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相手に、言いたかったけど言えなくなったことがあります。 だって、相手に言ったってもう理解してもらえない。 言えなかった、のではなく、言えなくなった。 だから、何も言わなかったのです。 ──行かないで。君と離れたくなかったこと。 寝耳に水。とはものすごく驚いたことに使われる形容詞表現である。 「私が……?」 ならば私のこの状況は正に寝耳に水である。 手元に渡された一枚の紙は私の常識の範囲を超えたものになっていた。 「そう、貴女を是非、とね」 「指定校扱いで?」 「いえ、あくまで公募扱いだそうだけれど、優遇ってことじゃないかしら?」 担任兼、進路指導兼、数学教諭である柏葉巴は私の持っているものと同じプリントを眺めながら言った。 「悪い話じゃないわ。有名な大学だし、貴女の学力なら着いていけるでしょう」 「はぁ……」 とは言われても今一ピンと来ないのが正直な感想だ。 まず何故そんな有名な大学が私なんかの一市民に目をつけたのかと言うこと。 「うちの理事長がその大学の教授と仲いいんですって」 「で、私を……」 「えぇ、知徳体全てにおいて優れてると仰ってたらしいの」 知育・体育ならば確かにトップクラスと自負しているが、徳育はどうだろうか。スカートなんか膝上10cmはあるのに。 「まぁ、貴女にとって悪い話ではないわ。でも優先すべきは貴女の意志。考えといて頂戴」 「でも、……先生ぇ」 私は柏葉先生に向き直って言った。 「私、ドイツ語分からないんですけど」 薬品の匂いが充満する廊下を歩く。すれ違う看護師が頭を下げてくれるので、私も下げる。 この病院で私は常連なのだ。と言っても患者としてではなく、見舞いとしてだ。 個人病室のドアを二回ノックすると、中からどうぞ、と声がした。 「おはよぉ、って時間でもないわね」 「あ……」 私を見た少女は大きな碧眼を更に丸くしてこちらを見つめる。 「具合はどう?真紅」 「だいぶ、良くなったわ。でも……」 決まり悪そうにそこで切ったのは彼女の脳に私の記憶がないから。 体調が安定してから、私のことを色々教えた。私の名前、私との関係。 でも、恋人であることは伝えなかった。 意識を戻してからすぐの日だった。私は真紅の担当の医者に一人で呼ばれた。 「真紅さんに貴方の記憶がないのは何か思い出したくない行為を貴方からされた可能性があります」 そう言うと医者はこちらに向き直り、心当たりはありますかと訊いてきた。 あります。とだけ私は答えた。医者もそれ以上は追及して来なかった。 私が真紅にしてしまった行為。それは「忘れる」ことだ。 私は、真紅との約束を忘れてしまったのだ。皮肉にもその「忘れる」という行為は、同じ「忘れる」という行為で返された。 暖かな陽射しの射し込む窓近くの椅子を引き、腰かける。 「気にしないでいいのよぉ、仕方ないことなんだからぁ」 「でも……」 「あー、もう!それ以上言わないのぉ!思い出そうと焦ると、辛くなるわよぉ?」 それでも気まずげに俯く真紅の頬に手を当てて、無理やり仰向かせる。 「辛そうな顔しないでちょうだぁい」 そう言ってやるとぎこちなさげではあるが小さく笑みを浮かべてくれた。 その表情があまりにも愛しくて離しがたくなる。 「……すいぎん、とう?」 なかなか離さない私に疑問を持ったのか不思議そうに名前を呼ばれた。 「ぶさいく」 「…………はぁ?」 私の発言に対して機嫌悪そうに眉を釣り上げた。 「わ、私のどこがぶさいくだと言うのよっ」 「ふふ、全部よぉ」 からかうようにそう言ってやると、昔と変わらない反応を見せてくれる。 それが嬉しくもあり、悲しくもあった。 それからしばらく学校であった出来事などを談笑した。 楽しい時間はあっと言う間に過ぎて、いつしか外は綺麗な夕陽が射していた。 「じゃ、そろそろおいとまするわぁ。またね、真紅ぅ」 「えぇ、また来てちょうだい」 にこりと微笑む彼女を見ると何故か心がチクリと痛むのだった。 睡眠の秋と謳ったものはいない。睡眠の季節は春、と銘打っている人は多いが、秋もなかなかだと思う。 「ふぁーあ」 真っ白のシーツの中で大きくアクビをするとクスクスと笑い声が聞こえる。 いつのまにか隣のベッドで寝転んでいたクラスメートの蒼星石だ。 保健室にいるからといって別に体調が悪いわけではない。強いて言うならば、授業だるい病である。 「何よ、蒼星石サボりぃ?」 「君は?」 お互い何も言わないがそこは暗黙の了解というものだろう。 「何?真面目に受ける気になった?」 ベッドからおもむろに起き上がった私に蒼星石はそう問いかけた。 「ねぇ、蒼星石……」 「何?」 「好きな人が自分だけを忘れたら、どうする?」 「…………真紅のこと?」 私は小さく頷いた。 「それでも君は真紅のことが好きなのかい?」 再び縦に首を振った。 蒼星石は私の方に近寄ってくると私の座っているベッドに腰かけた。 「そうだな、僕なら思い出して欲しくて必死になるかな」 蒼星石は少し俯いて、そう語り出した。 「ずっと一緒にいて、いっぱい話して、思い出のもの見せたりして」 ふと、蒼星石は私を見ると優しく頭を撫でてくれた。 「貴女は強いのねぇ……」 目から溢れた涙が真っ白なシーツにシミを作る。 「私は、もう……」 無理かもしれない。 そう言いながら、私はある一つの決心を固めた。 こんこん、と扉をノックする音が響いた。 「どうぞ」 「調子はどう?」 「柏葉先生……」 お久しぶりです、と頭を下げるとにっこりと優しく微笑んでくれた。 「進路の話なんだけど、あなたは上の大学に進むってことでいいのかしら?」 「はい、お願いします」 そう言うと柏葉は何らかの書類にメモをし始めた。 「じゃあ、ここ、名前書いてくれる?本人の字じゃないとね……そう、その四角の欄に」 「うちのクラスで他大学受ける人ってどのくらいいるんですか?」 所定の欄に名前を書きながら真紅は尋ねた。 そうね、と柏葉は頭の中を探るように語り始めた。 「蒼星石と金糸雀、あと……あぁ、ありがと」 柏葉は受け取った書類を大切そうに分厚いファイルに挟んだ。 「あぁ、あとそうだわ 柏葉は一枚の書類を見てパッと顔をあげた。 「水銀燈がドイツの大学から逆推薦が来てね、随分悩んだみたいだけど昨日行くって決めたみたいよ」 それだけ言うと、お大事に、と頭を下げて柏葉は出ていってしまった。 好きなことを好きなだけできるのは個室の特権であろう。もちろん、常軌を逸することは許されないが。 翠星石はお手製のクッキーを真紅と二人で頬張っていた。 「相変わらず美味しいわ。貴女のクッキーは」 そう微笑みながら呟いた真紅の顔に翠星石はズイッと近寄った。 「な、何?」 「何か変ですよ。今日の真紅」 その時、真紅が少し悩ましげな表情を浮かべた。 「何かあったですか?何でも聞くですよ?」 真紅はその言葉に思わず大粒の涙を一粒流した。そして、少しずつ小さな声で語り出した。 柏葉に水銀燈がドイツの大学に行くということを聞いたこと。話してくれなかったのがすごく悲しかったこと。 それから、離れたくないと感じたこと。 泣きながら真紅は語った。 「そうでしたか…」 真紅の話を聞いて翠星石は深く考え込む。 それにしても真紅が事故に遭ってから──即ち、水銀燈を忘れてから──数週間。 普通に喋るようになってはいるものの、端から見たら少しぎこちない面もあった。 それがどうだろう。この短い期間で離れるのが寂しいと泣くまで真紅は水銀燈と仲が深まっている。 「だったら言ってやるですよ!行かないでほしい、って……」 「でもね、翠星石」 と、真紅が翠星石の言葉を遮った。 「何でこんなに寂しいのか分からないの。意味も分からず言ったら、きっと迷惑でしょ?」 続く 名前 コメント
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子供の頃、世界の中心は俺だった。 世界は俺のためにあり、全ては自由自在。 根拠のない予感と、意味のない自信。 望めば全てが叶うんだと信じて疑わなかった。 夢は魔法使いになること。 それは、何がきっかけだったのかは思い出せない。 テレビで見た映画だったような気もするし、 親が寝物語に読んでくれた絵本だったような気もする。 ただそれは俺にとって、とても大事なことだった。 必ず魔法使いになる。 そうならなければいけない気がした。 俺は、とにかく魔法使いに憧れた。 妹が買った、魔女っ子変身用のステッキをこっそり拝借して 空き地で1人振り回したりしたこともある。 練習さえすれば、魔法は使えるはずだって思ってた。 いつか、手の平から炎の玉が飛び出したり、 自由に空を飛んだりできるはず。 兎にも角にも自分で思いつく限りの特訓の日々。 同年代の男達が、ヒーローやロボットにうつつを抜かしている時、 俺はひたすら魔法使いになるための行動に没頭していた。 それが最善だと信じていたから。 やがて、こんな俺も少しずつ年を取り、 空き地で1人、妹の魔女っ子変身ステッキや 杖に見立てた棒切れを振ることもなくなり、 サンタクロースの正体が親だったことを知った辺りの頃。 俺の魔法使いへの夢は現実という壁にぶつかった。 当然のように夢は磨耗し、擦り切れていった。 子供の頃の情熱は次第になくなり、 声高に魔法使いになりたいと言わなくなった。 いや、言えなくなったと言った方が正しい。 結局のところ、俺は世間に迎合したのだ。 どうしてかつての俺が魔法使いを目指していたのか、 何でそんなに魔法使いになりたかったのか。 そんなことすらも曖昧になっていた。 そして時は過ぎ、季節は何事もなかったかのように巡る。 初夏。 まだ春の足跡が薄っすらと残る頃。 何が目的かも忘れてしまった俺が、 ただその日その日を無為に過ごしていた時。 ──俺の前に、彼女が現れたのだ。
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414 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/21(火) 00 50 22.80 ID oTuEIk9Uo 忘れないうちに書いてく。 マリコは11時半位に来た。 車の音で分かったから玄関前まで出て待機してた。 私に気付いたらしくすぐに助手席のウィンドウを下げた。 マ「ごめん!予想より仕事長引いた!」 リ「お疲れ様ww良いよ私は暇だからww」 マ「リーちゃん優しいww取り敢えず乗って」 リ「あ、乗るの?」 マ「イエス」 お言葉通り助手席に座った。 416 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/21(火) 00 59 38.03 ID oTuEIk9Uo リ「どっか行くの?」 マ「違ーう。リーもうちょっと近付いて」 リ「うん」 マ「目閉じて」 リ「うん」 キスされた。 すぐにかーっと熱くなる。 リ「…成程」 マ「成程ってwwキスの感想?ww」 リ「違うよww本当に付き合ってるんだなって実感したの!ww」 マ「取り消しなしだよ!?」 リ「酷いなww」 マ「冗談ですよww車ここだと邪魔だから公園のとこまで行く?」 リ「そーしますかー」 そういう訳で近くの公演へ移動。 417 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/21(火) 01 09 33.95 ID oTuEIk9Uo マ「車から降りるの面倒だからこのままで良い?」 リ「うん、私もめんどいww」 マ「そうだ、ちゃんと買ってきたよお弁当箱!」 じゃーん!って自分で効果音付けながら取り出してた。 リ「本当に買ってきたんだww」 マ「あの後急いでご飯食べて残り時間で買ってきたww宜しくお願いしまーす!」 リ「分かった。おかずなんでも良い?」 マ「だし巻き食べたい!お母さんが作ると甘いし」 リ「そう言えばマリコんちの卵焼き甘かったなー」 マ「よく焦がしてたww」 リ「焦がさないよう頑張りまーすww」 マ「リーのなら焦げてても美味しいよ」 418 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2013/05/21(火) 01 17 49.98 ID VQUnU+2do >リーのなら焦げてても美味しいよ >リーのなら焦げてても美味しいよ >リーのなら焦げてても美味しいよ ごちそうさまです 418 実際黒焦げだったらどう言う反応するんだろww 419 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/21(火) 01 21 12.32 ID oTuEIk9Uo リ「照れるからやめてww」 マ「かーわーいーいー(棒)」 リ「それはそれでムカつくww」 マ「我侭だなーリーはww」 マリコが終始嬉しそうで私も嬉しくなった。 突然だが「マリコから聞いたよ☆」とメールをくれた子をSとする。 リ「あ!そうだ!Sからメール来たんだけど何の事か心当たりありますか」 マ「早いなーSwwあれでしょ?付き合ってるの?的なww」 リ「やっぱSに相談か何かしてたの!?本当に驚いたんだけど」 マ「ずっと相談に乗ってもらってた。ついでにNとМにもww(N・Мも共通の友達)」 リ「皆知ってたの!?うわぁ恥ずかしすぎて[ピーーー]る…」 マ「皆知ってるねwwでもごめん、勝手に喋って。隠してたかった?」 420 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/21(火) 01 30 32.20 ID oTuEIk9Uo sagaにしてなかったww まぁ良い。 リ「ううん、友達だから隠してたいって訳じゃないけど会うと絶対根掘り葉堀り聞いてくるのが想像つくから」 マ「ごめんね?」 リ「良いよ。私もこれからは皆に相談するwwww」 マ「私もww」 リ「皆大変になるなwwあ、週末飲もおって!」 マ「行くって言っといてww」 リ「分かったww」 ここで突然沈黙の時が。 あの急にシーンとなるあれ。 421 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/05/21(火) 01 32 35.51 ID x563zHDD0 リーは、元カレ達にもお弁当作ったことあるのかな? もしなければ「恋人にお弁当作ったの初めて」って教えてあげたらめっちゃ喜ぶと思う。 421 お弁当はないな。 渡す時言ってみよう。 422 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/21(火) 01 36 56.58 ID oTuEIk9Uo マ「…なんか喋ってよww」 リ「そっちこそww」 マ「…手つないでいい?」 リ「うん」 マリコの左手と私の右手とどっちも微妙に汗ばんでた。 マ「何で窓側見てるの?」 リ「なんかこう色々…」 マ「やっぱりやだった?」 リ「違う、色々恥ずかしくて顔赤いからやだ」 マ「車の中暗いから見えないよww」 リ「だってマリコめっちゃこっち見てるし」 マ「見たいもんwwリーもこっち見てよ」 423 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/21(火) 01 47 22.66 ID oTuEIk9Uo リ「分かった」 すぐにマリコと目が合った。 マ「今何したいか分かる?」 リ「分かんない」 マ「嘘つき。リーからして欲しい」 リ「…目閉じて」 初めて私から軽くキスした。 されるのとはまた違ったドキドキで心臓がフル稼働。 ここ数日で心臓を酷使し過ぎてる感が否めない。 マ「これで今夜も安眠一直線ww」 リ「何それww」 マ「片想いじゃなかったーって実感してるとこww」 リ「真似すんなww」 マ「wwwwよし、帰りますかーww」」 424 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/21(火) 01 56 20.03 ID oTuEIk9Uo あっと言う間にうちに着き リ「明日何時にお弁当取りに来る?」 マ「10時くらい?」 リ「りょーかい」 マ「本当にありがとう!めちゃくちゃ楽しみ!」 リ「あの、あんまりハードル上げないでww」 マ「だからーリーが作ってくれるなら何でも嬉しいから大丈夫ww 」 リ「じゃあ逆日の丸弁当にするからwwお休みww」 マ「梅干しばっかりもやだwwwwリーちょっと待って」 お休みのキスをしてマリコは帰って行った。 以上。 427 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/05/21(火) 02 00 14.07 ID d+s0K8Cio キスしまくりですなぁ~シコシコ それにしても友人たちもバックアップしていたとはw 427 まさか皆知ってるなんて思いもせず。 よく遊ぶのにそんな態度全然なかった。 いつから話してたのか聞いておけば良かったなww 428 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2013/05/21(火) 02 00 19.36 ID N2jad+np0 幸せ 428 幸せ! 429 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/05/21(火) 05 43 32.51 ID ARW8USpjo 追いついたし! あまあますぎてこっちが溶けそうだ 429 おつ! そんなに甘いかなww マリコのデレは結構あるがww 431 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/05/21(火) 08 18 35.90 ID nZzst621O 朝から微笑ましい報告thx 身近に相談できる相手がいるってことはいいことだww 付き合ってるって言いたくても誰にも言えないのは苦しいだろうから 431 初めから知ってるなら気も楽だなと昨日悟ったww 大学の友達には言いづらいし結局良かったのかも。 432 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/21(火) 08 22 59.44 ID oTuEIk9Uo おはよう。 435 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/21(火) 08 32 35.56 ID oTuEIk9Uo こんな朝だけどSにメール返信した。 「おはよう。マリコから話聞いたww 飲み行くって! てかいつから相談受けてたんですかwwww」 Sも社会人だから返信来るのは昼休みか仕事終わりかな。 436 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/05/21(火) 08 37 17.87 ID zJkjjOjLo マリコの隠しアカがどんなツイートしてるか気になるのは俺だけか? 436 鍵掛けたって言ってたから私も見られないww 「フォローしていいよww」 とは言われたけど私だってマリコに内緒でスレ立ててる訳だから、そう言う所には立ち入らないようにした。 438 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/05/21(火) 08 58 39.58 ID 2vtfx++Qo あたいも手作りのお弁当たべたいお 439 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/05/21(火) 10 19 58.85 ID X4m32+Tko J( ー`)し つお弁当 440 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/21(火) 10 49 49.48 ID oTuEIk9Uo お弁当渡した! 今出先だからまた後で。 441 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/05/21(火) 10 53 23.69 ID eKveIgoz0 お弁当渡して、いってらっしゃいのチューもしたんですね、わかります。 441 大体正確。 442 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/05/21(火) 12 25 13.63 ID ZBDC+moQo リーがお弁当を渡していってらっしゃいのチューをした後、マリコに抱き寄せられて耳元で「嬉しい…ありがとう。大好きだよ」と囁かれたところまで妄想した。 442 白昼堂々そこまでしないww 443 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/05/21(火) 12 40 09.67 ID BIIcPZFbo 長い付き合いから今の関係になった2人は、傍から見てもニヤニヤするほど安心感が有るネ マリコ様も長い間付き合ったらあーしたいこーしたいと悶々としてたろうから、ちゃんと相手してあげなよ ww 443 無茶ぶりじゃない限りマリコ様のしたい事するよww 444 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/21(火) 18 34 52.46 ID oTuEIk9Uo ちょっとサークルに顔出して友達に漫画返してきたんだけど 友「元気そうになったねww」 と言われて恥ずかしい事この上ない。 さすがにサークル友達には言えないww 445 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/05/21(火) 19 36 50.20 ID 2vtfx++Qo 友人Sからのメールの返答が気になる 446 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/05/21(火) 21 17 28.19 ID BIUlR3cko おべんとう、マリコすごくよろこんだんだろうなー。 どんなふうに渡したん? 447 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/21(火) 21 45 12.01 ID oTuEIk9Uo サークル友達とご飯食べに行ってた。 11時頃マリコがお弁当箱返しに来るって言ってるww 448 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/05/21(火) 22 08 13.92 ID nZzst621O おけーり マリコは愛妻弁当うれしすぎて 会社で不信がられてたりしてなww 報告まってるよー 448 マリコ今日は早く来たww 11時とか言ってたのに10時半くらい。 時系列で書いていく。 450 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/21(火) 23 32 33.26 ID oTuEIk9Uo 10時にお弁当受け取りに来ると言われたので9時くらいから作り始めた。 ネギ入りだし巻き・ほうれん草の胡麻和え・きんぴら牛蒡・唐翌揚げ(冷食ww)。 梅干しはフリだと思ったのでご飯のど真ん中に置いて日の丸にしたww 可愛らしさの欠片もないお袋の味的なお弁当が出来た。 時期的に微妙だからお弁当袋に保冷剤入れといた。 丁度10時頃マリコからメール マ「着きました(ハート)」 リ「りょーかい(うんこ)」 家の前にいつものようにマリコの車が止まってた。 451 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/05/21(火) 23 38 52.83 ID BIUlR3cko (・∀・)ニヤニヤ (うんこ)←おい 451 うんこはよく使うww 452 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/21(火) 23 52 39.42 ID oTuEIk9Uo 母親は丁度朝早くから出掛けてたからお弁当作ってるの目撃されなかったww リ「窓開けてー」 マ「おはようww」 リ「おはようwwはい、お弁当ですよー」 マ「本当に作ってくれたんだ!!」 リ「本当に作りましたよww」 マ「嬉しい!早弁するwwww」 リ「あの、可愛いお弁当とかは想像しないでねww凄い地味だからww」 マ「何でも良いよー!リーが作ってくれたって言うのが重要な訳でww」 リ「ここまで喜んでくれたら作りがいがあるわwwそろそろ出発する?」 マ「名残り惜しいけど仕事行く…。あ、リー忘れ物があるよ!」 リ「ないよ?箸もちゃんと入れたし」 マ「あるよww!!」 リ「…あー。分かった」 助手席のドア開けて軽くキスした。 453 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/22(水) 00 07 48.62 ID z3kc+k+So リ「…いってらっしゃいww」 マ「やる気出たww行ってきます!」 マリコ仕事へ行く。 Sからは昼頃返信が来た。 S「マリコから聞かなかった?ww 1年位前に告白っぽい事してしまったって相談されて 『もしリーの様子が変だったら私のせいだから、その時は話を聞いてあげて』 ってお願いされたんだよ。 結局リーは気付いてかったから何もしなかったけどww 飲みは土曜日で良いー?」 リ「ありがとー。 そんな事があったのか…!! 全く気が付かなくて今更申し訳ないです。 土曜日でよろしおす!」 と言う具合だったww マリコがとても律儀な奴だと再認識した。 454 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/05/22(水) 00 11 53.05 ID 4VLRKLWGo 本当に大事にされてるんだねww 455 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/05/22(水) 00 13 38.32 ID sKrTnmKIo 友達に話したのもリーを思っての行動だったのか! マリコカッコよすぎるだろ 454 455 その格好よさをひけらかさない所がマリコの良い所! 456 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/22(水) 00 20 08.01 ID z3kc+k+So 夕方マリコからメールが来た。 マ「早弁せずに我慢したよ!これから食べるーww」 リ「しっかり噛んでお食べー」 20分後 マ「めちゃウマでした(ハート) 職場の人に『お弁当珍しいね』って言われたから 恋人が作ってくれたって自慢したwwww あと手紙すんごい嬉しかったーーー!! やる気みなぎる!!」 リ「テンションwwww大丈夫?wwww ノートの切れ端でごめんww」 マ「切れ端でもトイレットペーパーでも良いよー!家宝にするww お弁当箱洗って持ってくね。 多分11時頃になるけど大丈夫ですか><?」 リ「そんなに大切にするものじゃないよww 多分帰ってるから大丈夫! 残りの仕事も頑張ってー」 マ「頑張る!」 457 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/22(水) 00 24 06.85 ID z3kc+k+So 手紙てかメモを入れといたんだが、 421さんが書いてくれた事とまだ一度も言ってない好きだよって言葉を書いておいた。 あんなテンションになるとはwwww 458 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/05/22(水) 00 27 22.46 ID GwGPuWRqo 弁当作ってるとこ家族に見られたら言い訳できるかな 458 言い訳は難しいからマリコにお弁当作ってるとは話すかな。 その先はまだ分からない。 459 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/22(水) 00 38 05.23 ID z3kc+k+So そして仕事が早く終わったマリコは30分前倒しでやって来た。 徒歩でww 近所の公園へ歩いていってベンチに腰掛けた。 マ「お弁当ありがとう。本当に美味しかったよ」 リ「いえいえ。また作る?」 マ「良ければ月一位でwwでもリーの負担になるから無理しなくて良いよ。 今日作ってくれた事で満たされたww」 リ「月一で良いの?いくらでも作るよww」 マ「あーそれじゃあ毎月記念日に作ってもらっても良い?休日の場合は前倒しでwwww」 リ「りょーかいしましたww今回みたいな地味ーなおかずでも良いよねww」 マ「今日みたいなのが良い!ほっとするwwww」 リ「なら良かったww」 マリコはぴったり横にくっ付いて手を握りながらにこにこしてた。 可愛いなと思ったから頬にキスしてみた。 460 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/22(水) 00 50 26.70 ID z3kc+k+So 黙々と書くの寂しいww マリコはビクッとなったww マ「……びっくりした」 リ「なんでww」 マ「私から言わないとしてくれないかと思ってたから」 リ「そんな事ないですよww」 マ「じゃあもう一回して?」 もう一回頬にキスしたらマリコは何故か泣き始めた。 リ「え!?どうしたの!?」 マ「…手紙でも好きって書いてくれてたけど 本当にちゃんと付き合ってるんだなって思ってなんか嬉しくなって」 そう静かに泣くマリコに気持ちを伝えなきゃと思って今度は唇にキスをした。 公園だけど夜は人いないし。多分。 461 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/05/22(水) 00 53 02.30 ID VbZq5IMBo 読んでシ… (・∀・)ニヤニヤしてるお 461 シコシコ 462 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/05/22(水) 00 53 45.51 ID GzRSpu01o 見てるよ! マリコからしたら夢みたいだよね 462 泣くとは思わなかった。 464 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(空) [sage]:2013/05/22(水) 01 02 52.57 ID QeMdzKlGo この純愛感がたまらなくいいね! 464 純愛なのか? アホみたいだけど2人ともいい大人だからなww 465 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/22(水) 01 06 03.74 ID z3kc+k+So リ「ちゃんと好きだから付き合ってるよ」 マ「うん」 リ「今度はマリコの番」 するとおでこやまぶたや頬や顎まで優しくキスされた。唇も。 マ「なんか今日は良い事沢山あったからいっぱいしちゃったww」 リ「良かったねww」 マ「全部リーのおかげww」 リ「ほんとにね!」 マ「謙遜しようよwwww」 すっかり泣き止んだマリコを連れて帰路についた。 道すがら リ「Sから聞いたよ。皆に話したのは私の為だったんだねww」 マ「保身ですよ保身ww」 リ「違うでしょww私はつくづく自分の鈍さが嫌になったww」 マ「いやー鈍くて良かったよ? あの時リーが私に傾いたら、私って人が弱ってる時に漬け込んだ奴みたいだしww そしたら後味悪いからやっぱり気付かなくて正確だったんだってww」 リ「…マリコって今まで付き合った人の中で1番恰好いいww」 マ「ほんとにー?wwそれはちょっと嬉しいかもwwww」 マリコがスキップしだしたけど下手過ぎて、私が高速スキップで置いてけぼりにしてやったwwww 家の前でこっそりお休みのキスをしてマリコは帰って行った。 以上。 468 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/05/22(水) 01 12 30.76 ID bvTF2zsvo 久しぶりの良スレだな。見てて、幸せさが伝わってくる。 468 今幸せ! 469 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(空) [sage]:2013/05/22(水) 01 12 38.46 ID QeMdzKlGo スキップとかww可愛いすぎるわww 下手な所がまたかわいいwww でも置いてきぼりwやめれww 469 だってマジで下手なんだww 手と足が一緒に出てるから全然跳ねてないww これは置いていくしかあるまい。 473 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/05/22(水) 04 09 00.86 ID KgVUU09Wo 報告乙! 今度の飲み会の話が楽しみだ~ 473 何を聞かれるのか今から恐ろしいww 昨日の夜NとМからもメール来てたんだった。 NМ「マリコとSから聞いたよww おめでとうww土曜日楽しみだねwwww」 とほぼ同じ内容だった。 やはり皆揃うのかwwwwこわいwwww 475 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/05/22(水) 08 29 43.66 ID R1tHGnumo 理解ある友人でよかったね 475 ありがたい限り。 皆良い子なんだ! 476 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/22(水) 11 18 57.59 ID z3kc+k+So 仕事前のマリコとメールしてた。 リ「おはようさん! 」 マ「おはよう。今日は仕事終わるの遅いと思うから会えない><」 リ「おつ!最近毎日会ってたねww」 マ「お陰で仕事もはかどったww今日はやる気が出ません…」 リ「頑張れ社畜ww」 マ「社畜さんはエサがないと頑張れないwwよし、昨日のリーの可愛い顔を脳内で反芻しながら過ごす^^」 リ「こわいよーwwてか可愛くないから止めてwwww」 マ「お断りします。じゃあ行ってきます!」 リ「行ってらっしゃい!気を付けてー」 仕事が終わるのは日付が変わるくらいと予想。 大変だな。 477 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/05/22(水) 11 22 03.86 ID 4VLRKLWGo リーが就職するところとマリコのところは時間帯合いそうなの? 477 私が働く予定の所は繁忙期以外は大体夕方の定時終わりらしい。 家が近いから会えると思いたいところww 482 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/22(水) 13 15 48.10 ID z3kc+k+So そう言えば前にマリコからのアプローチぽいもの書いたけどあれもSたちとの作戦会議で出たものらしいww Sからの返信メールに書いてあったww 阿部真央の曲を教えたのはМと言ってたww 通りであんな曲知ってたんだな。 479 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) :2013/05/22(水) 12 40 04.23 ID an/qyiieo はやくマリモとのレズエッチを 479 AVでも見て下さい。 481 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/05/22(水) 13 08 12.41 ID +VV5Ely1o スルーでいいよそういうの 481 ついつい。 483 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) :2013/05/22(水) 13 29 51.06 ID an/qyiieo いや書き方は冗談だけど実際にやれんの?って話だよ 484 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/05/22(水) 13 39 15.26 ID FTjFAbyDO 急かすなよ 485 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/05/22(水) 13 40 55.99 ID 6+BqfZLjo できるできないは今ここで宣言いらないでしょ どうしていちいち覚悟を問うのかよくわからん リーは住人に覚悟を伝えなきゃならない義務でもあるんかね 486 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/05/22(水) 13 43 48.55 ID 5lg3anucO いやわからんならわからんでいいけど、実際にそうなることがあるだろ? その可能性を無視することはしちゃいかんやん 487 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/05/22(水) 13 54 52.16 ID B2Lei4gN0 そういうのも、考えてないわけないし、リーが住人に相談したくなれば書くだろ。のんびり待とうぜ。 488 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/22(水) 14 08 36.88 ID z3kc+k+So 238を参考に。 もうそういうのお腹いっぱい。自由に考えさせて。 490 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/05/22(水) 18 10 01.74 ID 5lg3anucO 考えるのも書き込むのも自由だけどスレを建てて相談してたんだから、俺らも二人の色んな障害を予想する訳よ その中で多くの意見があるのは当たり前だろう 俺だって応援してんだからお節介したくなるわ 496 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/22(水) 21 44 53.25 ID z3kc+k+So バイトしてた。 まだ付き合い初めて3日位だからこれから先のことは私たちのペースでゆっくり進めさせて欲しい。 心配してくれているとは思うんだが、度々そう言う事を聞かれるスレに来るのが苦しくなる。ごめん。 495 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/05/22(水) 20 24 24.62 ID 7R/B40lDO 外でいってきますのチュッチュとか見られたりしてない? 幼なじみでご近所なら周りも顔見知り多そうだね まあ自分なら大大歓迎だが 495 私の家の庭が広いのでマリコは庭に車止めてるから多分ご近所さんからは目撃されてない…と思いたい!ww 庭自体が柵と樹木と花で囲まれてるし。 ただ家族に見られないように気を付けるwwww 497 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/05/22(水) 22 09 52.52 ID D9Gs/3Zno リーは大学出た後の住まいはどうすんの?一人暮らしすんの?実家に住むの?マリコ家に嫁ぐの? 497 嫁ぐ!!ww 暫く実家に住まわせてもらって貯金出来たら一人暮らししようかなとおもってた。 一人暮らしするにしても通勤範囲的に実家の近くだけどww 504 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/22(水) 23 22 29.41 ID z3kc+k+So perfumeの新曲が可愛すぎて頭から離れないww 勢い余ってマリコ用の着信音にしてしまった。 マリコはまだ仕事終わらないみたい。 「リーに癒して欲しい。職場にリーを持ち込めたら良いのに」 と言う現実逃避してるメールが来たww 505 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/05/22(水) 23 26 39.17 ID ZlX9B/xlo 自撮り写メ送ってあげるとか 505 マリコはプリクラ持ってると思うんだがww 自撮り恥ずかしいwwww 507 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/05/22(水) 23 59 22.87 ID bvTF2zsvo 彼女は、仕事は何だ?。かなり過酷そうだけど。 507 具体的には言えないけどPC関係。 学生時代アシスタントしてたとこにそのまま就職したから即戦力として使われてるみたい。 508 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage ]:2013/05/23(木) 00 03 41.96 ID GvutTvo6o 単に遅い仕事だろ 508 始業が遅いからね。よく分からないシステムww 510 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/05/23(木) 00 10 47.02 ID paa3Ks/6o そういやリーの趣味って何? マリコはオタク趣味があるみたいだけど 510 私も浪人するまではライトなオタクだったww 今は相撲観戦が趣味。大体年寄りくさいと言われるww 今場所も熱い…!! マリコには「よく分からないけど相撲の話してると輝いてるwwww」と言われた。 512 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/05/23(木) 00 25 29.84 ID zWN16pYVo デーモン小暮閣下が解説に来たら観るようにしてるな 512 閣下は副音声で解説してる時あるよね。 桟敷席に座る大村昆や高須医師が気になって取り組みを見逃しそうになる時があるww 514 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/05/23(木) 00 29 03.79 ID paa3Ks/6o 若年寄だなぁ…… でもお互いの趣味に理解あるみたいだし不必要に干渉することもないんだろうね 514 趣味の話になると2人ともオタクらしく自分が話したい事をばーっと話して一方は聞き役になるなww 干渉はしないね。 好きな事があるのはとても良いと思う。 516 :リー ◆8/aREBGyyQ [sage]:2013/05/23(木) 00 35 47.16 ID Z/OopfkVo マリコ様はさっき帰宅したみたい。 「ただいまー。 いっぱい仕事を振り分けられちゃったから明日の為に今日はもう寝るよー。 おやすみリーちゃん(ハート)」 とメール来た。 ちゃん付けで呼ぶ事は殆どないのにww 517 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/05/23(木) 00 48 37.53 ID paa3Ks/6o 愛情にターボがかかってきた証拠ですね 517 そうなのか?ww 518 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/05/23(木) 00 50 58.67 ID SdH9B3ZDO 疲れてるね~ リーちゃんの癒しが必要だな 可愛いパジャマ写メ付きでおやすみマリコちゃんハートだな 余計に寝れんくなるかもしれんが 518 私のパジャマそんなに可愛くないww 普通におやすみって送っちゃったww 彼女らしい事ってなんだろ。 519 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/05/23(木) 01 53 13.07 ID rjPnaG21o 普段はお互い名前呼びなのかな!?(・∀・) 519 お互いにあだ名呼びだな。 マリコはこの間から時々ちゃん付けで呼んでくる。 何故だww →続き
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「かがみってさ、一人だけ“モノ”だよね」 「はぁ?」 同時に。 チャイナドレスをまとった女戦士の肩が、丸太のような腕に捕まれた。 ロシア人の巨漢はそのまま彼女を軽々と持ち上げながら自らも跳躍。抱えあげた女戦士の体を まるで人形でも扱うように空中で反回転させると、容赦なく、落下の勢いに任せて脳天を地面に 叩きつけた。 女戦士は(何故か)ぶっとばされて、か細い悲鳴を上げながらダウン。ロシア人は両腕を高々と 掲げてガッツポーズをとり、背景の観客たちは歓声を上げる。 要するに。 ちょっと目を離した隙に私の春麗がこなたのザンギエフにK.O.された。 で、なぜ目を離したかというと、こなたが、唐突にわけのわからないことを口走ったからだ。 「……なによ。サンドバッグだとでも言いたいの?」 「そんなんじゃなくてさ」 険を含んだ私の問いに苦笑い気味に答えると、こなたはコントローラーを床に置いた。 胡坐をかいた体勢のまま座布団ごとくるりと回って私の方に向き直り、人差し指を一本、立てた。 「名前だよ、名前。かがみだけ名詞だよねってハナシ」 「はぁ……?」 いや、意味がわからない。 確かに私の名前の「かがみ」は、同時にモノの名前でもあるわけだけど。 『私だけ』というのがわからない。 「あんただって『こなた』じゃないの」 此方――『こちら側』という意味の一般名詞。 何かと俗っぽいこいつにはそこそこ似合った名前だと思う。 しかし彼女は苦笑を深めて指を振る。 「いや、かがみんトコの柊四姉妹の話だってば。私関係ないじゃん」 「あぁ……って、そんな前提は今初めて聞いた気がするんですが」 「そう?」 「そうだよ」 まったく。 筋立ての仕方が悪いのか、こいつの話はときに非常にわかりにくい。 「だとしても、やっぱりわからないんだけど? 別に名詞なのは私だけじゃないわよ」 「ええー? だって……さっきのが、まつりさんでしょ?」 言いつつ、こなたは開け放たれたふすまの向こう、廊下の方を指差し示す。 ちなみに言い忘れてたけど、私の家だ。その居間。で、こなたの言ったとおり、十分ほど前に まつり姉さんが顔を出して卓袱台の上のせんべいを一枚失敬して去って行ったりした。ちなみの ちなみに、つかさはたぶんまだ寝ている。休日なのだ。 それはさておき、 「ええ」 まつり姉さん。 柊家の次女。私の一つ上の姉。 『祭り』だか『祀り』だか、そういえばはっきり確かめたことはないけれど、どちらにしても 名詞であることに変わりはない。 と、思ったのだけど。 「まつる、まつらない、まつるとき……って、動詞に変換できるじゃん」 「ああ……そういう話ね」 「うん」 二人でうなずく。 「で、もう一人が、いのりさんだよね? これも『祈る』だし、つかさも……『つかさどる』?」 なるほど。 そして私だけ、活用のきかない名詞である、と。今まで気にしたこともなかったけど、確かに 言われてみればそのとおりだ。納得した。 「……」 「……」 「で?」 「え?」 が、続きを促すと、こなたは首をかしげてしまった。 「……ああ。や、別にそれだけだけど」 「あっそ」 投げっぱなしかよ。 いや、まぁ、確かにこれ以上発展の余地はなさそうだし、なんとなく思いつきで言ってみただけなんだろう。 鼻で小さく息をつく。 それを合図としたように、こなたが身体をテレビに向け直し、コントローラーを握り直した。 ゲームを再開する。 カチャカチャ。 ビシッ。 バシッ。 へあっ。 はあっ。 アーッ!(アーッ!(ァーッ!)) 負けた。 「……ねぇ、かがみ」 「なに?」 ラウンドトゥー、ファイッ。 「その……怒ってる?」 「なにが」 「だから、さっきのハナシ」 「……」 エイッ。 ヤアッ。 キコーケンッ。 ウーアッ!(ウーアッ!(ゥーァ!)) あ、勝った。 「別に、怒ってないわよ」 「でも気にしてるよね?」 「……」 「……」 ラウンドスリー、ファイッ。 エイッ、ヤァッ。 ビシッ、バシッ。 「……なんでよ」 ふんっ、はあっ。 ドカッ、バキッ。 「なんとなく……ってか、見ればわかるよ」 ぎゅるんぎゅるんぎゅるん。 っどーん。 アーッ!(アーッ!(ァーッ!)) 負けた。 「そう」 「うん」 ため息。 「まぁ……自分だけ違うとか言われたら、ちょっとね。でも別にそんな、すごく気にしてるってわけじゃないわよ」 うん。 少なくともこいつがこんな、気まずそうな顔をしなければならないほどのことではない。 「ただちょっと、言われてみれば、なんでかなーとか、そんな程度よ」 「あー、ワイドショーなんかでエロゲーの曲がかかって、でも何のゲームだかとっさに思い出せなくて、 なんだったっけなー、みたいな感じ?」 「いや、ちょっと違う……ってか、例えがピンポイント過ぎるわ」 一瞬吟味しかけて、慌てて振り払う。アハッ、とこなたは笑った。 またため息。 「ま、今度訊いてみようかしらね」 「おじさんとおばさんに?」 「ええ。他に誰がいるのよ」 「そか。そりゃそーか」 聞いてもわからないんじゃないかって気もするけど。そんな深く考えてるとも思えないし。 たぶん神事由来の言葉の中から名前に使えそうなものを思いついた順番に当てはめていっただけだろうから。 それぞれに願いを込めてくれてはいるにしても。 ああ、だとすれば逆に、これがつかさでなくてよかったって考え方もできるか。 仲間外れとか、あの子は私以上に気にするタチだし。 その分を私が引き受けてると思えば……って、なんか偽善的ってゆーか、恩着せがましいわね。 「あ、でも」 くるり、再び向き直ってこなたが言った。 「ひょっとしたら、かがみも動詞の名詞形かも知れないよ?」 「は? なんでよ」 「身を低くすることとかを『かがむ』っていうじゃん。つまりミラーじゃなくてそっちの、前かがみとかの『かがみ』」 「……」 いや。 「ごめん、ちょっと意味が」 「だから、英語で言うと、えっと……スクワット?」 違う。 知らないけど、たぶん違うと思う。 「言葉の意味はわかるってば。そうじゃなくて……なんでそうなるんだって言ってるのよ。よけいに遠く なってるじゃない。神社関係ないし」 顔をしかめると、こなたは糸目になって笑った。 「そこだよ」 人差し指、くるり。 「何がよ」 「つまりかがみは、柊家の娘であると同時に、私のヨメになるべくして生まれてきたということだよ」 猫口、にまり。 「……」 そしてげんなりする私。 いやもう、本当に意味がわからん。こいつは本当に日本語を話しているのかとさえ思う。 「まーま。モノは試しってことで、やってみようよ」 「え? やるって、ちょっと」 「ほら、立って」 言いながら自分も腰をあげ、こなたは私の腕を引っ張り上げる。 「なんだってのよ……」 ぼやきつつも、促されるがままに立ち上がる。 なんで素直に従ってるんだろう、私。 「で?」 「うん」 向かい合う形で見上げてくるこなたに問いかけると、妙にニヤついた顔でうなずいた。 「じゃ、ちょっとかがんでみて? ちょうど私と目の高さを合わせる感じで」 「……?」 わけがわからなかったが、とりあえず言われたとおりにやってみた。 腰を後ろに引いて膝を曲げ、軽く前かがみになって膝がしらに両手を乗せる。 言われたとおり、こなたと目の高さを合わせる体勢。なってみると、思いのほか顔同士の距離が近い。 いや。 ってゆーか、ちょっと待って。これって―― ちゅっ。 ……。 ……。 避けられなかった。 そんな暇はなかった。 気付くのが遅すぎた。 柔らかい、少しだけしめった感触。 一秒にも満たない一瞬で、すぐに離れた。 「ま、こういうことだよ」 何やら満足げに、にまにまと、こなた。 「な、な、ちょ、おま、な、なに、を……!?」 混乱し、言葉が出てこない、私。 「ぽ、ぽぽぽぽぽ……」 開け放たれたふすまの向こうで、目を縦線にして、つかさ。 ……つかさ? 「つっ、つかさっ!?」 「ウン、オハヨウオネエチャン。ア、コナチャンイラッシャイ」 「あー、うん。おはようつかさ」 「もう二時回ってるわよっ! じゃなくて、つかさ、い、今のは……」 「ワタシナニモミテナイヨ? ソレジャ、オナカスイタカラゴハンタベテクルネ」 「まっ、待ちなさいつかさっ! ちがっ、違うの! これは違うのよっ!」 「ダイジョウブダヨ、ダレニモイワナイカラ。ゴメンネジャマシチャッテ」 「思いっきり見てんじゃないのっ! ――じゃなくて! 誤解なの! とにかく話をっ、話を聞けーっ!!」 ☆ 「――で?」 「えっと……」 仁王立ちになって睨み下ろす先で、こなたは、さすがに少しは気まずそうではあるものの、 それでもまだどこか表情に余裕を残している。 折り目の正しい正座の姿勢も、どちらかといえば逆に挑発されているように感じてしまう。 被害妄想だろうか。 「なんであんなことした」 「だからぁ……さっきみたいに目線合わせたりキスしたりしようと思ったら、かがまないとできないわけじゃん」 「思わないわよそんなこと!」 怒鳴る。 ええいちくしょう赤くなるな私の顔。 「でも実際、できないよね。私の方が背伸びしただけじゃ届かないし」 そりゃそんだけ小さければね。 ってか、それはつまり、むしろあんたの特性ってことじゃないの。 だというのに、こなたはうなずく。 「ウム。『かがみ』。まさに私のヨメになるべくして名付けられた名前だね」 まるで当然のように。 私以外の誰かなど、思いもよらないとでもいうかのように。 「そんなわけがあるか! このっ――この、ばかっ!!」 「あだっ!? あだだだだだだっ!?」 こめかみのあたりをこぶしで挟んでぐりぐりぐり。 してやると、ようやくにしてニヤニヤ笑いが引っ込んだ。 「ギブっ! ギブギブかがみっ! ギブミーぷりいぃぃぃぃっず!!」 「よこせってなんだよ」 リリース。 「うぅ~……、ひどいよかがみぃ。そんな怒んなくてもいーじゃん。急所は外したんだし」 「む……」 まぁ、確かに。 先ほどの狼藉は際どくも唇ではなく頬。私のファーストキスはかろうじて守られたわけではあるけれど。 それプラス、こいつの方から一方的にやってきたということで、つまりいつものいたずらの延長ということで、 つかさも納得させることが一応はできたわけではあるけれど。 でも、 「だからって……そういう問題じゃないわよ」 「ええ~? ソコが一番重要なところでしょー」 「そうだけどっ! そうじゃなくてっ! そもそもするなって言ってるのよっ!」 「ぶー……」 叱責に首をすくめながらも、こなたはふくれっ面で視線を逸らす。 「“ほっぺにちゅー”ぐらい普通じゃん。全年齢向けのゲームのパッケージを問題なく飾れるレベルだよ」 「例えの意味がわからんわ」 ってゆーか、明らかに反省が足りない。 両のこぶしを握りしめ、掲げて示す。 「……もう一回いっとくか?」 「ごめんなさい調子こきました」 きれいな土下座が返ってきた。 「まったく」 やっぱりこいつがやると「素直」というより「ノリがいい」って感じしかしないけど。 けど、まぁいい。 確かに実質的な被害はほぼなかったし、もうこのぐらいでいいだろう。 「もう二度とこんな悪ふざけするんじゃないわよ」 「うん。わかった」 ため息とともにそう言うと、こなたはゆっくりと顔をあげた。 そして爽やかに言う。 「今度はふざけないで真面目に、ちゃんと口にするね?」 「何もわかってないじゃねーかっ!!」 コメントフォーム 名前 コメント 久しぶりにこなかが見た。癒された〜〜〜。GJ! -- 名無しさん (2009-03-18 07 10 59) いいなぁ~、甘甘作品は大っ好きですよ。GJ -- kk (2009-02-26 00 05 53) gj -- 名無しさん (2009-02-12 21 07 50)
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客「このシールド下さい」 店員「あ、はい。ニ千円です……ありがとうございました~」 店員「ふぅ……」 メカ沢(ドラム)『……』 客「あ、すいません。このドラムなんですけど、値段が貼ってなくて……」 店員「あ、すいません。それ展示してるだけなんですよ~」 客「あ、そうなんですか、分かりました」 メカ沢(ドラム)『……』 店員「そろそろ閉店かなあ……」 店員「今日も一日、お疲れ様、と」 ガラガラ 店員「……って、違う!」 メカ沢(ドラム)『……』 店員「もう、なんでずっとここにいるの! ねえ、君歩いてたよね、お店入る時!」 メカ沢(ドラム)『……』 店員「あれからずっと喋らないし、でも北斗さんの連絡先も知らないし……ハァ」 店員「まあ、必要なら取りに来るよね?」 ウィィーン 店員「あ、すいません、今日はもう閉店で……」 ゴリラ「……」 店員「あ、あなたは……あの時の?」 ゴリラ「……」コクッ 店員「あっ、ドラムの方に向かって……」 ゴリラ「……」 店員「む、迎えに来たんですね。よかったあ」 ゴリラ「……」フル フル 店員「えっ、何か運ぶための台車ですか?」 ゴリラ「……」コクッ 店員「ま、待ってて下さい。店の裏から持ってきますんで……」タタタッ 店員「よかったあ、このままずっと置いておくわけにもいかないし……あのゴリラ、いいとこあるんだな」ガラガラ 店員「……やっぱりスティック食べなければいい人なんだな、うん」 店員「スティックの弁償も考えていたけど……もういいや、へへっ」ガラガラ 店員「お待たせしました! こちら台車になりま……」 メカ沢(ボロボロ)『……』 店員「……」 店の裏 店員「あいつ何しにここまで来たんだよ……」 そして誰もいなかった。 次の日 神山「あのおすいません。ここにメカ沢君はいるでしょうか」 店員「あ、クロマティ高校の……」 林田「ん、神山。あれじゃないか?」 メカ沢(ボロボロ)『……』 神山「これはひどい。あちこちにかじられた痕があるよ」 店員「い、いやあ。お宅のゴリラがね……昨日どうやら噛んじゃったみたいでして」 林田「ああ、またゴリラか」 神山「ま、何にしても……こうしてまた会えて嬉しいよメカ沢君」 ドラム『』 店員「あ、あの。それは普通のドラムなんですけど……」 林田「ははっ、神山。間違えるなんてらしくないぞ。な、メカ沢も笑ってやれよ」 トランペット『』 店員「いや、それも違いますし……ていうか、形も全然……」 神山「林田君、ふざけてないで。早くメカ沢君を連れて帰ろうよ」 ドラム『』 店員「だから、違うって言ってるでしょうが! ワザとやってるんですか!」 客「すいません~、レジお願いします」 店員「……とにかく、台車がありますから、早く連れて帰って下さいね」 神山「はい」 …… 店員「ありがとうございました~」 店員「フゥ……さて、あのドラムが無くなって空いたスペースは、と」 メカ沢(ギター)「……」 店員「……」 店の裏 店員「ギターって何だよ……」 一体何があった。 北斗「……で、結局この新型ドラムを持ってきたわけか」 神山「はい」 子分「いや、普通に犯罪だろ……」 林田「こ、このトランペット音が出ねえんだけど……」 前田「林田は放っておくとして、メカ沢は結局どうするんだよ」 神山「彼なら大丈夫でしょう。楽器としてたくましく強く生きていけるはずです」 前田「お前ってたまにひどいよな……」 北斗「しかし、これで大体楽器の担当も決まってきたな」 マスクド「……どういう振り分けなんだ」 北斗「うむ。まず俺がボーカル兼キーボードだ」 マスクド「……まあ、まずは聞こう。他は?」 北斗「以上だ」 マスクド「は?」 北斗「俺の担当はもう決まっている。あとはお前たちが好きにやればいい」 マスクド「……そいつは賛成できねえな。なあ北斗よ、そもそもバンドをやるからにはよ……皆を引っ張るリーダーがいるんじゃないのか?」 北斗「リーダーだと? それはもちろんこの俺こそがリーダーに」 マスクド「音楽の知識も無いのに、リーダーシップなんてはれるのかよ?」 北斗「無論だ。俺は帝王学を学んでいるからな、この程度のリーダーなど……」 マスクド「なあ、お前はよ。リーダーなんて簡単だと思ってやしないか?」 北斗「何だと?」 マスクド「確かに、けいおんを見てりゃあリーダーなんて名前ばかり……りっちゃんもそんなにリーダーらしい働きはしてないように見えるかもしれねえ」 マスクド「でもよ、実際は練習の描写が省かれているだけであって……相当な練習をしないとあんな演奏はできないぜ」 北斗「む」 マスクド「もちろんアニメだからって部分はある。だがな……楽器をやるからには、練習しないと上手くはならない」 マスクド「その練習を効率よく運ぶ事、それがお前に出来るのか?」 北斗「うぬぬ、言わせておけば……」 神山「……あの。ちょっといいでしょうか」 マスクド「神山か」 神山「実は、僕もずっと疑問に感じていた事があるんですけど、いい機会なのでぶちまけたいと思います」 北斗「この際だ、何でもこい」 神山「ではですね……このグループの名前はどうするんですか?」 マスクド「なるほど、名前か」 神山「放課後ティータイム、のような気のきいた名前があればやる気も変わると思うんですけど」 北斗「ううむ、その辺りも話さねばならないな。よし、今日はこのまま会議だ」 マスクド「俺たちの将来のためだ。トコトン話し合おうぜ」 神山「では、まずこのグループの名前から。何か意見のある人はいますか?」 前田「なんでお前が仕切ってるんだよ……」 神山「そこ、私語は止めて下さい」 北斗「やはり、俺たちだとアピールできる名前がいいだろうな」 神山「そもそも、グループには色んな名前があります」 神山「ただ単語だけのグループもあれば、例えば名前の頭文字を並べていたりとか……言葉遊びになっているモノとか」 北斗「頭文字か」 神山「僕たちの頭文字は『KKMMMHFG』になりますね」 前田「偏ってるな」 神山「これは却下ですね」 北斗「ではこういうのはどうだ。『北斗と愉快な仲間達』だ」 神山「ええと、他に何か意見がある人はいませんか」 北斗「ぐぬっ、無視とはいい度胸だ」 林田「……なあ、彼女たちはよく放課後にお茶を飲んでたから『放課後ティータイム』なんだろ」 子分「まあ、さわちゃんが勝手に決めた名前だけどな」 北斗「それがどうしたと言うのだ?」 林田「じゃあよ、俺たちのよくやっている行動を名前にすれば分かりやすいんじゃないか?」 マスクド「なるほど、似た感じにはなるかもしれんがかえって覚えやすいかもしれん」 神山「では、意見をお願いします」 北斗「本家が『放課後』と時を示す言葉なのだから俺たちも当然……」 前田「でも最近は一日こうやって音楽の事を話しているよな」 マスクド「じゃあ……『丸一日音楽タイム』か?」 林田「それはさすがにダサくねえか?」 神山「ううむ、響きも考えるとなると難しいね」 ゴリラ「……」サラサラ フレディ「……」サラサラ 神山「んっ、二人とも何を書いているんだい?」 ゴリラ・フレディ「……」スッ 神山「これは……バンドの名前? なになに……『青春クロマティー』に『クイーン』?」 マスクド「へえ、二人とも意外とセンスあるじゃねえか。俺の意見より全然マトモだぜ」 前田「どっちか一つか」 北斗「ふむ、他に意見がなければその二つのうちの……どちらかに決定だ」 ……。 神山「では多数決をとります」 神山「名前は青春クロマティー、がいい人は挙手をお願いします」 ……ススッ。 神山「ん、全員挙手かい?」 林田「ああ、なんかクロマティの汚ならしいイメージを拭ってくれるような……そんな感じがしてな」 北斗「うむ。学生の時は少しくらい恥ずかしいので丁度いい」 子分「雰囲気も放課後ティータイムに似てますしね」 前田「て言うかクイーンんてよ……」 神山「では、僕たちのグループ名は『青春クロマティー』に決まりました。意見を出してくれたのは……えっと?」 フレディ「……」スッ 神山「では、フレディに拍手をして今日はお開きとしましょう」 パチパチ パチパチ 前田「……」 ベンチ 前田「なんだろうなあ、この気持ち……」 クイーンて書いたのゴリラかよ。 道 北斗「ふむ、結局あのまま解散という形になってしまったな」 子分「この後どうします?」 北斗「そうだな……楽器屋は前も行ったし、帰るか」 子分「あ、ちょっとベースとか練習したりしないんですか?」 北斗「たわけ。もう部活の時間は終わったんだ、練習の必要などあるまい」 子分(うわあ、出たよこういう性格) 北斗「まあ、何もなければこのまま帰って……」 スッ 佐田「……よう、久しぶりだな」 北斗「な……」 子分「あっ……」 北斗「お、お前は……」 北斗「……すまん、誰だっけ?」 佐田「……おいおい、俺を忘れてるのか?」 北斗「おい子分、お前はこいつを知ってるか」 子分「確か、肉屋の……」 北斗「肉、だと……」 佐田「そして北斗軍団のナンバー2……佐田だ」 子分「て、てめえ。今さら何しに来やがった!」 佐田「なあに、偶然さ。ちょっと挨拶でもと思ってな」 子分「ふざけんな! お前がノコノコと北斗さんの前に出て来られると思ってるのか!」 北斗(……こいつ、もう肉の事は気にしていないようだな) 佐田「おいおい、そんなにいきり立つなよ」 子分「うるせえ! さっさとここから去りやがれ!」 佐田「……ん、お前が背負っているの、もしかしてギターか?」 子分「それがどうしたってんだ!」 佐田「……いや、じつは最近俺も楽器を始めてな。ちょっと気になっただけさ」 北斗「ほう……」 佐田「恥ずかしい話、漫画がきっかけでよ……まあ、身内でちょくちょく練習とかもしてるわけよ」 北斗「佐田よ、それはもしやけいおんという漫画では無いのか?」 佐田「……さすがだな。当たりだ」 北斗「ふっ、当然だ」 北斗(佐田もけいおんに影響されて楽器を始めていたのか……案外、この話題で俺たちの溝は埋まるのかもしれん) 北斗「佐田よ。今時間はあるか? よければそこのファミレスでけいおん談義をだな……」 子分「北斗さん!」 北斗「むっ?」 子分「こんな奴とけいおんを語る事なんてないですよ! 身内で練習してるって言ってもどうせ雑談だけに決まってます!」 佐田「いやあ、今度小さなライブハウスで歌うんだよ、よければ北斗も暇潰しに来てくれよ」 北斗(むう、敵対している俺でさえ誘うか……やはり佐田は大した奴だ) 子分「へっ、死んでもお前とは語り合う口は持たねえからな!」 北斗(それに比べてこいつは……なんと小さい) 北斗(……まあ、肉に釣られる事が無くなっただけマシか) 佐田「あ、そうだ。そのライブでちょっとだけ臨時収入が入るんだ……っても本当に雀の涙程度だけどな」 北斗「ほう、金が取れるなら大したモノじゃないか」 佐田「ま、はっきり言って使い道もねえんだ。どうだい、これから飯でもいかねえか? 勿論俺が奢るぜ」 北斗「佐田……見上げた奴だ」 佐田「ついでに、けいおんや音楽の話でもしながら、よ」 子分「だーかーら! 俺たちは行かねえってんだろうが! 何がけいおんを語ろうだ、ふざけんな!」 佐田「……落ち着けよ。バンドのメンバーがやっている焼肉屋があるんだ。どうだ、そこで話さないか?」 子分「えっ」 焼肉屋 子分「あ、すいません、カルビ五人前追加で」 店員「はっはっはっ、じゃんじゃん食いねえ食いねえ」 北斗「……」 トイレ 北斗「結局肉じゃねえか……」 肉>>>>けいおん 5
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「それじゃ、お先~」 比呂美がかばんを手に朋与に声をかける。 「あ、比呂美、どこか寄ってかない?」 「あ……ごめん、今日踊りの稽古があるの。だからちょっと」 「あ、そうか。いいよいいよ、気にしないで」 朋与が自分が悪かった、というように手を振る。そして自分の席でまだ帰り支度をしている眞一郎に向かって、 「ほら、早くしないと先行くわよ」 と、まるで自分が待たされているかのように言った。 今年も麦端祭の季節が近づいてきた。祭のハイライトは言うまでもなく青年部有志による踊りだが、今年はもう一つ「目玉」があった。 三年に一度、女子有志による女踊りが併せて行われ、今年はその女踊りの年に当たるのである。 そして、その女踊りの花形として比呂美が選ばれたのである。 「しかしよく引き受けたわね、比呂美。バスケで十分身体動かしてその上女踊りだなんて。断れなかったの?」 「おばさんからも心配されたけど、稽古のスケジュールもかなり私に合わせてもらってるし、それは大丈夫」 「仲上君と一緒なら疲れなんて感じないし?」 「うん」 比呂美の即答に朋与が思わず苦笑する。 「それに、部活の方も私はキャプテンを信頼してますから」 「おう、任とけ」 朋与がぐいっ、と胸を反らす。二人は同時に吹き出した。 「楽しみだなあ。去年の仲上君、凄く格好よかったもん。今年はもっと格好よくなるんじゃない?」 あさみが眞一郎に話しかける。虎の尾を踏むに等しい行為だが、本人に自覚はない。 「そんな、格好いいなんて・・・・」 照れ隠しか、頭を掻きながらもまんざらでもなさそうな眞一郎。目の前からどす黒いオーラの発生を確認した朋与が機転を利かせる。 「ホント楽しみよねえ。もしかして麦端祭の歴史でも夫婦で花形なんて初なんじゃない?」 暗黒が霧散する。 「朋与、馬鹿なこと言わないの」 「そ、そうだよ黒部さん。夫婦なんてまだ――」 「まだ?」 「まだ?」 朋与とあさみが同時に反応し、教室に残っていた生徒がざわめく。眞一郎は更に顔を赤くするが、今更遅い。 「あ、いや、これは……」 「これは?」 「つまり……えーと…………」 眞一郎は横目で比呂美を見る。恥ずかしそうに俯いているが、何と言うか聞き耳を立てて いるのはすぐにわかった。 (すまん、比呂美。後でフォローする) 「……まだそんな間柄じゃないよ」 視界の隅で比呂美が小さく肩を落とす姿が見えた気がした。 「なーんだ、つまんない答え」 あさみが不満の声を上げる。眞一郎を格好いいと公言しているが、別に恋愛感情は存在しないのだ。 「じゃ、いつかそんな間柄になるのかな~、ん?」 朋与がなおも追求するが、気のせいか目に殺気が込められているような気がした。眞一郎は早々に退散すべきと判断した。 「お待たせ、さ、行こう、比呂美」 女踊りの稽古を終えた比呂美が眞一郎の様子を見に行くと、まだ眞一郎は稽古をしていた。差し入れを持って来ていた愛子の隣に座り、稽古を見守る事にする。 「はい、比呂美ちゃん、お疲れ様」 愛子がお茶を淹れて差し出す。 「ありがとう。いただきます」 比呂美はお茶を受け取って一口。稽古後の渇いたのどには丁度いい、適度に温めのお茶である。 「お稽古、どう?」 愛子が比呂美に訊ねる。 「んー、最初は少し大変だったけど、もう今は平気よ。身体の今まで使わなかった部分を使うから、体幹がしっかりしてくるの」 「ふーん」 普段からほとんどの部分を使わない愛子には、感覚的に理解する事が出来ない。 「それに、こうして眞一郎くんの稽古を見てられるのも嬉しいし」 「そうか、比呂美ちゃん、去年は来なかったもんね」 その代わり、去年は石動乃絵が来ていた。愛子はそれを思い出したが、比呂美がその事を知っているかが不明だったので、何も言わなかった。その代わり、もっと当たり障りのない話題にした。 「それで、ご感想は?」 「とても一所懸命にやってる。眞一郎くんの真剣な顔、大好き」 好きという言葉が自然に出てくる。 「……そっか」 愛子もそれだけを言って稽古を見つめる。愛子の目から見ても、眞一郎は去年とは段違いに真剣だった。 去年感じられたやらされている感は完全に消失し、一挙一動にキレがある。目にも迷いはなく、去年の祭り当日の集中力、緊張感を今年は稽古から維持しているようだった。 「ねえ、比呂美ちゃん」 愛子は再び比呂美に話しかける。 「はい?」 「どうして女踊り、引き受ける気になったの?断ることも出来たでしょ?」 町内会で女踊りの人選が議題に上り、比呂美の名前が挙げられた時、出席していた理恵子は難色を示したと、父親から聞いていた。体育会系の部活で、しかも副主将を務める比呂美に、踊りの稽古は体力的にもスケジュールの面でも厳しいというのが理由だった。結局、稽古日をバスケ部の活動日と重ねないよう調整する事で妥結したのだが、理恵子の言う通り、部活を理由にすれば断る事は難しくなかったはずなのである。 「おばさんの顔を立てたの?」 「ううん、そういうんじゃないの。ただ――」 比呂美は再び眞一郎に視線を戻す。 「私も、同じ世界を視れるんじゃないかと思ったの」 「同じ……世界?」 「うん……上手く言えないんだけど、眞一郎くんの視ているもの、視えているものが、少しでもわかるかな、と思ったの」 比呂美の言葉は非常に抽象的、観念的だった。それでも、愛子には、比呂美の想いがわかる気がした。 「……それで、視えそう?」 愛子の問いに比呂美は静かに首を振る。 「まだわかんない。でも、麦端祭が終わるまでに、ほんの少しでも視えたらいいなと思う」 「…………そうなると、いいね」 「うん」 それ以上は何も言わず、二人は稽古を見つめていた。 「乃絵、明日の麦端祭、一緒しない?」 日登美が言った。 麦端祭は一年のクライマックスであり、都会に比べれば娯楽に乏しい市民にとって、老若を問わぬイベントである。乃絵は土着の人間ではないが、既に二年以上麦端に住んで祭の事も知っており、当然明日も祭りに繰り出すと日登美は思っていたのだが、乃絵はこの誘いを聞くと困ったような表情になり、 「ごめん、私、行かないかもしれない」 と答えた。 日登美と桜子は顔を見合わせると、 「どこか悪いの?」 乃絵は首を振って 「ううん、そういうわけじゃないんだけど」 「人ごみが嫌?」 「そんな事ない」 「じゃあ――」 「日登美」 桜子が日登美の袖を引っ張る。桜子を見た日登美は桜子の表情を見て、何かを気付いたようだった。 「あ……それじゃ、乃絵、気が向いたら携帯にかけて。すぐ迎えに行くから」 「うん。ありがと」 日登美と桜子が去った後、乃絵はため息を吐いた。彼女らしくもない事である。 桜子が気付き、日登美が察した事情は、半分だけ正解である。二人は、乃絵の前で口に出す事こそなかったが、噂程度には眞一郎と乃絵、比呂美の間に起きた事を聞いていた。 今年はその二人が共に花形として舞台に上がる。乃絵の中ではとっくに整理のついた想い出の一つに過ぎないが、それでもそれを観た時、自分がどうなるか予想がつかなかった。 そして、二人が知らない話。一年前の麦端祭の夜。乃絵は、敬愛する兄の秘めた想いと苦悩を知った。乃絵はその日、自分が見ていると思っていたものが実は何も視えていなかった事、理解っていると思っていたことが実は単なる独りよがりな思い込みに過ぎなかった事、そのために大勢の人を傷つけていた事を思い知らされたのだった。 「こうして考えると、何もいい事なかったのよね」 呟いて、思わず自嘲の笑みが漏れる。一年前には自分が自嘲の笑みなど浮かべるとは思ってもみなかったし、あの日の事を想いだしてどんな形であれ笑う事が出来るなど半年前には想像も出来なかった。 やっぱりやめよう。わざわざ二人の前に姿を見せて、また湯浅比呂美の心を乱したくない。それを心配する眞一郎も見たくない。 乃絵が鶏小屋に行くと、三代吉が地べたを眺めていた。 そのまま近づくと、三代吉が気付いて振り返る。 「おう、邪魔してるぜ」 「いいわよ、別に私の家でもないし」 そのまま三代吉の隣に行くと、しゃがみこんで地べたにグミの実を差し出す。 「まだ食わせてたのか、それ?」 三代吉が訊いた。興味を惹いたというより、間が持たないから話しかけたという感じだ。 「うん、もう地べたに飛んで欲しいと思ってるわけじゃないけど」 乃絵と三代吉はそれほど親しいわけではない。むしろ疎遠と言ってもいい。だが何故か、乃絵はこの男を無条件に信用していた。自他共に認める眞一郎の親友に対し、眞一郎の面影を見ているのかもしれない。 「……また」 「ん?」 「屋台、出るの?」 訊いてから後悔した。さっきの日登美の誘いが頭に残ってたかもしれない。 「…………出ねえ。多分」 「何故?」 「色々あんだよ」 三代吉は詳しい説明をするつもりはないようだった。その代わり、流れ上当然の質問を返してきた。 「あんたは見に来るのか?」 「……わかんない。行かないと思う」 「そっか」 それきりまた黙る。 「理由を訊かないの?」 「なんとなくわかる」 確かにそうだろう。 「――まだ気持ちが残ってるわけじゃないの」 一人で話し始める。 「でも去年、私を見て、湯浅比呂美は泣いたの。もう邪魔しないでって。学校では顔を合せてももう平気だけど、あそこで逢ったら違うかもしれない。そんな事で不安にさせたくないし、私も気も遣いたくないし」 自分の言葉が適切に心情を表していない事が不満だった。しかし、他に言葉が思い浮かばない。 三代吉は黙ったまま餌を食べる地べたを見つめていた。暫くして、ようやく口を開いた。 「去年とはもう違うだろ」 「それは、そうだけど」 「湯浅だけじゃない、あんたもさ」 初めて、乃絵が三代吉の方を向いた。 「私?」 「こいつが飛べなくてもいいと思えるようになったんだろ」 三代吉は地べたから目を離さない。 「眞一郎も、湯浅も、あんたも去年と違う。なら、去年と同じ事は起こるわけないだろう。そう思わない?」 乃絵は答えない。つまり、否定する材料がないという事である。 「始まった場所に戻るのは、自分の成長を計るには一番いい、とこの前人から聞いた」 「……一番いいところで他人の受け売り?」 「これ以上気の利いた事言えるほど長生きしてねえよ」 三代吉は面白くもなさそうに言い返した。 「……邪魔したな。帰るわ」 三代吉はそれだけ言った。柄にもない事を言って居心地が悪くなったように見えた。 「うん」 乃絵もそれしか言わなかった。 「もうすぐ出番ね」 部屋に入ってきた比呂美が言った。着ている白と黒のシンプルな着物は女踊りのための衣装だ。 「ああ」 比呂美は眞一郎の隣に座り、彼の手に手甲を着けてあげる。去年と同じ行動、一種儀式めいた行いだ。 「似合ってるよ、比呂美」 去年との違いは、眞一郎に比呂美の着物姿を褒める余裕がある事か。比呂美はわずかに頬を染めた。 「先に出てるから見ていてくれ。今年は、お前のために踊るから」 「うん、そうしたら、その後は」 「ああ、お前の踊り、一番前で見るよ」 「……うん」 手甲を付け終わると、比呂美は刀を手に取り、眞一郎に手渡す。眞一郎は立ち上がると刀を受け取り、腰に差す。 「行ってくるよ」 「行ってらっしゃい」 眞一郎は部屋を出ようとして、思い直したように振り返った。 「比呂美」 「え?」 比呂美が顔を上げると、眞一郎が包み込むように抱きしめてきた。 「大丈夫か?」 眞一郎が訊く。 「――うん、少し、落ち着いた」 比呂美の手が眞一郎の背中に回る。 「でも、もう少しだけ、勇気を分けて欲しい……かな?」 眞一郎は少しだけ驚いた顔貌を見せたが、すぐに優しい微笑を浮かべると、比呂美に唇を重ねた。 「――勇気、出た?」 「――うん、たくさん」 比呂美の微笑に見送られ、眞一郎は部屋を出た。 乃絵は祭りに来ていた。 三代吉の言葉に思うところがあったわけではない。 ただ、観てみたくなった。 一年経った眞一郎の踊りを。そして、眞一郎と共に歩み始めた比呂美の今を。 「やっぱりもう少し前に……」 比呂美と顔を会わせる事を避けるため、眞一郎の踊りは観衆の後ろから観ていた。しかし、遠くからでは、背も高くない乃絵にはあまりにも見え辛かった。せめて、比呂美の踊りはもっとよく見える位置で観たい。 この混雑の中、前進するのは簡単ではなかった。もみくちゃになりながら何とか最前列に出た時、もう女踊りは始まっていた。 比呂美は花形として、舞台中央で踊っていた。光と陰をモチーフとした振袖に、男踊りと同様笠を手に舞う姿は、乃絵の目にも美しかった。 比呂美は踊りが進むに連れて、この一年の記憶が駆け抜けていった。不安に押し潰されそうになった去年の麦端祭、その後の眞一郎からの告白、交際――それから今までの間にも全く不安がなかったわけではない。今でも眞一郎の全てが理解できるわけではない。この花形を引き受けたのも少しでも眞一郎に近づきたいと思っての事だった。 実際に舞ってみて、比呂美は自分の心の一部が眞一郎と繋がった気がした。眞一郎の視ていた世界の一端を、確かに視たと確信した。少なくとも一歩、眞一郎に近づいていた。 去年の眞一郎がそうだったように、踊っている比呂美の瞳には、たった一人の姿が映されていた。それに気付いた乃絵が会場を見渡すと、衣装のままの眞一郎の横顔を見つけた。 眞一郎を映す比呂美の瞳。 比呂美だけを見つめる眞一郎の瞳。 これほどの会場、これだけの観衆の中で、二人は二人だけが共有する世界にいた。 それは、乃絵にはおそらく視る事が出来ない世界だった。 「…………素敵よ、二人とも」 乃絵は呟く。眞一郎は間違いなく飛び立つための場所を得、比呂美は眞一郎の道標として大地から見守っていた。それは乃絵があの絵本を読んで以来、心の隅で望んでいた風景だった。 冬の夜空を背景に、比呂美は踊る。強く、気高く。 了 ノート 流石堂さんのブログのイラストからインスピレーションを得て書いた話です。流さんの繊細な絵の魅力を表現するにはあまりにも力不足ですが、精一杯頑張ってみました。 あのイラストを見たときに感じたのは、舞う比呂美とそれを見つめる眞一郎、二人の瞳にはお互いの姿だけが映されていて、その二人を見守るもう一つの視点が欲しいと思い、前年の麦端祭の一方の主役、乃絵を出してみました。結果として乃絵の物語のようになってしまいましたが(汗) 現実的にはバスケ部の比呂美に踊りに出ろというのは少し酷な話なので、周りが推薦しても比呂志も理恵子も本人には勧めないと思います。比呂美の側に自分から花形を務めたいという強い動機が必要だと思ったので、その辺はフォローしています。どちらかというと乃絵を祭りに引っ張り出す方に苦労したかな?乃絵にとってはつらい想い出の多い日なので。 三代吉が愛子の屋台を手伝わないと言ってるのは、キャプテンと愛子と修羅場真っ最中の頃だから。この辺は少しづつ書いていきます。
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583 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 22 11 14.14 ID LvH1nWgN0 [1/4] 詳細はぼかすしフェイクも入れてるけど新しい感じのシー問題?っぽいのに出会った話 俺が参加した卓がNPCのイラストとかを描いてくるGMだった キャラシートに描くくらいの顔の部分だけだけど、一目でどんな感じのキャラなのかが掴める良いやり方だと思った NPCが出てくるところではGMの手元からイラストを移動させてくるので「あ、今NPCが出て来たな」と思えるわけだ ただ、ここに罠があった シナリオ序盤で出てきたNPC女性が終盤に差し掛かる頃に出て来たんだけどそれは別人で PC達は見事に騙されひどい目にあった GMが行った種明かしがちょっと酷いと思ったんだが 女性のイラストは、顔パーツは同じだったけど、よく見ると細部が違ったり ほとんどイラストに出てない服がよく見ると違ったりしていて 「ちゃんと見ていれば違和感に気づけたと思うんですけどね」 と言われて一方的にPLのせいにされた 確かにイラストは出てるけど、それを俺らも見てるけど 似てるようで違うって言うなら判定で気付けるなりちょっとした説明があるなりするもんなんじゃなかろうか 585 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 22 14 13.03 ID jUK2EQcd0 [3/3] シーではなくペイント問題だな、まぁシステムにもよるが何かしら知覚の判定があるなら普通は判定はいるな 586 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 22 15 52.06 ID LvH1nWgN0 [2/4] ペイントか うろおぼえですまん GMの想定は「イラストの違いに気づけたら知覚判定をできないかPLが言い出す」と判定を許可したって事だった 588 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 22 27 35.84 ID AbL0D4//0 [17/21] 586 PLとPCは別物だとアレほど 589 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 22 34 28.88 ID LvH1nWgN0 [3/4] マスタースクリーン使わないスタイルだったし特に判定はGMからは何も言い出されなかった PCに映ってる情報はPLも見えてるから描写しないというのが暗黙の了解のようになっていた 590 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 22 38 11.32 ID AbL0D4//0 [18/21] 589 もしまだそれやるなら今度からは全身を実物大に書けと言っとけ 591 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 22 42 32.55 ID LvH1nWgN0 [4/4] それいいなw まあもうあのGMの所には行かないよ 他にもやってる口ぶりだったし 「視覚に訴えるトリックはやはり効く」とか言ってたし スレ386
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主に多人数で催されるイベントに参加する時に使われる。 大抵の場合ゴメンでは済まない。 自分が企画したイベントでは「計画が頓↑↑挫↓した」を使用する 広告下げ用
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何度も何度も考えた もっとうまくやれなかったのかと 「眞一郎もいないのか」 「ええ・・・・・・」 理恵子の声に力がない。 「特に大丈夫とは思うが携帯にはかけたのか?」 「それが・・・・電源を切ってるみたいなんです・・・・・」 理恵子はいつもの席に座ったが、完全に落ち着きを失っていた。 「もし何かあったら、私のせいだわ・・・・・・・」 「そんなに心配しなくても・・・・・」 言葉ではそう言ったものの、自分でも声が震えるのがわかった。最悪の想像が頭をよぎった。 「私、探してきます!」 「待ちなさい!闇雲に探しても!」 だが、理恵子は私の声も聞こえていないようだった。そのままガタガタと玄関で音が聞こえ、出て行ったようだった。 まったく。これでは俺が動くわけにいかないじゃないか。 一人居間に残されて、俺は拳を額に当て、考えをまとめようと務めた。 だが、考えれば考えるほどに、想像は悪い方向にのみ逞しくなっていく。そもそも、この状況で打開策なるものは初めから存在 していないのだ。 (湯浅、香里、すまん。俺は、お前達に・・・・・!) 俺は今は亡き親友に、詫びる事しか出来なかった。 俺と理恵子、比呂美の両親である湯浅と香里の間に、デリケートな過去があったことは事実だ。 だがそれはどちらもが結婚する前の話であり、結婚後は家族ぐるみの付き合いを続けていた。お互いの子供、眞一郎と比呂美 も本当に仲が好かった。 理恵子は出来た女だった。聡明で、公正で、雪国の女らしい情の深い女だった。蔵には住み込みの従業員もいて、中には中学 を出たばかりの少年も預かっていたが、理恵子は彼らに対しても家族と同じ優しさで接していた。理恵子が俺と結婚してくれた事に、 感謝しこそすれ後悔したことなど一度もない。 香里の死に際に、俺は立ち会うことが出来た。比呂美から連絡を受け、理恵子と病院へ向かい、一人立ち尽す比呂美を支えながら、 俺たち三人は臨終に立ち会った。 比呂美は泣いていた。溢れる涙を流れるに任せて、いつまでも、いつまでも泣いていた。 理恵子は涙をこらえていた。複雑な表情をしながら、香里の枕元に立っていた 俺は、泣かなかった 比呂美を引き取りたいと妻に打ち明けた時、俺はすぐに賛成してくれると思っていた。だから理恵子が、 「うちには同じ年頃の男の子も何人もいますし、そういう家に女の子を迎え入れるのは、難しいと思います」 と、反対したのは予想外だった。だけど、湯浅の親類は皆遠くて、仲上ならば、少なくとも学校は変わらずに済む。眞一郎や、同級生と 離れずにいられるのならば、立ち直りも早いのではないか。そう話すと、最後には納得してくれた。 「預かるからは、うちの娘として育てましょう」 そう言ってくれたのは妻だった。俺は理恵子ならやってくれると安心していた。 比呂美のために空き部屋の掃除をし、空気を入れ替え、畳を返す。準備は 葬儀と並行するように進めていた。慌しく時間が過ぎ、通夜を終え、俺は祭壇の前に一人取り残されていた。 俺は突然、香里の顔を見ておきたくなった。今日までは別の場所で安置されていたのだが、忙しさにかまけて一度も会いに行っていな かった。祭壇を回り込み、棺に近づいて、窓を開ける。非常識な行為だが、悪い酔い方をしていたのかもしれない。 香里の顔を見たとき、色々な感情が一度に溢れ出てきた。自分でもわからぬまま、俺は声を上げて泣いた。 「あなた?そこで何を・・・・・」 顔を上げると、そこに理恵子が立っていた。涙を拭い、一つ深呼吸をしてもう一度顔を上げ 「いや、なんでもない」 そう言って窓を閉めた。しかし、遅かった。 理恵子は蒼白になった顔を歪め、瞬きを忘れたように俺を見据えていた。その目から涙が溢れ、頬を流れた時、口を開いた。 「あなた、やっぱり・・・・」 「何を言ってるんだ?馬鹿なことを口にするんじゃない!」 その時初めて、俺は自分の妻が抱えてきたものを知った。それは事実ではなかった。俺は理恵子に対し常に誠実だった。わかってくれて いると思っていた。 「ッ・・・・!」 理恵子が走り去っていく。追わなければいけないのに、あまりの衝撃に身体が動かなかった。 それから理恵子は変わっていった。 翌日に比呂美を迎え入れた時の顔貌は「うちの娘として育てる」と言った理恵子ではなかった。 理恵子の変化は従業員も感じ取るところとなった。それまで住み込みの食事は居間で家族と一緒だったものが、下宿に持ち帰って食べる ようになったのは、偶然じゃない。 何度となく話をした。しかし理恵子は聞く耳を持たなかった。比呂美に関しては、むしろ逆効果だった。俺はついに、比呂美に近くのアパート を借りてそこに住む事を提案した。 「私なら、平気です」 その、一言だった。それ以上は何も言えなかった。 だが、ついに一線を越えてしまったのだ。 警察から連絡が入り、比呂美が保護された事を知ったのは暫らくたってからだった。補導ではなく、このままタクシーで戻ってくるとの事だった。 何故か、眞一郎も一緒にいた。 比呂美が帰ってきたまさにその時、あてもなく表を探し回っていた理恵子も戻ってきた。 理恵子は居間にいた時と同じ、セーターにカーディガンを羽織っただけの姿だった。手袋も、マフラーすらもない。 理恵子は比呂美の前に立つと、比呂美の腕をつかみ、乱暴に家に引っ張っていった。眞一郎が後を追おうとする。 「待て。大丈夫だ。女は女同士の方がいい」 「母さん変なんだよ!比呂美に、変なこと吹き込んでるんだよ」 「ああ」 「!?じゃあ本当なのかよ!比呂美と俺は兄弟なのかよ!ふざけるな――」 ぱん 眞一郎の頬を払った。 「落ち着け」 半分は自分に向けた言葉だ。 「そんな訳、ないだろう」 理恵子が比呂美に何を言ったのか、それを知ったのはつい先刻だった。そこまで思考が飛躍していたとは思わず、理恵子の告解を耳にした 時はさすがに愕然とした。 それでもなお、今の理恵子なら任せていいと思えた。眞一郎も、比呂美も、理恵子が雪の積もった富山の夜に外出するにはありえない服装 だったことに気付いていない。 理恵子の険しい表情が、唇を真っ青にするほどの寒さによるものだと気付いていない。 あれは間違いなく「母親」の顔貌だった もう大丈夫だ。 俺は心の中で、もうこの世にいない親友にそう請合った。今回の事で比呂美に何らかの処分があるだろうが、守ってみせる。 俺は居間に戻り、新聞を手に取った。 日常を取り戻すように 了 あとがき 今回少し重い内容で、最後まで読まれた方は少ないかと思います。 ありがとうございました 今回の話は、ママン視点のttを書こうと思った時に、必ず書きたいと思ったものの一つで、ママンがひろしを疑うようになったきっかけ、ひろしがなぜママンが疑っていると知りながら比呂美を引き取ったのか、その僕なりの解釈(考察)が入っています。あくまで個人的な解釈なので気にしないで下さい。 もう一つの謎、ママンはなぜ比呂美ばかりか死者を冒涜するような事を言ったのかについてはまた別の機会に発表する事になると思います。
https://w.atwiki.jp/tohoku_strap/pages/18.html
最低発注数と、どうやってさばくか。 少ないところでは30本、多いところでは100本からの注文となっています。 今回は50本程度でもいいのかな、と思っていたりしますが、それをどうやってさばくのか。仮に余った場合、原価からムダになってしまうので、完全注文生産のようにすることも考えなければなりません。 トップへ