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無題04 ◆vUP9qhTOWQ 加賀にとっては驚きの連続だった。 目が覚めてみれば見覚えのない場所。 突然かかる放送。 聞きなじみのない単語。 そして声の主は紛れもなく秘書艦のもの。 長らく共に戦ってきた、友とも呼べる存在は加賀の知らない事をとうとうと語り、そして放送は終わった。 核や放射線など加賀にとっては馴染みの薄い言葉だ。 しかし長門の緊迫した態度や、なにより放送の内容からそれが危険な代物であることは感じ取れる。 ではあるが、それらがどの程度の危険度なのかは理解できない。 理解できぬのなら試すまでと艦載機を放ってみたが、機体はすぐに迷走をはじめ、おおよそ二○米飛んだあたりで墜落となった。 駆け寄ってみてみれば、妖精さんは鼻から血を流して既に絶命していた。 彼女が用いる艦載機、その操縦士である妖精さんは新人ばかりの五航戦ではない。 百戦錬磨の一航戦である。 それがものの二○米で不時着など、これは尋常ではない。 いや、まともに飛んだのはものの一○米。 首輪の効力を考えれば7米、時間にして1秒もない刹那の間に妖精さんの意識は消えたと予想できる。 恐ろしいまでの即効性である。 そしてそれは加賀の持つ最大の武器であり、ほぼ唯一の戦力である航空戦力の無力化を意味した。 手持ちでなんとかするにしても、背嚢の中にも武器になるようなものは入っていない。 しかし幸いにして放送の主である長門秘書艦と、名簿に吹雪と金剛の名が見える。 この島から脱出するにも、とりあえずは彼女たちとの合流が先決であろう。 なにより名簿には彼女たちの天敵であるヲ級の名もある。 あの深海生物がこの島に、しかも陸上に居る可能性が高いというのは危機的状況だ。 だが逆に考えてみれば、この上ない好機ともいえる。 陸上に上がってしまえば逃げ場はほぼないと言ってもいい。 戦艦二隻に正規空母、駆逐艦各一隻の戦力をもってすれば正面衝突したとしても撃破できる。 そうすれば現戦況を多少なりとも好転出来るだろう。 ただ、合流するのが先決としても結局は脱出が最終目的となる。 首輪によって現環境でも生存は可能とはいえ、燃料は二四時間しか持たない。 食料にしても一日分。 偵察が飛ばせない事を考えると探索時間としては短すぎると言わざるを得ない。 おりよく合流したとしても島から出た後に原隊復帰するまで食料がもつはずもない。 海は広大で艦隊総出で出撃しても偵察網に引っかかるかどうかは運しだいだ。 首輪と食料に関しては現地調達も視野に入れる必要がある。 供給源には事欠かないが、調達できるかどうかといえば、今の加賀ではやや戦力的に心もとない。 だが国の興亡には艦娘の存在は不可欠。 生きて帰ること。 「これだけは譲れません」 一言、呟いて加賀は出撃した。 【F-1/深夜】 【加賀@艦隊これくしょん-艦これ-】 [状態]:健康 [装備]:艤装状態。戦闘機16偵察機16攻撃機28。同数の妖精さん。 [道具]:支給品一式 [思考] 基本:脱出 1:他の艦娘との合流 2:ヲ級の撃沈 3:首輪・食料の調達 [備考] 首輪の有効範囲から離れると妖精さんは即気絶します。 首輪の現地調達とは要するに他参加者の殺害を意味します。 時系列順で読む Back さくらと不思議ないもむし Next 無題05 投下順で読む Back さくらと不思議ないもむし Next 無題05 加賀 [[]]
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スレ25 53無題さん キャラ設定内容 名前 無題さん 性別/年齢 女/19 性格 空っぽな性格。あまりに掴みどころが無いために話した相手は空気に話しているような錯覚に陥る。 容姿 おかっぱ,中肉中背 服装 特徴のない服装,どこにでもいそうな,ただし色は全体的に白っぽい感じで 絵柄 なんでもおk 備考 特徴が無いため人の記憶に残らないように見えるが,あまりに特徴が無いためかえって記憶に残ってしまう。 セリフ 「なんでもない」 二次創作可/不可 可 ラフ 846470 846910 最新レス 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 22 54 16.23 ID dQVIdD+qO 53描いてみる 62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 22 58 11.01 ID BsbT01HcP 61 お,ありがとう!wktk 67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 23 48 06.46 ID uDQ2hVgrO 53 ID違うけど http //imepita.jp/20100124/846470 http //imepita.jp/20100124/846910 アナログで申し訳ない 68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 23 53 46.41 ID BsbT01HcP 67 おお!すごい良い感じ!ありがとう! もし良ければこのまま書き進めてください 70 :67:2010/01/25(月) 00 21 23.17 ID +cA4rDASO 68 色塗りはできないんだ…ごめん 72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 00 25 34.24 ID 9WLxC+yFP 70 いや,いいよいいよ ラフ描いてくれただけでもありがたい!
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無題 十字路に着いて、とりあえず十字路の右に行ってみるリュウセイ。すこし行くと 「ウルトラマンのカラータイマーが欲しい!!」とか壁一面に書いてあった。 今度は左に行くと妙な鷹のマークの壁画と「ショッカー万歳!」と大きく壁に書いてあった。 仕方ないから十字路の最後の一方に行ってみる。 「おっ、今度は当たりか?」 そこには蒼い粒子を光らせながら渦巻く水のようなものがあった。 奥にはうっすら「旅の扉 経過3時間」と書いてある。 とりあえず少し触ってみようとフェアリオンの手をそれに突っ込んだ瞬間! 「う、うわあああああ!?」 フェアリオンはどこかに引きずり込まれた・・・・・・・ ズシーン・・ズシーン・・ 重低音を響かせながらビッグオーが歩いている。 確かにビッグオーの移動速度は速いとはいえない。しかしもう日も暮れだしているが、 遠くで爆発音はしてもまったく誰にも会わない。 実はこれクォヴレーにやったのと同じで嫌がらせだ。その名もユーゼスマジック。 参加者の最初の、本当に最初の行動は無自覚的にイングラム以外の方向に進むようにしていたのだ!! ユーゼスの考えたゲームに影響しない程度では究極の嫌がらせである。 さらに人は戦闘のような緊張状態が2,3時間続いたあとはボーっとして日頃出さない本音が出たりするものだ。 「こういう場所を散歩したいものだな・・・」 普段聞けないイングラムのどこか抜けた独り言が首輪を通して聞こえてきた。 戦艦内で仮面の下にストローを通してビールを飲みながらニヤニヤするユーゼス。 さっきから聞こえてくる独り言をつまみに酒をチビチビ飲んで楽しんでいるのだ。 ユーゼスの飲んだ量がビール瓶3本になったころだろうか、 突然ビッグオーの前に光が集まり・・・・光から妖精のような可憐な機体が現れた。 咄嗟のことで一瞬あせるイングラム。しかし相手も同じ様子のようだ。 「く、いきなりかよ!来るならきやがれ!!」 通信を通して聞こえる声はよく知っているものだった。 「リュウセイ?」 「え!?その声は・・・・イングラム教官?」 そしてユーゼスはコップを地面に叩きつけた・・・・・・・・ 【リュウセイ・ダテ 搭乗機体:フェアリオン・S(バンプレオリジナル) パイロット状態:良好 機体状態:良好 現在位置:G-1 第1行動方針:仲間を探す 最終行動方針:無益な争いを止める(可能な限り犠牲は少なく】 【イングラム・プリスケン 搭乗機体:メガデウス(ビッグオー)(登場作品 THE BIG・O) パイロット状態:良好 機体状態:良好 現在位置:G-1 第1行動方針: 最後まで勝ち残る 最終行動方針:ユーゼスを殺す】 【初日 16 45】 前回 第78話「無題」 次回 第77話「不信と決意」 投下順 第79話「生きる意志」 第90話「幻の戦闘教義零番!」 時系列順 第83話「正反対の思考」 前回 登場人物追跡 次回 第67話「リュウセイと妖精と不思議のダンジョン」 リュウセイ・ダテ 第99話「交錯する覚悟」 第42話「無題」 イングラム・プリスケン 第99話「交錯する覚悟」 第47話「ミーのカー・ユーのカー」 ユーゼス・ゴッツォ 第88話「ハッターのミス」
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無題 ◆x2fr9SI7Ds 「いつ見ても蝶素敵な一蝶羅だ!!」 ここは老人ホームのある一室。この部屋には鏡があった。彼は先ほどから鏡の前でパピ!ヨン!!や蝶サイコーなど奇声を発し続けていた。 「まあ、一蝶羅の素敵さはこれくらいで良いだろう。これだけ騒げば誰か来るだろうし」 彼の目的は武器を手に入れることだった。その為には誰かから奪わなければならない。 「俺の支給品は蝶サイテーなものだ。こんな物じゃアイツと戦えない」 武藤カズキ。先ほど名簿から彼の名前を見つけた時は心が躍った。奴と戦わなければ彼は羽撃け無い。 「どうにかして核鉄を手に入れて奴と戦う。命を掛けた殺し合いを!!だが」 この支給品では戦えない。武器が一切無いためだ。彼は出しっぱなしの支給品を確かめる。甘い匂いのする漫画雑誌。棒状の駄菓子。 極めつけはうさみみ、ミニスカ、ニーソックス。 「こんな物で戦闘できるか!!本当に蝶サイテー!!!」 あの老人は何を考えているのだろうか!!殺し合いを要求しときながら武器を用意しないなんて!!まあ自分は素手でも戦えるが。 気がかりは二つほどある。一つは武藤が俺に会う前に死ぬ可能性。 「それは無いだろうな、だが」 その次の可能性彼がもっとも恐れているものだが、武藤カズキが壊れる可能性。奴の守るべき人が、ブラボーやあの女が死んだ場合。 またはそれに耐えたとしても、目の前で殺人が行われた場合ヤツは、堕ちる。そして復讐に走るだろう。そうすればヤツは…。 「早いうちから武藤に合流したほうが良さそうだ。奴との決着をつける為に」 そして自分が羽撃くために。彼は武藤カズキに会えるだろうか、そしてその時武藤カズキは彼の知っている偽善者なのか。 それは誰にも分からない。そして蝶人は夜の闇へと消えていった。 【A-1 老人ホーム周辺 一日目 深夜】 【パピヨン@武装錬金】 [状態] 健康 [装備] なし [道具] 週刊少年ジャンプ@銀魂、んまい棒@銀魂、綾崎ハヤテの女装時の服@ハヤテのごとく [思考] 1 核鉄を手に入れる 2 早いうちに武藤カズキと合流 3 2の前に核鉄を手に入れていたら武藤カズキと決着をつける 003 主をもとめて 投下順 005 二つの零、二つの魂 003 主をもとめて 時系列順 005 二つの零、二つの魂 初登場 パピヨン 034 変態!!俺?
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無題 〇「空江・フォン・オカザキ」ってなんだっけ?(出題:幻橋) →2話から出てきた子でしょ? 旧い世界から生きてる領域人類の生き残り。(たじ) 〇「領域人類」ってなんだっけ?(出題:夢幻のtz) →鏡面界に存在したとされる限りなく人類に近い存在。 身体的な組成は人類のものと全く変わらないが、領域人類のみ鏡面界に入ることができる(ずむ) 〇「頭蓋計画」ってなんだっけ?(出題:ずむ) →領域人類の特異性を現生人類に移植するために11機関が行った計画のことだろぉ!(たじ) 〇「11機関」ってなんだっけ?(出題:taka) →領域人類と現行人類を統括するために結成された超政府機関だよ それぞれの機関に役割があったけど、科学技術を担当する「11機関」が独断で先行して大問題になったんだよね たしかスピンオフでノベライズなかったっけ?(幻橋) 〇「鋼鉄の霊薬」ってなんだっけ?(出題 kinu) →作中で緊急時に主人公が使用するエーテルの1つ。 エーテルの作成方法は秘匿されていたが、廃人化した領域人類の体液から抽出した原料をもとに11機関が制作していた。(大たか) 〇「建崎吉宗」って?(幻橋) →11機関が編纂するレッドブックの代表執筆者。 子ども時代にタイムクレイドルに巻き込まれて領域人類と生活してた時期があって、その経験から領域人類の弱点である「愛」の存在を知ってる。 彼が打ち出した頭蓋計画は戦局を大きく変えたし、その成果があってレッドブックが編纂されたのは有名な話だよ。(きぬ) 〇「明石ダイチ」って?(tz) →明石台地って鏡面界が最初に現出したところだよね 1ST GROUNDとして11機関に立ち入り禁止措置が取られたけど、主人公のお母さんの故郷なのが3話で明かされるんだ(幻橋) 〇「鏡面界」って?(ずむ) →鏡面界〈ミラーズ・エッジ〉はこの世界と異世界の狭間にある我々の世界を模倣した世界だよ 領域人類はそこで異界生命体の進出を防いでいたけど、人間の影響でだんだん数が減ってきていたんだ(幻橋) 〇「ケイオスドーン」って?(taka) →混沌の夜明け(ケイオスドーン)。一話に起きた主人公たちが鏡面界に引きずり込まれる事件のことでしょ。 この事件を領域人類側から描かれた17話『ケイオスドーン』で主人公が結果的に領域人類のほぼすべてを殺したってのが描かれたときションベンちびったわ。
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桐谷は暇潰しとデッキの回りをテストするために体感オンラインゲームをしていた。 彼のいる場所はカラクリデッキでおなじみであろう風雲カラクリ城をモチーフにした城の中。そこで彼はその場にいた人々と手当たり次第に対戦し、連戦連勝の勢いで勝ちを重ねた。 ゲーム開始から約1時間、そろそろ帰ろうと思った瞬間、突然10人ぐらいはいたはずの人が突然消え、桐谷がただ一人ポツンといるだけになった。彼は冷静になりログアウトを試みようとした。 カチッ、カチカチッ……シィーン もうお分かりだと思うが、ログアウトできない。桐谷は、 「故障か? とにかく管理者に連絡しないと。」 とため息をついた瞬間、ゲームの内容を知らされた説明がD・パッドに現れた。(内容は初季さんのレス参照) 「なんだこれは!」 どこぞの元キングを彷彿とさせる声で桐谷は言って管理者に連絡しようとしたが繋がらない。ただ送られた内容に従いとりあえずデッキをつけようとすると数枚のカードが落ちた。 「おっと、いけない。」 ふと桐谷は落ちたカードを拾った。すると、 「サイレント・トライ・ドラゴン? こんなカード見たことも聞いたこともないカードがなんで俺のデッキに。」 と驚き拾ったカードも併せてカードを見ると、見たことも聞いたこともないカードが何枚か混ざっていた。このことから桐谷は、 「何者かによってオンラインシステムが占拠され、今の事態が起こったのか? とりあえず今の状況を把握しないと。」 と考え、D・パッドを取り出してとりあえず弄ってみた。 すると地図が開いた。地図には大まかに四角の形をしている島に、ある程度の縦線、横線が引かれてあり、自分の現在位置が赤い点で表示されていた。それ以外には最初にもらったルール説明の文以外は何もわからなかった。 「とにもかくにも今の状況から脱出するにはデュエルで勝ち続けるしかない。しかしどんなデッキかすらもわからない状況で勝ち進むのは難しい。とりあえずまずは今のデッキがどういうデッキかカードの種類別に分けてみよう。」 と思い、モンスター、魔法、罠カードに分けてみた。そして知らないカードのテキストをよく読み、動かしかたのパターンを推測、覚えようとした。しかし桐谷は、 「頭の中で考える事と実戦は違う。なんとか実戦に近い形でこのデッキを回したいが、それも無理そうだ。まずは誰か人を探し、情報を得ないと。」 と言ってデッキを片付くてシャッフルして城から地図でいう右の方へ歩き出すのだった。 現在地―現在時間 Gー3 0時20分 【参加者の名前@参戦作品】 桐谷@遊戯王FINE [参戦時間軸] 不明 [状態] 思わぬ事態に少し戸惑っている点以外はごく普通の状態 [デッキ] 夏月さん作 遊戯王ASS 与優希の「サイレント」 [思考・状況] 1この空間からの脱出が第一目標 2現在の状況の更なる詳細を知りたい 3支給されたデッキを実戦で使いたい 4とりあえず東に移動しようとしている 時系列順 [←前へ|次へ→] 投下順 無題3←前へ|次へ→太陽の下の少女(人探し開始) キャラ別 暁 桐谷 ←前へ|次へ→無題11
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タグ 2000 やりこみ ファンタジー 中編 ま~も 基本情報 ランタイム:要2000RTP 作品DL: ver.? パッチDL: 作者サイト: ゲーム置き場 専用ページ: 攻略ページ 同封ファイルに詳細な手引きあり レビュー 「RPG- 無題の続き (フリーソフトで面白いゲーム) 」 プレイ動画など 名前 コメント 無題 の続編。 思い出補正もあろうが、両作とも素晴らしいやり込みゲームであった。 -- 名無しさん (2023-01-23 05 49 36)
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無題3【むだいすりー】 公輝、瑛士 「髪型変えた?てか髪切った?」 「うわ、気付いてくれた?」 誰も気付いてくんなくて、と笑う。その全部が愛しくて、届きそうで届かない、君の1番になりたいのに。 「全体的に短くなったんだけど…」 「地味すぎるよ、変化」 「でも公輝が1番だよ、気付いてくれたの」 「良かった気付いてくれて。」 瑛士は何も分かってないんだ。俺の気持ちだって、伝えたってきっと、いつもみたいに笑われるんだ。無防備に抱き付いてきたり、それだって瑛士にはただの遊びにしかなってないんだ。 「なぁ瑛士、」 イチかバチか。
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無題 「ああ、くそ…こんなんでどうしろってんだ」 森に隠されたロボットの狭いコクピットの中、手にしていたマニュアルを放り投げ、イサム・ダイソンは呟いた。 額に手を押し当て、改めてコクピットを見回しため息をつく。視界の隅に、放り出したマニュアルの表紙が写った。 ドラグナー3型。それが、俺に与えられた機体の名称らしい。 マニュアルを読んでみて解かった事といえば、どうやら『はずれ』を引いてしまったという事。 レドーム状の頭部が示すように、この機体は電子戦を目的に作られたものだ。 優れた索敵能力で情報を収集し、高い機動力で偵察を行う。それがドラグナー3型に与えられた任務であり、 その為の各種センサーやレーダー、 果てはジャマー等、その装備は充実している。 この馬鹿げたゲームにおいて、索敵能力に長けるということは大きなアドバンテージとなるだろう。 戦いというものは、古来からすべからく情報を制するものが有利となる。 しかし、それも充分な戦力を有している事が前提だ。 この機体はその情報収集能力の代価として、装甲は犠牲になり、武装も数発のミサイルと手にしたハンドレールガンのみ。 3型、と銘打ってある以上、恐らくは存在するであろう1型、2型と共に運用してこそ、この機体の真価は発揮されるわけで、 3型単機のこの状況では戦力不足という他は無い。 こんな貧弱な武装では、もしも敵と遭遇した場合倒すことは難しいだろう。 幸いなのは、よほどの機動力を持つ相手でなければ逃げ切れる、ということか。 「さて、どうしたもんかね…」 シートに深く身を預け、これからの行動を模索する。 諸君らには、これから殺し合いをしてもらう。 この一連の騒動の発端となった部屋で、仮面の男はそういった。 「ちっ…」 忌々しそうに舌打ちをして、己の首に巻かれた爆弾へと手を伸ばす。 ―――ふざけやがって。 元来、あのように人を見下した態度を取る相手は気に食わない性質だ。 ましていきなり殺し合いをしてもらう等と、人を舐めているにも程がある。 あのやたら暑苦しいデカブツと、何処かで見たようなパイロットスーツを着た男が抗議していなければ、 恐らく自分がユーゼスに掴みかかっていたことだろう。 ならば、答えは簡単だ。 こんな殺し合いに乗ってやるつもりは毛頭無い。 この馬鹿げたゲームをぶち壊し、あのいけ好かない仮面野郎をぶん殴る。 問題は、現状の戦力では到底出来そうもないということか。 そこまで考えたところで、突如レーダーが他の機体を捉えた事を知らせる電子音が響く。 跳ね起きるようにシートから上体をあげ、計器類に目を配る。レーダーに、こちらへ近づく一つの機影が映し出されていた。 「ったく、考え事くらい静かにやらせてくれよ…!」 補足した機影から距離を取ろうと操縦桿を握り、そこでふとイサムは動きを止めた。 どうにかして、この相手を仲間に出来ないだろうか? 現状の戦力では反旗を翻すことすら難しいのなら、同じようにこの戦いをぶち壊そうとする連中と手を組めば良い。 たとえ向こうがこのゲームに乗っていたとしても、この機体と自分の腕が在れば逃げ切ることも難しくは無いはずだ。 (どの道、この機体じゃ逃げ回るくらいしかできねぇしな…) 改めて操縦桿を握り締め、イサムはドラグナー3型のスタスターをふかす。 ふわり、と空へその体を浮かび上がらせたドラグナー3型は、白煙をなびかせて滑るように青空を突き進んでいった。 レーダーに映る機影の主が、この狂った殺し合いに乗っていないことを祈りながら。 レーダーを頼りに補足した機影に接近し、こちらが補足されないよう森の中に潜んで慎重に相手の機体を目視で確認する。 白と青のカラーリングが施された、見た事の無い型の戦闘機だった。 武装は確認できる限り、機体上部のキャノン砲が一門と主翼にキャノン砲二門といったところか。 ここからは良く見えないが、戦闘機タイプであるならば機首に機銃も搭載されているだろう。 イサムがかつて乗機としていたバルキリータイプのような変形機構は無いらしい。 しかし、何よりもイサムの目を奪ったのは機体そのものではなく、その挙動だった。 「…おいおい、大丈夫かよあれ」 頼りない速度で、ときたまふらつきながら飛行している。明らかに機体に慣れていない。 (とりあえず、通信してみるか) あの様子では、たとえ戦闘になったとしてもこちらが後れを取ることは無いだろう。 もしかしたら素人を装っているだけかもしれないが、その時はその時だ。 元よりコンタクトを取るために来た以上、話をしないことには始まらない。 「そこの戦闘機、聞こえるか?こちらはイサム・ダイソン。こちらに戦闘の意思は無い。着陸して話を聞いてくれないか?」 森の中から浮上し、機体の両腕を広げ敵意が無いことを示しながら、眼前の戦闘機へ向かい簡潔に意思を伝えた。 もしも攻撃を仕掛けられた時のことを考え、すぐに動けるようにしながら、息をのんで相手からの返答を待つ。 しかし、通信を受けた戦闘機はまるで戸惑うかのように機首を揺らすと、 イサムの期待を裏切ってぎこちない動きで回頭し、逃走を開始する。 「待て!こっちはやりあう気は無いって言っただろ!話くらい聞けよ!」 「信用出来ません」 逃げようとする戦闘機を慌てて追いかけながら、声を荒げたイサムに返ってきた返答は、まだ幼い少女の声が発した拒絶だった。 「くそ…っ!」 毒づきながら、イサムはレーダーに目を走らせた。近づく機体が無い事を確認すると、手にしたハンドレールガンを地面へ捨てる。 「おい!見えたか!?今、武器を捨てた!これでこっちは丸腰だ。どうだ、これなら信用してもらえるか?」 半ば叫ぶように言い放つ。 すると戦闘機は徐々に減速し、ゆっくりとこちらを振り返った。 「…機体の両手を上に上げてください。そのままゆっくり着地を。変な動きをしたら、撃ちます」 先ほどと同じ、少女の声。 どうやらこちらの話を聞いてくれるつもりになったようだ。 相手の要求も、この状況下ならば仕方のない事だろう。 言われたように両手を上げ、イサムはドラグナー3型を地面へと降下させる。 多少もたつきながらも同じように着陸しようとする戦闘機の姿に苦笑を漏らしながら、いくつかアドバイスを与える。 戦闘機が無事に着陸したのを見届けるとイサムはコクピットのハッチを開け放った。 「そっちも表に出てきてくれないか?まずは顔を合わせようぜ」 「わかりました」 向こうの返答を確認し、ベルトを外して外に出る。 タラップに足をかけながら、イサムは戦闘機のコクピットへと目を向けた。 ハッチのガラス越しにごそごそと動く少女をイサムは注視する。 出会ってから間も無く、多少のやり取りしか交わしていないが、イサムはこの少女に興味を抱いていた。 声から判断するに、相手はまだ少女だろう。事実、ここから見える相手の姿もまだ幼いシルエットだ。 だが、このような事に巻き込まれているにも関わらず、通信で聞いた少女の声に動揺は無かった。 それどころか、まるで感情というものが読み取れない、無機質な声だったのだ。 年相応の少女であるならば、怯えて縮こまっていて然るべきこの状況でだ。 (単に神経が図太いのか、それとも状況がよく理解できていないのか…。さて、一体どんな娘が出てくるのかね) そうこう考えているうちに、戦闘機のハッチが開け放たれる。そのハッチから、少女がひょこりと顔を覗かせた。 「はじめまして、ホシノ・ルリです」 まるで雪を思わせる色白の少女は、そう言って無感情な顔のまま、ぺこり、と頭を下げた。 【イサム・ダイソン 搭乗機体:ドラグナー3型(機甲戦記ドラグナー) パイロット状況 健康 機体状況 良好 現在位置:C-6 第一行動方針:仲間を探す 第二行動方針:ゲームに乗った相手からの逃亡(戦力が整っていればやられたらやり返す) 最終行動方針:ユーゼスをぶん殴る】 【ホシノ・ルリ 搭乗機体:スカイグラスパー(機動戦士ガンダムSEED) パイロット状況 健康 機体状況 良好 現在位置:C-6 第一行動方針:アキトを探す 最終行動方針:アキトと共にゲームからの脱出】 前回 第26話「無題」 次回 第25話「無題」 投下順 第27話「無題」 第25話「無題」 時系列順 第27話「無題」 前回 登場人物追跡 次回 - イサム・ダイソン 第85話「合流へ」 - ホシノ・ルリ 第85話「合流へ」
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むたい【登録タグ CD CDむ GuianoCD 全国配信】 前作 本作 次作 Black Gold 無題 Love & Music Guiano 流通 即売 配信 発売 2018年11月18日 2018年11月18日 価格 ¥1,000(税込) ¥1,050 CD紹介 「THE VOC@LOiD M@STER 41(ボーマス41)」にて頒布。 iTunes Storeでダウンロード販売が行われている。 曲目 無題 死んでしまったのだろうか また季節がひとつ過ぎ去ってゆく おばけのテレフォン 忘れたいことばっかだ 眠り姫 リンク Twitter itunes Store コメント 名前 コメント