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戻る TOPへ 次へ あのバトルから五日が過ぎて、全国大会開催の朝。 「マスター」 バイクの暖気中にシルヴィアが口を開く。 冬は朝日が照ろうとも、深夜に冷え切ったエンジンはアイドリングに時間を要する。エンジンが快調に動き出すにはまだ時間があった。 「勝てるかしら、私達」 おれ達は勝てるだろうか。――誰に? ヤツらに。《ミラー・オブ・オーデアル》マスターミラーとそのマスター、御影キョウジに。 シルヴィアの口調には、今大会の優勝に然したる価値など無く、彼らの撃破が今回の目標であり、それ以外は眼中に無い。 と言う無言の闘志が込められていた。 「勝てるさ」 おれは応える。 「勝ってみせるさ」 アクセルを吹かす。愛車がおれのアクションに威勢良く応える。 アイドリング終了。シルヴィアを胸ポケットへ。バイクに跨り、発進する。 ツガル戦術論 鏡の試練 後編4 車の通りはまばらだった。まだそういう時間帯だった。こんなときは速度を抑えて思案にふける。 おれは昨日起こった事柄を思い返していた。 そう。 五日前、おれは御影キョウジに大敗した。その次の日からおれは思考の迷路をさ迷い続けた。ツガル武装の性能の高さを体現し証明するために戦ってきたはずだった。それを最も効果的な方法で木っ端微塵に撃ち砕かれた。そう、シルヴィアはツガル武装のマスターミラーによって打ち倒されたのだ。自身の存在理由を否定された気がしたおれは家に閉じこもり三日三晩思い悩み、そして四日目の早朝にヤツが来た。御影キョウジとマスターミラーが。 四日目。つまり昨日の事だ。部屋で腐っているおれに見兼ねたシルヴィアが呼んだと言う。アドレスは例のバトルの直後、シルヴィアに手渡されていたらしい。 当初は彼らの真意がわからなかったが、勝手に家に入ってくるなり腐った三日間で荒れ放題になった部屋を清掃し始め盛大な朝食を作りだし「めしあがれ」等と突き付けられると、御影はおれを元気付けに来たのか? と思い始めた。 その時は正直、ヤツの印象が「よく喋るヤツ」から「よく喋る変なヤツ」に変更された、位にしか思っていなかった。 会場に到着し、会場施設の二輪駐車場が無料であることを確認してから駐車。 大会エントリーを早めに済ませ、人影少ない選手控え室でモバイルを立ち上げ戦術、戦略の確認を行う。新戦術など何も用意していない。既存の戦術を敵のタイプ別にあてはめて考察する。モバイル内に展開する仮想空間上に敵の戦闘データをシンボルとして躍らせる。それに対してシルヴィアがリアクションを起こし、既存戦術の復習をこなすだけだ。 そうだ。おれたちに新戦術など必要無い。そう思うよう仕向けたのは何と、御影キョウジその人であった。 「シルヴィア、ぼくとデートしませんか?」 おれが山盛りの朝食を平らげてると突然、御影キョウジは言った。 なんだ、シルヴィアと、デートだ? ふざけるな。と出かかったが、 「キミのお相手はマスターミラー」 こう切り出された。自分の中では大負けした相手と仲良く出来るか。と言う感情があったが、おれの思惑とは正反対にシルヴィアはミラーと意気投合していた。 「だってあのツガル武装をあそこまで使いこなされれば、やっかむのを通り越して尊敬するわ」 「それは私とて同じだ。本来ならすべての攻撃を『ミラー』で捌くつもりだったが、機動ユニットを盾に使わざるを得ない 事態は予想外だった。シルヴィアの能力に対して私は敬意を持っている」 どうやら塞ぎ込んでいたのはおれだけだったようだ。 「シルヴィ、お前のマスターはナイーブ過ぎるぞ。軟弱なマスターを鍛え直すのも神姫の務めだ」 「うちのマスター、私の言う事には聞く耳持たないのよ。今日はマスターの御守をよろしくね」 「任せるがいい。私はお前のマスターを過大評価しない。全力で御守してやる」 御影の申し出。断るつもりは無かった。正確には、断る気力も無かった。 戦術研究を終えシルヴィアとモバイルの接続を切る。次は武装の動作確認。もちろん前日にチェックを終えているが、これもこなす。 人の気配がまばらだった控え室も大分賑わってきた。地区大会の上の全国大会だ。周りの神姫が纏う装備は一目見ただけで洗練されたカスタム武装だと言う事がわかる。この中でデフォルト武装のおれ達は随分と浮いていた。だが、構うものか。まずは武器の動作確認。続いてスラスターの稼動を確認。センサー類のチェック。 そうやっているうちに、控え室に備え付けられたモニターに大会の開催式が映し出される。 同時にバトルトーナメントの対戦組み合わせ表が発表された。シルヴィアの名前と《ミラー・オブ・オーデアル》マスターミラーの名前が意外と近いのを確認。参加者の数は膨大で、大会前半の進行は会場に複数設置されたバトルスペースで順次バトルを行うプログラムになっている。 控え室スピーカーからバトル参加神姫の名前が次々と呼ばれる。その中にマスターミラーの名が含まれており、おれとシルヴィアは静かに闘志を燃やす。 やがてスピーカーからシルヴィアの名前が呼び出された。 「……《レッド・ホット・クリスマス》シルヴィア、六番バトル場へおこしください。」 《レッド・ホット・クリスマス》。この二つ名を命名したのも御影キョウジだった。 御影がデートと称して連れ出した場所。バイクで30分ほど飛ばした場所にある商店街。その中に建つ「ホビーショップ エルゴ」。シルヴィアは御影と、おれはミラーと入店する。 御影のヤツは最近エルゴに通い始めたらしく、早速店長と会話を始めていた。おれは店先の品揃えから初めて訪れた店のレベルを値踏みしようとした。が、あまりのレベルの高さに言葉を失う。 パーツはオフィシャル武装のバラ売りからハンドメイド装備まで。メンテナンス用品は廉価版から最高級品。おまけに非常に可愛らしい神姫用衣類まで扱っている気合の入りっぷり。店頭に並んでいない商品も情報端末で検索、発注すれば倉庫から取り出せる仕組みになっていた。これら大型神姫センターに引けを取らぬ品揃えとサービス、それでいて価格は抑えられており、この店の経営者のやる気がヒシヒシと伝わってくる。ホビーショップエルゴの鬼気迫る経営戦略を抽象的に表現すれば、「見晒せ、俺の男気!」ではないだろうか。 後でシルヴィアから聞いた話だと、シルヴィアをエルゴの店長に紹介する際に御影が《レッド・ホット・クリスマス》の二つ名を、まるで前からそう呼ばれてたかのように冠して紹介したらしい。何でも「南半球で繰り広げられる真夏のクリスマスの、浜辺に寄せては返す波のような、高度な戦術を評して」だとか。それまでは二つ名など興味ない。と言った雰囲気のシルヴィアだったが、内心うれしく思ってるのは確かだ。目が笑ってる。 大会選手控え室からバトル会場へ。圧倒的なギャラリー。広大な空間。眩しすぎる照明。周りのバトルスペースで戦う参加者達。緊張感を感じるが、これに押しつぶされる事は無い。バトルが始まれば緊張感が消える事を知っているからだ。このテンションでもって、荒ぶる気持ちをなだめすかす。周りの熱狂が反作用し、思考が冷静に冴え渡るのを感じる。持てる技術と育てた戦術。強さと言う自信が身体から溢れれば、総ての要素が力となる。 第六会場で対峙するシルヴィアと猫型。戦闘開始のカウントダウンまでの間に敵の武装情報を探り出す。敵は猫型素体の特性を伸ばすカスタマイズ、高い運動性と装甲を利用した、近接戦闘が得意なタイプと予測。一見、遠距離からの狙撃が有効に見えるが、相手が装甲に物を言わせれば強引に接近される危険性がある。格闘武器でフル武装する神姫に接近戦を挑まれてはシルヴィアは手も足も出ないだろう。ならば、相手が格闘を挑んで来るタイミングで、こちらからも格闘を仕掛ける。ただしこの格闘は囮。敵の虚を着き一気に離脱。その際に生じる隙に付け入る。 これらをまとめ、急接近と急速離脱を繰り返す一撃必殺戦法をシルヴィアに伝える。 不敵な笑みで応える《レッド・ホット・クリスマス》シルヴィア。 シルヴィアの一回戦目が開始された。 ホビーショップエルゴは一階がショップに、二階はバトルフロアになっていた。 肩の上に乗るミラーが言うには、キョウジがおれ達を引っ張り出した真意は二階にあるそうだ。ショップでのパーツチェックもそこそこに、バトルフロアへ足を運ぶおれとミラー。フル稼働中のバトル筐体と休憩スペースを備えた二階は盛大に盛り上がっていた。 休憩スペースにはバトルをモニタ出来る大型スクリーンが備え付けられていた。既に休憩スペースのベンチに根を張っていた御影とシルヴィアが何か会話をしている。 おれ達は、彼らから離れたスペースで試合を観戦し始めた。常時携帯しているモバイルでタクティカルアナライザーを起動、次々と登場する個性的な神姫達の戦術を分析し始める。二丁拳銃を使いこなす兎型や、狙撃と格闘に長けた(シルヴィアと同じスタンスだ!)眼帯の悪魔型、同じ悪魔型でもレッグパーツの脚力を駆使した空中殺法を得意とする神姫、高機動ユニットを背負い分身等の電子戦を織り交ぜた格闘戦を得意とする猫型など等。彼女達の戦う姿は戦略分析を抜きにしても楽しませてもらった。中には逆光を浴びて名乗りを上げるマントの騎士型なんていたな。 だが、彼らの戦術は個性的で、個々の能力を完全に活かしきった戦闘をしていた。言い方をかえれば強烈に完成し過ぎているのだ。今のシルヴィアが取り入れられそうな戦術はほとんど無い。こんなバトルを見せる為にヤツはおれ達を引っ張り出したのか? この時点でも、おれは御影キョウジの真意を推し量る事は出来なかった。 しかし後のミラーに言わせれば、この時のおれはワクワクした表情で「ウホッ、こいつらと対戦してみてえ」と顔に書いてあるようだったらしい。 続く 戻る TOPへ 次へ
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第壱拾弐話 深い霧が立ちこめる沼地、そこを二つの影が疾走する。 一つは盛大に水しぶきを上げながらホバーで、もう一つは静かに自らの足を使っている。 不意にホバーで滑走している方の影が砲撃する。 射出された砲弾が周囲の霧をなぎ払った。その瞬間、二つの影の正体が現れる。 片方は左手にリニアカノンを持ったコウモリ型のウェスペリオー、もう片方は右手に刃がチェーンソー状の日本刀・廻転刃刀を握った忍者型のフブキだった。 ウェスペリオーが再びリニアカノンを撃ってくる。 フブキはそれを左腕の手っ甲で受け流し、そのままスティレットを投擲する。 カノンの砲身にスティレットが突き刺さり、爆発。それによってウェスペリオーは左腕ごと武器を失った。 ふと、フブキが口を開く。 「もう勝負は付きました。これ以上は無用です」 「くっ、知れたことを。このまま降参?ふんっ、冗談じゃ無いね」 降伏を迫られ、反論するウェスペリオー、どうやらご立腹の様子。 「解りました・・・。なら、これで決めます!」 フブキが廻転刃刀を逆手に持ち替え、ウェスペリオー目掛けて一直線に突撃してくる。 「正面からなんて!!」 しかし、ウェスペリオーは右手に持ったショットガンで反撃してくる。 撃ち出された無数のベアリング弾がフブキに命中する。 「ザマぁ見やがれ!!蜂の巣だ!!」 「あと0コンマ3秒早く発砲していれば・・・、ですけど」 「なんだとぉおおお!?」 いきなり背後から斬りつけられ、ウェスペリオーはポリゴンの塊となって消滅した。 ショットガンを撃たれた時に瞬間的に地面を蹴って、残像現象を起こしたのだ。 『バトルオーバー。Winner、シラヌイ』 周囲の霧が晴れて、勝利したフブキタイプ・シラヌイの姿が明らかになる。 鬼の角を模してデザインされたバイザーを頭に着け、胴体には最小限の範囲で装甲を施した防具を装着している。 脚部には外装式スラスターを装備しているが、速度重視のアカツキのそれとは対照的に軽快性を重んじている。両腕には攻撃を防ぐために手っ甲を装備している。 全て優一のお手製だ。これらのデータが企業に送られ、シラヌイの量産型の武装となる。 《お疲れさん、だいぶ様に成ってきたぞ。この調子で精進しろよ》 「わかりました」 シラヌイのテストを依頼されて早一週間、装備も完成し、順調に進んでいた。 「さてと、シラヌイの10勝記念だ。何でも好きな奴を買ってやるぞ」 「あ、ありがとうございます・・・」 「あー!!マスターずるいですよー!」 「お前は大絶賛5連敗中だろう!次負けたら装備をグレードダウンさせるからな!!」 「そんな殺生なー!」 優一のご褒美宣言に不満を言うアカツキ。その一方でシラヌイは何やらセンター内のショップを物色している。 「えっと、その・・・、ご主人様。これが欲しいです・・・」 「どれどれ?「タイガーピアス」・・・。お値段は一、十、ひゃくせん・・・!?下手なフルセットモデルより高いよこれ!けど・・・、スペックもその分すごいな・・・。バルムンクの切れ味 取り回し+クレイモアの威力=これか・・・」 シラヌイが抱えてきた「EXアームズシリーズ」の最高峰とも言える「タイガーピアス」の値段を見、自分の財布をのぞき込む優一。 中には・・・諭吉が三人と英世が二人、辛うじて買える金額はある。 「わかった、それが良いんだな?」 「はい」 (トホホ、今日の晩飯のグレード、下げるしか無いな) 「マスター、顔色が悪いようですけど・・・」 「ああ、気にしないでくれ」 沈鬱が顔に浮かびかけたが、アカツキの手前、心配させる訳にもいかない。優一は咄嗟に取り繕った。 「あー、黒崎 優一さんですね?」 「そうですけど・・・、何か?」 不意に、白いスーツ姿の男が話しかけてきた。 「先日はうちの若い衆の神姫が世話になったようで、ちょいと顔貸してはくれないかな、ん?」 そう言いながら男はスーツの内ポケットから一枚のスナップ写真を取り出した。 リアルバトルの予備カメラだろうか、画質はかなり悪いが、そこに立っているのが神姫であることがすぐに判る。 「失礼ですが、何のことですか?身に覚えがありません」 「惚けてもらっちゃ困るよ。うちの主戦力の6割もやったんだから」 「だから、何度も言うようですが・・・」 「そう来るだろうと思って、もう一枚持ってきたんだ。まあ見てくれよ」 男が懐からもう一枚の写真を撮りだした。 先ほどのスナップ写真を画像処理した物だろうか、そこには黒いアーンヴァル・トランシェ2が写っていた。 「その神姫の名前を聞いたら「アカツキだ」って名乗って、対峙した神姫をズドン!後はこの写真の通りだ。泣く子も黙る「ブラッドファントム」としては、このまま引き下がるわけには行かないからな」 男が言ってきた「ブラッドファントム」の名を聞き、優一は全身に緊張を走らせる。 「泣く子も黙る」と言うキャッチコピーも陳腐だが、それが虚仮威しでは無いことが裏社会で知れ渡っている集団だ。 「そこでだ、俺たちはアンタにチャンスをやろうと思う」 「チャンスって・・・」 「今から二時間後、俺とアンタを含めた12体の神姫で乱入歓迎のバトルロワイヤルをしてもらう。手持ちは何体でも可。それで俺を倒して優勝したら、アンタの無実を信じよう。ただし、敗退したり、俺に勝たずに優勝したら覚悟しておくことだな。」 「判った、二時間後だな。仕掛けてきたからには逃げるなよ」 「マスター、どうして受けたんですか!?」 スーツ男(以降、こう呼ぶことに)が去ってから十分後、神姫センター内の休憩スペースで優一が作戦を練っていると、アカツキが食いついてきた。 「どうしてって、単純に腹が立ったから、かな?」 「腹が立ったからって・・・」 「それにな、俺はお前がそんな事をするわけ無いと思っている。この戦いはそれを証明するための戦いだ。今までに無い厳しい戦いになると思うが、二人とも気を引き締めて行けよ」 「「はい!」」 『バトルフィールドは衛星軌道、各神姫のオーナーはスタンバイをお願いします』 衛星軌道、ここ最近バトルフィールドとして登場し始めたステージである。 宇宙が舞台になるフィールドはこれまでも合ったが、殆どが月面等で重力が軽い以外の特徴は無かった。 しかし、コレは完全な無重力、早い話が某機動戦士モノの気分が味わえる。さらに、ジェット推進を前提としたフロートユニット等は殆ど速度が出なくなってしまうため、カスタマイズの腕が現れるフィールドでもある。 アカツキの装備はもはやお馴染みのリアウィングとシールド、ビームライフル。一方のシラヌイは無重力空間専用のブースターパックを装備している。それ以外は信頼性の高い廻転刃刀と速射砲の組み合わせだ。 『ハッチオープン、システムオールグリーン、進路クリアー、発進どうぞ』 「アカツキ・トランシェ2、行きます!!」 「シラヌイブースト付き、出ます!」 宙域系フィールドの演出である母艦から、アカツキとシラヌイはカタパルトで宇宙へ飛び立った。 『バトルロンド、セットアップ。レディ・・・GO!!』 全ての神姫の発進と同時に試合開始をジャッジAIが宣言する。 アカツキ達の視界に障害物の人工衛星と残り10体の相手の神姫が入る。 この戦いが絶望的なものに成ろうとは、このときはアカツキとシラヌイは勿論、優一も知る由も無かった。 第壱拾参話へ とっぷへ
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自己板コテまきひとの初恋の女の子の名前=ドキンちゃん 『自己板コテ』まきひとの名前一覧
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概要 一覧神姫読み込み画面について解説 フレンド機能について解説 バトルについて解説 リア武装について解説 武装の重複について解説 神姫固有パッシブスキルについて解説 アクティブスキルについて解説 バトル報酬のコンテナについて解説 武器について解説 AIタッグバトルについて解説 神姫・武装の購入について解説 レクリエーションについて解説 リーグのリセットについて オプション設定について解説 チュートリアルバトルについて 二の腕に当たり判定をつけました。解説 概要 ここでは2023年1月25日の大型アップデートによるシーズン2開始に伴う変更点を列記する。 大きな変更点はカードの印刷が不要になったこと、神姫・武装を無制限に購入可能になったこと。 バトル面では飛行リアの挙動やスキル面に手が加えられており、特にジェムバトルを主眼に置くプレイヤーには大きな変化が求められる。 「公式テキストをそのまま引用→解説」という流れだが、まずはざっと公式お知らせページを観ると良いだろう(スクショもあって解りやすいので)。大きな変更が続いた2023年4月10日のアップデート分までを掲示する。wikiでの引用と解説は①の分のみ。 2023.1.24 アップデートのお知らせ ① 2023.1.27 アップデートのお知らせ 修正のみ 2023.2.13 アップデートのお知らせ ② 2023.3.13 アップデートのお知らせ ③ 2023.4.10 アップデートのお知らせ ④ 一覧 神姫読み込み画面について + 詳細、公式より カード化していない神姫もカード化した神姫と同様に制限を撤廃しました。 今後はカード化しなくてもレア度が判明し、親密度の上限がカード化した神姫同様になります。 神姫の最大お迎え数を100に変更しました。 神姫リストはカード化していない神姫と、カード化した神姫のデジタル化した神姫を合わせて100体になります。 カード化した神姫は読み込むことで神姫リストへ加わります。 また、神姫をカード化した場合、神姫リストから外したとしても何度でもリストに加えることができます。 神姫リストが100体に達した場合、新しいカード神姫の読み込みや神姫お迎えができませんので、一度神姫リストから外してプレーしてください。 カード化せず途中まで育てたカードをカード化した場合でもデータは引き継がれます。 既に持っていたデジタル神姫はシーズン2開始時に全てレアリティや個体値が判明した状態になります。 ※譲渡された神姫カードも、読み込むことで神姫リストに加わります。 ※手元に神姫カードがなくカード神姫を神姫リストから外した場合、復旧はいたしかねますので、神姫カードを筐体に忘れないよう引き続きご注意ください。 ※カード裏面の情報についてはカード化しなくても神姫に反映されておりますが、引き続きカードコネクトでプリントすることで裏面の情報を確認できます。 解説 要するに、ガチャでお迎えした神姫を印刷無しで即使える、神姫を一度読み込んでおけばカードを持ってこなくても使えるということ。 カード裏面の情報とは武装コストとボディサイズを指す。 フレンド機能について + 詳細、公式より ユーザー同士でフレンドになることが出来ます。 お互いがフォローし合うことで相互フレンドになります。 フォローすることでAIタッグバトルの協力マスターとして出やすくなります。 逆にブロックすることで協力マスターとして出なくすることができます。 検索機能ではフレンドになりたいマスターのIDを検索することでフォローすることが出来ます。 自分のマスターIDは検索機能の画面で確認することが出来ます。 解説 AIタッグバトルで自分のパートナーに誰が出るかをある程度調整できる機能。他の特典はない。 記載はないが、神友カード読み込みでもフレンド登録は可能。 またブロックしてもジェムバトルでマッチングしなくなるわけではない。 AIメインのプレイヤーには有用な機能である。 バトルについて + 詳細、公式より 移動中もジェム回収エリアを展開できるよう変更しました。 ※ダッシュ中、空中ダッシュ中は展開できません。 空中でダッシュ中以外は滞空できないように変更しました。 ※降下操作のジャンプボタン2回押しがなくなりましたのでご注意ください。 空中でのジェム回収エリアの展開を神姫中心に球形に変更しました。 ジェム回収エリアの拡大中は被ダメージが1.5倍になります。ご注意ください。 空中では被ダメージが1.5倍になります。ご注意ください。 攻撃をガードした際、本来のダメージが一定を超えるとのブースト消費量が徐々に増えるように変更しました。 より強い攻撃でガードブレイクを狙いやすくしております。 解説 ジェム回収と、ジェムバトルでよく見かけた飛行リア、 ガード関連が調整された。 歩きモーション中にも回収が出来るようになり、細かなジェムを拾いやすくなった。その一方で回収のリスクが上がったあと回収モーションが削除された。愛で専には下方である。 飛行リアは対空での回収が行いにくくなり、全体的にハイリスクハイリターンに調整された。 落下の操作は簡便になったが、アップデート前と大きく体系が異なるので注意。 ガード時のブースト量は有志によると1000ダメージ以上の攻撃を受けたときに増えるとのこと。 アクティブスキル「ガットテール」やリアパーツ「GA4チーグルアームパーツ アングルブレード[RW]」なら、ガードを割りつつ2段目を当てられることもある。 リア武装について + 詳細、公式より リア武装を大きく3つに性能分けしてバランス調整をしました。 「通常リアパーツ」:全体的にDEXとダッシュスピードを上方修正しました。 「RWリアパーツ」:攻撃撃破された際ジェムを排出しづらいよう上方修正しました、DEXと敵からジェムを多く出す性能を下方修正しました。 「飛行リアパーツ」:一部の武装のブーストゲージ回復量を上方修正しました、防御時のブースト消費量が多くなるよう下方修正しました。 数値的には大きな変化ではありませんが、デッキバリエーションが広がればと思います。 解説 特に飛行リアを使う際、ガードで耐久を行いにくくなった。 武装の重複について + 詳細、公式より シーズン1では重複した武装は自動で経験値へ変換されましたがシーズン2では重複はそのまま複数所持、個数に応じて限界突破に使用することが出来るようになりました。 既存の限界突破アイテムを使用しての限界突破も可能です。 ※武装を売却して武装強化アイテムに変えたい場合、武装カスタマイズ画面の「一括売却」ボタンから任意の個数・種類数を選んで売却してください。1種類の武装のみ売却する機能は一時的に廃止しております。 解説 武装を用いての限界突破には限界突破ネジと同じ数を要求されるので注意。 神姫固有パッシブスキルについて + 詳細、公式より 一部の神姫の固有パッシブスキルを変更いたしました。 「グライドオンプレステイル」【エウクランテ専用】ジャンプする際のブースト消費を抑える 「レイジオブオケアノス」【イーアネイラ専用】応援中一定の確率で神姫の攻撃力アップ 「全域カバー」【A / cute Dynamix社専用】応援中に一定の確率で瀕死状態になった神姫の能力アップ 解説 エウクランテは操作体系の変更に伴う変更。他は編成に条件の必要だったパッシブスキルが、条件を削除される代わりに確率発動となった。 恐らく編成の幅を広める施策だろう。 アクティブスキルについて + 詳細、公式より アクティブスキルを1つの武装で発動できるよう変更しました。 武器+武装での発動条件のスキルは武器のみで発動します。 複数の武装(防具)での発動条件のスキルはどれか1武装のみでも発動します。 + 発動条件変更に伴いダメージ系アクティブスキルを調整しております。 「後天爆裂」の敵よりジェムを排出する値を下方修正しました。 「プレゼント・フォー・ユー!」の攻撃力を下方修正しました。 「スーパーツインカノン」の攻撃力を上方修正しました。 「収穫の季節」の攻撃力を上方修正しました。 「ダイヤモンドリーフ・ストーミング」の攻撃力を上方修正しました。 「bk.ダイヤモンドリーフ・ストーミング」の攻撃属性をスタンに変更しました。 「ノブレス ゲイル」の攻撃力を下方修正しました。 「バレットシャワー」の敵よりジェムを排出する値を下方修正しました。 「特撃プログラムwk01」の攻撃力を上方修正しました。 「特撃プログラムwk01」リペイント版の攻撃属性をスタンに変更しました。 「ブーメランサイズ」の攻撃力を上方修正しました。 「ブーメランサイズ」リペイント版の攻撃属性をスタンに変更しました。 「パトロクロス」の攻撃力を下方修正しました。 「ヴィシュヴァ・ルーパー」の攻撃力を下方修正しました。 「ハイパーブラスト」の敵よりジェムを排出する値を下方修正しました。 「ピアスドナイトメア」の攻撃力を上方修正しました。 「秘剣・真白拍子」の敵よりジェムを排出する値を下方修正しました。 「グランニューレ」アーンヴァルMk.2 テンペスタ版の攻撃力を上方修正しました。 「快刀乱麻」の敵よりジェムを排出する値を下方修正しました。 「プレゼント・フォー・ユー!」ツガル Blue Xmas ver.版の攻撃力を下方修正しました。 「ジャーヴァル・クルイク」ストラーフMk.2 ラヴィーナ版の敵よりジェムを排出する値を下方修正しました。 「快刀乱魔」の敵よりジェムを排出する値を下方修正しました。 「ライトニングソード」の攻撃力を上方修正しました。 「ダークネス・キラー」の攻撃力を上方修正しました。 「サイレントナイト」の効果を上方修正しました。 「花より団子♪」の中、大、特大の効果時間を下方修正しました。また効果中はブーストゲージが少し回復しにくくなります。 「攻撃力アップ」の小、中、大の効果時間を上方修正しました、小が一番効果時間が長くなっています。 「攻撃力ダウン」の小、中、大、特大の効果時間を上方修正しました、特大が一番効果時間が長くなっています。 「防御力アップ」の小、中、大の効果時間を上方修正しました、小が一番効果時間が長くなっています。 「防御力ダウン」の小、中、大、特大の効果時間を上方修正しました、特大が一番効果時間が長くなっています。 「攻撃スピードアップ」の効果時間を上方修正しました。 「全員攻撃スピードダウン」の小、中、大、特大の効果時間を下方修正しました。 「死出の旅路」の効果時間を下方修正しました。 「一定時間有効射程アップ」の小、中、大、特大の効果時間を上方修正しました、特大が一番効果時間が長くなっています。 「暗黒の風」の効果時間を上方修正しました。 「スピードアップ」の小、中、大、特大の効果時間を上方修正しました、特大が一番効果時間が長くなっています。 今回は歩きながらジェム回収ができるのでスピードアップが活躍するかも?! 解説 アセンの幅を大きく広める調整である。特に「スピリトーゾ」や突撃系が使いやすくなったのは大きい。 レイドバトルで見ると、「死出の旅路」の下方修正が痛い。「防御力ダウン」で代用しよう。 バトル報酬のコンテナについて + 詳細、公式より バトル後の成績に応じてもらえていたバトルご褒美のコンテナはシーズン2で20個固定となりました。 バトル中のコンテナ出現はなくなります。 負けても親密度が大きく上がるので負けるのを恐れずバトルをお楽しみください。 解説 お散歩でもコンテナを獲得できるようになっている。 また、ランク差に応じた補正も無くなった。 武器について + 詳細、公式より SMD2000、SMD-E、SMD3000の攻撃力を下げヒット数を上方修正しました。 解説 「スティールクロニクル」武装が上方された。 AIタッグバトルについて + 詳細、公式より カスタムしたAIと武装で神姫たちが戦います。 神姫を信じて応援してください。 勝利条件 2vs2で戦い相手チームのゲージを0にすると勝利します。 ブリーフィング 一緒に戦う神友マスターを選んで作戦を指示しよう 序盤、中盤、終盤で作戦を立てることができます。 作戦は自分の神姫チームに効果があります。神友チームの作戦には反映されません。 撃破とゲージについて ゲージの消費量は以下となります。 N:1 R:2 SR:3 UR:4 レアリティが高い神姫を撃破するとより多くのゲージを減らすことができます。 コミュニケーションタイム バトル中に神姫が通信してくることがあります。 一定時間内に神姫と通信して回答するとバトルが有利になるかも?! 熟練度 バトル中の神姫の行動によってバトル終了後熟練度が上がります。 神姫の行動はAIカスタマイズ、作戦で変えることができます。 熟練度で上がったステータスはAIバトル時のみ加算されます。 残りバトル回数について 熟練度は上がるバトル回数が決まっています。 バトル回数が終了した後もバトルで使用することは可能です。 バトルに参加しなかった神姫は回数が減りません。 後日熟練度をリセットする機能が追加される予定です。 神友マスターのデッキについて 神友マスターの選択に出てくる神姫デッキはそのマスターの 最終プレーのデッキが自動で登録されています。 名前の表示をしたくない人はオプション画面のプレーヤー情報の表示のマスターネームをオフにすることで非表示にすることが出来ます。 AIタッグバトルにおいてのDEXについて DEXが高い神姫は復帰までの時間が短くなります。 ダッグバトルですので味方の神姫が1体になる時間を少なくするためにDEXを気にしてみるのも良いかもしれません。 ※AIタッグバトルのチュートリアルもありますが、プレイ料金は他のバトルモードと同一になります。 ※チュートリアルバトルは神姫武装が固定になります。 ※チュートリアルの敵のサイフォスが強いのでご注意ください。 解説 詳細はAIタッグバトルを参照。 神姫・武装の購入について + 詳細、公式より 神姫ハウスにて神姫の購入、武装の購入を追加しました。 バトル後の神姫の購入は撤廃しました。 購入できる神姫、武装はランダムになります。 神姫の入手演出時はボディサイズの反映がされておりません。 神姫をお迎えする場合は神姫ハウスからお願いいたします。 また2/13のアップデートから武装60個購入時に読み込んだ神姫3体の中からランダムで抽選され、選ばれた神姫の純正装備6個がオマケに付くようになった(恐らくシーズン1のバトル中に拾うコンテナと同等の仕様) ※購入メニューについては、ピックアップや武器種、装備の部位別など今後種類を増やしていく予定です。 解説 ガチャを回しやすくなり、装備掘りでも時短できるようになった。 レクリエーションについて + 詳細、公式より 神姫ハウスメニューの「お散歩」ボタンを「レクリエーション」に変更しました。 レクリエーションのメニューは「一人でお散歩」「ダンスパフォーマンス」になります ダンスパフォーマンスは神姫ハウスの時間中は何回でも楽しむことができます。 ただし、ダンスパフォーマンス中もタイマーは減ります、 タイマーがなくなるとダンス装備でバトル開始となりますのでご注意ください。 解説 お散歩の他にBEMANIの曲で神姫を踊らせられる機能がついた。 愛で専には嬉しい追加。 リーグのリセットについて + 詳細、公式より シーズン1からシーズン2になったことで「リーグジェムバトル」のリーグのリセットを行います。 リセット前S以上はSスタート それ以外はCスタート E,Dの人はビギナーからスタートになります。 Cリーグ以上の昇格時のご褒美は撤廃し、バトル報酬や武装購入で所属リーグを問わず入手可能に変更しました。 リーグジェムバトルのマッチングにおける区分けに変更はございません。 Sリーグまではより昇格しやすく調整しました。 オプション設定について + 詳細、公式より お気に入り神姫を設定する機能を追加しました。 設定したお気に入り神姫はフレンド機能のアイコンとして設定されます。 所属地域を設定できる機能を追加しました。 デフォルトでは「流浪人」になっております。 フレンドリストに表示するメッセージを編集できる機能を追加しました。 解説 お気に入り神姫は編成にいない・未入手のものでも設定できる。 チュートリアルバトルについて + 詳細、公式より 新規プレーでのデジタル神姫5体プレゼントはなくなりました。 チュートリアルプレーでの武装35個→20個に変更しました。 AIバトルのチュートリアルはいつでもプレーできます。 二の腕に当たり判定をつけました。 解説 バトルに関しては影響ないが、一部モーションに干渉するようになった。要するにbodyがでかいと、モーション次第で腕にナニが物凄くあたる。
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【武装神姫】セッション3-0【SW2.0】 http //www.nicovideo.jp/watch/sm18943912 追加ハウスルール:ニトリの特殊加工 d66(1d6×2回の組み合わせ)を振って、その出目によって武具強化が出来る。 種類も効果もランダムな博打強化。ガンは今のところ未対応。 ランクBは4回まで、ランクAは3回まで、ランクSは2回まで、ランクSSは1回限り。 武器加工 2回目の出目 防具加工 2回目の出目 1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 1回目の出目 1 ダメ増減 -1 -1 ±0 ±0 +1 +1 1回目の出目 1 強化失敗 1000Gが水の泡 2 威力増減 -3 -2 -1 +1 +2 +3 2 防護点増減 -1 -1 ±0 ±0 +1 +1 3 C値増減 +1 +1 ±0 ±0 -1 -1 3 回避増減 -1 -1 ±0 ±0 +1 +1 4 命中増減 -1 -1 ±0 ±0 +1 +1 4 必筋増減 +3 +2 +1 -1 -2 -3 5 必筋増減 +3 +2 +1 -1 -2 -3 5 魔法被ダメ増減 -1 -1 ±0 ±0 +1 +1 6 好きな種類 選んだ種類による 6 好きな種類 選んだ種類による 追加ハウスルール:≪かばう≫について ≪かばう≫を持たない人でも、補助動作と主動作を消費する事によって、対象に≪かばう≫を行えるものとする。 この≪かばう≫を実行する際、補助動作での行動や魔法の行使等は行えないものとする。 その他は通常の≪かばう≫と同様の制限を受ける。 例:各種練技、賦術等 以上原文ママ。 戦闘特技≪かばう≫を持っていなくても、補助動作・主動作を放棄することで、かばう宣言が出来る? (*1)
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ウサギのナミダ ACT 1-19 □ その夜、俺は意識が妙にさえていて、眠れそうになかった。 だから俺は、PCの前に座って考える。 クレイドルの上で眠る、ティアの顔を見ながら。 どうすればティアを守ることができるのか、と。 考える。 そもそも、神姫風俗は違法だ。 神姫風俗を経営している者も、それを利用した者も、法を破っていることになる。 神姫に性的虐待を与えていることになるからだ。 これはMMS保護法に抵触することになる。 だから、神姫風俗を経営する者も利用する者も犯罪者であり、明るみに出れば罰せられる。 MMS保護法は日本独自の法律であるが、神姫が浸透している国では似たような法律が制定されている。 その元となるのがMMS国際規約だ。 これはMMSに対する世界共通の認識を定める国際法である。 たとえば、神姫の大原則……一人の神姫に対し、オーナーは必ず個人であることは、この国際規約で定められている。 「心」に等しいAIを持つ神姫の権利についても、基本ラインについて言及している。 心のある人間のパートナーとして、神姫は保護されなければならない。 その理念のもと、MMS国際規約に批准している各国は、それぞれ独自のMMS保護のための法律を制定している、というわけだ。 もちろん、日本も例外ではない。 努力目標ではなく、ちゃんと罰則があり、違反者は実刑が課せられる。 その量刑は、動物愛護法よりも若干重い程度。 随分軽い気もするが、それは俺が神姫オーナーであることの贔屓目なのかも知れない。 それ以外に、他人の神姫を傷つけたりすれば、器物破損に問われる場合もある。 もちろん、他人の神姫を盗めば窃盗だ。 だが、神姫に対する、性的なものを含めた虐待は、表に出てこないだけで、潜在的に行われている可能性がある。 動物や児童に対する虐待同様、内にこもるため発覚しにくい。 周囲の告発によってはじめて発覚するケースがほとんどだ。 神姫虐待はさらにエスカレートしている傾向があるという。 神姫を「心を持つパートナー」としてではなく、「AIを搭載した小型ロボット」ととらえてしまうと、罪悪感が減ってしまうのだ。 悲鳴を上げていても、たかが機械、ととらえてしまい、普段は動物などにはそんなことしない人物であっても、面白半分に神姫を虐待するケースが増えているのだそうだ。 また、同じ理由で周囲が虐待を気にしない場合が多いという。 動物などなら気になるが、神姫は機械であるため、虐待という認識が薄くなる。機械が壊れたなら修理すればいい、という考え方もあり、神姫の「心」を認識していない場合があるのだ。 かつて児童ポルノ等で国際的非難を浴びた日本だが、神姫の性的虐待についても、国際的に疑惑の目が向けられている。 日本がMMS先進国であることも要因の一つではある。 しかし、ホビーの対象に性的な視点を求め、それを推し進めてしまうのは、日本のマニアの特別な性癖なのかも知れない。 ネットに流れている神姫ものの十八禁画像や映像は、その半数以上が日本から配信されているという説もある。 また、内容が過激なのも日本発の十八禁ものの特徴だった。 特に過激だったという、今世紀初頭のアダルトゲームの内容を参考に、それを再現するプレイを神姫に強要する。 そんなことは神姫に対する虐待に他ならない。 そして、その映像が神姫虐待を助長しているという人もいる。 そのような画像や映像が、なかば公然と流通しているのだから、流通元と思われる日本が、MMS国際規約批准国から非難を受けるのはむしろ当然のことだった。 しかし、こうした神姫虐待に対する取り締まりは、あまり厳しくない。 警察にもMMS犯罪の専門部署が設けられているが、神姫虐待に積極的ではない。 むしろMMSによって引き起こされる凶悪犯罪の取り締まりに躍起になっている状況だ。 関連犯罪が増えるのはブームの暗黒面であるが、ここのところ、神姫を利用した殺傷事件など凶悪犯罪が後を絶たず、こちらも社会問題になっている。 神姫の虐待事件よりも、人間に対する直接的脅威となっているし、事件性が高い。 先にも述べたように、神姫虐待事件は内にこもって行われる場合が多く、表沙汰になりにくい。警察もなかなか動けないのが実状だ。 だから、警察の動きに納得はいかなくても、仕方がないと理解はできる。 逆を言えば、神姫虐待もその事実と裏付けとなる証拠があれば、警察も動いてくれるということだ。 神姫保護を唱うNPO法人がいくつも活動しているし、警察の協力を得て、神姫虐待事件を解決している例もある。 もちろんそうした神姫保護団体では、神姫風俗は反対の立場であるし、警察への告発もたびたび行っている。 警察も、神姫保護団体が提唱する、年一度のMMS保護週間の時くらいは、ある程度神姫風俗の摘発も行う。 だが、それで十分ではないのが現状だ。 そういう状況にあって、神姫風俗はなくならない。 逆に増えているくらいだ。 なぜか。 それはあくまでもアンダーグラウンドの、個人経営業者ばかりだからだ。 神姫風俗に組合があるわけではない。 情報は回ってくるが、相互扶助など行ってはいない。 たとえどこかの店がへまをして、警察の世話になっても、一時的に店を閉めてほとぼり覚めるまで知らない振りをしていればいいのだ。 人間相手でも、若年齢層の売春斡旋業が、違法でもなくならないのと同じことだ。 神姫風俗はもっとたちが悪いと、俺個人は思う。 風俗の神姫は逃げることができない。 そもそも、経営者がオーナーであるし、オーナーとのつながりは神姫にとって絶対だ。 仮にオーナーの元を逃げたとしても、ただの野良神姫になる。 そうなった神姫は長くても一日程度しか活動できない。 バッテリーの充電が行えず、行動不能に陥るからだ。 足下を歩いている野良神姫を誰が気にとめるだろう? たとえそんな神姫を拾っても、それが風俗にいたと知れば捨てられるか壊されるか……ティアの正体が発覚したときの、ゲーセンの連中の反応を思い起こせば明らかだ。 バッテリー切れの神姫など、もはや精密機械のゴミに過ぎない。 そうなることがわかっていて、逃げ出す神姫はいない。 また、経営者にとっては秘匿性も高くて重宝である。 アタッシュケース一つ用意すれば、所属する神姫すべてをまとめて、店を畳むことができる。 考えたくないことだが、ばれそうになったら、壊したり捨てたりすれば、証拠だって残らない。 容疑があっても、証拠がなければ警察は逮捕できないし、重要事件でもなければ証拠を捜して何百人も動員することはまずない。 どこかの店が摘発を受けて、ほとぼりが冷めるまで店を一時的に閉めたところで、経営者には大した痛手にはならない。 しばらくして、またどこか別の雑居ビルの部屋を借りてはじめればいいのだから。 神姫風俗などの違法営業の情報は、もっぱらネットを通じて、アングラ的に行われる。 だから、一度店を閉めて場所が移動しても、客はネットでその情報を調べてやってくる。 警察のマークが緩いのをいいことに、神姫風俗ではやりたい放題だ。 先に述べた神姫の十八禁映像のような過激なプレイが現実に可能だし、画像や映像を撮影できるらしい。 客の中には、自分の神姫にはそういうことをさせたくないが、風俗に来て神姫に性的虐待をするオーナーが少なからずいるという。考えたくないことだが。 雑居ビルの殺風景な部屋の中では、映像から場所を特定するのも難しい。 だから、神姫風俗の経営者たちも、非公開を条件として、個室内での画像や映像の撮影を許可している場合が多いのだ。 彼らが問題にするのは、自分たちの素性が割れてしまうような情報が流出する事態、である。 いままでに述べたことから総合すれば、神姫風俗は秘匿性も高くて、抜き打ちの摘発で現行犯でもなければ、立件に至らない。 だが、例外はある。 所属神姫が客によって持ち出された場合、だ。 もちろん、退店時に所属神姫は返却されるわけだし、客が神姫を持ち出すなど、店側が許すはずはない。 だが、客がそもそも神姫を奪う目的で入店していたとすればどうか。 それでも、どうやって持ち出すのか、持ち出した後どうやって店をごまかすのか、いろいろと高いハードルがあるので、まず持ち出そうなどとは考えないだろう。 しかし、それをやってのけた奴がいる。 井山だ。 井山はティアを連れ出し、店の人間たちから逃げ切れそうになくなって、ゴミ捨て場に捨てた。 あのときはなんとか逃げ切ったようだが、もし捕まっても、ティアを持っていないとしらを切るつもりだったのだろう。 本当はそのままバッテリー切れとなり、ゴミとなるか、戻ってきた井山が回収したかもしれないティアだったが、そうはならなかった。 俺が拾ったことによって。 ティアのメモリの中には、客への奉仕の記録だけではなく、その客のデータや、風俗店のスタッフの映像やデータも記録されている。 それが明るみに出れば、店は摘発を受けるだろう。 店を畳んでも、顔写真などの明確な個人情報が流出してしまうので、警察に捕まる可能性は拭えないままだ。 ティアが生きていることは、神姫風俗店『LOVEマスィーン』とそのスタッフにとっては、死活問題なのだ。 だから、店のスタッフの黒服たちは、武装神姫が盛んなゲームセンターに現れ、ティアを捜していたのだ。 連中に必要なのは井山ではない。 連れ出されて今も稼働している神姫・ティアこそが奴らの目的なのだ。 井山もティアを狙っている。 奴の様子からして、ティアを大層気に入っていたのだろう。 だから、自分のモノにしたいという欲求が強くなり、我慢できなくなり、店から奪うという行為に及んだのだろう。 そのくせ、店の連中に追われているのをティアのせいにして、ゴミ捨て場に投げ捨てるあたり、どれだけ自己中心な奴なのかと思う。 諦めた神姫が、立ち寄ったゲームセンターで、突然目の前に現れたのだ。 奴の物欲と性欲に再度火が点ったのは想像に難くない。 今度は俺という個人から奪えばいいだけの話だ。 だからあれほど執拗に仕掛けてくるのだろう。 しかも、それで俺が苦しんでいるのを見て楽しんでいるようだから、性格が歪んでるとしか言いようがない。 ティアを狙う神姫風俗店も、その客であった井山も、れっきとした犯罪者だ。 証拠があれば、告発できる。警察は動く。 しかし、『LOVEマスィーン』に気付かれないように、警察には動いてもらわなくてはならないが。 警察を動かしうる、確たる証拠と、伝手があるだろうか? 俺はクレイドルの上で眠るティアを見つめた。 愛らしい寝顔。 俺の中で様々な葛藤が巻き起こる。 俺にとって大切なもの、大事なこと。 捨てていいもの、捨て去れないこと。 社会的な立場や、なけなしのプライド、様々なしがらみ、感情や理性、そういったものが俺の思考で渦を巻く。 俺は長いこと考えていたのだと思う。 ふと気がつくと、カーテンの向こうが明るくなってきていた。 朝の到来を告げる、小鳥のさえずり。 カーテンの隙間から指す、一条の光に、俺は目をすがめた。 そして思う。 ごちゃごちゃと考えがまとまらないときには、シンプルに考える。 俺が今、本当に欲しいもの、守りたいものは、なんだ? ティアを見る。 いつか見た、花がほころぶような、愛らしい笑顔が思い浮かぶ。 証拠はある。 伝手もある。 あと、俺に足りないのは…… ……そう、覚悟だった。 次へ> トップページに戻る
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歌声、響いて──あるいは茜の日常 こうして手を動かしメロディを口ずさんでいると、時間を忘れます。 ふぇ……あたしですか?ええっと、マイスター・槇野晶の“妹”たる 神姫のアルマですッ……と言っても今日はHVIF当番の日なので、 “茜”として台所に立ち、お姉ちゃんが起きるのを待ってるんです。 あ、目が覚めたみたいです……もう、武装作るのに根詰めちゃって。 エアコンで冷えない様に、設定温度を上げて毛布も掛けたんですよ。 「ん、むぅ……くしゅっ。くそ、冷えてしまった様だな……む?」 「ふんふふんふ~ん……♪あ、起こしちゃいましたマイスター?」 「いや、構わぬ茜。ロッテとアルマは、今はどうしているのだ?」 ずれた眼鏡を掛け直しつつ整った黒髪を手櫛で直し、毛布を畳む少女。 これが、あたし達の“姉”である晶お姉ちゃん。“職人”を名乗るのは ハッタリじゃないんですよ?さっきまで突っ伏していた作業台の上に、 フレームと思しき金属と強化プラスチックの塊が、幾つもありますし。 ちなみにロッテちゃんとアルマちゃんは、あたしの“妹”たる神姫達。 「クレイドルのバスタブでお風呂に入っていますよ。仲良く洗いっこ」 「こ、こらッ!?想起させるような事を言うんじゃない!それよりッ」 「……意識ですね?ええ、大丈夫。しっかり認知する様にしてます♪」 「ならばいいのだが……“現実感に乏しい”というのは気になってな」 お姉ちゃんが言うのは、この“肉の躯”……HVIFを使い続けていて 分かってきた副作用の事です。こうして“茜”として過ごした記憶が、 神姫素体の“アルマ”に戻った時、僅かに“感じ方”が代わるんです。 フェレンツェ博士とお姉ちゃんの改良で、一応は緩和したんですが…… 多分あたし達に“魂”があるなら、それを元の躯から例え擬似的にでも 引き離した事で起きているんじゃないかな、って……そう思うんです。 「お前達の神姫素体をその体内に接合するという手法もあるが……」 「“素体を完全に捨て去ってまで人に近付く必要はない”ですね?」 「有無、やるとしても多種多様な問題が付きまとう。当分は無しだ」 「ですねぇ……その時もすぐ元の素体に戻れる様でないと、嫌です」 神姫は神姫として誇りを持って生きていきたい。それが、あたし達姉妹と 晶お姉ちゃんの、共通の考えです。別に“人類”になりたくてHVIFを 使っている訳じゃないですからね……垣根をどこまで取り払えるか、要は それを知りたいだけですし。あたし達は、あくまでも“神姫”なんです。 「それで構わぬ。むしろ、そういう想いを持ってくれる方が嬉しいぞ」 「いえ。お姉ちゃん達こそあたし達の事考えてくれて、嬉しいです♪」 「そうか……む?何やら良い香りがするが、これは……紅茶か、茜?」 「淹れましたっ。ほら、時間見て下さい……とっくに深夜ですよ~?」 お姉ちゃんに紅茶を渡した後、あたしも自分のを持って席に着きます。 ちょっと根を詰めると、徹夜でもなんでもしちゃうのが晶お姉ちゃん。 だからあたし達周りの神姫が、適当にブレーキを掛けないとダメです。 『何故神姫か?』……ですか?ほら、お姉ちゃんは偏屈ですし……ね? 「ふぁ~、いいお風呂でしたの~♪クララちゃんも性徴しちゃって」 「……神姫素体でそんな変化しないもん、ロッテお姉ちゃんってば」 ちょ、ちょっと漢字変換が気になりますけど……“妹達”が別室にある クレイドルから出てきました。長風呂らしく、気持ちよさそうですね。 真っ赤になったクララちゃん、可愛らしいです。ロッテちゃんってば♪ 紅茶を飲み干し、晶お姉ちゃんが肩に飛び乗った神姫二人を撫でます。 「む?風呂上がりか二人とも……有無、人工頭髪の発色も良しッ!」 「マイスターも、お風呂戴いてくださいですの♪疲れたでしょう?」 「ぐーぐー気持ちよさそうに寝ていたんだよ?知らないだろうけど」 「う゛……そ、そんなはしたない寝方はせん!ともあれ、良いか?」 あたしは微笑み肯きます。ティーカップも洗わないといけないですし、 なんだかいい歌詞が浮かびそうで……ちょっと思考を整理したいです。 「では、リフレッシュしてこようか……覗くんじゃないぞ、お前達?」 「ひょっとしたら覗いちゃうかも、って冗談ですの~マイスター?!」 「からかっちゃダメだよロッテお姉ちゃん……大丈夫だよマイスター」 「全く……この娘を頼むぞ茜。私が出たら、お前も入ると良いだろう」 「もう皆元気ですね……わかりました。ごゆっくり、お姉ちゃんっ♪」 晶お姉ちゃんは『仕方ない娘らだ』と笑って、下階に降りていきました。 神姫素体でもHVIFでも代わらない……変えたくはない、日々の幸福。 その目線や視点は違っても“あの人の神姫”として、楽しく過ごす毎日。 小さくて大切な喜びが、ついつい即興の歌になって口から零れてきます。 『♪あたしはとっても小さくて、でも命-想い-はハートに一杯なのよ 魔法使いが躯大きくしても、ココロまで大きくなんてならないわ だって何があってもあたしは常にあたし、巨人なんか無理な話ね この宝物小人のままでずっと大事なの、大きくなっても大切なの だから夜が来ても、あたしは常にあたし-自分-でいられるのよ♪』 ──────題名は“A little little jem”って所で、どうですか? メインメニューへ戻る
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自己板コテまきひとの初恋の女の子の名前=レイン・ミカムラ 『自己板コテ』まきひとの名前一覧
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自己板コテまきひとの初恋の女の子の名前=不知火舞 『自己板コテ』まきひとの名前一覧
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自己板コテまきひとの初恋の女の子の名前=赤坂理子 『自己板コテ』まきひとの名前一覧