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鬼殺隊霞柱、時任無一郎は殺し合いが始まると同時に己の立ち位置を明確にしていた。 即ちメフィスとフェレスなる二人の主催者に対する反抗の構えである。 無一郎自身を含めて不特定多数の人間を無理矢理に拉致して殺し合いを強要し、あまつさえ二人の少女を惨たらしく殺害した外道。 鬼殺隊が戦う鬼と同様、あるいはそれにも劣る字義通りの鬼畜の所業。 そんな悪鬼どもに柱である無一郎が与し、殺し合いの進行を助ける理由など微塵もない。 「僕の日輪刀は……ある。じゃあ何故一度没収したんだ?」 とはいえ非武装の状態で放り出された以上支給された荷物の確認は不可欠だった。 支給された物品の大半は大正時代の、それもお世辞にも十分な学があるとは言えない無一郎にとって理解できないものだった。 しかし使い慣れた愛刀は見間違えるはずもなかった。 「これで人を殺し回れってこと?するはずないだろそんなこと」 岩塊よりも硬い鬼の頸を断ち切る日輪刀も、そのための戦闘技術である呼吸も人喰い鬼を斬るためのものだ。 己の命惜しさに人を斬るようならそもそも無一郎は鬼殺隊になど入っていない。 使い慣れた武器を返したところで自分たちに反逆など出来るはずがないと馬鹿にされているのだ。今にその報いを受けさせてみせる。 (しかしこの首輪をどうしたものか……他の参加者なら外す方法に心当たりがあるかもしれない) 問題は主催者の匙加減一つでいつでも起爆できるであろう首輪だ。 どうにかして主催者を出し抜き首輪を外す必要があるが、思い当たる鬼殺隊の仲間にこの手の技術に長けていそうな者はいない。 というか鬼殺隊の隊士、特に柱はこの場に居ないに越したことはないとさえ思っている。 鬼の首魁である鬼舞辻無惨との決戦が近い中、鬼殺隊の中核である柱が何人も拉致されているなどあってはならないことだ。 故に無一郎は名簿を確認するまでもなく他の参加者との接触を求めて行動を開始しようとしていた。 その時だ、目線の先に一人の鬼を見つけたのは。 その存在を視認した瞬間、知らず身体に怖気が走り震えが止まらなくなった。 腰に差した刀を抜こうとしているのに一向に抜けない。本能が目の前の存在と戦うことを全力で拒否している。 顔中から脂汗が流れる。意識を切り替え呼吸を落ちつけようとしているのに身体が全く言うことを聞かない。 「お前は……そうか……継国の子孫か……」 いつの間にか無一郎の前に立っていた鬼は大正の時代からは外れた古侍の如き出で立ちだった。 紫の着物に歪な形状ながら刀を携えている。 しかし何より特徴的なのは人間には有り得ない六つの眼とその眼から溢れるように流れる血涙、そしてうっすらと見える「上弦 壱」と左右それぞれの眼に刻まれた数字だった。 (上弦の壱…!?それにこいつは今何と言った……!?) 鬼舞辻の配下、十二鬼月でも頂点に立つ鬼が無一郎の眼前に立っている。 威厳すら感じられる重厚な構え、加えて鬼としての気配も以前斃した上弦の伍などとは比べものにならない強大さだ。 逆に何故ここまで接近されるまで気配に気づけなかったのかが不思議なほどだ。 だがそれだけではない。鬼としての強さだけではない、名状しがたい禍々しさは一体何だ。 痣を発現させて動こうとするも、相変わらず一歩たりとも動けない。蛇に睨まれた蛙のようだ。 「痣……なるほど、流石は我が末裔……。 萎縮し身動きが取れぬことを恥じる必要はない……彼我の力量差を正しく理解できるのはお前が強者であることの証だ……」 鬼らしい傲慢な上からの物言いに反論してやりたかった。実際鬼に舌戦でやり込められるような柔い精神力では鬼殺の剣士などやっていられない。 だというのに舌を動かすことさえままならない。心は折れていないのに本能が、魂がどうしようもなく屈服してしまっている。 何をしようとも僅かでも動いた瞬間殺されると本能的に理解できてしまう。この鬼はただそこに在るだけで痣者にして柱たる無一郎の戦意をへし折るほどの領域に立っている。 「だからこそ残念だ……このようになり果てていなければ鬼となり更なる強さを求める道もあったであろうに……。 最早私はあの御方に仕える十二鬼月の黒死牟ではない……ただ一切鏖殺を成す主催の者どもの走狗に過ぎぬ……」 (…来る!動け、動け俺の身体!) 黒死牟を名乗る鬼の気配が変わった。腰に提げた歪な刀に手を掛けた。 それがわかっているのに動けない。魂が無駄な抵抗はやめろと訴えかけてくるかのようだ。 黒死牟の剣閃が振るわれる。 それは無一郎には視認することも敵わぬ、異次元の斬撃であった。 だが無一郎の肉体が両断されることはなかった。代わりに甲高い金属音が鳴り響いた。 気がつけば無一郎と黒死牟の間に一人の剣士が立っていた。 無一郎からは背中しか見えないが相当な上背だ。悲鳴嶼ほどでないにせよ、宇髄に匹敵するだろう。 その剣士は見たところ黒死牟とほぼ同じ髪型で日輪刀と思しき刀を手にしていた。 しかし見たことのない色の日輪刀だ。炎の呼吸の剣士が使う色ともまた異なる赫刀だった。 「お前……は…………!?」 血色に染まった黒死牟の六つの眼が驚愕に見開かれていた。 有り得ないものを、信じられぬものを見たと言わんばかりだ。 「動けるか」 剣士が僅かに顔を無一郎に向けて問うてきた。 その言葉でようやく金縛りに遭ったかのように硬直していた身体に自由が戻る。 (顔に炎のような痣!?じゃあこの剣士も痣を発現させた鬼狩りなのか!?) 剣士は鬼殺隊の隊服を身に着けていない。 黒死牟の紫の着物の色違いのような服装で、とてもではないが鬼殺隊の隊士には見えない。 何よりあの人智を超えた黒死牟の一撃を涼しい顔で止めてみせるなど柱の無一郎からしても信じ難い。 「すぐにこの場から離れろ。それまで私が此処を受け持つ」 「……!」 屈辱だった。柱である自分が鬼を前にして碌に動けず逃げろと言われるなど。 しかし怒りを感じる以上に剣士の言葉が正しいことを確信できてしまう。 この剣士はさながら日輪の具現のようだ。実力も格も鬼殺隊の剣士たちとはまるで次元が違うことが今の攻防だけで感じ取れる。 迷わず無一郎は荷物を拾って走り出した。 この場に留まったところで出来ることはなく、どころか足手まといにしかならないと理解できてしまうが故に。 今の無一郎に出来ることがあるとすれば精々他の参加者の中にあの二人に匹敵する実力者がいると信じて助けを求めるぐらいだ。 先ほどとは別の理由で心が折れそうになる。これまでの鍛錬と鬼との死闘の日々を全て否定されたかのように感じられる。 (僕は霞柱の時任無一郎だぞ!なのに、なのにこんなにも無力なのか、僕は!?) そうして無一郎が余人には目でも追えぬほどの健脚で離脱したことを確認すると日輪の剣士―――継国縁壱は黒死牟へと向き直った。 変わり果てた兄を見る縁壱の双眸には知らず涙が流れていた。 「―――お労しや、兄上」 ○○○ 主催者を名乗る娘二人が外法の使い手であることはわかっていた。 そうでなければ無限城にて待機していた自分を何処とも知れぬ奇怪な空間に連れ込み殺し合いを強要するなど出来るはずもない。 まして、主たる鬼舞辻無惨が配下の鬼に掛けた呪いを一方的に消し去り己の心臓を作り替え、別の存在に作り替えるなど! 己の内から溢れ出す殺戮への衝動と未だかつて感じたことのない力の奔流に黒死牟自身が困惑していたほどなのだ。 四百年以上の長きに渡り鬼の力に身を浸し、技を磨き続けた黒死牟だからこそ適応できているが、他の者では容易く吞み込まれていただろう。 だが内心の混乱も収まりきらぬうちに更なる衝撃に襲われた。 己の子孫にあたる鬼狩りの剣士を内から湧き出る衝動に従い切り捨てようと刀を抜いたその瞬間、『奴』は現れたのだ。 四百と六十年以上も前に死んだはずの、黒死牟が人であった頃の肉の片割れ。 黒死牟に何百年と経っても消えない敗北感を刻み続けた弟、縁壱が。 「―――お労しや、兄上」 かつて相対した時と同じ言葉を紡ぎながら。 かつて相対した時と同じように双眸から涙を流しながら。 だが、だからこそだろうか。 四百と六十年前の状況の再現に黒死牟は一つの確信を得た。 「四百と六十年前…私と相対した時もお前は同じことを言ったな……。 その時のお前は命尽きる寸前の老爺であったが……」 「……兄上?」 「思い当たらぬ、か……やはり…そういうことか……」 そもそもが、黒死牟が元いた大正の時代に平安京など残っていない。 血鬼術による異空間構築能力だと仮定してもあまりに高度、かつ緻密に過ぎる。 しかしこの縁壱を見れば謎は解けた。煎じ詰めれば答えは簡単、主催者どもは時を操る術を持っているのだ。 だから生きていた頃の、若かりし日の縁壱を参加者として連れてくることができたのだろう。 それは取りも直さず主催者が縁壱を生け捕りにして殺し合いに参加させるほどの力を有していることの証左でもある。 ふと、とうに死んだはずの縁壱を前にした己がこれほど冷静な思考力を保っている事実に気付き、内心で驚く。 異常事態に次ぐ異常事態に黒死牟の感覚が麻痺したのか、あるいは精神、魂までも弄られた結果かあるいは両方か。 だが―――そんなことは最早どうでも良いことだった。 「いずれにせよ……永遠に得られぬはずの機会を得られたのだ……。 これだけでも私がこの地に招かれた意味はあったというもの……」 鬼狩りと鬼が出会った以上、為すべきことは一つ。 黒死牟が自身の肉から生成した刀に手を掛けると、応ずるように縁壱も構えを取った。 四百と六十年前には、老人の縁壱に対して刀を抜くことすらできず圧倒され、挙句寿命で勝ち逃げを許した。 しかし今黒死牟の眼前に立つ縁壱は真実全盛期の若き姿。如何なる結果に至るにせよ寿命で勝ち逃げという結果だけは起こらない。 「―――参る」 縁壱から放たれる重圧、あるいは剣気とでも呼ぶべきもの。 四百と六十年前に相対した時以上のそれを前にしても黒死牟は取り乱さない。 一度経験しているからか―――それとも黒死牟自身がその重圧を跳ね除ける力を得ているからか。 人間の域を遥かに超えた速度の踏み込み一閃。 継国縁壱に掛かればこれだけで鬼舞辻無惨を除くあらゆる鬼が屠られるであろう、頸狙いの超神速の斬撃。 けれどそれは黒死牟の頸を捉えることはなく、同等の速度で繰り出した斬撃によって相殺される。 日の呼吸 斜陽転身 一流の剣士であれば防がれた時点で距離を取り、仕切り直しを図っただろう。 だが人の域に収まらぬ剣技を持つ縁壱は最初の一撃を弾かれた瞬間自ら空中へ飛び、天地を入れ替えながら放つ日の呼吸の技を繰り出した。 これにも黒死牟は反応し刀で防御するが、縁壱の赫刀とぶつかり合った瞬間刀身の半ばから折れた。 血鬼術で生成された刀と赫刀が衝突したが故の必然。一度目は耐えたが日の呼吸の技を放った二度目には耐えられない。 月の呼吸 伍ノ型 月魄災禍 日の呼吸 幻日虹 宙を舞いながらにして更なる追撃を仕掛けんとした縁壱を襲う十もの斬撃。 縁壱の攻撃を予見していた黒死牟が予め仕掛けていた、刀を振るうことなく生じる月の呼吸の技。 上下左右を隈なく覆う月の呼吸の斬撃を、しかし縁壱は日の呼吸の回避技を使うことで無傷で凌ぎ距離を取った。 赫刀によって付けられた傷は鬼の再生能力では治癒できない。つまり黒死牟の肉から作られた刀は再生しない。 そう考えていた縁壱は次の瞬間、有り得ぬものを見た。鬼舞辻と戦った時以上の死の予感が総身を襲う。 月の呼吸 漆ノ型 厄鏡・月映え 間髪を入れず放たれる七条もの斬撃。 大地を蹂躙しながら進む超広範囲・超神速の技。更に斬撃の周囲に細かな、赤に染まった三日月の刃が付随し隙間を埋める。 咄嗟に全力で攻撃範囲から逃れた縁壱だったが、左の頬から一筋の血が流れていた。 だが縁壱の関心は自身の負傷などではなく、黒死牟の刀に対して向けられていた。 「何故……」 「折られたところですぐに再生する……最早お前の赫刀でも止めることなど出来ぬ……」 黒死牟の刀、虚哭神去は赫刀で折られたにも関わらず既に再生。どころか七支刀にも似た巨大な長刀へと変じていた。 埋め込まれた宿業の影響か、元より禍々しかった刀身は黒みがかった赤色に変貌し、刀全体に付いた無数の目も全て血のように赤く染まっていた。 果たして縁壱の赫刀は黒死牟に通用しなかったのか?答えは否。 縁壱の赫刀は通用していたのだ。縁壱だからこそ一瞬とはいえ黒死牟の刀を折るという事象を引き起こすことに成功していた。 これが大正時代の鬼殺隊の柱たちの赫刀であったならそもそも折ることすら出来ていないだろう。 他の武器で刀を損傷させたとしても、損傷させた瞬間に再生を完了させてしまうだろう。鬼舞辻無惨と同じように。 元より上弦の壱たる鬼として凄まじき再生力を誇っていた黒死牟には宿業が埋め込まれ、八将神の一人と成り果てている。 心臓という弱点部位が増えた代償に宿業による再生能力をも付与されているのだ。 これは厳密には鬼としての再生力を強化しているのではなく、鬼と宿業の二種類の再生能力を兼ね備えた格好となっている。 このため鬼の再生力を封じる赫刀によって刀を折られても宿業による再生能力が働き一瞬のうちに刀を再生してのけたのだ。 今の黒死牟に不治の傷を刻むには縁壱の赫刀を以ってしても足りない。それこそ赫刀と、宿業を断ち切る空に至った剣士の技を同時に重ねない限りは。 強化されたのは再生力だけではない。埋め込まれた疑似心臓が齎す膨大な魔力は黒死牟の鬼としての基本性能を著しく引き上げていた。 身体能力に反応速度、血鬼術の威力・精度が、本来の黒死牟と比較してすら異次元と呼べる域に高められている。 そして疑似心臓は心肺機能の強化をも齎し、副産物として肺活量の大幅な増大という結果をも生んでいた。 呼吸の剣士が扱う全集中の呼吸は心肺を鍛え上げ、一度に大量の酸素を血中に取り込むことで血管や筋肉を熱化・強化する技法だ。 そうすることで身体能力を大幅に引き上げ、岩塊よりも硬い鬼の頸を斬れるまでに強くなる。 つまり肺活量が増せば増すほどに呼吸の剣士としての地力もまた増していくと言える。 疑似心臓により強化された心肺機能は黒死牟の呼吸の剣士としての地力をも更なる高みへと押し上げていた。 鬼の肉体と血鬼術、呼吸の剣士としての地力。 それら全てが爆発的に向上した黒死牟は今や継国縁壱にも届く戦技と鬼舞辻無惨に匹敵する再生力を併せ持つ無双の戦鬼と化していた。 「漸くだ……人喰い鬼に成り下がり、主催者どもに肉体を弄られ……漸くこの境地に至った……。 あの方でさえ傷つけることが出来なかったお前に、ついに傷をつけるに至った……! 今、俺は確かにお前と同じ地平に立っている…!これに勝る法悦があろうはずもない…!」 「……そうまで成り果てて、たった一人の人間の強さを極めることに何の意味があるのですか」 「私にとってはそれこそが全てだった……。そのためにあらゆるものを捨てた……。あの方への忠義すらももう無い…。 我らを引き合わせ、尋常な果し合いを実現させた主催者どもの異能。それは最早神仏の御業と形容する他ない……」 「このような凄惨な所業を行う者を神と言えるのですか?」 「知らぬ」 縁壱の問いを、黒死牟はあっさりと切り捨てた。 黒死牟にしてみれば、今この瞬間こそが全てであり、主への忠義も殺し合いの趨勢も全てが些事に過ぎないが故に。 「神の真贋など知らぬ。神の正邪など知らぬ。あるのはこの奇跡の如き場を組み上げた者への感謝のみ。 例え殺し合いの終焉を待たずしてこの身と魂が燃え尽きようとも、お前を超えることさえ出来ればそれで構わん……! そうだ、俺は二度と敗北しない。お前が相手であろうとも……!」 「兄上……」 自分たち兄弟は何処で間違えたのだろうか。縁壱はそう嘆かずにいられなかった。 縁壱にとって個人の武などはさして価値を見出せるものではなかった。どころか暴力を振るうことさえ本心では嫌いだった。 けれど兄はそうではなかったのだろう。思い起こせば幼少の頃、兄の稽古役を務めていた侍を叩きのめして以来兄が心から笑う姿を見たことがない。 剣の秘訣を何度も聞かれた時に気づくべきだったのだ。自分と兄では価値を見出すものがまるで違うことに。 兄は自分へのどす黒い嫉妬の念をずっと押し隠していたに過ぎなかったのだ。 そこに気づけたところで最早全てが遅い。あるいは―――生まれた時からこうなる運命だったのだろうか? 「……参る」 悲壮な内心を押し殺し、再び構える。 今ここで兄を斬らねば、殺し合いに巻き込まれた大勢の人間が犠牲になる。 鬼の首魁を取り逃がした無能者の自分に兄を止める機会が与えられたことをせめてもの幸いとする他ない。 赤い月が、どうしようもなく道を違えた兄弟を照らしていた。 【継国縁壱@鬼滅の刃】 [状態]:左頬に掠り傷、深い悲しみ [装備]:継国縁壱の日輪刀@鬼滅の刃 [道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2 [思考・状況] 基本方針:一人でも多くの者を助ける 1:兄上を斬る 2:逃がした少年(無一郎)が気になる [備考] ※参戦時期は炭吉に耳飾りを託した後からです。 【時任無一郎@鬼滅の刃】 [状態]:健康、無力感と屈辱 [装備]:時任無一郎の日輪刀@鬼滅の刃 [道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2 [思考・状況] 基本方針:鬼殺隊として主催者を倒す 0:畜生…! 1:あの剣士(縁壱)の助けになれる参加者を探す 2:鬼殺隊の仲間は巻き込まれていないと思いたい [備考] ※参戦時期は柱稽古〜無限城での決戦開始までの間からです。 【八将神枠】 【黒死牟@鬼滅の刃】 [状態]:健康、戦意高揚 [装備]:虚哭神去@鬼滅の刃 [道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜3 [思考・状況] 基本方針:縁壱を殺す 1:縁壱を殺す [備考] ※参戦時期は少なくとも無限城決戦開始よりも前です。 ※八将神化により身体能力、再生能力、血鬼術、呼吸の精度が大幅に強化されています。
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銀の邂逅 月の相克(前編) ◆KKid85tGwY ――この世は腐ってる……。 殺し合いに参加する以前から、夜神月はずっとそう感じて生きて来た。 月の生きる現代社会に蔓延する犯罪や腐敗。 月には社会への不満が常に存在していたのだ。 それだけ月の中には、強い正義感が有り、明確な理想を持っていると言うこと。 しかし現実の月は――“日本一優秀な”と言う形容詞は付くが――只の高校生。 社会を変えるような力は持っていない。 社会の腐敗を知りながら、自分の生活を只淡々と送っていくだけの退屈な日々を過ごしてきた。 その日を迎えるまでは。 その日、月が偶然拾ったのは、名前を書くだけで人を殺すことができるノート。 人間の世界の条理を超えた死神の世界の産物、デスノート。 月はそれに拠って得たのだ。世界を変える力を。 月はデスノートを使い、犯罪者を次々と殺していった。 やがて世界から――月の基準による――悪人を一掃するために。 そして月の理想が実現した新世界を作り上げる。 それを夢見て動き始めた。 月の正義と理想はある意味実現した。 彼はキラとして世界中から畏怖され、そして崇拝され、 例え一時的な物であっても、世界から犯罪が激減させるのに成功する。 そして月の正義と理想は、最終的にある意味の失敗をする。 キラの正体が月であることが露見し、新世界を完全な物に形作る前に、 月は無残な最期を遂げた。 しかしそれは訪れなかった未来。 時空の摂理を超えた殺し合いの招聘に拠って、月は彼が迎える筈だった未来、 “新世界の神”を志していた未来とは、別の道を辿り始めた。 今から語られるのは、そんな在り得た未来とは別の未来の物語。 “新世界の神”を志していた筈の、しかし違う形の正義を抱いた男の物語である。 ◇ 「……貴方って本当に良い度胸してるわ」 現在、月と水銀燈が居るのは、展望台近くの山深い森の中。 月と水銀燈は現在同盟関係にあるので、当然同行する形になっている。 同盟関係と言っても、実際は水銀燈が月の生殺与奪の権を握っている、完全に不平等な物。 即ち今の月は水銀燈に従属させられている状況にある。 「何がだい、水銀燈?」 しかし今の月は水銀燈から呆れの混じった視線を送られながら、 木陰に腰を下ろして、支給されたパンを食べていた。 「良く今の状況で食事ができるってことよぉ」 「今だからこそだよ。君も食事が必要なら、今の内に取っておいた方が良い」 月と水銀燈は、先ほどルパンと田村玲子から書置きを置いて逃げ出してきたばかりである。 そして二人が居る場所は、書置きから100メートルも離れていない木陰だった。 しかも月の提案で、木陰に隠れながらルパンと玲子を無事にやり過ごせたかを見張ると言うのだ。 これではすぐに見付かりかねない。 しかしその心配は要らないと、月は説明していた。 月は書置きで、水銀燈には自分の意思で付いて行っていることを伝えてあった。 ならばルパンの立場としては、月と水銀燈には遭いたくない筈である。 何故なら下手に水銀燈を刺激すれば、月に危険が及びかねないからだ。 そしてルパンと玲子は接触しただけで水銀燈を刺激しかねない。 従ってルパンの方も出来れば水銀燈をやり過ごしたいのだ。 玲子の方は月にとって思考を読みづらい相手だが、それでも無用な戦いは避けたい筈だ。 無闇に水銀燈と接触しようとはしない筈である。 「下手に動き回ると、逆にあの二人と鉢合わせになる可能性が有る。 今のような状況ならあの二人がどちらへ向かうかを確認してから、動いた方が良いのさ。 そしてじっとしている時間で食事を済ませば、一石二鳥だろ?」 月が指し示すあの二人とは、月と水銀燈が見つめる先に居るルパンと玲子の二人。 二人は書置きを見て何かを話していたが、やがて一人ずつに別れて立ち去っていった。 「そんなことを聞いているんじゃない。仲間と別れて私と二人きりなのに、良く食欲が沸くってことよ」 「今は君が僕の仲間だろう?」 「哀れな下僕は仲間とご主人様の区別も付かないのかしら、お馬鹿さん」 「呼び方はどうあれ、お互いにメリットのある関係なことは違いないよ。 君は僕の頭脳を利用できるし、僕は君を戦力にできる」 「……私を戦力扱いにするなんて、本当に良い度胸してるわ」 突如、水銀燈の手に両刃の西洋剣が形成されて握られる。 そして刃の切っ先を月に向けて来た。 水銀燈の刃と殺気を向けられても、月は表情を変えずに返答する。 「それ位の割り切りが出来た方が、君にとっても頼りになると思ってね。失礼な言い方だったら謝るよ」 しばしの間、月を睨んでいた水銀燈だが、 やがて剣を仕舞い、つまらなそうにそっぽを向いた。 月はそんな水銀燈の様子に頓着することも無く、食事を済ませて立ち上がる。 「それじゃあ、展望台に戻ろうか」 「展望台ね……確かにそこが、一番あの二人と鉢合わせない場所よねぇ」 「分かってくれているなら何よりだ」 異論が出ないと分かると、月は水銀燈に先がけて展望台に向かい始める。 端的に言って、月の態度は水銀燈にとって気に入らない物だった。 本来二人の関係は、生殺与奪の権を持つ水銀燈が有利な筈である。 しかし実際の二人の動向は、月が主導している。 (やり難い奴ね……只の人間の癖に) 月の提案は全て合理的な物で、水銀燈がどれだけ異論を挟んでも適切な応答をするため、 自然と月の提案通りに、事が運んでいく形になってしまう。 先ほどなど剣を向けて挑発したにも関わらず、あっさりと流されてしまった。 今に到っては完全に水銀燈を先導する形になっていた。 月の背中を睨みながら、水銀燈も展望台に向かい始める。 水銀燈と月は山頂に存在する展望台、と名付けられた総合宿泊施設に着く。 展望台としての機能の他に浴場や食堂など、多種多様な施設が凝縮したその建物は、 全高にして15メートルほどにまで達する、巨大な円柱型の建造物だった。 外の監視に特化して、中には食料なども蓄えてあるその施設は、篭城するには打って付けと言えよう。 しかし水銀燈は積極的に殺し合いに乗っていく方針なのだ。 情報収集が有益であることは間違いないが、ここに長居をする訳にはいかない。 その後の展開を考えて早急に情報収集を終えたかった。 しかし展望台の入り口に入った月は、何かを物色している様子だった。 「……何をこそこそしてるのかしら?」 「君が言っていた“不細工なイタズラ”の材料を回収しているんだよ」 月は入り口付近に張ってある、視認出来ないほど細い糸を巻き取っていた。 水銀燈は自分が“不細工なイタズラ”と呼んだ、手作りの警報装置を思い出す。 「警報を解いちゃって良いの?」 「……もう粗方は、ルパンさんに回収されていたからね」 月の説明に拠ると、どうやらルパンが出発の際に警報装置を解いて、材料の糸などは回収していたらしい。 只、ルパンの遊び心ゆえか、警報装置は不必要に思えるほど大仕掛けで複雑な物となっていた。 従って急いで出発したルパンは、警報装置の材料の全てを完全に回収していた訳では無かったようである。 「それに警報を置かない訳じゃないよ」 月は回収した糸から一部を一階から二階に上がる階段の前に、ちょうど足首ほど高さで張り、 糸を非常用ベルの前に立て掛けたガイドポールに繋いでいた。 水銀燈には詳細は把握できないが、どうやら糸に引っ掛かるとガイドポールが倒れて非常用ベルを押す仕掛けらしい。 水銀燈が感心したのは階段の前に警報装置を置いたこと。 あれなら一階の何処から侵入しても、二階へ上がる際に警報に掛かる形になる。 月が作業を終えると、水銀燈はそちらへ目もくれずに四階の展望台へ先導する。 月も特に異論を挟むことも無く、水銀燈に付いて行った。 展望台に着いた月は淀みなく望遠鏡で周囲の観察を始める。 そして望遠鏡を覗いたまま水銀燈に話し掛ける。 「僕は南を観るから、水銀燈は東を頼む」 やはりここでも指示を出すのは月の方。 月に無闇に反発しても無意味であることは、既に学習している。 水銀燈は黙って東へ向けて望遠鏡を覗いた。 月と出会って間もないが、自身も聡明である水銀燈は、その優秀さを嫌と言うほど思い知らされている。 卓抜した頭脳を持ち、その判断を即座に実行できる実務能力と行動力を有している。 下僕としてはこれほど頼もしい存在もそうは居ないだろう。 下僕で在ればの話のだが。 「…………退屈。よくこんな面倒なことをずっと続けられるわねぇ」 展望台から望遠鏡で遠距離まで観れると言っても、望遠鏡で観れるのは極僅かな範囲。 地図上に点在する施設などをピンポイントに狙っても、中々参加者を捉えることは出来ない。 実にならない観察を続けるのは水銀燈にとって、性に合わない物だった。 そろそろ切り上げて、移動しようと考えた時に、 月の異変に気づいた。 「…………そんな、ルパンさん……」 そう呟いて望遠鏡から目を離す月。 漠然とでも事情を察した水銀燈は、月が観ていた方向へ自分の望遠鏡を向ける。 そこで水面に浮かぶルパン三世の死体を見つけることが出来た。 月は沈んだ様子で項垂れている。 「どうしたの? 大事なルパンを助けに行った方が良いんじゃない?」 水銀燈にはルパンの死に大した興味は無い。参加者の一人が減った以上の意味は無いからだ。 月に話し掛けたのは、単にからかいたかったからだ。 案の定、月は概ね水銀燈が予想したような返答をする。 「…………ルパンさんの傷は致命傷だ……今から行ってもどうにもならない……」 「うふふっ。随分冷たいのねぇ、ずっと一緒に居た仲間なのに。 それとも、ずっと一緒に居たのに結局は邪魔になった人のことだから、本当は死んで欲しかったとか?」 「……………………すまない、ちょっとトイレに行って来るよ」 月は顔を伏せたまま立ち上がり、ゆっくりと展望台から下る階段へ向かって行く。 「早く帰って来なさい。私はいつまでもトイレに引き篭もってるような役立たずは嫌いなの。殺したくなるくらい」 水銀燈も一応釘だけは刺しておいて、月を見送る。 観察を切り上げた水銀燈は、望遠鏡の上に腰掛けて、 今しがた展望台から去っていった下僕について考える。 今は消沈しているが、月は凄まじく回転の速い人間だ。 すぐに気を取り直してくるだろう。 月の優秀さついては、もう疑う余地は無い。 そしてそれ故に、月は下僕としては不適格とも言えるのだ。 水銀燈にとっては、月は好きに利用できる下僕だった筈だ。 しかし月ほど知略に長けた人間では、いかに水銀燈と言えど制御し切ることは出来まい。 実際に先ほどから月に主導権を握られている。 何より問題なのは、水銀燈と月では行動方針が決定的に違うと言うことだ。 水銀燈の目的は殺し合いに優勝することだが、月の目的は殺し合いを阻止することにある。 月は水銀燈が人を殺そうとすれば止めると明言している。 あるいは、そのような場面にまで到らないかもしれない。 水銀燈も気付かない内に、殺し合いを有利に進められないように誘導させられる可能性も有る。 月の知略ならばそれ位のことでさえ可能なように思える。 いずれにしても根本的に行動方針がぶつかる者は、最終的には邪魔にしかならないのだ。 月は有能だが使い道は精々が情報収集程度。 いや、それすら水銀燈が殺し合いを進めないよう情報を操作する公算すら有り得る。 ある意味下僕として、これほど信用に置けない相手も居まい。 そこまで行き着いて、水銀燈の思考はもっと根本的な部分に突き当たる。 そもそも、そうまでして下僕が必要だったのだろうか? 情報収集などの面では役に立つかも知れないが、それが殺し合いに役に立たなければ意味が無い。 さりとて戦力になるような相手では、水銀燈が主導権を握るのは難しい。 誰かと組むのが悪いと言う訳では無い。 しかし下僕に逆に引っ張られているような今の状態は、水銀燈としては余りにも温いと言わざるを得なかった。 有能かつしっかりと手綱を握れる者と組むか、 あるいは一人でも、もっと積極的に殺し合いを進めていくか、 いずれしても、今のような中途半端な真似を繰り返していては埒が明かないのは確かだった。 「切り捨てることも考えて置いた方が良いかも知れないわねぇ……」 しかし、流石に今すぐ月を切ると言うのは早計過ぎる。 nのフィールド侵入方法の解明を依頼した件も有る。 月を始末するにしても、明確に邪魔になると判断してからだろう。 思考を終えて手持ち無沙汰になった水銀燈は、もう真面目に観察を続けるつもりは無かったが、 戯れに再び望遠鏡を覗く。 そこに“それ”は居た。 超常の人形である水銀燈の、想像を絶する存在が。 ◇ 三階にある男子トイレの個室。 月はそこに鍵を掛けて篭っていた。 そこに用が有った訳ではない。 ただ、外界からの情報を遮断して一人になりたかっただけだ。 ルパンが死んだ。 月とは出会って一日も経っていない間柄だった。 しかし未だかつて味わったことの無い喪失感が、月の中に渦巻いている。 ルパンはかつて月が出会ったことも無いような人物だった。 月に比肩し得るかも知れない聡明な頭脳。 軽妙洒脱でありながら、嫌味の無い人柄。 清濁併せ持つ深い器量。 その何れか、あるいはその全てか、 亡くなった今だからこそ、ルパンの姿を鮮烈に思い起こされた。 日本一優秀な頭脳を持ちながら、それほどルパンに惹かれていたと今更気付かされる。 これでは笑い話だと、どこか自嘲的に月は思った。 月は哀しいと言うより、ルパンを失った大きさに呆然としていた。 そう、自らルパンを失ったのだ。 成り行きとは言え、月は自らの意思でルパンと袂を分かっている。 過去の仮定の話など意味が無い。 頭ではそう分かっていても、考えずにはいられなかった。 もし、ルパンと別れなければ、彼は死なずに済んだのではないか? そこまで行き着いて、月の思考はもっと根本的な部分に突き当たる。 そもそも、ルパンと別れたことは余りにも短慮な決断ではなかっただろうか? 確かに、あの時の月にはそうすべき理由があった。 自分の中にキラの可能性を抱えながら、あれ以上ルパンと向き合うことは耐えられなかっただろう。 それでも、無理を押してでもルパンから離れるべきではなかったのではないか? それは月らしからぬ、確固とした根拠も無い漠然とした思い。 しかし月の中には哀しみを超えるほどの喪失感として、確実に存在した。 何か致命的な判断の誤りをしたのではないかと言う懸念と共に。 だが、何故かそれ以上はどうしても上手く思考を進めることが出来なかった。 (…………いい加減、戻らないとな。これ以上は下手に水銀燈を刺激するのは拙い) 月は思考を切り上げて、トイレの個室から出る。 漠然とした思考に浸っていられるほど、月の現在の状況は安穏としていない。 水銀燈と組んで以来、月はあえて積極的に主導権を握るよう努めて来た。 それは水銀燈がどこまで月のコントロールが効く相手かを計るためでもある。 余裕を持って先導してきたように見えても、実際には月にとってかなり危険な綱渡りだった。 何しろ水銀燈は殺し合いに乗っている。一つ判断を間違えれば、月は殺されてもおかしくない。 しかしそれだからこそ必要な実験であった。 水銀燈は月のどんな言動にいかなる反応を示し、そしてどうすれば上手く制御が出来るのかを。 殺し合いを進めさせないために。 しかし水銀燈とて馬鹿ではない。既に月の目論見にも、ある程度まで感付いているだろう。 ここからは更に難しい駆け引きになる。 だからいつまでもルパンに関する思考に拘泥していてはいけないのだ。 月は水道の水で手を洗う。 そのついでに、乱雑に顔に水を掛けて、乱暴な手つきで顔を洗った。 そうすることでルパンを失った喪失感を洗い流せるかのように自分に言い聞かせて。 (……大丈夫だ。ルパンさんが居なくても僕には出来る! 殺し合いを止めて、その枠から脱出する。僕にはそれが可能な筈だ!) ルパンの死にも月は決して折れることは無い。 何故なら月には己の頭脳に、能力に、才覚に自信が有った。 この不測に埋め尽くされた殺し合いでは絶対とは言い切れない、 それでも、如何なる困難の渦中からでも、必ず解決策を見出せると言う明確な自信が。 「……水銀燈、どうしたんだ?」 「付いて来なさい」 月がトイレのドアから出た直後だった。 どこか切迫した様子を秘めた水銀燈が、階段から降りてくるのに出くわしたのは。 只ならぬ雰囲気を感じ取った月は事情を聞くが、 水銀燈は極めて簡潔に、しかし有無を言わさぬ調子で命令を返す。 そうなれば月に有無を言う余地は無い。 やはり厳として力の差は存在するのだ。 展望台から北西の方角に位置する森の中。 月と水銀燈の二人は、先ほどルパンと玲子を監視していたように、藪の中に身を潜める。 月にとっては、まず水銀燈が率先してこの状態を取っているのが意外だった。 水銀燈はルパンと玲子を監視する際、 ローゼンメイデンである彼女のプライドの問題か、それとも単純に身体を汚すのを嫌ったのか、 森に身を隠すことを嫌がっていた。 その時は最終的には月に説得されたが、今は自分から藪に身を潜めている。 それだけで異常な事態であると、容易に察せられた。 やがて断続的な得体の知れない音が、遠くから聞こえる。 カシャ カシャ カシャ カシャ 月は根拠の無い予感や直感の類は信じない人間だった。 しかし、その音が近づいてくるにつれて、 何か嫌な予感に支配されて行く。 水銀燈も恐らく同じような予感が有るらしく、今も緊張を隠しきれない様子だ。 音の主が姿を現し、断続的な音の正体が足音だと判明する。 シルエットは人間のそれ。 しかし“それ”は月にとって初めての体験だった。 全身を覆う白銀の装甲。 エメラルドのごとく輝く大きな双眸。 何より足音の主が持つ、圧倒的な存在感。威圧感。 どんな根拠も必要無い。只そこに存在しているだけで、生物としての原初的な本能に訴えてくるような異常な気配を有していた。 一目見ただけで危険と本能が察知する存在。 それは月にとって初めての“体験”だった。 「……あれが何か知ってる?」 「さあ……僕にはあれが、恐らく人間では無いと言うことしか判らないよ」 「じゃあ……私があれを殺すと言ったら、やっぱり邪魔をするのかしら?」 藪に深く身を潜めながら、展望台に向かって歩き続ける“それ”から二人は目を離せない。 異様な緊張感。 水銀燈の口調にも、何時もの人を小馬鹿にするような余裕は無い。 「それは君が殺し合いに乗っているからかい?」 「質問しているのはこっちよ」 「……あれに手を出すのは危険過ぎる。君にもそれは判っているだろう?」 「私が何を判っているって言うの?」 「そうでなければ、君がこそこそ隠れて様子を伺うような真似をする筈が無い」 「…………」 水銀燈は月の言葉に返事を返さず、只食い入るように“それ”を睨み続ける。 月がした体験を、展望台の望遠鏡越しに水銀燈も経験していた。 しかし闇雲に逃げ出すと言う選択肢を選ぶのは、彼女自身の矜持が許さない。 だからこそ展望台に向かって来る“それ”を見付けた時、接近してその危険性を確認することにしたのだ。 水銀燈のアリスゲームにおける長い戦闘経験で培われた勘が、接近して確認した“それ”が極めて危険だと告げる。 あの狭間偉出夫も強力な相手だったが、 目前の存在も強力かつ、それ以上に“危険”だと水銀燈の勘が告げていた。 今の水銀燈の戦力では恐らく勝算は薄い。 月の進言に従うようで逃げるのは癪だが、やはりこの場は退くべきだと水銀燈は判断する。 幸い今は“それ”から見えない位置に姿を隠している。撤退するのは容易な筈だ。 「私はゴルゴムの次期創世王・シャドームーン」 沈着だが冷徹な威厳に満ちた声が響く。 月も水銀燈も最初は“それ”=シャドームーンが発した声だとは気が付かなかった。 いつの間にか足を止めていたシャドームーンは顔を傾けて、 エメラルドのごとき双眸を、月と水銀燈が潜む藪に向けていた。 「隠れて様子を伺う程度の者では期待は出来ぬが……ゴルゴムの次期創世王の礎となれることを、精々光栄に思え」 シャドームーンはゴルゴムに世紀王として改造された存在である。 同じ立場としてブラックサンが存在するが、 ブラックサンは改造手術のほとんどを終えていても、それでも未完成の状態であった。 そしてシャドームーンは、その後もしばらくの改造期間を経て完成した世紀王なのである。 そのためか、実はブラックサンよりも細かい改良点が幾つか見受けられる。 一つがマイティアイ。 これは広視界・望遠・暗視などの能力を有する、ブラックサンのマルチアイに、 更に透視能力が加えられた物だ。 広視界と透視、この二つの能力を兼ね備えているマイティアイならば、 深い森の中に身を隠す者でも容易に見つけることが出来た。 自分たちの存在に気付かれている。 それに気付いた月と水銀燈は、弾けるように逃げ出した。 そこに何の策略を込める余裕も無く、月は森の中を駆け抜ける。 何の舗装もされていない山道に何度も転びそうになりながら、 シャドームーンに捉まれば死ぬと言う、一念で必死に駆け抜ける。 しかし慣れない山道を走り続けると言うのは、流石の月にも無理があった。 不意に地面から浮き出た木の根に躓いて、月の身体が地面に投げ出された。 次の瞬間、月の身体が宙に浮く。 自分が水銀燈の背中から伸びた黒い龍の顎に咥えられた。 そう認識した、更に次の瞬間。 天から飛来したシャドームーンが、月が転んだ地点に拳を打ち込んだ。 大地の上で、爆発を起こしたがごとくエネルギーが炸裂する。 地面にクレーターが作られた。 月は、シャドームーンの拳の威力、 そして一瞬でも水銀燈に助けられるのが遅れれば、自分は原形も留めない躯と化していた事実に驚愕する。 水銀燈は龍と化した翼で月を抱えながら、シャドームーンから飛行能力で逃げる。 軽口を叩く余裕も無いらしい。無理も無い。 しかしこの山道での逃亡には、飛行能力は極めて有用と言えた。 足場の悪さに捉われること無く、高速で移動できる。 背後から豪と音が鳴った。 振り向くと白銀の巨弾が飛来して来る。 (シャドームーンも飛行できる!?) 水銀燈以上の速度で宙を飛ぶシャドームーン。 その姿を見て月は、シャドームーンが飛行していると認識する。 しかしそれは誤りだ。シャドームーンが行っているのは飛行ではなく跳躍。 大地を蹴って、地面とは水平方向に跳躍しているに過ぎない。 問題はシャドームーンが地面と垂直方向へ40メートルもの跳躍を可能とする脚力、瞬発力を有すること。 その瞬発力は飛行と紛う距離を、一足飛びで縮めることが出来、 更に、飛行する水銀燈へ容易く追いつくほどの速度を発揮した。 「……!!」 水銀燈が身体を捻る。 しかし回避には間に合わず、シャドームーンが繰り出す拳が水銀燈に直撃。 水銀燈の身体が、まるでフィギュアスケートのごとく錐揉み回転。 同時に弾丸のごとく地面に叩きつけられる。 水銀燈は何度も地面の上を跳ね、転がって伏せた。 龍の顎から放された月も地面を転がる。 それでも攻撃を直接受けた訳では無いせいもあって、予想外にダメージは少ない。 身体を起こして水銀燈を見ると、彼女も大きなダメージは受けていないらしい。 水銀燈はシャドームーンのパンチの打点を、図ってか図らずか体軸からずらしていた。 人形である水銀燈の体重は軽い。 それによって強力な打撃を受けても、威力を身体の回転や飛行の運動エネルギーに変換させて逃がしていたのだ。 何よりローゼンメイデンは、一般的な人形より遥かに頑丈なのだ。 「フッ、只のガラクタ人形では無いらしいな」 「……ジャンクになるのは、そっちよ!!!」 シャドームーンの言葉に水銀燈は怒りを露にする。 水銀燈の数え切れない黒羽が刃のごとく鋭く切っ先をシャドームーンに向け、弾丸のごとく発射された。 人間が一つでもそれを受ければ命を落とすであろう威力の黒羽。 黒羽の弾幕が、シャドームーンの真っ向から雨霰のように叩きつけられる。 シャドームーンは何事も無きかのごとく、その中を平然と歩いていった。 全身を覆う白銀の装甲・シルバーガードには掠り傷一つ付かない。 水銀燈は黒羽を撃ち出すのを止め、背中からの翼として伸ばした。 伸ばした双翼の先端は龍と化し、大きく顎を開けてシャドームーンへ向けて牙を剥く。 双龍がシャドームーンを左右から挟み込むように襲い掛かる。 しかし双龍の牙はシャドームーンの両手に掴み取られる。 人を容易く丸呑みに出来る龍が、シャドームーンの手の力に捉まれて微動だに出来ない。 シャドームーンの腰部分、シャドーチャージャーから緑色の光が漏れた。 内蔵された出力機関、キングストーンのエネルギーがチャージされている証。 エネルギーはシャドーチャージャーから両手へ送り込まれる。 そして両手から放電のごとく拡散しながら放出。 一瞬で双龍を焼き尽くし霧散させた。 (なんて出力なんだ……!!) 双龍を破壊した一撃に月は戦慄する。 人間と同じ体格であるにも拘らず、異常なエネルギーを事も無げに放出するシャドームーン。 月の持つ科学常識から完全に逸脱した存在。 あれだけの力の持ち主との戦いでは、余波に巻き込まれただけでも、 肉体的には普通の人間である月は死にかねない。 これでは水銀燈の殺害を止めるどころではない。 シャドームーンが水銀燈と対峙している隙に、月は再び逃走を開始する。 しかし如何に月が卓越した頭脳の持ち主でも知りようが無い。 シャドームーンがブラックサン以上の五感の持ち主であるということなど。 現在の月とシャドームーンの距離は15メートルほどしか離れていない。 その程度の距離ならば、月がどれほどシャドームーンの隙を見て、気配を隠して逃げようとしても、 容易にその動向を察知できる。 走り去ろうとする月に、シャドームーンは指先を向ける。 指先にシャドーチャージャーからのエネルギーが送られる。 直線発射されるゆえに、先ほどの放電状の物より威力が凝縮されたシャドービーム。 それが発射された。 「私を前に余所見なんて、随分余裕じゃない。お馬鹿さぁん!」 月へシャドービームを発射すると同時に、水銀燈がシャドームーンへ向けて飛び掛ってくる。 大上段に振りかぶった手には、いつの間にか剣が握られていた。 客観的に観れば、それは水銀燈が月を攻撃するシャドームーンの隙を突いた形になるだろう。 しかしシャドームーンのマイティアイは水銀燈への注意を一時たりとも逸らしてはいなかった。 シャドームーンは、自身の右手に握った世紀王の剣・サタンサーベルを振るう。 サタンサーベルは隙だらけの水銀燈の腹を真一文字に切り裂いた。 シャドームーンに腹を切り裂かれた水銀燈は、笑みを浮かべた。 水銀燈にとって、自分の腹部の空虚はコンプレックス以外の何物でも無い。 その腹部の空白を、戦術上の要請とはいえ利用するのはかなりの抵抗がある。 逆に言えばそれを行うほど水銀燈は、シャドームーンを脅威と感じて追い詰められていた。 だからこそ自分の誘いにシャドームーンが乗った瞬間、笑みが零れた。 腹部の空白への攻撃によって隙が出来たシャドームーンの頭部へ、今度は水銀燈の剣が振り下ろされた。 狙いはエメラルドのごとく輝く、シャドームーンの双眸。 明らかに白銀の装甲とは異なる材質の、人間で言えば眼に当たると推測される部分。 恐らくは白銀の装甲部分より強度に劣るであろう。 水銀燈の推測は当たっていた。 シャドームーンの翠の双眸こそ、眼に当たる器官であるマイティアイその物。 それは全身を覆う白銀の装甲・シルバーガードより強度で劣っていた。 剣を受けた翠の双眸は、甲高い破壊音を上げる。 散乱する金属片は日光を反射して不規則な輝きを放つ。 水銀燈は眼を大きく開き、傷一つ無いマイティアイと砕け散った自分の剣を交互に見やった。 マイティアイは確かに、シルバーガードと比較すれば強度で劣る。 しかしシャドームーンの耐久力は、既存の生物のそれとは根本的に隔絶している。 シャドームーンはこれまでも、そしてこれから迎える筈だった――しかしもう永遠に迎えることの無い――未来において、 あのブラックサン=仮面ライダーブラックと、幾度も戦っている。 数多のゴルゴムの怪人と戦い勝ち抜いてきた仮面ライダーブラックの強さは疑うべくも無い。 更に未来での戦いにおいては太陽の力を借りて、仮面ライダーブラックRXへと進化を遂げていた。 その激闘の中でもシャドームーンは、例えばバトルホッパーの自爆などの例外的な事態を除いて、 実はほとんど大きな負傷を受けていないのだ。 シルバーガードに守られていないマイティアイや関節部分であろうとだ。 シャドームーンの耐久力は、それほどまでに総体として高いのである。 水銀燈の剣戟と言えど、仮面ライダーブラックの攻撃には威力は及ばない。 全力の斬撃は自身を破壊する結果となった。 斬撃が失敗して、今度は水銀燈に再び生じる隙。 それを見逃すほどシャドームーンは甘くは無い。 シャドームーンは左肘から伸びるエルボートリガーを、水銀燈の頭部へ向けて振るう。 しかしエルボートリガーの刃先が空中で止まる。 エルボートリガーの刃先の空間上で、紫色の純粋光による波紋が浮かんでいる。 水銀燈が空中に発生させた不可視の防御壁。 ローゼンメイデンの攻撃をすら防ぎきる障壁が、エルボートリガーの軌道を遮ったのだ。 一瞬だけは。 エルボートリガーは武器であると同時に、超振動の発生装置でもある。 その超振動は接触しただけで、巨大な岩石を瞬時にして粉微塵に粉砕できる威力。 発生した絶大なエネルギーは、水銀燈の防御壁をも瞬時に破壊した。 阻む物が無くなりエルボートリガーはそのまま水銀燈の頭部へ向かう。 しかし水銀燈はスゥエーを使い、皮一枚ほどでかろうじてそれを避けた。 水銀燈が張った防御壁は、エルボートリガーを防ぐためではなく回避するための物。 防御壁によって僅かに生まれたタイムラグが無ければ、回避は不可能だっただろう。 しかしシャドームーンの攻撃はまだ終わっては居ない。 シャドームーンは左肘を伸ばし、返しの裏拳を水銀燈に向けて放つ。 凄まじい衝撃で意識がホワイトアウトしながら、水銀燈の身体は吹き飛んだ。 全身に土埃を被ったらしい身体が痛む。 すぐに起き上がることは出来ないが、どうやら五体は無事であるらしい。 大地にうつ伏せで倒れている月は、 混濁した意識からじょじょに覚醒していく頭で、自分の身に何が起きたかを思い出していた。 月を狙って放たれたシャドービームは、放つ瞬間にシャドームーンが水銀燈の急襲を受けたため、僅かに狙いがずれていた。 シャドービームは月の手前の巨木に着弾。月は悪運により直撃を避けることが出来た。 しかしシャドービームの有する莫大なエネルギーは、爆発を起こす。 その余波は、それだけで月の身体は地面へ強烈に叩き付けられた。 意識がそこで途切れていた。 あれからどれほどの時間が経っているかは判断出来ないが、 自分がまだシャドームーンに殺されていないことから、意識を失ってからほとんど間が無いと推測出来る。 問題は水銀燈とシャドームーンがその後どうなったかだ。 月はようやく痛みの抜けた身体を起こしながら、周囲を観察する。 その眼に飛び込んできたのは身体ごと飛来する水銀燈だった。 水銀燈は月の目前で転がり落ちた。 シャドームーンの姿は見えないが、状況は大よそ推測出来る。 どうやら切迫した状況はいまだに続いているようだ。 しかし月には最早打つ手は無い。 逃走してもビームで狙い撃ちされてはどうしようもないのだ。 月には一つだけ策が有るには有ったが、水銀燈が時間稼ぎも出来ない状況では、 成功以前にそれを実行することも叶わないだろう。 「……………………手を出しなさい」 気が付けば水銀燈が身を起こして、月に命令してきていた。 展望台の時より、更に切羽詰って有無を言わせぬ口調。 水銀燈もまた起死回生の手段に出ようとしているのだろう。 そして恐らくそれは、月に犠牲を強いる物だ。 しかし最早手段を選んでいられる状況ではない。 月もまた起死回生の賭けに出る覚悟を決める。 月が水銀燈へ向けて手を伸ばす。 水銀燈がその指の口づける。 眩い光が水銀燈を包み込んだ。 ◇ 時系列順で読む Back 夢見るように目覚めて Next 銀の邂逅 月の相克(中編) 投下順で読む Back 夢見るように目覚めて Next 銀の邂逅 月の相克(中編) 130 運命の分かれ道 夜神月 144 銀の邂逅 月の相克(中編) 水銀燈 128 Blood teller シャドームーン
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Get Ride! アムドライバー 相克の真実 【げっとらいど あむどらいばー そうこくのしんじつ】 ジャンル 3Dストラテジックアクション 対応機種 プレイステーション2 発売元 コナミ 開発元 コナミコンピュータエンタテインメントジャパンウインキーソフト(制作協力) 発売日 2005年3月24日 定価 6,090円(税込) 判定 なし ポイント キャラゲーとしては良作ゲームはもっさりだが楽しめなくもない魅力的なキャラ達に対し、メインの5人しか使用出来ないファンには嬉しい内容盛りだくさんだが、ボリュームは激薄 概要 ストーリー 特徴 評価点 問題点 総評 余談 概要 「かっこいいって何だ?本当にかっこいいアニメ、君は最近見たのか?」 という強烈なキャッチコピーや、一度見たらそう簡単には忘れられない奇抜過ぎるCMなどで話題となったTVアニメ、『Get Ride! アムドライバー』のゲーム作品の1つ。 ゲームの発売日はアニメ最終回の直前だったので、終了を惜しむファンの多くがこのゲームを購入したと言われている。 唯一据置機で展開されたゲームにして、真っ当なアクションゲームでもある。据え置き機での展開であることからボイスもしっかり当てられている。 制作協力にウインキーソフトがクレジットされているため、ゲームの雰囲気は若干往年のスーパーロボット大戦的な匂いを感じる部分もある。 ストーリー 人類は、謎の生命体・バグシーンによって平和を脅かされていた。 それに対抗するため、人類はアムジャケットシステムを開発し、それに対抗、ピープル(住民)達はヒーローの到来に歓喜した。 しかし、ある時バグシーンは連邦政府が戦争回避のために生み出した自作自演の仮想敵であることが発覚する。 連邦とジャスティスアーミーによる戦争が始まる中、ピュアアムドライバーとしてどちらの軍勢にも加勢せず、アムドライバーとして活動していくが…。 特徴 アニメと照らしあわせた場合、本作の立ち位置は番外編にあたる。 序盤にバグシーンに襲われる一家はアニメにも登場するゲストキャラである。しかし彼等とアムドライバーの間に面識がないことなどを始め、本作は本編と異なるパラレルワールドという解釈が一番妥当である。 本作はアクションゲームではあるが、フィールドパートとバトルパートが分かれている。 プレイヤーはインターミッションによる準備の後、3体のキャラを選んで出撃させる。プレイヤーが動かせるのはメインとして選んだ1人のみ。 使用可能キャラはジェナス、ラグナ、セラ、シーン、ダーク。サポート専用としてニルギースとシャシャが選択可能。 フィールドパートは敵味方ともにサーチエリアが存在し、そのサーチエリア内でボタンを押す(敵も同様のルールに則って行動)ことで戦闘が開始される。 一部は特殊なサーチエリアを持っており、エネルギーを消費することで一方的に遠距離攻撃が出来る。 また、味方に指示を下せば、プレイヤーの指示通りに移動し、その位置で待機してくれるため、戦略の幅もある程度ある。 バトルパートはシンプルな3Dアクションであり、どちらかの体力がゼロになるか、バイザー(後述)の稼動時間が終了するまでバトルが継続される。 基本は1対1だが、複数の敵のサーチエリアが重なっていた場合は同時に複数の敵を相手にすることになる。プレイヤー側は近くに味方のアムドライバーがいれば同じく戦闘に参戦させられる。 インターミッションにおけるカスタマイズ要素。 プレイヤーはアニメ本編と同じようにバジェット(資金)を消費して、アムギア(武器)やバイザーを購入し、各アムドライバーに装備することが出来る。 劇中では剣をメインに使っていたジェナスを銃撃仕様にしたり、逆に銃撃メインのラグナに剣を装備するなどといった遊びも可能。 バイザーというアニメ本編でも登場した高額なサポートメカもそれぞれに装備が可能。 登場するバイザーは残念ながらメイン5人が使用した5種類のみのバイザーしかないが、こちらも劇中では使わなかったバイザーを他のアムドライバーに使用させることが出来る。 バイザーの色は、それぞれのアムドライバーのパーソナルカラーに合わせて変更される。 評価点 恐らくアニメと同時進行の開発でありながら、ファンの心理をよく理解した内容の数々。 劇中の決め台詞や名言はもちろん、「腰の重さ度MAX」といったサブコーナーの迷台詞(迷ステータス?)などもちょいちょい完備されている。 主人公が所属しているピュアアムドライバーの面々は全員登場し、戦闘に参加しないキャラを含めて全員ちゃんと劇中と同様の声優が参加している。 一応イベント限定とはいえ全員モデリング自体はされている。ただし彼等はサポート専用としてすら使用出来ない(*1)ので、勿体無い話である。 シャシャはちゃんと劇中後半に登場したネオシャシャになっている。アニメ本編ではやや活躍シーンが少なく、全貌もわかりづらかったが、本作では一応じっくり見られる場面が存在する。 特にカルト的人気を誇るタフト・クレマーは、本作の中ボスであるジン・クロス率いるバグシーン軍団相手に1人で無双するという見せ場が用意されるなど、破格の扱い。使用出来ないのがつくづく残念である。 タイトルコール、キャラ選択時の台詞、ゲームオーバーボイスなど、それぞれパターンがあり、ファンなら全て聞きたくなるほど気合が入っている。タイトルコールに関しては敵味方問わず全員分がほぼ収録されている。 フルボイスではないが、要所ではボイス付きの台詞が聞ける点。 ランディ・シムカの迷台詞「マジっすか?!」もまた違った調子で聞くことが出来る。 この点はスーパーロボット大戦によく似ており、しかもウインキーソフトっぽさを感じる演出になっている。 無駄に凝ったゲーム内容。 上記の通り装備はカスタマイズ出来るが、剣などの武器に関しては、それぞれのキャラでモーションが少し異なる凝りよう。 バイザーの色が変わるという設定も、アニメ劇中ではバイザーの使用者がほぼ固定されていたためあまり活かされていなかったが、本作ではそれをちゃんと活用している。 グラフィック精度はキャラゲーとしてはなかなかのもの。 むしろ作画崩壊が目立ったアニメ本編よりも格好良くなっているとも言える。 OPムービーも、登場するのは基本使用キャラのみであるが、なかなか見応えのあるものになっている。 ただし戦う相手がニルギースになっているなど、このゲーム的には若干ネタバレに引っかかる点がある。 アクションパートは様々な武器を切り替えてコンボを形成することが出来る。 固定武装としての格闘以外に、複数の武器を切り替えながら次々と攻撃を繰り出すことができ、コンボ形成の爽快感がある。 良質なBGM。 劇中のサウンド流用はOP映像における、アニメ本編の主題歌『Ready?』くらいで、それ以外はほぼ全てが本作オリジナル。 作曲家が違うため趣きこそ異なるものの、どれもゲーム内容にあったものになっている。アムドライバーという作品の雰囲気も別段壊すものではない。 それほど出す条件は難しくはないが、隠しで裏のラスボスが登場する点。 登場するのは原作を知っている人ならわかるあの人で、アムジャケットのデザインも最終回で登場した仕様である。 問題点 かなりのボリューム不足。 エピソードはわずか13話しかない。やりこみ要素も存在しないため、ゲームとしての内容は薄め。 分岐はあるが、それも1つ2つ程度であり、せいぜい2周目までがプレイの限界といったところだろう。 ゲーム自体はキャラゲーとして十分楽しめるのだが、総プレイ時間は上手い人なら1周最速で5時間程度で済んでしまうのは寂しい。 キャラゲーなのに、一部のキャラが使用出来ない。 ニルギースとシャシャは前述のようにサポート専用で、プレイアブルキャラとしては選択出来ない。 その代わりこの二人は加入当初からレベルが高く、サポートキャラとしては一番優秀である。 ほぼレギュラー同然であったタフト・クレマー、パフ・シャイニン、ジュリ ジュネ・ブルーム姉妹は、登場自体はするが一切使用することが出来ない点。 タフトはこのゲームでの活躍っぷりが強烈だったため、使用したかったという声も多かった。唯一この中では玩具化されているだけに余計惜しい。 ブルーム姉妹はアニメで異常に影が薄く、せめてゲームでは活躍させたいという声もあった。しかし本作ではバグシーンに囲まれてピンチになっているなど残念な活躍。 キャラ人気で成り立っていた作品だっただけに、強いて言うならこの部分はキャラゲーとしては傷の深い問題点であろう。 ジン・クロスとの対決エピソードにおけるジンが異常に強い。 1発でも攻撃を受けると、下手をすれば永久のハメが成立し、地味なダメージを受け続けてゲームオーバーということもしばしば。 一気に殺してくれるならまだしも、小さなダメージの連続で殺されるので無駄に時間がかかってしまう。 そこだけあまりにも難しいためか、公式サイトでジン・クロスの攻略法が掲載されるほどであった。逆にこちらがハメてしまえばそう難しい相手ではない。 アクションパートで斜め移動が出来ない。 移動は上下左右のみで、右上左下といった三次元的移動が不可能。 そのため攻撃を避けながら敵に近づくには、横、前、横、前といったカクカクした移動が要求されるので格好悪い動きになる。 全てのキャラに格闘という固定武装があり、それに切り替えると、全ての装備がキャラグラフィックの表示から消えてしまう。 アムドライバーはアムギアと呼ばれる装備を手持ち武器以外にも肩や腰など各部にも装備しており、玩具でもそれが各アムドライバーの個性になる。が、格闘を選んだ途端それらの装備が全て消えて、素体姿になってしまう。 また、全武装形態をフィールド中でも維持するには、劇中と同じ武装で揃えられた各キャラ専用のDXセットを装備しなければならない。自己流な装備だとフィールドでも貧相な素体姿になる。 そうでなくても、システム上武器は装備した部位しか表示されないので、ジェナスであればアムファルシオン(二刀流の短剣)を装備した瞬間などにはこれまた素体になってしまう。 総評 ゲームとしては悪くないがボリューム不足という、ゲームとしては微妙だがキャラゲーとして考えればまだマシな部類のゲーム。 しかし万人に薦められるかと言えばそうではなく、あくまでもこれらはファンアイテムの一つに過ぎない。 ただ、フィールドにおけるサーチシステムなど独自のものもあり、ただのキャラゲーとして切り捨てるには惜しい部分も存在する。 余談 + ネタバレ注意 本作の裏ラスボスは、原作と同じく初代アムドライバーであるガン・ザルディである。 しかし最終的には和解(というより悪を装っていただけ)し、これからもピュアアムドライバーを見守る立場となる。 これはアニメ本編において、不自然にガン・ザルディがラスボスとして独善的なキャラへ変化したことにも関係している。 TVアニメは本来1年以上放送する予定だったのだが、玩具売上の不振から放送の短縮が決まり、1年の放送になってしまう。 1年の放送というのは玩具放送アニメとしては十分長期なのだが、いずれにせよ元々の予定が崩れたことから構成に無理が生じてしまった。 結果としてラスボスたるキャラがガン・ザルディしかいなくなったため、本当にラスボスになってしまった…という経緯がある。 一応本作の真エンディングで、彼が裏で糸を引いているような風を装っているシーンは挿入されるのだが、その結果行き着く結末のイラストはジェナスとニルギースの対決構図だった。 本作はパラレルワールドという扱いながら、そういった裏事情をより裏付ける内容となっており、ファンとしてはそういった意味でも貴重な内容となっている。
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「組織に所属している以上、決定には逆らえない。だから私たちは抜けた。あのままじゃ私たちの声はどこにも届かなかったから」 『自分たちの憤りを知らしめるために組織を去った』。 その主張はもっともだ。 内部から非難の声を上げるのは難しく、しかも勇気がいる。 けれど。 「わかったら早くそこどいてくれませんか?今の私は一分一秒が惜しいんで」 苛立ちを募らせ、絵里は足踏みをする。 愛は絵里に対した。 「言いたいことはそれだけ?」 自分でも驚くほど低い声が出た。 心の中から“私”の部分を消そうとすればするだけ頭が冷え切っていく。 それはきっと正しいことなのだろう。“公”を果たすことを第一とする「リゾナンター」のリーダーとしては。 そう思わなければ、やっていけない。 「無許可脱退に脱退教唆。加えて今日は警備に対する暴行及び不法侵入。…亀井絵里、あんたのやってることは反逆以外の何物でもない」 「だから?」 「説得が通じないなら次は拘束を試みる。それでも抵抗を続けるようだったら……わかるよね?」 返答を待つまでもなかった。 愛と絵里、一瞬で交差する二つの影。 すれ違いざまに叩き込んだ愛の拳打は全て受け流された。まともに当たった感触は一打もない。 しかし愛も直後に放たれた絵里の渾身の一蹴りを見事に避けた。 二人の初撃は、互角。 愛としては、互角で一向に構わない。 絵里と対するのは愛一人ではないのだから。 「カメ!覚悟っ!」 前方から愛が、後方からは里沙が自慢の鋼線で狙い撃つ。 絵里の注意は二人に向けざるを得ない。 複数に向けられ、落ちる一人に対する注意力。 愛はその瞬間を見逃さない。 「っ!」 絵里が里沙に気を取られた一瞬の隙を突いて、斜め後ろから背に回し蹴りを見舞った。 苦悶の表情を浮かべてよろめく絵里。 それを見た愛にはゼロコンマの躊躇いが生まれる。次撃を放つのが遅れた。 今度は愛に、一瞬の隙。 「…ぐぁっ!」 突風に煽られる。凶暴かつ強力な。 身体が無抵抗に吹き飛ばされる。引き寄せられるようにその先にある、壁。 壁に叩きつけられた。 全身強打のブレーキを引き換えにして、愛の身体はようやく自由を取り戻す。 「愛ちゃん!」 「もっと本気でやってよ愛ちゃん。絵里は手を抜いてあげないよ?」 互いに、乱れた呼吸を整える。 「とはいえやっぱ二対一はキツいね。しかも相手はリーダーとサブリーダー。……倒すのは、諦めたほうがいいかな?」 絵里は右手を掲げた。 彼女を中心に風が発生する。 絵画や花瓶などの装飾品を巻き上げながら次第にその強さを増していく。 やがて、何者も近づけさせない強烈な風が絵里の周囲でうねりを上げた。 「なっ…!」 「“台風の目”ってあるでしょ?力の影響範囲にあるものは容赦なく吹き飛ばすのに、その中心だけはなんともないの」 絵里は台風の目と化した。 風の鎧を身に纏い、あらゆるものを薙ぎ倒しながら幹部のいる部屋に繋がる大広間の出口へと近づいていく。 里沙の鋼線は風力に圧され絵里まで届かない。 武器を持たない生身の愛も同様。 絵里は二人を倒さぬままこの場を突破しようとしていた。 では愛と里沙はここで易々と引き下がるのか。 否。 二人は目配せをした。 目の動きと長年の経験で、二人は瞬時に次の戦法を理解し合う。 「行かせない!」 里沙が絵里の行く手に立ち塞がった。 同時に、精神干渉の触手を伸ばす。 精神干渉の能力は精神系・非精神系問わず相手が強力な能力者であるほど通じにくい。 当然絵里も例外ではなかった。 しかし、躊躇している余裕はもはやない。 一刻も早く彼女を止める。彼女がこれ以上罪を重ねるその前に。 「……わかってるよ。ガキさんたちが考えてること」 立ち止まり、絵里は神妙に呟いた。 “台風”の勢力が徐々に弱まっていく。 術を解こうとしているのか? 彼女は反逆者。これは任務。 それはわかっている。 けれどかつての仲間、それも無抵抗の者の心をざらりと撫でることができるほど里沙は場に染まりきれていなかった。 動揺から、里沙の動きが止まる。 ゼロコンマの躊躇いは命取り。 今しがた、その様を見せつけられたばかりだというのに。 「ガキさんは囮なんでしょうっ!?」 絵里の口元がこの日一番の曲線を描いた。 歪んだ笑みは頭上を見つめ、その先には驚愕という驚愕を顔に貼りつけ空中で固まる愛の姿。 見破られていた。 二人の狙いも、その戦法も。 里沙が絵里の心を操作するという試みは偽りではないが、確実性に乏しい試みではあった。 結果が最優先の任務にあって、確率の低い試みに全てを懸けるわけにはいかない。 里沙の精神干渉は保険でしかなかった。 “うまくいけばいいね”。 その程度の期待。 「今の絵里を止めるには台風より強い技を出すか“目”の中に入るかしかないもんね!わかるよ!絵里が逆の立場でもきっと同じことしたと思う!」 里沙が絵里の注意を引きつけている間に、愛は瞬間移動で絵里の頭上に。 そのまま愛が絵里を取り押さえることができれば里沙はリスクや罪悪感を背負わずに済む。 仮に愛が失敗しても、交戦の合間に隙を見つけて必ずや里沙が絵里の心の自由を奪う。 それが、愛と里沙が目配せで講じた作戦。 二対一のメリットを最大限に活かした戦法。 だが戦法はあくまで戦法であって、戦果をもたらすまでには至らなかった。 「絵里を甘く見た罰だよ」 絵里の眼が妖しく光る。歪んだ笑みが引いていく。 次の瞬間。 愛の全身は発生した無数の風の刃によって切り刻まれた。 愛は赤い雨を降らしながら落下する。 絵里は無表情でそれを眺めている。 里沙は叫んだ。 喉が嗄れ裂けるまで。 「愛ちゃぁぁあぁぁん!!!」 けれど、その叫びが里沙本人の鼓膜を揺らすことはない。 聴覚が視覚が全ての感覚が目の前の現実を拒絶する。 無二の相棒が無二の戦友を傷つけた。そのきっかけを作ったのは他の誰でもない里沙自身の油断。 いっそ、このまま狂ってしまえばいいのに。自分も時間も世界さえも。 しかし現実は容赦なく里沙の眼前を覆い尽くす。 拒絶したはずの聴覚は、何かがどさりと倒れる音を捉えた。 拒絶したはずの視覚は、身体を朱に染めて動かないうつ伏せの人間を捉えた。 ごまかしのきかない心音と冷や汗だけが、目の前の惨状は狂いようのない事実であると思い知らせてくれた。 ――――――――――――――――――― ぱんっ、と乾いた音。 続けて掌に痺れるような痛み。 そうか。 自分は、差し出した手を叩かれたのか。 「……なめんな」 静かに、だがはっきりとれいなは拒絶を示した。 彼女は怒りに打ち震えている。 それについては驚きも悲しみもしない。 彼女はきっとそれを選ぶだろうと、ジュンジュンにはわかっていた。 猫のようにふらふらとすぐどこかへ行ってしまいそうに見えて、自分の帰るべき場所はしっかりと弁えている。 気まぐれだけど芯の通った人だった。 ジュンジュンは彼女のそんなところがとてもとても好きだった。 だから、守りたいと思うのだ。 心から大好きだと思える人。 もう二度と、失いたくない。 「あいつらはムカつく。何遍ぶん殴っても足らんくらいムカつく。けど、れいなは……れいなは、そんなんで仲間を裏切ったりはせん」 怒りを、悲しみを。 抑えきれない感情を抑えつけ、れいなは想いを吐き出した。 肩も瞳も震わせて、それでも視線だけは決して揺らぐことなく。 「外に飛び出すのはいつだってやれると。やけんれいなは『内部の人間』って立場で文句を言う。…組織の中で、みんなを守る」 言って、れいなは真っ直ぐ正面を見据えた。 迷いを全て受け止め新たな一歩を踏み出した者の瞳。 この瞳に会えただけで今日ここに来た価値がある。ジュンジュンは思った。 とはいっても。 それとこれとは、また別で。 「やっぱ田中さんダメなんだー…」 彼女は、自分たちと一緒には来てくれない。 決して覆すことのできない現実にジュンジュンは落胆する。 脱力。 そして。 「…は!?」 一足飛びでジュンジュンはれいなの鼻先へ。 不意を突かれたれいなは反応が僅かに遅れた。 待たず、ジュンジュンは容赦なくれいなの腹を蹴り上げる。 軽々と宙を舞うれいなの体。それを宙で待ち構えていたのはリンリン。 リンリンはその腕でれいなの首をしっかりと捕まえ、落下する勢いのままにれいなの脳天を床へ叩きつけた。 「れいな!」「田中さん!」 「だから田中さんって好きだヨ」 ジュンジュンはれいなに手を差し出す前と全く同じ台詞を口にした。 その意味合いも、全く変わっていないつもりだった。 田中れいなという人間は自分の心に正直に生きている。 嫌なことは嫌だとはっきり言うし、それを態度で表すことも少なくない。 けれど、その“わがまま”はいつだって自己の立場を認識した上での“わがまま”だから。 彼女は自分たちと同じにはならないだろう。 道を踏み外したりは、しないだろう。 それがどこまでも好ましくて……どことなく寂しかった。 「イチバン手強い人まず仕留める。戦術の鉄則ですねー」 中華料理の解説でもしているのかと思うほど気軽にリンリンが言ってのけた。 彼女は笑っている。 慕っていたはずの先輩を躊躇せず叩き潰しておきながら、リンリンは笑っていた。 「よくも!」 愛佳は激高した。 憤怒に目を吊り上げ、自らを奮い立たせる一歩を踏み出す。 おそらく愛佳も怖いだろう。嘆いているだろう。かつての仲間と一戦を交えること。 まがりなりにも同期だ、ジュンジュンは彼女がたった今取り出し投げたダガーを一見するだけで彼女の胸の内をある程度感じることができた。 不惑の軌道。震える切っ先。 ジュンジュンは部分獣化で腕を大熊猫と化し、己の感傷と愛佳のダガーを強引に払いのけた。 「次、光井さん…?」 一切の感情を封じ込める。 獲物を捉える肉食獣の瞳を愛佳へ向けた。 目を切らず愛佳の懐に飛び込む。 感情のない獣の腕を振りかぶる。 その刹那、様々な愛佳がジュンジュンの脳裏を駆け抜けた。 怒らせた顔。泣かせた顔。笑わせた顔。喜ばせた顔。それから。それから――― …きっとこんな気持ちになるのは今日でおしまい。 さよなら、光井愛佳。 「だめぇーっ!」 瞬間、黒い影がジュンジュンと愛佳の間に割って入った。 道重さゆみ。 さゆみは全身で愛佳を突き飛ばし、自らの身体を大熊猫の爪の前に差し出した。 「ぁぐっ!」 「道重さん!」 「……困るよ道重さん。ジュンジュンは光井さん狙ってたなのに」 愛佳と入れ替わり爪を受けたさゆみ。 赤く染まりゆくその背中を見下ろしながら、ジュンジュンは淡々と不平を漏らした。 ジュンジュンは愛佳を狙うつもりでいた。 ここでさゆみに入ってこられるのは完全に想定外。 予定が狂う。 調子が狂う。 ただ、これでさゆみはしばらく動けない。 狂った予定と調子は微々たるものだ。 残る標的が一人であることに変わりはない。 「将(ジャン)。……王手ですよ、光井さん」 リンリンと二人で愛佳との距離を詰めていく。 もはや愛佳に、為すすべはない。 ――――――――――――――――――― ――――――――――――――――――― 戻れたらいいのにね。 何事もなかったみたいに笑い合って、肩を叩いて、ずっと同じ道を歩んでいけたら。 …それをできなくした張本人が言うことじゃないか。 そう、原因を作ったのは私。決めたのも私。 だから迷ったりしないよ。 誰かのせいにしたりもしない。 ほんの少し、有り得た未来を夢見ただけなんだ。 back 『confrontAtion ―詰問―』 next 『confrontAtion ―反鳴―』
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©SEGA 概要 設置施設一覧プラント プラントごとの解説α陣営ベース プラントX β陣営ベース 戦術 マップ履歴 概要 設置施設一覧 プラント 詳細は後述 プラントごとの解説 α陣営ベース プラントX β陣営ベース 戦術 マップ履歴 日付 要請兵器 備考 2022/01/07(金) 15 00 ~ 2022/01/10(月・祝) 15 00 使用可 初公開
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独鈷剣薙刀/弓/短刀/神楽鈴/棍 基本武器 装備名 必要勾玉 攻撃属性 生命 精神 攻撃 防御 素早さ 命中 回避 備考 独鈷剣 +6 薙刀 +5 棍 +6 神楽鈴 +2 短刀 +3 弓 +4 独鈷剣 装備名 必要勾玉 攻撃属性 生命 精神 攻撃 防御 素早さ 命中 回避 備考 赤独鈷剣 火 +2 +11 +2 緑独鈷剣 木 +11 +4 青独鈷剣 水 +4 +10 金独鈷剣 金 +5 +10 土独鈷剣 土 +10 +4 地火龍独鈷剣 火土 +25 +4 +6 瞬速独鈷剣 水木木木 +75 -20 +60 +12 木・独鈷剣 木木 +15 +3 炎・独鈷剣 火火 +24 +8 地・独鈷剣 土土 +2 +15 +3 鋼・独鈷剣 金金 +15 +3 氷・独鈷剣 水水 +3 +15 +1 +1 撒土独鈷剣 木金 +25 +5 +4 炎舞独鈷剣 火火木 +2 +32 +2 +3 土積独鈷剣 火土土 +31 +6 金剛独鈷剣 金金土 +8 +32 氷結独鈷剣 水水金 +12 +30 樹梢独鈷剣 水木木 +30 +8 相克・地喰独鈷剣 木木土土 +52 +10 +8 相克・濁水独鈷剣 水水土土 +5 +48 +10 +2 相克・滅炎独鈷剣 火火水水 相克・溶金独鈷剣 火火金金 相克・削森独鈷剣 木木金金 連樹独鈷剣 木木木木木 連炎独鈷剣 火火火火火 連馳独鈷剣 土土土土土 連鋼独鈷剣 金金金金金 連氷独鈷剣 水水水水水 必中独鈷剣 水木土 連撃独鈷剣 火水金土 快技独鈷剣 火水木土 狒々色金の独鈷剣 火水木金土 閻魔大王独鈷剣 火火木金土 邪殺独鈷剣 火火木土土 薙刀 装備名 必要勾玉 攻撃属性 生命 精神 攻撃 防御 素早さ 命中 回避 備考 赤薙刀 緑薙刀 青薙刀 金薙刀 土薙刀 地火鳥薙刀 木・薙刀 炎・薙刀 地・薙刀 鋼・薙刀 氷・薙刀 炎舞薙刀 土積薙刀 金剛薙刀 氷結薙刀 樹梢薙刀 相克・地喰薙刀 相克・濁水薙刀 相克・滅炎薙刀 相克・溶金薙刀 相克・削森薙刀 連樹薙刀 連炎薙刀 連馳薙刀 連鋼薙刀 連氷薙刀 溶金式薙刀 連撃薙刀 技極の薙刀 狒々色金の薙刀 薙刀弁慶 闇斬薙刀 弓 装備名 必要勾玉 攻撃属性 生命 精神 攻撃 防御 素早さ 命中 回避 備考 赤弓 緑弓 青弓 金弓 土弓 地火冥弓 木・弓 炎・弓 地・弓 鋼・弓 氷・弓 炎舞弓 土積弓 金剛弓 氷結弓 樹梢弓 相克・地喰弓 相克・濁水弓 相克・滅炎弓 相克・溶金弓 相克・削森弓 連樹弓 連炎弓 連馳弓 連鋼弓 連氷弓 白光弓 狩人の弓 獄卒の弓 黄忠の弓 四授技弓 狒々色金の弓 破邪弓 与一弓 趙龍弓 短刀 装備名 必要勾玉 攻撃属性 生命 精神 攻撃 防御 素早さ 命中 回避 備考 赤短刀 緑短刀 青短刀 金短刀 土短刀 木・短刀 炎・短刀 地・短刀 鋼・短刀 氷・短刀 炎舞短刀 土積短刀 金剛短刀 氷結短刀 樹梢短刀 相克・地喰短刀 相克・濁水短刀 相克・滅炎短刀 相克・溶金短刀 相克・削森短刀 連樹短刀 連炎短刀 連馳短刀 連鋼短刀 連氷短刀 短刀若 疾風短刀 短刀石斬 短刀隼 短刀鬼丸 狒々色金の短刀 短刀雲次 短刀山嵐 神楽鈴 装備名 必要勾玉 攻撃属性 生命 精神 攻撃 防御 素早さ 命中 回避 備考 木・神楽鈴 炎・神楽鈴 地・神楽鈴 鋼・神楽鈴 氷・神楽鈴 炎舞神楽鈴 土積神楽鈴 金剛神楽鈴 氷結神楽鈴 樹梢神楽鈴 相克・地喰神楽鈴 相克・濁水神楽鈴 相克・滅炎神楽鈴 相克・溶金神楽鈴 相克・削森神楽鈴 連樹神楽鈴 連炎神楽鈴 連馳神楽鈴 連鋼神楽鈴 連氷神楽鈴 赤神楽鈴 緑神楽鈴 青神楽鈴 金神楽鈴 土神楽鈴 氷火神楽鈴 守護神楽鈴 祝福神楽鈴 連霊神楽鈴 狒々色金の神楽鈴 火 水 木 金 土 +15 +5 +34 +15 +5 +5 +3 2回攻撃全体攻撃 明鏡魂滅鈴 神衣鬼鎮鈴 棍 装備名 必要勾玉 攻撃属性 生命 精神 攻撃 防御 素早さ 命中 回避 備考 地火砕棍 木・棍 炎・棍 地・棍 鋼・棍 氷・棍 炎舞棍 土積棍 金剛棍 氷結棍 樹梢棍 相克・地喰棍 相克・濁水棍 相克・滅炎棍 相克・溶金棍 相克・削森棍 連樹棍 連炎棍 連馳棍 連鋼棍 連氷棍 赤棍 緑棍 青棍 金棍 土棍 魔力棍 狒々色金の棍 香蘭七角棍 連撃棍 禁断の棍
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アパム!弾薬枯渇 ~弾買いの層濃く~ はじめに 概要 全体図 設置施設一覧 プラント毎のコメントEUSTベース プラントA(EUSTベース前、西側谷底広場) プラントB(谷間) プラントC(MAP中央大鉄橋西側) プラントD(MAP中央大鉄橋東側) プラントE(トンネルアーチ岩の下) プラントF(GRFベース前、鉄道高架橋下) GRFベース 戦術西側・EUST戦術 東側・GRF戦術 はじめに ネタは改変題にティンときた職人さんが組んでくれることに期待。 文章校正は引き続き募集中。 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | アパム!アパム!セン支!セン支持ってこい!アパーーーム! \_____ ________________ ∨ / ̄ ̄ \ 広すぎて設置数が足りません! /\ _. /  ̄ ̄\ |_____.| / ̄\ /| ̄ ̄|\/_ ヽ |____ |∩(・∀・;||┘ | ̄ ̄| ̄ ̄| / ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| (´д`; ||┘ _ユ_II___ | ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| / ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|( ” つつ[三≡_[----─゚  ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| / ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| ⌒\⌒\ || / ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| / ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄] \_)_)..||| | ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| 概要 GRFの侵攻を余所目にEUSTはニュード採掘を進め、戦場内のプラントが6つに増設されている。 特に中央部の2つの人工施設にそれぞれプラントが設置されているため、 戦闘は施設周辺の崖上エリアを中心に展開されることになるだろう。 また両軍ベースから近い位置にそれぞれプラントが2つ設置されており、これを奪われてしまうとベース防衛が難しくなる。 いずれのベースも進入路が多く防衛能力は高くないため、これらのプラントを確実に維持することが勝利への近道となる。 (以上、公式HPのMAP概要) 『戦闘?そんなことよりニュード採掘だ!』byEUST ナヴァル2つめのMAP。プラント数が増加…はしているのだが ベース前プラントが各2つとなってるため、感覚的には4つに減っていると捉えてもいいかも。 久しぶりに?Bマップで気象変化がないMAPとなった。 ここで夜の戦闘やってみたいな、綺麗な星空が見れそう まあ、ただでさえ見失いがちなこのマップで夜間戦闘したら、スネーク祭り濃厚だけど 全体図 公式サイト でPDFのマップを見ることが出来る。 一度のプレーで覚えきるのは難しいので、個人演習で確認しておくといい 設置施設一覧 プラント 6ヵ所。詳細は後述。 リペアポッド 10基。 各ベース内に4基づつ。 BプラとEプラに1基づつ。 カタパルト 各ベース内に4ヵ所。 EUSTベース前~Aプラ間に3ヵ所、 GRFベース前~Fプラ間に5ヵ所。 リフト 9基。 プラントA南と東に各1基、プラントC南の割れ目岩に1基、大鉄橋に2基、 プラントE~F間に2基、GRFベース前に2基。 自動砲台 26基。多め。 EUSTベース内に10基、プラントA~B間に三角状に3基。 GRFベース内10基、プラントE~F間南北に3基。 レーダー施設 2ヵ所。共にコアの後方。 ガン・ターレット ガンタレR:4基。 EUSTベース壁1基、プラントA東側リフト昇った先に1基。 GRFベース外西側と北側に各1基。 ガンタレG:2基。 大鉄橋の両端の高台に設置。 わふーポート、バンカーポート 未設置。設置されるのをお待ちください。 次のマップでどちらかが設置されると思われる プラント毎のコメント プラント6つ設置してあるが 実質4つ。ベース前2つのどちらかが落とされると戦線崩れるので注意。 でもあまり人員割けないのが悩みどころ。 リスポン位置が全プラントで大分離れた位置にあるのも特徴か EUSTベース 北西側に設置。 変更点としては、東側入り口(ガンタレR設置側)にバリケード設置。 東側からの奇襲の妨害にはすごく役立つ。過信は禁物。 EUSTは: リスポン地点目の前のカタパルトに乗るとAプラへ。 進行方向左奥のはBプラへ、右奥のは遠回りでCプラへ。 AプラBプラが青色でも凸屋は抜けてくるので注意。 GRFは: 戦況しだいではCプラスルーしても気づかれないことも。 プラントA(EUSTベース前、西側谷底広場) 共通してベース前プラは低い位置にあるこのMAP。 乗り継ぎカタパルトが集中。 EUSTは: 最終防衛ラインの西側。ここを落とされるとコアが危険。 防衛or奪還時はDプラそばの高台や大鉄橋からの遠距離攻撃にも注意 GRFは: 奇襲目標プラント1。 目前にベースがあるのでスルーしてもいいが、相手をひきつけるのも手の一つ。 東側からBプラを回り込む形でこちらによってく、のもいいかも プラントB(谷間) 谷間としか言いようが無い。実質ここもベース前プラント。 リペアポッド設置。 EUSTは: 最終防衛ラインの東側。ここを落とされるとコアがヤバい。 大鉄橋に相手BRがいたらこちらを狙ってくる可能性があることも視野に。 東側の鉄道トンネルは相変わらず相手凸屋の通り道となるのでセンサーがほしいところ。 GRFは: 奇襲目標プラント2。 こちらを落とすことでCプラを落としてなくても西側からもEUSTベースを攻めやすくなる。 ここのリペアポッド使うことは…ガンタレや自動砲台が狙ってるのでオススメしない。 何よりベース前なのですぐ相手が飛んでくるし。 プラントC(MAP中央大鉄橋西側) 大鉄橋の西側の基地の入り口付近に設置。 壁の向こう側、屋上、階下通路にも占拠範囲あり。特に階下通路は忘れがち。 ガンタレGが屋上にある。 EUSTは: 前線プラント。 カタパルト乗り継ぎで基地にはこれるがそこから占拠範囲まで少し距離あり。 屋上からは谷底を含め広い範囲を見渡せるので索敵重視のBRは目視索敵も手? 柱付近で守る際は対岸のガンタレGにも注意。 GRFは: 占拠目標プラント。ここを抑えることができればベースへの攻撃もしやすくなる。 いっせいに攻め込むのが定石だが、Dプラがとられてる場合は単騎での奇襲もありか。 その際は階下通路オススメ プラントD(MAP中央大鉄橋東側) 大鉄橋東側、通信基地の入り口付近に設置。 こちらも自動ドア向こう側、屋上、階下通路に占拠範囲あり。 EUSTは: 占拠目標プラント。 正面から足並みそろえて一気に、というのがGRFで言うCプラの攻め方よりも重要。 回り込みはしづらい。が出来なくは無い。 GRFは: 前線プラント。 こちらは谷底への巡視が怠りがちになるので注意。 あと東の大アーチ側に相手がいる場合、Dプラスルーの凸屋の可能性が高いのでこれも注意。 鉄橋の下の西側になぜかポツンとバリケードが1基。 プラントE(トンネルアーチ岩の下) アーチ岩の上も占拠範囲あり。 リペアポッドは南、坂を上った所に。 EUSTは: 奇襲目標プラント。 西凸ルート上にあるのでセンサー設置の可能性大。 でも直前のトンネルに逃げ込むとDプラ側からの攻撃をカットできるので粘りやすくはある。 GRFは: 最終防衛ライン西側。(Fプラとあわせて)どちらかが落ちるとコアがヤバイ。 こっちへ飛ぶカタパルトが少ないので色変えられてからでは間に合わないかも。 リペアポッドがあるので、回復がてら巡視というのも悪くない。 占拠範囲はアーチ上にもあるけどそこに長くいすぎるとDプラからの相手側援護射撃がとんでくるので注意。 プラントF(GRFベース前、鉄道高架橋下) 鉄道高架橋の上にも占拠範囲あり。 ガンタレRが高台に設置されている。 EUSTは: 奇襲目標プラント。 『戦端の大鉄橋』でも東側大回り奇襲が有効だったが今回も有効。 GRFは: 最終防衛ライン東側。手薄になりがち。 ガンタレRは牽制用。円内の防衛には使えない。 こちらも高架橋上での占拠阻止は(案のひとつではあるが)オススメしにくい。いい的にされる。 大体の相手は目の前の基地の高所から降りてくるが、鉄道高架橋をくぐって下から攻めてくることも。 円内にもぐりこまれると他の攻めてくる相手への対処ができなくなるので注意。 GRFベース 南東側の高台に陣を敷く。 変更点は特には無い。 EUSTは: 高台に設置されてるため侵入ルートがどうしても限られる。 一番警戒が薄い東ルートが奇襲に適している。 西(プラントE)側はベース入口~コアの間が短い。行く時はガンタレに注意。 GRFは: 『戦端の大鉄橋』とほぼ同じの守り方で問題ない。 東ベース入口そばのカタパルトに乗ると現状何もないパラボナアンテナ方向へ飛ぶので 今回も使用を控えたほうがいいかも。 東寄りの位置にベース侵入を図る敵マーカーが現れたら、 Dプラ東側を通ってきたものと見ていいので以後警戒を。 戦術 広い。広さを利用した凸が増える。 偵察機でもカバーしきれないのでセンサー必須。 双方最短と思われるルート上にプラントがあるので、その反対側にセンサーがあると少し安心。 西側・EUST戦術 東側・GRF戦術
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ナヴァル岩石砂漠 ~戦端の大鉄橋~ Ver.3.0追加マップ第2弾。 詳細 全体図 設置施設一覧 戦術プラントごとのコメントプラントA プラントB プラントC プラントD プラントE プラントF 両陣営共通戦術 北・EUST戦術 南・GRF戦術 詳細 通称ナヴァルB 中央プラントが無くなり、ベース前にプラントが2つあるような配置 ただし敵側のどちらを押さえても、リスポーン地点はかなり後方にあるため比較的守りやすい模様 両ベース前には広範囲ににらみを利かせるガンターレットRも存在し こと防衛面においては守りやすい 全体図 公式サイトでマップのPDFをダウンロード出来る。 設置施設一覧 プラント 6ヶ所。 両軍ベース前にプラントが2つずつ、大鉄橋の根元に1つずつと言う配置 敵側リスポーンがかなり後方になるため、攻めの起点として使いにくく 1度取っても、後続が続かない場合はすぐ取り返されることも多い リペアポッド 10か所 両軍ベース内に4ヶ所ずつ、B・Eプラント、やや離れた位置に1つずつ カタパルト 16ヶ所 両軍ベースに4つずつ プラントA周辺に3つ、プラントF周辺に4つ、GRFベース前に1つ リフト 9か所 自動砲台 26ヶ所 EUSTベース内に4つ EUSTベース入口(3か所)に2つずつ(計6つ) プラントB北側に1つ、プラントBに1つ プラントC西側に1つ GRFベース内に5つ GRFベース正面入口(2ヶ所)に2つずつ(計4つ)、西入口に1つ プラントE南側に1つ、プラントE東側に1つ プラントF北西自動扉前に1つ レーダー施設 2ヶ所、共にベース奥に存在 ガン・ターレット 6ヶ所 Rが4つ EUSTベース東入口前、プラントA東側 GRFベース西入口前、プラントF南側 Gが2つ C・Dプラントの上の高台に1つずつ エレベーター 4ヶ所 両軍プラントC・Dの北東、南西に1つずつ 戦術 プラントごとのコメント プラントA EUSTベース前プラントその1。 屋根はなく榴弾系は通る。ガンターレットRの守備範囲内。 プラントB EUSTベース前プラントその2。近くにリペアポッドあり。 GRFでここを押さえても、リスポーン地点はプラントC付近に出る。 プラントC 北側大鉄橋の根元、やや内に入った所にあるため榴弾は効きにくいことが多い。 第2層からも占拠は可能 プラントD 南側大鉄橋の根元、自動扉の内側からも占拠が可能で榴弾は全く効かない場合がある。 プラントE GRFベース前プラントその1。 アーチの上から占拠が可能になっており、西側から奇襲される可能性が非常に高い。 リスポーン地点はかなり後方。 プラントF GRFベース前プラントその2。 高架下のため視界が悪く、目視で確認がし辛い。 なおEUSTと違いGRFサイドのガンターレットRは、ここを踏んでいる敵を攻撃できない。 ただし、人工施設付属の自動扉辺りまでをカバーしているので 高めに偵察ラインを敷いておいて来る前に撃破するのが上策。 両陣営共通戦術 両軍ともに東西を大回りしての奇襲が相変わらず可能。 ただし、各々のベース前のプラントはリスポーン地点がかなり後方で奇襲が有効に働かない。 中央プラントは無いため、とにかくラインを維持しつつ隙を伺おう。 北・EUST戦術 南・GRF戦術
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(BOSS)渾沌龍タイチーロン パラメータ スロット EXスロット 出現条件 解説、攻略、その他 (BOSS)渾沌龍タイチーロン パラメータ 属性 風 HP 1800 クラス ☆☆☆☆ 攻撃 70 種族 ドラゴン 素早さ 70 対戦時アイテム カオスソウル(レア) 討伐時獲得ゴールド 268-271G スロット レベル 1 2 3 4 5 6 ★ ほほえんでいる こうげき 竜脈 ためる ためる こうげき! ★★ ほほえんでいる こうげき! 竜穴 ★★→★★★ ★★→★★★ はかいの息 ★★★ こうげき 竜脈 竜脈 ためる ためる 相克の息 ★★★★ 竜脈 ほほえんでいる 竜穴 ★★★★→★★★★★ ★★★★→★★★★★ いのちの息 ★★★★★ ほほえんでいる いのちの息 はかいの息 ★★★★★→★★★★★★ ★★★★★→★★★★★★ 会心の一撃 ★★★★★★ 竜穴 こうげき 龍脈 ★★★★★★→★★★★★★★ ★★★★★★→★★★★★★★ 相克の息 ★★★★★★★ こうげき! こうげき! はかいの息 ★★★★★★★→★★★★★★★★ ★★★★★★★→★★★★★★★★ 相克の息 ★★★★★★★★ 竜穴 こうげき! 会心の一撃 会心の一撃 はかいの息 はかいの息 EXスロット レベル 下位EX 上位EX 常時 五行相克の息 五行相生の息 出現条件 ☆クラス合計 10~ 解説、攻略、その他 お供に白黒タマゴを連れている。 相手は攻撃・強化・回復など色々な行動をとってくるが、中でも注意すべきは【はかいの息】、【相克の息】、EX技【五行相克の息】の3つ。 【はかいの息】は全員が105程度のダメージを負わされる技だが、ドラゴン族ならばダメージを抑えられる。 【相克の息】と【五行相克の息】は全員がHPを45%削られてしまう技で、こちらはドラゴン族でもダメージを抑えられず、割合ダメージなので【シャボン・バリア・グラン】などで軽減もできない。 【かばう】持ちで引き受ければ現在HPの45%×3のダメージで即死してしまうので、できる限り控えた方がいい。