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1457.jpg http //namelessworld.natsu.gs/sakura/sanbou_BBS/img/1457.jpg 茜大介 投稿者:ソーニャ@詩歌藩国 1451.jpg http //namelessworld.natsu.gs/sakura/sanbou_BBS/img/1451.jpg なっこちゃんその2 投稿者:瑠璃@になし藩 1214.jpg http //namelessworld.natsu.gs/sakura/sanbou_BBS/img/1214.jpg エイジャ兄弟 :瑠璃@になし藩 1217.jpg http //namelessworld.natsu.gs/sakura/sanbou_BBS/img/1217.jpg ぽち王女:瑠璃@になし藩 1284.jpg http //namelessworld.natsu.gs/sakura/sanbou_BBS/img/1284.jpg 森精華:坂下真砂@よんた藩国 1285.jpg http //namelessworld.natsu.gs/sakura/sanbou_BBS/img/1285.jpg なっこちゃbb:瑠璃@になし藩 1290.jpg http //namelessworld.natsu.gs/sakura/sanbou_BBS/img/1290.jpg TAGAMI:ぱんくす@羅幻王国 1365.jpg http //namelessworld.natsu.gs/sakura/sanbou_BBS/img/1365.jpg エステル :曲直瀬りま@FVB 1418.jpg http //namelessworld.natsu.gs/sakura/sanbou_BBS/img/1418.jpg エステル 投稿者:ながみゆきと@ながみ藩国 1444.jpg http //namelessworld.natsu.gs/sakura/sanbou_BBS/img/1444.jpg 【ACE】よんた藩王 投稿者:支那実@よんた藩国
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玉藻御前 シークレットレア 必要魔力 20 近距離 攻撃 防御 TOTAL 親愛度MAX 4352 7599 11951 8000 誕生日 6月10日 身長 140cm 体重 37kg 3サイズ スキル 殺生石効果 戦闘不能となるダメージを受けたとき、敵全体を麻痺させる 親愛度 コメント 低 あら、起こしてしまいましたか?そのまま、お休みの恰好でけっこうですわ。貴方のお世話は私が全部致しますから、貴方は何もしなくていいのですわよ…?そんな不審そうな眼で見ないで下さい 中 貴方は眠りたい時に眠って、好きな時間に起きればいいのですよ?お腹が空いたら私が、すぐに食事をお作りしますから、遠慮なく申し付けて下さい。何も下心なんてありませんわ、全ては貴方のためにやっていることですから… 高 たっぷり眠って、お腹いっぱいお召し上がりになったのでしたら…そ、その…私はあちらの方のお世話も得意なのです。というよりも、そっちの方が専門分野だったりします。さあ私を信じて身を委ねて下さい… 嫁 急に号泣したりしてどうしたのですか!?私のことを信じてよかった…ですって?何をおっしゃってるのですか?私は貴方と初めて出会った時から、ずっと貴方が喜んで下さることだけを考えてお世話をさせていただきました…もちろん、ずっとこれからもですよ♪ 親愛度 セリフ 低 至らぬ点がありましたら、おっしゃって下さいね あの…もしかして迷惑だったりしますか? 朝食の準備が出来ましたので、こちらに用意しておきますね 貴方のお好きな食べ物を教えていただけますでしょうか? 中 あの…なにか私のことを疑っていませんか? 耳掃除をして差し上げます。さあ、こちらにどうぞ♪ お仕事も行きたくなかったら、行かなくていいのですよ お昼ごはんの用意が出来ました…あら、お昼寝の最中でしたか 高 何を怯えているのですか?私を疑わないで下さい… おやつは何がよろしいですか? お疲れのようですね。マッサージをして差し上げます 私の尻尾を枕代わりにして眠りますか? 嫁 たっぷり眠って、お腹もいっぱい…お次は何を致しましょうか? 私は貴方のお世話をするためだけに生まれてきました 人を愛するということは、その方に尽くし続けることだと思います! 見返りを求めない無償の愛こそ、私が貴方に届けたかった愛情です… スキンシップ後 朝 おはようございます。朝食の準備ができていますよ 夜 今日も一日ご苦労様でした。しっかり休んでくださいませ なでなで 貴方からなでなでをしてもらえるなんて…幸せです その他 誕生日 私の誕生日のお祝いだなんて…そんな気を遣わないで下さい 真冬のタイムデートの思い出 この間は魔界のデートに連れてって下さってありがとうございました。可愛らしい魔王の氷像までいただけて、至れり尽くせりですわ。さあ、次は私が貴方に尽くす番ですわ。たっぷりと私のおもてなしをお楽しみ下さいね♪ 真冬のタイムデート思い出 この間は魔界のデートに連れてって下さってありがとうございました。可愛らしい魔王の氷像までいただけて、至れり尽くせりですわ。さあ、次は私が貴方に尽くす番ですわ。たっぷりと私のおもてなしをお楽しみ下さいね♪ -- 瑠璃 (2015-02-17 09 16 05) 親愛度中コメント 貴方は眠りたい時に眠って、好きな時間に起きればいいのですよ?お腹が空いたら私が、すぐに食事をお作りしますから、遠慮なく申し付けて下さい。何も下心なんてありませんわ、全ては貴方のためにやっていることですから… -- 瑠璃 (2015-02-17 09 27 40) 親愛度中台詞 あの…なにか私のことを疑っていませんか?/耳掃除をして差し上げます。さあ、こちらにどうぞ♪/お仕事も行きたくなかったら、行かなくていいのですよ/お昼ごはんの用意が出来ました…あら、お昼寝の最中でしたか -- 瑠璃 (2015-02-17 09 29 00) 親愛度高コメント たっぷり眠って、お腹いっぱいお召し上がりになったのでしたら…そ、その…私はあちらの方のお世話も得意なのです。というよりも、そっちの方が専門分野だったりします。さあ私を信じて身を委ねて下さい… -- 瑠璃 (2015-02-17 09 36 37) 親愛度高台詞 何を怯えているのですか?私を疑わないで下さい…/おやつは何がよろしいですか?/お疲れのようですね。マッサージをして差し上げます/私の尻尾を枕代わりにして眠りますか? -- 瑠璃 (2015-02-17 09 38 34) 親愛度嫁コメント 急に号泣したりしてどうしたのですか!?私のことを信じてよかった…ですって?何をおっしゃってるのですか?私は貴方と初めて出会った時から、ずっと貴方が喜んで下さることだけを考えてお世話をさせていただきました…もちろん、ずっとこれからもですよ♪ -- 瑠璃 (2015-02-17 09 46 04) 親愛度嫁台詞 たっぷり眠って、お腹もいっぱい…お次は何を致しましょうか?/私は貴方のお世話をするためだけに生まれてきました/人を愛するということは、その方に尽くし続けることだと思います!/見返りを求めない無償の愛こそ、私が貴方に届けたかった愛情です… -- 瑠璃 (2015-02-17 09 47 22) スキンシップ朝 おはようございます。朝食の準備ができていますよ -- 瑠璃 (2015-02-18 20 37 30) スキンシップ夜 今日も一日ご苦労様でした。しっかり休んでくださいませ -- 瑠璃 (2015-02-18 20 38 56) 名前 コメント
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『タランチュラロードイーバ ビギニング!!』-6 作者・ホウタイ怪人 1560 ???*** このは「桃矢…桃矢ったらぁ! どこなのぉ!」 ここはいつもの金桃寺の境内…。 夕飯時となり、いつものように幼馴染の姿を探す舞原このは。 どうせまた本堂の屋根裏で昼寝でもしているのだろう。 このは「…あっ、桃矢、こんなところにいたんだ! もうお夕飯できたわよ♪」 桃矢の姿を見つけたこのは。 しかし彼は普段の服装ではなく、戦支度の甲冑姿で 大剣を背に挿し、寺の山門の前に立っていた。 桃矢「………」 このは「桃矢、その格好は!?」 驚くこのはが呼びとめるも反応はなく、 桃矢は無言で彼女の前から立ち去ろうとする。 このは「待って桃矢! 行かないで! 私を一人にしないで!」 神城桃矢は、グレイファス、ビークウッド、ガリエル、テディアムら 4人のアニマノイドを率いて戦場へと旅立った。 もう二度と彼らは戻って来ないかもしれない。 このははそれをただ絶望の中で 見守る事しかできなかった。 このは「イヤァァァ――ッッ!!!!!!!」 ◇ ◇ ◇ このは「――!!」 思わず絶叫して悪夢から目が醒めたこのは。 気がつくと彼女は、暗い空間に一人、全裸の状態で 蹲るようにして宙に浮いていた。 このは「桃矢も結局行っちゃうんだ…。煌くんと同じところへ…!」 それは永遠の孤独…。 途方に暮れ涙が止まらないこのは。 だがそこに、まるで救いの手が差し伸べられるかのように 一つの優しく温かい声が響いた。 瑠璃「悲しまないで!」 きらり「まだみんなを救う方法はあります!」 1561 悲嘆に暮れるこのはに突然語りかけて来たのは、 自分と同じように全裸姿の二人の黒髪の少女だった。 一人はセミロング、そしてもう一人はショートカットの髪型をしている。 このは「あなたたちは…!?」 きらり「女神ライディーン・セイラ様、どうかお出ましください」 セミロングの髪の方の少女――西条きらりが高らかに呼びかけると 背中に蝶のような羽の生えた美しい成人女性が姿を現した。 セイラ「私は女神ライディーン・セイラ。聖創生大戦の昔より、 ゴッドフェザーに選ばれたライディーン戦士たちを導く者…」 このは「ライディーン…」 セイラ「宇宙は今、時空や生命の調和と秩序が著しく損なわれ、 大いなる戦禍と混乱の渦中にあります」 女神ライディーンセイラの言う「時空や生命の調和と秩序が著しく損なわれた」とは、 おそらく時空クレパス現象や黄泉がえり現象、そしてそれに起因する 各地での巨大な悪の勢力の復活を指しているのだと思われる。 セイラ「舞原このは、貴女は心から愛する者と、、 これからも常に共に居続けたいと思いますか?」 このは「はい、勿論です!」 セイラ「ですがそれは修羅の道です。 二度と後戻りはできません」 このは「構いません! 桃矢とこれからもずっと一緒にいられるのなら! そして煌くんも交えてまた三人で過ごせるのなら!」 セイラ「きらり、瑠璃、貴女方もその気持ちに些かも変わりはありませんか?」 きらり「はいっ!」 瑠璃「少しもこの気持ちは……飛翔を助け、苦楽を共にしたい気持ちは変わりません!」 女神ライディーンセイラは彼女たちの揺るぎない返答を聞き、 静かに両目を閉じて瞑想の体勢に入る。 セイラ「わかりました。今こそガルキーバ、ライディーン、そしてセイクリッドの 異なる三つの力を合わせる時です。祈りましょう」 地球から次元を隔てた遠いエターナリアの地ではミレイア姫が、 そして京南大学付属病院では藍羽ルリが、時とタイミングを合わせるように それぞれ両手を合わせて祈りをささげる。 ミレイア「………」 ルリ「………」 やがて病院の病室から二体の眩く光る物体が、 まるで飛び出すように生田山の方向へと 超速スピードで移動して行った。 そして病室のベットの上では、舞原このはと宮坂瑠璃の 二人の姿だけが消えていたのである…。 ユミコ「お嬢様、今のはいったい…!?」 ルリ「私たちも急いであの光の後を追いましょう!」 1562 生田山*** オブラー「グォォォッッ!!!」 ティンにゃんこ「いきなりなんなんよコイツは!?」 突然獣人の姿に変身した尾村豪=オブラーに 驚きを隠せないセーラーティンにゃんこ。 オブラーの鋭い爪や突進による攻撃を 素早くかわすのが精一杯である。 オブラー「今のうちに態勢を立て直してくれ!」 アミ「えっ…!?」 リサ「…は、はい!」 オブラーがティンにゃんこを制している間に、 メイド隊は必死に武器を取って身構え直そうとするが…。 ティンにゃんこ「おっとそうはさせないわ! ――ギャラクティカパペット!!」 ティンにゃんこは両腕の腕輪から操り糸の様な物で 岩や大木を絡めとり衝撃波を放つ。 これには強靭な肉体を持つ獣人オブラーといえども ノーダメージではいられなかった。 オブラー「うわあああっっ!!」 鏡@ES「くっ…まだそんな隠し玉を持っていたか!」 メイド隊や鏡の乗るESごと吹っ飛ばされるオブラー。 ティンにゃんこ「確か聞いた事があるわ。アンタ、 その昔、武装頭脳軍ボルトにいたんですってねえ?」 オブラー「………」 ティンにゃんこ「生まれつき虚弱体質な身体にコンプレックスを抱いてて、 それを克服するために特異型のウィルスを開発して、自ら獣人になった。 当初は"醜い下等生物・人間の姿からおさらば出来た"とか言って 誇らしげに語ってたそうじゃないの?」 オブラー「…あの時の俺は愚かだった。本当に大切な物は この地球に生きとし生ける数多の命であることに、 俺は全く気付いてはいなかった。その罪はたとえ この身の命と引き換えにしても償いきれるものではない!」 ティンにゃんこ「そう。じゃあここで死になさい!」 ティンにゃんこの研ぎ澄まされた爪が オブラーの急所に迫る。 オブラー「くっ…!」 サオリ「尾村さんッ!!」 鏡@ES「ここまでかっ…!」 オブラーが死を覚悟したその時、遥か空高く向こうから 二つの光が猛スピードでこちらへと真っ直ぐに突っ込んで来た。 1563 ティンにゃんこ「――!? ぎゃあああっ!!!」 謎の光に突撃され、訳も解らぬまま吹っ飛ばされるティンにゃんこ。 なんとか体勢を立て直して振り返ると、そこには青鋼の甲冑に身を包み、 戦士の槍「月光」を構えたポニーテールの少女と、 美しい蝶の容姿を象ったエメラルドとゴールドのメタリックボディである 鳥人の女戦士が立ち塞がっていたのである。 戦士このは「………」 Rセイラ「………」 またも予想外に訪れた展開に驚くティンにゃんこ。 それはオブラーや鏡、メイド隊たちも同様であった。 オブラー「…き、君たちは?」 ティンにゃんこ「だ、誰よアンタたち!? せっかくいいところだったのに邪魔しないでくれる!」 戦士このは「私は舞原このは。異世界エターナリアの伝説の戦士 アイレシオの魂を受け継ぐ者よ!」 Rセイラ「「そして私はライディーンセイラ。戦士を導く女神と 同じ名を与えられた、ライディーン11人目の戦士!」」 ライディーンセイラと名乗った蝶型の女戦士の声は、 二人分の事なる声色が同時に話しているように聞こえる。 ティンにゃんこ「エターナリアの戦士の魂を受け継ぐ者に 11人目のライディーン戦士ですって!? んなもん聞いてないわよ!!」 戦士このは「いくわよ!!」 Rセイラ「「――タアアアアッッ!!」」 激しい突風と共に敵めがけて突撃する 戦士このはとライディーンセイラ。 それに耐えきれず悲鳴を挙げて倒れるティンにゃんこ。 ティンにゃんこ「ぎゃあああっっ!!!」 そうしているうちに倒れていたオブラーやメイド隊も立ちあがり、 鏡の登場するESも再起動を完了した。 ティンにゃんこはたちまち大勢の敵に取り囲まれた。 ティンにゃんこ「チッ…このままでは不利ね。 覚えていらっしゃい!!」 多勢に無勢を悟ったティンにゃんこは、 悔し紛れにアッカンベーをしながら テレポートで姿を消した。 鏡@ES「逃げたか…」 アミ「あの…貴女達は?」 戦士このは「桃矢やライディーンたちの事は任せてください」 Rセイラ「「ここはよろしくお願いします」」 それだけ言うと二人の少女戦士は瞬く間に 今、神城桃矢やライディーンたちが戦っている戦場の方へと 飛び去ってしまった。 オブラー「彼女たちはいったい…」 1564 ○舞原このは→オリジナル変身能力を獲得。セーラーティンにゃんこと交戦。 ○宮坂瑠璃&西条きらり→オリジナル変身能力を獲得。セーラーティンにゃんこと交戦。 ○女神ライディーン・セイラ→舞原このはと宮坂瑠璃&西条きらりに変身能力を与える。 ○ミレイア・エターナル→舞原このはと宮坂瑠璃&西条きらりのために祈る。 ○藍羽ルリ→舞原このはと宮坂瑠璃&西条きらりのために祈る。 ○ユミコ→変身した舞原このはと宮坂瑠璃を追って、藍羽ルリと共に生田山へ向かう。 ○アミ→セーラーティンにゃんこに苦戦。駆けつけた舞原このはとRセイラ(瑠璃ときらりの変身体)に助けられる。 ○リサ→セーラーティンにゃんこに苦戦。駆けつけた舞原このはとRセイラ(瑠璃ときらりの変身体)に助けられる。 ○サオリ→セーラーティンにゃんこに苦戦。駆けつけた舞原このはとRセイラ(瑠璃ときらりの変身体)に助けられる。 ○鏡誠→セーラーティンにゃんこに苦戦。駆けつけた舞原このはとRセイラ(瑠璃ときらりの変身体)に助けられる。 ○オブラー →セーラーティンにゃんこに苦戦。駆けつけた舞原このはとRセイラ(瑠璃ときらりの変身体)に助けられる。 ●セーラーティンにゃんこ→オブラーたちを追いつめるが、舞原このはとRセイラ(瑠璃ときらりの変身体)に撃退される。 【今回の新規登場】 ○女神ライディーン・セイラ(超者ライディーン) ライディーン戦士と西条きらりを導く女神(巫女)。 すでに肉体は存在せず精神のみのアストラル体として存在する。 西条きらりの肉体を借りて、ライディーン戦士に復活したゴッドライディーンの破壊を命じた。
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山村和樹(やまむら かずき) ロストユニヴァース本社の社長兼MLGシリーズ開発設計者。 父親を幼馴染みの『我那覇舞(がなは まい)』に殺された…という辛い過去がある。 その過去を自分の背負うべき運命と考え、我那覇に復讐することを胸に誓っている。 姫百合姉妹とは面識があり、来須川グループの長瀬チーフと共に、『HMX-17αイルファ』の開発に基づいた。 年齢は17歳。 MLG-001 コフィン・レイト 和樹に作られた、戦闘用アンドロイド。 心を持ち、感情を兼ね備え…涙をも流す機能も備えた、 未知(アンノウン)のアンドロイド。 MLGシリーズの中で、一番主人想い。 柔和な性格で、怒ることも少ない。 『ブレード・ダンス』と呼ばれる、大型のエネルギーブレードを所持している。 『剣技の舞踏家(シュベーアト・タンツァー)』という異名を持つほど、格闘能力に優れている。 イルファと接する内に、自分と何処となく似ているということに気付き、 次第に仲良くなっていく。 MLG-002 ソウ・イノセント 和樹に作られた、MLGシリーズ二号機。 MLGシリーズの中で一番、ツン。 口数が少なく、戦闘にのみ集中する。 しかし、コフィンやイルファなどに接したことにより、人とのコミュニケーションがとれる様になった。 『ミラージュ・アサルト』と呼ばれる、自立砲撃砲(ビット)を背中に収納している。 『冷酷な殺人鬼(アサシン)』という異名を持つほど、無表情で敵のみ倒す。 河野貴明(こうの たかあき) ふとした事で、今回の事件に巻き込まれた高校二年生の少年。 珊瑚や瑠璃、イルファは恋人。 (本人達に無理矢理承認させられた・・・と言っても、過言ではない) 女の子が苦手という面があったが、珊瑚たちと接する内に、それが解消された。 姫百合珊瑚・瑠璃(ひめゆり さんご・ひめゆり るり) HMX-17αイルファ設計開発者。(珊瑚) 関西弁で喋る姿には、愛嬌がある双子の少女。 珊瑚の方は、妹の瑠璃に対して違った意味の「好き」を示している。 一方、妹の瑠璃の方は、「好きな人は、さんちゃんだけや!それ以外の奴らは、みんな敵ぃ~!」という様に、姉の珊瑚に対し本当の愛情を示している。 珊瑚は「らぶらぶ~」や「好き好き~」などの独特な言葉をよく使う。 姉妹共々、貴明を恋人と意識している。 イルファのことは、珊瑚は「いっちゃん」と呼び、瑠璃は「イルファ」と呼ぶ。 ちなみに、恋人である貴明のことは「貴明」と二人とも呼び捨てで呼ぶ。 HMX-17α イルファ 来須川エレクトロニクスと姫百合珊瑚が共同開発した、HMXシリーズの最新型。 同型タイプで『HMX-17βミルファ』と『HMX-17Cシルファ』がいる。 心優しく、珊瑚と瑠璃を愛している。(特に瑠璃には異常なほど・・・) この物語では、『リンクス・スラッシャー』と呼ばれる、オリハルコニウムで出来た投擲兵器を使用する。 ロボット三原則を無視して、瑠璃を叩いたこともある。 (本来ならば、ロボット三原則があるため攻撃できない) 我那覇舞(がなは まい) 我那覇グループ社長兼今回の事件の張本人。 和樹とは幼馴染み。 昔は仲が良く、一緒に遊んだりしていたが・・・数年前に和樹の父親和人(かずひと)に、自分の父親を殺されてしまってから(本当は暴走したロボットに殺された。だがそこに和人がいたため、勘違いをしている。)、和樹を憎む。 そして、またその数年後・・・今度は自分の手で、和樹の父親を殺してしまう。 特殊なPS(パワードスーツ)を着こなし、残酷な殺戮を繰り返す。 笹川明日葉(ささかわ あすは) ロストユニヴァース本社の社長秘書。 年齢は、16歳。 元来須川エレクトロニクスの社員。 ツンデレ&ツインテールのお姉さんで、和樹とは恋人同士。 パイルガンという、特殊な杭を撃ち出す銃を持っている。 猫草香鈴(ねこぐさ かりん) 猫耳と猫尻尾を着けている、14歳の少女。 (着けているのではなく、付いているといった方が良いかもしれない) イタズラが大好きで、和樹や貴明にイタズラをすることが生き甲斐。 ロボットに殺されそうになった所を、和樹に助けられたという過去を持つ。 コーヒーを入れるのが上手。 ふざけた言動や仕草とは裏腹に、PS隊αチームの隊長らしい言動で周囲を驚かすことも。 HMX-17βミルファ 来須川エレクトロニクスと姫百合珊瑚が共同開発した、HMXシリーズの最新型機。 貴明のことを溺愛している。 性格は、ガサツで大雑把。でも、やる時はやる。(火事場の馬鹿力というやつ) 本作品では、貴明のことが好きで好きでたまらなくて、起動実験の最中にロストユニヴァース社に来てしまう。 貴明との初対面の会話は、腹を抱えて笑えるものがある。 「えへ☆来ちゃった♪」 「だ、誰?」 「私だよ、私。」 「みっちゃん!」 「へ?まさか・・・クマ吉!?」 「逢いたかったよぉ、貴明ぃ~♪」 瑠璃や珊瑚、イルファが居る前で貴明にキスをしてしまうことも・・・。 HMX-17Cシルファ 来須川エレクトロニクスと姫百合珊瑚が共同開発した、HMXシリーズの最新型機。 性格は、オドオドしており、ちょっと天然が入ったポケポケさん。 本作品では、起動実験中に飛び出したミルファと共に、ロストユニヴァース社に来てしまう。 その時に止めることが出来なかった自分が悔しい、と自分に責任があるといつも嘆いている。 呼び方は、姫百合姉妹がそれぞれ「瑠璃様」、「珊瑚様」。 貴明のことを「貴明さん」と呼び、イルファのことは「イルファお姉様」と呼ぶ。 ミルファは「ミルファちゃん」。 MLG-003 アクア・シャルロッテ 和樹に作られた、MLGシリーズの最終機。 MLGシリーズ中、一番攻撃能力が高い。 元々開発される予定がなかった機種だが、本来の目的とは違う運用方法に和樹は戸惑う。 しかし、我那覇との勝負をつけるには彼女の運用が必要不可欠。 多目的シールド『ヴァリアント』と着弾指定 爆破型ランス『グングニール』を装備し、 攻防共にバランスが取れている。 最終的に、MLGシリーズの最高傑作となっている。
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魔王ガープ シークレットレア 必要魔力 24 遠距離 攻撃 防御 TOTAL 親愛度MAX 9860 6324 16184 10000 誕生日 9月11日 身長 170cm 体重 58kg 3サイズ スキル 意識収奪効果 敵に大きなダメージを与える。一定確率で即死ダメージを与えることがある 親愛度 コメント 低 私はガープ…地獄では大総裁の地位に身を置いているの。人間を見るのは久しぶりね…せいぜい私を楽しませなさい。少しでも私を退屈させれば、あなたの魂は永遠に地獄を彷徨うことになるでしょう… 中 それなりに私を楽しませてくれたお礼として、一度だけワープの魔法をかけてあげる…え、失敗した場合?そうね、胴体だけがワープして首だけが残る…なんてことになったら、すごく面白そうね 高 地獄では力こそが正義なの…覚えておきなさい。でも、悪魔が正義なんて言葉を口にするのも変な話ね…ねぇ、なにか他にクールな言葉はない?もし見つけてくれたら、あなたを素敵な殿方として認めてあげる… 嫁 力こそ悪…すなわち、悪は力そのものということね…人間にしてはなかなかいい答えよ。約束通り、あなたを素敵な殿方として認めてあげる…さぁ、こちらへいらっしゃい。全身全霊をもって、あなたのことを愛してあげる… 親愛度 セリフ 低 可愛い顔…ズタズタに引き裂きたくなってしまうわ… まさかとは思うけど、私に勝てるとでも思っているの? 私は66の悪魔軍団を指揮する地獄の君主どぅえ…噛んでしまったわ 四人の大いなる王よ…我が呼び声に応じよ…! 中 ガープの魔法…じゃなくて、ワープの魔法は得意なの 反抗的な目ね…その眼球、くり抜いてあげましょうか? 言っておくけれど、私を退屈させない方がいいわよ ワープの魔法がある限り、あなたは私から逃れられない… 高 どこへでも行けるわよ。そう、ワープの魔法ならね 過去、現在、未来…私は全てを見通しているの 愚かな私が崇高なるあなたに命令を…あ、逆だったわ… 人間なんかやめて、私の使い魔になりなさいな 嫁 欲望をさらけ出してしまいなさい。私が体で受け止めてあげる お互い、隠し事をするような間柄でもないでしょう? 私達の恋路を邪魔する不届き者には地獄を見てもらうわ… 膝枕をしてほしいのなら、そう言えばいいのに…ほら、いらっしゃいな スキンシップ後 朝 ベッドで寝るか布団で寝るか…悩んでいたら朝になっていたの… 夜 眠そうな顔…首ごと取り換えてあげるわ なでなで こんなので私が満足するとでも?もっとやりなさい その他 誕生日 さぁ、地獄の誕生日会を始めましょう… 親愛度中コメント:それなりに私を楽しませてくれたお礼として、一度だけワープの魔法をかけてあげる…え、失敗した場合?そうね、胴体だけがワープして首だけが残る…なんてことになったら、すごく面白そうね -- 瑠璃 (2015-12-25 18 14 48) 親愛度高コメント:地獄では力こそが正義なの…覚えておきなさい。でも、悪魔が正義なんて言葉を口にするのも変な話ね…ねぇ、なにか他にクールな言葉はない?もし見つけてくれたら、あなたを素敵な殿方として認めてあげる… -- 瑠璃 (2015-12-25 18 15 49) 親愛度嫁コメント:力こそ悪…すなわち、悪は力そのものということね…人間にしてはなかなかいい答えよ。約束通り、あなたを素敵な殿方として認めてあげる…さぁ、こちらへいらっしゃい。全身全霊をもって、あなたのことを愛してあげる… -- 瑠璃 (2015-12-25 18 17 01) スキンシップ朝:ベッドで寝るか布団で寝るか…悩んでいたら朝になっていたの… -- 瑠璃 (2015-12-25 18 18 23) スキンシップ夜:眠そうな顔…首ごと取り換えてあげるわ -- 瑠璃 (2015-12-25 18 19 07) なでなで:こんなので私が満足するとでも?もっとやりなさい -- 瑠璃 (2015-12-25 18 19 45) 親愛度低台詞:可愛い顔…ズタズタに引き裂きたくなってしまうわ…/まさかとは思うけど、私に勝てるとでも思っているの?/私は66の悪魔軍団を指揮する地獄の君主どぅえ…噛んでしまったわ/四人の大いなる王よ…我が呼び声に応じよ…! -- 瑠璃 (2015-12-25 18 22 25) 名前 コメント
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フィアッカ・マルグリット フィアッカ・マルグリット キャラクターカード 属性:知 使用代償:[白白] MHP:600 [武]:300 [敏]:400 [知]:400 [器]:200 [穏]:0 作品名:夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle- 特殊能力1:ロストテクノロジー 使用代償:[0] 自ターン中、味方「夜明け前より瑠璃色な」キャラが3体以上登場している間に使用する。 このキャラの好きな能力値2つに+100する。(1ターンに1回まで宣言可能) 特殊能力2:永遠の命と記憶 使用代償:[誘発] このキャラが登場したとき、このキャラを除く味方「夜明け前より瑠璃色な」キャラが2体以上登場している場合、あなたのデッキを見てアイテム1枚を選び、使用代償を支払いこのキャラに装備することができる。あなたのデッキをシャッフルする。 「生臭くない人の世など、まっとうではない」 Version/カード番号 Ver7.0/0546 レアリティ R コメント エースにする時は
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2012年8月 8月7日(火) 第14回練習会 時間 PM6 45~PM09 00 場所 東成区民ホール 小ホール 講師 ピアノ 練習内容・瑠璃色の地球 ・混声合唱のための組曲「旅」より 『行こうふたたび』 『なぎさ歩めば』 ・第九 8月18日(土) 第15回練習会 時間 PM6 45~PM09 00 場所 東成区民ホール 小ホール 講師 ピアノ 練習内容 ・瑠璃色の地球 ・混声合唱のための組曲「旅」より 『行こうふたたび』 『なぎさ歩めば』 ・第九 8月26日(日) 第16回練習会 時間 AM9 45~AM12 00 場所 東成区民ホール 大ホール 講師 ピアノ 練習内容 ・瑠璃色の地球 ・混声合唱のための組曲「旅」より 『行こうふたたび』 『なぎさ歩めば』 ・第九 練習会9月予定へ 練習会予定へ トップページへ
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名称 スロット スキル 素材 腕力珠 1 攻撃 防御 3 -1 水光原珠x1 怪力の種x1 とがった爪x1 怪力珠 1 攻撃 4 陽翔原珠x1 獣骨x1 怪力の丸薬x1 剛力珠 1 攻撃 底力 達人 3 2 2 ギャラリー大会60000P賞品 守護珠 1 防御 攻撃 3 -1 水光原珠x1 忍耐の種x1 盾蟹の小殻x1 防御珠 1 防御 4 陽翔原珠x1 獣骨x1 忍耐の丸薬x1 剛体珠 1 防御 風圧 耐震 3 2 2 ギャラリー大会60000P賞品 耐絶珠 1 気絶 睡眠 2 -2 水光原珠x1 ランポスの牙x3 抗絶珠 1 気絶 睡眠 3 -2 黒真珠x1 ランポスの牙x5 覚醒珠 2 気絶 5 修羅原珠x1 ランポスの牙x10 混沌茸x1 耐麻痺珠 1 麻痺 毒 2 -2 水光原珠x1 ゲネポスの麻痺牙x3 抗麻痺珠 2 麻痺 毒 気絶 5 -2 -2 修羅原珠x1 ゲネポスの麻痺牙x8 雷光虫x1 耐眠珠 1 睡眠 気絶 2 -2 水光原珠x1 睡眠袋x1 絶眠珠 2 睡眠 気絶 毒 5 -2 -2 修羅原珠x1 眠鳥の爪x1 抗毒珠 1 毒 麻痺 2 -2 水光原珠x1 イーオスの毒牙x3 断毒珠 2 毒 麻痺 睡眠 5 -2 -2 修羅原珠x1 イーオスの毒牙x8 毒袋x1 抗力珠 1 脱臭 体力 1 -1 水光原珠x1 抗菌石x1 抗菌珠 1 脱臭 体力 2 -2 陽翔原珠x1 抗菌石x3 クレンザイトx1 強腰珠 1 耐震 耐雪 地形 2 -1 -1 陽翔原珠x1 雪獅子の毛x1 桃毛獣の毛x1 美声珠 2 声帯 麻痺 毒 3 1 1 修羅原珠x1 活力剤x1 鳴き袋x1 雪玉珠 1 耐雪 耐震 2 -2 水光原珠x1 万年霜x1 忍脚珠 1 気配 2 水光原珠x1 ランゴスタの羽x1 カンタロスの羽x1 元気珠 1 体力 回復速度 はらへり 2 1 -2 水光原珠x1 モスの苔皮x1 体力珠 1 体力 回避性能 4 -2 水光原珠x1 ファンゴの頭x1 覇力珠 3 体力 回復速度 スタミナ 5 4 3 瑠璃原珠x1 モノブロスハートx1 古龍の血x5 鋼龍石x3 匠珠 2 匠 連射 底力 2 2 -1 修羅原珠x1 黄金の毛x1 真紅の角x3 or 修羅原珠x1 炎妃龍の角x2 白銀の角x3 斬鉄珠 1 斬れ味 1 陽翔原珠x1 とがった爪x2 クレンザイトx1 斬空珠 2 斬れ味 攻撃 スタミナ 3 2 -1 修羅原珠x1 鎌蟹の鋏x1 溶岩竜の牙x1 達人珠 1 達人 回復 2 -1 陽翔原珠x1 ガウシカの角x4 黄金芋酒x1 仙人珠 2 達人 攻撃 4 1 修羅原珠x1 尖ったクチバシx1 ねじれた角x2 研磨珠 1 研ぎ師 2 水光原珠x1 砥石x2 陽光石x1 鉄壁珠 1 ガード性能 底力 匠 1 -1 -1 水光原珠x1 盾蟹の爪x1 天盾珠 1 自動防御 2 水光原珠x1 ファンゴの毛皮x3 盾蟹の小殻x3 天壁珠 2 ガード性能 研ぎ師 3 -2 修羅原珠x1 錆びた甲殻x1 岩竜の涙x1 力投珠 1 投擲 2 水光原珠x1 大きな骨x1 抑反珠 1 反動 スタミナ 装填 2 -2 -2 修羅原珠x1 火竜の尻尾x1 蒼火竜の尻尾x1 反動珠 2 反動 装填 4 -2 瑠璃原珠x1 錆びた龍翼x1 竜玉x2 強弾珠 1 通常弾強化 装填 1 -1 陽翔原珠x1 桃毛獣の爪x2 はじけイワシx5 貫通珠 1 貫通弾強化 装填 1 -1 陽翔原珠x1 鎌蟹の爪x2 ハリマグロx5 散弾珠 1 散弾強化 装填 1 -1 陽翔原珠x1 魚竜の牙x3 竜の牙x10 加弾珠 1 通常弾追加 2 修羅原珠x1 老山龍の鱗x1 LV3通常弾x1 加貫珠 1 貫通弾追加 2 陽翔原珠x1 黒狼鳥の鱗x2 LV3貫通弾x1 加散珠 1 散弾追加 2 水光原珠x1 砂竜のヒレx3 LV3散弾x1 加榴珠 1 榴弾追加 2 陽翔原珠x1 雌火竜の鱗x3 LV3徹甲榴弾x1 加拡珠 1 拡散弾追加 反動 2 -1 修羅原珠x1 鎧竜の甲殻x3 岩竜の甲殻x3 LV3拡散弾x1 増弾珠 2 通常弾追加 5 瑠璃原珠x1 炎王龍の角x1 炎妃龍の角x1 LV3通常弾x10 増貫珠 2 貫通弾追加 散弾追加 榴弾追加 4 1 1 瑠璃原珠x1 角竜の牙x6 錆びた龍翼x1 LV3貫通弾x6 増散珠 2 散弾追加 貫通弾追加 榴弾追加 4 1 1 瑠璃原珠x1 極彩色の毛x1 雪獅子の鋭牙x1 LV3散弾x6 増榴珠 2 榴弾追加 貫通弾追加 散弾追加 4 1 1 瑠璃原珠x1 火竜の骨髄x1 鎧竜の骨髄x1 LV3徹甲榴弾x5 増拡珠 2 拡散弾追加 貫通弾追加 散弾追加 4 1 1 瑠璃原珠x1 炎の龍鱗x2 鋼龍石x1 LV3拡散弾x3 弾穴珠 1 装填数 調合成功率 2 -2 修羅原珠x1 雌火竜の棘x1 堅竜骨x2 針穴珠 1 精密射撃 2 陽翔原珠x1 ガウシカの角x3 キラビートルx1 属攻珠 1 特殊攻撃 攻撃 3 -2 陽翔原珠x1 麻痺袋x1 毒袋x1 睡眠袋x1 爆師珠 2 爆弾強化 2 陽翔原珠x1 火竜の体液x1 火炎袋x1 満腹珠 1 はらへり 回復速度 2 -2 陽翔原珠x1 こんがり肉Gx2 ヌメリンギx2 食漢珠 1 食いしん坊 はらへり 2 -2 水光原珠x1 大食いマグロx2 大猪の皮x1 気短珠 1 食事 回復 2 -2 水光原珠x1 眠鳥の橙毛x1 オニマツタケx1 美食珠 1 肉焼き 2 水光原珠x1 こんがり肉x1 コゲ肉x1 生焼け肉x1 強精珠 1 スタミナ 効果持続 2 -2 修羅原珠x1 眠鳥の胃石x1 天力珠 2 審判 剥ぎ取り 3 -2 修羅原珠x1 勇気の証x1 戦友の絆x1 戦友の証x1 防音珠 1 聴覚保護 風圧 体力 1 -2 -2 陽翔原珠x1 怪鳥の耳x1 音無珠 2 聴覚保護 達人 底力 3 -2 -2 瑠璃原珠x1 黒狼鳥の耳x1 古龍の血x3 文鎮珠 1 風圧 達人 特殊攻撃 2 -2 -2 陽翔原珠x1 セッチャクロアリx2 獣骨x1 重塊珠 2 風圧 斬れ味 ガード性能 5 -2 -2 瑠璃原珠x1 鋼の龍鱗x3 老山龍の甲殻x4アルビノエキスx2 旅人珠 1 地形 全耐性UP 2 -2 水光原珠x1砂竜の鱗x3 ゴム質の紫皮x1 軽足珠 1 回避性能 はらへり 2 -1 陽翔原珠x1 強走薬グレートx1 エビの小殻x1 神足珠 1 回避性能 はらへり 3 -2 瑠璃原珠x1 キリンのたてがみx2 エビの大殻x1 危機珠 1 底力 匠 剥ぎ取り 2 -2 -1 修羅原珠x1 キリンの雷角x1 ケルビの角x10 鍵珠 1 盗み無効 4 水光原珠x1 肉球のスタンプx1 なぞの頭骨x1 持続珠 1 効果持続 広域 2 -1 陽翔原珠x1 活力剤x1 生命の粉x2 恒久珠 2 効果持続 広域 5 -1 修羅原珠x1 秘薬x2 眠鳥の稀胃石x1 友愛珠 1 広域 回復 1 -1 陽翔原珠x1 ドスビスカスx1 サボテンの花x1 友情珠 2 広域 回復 4 -3 瑠璃原珠x1 戦友の絆x2 女王虫の尻尾x1 快足珠 1 運搬 気配 2 -3 水光原珠x1 強走薬グレートx1 快速珠 1 運搬 回避性能 スタミナ 5 2 1 陽翔原珠x1 毒怪鳥の頭x1 耐性珠 2 全耐性UP 龍耐性 3 -2 陽翔原珠x1 鋼の龍鱗x1 万耐珠 2 全耐性UP 龍耐性 4 -5 修羅原珠x1 鋼龍の爪x1 炎龍の爪x1 霞龍の爪x1 天耐珠 3 全耐性UP 龍耐性 10 -5 瑠璃原珠x1 キリンの蒼角x2 アミノタイトx2 火炎珠 1 火耐性 水耐性 2 -2 水光原珠x1 火薬草x1 紅蓮珠 1 火耐性 2 陽翔原珠x1 火炎袋x1 獄炎珠 1 火耐性 爆弾強化 耐寒 5 1 5 ギャラリー大会60000P賞品 流水珠 1 水耐性 火耐性 2 -2 水光原珠x1 キレアジx1 爆水珠 1 水耐性 2 陽翔原珠x1 水竜の鱗x2 水鬼珠 1 水耐性 回復 回復速度 5 2 3 ギャラリー大会60000P賞品 氷珠 1 氷耐性 雷耐性 2 -2 水光原珠x1 氷結晶x1 氷河珠 1 氷耐性 2 陽翔原珠x1 ギアノスの鱗x6 永氷珠 1 氷耐性 耐雪 耐暑 5 5 5 ギャラリー大会60000P賞品 雷光珠 1 雷耐性 氷耐性 2 -2 水光原珠x1 雷光虫x1 雷鳴珠 1 雷耐性 2 陽翔原珠x1 電気袋x1 雷神珠 1 雷耐性 気絶 麻痺 5 3 3 ギャラリー大会60000P賞品 破龍珠 1 龍耐性 全耐性UP 2 -3 陽翔原珠x1 カンタロスの頭x1 滅龍珠 1 龍耐性 2 修羅原珠x1 古龍の血x1 龍王珠 1 龍耐性 特殊攻撃 モンスター 3 2 5 ギャラリー大会60000P賞品 涼風珠 1 耐暑 耐寒 2 -2 水光原珠x1 かけた貝殻x3 冷風珠 2 耐暑 耐寒 地形 3 -2 1 陽翔原珠x1 氷結晶x2 万年霜x2 温風珠 1 耐寒 耐暑 2 -2 水光原珠x1 トウガラシx1 暖風珠 2 耐寒 耐暑 耐雪 3 -2 1 陽翔原珠x1 陽光石x2 火竜の体液x1 鋭眼珠 1 地図 千里眼 2 -1 陽翔原珠x1 アンバル鉱石x1 百手珠 1 採取 高速収集 2 -2 水光原珠x1 光蟲x1 エールナッツx1 千手珠 1 採取 高速収集 3 -2 陽翔原珠x1 キラビートルx1 エールナッツx2 万手珠 1 採取 4 修羅原珠x1 ドスヘラクレスx1 エールナッツx5 早手珠 1 高速収集 1 水光原珠x1 ヤマイモムシx2 カクバッタx2 ツチハチノコx2 速手珠 1 高速収集 3 陽翔原珠x1 蛇竜の頭x1 皮剥珠 1 剥ぎ取り 審判 運気 1 -1 -1 修羅原珠x1 肉球のスタンプx10 獣剥珠 2 剥ぎ取り 高速収集 審判 2 1 -2 瑠璃原珠x1 鋼龍の宝玉x2 霞龍の宝玉x2 炎龍の宝玉x2 宝珠 1 運気 剥ぎ取り 聴覚保護 2 -1 -1 陽翔原珠x1 銀のたまごx1 星鉄x1 報珠 2 運気 剥ぎ取り 聴覚保護 6 -2 -2 修羅原珠x1 金のたまごx1 宝石券x1 釣力珠 1 釣り 2 水光原珠x1 釣りバッタx5 石ころx5 透眼珠 1 千里眼 気配 1 -1 水光原珠x1 双眼鏡x1 千里眼の薬x1 千里珠 2 千里眼 気配 3 -2 陽翔原珠x1 蛇竜の頭x1 万里珠 2 千里眼 回避性能 気配 3 2 -2 瑠璃原珠x1 黒龍の魔眼x1 回復珠 1 回復速度 はらへり 2 -2 陽翔原珠x1 不死虫x3 快復珠 2 回復速度 スタミナ はらへり 4 1 -3 修羅原珠x1 生命の粉塵x3 活力剤x10 ケルビの角x10 治癒珠 1 回復 食事 2 -2 水光原珠x1 ケルビの皮x3 いにしえの秘薬x1 装填珠 1 装填 2 瑠璃原珠x1 極彩色の毛x1 七色尾羽根x1 博士珠 1 調合成功率 3 水光原珠x1 調合書①入門編x1 調合書②初級編x1 調合書③中級編x1 弾製珠 1 弾調合 2 陽翔原珠x1 LV3貫通弾x1 LV3拡散弾x1 滅龍弾x1 秘術珠 1 錬金術 3 水光原珠x1 なぞの頭骨x1 巨獣珠 1 モンスター 4 修羅原珠x1 カジキマグロx1 大砲珠 1 砲術師 3 水光原珠x1 火炎袋x5 爆薬x10 匠珠SP 1 匠 底力 気絶 達人 10 -20 -5 -20 瑠璃原珠x1 草食種の角Ⅲx3 草食種の骨Ⅲx2 抑反珠SP 1 反動 精密射撃 気配 回避性能 15 -15 -5 -20 瑠璃原珠x1 草食種の牙Ⅲx3 草食種の蹄Ⅲx2 腕力珠SP 1 攻撃 回復 全耐性UP 達人 25 -15 -5 -20 瑠璃原珠x1 獣人の紅玉Ⅲx3 獣人のガラクタⅢx2 斬鉄珠SP 1 斬れ味 達人 10 7 陽翔原珠x1 草食種の皮Ⅱx5 鳥竜種の爪Ⅰx5 文鎮珠SP 1 風圧 達人 20 7 陽翔原珠x1 獣人の紅玉Ⅱx5 魚竜種の殻Ⅰx5 研磨珠SP 1 研ぎ師 達人 10 7 陽翔原珠x1 草食種の蹄Ⅱx5 牙獣種の牙Ⅰx5 弾製珠SP 1 弾調合 達人 10 7 陽翔原珠x1 獣人のガラクタⅡx5 甲殻種の鋏Ⅰx5 弾穴珠SP 1 装填数 達人 10 7 陽翔原珠x1 草食種の角Ⅱx5 飛竜種の皮Ⅰx5 装填珠SP 1 装填 達人 20 7 陽翔原珠x1 草食種の牙Ⅱx5 牙獣種の毛皮Ⅰx5 透眼珠SP 1 千里眼 聴覚保護 15 10 陽翔原珠x1 草食種の骨Ⅱx5 鳥竜種の牙Ⅰx5 耐絶珠SP 1 気絶 聴覚保護 20 10 陽翔原珠x1 甲虫種の針Ⅱx5 鳥竜種の皮Ⅰx5 忍足珠SP 1 気配 ガード性能 10 10 陽翔原珠x1 甲虫種の殻Ⅱx5 獣人の紅玉Ⅰx5 抗毒珠SP 1 毒 審判 20 10 陽翔原珠x1 草食種の角Ⅱx5 獣人のガラクタⅠx5 秘術珠SP 1 気まぐれ 錬金術 15 10 陽翔原珠x1 飛竜種の尾Ⅰx5 飛竜種の牙Ⅰx5 仙人珠G 1 達人 特殊攻撃 耐震 攻撃 5 3 3 -5 仙人珠x3 魚竜種の殻Ⅱx15 甲殻種の殻Ⅱx15 飛竜種の殻Ⅱx15 防御珠G 1 防御 ガード性能 3 1 防御珠x5 魚竜種のエラⅡx15 飛竜種の尾Ⅱx15 牙獣種の毛皮Ⅱx15 斬空珠G 1 斬れ味 研ぎ師 3 1 斬空珠x3 魚竜種の牙Ⅱx15 飛竜種の牙Ⅱx15 牙獣種の牙Ⅱx15 反動珠G 1 反動 装填数 底力 3 2 -2 反動珠x2 鳥竜種の毛Ⅱx15 飛竜種の棘Ⅱx15 飛竜種の珠Ⅱx15 断毒珠G 1 毒 回復速度 食事 5 2 2 断毒珠x5 鳥竜種の石Ⅱx15 飛竜種の液Ⅱx15 甲殻種の鋏Ⅱx15 覚醒珠G 1 気絶 審判 回避性能 回復速度 5 1 1 1 覚醒珠x5 鳥竜種の爪Ⅱx15 飛竜種の珠Ⅱx15 飛竜種の肝Ⅱx15 音無珠G 1 聴覚保護 底力 5 -3 音無珠x3 鳥竜種の嘴Ⅱx15 飛竜種の皮Ⅱx15 飛竜種の髄Ⅱx15 笛吹珠G 1 笛吹き名人 10 瑠璃原珠x5 魚竜種の殻Ⅱx15 甲殻種の鋏Ⅱx15 飛竜種の珠Ⅱx15 逃足珠G 1 とんずら 10 瑠璃原珠x5 魚竜種のエラⅡx30 甲殻種の殻Ⅱx30 飛竜種の肝Ⅱx30 体術珠G 1 体術 10 瑠璃原珠x5 魚竜種の牙Ⅱx30 飛竜種の尾Ⅱx30 飛竜種の髄Ⅱx30 強肩珠G 1 強肩 10 瑠璃原珠x5 鳥竜種の毛Ⅱx15 飛竜種の牙Ⅱx15 魚竜種の殻Ⅱx15 頭電珠G 1 ひらめき 10 瑠璃原珠x5 鳥竜種の石Ⅱx15 飛竜種の棘Ⅱx15 魚竜種のエラⅡx15 受身珠G 1 受け身 10 瑠璃原珠x5 鳥竜種の爪Ⅱx15 飛竜種の液Ⅱx15 魚竜種の牙Ⅱx15 万里珠G 1 千里眼 気まぐれ 5 5 万里珠x5 鳥竜種の嘴Ⅱx15 飛竜種の珠Ⅱx15 鳥竜種の毛Ⅱx15 交渉珠G 1 圧力 10 瑠璃原珠x5 牙獣種の毛皮Ⅱx30 飛竜種の皮Ⅱx30 鳥竜種の石Ⅱx30 捕獲珠G 1 捕獲上手 10 瑠璃原珠x5 牙獣種の牙Ⅱx30 飛竜種の殻Ⅱx30 鳥竜種の爪Ⅱx30 危機珠SP 1 底力 全耐性UP 毒 達人 15 -20 -5 -20 瑠璃原珠x1 甲虫種の針Ⅲx3 甲虫種の殻Ⅲx2 強弾珠SP 1 通常弾強化 連射 10 4 陽翔原珠x1 草食種の殻Ⅱx5 飛竜種の尾Ⅰx5 貫通珠SP 1 貫通弾強化 連射 10 4 陽翔原珠x1 草食種の牙Ⅱx5 甲虫種の殻Ⅰx5 散弾珠SP 1 散弾強化 連射 10 4 陽翔原珠x1 草食種の皮Ⅱx5 魚竜種の鱗Ⅰx5 持続珠SP 1 効果持続 回復速度 10 10 陽翔原珠x1 獣人のガラクタⅡx5 甲虫種の針Ⅰx5 満腹珠SP 1 はらへり 回避性能 15 10 陽翔原珠x1 獣人の紅玉Ⅱx5 魚竜種のヒレⅠx5 気短珠SP 1 食事 広域 10 10 陽翔原珠x1 甲虫種の液Ⅱx5甲虫種の液Ⅰx5 天盾珠SP 1 自動防御 ガード性能 10 10 陽翔原珠x1 草食種の殻Ⅱx5 魚竜種の牙Ⅰx5 強精珠SP 1 スタミナ 審判 10 10 陽翔原珠x1 甲虫種の殻Ⅱx5鳥竜種の尾Ⅰx5 強腰珠SP 1 耐震 特殊攻撃 15 10 陽翔原珠x1 甲殻種の殻Ⅰx5 鳥竜種の爪Ⅰx5 針穴珠SP 1 精密射撃 特殊攻撃 10 10 陽翔原珠x1 飛竜種の鱗Ⅰx5 獣人のガラクタⅠx5 耐麻痺珠SP 1 麻痺 雷耐性 20 20 陽翔原珠x1 甲殻種の鋏Ⅰx5 牙獣種の牙Ⅰx5 旅人珠SP 1 地形 火耐性 15 20 陽翔原珠x1 甲殻種の爪Ⅰx5 甲殻種の鋏Ⅰx5 守護珠SP 1 防御 水耐性 25 20 陽翔原珠x1 鳥竜種の皮Ⅰx5 飛竜種の皮Ⅰx5 雪玉珠SP 1 耐雪 氷耐性 10 20 陽翔原珠x1 鳥竜種の尾Ⅰx5 牙獣種の毛皮Ⅰx5 力投珠SP 1 投擲 砲術師 10 10 陽翔原珠x1 飛竜種の牙Ⅰx5 鳥竜種の牙Ⅰx5 天盾珠G 1 自動防御 ガード性能 5 2 天盾珠x5 魚竜種のヒレⅡx15 甲殻種の爪Ⅱx15 飛竜種の翼Ⅱx15 絆珠G 1 絆 10 瑠璃原珠x5 牙獣種の角Ⅱx15 飛竜種の骨Ⅱx15 鳥竜種の殻Ⅱx15 美声珠G 1 声帯 麻痺 毒 はらへり 5 3 3 -5 美声珠x5 飛竜種の爪Ⅱx15 魚竜種の鱗Ⅱx15甲殻種の殻Ⅱx15 博士珠G 1 調合成功率 錬金術 広域 効果持続 3 2 1 1 博士珠x3 鳥竜種の骨Ⅱx15 牙獣種の毛皮Ⅱx15 飛竜種の尾Ⅱx15
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「あああああああああ!!!」 「おらあああああああああ!!!」 先ほどから凄まじい銃撃戦が繰り広げられている。 互いに銃火器を魔術で作り出し、構え、同時に放つ。 全ての魔力弾は相殺されて相手に届く前に消滅する。 一歩も引かぬ攻防が続く。 「クソッ!バカ埒があかねぇ!おんなじ魔術を使ってりゃあ互角にもなるか!」 「厳密には同じではないけれどね」 「うっせぇ!知るかぺたんこ女!」 「黙りなさいな肉女。ビッチ」 「ビッチじゃねえよバカヤロウ!!」 ついには銃撃戦どころか罵りあいまで始まってしまった。 こちらはどうやら瑠璃のほうが優勢なようだが。 明らかにジークは煽られるのに弱い。沸点が低い。 人は頭に血が上れば適切な判断ができなくなる。 判断が鈍ればそれに比例して体の動きも鈍くなる。 つまりそれは、こちらが有利になれるということだ。 このチャンスを逃すわけにはいかない。 「あなたその脂肪の塊に栄養とられて脳みそまでいきわたってないんじゃないかしら?」 「んだとぉ!?」 「あ、それともその頭の中にも脂肪が詰まってるのかしら。全身お肉ね(笑)」 「てっめえええええ!!!ぶっ殺してやる!!」 作戦成功。ジークは顔を真っ赤にして怒り狂っている。 アサルトライフルを取り出して撃ちまくってくるが、精度が悪い。 その場でピタリと止まっていても魔力弾が掠りもしない。 完全に頭に血が上っている。もはや前もまともに見えていないだろう。 ――――勝てる。瑠璃は確信した。 「ほらほら、当たってないわよ?」 「てっめぇ……(こうなったら一気に……)」 「『ケルベロス・カノンで消し飛ばしてやる』かしら?」 「なにっ!?(こいつ、アタシの思考を読みやがった!?)」 「ええ読んだわ。読んだわよ。私の持つ魔術のひとつ、“壁に耳あり障子に眼あり《ワールドレコード》”でね」 「人の頭ん中勝手に覗きやがって、許可取りやがれ!」 許可取れば覗いてもいいのか。 とかそんな呑気なことを考えながら瑠璃はジークの思考を読む。 今ほど単純で単調な思考になっていれば読むのは容易い。 「ぶっ飛ばす」「ブチ殺す」「ぶん殴る」そんなのばかり。 攻めるのなら今。最大戦力を持ってして一気に畳み掛ける。 「そろそろ、こっちも切り札を出すわ」 「あぁん?」 「――――おいで。」 右手を天へと高く掲げる。 波紋のように魔力が周囲へと広がった。 魔力は瑠璃から艦全体、いや、海域全てへと広がっていく。 それはやがて――天へと、至る。 「……一体何をしやがった?」 「言ったでしょ。切り札を出すって」 「だから何を……うわっ!?」 突如、空から何かの咆哮が聞こえてきた。 それはとても荒々しく、凶暴で、何かに飢えているようだった。 そして空から風を切る音と共に、何かが降って来た。 掲げたままの右手で降って来たそれを掴み取る。 それは、豪奢な装飾の施された剣だった。 「ふふ、いい子ね。よしよし」 愛おしそうに剣の鞘を優しく手のひらで撫でる。 慈愛の表情に満ちたそれは、剣に対するものとは思えない。 明らかに、何かある。 「てめぇ、まさかその剣が切り札だってのか? アタシもバカ舐められたもんだ。そんな剣でアタシを倒そうなんてな」 「そんな剣かどうかは、この子の実力を見てからでも遅くはないんじゃないかしら? さ、いくわよ。“獣道具《ビーストレンジ》”」 剣を鞘から抜き放ち、ジークへ突きつけるように構えた。 ――すると、剣に異様な変化が起こった。 刀身がぐにゃりと折れ曲がり――否、まるで生物のように動いた。 まるでそれは竜が首をもたげるかのように変化していく。 さらにはそのサイズをも変え、どんどん大きくなっていく。 刀身は首となり、鍔と柄は胴体と翼と尾。 やがて一本の剣は、あるものへと変貌した。 「ワイバーン……!」 「そ。“獣道具《ビーストレンジ》”、武器を幻獣へと変化させる魔術よ」 その魔術は瑠璃が魔術学園に滞在していたときに会得した魔術。 元は誰のものかは、おそらく言うまでも無いだろう。 幻獣を武器へと変える“幻獣兵装”の使い手。 杉崎衛からコピーしたものだ。 剣から生まれた竜は雄々しく吼える。 ビリビリと激しく周囲の空気が振動する。 まるで全身が切り刻まれるかのような感覚に襲われる。 ジークがその身に感じるのは圧倒的な恐怖。 無意識の間に脚が震えていた。 額から汗が流れ、顎から滴り落ちる。 「なんなんだよ……なんなんだよ!それは!!」 「はぁ……何度も言わせないでくれるかしら。切り札よ、切り札。 ジョーカーであり、ワイルドカード。奥の手とも言うのかしらね」 「聞いてねえ……聞いてねえよそんなバカふざけた魔術!」 「だって他人に見せるのはこれが初めてだもの。これがこの子の初お披露目ってわけ。 さあ、いくわよスラッシュワイバーン。終わらせましょう。 ――――この戦いを」 剣から生み出されたワイバーンは通常の固体とは容姿が異なっていた。 まずひとつに、身体の随所に剣の意匠があるということだ。 胴体から頭部にかけての首の部分はおしなべて鋭い刃になっている。 頭部には角の代わりに大きな剣が生えている。 両腕の翼の部分と長い尾も勿論全て剣になっている。 まさに全身武器、存在自体が凶器であり、脅威となっているのだ。 「全力でやらねぇとこっちがやられる……躊躇はしねぇ! アタシの全てを!バッド・マッド・ドッグの全てを! 出し切ってテメェを喰らい殺してやる!!」 ウェポンコンテナへと手を伸ばし、魔力チェーンソーを取り出す。 回転する刃が魔力で構成されており、常に高速で回転し続けている。 さらにもう一方の手にはそれとは別の大型魔力ブレードが装備されている。 膨大なエネルギーを垂れ流しにしているそれには触れるだけでも危険だろう。 恐ろしく凶暴で強大な武器を手にして、ジークが吼える。 「おおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」 スラスターからバーニアを噴射して、凄まじいスピードで飛んで来る。 戦闘機さながらの速度で一気に瑠璃へと迫る。 すれ違いざまに魔力ブレードを振りかぶり、振るった。 しかし、ほんの僅か、刹那のタイミングで遅かった。 ギィンッ!鋭い金属音が周囲に響き渡る。 その攻撃はワイバーンによって防がれ、瑠璃に届くことはなかった。 「チィッ!邪魔すんじゃねぇよトカゲ野郎が!“フェンリルカノン”!」 バーニアを噴射して上空へと飛び、ワイバーンと距離を取る。 ガコン、とコンテナが開き、魔犬の頭の形をした砲塔が現れる。 口腔内に魔力が集中していき、砲撃準備を整える。 狙いを定め、収束魔力砲をワイバーンへと向けて放つ。 直撃。収束魔力砲はワイバーンの胴体へと寸分違わず命中した。 ――したにも関わらず、ワイバーンにはダメージが見受けられない。 「なんだあの体!バカ硬ぇ!ケルベロスカノンじゃねぇと貫けないってか……うおっ!!」 油断をしていたジークへとワイバーンが突進を仕掛ける。 空気を切り裂き、空気抵抗を限りなくゼロへと近づける。 音速に近い速度によるそれは尋常ではない威力を秘めていた。 両手の武器を交差させて構えて、突進を受け止めるために備える。 ジークとワイバーンが接触した瞬間、凄まじい衝撃波が発生する。 空気が震え、波が荒れ、下方の無人の艦が大きく揺れる。 「……無人?そういやあのバカ女は……」 「ここよ」 「んなっ!?」 瑠璃がいたのはワイバーンの頭の上だった。 いつの間にか飛び乗っており、共に突進をしてきたらしい。 今現在ジークはワイバーンの攻撃を受け止め続けている。 僅かにでも力を抜けば胴体を貫かれてしまうかもしれない。 そうこうしている間にも、瑠璃はワイバーンの頭の上を歩いてこちらに近づいている。 もはや手段を選んでいる暇などない。 「使えるもんは、最大限に利用してやる!」 コンテナが開き、なにやら細長いワイヤーのようなものが出てきた。 しかしそれは瑠璃やワイバーンを狙うことはなく、下へと伸びていった。 ジークが狙っていたのは下で揺れている戦艦一隻。 甲板へとワイヤーの先端が何本も突き刺さっていく。 「一体何を……」 「“オルトロス――」 「あ、やばっ。ワイバーン!」 「――カノン”!!」 今度は両側のコンテナから魔犬の砲塔が現れる。 収束魔力砲が合わせて二本放たれた。 すぐさまワイバーンへ指示を出して上空へと逃れる。 間一髪、魔力砲を避けることができた。 しかし今度は下方から何か巨大な物体が飛んできた。 と、いうよりも投げ上げられたような。 「喰らいやがれぇ!!」 「せっ、戦艦!?」 先ほど突き刺したワイヤーを利用して戦艦を瑠璃へと投げ飛ばしてきた。 圧倒的質量を誇るそれは十二分に武器としての役目を果たしていた。 避けようにも相手が大きすぎて避けきることができない。 受け止めるか。無理だ、質量が大きすぎる。 ならば、残る答えは―― 「スラッシュワイバーン!」 正面から迎え討つのみ。 ワイバーンが長く鋭い尾を振り、戦艦へとその刃を突き立てる。 一刀両断。あっさりと、豆腐でも切るかのように戦艦は真っ二つになった。 戦艦は切った際に燃料に引火でもしたのか、大爆発を起こした。 爆煙と炎によって前方の視界が大きく遮られる。 そしてその煙の中から、数本のワイヤーが突如伸びてきた。 それは瑠璃の右腕に絡みつき、ワイバーンの上から彼女を引き摺り下ろした。 「くうっ……!」 「バカ油断したな!」 煙の中からジークが突如現れ、ワイヤーを引っ張りながら瑠璃の目の前までくる。 もはや距離は数メートルしか離れていない。どんな攻撃だろうと大体は当たる距離だ。 ウェポンコンテナからは魔犬の砲塔が二つ伸びており、さらには胸の前にももうひとつ砲塔がある。 計三門の砲塔、それこそが彼女の最強にして最大の攻撃。ケルベロスカノン。 「この瞬間を待っていた!空中でテメェが逃れる術はない! 今度こそ、消え去れ!“ケルベロスカノン”!!」 「――――“消去砲《ロスト・ゼロ》”」 三門の砲塔から収束魔力砲が凄まじい勢いで放たれる。 それと同時に、瑠璃が手の平を前に突き出した。 手のひらからは真っ白な球体がゆっくりと放たれた。 球体と魔力砲がぶつかり合うと、一方的に魔力砲が消え去った。 「んなっ!?」 ジークの表情が余裕から驚愕へと一変する。 すぐさまシールドを出して防ごうとしたが、それは誤りであり、無意味だった。 不気味なほどに真っ白な球体はシールドを抉って円形の孔を穿つ。 そしてそのまま、ジークの胴体をもを抉った。 「ごめんなさいね。私の切り札はひとつだけじゃないのよ」 「が、はっ……」 抉られたのは脇腹から右肩にかけての大部分。 内蔵の大半は失われ、傷口からは多量の血液があふれ出す。 右腕は胴体との繋がりを失い、もぎ取れてしまった。 致命傷と呼ぶにはあまりにも大きすぎる損傷だ。 「て、て……めぇ……」 「まだ意識があるのね。これでもう終わりだと思ったのに。 でも今度こそ終わりね。そのコンテナも、もう使い物にはならないでしょう?」 そう、抉られたのは肉体だけではない。 彼女の戦力の要であるAOVも、大半を失っていた。 右のコンテナは完全に消失、左のコンテナもろくに使えない。 今はかろうじてスラスターで宙に浮いているという状態だ。 むしろ起動していることが奇跡とも言える。 「いい加減、死んでしまったほうが楽になるのに」 「うるせぇ!アタシにもなぁ……アタシにも意地があるんだよ!」 「意地を張って、死んでしまったら元も子もないわよ?」 「うるさい!うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい! 殺してやる……片腕だろうと!腹が抉れてようが関係ねえ! てめぇはアタシが殺してやる!ヴァルハラ師団副団長の名にかけて!」 残った右腕を振りかぶり、無理矢理バーニアを噴射して、瑠璃に突貫する。 それを迎え撃つかの如く、瑠璃もスラッシュワイバーンの上から跳んだ。 互いに拳を振りかぶった状態で、距離はみるみるうちに縮まっていく。 そして、拳と拳が接触する――ことはなかった。 その刹那に瑠璃の姿が消えたのだ。 「な、消え……ぐあっ!!」 突然、脳天を凄まじい衝撃が襲う。 飛びそうになる意識を必死で保ちながら上に目をやる。 そこには、先ほど消えたはずの瑠璃がいた。 何故だ。何故そこにいるんだ。 驚愕と激昂に満ちた表情で瑠璃を睨みつける。 なんでもないように、瑠璃は淡々と答える。 「“お気に入り登録《マーキングプレイス》”。私が、一度でも踏んだことのある場所に瞬間移動できる魔術よ」 「踏んだ……場所……」 薄れ行く意識の中、必死に思考を巡らせる。 記憶の糸を手繰り寄せ、答えを引っ張り出す。 そうだ。確かに自分は踏みつけられていた。 影の騎士に偽装していた、彼女に。 「今度こそ終わりよ。せめて最期くらいは、あたな自身の魔術でトドメをさしてあげる」 銃召喚者を発動させ、その手に一丁の拳銃を創造する。 そしてそのままジークの体の上へと無造作に乗りかかった。 右腕に脚を絡ませて、無理矢理体を拘束して、抵抗できなくする。 引き金に指をかけてジークの額へと突き当てる。 「ところで、あなたの敗因って何か分かるかしら?」 「……慢心。AOVの力に、頼りすぎたことか?」 「違うわ、不正解よ」 「なら、なんだってんだ……」 「私を相手にしたこと、相手が私だったことよ」 真顔で、自信満々に瑠璃はそう告げる。 そのあまりにも堂々たる態度にジークは苦笑し、呆れてしまう。 こんな奴に自分は負けてしまったのか、と。 「ははっ……最後の最後で笑わせやがって……。 最期に相応しい、楽しい戦いだったぜ、ありがとよ」 「ええ、それじゃあさようなら」 静かに、ゆっくりと、引き金を引く。 広い海に、無常な銃声が響き渡る。 身に纏っていたAOVは粒子となって消え去った。 頭部から脳漿を撒き散らしながらジークが海へと落ちた。 その光景を瑠璃はワイバーンの上から静かに見つめていた。 長き戦いに、終止符が打たれた。 「はぁ……疲れた。魔結晶の魔力残量もほとんどないわ……。 もしもしーヴァイオレットー聞こえるかしらー?」 『はい、聞こえています先輩。お疲れ様でした』 耳につけられた光のイヤリングに軽く触れる。 ほのかな光を放ち、ヴァイオレットと通信を繋ぐ。 ほどなくしてイヤリングからヴァイオレットの声が聞こえてくる。 戦いの様子を見ていたのか、最初に出てきたのは労いの言葉だった。 「まだ終わっちゃいないけれどね。他の連中の様子は?」 『ノーカラー先輩とは未だ連絡がとれていません。 スカーレット先輩は問題ないようです。任務を続行中です。 インディゴ先輩とこちらも未だ異常はありません』 「そう、わかったわ。私はとりあえずそっち帰るわ。 魔力の残量がカラッポでね。このコもいつまで持つかわからないの。 ガソリンランプが点灯したまんまの車で走っているような気分よ」 自分が今現在乗っているワイバーンを指して言う。 このワイバーンは瑠璃の魔術によって幻獣化している。 無論瑠璃の魔力が切れてしまえば元の剣の姿に戻ってしまうのだ。 今は急いでその身に宿す魔結晶へと魔力を充填しなければならない。 フルに充填するにはおそらく5時間程度要するだろうが、仕方ない。 『了解です。すぐに魔水の用意をしておきますね』 「お風呂にでも溜めておいてくれると助かるわ」 『申し訳ありません。この艦にはシャワーしか……』 「冗談よ冗談、洗面器でもタライでもなんでもいいわ」 冗談を真に受けてしょんぼりするヴァイオレットを慌ててフォローする。 どうにもヴァイオレットは真面目すぎて対応が難しい。 杉崎や蘇芳を相手にしているときは楽なのに。 そんなことを思いながらワイバーンに指示を出す。 「スラッシュワイバーン。急いで艦に向かって。 でもあんまり魔力を消耗しちゃダメよ? できる限り節約しながら、でも全速力で」 容赦のない無茶な注文を受けてワイバーンが辟易したように見えた。 が、すぐに咆哮して、ヴァイオレットの待つ艦の方角へと飛んだ。 空気を切り裂き、空気抵抗を限りなくゼロにして飛ぶため、その速度は音速を超える。 ほどなくして、遠方にCOLORSの軍艦が見えてきた。 「魔力はギリギリ……いけるかしら。――――あらっ?」 いけなかった。 ふっと突然体が中に浮いた。いや、乗っていたワイバーンが消えたのだ。 今現在の体内の魔結晶の残留魔力は完全にゼロとなった。 もはやどうすることもできない。重力に従い、落ちてゆくだけだ。 このまま海面へと叩きつけられれば、いくら瑠璃といえどタダでは済まないだろう。 みるみるうちに海面が迫ってくる。残り数メートル。ダメだ。間に合わない。 「くっ……!」 反射的に、本能的に、命の危険を感じて目を瞑る。 凄まじい水しぶきを上げて、瑠璃が海に落ちた。 飛沫は海上に漂い、真っ白に視界を遮る。 一陣の風が吹き、飛沫が晴れた。 「大丈夫ですか?先輩」 「ヴァイオレット……。助かったわ、ありがとう」 「いえいえ」 そこにいたのは、頭上に天使のような光の輪をつけ、光の翼を生やしたヴァイオレットだった。 瑠璃は海に落ちてなどいなかったのだ。水しぶきはヴァイオレットが急停止した際のものだったらしい。 間一髪、海面スレスレでヴァイオレットが瑠璃を受け止め、現在に至るようだ。 それにしてもそのスピード。まるで一筋の光線が迸ったかのようだった。 おそらく助けられた瑠璃自身でも、何が起こったのか理解できていなかっただろう。 気づいたらヴァイオレットに抱きかかえられていた。そんな感じだ。 「さてと、いつまでも艦を他の人たちに任せてはいられませんね。 一瞬で戻りますから、少し目を閉じていてください。5秒ほどで構いません」 「ええ、分かったわ」 ふっと瑠璃が言われた通りに目を閉じる。 それを確認するとヴァイオレットが光の翼を羽ばたかせた。 頭上の光の輪が光を放つ。光の翼が美しく煌く。 次の瞬間、ヴァイオレットは閃光となった。 あまりの速さに一瞬消えたかと錯覚したほどだった。 そして次の瞬間には、COLORS軍艦へと到着していた。 甲板へと着地し、瑠璃をゆっくりと優しく降ろす。 「魔水の用意は出来ています。すぐに魔力を補充しましょう」 「ありがとうヴァイオレット」 「いえいえ」 ヴァイオレットに連れられ、瑠璃は艦内部へと進んでいった。 瑠璃とジークの戦いの決着がついた頃から、時間は少し遡る。 未だ残るヴァルハラ師団の戦艦数隻――そのほとんどが無人だが。 その艦隊の真下、要するに海中を泳ぐものがいた。 それは魚でもなく、潜水艦でもない、人の姿をしていた。 そう、海に落とされたはずのスカーレット、本人だ。 彼はあれからというもの、ずっと海中を泳ぎ続けていた。 誰にも知られることなく、悟られることなく、気づかれることなく。 ただ静かに、常人ならば水圧で死ぬような水深を、無呼吸で、何十分も。 長時間に渡る潜水の末、ある場所へとたどり着いた。 (この戦艦だけ他のより大きい……。おそらくこれがそうだな) ゆっくりとヴァルハラ師団の主要艦、アノマロカリスへと近づいていく。 艦にたどりつくと、血液でハーケンを作り出し、突き刺して登り始める。 海中から海上へ。そして徐々に甲板が近づいてくる。 長い時間を掛けて、ようやっと甲板へとよじ登ることができた。 幸い、甲板には誰もいなかった。 「はぁ疲れた……俺も飛べたら楽なのに」 その場に座り込み、水浸しの軍服を絞って水をきる。 シャツなどが体にへばりついてとても気持ち悪い。 しかも海水だから余計にベタベタするのだ。 はやく帰ってシャワーを浴びたい。 「さて、と。まずはグレイのやつを探さなきゃな」 「その必要はないぞ、スカーレットよ。我輩は既にここにいるのだからな」 突然、甲板に聞き覚えのある声が響きわたる。 すぐさまそちらに目をやると、これまた見覚えのある顔があった。 鋭い目つきに全体的に細い顔つき、まるで毒蛇のようだ。 真っ白なスーツを着込み、さらに白衣まで羽織っている。 しかしその外見とは逆に、腹の中身は闇のように真っ黒だ。 懐かしき元同胞の姿を見て、僅かに表情を緩めるスカーレット。 「やあ、グレイ。久しぶり」 「久しいなスカーレットよ。相変わらず間抜けな顔をしているな」 「キミの毒舌っぷりも相変わらずだ」 緩めた表情を元に戻し、再び神経を研ぎ澄ませる。 目の前にいるのは元仲間であり、現敵。 しかも相手は狡猾、卑怯、目的のためならなんでもするような男だ。 一瞬たりとも気を抜いてはならない。 「当たり前だ。毒を吐き、毒を撒き、毒を喰らう。 それこそが我輩、シアン・V・アルヴァーナだ。 で、何の用件だスカーレットよ。昔話をしに来たわけじゃあるまい」 「ああ、一発殴りにきたのさ。いや二発かな? 俺の分と、ラピスの分さ。彼女に頼まれちゃったからね」 「ラピス……ああ、敵討ち、ではないか。ジークのやつが交戦中らしいからな。 しかし我輩の毒が効かなかったわけじゃあるまい。と、なると、貴様かスカーレット?」 「ご名答。まあ、ちょちょいっとね」 指をくるくる回しながら笑ってみせる。 瑠璃に血を飲ませるために噛んだ傷はとっくに治っている。 腹の傷も既に完治しており、そこだけ服が破れている状態だ。 そのスカーレットの姿を見てシアンが口を開く。 「その馬鹿げた修復速度、知っているぞ。貴様の体に流れる血が原因なのだろう。 なあスカーレット。いや、むしろ『M-103』とでも呼んだほうがいいか」 「なっ!?グレイ、何故それを……!」 「グレイではない、我輩の名はシアンだ。その名で呼ぶな虫唾が走る」 心底嫌そうな顔をしてスカーレットを睨みつける。 それもそうだ、シアンはあくまでスパイのためにCOLORSにいたのだ。 そこに所属していたときのコードネームなど、誰が好き好んで使うだろう。 既にCOLORSから脱退した自分が、未だ名乗る必要などないのだ。 「我輩とてCOLORSでのうのうと戦っていただけではないのだよ。 調べられることは全て調べたのだ。貴様の秘密も知っている。 これは貴様以外はノーカラーとインディゴしか知らないのだそうだな。 まあ、それもそうか。このようなこと、人に話せることではない。 だろう?『人造人型キメラ、M-103』よ」 「…………。」 唇を噛み締めたまま、スカーレットは黙っている。 自分が今まで秘匿としてきたことを、よりにもよって外部の人間が知っている。 未だに瑠璃や他の仲間にすら話していなかったというのに。 この男は「何処まで知っている」のだろうか。 自分の秘密を、忌むべき過去を。 「まだあるぞ。貴様の血液には約100万種もの生物、幻獣のDNAが混ざっている。 そして貴様は、その能力を意のままに自在に使用できる、ということだ。 たとえば、解毒にはフェニックスの癒しの力。硬化はゴーゴンの石化。 ここまで来るには泳いできたようだが、それはマーマンの能力か?」 どれもこれも大正解だ。 まったくプライベートもあったもんじゃない。 知りすぎている。お仕事頑張りすぎだろう。 あんたは一流のスパイだよコンチクショウ。 「ふむ、図星のようだな。それでは最後にもうひとつ。 貴様はとあるキメラ研究施設で生み出されたそうだな。 しかしその直後に貴様は暴走。施設を破壊し逃亡。 そしてその際、一名の研究員が命を落とした。 研究員の名はレフティー・マッガーレ、とかいったな」 淡々と、もったいぶるように言葉を続ける。 まるでスカーレットの心を揺さぶるかのように。 彼の精神に直接攻撃を仕掛けるかのように。 彼の過去を、つらつらと述べていく。 「その研究員にはひとつふたつ歳の離れた弟がいるそうだ。 無論だがそいつも貴様の研究に参加、携わっていた。 今は研究員を辞めて、どこかの国で教師をやっているとか……。 男の名は……なんだったかな。忘れてしまったよ」 「ミギニー・マッガーレ」 「ん?ああそうだ、それだ。流石に生みの親の名前くらいは覚えているようだな」 「……ああ。まあね」
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蘇芳の魔術回路が再構築され、再び魔術が使えるようになるまでは時間が掛かる。 その間はヴァイオレットが魔術についての基礎やアドバイスをすることとなっている。 そのついでに、グルメ島内部についての詳しい説明もするとのことだ。 その間瑠璃とインディゴはこの島を離れ、任務を再開している。 裏の世界ではかなり有名な傭兵部隊のため、依頼は日々絶えない。 主力である幹部の3人が数日欠けただけでも仕事に支障が出る。 そのため、何もすることのない瑠璃とインディゴは先に戻ったというわけである。 ~なんやかんやで、短期強化レッスン開始から10日後…~ グルメ島の入り口に一機の飛行機が着地する。 飛行機の扉が開き、中から降りてきたのは蘇芳瑠璃。 おそらく蘇芳とヴァイオレットの様子を見に来たのだろう。 「銀成長したかしら。10日間も時間与えてやったんだから強くなってるはずよね」 「あ、でももしかしたらすでに島内の生物たちに美味しく頂かれちゃってる可能性もあるわよね。性的な意味d」 「んなわけないでしょーがっ!!」 「チッ、生きてたのね」 「チッって聞こえた!今舌打ち聞こえた!」 「んなことしてないわよアホ妹。《触手植物ゲロエ》に襲われてしまえばよかったのに」 「そんなの棲んでるのこの島!?」 「捕獲対象が女のみ、という偏食生物。しかも食べるんじゃなくて××したり●●しちゃったり…」 「会いたくない会いたくない!そんな生物と遭遇したくない!」 「しかも捕獲レベル23」 「強っ!!なんでその植物そんなに都合がいい成長遂げちゃったのさ!!」 「シャキシャキとした食感と謎のネバネバが美味」 「食べられるんだ!ていうかネバネバってなんか嫌っ!」 「…ま、この話はこのくらいにして。どうかしら、選定の湖は越えられたの?」 「え?あーえっと………」 「はぁ?まだ越えられてないの?馬鹿なの?カスなの?(ピー)なの?死ぬの?ていうか死になさい」 「…そこまで言うことないじゃん」 とりあえず状況説明。 あれから七日後、つまり一週間後に魔術回路の再構築は完了した。 その翌日から蘇芳はヴァイオレットと共にグルメ島内部での修行を再開した。 新たな魔術回路は魔術の使用効率を潤滑にし、同威力の魔術でも少ない魔力で使用できる。 しかし一言で言ってしまえばそれだけであり、別に魔術が強くなるとかそういうことはない。 ここから先は術者本人のレベルアップが必要なのである。 「で、なんで全然強くなってないのよ」 「だって、魔力の使用量が減ったってだけじゃ何も強くなってないじゃん」 「馬鹿なの貴方、馬っ鹿じゃないの。またはアホなの?」 「そんな天才ランナーみたいな言われ方されても……」 「インディゴの魔術はあくまで土台作り。強くなれるかどうかは魔術師次第よ」 「私次第、かぁ。でもどうすればいいのかとかわかんないし」 「わかんないなら答えを見つけに行くまでよ」 「行くって…どこに」 「グルメ島内部以外にどこがあるのよ。さ、いくわよ」 「うえぇ~。あのさ瑠璃姉、私三時間くらい前に行ったばかりで…」 「無理矢理ボコボコにされてズルズル引きずられながらつれてかれるのと、 同意の上で私についてくるの。どっちがいいかしら?」 「後者でお願いしますです」 「それじゃあ行きましょう。お風呂は川でいいし、食料も内部で調達して、あとは…」 「ちょい待ちちょい待ち。いきなり何の話を」 「ああそうよね。テントは必要かしら」 「そうじゃなくて!お風呂とかそういうのは外に戻ってくればいいんじゃないの?」 「甘っちょろいこといってるんじゃないわよ。あっち側で生活したほうがその分時間短縮できるでしょーが」 「酷い、酷いよこの姉……私を殺すつもりだよ……」 「さ、行きましょ」 巨大な扉が大きな音を立てながら開いていく。 瑠璃は内部に意気揚々と進んでいく。楽しそうだ。 蘇芳は泣きそうな顔をしながら瑠璃の後ろをついていった。 「ええっ!?ラピス先輩と銀さん、島内に行っちゃったんですか!?」 「はい、一時間ほど前に扉を通って内部に行かれました」 ヴァイオレットと黒服の男が扉の隣に建てられた宿泊施設で話をしている。 先ほどまでヴァイオレットは休息のために昼寝をしていた。 しかし起きてみたら蘇芳がいない。施設内を探し回ったがいない。 島内部に行った可能性もあるかもしれないと考えたが、一人で行くわけがない。 いろいろと考えていても時間が過ぎるだけなので、職員を捕まえて話を聞いた。 そして現在の状況をやっと知ることができたということだ。 「そうですか…わかりました」 「どうなされますか?ヴァイオレット様も内部に向かわれますか?」 「いえ、ボクはいいです。姉妹の仲を邪魔するのも悪いですし」 「左様ですか。では何か甘いものでもお食べになりますか?」 「そうですね……ではザッハトルテとコーヒーを。種類はお任せします」 「かしこまりましたヴァイオレット様」 一礼すると黒服の職員はヴァイオレットに頼まれたものを取りに、部屋から出て行った。 ヴァイオレットは近くの本棚から一冊の本を取り、ソファーに座った。 読んでいる本の表紙には可愛らしい少女のイラストが描かれている。 どうやらそれはすべてがライトノベルのようだ。 本屋に置かれているような巨大な本棚は、すべてライトノベルで埋め尽くされていた。 「空いた時間は有効に使わないと。さ、読みましょうか」 ヴァイオレットがペラリと表紙を捲ったとき、ドアをノックする音が聞こえた。 返事を返すと、先ほどの職員がワゴンを押して部屋に入ってきた。 ワゴンにはケーキとコーヒーの入ったポット、カップが乗っている。 ケーキをフォークと一緒にテーブルに置き、カップにコーヒーを注ぐ。 最後にミルクの入った入れ物と角砂糖をヴァイオレットの前に置いた。 「どうぞ、ヴァイオレット様」 「ありがとうございます」 さっそくコーヒーにミルクと角砂糖をドバドバ入れ始めた。 多い、多すぎる。コーヒーよりもミルクと砂糖のほうが多いんじゃないかと思う。 すべての砂糖とミルクを入れ終わると、その「コーヒーだった液体」をゆっくりと口に流し込む。 コーヒー本来の香ばしさも苦味もなにもない。唯の甘い液体だ。 「はぁ、おいしいですねぇ」 「ヴァイオレット様。お言葉ですがカフェオレのほうがよかったのでは」 「………それもそうですね」 ケーキを口に運びながらヴァイオレットは答えた。 その次からヴァイオレットはカフェオレを頼むようになったらしい。 「それにしても、ボクの出番、これで終わりなような気がします……」 場所は変わり、グルメ島内部。 現在位置は『捕食者の森』。 島内を進み、最初の『草食野原』を越えてすぐの場所だ。 『草食野原』は草食系の生物が多く生息している。 大人しく、温厚で、人を襲うことはめったにない。ぶっちゃけ危険性ゼロ。 捕獲レベルは1にも満たないような生物ばかりなので、素人でもあっさり捕獲できたりする。 そしてこの『捕食者の森』は…。 「ここ正直私くるの嫌なんだよね」 「まだレベルは低いでしょ。ここで弱音吐いてどうするのよ」 蘇芳と瑠璃が森の中を進んでいる。 足取りは軽い。臆することなくずんずん進む。 「レベルとかそういう問題じゃなくてさ……ここの果物とか野菜とか植物とか」 「おいしいわよね」 「そーゆーことじゃなくて。いろいろとさ……危険ってことっ!」 後ろを振り向くと同時に“アームズメイカー”で剣を作り出し、振るう。 蘇芳の真後ろまで近づいていた《食人リンゴ:捕獲レベル3》が真っ二つにされる。 林檎の中からみずみずしい果汁がほとばしる。さわやかな香りが周囲に漂う。 真っ二つになった一方をキャッチすると、すかさずかぶりついた。 「いただきますっ。シャグシャグ…んまい」 「機内で食べてた果物も生えてるわよー?そんなのよりも美味しいのもあるし」 「倒したからには責任持って食べないと。ごちそうさま」 蘇芳はバスケットボールほどの大きさもある《食人林檎》を一分で食べきった。 その直後、空気でも読んでいたのか、別の植物たちが物陰から現れた。 巨大なハエトリグサ《オオグイグサ:捕獲レベル4》 まるで悪魔のハロウィン気分《デビルジャックランタン:捕獲レベル3》 全部眼球みたいな見た目がキモい《ガン見ブドウ:捕獲レベル2》 回転しながら突進してくる《ドリルニンジン:捕獲レベル5》 などといった様々な植物が次々に蘇芳と瑠璃を「食べようと」襲い掛かる。 そう、この森に存在する植物たちはすべてが「肉食」なのだ。 「ほら、あーやって面倒だから嫌なの」 「あーはいはいそうね。ならちゃっちゃと抜けちゃいましょうか」 「りょーかいっ!」 肉食植物たちとの戦闘を切り抜け、蘇芳と瑠璃は森を無事抜けた。 森のトンネルを抜けると向こうは別に雪国とかではなく、小高い丘がある。 この丘には蘇芳がギリギリ倒せた《ウシノシシ》ぐらいのレベルの生物が生息している。 さらに進み、その丘を越えた向こうにはだだっぴろい湖があった。 もしかしてこれ琵琶湖より広いんじゃねーかオメーといわんばかりのサイズの湖。 湖には三メートルおきぐらいに、五メートルほどの広さの浮島がいくつもある。 そして水中を覗くと無数の生物たちの姿が見える。 そう、この湖こそが『選定の湖』である。 「ついたついた。意外とテンポ速かったわね」 「るりふぇふぇいるふぁふぁひゃふひんひひふぁふぉ」 (瑠璃姉がいるから百人力だよ) 先ほどの森で倒した果物を食べながら蘇芳が喋る。日本語でおk。 流石に普通の植物や野菜をそのまま食べるのはキツイので、生で食べられる果物だけを持って来た。 《ガン見ブドウ》が美味しいんだけどキモイ。食べようとするたびにこっちみんな状態。 いろいろと話をしていると食べるのか喋るのかどっちかにしなさいと瑠璃に怒られた。 食べることにした。 「むぐむぐ……もしゃもしゃ……げふぅ。ごちそうさまでした♪」 「ゲップしてる銀なんて、衛くんが見たらどう思うかしらね」 「出るものは出るの。しょーがないじゃん」 「衛くんに嫌われちゃうわよー?」 「嫌われたりなんか……って瑠璃姉後ろぉ!!」 湖に背を向けて立っていた瑠璃の背後で巨大な水しぶきがあがる。 現れたのはシマウマのような模様をしたシャチ《ゼブラシャチ:捕獲レベル13》 ゼブラシャチは巨大な口を開いて瑠璃に喰らい掛かる。 「…ったく。うっさい魚ね。ちょっと黙ってなさい」 懐に手を突っ込みながら振り返る。 取り出したのは短機関銃、イングラムM10。 襲いくるゼブラシャチの顎を蹴り上げ、その土手っ腹に銃弾を叩き込む。 無数の弾丸を喰らったものの、いまだゼブラシャチの勢いは衰えない。 再び瑠璃に向かって牙を剥き、全力で襲い掛かる。 それを見た瑠璃は一度右足を後ろへと下げた。 「“鎌鼬”」 ――刹那。目にも留まらぬ速度で瑠璃の右足が動く。 それと同時にゼブラシャチが瑠璃に噛み付く。 しかしその直後、ゼブラシャチの体が真っ二つに割れた。 瑠璃は何事もなかったかのようにそこに立っている。 「ちょっとお腹空いたし、これ食べましょうか」 「なにこの人チート」 そこら辺から木片を拾ってきて、魔術で火をつける。 先ほど真っ二つにしたゼブラシャチをさらにぶつ切りにし、魔術で作った串に刺す。 塩コショウで軽く味付けをし、いよいよ焼き始める。 「わー、おいしそうな香りがしてきたぁー。そろそろいいかな?」 「まだまだダメよ。あと3分くらいしっかり焼かないと生臭くてとても食べられないわよ」 「えーでもぉー………ええい頂きぃ!」 「あ、ちょっと」 我慢できずに蘇芳が串をひとつ手に取り、肉にかぶりついた。 一度は幸せそうな表情を浮かべたものの、すぐに微妙そうな顔へ変化した。 「まじゅい……。ってゆーか生臭い………」 「血の気が多い生物だもの。いろんな意味で。しっかり焼かないと食べるのには向かないわよ」 「なるほどなるほど」 今度は中までキチンと火が通るようにじっくりと焼く。 待ちきれない気持ちを押さえつけ、目の前で肉が焼きあがるのを待つ。 じゅわじゅわと表面から肉汁が溢れ出し、周囲に香ばしい香りを漂わせる。 「わぁ、おいしそう。今度こそ、そろそろ大丈夫だよね瑠璃姉?」 「そうね、大体そんなものかしら。召し上がれ」 「わーい!いっただきまーすっ!」 ゼブラシャチの串焼きを一本手に取り、かぶりつく。 噛み締めるたびに肉汁が溢れ出し、口の中に旨みが広がる。 「魚っぽい味かなって思ったけど、どっちかというとお肉っぽいね」 「シャチはどっちかといえば魚じゃないから。肉っちゃあ肉ね」 「おいしー♪でも食べてると飲み物とか欲しくなってくるね」 「飲むものならあそこにあるじゃない。いっぱい」 串焼きを食べていた瑠璃が湖を指差す。 無論、あそこには今でも無数の化物たちが蠢いている。 安易に近づけば怪物にガブリとやられ、水中に引きずり込まれるだろう。 そうなってしまえばあっというまに餌となってご馳走様ご愁傷様。 「えっと……あそこだけは嫌だ」 「それじゃああっち。あっちのほうに小さな泉があるから、そっちで飲んでくるといいわ」 「わかった。ちょっと行って来るね」 瑠璃が指差した方角に進むと、確かに泉があった。 ぐるりと周囲を見渡すと、危険な生物はいなさそうだ。 泉に近づき、手のひらで水をすくって飲む。 冷たく、透き通った水は渇いたのどを潤した。 「あーおいしー。ここって水も美味しいんだ」 「ひんやりしてて気持ちいいし、なんなら水浴びとかしたいかな」 「でもそんなことしてたら誰かに見られ……瑠璃姉しかいなかった」 「せっかくだから、ここの水ちょっと持っていこうっと」 魔術で水筒を作り出し、水を汲む。 ついでにもう一度、手ですくって水を飲む。 今まで飲んだどんな水よりも美味しい。 水道水やミネラルウォーターなど比較にならない。 極上の水に満足し、瑠璃の元へ戻ろうと立ち上がった。 泉から離れようとしたとき、草むらの影にあるものを発見した。 「卵、かなこれ?なんの卵だろ」 草むらにあったのはひとつの卵。 大きさは握りこぶしよりも一回り大きいほど。 形状は細長く、表面に雷のような模様が見られる。 「見た感じは鳥の卵っぽいけど、それにしちゃ妙に形が細長いし」 「細長い卵……蛇?蛇の卵って食べられるのかな」 「それにこの雷模様。なんなんだろ、わかんないや」 「そうだ、瑠璃姉に聞けばなんかわかるかも!」 さっそく卵を持っていこうと、その卵に手を触れた、その時だった。 ――パキッ 「……へ?」 「……で、中からそれが出てきて、なんとなく見守ってたと」 「うん」 「無事に孵化できたみたいだからその場を立ち去ろうとした」 「そう」 「でもそれはあんたのことを親だと勘違いして付いてきちゃった、と」 「いえす」 蘇芳の足元を一匹の蛇がちょろちょろしている。 蛇は全身が白い鱗で覆われているが、ところどころに黄色い鱗がある。 黄色い鱗はまるで雷のようにも見える。 「まさか《雷電蛇》に懐かれるとはね。それめっちゃレアよ」 「レアって、どのくらい?」 「そうね、今のところ10匹くらいしか捕獲されてないわ。捕獲レベルは18って指定されてたはずだけど」 「すごっ。そんでそんなの見つけた私もっとすごっ」 「はいはい、さらに懐かれちゃったあんたはすごいわよー」 蘇芳が足元の雷電蛇の幼蛇に余っていたゼブラシャチの肉をちぎってあげる。 幼蛇はうれしそうに肉を咥えるとそのまま呑み込んだ。 ある程度餌をあげると満足したのか、蘇芳の足元でとぐろを巻いて寝た。 「瑠璃姉、この子めっちゃ可愛いんだけど」 「懐きすぎよ。なんなのそれ、犬か猫なの?蛇の懐き方じゃないわよ」 「どうしよこの子、飼っちゃおうかなぁ……」 「悪いけど、ここからの生物の持ち出しは許可がいるのよ」 「やっぱりかぁ。許可って誰から貰えばいいの?」 「COLORSの幹部。つまり私とか」 「……つれてっていい?」 「ちゃんと飼えるならね。いいわよ」 「やった!ありがとう瑠璃姉!」 意外とあっさり許可してくれた。蘇芳としてはまた無理難題を押し付けてくると思っていたのだが。 何はともあれ、新しく雷電蛇が蘇芳の家族の仲間入りをした。 「とりあえず雷電蛇の生態とかについての説明をするわね」 「お願いします瑠璃姉」 蘇芳と瑠璃が焚き火を挟んで地べたに座っている。 蘇芳の膝の上には雷電蛇の幼蛇がいる。 未だに気持ちよさそうに眠っている。 蛇が寝ている姿ってどんな感じなのかはよく知らないけども。 「まず雷電蛇はその名の通り体内に発電機を持っているわ。 でもデンキウナギとかみたいに体から発生させるってわけじゃないの。 毒蛇はどうやって毒を注入するか、知ってるわよね」 「えっと、ガブッって噛み付いて牙から注入」 「正解。それと同じように、噛み付くことで対象に電撃を流すの」 「ほうほうなるほど。大人になるとどのくらいおっきくなるの?」 「あんまり大きくはならないわね。大体300センチくらい」 「十分おっきいような気もするけど…。アナコンダとか考えるとちっちゃいのかな」 膝の上の雷電蛇の頭を撫でる。 今の大きさは大体30センチ程度。 つまり成長すると現在の10倍ほどまで成長するということだ。 「兎に角、その子に名前でもつけてあげたら?名無しじゃかわいそうでしょ」 「名前。名前……かぁ………」 「そういえば銀ってネーミングセンス皆無だったわね。ハリネズミだってはりりんだったし」 「ほ、ほらコキュートスがいるよ!あれかっこいいでしょ!」 「メタルドラゴンに名前付けたのはお父様、でしょ。今回こそはいい名前付けてあげなさいよ」 「いい名前、いい名前、いい名前…………」 「シビシラス、シビビール、シビルドン。とかどうかしら」 「ポケモン!?」 「もういいやボルト!ボルトで決定!」 「まぁ、いいんじゃないかしら。妥当ね」 「よっしゃー!よろしくねっボルト♪」 先ほどまで寝ていた雷電蛇、ボルトが目を覚ました。 ボルトはするすると蘇芳の体を登っていき肩の辺りまでやってきた。 そしてその長い舌で蘇芳の頬をペロリと舐めた。 「ひゃあっ!くすぐったいよボルトー」 「……本当になんなのかしら。アレって犬とかがやることよね。懐いてるってレベルじゃないわよ」 「お母さんに懐くのは当然だよー♪」 「あ、それで思い出したわ。本物のお母さんはどうするのよ」 「へ?本物って?」 「卵があったんでしょ。だったらその卵を産んだ親の雷電蛇がいるでしょ。場合によっては血眼になって探しているかもよ?」 「―――あ」 噂をすればなんとやら、近くの草むらが揺れる。 現れたのは、言うまでも無いが大人の雷電蛇。 おそらく、多分、いや間違いなく、ボルトの親だろう。 雷電蛇は蘇芳を見ると体を持ち上げて威嚇行動をする。 「あわわわわ、ご、ごめんなさいっ!本当は私も連れてくるつもりはなかったんですけど勝手についてきちゃったっていうか」 「蛇に言葉が通じるわけないでしょ…………銀、下がりなさいっ」 「へ?え、ちょっとうわぁ!」 瑠璃が蘇芳の服の襟首を掴み、そのまま後ろへと跳んだ。 その直後、先ほどまで蘇芳が立っていた場所に「何かが落ちてきた」。 現れたのは10メートルほどもある、蝙蝠のような翼を生やした黒い虎。 「あれは…《シュヴァルツタイガー》よね…。おかしいわね、アレはもっと奥地の生物のはず……」 「瑠璃姉、あれの捕獲レベルはいくつくらい?私的には17くらいかなーって」 「25よ」 「……え?なにそれ。あそこの湖でアベレージ15でしょ?おかしいおかしい!アレ強すぎでしょ!」 「私でも正直アレとは関わりたくないわ。倒せないってわけじゃないんだけどね。 雷電蛇だけでも面倒なのに、あんなのまで来たら面倒すぎるわ」 「ど、どうしよう瑠璃姉……」 「どうするって、ここは一旦引くのが建設的でしょうね。逃げるわよ」 「うんそうだね!逃げよう…ってそういえばボルトのお母さんっぽい雷電蛇は!?」 雷電蛇はシュヴァルツタイガーの真後ろ、ちょうど死角になる位置にいた。 威嚇行動をとっていた雷電蛇は、突然現れた強敵にも畏怖することはなかった。 徐々に後方から近づき、シュヴァルツタイガーの脚を攻撃圏内に捉える。 思い切り脚に噛み付き、某電気ネズミばりの電撃を流し込む。 シュヴァルツタイガーは多大なダメージを食らってひるんだ。 「おぉー!お母さん蛇強いっ!」 「いいえ、あの程度でシュヴァルツタイガーがやられるはずないわ」 足元の雷電蛇に気づくと、シュヴァルツタイガーはすぐさま猫パンチを喰らわせる。 猫パンチ、というと響きは可愛らしいが、実際はそんな甘っちょろいものではない。 10メートルもの巨体から繰り出されるそれは衝撃波を伴いながら雷電蛇の胴体に叩き込まれた。 数十メートルほど殴り飛ばされた雷電蛇は近くの樹へと叩きつけられ、動かなくなった。 「勝負ありね。さ、銀、あいつが雷電蛇に気を取られている隙に逃げましょう」 「う、うん。行こっボルト!……ボルト?」 蘇芳の肩に乗っているボルトが突然威嚇行動をとり始めた。 無論、蘇芳でも瑠璃に向けてでもない。シュヴァルツタイガーへ向けてだ。 蘇芳のことを親だと思い込んでいるものの、生物としての本能か、自分の本当の親が倒されたことを理解したのかもしれない。 自らに向けられる敵意を感じ、シュヴァルツタイガーがこちらを向いた。 「面倒なことしてくれちゃって…。スタングレネード投げるから、その隙に逃げるわよ」 「……ゴメン瑠璃姉。私、戦うよ」 「何言ってるのよ。あんたの実力じゃアレには勝てないわよ」 「ボルトだって勝てないってわかってるのに立ち向かおうとしてる。それなのに私が戦わないでどーすんのさ」 「…死んでも知らないわよ。今回ばかりは私も助けない、いいわね?」 「いいよ。自分で選んだんだもん、後悔はしないよ」 シュヴァルツタイガーが身を低くし、戦闘態勢をとる。 それには一部の隙もなく、油断もなく、慢心もない。 ただ、自らに敵意を向ける対象を狩るためだけに、猛獣は吼える。 蘇芳の、まさに命を賭けた決戦が始まる。 「“シルバーブリッツ”!!」 蘇芳の指先から鋼鉄の弾丸が放たれる。 銃弾の先端は先鋭化されており、空気抵抗を減らしつつ殺傷能力を上げてある。 格段に速度と威力が向上した弾丸は、音速を超える速度でシュヴァルツタイガーに迫る。 だが、弾丸が当たったと思った直後、その姿が消えてしまった。 消えたはずのシュヴァルツタイガーは、いつの間にか蘇芳の目の前まで迫っていた。 先ほど雷電蛇に対し猛威を振るった猫パンチが、今度は蘇芳に振るわれる。 すぐさま反応し、後ろへ跳ぶが、僅かに脇腹を爪が掠った。 服が破れ、皮膚が切れ、肉が抉られ、血飛沫が舞う。 無論、その程度の傷であれば、治癒速度を活性化することによってすぐに再生するのだが。 そのほんの一瞬の出来事で、蘇芳はシュヴァルツタイガーの強さを悟った。 格が違う。圧倒的なまでに。 「瑠璃姉、アレの生態の説明をしてほしいんだけど」 「シュヴァルツタイガー、この島『最速の生物』よ。勿論、速さだけが強さじゃないけどね」 「最速……全体的に魔術が遅い私には強敵ってわけか」 再び蘇芳がシュヴァルツタイガーと向き合う。 相手もそれに応じるかのように、蘇芳をじぃっと見つめる。 黒い体とは対照的な紅く輝く眼からは今まで感じたことのないほどのプレッシャーを感じる。 ただ睨まれているだけだというのに、身体が動けなくなりそうだ。 (でもどうしよう…。そうだ、避けられるなら一度拘束するのがいいかな?) 「そうと決まれば!“ランダムマイン”!!」 シュヴァルツタイガーの周囲に地雷をばら撒く。 すかさず反応し、一度跳躍して別の場所へ着地する。 蘇芳はその瞬間を逃さなかった。 「これでオッケイ!“グレイプニル”!!」 シュヴァルツタイガーの足元から鋼鉄のワイヤーが飛び出す。 だが蘇芳は肝心なことを忘れていた。 シュヴァルツタイガーの持つ、漆黒の翼のことを。 そのことに気づいたのは、既に空へと舞い上がりグレイプニルを回避された後だった。 「くっそー。やっぱり、一筋縄じゃいかないかぁ…」 蘇芳が戦闘を始めてから30分ほど経過した。 瑠璃は少し離れた場所にあった樹へ登り、遠くから観戦している。 戦況は一言で言えば、明らかに劣勢。 蘇芳が何度も魔術を放っても、異常なまでの俊敏さですぐに回避される。 それとは逆に、シュヴァルツタイガーの攻撃が速過ぎて避けられない。 反応するどころか、まず見えない。気づいたら目の前にいる。そんな感じだ。 向こうが無傷なのに対し、こちらは既に何回も攻撃を喰らって、そのたびに回復。 このままでは蘇芳のスタミナが切れるのも時間の問題かもしれない。 「やっぱり、ダメそうね。どうしようかしら、助けないとは言ったけれど。 でも見殺しってのもアレよね。……ふわぁ…。 眠くなってきたわ。寝よ」 大きなあくびをしたと思ったら、そのまま樹の上で寝始めてしまった。 蘇芳とシュヴァルツタイガーの戦いは続く。 正直、この戦いの結果は見えているも同然だ。 レベルアベレージ15の湖を進むことの出来ない蘇芳が、捕獲レベル25の生物に勝つことなど無理だ。 捕獲レベルは捕獲の難易度を示すが、大半は強さを示す指標となる。 単純にレベルが高ければ、それだけの強敵だということだ。 捕獲レベル5を瞬殺できても、捕獲レベル15には大苦戦してしまう。 たった10でこれだけ違うのに、さらにそれ以上ともなれば不可能に等しい。 もう諦めてしまおうか、そう蘇芳が思ったときだった。 シュヴァルツタイガーの攻撃を避けた直後、ガクリと膝をついてしまう。 「あ、あれっ?おかしいな、脚が、これ以上、動かないや……」 蘇芳の身体に、とうとう限界が来たのだ。 そのことを察したのか、シュヴァルツタイガーが一度動きを止めた。 そしてあざ笑うかのように、ゆっくりと、ゆっくりと蘇芳へと歩を進める。 一瞬で命を奪うのではなく、徐々に恐怖を味あわせてから狩る。 シュヴァルツタイガーにとって、狩りとは娯楽であり、楽しみであるのだ。 徐々に近づく絶望に、蘇芳はもはや言葉が出なくなっていた。 脚は少しも動かない。這いずって逃げることもできるだろうが、すぐに追いつかれる。 もはや助かる術は何も残っていない。ただ、捕食されるときを待つだけだ。 やがて、蘇芳の目の前でシュヴァルツタイガーが歩みを止めた。 右前足を高く振り上げ、蘇芳へと狙いを定め、振り下ろす。 死にたくない。まだ、こんなところで死にたくない。 蘇芳の頭の中はそれでいっぱいだった。 右前足が目の前へと迫り、死ぬと思ったとき、 蘇芳の中で、何かが目覚めた。 結論から言うと、蘇芳がシュヴァルツタイガーに潰されることはなかった。 攻撃をやめた?わざと外した?力づくで防いだ? どれも違う。そのどれとも違う。 答えは単純明快、振り下ろされる右前足を切断した。 ただそれだけだ。 「……そっか。そういうことか」 蘇芳の目の前に前足が迫ってきたとき、あることが蘇芳の頭をよぎった。 こちらから攻撃をしても簡単に避けられてしまう。 ならばあちらから攻撃してくる瞬間を狙って攻撃すればいい。 あちらの攻撃が速過ぎて避けられず、少しでもあたれば致命傷。 ならばこちらの身体をより強化してやればいい。 どうしても、どうあがいても魔術を使うだけでは勝てない。 ならば、自分自身をより強くしてやればいい。 気づいたときには、蘇芳の右腕は鋭利な剣へと変貌していた。 「新魔術“ヴァリアブルブレード”ってところかな…?」 シュヴァルツタイガーが口を開き、鋭い牙を剥いて襲い掛かる。 蘇芳は右腕を元に戻すと、そのままの体勢で立ち止まった。 無防備な蘇芳にシュヴァルツタイガーが噛み付いた。 だが、すぐに噛み付くのをやめ、蘇芳から離れた。 シュヴァルツタイガーの口からは多量の血が流れている。 そして蘇芳の身体からは無数の針が生えている。 噛み付いた瞬間、その針が口内に突き刺さったのだ。 「これは“ニードルコート”とかがいいかな?」 右前足を失い、口内に傷を負っても、なおシュヴァルツタイガーはひるまない。 翼を広げ、天を仰ぎ見、周囲が揺れるほどの咆哮をあげる。 この島の強者としてのプライド、それだけがシュヴァルツタイガーを突き動かす。 空へと舞い上がり、蘇芳へと決死の突進を仕掛ける。 「……多分、キミのおかげで私は強くなれたんだと思う。ありがとう。そして……さようなら」 右腕を後ろに下げ、渾身の力を込める。 鋼鉄が右腕を覆い、その形状を変化させていく。 それは蘇芳の体よりも大きい、巨大な射出式の十字架型の槍。 高速で襲い来るシュヴァルツタイガーに狙いを定め、右腕を突き出す。 「“クロスジャベリン”!!!」 十字槍はすさまじい勢いで蘇芳の右腕から射出され、シュヴァルツタイガーの胴体を貫いた。 嘆くように吼え、傷口からおびただしいほどの血を溢れさせ、シュヴァルツタイガーが倒れた。 しばらくの間もがいて立ち上がろうとしていたが、やがて力を失い、動かなくなった。 絶望的に思われた戦いは、最後の最後で番狂わせを起こして幕を閉じた。 樹の上で居眠りをしていた瑠璃が目を覚ます。 頭がぼうっとした状態で、なんとなく周囲の様子を窺う。 しばらくして、周囲の妙な静けさに違和感を感じる。 「……おかしいわね。起きる前は銀が戦ってたはずなんだけど……ふわぁ…。 あれかしら、銀食べられちゃったのかしら。あ、あらやだよだれ」 口元のよだれを袖で拭う。 樹から飛び降り、先ほどまで銀たちが戦っていた辺りまで移動する。 大分薄れてはいるが、辺りにはまだ血の臭いが残っている。 辺りを見ていると、あるものを発見した。 血痕だ。どうやらそれは湖へと続いているらしい。 後を追って進んでいくと、やはり湖へとたどり着いた。 「あらあら、銀ったら湖の生物に引きずり込まれちゃったのかしら。可愛そうに。なむなむ」 「人を勝手に殺すなぁー!!」 湖を眺めている瑠璃の後ろから銀が現れる。 肩には相変わらずボルトが乗っている。 どうやらこの辺りで焚き火をしていたようだ。 手には何かの骨付き肉を焼いたものを持っている。 「あら、いたの銀」 「いたよ!勝手に殺さないでよ!」 「はいはい。ところでシュヴァルツタイガーは?逃げたとか?」 「これ」 手に持っていた骨付き肉を見せる。 これ、とか言われても正直わからない。面影とかないし。 残念ながら味で判断もできない。食べたことないし。 が、蘇芳の後ろに肉片と骨の残骸が見える。 あの骨格を見る限りはシュヴァルツタイガーと断定して間違いないだろう。 「……へぇ、倒せたの。やるじゃない銀」 「へへーん。私だってやるときはやるんだよー。極限の戦いの中での成長!ジャンプ的展開!」 「はいはい。よかったわねー」 表面上は普段どおりの反応だったが、内心瑠璃は驚いていた。 自分としても戦闘を避けたいシュヴァルツタイガーをたった一人で倒した。 少し前までは湖の生物すら倒せなかったのに。 ここまでの成長は、正直予想外だった。 ~それから数日後…~ 「お疲れ様でした銀さん。やっと訓練終了ですね」 「うん、ありがとヴァイオレットさん、瑠璃姉」 「ちょっと銀、私のほうが懇切丁寧に特訓してあげたじゃない」 「ああごめん。瑠璃姉には感謝してるって」 「というか、ヴァイオレットはラノベ読んでただけよね。禁書とシャナ、あるだけ読破したんだったかしら?」 「うっ……だ、だってラピス先輩が特訓をしているならボクの出番はありませんし」 「言い訳乙。なんのためにあんた連れてきたのよ」 「じゃあ先輩もなんで来ちゃったんですか!」 「暇だったから。それだけよ」 「ラピス様!飛行機の用意ができました!搭乗なさってください!」 「ありがとう。さ、銀行くわよ」 「うん。じゃヴァイオレットさん、またね」 「はい。会えたらまたどこかで」 飛行機に瑠璃と蘇芳が搭乗する。 乗ってまもなく飛行機が離陸する。 蘇芳はボルトに餌をあげている。 瑠璃は何か考え事をしていたようだが、やがて蘇芳に話しかけた。 「銀。今から学園へ帰るわけだけど、ちょっと私サプライズ思いついちゃったのよ」 「サプライズ?なにさそれ」 「かくかくしかじか。というわけで協力してくれないかしら?」 「まるまるうまうま。なるほど、面白そう」 「でしょ?久々の学園への帰還なんだから、劇的じゃないと、ね」 瑠璃と蘇芳が不敵な笑みを浮かべた。 飛行機はグルメ島からどんどん離れていく。 遠ざかっていくほど小さくなっていき、やがて見えなくなってしまった。 「じゃあねグルメ島。楽しかったよ」