僕はフランちゃんと同じく、納豆だったら豆腐のほうが良いなww -- 名無しさん (2009-10-07 12 44 29) 読んでたら納豆食いたくなってきたwww -- 名無しさん (2009-10-09 06 17 20) 「豆」という漢字を見すぎて違和感すら感じる オクラ納豆を馬鹿にするなぁああああ! -- 名無しさん (2009-10-11 08 52 25) 映姫さま黒幕かよ -- 名無しさん (2009-10-11 11 29 03) あの方が黒幕とか・・・誰がこの異変を終わらせるんだよ・・・無理ゲーってレベルじゃないぞ!! -- 名無しさん (2009-10-27 16 12 38) ちょっと納豆食べてくる!! -- J (2010-02-05 12 32 52) じゃ俺は豆腐を -- 名無しさん (2010-03-03 03 08 56) なっとう嫌いには悪夢だなw なっとう最初に考えた奴は死ね そこまで好きじゃねし -- 名無しさん (2010-03-15 08 50 53) 俺は納党だぜw しかし霊夢もだめだし誰が解決するんだよw魔理沙か!? -- 名無しさん (2010-04-07 02 24 14) 山田パねぇ -- 名無しさん (2010-05-05 11 14 46) よく冷えた絹豆腐を皿に移す。 ↓ 納豆をよくかき混ぜる。(小粒がオヌヌメ ↓ かき混ぜた納豆を豆腐にのせる。 ↓ 醤油、ごま油を少々かける。 ↓ お好みでネギやごま等トッピング(マヨネーズは邪道 ↓ 食す。 ↓ (゚д゚)ウマー -- 名無しさん (2010-06-25 00 28 21) ↑やってみるわw -- 名無しさん (2010-06-25 23 17 42) 腹が減っちまったジャマイカ -- 名無しさん (2010-08-10 23 53 33) うまそうだなw 納豆洗脳鬱話ワロタwww -- 名無しさん (2010-08-12 13 01 16) 納豆食べたくなってきたww納豆の洗脳パネェwwww -- 名無しさん (2010-08-13 18 18 58) お燐とお空のキャットファイト...だと...? お.おおぉぉ俺も混ぜてくれぇぇぇぃぃい!!! -- 納豆だけにね (2010-08-18 01 14 09) 納豆に豆腐乗せたら解決・・・しないか -- 名無しさん (2010-08-21 04 50 58) ↑納豆に豆腐乗せるとかありえないだろ… 「豆腐に納豆乗せる」じゃないと全てが台無しになる -- 名無しさん (2010-08-30 22 35 33) ↑てかどっちでもええやろ? -- 名無しさん (2010-08-30 23 45 20) 俺、豆腐派なんだ… 一丁100円の豆腐を一度食ってみたらもうね -- 名無しさん (2010-09-04 20 58 12) 一丁ってどのぐらいの量なんだよ -- 名無しさん (2010-09-07 20 56 12) 咲夜うざい -- 名無しさん (2010-12-08 17 52 15) 腋巫女二人組が陥落したからもう誰も閻魔を止められないな 魔理沙は...ねばねばまみれで泣きながら帰ってくる所しか想像できん -- 名無しさん (2011-09-24 02 40 39) 豆腐を納豆菌で発酵させた「納豆腐」で特許取れねぇかな -- 名無しさん (2012-10-19 23 02 36) 夜中に読むんじゃなかったな。いまからコンビニで納豆買ってくる -- 名無しさん (2012-10-28 02 28 05) レミリアは運命を操ったり(できるかどうか) 八雲紫の境界でなんとかなるだろ -- マルゲリーターー? (2013-03-29 20 27 08) 咲夜は失踪したままか... -- 名無し (2014-01-03 10 02 52) ここに俺は味噌党の設立を宣言する -- 名無しさん (2014-01-07 16 31 41) シリアスかと思ったらそうでもなかった -- 名無しさん (2014-03-27 23 22 51) 「豆」がゲシュタルト崩壊した。 -- 名無しさん (2014-07-09 14 51 07) 山田てんめぇ……豆腐食べろよ(´・ω・`) -- 名無しさん (2015-08-21 21 33 28) 「納豆なしでは生きていけない」 納豆漬けの藍様・・・ -- 名無しさん (2015-09-06 12 23 43) ↑↑↑↑↑ちょww味噌党ww 入る(真顔) -- 名無しさん (2016-01-01 01 51 32) 味噌こそが至高! 納豆とか豆腐とかどうでもいい!味噌食べろよ! -- コハク (2016-06-10 20 15 48) 納豆苦手なんだy((ピチューン -- ロリこん (2018-01-10 22 22 40) 納党はオクラやとろろ以前に醤油を入れるタイミングより先混ぜか後混ぜかで意見割れそうw 私は醤油入れる前に軽く混ぜてから醤油入れて、しっかりかき混ぜるな(つまり後混ぜ派) 正直どうでもいいと思うかもしれんけど、結構味違って感じるぞ(真顔) -- 名無しさん (2020-10-25 21 35 24) 名前 コメント