約 2,095,065 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/10041.html
次話 ※テルー超強化前提です 私と彼、須賀京太郎が出会ったのは中学三年の給食委員会の時だった。 人気がある放送委員会や飼育委員会は取られてしまい、あまりものに割り振られることに。 「よろしく……」 「よろしくお願いします。先輩」 「えっと……私も初めてだから」 三年は一年に教えてほしいと先生に言われたのに委員会共通の事しか分からない。どうしよう。 まず、やることになったのは新しいメニューの考案だった。毎年行っていることらしいが私は好きな食べ物なんてお菓子くらいしかない。なので、須賀君にメニューの考案をさせてみる。 「そうですね、毎年の例を先生に聞いてみたのですがデザートはここ数年間はないそうなのでやってみたいです」 意外にも挑戦的だった。それで委員会終了の時間になり先生に各自で作ってみてほしいと言われた。 でも、私の家には人見知りの咲がいるし、お父さんとお母さんはピリピリして離婚するか否かと話し合っている。そんなところに連れていけない。家庭科室は借りれなかったところ、須賀君がウチでやろうと提案したのだが。 京ちゃんが提案したのはデザートとして蕎麦の天ぷらだった。 「須賀君の家って料亭だったんだ」 学校に集合してから須賀君のお店に行ったが、先生……個人情報を教えてもよかったのだろうか。 「えぇ、よし……できましたよ」 てんぷらと言っても蕎麦の切れ端を油で揚げて砂糖をまぶした意外にもシンプルなものだった。 「美味しい。けど」 「けど?」 私はお菓子好きだし新しい触感だから満足はするかもしれないけど。 「みんな、学校の皆にとっては地味かもしれない」 「地味。ですか」 「みんな、饅頭とかいわゆる、昔からある日本のお菓子って白とか茶色とかカラフルじゃないのが多いから人気が……えっと、その……」 しまった。今年から委員会に入ったばっかりの子。しかも試作品まで作ったのに否定してしまって。 須賀君は苦笑いだ。彼も小さい頃から練習はしているんだろう。それを私が否定してしまったら……えっとどうすれば。 「すみません、不勉強で。俺、和食ばっかりだったし」 「ううん、須賀君の技術は手を見れば分かるから」 切り傷や豆とかいっぱい作っている所謂、職人の手だ。でもせっかく和食の店にいるのだからそれを出していきたい。 「何がいいですかねー……」 「長野、そば、おやき、野沢菜、りんご……!」 「りんご?……いいかもしれません」 そうだ。リンゴならデザートに使いやすいし長野の名産だ。和食にも使えるかもしれない。 「……落雁、羊羹、お団子、アイス、どら焼き、饅頭。饅頭か、どら焼きなら和風だしりんごをいっぱい詰め込めると思う……」 「いいかもしれない。でも、良く思いつきましたね。いまのところ米粉は……あっこれ業務用だ。小麦粉は……大丈夫」 「お菓子大好きだから。なら、どら焼きだね」 どや顔で応える私。そこへ須賀君のお父さんが入ってきた。挨拶もそこそこに現状を彼は伝える。 「リンゴのどら焼き……か」 「宮永先輩のおかげで思いついた」 「そうか。おりがとうな、宮永さん。京太郎、今日は手伝いはいい。思ったように作れ」 「わかった、頑張るよ」 作り方や材料を明記していくが何かもっと良い味にしたい、今のままだとどら焼きの皮がりんごに負けている。 「少し餡をマイルドにする必要があるかもしれませんね」 「リンゴに砂糖を混ぜた黒餡だと濃すぎたのかもしれない」 「白あん使ってみますか」 須賀君が言うには白あんは餡子の印象が強くなく他の素材と合わせやすい。それに砂糖を使うよりもマイルドな仕上がりになるという。 「美味しい。いけるかもしれない。和食の繊細なイメージも崩れていない」 「ありがとうございます。宮永先輩」 「長年磨いた須賀君の努力のおかげ。私はこうあればいいなって思っただけ」 後日。私たちが考案したリンゴのどら焼きは給食委員会で人気となり正式に採用された。 少し、須賀君がうらやましいと思った。ハンドボールの活躍は勿論だが、料理を続けていること。 私も咲もそうかもしれないけど家族で麻雀をやっていたけど両親の仲が険悪になって小学校半ばで中止に。 「宮永先輩のおかげです。ありがとうございます」 「よかったね、須賀君」 本当に美味しかった、リンゴのどら焼き。もっと食べたいくらいだ。頼んでみようかな。 「えっ?お菓子や料理を?」 「うん。その代わり、皿洗いするし。須賀君の勉強も見るから。私の受験勉強にもなるし」 「……とりあえず、聞いてみます」 須賀君はハンドボール部でもあるため手伝うのは週に一回くらい。須賀君のお父さんが言うには歳の近い人の意見も聞けるかもしれないということもあってOKを貰った。 そしてしばらくした7月上旬。 「ねぇ、京ちゃん。どうして、長年、料理という一つのことに集中できるの?辛くはないの?」 私は話した。母が元プロ雀士で幼少のころ家族麻雀をしていたこと。負ければお年玉やお菓子を没収されて勝てば嫌な気分をされていたこと。いまは、両親が離婚寸前でやっていないこと。 「辛いですよ。でも、楽しい。お客様の笑顔とか見るとこっちも嬉しいし。親から受け継いだ技術ですが誇らしいからですかね。照さん。麻雀は辛いだけでしたか?」 「……勝てば安心できたけど。お年玉とられずに済んだし。楽しくはなかった……かな」 「そう、ですか。照さんはどうなりたいですか?」 「いま、何も賭けずにただの競技としてやればまた違うかもしれないけど。わからない。両親がいつ離婚するかもわからないのに。咲、妹とも折り合い悪いし」 いまは受験だし麻雀にしろ、違ったものにしろやるのは高校からだろう。 ちなみに、高校からの麻雀部での営業スマイルの基礎はここのウエイターのお手伝いで養われたのはいい思い出だ。 できれば家族仲良くしたいけど、まず優先すべきなのは両親だ。離婚だけはとりあえず避けてほしい。 そんなある日のことだった。両親が離婚寸前から別居状態に落ち着いたのは。もう少し詳しく言うと私の高校受験を機にお母さんは東京で暮らすらしい。その際、一緒に来るかといわれたのだ。 私はそれにOKした。子は鎹ともいうしこのまま一緒にいると離婚の話になりそうで嫌だったし。 京ちゃんは別居に改善されたことを喜んでくれたけど、数少ない良好な関係だから複雑だった。 「で、ここの図式は……」 「は、はぁ……」 秋になってもうすぐ受験。 勉強を教えているがなぜがどうも集中していない。まるで何かを隠しているかのような。視線を辿ってみる。 「ねぇ、京ちゃん。そのベッドの下から見えてる袋とじの文字って……なに?」 「なっ何でもないですよ」 「……見せて。でないと、おばさんに言いつける」 そして差し出された雑誌はいわゆるグラビア誌だった。それも巨乳モノだ。 「京ちゃんってこういうの好きなんだね」 「あっいや……」 「ここに年上のお姉さんがいるのに……」 「いや照さんはオモチが」 「いずれ大きくなる。なってみせる」 「……」 そんな微妙な顔をされても困る。高校を出て帰ってきたときビックリすればいい。 「料理や学校の勉強もいいけど女の子の扱い方も学んだほうがいい。私で、学んでみる?」 顔が赤い……脈ありだろうか。揶揄いながら彼の胸を指でつつく。 「茶化さないでください」 「ふふっ」 なかなか可愛い反応をしてくれる。学校ではやんちゃな評判しか聞かないが意外だ。そして暫くたった頃。 「胸が少しキツイ」 おかしい。いままでの成長ペースでいけば下着のサイズには遺憾だがまだ余裕があるはず。 買い替えなきゃいけないとは。咲は相変わらずちんちくりんだ。その原因を知るには私がオカルトを自覚したころになるのだが。 冬になり京ちゃんに勉強を教えながらじゃれあう日々が続き。私は東京の白糸台高校に合格した。 「改めておめでとうございます。照さん」 「えっへん」 白糸台は全寮制だが、東京の自宅からは近い学校だ。そこには麻雀部はあるものの勝ったり負けたりという普通の実績だ。どうなるかは髪の味噌汁といったところ。 「でも、京ちゃんと別れるのは寂しいな」 「俺は長野ですからね。でも、たまに東京に営業とか競りとかに付き添いで行きますから。きっと会えますよ」 なるほど。これは良いことを聞いた。そのときは家に呼ぼう。 「そのときは京ちゃんにお菓子と料理を作ってもらう」 「まだ見習いで下拵えしかさせてもらってませんよ」 「それでもいい。その代わり、引き続き勉強を教えるから」 あのどら焼きを見るに京ちゃんにはお店での下地が身についている。きっと美味しいはずだ。 「そういえば、照さんって妹がいますよね」 「……私に妹は居ない」 「……そう、ですか」 京ちゃんからその名前をきいたとき背中に氷を入れられる感覚が襲った。咲にお年玉を取られて、京ちゃんまで取られるの…… 「咲は私よりおもちが薄い。私はなぜかこの数ヶ月で成長している」 「やっぱり居るんですね」 「……京ちゃんは私でいい……」 「!?」 そういって私は抱き着いて学ランの上から胸に唇を落とした。 「じゃあ、また夏休みにね」 そして、高一のGW。私はオカルトの照魔境を自覚して少し経ったとき京ちゃんが親の付き添いで東京に来た。偶然にも私の部活も休み。 「とりあえず、照さんが好きなお菓子を作ってきました」 「ありがとう京ちゃん」 長野の名産品やあのリンゴのどら焼きや大福とかより取り見取り。 「やっぱり美味しい……」 「そうですか、よかったです」 「その咲ってどんな様子?同じクラスになったって言ってたよね」 「いつも本を読んでますよ。たまにハンドの試合を見に来てますが迷子にもなってます。その度に探しに行くんですがね」 「むぅ……京ちゃん」 「なんです?」 嫉妬もソコソコに。正直、伝えようか迷う。けど、自覚させておいた方が良いかも。 「私が麻雀を再開したことは知ってるよね。でね、今年運がいいことに強い人が集まった」 「へぇ」 おめでとうという言葉は嬉しいけどソレには実は京ちゃんも少なからず関係している。 「麻雀って理論に沿って打つタイプと独自の好みに沿って打つタイプが居るんだけどね」 私の能力は照魔境。相手のオカルトを見抜く代物であることを説明した。 「まぁ、競技の世界ですからね。ハンドにもすごい人いますから大体理解できます」 「うん。で、京ちゃんにもあるんだ。オカルト」 「へ?」 「いままで、周りの人が幸運に恵まれる前に○○だったらいいなって聞いた場面があったはず。電話で聞いた限りで数回ほどあったね」 コクリと頷く。でもすぐに否定した。確かにチームメイトがこうあればいいという話は聞いたがそれはその人自身の幸運や努力で叶ったものだから。 「ごめんね。確かに良いことが全て京ちゃんのおかげだったらなんて。でも、半信半疑でいいから聞いて。気を付けて、たぶん代償がある」 「まさか……」 何を冗談を。と、京ちゃんは言った。私自身もそう思いたかった。ならばせめて…… 「お守り」 そういって京ちゃんの唇を奪った。 「照、さん……」 一年後、その日はやってきた 「大怪我したって本当!?」 電話で彼に聞いた。県大会の決勝で順調にいっていたのに肩を壊したのだ。 「まぁ、高校は別の部活にでも」 「ごめん!」 私は電話越しに涙ながらに話した。京ちゃんのオカルトは周囲の人間をその人の理想に引き上げるオカルトだと。 勿論、そんな都合のいい話があるわけもなく代償があった。 「需要と供給。そのバランスが崩れきったらそれまで与えていた人。それでも足りなかったら京ちゃん自身も」 その結果がこれだ。 「でも、照さん。不幸になっていないでしょ」 「それは、私自身。勉強を教えたりしてて」 離婚寸前だった家族が別居にとどまって。あとオモチも京ちゃん好みに膨らんで。 「ならプラスマイナスゼロじゃないですか」 「プラマイゼロか。咲、妹も家族で麻雀してたときそんな戦い方をしていたんだ」 そうだ。これ以上、京ちゃんから受け取るわけにはいかない。プラマイゼロが得意な咲ならきっと。 「京ちゃん。咲を……妹をお願い。あの子ならきっと」 「……分かりました」 そして私と京ちゃんの関係はこれで終わった。 高三。最後のインターハイ 「がんばれー!清澄ー!」 「!?」 決勝戦スタート前。観客席から京ちゃんの声が聞こえた。 来て、いるんだ。あんなことをしたのに。 いよいよ開幕。ダメ、平常心で打たなきゃいけないのに。いいところを見せたいって思ってしまう。 「大丈夫か?白糸台。咲ちゃんから話は聞いてるじぇ」 「私に妹は居ない……」 そうだ。私は京ちゃんを不幸にした。咲は京ちゃんのオカルトが効いていない。私と咲は無関係。咲にこんな姉は居ない…… 「よろしくおねがいします!」 「よろしく頼む」 結果は2位で最後のインターハイが終了した。 「ん?」 その夜。携帯にメッセージが入る。 「!?」 京ちゃんから親の仕事で来るから、この夏に会えないかというものだった。 「……」 迷った末にOKを出した。どうやら自分の中で会いたいという方に天秤が傾いたらしい。 当日、東京の私の家。お母さんは仕事で明日まで帰ってこないらしい。そして私は寮生活、京ちゃんの仕事の方は午前中で終わり。二人とも夕方まで時間がある。 「照さん。遅くなりましたが準優勝おめでとうございます。これ、差し入れです」 「ありがとう」 お礼を言いつつ、お菓子を受け取る。京ちゃんは友達の所に行くとだけ伝えてきたらしい。 「ありがとう。咲を決勝まで連れてきてくれて」 「俺は何も……ただサポートに回っただけです。3年の部長も引退。次は君の番だって言われて」 「応援にいく」 「それは心強い。でも、あれウソになりましたね」 「?」 「俺のオカルト」 「うーん」 いろいろと推察はある。まだ返ってきていないか、ハンドとは違い正式に期間限定でサポートに回っていたからか。 「まぁいいじゃないですか。何もなければそれで」 「そうだね。でも、京ちゃんに良い所みせられなかった」 そういって彼に体を寄せる。京ちゃんの心臓の音が聞こえる。 「照、さん」 「京ちゃん……好き。あの時からずっと寂しかった」 「俺もです」 自然と唇が重なる。二度、三度とだんだん深く。 「京ちゃん。まだ、時間あるよね」 コクリと頷き見つめる彼の手をとり胸に当てた。 「照さん。あの」 「結構、大きくなった」 愛のなせる業と耳元で囁きながら手を服の内側へ。 「京ちゃん……お願い、好き」 高校生だ。それが分からない筈はないだろう。 「大丈夫ですかね。もし、一緒になったとしてこの先照さんの言う俺のオカルトが不幸を与えないとは」 「なら、私も与えればいい」 現に京ちゃんの店や家族に不幸がないのは需要と供給が上手く巡っているためだろう。同じようにすればいいだけだ。 「てる……さん」 「きょう……ちゃん」 それから4時間後 「いつ買ったんです?ゴムなんて」 「京ちゃんに会う前。ドラッグストアで」 お互いタオルケットに包まったままで話す。 私服だったし変装もしていたから大丈夫だったと告げる。辺りには結ばれた近藤さんが5人ほど。 「今更だけどプロの方がみなさん望んでいるんじゃないですか?」 「咲の受け売りだけど、やっぱり麻雀は楽しくなきゃ。プロだと賭け事、勝負師ってイメージがあるし。京ちゃんはどうするの?」 「俺は……」 私の方は決勝後に家族の仕事がひと段落したら別居を解消しようという流れが出てきた。家族がまた一つに戻れる。あとは京ちゃんだ。 「俺は、実家を継ぎますよ。麻雀はゲームっていうイメージがあるし、負けてばっかりだし。料理しかできない」 改めて私はどうするか聞かれた。 「京ちゃん。私、経済学部か商学部に入るつもり」 「インターハイの結果があるから大丈夫ですよ、きっと」 でね。と私は続けた。 「料理は京ちゃんに任せるから、お店の経営戦略は私が治めるというのはどうかな」 「京ちゃんに返すっていったし。また……ううん、もっと京ちゃんの料理食べたいし。もちろん、私も作りたい」 「…………わかったよ、女将さん」 日々は巡り、幸不幸は順にやってくるだろう。でも、支えていけばきっと大丈夫。 カンッ 照「と、まぁこんな感じで京ちゃんをオトしにいくから。咲、そしてみんな。協力よろしく」 咲「お年玉やお菓子だけじゃなく、京ちゃんの籍も取り上げてやろうか?あの時のように……!」(ゴッ魔王モード 菫「お前、インターハイを何だと思ってる!」 淡「テルーがヒロインなんてズッコイ!」 ネリー「パトロン、せめて広告塔。あわよくば、妻になってお金を」 優希「てゆーか私の出番これだけか!?」 久「私なんて……」 和「胸は天然で私の方があるのに……」 モイッコカン 次話
https://w.atwiki.jp/yurupedia/pages/1447.html
京ちゃん 携帯画像 都くん 携帯画像 都道府県 京都府 肩書き 京都市交通局マスコットキャラクター 公式サイト http //www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000057276.html 解説 京ちゃんは市バスをモチーフにしたマスコット。頭には京都市の花の一つ「つばき」を付けている。都くんはモグラをモチーフに、地下鉄の電車と運転士に見立ててデザインされた。 攻略難易度 ★★★中。京都市内のイベントにて。 名刺の有無 ? 狙い目イベント イベント情報
https://w.atwiki.jp/tayogoroku/pages/15.html
すのラジオでの発言。「学生かどうかなんて関係ないよ」「たよに興味があるかどうか、だよ♪」
https://w.atwiki.jp/luna-snow/pages/69.html
管理コマンド。それは管理人のみが実行できるコマンド。 @パ内で色々な管理コマンドで巧みにプレイヤーを管理、憧れますよね。 それを作るのに必要になってくる、「プレイヤーが管理人かどうか」の判定。 管理人が一人の場合は、 if ($m eq 管理人の名前 ) { ・・・ } で解決なんですが、管理人が複数居たり、副管理人や副々管理人まで作ると条件を書くのがとても大変になりますね。 さらにその上、管理者が改名したら…?全ての部分を新しい名前に書き換えるなんてぞっとしますよね。 そこで、関数を使ってわかりやすくスパッとまとめてしまおう!というのが今回のテーマです。 まず初めに、「./config.cgi」を開いてください。 そこに、管理人一覧のハッシュを作っていきます。 書き方はこんな感じ。 %admins = ( 管理人A = 1, 管理人B = 1, 副管理人A = 2, 副管理人B = 2, 副管理人C = 2, 副々管理人A = 3, 副々管理人B = 3, 副々管理人C = 3, ); このような具合に、管理人を管理レベルごとに分けてハッシュを作ります。 数字が小さいほど管理権限レベルが高く、1が最高管理者になるようにしてください。 私の@パでやっている実例はこんな感じです。 # 管理人 %admins = ( # 1 管理人 luna = 1, snow = 1, # 2 副管理人 ラダマンティス = 2, ); はい、これで管理人一覧が出来ました。あとはコイツを用いる関数を作っておしまいです。 続いて、「./lib/system.cgi」を開いてください。 そして、空いているところに以下の関数を追加。 sub is_admin { my($need_lv,$name) = @_; $need_lv ||= 1; $name ||= $m; return unless $admins{$name}; return $admins{$name} if $need_lv == -1; return $admins{$name} == $need_lv ? 2 $admins{$name} $need_lv ? 1 0 ; } お疲れ様です。これで準備は整いました。 さて、実際にどのように使うかを説明いたしましょう。 この関数を呼び出すと、数字が返されます。 返される数字は関数の呼び出し方によって臨機応変に変わるようになっています。順を追って説明しますね。 is_admin; このように引数を指定しないで呼び出すと、「自分が最高管理者であるか」の真偽が返されます。 最高管理者である場合はtrue、そうでない場合はfalseになります。 is_admin(2); このように引数に数字を一つだけ指定すると、「自分がその引数以上の管理者権限を持っているか」の真偽が返されます。 持っている場合はtrue、持っていない場合はfalseになります。 また、引数の数値と自分の管理者権限が一致している場合は、真は真でも1ではなく2が返されるようになっています。 これを利用すると、副管理人専用のコマンドなどを作成することが可能です。 id_admin(-1); このように引数に-1を指定すると、自分の管理権限レベルの数値が返ってきます。 管理権限が無い場合はfalseとなり、何も返ってきません。 is_admin(1, プレイヤー名 ); このように数字の後にプレイヤー名を指定すると、自分ではなく、引数で渡したプレイヤーの管理権限についての結果が返されます。 使い方の説明はこれで終了です。 様々な条件に対応できるように組んであるので、色々なパターンに対応することができるようになっています。 □最後に 他にも管理人を判断するやり方は色々あるでしょう。例えば、プレイヤーの変数に管理人レベルを表すものを追加する、など。 ただし、それでは、管理者が増えると、一体誰が管理人なのかわからなくなってしまいます。 管理画面に管理者権限の有無を表示するようにすれば解決しそうですが、そうしても、管理権限を付与したり剥奪したりする時に、わざわざプレイヤーデータのハッシュの値を書き換えないとならないので、結構な面倒になります。 そこが、このページで紹介した方法を使用することにより、「./config.cgi」の中の管理人リストを弄るだけですぐに変えることが出来ます。非常に楽ですね。 また、管理者権限レベルの追加も簡単です。副管理人までしか居なかったけど、副々管理人も欲しいなぁ…って時も、管理者一覧をちょちょっと書き換えてしまえば終了です。 このように、この方法を使うことで、これからの管理体制の変更に柔軟に対応することが出来るようになるわけです。 目次に戻る
https://w.atwiki.jp/pricone/pages/543.html
《通じ合う心 マティア&マナガ&シェリカ》 キャラクターカード コスト5/青/CP5000/RANK1 【警察】/【精霊】/【神曲楽士】 ボーナスアイコン なし [メイン/自分]《宣》相手のキャラ1枚は、ターン終了時までコスト-3を得る。 このカードは、コスト3以下のキャラに妨害された場合、カードを1枚引く。 親切を押しつける気はないが、好きにしてくれていいよ。うん。マティアとも、話した。しばらく、甘えさせてよ。 illustration BUNBUN 神曲奏界ポリフォニカで登場した青色・【警察】・【精霊】・【神曲楽士】を持つマティア&マナガ&シェリカ。 自分メインフェイズ時、相手キャラ1枚にコスト-3を与えるテキストと、コスト3以下のキャラに妨害された場合、カードを1枚引くテキストを持つ。 2013年03月08日付の今日の1枚として公開された。 関連項目 マティア マナガ シェリカ 収録 神曲奏界ポリフォニカ 01-026 SR
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/627.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1344279364/ 京太郎「よぉ咲」 咲「・・・」ピクッ 咲(またうるさいのがきた・・・) 京太郎「なんだよ、無視かよ~」 咲「・・・なにか用?」ペラッ 京太郎「いやさ、これから一緒にプール行かね?」 咲「・・・プール?」 京太郎「そそプール。いいだろ?」 咲「・・・」 京太郎「楽しいぜ~。この暑い中冷たい水ん中入るのは」 咲「・・・」 京太郎「ほら行きたくなってきたろ? な、行こうぜ?」 咲「・・・いやだよめんどくさい」ペラッ 京太郎「なんだよなんだよ、付き合いわりぃなあ」 咲「・・・他の人と行ってくればいいでしょ」 京太郎「いやさ、他の奴らはみんな受験だなんだいって、塾にこもりっきりでさ~」 京太郎「お前くらいしか一緒に言ってくれる奴いねえんだよ」 咲「・・・だから私は行かないってば」 京太郎「っだよ。どうせ暇なんだろ?」 京太郎「そんな影で本ばっか読んでないで、ちっとは体動かせよ」 咲「・・・」ピクッ 咲「・・・うるさいなぁ。私の勝手でしょっ」ペラッ 京太郎「なにむくれてんだよ」 咲「むくれてないっ! いいからあっち行ってよ!」 京太郎「へいへい」スタスタ 咲「・・・」ペラッ 咲(ほんっとうざい・・・もう私に構わないでよっ) 京太郎「・・・おい、咲」 咲「!?」 咲「な、なんでまだそこにいるの!」 京太郎「いやいや・・・お前が向こう行けって言ったから、ちょっと離れてやったんだぞ」 咲「そ、そういう意味じゃないから! もうここから消えてって意味!」 京太郎「消えてって・・・ひでえやつだな」 咲「読書のジャマする方が悪いんでしょ!」 京太郎「読書なんてつまんねーだろ。プールの方が絶対楽しいって」 咲「京ちゃ・・・須賀君みたいなバカには理解できないだけだよ!」 京太郎「バカとはなんだバカとは。それにお前だって大して勉強できねーじゃん」 咲「うるさいなぁ! いいからどっか行ってよ!」ブンッ 京太郎「ちょ、石投げんな石・・・!」タタッ 咲「はぁ・・・はぁ・・・」 咲(これだから男子は嫌いなの・・・っ!) その夜 咲の部屋 咲「・・・♪」フンフン コツーン 咲「・・・!!」ビクッ 咲「な・・・なに?」ソロォ 京太郎(おーい!) 咲「・・・」 ピシャ! 咲「・・・信じらんない」 コツーン 咲「・・・」 コツーン 咲「・・・っ」イライラ ダダダッ・・・ガチャ! 京太郎「お、出てきた」 咲「・・・」スタスタスタ 京太郎「お、なんだなんだ・・・」 咲「ちょっとどういうつもり!?(小声)」 京太郎「いや~、一回やってみたかったんだよな。窓に石当てて気づかせるってやつ」ハハハ 咲「バッカじゃないの! それに声がでかいってば!」 京太郎「じゃ場所移すか」 咲「どうして私が須賀君についてかなくちゃいけないの!?」 京太郎「じゃあおまえん家入れてくれる?」 咲「なんでよ! もういいから帰ってよ!」グイッ 京太郎「お、押すなって・・・!」 咲「二度と私の家に来ないでよ!」 ガチャン 京太郎「なんだよプリプリしやがって」 咲「・・・」 咲父「誰か来たのか?」 咲「別に・・・誰でもないよ」 咲父「そうか」 咲「それよりお父さん! ちゃんと服着てってば!」 咲父「わ、わかったよ・・・」 ダンッダンッダンッ 咲父「・・・」 咲父(思春期ってやつなのかなぁ・・・) ガチャ 咲「・・・」 咲「っ!」バンッ 咲「ああもう、イライラする!」バタバタ 咲「・・・」 咲「・・・はぁ」 咲(・・・こんなの全然私らしくないよ・・・) 咲(・・・今朝読んだ小説の女の子は、中学生なのにもっとおしとやかで優雅な感じだった・・・) 咲(・・・私ももっとスマートに生きなくちゃ・・・) 咲「・・・」 咲「・・・よし、続き書き始めよう」カキカキ 翌朝 咲「・・・」ペラッ 京太郎「よっす、咲」ポンッ 咲「・・・」イラッ 咲(・・・れ、冷静に・・・冷静に) 咲「・・・スゥ」 咲「・・・」ペラッ 京太郎「なんだぁ・・・今度はガン無視かよ」 京太郎「昨日はひどいことしてくれたよなあ・・・せっかく花火やろうと思って誘いにきてやったのに」 咲「・・・」ペラッ 咲(花火とか・・・ほんとガキっぽい・・・) 京太郎「今日こそ花火やろうぜ。木村も来てくれるってよ」 咲(木村君・・・あのいかにもって感じの不良男か・・・) 京太郎「どうだ? くるだろ?」 咲「・・・」 咲「・・・」ガタンッ 京太郎「なんだ・・・便所か?」 咲「・・・」キッ 京太郎「に、にらむなよ・・・」 咲「・・・」スタスタスタ 京太郎「・・・はあ、女の気持ちってのはわからねえなあ」 --------------------- 咲(女の子の前で『便所』なんて・・・ほんとデリカシーないやつ・・・) 咲「・・・」ブツブツ 咲「・・・」ピタッ 咲(まあ・・・せっかくここまで来ちゃったし、おトイレも済ませちゃおう)スタスタ ・・・ジャー 咲(よしっと・・・) スタスタスタ 咲(ん・・・?) 「―――でさぁ、その先公がマジうざくってぇ」 「わかるぅ~」 咲(うわ・・・クラスの林さんたちだ・・・) 咲(どうしよう・・・あまり顔を突き合わせたくない・・・) 咲「・・・」 「そういえばさぁ、今日の須賀君見たぁ?」 咲「・・・」ピクッ 「見た見たぁ! 髪ちょっと短くしてきてたよねぇ!」 「ちょ~かっこよかったぁ!」 咲「・・・」イラッ 咲(・・・あ、あんなやつのどこがかっこいいんだろ・・・) 咲(・・・デリカシーないし、バカだし・・・) 咲(・・・この女共もバカばっかりだ・・・ほんと見る目なし・・・) 咲「・・・」 咲(・・・髪切ってきたんだ。気づかなかった・・・) 咲(ってなにやってんだろう私・・・) 咲(こんなやつらに怯えてどうする・・・早く教室に戻って本の続きを・・・) 「んでさぁ、須賀君にいつも付きまとってる、あの・・・」 「あぁ~、宮永だっけ? うざいよねぇ」 「そうそう、須賀君もなんであんな地味女なんか気にかけるんだろぉ・・・」 「なんかぁ、小学校からの幼馴染らしいよ?」 「うわ、なんかそれちょ~むかつくんですけどぉ」 「あいつ自身、それ鼻にかけてるとこあるよねぇ」 「わかる! ヘンに優等生ぶってんよね」 「そんなに須賀君や先生に気に入られたいのかねぇ」 咲「・・・」 教室 ガラッ 咲「・・・」スタスタ 京太郎「なんだよ、遅かったじゃん。調子悪かったのか?」 咲「・・・」 京太郎「あ、もしかして便秘だったり」ククッ 咲「・・・!!」ブンッ ボコォッ 京太郎「ぐへぁ!」 ドンガラガッシャーン! 「な、なんだなんだぁ!?」「え、なに今の音?」 咲「・・・っ」ダダッ 京太郎「・・・いてて・・・」 京太郎「・・・さ、咲・・・?」キョロキョロ 京太郎「あ・・・鼻血」 タッタッタッ 咲「はぁ・・・はぁ・・・」 咲「・・・っく・・・はぁ・・・」 咲(最低・・・最低さいてい・・・っ!!!) 咲「・・・っ・・・はぁ・・・」 咲(あの女共も・・・須賀君も・・・みんな最ッ低・・・!!) 咲(誰が付きまとってるって!? いっつも私にちょっかい出してくんのはあいつでしょ!!) 咲(幼馴染とか・・・こっちから願い下げだよ!! 誰が好き好んであいつなんかと・・・!!) 咲「・・・っ・・・はぁ・・・」 咲「地味・・・? 優等生ぶってる・・・?」 咲「どこが!? そんなの嫉妬でしょ! 私はあんたたちとは根本的に出来が違うんだ!!」 咲「たくさん本読んでるし、授業も真面目に受けてるし、それで推薦までもらった・・・!」 咲「毎日彼氏がどうだの言って、くだらないことに時間を費やしてるあんたたちとはワケが違うの!!」 咲「・・・っはぁ・・・はぁ・・・」 「ねぇお母さん、あのお姉ちゃんなに怒ってるの~?」 「こら、見ちゃいけません!」スタタッ 咲「・・・」 咲(・・・もう頭の中ぐちゃぐちゃだ・・・) 咲(・・・あんなことしたんだもん・・・もう教室には戻れない・・・) 咲「・・・はぁ」 咲(たまにはここら辺散歩して、頭でも冷やそう・・・) スタスタ ニャー 咲(・・・猫だ) 咲(・・・いや無視無視・・・)スタスタ ニャァ 咲「・・・」チラッ スタタッ 咲「・・・よしよし」サワワッ 咲「・・・」サワサワ ニャン 咲「・・・」 咲(・・・今までは、学校終わったら家に帰って本読むことしか頭になかった・・・) 咲(・・・道端の野良猫なんか、気にもかけなかった・・・) 咲「・・・」 咲「・・・ごめんね、また今度」 ニャァ! 咲「・・・ふふっ」 スタスタ 咲「・・・」 咲(・・・街並みが違って見える・・・) 咲(・・・今までは灰色や緑の塊でしかなかったものが・・・ちゃんと形と色を帯びてる・・・) 咲「・・・私、少し視野が狭かったのかも・・・」 咲「だから小説書いてても、いつも地の文でつまづいちゃうんだ・・・」 ワーワー 咲「・・・」 咲(そっか・・・もう小学生の下校時間・・・) 咲「・・・」 咲(・・・私にも、あんな頃があったんだよね・・・なんて、まだそんな歳でもないか) ワーワー 咲(・・・あの頃は、まだ須賀君とも仲良かったっけ・・・) 咲(・・・今となっては、ただうざい人でしかなくなっちゃったけど・・・) 咲「・・・」 咲(・・・でも・・・) 咲(・・・私も少し、やりすぎたかも・・・) 咲「・・・大丈夫かな・・・須賀君」 咲(無意識の内に、手元にあったカバン振り回しちゃったから、けっこうダメージでかいはずだけど・・・) 咲(・・・キーホルダーとか一切つけてないから、大怪我にはなってない・・・はず・・・) 咲「・・・」 咲「だ、大丈夫だよね・・・」オロオロ 咲「・・・っ」 --------------------- カァアア・・・ 京太郎「咲のやつ・・・家にも帰ってなかったな」スタスタ 京太郎「どこ行ったんだろ・・・っと、いてて」 「・・・」 京太郎「・・・あ」 咲「・・・ぁ」 京太郎「・・・」 咲「・・・」 咲「そ・・・そそそその・・・」 京太郎「なにドモってんだよ」 咲「ど、ドモってなんかないよ!」 京太郎「ふーん、まあいいけど」 咲「・・・」 京太郎「・・・なんで俺んちの前にいたわけ?」 咲「・・・あ、あの・・・さっきはその・・・」 京太郎「・・・へえ、少しは反省してくれちゃってんだ」 咲「・・・っ」 京太郎「・・・別にいいよ。ちょっとほっぺた切っただけだし」 咲「だ、大丈夫なの・・・?」 京太郎「・・・痛だっだああああああっ!!」ガクッ 咲「・・・き、京ちゃん!?」 京太郎「・・・って言ったらどうする?」 咲「・・・も、もうっ!!」 咲「・・・その分だと大丈夫みたいだね」 京太郎「めっちゃ痛いけどな?」 咲「・・・」キッ 京太郎「なんで俺が睨まれるんだよ」 咲「・・・」 京太郎「・・・あのさ、俺の方もゴメンな」 咲「・・・え?」 京太郎「いや、さっきのこと。俺が便秘とか言ったから怒ったんだろ?」 京太郎「咲はそういうの嫌いだったもんな。ちょっとからかいすぎたよ。反省してる」 咲「・・・べ、別にいいよ・・・」 京太郎「ほんと?」 咲「そういってるでしょ!」 京太郎「怒鳴んなって」 咲「・・・」 京太郎「あ、それとこれ」スッ 咲「・・・え、これって」 咲(わ、私が書いてた小説・・・!? な、なんで!?) 京太郎「たぶんお前がカバン振り回したときに飛び出したんだろ。ほら、チャック開いてるし」 咲(ほ、ほんとだ・・・) 京太郎「・・・よかったな」 咲「・・・よ、読んだ?」プルプル 京太郎「・・・え?」 咲「これ読んだの!?」 京太郎「読ん・・・い、いや読んでない読んでないっ」 咲「いま読んだって言おうとしたでしょ!?」 京太郎「ち、違うって・・・」 咲「読んだのか読んでないかだけ正直に言って!!」 京太郎「・・・読みましたすみません」 ボカッ 京太郎「いでっ!」 咲「はぁ・・・はぁ・・・」 京太郎「な、なにも殴ることないだろ!!」 咲「ぜ、全部読んだの!?」 京太郎「いや、最初の数ページだけ・・・」 咲「ほんと・・・?」ジリジリ 京太郎「ほんとだって! だってめっちゃつまんねえんだもんこれ!」 ボガッ! 京太郎「いだっ!!」 咲「・・・ふんっ」 京太郎「なんで殴るんじゃーーー!!」 咲「も、もっとオブラートに包んで言ってよ!!」 京太郎「知らねえよ!!」 咲「はぁ・・・はぁ・・・ほんと最低!」 京太郎「知るかっつーの・・・」 咲「・・・誰にも言いふらさないでよ」 京太郎「なにを?」 咲「わ、私が小説書いてる・・・なんてこと」 京太郎「い、言わねえよ」 京太郎(・・・誰も読みたがらねえだろうしな) 咲「・・・っ」ガサゴソ 京太郎「・・・まあ、とりあえずあがってくか?」ガチャ 咲「い、いいよ別に・・・」 京太郎「・・・」 グイッ 咲「ち、ちょっと・・・!」 京太郎「いいから入れって、ほら!」 咲「て、手ぇ放してってば!」 京太郎「ほい」 咲「きゃっ!」ドテッ 咲「・・・も、もう! いきなりなにすんの!?」 京太郎「だって、咲はこうでもしないと素直になんねえだろ?」 咲「・・・っ」 咲「そ、そういうのがデリカシーないっていうの!」 京太郎「へいへい、そうでございますか」 京太郎「まあ、早く靴脱げよ」 咲「む・・・」 咲「お、お邪魔します・・・」 京太郎「おう、素直でよろしい」 京太郎「ちょっとそこで待ってろ。麦茶持ってくる」 ガチャ 咲「・・・っ」 咲「・・・」キョロキョロ 咲(小学生の頃は、よく遊びにきてたっけ・・・) 咲(あんま変わってないなあ・・・昔と・・・) 咲「・・・」 咲(あ・・・) ガチャ 京太郎「おまたせ~」 咲「き、京・・・須賀君! それどっか仕舞ってよ!」 京太郎「ん? ・・・ああ! これか」ヒョイ 咲「な、なんでそんなもの出しっぱなしにしてんの!!? 信じらんないよ!!」 京太郎「いや、まさか女の子を家にあげるとは思ってなくてな・・・はは、こりゃ失敬」ササッ 咲「さ、最ッ低!!」 京太郎「まぁとりあえずこれでも飲んで落ち着こうや」コトコト 咲「ま、まったくもう・・・」 京太郎「ほれ」スッ 咲「い、いただきます」ゴクゴク 咲(・・・わぁ、昔と変わってないなぁ・・・この味) 京太郎「前はよくこうして家に遊びに来て、麦茶飲んでたよな」 咲「・・・う、うん」 京太郎「あの頃の咲は純真でかわいかったなあ・・・」 咲「・・・まるで変態みたいだよ、京ちゃん」 京太郎「だって本当のことじゃん。今の咲はブスッとしてばっかでさ」 咲「はいはい、そーですか!」 京太郎「な?」 咲「今のは京ちゃんが原因でしょ!?」 京太郎「・・・京ちゃんって、また呼んでくれるようになったのか?」 咲「あ・・・えっと、その・・・」アセアセ 京太郎「恥ずかしがんなよ。須賀君、とか堅苦しく呼ばれるよりは全然いい」 咲「・・・うん」 京太郎「・・・なあ、咲」 咲「・・・なに?」 京太郎「・・・俺たち、また昔みたいに戻れねえかな・・・」 咲「・・・」 京太郎「・・・咲?」 咲「・・・それは無理だよ」 京太郎「・・・」 咲「私たちは・・・変わりすぎちゃったもん」 咲「趣味や性格、人付き合いだって変わってきた」 咲「それに京ちゃんはもうすぐ受験でしょ? そしたら高校だって違くなるし、こうして会う機会だって減ってくる・・・」 咲「私たち・・・いつまでも子供じゃいられないんだよ」 京太郎「・・・そうだな」 咲「・・・うん」 京太郎「・・・」 咲「・・・」 京太郎「・・・咲ってどこの高校行くんだっけ」 咲「えっと・・・清澄ってとこ」 京太郎「・・・そっか」 咲「・・・?」 京太郎「・・・じゃあさ、俺もその高校受けることにする!」 咲「え、ええ!?」 咲「な、なんで・・・?」 京太郎「・・・俺たち、昔のようには戻れなくてもさ・・・」 京太郎「・・・」 京太郎「それでも俺は、咲のできるだけ近くに居たいんだよ・・・ダメか?」 咲「・・・き、京ちゃん・・・」 咲「・・・もう! 勝手にすれば!?」プイッ 京太郎「ああ、勝手にさせてもらうぜ」 咲「・・・ふん、でも京ちゃんなんかが受かるのかなぁ」チラッ 京太郎「・・・っ」ギクッ 京太郎「・・・さ、咲さん? 頼みがあるんだけど・・・」 咲「・・・なに?」 京太郎「・・・頼む、俺に勉強を教えてくれ!!」 咲「・・・あれ、昨日は私のこと大して勉強できないとか馬鹿にしてなかったっけ?」 京太郎「あ、あれはその・・・」 咲「ふん・・・まあいいよ、教えてあげる。その代わり・・・」 京太郎「・・・な、なんだ?」 咲「・・・」 咲「・・・わ、私の小説・・・また書くから、そのときは読んで・・・くれる・・・?」 京太郎「・・・なんだそんなことかあ」ホッ 咲「そ、そんなことって・・・!」 京太郎「そんくらいならお安い御用だぜ! 原稿用紙10枚でも20枚でも持ってきやがれ!」 咲「・・・あ、ありがとう」 咲「・・・じ、じゃあさ! まずはこれを・・・」ガサゴソ 京太郎「げっ・・・それはさっきの・・・」 咲「む・・・なにその顔は・・・?」 京太郎「いやぁ・・・だってそれめっちゃつまんn」 ボカッ 咲「それはわかってるの! だから全部読んでもらって、ダメな個所とか指摘してもらいたいというか・・・」 京太郎「・・・で、でも俺ド素人だぜ?」 咲「いいの! 誰か他の人に読んでもらうってことが大事なんだから!」 京太郎「そういうもんかな・・・」 咲「そういうもんなの! ・・・ってもうこんな時間か」 京太郎「ああ、帰るのか?」 咲「・・・うん。お父さんも心配するだろうし」 京太郎「・・・咲」 咲「・・・なに? 京ちゃん」 京太郎「今日の9時、中央公園に集合な」 咲「え・・・それって」 京太郎「ああ、昨日できなかった花火の続き」 京太郎「お前のせいでできなかったんだぜ・・・もちろん来てくれるよな?」 咲「・・・うん、いいよ」 京太郎「ただし・・・」 咲&京太郎「「「木村は呼ばない・・・!」」」 咲「・・・っぷ」 京太郎「はははっ」 夜 京太郎「・・・おまたせ~!」 咲「遅いよ!」 京太郎「ごめんごめん・・・ってお前・・・」 咲「お、お父さんがね・・・! 浴衣着てったらどうかって・・・去年買ったやつがあったから」 京太郎「・・・」 咲「・・・ど、どうかな・・・似合ってる?」 京太郎「・・・似合ってる」 咲「ほ、ほんと!?」 京太郎「けどそれお前・・・前んとこ逆だぞ。それじゃ死人じゃねえか」 咲「ぁ・・・」カアア 京太郎「あいっかわらずどっか抜けてるよなあ、お前」 咲「う、ううううるさいなあ!! あっち向いててよ!!」 京太郎「ま、まさかここでやる気かよ・・・!?」 咲「き、京ちゃんがそういうこと言うからじゃん!!」 咲「・・・で、できたよ」 京太郎「おう、それじゃさっそく始めるとするか」 咲「う、うん・・・」 パチパチィ・・・ 京太郎「夏といったらやっぱりこれだよなあ・・・」 咲「そうだね」 京太郎「虫よけ買ってきたから、よかったら使えよ」 咲「・・・京ちゃんってヘンなとこだけ気が利くよね」 京太郎「ヘンなとこは余計だよ!」 京太郎「あ、使い終わったら必ず返せよ?」 咲「う、うん・・・でもどうして?」 京太郎「いや、お前ならスプレー缶に花火向けるとかやりかねねえし」 咲「そ、そんなことしないってば!!」 京太郎「ははっ、ジョークジョーク」 パチパチィ・・・ 京太郎「・・・」 咲「・・・」 京太郎「・・・もうすぐ終わっちまうな」 咲「・・・うん」 京太郎「・・・明日はプール行こうぜ」 咲「でも学校・・・」 京太郎「終わった後でもいいだろ。な?」 咲「うん・・・」 京太郎「・・・んで、明後日は・・・」 咲「・・・明後日は勉強」 京太郎「ええ~」 咲「ええ~、じゃないよ! 今のまんまじゃ、清澄どころかどこにも受かんないよ!」 京太郎「へいへい・・・」 咲「・・・絶対サボっちゃダメだからね」 京太郎「わぁってるよ・・・」 咲「・・・あ、もう終わっちゃった」 京太郎「ちぇ・・・つまんねえの」 咲「またやればいいじゃん」 京太郎「それはそうだけどよぉ・・・」 パンパーン 咲「・・・あれ・・・この音」 京太郎「・・・花火大会でもやってんのか?」 京太郎「・・・お、こっからなら見える」 咲「ほ、ほんと?」 京太郎「おう、なんなら肩車してやろうか?」 咲「イヤだよ!」 京太郎「・・・まあそもそも体重的に無理だけどな」 咲「その一言は余計だよ!」 京太郎「でもどうするよ。お前その恰好じゃここよじ登れないだろうし」 咲「仕方ないよ・・・ここで音だけ聞いてる」 京太郎「・・・咲」 咲「・・・」 京太郎「あ、そうだ・・・咲、こっち!」 咲「えっ?」 咲「ぶ、ブランコ!?」 京太郎「ああ、勢いつければかろうじて見えるんじゃないか?」 咲「そんなうまくいくかなぁ・・・」 京太郎「モノは試しだ・・・早く乗れよ!」 咲「うぅ・・・こんな歳でブランコ押してもらうことになるとは思わなかったよ・・・」 京太郎「よし、いくぞーーーーーーーー! それっ!」グイッ 咲「わわっ・・・き、京ちゃん強いってば!」 京太郎「こうでもしねえと見れねえだろ? それもういっちょ!」グイッ 咲「きゃああああぁっ!!!」 京太郎「どうだー? 見れたかー?」 咲「こ、怖くて目ぇ開けらんないよぉ!!」 京太郎「・・ったく、ヘンなとこで乙女属性発現させるんだからよぉ」 パパパーン! 京太郎「お、でっかいのきたぞ!」 咲「うぅ・・・み、見えない・・・」 京太郎「・・・ダメかあ・・・」 咲「あ、れ・・・」 パパパーンッ! 京太郎「お」 咲「み、見えた! 京ちゃん見えたよ!!」 京太郎「っておまっ・・・危ねえよ!」ダダッ 咲「わわわぁああっ!!!」 ズザーッ! 京太郎「いてて・・・っ」 咲「き、京ちゃん・・・大丈夫・・・?」 京太郎「ああ・・・なんとかな・・・」 咲「・・・ご、ごめんね。私のせいだね・・・」 京太郎「なに言ってんだよ。お前も無事で俺も無事」 京太郎「ついでに花火も見れたんだろ? なら万事オッケーじゃねえか」 咲「なにそれ、適当すぎだよ・・・」 京太郎「んで、花火はどうだった?」 咲「うん・・・いろんな色が混ざり合って、輝いて・・・とっても綺麗だったよ!」ニコッ 京太郎「そっか・・・」 咲「・・・ありがとう、京ちゃん」 京太郎「だからもういいって・・・」 咲「ううん・・・今日はこんなに楽しませてくれて、ありがと」 京太郎「・・・咲・・・」 咲「えへへ・・・」 京太郎「・・・お、お前にしちゃ素直だな」 咲「む・・・そういう言い方しかできないの?」 京太郎「・・・うっせ」 咲「まったくもう・・・素直じゃないのは京ちゃんの方じゃん」 京太郎「うっせうっせ」 咲「はいはい、もう黙りますよーだ」 京太郎「・・・」 咲「・・・」 京太郎「・・・」 咲「・・・」 京太郎「さ、咲・・・」咲「き、京ちゃん・・・」 京太郎「・・・な、なんだよ・・・」 咲「・・・そ、そっちこそ・・・」 京太郎「・・・じ、じゃあせーので行くぞ」 咲「・・・お約束だね」 京太郎「・・・ああ、いいか?」 咲「・・・うん」 京太郎&咲「せーの・・・っ!」 「「好きだよ・・・!」」 カン
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3420.html
咲「東京で迷子になってたら京ちゃんとお姉ちゃんが歩いてるのを見かけた」 咲「京ちゃんの心は私から離れちゃったんだ…」 京太郎「いやあ、すみません。一緒に咲を探して貰って」 照「問題ない。私には咲センサーがある」 照「私の咲センサーによれば……むむむ……」 照「あっち!」ビシッ 京太郎「茶店? 居ますかね、こんなところに」 咲(京ちゃんとお姉ちゃんが一緒に喫茶店に……) 照「センサーによれば……この席!」ビシッ 京太郎「日当たりいいっすねここ。 それで、咲は?」 咲(あの席……カップル専用席じゃ……) 照「センサーによれば……このコーヒーおかわり!」ビシッ 京太郎「うまいですねこのアイスコーヒーねぇ咲は?」 咲(二人でコーヒー飲んで談笑して……) 咲(これじゃあまるで……デートみたいな……) 咲「……グスン」 照「ごめん。 咲ここじゃなかった」 京太郎「俺ら何してたんスか。一時間も」 咲(やっと出てきた……) 京太郎「それで、咲は何処スか?」 照「うーん……うーん……。 こっち」ビシッ 京太郎「甘味処? ホントでしょうね?」 咲(あ、あそこは! いつか京ちゃんと一緒に行こうとしてた甘味処!) 照「らぶらぶはあとごま蜜団子1つ」 京太郎「ネーミングセンスの欠片もありませんね。 で、咲は?」 咲(あ、あれは! いつか京ちゃんと一緒に食べようとしてたごま蜜団子!) 照「京ちゃん。 ごま蜜団子っていうのは互いに食べさせあうのがマナーなんだよ」 京太郎「へぇ。 じゃあ、咲はどこなんですかあーん」 照「あむっ。 ~♪」モッキュモッキュ 咲(あああああれはぁっ!! いつか京ちゃんと一緒にやろうとしてた食べさせ合いっこおおおお!!) 咲「……京ちゃぁん……」メソメソ 照「京ちゃん。甘い物を食べた後は甘い物が飲みたくなるね」 京太郎「全然わからないですし、咲はどこですか」 照「うーん……。 ……あそこにならいると思う」ビシッ 京太郎「スタバ? 一人でスタバとかやるなぁ咲のやつ」 咲(い、行ったことないよあんなリア充の巣窟……) 咲(……どうせ二人だって行ったこと無いくせに……) 京太郎「ホワイトチョコレートモカフラペチーノのグランデで」 咲「 」 照「キャラメルソースヘーゼルナッツシロップチョコレートチップエキストラホイップのエスプレッソショット一つ」 咲「 」 京太郎「行き慣れてますねぇ、照さん」 照「この日の為に練習しといたからね」 京太郎「へぇ」 京太郎(……どういうことだ?) 照「美味しかったね京ちゃん」 京太郎「美味いのはいいんスけど、咲いませんでしたよ」 照「居なかったね。 やっぱり」 京太郎「ん? 今何て言いました?」 照「食べたり飲んだりした後はきちんと運動しなきゃだよね」 照「というわけでゲームセンターに行こう」 京太郎「東京のゲーセンはデカイっすねぇ。 ところでさっきまさかとは思いますけどやっぱりって」 照「グズグズしない」グイッ 京太郎「うおっ」 咲「 」 咲「( ゚д゚)ハッ!」 咲「あ……京ちゃんとお姉ちゃんがゲームセンターに……」 咲「……」 咲「ていうか二人共行ったことあるんだ……スタバ……」 咲「……グスン」 京太郎「……」 照「見て見て。また勝ったよ京ちゃん。 これで5連勝」ドヤッ 京太郎「運動うんぬん言ってたのになんで麻雀格闘倶楽部なんですか」 照「あれ……京ちゃんはMJ派?」 京太郎「いやそうじゃなくて。……というか咲は何処っすか」 照「咲ならいるよ、ほらここ」 京太郎「それは対戦相手の名前が偶然にも『saki』なだけでしょうが」 照「ふふっ。 バレちゃった」 京太郎「……まぁいいや。 ちょっと周り見てきますね」 照「うん」 照(これで……和了りっ) 咲(うひゃあっ! また振り込んだぁ……) 照(……弱いなぁ……この『saki』って人) 咲(うぅ……強いよぉ……この『teru』って人……) 京太郎「うーん……やっぱいねえなぁ」 照「おかえり京ちゃん。 やる?」 京太郎「いや、遠慮しまうわぁ、1コインで12連勝する人はじめて見た」 照「もう飽きちゃった」 京太郎「んじゃ移動しましょうか。 ていうか咲は何処なんですか」 照「あ、そうだったね」 京太郎「素で忘れてらっしゃったなこのぉ」 照「ん~……」 照「あ、そうだ」 京太郎「何か思いつきました?」 照「京ちゃんこっち」グイッ 京太郎「うおっと」 咲「あうぅぅ……3000円も使ったのに全部負けて結局昇格しなかったぁぁ……」 咲「……」 咲「あれ? 京ちゃん達は?」 照「着いた」 京太郎「あの……ここって」 照「入って入って」 京太郎「いや、でも流石にここは……ていうかなんでここに」 照「はーいーるーのっ」ギュルギュルギュルギュル 京太郎「ぐはっ」 咲(あー良かった、日頃から京ちゃんの匂い嗅いでて。 ) 咲(さてと、京ちゃんの匂いは……こっちだっ) 咲(……って、あれ? ここって……) 「ちょっ、テルー! 誰その男ー!!」 「昼間から見せつけてくれますねぇ。 畜生」 「……爆発しろ」 「……というか、誰なんだ? その男子生徒は……」 咲「し、白糸台の控え室ぅ!?」 照「清澄高校麻雀部の須賀京太郎。通称京ちゃん」 菫「はぁ」 照「新入部員に迎えようかと」 菫「……はぁ」 誠子「あっ、寝顔かわいい」 淡「ペンでイタズラ書きしちゃえっ。 うりゃりゃー」 尭深「……」ナデナデ 咲「きょ……京ちゃんが……」 咲「お姉ちゃんだけじゃなく……白糸台の皆にまで……」 咲「……寝取られたぁぁ……」グスッ ―カンッ ――― ―― ― 淡「ちょwwwww何この顔wwwwwwワロwwwwwwwwww」 誠子「おもしれー。 魚拓取ろ魚拓」 尭深「………」ナデリナデリ 照「ほら、皆にも評判良さそうだし」 照「……ダメ?」 菫「ダメに決まってるだろ」 照「……グスン」 ―もいっこカンッ 京太郎「咲の奴どこに行ったんだ?」キョロキョロ ?「京ちゃん?」 京太郎「え?」クル 照「やっぱり京ちゃんだ」 京太郎「て、照さん!? うわ懐かしい、お久し振りです!」 照「うん久し振り。こんなところでどうしたの?」 京太郎「いや、実は咲が迷子になりました……」 照「そう……」 京太郎「ええ……」 照「よし、じゃあお姉ちゃんが手探すのを手伝ってあげよう」 京太郎「そんな悪いですよ」 照「咲は私の妹。なにもおかしくない。それに私には咲センサーがあるからすぐに見付かる」 京太郎「そうですかね? じゃあお願いします」 照「じゃあ、はいこれ」スッ 京太郎「なんですか? これ」 照「お菓子。しばらく私とここでおじゃべりしようか」 京太郎「いや、さっきの手伝うって発言と前後がぜんぜん繋がってないんですけど」 照「大丈夫大丈夫。後で探しに行くから」 京太郎「いや今すぐ探しに行きましょうよ」 京太郎「で、結局おしゃべりに付き合っちゃったてるし」 照「どうかした?」ポリポリ 京太郎「いえ自分の流されやすさを再確認してただけで」 照「そう」 照「咲は……」 京太郎「はい?」 照「咲はどうしてまた麻雀をやり始めたか知ってる?」 京太郎「ああ、それは俺が誘ったからですよ」 京太郎「頭数合わせで適当に誘っただけなんですけどね、まさかそんなあいつが全国大会に出るなんて」 照「そう」 京太郎「あいつの事、なんでも知ってるつもりでしたけど、なんか俺の勝手な思い込みでしたね」 京太郎「っと、すみませんこんなこと。つい昔の感じでしゃべっちゃって」 照「良い。私も聞きたかったし」 咲「ふぇぇ、ここどこ~」 咲「うう、ちょっとおトイレ行こうと思っただけなのに」グスッ テクテク、キョロキョロ ワイワイ 咲(あ、人の話し声。うう、知らない人に話しかけるの恐いけど迷ってられないし……) 咲(頑張って道聞こう) 咲「あの、……!?」ササッ 京太郎「ワイワイ」 照「ガヤガヤ」 咲「なな、なんで京ちゃんとお姉ちゃんが?」 咲「っていうか、なんで私隠れちゃったんだろう……」 照「咲、最初は麻雀嫌いって言ったでしょ?」 京太郎「? ええ、まぁ」 照「京ちゃんから見て麻雀打ってる咲はどう?」 京太郎「楽しそうだと思ういますよ。これは主観とか抜きにして」 京太郎「なんだろう。前まではぜんぜんそんなイメージなかったんだけど」 京太郎「今は咲が麻雀を楽しそうに打ってるがすごくあいつらしいって思える」 京太郎「そういう咲を見てるのが好きなんだ俺」 照「……」 照「それは、恋愛感情とかを含めて?」 京太郎「ファッ!?」 照「単刀直入に聞こう。京ちゃんは咲が好きなの?好きじゃないの?」 京太郎「いや、ちょ、なんでそういう方向の話になるわけ!?」 照「女の子はお菓子と恋バナが大好きなんだよ。さぁお姉ちゃんに白状してごらん」ジリジリ 京太郎「いやぁ、あー……好きじゃない事もない。……って感じですか?」 照「好きじゃない事もない。二重否定か、二重否定は強い肯定。つまり京ちゃんは咲が大好き、と」メモメモ 京太郎「それは英文法の話でしょう! ってかなにメモ取ってるんですか!?」 京太郎「つーか、俺は今恋愛とか誰かと付き合うとかそういうのはあんま考えてないっていうか」 照「枯れてるんだ。可哀想、若いのに」キャッ 京太郎「そういう話じゃねぇよチクショウ!?」 京太郎「とにかく、俺は今は部活を一生懸命やりたいからそっち優先っていうか……」 照「けど聞いた話だと京ちゃん万年雑用係って」 京太郎「一々人の精神を抉るのやめてもらえません!?」 咲「2人とも楽しそう……なに話してるんだろう」コソコソ 京太郎「そうじゃなくて、そろそろいい加減に咲を探しに行かないと」 京太郎「あいつどっかでベソかいてるかも」 照「話逸らした」 京太郎「こっちが本題だからね!?」 照「ちなみに咲ならさっきからあそこにいるよ」ピッ 京太郎「え?」クルッ 咲「あ……」 京太郎「咲?」 咲「いや、あのこれは違くて……」ワタワタ 京太郎(!) 京太郎「ほーら、怖くないよーよーしゃよしゃしゃ、こっちおいでー」チッチッチッ 照(猫相手じゃないんだから) 咲「……」クルッ、ダッ! 京太郎「逃げんなコラァ!」ダッ 京太郎「ご迷惑をお掛けしました」ペッコリン 咲「……ました」ペッコリン 照「迷惑とか別に。私は久々に2人のやり取り見れて楽しかった」 京太郎「っていうか、照さん咲が近くにいることわかってたんですか?」 照「はじめに言ったよ。私には咲センサーがあるから。ここで待ってれば咲が通りかかるって踏んでた」 京太郎(冗談じゃなかったのか……) 照「咲」 咲「ん、なにお姉ちゃん」 照「今はまだちょっと、けど大会が終わったらちゃんと話そう?たぶんお互い話したいこといっぱいあると思うし」 咲「うん……」 照「それと、はいこれ」 咲「なにこれ?」 照「そこの売店で買ったカップケーキ。餞別にあげる」 咲「あ、ありがとう」 照「じゃあまたね2人とも」 京太郎「俺達も戻るか」 咲「うん……」 京太郎「ほれ」スッ 咲「え?」 京太郎「え? じゃあるか、手。握ってないとまたまた迷うだろお前」 咲「そ、そんなにしょっちゅう迷子になってないもん!」プンスコ 京太郎「説得力ゼロ!」 咲「ま、まぁ……京ちゃんが? どうしても? 繋ぎたいって言うなら? 繋いであげなくもないけど?」チラチラ 京太郎「なんでそんな上から目線なんだよ……」ゲンナリ 咲「ど、どうするの!? 繋ぐの!? 繋がないの!?」 京太郎「はいはい繋ぎたいですよお姫様」 咲「も、もぉ! 仕方ないな京ちゃんは!」 京太郎(なんか釈然としない) 京太郎「……」 咲「……」 ギュッ 京咲(か、会話がない……) 京太郎(ああクソ。照さんがあんな事言うから、咲の事変に意識してなにしゃべっていいかわからん) 咲(京ちゃんとお姉ちゃん。楽しそうだったな、なに……話してたのかな) 咲(3年振りに会ったのに、京ちゃん私なんかよりぜんぜん普通に話せてたし) 咲(昔から2人仲良かったもんな……) 咲(好き……なのかな) 咲(なんか……ヤだな) 白糸台控え室 ガチャッ 照「ただいま」 淡「おかえりテルー」 誠子「お疲れサマです!」 尭深「お疲れ様です」ズズ 菫「お疲れ。遅かったな、なにかあったのか? ……ん?」 照「? 菫、どうかした?」 菫「いや、なにか機嫌が良さそうに見えたからな」 照「わかる?」 淡「なになに!?テルーなにか良い事あったの?」 照「うん。実はさっき未来の義弟に………………あ」 菫「どうした?」 照「お菓子買いなおすの忘れた……」 カン!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3424.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1390125673 咲「私ね、今、先輩の紹介で、フランスのワインセラーで働いてるんだけど、」 咲「って、でも、なんか、あのね、これ嘘でさ、」 咲「実はひきこもりやってるんだけどね」 咲「こんな手紙なんか書くんじゃなかったよ」 咲「泣きそうっていうか、泣いちゃうって思うんだけど、涙が出てこなくてね、」 咲「なんかさ、」 咲「……ごめんね」 咲「ごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんね」 咲「でも、さ、ひきこもり、って、楽しい、よね」ポロポロ 咲「……投函しちゃった」 咲「私って最低だな……でもほんとはそんなこと思ってないのかも……」 咲「……し、死のう、かな」 咲「で、でも……やっぱその、怖いからやめよ……」 咲「……はあ」トボトボ ???「ん……?あれ?おーい、咲ー!」 咲「!!?」ビクッ 咲「(やだやだやだ絶対見られたくないこんなの絶対振り返っちゃダメ!!!)」ダッシュ タタタ… 咲「あ、足音聞こえないし、ふ、振り切った……かな?」フリムキ 久「やっ」 咲「あ、あ、」 久「ちょっとー、せっかく昔の先輩に会ったってのに、何よその反応」 久「まー私くらい器用だと、相手の足音に自分の足音合わせることくらい簡単なのよね」ニヤニヤ 咲「ななななななんで」 咲「(ううう人と会うの久しぶりすぎるからどもっちゃって話せないよお……)」 久「しっかしほんとに……えっと、」ジロジロ 咲「ううう」ポロポロ 久「あ、ご、ごめん……でも、咲、あなた……」 咲「」ポロポロ 久「――前よりなんだか可愛くなってるわよ?」 咲「……え?」 久「な、何で泣いてるのかはわからないんだけれど……」 咲「え、だ、だって、そそその、に、ニキビができてて……」 久「……あっはははははははは!!!!はっ、ひーっひひひひひひひ!!!!!!」 久「ばかもん!!!!!!!!!」ゴツッ 咲「あいったぁ…!!!!!?」 久「咲はねえ、ちょっとひきこもり生活が長すぎただけなのよ」 久「だからそんな自意識過剰になってるし、視線不安になってんのよ」 久「あのねえ、あんた元々美少女なのよ?化粧なしでもアレなのよ?」 久「まあ、元が美少女だからニキビくらいで動転しちゃったのかもしれないけど」 久「あんたの悩みは贅沢すぎんのよ!!!ひきこもり風情が様相なんて気にしてどうするんじゃ!」 久「こっちはねえ、社会生活やってんのよ?ほんと、こっちのが気い使わなくちゃいけないっての!!あのねえ、……うん?」 咲「……うっ」 久「あ、ごめん、ちょっと熱くなりすぎ、」 咲「うううわああああああああああああああああああああああああん!!!!!」 10分後 久「ほい、缶コーヒー」 咲「あ、ありがとうございます」 久「ど?落ち着いた?」 咲「落ち着きましたけど、」 久「けどなんじゃ!!!!!」 咲「ひっ」 久「ったく……すっかりひきこもり精神になっちゃって」 咲「あ、あの……」 久「ん?」 咲「……部長は、どうしてここに?」 久「私はねぇ、実は今――これやってるんだ」名刺 咲「た、探偵――!!!」 久「うん、まあ、だからさっきも、ほら、すっかり視線不安の咲に気づかれないで声かけることができたし、」 久「追いかけスキルもバッチリよ」 咲「び、尾行スキルじゃなくて追いかけスキルなんですか……」 久「だいぶすんなり喋れるようになってきたじゃない。そう、追走術、逮捕術っていうのかしらね」 久「私も無駄に社会人やってないってことよ」ジロッ 咲「うう……」 久「私が卒業してから咲とは全然連絡取ってなかったけど、」 久「そういえば、一年前くらいに年賀状が来たわよね……」 咲「ああああの、えと、ちが」 久「『元気で仕事やってます』って書いてあったから、よかったぁ、って思ってほっこりしてたんだけど」 久「……あれさ」 咲「……う、嘘……です……」 久「……ばか」ガツン 咲「いた……あ、あの、さっきの質問なんですけど」 久「ああ、ごめんごめん、私、とある人物を捜しててねえ」 久「――須賀、京太郎って言うんだけどねえ」ニヤニヤ 咲「――え?」 久「ふっふっふ、詳細を知りたいかい?」 咲「し、知りたい――です」 そう、思えばこの時点で、私はもう、巻き込まれていたのだ。 ひきこもりなんかには抗いようもない、運命の輪というやつに―― 久「ぷはー」タバコ まこ「ったく、ぬしのニコチン中毒は大学以来一貫しとるの」 久「まあねえ、この一服のために世界のすべてはあるって感じだから……」 久「おっと、こういういい加減なことばっか言う癖も、どうも治らないのよね――」 久「で、咲」 咲「は、はい」 久「ほんとのほんとに、知りたいのね?」 咲「……はい。京ちゃんから、去年年賀状が来たんですけど、そこには京ちゃんの住所が書いてあって、」 咲「こことは別の……」 まこ「別の県だった。しかしのう、確かな筋から聞いた情報なんじゃが、奴は現在、この近辺におるそうなんじゃ」 咲「住所が移動したん――ですよね?」 まこ「うむ。そして京太郎は――」 まこ「かなりの借金を抱えとるそうなんじゃ」 咲「……う、嘘です、京ちゃんが、そんな」 まこ「……」 久「……ちょうど今から行こうと思ってたところなんだけど、その途中で咲と会ったんだけどね――あなたも来る?」 咲「――え?」 久「彼の家」 咲「いえ……」 まこ「わしは事務所の留守番しとるか、仕方がない」 テクテク 久「探偵って色んな経験してるからこそこういう夜道が怖くなっちゃうのよねえ」 久「ま、咲は安心してて、もし暴漢が出ても、こう、私がしゅっ、ってさ」 咲「……」 久「……」 咲「京ちゃんが、借金なんて……」 咲「やっぱり、考えられませんよ」 久「おっ、急にいい顔つきになってきたじゃない、やっぱ恋は女を強くするわね」ニヤニヤ 咲「こっっっ、こここ恋とかじゃなくて、あのう……」 久「やっぱり咲って可愛いわよ」 咲「そ、そうですか……?」 久「そうよ-。……ん?」 テクテク ???「……はあ、投函しちゃったなあ」 久「(……お、面白くなってきたわ……)」ワクワク 久「……咲、止まって、ちょっと隠れましょう」ヒソヒソ 久「不審者よ」 咲「え!?」 久「しーっ」 咲「く、暗くてよく見えないんですけど、じゃああのポストの前、100mくらい先にいるのが……」 久「そ、いいからほら、隠れて」サササ テクテク 京太郎「……やれやれ」 京太郎「挙げ句の果てには、ひきこもり生活楽しいとか思ってるんだぜ――」 京太郎「どうしようもねえな」 久「(……っ、ダメダメ、こらえるのよ……)」 咲「(よ、よく見えないよお……もうちょっと)」サササ 京太郎「ほんっとごめんな、咲……」 京太郎「俺っていう幼馴染みを持っちまったばっかりに――」天を仰ぐ 久「ぶーっ」アッ 京太郎「!!?」 咲「きょ――」タチアガリ 京太郎「ひっ!!!!?ケツは勘弁してください!!!!!!」ダッシュ 久「追うわよ!!!!」ダッ 咲「……きょ、京ちゃん、だよね!!!?(あんまり信じたくない、けど……)」ダッ 京太郎「はっ、はっ」 京太郎「さ、さすがにここまでくりゃあ……」フリムキ 咲「……はあ、はあ」 京太郎「……え?」 咲「……」フリカブリ バチーン 京太郎「ってええええ……!!!!!!」ウズクマリ 咲「きょ、京ちゃんの、バカ!!!!!!!ひぐっ、」 京太郎「な、なんで、咲、(あ、やべ……)う、」ウルッ ウワーン 久「……お、面白すぎるんだけど……さすがに遠くから見守るわ……」サササ 京太郎「……落ち着いたか?ほれ、缶コーヒー」 咲「きょ、京ちゃんこそ落ち着いた?はい、缶コーヒー」 二人「あ、あれ、」 咲「……さっきさ、け、け……けとぅ……がどうとかって」 京太郎「……すまん、咲が思ってるようなことじゃないんだ、いや意味は合ってはいるんだけどさ」 京太郎「大学でさ、金なくて、俺――あるビデオ撮影を紹介されてさ、」 京太郎「で、……られそうになったんだけど」 咲「え?」 京太郎「……だから、……られそうになったんだけど、」 京太郎「なんかさ、ほんと、マジでその寸前で、俺めっちゃ怖くなって逃げ出したんだ」 京太郎「それ以来トラウマで――って、すまん、こんな話どうでもいいよな」 京太郎「俺も別に話すつもりじゃ、はは、ごめんな」 咲「べ、別に……私こそ、なんかごめん、」 咲「私京ちゃんがホントに……られちゃったのかと思って、体はホントに大事にしてよって思って、つい」 京太郎「(その言葉、知ってるんじゃねえか……)」 咲「て、ていうか京ちゃんなんでこっち来たの!?」 京太郎「……友人から借金があって、それはなんとか返したんだ」 京太郎「でもそしたらすっからかんになっちゃってさ、はは」 京太郎「県外のボロアパートがいいってのを聞いて来たんだけど――」 京太郎「……ぶはっ」 咲「な、何?」 京太郎「いや、お前ちょっとニキビ増えたよな、そんで泣き腫らした目でこっち見てくるからさ、すまん」 咲「……京ちゃんは変わらないよね、そういうとこ……」ユラッ 京太郎「え?ちょっと待て、なんで拳構えてるん――」 ボッコボッコ 京太郎「……うう」ボロッ 咲「ちょっとやりすぎたね、ごめんね」ニコッ 京太郎「いいいや別に全然っ(こえー……)」ニコッ 咲「あのねえ、私は――」 京太郎「ん?っていうか咲、今お前何やってるんだ?」 咲「え――あ、」 咲「……ひ、」 京太郎「ひ……ひで始まる職業なんてあったかな……」ヒ… 咲「ひ、ひき……」 京太郎「……」 咲「……ひきこもりカウンセラーやってるんだよ!!!!!!」ニコッ 翌日 咲「とんだ嘘ついちゃったよ……」 咲「うう、会いたくないなあ、でも会いたいなあ、」 咲「あ、こ、これは別にそういう感情じゃなくて、旧友と会えた嬉しさ?っていうかさ、」 久「よっ、何やってんのよ」 咲「あ、……」 久「鍵開けっぱなしだけど、今からどっか行こうとしてたの?」 咲「全然っ」フルフル 久「……須賀くんに会うの?」 咲「!!!!!?」 久「いや、その物凄くそわそわした感じとか、昨日の邂逅とか、考えてみたら当然でしょうに」 咲「……そうなんです、けど」 久「けどはやめい!!!!!」 咲「ひっ」 久「――あっははははははは!!!!!!」 咲「そ、そんなに笑わなくても……」 久「再会した幼馴染みがさ、両方引きこもりって、あははははは、はふう、ひー、おかし」 咲「きょ、京ちゃんはきっとやむにやまれぬ理由で借金こさえたんですう!!!!」 久「いやいやいや」 咲「そ、そう!!!私は京ちゃんを信じます!!!」スクッ トテテ… 久「あ、行っちゃった……」 公園 京太郎「……よ」 咲「……ん。座れば?」 京太郎「……おう」 咲「……」 京太郎「……」 ミーンミーンミーン 咲「……もうさ、25回目の夏なんだよ」 京太郎「……」 咲「……私達、こんなんでいいのかな」 京太郎「……」 咲「ねえ」 京太郎「……」 咲「京ちゃん」 京太郎「……すごくどうでもいいんだけどさ、」 京太郎「……お前さ、今、私達って言わなかった?」 咲「!!!!!!?」 京太郎「えっと、あー……もしかして、お前……」 咲「……違うよ」 京太郎「……」 咲「違うんだよ私引きこもりなんかじゃなくて、ほら、たとえばなに?全人類の不幸を一身に引き受けちゃった体質っていうか」 咲「違うんだよ、引きこもりとかじゃないんだよ」 咲「ほら、あるじゃん?やっぱこうなっちゃうのってさ、そういう意志っていうか運命の力っていうか、あのね、ほんとに、そういうんじゃ、」 京太郎「……ごめん」 ボフッ 咲「……私っ、ほんとにひきこもりカウンセラーで、えぐっ、」顔埋め 京太郎「……」ポンポン ――俺はどうしていいかわからなくて、そのまま咲の頭を軽く撫でた。 咲の髪の毛は柔らかくてなんかいい匂いがして、ほんとにこいつ引きこもりかよ、ってちょっと思って羨ましくなった。 咲「……ふんっ!!!」バッ 京太郎「お、おう?」 咲「元気が出ました」 京太郎「よかったよ」 咲「……あのねえ、私、引きこもってる間にけっこう小説読んだんだよ」 京太郎「ふっ、俺なんか家中図書館みたいなもんなんだぜ」 咲「……嘘だね」 京太郎「さすがだな」 咲「まあ、京ちゃんのことは昔っからだいたいわかるからねー」フフフ 京太郎「……」ドキ 咲「それでさ、ある小説に書いてあったんだけど」 咲「京ちゃん、私と契約、しない?」 京太郎「契約って……もしかして、『N○Kによう……」 咲「あーっ!!!!ダメ、ダメです言っちゃダメ!!!!!」 京太郎「」ビクッ 咲「きょ、京ちゃんが知ってるなんて……これじゃ意味ないじゃん」ハアハア 京太郎「……ま、契約の中身とか、趣旨はわかっちゃうな」 咲「……」 京太郎「っつーかそんなことしてもさ、俺たちってけっこう痛いだけじゃ、」 咲「じゃあどうするの!!!!?」 京太郎「……」 咲「このまま二人ともまた引きこもるの!!?京ちゃんだってほんとは社会に出たいんじゃないの?私だって、」 咲「……実は、別に社会に出たくは……ないんだよね」 京太郎「……実は俺もだ」 京太郎「あ!!!」 咲「ど、どうしたの、京ちゃん?」 京太郎「あのさ、二人で引きこもればいいんじゃね?」 咲「――え?」 京太郎「ほら、そしたら二人とも社会に出なくて済むし、引きこもりなのに人とコミュニケーションできるし!」 咲「いや、まず社会に出なくて済むってところから間違ってると思うよ……謎理論だよ」 咲「っていうか二人で引きこもるって……っ」顔真っ赤 京太郎「うん?………」顔真っ赤 二人「……どうしよっか……」 「それならいい物件があるわよ~」 咲・京太郎「!!!?」 テクテク 久「やっ」 京太郎「ど、どうもっす……あ、もしかして昨日咲と一緒にいた人って」 久「察しがよくて助かるわね-。麻雀部にいたときもそうだったわ」 京太郎「俺はそのおかげで散々パシることになりましたからね……」 咲「懐かしいね、全国優勝しちゃったし」 咲「……お姉ちゃんにも、会えたし。変わってなかったなあ」クスッ 久「――ま、今は二人とも、なぜかこうなってるんだけどね」 咲「……そ、それは突っ込まないでくださいぃ……」ウルッ 久「そうそう、さっきの話の続きなんだけどねえ……」 さらに翌日 二人「へー、ここが……」ポカーン 久「そ、あなたたちが二人で住むマンションの一室よ」 二人「!!!!?」 久「え、もう合意してるんじゃなかったの?」 咲「そ、それは……」 京太郎「まだ……っていうか部長が強引に連れてきたんでしょうが!!!!」 久「いやー、だって物凄くお似合いだと思うわよ?」 京太郎「今はそういう話をしてるんじゃなくてですね、」 咲「(お似合いお似合いお似合いお似合い)」カーッ まこ「見事に場が混乱しとるのう……」 まこ「(……まあ、これも依頼ってことは言わんほうがええのう)」 まこ「……」チラッ まこ「(実は、二部屋隣に、「原村」の表札がかかっとるとか……)」 まこ「(言わんほうが、ええんじゃろうのう)」タメイキ 夜 咲「ふう、けっこういいお値段だったねえ」 京太郎「まあ、引きこもりにはホント良心的だよな……でも、」 咲「でも?」 京太郎「……すまん、実は俺、あのときなんか裏があるんじゃないかって疑っちまってさ」 京太郎「だって、あまりにもいい話すぎるって思わないか?」 京太郎「いくら部長だからって、いや、部長だからこそ――」 ペチン 京太郎「――あ、いや、すまん、」 咲「京ちゃんのバカ!!!!」 トテテ… 京太郎「……はあ……今のは俺が悪かったな……」 京太郎「……っていうか、あれ?」 京太郎「ここって、俺と同じアパート……?」 ピンポーン インターホンに向かって 京太郎「もしもし、咲?あのさ、俺だけど、」 咲「!!!?きょ、京ちゃん!?なんで!?」 京太郎「ここ、俺の住んでるアパートの隣のアパートなんだよ」 京太郎「一瞬同じアパートかと思っちまった、はは」 咲「――っ!!!」 京太郎「なあ、咲、さっきはごめん。話を――」 咲「帰って!!!!」 京太郎「……いるぞ」 咲「帰ってよ」 京太郎「……いる」 咲「帰れ……」 京太郎「まだいるぞ~」 咲「帰ってよう……」 ガチャ 京太郎「っはは、お前言ってることとやってること全然違うじゃん」 咲「うっさい!!!!」ガスッ 咲「うっさいうっさいうっさいうっさいうっさい!!!!!」ガスガスガスガス 京太郎「いってえ、はは、やっぱ変わってねえ、お前切れるとすぐそうやって『うっさい』しか言わなくなんのな」 咲「うっさい……うっさい……京ちゃんなんかどっか行けえ……!!!」ポロポロ 京太郎「……ごめんな、ほんと、俺咲好きだわ」 咲「――へ?」ポロポロ 京太郎「……や、なんか、今までさ、ずっと言ってなかったなって思って」 咲「い、いや私だって好きだよ」 京太郎「………セックスしたい」 咲「………え?えーと」 咲「!!?」 京太郎「(……なんだろう、言った瞬間すげー恥ずかしくなったぞ……)」 京太郎「……あー、」 京太郎「……っていうのは冗談かな、あはは、はは、はははははははは」 咲「……」 グイッ 京太郎「うわ、ちょ、危な、」 バタン 京太郎「……はっ、はっ、」 気づいたら玄関の扉が閉まって、真っ暗な部屋の中で咲の顔が物凄く近くにあった。 咲「…………しよ」 そう言う咲はなんかものすごくエロかったし、なんかもうこれが現実かどうかもよくわからなくなっていたので、 俺は雰囲気に飲まれることにした。 そこから先はたぶんお互い夢中だったのだ。だからあんまり覚えていない。 チュンチュン 咲「……起きた?」 京太郎「……ああ」 咲「……せ、責任、取ってね」 京太郎「……お、おう」 京太郎「……なんかさ、部長、俺らを一緒に帰らせたのって案外これが目的だったりしてな」 咲「え?」 京太郎「部長、たぶん俺に会ったあと、俺の家の場所調べて把握したと思うんだけど」 京太郎「咲に隣のマンションだって教えなかったのは、たぶんドッキリだったんだよな」 京太郎「さすがにこうなることまでは予測してなかっただろうけど」 咲「た、たしかにね……」 久の事務所 久「くしゅんっ」 久「あら、誰かが成功の報告をしてくれてるみたいだわあ……」クスクス まこ「おぬしも悪よのー……」棒読み 京太郎「……っていうかさ、」 咲「うん?」 京太郎「俺たち、まだ仕事もないわけじゃん」 咲「うん」 京太郎「そんな状態で責任とかそういう話になるようなことしちゃってさ、」 咲「……ひ、」 京太郎「……」 咲「……ひきこもりカウンセラーだから!!!私!!!!なんとかなるから!!!」 京太郎「……ハローワーク、いこっか」 咲「……うん」 そのあと俺と咲はめでたくというか、策略通りというか、結局あのマンションに二人で住むことになった。 和「……よ、よくも咲さんを傷物に……殺す……須賀京太郎、殺します……」 そこでまた一波乱あるのだけれど、それはまた別の話だ。 優希は部長の話によると、遠いところへ旅に出ているらしい。 あいつらしいとは思う。元気でやっているといい。 さて、俺たち二人はといえば――今日もその日のバイトをしながら、元気にハローワークに通っている。 「職は――ありませんか」 カン!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/538.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1339226168/ 麻雀部部室 咲「…」ペラッ 「すー…」 咲「…」ペラッ 「すー…」 咲「…」ペラッ 「すー…」 咲「…」 「すー…」 咲「…」チラッ 京太郎「すやすやすや…」 咲「…」 京太郎「う~ん…むにゃむにゃむにゃ…」 咲「…くすっ」 咲「…」スタスタ 京太郎「すー…」 咲「…」チラッ 京太郎「すー…」 咲「…」ジーッ 京太郎「すー…」 咲(かわいい寝顔…) 京太郎「すー…」 咲「…あはは。よく眠っちゃって」 京太郎「すー…」 咲「徹夜でゲームしてたんだって?」 京太郎「すー…」 咲「授業中からずっと眠そうだったもんね」 京太郎「すー…」 咲「部室来るなりベッド直行しちゃって」 京太郎「すー…」 咲「で、あっと言う間に爆睡」 京太郎「すー…」 咲「…おバカ京ちゃんめ。あとでノート見せてなんて言ってきても、簡単には見せてあげないんだから」 京太郎「すー…」 咲「…幸せそうな顔だ事。本当、呆れちゃうよ…」 京太郎「うう~ん…」モゾモゾ 咲「…」 京太郎「すー…」 咲「…えいっ。でこぴんっ」ペチッ 京太郎「うぐっ…?」ピクッ 咲「…」 京太郎「…」 咲「…」 京太郎「…」 咲「…」ジーッ 京太郎「…すー……」 咲「…」 咲「…ふふふっ♪」 咲「でこぴんしても起きないんだ」 京太郎「すー…」 咲「じゃあ、これならどうかな~?」ギュッ 京太郎「うぐっ…」 咲「あはは。変な顔~」 京太郎「…すー」 咲「…ほっぺつねっても起きない…か」スッ 京太郎「すー…」 咲「…」 京太郎「すー…」 咲「…」 京太郎「すー…」 咲「…京ちゃん?」 京太郎「すー…」 咲「…おーい。京ちゃーん?」 京太郎「すー…」 咲「…」 京太郎「すー…」 咲「…京ちゃん朝ですよ~」 京太郎「すー…」 咲「…」 咲「…」ソワソワ 咲「…」キョロキョロ 咲「…」チラッ 京太郎「すー…」 咲(…い、今なら、キスしても、バレない…かな…) 京太郎「すー…」 咲「…」ゴクリ 咲「…」ジーッ 京太郎「すー…」 咲「…」 咲「…って、な、何考えてるの私はっ!」ブンブンブン 咲「そ、そんなの、ダメに決まってるじゃない…」 京太郎「すー…」 咲「…」チラッ 京太郎「すー…」 咲「…」ジーッ 京太郎「すー…」 咲「…っ!///」ボッ 咲「あうう…///」カアアアッ 京太郎「すー…」 咲「…」ウロウロウロ 京太郎「うーん…」 咲「…」ウロウロウロ 京太郎「さ、さき…」ポツリ 咲「はうっ!!?」ビクッ! 京太郎「……さきぃ…」 咲「お、起きちゃった!?京ちゃんっ!」 京太郎「う…。……さきぃ…俺…」 咲(ね、寝言…?) 京太郎「…俺…は…俺は…」ボソボソ 咲(やっぱり寝言だ。けど、さっき、確かに『咲』って言ったよね?) 京太郎「…俺は……お前を…」ムニャムニャ 咲「えっ」 咲(『咲、俺はお前を…!?』) 京太郎「うう~ん…」 咲(ま、まさか…!) 咲(咲、俺はお前を愛してる…とか!?) 咲「咲、俺はお前を!?つ、次は!?続きはなんなの!?京ちゃん!」 京太郎「…さきぃ…俺…」ムニャムニャ 咲「が、頑張って!京ちゃん!」 京太郎「…」 京太郎「」ムクッ 咲「!!」 京太郎「剣崎ぃ!!俺はお前を、ムッコロス!!」 咲「…」 咲「…は?」 京太郎「…仮面ライダーブレイドのゲーム面白いわ」コテッ 咲「え…」 京太郎「くー…くー…くー…」 咲「…」 咲「…」 咲「…」 咲「…死にたい」ヘナヘナヘナ 京太郎「すー…」 咲「…はあ」 咲「…読書に戻ろ」クスン 咲「…」ペラッ 京太郎「すー…」 咲「…」ペラッ 京太郎「すー…」 咲「…はあ」 咲(まさか、ゲームの寝言だとは思わなかったよ…) 咲(咲…咲…って…言ってると思ったのに。濁音どこから出てきたのさバカ京ちゃん) 咲(流石の私も挫けそうだよ。…特に最後の) 咲「はぁ…」 京太郎「うーん…のどか…」 咲(はいはい。どうせこれもまたフェイントなんでしょう) 咲(和ちゃんの名前出して私焦らせといて、また仮面ライダーの台詞とかなんでしょー。どうせ) 京太郎「和、可愛い愛してる…」ムニャムニャ 咲「…」 咲「」ピキッ 京太郎「すやすや…」 咲「…あ、あはは…そうだよね。やっぱり、和ちゃんだよね。可愛いし、優しいもんね…私なんか、相手にならないよね…」ズーン 咲「…しょうがないよ。和ちゃんなら。あはは…」 咲「あはははは…」 咲「くすん」 京太郎「美穂子愛してる」 咲「えっ」 京太郎「福路美穂子ちゃんの美乳揉みたい」 咲「えっ」 京太郎「ステルスモモのおっぱい舐めたい」 咲「えっ」 京太郎「沢村智紀ちゃん意外と巨乳」 咲「えっ」 京太郎「絹恵ちゃんが可愛すぎてつらい」 咲「誰」 京太郎「永水女子お姫様と霞さんヤバい。特に霞さん」 咲「永水女子?あの、第3シードの鹿児島の高校?確かに先鋒と大将だし強そうだけど、いきなりどうしたの…」 京太郎「鷺森灼ちゃんは死ね 」 咲「なんだただのおっぱい星人か」 咲「…」ペタペタ 咲「…」 咲「…いいもん。私はまだ成長期なだけだもん」 咲「…遺伝?私はお姉ちゃんとは違うもん。ちゃんと大きくなるもん」 咲「…大きく…なるもん…」 咲「…おっぱいって、どうやったら大きくなるのかな」ボソッ 咲「ネットで調べてみよう」ポチポチ 咲「…えっと、メモ(咲の為にのどっちが作ってくれました)によれば…」 咲「この青いマークのところでマウスのボタンの左側をいっぱい押せば良いんだよね?」カチカチカチカチッ 咲「なんか開いた」 咲「えっと、この検索ボタンの横に矢印を合わせて、ボタン押して…」 咲「お・っ・ぱ・い・を・お・お・き・く・す・る・ほ・う・ほ・う…っと」 咲「あっ。出た出た。いっぱいあるなあ」 咲「それじゃあ、適当なページを選んで…っと」 咲「…ふむふむ」 咲「へー。牛乳って、あんまり意味ないんだー」カチカチ 咲「レバーがいいの?うーん…ちょっと苦手かも…」カチカチ 咲「あっ。あったあった、定番。おっぱい揉んだら大きくなるってやつ」カチカチ 咲「えー?これも嘘なの~?」 咲「あ、補足がある…」 咲「えーっと…なになに?」 咲「乳房を揉むという行為自身に豊胸効果があると云う科学的根拠はありませんが…」 咲「…その行為によって、精神及び肉体的な性的刺激を受動…」 咲「所謂エッチな気分やその感覚を定期的に得続けた事で、豊胸効果を実感した人間が居ると云う報告は多数確認されています…」 咲「…つまり、エッチな気分になる事の多い人は、巨乳になり易い…」 咲「…なんか胡散臭いなぁ。ここ」 咲「…もう止めよ」プチッ←電源直押し 咲「はぁ~。あんまり参考にならなかったなぁ…」 咲「…今度、さり気なく和ちゃんに聞いてみようかな?」 咲「…」 咲「…ねえ和ちゃんって、1日の中で、どれくらいの時間エッチな気分?」 咲「…ストレート過ぎて失礼だよね、これ」 咲「レバニラ好き?」 咲「…わけわかんないよね」 咲「…どうやって聞こうかな」 咲「…はぁ」 京太郎「うーん…」ゴロン 咲「わっ」 咲「…なんだ、寝返り打っただけか」 京太郎「すー…すー…」 咲「あらら。布団がめくれて、手がベッドの外にはみ出ちゃってるよ。京ちゃん」 京太郎「うーん…」 咲「…もー。仕方ないなぁ。このままじゃ風邪曳いちゃう」スクッ 咲「仕方ないから、布団かけ直してあげる」スタスタ 咲「…」 京太郎「すやすや…」 咲「…」 咲(て、手握っちゃうけど、仕方ないよね?) 咲(手を掴まないと、ベッドに引き上げられないもんね…?) 咲「よいしょ」ギュッ 咲「…」 咲(…あったかい) 咲「…それに」 咲(大きいな…京ちゃんの手) 咲「…」 咲「…私の手と比べてみよ」スッ 咲「うわ。凄い。」 咲「私の手のひらよりふたまわりくらい大きいや」ペタペタ 咲「厚さも結構あるし、思ってたより硬い。私と大違い」ニギニギ 咲「…指も、長い」 咲「細くて、すらっとして、綺麗な指…」サスサス 咲「ちょっと羨ましいな…」 咲「…」ジーッ 咲「…ひゃっ!?」ゾクゾクッ 咲「…?…?何今の…」 咲「…」 咲「…あれっ?」 咲「…」ジーッ 京太郎「すやすや…」 咲「…」 咲「なんか…」 咲「なんか、変なの…」 咲(…別に食欲的な意味は無いけど) 咲(すっごく…) 咲(…スッゴく、京ちゃんの指が美味しそうに見えるよ…?)ゴクリ 咲「…」 京太郎「すー…」 咲「…」 京太郎「すー…」 咲「…京ちゃーん?」ボソッ 京太郎「すー…」 咲「…」 京太郎「すー…」 咲「…あ。和ちゃんが後ろでビキニに生着替えしてる」 京太郎「すー…」 咲「…うん。完全に寝てる」 咲「…」 咲(…ちょっとだけなら…バレない…よね…?) 咲「…かぷ」 咲「ちゅぱっ」 咲(…しょっぱい) 咲「ちゅぱ…」 咲(…汗の味がする) 咲「ちゅぴ…」 咲(…京ちゃんの…汗の味…) 咲「ちゅぷ…」 咲(………おいしい、な…) 咲「はむっ。ちゅぴ…くちゅっ…ちゅばっ…」 咲「あふっ」 咲「ちゅばっ…ちゅばっ…くにゅっ…れろっ…」 咲「…ほわ。はふぅ…」 咲「…はっ!」 咲「あ、あわわわわ!?」 咲「わ、私ったら、何やってたの!?」 咲「きょ、京ちゃんの指しゃぶって、うっとりしちゃって…」 咲「これじゃあまるっきり変態じゃない!」 咲「もう止め止め!私変態じゃないもん!」 咲「京ちゃんの手をベッドに戻して…っと!」トサッ 咲「お布団かけ直してっと!」ファサッ 咲「も、もう私は読書に戻りまひゅ!」 咲「…」ペラッ 京太郎「すー…」 咲「…」ペラッ 京太郎「すー…」 咲「…」チラッ 京太郎「すー…」 咲「っ!///」ボッ 咲「~~~~っ!!///」ペラペラペラペラペラペラ 京太郎「むにゃ…」 咲「っ!っ!!~~~っ!!!」ドタバタバタバタ 京太郎「ううん…」ゴロン トサッ←布団が落ちる音 咲(わああああああーああああーーーーっ!!!!!)←叫びたいけど叫べない心の声 咲(もうっ!もうっ!!なにやってるのさ、バカ京ちゃん!) 咲(せっかく直してあげたのに、すぐ布団跳ね退けて!) 咲(っ!バカッ!おバカッ!!) 咲(バカバカバカバカバカバカバカ!もう知らないんだからっ!) 咲(知らないんだから!知らないんだから!ぜ~ったい!もうかけ直してなんか、あげないんだからね!!) 咲(ふんだっ!) 咲「…」 咲「…」 咲「…」チラッ 咲「…」 咲「」ウズッ 咲「…」ソワソワソワ 咲(…け、けどやっぱり、風邪曳いたらかわいそうだし、あと一回だけかけ直してあげようかな…)スクッ 咲「…よい、しょ」ファサッ 京太郎「…くぅ…くぅ…」 咲「…」 咲「っ!」ゾクゾクッ 咲(ひっ!?ま、またこの感覚っ!?) 咲「…」ソーッ 咲「…」チラッ 京太郎「すー…すー…」 咲「…」 咲「…」 咲(も…) 咲(もう一回だけ、京ちゃんの手、触ってもいい…?)スッ 咲「…」ギュッ 咲(…なんだか、安心する…)ギューッ 咲「…えへへへへ」 咲「…」チラッ 咲(…やっぱり指、おいしそう…) 咲「…」 咲「ぺろっ…」 咲「…んっ」 咲「…ちゅぷっ」 咲「…ふあっ!?」ビクッ 咲「…はむっ!」 咲「んふぅっ!はむっ!ちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱ…」 咲(や…やだっ!) 咲「じゅぶっ!ぴちゃぴちゃぴちゃ…れろっ…」 咲(と、止まんないよぉっ!) 咲「~っ!?」ゾクゾクッ 咲(ま、またっ!?) 咲「ひっ…!」 咲(こ、声が出ちゃ…っ!) 咲「…」 咲「…え?」 咲(…なんか、お股に、違和感が…?)スッ 咲「」ヌルッ 咲(…何これ…凄い量の…愛液…?) 咲「」ネバッ 咲(…しかも、いつもと全然違う…普段はサラサラなのに、これはネバネバして、糸まで引いてる…) 咲(と、取り敢えず、拭かなきゃ…おトイレに…) 京太郎「むにゃ…」 咲「…」チラッ 咲(けど、今離れたら…なんとなくだけど、帰ってきたら、京ちゃんが起きちゃってる気がする…) 咲(…それは…すっごく、勿体ない…かも…) 咲「…」 咲「…ちゅばっ」 咲(…もうちょっと) 咲「はぁ…んくっ…ちゅぴっ…」 咲(あともうちょっとだけ…) 咲「ちゅっ…ちゅぴっ…れろっ…」 咲「」ダラーッ 咲(あっ…) 咲「ぺろっ…ぺろっ…はむっ…」 咲(よだれ…凄いいっぱい出てきた…) 咲「ぶじゅっ…ずちゅっ…じゅるるる…」 咲(これも、止まんない…お股からも、愛液…止まんない…) 咲(どうしよう…) 咲「」スッ 咲「…」ベトベト 咲(…指に取ってみたけど…よだれも、なんかいつもよりネバネバしてる…) 咲(…ネバネバのよだれ…) 咲(もし…) 咲(もしも…) 咲(…このよだれ…) 咲(…) 咲(……ち、乳首に塗ってみたら…) 咲(キモチいい…………かも) 咲「…」 咲「…」スッ 咲「ん…」モゾモゾ 咲(…制服は流石に脱げないから、ブラだけ外して…っと)モゾモゾ 咲(…ん。制服ごしじゃ、外すの難しいなぁ。しょうがない、ズラすだけにしとこ)モゾモゾ 咲(…出来た) 咲(うわっ!もうすっかり乳首立っちゃってる!…やっぱり変態だなぁ。私)ハァ 咲(…あと、やっぱり私、おっぱいちっちゃい…)シュン 咲(…っ!け、けどけど!こうしてエッチな気分にいっぱいなったら、おっきくなるかもしれないんだよね!?) 咲(…京ちゃん) 咲(…協力して。京ちゃん) 咲「」スッ 咲「」ヌリヌリ 咲(…こうして、よだれでベトベトにした京ちゃんの手を…) 咲(私の、胸元に…)クイッ 咲「あっ…」 咲「~~っ!!」 咲(きゃあああああ!?) 咲(駄目ッ!これ!!声っ!出ちゃうっ!!) 咲「~っ!!」 咲(な、何か、口にくわえるもの…っ!)キョロキョロ 咲(駄目っ!何も見当たらな…あっ!!) 咲「がぶっ!」 咲「~~~~~~っ!!!!!!」 咲「…」 咲「」ホッ 咲(…良かった…間一髪) 咲(…あれ、でも京ちゃんの寝てる、シーツくわえるつもりだったのに…) 咲(…目測間違えて、枕に噛みついちゃった…) コリッ 咲「んむっ!」ビクッ 咲(ふあああ!?) 咲(いやっ!お、思わず背を丸めたから、無理な体勢になっちゃって…) 咲(乳首に…制服が擦れてるっ!) モニュッ 咲「くふっ!」ピクッ 咲(それに、京ちゃんの手が、私のおっぱいに押し付けられて…!) 咲「」チラッ 京太郎「うーん…」 咲(なにより、枕に噛み付いてるから、京ちゃんの顔が近いよぉおおお!!) 咲(と、とにかく、早く退けないと…) コリッ 咲(ひぐっ!?)ビクッ 咲「~~~っ!!」モゾッ モニュッ 咲(はううううっ!?) 咲「っ!んふぅ!ふぅぅ…!!」ヒクッ コリッ 咲「ふぅ~~~っ!!」ビクビクッ 咲(ひいいいいい!?駄目だ!今、枕から口離したら、絶対悲鳴が出ちゃう!) 京太郎「ん…」コロン 京太郎「すー…」 咲(いやあああ!京ちゃん、首だけ私の方に向けて寝息立てないで!!) 咲(首筋に息吹きかかって、くすぐったいよぉおおおおお!) 咲「~~~~!!!!」ビクンビクン 京太郎「ううん…はぁ…」 咲「ふうんっ!?」ビクッ 咲(あうっ!だからくすぐったいってばっ!もうやめ…) 京太郎「ん…。咲…」 咲「…?」 京太郎「…お前、そんな可愛かったっけ?」ボソッ 咲(え…) 京太郎「むにゃむにゃ…」 咲「…」 京太郎「くー…くー…」 咲「…」 咲(…私の胸に深く突き刺さるその声は…) 咲(鳴り止まぬ歓声に似ている…) 咲「…」 咲(…あ。マズい。理性)プチッ 京太郎「ん…」ピクッ 京太郎(あ…やべ…大分眠ってた…) モゾモゾ… 京太郎(んあ…なんだ~、この音…) 徹夜明けからの深い眠りの中、耳元で響くモゾモゾと云う物音に、 須賀京太郎はその意識を徐々に覚醒させつつあった 京太郎(また優希あたりが悪戯しこんでんのか?) 記憶上の経験から、似たような事例をぼんやりと思い出す 確か、前ベッドで爆睡した時は、優希の奴が眠気覚ましにとゴムパッチンをかましてくれたのだ それも、わざわざ割り箸とかで補強した、カタパルトみたいなごっつい発射台から …最悪の目覚めだった 京太郎(…っ!冗談じゃねえ!あんなの、もう二度とごめんだっつーの!) 焦りと共に、急激に身体が起床モードへと移行する 若い身体は、生命の危機に対し非常に敏感で、頼もしさすら感じられた こんな状況では、情けなさの方が上に立つが …とにかく、まずは何はともあれ、目を開けよう。そう思い立ち、実行する そこには、優希の悪知恵の粋を凝らした凶悪兵器より、よっぽどによっぽどな現実が鎮座ましましていらっしゃった 京太郎「…咲?」 咲「ひっ!?」 …なんでそこまでしておいて、声かけられただけで悲鳴あげるかなー 悲鳴をあげる…って云うか、なんか取り敢えずリアクションしなくてはいけないのは、こっちだろうよ… そんな事を頭に思い浮かべる 妙に冷静なのは、目覚めたばかりでまだ頭に血が巡ってないからに違いない だってほら、その証拠に、今、凄い勢いで頭とか顔に血が昇ってきてるし 京太郎「…って、さ、さささ、咲!?お、お前!な、何してんだよ、咲、お前!!」 自分でも何言ってるかわからなかった 取り敢えずリアクションには成功したと思う 咲「えっ!?あのっ!えっ…そのっ…」モジモジ よく見ると、咲自身、なんか見た目に違和感がある …あ。胸元がちょっとはだけてるのか タイが緩んでて、インナーシャツがずり下がり、ブラチラしている そのブラもなんかズレてるし 京太郎「なんでお前が動揺してんだよ!」 咲「いや…その…」 正直、眼福ものだった。確かに咲は非常に貧しい娘さんだが、決して不細工ではない 臆病で、どこか小動物的な外見は、見る者の保護欲を掻き立てる様でもある 一時の気の迷いで、可愛いなーと思ってしまった事も、一度や二度や三度や十度では無い 京太郎(…って、違うっ!今は、そこじゃない!論点は…最もツッコまなきゃなんねー部分は、そこじゃねぇ!) 京太郎「い、いや!取り敢えず、それはいい!それには答えなくていい!まず、こっちに答えろ!」 咲「え…あ、うん…」 なので、ツッコむ事にする …正直、これ聞くのちょっと…かなり怖いなー… 京太郎「…なんで俺、裸でベッドに括り付けられてんの?」 咲「…」 京太郎「…」 咲「…」 京太郎「…」 咲「…えへっ」 京太郎「『…えへっ』…っじゃねぇえええ!!!」 咲「…」 京太郎「…咲?」 ぞわり 妖しい熱を帯びた視線と瞳が合い、背筋に冷たいものが走る ねっとりとした視線は、京太郎の目をしばらく見つめた後、ゆっくりと視線を逸らし、 今度は剥き出しの京太郎の肢体を舐めるように見つめていく ほう…と、うっとりとした溜め息を一つ吐き出し、己に酔うたような言い回しで一言、告げる 咲「京ちゃんが、悪いんだよ…」 訳が分からない 京太郎「おい、咲…」 咲「なーに?京ちゃん」 ゆっくりと…京太郎に見せ付けるように右手をあげてゆく咲 手のひらが肩あたりまで持ち上がったあたりで、一旦停める そして今度は、柔らかく、優しく、そしていやらしい手つきで、こちら側へ伸ばしてくる 背伸び臭さと云うか、似合わなさも感じさせられるぎこちない動作に、 最近読んだ小説か何かに毒された節もあるのだろうとも若干思うが、それでもこの状況では、どうしても… 京太郎「止めろ…」 咲「やーだよっ」 咲が あのちんちくりんの幼なじみの咲が 小動物みたいな咲が 弱虫で、臆病で、運動音痴で、ドジで、鈍臭くて…それでいて大切で大切で堪らない少女の筈の咲が 京太郎「…怒るぞ」 咲「…」 咲「くすっ」 咲「…怒れば?」 挑発的な言葉と共に伸びた手のひらが京太郎の右肩に触れ、左脇腹へ向かう対角線上をゆっくりとなぞってゆく 幼子にも劣らずぷにぷにと柔らかい手のひらは、水気をたっぷりと含んだ、 熟した桃の果実の様な肌触りで、それでいて肌に暖かく吸い付いて離さない 咲の手が肌を滑る度…鳥肌が立つ 京太郎(怖い…?) 京太郎(わかんねぇ…さっぱり訳がわかんねぇよ。咲…) 心の中で、頭を抱える京太郎 頭の中を疑問の嵐が吹き荒れる …だが、分からない尽くしの中に、分かる事だっていくつもある 一つ 咲は今、開き直っていると云う事 二つ 取り敢えず、なんかヤバいと云う事 三つ 今自分が、咲を怖いと感じていると云う事 そして最後に 咲が、かつて無いほど『女』に見えてしまっていると云う事 咲「…京ちゃん…大好き…だよ…」 柔らかい少女の手が固く強張った少年の身体を滑る度、二人の汗を纏い、じっとりと濡れ、そして遂に左脇腹に到着した 咲「ふふ。そんなに強張っちゃって…。怖いの…?京ちゃん…」 怯えた様子の京太郎に、愉悦を感じながら、告げる 咲「普段、ちんちくりんってバカにしてる私が」 精一杯に見下した声をつくり、告げる 咲「弱虫な、私が」 普段からかわれる意趣返しの気持ちも込め、告げる 咲「鈍臭い、私が」 普段なら、決してやれない事を、言えない言葉を、手探りに探しながら、告げる 咲「怖いんだ…私が」 咲「そりゃそうだよね?だって京ちゃん、今私に文字通り手も足も出ないんだもん」 咲「何されても…何も出来ないんだもん…。ね?」 左脇腹に置いた手に少しだけ力を込める 京太郎の身体が、更に強張る 京太郎「咲。おい、お前、何を…」 恐怖を必死に覆い隠そうとしている声 隠し切れてないけど 咲(ふふふ。可愛いなぁ) 今のところ、全て計画通り。嗜虐心を満たそうと、必要以上にわざとらしく振る舞っているが、面白いように怖がってくれている 普段、絶対見れない表情なので、自分しか知らない京太郎を一人占めしてる様な気分もして、心がホカホカする 咲(それに何より、このシチュエーションは…) 咲「ふふ。あ~むっ!」カプッ 京太郎「ひっ!?」 胸板に、おもむろに噛み付く 甘い噛み方だが、後くらいは残るくらいの強さで 咲「ちゅ~っ…じゅっ…じゅじゅじゅじゅっ!ぷちゅっ!」 唇を押し付け、舌でチロチロと皮膚を味わい、飲み込むように、吸引する 小説に登場する、悪女になった気分 普段の自分と全く違う自分に、酔う 京太郎「あ…ぐぅ…」 咲「ふふっ。どうしたの?なんか、切なそうな声が聞こえるんですけど…」 京太郎「ば、馬鹿、お前…こんな場所でこんな事してたら…」 まだ何か言っている 胸板から口を離してみると、案の定真っ赤な噛み跡が付いていた 征服感に満足し、薄く微笑む 咲「ええ~?聞こえないよぉ」クスクス 耳元に顔を近付け、一言 咲「…そんなにちっちゃい声で話すんなら…これくらい近くで話してくれないと、ね?」 咲「…かぷっ」 耳たぶを口に含む 京太郎「うおわぁ!?」 咲が、耳元で囁いてくる シロップの様に甘く、涼風の様に心地良い声 これだけやっておいてまだ緊張でもしてるのか、普段より少しだけ呂律が怪しく、舌っ足らずになっている 得意気な感情を乗せた子供っぽい声が、優越感を込めた声が、薄い唇から発せられて京太郎の鼓膜を震わせる …くすぐったい そう思った瞬間 今度は振動だけでなく、耳たぶを直接にかじられた 今度鼓膜に伝わる音は、じゅぶじゅぶと言う、液体が気体にかき混ぜられる音 京太郎(えっ?) 液体? 疑問に思ったのも束の間、その謎はすぐに解消した 咲の口元から溢れ出した唾が、京太郎の耳を浸してゆく チロッ 粘性を帯びた唾が、まるでローションのように滑らかに耳を濡らしてゆく その中で、その液体を万遍なく肌に届ける為の道具は、舌だ 小さく、細く、熱く、ぬるぬるとした咲の舌が、耳の形をなぞりながら這い回っている 京太郎「ふわ…」 咲「…んふっ♪」 思わず洩れた声に、嬉しそうに鼻を鳴らす咲 その鈴のような声がまた、ころころと濡れた鼓膜を震わせる その繰り返し じゅぶじゅぶ…ころころ…じゅぶじゅぶ…ころころ…と蹂躙は続く じゅぶじゅぶ…ころころ…じゅぶじゅぶ…ころころ… 次第に、京太郎の身体から、力が抜け始める。抵抗する力が奪われていく じゅぶじゅぶ…ころころ…じゅぶじゅぶ…ころころ… じゅぶじゅぶ…ころころ…じゅぶじゅぶ…ころころ… 咲「…ふうっ」 一息つき、顔をあげる 京太郎の顔を見れば、そこには力の抜けた、弱々しい瞳があった 再び征服欲が満たされるのを感じる 咲(次は…何しようかな…) 一旦曲げていた顔を上げ、京太郎の全身を見回す 麻雀以外では優柔不断な咲だが、今回はすぐに決められた 咲「…あはっ♪」 そこに、先ほどまでは無かったモノが、出来ていた 『ソレ』を、食べよう 咲「いただきま~すっ♪」 咲「かぷっ!」 …ぷっくりと膨らんだ、乳首 京太郎「はうっ!」 咲「じゅる…じゅる…」 まず、口から溢れるままに任せ、唾液を京太郎の胸に吐き出してゆく 咲「うふっ」ヌルッ 京太郎「くううっ…!」 次に、一旦顔を上げ、右手でそれを伸ばす 咲「んふふふっ」スリスリスリ 京太郎「はあっ!」 京太郎の胸部を全て己の唾液で濡らし終えたのを確認し、嬉しそうに頷く 咲「…うんっ!」 咲「…はーむっ♪」 最後に、もう一度乳首に吸い尽き、片腕でもう一方の乳首を抓み、クリクリと弄る 乳首を弄るのはお手の物だ。いつも目の前の人を思って、弄っていたから 咲「ちゅばちゅぱあむあむ」 吸って、舐って、舐めて、噛む 同時に片手は、クリクリと、挟んだ乳首をこすり合わせ続ける 京太郎「~~~っ!!!」 快楽に悶えながらも、なんとか声を押し殺す京太郎 咲「…」 再び顔を上げ、話しかける 咲「ん~?…へー。京ちゃん、面白いね。京ちゃんの癖に耐えるんだ。これに」 咲「生意気」 無慈悲に告げ、再び乳首に食い付く 咲「じゅ~っ!!じゅっ!じゅじゅじゅじゅ~っ!!」 京太郎「っ!はああああっ!?」 全力で吸引する。同時に、舌先でこねくり回す 歯で削り、硬くした舌で跳ね、狂ったように舐めまわす 京太郎「あああああっ!!!?」 咲「あはははは!京ちゃん、その悲鳴かわいいっ!女の子みたいだよ!」 その裏返った叫び声に興奮する咲 興奮のあまり、勢いづいて、思わずベッドに飛び乗り、京太郎の腹に跨ってしまう 股の下に腹筋の硬い感触が当たり、キモチいい さっきから濡れに濡れた下着は、もう使い物にならないかもしれない ところで ベッドに括り付けられている京太郎だが、一体、どのようにして括り付けられているのだろうか? 両手首は、がっちりと拘束されている 先が輪になった荷ヒモでフレームに括られ、全く動かせないと言っても良い 足首も同様だ だが、それだけだ 他には、特に拘束らしい拘束もしていない そして、咲は一つミスを犯した 拘束の作業の途中で京太郎に気付かれるのを恐れ、また京太郎の身体を気遣って、それらをきつく縛る事をしなかった しかも、結び方はチョウチョ結び 咲が京太郎の腹に飛び乗ったとほぼ同時、京太郎の腕の拘束は、あっさりと外れた 咲「ふふふ…ねえ?京ちゃん。今の気分、改めて教えてくれる?」 咲「部室のベッドの上で裸で括り付けられて」 咲「私に好き勝手弄くられて、玩具にされて」 咲「女の子みたいな悲鳴あげさせられて」 咲「それでも誰も来てくれない」 咲「私は、まだまだ京ちゃんの事、許してあげる気は無い」 咲「男の子として、これ以上つらくて、情けなくて、悲しいことはないよね?」 咲「…ねえ。どんな気分?」 咲「必死に考えて、私のご機嫌取れるような回答、聞かせてよ」 咲「そしたら、ちょっとくらい手加減してあげる事も、出来るかもしれないよ?」 咲「…ふふふ。けど、逆に私の機嫌を損ねるような返事したら…わかるよね?」 京太郎「…咲」 咲「んふ。…な~に?京ちゃん」 京太郎「…よいしょ…っと」スッ 咲「…えっ?」 気の抜ける掛け声と ともに、手枷を外す その瞬間、京太郎は確かに見た 目の前の魔王モードのちんちくりんが、一瞬文学少女モードのちんちくりんに移行したのを 京太郎「…ふー。やっと外れた…最後なんかすっげえあっさり外れたけど」 咲「あわわわわ?」オロオロ 慌てるちんちくりん 咲「…ハッ!」 気付くちんちくりん 咲「ふ、ふんだ!手枷が外れて、安心しちゃったの?残念でした、京ちゃん。一足遅かったね。だから京ちゃんは甘いんだよ」 取り繕うちんちくりん 京太郎「…あん?何があめーってんだよ。言ってみろおい」 取り敢えず、目の前の魔王様のご機嫌を損ねないよう、精一杯丁寧に尋ねて差し上げる 咲「ふふっ。今の私達の体勢、分からないかなぁ。確認してみるといいよ」 京太郎「…はあ」 勝ち誇り、告げるちんちくりん 何故 咲「これ、格闘技でいうマウントポジションってやつだよね?」 京太郎「…はあ」 咲「聞いたことあるよ。上に居る人間が絶対的に有利な、究極のポジション…」 咲「正直、この体勢になっちゃえば、もう今更手枷なんか必要無いもんね」 咲「京ちゃんは、すでに私に身体の動きを完全に支配されちゃっているんだよ」 にやり これから弱者をいたろうと言わんばかりの残酷な笑顔で告げる魔王様 京太郎「ああ。なるほど」 京太郎(そりゃ、このちんちくりんが、喧嘩なんてした事有る訳ねーよな) 正直、今までされていた事を全部水に流してやっても良いかなーと思うくらい、和んだ 流さないけど 咲「むっ。まだどこか余裕がある?」 咲「…いいよ。その余裕、ゆっくりと奪ってあげる」 再び咲の威圧感が増す 麻雀をしてる咲がたまに纏う、恐ろしい何か 今はまるで、地区大会オーラス並の圧力だ 鳥肌が立ち、背筋が凍り付きそうな感覚 京太郎(なるほど…こりゃ怖い) が、 京太郎(別に肉体的戦闘力上がる訳でも、喧嘩の知識が増える訳でもないしな~) つまりそういう事です 京太郎「ほい」グイッ 咲「きゃああっ!?」 片手を伸ばし肩を掴んで軽く引き寄せてやると、あっけなく無敵の魔王式マウントポジョン()は崩れ去った 京太郎(弱ッ!?) 因みにお姉ちゃんも弱いです 咲「いたたた!京ちゃん!肩痛い!」 京太郎「あ、すまん。強く握り過ぎた」スッ 咲「ふー…」 京太郎「…」ギュッ 咲「…京ちゃん?」 京太郎「…」ギューッ 咲「あの…肩、離してくれないと、近いんですけど…」 今は、京太郎に覆い被さった咲を、京太郎が抱きしめたような格好である 咲「…顔、近いんですけど…」 京太郎「…」ギューッ 咲「…あの…」 京太郎「」ギューッ 咲「は、恥ずかしいん…ですけど…///」モジモジ さあ、反撃だ 京太郎「咲」 咲「はっ!はいっ!!」ビクッ 京太郎「長年俺と付き合いのあるお前ならよーく分かってると思うけど」 咲「う、うん…」 京太郎「俺は今、ひじょ~に、怒ってる」ギュッ 咲「ひゅっ!?」 ちょっと腕に力を込めてやると、苦しそうに息を詰まらせる咲 京太郎(えー…この程度の力も入れちゃ駄目か…) 今のは、怒ってるという意思表示と、どこまで力を入れても大丈夫かの確認 京太郎「咲さぁ…お前、さっき俺が今どんな気持ちか、知りたいっつってたよな?」 咲「え、えっと、えっと…」オドオド 魔王様、小動物の様に震えるの図 京太郎「俺さ、すっげえ悲しかった」 咲「えっ…」 申し訳程度に出ていた魔王オーラ、完全消失。これより通常(文学少女)モードに移行します 京太郎「咲が、こんな変態みたいな事するなんて思った事も無かったから…」 咲「」パクパクパク 文学少女モード、機能停止。これより、強制的に魔王モード再起動します。ただしオーラは出ない 京太郎「けど、ちょっと嬉しいっても思っちまった。何だかんだ咲が俺の事男として好いてくれてるってのは嫌でも分かったし」 京太郎「それに、咲がすげーエロくてかわいかったから…無理やりされるのも、実は興奮してしょうがなかったし…」 文学少女モード再起動します。魔王モード、機能停止し…おい、停止しろ早く。何?嫌だ? 上等だコラ、前から気に入らなかったんだよテメエ。そろそろ蹴り付けようや、おう、この野郎(文学少女モードさんの御言葉) 咲「え…?そ、それって…」 京太郎「うん…」 京太郎「…なんか、すっげー変なシチュエーションで、あれなんだけどさ」 京太郎「…俺も、その、咲の事嫌いじゃないって言うか…」 京太郎「…嫌いになれないって言うか…」 京太郎「むしろ好きって言うか…」 京太郎「…我慢なんねぇ」グイッ 咲「ひゃ…」 京太郎「ちゅっ!」グイッ 咲「…っ!」カチッ 唐突に咲の顔を引き寄せる京太郎 その唇に自らの唇をぶつける あまりに勢いよく引き寄せられた為、二人のファーストキスは、歯と歯が盛大にぶつかり合う音の響く、格好の悪いものになった だが、今の二人にそんな事を気にしている余裕は無い ファーストキスの癖に、お互い、示し合わせたようにスムーズにディープキスへと移行する 京太郎「んむっ!」 咲「はむっ!」 京太郎「くちゅっ…ぐちゅっ…ぶじゅ…」 咲「んっ…ふぁ…はふ…じゅぶっ…」 舌を絡ませ合い、唾を送り合い、受け取り合い、お互い貪る様に相手の口内に侵入し合う 咲「ふぅんっ!?」 京太郎「じゅっ!」 咲「んふっ…んちゅっ!」 京太郎「じゅるるる…」 咲「ふぁっ!?」 京太郎「ちゅぷっ…」 咲「くふぅんっ!?くはっ…」 咲「はっ!はっ!はっ!はっ!」 次第に咲の嬌声が増えてゆく。京太郎の責めが優勢になってゆく 麻雀しか取り柄の無い、耳年増なだけで鈍臭い文学少女に、キスの技術など有る訳が無いのだ 咲「うむぅっ!」 京太郎「じゅぱっ…くちゅくちゅくちゅ…」 咲「ぎぎぎ…」ググググ… 性的快感が限界に達し、京太郎のキスから逃れようと顔を背けようとする咲 京太郎「じゅぷ…」 咲「ふぁあああぁぁ!?」 当然、京太郎は逃がさない 逃げようとしたお仕置きに、歯茎に舌を這わせてみた 面白いように悶える 京太郎「ちろっ…ちろっ…」 咲「ふうんっ!ふうんっ!うあっ!ひっ!ひっく!」 次に、上顎の裏側を触れるか触れないか限界程度の感触で撫でるように 甘い嬌声に嗚咽が混じり始めたのが聞こえたので、そろそろキスは許してやる事にする 京太郎「…ふう」 咲「あ…ふぅ…」 キスだけで顔を真っ赤に染め、とろけるような顔で虚空を見つめる咲 呆れ混じりに考える 京太郎(…俺だって初心者なのに、キスだけで感じ過ぎだろ、咲…。AVより酷い事になってるぞお前) なんとなく、自分に才能が有るからだとは思わない。咲がへっぽこ過ぎなのだ そんな妙な確信があった 京太郎(…面白っ) 京太郎「ちゅーっ」 咲「はうううっ!?」 キスから解放され、ようやく人心地ついた咲の首筋に、またキスしてやる 敏感にも程がある咲の身体が、びくびく大きく震える 抱き締めている腕に、逃げ出そうと身体に力を込めているのが伝わってくるが、軽く力を入れてやるだけで咲は身動きが取れない 唇と舌をゆっくりと這わせながら、鼻でも首筋を擦ってやると、甘い果物のような汗の匂いがした 京太郎(そんじゃあ、そろそろ…いいかな) 腕の力を抜いてやる 咲「っはあっ!!」ガバッ 飛び跳ねるように身を起こす咲 目がぐるぐると渦巻きを巻いているようだ 咲「はぁはぁはぁ…」 咲「ふうっ…ふうっ…ふうっ!」キッ ちょっと怒ったような、恨みがましそうな視線で睨まれる 京太郎(へえ…)ニヤリ 京太郎「まだ自分の立場が分かってないようだなぁ」ニヤニヤ 嗜虐心がムクムクと立ち上がってくる やはり咲は、へっぽこなくらいが一番丁度良い さっきの仕返しは、まだ済んでいない 京太郎「そんな生意気な子は、脱がせちまおっかな」 咲「はぁ…はぁ…えっ?」 京太郎「よっ」スルリ 咲「いやっ!止めて!京ちゃん!」 言いながら、素直に腕を上げて、制服脱がしに協力して下さる咲さん もっと手間取ると思っていたのに、妙に息が合っていたお陰でシャツごと一瞬で脱衣完了だった 京太郎「あ…」 その下には…既にズレたブラと、見ていて哀れになる無乳 京太郎(なんつーか…和の母乳を煎じて飲ませてやりたい気分だ。いや、そんなもん有ったら俺が飲みた…ゲフンゲフン) 咲「…なんかよくわかんないけどムカついた」ギュッ 京太郎「いててて!」 腹の皮抓られた 京太郎「ちゅっ」 咲「はふ…ああっ!?」 身を起こし乳首に食らいつくと、まるで対面座位のような体勢になった 気持ち良さげな声が返ってくる 京太郎「」スッ 京太郎「」サワッ 同時に、左手を太ももに這わせ、撫で回すと… 咲「はああああっ!?」 跳ねる咲 京太郎(…おっぱいより、太ももの方が触ってて楽しい…) 咲「きょ、京ちゃんっ!わ、私っ!もうっ!もう我慢出来ないよっ!」 京太郎「…咲?」 咲「ごめんっ!もうっ!もうっ!我慢出来ないから!」ガバッ 京太郎「…ひっ!?」 咲が、京太郎の腰に跨った 咲「あああああああっ!!!」 終わり おまけ小ネタ 『ランチ』 京太郎「うめー!レディースランチうめー!」ガツガツ 咲「ふふっ。良かったね、京ちゃん」 京太郎「本当、ありがとうな!咲!」 咲「どーいたしまして」 京太郎「がつがつがつ」 咲「…それにしても、京ちゃんって、本当に美味しそうに食べるよね」 京太郎「だって本当に美味いし。咲、レディースランチ食った事ないのか?」 咲「誰かさんがいっつも食べたがるお陰でね。…それに私、基本お弁当だし」 京太郎「ああ、そっか。俺の分いっつも頼ませちまってるせいか」 咲「そーだよ。…ふふっ。この埋め合わせ、高いよ?」 京太郎「そりゃ勘弁」 咲「どうしよっかなー」 京太郎「えー?勘弁してくれよ、怖い」 咲「あ、そんな事言っちゃう?ふーん」ニコニコ 京太郎「…そうだ。じゃ、咲?ちょっと口見せて」 咲「え?」 京太郎「ほら、あー。あー」 咲「あ、あー…」 京太郎「隙有り」ポイッ 咲「んむっ!?…むぐむぐ…」 咲「…こくん」 咲「!!?!?!?」 咲「あ、あわわわわ!いきなり何すんの京ちゃん!」 京太郎「どーだった?レディースランチの唐揚げ」 咲「お、おおおおいしかったけど!確かにおいしかったけど!!」 京太郎「なら、それでチャラなー」 咲「うええええ!!?」 京太郎「はむっ。もぐもぐもぐ」 咲「」プシューッ 咲「…」 咲「…」 京太郎「もぐもぐ…」 咲「…京ちゃん」 京太郎「ん?」 咲「あーん」スッ 京太郎「は?」 咲「」ヒョイ 京太郎「ぱくっ」 京太郎「…もぐもぐ」 京太郎「…ごくん」 咲「…どう?私の作った玉子焼き」 京太郎「…うまっ!」 咲「ならさっきのチャラってのチャラねー」 京太郎「はあっ!?」 咲「私、今日放課後に帰り道のアイスクリーム屋さんのアイス食べたいな~」ニコニコ 京太郎「なにぃ!?」 咲「京ちゃんは、日頃の恩を返さない恩知らずじゃないよね~?」 京太郎「くっそ~。してやられた。思わず素でうまいって言っちまったし…」 咲「じゃあ、放課後楽しみにしてますので~」 京太郎「わかったわかった。ツインまでだからな!」 咲「トリプル」 京太郎「ぐっ!」 咲「トリプル」 京太郎「だ、駄目だ!ツインまで…」 咲「トリプル」 京太郎「…わ、わかりました。善処します…」ガクッ 咲「ふっふ~ん♪」 京太郎「くそう…なんでお前は俺にだけそんな強気なんだ…」 咲「さーね?とにかく、よろしく!京ちゃん♪」 京太郎「はいはい…」 咲(えへへ…) 本日の戦利品 ・京ちゃんからのあ~ん(不意打ち) ・京ちゃんへのあ~ん(不意打ち) ・私の玉子焼き「美味しい」って言ってくれた!! ・アイス(奢り) ・放課後デート←楽しかったよ~(*´∀`*) 以上 某日、宮永咲の日記より抜粋 終わり 『宮永さん』 咲「…」ペラッ 咲(お姉ちゃん、また大会で優勝したんだ…) 咲(…配譜、やっぱり凄い。私も頑張らないと…) 咲(…お姉ちゃんに会う為には、もっと勝たなきゃ…) 京太郎「おっ!何読んでるんだ?咲」 咲「あっ。京ちゃん」 京太郎「ああ。今月号の麻雀雑誌か。…うん?その配譜…うわ。すっげ」 咲「うん…この間の大会の優勝者のだから…」 京太郎「へー。どんな人?」スッ 咲「うわっ!?」ビクッ 咲(か、顔近っ!?腕掴んで、肩越しに…ドキドキ) 京太郎「ふむふむ…おっ。この写真の人か。可愛い人だなー。優しそうな笑顔だ」 咲「むっ!」 京太郎「大人っぽいし、胸はあんま大きくないけど、どことなく漂う色気がセクシー。性格も良さそうだ」 咲「そ、それはどうかな~?」 京太郎「ん?」 咲「い、意外とこういう人って、お腹に一物抱えてたりするんだよ?」 京太郎「どうした、咲」 咲「だ、大体、この笑顔もなんかわざとらしいし、いつもと笑い方違う…じゃなかった、作り笑いっぽいし?頭に寝癖付いてるし?」 京太郎「これはそう言うヘアスタイルなんじゃ…」 咲「違うね。これは不器用だからいくらセットしても全然治らないの」 咲「だから仕方なくお母さんにそれっぽいごまかしヘアスタイルを考えて貰ったような髪型だよ」 京太郎「エラく具体的だなぁ…」 咲「とにかく、駄目だよ京ちゃん。こんな、一番のご馳走が東京バナナですみたいな顔した女の人好きになっちゃ、絶対駄目」 咲「不幸になるよ」 京太郎「お前がここまで他人をdisるの初めてみた…」 咲「…」 京太郎「まあいいや。どうせ俺には雲の上の存在だ。会う事も無いだろうし…」 咲「…会えるよ」 京太郎「…ん?」 咲「…会えるよ。全国に行くんだもん。この人にだって、会える」 京太郎「咲…」 咲「そして、勝つんだ。この人にも…」 京太郎「…そうだな。勝たなきゃ、全国優勝出来ないもんな」 咲「…」 京太郎「…」 咲「…」 京太郎「…ぷっ」 咲「…?京ちゃん?」 京太郎「…この野郎っ!咲の癖にカッコ良い事言いやがって!」グイッ 咲「うわっ!?」 京太郎「こーのちんちくりんめ!ちんちくりんめ!」グリグリ 咲「痛い痛い!もうっ!止めてよ京ちゃん!」 京太郎「…」ピタッ 咲「はあはあ…うう…酷い目に合った。髪の毛ボサボサ…」 京太郎「…なあ、咲」 咲「…な、何さ!?今ちょっと怒ってるからね、私!」 京太郎「…頑張れよ」 咲「…京ちゃん?」 京太郎「俺は、直接お前らの力にはなれないからさ…」 咲「…」 京太郎「…性別も違うし、麻雀も下手っぴだし…応援しか出来ないから」 咲「あ…」 京太郎「はは。それがちょっと…いや、かなり、悔しい、かな」 咲「…」 京太郎「ほんと、悔しいなぁ…」 咲「…」 咲「…そんな事無いよ」 京太郎「…咲?」 咲「京ちゃんが居てくれて、みんな凄く助かってる。部長も、染谷先輩も、和ちゃんも、優希ちゃんも。…勿論、私だって」 咲「文句一つ言わずに雑用をこなしてくれてありがとう」 咲「部室で優希ちゃんと一緒に冗談を言ってみんなを笑わせてくれて、ありがとう」 咲「お茶を淹れてくれてありがとう」 咲「アイス奢ってくれてありがとう」 咲「私が迷子になってくれた時、必死になって探してくれてありがとう」 咲「パソコンが苦手な私の為に、ネット麻雀の設定してくれて、ありがとう」 私「お昼休み、私が一人ぼっちにならないようにご飯に誘ってくれてありがとう」 咲「…私を麻雀部に連れて来てくれて、ありがとう」 咲「…あはは。最後の方、私の個人的なありがとうばっかりだね…」 京太郎「…」 咲「とにかく、そういう事だから。京ちゃんには、みんな、凄く凄く、すごーく、助けられてるから。特に私は…」 京太郎「…」 咲「それだけじゃ、駄目…?」 京太郎「…いや。ありがとよ。…なんか、救われちまった。済まねえ」 京太郎「本来なら全国行ってプレッシャーに耐えてるお前を俺が支えなきゃいけねえのに…」 咲「…」 咲「…じゃあ、一個だけ、お願い聞いてくれる?」 京太郎「うん?ああ、俺に出来る事なら、なんでも良いぜ」 」 咲「…私、やっぱりちょっと怖いの。全国で勝てるかどうか…」 京太郎「…」 咲「京ちゃんの言う通り、プレッシャー…凄い…みんなの為にも、勝たなきゃいけないのに」 咲「部長は、今年が最後なのに。一緒に頑張ろうって、誓ったのに…時々、逃げ出したくなっちゃう」 京太郎「咲…」 咲「だから…」 咲「だから…」 咲「勇気の出るおまじない…頂戴?」スッ 京太郎「咲…?」 チュッ 終わり
https://w.atwiki.jp/yuiazu/pages/1346.html
憂「あ、これとかどうかな?」 純「どれどれ?あー……感動ものかー」 梓「純ってこういうの苦手だっけ?」 純「いや、というかさー。こういうの一人で見た方がよくない?なんかみんなでいるときに変に感動しちゃうと、なんか空気がもよもよしちゃうじゃん」 梓「あー……なんとなくわかるかも」 憂「そうなんだ?じゃあ、別のにしよっか」 純「というわけで、ホラー観ようよホラー!」 梓「へ?何でホラーなの?」 憂「純ちゃんはね、ホラー大好きなんだけど……」 梓「ああ、怖いから一人で観られないと……ぷぷっ」 純「わ、笑うなー!もう憂、ばらさないでよ!」ムキー 憂「ふふ、ごめんね純ちゃん」 梓「でも、ホラーか……うーん」 純「ん?ははぁ、梓も怖いの苦手なんでしょ?」ナカマ! 憂「大丈夫だよ、みんなで見れば怖くないから」ニコ 梓「あ、えっと、そうじゃなくて……あ、もちろん怖いのぜんぜん平気ってわけじゃないんだけど」 純「なになに?」 梓「ホラー映画、結構レンタルしちゃってるからまだ観てないのあるかなって」 純「へ?梓ってそんなにホラーもの好きだったけ?」 梓「ううん、怖いのそこまで好きじゃないよ」 純「じゃあ何でそんなになるまで観てるのよ」 梓「それは――えっと、ほら……私ホラー好きだから」キョドリ 純「何でいきなり前言撤回してるわけ?」 梓「い、いいじゃない、別に」アセアセ 憂「……あ、そういえば」 純「なになに?」 憂「おねえちゃん、よく梓ちゃんとビデオ借りに行くってこの間言ってたかな」 純「……ははあ、それで、よく借りるジャンルはホラーものってわけね」ピーン 梓「な、何でわかるのよ」ギク 純「どうせ、梓のことだから怖がる振りして唯先輩にむしゃぶりついてるんでしょ」 梓「何、そのむしゃぶりつくって……そんなことしないから」 純「またまたー、梓のことだからそのままベッドに直行コースなんでしょ?」 梓「だから、違うって!純の中の私どうなってるのよ!」クワッ 純「唯先輩限定で年中発情中の雌ネコ?」キリッ 梓「純、ちょっと表に出ようか」コロス 憂「じゃあ、どうしてホラーにするの?」 梓「あ、それはね、唯先輩って意外とホラーものに弱いんだ」 純「へえ、ちょっと意外かも」 憂「おねえちゃん怖がりだから、うちでも滅多に観ないんだよ」 梓「でもね、私が一緒に見ますから、というとね、恐る恐る一緒に観てくれるんだけど……」 純「……それでそれで?」 梓「びくびく脅えながらね、時々悲鳴を上げなら私にしがみついてくる唯先輩、本当に可愛いんだ……」ウットリ 純「……なるほど、そっちか」ピーン 梓「でね、観終わるころには本当にもうすっかり怖がっちゃってて……自分からおねだりしてくるの」トオイメ 憂「……おねだり?」セイテキニ? 梓「うん。怖いの忘れちゃうくらい滅茶苦茶にしてって……私がちょっと触っただけでびくってなって、でもぎゅうっと私からしがみついて離れなくて、されるがままになってるの」 純「……ああ、なるほどね。梓にとってはゆいあず!じゃなくてあずゆい!へのスイッチってわけなんだ」 梓「そうそう!いつも唯先輩に攻められっぱなしだからね!それも悪くないんだけど、たまには私からも攻めたいじゃない」キリッ 梓「でも結局、唯先輩が回復してくると私の方が受けになっちゃうんだけどね……攻められていた分、いつもより激しいんだ」ウットリ 純「……ねー、憂」ドウシヨウ 憂「うん、なんか完全に惚気モードに入っちゃったね」コマッタネ 純「からかう隙すらない……つーかさ、一人身の自分としてはなんか結構くるものがあるんだけどさ。こう、リア充爆発しろ、見たいな?」ムカムカ 憂「ちょっとわかるかも……」スナハキソウ 梓「それでもう、唯先輩ったらね――」ノロケノロケ 純「うぐっ……甘い、甘すぎるよ梓……」ゲフッ 憂「梓ちゃんの逆襲……だね」タジタジ 純「耐えろ……梓が我に返るまでの我慢だ……っ」ミテロヨー ノロケノロケw -- (鯖猫) 2012-10-14 15 58 58 もっと聞かせてくれー!! -- (あずにゃんラブ) 2013-01-10 07 28 53 半角が可愛いw -- (名無しさん) 2013-07-26 19 48 47 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る