約 12,968 件
https://w.atwiki.jp/sentai-kaijin/pages/2827.html
「強さにもレベルがあってのぉ。俺の強さは、泣けるで!」 【名前】 クマイマジン 【読み方】 くまいまじん 【声】 てらそままさき 【登場作品】 仮面ライダー電王 【登場話】 第8話「哀メロディ・愛メモリー」第9話「俺の強さにお前が泣いた」第10話「ハナに嵐の特異点」 【分類】 イマジン 【契約者】 本条勝 【契約内容】 もう一度空手をしたい→自分が契約者に憑依してリハビリをすればいいと解釈 【過去の日付】 2006年5月21日(好敵手である菊池信司との決勝試合の日) 【モチーフ】 クマ 【童話】 金太郎 【詳細】 野上良太郎に協力するイマジンの一人キンタロスの前身で、姿は同一。 病に冒された本条勝を契約者に選び、彼の「もう一度空手をしたい」という強い願いに賛同して契約を結ぶ。 人情に厚く、良識を持つというイマジンの中では変わり者であり、契約内容も他者を労る合法的なもの(ただし道場破りとして何人かの人間を完膚なきまでに叩きのめしている。、実はこの中にキンタロスのスーツアクターを担当する岡元次郎氏もおり、彼は第35話で再びゲスト出演している)。 本条の体を行使し、自分が空手を行って強くなればいいと武道に没頭。しかし、何故か気付かずに空手ではなく相撲を学習してしまう。 偶然、夜道に良太郎と接触、さらに彼に憑依したモモタロスと一触即発となるが、怪力で返り討ちにして撤退。その後、巷で有能な選手が襲われるという事件が発生したたため、その犯人と誤解した良太郎たちと戦闘(本人も電王であることを知ると、強者と戦えると喜んでいた)。 しかし、戦闘中に真犯人であるライノイマジンが本条に襲いかかったため決闘を中断。ライノイマジンが電王と交戦した後に河川を泳いで撤退したのを期に自分も契約者を背負いその場を去る。 その後、イマジンの存在を憎みながらも本条の身を案じるハナと同行。ハナも警戒していたものの、「契約の目的が過去の改竄である」という本来の主旨をすっかり忘れており、彼女に唖然とされた。 そして油断していた所をライノイマジンに襲われ、契約完了として菊池の過去に逃げられる。その後、何を思ったか、自分も礼を言う本条の握手を無視して契約完了して過去へ移動。 実は契約者たちをライノイマジンから救うためであり、タイムラグがあったのもの、崩れる瓦礫から2人を救おうと過去に出現。瓦礫を支えて無防備なとこをライノイマジンの攻撃を受け致命傷を負ってしまう。 しかし、砂となり消滅が進む中、良太郎が自分の肉体を依代にするよう提案。それに恩義を感じて電王をアックスフォームへ変身させ、ライノイマジンを撃退する。 その後「キンタロス」という新たな名前を与えられ、第二の人生を歩むことになる。 【余談】 良太郎と契約した「キンタロス」を含めると、実は作中で唯一複数の契約者の願いを叶えているイマジン(デネブにおいては時系列が異なるものの契約者は全て桜井侑斗、また複数の契約者を受け持つ派遣イマジンテディについては明確に契約を「完了した」描写がない)。 存在が変化しても姿が同一というのはシリーズ全体でも異質な怪人(スーパー戦隊でも唯一例外がある)。
https://w.atwiki.jp/vocaloidchly/pages/3416.html
作詞:ケトラP 作曲:ケトラP 編曲:ケトラP 歌:鏡音リン、重音テト 翻譯:yanao 基於相互尊重,請取用翻譯者不要改動我的翻譯,感謝 Neganolega 夏日香氣與搖曳的草木 思念奔馳於遙遠的過去 高架橋下駛過的 車輪痕跡 百合花 瓦礫的街道 從課本上消失的克羅諾斯 地面上電車 打開窗子伸出了手 直到世界末日我都會在你身邊 在無聊的夜裡就我們兩人逃出去吧 如果願望會在某天變成絕望 我什麼也不要 就在月下迎接那天的到來吧 Neganolega madoka-magica 紅色的星星將一切吞沒 記得的那約定的日子 總會傳達到的 直到世界末日我都會在你身邊 在無聊的夜裡就我們兩人逃出去吧 如果願望會在某天變成絕望 我什麼也不要 就在月下迎接那天的到來吧
https://w.atwiki.jp/hengokurowa/pages/208.html
赤い月に照らされた平安京…… 「ウガアアアアアア!!」 その片隅で激しい戦いが起きていた。 ☆☆☆ 「うわっ!?」 まるでゴリラのような筋肉質で毛むくじゃらな上半身を持った男……スーパーヒーローチーム『アンブレラ・アカデミー』のNo.1ことルーサー・ハーグリーブズは、 野球ボールのように壁に叩きつけられた。 ルーサーの体が叩きつけられた壁は粉々に砕け散り、ルーサーは砕かれた壁の下敷きとなった。 「ウガアアアアアア!!」 ルーサーの体を壁に叩きつけたのは身長3m以上はある緑色の大男……インクレディブル・ハルクだった。 ハルクは瓦礫の下敷きになったルーサーの姿を一瞥すると、 まるで勝利の雄叫びを上げるように鼻息を荒くした。 「う、うぅ……」 ルーサーは瓦礫から抜け出しながら立ち上がる。 瓦礫の下敷きとなったというのに、ルーサーのゴリラのような筋肉質で毛むくじゃらな体には、 かすり傷一つ付いていなかった。 「ウガアアアアアア!!!!」 ハルクはその巨木のように太い腕を振り回しながら、ルーサーへと突進していく。 「!!」 ルーサーは突進してくるハルクに身構えるが……誰が見てもルーサーが不利としか思えないだろう。 その時だった。 「……ライダァァァァ!キィィィック!!」 『!?』 ハルクの体をルーサー以外の何者かが吹き飛ばしたのだ。 ハルクの巨体はまるでサッカーボールのように地面を転がり、突然の事態にルーサーは目を白黒させた。 「ウググゥゥ……」 地面に転がったハルクが体を起こすと……ハルクとルーサーの間に新たな乱入者が立ちふさがっていた。 飛蝗を思わせる緑色の仮面、 首に巻かれた赤いマフラー、 大きな風車が回転している腰のベルト、 銀色に輝くグローブとブーツ……… ゴリラのような上半身のルーサーや緑色のハルクに勝るとも劣らない、異形の戦士だった。 「……大丈夫か?」 「あ、あぁ……」 仮面の男からの問いかけに、ルーサーは困惑気味に答える。 「俺は仮面ライダー一号。お前は?」 「……ルーサー、ルーサー・ハーグリーブズ。アンブレラ・アカデミーのNo.1だ」 仮面の男……仮面ライダー一号と自己紹介をしながら、ルーサーは仮面ライダー一号の隣に並び、ファイティングポーズをとる。 「ウガアアアアアア!!!!」 一方、一号によって地面に転がっていたハルクも起き上がり、一号とルーサーを睨み付けた。 「……敵は強大だな、ルーサー。いや、大したことはないか」 「?」 一号の呟きにルーサーは首を傾げる。 しかし…… 「……今は俺とお前で、一号(No.1)が二人いるんだからな」 「!」 ……一号の言葉に驚きつつ、ルーサーは嬉しげな笑みを浮かべる。 「ウガアアアアアア!!!!」 怒り狂うハルクはまるで興奮した象……いや、怪獣のように向かっていく。 『うおぉぉぉぉぉ!!』 二人の一号は恐れる事なく立ち向かっていったのだった。 【八神将枠】 【ブルース・バナー(ハルク)@マーベル・シネマティック・ユニバース】 [状態] ハルク化、怒りMAX [装備] ハルクパンツ@マーベル・シネマティック・ユニバース [道具] 無し [思考・状況] 基本 目につく奴、全員ぶっ潰す 1 目の前の二人、(一号とルーサー)殺す [備考] 『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』終了直後からの参戦。 ハルク状態からブルース・バナーに戻る事はありません。 万が一戻ろうとすると、首輪が爆発します。 【ルーサー・ハーグリーブズ(No.1)@アンブレラ・アカデミー】 [状態]ダメージ・低、上半身裸 [装備] 無し [道具] 基本支給品一式、ランダム支給品1~3 [思考・状況] 基本 人を助ける 1 仮面ライダー一号と協力して怪物(ハルク)を倒す 2 アカデミーの兄弟達がいるなら合流する [備考] Netflixドラマ版シーズン1中盤からの参戦 【本郷猛(仮面ライダー一号)@仮面ライダーSPIRITS】 [状態]健康、仮面ライダー(新一号)に変身中 [装備] 無し [道具] 基本支給品一式、ランダム支給品1~3 [思考・状況] 基本 主催者を倒し、参加者を救う 1 ルーサーと協力して怪人(ハルク)を倒す 2 他の仮面ライダーや知り合いがいるなら合流する [備考] 『新仮面ライダーSPIRITS』での地獄大使との決戦直前からの参戦 さて、そこから少し離れた草むら…… (仮面ライダー……それに、アンブレラ・アカデミーか……) そこに小さな人影があった。 黄色の大きなボタンのついた赤い服を着用し、 首に自身の身長よりも長い黄色いマフラーを巻き、 口におしゃぶりを咥えた銀髪の赤ん坊だ。 彼の名はイワン・ウィスキー。 またの名をサイボーグ001。 外見こそ幼い赤ん坊だが、『電子頭脳』とあだ名される程の天才的知能とテレパシーや念動力を始めとする強力な超能力を持ったサイボーグである。 (それに、あの緑色の怪物……) 彼は先ほどから、ハルクと仮面ライダー一号とルーサー・ハーグリーブズの戦いを静かに眺めていた。 まるで研究室の科学者が、モルモットやマウスを観察するように。 (彼らもブラックゴーストのサイボーグ?それにこの会場は……) イワンは並みの大人よりも賢い頭脳をフル回転させて考えを巡らせるが…… 今の段階では答えを見いだすことはできなかった。 (……) イワンは静かに三人の戦いを観察し続けるのであった。 【イワン・ウィスキー(001)@サイボーグ009】 [状態] 健康 [装備] サイボーグ戦闘服@サイボーグ009 [道具] 基本支給品一式、ランダム支給品1~3 [思考・状況] 基本 会場からの脱出 1 彼ら(ハルク、仮面ライダー、ルーサー・ハーグリーブズ)もブラックゴーストのサイボーグなのかな? [備考] 平成アニメシリーズからの参戦。
https://w.atwiki.jp/utauuuta/pages/4072.html
きょこう【登録タグ collt(ですか) き 曲 重音テト】 作詞:collt(ですか) 作曲:collt(ですか) 編曲:collt(ですか) 唄:重音テト 曲紹介 重音テト10周年記念投稿楽曲。水滴に煌くわずかな光に。 歌詞 (Soundcloudより転載) ダクト伝う 虚ろな影たち ひとつふたつ 瓦礫の隙間から 星の雫 月の眼差しで 淡く灯る 光の伝言 固く閉ざす バルブ錆びついて 胸をなぞる 沈黙の記憶 取り残された 粗末な夢の牢で 誰も知らない 光と戯れていた 朽ちた部屋に 葬られた栄華と 時の気配 風が連れて行く 古い地図に 置いてきた日々が 崩れかけた 私を象る 取り壊された 気高き夢の塔は 誰も知らない 極夜の闇に沈んで 打ち捨てられた 動かぬ舟の底で 息を潜めて 差し込む微かな光に 浮かぶ 浮かぶ 浮かぶ コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/papayaga0226/pages/61.html
目覚めの悪い朝だった。 光井愛佳は、たった今まで見ていた悪夢を思い出しながら額の汗を拭った。 いや、“悪夢”で片付けられるならばどうということはない。 このまま忘れてしまえばいいだけだから。 だが、愛佳にとってこれはただの“悪夢”として片付けられるものではなかった。 何故ならば、それはこれから起こるべき“未来”の出来事だったから。 プリコグニション―いわゆる予知能力。 愛佳に幼いときから備わっているそのチカラは、長らく愛佳本人を苦しめてきた。 苦しみのあまり死ぬことすら考えるほどに。 だから愛佳にとってこの能力は、憎むべきものでしかなかった。 だが、今は違う。 「明日を知ってるのはあなただけ。自分で変えるんだよ」 リーダー・高橋愛のその言葉が愛佳を救ってくれたから。 “視え”た未来から目を背けるのではなく、向き合うことで明日も・・・それに自分も変えてゆくことができるのだと知ることができたから。 そして・・・ 「愛佳ちゃんのそのチカラ、能力。未来予知という個性」 忌むべき存在でしかなかった能力を“個性”と表現し、その能力に振り回されないように優しく指導してくれた新垣里沙のおかげで。 「こんな私でも誰かを救えますか?」 その問いに対し、愛はもちろんだと即答した。 だが、里沙のおかげで随分能力を制御できるようになった今も、正直自分には自信がない。 本当にこんな私に誰かを救うことなんてできるのだろうか。 ふと自問する瞬間が訪れることもあった。 昔に比べれば、随分前向きな懊悩ではあったけれど。 そんな折に見た“悪夢”・・・いや、訪れうる“未来”。 それは自らの死のビジョンだった。 「自分が死ぬとこなんて見るもんちゃうなあ・・・」 小さくつぶやきながら、愛佳はゆっくりと体を起こした。 頭の芯がまだ少し重い。 崩れ落ちるビルの瓦礫に埋まり、血を流して倒れている自分の姿が脳裏によみがえる。 視界がブラックアウトしていくときの恐怖の感情と共に。 死がこれほどに怖ろしいものだと知っていれば、きっとかつての自分も死を考えることなどなかったに違いない。 しかし、全身に冷や汗をかいてはいたが、愛佳はこの“予知夢”を必要以上に怖れてはいなかった。 これは不可避の未来ではないのだから―と。 自分の行動によって“未来”が変わる経験を、愛佳は何度かしていた。 今回だって、あのビル―廃墟となった町外れの幽霊ビルだったように思う―に行きさえしなければ、そして“未来”の中でとった行動をとらなければ自分が死ぬことはない。 そこまで考えて、愛佳はふと思った。 自分が変えた“未来”は一体どこへ行くのだろうと。 既に変えてしまったかつての“未来”はどこに消えたのだろうと。 自分には“未来”を取捨選択することができるのだ・・・と改めて気付き、愛佳は自らがまがい物の神のように思えて少し気分が悪くなった。 「ほんま最悪の朝やわ・・・」 深くため息をつくと、愛佳は汗で濡れた体をシャワーで洗い流すべくゆっくりと立ち上がった。 * * * 身の入らぬ授業を終え、愛佳は帰途についた。 今日は喫茶リゾナントへも少し足は向けづらい。 愛は勝手に心を読んだりはしないだろうが、きっと自分の様子の違いに気がつくだろう。 おそらく里沙ならばもっと確実に。 2人や他の仲間に要らぬ心配をかけたくはなかった。 郊外にある自宅に向かう電車の中、愛佳は今朝感じた疑問についてまた考えていた。 自らが選ばなかった“未来”はどこに行くのか。 いや、そもそも“未来”はいくつもあるものなのだろうか。 本当に自分なんかが勝手に“未来”を選んでもいいのだろうか。 窓の外を流れる景色のように、次々と頭の中を流れていく疑問。 その答えは出るはずもないまま、やがて電車は愛佳の降りる駅のホームにすべり込んだ。 手にしたカバンを持ち直し、ホームに片足を下ろした瞬間“それ”は来た。 すっかり慣れたその感覚の中、愛佳はいつものように“未来”を視た。 そして、今朝の恐怖とはまた違った種類の恐怖に凍りつく。 「新垣さん・・・!?」 慌てて携帯電話を取り出すが、充電が切れていたことを思い出して唇を噛む。 話し相手がいなかった以前の愛佳にとって、一応持ってはいたが携帯電話などはずっと無用の品だった。 そのときの癖が抜けず、充電を忘れてしまうことは今でもしばしばだった。 だが、このときほどそれを後悔したことはない。 プルルルルル・・・ そのとき、発車を知らせるベルがホームに鳴り響き、愛佳は反射的にたった今降りたばかりの電車に飛び乗った。 2つ先の駅・・・あの幽霊ビルの最寄り駅へと向かうために。 * * * 「なんで新垣さんがあんなところに・・・?」 駅の改札をくぐり、記憶の中にある幽霊ビルへと向かって走りながら愛佳はつぶやいた。 さっき“視え”たビジョン。 それは里沙が幽霊ビルに入っていく映像だった。 愛佳が瓦礫の下敷きとなって死ぬ“悪夢”の中のあの幽霊ビルに。 あんなところにどんな用事があるのかは分からない。 だが、そのままにしておけば里沙が死んでしまうかもしれない。 あの幽霊ビルが崩れ落ちるのは間違いない“未来”なのだから。 自分が勝手に“未来”を変えてもいいのかは分からない。 だけど、この“未来”だけは絶対に変えなければならない。 自分が「誰かを救う」などとはおこがましいけれど、今里沙を救えるのは自分だけなのだから。 やがて“見え”てきたビルは、愛佳の目には死神が手招きしているように映った。 当然だ。 自分があそこで死ぬ様子をはっきりと“視た”のだから。 「大丈夫や。最後の行動さえ間違えへんかったら・・・」 自分にそう言い聞かせながら、愛佳は死神の下へと飛び込んだ。 恐怖はもちろんあったが、不思議と迷いはなかった。 廃墟に特有の臭気と肌寒さが包みこんでくる。 薄暗さに一瞬目が慣れず、愛佳は立ち止まって瞬きをした。 徐々に慣れ始めた目に映る死神の棲み処。 だが、その視界に里沙の姿はない。 それほど広くない1階部分をざっと見て回るが、まったく気配はない。 (もしかしたらまだ来てはらへんのかも・・・) 一瞬そう思った愛佳は、それをすぐに打ち消した。 (ちゃう。私の“視た”ビジョンでは、新垣さんがこのビルに入ったとき、まだこんなに日は傾いてへんかった) 急速に落ちてゆく太陽を確かめながら愛佳は確信した。 新垣さんはもうこのビルの中にいる。 愛佳の視線が中央にあるコンクリート製の階段に移る。 次の瞬間、愛佳は迷わず階段を駆け上がっていた。 * * * 「来た・・・」 階下の物音を耳にした里沙は小さくつぶやいた。 新たな指令を伝えるからと突然呼び出されたこの廃墟のビル。 組織の誰が伝令役を務めるのかは聞かされていなかったが、誰が来ても気が重いことに変わりはない。 「・・・・・・?」 組織の人間が来たと緊張した里沙だったが、すぐに様子がおかしいことに気付いた。 ビルに入ってきた気配は1階を探し回っている。 組織の人間であれば、自分が最上階の5階にいるのはすでに承知のはず。 ではあれは何者・・・? 先ほどとは違う意味の緊張に体をこわばらせたとき、謎の気配が階段を駆け上がってくる音が聞こえた。 「新垣さん!おられたら返事をしてください!」 「・・・この声・・・愛佳!?どうして?」 それと同時に自分を呼ぶ聞き覚えのある声が廃墟に響き渡り、里沙は驚くとともに少しうろたえた。 どうして愛佳がここに?まさか予知?わたしが組織と会うことを? いやそれはありえない。組織に関することは予知できないように暗示をかけてあるはず。 だけどだったらどうして? 思いがけない事態に一瞬混乱したが、里沙はすぐに我に返った。 どちらにしろこのままでは愛佳に見つかるのは時間の問題だ。 そのときに黙って待ち構えているのはあまりに不自然だ。 こちらからも声をかけなくては。 そう判断した里沙は、小さく息を吸い込んだ。 * * * 階上から自分を呼ぶ声が聞こえ、ちょうど2階に着いたところだった愛佳は足を止めた。 やはり新垣さんはこのビルの中にいた。 まだ姿は確認できなかったが、とりあえず間に合ったことに安堵する。 だが、本当に安堵できるのはこのビルの外に出たときだ。 “未来”の中の日の傾き具合と、「現在」のそれから判断して、おそらく残された時間はそれほど長くない。 「新垣さん!早くビルの外に!このビルはもうすぐ崩れます!」 愛佳は階上の里沙に向かって必死に叫んだ。 * * * 「このビルが!?」 どういうこと? 里沙の頭は再び混乱する。 だが、体は瞬間的に動いていた。 必死で叫ぶ愛佳の声にはそうさせるだけの説得力と信頼感があった。 * * * 「新垣さん!急いでください!」 階段を下りてくる里沙の足音がスローモーションのようにもどかしい。 やがて、ようやく里沙の姿を確認した愛佳は、一瞬目を合わせて頷き合うとすぐに自らも1階に向かって走り出した。 何しろ“未来”の中で血を流していたのは自分なのだから・・・ 一足先に愛佳が1階の床に降り立ち、後ろを振り返った瞬間それは起こった。 爆発音― コンクリートが砕けて降り注ぐ様子― 里沙の短い悲鳴― ほとんどそれらを同時に認識しながら、愛佳は行動していた。 “未来”の中で自分がしたバッドエンドへの行動そのものを。 “未来”の中で、愛佳は崩れかかる階段へと向かって引き返し、そして瓦礫の下敷きとなった。 だから、それさえしなければ大丈夫だと愛佳は自分に言い聞かせていた。 だがその“未来”は、たった今「現在」になろうとしている。 (なんで自分が“未来”の中でこんな行動をとったんか、もうちょっと考えてみるべきやった。アホやなあ私) 今にも降り注がんとしていた瓦礫を、寸前で突き飛ばした里沙の代わりに自らの体に浴びながら、愛佳はそう思った。 全身が痛み、意識が遠のいていく。 だが、“未来”の中で感じた恐怖は不思議となかった。 あったのは、里沙の命を救えたことに対する安堵の思いだけだった。 * * * 大音響とともに落ちてきた巨大な瓦礫の山と、自分をかばい血を流して倒れている愛佳を目の前にして、里沙は呆然としていた。 「愛佳・・・どうして・・・」 おそらく愛佳には“視え”ていたのだ。 こうなることが。 それでも自らの危険を顧みずに、助けに来てくれた。 こんなわたしを・・・ 自分が愛佳に刷り込んだ偽りの“信頼” それはこの子にここまでさせるほどのものだったのか。 自分の能力の・・・そして自分の存在そのものの忌まわしさに、里沙は吐き気にも似た不快感を覚えた。 いいの?わたしはこのままで本当に・・・ 答えは出ないまま、とにかく瓦礫を浴びて倒れている愛佳の傍にしゃがみ、傷の具合や呼吸の様子を調べる。 そこかしこから痛々しく血は流れているが、大きなケガはないようで、特に脈も呼吸も乱れてはいない。 (よかった。ひとまず命に別状はなさそう。でも・・・それにしてももし・・・) 安堵のため息をついた里沙は、ほんの少し離れたところ―ついさっきまで愛佳が立っていたところから2,3歩行ったところで山を作る巨大な瓦礫を見て改めて慄然とする。 もしも愛佳があそこで階段に戻らずに出口へそのまま向かっていたならば・・・ わたしは今頃どんな心境でここに立っていただろう。 敵が1人減ったことを喜んでいただろうか。 それとも・・・ 「まったく何考えてるのかしらこの子。おかげで計画が台無し」 だが、そこまで考えたとき、里沙の思索はその声によって遮られた。 聞き覚えのあるその声。 誰が来ても気が重い・・・そう思ってはいたけれど、その中でも最も会いたくない一人。 「あなたが・・・これを?」 声の方を振り返り、その長身を見上げるようにして里沙は訊ねた。 訊ねるまでもなかったが。 「そ。里沙ちゃんを利用させてもらって、そこの予知能力者さんに消えてもらおうと思ったんだけど」 あまり変わらない表情と妙な抑揚のしゃべり方は相変わらずだ。 元々里沙はそれらがどうしても好きになれなかった。 だが、今はそれよりも話の内容に言い知れない不快感を覚えた。 「・・・上からそんな命令が出たんですか?まだそこまでの警戒レベルには達していないと報告しておいたはずですが」 不快感をそのままに、里沙は挑むように長身の女を睨みつける。 「ふ~ん。言うようになったものね。・・・立場をわきまえた方がいいんじゃないの?里沙」 神経質に片方の眉をピクピクとさせながらそう言う女を見て、里沙は確信した。 これは組織としてではなく、個人的な行動なのだと。 「自分の他に予知能力者がいるのが気に入らないんですか?」 それも自分よりも優れた予知能力者がね・・・と、里沙は心の中で付け加えた。 「里沙・・・アンタまさか組織を裏切るつもり?」 ほとんど変わらない表情の中、片眉と口元だけが痙攣するように動くのは不気味だ。 やはりどうしたってこの人のことは好きになれそうにない。 そう思いながら里沙は言った。 「勘違いしないでください。わたしは組織に忠実に動いています。今、組織に逆らっているのはむしろあなたでしょう?このことも報告しますか?」 その言葉に、女の眉と口元の痙攣がピタリと止まる。 「あたしの予知は完璧。その子がそうやって死なずに済むのだってちゃんと予知してた」 突然矢継ぎ早に話し始めた女を、里沙は黙って見つめる。 「そう、あたしはその子が死なないのを知ってた。運よくアンタを助けるため階段に引き返したことによって。アンタなんか放っておいてそのまま出口に向かえばもっと大きな瓦礫の下敷きになってもらえるのに。だからあたしは今朝その子に夢を見させた。階段に引き返したら死ぬという嘘の予知夢を。テレパシーを使える部下に命令して。簡単に騙されてたわねその子。低レベルな予知能力者ね、あたしとは違って。自分の予知と他人の念波の区別もつかないんだから。挙句、そこまで手間をかけたのに結局引き返すんだからやってられないわ。思考レベルまで低すぎてついていけない。あたしならあんな馬鹿げた行動は絶対にしない。でもその馬鹿な行動のおかげで助かったんだから馬鹿な自分に感謝しないとね。・・・で、結局あたしの予知通り。あまりに完璧すぎるのよあたしの予知は。あたしは神よ。組織の他の誰よりも優れている。後から入ってきてえらそうにしているあんなやつらよりも」 最早、女の目は里沙を見ていない。 その瞬間、里沙は初めてこの女のことを少し気の毒に思った。 結局はこの人も孤独なのだろう。 自分と一緒で。 「神なんかとちゃう・・・」 そのとき、自分の腕の中で、小さくそれでいて力強い声がして里沙は目を見開いた。 「愛佳・・・大丈夫?」 思わずそう声をかけた後、里沙は愕然とした。 愛佳はいつから目を覚ましていたのだろう。 自分の正体を知ってしまったのだろうか。 もしそうなら・・・自分のとるべき道は・・・? 「大丈夫・・・みたいです。私生きてるんですか?絶対死んだと思ったのに・・・。それよりあの人は・・・あの人が新垣さんや高橋さんたちが戦ってる敵の?」 痛むのか、顔をしかめながら愛佳は里沙に訊ねる。 その言葉に芝居の色はなく、本当に今しがた目を覚ましたようであった。 安堵と罪悪感の入り混じった複雑な感情の中、里沙は黙って頷いた。 異世界と交信しているかのようだった女の視線が愛佳に移動する。 「何て言った?神じゃない?ふん。あんた程度のレベルじゃ分からないでしょうけどね。未来をも自由に選べるこの能力は神そのものじゃない。未来を創っているとすら言えるこの能力は神だからこそ許されたチカラなのよ」 確信に満ちた口調で話す女。 だが、愛佳はゆっくりと首を振った。 「ほんまの意味で未来なんて選べへん。きっと自分の意志で選んだと思った“未来”も、元々選ぶようにできてたってだけの話なんやと思う」 「は?何ワケの分かんないこと言ってんの?いくら低レベルのアンタだって未来を変えたことくらいあるでしょ?」 「うん。ある。“未来”は自分で変えられる。でも未来は一つ・・・ってことや」 「・・・話すだけ時間の無駄だったわ。レベルが低すぎてとてもじゃないけどついていけそうにない」 そう鼻で嗤うと、女は振り返りもせず立ち去った。 黙ってそれを見送った後、里沙は腕の中で小さく咳き込む愛佳の声に我に返った。 「愛佳、すぐにみんなに連絡して来てもらうからね」 そう言いながら、慌てて携帯電話を取り出す里沙に向かい、愛佳は微笑んだ。 「新垣さん・・・ありがとうございます。新垣さんのおかげで私は自分の能力が・・・自分のことが好きになれそう」 「愛佳・・・」 そう言って再び意識を失った愛佳の重さを腕に感じながら、里沙は言葉をなくして固まっていた。 かつて感じたことのないほどの罪悪感に押しつぶされそうになって。 自らの能力と存在に、再び言い知れない不快感と嫌悪感が湧きあがるのを抑えきれずに。 “未来”は自分で変えられる。 でも未来は一つ。 さっきの愛佳の言葉が耳によみがえる。 私の向かう未来には一体何があるのだろう 私が進むべき道は本当にこれでいいのだろうか・・・ 呼び出し音の鳴る携帯電話を耳に当てながら、里沙の心の一部は葛藤の淵へと沈んでいった。
https://w.atwiki.jp/vocaloidchly/pages/4968.html
作詞:森田せらぎ 作曲:コワレミクP 編曲:コワレミクP 歌:猫村いろは・雪歌ユフ 譯:暮亜。 積木 形單影隻獨居此間 輪回往復的日子 對我而言太過沉重 如此深切的思念 唯有如塵埃般堆疊與身邊 一塊 又一塊 反復堆積起 接近那星辰 裝作看不見 它已瀕臨崩毀 那搖搖欲墜的積木啊 請別讓它坍塌 即使此刻緩緩晃動 也會再次屏住呼吸 重疊思念 忘記了厭倦 也拋棄了珍視的一切 醒覺之時 天空中燦爛星辰 卻已如墜落燈火般消失不見 就在咫尺眼前 難覓的暗夜中 不斷堆疊 又不斷毀滅 從高遠蒼穹中墜下的樓閣 此刻唯余殘破瓦礫 與暗淡的星塵碎片 那已被玷污的“它” 以雙手珍重擁緊 堆疊上一塊 仰望天空 尋出那星辰 屏住呼吸 再度 重疊思念
https://w.atwiki.jp/fedic/pages/957.html
ナドゥス城 ベグニオン暦646年頃までクリミア王国東方に位置していた城。~ ステンドグラスを多用したクリミアらしい絢爛さが特徴。~ 本来は近辺のピネル砦と並び対外防御の要所だったのだが、デイン王国の手に落ちた後は蒼炎の軌跡 27章 宿命の刻 で王命によりハフェド率いるデイン軍が城内にてクリミア軍を迎え撃った。~ また、奥の間はアイクと漆黒の騎士の一度目の決着の舞台にもなった。~ 自爆用の仕掛けが施されており、デイン兵の手もしくは白竜ナーシルの攻撃の衝撃によって作動、最後には城全体が崩壊して瓦礫の山と化した。~ 要衝は要所の間違い、「立ち塞がった」と「迎え撃った」はほぼ同じ意味だと思ったんで繋げた。 ハフェドは将軍だとは思うが本編で将軍とは呼ばれてないので将軍を削除。 デイン軍主力残存部隊はあそこの敵はもとからいた兵士とメリオルからの増援を合わせてるからシンプルにデイン軍に
https://w.atwiki.jp/relay_campaign/pages/357.html
その花言葉は"存在しない" 紅い霧が立ち込めていた。 麗しい緑の庭園。傲慢に構える大きな洋館。 踏み入れば、これまた広いロビーに、長い廊下。 豪勢な調度品は、古今東西からの逸品ばかり。 柔い絨毯の上を、使用人がせわしく行き来する。 正確な時刻の中で、支配者は優美な日常を送る。 古びた記憶はそう語る。これは過去の話。 たった少し前の、とある洋館の光景。 瓦礫と煤と黒染みばかりの一帯が、 ほんの少し前まで"そうだった"という話。 彼らが勝手に巻き込んで、壊し尽くしただけ。 先に言いたいことだけ言って、後はひたすら耐えた。 ―――『姉を笑うな』と。 だから辺りと同様にひしゃげて、赤黒くなって。 でもあれだけ激しかった衝撃は、今はもう止んでしまった。 事は終わり、ようやく彼女が倒れ伏す。 紅い霧も、やがて晴れるだろう。
https://w.atwiki.jp/rubbish_ava/pages/39.html
EU 中央や武器庫にいるのか、便所や水道にいるのか、ミニMAPからは判断出来ない為ソコ付近にいる場合は場所を報告する。 2中、坂中央ではっているスナは、ハシゴ下の瓦礫に乗れば見えます。スナの時は活用してね。 テロ部屋から1中を覗くと、1中の箱の隙間から1中の敵を確認できます。SRの時は活用。 武器庫の箱も隙間から覗けます。 水道上は敵がかなり警戒している&グレもくるので、乗る場合は中央ではなく、左隅推奨。 左隅はSRから狙われにくい&グレ回避可能。 1上小屋の鉄板が邪魔な窓(わかるかな?)からシフトロックが少し見えます。 ソコから出来るだけ削ってから、シフトロックに凸すれば、打ち勝つ確率が増えます。 リスボ待機する場合は、C4箱上か、コンクリ壁の脇にあるタンクの上に乗るとかなりの範囲を見渡せます。オススメ コメント
https://w.atwiki.jp/psy_ren/pages/363.html
濁業會(だくごうかい) 新宿に本拠地を構えるヤクザ組織関東衆英会の敵対組織。 規模は不明だが広域指定暴力団であるということから決して小さな組織ではないということが分かる。 任侠気質が強く義理人情を重んじる衆英会とは対照的に、海外マフィアと繋がり麻薬売買を広めんとする暴力団。 強力な後ろ盾である“組織”の力を振りかざし、衆英会に麻薬取引を持ちかけたが三好断られ、彼の孫娘を狙う。 拳銃はおろか、小銃や短機関銃まで多数保有していたことから、“組織”の支援を受けて急速に重武装化が進んだものと思われる。 しかし、立場的には“組織”が派遣した一員の言いなりとなっている状態で、彼らにとって海外進出の足がかりとして利用されていたほか、 とある人物のせいで要塞とも思えるほど広大な敷地と強固な建築構造を誇る本部もただの瓦礫の山にされ壊滅の憂い目にあった。 【関連語句】 関東衆英会 “組織”